農林水産委員会

参議院 2026-04-23 質疑

概要

衆議院農林水産委員会において、鈴木農林水産大臣らが出席し、農業近代化資金融通法および農林中央金庫法の改正案を中心に審議が行われました。主要テーマとして、農業近代化資金の貸付上限額引き上げによる大規模投資への対応や、農林中金の巨額赤字を受けたガバナンス強化と外部理事の登用、出資・融資対象の拡大について議論されました。また、岩手県の林野火災対応、鳥獣被害対策、農業倒産の増加、重油流出事故に伴う被害補償など、現場の喫緊の課題についても答弁がなされました。

発言タイムライン

無所属国民公明参政自民維新共産政府委員長・議長
0分40分1:202:002:403:204:004:40横沢高石垣のかごし高橋光杉本純岩渕友

発言者(13名)

質疑応答(56件)

岩手県大洲町の林野火災への対応
▶ 動画
質問
横沢高徳 (立憲民主・無所属)
  • 岩手県大洲町で発生した林野火災の早期鎮圧、避難者支援、復旧への対応について
  • 林野火災防止の徹底に関する大臣の見解を求める
答弁
鈴木農林水産大臣

- 岩手県大津町の林野火災により建物7棟の被害が発生し、避難指示が出されている現状を報告

全文
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まずは昨日、4月22日午後ですね、岩手県大洲町で林野火災が発生しました。

住宅や牛舎を含む109ヘクタールが焼失し、現在も延焼が続いております。

県は自衛隊に災害派遣要請をし、本日も未明から懸命な消火活動が続いております。

先日の本委員会でも田中委員から林野火災や災害復旧についての質問があったばかりではありますが、まずは早期鎮圧と避難者支援、今後の復旧、そしてまた1月から5月は林野火災が起こりやすい時期でもありますので、改めて林野火災防止の徹底が重要と考えますが、まず大臣の御見解をお伺いいたします。

岩手県大津町の林野火災につきましては、昨日、小槌地区及び霧霧地区の2地区において発生をして、現在も延焼中でありまして、県からの報告によりますと、建物7棟の被害が発生し、地域住民への避難指示も出されているところであります。

鳥獣被害対策の予算確保とニーズ把握
▶ 動画
質問
横沢高徳 (立憲民主・無所属)
  • 熊などの鳥獣被害対策の増加に歯止めがかかっていない現状への懸念
  • 政府全体で現場ニーズを積み上げ、予算確保をより進めるべきか大臣の考えを問う
答弁
鈴木農林水産大臣
  • ICT・データ活用や侵入防止策、人材育成を鳥獣対策交付金で支援している
  • 今後、事業要望に至る前の段階も含め幅広くニーズを把握し、適切に予算要求を行いたい
全文
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次に鳥獣被害対策についてちょっと触れます。

これも岩手なんですが、一昨日、私が住んでいる隣の町の芝町にて、行方不明者を捜索していた警察官が熊に襲われて、顔や腕にけがをし、近くの沢で成人女性の損傷した遺体が見つかりました。

環境省によりますと、死亡した女性が熊被害と断定されれば、2026年度初の犠牲者と見られるそうでございます。

先日これも田中委員の質問でもありましたが、熊、鹿、イノシシ、猿などによる鳥獣被害対策の増加に歯止めがかかっておりません。

鳥獣被害対策の予算、先日大臣も、現場のニーズの積み上げが重要とおっしゃっておりましたが、改めて農林水産省をはじめ政府全体の現場ニーズの積み上げ、予算の確保をより進めるべきと考えますが、改めて大臣のお考えをお伺いいたします。

農林水産省では、市町村を中心とした農地周辺での対策といたしまして、ICT及びデータを活用した捕獲対策、そして省力的管理が可能な侵入防止策の整備、人材育成確保などの取組を鳥獣対策交付金により支援をしているところであります。

さらに、今後の予算を把握するにあたっては、現場のニーズをしっかり把握するために、現時点において地域の維持管理計画が固まっているなど、防止策の事業として挙げられてきた要望に加えまして、現時点では地域で必要性の声が上がっているだけの段階にあるなど、今後、事業の要望になる可能性があるものも含めて、しっかりとニーズを幅広に把握させていただきたいと思っております。

これにより、幅広にしっかりとニーズを把握した上で、これに基づきまして、来年度の事業の要望を正確に見込んで、適切に予算要求を行ってまいりたいと考えております。

農業倒産件数の増加要因と対策
▶ 動画
質問
横沢高徳 (立憲民主・無所属)

- 農業の倒産件数が4年連続で増加し、過去30年で最多となっている現状について大臣の見解を問う

答弁
鈴木農林水産大臣
  • 施設園芸や畜産において、大規模設備投資後の販売不振や技術力不足による収益悪化が主な要因である
  • コスト高騰が追加借入を困難にし、資金繰り悪化を加速させている側面がある
  • セーフティーネット資金や価格形成の適正化などで経営を下支えしたい
全文
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ちょっと農業のまずは倒産件数の推移について伺います。

東京商工リサーチの調べによりますと、2025年度の農業の倒産は105件で4年連続で増加しております。

倒産が100件を超えたのはここ30年で初めてで過去最多とのことです。

負債総額は421億5700万円で、大きいところですと負債約158億円など、負債1億円以上が41件と増加し、負債総額は2.4倍と膨らんでいるそうです。

政府は効率化合理化のもと大規模化を推進してきましたが、大きくなるにつれてリスクも増えてきます。

もちろん経営ですから、良い時もあれば、悪い厳しい時もあるとは思いますが、倒産件数が増えている現状について、まず大臣の御見解をお伺いいたします。

これ、個別の農業事業者の倒産要因はさまざまであるんですが、この報道を見て、私たちもちょっと細かく聞き取りをして、どういう状況で結果としてこういうことになったのかということを調査をさせていただいたところ、近年の倒産事例では、施設園芸などの野菜作りや、野菜作や、酪農の肉用牛生産などの畜産が多くなっておりまして、その背景として、大規模な設備投資などを行ったものの、当初の事業計画に対して、受注減少などによる販売の不振もしくは技術力不足などによる生産の減少、要するに思ったより生産が上がらなかったなどにより収益が上がらず、資金繰りに行き詰まり倒産に至った場合が多いというふうに承知をしております。

一方で、この販売不振に加えて設備投資などで多額の負債がある場合は、結局その外部からの短期の借り入れがですね、コストが上がっちゃったときにいっぱい借金があるものですから、短期で借り入れるということの追加が、追加借り入れが難しく、結果として資金繰りが困難となって倒産に至ってしまったというケースがですね、基本的には多いんだろうというふうに考えております。

なので、これ結局そのコストの高騰が最後、要するに借入れをもうこれ以上できないっていうことでですね、ダメ押しをしてしまっているっていうことはあるんだろうと思いますので、我々もこの施設園芸なんかにはですね、セーフティーネット資金やったりとか、年有の価格高騰対策とか、あとこれから食料システム法による合理的な費用を考慮した価格形成などですね、農業経営を下支えはしっかりやっていきたいというふうに考えております。

農業近代化資金の貸付上限額引き上げに伴うリスク対策
▶ 動画
質問
横沢高徳 (立憲民主・無所属)
  • 貸付上限額の引き上げによる大規模化のリスク(負債増)への懸念
  • 生産者が負債で追い詰められないためのリスク対策について大臣の考えを問う
答弁
鈴木農林水産大臣

- 過剰投資や返済不能な負債が生じないよう、民間金融機関による経営規模や返済可能性の適正な審査が必要であると認識している

全文
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そこでですね、農業近代化資金融通法案の方に入っていきたいと思います。

今回の改正案では、貸付上限額は個人は2億円、法人は7億円とされています。

借入額が大きくなればなるほど、経営者のリスクも大きくなっていきます。

天候ややはり気候に左右されやすい一次産業でありますので、万が一経営がうまくいかなくなっても、負債を抱え、また補助金などの返還も重くのしかかるなど、大規模化のリスク対策も十分考慮する必要があると考えます。

生産者が万が一のときに負債欲に命を絶つようなことにならないように、農林水産省としても、大規模化へのリスク対策もこれから必要と考えますが、まずは大臣のお考えをお伺いしたいと思います。

今回の法案で言いますと、農業近代化資金の融資を、限度額を増やすということなんですけれども、やはり大事なことは、過剰な投資が行われたり、返済不能な負債を借入れ者に生じさせるということは、決してないように、民間金融機関において、融資により導入しようとする施設、農機具などが、この借入れをする方の経営規模や経営内容等に見合ったものであるのかどうか、そして借入れをする方の事業内容から見て、借り入れをする方の返済可能性に問題はないのかどうかなどの審査をですね、適正に実施した上で、必要な額が貸し付けされるようにする必要がありますというふうに認識をしております。

農機具価格の上昇と貸付上限額の関係
▶ 動画
質問
横沢高徳 (立憲民主・無所属)
  • 高額な機械代が担い手参入のハードルになっている現状
  • 融資上限額の引き上げに伴い、業者がさらに価格を吊り上げる可能性について注視すべきか問う
答弁
鈴木農林水産大臣
  • 農機具物価指数は上昇傾向にあるが、上限額の引き上げによって借入での対応は可能となる
  • 過去の例では、上限額の引き上げと物価指数の上昇に直接的な関連性は確認されていない
全文
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それでですね、まずは農機具代、次伺いますが、生産現場を回りますと、最近やっぱり機械代がどんどん上がっていくんだよと。

大規模化に伴って、機械に求められる性能も上がっていますし、スマート化によって高性能化も進んでいます。

ただ、高額な機械代が担い手参入のハードルになっているという現状もあります。

融資額が上がることで、それに伴って、今、大臣もおっしゃったように、さらに機械代も、それに伴ってちょっと業者の方が上げていくとかですね、そのようにならないようにやはり注視していく必要があると考えますが、この点、大臣いかがでしょうか。

これ農業機械の価格については、この農業物価統計調査における農機具の物価指数がですね、令和2年平均を100とすると、直近の令和8年2月は116.5と、上昇となっております。

今回の法改正によって、この貸付上限額を従来の上限額を大幅に超える、個人2億円、法人7億円まで引き上げるなどの資金内容の拡充を行いますから、まず農機具が高くなった分はそれで借り入れっていうのは対応ができるということになりますが、ただ今ちょっと先生ご心配のですね、過去の例、これちょっと調べてみますと、この上限額を、この借り入れのですね、上限額を引き上げた際に、農機具の物価指数が上昇するといったですね、関連性は確認はされておりません。

農機具のメンテナンスコストと体制への対応
▶ 動画
質問
横沢高徳 (立憲民主・無所属)

- 機械代だけでなくメンテナンス代・整備代の上昇や、ランニングコストへの対応策が必要であるとの見解について大臣の考えを問う

答弁
鈴木農林水産大臣
  • 地域によってメンテナンス待ちの長期化や営業所の減少という問題が生じていることに問題意識を持っている
  • ランニングコストが標準的な経営に与える影響を定点的に観測し、しっかり対応したい
全文
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ぜひ注視をしていただきたいと思いますし、機械代が高額になってきているのとともに、メンテナンス代、整備代も最近上がっているんだよと。

やはり大規模化の流れで1つの機械にかかる負荷も増えていますし。

やはりそこの辺のランニングコストへの対応策も、これから考えていかなきゃいけないと考えています。

やはり最初の初期投資とともに、先ほど大臣がおっしゃった短期借入の部分ですね。

メンテナンスしてどうやって継続していくか、そこも注視していく必要があると思いますが、大臣の見解をお伺いします。

これ、私の地元も先生の地元も一緒の東北地方で、この農機具のメンテナンスも含めて、特に要するにもうメンテナンスに出してもすごい待たされるとか、もしくは部品が届くまでにすごい時間がかかるとか、場合によっては営業所がだんだんなくなっていって、地域によっては本当に必要なときに機械のメンテナンスができないという事態も、少しずつですけど生じているというふうに私も思っております。

ですので、本当にこれ、農業機械全体で、この前も三菱農機ですかね、島根の方で撤退するという話がありましたけど、この状況ですね、やはり我々もちょっと問題意識を持たなければならないと思っています。

同時に、やっぱり経営に、このメンテナンスも含めて、ランニングコストがどのような影響を与えるかっていうのはですね、本当にちゃんと定点的に観測をして、その標準的な経営がそれで成り立っていくのかってことは、よく見ていく必要があると思いますので、そこはしっかりやらせていただきたいと思います。

農業近代化資金の貸付額減少の要因
▶ 動画
質問
横沢高徳 (立憲民主・無所属)
  • 平成6年以降の貸付額減少の要因について
  • 日本政策金融公庫のスーパーL資金に比べ融資残高が低い点について政府の見解を問う
答弁
小林経営局長

- 1経営体あたりの資金需要が拡大する中、近代化資金は借入限度額が低かったため低迷し、その需要の多くがスーパーL資金でカバーされたためである

全文
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それでは農業近代化資金について伺います。

平成6年以降、貸付額の減少の要因をまず伺いたいのと、特に日本政策金融公庫のスーパーL資金と比べると、1割程度の融資残高となっている点があったり、今後の対応が必要な部分があると考えます。

この点、政府のご見解を伺いたいと思います。

先ほど紹介しましたスーパーL資金は融資実績を見ますと、平成7年は999億円であったものが令和6年には2365億円ということで、30年ほどでこれだけ伸びている一方で、近代化資金の方は平成7年は1775億円であったものが、逆に令和6年度には581億円にまで減って逆転していると、こういう状況になっています。

この原因はやはり農業経営の規模拡大などによりまして、特に1経営体あたりの資金需要が拡大する中で、借入限度額が低いことなどの理由で、農業近代化資金が低迷したと。

一方で、こうした資金需要の多くが、スーパーL資金によってカバーされたということが原因ではないかと考えてございます。

農業近代化資金の見直しにおける都道府県の意見
▶ 動画
質問
横沢高徳 (立憲民主・無所属)

- 本法律案の検討段階で、都道府県からどのような意見や要望があったか伺う

答弁
小林経営局長

- 全ての都道府県に課題を聴取した結果、借入限度額の低さや償還期限の短さなど、資金内容に関する意見が多く寄せられた

全文
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それでは次に、検討段階での都道府県との意見交換の点について伺います。

農業近代化資金は都道府県の利子補給を受けた貸し出しがほとんど占めています。

本法律案の検討段階で都道府県からの意見、要望はどのようなものがあったのかお伺いをいたします。

今回の農業近代化資金の見直しの検討にあたりまして、全ての都道府県に課題等を聞いたわけなんですけれども、その際、都道府県からは、やはり借入限度額が低いだとか、償還期限が短いなどといった、この資金内容についての意見などが多く寄せられたという状況でございます。

農林中央金庫の巨額赤字に対する監督責任
質問
横沢高徳 (立憲民主・無所属)

- 農林中金が多額の赤字を計上した事態について、監督官庁である農林水産省がなぜ未然に防げなかったのか問う

答弁
山本農林水産大臣政務官
  • モニタリングやリスク管理の指導は行っていたが、赤字発生を重く受け止め検証会を開催した
  • 原因として、組織体制の不備、理事の構成(内部昇進のみ)、外部視点の欠如などが指摘された
  • 今後は検証会の提言に基づき、ガバナンス強化を指導しモニタリングを続ける
全文
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次に農林中金法について伺いたいと思います。

まずは農林水産業のメインバンクであります農林中金が多額の赤字を計上した事態に対しての、まず監督官庁の農林水産省としての、なぜ未然に防げなかったのか、この点について伺います。

農林水産省としては、金融庁と連携しながら農林中金に対し、ヒアリング、検査などの通年のモニタリングを実施してきたところであり、米国金利上昇に伴う影響などについても、適時把握・確認するとともに、適切なリスク管理体制の整備や、その高度化に向けた対応を求めてまいりました。

しかしながら、農林中金が巨額な赤字を発生させる事態となったことについては、農林水産省といたしましても、これを重く受け止め、令和6年9月から有識者検証会を開催し、赤字発生の原因等を検証しました。

その検証会においては、こうした今回の運用損失の発生要因として、各部門の組織体制、権限と責任が不明確、農林中金の理事がいずれも職員を経て理事となっていること、理事会に外部の視点がなく、多様な視点が確保できていなかったことなどが指摘をされております。

今後、農林水産省といたしましては、農林中金のガバナンスの強化等について、検証会の提言を尊重し、農林中金の対応を確認指導するという方針の下、農林中金の取組が着実に実施されるよう、引き続き金融庁と連携し、モニタリング指導を続けてまいりたいと考えております。

農林中金外部理事の選任と利害関係の管理
▶ 動画
質問
横沢高徳 (立憲民主・無所属)

- 外部理事を選出する際、出身母体との取引や利害関係が生じる懸念があるが、業務に万全を期すための考えを問う

答弁
小林経営局長

- 農林中央金庫法に定められた利益相反取引の開示・承認ルールを活用し、自律的に適正な業務運営を管理していただきたいと考えている

全文
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そこでお聞きいたします。

今回、外部理事を選ぶということになりますが、そこで外部理事を選ぶ際に、出身母体との間に取引関係や利害関係などが出るということで、農林中央金庫の業務にまず万全を期す必要と考えますが、この点についてのお考えをお伺いします。

まず外部理事でございますけれども、外部理事に限らず農林中央金庫の理事につきましては、例えば利益相反取引、いわゆる利益相反取引を行う場合には、経営管理委員会に事前にその内容を開示して承認を得るなどのルールが農林中央金庫法に定められております。

こういったルールも活用しながら、外部理事の方々の適正な業務運営というのは、しっかり農林中金の中でも自律的に管理していただきたいというふうに考えております。

重油流出事故に伴う廃棄物処理の支援
質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)
  • 重油流出によるわかめ等の廃棄処理が追いついていない現状がある
  • 水産庁が処理会社の斡旋など積極的に協力すべきではないか
答弁
藤田
  • 宮城県で処理業者の斡旋が行われ、搬出が開始されている
  • 引き続き状況を注視し、円滑な処理に向けて協力していく
全文
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県から重油が流出した件について質問いたします。

3月25日未明に通報されまして、最大で1万5000リットルの重油が海に流出し、周辺で養殖していたのり、わかめ、昆布などが廃棄処分をせざるを得ない状況になったということで、大きな被害が生じております。

まもなく1か月ということで、すでに衆参の農林水産委員会ほかで質疑がなされておりますので、私からはさらに直近の状況を踏まえて、何点か伺います。

おとといの21日から塩釜市ではわかめなどの処分が始まりました。

わかめ類で1000トン以上、1500トン以上とも言われております。

廃棄をしなければならない状況になっております。

この初日となりました21日、県漁協で7トン処分したというニュースがあったんですけれども、これは塩釜市の方の漁協で契約した処理会社は、1週間で20トン程度は処分できるということで、1日に大体20トンぐらいずつ上がっているという話もありましたので、処理が追いついていかない状況なんですね。

で、ようやく契約はできたということなんですが、これから気温も上がってまいりますし、できるだけ処理を早めた方がいいと考えます。

これ、収穫の部分というのか、処分のために引き上げる部分というのか、これは漁業者の皆さんにご協力いただくしかないんですが、処分に関しては、この代金を出すというのは当然なんですけれども、漁業者任せにするのではなくて、海上保安庁もですけれども、水産庁も、例えば処理会社を探して、きちんとやっていただけるようなところを斡旋すると、紹介すると、積極的に協力すべきだと思いますが、水産庁いかがでしょうか。

お答えいたします。

今、委員御指摘のとおり、既に陸揚げが進んでおりますわかめ、これにつきましては、宮城県の方でしっかり処理業者の斡旋が行われまして、それで21日には焼却に向けて搬出が開始されていると。

順次、処理が今のところ進められているという状況でございます。

私どもも、しっかりその状況を注視して、今後、円滑に処理が行われるように、しっかり協力をしてまいりたいと考えてございます。

重油流出事故の賠償金支払い手続きの迅速化
▶ 動画
質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)
  • 廃棄物処理費用など金額が確定しているものについて、サーベイヤーの査定を待たずに先行して支払えないか
  • 海上保安庁が直接処理業者と契約し、漁業者を介さずに支払うことを検討できないか
答弁
高橋光男 (公明党)
  • 早期賠償のため対策チームを設置し、サーベイヤーを増員して調査を効率化している
  • 可能なものから順次金額を確定させ、早期支払いに努める
  • 直接契約については、漁業者の要望を踏まえ負担軽減に努める
全文
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石垣のりこ(立憲民主・無所属)残念ながら、何か手伝ってもらっているという認識はあまり、ちょっと場所にもよるのかもしれないですけれども、認識はなくて、「もう事件が起きました、事故が起きました、被害が出ました、お金は出すから処理はよろしくね」というような状況で、もう既に現場任せにされているという認識があるという状況になっておりますので、きちんと連絡も含めて取っていただきたいと思います。

迅速に処理をお願いいたします。

今回の事故で被害額、のりだけでは3億円を超えるということで、総額どのくらいになるかちょっとわからないんですけれども、この申請をして、査定して、決定して支払われるまでに、一定の時間を要すると思います。

賠償されるものの中でも、例えば今ご紹介したような廃棄物の処理費用のように、金額が確定して、もう請求書が送られてくるようなものに関しては、もう先にこのサーベイヤーの査定待たずに、漁業者に支払う、これは組合になるかもしれませんけれども、支払うことができないか。

また、もう原因者、海上保安庁にあるということはほぼ明らかなわけですから、海上保安庁が直接処理業者と契約して、漁業者通さずに支払うというようなことも、これ金額大きくなってきて、なかなか待たされると肩代わりするのも大変だと思いますので、こうしたことを検討してはいかがでしょうか。

まずはこの度、海上保安庁の巡視船が油を流出させ、漁業関係者をはじめとします地域の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることについて、改めて深くお詫びを申し上げます。

海上保安庁としましては、今回の油の流出によって、海苔やわかめなどの海産物に被害が生じたことにより、収入を絶たれた漁業者の皆様の生活を守るため、一刻も早く賠償金をお支払いすることが重要だと考えております。

このため、現在、賠償に向けて早期に被害状況を確認するため、海上保安庁の本庁、官区本部、海上保安部に対策チームを設けるとともに、損害査定の専門家であるサーベイヤーの人数を増やして、その支援を得ながら、被害のあった海産物等の調査を実施するとともに、できるだけ効率的かつ効果的に調査を行えるよう、漁業者の皆様にも、補償に関する説明会を実施したところです。

引き続き漁業者の皆様から誠意を持ってお話を伺い、海産物の廃棄処理に関する費用、それから海産物を販売できないことによる逸失利益、また汚染等によって使用できなくなった漁具の交換費用など、油の流出によって生じた様々な損害について、可能なものから順次、金額の確定を進めるなど工夫をして、可能な限り早期に賠償の支払いができるよう努めてまいります。

また今後の海産物の廃棄処理を海上保安庁が直接処理業者と契約を行って進めるということについては、海上保安庁としても漁業者の皆様からよくお話を伺って、そのご要望を踏まえながら工夫をして被害に遭われた漁業者の皆様のご負担を少しでも軽くすることに努めてまいります。

重油流出事故における関連事業者の損害補償
▶ 動画
質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 加工販売会社などが、原材料の調達不能による差額や人件費、販路喪失などの損害を被った場合、補償の対象となるか

答弁
高橋光男 (公明党)

- 個別の事例ごとに状況を確認して判断する必要があるが、地元の皆様に寄り添って対応する

全文
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工夫をしていただきたいと思います。

今申し上げたように、あとお答えいただきましたように、査定が必要で、いろいろ検証が必要なものは、ある程度仕方がない、時間がかかっても仕方がないと思うんですけれども、ごみ処理とかっていうのは、そんなにね、いろんな査定が必要というか、もう決定したものに関しては払えるものであると思いますので、そこの区別を早くして、できるだけ早く支払いをお願いを申し上げます。

今お答えにも多少ありましたけれども、保証についてこのサーベイヤーが査定を行っているということは承知しているんですが、今回のこの油の流出事故によって生じた損害について、賠償しますと、広く賠償します。

丁寧に個別に対応して検討していきますというお答えはいただいているんですけれども、漁業者からするとね、いつ確定して、いつ支払われるのかというのが非常に不安です。

また漁業者が、加工販売の会社などを経営している場合、これはもう漁業組合から離れて個別に対応しなければならない事案になっているということで、自分のところで本来だったら原材料を取って加工して販売卸しをしていたというような会社の場合は、この仕入れが自分のところでできなくなったから、ほかから買わなきゃいけない、その分の差額、あるいは工場を停止していた間の、雇っていた人件費をどうするかとか、販路がすぐに見つからない、いったんまた再開はしたけど、販路がすぐに見つからないような場合の損害も想定されるということで、こうした加工販売などをしている会社などが関連する事業が行っている損害も、保証の対象になりますでしょうか。

加工・販売などの関連事業者の皆様への影響が、今回の油の流出による損害に当たるものとして、保証の対象になるかどうかは、個別の事例ごとに一つ一つ状況を確認して判断する必要がありますが、海上保安庁としては、できる限りご迷惑をおかけした地元の皆様に寄り添って対応してまいります。

重油流出事故による種苗への影響と今後の対応
▶ 動画
質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 申請締め切り後であっても、後から種苗への影響が判明した場合に補償対象とするか明確に答弁してほしい

答弁
高橋光男 (公明党)

- 時間が経ってから被害が判明した場合でも、その時点で誠意を持って丁寧に対応する

全文
質問・答弁の全文を表示

きちんと保証していただかないと、この事故がなかったら、そういうこと生じないわけですから、誠実に対応してください。

また、ここの塩釜港は、ワカメなどの種苗も栽培しているんですね。

今後、その水質の問題もあって、取引業者から大丈夫なのかというお電話とか、大変問い合わせも出ているということで、一旦もう被害額の申請が、一旦締め切られた後でも、万が一ですね、影響が出ているというようなことが分かった場合は、きちんとここも、対象にしていただくということを、これは御解約というか、きちんと御答弁いただけませんでしょうか。

はい。

種苗などの生育に油の影響が出た場合など、時間が経ってから油の流出による被害が発生したということが分かった場合には、私どもその時点でよくお話を伺って、誠意を持って丁寧に対応してまいります。

農林中央金庫法改正による企業出資の手続き緩和
▶ 動画
質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 企業への出資について許可不要、届出のみとする見直しの理由と政策的必要性は何か

答弁
鈴木

- 育成段階だけでなく発展段階にある法人への出資を積極的に強化し、農林水産業の発展に貢献することを期待しているため

全文
質問・答弁の全文を表示

続きまして農林中央金庫法、農業近代化資金融通法の改正案について質問いたします。

まず農林中央金庫法について伺います。

今回の法改正なんですが、農林中央金庫が一定条件下で、企業への出資について許可不要、届出のみとする見直しが行われます。

この理由及び政策的必要性についてお答えください。

はい、お答え申し上げます。

農林中金はこれまでもグループ会社であるアグリビジネス投資育成株式会社を通じて、主に育成段階にある比較的小規模な農業法人などに出資をしてきたところであります。

今後農林中金には、こうした実績により蓄積されている法人育成のノウハウに加え、加工流通交流を含む食品産業分野へのネットワークも生かしまして、さらなる事業拡大を目指す農林水産業、食品産業分野の法人への出資によって、農林水産業への発展に貢献をすることが期待をされております。

このため、今般の法改正で、地域の農林水産業の発展に資する会社に対して、農林中金が直接出資する際の手続きを緩和し、農林中金には育成段階にある法人への出資にとどまらず、さらなる事業拡大など発展段階にある法人への出資についても積極的に強化していくことを期待をしております。

農林中央金庫法改正における出資対象企業の要件
▶ 動画
質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 出資対象となる企業の具体的な要件(業種や規模など)は何か

答弁
小林
  • 地域の農林水産業の持続的な発展に寄与する国内会社を想定
  • 農林水産業を営む法人のほか、食品の製造・流通・販売・輸出などの業務を営む会社も広く対象となる
全文
質問・答弁の全文を表示

今回の法改正で当該出資の対象となる企業の具体的要件、業種であるとか規模であるとか、こちらの御紹介をお願いします。

お答え申し上げます。

今回の法改正におきましては、地域における農林水産業の持続的な発展に資する業務をもっぱら営む国内の会社として主務省令で定めるもの。

これに対する出資につきまして、出資手続きを緩和するということにしておりますけれども、これは地域の活性化でありますとか、生産性向上などの地域の農林水産業の持続的な発展に寄与する会社ということを想定しています。

具体的な業種につきましては、地域の農林水産業の持続的な発展に貢献する限りにおいては、まず農林水産業を営む法人、これはもちろんのことですね。

農林水産物や食品の製造、流通、販売、輸出などの業務を営む会社についても、広く対象となるというふうに考えてございます。

農林中央金庫法改正における出資要件の具体例と実績の有無
▶ 動画
質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 「資すると見込まれる」という条件について、出資段階で具体的な実績がなくてもよいのか

答弁
小林

- 新設会社への出資などのケースがあるため、出資段階で必ずしも事業実績があることを要件とはしない

全文
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はい、広くということなんですが、農林中金法案の第72条第1項第12号の「農林中央金庫の利用者の利便の向上に資する業務、もしくは地域の活性化、産業の生産性の向上、地域における農林水産業の持続的な発展、そのほかの持続的な社会の構築に資する業務、またはこれらに資すると見込まれる業務を営む会社」。

また同じく72条1項第17号の「12号に挙げる会社であって、農業生産の増大そのほかの地域における農林水産業の持続的な発展に資する業務をもっぱら営む国内の会社として、主務省令で定めるもの」の具体的な業種、事業類型など実例を挙げてお答えいただけますか。

食に関する、農林水産業に関するサプライチェーンということで幅が広いんですね。

確認ですけれども、第72条第12号の「資すると見込まれる」という条件に関しては、これ出資を受ける段階で具体的な実績がなくても、資すると見込まれるということであればよいんでしょうか。

御指摘のとおり、例えば新たに会社を設立してそこに出資するという場合がございます。

そういう場合はもちろん出資を受ける段階では、その会社には事業の実績がないわけでございまして、こういった場合もございますので、出資を受ける段階で必ず事業の実績がなければいけないという、こういう要件は課さないということで考えてございます。

農林中央金庫法改正における外国資本企業の出資制限
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質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 筆頭株主が外国企業や外国人の場合でも、国内会社であれば出資に問題はないか。制限がある場合はその内容を伺いたい

答弁
小林
  • 筆頭株主が外国企業・外国人であることのみをもって対象外とはならない
  • ただし、外国企業のために事業を行う会社は対象外となる
全文
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はい。

ということで、新たにスタートアップの企業なども対象になっているということですが、農林中金が出資する企業は国内の会社であれば、その筆頭株主が外国企業や外国人の場合であっても、出資はこれ問題ないですよね。

もし制限がある場合は、その内容も示してください。

お答え申し上げます。

ここの出資の規制の緩和のところはですね、繰り返しになりますけれども、この地域における農林水産業の持続的な発展に資する業務をもっぱら営む、それから国内の会社であるということでございます。

従いまして、例えばこの筆頭株主が外国企業であるとか外国人であるということのみをもって対象から外れるということではございません。

ただ、やっている事業の中身はあくまでも地域の農林水産業の持続的な発展ということでございますので、例えばこの外国企業や、例えば外国企業のために事業を行う会社については対象にはならないということでございます。

農林中央金庫の外部理事の想定人材
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質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 外部理事として想定されているのはどのような人材か

答弁
長野

- 経済、金融、ガバナンス分野の専門性を持つ方を複数名招聘し、多様な視点を確保したい

全文
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さらに今回の農林中金法改正では、外部の専門人材の理事への登用が可能になるという、外部理事を兼職兼業規制の対象から外す理事の兼職兼業制限の緩和が盛り込まれておりますが、この農林中金の外部理事に想定されている人材というのは、どのような人材ですか。

まずはじめに、会員をはじめとするステークホルダーの皆様方に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫びを申し上げたいと思います。

外部理事に想定される人材ということでございます。

有識者検証会からのご提言のとおり、組織全体で専門性の高い外部の見識を取り入れるために、外部の理事を任用する必要性があるというふうに認識してございます。

これを踏まえまして、外部理事には経済、金融、それとガバナンス、こういった分野に専門性をお持ちの方を、複数名招聘させていただくことを想定してございますが、農林水産業協同組合など、協同組織中央機関としての特色も十分ご理解していただきつつ、農林中金の経営判断に当たりまして、多様な視点を確保したいというふうに考えてございます。

外部理事による利益相反の防止策
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質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 理事が関与する企業への出資など、利益相反を防止するための具体的な法令上の規制やチェック体制はあるか

答弁
小林
  • 理事には忠実義務が課されており、利益相反取引を行う場合は経営管理委員会への開示と事前承認が必要である
  • 役員推薦委員会による推薦と経営管理委員会での選任、総大会での承認という枠組みで会員の意思を反映している
全文
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多様な視点を確保ということですけれども、投資会社であるとか、例えばコンサルタント会社などの人が理事になる可能性もあると思うんですね。

こういう場合、当該理事が関与した企業へ出資すること、また当該企業からの紹介案件への出資ということが、制度上可能かどうか、またその制限があるかどうかお答えください。

そのような利益相反というのはあってはならないわけですから、当然チェック機能が働かないといけないということなんですけど、具体的にこの防止措置として、法令上の規制、内部規定、第三者的なチェック体制というのはあるんでしょうか。

小林局長、お答え申し上げます。

この外部理事に限らず、外部理事を含めた農林中央金庫の理事につきましては、農林中央金庫法に基づきまして、まずは農林中金のために忠実に職務を遂行する、こういった義務が課せられております。

また、いわゆる利益相反取引をする場合には、経営管理委員会に対する事実を開示していただきまして、経営管理委員会から事前の承認を得なければいけない。

こういう二つの義務が課されているところでございます。

はい、お答えいたします。

まず外部理事の選定方法につきまして申し上げさせていただきますと、主に会員の代表で構成される役員推薦委員会で推薦された候補者を、経営管理委員会で選任をいたしまして、総大会におきまして承認する。

これによって、会員の意思を反映する枠組みということになってございます。

また、理事就任後におきましては、農林中央金庫法で、理事の忠実義務等が定められておりまして、理事が自己または第三者のために農林中金と取引をしようとする際には、経営管理委員会において、当該取引につき重要な事実を開示し、その承認を受けなければならないとされてございます。

以上から、改正農林中金法の趣旨、会員の皆様の意思に反しまして、共同組織ではなく、特定の企業等のために行動する者が、外部理事に就任して、農林中金の資金を流出させるようなことは、事実上、ございません。

農業近代化資金融通法改正による融資対象の拡大
▶ 動画
質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 実績がないAI・システム会社などが、農林中金から出資を受けて新会社を設立した場合、融資の対象となるか

答弁
小林

- 農林中金を含めて総議決権の過半数を占めていれば、近代化資金の貸付対象に含まれる

全文
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続いて農業近代化資金融通法について伺います。

近代化資金融通法の改正で、農林中金が出資した農林水産業の持続可能な発展に資する業務をもっぱら営む国内の会社への融資も可能になっております。

例えば、これまで農業と無縁のAIとかシステム会社が農業分野に進出を計画して、農林中金から出資を受けて新たな会社を設立するなど、実績がない企業も融資の対象になりますか。

簡潔にお答えください。

お答え申し上げます。

現在、農業近代化資金法におきましては、農業振興事業を主たる事業として営む株式会社であって、農業者、農協、農協連合会が、総議決権の過半数を有しているもの、こういったものについても農業近代化資金の貸付対象にしているところでございます。

なお、この場合の農業振興事業というのは、農産物を原材料として使用する製造加工の事業、流通の事業、生産資材の製造の事業、農作業の自動化事業などとされているところでございます。

今回、この農業近代化資金法を改正いたしまして、こうした会社に農林中金が出資したとしても、引き続き農業近代化資金を借り受けることができるように、これまでの農業者、農協、農協連合会のほか、農林中金も含めて、総議決権の過半数を占めていれば、近代化資金の貸付対象に含めるということになります。

したがって、この要件に当てはまれば、農業近代化資金の対象になるということでございます。

農業近代化資金によるシステム購入経費の融資
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質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 農業者が、農林中金から融資を受けた企業が開発したシステム等を購入する場合、その経費は融資対象となるか

答弁
小林

- 農業経営の改善に必要となる資金として、システム等の購入経費も融資対象となる

全文
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農林中金から農業近代化融資を受けた企業が、農林水産業に関するシステム、製品を開発したとしますよ。

その製品を購入する農業者は、これ近代化資金の融資対象、いろんな条件あるかもしれません。

なるかならないか、ちょっと簡潔にイエスかノーかでお答えいただいていいですか。

農業近代化資金は資金使途といたしまして、農業経営の改善に必要となる資金というのを広く対象としております。

ご指摘のありました農業に関係するこのシステム等の購入経費につきましても、融資対象にはなるということでございます。

融資制度を利用した営業活動と価格吊り上げの懸念
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質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 融資が受けられることを前提に営業することが可能になると、融資限度額に合わせて価格が設定される(便乗値上げ)恐れがあるが、防止策はあるか

答弁
小林

- 民間金融機関の融資審査において、導入製品の価格が市場価格と照らして適正な水準かという視点も含めて判断されると承知している

全文
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では製品を購入する農業者が農業近代化融資の対象となる場合、その融資を活用できるという前提で、農業者にその会社が営業することをこれ制度上可能ですよね、小林局長。

この融資を前提に営業することが可能だということになりますと、この融資限度額の上限に張り付くように価格が設定される恐れがあります。

この物価高もありますし、融資額が引き上げられることによって、それに伴ってこの便乗値上げが生じることを防止しなければならないと思うんですが、そのような措置は講じられているんでしょうか、小林局長。

お答え申し上げます。

これは農業近代化資金に限られるわけではございませんけれども、一般に民間金融機関が行う融資審査、この場面では融資によって導入しようとする製品でありますとか施設、こういったものの価格が市場価格と照らして適正な水準かといったような視点も含めて融資の可否を判断するというふうに承知しているところでございます。

農林中央金庫の協同組合としての性格の維持
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質問
石垣のりこ (立憲民主・無所属)

- 非農業者である企業への支援が拡大する中で、協同組合としての設立趣旨や性格が損なわれることをどのように防止し、担保するのか

答弁
鈴木
  • 大規模な資金需要を伴う案件への対応を期待しているが、基本的な性格に変更はない
  • 法改正により、会員である農林水産業者のための金融円滑化が目的規定に明記され、金融機能の強化を通じて会員に貢献する
全文
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ここまでの質疑を総合して考えていきますと、農林中央金庫が農業者ではない企業に対して、出資及び融資を行ってその事業拡大を金融面から支援することが可能になる。

つまり今回の2法案の改正は、農業者に対する直接的な金融支援に加えて、企業への出資及び当該企業を通じた事業展開を支援する仕組みを導入するということだと思います。

このことは、農業者への直接金融を中心とした従来の支援から、企業を通じた間接的支援へというふうに比重を移行させるというふうにも考えることができると思うんですが。

今回の2法案の改正によって、農林中央金庫が農業者ではない企業に対する出資及び融資を通じてその事業展開を支援することが可能になります。

農林中央金庫は農業者等を構成員とする協同組合金融機関として、相互扶助を基本原理とするものであるということに鑑みますと、この業務運営が協同組合として設立された趣旨を踏み外すことがあっては基本的にならないと思うんですね。

この改正後に農業者ではない企業への支援が拡大する中で、協同組合としての性格、趣旨が損なわれることを防止するために、どのような考え方及び具体的措置によってこれを担保するのかということ、この2点、大臣に伺います。

はい。

まず最初の点ですね。

今回の法改正を契機といたしまして、農林中金にはその豊富な資金力や幅広いネットワークなどを生かして、農業者の経営拡大に伴う大型農機やスマート農機の導入、大規模なハウスなどの農業用施設の設置、物流加工輸出などの取り組みの進展に伴う加工流通施設の整備、さらにはフードテックの進展に伴う植物工場や陸上養殖などの整備など、農協や信連では対応が難しい大規模な資金需要を伴う案件に対する融資出資に、これまで以上に積極的に取り組んでいただくことを期待をしているところであります。

そして後半の点でありますが、農林中金は協同組織金融機関でありまして、今回の法改正によっても、農林中金のこうした基本的な性格に変更を加えることでは全くありません。

むしろ、今回の法改正により、農林中金法の目的規定に、会員の構成員たる農林水産業者のために金融の円滑化を図ることが明記されますので、農林中金においては、融資出資を含めたその金融機能の強化を通じて、その会員の構成員たる農林漁業者の。

法改正による出資融資の拡大策
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質問
かごしま彰宏 (国民民主党・新緑風会)

- 法改正(業務規定・出資規制・外部理事制限の緩和)により、具体的にどうやって出資融資を増やすのか

答弁
長野
  • JA等で対応困難な大規模案件や県域をまたぐ案件への体制を強化し、積極的に対応する
  • アグリビジネス投資育成株式会社を通じた出資を強化し、困難な大規模案件は農林中金が直接出資に取り組む
全文
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今回、昨年の2月に公表された農林資料の中ではですね、農林中金による農業及び食品産業の出資融資を増やすと明確に書いてございます。

そして今回の改正内容は、柱は大きく3つで、中金の業務規定の見直し、出資規制の緩和と、外部理事の制限緩和の3つであると理解をしております。

こうした改正内容で、農林中金として出資融資を増やすことができるのかどうか、できるとしたらどうやってやっていくのかについてお伺いをしてもいいですか。

今回の法改正における目的規定の改正の趣旨を踏まえまして、農林中金として農林水産事業者の生産基盤の維持強化あるいは担い手確保、経営力向上に資するような農業金融をこれまで以上に取り組んでまいりたいと考えてございます。

まず農林水産業者や食品事業者向けの融資につきましては、JA等と役割分担の上、JAなどで対応できない大規模案件、県域をまたぐような案件、こういった農林中金が取り組むべき領域に対しまして、体制面を強化いたしまして、積極的に対応をしてまいりたいと考えております。

また出資につきましては、主にアグリビジネス投資育成株式会社を通じまして、20年以上にわたり行ってございまして、現在、出資件数、金額ともに増加基調でございます。

今後は、今回の法改正の趣旨も踏まえまして、アグリ社を通じた出資を強化するとともに、アグリ社で対応困難な大規模な案件などにつきましては、農林中央金庫が直接的な出資、こういったものも取り組んでまいりたいと考えてございます。

運用体制の強化と外部理事制限の緩和
▶ 動画
質問
かごしま彰宏 (国民民主党・新緑風会)

- 巨額損失の反省に立ち、外部理事の制限緩和というツールを用いてどのように運用体制を改善するのか

答弁
長野
  • 組織運営の同調性が判断を遅らせたことを認識し、専門性の高い外部理事を複数名招聘する
  • CFOを議長とする財務戦略委員会を設置し、多様な視点を確保した柔軟な意思決定体制を構築する
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まず運用について、今回、外部理事の制限の見直し、これが運用に関しては大きな論点であると思っています。

ただ、なぜこの制限緩和に至ったかといえば、やはりこの令和6年度、1.8兆円の損失を計上したということで、その反省に立脚をしているというものだと思います。

つまり重要なのは、外部理事の制限を緩和するというのはあくまでツールであり、運用を失敗したその反省をどう。

有識者検証会では、委員御指摘のとおり、理事が同質的であって、専門性の高い外部の意見を聞く体制が必要であることなどを御指摘いただきましたが、農林中金といたしましても、組織運営における同調性が適切な判断を遅らせてしまったことが、今回の原因だというふうに認識してございます。

具体的には外部理事には農林水産業、協同組合など協同組織中央機関としての特色も十分ご理解いただきながら、経済、金融やガバナンスなどの分野に専門性をお持ちの方を複数名招聘することを想定してございます。

また、昨年度におきましては、役員体制の方を見直させていただきまして、経営管理体制を強化したほか、理事会の傘下にCFOを議長とする財務戦略委員会を設置いたしまして、知識者を招請するなど多様性を高めることで組織運営体制の強化を図ってきたところでございます。

今後同様の事象が発生しないよう、こうした多様な視点を確保した柔軟な意思決定ができるような体制を引き続き敷いてまいりたいと考えてございます。

JAグループ全体での農業融資のあり方
▶ 動画
質問
かごしま彰宏 (国民民主党・新緑風会)

- 預金規模に比して融資額が少ない現状があるが、JAグループ全体として今後どのように取り組むのか

答弁
長野
  • JAバンクは民間農業融資の約70%のシェアを占める重要な役割を果たしている
  • 貯金規模から見て、拡大が見込まれる資金需要に対し十分な資金力を備えていると認識している
  • 法改正を契機に、豊富な資金力を生かして担い手の経営拡大や大規模投資を支援する
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農林中金さんの資料によればですね、組合員等から農協へは107兆円の預金がございます。

一方で農業者から農業関連団体の融資としては、農協から1.1兆円、新連から0.9兆円、農林中金から0.4兆円と、合わせても1.7兆円の預金に比べて2.4兆円の融資というような状況であると。

一方でですね、ただこの107兆円預けていて、2.4兆円だというのはですね、やっぱりちょっとこの農業の発展に資するという農林中金の目的に照らしても少ないのではないかというふうに思っています。

最初の問いではですね、農林中金さんとしてどのように取り組んでいくのかということをお伺いをしましたけれども、やはり一体としてこのJAグループ、JAも新連も中金も縦でつながっているわけでありますから、このグループ全体としてですね、どのようにこれから取り組んでいくのかという点について、農林中金さんの御意見と、そしてこちらについては大臣の御意見もお伺いできれば幸いです。

農業形態向けのJAバンクにおける融資につきましては、農業法人の大規模化でありましたり、新型コロナや激甚災害などを受けた政策金融の役割発揮もございまして、JAバンクのシェアにつきましては約50%、民間農業融資に限りますと約70%のシェアを確保してございます。

この農業融資に限らず金融機関による融資は資金需要に応じてなされるものであるため、この貯金の規模に融資の規模が直ちに連動するものではないと考えていますが、その上で我が国の農業融資の実態について見ますと、令和6年度農業融資新規貸付額に占める国内銀行などのシェアが1割程度であるのに対して、農協系統のシェアは約5割程度を占めており、農林中金や農協をはじめとするJAバンクは、我が国の農業融資において重要な役割を果たしていただいているものと認識をしております。

ただ、他方で、このJAグループにおいては、現在調達している貯金などの規模からすると、今後もですね、拡大が見込まれる農業分野の資金需要に対しては、まだまだ融資ができる資金力を備えているものと認識をしております。

このため、農林中金において、今回の法改正を契機として、その豊富な資金力や幅広いネットワークを生かして、担い手の経営拡大や事業の多角化に加えて、フードテックの進展に伴う大規模投資。

農業近代化資金の事業フォロー体制
▶ 動画
質問
かごしま彰宏 (国民民主党・新緑風会)

- 近代化資金を利用した事業者の実施状況を、国としてどのようにフォローしているか

答弁
小林
  • 事業実施状況のフォローは国が直接行わず、民間金融機関が担っている
  • 国は金融機関に対し、経営改善資金計画書の提出や状況報告を求めるよう指導している
全文
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そんな中であえてお伺いをするのですが、近代化資金制度、これを利用して貸付を受けた事業者の事業実施状況、これを国としてはどのようにフォローしているでしょうか。

御指摘のとおりですね、農業近代化資金のこの融資機関がですね、借受者がこの融資によって、まず何を行おうとしているのか、こういった事業の内容でありますとか、それから融資後のですね、借受者の事業が計画通りいっているのかという、こういう実施状況、こういったものにつきましてですね、この融資機関の方で適切に把握して、フォローしていくということはですね、この融資機関が審査を適切に実施して、借入れ者の経営発展を伴走支援していくと、こういう観点からも非常に重要であるというふうに考えてございます。

従いまして、こういった事業の実施状況のフォローなどにつきましては、国としては直接やっておりませんで、ここの部分は民間金融機関、有志機関の方で担っていただいているというのが実態でございます。

その上で、農林水産省といたしましては、これは近代化資金は、この制度資金でもございますので、この近代化資金を取り扱うこの民間金融機関に対しましてですね、例えばこの融資の際にですね、借入れ者からはですね、将来の経営の姿などを記載した経営改善資金計画書こういったものの提出を求めるでありますとか、融資後も借入れ者から必要に応じて経営状況の報告を求めるこういったことを融資機関の方に求めておりまして、この融資機関に対してこの事業者の事業実施状況の適時の把握に努めるように国としては指導をしているこういう状況でございます。

農業近代化資金の拡充による想定対象者
▶ 動画
質問
かごしま彰宏 (国民民主党・新緑風会)

- 今回の近代化資金の拡充(貸付限度額引上げ等)により、どのような者の貸付を想定しているか

答弁
小林
  • 地域計画に位置づけられた方等を対象に「農業経営高度化資金」を追加した
  • 規模拡大に伴う大型農機具の導入やハウス増設、加工施設の整備など、従来の限度額では対応できなかった大きな資金需要への対応を想定している
全文
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併せてもう一点お伺いを確認させていただきたいのが、今回の近代化資金の拡充を利用して貸付を受ける者は、どのような者を想定されておりますか。

今回この農業近代化資金につきましては、地域計画に位置づけられた方々等を対象といたしまして、新たなメニューとして農業経営高度化資金というものを追加いたしまして、この貸付限度額の引上げでありますとか、資金使途の拡充、こういったことを行うこととしてございます。

こうした資金内容の拡充によりまして、例えば、この地域の農地を引き受けて規模拡大をしようとする農業者の方がですね、農業機械を追加取得しようとする場合でありますとか、もしくはこの大型の農業機械を導入しようとする場合、またハウスなどのこの農業施設の増設をしようとする場合、こういった場合でありますとかですね。

またこの農産物の付加価値向上に取り組んでいる農業者の方がですね、加工施設の整備をしたいと、こういった場合などのうちですね、これまでの貸付限度額では対応できなかったような比較的大きな資金需要に対しましても、今後の農業近代化資金では対応ができるようになるというふうに考えてございます。

近代化資金における国の責任とリスクフォロー
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質問
かごしま彰宏 (国民民主党・新緑風会)

- 制度の方向性を国が決めている以上、事業拡大に挑戦して失敗した事業者へのリスクを国もフォローすべきではないか

答弁
山下
  • 役割分担として、一義的には融資機関の責任で実施しているが、国は都道府県を通じて適切に運営されるよう指導する
  • 民間金融機関の審査は厳格であり、過剰投資は起きにくいと考えている
  • 返済困難となった場合は、金融機関に早期再生と経営再建支援に取り組んでもらうとともに、国も寄り添った融資を行うよう指導する
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ただ、この大規模化であったりですとか、効率化、高付加価値化、こういった政策の誘導の方向性は制度として国が決めているわけであります。

そうした中、この方向性がですね、例えば合っているのか間違っているのか、あるいは合っているけどもっと拡充しないといけないのか、こういったところをどうやって改善をしていくかというところは、やはり国において判断をしていくべきことであると。

そんな中でお伺いしたいのが、果たして政府としてはこの農業近代化資金制度において国の責任というのはどこにあると思われますか。

融資主体が民間だからというのは分かるんですが、この制度の方向性を国が決めている以上、こうしたうまくいかなさそうな事業者に対するこのリスクを国もしっかりフォローしていくべきだと思っておりますが、大臣のご所感、お伺いしてもよろしいですか。

この近代化資金におきまして、例えば対象者であったりとか、また限度額などの資金内容でありますとか、借入れされる方の状況の把握など、融資機関が実施すべき内容について、まず国が定めまして、そして利子補給契約をされる都道府県などを通じて、制度の趣旨に沿った対応を融資機関にしていただくという役割分担をしております。

ご指摘の借入れされる方のフォローに関しましては、債権管理はもちろんのこと、この融資機関がですね、支援していただくという観点からも重要であることから、一義的にはおっしゃるように融資機関の責任において実施しているところでありますけれども、国としてもこの近代化資金が経営の高度化に資するような制度の趣旨に沿った運営をされるように、都道府県などを通じて融資機関をしっかりと指導していきたいというふうに考えております。

で、その上で申し上げると、この農業近代化資金の融資にあたっては、過剰な投資が行われたり、返済不能な負債を借り入れ者に生じさせることのないよう、これ多分、民間金融機関は本当に厳しいので、こういうことはまずほぼほぼ起きないというふうに私は思いますが、民間金融機関において融資により導入しようとする施設、農機具などが借り入れ者の経営規模、経営内容などに見合ったものであるか、そして借入者の事業内容などから見て、借入者の返済可能性に問題はないかなどの審査を適正に実施した上で、必要な額が貸し付けられるようにするとともに、融資後においても、借入者の事業や経営の状況把握などを適切に行っていただく必要があると認識をしております。

その上で、融資後の様々な事情によって、この融資の返済が困難となった場合には、民間金融機関においては、再生可能性があるうちの早期再生と、再生後の持続的な経営再建に向けた支援についても取り組んでいただきたいと考えております。

今般、この貸付上限額を引き上げることになりますが、農林水産省としても、改めて近代化資金を取り扱う民間金融機関に対して、農業者の財務状況や借入状況などを十分に踏まえた融資を行うとともに、融資後も債務者の状況把握や経営支援について、農業者に寄り添って取り組むようにしっかり指導してまいります。

近代化資金の貸付対象への農林中金出資法人の追加
▶ 動画
質問
かごしま彰宏 (国民民主党・新緑風会)

- 貸付対象者に「農林中金が主体出資者等となっている法人」を追加した趣旨は何か

答弁
小林
  • 農林中金が出資したことで、農協等の出資比率が5割を切り、従来の規定では貸付対象から外れてしまうケースを防ぐため
  • 農林中金を含めて過半の出資者となっている法人についても、引き続き貸付対象とするため
全文
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先ほど、この規模拡大をしていく、高付加価値化をしていく、そういった方々が新たに引き上げられた貸付額を借りていく見込みであるということのご説明はいただきましたけれども、そうしたことに加えて、今回の改正では、貸付対象者に農林中金が主体出資者等となっている法人等を追加をするというふうにもあるわけですけれども、その趣旨はお伺いしてもよろしいでしょうか。

農業近代化資金は基本的にはこの農業者が貸付対象になっているということでありますけれども、一方でこの生産現場のみならずですね、農産物の流通や加工の段階などにおける取組も重要でございますので、農業近代化資金の貸付対象者としてですね、農業者や農協等がその過半を出資しているような法人、こういう法人でありまして、農産物の国民民主党・新緑風会。

今般の改正につきましてはですね、今般まず農林中金法の改正でですね、農林中金の出資手続きを行うわけでございますけれども、近代化資金につきましても先ほど申しましたような農業者や農協等が過半を出資しているような法人、こういったものも現在貸付対象になってございますが、そこにさらに農林中金が追加を出資するということも想定されるわけでございます。

こうした場合に農林中金が出資したことによって、これまでの規定のままですと、例えば農協とか農業者の出資比率が5割を切るというようなことになりますと、農業近代化資金の貸付対象から外れてしまうということになってしまいますので、今回はこういった農業者や農協等に加えて農林中金も含めて、こうした方々が過半の出資者となっているような法人については、引き続き農業近代化資金の貸付対象にするというような改正をしたということでございます。

近代化資金による農業者間の格差拡大の懸念
▶ 動画
質問
かごしま彰宏 (国民民主党・新緑風会)

- 審査に通る大規模事業者へ資金が集まり、経営状況が厳しい中小規模の事業者との格差が広がるのではないか

答弁
山本
  • 借受者の約75%が個人農業者であり、これまでも中小規模の農業者が活用している
  • 限度額引上げ後も小規模な資金需要に対応できる点は変わらず、格差拡大にはつながらないと考えている
  • 引き続き中小規模の農業者にも活用されるよう周知を徹底する
全文
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そうした中で最後お伺いをしたいことが、近代化資金の融資主体は何度も繰り返しておりますとおり民間の金融機関であります。

そうした際にですね、規模をレイヤーで見たときにですね、このトップを走っている人たちとか、審査に合格するような人たちというのは、融資を受けられるようになる。

けれども、その下のレイヤーにいて、なかなか経営状況もしんどいんです、みたいな方々についてはですね、民間金融機関の審査を通らないと思いますし、こうしたところとの格差、資金の集まりやすさ。

令和6年度の実績を見ましても、借受者の約75%が個人農業者であります。

これまでも中小規模の農業者を含めてご活用いただいているところであります。

今回の貸付限度額の引上げ等により、大きな資金需要にも対応できるようになりますが、他方、これまで同様、比較的小規模な資金需要にも対応できる資金であることは変わりなく、中小規模の農業者の資金ニーズに対しても引き続き応えていけるものと考えております。

したがって、今回の農業近代化資金の見直しが、農業者間の格差の拡大につながるものではないと考えておりますが、委員御指摘のとおり、農林水産省といたしましては、農業近代化資金が引き続き、中小規模の農業者も含めて、現場で頑張っておられる方々に活用していただけるよう、しっかりと周知をしてまいりたいと考えております。

農林中金の農業・食料システムへの融資の位置づけ
▶ 動画
質問
高橋光男 (公明党)

- 農林中金が農業・食料システム全体の資金需要に対し果たすべき役割と位置づけについて伺いたい

答弁
鈴木憲和
  • 大規模な資金需要を伴う案件(スマート農機、植物工場、陸上養殖等)への融資に積極的に取り組む
  • 生産から加工・流通・販売まで、食料システム関連分野の民間投資円滑化と供給力向上に貢献する
  • JA信連と役割分担し、大型案件や県域をまたぐ案件を農林中金の領域として体制を強化する
全文
質問・答弁の全文を表示

最初に、この食料、農業システム、農業食料システムへの融資の位置づけについてお伺いいたします。

今回の法改正では、農林中金の目的やこの業務の中に、農林水産業者のための金融をこれまで以上にはっきり位置づける方向が示されております。

有識者報告書でも、農業、食料、食品産業向けの融資を強めていく必要があると指摘されております。

加えまして、昨今の農業の規模拡大や加工物流まで含めた食料システム全体の変化を見ますと、県をまたぐ大型案件や農協組合員以外の利用も多い物流加工施設などへの資金需要に対しましては、全国機関であるこの農林中金が果たす役割が大きい。

農林水産省といたしましては、今回の法改正を契機として農林中金には、その豊富な資金力や幅広いネットワークを生かしまして、農業者の経営拡大に伴う大型農機やスマート農機の導入、大規模なハウスなどの農業用施設の設置、そして物流加工輸出などの取り組みの進展に伴う加工流通施設の整備、さらにはフードテックの進展に伴う植物工場や陸上養殖などの整備など、農協やJA信連では対応が難しい大規模な資金需要を伴う案件に対する融資に、これまで以上に積極的に取り組んでいただきたいと考えております。

特にこのフードテックなんかは植物工場でいうと一案件で数百億円規模の投資が必要になりますし、陸上養殖も、今大規模なもので数百億円の投資が必要になってきていて、なかなかそこにやはり、これ正直リスクも当然伴いますから、リスクを一緒にとって食料の供給力を増していくということに、一緒になってやっていけると、大変ありがたいなというふうに考えております。

その上で農林中金においては、こうした取組を通じまして、生産分野のみならず、加工流通販売なども含めた、食料システム関連分野における民間投資の円滑化に寄与していただき、農林水産業の生産基盤と食料システムの強化を通じた食料供給力の向上に貢献していただくことを期待しております。

まず農林水産業者や事業者向けへの融資につきましては、JA信連と役割分担の上、JAなどで対応できない大型案件ですとか、県域をまたぐような案件、こういったものに対しまして、農林中金が取り組むべき領域と位置づけた上で、体制面を強化し、積極的に対応をしてまいりたいと考えてございます。

また、融資につきましても、主にこれまでアグリビジネス投資育成株式会社を通じまして、実践の方を行ってきておりまして、現在出資件数、金額ともに、着実に増加をしておるところでございますが、大規模案件につきましては、我々の資金量、あるいはネットワーク、こういったものを生かして、農林中金による直接的な取り組み、こういったものも進めてまいりたいと考えてございます。

このように、農林中金におきましては、川上と川中川下、全ての領域に接点を持つ強み、この中には資金量でありましたり、独自のネットワークも含まれますけれども、こういったものを生かしながら、林業、漁業も含む第一次産業の持続性確保のために、強靭で持続的な食料システム構築へ貢献していくことを目指し、これまで以上に取り組みを進めてまいる所存でございます。

融資実行体制と人材の確保・育成
▶ 動画
質問
高橋光男 (公明党)
  • 融資を担う専門人材の不足という課題に対し、どのような分野でどう人材を確保し育成するのか
  • JA・信連との連携や人員配置、審査・案件形成の仕組みをどう見直して実行体制を強めるのか
答弁
長野参考人
  • 昨年度に農業融資担当者を1割増強し、専門性を醸成する人事制度を開始した
  • 経験・知見に応じた研修、現場実践、および知見を有する人材のキャリア採用を推進する
  • 中長期的にプロフェッショナルな職員の育成と確保に不断に取り組む
全文
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続きまして、人材確保と育成、そして融資の実行体制についてお伺いしたいと思います。

有識者報告書におきましては、農林中金は有価証券中心に運用構造がありまして、融資を担う職員は2割程度にとどまるとされております。

また案件を組み立っていくには相応の時間も手間もかかるわけですが、人の体制が課題だというような説明もなされております。

現場でも資金需要があってもそれをしっかりと見立てて事業性を見て案件の形にしていく人が足りなければ実行にはなかなか結びつかない現実があると思います。

そこで伺いますが、食料農業農業、食料システムへの出融資を担う人材を、どの分野でどう確保して育てていくのかと。

農林中金は本店と支店、支店も17支店ほどで限られているということですので、その中でこのJAや信連との連携、また人員配置、審査や案件形成の仕組みなどをどう見直して、融資の実行体制を強めていくのかにつきまして、農林中金の方針を伺います。

委員ご指摘のとおり、ここから農林水産業向けの融資を強化していくにあたりまして、それを支える人材育成、ここをいかに担保していくかといったところは、非常に重要な課題だというふうに受け止めてございます。

その上で、私ども農林中央金庫では、農林水産業向け出融資を強化するために、昨年度に農業融資担当者を1割増強したということでございます。

併せまして人材マネジメントポリシーを定めまして、第一次産業と地域への貢献意識を持った職員一人一人が金融の専門性を醸成する人事制度、こういったものを開始してございます。

具体的には、農業融資機能を強化し、貸出業務等における経験、知見、こういったものに応じた研修、それと現場実践を通じた人材育成、こういったものを進めるとともに、農林水産業に知見を有する人材のキャリア採用、こういったものも進めております。

引き続き、中長期的にプロフェッショナルとなる職員の育成と確保、こういったものに不断に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

外部理事の登用と組織体制の改善
▶ 動画
質問
高橋光男 (公明党)
  • 外部理事の登用を実効的にするため、理事会と下部組織の情報共有や報告の流れ、リスク情報の上げ方をどう改善するのか
  • 理事会が適切に方針決定できるための環境整備や組織体制の見直しについて伺いたい
答弁
長野参考人
  • 経済・金融・ガバナンスの専門家を複数名任用し、多様な視点による柔軟な意思決定を図る
  • 理事会傘下に「財務戦略委員会」を設置し、外部有識者を招聘して環境整備を行う
  • 事前レクチャーや事後フォローアップを通じて、適切な議決権行使と情報連携を確保する
全文
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続きまして、今日もいくつか議論がございましたが、外部理事の登用についてお伺いしたいと思います。

今回の法改正で外部理事の登用が可能となると。

有識者報告書でも多様な視点を確保するためには、理事を含め組織全体で外部の謙虚な提案が上がってくる、そうした風通しの良い組織体制といいますか、そうしたものはなければ十分に機能しないというふうに考えるからでございます。

そこでお伺いいたしますが、この外部理事の登用を実効的にするためにも、この理事会と下部組織との情報共有、また報告の流れ、議題の立て方、リスク情報の上げ方などをどのようにして改善していくのか。

併せて、理事会が適切に方針決定できるように、どのような環境整備や組織体制の見直しを進めていくお考えなのか、農林中金のお考えを伺います。

まず外部理事の任用におきましては、経済、金融やガバナンスなどの分野に専門性を持ちの方を複数名任用することを想定してございまして、これによって多様な視点を確保し、柔軟な意思決定を行ってまいりたいと考えてございます。

また、その会議体のあり方、これにつきましてもしっかりとその会議体、会議体ごとの役割と責任、こういったものを明確化するという一つの取り組みといたしまして、理事会の傘下に、新たに財務戦略委員会というものを設置してございます。

昨年度からこの中に外部有識者2名を招聘するなど、理事会が適切に方針決定を行える環境の整備、こういったものに取り組んでおるところでございます。

なお、外部理事へご就任いただいた際には、理事会当日、ただご出席をしていただくということだけではなくて、理事会で適切に議決権を行使いただけるように、事前のレクチャーでございましたり、あるいは事後のフォローアップでありましたり、こういったものにもお時間を設けていただきたい。

加えまして、こういったことを通じて、しっかりと、委員ご指摘のとおり、適切な意思決定に資する情報の連携、こういったものを図っています。

金利上昇局面におけるJAの財務健全性と地域金融機能
▶ 動画
質問
高橋光男 (公明党)
  • 金利上昇による有価証券の評価損がJAの収益や自己資本、ひいては地域金融機能に与える影響をどう見ているか
  • JAバンク全体の実態をどう把握し、地域金融機能に影響が出ないようどう対応するか
答弁
小林局長
  • 国内金利上昇に伴い、農協で国債等の有価証券の評価損が発生していることを把握している
  • 都道府県や農林中金と連携し、経済金融市場の動向が農協経営に与える影響を把握する
  • 有価証券運用の状況や財務健全性、リスク管理体制についてモニタリングと指導を行う
全文
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続きまして、この金利上昇局面におけるJAの財務健全性と地域金融機能についてお伺いしたいと思います。

今回の検証は、主として農林中金が対象となっておりますけれども、現場のJAからは、金利上昇が長引けば、低金利の時期に保有した長期債なので、評価損が生じて、収益や自己資本に影響が出るのではないかといったお声をいただいております。

そうなりますと、農業者向けの融資や共同利用施設などの整備、組合員向けのサービスなどにも影響を及ぼしかねません。

地域の農業投資を支える金融機能が弱まれば、担い手の育成や設備更新にも響いてくるかと思います。

政府として、最近の金利上昇がJAの保有資産。

収益、自己資本などにどのように影響を与えているというふうに見ていらっしゃるか。

またその影響が地域金融機能に及ばないよう、JAバンク全体の実態をどのように把握をし、どう対応していくお考えかについて御答弁をお願いします。

個別の農協の財務の健全性に関することにつきましては、コメントを差し控えさせていただきたいと考えておるわけでございますけれども、御指摘のとおり、農協において国内の金利上昇に伴いまして、国債などの有価証券の評価損が発生しているということは、私どもも把握しているところでございます。

農水省といたしましては各農協が健全性を維持して農業機関を含めたこの地域金融機能、こういったものをしっかり発揮していただけるように、農協の監督官庁であります都道府県、それからJAバンク法に基づきまして、農協信用事業を指導する農林中金、こういったところとも緊密に連携をいたしまして、まずはこの金利上昇といった経済金融市場の動向が農協経営に与える影響。

これがどうなのかというのをしっかり把握するとともに、各農協の有価証券運用の状況を含めて、この財務の健全性でありますとか、リスク管理の体制等につきまして、しっかりモニタリング指導をしていきたいというふうに考えてございます。

農業投資における金利負担の軽減策
▶ 動画
質問
高橋光男 (公明党)

- 金利上昇による投資先送りへの懸念に対し、政府は地域金融機関と連携してどう金利負担を軽減させるのか

答弁
山本政務官
  • 農業近代化資金などの制度資金による低利・固定金利の長期借入を可能にしている
  • 農業信用保証保険制度や、認定農業者への金利負担軽減・保証料助成措置を講じている
  • これらの措置を継続し、地域金融機関と連携して前向きな投資を後押しする
全文
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JAなどの現場からは、施設更新や機械の更新、暑さや水不足への対応など、これからの農業に必要な投資は増えていく。

一方で、金利が上がると資金調達の負担が重くなって、投資が先送りされやすいといったようなお声もいただいております。

特に若手や、これから規模拡大に挑む経営体ほど、返済額が将来変わらないような固定金利のような融資メニューや利子負担の軽減、また、あるいはですね、この保証制度の強化、こうした仕組みが重要だといったご指摘もいただいております。

そこでお伺いいたしますが、政府としてですね、JAを含む地域金融機関とどのようにして連携してですね、この農業投資の金利負担を。

農業者の資金ニーズに対して地域金融機関から円滑に資金が供給されるよう、低利かつ固定金利で長期の借り入れも可能とする農業近代化資金などの民間の地域金融機関が取り扱う制度資金や、農業者が担保や保証人を提供しなくても資金を借りやすくするため、農業者の信用力を補完する農業信用保証保険制度のほか、地域計画に位置づけられた認定農業者への貸付当初5年間の金利負担軽減措置や保証普及当初5年間の保証料助成措置などの様々な施策を講じることにより、チャレンジする農業者の農業投資に係る負担を軽減しているところであります。

今後とも農林水産省としては、これらの措置を継続し、農協をはじめとする地域金融機関と連携して、チャレンジする農業者の経営改善や規模拡大に向けた前向きな投資をしっかり後押しをしてまいりたいと考えております。

融資手続きの簡素化・迅速化
▶ 動画
質問
高橋光男 (公明党)

- 農業近代化資金等の申請書類、審査、利子補給決定などの各段階をどのように簡素化・迅速化し、使いやすい制度にするのか

答弁
小林局長
  • 都道府県等の関係機関と連携し、提出書類の内容を検証して簡素化を図る
  • 申込から融資決定までの期間短縮に向け、民間金融機関、農業信用基金協会、都道府県との連携を徹底する
全文
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その関連でありますけれども、融資手続の簡素化、また迅速化についてもお伺いしたいと思います。

有識者報告書におきましては、農業近代化資金につきましては、借入限度額が少ない、農地取得に使えない、償還期間が短いといったような課題に加えまして、都道府県の利子補給手続きに時間がかかるために、貸付決定や融資実行が遅れて、営農に影響するおそれがあるとも指摘されております。

最近のように、この金利の動きが大きい局面においては、手続きの遅れそのものがですね、利用者の資金計画を不安定にしてしまいかねないかというふうに思います。

そこでお尋ねいたしますが、今回の法改正を機にですね、借入限度額、これ引き上げられますけれども、この申請書類とか審査、また利子補給の決定などですね、この融資実行に至るまでのですね、この各段階、これをどのようにして簡素化し、迅速化していくのか、利用者にとってもこの分かりやすく使いやすい制度にしていくための取組の方針についてお伺いいたします。

御指摘のありましたこの融資実行のタイミング、こういったものも含めましてですね、農業者のニーズに応じた融資実行がしっかりなされるということは極めて重要だというふうに考えてございます。

このためですね、都道府県等の関係機関と連携いたしまして、まずこの農業近代化資金に係るですね、都道府県の利子補給手続き、これにつきましてですね、各県がですね、農業者からどういった農政書類を提出していただいているのか、こういったものを国としても1回検証いたしまして、簡素化を図るということが1点でございます。

それからもう1点は、この借入れの申込から融資決定までの期間を短縮するという観点でございますけれども、この間、融資を実際に行う民間金融機関、それから保証をつけるということでありますと、農業信用基金協会、それから利子助成をするのは都道府県。

大臣、徹底されるように進めてまいりたいと考えてございます。

農業経営高度化資金の活用と対象範囲
▶ 動画
質問
高橋光男 (公明党)

- 地域計画に位置づけられる前の段階にある経営体などが、どのようにして農業経営高度化資金を利用できるのか

答弁
鈴木憲和
  • 地域計画に位置づけられたものであれば、規模の大小にかかわらず貸付対象となる
  • 地域計画が策定途中の場合でも、市町村から位置づけられることが確実である証明を受けたものを対象とする
全文
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今回の近代化資金、どのようにして利用を促していくのかといった取組の一つとして、これまで農地取得等に使えなかったというような課題に対して、新たな今回対応として、今年度から導入された農業経営高度化資金。

農民主党そういうふうに限られてきたわけですけれども、新たにですね、この地域計画に位置づけられたものというものが、対象というふうな形で対象が変わります。

この地域計画自体、今も進められているわけでありますけれども、ただですね、現場ではですね、まだ手続上間に合わないといいますか、今後位置づけられる見込みはあっても、まだ。

農業近代化資金の貸付限度額の引上げによって、例えば農業経営の規模を拡大しようとする場合に行う大型の農業機械の導入や、ハウスなどの農業用施設の増設、そして農産物の付加価値向上に取り組む場合に行う加工施設の整備などのうち、これまででできなかった比較的大きな資金需要に対しても、農業近代化資金でまずは対応できるようになると考えております。

そしてご指摘のですね、この新たに設けます農業経営高度化資金につきましてはその規模の大小にかかわらず地域計画に位置づけられたものである限りにおいて、これは貸付対象となります。

そして地域計画も今まだその新興途上のものもたくさんありますので、新興途上なんだけれども借りたいということが当然あり得ますので、そういう場合は今後、地域計画に位置づけられることが確実であることの証明を市町村から受けたものなども対象とする考えであります。

運転資金の確保と支援策
▶ 動画
質問
高橋光男 (公明党)

- 設備資金に比べ借りにくい運転資金(人件費、資材購入等)について、信用保障や利子負担軽減をどう組み合わせて借りやすくするのか

答弁
山下副大臣
  • 近代化資金において、資材購入などの費用を広く長期運転資金の対象としてきた
  • 新設の経営高度化資金では「借り替え」も対象に追加し、多様なニーズに応える
  • 制度全体の利用しやすさを向上させ、農業経営を支える
全文
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続きまして、この現場からは機械や施設のための資金は借りやすい一方で、雇用とか人件費、資材購入、出荷までなどのつなぎなど、必要な運転資金は借りにくいといったお声をいただいております。

特に規模拡大の時期ほど、先に資金が必要になりますけれども、十分な支援が受けにくく、経営拡大の壁になっているというお声をいただいております。

こうした実情を踏まえますと、設備資金のみならず、運転資金も含めて農業経営全体を支える視点が必要ではないかというふうに思います。

政府として、政府経営金融、信用保障、利子負担の軽減など、どのように組み合わせて、農業者が実際に借りやすい仕組みにしていくのかについて、見解を伺います。

高橋委員が御指摘のように、この設備投資だけではなく、運転資金のニーズなど、多様なニーズに応えていくことが大変重要だということは認識しております。

このため、近代化資金におきましても、これまでも設備資金だけではなく、資材購入などの農業経営に必要な費用を広く長期運転資金の対象としてきたところであります。

さらに今回この近代化資金の中に設けます経営高度化資金につきましては、借り替えなども対象に追加することにより、より一層様々なニーズに応えていきたいというふうに考えております。

鈴木憲和(農林水産大臣)より一層利用しやすくなる制度としていきたいというふうに考えております。

一般金融機関による農業向け貸出の拡大
▶ 動画
質問
高橋光男 (公明党)

- 農協系統だけでなく、地銀等の地域金融機関による農業向け新規貸出を促すための環境整備をどう進めるのか

答弁
小林局長
  • 日本政策金融公庫による情報サービス(アクリス)の提供や、協調融資による審査ノウハウの横展開、経営アドバイザー制度を推進する
  • 民間金融機関が取り扱う制度資金の内容を充実させる
  • 拡充された農業近代化資金を地銀等に周知し、民間金融機関による融資を促進する
全文
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最後にですね、この一般金融機関も含めた農業向け新規貸し出しの拡大についてお伺いしたいと思います。

有識者報告書では、この制度を所管する農水省と、実際の貸出を行う農林中金をはじめとする農協系統において、制度資金の在り方を検討し、農業系統による農業向け貸出を促進するというふうにされております。

一方で現場からは、この農協系統だけで全ての資金需要を支えるのではなくて、地方銀行など地域金融機関も含めて農業向け新規貸し出しの裾野を広げる必要があるということが指摘されております。

一方で地銀などからは、農業法人の経営情報とか、現場の実態はつかみくいんだとか、またリスクを見極めにくいと。

さらには、農地の評価や生産販売の不確実性から審査に手間がかかること、制度資金に加えて民間資金を借りようとした際に、相談先や審査が分かれていて、農業者にとって提案しにくい。

高橋光男君、どのように進めて、農業向け新規貸し出しを促す環境整備につなげていくお考えなのかについて、最後お尋ねいたします。

この農業融資を拡大していく上では、農協等に頑張っていただくというのはもちろんなんですけれども、併せて、ご指摘のありましたこの地方銀行などにも、しっかり農業融資頑張っていただく、こういうことが大事でございます。

こういった地方銀行などが、農業融資に取り組みやすくするような環境整備につきましては、現在この日本政策金融公庫におきましてやっていただいておりまして、例えばこの融資判断をやる上での参考とするための、この農業経営の実力を数値化した情報サービス、こういうアクリスというものがございますけど、こういったものの提供でありますとか、日本政策金融公庫と地方銀行等が協調融資などしまして、審査ノウハウを横展開するでありますとか、それから農業経営のアドバイスを行うこの農業経営アドバイザー制度、こういったものを日本政策金融公庫の方で取り組んでいただいているところであります。

併せて、この民間金融機関が取り扱う農業者向けの制度資金についてもしっかり内容を充実させていくということも重要であるというふうに考えてございます。

農水省といたしましては、引き続きこの地銀等による農業融資の環境整備に取り組んでおります。

この日本政策金融公庫とも連携しながら、今回の改正によりまして資金内容が拡充されたこの農業近代化資金につきまして、地方銀行も含めてしっかりと周知いたしまして、こうした地銀も含めたこの民間金融機関による農業融資がしっかり促進されるように努めてまいりたいと考えてございます。

外部理事の任用と選定プロセス
▶ 動画
質問
杉本純子 (参政党)
  • 外部理事を任用する必要性の説明
  • 任用までのプロセスと適格性の確認方法
  • 今後の経営意思決定への影響
答弁
長野参考人
  • 専門性の高い外部見識を取り入れ、大規模損失を防止し柔軟な意思決定を行うため
  • 役員推薦委員会で推薦し、経営管理委員会で選任、総大会で承認する枠組み
  • 忠実義務の課付や、共同組織中央機関としての特色の理解を求めることで、会員の意思に反する運営を防止する
全文
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予定されている外部理事を任用するにあたり、外部からお願いする必要性を改めてご説明いただきたいのと、本改正案が成立した後、外部理事を実際に任用するまでのプロセスについて、またその選定において、適格性の確認をいかに行っていくおつもりなのか、加えて今後の経営の意思決定の影響についても、改めて国民の不安の声に対して、丁寧に説明するという意味も込めまして、この4点、併せて御説明のほどよろしくお願いいたします。

有識者検証会から御提言いただいたとおり、組織全体で専門性の高い外部の見識を取り入れるために、今時、外部理事を任用する必要性があるというふうに認識してございます。

具体的には、経済、金融、ガバナンスなどの分野に専門性をお持ちの方を複数名任用することによりまして、今回と同様の大規模な損失事象、こういったものを発生させないよう、多様な視点を確保して、柔軟な意思決定を可能とする体制をつくってまいりたいと考えてございます。

また、理事任用のプロセスについてでございますが、17名の構成員のうち15名を会員の代表が占める役員推薦委員会、こちらの方で推薦された候補者を経営管理委員会で選任いたしまして、総大会において承認することによって、会員の意思を反映する枠組み、こういったものになってございます。

従いまして、改正農林中金法の趣旨や会員の意思に反しまして、外部企業のために行動する者が外部理事に就任することですとか、外部理事が理事の過半数を占めて理事会の意思決定を支配するこういったことはございません。

また、理事就任後につきましても、理事は農林中金法で定められた忠実義務等を負いまして、自己または第三者のために農林中金と取引をしようとする場合には、経営管理委員会におきまして、当該取引につき重要な事実を開示して、承認を受ける必要があるということでございます。

加えまして、外部理事には農林水産業協同組合など共同組織中央機関としての特色も十分にご理解していただきながら意思決定に参画いただくことになりますので、組合員から離れた運営がなされるような状況になることはないようにしたいというふうに考えてございます。

農林中金への監督機能強化と外部理事の人選
▶ 動画
質問
杉本純子 (参政党)
  • 監督強化において具体的に何がどのように強化されるのか
  • 外部理事の人選に農林水産省が関与する考えはあるか
答弁
小林局長
  • 外部理事の人選は農林中金内部の適切プロセスで行われ、農水省は関与しない
  • 任期付き職員制度による専門人材の登用や、職員の指導育成を通じて金融分野の専門性を確保し、監督機能を強化する
全文
質問・答弁の全文を表示

具体的には、この監督強化において何がどのように強化されるのでしょうか。

よって、強い権限を持つのではという外部理事の選任が非常に重要で、慎重かつ厳選に選ばれるべきだと思いますが、こうした人選も農林水産省の監督する内容には含んでいくというお考えなのでしょうか。

その理事につきましては、先ほども御説明ありましたように、農林中金の中で法令等に従いまして適切なプロセスを経て選任されるべきものでございまして、個別具体的なこの理事の人選、こういったものに監督官庁である農林水産省が関与するということはございません。

これは監督官庁としては、農林中金に対し適切なリスク管理体制の整備でありますとか、その高度化に向けた対応、こういったものを求めていくという、こういう基本的な姿勢は、今回の法律の改正前後で変化はございませんけれども、先般、大臣からも答弁がありましたとおり、農水省におけるこうした監督機能のさらなる強化、こういうことは重要でございまして、具体的には、例えば、この任期付き職員制度などを活用いたしまして、外部からの専門人材のさらなる登用、こういったことを検討するでありますとか、モニタリング指導業務におきまして、その専門性を発揮するために、職員への指導育成を通じて、この金融分野に精通した人材のさらなる確保、育成、こういったものに取り組んでいきたいと考えてございます。

農業近代化資金の貸付上限額引上げと需要
▶ 動画
質問
杉本純子 (参政党)
  • 実際に資金需要は拡大しているのか
  • 1993年から上限額が引き上げられてこなかった理由と現状の認識
答弁
小林局長
  • 担い手の規模拡大等により、1経営体あたりの借入額はおおむね10倍に増加している
  • 都道府県知事等の承認で上限を超える融資が可能であったため、法令上の引上げを行わなかった
  • これまでは日本政策金融公庫の資金で対応してきたが、限界があるため改正を行う
全文
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しかし、農業近代化資金という制度資金として見たときに、実際に資金需要は拡大しているのでしょうか。

というのも、1993年4月に個人への貸付上限額が設定されてから現在に至るまで、上限額が引き上げられてこなかった理由は何だったのか、資金需要の現状に合わせて、認識と合わせてお聞かせください。

まず、資金需要に関してでございますけれども、私どもの認識としましても、この30年間の農業分野の資金需要の変化について見てみますと、例えばこの担い手の規模拡大に伴う農業機械の追加取得でありますとか、大型の機械の導入、またハウスなどの増設、こういったことを背景に、1経営体あたりの借入額もおおむね10倍になっているというふうに認識しています。

農水省としましても、特にこうした1経営体あたりの資金需要の拡大ということは認識してきたところではございますけれども、農業近代化資金につきましては、個別の融資案件ごとに都道府県知事等の承認を受けることで法令の貸付限度額を超える融資も可能であったという事情もございまして、これまでは法令に規定する貸付上限額の引上げは行ってこなかったところでございます。

また、これまでどうだったかということなんですけれども、こうした拡大する農業運営の資金需要については、主に日本政策金融公庫の資金が拡大してきたことで対応してきたというところでございます。

ただ今後を考えますと、今後さらにこの資金需要が拡大するという局面になってきますと、やはりこの全額政府出資の日本政策金融公庫の貸出の拡大ということのみに期待するというのも限界。

農業近代化資金の融資実績低迷と今後の見通し
▶ 動画
質問
杉本純子 (参政党)
  • 貸出実績が減少している中で、資金需要が十分にあると言えるのか
  • 融資を必須業務とすることで、実際の融資額増加をどう見込んでいるか
答弁
小林局長
  • 実績低迷は需要不足ではなく、借入限度額などの貸付条件による影響が大きい
  • 担い手の規模拡大、施設整備、フードテック等の大規模な資金需要案件の増加を想定している
全文
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農林中央金庫に対する資金需要は十分にあると本当に言えるのでしょうか。

農林水産業者への融資等を必須業務とありますが、それによる実際の融資額の増加をどう見込んでいるのか、農林水産省の見解をぜひお聞かせください。

まず、この農業近代化資金の融資実績が近年低迷していましたのは、先ほども申し上げましたように、この農業分野の資金需要がなかったからということではなくて、やはりその近代化資金の方で借入限度額が低いなど、貸付条件による面が大きかったというふうに認識してございます。

農水省としては、資金需要の面ではこれからも、例えばこの地域の農地の受け皿となる担い手の規模拡大に伴います、この農業機械の追加取得でありますとか、ハウスなどの農業施設の増設、それから物流加工輸出の取り組みの進展に伴う流通加工施設の整備、さらにはフードテックの進展に伴う植物工場の整備といったですね、大規模な資金需要を取り扱う案件も増えていくということが想定されるというふうに考えてございます。

農林中金による今後の融資のあり方
▶ 動画
質問
杉本純子 (参政党)
  • 融資が必須業務となることで、どの程度の融資額増加を見込んでいるか
  • 今後の融資のあり方と意気込み
答弁
長野参考人
  • 具体的な規模感の提示は差し控えるが、JAで対応できない大規模案件や県域をまたぐ案件への取り組みを拡大する
  • 農業者の成長ステージに応じた資金メニューを提供し、生産基盤の維持・強化にこれまで以上に取り組む
全文
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農林水産業者の方々への融資が必須業務となることで、どのくらいの融資額の増加を見込んでいらっしゃるのか、今後の融資のあり方についても意気込みと併せてお聞かせください。

なお、農業法人等への資金需要に積極的に対応していくわけなんですけれども、案件ごとにまちまちであるということもございますので、具体的な規模感、これにつきまして、ご示しすることは差し控えさせていただければと思います。

他方、農林水産省の方からもございましたとおり、今後農業の大規模化、集約化、これが進展していく中、JAなどで対応できない大規模案件、県域をまたぐようなケース、こういったものにつきまして、我々農林中金が取り組むべき領域、こういったところが拡大していくものと認識してございます。

農林中央金庫といたしましては、今回の法改正における目的規定の改正の趣旨、こういったところも踏まえまして、農業者の資金調達ニーズに寄り添い、農業者の成長ステージに応じた融資趣旨、こういったものを含めた必要な資金メニューを提供していくなど、農業者の生産基盤の維持、強化、それと担い手の確保、経営力向上に資するよう、農業金融にこれまで以上に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

国内一次産業発展のための政府主導プロジェクト
質問
杉本純子 (参政党)
  • 国内事業者の資金需要が低い場合、結局海外投資に向かう懸念がある
  • 政府主導で大きな道筋やプロジェクトを提示すべきではないか
答弁
鈴木憲和
  • 農業構造転換集中対策により設備投資が進むと考えている
  • 成長戦略の中で方向性を打ち出す議論を行っている
全文
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この改正を十分意義のあるものにするためにも、日本の国内一次産業を発展させるためにも、もっと政府主導で大きな道筋やプロジェクトを提示する必要があるのではないでしょうか。

まず政府といたしましては、令和7年度からの5年間のですね、農業構造転換集中対策、この中で規模拡大などに伴う設備投資がですね、進んでいくものだというふうに考えております。

また同時に今、成長戦略の中で議論をして方向性を打ち出す方向。

農林中央金庫の役割と目的
▶ 動画
質問
岩渕友 (日本共産党)

- 一般の金融機関と異なる農林中金の役割と目的について確認したい

答弁
小林局長
  • 農林中央金庫法第1条に基づき、共同組織を基盤とする金融機関として農林水産業の発展に寄与することを目的とする
  • 農協から資金を預かり運用し、その収益を農協等に還元する役割を担っている
全文
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はじめに、一般の金融機関と異なる農林中金の役割、目的について確認をいたします。

小林局長。

小林局長

農林中金につきましては、この農林中央金庫法第1条に目的が規定されてございます。

目的につきましては、農業協同組合、森林組合、漁業協同組合、その他の農林水産業者の共同組織を基盤とする金融機関として、これらの共同組織のために金融の円滑を図ることにより、農林水産業の発展に寄与し、もって国民経済の発展に資することを目的とするということが規定されてございまして、農林中金におきましては、この目的に沿って農協から資金を預かってそれを運用し、その収益をまた農協等に還元すると、こういった役割を担っているところでございます。

農林中金の預貯金積立の経緯
▶ 動画
質問
岩渕友 (日本共産党)

- 組合員の貯金が107.2兆円という巨額になっているが、どのようにして積み上がったのか

答弁
小林局長

- 農産物の販売代金など、さまざまな形で農協の組合員から預けられた資金が中心となって積み上がった

全文
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25年4月1日現在の農林中金の運用資産は83.5兆円です。

その原資となっている組合員の貯金は107.2兆円と巨額になっているわけですよね。

これだけの額がどのようにして積み上がったのでしょうか。

小林局長。

小林局長

この農協への貯金につきましては、例えば農産物の販売代金をはじめとしまして、さまざまな形で農協の組合員の方々から預けられた資金、こういったものが中心となって積み上がったものと認識してございます。

農協・信連の貯貸率と農林中金への預け金状況
▶ 動画
質問
岩渕友 (日本共産党)

- 農協、信連それぞれの貯金に対する貸出金比率(貯貸率)と、農林中金に預けた金額の直近状況を確認したい

答弁
小林局長
  • 令和7年3月末時点で、貯貸率は農協が22.8%、信連が10.1%である
  • 農協・信連から農林中金への預け金は、同時点で48.2兆円である
全文
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これだけ積み上がっている預貯金が、どのように使われているのでしょうか。

農協、信連、それぞれの貯金に対する貸出金の比率と貯金総額のうち、農林中金に預けた金額がどのようになっているか、直近の状況について確認をします。

小林局長。

小林局長

貯金に対する貸し出しの割合であります貯貸率につきましては、令和7年の3月末時点でですね、農協ではこの22.8%、信連では10.1%となってございます。

また農協、信連からですね、農林中央金庫への預け金につきましては、令和7年3月末現在で48.2兆円となってございます。

会員構成員向け融資の必須業務化の意味
▶ 動画
質問
岩渕友 (日本共産党)

- 今回の法改正で会員構成員向け融資を必須業務に追加することは、必ず貸し出しなければならない義務的な業務になるということか

答弁
小林局長
  • 融資業務を営むことを義務付けるものである
  • ただし、個別の融資案件を実施するか否かの判断は農林中金が行うものであり、国が特定の事業への融資を強制することにはならない
全文
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今回の法改正で、現在は任意業務とされている会員の構成員向けの融資を必須業務に追加するというふうになっています。

これはやらないといけない義務的な業務にするということなのかと。

何でね、こんなことを聞いているのかっていうと、これ絶対に貸し出ししなくちゃいけないのかとかね、例えばどこにも融資しないというようなことが許されないのかとかね、捉えられていて、でもどこに融資をするかっていうことは、これ農林中金が決めることだというふうに思うんですよ。

そういう問題意識があるから聞いてるんですけれども、これはいかがでしょうか。

小林局長。

今回の法改正では、会員の構成員である農林水産業者向けの融資につきまして、農林中金の必須業務として位置づけるということでございます。

これは何を意味するかということなんですけれども、農林中金が農林水産業者向けの融資を業務として営む、こういうことを義務づけるということを意味しております。

これは一方で、個別の融資案件につきましては、この融資を実施するか否か、こういった判断はあくまでも農林中金が行うものでありまして、今回の法改正によって、例えば特定の事業にここに融資することを義務づけるとか、こういったことを国が農林中金に強制できると、こういうことにはならないというふうに考えております。

農林中金の赤字への公的資金投入の有無
▶ 動画
質問
岩渕友 (日本共産党)

- 24年度決算で約1.8兆円の赤字を計上したが、国費の投入などはせず自前で解決しているのではないか

答弁
小林局長

- 1.8兆円の純損失を計上したが、公的資金の投入は一切行われていない

全文
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今回の法改正の直接の発端は、農林中金が24年度決算で約1.8兆円の赤字を計上したということから、農水省が有識者検証会を開催をして、結論を法改正に反映をしたというものです。

これだけ巨額の赤字を形成したということは問題なんですけれども、国費の投入などせずに、自分たちで解決しているんじゃないでしょうか。

小林局長。

御指摘のとおり、農林中央金庫は、令和6年度決算におきまして、1.8兆円の純損失を計上したということでございますが、これに関して、公的資金の投入といったものは、一切行われているわけではありません。

共同組合金融の自治と政府の方向性
▶ 動画
質問
岩渕友 (日本共産党)

- 大臣がフードテック等への投資を強調しているが、これは共同組合金融の自治に踏み込むことになり、本来は農林中金や農協が決めるべきことではないか

答弁
鈴木憲和
  • 人口減少下で食料供給力を上げるため、担い手への設備投資やフードテック等の発展に寄与する分野への融資・出資に取り組んでほしいと考えている
  • 個別の案件については民間金融機関である農林中金が判断するものであり、大臣が介入することはない
全文
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次はちょっと大臣にお伺いをしたいと思うんですけれども、この法案の衆議院の質疑で大臣が、今回の改正を通じて日本の農業のどの分野をどういうふうに強化していきたいのかというふうに質問をされて、こんなふうに答えているんですね。

「気候変動や温暖化の中で災害が増えていく。

そういう中でも食料供給をしっかり担うために、フードテック、ここへの投資が欠かせない。

植物工場や陸上養殖、外食含め、国内外に大きく展開していく。

これをいかに金融面で支えていくかというのが、今回の法改正の一番の趣旨かと思う。

金融を通じて、食の分野が日本の成長を支える。

そういう柱になれるように、未来を作れるように努力する」。

これ大臣の答弁は、共同組合金融の自治に踏み込むことになるんじゃないかというふうに思うんですね。

最初に農林中金の目的を確認しましたけれども、この共同組合の理念から言って、農林中金、農協が決めることなんじゃないでしょうか。

いかがですか。

これ要するに日本は人口が減る中においても食料供給力を上げていく、このことに尽きていくんだと思っていますと。

特に農業の分野では人が減るわけですから、その中で担い手にどんどん生産が集中をしていく。

そうすると規模拡大もしなければならないし、設備投資も必要になるので、そういうところにまずはしっかりと資金的な手当てがされていくということがですね、基本中の基本だというふうに思っています。

そしてそれと同時に、この農林中央金庫法の第1条の目的に、農林水産業の発展に寄与し、もって国民経済の発展に資するというふうに書いてあるわけですから、そこのですね、フードテックも含めて、この要するに農林水産業の発展に寄与する分野に、しっかりと大規模な資金需要が必要になってまいりますので、それに対するですね、これまで以上の融資出資にですね、取り組んでいただきたいというふうに考えております。

ちなみに、特定の何か、個別の企業の何かとかそういうことについて私の方から農林中金側に何か介入をするということはあり得ませんし、それ自体は個別の案件については当然これは民間金融機関である農林中金が判断していくものだというふうに考えております。

海外ファンドへの出資と現場実態の乖離
▶ 動画
質問
岩渕友 (日本共産党)

- 米国アグファウンダーへの出資などは、高額な農機具の維持に苦しむ現場の農林漁業者の実態とかけ離れており、地域の生産者と競合する事業ではないか

答弁
鈴木憲和
  • 個別の融資・出資判断は農林中金が行うものであり、農水省は介入しない
  • 当該出資は海外の最先端動向の把握や事業連携を狙ったものであり、結果として日本の農林水産業の発展に寄与するものと考えている
全文
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それで農林中金の現在の農林水産業向けの貸出額、農林水産業者や食農分野を支える企業などへの出資額が総資産に占める割合が非常に低い。

例えば農作業の自動化などの事業への投資を進める米国のアグファンダー。

というところがあるんですけれども、このアグファウンダーに日本の金融機関で初の出資契約を締結しているんですね。

こうした投融資は何千万円もする農機具の維持や更新に苦しむ現場の農林漁業者の実態とあまりにかけ離れているんじゃないのかなというふうに思うんですね。

国内外の農外資本が進める大規模事業への投融資は、農協の組合員、地域の生産者、事業者から集脱し、競合するような事業ではないでしょうか。

大臣いかがですか。

その上で個別の、先ほども先生からもご指摘いただいて申し上げておりますが、個別の融資出資の判断はですね、民間金融機関である農林中金が行うものであり、農林水産省が介入するものでは全くありません。

なお、農林中金によるこのファンドへの出資については、海外のフードテック領域における最先端の動向を把握するとともに、ファンド投資先企業と農林中金の取引先の生産者や食品関連企業との事業連携を進めることを狙いとして行われたものというふうに承知をしておりますので、結果として日本の農林水産業の発展に寄与するものとなっているというふうに考えております。

外部理事登用の目的とガバナンス
▶ 動画
質問
岩渕友 (日本共産党)

- 外部理事の登用は、現場のニーズではなく、実態と乖離した投融資を加速させることにならないか

答弁
小林局長

- 巨額の損失が発生したことを受け、職員出身のみの同質的な体制から、専門性の高い外部理事を登用して多様な視点を確保し、ガバナンスおよび市場運用の組織体制を強化することが狙いである

全文
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それで、外部理事の登用についてもですね、農林漁業者のニーズではなくて、農業分野の資金ニーズに応えるもので、現場の実態とは乖離した投融資を加速させるということになるんじゃないでしょうか。

小林局長。

まず、今回の農林中央金庫の外部理事の登用でございますけれども、何度か出ておりますように、令和6年度に1.8兆円という大きな損失を発生させたということが発端でございます。

この有識者検討会においてはですね、農林中央金庫はこの理事全員が職員出身となっているために、同質的でですね、専門性の高い外部の理事の意見を聞く体制が必要ではないかとかですね、農林中金においても専門的な知見を有する者を非常勤の外部理事として登用することができればですね、多様な視点が確保されることによって、ガバナンスが強化され、市場運用の組織体制の強化につながるのではないかと。

こういった指摘があったことを踏まえてですね、ガバナンスを強化することを狙いとして行われるものであるというふうには理解してございます。

食品産業の海外展開支援と現場の乖離
▶ 動画
質問
岩渕友 (日本共産党)

- 政府が食品産業の海外展開や外食チェーンの国際展開を目指すことで、農林中金の資金が政府の描く大規模ニーズに活用され、現場の機械更新などの実態と乖離するのではないか

答弁
鈴木憲和

- 国内マーケットが限定的な中で採算を合わせるには、海外展開も見据えて食料供給力を上げることが不可欠であり、それが結果として日本の食料供給力のアップにつながるため、方向性は乖離していない

全文
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衆議院の質疑で、大臣が、新たに設置した財務戦略委員会に、外部有識者も招聘し、経営判断にあたって、多様な視点を確保することなど、すでにスタートを切られていると認識しているというふうに答弁されているんですね。

今回の法改正によって、外部人材の登用を進めるということは、農林漁業者の資金ニーズではないところを強化する趣旨に他ならないというふうに思うんですね。

衆議院の質疑では、農林中金が融資先を増やすようなプロジェクトを政府として取り組んでいく考えはないかというふうに問われて、大臣がですね、国内は人口が減るので、農林水産業、食品産業の持続的な発展を図るためには、成長する海外からの稼ぎを増やしていくことが不可欠。

輸出だけでなく、食品産業の海外展開に取り組むことにしたところ、食文化産業振興ワーキンググループをつくって、食品産業の海外展開支援策を現在検討していると答弁しているんですね。

4月10日に開催をされた日本の食文化輸出1万社支援プログラムのキックオフ会合で、大臣が将来的にはマクドナルドやスターバックスのように国際的に展開される外食チェーンを目指して必要な支援策を考えたいと。

というふうに挨拶をされているんです。

これでは農林中金の豊富な資金を食品産業の海外展開など、政府が思い描く大規模な資金ニーズに活用するということになるんじゃないかと。

現場で機械の更新できないと、離農が進んでいるような状況で、これやっぱり現場の実態と乖離しているんじゃないかと思うんですけど、大臣いかがですか。

岩渕先生から先ほどから現場の感覚と、この今回の法改正の方向がちょっと乖離しているというご指摘なんですけど、これもうちょっと大きい視点で見ると、決して私は乖離しているとは思っておりません。

やっぱり先ほど、要するに辞めざるを得ないというふうな判断をされている方々もですね、やっぱりそもそもの根本的な問題は何かといえば、日本が要するにこの人口減少も含めて国内マーケットがなかなか胃袋は限られているんで大きくならない中で、ただ実際は酪農にしてもですよ、牛乳にしても生産力はもっと作ろうと思ったら作れるじゃないですか。

だけどもやっぱり国内マーケットは十分にないもんだから、国内マーケットだけ見てるとやっぱり価格も上がりづらいし、なかなかその結果採算ベースに乗らなくてやめざるを得ないっていう方々が出てくるっていう、これが一番根本的な私は問題だと思うんですね。

米についてはまさにそういうことだと思ってますし、ですからやっぱり私たちはこれから要するに日本は日本人が食べたいものを何でもかんでも全部ですね、小麦も含めて、すべて100%どこまで作れるかといったら、それは得て不得てが当然ありますから、作れるものはもっと頑張って作って稼いでいくし、作れないものはしょうがないから輸入するということにならざるを得ないというようなことで、全体として食料供給力をちゃんと上げていくということがですね、海外展開も見据えると大事だというふうに思っておりますので、それが結果として日本の食料供給力のアップに私はつながるんだというふうに思います。

発言全文

藤木眞也 (農林水産委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 藤木眞也

ただいまから農林水産委員会を開会いたします。

委員の異動についてご報告いたします。

昨日までに吉田忠智君が委員を辞任され、その補欠として徳永恵里さんが選任されました。

政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。

農林中央金庫法の一部を改正する法律案及び農業近代化資金融通法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、農林水産省大臣官房総括審議官、押切光弘君ほか5名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに、ご異議ございませんか。

ご異議ないと認め、採択を決定いたします。

参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。

農林中央金庫法の一部を改正する法律案及び農業近代化資金融通法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に農林中央金庫代表理事専務執行役員長野正樹君を参考人として出席を求めることにご異議ございませんか。

ご異議ないと認め、採択決定いたします。

農林中央金庫法の一部を改正する法律案及び農業近代化資金融通法の一部を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。

両案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。

質疑のある方は順次ご発言願います。

横沢高徳 (立憲民主・無所属) 23発言 ▶ 動画
委員長 藤木眞也

横沢高徳君。

質疑者 横沢高徳

皆様、おはようございます。

立憲民主・無所属の横沢高徳でございます。

どうぞよろしくお願いを申し上げます。

まずは昨日、4月22日午後ですね、岩手県大洲町で林野火災が発生しました。

住宅や牛舎を含む109ヘクタールが焼失し、現在も延焼が続いております。

県は自衛隊に災害派遣要請をし、本日も未明から懸命な消火活動が続いております。

先日の本委員会でも田中委員から林野火災や災害復旧についての質問があったばかりではありますが、まずは早期鎮圧と避難者支援、今後の復旧、そしてまた1月から5月は林野火災が起こりやすい時期でもありますので、改めて林野火災防止の徹底が重要と考えますが、まず大臣の御見解をお伺いいたします。

鈴木農林水産大臣。

答弁者 鈴木農林水産大臣

岩手県大津町の林野火災につきましては、昨日、小槌地区及び霧霧地区の2地区において発生をして、現在も延焼中でありまして、県からの報告によりますと、建物7棟の被害が発生し、地域住民への避難指示も出されているところであります。

質疑者 横沢高徳

横沢高徳君。

あると思いますが、よろしくお願いを申し上げます。

次に鳥獣被害対策についてちょっと触れます。

これも岩手なんですが、一昨日、私が住んでいる隣の町の芝町にて、行方不明者を捜索していた警察官が熊に襲われて、顔や腕にけがをし、近くの沢で成人女性の損傷した遺体が見つかりました。

環境省によりますと、死亡した女性が熊被害と断定されれば、2026年度初の犠牲者と見られるそうでございます。

心から哀悼の意を表し、けがをされた方にお見舞いを申し上げます。

先日これも田中委員の質問でもありましたが、熊、鹿、イノシシ、猿などによる鳥獣被害対策の増加に歯止めがかかっておりません。

鳥獣被害対策の予算、先日大臣も、現場のニーズの積み上げが重要とおっしゃっておりましたが、改めて農林水産省をはじめ政府全体の現場ニーズの積み上げ、予算の確保をより進めるべきと考えますが、改めて大臣のお考えをお伺いいたします。

鈴木大臣。

答弁者 鈴木農林水産大臣

はい、私も今朝ですね、そのニュースをテレビで拝見いたしまして、まずお亡くなりになった方に、私からも哀悼の意を表させていただきたいと思いますし、また今、熊が岩手に限らず、様々な地域で目撃されておりますので、でき得る限り皆様にもお気を付けいただきたいというふうに思います。

農林水産省では、市町村を中心とした農地周辺での対策といたしまして、ICT及びデータを活用した捕獲対策、そして省力的管理が可能な侵入防止策の整備、人材育成確保などの取組を鳥獣対策交付金により支援をしているところであります。

さらに、今後の予算を把握するにあたっては、現場のニーズをしっかり把握するために、現時点において地域の維持管理計画が固まっているなど、防止策の事業として挙げられてきた要望に加えまして、現時点では地域で必要性の声が上がっているだけの段階にあるなど、今後、事業の要望になる可能性があるものも含めて、しっかりとニーズを幅広に把握させていただきたいと思っております。

これにより、幅広にしっかりとニーズを把握した上で、これに基づきまして、来年度の事業の要望を正確に見込んで、適切に予算要求を行ってまいりたいと考えております。

質疑者 横沢高徳

横沢高徳君。

やはりこれだけ被害が増えていると、ニーズも高まっていると思いますので、ぜひそのニーズを集約していただいて、来年度予算につなげていただきたいと考えます。

よろしくお願いいたします。

今日は農林中金法改正ですね。

ちょっと農業のまずは倒産件数の推移について伺います。

東京商工リサーチの調べによりますと、2025年度の農業の倒産は105件で4年連続で増加しております。

倒産が100件を超えたのはここ30年で初めてで過去最多とのことです。

負債総額は421億5700万円で、大きいところですと負債約158億円など、負債1億円以上が41件と増加し、負債総額は2.4倍と膨らんでいるそうです。

政府は効率化合理化のもと大規模化を推進してきましたが、大きくなるにつれてリスクも増えてきます。

もちろん経営ですから、良い時もあれば、悪い厳しい時もあるとは思いますが、倒産件数が増えている現状について、まず大臣の御見解をお伺いいたします。

鈴木大臣。

答弁者 鈴木農林水産大臣

はい、お答え申し上げます。

これは民間の調査機関におきまして、農業事業者の倒産件数が2021年度から4年連続で増加をしております。

そして2025年度は過去30年で最多を記録したというふうに発表されていることは承知をしております。

これ、個別の農業事業者の倒産要因はさまざまであるんですが、この報道を見て、私たちもちょっと細かく聞き取りをして、どういう状況で結果としてこういうことになったのかということを調査をさせていただいたところ、近年の倒産事例では、施設園芸などの野菜作りや、野菜作や、酪農の肉用牛生産などの畜産が多くなっておりまして、その背景として、大規模な設備投資などを行ったものの、当初の事業計画に対して、受注減少などによる販売の不振もしくは技術力不足などによる生産の減少、要するに思ったより生産が上がらなかったなどにより収益が上がらず、資金繰りに行き詰まり倒産に至った場合が多いというふうに承知をしております。

で、これ、ちょっといいですか、まだお話しても。

要するにこれ、コストが高騰しているということもですね、もちろん要因としてないわけではないんですが、そのコスト高騰と倒産との関連もですね、ちょっとどうなのかっていうのも、確か予算委員会で徳永先生からご質問いただいたので、ちょっとよく調べたんですけれども、一般にですね、農業者は生産資材などのコスト高騰に対しては、短期借り入れによって運転資金を確保して対応することが多い。

一方で、この販売不振に加えて設備投資などで多額の負債がある場合は、結局その外部からの短期の借り入れがですね、コストが上がっちゃったときにいっぱい借金があるものですから、短期で借り入れるということの追加が、追加借り入れが難しく、結果として資金繰りが困難となって倒産に至ってしまったというケースがですね、基本的には多いんだろうというふうに考えております。

なので、これ結局そのコストの高騰が最後、要するに借入れをもうこれ以上できないっていうことでですね、ダメ押しをしてしまっているっていうことはあるんだろうと思いますので、我々もこの施設園芸なんかにはですね、セーフティーネット資金やったりとか、年有の価格高騰対策とか、あとこれから食料システム法による合理的な費用を考慮した価格形成などですね、農業経営を下支えはしっかりやっていきたいというふうに考えております。

質疑者 横沢高徳

横沢高徳君。

はい。

分かりました。

そこでですね、農業近代化資金融通法案の方に入っていきたいと思います。

今回の改正案では、貸付上限額は個人は2億円、法人は7億円とされています。

借入額が大きくなればなるほど、経営者のリスクも大きくなっていきます。

天候ややはり気候に左右されやすい一次産業でありますので、万が一経営がうまくいかなくなっても、負債を抱え、また補助金などの返還も重くのしかかるなど、大規模化のリスク対策も十分考慮する必要があると考えます。

生産者が万が一のときに負債欲に命を絶つようなことにならないように、農林水産省としても、大規模化へのリスク対策もこれから必要と考えますが、まずは大臣のお考えをお伺いしたいと思います。

鈴木大臣。

答弁者 鈴木農林水産大臣

今回の法案で言いますと、農業近代化資金の融資を、限度額を増やすということなんですけれども、やはり大事なことは、過剰な投資が行われたり、返済不能な負債を借入れ者に生じさせるということは、決してないように、民間金融機関において、融資により導入しようとする施設、農機具などが、この借入れをする方の経営規模や経営内容等に見合ったものであるのかどうか、そして借入れをする方の事業内容から見て、借り入れをする方の返済可能性に問題はないのかどうかなどの審査をですね、適正に実施した上で、必要な額が貸し付けされるようにする必要がありますというふうに認識をしております。

質疑者 横沢高徳

横沢高徳君。

はい。

それでですね、まずは農機具代、次伺いますが、生産現場を回りますと、最近やっぱり機械代がどんどん上がっていくんだよと。

大規模化に伴って、機械に求められる性能も上がっていますし、スマート化によって高性能化も進んでいます。

ただ、高額な機械代が担い手参入のハードルになっているという現状もあります。

融資額が上がることで、それに伴って、今、大臣もおっしゃったように、さらに機械代も、それに伴ってちょっと業者の方が上げていくとかですね、そのようにならないようにやはり注視していく必要があると考えますが、この点、大臣いかがでしょうか。

鈴木大臣。

答弁者 鈴木農林水産大臣

はい。

これ農業機械の価格については、この農業物価統計調査における農機具の物価指数がですね、令和2年平均を100とすると、直近の令和8年2月は116.5と、上昇となっております。

今回の法改正によって、この貸付上限額を従来の上限額を大幅に超える、個人2億円、法人7億円まで引き上げるなどの資金内容の拡充を行いますから、まず農機具が高くなった分はそれで借り入れっていうのは対応ができるということになりますが、ただ今ちょっと先生ご心配のですね、過去の例、これちょっと調べてみますと、この上限額を、この借り入れのですね、上限額を引き上げた際に、農機具の物価指数が上昇するといったですね、関連性は確認はされておりません。

質疑者 横沢高徳

横沢高徳君。

はい。

ぜひ注視をしていただきたいと思いますし、機械代が高額になってきているのとともに、メンテナンス代、整備代も最近上がっているんだよと。

やはり大規模化の流れで1つの機械にかかる負荷も増えていますし。

やはりそこの辺のランニングコストへの対応策も、これから考えていかなきゃいけないと考えています。

やはり最初の初期投資とともに、先ほど大臣がおっしゃった短期借入の部分ですね。

メンテナンスしてどうやって継続していくか、そこも注視していく必要があると思いますが、大臣の見解をお伺いします。

鈴木大臣。

答弁者 鈴木農林水産大臣

これ、私の地元も先生の地元も一緒の東北地方で、この農機具のメンテナンスも含めて、特に要するにもうメンテナンスに出してもすごい待たされるとか、もしくは部品が届くまでにすごい時間がかかるとか、場合によっては営業所がだんだんなくなっていって、地域によっては本当に必要なときに機械のメンテナンスができないという事態も、少しずつですけど生じているというふうに私も思っております。

ですので、本当にこれ、農業機械全体で、この前も三菱農機ですかね、島根の方で撤退するという話がありましたけど、この状況ですね、やはり我々もちょっと問題意識を持たなければならないと思っています。

同時に、やっぱり経営に、このメンテナンスも含めて、ランニングコストがどのような影響を与えるかっていうのはですね、本当にちゃんと定点的に観測をして、その標準的な経営がそれで成り立っていくのかってことは、よく見ていく必要があると思いますので、そこはしっかりやらせていただきたいと思います。

質疑者 横沢高徳

そこもしっかりと農水省の方でも注視していただきたいと考えます。

ありがとうございます。

それでは農業近代化資金について伺います。

平成6年以降、貸付額の減少の要因をまず伺いたいのと、特に日本政策金融公庫のスーパーL資金と比べると、1割程度の融資残高となっている点があったり、今後の対応が必要な部分があると考えます。

この点、政府のご見解を伺いたいと思います。

小林経営局長。

政府参考人 小林経営局長

お答え申し上げます。

先ほど紹介しましたスーパーL資金は融資実績を見ますと、平成7年は999億円であったものが令和6年には2365億円ということで、30年ほどでこれだけ伸びている一方で、近代化資金の方は平成7年は1775億円であったものが、逆に令和6年度には581億円にまで減って逆転していると、こういう状況になっています。

この原因はやはり農業経営の規模拡大などによりまして、特に1経営体あたりの資金需要が拡大する中で、借入限度額が低いことなどの理由で、農業近代化資金が低迷したと。

一方で、こうした資金需要の多くが、スーパーL資金によってカバーされたということが原因ではないかと考えてございます。

質疑者 横沢高徳

横沢高徳君。

それでは次に、検討段階での都道府県との意見交換の点について伺います。

農業近代化資金は都道府県の利子補給を受けた貸し出しがほとんど占めています。

本法律案の検討段階で都道府県からの意見、要望はどのようなものがあったのかお伺いをいたします。

小林経営局長。

政府参考人 小林経営局長

お答え申し上げます。

今回の農業近代化資金の見直しの検討にあたりまして、全ての都道府県に課題等を聞いたわけなんですけれども、その際、都道府県からは、やはり借入限度額が低いだとか、償還期限が短いなどといった、この資金内容についての意見などが多く寄せられたという状況でございます。

質疑者 横沢高徳

横沢高徳君。

横沢です。

ありがとうございます。

ではちょっと時間もあります。

次に農林中金法について伺いたいと思います。

まずは農林水産業のメインバンクであります農林中金が多額の赤字を計上した事態に対しての、まず監督官庁の農林水産省としての、なぜ未然に防げなかったのか、この点について伺います。

山本農林水産大臣政務官。

答弁者 山本農林水産大臣政務官

農林水産省としては、金融庁と連携しながら農林中金に対し、ヒアリング、検査などの通年のモニタリングを実施してきたところであり、米国金利上昇に伴う影響などについても、適時把握・確認するとともに、適切なリスク管理体制の整備や、その高度化に向けた対応を求めてまいりました。

しかしながら、農林中金が巨額な赤字を発生させる事態となったことについては、農林水産省といたしましても、これを重く受け止め、令和6年9月から有識者検証会を開催し、赤字発生の原因等を検証しました。

その検証会においては、こうした今回の運用損失の発生要因として、各部門の組織体制、権限と責任が不明確、農林中金の理事がいずれも職員を経て理事となっていること、理事会に外部の視点がなく、多様な視点が確保できていなかったことなどが指摘をされております。

今後、農林水産省といたしましては、農林中金のガバナンスの強化等について、検証会の提言を尊重し、農林中金の対応を確認指導するという方針の下、農林中金の取組が着実に実施されるよう、引き続き金融庁と連携し、モニタリング指導を続けてまいりたいと考えております。

質疑者 横沢高徳

そこでお聞きいたします。

今回、外部理事を選ぶということになりますが、そこで外部理事を選ぶ際に、出身母体との間に取引関係や利害関係などが出るということで、農林中央金庫の業務にまず万全を期す必要と考えますが、この点についてのお考えをお伺いします。

政府参考人 小林経営局長

小林局長、お答え申し上げます。

まず外部理事でございますけれども、外部理事に限らず農林中央金庫の理事につきましては、例えば利益相反取引、いわゆる利益相反取引を行う場合には、経営管理委員会に事前にその内容を開示して承認を得るなどのルールが農林中央金庫法に定められております。

こういったルールも活用しながら、外部理事の方々の適正な業務運営というのは、しっかり農林中金の中でも自律的に管理していただきたいというふうに考えております。

質疑者 横沢高徳

横沢高徳君。

まだまだ聞きたいことはあったんですが、時間ですので終わります。

ありがとうございました。

質疑者 石垣のりこ

はい、立憲民主・無所属の石垣のりこです。

まずは、仙台塩釜港に係留中だった宮城海上保安部の巡視船

石垣のりこ (立憲民主・無所属) 36発言 ▶ 動画
質疑者 石垣のりこ

県から重油が流出した件について質問いたします。

3月25日未明に通報されまして、最大で1万5000リットルの重油が海に流出し、周辺で養殖していたのり、わかめ、昆布などが廃棄処分をせざるを得ない状況になったということで、大きな被害が生じております。

まもなく1か月ということで、すでに衆参の農林水産委員会ほかで質疑がなされておりますので、私からはさらに直近の状況を踏まえて、何点か伺います。

おとといの21日から塩釜市ではわかめなどの処分が始まりました。

わかめ類で1000トン以上、1500トン以上とも言われております。

廃棄をしなければならない状況になっております。

この初日となりました21日、県漁協で7トン処分したというニュースがあったんですけれども、これは塩釜市の方の漁協で契約した処理会社は、1週間で20トン程度は処分できるということで、1日に大体20トンぐらいずつ上がっているという話もありましたので、処理が追いついていかない状況なんですね。

で、ようやく契約はできたということなんですが、これから気温も上がってまいりますし、できるだけ処理を早めた方がいいと考えます。

これ、収穫の部分というのか、処分のために引き上げる部分というのか、これは漁業者の皆さんにご協力いただくしかないんですが、処分に関しては、この代金を出すというのは当然なんですけれども、漁業者任せにするのではなくて、海上保安庁もですけれども、水産庁も、例えば処理会社を探して、きちんとやっていただけるようなところを斡旋すると、紹介すると、積極的に協力すべきだと思いますが、水産庁いかがでしょうか。

水産庁藤田長官。

政府参考人 藤田

お答えいたします。

今、委員御指摘のとおり、既に陸揚げが進んでおりますわかめ、これにつきましては、宮城県の方でしっかり処理業者の斡旋が行われまして、それで21日には焼却に向けて搬出が開始されていると。

順次、処理が今のところ進められているという状況でございます。

私どもも、しっかりその状況を注視して、今後、円滑に処理が行われるように、しっかり協力をしてまいりたいと考えてございます。

質疑者 石垣のりこ

石垣のりこ(立憲民主・無所属)残念ながら、何か手伝ってもらっているという認識はあまり、ちょっと場所にもよるのかもしれないですけれども、認識はなくて、「もう事件が起きました、事故が起きました、被害が出ました、お金は出すから処理はよろしくね」というような状況で、もう既に現場任せにされているという認識があるという状況になっておりますので、きちんと連絡も含めて取っていただきたいと思います。

迅速に処理をお願いいたします。

今回の事故で被害額、のりだけでは3億円を超えるということで、総額どのくらいになるかちょっとわからないんですけれども、この申請をして、査定して、決定して支払われるまでに、一定の時間を要すると思います。

賠償されるものの中でも、例えば今ご紹介したような廃棄物の処理費用のように、金額が確定して、もう請求書が送られてくるようなものに関しては、もう先にこのサーベイヤーの査定待たずに、漁業者に支払う、これは組合になるかもしれませんけれども、支払うことができないか。

また、もう原因者、海上保安庁にあるということはほぼ明らかなわけですから、海上保安庁が直接処理業者と契約して、漁業者通さずに支払うというようなことも、これ金額大きくなってきて、なかなか待たされると肩代わりするのも大変だと思いますので、こうしたことを検討してはいかがでしょうか。

海上保安庁総務部高橋参事官。

質疑者 高橋光男

まずはこの度、海上保安庁の巡視船が油を流出させ、漁業関係者をはじめとします地域の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることについて、改めて深くお詫びを申し上げます。

海上保安庁としましては、今回の油の流出によって、海苔やわかめなどの海産物に被害が生じたことにより、収入を絶たれた漁業者の皆様の生活を守るため、一刻も早く賠償金をお支払いすることが重要だと考えております。

このため、現在、賠償に向けて早期に被害状況を確認するため、海上保安庁の本庁、官区本部、海上保安部に対策チームを設けるとともに、損害査定の専門家であるサーベイヤーの人数を増やして、その支援を得ながら、被害のあった海産物等の調査を実施するとともに、できるだけ効率的かつ効果的に調査を行えるよう、漁業者の皆様にも、補償に関する説明会を実施したところです。

引き続き漁業者の皆様から誠意を持ってお話を伺い、海産物の廃棄処理に関する費用、それから海産物を販売できないことによる逸失利益、また汚染等によって使用できなくなった漁具の交換費用など、油の流出によって生じた様々な損害について、可能なものから順次、金額の確定を進めるなど工夫をして、可能な限り早期に賠償の支払いができるよう努めてまいります。

また今後の海産物の廃棄処理を海上保安庁が直接処理業者と契約を行って進めるということについては、海上保安庁としても漁業者の皆様からよくお話を伺って、そのご要望を踏まえながら工夫をして被害に遭われた漁業者の皆様のご負担を少しでも軽くすることに努めてまいります。

質疑者 石垣のりこ

工夫をしていただきたいと思います。

今申し上げたように、あとお答えいただきましたように、査定が必要で、いろいろ検証が必要なものは、ある程度仕方がない、時間がかかっても仕方がないと思うんですけれども、ごみ処理とかっていうのは、そんなにね、いろんな査定が必要というか、もう決定したものに関しては払えるものであると思いますので、そこの区別を早くして、できるだけ早く支払いをお願いを申し上げます。

今お答えにも多少ありましたけれども、保証についてこのサーベイヤーが査定を行っているということは承知しているんですが、今回のこの油の流出事故によって生じた損害について、賠償しますと、広く賠償します。

丁寧に個別に対応して検討していきますというお答えはいただいているんですけれども、漁業者からするとね、いつ確定して、いつ支払われるのかというのが非常に不安です。

また漁業者が、加工販売の会社などを経営している場合、これはもう漁業組合から離れて個別に対応しなければならない事案になっているということで、自分のところで本来だったら原材料を取って加工して販売卸しをしていたというような会社の場合は、この仕入れが自分のところでできなくなったから、ほかから買わなきゃいけない、その分の差額、あるいは工場を停止していた間の、雇っていた人件費をどうするかとか、販路がすぐに見つからない、いったんまた再開はしたけど、販路がすぐに見つからないような場合の損害も想定されるということで、こうした加工販売などをしている会社などが関連する事業が行っている損害も、保証の対象になりますでしょうか。

高橋三次官。

質疑者 高橋光男

加工・販売などの関連事業者の皆様への影響が、今回の油の流出による損害に当たるものとして、保証の対象になるかどうかは、個別の事例ごとに一つ一つ状況を確認して判断する必要がありますが、海上保安庁としては、できる限りご迷惑をおかけした地元の皆様に寄り添って対応してまいります。

石垣のりこ君。

質疑者 石垣のりこ

きちんと保証していただかないと、この事故がなかったら、そういうこと生じないわけですから、誠実に対応してください。

また、ここの塩釜港は、ワカメなどの種苗も栽培しているんですね。

今後、その水質の問題もあって、取引業者から大丈夫なのかというお電話とか、大変問い合わせも出ているということで、一旦もう被害額の申請が、一旦締め切られた後でも、万が一ですね、影響が出ているというようなことが分かった場合は、きちんとここも、対象にしていただくということを、これは御解約というか、きちんと御答弁いただけませんでしょうか。

高橋三次官。

質疑者 高橋光男

はい。

種苗などの生育に油の影響が出た場合など、時間が経ってから油の流出による被害が発生したということが分かった場合には、私どもその時点でよくお話を伺って、誠意を持って丁寧に対応してまいります。

石垣のりこ君。

質疑者 石垣のりこ

はい。

いずれにしてももう1か月経ちますし、事故に関して不可解な点も多々指摘されております。

事故調査の結果を早く出すということ、また発表されている範囲の情報だけでも、交通事故で言えば過失割合としては、もう漁業者はゼロだと思いますので、せっかく今期、例年にない品質であったところで、ここでね、この事故なんで、本当に皆さん、気持ちが本当にどんよりというか沈んで、本当に残念で、悔しい思いをしていらっしゃいますので、誠実な御対応を引き続きお願いしたいと思います。

よろしくお願いいたします。

海上保安庁の事故に関しての、県に関しての御答弁者は、ここで御対策、お取り計らいをお願いいたします。

それでは高橋三次官におかれましては、退席されて結構です。

石垣のりこ君。

続きまして農林中央金庫法、農業近代化資金融通法の改正案について質問いたします。

まず農林中央金庫法について伺います。

今回の法改正なんですが、農林中央金庫が一定条件下で、企業への出資について許可不要、届出のみとする見直しが行われます。

この理由及び政策的必要性についてお答えください。

鈴木大臣。

答弁者 鈴木

はい、お答え申し上げます。

農林中金はこれまでもグループ会社であるアグリビジネス投資育成株式会社を通じて、主に育成段階にある比較的小規模な農業法人などに出資をしてきたところであります。

今後農林中金には、こうした実績により蓄積されている法人育成のノウハウに加え、加工流通交流を含む食品産業分野へのネットワークも生かしまして、さらなる事業拡大を目指す農林水産業、食品産業分野の法人への出資によって、農林水産業への発展に貢献をすることが期待をされております。

このため、今般の法改正で、地域の農林水産業の発展に資する会社に対して、農林中金が直接出資する際の手続きを緩和し、農林中金には育成段階にある法人への出資にとどまらず、さらなる事業拡大など発展段階にある法人への出資についても積極的に強化していくことを期待をしております。

石垣のりこ君。

質疑者 石垣のりこ

今回の法改正で当該出資の対象となる企業の具体的要件、業種であるとか規模であるとか、こちらの御紹介をお願いします。

小林局長。

政府参考人 小林

お答え申し上げます。

今回の法改正におきましては、地域における農林水産業の持続的な発展に資する業務をもっぱら営む国内の会社として主務省令で定めるもの。

これに対する出資につきまして、出資手続きを緩和するということにしておりますけれども、これは地域の活性化でありますとか、生産性向上などの地域の農林水産業の持続的な発展に寄与する会社ということを想定しています。

具体的な業種につきましては、地域の農林水産業の持続的な発展に貢献する限りにおいては、まず農林水産業を営む法人、これはもちろんのことですね。

農林水産物や食品の製造、流通、販売、輸出などの業務を営む会社についても、広く対象となるというふうに考えてございます。

石垣のりこ君。

質疑者 石垣のりこ

はい、広くということなんですが、農林中金法案の第72条第1項第12号の「農林中央金庫の利用者の利便の向上に資する業務、もしくは地域の活性化、産業の生産性の向上、地域における農林水産業の持続的な発展、そのほかの持続的な社会の構築に資する業務、またはこれらに資すると見込まれる業務を営む会社」。

また同じく72条1項第17号の「12号に挙げる会社であって、農業生産の増大そのほかの地域における農林水産業の持続的な発展に資する業務をもっぱら営む国内の会社として、主務省令で定めるもの」の具体的な業種、事業類型など実例を挙げてお答えいただけますか。

小林局長。

政府参考人 小林

業種につきましては、先ほど申し上げましたとおり、もちろん農業を営む法人というのは入るわけでございますけれども、食品の製造でありますとか、流通、販売、輸出、こういった食のサプライチェーンに関する部分も入るというふうに考えております。

ただ、要件といたしましては、先ほど御紹介がありましたように、あくまでも地域における農林水産業の持続的な発展に資する業務ということが要件になりますので、ここに資する業務を行っておく必要があるというふうに考えております。

石垣のりこ君。

質疑者 石垣のりこ

食に関する、農林水産業に関するサプライチェーンということで幅が広いんですね。

確認ですけれども、第72条第12号の「資すると見込まれる」という条件に関しては、これ出資を受ける段階で具体的な実績がなくても、資すると見込まれるということであればよいんでしょうか。

小林局長。

政府参考人 小林

御指摘のとおり、例えば新たに会社を設立してそこに出資するという場合がございます。

そういう場合はもちろん出資を受ける段階では、その会社には事業の実績がないわけでございまして、こういった場合もございますので、出資を受ける段階で必ず事業の実績がなければいけないという、こういう要件は課さないということで考えてございます。

石垣のりこ君。

質疑者 石垣のりこ

はい。

ということで、新たにスタートアップの企業なども対象になっているということですが、農林中金が出資する企業は国内の会社であれば、その筆頭株主が外国企業や外国人の場合であっても、出資はこれ問題ないですよね。

もし制限がある場合は、その内容も示してください。

小林局長。

政府参考人 小林

お答え申し上げます。

ここの出資の規制の緩和のところはですね、繰り返しになりますけれども、この地域における農林水産業の持続的な発展に資する業務をもっぱら営む、それから国内の会社であるということでございます。

従いまして、例えばこの筆頭株主が外国企業であるとか外国人であるということのみをもって対象から外れるということではございません。

ただ、やっている事業の中身はあくまでも地域の農林水産業の持続的な発展ということでございますので、例えばこの外国企業や、例えば外国企業のために事業を行う会社については対象にはならないということでございます。

石垣のりこ君。

質疑者 石垣のりこ

ここに制限がかかるとそれはそれで問題があるので、そのとおりなんだと思います。

さらに今回の農林中金法改正では、外部の専門人材の理事への登用が可能になるという、外部理事を兼職兼業規制の対象から外す理事の兼職兼業制限の緩和が盛り込まれておりますが、この農林中金の外部理事に想定されている人材というのは、どのような人材ですか。

農林中央金庫代表理事専務執行役員長野参考人。

政府参考人 長野

まずはじめに、会員をはじめとするステークホルダーの皆様方に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫びを申し上げたいと思います。

それではご回答させていただきます。

外部理事に想定される人材ということでございます。

有識者検証会からのご提言のとおり、組織全体で専門性の高い外部の見識を取り入れるために、外部の理事を任用する必要性があるというふうに認識してございます。

これを踏まえまして、外部理事には経済、金融、それとガバナンス、こういった分野に専門性をお持ちの方を、複数名招聘させていただくことを想定してございますが、農林水産業協同組合など、協同組織中央機関としての特色も十分ご理解していただきつつ、農林中金の経営判断に当たりまして、多様な視点を確保したいというふうに考えてございます。

石垣のりこ君。

質疑者 石垣のりこ

多様な視点を確保ということですけれども、投資会社であるとか、例えばコンサルタント会社などの人が理事になる可能性もあると思うんですね。

こういう場合、当該理事が関与した企業へ出資すること、また当該企業からの紹介案件への出資ということが、制度上可能かどうか、またその制限があるかどうかお答えください。

政府参考人 小林

小林局長、お答え申し上げます。

この外部理事に限らず、外部理事を含めた農林中央金庫の理事につきましては、農林中央金庫法に基づきまして、まずは農林中金のために忠実に職務を遂行する、こういった義務が課せられております。

また、いわゆる利益相反取引をする場合には、経営管理委員会に対する事実を開示していただきまして、経営管理委員会から事前の承認を得なければいけない。

こういう二つの義務が課されているところでございます。

その上で一般論として申し上げますと、農林中金の理事が農林中金のために忠実に職務を行わないなど、その任務を怠ったときには、またこれは農林中金法に基づきまして、農林中金に生じた損害を賠償しなければいけないということとされているところでございます。

質疑者 石垣のりこ

石垣のりこ君。

そのような利益相反というのはあってはならないわけですから、当然チェック機能が働かないといけないということなんですけど、具体的にこの防止措置として、法令上の規制、内部規定、第三者的なチェック体制というのはあるんでしょうか。

長野参考人。

政府参考人 長野

はい、お答えいたします。

まず外部理事の選定方法につきまして申し上げさせていただきますと、主に会員の代表で構成される役員推薦委員会で推薦された候補者を、経営管理委員会で選任をいたしまして、総大会におきまして承認する。

これによって、会員の意思を反映する枠組みということになってございます。

また、理事就任後におきましては、農林中央金庫法で、理事の忠実義務等が定められておりまして、理事が自己または第三者のために農林中金と取引をしようとする際には、経営管理委員会において、当該取引につき重要な事実を開示し、その承認を受けなければならないとされてございます。

以上から、改正農林中金法の趣旨、会員の皆様の意思に反しまして、共同組織ではなく、特定の企業等のために行動する者が、外部理事に就任して、農林中金の資金を流出させるようなことは、事実上、ございません。

質疑者 石垣のりこ

石垣のりこ君。

事実上、ございませんということで、チェック機能は、具体的に法的なものではないということですよね。

あくまでも手続きの中で、そういうふうに担保されるであろうというご認識ですよね。

農林中金の投融資資産運用に関する有識者検証会で、組織体制が十分に機能しなかったのではないかというふうに問題でも指摘されているわけなので、それで大丈夫だと言っていただくと逆に心配になるわけなんですけれども、一旦農林中金法の改正についてはここまでで。

続いて農業近代化資金融通法について伺います。

近代化資金融通法の改正で、農林中金が出資した農林水産業の持続可能な発展に資する業務をもっぱら営む国内の会社への融資も可能になっております。

例えば、これまで農業と無縁のAIとかシステム会社が農業分野に進出を計画して、農林中金から出資を受けて新たな会社を設立するなど、実績がない企業も融資の対象になりますか。

簡潔にお答えください。

小林局長。

政府参考人 小林

お答え申し上げます。

現在、農業近代化資金法におきましては、農業振興事業を主たる事業として営む株式会社であって、農業者、農協、農協連合会が、総議決権の過半数を有しているもの、こういったものについても農業近代化資金の貸付対象にしているところでございます。

なお、この場合の農業振興事業というのは、農産物を原材料として使用する製造加工の事業、流通の事業、生産資材の製造の事業、農作業の自動化事業などとされているところでございます。

今回、この農業近代化資金法を改正いたしまして、こうした会社に農林中金が出資したとしても、引き続き農業近代化資金を借り受けることができるように、これまでの農業者、農協、農協連合会のほか、農林中金も含めて、総議決権の過半数を占めていれば、近代化資金の貸付対象に含めるということになります。

したがって、この要件に当てはまれば、農業近代化資金の対象になるということでございます。

質疑者 石垣のりこ

石垣のりこ君。

要件はいくつかあると思うんですけれども、当てはまれば対象になるということでございます。

農林中金から農業近代化融資を受けた企業が、農林水産業に関するシステム、製品を開発したとしますよ。

その製品を購入する農業者は、これ近代化資金の融資対象、いろんな条件あるかもしれません。

なるかならないか、ちょっと簡潔にイエスかノーかでお答えいただいていいですか。

小林局長。

政府参考人 小林

農業近代化資金は資金使途といたしまして、農業経営の改善に必要となる資金というのを広く対象としております。

ご指摘のありました農業に関係するこのシステム等の購入経費につきましても、融資対象にはなるということでございます。

質疑者 石垣のりこ

石垣のりこ君。

では製品を購入する農業者が農業近代化融資の対象となる場合、その融資を活用できるという前提で、農業者にその会社が営業することをこれ制度上可能ですよね、小林局長。

政府参考人 小林

一般に製品を売るこういう事業会社が営業活動を行う際に、農業近代化資金も使えますよということを併せて紹介することは妨げるものではありませんけれども、実際に融資が受けられるかどうか、これはあくまでも判断するのは民間金融機関でございます。

従いまして、製品を売る事業会社の方で融資が確実に受けられるというようなことを言うことはできないものと考えてございます。

質疑者 石垣のりこ

はい、そのとおりだと思います。

モデルルームを見に行ったときに、今こういうローンがありますよと、非常にお得ですよと。

それを受けられるかどうかはもちろん、それは判断は別だと思いますけれども、そういうことができると。

この融資を前提に営業することが可能だということになりますと、この融資限度額の上限に張り付くように価格が設定される恐れがあります。

この物価高もありますし、融資額が引き上げられることによって、それに伴ってこの便乗値上げが生じることを防止しなければならないと思うんですが、そのような措置は講じられているんでしょうか、小林局長。

政府参考人 小林

お答え申し上げます。

これは農業近代化資金に限られるわけではございませんけれども、一般に民間金融機関が行う融資審査、この場面では融資によって導入しようとする製品でありますとか施設、こういったものの価格が市場価格と照らして適正な水準かといったような視点も含めて融資の可否を判断するというふうに承知しているところでございます。

質疑者 石垣のりこ

このため製品をなるべく高い価格で売りたいと考えていて、そのとおりになればいいんですけれども、だってAIとかシステムとかって、まず価格がそもそもどこが適正価格かというのは分かりづらいし、業界がたくさんの競合相手があるわけではないという面もありますので、非常にここの見極め、客観的な指数というのは難しいと思うんです。

ここまでの質疑を総合して考えていきますと、農林中央金庫が農業者ではない企業に対して、出資及び融資を行ってその事業拡大を金融面から支援することが可能になる。

つまり今回の2法案の改正は、農業者に対する直接的な金融支援に加えて、企業への出資及び当該企業を通じた事業展開を支援する仕組みを導入するということだと思います。

このことは、農業者への直接金融を中心とした従来の支援から、企業を通じた間接的支援へというふうに比重を移行させるというふうにも考えることができると思うんですが。

ちょっと時間の関係もありますので、2問一緒にお答えいただきたいんですが。

今回の2法案の改正によって、農林中央金庫が農業者ではない企業に対する出資及び融資を通じてその事業展開を支援することが可能になります。

農林中央金庫は農業者等を構成員とする協同組合金融機関として、相互扶助を基本原理とするものであるということに鑑みますと、この業務運営が協同組合として設立された趣旨を踏み外すことがあっては基本的にならないと思うんですね。

この改正後に農業者ではない企業への支援が拡大する中で、協同組合としての性格、趣旨が損なわれることを防止するために、どのような考え方及び具体的措置によってこれを担保するのかということ、この2点、大臣に伺います。

鈴木大臣。

答弁者 鈴木

はい。

まず最初の点ですね。

今回の法改正を契機といたしまして、農林中金にはその豊富な資金力や幅広いネットワークなどを生かして、農業者の経営拡大に伴う大型農機やスマート農機の導入、大規模なハウスなどの農業用施設の設置、物流加工輸出などの取り組みの進展に伴う加工流通施設の整備、さらにはフードテックの進展に伴う植物工場や陸上養殖などの整備など、農協や信連では対応が難しい大規模な資金需要を伴う案件に対する融資出資に、これまで以上に積極的に取り組んでいただくことを期待をしているところであります。

そして後半の点でありますが、農林中金は協同組織金融機関でありまして、今回の法改正によっても、農林中金のこうした基本的な性格に変更を加えることでは全くありません。

むしろ、今回の法改正により、農林中金法の目的規定に、会員の構成員たる農林水産業者のために金融の円滑化を図ることが明記されますので、農林中金においては、融資出資を含めたその金融機能の強化を通じて、その会員の構成員たる農林漁業者の。

委員長 藤木眞也

今回の法改正後、今日の質疑で指摘したような問題が生じないよう、目的どおりにきちんと運用されていくことをお願いしまして、質疑を終わります。

かごしま彰宏君。

質疑者 かごしま彰宏

おはようございます。

国民民主党・新緑風会のかごしま彰宏です。

本日は金融2法案の審議ということで、こちらに絞ってご質問をさせていただきます。

かごしま彰宏 (国民民主党・新緑風会) 23発言 ▶ 動画
質疑者 かごしま彰宏

本日は農林中金から長野代表理事専務、役員にお越しをいただき誠にありがとうございます。

まず中金法についてお伺いをさせていただきます。

農林中金の資産総額83.5兆円。

一方で、この農業者向けの融資が636億円、つまり総額の0.1%以下にとどまっています。

関連融資を含めても総額の0.35%程度。

ということで、この農林中金が持っている資産総額に比して、やはりこの農業関連に対する融資の割合が大変低いという状況であると思います。

中金法第1条には目的規定として「農林中央金庫は、農林水産業の発展に寄与し、もって国民経済の発展に資することを目的とする」と。

長野参考人。

参考人 長野

お答え申し上げます。

我々農林中金は適切なリスク管理の下、国際分散投資を通じまして、会員への安定的な収益還元の役割を果たしてございます。

これによりまして、農協等の経営の安定、農林水産業に貢献する取組をサポートしてございます。

一方、農林水産業向けの融資につきましては、JA都道府県団会と役割分担をして取り組んでございます。

農林中金では、JAによる農業融資への利子補給などの支援なども行ってまいりました。

農林中央金庫といたしましては、まだ十分にご期待に応えられていないというふうに思ってございますので、農協等と一体的な事業運営を行う中で、農業者が必要とする融資を適切なリスク管理を行いながら、従来以上に積極的に行って、農業生産、販売の拡大、生産効率の向上等を引き続き支援してまいりたいと考えてございます。

質疑者 かごしま彰宏

かごしま彰宏君。

ありがとうございました。

グループ全体での取組であったり、しっかり運用をして増やして還元をしていくんだというお話だったと思います。

それに関する御質問も後ほどさせていただくんですが、その前にもう一問ですね。

今回、昨年の2月に公表された農林資料の中ではですね、農林中金による農業及び食品産業の出資融資を増やすと明確に書いてございます。

そして今回の改正内容は、柱は大きく3つで、中金の業務規定の見直し、出資規制の緩和と、外部理事の制限緩和の3つであると理解をしております。

こうした改正内容で、農林中金として出資融資を増やすことができるのかどうか、できるとしたらどうやってやっていくのかについてお伺いをしてもいいですか。

長野参考人。

参考人 長野

はい、お答え申し上げます。

今回の法改正における目的規定の改正の趣旨を踏まえまして、農林中金として農林水産事業者の生産基盤の維持強化あるいは担い手確保、経営力向上に資するような農業金融をこれまで以上に取り組んでまいりたいと考えてございます。

まず農林水産業者や食品事業者向けの融資につきましては、JA等と役割分担の上、JAなどで対応できない大規模案件、県域をまたぐような案件、こういった農林中金が取り組むべき領域に対しまして、体制面を強化いたしまして、積極的に対応をしてまいりたいと考えております。

また出資につきましては、主にアグリビジネス投資育成株式会社を通じまして、20年以上にわたり行ってございまして、現在、出資件数、金額ともに増加基調でございます。

今後は、今回の法改正の趣旨も踏まえまして、アグリ社を通じた出資を強化するとともに、アグリ社で対応困難な大規模な案件などにつきましては、農林中央金庫が直接的な出資、こういったものも取り組んでまいりたいと考えてございます。

質疑者 かごしま彰宏

かごしま彰宏君。

ありがとうございました。

やはりこの出資融資をどのように増やしていくのかと、そして農業の基盤の拡大、発展に対して、どのように農林中金として後押しをしていくのかといったことを考えねばならんと思っています。

そうした中で、今御答弁もいただいたんですけれども、やはり運用という面と、そしてグループ全体での取組ということで、それぞれ一問ずつお伺いをさせていただきます。

まず運用について、今回、外部理事の制限の見直し、これが運用に関しては大きな論点であると思っています。

ただ、なぜこの制限緩和に至ったかといえば、やはりこの令和6年度、1.8兆円の損失を計上したということで、その反省に立脚をしているというものだと思います。

つまり重要なのは、外部理事の制限を緩和するというのはあくまでツールであり、運用を失敗したその反省をどう。

長野参考人。

参考人 長野

お答え申し上げます。

有識者検証会では、委員御指摘のとおり、理事が同質的であって、専門性の高い外部の意見を聞く体制が必要であることなどを御指摘いただきましたが、農林中金といたしましても、組織運営における同調性が適切な判断を遅らせてしまったことが、今回の原因だというふうに認識してございます。

具体的には外部理事には農林水産業、協同組合など協同組織中央機関としての特色も十分ご理解いただきながら、経済、金融やガバナンスなどの分野に専門性をお持ちの方を複数名招聘することを想定してございます。

また、昨年度におきましては、役員体制の方を見直させていただきまして、経営管理体制を強化したほか、理事会の傘下にCFOを議長とする財務戦略委員会を設置いたしまして、知識者を招請するなど多様性を高めることで組織運営体制の強化を図ってきたところでございます。

今後同様の事象が発生しないよう、こうした多様な視点を確保した柔軟な意思決定ができるような体制を引き続き敷いてまいりたいと考えてございます。

質疑者 かごしま彰宏

かごしま彰宏君。

ありがとうございました。

役員の増強、委員会の設立、そういったことも通してですね、ぜひ他の金融機関を見てみても、投資うまくいっている、運用うまくいっているところがたくさんあるわけですね。

なのでやっぱりその、せっかく農家さんから預金を預かって、それを元手にして運用して増やして還元をしていくといったことに取り組んでいるわけでありますから、組織全体として外部役員の理事の人選だけによらない運用体制の強化を実現してもらいたいというふうに思っております。

最後一問ですね、グループ全体の話をお伺いしたいと思います。

農林中金さんの資料によればですね、組合員等から農協へは107兆円の預金がございます。

一方で農業者から農業関連団体の融資としては、農協から1.1兆円、新連から0.9兆円、農林中金から0.4兆円と、合わせても1.7兆円の預金に比べて2.4兆円の融資というような状況であると。

もちろん借りたくない人に無理に貸すものではないと私も理解をしております。

一方でですね、ただこの107兆円預けていて、2.4兆円だというのはですね、やっぱりちょっとこの農業の発展に資するという農林中金の目的に照らしても少ないのではないかというふうに思っています。

最初の問いではですね、農林中金さんとしてどのように取り組んでいくのかということをお伺いをしましたけれども、やはり一体としてこのJAグループ、JAも新連も中金も縦でつながっているわけでありますから、このグループ全体としてですね、どのようにこれから取り組んでいくのかという点について、農林中金さんの御意見と、そしてこちらについては大臣の御意見もお伺いできれば幸いです。

長野参考人。

参考人 長野

お答え申し上げます。

農業形態向けのJAバンクにおける融資につきましては、農業法人の大規模化でありましたり、新型コロナや激甚災害などを受けた政策金融の役割発揮もございまして、JAバンクのシェアにつきましては約50%、民間農業融資に限りますと約70%のシェアを確保してございます。

今回の農業近代化資金法改正におきましては、現場のニーズを踏まえまして、貸付限度額の引上げなど貸付条件を拡充する方向と。

鈴木憲和大臣。

答弁者 鈴木憲和

はい、お答え申し上げます。

この農業融資に限らず金融機関による融資は資金需要に応じてなされるものであるため、この貯金の規模に融資の規模が直ちに連動するものではないと考えていますが、その上で我が国の農業融資の実態について見ますと、令和6年度農業融資新規貸付額に占める国内銀行などのシェアが1割程度であるのに対して、農協系統のシェアは約5割程度を占めており、農林中金や農協をはじめとするJAバンクは、我が国の農業融資において重要な役割を果たしていただいているものと認識をしております。

ただ、他方で、このJAグループにおいては、現在調達している貯金などの規模からすると、今後もですね、拡大が見込まれる農業分野の資金需要に対しては、まだまだ融資ができる資金力を備えているものと認識をしております。

このため、農林中金において、今回の法改正を契機として、その豊富な資金力や幅広いネットワークを生かして、担い手の経営拡大や事業の多角化に加えて、フードテックの進展に伴う大規模投資。

質疑者 かごしま彰宏

かごしま彰宏君。

ありがとうございました。

このJAグループに集まっている資金をしっかりと活用して農業者さんたちの、事業者さんたちの後押しをしていく。

頑張りたい人の熱意をしっかりと応援をしていく。

もう一歩勇気が足りない人たちの背中を押していく。

それでいて農業の発展に寄与するための中金であってほしいと、JA全体であってほしいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

続いてですね、ここからは近代化資金についてお伺いをさせていただきます。

本制度は民間金融機関が融資主体となって農家や事業者を支援するというものだと思います。

制度の立て付けを考えても融資の審査、事業計画のフォロー、こういったものは通常の民間金融機関が行っている融資と同じであるという理解はしております。

そんな中であえてお伺いをするのですが、近代化資金制度、これを利用して貸付を受けた事業者の事業実施状況、これを国としてはどのようにフォローしているでしょうか。

小林局長。

政府参考人 小林

はい、お答え申し上げます。

御指摘のとおりですね、農業近代化資金のこの融資機関がですね、借受者がこの融資によって、まず何を行おうとしているのか、こういった事業の内容でありますとか、それから融資後のですね、借受者の事業が計画通りいっているのかという、こういう実施状況、こういったものにつきましてですね、この融資機関の方で適切に把握して、フォローしていくということはですね、この融資機関が審査を適切に実施して、借入れ者の経営発展を伴走支援していくと、こういう観点からも非常に重要であるというふうに考えてございます。

従いまして、こういった事業の実施状況のフォローなどにつきましては、国としては直接やっておりませんで、ここの部分は民間金融機関、有志機関の方で担っていただいているというのが実態でございます。

その上で、農林水産省といたしましては、これは近代化資金は、この制度資金でもございますので、この近代化資金を取り扱うこの民間金融機関に対しましてですね、例えばこの融資の際にですね、借入れ者からはですね、将来の経営の姿などを記載した経営改善資金計画書こういったものの提出を求めるでありますとか、融資後も借入れ者から必要に応じて経営状況の報告を求めるこういったことを融資機関の方に求めておりまして、この融資機関に対してこの事業者の事業実施状況の適時の把握に努めるように国としては指導をしているこういう状況でございます。

質疑者 かごしま彰宏

かごしま彰宏君。

ありがとうございました。

併せてもう一点お伺いを確認させていただきたいのが、今回の近代化資金の拡充を利用して貸付を受ける者は、どのような者を想定されておりますか。

小林局長。

政府参考人 小林

お答え申し上げます。

今回この農業近代化資金につきましては、地域計画に位置づけられた方々等を対象といたしまして、新たなメニューとして農業経営高度化資金というものを追加いたしまして、この貸付限度額の引上げでありますとか、資金使途の拡充、こういったことを行うこととしてございます。

こうした資金内容の拡充によりまして、例えば、この地域の農地を引き受けて規模拡大をしようとする農業者の方がですね、農業機械を追加取得しようとする場合でありますとか、もしくはこの大型の農業機械を導入しようとする場合、またハウスなどのこの農業施設の増設をしようとする場合、こういった場合でありますとかですね。

またこの農産物の付加価値向上に取り組んでいる農業者の方がですね、加工施設の整備をしたいと、こういった場合などのうちですね、これまでの貸付限度額では対応できなかったような比較的大きな資金需要に対しましても、今後の農業近代化資金では対応ができるようになるというふうに考えてございます。

質疑者 かごしま彰宏

かごしま彰宏君。

ありがとうございました。

やはり今、資金需要がなかなか足りなくて、もうちょっと借りられたらもっと事業規模を拡大できるんだという方々に対する応援の制度であるというふうに理解をしております。

それで、確かにこの本制度というのは、民間のスキームをお借りをして、民間の資金を呼び込むと。

そこに対して国が利子補給なりで後押しをしていくという制度であると思っています。

この制度の性格上、やっぱりこの民間のスキームを借りているものですから、やはりこの民間の責任、事業の審査であったり計画のフォロー、こういった部分が重くなるというのは私も当然理解をしております。

ただ、この大規模化であったりですとか、効率化、高付加価値化、こういった政策の誘導の方向性は制度として国が決めているわけであります。

そうした中、この方向性がですね、例えば合っているのか間違っているのか、あるいは合っているけどもっと拡充しないといけないのか、こういったところをどうやって改善をしていくかというところは、やはり国において判断をしていくべきことであると。

反対にそれがわからなければ、民間のスキームだからといってあまり国がタッチしないと、こういった事業の改善もできないのだろうというふうに思っております。

そんな中でお伺いしたいのが、果たして政府としてはこの農業近代化資金制度において国の責任というのはどこにあると思われますか。

山下副大臣。

答弁者 山下

はい、お答えします。

この近代化資金におきまして、例えば対象者であったりとか、また限度額などの資金内容でありますとか、借入れされる方の状況の把握など、融資機関が実施すべき内容について、まず国が定めまして、そして利子補給契約をされる都道府県などを通じて、制度の趣旨に沿った対応を融資機関にしていただくという役割分担をしております。

ご指摘の借入れされる方のフォローに関しましては、債権管理はもちろんのこと、この融資機関がですね、支援していただくという観点からも重要であることから、一義的にはおっしゃるように融資機関の責任において実施しているところでありますけれども、国としてもこの近代化資金が経営の高度化に資するような制度の趣旨に沿った運営をされるように、都道府県などを通じて融資機関をしっかりと指導していきたいというふうに考えております。

質疑者 かごしま彰宏

かごしま彰宏君。

ありがとうございました。

やはりこの今ご答弁をいただいたとおりですね、どういった方を応援をしていくのかというのは国の方で責任を持って決めているわけであります。

そうした中ですね、民間のお金を借りて事業規模の拡大にチャレンジをする。

成功するならいいと思うんですよ。

もう成功するなら国は手放しで喜んでいればいいと思うんですが、やっぱり問題になるのは失敗したとき。

やっぱりこの国が後押しとしてお金を借りた方々がいた。

でも失敗をしてしまった場合には、やっぱりそこに対しては国として後押しとした責任というのも当然あるんだろうというふうに理解をしています。

先ほど横沢先生からの質問でも同種のものがありました。

ただ、私はしっかりと国としてもフォローしていくべきだと思うので、改めてご質問をさせていただきます。

こうした事業拡大にチャレンジをするけれども、民間金融機関の、要は負債を負うわけですから、その返済が当然リスクになるという点も考慮しなければならない。

融資主体が民間だからというのは分かるんですが、この制度の方向性を国が決めている以上、こうしたうまくいかなさそうな事業者に対するこのリスクを国もしっかりフォローしていくべきだと思っておりますが、大臣のご所感、お伺いしてもよろしいですか。

答弁者 鈴木憲和

鈴木大臣。

ちょっと先ほどからの議論も、やっぱり私もちょっとなるほどなと思うところもあればあれなんですけども、意外と金融機関審査はむちゃくちゃ厳しいですよ、まず。

基本的にはあんまり貸してくれません。

貸してくれない中で、いかにしてちゃんとした事業計画を立てて、どうやって経営を成り立たせていって、ちゃんと借り入れをして事業を回していくかっていうのが、まさに経営そのものなわけです。

で、その上で申し上げると、この農業近代化資金の融資にあたっては、過剰な投資が行われたり、返済不能な負債を借り入れ者に生じさせることのないよう、これ多分、民間金融機関は本当に厳しいので、こういうことはまずほぼほぼ起きないというふうに私は思いますが、民間金融機関において融資により導入しようとする施設、農機具などが借り入れ者の経営規模、経営内容などに見合ったものであるか、そして借入者の事業内容などから見て、借入者の返済可能性に問題はないかなどの審査を適正に実施した上で、必要な額が貸し付けられるようにするとともに、融資後においても、借入者の事業や経営の状況把握などを適切に行っていただく必要があると認識をしております。

その上で、融資後の様々な事情によって、この融資の返済が困難となった場合には、民間金融機関においては、再生可能性があるうちの早期再生と、再生後の持続的な経営再建に向けた支援についても取り組んでいただきたいと考えております。

今般、この貸付上限額を引き上げることになりますが、農林水産省としても、改めて近代化資金を取り扱う民間金融機関に対して、農業者の財務状況や借入状況などを十分に踏まえた融資を行うとともに、融資後も債務者の状況把握や経営支援について、農業者に寄り添って取り組むようにしっかり指導してまいります。

おそらくこれ、さまざまな借り入れをしながら規模拡大するとか、いろんな事業をやる方というのは、国の別の補助なんかも受けながらやるんだというふうに思いますから、当然、いろんな資金を我々として支援する際にも、それは厳しい審査というか、ちゃんと寄り添いつつも、やっぱりちゃんとそれが成り立つのかということもよく踏まえて、今後ともそれは徹底をさせていただきます。

質疑者 かごしま彰宏

かごしま彰宏君。

ありがとうございます。

ぜひ国としてもフォローしながら、そうした部分ですね、徹底をしていただきたいと思います。

やっぱり民間の金融機関の審査、極めて厳しいものであるというものは、私も承知をしております。

こうしたリスクがたくさんたくさん発生をするんだというつもりはないわけでありますが、ただ衆議院の農林水産委員会でもですね、我が党の長友委員がご質問させていただいたと思います。

こうした融資の返済。

今回の近代化資金の制度改正によって、具体的にどういったところに資金が集まっていくのかという点についてお伺いをしたいと思います。

先ほど、この規模拡大をしていく、高付加価値化をしていく、そういった方々が新たに引き上げられた貸付額を借りていく見込みであるということのご説明はいただきましたけれども、そうしたことに加えて、今回の改正では、貸付対象者に農林中金が主体出資者等となっている法人等を追加をするというふうにもあるわけですけれども、その趣旨はお伺いしてもよろしいでしょうか。

小林局長。

政府参考人 小林

お答え申し上げます。

農業近代化資金は基本的にはこの農業者が貸付対象になっているということでありますけれども、一方でこの生産現場のみならずですね、農産物の流通や加工の段階などにおける取組も重要でございますので、農業近代化資金の貸付対象者としてですね、農業者や農協等がその過半を出資しているような法人、こういう法人でありまして、農産物の国民民主党・新緑風会。

要は農協が過半を出資しているような食品加工会社に対してですね、食品加工工場を建設する資金を農業近代化資金で融通するとか、それから例えば全農の子会社である配合飼料の会社、こういうものが飼料工場を建設するときの融資としてですね、近代化資金を活用する、こういった事例があるわけでございます。

今般の改正につきましてはですね、今般まず農林中金法の改正でですね、農林中金の出資手続きを行うわけでございますけれども、近代化資金につきましても先ほど申しましたような農業者や農協等が過半を出資しているような法人、こういったものも現在貸付対象になってございますが、そこにさらに農林中金が追加を出資するということも想定されるわけでございます。

こうした場合に農林中金が出資したことによって、これまでの規定のままですと、例えば農協とか農業者の出資比率が5割を切るというようなことになりますと、農業近代化資金の貸付対象から外れてしまうということになってしまいますので、今回はこういった農業者や農協等に加えて農林中金も含めて、こうした方々が過半の出資者となっているような法人については、引き続き農業近代化資金の貸付対象にするというような改正をしたということでございます。

質疑者 かごしま彰宏

かごしま彰宏君。

ありがとうございました。

御答弁いただいたとおり、やはり規模拡大をしようと思って、大規模な出資、融資の主になっている農林中金さんからの出資を受けた場合に制限がかかってしまうと。

頑張ろうと思ったら制限がかかってしまうというのは、やはり良くないと思いますので、そういったところで規定の見直しをされるんだと思います。

そうした中で最後お伺いをしたいことが、近代化資金の融資主体は何度も繰り返しておりますとおり民間の金融機関であります。

だからこそ大臣もおっしゃられていたように審査は厳しいわけですし、当然やはり返済見込みが立たないような計画には融資がされないということであると思っています。

もちろん民間のスキームを使っているのでそれを否定するつもりはないんですが、ただ農林中金法の改正も含めて、大規模事業者であったり規模拡大を狙っていくんだという前のめり、前向きな事業者に対しての資金が集まりやすい制度になっていくということについては変わらないと思っています。

そうした際にですね、規模をレイヤーで見たときにですね、このトップを走っている人たちとか、審査に合格するような人たちというのは、融資を受けられるようになる。

けれども、その下のレイヤーにいて、なかなか経営状況もしんどいんです、みたいな方々についてはですね、民間金融機関の審査を通らないと思いますし、こうしたところとの格差、資金の集まりやすさ。

山本政務官。

答弁者 山本

はい、お答えいたします。

令和6年度の実績を見ましても、借受者の約75%が個人農業者であります。

これまでも中小規模の農業者を含めてご活用いただいているところであります。

今回の貸付限度額の引上げ等により、大きな資金需要にも対応できるようになりますが、他方、これまで同様、比較的小規模な資金需要にも対応できる資金であることは変わりなく、中小規模の農業者の資金ニーズに対しても引き続き応えていけるものと考えております。

したがって、今回の農業近代化資金の見直しが、農業者間の格差の拡大につながるものではないと考えておりますが、委員御指摘のとおり、農林水産省といたしましては、農業近代化資金が引き続き、中小規模の農業者も含めて、現場で頑張っておられる方々に活用していただけるよう、しっかりと周知をしてまいりたいと考えております。

質疑者 かごしま彰宏

かごしま彰宏君。

ありがとうございました。

今御答弁いただいたように、中小規模の方々でも借りられている方はいらっしゃるわけです。

ただ借りられる方々の下には借りられない方々、審査に受からない方々というのが当然いらっしゃるわけであります。

この審査に受からない方々をどこまで国として救っていくのかといったところはもちろん議論しなきゃいけないと思っておりますが、ただ最後ですね、ちょっと通告に載せられなかったので大臣にお伝え申し入れだけさせていただきたいことが1点だけございます。

この制度をですね、食料安全保障という観点から見たときにどう捉えるかということであります。

民間のお金を使っております。

民間としては食料安全保障について必ずしも守っていく必要性というのはそんなにないんだと思っています。

なぜなら食料安全保障を守るというのは、かたや稼げる農業でもあるし、かたや稼げない農業でもあるからです。

この稼げない農業に民間の融資を投入するということであれば、民間がやはり資金を回収できないということにもなり得ますので、やはりここについては民間が一歩引くだろうというのは私も理解をしています。

一方で国としてはですね、この食料安全保障というのは担保していかなきゃいけない。

そうした中で農林中金、農林水産省が監督官庁です。

近代化資金というのは国の利子補給も入っています。

言ってみれば国と民間の半々なんだろうと私は理解をしています。

こうしたスキームで民間資金を投入するときに、どこまで食料安全保障をしっかり担保していくのか。

民間資金を使っているからということで、ここから一歩引きますよということであれば、ぜひちゃんと補助金で食料安全保障は担保してもらいたいと思いますし、一方でそうじゃないんですよということであれば、ちゃんと民間の資金ももうちょっと参入しやすいような制度も考えてもらいたいというふうに思っております。

本日の金融日本についてはですね、稼げる農業をしっかり応援していくということだと思いますし、私もそれは応援をしております。

ただどうかですね、この食料安全保障全体として捉えたときに、金融の法律もそうですし、補助金もそうですし、幅広い視点でこれからも議論をさせていただければというふうに思っております。

以上で終わります。

ありがとうございました。

質疑者 高橋光男

高橋光男君。

おはようございます。

公明党の高橋光男でございます。

本日も質問の機会をいただきありがとうございます。

高橋光男 (公明党) 23発言 ▶ 動画
委員長 藤木眞也

藤木眞也(農林水産委員長)この有識者報告書では、この運用のあり方にとどまらず、農業や食料の現場に資金をいかに届けていくのか、組織の体制をどのようにして見直していくのか、また制度資金をどのように使いやすくしていくのか、そうした課題が示されているところでございます。

その意味で、今回の審議は単に農林中金の立て直しにとどまるものではございません。

食料の安定供給を支える金融をこれからどう強くしていくのか。

そうした意味で大事な法改正だと認識しております。

有識者報告書の報告書と現場からいただいたお声なども踏まえまして、質疑に入らせていただきたいと思います。

高橋光男君

質疑者 高橋光男

最初に、この食料、農業システム、農業食料システムへの融資の位置づけについてお伺いいたします。

今回の法改正では、農林中金の目的やこの業務の中に、農林水産業者のための金融をこれまで以上にはっきり位置づける方向が示されております。

有識者報告書でも、農業、食料、食品産業向けの融資を強めていく必要があると指摘されております。

加えまして、昨今の農業の規模拡大や加工物流まで含めた食料システム全体の変化を見ますと、県をまたぐ大型案件や農協組合員以外の利用も多い物流加工施設などへの資金需要に対しましては、全国機関であるこの農林中金が果たす役割が大きい。

鈴木大臣。

鈴木憲和大臣

答弁者 鈴木憲和

はい、ご質問ありがとうございます。

農林水産省といたしましては、今回の法改正を契機として農林中金には、その豊富な資金力や幅広いネットワークを生かしまして、農業者の経営拡大に伴う大型農機やスマート農機の導入、大規模なハウスなどの農業用施設の設置、そして物流加工輸出などの取り組みの進展に伴う加工流通施設の整備、さらにはフードテックの進展に伴う植物工場や陸上養殖などの整備など、農協やJA信連では対応が難しい大規模な資金需要を伴う案件に対する融資に、これまで以上に積極的に取り組んでいただきたいと考えております。

特にこのフードテックなんかは植物工場でいうと一案件で数百億円規模の投資が必要になりますし、陸上養殖も、今大規模なもので数百億円の投資が必要になってきていて、なかなかそこにやはり、これ正直リスクも当然伴いますから、リスクを一緒にとって食料の供給力を増していくということに、一緒になってやっていけると、大変ありがたいなというふうに考えております。

その上で農林中金においては、こうした取組を通じまして、生産分野のみならず、加工流通販売なども含めた、食料システム関連分野における民間投資の円滑化に寄与していただき、農林水産業の生産基盤と食料システムの強化を通じた食料供給力の向上に貢献していただくことを期待しております。

長野参考人

政府参考人 長野参考人

はい、お答えいたします。

まず農林水産業者や事業者向けへの融資につきましては、JA信連と役割分担の上、JAなどで対応できない大型案件ですとか、県域をまたぐような案件、こういったものに対しまして、農林中金が取り組むべき領域と位置づけた上で、体制面を強化し、積極的に対応をしてまいりたいと考えてございます。

また、融資につきましても、主にこれまでアグリビジネス投資育成株式会社を通じまして、実践の方を行ってきておりまして、現在出資件数、金額ともに、着実に増加をしておるところでございますが、大規模案件につきましては、我々の資金量、あるいはネットワーク、こういったものを生かして、農林中金による直接的な取り組み、こういったものも進めてまいりたいと考えてございます。

このように、農林中金におきましては、川上と川中川下、全ての領域に接点を持つ強み、この中には資金量でありましたり、独自のネットワークも含まれますけれども、こういったものを生かしながら、林業、漁業も含む第一次産業の持続性確保のために、強靭で持続的な食料システム構築へ貢献していくことを目指し、これまで以上に取り組みを進めてまいる所存でございます。

高橋光男君

質疑者 高橋光男

本当に今回の法改正の方向について確認させていただきましたが、本当にこれからが大事だということだと思います。

条文を直せばいいということではなく、やはり農業、食品、物流まで含めて、この現場で本当に足りないところに資金を手当てしていくことができるようにしていくこと、これをしっかり目に見える形で進めていくことが大事だというふうに思います。

続きまして、人材確保と育成、そして融資の実行体制についてお伺いしたいと思います。

有識者報告書におきましては、農林中金は有価証券中心に運用構造がありまして、融資を担う職員は2割程度にとどまるとされております。

また案件を組み立っていくには相応の時間も手間もかかるわけですが、人の体制が課題だというような説明もなされております。

現場でも資金需要があってもそれをしっかりと見立てて事業性を見て案件の形にしていく人が足りなければ実行にはなかなか結びつかない現実があると思います。

そこで伺いますが、食料農業農業、食料システムへの出融資を担う人材を、どの分野でどう確保して育てていくのかと。

農林中金は本店と支店、支店も17支店ほどで限られているということですので、その中でこのJAや信連との連携、また人員配置、審査や案件形成の仕組みなどをどう見直して、融資の実行体制を強めていくのかにつきまして、農林中金の方針を伺います。

長野参考人。

政府参考人 長野参考人

はい、お答えいたします。

委員ご指摘のとおり、ここから農林水産業向けの融資を強化していくにあたりまして、それを支える人材育成、ここをいかに担保していくかといったところは、非常に重要な課題だというふうに受け止めてございます。

その上で、私ども農林中央金庫では、農林水産業向け出融資を強化するために、昨年度に農業融資担当者を1割増強したということでございます。

併せまして人材マネジメントポリシーを定めまして、第一次産業と地域への貢献意識を持った職員一人一人が金融の専門性を醸成する人事制度、こういったものを開始してございます。

具体的には、農業融資機能を強化し、貸出業務等における経験、知見、こういったものに応じた研修、それと現場実践を通じた人材育成、こういったものを進めるとともに、農林水産業に知見を有する人材のキャリア採用、こういったものも進めております。

引き続き、中長期的にプロフェッショナルとなる職員の育成と確保、こういったものに不断に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

高橋光男君。

質疑者 高橋光男

融資担当者を1割ほど増やすというようなお話がございましたけれども、大事なのは、現場に寄り添った人材、案件を組み立てていける専門人材をどのようにして増やしていけるのかといったことが大変重要だというふうに思いますので、そのあたりしっかりと取り組んでいただくことをお願いしたいと思います。

続きまして、今日もいくつか議論がございましたが、外部理事の登用についてお伺いしたいと思います。

今回の法改正で外部理事の登用が可能となると。

有識者報告書でも多様な視点を確保するためには、理事を含め組織全体で外部の謙虚な提案が上がってくる、そうした風通しの良い組織体制といいますか、そうしたものはなければ十分に機能しないというふうに考えるからでございます。

そこでお伺いいたしますが、この外部理事の登用を実効的にするためにも、この理事会と下部組織との情報共有、また報告の流れ、議題の立て方、リスク情報の上げ方などをどのようにして改善していくのか。

併せて、理事会が適切に方針決定できるように、どのような環境整備や組織体制の見直しを進めていくお考えなのか、農林中金のお考えを伺います。

長野参考人。

政府参考人 長野参考人

お答え申し上げます。

まず外部理事の任用におきましては、経済、金融やガバナンスなどの分野に専門性を持ちの方を複数名任用することを想定してございまして、これによって多様な視点を確保し、柔軟な意思決定を行ってまいりたいと考えてございます。

また、その会議体のあり方、これにつきましてもしっかりとその会議体、会議体ごとの役割と責任、こういったものを明確化するという一つの取り組みといたしまして、理事会の傘下に、新たに財務戦略委員会というものを設置してございます。

昨年度からこの中に外部有識者2名を招聘するなど、理事会が適切に方針決定を行える環境の整備、こういったものに取り組んでおるところでございます。

なお、外部理事へご就任いただいた際には、理事会当日、ただご出席をしていただくということだけではなくて、理事会で適切に議決権を行使いただけるように、事前のレクチャーでございましたり、あるいは事後のフォローアップでありましたり、こういったものにもお時間を設けていただきたい。

加えまして、こういったことを通じて、しっかりと、委員ご指摘のとおり、適切な意思決定に資する情報の連携、こういったものを図っています。

質疑者 高橋光男

高橋光男君。

ぜひ現場の情報が経営判断に直結いたしますので、そうした共有がしっかりなされるようにお願いしたいと思いますし、実務としてしっかりとそういったことを詰め切っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

続きまして、この金利上昇局面におけるJAの財務健全性と地域金融機能についてお伺いしたいと思います。

今回の検証は、主として農林中金が対象となっておりますけれども、現場のJAからは、金利上昇が長引けば、低金利の時期に保有した長期債なので、評価損が生じて、収益や自己資本に影響が出るのではないかといったお声をいただいております。

そうなりますと、農業者向けの融資や共同利用施設などの整備、組合員向けのサービスなどにも影響を及ぼしかねません。

地域の農業投資を支える金融機能が弱まれば、担い手の育成や設備更新にも響いてくるかと思います。

そこでお伺いいたします。

政府として、最近の金利上昇がJAの保有資産。

収益、自己資本などにどのように影響を与えているというふうに見ていらっしゃるか。

またその影響が地域金融機能に及ばないよう、JAバンク全体の実態をどのように把握をし、どう対応していくお考えかについて御答弁をお願いします。

小林局長。

政府参考人 小林局長

お答え申し上げます。

個別の農協の財務の健全性に関することにつきましては、コメントを差し控えさせていただきたいと考えておるわけでございますけれども、御指摘のとおり、農協において国内の金利上昇に伴いまして、国債などの有価証券の評価損が発生しているということは、私どもも把握しているところでございます。

農水省といたしましては各農協が健全性を維持して農業機関を含めたこの地域金融機能、こういったものをしっかり発揮していただけるように、農協の監督官庁であります都道府県、それからJAバンク法に基づきまして、農協信用事業を指導する農林中金、こういったところとも緊密に連携をいたしまして、まずはこの金利上昇といった経済金融市場の動向が農協経営に与える影響。

これがどうなのかというのをしっかり把握するとともに、各農協の有価証券運用の状況を含めて、この財務の健全性でありますとか、リスク管理の体制等につきまして、しっかりモニタリング指導をしていきたいというふうに考えてございます。

高橋光男君。

質疑者 高橋光男

ありがとうございます。

事前の御説明でもですね、農水省はそうした都道府県や、また農林中金等を通じてですね、各JAのそうした財務健全性を確認されているというふうにお伺いしておりまして、昨年度の決算、まだ出ておりませんが、確認する限りは特段の問題はないと。

JAなどの現場からは、施設更新や機械の更新、暑さや水不足への対応など、これからの農業に必要な投資は増えていく。

一方で、金利が上がると資金調達の負担が重くなって、投資が先送りされやすいといったようなお声もいただいております。

特に若手や、これから規模拡大に挑む経営体ほど、返済額が将来変わらないような固定金利のような融資メニューや利子負担の軽減、また、あるいはですね、この保証制度の強化、こうした仕組みが重要だといったご指摘もいただいております。

そこでお伺いいたしますが、政府としてですね、JAを含む地域金融機関とどのようにして連携してですね、この農業投資の金利負担を。

山本政務官。

答弁者 山本政務官

お答えいたします。

農業者の資金ニーズに対して地域金融機関から円滑に資金が供給されるよう、低利かつ固定金利で長期の借り入れも可能とする農業近代化資金などの民間の地域金融機関が取り扱う制度資金や、農業者が担保や保証人を提供しなくても資金を借りやすくするため、農業者の信用力を補完する農業信用保証保険制度のほか、地域計画に位置づけられた認定農業者への貸付当初5年間の金利負担軽減措置や保証普及当初5年間の保証料助成措置などの様々な施策を講じることにより、チャレンジする農業者の農業投資に係る負担を軽減しているところであります。

今後とも農林水産省としては、これらの措置を継続し、農協をはじめとする地域金融機関と連携して、チャレンジする農業者の経営改善や規模拡大に向けた前向きな投資をしっかり後押しをしてまいりたいと考えております。

高橋光男君。

質疑者 高橋光男

今の御説明のあったような既存の仕組みがあることも承知をしておりますけれども、やはりこの負担感、これからも増していくというふうに思います。

したがって、制度がしっかり本当に投資の後押しになっているのかということも含めて、利用のしやすさも含めて、点検していただきたいなというふうに思います。

その関連でありますけれども、融資手続の簡素化、また迅速化についてもお伺いしたいと思います。

有識者報告書におきましては、農業近代化資金につきましては、借入限度額が少ない、農地取得に使えない、償還期間が短いといったような課題に加えまして、都道府県の利子補給手続きに時間がかかるために、貸付決定や融資実行が遅れて、営農に影響するおそれがあるとも指摘されております。

最近のように、この金利の動きが大きい局面においては、手続きの遅れそのものがですね、利用者の資金計画を不安定にしてしまいかねないかというふうに思います。

そこでお尋ねいたしますが、今回の法改正を機にですね、借入限度額、これ引き上げられますけれども、この申請書類とか審査、また利子補給の決定などですね、この融資実行に至るまでのですね、この各段階、これをどのようにして簡素化し、迅速化していくのか、利用者にとってもこの分かりやすく使いやすい制度にしていくための取組の方針についてお伺いいたします。

小林局長。

政府参考人 小林局長

お答え申し上げます。

御指摘のありましたこの融資実行のタイミング、こういったものも含めましてですね、農業者のニーズに応じた融資実行がしっかりなされるということは極めて重要だというふうに考えてございます。

このためですね、都道府県等の関係機関と連携いたしまして、まずこの農業近代化資金に係るですね、都道府県の利子補給手続き、これにつきましてですね、各県がですね、農業者からどういった農政書類を提出していただいているのか、こういったものを国としても1回検証いたしまして、簡素化を図るということが1点でございます。

それからもう1点は、この借入れの申込から融資決定までの期間を短縮するという観点でございますけれども、この間、融資を実際に行う民間金融機関、それから保証をつけるということでありますと、農業信用基金協会、それから利子助成をするのは都道府県。

大臣、徹底されるように進めてまいりたいと考えてございます。

藤木眞也(農林水産委員長)高橋光男君。

質疑者 高橋光男

高橋光男(公明党)本当にありがとうございます。

しっかり制度があっても、なかなか遅くて使えなければ、現場では役に立たないといったようなこともあるかというふうに思いますので、不断の改善を進めていただきたいなというふうに思います。

今回の近代化資金、どのようにして利用を促していくのかといった取組の一つとして、これまで農地取得等に使えなかったというような課題に対して、新たな今回対応として、今年度から導入された農業経営高度化資金。

農民主党そういうふうに限られてきたわけですけれども、新たにですね、この地域計画に位置づけられたものというものが、対象というふうな形で対象が変わります。

この地域計画自体、今も進められているわけでありますけれども、ただですね、現場ではですね、まだ手続上間に合わないといいますか、今後位置づけられる見込みはあっても、まだ。

藤木眞也(農林水産委員長)鈴木大臣。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和(農林水産大臣)大切な御指摘だというふうに思います。

農業近代化資金の貸付限度額の引上げによって、例えば農業経営の規模を拡大しようとする場合に行う大型の農業機械の導入や、ハウスなどの農業用施設の増設、そして農産物の付加価値向上に取り組む場合に行う加工施設の整備などのうち、これまででできなかった比較的大きな資金需要に対しても、農業近代化資金でまずは対応できるようになると考えております。

そしてご指摘のですね、この新たに設けます農業経営高度化資金につきましてはその規模の大小にかかわらず地域計画に位置づけられたものである限りにおいて、これは貸付対象となります。

そして地域計画も今まだその新興途上のものもたくさんありますので、新興途上なんだけれども借りたいということが当然あり得ますので、そういう場合は今後、地域計画に位置づけられることが確実であることの証明を市町村から受けたものなども対象とする考えであります。

実際に地域計画に位置づけられたものについては、認定農業者などの担い手を中心に、小規模な経営体も含めた多様な経営体が位置づけられています。

今後、農業近代化資金についてはこれまで同様の小規模な資金需要に対しても対応できることには変わりはありません。

今回の改正後の農業近代化資金が中小規模の方々も含めて前を向いて現場で設備投資して頑張ろうという方にしっかり応えていけるように周知もさせていただきます。

藤木眞也(農林水産委員長)高橋光男君。

質疑者 高橋光男

高橋光男(公明党)兼業農家さんも含めて、多様な担い手が対象になるという重要な答弁だったかというふうに思います。

前回の委員会でも議論があったかと思います。

そうした多様な担い手の方々に対する経営安定対策といいますか、セーフティネット的な位置づけとしても、今回新たに設けられました農業経営高度化資金というものがしっかり活用されるように、政府から促していただきたいなというふうに思います。

続きまして、この現場からは機械や施設のための資金は借りやすい一方で、雇用とか人件費、資材購入、出荷までなどのつなぎなど、必要な運転資金は借りにくいといったお声をいただいております。

特に規模拡大の時期ほど、先に資金が必要になりますけれども、十分な支援が受けにくく、経営拡大の壁になっているというお声をいただいております。

こうした実情を踏まえますと、設備資金のみならず、運転資金も含めて農業経営全体を支える視点が必要ではないかというふうに思います。

政府として、政府経営金融、信用保障、利子負担の軽減など、どのように組み合わせて、農業者が実際に借りやすい仕組みにしていくのかについて、見解を伺います。

山下副大臣(※発言者リスト外だが文脈上維持)

答弁者 山下副大臣

はい、お答えします。

高橋委員が御指摘のように、この設備投資だけではなく、運転資金のニーズなど、多様なニーズに応えていくことが大変重要だということは認識しております。

このため、近代化資金におきましても、これまでも設備資金だけではなく、資材購入などの農業経営に必要な費用を広く長期運転資金の対象としてきたところであります。

さらに今回この近代化資金の中に設けます経営高度化資金につきましては、借り替えなども対象に追加することにより、より一層様々なニーズに応えていきたいというふうに考えております。

また近代化資金を利用しやすくという点におきましては、先ほど政務官の山本からも答弁申し上げました。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和(農林水産大臣)より一層利用しやすくなる制度としていきたいというふうに考えております。

藤木眞也(農林水産委員長)高橋光男君。

質疑者 高橋光男

高橋光男(公明党)しっかりと副大臣のお言葉で述べていただいてありがとうございました。

最後にですね、この一般金融機関も含めた農業向け新規貸し出しの拡大についてお伺いしたいと思います。

有識者報告書では、この制度を所管する農水省と、実際の貸出を行う農林中金をはじめとする農協系統において、制度資金の在り方を検討し、農業系統による農業向け貸出を促進するというふうにされております。

一方で現場からは、この農協系統だけで全ての資金需要を支えるのではなくて、地方銀行など地域金融機関も含めて農業向け新規貸し出しの裾野を広げる必要があるということが指摘されております。

一方で地銀などからは、農業法人の経営情報とか、現場の実態はつかみくいんだとか、またリスクを見極めにくいと。

さらには、農地の評価や生産販売の不確実性から審査に手間がかかること、制度資金に加えて民間資金を借りようとした際に、相談先や審査が分かれていて、農業者にとって提案しにくい。

高橋光男君、どのように進めて、農業向け新規貸し出しを促す環境整備につなげていくお考えなのかについて、最後お尋ねいたします。

小林局長。

政府参考人 小林局長

お答え申し上げます。

この農業融資を拡大していく上では、農協等に頑張っていただくというのはもちろんなんですけれども、併せて、ご指摘のありましたこの地方銀行などにも、しっかり農業融資頑張っていただく、こういうことが大事でございます。

こういった地方銀行などが、農業融資に取り組みやすくするような環境整備につきましては、現在この日本政策金融公庫におきましてやっていただいておりまして、例えばこの融資判断をやる上での参考とするための、この農業経営の実力を数値化した情報サービス、こういうアクリスというものがございますけど、こういったものの提供でありますとか、日本政策金融公庫と地方銀行等が協調融資などしまして、審査ノウハウを横展開するでありますとか、それから農業経営のアドバイスを行うこの農業経営アドバイザー制度、こういったものを日本政策金融公庫の方で取り組んでいただいているところであります。

併せて、この民間金融機関が取り扱う農業者向けの制度資金についてもしっかり内容を充実させていくということも重要であるというふうに考えてございます。

農水省といたしましては、引き続きこの地銀等による農業融資の環境整備に取り組んでおります。

この日本政策金融公庫とも連携しながら、今回の改正によりまして資金内容が拡充されたこの農業近代化資金につきまして、地方銀行も含めてしっかりと周知いたしまして、こうした地銀も含めたこの民間金融機関による農業融資がしっかり促進されるように努めてまいりたいと考えてございます。

高橋光男君。

質疑者 高橋光男

時間が回りましたので、しっかりと農水省としましても、この現場の課題を丁寧に洗い出していただきまして、地域金融機関のお力も引き出しながら、この農業向けの貸し出しが広がっていくように、ご対応いただくことをお願い申し上げまして、質問を終わります。

ありがとうございました。

質疑者 杉本純子

杉本純子君。

はい。

参政党、杉本純子と申します。

本日も質問の機会をいただき、ありがとうございます。

早速ですが、農林中央金庫法の一部を改正

杉本純子 (参政党) 59発言 ▶ 動画
質疑者 杉本純子

杉本純子議員、令和6年度に生じた約1.8兆円の赤字があると認識しています。

今後の改善を図るために、兼職、兼任もできる外部理事を採用していくことで、より金融のプロを入れることとなり、専門性の高い見識を取り入れることによってリスクを回避し、最適な運用をお考えだと思います。

そして、今回の法案に関しましては、SNS等でさまざまな意見が飛び交っています。

その多くが、農林中金の多額の資産が外資に奪われていくのでは、といった懸念の声です。

そういった国民の声に対して、正確な情報をお伝えしていくことの重要性を踏まえて、質問させていただきます。

予定されている外部理事を任用するにあたり、外部からお願いする必要性を改めてご説明いただきたいのと、本改正案が成立した後、外部理事を実際に任用するまでのプロセスについて、またその選定において、適格性の確認をいかに行っていくおつもりなのか、加えて今後の経営の意思決定の影響についても、改めて国民の不安の声に対して、丁寧に説明するという意味も込めまして、この4点、併せて御説明のほどよろしくお願いいたします。

政府参考人 長野参考人

長野参考人、お答えいたします。

有識者検証会から御提言いただいたとおり、組織全体で専門性の高い外部の見識を取り入れるために、今時、外部理事を任用する必要性があるというふうに認識してございます。

具体的には、経済、金融、ガバナンスなどの分野に専門性をお持ちの方を複数名任用することによりまして、今回と同様の大規模な損失事象、こういったものを発生させないよう、多様な視点を確保して、柔軟な意思決定を可能とする体制をつくってまいりたいと考えてございます。

また、理事任用のプロセスについてでございますが、17名の構成員のうち15名を会員の代表が占める役員推薦委員会、こちらの方で推薦された候補者を経営管理委員会で選任いたしまして、総大会において承認することによって、会員の意思を反映する枠組み、こういったものになってございます。

従いまして、改正農林中金法の趣旨や会員の意思に反しまして、外部企業のために行動する者が外部理事に就任することですとか、外部理事が理事の過半数を占めて理事会の意思決定を支配するこういったことはございません。

また、理事就任後につきましても、理事は農林中金法で定められた忠実義務等を負いまして、自己または第三者のために農林中金と取引をしようとする場合には、経営管理委員会におきまして、当該取引につき重要な事実を開示して、承認を受ける必要があるということでございます。

加えまして、外部理事には農林水産業協同組合など共同組織中央機関としての特色も十分にご理解していただきながら意思決定に参画いただくことになりますので、組合員から離れた運営がなされるような状況になることはないようにしたいというふうに考えてございます。

質疑者 杉本純子

杉本純子、ご丁寧な説明をありがとうございます。

農林中央金庫に対する監督機能の強化をされるとのことですが、この監督強化についてお聞きします。

具体的には、この監督強化において何がどのように強化されるのでしょうか。

特に外部理事の人選について、農林中央金庫が民間の金融機関であるということは当然理解していますが、農林中央金庫は極めて高い公共的役割を担う機関です。

だからこそ、今回の改正については国民の関心も高いのだと思います。

よって、強い権限を持つのではという外部理事の選任が非常に重要で、慎重かつ厳選に選ばれるべきだと思いますが、こうした人選も農林水産省の監督する内容には含んでいくというお考えなのでしょうか。

2点合わせてお聞かせください。

政府参考人 小林局長

小林局長、お答え申し上げます。

まず外部理事の関係でございますけれども、農林中金は民間の金融機関でございます。

その理事につきましては、先ほども御説明ありましたように、農林中金の中で法令等に従いまして適切なプロセスを経て選任されるべきものでございまして、個別具体的なこの理事の人選、こういったものに監督官庁である農林水産省が関与するということはございません。

一方で、最初の質問にございました農林中金に対する監督でございます。

これは監督官庁としては、農林中金に対し適切なリスク管理体制の整備でありますとか、その高度化に向けた対応、こういったものを求めていくという、こういう基本的な姿勢は、今回の法律の改正前後で変化はございませんけれども、先般、大臣からも答弁がありましたとおり、農水省におけるこうした監督機能のさらなる強化、こういうことは重要でございまして、具体的には、例えば、この任期付き職員制度などを活用いたしまして、外部からの専門人材のさらなる登用、こういったことを検討するでありますとか、モニタリング指導業務におきまして、その専門性を発揮するために、職員への指導育成を通じて、この金融分野に精通した人材のさらなる確保、育成、こういったものに取り組んでいきたいと考えてございます。

質疑者 杉本純子

杉本純子君。

ありがとうございます。

農林中金は2025年決算資料により運用資産83.5兆円もございます。

この農業関係の皆様の大切なお金が、ずっと低迷し続けている日本の経済発展につながり、真面目に頑張っている国民にも還元されていると思えるような、また国内の日本企業や個人事業主、中小企業が潤うような、そんな日本国内でお金が回る仕組みの中で運用されるよう努めていただきたいと思います。

これは参政党としてもですが、何より一生懸命日々働いている国民の切実な思いだと思っています。

多くの国民の生活や人生、日本の農業がかかっている重大なことであると、あえて改めて強くお願いいたします。

続いて農業近代化資金融通法の改正についてお伺いいたします。

この改正の貸付上限額引上げの理由は、農業分野の資金需要が拡大していて、今後より一層拡大していくという見込みがあるからだと説明されています。

現在中東情勢の変化もあって、ものによっては以前よりさらに急速に物価は上がっていくことが懸念されます。

農業におきましても、資材高騰、餌や飼料、肥料など、経営に関わる資金が増えていること、今後またさらに増えていくという厳しい現実があります。

しかし、農業近代化資金という制度資金として見たときに、実際に資金需要は拡大しているのでしょうか。

というのも、1993年4月に個人への貸付上限額が設定されてから現在に至るまで、上限額が引き上げられてこなかった理由は何だったのか、資金需要の現状に合わせて、認識と合わせてお聞かせください。

小林局長。

政府参考人 小林局長

はい、お答え申し上げます。

まず、資金需要に関してでございますけれども、私どもの認識としましても、この30年間の農業分野の資金需要の変化について見てみますと、例えばこの担い手の規模拡大に伴う農業機械の追加取得でありますとか、大型の機械の導入、またハウスなどの増設、こういったことを背景に、1経営体あたりの借入額もおおむね10倍になっているというふうに認識しています。

農水省としましても、特にこうした1経営体あたりの資金需要の拡大ということは認識してきたところではございますけれども、農業近代化資金につきましては、個別の融資案件ごとに都道府県知事等の承認を受けることで法令の貸付限度額を超える融資も可能であったという事情もございまして、これまでは法令に規定する貸付上限額の引上げは行ってこなかったところでございます。

また、これまでどうだったかということなんですけれども、こうした拡大する農業運営の資金需要については、主に日本政策金融公庫の資金が拡大してきたことで対応してきたというところでございます。

ただ今後を考えますと、今後さらにこの資金需要が拡大するという局面になってきますと、やはりこの全額政府出資の日本政策金融公庫の貸出の拡大ということのみに期待するというのも限界。

質疑者 杉本純子

杉本純子君。

ありがとうございます。

日本の農業がこの30年間で果たして本当に大きく成長してきたのか、十分に成長できないまま今どんどん失われていこうとしているのではないか。

なぜ離農する土地を手放してしまう農家さんが後を絶たないのか、その理由はもちろん一つではありませんが、儲からないことは非常に大きな理由の一つとなっていると思います。

ここが変われば第一次産業をやりたいという人材は確保できると思っています。

現実には田畑を手放し、その土地が農地でなくなってしまうと、そこがまた再び農地に戻る可能性は残念ながら非常に少ない、また戻らないとなっています。

そんなことが起こらないように、新しい農業者の方に着実に日本の農業を受け継いでいただけるように、国の政策とぜひ連動しながら必要な資金を提供できる、そんな制度として今後の運用がなされていくことを期待します。

また、資金需要という点では、次の点も重要ではないかと考えています。

農業近代化資金の貸出実績については、昭和52年の3390億円をピークに、令和6年には581億円にまで減少しています。

これは6分の1になります。

特に農林中央金庫においては、平成27年以降、農業近代化資金の貸出実績がゼロとなっています。

今回の改正では農業近代化資金の上限額はだいぶ引き上げられています。

また農林中金では農林水産業者への融資等を必須業務とするという変更が提示されています。

農林中央金庫に対する資金需要は十分にあると本当に言えるのでしょうか。

農林水産業者への融資等を必須業務とありますが、それによる実際の融資額の増加をどう見込んでいるのか、農林水産省の見解をぜひお聞かせください。

小林局長。

政府参考人 小林局長

はい、お答え申し上げます。

まず、この農業近代化資金の融資実績が近年低迷していましたのは、先ほども申し上げましたように、この農業分野の資金需要がなかったからということではなくて、やはりその近代化資金の方で借入限度額が低いなど、貸付条件による面が大きかったというふうに認識してございます。

農水省としては、資金需要の面ではこれからも、例えばこの地域の農地の受け皿となる担い手の規模拡大に伴います、この農業機械の追加取得でありますとか、ハウスなどの農業施設の増設、それから物流加工輸出の取り組みの進展に伴う流通加工施設の整備、さらにはフードテックの進展に伴う植物工場の整備といったですね、大規模な資金需要を取り扱う案件も増えていくということが想定されるというふうに考えてございます。

質疑者 杉本純子

杉本純子君。

ありがとうございます。

では実際に業務に当たられる農林中央金庫様におきましてはいかがでしょうか。

農林水産業者の方々への融資が必須業務となることで、どのくらいの融資額の増加を見込んでいらっしゃるのか、今後の融資のあり方についても意気込みと併せてお聞かせください。

長野参考人。

政府参考人 長野参考人

お答え申し上げます。

まず農林水産業向けの融資につきましてはJA信連、農林中金が役割を分担して取り組みをしてきたところでございます。

その中で農林中金におきましてはJAによる農業融資への利子補給などの支援も行ってまいりました。

こうしたJAとの役割分担ですとかJAの支援につきましては法改正後も変わるものではございません。

なお、農業法人等への資金需要に積極的に対応していくわけなんですけれども、案件ごとにまちまちであるということもございますので、具体的な規模感、これにつきまして、ご示しすることは差し控えさせていただければと思います。

他方、農林水産省の方からもございましたとおり、今後農業の大規模化、集約化、これが進展していく中、JAなどで対応できない大規模案件、県域をまたぐようなケース、こういったものにつきまして、我々農林中金が取り組むべき領域、こういったところが拡大していくものと認識してございます。

従いまして、昨年度、その体制強化といたしまして、人員を1割増やさせていただきます。

農林中央金庫といたしましては、今回の法改正における目的規定の改正の趣旨、こういったところも踏まえまして、農業者の資金調達ニーズに寄り添い、農業者の成長ステージに応じた融資趣旨、こういったものを含めた必要な資金メニューを提供していくなど、農業者の生産基盤の維持、強化、それと担い手の確保、経営力向上に資するよう、農業金融にこれまで以上に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

質疑者 杉本純子

杉本純子君。

ぜひ日本の農業の発展のつながるそんな融資を積極的に行っていただきたいと思います。

最後に今回の改正により国内投資が増えることには大きな期待を寄せています。

一方で国内事業者の資金需要がそこまで高くないのではないか。

農林中央金庫の豊富な資金を十分に活用することができなかった場合、結局は不動産投資やまたは海外への投資に向かってしまうのではないか。

そうした懸念から今回は質問させていただきました。

この改正を十分意義のあるものにするためにも、日本の国内一次産業を発展させるためにも、もっと政府主導で大きな道筋やプロジェクトを提示する必要があるのではないでしょうか。

ぜひ大臣の見解をお聞かせください。

鈴木大臣。

答弁者 鈴木憲和

大切な御指摘をいただいたというふうに思っております。

まず政府といたしましては、令和7年度からの5年間のですね、農業構造転換集中対策、この中で規模拡大などに伴う設備投資がですね、進んでいくものだというふうに考えております。

また同時に今、成長戦略の中で議論をして方向性を打ち出す方向。

質疑者 杉本純子

杉本純子君。

ぜひ現在の日本の農業分野では、工業化、大規模化が進められていますが、他の業種同様、中小企業や個人で頑張っている方の声もぜひ大切にしていただきたいと思います。

加えて現在日本では国際情勢の変化もあり、家畜の飼料や肥料の原料を海外に依存することを見直していこうという動きも高まっています。

また実際に国内生産を目指す動きも始まっています。

政府がやはりこうした動きを成長産業として確立できれば、新たな事業者の参入も増えてくると思います。

そしてそうなればそこに大きな資金需要も生まれてくるはずです。

ぜひこういった姿を実現するために新たな分野への参入の投資の呼び水となる大きな国家的プロジェクトをつくっていただき、そしてそういったことの呼び水として大きな資金の流れを生み、その流れの中で利益を得て国が豊かになっていく、そういうシステムを作っていただきたいとぜひお願いいたします。

豊かにするべきは何なのか、日本の国益のためにぜひよろしくお願いいたします。

本日の質問を終わりたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 藤木眞也

午後1時10分に再開することとし、休憩いたします。

ただいまから農林水産委員会を再開いたします。

休憩前に引き続き、農林中央金庫法の一部を改正する法律案及び農業近代化資金融通法の一部を改正する法律案の両案を一括して議題とし、質疑を行います。

質疑のある方は順次ご発言願います。

質疑者 東野秀樹

東野秀樹君。

自由民主党・無所属の会の東野秀樹です。

本日は農林中央金庫法、農業近代化資金融通法の改正法案についてお伺いをいたします。

令和6年に改正をされた食料・農業・農村基本法では、まず政府は食料、農業及び農村に関する施策を実施するため、必要な金融上の措置を講じなければならないこと。

農業経営基盤の強化の促進に必要な施策を講ずるものとすることを、これらを規定してございます。

そして昨年策定をされた食料・農業・農村基本計画では、農業経営の規模拡大、さらには農業構造転換集中対策期間も相まって、なお一層の資金ニーズの増大が見込まれることなどから、金融機関が取り扱う制度資金のあり方を検討するとされました。

それらを踏まえ、今般、これらの改正法案が国会に提出されたものと理解をしてございます。

まず、農林中央金庫法の一部を改正する法律案についてお伺いいたします。

農林中金は、おととしの2024年度に巨額の赤字を計上し、系統機関、多くの会員皆さんに不安や心配を与える経過もありましたが、これまで会員に安定的な収益還元を行う役割を果たしており、特に私の地元のような比較的小さなJAの金融資産の運用リスク等をカバーし続けていただいたことなど、会員地域にとって極めて重要で必要な組織であることを認識しております。

なお2025年、昨年は黒字の見通しと報道されているところで、一安心をしておりますが、今後とも会員地域ひいては農林水産業の発展に貢献いただくことを期待しており、今後とも安定した運営をもって地域系統金融はもとより第一次産業の現場を支える金融機関としてぜひ頑張ってほしい、期待をするところであります。

さて、今回の法改正に当たっての質問でございますが、外部理事の登用により、農林中金の理事の過半が外部理事となり、それを受けて、ネット等では海外資本に乗っ取られるのではないか、というような憶測まで聞こえてくるところであります。

農林中金は、そもそも株式会社とは違って、出資額の多寡には関わらず、一人一票の協同組合組織である。

私はそのようなことは決してないというふうに思っておりますが、これについての農林中央金庫さんの見解をお伺いいたします。

長野参考人。

政府参考人 長野参考人

お答え申し上げます。

委員のご認識のとおり、農林中央金庫は、特定の株主が資金力をもって意思決定を掌握可能な株式会社と異なりまして、JA同様に1人1票を原則とする協同組織でございます。

外部理事の就任に当たりましては、経営管理委員会による選任と総代会による承認、こちらが必要となりますので、会員の意思が外部理事の選任に反映される仕組みというふうになってございます。

また、理事就任後におきましては、農林中金法で理事の忠実義務等が定められてございまして、理事が自己または第三者のために農林中金と取引をする、そういった際にはですね、経営管理委員会におきまして、当該取引につき重要な事実を開示し、その承認を受けなければならないとされてございます。

これらを踏まえますと、改正農林中金法の趣旨、会員の皆様の意思、こういったものに反しまして、外国企業のために行動するものが外部理事に就任するような状況にはいたしませんし、外部理事が理事の過半数を占め、組合員から離れた運営がなされるような状況にはいたしません。

質疑者 東野秀樹

東野秀樹君。

ありがとうございます。

農林地域はこれまでも農協都道府県段階の系統機関と。

長野参考人。

政府参考人 長野参考人

ご質問にお答えいたします。

農林中金におきましては、強靭で持続的な食料システム構築へ貢献していくことを目指しまして、農業金融の枠を超えた役割も果たすべく、主にこれから述べさせていただく3点を注力領域として取り組んでまいりたいと考えてございます。

まず1点目は、今回の法改正でもご審議いただいておりますが、JA信連、農林中金が役割をしっかり分担した上で、JAバンク全体で新たな農業近代化資金を積極的に活用することに加えまして、農林中央金庫だからできる貸付メニューの創設、および貸付の拡充を通じまして、生産基盤の維持、強化に貢献してまいる所存でございます。

2点目といたしまして、担い手の経営を総合的に支える担い手コンサルを一層強化するとともに、農業のDX化を支援し、担い手の経営の高度化、所得の向上に貢献してまいりたいというふうに考えてございます。

3点目といたしまして、農林中金固有のネットワークを活用した業界再編の後押しを通じまして、林業、漁業も含む第一次産業の持続性確保のための。

質疑者 東野秀樹

東野秀樹君。

はい、ありがとうございます。

私も農林中金の農林水産業の発展に資するさらなる取組に大いに期待しておるところであります。

他方、今回の法改正は農林中金に政策的な役割を期待するためのものであるため、農林水産省においては農林中金を監督することのみならず、農林中金の取組を後押ししていただくよう、私からもよろしくお願いしたいというふうに思います。

続きまして、農業近代化資金融通法の一部を改正する法律案についてお伺いをいたします。

農業近代化資金は農協信用、農林中金といった農協系統金融機関や地方銀行など一般金融機関が国や都道府県から利子補給を受けて長期低利の資金を融通するものであります。

昭和36年の制度設計以来、農業分野における中心的な制度資金ということであります。

また、農業近代化資金の貸付額は、昭和52年度の総額3390億円をピークに、令和6年度には581億円まで減少しております。

今般の法改正で、農業近代化資金貸付条件の上限を。

鈴木大臣。

答弁者 鈴木憲和

はい、ご質問ありがとうございます。

今回、農業近代化資金につきましては、従来の一般資金に加えて、農業経営高度化資金という新たな資金メニューを追加いたしました。

貸付限度額が個人で2億円、法人で7億円まで大幅に引き上げられることとなりまして、また、資金使途についても、より使い勝手よく、現場の皆さんに寄り添った形で拡充を行うところとされております。

こうした拡充によりまして、担い手の規模拡大に伴う大型の農業機械の導入や、ハウスなどの農業用施設の増設、経営の多角化に伴う加工施設の整備など、これまで以上に大きな資金ニーズに対しても、農業近代化資金で対応できる場合が増加をします。

農協をはじめとする民間金融機関による農業融資が促進されること、そして経営規模拡大や農産物の付加価値向上を図る農業者の投資の後押しになること、これを期待すると。

質疑者 東野秀樹

東野秀樹君。

はい、大臣ありがとうございます。

続きまして、今回の法改正に対する生産現場の、先ほど申し上げたとおり期待も大きい一方で、農業生産額が多くの資金需要の旺盛な地域では融資枠、総額ですね、が不足しているとの声も聞こえてございます。

食料安全保障の確立に向けては、生産現場の資金需要に的確に対応していく必要があると思いますので、各都道府県において十分な融資枠を確保できるよう、農林水産省からも都道府県に対して指導、また財政措置含めたですね、さらなるご支援をお願いしたいと考えておりますけれども、これについてのご見解をよろしくお願いします。

山下副大臣。

答弁者 山下副大臣

はい、お答えいたします。

農協などが融資しますこの農業近代化資金の利子補給は都道府県が行っておりまして、その費用については地方交付税措置がなされているところであります。

近代化資金が農業者のニーズに応じて円滑に活用できるようにするためには、委員ご指摘のようにですね、都道府県において十分な融資枠が設定されることが必要だというふうに考えております。

これまでの実績におきましては、例えば6年度におきましては各都道府県の新規融資実績の合計581億円に対しまして、各都道府県で計917億円の融資枠が設定されたことなど、多くの都道府県で十分な融資枠がこれまで確保されてきたというふうに認識しておりますけれども、今回の制度拡充に伴いましてその活用が増加することが見込まれておりますことから、引き続き都道府県においてしっかり予算措置がされるように我々働きかけていく必要があるというふうに考えておりますし、今回の改正に伴いまして農林水産省としても総務省に対して地方財政措置の要望を行ったところであります。

今後総務省において地方交付税の適切な算定が行われるというふうに聞いておりますけれども、この近代化資金が円滑に活用されるように引き続き都道府県と連携を図っていきたいというふうに考えております。

質疑者 東野秀樹

東野秀樹君。

はい、ありがとうございます。

改めて、今、副大臣、答弁をいただきましたけれども、やはり現場では、財政のキャップが結局かかっていて、それが総体的に農業者の皆さんが前向きな資本投資がしたいと思える環境になることがまさに一丁目一番地だというふうに思っております。

生産者、消費者のともにですね、将来が見通せる食料安全保障であって、それに資する農林水産業、食料産業となるよう、これからもですね、皆さんにとっても現場目線で一緒になって汗をかいていただくことをお願いを申し上げたいというふうに思います。

これらを踏まえてですね、一言ですね、鈴木大臣の決意というか、思いをいただければありがたいです。

答弁者 鈴木憲和

鈴木大臣。

はい、本当に元組合長ですから、どういうふうに現場がなっているか、またこれは東野先生、全国回られているんで、北海道の名寄の現場とですね、当然道東と、また南九州とは全然違うわけですから、そういうこともよく踏まえて、ただ全体としてやはり私たち目指さなければならないのは、第一次産業に携わる皆さんが、ちゃんとそれで稼いで暮らしていくことができるっていう構造ですね。

いかに作るかということだと思います。

ただ現実は大変難しい、今局面に来ていると思っておりますので、そこを集中してまず対策ですね、しっかりと成し遂げて、次の世代に農地も含めて農業基盤が設備投資新たにして、いい形で引き継いでいく、このことをですね、精一杯皆さんと一緒に頑張ります。

ありがとうございます。

質疑者 東野秀樹

東野秀樹君。

はい、大臣ありがとうございます。

以上で私の質疑を終わります。

ありがとうございました。

質疑者 佐々木りえ

佐々木りえさん。

はい、日本維新の会佐々木りえです。

一昨日に引き続きまして質問の時間をいただきましてありがとうございます。

また本日は農林中央金庫長野次長にお越しいただいております。

ありがとうございます。

早速法案について質疑に入ります。

今回の法改正は農林中金の機能強化、ガバナンス強化を通じて規模の拡大が続く農林水産業への資金供給を強化するものと理解しています。

しかしながら制度を変えるだけで実態が変わるのか、その点について伺ってまいりたいと思います。

今回の改正では農林水産業への融資が、これまで任意業務だったものが必須業務へと位置づけが変わることになります。

しかしこれまでも当然農林水産業への融資は行ってきたと認識しております。

法律で必須業務に位置づけたからといって、これまで市場運用に大きく依存してきた実態で、急に国内の農林水産業の融資が増えるとは、私はどうしても思えないんです。

そこで伺ってまいります。

今回の法改正によって制度という器を作っただけで中身が伴うと言い切れるのか。

農林水産業向けの融資が実際に増えると言える根拠はどこにあるのか。

農水省として農林中金にどのような取組を期待して厳しくチェックしていくのかお伺いします。

答弁者 山下副大臣

山下副大臣。

農林水産省としましては、今回の法改正を契機としまして、農林中金にはその豊富な資金力と幅広いネットワークなどを生かして、例えば農業者の経営拡大に伴いまして、かなり高騰しています大型の機械でやっていますとか、スマート農業機器の導入、また農業用の大きなハウスなどの農業施設の設置でありますとか、流通、加工、輸出などの取組の進展に伴う加工流通施設の整備でありますとか、またさらにはフードテックの進展に伴います植物工場や陸上養殖などの整備など、農協や森林などではなかなか対応が難しい大規模な資金需要に伴う案件に、これまで以上に積極的に取り組んでいただくことを大変期待しておるところでありますし、農林中金さんとしても、担い手経営体や大規模施設、フードテックへの融資、出資を拡充するという方針を公表されておられます。

既にそうした取組をスタートされているというふうにも認識しているところでございますけれども、農林水産省としても、引き続き農林中金の対応状況については、これからもしっかりとモニタリング、指導を続けていく考えであります。

質疑者 佐々木りえ

佐々木りえさん。

ありがとうございます。

本日、委員の先生からも損失の話などもございましたが、基本的には市場の運用で稼いでいただき、その得た利益を責任を持って日本の農林水産業に投資をしていただく。

それを法律で、もちろん民間ですのでKPIの設定はできませんが、これも理解はしておりますが、しっかりと厳しく実績を含めて監督をしていただきたいと思います。

農林中央金庫のホームページに「農林水産業が時代の変化を捉えて発展し続ける産業になっていくためには私たちはこれまで以上に役割を果たしていかなければいけない」というその力強いお言葉もありましたので、ぜひよろしくお願いいたしたいと思います。

次に農林中金さんに2点お伺いをしたいと思います。

現在日本の農業は大きな転換期にあります。

このマニフェストにもございます。

農業を守りから攻めへと転換したいという思いを込めて、担い手の集約やスマート農業の推進、先ほども副大臣から力強い答弁がございました。

さらには民間支援を積極的に呼び込むことで、産業として国際競争力を高めるべきだと掲げております。

こうした構造転換を加速させるためにも、従来の融資という枠組みを超えて、出資という財務基盤の強化と経営面での伴走支援がやはり不可欠だと思っております。

農林中金においては、これまでアグリビジネス投資育成株式会社を通じて中小規模法人、また農林中金本体において大規模法人への出資対応を行ってこられたと思っておりますが、その成果が十分であったのかという検証も。

藤木眞也委員長。

構造転換を集中的に進める中にあって、特に攻めの分野として、規模拡大に取り組む大規模農業法人の経営発展は、ますます重要になるものだと考えております。

今後、どのように金融面から支援していくお考えか、農林中金に御見解をお伺いいたします。

御決意もいただきたいと思います。

政府参考人 長野参考人

長野参考人。

非常に心強いサポートとですね、声援とですね、受け止めさせていただいたご質問の方にお答えさせていただければと思います。

まず、委員のご認識のとおり、我々が出資するアグリビジネス投資育成株式会社、こちらを通じまして農業法人への出資、こちらにつきましては、農業法人の財務基盤の安定化と資金調達、これを同時に実現できる手段として、出資の方を20年以上にわたって積極的に行ってきたということでございますし、その実績も件数、金額ともに着実に増加してきているというふうに評価しておるところでございます。

その規模自体は国内最大級ということでもございますので、一定の実績は積み重ねてこれたかなというふうに認識してございます。

またこれまで農林中金におきましても、大規模農業法人に対する出資と併せまして、輸出支援や販路の紹介、こういった多面的な成長支援なども行ってきたということでございます。

農林中金といたしましては、大規模化、集約化といった農業の構造変化に伴いまして、農林中金が取り組むべき領域は今後拡大してくることが見込まれるというふうに認識してございます。

そのため、農業者の資金調達ニーズに寄り添って、また農業者やスマート農業、フードテックこういった関連事業者の成長ステージに応じた融資、あるいは出資こういったものを含めた必要な資金メニューを適時適切に提供していくことなど、農業者の生産基盤の維持、強化や担い手の確保、経営力向上に資するような農業金融に、これまで以上に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

質疑者 佐々木りえ

佐々木りえ君。

ありがとうございます。

今回の法改正でさらに期待されるのは、一般の金融機関やベンチャーとはやはり違い、そういった金融機関はどうしても早期リターンを求めたくなると思いますが、農業や陸上養殖などは収益期間までやはり長い年月が要すると思っております。

私は農林中金の最大の強みは、安定した資金資金基盤を背景に10年、20年、ちょっと言い過ぎかもしれないですけれども、長期のスパンで投資をぜひしていただきまして、目先の利益よりも日本の農林水産業という基盤の持続性にかけられる点だと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

これこそが農林中金の存在意義でもあると思っておりますので、日本の未来を生産業や企業を強力にバックアップする原動力となっていただきたいと思います。

そして、国庫やほかの金融機関にはない農林中金ならではの強みをどう提起されているかお伺いしたいと思います。

例えば私の考えとしては、一次産業に特化した経営支援や販路拡大など、専門家集団として事業者に伴走できる体制こそがやはり必要だと思います。

こうした専門的な支援体制はこれまでどう取り組み、今後どう強化していくか、併せてお伺いをしたいと思います。

政府参考人 長野参考人

長野参考人。

はい、ご質問に回答させていただきます。

我々農林中金におきましては、強靭で持続的な食料システム構築へ貢献していくこと、こちらを目指して、農業金融の枠を超えた役割も果たすべく、出資の拡充のみならず、農林中金固有のネットワーク、こういったものを活用した業界再編の後押しを通じ、バリューチェーンの強化、最適化、あるいは担い手の経営を総合的に支える担い手のコンサル、こういったものを一層強化するとともに、農業のDX化、こちらを支援して担い手の経営高度化や所得の向上に貢献してまいりたいというふうに考えてございます。

具体的には、出資先、出資先の事業計画に関する対話を行うときなど、日常接点の中におきまして、経営者のニーズをしっかり引き出すとともに、特に金融機関としてのコンサルティング実施先におきましては、規模の拡大、販売戦略、資金繰り、事業承継、法人化、労務管理など、経営者が抱えるさまざまな課題、こういったものをしっかりヒアリングをした上で、課題の抽出と課題解決に向けたソリューションの提供、こういったものを実際にご提案させていただきたいというふうに考えてございます。

質疑者 佐々木りえ

佐々木りえ君。

ありがとうございます。

ぜひコンサルも含め伴走の方よろしくお願いいたします。

最後に組織のガバナンスについて伺います。

今回の改正では外部理事の登用を可能にするなど、ガバナンス強化が大きな柱となっております。

農林中金は経営管理委員会と理事会という2層の構造を持っているわけですので、監督意思決定と運用実務の分離が制度上図られていると理解しています。

そこにさらに外部理事として専門の知見を導入することによって、今回の改正に至ったような事態、そういったものは再発防止に努めていかれると思っております。

経営管理委員会、理事会、その中でも外部理事、それぞれ役割分担、ガバナンスの在り方について、どのように機能させていくか、改めて今回の改正における目的を含めてお伺いいたします。

小林局長。

政府参考人 小林局長

お答え申し上げます。

農林中金の業務執行体制につきましては、農林中金法に基づきまして、まず会員、これは農協等でございますけれども、会員の代表者を中心に構成されます経営管理委員会、これがございまして、この経営管理委員会の方で農林中金の業務の基本方針といった業務の重要事項を決定するという仕組みになっておられます。

その上で、この実務経験者、こういった方々で構成されます理事会がございまして、この理事会では資金運用も含めた農林中金の日常の業務執行の決定を行いまして、またそれぞれの理事がしっかり職務を行っているのかという、理事の職務の執行を監督すると、こういった役割を担っている、こういう役割分担になっているわけでございます。

今回の法改正を契機といたしまして、専門的な知見を有する方を農林中金の外部理事として。

質疑者 佐々木りえ

佐々木りえ君。

ありがとうございます。

今回の改正の目的は、小規模の事業者の運転資金というよりも、やはり事業拡大、大規模、生産性向上といった、先ほども申し上げましたが、日本の農業の攻めと守りと、大臣もよくおっしゃるところの分野の攻めを強くしていくという、そこへの資金供給を確保しようというものがメインなのかなと私は思っております。

今回の法改正で全国のJAから資金を預かっている農林中金が、そもそも何のための金融機関なのかという原点が問われているとも思っています。

もちろん確実に安全に運用しながら、その運用益を還元する、それが基本であることに異論はございませんが、それでもリスクを取らなければリターンもないわけですから、それはどんな金融機関も同じだと思います。

農業の構造転換、そして林業も水産業も畜産業も転換期を迎える中で、80兆円を超える資産運用をされているわけですから、任意業務だったことが必須業務になった。

ぜひその意義を常に意識しながら、我が国の第一次産業の発展に寄与していただきますことを期待申し上げまして、私からの質問とさせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 藤木眞也

藤木眞也(農林水産委員長)岩渕友君。

質疑者 岩渕友

岩渕友(日本共産党)日本共産党の岩渕友です。

今日は、主に農林中央金庫法の改正案について、農林中央金庫法に定められた、そもそもの農林中金の役割、目的に照らしてどうかということを中心に質問をしていきたいというふうに思います。

はじめに、一般の金融機関と異なる農林中金の役割、目的について確認をいたします。

小林局長。

小林局長

政府参考人 小林局長

お答え申し上げます。

農林中金につきましては、この農林中央金庫法第1条に目的が規定されてございます。

目的につきましては、農業協同組合、森林組合、漁業協同組合、その他の農林水産業者の共同組織を基盤とする金融機関として、これらの共同組織のために金融の円滑を図ることにより、農林水産業の発展に寄与し、もって国民経済の発展に資することを目的とするということが規定されてございまして、農林中金におきましては、この目的に沿って農協から資金を預かってそれを運用し、その収益をまた農協等に還元すると、こういった役割を担っているところでございます。

質疑者 岩渕友

岩渕友(日本共産党)もともと農協系の金融事業は、戦前、農民が高利貸しに苦しめられたような悲劇が起きないよう、農民同士の助け合いによって、必要な資金を相互に融通するという理念で始まりました。

戦後は、組合員の協同を基礎として、組合内での調達、運用が中心であり、信連や農林中金は、単協で発生した資金の過不足を調整する補完的役割を果たすものと位置づけられたものです。

25年4月1日現在の農林中金の運用資産は83.5兆円です。

その原資となっている組合員の貯金は107.2兆円と巨額になっているわけですよね。

農協の預貯金残高は、メガバンクなどと比べても大きいということが分かります。

これだけの額がどのようにして積み上がったのでしょうか。

小林局長。

小林局長

政府参考人 小林局長

お答え申し上げます。

この農協への貯金につきましては、例えば農産物の販売代金をはじめとしまして、さまざまな形で農協の組合員の方々から預けられた資金、こういったものが中心となって積み上がったものと認識してございます。

質疑者 岩渕友

岩渕友(日本共産党)過去の農林中金の調査結果を見ると、農協貯金額の内訳として、60年代は農業収入が5割前後を占めていましたけれども、90年代に入ると1割前後に低下をして、逆に農地の売却代金や、農外収入、勤労収入だったり、家賃収入だったり、年金などが増えて、大半を占めるようになったというふうにあるんですね。

つまり、農業の縮小や切り捨てと引き換えに、巨大化した、歪んだ構造になっているということです。

これだけ積み上がっている預貯金が、どのように使われているのでしょうか。

農協、信連、それぞれの貯金に対する貸出金の比率と貯金総額のうち、農林中金に預けた金額がどのようになっているか、直近の状況について確認をします。

小林局長。

小林局長

政府参考人 小林局長

はい、お答え申し上げます。

貯金に対する貸し出しの割合であります貯貸率につきましては、令和7年の3月末時点でですね、農協ではこの22.8%、信連では10.1%となってございます。

また農協、信連からですね、農林中央金庫への預け金につきましては、令和7年3月末現在で48.2兆円となってございます。

質疑者 岩渕友

岩渕友(日本共産党)今、確認をしたとおりです。

70年代の末には農協の貯貸率は5割を超えていたというふうに聞いています。

農林中金には巨額の資産が積み上がっていますけれども、農林漁業に従事する人が減り続け、農協の数も信連の数も減り続けています。

この間の農政によって農業が衰退をして、本来貸し出す先の農業者が減り続けているというのが実態です。

その結果、農業向けの貸し出しは困難な状況となって、一方、25年前の農林中金法改正によって可能となった会員以外の業種限定のない貸し出しが増えていて、農業とは直接関係のないリスクマネーに投資せざるを得ない。

こういう状況になっているという異常な事態が進行しているということだと思うんですね。

今回の法改正で、現在は任意業務とされている会員の構成員向けの融資を必須業務に追加するというふうになっています。

これはやらないといけない義務的な業務にするということなのかと。

何でね、こんなことを聞いているのかっていうと、これ絶対に貸し出ししなくちゃいけないのかとかね、例えばどこにも融資しないというようなことが許されないのかとかね、捉えられていて、でもどこに融資をするかっていうことは、これ農林中金が決めることだというふうに思うんですよ。

そういう問題意識があるから聞いてるんですけれども、これはいかがでしょうか。

小林局長。

政府参考人 小林局長

お答え申し上げます。

今回の法改正では、会員の構成員である農林水産業者向けの融資につきまして、農林中金の必須業務として位置づけるということでございます。

これは何を意味するかということなんですけれども、農林中金が農林水産業者向けの融資を業務として営む、こういうことを義務づけるということを意味しております。

これは一方で、個別の融資案件につきましては、この融資を実施するか否か、こういった判断はあくまでも農林中金が行うものでありまして、今回の法改正によって、例えば特定の事業にここに融資することを義務づけるとか、こういったことを国が農林中金に強制できると、こういうことにはならないというふうに考えております。

質疑者 岩渕友

岩渕友さん。

そもそもどんな業務に融資をするか、出資をするかというのは農協の判断であり、やるかやらないかというのは農協や農林中金が判断をすることだということです。

今回の法改正の直接の発端は、農林中金が24年度決算で約1.8兆円の赤字を計上したということから、農水省が有識者検証会を開催をして、結論を法改正に反映をしたというものです。

これだけ巨額の赤字を形成したということは問題なんですけれども、国費の投入などせずに、自分たちで解決しているんじゃないでしょうか。

小林局長。

政府参考人 小林局長

はい、お答え申し上げます。

御指摘のとおり、農林中央金庫は、令和6年度決算におきまして、1.8兆円の純損失を計上したということでございますが、これに関して、公的資金の投入といったものは、一切行われているわけではありません。

質疑者 岩渕友

岩渕友さん。

自前で解決しているというんでしょうかね。

ということになるんですよね。

次はちょっと大臣にお伺いをしたいと思うんですけれども、この法案の衆議院の質疑で大臣が、今回の改正を通じて日本の農業のどの分野をどういうふうに強化していきたいのかというふうに質問をされて、こんなふうに答えているんですね。

「気候変動や温暖化の中で災害が増えていく。

そういう中でも食料供給をしっかり担うために、フードテック、ここへの投資が欠かせない。

植物工場や陸上養殖、外食含め、国内外に大きく展開していく。

これをいかに金融面で支えていくかというのが、今回の法改正の一番の趣旨かと思う。

金融を通じて、食の分野が日本の成長を支える。

そういう柱になれるように、未来を作れるように努力する」。

こういう答弁なんですね。

これ大臣の答弁は、共同組合金融の自治に踏み込むことになるんじゃないかというふうに思うんですね。

最初に農林中金の目的を確認しましたけれども、この共同組合の理念から言って、農林中金、農協が決めることなんじゃないでしょうか。

いかがですか。

答弁者 鈴木憲和

鈴木大臣。

今、岩渕先生からの私の衆議院の委員会での答弁は、今のところだけじゃなくて、その前にももっと大事なことを言ってまして。

これ要するに日本は人口が減る中においても食料供給力を上げていく、このことに尽きていくんだと思っていますと。

特に農業の分野では人が減るわけですから、その中で担い手にどんどん生産が集中をしていく。

そうすると規模拡大もしなければならないし、設備投資も必要になるので、そういうところにまずはしっかりと資金的な手当てがされていくということがですね、基本中の基本だというふうに思っています。

そしてそれと同時に、この農林中央金庫法の第1条の目的に、農林水産業の発展に寄与し、もって国民経済の発展に資するというふうに書いてあるわけですから、そこのですね、フードテックも含めて、この要するに農林水産業の発展に寄与する分野に、しっかりと大規模な資金需要が必要になってまいりますので、それに対するですね、これまで以上の融資出資にですね、取り組んでいただきたいというふうに考えております。

ちなみに、特定の何か、個別の企業の何かとかそういうことについて私の方から農林中金側に何か介入をするということはあり得ませんし、それ自体は個別の案件については当然これは民間金融機関である農林中金が判断していくものだというふうに考えております。

質疑者 岩渕友

岩渕友さん。

農協であるとか農林中金が自分たちで決めると、そして自分たちでやることだということなんですよね。

それで農林中金の現在の農林水産業向けの貸出額、農林水産業者や食農分野を支える企業などへの出資額が総資産に占める割合が非常に低い。

現在でも海外も含め大企業との共同出資や融資の事業を展開しています。

例えば農作業の自動化などの事業への投資を進める米国のアグファンダー。

というところがあるんですけれども、このアグファウンダーに日本の金融機関で初の出資契約を締結しているんですね。

こうした投融資は何千万円もする農機具の維持や更新に苦しむ現場の農林漁業者の実態とあまりにかけ離れているんじゃないのかなというふうに思うんですね。

国内外の農外資本が進める大規模事業への投融資は、農協の組合員、地域の生産者、事業者から集脱し、競合するような事業ではないでしょうか。

大臣いかがですか。

答弁者 鈴木憲和

鈴木大臣。

この農林中金がアメリカの食農ベンチャーキャピタルファンドであるアグファウンダーに出資を行っていることはですね、承知をしております。

その上で個別の、先ほども先生からもご指摘いただいて申し上げておりますが、個別の融資出資の判断はですね、民間金融機関である農林中金が行うものであり、農林水産省が介入するものでは全くありません。

なお、農林中金によるこのファンドへの出資については、海外のフードテック領域における最先端の動向を把握するとともに、ファンド投資先企業と農林中金の取引先の生産者や食品関連企業との事業連携を進めることを狙いとして行われたものというふうに承知をしておりますので、結果として日本の農林水産業の発展に寄与するものとなっているというふうに考えております。

質疑者 岩渕友

ちょっと現場の実態を紹介したいなというふうに思うんですけれども、北海道内の農協職員の方から、経営がいい酪農家、厳しい酪農家の二極化が加速をしていて、厳しい経営は借り入れでしのぐしかない。

で、国の支援策なども受けることができず、先行きが見通せない中、収支が合わず、財産を食いつぶすよりはと、離農を決断するケースが少なくない。

こういう実態が出されているんですね。

けれども、借り入れでしのぐしかないのに、借りようとしても、その採算の見通しがないと言ってね、借りられないようなことが多数起きているんですよね。

こうした現場の厳しい実態と、やっぱりね、乖離してるんじゃないかなというふうに思うんですよね。

それで、外部理事の登用についてもですね、農林漁業者のニーズではなくて、農業分野の資金ニーズに応えるもので、現場の実態とは乖離した投融資を加速させるということになるんじゃないでしょうか。

小林局長。

政府参考人 小林局長

はい、お答え申し上げます。

まず、今回の農林中央金庫の外部理事の登用でございますけれども、何度か出ておりますように、令和6年度に1.8兆円という大きな損失を発生させたということが発端でございます。

ここは市場運用の話であったわけでございまして、そういうことを踏まえて、有識者検討会でも原因検証とかをやってきたわけでございます。

この有識者検討会においてはですね、農林中央金庫はこの理事全員が職員出身となっているために、同質的でですね、専門性の高い外部の理事の意見を聞く体制が必要ではないかとかですね、農林中金においても専門的な知見を有する者を非常勤の外部理事として登用することができればですね、多様な視点が確保されることによって、ガバナンスが強化され、市場運用の組織体制の強化につながるのではないかと。

こういった指摘があったことを踏まえてですね、ガバナンスを強化することを狙いとして行われるものであるというふうには理解してございます。

今回の法改正では、農林中央金庫におきましてこういった外部理事の登用が可能となるように、外部理事を兼職兼業規制の対象から外すといった措置を講ずるものでございます。

質疑者 岩渕友

岩渕友さん。

農業者向けの融資出資ということであれば、外部人材ということじゃなくて、農協の中にこそね、詳しい方たち、たくさんいらっしゃるわけですよね。

衆議院の質疑で、大臣が、新たに設置した財務戦略委員会に、外部有識者も招聘し、経営判断にあたって、多様な視点を確保することなど、すでにスタートを切られていると認識しているというふうに答弁されているんですね。

今回の法改正によって、外部人材の登用を進めるということは、農林漁業者の資金ニーズではないところを強化する趣旨に他ならないというふうに思うんですね。

衆議院の質疑では、農林中金が融資先を増やすようなプロジェクトを政府として取り組んでいく考えはないかというふうに問われて、大臣がですね、国内は人口が減るので、農林水産業、食品産業の持続的な発展を図るためには、成長する海外からの稼ぎを増やしていくことが不可欠。

輸出だけでなく、食品産業の海外展開に取り組むことにしたところ、食文化産業振興ワーキンググループをつくって、食品産業の海外展開支援策を現在検討していると答弁しているんですね。

4月10日に開催をされた日本の食文化輸出1万社支援プログラムのキックオフ会合で、大臣が将来的にはマクドナルドやスターバックスのように国際的に展開される外食チェーンを目指して必要な支援策を考えたいと。

というふうに挨拶をされているんです。

これでは農林中金の豊富な資金を食品産業の海外展開など、政府が思い描く大規模な資金ニーズに活用するということになるんじゃないかと。

現場で機械の更新できないと、離農が進んでいるような状況で、これやっぱり現場の実態と乖離しているんじゃないかと思うんですけど、大臣いかがですか。

答弁者 鈴木憲和

鈴木大臣。

はい。

岩渕先生から先ほどから現場の感覚と、この今回の法改正の方向がちょっと乖離しているというご指摘なんですけど、これもうちょっと大きい視点で見ると、決して私は乖離しているとは思っておりません。

やっぱり先ほど、要するに辞めざるを得ないというふうな判断をされている方々もですね、やっぱりそもそもの根本的な問題は何かといえば、日本が要するにこの人口減少も含めて国内マーケットがなかなか胃袋は限られているんで大きくならない中で、ただ実際は酪農にしてもですよ、牛乳にしても生産力はもっと作ろうと思ったら作れるじゃないですか。

だけどもやっぱり国内マーケットは十分にないもんだから、国内マーケットだけ見てるとやっぱり価格も上がりづらいし、なかなかその結果採算ベースに乗らなくてやめざるを得ないっていう方々が出てくるっていう、これが一番根本的な私は問題だと思うんですね。

米についてはまさにそういうことだと思ってますし、ですからやっぱり私たちはこれから要するに日本は日本人が食べたいものを何でもかんでも全部ですね、小麦も含めて、すべて100%どこまで作れるかといったら、それは得て不得てが当然ありますから、作れるものはもっと頑張って作って稼いでいくし、作れないものはしょうがないから輸入するということにならざるを得ないというようなことで、全体として食料供給力をちゃんと上げていくということがですね、海外展開も見据えると大事だというふうに思っておりますので、それが結果として日本の食料供給力のアップに私はつながるんだというふうに思います。

質疑者 岩渕友

岩渕友さん。

私はそうかなというふうに思うんですよね。

やはり農村や中山間地の実態と巨額の資金を比べれば、あまりに違いすぎるということだと思うんですよ。

農林中金を歪んだ状態にしてきたのは、やはり農政全体の問題だと思うんですね。

日本農業の再生にこそ、農林中金の資金が注げるような農政に転換するべきだということを指摘して、質問を終わります。

委員長 藤木眞也

藤木眞也(農林水産委員長)他に御発言もないようですから、両案に対する質疑は終局したものと認めます。

これより両案について討論に入ります。

御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。

質疑者 岩渕友

岩渕友さん。

はい。

私は日本共産党を代表して、農業近代化資金融通法の一部改正案に賛成、農林中央金庫法の一部改正案には反対の立場から討論を行います。

農林中央金庫法改正案は、農林水産業への円滑な出資、融資を促進するためとして、目的及び業務の見直しで、公選員向けの融資等を必須業務化するとしています。

本来、どんな事業に融資するかは、農林中金が自ら決めることであり、全く必要のない改正です。

そもそも、農協系金融事業は、農民同士の助け合いによって、必要な資金を相互に融通するという理念で始まったもので、組合員の共同を基礎とし、組合内での調達運用が中心であり、農林中金は、単協で発生した資金の過不足を調整する補完的役割を果たすものと位置づけられてきました。

しかしながら、際限のない輸入自由化と販売価格の低下、農家への支援切り下げによって農家農村は疲弊し、生産基盤が弱体化してきた結果、現在の農林中金は本来貸し出す先の農業者は減り続け、農業とは直接関係のないリスクマネーに投資せざるを得ない状況という極めて歪んだ構造にあります。

農林中金はすでに大規模な農業、食料関連の事業に投資を行っていますが、この改正により政府が主導する海外からの稼ぎを増やしていく、食品産業を海外展開するといった事業への投資をさらに促すことになります。

農民は今、あまりに高額な農機具の維持、更新費用に苦しんでいますが、この改正により、農外企業が農林中金の資金を使って農村に入り込み、アグリビジネスと称して高額な機器、資材などを売りつけるような事態も一層進みかねません。

一方、農林漁業の現場では、採算が取れない、借りたくても借りられない状況に陥っています。

今回の改正は、農外事業者など大規模な事業者のニーズに応えるためのものであり、現場の深刻な実態や要求とあまりにも乖離したものです。

農林中金を歪んだ状態にしてきたのは、この間の農政全体の問題です。

どんな地域でも農業ができるよう、地域の農林漁業のニーズを喚起する日本農業の再生にこそ、農林中金の資金が注げる農政に転換すべきだということを指摘して反対討論とします。

委員長 藤木眞也

藤木眞也(農林水産委員長)他に御意見もないようですから、両案に対する討論は終局したものと認めます。

これより採決に入ります。

まず、農林中央金庫法の一部を改正する法律案について採決を行います。

本案に賛成の方の挙手を願います。

多数と認めます。

よって本案は多数をもって、原案通り可決すべきものと決定いたしました。

この際、石垣さんから発言を求められておりますので、これを許します。

質疑者 石垣のりこ

石垣のりこ君。

はい、委員長。

私はただいま可決されました農林中央金庫法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、無所属の会、立憲民主・無所属、国民民主党・新緑風会、公明党、日本維新の会及び参政党の各派共同提案による付帯決議案を提出いたします。

案文を朗読いたします。

農林中央金庫法の一部を改正する法律案に対する付帯決議案。

農林水産業を取り巻く環境が大きく変化する中、広大かつ多様化する農林水産業者等の資金需要に応えるため、農林水産業の発展に寄与することを使命とする農林中央金庫が金融機能を強化することは一層重要となっている。

よって政府は本法の施行に当たり、次の事項の実現に万全を期すべきである。

1、農林中央金庫は、経済情勢や組織運営等に関する専門的な知見を有する外部理事の登用など、ガバナンスを強化するとともに、専門性を有する人材の確保・育成を行うことにより、その業務の執行に最善を尽くすこと。

2、農林中央金庫は、外部理事の選任に当たっては、業務の適正な運営を損なう恐れが生じないよう、利益相反の防止に万全を期すること。

3、農林中央金庫は、その基盤をなす全国の農林水産業協同組合が行う信用事業との役割分担を意識し、また、リスク管理を適切に行いながら、資金需要に適切に応えられるよう、農林水産業者への融資の拡大に積極的に取り組むこと。

4、農林中央金庫は、農林水産業の成長産業化等に貢献するため、出資対象会社の選定基準等を適切に定めるなど、業務の健全かつ適切な運営を確保しつつ、地域の農林水産業の発展に資する農林水産・食品関連会社等への出資に積極的に取り組むこと。

5、農林中央金庫の業務の範囲や出資規制を見直すことに伴い、農林中央金庫が行う出資の状況等についてモニタリングを行うとともに、経営の健全性確保の観点から、農林中央金庫に対して適切な監督を行うこと。

6、農林中央金庫は農林水産業者等の所得の向上に資するため、その出資先に対する販路拡大など、経営課題の解決策の提案に積極的に取り組むこと。

右、決議する。

以上でございます。

何卒、委員各位の御賛同をお願い申し上げます。

ただいま石垣さんから提出されました付帯決議案を議題とし採決を行います。

本付帯決議案に賛成の方の挙手をお願いします。

多数と認めます。

よって石垣さん提出の付帯決議案は多数をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。

ただいまの決議に対し、鈴木憲和農林水産大臣から発言を求められておりますので、この際これを許します。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和農林水産大臣。

ただいまは法案を可決いただきありがとうございました。

付帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいります。

次に、農業近代化資金融通法の一部を改正する法律案について採決を行います。

本案に賛成の方の挙手をお願いします。

全会一致と認めます。

よって本案は全会一致をもって、原案通り可決すべきものと決定いたしました。

藤木眞也 (農林水産委員長) 2発言 ▶ 動画
委員長 藤木眞也

この際、石垣君から発言を求められておりますので、これを許します。

石垣のりこ君。

質疑者 石垣のりこ

はい。

私は、ただいま可決されました農業近代化資金融通法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、無所属の会、立憲民主・無所属、国民民主党・新緑風会、公明党、日本維新の会。

東野秀樹 (自由民主党・無所属の会) 4発言 ▶ 動画
質疑者 石垣のりこ

参政党及び日本共産党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。

案文を朗読いたします。

農業近代化資金融通法の一部を改正する法律案に対する附帯決議案。

農業経営をめぐる状況が大きく変化する中、農業経営の改善に係る農業者等の取組の促進に向けて、民間金融機関が取り扱う長期低利の制度資金である農業近代化資金が積極的に活用されることは一層重要となっている。

よって政府は本法の施行に当たり、次の事項の実現に万全を期すべきである。

一、農業協同組合、地方銀行、信用金庫等の民間金融機関や農業者等に対し、農業近代化資金の貸付上限額の引上げ等、貸付条件の拡充内容とともに、制度の利点についても丁寧に説明すること。

二、農業者等の資金ニーズに合わせて、適宜に応じた融資実行が可能となるよう、融資手続きの簡素化などの環境整備を行うこと。

その上で、民間金融機関において、農業者等の返済に係るリスク管理等が適切に行われるよう、必要な助言を行うこと。

三、農業者等の資金ニーズに応じて、必要な融資が確実に行われるよう、都道府県とも緊密に連携して、適切な措置を講ずること。

四、物価高騰の中で農業者等の経営に厳しさが増していることに鑑み、農業用機械、施設、資材等の実勢価格の動向を継続的に把握すること。

以上をもって決議する。

以上でございます。

何卒委員各位の御賛同をお願いいたします。

委員長 藤木眞也

藤木眞也委員長ただいま石垣さんから提出されました附帯決議案を議題とし、採決を行います。

附帯決議案に賛成の方の挙手をお願いします。

全会一致と認めます。

よって石垣さん提出の附帯決議案は、全会一致をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。

ただいまの決議に対し、鈴木憲和農林水産大臣から発言を求められておりますので、この際これを許します。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和農林水産大臣ただいまは法案を可決いただきありがとうございました。

附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいります。

委員長 藤木眞也

藤木眞也委員長なお、本案の審査報告書の作成につきましては、これを委員長に一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。

御異議ないと認め、採択決定いたします。

本日はこれにて散会いたします。

佐々木りえ (日本維新の会) 1発言 ▶ 動画
質疑者 佐々木りえ

ご視聴ありがとうございました。

岩渕友 (日本共産党) 1発言 ▶ 動画
質疑者 岩渕友

ご視聴ありがとうございました。

岩渕友 (日本共産党) 1発言 ▶ 動画
質疑者 岩渕友

ご視聴ありがとうございました。

石垣のりこ (立憲民主・無所属) 1発言 ▶ 動画
質疑者 石垣のりこ

ご視聴ありがとうございました。

石垣のりこ (立憲民主・無所属) 1発言 ▶ 動画
質疑者 石垣のりこ

ご視聴ありがとうございました。