災害対策及び東日本大震災復興特別委員会

参議院 2026-05-08 質疑

概要

衆議院(委員会名不明)において、赤澤亮正大臣や牧野国務大臣らが出席し、広範な防災・復興対策について質疑が行われました。主要テーマとして、林野火災対策や富士山噴火に伴う広域降灰対策、防災気象情報の刷新、および防災庁の司令塔機能と事前防災の推進について議論されました。また、避難行動要支援者の個別避難計画や休薬危険薬剤患者への対応、首都直下地震における帰宅困難者対策、福島第一原発事故に伴う除去土壌の最終処分と復興支援についても言及されました。さらに、学校における実践的な防災訓練の不足や、船舶活用医療の運用体制、防災産業の海外展開など、多角的な視点から災害対応力の強化が検討されました。

発言タイムライン

自民無所属国民公明維新参政共産れいわ政府委員長・議長
0分30分1:001:302:002:303:003:30宮本和小沢雅森本真伊藤辰竹内真佐々木嘉田由梅村み仁比聡

発言者(11名)

質疑応答(68件)

山林火災対策の強化
質問
宮本和宏 (自由民主党・無所属の会)

- 山林火災発生時の消火剤の有効活用やAI等の新技術の早期導入について政府の見解を問う

答弁
鳥井
  • 消火薬剤の活用について消防機関に通知済みであり、今後は環境影響評価や具体的な活用方法の検討を進める
  • 新技術については現場で実用可能なものから順次導入を図ることが重要と考えている
全文
質問・答弁の全文を表示

1点目は山林火災対策強化であります。

東日本大震災の被災地であります陸前高田においては昨年、そして大船渡市では今年4月に大規模火災がありました。

このような中で大規模山林火災に対する対策の強化が不可欠であると考えております。

消防庁において大船渡市林野火災を踏まえた消防防災対策のあり方に関する研究検討会が昨年設置をされ、アメリカの取組を参考に検討が進められたと聞いているところであります。

山林火災発生時の消火剤の有効活用、またAI活用等の新技術の早期導入が本当に必要であると考えておりますが、いかがお考えか、政府参考人にお伺いさせていただきます。

昨年8月にご指摘のとおり、大船渡市林野火災に踏まえた消防防災対策のあり方に関する検討会の報告書が取りまとめられまして、そこで消火薬剤の活用を検討すべきことなどが提言されております。

これを踏まえまして、消防庁では、昨年12月に当面の対応として残火処理等における消火薬剤の活用について消防機関に通知をいたしました。

先月発生いたしました岩手県大船渡市の林野火災においても、この通知に沿って消火薬剤が使用されたところでございます。

今後さらに報告書を踏まえ、消火薬剤の環境等への影響に関する評価方法について関係省庁と連携して検討を進めるとともに、消火薬剤を活用した直接消火と、事前散布による間接消火の組み合わせなど、具体的な活用方法を検討するなど、消火薬剤の有効活用に向けた取り組みを進めてまいります。

また、林野薬剤に対応した新技術でございますが、これにつきましては、現場での実用が可能なものから順次、消防本部での導入を図っていくことが重要と考えております。

山林火災における事前散布の重要性
▶ 動画
質問
宮本和宏 (自由民主党・無所属の会)

- 燃え広がりを防ぐための事前散布による間接消火の早期実施を求め、決意を問う

答弁
鳥井

- 直接消火との適切な組み合わせや具体的な活用方法について、早急に検討を進める

全文
質問・答弁の全文を表示

ただいまお話しいただきました消火薬剤の活用ですが、環境評価を行った上で、今後、直接的にまた事前散布を行っていくということがありますが、やはり今回の火災を見ていますと、事前散布でこれから燃え広がりそうなところに事前に散布することによって、これ以上燃え広がらない、こういった取組が本当に早期に求められると思っておりますが、改めてちょっと決意を含めてお話しいただければと思います。

今ご指摘のありました事前散布による間接消火、これにつきましては繰り返しになりますが、直接消火との適切な組み合わせと具体的な活用方法について、今後早急に検討を進めてまいります。

水害対策とダム整備
質問
宮本和宏 (自由民主党・無所属の会)

- 気候変動に伴う水害激甚化を踏まえ、必要なダム整備や河川改修、既存施設の最大限活用による流域治水を進めるべきか問う

答弁
林水管理国土保全局長
  • 温暖化による外力増加を見込んだ事前防災対策が重要である
  • 河川整備計画に基づき河道掘削を推進し、令和15年度の完成に向けて大東川ダムの建設を進めるなど、全国的に事前防災対策に全力で取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

水害の要望についてであります。

温暖化に伴いまして、御存じのとおり、水害が激甚化をしております。

私の地元、滋賀県では、滋賀や大阪など、四府県知事の建設反対合意を受けて、2009年に国直轄の大東川ダムの整備が凍結をされたところであります。

しかしながら、昨年9月の台風18号での洪水等による浸水被害を踏まえまして、この凍結が解除され、現在、国直轄で大東川ダムの整備が今進められているところであります。

気候変動も踏まえまして、防災・減災・国土強靭化の視点から、必要なダムの整備や河川改修について鋭意進めるとともに、ダムの全放流など既存施設を最大限活用して流域治水を進めるべきと考えますが、いかがでしょうか。

このような災害に対する再災害防止対策に加えて、将来の温暖化による外力の増加を見込んだ事前防災対策を進めることが重要と考えてございます。

現在は令和3年8月に変更した河川整備計画に基づきまして、河道の掘削など河川整備を計画的に推進するとともに、令和15年度の完成に向けて大東川ダムの建設を進めるなど、事前防災対策を推進しているところでございます。

の取組、これを全国で展開して、国民の生命財産、暮らしを守り、強い経済を下支えする災害の防止や事前防災対策の推進に全力で取り組んでまいりたいと思ってございます。

地震・豪雨の複合災害対策
▶ 動画
質問
宮本和宏 (自由民主党・無所属の会)

- 大地震後の土砂・倒木による河川閉塞が豪雨時の被害を拡大させるため、複合災害を未然に防止する対策を求める

答弁
林水管理国土保全局長
  • 能登半島地震等の教訓を踏まえ、検討会を設置し、リモートセンシングによるリスク把握や安全度評価手法の確立、ハザードマップ導入などの提言を取りまとめた
  • 衛星活用による効率的な応急対策や、浸水想定区域図作成の手引き改定などを通じて対策を強化する
全文
質問・答弁の全文を表示

24年1月の大地震と、2024年7月の大規模な土石流の複合災害があったところであります。

これを教訓に、震度の大きな地震の際には、土砂や倒木等が河川に流れ出る事象への対策を徹底して、このような複合災害からの被害を未然に防止する必要があると考えます。

このような教訓を踏まえまして、国土交通省としては、複合災害に備え、先発の自然災害発生後の応急対策や備えを強化するため、能登半島での地震大雨を踏まえた水害土砂災害対策検討会を設置して検討を行いました。

この検討会では、リモートセンシング技術も活用した河道閉塞の発生など、先発の自然災害によって増大したリスクの速やかな把握、そして安全度評価手法の確立、また避難のための土砂流木の影響を見込んだハザードマップの導入などについて早期に実現を図るべきとする提言を取りまとめました。

国土交通省としましては、引き続き大規模な地震発生後の河道内の土砂や倒木の撤去、そして必要に応じて不安定な土砂や流木に対する仮設のブロック擁壁やワイヤーネットの設置などの応急対策に取り組むとともに、この提言を踏まえまして、衛星の活用などにより把握した土砂や流木の堆積状況を考慮したより効率的・効果的な応急対策の実施、またハザードマップの導入により、必要な浸水想定区域図の作成の手引きの改定など、複合災害被害を未然に防止する対策の強化を図ってまいります。

避難行動要支援者の個別避難計画
▶ 動画
質問
宮本和宏 (自由民主党・無所属の会)

- 個別避難計画の策定の重要性に触れ、現在の進捗状況と今後の重点策について問う

答弁
赤澤亮正
  • 作成率は14%にとどまっているが、着実に増加している
  • 福祉専門職の参画などの好事例の横展開や、令和8年度からの専門人材活用支援を予定している
  • 地方交付税措置を講じており、周知を通じて策定率をさらに向上させたい
全文
質問・答弁の全文を表示

避難対策についてお伺いいたします。

大規模災害を想定して避難行動要支援者の個別避難計画の策定は当然重要でありまして不可欠であります。

政府として現在進捗、また今後の重視策はいかがお考えか、赤澤大臣にお伺いさせていただきます。

委員御指摘のとおり、個別避難計画、これは自ら避難することが困難である、いわゆる避難行動要支援者、この方々にとって非常に重要、その実効性、これを高めていかなければならないというふうに思っております。

作成状況でございますけれども、令和7年の4月1日時点にあって、全国における作成率14%にとどまっております。

とはいえ同日までの1年間で新たに約18万4千人分の個別避難計画が作成されておりますので、着実に作成数これは増加しておるものというふうに理解しております。

これまで内閣府においてでございますけれども、福祉専門職の参画、これを得た取組などをモデル事業といたしまして、好事例の横展開、これを図るなどを通じて、自治体の支援、これに努めております。

あわせて、令和8年度においては、計画の作成が進まない自治体が、計画作成の専門人材、そうした方々などを活用できるよう、新たな支援を行うことも予定をしておるところでございます。

あわせて、個別避難計画の作成経費、これについては、地方交付税措置を講じておりますので、市町村の判断によって、計画作成に関わる福祉専門職への協力報酬であるとか、社会福祉協議会などの組織への委託等に活用いただきたい、そうした旨を引き続き、しっかり周知していくことによって、個別避難計画の策定率、さらに着実に増加させていきたい、そういうふうに思っております。

複合災害への備えと防災基本計画の見直し
▶ 動画
質問
小沢雅仁 (立憲民主・無所属)
  • 地震・津波注意報発令中の林野火災発生時、避難所の確保に困難が生じた事例がある
  • 防災基本計画に複合災害の考慮が定められているが、林野火災等の頻発を踏まえた備えはどうなっているか
答弁
赤澤courant
  • 複合災害を想定した避難の検討は極めて重要であると認識している
  • 防災基本計画に基づき、地方公共団体等に計画の見直しや実動訓練、警戒避難体制の考慮に努めるよう定めている
  • 地域特性を踏まえた検証を行い、関係省庁と連携して平時からの避難場所確保などの取組を進める
全文
質問・答弁の全文を表示

そこでまず最初の質問でありますけれど、今回4月20日に地震が発生をして津波警報が発表されましたが、その日のうちに津波警報が解除されました。

しかし津波で被害を受けた大津町は高台に避難所を設けておりましたけれど、火災が迫っている中で大規模の避難所を使うことができなかったと。

ということはですね、政府が令和7年7月に中央防災会議決定で出されました防災基本計画ですね。

そういった意味では今回この注意情報、大地震が発災して、また津波が来るかもしれないというような複合災害がもし、赤澤内閣府特命担当大臣。

林野火災が発生している中にあって津波のような複合災害が発生する場合など、あらゆる事態、これを想定して避難を考えておくこと、これは委員ご指摘のとおり大変重要だというふうに思っております。

政府の防災基本計画において、国、地方公共団体等の防災関係機関、これは複合災害の発生の可能性を認識して、防災計画などを見直し、備えを充実することであるとか、地域特性に応じて発生可能性が高い複合災害を想定をし、実動訓練の実施、これに努めることであるとか、市町村は警戒避難体制の計画に当たっては、複合的な災害、これが発生することを考慮するように努めることなどというふうにはしております。

それらも踏まえて、引き続き、関係省庁と連携しながら、複合災害に対する備え、これをどのようなものとして有効にしていくか、これは常に考えながら、平時から避難場所の確保を働きかけるなど、取組、これを進めていきたいというふうに思っております。

林野火災警報・注意報の周知徹底
▶ 動画
質問
小沢雅仁 (立憲民主・無所属)
  • 林野火災警報および注意報が新たに創設されたが、実効性を高めるには住民の理解が不可欠である
  • 国民への周知徹底をどのように行っているか
答弁
消防庁国民保護防災部長
  • 令和8年1月〜3月の間に多くの市町村で警報・注意報を発令している
  • 広報チラシの作成やSNS動画、広告などのインターネット媒体を活用し、自治体と連携して積極的な広報周知に努めている
全文
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消防庁にも今日来ていただいておりますけれど、この大船渡の林野火災を受けて、乾燥時に発令する林野火災警報及び林野火災注意報が新たに創設。

そういった意味では、この警報または注意報を実効性を持たせるためには、地域住民の皆さんの理解が不可欠であるというふうに思っております。

ということでございまして、国民の皆さんもなかなかまだ理解浸透が進んでいないというふうに思いますけれど、これらの周知徹底をどのように今行っているのかをお伺いをしたいと思います。

林野火災警報・注意報の発令状況につきましては、令和8年1月1日から3月31日の間に、1回以上、林野火災警報を発令したのは36都道府県の496市町村。

ただ、こうした警報・注意報を、委員ご指摘のとおり、住民に知っていただくという取り組みは大変重要だと考えておりまして、消防庁といたしましては、住民への周知のための広報チラシの作成でありますとか、SNS動画、広告など、インターネット媒体を中心とした政府広報の活用など、自治体とも連携をしながら、積極的な広報周知に努めているところでございます。

林野火災における消火活動の教訓活用と装備品
▶ 動画
質問
小沢雅仁 (立憲民主・無所属)

- 大船渡市の林野火災から得た教訓を受けて、今回の大津町の消火活動でどのような取り組みや装備品の活用が行われたか

答弁
消防庁国民保護防災部長
  • 令和7年度補正予算で、海水利用型消防水利システム(スーパーポンパー)や大型水槽付き放水車などの機材を配備した
  • 大津町の火災においても、これらの特殊車両を中心とした緊急消防援助隊を派遣し、地元消防と連携して延焼防止の防御線を構築した
全文
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もう1点は、今回、大土町の火災では、家屋への延焼を防ぐために懸命な消火活動が行われたわけでありますけれど、大船渡の火災、林野火災から得た教訓を受けて、この消火活動の方法、消防、いわば消防の装備品、こういったものを今回活用したとかですね。

大船渡の火災の教訓を受けて、今回大土町の消火活動でどのような取り組みが現地でされていたのかについてお伺いをしたいと思います。

また、大船渡市林野火災を踏まえまして、大規模林野火災への消防防災体制の強化といたしまして、令和7年度補正予算で、海や河川などの水源から遠隔地に大量送水が可能となる海水利用型消防水利システム、いわゆるスーパーポンパーでありますとか、水利の限られる山間部の火災現場において水利の確保及び効率的な放水を可能とする大型水槽付き放水車など、緊急消防援助隊の車両式機材等を配備するために必要な予算を計上したところでございます。

今回の岩手県大土町における林野火災におきましても、今申し上げましたスーパーポンパーや大型水槽付き放水車等の特殊車両を中心に編成した緊急消防援助隊の部隊を派遣して水利確保を行いますとともに、地元消防本部、消防団と連携して、市町村への延焼防止を主眼に置いた防御線を構築し、消火活動を行ったところでございます。

首都圏における広域降灰対策具体化協議会の概要
質問
小沢雅仁 (立憲民主・無所属)

- 富士山噴火に伴う首都圏における広域降灰対策具体化協議会の趣旨や協議内容について説明を求める

答弁
神原
  • 令和7年3月に取りまとめたガイドラインに基づき、令和8年3月に関係省庁や地方公共団体等による協議会を立ち上げた
  • 広域にまたがる対策の具体化や、東京都をモデルとした地域実情に応じた対策について議論を進めている
全文
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それで今日は資料を用意させていただきましたが、これは今年の3月25日に首都圏における広域降灰対策具体化協議会というものが開催をされまして、富士山のその噴火を念頭にどういう対策を行っていくかという、その協議会のスタートラインが始まったということであります。

そのことについて若干質問をしながら質疑を進めてまいりたいというふうに思いますが、まずこの首都圏における広域降灰具体化協議会の趣旨や協議内容等についてご説明をいただきたいと思います。

このため、内閣府では令和6年7月から、有識者による首都圏における広域広範対策検討会を開催いたしまして、広域広範対策に係る考え方や留意点を令和7年3月にガイドラインとして取りまとめたところであります。

このガイドラインにおける基本的な考え方を踏まえまして、令和8年3月に関係省庁や地方公共団体、ライフライン、インフラ関係機関等からなる首都圏における広域広範対策具体化協議会を立ち上げをいたしました。

この協議会の中で、広域にまたがる広範対策の具体化と推進、また、東京都をモデルとした地域の実情に応じた具体的な広範対策について、現在議論を進めているところであります。

広域降灰対策ガイドラインの基本方針
▶ 動画
質問
小沢雅仁 (立憲民主・無所属)

- 首都圏における広域降灰対策ガイドラインの趣旨と基本方針について伺いたい

答弁
神原
  • 国や地方公共団体等が連携して対策を検討する際の考え方や留意点を取りまとめている
  • 住民は原則自宅等で生活を継続することを基本とし、降灰量に応じて4つのステージに区分し、30cm以上の場合は原則避難とするなどの行動指針を示している
全文
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そこで、この東京都というか首都圏ですね、首都圏における、広域降灰対策ガイドラインの趣旨と、この広域降灰対策の基本方針などについて、お伺いをしたいと思います。

ガイドラインの中では、広域降灰対策の基本方針、それから国、関係機関、地方公共団体などが連携して具体的な対策を検討する際の考え方や留意点について取りまとめをしております。

広域降灰対策の基本方針としましては、住民はできる限り自宅などで生活を継続することを基本としつつ、降灰量に応じた被害の要素を4つのステージに区分をしてございます。

例えば、降灰量が30センチメートル以上の場合には原則避難をするなど、それぞれのステージに対応した住民などの基本的な行動をお示しをしているところでございます。

国家中枢機関における防塵マスク・ゴーグルの備蓄
▶ 動画
質問
小沢雅仁 (立憲民主・無所属)
  • 降灰時には防塵マスクやゴーグルが不可欠であり、急な噴火時に調達は困難である
  • 総理官邸をはじめとする国家の中枢機関において、これらを常に備蓄しておくべきではないか
答弁
神原
  • 防塵マスクや防塵ゴーグルなどの事前の備蓄が重要であると考えている
  • 具体化協議会において、関係機関と連携し、必要な備えについて速やかに検討を進める
全文
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そこでお申し上げたとおり、火山灰が降ってくると、この普通の姿で外出することはできません。

少なくとも防塵マスクと防塵ゴーグルは防災ヘルメットと同じように、私は配備するべきだと。

少なくとも総理官邸をはじめ国家の中枢機関は、この防塵ゴーグルや防塵マスクというものは常に備蓄しておく必要があるというふうに思いますが、その考え方はいかがでしょうか。

委員ご指摘のとおり、火山灰への備えとしましては、飲料水や食料、生活必需品に加えまして、降灰対策に特有の防塵マスクや防塵ゴーグルなどの事前の備蓄が重要と考えております。

今後、先ほど申し上げました首都圏における広域降灰対策具体確保協議会におきましても、関係機関と連携をしまして、必要な備えについて速やかに検討を進めてまいりたいと考えております。

防災気象情報の刷新
▶ 動画
質問
森本真治 (立憲民主・無所属)

- 防災気象情報の仕組みを変更する経緯と狙いについて説明を求める

答弁
小林次長
  • 複雑で分かりにくいという国民の声を受け、改善が課題であった
  • 法改正により洪水の特別警報を創設し、5段階の警戒レベルを明記して住民が取るべき行動を理解しやすく整理した
全文
質問・答弁の全文を表示

それでまずですね、ちょうどこの5月今月ですね、気象庁さんの方で防災気象情報が新しくなる、大きく変わりますということで、これ理事会で許可もらっていないから見せませんけれどもチラシがありまして、気象の警報などが大きく変わりますということで新たな発出が行われるというふうに伺って、これニュースなどでも今特集なども組まれ始めていると思うんですけれども、まずちょっとこれ気象庁さん今日お越しいただいておりますが、今回、このような制度、仕組みを変える、そういった経緯、その狙いについて、簡単にご説明いただければと思います。

気象庁小林次長。

小林次長。

国土交通省では、これまではさまざまな気象災害に対応するため、観測・予測技術の向上を踏まえた防災気象情報の見直しを行ってまいりましたが、複雑で分かりにくいという国民の声もいただき、その改善が課題となっておりました。

このため、昨年の臨時国会において、気象業務法及び水防法を改正して、洪水の特別警報創設等を行うとともに、防災気象情報の名称を5段階の警戒レベルも明記して、分かりやすく整理し、住民の皆様が取るべき行動を理解しやすいものとしているところでございます。

自治体による避難情報との連携
質問
森本真治 (立憲民主・無所属)

- 自治体が発出する避難情報の発出方法は従来通り継続されるのか確認したい

答弁
小林次長

- 自治体は災害対策基本法に基づき発出するが、防災気象情報と同様に1から5のレベル分けを行い、分かりやすく連携させるのが趣旨である

全文
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それで一方でこのレベル、数値での、これはちょっとごめんなさい。

事前に言ってなかったかもしれないのでわかれば教えてほしいんですが、これまでもこのレベルというのも自治体が発出する避難情報ではあったと思うんだけど。

この自治体側の発出方法はこれまでどおり続くということでよかったんですか。

小林次長。

小林次長。

自治体での発出につきましては災害対策基本法に基づいた発出をするということでございますけれども、そのレベル分け、それを今回防災気象情報についても同じようにして1から5までのレベル分けをして分かりやすく連携が取れるようにするのが趣旨でございます。

気象庁と自治体のレベル表記の統一
▶ 動画
質問
森本真治 (立憲民主・無所属)

- 気象庁が発出するレベルと自治体が発出するレベルが異なり、混乱が起きることはないか確認したい

答弁
小林次長

- 制度は異なるが、国民にとってどのレベルでどのような危険があるのかを分かりやすく統一して示すことが趣旨である

全文
質問・答弁の全文を表示

ということはちょっと確認だったんですけれども。

気象庁が発出するレベルと自治体が発出するレベルが違うということはないと。

一応そうするということで混乱起きないということでよろしいんですね。

小林次長。

小林次長。

制度は異なりますけれども、国民の皆様方からすると、どのレベルの情報だとどういう危険度があるのか、これを分かりやすく統一してお示しするということが趣旨でございます。

警戒レベル5の認識改善
質問
森本真治 (立憲民主・無所属)

- レベル5になってから避難しようとする人が一定数いるというアンケート結果があるが、心理的な誤認を改善するための検討は行わなかったのか

答弁
小林次長

- レベル5は非常に危険な状況であることを認識してもらうため、5月29日からの運用開始に向け、様々な手段で国民に周知できるよう努めている

全文
質問・答弁の全文を表示

それで私、今回分かりやすくするという目的に別にそれは否定するわけでもなんでもないし、どんどんやってほしいんだけども、もう一つ重要なのは、じゃあ具体的なこのような情報が避難行動に本当に結びつくのかどうかというところ。

ここについて、例えば今回の改正によって、それなりの狙いということが実現できているのかということなんですね。

これ一つ、このアンケートとかにもあるんだけども、今回もレベル5までですよね。

実はこれレベル5っていうのは、もうそこから避難するのでは遅いですよね。

だけど、このアンケートによると、レベル5になって避難するものだという方が、やっぱり4分の1ぐらいいらっしゃるというような確かアンケートの結果なんです。

ということは、今回そのままレベル5までというところを変更しなかったら、そこの心理というのは私変わらないんじゃないかなというふうに思ったりもしてるんですけども、そのあたりの改善ということは考えなかったんでしょうか。

小林次長。

はい。

委員御指摘のとおりレベル5におきましては、例えば洪水でいいますと、逃げる場合に非常に危険な状況、大雨ですと外に出て歩くのも困難なような状況にレベル5ということになりますので、それぞれのレベルの意味するところはどういうことなのか、これをしっかり、今回の防災気象情報、5月29日から運用開始ということになりますけれども、さまざまな手段でもって国民の皆様に周知できるよう努めておるところでございます。

防災気象情報の周知方法
▶ 動画
質問
森本真治 (立憲民主・無所属)

- 国民に正しく認識してもらうための具体的な周知方法について問う

答弁
小林次長
  • 報道発表に加え、報道機関や市町村への説明会を開催している
  • チラシ、リーフレット、ショート動画の作成、SNS発信、講演会、駅へのポスター掲示などあらゆる機会で普及啓発に努めている
全文
質問・答弁の全文を表示

しっかりとレベルの1から5までとは変わらない。

これまでもレベル4で本来ならもう3、4で避難に取り掛かってもらわなきゃいけなかったところが、これまではレベル5というものがまだ上にあるんでね。

そこで「これ大変だ」というふうな心理のところがどう変わるのかは、やっぱり事前に、さらにこのタイミングで国民の皆さんに認識をしてもらわなければなりません。

さまざまな周知の方法ということがあったんだけども、具体的にニュースなんかでも確かにやっているのは見たんだけども、どのような方法を考えていらっしゃいますか。

小林次長。

はい。

気象庁では、すでに情報の名称でありますとか、運用開始の時期については報道発表をしております。

これに加えまして、関係機関と連携して、報道機関や市町村等への説明会の開催、そして住民の皆様方へには、様々なチラシ、リフレットやショート動画などを作成しまして、ホームページであるとか、SNSを通じた情報発信、講演の開催、駅などへのポスターの掲示など、あらゆる機会を捉えて普及啓発に努めておるところでございます。

学校における大雨・土砂災害訓練の実施率低迷
質問
森本真治 (立憲民主・無所属)

- 地震・津波に比べ、大雨・洪水や土砂災害を想定した避難訓練の実施率が低い現状について、文科省はどう認識しているか

答弁
橋詰審議官
  • 調査結果の通り、大雨や土砂災害を想定した訓練の実施割合が低いことは課題であると認識している
  • 実践的な防災教育の手引きを作成し、先進的な取組の周知やモデル取組への支援、研修を実施している
全文
質問・答弁の全文を表示

もう一つ私が考えるのが、児童生徒。

子どもたちがしっかりとこういうことの知識を身につければ、家に帰ってお父さんお母さんと話をするときに、逆に子どもたちがですね、お父さんお母さんと一緒にこういうことをするということはですね、私一つのアイデアとしてどうなんだろうと実は思いました。

今日文科省さんお越しいただいておりまして、これもインターネットで見たんですけども、学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査結果ですね。

学校で様々なそういう取組をしているという調査、これ令和5年度の実績というのを見たんですけども、その中でですね、一つは例えば地震であったりですね、津波っていうのの被害を想定した避難訓練の実施というのはですね、これ実はもうほぼ100%なんですよ。

そういう地域、90何.9%であったり、93.9%。

地震の想定をした避難訓練は90何.9%。

津波浸水想定区域内では93.9%。

一方、大雨・洪水の浸水想定区域内に所在する学校のうち、このような訓練を実施している学校の割合は62.6%。

さらに土砂災害区域内に所在している学校のうち、土砂災害を想定した避難訓練を実施している学校の割合というのは57.8%。

津波や地震に比べて、土砂災害や洪水の対策ということが、これ学校現場ではなかなか十分に訓練などができていないというような、これ私用なんですけれども、事実関係としてやっぱりそうなのか、やっぱりこれ何か課題があるのかどうかですね、文科省はどんどん認識していますでしょうか。

文部科学省大臣官房橋詰審議官。

お答え申し上げます。

文部科学省では、令和4年3月に閣議決定されました第3次学校安全の推進に関する計画に基づきまして、地域の災害リスクを踏まえた実践的な防災教育訓練を推進しているところでございます。

委員御指摘のとおり、その学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査によりますと、やはり地震や津波被害を想定した避難訓練に比べ、大雨や洪水等の土砂災害を想定した避難訓練を実施している割合が低く、これは私どもといたしましても課題であるというふうに認識をしてございます。

それで、そのために文部科学省におきましては、こうしたことを解消していくために、学校種に応じました実践的な防災教育の手引きを作成して、大雨や土砂災害等の避難訓練を含め、全国の先進的な取組の周知を図るとともに、モデル的な取組への支援、あるいは研修等々を実施しているところでございます。

引き続き、こうした様々な状況に応じた訓練を行われるように取り組んでいく必要があると認識してございます。

学校での訓練実施を阻む要因の分析
▶ 動画
質問
森本真治 (立憲民主・無所属)

- 教員の負担感やカリキュラムの過密さなど、訓練が実施できない具体的要因を分析し、把握してほしい

答弁
橋詰審議官
  • 明確なデータとして要因を保持しているわけではないが、実施の重要性は認識している
  • 今後、データだけでなく自治体との意見交換を通じて課題をしっかりと把握し、取り組みたい
全文
質問・答弁の全文を表示

森本真治君。

今の御答弁ではね、パンフレットを作ってやってくださいということで文科省やってますよというふうに言われておりますが、現実問題としてできない理由は何なのか、そこをやっぱりしっかりと文科省としても認識してもらいたいんです。

例えば教員の皆さんが負担感、忙しすぎてですね、そういうところに手が回らない。

防災教育を先生方も学ぶチャンスもなかなかない。

さらにはカリキュラムがどんどん積み込まれすぎててですね、なかなかそういう時間も取れないとかですね、そういうところ、財政的な問題もあるかもしれません。

そういうところを含めて分析をしていただかないと、いくら一方的にやらやらって言ってもですね、これ難しいんだと思うんですけども、そのあたりまでしっかり分析してもらいたいんですが、分析されているのなら結構ですけれども、その後はいかがですか。

橋詰審議官。

各学校でさまざまな状況があると存じます。

一概に、なぜ避難訓練の実施割合が少ないのかということについて、明確にデータとして持っているということではございませんけれども、いずれにせよ、できる限り大雨や洪水の浸水想定区域にある学校、あるいは土砂災害の想定区域に所在する学校については、それらの災害を想定した避難訓練は実施していただくということは重要であると思います。

委員御指摘もございますが、引き続き、そうした実践的な防災教育訓練がより多くの学校で実施できるように取り組んでいく必要があると思いますし、また、こうした調査の結果につきまして、どういうところが課題なのか、あるいは改善どうしていくべきかということについては、こうしたデータだけではなくて、自治体との意見、情報交換を通じまして、しっかりと把握した上で取り組んでまいりたいと存じます。

学校現場の負担感把握の約束
▶ 動画
質問
森本真治 (立憲民主・無所属)

- パンフレット配布に留まらず、現場の負担感を含めた事実関係をしっかりと把握することを約束してほしい

答弁
橋詰審議官

- 指摘を踏まえ、何が課題でどのような対応をとれば実効性が上がるのか、把握に努めていきたい

全文
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森本真治君。

じゃあ確認ですけれども、自治体ともしっかり連携をしていただいて、要因を、せっかくアンケートを取ってても、この先がどうなるのかがよくわからないから、これをあげるために何をするのか何が足りないのか。

パンフレットを配るということはもういいですから、ちゃんと現場の負担感がどうなっているのかというようなことも含めて、しっかりとまず事実関係は把握していただくということでお約束をいただきたいと思います。

橋詰審議官。

引き続き、どうしたことが課題で、どうした対応をとれば実効性が上がっていくのかということにつきまして、御指摘も含まして、把握に努めてまいりたいと存じます。

災害伝承の重要性
▶ 動画
質問
森本真治 (立憲民主・無所属)

- 防災教育における災害伝承の意義と位置づけについて説明を求める

答弁
横山政策統括官
  • 過去の災害の教訓を伝えることは非常に重要である
  • 伝承施設を活用した子どもへの教育や、地域の関係者が連携して行う防災教育など、様々な取り組みが必要と考えている
全文
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それで防災教育ということに関して、これ例えばもちろん学校だけで先生方だけに負担をしつけても大変なことになってきますから、やっぱりしっかりと社会全体の中で防災教育を推進していく中に、子どもたちもしっかり学んでもらうということも非常に大事だと私は思うんですね。

それで防災教育をする上でも私非常に重要だと思っているのが災害伝承ですね。

災害伝承ということが非常に私は重要だというふうに思っておりまして、今日は配付資料も作らせていただいております、お配りさせてもらっております。

これは先ほどご紹介した平成26年の広島での豪雨災害を受けて、広島市豪雨災害伝承館というのが今ございましてですね、これ広島市の方に確認をさせていただいたら、昨年度でだいたい2万人の方がこの施設を研修なりで使われていらっしゃいます。

子どもたちが大体1割はなかったんですね。

そのうちの十何校がここを利用しているという数字を広島市の方からも確認をさせていただいておりまして、それでこれは内閣府になると思うんですけども、やっぱりこの防災教育や防災対策において、この災害伝承の意義、位置づけですね。

これ災害対策基本法にも実はこれ明文化されているんだと思うんだけども、まずちょっとそこの重要性について、参考人気候でございますのでご説明ください。

大臣、どなたでも。

内閣府横山政策統括官。

お答えいたします。

災害の多い我が国においては、国民一人一人が災害を我がこととして捉えですね。

自ら助かるとともに、地域において身近な人とともに助かるための行動を促すことが不可欠でございます。

そのために、過去の災害の教訓を伝えていくということは非常に重要というふうに認識してございます。

過去の災害の教訓を伝えていくためには、ご指摘のあったように、それを伝承する施設なども活用しながら、学校における子どもたちへの防災教育とか、地域の関係者が連携して協力して行う防災教育など、さまざまな取り組みが必要だというふうに考えてございます。

災害伝承活動への支援
▶ 動画
質問
森本真治 (立憲民主・無所属)

- 地域住民が主体となって運営する伝承施設において、高齢化や財政的課題がある中、国としてどのような支援を行う考えか

答弁
内閣府特命担当大臣
  • 令和6年度に「日本防災資産」として認定する制度を創設し、認知度向上と伝承活動の強化を図る
  • 「コミュニティ防災教育推進事業」を通じて、子どもたちが地域の災害リスクや先人の知恵を学ぶ取組を支援している
全文
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それで、災害対策基本法では、住民もきちんとこれをやっていかなければなりませんよ、そして自治体もしっかりやっていかなければなりませんよということが条文に書いてあるわけでございますけれども、それで今日ご紹介をしたこの広島市の豪雨災害伝承館も、資料1の裏面に、ご挨拶は広島市長なんですけど、その下に一般社団法人梅林学区復興まちづくり協議会、ここが運営してるんですね。

これ地域住民です。

地域住民の皆さんがこの施設を運営しております。

しっかりとこの地域住民の皆さんが、これからも引き続き、このような災害伝承を後世につなげていくためには、長い取り組みがずっとこれからもいるわけですね。

やっぱり住民の皆さんが主体的にこういうことをやらなければいけないという法律に基づけば、しっかりとそれが息の長い取り組みができるように、これはさまざまな課題が出てくると思いますよ。

被災地での、例えばどんどん高齢化もしていって、担う人がどうなっていくのかとか、財政的な問題も地域住民主体でやるわけですから、いろんな課題が出る中でいうと、しっかりと災害伝承を続けていくための人的・財政的な取組支援、これからもしっかりやっていかなければなりません。

特に力を入れていく必要もあろうかと思いますが、今後の国としてのこのような取組に対する支援の考え方、これじゃあ大臣の方でよろしいですか。

ご答弁いただきたいと思います。

内閣府特命担当大臣

今、森本委員の方から質疑通じながら、その伝承の重要性、必要性、またこれをしっかりと支えていくこと、これをぜひという話ございました。

過去の災害を伝承する、またその教訓を生かす、これ大事なことでありますし、そのことによって将来の災害の被害を最小化していくための有効な方策の一つだというふうに思っております。

また、地域コミュニティがそうした伝承であるとか、さまざまな防災活動になること、これも重要であるし、先ほどの質疑にもありました、いわゆる学校における防災教育、またいわゆるメディアを通じた発信、こういったことにおいても、さまざまな防災の必要性、また伝承の必要性、これを訴えていかなければならないというふうに思っています。

じゃあ内閣府としてという話になってくると、地域で発生した災害の状況を分かりやすく伝える施設などを、国として日本防災資産、そういった形で認定する制度を令和6年度に創設いたしたところであります。

こうした認定制度を通じて、地域内外にその認知度を高めて、施設を活用した伝承活動をさらに強化してまいりたいというふうなものであります。

もちろん、先ほどお開きありました広島市の豪雨災害伝承館、これも認定された施設の一つというふうになっていると伺っております。

併せてさまざまな支援という一環で、各地域にあって創意工夫に富んだ防災教育であるとか啓発の取組を推し進める、そうした観点からコミュニティ防災教育推進事業、ここにおいて子どもたちが地域の災害リスクをより具体的に理解をして、過去の災害に踏まえた先人の知恵、また復興の歩みを学ぶ取組等を支援しておるところでございます。

こうしたありとあらゆるさまざまなアプローチを通じながら、伝承、また教訓を生かす取組を進めてまいりたいそう思います。

首都直下地震における帰宅困難者対策
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 帰宅困難者対策や一時滞在施設の運用における地域的なばらつきをどのように解消するか

答弁
神原
  • 首都圏で約120万人分の一時滞在施設を確保しているが、地域的な濃淡があることを認識している
  • 民間事業者の協力が不可欠であり、施設が早期に確保されるよう環境整備に努める
全文
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首都直下地震については、これまで被害想定や対策の方向性は相当程度整理されてきましたけれども、帰宅困難者対策や一時滞在施設の運用など、現場の実態は地域ごとに大きなばらつきがあると思います。

高市総理大臣、どのような道筋で解消していくお考えでしょうか。

昨年12月に首都直下地震に関する新たな被害想定が取りまとめられまして、その中で最大840万人の帰宅困難者が発生をし、このうち約160万人が職場や学校などにとどまることができず、行き場がなくなる恐れがあるというふうにされております。

それに対しまして、現在確保されている一時滞在施設は、首都圏において合計で約120万人分ございますけれども、委員ご指摘のように、対策の進捗には地域ごとに濃淡があるところでございます。

帰宅困難者対策を進めるにあたっての課題は様々あると考えておりますが、とりわけ一時滞在施設の必要量の確保には、民間事業者の協力が不可欠であるところ、施設が早期に確保されるよう、環境の整備に努めてまいりたいと考えております。

首都直下地震対策基本計画の実効性確保
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 修正された計画が基礎自治体において実効性のあるオペレーションとして機能するよう、どのように指導・連携するか

答弁
神原
  • 令和7年12月の報告書を受け、今後10年間の具体的な数値目標を盛り込んだ基本計画の見直しを進める
  • 定期的なフォローアップを実施し、地方公共団体の地域防災計画の見直しも重要と考えている
全文
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現在、ワーキンググループでの計画の見直しが進められていますけれども、計画は作ることより、動かすことが困難です。

修正された計画が最前線の現場である基礎自治体において、実効性のあるオペレーションとして機能するよう、どのように指導・連携していくつもりか、お伺いします。

内閣府防災担当におきましては、令和7年12月の中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループの報告書を受けまして、首都直下地震緊急対策推進基本計画の見直しを現在進めているところであります。

この基本計画につきましては、首都直下地震対策として、今後10年間に各省庁が講じる施策を具体的な数値目標として盛り込み、定期的なフォローアップを実施するなど、政府を挙げて対策に取り組んでいく考えです。

また、基本計画の見直しを受け、地方公共団体が策定している地域防災計画につきましても必要に応じて見直すことが重要と。

避難所の生活環境改善策
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 避難所の生活環境改善に向け、KTB(トイレ・キッチン・ベッド)の確保義務化や民間リソース活用の法的裏付けなど、抜本的な具体策を提示せよ

答弁
横山
  • 取組指針をスフィア基準に沿って改定し、良好な生活環境の確保を周知している
  • 令和8年度予算に「防災力強化総合交付金」を創設し、資機材整備や運営訓練などの自治体取組を支援する
  • ふるさと防災職員を活用し、自治体への助言や準備体制の構築を支援する
全文
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高市大臣は、所信で避難所の生活環境改善のために抜本的改革をすると述べられました。

従来のガイドラインの微調整ではなく、例えばKTB、トイレ、キッチン、ベッドの確保義務化や民間リソース活用の法的裏付けなど、これまでの延長線上にはない抜本的な具体策をお聞かせください。

内閣府におきましては、令和6年12月に避難生活に関する実務向けの取組指針などを、スフィア基準等に沿った内容に改定いたしまして、平時から災害支援協定の締結等を進め、発災直後から快適なトイレ、暖かい食事、ベッド、入浴の機会、暑さ、寒さ対策等の対応を求めるなど避難所の良好な生活環境の確保が行われるよう周知を図ってきたところでございます。

そこで防災庁の設置を見据えまして、令和8年度予算に防災力強化総合交付金を創設し、これを活用して広域的な展開が可能な防災減災に資する資機材の整備や、整備した資機材の広域的な運用の推進に向けた方策の検討、体制整備を支援するとともに、スフィア基準等に沿った避難所の質の向上に配慮した避難所の解消、運営に係る訓練等を行うことなど、自治体の取組を支援する取組を強化しているところでございます。

避難生活環境の抜本的改善に向けては、このような新たな交付金等の活用に加えまして、ふるさと防災職員も活用して自治体へのきめ細かい助言や働きかけを行い、いつ災害が発生しても対応できるような事前の準備体制の構築、実務能力の向上が図られるよう支援してまいりたいと考えてございます。

防災産業の海外展開の目的と国内還元
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 防災産業の海外展開の目的は市場拡大か国際貢献か、またそれがどのように国内の防災力を高めるのか

答弁
横山
  • 世界的な災害激甚化の中で、日本の防災技術への期待が高まっている
  • 海外展開により収益機会を確保するとともに、避難生活改善に資する新たな技術・サービスの創出を目指す
全文
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防災産業の海外展開が示されていますけれども、単なる日本企業の市場拡大なのか、国際貢献なのか、目的によって評価軸が変わってまいります。

政府がこの政策の中核に据える目的は何であり、それが最終的に日本の国内防災力をどのように高めることになるのか、その因果関係についてお伺いをします。

気候変動の影響もあり、災害の激甚化、頻発化が世界的な課題となっております。

災害大国である我が国が蓄積してきた防災技術に対しまして、国際社会から高い期待が寄せられているというふうに認識をしております。

そのような中、我が国の防災産業の海外展開を推進することにより、今後の拡大が見込まれる世界の防災関連市場における収益機会の確保や、さらには浄水化技術など、避難生活の環境改善に資する新たな技術・サービスが次々と生まれてきております。

防災技術の海外展開におけるパッケージ化
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 海外展開において、製品単体ではなく制度や運用ノウハウを含めたパッケージとしての展開を検討しているか

答弁
神原
  • 制度を含めたパッケージ展開が有効であると認識している
  • フィリピンでの制震系設置義務化制度の導入支援などの事例があり、他の東南アジア諸国へも検討している
全文
質問・答弁の全文を表示

海外の提供に当たっては、優れた製品などの点の支援にとどまらず、日本の高度な防災制度や運用ノウハウまで含めたパッケージとしての展開を検討されているのでしょうか。

お伺いします。

ご指摘のとおり、防災技術の海外展開におきましては、単体の機器やサービスだけではなく、制度などを含めたパッケージでの展開が有効と認識をしております。

例えば、フィリピンにおきましては、関係省庁が連携し、高層ビルやショッピングセンターなどへの制震系の設置を義務づける制度の導入を支援するとともに、併せて日本メーカーの優れた制震系の普及を支援してまいりました。

現在、他の東南アジア諸国に対しても同様の取り組みを検討しているところでございます。

海外での知見の国内還流
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 海外での運用経験や技術開発の成果を、どのように国内の防災制度や技術のアップデートに還流させるか

答弁
神原

- 海外の過酷な環境下での運用や価格競争を通じて、コスト縮減、省電力化、小型化などの技術革新が進んでいる

全文
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海外での過酷な運用経験や、現地で磨かれた新たな技術開発の成果を、単なる外向きの成果に終わらせず、どのように国内の防災制度や技術のアップデートに還流させていくお考えか、伺います。

日本の防災技術は海外から高い評価を受ける一方で、現在、中国、韓国、欧州などとの間で激しい価格競争にさらされております。

また、海外における防災技術の運用におきましては、電力や電波が不十分、または不安定など、過酷な環境下で運用せざるを得ない場合もございます。

我が国の防災技術は、このような海外で直面するいくたの困難を克服し、制震系や水系などの分野では、海外での価格競争の中でコスト縮減を実現し、省電力化や小型化などの技術革新も進んできたものと承知をしております。

防災情報システムにおける意思決定と責任所在
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 統合された情報に基づき、最終的に誰が判断を下し責任を負うのか、制度上の位置づけを明らかにせよ

答弁
横山
  • 災害対策基本法に基づき、市町村長、都道府県知事、総理大臣または防災担当大臣が本部長として最終判断し責任を負う
  • 国は共通情報に基づき、必要に応じて応援代行指示等を行い、地方を支える責任を果たす
全文
質問・答弁の全文を表示

情報の収集能力は向上していますけれども、過去の災害では情報があっても意思決定に生かされない情報の断絶が起きています。

現在整備されている防災情報システムにおいて、統合された情報をもとに、最終的に誰が判断を下し、その責任を負うのか、制度上の位置づけについてお伺いします。

制度上の位置づけということでございますけれども、災害対策基本法に基づき市町村、都道府県並びに国に設置される災害対策本部については、それぞれ市町村長、都道府県知事、あるいは国の場合は総理大臣ないしは防災担当大臣が本部長になるという立て付けになってございまして、制度的にはこれらの本部長が各々法令上有する権限の行使を含む災害対応について、最終的には判断し責任を負うという形になってございます。

一方でこれらの判断が、ご指摘もございましたけれども、防災情報システムによって統合された共通の情報に基づきなされまして、また必要に応じて国が指示等も行うことで対応の一体性が確保されていくものというふうに認識してございます。

国としてはこういう情報をしっかり把握した上で、法令に基づく応援代行指示等を必要に応じて行うことで、地方公共団体の災害対応をしっかりと支える責任を果たしていく立場にあると認識してございます。

防災情報のリアルタイム性と運用レベル
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 収集情報のリアルタイム性をどう担保し、現場と中央のタイムラグや齟齬をなくす運用を目指しているか

答弁
横山

- 「新総合防災情報システム(総合ウェブ)」を運用し、各機関のシステムと自動連携させることでタイムラグを抑え、迅速な情報共有体制を構築している

全文
質問・答弁の全文を表示

収集された情報のリアルタイム性は実際の運用でどこまで担保されているのでしょうか。

現場と中央で情報のタイムラグや齟齬が生じないよう、どのような運用レベルを目指しているのかお伺いします。

各災害対応機関で個別に運用されているものも多くあるところでございますけれども、内閣府ではこれらのうち、災害対応機関の間で災害情報を迅速に集約共用する、新総合防災情報システム、総合ウェブと呼んでございますけど、これを運用しているところでございます。

この総合ウェブでは省庁や自治体等が自ら運用する各防災情報システムと自動連携をしてございまして、これらシステム間でタイムラグを抑え、迅速かつ齟齬が生じない形で情報共有が行われる体制を構築してきてございます。

通信断絶時のオフライン運用対策
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 電源喪失や通信断絶時のラストワンマイルにおける情報確保について、ハード・ソフト両面での備えは何か

答弁
横山

- 自家発電設備を備えたオンプレミスサーバーと、衛星通信・非常用電源を持つ「中央防災無線網」を活用し、インフラ障害時でも政府と自治体間の通信を継続できる仕組みを構築している

全文
質問・答弁の全文を表示

局地的に電源が失われた際、デバイスをどう動かすのか、いわゆるラストワンマイルでの情報確保や通信断絶時のオフライン運用について、ハード、ソフト、両面でどのような備えがあるのか、お伺いをします。

具体的には先ほど申し上げました総合ウェブ商用電源やインターネット回線を使用できない場合であっても、自家発電設備を備えた環境に構築しているオンプレミスサーバーと、内閣府の自衛網である中央防災無線網を活用することにより、運用を継続することが可能な仕組みになってございます。

中央防災無線網については、衛星通信設備や非常用電源設備を保有してございまして、これらを活用することによりまして、被災自治体において仮に電力通信インフラに障害が生じている場合であっても、政府の災害対策本部と被災自治体間の通信を継続することが可能な仕組みになってございます。

除去土壌の県外最終処分の責任所在
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 除去土壌の県外最終処分に向けた合意形成プロセスにおいて、国が責任を負うのか自治体に委ねるのか、責任の所在を明確にせよ

答弁
小田原
  • 福島県外への最終処分は法律に規定された国の責務である
  • ロードマップに基づき、有識者会議での検討や国民への理解増進を図り、政府一丸となって取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

福島復興の根幹である除去土壌の県外最終処分は、技術論上、受入れに関する社会的合意形成が最大の難所であります。

この合意形成のプロセスにおいて、国が前面に立って最終的な責任を負うのか、あるいは自治体に委ねるのか、責任の所在を明確にしたい上で、政府のお考えをお伺いします。

環境省環境再生資源循環局小田原環境再生グループ長福島県内で生じました除去土壌等の中間貯蔵開始後、30年以内の福島県外におきます最終処分の方針は、国としての約束でありまして、法律にも規定された国の責務となってございます。

また昨年8月に定められました当面5年間程度のロードマップに基づきまして、地域とのコミュニケーション等の検討等を進めていることとしておりまして、昨年9月に設置した有識者会議におきまして、専門的知見を活用しながら検討を進めていくところでございます。

この理解増進また合意形成に向けての検討を含めまして、県外最終処分の実現に向けまして、引き続き政府一丸となって取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

船舶活用医療の運用シナリオ
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 陸路寸断時など、どのような状況でどのような対象(重症者・感染症患者等)に船舶活用医療を適用するのか、具体的なシナリオを説明せよ

答弁
神原
  • 陸上医療機能が喪失・減退した場合や、多数の傷病者で対応困難な場合に、被災地外への搬送や岸壁での救護を行う
  • 脱出船のオペレーションでは、原則として急変リスクが低く日常生活動作が保たれている方を対象とする
全文
質問・答弁の全文を表示

伊藤辰夫じゃあ続きまして船舶活用医療について、陸路が寸断された場合はどのような状況でどのような対象、例えば重症者や感染症患者等への活用を想定しているのか、具体的な運用シナリオを説明してください。

災害時における船舶活用医療は、大規模災害の発生時に医療資源の不足などにより、逼迫が予想される陸上の医療機能を補完することを主な目的としており、被災都道府県からの要請などによりまして実施することとしております。

具体的には、陸路が寸断された場合も含めて、被災により医療機関の機能が喪失・減退し、十分な医療提供が困難になった場合や、多数の症病者の発生に対して、既存の陸上の医療機関だけでは対応が困難な場合などにおきまして、被災地から被災地外への症病者の搬送や、岸壁に停泊しての救護活動などを想定しております。

特に、症病者の搬送を伴います脱出船、いわゆる脱出船のオペレーションにおきましては、原則として、急変リスクが低く、日常生活動作が保たれている方を対象することとしております。

船舶活用医療の即応体制
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 大災害が発生した場合、船舶活用医療が実働ベースですぐに稼働し、医療を提供できる体制にあるか

答弁
神原
  • 整備推進計画に基づき、本年1月から運用を開始し、協力協定の締結や資機材備蓄、実動訓練を実施している
  • ただし、港湾の安全確保が前提となるため、活動開始には発災後一定期間を要すると想定している
全文
質問・答弁の全文を表示

伊藤辰夫計画がいくら立派でも動かなければ意味がありません。

仮に今日、大災害が発生した場合、船舶活用医療は実働ベースですぐに稼働し、医療が提供できる体制にあるのか、お伺いをいたします。

船舶活用医療の提供体制につきましては、整備推進計画が令和7年3月に閣議決定をされておりまして、これに基づき必要な体制整備を集中的に行い、本年の1月から運用を開始をしたところでございます。

具体的には、医療従事者や船舶の確保のため、医療関係団体や民間船舶事業者との協力協定を締結するとともに、船舶内で使用する資機材等の備蓄を行っているほか、実際に船舶を使用した実動訓練を実施するなど、関係者間の連携、連動の向上を図っているところでございます。

発災時における船舶活用医療は、船舶活用医療を実施する港湾などの警戒がなされるなど、実施環境の安全性が確保・確認されることが前提となりますため、活動開始には発災後一定期間を要することとなると想定をしております。

船舶活用医療における感染症対策
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 避難所での感染症蔓延に対し、船舶内での隔離や療養機能などの位置づけをどう準備しているか

答弁
神原
  • 活動要領に基づき、感染症またはその疑いがある傷病者は原則として乗船搬送の対象外とする
  • 乗船前に医師によるメディカルチェックを行い、適切性を判断する
全文
質問・答弁の全文を表示

伊藤辰夫避難所での感染まん延症が深刻な課題となる中、船舶活用医療について、船内での隔離や療養機能などの位置づけをどのように準備されているのでしょうか。

令和7年3月に策定をされました活動要領におきましては、船内での感染症の蔓延を防止するため、感染症への感染、または感染の疑いがあると確認をされた傷病者につきましては、原則として乗船搬送の対象とはしておりません。

傷病者の具体的な乗船手順としては、まず搬送車両から下車した全ての傷病者について、メディカルチェックを受けていただき、船舶による搬送が適切か否かを医師が判断することとしております。

病院船の自前保有の検討
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 将来的には専門的な医療設備を備えた「病院船」を国として自前で保有することを視野に入れているか

答弁
神原
  • 船舶活用医療推進法に国等が船舶を保有する旨が規定されている
  • 当面は民間船舶の活用により体制整備に取り組むが、今後の活動経験を通じて検証を進める
全文
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現在の多目的活用ではなく将来的には専門的な医療設備を備えた病院船を我が国として自前で保有することも視野に入れていらっしゃるでしょうか。

将来の大きな方向性についてお伺いをします。

船舶活用医療において使用する船舶につきましては、船舶活用医療推進法におきまして、国等が船舶を保有する旨が基本方針として規定をされております。

同法に基づきまして、令和7年3月に閣議決定をされた整備推進計画におきましては、船舶を保有するまでの当面の間においては、民間船舶事業者の協力に基づき、民間の既存船舶の活用により、船舶を活用した医療提供体制の整備に取り組むこと。

今後これらの船舶を活用した実動訓練や実際の災害時での活動経験などを通じて必要な検証を進めてまいりたいと考えております。

防災庁の勧告権の実効性担保
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 防災庁に付与される他省庁への勧告権が形式的なものに終わらず、予算執行などを動かして対策を加速させる実効性をどう担保するか

答弁
横山
  • 尊重義務付きの勧告権を背景に、各省庁の施策進捗を適時フォローアップし、躊躇なく勧告権を行使することで縦割りを排除する
  • 客観的根拠に基づき強力に求めることで、高い効果が見込めると考えている
全文
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新設される防災庁には多省庁への勧告権が付与されていますけれども、これが形式的な書類のやり取りに終わることに対して疑念があります。

実際に他省庁との予算の執行を動かし防災対策を加速させるための実効性をどのように担保しているのかお伺いをします。

防災庁では防災大臣の尊重義務付きの勧告権も背景に、各種具体的な計画における各府省庁の個別具体の施策の進捗状況について適時フォローアップを行うこととしてございます。

さらに施策を推進する必要がある場合には躊躇なく勧告権を行使することで、府省庁の縦割りによる施策の抜け落ちや漏れをなくし、防災関係の施策を政府一体となって推進していくことができるものと考えてございます。

客観的根拠に基づきまして具体的に必要な事前防災対策の実施や支援を、防災庁から関係省庁に勧告権を背景に強力に求めることなどを想定してございまして、効果は高いものだと考えてございます。

防災庁による自治体支援メカニズム
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 専門職員の常駐派遣や実践的な共同訓練など、従来の内閣府とは異なる自治体支援メカニズムをどう構築するか

答弁
横山
  • 「ふるさと防災職員」を配置し、平時の伴走支援と発災時の地域防災リエゾンとしての活動を展開している
  • 防災庁においてもこれを発展させ、ニーズの汲み取りや国・地方合同訓練の実施を通じて支援を充実させる
全文
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地域防災力の要はやはり自治体であると思います。

防災庁が自治体に対して専門知見を持つ職員を常駐派遣させたり、平時から実践的な共同訓練を行ったりするなど、これまでの内閣府とは一線を画す支援のメカニズムをどう構築するのかお伺いをします。

防災庁の設置を見据えまして、昨年度より内閣府に各都道府県のカウンターパートとなるふるさと防災職員を配置してございます。

また災害発生時にはふるさと防災職員が地域防災リエゾンとして速やかに現地に赴き、平時の伴走支援によって築いた顔の見える関係を生かして、被災状況の把握や被災自治体の支援を行う取組も始めているところでございます。

防災庁においてもこうした取り組みをさらに発展させまして、ふるさと防災職員が地域におけるニーズの丁寧な汲み取りやきめ細やかな助言を行いながら、国と地方の合同訓練の実施なども通じて、地域ごとの事前防災の推進に向けた支援の充実に取り組んでまいりたいと考えてございます。

官民連携プラットフォームの構築
▶ 動画
質問
伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会)

- 民間の機動力や備蓄を公的な防災計画に確実に組み込むための常設プラットフォームを構築すべきではないか

答弁
牧野
  • 産官学民の連携による災害対応力強化は重点事項であると認識している
  • 防災庁において、予算と人員を活用して平時から顔の見える関係を構築し、民間・NPO・自治体と一体となった体制を構築する
全文
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台湾の下連地震では、平時から明確な役割分担に基づき、発災直後に民間団体が備蓄点等を即座に設営するなど、官民連携が驚異的なスピードで機能しました。

日本においても単なる協力依頼ではなく、民間の機動力や備蓄を公的な防災計画に確実に組み込むための常設のプラットフォームを構築すべきと考えますが、大臣の決意をお伺いします。

近年、自然災害が激甚化、頻発化する中で、災害時における民間企業やNPOなどとの連携というのは、委員ご指摘のとおり、ますます重要になってきておりまして、産官学民の連携による災害対応力の強化は、重点的に取り組むべき事項であると考えております。

さらに発展的に改正することになっております防災庁におきましても、こうした取組を引き継ぎ、さらに充実する人員、そして予算を活用して、平時から関係者の間で顔の見える関係を構築し、防災庁が中核となって、民間企業やNPO、関係省庁、自治体と一体となって、効果的、そして効率的に災害対応に臨む体制を構築してまいります。

震災・原発事故の風化防止と呼称について
▶ 動画
質問
竹内真二 (公明党)
  • 福島県知事が「東日本大震災と原発事故」と併記して表現するよう求めたことへの受け止めと具体的対応を問う
  • 政府一丸となって復興に取り組む認識と具体的な取り組みを求める
答弁
復興大臣
  • 知事の提案を重要と受け止め、状況や場所に応じて適切な言葉を使うよう検討している
  • 関係省庁が連携し、国内外への発信を通じて記憶と教訓の継承および風化防止に努める
全文
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はじめに風化についてです。

3月に行われた福島民放社と福島テレビが行った福島県民世論調査では、記憶や教訓の風化を感じるかとの問いに、「感じる」と「どちらかといえば感じる」との答えが合わせて74.4%に上りました。

その理由として一番多かったのは、話題にすることが少なくなったとの回答でした。

福島市内で3月29日に原子力災害からの福島復興再生協議会が開かれましたが、内堀福島県知事から、東日本大震災だけでは復興の厳しさが伝わらないとして、東日本大震災と原発事故と表現するよう政府に求めたと報じられておりました。

この発言には、福島の経験と教訓を決して風化させてはならないという強い思いが込められていると思います。

そこで復興大臣に伺います。

内堀知事の要請をどう受け止められ、今後どう具体的に対応されていくのか。

また改めて政府一丸となって福島の復興に取り組むべきと考えますが、その認識と具体的な取り組みについて答弁を求めます。

復興大臣、竹内委員の御質問にお答えをさせていただきます。

この3月の福島復興再生協議会におきましては、私、そして環境大臣だったり、経産大臣だったり、政府から多数の関係者が出席をして、地元の内堀知事はじめ、大勢の方から御意見を伺いました。

今御指摘があったお話ですが、内堀知事からは、福島の復興は長い道のりであり、決して風化させないために、東日本大震災が福島では原子力災害を伴う複合災害であることを明確に伝えてほしいという趣旨の御提案をいただきました。

非常に重要なことだと受け止めており、私自身もその後開催された本委員会をはじめ、それぞれのところで、東日本大震災の発災、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故から15年が経ちました。

そういう思いが強いということはもちろんのことでありますけれども、もう一方で、原子力災害のことをあまり強調すると、観光面だとか、そういうある意味マイナス面もあるということも考えた上で、その状況、場所によってということで、使う言葉として考えております。

引き続き、復興創設期間になりましたので、福島の復興に国が前面に立って取り組むとともに、それぞれの関係省庁が連携して、さまざまな機会を通じて福島の復興について国の内外に発信することによって、記憶と教訓の継承と風化の防止に努めていきたいと思っております。

除去土壌の再生利用と県外最終処分および跡地利用
▶ 動画
質問
竹内真二 (公明党)
  • 除去土壌の再生利用における今後の対象拡大の見通しを問う
  • 県外最終処分の工程具体化と並行し、地元の意向を踏まえた中間貯蔵施設跡地利用の検討を早期に開始すべきか問う
答弁
小田原
  • 復興再生土の利用による処分量低減を鍵とし、現在12箇所で再生利用を進め、地方支分部局等への実施も検討中である
  • 跡地利用については、県外最終処分の進捗を踏まえ、大熊町、双葉町、福島県と相談しながら検討したい
全文
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次に除去土壌の再生利用と県外最終処分について、環境省にお伺いをいたします。

現在政府は除去土壌、いわゆる復興再生土について対象を、課長として防衛省あるいは最高裁判所でもそれを拡充しております。

2045年3月までの県外最終処分を現実のものとするためには、国自らが率先をして、再生利用のスピード感を持って進めて、国民理解を広げていくことが不可欠であると考えます。

現地では、県外最終処分について、もっと具体的な方針や工程を示してほしいとの声が上がっており、再生利用に関しても国を挙げて強力に推進してほしいと、こうした要望が出ております。

さらに大熊町からは、中間貯蔵施設の跡地利用について、町民が最も関心を寄せている事項であるとして、政府による方針の検討も求めております。

そこで、この除去土壌の再生利用について、今後の対象等の拡大見通しはどうなっているのか。

また、県外最終処分の工程具体化と並行して、跡地利用についても、地元の意向を踏まえた検討を早期に開始すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。

小田原環境再生グループ長。

福島県内で生じました除去土壌等の中間貯蔵開始後30年以内の県外最終処分の方針は国としての約束でございまして、法律にも規定された国の責務でございます。

県外最終処分の実現に向けましては、復興再生土の利用などによる最終処分量の低減が鍵だというふうに考えてございます。

これまで昨年8月の閣僚会議において定められました、当面5年程度のロードマップなどに基づきまして、首相官邸、また霞が関の中央官邸、また今委員もおっしゃられましたけど4月下旬には防衛省、また最高裁判所の官邸を含めまして12カ所におきまして復興再生利用を進めているところでございます。

現在は全国の地方支部部局等においての実施も含めまして、検討を進めているところでございます。

また、中間貯蔵施設の跡地につきましては、地域の振興及び発展のために利用されるよう、県外最終処分の実現に向けたこの取組の進捗状況等を踏まえまして、大熊町、双葉町、また福島県などと相談しながら、検討していきたいと考えてございます。

若者の定住環境の整備
▶ 動画
質問
竹内真二 (公明党)

- 若者の定住には「雇用の質」と「生活環境の質」の向上が必要であるとの認識に基づき、整備状況を問う

答弁
牧野副大臣
  • 帰還希望者の環境整備と、外部からの若者の移住促進の両面から活力回復に取り組む
  • 生活環境(教育・医療等)の整備と産業のなりわい再生を同時に進める重要性を認識しており、大熊町の事例などを参考に各自治体で取り組む
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次に若者の定住環境の整備について伺います。

冒頭にも申し上げましたけれども、この要望というのは地元で本当に強いわけでありまして、若者の定住には2つの質の向上が必要であると、雇用の質、そして生活環境の質、この2つの向上、これがしっかりなさらなきゃ。

牧野副大臣。

はい、お答えをさせていただきます。

竹内委員のご指摘のとおり、私も同じように考えております。

ただ、福島の浜沿いの各市町村ですけれども、避難指示の解除の時期がそれぞれの町によって違っております。

それによって復興の状況が早い、遅いというところもありまして、帰還、また移住の促進とか、産業なりわいの再生の進捗具合が違ってきているところもあります。

現在も避難指示区域が残っている7つの市町村で、実際に避難指示が解除された区域にお住まいの方は、住民登録、住民基本台帳の2割に当たるおよそ1万3000人が住んでいらっしゃいますけれども、まだ住民の8割に当たる方たちは、それぞれの市町村の外でお暮らしをされております。

こうした中で、町に活力を取り戻すというのは、一つはとにかく帰って来られる環境を整えて、少しでも早く帰還を希望されている方たちに戻ってきていただく。

もう一つは、全く外から移住をしていただく若い方たちに、この地域に来ていただいて住んでもらう。

それがこの町、この地域に活力を取り戻すことだと思っております。

委員のご指摘のとおり、住まいとか買い物の環境、そして子育てとか教育、医療介護。

そうしたものの生活環境の整備ともう一つは産業のなりわいを再生させて、外から来た人たちも働ける場を作っていくことが大事だと思っております。

私がこの半年余りで行った中で、教育とか子育ての面で言えば、大熊町の認定こども園と義務教育の学校であります、それを合わせた「学びや夢の森」が開校したことによって、充実した教育環境を求める子育ての世代の方たちの外からの移住が進んでいるというふうに伺いました。

こうしたこともいい実例として、これから各自治体の状況に合わせて、帰還と移住に全面的に取り組んでいきたいと思っております。

企業支援策(補助金)の拡充
▶ 動画
質問
竹内真二 (公明党)

- 自立立地補助金、実用化補助金、再開創業補助金の拡充におけるねらいと、運用面での課題についての見解を求める

答弁
宮崎
  • 自立立地補助金では雇用要件の緩和や地域課題解決枠を導入し、災害創業補助金では支援上限の増額や申請の段階化を実施した
  • 現場主義を徹底し、事業者の成長段階に応じた一貫した支援体制の構築に取り組む
全文
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次に企業支援策について伺います。

産業復興を加速する自立立地補助金というのは、大変重要な役割を果たしてきておりますが、地元の雇用創出、交流人口の拡大にも非常に貢献されていると私も実感しますが、こうしたことから昨年の本委員会でも立地補助金の拡充を訴えさせていただきました。

そこで今日は経産省に伺いますが、今回雇用創出につながる企業支援策として、自立立地補助金、実用化補助金、そして再開創業補助金。

この3つ、いずれも拡充をされました。

拡充のねらいと運用面での課題について、見解をお願いします。

経済産業省大臣官房宮崎原子力事故災害対処審議官。

お答え申し上げます。

経済産業省では昨年6月に改定をいたしました福島イノベーションコースト構想の基本方針に基づきまして、地域のご要望や実情等を踏まえて、今ご指摘ございました主要な補助金を含めて、制度改正を今年度から実施したところでございます。

少し長くなりますけれども、それぞれの補助金につきまして、改正のポイントをご説明申し上げます。

まず、自立立地補助金につきましては、人手不足の状況を踏まえて雇用人数要件を緩和する。

実用化あるいは事業化に近い取組をより評価する審査基準を導入する。

あるいはその住民の皆様の暮らしに関わる地域課題解決に資する取組を重点的に支援する枠組みの導入。

こういった措置を講じております。

最後に、災害創業補助金につきましては、こちらの被災地の事業環境を踏まえまして、支援上限の増額や事業期間の延長、あるいは災害や創業の状況を踏まえまして、段階的に申請をする、あるいは追加投資を行うことを可能とする改正を実施しております。

各地の復興の状況を踏まえますと、今まで以上にきめ細かな支援が必要と認識をしておりまして、このために今後とも国、県、市町村及び関係機関等が一層連携をしまして、現場主義を徹底しながら、今般の制度改正の運用も含めまして、事業者の皆様の成長段階、事業の状況、こういったものに応じた一貫した支援体制の構築に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

被災自治体への人的支援
質問
竹内真二 (公明党)
  • 土木・建築・医療福祉などの専門人材が不足している状況に対し、中長期的な派遣仕組みの継続・強化を求める
  • 福島復興浜通りセンターによる人材支援についての見解を問う
答弁
復興庁
  • 全国から中長期的な職員派遣を行っており、総務省や福島県と連携して令和8年度に向けた応援職員の確保に取り組んでいる
  • 被災市町村のニーズを聞き取りながら、一層の応援職員確保に努める
全文
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そして最後になりますが、被災自治体の人的支援についてです。

浜通りの被災12市町村、この復興業務が長期化しまして、自治体職員の負担という依然として大きな課題となっているんですが、その中で土木、建築、医療福祉人材などの不足というものが非常に大変な状況になっております。

なんとか、大変それぞれの省庁が一生懸命されているのはわかっているんですけれども、被災自治体の皆さんに安心していただけるように、できればいろいろ検討していただいて、福島の被災自治体に対して、この専門人材を中長期で派遣する仕組みというものを継続、強化していただけないかと考えているわけですけれども。

例えば、本年4月から双葉町に設置された福島復興浜通りセンターによる支援というものに、大変地元でも期待が大きくなっておりますので、ぜひこういう人材支援のところでの見解をお伺いしたいと思います。

福島県における被災自治体への人的支援につきましては、被災市町村における職員採用、県による職員派遣あるいは民間委託等を行って、なお不足する人材につきまして、被災市町村からの求めに応じまして、福島県内を含めた全国の自治体から、中長期的な職員の派遣が行われております。

こうした派遣職員の確保につきましては、復興庁としては、昨年度、総務省や福島県庁と連携をいたしまして、主に関東や東北地方の自治体に対しまして、職員派遣の協力をお願いするなど、令和8年度の応援職員の確保に向けて取り組んだところでございます。

こうしたこともありまして、宮城県石巻市をはじめ、新たに9団体から派遣をいただくことができました。

今後も、被災市町村のニーズをしっかり聞き取りながら、一層の応援職員の確保に向けて取り組んでいきたいと思っております。

また本年度、復興庁の新たな拠点といたしまして、双葉町に福島復興浜通りセンターを整備し、帰還者・移住者の目線で、被災市町村とともに住民の買い物や医療福祉、教育

南海トラフ地震の減災目標の未達成原因
▶ 動画
質問
佐々木雅文 (公明党)
  • 南海トラフ地震の想定死者数減少目標(8割減)が、実際には約8%の減少にとどまっている現状について
  • 国としてこの結果をどう受け止め、原因をどのように分析しているか
答弁
神原
  • 10年間でおおむね8割減少させるという減災目標は達成できなかった
  • 浸水想定の精緻化により浸水面積が増加したことが影響している
  • 最悪を想定し、過去の厳しい実績値を用いて最大死者数を推計したことが要因であると考えている
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佐々木雅文議員、左側が平成26年3月、右側が令和7年7月のそれぞれ中央防災会議における資料でありますけれども、2012年に公表されました南海トラフ地震被害想定死者数33万2000人です。

それを踏まえて、この平成26年3月に策定された基本計画では、当初10年間の減災目標として想定されている死者数をおおむね8割減少させることが目標とされています。

しかし、2025年、令和7年に公表された想定死者数、ここでは約29万8000人と記載をされていて、つまり10年前の目標8割となっていたところが8%の減少にとどまっているスタートになっています。

当初8割減少させる目標が8%にとどまっていることについて、これは国としてどのように受け止め、原因を分析されているのか所見を伺います。

2025年3月に公表しました南海トラフ地震に関する国の最新の被害想定では、先ほど委員からもご紹介ございましたが、最大死者数は約29万8000人とされておりまして、先の基本計画で掲げていた死者数を10年間でおおむね8割減少させるとの減災目標は達成にはいたりませんでした。

佐々木雅文議員、浸水想定の精緻化の結果、浸水面積が増えたことなども影響していると考えております。

また、津波被害の軽減のためには早期避難が何よりも重要となりますが、最悪を想定するとの方針の下、住民の早期避難率について、過去災害の実績を参考に、前回と同じ厳しい値を用いて最大死者数を推計をしたというようなこともあろうかと思っております。

事前防災の具体的対策(耐震化・家具固定・津波避難)
▶ 動画
質問
佐々木雅文 (公明党)

- 住宅の耐震化率、家具転倒防止、感震ブレーカー設置、津波避難対策の4点について、現状と今後の取り組みを伺いたい

答弁
神原
  • 住宅耐震化率は令和5年時点で約90%であり、補助制度の周知や活用促進により耐震化を推進する
  • 家具固定については、感震ブレーカーの購入・取付補助などの取り組みを進める
  • 津波避難対策として、訓練の実施や防災教育、広報活動を通じて早期避難意識の向上に取り組む
全文
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佐々木雅文議員、今お話ありました通り、この目標を達成していかなければならないと思います。

今、この防災庁の議論も始まりますが、その中の具体的な事務の一つとして大規模災害に対する事前防災の推進が掲げられています。

これまでも国やまた各自治体の皆さん、企業団体の皆さんも取り組んでいただいた結果、この防災への知識であったりとかハザードマップは、これ一定程度普及してきたところかと思います。

また災害発生後の避難所運営計画、備蓄等を進めていくことが有益だと思います。

この目標というのは災害による死亡者数の大幅な削減、対策というのは災害による死亡原因の特定、そして死亡原因に対応した備えを行っていくことだと思います。

資料②をご覧いただければと思いますが、これは東北大学の災害科学国際研究所の前所長の栗山先生がおまとめのあったものを踏まえたものですが、過去の大震災を例に挙げますと、関東大震災では10万5千人の方がお亡くなりになりましたが、その7%が火災が原因。

阪神淡路大震災では約6400人の方が亡くなったうち、その建物倒壊による圧死・損傷等が死因の83%。

そして東日本大震災では1万6000人の死者のうち90%が溺死となっています。

このことを踏まえ、想定される南海トラフ大地震、防災対策をどのように想定されているかというのが資料③になるわけですけれども、例えば耐震化率、現状平均90%。

佐々木雅文議員、家具転倒防止実施率、感震ブレーカーの設置、津波避難対策、それぞれ4点について伺いたいと思います。

委員ご指摘のとおり、事前防災の取組は重要と認識をしておりまして、内閣府防災担当におきましては、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震、南海トラフ地震、それぞれに係る地震防災対策の基本計画を策定し、各省庁と連携し、対策を進めております。

お尋ねになったまず住宅の耐震化率につきましては、令和5年時点で全国で約90%となってございます。

耐震性が不十分な住宅建築物に対しまして、補助制度などの周知や活用促進によります耐震診断、耐震改修及び建て替えなどの耐震化を進めていくこととしております。

家具の固定率につきましては、感震ブレーカーの購入取付に係る補助といった取り組みを進めていくこととしております。

津波避難対策につきましては、想定死者数を減少させるためには早期避難意識の向上が不可欠であります。

津波防災訓練の実施や防災教育の推進、関係者と連携した広報や周知活動に取り組むこととしております。

行動変容を促す公衆衛生的アプローチの導入
▶ 動画
質問
佐々木雅文 (公明党)
  • 正しい情報の提供だけでは知識が行動に結びつかない現状がある
  • 健康増進政策(減塩等)のような「公衆衛生的アプローチ」を防災分野に適用し、行動変容を促す取り組みを既に行っているか
答弁
坂木原
  • 平時から防災意識を高める取組が重要であると考えている
  • 自治体において、保健師による家庭訪問や健康教育を通じた普及啓発、避難行動要支援者への状況把握や備蓄・転倒防止策の提案などの取組が行われている
全文
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佐々木雅文議員、今お話しございました現状を踏まえて目標を達成していくために周知啓発が大切なわけですけれども、例えば耐震化率、今90%というお話ありましたが、資料④ご覧いただきますと、全国平均では実は結構まちまちになっていまして、地域ごとによって大きな差が生じているというのも現状であります。

こうしたことや、今普及啓発というお話もありましたが、知識が行動に結びついていないという現状を変えなければならないと思います。

国交省のホームページでも、例えば住宅の所有者に対して耐震化を呼びかけをされているところであります。

ただ、行動変容を起こしていくためには、こうした正しい情報を提供するだけにとどまらずに、具体的な介入を伴う仕組みを作ることが必要だと思いますし、そうした制度設計に転換することが求められると思います。

その一つの示唆として、先ほどもお話しした栗山先生からがご専門とされている一つとして、行動変容の一つの対応として、公衆衛生的アプローチという方法があり得ると思います。

例えばこれまで国は健康増進政策として減塩や禁塩を掲げて、広報、教育、税体系を含めて対策をして、食塩摂取量、喫塩化率を低下させる、こうしたことを実現してきました。

ファイレスコミュニケーション学が既に確立をしている状況なわけでございまして、その上で防災分野の特性を踏まえた対策を考えるというふうなこともあり得るのではないかと思います。

現状、国として行動変異を起こすための、こうした公衆衛生的アプローチ、取り組みが既になされているものがあるのかどうか、そうした点を伺いたいと思います。

地震等の災害が発生した場合に備え、平時から防災意識を高めるための取組を進めていくことが重要であると考えております。

例えば、自治体において、平時から災害に備えた行動変容を促す取組として、災害への備えに関するリーフレットを用いた保健師による家庭訪問、健康教育等のさまざまな機会を通じた普及啓発や、避難行動要支援者に対し、本人、家族の状況把握、非常持ち出し品、食料備蓄、火災の転倒防止策等の佐々木雅文君。

防災庁による事前防災の推進とリーダーシップ
▶ 動画
質問
佐々木雅文 (公明党)
  • 人命リスク最小化のため、徹底的な事前防災の推進・加速を司令塔として担う必要がある
  • 省庁連携や実効性のある施策立案のため、リーダーシップを発揮できる防災庁体制を整える考えはあるか
答弁
牧野
  • 平時からの徹底した事前防災が重要であるとの認識である
  • 4名の統括官(局長級)を配置し、人員と予算を拡充して政策を推進する
  • 内閣直下の高い権限を持つ省庁として、政府全体の司令塔となり災害対応に臨む体制を構築する
全文
質問・答弁の全文を表示

今もお話しにありましたとおり、保健師さんや看護師さんの福祉職に就かれている方々は、各家庭の事情もよく承知されていらっしゃる中で、そうした普及啓発をさらに上回る、介入をしていく中で、例えば監視ブレーカーの設置であったりとか、耐震核の固定を進めていくような、そうした具体的な防災行動提案も可能になっていくかと思います。

最後に、この人命をなくすリスクを最小限にしていくためにも、今申し上げたような事前防災の取組、より一層必要であることは論を待ちません。

防災庁にはこうした徹底的な事前防災の推進、加速の指令等としての役割が求められているところであります。

先ほども他の先生からもありましたが、韓国圏付与されているものもその実効性も不安視をされているところでもあります。

当然、この勧告権が実施される前に省庁との連携、交互創生は問題ありませんが、事前防災に対する積極的な施策を立案実施することが必要不可欠であるところです。

リーダーシップを発揮できる防災庁体制を整えていただきたいと思いますが、大臣の所見を伺いたいと思います。

佐々木委員がおっしゃっているとおり、平時から徹底した事前防災を行うことが、佐々木雅文議員佐々木君。

防災庁におきましては、4名の統括官、局長クラスでありますけれども、配置することによって、人員と予算を拡充して、それぞれ政策を推進していくとともに、内閣直下に置かれる一段、防災の上では一段高い省庁として、司令塔となって政府。

一眼で災害対応に臨む体制を指揮、司令塔として機能を発揮していくことを考えております。

富士山噴火への総括的な備え
▶ 動画
質問
嘉田由紀子 (日本維新の会)

- 防災庁として富士山噴火に対してどのような備えをしているか、総括的な見解を求める

答弁
牧野国務大臣
  • ハザードマップや避難計画の策定、周知啓発、関係機関による訓練を推進
  • 広域的な降灰対策について被害想定や留意点を取りまとめ、首都圏をモデルにした具体策を関係機関と協議中
全文
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今、防災庁の設置準備が進んでおりますが、まずは最初に大臣に、防災庁として富士山噴火に対して、どのような備えをしていらっしゃるか、総括的なところで結構ですので、お願いいたします。

これまでも内閣府防災では、富士山の噴火に備えて、ハザードマップ、そして避難計画の策定、平時から周知、啓発や関係機関による訓練など、関係府省庁や地方公共団体が連携した被害を軽減する取組を推進してきたと承知をしております。

また東京等を考えていると思いますけれども、遠く離れた地域まで広域的に降る火山灰への対策についても、内閣府の防災担当におきまして、被害の想定を示して、考え方や留意点を取りまとめており、これを踏まえて関係府省庁や、東京都をはじめとする各自治体、そしてライフライン、またインフラ事業者が連携しあって、首都圏をモデルにした具体的な対策の協議が進められていると。

富士山噴火による交通インフラへの影響と対策
▶ 動画
質問
嘉田由紀子 (日本維新の会)

- 富士山噴火による降灰が交通インフラ(鉄道、道路、飛行機)に与える影響について問う

答弁
神原広域避難計画推進室長
  • 鉄道:微量の降灰でも地上路線の運行停止の恐れ
  • 道路:降灰量に応じて二輪駆動車が通行不能となる恐れ
  • 航空:滑走路への影響や、火山灰区域での迂回措置が必要な恐れ
  • 令和8年3月に「首都圏における広域降灰対策具体化協議会」を立ち上げ、具体策を協議中
全文
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この降灰、灰が降ってくるというところは水害対策も大変なんですけれども、水害などと違ってなかなか灰が引かないという問題があります。

資料2として首都圏に一番大きな影響があるという西南西の風が卓越した場合ですけど、3時間後、6時間後、1日ごと、15日後でもなかなかこれが引いていかない。

それだけに各分野での影響が大きいと思うんですが、まず交通インフラですね。

鉄道、道路、飛行機など、交通系への影響をお願いいたします。

委員ご指摘のとおり、富士山が大規模噴火した場合、東京都心に最も影響が大きくなる風向、風速の場合には、東京都心でも1日で5センチメートル程度、最終的には15日間で10センチメートル前後の降灰量となる恐れがございます。

令和7年3月に公表しました首都圏における広域広範対策ガイドラインでは、各分野における広範囲の影響被害について取りまとめをしてございます。

鉄道分野では微量の広範囲で地上路線の運行が停止。

道路分野では乾燥時で10cm以上、降雨時では3cm以上の広範囲で二輪駆動車が通行不能。

航空分野では滑走路への影響のほか、大気中に火山灰が存在する区域では、航空機の迂回等の措置が必要になるなどの影響が出る恐れがございます。

これらの影響を踏まえまして、これまでもそれぞれの関係機関において取り組みなされているところでありますが、実際に対策を担う関係機関と一層連携して対策を行うため、令和8年3月に首都圏における広域降灰対策具体化協議会を立ち上げたところでございます。

今後、協議会において具体的な対策について協議を行い、できる対策から順次取り組みを進めてまいります。

富士山噴火による通信・電力インフラへの影響と対策
質問
嘉田由紀子 (日本維新の会)

- 火山灰に含まれるガラス成分等が通信電信インフラに与える影響と現状について問う

答弁
神原広域避難計画推進室長
  • 電力:3mm以上の降灰で絶縁低下による停電の懸念
  • 通信:火山灰付着による通信阻害や、停電に伴う通信障害の懸念
  • 広域広範対策具体化協議会において、関係機関と連携し具体策を協議し順次取り組む
全文
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そういう中で、交通系の次に、これも小沢議員が言ってらっしゃいましたけれども、灰の中にはガラスが含まれているということで、通信系のところが遮断されてしまう。

ですから、通信電信インフラに与える影響も大変大きいと思うんですけど、そこはどうなっているでしょうか。

神原広域避難計画推進室長先ほど申し上げましたガイドラインでは、まず電力分野は、降灰時に3mm以上の降灰で、電線などを支える器具の絶縁低下による停電、通信分野は、降灰時の火山灰付着などによりまして、通信が阻害されるほか、停電による通信障害などの影響が懸念をされているところでございます。

これらの影響を踏まえまして、繰り返しになりますけれども、本年3月に立ち上げをしました首都圏における広域広範対策具体化協議会におきまして、関係機関と連携しつつ、具体的な対策について協議を行い、できる対策から順次取組を進めてまいりたいと考えております。

富士山噴火による水インフラ・河川港湾への影響と対策
▶ 動画
質問
嘉田由紀子 (日本維新の会)

- 上下水道、河川、港湾などの水インフラに与える影響と対策について問う

答弁
神原広域避難計画推進室長
  • 上下水道:水質悪化、下水管閉塞による雨水溢れ、停電による断水や処理機能停止の懸念
  • 河川:水質の悪化などの影響が想定される
  • 港湾:停電による荷役機械の使用不可などの影響が想定される
  • 広域広範対策具体化協議会にて関係機関と連携し協議を開始した
全文
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ステージ3以降になると広域避難ということになって、その場にとどまれないということになりますけれども、そういうときに、やはり私は、水のインフラも大変気になるわけです。

上水道、下水道、あるいは河川港湾、その対策はどうでしょうか。

流れてたまったところから水質も悪化しますけれども、そこから今度は水害が起きるなんていうことも想像できますので、水のインフラについて、あるいは河川港湾、どうでしょうか。

まず、上下水道分野につきましては、水道減水の水質悪化や、降灰時の下水管の閉塞によって雨水が溢れるといった影響、また停電による断水の発生や下水処理機能の停止などが懸念されております。

また河川分野につきまして、先ほど申し上げたガイドラインで具体的な記載はありませんけれども、河川水質の悪化などの影響が考えられるところでございます。

また、港湾の分野につきましては、停電による荷役機械の使用不可などの影響が考えられるところでございます。

これらの影響に対する対策でございますけれども、現在、広域広範対策具体化協議会におきまして、関係機関と連携して協議を始めた、まさに始めたところでございまして、できる対策から順次、取組を進めてまいりたいと考えております。

富士山噴火に対するBCPの普及・広報状況
質問
嘉田由紀子 (日本維新の会)

- 個人、家族、企業が備えるためのBCP(事業継続計画)の普及や広報をどのように進めているか問う

答弁
神原広域避難計画推進室長
  • 国民向け:普及啓発動画の公開、リーフレット作成、SNS活用、火山防災の日のイベント開催などを実施
  • 企業向け:事業継続ガイドラインの作成、関係省庁や業界団体と連携したBCP普及に取り組んでいる
全文
質問・答弁の全文を表示

最後はそれぞれの個人、家族、そして事業所、企業がいかに備えるかというビジネスコンティニュイティプラン、BCPが大変大事だと思うんですけれども、このBCPについての普及なり広報なりは、今どういうふうに進めていただいているでしょうか。

お願いします。

火山灰への備えとしまして、事業者などにおかれては、降灰対策の資機材や対策用品の準備を進めていただく必要があるほか、国民の皆様におかれては、できる限り自宅などで生活を継続していただくことが基本となることから、飲料水や食料、生活必需品に加えまして、防塵マスクやゴーグルなどの事前の備蓄が重要になると考えてございます。

そのため、内閣府におきましては、このような取組を国民の皆様に対して普及啓発するため、富士山噴火に関する普及啓発動画の公開ですとか、リーフレットの作成、また災害への備えが当たり前となる機運の醸成に向けたSNSの活用などに取り組んでいるところでございます。

加えまして、8月26日の火山防災の日には、毎年啓発イベントを開催し、防災意識の醸成や具体的な備えの重要性を呼びかけてございます。

また、企業に関しましては、このような防災対策に加えまして、富士山噴火のような大規模災害が発生した場合においても、事業を継続できるよう、事業継続計画、いわゆるBCPを作成することが重要であると考えてございます。

このため、内閣府では、地震や火山の噴火などの自然災害を対象として、事業継続ガイドラインを作成しておりますほか、関係省庁や業界団体と連携したBCPの普及に取り組んでいるところでございます。

今後とも、国民の皆様、また企業によるBCPの作成、その実効性の向上を促してまいりたいと考えております。

防衛特別所得税の将来的な税率引き上げの可能性
質問
梅村みずほ (参政党)

- 復興特別所得税が終了する2047年以降に、その税率分を防衛特別所得税に引き継がせるような調整を行う予定はないか

答弁
高橋財務大臣政務官
  • 令和9年度以降の防衛力整備の具体的内容は、その時点の安全保障環境を踏まえて検討すべき事項である
  • 約20年後のあり方について現時点で予断することは困難である
全文
質問・答弁の全文を表示

お伺いしたいんですけれども、復興所得税は2047年で終わるわけなんです。

よもやこの47年から先、防衛特別所得税を2.1%にして、復興特別所得税と同じ割合でスイーッと防衛のための調整という運びにするということはないでしょうか。

しかしながら、令和9年度より後の防衛力整備の具体的な内容については、その時点での安全保障環境等を踏まえ、何が必要かを検討し、実施すべき事項を積み上げることとなると考えるところであります。

従って約20年後の防衛特別所得税のあり方について、現時点で予断をすることは困難だと考えるところであります。

デュアルユース避難施設の運用所管
▶ 動画
質問
梅村みずほ (参政党)

- 武力攻撃事態と自然災害の両方に対応するデュアルユース避難施設の運用について、内閣官房と内閣府のどちらが所管となるのか

答弁
笹野内閣審議官
  • シェルター確保は内閣官房の総合調整のもと関係府省庁が連携して取り組む
  • 避難住民への救援は内閣府と連携し、自然災害時のデュアルユースに関しては内閣府を中心に関係府省庁と連携して取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

武力攻撃事態やテロだとかの緊急事態に関しては、内閣官房の国家危機管理室、災害対応の司令塔としては、内閣府が担うということになりますので、デュアルユースの避難施設の運用に当たって、両者どちらの所管になるのかということを伺いたく思います。

武力攻撃等の緊急事態を想定しましたシェルターの確保につきましては、内閣官房の総合調整のもと、関係府省庁が連携して取り組むこととしております。

このうち、シェルターに避難した住民等に対する国民保護法上の救援につきましては、所管している内閣府と連携して取り組んでおります。

また、自然災害等の避難施設のデュアルユースに関することは、災害対策基本法を所管しております内閣府を中心とした関係府省庁と連携して取組を進めているところでございます。

大規模災害時における国の指揮命令権限
質問
梅村みずほ (参政党)

- 自治体職員の被災等で機能不全に陥った際、国民保護法のように国が自治体に代わって指揮命令の責任を負う規定を設けるべきではないか

答弁
牧野国務大臣
  • 災害対策基本法に基づき、内閣総理大臣や防災担当大臣が地方公共団体に指示できる規定がある
  • 大規模災害時には国による積極的対応がなされることとなっており、防災庁においても体制整備を図りたい
全文
質問・答弁の全文を表示

通信や電力が失われたりとか、あらゆる非常事態が想定される中で、一定規模、一定条件の下で国の初動の権限を認めて、国が自治体に代わって指揮命令の責任を負うような国民保護法同様の規定を置いた方がいい場合もあるのではないかと考えますけれども、防災庁準備の御担当でいらっしゃいます牧野大臣にお伺いをいたします。

私にということですので、防災庁設置に向けた小泉委員、さらに必要な場合には、国の災害対策本部長である内閣総理大臣、もしくは防災担当大臣が地方公共団体に対して指示することができると災害対策基本法に定められております。

こうした規定に基づきまして、委員がご指摘のような首長さんが亡くなるとか、その自治体の職員が被災を受けて働けないというような大規模災害の際には、国による積極的対応がなされることになっているものと承知しております。

これから設置を想定している防災庁においても、そのための体制をしっかり、さらに十分な整備をしていきたいと思っております。

国による市町村応援の判断基準
▶ 動画
質問
梅村みずほ (参政党)

- 災害対策基本法に基づき国が市町村を応援する際の判断基準は、法律に具体的に明記されているか

答弁
横山政策統括官
  • 根拠規定はあるが、判断基準が法律上に明確かつ具体的に記載されているわけではない
  • 災害の内容、規模、被災地の状況などを踏まえ、ケースごとに判断することが適切と考えている
全文
質問・答弁の全文を表示

あらゆる事態を想定して、最終的には災害対策本部長として、総理が指示する対応というのもセットされているということなんですけれども、それは結構細かに法律に明記されているんでしょうか。

災害対策基本法に基づきまして、国が市町村を応援するような規定に関しては根拠規定がございますけれども、その判断基準等に関して法律上何か明確に具体的に書いてあるということではございません。

今の法律の考え方といたしましては、国による市町村の応援については、災害の内容や規模、準備できている備蓄や人材、あるいは被災地の地勢や人口規模など、被災した都道府県、市町村の状況を踏まえて、具体的なケースごとに判断されることが適切だというふうな考え方になっていると認識してございます。

学校現場における実践的な防災訓練の推進
▶ 動画
質問
梅村みずほ (参政党)

- 学校の避難訓練が形式的になっている現状があるため、文科省任せにせず災害担当大臣としても実践的な対策を講じるべきではないか

答弁
赤澤亮正
  • 実践的な防災訓練の必要性は認識しており、改善の余地があると考えている
  • 文科省による指導参考資料の作成や好事例の共有を通じて、地域特性に合わせた訓練へのアップデートと発信を行いたい
全文
質問・答弁の全文を表示

違うんだろうなと思いながらも、私こういう仕事をしておりますので、こういう委員会などにも参加させていただきますので、もう少し学校現場での対応というのを危機感を持った、実際に即したものにしなくてはいけないんじゃないかなというふうに思っているんです。

なので学校の先生には心苦しいんですけれども、やっぱりこれらを全部文科省の方に投げてしまうのではなくて、災害担当の大臣としても何かしら対策を考えていく必要があると思うんですけれども、いかがでしょうか。

他方、いわゆる学校現場によって、いわゆる防災訓練の取り組みに差があるということも認識しております。

もちろんそのことにおいては改善する余地というものはあろうと思っております。

ただ、差は差なので、いわゆる文科省によって教師用の指導参考資料これを作って、全国のいろいろないわゆる事例これを紹介するなどして、好事例を共有することによって真似をする、またその地域にあった特性にあったいわゆる防災訓練、災害訓練をアレンジするということもあろうと思っています。

アップデートしながら取組事例をさまざま全国に発信していきたいと思っています。

鹿児島市木切れ人倉町の国有林開発に伴う土砂災害対策
▶ 動画
質問
仁比聡平 (日本共産党)
  • 開発による森林の保水力・保持力の回復策は何か
  • 集落への洪水被害を今後どう防ぐのか
答弁
長崎谷
  • 集材路作設時の適切な盛り土・切り土や保護樹帯の設置を行う
  • 4月から再造林を実施し、適切に森林の育成管理を行う
  • 現地の状況に応じ、雨水を分散させる土嚢設置などの要請に応える
全文
質問・答弁の全文を表示

鹿児島市木切れ人倉町の国有林、この図の囲んである部分が開発の計画ということになっており、ピンク色の部分は昨年に開発をされたわけです。

つまり面で全て伐採するということですね。

水源かん養保安林に指定をされているところなんですけれども、ここの下流にめくっていただいて資料の5枚目、ここがこの8のれというあざの様子ですけれども、もう全て森が開発をされている。

その下流のところに、次の写真のように昨年8月の豪雨によって大量の土砂が流入するという洪水被害が生まれました。

別の谷筋では次のページのように、くぬぎ苗の畑に大量の土砂が流入するというようなことが起こりまして、住民の皆さんから土砂災害が懸念されてきたわけですね。

森林の保水力や保持力をどう回復するのか、それから集落への洪水被害をこれからどう防いでいかれますか。

委員ご指摘の伐採でございますけれども、これにつきましては、木材の運搬のために使う集材路の作設に、適切に盛り土切り土を行うことや、また、渓流沿いの樹木を保護樹帯として残す。

一方、伐採跡地でございますけれども、本年4月から次世代の森林の育成に向けて再造林を行っているところでございます。

今後適切に森林の育成管理を行うこととしております。

その際にですね、現地の状況に応じまして、大雨の際に雨水を分散させるための土嚢を設置するといったことを行いまして、住民の方々の要請に可能な限り応えてまいります。

急斜面地における伐採手法の検討と住民説明
▶ 動画
質問
仁比聡平 (日本共産党)
  • 急斜面で集落が隣接する箇所では、皆伐ではなく択伐などの手法を検討すべきではないか
  • 手法を含めて住民への説明を尽くすべきではないか
答弁
長崎谷
  • 地形や地質に応じ、路網と河川を適切に組み合わせた林地保全に配慮した伐採と再造林が重要と考える
  • 急峻で崩壊の恐れがある区域では原則皆伐せず、計画する場合も面積を5ヘクタール以下に抑えている
  • 地権者への説明は実施しており、地域からの要請があれば今後も説明に努める
全文
質問・答弁の全文を表示

責任はないかのようなお話をこうされるんですけれども、実際対策の必要があるから再造林もされるし、土嚢を置いたりして雨水の分散を図ると、流路の確保をするというようなことになるわけですよね。

再造林というのは、開発されればどこでもやっているわけじゃなくて、およそ3割ぐらいしかされていないというのが現実なのだと思います。

そこでこうした皆伐だとか、今もお話ありましたけれども、この5枚目の写真にあるように皆伐したというよりも車両、車の機材によって伐採をし、これを車で運び出すという車両系の集材のためには、こうした作業路が必要になるということで、これの作り方がもろかったりとかですね、いろんなことで崩落が起こったり、土石流の発生が起こったりというのは、これは林野庁が設けられている審議会などでも議論になってきたことなんだと思うんですよね。

専門家からは、こうした皆伐が土砂災害のリスクや、土砂流出量を多くしてしまうというようなことがあるではないかという指摘がされてきました。

今日特に私が聞きたいのは、この木入れのようにですね、集落がすぐ下流に隣接しているわけですよ。

ここに民家もあれば農地もあるという、こういう箇所で、かつ谷筋、皆さんご覧になって、やっぱり急斜面だなと感じられると思うんですよね。

こういうところに関しては、事前に伐採の前にですね、ちゃんと適切な評価を行って、皆伐ではなくて、一本一本成長した木を抜いていくという、択伐などをはじめとした伐採方法そのものもやっぱり検討すべきだし、その手法も含めてですね、住民への説明を尽くしていくべきではないか。

これは木入れの残っているところではもちろんですけれども、日本中の山でこういう取組を進めるべきではないかと思うんですが、いかがですか。

伐採と土砂流出に関するこれまでの研究成果によりますと、皆伐した後、切り株が腐っていきまして、おおむね10年から20年で森林の土砂災害防止機能が最も低下すると承知しております。

こうしたことから、森林の国土保全機能を持続的に発揮させるためには、地形や地質に応じて、路網と河川を適切に組み合わせることによりまして、林地保全に配慮した伐採を行うとともに、伐採後の再造林により、確実に更新が図れること、これが重要だろうと考えております。

国有林におきましては、森林の傾斜等を考慮しまして、あらかじめ森林の管理を行っておりまして、急峻で崩壊の恐れのある区域では、基本的に皆伐を計画しないことに加えまして、皆伐を計画する場合であっても、伐採面積を5ヘクタール以下に抑えることとしております。

また、実際の施業にあたりましても、地形に沿った作業路の線形にすることや保護樹帯の設置といった配慮を行うとともに、伐採後は速やかに再造林を行うなど、土砂流出の軽減に向けた施業に取り組んでいるところでございまして、引き続き林地保全に配慮した施業を行ってまいります。

また、ご指摘の住民説明につきましては、現在でも事業執行上、直接関係のある地権者に対しましては説明を行っておりますけれども、地域からの要請がありましたら、予定する施業の内容につきまして、今後説明に努めてまいります。

保安林における大規模皆伐の規制見直し
▶ 動画
質問
仁比聡平 (日本共産党)

- 水源涵養林で20ヘクタールもの大規模開発が認められている現状は、災害リスクを高めるため見直すべきではないか

答弁
長崎谷
  • 諸外国の規制は多岐にわたるが、日本は人工林の循環利用と公益的機能の両立を図っている
  • 保安林において、水源涵養保安林は20ヘクタール以下、土砂流出防備保安林は10ヘクタール以下という伐採規制を設けている
  • 市町村森林整備計画や届出制度により、実情に応じて適切に運用されている
全文
質問・答弁の全文を表示

今おっしゃってるような取り組みがちゃんと行われてないと。

森林法に基づいて森林整備計画を市町がしっかり立てて、それに沿うような指導も業者に対してやっていくみたいな話もあるんですけれども、実際のところ市町村にそういう力量や体制があるのかということが、この山の災害の問題でも問われていると私は思うんですよ。

スイスあるいはドイツでは1ヘクタール以上、イタリアでは2ヘクタール以上では皆伐が禁止されるという取り組みがされています。

EU諸国では皆伐を縮減していくという、そういう大きな流れがあるわけですね。

一方、我が国では保安林の7割は水源涵養林。

木入れと同じですけれども水源涵養林というふうに指定をされていて、この水源涵養林では20ヘクタールもの大規模開発が認められているんですね。

今ご覧いただいているこの5枚目の資料の地域は4.42ヘクタールです。

もう一方の開発されたところは4.33ヘクタールなんですね。

これが20ヘクタール一遍に面で開発されてしまうということになったら、それは災害が起こるでしょうと。

先ほど林野庁がおっしゃった森林の機能というのは、やっぱり破壊されるでしょうと。

これ今の気候危機の下で森林の多面的機能というのが一層重要になっているんですから、私は見直すべきではないかと思うんですが、いかがですか。

諸外国における森林の開発面積については、例えばEUにおきましても、開発を原則として禁止している国もあれば、一般的な面積制限のない国もあるなど、国によって規制の在り方は多岐にわたると承知しております。

我が国では人工林資源が利用期を迎えておりまして、森林資源の循環利用を進めながら、森林の公益的機能を持続的に発揮させていくために、その両立を図るために災害の防止等目的を達成する上で、重要な森林につきましては保安林に指定しまして、例えば水源涵養保安林では20ヘクタール以下、土砂流出防備保安林では10ヘクタール以下といった一定の伐採規制を設けております。

また、保安林を含む森林全体につきましては、市町村が市町村森林整備計画におきまして、皆伐面積の上限や伐採や造林の方法の規範を定めるとともに、伐採造林届出制度によりまして、森林所有者から届出を求めて、市町村森林整備計画に従った伐採や造林の実施を確保することとしておりまして、我が国の森林の実情に応じて適切に運用されていると認識しております。

大槌町林野火災における消火体制と教訓
▶ 動画
質問
仁比聡平 (日本共産党)

- 大槌町の林野火災において、消火体制の特徴や教訓をどう受け止めているか

答弁
門前
  • 地元消防、県内応援、緊急消防援助隊による約1400人の地上部隊を早期に構築した
  • スーパーポンパー等の活用による水利確保と延焼阻止線の設定、およびヘリ18機による空中消火を連携して実施した
全文
質問・答弁の全文を表示

今日、幾人もの委員の皆さん聞かれた大槌町の山林火災、それから昨年の資料を1枚目お配りしていますけれども大船渡の林野火災などに関しても、この山をどうするのかということはとても大事な課題だと思うんですよね。

私、ちょっと地元の我が党の弔慰さんなどに伺いましたら、もう住宅に迫ってくると、キリキリなんかもう懸命に防火帯をつくるために、消防団高齢化もしてますけれども必死の取組をされました。

かつてはですね、尾根にはこの5月の頃まで雪が残っていて、北側の斜面にも雪があったそうです。

ですから尾根自体に火が広がっていくっていうことは、かつては阻止できていたわけですけど、そうならなかったもとで一体どうするのかと。

この尾根で止めるっていうことが大事だというお話もありましたが、消防庁、今回の災害で消火体制の特徴、あるいは教訓、どんなふうに今の段階で受け止めてらっしゃるでしょうか。

今般の大槌町林野火災における消防機関の消火活動につきましては、地元消防本部、消防団、岩手県全12消防本部の県内応援に加え、消防庁長官の出動指示による11都道県からの緊急消防援助隊約1200人、合わせて地上部隊約1400人の体制を早期に構築し、大量、長距離の送水が可能なスーパーポンパーや大型水槽付き放水車等を用いて水利を確保し、山林と市街地の間に延焼阻止線を設定して陸上からの消火活動を行ったほか、最大で消防防災ヘリ9機、自衛隊ヘリ9機、合わせて18機が連携した山間部への空中消火を行いました。

こうした消火活動の結果、今月2日で鎮圧に至ったところであり、現在は鎮火に向けて熱源確認及び警戒活動等を実施しているところでございます。

林野火災に強い地域づくりにおける市町村への支援
▶ 動画
質問
仁比聡平 (日本共産党)

- 市町村に体制が不足している中で、林野火災に強い地域づくりをどう進めるのか。国や都道府県の役割は何か

答弁
長崎谷
  • 農林水産省として、国有林の現地検討会、施工技術の普及、指導助言などの取組を行っている
  • 都道府県による指導普及と併せ、市町村をサポートし、延焼しにくい多様な森への誘導を推進する
全文
質問・答弁の全文を表示

こうした山林火災が頻発しているということの中で、今申し上げているような林業や、それから森林の環境的な機能、それから火災や水害なども本当に考えた強い地域づくり、山づくりをしていくということを考えると、やっぱりそれぞれ地形も違うし、関係も違いますよね、産業の在り方も。

その下で市町村の役割というのがとても大事になると思うんですけど、体制はなかなかないというもとで、これどうするんですかと。

これ国、そして都道府県の責任というか役割というか、とても大きいと思うんですが、ちょっと時間が来てしまったので、その点だけ林野庁にお尋ねしておきたいと思います。

林野火災に強い地域づくり、林野火災に強い森づくりを進めていく上でですね、市町村が人材を不足しているという実態にありますので、農林水産省では、国有林の現地検討会ですとか、施工技術の普及、あるいは技術指針をつくったそれものの普及、あるいは説明会の開催とした市町村への指導助言といった取組をしております。

さらに都道府県による指導普及も併せまして、市町村をサポートしながらですね、林野火災で延焼しにくい多様な森への誘導を行いまして、林野火災に強い地域づくりを推進してまいりたいと考えております。

休薬危険薬剤のリスト活用における内閣府の連携
▶ 動画
質問
天畠大輔 (れいわ新選組)

- 休薬危険薬剤のリスト化は厚労省所管だが、情報の周知や避難訓練への活用について内閣府として連携協力する考えがあるか

答弁
赤間内閣府特命担当大臣
  • 災害時に必要な薬剤を被災者が使用できるよう対応を検討することは重要と認識している
  • 厚労省の実態把握等の検討状況を踏まえ、内閣府としても連携して対応を進めたい
全文
質問・答弁の全文を表示

県中について考えていかなければいけなくなるときに向けて、休薬危険薬剤の必要な患者がどこにいて、どれくらい必要か調査をして備える必要が非常にあるとご意見をいただきました。

休薬危険薬剤のリスト化については厚生労働省が所管ですが、その情報の周知や避難訓練等への活用など、内閣府としても連携協力していくお考えはありますか。

内閣府特命担当大臣、いかがでしょうか。

休薬が危険な薬剤、これを含めて災害時に必要な薬剤を被災者が使用できるようにするため、何が求められているのか、対応を検討していくこと、このことはまず重要だというふうに認識をしております。

その上で、医薬品等の備えに関わる対応については、厚生労働省、先ほど質疑の中にもありましたけれども、まずは実態把握について検討されるというふうに承知をしております。

その検討状況、これを踏まえて、内閣府としても厚生労働省と連携をして、対応を進めてまいりたいというふうに考えております。

休薬危険薬剤患者への災害対策とアプリ活用
質問
天畠大輔 (れいわ新選組)
  • 休薬により命の危険がある患者への災害対策の進捗状況はどうか
  • 特にスマホアプリ(ダイヤマット等)を活用した仕組みについてどのような連携が行われているか
答弁
栗原厚生労働大臣政務官
  • 都道府県が地域の実情に応じ医薬品を事前備蓄しており、厚労省は計画の再点検を依頼している
  • インスリン製剤については患者数の概算データを都道府県に周知し、備蓄量算定を可能にしている
  • アプリについては、平時の登録周知を行うとともに、日本糖尿病協会から活用状況を伺い、有効性を含め検討したい
全文
質問・答弁の全文を表示

本日は、災害時の薬品に関する調整役である災害薬事コーディネーターを活用して、休薬危険薬剤を患者のもとに提供する具体的な仕組みについて伺います。

そこで厚労省にお伺いします。

休薬をやめると命の危険がある方たちの災害対策の進捗状況を教えてください。

特にスマホアプリを活用した仕組みについては、どのような連携が行われているでしょうか。

災害時において使用を中断すると生命に危険が及ぶ薬剤を必要とする、そういった患者さんに対しましては、薬剤を提供すること、これは極めて重要だと考えております。

災害発生時の医薬品供給につきましては、災害対策の中心を担う都道府県が、地域の実情に応じた方法により、必要となる医薬品等を事前に備蓄することとしております。

厚生労働省としても、各都道府県に対し医薬品等の供給管理等のための計画や医薬品の備蓄状況等の再点検を依頼しているところです。

インスリン製剤につきましては都道府県の備蓄の参考となりますよう、インスリン製剤を使用している患者数が概算できるデータを都道府県に周知しております。

これにより都道府県が備蓄量の算定をすることが可能となっています。

お尋ねのアプリを活用した災害時におけるインスリン製剤の不足の有無を確認する仕組みにつきましては、まずは災害が起きる前に当該携帯アプリの登録を進めていただくこと、そして平時より災害に備えていただくことが重要と考えております。

その普及のため、令和6年7月に開催されましたシンポジウムや、内閣府が発行した防災のための手引き、防災といいますが、これにおいてアプリの登録等について周知をいたしているところであります。

引き続きダイヤマットを運営する日本糖尿病協会から当該仕組みの活用状況を伺いつつ、その有効性も含めて、運用状況を注視していくことが必要と考えておりまして、使用を中断すると、生命に危険が及ぶ薬剤を必要とする患者への災害対策として、どのように活用できるのか、検討をしてまいりたいと考えております。

地域における医薬品在庫共有システム(VPCS)の活用周知
▶ 動画
質問
天畠大輔 (れいわ新選組)

- 災害対策の実効性を高めるため、福岡県の事例のような地域における医薬品備蓄共有システム(VPCS)の災害時活用について、国として事例研究や周知を検討すべきではないか

答弁
栗原厚生労働大臣政務官
  • 薬局間での在庫情報共有の取組は承知しており、災害時の活用も有用な手段であると考えている
  • 各地域で有用と判断された事例を収集し、他地域の参考となるよう周知に努めたい
全文
質問・答弁の全文を表示

さて、アプリを開発したJDICによりますと、現時点では登録患者の半径10km以内の薬局情報を表示するものになっておりまして、被災地の薬局開局状況や在庫状況を提供するものではないと聞いています。

そこでさらに必要なのが、地域の在庫情報を把握する仕組みです。

これを受けて福岡県薬剤師会では、医薬品備蓄共有システム、VPCSを用いて、地域全体で医薬品取扱情報の見える化を進めています。

VPCSとは、インターネット上で地域の薬局同士が、医薬品の備蓄状況を共有するシステムで、発注納品情報を活用して、地域全体の状況を把握することができます。

そこで栗原政務官にお伺いします。

服薬をやめると、命の危険がある方たちの災害対策をより実効性のあるものにするためには、国として地域におけるVPCSの災害時活用について、事例の研究や周知を検討すべきではないでしょうか。

地域薬剤師会における取組の一つとして、薬局間での在庫情報の共有を実施している地域があるということはよく承知しております。

災害時にはこうした仕組みを活用いただくことも有用な手段であろうと考えています。

このように地域の実情に応じて対応されているところ、厚生労働省としては、各地域において有用と判断された事例について、引き続き収集するとともに、他の地域の参考となるよう、これらの周知も努めていきたいと考えています。

医薬品在庫把握体制整備への財政支援
▶ 動画
質問
天畠大輔 (れいわ新選組)

- 在庫把握などの体制整備にはコストがかかるため、希望する自治体への財政支援など踏み込んだ支援を検討できないか

答弁
佐藤審議官
  • 薬局機能高度化推進事業の中で、これまでも各都道府県に対して支援を行ってきた
  • 指摘を踏まえ、引き続きこうした事業を強化して進めていきたい
全文
質問・答弁の全文を表示

天畠大輔:コストがかかることなので国がもっと支援すべきです。

希望する自治体への財政支援など、踏み込んだ支援を検討していただけませんか。

厚生労働省大臣官房佐藤審議官:天畠委員、ご指摘いただきました、こういった在庫の把握ですとか、災害時を含めた安定供給の体制整備ということにつきましては、これまでも薬局機能高度化推進事業の中で、各都道府県に対して支援を行ってきたところでございます。

引き続き、委員のご指摘も踏まえまして、こういった事業、我々の方も強化をして進めてまいりたいと考えております。

災害薬事コーディネーターの役割明確化と協定への位置づけ
▶ 動画
質問
天畠大輔 (れいわ新選組)

- 都道府県薬剤師会や卸組合との災害時協定に、災害薬事コーディネーターの役割を明確に位置づけるよう自治体へ事例提供などの働きかけを行うべきではないか

答弁
栗原厚生労働大臣政務官

- 災害時の保健医療福祉調整本部において、災害薬事コーディネーターがどのような役割を担うかを明確化することは重要であると考えている

全文
質問・答弁の全文を表示

さて、福岡県では、薬剤師会との災害時協定に災害薬事コーディネーターの役割を明記したことで、避難訓練に参画できるようになったと聞いています。

さらに、各卸から供給可能な医薬品の情報や流通状況に関する情報提供をコーディネーターが受けやすくなる効果も期待されます。

そこで都道府県薬剤師会、医薬品卸組合との災害時協定に災害薬事コーディネーターの役割を明確に位置づけることへの働きかけが必要だと考えます。

少なくとも各自治体へ事例の情報提供はできるのではないかと考えますが、栗原政務官いかがでしょうか。

議員ご指摘のように、災害時の保健医療福祉調整本部が担う機能としまして、災害薬事コーディネーターがどのような役割を担っていくのか、これを明確化することは重要であると考えております。

休薬危険薬剤患者を想定した避難訓練の実施
▶ 動画
質問
天畠大輔 (れいわ新選組)

- 個別避難計画に基づき、地域の災害薬事コーディネーター等と連携して、休薬危険薬剤を使用する方々の避難訓練を実施することが重要と考えるが、大臣の見解はどうか

答弁
赤間内閣府特命担当大臣
  • 個別避難計画を策定するだけでなく、災害薬事コーディネーター等の参画も同様に重要であると認識している
  • 関係省庁と連携し、要支援者の避難行動が速やかに実施されるよう取組を強化したい
全文
質問・答弁の全文を表示

天畠大輔。

さて、服薬をやめると命の危険がある方たちの災害対策が重要と政府も認識していらっしゃると思いますが、平時からそうした方々の状況に応じた避難訓練も必要です。

そこで、内閣府にお伺いします。

給薬危険薬剤を使用する方々の個別避難計画などをもとに、地域の災害薬事コーディネーター等と連携をして、地域で避難訓練の実施を行うことが重要だと考えておりますが、大臣の御見解はいかがでしょうか。

今お尋ねの災害時における避難行動要支援者、これに対する個別避難計画、これを策定するだけではならないというふうに思っております。

大臣が今、ご指摘の災害薬事コーディネーター、そういった方々のいわゆる参画、参加、これについても同様であると認識しております。

いずれにせよ、関係省庁と連携しながら、災害時における要支援、この方々の避難行動が速やかに実施に移されるよう、取組を強化してまいりたいと思っております。

発言全文

下野六太 (災害対策及び東日本大震災復興特別委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 下野六太

ただいまから災害対策及び東日本大震災復興特別委員会を開会いたします。

委員の異動について御報告いたします。

昨日、橋本誠子君が委員を辞任され、その補欠として小林和弘君が選任されました。

政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。

災害及び東日本大震災復興の総合的対策樹立に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官兼内閣府広域避難計画推進室長、神原範文君ほか16名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。

御異議ないと認め、採択を決定いたします。

災害及び東日本大震災復興の総合的対策樹立に関する調査を議題とし、災害に係る基本施策に関する件及び東日本大震災復興の基本施策に関する件について質疑を行います。

質疑のある方は順次御発言願います。

宮本和宏 (自由民主党・無所属の会) 15発言 ▶ 動画
委員長 下野六太

宮本和宏君。

質疑者 宮本和宏

自由民主党の宮本和宏です。

今般の災害の状況を踏まえまして、数点質問をさせていただきます。

まず、災害の要望から災害の応急、復興、復旧までを一貫して行います。

防災庁の設置と、そして今後の取組について期待をしているところであります。

それでは質問に移らせていただきます。

1点目は山林火災対策強化であります。

東日本大震災の被災地であります陸前高田においては昨年、そして大船渡市では今年4月に大規模火災がありました。

大変皆さんも共に胸を痛めたところでありまして、被災をされました被災地の皆様に心からお見舞いを申し上げるところであります。

このような中で大規模山林火災に対する対策の強化が不可欠であると考えております。

消防庁において大船渡市林野火災を踏まえた消防防災対策のあり方に関する研究検討会が昨年設置をされ、アメリカの取組を参考に検討が進められたと聞いているところであります。

山林火災発生時の消火剤の有効活用、またAI活用等の新技術の早期導入が本当に必要であると考えておりますが、いかがお考えか、政府参考人にお伺いさせていただきます。

消防庁鳥井審議官。

政府参考人 鳥井

お答えいたします。

昨年8月にご指摘のとおり、大船渡市林野火災に踏まえた消防防災対策のあり方に関する検討会の報告書が取りまとめられまして、そこで消火薬剤の活用を検討すべきことなどが提言されております。

これを踏まえまして、消防庁では、昨年12月に当面の対応として残火処理等における消火薬剤の活用について消防機関に通知をいたしました。

先月発生いたしました岩手県大船渡市の林野火災においても、この通知に沿って消火薬剤が使用されたところでございます。

今後さらに報告書を踏まえ、消火薬剤の環境等への影響に関する評価方法について関係省庁と連携して検討を進めるとともに、消火薬剤を活用した直接消火と、事前散布による間接消火の組み合わせなど、具体的な活用方法を検討するなど、消火薬剤の有効活用に向けた取り組みを進めてまいります。

また、林野薬剤に対応した新技術でございますが、これにつきましては、現場での実用が可能なものから順次、消防本部での導入を図っていくことが重要と考えております。

そのため、令和7年度より。

宮本和宏。

質疑者 宮本和宏

ありがとうございます。

ただいまお話しいただきました消火薬剤の活用ですが、環境評価を行った上で、今後、直接的にまた事前散布を行っていくということがありますが、やはり今回の火災を見ていますと、事前散布でこれから燃え広がりそうなところに事前に散布することによって、これ以上燃え広がらない、こういった取組が本当に早期に求められると思っておりますが、改めてちょっと決意を含めてお話しいただければと思います。

鳥井審議官。

政府参考人 鳥井

今ご指摘のありました事前散布による間接消火、これにつきましては繰り返しになりますが、直接消火との適切な組み合わせと具体的な活用方法について、今後早急に検討を進めてまいります。

質疑者 宮本和宏

宮本和宏。

委員長。

はい、ありがとうございます。

では、答弁のとおり、ぜひ前向きにお願い申し上げたいと思います。

次の質問に移らせていただきます。

水害の要望についてであります。

温暖化に伴いまして、御存じのとおり、水害が激甚化をしております。

私の地元、滋賀県では、滋賀や大阪など、四府県知事の建設反対合意を受けて、2009年に国直轄の大東川ダムの整備が凍結をされたところであります。

こういった歴史があります。

しかしながら、昨年9月の台風18号での洪水等による浸水被害を踏まえまして、この凍結が解除され、現在、国直轄で大東川ダムの整備が今進められているところであります。

気候変動も踏まえまして、防災・減災・国土強靭化の視点から、必要なダムの整備や河川改修について鋭意進めるとともに、ダムの全放流など既存施設を最大限活用して流域治水を進めるべきと考えますが、いかがでしょうか。

政府参考人にお伺いいたします。

国土交通省林水管理国土保全局長。

政府参考人 林水管理国土保全局長

お答えいたします。

近年、気候変動により水害が激甚化、頻発化しており、毎年のように全国で甚大な被害が発生してございます。

委員御指摘のとおり、平成25年、2013年9月の台風第18号で、淀川水系の宇治川流域、桂川流域において、当時、河川整備計画の目標としていた昭和28年の台風第13号を上回る観測史上最大の出水となりました。

滋賀県を流れる宇治川流域の支線、大東川では、沿線で60戸が浸水したのをはじめ、京都府を流れる桂川沿線などで、淀川流域の浸水戸数が約5200戸に上る甚大な被害となりました。

このような災害に対する再災害防止対策に加えて、将来の温暖化による外力の増加を見込んだ事前防災対策を進めることが重要と考えてございます。

現在は令和3年8月に変更した河川整備計画に基づきまして、河道の掘削など河川整備を計画的に推進するとともに、令和15年度の完成に向けて大東川ダムの建設を進めるなど、事前防災対策を推進しているところでございます。

の取組、これを全国で展開して、国民の生命財産、暮らしを守り、強い経済を下支えする災害の防止や事前防災対策の推進に全力で取り組んでまいりたいと思ってございます。

委員長 下野六太

下野六太委員長宮本和宏君。

質疑者 宮本和宏

宮本和宏はい、御答弁ありがとうございます。

先ほど御答弁いただきましたように、気候変動もありまして、本当に雨の降り方が変わってきている中で、やはり今後、河川整備計画の見直しも必要となってくると思いますが、この大和ダムの整備が遅れたこと、大半の地元では残念に思っているところでありますが、今、鋭意、令和15年度に向けて進めていただきます。

ぜひ前向きに進めていただきたいですし、あとおっしゃっていただきました、既存ダム、利水ダムも含めて最大限活用する、この視点大事だと思いますので、国に挙げて引き続きよろしくお願い申し上げたい。

24年1月の大地震と、2024年7月の大規模な土石流の複合災害があったところであります。

これを教訓に、震度の大きな地震の際には、土砂や倒木等が河川に流れ出る事象への対策を徹底して、このような複合災害からの被害を未然に防止する必要があると考えます。

この点につきまして、政府参考人から見解をお伺いいたします。

林水管理国土保全局長。

林水管理国土保全局長

政府参考人 林水管理国土保全局長

お答えいたします。

令和6年1月に発生した能登半島地震では地滑りや崩壊土砂により河道内にも多くの土砂や倒木が堆積いたしました。

このため国土交通省では地震発生直後よりテックフォースの派遣や権限代行により河道内に堆積した土砂や倒木の撤去など応急対策を実施しましたが、令和6年9月に発生した記録的豪雨によって山地部から土砂や流木が大量に河川に流出し、甚大な被害を発生しました。

このような教訓を踏まえまして、国土交通省としては、複合災害に備え、先発の自然災害発生後の応急対策や備えを強化するため、能登半島での地震大雨を踏まえた水害土砂災害対策検討会を設置して検討を行いました。

この検討会では、リモートセンシング技術も活用した河道閉塞の発生など、先発の自然災害によって増大したリスクの速やかな把握、そして安全度評価手法の確立、また避難のための土砂流木の影響を見込んだハザードマップの導入などについて早期に実現を図るべきとする提言を取りまとめました。

国土交通省としましては、引き続き大規模な地震発生後の河道内の土砂や倒木の撤去、そして必要に応じて不安定な土砂や流木に対する仮設のブロック擁壁やワイヤーネットの設置などの応急対策に取り組むとともに、この提言を踏まえまして、衛星の活用などにより把握した土砂や流木の堆積状況を考慮したより効率的・効果的な応急対策の実施、またハザードマップの導入により、必要な浸水想定区域図の作成の手引きの改定など、複合災害被害を未然に防止する対策の強化を図ってまいります。

委員長 下野六太

下野六太委員長宮本和宏君。

質疑者 宮本和宏

宮本和宏はい、ありがとうございます。

今おっしゃってきました大規模な地震等の際には土砂崩れ、また倒木等もあるわけでありまして、それをリモートセンシング、離れた形でも把握するので、しっかり把握をした上で対策を打つことが大事だと思っています。

国交省は中心はもちろんでありますが、林野庁とも関係すると思いますので、環境省と連携して、またぜひ防災庁、設置の場合に防災庁も関わる中で取り組みをお願い申し上げたいと思います。

それでは次の質問に移らせていただきます。

避難対策についてお伺いいたします。

大規模災害を想定して避難行動要支援者の個別避難計画の策定は当然重要でありまして不可欠であります。

政府として現在進捗、また今後の重視策はいかがお考えか、赤澤大臣にお伺いさせていただきます。

赤澤内閣府特命担当大臣。

赤澤亮正

答弁者 赤澤亮正

お答えいたします。

委員御指摘のとおり、個別避難計画、これは自ら避難することが困難である、いわゆる避難行動要支援者、この方々にとって非常に重要、その実効性、これを高めていかなければならないというふうに思っております。

作成状況でございますけれども、令和7年の4月1日時点にあって、全国における作成率14%にとどまっております。

とはいえ同日までの1年間で新たに約18万4千人分の個別避難計画が作成されておりますので、着実に作成数これは増加しておるものというふうに理解しております。

これまで内閣府においてでございますけれども、福祉専門職の参画、これを得た取組などをモデル事業といたしまして、好事例の横展開、これを図るなどを通じて、自治体の支援、これに努めております。

あわせて、令和8年度においては、計画の作成が進まない自治体が、計画作成の専門人材、そうした方々などを活用できるよう、新たな支援を行うことも予定をしておるところでございます。

あわせて、個別避難計画の作成経費、これについては、地方交付税措置を講じておりますので、市町村の判断によって、計画作成に関わる福祉専門職への協力報酬であるとか、社会福祉協議会などの組織への委託等に活用いただきたい、そうした旨を引き続き、しっかり周知していくことによって、個別避難計画の策定率、さらに着実に増加させていきたい、そういうふうに思っております。

委員長 下野六太

宮本和宏君。

質疑者 宮本和宏

ありがとうございます。

ご答弁いただきました。

本当に避難時に大事な個別避難計画でありますので、政府を挙げて取り組みますように、ぜひ赤澤大臣のリーダーシップをお願い申し上げたいと思います。

以上で質問を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

小沢雅仁 (立憲民主・無所属) 17発言 ▶ 動画
委員長 下野六太

小沢雅仁君。

質疑者 小沢雅仁

立憲民主・無所属の小沢雅仁でございます。

まずですね、林野火災について質問を先にさせていただきたいというふうに思います。

岩手県大津町で発生しました大規模林野火災において、消火活動に当たっていただきました地元消防関係者、緊急消防援助隊、自衛隊の皆さんをはじめ関係各位に心から御礼を申し上げたいと思います。

また、家屋への延焼を防ぐために懸命な消火活動を展開されたことにも、その御尽力に敬意を表したいと思います。

そのような中、4月20日にですね、地震が発生をして、北海道三陸沖高発地震注意情報が発表されている中での、今回、林野火災の発災でございました。

避難所の確保にご苦労されたと推察をいたします。

5月2日13時に鎮圧宣言が出され、平野光三町長を先頭に鎮圧に向けてご尽力いただきました大津町役場の皆さんにも感謝と御礼を申し上げたいと思います。

水産業にも影響がなかったとお聞きをしているところで安堵しておりますけれど、いずれにしてもまだこれから大規模火災でありましたので、復興に向けて政府の一丸となって支援をいただけるようにお願いをさせていただきたいと思います。

そこでまず最初の質問でありますけれど、今回4月20日に地震が発生をして津波警報が発表されましたが、その日のうちに津波警報が解除されました。

その後、高発地震注意情報が発表されまして、1週間程度注意を呼びかけるということが出されていたわけであります。

その中、4月22日に大津町で林野火災が発生をして、この林野火災発生による避難指示が出されました。

しかし津波で被害を受けた大津町は高台に避難所を設けておりましたけれど、火災が迫っている中で大規模の避難所を使うことができなかったと。

ということで新聞報道にもありますとおり、沿岸地域の避難所も活用せざるを得なかったし、それでは対応できなかったということで釜石を含め近隣の自治体にもお願いをして住民の皆さんに避難をしていただいたということが報じられております。

ということはですね、政府が令和7年7月に中央防災会議決定で出されました防災基本計画ですね。

ここにはですね、水害と土砂災害、複数河川の氾濫、高潮と河川洪水と同時発生と複合的な災害が発生することを考慮するよう努めるものと定められておりますけれど。

ここのところ林野火災が非常に頻発をしております。

私の地元山梨県においても昨年も今年も大規模な林野火災が発災をしました。

そういった意味では今回この注意情報、大地震が発災して、また津波が来るかもしれないというような複合災害がもし、赤澤内閣府特命担当大臣。

答弁者 赤澤courant

お答えいたします。

林野火災が発生している中にあって津波のような複合災害が発生する場合など、あらゆる事態、これを想定して避難を考えておくこと、これは委員ご指摘のとおり大変重要だというふうに思っております。

また今、委員の方からご指摘ありましたように、様々な事態を想定する中にあって、大津町にあっては、近隣の市町と連携をしながら、釜石市とというお話がありましたけれども、そういったことに備えたというふうに理解をしております。

政府の防災基本計画において、国、地方公共団体等の防災関係機関、これは複合災害の発生の可能性を認識して、防災計画などを見直し、備えを充実することであるとか、地域特性に応じて発生可能性が高い複合災害を想定をし、実動訓練の実施、これに努めることであるとか、市町村は警戒避難体制の計画に当たっては、複合的な災害、これが発生することを考慮するように努めることなどというふうにはしております。

ただ、さまざまなパターン、また地域特性、これを踏まえながら、委員おっしゃる検証、これは必要なものだというふうに思っております。

それらも踏まえて、引き続き、関係省庁と連携しながら、複合災害に対する備え、これをどのようなものとして有効にしていくか、これは常に考えながら、平時から避難場所の確保を働きかけるなど、取組、これを進めていきたいというふうに思っております。

質疑者 小沢雅仁

大臣ありがとうございます。

ぜひともいろいろな災害が頻発をしていて、特に今回、林野火災というのは本当に頻発されているのは皆さんご承知のとおりだと思いますし、とりわけ急峻な山の中で林野火災が起こると、本当に消火活動にものすごい時間を要することになりながら、違う災害が同時に多発発生をするということもやはり想定をして、防災基本計画というのはもう一度よくよく見直していただきたいというふうに思いますので、そのこと要請を申し上げたいと思います。

そして今回の大津町の林野火災ですが、昨年、同じ岩手県大船渡市でも大規模な林野火災がありました。

消防庁にも今日来ていただいておりますけれど、この大船渡の林野火災を受けて、乾燥時に発令する林野火災警報及び林野火災注意報が新たに創設。

この同警報等は発令中の屋外における裸火で火の粉が飛散する行為を制限するもので、林野火災予防の実効性を高めようとするものであります。

そういった意味では、この警報または注意報を実効性を持たせるためには、地域住民の皆さんの理解が不可欠であるというふうに思っております。

ということでございまして、国民の皆さんもなかなかまだ理解浸透が進んでいないというふうに思いますけれど、これらの周知徹底をどのように今行っているのかをお伺いをしたいと思います。

それが1点。

もう1点は、今回、大土町の火災では、家屋への延焼を防ぐために懸命な消火活動が行われたわけでありますけれど、大船渡の火災、林野火災から得た教訓を受けて、この消火活動の方法、消防、いわば消防の装備品、こういったものを今回活用したとかですね。

大船渡の火災の教訓を受けて、今回大土町の消火活動でどのような取り組みが現地でされていたのかについてお伺いをしたいと思います。

政府参考人 消防庁国民保護防災部長

消防庁国民保護防災部長、お答えいたします。

林野火災警報・注意報の発令状況につきましては、令和8年1月1日から3月31日の間に、1回以上、林野火災警報を発令したのは36都道府県の496市町村。

林野火災注意報を発令したのは44道府県の1017市町村となっております。

ただ、こうした警報・注意報を、委員ご指摘のとおり、住民に知っていただくという取り組みは大変重要だと考えておりまして、消防庁といたしましては、住民への周知のための広報チラシの作成でありますとか、SNS動画、広告など、インターネット媒体を中心とした政府広報の活用など、自治体とも連携をしながら、積極的な広報周知に努めているところでございます。

また、大船渡市林野火災を踏まえまして、大規模林野火災への消防防災体制の強化といたしまして、令和7年度補正予算で、海や河川などの水源から遠隔地に大量送水が可能となる海水利用型消防水利システム、いわゆるスーパーポンパーでありますとか、水利の限られる山間部の火災現場において水利の確保及び効率的な放水を可能とする大型水槽付き放水車など、緊急消防援助隊の車両式機材等を配備するために必要な予算を計上したところでございます。

今回の岩手県大土町における林野火災におきましても、今申し上げましたスーパーポンパーや大型水槽付き放水車等の特殊車両を中心に編成した緊急消防援助隊の部隊を派遣して水利確保を行いますとともに、地元消防本部、消防団と連携して、市町村への延焼防止を主眼に置いた防御線を構築し、消火活動を行ったところでございます。

引き続き、今回の大土町における林野火災も含め、今年の林野火災の状況も踏まえながら、必要な対応を検討してまいりたいと考えております。

委員長 下野六太

下野六太委員長小沢雅仁君。

質疑者 小沢雅仁

小沢雅仁はい。

スーパーポンパーが活用されたというご報告もありました。

林野火災、起きないことが一番いいことでありますけれど、ぜひ消防機材、しっかりと林野火災に対応した消防機材の配備も、ぜひ積極的に進めていただくことをお願いをしたいなというふうに思いますし。

私は先ほど地元の山梨県の方でも、去年も今年火事があったという話をさせていただきましたが、今朝の地元紙でも、山梨県の上野原市と大月市をまたがる大城山というところで今年大規模な火災がありましたが、地元の上野原消防本部が検証を実際に行う、総合演習を12月20日に行うということが今朝の地元紙に掲載をされておりまして。

もう一度ですね、その大城山の火災が発生したときからの、署員の参集、応援要請、発生場所とされる現地での初動対応、これも指令室、市の消防本部、現地、前線指揮本部など、火災発生当日に同様の人、同じような人を配置をして、実際にどのような消火活動が効果的なのか、検証実験というか、演習を行うということが報じられております。

大変私は重要な取り組みだというふうに思っております。

上野原消防本部は山梨県内にある10の消防本部の中でも一番規模が小さいんですね。

60人しか職員がいない一番小さい消防本部であります。

そこが近隣の県の消防本部とも連携をしながら検証するということが今日報じられておりました。

この消防庁の方と連携するかどうかは分かりませんけれど、ぜひこういった現地での検証結果を踏まえてですね、横展開などしていただけたらありがたいと思いますので、そのことも強くお願いをさせていただきたいと思います。

それでは次にですね、今日は、私、山梨なもんですから、富士山を抱えております。

富士山の噴火ということで、今日は少し皆さんと情報共有をしたいなということで資料も用意をさせていただいたところであります。

我が国には111の火山がございます。

皆さんも富士山の噴火とちょっとピンとこない。

委員長 下野六太

下野六太委員長小沢雅仁君。

質疑者 小沢雅仁

小沢雅仁今、南海トラフ地震やこの地震に伴う津波対策ということがしっかりと積極的に行われたり対策が講じられるとしているんですが、300年前、この南海トラフ沿いの宝永地震という大地震が発生をして、その49日後に宝永大噴火が起きているんですね。

ですからもし南海トラフ地震がその富士山の近隣で発生をした場合、噴火を誘発する可能性があるということです。

当然にして、火山性地震というものも起きながら噴火をするという可能性があるということでありますので、これはもう本当に他人事ではなくて、もし南海トラフ地震が富士山の噴火が発生をした場合、富士山の噴火がやってくる可能性があるということでは、やっぱりしっかりと備えていかなければならないと私は強く思っているところであります。

それで今日は資料を用意させていただきましたが、これは今年の3月25日に首都圏における広域降灰対策具体化協議会というものが開催をされまして、富士山のその噴火を念頭にどういう対策を行っていくかという、その協議会のスタートラインが始まったということであります。

そのことについて若干質問をしながら質疑を進めてまいりたいというふうに思いますが、まずこの首都圏における広域降灰具体化協議会の趣旨や協議内容等についてご説明をいただきたいと思います。

内閣府、神原広域避難計画推進室長。

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

火山の噴火形態は多様でありまして、溶岩流や火砕流などは火山周辺に影響を及ぼす一方で、広範囲は火山周辺にとどまらず、広範囲に影響が及ぶことが想定をされております。

このため、内閣府では令和6年7月から、有識者による首都圏における広域広範対策検討会を開催いたしまして、広域広範対策に係る考え方や留意点を令和7年3月にガイドラインとして取りまとめたところであります。

このガイドラインにおける基本的な考え方を踏まえまして、令和8年3月に関係省庁や地方公共団体、ライフライン、インフラ関係機関等からなる首都圏における広域広範対策具体化協議会を立ち上げをいたしました。

この協議会の中で、広域にまたがる広範対策の具体化と推進、また、東京都をモデルとした地域の実情に応じた具体的な広範対策について、現在議論を進めているところであります。

協議会での協議内容は、将来的にガイドラインをはじめとした各種計画の改定などにつなげていくほか、ほかの地域での広範対策の検討にも資するものであるというふうに考えております。

質疑者 小沢雅仁

小沢雅仁300年前のことは私も実際見たわけではないので分かりませんけれど、ただやっぱり記録がいろいろ残っているんですね。

あの時の宝永大噴火では宝永火口というのが富士山の南側かなにあるんですけれど、そこから出た火山灰がですね、この江戸の町にも降り注いだと。

本当にもう富士山の近いところでは3メートルの火山灰が積もって村が消失してしまったと。

ですから今はその火山灰の上に今町が作られているということであります。

私も火山灰の経験はないんですが、鹿児島市を訪れた時に、やはり側溝のところに火山灰がやっぱり少し残ったりしているんですね。

触ってみると本当にパウダーみたいなサラサラなんですけれど、でもこれ、いなれば顕微鏡で見てみるとガラスが相当入っているんですね。

ですからひとたび流れてくる可能性があるという対策を一生懸命今講じていますけれど、溶岩流なのか、それとも300年前と同じ大噴火で東京を中心に今神奈川、静岡、神奈川、東京を中心に火山灰が降ってくる可能性もゼロじゃありませんし、大臣の地元相模原も間違いなく風向きによっては、降灰が予想されるわけであります。

そういった意味も込めてですね、しっかりと、最悪の事態をやっぱり想定して、シナリオを想定して、準備を進めていくということは、極めて重要だというふうに思います。

そこで、この東京都というか首都圏ですね、首都圏における、広域降灰対策ガイドラインの趣旨と、この広域降灰対策の基本方針などについて、お伺いをしたいと思います。

神原広域避難計画推進室長。

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

ガイドラインの中では、広域降灰対策の基本方針、それから国、関係機関、地方公共団体などが連携して具体的な対策を検討する際の考え方や留意点について取りまとめをしております。

広域降灰対策の基本方針としましては、住民はできる限り自宅などで生活を継続することを基本としつつ、降灰量に応じた被害の要素を4つのステージに区分をしてございます。

例えば、降灰量が30センチメートル以上の場合には原則避難をするなど、それぞれのステージに対応した住民などの基本的な行動をお示しをしているところでございます。

質疑者 小沢雅仁

小沢雅仁君。

皆さんに資料をお配りしておりますが、後ろの方の3ページをちょっと見ていただきたいと思いますけれど、その前にですね、後ろの方の3ページじゃなくて、後ろの方のですね、1ページをご覧ください。

降灰量に応じた、降灰、広域降灰対策ガイドラインがこれに出てますけれど、本当にあの、どこで噴火してどちらに火山灰が流れていくかは夏でも冬でも全く状況が風向きで異なるというふうに思いますけれど、この各分野における降灰の影響被害ですね。

例えば鉄道は微量の降灰で運行が停止をしてしまうで、道路は降灰時3センチ以上の、あ、降灰ですね、雨が降ってしまうと固まってしまうので、もう3センチ積もると、もう二輪は通行不能になってしまう。

当然にして羽田空港を抱えてますので、火山灰が来てしまったら、飛行機は全く動くことができませんし、例えばその物流ですね、物流が止まってしまったら、私たちの生活にも大きな影響が出ますし、また小沢雅仁議員。

屋内避難というのが原則と言いつつも、この後ろの、次の次の3ページを見ていただきたいんですけれど、実際にこのステージ4、降灰量が30センチ以上になれば木造家屋は倒壊をしてしまう可能性が極めて高いと。

そして30センチ未満であったこのステージ3ですね。

どう考えてもこのステージ3でも自宅に居続けるということは、私はこれものすごい危険なことだと思います。

まず家から出ることができませんし、雪と違って溶けるわけじゃありませんから、火山灰を片付けない限りは外出することもできないんですね。

ですから、これはもう私はステージ4とステージ3は原則避難にするべきだというふうに思います。

火山灰はやっぱり雨が降って固まればコンクリートのようになります。

とてもじゃないけれど自力で外に出て移動するなんていうのは困難な状況になるのは間違いないと。

この委員会でできる限り質問を取り上げてまいりたいというふうに思います。

そこでお申し上げたとおり、火山灰が降ってくると、この普通の姿で外出することはできません。

間違いなく防塵マスクや防塵ゴーグルをつけていなければ、呼吸をすることも目を開けていることもできません。

そういった意味では、言うなれば内閣府を中心に、この霞ヶ関、とりわけこの環状外ですよね、首都機能である。

少なくとも防塵マスクと防塵ゴーグルは防災ヘルメットと同じように、私は配備するべきだと。

配備というか備蓄をするべきだというふうに思います。

急にその数日間で噴火になったときに調達しようと思っても、防塵ゴーグルや防塵マスクなんてすぐに調達できるもんじゃないと思います。

少なくとも総理官邸をはじめ国家の中枢機関は、この防塵ゴーグルや防塵マスクというものは常に備蓄しておく必要があるというふうに思いますが、その考え方はいかがでしょうか。

神原広域避難計画推進室長。

はい。

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

委員ご指摘のとおり、火山灰への備えとしましては、飲料水や食料、生活必需品に加えまして、降灰対策に特有の防塵マスクや防塵ゴーグルなどの事前の備蓄が重要と考えております。

今後、先ほど申し上げました首都圏における広域降灰対策具体確保協議会におきましても、関係機関と連携をしまして、必要な備えについて速やかに検討を進めてまいりたいと考えております。

質疑者 小沢雅仁

小沢雅仁君。

赤間大臣、この降灰対策等、噴火に備えた対策について、もし所感があれば、最後お聞かせいただいて、質問を終わりたいと思います。

答弁者 赤澤courant

赤間内閣特命担当大臣。

委員の方からご指摘ありましたとおり、山梨であり、私はそのお隣の神奈川県の相模原市、いわゆる風向きによっては、その広範囲が数センチという中で、じゃあどう避難をする。

どう避難を言えば自宅退避する。

また、社会経済活動はさまざまな想定が出てくると思います。

とはいえ、今、県と協議会で、どのようなシミュレーション、またどのような避難がよろしい、また何を装備すべきだ、そういったことというのは、丁寧に議論をしていかなきゃいけないと思っております。

ただ、この火山噴火、さらには広範囲対策。

これ、あまり煽るという部分もあります。

その意味では、正しく恐れる必要があるんだろうと思っています。

その意味で、さっき答弁なかったかもしれませんが、いわゆる火山噴火、これを分かりやすく、なんていうふうに、漫画冊子等で今配ったりなんかもしております。

やはり、インフラ含む中枢機能、これがしっかりと、広範囲があったとしても回っておくようにする、そうしたことをしっかり対応は速やかに対応してまいりたい、そういうふうに思っております。

はい、終わります。

はい。

委員長 下野六太

小沢雅仁君。

あ、すいません。

失礼しました。

森本真治君。

はい、委員長。

森本真治 (立憲民主・無所属) 24発言 ▶ 動画
質疑者 森本真治

お疲れ様でございます。

立憲民主・無所属の森本真治でございます。

どうぞよろしくお願いいたします。

ゴールデンウィーク中にですね、奄美地方、そして沖縄で梅雨入りということになったようでございます。

また今年も雨の季節が到来と。

このタイミングで、こうして私も質問に立たせていただきます。

私、この今、災害復興特区ですね、2つの特別委員会1つになっていますけれども、以前災害対策特別委員会だけのときですね、何度か私も質問をさせていただいて、本当何年かぶりの、6年、7年ぶりぐらいにですね、私質問をさせていただいているんですけれども、私、選挙区広島でございます。

2013年が初当選でございまして、皆さんもご記憶の方多いと思うんですが、2014年にですね、平成26年、広島土砂災害というのが発生いたしました。

死者77名という大変甚大な被害が起きました。

まだ私1期目で、そしてその同じ1期目の間の2018年、平成30年が西日本豪雨でございます。

広島では死者263名、行方不明者8名という甚大な被害。

そしてこれはまだ私議員になる前でございましたけれども、1999年、これは平成11年ですけれども、6.29広島豪雨災害。

これはご案内の方も多いと思います。

土砂災害防止法。

これが成立をした契機になったのが、広島の豪雨災害。

あの時にレッドゾーン、いわゆるイエローゾーンという制度ができた。

広島は本当にですね、土砂災害の多い地域でございまして、実はこの2014年、2018年ともにですね、私の自宅が広島市安佐北区というところでございまして、お隣の広島市安佐南区、そして安佐北区、西日本豪雨のときには歩いて数分のところで、尊い命が奪われたという経験もしたところでございます。

まさにこのまたこれから豪雨災害に十分備えなければならないこのタイミングに質問を立たせてもらっていますので、やはりこの私本日ですね、このような観点での質問をいくつか確認も込めてですね、取り上げさせていただきたいというふうに思います。

それでまずですね、ちょうどこの5月今月ですね、気象庁さんの方で防災気象情報が新しくなる、大きく変わりますということで、これ理事会で許可もらっていないから見せませんけれどもチラシがありまして、気象の警報などが大きく変わりますということで新たな発出が行われるというふうに伺って、これニュースなどでも今特集なども組まれ始めていると思うんですけれども、まずちょっとこれ気象庁さん今日お越しいただいておりますが、今回、このような制度、仕組みを変える、そういった経緯、その狙いについて、簡単にご説明いただければと思います。

気象庁小林次長。

小林次長。

政府参考人 小林次長

国土交通省では、これまではさまざまな気象災害に対応するため、観測・予測技術の向上を踏まえた防災気象情報の見直しを行ってまいりましたが、複雑で分かりにくいという国民の声もいただき、その改善が課題となっておりました。

このため、昨年の臨時国会において、気象業務法及び水防法を改正して、洪水の特別警報創設等を行うとともに、防災気象情報の名称を5段階の警戒レベルも明記して、分かりやすく整理し、住民の皆様が取るべき行動を理解しやすいものとしているところでございます。

質疑者 森本真治

森本真治君。

災害発生の危険度。

それと例えば取るべき避難行動ですね。

これをできるだけ一元的に理解してもらうというような今回目的もあろうかなというふうにも思っております。

それで一方でこのレベル、数値での、これはちょっとごめんなさい。

事前に言ってなかったかもしれないのでわかれば教えてほしいんですが、これまでもこのレベルというのも自治体が発出する避難情報ではあったと思うんだけど。

この自治体側の発出方法はこれまでどおり続くということでよかったんですか。

小林次長。

小林次長。

政府参考人 小林次長

自治体での発出につきましては災害対策基本法に基づいた発出をするということでございますけれども、そのレベル分け、それを今回防災気象情報についても同じようにして1から5までのレベル分けをして分かりやすく連携が取れるようにするのが趣旨でございます。

質疑者 森本真治

森本真治君。

ということはちょっと確認だったんですけれども。

気象庁が発出するレベルと自治体が発出するレベルが違うということはないと。

一応そうするということで混乱起きないということでよろしいんですね。

小林次長。

小林次長。

政府参考人 小林次長

制度は異なりますけれども、国民の皆様方からすると、どのレベルの情報だとどういう危険度があるのか、これを分かりやすく統一してお示しするということが趣旨でございます。

質疑者 森本真治

森本真治君。

それでですね、これちょっとインターネットでいろいろ調べていたら、内閣府さんがですね、令和2年に、これ令和2年ですがアンケートを実施されていて、令和元年台風19号等による災害からの避難に関するワーキンググループという中で住民アンケート結果、これまでのこのレベルということについても警戒レベルですね、これについてですね認知は9割以上の人はこの警戒レベルを認知しているというアンケートがあります。

さらに先ほどの「分かりづらい」という説明があったんですけども、7割近くの方は分かりやすくなったと。

これまでのレベル、この発出の仕方ですね、というアンケートもあったんですね。

それで私、今回分かりやすくするという目的に別にそれは否定するわけでもなんでもないし、どんどんやってほしいんだけども、もう一つ重要なのは、じゃあ具体的なこのような情報が避難行動に本当に結びつくのかどうかというところ。

ここについて、例えば今回の改正によって、それなりの狙いということが実現できているのかということなんですね。

これ一つ、このアンケートとかにもあるんだけども、今回もレベル5までですよね。

実はこれレベル5っていうのは、もうそこから避難するのでは遅いですよね。

だけど、このアンケートによると、レベル5になって避難するものだという方が、やっぱり4分の1ぐらいいらっしゃるというような確かアンケートの結果なんです。

ということは、今回そのままレベル5までというところを変更しなかったら、そこの心理というのは私変わらないんじゃないかなというふうに思ったりもしてるんですけども、そのあたりの改善ということは考えなかったんでしょうか。

小林次長。

政府参考人 小林次長

はい。

委員御指摘のとおりレベル5におきましては、例えば洪水でいいますと、逃げる場合に非常に危険な状況、大雨ですと外に出て歩くのも困難なような状況にレベル5ということになりますので、それぞれのレベルの意味するところはどういうことなのか、これをしっかり、今回の防災気象情報、5月29日から運用開始ということになりますけれども、さまざまな手段でもって国民の皆様に周知できるよう努めておるところでございます。

質疑者 森本真治

しっかりとレベルの1から5までとは変わらない。

これまでもレベル4で本来ならもう3、4で避難に取り掛かってもらわなきゃいけなかったところが、これまではレベル5というものがまだ上にあるんでね。

そこで「これ大変だ」というふうな心理のところがどう変わるのかは、やっぱり事前に、さらにこのタイミングで国民の皆さんに認識をしてもらわなければなりません。

さまざまな周知の方法ということがあったんだけども、具体的にニュースなんかでも確かにやっているのは見たんだけども、どのような方法を考えていらっしゃいますか。

小林次長。

政府参考人 小林次長

はい。

気象庁では、すでに情報の名称でありますとか、運用開始の時期については報道発表をしております。

これに加えまして、関係機関と連携して、報道機関や市町村等への説明会の開催、そして住民の皆様方へには、様々なチラシ、リフレットやショート動画などを作成しまして、ホームページであるとか、SNSを通じた情報発信、講演の開催、駅などへのポスターの掲示など、あらゆる機会を捉えて普及啓発に努めておるところでございます。

質疑者 森本真治

森本真治君。

それで今日少し私なりにちょっとまた提案というか、考えていただきたいなと思ったものは、やっぱり社会人の方というか、いわゆる大人はですね、普段仕事もしとる中で、もちろん休みの日に地域でいろんな研修会とかやってると思います。

防災研修とかあると思うんだけども、なかなかこういうことをしっかりと学ぶ機会って、テレビなんかも見ないですからね、仕事とかしてる人は。

もう一つ私が考えるのが、児童生徒。

子どもたちがしっかりとこういうことの知識を身につければ、家に帰ってお父さんお母さんと話をするときに、逆に子どもたちがですね、お父さんお母さんと一緒にこういうことをするということはですね、私一つのアイデアとしてどうなんだろうと実は思いました。

今日文科省さんお越しいただいておりまして、これもインターネットで見たんですけども、学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査結果ですね。

学校で様々なそういう取組をしているという調査、これ令和5年度の実績というのを見たんですけども、その中でですね、一つは例えば地震であったりですね、津波っていうのの被害を想定した避難訓練の実施というのはですね、これ実はもうほぼ100%なんですよ。

そういう地域、90何.9%であったり、93.9%。

地震の想定をした避難訓練は90何.9%。

津波浸水想定区域内では93.9%。

一方、大雨・洪水の浸水想定区域内に所在する学校のうち、このような訓練を実施している学校の割合は62.6%。

さらに土砂災害区域内に所在している学校のうち、土砂災害を想定した避難訓練を実施している学校の割合というのは57.8%。

津波や地震に比べて、土砂災害や洪水の対策ということが、これ学校現場ではなかなか十分に訓練などができていないというような、これ私用なんですけれども、事実関係としてやっぱりそうなのか、やっぱりこれ何か課題があるのかどうかですね、文科省はどんどん認識していますでしょうか。

文部科学省大臣官房橋詰審議官。

政府参考人 橋詰審議官

お答え申し上げます。

文部科学省では、令和4年3月に閣議決定されました第3次学校安全の推進に関する計画に基づきまして、地域の災害リスクを踏まえた実践的な防災教育訓練を推進しているところでございます。

委員御指摘のとおり、その学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査によりますと、やはり地震や津波被害を想定した避難訓練に比べ、大雨や洪水等の土砂災害を想定した避難訓練を実施している割合が低く、これは私どもといたしましても課題であるというふうに認識をしてございます。

それで、そのために文部科学省におきましては、こうしたことを解消していくために、学校種に応じました実践的な防災教育の手引きを作成して、大雨や土砂災害等の避難訓練を含め、全国の先進的な取組の周知を図るとともに、モデル的な取組への支援、あるいは研修等々を実施しているところでございます。

引き続き、こうした様々な状況に応じた訓練を行われるように取り組んでいく必要があると認識してございます。

質疑者 森本真治

森本真治君。

今の御答弁ではね、パンフレットを作ってやってくださいということで文科省やってますよというふうに言われておりますが、現実問題としてできない理由は何なのか、そこをやっぱりしっかりと文科省としても認識してもらいたいんです。

例えば教員の皆さんが負担感、忙しすぎてですね、そういうところに手が回らない。

防災教育を先生方も学ぶチャンスもなかなかない。

さらにはカリキュラムがどんどん積み込まれすぎててですね、なかなかそういう時間も取れないとかですね、そういうところ、財政的な問題もあるかもしれません。

そういうところを含めて分析をしていただかないと、いくら一方的にやらやらって言ってもですね、これ難しいんだと思うんですけども、そのあたりまでしっかり分析してもらいたいんですが、分析されているのなら結構ですけれども、その後はいかがですか。

橋詰審議官。

政府参考人 橋詰審議官

各学校でさまざまな状況があると存じます。

一概に、なぜ避難訓練の実施割合が少ないのかということについて、明確にデータとして持っているということではございませんけれども、いずれにせよ、できる限り大雨や洪水の浸水想定区域にある学校、あるいは土砂災害の想定区域に所在する学校については、それらの災害を想定した避難訓練は実施していただくということは重要であると思います。

委員御指摘もございますが、引き続き、そうした実践的な防災教育訓練がより多くの学校で実施できるように取り組んでいく必要があると思いますし、また、こうした調査の結果につきまして、どういうところが課題なのか、あるいは改善どうしていくべきかということについては、こうしたデータだけではなくて、自治体との意見、情報交換を通じまして、しっかりと把握した上で取り組んでまいりたいと存じます。

質疑者 森本真治

森本真治君。

じゃあ確認ですけれども、自治体ともしっかり連携をしていただいて、要因を、せっかくアンケートを取ってても、この先がどうなるのかがよくわからないから、これをあげるために何をするのか何が足りないのか。

パンフレットを配るということはもういいですから、ちゃんと現場の負担感がどうなっているのかというようなことも含めて、しっかりとまず事実関係は把握していただくということでお約束をいただきたいと思います。

橋詰審議官。

政府参考人 橋詰審議官

引き続き、どうしたことが課題で、どうした対応をとれば実効性が上がっていくのかということにつきまして、御指摘も含まして、把握に努めてまいりたいと存じます。

質疑者 森本真治

森本真治君。

はい。

それで防災教育ということに関して、これ例えばもちろん学校だけで先生方だけに負担をしつけても大変なことになってきますから、やっぱりしっかりと社会全体の中で防災教育を推進していく中に、子どもたちもしっかり学んでもらうということも非常に大事だと私は思うんですね。

それで防災教育をする上でも私非常に重要だと思っているのが災害伝承ですね。

災害伝承ということが非常に私は重要だというふうに思っておりまして、今日は配付資料も作らせていただいております、お配りさせてもらっております。

これは先ほどご紹介した平成26年の広島での豪雨災害を受けて、広島市豪雨災害伝承館というのが今ございましてですね、これ広島市の方に確認をさせていただいたら、昨年度でだいたい2万人の方がこの施設を研修なりで使われていらっしゃいます。

子どもたちが大体1割はなかったんですね。

そのうちの十何校がここを利用しているという数字を広島市の方からも確認をさせていただいておりまして、それでこれは内閣府になると思うんですけども、やっぱりこの防災教育や防災対策において、この災害伝承の意義、位置づけですね。

これ災害対策基本法にも実はこれ明文化されているんだと思うんだけども、まずちょっとそこの重要性について、参考人気候でございますのでご説明ください。

大臣、どなたでも。

内閣府横山政策統括官。

政府参考人 横山政策統括官

お答えいたします。

災害の多い我が国においては、国民一人一人が災害を我がこととして捉えですね。

自ら助かるとともに、地域において身近な人とともに助かるための行動を促すことが不可欠でございます。

そのために、過去の災害の教訓を伝えていくということは非常に重要というふうに認識してございます。

過去の災害の教訓を伝えていくためには、ご指摘のあったように、それを伝承する施設なども活用しながら、学校における子どもたちへの防災教育とか、地域の関係者が連携して協力して行う防災教育など、さまざまな取り組みが必要だというふうに考えてございます。

質疑者 森本真治

森本真治君これは先般も、確か東北でも東日本大震災を受けてのこの伝承施設がオープンしたという記事も私も見させてもらいました。

それで、災害対策基本法では、住民もきちんとこれをやっていかなければなりませんよ、そして自治体もしっかりやっていかなければなりませんよということが条文に書いてあるわけでございますけれども、それで今日ご紹介をしたこの広島市の豪雨災害伝承館も、資料1の裏面に、ご挨拶は広島市長なんですけど、その下に一般社団法人梅林学区復興まちづくり協議会、ここが運営してるんですね。

これ地域住民です。

地域住民の皆さんがこの施設を運営しております。

しっかりとこの地域住民の皆さんが、これからも引き続き、このような災害伝承を後世につなげていくためには、長い取り組みがずっとこれからもいるわけですね。

やっぱり住民の皆さんが主体的にこういうことをやらなければいけないという法律に基づけば、しっかりとそれが息の長い取り組みができるように、これはさまざまな課題が出てくると思いますよ。

被災地での、例えばどんどん高齢化もしていって、担う人がどうなっていくのかとか、財政的な問題も地域住民主体でやるわけですから、いろんな課題が出る中でいうと、しっかりと災害伝承を続けていくための人的・財政的な取組支援、これからもしっかりやっていかなければなりません。

特に力を入れていく必要もあろうかと思いますが、今後の国としてのこのような取組に対する支援の考え方、これじゃあ大臣の方でよろしいですか。

ご答弁いただきたいと思います。

内閣府特命担当大臣

答弁者 内閣府特命担当大臣

今、森本委員の方から質疑通じながら、その伝承の重要性、必要性、またこれをしっかりと支えていくこと、これをぜひという話ございました。

過去の災害を伝承する、またその教訓を生かす、これ大事なことでありますし、そのことによって将来の災害の被害を最小化していくための有効な方策の一つだというふうに思っております。

また、地域コミュニティがそうした伝承であるとか、さまざまな防災活動になること、これも重要であるし、先ほどの質疑にもありました、いわゆる学校における防災教育、またいわゆるメディアを通じた発信、こういったことにおいても、さまざまな防災の必要性、また伝承の必要性、これを訴えていかなければならないというふうに思っています。

じゃあ内閣府としてという話になってくると、地域で発生した災害の状況を分かりやすく伝える施設などを、国として日本防災資産、そういった形で認定する制度を令和6年度に創設いたしたところであります。

こうした認定制度を通じて、地域内外にその認知度を高めて、施設を活用した伝承活動をさらに強化してまいりたいというふうなものであります。

もちろん、先ほどお開きありました広島市の豪雨災害伝承館、これも認定された施設の一つというふうになっていると伺っております。

併せてさまざまな支援という一環で、各地域にあって創意工夫に富んだ防災教育であるとか啓発の取組を推し進める、そうした観点からコミュニティ防災教育推進事業、ここにおいて子どもたちが地域の災害リスクをより具体的に理解をして、過去の災害に踏まえた先人の知恵、また復興の歩みを学ぶ取組等を支援しておるところでございます。

こうしたありとあらゆるさまざまなアプローチを通じながら、伝承、また教訓を生かす取組を進めてまいりたいそう思います。

質疑者 森本真治

森本真治君ちょっと時間がなくなったんですが、冒頭に話をした防災気象情報なんかでもそうなんですけれども、やっぱり情報、そこをしっかり正しい情報をどう国民の皆さんに受けてもらって行動に移してもらうかっていう観点で言うと、実はこれ、気象庁さんのキキクル。

横山政策統括官

政府参考人 横山政策統括官

御指摘のような関係に関しましては、内閣府としては平時からSNSやホームページを通じて国民の皆様に向けて、行政が発信する情報に基づき行動いただくこと、事実に基づかない情報を広めないことの注意喚起を行ってございます。

また発災時においては、災害に関する正確な情報を広く周知、発信をしていくと。

質疑者 森本真治

はい。

ありがとうございました。

委員長 下野六太

伊藤辰夫君

伊藤辰夫 (国民民主党・新緑風会) 52発言 ▶ 動画
質疑者 伊藤辰夫

新緑風会の伊藤辰夫でございます。

私からも順次質問をいたします。

首都直下地震については、これまで被害想定や対策の方向性は相当程度整理されてきましたけれども、帰宅困難者対策や一時滞在施設の運用など、現場の実態は地域ごとに大きなばらつきがあると思います。

高市総理大臣、どのような道筋で解消していくお考えでしょうか。

内閣官房、神原内閣審議官。

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

昨年12月に首都直下地震に関する新たな被害想定が取りまとめられまして、その中で最大840万人の帰宅困難者が発生をし、このうち約160万人が職場や学校などにとどまることができず、行き場がなくなる恐れがあるというふうにされております。

それに対しまして、現在確保されている一時滞在施設は、首都圏において合計で約120万人分ございますけれども、委員ご指摘のように、対策の進捗には地域ごとに濃淡があるところでございます。

帰宅困難者対策を進めるにあたっての課題は様々あると考えておりますが、とりわけ一時滞在施設の必要量の確保には、民間事業者の協力が不可欠であるところ、施設が早期に確保されるよう、環境の整備に努めてまいりたいと考えております。

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

現在、ワーキンググループでの計画の見直しが進められていますけれども、計画は作ることより、動かすことが困難です。

修正された計画が最前線の現場である基礎自治体において、実効性のあるオペレーションとして機能するよう、どのように指導・連携していくつもりか、お伺いします。

神原内閣審議官。

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

内閣府防災担当におきましては、令和7年12月の中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループの報告書を受けまして、首都直下地震緊急対策推進基本計画の見直しを現在進めているところであります。

この基本計画につきましては、首都直下地震対策として、今後10年間に各省庁が講じる施策を具体的な数値目標として盛り込み、定期的なフォローアップを実施するなど、政府を挙げて対策に取り組んでいく考えです。

また、基本計画の見直しを受け、地方公共団体が策定している地域防災計画につきましても必要に応じて見直すことが重要と。

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

高市大臣は、所信で避難所の生活環境改善のために抜本的改革をすると述べられました。

従来のガイドラインの微調整ではなく、例えばKTB、トイレ、キッチン、ベッドの確保義務化や民間リソース活用の法的裏付けなど、これまでの延長線上にはない抜本的な具体策をお聞かせください。

横山政策統括官。

政府参考人 横山

発災時の被災者の健康と尊厳を守り、災害関連死を減らすために、避難所における生活環境の改善を行っていくことは、大変重要な課題であると認識してございます。

内閣府におきましては、令和6年12月に避難生活に関する実務向けの取組指針などを、スフィア基準等に沿った内容に改定いたしまして、平時から災害支援協定の締結等を進め、発災直後から快適なトイレ、暖かい食事、ベッド、入浴の機会、暑さ、寒さ対策等の対応を求めるなど避難所の良好な生活環境の確保が行われるよう周知を図ってきたところでございます。

しかしながら、多くの自治体では財政面の制約とかノウハウの不足等から避難所の備蓄品、資機材が十分ではないこと、避難所設置運営訓練の取組に差があり避難所設置運営の担い手が足りないことなど災害時の対応力に依然として課題があるものと考えており、これらの課題を克服する事前防災の取組を強く後押しすることが求められているものと考えてございます。

そこで防災庁の設置を見据えまして、令和8年度予算に防災力強化総合交付金を創設し、これを活用して広域的な展開が可能な防災減災に資する資機材の整備や、整備した資機材の広域的な運用の推進に向けた方策の検討、体制整備を支援するとともに、スフィア基準等に沿った避難所の質の向上に配慮した避難所の解消、運営に係る訓練等を行うことなど、自治体の取組を支援する取組を強化しているところでございます。

避難生活環境の抜本的改善に向けては、このような新たな交付金等の活用に加えまして、ふるさと防災職員も活用して自治体へのきめ細かい助言や働きかけを行い、いつ災害が発生しても対応できるような事前の準備体制の構築、実務能力の向上が図られるよう支援してまいりたいと考えてございます。

質疑者 伊藤辰夫

防災産業の海外展開が示されていますけれども、単なる日本企業の市場拡大なのか、国際貢献なのか、目的によって評価軸が変わってまいります。

政府がこの政策の中核に据える目的は何であり、それが最終的に日本の国内防災力をどのように高めることになるのか、その因果関係についてお伺いをします。

政府参考人 横山

お答え申し上げます。

気候変動の影響もあり、災害の激甚化、頻発化が世界的な課題となっております。

災害大国である我が国が蓄積してきた防災技術に対しまして、国際社会から高い期待が寄せられているというふうに認識をしております。

そのような中、我が国の防災産業の海外展開を推進することにより、今後の拡大が見込まれる世界の防災関連市場における収益機会の確保や、さらには浄水化技術など、避難生活の環境改善に資する新たな技術・サービスが次々と生まれてきております。

内閣府としましては、引き続き関係省庁や民間事業者などと連携をしまして、必要な取組を推進してまいりたいと考えております。

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

海外の提供に当たっては、優れた製品などの点の支援にとどまらず、日本の高度な防災制度や運用ノウハウまで含めたパッケージとしての展開を検討されているのでしょうか。

お伺いします。

神原内閣審議官。

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

ご指摘のとおり、防災技術の海外展開におきましては、単体の機器やサービスだけではなく、制度などを含めたパッケージでの展開が有効と認識をしております。

例えば、フィリピンにおきましては、関係省庁が連携し、高層ビルやショッピングセンターなどへの制震系の設置を義務づける制度の導入を支援するとともに、併せて日本メーカーの優れた制震系の普及を支援してまいりました。

現在、他の東南アジア諸国に対しても同様の取り組みを検討しているところでございます。

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

海外での過酷な運用経験や、現地で磨かれた新たな技術開発の成果を、単なる外向きの成果に終わらせず、どのように国内の防災制度や技術のアップデートに還流させていくお考えか、伺います。

神原内閣審議官。

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

日本の防災技術は海外から高い評価を受ける一方で、現在、中国、韓国、欧州などとの間で激しい価格競争にさらされております。

また、海外における防災技術の運用におきましては、電力や電波が不十分、または不安定など、過酷な環境下で運用せざるを得ない場合もございます。

我が国の防災技術は、このような海外で直面するいくたの困難を克服し、制震系や水系などの分野では、海外での価格競争の中でコスト縮減を実現し、省電力化や小型化などの技術革新も進んできたものと承知をしております。

内閣府では、防災技術の海外展開に向けた官民連絡会、

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

情報の収集能力は向上していますけれども、過去の災害では情報があっても意思決定に生かされない情報の断絶が起きています。

現在整備されている防災情報システムにおいて、統合された情報をもとに、最終的に誰が判断を下し、その責任を負うのか、制度上の位置づけについてお伺いします。

政府参考人 横山

横山政策統括官。

制度上の位置づけということでございますけれども、災害対策基本法に基づき市町村、都道府県並びに国に設置される災害対策本部については、それぞれ市町村長、都道府県知事、あるいは国の場合は総理大臣ないしは防災担当大臣が本部長になるという立て付けになってございまして、制度的にはこれらの本部長が各々法令上有する権限の行使を含む災害対応について、最終的には判断し責任を負うという形になってございます。

一方でこれらの判断が、ご指摘もございましたけれども、防災情報システムによって統合された共通の情報に基づきなされまして、また必要に応じて国が指示等も行うことで対応の一体性が確保されていくものというふうに認識してございます。

国としてはこういう情報をしっかり把握した上で、法令に基づく応援代行指示等を必要に応じて行うことで、地方公共団体の災害対応をしっかりと支える責任を果たしていく立場にあると認識してございます。

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

収集された情報のリアルタイム性は実際の運用でどこまで担保されているのでしょうか。

現場と中央で情報のタイムラグや齟齬が生じないよう、どのような運用レベルを目指しているのかお伺いします。

政府参考人 横山

横山政策統括官。

防災情報システムには様々なものがございます。

各災害対応機関で個別に運用されているものも多くあるところでございますけれども、内閣府ではこれらのうち、災害対応機関の間で災害情報を迅速に集約共用する、新総合防災情報システム、総合ウェブと呼んでございますけど、これを運用しているところでございます。

この総合ウェブでは省庁や自治体等が自ら運用する各防災情報システムと自動連携をしてございまして、これらシステム間でタイムラグを抑え、迅速かつ齟齬が生じない形で情報共有が行われる体制を構築してきてございます。

これにより最前線で対応に当たる実動機関や自治体を含む様々な災害対応機関において、

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

局地的に電源が失われた際、デバイスをどう動かすのか、いわゆるラストワンマイルでの情報確保や通信断絶時のオフライン運用について、ハード、ソフト、両面でどのような備えがあるのか、お伺いをします。

政府参考人 横山

横山政策統括官。

ご指摘のとおり、防災DXにおいて電源や通信等が使用できなくなる状況を想定した対策は重要であると認識してございます。

特に大規模災害時におきましては、電源や通信が制約される事態も十分に想定されることから、政府としてはそのような状況下においても可能な限り運用を継続できることを重視し、対策を講じてきているところでございます。

具体的には先ほど申し上げました総合ウェブ商用電源やインターネット回線を使用できない場合であっても、自家発電設備を備えた環境に構築しているオンプレミスサーバーと、内閣府の自衛網である中央防災無線網を活用することにより、運用を継続することが可能な仕組みになってございます。

中央防災無線網については、衛星通信設備や非常用電源設備を保有してございまして、これらを活用することによりまして、被災自治体において仮に電力通信インフラに障害が生じている場合であっても、政府の災害対策本部と被災自治体間の通信を継続することが可能な仕組みになってございます。

今後、これより大規模災害時においても、災害対応期間の間における迅速な情報共有の運用を継続できるよう、引き続きしっかり取り組んでまいりたいと考えてございます。

委員長 下野六太

下野六太委員長伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

伊藤辰夫じゃあ続いて質問します。

福島復興の根幹である除去土壌の県外最終処分は、技術論上、受入れに関する社会的合意形成が最大の難所であります。

この合意形成のプロセスにおいて、国が前面に立って最終的な責任を負うのか、あるいは自治体に委ねるのか、責任の所在を明確にしたい上で、政府のお考えをお伺いします。

政府参考人 小田原

環境省環境再生資源循環局小田原環境再生グループ長福島県内で生じました除去土壌等の中間貯蔵開始後、30年以内の福島県外におきます最終処分の方針は、国としての約束でありまして、法律にも規定された国の責務となってございます。

県外最終処分、またそのための鍵となります復興再生度の利用などにつきまして、その必要性・安全性等を広く国民の皆様にご理解いただくことがまず重要でございまして、その理解増進のためにもパネルディスカッションなどを進めているところでございます。

また昨年8月に定められました当面5年間程度のロードマップに基づきまして、地域とのコミュニケーション等の検討等を進めていることとしておりまして、昨年9月に設置した有識者会議におきまして、専門的知見を活用しながら検討を進めていくところでございます。

この理解増進また合意形成に向けての検討を含めまして、県外最終処分の実現に向けまして、引き続き政府一丸となって取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

委員長 下野六太

下野六太委員長伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

伊藤辰夫じゃあ続きまして船舶活用医療について、陸路が寸断された場合はどのような状況でどのような対象、例えば重症者や感染症患者等への活用を想定しているのか、具体的な運用シナリオを説明してください。

神原内閣審議官

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

災害時における船舶活用医療は、大規模災害の発生時に医療資源の不足などにより、逼迫が予想される陸上の医療機能を補完することを主な目的としており、被災都道府県からの要請などによりまして実施することとしております。

具体的には、陸路が寸断された場合も含めて、被災により医療機関の機能が喪失・減退し、十分な医療提供が困難になった場合や、多数の症病者の発生に対して、既存の陸上の医療機関だけでは対応が困難な場合などにおきまして、被災地から被災地外への症病者の搬送や、岸壁に停泊しての救護活動などを想定しております。

また、船舶活用医療は船内、海上という特殊な環境で医療を提供することから、船舶で提供可能な医療の内容は限られるため、対象となる症病者は限定されることとなります。

特に、症病者の搬送を伴います脱出船、いわゆる脱出船のオペレーションにおきましては、原則として、急変リスクが低く、日常生活動作が保たれている方を対象することとしております。

引き続き、陸上の医療機能との適切な役割分担、連携の下、発災時に実効性の高い船舶活用医療を提供できるよう準備を進めてまいります。

委員長 下野六太

下野六太委員長伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

伊藤辰夫計画がいくら立派でも動かなければ意味がありません。

仮に今日、大災害が発生した場合、船舶活用医療は実働ベースですぐに稼働し、医療が提供できる体制にあるのか、お伺いをいたします。

政府参考人 神原

神原内閣審議官はい。

船舶活用医療の提供体制につきましては、整備推進計画が令和7年3月に閣議決定をされておりまして、これに基づき必要な体制整備を集中的に行い、本年の1月から運用を開始をしたところでございます。

具体的には、医療従事者や船舶の確保のため、医療関係団体や民間船舶事業者との協力協定を締結するとともに、船舶内で使用する資機材等の備蓄を行っているほか、実際に船舶を使用した実動訓練を実施するなど、関係者間の連携、連動の向上を図っているところでございます。

発災時における船舶活用医療は、船舶活用医療を実施する港湾などの警戒がなされるなど、実施環境の安全性が確保・確認されることが前提となりますため、活動開始には発災後一定期間を要することとなると想定をしております。

このため、発災後、船舶活用医療の実施環境が整い次第、できる限り速やかに船舶活用を実施できるよう、引き続き、実動訓練や机上訓練などを通じて、地方公共団体をはじめとする関係者間の連携体制の一層の充実強化に取り組んでまいりたいと考えております。

委員長 下野六太

下野六太委員長伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

伊藤辰夫避難所での感染まん延症が深刻な課題となる中、船舶活用医療について、船内での隔離や療養機能などの位置づけをどのように準備されているのでしょうか。

神原内閣審議官

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

令和7年3月に策定をされました活動要領におきましては、船内での感染症の蔓延を防止するため、感染症への感染、または感染の疑いがあると確認をされた傷病者につきましては、原則として乗船搬送の対象とはしておりません。

傷病者の具体的な乗船手順としては、まず搬送車両から下車した全ての傷病者について、メディカルチェックを受けていただき、船舶による搬送が適切か否かを医師が判断することとしております。

また、乗船出航後に感染症への感染、または感染の疑いのある傷病者が確認をされた場合には、動線の分離、手指の消毒、マスク着用。

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

現在の多目的活用ではなく将来的には専門的な医療設備を備えた病院船を我が国として自前で保有することも視野に入れていらっしゃるでしょうか。

将来の大きな方向性についてお伺いをします。

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

船舶活用医療において使用する船舶につきましては、船舶活用医療推進法におきまして、国等が船舶を保有する旨が基本方針として規定をされております。

同法に基づきまして、令和7年3月に閣議決定をされた整備推進計画におきましては、船舶を保有するまでの当面の間においては、民間船舶事業者の協力に基づき、民間の既存船舶の活用により、船舶を活用した医療提供体制の整備に取り組むこと。

本年1月から、船舶活用医療の運用を開始したところでございます。

今後これらの船舶を活用した実動訓練や実際の災害時での活動経験などを通じて必要な検証を進めてまいりたいと考えております。

質疑者 伊藤辰夫

新設される防災庁には多省庁への勧告権が付与されていますけれども、これが形式的な書類のやり取りに終わることに対して疑念があります。

実際に他省庁との予算の執行を動かし防災対策を加速させるための実効性をどのように担保しているのかお伺いをします。

政府参考人 横山

横山政策統括官。

防災庁では防災大臣の尊重義務付きの勧告権も背景に、各種具体的な計画における各府省庁の個別具体の施策の進捗状況について適時フォローアップを行うこととしてございます。

さらに施策を推進する必要がある場合には躊躇なく勧告権を行使することで、府省庁の縦割りによる施策の抜け落ちや漏れをなくし、防災関係の施策を政府一体となって推進していくことができるものと考えてございます。

客観的根拠に基づきまして具体的に必要な事前防災対策の実施や支援を、防災庁から関係省庁に勧告権を背景に強力に求めることなどを想定してございまして、効果は高いものだと考えてございます。

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

地域防災力の要はやはり自治体であると思います。

防災庁が自治体に対して専門知見を持つ職員を常駐派遣させたり、平時から実践的な共同訓練を行ったりするなど、これまでの内閣府とは一線を画す支援のメカニズムをどう構築するのかお伺いをします。

政府参考人 横山

横山政策統括官。

防災庁の設置を見据えまして、昨年度より内閣府に各都道府県のカウンターパートとなるふるさと防災職員を配置してございます。

このふるさと防災職員が中心となって、平時には事前防災の取組を支援する体制を構築し始めているところでございます。

また災害発生時にはふるさと防災職員が地域防災リエゾンとして速やかに現地に赴き、平時の伴走支援によって築いた顔の見える関係を生かして、被災状況の把握や被災自治体の支援を行う取組も始めているところでございます。

防災庁においてもこうした取り組みをさらに発展させまして、ふるさと防災職員が地域におけるニーズの丁寧な汲み取りやきめ細やかな助言を行いながら、国と地方の合同訓練の実施なども通じて、地域ごとの事前防災の推進に向けた支援の充実に取り組んでまいりたいと考えてございます。

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

台湾の下連地震では、平時から明確な役割分担に基づき、発災直後に民間団体が備蓄点等を即座に設営するなど、官民連携が驚異的なスピードで機能しました。

日本においても単なる協力依頼ではなく、民間の機動力や備蓄を公的な防災計画に確実に組み込むための常設のプラットフォームを構築すべきと考えますが、大臣の決意をお伺いします。

牧野国務大臣。

答弁者 牧野

ご質問にお答えをさせていただきます。

近年、自然災害が激甚化、頻発化する中で、災害時における民間企業やNPOなどとの連携というのは、委員ご指摘のとおり、ますます重要になってきておりまして、産官学民の連携による災害対応力の強化は、重点的に取り組むべき事項であると考えております。

伊藤辰夫議員。

さらに発展的に改正することになっております防災庁におきましても、こうした取組を引き継ぎ、さらに充実する人員、そして予算を活用して、平時から関係者の間で顔の見える関係を構築し、防災庁が中核となって、民間企業やNPO、関係省庁、自治体と一体となって、効果的、そして効率的に災害対応に臨む体制を構築してまいります。

委員長 下野六太

伊藤辰夫君。

質疑者 伊藤辰夫

以上で私の質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 下野六太

竹内真二君。

質疑者 竹内真二

はい。

公明党の竹内真二です。

質問の機会をいただき感謝申し上げます。

本日は第3期復興創生期間に入り、これまで以上に力強い取組が必要との思いを込めて、福島、とりわけ

竹内真二 (公明党) 15発言 ▶ 動画
質疑者 竹内真二

三つのことを私は痛感をいたしました。

一つは浜通りの復興はなお道半ばであり、若い人が地元で暮らし、地元で働ける環境をつくってほしいという切実な声が特に強かったことであります。

ある意味、日本全国で共通の課題であるかもしれません。

しかし、復興が道半ばである被災地であるからこそ、さらに深刻な課題と受け止められているのだと思います。

二つ目は、地域によって復興状況にばらつきがあり、課題も様々であることです。

地域の実情に応じた支援を、という声が首長の皆さんからも改めて上がっておりました。

そして三つ目には風化への懸念です。

公明党はこれまで一貫して、福島復興は風評と風化、この二つの敵との戦いであると訴えてまいりました。

15年が経過をして、やはり大震災、原子力災害の風化を福島の皆さんが肌で感じられ、心配されていることを強く感じました。

本日はこうした現地の声も踏まえて質問をさせていただきます。

はじめに風化についてです。

3月に行われた福島民放社と福島テレビが行った福島県民世論調査では、記憶や教訓の風化を感じるかとの問いに、「感じる」と「どちらかといえば感じる」との答えが合わせて74.4%に上りました。

その理由として一番多かったのは、話題にすることが少なくなったとの回答でした。

福島市内で3月29日に原子力災害からの福島復興再生協議会が開かれましたが、内堀福島県知事から、東日本大震災だけでは復興の厳しさが伝わらないとして、東日本大震災と原発事故と表現するよう政府に求めたと報じられておりました。

この発言には、福島の経験と教訓を決して風化させてはならないという強い思いが込められていると思います。

そこで復興大臣に伺います。

内堀知事の要請をどう受け止められ、今後どう具体的に対応されていくのか。

また改めて政府一丸となって福島の復興に取り組むべきと考えますが、その認識と具体的な取り組みについて答弁を求めます。

答弁者 復興大臣

復興大臣、竹内委員の御質問にお答えをさせていただきます。

この3月の福島復興再生協議会におきましては、私、そして環境大臣だったり、経産大臣だったり、政府から多数の関係者が出席をして、地元の内堀知事はじめ、大勢の方から御意見を伺いました。

今御指摘があったお話ですが、内堀知事からは、福島の復興は長い道のりであり、決して風化させないために、東日本大震災が福島では原子力災害を伴う複合災害であることを明確に伝えてほしいという趣旨の御提案をいただきました。

非常に重要なことだと受け止めており、私自身もその後開催された本委員会をはじめ、それぞれのところで、東日本大震災の発災、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故から15年が経ちました。

そういう思いが強いということはもちろんのことでありますけれども、もう一方で、原子力災害のことをあまり強調すると、観光面だとか、そういうある意味マイナス面もあるということも考えた上で、その状況、場所によってということで、使う言葉として考えております。

引き続き、復興創設期間になりましたので、福島の復興に国が前面に立って取り組むとともに、それぞれの関係省庁が連携して、さまざまな機会を通じて福島の復興について国の内外に発信することによって、記憶と教訓の継承と風化の防止に努めていきたいと思っております。

委員長 下野六太

竹内真二君。

質疑者 竹内真二

大臣、ありがとうございます。

風化というのは復興の妨げにもなりますし、やはり風評につながる恐れというものも十分ありますので、引き続き一丸となっての取組をよろしくお願い申し上げます。

次に除去土壌の再生利用と県外最終処分について、環境省にお伺いをいたします。

現在政府は除去土壌、いわゆる復興再生土について対象を、課長として防衛省あるいは最高裁判所でもそれを拡充しております。

2045年3月までの県外最終処分を現実のものとするためには、国自らが率先をして、再生利用のスピード感を持って進めて、国民理解を広げていくことが不可欠であると考えます。

現地では、県外最終処分について、もっと具体的な方針や工程を示してほしいとの声が上がっており、再生利用に関しても国を挙げて強力に推進してほしいと、こうした要望が出ております。

さらに大熊町からは、中間貯蔵施設の跡地利用について、町民が最も関心を寄せている事項であるとして、政府による方針の検討も求めております。

そこで、この除去土壌の再生利用について、今後の対象等の拡大見通しはどうなっているのか。

また、県外最終処分の工程具体化と並行して、跡地利用についても、地元の意向を踏まえた検討を早期に開始すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。

政府参考人 小田原

小田原環境再生グループ長。

福島県内で生じました除去土壌等の中間貯蔵開始後30年以内の県外最終処分の方針は国としての約束でございまして、法律にも規定された国の責務でございます。

県外最終処分の実現に向けましては、復興再生土の利用などによる最終処分量の低減が鍵だというふうに考えてございます。

これまで昨年8月の閣僚会議において定められました、当面5年程度のロードマップなどに基づきまして、首相官邸、また霞が関の中央官邸、また今委員もおっしゃられましたけど4月下旬には防衛省、また最高裁判所の官邸を含めまして12カ所におきまして復興再生利用を進めているところでございます。

現在は全国の地方支部部局等においての実施も含めまして、検討を進めているところでございます。

また、中間貯蔵施設の跡地につきましては、地域の振興及び発展のために利用されるよう、県外最終処分の実現に向けたこの取組の進捗状況等を踏まえまして、大熊町、双葉町、また福島県などと相談しながら、検討していきたいと考えてございます。

質疑者 竹内真二

次に若者の定住環境の整備について伺います。

冒頭にも申し上げましたけれども、この要望というのは地元で本当に強いわけでありまして、若者の定住には2つの質の向上が必要であると、雇用の質、そして生活環境の質、この2つの向上、これがしっかりなさらなきゃ。

答弁者 牧野副大臣

牧野副大臣。

はい、お答えをさせていただきます。

竹内委員のご指摘のとおり、私も同じように考えております。

ただ、福島の浜沿いの各市町村ですけれども、避難指示の解除の時期がそれぞれの町によって違っております。

それによって復興の状況が早い、遅いというところもありまして、帰還、また移住の促進とか、産業なりわいの再生の進捗具合が違ってきているところもあります。

現在も避難指示区域が残っている7つの市町村で、実際に避難指示が解除された区域にお住まいの方は、住民登録、住民基本台帳の2割に当たるおよそ1万3000人が住んでいらっしゃいますけれども、まだ住民の8割に当たる方たちは、それぞれの市町村の外でお暮らしをされております。

こうした中で、町に活力を取り戻すというのは、一つはとにかく帰って来られる環境を整えて、少しでも早く帰還を希望されている方たちに戻ってきていただく。

もう一つは、全く外から移住をしていただく若い方たちに、この地域に来ていただいて住んでもらう。

それがこの町、この地域に活力を取り戻すことだと思っております。

委員のご指摘のとおり、住まいとか買い物の環境、そして子育てとか教育、医療介護。

そうしたものの生活環境の整備ともう一つは産業のなりわいを再生させて、外から来た人たちも働ける場を作っていくことが大事だと思っております。

私がこの半年余りで行った中で、教育とか子育ての面で言えば、大熊町の認定こども園と義務教育の学校であります、それを合わせた「学びや夢の森」が開校したことによって、充実した教育環境を求める子育ての世代の方たちの外からの移住が進んでいるというふうに伺いました。

こうしたこともいい実例として、これから各自治体の状況に合わせて、帰還と移住に全面的に取り組んでいきたいと思っております。

委員長 下野六太

竹内真二君。

質疑者 竹内真二

次に企業支援策について伺います。

産業復興を加速する自立立地補助金というのは、大変重要な役割を果たしてきておりますが、地元の雇用創出、交流人口の拡大にも非常に貢献されていると私も実感しますが、こうしたことから昨年の本委員会でも立地補助金の拡充を訴えさせていただきました。

そこで今日は経産省に伺いますが、今回雇用創出につながる企業支援策として、自立立地補助金、実用化補助金、そして再開創業補助金。

この3つ、いずれも拡充をされました。

拡充のねらいと運用面での課題について、見解をお願いします。

政府参考人 宮崎

経済産業省大臣官房宮崎原子力事故災害対処審議官。

お答え申し上げます。

経済産業省では昨年6月に改定をいたしました福島イノベーションコースト構想の基本方針に基づきまして、地域のご要望や実情等を踏まえて、今ご指摘ございました主要な補助金を含めて、制度改正を今年度から実施したところでございます。

少し長くなりますけれども、それぞれの補助金につきまして、改正のポイントをご説明申し上げます。

まず、自立立地補助金につきましては、人手不足の状況を踏まえて雇用人数要件を緩和する。

実用化あるいは事業化に近い取組をより評価する審査基準を導入する。

あるいはその住民の皆様の暮らしに関わる地域課題解決に資する取組を重点的に支援する枠組みの導入。

こういった措置を講じております。

最後に、災害創業補助金につきましては、こちらの被災地の事業環境を踏まえまして、支援上限の増額や事業期間の延長、あるいは災害や創業の状況を踏まえまして、段階的に申請をする、あるいは追加投資を行うことを可能とする改正を実施しております。

各地の復興の状況を踏まえますと、今まで以上にきめ細かな支援が必要と認識をしておりまして、このために今後とも国、県、市町村及び関係機関等が一層連携をしまして、現場主義を徹底しながら、今般の制度改正の運用も含めまして、事業者の皆様の成長段階、事業の状況、こういったものに応じた一貫した支援体制の構築に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

以上です。

委員長 下野六太

竹内真二君。

質疑者 竹内真二

ありがとうございます。

今回の補助金拡充によってかなり使い勝手がよくなっておりますので、これを使っていただくようにぜひとも周知をしていただきたい。

また、さらに地元でも「もう少しこういう面でも」という要望も出ておりますので、経済産業省の方でも引き続き取り組んではいると思うんですけれども、改めて運用改善の方をお願いしたいと思います。

そして最後になりますが、被災自治体の人的支援についてです。

浜通りの被災12市町村、この復興業務が長期化しまして、自治体職員の負担という依然として大きな課題となっているんですが、その中で土木、建築、医療福祉人材などの不足というものが非常に大変な状況になっております。

なんとか、大変それぞれの省庁が一生懸命されているのはわかっているんですけれども、被災自治体の皆さんに安心していただけるように、できればいろいろ検討していただいて、福島の被災自治体に対して、この専門人材を中長期で派遣する仕組みというものを継続、強化していただけないかと考えているわけですけれども。

例えば、本年4月から双葉町に設置された福島復興浜通りセンターによる支援というものに、大変地元でも期待が大きくなっておりますので、ぜひこういう人材支援のところでの見解をお伺いしたいと思います。

政府参考人 復興庁

福島県における被災自治体への人的支援につきましては、被災市町村における職員採用、県による職員派遣あるいは民間委託等を行って、なお不足する人材につきまして、被災市町村からの求めに応じまして、福島県内を含めた全国の自治体から、中長期的な職員の派遣が行われております。

こうした派遣職員の確保につきましては、復興庁としては、昨年度、総務省や福島県庁と連携をいたしまして、主に関東や東北地方の自治体に対しまして、職員派遣の協力をお願いするなど、令和8年度の応援職員の確保に向けて取り組んだところでございます。

こうしたこともありまして、宮城県石巻市をはじめ、新たに9団体から派遣をいただくことができました。

今後も、被災市町村のニーズをしっかり聞き取りながら、一層の応援職員の確保に向けて取り組んでいきたいと思っております。

また本年度、復興庁の新たな拠点といたしまして、双葉町に福島復興浜通りセンターを整備し、帰還者・移住者の目線で、被災市町村とともに住民の買い物や医療福祉、教育

委員長 下野六太

佐々木雅文君

質疑者 佐々木雅文

公明党の佐々木雅文でございます。

私からも、先般の大津市に発生しました山火災につきまして、被災をされた方、また避難を余儀なくされた方々に心よりのお見舞いを申し上げます。

今年の3月11日で東日本大震災から

佐々木雅文 (公明党) 13発言 ▶ 動画
質疑者 佐々木雅文

佐々木雅文議員、左側が平成26年3月、右側が令和7年7月のそれぞれ中央防災会議における資料でありますけれども、2012年に公表されました南海トラフ地震被害想定死者数33万2000人です。

それを踏まえて、この平成26年3月に策定された基本計画では、当初10年間の減災目標として想定されている死者数をおおむね8割減少させることが目標とされています。

しかし、2025年、令和7年に公表された想定死者数、ここでは約29万8000人と記載をされていて、つまり10年前の目標8割となっていたところが8%の減少にとどまっているスタートになっています。

当初8割減少させる目標が8%にとどまっていることについて、これは国としてどのように受け止め、原因を分析されているのか所見を伺います。

政府参考人 神原

内閣府神原広域避難計画推進室長、お答え申し上げます。

2025年3月に公表しました南海トラフ地震に関する国の最新の被害想定では、先ほど委員からもご紹介ございましたが、最大死者数は約29万8000人とされておりまして、先の基本計画で掲げていた死者数を10年間でおおむね8割減少させるとの減災目標は達成にはいたりませんでした。

佐々木雅文議員、浸水想定の精緻化の結果、浸水面積が増えたことなども影響していると考えております。

また、津波被害の軽減のためには早期避難が何よりも重要となりますが、最悪を想定するとの方針の下、住民の早期避難率について、過去災害の実績を参考に、前回と同じ厳しい値を用いて最大死者数を推計をしたというようなこともあろうかと思っております。

いずれにしましても、南海トラフ地震では引き続き。

委員長 下野六太

下野六太委員長、佐々木雅文君。

質疑者 佐々木雅文

佐々木雅文議員、今お話ありました通り、この目標を達成していかなければならないと思います。

今、この防災庁の議論も始まりますが、その中の具体的な事務の一つとして大規模災害に対する事前防災の推進が掲げられています。

これまでも国やまた各自治体の皆さん、企業団体の皆さんも取り組んでいただいた結果、この防災への知識であったりとかハザードマップは、これ一定程度普及してきたところかと思います。

また災害発生後の避難所運営計画、備蓄等を進めていくことが有益だと思います。

この目標というのは災害による死亡者数の大幅な削減、対策というのは災害による死亡原因の特定、そして死亡原因に対応した備えを行っていくことだと思います。

資料②をご覧いただければと思いますが、これは東北大学の災害科学国際研究所の前所長の栗山先生がおまとめのあったものを踏まえたものですが、過去の大震災を例に挙げますと、関東大震災では10万5千人の方がお亡くなりになりましたが、その7%が火災が原因。

阪神淡路大震災では約6400人の方が亡くなったうち、その建物倒壊による圧死・損傷等が死因の83%。

そして東日本大震災では1万6000人の死者のうち90%が溺死となっています。

このことを踏まえ、想定される南海トラフ大地震、防災対策をどのように想定されているかというのが資料③になるわけですけれども、例えば耐震化率、現状平均90%。

委員長 下野六太

下野六太委員長、佐々木君。

質疑者 佐々木雅文

佐々木雅文議員、家具転倒防止実施率、感震ブレーカーの設置、津波避難対策、それぞれ4点について伺いたいと思います。

政府参考人 神原

神原広域避難計画推進室長、お答え申し上げます。

委員ご指摘のとおり、事前防災の取組は重要と認識をしておりまして、内閣府防災担当におきましては、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震、南海トラフ地震、それぞれに係る地震防災対策の基本計画を策定し、各省庁と連携し、対策を進めております。

お尋ねになったまず住宅の耐震化率につきましては、令和5年時点で全国で約90%となってございます。

耐震性が不十分な住宅建築物に対しまして、補助制度などの周知や活用促進によります耐震診断、耐震改修及び建て替えなどの耐震化を進めていくこととしております。

家具の固定率につきましては、感震ブレーカーの購入取付に係る補助といった取り組みを進めていくこととしております。

津波避難対策につきましては、想定死者数を減少させるためには早期避難意識の向上が不可欠であります。

津波防災訓練の実施や防災教育の推進、関係者と連携した広報や周知活動に取り組むこととしております。

質疑者 佐々木雅文

佐々木雅文議員、今お話しございました現状を踏まえて目標を達成していくために周知啓発が大切なわけですけれども、例えば耐震化率、今90%というお話ありましたが、資料④ご覧いただきますと、全国平均では実は結構まちまちになっていまして、地域ごとによって大きな差が生じているというのも現状であります。

こうしたことや、今普及啓発というお話もありましたが、知識が行動に結びついていないという現状を変えなければならないと思います。

国交省のホームページでも、例えば住宅の所有者に対して耐震化を呼びかけをされているところであります。

ただ、行動変容を起こしていくためには、こうした正しい情報を提供するだけにとどまらずに、具体的な介入を伴う仕組みを作ることが必要だと思いますし、そうした制度設計に転換することが求められると思います。

その一つの示唆として、先ほどもお話しした栗山先生からがご専門とされている一つとして、行動変容の一つの対応として、公衆衛生的アプローチという方法があり得ると思います。

例えばこれまで国は健康増進政策として減塩や禁塩を掲げて、広報、教育、税体系を含めて対策をして、食塩摂取量、喫塩化率を低下させる、こうしたことを実現してきました。

ファイレスコミュニケーション学が既に確立をしている状況なわけでございまして、その上で防災分野の特性を踏まえた対策を考えるというふうなこともあり得るのではないかと思います。

現状、国として行動変異を起こすための、こうした公衆衛生的アプローチ、取り組みが既になされているものがあるのかどうか、そうした点を伺いたいと思います。

政府参考人 坂木原

厚生労働省大臣官房、坂木原審議官。

お答え申し上げます。

地震等の災害が発生した場合に備え、平時から防災意識を高めるための取組を進めていくことが重要であると考えております。

例えば、自治体において、平時から災害に備えた行動変容を促す取組として、災害への備えに関するリーフレットを用いた保健師による家庭訪問、健康教育等のさまざまな機会を通じた普及啓発や、避難行動要支援者に対し、本人、家族の状況把握、非常持ち出し品、食料備蓄、火災の転倒防止策等の佐々木雅文君。

質疑者 佐々木雅文

今もお話しにありましたとおり、保健師さんや看護師さんの福祉職に就かれている方々は、各家庭の事情もよく承知されていらっしゃる中で、そうした普及啓発をさらに上回る、介入をしていく中で、例えば監視ブレーカーの設置であったりとか、耐震核の固定を進めていくような、そうした具体的な防災行動提案も可能になっていくかと思います。

これは今後また機会を改めて聞かせていただきたいと思います。

最後に、この人命をなくすリスクを最小限にしていくためにも、今申し上げたような事前防災の取組、より一層必要であることは論を待ちません。

防災庁にはこうした徹底的な事前防災の推進、加速の指令等としての役割が求められているところであります。

先ほども他の先生からもありましたが、韓国圏付与されているものもその実効性も不安視をされているところでもあります。

当然、この勧告権が実施される前に省庁との連携、交互創生は問題ありませんが、事前防災に対する積極的な施策を立案実施することが必要不可欠であるところです。

リーダーシップを発揮できる防災庁体制を整えていただきたいと思いますが、大臣の所見を伺いたいと思います。

答弁者 牧野

牧野国務大臣。

お答えをさせていただきます。

佐々木委員がおっしゃっているとおり、平時から徹底した事前防災を行うことが、佐々木雅文議員佐々木君。

防災庁におきましては、4名の統括官、局長クラスでありますけれども、配置することによって、人員と予算を拡充して、それぞれ政策を推進していくとともに、内閣直下に置かれる一段、防災の上では一段高い省庁として、司令塔となって政府。

一眼で災害対応に臨む体制を指揮、司令塔として機能を発揮していくことを考えております。

委員長 下野六太

佐々木雅文君。

以上で終わります。

ありがとうございました。

加田幸子君。

質疑者 嘉田由紀子

ありがとうございます。

日本維新の会、加田幸子でございます。

お時間を10分で紹介いただきましたので、質問させていただきますが、実は最初に小沢…

嘉田由紀子 (日本維新の会) 16発言 ▶ 動画
質疑者 嘉田由紀子

嘉田由紀子議員が丁寧に富士山噴火の質問をしていただきました。

しかも小沢議員がすでに全体の資料を出していただいているので、その続きとして進めさせていただきます。

富士山の噴火、小沢議員も言ってらっしゃいましたけど、宝永噴火1707年です。

ちょうど320年前ですね。

しかも過去に遡りますと、過去5600年の間に少なくとも180回噴火しているということは、平均30年なんですね。

ですから300年も噴火していないというのは、よっぽどマグマが溜まっているだろうという、その危機感が高まっているわけです。

そういうところで、まず資料1として活火山の地図を出させていただきました。

これ見ると、あら?と思われないですか。

関西に住んでいる人、あれ?火山ないんだ。

そうなんです。

長野県の御嶽から西、それから九州は西ですね。

ですから中国、四国、関西はほとんど活火山がないということで、ですからこの火山対策というのは、特に一番問題なのは首都圏だろうということで、小沢議員が提案していただきました。

今、防災庁の設置準備が進んでおりますが、まずは最初に大臣に、防災庁として富士山噴火に対して、どのような備えをしていらっしゃるか、総括的なところで結構ですので、お願いいたします。

委員長 下野六太

下野六太委員長牧野国務大臣。

牧野国務大臣

答弁者 牧野国務大臣

お答えをさせていただきます。

これまでも内閣府防災では、富士山の噴火に備えて、ハザードマップ、そして避難計画の策定、平時から周知、啓発や関係機関による訓練など、関係府省庁や地方公共団体が連携した被害を軽減する取組を推進してきたと承知をしております。

また東京等を考えていると思いますけれども、遠く離れた地域まで広域的に降る火山灰への対策についても、内閣府の防災担当におきまして、被害の想定を示して、考え方や留意点を取りまとめており、これを踏まえて関係府省庁や、東京都をはじめとする各自治体、そしてライフライン、またインフラ事業者が連携しあって、首都圏をモデルにした具体的な対策の協議が進められていると。

委員長 下野六太

下野六太委員長嘉田由紀子君。

質疑者 嘉田由紀子

嘉田由紀子ありがとうございます。

この降灰、灰が降ってくるというところは水害対策も大変なんですけれども、水害などと違ってなかなか灰が引かないという問題があります。

資料2として首都圏に一番大きな影響があるという西南西の風が卓越した場合ですけど、3時間後、6時間後、1日ごと、15日後でもなかなかこれが引いていかない。

それだけに各分野での影響が大きいと思うんですが、まず交通インフラですね。

鉄道、道路、飛行機など、交通系への影響をお願いいたします。

政府参考人 神原広域避難計画推進室長

神原広域避難計画推進室長お答え申し上げます。

委員ご指摘のとおり、富士山が大規模噴火した場合、東京都心に最も影響が大きくなる風向、風速の場合には、東京都心でも1日で5センチメートル程度、最終的には15日間で10センチメートル前後の降灰量となる恐れがございます。

令和7年3月に公表しました首都圏における広域広範対策ガイドラインでは、各分野における広範囲の影響被害について取りまとめをしてございます。

鉄道分野では微量の広範囲で地上路線の運行が停止。

道路分野では乾燥時で10cm以上、降雨時では3cm以上の広範囲で二輪駆動車が通行不能。

航空分野では滑走路への影響のほか、大気中に火山灰が存在する区域では、航空機の迂回等の措置が必要になるなどの影響が出る恐れがございます。

これらの影響を踏まえまして、これまでもそれぞれの関係機関において取り組みなされているところでありますが、実際に対策を担う関係機関と一層連携して対策を行うため、令和8年3月に首都圏における広域降灰対策具体化協議会を立ち上げたところでございます。

今後、協議会において具体的な対策について協議を行い、できる対策から順次取り組みを進めてまいります。

委員長 下野六太

下野六太委員長嘉田由紀子君。

質疑者 嘉田由紀子

嘉田由紀子はい、ありがとうございます。

これが首都圏の対策協議会の報告が小沢議員がお示しくださったものですけど、考えてみますと、東京の交通系が止まったらどうするんでしょうか。

食料、そして移動、何もかもが大変なことになります。

実はちょうど先月だったでしょうか、NHKスペシャルでドラマ仕立てで2回、ある夫婦が出産を迎えて臨月のご夫婦がこの降灰、灰が落ちてどうなるかということで、ドラマが2回続けてあったんですけれども、大変リアリティがある。

ああいうことはぜひ、今日NHKさんおられないと思いますが、ぜひともお勧めいただけたらと思っております。

そういう中で、交通系の次に、これも小沢議員が言ってらっしゃいましたけれども、灰の中にはガラスが含まれているということで、通信系のところが遮断されてしまう。

ですから、通信電信インフラに与える影響も大変大きいと思うんですけど、そこはどうなっているでしょうか。

政府参考人 神原広域避難計画推進室長

神原広域避難計画推進室長先ほど申し上げましたガイドラインでは、まず電力分野は、降灰時に3mm以上の降灰で、電線などを支える器具の絶縁低下による停電、通信分野は、降灰時の火山灰付着などによりまして、通信が阻害されるほか、停電による通信障害などの影響が懸念をされているところでございます。

これらの影響を踏まえまして、繰り返しになりますけれども、本年3月に立ち上げをしました首都圏における広域広範対策具体化協議会におきまして、関係機関と連携しつつ、具体的な対策について協議を行い、できる対策から順次取組を進めてまいりたいと考えております。

質疑者 嘉田由紀子

嘉田由紀子君。

小沢議員の資料の中で、ステージごとの生活者としてどうしたらいいかという資料がありますけれども、ステージ1だったら自宅等で生活継続、これは3センチまでの降灰。

ステージ2ですと生活を継続するけれども、状態に応じては医療の対応などは注意をするように。

ステージ3以降になると広域避難ということになって、その場にとどまれないということになりますけれども、そういうときに、やはり私は、水のインフラも大変気になるわけです。

上水道、下水道、あるいは河川港湾、その対策はどうでしょうか。

流れてたまったところから水質も悪化しますけれども、そこから今度は水害が起きるなんていうことも想像できますので、水のインフラについて、あるいは河川港湾、どうでしょうか。

政府参考人 神原広域避難計画推進室長

神原広域避難計画推進室長。

はい、お答え申し上げます。

まず、上下水道分野につきましては、水道減水の水質悪化や、降灰時の下水管の閉塞によって雨水が溢れるといった影響、また停電による断水の発生や下水処理機能の停止などが懸念されております。

また河川分野につきまして、先ほど申し上げたガイドラインで具体的な記載はありませんけれども、河川水質の悪化などの影響が考えられるところでございます。

また、港湾の分野につきましては、停電による荷役機械の使用不可などの影響が考えられるところでございます。

これらの影響に対する対策でございますけれども、現在、広域広範対策具体化協議会におきまして、関係機関と連携して協議を始めた、まさに始めたところでございまして、できる対策から順次、取組を進めてまいりたいと考えております。

質疑者 嘉田由紀子

はい、ありがとうございます。

最後はそれぞれの個人、家族、そして事業所、企業がいかに備えるかというビジネスコンティニュイティプラン、BCPが大変大事だと思うんですけれども、このBCPについての普及なり広報なりは、今どういうふうに進めていただいているでしょうか。

お願いします。

政府参考人 神原広域避難計画推進室長

神原広域避難計画推進室長。

お答え申し上げます。

火山灰への備えとしまして、事業者などにおかれては、降灰対策の資機材や対策用品の準備を進めていただく必要があるほか、国民の皆様におかれては、できる限り自宅などで生活を継続していただくことが基本となることから、飲料水や食料、生活必需品に加えまして、防塵マスクやゴーグルなどの事前の備蓄が重要になると考えてございます。

そのため、内閣府におきましては、このような取組を国民の皆様に対して普及啓発するため、富士山噴火に関する普及啓発動画の公開ですとか、リーフレットの作成、また災害への備えが当たり前となる機運の醸成に向けたSNSの活用などに取り組んでいるところでございます。

加えまして、8月26日の火山防災の日には、毎年啓発イベントを開催し、防災意識の醸成や具体的な備えの重要性を呼びかけてございます。

また、企業に関しましては、このような防災対策に加えまして、富士山噴火のような大規模災害が発生した場合においても、事業を継続できるよう、事業継続計画、いわゆるBCPを作成することが重要であると考えてございます。

このため、内閣府では、地震や火山の噴火などの自然災害を対象として、事業継続ガイドラインを作成しておりますほか、関係省庁や業界団体と連携したBCPの普及に取り組んでいるところでございます。

今後とも、国民の皆様、また企業によるBCPの作成、その実効性の向上を促してまいりたいと考えております。

質疑者 嘉田由紀子

嘉田由紀子君。

はい、ありがとうございます。

ご丁寧なご回答いただきありがとうございます。

先ほど森本さんが学校が大事だと言っておられました。

私も自治体を運営している経験から、なかなか大人には届かないんです。

ですからまずは学校の関係のところで子どもたちに知ってもらい、子どもが家に持って帰って、あるいはお父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃんに話してもらう。

その辺のところもぜひ必要だろうと思います。

今日は文部科学省さんはお呼びしてないんですけれども、今後ともよろしくお願いいたします。

時間ですのでこれで終わります。

ありがとうございました。

委員長 下野六太

梅村みずほ君。

質疑者 梅村みずほ

参政党の梅村みずほでございます。

よろしくお願いいたします。

今日は大臣所信ということなんですけれども、すみません、ちょっと財務省から政務官に来ていただきまして、大臣所信の質問の前にお伺いをしたく思います。

さて、東日本大震災から15年となりました。

梅村みずほ (参政党) 19発言 ▶ 動画
質疑者 梅村みずほ

復興財源ということで、ただいま復興特別所得税というものが国民の皆様にご負担いただいているという状況でございます。

そして今国会で復興財源確保法の改正案が可決成立いたしました。

これにより、2037年まで国民の皆さんから負担していただいていたこの復興財源としての復興特別所得税ですね、徴収を2047年までに延長するという運びになりました。

この復興財源として確保する額はトータルとして変わりませんよということを政府側は繰り返しておっしゃっているんですけれども、この税率を今まで基準所得税の2.1%かけて徴収していたものを1.1%に引き下げて10年延長するということだったんですね。

なぜそんなことをするのかといえば、基準所得税の1%、その税率を下げて復興税を引き下げた分を防衛費に充てるからということになっているんです。

今国会で同じく私ども参政党は反対したんですけれども、可決成立してしまったのが所得税法でして、ここに防衛特別所得税という新しい税の創設が明記されておりまして、来年から当分の間、防衛特別所得税を国民の皆様お一人お一人から毎月のお給料から差し引かせていただくことになっているわけでございます。

3年前、岸田政権下だったと思いますけれども、このプランが出てきたときに私はこの東日本大震災復興特別委員会で「ちょっと待ってください」と疑義を呈したことがありまして、今日もちょっと発言をさせていただいているんですね。

昨今の世界的に不安定な安全保障環境を見れば、安定的に防衛費を確保するというのは急務であるし必要だと思っております。

ですから私どもとしても、私としても、防衛国債等を発行すればよいのではないかと思っているんです。

100歩譲って税でやるにしても、「防衛予算は必要です。

国民みんなで負担しましょう」と。

そして国民一人一人の防衛意識も大切ですから、お給料の明細書を見てもらうときにも「この防衛税である」ということを明記した形で徴収しますよというのであれば潔いと思うんですけれども、この復興特別所得税ってお給料明細を見ても書いてないんですね。

源泉徴収でも分からないんですよ。

こういった形で進めていくというのは、非常に国民に対して不親切であろうというふうに思っています。

東日本大震災の復興財源という、国民の多くが「これはいたしかたない」と思って納めてくださっている税の仕組みができたと。

その復興税の税率を下げて、下げた分を違う目的の税として差し引いていくと。

給与明細を見ても国民は気づけない、源泉徴収票でも分からない。

確定申告したらかろうじて書いてあるんですね、いくら私がこの復興のために払っているか。

ですので、この防衛のための特別所得税もおそらく確定申告の際には確認できると思うんですけれども、確定申告しない多くの国民は、よほど誠実じゃないと認識しないまま差し引かれていくと。

しかも「当分の間」という。

ガソリン暫定税率で「当分の間」って、この半世紀もかかるのかと言いながら廃止ということに至ったわけなんですけれども、もう1回ここで「当分の間」が出てきたということでがっくりしております。

ちょっと高橋政務官に来ていただいて、今日はわざわざありがとうございます。

お伺いしたいんですけれども、復興所得税は2047年で終わるわけなんです。

よもやこの47年から先、防衛特別所得税を2.1%にして、復興特別所得税と同じ割合でスイーッと防衛のための調整という運びにするということはないでしょうか。

高橋財務大臣政務官。

答弁者 高橋財務大臣政務官

ご質問に対してお答えをさせていただきます。

我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、平和で豊かな暮らしを守るため、防衛力強化は必須であります。

そして、その安定的な財政基盤の確保のために、税制上の措置を行うことは、今を生きる我々が将来世代への責任を果たす観点から必要である、このように考えるところであります。

このため先日成立いたしました令和8年度の税制改正法において、令和9年1月から所得税額に対して税率1%の新たな付加税として防衛特別所得税を課すこととしたところであります。

委員のただいまのご指摘は、復興特別所得税の課税期間が令和29年末に終了する際、その税率分だけ防衛特別所得税を引き上げるのではないかとのご趣旨かと理解をいたします。

しかしながら、令和9年度より後の防衛力整備の具体的な内容については、その時点での安全保障環境等を踏まえ、何が必要かを検討し、実施すべき事項を積み上げることとなると考えるところであります。

従って約20年後の防衛特別所得税のあり方について、現時点で予断をすることは困難だと考えるところであります。

いずれにいたしましても、国民の皆様方に所得税額の1%の付加税をお願いすることについて、引き続き、丁寧にご説明をしてまいる所存でございます。

以上でございます。

委員長 下野六太

梅村みずほ君。

高橋政務官、ご丁寧に答弁いただきましてありがとうございました。

あと要約すると分からないの5文字なんだろうなと思うんですけれどもね。

私も2047年まで国会議員を続けるとは思っていないので、これがですね、もともと復興特別所得税として生まれたものを確認がなかなかできないのに、ハーフ&ハーフで復興と防衛の財源にして、しれっとそこから防衛100%にするってなったら、この復興特別所得税というものを借りてですね、国民をだましているような感じにも受け取られかねないというところですので。

高市総理、おっしゃってくださいましたよね、この次世代の、次の世代への責任っていうのであれば、堂々とこの税の名称を分かる形で、毎月の明細に載せたらどうだっていうのは、また、参議院の議論でさせていただきたいと思いますけれども、3年前、この復興に関してこれは余りだと思いますよと言ったので、伏線回収と、あと20年後ですかの国会議員に向けて、20年前にこういう議論があったんだぞということを議事録に残しておこうと思います。

では高橋政務官におかれましてはご退席いただいて結構でございます。

高橋政務官はご退席いただいて結構です。

下野六太委員長梅村みずほ君。

質疑者 梅村みずほ

梅村みずほ(参政党)はい、ありがとうございます。

それでは大臣にお伺いをしてまいります。

政府は、今年の3月末に緊急事態を想定した避難施設、シェルターの確保に関する基本方針をまとめられました。

これまでの避難施設といったら、おおむね自然災害の際に使われる機能というような認識であったところ、武力攻撃事態を想定して、国民保護法の考え方に基づきつつ、デュアルユースを前提として基本方針を示されたということで、評価される点であると思っております。

武力攻撃事態やテロだとかの緊急事態に関しては、内閣官房の国家危機管理室、災害対応の司令塔としては、内閣府が担うということになりますので、デュアルユースの避難施設の運用に当たって、両者どちらの所管になるのかということを伺いたく思います。

内閣官房、笹野内閣審議官。

笹野内閣審議官

政府参考人 笹野内閣審議官

お答え申し上げます。

武力攻撃等の緊急事態を想定しましたシェルターの確保につきましては、内閣官房の総合調整のもと、関係府省庁が連携して取り組むこととしております。

このうち、シェルターに避難した住民等に対する国民保護法上の救援につきましては、所管している内閣府と連携して取り組んでおります。

また、自然災害等の避難施設のデュアルユースに関することは、災害対策基本法を所管しております内閣府を中心とした関係府省庁と連携して取組を進めているところでございます。

委員長 下野六太

下野六太委員長梅村みずほ君。

質疑者 梅村みずほ

梅村みずほ(参政党)はい、ありがとうございます。

そうしましたら、もう施設の運用に関しては救援ということで、一義的には内閣府の方で対応していただけるというふうに考えていいのかなと思っているんですけど、とにかくですね、この緊急事態が起こったその理由が武力によるものなのか、自然災害によるものなのかということで、所管が違うと、実際の混乱の中でうまく機能しないということがあり得ますので。

特にこのデュアルユースって謳っているので、一応政府の基本方針の方でも、武力攻撃事態等から自然災害に至るあらゆる緊急事態にシームレスに対応していく必要があり、国や地方公共団体において従来の制度や前提にとらわれず、柔軟な発想により分野や所管を横断し、シェルターを一体的かつ合理的に確保することを目指していくとありますので、ぜひあらゆる場面を想定しながらスムーズに運用がなされるように推進をお願いしたく思います。

一方で、災害対応の根拠は市町村が中心、都道府県が支援、国が補完という災害対策基本法にあります。

自治事務を基本としておるわけですね。

かたや武力攻撃やテロから国民保護対応をするというふうになった場合の根拠というのは国民保護法にあって、法定受託事務というふうになります。

東日本大震災の際も、やっぱりあれほどの大規模な災害でございましたので、市町村、都道府県、国の指示、命令系統というのが一部、特に市町村などで混乱した部分がありました。

あの際も仙台にいらっしゃった陸上自衛隊の東北方面総監部の皆さんが非常にすばらしい働きをしていただいたことで乗り越えた局面もあったというふうに聞き及んでおります。

ああした事態になりますと、市役所自体が浸水したり庁舎が倒壊することもあるでしょうし、首長や職員の方がお亡くなりになったり被災をしたりすることもあり得ます。

通信や電力が失われたりとか、あらゆる非常事態が想定される中で、一定規模、一定条件の下で国の初動の権限を認めて、国が自治体に代わって指揮命令の責任を負うような国民保護法同様の規定を置いた方がいい場合もあるのではないかと考えますけれども、防災庁準備の御担当でいらっしゃいます牧野大臣にお伺いをいたします。

牧野国務大臣。

答弁者 牧野国務大臣

牧野国務大臣御質問の災害対策基本法につきましては、本来は防災担当大臣が所管をしていらっしゃいます。

私にということですので、防災庁設置に向けた小泉委員、さらに必要な場合には、国の災害対策本部長である内閣総理大臣、もしくは防災担当大臣が地方公共団体に対して指示することができると災害対策基本法に定められております。

こうした規定に基づきまして、委員がご指摘のような首長さんが亡くなるとか、その自治体の職員が被災を受けて働けないというような大規模災害の際には、国による積極的対応がなされることになっているものと承知しております。

これから設置を想定している防災庁においても、そのための体制をしっかり、さらに十分な整備をしていきたいと思っております。

委員長 下野六太

下野六太君。

梅村みずほ君。

質疑者 梅村みずほ

ありがとうございます。

あらゆる事態を想定して、最終的には災害対策本部長として、総理が指示する対応というのもセットされているということなんですけれども、それは結構細かに法律に明記されているんでしょうか。

役所からで結構です。

横山政策統括官。

政府参考人 横山政策統括官

災害対策基本法に基づきまして、国が市町村を応援するような規定に関しては根拠規定がございますけれども、その判断基準等に関して法律上何か明確に具体的に書いてあるということではございません。

今の法律の考え方といたしましては、国による市町村の応援については、災害の内容や規模、準備できている備蓄や人材、あるいは被災地の地勢や人口規模など、被災した都道府県、市町村の状況を踏まえて、具体的なケースごとに判断されることが適切だというふうな考え方になっていると認識してございます。

いずれにいたしましても、しっかりした情報に基づいて対応することが必要になってまいりますので、体制構築を図ってまいりたいと考えております。

質疑者 梅村みずほ

梅村みずほ君。

はい、ありがとうございます。

人員や物資とかの救援というのは当然なんですけれども、その指示をするリーダーって、やっぱりその非常時のプロフェッショナルというところで見れば、国で非常に長けた方がいらっしゃるんじゃないかなと思いますので、今後防災庁設置法の議論等もありますので、また質問させていただければと思います。

さて、赤澤大臣にもお伺いしたいんですけれども、通告してないんです、すみません。

赤澤大臣のお子さんであるとか、あとはもうお仕事上でも結構なんですけれども、学校の避難訓練とか、引き渡し訓練とか、行かれたことありますか、赤澤大臣。

赤澤亮正内閣府特命担当大臣。

答弁者 赤澤亮正

私が、そうしたいわゆる防災訓練にと。

子どもが幼稚園のときの引き取りなどといったものはあります。

質疑者 梅村みずほ

ありがとうございます。

意外な人間味のある一面をちょっと拝見できてうれしいんですけども。

あのですね、学校現場等の避難訓練が割と朗らかな雰囲気なんですね。

というのも、「何月何日何曜日の何時にここに来てください」と言って、なんだったら人によっては職場に、上長に「この日子どもの避難訓練あるんで半休ください」と言って、保護者用のIDを持ってスリッパ持っていって、「〇〇君、ママ久しぶり」と言いながら笑いながら始まるという。

これは実際のこの災害が起こったと思ったときの状況とはまるで違うだろうなというような状況で、避難訓練であるとか引き渡し訓練に保護者が参加するというケースってあるんですね。

違うんだろうなと思いながらも、私こういう仕事をしておりますので、こういう委員会などにも参加させていただきますので、もう少し学校現場での対応というのを危機感を持った、実際に即したものにしなくてはいけないんじゃないかなというふうに思っているんです。

これ、学校も学校の先生も今タスクがおびただしく膨らんでいく中で、貴重な機会を設定してくださっているんですね。

なので学校の先生には心苦しいんですけれども、やっぱりこれらを全部文科省の方に投げてしまうのではなくて、災害担当の大臣としても何かしら対策を考えていく必要があると思うんですけれども、いかがでしょうか。

赤澤亮正内閣府特命担当大臣。

答弁者 赤澤亮正

防災の担当大臣として、委員がおっしゃる、より危機感を持って、また実践に即した形のいわゆる防災訓練をということは、これは我々とすれば、常に防災の好例として、いわゆる自助であるとか、共助であるとかという、まず基本姿勢として我々はアナウンスしております。

他方、いわゆる学校現場によって、いわゆる防災訓練の取り組みに差があるということも認識しております。

もちろんそのことにおいては改善する余地というものはあろうと思っております。

ただ、差は差なので、いわゆる文科省によって教師用の指導参考資料これを作って、全国のいろいろないわゆる事例これを紹介するなどして、好事例を共有することによって真似をする、またその地域にあった特性にあったいわゆる防災訓練、災害訓練をアレンジするということもあろうと思っています。

より実際的な、実践的な防災訓練、これは学校現場のみならずだというふうに思っておりますので、しっかりとこれからもいわゆる災害に対する危機意識、また防災訓練の利用についてはこれからも。

アップデートしながら取組事例をさまざま全国に発信していきたいと思っています。

委員長 下野六太

下野六太君梅村みずほ君

質疑者 梅村みずほ

はい、そろそろ時間なので、次回のちょっと予告だけして終わろうと思うんですけれども、学校現場はですね、特に外国籍の児童保護者が急増しています。

言語の壁もありますけれども、やっぱり日本と違って世界を見渡せば、地震がほとんどない国というのもあるんですね。

そういった方々からすると、こういう非常時の行動であるとか、危機意識というものも、全然日本生まれ、日本育ちの日本人とは違うところがあります。

そうした外国人の方と災害ということをテーマに、またこの議会でも問題提起ができればと思いますので、今日はこの辺りにさせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 下野六太

仁比聡平君

質疑者 仁比聡平

日本共産党の仁比聡平でございます。

今日は森林や林業の政策を災害を防ぐという観点からも抜本的に転換をすべきではないかという観点でちょっと聞いていきたいと思います。

まず海抜と土砂流出という問題について、お手元の資料3枚目から見てもらったらと思うんですけれども、昨年12月の5日にこの委員会で取り上げさせていただいて

仁比聡平 (日本共産党) 12発言 ▶ 動画
質疑者 仁比聡平

鹿児島市木切れ人倉町の国有林、この図の囲んである部分が開発の計画ということになっており、ピンク色の部分は昨年に開発をされたわけです。

つまり面で全て伐採するということですね。

水源かん養保安林に指定をされているところなんですけれども、ここの下流にめくっていただいて資料の5枚目、ここがこの8のれというあざの様子ですけれども、もう全て森が開発をされている。

その下流のところに、次の写真のように昨年8月の豪雨によって大量の土砂が流入するという洪水被害が生まれました。

別の谷筋では次のページのように、くぬぎ苗の畑に大量の土砂が流入するというようなことが起こりまして、住民の皆さんから土砂災害が懸念されてきたわけですね。

森林の保水力や保持力をどう回復するのか、それから集落への洪水被害をこれからどう防いでいかれますか。

長崎谷国有林野部長。

政府参考人 長崎谷

お答えいたします。

委員ご指摘の伐採でございますけれども、これにつきましては、木材の運搬のために使う集材路の作設に、適切に盛り土切り土を行うことや、また、渓流沿いの樹木を保護樹帯として残す。

下流の水路やくぬぎりに被害を与えたという認識ではございません。

一方、伐採跡地でございますけれども、本年4月から次世代の森林の育成に向けて再造林を行っているところでございます。

今後適切に森林の育成管理を行うこととしております。

その際にですね、現地の状況に応じまして、大雨の際に雨水を分散させるための土嚢を設置するといったことを行いまして、住民の方々の要請に可能な限り応えてまいります。

仁比聡平君。

質疑者 仁比聡平

責任はないかのようなお話をこうされるんですけれども、実際対策の必要があるから再造林もされるし、土嚢を置いたりして雨水の分散を図ると、流路の確保をするというようなことになるわけですよね。

再造林というのは、開発されればどこでもやっているわけじゃなくて、およそ3割ぐらいしかされていないというのが現実なのだと思います。

そこでこうした皆伐だとか、今もお話ありましたけれども、この5枚目の写真にあるように皆伐したというよりも車両、車の機材によって伐採をし、これを車で運び出すという車両系の集材のためには、こうした作業路が必要になるということで、これの作り方がもろかったりとかですね、いろんなことで崩落が起こったり、土石流の発生が起こったりというのは、これは林野庁が設けられている審議会などでも議論になってきたことなんだと思うんですよね。

専門家からは、こうした皆伐が土砂災害のリスクや、土砂流出量を多くしてしまうというようなことがあるではないかという指摘がされてきました。

今日特に私が聞きたいのは、この木入れのようにですね、集落がすぐ下流に隣接しているわけですよ。

ここに民家もあれば農地もあるという、こういう箇所で、かつ谷筋、皆さんご覧になって、やっぱり急斜面だなと感じられると思うんですよね。

こういうところに関しては、事前に伐採の前にですね、ちゃんと適切な評価を行って、皆伐ではなくて、一本一本成長した木を抜いていくという、択伐などをはじめとした伐採方法そのものもやっぱり検討すべきだし、その手法も含めてですね、住民への説明を尽くしていくべきではないか。

これは木入れの残っているところではもちろんですけれども、日本中の山でこういう取組を進めるべきではないかと思うんですが、いかがですか。

長崎谷国有林野部長。

政府参考人 長崎谷

お答えいたします。

伐採と土砂流出に関するこれまでの研究成果によりますと、皆伐した後、切り株が腐っていきまして、おおむね10年から20年で森林の土砂災害防止機能が最も低下すると承知しております。

こうしたことから、森林の国土保全機能を持続的に発揮させるためには、地形や地質に応じて、路網と河川を適切に組み合わせることによりまして、林地保全に配慮した伐採を行うとともに、伐採後の再造林により、確実に更新が図れること、これが重要だろうと考えております。

国有林におきましては、森林の傾斜等を考慮しまして、あらかじめ森林の管理を行っておりまして、急峻で崩壊の恐れのある区域では、基本的に皆伐を計画しないことに加えまして、皆伐を計画する場合であっても、伐採面積を5ヘクタール以下に抑えることとしております。

また、実際の施業にあたりましても、地形に沿った作業路の線形にすることや保護樹帯の設置といった配慮を行うとともに、伐採後は速やかに再造林を行うなど、土砂流出の軽減に向けた施業に取り組んでいるところでございまして、引き続き林地保全に配慮した施業を行ってまいります。

また、ご指摘の住民説明につきましては、現在でも事業執行上、直接関係のある地権者に対しましては説明を行っておりますけれども、地域からの要請がありましたら、予定する施業の内容につきまして、今後説明に努めてまいります。

質疑者 仁比聡平

今おっしゃってるような取り組みがちゃんと行われてないと。

森林法に基づいて森林整備計画を市町がしっかり立てて、それに沿うような指導も業者に対してやっていくみたいな話もあるんですけれども、実際のところ市町村にそういう力量や体制があるのかということが、この山の災害の問題でも問われていると私は思うんですよ。

スイスあるいはドイツでは1ヘクタール以上、イタリアでは2ヘクタール以上では皆伐が禁止されるという取り組みがされています。

EU諸国では皆伐を縮減していくという、そういう大きな流れがあるわけですね。

一方、我が国では保安林の7割は水源涵養林。

木入れと同じですけれども水源涵養林というふうに指定をされていて、この水源涵養林では20ヘクタールもの大規模開発が認められているんですね。

今ご覧いただいているこの5枚目の資料の地域は4.42ヘクタールです。

もう一方の開発されたところは4.33ヘクタールなんですね。

これが20ヘクタール一遍に面で開発されてしまうということになったら、それは災害が起こるでしょうと。

先ほど林野庁がおっしゃった森林の機能というのは、やっぱり破壊されるでしょうと。

これ今の気候危機の下で森林の多面的機能というのが一層重要になっているんですから、私は見直すべきではないかと思うんですが、いかがですか。

長崎谷国有林野部長。

政府参考人 長崎谷

諸外国における森林の開発面積については、例えばEUにおきましても、開発を原則として禁止している国もあれば、一般的な面積制限のない国もあるなど、国によって規制の在り方は多岐にわたると承知しております。

我が国では人工林資源が利用期を迎えておりまして、森林資源の循環利用を進めながら、森林の公益的機能を持続的に発揮させていくために、その両立を図るために災害の防止等目的を達成する上で、重要な森林につきましては保安林に指定しまして、例えば水源涵養保安林では20ヘクタール以下、土砂流出防備保安林では10ヘクタール以下といった一定の伐採規制を設けております。

また、保安林を含む森林全体につきましては、市町村が市町村森林整備計画におきまして、皆伐面積の上限や伐採や造林の方法の規範を定めるとともに、伐採造林届出制度によりまして、森林所有者から届出を求めて、市町村森林整備計画に従った伐採や造林の実施を確保することとしておりまして、我が国の森林の実情に応じて適切に運用されていると認識しております。

今後とも国土保全の森林の有する多面的機能の発揮に向けまして、適正な伐採が確保されるように取り組んでまいります。

仁比聡平君。

質疑者 仁比聡平

そうした取組が適切に運用できていないから、住民も知らない間にこんな災害が起こってしまうということなんですよ。

で、市町に体制はないでしょっていうのは先ほど申し上げたとおりで、実際にその皆伐系に大規模、皆伐系で大規模に開発をしないとコストが合わないっていう、その林業をめぐる現状、やっぱりここに大きな問題があってですね。

諸外国も河川経収税によって択伐をやってもコストが見合うというふうに取り組みを発展させていっているわけで、我が国でもそうした検討を真剣に行うべきだということを強く今日は申し上げておきたいと思います。

今日、幾人もの委員の皆さん聞かれた大槌町の山林火災、それから昨年の資料を1枚目お配りしていますけれども大船渡の林野火災などに関しても、この山をどうするのかということはとても大事な課題だと思うんですよね。

私、ちょっと地元の我が党の弔慰さんなどに伺いましたら、もう住宅に迫ってくると、キリキリなんかもう懸命に防火帯をつくるために、消防団高齢化もしてますけれども必死の取組をされました。

かつてはですね、尾根にはこの5月の頃まで雪が残っていて、北側の斜面にも雪があったそうです。

ですから尾根自体に火が広がっていくっていうことは、かつては阻止できていたわけですけど、そうならなかったもとで一体どうするのかと。

この尾根で止めるっていうことが大事だというお話もありましたが、消防庁、今回の災害で消火体制の特徴、あるいは教訓、どんなふうに今の段階で受け止めてらっしゃるでしょうか。

門前国民保護防災部長。

政府参考人 門前

お答えいたします。

今般の大槌町林野火災における消防機関の消火活動につきましては、地元消防本部、消防団、岩手県全12消防本部の県内応援に加え、消防庁長官の出動指示による11都道県からの緊急消防援助隊約1200人、合わせて地上部隊約1400人の体制を早期に構築し、大量、長距離の送水が可能なスーパーポンパーや大型水槽付き放水車等を用いて水利を確保し、山林と市街地の間に延焼阻止線を設定して陸上からの消火活動を行ったほか、最大で消防防災ヘリ9機、自衛隊ヘリ9機、合わせて18機が連携した山間部への空中消火を行いました。

こうした消火活動の結果、今月2日で鎮圧に至ったところであり、現在は鎮火に向けて熱源確認及び警戒活動等を実施しているところでございます。

仁比聡平君。

質疑者 仁比聡平

こうした山林火災が頻発しているということの中で、今申し上げているような林業や、それから森林の環境的な機能、それから火災や水害なども本当に考えた強い地域づくり、山づくりをしていくということを考えると、やっぱりそれぞれ地形も違うし、関係も違いますよね、産業の在り方も。

その下で市町村の役割というのがとても大事になると思うんですけど、体制はなかなかないというもとで、これどうするんですかと。

これ国、そして都道府県の責任というか役割というか、とても大きいと思うんですが、ちょっと時間が来てしまったので、その点だけ林野庁にお尋ねしておきたいと思います。

時間過ぎておりますので、答弁簡潔にお願いします。

宮本和宏君。

政府参考人 長崎谷

ご指摘のとおりですね。

林野火災に強い地域づくり、林野火災に強い森づくりを進めていく上でですね、市町村が人材を不足しているという実態にありますので、農林水産省では、国有林の現地検討会ですとか、施工技術の普及、あるいは技術指針をつくったそれものの普及、あるいは説明会の開催とした市町村への指導助言といった取組をしております。

さらに都道府県による指導普及も併せまして、市町村をサポートしながらですね、林野火災で延焼しにくい多様な森への誘導を行いまして、林野火災に強い地域づくりを推進してまいりたいと考えております。

委員長 下野六太

下野六太委員長。

天畠大輔君。

お答えします。

質疑者 天畠大輔

れいわ新選組の天畠大輔です。

前回に引き続き、服薬中の薬を一時的に止める、休薬が命に関わる方たちへの災害対策について伺います。

先日の委員会で休薬、危険薬剤の実態把握を求めた際、厚生労働省の栗原渡政務官より、どういった手法が適切なのかということを考慮しつつ、今後検討してまいりたいとご答弁をいただきました。

続く厚生労働委員会の中等情勢を踏まえた医療物資に関する参考人質疑でも、日本難病疾病団体協議会JPAの大坪啓太参考人より、やむを得ず優先

天畠大輔 (れいわ新選組) 22発言 ▶ 動画
質疑者 天畠大輔

県中について考えていかなければいけなくなるときに向けて、休薬危険薬剤の必要な患者がどこにいて、どれくらい必要か調査をして備える必要が非常にあるとご意見をいただきました。

そこでまず内閣府にお伺いします。

休薬危険薬剤のリスト化については厚生労働省が所管ですが、その情報の周知や避難訓練等への活用など、内閣府としても連携協力していくお考えはありますか。

内閣府特命担当大臣、いかがでしょうか。

答弁者 赤間内閣府特命担当大臣

はい、お答えいたします。

休薬が危険な薬剤、これを含めて災害時に必要な薬剤を被災者が使用できるようにするため、何が求められているのか、対応を検討していくこと、このことはまず重要だというふうに認識をしております。

その上で、医薬品等の備えに関わる対応については、厚生労働省、先ほど質疑の中にもありましたけれども、まずは実態把握について検討されるというふうに承知をしております。

その検討状況、これを踏まえて、内閣府としても厚生労働省と連携をして、対応を進めてまいりたいというふうに考えております。

委員長 下野六太

下野六太委員長、配慮をお願いします。

天畠君が発言の準備をしておりますのでお待ちください。

質疑者 天畠大輔

災害のシミュレーションに活用するなど、具体的な検討を求めます。

次に行きます。

代読お願いします。

本日は、災害時の薬品に関する調整役である災害薬事コーディネーターを活用して、休薬危険薬剤を患者のもとに提供する具体的な仕組みについて伺います。

資料1をご覧ください。

令和7年6月30日付、読売新聞では、災害薬事コーディネーター導入の経緯や役割が紹介されています。

現在、厚労省は、予算措置や運用指針の通知などで、要請支援を強化しています。

休薬危険薬剤を使用する患者の位置情報を災害時に限定して把握する仕組みがあります。

こちらは、糖尿病医療支援チーム、ダイヤマットを運営する日本糖尿病協会、JDRが先駆的に行っています。

以前、厚生労働委員会で紹介をしたところ、当時の厚生労働大臣より、どのようにアプリを活用できるか検討したいとご答弁をいただきました。

そこで厚労省にお伺いします。

休薬をやめると命の危険がある方たちの災害対策の進捗状況を教えてください。

特にスマホアプリを活用した仕組みについては、どのような連携が行われているでしょうか。

答弁者 栗原厚生労働大臣政務官

厚生労働大臣政務官、お答えいたします。

災害時において使用を中断すると生命に危険が及ぶ薬剤を必要とする、そういった患者さんに対しましては、薬剤を提供すること、これは極めて重要だと考えております。

災害発生時の医薬品供給につきましては、災害対策の中心を担う都道府県が、地域の実情に応じた方法により、必要となる医薬品等を事前に備蓄することとしております。

厚生労働省としても、各都道府県に対し医薬品等の供給管理等のための計画や医薬品の備蓄状況等の再点検を依頼しているところです。

インスリン製剤につきましては都道府県の備蓄の参考となりますよう、インスリン製剤を使用している患者数が概算できるデータを都道府県に周知しております。

これにより都道府県が備蓄量の算定をすることが可能となっています。

お尋ねのアプリを活用した災害時におけるインスリン製剤の不足の有無を確認する仕組みにつきましては、まずは災害が起きる前に当該携帯アプリの登録を進めていただくこと、そして平時より災害に備えていただくことが重要と考えております。

その普及のため、令和6年7月に開催されましたシンポジウムや、内閣府が発行した防災のための手引き、防災といいますが、これにおいてアプリの登録等について周知をいたしているところであります。

引き続きダイヤマットを運営する日本糖尿病協会から当該仕組みの活用状況を伺いつつ、その有効性も含めて、運用状況を注視していくことが必要と考えておりまして、使用を中断すると、生命に危険が及ぶ薬剤を必要とする患者への災害対策として、どのように活用できるのか、検討をしてまいりたいと考えております。

インスリンだけじゃなくて、最初、広げて検討いただく。

進めて、

質疑者 天畠大輔

天畠大輔君。

インスリンだけでなく、急薬、危険薬剤を使用する方へ対象を広げて、アプリの検討を進めていただけるとのこと、ぜひお願いいたします。

大臣、お願いします。

さて、アプリを開発したJDICによりますと、現時点では登録患者の半径10km以内の薬局情報を表示するものになっておりまして、被災地の薬局開局状況や在庫状況を提供するものではないと聞いています。

そこでさらに必要なのが、地域の在庫情報を把握する仕組みです。

資料2をご覧ください。

薬機法第1条では、薬局開設者が関係行政機関と連携し、安定供給を図る役割が明確に示されています。

それに伴い厚労省は、薬局機能高度化推進事業の地域における医薬品提供体制の構築強化に関する取組等において、医薬品不足の対策を行うよう都道府県に求めています。

資料3-1、3-2をご覧ください。

これを受けて福岡県薬剤師会では、医薬品備蓄共有システム、VPCSを用いて、地域全体で医薬品取扱情報の見える化を進めています。

VPCSとは、インターネット上で地域の薬局同士が、医薬品の備蓄状況を共有するシステムで、発注納品情報を活用して、地域全体の状況を把握することができます。

資料3-3、3-4は、福岡県薬剤師会から各薬局への通知です。

各薬局には納品データが共有されるため、平時は医薬品が不足した際、薬局間で融通し合うことがあり得ます。

災害時はシステムに入るためのID・パスワードの共有範囲が会以外にも広がります。

導入にあたって各薬局に費用負担がないのも特徴です。

そこで栗原政務官にお伺いします。

服薬をやめると、命の危険がある方たちの災害対策をより実効性のあるものにするためには、国として地域におけるVPCSの災害時活用について、事例の研究や周知を検討すべきではないでしょうか。

答弁者 栗原厚生労働大臣政務官

栗原厚生労働大臣政務官。

栗原政務官:災害発生時の医薬品供給についてでございますけれども、災害の状況などで、その程度で地域インフラが機能するかという点も、これも考慮しなければいけないところであります。

在庫品に加えて流通品の活用も含めた調整が必要となるということになります。

地域薬剤師会における取組の一つとして、薬局間での在庫情報の共有を実施している地域があるということはよく承知しております。

災害時にはこうした仕組みを活用いただくことも有用な手段であろうと考えています。

このように地域の実情に応じて対応されているところ、厚生労働省としては、各地域において有用と判断された事例について、引き続き収集するとともに、他の地域の参考となるよう、これらの周知も努めていきたいと考えています。

委員長 下野六太

下野六太委員長:天畠大輔君。

質疑者 天畠大輔

天畠大輔:コストがかかることなので国がもっと支援すべきです。

希望する自治体への財政支援など、踏み込んだ支援を検討していただけませんか。

委員長 下野六太

下野六太委員長:通告なしですが、栗原政務官お願いいたします。

政府参考人 佐藤審議官

厚生労働省大臣官房佐藤審議官:天畠委員、ご指摘いただきました、こういった在庫の把握ですとか、災害時を含めた安定供給の体制整備ということにつきましては、これまでも薬局機能高度化推進事業の中で、各都道府県に対して支援を行ってきたところでございます。

引き続き、委員のご指摘も踏まえまして、こういった事業、我々の方も強化をして進めてまいりたいと考えております。

委員長 下野六太

下野六太委員長:天畠君、発言の準備をしておりますので、お待ちください。

質疑者 天畠大輔

天畠大輔:ありがとうございます。

ぜひ進めてください。

災害時、地域の在庫情報はとても重要です。

VPCSを毎日使っている薬剤師は、災害時でもスムーズに使うことができるので、より踏み込んだ支援の検討が必要だと思いますので、お願いいたします。

さて、福岡県では、薬剤師会との災害時協定に災害薬事コーディネーターの役割を明記したことで、避難訓練に参画できるようになったと聞いています。

さらに、各卸から供給可能な医薬品の情報や流通状況に関する情報提供をコーディネーターが受けやすくなる効果も期待されます。

そこで都道府県薬剤師会、医薬品卸組合との災害時協定に災害薬事コーディネーターの役割を明確に位置づけることへの働きかけが必要だと考えます。

少なくとも各自治体へ事例の情報提供はできるのではないかと考えますが、栗原政務官いかがでしょうか。

答弁者 栗原厚生労働大臣政務官

栗原大臣政務官。

議員ご指摘のように、災害時の保健医療福祉調整本部が担う機能としまして、災害薬事コーディネーターがどのような役割を担っていくのか、これを明確化することは重要であると考えております。

災害薬事コーディネーターの活動要領におきましては、災害薬事コーディネーターの県立大臣と考えております。

委員長 下野六太

下野六太委員長。

天畠大輔君。

質疑者 天畠大輔

天畠大輔。

さて、服薬をやめると命の危険がある方たちの災害対策が重要と政府も認識していらっしゃると思いますが、平時からそうした方々の状況に応じた避難訓練も必要です。

資料4-1、4-2をご覧ください。

福岡県薬剤師会常務理事山口真也先生によると、福岡県では既に災害薬事コーディネーターが参加した防災訓練が行われており、コーディネーターが間に入ることで、いろいろなケースを想定して、医薬品に関する情報集約、連絡調整を実際に訓練しているそうです。

給薬危険薬剤の災害対策について指摘をされているJDIC理事安西慶三先生も、各地域と各疾患でのシミュレーションが不可欠だとおっしゃっていました。

そこで、内閣府にお伺いします。

給薬危険薬剤を使用する方々の個別避難計画などをもとに、地域の災害薬事コーディネーター等と連携をして、地域で避難訓練の実施を行うことが重要だと考えておりますが、大臣の御見解はいかがでしょうか。

答弁者 赤間内閣府特命担当大臣

赤間内閣府特命担当大臣。

今お尋ねの災害時における避難行動要支援者、これに対する個別避難計画、これを策定するだけではならないというふうに思っております。

委員長 下野六太

下野六太委員長。

答弁者 赤間内閣府特命担当大臣

大臣が今、ご指摘の災害薬事コーディネーター、そういった方々のいわゆる参画、参加、これについても同様であると認識しております。

いずれにせよ、関係省庁と連携しながら、災害時における要支援、この方々の避難行動が速やかに実施に移されるよう、取組を強化してまいりたいと思っております。

委員長 下野六太

下野六太委員長。

申し合わせの時間が過ぎておりますので、質疑をおまとめください。

天畠大輔君。

質疑者 天畠大輔

天畠大輔。

まとめます。

事例の収集と周知はぜひお願いいたします。

一方で患者も各薬局も被災者なので、彼らへの負担を考慮することも重要ですので、自治体関連経についても対策を講じていただけたらと思っております。

本日は質疑終わります。

委員長 下野六太

下野六太委員長。

本日の調査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。