内閣委員会

参議院 2026-05-14 質疑

概要

衆議院において、国家情報局の設置およびインテリジェンス能力の強化に関する質疑が行われました。木原稔大臣や釜谷内閣審議官らは、国家情報局への格上げにより司令塔機能を強化し、政策部門と情報部門を分離することで客観的な分析を担保し、同盟国との連携を深化させると答弁しました。また、外国による影響工作やサイバー攻撃への対処、インテリジェンスアカデミーによる人材育成、プライバシー保護や政治的中立性の確保、人的・電波情報収集能力の向上といった多角的なテーマについて議論されました。あわせて、大河原化工機事件の再発防止策や、高度専門人材の処遇改善についても言及されました。

発言タイムライン

国民維新自民無所属公明参政共産れいわ政府委員長・議長
0分45分1:302:153:003:454:305:15堂込麻高木か松川る鬼木誠杉尾秀窪田哲大津力大門実

発言者(11名)

質疑応答(57件)

国家情報局の格上げによる効果
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質問
堂込麻紀子 (国民民主党・新緑風会)

- 内閣情報官の国家情報局長への格上げ等により、我が国のインテリジェンス能力にどのようなプラス効果があるか

答弁
政府参考人
  • 政府全体を俯瞰した総合調整が可能となり、多種多様な情報を集約・分析することで政策部門への支援を質・量ともに充実させられる
  • 経済安保に関する情報収集の充実や、シンクタンク・日本版シフィウスとの連携による取組の強力な推進が期待される
全文
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まずはじめに、内閣情報官が国家情報局長に、また内閣情報調査室が国家情報局になり、それぞれ格上げされるということで、我が国のインテリジェンス能力にどのようなプラス効果を発揮されるのか、生まれるのかというところを伺いたいと思いますが、この国家情報局は、今国会で関連法案も審議されております。

その法案が成立しますと、近い将来設立されることになります。

(政府側答弁)まず国家情報局ですが、各省庁の情報活動について、政府全体を俯瞰するという立場から、総合調整を行うことが可能となり、その結果として多種多様な情報を集約し、総合的な分析を行うことで、政策部門に対し、これまで以上に有用な情報面からの支援を、質・量ともに充実させた形で行えるようになると考えております。

経済安保に関する取組を通じた国力強化についても、情報部門としての一層の貢献が期待されているところです。

国家情報会議、そして国家情報局の下で、経済安保に関する情報についても、質・量ともに充実を図っていくこととしております。

今国会で審議していただいておりますが、経済安保推進法の改正案及び外貯名法改正案、これらが成立させていただければ、委員ご指摘のシンクタンクや、ご指摘のあった日本版シフィウスが立ち上がることになりますが、両組織との連携協力も積極的に進めていくことで、経済安保の取組を強力に推進したいと考えているところです。

国家情報局長の人事の透明性
質問
堂込麻紀子 (国民民主党・新緑風会)
  • 内閣情報官が歴代警察庁出身者の指定席となってきた背景をどう分析しているか
  • 今後の国家情報局長の人事において、人物・能力本位とするためにどのような点に留意するか
答弁
木原稔
  • 歴代の人選は当時の総理が人物・能力本位で任命したものと理解している
  • 新局長には情報コミュニティへの精通や信頼関係の醸成が求められ、一定期間の継続在任が好ましい
  • 衆議院の附帯決議(特定機関の指定席とならないよう配慮すること)に十分に配慮して総理が人事を行う
全文
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その職責の重要性にかかわらず、実質的に同一行政機関の出身者のいわば指定席となっているとの疑念を招くことのないように、適材適所ということで、それまでの経験を踏まえつつも、人物本位、また能力本位で行うことの附帯決議がされております。

政府は内閣情報官、これまで歴代7人とも警察庁出身者の指定席となってきた背景について、どのように分析をされているのか、今後の国家情報局長の人事においては、どのような点に留意されていくのかというところを、官房長官に伺えればと思います。

木原稔(内閣官房長官)これまで歴代の内閣情報官の人選につきましては、任命権者はその時々の総理でございまして、その内閣総理大臣がまさに人物本位、能力本位で任命されたものと理解をしております。

新たに設置される国家情報局長については、4月17日の衆議院での内閣委員会において総理が答弁したとおりですが、情報活動や我が国の情報コミュニティに精通しているということが求められ、国内のインテリジェンスコミュニティ間の連携確立、外国情報機関トップとの信頼関係の醸成といったことを考えると、一定期間は継続して在任することが好ましいと考えられるところです。

衆議院の附帯決議では、人選に当たってはその職責の重要性にかかわらず、実質的に同一行政機関の出身者のいわば指定席となっているとの疑念を招くことのないよう、適材適所を旨とし、それまでの経験を踏まえつつ、人物本位、能力本位で行うこととされておりまして、これについて十分に配慮して、人事権は総理でございますけれども、その総理が人事を行うものと、そのように考えております。

国家情報局の施設・設備の保全能力
▶ 動画
質問
堂込麻紀子 (国民民主党・新緑風会)

- 現在の内閣情報調査室の建物・設備ではテロや軍事攻撃への対応に脆弱であるとの指摘があるが、施設・設備の整備を整える必要性についてどう考えるか

答弁
蒲谷
  • 執務室の移転は予定しておらず、生体認証やアクセス制限等の現行の保全措置を厳格に講じることで十分と評価している
  • 軍事攻撃に耐えうる堅牢な施設への入居はハードルが高いが、同等以上の保全強度を備えた環境整備は当然のことと理解している
全文
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情報保全を強化するという観点から、国家情報局の施設や設備について伺っていければと思います。

国家情報局本部の建物が現在の内調のままでいいのかということです。

軍事攻撃だけでなくテロにも十分に対応できないのではないかと、その脆弱さは世界各国の関係者からも冷笑されていると側聞するともおっしゃっています。

設備面の充実を図って、また情報保全を強化すべきとの質問をさせていただきました。

総理から、国家情報局では、現在の内閣情報調査室で行っている執務室における生体認証による入退室の管理、共有フォルダへのアクセス権の職員ごとの設定、執務室への許可を得ない電子機器等の持ち込みの禁止といった保全措置を、引き続き講じていく考えですというふうに答弁をいただいておりますけれども、これは予算を要することでもありますが、この情報この保全の観点からも施設、また設備についても整えていく必要性が十分にあるんじゃないかというふうに考えます。

参考人から率直なこの辺の御意見を伺えればというふうに思います。

内閣情報調査室から国家情報局への改組に当たりまして、執務室の移転は予定をしておりませんが、参議院本会議での総理からの答弁のとおりでございまして、内庁で行っている執務室における生体認証による入退室の管理、共有フォルダへのアクセス権の職員ごとの設定、執務室への許可を得ない電子機器等の持ち込みの禁止といった保全措置は引き続き厳格に講じていく予定でございまして、秘密保全措置としてはこれで十分なものと評価をしているところでございます。

将来的なことといたしまして、委員が御指摘のような軍事攻撃にも耐えうる堅牢な施設への入居につきましては、実現には様々大きなハードルがあるのではないかと認識をしておりますけれども、これまでと同等以上の保全強度を備えた執務環境を整備することは当然のことと理解をしております。

サイバー対処能力強化法の予算措置
▶ 動画
質問
堂込麻紀子 (国民民主党・新緑風会)

- 通信情報の取得・自動選別等に必要な設備整備のため、十分な予算措置は既にされているか

答弁
佐野

- 令和7年度補正予算において必要な予算の手当てを行い、現在整備を進めている

全文
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令和7年の上海において、サイバー対処能力強化法と整備法が成立をしております。

その際の参議院の内閣委員会において、通信情報の取得、自動選別等に必要となる設備等の整備のために十分な予算を確保することとの付帯決議がなされております。

こうした点について、予算措置は既にされているのでしょうか。

通信情報の利用に当たっては、委員御指摘のとおり、通信情報の取得・分析等を実施するための装置を整備することが不可欠でございまして、この点につきましては、令和7年度補正予算において、必要な予算の手当てを行い、現在、然るべく整備を進めているところでございます。

収集された通信情報の取扱いの限定
▶ 動画
質問
堂込麻紀子 (国民民主党・新緑風会)

- サイバー対処能力強化法に基づき収集される通信情報の目的を、サイバーセキュリティ対策や外国勢力への対処に厳格に限定するなどの歯止めが必要ではないか

答弁
蒲谷
  • 外国情報機関による機密情報窃取や重要インフラへのサイバー攻撃への対処が含まれる
  • 国家情報会議・局はサイバー攻撃情報を扱うため、国家サイバー統括室からの分析結果提供を受けることが重要である
  • 関連規定に則り、各機関の所掌事務遂行に必要な範囲内で適切に情報提供を行う
全文
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続いての質問ですけれども、サイバー対処能力強化法に基づいて収集されます通信情報の取扱いについて伺います。

大臣利用を想定しているということであれば、その目的をサイバーセキュリティ対策や、外国勢力への対処に厳格に限定するなど、明確な歯止めが必要だというふうに考えます。

内閣官房政府参考人に伺えればというふうに思います。

本法案に規定する外国情報活動への対処には、当然ながらでございますけれども、外国情報機関やそれを背景とする集団が行う、我が国の機密情報の窃取を目的としたサイバー攻撃への対処も含まれるところでございます。

また、機密情報の窃取を目的とするものでなくても、例えば、我が国の重要インフラを機能不全に陥るようなサイバー攻撃に対処していくことは、本法案の重要国政運営に該当し、これにする情報収集活動は重要情報活動に当たるものでございます。

国家情報会議、国家情報局は、その所掌事務からして、サイバー攻撃に関する情報を扱うことはございますし、昨今のサイバー空間における厳しい情勢や我が国を取り巻く様々な脅威が分野横断的に生じていることを踏まえれば、同会議、同局に対して、国家サイバー統括室からサイバー対処能力強化法に基づき収集された情報の分析結果や分析結果に基づき判明した情報、具体的に申し上げれば、例えば特定国による我が国に対するサイバー攻撃の状況、あるいは新たな攻撃手法などを提供していただくことも重要であるかというふうに思います。

関係機関の間での情報の提供につきましては、例えば本法案第7条第2項には国家情報会議に対する資料提供に関する規定があるほか、サイバー対処能力強化法第38条第1項においては、内閣府の主任の大臣である内閣総理大臣は、重要電子計算機に対する特定不正行為による被害の防止のため、必要があると認めるときは、国の行政機関に対し、情報を整理または分析して得られた結果を提供するものとする旨が規定されておりまして、こうした関連規定に則りながら、各機関の所掌事務遂行に必要な範囲内で適切に行うこととしております。

インテリジェンスアカデミーの創設時期と機能
▶ 動画
質問
堂込麻紀子 (国民民主党・新緑風会)

- 連立政権合意書にある対外情報庁の創設などを踏まえ、インテリジェンスアカデミーの創設時期や機能についてどのような青写真を描いているか

答弁
木原稔
  • 従来は各省の努力に依存していたが、省庁横断的な研修や共同研究(インテリジェンスサイクル、先端領域の情報理解、秘密保全等)を行いたい
  • 連立合意書の期限を待たずにできることから始め、随時対応していく
全文
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自由民主党と日本維新の会の連立政権の合意書においては、令和9年度までに独立した対外情報庁を創設するということが明記をされておりますけれども、こうした点も横睨みしながら、インテリジェンスアカデミーの創設時期を検討していくということになるんでしょうか。

こうした創設時期やタイミングや機能などについて、青写真を描いているものがあれば、ここでは参考人というふうに伺っておりますけれども、官房長官、ご呼びいただいているということで、よろしくお願いいたします。

木原稔(内閣官房長官)これまでの情報部門における人材の育成ですが、これは各省の努力に依存するところが大きいという状況でした。

防衛省なら防衛省、警察庁なら警察庁、法務省の矯正局なら矯正局という、それぞれの努力に依存していました。

これから横断的課題が増大をしてきているこの状況において、そういう認識を持ちながら、実際としては、省庁横断的な取組というのは限定的であったということは、これは認めざるを得ません。

教育の充実が必要な事項というのは多々あるわけですが、政府全体のインテリジェンスサイクルや所属省庁では扱っていない情報の種別ごとの基本知識、また、情報の収集及び分析強化の通則的な手法、さらに、経済安全保障、サイバー攻撃、偽情報の拡散による影響工作など、変化が著しい先端領域の情報理解、及び外国情報機関の動向と手法、秘密保全の制度と対策、それらの省庁横断的な研修や共同研究を行いたいと考えておりまして、連立合意書に示された期限というのはあるわけですが、それを待たずにできることから始めていき、改善の必要があれば随時対応していきたいと考えております。

情報業務従事者および協力者の安全確保
▶ 動画
質問
堂込麻紀子 (国民民主党・新緑風会)

- 情報業務に従事する職員や家族、協力者の安全を確保するための施策(仮装身分の発行や政府ハウスの整備等)について、どのような見解か

答弁
木原稔

- 収集・分析業務のみならず、民間協力者やその家族の安全確保は大変重要な論点であると認識しており、政府として認識を共有している

全文
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続いて、国民民主党の議員立法であります、インテリジェンスに係る体制の整備の推進に関する法律案、ここの第9条にありますけれども、国はインテリジェンスに係る職務に従事する者、及びインテリジェンスに協力する者の安全を確保するために必要な施策を講ずると設定をさせていただきまして、高市総理にも質問させていただきました。

私が踏み込んだ話で、仮装身分といった公的書類も発行したり、また家族の身の安全も守るという意味では、政府ハウスを整備するといった、少し踏み込んだ質問をさせていただきました。

このインテリジェンスに係る職務に従事する者、およびインテリジェンスに協力する者の安全、これを確保するための施策が極めて重要だというふうに考えています。

木原官房長官の見解を伺えればと思います。

木原稔(内閣官房長官)インテリジェンスという言葉を対応しているわけですが、一言でインテリジェンスと申し上げても、それに係る業務というのは内容が様々であります。

そしてその先にはですね、その情報を提供してくれる、また協力してくれる方々がおられます。

そしてそれら職員や情報提供者にはご家族がおられますから、そのご家族の安全確保もしなければいけないと。

上で、そういった点は大変重要な論点であり、この点は衆議院で提出された御党の案にもありましたけれども、その点は認識を共有しているのではないかなというふうに考えております。

情報部門と政策部門の分離による客観性の担保
▶ 動画
質問
堂込麻紀子 (国民民主党・新緑風会)

- 進めたい政策ありきで客観性を欠いた情報収集・分析が行われないよう、どのように担保するのか

答弁
木原稔
  • 情報部門と政策部門を分離し、対等な関係にすることが重要である
  • 国家情報会議・局を国家安全保障会議・局と同格に整備することで制度上の分離が担保され、政策ありきの情報収集・分析は生じにくくなる
全文
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進めたい政策ありきで、客観性を欠いた情報収集や分析が行われることがないように、これをどのように担保していくかというところが重要だというふうに考えます。

官房長官のお考えをお示しいただければと思います。

木原稔(内閣官房長官)情報部門がですね、その政策部門の予見であったり期待、そういったものに忖度をしたり、あるいは責任回避を図ったりして、報告すべき情報を報告しなかったり、あるいは偏った情報収集をしたりすることのないように、情報部門とまた政策部門が分離をされ、かつお互いに対等な関係にあることが重要であると考えています。

この点、これまでの答弁にもありますが、本法案によりまして、情報部門である国家情報会議、国家情報局が、政策部門である国家安全保障会議、国家安全保障局と同格のものとして整備されることで、国家安全保障政策を司る政府全体の各部局と、重要な情報活動等を推進する政府全体の各部局が、それぞれ同様の仕組みをもって、まとまりのあるものとして形成をされ、別個のものとして、議長たる総理の下で、機能するようになるわけであります。

このため、政策部門と情報部門の分離が、制度上担保されることとなり、情報部門が進めたい政策ありきで、情報収集、分析を行うといった事態は、生じにくくなるものと考えております。

大河原化工機事件の再発防止策
質問
堂込麻紀子 (国民民主党・新緑風会)

- 大河原化工機事件のような事案をどう捉え、検証報告書の公表以降、具体的にどのような再発防止策に取り組んでいるか

答弁
千代信
  • 【警察側】違法な捜査により国民の信頼を損ねたことを重く受け止め、捜査指揮体制の整備、教養研修の充実、不正輸出事案取締りのあり方の見直し等を推進している
  • 【検察側】勾留請求等の違法判断を真摯に受け止め、法令解釈に関する通知の発出、全高等検察庁への説明キャラバンの実施、勉強会の開催等により適正な検察権行使に努めている
全文
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しかしながら、それが実効性があるものになっているのかというところは、また、組織としての責任の所在、これが十分に明確にされているのかというところは、なお課題が残っているのではないかと指摘せざるを得ません。

大河原化工機事件のような痛ましい事案が発生してしまったことをどのように捉えて、この令和7年8月の報告書の公表以降、再発防止策として具体的にどういうような取組を行っておられたのか、伺います。

お答えいたします。

こうした点を踏まえまして、警視庁におきましては、緻密かつ適正な捜査の徹底に向けた捜査指揮体制の整備や、各種教養研修等の充実、組織内の意思疎通の円滑化のための体制整備等の取組を推進しております。

また、警察庁におきましても、大量破壊兵器関連物資等に関する不正輸出事案取締りのあり方の見直しや、警察本部長等による適正かつ実行的な捜査指揮のための体制整備等について、機会を通じて、都道府県警察に対して指示をしてきているところでございまして、こうした再発防止策を着実に実行し、国民の皆様の信頼回復に向けた取組を継続してまいりたいと考えております。

お尋ねの件に関し、最高検察庁は、勾留請求及び控訴提起が国家賠償法上違法であると判断されたことについて、検察全体の問題として真摯に受け止め、本件の捜査公判上の問題点等を明らかにし、適正な検察権行使のために講ずべき方策を検討することで、本件のようなことを二度と繰り返さないようにするため、検証を行ったものと承知しております。

具体的には、最高検察庁においては、今般の検証結果を踏まえ、令和7年8月に全国の検察庁に向けて、行政法違反の事案における法令解釈に関する通知の発出、保釈請求への対応に関する通知の発出、勾留中の被告人等の病状等に関する検察庁及び拘置所等の間の連絡体制の強化に関する通知の発出を行うとともに、令和7年10月から11月にかけて、最高検察庁の検事が全ての高等検察庁を回り、管内の検察官に対して検証の結果明らかとなった問題点や反省点を直接説明するキャラバンを実施するなどの取組を実施したものと承知しております。

さらに、東京地方検察庁におきましては、令和7年10月から11月にかけて、すべての検察官を対象とした勉強会の実施、東京地方検察庁公安部と警視庁公安部との定期的な意見交換会の実施などの取組を実施したものと承知しております。

外国による影響工作への対処
▶ 動画
質問
高木かおり (日本維新の会)
  • 外国による選挙干渉などの影響工作について、国外の具体的事例をどのように把握・分析しているか
  • 生成AIによる工作の巧妙化に対し、同盟国・同志国との情報共有や技術協力を抜本的に強化すべきではないか
答弁
釜谷内閣審議官
  • ドイツ連邦議会選挙へのロシアの介入や、カナダ総選挙における中国共産党関係アカウントの情報操作などの事例を把握している
  • 生成AIによる脅威の高まりを認識しており、関係省庁の協力、民間有識者との連携、同盟国・同志国との情報交換を通じて最新知見を取り入れ、対策を講じていく
全文
質問・答弁の全文を表示

そこで伺いたいんですが、我が国でも偽動画やSNSへ拡散した事例がすでに起きており、外国からの選挙干渉の可能性が専門家からも指摘されているところと承知しています。

選挙干渉をはじめとする外国の影響工作について、これまで国外で発生した具体的な事例をどのように把握、分析をされていらっしゃいますでしょうか。

また、この生成AI技術の飛躍的進歩によって、ディープフェイク等を用いた工作は、巧妙化の一途をたどっていると思います。

最新の知見を取り入れるために、官民の連携のみならず、同盟国、同志国との情報共有や技術協力を抜本的に強化すべきだと考えますが、政府の御見解をいただきたいと思います。

まず、外国における選挙における影響工作についてでございますけれども、その例といたしまして、例えば、2025年に実施されましたドイツの連邦議会選挙におきまして、ロシアが選挙介入などを試みていたこと。

また、同じく2025年に実施されましたカナダにおける総選挙におきまして、中国共産党と関係を有するSNSのアカウントが、情報操作を実施していたことなどにつきまして、それぞれの国の政府が発表しているものと承知をしてございます。

また、委員御指摘のとおり、急速な生成AI技術の進展に伴いまして、この偽情報をボットにより拡散したり、あるいはディープフェイク画像の投稿を行ったりするなど、外国による影響工作が高度化、複雑化しており、その脅威はますます高まっていく恐れがあるものと認識をしております。

現在、政府におきましては、外国による影響工作に対しまして、内閣官房副長官の調整の下で、関係省庁が協力し、政府一体となった取組を推進しているところでございますが、民間の有識者等との連携強化や、同盟国、同志国等の積極的な情報交換により、常に最新の知見を取り入れるとともに、政府においてもAI技術の活用を進めるべく、内外における最新の技術動向にも注目をしているところでございます。

この種の工作については日々進歩を遂げるものでございますので、有効な対策が講じられるように取組を進めてまいりたいと考えております。

インテリジェンスの客観性と独立性の担保
▶ 動画
質問
高木かおり (日本維新の会)
  • 国家情報局の分析プロセスが政治的な忖度や圧力にさらされず、客観性と独立性を維持するための具体的な仕組みは何か
  • 制度だけでなく実質的に独立性を確保するために何が必要か
答弁
釜谷内閣審議官
  • 情報部門を閣僚級の国家情報会議として整備し、政策部門(国家安全保障会議)と意思決定メカニズムを分離することで、客観的な分析を推進する仕組みを構築する
  • 国家安全保障局との連携室を適切に分離して配置する
  • 職員に対し、情報と政策の分離の意義について改めて教育を実施し、忖度を防ぐ
全文
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続きまして、やはりこのサイクルが機能するためのもう1つの条件として、この情報の評価が政策の意向に染まっていかない独立性の問題についても伺っていきたいと思います。

先ほども同僚の方から、情報と政策の分離をどう担保していくのか、こういう話もございましたが、大変これ重要な部分でございますので、改めてしっかりお聞きをしていきたいと思います。

このインテリジェンスの歴史が教える最大の教訓というのは、政策への迎合だというふうに、言語という罠だというふうに私は思っております。

政策決定者が望む結論を正当化するために、情報機関が都合の良いデータのみを抽出するポリティサイズ、政治化ですね。

これが行われれば、国家は判断を誤ってしまって、取り返しのつかないこの破滅へと突き進んでいくことになってしまいます。

国家情報会議は客観的分析を行う場所でございます。

その分析の報告を受けて政策を判断するのは国家安全保障会議であるという機能の厳格な分離が不可欠でございます。

本法案におきまして、国家情報局の分析プロセスが時の権力や政治勢力からの忖度や圧力にさらされないよう、制度的に持っていかなければなりません。

この分析の客観性と独立性の分離をどう担保するのか、先ほど官房長官の方からもございました。

これ、具体的に仕組みについて、そしてこの評価の独立性を制度だけではなく、実質的に確保するためには何が必要なのか、これについて伺いたいと思います。

これまで内閣における安全保障分野の政策部門である国家安全保障会議が閣僚級であるのに対しまして、情報部門は事務次官級の内閣情報会議でございまして、ランクに差がございました。

また、支える事務局につきましても、国家安全保障局は、企画立案や総合調整権が付与されているのに対しまして、内調にはそうした権能が付与されていないという差がございました。

これが同格のものとして整備されることによりまして、安全保障政策と情報活動の意思決定メカニズムが別個のものとして、総理の下で機能することとなり、政策部門における予見や期待に左右されにくい情報の客観的な分析評価を推進する仕組みが整備されます。

国家情報局における情報分析業務におきましても、本法案の趣旨が損なわれることがないよう、国家安全保障局と政策部門との連携室も一定の分離が保たれるように十分配置してまいります。

ただ、その頻繁な連絡が忖度につながらないようにするためには、やはり今回委員からもご指摘のあったような制度趣旨というのを改めて徹底することが重要であろうというふうに思っております。

これまでそうした議論のもとに、職場内でそうした教育というのはあまり行っていなかったと思いますので、改めて情報と政策の分離の意義について、政策部門とそれから情報部門の職員に対しまして、教育を進めていきたいと考えております。

AI活用とソブリンクラウドの構築
▶ 動画
質問
高木かおり (日本維新の会)
  • 機密情報保護とデータ主権確保のため、他国の干渉を受けない国産のソブリンクラウドを育成する必要があるのではないか
  • 現在どのようなロードマップを描いているか
答弁
釜谷内閣審議官
  • AI利活用は必須であり、クラウド導入のメリットは認めている
  • 秘密保全や外国事業者のアクセスコントロールの観点から十分な検討が必要であると認識しており、国家サイバー統括室を中心に早急に取り組んでいる
全文
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情報工作の主戦場がデジタル空間へと移行する中で、オープンソース情報の解析におけるAI活用は前提条件でございます。

しかし、そのAIを動かすこのインフラやデータセンターが外国資本や他国の配慮に依存していては、この情報の秘匿性も自立性も確保できません。

ですので、我が国の最高機密に関わるこの分析基盤が他国に筒抜けになるような事態は、主権国家としてあってはならないことだと思っております。

また、国際情勢の変化や各国の法制度の違いなどによって、地政学的なリスクもはらんでいるわけです。

そのような現状におきまして、データ主権やシステム主権、運用主権などを確保していくことが重要であると思っております。

経済安全保障の観点から、この主権をコントロールできるクラウド環境として、今、このソブリンクラウドが世界的にも注目をされているようでございます。

そこで伺いたいと思います。

自律的なAI活用の体制整備と、他国の干渉を受けない機密情報保護のための新たな選択肢として、国産のソブリンクラウドの育成を進めていく必要があるのではないかと考えますが、さまざまなリスクを排除するためにも、現在どのようなロードマップを描いていらっしゃいますか。

現代の情報環境におきましては、インターネット上に各国の言語で書かれた膨大なデータが公開されておりまして、それが日々増大し蓄積をされているところでございますので、その収集、整理、分析というのを人の手で処理しきるというのはおよそ不可能でございます。

従いまして、このAIの利活用というのは必須のことであると考えております。

そして、このAIを利活用するにあたりましては、システムの性能また情報の統合という観点からクラウドの導入ということについて、やはり一定のメリットがあると考えております。

他方で、委員からご指摘いただいたとおりでございまして、情報保全、秘密保全の観点というのは大変重要であると考えておりまして、秘密漏洩防止の観点、また仮に外国事業者のクラウドを利用する場合においては、このアクセスコントロールの観点からの十分な検討が必要であると認識をしております。

この点につきましては、国家サイバー統括室を中心として、関係省庁において早急な作業に取り組んでいるところでございます。

インテリジェンス人材の採用と育成
▶ 動画
質問
高木かおり (日本維新の会)
  • プロパー職員の割合をどうし、今後の採用・育成計画はどうなっているか
  • 省庁の枠を超えた国立のインテリジェンスアカデミーのような人材養成機関の設置について考えを伺いたい
答弁
釜谷内閣審議官
  • 現在3分の1であるプロパー職員比率を徐々に高める方針であり、新卒採用数などの大幅な見直しを図る
  • ジョブローテーションの最適化、大学院留学、民間企業・研究機関への出向などを促進する
  • 施設新設は別途検討だが、省庁を超えた教育・研修機能をしっかりと進めていく
全文
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この数年で元の省庁へ戻る出向者が中心の組織では、高度な専門性も組織への帰属意識も育ってはいかないのではないでしょうか。

インテリジェンスの専門家は複合的なスキルを長期にわたって積み上げることで初めて機能するのではないかと思っています。

そこで、今後の職員構成におけるプロパー職員の割合と、今後の採用・育成計画がどうなっているのか、この点についてお伺いをしたいということと、先ほどもございましたけれども、連立合意に盛り込まれた人材養成機関なんですけれども、これはもう本当に設置が急務で、先ほども期限を待たずに取り組んでいくというようなご答弁もございましたけれども、それはぜひやっていただきたいと思います。

このサイバー、地政学、行動分析手法を網羅的に教えて、そして省庁の枠を超えた国への献身を育む。

いわば国立のインテリジェンスアカデミーのような組織、こういったものが大変重要だと思っております。

こういった志ある方々がこの道を志せるような環境整備をつくっていく、この点についても併せてお考えをお聞かせください。

まず、内庁職員に占めるプロパー職員の比率についてでございますけれども、現在は3分の1にとどまっておりますところ、それを徐々に高めていく方針でございまして、この春の新卒採用者数が約20名であったところ、来春は、公務組織でございますので、既存のものがあるにはあるわけでございますけれども、今回の国会審議における多々あったご指摘を踏まえまして、大幅な見直しを図っていきたいと考えております。

具体的にどう見直すかということなんですけれども、まず1つは、若手職員が自分の適性を見定めるまでのジョブローテーションというのをよく考えていきたいというふうに思っております。

その上で、レベルに応じた部外研修でありますとか、短期長期の、例えば大学院等への留学についても促進していきたいと考えておりまして、これには先ほどご指摘あるような、AIなどの高度なスキルあるいはシステムを運用することのできる民間企業や研究機関へ出向させたり、あるいは研修に行かせたりということを考えております。

さらに、視野を広げるという観点からは、多省庁への出向というのは大事だと考えておりまして、現在、多省庁からの出向を迎えておりますので、自然と交流は生まれておりますけれども、そのまま組織で仕事をするという経験もさせていきたいと考えております。

アカデミー的な機能についてでございますけれども、そうした機能は、施設を新たに作るかどうかというのはちょっと別問題となってくるとは思いますけれども、省庁を超えた教育機能、研修機能というのは、しっかりと進めていきたいと考えておりまして、これはもちろん内庁職員だけではなくて、各省職員を対象とする幅広いものとなります。

諸外国の情報機関との連携強化
▶ 動画
質問
高木かおり (日本維新の会)

- 本法案による情報保全・収集能力の向上により、ファイブアイズ等の各国情報機関との連携は具体的にどのレベルまで進化すると期待されるか

答弁
釜谷内閣審議官
  • 情報プロダクトの質・量が向上することで、同盟国・同志国との「ギブアンドテイク」の関係が深化し、より充実した情報交換が期待できる
  • 内閣情報官が国家情報局長に格上げされることで、相手国から重要なパートナーとして認識され、協力関係の水準が向上する
全文
質問・答弁の全文を表示

このファイブアイズ等の各国の情報機関との連携についてということでございます。

今回の法案によって我が国の情報保全と収集能力の信頼性が高まることで、ファイブアイズをはじめとする各国の情報機関との連携というのは飛躍的に強化されるのではないかと考えますけれども、これを具体的にどのレベルまで進化すると期待されるのか、実効性の観点から政府のご見解を伺いたいと思います。

そしてこの法案が成立いたしますと、2つの点で非常に大きな効果があるというふうに考えております。

司令塔機能が評価されれば、我が国の情報部門が作成する情報プロダクトの質、量、両面で向上する。

そういうことが期待されることになりますから、その結果として我が国と同盟国との同志国との間で、より充実した情報交換ができるのではないかと、こういうふうに考えているところでございます。

もう一つは、内閣情報官が国家情報局長という立場につくということでございます。

総理をトップとする閣僚級の国家情報会議を設置し、それを支える国家情報局のトップとして、従来の内閣情報官が国家情報局長に格上げされることで、相手側からはインテリジェンス業務の重要なパートナー国だと、重要なパートナーだというふうに認識されることで、この協力関係の水準がさらに向上することが期待できると、そのように考えているところでございます。

インテリジェンス活動の重要性
▶ 動画
質問
松川るい (自由民主党・無所属の会)
  • 米中首脳会談などの国際情勢において、インテリジェンスなしでは外交ができない時代ではないか
  • 政府の認識を問う
答弁
佐藤
  • 国際情勢が急速に変化し安全保障環境が複雑化する中、外交・軍事・経済を横断するインテリジェンス活動の重要性が一層高まっていると認識している
  • 新設される国家情報会議が外交政策を効果的に支えられるよう努力する
全文
質問・答弁の全文を表示

本日の午後から、トランプ大統領と習近平国家主席が、北京で首脳会談を行うこととなっております。

副長官の御認識をお伺いいたします。

米中首脳会談につきましては、政府として高い関心を持って、関連の動向を注視しているところであります。

本案をお認めいただいた場合には、新しく創設される国家情報会議が、その趣旨目的に即して運営され、我が国の外交政策を効果的に支えられるよう努力してまいります。

外国政府による工作活動への対処
▶ 動画
質問
松川るい (自由民主党・無所属の会)
  • 米国で中国政府の指示による工作員が訴追された事例があるが、日本でも同様の事案が起きていないか
  • 日本政府はどのように把握し対処しているか
答弁
蒲谷
  • 中国が政・財・官・学の関係者に積極的に働きかけを行っているとみられる
  • 警察当局が中国による諸工作の動向を注視し、情報収集・分析に努めるとともに、違法行為には厳正な取り締まりを行う
全文
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この記事ですね、アメリカの司法省が、カリフォルニア州アルカディア市のアイリーン・ワン市長が、中国政府の指示で工作員として新疆ウイグル自治区などに関し、親中的なプロパガンダを発信するなどの活動を行った疑いで訴追されたという記事であります。

そういった場合に、日本政府は同様の事案が起きていないかどうか、どのように把握に努め対処しているのか、これを教えていただけますでしょうか。

我が国ではどうかということでございますけれども、中国は諸外国のみならず、我が国におきましても、例えば目的を偽った機微な情報の収集、あるいは技術移転の働きかけなど、巧妙かつ多様な手段による情報収集と併せまして、政・財・官・学の関係者に対しまして、積極的に働きかけを行っているものとみられるところでございます。

警察当局におきましては、平素から、中国による我が国における諸工作の動向を注視し、情報収集、分析に努めるとともに、違法行為に対して厳正な取り締まりを行うこととしているものと承知をしております。

外国政府の指示による活動の合法性と取り締まり
▶ 動画
質問
松川るい (自由民主党・無所属の会)
  • 他国政府の指示・命令により日本の公人が国益を害するプロパガンダを発信する活動は合法か
  • 何らかの法律で取り締まることは可能か
答弁
蒲谷

- 現時点の日本には、外国政府の指示に基づき特定の活動をする者に届出義務を課したり、その違反を取り締まる法律はない

全文
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これ、ちょっとこの後質問しようと思うんですけれども、まず改めてお伺いしますが、他国政府の指示、命令により、日本の公人が日本の国益を害するようなプロパガンダを発信するなどの活動を行うことは合法なんでしょうか。

何らかの法律により、そのものを取り締まることはできるのでしょうか。

お答えをいたしますが、まず仮定の質問ということに対してお答えするというのは、ちょっと難しいということをまず申し上げたいと思いますけれども、例えばでございますけれども、先ほどご紹介しました今回の米国の事案ですね。

我が国におきましては、現在、外国政府の指示に基づいて特定の活動をする者について、届出などの義務を課したり、その違反を取り締まる法律というのはないものと承知をしております。

認知戦・影響工作への対処
▶ 動画
質問
松川るい (自由民主党・無所属の会)
  • 外国によるSNS上のフェイクニュース等の認知戦・影響工作が日本で行われた事例はあるか
  • それらに対してどのような対処を行っているか
答弁
蒲谷
  • 外国による影響工作は安全保障上の脅威であり、民主主義の根幹を脅かすものと認識している
  • 関係省庁が協力し、情報収集・分析、プラットフォーム対処法の運用、正確な情報発信などの対策に取り組んでいる
  • 直近の衆院選では不審アカウントの投稿を把握し、プラットフォーム事業者に情報提供を行うなどの対応をとった
全文
質問・答弁の全文を表示

ちょっとその質問はその後にいたしますが、まず外国によるですね、今SNS上のフェイクニュースなど、つまり認知戦ですけれども、我が国に対して行われた事例というのがあるのか、これ挙げてもらえますでしょうか。

こういう影響工作に対してどのような対処を行っているのか教えてください。

外国による影響工作についてでございますけれども、我が国にとって安全保障上の脅威であり、選挙についてはその公正や自由な報道といった民主主義の根幹をも脅かすものであると認識をしてございます。

その結果として、外国のものと疑われる不審アカウントが、選挙に関する不審な内容を投稿している動向を一定数把握をし、プラットフォーム事業者に情報提供を行うなどの対応をとったところでございます。

外国代理人登録法の概要
▶ 動画
質問
松川るい (自由民主党・無所属の会)

- 外国代理人登録法とはどのような制度であり、どのような目的を達成しようとするものか

答弁
蒲谷
  • 外国政府等の指示に基づき、その国の政策決定や世論形成に影響を与える目的で、公職者への接触や宣伝活動を行う者を登録・届出させる制度である
  • 米国で戦前から整備されており、近年は英国やフランスなどの民主主義国でも創設されている
全文
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しかし、国民の皆様には、まだ外国代理人登録法と言われても、馴染みがない言葉だと思うんですね。

どのような制度なのか、どのような目的を達成することを期しているものなのか、御説明いただけるでしょうか。

委員御指摘の諸外国で整備をされています、外国代理人登録法制。

米国では戦前から整備されているものでございますけれども、近年、英国やフランスなど他の民主主義国におきましても、同様の制度が相次いで創設されてきているものと承知しております。

スパイ防止法と諸外国の法制度
▶ 動画
質問
松川るい (自由民主党・無所属の会)

- 米国ではどのような内容のスパイ防止法があるか

答弁
  • 国防・機密情報の収集を禁止し罰則を定める「スパイ活動法」がある
  • 米国企業の秘密保護を目的とし、漏洩等に罰則を課す「経済スパイ活動法」がある
全文
質問・答弁の全文を表示

例えば、具体例を挙げていただくとして、アメリカではどのような内容のスパイ防止法があるのでしょうか。

まず、米国における外国による情報活動を抑止するための法制としましては、先ほど申し上げたような外国代理人の登録法制のほかに、例えば、スパイ活動法、Espionage Act of 1917と呼ばれるものですけれども、これによりまして、国防に関する情報やその他の機密情報の収集などが禁止され、所定の罰則が定められております。

それから、もう一つ、経済スパイ活動法というのがございまして、Economic Espionage Act of 1996と呼ばれているものでございますけれども、米国企業などが保有する秘密の保護を目的とするものでございまして、同様に、漏洩等の違反行為につきましては、罰則が課されているところでございます。

スパイ活動等に対する罰則の比較
▶ 動画
質問
松川るい (自由民主党・無所属の会)
  • 米国のスパイ活動法および経済スパイ活動法の最高刑は何か
  • 日本の不正競争防止法における処罰内容はどのようなものか
答弁
  • 日本の不正競争防止法では、漏洩行為等に10年の刑が処せられるケースがある
  • 米国のスパイ活動法では、外国政府への国防情報漏洩に死刑、無期刑、有期刑が定められている
  • 米国の経済スパイ活動法では、外国政府への営業秘密漏洩等に15年以下の懲役が課せられる
全文
質問・答弁の全文を表示

今、概要をご説明いただきましたけど、最高刑はそれぞれどういうものなのでしょうか。

そして不正競争防止法の場合の最高刑といいますか、刑の処罰の内容はどのようなものか教えてください。

不正競争防止法における漏洩行為などにつきましては、10年の刑が処せられるケースがございます。

経済スパイ活動法につきましては、これも外国政府に利益を与える目的での営業秘密の漏洩等の違反行為につきまして、15年以下の懲役が課せられると承知しております。

拉致問題の認定に時間を要した理由
▶ 動画
質問
松川るい (自由民主党・無所属の会)

- 拉致問題が北朝鮮による組織的な犯行と認定されるまでに非常に長い時間がかかったのはなぜか

答弁

- 現段階では答弁を差し控える

全文
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この拉致問題が北朝鮮による組織的な犯行と認定するまでに非常に長く時間がかかったのはなぜなのでしょうか。

長くかかった答弁は現段階では差し控えさせていただきます。

国家情報局設置に伴う人権侵害への懸念
▶ 動画
質問
松川るい (自由民主党・無所属の会)

- 国家情報局の設置に関し、「基本的人権の制限」や「表現の自由の剥奪」を懸念する声があるが、政府はどう対処するか

答弁
佐藤
  • 憲法に保障された国民の権利利益を尊重することは当然である
  • 本法案は行政機関相互の関係を定めるものであり、新たな調査権限や捜査権限を付与するものではない
  • 今後、国民の権利利益に関わる法制度を起案する場合は、国会の審議を仰ぎ丁寧に説明する
全文
質問・答弁の全文を表示

最後にですね、懸念の声にも、やっぱり今回の本案、私は大事だと思っておりますけれども、国民の皆様の懸念の声にもしっかり耳を傾けて応える必要があると思っております。

このような懸念に対して政府としてどのように対処するお考えでしょうか。

表現の自由を含む基本的人権の尊重については、先日ですね、総理が参議院本会議において、政府が行政事務を遂行するにあたって、憲法に保障された国民の権利利益を尊重することは当然である旨、答弁をしております。

国民の皆様の御懸念に対しては、こういったことを丁寧に説明していき、本法案が危機を未然に防ぎ、国民の安全や国益の確保につなげるためのものであるということについて、御理解を賜っていきたいというふうに考えております。

内調の組織格上げの必要性
▶ 動画
質問
鬼木誠 (立憲民主・無所属)
  • 過去70年、内調は内部的な機能強化で対応してきたが、なぜ今組織の格上げが必要なのか
  • 組織の格上げをせずとも、現在の組織に総合調整や企画立案という新たな事務を所掌に加えるだけでは不十分なのか
答弁
木原稔
  • 現下の複雑で多領域にわたる深刻な脅威に対し、総理による強力な総合調整が必要である
  • 法律の規定によらずにこれを行うには制度的な限界があり、法改正による司令塔機能の付与が必要である
全文
質問・答弁の全文を表示

大臣、というところもあるし、国民の皆さんの不安が払拭できていない。

そうなのかという納得性が高まっていないというところもあるのではないかとふうに思っています。

内調の発足は1952年というふうにお聞きをしています。

もう70年にわたって調査室としてさまざまなことを成し遂げてこられた。

国際環境や国際情勢の変化というのは、この間いろいろあったと思うんですね。

東西冷戦構造がある中での発足、そしてそれが崩壊をした後の国際情勢というのは、まさにそれまでとは大きく異なる国際環境だったのではないか。

そのような環境の変化であるとか、国内においても社会を揺るがすような事件というのはたくさんあったはずなんです。

それらの事件に対しても内調は格上げをするということではなくて、内部的な機能強化を図ることで対応されてきたのではないかとふうに私は理解をしています。

ではなぜ今、組織の格上げを行わなければ対応できないのかということについて、やっぱりまだ国民の皆さんが、ああそうかとは思っていない。

例えば、この間、総合調整や企画立案というものが、やっぱり今までできなかったんだということをご説明いただいていますけども、では今の内閣組織、内調組織に総合調整とか企画立案とかいう新たな事務を所掌に加える、そういうことでは駄目なんですか、ということについて、この点、もう1回ご説明をいただけますか。

現下の複雑で、そして多領域にわたる様々な懸念を考えたときに、まさに深刻な脅威というものが、内閣総理大臣による強力な総合調整を行わせる必要があると考えたところであります。

従来のままでもいいじゃないかというようなご質問でもありましたけれども、これら今私が申し上げたようなことを、法律の規定によらずして行わせるということには、もう制度的な限界を超えているというふうに思います。

また、それは適当ではないと思っております。

まさにその法律の改正が必要で、その法改正をしたもとで、国会のこの審議を得てしっかりと法律を改正して、そして新たなそういった司令塔機能を持たせるということが必要であると考えた次第であります。

インテリジェンス機能の強化と省庁の役割
質問
鬼木誠 (立憲民主・無所属)
  • 情報の質や適時性の不足は、内調ではなく各省庁の情報部門の問題ではないか
  • 現行の制度枠組みの中で、省庁への指導や要請力を高めることで対応できないのか
  • 答弁にある「横断的な課題」とは具体的に何を指すのか
答弁
岡内閣審議官
  • 省庁の問題であるとの認識は一致しており、司令塔整備の次のステップとして検討すべき事項である
  • 内閣法に基づく総合調整を事実行為として行うには限界があり、国家情報会議を支える法定権限が必要である
  • 横断的課題とは、外交・防衛・経済技術などの複数領域にまたがる課題や、複数省庁の所掌にまたがる課題(経済安全保障、サイバー攻撃、ハイブリッド脅威など)を指す
全文
質問・答弁の全文を表示

その制度的な限界を超えているということが共有できないんですよね。

国民の皆さん、分からないんですと僕は思っています。

改めて政府の答弁の中で、例えば情報の質の高さ、時期にかなった情報が不可欠でインテリジェンス司令塔機能の強化はそのための基盤整備という答弁も繰り返されています。

僕が思うのは、情報の質の高さあるいはこの時期にかなった情報の提供が今なされていない、あるいは今不十分だからそのことを求めなければならないとしたら、これって省庁の情報部門の問題じゃないかなと思うんです。

内調が今でも省庁の情報について取りまとめをされている。

その情報の質が低かったり、あるいは時期にかなっていなかったりということがあれば、これ省庁の組織問題ではないかというふうに私は思うんですね。

今のままでも省庁のインテリジェンス機能の強化を進めるということは可能ではないか。

あるいは各省庁部門における内調としての要請力を高める、あるいは集約した情報の分析力というのは、今まで蓄積をされてきたはずなんです。

今の制度の中で、組織枠組みの中で、それができないということを、省庁指導ができないというようなことも含めて、本当にあるのか。

官房長官の政治的リーダーシップの力量がないというふうに私は思いたくないし、そうではないだろうというふうに思うんですけれども、そこがまだ今一つはっきりしない。

でもう一個具体的に答弁の中で、これまで内調において何らかひとかたまりのコミュニティをつくろうと努力をしてきたが横断的な課題があって云々というような答弁があった。

で、この横断的な課題というのは何ですか。

まず、省庁の問題でないかということについては、それはご指摘のとおりでございまして、いくつか委員からもご指摘のあったとおりであるからこそ、司令塔整備のこの法案の次のステップとして、権限であるとか、様々な制度を作ってはどうかというご示唆があったものと理解をしております。

その点においては、認識を一致にしていると思っております。

さらに要請力を高めるということについては、先ほど長官が申し上げた総合調整ということでございますけれども、その内閣の立場から行う総合調整権というのは、内閣法という法律に由来するものでありまして、具体的に申し上げますと、内閣法の12条の第2項の第2号から第5号までにおきまして、その内閣全体を、内閣の立場から省庁全体を俯瞰して行う企画立案や総合調整の事務がございまして、長官の先ほどの答弁は、それを事実行為としてやるにはもう限界が生じていると。

特に法律に基づいて国家情報会議という閣僚級の会議を設けて、それを支える事務局として総合調整を成し遂げるのであれば、法定の権限が必要であろうという見識を述べたものでございます。

その上で、過去に私が答弁で横断的な課題ということを申し上げました。

こちらは2つの意味がございまして、1つは外交、防衛、経済技術などの複数の領域にまたがる課題が増大しているという認識で、先ほど長官が述べたとおりでございまして、もう1つの意味は、それにさまざまな省庁の所掌事務にまたがる課題が増大していること。

それによってますます内閣官房への情報の集約が重要になってきているという認識、この2つの意味で申し上げた次第でございます。

それを具体的に申し上げれば、先端技術や重要物資をめぐる国家間競争といった経済安全保障上の問題が典型かと思われますし、また先ほどご質疑のあったサイバー攻撃、偽情報の拡散、その他の外国による影響工作などもこれに該当するものと思われます。

また現実問題といたしまして、ロシアによるウクライナ侵略に際しては、認知戦や影響工作、サイバー攻撃等の手法を組み合わせた軍事と非軍事の境界を曖昧にした相手方に複雑で広範な対応を強いるハイブリッド脅威が現実のものとなってきておりまして、こうした脅威に対しまして、政府内で一塊の情報コミュニティをつくって横断的課題に対処していくべきだというふうに申し上げた次第でございます。

省庁の組織文化と情報共有
▶ 動画
質問
鬼木誠 (立憲民主・無所属)
  • 各省庁が情報を秘匿し、総理に直接報告したがる組織文化や土壌があることが、内調が十分な情報収集を行えない一因ではないか
  • 現在の内調のままでは、そのような組織文化を打破できないという認識か
答弁
岡内閣審議官
  • 迅速性や政策上の理由で、内調を介さず官邸幹部に報告することはあり得るが、共有すべき情報は事後も含め適切に共有されている
  • 本法案は司令塔機能を強化するためのものであり、省庁の情報出し渋りを防止するために立案したものではない
全文
質問・答弁の全文を表示

法の問題があるということについては答弁いただきましたし、省庁の問題があるということについては認識同一というふうに答弁いただきました。

衆議院の参考人質疑の中で、大津参考人が「各省庁には重要な情報を他省庁に秘密にしておく。

総理に自分が直接報告した方がいい。

そういう空気が未だに存在している。

そういうふうに感じている」というような趣旨の発言がありました。

省庁横断的な課題について内閣府として、あるいは今の内調が十分な情報収集を行うことができないということの一因にこのことがあるのではないかというふうに私は受け止めたところでございますけれども、政府としても今現状、各省庁にはまだまだそのような組織文化あるいは土壌というものがある。

それ故に現在の内調のままではそれを打破できない。

そういうご認識というのがあるのかどうか。

まず事実関係として申し上げますと、現状各省庁が内調を介することなく、何らかの情報を総理をはじめとする官邸の幹部に報告をすることはあり得ることでございます。

それがどのようなケースであるかについて、一概に申し上げることは困難ではあるのですけれども、例えば迅速性が要求されるものや、さらには政策そのものに関する情報であって、そもそも情報部門の内調に共有をして、総合的な分析などを行う必要がないものといったことも考えられます。

また、仮に迅速な報告が必要であったために、内調に対して事前の共有がなされなかったとしても、共有をされるべき情報というのは、事後も含めて適切に共有されていると考えております。

その上で、この法案は、情報の共有や課題に適切に対処するため、政府全体の情報活動の基本方針を指し示すなどの、インテリジェンスの司令塔機能を強化するためのものでございまして、ご指摘のような各省庁が情報を出し渋ったり、直接総理に報告したがったりすることから、これらを防止するために立案したというようなものではございません。

政治家のインテリジェンスへの意識改革
▶ 動画
質問
鬼木誠 (立憲民主・無所属)
  • 自民党の提言にある通り、政府高官の間でインテリジェンスへの理解や関心に個人差があるという問題意識を政府も持っているか
  • 制度を変える前に、政治家側の意識を変えることが先ではないか
答弁
木原稔
  • 政策部門による的確な情報要求が重要であり、政務側がインテリジェンスへの理解を深める必要があると考えている
  • 司令塔機能の強化(制度)と、政策部門の理解深化(意識)の両方が必要であり、どちらが先というものではない
全文
質問・答弁の全文を表示

組織文化や土壌があるかどうかということをお尋ねをしたつもりなんですね。

制度として補完をしているということについてであるとか、省庁が情報を直接報告をするということについてはあり得るということ。

それはあり得るでしょう。

ただ内調が質の高い情報をしっかり把握してこれなかったことの一因に組織文化があるとしたらというようなことの問題を問うているつもりです。

もう一つ、自民党の成長インテリジェンス戦略本部というのが26年の3月に提言をされています。

この提言を読むと、「情報のカスタマーたる政治家側の意識強化」という項目が掲げてある。

ヒアリングをしたそうです。

政府高官のヒアリングを通じて、在任中のインテリジェンスへの理解関心及び情報要求の頻度内容について相当な個人差があったと。

あるいは「多大な危険とリスクのもとで収集された情報成果物を国民のために最大限活用する重い責任の自覚が求められている」。

このように記載をされている。

つまり、自民党政調がヒアリングをしたら、政府高官、大臣も含めてでしょう、かなり個人差がありました、というようなこと。

政府高官のインテリジェンスの理解や関心について、今のは自民党の認識ですけれども、政府も同じような問題意識をお持ちなのかどうか、ということについてお聞きをします。

鬼木誠君。

鬼木誠(立憲民主・無所属)お訴えしたいのは、制度を変える前にまず意識を変えないかということなんです。

そっちが先でしょうと。

現行の制度の中でも十分に間に合っていないなら、局に格上げしても多分間に合いませんよ。

間に合わないというのは、うまくいきませんよ、今のままでは。

ということをお訴えをしたいんですね。

大臣の問題意識あるいはインテリジェンスへの理解関心が、省庁における情報活動を左右している。

大臣によっては、さっき的確なというふうなお話ありましたけども、情報収集指示も出されていないというようなこともあったんではないかというふうに思うんです。

で、それが局に格上げをして官僚級の会議ができたとして、意識というものは変わらなければ僕は同じじゃないかなというふうに思うんですよね。

あるいはそのことが同時並行でしっかり政府としての答弁の中で、あるいは考え方の中で、あるいは制度の中で補完をされていればまだわかるんですけど、とにかく局作るんだと。

司令塔機能を強化するんだと。

それでうまくいくんだという説明はやっぱり国民の納得性が低いというふうに思いますけれども、この政治家の意識を変えるのがまだ先ではないですかという指摘について御見解お願いしたいと思います。

自由民主党が取りまとめた提言、3月でございましたけれども、今、委員がご指摘のあったような表現の記載があったことは承知をしております。

「寿司屋のお任せ状態」とか、そういう表現だったと思いますが。

情報部門に対して行われる情報要求のありようということで申し上げますと、情報のカスタマーであり、インテリジェンスサイクルの起点でもある、この政策部門の情報要求というのが過度に広範であったり、あるいは抽象的であったりすることなく、的確な形で情報部門に示されることが重要であると考えております。

そのためにも、政務、私どもですね、政務も含めた政策部門がインテリジェンス活動に対し理解を深めること。

木原官房長官、インテリジェンスサイクルを充実強化し、そしてより的確な政策判断やまた意思決定につなげていくためには、本法案により情報部門の司令塔機能を強化すること、そして政務を含めた政策部門がインテリジェンスへの理解を一層深め、より的確な情報要求を行うこと。

その両方がやはり必要であろうと思います。

どちらが先とかどちらが後とかという性質のものではなくて、その両方がやはり重要であろうと考えています。

また、インテリジェンス関係機関は、それぞれ主任大臣の監督の下で情報活動を推進するものであるため、そういった意味でも、我々政務において、インテリジェンスに対する深い理解や強い関心を持つことが重要であるということは、委員と全く私は意識を共有しているものであります。

プライバシー保護規定の明文化
▶ 動画
質問
鬼木誠 (立憲民主・無所属)

- 国民の不安を払拭するため、法文の中にプライバシーや個人情報の保護、政治的中立性について明文すべきではないか

答弁
木原稔
  • 本法案は組織法であり、新たな調査・捜査権限を付与するものではないため、個別の保護規定は置いていない
  • 法体系全体のバランスを考え、本法案のみに規定を設けると、現場の情報活動の萎縮や不作為を招く恐れがある
全文
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そこでですね、国民の皆さんの不安というところも流れていきますので、ちょっと順番を変えて、参政党の方に入らさせていただきたいと思います。

国民に対する監視やプライバシーの侵害、現状ではそういう国民の懸念があるのではないかと思いますということは、衆議院の答弁の中でも触れられていただいています。

国民の皆さんの懸念については政府についても受け止めてますよ、承知をしていますよというようなことは意思を表明をされている。

ただ、じゃあこうやって払拭をしますよということについては、なかなか十分ではないというふうに言わざるを得ないというふうに思っています。

今日も違法な捜査やこの間の監視個人情報やプライバシーが捜査当局等によって侵害をされてきたということについての御指摘がありました。

前回の委員会でも多く御指摘があったところでございます。

これ、同じようなことが衆議院でも指摘をされたんですけれども、昨日、前回の答弁、委員会の答弁聞いても、判決を重く受け止めるとか、厳粛に受け止めるとかいうのはそれぞれおっしゃるんです。

でも反省し改めるというふうな発信はない、あるいはその姿勢が感じられないというのが私自身の率直な感想でございます。

でおそらく国民の皆さんも、判決は重く受け止めてるけども、反省して二度と起こしませんというようなことが、言葉としてなかなか少ない、あるいは受け止めきれないというようなことあるんではないかというふうに思っています。

そのような不信と不安に向き合うためにも、僕はやっぱり法文の中に、不対決議ではなくて法文の中にプライバシーや個人情報を保護する政治的な中立ということについて明文すべきだというふうに思うんですけれども、この点いかが考えていらっしゃるかお聞かせください。

今委員がおっしゃったように、国民の皆様の中には監視強化が高まるのではないかとか、国民の権利を不当に侵害するのではないかとか、そういった懸念が表明されていることは承知しております。

そういった懸念されているようなリスクを高める法案ではないということを、こういった国会でのご説明を通じて、しっかりと説明をしていかなければいけないというふうに考えております。

あくまでもこの行政機関相互の関係を立するものであり、インテリジェンスの司令塔機能を強化するものであって、その新たな調査権限であるとか、捜査権限を付与する規定はおいでないということに加えて、各省庁の情報活動は、それぞれ所管する大臣の監督の下、これまでと変わらない所掌事務と権限の範囲内で適切に行われることから、本法案において、個人情報やプライバシーの保護に関する規定を置くこととはしていないところであります。

また、その会議体を設置するような、こういった一般的な組織法でありますから、他に規定されていないような、そういった規定を本法案のみに規定するということになれば、その法体系全体のバランスの中を考えたときに、特別な意味合いを付与するということになりかねず、現場における情報活動の萎縮であったり不作為を招きかねないと考えておりまして、個人情報保護法や国家公務員法の関係法令の規定に重ねて、この法案に同じ趣旨の規定は置いていないところでございます。

情報活動の「萎縮」と法文記載の是非
▶ 動画
質問
鬼木誠 (立憲民主・無所属)
  • 過去の冤罪事件のように、規定がないことで拡大解釈される懸念がある。国民の不安に応えるため、メッセージとして法文に書き込むべきではないか
  • 「書き込むと萎縮する」という見解を撤回できないか
答弁
木原稔
  • テロ事件などの緊急時に、不当収集との批判を恐れて情報収集をためらう(萎縮する)ことがあれば、国民の安全に重大な影響を与える
  • 既存の個人情報保護法等を遵守しており、本法案に別途規定を置く必要はないため、見解を撤回しない
全文
質問・答弁の全文を表示

鬼木誠君。

今もありましたけれども、法体系全体のバランスよりは、僕は皆さんの安心安全だと思うんです。

そして最後におっしゃった、萎縮という言葉、ここがですね、どうも引っかかる。

衆議院でも同じようなやりとりの中で、萎縮という言葉を使われています。

情報活動を萎縮させないために法律に書き込まなかった。

あるいは法律に書き込むことで情報活動の萎縮を招きかねない。

今もおっしゃいました。

これが納得できないんですよ。

例えばですよ。

例えば警察においては公共の安全と秩序の維持という目的が示されている。

そして組織や慣習によってそのことが拡大解釈をされたことによって冤罪事件が生まれてきた。

そういう過去の経過があると思うんです。

そういう過去の経過があるということは国民の皆さんも皆さんご存じになっている。

そして同様のことが情報部門によっても行われるんではないかという心配がある。

そういう状況の中で書き込んでほしいという思いがあっても政府は書き込まない。

書き込んだら萎縮してしまうからだというようなことになる。

じゃあ書き込まなかったのは萎縮をさせなかったためなのね。

踏み込んでそうさせ、踏み込んで情報を取得せ、というふうに言われかねないのね、という心配があることに対して、どう政府はお答えになるのか。

僕はもう一度言いますけれども、国民の皆さんの心配や不安や懸念に応えるためにも、法文にしっかりメッセージとして書き込む。

心配ありませんということを書き込む必要があるのではないか。

そしてこの書き込むことで、各情報機関についても指針となる。

そういう思いをぜひ理解いただきたいと思うんですけれども、ぜひそのことをお伝えをした上で、この萎縮ということについて、撤回をしていただけないかと思いますが、いかがでしょうか。

例えばの話をされたので、こちらの例えばという事例を挙げさせていただくと、連続爆破テロ事件が発生したと想定して、その局面において、その当該事件の容疑者や関係者に関する個人情報を収集しなきゃいけないという段階で、そういった報道等による取材が加熱していく中で、情報機関の職員が個人情報を不当に収集しているとの批判を受ける。

このことを恐れてですね、いわば萎縮をして、機微な情報収集をためらうようなことがあれば、これは国民の安全に重大な影響を与えかねず、目的であるところの危機を未然に防ぎ、国民の皆さんの安全や国益を確保するという、その本法案の趣旨を根底から覆して、制度改正として、これは本末転倒のことになってしまいます。

各省庁では現在でも個人情報保護法や国家公務員法の関係法令を遵守しております。

個人情報やプライバシーの無用な侵害や、また政治的中立性を逸脱してはならないという意識の下で情報活動を行っております。

本法案に個人情報やプライバシーの保護、政治的中立性の逸脱防止に関する規定を置かないと、全く思えません。

先に述べた私の考えを修正、あるいは撤回すべきものとは考えておりません。

情報部門職員の処遇改善
▶ 動画
質問
鬼木誠 (立憲民主・無所属)
  • 情報部門で働く方の処遇が十分でないと考えている理由は何か
  • 俸給表の柔軟な運用を含め、人事院との協議や検討状況はどうなっているか
答弁
岡内閣審議官
  • 給与水準は一般的行政職と同等であり、低いとは考えていない。特定の職務に対する調整額も支給している
  • 俸給表の改正などの本格的な検討はまだ始まっていないが、人事院とは適宜やり取りしている
全文
質問・答弁の全文を表示

ちょっと時間がなくなりましたので、二点に戻って、人材育成、人材確保ということについて、少しだけお尋ねをしたいというふうに思います。

現在の情報部員、いわゆる情報部門で働いている方の処遇について、職務の性質に応じた適切な処遇の確保というようなことが、この間答弁をされている。

今の処遇が見合っていない、十分でないというふうに考えている理由についてお聞かせいただきたいと思います。

この間の答弁の中で、適切な処遇というものを考えていく、検討する必要があるんだというようなことをおっしゃっています。

総理答弁の中には、俸給表も柔軟に考えるというような御発言もあったというふうに理解をしているところでございますけれども、この俸給表なども柔軟に考えるというようなことも含めて、人事院との協議が今なされているのかどうかということ、あるいは検討状況を教えてください。

まず前提として申し上げますと、内閣情報調査室プロパー職員の給与について申し上げますれば、他の一般的な行政機関の職員と同じ、行政職俸給表1に従い支給されております。

この民間準拠で定められるこの給与水準が低いとは、我々は考えておりません。

その上で、内庁職員に認められる俸給の調整額といたしましては、国際テロ情報の収集指導、支援連絡調整を行う職に対するものがあります。

一方、このほかで、サイバーセキュリティ業務に関する俸給の調整額や、夜間勤務の手当などがありますが、こちらにつきましては、他の省庁にも認められている一般的なものでございます。

処遇を改善していくという話につきましては、多数の衆参の委員の先生からのご指摘がありまして、その給与全体を上げるということもあれば、民間に流れる高度人材を引きつけるという観点もあれば、さらに先ほど出ましたような、ご本人やご家族や協力者の安全確保といった観点なども、安全確保で処遇確保といった、失礼、協力者は違いません。

処遇確保という問題もございまして、ちょっと多々観点が違う。

少なくとも俸給表の改正などにつきましては、本格的な検討はまだ始まっておりませんで、ただ、人事院とは適宜適切にやり取りはしております。

スパイ天国に関する政府見解の整合性
▶ 動画
質問
杉尾秀哉 (立憲民主・無所属)
  • 過去に石破総理や答弁書で「スパイ天国ではない」と否定していたことと、現在の「見解を指し示すのは難しい」という答弁が矛盾していないか
  • 政府の見解を変更したのか
答弁
木原稔
  • 過去の答弁は「抑止力が全くないわけではない」という趣旨であり、当局による取締りが行われていることを踏まえたものである
  • 政府としての認識は現在も変わっていない
全文
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杉尾秀哉(立憲民主・無所属)いやね、見解控えると言うんですけれども、去年5月、これ石破総理ですよ、参議院の予算委員会。

これ、まだ1年の中での出来事なんですけれども、同じ見解じゃないんですか。

見解変えましたか。

木原官房長官今ご指摘のあった質問主意書への答弁というのは、抑止力が全くないかという質問に対しまして、こうした当局による取締り等が行われていることを踏まえて、抑止力が全くないとは考えていないというその旨を答弁したものであり、また石破総理の答弁もそうした趣旨を踏まえたものと私どもは理解をしていますが、このような政府としての認識は現在においても変わりはございません。

日本のインテリジェンス機関の脆弱性
▶ 動画
質問
杉尾秀哉 (立憲民主・無所属)

- 日本のインテリジェンス機関は脆弱なのか

答弁
木原稔
  • 脆弱かどうかの明確な基準がないため回答は困難である
  • 外国情報機関による秘密窃取や影響工作には厳正に対処する必要があるという問題意識を持っている
  • 国家情報会議の設置により、実態解明や分析、アウトリーチの強化を図る
全文
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杉尾秀哉(立憲民主・無所属)ということなんですけれども、ところがですね、この間、この国家情報会議もそうですけれども、対外情報庁、それからスパイ防止法、必要性について議論が行われるときにですね、必ずこのスパイ天国という言葉が出てくるんですよ。

で、じゃあ日本のインテリジェンス機関というのは、そこまで脆弱なんですか、どうですか。

木原官房長官先ほどから申し上げておりますが、政府や企業の秘密の窃取であったり、またその取得を図る行為については、特定秘密保護法であったり、また重要経済安保情報保護活用法であったり、不正競争防止法などによる処罰が規定をされております。

当局により取締まりが行われておりますが、我が国のインテリジェンス機関が脆弱かどうかについて明確な基準があるわけでもないことから、これもなかなかお答えは困難であります。

その上で、外国情報機関による活動への対処という点で申し上げると、政府や企業の秘密を窃取する行為や、偽情報の拡散などの影響工作については、一層厳正に対処していかなければいけないという問題意識を持っております。

本法案により設置される国家情報会議が定める統一的な方針、その下で外国情報機関等による活動の実態解明を行います。

そしてその得られた情報を総合的に分析していくことや、工作手口や民間企業やアカデミアの共有などのアウトリーチを効果的に行っていくこと。

まだまだそういったなすべきことがあると考えており、また我が国を取り巻く厳しい国際状況を鑑めれば、そうした取組の中核を担う司令塔の強化というのが必要不可欠であると考えた次第です。

専門家提言の反映状況
▶ 動画
質問
杉尾秀哉 (立憲民主・無所属)

- 外務・防衛OBを中心とした八千祥太郎氏らの提言が、今回の法案に生かされなかったのはなぜか

答弁
岡内閣審議官

- 提言は熟読しており、法案の一部については積極的に評価する記述もあると理解している

全文
質問・答弁の全文を表示

で、問題はですね、今回の法案の国家情報会議でいいのかということが問われてるんですね。

一方、前回もご紹介しましたけれども、去年の12月、八千祥太郎初代NSC局長が中心となってまとめた提言があります。

こちらは外務・防衛のOBが中心となってですね、元防衛次官、元外務次官を中心になっているんですけれども、こちらの提言は全く生かされませんでした。

なぜ無視されたんですか。

八千山さんと島田さんの提言も私ども熟読いたしました。

また、愛知さんと島田さんの提言におきましても、我が方の法案の一部については、積極的に評価するような記述もあるというふうに理解をしております。

恣意的運用の防止策(歯止め)
▶ 動画
質問
杉尾秀哉 (立憲民主・無所属)

- 法の趣旨を逸脱した拡大解釈や、市民運動への監視などの恣意的運用を防ぐための「歯止め」は法律のどこに規定されているのか

答弁
岡内閣審議官
  • 国家情報会議・局の所掌事務が法案に明確に定められており、それを超えて活動することはできない
  • 個人情報やプライバシー保護の歯止めは、憲法、個人情報保護法、国家公務員法などの法令によるものである
全文
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問題は、こうした警察を中心とした、いわゆる国民監視にウェイトが置かれるんじゃないかという今回の法案について、こういう危惧がすごくあるから、一昨日の夜ですか、ペンライトを持って多くの市民、国民が国会前で集会を開いたということだと思います。

これまでやってきたこうした違法行為を、これから一切やらないと、なぜ断言できるんですか。

だけどそういうケースが実態にあったし、そして可能性としてあるから、だからどこにその歯止めがあるんですかということを聞いているんですよ。

この法律のどこに、法の趣旨を逸脱した拡大解釈や、恣意的運用等を防ぐための歯止めが規定されているのか、答えてください。

この質問だけで答えてください。

岡内閣審議官杉尾委員のおっしゃる歯止めの意味するところを私もちょっと正しく理解できるかどうか自信がないんですけれども、国家情報会議や国家情報局の活動が無制限に行われることがないようにするという意味でございますれば、同会議、同局の所掌事務は本法案に明確に定められており、これを超えて同会議や同局が活動を行うこともできません。

また、その違法行為を、先ほどご懸念のあったような個人情報、プライバシーといった観点で行えないようにするための歯止めは何かと聞かれれば、憲法や個人情報保護法や国家公務員法などの法令、あるいは憲法の規定がそうであるというふうにお答えいたします。

調査対象の判断基準と可能性
▶ 動画
質問
杉尾秀哉 (立憲民主・無所属)

- 「危険な状態が生じ得る可能性がある」という理由だけで関心を寄せ、調査を行うことがあり得るのか

答弁
岡内閣審議官
  • 未然防止の観点から、可能性の段階で関心を寄せるのは当然である
  • ただし、客観的・合理的に見て危険性や兆候が疑われる場合に調査を行うものであり、客観性のない行動は行わない
全文
質問・答弁の全文を表示

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)その関連で、総理はこういうふうにも言っているんですね。

これ、具体的な事象がまだ発生してないわけです。

ただ可能性があると、そういう一点の理由で関心を寄せ調査をすることがあり得るとこういう答弁に読めますけれども違いますか。

岡川審議官実際に喫緊が発生しないという状況が、国民の安全確保の観点からは問題があると考えますので、あくまでケースバイケースでありますけれども、可能性の段階で関心を寄せていくのは当然のことでありまして、例えば国際テロリズムをめぐる情報収集につきましては、一般的には未然防止の観点が重要とされているところでございます。

少なくとも客観的、合理的に見て、そういう危険性、兆候が疑われる場合に調査をするものでありまして、客観性、合理性のない行動というのは、私どもは行いません。

一般市民の監視可能性
▶ 動画
質問
杉尾秀哉 (立憲民主・無所属)

- デモや集会に参加した一般市民が、警察当局などの調査対象となり得るのではないか

答弁
岡内閣審議官
  • 一般的な市民運動が国家情報会議の調査事項になるとは考えにくい
  • ただし、暴力団の危険性やテロ組織の関与がある場合は別である
全文
質問・答弁の全文を表示

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)前回もこういう質問があったと思うんですけれども、私も議員会館前の集会で、しゃべってくれと言われて演説したりすることがあります。

となると、一切こういうことを調査しないということじゃなくて、普通にデモや集会に参加した市民でも、警察当局の調査の対象となり得る、こういうことではないんですか。

岡川審議官私は警察の立場ではないので、内閣官房から見た一般的な情報活動ということで申し上げますと、普通の市民の方々が行う一般的な市民運動について、新設される国家情報会議の調査審議事項になるとはちょっと考えがたいところでございますし、他方で、暴力団の発展の危険性であるとか、あるいはテロ組織の関与などがあるということであれば、また話は違ってくるわけでございまして、一般的な市民運動についての監視を行う制度改正ではないということは、高市総理や長官が繰り返し述べてきたとおりでございまして、政府としましては共通した考えでございます。

政治的利用と中立性の確保
▶ 動画
質問
杉尾秀哉 (立憲民主・無所属)

- 選挙情勢調査や政敵潰しなどの政治的利用を今後一切行わないと断言できるか

答弁
岡内閣審議官
  • 特定の党派利益のための情報収集はこれまでも行っていないし、今後も行うつもりはない
  • 政治的中立性を逸脱する行為は国家公務員法違反であり、許されない
全文
質問・答弁の全文を表示

それともう一つありますけれども、これも前回ちょっと触れましたが、内調が選挙情勢や自民党総裁選挙でも調査し、報告書を上げているのは事実です。

これまで広く行われてきたような、例えば選挙情勢調査はしない、あるいは野党潰しとか政敵潰し、今言ったようなスキャンダルに関するような行為には加担しない、こういうことを一切これからはやらないんだと断言できますか。

岡審議官もうこれは官房長官からも繰り返し申し述べてきたとおりでございますけれども、特定の党派利益のために、その選挙に関する情報の収集をすることは、情報機関としてはこれまでも行っておりませんし、今後も行うつもりはございません。

岡審議官国会議員としての立場ということであれば、それは当然にいたしませんし、繰り返しますけれども、例えば現行の与党を勝たせる、応援する目的でそういった情報収集をすることは、まず許されないことだと思います。

政治的中立性を逸脱することを禁じた国家公務員法に違反する行為だと思いますし、それが見つかれば、それはできませんと申し上げるんでしょうし、過去やったこともなければ、今後もやるつもりはございません。

内閣情報調査室の私的機関化への懸念
▶ 動画
質問
杉尾秀哉 (立憲民主・無所属)

- 内閣情報調査室が総理の私的機関化している実態がある中で、国家情報局への格上げにより権限が強化され、さらに私的機関化する可能性はないか

答弁
岡内閣審議官
  • 「目と耳」という表現は比喩であり、個人的・政治的な思惑での指示を伺う趣旨ではない
  • 特定の党や候補者を利する目的での活動や指示は行わない
  • 組織編成上の関係は内閣官房の部局であることに変わりないが、国家情報局が国家情報会議の事務局として総理を支える関係が新たに生じる
全文
質問・答弁の全文を表示

杉尾秀哉安倍総理の在任期間中に、面会回数のトップだったのが、時の内閣情報官だった北村茂さんだったというのは有名な話であります。

そして頻繁な面会で何が命令をされ、どういう報告が行われているかは分かりませんけれども、実質的に内閣情報調査室が時の総理の私的機関化されているのは事実であると私も思います。

国家情報会議、国家情報局になって、これが変わるのか否か。

それとも内閣情報局が事実上、総理の私的機関として権限を強化することにつながらないか、こういう可能性があるから私は聞いているんですけれども、いかがでしょう。

岡審議官まず、目と耳ということで申し上げますと、これは政策決定者に使える情報機関の役割や機能を比喩的な表現として表したものでございまして、個人的あるいは政治的な思惑の下でのご指示を伺うという趣旨ではございません。

その上で、内閣情報調査室が国家情報局により、何が総理との関係において変わるのかということでございますけれども、まず政治的中立性に関して申し上げれば、国家情報局も各インテリジェンス機関も、特定の党や候補者を利するような目的で情報活動を行うことはしておりませんし、今後も行うことはいたしません。

また、そのような目的で情報活動を行うことを総理や官房長官含む政策部門が各情報機関に指示することも当然にないということは、高市総理のご答弁のとおりでございます。

次に、内閣情報調査室が国家情報局になることによる組織編成上の移動につきましては、どちらも内閣官房の組織であることに変わりなく、内閣官房の主任の大臣である内閣総理大臣と、当該大臣が分担管理する機関内の部局についての部局としての関係は変わりません。

一方で国家情報会議の議長につきましては、内閣総理大臣をもってあてると法案5条に規定されておりまして、一方で法案12条において、会議に関する事務は国家情報局において処理すると規定されておりますので、国家情報局が国家情報会議の事務局として、総理が議長を務める同会議を支えるという関係は、この法案により新たに生じます。

国会への報告内容と頻度
▶ 動画
質問
杉尾秀哉 (立憲民主・無所属)

- 国会への具体的な報告内容、および報告の頻度(年1回以上か)や自発的公表の有無について回答してほしい

答弁
岡内閣審議官
  • 国家情報戦略のような文書は毎年更新する類のものではない
  • 国会の求めに応じて随時、または包括的な内容での説明を行い、説明責任を果たしたい
全文
質問・答弁の全文を表示

最後に伺いますけれども、やっぱり少なくともですね、具体的な報告の内容、この間定期的な国会への報告というようなことがありましたので、具体的な報告の内容。

そして少なくとも年1回以上のような定期的なものなのか、国会の求めがなくても公表するという話もありましたので、自発的に公表するものか。

これ具体的に最後答弁していただけませんか。

これまで国家情報戦略という名前が決まっているわけではございませんけれども、そういった取りまとめ文書につきましては、その戦略という性質から毎年更新する類のものではないとは考えております。

他方で、説明が必要ということであれば、国会のお求めに応じまして、私どもとしては随時行うつもりであります。

また、それがアドホックな内容のものではなくて、まとまった包括的なものとしてのお求めであれば、それはお求めに応じて対応するつもりでございまして、それにより、説明責任を果たしてまいりたいと考えております。

人的情報収集体制の現状
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 人的情報収集体制の現状について説明を求める

答弁
岡内閣審議官
  • 詳細な回答は差し控えるが、外務省に国際テロ情報収集ユニットを設置し一定の成果を上げている
  • 対外情報機能の充実は重要課題であり、今後の検討が必要である
全文
質問・答弁の全文を表示

このうち、人的情報収集体制の現状について、まず御説明いただきたいと思います。

内閣官房、岡内閣審議官。

岡内閣審議官:人的情報の収集に当たる組織の体制についてお答えした場合に、政府の能力や関心の所在を相手方に察知されることにつながりますので、詳細なお答えは差し控えますけれども、我が国を取り巻く国際情勢や体制整備の現状を踏まえますと、対外人的情報を収集する体制として、関係機関の協力のもとに、国際テロ情報収集ユニットが外務省に置かれ、一定の成果を上げてきているところではございますけれども、対外情報機能の充実が重要課題であり、その在り方については、今後、検討していく必要があるというふうに考えております。

人的情報収集の人員規模
質問
窪田哲也 (公明党)

- 人的情報収集に関わるコミュニティ全体の規模を問う

答弁
岡内閣審議官
  • 内閣情報調査室、警察庁、公安調査庁、外務省、防衛省の合計定員は令和8年4月1日時点で3万3千名(都道府県警察職員2万1千人を含む)
  • 個別の人的情報収集人員数は手の内を開示することになるため回答を差し控える
全文
質問・答弁の全文を表示

全体的なこの人的情報となると、これは分かるものなんですかね。

岡内閣審議官:コミュニティ全体の規模を申し上げれば、内閣情報調査室、警察庁、公安調査庁、外務省及び防衛省の省庁を合わせますと、令和8年4月1日現在の定員は合計で3万3千名で、これには都道府県警察の職員2万1千人が含まれております。

ただ、このうち、どの程度の人員が人的情報収集に当たっているかということを明らかにしますと、これは手の内に開示につながりますので、答弁は差し控えさせていただきたいと思います。

人的情報収集の強化理由と方向性
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)
  • 国家安全保障戦略で特に人的情報の充実・強化が特筆されている理由を問う
  • 日本の人的情報収集が遅れているという認識か確認する
  • 充実強化の方向性についての政府見解を求める
答弁
木原稔
  • 公開・画像・電波情報では把握しにくい相手国の真の意図や内部事情を的確に把握する必要性が高まっているため
  • 正確な情勢評価を行うための重要材料であり、体制の充実強化を図りたい
全文
質問・答弁の全文を表示

この戦略では先ほどの下りに続いて、特に人的情報についてはその収集のための体制の充実、強化を図るとこのように書かれております。

人的情報、公開情報、電波、画像、これらのうち特に人的情報についてと特筆されているのはなぜか。

人的情報が特に我が国は遅れているという認識であるのかどうか。

また、充実強化の方向性について、政府の考えを伺いたいと思います。

御指摘の国家安全保障戦略ですが、人的情報の収集体制の充実強化が特に挙げられてございますのは、国際社会の動向について、外交、防衛、経済、技術等の領域にまたがり幅広く、正確かつ多角的に分析を行うにあたり、公開情報、画像情報、電波情報等などでは把握しにくい、相手国や相手組織等の真の意図や認識、また内部事情等を的確に把握する必要性が高まっているためであります。

それを通じて、より正確な情勢評価を行うための重要な材料であります。

その重要性に鑑み、政府としては、安全保障の確保や、テロリズムの未然防止、その他の重要な国政運営に資する人的情報を、より多く収集できるようにする体制の充実強化を図っていきたいと考えております。

防衛省情報本部の位置づけ
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 防衛白書で情報本部が「我が国最大の情報機関」と位置づけられている根拠(規模・特徴)を問う

答弁
松尾次長

- 令和8年度の定員(約2740名)および予算(約1605億円)の点において、情報収集・分析専従組織として国内最大規模であるため

全文
質問・答弁の全文を表示

今日は防衛省さんにも来ていただいているんですけれども、我が国のインテリジェンスコミュニティ、内閣情報調査室、警察庁、公安調査庁、外務省、防衛省、この5つの組織に加えて、拡大情報コミュニティと称される金融庁、財務省、経済産業省、海上保安庁の4組織が存在をしています。

このうち、防衛省の情報本部について、令和7年版防衛白書では、我が国最大の情報機関とこのように位置づけられておりますけれども、規模、特徴面、何をもって我が国最大というふうに位置づけられているのか、伺いたいと思います。

防衛省防衛政策局、松尾次長。

情報本部は、電波情報、画像情報、公開情報、人的情報などの各種情報を集約し、国際軍事情勢など、我が国の安全保障に関わる動向分析などを行う組織でございます。

そのために必要な情報本部の定員といたしましては、令和8年度に約2740名を確保してございます。

また、その業務を遂行するために、令和8年度の予算におきましては、契約ベースで約1605億円を計上させていただいてございます。

このように、情報本部は、取り扱う情報の種類、定員、予算などの点におきまして、情報収集・分析業務に専従する組織としては、我が国最大規模でございまして、これをもって防衛白書などにおきまして情報本部を我が国最大の情報機関とこのように表現をさせていただいております。

電波情報の収集主体
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 電波情報の収集を担っているのは防衛省の情報本部のみであるか確認する

答弁
松尾次長

- 情報本部だけでなく、陸海空の自衛隊も情報収集を行っており、防衛省全体で担っていると理解すべきである

全文
質問・答弁の全文を表示

窪田哲也君。

ちょっとこれは通告しておりませんけれども、防衛省の情報本部だけが電波情報を担っていらっしゃるという認識でいいんですかね。

松尾次長。

電波情報などをどの機関がやっているのかということにつきましては、防衛省におきまして陸海空の自衛隊も情報収集を行っておりますので、そういった点を考えますと防衛省全体でやっているというふうにご理解いただいた方が良いかと思っております。

情報本部の抜本的強化の方向性
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 情報本部の情報収集・分析・発信能力を抜本的に強化する方向性について問う

答弁
小泉進次郎
  • 画像衛星コンステレーションの運用開始や、SNSを通じた情報戦(フェイクニュース等)への対応に取り組んでいる
  • 自前の能力強化や同盟国・同志国との協力強化に向けた適切な体制を検討している
全文
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窪田哲也君。

政務官に伺います。

この国家防衛戦略では、我が国の防衛において、情報戦対応の中心的な役割を担っているこの情報本部ですけれども、これについて、この国際軍事情勢などに関する情報収集、分析、発信能力を抜本的に強化をしていくとこのようにされていますけれども、この抜本的強化の方向性について伺いたいと思います。

我が国周辺の安全保障環境は、厳しさと不確実性を増しており、こうした状況に適切に対応するためにも、情報機能の強化は必要不可欠であることは言うまでもないと思います。

このような問題意識の下、情報本部におきましては、スタンドオフ防衛能力の実効性の確保等を目的といたしました画像衛星コンステレーションの運用を先月から開始したところでございます。

そのほか、SNSを通じたフェイクニュースや世論操作などに、より自らに有利な安全保障環境の構築を企図する情報戦への対応においては、中心的な役割を担うなど、情報収集、分析等に関する能力強化に取り組んでおります。

その上で防衛省においては、防衛力を変革すべく、防衛力強化のあり方についてを今、議論しているところでございまして、この中で、情報本部を含む情報機能につきましても、我が国の自前の情報収集、分析能力の強化や、同盟国、同志国との協力強化のために何をすべきか、そしてそのためには適切な体制というのは何なのかということを、それも含めてしっかりと検討した上で進めておるところでございます。

内閣衛星情報センターと防衛省の連携
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 内閣衛星情報センターと防衛省・自衛隊の連携状況について問う

答弁
和田次長
  • 収集した情報を官邸や防衛省等へ適時適切に提供している
  • 捕捉対象の選定や分析結果の共有、意見交換などの協力・連携を行っている
全文
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窪田哲也今回の法案で内閣衛星情報センター、これが事務になるわけですけれども、この内閣衛星情報センターと防衛省の連携も深まるというふうに理解をしております。

内外の緊急事態への対処や、安全保障上の重要な判断を的確に行うために、不可欠な組織である情報本部、そして自衛隊の情報もだと思っておりますけれども、そこと内閣衛星情報センター、さらなる体制強化。

内閣総理大臣、内閣官房、内閣情報調査室、内閣衛星情報センター和田次長。

和田次長情報収集衛星は、広く安全保障や危機管理のために必要な情報の収集を目的として開発及び運用を行っているものであり、得られた情報は官邸や防衛省、外務省をはじめとする関係省庁に対し、適時適切に報告・提供しております。

また、防衛省・自衛隊との関係について申し上げれば、国家安全保障戦略等も踏まえつつ、捕捉対象の選定や画像情報の分析結果に関する情報共有や意見交換を行うなど、収集した情報のさらなる効果的な活用を図るための協力・連携を行っております。

衛星10機体制による効果
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 宇宙基本計画による衛星10機体制への移行で、画像情報面でどのような効果が期待できるか問う

答弁
木原稔
  • 国家情報会議が重要事項を審議することで、高い見地から開発・運用の方向性が定められる
  • 司令塔組織におけるオールソースの総合的な分析・評価が質・量ともに充実することが期待される
全文
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窪田哲也現在もこの連携は行われているわけですけれども、今後、宇宙基本計画では、我が国は10機体制を目指しているわけです。

情報収集能力が格段に向上していくものと理解をしておりますけれども、この10機体制によって、国家情報会議によって、画像情報面で具体的にどのような効果が期待できるのか、伺いたいと思います。

木原官房長官。

木原稔内閣衛星情報センターが運用いたします情報収集衛星ですが、大規模災害、その他の内外の緊急事態への対処や、安全保障上の重要な判断を的確に行うために、重要な役割を果たしていると考えます。

本法案の第3条第1号ハの規定によりまして、法案成立後は、情報収集衛星の開発及び運用に関する重要事項を国家情報会議が調査審議することにより、総理をはじめ、各閣僚の高い見地から、システムの開発や運用の方向性が定められることになり、また、情報収集衛星により得られた画像情報も活用される形で、司令塔組織におけるオールソースの総合的な分析と評価が、質と量ともに一層充実する形で行われるということが期待されるものであります。

電波情報収集能力の現状
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 我が国における電波情報(シギント)収集能力の現状について問う

答弁
和田次長
  • 防衛省の情報本部や陸海空自衛隊が軍事通信電波等の収集・分析を行っている
  • 全国6カ所の通信所や航空機などの物的基盤、および高度な語学力・知識を持つ人的基盤を有している
全文
質問・答弁の全文を表示

窪田哲也次に電波情報について伺います。

電波情報、いわゆるシギントと言われているものですけれども、人的、公開、電波、画像の中でも特に最強のインテリジェンスとこのように言われておりますけれども、例えばアメリカで情報漏洩事件が何件かありますけれども、その漏洩情報の7割がこのシギント情報であったというふうに言われておりまして、インテリジェンス活動においてシギントが、つまり電波情報がどれほど重要か、その中核を占めているということが理解ができると思います。

我が国における電波情報収集能力の現状について伺いたいと思います。

和田次長。

和田次長お答えいたします。

防衛省におきましては、情報本部や陸海空の自衛隊の部隊が、我が国上空に飛来する軍事通信電波や電子兵器の発する電波などの収集処理、分析を行ってございます。

諸外国の電波情報収集能力との比較や評価につきましては、一概に申し上げることは困難でございますので、お答えすることはちょっと差し控えさせていただきますけれども、防衛省におきましては、全国6カ所に通信所を設置をしております。

また、航空機などを用いて電波情報収集を行う物的な基盤というものもございます。

また、高度な語学能力と電波収集業務に関する知識や経験を有した人的基盤というものも有してございますので、こうした体制によりまして、我が国周辺における軍の部隊、艦艇、航空機などの具体的な行動状況、我が国周辺における軍事的な動向に関する意図などを適切に把握をすることで、我が国の政策決定や自衛隊の部隊の運用などに資する情報収集というものを引き続きちゃんと行ってまいりたいと思ってございます。

電波情報収集能力の向上方向性
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 電波情報の収集能力を今後どのように向上させるか、方向性を問う

答弁
防衛大臣政務官
  • 電波情報の収集・分析能力の強化は極めて重要である
  • 防衛力強化のあり方の議論の中で、どのような体制を構築し取組を実施すべきか検討して進める
全文
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で、政務官に伺います。

今後、この電波情報、シギントですけれども、この収集能力、どのように向上を図っていこうとされているのか、方向性を伺いたいと思います。

防衛大臣政務官。

委員がおっしゃるとおり、非常に重要な部分でありますので、まず、やはり他国の軍事動向等を把握する上で、電波情報というのは他の情報と合わせて、極めて重要であることは言うまでもありませんが、我が国としての電波情報の収集、分析能力の強化が、これは本当に大事であるということであると思います。

防衛省におきましては、電波情報の収集、分析等を実施をしているところでございます。

現在、防衛省で実施しております防衛力強化のあり方の議論の中におきましても、電波情報の分野においても、防衛力を変革すべく、どのような体制を構築をし、どのような取組を実施すべきかについて、しっかりと検討した上で進めてまいりたいと考えております。

情報活動の秘匿性と透明性のバランス
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 国民の理解を得る上で、情報活動の「秘匿性」と「透明性」のバランスをどのように取るか問う

答弁
木原稔
  • 情報源や収集手段、協力関係を明かせば手の内を読まれ、情報源を危険にさらすため、収集方法は基本的に秘匿する
  • 一方で、活動の目的、必要性、大まかな運用状況については国民に提示し、理解と信頼を得ることでバランスを取る
全文
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そこで官房長官に伺いたいと思います。

今日のやりとりでもありましたけれども、この部分は話せないとか、当然それがいつも枕言葉のようにつくわけですけれども、秘匿性と透明性、これ両方大事だと思うんです。

国民の理解を得ていく上で。

どのように、この秘匿性と透明性のバランスを取っていくのかということについて、官房長官の考えを伺いたいと思います。

木原官房長官。

情報活動というのは、秘匿性が求められる。

その一方で、情報活動に対する国民の皆様の理解を深めていただくためには、一定の透明性も求められるところであり、その両者のバランスを取ることが大変重要なことであります。

まず、秘匿性について申し上げると、政府の情報活動について、もし、その情報源や具体の収集手段、機密の関心事項とか、同盟国・同志国との協力関係などを明らかにすれば、手の内を読まれる。

また、情報源を危険にさらしてしまう。

したがって何をどう集めているかについては、やはり基本的には秘匿しなければならないと考えております。

他方で、透明性に関して申し上げると、民主主義国家における情報活動というのは、やはり国民の理解と信頼の上に成り立つものでありますから、国民の皆様に対し、活動の目的や必要性、そして大まかな運用状況。

国民の理解増進に向けた世論調査の活用
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 国民の理解を得るため、世論調査等を通じて期待や懸念を探りながら情報を出す手法について見解を問う

答弁
木原稔
  • 偽情報やサイバー攻撃等のリスク認識や不安、政府取組への受け止めを世論調査等で把握し、政策に繋げることは意義がある
  • 秘匿性や保全に影響が出ない範囲で、理解しやすい方策を検討する
全文
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久保田哲也どうか、この秘匿性と透明性、バランスを取りながら、しっかり国民の理解を得て、小泉氏が適切に説明していくことが国民の皆様のご理解を得る上で重要と、このように述べられたところでございます。

国会への報告に加えて、国民の理解を得る一つの方法ですけれども、小林教授が同じ場で言われておりますけれども、例えば、世論調査などを実施をして、国民の理解や期待、懸念点などを探りながら、これぐらい公表したら、これぐらい理解度、支持が集まる、といったことを検証しながらPDCAサイクルを回して、ステップバイステップで取り組んでいる例が多い。

他国の例だと思いますけれども、このように述べていらっしゃいます。

国民の理解の増進に向けて、例えばそういう、今挙げたような国民との直接のこの世論調査といいますか、そういうものもしながらですね、理解に応じて情報も出しながら進めていくということも、これは大事じゃないかなと思っておりますけれども、官房長官いかがでしょうか。

情報活動の意義とか重要性について、これは国民の皆様の理解を深めていただくことは大変重要であると、先ほども申し上げましたが、近年、偽情報の拡散や影響工作、サイバー攻撃、また経済安保などに絡む問題が、国民生活に直接関わるような脅威になっております。

国民の皆様の一人一人がそのリスクを認識し、備えなければならない状況であると、そういったことを踏まえれば、国民の皆様が偽情報、影響工作といったことについて、どの程度認識をされているのか、また、どのようなことに不安を感じているのか、また、政府の取組をどう受け止めているのか、また、分かりづらいなという点はどこか、などを、今、委員御指摘があったように、世論調査というふうにおっしゃいましたけれども、そういったことを通じて把握しつつ、今後のインテリジェンス政策につなげていくことは意義があるのではないかと考えております。

世論調査については、情報活動の秘匿性や情報保全に影響が出ない範囲で行う活用があるということは言うまでもありませんが、こうした取組を活用することを含めて、我が国の情報活動が国民の皆様にとって理解しやすいものとなるような方策というのをしっかりと検討してまいります。

国家情報局長に求められる資質
▶ 動画
質問
窪田哲也 (公明党)

- 国家情報局長の人事について、特定の省庁(警察庁等)に固定せず、どのような資質を求めるべきか問う

答弁
木原稔
  • 人物本位、能力本位で任命することが重要である
  • 特定の機関の経験ではなく、インテリジェンスコミュニティ(内調、警察、公安、外務、防衛)における実務経験を重視し、総理が判断すべきである
全文
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官房長官に伺います。

衆議院でも出ましたし、この場でも指摘をされてきました、この国家情報局長の人事ですけれども、これは非常に重要なポストになるというふうに考えておりますけれども、歴代警察庁ご出身の方がいらっしゃる。

固定すべきではないという、そういう指摘もございます。

一方で、この情報官に必要とされるバックグラウンド、インテリジェンスの経験、そうしたものも含めても警察庁がいいのではないかという、こういう現実もこれまではあったと思いますけれども、国家情報局長に求められる資質について、官房長官はどのようにお考えでいらっしゃいますでしょうか。

高市総理が述べたとおりであるんですけれども、人物本位、能力本位で任命することが重要であると私も考えております。

これまでの経験ということも総理はおっしゃいましたけれども、これはある一つの行政機関における業務経験を指すものではなくて、インテリジェンスコミュニティを構成する様々な省庁、内閣情報調査室、警察庁、公安調査庁、外務省、防衛省、そういった情報コミュニティにおけるインテリジェンス業務に実際に携わった経験を指すものと理解をしているところであります。

いずれにしましても、そのような経験を踏まえ、その時々の総理がしっかりと判断すべきものと、私も同様に思っております。

国家情報局による個人情報の収集とプライバシー保護
▶ 動画
質問
大門実紀史 (日本共産党)
  • 国家情報局が各省庁から個人情報を収集・共有することで、本人の知らないところで情報が利用され、プライバシー侵害につながる懸念がある
  • この点に対する歯止めはどうなっているか
答弁
木原稔
  • 国家情報局は所掌事務の範囲内で、国民の安全や国益に資する情報を集約するものであり、必要以上の個人情報を求めることはない
  • 法令に沿った適切な取扱いに留意し、プライバシーを無用に侵害しない具体的方策を検討し、留意していく
全文
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で、三つ目に、そういう機関がチェックした方がいいと思う理由はですね、まさに今回先ほど言いました総合調整機能を持った国家情報局はですね、各インテリジェンス機関省庁に、これこれこういう目的でこういう情報を集中してもらいたいという指示ができるという点でございます。

行政機関が、つまり各行政機関がさまざまな目的で収集した個人情報もですね、国家情報局がこれこれこういう理由で必要だという情報と決めればですね、今申し上げたような個人情報保護法69条第2項3項に該当して目的外に使用してもいい、出してもいいということで合法になるという、そういう流れが今回作られていると思うんですけれども。

これは確かに内閣情報調査室が格上げされた国家情報局はですね、もちろん国益のためということでやられるんでしょうけれども、これが重要情報だと、国益のために必要だと決めれば、各情報機関が持っている個人情報も集められるということになります。

で、個人情報保護法の縛りもなくですね、収集分析ができるということ、今回この法案、法律によってなるわけでありますね。

これは国家情報局にとっては、公益のためだ、合法だということになるかもしれませんが、国民の側からすると、ある省庁に限定的に答えた情報が、全然違うところで使われると、知らないうちに使われるということで、これは明確なプライバシーの侵害に、個々の国民にとってはですよ。

いくら国家情報局が正しいことと思ってやろうと思っても、それで集めたとしても、個々の国民にとってはプライバシーの侵害になるというふうに思います。

そういう仕組みになっておりますので、何も今までとは変わらないということではなくて、個人情報の保護点からいくと、大きく変わるというふうに私は思いますし、国家情報局による法の例外、目的外使用という法の例外を限りなく拡大して合法的ということにはしますが、言ってみれば長期的な個人情報の収集が可能になるというふうに思うんですね。

これは大事なことなんで、木原官房長官に聞きたいんですけど、これが私が一番危惧する点で、今回何も変わらないんじゃなくてですね、そういうふうに情報が共有化されてご本人の知らないところでいろいろ使われていくという点ですね。

この点の歯止めがないということなんですね。

この点いかがですか、長官。

木原官房長官国家情報会議や国家情報局はその所掌事務のあくまでも範囲内において、国民の安全や国益の確保に資する情報を集約するものでありまして、その所掌事務の遂行に必要な範囲を超えまして、個人情報を各省庁に求めることもしませんし、その必要もないと思っております。

もとより、委員ご指摘のように、法令等に沿った個人情報の適切な取扱いには、もちろん留意しなければならない。

法案の審議、こういった審議を踏まえまして、国家情報会議で作成公表しているような、政府の情報活動中長期的な推進方策、これにおいてはですね、個人情報やプライバシーの保護を無用に侵害する情報収集は行わないものであることなどについて、その具体的方策を含めて検討していくことをしておりますので、衆議院の審議の中でも付帯意見もつけていただきました。

そのことについてしっかりと留意していきたいと思っております。

防衛駐在官の人員体制と脆弱性
▶ 動画
質問
伊勢崎賢治 (れいわ新選組)
  • 防衛駐在官が単独担当で過重な負担を負っている現状がある
  • 人員不足と体制の脆弱性をどの程度深刻に受け止めているか
  • 国家情報局の議論に先立ち、現場の増強を行うべきではないか
答弁
松尾次長
  • 防衛駐在官の役割はかつてないほど重要であり、教育の充実を図っている
  • 過去10年で30名以上の増員を行い、現在は合計83名を派遣している
  • さらなる充実は不可欠と考えている
全文
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アフガニスタンで私が見たNATO諸国は、常時その要員の代替がないという状況を徹底的に排除するシステムを維持しておりました。

一方で日本のそれはというと、特に駐在武官、防衛駐在官ですね。

この体制は、日本の体制は単独担当で危機対応も日常業務も背負わされる綱渡り状態でありました。

政府は、この人員不足と体制の脆弱性を、インテリジェンス能力の根本的な脆弱性として、どの程度深刻に受け止めておりますか。

NATO諸国で、武官が一人体制の国は存在しません。

こういう重要なところでですね、だって休暇取ったらどうするんですか、その後。

国家情報局の議論はまずこの現場の増強から始めるべきだと思いますが、見解を伺います。

まず、我が国を取り巻く安全保障環境が厳しさと不確実性を増す中で、各国に派遣され情報収集や自衛隊の運用の調整、また防衛協力推進などを担う防衛駐在官はかつてないほど重要な役割になっていると思っておりまして、そのために必要な防衛省内における教育の充実というものを図っております。

それに基づいて、少なくともこの10年近くにわたりまして、各国への新規派遣ですとか、既に派遣している国への追加の派遣によりまして、30名以上の増員を行ってきたところでございまして、現在、兼活も含めれば106の大使館、6代表部に合計83名の防衛駐在官を派遣しているところでございます。

防衛省といたしましては、防衛駐在官のさらなる充実は不可欠と考えております。

国連職員の増強とインテリジェンスへの還流
▶ 動画
質問
伊勢崎賢治 (れいわ新選組)
  • 日本の国連職員数が望ましい範囲の下限に低迷している現状がある
  • 韓国のように国家戦略として職員数の改善に本腰を入れる方針か
  • 国連で得た知見や人脈を日本のインテリジェンス能力に転換する還流システムを構築する考えはあるか
答弁
外務大臣
  • 国際機関等で活躍した経験を持つ多様な人材はインテリジェンス機関の強みになる
  • 日本人職員の増強に力を入れており、戦略的に取り組んでいきたい
全文
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国連本部の政務・平和構築局、その中の地域別部門やPKOの現場というのは、紛争の裏側や政治の機微が渦巻く情報の最前線であります。

そこで多国籍の同僚と渡り合い、現地の当事者と信頼関係を築いた日本人職員の経験は、日本のインテリジェンス分析の精度と深度を決定づける戦略資産だと僕は思います。

しかし国連事務局における日本のプレゼンスはというと、国連にはご存じのように、各国の分担金等を元に算出されるデザイアブルレンジ、これ、望ましい職員数、国連職員数と言いましょうかね。

日本の場合は160人から350人ぐらいが望ましいだろうと、こういうレンジが各国に設定されているんですね。

日本は残念ながら、傾向的に、いつも下の方の下限に低迷しております。

韓国のように国家戦略としてデザイアブルレンジの改善に本腰を入れる方針をお持ちですか。

そして国連で得た知見と人脈が日本のインテリジェンス能力へ直接転換されるよう、彼らを迎え入れる還流システム、これを制度として構築するお考えはありますか。

その観点から、国際社会ですとか、今、委員のおっしゃった国際機関等において活躍した経験を含め、様々なバックグラウンドを持つ人材を有していること、これはインテリジェンス機関にとっても強みになるものと考えております。

またインテリジェンスの話から若干脱しまして、より一般的な政策論としても申し上げますれば、国連をはじめとする国際機関の職員は中立的な存在ではありますけれども、日本人職員が国際機関で活躍することは国際機関との連携強化につながりますし、また国際社会でのルール形成等で主導するにあたっても、国際機関で日本人がトップを務めることというのは非常に重要でございまして、政府としてもこの点からここ数年にわたりまして、日本人職員数の増強に大変力を入れているところでございます。

いずれにしましても、ご指摘のような人材面での効果も踏まえつつ、国際機関において日本人が重要なポストを獲得できるよう、また優秀な人材を積極的に輩出できるように、より一層戦略的に取り組んでまいりたいと考えております。

地域研究・言語専門家の育成とAIの限界
▶ 動画
質問
伊勢崎賢治 (れいわ新選組)
  • 予算削減等により難言語や地域研究の知見が失われている
  • AI時代でも人間による解釈と検証が不可欠である
  • 国家情報会議の設立にあたり、人間による領域をどう担保し、専門家をどの規模で育成するビジョンがあるか
答弁
岡内閣審議官
  • 言語や地域情勢、文化を理解した分析の必要性は認識しており、人材確保に懸命に取り組んでいる
  • 具体的な人数については回答できない
全文
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インテリジェンスとは、相手国の言語で発信される膨大な情報から価値ある情報を読み解き、その歴史、文化の背景を踏まえて将来を分析する極めて知的な作業でございます。

私は東京外国語大学という小さな国立大学で教鞭を取りましたが、そこで痛感したのは、政府による運営費交付金の削減と選択と集中の名のもとに、再編縮小を迫る近年のずっと続いた政策によって、本当に真綿で首を絞められるような拷問です。

それとか地域研究といった知の泉が意図的に細られている深刻な現実、これが現実なんですね。

AIが進化しても、現地社会の非公式な権力関係や地域固有の慣習、それと政治的機微を織り込んだ難言語の情報を解釈し、AIの誤訳やバイアスを検証できるのは、やっぱり高度な生身の人間、専門家のみであります。

AI時代だからこそ、その限界を補完する人間による専門知、これがインテリジェンスの最終的な防波堤になると僕は思います。

国家情報会議設置法案の設立にあたり、AI活用を前提としつつも、AIが代替できない人間による解釈と検証の領域をどう担保するのか。

連携して不可欠な言語や、それと地域専門家を一体何人規模で、何人かけて育成するのかという具体的なビジョンがあったら、ぜひお伺いしたいと思います。

ご指摘のとおりですね。

言語、それから地域情勢、文化を理解した上で分析を進める必要がありますし、また、例えばですけど、米中関係を読むためには中国だけじゃなくて米国のことも知らなければいけない。

そういったバックグラウンドを持つ人材を確保することは、私どもも懸命にやっております。

ちょっと何名というのは申し上げられないんですけれども。

高度専門人材の採用と処遇の改善
▶ 動画
質問
伊勢崎賢治 (れいわ新選組)
  • 官の給与水準や雇用の硬直性が、データサイエンティスト等の優秀な人材を遠ざけている
  • 市場水準を踏まえた待遇や特別手当を制度として確保できるか
  • 兼業・副業の容認や通年採用など、柔軟な働き方を整備する考えはあるか
答弁
木原稔
  • 高度技術人材の確保は政府全体の課題であり、苦労している
  • 特定任用職員として指定職相当の俸給で処遇することが可能であり、実際に実施している
  • 理系人材の拡大という広い視点からの政策を推進し、情報部門の人材確保も考えていきたい
全文
質問・答弁の全文を表示

国家情報局が実効性を持つためには、民間、大学などの高度専門人材を中核で活用できるだけの採用と処遇の制度が不可欠であります。

官の給与水準、雇用の硬直性、兼業の制限、研究環境や計算資源の不足などにより、優秀なデータサイエンティストやセキュリティ人材は、そもそもあまり来ない構造になっていると言えないでしょうか。

これでは、つまり人材を取れない前提の制度のまま、国家情報局をつくることになるのではないでしょうか。

国家情報局において、民間とか大学の高度専門人材を確保するために、特任的な採用を含め、市場の水準を踏まえた待遇や特別手当等を制度として確保すること。

併せて、これは気をつけなきゃいけませんけれども、利益相反の管理を前提にですね、兼業や副業など、共同研究などを可能にする柔軟な働き方。

その一つでは多分採用自体を通年でやるとか、特に外国から戻ってくる人材にとっては、この通年、つまり年間を通じての採用というのは非常に重要だと思います。

これを整備するお考えはございますか。

委員のご指摘のあったAIやデータを分析する、そういった高度技術人材というのは、これは公務員に限らず、現下の雇用市場においては大変希少な存在でありまして、どの業界にとってもそうだと思いますが。

ひいては情報部門に限らず、政府全体としてその確保をしなければいけないわけですが、大変実際苦労しているところであります。

給与面での処遇の見直しというのは、民間準拠の考え方の下で、公務員全体の問題としてこれを考えなければいけませんが、現行制度においても、例えば防衛省ではサイバー人材などで活用しておりますが、極めて高度な技術力のある民間人材を、特定任用職員として、これは指定職相当の俸給で処遇するということは可能でありまして、内閣情報調査室で実施しておりますが、ご本人や、あるいは企業にとって望ましいキャリアステップとして、政府機関に積極的に出向を組み入れていただいて、実際に機関を限定して活躍していただいております。

また新卒採用についても、これは国全体として言えばですね、先ほど文系に対しての運営交付金の話がありましたけれども、しかし一方で理系人材というのもまさに必要であります。

文科省が全体として今取り組んでおりますが、理系人材を拡大していくという、より広い視点からの政策もこれまた推進しようとしておりまして、そうした中で政府部局、各部局において人材確保を図っていく中で、この情報部門についても考えていきたいと思っております。

発言全文

北村経夫 (内閣委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 北村経夫

ただいまから内閣委員会を開会いたします。

委員の異動についてご報告いたします。

昨日までにインド周作君が委員を辞任され、その補欠として青木和彦君が選任されました。

政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。

国家情報会議設置法案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房、内閣審議官、町田達也君ほか13名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。

ご異議ないものと認め、採用を決定いたします。

国家情報会議設置法案を議題とし、質疑を行います。

質疑のある方は順次ご発言願います。

堂込麻紀子 (国民民主党・新緑風会) 25発言 ▶ 動画
委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)堂込麻紀子君。

質疑者 堂込麻紀子

堂込麻紀子(国民民主党・新緑風会)はい、ありがとうございます。

国民民主党・新緑風会の堂込麻紀子です。

本日、早速、質問に入らせていただこうと思います。

まずはじめに、内閣情報官が国家情報局長に、また内閣情報調査室が国家情報局になり、それぞれ格上げされるということで、我が国のインテリジェンス能力にどのようなプラス効果を発揮されるのか、生まれるのかというところを伺いたいと思いますが、この国家情報局は、今国会で関連法案も審議されております。

その法案が成立しますと、近い将来設立されることになります。

政府参考人 政府参考人

(政府側答弁)まず国家情報局ですが、各省庁の情報活動について、政府全体を俯瞰するという立場から、総合調整を行うことが可能となり、その結果として多種多様な情報を集約し、総合的な分析を行うことで、政策部門に対し、これまで以上に有用な情報面からの支援を、質・量ともに充実させた形で行えるようになると考えております。

経済安保に関する取組を通じた国力強化についても、情報部門としての一層の貢献が期待されているところです。

国家情報会議、そして国家情報局の下で、経済安保に関する情報についても、質・量ともに充実を図っていくこととしております。

今国会で審議していただいておりますが、経済安保推進法の改正案及び外貯名法改正案、これらが成立させていただければ、委員ご指摘のシンクタンクや、ご指摘のあった日本版シフィウスが立ち上がることになりますが、両組織との連携協力も積極的に進めていくことで、経済安保の取組を強力に推進したいと考えているところです。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)堂込麻紀子君。

質疑者 堂込麻紀子

堂込麻紀子(国民民主党・新緑風会)ありがとうございます。

これまで以上の情報収集と分析能力を蓄えるというところで、政策部門がさらに強化されるというところではございますが、関係機関と必要に応じて連携を図っていくというところも極めて重要なポイントだと思いますので、お取組の方をぜひ進めてください。

委員長。

その職責の重要性にかかわらず、実質的に同一行政機関の出身者のいわば指定席となっているとの疑念を招くことのないように、適材適所ということで、それまでの経験を踏まえつつも、人物本位、また能力本位で行うことの附帯決議がされております。

政府は内閣情報官、これまで歴代7人とも警察庁出身者の指定席となってきた背景について、どのように分析をされているのか、今後の国家情報局長の人事においては、どのような点に留意されていくのかというところを、官房長官に伺えればと思います。

答弁者 木原稔

木原稔(内閣官房長官)これまで歴代の内閣情報官の人選につきましては、任命権者はその時々の総理でございまして、その内閣総理大臣がまさに人物本位、能力本位で任命されたものと理解をしております。

新たに設置される国家情報局長については、4月17日の衆議院での内閣委員会において総理が答弁したとおりですが、情報活動や我が国の情報コミュニティに精通しているということが求められ、国内のインテリジェンスコミュニティ間の連携確立、外国情報機関トップとの信頼関係の醸成といったことを考えると、一定期間は継続して在任することが好ましいと考えられるところです。

衆議院の附帯決議では、人選に当たってはその職責の重要性にかかわらず、実質的に同一行政機関の出身者のいわば指定席となっているとの疑念を招くことのないよう、適材適所を旨とし、それまでの経験を踏まえつつ、人物本位、能力本位で行うこととされておりまして、これについて十分に配慮して、人事権は総理でございますけれども、その総理が人事を行うものと、そのように考えております。

質疑者 堂込麻紀子

堂込麻紀子(国民民主党・新緑風会)やはりインテリジェンスという部分については閉鎖性が大変強い分野だからこそ、やはり透明性と納得感ある人事運営が不可欠だと考えますので、指摘させていただきまして、次の質問に行かせていただきます。

情報保全を強化するという観点から、国家情報局の施設や設備について伺っていければと思います。

インテリジェンス政策に詳しい、レイタク大学の江崎道夫特任教授からも指摘されています。

国家情報局本部の建物が現在の内調のままでいいのかということです。

軍事攻撃だけでなくテロにも十分に対応できないのではないかと、その脆弱さは世界各国の関係者からも冷笑されていると側聞するともおっしゃっています。

先日の内閣委員会で柴田委員からもこの点をご指摘いただきました。

設備面の充実を図って、また情報保全を強化すべきとの質問をさせていただきました。

総理から、国家情報局では、現在の内閣情報調査室で行っている執務室における生体認証による入退室の管理、共有フォルダへのアクセス権の職員ごとの設定、執務室への許可を得ない電子機器等の持ち込みの禁止といった保全措置を、引き続き講じていく考えですというふうに答弁をいただいておりますけれども、これは予算を要することでもありますが、この情報この保全の観点からも施設、また設備についても整えていく必要性が十分にあるんじゃないかというふうに考えます。

参考人から率直なこの辺の御意見を伺えればというふうに思います。

内閣官房蒲谷内閣審議官。

政府参考人 蒲谷

お答えをいたします。

内閣情報調査室から国家情報局への改組に当たりまして、執務室の移転は予定をしておりませんが、参議院本会議での総理からの答弁のとおりでございまして、内庁で行っている執務室における生体認証による入退室の管理、共有フォルダへのアクセス権の職員ごとの設定、執務室への許可を得ない電子機器等の持ち込みの禁止といった保全措置は引き続き厳格に講じていく予定でございまして、秘密保全措置としてはこれで十分なものと評価をしているところでございます。

将来的なことといたしまして、委員が御指摘のような軍事攻撃にも耐えうる堅牢な施設への入居につきましては、実現には様々大きなハードルがあるのではないかと認識をしておりますけれども、これまでと同等以上の保全強度を備えた執務環境を整備することは当然のことと理解をしております。

質疑者 堂込麻紀子

堂込麻紀子君。

ありがとうございます。

生体認証やアクセス制限というのは当然の前提で、これはどこの企業でもしているというふうに思いますけれども、それだけでは十分と言えないんじゃないかなというふうに思っております。

やはりサイバー攻撃、またテロ、武力攻撃まで想定した強靭な施設の整備というところについても、ぜひ検討していく必要があるというふうに指摘せざるを得ないというふうに考えます。

続いての質問です。

今の設備面の充実といった観点から、関連でお伺いしていきます。

令和7年の上海において、サイバー対処能力強化法と整備法が成立をしております。

能動的サイバー防御の仕組みが構築されることとなりました。

その際の参議院の内閣委員会において、通信情報の取得、自動選別等に必要となる設備等の整備のために十分な予算を確保することとの付帯決議がなされております。

こうした点について、予算措置は既にされているのでしょうか。

内閣官房佐野内閣審議官。

政府参考人 佐野

お答え申し上げます。

昨年5月に公布されましたサイバー対処能力強化法の成立時、参議院の内閣委員会において、委員御指摘の内容を含む付帯決議が付されたものと承知しております。

政府といたしましては、同決議の内容も踏まえて、通信情報の利用等に係る基本方針を昨年12月に閣議決定しておりまして、現在その方針を踏まえまして、令和9年秋に予定されております通信情報の利用制度の施行に向けた準備を進めているところでございます。

通信情報の利用に当たっては、委員御指摘のとおり、通信情報の取得・分析等を実施するための装置を整備することが不可欠でございまして、この点につきましては、令和7年度補正予算において、必要な予算の手当てを行い、現在、然るべく整備を進めているところでございます。

通信情報の利用を含む、サイバー対処能力強化法等の着実な施行に万全を期すべく、引き続き所要の体制整備を行ってまいりたいと、このように考えております。

質疑者 堂込麻紀子

すでに補正予算にてつけているというところになります。

必要な設備の投資だったり、また人材育成、そしてシステムの整備に向けては、継続的かつ十分の予算を取っていただくように、実効性ある能力強化にというところに結びつけていただければというふうに思います。

続いての質問ですけれども、サイバー対処能力強化法に基づいて収集されます通信情報の取扱いについて伺います。

この法律は、交付後2年6ヶ月以内に施行されます。

大臣利用を想定しているということであれば、その目的をサイバーセキュリティ対策や、外国勢力への対処に厳格に限定するなど、明確な歯止めが必要だというふうに考えます。

内閣官房政府参考人に伺えればというふうに思います。

蒲谷内閣審議官。

政府参考人 蒲谷

お答えをいたします。

本法案に規定する外国情報活動への対処には、当然ながらでございますけれども、外国情報機関やそれを背景とする集団が行う、我が国の機密情報の窃取を目的としたサイバー攻撃への対処も含まれるところでございます。

また、機密情報の窃取を目的とするものでなくても、例えば、我が国の重要インフラを機能不全に陥るようなサイバー攻撃に対処していくことは、本法案の重要国政運営に該当し、これにする情報収集活動は重要情報活動に当たるものでございます。

国家情報会議、国家情報局は、その所掌事務からして、サイバー攻撃に関する情報を扱うことはございますし、昨今のサイバー空間における厳しい情勢や我が国を取り巻く様々な脅威が分野横断的に生じていることを踏まえれば、同会議、同局に対して、国家サイバー統括室からサイバー対処能力強化法に基づき収集された情報の分析結果や分析結果に基づき判明した情報、具体的に申し上げれば、例えば特定国による我が国に対するサイバー攻撃の状況、あるいは新たな攻撃手法などを提供していただくことも重要であるかというふうに思います。

関係機関の間での情報の提供につきましては、例えば本法案第7条第2項には国家情報会議に対する資料提供に関する規定があるほか、サイバー対処能力強化法第38条第1項においては、内閣府の主任の大臣である内閣総理大臣は、重要電子計算機に対する特定不正行為による被害の防止のため、必要があると認めるときは、国の行政機関に対し、情報を整理または分析して得られた結果を提供するものとする旨が規定されておりまして、こうした関連規定に則りながら、各機関の所掌事務遂行に必要な範囲内で適切に行うこととしております。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)堂込麻紀子君。

質疑者 堂込麻紀子

堂込麻紀子(国民民主党・新緑風会)はい。

通信情報の活用については、当然ながら国民の権利の利益、また通信の秘密に十分配慮していただいて、厳格な目的外利用の防止措置、これを講ずることが大前提だというふうに考えますので、国民の理解と信頼を得られるような制度設計を改めて求めさせていただければと思います。

次の質問です。

木原内閣官房長官に伺います。

これまでに日本経済新聞の単独インタビューや衆議院の予算委員会などで言及されております。

自由民主党と日本維新の会の連立政権の合意書においては、令和9年度までに独立した対外情報庁を創設するということが明記をされておりますけれども、こうした点も横睨みしながら、インテリジェンスアカデミーの創設時期を検討していくということになるんでしょうか。

こうした創設時期やタイミングや機能などについて、青写真を描いているものがあれば、ここでは参考人というふうに伺っておりますけれども、官房長官、ご呼びいただいているということで、よろしくお願いいたします。

答弁者 木原稔

木原稔(内閣官房長官)これまでの情報部門における人材の育成ですが、これは各省の努力に依存するところが大きいという状況でした。

防衛省なら防衛省、警察庁なら警察庁、法務省の矯正局なら矯正局という、それぞれの努力に依存していました。

これから横断的課題が増大をしてきているこの状況において、そういう認識を持ちながら、実際としては、省庁横断的な取組というのは限定的であったということは、これは認めざるを得ません。

教育の充実が必要な事項というのは多々あるわけですが、政府全体のインテリジェンスサイクルや所属省庁では扱っていない情報の種別ごとの基本知識、また、情報の収集及び分析強化の通則的な手法、さらに、経済安全保障、サイバー攻撃、偽情報の拡散による影響工作など、変化が著しい先端領域の情報理解、及び外国情報機関の動向と手法、秘密保全の制度と対策、それらの省庁横断的な研修や共同研究を行いたいと考えておりまして、連立合意書に示された期限というのはあるわけですが、それを待たずにできることから始めていき、改善の必要があれば随時対応していきたいと考えております。

質疑者 堂込麻紀子

堂込麻紀子(国民民主党・新緑風会)木原官房長官、ありがとうございます。

お答えいただきまして、思い入れもあるというふうに感じております。

人材育成なくして、このインテリジェンス強化というところはあり得ませんし、総合的に学ぶ体制を整えていただいて、中長期的にこの専門人材を育成していくというところは、国家戦略にもなり得るというふうに考えますので、ぜひ力強い指導をお願いしたいというふうに思います。

続いて、国民民主党の議員立法であります、インテリジェンスに係る体制の整備の推進に関する法律案、ここの第9条にありますけれども、国はインテリジェンスに係る職務に従事する者、及びインテリジェンスに協力する者の安全を確保するために必要な施策を講ずると設定をさせていただきまして、高市総理にも質問させていただきました。

対外情報機能の充実を図るにあたって、その最前線で情報業務に従事する職員やご家族の安全を確保すること、必要な支援を行うことについても、多角的な検討を進めてまいりますというふうな答弁も伺っております。

私もそのように質問を投げかけさせて、本会議でもさせていただいております。

私が踏み込んだ話で、仮装身分といった公的書類も発行したり、また家族の身の安全も守るという意味では、政府ハウスを整備するといった、少し踏み込んだ質問をさせていただきました。

この際も、有効性や危険性などを踏まえた導入可能性について、研究課題の一つであるというふうに、前向きな御答弁もいただいております。

このインテリジェンスに係る職務に従事する者、およびインテリジェンスに協力する者の安全、これを確保するための施策が極めて重要だというふうに考えています。

諸外国の先行事例もあります。

早急に検討を進めていただいて、適切な施策を講じる必要があろうと考えます。

木原官房長官の見解を伺えればと思います。

答弁者 木原稔

木原稔(内閣官房長官)インテリジェンスという言葉を対応しているわけですが、一言でインテリジェンスと申し上げても、それに係る業務というのは内容が様々であります。

いくつか例を挙げさせていただきますと、収集、情報収集衛星の運用や開発に関する業務もあれば、ずっとデスクに座って緻密に分析を行う業務もあります。

そしてその先にはですね、その情報を提供してくれる、また協力してくれる方々がおられます。

こういう方は民間の方々もおられます。

そしてそれら職員や情報提供者にはご家族がおられますから、そのご家族の安全確保もしなければいけないと。

今後そういったインテリジェンス改革として、我が国としてですね、政府としてその情報活動のありようを検討していくという。

上で、そういった点は大変重要な論点であり、この点は衆議院で提出された御党の案にもありましたけれども、その点は認識を共有しているのではないかなというふうに考えております。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)堂込麻紀子君。

質疑者 堂込麻紀子

堂込麻紀子(国民民主党・新緑風会)よろしくお願いしたいというふうに思います。

大変このインテリジェンス改革というところにも付随しますけれども、現場でやはり職務に従事する皆さん、また家族の皆さん、協力者、民間の方も含めてというところが、安全が守られて初めて成り立つものだというふうにも思っております。

今ご答弁いただきましたように大事に大切に思っていらっしゃるということを伺いましたので、その点について検討も今後ですね、ぜひ進めていただく課題の一つだというふうに思っております。

続きまして、情報部門と政策部門の関係性。

きちんと運用すればいいというわけではなくて、政府を信用しろということでもなく、これだけではいささか心もとないというところもあります。

進めたい政策ありきで、客観性を欠いた情報収集や分析が行われることがないように、これをどのように担保していくかというところが重要だというふうに考えます。

官房長官のお考えをお示しいただければと思います。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

木原稔(内閣官房長官)情報部門がですね、その政策部門の予見であったり期待、そういったものに忖度をしたり、あるいは責任回避を図ったりして、報告すべき情報を報告しなかったり、あるいは偏った情報収集をしたりすることのないように、情報部門とまた政策部門が分離をされ、かつお互いに対等な関係にあることが重要であると考えています。

この点、これまでの答弁にもありますが、本法案によりまして、情報部門である国家情報会議、国家情報局が、政策部門である国家安全保障会議、国家安全保障局と同格のものとして整備されることで、国家安全保障政策を司る政府全体の各部局と、重要な情報活動等を推進する政府全体の各部局が、それぞれ同様の仕組みをもって、まとまりのあるものとして形成をされ、別個のものとして、議長たる総理の下で、機能するようになるわけであります。

このため、政策部門と情報部門の分離が、制度上担保されることとなり、情報部門が進めたい政策ありきで、情報収集、分析を行うといった事態は、生じにくくなるものと考えております。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)堂込麻紀子君。

質疑者 堂込麻紀子

堂込麻紀子(国民民主党・新緑風会)ありがとうございます。

今お考え、お示しいただきました。

やはり、政策との情報との分離、同じシステムを使いながらもメカニズムを別個にするというところで担保するということを伺いました。

客観性を守るという具体的な仕組みも必要だというふうに考えますので、それを具現化できるかというところが問われていくんだというふうに考えます。

続きまして、今の話にもあります。

結論ありきというところの、ちょっと付随するんですから、大河原化工機事件について、ちょっと触れさせていただきたいというふうに思います。

4月2日の衆議院本会議で、高市総理からは、ご指摘の事案について、捜査、公判上の問題点などについては、警察、検察当局によって必要な検証が行われてきたものと、承知をしておりますというふうに、答弁をなされました。

確かに令和7年の8月に、警察庁、警視庁、最高検察庁から検証報告書が公表されておりまして、再発防止策も示されていることは承知をしております。

しかしながら、それが実効性があるものになっているのかというところは、また、組織としての責任の所在、これが十分に明確にされているのかというところは、なお課題が残っているのではないかと指摘せざるを得ません。

大河原化工機事件のような痛ましい事案が発生してしまったことをどのように捉えて、この令和7年8月の報告書の公表以降、再発防止策として具体的にどういうような取組を行っておられたのか、伺います。

警察庁千代信警備局長。

警察庁千代信警備局長

政府参考人 千代信

お答えいたします。

ご指摘の事案につきましては、警視庁公安部が、公訴審判決において違法とされた捜査を行い、当事者の方々に多大なご辛労、ご負担をおかけし、警察に対する国民の信頼を著しく損ねるという重大な結果を招いたことを重く受け止めております。

このような事案を二度と起こさないため、警視庁はもとより、警察庁においても徹底した検証を行い、再発防止策を取りまとめたところでございます。

本件につきまして、警視庁が実施した検証の結果、法令解釈の合理性を再考することなく捜査を進めたこと、消極要素の精査の不徹底、公安部長ら幹部への報告の形骸化と実質的な捜査指揮の不存在などの問題点が明らかになったものと承知しております。

こうした点を踏まえまして、警視庁におきましては、緻密かつ適正な捜査の徹底に向けた捜査指揮体制の整備や、各種教養研修等の充実、組織内の意思疎通の円滑化のための体制整備等の取組を推進しております。

また、警察庁におきましても、大量破壊兵器関連物資等に関する不正輸出事案取締りのあり方の見直しや、警察本部長等による適正かつ実行的な捜査指揮のための体制整備等について、機会を通じて、都道府県警察に対して指示をしてきているところでございまして、こうした再発防止策を着実に実行し、国民の皆様の信頼回復に向けた取組を継続してまいりたいと考えております。

法務省大臣官房、辻美審議官。

政府参考人 辻美

お答えいたします。

お尋ねの件に関し、最高検察庁は、勾留請求及び控訴提起が国家賠償法上違法であると判断されたことについて、検察全体の問題として真摯に受け止め、本件の捜査公判上の問題点等を明らかにし、適正な検察権行使のために講ずべき方策を検討することで、本件のようなことを二度と繰り返さないようにするため、検証を行ったものと承知しております。

その上で、最高検察庁は、検証結果報告書において、今後の適正な検察権行使のために講ずべき方策として、最高検察庁や東京地方検察庁において様々な取組を実施することを明らかにし、検証結果公表後、最高検察庁や東京地方検察庁においてこれらの取組を実施しているものと承知しております。

具体的には、最高検察庁においては、今般の検証結果を踏まえ、令和7年8月に全国の検察庁に向けて、行政法違反の事案における法令解釈に関する通知の発出、保釈請求への対応に関する通知の発出、勾留中の被告人等の病状等に関する検察庁及び拘置所等の間の連絡体制の強化に関する通知の発出を行うとともに、令和7年10月から11月にかけて、最高検察庁の検事が全ての高等検察庁を回り、管内の検察官に対して検証の結果明らかとなった問題点や反省点を直接説明するキャラバンを実施するなどの取組を実施したものと承知しております。

さらに、東京地方検察庁におきましては、令和7年10月から11月にかけて、すべての検察官を対象とした勉強会の実施、東京地方検察庁公安部と警視庁公安部との定期的な意見交換会の実施などの取組を実施したものと承知しております。

検察当局におきましては、こうした各種の取組を通じて、検察官の意識等の改善を図り、より一層適正な検察権行使に努めていくものと承知しております。

質疑者 堂込麻紀子

堂込麻紀子君。

はい。

今も触れていただきましたけれども、この大河原剛紀事件は身柄拘束された、勾留された中のお一人が、今も触れていただきましたが、病にあって、勾留中に残念ながら命を落とされたということがありました。

大変痛ましい事件だというふうにも思っております。

組織としてそれぞれ再発防止策をいただいておりますが、これも効果検証というところ、今後もよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

高木かおり君。

高木かおり (日本維新の会) 15発言 ▶ 動画
質疑者 高木かおり

日本維新の会の高木かおりです。

本日は我が国のインテリジェンス体制を根本から刷新し、真の国益を守るための礎となる国家情報会議設置法案についてご質問をさせていただきます。

本案は自民党と日本維新の会の連立合意に基づきまして、日本の安全保障の空白を埋めるべく進められてまいりました。

周知のとおり、我が国を取り巻く安全保障環境は、既存の秩序が揺らぎ、戦後最も厳しく複雑な局面にございます。

物理的な脅威のみならず、サイバー、経済、認知領域にまたがるハイブリッド戦が日常化する中で、正確な情報に基づき、迅速かつ的確に意思決定を行う体制の構築は、もはや一刻の猶予も許されない、喫緊の課題でございます。

回らない、漏れると揶揄されました我が国の情報体制を閣僚級の組織へと一段上に上げて強力な総合調整機能を持たせていく。

この情報の司令塔の確立こそが結果として国民を外敵から守る最大の盾となり得るわけでございます。

しかし、この法案に対して、恣意的な運用による国民監視につながるのではないか、といった不安や懸念の声が上がっているということも事実でございます。

民主主義国家におきまして、人権や個人情報、プライバシーの保護が最優先されるのは論を待ちませんが、こうした不安や懸念に対し、正面から丁寧な説明責任を果たしていかなければならないと思っております。

そこで質疑に対しましてお答えをいただくにあたりまして、木原内閣官房長官はじめ、政府からは、国民の皆様には伝わる、分かりやすい言葉で、丁寧に御答弁をいただきますよう、お願いを申し上げておきます。

それでは、質疑に入らせていただきたいと思いますが、まずはじめに、偽情報、世論操作への対処についてでございます。

外国勢力による偽情報の流布や、SNSを用いた世論工作は、もはや映画の中だけの話ではなく、我が国の民主主義の根幹を揺るがす静かなる戦略とも呼ぶべき脅威であると思っております。

インテリジェンスには中立性が求められますが、外国による影響工作は極めて政治的な意図を持っています。

ここでいう中立性とは、情勢を分析する際、先入観や思い込みを捨てて客観性を貫くということでございます。

そしてその客観的な分析の先にこそ、政府としてどのようなカウンター、要は対抗措置を講じるのか、これを戦略的に描く必要があると思っています。

そこで伺いたいんですが、我が国でも偽動画やSNSへ拡散した事例がすでに起きており、外国からの選挙干渉の可能性が専門家からも指摘されているところと承知しています。

選挙干渉をはじめとする外国の影響工作について、これまで国外で発生した具体的な事例をどのように把握、分析をされていらっしゃいますでしょうか。

重ねて伺いたいと思います。

また、この生成AI技術の飛躍的進歩によって、ディープフェイク等を用いた工作は、巧妙化の一途をたどっていると思います。

最新の知見を取り入れるために、官民の連携のみならず、同盟国、同志国との情報共有や技術協力を抜本的に強化すべきだと考えますが、政府の御見解をいただきたいと思います。

内閣官房、釜谷内閣審議官。

政府参考人 釜谷内閣審議官

お答えをいたします。

まず、外国における選挙における影響工作についてでございますけれども、その例といたしまして、例えば、2025年に実施されましたドイツの連邦議会選挙におきまして、ロシアが選挙介入などを試みていたこと。

また、同じく2025年に実施されましたカナダにおける総選挙におきまして、中国共産党と関係を有するSNSのアカウントが、情報操作を実施していたことなどにつきまして、それぞれの国の政府が発表しているものと承知をしてございます。

また、委員御指摘のとおり、急速な生成AI技術の進展に伴いまして、この偽情報をボットにより拡散したり、あるいはディープフェイク画像の投稿を行ったりするなど、外国による影響工作が高度化、複雑化しており、その脅威はますます高まっていく恐れがあるものと認識をしております。

現在、政府におきましては、外国による影響工作に対しまして、内閣官房副長官の調整の下で、関係省庁が協力し、政府一体となった取組を推進しているところでございますが、民間の有識者等との連携強化や、同盟国、同志国等の積極的な情報交換により、常に最新の知見を取り入れるとともに、政府においてもAI技術の活用を進めるべく、内外における最新の技術動向にも注目をしているところでございます。

この種の工作については日々進歩を遂げるものでございますので、有効な対策が講じられるように取組を進めてまいりたいと考えております。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)高木かおり君。

高木かおり(日本維新の会)

質疑者 高木かおり

はい、ご答弁ありがとうございました。

政府一体となって、これには取り組んでいただきたいというふうに思います。

日々進化する生成AIなどを使った偽情報、こういったことも本当に進化を遂げて、日々コロコロと変わっていくというような状況でございますので、幅広い取り組みをぜひ期待しております。

さて、どれだけこの巧妙な営業工作を検知できたとしても、それを受け取った政策決定者が情報を使いこなせなければ、意味がございません。

次に、インテリジェンスのサイクルそのものが機能するのかどうかという問題について、伺っていきたいと思います。

インテリジェンスサイクルの迅速化について、木原官房長官に伺いたいと思います。

インテリジェンスが政策決定に資するためには、要求、収集、分析、配付、評価のインテリジェンスサイクルを現代のスピードに合わせて劇的に加速させていく必要があると思います。

従来の体制では、省庁間の縦割りの壁が情報のボトルネックとなって、重要な知見が政策決定者に届くまでに時間を要したり、情報が各所に散逸したりといった課題が指摘されてまいりました。

特に、人知を超えた膨大なビッグデータを処理する上で、AIをどのように位置づけ、分析の高度化を木原官房長官。

答弁者 木原稔

本案が成立した暁には、国家情報局の総合調整によって、各インテリジェンス関係機関が収集した情報が、より多く集約、分析されることになることから、委員ご指摘の点は、より重要な点になってくると考えられます。

また、インテリジェンスサイクルについてでありますが、

質疑者 高木かおり

高木かおり君。

はい。

やはりこのインテリジェンスサイクルが健全に機能するということが、このインテリジェンス能力強化の大前提であるというふうに思っております。

こちらで木原官房長官への質疑は終わりでございますので、ご退席いただいても結構でございます。

木原官房長官におかれましては、ご退席願って結構でございます。

高木かおり君。

続きまして、やはりこのサイクルが機能するためのもう1つの条件として、この情報の評価が政策の意向に染まっていかない独立性の問題についても伺っていきたいと思います。

先ほども同僚の方から、情報と政策の分離をどう担保していくのか、こういう話もございましたが、大変これ重要な部分でございますので、改めてしっかりお聞きをしていきたいと思います。

このインテリジェンスの歴史が教える最大の教訓というのは、政策への迎合だというふうに、言語という罠だというふうに私は思っております。

政策決定者が望む結論を正当化するために、情報機関が都合の良いデータのみを抽出するポリティサイズ、政治化ですね。

これが行われれば、国家は判断を誤ってしまって、取り返しのつかないこの破滅へと突き進んでいくことになってしまいます。

国家情報会議は客観的分析を行う場所でございます。

その分析の報告を受けて政策を判断するのは国家安全保障会議であるという機能の厳格な分離が不可欠でございます。

本法案におきまして、国家情報局の分析プロセスが時の権力や政治勢力からの忖度や圧力にさらされないよう、制度的に持っていかなければなりません。

この分析の客観性と独立性の分離をどう担保するのか、先ほど官房長官の方からもございました。

これ、具体的に仕組みについて、そしてこの評価の独立性を制度だけではなく、実質的に確保するためには何が必要なのか、これについて伺いたいと思います。

内閣官房内閣審議官。

政府参考人 釜谷内閣審議官

お答えします。

これまで内閣における安全保障分野の政策部門である国家安全保障会議が閣僚級であるのに対しまして、情報部門は事務次官級の内閣情報会議でございまして、ランクに差がございました。

また、支える事務局につきましても、国家安全保障局は、企画立案や総合調整権が付与されているのに対しまして、内調にはそうした権能が付与されていないという差がございました。

これが同格のものとして整備されることによりまして、安全保障政策と情報活動の意思決定メカニズムが別個のものとして、総理の下で機能することとなり、政策部門における予見や期待に左右されにくい情報の客観的な分析評価を推進する仕組みが整備されます。

国家情報局における情報分析業務におきましても、本法案の趣旨が損なわれることがないよう、国家安全保障局と政策部門との連携室も一定の分離が保たれるように十分配置してまいります。

運用面において何ができるのかということでございますけれども、やはり的確に情報を生成するためには、緊密に両サイドが連携をする必要があります。

私ども職員全部ですけれども、日常的にNSSとは連絡を取り合っておりまして、その頻度はもう頻繁でございます。

ただ、その頻繁な連絡が忖度につながらないようにするためには、やはり今回委員からもご指摘のあったような制度趣旨というのを改めて徹底することが重要であろうというふうに思っております。

これまでそうした議論のもとに、職場内でそうした教育というのはあまり行っていなかったと思いますので、改めて情報と政策の分離の意義について、政策部門とそれから情報部門の職員に対しまして、教育を進めていきたいと考えております。

質疑者 高木かおり

高木かおり君。

はい、ありがとうございます。

やはりこの政策と情報。

部門の分離をしっかり担保することと、今ご答弁いただいたように、とはいえ緊密な連携もしていくという、このバランスをしっかりやっていくことが大変重要なんだなということが分かりました。

そこはぜひとも力を入れてやっていただきたいと思うふうに思います。

このインテリジェンスの評価が、政策の意向に影響されることなく、客観的かつ独立して行っていくということは本当に重要なことであると私自身は思っておりますので、繰り返しですけれども、ぜひバランスを保っていただきたいと思います。

次に制度やサイクル、独立性を支えていく技術基盤の問題に移っていきたいと思います。

AI活用とソブリンクラウドの構築についてというテーマでございます。

情報工作の主戦場がデジタル空間へと移行する中で、オープンソース情報の解析におけるAI活用は前提条件でございます。

しかし、そのAIを動かすこのインフラやデータセンターが外国資本や他国の配慮に依存していては、この情報の秘匿性も自立性も確保できません。

ですので、我が国の最高機密に関わるこの分析基盤が他国に筒抜けになるような事態は、主権国家としてあってはならないことだと思っております。

また、国際情勢の変化や各国の法制度の違いなどによって、地政学的なリスクもはらんでいるわけです。

そのような現状におきまして、データ主権やシステム主権、運用主権などを確保していくことが重要であると思っております。

経済安全保障の観点から、この主権をコントロールできるクラウド環境として、今、このソブリンクラウドが世界的にも注目をされているようでございます。

そこで伺いたいと思います。

自律的なAI活用の体制整備と、他国の干渉を受けない機密情報保護のための新たな選択肢として、国産のソブリンクラウドの育成を進めていく必要があるのではないかと考えますが、さまざまなリスクを排除するためにも、現在どのようなロードマップを描いていらっしゃいますか。

この点についてお答えをいただきたいと思います。

政府参考人 釜谷内閣審議官

鎌谷内閣審議官、お答えをいたします。

現代の情報環境におきましては、インターネット上に各国の言語で書かれた膨大なデータが公開されておりまして、それが日々増大し蓄積をされているところでございますので、その収集、整理、分析というのを人の手で処理しきるというのはおよそ不可能でございます。

従いまして、このAIの利活用というのは必須のことであると考えております。

これは情報活動の分野におきましても、やはり遅れを取ることなく進めてまいりたいと考えております。

そして、このAIを利活用するにあたりましては、システムの性能また情報の統合という観点からクラウドの導入ということについて、やはり一定のメリットがあると考えております。

他方で、委員からご指摘いただいたとおりでございまして、情報保全、秘密保全の観点というのは大変重要であると考えておりまして、秘密漏洩防止の観点、また仮に外国事業者のクラウドを利用する場合においては、このアクセスコントロールの観点からの十分な検討が必要であると認識をしております。

この点につきましては、国家サイバー統括室を中心として、関係省庁において早急な作業に取り組んでいるところでございます。

質疑者 高木かおり

高木かおり君このデータ主権であるとか、システムや運用の主権というものをしっかり我が国が自ら担保していくということは非常に重要だというふうに改めて申し上げておきたいと思うふうに思います。

いくら情報収集し、先ほどのインテリジェンスサイクルを強化していても、このしっかりとデータを保管していく基盤体制がきっちりと整っていなければ、大変脆弱な状況になってしまうと思っております。

これらの主権は相互に関連しておりますので、できることなら総合的に確保されることが重要であると思っておりますので、引き続きこの点については要望しておきたいと思います。

大臣。

この数年で元の省庁へ戻る出向者が中心の組織では、高度な専門性も組織への帰属意識も育ってはいかないのではないでしょうか。

インテリジェンスの専門家は複合的なスキルを長期にわたって積み上げることで初めて機能するのではないかと思っています。

そこで、今後の職員構成におけるプロパー職員の割合と、今後の採用・育成計画がどうなっているのか、この点についてお伺いをしたいということと、先ほどもございましたけれども、連立合意に盛り込まれた人材養成機関なんですけれども、これはもう本当に設置が急務で、先ほども期限を待たずに取り組んでいくというようなご答弁もございましたけれども、それはぜひやっていただきたいと思います。

このサイバー、地政学、行動分析手法を網羅的に教えて、そして省庁の枠を超えた国への献身を育む。

いわば国立のインテリジェンスアカデミーのような組織、こういったものが大変重要だと思っております。

こういった志ある方々がこの道を志せるような環境整備をつくっていく、この点についても併せてお考えをお聞かせください。

政府参考人 釜谷内閣審議官

内閣審議官、お答えください。

まず、内庁職員に占めるプロパー職員の比率についてでございますけれども、現在は3分の1にとどまっておりますところ、それを徐々に高めていく方針でございまして、この春の新卒採用者数が約20名であったところ、来春は、公務組織でございますので、既存のものがあるにはあるわけでございますけれども、今回の国会審議における多々あったご指摘を踏まえまして、大幅な見直しを図っていきたいと考えております。

外国事例を研究すべきだというご指摘もございましたけれども、そちらもやっていきたいと思っておりまして、関係国の受け止め方も好意的なものですから、助力を得ていきたいと思っています。

具体的にどう見直すかということなんですけれども、まず1つは、若手職員が自分の適性を見定めるまでのジョブローテーションというのをよく考えていきたいというふうに思っております。

入る前から心を定めている方もいらっしゃいますけれども、もともと内庁の業務、情報機関の業務というのは内容が分かりにくいものですから、入ってから自分の適性を見定めるプロセスというのは大事にしたいと思っております。

その上で、レベルに応じた部外研修でありますとか、短期長期の、例えば大学院等への留学についても促進していきたいと考えておりまして、これには先ほどご指摘あるような、AIなどの高度なスキルあるいはシステムを運用することのできる民間企業や研究機関へ出向させたり、あるいは研修に行かせたりということを考えております。

さらに、視野を広げるという観点からは、多省庁への出向というのは大事だと考えておりまして、現在、多省庁からの出向を迎えておりますので、自然と交流は生まれておりますけれども、そのまま組織で仕事をするという経験もさせていきたいと考えております。

アカデミー的な機能についてでございますけれども、そうした機能は、施設を新たに作るかどうかというのはちょっと別問題となってくるとは思いますけれども、省庁を超えた教育機能、研修機能というのは、しっかりと進めていきたいと考えておりまして、これはもちろん内庁職員だけではなくて、各省職員を対象とする幅広いものとなります。

質疑者 高木かおり

高木かおり君。

はい、詳しくご説明ありがとうございました。

既存のものがあるこの人材育成プログラムなども、大幅に見直していって、やはりこのジョブローテーションのお話もしていただきました。

しっかりとその適性があるのかどうかということを見極めていくというお話もございました。

やはりこの適材適所ということもあります。

いろいろな仕事の中でも、どの方がどの役割を、こういったことをしっかり見定めた上で、その専門的なスキルをさらにバージョンアップしていただく。

やはり先ほどからずっと質疑をさせていただく中で、私自身は生成AIの脅威であるとか、本当にスピード感が尋常ではないというこういった中で、それにも対応していける、それをできるだけ早期の段階からそういった人材を育成していくということが大変重要だというふうに思っています。

すぐにできることではないことも承知をしておりますが、できるだけ早く取り掛かっていただき、そして人材の育成をしていっていただきたいというふうに思っております。

それでは次の質問に入りたいと思います。

このファイブアイズ等の各国の情報機関との連携についてということでございます。

今回の法案によって我が国の情報保全と収集能力の信頼性が高まることで、ファイブアイズをはじめとする各国の情報機関との連携というのは飛躍的に強化されるのではないかと考えますけれども、これを具体的にどのレベルまで進化すると期待されるのか、実効性の観点から政府のご見解を伺いたいと思います。

内閣審議官、お答えください。

政府参考人 釜谷内閣審議官

お答え申し上げます。

内閣情報官あるいは内閣情報調査室、現在におきましても、委員がご指摘になられたアメリカ、あるいはイギリスをはじめとする、そのファイブアイズかどうかということは、そこは我々、なかなか言い難いところがありますけれども、同志国、同盟国との間では、緊密な連携、情報協力というのは行っております。

そしてこの法案が成立いたしますと、2つの点で非常に大きな効果があるというふうに考えております。

一つはその情報協力というのは両国の関係もありますけれども、やはりギブアンドテイクの側面があるということは、これは否定できません。

いい質の情報をもらえるところからは、いい質の情報を与えたい。

そして与えた情報の評価をもらいたい。

それによって自分たちの情報の質を上げたいという動機が相手側には生じてくることになると思います。

司令塔機能が評価されれば、我が国の情報部門が作成する情報プロダクトの質、量、両面で向上する。

そういうことが期待されることになりますから、その結果として我が国と同盟国との同志国との間で、より充実した情報交換ができるのではないかと、こういうふうに考えているところでございます。

もう一つは、内閣情報官が国家情報局長という立場につくということでございます。

総理をトップとする閣僚級の国家情報会議を設置し、それを支える国家情報局のトップとして、従来の内閣情報官が国家情報局長に格上げされることで、相手側からはインテリジェンス業務の重要なパートナー国だと、重要なパートナーだというふうに認識されることで、この協力関係の水準がさらに向上することが期待できると、そのように考えているところでございます。

北村経夫君

質疑者 高木かおり

高木かおり君はい、ありがとうございます。

やはり、国対国の中で、ギブアンドテイクとおっしゃるとおりだというふうに思います。

やはりこの国家情報局という司令塔が今回誕生するということによって、日本が国際的なインテリジェンスコミュニティにおいて、同盟国、同志国と連携を深めるための本当に重要な第一歩を踏み出したというふうに思っております。

だからこそ、しっかりとこの機能をする組織にしていかなければならないと改めて思っております。

これまで窓口が一本化されていなかったところに、この司令塔ができてこのカウンターパートができたということは、やはりこの日本のどの組織にアクセスして、どの機密情報を共有すればいいかということがなかなかわからなかったところが明確になるという意味でも、大変重要な点だと思います。

これについては、これからできるところまでが目標ではなくて、その中身が大変重要だと思っておりますので、引き続きこちらについてもお願いをしていきたいと思います。

委員長 北村経夫

北村経夫君そろそろ時間が参りました。

まだ積み残しの質問がございますけれども、また次の機会にさせていただきたいと思います。

それでは質問を終わります。

ありがとうございました。

松川るい君

松川るい (自由民主党・無所属の会) 32発言 ▶ 動画
質疑者 松川るい

本日の午後から、トランプ大統領と習近平国家主席が、北京で首脳会談を行うこととなっております。

今、おそらくイラン情勢や台湾についても話し合われる見込みであると報道されていて、世界が注目している会談であります。

また、今の時代、米中双方の対外情報機関が、あらゆる情報活動を行い、本日の会談に備えています。

世界トップ同士の情報戦の成果も問われていると言えると思います。

今回、アメリカは、テスラ、アップル、ボーイング、エヌビディアなど、多くのアメリカを代表するトップ企業のヘッドを引き連れ、経済的な関心も非常に主であるということは明らかであります。

一方で中国は、米中関係の管理とともに、台湾について米国から好意的な発言を引き出したいということが最大の関心事であろうと思います。

米中関係の機微は世界情勢の潮流に大きな変化をもたらし得るものであります。

今の時代、インテリジェンスなしでは外交もできない時代となりつつあるのではないかと感じているところであります。

副長官の御認識をお伺いいたします。

佐藤内閣官房副長官。

答弁者 佐藤

米中首脳会談につきましては、政府として高い関心を持って、関連の動向を注視しているところであります。

本件会談も含めまして、国際情勢の動向については、背景にある関係国の戦略的意図や、世界情勢全般への影響等を的確に把握する必要があると考えています。

そして、国際情勢がこれまでになく急速に変化し、我が国を取り巻く安全保障環境は複雑化しておりまして、こうした中にあっては、外交、軍事、経済等の分野を横断するインテリジェンス活動の重要性が一層高まっていると認識しています。

本案をお認めいただいた場合には、新しく創設される国家情報会議が、その趣旨目的に即して運営され、我が国の外交政策を効果的に支えられるよう努力してまいります。

委員長 北村経夫

松川るい君。

質疑者 松川るい

本当に相手国の意図を見抜くとか、特にトップリーダーがどう考えているかということを把握するということは、もちろん通常の外交活動の中でも当然やるべきことではありますけれども、やはり現在におきましては、多くの形でサイバーであるとか、通信手段であるとか、そういったところの把握ということが非常に鍵になるということは、ウクライナ戦争であったり、イラン攻撃であったりでも明らかになっているところであります。

そういう意味で、我が日本も、次にお配りした資料をちょっとご覧いただきつつ質問させていただきたいと思います。

今日は認知戦と影響工作について取り上げたいと思っております。

この記事ですね、アメリカの司法省が、カリフォルニア州アルカディア市のアイリーン・ワン市長が、中国政府の指示で工作員として新疆ウイグル自治区などに関し、親中的なプロパガンダを発信するなどの活動を行った疑いで訴追されたという記事であります。

やはりこういう記事を見ますと、日本でも例えば賄賂や脅迫などによって、外国政府の指示命令により、後陣が動かされるような同様の事案が起きてはいないかということが心配になるわけであります。

そういう可能性ですね。

そういった場合に、日本政府は同様の事案が起きていないかどうか、どのように把握に努め対処しているのか、これを教えていただけますでしょうか。

内閣官房、蒲谷内閣審議官。

政府参考人 蒲谷

お答えをいたします。

まず、委員から御紹介がございました事例につきましては、米国司法省の発表によりますれば、アメリカ・カリフォルニア州のアルカディア市の市長、現時点では元市長ということでございますけれども、この者が中国政府の当局者の指示及び支配、コントロールの下で活動し、中国政府の利益の促進のため、プロパガンダを拡散するなど、外国政府の違法な代理人として活動していた罪により、訴追されたものと承知をしております。

我が国ではどうかということでございますけれども、中国は諸外国のみならず、我が国におきましても、例えば目的を偽った機微な情報の収集、あるいは技術移転の働きかけなど、巧妙かつ多様な手段による情報収集と併せまして、政・財・官・学の関係者に対しまして、積極的に働きかけを行っているものとみられるところでございます。

こうした認識に基づきまして、警察当局におきましては、平素から、中国による我が国における諸工作の動向を注視し、情報収集分析に努めるとともに、違法行為に対しては厳正な取り締まりを行うこととしているものと承知をしております。

委員長 北村経夫

松川るい君。

質疑者 松川るい

すみません。

最後のところ、ちょっとはっきり聞き取れなかったので、もう一度教えていただけますか。

蒲谷審議官。

政府参考人 蒲谷

失礼いたしました。

こうした認識に基づきまして、よろしいでしょうか。

警察当局におきましては、平素から、中国による我が国における諸工作の動向を注視し、情報収集、分析に努めるとともに、違法行為に対して厳正な取り締まりを行うこととしているものと承知をしております。

委員長 北村経夫

松川君。

質疑者 松川るい

行為自体は外国政府の指示、指示というところが問題だと思うんですけれども、指示に我が国の後陣、今、例に挙げられたのは、市長かもしれませんけれども、やはり、指示。

つまり命令下においてなされるものというのは、自主的に何かすることとは全く別のことでありますので、非常に問題であり、万が一にもあってはならないと思います。

国益に必要な手段を国としてやはり持っておくべきだと思うんですね。

今、御答弁の中で、情報収集・把握に努め、違法行為については措置をとるとありました。

この違法行為が何になるかというところが、やはり我が国にとっての問題だと思うんですね。

これ、ちょっとこの後質問しようと思うんですけれども、まず改めてお伺いしますが、他国政府の指示、命令により、日本の公人が日本の国益を害するようなプロパガンダを発信するなどの活動を行うことは合法なんでしょうか。

何らかの法律により、そのものを取り締まることはできるのでしょうか。

蒲谷審議官。

政府参考人 蒲谷

お答えをいたしますが、まず仮定の質問ということに対してお答えするというのは、ちょっと難しいということをまず申し上げたいと思いますけれども、例えばでございますけれども、先ほどご紹介しました今回の米国の事案ですね。

これについて、これは司法省の発表によるわけですけれども、この事件の被告については、外国政府の代理人としてアメリカ国内で活動する者に課せられる司法長官への届出義務、これに違反した、つまり届出をしなかった状態で、中国政府の代理人として、自身の運営するウェブサイト上で、中国政府関係者の指示に基づいてコンテンツを掲載したものと承知をしてございます。

我が国におきましては、現在、外国政府の指示に基づいて特定の活動をする者について、届出などの義務を課したり、その違反を取り締まる法律というのはないものと承知をしております。

委員長 北村経夫

松川るい君。

質疑者 松川るい

はい。

有識事態だと思います。

つまり、現時点においては、我が国の法律では、外国政府の指示命令に基づいて行動する、その国の、外国の国益のために行動すること、事態を取り締まる法律がないんです。

できないんです。

これは何とかしなければならないと思うところであります。

ただいまご紹介があったように、今回のこの市長がですね、市長っていうのはすごいと思うんですけど、市長が工作員だったというケースについては、外国人代理人登録法というアメリカに存在しているこの法律に違反をしていたということで、訴追ができているわけですね。

でも日本にはその法律は今ないわけであります。

これは、それを言って、これはですね、今小林政調会長、我が党のですね、もう次は外国人代理人登録法のような仕組みをまず検討していきたいというふうに述べていますけれども、やっぱり作っていかなければならないというふうに思います。

ちょっとその質問はその後にいたしますが、まず外国によるですね、今SNS上のフェイクニュースなど、つまり認知戦ですけれども、我が国に対して行われた事例というのがあるのか、これ挙げてもらえますでしょうか。

こういう影響工作に対してどのような対処を行っているのか教えてください。

蒲谷内閣審議官。

政府参考人 蒲谷

お答えをいたします。

外国による影響工作についてでございますけれども、我が国にとって安全保障上の脅威であり、選挙についてはその公正や自由な報道といった民主主義の根幹をも脅かすものであると認識をしてございます。

これに適切に対処すべく政府におきましては、内閣官房副長官の調整の下で関係省庁が協力し、情報収集、分析の充実、情報流通プラットフォーム対処法の運用の徹底、正確な情報発信の強化、各種リテラシー施策の向上などの対策に取り組んでいるところでございますが、先般の衆議院選挙におきましては、さらに体制を強化して集中的に分析などの取り組みを行ったところでございます。

その結果として、外国のものと疑われる不審アカウントが、選挙に関する不審な内容を投稿している動向を一定数把握をし、プラットフォーム事業者に情報提供を行うなどの対応をとったところでございます。

委員長 北村経夫

松川るい君。

質疑者 松川るい

はい。

やはり外国からの影響工作はあるんですね。

これサイバーインテリジェンスとか、それにも当たりますし、それからカウンターインテリジェンスの中でも非常に重要な柱となると思います。

これ造語で言うと、多分サイバーカウンターインテリジェンスの能力を強化しなければならないということになろうかと思います。

その第一歩として先ほど申し上げた外国代理人登録法というのは、まず揃えなければ事実把握すらできないというのが我が国の現状であります。

しかし、国民の皆様には、まだ外国代理人登録法と言われても、馴染みがない言葉だと思うんですね。

どのような制度なのか、どのような目的を達成することを期しているものなのか、御説明いただけるでしょうか。

蒲谷内閣審議官。

政府参考人 蒲谷

委員御指摘の諸外国で整備をされています、外国代理人登録法制。

届出の場合もあれば登録ということもあるようでございますけれども、こちらは外国政府等との取り決めやその指示などのもとに、当該外国政府等のために、その国の政策決定、当該外国という意味ではなくて、働く人が現に住んでいる、その人から、依頼主から見れば外国ということですけれども、ちょっともう一度申しますと、外国政府等との取り決めやその指示などのもとに、当該外国政府などのため、その国の政策決定や世論形成などに影響を与えることを目的に、公職者、議員などの公職者との接触活動や情報活動、宣伝活動を。

米国では戦前から整備されているものでございますけれども、近年、英国やフランスなど他の民主主義国におきましても、同様の制度が相次いで創設されてきているものと承知しております。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)松川るい君。

松川るい(自由民主党・無所属の会)

質疑者 松川るい

はい。

ありがとうございます。

つまり日本国において外国人や外国企業の特定の主張や活動が一体どこの国の誰の意向を受けて行われているのかということを、国民や政府が識別できるようにし、そのことによって外国による不当な影響力行使を防ぐことを目的としているというふうに理解をいたしました。

透明性はもちろん確保ということですけど、その透明性によって、この主張は、この活動は、この外国政府に言われてやっている、もしくは依頼を受けてやっているということがわかれば、それをさっぴいて我々理解することができるわけです。

そうでない、捨て間のような、言ってみればそういう活動をすることを防ぐための法律であるというふうに理解をいたしました。

また今ご紹介がありましたが、米国のほかにも近年、オーストラリア、イギリス、カナダなどでも同様の法律が整備されていると承知しております。

日本にもこのような法律の整備をぜひ速やかに進めていただきたいと思います。

次に、もう一歩進めまして、今、国民の皆様から大変関心の高いスパイ防止法についてお伺いします。

日本はスパイ天国と揶揄されています。

例えば、2020年、ある通信キャリア企業の社員が、ロシア大使館の身分を持つ工作員の要求に応じ、通信設備に関する機密情報を不正に取得して手渡ししました。

当該社員は、不正競争防止法違反で有罪判決を受け懲戒解雇となりました。

ところが、そそのかした一番問題のあるロシア大使館員は何の処罰もなく、外交官特権を使って警察からの出頭命令を拒否し、書類送検されたにもかかわらず出国し、日本の司法の手は届きませんでした。

スパイ防止法の中核とは、スパイ活動に対して刑事罰を課すことで、スパイ活動を抑止するものと考えますが、日本には存在いたしません。

例えば、具体例を挙げていただくとして、アメリカではどのような内容のスパイ防止法があるのでしょうか。

岡内閣審議官

政府参考人

まず、米国における外国による情報活動を抑止するための法制としましては、先ほど申し上げたような外国代理人の登録法制のほかに、例えば、スパイ活動法、Espionage Act of 1917と呼ばれるものですけれども、これによりまして、国防に関する情報やその他の機密情報の収集などが禁止され、所定の罰則が定められております。

それから、もう一つ、経済スパイ活動法というのがございまして、Economic Espionage Act of 1996と呼ばれているものでございますけれども、米国企業などが保有する秘密の保護を目的とするものでございまして、同様に、漏洩等の違反行為につきましては、罰則が課されているところでございます。

ただ、念のため申し上げますと、先ほど委員のご指摘のあった不正競争防止法におきましても、所定の罰則は定められているところでございます。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)松川るい君。

松川るい(自由民主党・無所属の会)

質疑者 松川るい

今、概要をご説明いただきましたけど、最高刑はそれぞれどういうものなのでしょうか。

そして不正競争防止法の場合の最高刑といいますか、刑の処罰の内容はどのようなものか教えてください。

岡内閣審議官

政府参考人

不正競争防止法における漏洩行為などにつきましては、10年の刑が処せられるケースがございます。

一方で、先ほど申し上げたアメリカの法律でございますけれども、スパイ活動法につきましては、私どもが知る限りでございますけれども、外国を利する目的での国防情報の漏洩につきましては、10年以下。

それが、外国を利する目的での外国政府への国防情報の漏洩となりますと、死刑、無期刑、有期刑が定められておりまして、さらに、外国を利する目的での秘密指定された情報の公開、これも10年以下となっております。

経済スパイ活動法につきましては、これも外国政府に利益を与える目的での営業秘密の漏洩等の違反行為につきまして、15年以下の懲役が課せられると承知しております。

質疑者 松川るい

松川るい(自由民主党・無所属の会)ありがとうございます。

最高刑は死刑なんですね。

やっぱり刑事罰もないと、やはり抑止効果はなく、やりたい放題になってしまうのではないかと思います。

日本は今、スパイ行為に対して刑事罰はありません。

このままでいいのかということがやはり問われると思います。

これもこれからの課題として追求をしていきたい、実現をしていきたいと思っております。

次に拉致問題ですが、私本会議で少し言及させていただきましたが、もしも日本に独立した対外情報機関があったなら、つまり情報機関があったなら、きっと拉致問題はもっと早く解決していった可能性はあるんじゃないかと思います。

まず第一に、北朝鮮が1950年代、「地上の楽園」と言われておりましたけど、実態と異なっていたわけです。

もしもそれが分かっていたら、もっと警戒をしていたかもしれない。

第二に、失踪事件は警察が把握をし、公安調査庁はそれが北朝鮮の仕業であることもつかんでいた。

北朝鮮による組織的犯行との認定には10年以上もかかっているわけですね。

この拉致問題が北朝鮮による組織的な犯行と認定するまでに非常に長く時間がかかったのはなぜなのでしょうか。

岡内閣審議官。

政府参考人

長くかかった答弁は現段階では差し控えさせていただきます。

委員長 北村経夫

松川るい君。

質疑者 松川るい

はい。

多分いろんなご事情があるものだというふうには、もちろん推察します。

ただ、私は、今回、国家情報局ができるわけでありまして、関係機関の情報、公安調査庁、警察庁、外務省、防衛省、いろんな情報をリアルタイムに共有をして分析をするというオールソースアナリシスが全うされるようになるわけです。

そのときにもそうしていればもっと早かったのかもしれない。

ただ分かっていても、その時点で公表しないという、そういう決定ももちろんあったかもしれませんけど、そのことは、私は今回の国家情報局の設置ということは、同様の事例が起きないようにする上でも大変重要ではないかと思うところです。

そしてですね、さらに言えば、私は情報機関があったら、拉致問題を外交交渉ではなく、情報機関同士の水面下での解決という方法もあり得たのではないかとも思うんですね。

やはり独裁者に拉致被害を認めさせて、主権侵害を認めさせて、謝罪させて解決するというのは、すごくハードルが高いことであったと思います。

それを成し遂げた日本政府は立派だとも思うんですけれども、例えば英国とロシアの間で10人ぐらいですかね、2024年にスパイ交換がありましたけれども、互いに必要な人の交換ということをですね、情報機関がしっかりしていればですね、独立したそういうところを通じて互いに必要な人の交換といったような、情報機関同士では時々折り合いをつけてやる手法というのも活用することも応用もできたのではないかなと思うところであります。

これは今、拉致の件、被害者の方がまだ待ち望んでいる重要な案件ですし、ここについて軽率なことを申し上げるつもりはないんですけれども、いろんな事案というのがこの先起きる、そういう時代に入っているわけでありますから、私は外交交渉という表舞台、そして水面下での情報機関の活躍という、やっぱり2枚カードを日本国として持っておくということの重要性も申し上げたいと思います。

最後にですね、懸念の声にも、やっぱり今回の本案、私は大事だと思っておりますけれども、国民の皆様の懸念の声にもしっかり耳を傾けて応える必要があると思っております。

私の事務所にも国家情報局設置に関して多数の抗議のファックスが届きました。

例えば「戦前に戻るのか」「基本的人権を制限するのか」「表現の自由を奪うのか」などであります。

このような懸念に対して政府としてどのように対処するお考えでしょうか。

副長官にお伺いします。

佐藤内閣官房副長官。

答弁者 佐藤

表現の自由を含む基本的人権の尊重については、先日ですね、総理が参議院本会議において、政府が行政事務を遂行するにあたって、憲法に保障された国民の権利利益を尊重することは当然である旨、答弁をしております。

本法案は、行政機関相互の関係を立脚するものでありまして、国家情報会議や国家情報局にも、各省庁にも情報収集に関する新たな調査権限、捜査権限を付与する規定を置くものではございません。

各省庁の情報活動は、それぞれ主任の大臣の監督の下、これまでと全く同じ所掌事務と権限に基づいて適切に行われるものでありまして、本法案はこのことに何ら変更を加えるものではございません。

また今後、本法案以外のインテリジェンス施策を推進するに当たり、もし国民の権利利益に関わる法制度を政府として起案した場合には、当然のことながら国会の審議を仰いで、そこで議員の皆様に丁寧に説明することになると考えています。

国民の皆様の御懸念に対しては、こういったことを丁寧に説明していき、本法案が危機を未然に防ぎ、国民の安全や国益の確保につなげるためのものであるということについて、御理解を賜っていきたいというふうに考えております。

委員長 北村経夫

松川るい君。

質疑者 松川るい

ありがとうございます。

昨日の質疑においても、木原長官から、政府批判のデモや集会などの活動に参加したことのみをもって、国家情報会議の調査審議事項の対象になることは想定していないとの御答弁がありました。

つまりそのようなプライバシー侵害の恐れについては御懸念に当たらないという、そういう政府の立場であると承知しております。

また今佐藤副長官から御答弁がありましたように、今回の国家情報会議設置法案自体は、組織の変更に関する法案でありまして、何か新しい捜査権限を付与するものでもなく、新たな人権侵害の恐れを生じさせるものではないということも確認をさせていただきました。

私、諸外国で、特にG7にある先進国の中での情報インテリジェンス活動の民主的統制ということに関して申し上げますと、今回ちょうど連休にカリフォルニアとアリゾナに行ってきたんですけれども、国際セミナーのパネリストとして、その際にちょうど情報監視委員会に日本の、情報監視委員会というか、アメリカではインテリジェンスコミュニティと呼ぶようなんですけれども、そこのコミュニティのメンバーの上院議員とも親しくお話をさせていただきました。

インテリジェンス活動というのは普通ではない活動を伴うものであってですね、それはアメリカ国民であろうと、日本国民であろうと、本当は一体どうなっているんだろう、どこまでのことが行われているんだろうと心配になるのは当然のことであると。

ただ、インテリジェンスコミュニティという本当に秘匿度が高い、そしてそこから、与野党問わず絶対にそこの委員に参加している国会議員から情報が漏れるなどということは万が一にもないという、そういうカルチャーがちゃんと形成をされていて、その中で自分たちは活動していると。

そして、そのインテリジェンスコミュニティに属している委員というのは、そういう高い見識とインテグリティを持っている人が必ず選ばれるんだということを述べておられました。

私は日本がこれからインテリジェンス改革をして、今回は日本版のONIになるんですかね、Office of National Intelligenceができると。

その先に各種法制である外国代理人登録法をはじめとする法整備があり、また同時並行かどうか分かりませんが、独立した対外情報機関、J-SISになるのですかね、ができるということになるのであれば、それと併せてですね、我が国会にもですね、そういった高い秘匿度とインテリジェンスに関するカルチャーを国会議員自体が共有をしているような、そういうコミッティー、情報監視委員会が発展開所するのかどうかわかりませんけど、それが必要になるのではないかと思うところであります。

孫子の言葉で「敵を知り己を知らば」というのは、本会議で使わせていただいたんですけど、もう一つですね、「上兵は計り事を打つ」というのがございます。

我々に平和国家、日本であるからこそ、相手国の意図を、計り事を見抜く。

そしてそれによって講じる自国に対する国益の不利益を封じ込める。

これこそがインテリジェンスの真髄であって、決して国民の皆様に対して向けられているものではないという大原則を、政府からも引き続き発信をしていただきたいと思います。

戦後レジームの打破の最たるこのインテリジェンス改革、ぜひ日本を真に自立した国としていくために、私自身も引き続き取り組んでいきたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 北村経夫

鬼木誠君。

質疑者 鬼木誠

鬼木誠でございます。

今松川委員最後の方で、国民の皆さんの不安払拭ということについて、やっぱりしっかりと言うよう

鬼木誠 (立憲民主・無所属) 29発言 ▶ 動画
質疑者 鬼木誠

大臣、というところもあるし、国民の皆さんの不安が払拭できていない。

そうなのかという納得性が高まっていないというところもあるのではないかとふうに思っています。

内調の発足は1952年というふうにお聞きをしています。

もう70年にわたって調査室としてさまざまなことを成し遂げてこられた。

国際環境や国際情勢の変化というのは、この間いろいろあったと思うんですね。

東西冷戦構造がある中での発足、そしてそれが崩壊をした後の国際情勢というのは、まさにそれまでとは大きく異なる国際環境だったのではないか。

そのような環境の変化であるとか、国内においても社会を揺るがすような事件というのはたくさんあったはずなんです。

それらの事件に対しても内調は格上げをするということではなくて、内部的な機能強化を図ることで対応されてきたのではないかとふうに私は理解をしています。

ではなぜ今、組織の格上げを行わなければ対応できないのかということについて、やっぱりまだ国民の皆さんが、ああそうかとは思っていない。

例えば、この間、総合調整や企画立案というものが、やっぱり今までできなかったんだということをご説明いただいていますけども、では今の内閣組織、内調組織に総合調整とか企画立案とかいう新たな事務を所掌に加える、そういうことでは駄目なんですか、ということについて、この点、もう1回ご説明をいただけますか。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

はい。

現下の複雑で、そして多領域にわたる様々な懸念を考えたときに、まさに深刻な脅威というものが、内閣総理大臣による強力な総合調整を行わせる必要があると考えたところであります。

従来のままでもいいじゃないかというようなご質問でもありましたけれども、これら今私が申し上げたようなことを、法律の規定によらずして行わせるということには、もう制度的な限界を超えているというふうに思います。

また、それは適当ではないと思っております。

まさにその法律の改正が必要で、その法改正をしたもとで、国会のこの審議を得てしっかりと法律を改正して、そして新たなそういった司令塔機能を持たせるということが必要であると考えた次第であります。

委員長 北村経夫

鬼木誠君。

質疑者 鬼木誠

その制度的な限界を超えているということが共有できないんですよね。

国民の皆さん、分からないんですと僕は思っています。

改めて政府の答弁の中で、例えば情報の質の高さ、時期にかなった情報が不可欠でインテリジェンス司令塔機能の強化はそのための基盤整備という答弁も繰り返されています。

僕が思うのは、情報の質の高さあるいはこの時期にかなった情報の提供が今なされていない、あるいは今不十分だからそのことを求めなければならないとしたら、これって省庁の情報部門の問題じゃないかなと思うんです。

内調が今でも省庁の情報について取りまとめをされている。

その情報の質が低かったり、あるいは時期にかなっていなかったりということがあれば、これ省庁の組織問題ではないかというふうに私は思うんですね。

今のままでも省庁のインテリジェンス機能の強化を進めるということは可能ではないか。

あるいは各省庁部門における内調としての要請力を高める、あるいは集約した情報の分析力というのは、今まで蓄積をされてきたはずなんです。

今の制度の中で、組織枠組みの中で、それができないということを、省庁指導ができないというようなことも含めて、本当にあるのか。

官房長官の政治的リーダーシップの力量がないというふうに私は思いたくないし、そうではないだろうというふうに思うんですけれども、そこがまだ今一つはっきりしない。

でもう一個具体的に答弁の中で、これまで内調において何らかひとかたまりのコミュニティをつくろうと努力をしてきたが横断的な課題があって云々というような答弁があった。

で、この横断的な課題というのは何ですか。

政府参考人 岡内閣審議官

岡内閣審議官。

まず、省庁の問題でないかということについては、それはご指摘のとおりでございまして、いくつか委員からもご指摘のあったとおりであるからこそ、司令塔整備のこの法案の次のステップとして、権限であるとか、様々な制度を作ってはどうかというご示唆があったものと理解をしております。

その点においては、認識を一致にしていると思っております。

さらに要請力を高めるということについては、先ほど長官が申し上げた総合調整ということでございますけれども、その内閣の立場から行う総合調整権というのは、内閣法という法律に由来するものでありまして、具体的に申し上げますと、内閣法の12条の第2項の第2号から第5号までにおきまして、その内閣全体を、内閣の立場から省庁全体を俯瞰して行う企画立案や総合調整の事務がございまして、長官の先ほどの答弁は、それを事実行為としてやるにはもう限界が生じていると。

特に法律に基づいて国家情報会議という閣僚級の会議を設けて、それを支える事務局として総合調整を成し遂げるのであれば、法定の権限が必要であろうという見識を述べたものでございます。

その上で、過去に私が答弁で横断的な課題ということを申し上げました。

こちらは2つの意味がございまして、1つは外交、防衛、経済技術などの複数の領域にまたがる課題が増大しているという認識で、先ほど長官が述べたとおりでございまして、もう1つの意味は、それにさまざまな省庁の所掌事務にまたがる課題が増大していること。

それによってますます内閣官房への情報の集約が重要になってきているという認識、この2つの意味で申し上げた次第でございます。

それを具体的に申し上げれば、先端技術や重要物資をめぐる国家間競争といった経済安全保障上の問題が典型かと思われますし、また先ほどご質疑のあったサイバー攻撃、偽情報の拡散、その他の外国による影響工作などもこれに該当するものと思われます。

また現実問題といたしまして、ロシアによるウクライナ侵略に際しては、認知戦や影響工作、サイバー攻撃等の手法を組み合わせた軍事と非軍事の境界を曖昧にした相手方に複雑で広範な対応を強いるハイブリッド脅威が現実のものとなってきておりまして、こうした脅威に対しまして、政府内で一塊の情報コミュニティをつくって横断的課題に対処していくべきだというふうに申し上げた次第でございます。

委員長 北村経夫

鬼木誠君。

質疑者 鬼木誠

法の問題があるということについては答弁いただきましたし、省庁の問題があるということについては認識同一というふうに答弁いただきました。

衆議院の参考人質疑の中で、大津参考人が「各省庁には重要な情報を他省庁に秘密にしておく。

総理に自分が直接報告した方がいい。

そういう空気が未だに存在している。

そういうふうに感じている」というような趣旨の発言がありました。

省庁横断的な課題について内閣府として、あるいは今の内調が十分な情報収集を行うことができないということの一因にこのことがあるのではないかというふうに私は受け止めたところでございますけれども、政府としても今現状、各省庁にはまだまだそのような組織文化あるいは土壌というものがある。

それ故に現在の内調のままではそれを打破できない。

そういうご認識というのがあるのかどうか。

政府参考人 岡内閣審議官

岡内閣審議官。

まず事実関係として申し上げますと、現状各省庁が内調を介することなく、何らかの情報を総理をはじめとする官邸の幹部に報告をすることはあり得ることでございます。

それがどのようなケースであるかについて、一概に申し上げることは困難ではあるのですけれども、例えば迅速性が要求されるものや、さらには政策そのものに関する情報であって、そもそも情報部門の内調に共有をして、総合的な分析などを行う必要がないものといったことも考えられます。

また、仮に迅速な報告が必要であったために、内調に対して事前の共有がなされなかったとしても、共有をされるべき情報というのは、事後も含めて適切に共有されていると考えております。

その上で、この法案は、情報の共有や課題に適切に対処するため、政府全体の情報活動の基本方針を指し示すなどの、インテリジェンスの司令塔機能を強化するためのものでございまして、ご指摘のような各省庁が情報を出し渋ったり、直接総理に報告したがったりすることから、これらを防止するために立案したというようなものではございません。

委員長 北村経夫

鬼木誠君。

質疑者 鬼木誠

組織文化や土壌があるかどうかということをお尋ねをしたつもりなんですね。

制度として補完をしているということについてであるとか、省庁が情報を直接報告をするということについてはあり得るということ。

それはあり得るでしょう。

ただ内調が質の高い情報をしっかり把握してこれなかったことの一因に組織文化があるとしたらというようなことの問題を問うているつもりです。

もう一つ、自民党の成長インテリジェンス戦略本部というのが26年の3月に提言をされています。

この提言を読むと、「情報のカスタマーたる政治家側の意識強化」という項目が掲げてある。

ヒアリングをしたそうです。

政府高官のヒアリングを通じて、在任中のインテリジェンスへの理解関心及び情報要求の頻度内容について相当な個人差があったと。

あるいは「多大な危険とリスクのもとで収集された情報成果物を国民のために最大限活用する重い責任の自覚が求められている」。

このように記載をされている。

つまり、自民党政調がヒアリングをしたら、政府高官、大臣も含めてでしょう、かなり個人差がありました、というようなこと。

政府高官のインテリジェンスの理解や関心について、今のは自民党の認識ですけれども、政府も同じような問題意識をお持ちなのかどうか、ということについてお聞きをします。

答弁者 木原稔

木原官房長官。

自由民主党が取りまとめた提言、3月でございましたけれども、今、委員がご指摘のあったような表現の記載があったことは承知をしております。

「寿司屋のお任せ状態」とか、そういう表現だったと思いますが。

情報部門に対して行われる情報要求のありようということで申し上げますと、情報のカスタマーであり、インテリジェンスサイクルの起点でもある、この政策部門の情報要求というのが過度に広範であったり、あるいは抽象的であったりすることなく、的確な形で情報部門に示されることが重要であると考えております。

そのためにも、政務、私どもですね、政務も含めた政策部門がインテリジェンス活動に対し理解を深めること。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)

質疑者 鬼木誠

鬼木誠君。

鬼木誠(立憲民主・無所属)お訴えしたいのは、制度を変える前にまず意識を変えないかということなんです。

そっちが先でしょうと。

現行の制度の中でも十分に間に合っていないなら、局に格上げしても多分間に合いませんよ。

間に合わないというのは、うまくいきませんよ、今のままでは。

ということをお訴えをしたいんですね。

大臣の問題意識あるいはインテリジェンスへの理解関心が、省庁における情報活動を左右している。

大臣によっては、さっき的確なというふうなお話ありましたけども、情報収集指示も出されていないというようなこともあったんではないかというふうに思うんです。

で、それが局に格上げをして官僚級の会議ができたとして、意識というものは変わらなければ僕は同じじゃないかなというふうに思うんですよね。

あるいはそのことが同時並行でしっかり政府としての答弁の中で、あるいは考え方の中で、あるいは制度の中で補完をされていればまだわかるんですけど、とにかく局作るんだと。

司令塔機能を強化するんだと。

それでうまくいくんだという説明はやっぱり国民の納得性が低いというふうに思いますけれども、この政治家の意識を変えるのがまだ先ではないですかという指摘について御見解お願いしたいと思います。

答弁者 木原稔

木原官房長官、インテリジェンスサイクルを充実強化し、そしてより的確な政策判断やまた意思決定につなげていくためには、本法案により情報部門の司令塔機能を強化すること、そして政務を含めた政策部門がインテリジェンスへの理解を一層深め、より的確な情報要求を行うこと。

その両方がやはり必要であろうと思います。

どちらが先とかどちらが後とかという性質のものではなくて、その両方がやはり重要であろうと考えています。

また、インテリジェンス関係機関は、それぞれ主任大臣の監督の下で情報活動を推進するものであるため、そういった意味でも、我々政務において、インテリジェンスに対する深い理解や強い関心を持つことが重要であるということは、委員と全く私は意識を共有しているものであります。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)

質疑者 鬼木誠

鬼木誠君。

鬼木誠(立憲民主・無所属)やっぱり僕は、この法制度が今の段階で提起提案をされることについての違和感というのを拭えない。

総理が今回情報会議の議長になる、いわゆる局に格上げをするということですから、総理が舵取りをすることになる。

言葉が適切かどうかわかりませんが。

であっても各省庁の組織風土であるとか大臣の意識であるとか、そうは簡単に変わらないんじゃないのかというのが日本の官僚機構ではないかなというふうに私は思っています。

で、せめてこういう情報局の格上げの法案を提出をするということであれば、これ前回、司委員もご指摘されてましたけども、やっぱり次に控えるインテリジェンス強化施策と一緒に僕は提案セットで提出すべきだと思うんですよね。

やれるところからやるというのは気持ちはわかりますけども、納得性は高まらない。

今やっていらっしゃることは、今回の法案は単なる組織法です。

設置法です。

実質は何も変わりません。

国民の皆さん心配しなくていいですよというのを訴えてあるけども、国民の皆さんにももう先にあるインテリジェンスとかが見えているわけですから。

そんなこと言ったって不安は払拭されませんよというふうに国民の皆さんは思っていらっしゃる。

皆さんの心配は杞憂ですよというふうに、いなしたり交わしたとしても、この法案が次に続く道を開く、あるいは扉を開く法案であることは皆さんご存じ、お気づきになっている。

だから不安払拭ができないんだというようなことを改めてお伝えをしておきたいというふうに思います。

僕が思ったのは、この法案が成立をする。

次に控える施策についていろんな状況があってできなかったとする。

でも局にはなっている。

内庁は力を持つ。

内庁の独り勝ちの法案だというふうに他省庁の方はおっしゃっているということも漏れ聞きましたけれども、そこがやっぱり、なんていうかな、得心がいかないなというようなことについて、改めてお伝えをしておきたいというふうに思います。

そこでですね、国民の皆さんの不安というところも流れていきますので、ちょっと順番を変えて、参政党の方に入らさせていただきたいと思います。

国民に対する監視やプライバシーの侵害、現状ではそういう国民の懸念があるのではないかと思いますということは、衆議院の答弁の中でも触れられていただいています。

国民の皆さんの懸念については政府についても受け止めてますよ、承知をしていますよというようなことは意思を表明をされている。

ただ、じゃあこうやって払拭をしますよということについては、なかなか十分ではないというふうに言わざるを得ないというふうに思っています。

今日も違法な捜査やこの間の監視個人情報やプライバシーが捜査当局等によって侵害をされてきたということについての御指摘がありました。

前回の委員会でも多く御指摘があったところでございます。

これ、同じようなことが衆議院でも指摘をされたんですけれども、昨日、前回の答弁、委員会の答弁聞いても、判決を重く受け止めるとか、厳粛に受け止めるとかいうのはそれぞれおっしゃるんです。

でも反省し改めるというふうな発信はない、あるいはその姿勢が感じられないというのが私自身の率直な感想でございます。

でおそらく国民の皆さんも、判決は重く受け止めてるけども、反省して二度と起こしませんというようなことが、言葉としてなかなか少ない、あるいは受け止めきれないというようなことあるんではないかというふうに思っています。

そのような不信と不安に向き合うためにも、僕はやっぱり法文の中に、不対決議ではなくて法文の中にプライバシーや個人情報を保護する政治的な中立ということについて明文すべきだというふうに思うんですけれども、この点いかが考えていらっしゃるかお聞かせください。

答弁者 木原稔

木原官房長官。

今委員がおっしゃったように、国民の皆様の中には監視強化が高まるのではないかとか、国民の権利を不当に侵害するのではないかとか、そういった懸念が表明されていることは承知しております。

そういった懸念されているようなリスクを高める法案ではないということを、こういった国会でのご説明を通じて、しっかりと説明をしていかなければいけないというふうに考えております。

あくまでもこの行政機関相互の関係を立するものであり、インテリジェンスの司令塔機能を強化するものであって、その新たな調査権限であるとか、捜査権限を付与する規定はおいでないということに加えて、各省庁の情報活動は、それぞれ所管する大臣の監督の下、これまでと変わらない所掌事務と権限の範囲内で適切に行われることから、本法案において、個人情報やプライバシーの保護に関する規定を置くこととはしていないところであります。

また、その会議体を設置するような、こういった一般的な組織法でありますから、他に規定されていないような、そういった規定を本法案のみに規定するということになれば、その法体系全体のバランスの中を考えたときに、特別な意味合いを付与するということになりかねず、現場における情報活動の萎縮であったり不作為を招きかねないと考えておりまして、個人情報保護法や国家公務員法の関係法令の規定に重ねて、この法案に同じ趣旨の規定は置いていないところでございます。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)

質疑者 鬼木誠

鬼木誠君。

今もありましたけれども、法体系全体のバランスよりは、僕は皆さんの安心安全だと思うんです。

そして最後におっしゃった、萎縮という言葉、ここがですね、どうも引っかかる。

衆議院でも同じようなやりとりの中で、萎縮という言葉を使われています。

情報活動を萎縮させないために法律に書き込まなかった。

あるいは法律に書き込むことで情報活動の萎縮を招きかねない。

今もおっしゃいました。

これが納得できないんですよ。

例えばですよ。

例えば警察においては公共の安全と秩序の維持という目的が示されている。

そして組織や慣習によってそのことが拡大解釈をされたことによって冤罪事件が生まれてきた。

そういう過去の経過があると思うんです。

そういう過去の経過があるということは国民の皆さんも皆さんご存じになっている。

そして同様のことが情報部門によっても行われるんではないかという心配がある。

そういう状況の中で書き込んでほしいという思いがあっても政府は書き込まない。

書き込んだら萎縮してしまうからだというようなことになる。

じゃあ書き込まなかったのは萎縮をさせなかったためなのね。

踏み込んでそうさせ、踏み込んで情報を取得せ、というふうに言われかねないのね、という心配があることに対して、どう政府はお答えになるのか。

僕はもう一度言いますけれども、国民の皆さんの心配や不安や懸念に応えるためにも、法文にしっかりメッセージとして書き込む。

心配ありませんということを書き込む必要があるのではないか。

そしてこの書き込むことで、各情報機関についても指針となる。

そういう思いをぜひ理解いただきたいと思うんですけれども、ぜひそのことをお伝えをした上で、この萎縮ということについて、撤回をしていただけないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁者 木原稔

木原官房長官。

例えばの話をされたので、こちらの例えばという事例を挙げさせていただくと、連続爆破テロ事件が発生したと想定して、その局面において、その当該事件の容疑者や関係者に関する個人情報を収集しなきゃいけないという段階で、そういった報道等による取材が加熱していく中で、情報機関の職員が個人情報を不当に収集しているとの批判を受ける。

このことを恐れてですね、いわば萎縮をして、機微な情報収集をためらうようなことがあれば、これは国民の安全に重大な影響を与えかねず、目的であるところの危機を未然に防ぎ、国民の皆さんの安全や国益を確保するという、その本法案の趣旨を根底から覆して、制度改正として、これは本末転倒のことになってしまいます。

各省庁では現在でも個人情報保護法や国家公務員法の関係法令を遵守しております。

個人情報やプライバシーの無用な侵害や、また政治的中立性を逸脱してはならないという意識の下で情報活動を行っております。

本法案に個人情報やプライバシーの保護、政治的中立性の逸脱防止に関する規定を置かないと、全く思えません。

先に述べた私の考えを修正、あるいは撤回すべきものとは考えておりません。

委員長 北村経夫

鬼木誠君。

質疑者 鬼木誠

局会であるとは全く私自身は考えていません。

多くの皆さんがご心配なさっているということを、具体の事例や意識、私に伝わってきた国民の皆さんの声をお伝えをしたつもりでございます。

最後に御答弁をいただいたところ、書き込んだことで、やっぱり躊躇とか意識っていうところですけども、これやっぱおかしいと思うんです。

事例をおっしゃいましたけども、そのとき、捜査員の方が、あるいは情報委員の方が躊躇するということについて言えば、それは法文に書き込んだことではないでしょう。

法令の正しい理解であるとか、研修してくださいよ、情報委員の皆さんの。

現場段階でこういう事例にあったときには、交代書をしなさいということがしっかりなされていれば、僕は守れるんではないかというふうに思うんです。

いろいろなことを言いますけども、守らないかんことは守らないかんのですよということを改めてお伝えをしておきたいと思います。

ちょっと時間がなくなりましたので、二点に戻って、人材育成、人材確保ということについて、少しだけお尋ねをしたいというふうに思います。

現在の情報部員、いわゆる情報部門で働いている方の処遇について、職務の性質に応じた適切な処遇の確保というようなことが、この間答弁をされている。

今の処遇が見合っていない、十分でないというふうに考えている理由についてお聞かせいただきたいと思います。

政府参考人 岡内閣審議官

岡内閣審議官。

まず前提として申し上げますと、内閣情報調査室プロパー職員の給与について申し上げますれば、他の一般的な行政機関の職員と同じ、行政職俸給表1に従い支給されております。

この民間準拠で定められるこの給与水準が低いとは、我々は考えておりません。

その上で、内庁職員に認められる俸給の調整額といたしましては、国際テロ情報の収集指導、支援連絡調整を行う職に対するものがあります。

一方、このほかで、サイバーセキュリティ業務に関する俸給の調整額や、夜間勤務の手当などがありますが、こちらにつきましては、他の省庁にも認められている一般的なものでございます。

委員長 北村経夫

鬼木誠君。

質疑者 鬼木誠

この間の答弁の中で、適切な処遇というものを考えていく、検討する必要があるんだというようなことをおっしゃっています。

総理答弁の中には、俸給表も柔軟に考えるというような御発言もあったというふうに理解をしているところでございますけれども、この俸給表なども柔軟に考えるというようなことも含めて、人事院との協議が今なされているのかどうかということ、あるいは検討状況を教えてください。

政府参考人 岡内閣審議官

岡内閣審議官。

処遇を改善していくという話につきましては、多数の衆参の委員の先生からのご指摘がありまして、その給与全体を上げるということもあれば、民間に流れる高度人材を引きつけるという観点もあれば、さらに先ほど出ましたような、ご本人やご家族や協力者の安全確保といった観点なども、安全確保で処遇確保といった、失礼、協力者は違いません。

失礼しました。

処遇確保という問題もございまして、ちょっと多々観点が違う。

少なくとも俸給表の改正などにつきましては、本格的な検討はまだ始まっておりませんで、ただ、人事院とは適宜適切にやり取りはしております。

質疑者 鬼木誠

はい、ごめんなさい。

時間が来て今日、人事院にも来てもらったんですけども、質問の時間がなくなっちゃってごめんなさい。

今最後にお答えいただいた人事院との協議もされているということですけども、国家公務員全体とのバランスというのは、岡さんもお答えになっていました。

それから人事院に対しては、やっぱりいろんな職種、職域で、職員の確保困難になっているところってあるんですね。

ですから、他の職域や職種の皆さんとバランスを欠くような職務改善の議論になってはいけないというようなことは申し添えておきたいというふうに思います。

これで質問終わります。

ありがとうございました。

委員長 北村経夫

杉尾秀哉君。

質疑者 杉尾秀哉

立憲民主・無所属の杉尾秀哉でございます。

冒頭、先ほど松川委員の質問にもありましたスパイ天国という言葉なんですけれども、日本はスパイ天国なんですか、どうですか。

簡潔に答えてください。

杉尾秀哉 (立憲民主・無所属) 91発言 ▶ 動画
答弁者 木原稔

木原官房長官。

スパイ天国とかスパイ活動とかという、私どもはそういう言葉は使っておりませんが、いわゆるスパイ活動というふうに申し上げますが、その対応は様々であると考えています。

それらの容易さを評価するための基準があるわけでもないということを踏まえると、日本はスパイ活動がしやすい国かどうかについて、その見解を指し示すということはなかなか難しいと考えております。

委員長 北村経夫

北村経夫委員長杉尾秀哉君。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)いやね、見解控えると言うんですけれども、去年5月、これ石破総理ですよ、参議院の予算委員会。

この問題は40年間ずっと議論してきたし、いろんな摘発も行ってきた。

違法な情報収集はさまざまな法令を適用して厳正な取締りを行っている、こういうふうに答弁しています。

それから8月にはですね、答弁書も出されています。

「我が国は各国の諜報活動が非常にしやすいスパイ天国であり、スパイ活動は事実上野放しで抑止力が全くない国家だとは考えていない」。

否定してるんですよ。

これ、まだ1年の中での出来事なんですけれども、同じ見解じゃないんですか。

見解変えましたか。

答弁者 木原稔

木原官房長官今ご指摘のあった質問主意書への答弁というのは、抑止力が全くないかという質問に対しまして、こうした当局による取締り等が行われていることを踏まえて、抑止力が全くないとは考えていないというその旨を答弁したものであり、また石破総理の答弁もそうした趣旨を踏まえたものと私どもは理解をしていますが、このような政府としての認識は現在においても変わりはございません。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)ということなんですけれども、ところがですね、この間、この国家情報会議もそうですけれども、対外情報庁、それからスパイ防止法、必要性について議論が行われるときにですね、必ずこのスパイ天国という言葉が出てくるんですよ。

で、じゃあ日本のインテリジェンス機関というのは、そこまで脆弱なんですか、どうですか。

答弁者 木原稔

木原官房長官先ほどから申し上げておりますが、政府や企業の秘密の窃取であったり、またその取得を図る行為については、特定秘密保護法であったり、また重要経済安保情報保護活用法であったり、不正競争防止法などによる処罰が規定をされております。

当局により取締まりが行われておりますが、我が国のインテリジェンス機関が脆弱かどうかについて明確な基準があるわけでもないことから、これもなかなかお答えは困難であります。

その上で、外国情報機関による活動への対処という点で申し上げると、政府や企業の秘密を窃取する行為や、偽情報の拡散などの影響工作については、一層厳正に対処していかなければいけないという問題意識を持っております。

本法案により設置される国家情報会議が定める統一的な方針、その下で外国情報機関等による活動の実態解明を行います。

そしてその得られた情報を総合的に分析していくことや、工作手口や民間企業やアカデミアの共有などのアウトリーチを効果的に行っていくこと。

まだまだそういったなすべきことがあると考えており、また我が国を取り巻く厳しい国際状況を鑑めれば、そうした取組の中核を担う司令塔の強化というのが必要不可欠であると考えた次第です。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)私がこういうふうに言ったのは、こういう体験談があるんですけれども、北朝鮮に金正男氏という不法入国事件がありました。

2001年です。

私、報告書にちょっと目を通したんですが、金正男氏が家族とともに何回も日本に行き来をしていて、金正男氏がどこで物を買って、どういう物を食べて、家族がディズニーランドに行ったことを細かに書いてある。

私、これ読んでですね、日本のインテリジェンス機関もやっぱりそれなりの能力をちゃんと持ってるんだなというふうに思いましたよ。

で、問題はですね、今回の法案の国家情報会議でいいのかということが問われてるんですね。

で、そこでちょっと通告前回したんですけれども、もう1回聞きますけれども、先ほど堂込議員の質問にもありましたけれども、これまでの内閣情報官というのは、これ警察出身です、皆さん。

そして今回参考人として質疑に答えていらっしゃる岡審議官も警察出身です。

外事課長、それから県警本部長など、基本的に警察一筋で来られました。

一方、前回もご紹介しましたけれども、去年の12月、八千祥太郎初代NSC局長が中心となってまとめた提言があります。

こちらは外務・防衛のOBが中心となってですね、元防衛次官、元外務次官を中心になっているんですけれども、こちらの提言は全く生かされませんでした。

なぜ無視されたんですか。

岡審議官、答えられますか。

政府参考人 岡内閣審議官

岡内閣審議官ご紹介いただきましたけれども、まず申し上げますと、私、警察一筋では全くございません。

外務省経由で民間の在外事務所に赴任したこともございますし、内閣情報調査室にも何度か勤務をしておりますし、その点は違います。

また、他省庁との交流も一定程度持っております。

八千山さんと島田さんの提言も私ども熟読いたしました。

大臣。

また、愛知さんと島田さんの提言におきましても、我が方の法案の一部については、積極的に評価するような記述もあるというふうに理解をしております。

委員長 北村経夫

北村経夫委員長杉尾秀哉君。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)この提言はですね、情報機関を監督する仕組みの導入とか、厳格な情報管理ルールみたいなことが、最後に書かれているんですよね。

インテリジェンスとは何なのか。

インテリジェンスを強化するためには、総合的、体系的なものが必要じゃないかということも書かれています。

今回の法案は、大変申し訳ないんですけれども、去年の連立合意書をただ法文化したようなものとは全然質が違うというふうに言わざるを得ません。

問題は、こうした警察を中心とした、いわゆる国民監視にウェイトが置かれるんじゃないかという今回の法案について、こういう危惧がすごくあるから、一昨日の夜ですか、ペンライトを持って多くの市民、国民が国会前で集会を開いたということだと思います。

本当に自分の個人情報は大丈夫なんだろうか。

「大丈夫です、大丈夫です」というふうにずっとおっしゃっていますけれども、じゃあこれまでやってきたことと今回からどう変わるのかということについて、全く納得のいく説明がありません。

実際に岡審議官が前回、塩村委員の質問に答えて、調査対象者の税、医療、福祉、教育に関する個人情報について提供を受けることも除外されていない。

個人情報保護法の規定により目的外利用が認められるケースもある。

こういうふうに答弁されていると、じゃあ自分の情報も抜かれるんじゃないかって、やっぱり皆さんそう思うわけですよ。

そして衆院段階では、いろんな具体的なケースが挙げられて、恣意的運用の可能性を問う場面がありました。

例えば、市民運動やデモ参加者が監視対象になるのではないか。

あるいは、選挙や政党間競争に情報機関が使われるのではないか。

また、各省庁や警察公安が持つ個人情報が目的外利用されるのではないか。

先ほど申し上げました、いくつもの懸念が示されました。

これに対する答弁は一貫して、いずれも外国勢力が関与しているケース以外は調査の対象外だという回答だったわけですけれども、この答弁を真に受ける人は少ないと思います。

なぜなら、こうしたことを日常茶飯事としてやってきたのが内閣府であり、公安調査庁であり、公安警察であり、自衛隊の情報保全隊であり、前回その一部が質疑の中でもありました。

これまでやってきたこうした違法行為を、これから一切やらないと、なぜ断言できるんですか。

岡審議官。

違法行為を行政機関が行ってはならないということは、

委員長 北村経夫

北村経夫委員長杉尾秀哉君。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)公務員が行うことを前提に制度設計をするというのは、なかなか一般的ではないなというふうに考えております。

委員長 北村経夫

北村経夫委員長杉尾君。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)いや、そんなの年中そんなことしてるなんて言ってませんよ。

だけどそういうケースが実態にあったし、そして可能性としてあるから、だからどこにその歯止めがあるんですかということを聞いているんですよ。

「行ってはならない」という、いやもうそれ答えなくていいです。

「行ってはならない」というのはあくまで前提であり、だけど実際にそれを行ってきたということは事実ですから。

これも一昨日の質疑で、塩村委員が「歯止めはどの条文にあるのか」というふうに質問したのに対して、全く答えておりませんでした。

そこで再び問います。

この法律のどこに、法の趣旨を逸脱した拡大解釈や、恣意的運用等を防ぐための歯止めが規定されているのか、答えてください。

この質問だけで答えてください。

他のケースはいりません。

政府参考人 岡内閣審議官

岡内閣審議官杉尾委員のおっしゃる歯止めの意味するところを私もちょっと正しく理解できるかどうか自信がないんですけれども、国家情報会議や国家情報局の活動が無制限に行われることがないようにするという意味でございますれば、同会議、同局の所掌事務は本法案に明確に定められており、これを超えて同会議や同局が活動を行うこともできません。

また、その違法行為を、先ほどご懸念のあったような個人情報、プライバシーといった観点で行えないようにするための歯止めは何かと聞かれれば、憲法や個人情報保護法や国家公務員法などの法令、あるいは憲法の規定がそうであるというふうにお答えいたします。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)所掌事務にはですね、重要情報活動の重点とか、いわゆる重要情報活動に関する基本的な方針、いわゆる「基本方針」というふうにありました。

あと外国情報収集。

こういうことしか書いてなくて、どこにも歯止めは書いてませんよ。

だからここに歯止めを入れたらどうかということを我々は言っているんです。

しかもそれを配慮規定とするということですから。

「こうしなさい」という義務規定ではなく、配慮規定として入れ込むことがなぜ問題なのか。

先ほどから意識、意識という話がありましたけれども、私はそういう考え方はちょっとどう考えてもおかしいと思います。

このおとといの質疑の中で、木原官房長官が衆院段階での高市総理の答弁を引用して、「政府批判のデモや集会に参加しただけで、国家情報会議の調査対象となることは想定されない」というふうに。

岡川審議官。

政府参考人 岡内閣審議官

関心を寄せるということでございますけれども、ある事柄に関心を寄せた結果、調査をする、調査に至るということは、これはケースバイケースであると思われます。

関心を寄せるというのは、ある事柄に注意を払うという意味でございまして、情報機関がある事柄に注意を払った結果、国民の安全の確保などの観点から調査すべきだと、それが必要だと判断される状況があれば、情報部門としては当然に調査をすることになります。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)杉尾秀哉君。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)その関連で、総理はこういうふうにも言っているんですね。

「危険な状態が生じ得る可能性があるかどうかという観点から関心を寄せる」とこういうふうに答弁しています。

これ、具体的な事象がまだ発生してないわけです。

ただ可能性があると、そういう一点の理由で関心を寄せ調査をすることがあり得るとこういう答弁に読めますけれども違いますか。

岡川審議官。

政府参考人 岡内閣審議官

岡川審議官実際に喫緊が発生しないという状況が、国民の安全確保の観点からは問題があると考えますので、あくまでケースバイケースでありますけれども、可能性の段階で関心を寄せていくのは当然のことでありまして、例えば国際テロリズムをめぐる情報収集につきましては、一般的には未然防止の観点が重要とされているところでございます。

少なくとも客観的、合理的に見て、そういう危険性、兆候が疑われる場合に調査をするものでありまして、客観性、合理性のない行動というのは、私どもは行いません。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)前回もこういう質問があったと思うんですけれども、私も議員会館前の集会で、しゃべってくれと言われて演説したりすることがあります。

確かに公安警察らしい方がですね、議員会館の前にいらっしゃる。

こちらに政府の警察官もいるけど、私服の警察官も向こうにいらっしゃる。

一生懸命にメモを取ったりされてますよね。

で、こういうことは日常茶飯事としてやってるわけですよ。

これはやっぱり調査ということですよ。

で、そこに多分名前も書いてるんですね。

例えばもう顔と名前というのがかなり、で、この集会に例えばどういう人たちが来ていて、この人たちが頻繁に顔を出しているか、そういうことも含めて調べているはず。

となると、一切こういうことを調査しないということじゃなくて、普通にデモや集会に参加した市民でも、警察当局の調査の対象となり得る、こういうことではないんですか。

岡川審議官。

政府参考人 岡内閣審議官

岡川審議官私は警察の立場ではないので、内閣官房から見た一般的な情報活動ということで申し上げますと、普通の市民の方々が行う一般的な市民運動について、新設される国家情報会議の調査審議事項になるとはちょっと考えがたいところでございますし、他方で、暴力団の発展の危険性であるとか、あるいはテロ組織の関与などがあるということであれば、また話は違ってくるわけでございまして、一般的な市民運動についての監視を行う制度改正ではないということは、高市総理や長官が繰り返し述べてきたとおりでございまして、政府としましては共通した考えでございます。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉(立憲民主・無所属)今回の改正で全く変わらないというんだったら、これまでと同じことをやるというそういうことですよね。

それともう一つありますけれども、これも前回ちょっと触れましたが、内調が選挙情勢や自民党総裁選挙でも調査し、報告書を上げているのは事実です。

私自身もですね、その体験があります。

あまり詳しく言えないけれども。

また政権に都合が悪い人物、例えばそれが高級官僚であっても、プライバシーや人権を侵害する調査が行われてきたというのは事実であります。

有名なのが、前川元文科次官の出会い系バーの問題であります。

調査を命じたのが時の官房副長官で、これに内閣調査官、それから内調が関わったと、内閣情報官、そして内調が関わったというふうにされています。

しかも、この情報が大手新聞にリークをされているんですよ。

一面の記事になっているんですよ。

「出会い系バー」という大きな見出しになって、これ明らかにですね、当局が集めた情報がマスコミに流れているわけです。

このケースっていうのは、政権にとって目障りだったからとこういうふうに見られます。

これまで広く行われてきたような、例えば選挙情勢調査はしない、あるいは野党潰しとか政敵潰し、今言ったようなスキャンダルに関するような行為には加担しない、こういうことを一切これからはやらないんだと断言できますか。

岡川審議官。

政府参考人 岡内閣審議官

岡川審議官後半のお尋ねですし、先ほどおっしゃったような事例について、私どもどうだったかというと確証を持っていませんけれども、選挙に限って先に申し上げますと、一般論として選挙といいますのは、様々な政策課題について広く議論が喚起される重要な機会だと考えますし、国政全般にわたる議論が喚起される中で、内閣官房に限らず、また情報機関に限らず、行政機関であれば通例、担当する政策に関連する主張や議論、国民の反応などに関心を持つことは当然であるというふうに考えます。

そうした意味で、情報機関としましても、内閣の重要政策に関連する範囲で、世論の動向等について情報収集を行うことは、否定されるのではないというふうに考えます。

委員長 北村経夫

北村経夫委員長杉尾君。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉ということはやっぱり、選挙の情勢調査とかやるんですよね。

国政の重要活動の中に入るんじゃないですか。

今のような表現と違いますか。

政府参考人 岡内閣審議官

岡審議官もうこれは官房長官からも繰り返し申し述べてきたとおりでございますけれども、特定の党派利益のために、その選挙に関する情報の収集をすることは、情報機関としてはこれまでも行っておりませんし、今後も行うつもりはございません。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉特定の党派でなければ、そしたら総理大臣のためにこういうことをすることはあるんですか。

政府参考人 岡内閣審議官

岡審議官国会議員としての立場ということであれば、それは当然にいたしませんし、繰り返しますけれども、例えば現行の与党を勝たせる、応援する目的でそういった情報収集をすることは、まず許されないことだと思います。

政治的中立性を逸脱することを禁じた国家公務員法に違反する行為だと思いますし、それが見つかれば、それはできませんと申し上げるんでしょうし、過去やったこともなければ、今後もやるつもりはございません。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉私が聞いたのは、例えば総理のため、内閣のためだったらそういうことをすることはあり得るということなんですよね。

答弁者 木原稔

木原官房長官職員はなかなかそういう答弁は難しい。

政治的中立性というと難しい反面があると思いますので申し上げますが、これはあくまでも一般論ですが、内閣の重要政策に関連して言えば、世論の動向が話題になるということはあり得ます。

しかし、それが政治的中立性の侵害に当たるとは思えませんし、職員はあくまでも、これは憲法であったり、あるいは国家公務員法に規定されておりますが、国民全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。

公共の利益のために勤務するという、そういう定めを逸脱するような行動を内閣情報調査室の職員が行うということはしませんし、今後もそういうことをさせるということはいたしません。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉安倍総理の在任期間中に、面会回数のトップだったのが、時の内閣情報官だった北村茂さんだったというのは有名な話であります。

また高市総理大臣も、内閣情報官の面会回数は北村さんほど多くはないけれども、原さんの面会回数というのは、他の閣僚や官僚を抜いて4番目に多いです。

内閣情報官は、少なくとも週2回の定例報告のほかに、随時報告を行っていると思います。

これは内閣情報調査室の採用案内にも書かれておりますけれども、内閣情報調査室は総理の目と耳の役割を果たしている、こういうふうに書いてあるんですね。

こういう手元にもありますけれども。

そして頻繁な面会で何が命令をされ、どういう報告が行われているかは分かりませんけれども、実質的に内閣情報調査室が時の総理の私的機関化されているのは事実であると私も思います。

このあと質疑の中で出てくると思います。

新聞記事も今日配付資料として出されています。

こうした不透明な関係としか私にとっては見えない。

国家情報会議、国家情報局になって、これが変わるのか否か。

それとも内閣情報局が事実上、総理の私的機関として権限を強化することにつながらないか、こういう可能性があるから私は聞いているんですけれども、いかがでしょう。

政府参考人 岡内閣審議官

岡審議官まず、目と耳ということで申し上げますと、これは政策決定者に使える情報機関の役割や機能を比喩的な表現として表したものでございまして、個人的あるいは政治的な思惑の下でのご指示を伺うという趣旨ではございません。

その上で、内閣情報調査室が国家情報局により、何が総理との関係において変わるのかということでございますけれども、まず政治的中立性に関して申し上げれば、国家情報局も各インテリジェンス機関も、特定の党や候補者を利するような目的で情報活動を行うことはしておりませんし、今後も行うことはいたしません。

また、そのような目的で情報活動を行うことを総理や官房長官含む政策部門が各情報機関に指示することも当然にないということは、高市総理のご答弁のとおりでございます。

次に、内閣情報調査室が国家情報局になることによる組織編成上の移動につきましては、どちらも内閣官房の組織であることに変わりなく、内閣官房の主任の大臣である内閣総理大臣と、当該大臣が分担管理する機関内の部局についての部局としての関係は変わりません。

一方で国家情報会議の議長につきましては、内閣総理大臣をもってあてると法案5条に規定されておりまして、一方で法案12条において、会議に関する事務は国家情報局において処理すると規定されておりますので、国家情報局が国家情報会議の事務局として、総理が議長を務める同会議を支えるという関係は、この法案により新たに生じます。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉これまでは総理が内閣情報官から報告を受けたりとかいうのは、法律的な裏付けではない中でやっていると思うんですよ。

今度は国家情報会議ができて、国家情報会議の議長が総理大臣で、そして内閣情報官が国家情報局長になるわけですよね。

要するにレベルは上がるわけですよ。

しかもこれまでは要するに資料の提出とかは義務じゃなかったです。

各インテリジェンス機関、これからは義務化するわけですよ。

例えば総理が国家情報官に、こういう、例えば2回の面会とか、それ以外の定例じゃない時もそうですよ。

こういうことを調べてくれと言ったら、各省庁はその総理の命令通り、資料の提出要求されたら、出さなきゃいけなくなるじゃないですか。

つまりこれまでよりも格段に、やっぱり総理のところに集まる情報の質が変わってくるし、単にこれ格上げしたとかそういう話じゃないんですよ。

そういうことをごまかして、「いや単に格上げするだけですから、これが組織法ですから」と言って、ごまかそうとしている。

さっきから何度も何度も聞いてもですね、萎縮するとかそういう、自分たちの活動がなぜ萎縮するんですか。

法律に書いてあるから。

おかしいじゃないですか。

法律に書いてあったらなぜ萎縮するのかということ、ろくな説明もできない。

こんな要するに法案の審議のあり方で、本当に私はいいんですかね。

それからさっき北村茂さんの話ありましたけれども、大河原化工機事件の話も出ました。

大河原化工機の冤罪事件、これ本当深刻な、先ほど警察庁の方もおっしゃってましたけど、これ深刻な問題ですよ。

この内閣情報官の北村茂さんが今回の法改正の土台ともいえる著書の中で、インテリジェンス機関の成果だということで、誇らしげに紹介をされているわけです。

これだけの事件を起こして、警察庁が謝罪をしているにもかかわらず、今回の法案の作成のもとになった北村茂さん、元内閣情報官が、これをインテリジェンス機関の成果として誇っている。

何の反省もないじゃないですか。

こういうところにですね、さらにその強大な権限を与えていいのか、また同様の過ちが繰り返されるのではないかということを心配をしてですね、市民の皆さんもそうですし、我々も言っている。

最後に伺いますけれども、やっぱり少なくともですね、具体的な報告の内容、この間定期的な国会への報告というようなことがありましたので、具体的な報告の内容。

そして少なくとも年1回以上のような定期的なものなのか、国会の求めがなくても公表するという話もありましたので、自発的に公表するものか。

これ具体的に最後答弁していただけませんか。

政府参考人 岡内閣審議官

岡内閣審議官。

岡内閣審議官:ちょっと先ほどの点に1点だけ付け加えさせていただきますと、各省庁に対して総理が資料をお求めになる場合ですね、各大臣、適切に運用されておりますので、これらの点はご理解をお願いしたいと思います。

これまで国家情報戦略という名前が決まっているわけではございませんけれども、そういった取りまとめ文書につきましては、その戦略という性質から毎年更新する類のものではないとは考えております。

他方で、説明が必要ということであれば、国会のお求めに応じまして、私どもとしては随時行うつもりであります。

また、それがアドホックな内容のものではなくて、まとまった包括的なものとしてのお求めであれば、それはお求めに応じて対応するつもりでございまして、それにより、説明責任を果たしてまいりたいと考えております。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長):午後1時30分に再開することとし、休憩いたします。

北村経夫(内閣委員長):ただいまから内閣委員会を再開いたします。

休憩前に引き続き、国家情報会議設置法案を議題とし、質疑を行います。

質疑のある方は順次ご発言願います。

北村経夫(内閣委員長):窪田哲也君。

質疑者 窪田哲也

窪田哲也:公明党の窪田哲也です。

午後もよろしくお願いいたします。

今回の法案は、令和4年12月、国家安全保障戦略を情報面で具体化する一方だと考えております。

同戦略の中には、我が国の安全保障のための情報に関する能力の強化、この中で、正確かつ多角的に分析する能力を強化するため、人的情報、公開情報、電波情報、画像情報等、多様な情報源に関する情報収集能力を大幅に強化すると、このようにしております。

本日はこれら、情報入手の各面からまず伺いたいと思います。

このうち、人的情報収集体制の現状について、まず御説明いただきたいと思います。

内閣官房、岡内閣審議官。

政府参考人 岡内閣審議官

岡内閣審議官:人的情報の収集に当たる組織の体制についてお答えした場合に、政府の能力や関心の所在を相手方に察知されることにつながりますので、詳細なお答えは差し控えますけれども、我が国を取り巻く国際情勢や体制整備の現状を踏まえますと、対外人的情報を収集する体制として、関係機関の協力のもとに、国際テロ情報収集ユニットが外務省に置かれ、一定の成果を上げてきているところではございますけれども、対外情報機能の充実が重要課題であり、その在り方については、今後、検討していく必要があるというふうに考えております。

窪田哲也:そうですね。

対外情報の体制ということでお答えいただきました。

質疑者 窪田哲也

全体的なこの人的情報となると、これは分かるものなんですかね。

政府参考人 岡内閣審議官

岡内閣審議官:コミュニティ全体の規模を申し上げれば、内閣情報調査室、警察庁、公安調査庁、外務省及び防衛省の省庁を合わせますと、令和8年4月1日現在の定員は合計で3万3千名で、これには都道府県警察の職員2万1千人が含まれております。

ただ、このうち、どの程度の人員が人的情報収集に当たっているかということを明らかにしますと、これは手の内に開示につながりますので、答弁は差し控えさせていただきたいと思います。

質疑者 窪田哲也

窪田哲也君。

この戦略では先ほどの下りに続いて、特に人的情報についてはその収集のための体制の充実、強化を図るとこのように書かれております。

人的情報、公開情報、電波、画像、これらのうち特に人的情報についてと特筆されているのはなぜか。

人的情報が特に我が国は遅れているという認識であるのかどうか。

また、充実強化の方向性について、政府の考えを伺いたいと思います。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

御指摘の国家安全保障戦略ですが、人的情報の収集体制の充実強化が特に挙げられてございますのは、国際社会の動向について、外交、防衛、経済、技術等の領域にまたがり幅広く、正確かつ多角的に分析を行うにあたり、公開情報、画像情報、電波情報等などでは把握しにくい、相手国や相手組織等の真の意図や認識、また内部事情等を的確に把握する必要性が高まっているためであります。

それを通じて、より正確な情勢評価を行うための重要な材料であります。

その重要性に鑑み、政府としては、安全保障の確保や、テロリズムの未然防止、その他の重要な国政運営に資する人的情報を、より多く収集できるようにする体制の充実強化を図っていきたいと考えております。

質疑者 窪田哲也

窪田哲也君。

今日は防衛省さんにも来ていただいているんですけれども、我が国のインテリジェンスコミュニティ、内閣情報調査室、警察庁、公安調査庁、外務省、防衛省、この5つの組織に加えて、拡大情報コミュニティと称される金融庁、財務省、経済産業省、海上保安庁の4組織が存在をしています。

このうち、防衛省の情報本部について、令和7年版防衛白書では、我が国最大の情報機関とこのように位置づけられておりますけれども、規模、特徴面、何をもって我が国最大というふうに位置づけられているのか、伺いたいと思います。

防衛省防衛政策局、松尾次長。

政府参考人 松尾次長

お答えいたします。

情報本部は、電波情報、画像情報、公開情報、人的情報などの各種情報を集約し、国際軍事情勢など、我が国の安全保障に関わる動向分析などを行う組織でございます。

我が国の防衛を全うする観点から、周辺の軍事動向などを常時継続的に情報収集することが不可欠でございます。

そのために必要な情報本部の定員といたしましては、令和8年度に約2740名を確保してございます。

また、その業務を遂行するために、令和8年度の予算におきましては、契約ベースで約1605億円を計上させていただいてございます。

このように、情報本部は、取り扱う情報の種類、定員、予算などの点におきまして、情報収集・分析業務に専従する組織としては、我が国最大規模でございまして、これをもって防衛白書などにおきまして情報本部を我が国最大の情報機関とこのように表現をさせていただいております。

質疑者 窪田哲也

窪田哲也君。

ちょっとこれは通告しておりませんけれども、防衛省の情報本部だけが電波情報を担っていらっしゃるという認識でいいんですかね。

政府参考人 松尾次長

松尾次長。

電波情報などをどの機関がやっているのかということにつきましては、防衛省におきまして陸海空の自衛隊も情報収集を行っておりますので、そういった点を考えますと防衛省全体でやっているというふうにご理解いただいた方が良いかと思っております。

質疑者 窪田哲也

窪田哲也君。

政務官に伺います。

この国家防衛戦略では、我が国の防衛において、情報戦対応の中心的な役割を担っているこの情報本部ですけれども、これについて、この国際軍事情勢などに関する情報収集、分析、発信能力を抜本的に強化をしていくとこのようにされていますけれども、この抜本的強化の方向性について伺いたいと思います。

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎防衛大臣、政務官。

私の方からお答えをさせていただきます。

我が国周辺の安全保障環境は、厳しさと不確実性を増しており、こうした状況に適切に対応するためにも、情報機能の強化は必要不可欠であることは言うまでもないと思います。

このような問題意識の下、情報本部におきましては、スタンドオフ防衛能力の実効性の確保等を目的といたしました画像衛星コンステレーションの運用を先月から開始したところでございます。

そのほか、SNSを通じたフェイクニュースや世論操作などに、より自らに有利な安全保障環境の構築を企図する情報戦への対応においては、中心的な役割を担うなど、情報収集、分析等に関する能力強化に取り組んでおります。

その上で防衛省においては、防衛力を変革すべく、防衛力強化のあり方についてを今、議論しているところでございまして、この中で、情報本部を含む情報機能につきましても、我が国の自前の情報収集、分析能力の強化や、同盟国、同志国との協力強化のために何をすべきか、そしてそのためには適切な体制というのは何なのかということを、それも含めてしっかりと検討した上で進めておるところでございます。

委員長 北村経夫

北村経夫委員長窪田哲也君。

質疑者 窪田哲也

窪田哲也今回の法案で内閣衛星情報センター、これが事務になるわけですけれども、この内閣衛星情報センターと防衛省の連携も深まるというふうに理解をしております。

内外の緊急事態への対処や、安全保障上の重要な判断を的確に行うために、不可欠な組織である情報本部、そして自衛隊の情報もだと思っておりますけれども、そこと内閣衛星情報センター、さらなる体制強化。

内閣総理大臣、内閣官房、内閣情報調査室、内閣衛星情報センター和田次長。

政府参考人 和田次長

和田次長情報収集衛星は、広く安全保障や危機管理のために必要な情報の収集を目的として開発及び運用を行っているものであり、得られた情報は官邸や防衛省、外務省をはじめとする関係省庁に対し、適時適切に報告・提供しております。

また、防衛省・自衛隊との関係について申し上げれば、国家安全保障戦略等も踏まえつつ、捕捉対象の選定や画像情報の分析結果に関する情報共有や意見交換を行うなど、収集した情報のさらなる効果的な活用を図るための協力・連携を行っております。

質疑者 窪田哲也

窪田哲也現在もこの連携は行われているわけですけれども、今後、宇宙基本計画では、我が国は10機体制を目指しているわけです。

情報収集能力が格段に向上していくものと理解をしておりますけれども、この10機体制によって、国家情報会議によって、画像情報面で具体的にどのような効果が期待できるのか、伺いたいと思います。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

木原稔内閣衛星情報センターが運用いたします情報収集衛星ですが、大規模災害、その他の内外の緊急事態への対処や、安全保障上の重要な判断を的確に行うために、重要な役割を果たしていると考えます。

本法案の第3条第1号ハの規定によりまして、法案成立後は、情報収集衛星の開発及び運用に関する重要事項を国家情報会議が調査審議することにより、総理をはじめ、各閣僚の高い見地から、システムの開発や運用の方向性が定められることになり、また、情報収集衛星により得られた画像情報も活用される形で、司令塔組織におけるオールソースの総合的な分析と評価が、質と量ともに一層充実する形で行われるということが期待されるものであります。

質疑者 窪田哲也

窪田哲也次に電波情報について伺います。

電波情報、いわゆるシギントと言われているものですけれども、人的、公開、電波、画像の中でも特に最強のインテリジェンスとこのように言われておりますけれども、例えばアメリカで情報漏洩事件が何件かありますけれども、その漏洩情報の7割がこのシギント情報であったというふうに言われておりまして、インテリジェンス活動においてシギントが、つまり電波情報がどれほど重要か、その中核を占めているということが理解ができると思います。

我が国における電波情報収集能力の現状について伺いたいと思います。

和田次長。

政府参考人 和田次長

和田次長お答えいたします。

防衛省におきましては、情報本部や陸海空の自衛隊の部隊が、我が国上空に飛来する軍事通信電波や電子兵器の発する電波などの収集処理、分析を行ってございます。

諸外国の電波情報収集能力との比較や評価につきましては、一概に申し上げることは困難でございますので、お答えすることはちょっと差し控えさせていただきますけれども、防衛省におきましては、全国6カ所に通信所を設置をしております。

また、航空機などを用いて電波情報収集を行う物的な基盤というものもございます。

また、高度な語学能力と電波収集業務に関する知識や経験を有した人的基盤というものも有してございますので、こうした体制によりまして、我が国周辺における軍の部隊、艦艇、航空機などの具体的な行動状況、我が国周辺における軍事的な動向に関する意図などを適切に把握をすることで、我が国の政策決定や自衛隊の部隊の運用などに資する情報収集というものを引き続きちゃんと行ってまいりたいと思ってございます。

質疑者 窪田哲也

窪田哲也はい、ありがとうございます。

で、政務官に伺います。

今後、この電波情報、シギントですけれども、この収集能力、どのように向上を図っていこうとされているのか、方向性を伺いたいと思います。

防衛大臣政務官。

答弁者 防衛大臣政務官

防衛大臣政務官はい、では私からお答えをさせていただきます。

委員がおっしゃるとおり、非常に重要な部分でありますので、まず、やはり他国の軍事動向等を把握する上で、電波情報というのは他の情報と合わせて、極めて重要であることは言うまでもありませんが、我が国としての電波情報の収集、分析能力の強化が、これは本当に大事であるということであると思います。

防衛省におきましては、電波情報の収集、分析等を実施をしているところでございます。

現在、防衛省で実施しております防衛力強化のあり方の議論の中におきましても、電波情報の分野においても、防衛力を変革すべく、どのような体制を構築をし、どのような取組を実施すべきかについて、しっかりと検討した上で進めてまいりたいと考えております。

以上です。

委員長 北村経夫

北村経夫委員長窪田哲也君。

質疑者 窪田哲也

はい、ありがとうございます。

やはりこの冒頭、人的情報ということで申し上げましたけれども、総合的な我が国の画像、電波、公開、全て含めて総合的な情報力、情報収集能力を連携しながら強めていくことが、人的基盤に限らず重要だというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

防衛省さんは以上でございますので、ありがとうございました。

赤林大臣政務官におかれましては、ご退席されて結構でございます。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)久保田哲也君。

質疑者 窪田哲也

久保田哲也はい。

続いてですね、2014年の特定秘密保護法の施行によって。

杉尾秀哉

政府参考人 鎌谷内閣審議官

鎌谷内閣審議官、お答えをいたします。

我が国といたしましては、相互に相手国の保全制度を確認の上、これまで米国、NATO、フランスをはじめ12の国、機関との間で情報保護協定を締結をしております。

情報保護協定により提供される機微な情報が適切に保護されることが相互に確認されることは、情報協力を質量をともに進化させる上で重要な基盤になっております。

事柄の性質上、取得している情報を具体的にお示しすることは困難ではありますが、当該相手国や機関との間では、相互の信頼関係に基づき、より緊密な情報協力を推進することができております。

国家安全保障戦略では、我が国の安全保障上の重要な情報の漏洩を防ぐため、官民の情報保全に取り組むと、このようにされております。

インテリジェンス能力の強化、そしてカウンターインテリジェンスの強化、これはコインの裏表の関係にあるとも言われますけれども、強化されるインテリジェンス能力、これをどう守っていくのか。

情報ですね。

そのこともとても重要だと考えております。

国家情報局の母体となる現在の内閣情報調査室は現在、関係行政機関の協力を得て、カウンターインテリジェンスの推進会議のこの書務を担って現在おられますけれども、今後その役割はどのように変わるのか。

情報保全能力の底上げに対する政府の考え方を伺いたいと思います。

そして閣僚級による調査審議が行われ、その事務は内庁の後継組織である国家情報局が処理することを予定をしております。

国家情報会議で示される基本方針の下、機微な情報の取扱いやアクセス管理のあり方の標準化を図っていくことなどにより、政府全体の秘密保全の水準が向上していくということが期待をされるわけです。

漏洩の防止にとどまらず、関係省庁の情報共有というのが促進をされ、各種情報プロダクトの水準向上であったり、また危機管理対応の迅速性の向上、そういったことの効果が期待をされます。

同盟国や同志国、海外との関係においても、我が国の秘密保全体制の信頼性が高まる。

保全、これを表裏で進めていくことが重要だと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。

その上で、今回の法案についても、まだまだ国民のご理解が十分ではない点も当然ございます。

最大の課題は、情報機能の強化にあたって、国民の皆様の理解をきちんと得ながら進めていくことだと感じております。

衆議院の参考人質疑では、この点、情報セキュリティ大学院大学の小林義樹教授も指摘をされておりまして、制度の整備と運用、そして国民の理解の双方があって、初めてインテリジェンス機能は適切に機能すると、このように指摘をされておりました。

質疑者 窪田哲也

そこで官房長官に伺いたいと思います。

今日のやりとりでもありましたけれども、この部分は話せないとか、当然それがいつも枕言葉のようにつくわけですけれども、秘匿性と透明性、これ両方大事だと思うんです。

国民の理解を得ていく上で。

どのように、この秘匿性と透明性のバランスを取っていくのかということについて、官房長官の考えを伺いたいと思います。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

木原稔大変重要な御指摘だと思います。

情報活動というのは、秘匿性が求められる。

その一方で、情報活動に対する国民の皆様の理解を深めていただくためには、一定の透明性も求められるところであり、その両者のバランスを取ることが大変重要なことであります。

まず、秘匿性について申し上げると、政府の情報活動について、もし、その情報源や具体の収集手段、機密の関心事項とか、同盟国・同志国との協力関係などを明らかにすれば、手の内を読まれる。

また、情報源を危険にさらしてしまう。

将来の情報入手の可能性を損なう。

海外でいうと信頼性を損なわれる。

したがって何をどう集めているかについては、やはり基本的には秘匿しなければならないと考えております。

他方で、透明性に関して申し上げると、民主主義国家における情報活動というのは、やはり国民の理解と信頼の上に成り立つものでありますから、国民の皆様に対し、活動の目的や必要性、そして大まかな運用状況。

政府の情報活動の中長期的な推進方策については、今、私が申し上げたような考え方に基づき、取りまとめさせたいというふうに思っております。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)久保田哲也君。

質疑者 窪田哲也

久保田哲也どうか、この秘匿性と透明性、バランスを取りながら、しっかり国民の理解を得て、小泉氏が適切に説明していくことが国民の皆様のご理解を得る上で重要と、このように述べられたところでございます。

これは総理もそのように答弁をされたことでございますので、しっかりこれやっていかなきゃならないことだと思っています。

国会への報告に加えて、国民の理解を得る一つの方法ですけれども、小林教授が同じ場で言われておりますけれども、例えば、世論調査などを実施をして、国民の理解や期待、懸念点などを探りながら、これぐらい公表したら、これぐらい理解度、支持が集まる、といったことを検証しながらPDCAサイクルを回して、ステップバイステップで取り組んでいる例が多い。

他国の例だと思いますけれども、このように述べていらっしゃいます。

国民の理解の増進に向けて、例えばそういう、今挙げたような国民との直接のこの世論調査といいますか、そういうものもしながらですね、理解に応じて情報も出しながら進めていくということも、これは大事じゃないかなと思っておりますけれども、官房長官いかがでしょうか。

答弁者 木原稔

木原官房長官。

情報活動の意義とか重要性について、これは国民の皆様の理解を深めていただくことは大変重要であると、先ほども申し上げましたが、近年、偽情報の拡散や影響工作、サイバー攻撃、また経済安保などに絡む問題が、国民生活に直接関わるような脅威になっております。

国民の皆様の一人一人がそのリスクを認識し、備えなければならない状況であると、そういったことを踏まえれば、国民の皆様が偽情報、影響工作といったことについて、どの程度認識をされているのか、また、どのようなことに不安を感じているのか、また、政府の取組をどう受け止めているのか、また、分かりづらいなという点はどこか、などを、今、委員御指摘があったように、世論調査というふうにおっしゃいましたけれども、そういったことを通じて把握しつつ、今後のインテリジェンス政策につなげていくことは意義があるのではないかと考えております。

世論調査については、情報活動の秘匿性や情報保全に影響が出ない範囲で行う活用があるということは言うまでもありませんが、こうした取組を活用することを含めて、我が国の情報活動が国民の皆様にとって理解しやすいものとなるような方策というのをしっかりと検討してまいります。

質疑者 窪田哲也

官房長官、どうもありがとうございます。

これは国民の理解を得ると同時にですね、情報リテラシーを国民のリテラシーを高めていくということにも私はきっとつながるのだろうというふうに思っております。

また、入手した情報のですね、ケース、このようなことがあるということも国民の皆さんに伝えながら、このリテラシー向上にも取り組んでいくべきじゃないかなと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

最後の質問でございます。

官房長官に伺います。

衆議院でも出ましたし、この場でも指摘をされてきました、この国家情報局長の人事ですけれども、これは非常に重要なポストになるというふうに考えておりますけれども、歴代警察庁ご出身の方がいらっしゃる。

固定すべきではないという、そういう指摘もございます。

一方で、この情報官に必要とされるバックグラウンド、インテリジェンスの経験、そうしたものも含めても警察庁がいいのではないかという、こういう現実もこれまではあったと思いますけれども、国家情報局長に求められる資質について、官房長官はどのようにお考えでいらっしゃいますでしょうか。

答弁者 木原稔

木原官房長官。

高市総理が述べたとおりであるんですけれども、人物本位、能力本位で任命することが重要であると私も考えております。

これまでの経験ということも総理はおっしゃいましたけれども、これはある一つの行政機関における業務経験を指すものではなくて、インテリジェンスコミュニティを構成する様々な省庁、内閣情報調査室、警察庁、公安調査庁、外務省、防衛省、そういった情報コミュニティにおけるインテリジェンス業務に実際に携わった経験を指すものと理解をしているところであります。

いずれにしましても、そのような経験を踏まえ、その時々の総理がしっかりと判断すべきものと、私も同様に思っております。

委員長 北村経夫

北村経夫委員長。

窪田哲也君。

時間が参りましたので終わります。

ありがとうございました。

質疑者 大津力

大津力君。

参政党の大津力でございます。

本日も質疑をさせていただきますが、午前中の松川先生の質疑内容と結構かぶっておりまして、念のため申し上げますけれども、事前に通告が流出しているとか、逆にスパイで私が入手しているとか、そういうことはありませんので、ご安心いただきながら進めさせていただければと思います。

まず、本法案に係る政府提出の法案説明の概要には、この背景の説明に、複雑で厳しい国際環境においてとの文言がございます。

私は、この複雑で厳しい国際環境という言葉の背景には、厳しい情報戦にさらされているということも含まれているのではないかと認識をしております。

日本の課題の一つに、私は国民に情報戦にさらされているという認識が欠けているのではないかというのを大きく持っております。

何も他国からの脅威というのは、武力や経済だけではなく、やはり情報を用いた情報戦というのもあるということを強調しておきたいのです。

戦という認識をもっと国民に啓発や広報をしていくべきだと思っているんです。

その上で、まずは情報戦の現状認識について、3つの観点から問うていきたいと思います。

まずは、ロシア・ウクライナ戦争におけるハイブリッド戦と言われているものに関してお尋ねをいたします。

従来は、戦争といいますと、武力による攻撃、これがメインでございましたが、このハイブリッド戦というのは、武力に加えて、非武力であるサイバー攻撃、また偽情報の流布と組み合わせることによって、ハイブリッド戦と呼ばれているわけでございますけれども、それでは、ここで政府にお尋ねいたしますけれども、ロシア・ウクライナ戦争に見られる、このハイブリッド戦における、情報戦の現状をどのように認識をしているのかお尋ねをいたします。

政府参考人 松尾次長

外務省防衛省防衛政策局松尾次長。

お答えいたします。

ロシアによるウクライナ侵略におきましては、双方が電子戦、AI、宇宙、サイバー、そして情報戦といった要素を駆使し、以前よりも巧妙さを増したハイブリッド戦が展開されているところでございます。

また、こうした情報戦を継続的に展開しているものと見ております。

具体的に申し上げますと、侵略の開始前にロシアはウクライナ軍の破壊工作部隊がロシア領内に侵入したといったような発表をしたほか、侵略の初期におきましては、ゼレンスキー大統領が自国民に対し逃亡を呼びかけたというふうに見せかける、いわゆるディープフェイクの動画というものを拡散をいたしました。

また、2024年4月にも、ウクライナの一部の住民に対して、ロシア軍が包囲する前に街を脱出しろといった内容のメッセージが、ウクライナ政府当局のものとして装った形で送信をされたというような指摘もあるところでございます。

こうした動きは、ウクライナの国内の混乱や、ウクライナに対する国際社会の信用というものを低下させるといった狙いがあるものと考えられます。

このような動きに対して、ウクライナは、例えば、逃亡したという偽情報に対抗するため、ゼレンスキー大統領自らが、大統領府の敷地内において撮影した動画を迅速に公開するというような措置を行ったほか、ウクライナ独自の情報戦専門組織の対応や、欧米諸国との協力などを通じまして、ロシアの影響工作に対抗するための取り組みといったものを積極的に行いました。

質疑者 大津力

大津力君。

はい、ありがとうございます。

やはり情報が武力攻撃と並んで、情報がもう兵器になりおると、そういう認識ということでよくわかりました。

続きまして、国内についてでございますけれども、外国からの情報戦にさらされているということを表すのに、日本の企業への情報攻撃ですとか、また工作があると思います。

これらに対して警察や関係機関が当たっているとは思いますけれども、あまりこの事実を国民は知らない方が多いんじゃないかなと思っております。

ここでお尋ねいたしますけれども、外国から日本への工作活動に対して警察の対処の状況をお尋ねいたします。

政府参考人 千代信

警察庁千代信警備局長。

お答えいたします。

警察におきましては、事件捜査等を通じまして、諸外国の情報機関等が行う違法な情報収集等の対日工作活動の実態を明らかにしてきたところでございます。

例えば、中国は各国の政治、経済、行政、学術といった様々な分野の関係者に対しまして、各種情報収集活動や、通常の外交活動とは異なる手法を用いた働きかけを行うなどの諸工作を積極的に行っておりまして、我が国におきましてもそのような活動があるものと見られるところでございますし、またロシアは、在日ロシア連邦大使館員や通商代表部員等の身分で入国した情報機関員が情報収集活動を繰り返し行っているところであります。

そして北朝鮮は、我が国におきましても、潜伏する工作員等を通じて、活発に各種情報収集活動を行っているとみられるところでございます。

こうした中、警察では直近におきましても、本年の1月、犯行当時在日ロシア通商代表部に勤めていたロシアの情報機関とみられる者が、工作機械関連会社の社員であった日本人男性と共謀し、同社の営業秘密である機密情報を不正に入手したとして、両名を不正競争防止法違反容疑で検挙をしております。

警察といたしましては、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する我が国において、このように様々な分野において、各国の情報機関等による諸工作が行われているとの認識の下、我が国の国益や国民の安全安心を守るため、対日工作活動に関する情報収集、分析に努めるとともに、違法行為に対して厳正に対処してまいる所存でございます。

質疑者 大津力

大津力君。

はい。

実際にこのようなことが多く起きているということがよくわかりました。

続きまして、ナラティブを用いた工作の例についてでございます。

ナラティブとは単なるフェイクニュースではなくて、事実や嘘を都合よくつなぎ合わせて一貫したストーリーに仕立てたもの、それがナラティブでございますけれども、これまでも日本に向けたナラティブを使った攻撃といいますか、工作というものがあったと思いますけれども、ここでは福島原発の処理水に関するナラティブの例がございましたから、そちらについてお尋ねをしたいんですけれども、福島原発処理水に対して中国が汚染水を垂れ流しているというナラティブの内容、そしてそれに対して日本政府が取ってきた対応についてお尋ねをいたします。

政府参考人 松本審議官

外務省松本審議官。

お答えいたします。

アルプス処理水の海洋放出に関しまして、中国からの事実に反する内容を含む発信に対しましては、日本政府といたしまして、客観的なデータを示し、科学的根拠に基づき適切に反論を行ってきたところであります。

国際会議や二国間会談の機会に加え、SNS等様々な手段も活用することで、アルプス処理水の海洋放出の安全性を高い透明性を持って、国際社会に対して丁寧に説明してきました。

また、原子力分野において国際的な安全基準を司るIAEA、

質疑者 大津力

大津君。

ありがとうございます。

このように外国のロシア・ウクライナ戦争の例もありましたけれども、実際日本国内でも多くの情報戦に関わる事案が起きているということが明らかでございます。

冒頭でも申し上げたとおり、日本は情報戦の真っ只中にいるんだと、晒されているんだと、そういった認識を強めるべきだと思っております。

この情報戦に影響されてしまうと、やはり国益を損なって、最終的には自国が、本当に場合によっては、本当に亡国の道も歩んでしまうのではないか、そんな懸念もあるわけでございます。

今、専守防衛の日本において、外交並びに情報戦こそが、武力攻撃への抑止力となるわけでございますから、やはりこれを強化しないといけない。

そして、情報戦への備えを強化するための第一歩が、今回の国家情報会議設置だと思っております。

また先ほど松川先生もありましたけれども、私のところにもまだ引き続きですね、連日ファックスが届いておりまして、「この日本を戦争に巻き込む国家情報会議に反対してください」というような旨が、1日に本当50から100件ぐらい来ております。

やはり私は先ほど申し上げた通り、武力による戦争に巻き込まれないために情報を収集したり、情報工作を防ぐためにこの国家情報会議というのが設置されると思っておりますから、戦争に巻き込むんじゃなくて、逆に巻き込まれるんじゃなくて抑止するための今回の法案の設置だというふうに強く思っておりますけれども、改めて先ほど官房副長官がお答えになりましたが、官房長官の口からもそういう趣旨、今回の国家情報会議設置法案は戦争に巻き込む危険性を抑止し、戦争を防ぐためのものなんだということに対しての見解をお尋ねいたします。

答弁者 木原稔

木原官房長官。

本法案ですが、我が国を戦争に巻き込ませるためのものではなく、むしろ委員のおっしゃるとおりですね、そのような危機を未然に防ぐため、インテリジェンスの司令塔機能を強化するものでございます。

正確な情報がなければ、これは正確な政策判断もできません。

誤った意思決定というのは結果として我が国に危機を招きかねません。

例えば我が国の安全保障や国民の安全にとって脅威となるような相手国の意思や軍事動向について、誤った分析に基づく政策判断を仮に我が国が行ったとすれば、これ自体をエスカレートさせることにもつながるわけであります。

本法案は、そうした事態を避けるべく、平素から質の高い時宜にかなった情報をできるだけ多く収集して、そして総合的に分析するということを可能とするものであります。

なお、我が国は平和主義の理念を掲げる日本国憲法の下で、専守防衛を我が国防衛の基本的な方針としております。

国家情報会議や国家情報局が、こうした専守防衛の方針の下に行われる政策部門の的確な意思決定を、情報面で支えるということは、当然のことでございます。

質疑者 大津力

大津君。

ありがとうございます。

本当に戦争に巻き込まれるものではなくて、むしろ抑止するための方策だということでよくわかりました。

続きまして、国民の情報リテラシーの課題について移らせていただきます。

この情報戦の概念、そしてまた偽情報を見抜く力、これは全国民に必要なものだと思っております。

一つ、北欧の例で申し上げたいのですけれども、フィンランドと北欧の国々では、メディア情報に対して、単なる情報というのが情報提供のものなのか、それとも意見誘導するための情報か、そういったものを考えさせて見抜くような、そういう情報教育を行っております。

フィンランドのヘルシンキの教育担当者は、「メディア・リテラシーは極めて重要な市民的能力である」と。

国家の安全、そして民主主義を守る上でも欠かせないと言っております。

これ、かなり日本の感覚と違うと思うんですね。

地政学的にフィンランドは国境をロシアと長く接しておりますから、より日本よりも危機意識というのが高いんだと思うんですが、ただ日本も島国とはいえ、今はもうインターネットを通して海を越えて情報って入ってくるものでございますから、やはり日本の、我々国民の情報に対する意識というのも、やはりバージョンアップしていかないといけないと思うんです。

そこでお尋ねいたしますけれども、まずは義務教育において、全国民対象ということであれば、やはり義務教育が真っ先に思いつくわけでございますけれども、この義務教育において、北欧並みの情報教育を行うべきだと思いますが、いかがでしょうか。

政府参考人 堀野学習基盤審議官

文部科学省大臣官房、堀野学習基盤審議官。

お答え申し上げます。

さまざまなデジタル技術が急速に普及する中、インターネットやメディアの情報を精査せずに鵜呑みにすることがないよう、情報の真偽を確かめ、適切に対応していく力を子どもたちに育成していくことは重要であると認識しております。

このため、学習指導要領におきましては、情報モラルを含む情報活用能力を学習の基盤と位置づけており、情報には誤ったものや危険なものがあることを考えさせる学習活動などに取り組むよう、すべての学校現場に求めているところです。

また、文部科学省では各学校の取組を支援するために、例えば、フェイクニュースや偽情報、誤情報などによる被害から危険を回避し、情報の真偽を確かめることの大切さを考える児童生徒向けの動画教材を提供したり、教職員を対象とした専門家によるオンライン研修会を開催したりしております。

さらに現在、中央教育審議会において、学習指導要領の改定に向けた議論が行われており、デジタル技術が飛躍的に発展する中でのメディアリテラシーを含む情報活用能力の抜本的向上に向けた積極的な審議も進められているところでございます。

文部科学省といたしましては、こうした審議状況も踏まえつつ、情報モラル、メディアリテラシーの育成強化についてしっかりと取り組んでまいります。

質疑者 大津力

大津君。

はい、ありがとうございます。

既に行われている部分もございますけれども、やはり先ほど申し上げたとおり、もう少しバージョンアップした教育も必要ではないかと思っております。

それが次につながるんですけれども、ちょっと6番は時間の関係で、すいません、飛ばさせていただきまして、7番目に行かせていただきますけれども、こうした、先ほど来、警察の方でも企業等へのいろいろ情報提供を行っているということも事前のレクチャーで聞いております。

例えば、企業の技術情報を抜き出そうとする、そうした手口等を事前に警察が持っている情報を企業に啓発をすることで、企業に備えをしてもらう、また研究機関にも同じように備えをしてもらう、そういったことは既に行われておりますけれども、今回の国家情報会議が設置されたことにより、よりそうした多くの情報、質の高い情報が集まるわけでございますから、それを単なる政府の動き、意思決定に活用するだけにとどまらず、この情報を企業や研究機関、また自治体等に還元をするといいますか、すでに先ほども警察の方が企業に情報提供しているという話も、防犯上の提供していると言いましたけれども、情報がバージョンアップされるわけですから、それを高い情報を企業等に提供する、還元することによって、より国民の安全安心が守られる。

さらに義務教育の教育内容においても、国家情報会議でより高い偽情報を見抜くノウハウと、そうしたものが集約されるわけですから、それを義務教育にも反映させることができる。

いわば、単なる政府だけのためではなくて、国民全体にも還元できる仕組みになるんだということを私は、もう少し政府の方でも発信してもいいんじゃないか。

もしそういうのも考えられてあれば、構築すべきではないか、そのように思うんですけれども、その辺に関しての見解をお願いします。

政府参考人 岡内閣審議官

内閣官房岡内閣審議官。

はい。

申し述べてきた国家情報会議や国家情報局による国民への貢献というのは、政策部局における政策を通じた、いわば間接的なものでございましたけれども、委員がおっしゃるように、その両組織による情報分析や情報評価の結果そのものを、いわば直接的に国民や事業者の皆様の利益増進のために還元することもあり得ると考えております。

質疑者 杉尾秀哉

杉尾秀哉。

以上は直接の貢献であるというふうに考えております。

質疑者 大津力

大津力君。

時間ですので終わります。

ありがとうございました。

質疑者 大門実紀史

大門実紀史君。

日本共産党の大門実紀史です。

前回の質疑で、アメリカや欧米で設けられているような第三者機関あるいは国会によるチェック監督監視機構が必要だということを申し上げて、その理由の一つとして、今現在ですね、公安警察とか自衛隊の情報全体などのインテリジェンス機関が、今現在プライバシー侵害の市民活動を続けている疑念といいますかね、可能性があると。

それがノーチェックになっているので、今設けるべきではないかと。

特に今回の総合調整機能を持つ国家情報会議の提案とともに、そういうものが必要ではないかということを申し上げました。

今現在、地方機関の監視活動、市民監視活動という点では、前回、岐阜県警大垣警察署の市民監視事件ですね。

これは裁判でプライバシー侵害認定されたやつですけれども、それを取り上げて、警備局長さんは指摘されたような行為はないようにとおっしゃっていましたが、市民活動そのものは続けるのかという問いに対して否定はされなかったわけでございますし、厳に続けているわけでございます。

そして自衛隊の陸上保全隊ですけれども、同じことをやっておりまして、これは前回の時間の関係で質問できなかったので聞いておきたいと思いますが、仙台高裁平成28年2月2日判決がございまして、これは自衛隊の情報保全隊がイラク戦争に自衛隊を派遣するということに反対する市民運動を監視していたということですが、実はそれだけではなくて、広く、例えば年金改悪反対の街頭宣伝などなど、広く監視をして個人情報を集めていたということで、裁判所はプライバシー侵害があったと違法と認定したわけでございます。

その違法なことはやらないということだと思うんですけれども、聞いておきたいのは、この時の情報保全隊は一体どのような法的根拠を持って市民の監視するという活動をしていたんでしょうか。

政府参考人 松尾次長

防衛省防衛政策局松尾次長。

お答えいたします。

自衛隊の情報保全隊の情報収集についての法的根拠でございますけれども、防衛省の所掌事務を定めた防衛省設置法第4条第1項第4号にございます。

具体的には第4号の前に、第1号にまず防衛及び警備に関すること、第2号に自衛隊の行動に関すること、第3号に陸上自衛隊、海上自衛隊及び航空自衛隊の組織定員、編成装備及び配置に関することという規定がございます。

これを受けまして第4号におきまして、これらの事務に必要な情報の収集整理に関する業務に関する規定というものがございまして、情報保全隊はこの第4号に基づいて情報収集活動を行っております。

具体的には、あくまで情報保全隊の任務として、自衛隊員の情報保全に関する規律違反などがないよう、これを防止する観点から、必要な情報収集というものを行っているところでございます。

質疑者 大門実紀史

大門実紀史君。

資料を配布いたしましたが、1つ目の警察法はこの前も言いましたが、たったこれだけの条文をもとに、公安警察は広く市民活動を監視していると、暴動を起こすかもしれないと。

政府参考人 松尾次長

松尾次長、お答えいたします。

今先ほど答弁申し上げました防衛省設置法第4条第1項第4号に基づく自衛隊の情報収集ということで、具体的には情報保全隊が行う情報収集についてもこの号に基づいて情報収集を行っているというふうに御答弁を申し上げましたが、情報保全隊以外の自衛隊の部隊におきましても情報収集活動、必要な情報収集活動を行っておりまして、そういった自衛隊が行う情報収集全体が、この号に基づいて行っているところでございます。

情報保全隊につきましては、先ほど申し上げましたとおり、あくまで自衛隊員の情報保全に関する規律違反がないようにということで、必要な情報収集活動を行っているところでございます。

質疑者 大門実紀史

大門実紀史君。

同じこと何回も言わなくていいですから。

要するに情報保全隊は今申し上げたように自衛隊内の情報を保全すると。

情報漏洩を防ぐということですね。

だったらなぜ年金改悪反対の集会まで監視する必要があったんですか。

政府参考人 松尾次長

松尾次長。

お答えいたします。

当時、イラク派遣をめぐるいろんな状況の中で、自衛隊員による情報の漏洩といったことがないようなことを目的として、情報保全隊は必要な情報収集活動というものを各種行っていたところでございます。

先ほどの仙台高裁の判決におきまして、訴えとしては、自衛隊の情報収集活動そのものを差し止める。

といったことは、今ご指摘のありました年金の話につきまして、当該争いになった文書そのものについて、裁判の中で防衛省、政府といたしまして、作成を自衛隊が行ったというようなことについて認めていないというのが今の立場でございます。

ですので、その文書を前提にしたご質問についてお答えが困難であると。

質疑者 大門実紀史

大門実紀史君。

そこまで言うなら言わなきゃいけないんですけどね。

2007年当時、自衛隊から我が党に内部告発がございまして、当時大きな問題になってマスコミを取り上げまして、情報保全隊の市民監視活動がおかしいんじゃないかという、自衛隊員の非常に真面目な方の告発が我が党に膨大な資料と一緒に寄せられたんですよね。

その時の内部資料、それもここまで言うつもいなかったんですけど、そういうこと言われるなら申し上げますが、情報保全隊は監視収集した国民の運動、運動団体を団体別に区分して集約しているという文書が入手されました。

例えばGL、GLというのは民主党及び連合系労働組合、それに関連すると区分された市民運動。

P、Pというのは日本共産党及び日本共産党系と区分された労働運動、市民運動。

Sというのは社会民主党、社会民主党系と区分された労働運動、市民運動。

CVはそれ以外の市民運動、その他。

市民運動、個人、地方議会の動向、NLが審査役等。

北村経夫 (内閣委員長) 1発言 ▶ 動画
質疑者 堂込麻紀子

これぐらい具体的に区分を設けて監修活動を行われているということが当時大問題になったので、今あることは言いませんけれども、そういうふうに日常的に行われているわけです。

窪田哲也 (公明党) 20発言 ▶ 動画
委員長 北村経夫

松尾次長。

政府参考人 松尾次長

お答えいたします。

繰り返しになりますけれども、文書そのものの存在について認めているわけではございませんので、ちょっとそれに基づくご質問にはなかなかお答えしにくいところではございますけれども、裁判の結果、原告1名に対するプライバシーの侵害というものが認められ、損害賠償の支払いというものを命じる判決が言い渡されたところでございます。

委員長 北村経夫

大門実紀史君。

質疑者 大門実紀史

とにかく公安警察も情報全体も引き続き、市民監視活動を行っていないとは言わないわけでございます。

そういう点で、今現在そういうことをチェックする仕組みが他の国にはあるわけですから、日本も設けるべきではないかというのが一つでございます。

もう一つ、二つ目にですね、そういうチェック機関を設けるべきだと思うのは、国家情報会議が局、会議、局ですね、この格上げの問題でございますけれども、今回の法案の一番の肝は、内閣情報調査室がですね、国家情報局に格上げされて、相互調整機能を持つということだというふうに思います。

そもそも今まで内閣がどういうことをやってきたかあまり信用されていないというのは今日の質疑でもあったと思うんですけど、内閣というのはいろんな言われ方をしてですね、内閣直属あるいは総理直属の情報機関とか、場合によってはマスコミも隠密組織というようなことまで言われてきたわけでございまして。

資料の2枚目がございます。

これはもう午前中、杉尾さんが全部やっていただいたんで、私の方は何も言うことがないんですが、ありがとうございました。

時間の設定を受けになりましたけれども。

要するに安倍晋三元首相の私設部隊のように働いたということなんですね。

これも実は内閣情報調査室のスタッフから、こんな選挙の情報収集とかそんなことをやっていいのかというリークが新聞社にもたらされて記事になったんですよね。

これも今後やらない保証はないと。

やらないというならですね、やっぱり事後で結構ですので、そういう第三者機関なり国会の方がちゃんと後でも目的通りやっているのかと、ちゃんとした目的通りやっているのかとチェックを受けるべきではないかというふうに思います。

私は歴史が好きで、いろんな本読むんですけど、古来ですね、情報機関というのはあまり権限を与えない方がいいんではないかというふうに思うんですよね。

例えば江戸幕府もですね、服部半蔵を旗本大名にはしなかったわけですよね。

この知恵が小説の中でも書かれておりまして、やっぱり情報機関が政策決定に関与しない方がいいと。

1950年代にCIAのダレス長官が大変問題になりましたよね。

イランの政府転覆、グアテマラ、あとキューバですかね。

作戦ですよね。

勝手にいろいろやったんで、ケネディにも嘘をついてやったんで、大変叱られてですね。

その後CIAはかなりいろいろ大統領から目をつけられる存在になったということがありまして、こういう歴史の教訓をですね、学ぶべきではないかなというふうに思います。

情報機関が格上げされると、政策にも影響しかねないという点の危なさがあるわけでございます。

そんなことも心配されるわけですから、要するに第三者機関とか国会が監視する仕組みがあればですね、そういうこともなかったんだなとかですね、後々でもチェックができるわけですね。

で、かえって、インテリジェンス機関の国家情報局の信頼が増すんではないかと。

逆に言えばですね、そういう機関がちゃんとチェックした方がいいと思うわけでございます。

で、三つ目に、そういう機関がチェックした方がいいと思う理由はですね、まさに今回先ほど言いました総合調整機能を持った国家情報局はですね、各インテリジェンス機関省庁に、これこれこういう目的でこういう情報を集中してもらいたいという指示ができるという点でございます。

通常ならですね、各インテリジェンス機関省庁が収集した個人情報というのは、個人情報保護法からですね、通常は目的外使用しちゃいけないということになっているわけでございます。

ただし必要な場合は目的外使用していいということが書かれておりまして、それは個人情報保護法第69条の中に書かれていますが、第2項、第3項ですね。

行政機関が、つまり各行政機関がさまざまな目的で収集した個人情報もですね、国家情報局がこれこれこういう理由で必要だという情報と決めればですね、今申し上げたような個人情報保護法69条第2項3項に該当して目的外に使用してもいい、出してもいいということで合法になるという、そういう流れが今回作られていると思うんですけれども。

時間の関係でそうなるとということで聞きますね。

これは確かに内閣情報調査室が格上げされた国家情報局はですね、もちろん国益のためということでやられるんでしょうけれども、これが重要情報だと、国益のために必要だと決めれば、各情報機関が持っている個人情報も集められるということになります。

で、個人情報保護法の縛りもなくですね、収集分析ができるということ、今回この法案、法律によってなるわけでありますね。

相互調整機能ということですね。

そうなりますと、インテリジェンスコミュニティの間で、情報がフィードバックされるということと、共有化されて、やがてデータベース、いろんなことの危機対応の点で言えば、データベース化もされていくということになると思うんですけれども。

これは国家情報局にとっては、公益のためだ、合法だということになるかもしれませんが、国民の側からすると、ある省庁に限定的に答えた情報が、全然違うところで使われると、知らないうちに使われるということで、これは明確なプライバシーの侵害に、個々の国民にとってはですよ。

いくら国家情報局が正しいことと思ってやろうと思っても、それで集めたとしても、個々の国民にとってはプライバシーの侵害になるというふうに思います。

そういう仕組みになっておりますので、何も今までとは変わらないということではなくて、個人情報の保護点からいくと、大きく変わるというふうに私は思いますし、国家情報局による法の例外、目的外使用という法の例外を限りなく拡大して合法的ということにはしますが、言ってみれば長期的な個人情報の収集が可能になるというふうに思うんですね。

これは大事なことなんで、木原官房長官に聞きたいんですけど、これが私が一番危惧する点で、今回何も変わらないんじゃなくてですね、そういうふうに情報が共有化されてご本人の知らないところでいろいろ使われていくという点ですね。

この点の歯止めがないということなんですね。

この点いかがですか、長官。

答弁者 木原稔

木原官房長官国家情報会議や国家情報局はその所掌事務のあくまでも範囲内において、国民の安全や国益の確保に資する情報を集約するものでありまして、その所掌事務の遂行に必要な範囲を超えまして、個人情報を各省庁に求めることもしませんし、その必要もないと思っております。

もとより、委員ご指摘のように、法令等に沿った個人情報の適切な取扱いには、もちろん留意しなければならない。

当然であろうかと思います。

法案の審議、こういった審議を踏まえまして、国家情報会議で作成公表しているような、政府の情報活動中長期的な推進方策、これにおいてはですね、個人情報やプライバシーの保護を無用に侵害する情報収集は行わないものであることなどについて、その具体的方策を含めて検討していくことをしておりますので、衆議院の審議の中でも付帯意見もつけていただきました。

そのことについてしっかりと留意していきたいと思っております。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)大門実紀史君。

質疑者 大門実紀史

大門実紀史(日本共産党)申し上げたいことはですね、国家情報局の活動ってオープンにならないわけですよね。

そうすると疑心暗鬼が今までのことがあるから生まれますし、今おっしゃったような何もかもひどいことやると言ってるんじゃないですよ。

やっぱり逸脱されることがあり得ると、そういうことがチェックされないまま進むわけですよね。

逆に言えば、若干事後でも第三者機関とか国会が監督監視する仕組みがあれば、そういうことはなかったんだなと。

その第三者機関については、海外の例をですね、また次回紹介していきたいと思います。

今日は終わります。

委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)伊勢崎賢治君。

質疑者 伊勢崎賢治

伊勢崎賢治(れいわ新選組)前回お約束したこのスレッドインフレーション、教諭の誇張と武器輸出の関係については次回に移ります。

本日は私の教育現場での経験から、インテリジェンスのための人と知ですね、知の土台を問いたいと思います。

私はかつて政府代表として、アフガニスタンに赴任し、アメリカとNATOの軍事占領政策の中で、各国の駐在武官や、CIAを中心とするインテリジェンス要員と活動してまいりました。

僕の仕事が、軍閥たちの武装解除という、武装勢力の内部構造を読み解く作業だったもので、この同盟国とのインテリジェンス連携は必須でありました。

これは同時に、互恵的なもの、つまり僕からもあちらに提供するものが多々あったということであります。

その中で痛感したのは、インテリジェンスとは、巨大な組織や最新の機械が生み出すものではなく、やっぱり一人一人の人間、その知見と経験、そして現地で築く信頼関係の賜物であるという極めて当然の事実であります。

今の日本のインテリジェンス体制に何が欠けているかと僕に問われれば、司令塔の強化ではないと答えるしかないです。

現場、つまり足元の問題です。

質問します。

アフガニスタンで私が見たNATO諸国は、常時その要員の代替がないという状況を徹底的に排除するシステムを維持しておりました。

一方で日本のそれはというと、特に駐在武官、防衛駐在官ですね。

この体制は、日本の体制は単独担当で危機対応も日常業務も背負わされる綱渡り状態でありました。

政府は、この人員不足と体制の脆弱性を、インテリジェンス能力の根本的な脆弱性として、どの程度深刻に受け止めておりますか。

NATO諸国で、武官が一人体制の国は存在しません。

こういう重要なところでですね、だって休暇取ったらどうするんですか、その後。

ということであります。

国家情報局の議論はまずこの現場の増強から始めるべきだと思いますが、見解を伺います。

政府参考人 松尾次長

防衛省防衛政策局松尾次長防衛駐在官についてのご質問がございましたのでお答えさせていただきます。

まず、我が国を取り巻く安全保障環境が厳しさと不確実性を増す中で、各国に派遣され情報収集や自衛隊の運用の調整、また防衛協力推進などを担う防衛駐在官はかつてないほど重要な役割になっていると思っておりまして、そのために必要な防衛省内における教育の充実というものを図っております。

それに基づいて、少なくともこの10年近くにわたりまして、各国への新規派遣ですとか、既に派遣している国への追加の派遣によりまして、30名以上の増員を行ってきたところでございまして、現在、兼活も含めれば106の大使館、6代表部に合計83名の防衛駐在官を派遣しているところでございます。

防衛省といたしましては、防衛駐在官のさらなる充実は不可欠と考えております。

質疑者 伊勢崎賢治

視点を変えます。

国連です。

国連本部の政務・平和構築局、その中の地域別部門やPKOの現場というのは、紛争の裏側や政治の機微が渦巻く情報の最前線であります。

これは国連本部の話です。

そこで多国籍の同僚と渡り合い、現地の当事者と信頼関係を築いた日本人職員の経験は、日本のインテリジェンス分析の精度と深度を決定づける戦略資産だと僕は思います。

しかし国連事務局における日本のプレゼンスはというと、国連にはご存じのように、各国の分担金等を元に算出されるデザイアブルレンジ、これ、望ましい職員数、国連職員数と言いましょうかね。

上限と下限。

日本の場合は160人から350人ぐらいが望ましいだろうと、こういうレンジが各国に設定されているんですね。

指標としてですね。

日本は残念ながら、傾向的に、いつも下の方の下限に低迷しております。

韓国は候補者一人一人発掘まで行うんですね、韓国の場合は。

一人一人に政府の機関が個別に伴走する、この伴走型支援を徹底し、着実に職員数を伸ばし、常に韓国の指標でいうと上の方、これをヒットしているんですね。

これ国家戦略としての気概があるんです、韓国の場合は。

そこで伺います。

韓国のように国家戦略としてデザイアブルレンジの改善に本腰を入れる方針をお持ちですか。

そして国連で得た知見と人脈が日本のインテリジェンス能力へ直接転換されるよう、彼らを迎え入れる還流システム、これを制度として構築するお考えはありますか。

答弁者 外務大臣

外務大臣、お答え申し上げます。

我が国の国益を守り、国民の安全を確保するためには、不確実性を増す国際情勢について、的確に情報収集、分析していくことが極めて重要でございます。

その観点から、国際社会ですとか、今、委員のおっしゃった国際機関等において活躍した経験を含め、様々なバックグラウンドを持つ人材を有していること、これはインテリジェンス機関にとっても強みになるものと考えております。

またインテリジェンスの話から若干脱しまして、より一般的な政策論としても申し上げますれば、国連をはじめとする国際機関の職員は中立的な存在ではありますけれども、日本人職員が国際機関で活躍することは国際機関との連携強化につながりますし、また国際社会でのルール形成等で主導するにあたっても、国際機関で日本人がトップを務めることというのは非常に重要でございまして、政府としてもこの点からここ数年にわたりまして、日本人職員数の増強に大変力を入れているところでございます。

いずれにしましても、ご指摘のような人材面での効果も踏まえつつ、国際機関において日本人が重要なポストを獲得できるよう、また優秀な人材を積極的に輩出できるように、より一層戦略的に取り組んでまいりたいと考えております。

委員長 北村経夫

伊勢崎賢治君。

質疑者 伊勢崎賢治

木原長官のご案内のように、内閣府のPKO局本部、あそこにはですね、国際平和協力研究員制度となりまして、JPOを終えた人たちを次々にキャリアアップさせる止まり木制度というのは、これ、赤澤亮正さんなんかと10年以上前に僕、立ち上げに関わったんですね。

先細りです。

頑張ってください、これ。

戦略として。

お手伝いします、これ。

次に、大学です。

大学の教育です。

インテリジェンスとは、相手国の言語で発信される膨大な情報から価値ある情報を読み解き、その歴史、文化の背景を踏まえて将来を分析する極めて知的な作業でございます。

私は東京外国語大学という小さな国立大学で教鞭を取りましたが、そこで痛感したのは、政府による運営費交付金の削減と選択と集中の名のもとに、再編縮小を迫る近年のずっと続いた政策によって、本当に真綿で首を絞められるような拷問です。

こんなことをやっていると、習得に長期間を要する難言語、難しい言葉ですよね。

それとか地域研究といった知の泉が意図的に細られている深刻な現実、これが現実なんですね。

昨今、AI翻訳の発達により、言語学習は不要になるとの議論もありますけれども、それは誤りです。

AIが進化しても、現地社会の非公式な権力関係や地域固有の慣習、それと政治的機微を織り込んだ難言語の情報を解釈し、AIの誤訳やバイアスを検証できるのは、やっぱり高度な生身の人間、専門家のみであります。

AI時代だからこそ、その限界を補完する人間による専門知、これがインテリジェンスの最終的な防波堤になると僕は思います。

そこで伺います。

国家情報会議設置法案の設立にあたり、AI活用を前提としつつも、AIが代替できない人間による解釈と検証の領域をどう担保するのか。

連携して不可欠な言語や、それと地域専門家を一体何人規模で、何人かけて育成するのかという具体的なビジョンがあったら、ぜひお伺いしたいと思います。

政府参考人 岡内閣審議官

内閣官房、岡内閣審議官。

ご指摘のとおりですね。

言語、それから地域情勢、文化を理解した上で分析を進める必要がありますし、また、例えばですけど、米中関係を読むためには中国だけじゃなくて米国のことも知らなければいけない。

そういったバックグラウンドを持つ人材を確保することは、私どもも懸命にやっております。

ちょっと何名というのは申し上げられないんですけれども。

質疑者 伊勢崎賢治

一番難しいのは、この今、昨日、門取りに来た文科省の若い官僚たちは、この僕の訴えに本当に頷いてましたよ。

ぜひ文科省と連携してやってください。

真綿で首を締めないでください。

お願いいたします。

これは最後の質問ですけれども、木原官房長官ですかね。

OSINT、つまりオープンソースインテリジェンスですね。

データ分析、サイバーが決定的です。

申し訳ないですけどね。

国家情報局が実効性を持つためには、民間、大学などの高度専門人材を中核で活用できるだけの採用と処遇の制度が不可欠であります。

ところが、現実にはどうでしょう。

官の給与水準、雇用の硬直性、兼業の制限、研究環境や計算資源の不足などにより、優秀なデータサイエンティストやセキュリティ人材は、そもそもあまり来ない構造になっていると言えないでしょうか。

これでは、つまり人材を取れない前提の制度のまま、国家情報局をつくることになるのではないでしょうか。

伺います。

国家情報局において、民間とか大学の高度専門人材を確保するために、特任的な採用を含め、市場の水準を踏まえた待遇や特別手当等を制度として確保すること。

併せて、これは気をつけなきゃいけませんけれども、利益相反の管理を前提にですね、兼業や副業など、共同研究などを可能にする柔軟な働き方。

その一つでは多分採用自体を通年でやるとか、特に外国から戻ってくる人材にとっては、この通年、つまり年間を通じての採用というのは非常に重要だと思います。

こういう柔軟な働き方、採用の仕方、待遇のことですね。

これを整備するお考えはございますか。

答弁者 木原稔

木原官房長官。

委員のご指摘のあったAIやデータを分析する、そういった高度技術人材というのは、これは公務員に限らず、現下の雇用市場においては大変希少な存在でありまして、どの業界にとってもそうだと思いますが。

ひいては情報部門に限らず、政府全体としてその確保をしなければいけないわけですが、大変実際苦労しているところであります。

給与面での処遇の見直しというのは、民間準拠の考え方の下で、公務員全体の問題としてこれを考えなければいけませんが、現行制度においても、例えば防衛省ではサイバー人材などで活用しておりますが、極めて高度な技術力のある民間人材を、特定任用職員として、これは指定職相当の俸給で処遇するということは可能でありまして、内閣情報調査室で実施しておりますが、ご本人や、あるいは企業にとって望ましいキャリアステップとして、政府機関に積極的に出向を組み入れていただいて、実際に機関を限定して活躍していただいております。

そういった方法もあります。

さまざまな手立てを尽くして、これからもいきたいと思っておりますし。

また新卒採用についても、これは国全体として言えばですね、先ほど文系に対しての運営交付金の話がありましたけれども、しかし一方で理系人材というのもまさに必要であります。

文科省が全体として今取り組んでおりますが、理系人材を拡大していくという、より広い視点からの政策もこれまた推進しようとしておりまして、そうした中で政府部局、各部局において人材確保を図っていく中で、この情報部門についても考えていきたいと思っております。

委員長 北村経夫

伊勢崎賢治君。

質疑者 伊勢崎賢治

これ最後の締めの言葉になりますけれども、今日の質疑で一番訴えたいのは、国家情報局というのがいわゆる役人の諦めになってしまう、それは避けなきゃいけないな。

やはりインテリジェンスの独立性であるとか、政治からの独立を確保するためにですね、その上でインテリジェンスの性質上、外部専門家を戦力化するということは、これは必須であると僕は思います。

昨日、お届けですか、ジョセフ教授の話もしましたけれどもね。

ここで書かれなきゃいけないのは、その入り口の部分ですね。

やっぱりインテリジェンスという性格上、秘密保全の適正評価、これセキュリティクリアランスの話が多分問題になってくると。

これ別に質問じゃありませんので。

問題はですね、このセキュリティクリアランスが今ブラックボックス化しているという評価が非常にあるということであります。

外部から見るとですね、これからそれに応募しようとする外部専門家からの立場からすればですね、どこまで何を調べられるのか、過去の市民活動や自身の思想的発信がどう解釈されるのかと。

誤認があった場合、訂正の余地があるのかと。

これが多分すごく不安要素として認識されている。

これをご承知おきください。

自由な知と発信を重んじる。

高度専門人材ほど、正当な活動、過去の社会活動とかですね、までが不適切として排除されるリスクに敏感です。

敏感です。

彼らは敏感です。

こうした不透明な入り口、入り口が不透明さがあると、彼らが参加する、この試みに躊躇する最大の衝撃になります。

そういう人たちにとってはですね。

だから立派な箱を作り、待遇を整えてみても、この入口の不透明さが解消されなければ、優秀な人材、外部の人材は二の足を踏み、結局は官僚内の閉鎖的な人間の中で回す組織に逆戻りしてしまう。

それがないように、よろしくお願いいたします。

終わります。

委員長 北村経夫

本日の質疑はこの程度にとどめます。

はい、お疲れ様でした。

副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣、副大臣まだ責任をお付きください。

質疑は終わった。

参考人の出席要求に関する件についてお分かりいたします。

大津力 (参政党) 1発言 ▶ 動画
委員長 北村経夫

北村経夫(内閣委員長)国家情報会議設置法案の審査のため、参考人の出席を求め、その意見を聴取することにご異議ございませんか。

ご異議ないと認めます。

なお、その日時及び人選等につきましては、これを委員長にご一任願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。

ご異議ないと認め、採決を決定いたします。

連合審査会に関する件についてお諮りいたします。

国家情報会議設置法案について、法務委員会及び外交防衛委員会からの連合審査会開会の申し入れを受諾することに御異議ございませんか。

御異議ないと認め、採決を決定いたします。

なお、連合審査会開会の日時につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。

御異議ないと認め、採決を取り計らいます。

次に、連合審査会における政府参考人の出席要求に関する件及び参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。

国家情報会議設置法案審査のための連合審査会に政府参考人及び参考人の出席要求があった場合には、その取扱いを委員長にご一任願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。

ご異議ないと認め、採決を決定いたします。

本日はこれにて散会いたします。

大門実紀史 (日本共産党) 1発言 ▶ 動画
質疑者 大門実紀史

ご視聴ありがとうございました。

伊勢崎賢治 (れいわ新選組) 1発言 ▶ 動画
質疑者 伊勢崎賢治

ご視聴ありがとうございました。