ありがとうございます。
それは基本的に正しい認識だというふうに私も思っております。
この点について、実は予算委員会理事の浜野委員が優れた図表をしばしばこの委員会でも提案しております。
見やすいように私カラーにさせていただきました。
それだけの差でありますが。
ご案内のとおり。
1995年を100とすると、2024年、従業員の給与は104、設備投資は112、企業の利益は494、配当金は1037。
つまりほとんど賃金は上がらず、設備投資もほとんどしないで、経常利益だけは5倍になった。
しかしそれは内部留保に使っている。
従業員の給与は設備投資に使っていない。
コーポレートガバナンスなんていう耳障りのいい言葉を使いながら、いつのまにか株主の配当だけを増やしてどこかに行っていると。
こういう状況がこの30年だったんじゃないかと私は思っています。
これから国民の側から見たときの経済を少し確認していかなくちゃいけないと思います。
まず国民の負担率というものをパネルに用意しました。
資料も7でありますが、もとより高齢化による社会保障費の増大等々もあってですね、一定程度の負担が生じてくるというのはもうある程度やむを得ない。
しかし間違いなくですね、日本国の国民の負担はですね、大方3割ぐらいからこの30年でですね、一番多い時は48.4、今46.2、極めて高いレベルになっています。
もう50近く国民は税金や社会保険料を払わなくちゃいけないのかという、こういう世界ですから、消費が動きません。
しかも、ある意味では所得の二極化が進んできている。
こんなふうに思わざるを得ません。
正確に言えばアメリカのような二極化じゃありませんが、全体として中央値、所得の平均値的なものがですね、より貧しい方に動いていると、こんなふうに理解をしていただきたいんですが、資料8、金融資産の非保有世帯の割合です。
一番いい頃は、バブルの頃でありますが、お金を全く貯金していない、あるいは金融資産を持っていない人は3%、100人のうち3世帯だったんですね。
ところが一番ひどい時は31%も上がっていますし、現状でも25%。
4分の1世帯が預金ゼロとは言いませんが、金融資産がゼロと。
こういう状況になっていると。
何があったときに対応できないんじゃないかと。
これを所得分布図でパネルの2番目ですが、見ていただきたいんですが、資料では9番目。
普通は時間とともに所得が上がっていくのがこれまでの常識でありました。
しかしご覧ください。
1995年に平均所得の金額は664万。
ところが2024年には536万。
128万減っているんですよ。
びっくりするような話ですよ。
あるいは中央値。
平均値で見ないでですね、一番所得層の厚いところ。
この中央値で545万だったのが410万なんですよ。
これもっとマイナスで135万。
で、200万以下の人たちが、なんと1995年、30年前は14.1%だったのが今21.1%。
先ほど出た金融資産が5分の1、4分の1世帯が金融資産がないという話をしましたが、ここでは5分の1の人たちが200万以下の世帯だということになっています。
明らかになかなか大変な生活状況になるだろうと思われます。
大方こういったところは非正規の方々です。
で、悪いことにですね、この資料10、見てください。
正規、非正規のですね、職員、従業員の年代別の成婚率です。
30代だけをまずは見させてください。
最近30代で結婚される方が多いですから、62.9%が正規雇用の方が大体成婚されると、つまり結婚されると。
ところが同じ30代でも非正規の方は22.5%、3分の1だと。
20代では5分の1、40代では4分の1強。
つまり何が起こっているかというと、小泉・竹中流のいわゆる新自由主義の下での派遣法の改正の中で比較的自由に労働調達ができるようになった。
ここから非正規が格段に増えるようになっております。
結果としてこの非正規政策は、成婚率を減らす、つまり少子化対策を一生懸命やっているんじゃなくて、少子化をさらに促進させている、少子化を促進させる政策だったんだというふうに思わざるを得ません。
この点について、総理、所得のこの動き、あるいはまた、こうした少子化政策を一生懸命今やっているところですが、実は必ずしもそれが成功できるような環境にないということも含めてですね、御所見を伺いたいと思います。