外交防衛委員会

参議院 2026-05-14 質疑

概要

衆議院(委員会名不明)において、茂木外務大臣や小泉進次郎氏らが出席し、多岐にわたる外交・安全保障課題について審議が行われました。主要テーマとして、セルビアやパラグアイ等との投資協定の戦略的意義とサプライチェーン強靭化、防衛産業の中小企業支援および生産基盤の強化、日米間の経済協力と関税措置への対応が議論されました。また、中東情勢に伴う航行安全や原油調達、辺野古の工事進捗、沖縄南西諸島における有事の避難計画についても答弁がなされました。

発言タイムライン

自民無所属国民公明維新参政共産社民政府委員長・議長
0分30分1:001:302:002:303:003:30岩本剛青木愛山田吉平木大松沢成山中泉山添拓福島み

発言者(10名)

質疑応答(57件)

防衛産業のキャッシュフロー支援
質問
岩本剛人 (自由民主党・無所属の会)
  • 防衛産業の中小・零細企業が設備投資や資材調達で資金繰りに苦慮している現状がある
  • 防衛産業を支えるため、政府としてどのように取り組むのか
答弁
小泉進次郎
  • 企業の資金負担を考慮した予算計上、契約、前金払いの活用、債権譲渡の承認等を実施している
  • 昨年度補正予算で装備品の早期確保経費を計上し、資金を早期確保した
  • 経産省と合同で「防衛産業における適正取引等の推進のためのガイドライン」を策定し、中小サプライヤーの利益確保を促進している
全文
質問・答弁の全文を表示

まず防衛生産、技術、防衛基盤整備のことについて伺いたいと思うんですけれども、もう皆さんご承知のとおり、我が国を取り巻く国際関係は非常に厳しい状況であります。

苦しみもありまして、その一つでありますけれども、サプライチェーンに連なる企業は、中小企業、零細企業が多くて、資金調達力も非常に厳しい状況です。

契約と同時に、本来でありましたら民間企業ですから、先行的に設備投資、工作機械ですとか、旋盤ですとか、CADだとか、そういうものを投資をしなければならない。

またさらには、資材調達も考えていかなければならない。

そういうことを考えると、かなり早期に資金の手当が必要になってくる状況です。

その対応するために元請の方の企業が、特にそういったことを配慮してキャッシュフローに苦労している、苦面しているというような現状があるわけでありますけれども、そうした中で防衛産業は防衛力そのもの、そういう位置づけでありますから、このような面でも防衛産業をしっかり連携して、我が国の防衛力をつくっていかなければならないというふうに思いますけれども、どのように取り組んでいくのか、小泉大臣に伺いたいと思います。

岩本委員が御指摘のとおり、装備品の開発生産維持整備を担う防衛産業は、いわば防衛力そのものであり、防衛省として、企業の資金繰りの悪化によって、装備品の製造納入等に支障が生じることがないように対応していく必要があると考えます。

そのため、防衛省として、各企業の状況をお伺いをしながら、企業の資金負担を考慮した予算の計上及び契約、そして状況に応じた前金払いの活用、債権譲渡の承認等を行ってきており、例えば、昨年度の補正予算においても、装備品等の早期確保に係る経費を計上し、企業が必要とする資金を確実かつ早期に確保することとしました。

また、昨年3月に経産省と合同で、中小サプライヤーのキャッシュフローへ配慮の観点も含む、防衛産業における適正取引等の推進のためのガイドラインを策定し、中小サプライヤーの適正な利益の確保を促進しています。

引き続き、サプライヤーを含む関連企業から状況を丁寧にお聞きしながら、先生御指摘のとおり、キャッシュフローなどで苦労をしてまた悩まれて、結果として日本が必要とする自前の防衛力が構築できない、このようなことにならないように、しっかりと取り組んでまいります。

防衛装備移転に伴う生産基盤の強化
▶ 動画
質問
岩本剛人 (自由民主党・無所属の会)
  • 防衛装備品の輸出(移転)を推進する場合、部品供給やメンテナンス体制の強化が不可欠である
  • サプライチェーンを含めた基盤強化について、今後どのように取り組むのか
答弁
小杉英夫
  • 適正な利益確保や防衛生産基盤強化法に基づく財政措置、適正取引ガイドラインの設定を行ってきた
  • 今後は重要装備品の製造設備を国が保有するなどの直接的な関与の強化を検討する
  • デュアルユース物資の供給力強化などの施策を検討していく
全文
質問・答弁の全文を表示

今サプライチェーンの話をさせていただいたんですが、先生方もご承知のとおり、今回五類型を撤廃して防衛装備品の輸出を可能、厳格なルールで17カ国に対して防衛装備品を輸出できるということが可能になったわけであります。

ただ、具体的に装備品を移転するということになりましたら、部品供給をはじめ、メンテナンス等の対応を強化していかないと、ただ物を送っただけでは対応することが将来に向けてできないというふうに思います。

やはりその時には、先ほど質問させていただいたとおり、防衛産業、一次・二次のいわゆるサプライチェーンを含めた基盤をしっかり強化していかないと、いくら装備品をただ送っても、向こうで壊れて使い物にならなくなった、そういうような状況にはならないというふうに考えます。

ですから装備の移転というのは、考え方はわかりますけれども、単純なものではないというふうに受け止めているんですけれども、今後どのように取り組んでいくお考えなのか、伺いたいと思います。

安定的な装備品の供給とともに、防衛装備移転を推進していくためには、委員御指摘のとおり、サプライヤーを含めた国内の生産基盤の強化、これが重要であると考えてございます。

このため、国内の生産基盤の強化の観点から、これまで品質、コスト、納期に係る企業の努力を反映した利益率やコスト変動調整率の設定など、企業の適正な利益の確保、それから防衛生産基盤強化法に基づくサプライチェーン強靭化、それから製造工程効率化、事業承継等といった取組への財政上の措置。

そして、中小サプライヤーの適正な利益の確保を促進する防衛産業における適正取引等の推進のためのガイドラインの設定。

今後、さらに生産基盤の強化を進めていくという観点から、産業界や経済産業省等の関係省庁と緊密に連携しながら、例えば、需要が見込めず、安定供給・確保が困難となる重要装備品の製造設備を国が保有することも含めた、官による直接的な関与の強化。

それから状況に応じて装備品にも転用可能なデュアルユース物資の供給力を強化といった施策の検討を進めてまいりたいと考えてございます。

投資協定の締結数と日本企業のメリット
▶ 動画
質問
岩本剛人 (自由民主党・無所属の会)
  • これまで何カ国と投資関連協定を締結しているか
  • 投資協定の締結により、日本企業にどのようなメリットや効果が期待できるか
答弁
又野正剛
  • 署名済み・交渉中を含め97の国・地域をカバーしている
  • 不当な収用や法律の恣意的な運用などのリスクから投資家を守り、海外展開を下支えする法的枠組みとなる
  • 相手国企業による日本への投資促進も期待できる
全文
質問・答弁の全文を表示

そうした中で、まずはじめに基本的なことを伺いたいと思うんですけれども、これまで何カ国と投資関連協定を締結しているのか。

その上で今国会にも4カ国との投資協定が今回提出されているわけでありますけれども、そうした投資協定の締結によりまして、我々の日本企業にどのようなメリットがあるのか、どのような効果が期待できるのか、まず伺いたいと思います。

我が国が進めてきた投資協定につきましては、署名済み、または交渉中の協定を含めれば、97の国、地域をカバーしているところでございます。

投資協定は、投資国の企業が安定的に予見可能性を持って、相手国において投資活動を行うための法的枠組みを定めるものでございます。

これによりまして、例えば、投資受入国による不当な収用、法律の恣意的な運用といったリスクから日本の投資家を守ることができ、また、日系企業の海外展開を下支えする効果が期待されるところでございます。

加えまして、相手国の企業による日本の投資の促進も期待できるところでございます。

投資協定発効後の日本企業支援体制
▶ 動画
質問
岩本剛人 (自由民主党・無所属の会)

- 投資協定が発効した後、現地の日本企業を支援するためにどのような対応・体制で取り組むのか

答弁
又野正剛
  • 在外公館の日本企業支援窓口や経済広域担当官を通じて相談対応やサポートを行う
  • JETRO海外事務所と協力し、情報提供や相手国政府への是正申し入れを行う
  • 協定に規定された合同委員会等の仕組みを通じて、課題解決や運用について協議する
全文
質問・答弁の全文を表示

今回の投資協定の中で法的な環境を整えるという観点から考えますと、これから今すでに現地に進出している企業、あるいは進出しようとしている日本企業を具体的に支援していく、本当に重要なことだと。

今回の投資協定の大きな役割だというふうに思うんですけれども、今回提出しているのも含めまして、投資協定が発効した後、現地の日本企業の支援のために、どのような対応、体制で取り組んでいくのか、伺いたいと思います。

政府としましては、例えば、在外公館に設置した日本企業支援窓口を通じて、日本企業が抱える問題について、日々相談に応じております。

また、一部の公館では、既に海外に進出済みの日系企業による第三国市場への進出など、国境を超える活動を効果的にサポートするため、経済広域担当官を指名しております。

必要に応じて、JETROの海外事務所などとも協力して、各種情報の提供、相手国政府に対し、ビジネス上の課題についての是正の申し入れ、働きかけ、こうしたことを行っております。

また、投資協定の中には、両国の代表からなる合同委員会等の仕組みが規定されておりまして、そうした場における議論を通じて、課題の解決を含め、協定の実施や運用等についても協議を求めることができるところでございます。

政府としましては、引き続きこうした様々な仕組みや経済産業省からのヒアリング、こうしたことを通じて、協定締結後の状況についてフォローしつつ、日系企業の海外ビジネス展開の支援、しっかりと必要な支援の提供、万全を期してまいりたいと考えております。

投資協定情報の地方自治体への提供
▶ 動画
質問
岩本剛人 (自由民主党・無所属の会)

- 投資協定の内容について、都道府県や市町村などの国内地方自治体へ情報提供を進めるべきではないか

答弁
藤沢正彦
  • 地方経済活性化のため、地方自治体への情報提供や交流促進は極めて重要であると考えている
  • 地方経済産業局やJETROと連携した説明会の実施、解説動画・ハンドブックによる広報を行っている
  • 「新輸出大国コンソーシアム」を活用し、地方の中小企業の海外展開を伴走支援している
全文
質問・答弁の全文を表示

我々の全国47都道府県でも、それぞれ各国とのさまざまな人的交流、経済交流があるというふうに考えるわけでありますけれども、やはりその今までの歴史もありますし、地域的なつながりも強い中で、今回の4本の投資協定を含めて、署名済みが約61本、85か国をカバーしているというのにも伺っているんですけれども。

今回のような投資関連協定を推進する、また投資協定を締結した、そういうことを可能であれば、都道府県ですとか市町村だとか、我々の国内に対してもしっかりどういう内容で、どういう締結をしたのか、情報提供を進めていくべきかと考えるんですけれども、見解を伺いたいと思います。

地方の中小企業を含む我が国企業の海外進出が増大する中、委員御指摘のように、地方自治体を含めまして、国内で投資関連協定の情報提供等を行い、さらに、人的及び企業間交流を促進することにより、地方経済を活性化していくことは、極めて重要だと考えてございます。

経済産業省では、これまでも、投資関連協定に関し、地方の経済産業局やジェトロ国内事務所と連携した地方での説明会の実施、JETROと連携した解説動画、ハンドブック等による広報や相談対応などにより、中小企業を含む事業者に対する情報提供等に取り組んできたところでございます。

また、地方自治体を含む支援機関が結集し、海外展開を図る中小企業に対して、ワンストップの支援サービスを行う新輸出大国コンソーシアムを結成いたしまして、各企業それぞれの課題やニーズに対応した専門家による伴走支援等を行っているところでございます。

今後も今申し上げました新輸出大国コンソーシアムも活用しながら、都道府県や市町村と連携をして地方の中小企業の海外展開支援を効果的に行い、地方経済の活性化に貢献してまいりたいと存じます。

投資協定による経済・食料安全保障上の意義
▶ 動画
質問
岩本剛人 (自由民主党・無所属の会)

- 資源や重要鉱物のサプライチェーン強靭化に向けた協力が進む中、投資協定締結は経済安全保障や食料安全保障の観点からどのような意義があるか

答弁
茂木敏充
  • 資源調達の多角化や安定供給の観点から、資源国との投資協定締結は極めて効果的である
  • ザンビアのような重要鉱物(銅、コバルト等)の産出国や、大豆などの農業分野における投資潜在性がある国との連携を強化できる
全文
質問・答弁の全文を表示

それでは最後になりますけれども、先般、高市総理はベトナム、オーストラリア、また、茂木大臣におかれましては、ザンビア含むアフリカ4カ国を訪問されたというふうに承知をしております。

いずれの訪問先でも、エネルギー資源をめぐる情勢を踏まえまして、資源や重要鉱物、サプライチェーンの強靭化に向けた協力、連携強化をされたというふうに伺っているんですけれども、今回の投資協定を含めまして、経済安全保障や食料安全保障の観点から、どのような意義があるというふうに受け止められているのか、大臣の見解を伺いたいと思います。

経済安全保障であったりとか、食料安全保障の重要性は高まってきておりまして、資源調達の多角化、安定供給や、サプライチェーンの強靭化の観点も踏まえて、資源国との間で投資協定を締結することは極めて効果的であると考えております。

今般ご審議をお願いしている協定の相手国の中でも、先般私が訪問したザンビアは、銅であったりとか、コバルト等を産出いたします。

このほか、パラジウムやリチウム等の鉱物資源が埋蔵されている可能性があるほか、大豆の一大輸出国であると、農業分野、そして1万人近くの日系人がこの分野を支えている部分もありますが、農業分野における投資の潜在性。

投資関連協定のカバー率と国家戦略上の位置づけ
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)
  • 投資関連協定(61本)が日本の対外直接投資残高の何%をカバーしているか
  • 2020年までに100の国・地域を目指したアクションプランの現状評価と、国家戦略上の位置づけ
答弁
外務省経済局長
  • 署名済み・交渉中を含め97の国・地域をカバーし、対外直接投資残高の約95%をカバーしている
  • 日系企業の海外展開支援や国益に資するよう、戦略的に推進していく
全文
質問・答弁の全文を表示

これら61本で85の国・地域をカバーすることになりますが、これで日本の対外直接投資残高の何%をカバーするのかを伺います。

また、併せて2016年に策定されましたアクションプランでは、2020年までに100の国地域との投資関連協定の署名発行を目指すとされていました。

現状に対する評価について伺いますとともに、投資協定を国家戦略として、どのように位置づけているのかを確認をさせていただきます。

こうした経緯を踏まえつつ、我が国としても、その後も精力的に協定の交渉を進めてきました結果、これまで、欧州、アジア、中東などの国地域を中心に、署名済みや交渉中の協定も含めれば、97の国地域をカバーしております。

また、これらの相手国地域は、2025年時点で、我が国の対外直接投資残高の約95%をカバーしており、2016年時点の約35%から大幅に増加しているところでございます。

投資協定の締結は、こうした日系企業の海外展開支援といった観点に加え、いずれにしましても政府としましては引き続きこうした様々な観点も踏まえつつ、日本の国益に資するよう、戦略的に投資協定の推進に取り組んでいきたいと考えております。

セルビア投資協定の意義と西バルカン地域の安定化
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)
  • セルビアとの投資協定が西バルカン協力イニシアチブの流れにあるか
  • 西バルカン地域の安定化およびEU統合が日本にとってどのような意義があるか
答弁
茂木外務大臣
  • 西バルカン協力イニシアチブの一環として、日系企業の進出を促し投資の促進と保護を目指している
  • 地域の安定は国際社会全体の安定に繋がり、EU加盟の後押しを通じて欧州全体の安定と発展に寄与する
全文
質問・答弁の全文を表示

当該諸国の経済社会改革を支援するとされていますが、今回のセルビアとの投資協定も、このイニシアチブの一連の流れなのでしょうか。

また、西バルカン地域の安定化、そしてEU統合、これは日本にとってどのような意義があるのかを伺います。

その上で、我が国は西バルカン協力イニシアティブの下で、セルビアのEU加盟プロセスの進展に向けた支援を継続してきておりまして、その一環として日系企業の進出を促す取組を行ってきております。

本協定の締結も、日本間の投資の促進と保護につながることが期待されます。

これは欧州全体、ひいては国際社会全体の安定と発展にとって欠かせないと考えております。

このような観点で、我が国としては、今後とも西バルカン協力イニシアティブの下での経済社会改革であったり、地域協力の促進への支援を通じて、セルビアを含みます西バルカン諸国のEU加盟、後押しをしていきたいと、このように考えております。

セルビアにおける対中・対露関係と日本の関与
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- 中国・ロシアの影響が強いセルビアに対し、投資協定を通じてどのように経済的・地政学的関与を強化し、日本企業の進出を拡大させるか

答弁
外務省北川欧州局長
  • 中国・ロシアとの関係深化があるからこそ、日本のプレゼンスを増すことが重要である
  • 法的枠組みを速やかに整備することで投資環境の透明性と安定性を高め、日本との関係強化を図る
全文
質問・答弁の全文を表示

セルビアが中国・ロシアとの関係を深める中、日本として投資協定を通じて、どのように経済的また地政学的関与を強化しようとしているのか、日本企業進出拡大の意義について、政府の御認識を伺います。

そういった中であればこそ、日本との関係が深まること、あるいは日本のプレゼンスが増すこと、これは非常に重要だと考えております。

こういった中で、日系企業が他国の進出企業に出遅れないよう、法的枠組みを速やかに整備することが重要と判断し、本協定を締結することにより、セルビアにおける投資環境の透明性、法的安定性、および予見可能性が高まり、日本からの投資の促進と保護、およびセルビアからの対日投資の拡大につながると期待しておりますし、このことによって日本との関係が強化されることを期待しております。

日セルビア友好145周年に向けた取り組み
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- 2027年の日セルビア友好145周年に向けた外務省の取り組み状況について

答弁
外務省北川欧州局長
  • 横浜でのグリーンエクスポ2027へのセルビア参加や、ベオグラード国際博覧会への日本参加を表明している
  • 国際博覧会を含め、経済など様々な分野で連携を深めていく
全文
質問・答弁の全文を表示

こうした記念事業を意味あるものとして成功を期待するところでありますけれども、来年に向けた外務省の取組状況について、お伺いをさせていただきます。

セルビアからは横浜でのグリーンエクスポ2027に参加の表明を既に得ているところでありますし、我が国も2027年、ベオグラード国際博覧会の参加を表明しております。

この国との関係で、日本企業のさらなる進出が期待されているところですが、来年の2027年の国際博覧会を含めて、経済をはじめとする様々な分野で、日本とセルビアとの連携をさらに深めてまいりたいと考えております。

パラグアイ投資協定の意義と外交関係
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- パラグアイとの投資協定が、経済および外交関係をどのように発展させるか

答弁
茂木外務大臣
  • 自由民主主義等の価値を共有する戦略的パートナーであり、経済関係の強化は日本外交に大きな意義を持つ
  • 経済安全保障や食料安全保障の観点からも重要な地域として重視していく
全文
質問・答弁の全文を表示

今回の投資協定が、日本とパラグアイの経済、また外交関係をどのように発展させるものと考えておられるのかをまず伺います。

パラグアイは、自由民主主義、法の支配、自由貿易等の価値や原則を共有する、我が国にとっての戦略的なパートナーであります。

今般の投資協定締結を通じまして、戦略的な重要性を持つパラグアイとの間で、経済関係を強化させることは、日本外交にとっても大きな意義を持ち、こうした観点から、今後も二国間関係、強化をしていきたいと思いますし、どちらかと言いますと、アフリカであったりとか、また南米と、これは日本から見ると遠い地域のように見えるかもしれませんが、さまざまなこういう日系社会を通じたつながりであったりとか、今後日本が必要とする、例えば経済安全保障、そして食料安全保障等についても極めて重要な地域ということで、これからさらに重視をしていきたいと考えております。

ブラジルおよびアルゼンチンとの投資協定の現状
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)
  • ブラジルとの投資協定が進展していない理由
  • アルゼンチンとの投資協定が未だ発効していない理由
答弁
茂木外務大臣
  • ブラジルはISDS条項が憲法違反とされるなど、締結に消極的な側面がある
  • アルゼンチンは、日本側は手続きを完了しているが、相手国側の国内作業が完了していない
全文
質問・答弁の全文を表示

こうした南米でありますけれども、その中において、ブラジルなんですけれども、約200万人以上の日系人が暮らしておられ、また多くの日本企業が進出していますけれども、いまだブラジルとの投資協定が進展していない理由を伺わせていただきたいと思います。

また併せて、国会において、今日の審議のように、承認された投資協定であるにもかかわらず、アルゼンチンが未だ未発効な理由を併せてお伺いしたいと思います。

その背景の一つとして、我が国経済界も重視する国と投資家との間の紛争解決、いわゆるISDS条項について、ブラジル国内で憲法違反、ブラジルがISDS条項を含む投資協定の締結に消極的であることなどが挙げられると考えております。

また、アルゼンチンでございますけれども、日アルゼンチン投資協定については、我が国は、締結に必要な国内手続きを完了しておりますが、協定の効力発効に必要なアルゼンチン側の国内作業が、現在まで完了をしていないということでございます。

メルコスールとのEPA交渉と南米戦略
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- メルコスールとのEPA交渉を通じて、南米地域全体との経済連携をどのように進めるか

答弁
外務省中南米局長
  • サプライチェーン強靭化や経済安全保障の強化、グローバルサウスとの連携強化という戦略的意義がある
  • 日メルコスール戦略的パートナーシップ枠組みの下で、経済関係強化のあり方を検討する
全文
質問・答弁の全文を表示

政府がこのメルコスールとのEPA交渉を通じて、南米地域全体との経済連携をどのように進めようとお考えなのかを確認させてください。

その上で、ブラジル・アルゼンチン、先ほどお話しのありましたこの2カ国を含むメルコスールとの経済関係を強化することは、重要物資のサプライチェーン強靭化、経済安全保障の強化。

こうしたことを含めまして、我が国の経済的基盤の強化、これに寄与するのみならず、国際社会の分断、これが深まっております中で、グローバルサウスとの連携強化といった戦略的な意義も有すると思っております。

いずれにしましても、昨年末に立ち上げました、日メルコスール戦略的パートナーシップ枠組みの下で、経済関係強化のあり方について、引き続き検討してまいりたいと思います。

日パラグアイ投資協定のパフォーマンス要求禁止規定
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- 詳細なパフォーマンス要求禁止規定ではなく、トリムス協定の再確認にとどまっている理由

答弁
外務省中南米局長
  • WTO協定により一定の要求は既に禁じられており、本協定では当該規定を明示的に再確認している
  • パラグアイの国内制度や投資環境、協定全体のバランスを考慮し交渉した結果である
全文
質問・答弁の全文を表示

それではパラグアイ関係では最後の質問になりますけれども、このパラグアイとの協定において、通常の投資協定に見られるような、詳細なパフォーマンス要求禁止規定ではなく、トリムス協定の再確認にとどまっております。

この理由についても説明をお願いします。

その上で、投資の阻害要因となり得る要求の原則禁止について申し上げれば、WTO協定により海外投資家が投資を行う際、投資受入国が一定の要求を行うことは、既に一定程度禁じられております。

日パラグアイ投資協定では、WTO協定の当該規定を明示的に再確認する規定を置いております。

交渉過程についてつまびらかにすることは、相手国との関係もあり、差し控えさせていただきますが、パラグアイ国内の諸制度、それから実際の投資環境、投資協定の全体的なバランスも考慮しつつ、先に述べました諸点も踏まえながら、双方で交渉した結果、今般の内容で合意に至ったものでございます。

アフリカ外交と南アフリカとの投資促進
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)
  • 自由で開かれたインド太平洋(FOIP)とアフリカ外交の関係についての手応え
  • 南アフリカとの投資促進連携について、具体的にどのような前進が見られたか
答弁
茂木外務大臣
  • 進化したFOIPビジョンの下、アフリカの自立性と強靭性を高める外交を展開し、高く評価された
  • 南アフリカ側から、日系企業の一層の投資促進に向けて引き続き協力したいとの回答を得た
全文
質問・答弁の全文を表示

アフリカ4カ国訪問の成果、さまざまなところで語ってくださっておりますが、日本政府が掲げる自由で開かれたインド太平洋と、そしてアフリカ外交との関係についての手応えについてお伺いしたいと思います。

投資協定とはお述べになっておられませんが、投資促進での連携についても一致を見たところでありますと述べられていますが、具体的にどのような一致点、前進が見られたのか、併せてお伺いをさせていただきます。

そして最後に第3番目としまして、自由で開かれたインド太平洋、FOIPの進化及び日本の対アフリカ外交について発信し、広く歓迎されたことであります。

FOIPの中核的な理念、これは維持をしつつ、地域の国々の自立性、強靭性を高め、地域全体として共に強く豊かになることを目指すという、進化したFOIPのビジョンの下で、重要な位置を占めるアフリカ外交、力強く展開をしていきたいと思っております。

一方で、今回、ラムポーザ南アフリカ大統領及びラムラ外相との会談においては、日系企業の安定的な活動を可能にする投資環境の整備に向けた協力を、こちらから要請をしたところ、先方から日系企業の一層の投資促進に向けて、引き続き協力していきたいとの回答がありました。

ザンビアとの関係と資源サプライチェーン
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- ザンビアとの二国間関係における日本企業の投資促進や、互恵的な経済発展への取り組みについて

答弁
外務省今西参事官
  • 重要鉱物を産出する重要なパートナーであり、ナカラ回廊開発や人材育成への支援を通じて関係を強化する
  • ODAによるインフラ整備も活用し、日本企業の投資促進に取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

その際、ザンビアのムレンガ大臣からは、ザンビア経済はこれまで資源の採掘や原材料輸出に依存してきたけれども、これからは高付加価値化を通じて産業や雇用を創出していくという方針が述べられ、また三上在ザンビア大使からも近年のタイ・アフリカ外務省大臣官房、今西参事官。

一方でザンビアは、高品位の銅をはじめとする重要鉱物を産出する国であり、いわゆる国として重要なパートナーの一つであると考えております。

今回の訪問の成果も踏まえまして、二国間関係の強化、それからナカラ回廊開発を通じた資源のグローバルサプライチェーンの強靭化、これを推進すべく、ODAによるインフラ整備も活用しつつ、日本企業の投資促進に取り組んでまいります。

ナカラ回廊開発の現状と展望
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- ナカラ回廊開発の現状、今後の展望、および日本の資源外交・サプライチェーン戦略における位置づけ

答弁
外務省今西参事官
  • 輸送インフラ整備と産業開発を通じて資源サプライチェーンを強靭化し、経済安全保障の観点から重要視している
  • マラウイの道路建設やモザンビークの土砂災害対策など、連結性強化に向けた協力を推進する
全文
質問・答弁の全文を表示

ナカラ回廊開発の現状、そして今後の展望、また日本の資源外交、サプライチェーン戦略における位置づけを再確認させていただきます。

ただいま、委員からご指摘ありましたように、ナカラ回廊開発、これはザンビアからマラウイ、そしてモザンビークへとつながるナカラ回廊の輸送インフラ整備、それから産業開発を通じまして、資源のサプライチェーンの強靭化を目的としており、我が国の経済安全保障の観点からも重要な協力と考えております。

それ以降も様々な取組を進めてきており、例えばマラウイの首都リロングウェ市で、幹線道路の建設を無償資金協力によって支援させていただいておりまして、本年の2月に完工式が行われたところでございます。

このナカラ市は、我が国が円借款で支援、整備しましたナカラ港が所在するナカラ回廊のいわば起点でありますので、この回廊の連結性強化に資するものと考えております。

タジキスタン投資協定の経緯と位置づけ
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- タジキスタンとの投資協定が初の自由化型となった経緯と、同国との関係をどのように位置づけているか

答弁
茂木外務大臣
  • 地政学的な要所に位置する国であり、グリーン、連結性、人材育成の3分野を中心に協力関係を強化したい
  • 経済界の要望、相手国の状況、国益を総合的に勘案して交渉した結果、自由化型で合意した
全文
質問・答弁の全文を表示

従来、タジキスタンに対する主な投資国はロシアと中国でありますが、今回の日本との協定がタジキスタン初の自由化型投資協定となったということでございます。

ぜひその経緯について伺いたいと思いますし、また日本政府が同国とどのような関係、タジキスタンとの関係をどのように位置づけているのかを伺わせていただきます。

中央アジアプラス日本対話首脳会合や2国間会談の成果を踏まえて、中央アジアとの重点協力3分野というのがあります。

それから相手国の状況、我が国の国益、これらを踏まえた上で交渉を行って、その中において決まっていくものでございます。

こういった諸点も踏まえながら、交渉いたしました結果、タジキスタンとの投資協定については、自由化型の投資協定にということで合意したということでございます。

タジキスタンとの紛争解決手続き(ICSID条約)
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- タジキスタンがICSID条約を締結していないため、仲裁手続きが利用できないのではないか

答弁
外務省北川欧州局長

- ICSID以外に、国連国際商取引法委員会の仲裁規則や、当事者が合意する他の仲裁機関を利用できると規定されており、担保されている

全文
質問・答弁の全文を表示

加えて、日本はICSID条約の締約国でありますけれども、タジキスタンは同条約を締結していません。

そのため、本協定が発効しても、現状ではICSID条約に基づく仲裁手続きを用いることはできないということにはなります。

他方で、この日・タジキスタン投資協定におきましては、ICSID条約による仲裁以外にも、国連国際商取引法委員会、その仲裁規則による仲裁、または紛争当事者が合意する他の仲裁機関、もしくは仲裁規則による仲裁に付託することができると規定されております。

従いまして、タジキスタンとの間で、確かにICSID条約に基づく仲裁手続き、こういった選択肢はございませんけれども、それ以外の今申し上げた仲裁手続きを利用することができるということで、担保されていると考えております。

タジキスタンの鉱物・水資源分野への進出後押し
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- タジキスタンが誇る鉱物資源や水資源分野において、日本企業の進出をどのように後押しするか

答弁
外務省北川欧州局長

- 投資協定により投資環境の透明性と法的安定性を高めることで、鉱物・水資源分野への進出を後押しする基盤を整備する

全文
質問・答弁の全文を表示

まだ時間があろうかと思いますので、このタジキスタンが有する銀、アルミ、アンチモン、世界上位の埋蔵量を誇る鉱物資源、また水資源、こうした分野において、日本企業の進出をどのように後押ししていくのか、お考えを伺います。

今回の投資協定は締約国の企業等が安定的に予見可能性を持って相手国において投資活動を行うための法的枠組みを定めるものですので、この協定を締結した暁に、日本企業がそういった鉱物資源や水資源分野においても活動ができるようにする基盤を整備したいと考えております。

改めて申し上げますが、この協定で投資環境の透明性、法的安定性及び予見可能性が高まること、既に進出している日本企業による投資を保護すること、良好な投資環境を整備すること、こういったことで、今後、鉱物資源や水資源関連分野も含めて、タジキスタンに進出している、あるいは今後進出する日系企業を後押しする効果を期待しております。

4件の投資協定の総合的な意義と外交戦略
▶ 動画
質問
青木愛 (立憲民主・無所属)

- 今回の4件の投資協定の意義と、今後の日本の外交戦略および姿勢について

答弁
茂木外務大臣
  • 日系企業の支援に加え、資源国のサプライチェーン強靭化、グローバルサウスとの連携、自由で公正な経済秩序の維持など多面的な意義がある
  • 戦略的な外交ツールとして投資協定を活用し、国益に資する外交を進めていく
全文
質問・答弁の全文を表示

改めて今回の4件の投資協定の意義と、今後に向けたさらなる日本の外交戦略と、そして外交姿勢について、茂木大臣にお伺いをさせていただきます。

委員ご指摘のとおり、投資協定の推進に当たっては、日系企業に対する支援等の経済的な観点に加えまして、まさに外交的観点も踏まえながら、我が国の国益に資するように、戦略的に取り組んできたところでありますし、またこれからも取り組んでいきたいと考えております。

バランスよくというか、地球を俯瞰するような形で、4本お願いをしているところでありますが、日系企業の海外展開の下支えや、相手国企業による日本への投資の拡大に加えまして、資源国とのサプライチェーンの強靭化、グローバルサウス諸国との連携強化、ルールに基づく自由で公正な経済秩序の維持強化を含めて、様々な観点から大きな意義があると考えているところであります。

これは日本外交にとっても重要な課題でありまして、引き続き、投資協定を含めまして、様々な外交ツールを活用しながら、戦略的な外交を進めてまいりたいと考えております。

中東情勢とホルムズ海峡の航行安全
質問
山田吉彦 (国民民主党・新緑風会)

- ホルムズ海峡の通行に関する最新情報を求める

答弁
茂木敏充
  • 米イラン間の協議再開に向けた外交努力が継続している
  • ホルムズ海峡における自由で安全な航行の確保と事態の鎮静化を期待している
  • 全ての船舶・乗組員が安全に航行できる状況を早期に実現するため、あらゆる外交努力を続けている
全文
質問・答弁の全文を表示

続きまして、若干方向が変わるのですが、中東情勢ですが、かなりまだ予断を許さないところが多いとは思うのですが、日本の素晴らしい外交努力、この2ヶ月間、絶え間ない動きのせいか、かなりオイルの手配というのが、予想以上に私は進んでいると感じております。

特にですね、なし崩し的にというよりも、自然発生的にでもありますが、しっかりとした交渉の上でホルムズ海峡を通過するという船が、何隻か出てきております。

特に井出三丸の事例のように、大型タンカー、日本人の生活を支えるタンカーが通過しておりますし、また藤井良はじめ、いくつかの港からも出てきており状況だと思います。

ただ、何分この中東情勢、日本にまだまだ情報が少なくございます。

中東情勢、特にホルムズ海峡の通行に関する最新情報がありましたら、お教えいただきたいと思います。

まずイラン情勢でありますが、米国とイランの間では、協議の再開に向けて、引き続きやりとりが行われている。

パキスタン等の仲介国を介してのMOU、原文の交換というか、やりとりも行われておりまして。

またパキスタンをはじめとする仲介国によります外交努力というのも、私もパキスタンの外務大臣とも電話会談を行いましたが、本当に熱心にやっているなと感じるところでありまして、こういった外交努力も続いているところであります。

今最も重要なことは、これはホルムズ海峡における自由で安全な航行の確保も含めて、事態の鎮静化が一刻も早く実際に図られることでありまして、米イラン間の協議が再開をされ、話し合いを通じて最終的な合意に早期に至ることを強く期待をいたしております。

日本としても、当事国であります米国とイランの協議や、パキスタンをはじめとする仲介国との外交的取組を後押しするとともに、国際社会と緊密に連携しながら、できる限りの外交努力を進めていきたいと考えております。

こういったことは、例えば3月のG7の外相会談の際にも、かなり時間をかけて話し合いをさせていただきましたし、私も2月28日の事態発生以来、電話を含めまして、外相会談を30回以上重ねる、こういった形をとっているところであります。

また、ご指摘のありました、日本を含みます全ての国の船舶の1日も早いホルムズ海峡の通過の実現に向けて、引き続きあらゆる外交努力を日本の努力を続けているところであります。

現段階では、少なくとも今日の午前中の段階では、7名いらっしゃるということであります。

もちろん、その7名だけではなくて、全ての船舶、全ての乗組員が安全に航行できるような状況を、1日も早く作っていきたいと、こんなふうに考えております。

原油の代替調達ルートの現状と安全性
▶ 動画
質問
山田吉彦 (国民民主党・新緑風会)

- ヤンブー港・バブ・エル・マンデブ海峡ルートおよびフジャイラ港からの石油輸送の現状と安全性について問う

答弁
枠田
  • 5月は約6割、6月は約7割以上の代替調達に目処が立っている
  • 調達先を中南米、アジア、太平洋、中央アジア、アフリカへ拡大予定である
  • 現地の詳細確認が困難なため断定は避けるが、現時点で代替調達に支障はないと理解している
全文
質問・答弁の全文を表示

ヤンブー港からバブ・エル・マンデブ海峡通過ルート、およびフジャイラ港から石油の積み出し、輸送がコンスタントに行われているように感じております。

コンスタントという言い方は言い過ぎかもしれませんが、ほぼほぼ私もいろいろなデータを調べていますと、毎日のように出航しているように見られます。

現状及び安全性に関して、お教えいただけたらと思います。

ホルムズ海峡を通過しない原油の代替調達でございますけれども、現時点では5月は約6割、6月は約7割以上の代替調達に目処が立ってございます。

中東や米国に加えまして、中南米、アジア、太平洋、5月には中央アジア、6月にアフリカにも原油調達先が拡大される予定でございます。

委員ご指摘のバブ・エル・マンデブ海峡ルート、それからフジャイラ港からの積み出しの安全性でございますけれども、現地の状況を全て詳細に確認することが困難であるため、断定をもって回答することは差し控えさせていただきたいと存じますけれども、現時点では中東から日本への原油の代替調達には支障が生じないと理解してございます。

引き続き代替ルートによる調達拡大に最大限取り組みまして、エネルギーの安定供給確保、万全を期してまいりたいと考えてございます。

日本関係船における船籍と船員の実態
質問
山田吉彦 (国民民主党・新緑風会)

- 日本関係船における便宜置籍船および外国人船員の実態について問う

答弁
河野
  • 2024年6月時点で日本関連船隊2277隻のうち、日本籍船は323隻、外国籍船は1954隻である
  • 乗組員約5万5千人のうち、日本人船員は約2千人、外国人船員は5万3千人である
全文
質問・答弁の全文を表示

今回、ホルムズ海峡の問題で、便宜置籍船および外国人船員の問題が注目されております。

改めまして、日本関係船における便宜置籍船および外国人船員の実態をお教えいただきたいと思います。

2024年6月時点で、わが国の海運企業が運航する日本関連船隊2277隻のうち、日本籍船は323隻、外国籍船は1954隻となっております。

日本関連船隊に乗り組んでいる船員約5万5千人のうち、日本人船員は約2千人、外国人船員は5万3千人となっております。

日本船舶・日本人船員の確保と主権の問題
▶ 動画
質問
山田吉彦 (国民民主党・新緑風会)
  • 旗国主義により日本政府が主権を持たないことへの問題意識を問う
  • 操船者の多くが外国人であることへの認識を問う
答弁
茂木敏充
  • 海上輸送は国民生活を支える基盤であり、日本船舶・日本人船員はその中核となるべき存在であるとの問題意識を共有している
  • 関係省庁と連携して海洋安全保障の強化に取り組む
  • 物資を運ぶ海外船員の安全確保も重要であると考えている
全文
質問・答弁の全文を表示

続きまして外務大臣にこの件に引き続きましてお伺いしたいのですが、外国籍船における排他的管轄権は旗国主義、これは船籍を持つ国、船は船籍国の旗を船尾に掲げることになっております。

そこから旗国主義と言われますが、この旗国主義に基づいておりますが、日本関係船における主権を日本政府が持っていないことについて問題はないのでしょうか。

また、日本関係船を操船する人の多くが外国人であることについて、問題意識をお伺いさせていただきたいと思います。

四方、海に囲まれました我が国、貿易量のほとんどを海上輸送に依存していることもありまして、海上輸送、これは我が国の経済、国民生活を支える基盤として、まず極めて重要であると考えております。

また、我が国における安定的な海上輸送の確保を図る観点で、先ほど国土交通省の方から数字については答弁があったところでありますが、日本船舶、そして日本人船員は、その中核となるべき存在でありまして、これ確かにですね、企業の経営判断、こういった部分もありますが、営業の問題意識を共有するところであります。

もちろんこれは日本に限った問題ではなくてですね、多くの主要国において、こういった状況に多少の差はあるにしてもですね、あるというところでありますが、こうした問題意識を踏まえて、関係省庁と連携して、海洋安全保障の強化に取り組んでまいりたいと考えております。

同時に先ほど申し上げましたけれど、日本人の乗組員がですね、全員、例えば下船できるとか、ホルムズ海峡を抜けられればいいということではなくて、そういう日本にですね、大事なエネルギーであったりとか、物資を運んでくれているインドの方であったりとか、フィリピンの方であったりとか、そういった海外の方にこれから全く依存しないということはないわけでありますから、そういった方々の安全確保ということも、しっかりと考えていかなければいけないんじゃないかなと思っております。

日本人船員不足への対策
▶ 動画
質問
山田吉彦 (国民民主党・新緑風会)

- 日本人船員が不足している問題に対し、国土交通省としてどのような考えと対策を持っているか問う

答弁
河野
  • 経済安全保障の観点から一定規模の確保が必要と考えている
  • 船員確保計画の実施、トン数税制の活用、三級海技士の養成数拡大などの取り組みを推進している
  • 日本船舶数は増加し、日本人船員数も減少傾向に歯止めがかかっている
全文
質問・答弁の全文を表示

日本船舶、日本人船員を増やす取り組みというのが必要だと私も感じております。

では具体的に、今現在日本人船員が足りないという問題に対しましては、国土交通省の方ではどのような意味で、そしてどのようなことをお考えなんでしょうか。

委員ご指摘のとおり、我が国における安定的な国際海上輸送の確保を図る上で、日本船舶、日本人船員はその中核となるべき存在であり、経済安全保障の観点から、通常時より一定規模を確保することが必要であると考えております。

このため、日本船舶、日本人船員の確保に向けて、日本船舶・船員確保計画の着実な実施、トン数税制の活用、一般大学の卒業生を対象とした三級海技士の養成数の拡大などの取り組みを進めているところであります。

この結果、日本船舶の数は最も減少していた平成19年の92隻から、先ほど委員ご指摘のとおり、令和6年には323隻まで増加をしております。

また、日本人船員は近年約2000名程度で横ばいで推移しており、従来の減少傾向に歯止めがかかっている状況でございます。

今後ともこのような施策の着実な実施を通じて、日本船舶、日本人船員を確保し、日本商船隊による安定的な国際海上輸送の確保を図ってまいります。

辺野古の工事進捗と完成見込み
質問
山田吉彦 (国民民主党・新緑風会)

- 辺野古における工事の進捗状況および完成の見込みについて問う

答弁
伊藤
  • 2024年1月に大浦湾側で着手し、着実に進捗している
  • 工事完了まで9年3か月、提供手続き完了まで約12年を要する計画である
全文
質問・答弁の全文を表示

少しまた方向を変えさせていただきますが、昨今、辺野古における船舶転覆、乗船者の死亡事故が報じられております。

その中で、辺野古の工事の進捗状況及び完成の見込みについて、お教えいただきたいと思います。

普天間飛行場代替施設建設事業の工事の進捗につきましては、2024年1月に大浦湾側における工事に着手をし、着実に進捗をしてきているものと承知をしております。

その上で、工期につきましては、変更後の計画に基づく工事に着手してから、工事完了までに9年3か月、提供手続きの完了までに約12年を要する旨、ご説明をしてきているところでございます。

普天間基地および米軍施設の返還状況
▶ 動画
質問
山田吉彦 (国民民主党・新緑風会)
  • 普天間基地の返還交渉および返還予定時期を問う
  • キャンプ金武など米軍施設の返還実績と交渉状況を問う
答弁
森田
  • 普天間飛行場は代替施設完成後のプロセスを経て早期返還できるよう米側と連携する
  • 沖縄統合計画に基づき土地返還を推進しており、キャンプ付け欄の一部などで合意している
  • キャンプ金沢・牧港補給地区は一部返還済みだが、残る区域は施設集約の調整中のため具体的な時期は示せていない
全文
質問・答弁の全文を表示

この辺野古の建設というのは、普天間基地からの移設ということが一つの目的であると聞いております。

普天間基地の返還交渉及び、この返還予定時期をお教えいただきたいと思います。

米軍施設の返還実績、交渉状況及び返還予定をお教えいただきたいと思います。

特にキャンプ金武は、地元ではかなり周辺の整備も整っている状況の中で、速やかに返還が期待されています。

その状況も含めまして、お教えいただきたいと思います。

普天間飛行場の具体的な返還時期につきましては、代替施設完成後における部隊の移転などのプロセスを考慮した上で決定されることになりますけれども、提供手続が完了後、早期に普天間飛行場の全面返還が実現できるよう、米側と引き続き連携してまいりたいと考えております。

様々な返還の取組を実現しております。

また、現在は沖縄統合計画に基づきまして、沖縄本島の中南部の土地の返還を推進しているところでございまして、これまでに一部につきましては、既に実現したものもございます。

直近におきましては、先月、キャンプ付け欄の基地施設住宅地区の一部につきまして、日米間で返還の合意をしたというところでございます。

委員から特に今お尋ねのありましたキャンプ金沢、牧港補給地区につきましては、これまでに北側新入路、第5ゲート付近の区域、そして国道58号線沿いの土地について、それぞれ一部の返還が実現をしております。

その他の残る区域につきましては、具体的な返還時期につきまして、現時点においてはお示しできておりませんけれども、この地区に所在する多数の施設につきまして、他の地区に集約するための移設先における工事、調査設計、配置検討などの作業や、これらに関する米側との調整を進めているところでございます。

御指摘ありましたように、沖縄統合計画に基づく土地の返還については、大変期待が大きいと考えておりまして、引き続き全力で取り組んでまいりたいと考えております。

辺野古の反対運動と返還の遅延
▶ 動画
質問
山田吉彦 (国民民主党・新緑風会)

- 辺野古の反対運動が返還を遅らせているのではないかという点について、政府の見解を問う

答弁
小泉進次郎
  • 沖縄の基地負担軽減は政府の最重要課題である
  • 表現の自由は尊重するが、法令に反する行為や警備員が犠牲になるような危険な行為は認められない
  • 返還時期の提示は重要であり、見通しが立った段階で地元へ丁寧な説明を行う
全文
質問・答弁の全文を表示

この返還ですが、なかなか全体的には進んでいない。

多くの方が望んでいる返還がなぜ進んでいないのか。

そしてこの辺野古の反対運動が1つは沖縄の未来、あるいは日米閣議の未来をつくる返還を遅らせているのではないかということにも聞こえておりますが、このような問題につきまして、どのようにお考えでしょうか。

まず戦後80年を経た今もなお、沖縄県民の皆様に大きな基地負担を担っていただいていることは重く受け止めておりますし、沖縄の基地負担軽減は政府の最重要課題の1つであります。

そして一般論として申し上げれば、辺野古移設への抗議活動について、表現の自由や、国民の知る権利は最大限尊重するべきものと考えていますが、法令に反する行為や、危険を伴う行為を無制限に行うことが認められないことも当然です。

ましてや、抗議活動とは関係のないどころか、抗議者を守ろうとした警備関係者が犠牲になる、このようなことは決してあってはなりません。

先ほど政府参考人からも答弁をさせていただきましたが、牧港補給地区キャンプ金沢のうち、返還が実現をしていない区域の具体的な返還時期について、現時点においては、そのめどをお示しできておりませんが、同地区には、県内のほかの施設に集約する施設も多数所在をし、現在、移設先の工事等を進めている段階です。

また、普天間飛行場の具体的な返還時期については、代替施設完成後における部隊の移転などのプロセスを考慮した上で決定されるものです。

他方で、基地負担の軽減や跡地利用の観点から、土地の返還を早期に実現してほしいとの地元の皆様の声は大変強いものと認識しています。

返還時期の御提示は極めて重要であり、返還の見通しをお示しできる段階に至った際には、地元の皆様に対し、丁寧な御説明や適時、適切な情報提供をしっかりと行ってまいります。

政府として一歩でも、そして一日も早くという思いで返還に向けて、また基地負担の軽減に向けて、具体的な努力を現場の沖縄の防衛局の職員も含めて具体的な努力を積み重ねてきているということも併せて御理解いただけるように努めていきたいと思います。

ベッセント財務長官訪日の目的と協議内容
▶ 動画
質問
平木大作 (公明党)
  • ベッセント財務長官が訪日した目的と政府との協議内容について説明を求める
  • 日米間でテーマや主張すべきことの確認がなされているか問う
答弁
茂木外務大臣
  • 3月の日米首脳会談のフォローアップとして経済協力の推進や関税合意の実施を確認した
  • 中国を含むインド太平洋地域情勢について率直な意見交換を行った
  • デュアルユース品目を含むサプライチェーン強靭化など経済安全保障での協力強化で一致した
全文
質問・答弁の全文を表示

これはもともと何か予定されていたというよりは、割と急に決まったのかなというような認識でもあるんですけれども、どういう目的でしっかりと時間を割いて日本に滞在されたのか、この政府との協議内容についてぜひご説明いただきたいということと、当然、ベッセント財務長官、今日のこの米中首脳会談にもトランプ大統領とともに出席をされるということでありますから、これは日米間でテーマですとか、あるいは主張すべきことについて、きちんと確認が取れているんじゃないかと思っております。

ベッセント財務長官と会談をされた茂木大臣、ぜひご答弁いただけたらと思います。

茂木外務大臣。

ベッセント財務長官、一昨日の夕刻から訪日をされて、基本的には昨日一連の会談をされたということでありますが、昨日の私のベッセント財務長官との会談では、3月の日米首脳会談のフォローアップとして、経済面での協力のさらなる推進や、関税に関する日米間の合意の着実な実施を行っていこうと、こういったことを確認させていただきました。

今日からの米中首脳会談も見据えまして、中国をめぐる諸課題を含め、インド太平洋地域情勢についても率直な意見交換を行ったところであります。

さらに輸出規制を含め、日本だけではなくて米国にも影響を与える問題、例えばデュアルユースの品目というのが、日本への輸出が途絶えるということになりますと、結果的には部品製品という形で米国にも影響が及ぶ、こういった品目もあるわけでありまして、こういったことについても意見交換をいたしまして、重要鉱物を含みますサプライチェーンの強靭化をはじめとする経済安全保障について、日米の協力をさらに強化していくことで一致したところであります。

今回、ベッセント長官が訪日をされると、なかなか外交上のやり取りでありますので、いつ何々に決まったということは申し上げられない部分はあるんですが、いずれにしてもトランプ大統領による訪中の直前に訪日をし、その機会に今申し上げたような意見交換を行うことができたことは、外交上も非常に意義深いものであったと考えております。

日米間の金融市場に関する議論
▶ 動画
質問
平木大作 (公明党)

- ベッセント財務長官と、為替や金利についてどのような議論がなされたか問う

答弁
渡辺参事官
  • 中東情勢を受けた金融市場の動向について議論し、日米間でよく連携できていることを確認した
  • 昨年9月の日米財務大臣共同声明に沿って、引き続き連携していくことを確認した
全文
質問・答弁の全文を表示

特に為替ですとか金利、こういったものについて、どのような議論がなされたのか、お伺いしたいと思います。

財務省大臣官房渡辺参事官。

片山大臣が会見等で述べられているように、ベッセント長官と片山財務大臣との会談では、中東情勢を受けた為替等の金融市場の動向について議論を行い、足元の為替動向につきましては、日米間でよく連携できていること、それから今後とも、昨年9月に発出いたしました日米財務大臣共同声明に沿って、引き続きしっかりと連携をしていくということを確認したところでございます。

投資協定の戦略的意義と方向性
▶ 動画
質問
平木大作 (公明党)

- 今回審議される4つの投資協定の戦略的意義と、今後の方向性について問う

答弁
茂木外務大臣
  • 日本企業の海外展開の下支え、相手国からの投資拡大、サプライチェーン強靭化、グローバルサウスとの連携強化に大きな意義がある
  • セルビア(経済規模)、パラグアイ(食料・鉱物)、ザンビア(銅・コバルト)、タジキスタン(水力発電・鉱物)それぞれの重要性を説明
  • ターゲットを絞った戦略的なアプローチを重視し、投資協定の拡大に取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

改めて、今日何度も出てきているテーマではありますが、やはり、この投資協定ということを考えるときに、もうこれは、従来の様々な、これまでのいわゆる日本企業が行った投資を保護するということ、これのみならず、当然これも重要なわけですけれども、やはりこれまで以上に、原油ですとか、重要鉱物、こういった資源の安定確保、あるいはサプライチェーンの分断リスクへの対応、こういった戦略的意義というものを当然意思を持って、これから取り組んでいくんだろうというふうに思っております。

これは茂木大臣に改めてのお問いにはなりますが、今回審議されますこの4つの投資協定、その戦略的意義、日本の国益から考えたときの戦略的意義、そして今後の投資協定の方向性について、改めて御答弁を伺いたいと思います。

基本的な考え方は平木のおっしゃるとおりだと思っておりまして、今般の4本の投資協定、これは日本企業の海外展開の下支えや相手国企業によります日本への投資の拡大に加えまして、特に近年重要になってきております、資源国とのサプライチェーンの強靭化、グローバルサウス諸国との連携強化、ルールに基づく自由で公正な経済秩序の維持強化を含めて、様々な観点から、大きな意義があると考えております。

その上で、それぞれ簡単にお話をしたいと思うんですが、まずセルビア、これは西バルカン諸国中、最大の経済規模を有しまして、良好な経済運営の下、安定的な経済成長を続けておりまして、日本企業を含め海外からの直接投資、これも増加傾向にあるわけであります。

パラグアイ。

これはメルコスールの加盟国でありまして、南米地域の中核を占める、ブラジルに隣接をするという地理的な特色もございます。

また、大豆の輸出量が世界第3位。

こういうことで、世界的な食料供給国であるほか、リチウム等の鉱物資源が埋蔵されている可能性、これも指摘をされているところであります。

そして、このゴールデンウィークに私が訪問いたしましたザンビア、ここは銅であったり、コバルト等を産出する、日本にとっても重要な鉱物資源国でありまして、世界的な銅の需要増、これを見込んで、工業分野を中心に日系企業の関心も非常に高いと考えております。

そして最後、タジキスタンでありますが、先ほど申し上げましたように、地政学的に重要な中央アジアに地域に位置をし、ここ20年の実質GDP、年平均約7%の成長続けております。

ダム水力発電の分野において、経済的潜在力があるのに加えまして、アンチモン等の鉱物資源が埋蔵されており、注目をされております。

政府としては、我が国経済界からの要望も踏まえつつ、相手国の状況や我が国の国益の観点も含め、冒頭申し上げたような視点、重視をしながら、今後とも戦略的に、投資協定の拡大に取り組んでいきたいと考えているところでありまして。

数の問題もあります。

確かにですね、何か国にしていくかということもありますが、どれくらいの国をカバーし、そしてまたですね、日本の貿易関係、投資関係から言ったらですね、どれくらいの割合を占めるのか。

戦略的にですね、ただ何か国になればいいという話ではなくてですね、この国が重要なんだということで、ターゲットを絞ったアプローチ、これも私は極めて重要だと、こんなふうに考えています。

日本型投資のあり方と官民連携
▶ 動画
質問
平木大作 (公明党)

- 相手国の経済社会発展や人材育成、環境保全に寄与する「日本型投資」を官民相まって取り組むことについて見解を求める

答弁
茂木外務大臣
  • 相手国の発展や人材育成、環境・労働問題への配慮が必要であると考えている
  • 日本企業の地域社会貢献はODAの方向性と一致しており、日本の強みとして評価されている
  • 短期的利益ではなく中長期的な信頼関係に基づき、官民一体で経済フロンティアの共創に取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

同時にですね、投資案件一見一見を見ると、それは個々の企業で当然やっていくものに基本的にはなるわけでありますけれども、相手国が受け止めたときに、やはりこの日系企業、日本の企業がやっている投資っていうのはやっぱりほかと違うという形をこれからつくっていくことが本当に重要なんだろうとも思っております。

先ほども大臣の御答弁の中で、相手国の側のニーズですとか、声もしっかり聞いてということで、今御答弁いただきましたが、まさに相手側の経済社会の発展ですとか、日本企業も得意としている人材の育成ですとか、あるいは自然環境の保全ですとか、労働環境の向上、こういったものにちゃんと寄与する形の、ある意味個々の企業の名前で、どの会社がどうというのは当然あるわけですけど、日系企業がやはり進出し、ニーズにも本当にかなったものになる。

お互いの運命になるという形を、やはり戦略的に取り組んでいただくことが本当に重要なんだろうと思っています。

私は勝手に日本型投資というふうに呼んでいるんですけれども、そこはまさにここまで協定結んだから、あとは企業の皆さんよろしくということではなくて、官民相まって取り組んでいくことにすごく意義があるんだろうと思っていますが、この点について茂木大臣の見解をお伺いしたいと思います。

投資協定の締結、これは日本にとって様々なメリットがありますが、同時に日本から海外の投資を考える際には、委員御指摘のとおり、相手国の経済社会の発展であったり、人材育成、それには環境、労働問題といった点への配慮も必要であると考えております。

今回、アフリカを訪問する中で、これは日本の例ではないんですが、違う国の例として、例えば様々な鉱山の採掘を行う際に出る廃棄物の蓄積の仕方が悪かったために、大きな事故が起こったという話も聞いたところであります。

その点、私が訪問したアフリカにおきましては、進出した日本企業が人材育成等を含めて地域社会への貢献を積極的に行う例が多く、各地で日本企業の進出・投資の拡大を歓迎する声を聞きました。

そういった声を聞きまして、これはまさに政府が進めているODAとも一致するところがあるなと。

単に作るだけではなくて、そういった施設であったりインフラを運営していくノウハウを提供する。

また人材育成にも貢献する。

これは政府、企業を通して日本の強みというか、評価につながる点なんだと考えております。

投資先の相手国と日本の双方にとって利益、恩恵がもたらされているということでありまして、私は短期的な利益とか、単に資源を確保するために議論をしているのではない。

もっと中長期的な信頼関係に基づいて、お互いがメリットのあるような関係を築きたいということを、それぞれの国との間でも議論をしてきたところであります。

また、先般発表しました、進化した外交方針においても、相手国との間で官民一体での経済フロンティアの共創、共につくる、そしてルールの共有に重点を置いております。

今後とも官民が緊密に連携をして、同盟国、同志国はもちろんですが、グローバルサウス諸国ともより緊密な、そしてテーラーメイドな形での関係構築に取り組んでいきたいと考えております。

西バルカン地域の戦略的重要性
▶ 動画
質問
平木大作 (公明党)

- 西バルカン地域が日本にとって具体的にどう重要な地域なのか、戦略的重要性や今後の見通しについて説明を求める

答弁
北川欧州局長
  • EU加盟プロセスを進める6カ国を支援し、欧州の一員として安定と発展を実現させることが国際社会の安定に不可欠である
  • 地域諸国の経済社会改革や地域協力を支援し、日系企業の進出を後押ししている
全文
質問・答弁の全文を表示

残りの時間を使いまして、ちょっと個々の協定について、それでは時間の許す限りお伺いしていきたいんですが、まず、日セルビア投資協定というところです。

今回、政府の説明からも西バルカン地域における日本の経済的・外交的プレゼンスの向上と、こういう意義についてご説明をいただきました。

若干ここが分かりにくくて、いわゆる旧ユーゴスラビア地域の中で、この西バルカン地域と言われるところですね。

例えばクロアチアみたいなところはとても分かりやすいんだと思っていまして、NATOにも加盟していて、ある意味、このヨーロッパを中心に今世界の秩序の中でしっかりとこれを大事に守っていかなきゃいけない。

そして今エネルギー需給がなかなか大変な中だけれども、でもじゃあ例えばもう一度ロシアの方にエネルギーの供給を頼るようなことはしないんだ、みたいなことも含めて、割と価値観として分かりやすく発信をしているので、例えばクロアチアこうしたところだと、そうだなというのはわりとわかりやすいんですが、西バルカン地域ってじゃあ具体的にエリアとして日本にとってどういうふうに重要な地域なのか。

この戦略的重要性ですとか、そういったところも含めて今後の見通し、そもそもEUにこの後加盟していく国々なのか、こんなところをまず政府からご説明いただきたいと思います。

まず西バルカン諸国、EU加盟プロセスを進めておりますのは6カ国、モンテネグロ、セルビア、アルバニア、北マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、そしてコソボでございます。

そういった国々がこのEUに加盟する際の後押しをする。

これが西バルカンという国の一部でございます。

この西バルカン諸国が、欧州の一員として安定と発展を実現する。

広い意味での欧州が、基本的価値のもとで結束すること、これが欧州全体のみならず、国際社会全体の安定と発展にとって欠かせない。

そういった観点で、我が国は、この西バルカン6カ国のもとで、地域諸国の経済社会改革、地域協力を支援し、さらに日系企業の進出を後押ししております。

例えば、モンテネグロ、先日、ミラトビッチ大統領が来日されましたけれども、高市総理との会談の中で、高市総理に対して、この西バルカン6カ国立地部を通じた日本の支援に対する謝意が示されて、両国関係のさらなる発展に向けて、今般日本に大使館を開設することを決定したというふうに述べられたところもございます。

我が国としましては、今後とも西バルカン6カ国立地部を通じて西バルカン諸国を支援し、今申し上げたような地域の安定と発展に積極的に関与していきたいと考えております。

セルビアにおける投資環境の透明性と安定性
▶ 動画
質問
平木大作 (公明党)

- 中国の投資による法不遵守や権力基盤強化の指摘がある中、日本企業が投資環境の透明性や法的な安定性を担保できるか懸念を問う

答弁
北川大臣政務官
  • セルビア政府は直接投資誘致を優先し、外国人投資家への差別禁止法を制定している
  • 投資協定に投資財産の保護や公正な待遇、紛争解決手続きを盛り込み、環境・労働基準の引き下げを認めない規定を設けている
  • 合同委員会や大使館の支援窓口、ジェトロ等を通じて企業を適切にサポートする
全文
質問・答弁の全文を表示

協定の相手国であるセルビアに関して言うとですね、今西バルカンということでご説明いただきましたが、やはりこれ先ほどの質問で指摘されているように、基本的に今中国との距離をだいぶ詰めてきている国だということであります。

そして私なりにいろいろ見てみるとですね、今回の協定もそもそも2024年にこの中国とセルビアの自由貿易協定が発効していて、ある意味ここに乗っかるような形で日本も遅れを取らないようにということで進んでいるんだろうと思うんですけれども、一方で中国企業の今セルビアで行っている投資というのが、例えば労働法ですとか環境法、土地法、これに準拠していないんじゃないかというような指摘があるやにも聞きますし、またセルビアの与党、セルビア進歩党ですとかそういったところのいわゆる権力基盤の強化にもこの中国の投資が使われているというような指摘も読ませていただきました。

この環境下である意味この雛形通りの投資協定をやったときに、日本企業が活動していく上で、先ほどもありましたけれども、その投資環境の透明性ですとか法的な安定性、予見可能性をちゃんと担保できるのかというところに懸念を持つわけでありますが、この点いかがでしょうか。

全般的にセルビア政府は、海外からの直接投資の誘致を優先事項と位置づけております。

そのためには、例えば、国内で外国人投資家に対する差別的行為を禁止する、そういった国内法も制定しています。

日本とセルビアの投資協定におきましては、我が国経済界の要望を重視しております。

例えば、幅広くカバーされた投資財産の保護、内国民待遇、最恵国待遇、公正な待遇、紛争解決手続きの整備、こういったものを盛り込んでおりますけれども、同時に協定では、その21条におきまして、投資を目的に健康、安全、または環境に影響を与えるような措置の緩和、及び労働基準の引き下げを行うことは適当ではないと定めております。

また、この協定におきましては、この協定のフォローアップを議論する合同委員会の仕組みも設けておりますし、さらにこの協定の枠組みに加えて、大使館に設置しております日本企業の支援窓口を通じた日々の相談、あるいは現地のジェトロ海外事務所等を通じた各種情報の提供などで、相手国政府に対する必要な申し入れ等を企業との間で適切なサポートを行ってまいる所存でございます。

こういった形で政府といたしましては、引き続き日系企業が海外ビジネス展開をきちんとした形でできるよう、協定の条文も踏まえつつ、ビジネス上の課題の解決等に支援をしていきたいと考えております。

パラグアイとの経済関係およびメルコスールEPA
▶ 動画
質問
平木大作 (公明党)

- パラグアイとの経済・外交関係の強化について、およびメルコスールと日本によるEPA構想の現状について問う

答弁
伊勢中南米局長
  • 製造業や建設業に加え、グリーン水素やデータセンターなど新たな分野への関心が高まっている
  • メルコスールとの経済関係強化は、サプライチェーン強靭化やグローバルサウスとの連携という戦略的意義がある
  • 戦略的パートナーシップ枠組みの下で、具体的な経済関係強化のあり方を引き続き検討する
全文
質問・答弁の全文を表示

日パラグアイについても1点だけお伺いして終わりたいと思います。

パラグアイについては南米市場への玄関口、そして豊富な農業生産、先ほどもご説明いただきました。

そして今年は移民90年ということで、日本とのつながりも深い。

こういったことを考えるとですね、本来であれば、実はもっと両国間の経済交流がそもそもあっていいんじゃないかと思ったりもします。

今のところ進出している日系企業18社ということでありますから、これからなんだと。

改めてですね、この本協定を足掛かりに、しっかり今後、パラグアイと経済、外交関係を強化していただきたいと思っていますし、一点、これどうなっているんだろうと思っているのが、このメルコスールと日本によるEPAの構想、ここも含めて最後にご答弁いただいて終わりたいと思います。

パラグアイはメルコスールの加盟国でございまして、南米地域の中核を占めるブラジルと隣接するといった地理的特色から、パラグアイに対する日系企業の関心も高まってございます。

具体的には製造業、建設業、卸売業を中心に、ご指摘のあったとおり、18社の日系企業が既に進出しております。

そのほか、潜在性のある食料分野、資源分野のみならず、近年は豊富な水力資源を活用したグリーン水素、肥料の生産、データセンターにも関心が集まってございます。

また、インフラ整備分野にも需要があると考えております。

先ほど、メルコスールとの関係がございました。

これのEPAをめぐりましては、国内に様々な声があると理解しております。

その上で、メルコスールとの経済関係を強化することは、重要物資のサプライチェーンの強靭化といった経済安全保障の強化を含め、我が国の経済的基盤に寄与するのみならず、国際社会の分断が深まっております中、グローバルサウスとの連携強化といった戦略的な意義もございます。

昨年末に立ち上げました日メルコスール戦略的パートナーシップ枠組みの下で、メルコスールとの具体的な経済関係強化のあり方について、引き続き検討してまいりたいと思います。

東シナ海における中国の構造物設置と共同開発交渉
質問
松沢成文 (日本維新の会)
  • 中国が日中中間線付近で構造物を設置し既成事実化している現状について
  • 日中外相会談や首脳会談において、構造物設置の停止と2008年合意に基づく共同開発交渉の再開を明確に求めるべきではないか
答弁
茂木敏充
  • 日中間に懸案や課題があることは認識している
  • 2008年合意に基づく国際約束の締結交渉の再開を強く求めており、ハイレベル会談等のタイミングで率直に話し合い、解決策を探りたい
全文
質問・答弁の全文を表示

4月20日に新聞記事で、外務省は東シナ海の日中中間線の中国側で、中国による新たな構造物設置の動きを確認し、強く抗議するとともに、2008年の日中合意に基づく国際約束締結交渉の早期再開を求めたと。

この東シナ海の日中中間線の中国側にちょっと入ったところに圧倒的に多いんですけども、この中国による建造物、これ多分ガス油田開発の施設だと思うんですけども、これ本当歴史長いんですよね。

それで勝手にやられちゃ困るということで2008年、日中で共同開発区にしようじゃないかと。

しかし、その後何も行われずに、ほっといたら2022年、再び構造物の設置がどんどん始まって、昨年は3基ですよ。

今年も2基設置されたのがわかったということなんですね。

で、これはもう単なる資源開発問題ではなくて、この境界の確定において、中国がこの既成事実を積み重ねる。

さあ、そこで外務大臣にお伺いしたいんですが、政府は今後の日中外相会談、あるいは首脳会談において、この問題を主要議題として取り上げて、構造物新規設置の停止と、2008年の合意に基づくこの条約をつくろうと、共同開発のその交渉再開を中国に明確に求めるべきと考えますが、外務大臣の見解はいかがでしょうか。

現段階で日中外相会談について何ら決まっていることはありませんが、日中間には様々な任国でありますから、懸案であったりとか課題もある。

日本としても遺憾の意を示すだけではなくて、2008年の合意、これに基づきます国際約束の締結交渉の再開、これについても強く求めてきているところでありまして、当然そのどこかのタイミングでハイレベルの会談等がありましたら、こういった問題も含めて、日中間の懸案や課題については、率直に話し合いを行い、解決に向けての方策を探るということになってくると考えております。

中国による海洋権益侵害への対抗措置
▶ 動画
質問
松沢成文 (日本維新の会)
  • 尖閣諸島EEZ内での中国調査船による活動など、国際法違反の疑いがある行為への懸念
  • 抗議だけでなく、国際会議での提起やG7との共同認識共有、国際法上の発信強化など、次の段階の措置を講じる覚悟はあるか
答弁
茂木敏充
  • 外務省ウェブサイトでの写真・地図を用いた多言語発信など、国際社会への発信に努めている
  • 国際会議での提起については、戦略的な観点から検討したい
全文
質問・答弁の全文を表示

それでさらには、この5月5日の記事ですけれども、尖閣諸島のEEZで中国の海洋調査船、これ「向陽紅」とかいうのかな。

これ日本のEEZ内ですかね。

これは完全な国際海洋法違反であるのでありますから。

今後も特にガス田の問題、構造物の問題については、実施工交渉に応じずに構造物増設を続けるという場合には、政府は抗議をするだけではなくて、国際会議での提起、G7各国との共同認識の共有、あるいは国際法上の立場の対外発信強化などの、やっぱり次の措置に踏み込んでしっかり対応していかないと、これどんどんやられっぱなしで、日本の海洋権益が中国に蝕まれていくと、これが続くと思いますが、こうした行動をとる覚悟はありますか。

茂木外務大臣、これまで政府としては委員の方からご指摘のありました中国側への抗議にとどまらず、例えば東シナ海における一方的な資源開発に関する現状であったりとか、我が国の立場について、外務省のウェブサイトにおいて、写真や地図も用いて、日本語、英語の両言語で発信するなど、国際社会に向けた発信にも努めてきているところでありまして、こうした取り組みを進めつつ、国際会議、これはいろいろなテーマがあります。

そのテーマの中でどう話すという問題がありますけれど、日本として戦略的な観点からしっかりと検討していきたいと思っております。

投資協定の自由化型への格上げ
▶ 動画
質問
松沢成文 (日本維新の会)
  • 審議中の4協定のうち自由化型が1本のみであり、セルビアやパラグアイが保護型にとどまっているのは交渉力不足ではないか
  • 保護型協定を自由化型へ格上げするための再交渉の見通しと方針を明確にすべきではないか
答弁
北川
  • 自由化型と保護型の定義の違いを説明
  • 協定内容は経済界の要望や国益を踏まえ個別に交渉して決定するものであり、引き続き国益に資するよう精力的に更新に取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

この投資協定については、2016年のアクションプランがありまして、投資市場への新規参入段階から、無差別待遇を要求する自由化型を念頭に高いレベルの質を確保するとしております。

ところが、今回の審議のこの4協定のうち、自由化型というのは、タジキスタン1本のみで他の3本は保護型にとどまっているんですね。

先ほどからお話に出ている西バルカンの最大の経済規模を有するセルビアや、あるいはメルコスール加盟国のパラグアイで、私は自由化型に持ち込めなかったのは、日本側の交渉力不足ではないかというふうに思っているんです。

保護型にとどまった3協定について、自由化型へ格上げするための再交渉の見通しと、そして方針を明確にすべきであると考えますが、外務省の見解いかがでしょうか」

今、委員ご指摘ございましたが、いわゆる保護型の投資協定とは、実際の投資を行った後のその投資の保護について規定するものでありまして、これに対して、いわゆる自由化型の投資協定とは、保護型の投資協定に含まれる規定に加えて、実際の投資を行う前段階からの内国民待遇や最恵国待遇を規定するものであります。

その上で、自由化型とするか、保護型とするかを含めて、投資協定の内容につきましては、繰り返しになりますが、我が国経済界からの要望を踏まえつつ、個々の状況、我が国の国益等を踏まえた上で、それぞれ個別に交渉を行い、その中において決まってまいるものでございます。

今般、ご指摘、ご審議いただいております4協定につきましても我が国として重視する規定は含まれていると考えておりますが、政府として引き続き自由化型か保護型かという点も含めて、我が国の国益に資する協定となるように精力的に更新に取り組んでまいる所存でございます」

投資関連協定のアクションプラン目標未達の責任
▶ 動画
質問
松沢成文 (日本維新の会)
  • 2020年までに100の国・地域と協定締結を目指したアクションプランが未達であることへの説明責任
  • 交渉難航の具体的原因および、新たな数値目標と達成期限を明確にすべきではないか
答弁
茂木敏充
  • 署名・交渉中を含め97の国・地域をカバーしており、対外直接投資残高のカバー率も大幅に向上している
  • 数を追うことより質の高いメリットのある協定を戦略的に結ぶことが重要であり、現時点で新たな数値目標や期限は定めていない
全文
質問・答弁の全文を表示

もう一度質問させてもらいますけども、政府は2016年5月に、投資関連協定の締結促進と投資環境整備に向けたアクションプランを作ったわけですが、大臣、これにおいて、こう書いたんです。

『2020年までに100の国・地域を対象に、投資関連協定の署名・発効を目指す』と。

しかし2021年3月のこの成果の検証と今後の方針が出ましたけれども、これではですね、政府自ら目標の未達を認めて、それから実はそれから5年経過した2026年3月の時点でもですね、交渉中の協定を含めて97の国・地域カバーにとどまっているんです。

やっぱりこれ政治行政は結果責任が問われますので、この目標は100と掲げた以上、未達のまま10年放置するということは、私は結果責任、説明責任として問題があるというふうに思うんです。

この交渉難航の具体的な原因はどこにあるのか、あるいは新たな数値目標と達成期限について、外務大臣、明確なご答弁をいただきたいと思います」

そして2021年3月の成果の検証と今後の方針を踏まえて、」現状、委員がおっしゃるように、署名済みや交渉中の協定を含めれば、97の国・地域をカバーしておりますし、また、これらの相手国・地域は、2025年時点で、我が国の対外直接投資残高の約95%をカバーしておりまして、2016年時点の35%から見ると3倍近くに増えているところであります。

100という数字を達成していないということについて、強弁をするつもりは全くありませんけれど、一つ一つ、戦略的に進めていくということが極めて重要なんではないかなと思っておりまして、ほとんど取引のない国と結ぶ効果というのはどこまで大きいかということもあるわけでありまして、可能な限り質の高い、また日本にとってもメリットのあるような協定を一つ一つ結んでいきたいと、こんなふうに今考えているところでありまして、現時点で政府として新たな目標数値、もう97まで来ているわけですから、100をまた下げるというのも変な話ですし、ここから上げるというのもどうなのかなと思っておりまして、新たな数値目標、また期限等を定めておりませんけれど、経済界からの要望もあります。

また、相手国の状況であったり、我が国の観点、国益の観点、これも踏まえながら、精力的に投資協定の交渉に臨んでいきたいと、こんなふうに考えております。

セルビア投資協定の形式(保護型)の妥当性
▶ 動画
質問
松沢成文 (日本維新の会)
  • セルビアは中国の一帯一路の重要拠点であり、日本企業が中国企業と競合する局面では自由化型(内国民待遇等)が不可欠である
  • 保護型にとどめたことは地政学的観点から戦略的な誤りではないか
答弁
北川
  • セルビアが締結している他国(中国含む)との協定の多くも保護型である
  • 現地日系企業からは法的枠組みの速やかな整備が求められており、経済界が重視する規定を盛り込んだ内容となっている
全文
質問・答弁の全文を表示

タジキスタンとかほかのいろいろな国も出てましたけど、やっぱりこれセルビアについて一見最後にお伺いしますが、これセルビアはバルカンの大国であります。

中国の一帯一路構想において、ハンガリー、セルビア高速鉄道あるいは高速道路網等の大型インフラを中国企業が次々と受注する欧州側の重要拠点です。

日本企業が中国国有企業と入札等で競合する市場参入の局面こそ、内国民待遇あるいは最恵国待遇による公正な参入機会の確保が決定的に重要だと思います。

しかし、このセルビアとの協定は先ほど申し上げましたように保護型にとどまっておりまして、設立前段階でのこの内国民待遇等は適用されずに、市場参入競争に協定の保護が及ばないわけです。

これ一帯一路の欧州側拠点であるセルビアにこそ、私は自由化型が不可欠であったと思います。

対中、地政学的観点からも、政府の交渉上の戦略的な誤りがあったのではないかなと思いますが、外務大臣の認識をいただきたいと思います。

それは中国との協定を含めて、ほとんどがいわゆる保護型を結んでおります。

さらに申し上げれば、セルビアでは、海外からの直接投資が増加傾向にある中、既に現地に進出している日系企業から、他国の進出企業に出遅れることがないように、法的枠組みを速やかに整備すること、これが求められているという背景もございます。

そういった中で、今回のセルビアとの投資協定、幅広くカバーされた投資の保護、内部の規定がございますけれども、我が国経済界が重視している規定が盛り込まれたものとなっております。

ソフトパワーを活用した外交戦略
▶ 動画
質問
山中泉 (参政党)

- 投資関連協定による人的交流などのハード面と、アニメ・漫画などのソフトパワーを組み合わせた外交戦略について、日本のプレゼンスを高めるための考えを問う

答弁
茂木外務大臣
  • アニメ・漫画等のコンテンツは日本の強みであり、パブリックディプロマシー(政策発信と文化外交)を通じて対日理解を促進することが重要である
  • エジプトでのアニソン公演やインド・ブータンへの茶道専門家派遣など、具体的にソフトパワーを活用した取り組みを推進している
全文
質問・答弁の全文を表示

この3番目というのは、ハード・ソフトの両面からの外交ということです。

そして、その両面からの外交がどのように日本のプレゼンスを高めていけるのか、その戦略について、外務大臣にお伺いしたいと思っております。

このような人的交流などを通して、これらはどのように外交に生かしていくのか。

こういう国際環境の中で、我が国としても投資協定をきっかけにする、経済関係の許可だけでなくて、これを日本に対しての好意的な環境を意識的に作っていく。

長期的に我が国の国益のために、我が国独自の囲い込み外交がしたのではないか、というふうに考えているわけなんです。

そしてこれらのコンテンツを使って、日本独自の外交、こういうことができるのではないか。

そしてソフト面、両面から中長期的に日本の理解者を育てて、関係を深めて、実質的な外交にまでつなげていくことが重要だと考えておるんですけれども、外務大臣のお考えをお聞きしたいと思います。

囲い込みというかどうかは別にしてですね、確かにおっしゃるように、アニメ、漫画といったコンテンツ、日本として非常に世界的にも強みを持っていると考えております。

そして国際社会で日本に関する理解が深まり、客観的事実に基づく認識が形成されるような取組を強化していくことは重要だと考えておりまして、いわゆるパブリックディプロマシー、この二本柱は政策発信広報と我が国の魅力の発信、文化外交であると考えております。

我が国による発信を含めまして、日本が好意的に受け入れられる国際環境を醸成すべく、ソフトパワーの活用も重要であります。

伝統文化からポップカルチャーまで日本文化の多様な魅力を発信して、ジャパンフレンズの輪を一層広げていきたいと思っております。

コンテンツについて申し上げますと、TICAD9のフォローアップとして、エジプト及びコートジボワールでアニソン公演を実施しまして、非常に高い反響を得たところであります。

また、今年の3月には、日本の心、語り手派遣事業の一環としまして、茶道の専門家をインド、ブータンに派遣いたしまして、ブータン国王陛下御接見の機会に手前を披露したほか、現地の大学における茶道の講演等を通じて、日本の文化、日本の心、こういったことに対する一層の理解を促進してまいりました。

今後とも政策発信、広報に加えまして、我が国の魅力の発信、文化外交を通じて、日本に対する親近感、好感度、信頼感の向上を図ることで、対日理解の一層の促進に取り組んでいく考えであります。

投資協定による国益と国家戦略
▶ 動画
質問
山中泉 (参政党)

- 投資協定による企業進出が、単なる企業の利益追求ではなく、日本の経済成長、雇用促進、重要鉱物・エネルギー資源の確保といった国益にかなう国家戦略としてどのように機能するかを問う

答弁
茂木外務大臣
  • 投資協定は法的安定性と予見可能性を高め、投資増大や経済交流を促進する
  • 資源国とのサプライチェーン強靭化やグローバルサウスとの連携強化に資する意義があり、法の支配に基づく国際秩序の実現に寄与する
全文
質問・答弁の全文を表示

ここで質問を、最初の投資協定のことなんですが、投資関連協定、これらの企業活動の拡大、非常に重要です。

これからさらに日本の企業に進出していただきたいわけですけれども、私どもの参政党の主張としましてね、これらというのは単にそれら企業が進出していって、その企業が利益、儲かればいいのか、そういう問題ではなくて、我が国自身の経済成長であるとか、雇用促進であるとか、技術力の強化であるとか、そして一番重要な資源、エネルギー、こういった食料、重要鉱物を、これは日本にない、受給できない部分を補完できるような、これらの国がいくつも、先ほどから名前が出ているわけなんですけれども、こういった側面において、我々、これほど国際情勢が一気に不安定化しており、資源やサプライチェーンがここまで分断される危機、かつてなかったと思うんですが、こういう段階で、われわれの国益にかなう国家戦略としてのこの投資協定、こういった観点で、どのようにお考えになってられるか、大臣か、あるいは参考人の方でも結構なんですが、お話を少し伺えればと思っております。

まず、全般的な戦略という問いですので、それについてお答え申し上げますと、投資協定の締結、繰り返しになりますけれども、これは各国における法的安定性、企業にとっての予見可能性を高めるといった効果がございます。

まず、全般的な戦略という問いですので、それについてお答え申し上げますと、投資協定の締結、繰り返しになりますけれども、これは各国における法的安定性、企業にとっての予見可能性を高めるといった効果がございます。

良好な投資環境の整備、これが促されることで、投資の増大、あるいは経済分野での交流基礎促進ということを期待しております。

資源の観点から言えば鉱物資源を含む重要物質サプライチェーンであるベトナム、あるいは日本の原油の主要な輸入先であるサウジアラビア等の諸国、さらには大臣が最近訪問いたしましたアフリカ諸国、アンゴラとの間の投資協定、こういったものを発効させてきております。

このように投資協定、全般的に見て、資源国とのサプライチェーン強靭化、あるいはグローバルサウス諸国との連携強化に資する意義がありますので、この国際経済秩序が不可避に進めます中で、FOIPを通じた我が国が実現を目指す法の支配に基づいた国際秩序。

投資協定がもたらす具体的な国益
▶ 動画
質問
山中泉 (参政党)

- 日本企業の進出によって、日本国として具体的にどの程度の国益に資することになるのかを改めて問う

答弁
外務省経済局長
  • 資源国の確保やサプライチェーン強靭化、グローバルサウスとの連携強化を促進する意義がある
  • 投資家を不当な収用などのリスクから守り、個別の企業に安定性と予見可能性というメリットを提供することで、経済的繁栄と国際秩序の構築につながる
全文
質問・答弁の全文を表示

議員の方でもいいんですが、私が質問したかった最大のポイントは、日本の企業が進出する。

いろんな意味があると思うんですが、果たしてそれが、その企業が進出したことによって、これだけでも数十社あるわけですけれども、日本国としてどのぐらい国益に資する、国益としてですね、関連することができるんだろうか。

それをもう一度ちょっと教えていただければというふうに思うんですが、よろしいでしょうか。

投資協定は様々な効果がございます。

経済環境の拡大に始まりまして、さらには資源国、最近で言えば資源国、それからサプライチェーン強靭化、グローバルサウスとの連携強化を促進する、こういった意義。

さらに加えて、企業自身が飛躍する形で、より大きく国際経済情勢が不確実性を増す中で、FOIPを通じた我が国が実現を目指す法の支配に基づく国際秩序の構築、経済的な繁栄、これにつながると思っております。

何より、とにかく企業のリスク、これを投資家を守ることができますし、さまざまな法律的な恣意的な運用、投資国による不当な収用、こういったものからも守る。

先ほど申し上げた大きな意味の文脈の中、さらには個別の企業に対しても、個別の安定性、予見可能性というメリットが出てくるものと考えております。

ISDS条項による規制への萎縮効果
▶ 動画
質問
山添拓 (日本共産党)

- 投資協定の賠償金支払いの可能性により、政府が規制に及びにくくなる萎縮効果があるのではないか

答弁
茂木外務大臣
  • 多くの投資協定を締結しているが、必ずしも萎縮効果につながっているとは考えていない
  • 公正中立な第三者仲裁は日本企業の保護に有効であり、経済界も重視している
  • 国内法との整合性や政策判断の裁量の余地を確保し、規制権限とのバランスを重要視している
全文
質問・答弁の全文を表示

この賠償金の支払いを命じられることがあり得ます。

現にそうしたケースも多々報じられております。

そしてそれを見越して規制に及びにくいという萎縮効果も考えられます。

大臣、どういう認識でしょうか。

まず、萎縮効果になるという話でありますけれど、これまで日本としてISDS含めた投資協定をたくさん結んできておりまして、全体の日本の輸出入、投資等で言いますと、95%を超えるとこういう形でありますので、それが必ずしも萎縮効果につながっていると考えているわけではありませんが、公正中立的な第三者仲裁に付託できるという選択肢を投資家に与えるものであります。

これは相手国に投資を行う日本企業を保護するためにも有効でありまして、日本の経済界が重視している規定でもあります。

日本がこれまで締結した投資協定は、締約国が正当な目的のために適正な手続きに則って、また差別的な留保を置くこと等によりまして、国内法との整合性を図り、必要な政策判断の裁量の余地、こういったものを確保しているところであります。

このように投資協定の交渉に当たりましては、日系企業による投資を保護するための選択肢を与えるとの目的に加えまして、投資家の利益と国家の規制権限のバランスの確保の観点も重要と認識をいたしております。

投資協定における投資家の義務規定
▶ 動画
質問
山添拓 (日本共産党)

- 今回の4つの協定において、投資家に対し受入国の人権や環境保護措置を遵守させる義務規定はあるか

答弁
高橋アフリカ部長

- 健康・安全、環境、労働基準に関する条を設けており、投資目的でこれらの基準を緩和・引下げすることは適当ではないと定めている

全文
質問・答弁の全文を表示

我が国が必要かつ合理的だと考えて行った規制が後に紛争で争われる可能性があるという、そういう制度です。

今回の4つの協定ですが、投資家の義務として受入国の人権や環境保護のための措置を遵守するよう求める、そういう規定というのはあるでしょうか。

今回の4本の投資協定におきましては、健康・安全及び環境に関する措置並びに労働基準に関する条を設けており、投資を目的に健康・安全または環境に影響を与えるような措置の緩和及び労働基準の引下げを行うことは適当ではないと定めております。

投資協定を含め、日本から海外への投資においては、人権や環境といった点への国家の規制権限バランスの確保の観点も重要と認識しております。

トランプ関税の違憲判決への対応
▶ 動画
質問
山添拓 (日本共産党)

- 米連邦最高裁がトランプ関税を違憲無効とした判決に対し、米側にどのような対応を求めたか

答弁
茂木外務大臣
  • 判決を受け、日本企業を含む現地輸入業者に悪影響が出ないよう速やかに申し入れを行った
  • その後、米側が関税還付システムを導入し運用していると承知している
全文
質問・答弁の全文を表示

対外投資と関わってこの際、トランプ関税について伺います。

米国連邦最高裁は2月20日、トランプ大統領が世界各国に一方的に課した相互関税などを違憲無効とする判決を下しました。

トランプ氏が根拠とした国際緊急経済権限法、IEPAは、緊急事態宣言の下で輸入を規制する権限を認めていますが、関税を付加する権限までは大統領に与えていないとするものです。

米国は憲法で課税権を議会に与えています。

「代表なくして課税なし」です。

そこで議会への説明も同意もないまま、大統領が課税するのは違法としたものです。

これはトランプ氏が指名した2人の裁判官も判決に賛成しています。

大臣に伺いますが、この間の首脳会談や外相会談の公表された文書では、トランプ関税が最高裁で違法となったことへの言及は確認できません。

米側にいかなる対応を求めたのでしょうか。

御指摘いただきました判決、これを受けまして、まず速やかに日本政府から米国政府に対しまして、通貨等の現場の混乱によりまして、日本企業を含みます現地の輸入業者に悪影響が生じないよう申し入れを行いました。

その後、米側は米国税関国境警備局におきまして、関税還付のシステムを導入し、運用してきていると承知をいたしております。

通商法122条に基づく関税の違法判決
▶ 動画
質問
山添拓 (日本共産党)

- 米国際貿易裁判所が通商法122条に基づく関税を違法と判断した件について説明を求める

答弁
又野経済局長
  • 暫定輸入関税を違法無効としつつ、一部の原告にのみ差し止めを命じた判決と理解している
  • 米国政府が抗告しており係争中であるため、動向を注視し適切に対応したい
全文
質問・答弁の全文を表示

山添拓。

そもそもの出発点のトランプ関税、総合関税が違法とされたわけです。

暫定的な合意ということでよいのかが問われます。

私は昨年、国際貿易裁判所の違法判決について質問した際に、当時の岩屋大臣、内容や影響を十分精査するという答弁がありました。

最高裁判決の第一報を受けた赤澤大臣のコメントも同様でした。

ところがトランプ氏が判決直後に「馬鹿げた判決を盾手に駆け引きをしようとする国はより高い関税を課す」という表明をしたせいか、その後この判決について公式の場では述べられておりません。

トランプ氏は最高裁判決を受け代替措置として、今度は1974年通商法122条を根拠に、全ての国からの輸入品に150日間限定で10%の関税を課す大統領令を発動しました。

資料2枚目にありますが、米国の国際貿易裁判所は5月7日、この122条関税について違法と判断しました。

ご説明ください。

お尋ねの判決につきましては、通商法第122条に基づく暫定輸入関税は違法無効であるとしつつ、一部の原告のみに対して同関税の適用の差し止めを命じたものと理解しております。

この判決を受けまして、被告側の米国政府が抗告するなど、引き続き係争中の状況であるというふうに承知しております。

いずれにしましても、引き続き関連の動向を注視しながら、その影響を十分に精査しつつ、適切に対応していきたいと考えております。

通商法301条に基づく事前調査の有無
質問
山添拓 (日本共産党)

- 通商法301条に基づく恒久的な関税発動に向け、日本政府に対して既に事前調査はあったか

答弁
又野経済局長
  • 米通商代表部が3月12日に日本を含む複数国に対し、製造業の過剰生産能力等に関する調査を開始したと発表している
  • 米側から調査開始に伴う協議要請を受けており、緊密な連携を継続したい
全文
質問・答弁の全文を表示

山添拓君。

判決の結論だけで中身のご説明がなかったので、あまり精査されているように考えなかったんですが、この122条というのは経常収支が大規模かつ深刻な赤字である場合に関税を課すことができるというものです。

トランプ政権は経常収支の赤字を貿易赤字と読み替えて関税を発動しましたが、巨額の貿易赤字があっても、ものだけでなくサービスや投資の配当利子なども含めた経常収支全体を赤字とする根拠は脆弱。

こう判断したのが判決です。

違法とされたその新関税は150日間の暫定措置で、もともと7月下旬には期限を迎える予定でした。

トランプ政権はこの間に別の関税措置を検討中だとされます。

その1つが通商法301条に基づく恒久的な関税です。

これは相手国の不公正な貿易を理由に制裁関税を課せるとするもので、米国政府はすでに日本や中国が自動車など過剰に生産して不当に安い価格で輸出しているなど主張しています。

この301条関税の発動には122条とは異なって綿密な事前調査、証拠を示す必要があるとされています。

日本政府に対して何らかの事前調査は既にあったのでしょうか。

今の御質問の件はまさに通商代表部が3月12日に製造業における過剰生産能力、強制労働等に対して日本を含む複数国の地域対象に通商法第301条に基づく調査を開始したという旨発表しております。

その上で申し上げますと、我が国としては今後明らかになる措置の具体的な内容、それから我が国への影響を十分に精査しつつ適切に対応していきたいと考えておりますが、その一方で米国からはですね、すでにこの今般の調査の開始に伴いまして協議要請があった状況ではございます。

その一方で今後の対応につきましては現時点で予断することは差し控えますが、緊密な連携を継続していきたいと考えております。

米国の法的安定性を欠く関税措置への抗議
▶ 動画
質問
山添拓 (日本共産党)

- 法的安定性を害する手を変え品を変えの関税措置を、やめるよう求めるべきではないか

答弁
茂木外務大臣

- 日米間で通商問題について合意しており、相互利益の促進や経済安保の確保につながるものであるため、合意を着実に実施し、米国にも同様に求める

全文
質問・答弁の全文を表示

山添拓君。

既に協議要請があったということでしたが、私、この出発点の総合関税をめぐって連邦最高裁が示したのは、議会の承認なく大統領の権限で関税を課すこと自体が違憲というものだと思います。

今後どれだけ手を変え品を変え関税を持ち出したとしても、トランプ政権による関税の全てについて今後も違憲が問われ得るということです。

私は新たな関税のための事前調査を受ける場合には、政府は何よりもこんな法的安定性を害するようなやり方はやめようと求めるべきだと思いますがいかがですか。

山添拓君。

大臣、どうですか。

こんな法的安定性を害するような手を変え品を変え、やめるよう求めるべきじゃありませんか。

いずれにしても日米間では既に通商問題について合意をしておりまして、日米の総合利益の促進、経済安全保障の確保に向けた協力の拡大、経済成長の促進につながる、そういった合意であると考えておりまして、我が国として合意を引き続き着実に実施する考えでありまして、同時に米国に対しても、合意を着実に実施するよう、引き続き、求めていきたいと思います。

対米投資合意の妥当性と撤回検討
▶ 動画
質問
山添拓 (日本共産党)

- 米最高裁の違憲判決で前提が崩れている中、巨額の対米投資合意を維持し続けるのか、撤回を求めるべきではないか

答弁
茂木外務大臣

- 本合意は日米の相互利益促進や経済安全保障の確保に極めて重要であり、関税のために一方的に資金提供する内容だとは理解していない

全文
質問・答弁の全文を表示

山添拓君。

私が指摘しているのは、その合意の前提が崩れているという話です。

連邦最高裁の違憲判決で、日本が約束した対米投資も前提を失っています。

トランプ氏が通告した24%に上る交換税を免れるために、5500億ドルの対米投資で15%まで引き下げてもらった。

これが協議でした。

しかもその後の通商法122条に基づく実行税率は11%から13%だと。

巨額の投資約束で勝ち取ったはずの15%の合意よりも、現実には低い関税に今なっているわけですね。

どちらも根拠が崩れている。

トランプ氏は今後、投資の進捗に不満があれば15%まで引き上げると言って、関税を人質にして投資を実行させようとしていますが、現在続いている122条関税、それ自体、違法となり得る、既に違法と判断されているものでもあります。

5500億ドル、87兆円というのは、国債の償還や利払いを除く日本の実質的な国家予算に匹敵する額です。

これを残り3年足らずのトランプ政権の期間中に提供するという約束。

大臣、こんなに法的に安定性を欠いて次々に違法と判断されているような、この先も違法判断が目されるような、その下で台北投資だけは合意したことだと言ってやってくるんですか。

撤回を求める歴史はありませんか。

おそらく山添委員と考え方が違いますのは、山添委員は一方的に日本の資金を米国に提供すると、こういうお考えだと思うんですが、今進めております日米合意と、これは先ほども申し上げたように、日米の相互利益を促進する、経済安全保障の確保に向けた協力、これ極めて重要でありまして、日米間で進めていく、また経済成長の促進につながるものだと思っておりまして、何か一方的に関税のために、日本が資金を一方的に提供する、こういう内容だとは理解いたしておりません。

沖縄南西諸島における避難計画の差異
▶ 動画
質問
福島みずほ (社会民主党)
  • 南西諸島(先島諸島)は広域避難だが、沖縄本島は島内避難となっている理由を問う
  • 2年前の質問時にも協議すると言われていたが、なぜ違いがあるのか
答弁
佐々野
  • 先島諸島は避難の困難性が高く、市町村の意向を踏まえ優先的に広域避難を検討した
  • 沖縄本島の屋内避難想定は、先島諸島の検討を優先した結果である
  • 本島を含む県全体の検討は、先島諸島の成果を踏まえて行う認識である
全文
質問・答弁の全文を表示

沖縄南西諸島における、まさに避難なんですが、南西諸島12万人の人は当該避難、沖縄本島120万、観光客も入れると140万ぐらいになるのではないかと言われておりますが、島内避難なのはなぜなんでしょうか。

これ、2年前に地方デジタル委員会で質問したときに、沖縄県とこれから話し合いをしますということでした。

2年前にも同じような質問をしているんですが、なぜこれは違いがあるんでしょうか。

なぜ、沖縄本島には嘉手納基地や普天間基地や大きな基地もある。

なぜ、南西諸島12万人は当該避難で、沖縄本島は島内避難なのか。

沖縄県国民保護訓練は、特定の有事を想定したものではございませんが、先島諸島については広域避難、沖縄本島については屋内避難という訓練上の想定をおいて検討してございます。

これは、先島御市町村のご意向、輸送手段の確保など、避難の困難性がより高いことから、沖縄県、先島御市町村と協議をいたしまして、まずは、先島諸島の避難について優先的に検討することとなったものでございます。

沖縄本島の屋内避難という想定は、まずは先島諸島の避難について優先的に検討するという目的に沿いまして、訓練上の想定を設定した結果でございます。

沖縄県におきましても、沖縄本島を含む県全体の検討につきましては、先島諸島の避難について検討し、その成果を踏まえて行う必要があるものと認識されていると承知をしてございます。

避難を希望しない住民への対応
▶ 動画
質問
福島みずほ (社会民主党)

- 島を離れたくない、避難したくないと考える住民にどう対応するのか

答弁
佐々野

- 住民の安全確保のため、避難の必要性を丁寧に粘り強く説明し、理解を得るよう努力する

全文
質問・答弁の全文を表示

これ、島を離れたくない、避難したくない、どうなるんですか。

福島みずほ(社会民主党)宮古島や石垣島でも避難したくない、自分の島をずっと離れたくないという人たちもたくさんいます。

簡単に当該避難、島内避難とやっているけれども、島を捨てろというのかという声もあります。

島に残りたいと希望する住民の方々に対しましては、避難を行うよう、丁寧に粘り強く説明に努められることになると考えております。

今後も住民の皆さんに対する意見交換会などを通じまして、住民避難について、住民の皆様に丁寧に説明し、御理解を得られるよう、市町村とともに努力してまいりたいと存じます。

避難先(九州・山口)の安全性
▶ 動画
質問
福島みずほ (社会民主党)

- 避難先とされる九州・山口地方に多くの基地やミサイル配備があるが、本当に安全と言えるのか

答弁
佐々野

- 九州・山口を避難先とするのは訓練上の想定であり、特定の有事を想定したものではない

全文
質問・答弁の全文を表示

九州山口は安全なんですか。

九州は安全ですか。

九州、安全ですか。

先島諸島から八代、熊本の八代に行くと、でも県軍基地に長距離ミサイルが配備されるんですよ。

先島市町村からの離島避難の検討におきましては、訓練場の想定として、九州・山口各県を避難先として設定しているものでございまして、この想定は、特定の有事を想定したものではございません。

有事の想定と防衛戦略
▶ 動画
質問
福島みずほ (社会民主党)
  • 有事の際に何がどこで起きると考えているのか
  • 台湾有事などの具体的な想定と避難計画の関係はどうなっているのか
答弁
小泉
  • 特定の事態をあらかじめ想定しているわけではなく、発生した状況に即して総合的に判断する
  • いかなる事態でも国民を守れるよう、防衛力整備や同盟国との連携、安全保障戦略の再構築を進めている
全文
質問・答弁の全文を表示

防衛大臣、有事のときに、何がどこで起きるか、どう考えているんですか。

有事になったときに、何がどう起きるか、防衛省としてどう考えているんですか。

有事になったとき、どうなるんですか。

台湾有事と言ったときに、何が起きるんですか。

何が起きるって防衛省は考えてるんですか。

台湾有事が起きたときにどう考えているのか。

日本のミサイル基地は攻撃されるんですか。

政府として武力攻撃事態、そして武力攻撃予測事態について、先生は何がとか、どこでと、こういったことをお尋ねになるわけですけれども、何がどこで起きるといった特定の事態を、あらかじめ想定しているわけではありません。

いかなる事態が、これらの事態に該当するかは、これは今までも各委員会の国会答弁でも使わせていただいてますが、実際に発生した事態の個別具体的な状況に即して、政府がすべての情報を総合して判断するというのが、政府としての一貫した立場であります。

ですので、重要なのはですね、どのような事態が発生しても、国民の皆様を守り抜けるような、平素からの必要な備えを行っておくことだと考えております。

まず、先ほども申し上げましたとおり、何が起きるとか、どこで起きると、こういったことを特定の事態をあらかじめ想定しているわけではありませんし、今、世界の安全保障の現状を見たときに、先生はお分かりだと思いますけれども、何が起きるということをあらかじめ考えて、その事態にのみ特化をして対応するということではなくて、何が起きても平素から備えをしっかりしていかなる事態であっても国民の皆様の生命財産を守ることができる、そして日本の主権と領土、領海、領空を守り抜く、こういった構えで我々としては自前の防衛力の整備、そして同盟国、同志国との連携の強化、ここについて今新たな安全保障環境が出てきているのは、これは先生も御理解いただけると思いますので、そこに合わせていけるような全体としての日本の安全保障戦略を再構築しなければいけないから、年内に3文書の改定を進めておりますので、具体的な議論を積み上げていきたいと思います。

有事における家畜の取り扱い
▶ 動画
質問
福島みずほ (社会民主党)

- 避難時に牛や豚などの家畜をどう扱うのか、連れて行くことは可能なのか

答弁
関村

- 自治体が作成する避難実施要領を具体化する中で検討されると考えている

全文
質問・答弁の全文を表示

飼っている牛や豚はどうなるんですか。

2年前に聞いたときは、牛や豚は何でも全部置いていく。

カバン1個だけ持って飛行機か船に乗れでしたが、牛や豚も連れて行くんですか。

有事における家畜の取り扱いにつきましては、自治体が作成する避難実施要領の具体化を進める中で、検討されるものと考えております。

避難後の生活保障と財産補償
質問
福島みずほ (社会民主党)
  • 九州・山口への避難後、1ヶ月が経過した後はどうなるのか
  • 有事で被害を受けた際の財産保障はどうなるのか
答弁
佐々野
  • 初期的な計画では当初1ヶ月の受入れ事項を盛り込んでおり、今年度までに受入れ基本要領として取りまとめる
  • 財産保障については、武力攻撃終了後の復興政策のあり方として一貫して検討すべきものである
全文
質問・答弁の全文を表示

逆に、九州山口への避難はホテルですか。

1ヶ月と言われておりますが、1ヶ月後はどうなるんですか。

有事で被害を受けた際の保障はどうなるんでしょうか。

まずホテル、収容施設の関係でございますが、令和6年3月に作成公表しました受入れに係る初期的な計画では、九州山口8県32市町が、先島諸島市町村の住民約11万人を受入れるに際しまして、避難当初の1ヶ月の間の受入れで必要となる事項が盛り込まれました。

この受入れに係る初期的な計画では、避難をする住民について、今後、さらに検討を進め、今年度までに受入れ基本要領として取りまとめることとしております。

そしてまた保障の関係でございますけれども、国民の皆様の被害に係る財産保障につきましては、武力攻撃による国民の被害には様々な場合がございます。

個別具体的な判断が必要でありますことから、武力攻撃自体が終了した後の復興政策のあり方に一貫して検討するべきものでございまして、その状況下で可能な検討がされることになると認識してございます。

発言全文

里見隆治 (外交防衛委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 里見隆治

ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。

連合審査会に関する件についてお諮りいたします。

国家情報会議設置法案について、内閣委員会に対し、連合審査会の開会を申し入れることに、御異議ございませんか。

御異議ないと認め、採択を決定いたします。

なお、連合審査会開会の日時につきましては、これを委員長に一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。

御異議ないと認め、採択を取り決めます。

政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。

投資の促進及び保護に関する日本国とセルビア共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件ほか、3件の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官、佐々野武志君ほか、18名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。

御異議ないと認め、採択決定いたします。

投資の促進及び保護に関する日本国とセルビア共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件。

投資の促進及び保護に関する日本国とパラグアイ共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件。

投資の促進及び保護に関する日本国とザンビア共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件。

投資の自由化促進及び保護に関する日本国とタジキスタン共和国との間の協定の締結について承認を求める件、以上4件を一括して議題といたします。

4件の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。

質疑のある方は順次御発言願います。

岩本剛人 (自由民主党・無所属の会) 18発言 ▶ 動画
委員長 里見隆治

岩本剛人君。

質疑者 岩本剛人

おはようございます。

自由民主党の岩本剛人でございます。

委員長の質疑の機会をいただきまして、委員長、理事の先生方には心から御礼を申し上げたいと思います。

党首協定の前に、数点いろいろ伺いたいと思います。

まず防衛生産、技術、防衛基盤整備のことについて伺いたいと思うんですけれども、もう皆さんご承知のとおり、我が国を取り巻く国際関係は非常に厳しい状況であります。

安全保障環境は、最も昭和以後厳しい状況だというふうに認識をしております。

そうした中で本日は米中の首脳会談が行われるわけでありますけれども、このことについてはしっかり、茂木大臣もよくご承知のとおりかと思いますけれども、冷静に。

想定以上に今の状況を見ると、防衛技術、能力、戦い方、ものすごい勢いで変化をして、それに我々はしっかり対応していかなければならないというふうに思います。

そうした中で今回、政府の中で前倒しで3文書を改定していくと。

このことはこれからの5年間でありますけれども、今までの状況を考えると、さらに先に先を見て三文書を改定していかなければならないというふうに思います。

そうした中で小泉大臣のご発言のとおり、防衛生産技術基盤は防衛力そのものだ。

それはもう自分も強く同感するものであります。

ですからそこをしっかり支えていかなければ、我々の国を守っていくことができないというふうに自分も受け止めております。

苦しみもありまして、その一つでありますけれども、サプライチェーンに連なる企業は、中小企業、零細企業が多くて、資金調達力も非常に厳しい状況です。

契約と同時に、本来でありましたら民間企業ですから、先行的に設備投資、工作機械ですとか、旋盤ですとか、CADだとか、そういうものを投資をしなければならない。

またさらには、資材調達も考えていかなければならない。

そういうことを考えると、かなり早期に資金の手当が必要になってくる状況です。

その対応するために元請の方の企業が、特にそういったことを配慮してキャッシュフローに苦労している、苦面しているというような現状があるわけでありますけれども、そうした中で防衛産業は防衛力そのもの、そういう位置づけでありますから、このような面でも防衛産業をしっかり連携して、我が国の防衛力をつくっていかなければならないというふうに思いますけれども、どのように取り組んでいくのか、小泉大臣に伺いたいと思います。

答弁者 小泉進次郎

小泉防衛大臣。

おはようございます。

今日もよろしくお願いいたします。

岩本先生からは、特に防衛産業企業にとってのキャッシュフローの面からご指摘をいただきましたので、お答えをさせていただきます。

岩本委員が御指摘のとおり、装備品の開発生産維持整備を担う防衛産業は、いわば防衛力そのものであり、防衛省として、企業の資金繰りの悪化によって、装備品の製造納入等に支障が生じることがないように対応していく必要があると考えます。

そのため、防衛省として、各企業の状況をお伺いをしながら、企業の資金負担を考慮した予算の計上及び契約、そして状況に応じた前金払いの活用、債権譲渡の承認等を行ってきており、例えば、昨年度の補正予算においても、装備品等の早期確保に係る経費を計上し、企業が必要とする資金を確実かつ早期に確保することとしました。

また、昨年3月に経産省と合同で、中小サプライヤーのキャッシュフローへ配慮の観点も含む、防衛産業における適正取引等の推進のためのガイドラインを策定し、中小サプライヤーの適正な利益の確保を促進しています。

企業の規模や業態等により直面する資金繰りの問題は多様であると認識をしております。

引き続き、サプライヤーを含む関連企業から状況を丁寧にお聞きしながら、先生御指摘のとおり、キャッシュフローなどで苦労をしてまた悩まれて、結果として日本が必要とする自前の防衛力が構築できない、このようなことにならないように、しっかりと取り組んでまいります。

質疑者 岩本剛人

岩本剛人君。

ありがとうございます。

大変力強いご答弁をいただきましたので、ぜひ大臣には防衛産業を守っていただくために、努力を重ねていただきたいと思います。

大臣におかれましては、ここで退席されて結構ですので。

小泉大臣はご退席いただいて結構でございます。

今サプライチェーンの話をさせていただいたんですが、先生方もご承知のとおり、今回五類型を撤廃して防衛装備品の輸出を可能、厳格なルールで17カ国に対して防衛装備品を輸出できるということが可能になったわけであります。

これは同盟国や同志国としっかり連携強化をしていく、大きな方針転換だというふうに受け止めております。

これは装備品を輸出するということは、単なるものを輸出するだけではなくて、もう以前からご議論があったとおり、国際社会の平和と安定に、装備協力で貢献していく、大きな重要、大きな判断だというふうに思います。

ただ、具体的に装備品を移転するということになりましたら、部品供給をはじめ、メンテナンス等の対応を強化していかないと、ただ物を送っただけでは対応することが将来に向けてできないというふうに思います。

やはりその時には、先ほど質問させていただいたとおり、防衛産業、一次・二次のいわゆるサプライチェーンを含めた基盤をしっかり強化していかないと、いくら装備品をただ送っても、向こうで壊れて使い物にならなくなった、そういうような状況にはならないというふうに考えます。

ですから装備の移転というのは、考え方はわかりますけれども、単純なものではないというふうに受け止めているんですけれども、今後どのように取り組んでいくお考えなのか、伺いたいと思います。

政府参考人 小杉英夫

防衛装備庁小杉装備政策部長、お答えいたします。

安定的な装備品の供給とともに、防衛装備移転を推進していくためには、委員御指摘のとおり、サプライヤーを含めた国内の生産基盤の強化、これが重要であると考えてございます。

このため、国内の生産基盤の強化の観点から、これまで品質、コスト、納期に係る企業の努力を反映した利益率やコスト変動調整率の設定など、企業の適正な利益の確保、それから防衛生産基盤強化法に基づくサプライチェーン強靭化、それから製造工程効率化、事業承継等といった取組への財政上の措置。

そして、中小サプライヤーの適正な利益の確保を促進する防衛産業における適正取引等の推進のためのガイドラインの設定。

こうしたことを行ってきたところでございます。

今後、さらに生産基盤の強化を進めていくという観点から、産業界や経済産業省等の関係省庁と緊密に連携しながら、例えば、需要が見込めず、安定供給・確保が困難となる重要装備品の製造設備を国が保有することも含めた、官による直接的な関与の強化。

それから状況に応じて装備品にも転用可能なデュアルユース物資の供給力を強化といった施策の検討を進めてまいりたいと考えてございます。

質疑者 岩本剛人

岩本剛人君。

ぜひこれからスタートしますから、本当にどういう形の体制で対応していくのか。

まさか防衛省自衛隊がメンテナンスを受け持つわけではないでしょうから。

その契約の形態ですとか、そういったことを含めてぜひ検討していただければというふうに思います。

それでは投資協定について伺いたいと思います。

時間もそろそろ来てますので、まず衆議院の方でいろいろ議論しているのは承知をしております。

今回セルビア、パラグアイ、ザンビア、タジキスタン、投資協定で衆議院でも様々な国際ルールの質疑があるのは承知をしております。

そうした中で、まずはじめに基本的なことを伺いたいと思うんですけれども、これまで何カ国と投資関連協定を締結しているのか。

その上で今国会にも4カ国との投資協定が今回提出されているわけでありますけれども、そうした投資協定の締結によりまして、我々の日本企業にどのようなメリットがあるのか、どのような効果が期待できるのか、まず伺いたいと思います。

政府参考人 又野正剛

外務省又野経済局長、お答え申し上げます。

我が国が進めてきた投資協定につきましては、署名済み、または交渉中の協定を含めれば、97の国、地域をカバーしているところでございます。

投資協定は、投資国の企業が安定的に予見可能性を持って、相手国において投資活動を行うための法的枠組みを定めるものでございます。

これによりまして、例えば、投資受入国による不当な収用、法律の恣意的な運用といったリスクから日本の投資家を守ることができ、また、日系企業の海外展開を下支えする効果が期待されるところでございます。

加えまして、相手国の企業による日本の投資の促進も期待できるところでございます。

今回御審議いただく4本の協定につきましても、いずれもそうした効果が期待できると考えております。

政府としましては、我が国経済界からの要望も踏まえつつ、相手国の状況、それから我が国の国益の観点も含め、今後とも投資協定の推進に取り組んでまいりたいと考えております。

質疑者 岩本剛人

岩本剛人君。

ぜひ積極的にこれからも投資協定を進めていただければというふうに思います。

今回の投資協定の中で法的な環境を整えるという観点から考えますと、これから今すでに現地に進出している企業、あるいは進出しようとしている日本企業を具体的に支援していく、本当に重要なことだと。

今回の投資協定の大きな役割だというふうに思うんですけれども、今回提出しているのも含めまして、投資協定が発効した後、現地の日本企業の支援のために、どのような対応、体制で取り組んでいくのか、伺いたいと思います。

政府参考人 又野正剛

外務省又野経済局長、お答え申し上げます。

御指摘いただきましたとおり、投資協定につきましては、交渉や締結のみならず、締結した協定の着実な履行を含めて、事後の状況のフォローも重要であると考えております。

政府としましては、例えば、在外公館に設置した日本企業支援窓口を通じて、日本企業が抱える問題について、日々相談に応じております。

また、一部の公館では、既に海外に進出済みの日系企業による第三国市場への進出など、国境を超える活動を効果的にサポートするため、経済広域担当官を指名しております。

必要に応じて、JETROの海外事務所などとも協力して、各種情報の提供、相手国政府に対し、ビジネス上の課題についての是正の申し入れ、働きかけ、こうしたことを行っております。

また、投資協定の中には、両国の代表からなる合同委員会等の仕組みが規定されておりまして、そうした場における議論を通じて、課題の解決を含め、協定の実施や運用等についても協議を求めることができるところでございます。

政府としましては、引き続きこうした様々な仕組みや経済産業省からのヒアリング、こうしたことを通じて、協定締結後の状況についてフォローしつつ、日系企業の海外ビジネス展開の支援、しっかりと必要な支援の提供、万全を期してまいりたいと考えております。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長岩本剛人君。

質疑者 岩本剛人

岩本剛人(自由民主党・無所属の会)今回の4カ国につきましてはいろいろ資料を拝見していましたら、これから可能性が非常に高い4カ国だというふうに受け止めておりますので、ぜひそうした中で日本からの進出の企業、先方からの要請、さまざまなエネルギー等の対応について可能性があると思いますので、ぜひその点については積極的に取り組んでいただきたいというふうに思います。

今回、パラグアイ投資協定あるんですけれども、実は私、北海道でありますので、私の地元、北海道からパラグアイへ移住した方々がたくさんいらっしゃいまして、もうすでに85周年やっております。

実はブラジルに105年前に北海道から移住してブラジルでいろいろ活動されている方がいらっしゃって、パラグアイもブラジルも実は記念事業で85周年とか105周年とかっていうのをやっているのが実情です。

同僚の新潟の小林先生のところもブラジルとは大変縁が深いっていうふうにも伺っております。

ブラジルのサンパウロには47都道府県のすべての県人会があるとも実は伺っております。

我々の全国47都道府県でも、それぞれ各国とのさまざまな人的交流、経済交流があるというふうに考えるわけでありますけれども、やはりその今までの歴史もありますし、地域的なつながりも強い中で、今回の4本の投資協定を含めて、署名済みが約61本、85か国をカバーしているというのにも伺っているんですけれども。

今回のような投資関連協定を推進する、また投資協定を締結した、そういうことを可能であれば、都道府県ですとか市町村だとか、我々の国内に対してもしっかりどういう内容で、どういう締結をしたのか、情報提供を進めていくべきかと考えるんですけれども、見解を伺いたいと思います。

政府参考人 藤沢正彦

経済産業省通商政策局藤沢国際経済部長お答え申し上げます。

地方の中小企業を含む我が国企業の海外進出が増大する中、委員御指摘のように、地方自治体を含めまして、国内で投資関連協定の情報提供等を行い、さらに、人的及び企業間交流を促進することにより、地方経済を活性化していくことは、極めて重要だと考えてございます。

経済産業省では、これまでも、投資関連協定に関し、地方の経済産業局やジェトロ国内事務所と連携した地方での説明会の実施、JETROと連携した解説動画、ハンドブック等による広報や相談対応などにより、中小企業を含む事業者に対する情報提供等に取り組んできたところでございます。

また、地方自治体を含む支援機関が結集し、海外展開を図る中小企業に対して、ワンストップの支援サービスを行う新輸出大国コンソーシアムを結成いたしまして、各企業それぞれの課題やニーズに対応した専門家による伴走支援等を行っているところでございます。

今後も今申し上げました新輸出大国コンソーシアムも活用しながら、都道府県や市町村と連携をして地方の中小企業の海外展開支援を効果的に行い、地方経済の活性化に貢献してまいりたいと存じます。

質疑者 岩本剛人

岩本剛人(自由民主党・無所属の会)ぜひ各都道府県に情報発信をぜひ、先日我々の北海道にも知事のところに様々な海外から方も来られていますので、情報提供をぜひまずお願いしたいというふうに思います。

その上で経済的な発展があれば、しっかりとした積極的な支援をお願いしたいというふうに思います。

それでは最後になりますけれども、先般、高市総理はベトナム、オーストラリア、また、茂木大臣におかれましては、ザンビア含むアフリカ4カ国を訪問されたというふうに承知をしております。

いずれの訪問先でも、エネルギー資源をめぐる情勢を踏まえまして、資源や重要鉱物、サプライチェーンの強靭化に向けた協力、連携強化をされたというふうに伺っているんですけれども、今回の投資協定を含めまして、経済安全保障や食料安全保障の観点から、どのような意義があるというふうに受け止められているのか、大臣の見解を伺いたいと思います。

答弁者 茂木敏充

茂木敏充外務大臣岩本委員御指摘のとおりですね、先般の高市総理のベトナム及び豪州の訪問、そして私のアフリカ4カ国訪問におきましては、二国間関係、これはもちろんでありますが、エネルギーの安定供給や重要鉱物を含みますサプライチェーンの強靭化に向けた、協力連携について各国との間でしっかりと確認をすることができました。

経済安全保障であったりとか、食料安全保障の重要性は高まってきておりまして、資源調達の多角化、安定供給や、サプライチェーンの強靭化の観点も踏まえて、資源国との間で投資協定を締結することは極めて効果的であると考えております。

今般ご審議をお願いしている協定の相手国の中でも、先般私が訪問したザンビアは、銅であったりとか、コバルト等を産出いたします。

日本にとっても重要な鉱物資源国であります。

原子番号で言いますと51番になる、といった鉱物資源も有しております。

このほか、パラジウムやリチウム等の鉱物資源が埋蔵されている可能性があるほか、大豆の一大輸出国であると、農業分野、そして1万人近くの日系人がこの分野を支えている部分もありますが、農業分野における投資の潜在性。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長岩本剛人君。

質疑者 岩本剛人

岩本剛人終わります。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長ありがとうございました。

青木愛君。

質疑者 青木愛

青木愛立憲民主・無所属の青木愛です。

本日もよろしくお願い申し上げます。

青木愛 (立憲民主・無所属) 53発言 ▶ 動画
質疑者 青木愛

投資協定4件について早速質疑に入ります。

投資協定とは海外に投資を行う際の規制をできる限りなくし、投資を自由に行うことのできる環境を整え、投資家及び投資財産を保護するための協定です。

全世界で署名又は締結された投資関連協定の数は、1990年代から急増し、国連貿易開発会議のデータでは、2026年2月現在で約3981件とされています。

2026年の3月現在、日本では発行済みの投資関連協定が54本、内訳、投資協定が37本、EPAが17本です。

また、署名済み未発行の投資関連協定が7本、内訳が投資協定5本、EPAが2本となっています。

これら61本で85の国・地域をカバーすることになりますが、これで日本の対外直接投資残高の何%をカバーするのかを伺います。

また、併せて2016年に策定されましたアクションプランでは、2020年までに100の国地域との投資関連協定の署名発行を目指すとされていました。

現状に対する評価について伺いますとともに、投資協定を国家戦略として、どのように位置づけているのかを確認をさせていただきます。

外務省経済局長。

政府参考人 外務省経済局長

お答え申し上げます。

政府としましては、先ほど委員がご指摘ありました、2016年5月に公表しましたアクションプラン、これにおきまして、2020年までに100の国・地域を対象として、投資関連協定の署名発行を目指すこととしております。

その上で、2021年3月の成果の検証と今後の方向、これにおきまして、こうした目標値が設定されたことを踏まえつつも、戦略的観点や質の確保の観点を考慮した取組を進めることも盛り込まれております。

こうした経緯を踏まえつつ、我が国としても、その後も精力的に協定の交渉を進めてきました結果、これまで、欧州、アジア、中東などの国地域を中心に、署名済みや交渉中の協定も含めれば、97の国地域をカバーしております。

また、これらの相手国地域は、2025年時点で、我が国の対外直接投資残高の約95%をカバーしており、2016年時点の約35%から大幅に増加しているところでございます。

政府としましては、協定締結後も、経済界からのヒアリングなどを通じて、事後の状況をフォローしてきております。

企業側からは、おおむねカントリーリスクのある国を含め、海外への日系企業の展開に資する内容の投資協定とすることや、今後の締結先として、中南米、アフリカ、中央アジア、コーカサス諸国と連携強化を念頭に置くことについて要望を受けております。

投資協定の締結は、こうした日系企業の海外展開支援といった観点に加え、いずれにしましても政府としましては引き続きこうした様々な観点も踏まえつつ、日本の国益に資するよう、戦略的に投資協定の推進に取り組んでいきたいと考えております。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

はい。

ご答弁ありがとうございます。

交渉中を含めれば、対象国が97カ国で、95%をカバーをしているというご答弁だったかと思います。

それではですね。

当該諸国の経済社会改革を支援するとされていますが、今回のセルビアとの投資協定も、このイニシアチブの一連の流れなのでしょうか。

また、西バルカン地域の安定化、そしてEU統合、これは日本にとってどのような意義があるのかを伺います。

答弁者 茂木外務大臣

茂木外務大臣。

バルカン半島を含めまして、歴史的に半島というのはどうしても様々な勢力の対立があったりと、こういう地域でありまして、その地域の安定というのは国際社会全体の安定にもつながると考えているところであります。

その上で、我が国は西バルカン協力イニシアティブの下で、セルビアのEU加盟プロセスの進展に向けた支援を継続してきておりまして、その一環として日系企業の進出を促す取組を行ってきております。

本協定の締結も、日本間の投資の促進と保護につながることが期待されます。

そしてその日本間の投資は、EUとの経済統合、民間セクターのさらなる改革の推進とともに、改革を支える人材を育成することにもつながると、このように考えております。

セルビアを含みます西バルカン諸国が欧州の一員として、安定と発展、これを実現し、欧州が基本的価値の下で結束すること。

これは欧州全体、ひいては国際社会全体の安定と発展にとって欠かせないと考えております。

第一次世界大戦を考えても、このバルカン半島から欧州全体の戦争につながった、こういうこともあるわけであります。

このような観点で、我が国としては、今後とも西バルカン協力イニシアティブの下での経済社会改革であったり、地域協力の促進への支援を通じて、セルビアを含みます西バルカン諸国のEU加盟、後押しをしていきたいと、このように考えております。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

はい、ご答弁ありがとうございます。

このセルビアなんですが、中国、またロシアの影響が強く、首都ベオグラードには中国の方々が多く住んでおられ、また中国からの直行便も就航しています。

セルビアは質の高い労働力を有し、EU市場へのアクセスが良く、有望な投資先として注目をされています。

2024年10月のジェトロの報告によりますと、セルビアへの対内直接投資額は年々増加をしており、中国が最大の投資国となっております。

セルビアが中国・ロシアとの関係を深める中、日本として投資協定を通じて、どのように経済的また地政学的関与を強化しようとしているのか、日本企業進出拡大の意義について、政府の御認識を伺います。

政府参考人 外務省北川欧州局長

外務省北川欧州局長。

お答え申し上げます。

まず委員御指摘のとおり、セルビアが中国、ロシアとの関係が深まっているということは、我々もその認識をしております。

そういった中であればこそ、日本との関係が深まること、あるいは日本のプレゼンスが増すこと、これは非常に重要だと考えております。

またセルビアでは、中国、ロシア以外の各国から、海外からの直接投資も、これも近年増加傾向にございます。

こういった中で、日系企業が他国の進出企業に出遅れないよう、法的枠組みを速やかに整備することが重要と判断し、本協定を締結することにより、セルビアにおける投資環境の透明性、法的安定性、および予見可能性が高まり、日本からの投資の促進と保護、およびセルビアからの対日投資の拡大につながると期待しておりますし、このことによって日本との関係が強化されることを期待しております。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

このセルビアと中国とは2009年に戦略的パートナーシップを締結しています。

また2016年には包括的な戦略的パートナーシップへの格上げ、また2024年には自由貿易協定FTAが発効されておりまして、関係進化が急速に進められたように感じております。

しかし、日本とセルビアの外交関係は非常に古く、1882年にセルビア国王と明治天皇が親書を交換したことによって始まったとお聞きしております。

先ほど、茂木大臣からも、この地域はヨーロッパの火薬庫とも呼ばれ、第一次世界大戦が勃発した地域でもあるとのご指摘がございました。

来年の2027年は、日セルビア友好145周年に当たるとお伺いをしております。

日本では横浜で国際園芸博覧会が開催され、一方セルビアではベオグラード国際博覧会が開催されるとのことであります。

こうした記念事業を意味あるものとして成功を期待するところでありますけれども、来年に向けた外務省の取組状況について、お伺いをさせていただきます。

政府参考人 外務省北川欧州局長

外務省北川欧州局長。

お答え申し上げます。

ただいま委員からご指摘いただきましたとおり、2027年、来年は日本とセルビアの友好145周年に当たります。

セルビアからは横浜でのグリーンエクスポ2027に参加の表明を既に得ているところでありますし、我が国も2027年、ベオグラード国際博覧会の参加を表明しております。

先ほど申しましたとおり、セルビアは西バルカン諸国中最大の経済規模を有する非常に重要な国であります。

この国との関係で、日本企業のさらなる進出が期待されているところですが、来年の2027年の国際博覧会を含めて、経済をはじめとする様々な分野で、日本とセルビアとの連携をさらに深めてまいりたいと考えております。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

ありがとうございます。

ぜひ、このまた記念事業をいいきっかけとして、セルビアと日本の両国のまた進展に期待するところでございます。

次に南米にありますパラグアイに関する投資協定について質問を行ってまいります。

パラグアイとの投資協定及び南米政策についてもお伺いしていきますが、パラグアイは南米で唯一、台湾と外交関係を維持しています。

そして大規模な日系社会を有する親日国でもございます。

今回の投資協定が、日本とパラグアイの経済、また外交関係をどのように発展させるものと考えておられるのかをまず伺います。

答弁者 茂木外務大臣

茂木大臣。

パラグアイと台湾、御指摘のように1957年に外交関係を開設しまして、それ以降、パラグアイは一貫した台湾の承認国であります。

また、本年90周年を迎えた約1万人の日系社会、これは農業分野を中心に幅広い分野でパラグアイの発展に貢献をしてきております。

私も5年前、前回の外務大臣時代にパラグアイを訪問しましたが、大変な歓迎を受けたということが非常に印象に残っているところであります。

パラグアイは、自由民主主義、法の支配、自由貿易等の価値や原則を共有する、我が国にとっての戦略的なパートナーであります。

また、主要な国際的な食料供給国であるほか、リチウム等の鉱物資源が埋蔵されている可能性があり、現在、その調査が行われているところであります。

今般の投資協定締結を通じまして、戦略的な重要性を持つパラグアイとの間で、経済関係を強化させることは、日本外交にとっても大きな意義を持ち、こうした観点から、今後も二国間関係、強化をしていきたいと思いますし、どちらかと言いますと、アフリカであったりとか、また南米と、これは日本から見ると遠い地域のように見えるかもしれませんが、さまざまなこういう日系社会を通じたつながりであったりとか、今後日本が必要とする、例えば経済安全保障、そして食料安全保障等についても極めて重要な地域ということで、これからさらに重視をしていきたいと考えております。

委員長 里見隆治

里見隆治君。

質疑者 青木愛

青木愛君。

地理的には遠いけれども、実は近い。

こうした南米でありますけれども、その中において、ブラジルなんですけれども、約200万人以上の日系人が暮らしておられ、また多くの日本企業が進出していますけれども、いまだブラジルとの投資協定が進展していない理由を伺わせていただきたいと思います。

また併せて、国会において、今日の審議のように、承認された投資協定であるにもかかわらず、アルゼンチンが未だ未発効な理由を併せてお伺いしたいと思います。

答弁者 茂木外務大臣

お答えいたします。

まず、ブラジルとの間でございますけれども、貿易や投資を一層拡大していくということでは一致をしておりますけれども、投資協定に関しては交渉開始に至っておりません。

その背景の一つとして、我が国経済界も重視する国と投資家との間の紛争解決、いわゆるISDS条項について、ブラジル国内で憲法違反、ブラジルがISDS条項を含む投資協定の締結に消極的であることなどが挙げられると考えております。

我が国としては、ブラジル側に対し、日本の経済界が期待する投資協定の内容について、類似説明を行ってきているところでございます。

また、アルゼンチンでございますけれども、日アルゼンチン投資協定については、我が国は、締結に必要な国内手続きを完了しておりますが、協定の効力発効に必要なアルゼンチン側の国内作業が、現在まで完了をしていないということでございます。

我が国としては、アルゼンチン政府関係者、議会関係者に対し、早期に国内手続きを実施するよう、さまざまな機会を利用して、継続的な働きかけを行っております。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

ブラジルではISDS条項が憲法違反であるということ、アルゼンチンでは先方の国会承認が得られないという御答弁だったと思います。

もう少し突っ込んで聞きたいところではあるんですが、ちょっと先に進ませていただきます。

このような課題を踏まえて、この南米において、ブラジルが中心となっているメルコスールとの早期EPA締結を求める提言が、日ブラジル経済合同委員会や日ブラジル戦略的経済パートナーシップ共同委員会からなされるなど、経済界からも関係強化に強い関心が示されているとの御答弁が衆議院側でございました。

政府がこのメルコスールとのEPA交渉を通じて、南米地域全体との経済連携をどのように進めようとお考えなのかを確認させてください。

政府参考人 外務省中南米局長

中南米局長。

お答え申し上げます。

まず今、委員御指摘のとおり、メルコスールとの経済関係の強化については、経済界からも強い関心が示されていると理解しております。

同時に、日本とメルコスールとのEPAという話もございますが、これにつきましては、国内に様々な声があるということも理解をしております。

その上で、ブラジル・アルゼンチン、先ほどお話しのありましたこの2カ国を含むメルコスールとの経済関係を強化することは、重要物資のサプライチェーン強靭化、経済安全保障の強化。

こうしたことを含めまして、我が国の経済的基盤の強化、これに寄与するのみならず、国際社会の分断、これが深まっております中で、グローバルサウスとの連携強化といった戦略的な意義も有すると思っております。

いずれにしましても、昨年末に立ち上げました、日メルコスール戦略的パートナーシップ枠組みの下で、経済関係強化のあり方について、引き続き検討してまいりたいと思います。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

はい。

承知いたしました。

それではパラグアイ関係では最後の質問になりますけれども、このパラグアイとの協定において、通常の投資協定に見られるような、詳細なパフォーマンス要求禁止規定ではなく、トリムス協定の再確認にとどまっております。

この理由についても説明をお願いします。

政府参考人 外務省中南米局長

中南米局長。

お答えいたします。

まず一般論といたしまして、投資協定がカバーする内容、これは幅広く規定も多岐にわたっております。

その中で特定の規定が含まれるか否かというのは、経済界の要望、相手国の状況、我が国の国益の観点等、さまざまな状況を総合的に勘案しつつ、交渉を通じて決まります。

その上で、投資の阻害要因となり得る要求の原則禁止について申し上げれば、WTO協定により海外投資家が投資を行う際、投資受入国が一定の要求を行うことは、既に一定程度禁じられております。

日パラグアイ投資協定では、WTO協定の当該規定を明示的に再確認する規定を置いております。

交渉過程についてつまびらかにすることは、相手国との関係もあり、差し控えさせていただきますが、パラグアイ国内の諸制度、それから実際の投資環境、投資協定の全体的なバランスも考慮しつつ、先に述べました諸点も踏まえながら、双方で交渉した結果、今般の内容で合意に至ったものでございます。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

はい。

ありがとうございます。

これでパラグアイに関する質問を終了させていただきまして、次にアフリカのザンビアとの投資協定について質問をさせていただきます。

茂木外務大臣は今般の大型連休中、本日投資協定を審議しておりますザンビア、そしてアンゴラ、ケニア、南アフリカのアフリカ4カ国を訪問されました。

アフリカ4カ国訪問の成果、さまざまなところで語ってくださっておりますが、日本政府が掲げる自由で開かれたインド太平洋と、そしてアフリカ外交との関係についての手応えについてお伺いしたいと思います。

また併せてお伺いいたしますが、ザンビアについては今審議中であります。

そしてアンゴラについては2024年、ケニアは2017年にそれぞれ投資協定が結ばれております。

訪問された4カ国の中で南アフリカ共和国だけがこの投資協定については手つかずとなっております。

茂木大臣が現地で行った臨時会見の中で、アフリカで最大数の日本企業が活動する南アフリカとの間で、投資促進での連携。

投資協定とはお述べになっておられませんが、投資促進での連携についても一致を見たところでありますと述べられていますが、具体的にどのような一致点、前進が見られたのか、併せてお伺いをさせていただきます。

答弁者 茂木外務大臣

茂木外務大臣。

茂木外務大臣、かなり多岐にわたる御質問をいただきましたので、若干長くなるかもしれませんが。

まず、今回のアフリカ訪問におきましては、主に3つの目的と、また成果があったと考えております。

第一に、国際社会で発信力を増しております、いわゆるグローバルサウス、この主要な地域の1つでありますアフリカとの連携を強化したこと。

協力連携を深めたこと。

そして最後に第3番目としまして、自由で開かれたインド太平洋、FOIPの進化及び日本の対アフリカ外交について発信し、広く歓迎されたことであります。

今年は自由で開かれたインド太平洋の提唱から、ちょうど10年を迎えるわけであります。

FOIPの中核的な理念、これは維持をしつつ、地域の国々の自立性、強靭性を高め、地域全体として共に強く豊かになることを目指すという、進化したFOIPのビジョンの下で、重要な位置を占めるアフリカ外交、力強く展開をしていきたいと思っております。

FOIPの発祥の地であります、ケニアでの私のスピーチでは、アフリカ外交を展開する三本柱として、一つは、平和大陸、アフリカの実現。

ご案内のとおり、アフリカは様々な民族対立であったりとか地域対立もあるわけでありまして、この平和大陸を実現していくということは極めて重要だと考えております。

そして2つ目に、日本とアフリカの成長の好循環を図っていく。

一方だけが利益を得るのではなくて、共に成長していく。

そして3つ目に、次の世代、次世代の共につくる。

競争によらず誰も豊かさを実感できる社会の実現。

アフリカの諸国もかなり経済格差、これが大きい地域でありまして、誰もが豊かさを実感できるということは極めて重要だと考えております。

こういった点について述べさせていただきました。

スピーチの会場、当初250人ぐらいの方に集まっていただければという設定だったんですが、実際には570人の方に集まっていただきまして、立ち見も出るという形で、非常に熱気にあふれ、そして日本のアフリカ外交への関心の高さ、感じたところであります。

また各国要人との議論を通じて、各国こうした日本のアフリカ外交の姿勢を高く評価していると、このことを感じたところであります。

今回訪問しました4カ国、いずれも我が国と基本的価値を共有し、さらなる成長が見込まれる国々でありまして、これまでの期間での実績であったりとか信頼関係も踏まえて、大統領や外務大臣等の間で率直で有意義な意見交換を行うことができたと考えております。

今後も日本がTICADなどを通じて、アフリカ各国と長年築いてきた信頼と協力の実績を基礎に、さらに力強くアフリカ外交を展開していきたいと考えております。

その上で、この投資協定について、すでにアンゴラ、ケニアとは締結済みでありまして、ザンビアについてはまさに今ご審議をいただいているところでありますが、一方で南アフリカについては結んでいないではないかと、というお話でありますが、南アフリカは同国の国内事情から2010年の時点で新たな投資協定の締結はしない、こういった方針を閣議決定をしているところであります。

一方で、今回、ラムポーザ南アフリカ大統領及びラムラ外相との会談においては、日系企業の安定的な活動を可能にする投資環境の整備に向けた協力を、こちらから要請をしたところ、先方から日系企業の一層の投資促進に向けて、引き続き協力していきたいとの回答がありました。

関係省庁と連携をして、また民間企業等と意思疎通しながら引き続き、日系企業の海外展開、そして南アフリカ、今260の企業、アフリカ大陸の中で最も多い企業が進出しておりまして、これをさらに促進していければと、こんなふうに考えております。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

はい、ご答弁ありがとうございます。

南アフリカにはすでにもう260の日本企業が進出しているということで、なかなか他の国にはわからない、南アフリカ独特の特有の、なかなか投資協定を結べない事情があるのだと、拝察をいたしました。

続きまして、本年3月ですが、ザンビアにおいて、ジェトロとジャイカの共催によって、日本企業18社と、そしてザンビアの政府・企業関係者が一同に会しました日本ザンビアビジネスフォーラムが開催されています。

その際、ザンビアのムレンガ大臣からは、ザンビア経済はこれまで資源の採掘や原材料輸出に依存してきたけれども、これからは高付加価値化を通じて産業や雇用を創出していくという方針が述べられ、また三上在ザンビア大使からも近年のタイ・アフリカ外務省大臣官房、今西参事官。

政府参考人 外務省今西参事官

お答え申し上げます。

ザンビアは近年経済成長を続けておりますけれども、1人当たりの国民所得、GNI、これは1260ドルでして、依然として経済、社会開発上の課題に直面しております。

一方でザンビアは、高品位の銅をはじめとする重要鉱物を産出する国であり、いわゆる国として重要なパートナーの一つであると考えております。

先般、茂木大臣がザンビアを訪問した際には、先方からナカラ回廊開発、それから鉱物分野の人材育成などの我が国の支援に対して感謝の意が表明されるとともに、日本企業による投資を通じた、互恵的な経済発展への期待が示されたところです。

今回の訪問の成果も踏まえまして、二国間関係の強化、それからナカラ回廊開発を通じた資源のグローバルサプライチェーンの強靭化、これを推進すべく、ODAによるインフラ整備も活用しつつ、日本企業の投資促進に取り組んでまいります。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

はい。

今、ナカラ回廊のお話がありましたので、続けて質問させていただきます。

昨年の第9回アフリカ開発会議、TICADにおきまして、ナカラ回廊開発によるグローバルサプライチェーンの強靭化、立ち上げが発表されました。

ナカラ回廊は内陸国のザンビア、そしてマラウイからモザンビークのナカラ港を経てインド洋へとつながる国際回廊です。

ナカラ回廊開発の現状、そして今後の展望、また日本の資源外交、サプライチェーン戦略における位置づけを再確認させていただきます。

政府参考人 外務省今西参事官

外務省今西参事官。

お答え申し上げます。

ただいま、委員からご指摘ありましたように、ナカラ回廊開発、これはザンビアからマラウイ、そしてモザンビークへとつながるナカラ回廊の輸送インフラ整備、それから産業開発を通じまして、資源のサプライチェーンの強靭化を目的としており、我が国の経済安全保障の観点からも重要な協力と考えております。

このナカラ回廊につきましては、昨年のTICAD9において、本件をオファー型協力として発表させていただきました。

それ以降も様々な取組を進めてきており、例えばマラウイの首都リロングウェ市で、幹線道路の建設を無償資金協力によって支援させていただいておりまして、本年の2月に完工式が行われたところでございます。

またモザンビークのナカラ市ですけれども、ここはいわゆるサイクロンの被害が多発する地域でありまして、本年の2月から無償資金協力によりまして、土砂災害の対策を支援しておるところでございます。

このナカラ市は、我が国が円借款で支援、整備しましたナカラ港が所在するナカラ回廊のいわば起点でありますので、この回廊の連結性強化に資するものと考えております。

引き続き、さまざまなツールを組み合わせて、ナカラ回廊に関する協力を推進してまいります。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

はい。

ご答弁ありがとうございました。

それでは、4件目になりますが、中央アジアに位置しますタジキスタンに関する質問をさせていただきます。

タジキスタンは、中国、ロシア、イラン、アフガニスタンに囲まれた中央アジアという、地政学的に要所に位置にあります。

旧ソ連の構成国の一つであり、ソ連崩壊後に設立された上海協力機構の一国でもあります。

従来、タジキスタンに対する主な投資国はロシアと中国でありますが、今回の日本との協定がタジキスタン初の自由化型投資協定となったということでございます。

ぜひその経緯について伺いたいと思いますし、また日本政府が同国とどのような関係、タジキスタンとの関係をどのように位置づけているのかを伺わせていただきます。

答弁者 茂木外務大臣

茂木外務大臣。

タジキスタンを含みます中央アジア諸国、歴史的に見てもですね、中国から天山脈を超えまして、最終的にアラブのバグダッドに通ずるシルクロードの最後の中継点が、ウズベキスタンのサマルカンドになるわけでありまして、歴史的に見ても、地政学的な要所に位置していただくわけでありますが、現在もタジキスタンを含みます中央アジアの国々、諸国ですね、5カ国は、中国、ロシア、イラン、アフガニスタン等に囲まれ、アジアと欧州を結びます地政学的な要所に位置をするわけであります。

そして旧ソ連時代の歴史的な経緯を有するロシアとは政治、軍事をはじめとする様々な分野で緊密な関係があると、基地があるということもございます。

中国とはまた近年、投資貿易等の経済分野を中心として関係が深まっております。

茂木大臣。

中央アジアプラス日本対話首脳会合や2国間会談の成果を踏まえて、中央アジアとの重点協力3分野というのがあります。

1つがグリーン、強靭化。

2つ目にコネクティビティ、連結性ですね。

そして3つ目に人材育成。

これを中心にして、タジキスタンの産業の高度化であったりとか多角化を通し、協力関係を強化していきたいと考えております。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

ただいまのご答弁ありがとうございます。

自由化型の締結になった経緯については、もう少しご説明いただけますでしょうか。

政府参考人 外務省北川欧州局長

外務省北川欧州局長。

お答え申し上げます。

委員もご指摘されましたタジキスタンとの協定は自由化型ということですけれども、いわゆる保護型の投資協定、これは実際の投資を行った後のその投資の保護について規定するものであり、これに対して、いわゆる自由化型投資協定、これは保護型の投資協定に含まれる規定に加えて、実際の投資を行う前段階からの内国民待遇や最恵国待遇の措置についても規定する協定であります。

こういった投資協定の内容、各国と交渉に当たって、いわゆる自由化型とするか、あるいは保護型とするかを含めまして、まずは我が国経済界の要望を踏まえる。

それから相手国の状況、我が国の国益、これらを踏まえた上で交渉を行って、その中において決まっていくものでございます。

こういった諸点も踏まえながら、交渉いたしました結果、タジキスタンとの投資協定については、自由化型の投資協定にということで合意したということでございます。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

ありがとうございます。

加えて、日本はICSID条約の締約国でありますけれども、タジキスタンは同条約を締結していません。

そのため、本協定が発効しても、現状ではICSID条約に基づく仲裁手続きを用いることはできないということにはなります。

世界の各投資関連協定に基づく仲裁手続きの中で、ICSID条約に基づく仲裁手続きが利用される場合が多いのは、仲裁判断が自国の裁判所の確定判決とみなされるほか、

政府参考人 外務省北川欧州局長

お答え申し上げます。

委員ご指摘のとおり、タジキスタンはICSID条約を締結はしておりません。

他方で、この日・タジキスタン投資協定におきましては、ICSID条約による仲裁以外にも、国連国際商取引法委員会、その仲裁規則による仲裁、または紛争当事者が合意する他の仲裁機関、もしくは仲裁規則による仲裁に付託することができると規定されております。

従いまして、これらの仲裁を利用することが可能であると考えております。

従いまして、タジキスタンとの間で、確かにICSID条約に基づく仲裁手続き、こういった選択肢はございませんけれども、それ以外の今申し上げた仲裁手続きを利用することができるということで、担保されていると考えております。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

まだ時間があろうかと思いますので、このタジキスタンが有する銀、アルミ、アンチモン、世界上位の埋蔵量を誇る鉱物資源、また水資源、こうした分野において、日本企業の進出をどのように後押ししていくのか、お考えを伺います。

政府参考人 外務省北川欧州局長

外務省北川欧州局長。

お答え申し上げます。

まず、委員おっしゃいますとおり、タジキスタンは、鉱物資源、水資源等豊富な国でございます。

他方で日本企業はすでに進出はしておりますけれども、まだまだそういった分野に進出してはありません。

今回の投資協定は締約国の企業等が安定的に予見可能性を持って相手国において投資活動を行うための法的枠組みを定めるものですので、この協定を締結した暁に、日本企業がそういった鉱物資源や水資源分野においても活動ができるようにする基盤を整備したいと考えております。

改めて申し上げますが、この協定で投資環境の透明性、法的安定性及び予見可能性が高まること、既に進出している日本企業による投資を保護すること、良好な投資環境を整備すること、こういったことで、今後、鉱物資源や水資源関連分野も含めて、タジキスタンに進出している、あるいは今後進出する日系企業を後押しする効果を期待しております。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

最後の質問になります。

今回のこの4件の協定は、東欧、中欧アジア、南米、アフリカと地球を俯瞰した外交政策であると考えます。

中国、ロシアの影響圏に対する日本外交、また新興国との関係深化、また各種資源のサプライチェーンの強靭化に資する、地政学的にも歴史的にも、また戦略的にも、日本にとり重要な協定であると考えます。

改めて今回の4件の投資協定の意義と、今後に向けたさらなる日本の外交戦略と、そして外交姿勢について、茂木大臣にお伺いをさせていただきます。

答弁者 茂木外務大臣

茂木外務大臣。

青木委員から地球を俯瞰する日本外交とお話がありました。

かつては地球儀を俯瞰する日本外交と、こんなふうにも言っておりましたが、どちらも私は同じ意味ではないかなと思っております。

委員ご指摘のとおり、投資協定の推進に当たっては、日系企業に対する支援等の経済的な観点に加えまして、まさに外交的観点も踏まえながら、我が国の国益に資するように、戦略的に取り組んできたところでありますし、またこれからも取り組んでいきたいと考えております。

その上でセルビア、西バルカン諸国中最大の経済規模を有しまして、良好な経済運営のもと安定的な経済成長を続けておりまして、日系企業を含め海外からの直接投資も増加傾向にあります。

またパラグアイはメルコスル加盟国でありまして、南米地域の中核を占めるブラジルに隣接をするという。

委員長 里見隆治

青木愛君。

答弁者 茂木外務大臣

バランスよくというか、地球を俯瞰するような形で、4本お願いをしているところでありますが、日系企業の海外展開の下支えや、相手国企業による日本への投資の拡大に加えまして、資源国とのサプライチェーンの強靭化、グローバルサウス諸国との連携強化、ルールに基づく自由で公正な経済秩序の維持強化を含めて、様々な観点から大きな意義があると考えているところであります。

これは日本外交にとっても重要な課題でありまして、引き続き、投資協定を含めまして、様々な外交ツールを活用しながら、戦略的な外交を進めてまいりたいと考えております。

委員長 里見隆治

青木愛君。

質疑者 青木愛

はい、ありがとうございました。

今後ますます日本の果たす役割が大きくなってくると思います。

茂木大臣はじめ、外務省の今後の取組に期待をして質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 里見隆治

山田吉彦君。

質疑者 山田吉彦

国民民主党、新緑風会、山田吉彦でございます。

かなりですね、この投資協定関係、岩本議員、青木議員から細かくご質問をされておりますので、この私1点、セルビアの

山田吉彦 (国民民主党・新緑風会) 23発言 ▶ 動画
答弁者 茂木敏充

茂木大臣。

茂木大臣。

茂木外務大臣。

ここまでセルビアに関していくつかご質問いただいて答弁もさせていただいているので、重なる部分もあるんですが、日本とセルビアは1882年に明治天皇と当時のセルビア国王との間で書簡が交換されて以来、140年以上にわたって伝統的な友好関係を維持しております。

そして来年2027年は日セルビア友好145周年に当たりまして、横浜でのグリーンエクスポ2027にセルビアが参加表明をいただいておりまして、我が国も同じ年、2027年ベオグラード国際博覧会への参加を表明しております。

国際博覧会を含めまして、経済をはじめとする様々な分野でのセルビアとの交流、連携をさらに深めていきたいと考えております。

西バルカン協力イニシアティブのもと、セルビアのEU加盟プロセスの進展に向けた支援を継続してきておりまして、昨年9月に訪日をされましたブチッチ大統領からも、日本の責任ある真摯な役割を称賛するとともに、今後も様々な分野での協力を強化していきたい、こういった旨の言及がありました。

外での経済社会改革や地域協力の促進への支援を通じて、セルビアを含みます西バルカン諸国のEU加盟も後押しをしていきたい。

このように考えております。

質疑者 山田吉彦

山田吉彦君。

ありがとうございます。

セルビアがEUに対してどのように関わっていくのか、非常にヨーロッパ、これは世界の平和に関わる重要な問題だと思っております。

私は1995年11月、セルビアに行っております。

ベオグラードにおりました。

その場で見たことが、私の人生を変えました。

民族浄化ですね。

守る力を失うと、民族が滅びていく。

子どもたちが殺されていく。

日本の持つ抑止力を近隣のまだ力の足りない国、あるいは力の足りない国を支援する国々に移転していくことで、世界の平和を守っていけるのではないのかと考えております。

二度と民族浄化のようなことが、特にこのアジアでは起こらないようにしていかなければいけないと思います。

この事例としてのセルビア、そしてこれからセルビアがどのように発展していくのかということが、私はしっかりと日本とセルビアが付き合っていく中で、そして日本の目指す世界というのも見えてくるのではないかと考えております。

この投資協定により経済的にも密接な関係が作られ、そして日本の未来、そして世界の平和が作られていくということを私は望んでおります。

今回の協定、非常に喜ばしく、そして日本の経済にも明るい兆しであると考えております。

続きまして、若干方向が変わるのですが、中東情勢ですが、かなりまだ予断を許さないところが多いとは思うのですが、日本の素晴らしい外交努力、この2ヶ月間、絶え間ない動きのせいか、かなりオイルの手配というのが、予想以上に私は進んでいると感じております。

特にですね、なし崩し的にというよりも、自然発生的にでもありますが、しっかりとした交渉の上でホルムズ海峡を通過するという船が、何隻か出てきております。

特に井出三丸の事例のように、大型タンカー、日本人の生活を支えるタンカーが通過しておりますし、また藤井良はじめ、いくつかの港からも出てきており状況だと思います。

ただ、何分この中東情勢、日本にまだまだ情報が少なくございます。

中東情勢、特にホルムズ海峡の通行に関する最新情報がありましたら、お教えいただきたいと思います。

答弁者 茂木敏充

茂木敏充外務大臣。

まずイラン情勢でありますが、米国とイランの間では、協議の再開に向けて、引き続きやりとりが行われている。

パキスタン等の仲介国を介してのMOU、原文の交換というか、やりとりも行われておりまして。

またパキスタンをはじめとする仲介国によります外交努力というのも、私もパキスタンの外務大臣とも電話会談を行いましたが、本当に熱心にやっているなと感じるところでありまして、こういった外交努力も続いているところであります。

今最も重要なことは、これはホルムズ海峡における自由で安全な航行の確保も含めて、事態の鎮静化が一刻も早く実際に図られることでありまして、米イラン間の協議が再開をされ、話し合いを通じて最終的な合意に早期に至ることを強く期待をいたしております。

日本としても、当事国であります米国とイランの協議や、パキスタンをはじめとする仲介国との外交的取組を後押しするとともに、国際社会と緊密に連携しながら、できる限りの外交努力を進めていきたいと考えております。

こういったことは、例えば3月のG7の外相会談の際にも、かなり時間をかけて話し合いをさせていただきましたし、私も2月28日の事態発生以来、電話を含めまして、外相会談を30回以上重ねる、こういった形をとっているところであります。

また、ご指摘のありました、日本を含みます全ての国の船舶の1日も早いホルムズ海峡の通過の実現に向けて、引き続きあらゆる外交努力を日本の努力を続けているところであります。

現段階では、少なくとも今日の午前中の段階では、7名いらっしゃるということであります。

もちろん、その7名だけではなくて、全ての船舶、全ての乗組員が安全に航行できるような状況を、1日も早く作っていきたいと、こんなふうに考えております。

質疑者 山田吉彦

山田吉彦君。

はい、ありがとうございます。

日本人のみならず、世界各国の日本関係船に乗船されている乗組の方々の安全な航行。

現在、すでにかなり努力していただいております。

すべての船員の方が元の生活に戻るように、引き続きご努力の方をお願いいたします。

確実に成果が上がっていると感じております。

一層よろしくお願いいたします。

ヤンブー港からバブ・エル・マンデブ海峡通過ルート、およびフジャイラ港から石油の積み出し、輸送がコンスタントに行われているように感じております。

コンスタントという言い方は言い過ぎかもしれませんが、ほぼほぼ私もいろいろなデータを調べていますと、毎日のように出航しているように見られます。

現状及び安全性に関して、お教えいただけたらと思います。

政府参考人 枠田

資源エネルギー庁、枠田資源燃料部長。

お答えを申し上げます。

ホルムズ海峡を通過しない原油の代替調達でございますけれども、現時点では5月は約6割、6月は約7割以上の代替調達に目処が立ってございます。

中東や米国に加えまして、中南米、アジア、太平洋、5月には中央アジア、6月にアフリカにも原油調達先が拡大される予定でございます。

委員ご指摘のバブ・エル・マンデブ海峡ルート、それからフジャイラ港からの積み出しの安全性でございますけれども、現地の状況を全て詳細に確認することが困難であるため、断定をもって回答することは差し控えさせていただきたいと存じますけれども、現時点では中東から日本への原油の代替調達には支障が生じないと理解してございます。

引き続き代替ルートによる調達拡大に最大限取り組みまして、エネルギーの安定供給確保、万全を期してまいりたいと考えてございます。

質疑者 山田吉彦

山田吉彦君。

これも各国の努力によりまして、バブ・エル・マンデブも今、通行ができる状態を維持されているということ。

これも外交努力、なかなか言葉にすることは難しいのかもしれません。

安全保障に関わる問題でもございます。

ただ、日本、今7割とおっしゃっていましたが、おそらく今の各国の、あるいは各タンカーの動きを見ておりますと、それ以上の効果が期待できるのではないかと見ております。

この件に関しましても、引き続き、日本人の生活を支える問題でございます。

よろしくお願いいたします。

今回、ホルムズ海峡の問題で、便宜置籍船および外国人船員の問題が注目されております。

改めまして、日本関係船における便宜置籍船および外国人船員の実態をお教えいただきたいと思います。

政府参考人 河野

国土交通省海事局、河野次長。

お答え申し上げます。

2024年6月時点で、わが国の海運企業が運航する日本関連船隊2277隻のうち、日本籍船は323隻、外国籍船は1954隻となっております。

日本関連船隊に乗り組んでいる船員約5万5千人のうち、日本人船員は約2千人、外国人船員は5万3千人となっております。

質疑者 山田吉彦

山田吉彦君。

この数字を多いと見るか、少ないかと見るかなんですが、国土交通省、非常に謙虚にお話しされていますが、外国籍船100を切る時代から、ようやく3倍までなってきた。

ただまだまだ少ないと思いますが、一層の努力をしていただきまして、便宜置籍船よりも日本国籍を持つ船を増やして、日本船籍を持つ船を増やすべきであると考えております。

また、いかに日本が外国人の方の努力により物流が支えられているのか。

この外国人の船員に対する処遇、あるいは外国人船員、今回のホルムズ海峡の問題にしましても、安全を守れる体制を取りませんと、日本に物を運んでくれる船員がいなくなってしまうということにもなりかねないと思います。

また反面、やはり2,000人はあまりにも少ない。

この日本人船員を一層増やす努力をしていただきたいと思います。

続きまして外務大臣にこの件に引き続きましてお伺いしたいのですが、外国籍船における排他的管轄権は旗国主義、これは船籍を持つ国、船は船籍国の旗を船尾に掲げることになっております。

そこから旗国主義と言われますが、この旗国主義に基づいておりますが、日本関係船における主権を日本政府が持っていないことについて問題はないのでしょうか。

また、日本関係船を操船する人の多くが外国人であることについて、問題意識をお伺いさせていただきたいと思います。

答弁者 茂木敏充

茂木外務大臣。

四方、海に囲まれました我が国、貿易量のほとんどを海上輸送に依存していることもありまして、海上輸送、これは我が国の経済、国民生活を支える基盤として、まず極めて重要であると考えております。

また、我が国における安定的な海上輸送の確保を図る観点で、先ほど国土交通省の方から数字については答弁があったところでありますが、日本船舶、そして日本人船員は、その中核となるべき存在でありまして、これ確かにですね、企業の経営判断、こういった部分もありますが、営業の問題意識を共有するところであります。

もちろんこれは日本に限った問題ではなくてですね、多くの主要国において、こういった状況に多少の差はあるにしてもですね、あるというところでありますが、こうした問題意識を踏まえて、関係省庁と連携して、海洋安全保障の強化に取り組んでまいりたいと考えております。

同時に先ほど申し上げましたけれど、日本人の乗組員がですね、全員、例えば下船できるとか、ホルムズ海峡を抜けられればいいということではなくて、そういう日本にですね、大事なエネルギーであったりとか、物資を運んでくれているインドの方であったりとか、フィリピンの方であったりとか、そういった海外の方にこれから全く依存しないということはないわけでありますから、そういった方々の安全確保ということも、しっかりと考えていかなければいけないんじゃないかなと思っております。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長山田吉彦君。

質疑者 山田吉彦

山田吉彦(国民民主党・新緑風会)はい、ありがとうございます。

日本船舶、日本人船員を増やす取り組みというのが必要だと私も感じております。

では具体的に、今現在日本人船員が足りないという問題に対しましては、国土交通省の方ではどのような意味で、そしてどのようなことをお考えなんでしょうか。

政府参考人 河野

国土交通省海事局、河野次長。

河野次長お答え申し上げます。

委員ご指摘のとおり、我が国における安定的な国際海上輸送の確保を図る上で、日本船舶、日本人船員はその中核となるべき存在であり、経済安全保障の観点から、通常時より一定規模を確保することが必要であると考えております。

このため、日本船舶、日本人船員の確保に向けて、日本船舶・船員確保計画の着実な実施、トン数税制の活用、一般大学の卒業生を対象とした三級海技士の養成数の拡大などの取り組みを進めているところであります。

この結果、日本船舶の数は最も減少していた平成19年の92隻から、先ほど委員ご指摘のとおり、令和6年には323隻まで増加をしております。

また、日本人船員は近年約2000名程度で横ばいで推移しており、従来の減少傾向に歯止めがかかっている状況でございます。

今後ともこのような施策の着実な実施を通じて、日本船舶、日本人船員を確保し、日本商船隊による安定的な国際海上輸送の確保を図ってまいります。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長山田吉彦君。

質疑者 山田吉彦

山田吉彦(国民民主党・新緑風会)はい、ありがとうございます。

実は92から323、かなり増えている中で、これは日本船舶が増えるということは、日本の造船業にとっても非常にプラスになってくることだと思います。

引き続きよろしくお願いしたいと思います。

ただ、船員を増やす問題に関しましては、いくつかのまだ解決しなければいけない課題があると考えております。

例えば、船員における高等教育機関、大学ですね、船員に係る大学の入学定員は増やしてはならないというルールが、まだ文部科学省の中の通達の中に残っております。

これは医師、あるいは獣医師、かつて問題になりました獣医師と同じ文脈の中で、船員は増えない、高等教育機関としての船員の入学定員は増えないということがまだ決められているままであると思います。

これに対して私、非常に問題意識を持っております。

できるだけ高等教育機関でも船員が増えるように、ということは、船員の教育をできるような環境、教育船の普及も踏まえまして、改めてプラスで考えていただけたらと思っております。

少しまた方向を変えさせていただきますが、昨今、辺野古における船舶転覆、乗船者の死亡事故が報じられております。

その中で、辺野古の工事の進捗状況及び完成の見込みについて、お教えいただきたいと思います。

政府参考人 伊藤

防衛省伊藤整備計画局長。

伊藤整備計画局長お答え申し上げます。

普天間飛行場代替施設建設事業の工事の進捗につきましては、2024年1月に大浦湾側における工事に着手をし、着実に進捗をしてきているものと承知をしております。

その上で、工期につきましては、変更後の計画に基づく工事に着手してから、工事完了までに9年3か月、提供手続きの完了までに約12年を要する旨、ご説明をしてきているところでございます。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長山田吉彦君。

質疑者 山田吉彦

山田吉彦(国民民主党・新緑風会)私も沖縄に頻繁に行っておりますが、沖縄ではいち早い各基地の返還によりまして、新たなさらなる沖縄の発展、国際都市としての沖縄の発展ということは期待されております。

この辺野古の建設というのは、普天間基地からの移設ということが一つの目的であると聞いております。

普天間基地の返還交渉及び、この返還予定時期をお教えいただきたいと思います。

米軍施設の返還実績、交渉状況及び返還予定をお教えいただきたいと思います。

特にキャンプ金武は、地元ではかなり周辺の整備も整っている状況の中で、速やかに返還が期待されています。

その状況も含めまして、お教えいただきたいと思います。

政府参考人 森田

防衛省森田地方協力局長。

お答えを申し上げます。

普天間飛行場の具体的な返還時期につきましては、代替施設完成後における部隊の移転などのプロセスを考慮した上で決定されることになりますけれども、提供手続が完了後、早期に普天間飛行場の全面返還が実現できるよう、米側と引き続き連携してまいりたいと考えております。

様々な返還の取組を実現しております。

また、現在は沖縄統合計画に基づきまして、沖縄本島の中南部の土地の返還を推進しているところでございまして、これまでに一部につきましては、既に実現したものもございます。

直近におきましては、先月、キャンプ付け欄の基地施設住宅地区の一部につきまして、日米間で返還の合意をしたというところでございます。

委員から特に今お尋ねのありましたキャンプ金沢、牧港補給地区につきましては、これまでに北側新入路、第5ゲート付近の区域、そして国道58号線沿いの土地について、それぞれ一部の返還が実現をしております。

その他の残る区域につきましては、具体的な返還時期につきまして、現時点においてはお示しできておりませんけれども、この地区に所在する多数の施設につきまして、他の地区に集約するための移設先における工事、調査設計、配置検討などの作業や、これらに関する米側との調整を進めているところでございます。

御指摘ありましたように、沖縄統合計画に基づく土地の返還については、大変期待が大きいと考えておりまして、引き続き全力で取り組んでまいりたいと考えております。

質疑者 山田吉彦

山田吉彦君。

この返還、そして返還のための辺野古の工事、ぜひ着実に、確実に進めていただきますと、沖縄の未来がつくられる。

そしてこの沖縄というのは、アジアの結節点でもあります。

この沖縄の発展というのは、その後の日本全域の発展にもつながるものであると思っております。

この返還ですが、なかなか全体的には進んでいない。

多くの方が望んでいる返還がなぜ進んでいないのか。

そしてこの辺野古の反対運動が1つは沖縄の未来、あるいは日米閣議の未来をつくる返還を遅らせているのではないかということにも聞こえておりますが、このような問題につきまして、どのようにお考えでしょうか。

答弁者 小泉進次郎

小泉防衛大臣。

まず戦後80年を経た今もなお、沖縄県民の皆様に大きな基地負担を担っていただいていることは重く受け止めておりますし、沖縄の基地負担軽減は政府の最重要課題の1つであります。

その上で先生の問題意識が辺野古での反対運動ということでしたので、一言述べさせていただくと、おととし、普天間飛行場代替施設建設事業に対する抗議活動に際し、抗議者を車から守ろうとした警備員1名がお亡くなりになるという痛ましい事故が発生しました。

私はこのときの動画を見ましたけれども、このような事故が発生したことは誠に遺憾であります。

そして一般論として申し上げれば、辺野古移設への抗議活動について、表現の自由や、国民の知る権利は最大限尊重するべきものと考えていますが、法令に反する行為や、危険を伴う行為を無制限に行うことが認められないことも当然です。

ましてや、抗議活動とは関係のないどころか、抗議者を守ろうとした警備関係者が犠牲になる、このようなことは決してあってはなりません。

先ほど政府参考人からも答弁をさせていただきましたが、牧港補給地区キャンプ金沢のうち、返還が実現をしていない区域の具体的な返還時期について、現時点においては、そのめどをお示しできておりませんが、同地区には、県内のほかの施設に集約する施設も多数所在をし、現在、移設先の工事等を進めている段階です。

また、普天間飛行場の具体的な返還時期については、代替施設完成後における部隊の移転などのプロセスを考慮した上で決定されるものです。

他方で、基地負担の軽減や跡地利用の観点から、土地の返還を早期に実現してほしいとの地元の皆様の声は大変強いものと認識しています。

返還時期の御提示は極めて重要であり、返還の見通しをお示しできる段階に至った際には、地元の皆様に対し、丁寧な御説明や適時、適切な情報提供をしっかりと行ってまいります。

政府として一歩でも、そして一日も早くという思いで返還に向けて、また基地負担の軽減に向けて、具体的な努力を現場の沖縄の防衛局の職員も含めて具体的な努力を積み重ねてきているということも併せて御理解いただけるように努めていきたいと思います。

質疑者 山田吉彦

山田吉彦君。

はい、できるだけ具体的に、さらにですね、できるだけ多くの方にご理解をしていただけるように努めていただきたいと思います。

冒頭お話しさせまして、ちょっと私、冒頭のセルビアの件なんですが、大変失礼いたしました。

セルビアのことを思い出すとですね、涙が出てしまいます。

子どもたちの命は大人しか守れません。

そして、ある日突然、安全を守る警察の方、消防の方、海上保安庁の方、そしてまた先ほどガードマンという形で警備をしていただいている方々、この国の人々の安全を守る方々に敬意を払いたいと考えております。

今日の質問はここまでとさせていただきたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 里見隆治

平木大作君。

質疑者 平木大作

公明党の平木大作でございます。

今日はセルビア、パラグアイ、ザンビア、タジキスタンとの党首協定の審議ということでありますが、先立ちまして、本日行われます米中首脳会談に関連していくつか質問をさせていただきたいと思っています。

この5月の11日から13日までの間で、米国のベセント財務長官が訪日をされました。

ちょっと私の認識では

平木大作 (公明党) 18発言 ▶ 動画
質疑者 平木大作

これはもともと何か予定されていたというよりは、割と急に決まったのかなというような認識でもあるんですけれども、どういう目的でしっかりと時間を割いて日本に滞在されたのか、この政府との協議内容についてぜひご説明いただきたいということと、当然、ベッセント財務長官、今日のこの米中首脳会談にもトランプ大統領とともに出席をされるということでありますから、これは日米間でテーマですとか、あるいは主張すべきことについて、きちんと確認が取れているんじゃないかと思っております。

ベッセント財務長官と会談をされた茂木大臣、ぜひご答弁いただけたらと思います。

茂木外務大臣。

答弁者 茂木外務大臣

ベッセント財務長官、一昨日の夕刻から訪日をされて、基本的には昨日一連の会談をされたということでありますが、昨日の私のベッセント財務長官との会談では、3月の日米首脳会談のフォローアップとして、経済面での協力のさらなる推進や、関税に関する日米間の合意の着実な実施を行っていこうと、こういったことを確認させていただきました。

今日からの米中首脳会談も見据えまして、中国をめぐる諸課題を含め、インド太平洋地域情勢についても率直な意見交換を行ったところであります。

さらに輸出規制を含め、日本だけではなくて米国にも影響を与える問題、例えばデュアルユースの品目というのが、日本への輸出が途絶えるということになりますと、結果的には部品製品という形で米国にも影響が及ぶ、こういった品目もあるわけでありまして、こういったことについても意見交換をいたしまして、重要鉱物を含みますサプライチェーンの強靭化をはじめとする経済安全保障について、日米の協力をさらに強化していくことで一致したところであります。

今回、ベッセント長官が訪日をされると、なかなか外交上のやり取りでありますので、いつ何々に決まったということは申し上げられない部分はあるんですが、いずれにしてもトランプ大統領による訪中の直前に訪日をし、その機会に今申し上げたような意見交換を行うことができたことは、外交上も非常に意義深いものであったと考えております。

平木大作君。

質疑者 平木大作

本当このタイミングで日米でしっかりと呼吸を合わせることができた、また中国をめぐる問題についてもさまざまな率直な意見交換ができた、本当に素晴らしい機会だったんじゃないかというふうに思っております。

関心として、ちょうど一昨日の質問の中でも、ちょっと時間的に入り切らなかったことがあるわけでありますが、今茂木大臣からご答弁があったように、1月以降、中国からはデュアルユースに関連するようなさまざまな物資の、今より対日輸出規制というものが、なかなか続いたままになっておりまして、こういったところの打開にも、ぜひこの米中首脳会談とつなげていただきたいというふうに思っております。

前回ですね、この一昨日の時にも、この黄金期間中、政務の中国出張ありませんでしたね、というところまでで前回を終わらせていただいていて、今のままでいいはずがないという思いの中で、経済界も例えば動きがいろいろ出てきているようであります。

来月には日本国際貿易促進協会の代表団、これ、いわゆる日本の経済ミッションとしては、昨年11月以降、ちょっと関係が悪くなってから初めて訪中団を公式に送るというような話もありますし、これはちょっと対中外交とは違う角度だとは思いますけれども、5月21日から中国で開催されるAPECの貿易担当大臣会合、ここは日本政府としてもハイレベルの派遣を今検討されているというようにもお伺いしております。

ある意味この米国の力も借りながら、あるいはこういった国際会議の場みたいなものも活用しながら、今のさまざま日本の経済活動に大きな影響を与える問題、一つ一つの問題に取り組んでいただきたいということをまずお願いしたいと思います。

そしてベッセントさん、今回とにかくさまざまなテーマで議論されたとも聞いてまして、私はこれから見て、ベッセントさんにお会いしたことはないですけれども、私からするとベッセントさんといえば、あのジョージ・ソロスのクオンタム・ファンドにいた人なのかという、やっぱり基本的な認識の方であります。

1992年にイギリスのポンド売りを仕掛けて、イングランド中央銀行をある意味破綻させてしまうぐらいの大博打を、特に金融のマーケットで打ってきた人であります。

当時、ERMから結局イギリスは脱退せざるを得ないところまで追い込まれた。

また、日本に関して言うと、東日本大震災を受けて、この後は円売りだということで円の空売りを仕掛けて、その手口だけで1000億円以上儲けたというふうにも言われています。

ある意味、敵にしとくと本当にこんな怖い人はいないなと思うわけでありますが、そしてね、今、日本との文脈でいきますと、1月に大きく円安が進んだ際において、アメリカの財務当局がレートチェックをしたということが大変話題になりました。

私もこれは日米協調介入なのかなと思っていましたら、そうではないと。

ベッセントさんご自身が自分で判断をして、自分でレートチェックをしたと。

レートチェックというのは、ディーリングルームに電話して「今いくら」と聞くんですけれども、それをやられたということで、電話した人は当然違う人だと思いますけれども。

これもですね、どういうきっかけでどういう意図でやったのか、日米協調介入という文脈ではないということはご本人もいろんなところのインタビューで答えられていまして、ちょっと私もある意味まだまだやっぱり現役の方だなと思ったんですけれども、この日本の債券市場を見ていたときに、いわゆる6標準偏差、6シグマのいわゆる動きがあった、値動きがあった、これを自分は判断の根拠としてレートチェックしたんだということを述べられているんですね。

アメリカのある意味政権に入る直前までヘッジファンドのオーナーをしていた人っていうのは、やっぱりこういう感覚でマーケットを見ているんだなということをとても感じます。

卑近な例で期待に恐縮なんですけど、私も90年代のあたりにマーケットのリスクを見ていた時期があります。

当時も、アジア金融危機の直後とかそういうこともありましたから、例えばドル円の為替レートとかですね、一晩で10円以上バンと円安に吹っ飛んでしまって、翌日さらに逆の方向に円高の方に10円以上吹っ飛んでしまって、毎日モニターを見ると振り切れてしまっていて、毎日頭を抱えながら仕事をしていたのを思い出すわけですけど、そういう中でも、例えば金融機関でこのマーケットのリスクを見るときって、だいたい正常って2標準偏差なんですね。

ざっくり言うと、これまでの過去95%の範囲内にあるものを平常と見て、そこをはみ出すものをちょっとアラートを立てるということをやります。

そして、これは異常に危ない、マーケットの方がこの先本当に注視していろいろとアクションを起こさないと大変なことになるというのは3標準偏差であるんですね。

だから99.7%を0.3%の動きにものすごく注目をして金融機関として対処するんですけど、アジア金融危機のときでもだいたいそのくらいの感度なんですよ。

それを6標準偏差でやるってことは、1億回に1回とか、そういう単位で自分である意味アラートが鳴るようにしておいて、即座にレートチェックをしているということであります。

これとてもですね、さっきも言いましたけど、敵にすると本当怖いんですけれど、逆に言うとですね、このマーケットの暴力性ですとか、あるいはマーケットの信任を得ながらやる責任ある積極財政という観点からしたら、こんなに心強いアドバイザーはいないなとも思うわけであります。

これ今日、財務省にも来ていただいています。

特に為替ですとか金利、こういったものについて、どのような議論がなされたのか、お伺いしたいと思います。

財務省大臣官房渡辺参事官。

政府参考人 渡辺参事官

お答えいたします。

片山大臣が会見等で述べられているように、ベッセント長官と片山財務大臣との会談では、中東情勢を受けた為替等の金融市場の動向について議論を行い、足元の為替動向につきましては、日米間でよく連携できていること、それから今後とも、昨年9月に発出いたしました日米財務大臣共同声明に沿って、引き続きしっかりと連携をしていくということを確認したところでございます。

平木大作君。

質疑者 平木大作

なかなか内容は答えにくいということかもしれません。

ただ本当にそういう意味でいくと、さまざま自由に今回議論されたようでありますし、まさにマーケットの信任を得るかどうかというのは、極めて今の日本政府の政策の遂行において重要なことだと思っています。

どんなところにいわゆるアラートを張っているのか、今回も債券の市場の値動きといっても、別に日本国債が急落したわけじゃないので、本当の意味で暴落しているわけじゃないので、これは普通にできている値を追っていってシックスシグマという話じゃないはずなんですね。

ボラティリティの話をしているんだと思います。

そして債券の市場が動いたけれども、彼がやったのは為替市場のレートチェックであります。

そういったところも含めてどういう連鎖が起きそうなのか、あるいはそのマーケットの、まさに他のヘッジファンドのオーナーたちは何を今、日本を見ながら考えているのか、そういったところで、多分、ベッセントさん以上に財務省官僚にアドバイスができる人はいないと思っていますので、そういったところも含めて、しっかり日米の連携を図っていただきたいと思います。

すみません、ちょっと時間を使っちゃいましたが、本題に入ってまいりたいと思います。

改めて、今日何度も出てきているテーマではありますが、やはり、この投資協定ということを考えるときに、もうこれは、従来の様々な、これまでのいわゆる日本企業が行った投資を保護するということ、これのみならず、当然これも重要なわけですけれども、やはりこれまで以上に、原油ですとか、重要鉱物、こういった資源の安定確保、あるいはサプライチェーンの分断リスクへの対応、こういった戦略的意義というものを当然意思を持って、これから取り組んでいくんだろうというふうに思っております。

これは茂木大臣に改めてのお問いにはなりますが、今回審議されますこの4つの投資協定、その戦略的意義、日本の国益から考えたときの戦略的意義、そして今後の投資協定の方向性について、改めて御答弁を伺いたいと思います。

茂木外務大臣。

答弁者 茂木外務大臣

基本的な考え方は平木のおっしゃるとおりだと思っておりまして、今般の4本の投資協定、これは日本企業の海外展開の下支えや相手国企業によります日本への投資の拡大に加えまして、特に近年重要になってきております、資源国とのサプライチェーンの強靭化、グローバルサウス諸国との連携強化、ルールに基づく自由で公正な経済秩序の維持強化を含めて、様々な観点から、大きな意義があると考えております。

その上で、それぞれ簡単にお話をしたいと思うんですが、まずセルビア、これは西バルカン諸国中、最大の経済規模を有しまして、良好な経済運営の下、安定的な経済成長を続けておりまして、日本企業を含め海外からの直接投資、これも増加傾向にあるわけであります。

パラグアイ。

これはメルコスールの加盟国でありまして、南米地域の中核を占める、ブラジルに隣接をするという地理的な特色もございます。

また、大豆の輸出量が世界第3位。

こういうことで、世界的な食料供給国であるほか、リチウム等の鉱物資源が埋蔵されている可能性、これも指摘をされているところであります。

そして、このゴールデンウィークに私が訪問いたしましたザンビア、ここは銅であったり、コバルト等を産出する、日本にとっても重要な鉱物資源国でありまして、世界的な銅の需要増、これを見込んで、工業分野を中心に日系企業の関心も非常に高いと考えております。

そして最後、タジキスタンでありますが、先ほど申し上げましたように、地政学的に重要な中央アジアに地域に位置をし、ここ20年の実質GDP、年平均約7%の成長続けております。

ダム水力発電の分野において、経済的潜在力があるのに加えまして、アンチモン等の鉱物資源が埋蔵されており、注目をされております。

政府としては、我が国経済界からの要望も踏まえつつ、相手国の状況や我が国の国益の観点も含め、冒頭申し上げたような視点、重視をしながら、今後とも戦略的に、投資協定の拡大に取り組んでいきたいと考えているところでありまして。

数の問題もあります。

確かにですね、何か国にしていくかということもありますが、どれくらいの国をカバーし、そしてまたですね、日本の貿易関係、投資関係から言ったらですね、どれくらいの割合を占めるのか。

戦略的にですね、ただ何か国になればいいという話ではなくてですね、この国が重要なんだということで、ターゲットを絞ったアプローチ、これも私は極めて重要だと、こんなふうに考えています。

平木大作君。

質疑者 平木大作

丁寧に御答弁いただきましてありがとうございます。

まさにですね、その戦略的視点、どこまで広げるのか、どういう順番で取り組むのか、本当に重要だと思っています。

同時にですね、投資案件一見一見を見ると、それは個々の企業で当然やっていくものに基本的にはなるわけでありますけれども、相手国が受け止めたときに、やはりこの日系企業、日本の企業がやっている投資っていうのはやっぱりほかと違うという形をこれからつくっていくことが本当に重要なんだろうとも思っております。

先ほども大臣の御答弁の中で、相手国の側のニーズですとか、声もしっかり聞いてということで、今御答弁いただきましたが、まさに相手側の経済社会の発展ですとか、日本企業も得意としている人材の育成ですとか、あるいは自然環境の保全ですとか、労働環境の向上、こういったものにちゃんと寄与する形の、ある意味個々の企業の名前で、どの会社がどうというのは当然あるわけですけど、日系企業がやはり進出し、ニーズにも本当にかなったものになる。

お互いの運命になるという形を、やはり戦略的に取り組んでいただくことが本当に重要なんだろうと思っています。

私は勝手に日本型投資というふうに呼んでいるんですけれども、そこはまさにここまで協定結んだから、あとは企業の皆さんよろしくということではなくて、官民相まって取り組んでいくことにすごく意義があるんだろうと思っていますが、この点について茂木大臣の見解をお伺いしたいと思います。

茂木外務大臣。

答弁者 茂木外務大臣

投資協定の締結、これは日本にとって様々なメリットがありますが、同時に日本から海外の投資を考える際には、委員御指摘のとおり、相手国の経済社会の発展であったり、人材育成、それには環境、労働問題といった点への配慮も必要であると考えております。

今回、アフリカを訪問する中で、これは日本の例ではないんですが、違う国の例として、例えば様々な鉱山の採掘を行う際に出る廃棄物の蓄積の仕方が悪かったために、大きな事故が起こったという話も聞いたところであります。

その点、私が訪問したアフリカにおきましては、進出した日本企業が人材育成等を含めて地域社会への貢献を積極的に行う例が多く、各地で日本企業の進出・投資の拡大を歓迎する声を聞きました。

そういった声を聞きまして、これはまさに政府が進めているODAとも一致するところがあるなと。

単に作るだけではなくて、そういった施設であったりインフラを運営していくノウハウを提供する。

また人材育成にも貢献する。

これは政府、企業を通して日本の強みというか、評価につながる点なんだと考えております。

投資先の相手国と日本の双方にとって利益、恩恵がもたらされているということでありまして、私は短期的な利益とか、単に資源を確保するために議論をしているのではない。

もっと中長期的な信頼関係に基づいて、お互いがメリットのあるような関係を築きたいということを、それぞれの国との間でも議論をしてきたところであります。

また、先般発表しました、進化した外交方針においても、相手国との間で官民一体での経済フロンティアの共創、共につくる、そしてルールの共有に重点を置いております。

今後とも官民が緊密に連携をして、同盟国、同志国はもちろんですが、グローバルサウス諸国ともより緊密な、そしてテーラーメイドな形での関係構築に取り組んでいきたいと考えております。

里見隆治委員長平木大作君。

質疑者 平木大作

平木大作(公明党)もう今の大臣のご答弁に端的に現れていたと思うんですが、例えばこれまで日本がアフリカとの関係の中でやってきたTICADの取り組み、本当に素晴らしいと思うんですね。

90年代の初頭から、このアフリカの可能性というものに着目をしながら、現地のニーズに沿うような形で、さまざま大事な取り組みを重ねてきて、そこにある意味日本の民間投資も乗る形でこれまでやってきた。

ただ、この日本のやり方が、ある時期から他国のいわゆる金額とか物量の大きさにちょっと霞んで見えるような時期がしばらく続いたのかなという印象を持っているんですけれども、改めて少しスパンを置いて見てみたときに、やっぱり日本の企業が、そして政府と一緒に来てくれることによって、質の高い例えばインフラができている、あるいはちゃんとした雇用が現地で生まれている、技術の移転が適切に行われている。

こういった相手国にとってもわかりやすいメリットをきちっと今積み上げてきているんだろうと思っています。

引き続き、そういったまさに日本型の投資、民間企業とも連携してお取り組みいただきたいと思います。

残りの時間を使いまして、ちょっと個々の協定について、それでは時間の許す限りお伺いしていきたいんですが、まず、日セルビア投資協定というところです。

今回、政府の説明からも西バルカン地域における日本の経済的・外交的プレゼンスの向上と、こういう意義についてご説明をいただきました。

若干ここが分かりにくくて、いわゆる旧ユーゴスラビア地域の中で、この西バルカン地域と言われるところですね。

例えばクロアチアみたいなところはとても分かりやすいんだと思っていまして、NATOにも加盟していて、ある意味、このヨーロッパを中心に今世界の秩序の中でしっかりとこれを大事に守っていかなきゃいけない。

そして今エネルギー需給がなかなか大変な中だけれども、でもじゃあ例えばもう一度ロシアの方にエネルギーの供給を頼るようなことはしないんだ、みたいなことも含めて、割と価値観として分かりやすく発信をしているので、例えばクロアチアこうしたところだと、そうだなというのはわりとわかりやすいんですが、西バルカン地域ってじゃあ具体的にエリアとして日本にとってどういうふうに重要な地域なのか。

この戦略的重要性ですとか、そういったところも含めて今後の見通し、そもそもEUにこの後加盟していく国々なのか、こんなところをまず政府からご説明いただきたいと思います。

外務省北川欧州局長

政府参考人 北川欧州局長

お答え申し上げます。

まず西バルカン諸国、EU加盟プロセスを進めておりますのは6カ国、モンテネグロ、セルビア、アルバニア、北マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、そしてコソボでございます。

そういった国々がこのEUに加盟する際の後押しをする。

これが西バルカンという国の一部でございます。

里見隆治委員長

委員長 里見隆治

答弁続けてください。

外務省北川欧州局長

政府参考人 北川欧州局長

はい、続けます。

この西バルカン諸国が、欧州の一員として安定と発展を実現する。

広い意味での欧州が、基本的価値のもとで結束すること、これが欧州全体のみならず、国際社会全体の安定と発展にとって欠かせない。

そういった観点で、我が国は、この西バルカン6カ国のもとで、地域諸国の経済社会改革、地域協力を支援し、さらに日系企業の進出を後押ししております。

例えば、モンテネグロ、先日、ミラトビッチ大統領が来日されましたけれども、高市総理との会談の中で、高市総理に対して、この西バルカン6カ国立地部を通じた日本の支援に対する謝意が示されて、両国関係のさらなる発展に向けて、今般日本に大使館を開設することを決定したというふうに述べられたところもございます。

我が国としましては、今後とも西バルカン6カ国立地部を通じて西バルカン諸国を支援し、今申し上げたような地域の安定と発展に積極的に関与していきたいと考えております。

平木大作君。

質疑者 平木大作

協定の相手国であるセルビアに関して言うとですね、今西バルカンということでご説明いただきましたが、やはりこれ先ほどの質問で指摘されているように、基本的に今中国との距離をだいぶ詰めてきている国だということであります。

そして私なりにいろいろ見てみるとですね、今回の協定もそもそも2024年にこの中国とセルビアの自由貿易協定が発効していて、ある意味ここに乗っかるような形で日本も遅れを取らないようにということで進んでいるんだろうと思うんですけれども、一方で中国企業の今セルビアで行っている投資というのが、例えば労働法ですとか環境法、土地法、これに準拠していないんじゃないかというような指摘があるやにも聞きますし、またセルビアの与党、セルビア進歩党ですとかそういったところのいわゆる権力基盤の強化にもこの中国の投資が使われているというような指摘も読ませていただきました。

この環境下である意味この雛形通りの投資協定をやったときに、日本企業が活動していく上で、先ほどもありましたけれども、その投資環境の透明性ですとか法的な安定性、予見可能性をちゃんと担保できるのかというところに懸念を持つわけでありますが、この点いかがでしょうか。

外務省北川大臣政務官。

答弁者 北川大臣政務官

お答え申し上げます。

全般的にセルビア政府は、海外からの直接投資の誘致を優先事項と位置づけております。

そのためには、例えば、国内で外国人投資家に対する差別的行為を禁止する、そういった国内法も制定しています。

日本とセルビアの投資協定におきましては、我が国経済界の要望を重視しております。

例えば、幅広くカバーされた投資財産の保護、内国民待遇、最恵国待遇、公正な待遇、紛争解決手続きの整備、こういったものを盛り込んでおりますけれども、同時に協定では、その21条におきまして、投資を目的に健康、安全、または環境に影響を与えるような措置の緩和、及び労働基準の引き下げを行うことは適当ではないと定めております。

また、この協定におきましては、この協定のフォローアップを議論する合同委員会の仕組みも設けておりますし、さらにこの協定の枠組みに加えて、大使館に設置しております日本企業の支援窓口を通じた日々の相談、あるいは現地のジェトロ海外事務所等を通じた各種情報の提供などで、相手国政府に対する必要な申し入れ等を企業との間で適切なサポートを行ってまいる所存でございます。

こういった形で政府といたしましては、引き続き日系企業が海外ビジネス展開をきちんとした形でできるよう、協定の条文も踏まえつつ、ビジネス上の課題の解決等に支援をしていきたいと考えております。

平木大作君。

質疑者 平木大作

大分最後の問いになるかと思うんですが、すみません。

日パラグアイについても1点だけお伺いして終わりたいと思います。

パラグアイについては南米市場への玄関口、そして豊富な農業生産、先ほどもご説明いただきました。

そして今年は移民90年ということで、日本とのつながりも深い。

こういったことを考えるとですね、本来であれば、実はもっと両国間の経済交流がそもそもあっていいんじゃないかと思ったりもします。

今のところ進出している日系企業18社ということでありますから、これからなんだと。

改めてですね、この本協定を足掛かりに、しっかり今後、パラグアイと経済、外交関係を強化していただきたいと思っていますし、一点、これどうなっているんだろうと思っているのが、このメルコスールと日本によるEPAの構想、ここも含めて最後にご答弁いただいて終わりたいと思います。

外務省、伊勢中南米局長。

端的にお願いいたします。

政府参考人 伊勢中南米局長

パラグアイはメルコスールの加盟国でございまして、南米地域の中核を占めるブラジルと隣接するといった地理的特色から、パラグアイに対する日系企業の関心も高まってございます。

具体的には製造業、建設業、卸売業を中心に、ご指摘のあったとおり、18社の日系企業が既に進出しております。

そのほか、潜在性のある食料分野、資源分野のみならず、近年は豊富な水力資源を活用したグリーン水素、肥料の生産、データセンターにも関心が集まってございます。

また、インフラ整備分野にも需要があると考えております。

先ほど、メルコスールとの関係がございました。

これのEPAをめぐりましては、国内に様々な声があると理解しております。

その上で、メルコスールとの経済関係を強化することは、重要物資のサプライチェーンの強靭化といった経済安全保障の強化を含め、我が国の経済的基盤に寄与するのみならず、国際社会の分断が深まっております中、グローバルサウスとの連携強化といった戦略的な意義もございます。

昨年末に立ち上げました日メルコスール戦略的パートナーシップ枠組みの下で、メルコスールとの具体的な経済関係強化のあり方について、引き続き検討してまいりたいと思います。

平木大作君。

質疑者 平木大作

はい、終わります。

松沢成文君。

質疑者 松沢成文

日本維新の会の松沢成文でございます。

ちょっと順番を変えまして、党首四協定の前に東シナ海の問題についてお伺いしていきたいと思います。

私は本委員会でも何度も、尖閣諸島を中国に侵略されかかっていると日本はどう対応するのかと、この問題を取り上げてきましたが、今日は尖閣諸島だけじゃなくて、東シナ海全体を中国は海洋圏域としてもう

松沢成文 (日本維新の会) 16発言 ▶ 動画
質疑者 松沢成文

着々と狙って行動しているんじゃないかと。

こういう視点から質問をしていきたいと思います。

4月20日に新聞記事で、外務省は東シナ海の日中中間線の中国側で、中国による新たな構造物設置の動きを確認し、強く抗議するとともに、2008年の日中合意に基づく国際約束締結交渉の早期再開を求めたと。

こういうものがあります。

この東シナ海の日中中間線の中国側にちょっと入ったところに圧倒的に多いんですけども、この中国による建造物、これ多分ガス油田開発の施設だと思うんですけども、これ本当歴史長いんですよね。

改めてびっくりしましたけど、2003年ですよ。

この構造物を置いて開発を開始した。

石油やガスが出るんじゃないかということでしょう。

それで勝手にやられちゃ困るということで2008年、日中で共同開発区にしようじゃないかと。

その合意で相談しようじゃないかと。

この国際条約を締結を目指したわけですね。

2010年に1回だけその交渉をしております、日中で。

その後ですね、これは2018年、尖閣国有化しました。

それで、今度2018年の日中首脳会談で、この2008年の合意の完全な履行、これをやっていこうということを確認しているんですね。

しかし、その後何も行われずに、ほっといたら2022年、再び構造物の設置がどんどん始まって、昨年は3基ですよ。

今年も2基設置されたのがわかったということなんですね。

いや、これ政府はそのたびに中国に抗議してるんです。

「まことに遺憾です」と。

「やめてくれ」と。

遺憾砲を万発も何発も打つんですが、全く効果ない。

すべて無視されて中国がどんどんどんどん進めていると。

こういう状況なんですね。

で、これはもう単なる資源開発問題ではなくて、この境界の確定において、中国がこの既成事実を積み重ねる。

それも約束を破って積み重ねるという、これ外交問題なんですね。

ですから私は、この遺憾抗議の繰り返しだけでは中国側は何にもコストを感じず、日本の遺憾砲なんていうのは無視してどんどん進めているとこういう状況だと思います。

もう一度言うと、中国の当初の目的というのはエネルギー確保だったかもしれませんが、私は台湾有事を見据えた東シナ海の海洋権益の確保という戦略的な行為にもなっているというふうに見ています。

さあ、そこで外務大臣にお伺いしたいんですが、政府は今後の日中外相会談、あるいは首脳会談において、この問題を主要議題として取り上げて、構造物新規設置の停止と、2008年の合意に基づくこの条約をつくろうと、共同開発のその交渉再開を中国に明確に求めるべきと考えますが、外務大臣の見解はいかがでしょうか。

茂木外務大臣。

答弁者 茂木敏充

現段階で日中外相会談について何ら決まっていることはありませんが、日中間には様々な任国でありますから、懸案であったりとか課題もある。

そして、まずは委員の方からご指摘いただいたような問題。

日本としても遺憾の意を示すだけではなくて、2008年の合意、これに基づきます国際約束の締結交渉の再開、これについても強く求めてきているところでありまして、当然そのどこかのタイミングでハイレベルの会談等がありましたら、こういった問題も含めて、日中間の懸案や課題については、率直に話し合いを行い、解決に向けての方策を探るということになってくると考えております。

質疑者 松沢成文

カウンターアクションが弱い。

カウンターパンチが「遺憾である」。

これだけですからね。

もう中国は全然関係ないですよ。

どんどん自分たちの権益確保のために動いていきますから。

ここはちょっと日本も正念場を入れてやらないと、どんどん権益荒らされると思うんですね。

で、特にこの東シナ海のこの海洋開発に向けては、大臣もおっしゃっていたように2008年6月に日中間で共同開発に関する合意をしているんですね。

しかしその後、中国側は合意の実施に関する国際約束締結交渉には全く応じずに、逆にこの日中中間線の付近でボンボン構造物を増やしている。

こんな約束違反ありませんよね。

それでさらには、この5月5日の記事ですけれども、尖閣諸島のEEZで中国の海洋調査船、これ「向陽紅」とかいうのかな。

ちょっと漢字難しいんですけれども、この船がパイプのようなものを海中に下ろして走行しているのを確認したと。

これ日本のEEZ内ですかね。

尖閣諸島は日本のものですから。

日本側の同意がない限り、この海洋の科学的調査というのは認められないわけです。

これ、国連海洋法条約に書いてあるわけですよね。

これは完全な国際海洋法違反であるのでありますから。

私は今後、中国側がこういう行為を繰り返す。

今後も特にガス田の問題、構造物の問題については、実施工交渉に応じずに構造物増設を続けるという場合には、政府は抗議をするだけではなくて、国際会議での提起、G7各国との共同認識の共有、あるいは国際法上の立場の対外発信強化などの、やっぱり次の措置に踏み込んでしっかり対応していかないと、これどんどんやられっぱなしで、日本の海洋権益が中国に蝕まれていくと、これが続くと思いますが、こうした行動をとる覚悟はありますか。

大臣いかがでしょうか。

答弁者 茂木敏充

茂木外務大臣、これまで政府としては委員の方からご指摘のありました中国側への抗議にとどまらず、例えば東シナ海における一方的な資源開発に関する現状であったりとか、我が国の立場について、外務省のウェブサイトにおいて、写真や地図も用いて、日本語、英語の両言語で発信するなど、国際社会に向けた発信にも努めてきているところでありまして、こうした取り組みを進めつつ、国際会議、これはいろいろなテーマがあります。

そのテーマの中でどう話すという問題がありますけれど、日本として戦略的な観点からしっかりと検討していきたいと思っております。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長「松沢成文君」

質疑者 松沢成文

松沢成文「はい。

もちろん国際会議でもしっかりと日本から提起していただきたいのですが、私としては最初に申し上げたように、日中外相会談、あるいは日中首脳会談で、これ完全な外交問題ですから、約束違反ですから、ここはしっかり取り上げて、もう1回きちっと条約をつくるなり、共同開発のその方向に持っていくという行動にぜひとも出ていきたいというふうにお願いをしておきたいと思います。

それでは4協定、投資協定について質問をしてまいります。

この投資協定については、2016年のアクションプランがありまして、投資市場への新規参入段階から、無差別待遇を要求する自由化型を念頭に高いレベルの質を確保するとしております。

2021年の検証時点で、自由化型は34本、保護型が20本、自由化型の割合が75%に達しています。

ところが、今回の審議のこの4協定のうち、自由化型というのは、タジキスタン1本のみで他の3本は保護型にとどまっているんですね。

先ほどからお話に出ている西バルカンの最大の経済規模を有するセルビアや、あるいはメルコスール加盟国のパラグアイで、私は自由化型に持ち込めなかったのは、日本側の交渉力不足ではないかというふうに思っているんです。

保護型にとどまった3協定について、自由化型へ格上げするための再交渉の見通しと、そして方針を明確にすべきであると考えますが、外務省の見解いかがでしょうか」

政府参考人 北川

外務省北川欧州局長「お答え申し上げます。

今、委員ご指摘ございましたが、いわゆる保護型の投資協定とは、実際の投資を行った後のその投資の保護について規定するものでありまして、これに対して、いわゆる自由化型の投資協定とは、保護型の投資協定に含まれる規定に加えて、実際の投資を行う前段階からの内国民待遇や最恵国待遇を規定するものであります。

その観点から今回、ご審議いただく協定のうち、セルビアとの協定は保護型である一方、タジキスタンとの協定は自由化型。

また、パラグアイ及びザンビアとの協定は、いわばその中間に当たり、再傾向待遇についてのみ、投資後に加えて、実際の投資を行う前段階から規定しているということで、それぞれ違いがございます。

その上で、自由化型とするか、保護型とするかを含めて、投資協定の内容につきましては、繰り返しになりますが、我が国経済界からの要望を踏まえつつ、個々の状況、我が国の国益等を踏まえた上で、それぞれ個別に交渉を行い、その中において決まってまいるものでございます。

今般、ご指摘、ご審議いただいております4協定につきましても我が国として重視する規定は含まれていると考えておりますが、政府として引き続き自由化型か保護型かという点も含めて、我が国の国益に資する協定となるように精力的に更新に取り組んでまいる所存でございます」

委員長 里見隆治

里見隆治委員長「松沢成文君」

質疑者 松沢成文

松沢成文「このアクションプランについて外務大臣にちょっと質問するの忘れちゃったんでごめんなさい。

もう一度質問させてもらいますけども、政府は2016年5月に、投資関連協定の締結促進と投資環境整備に向けたアクションプランを作ったわけですが、大臣、これにおいて、こう書いたんです。

『2020年までに100の国・地域を対象に、投資関連協定の署名・発効を目指す』と。

これ、明確な数値目標を掲げたアクションプランなんですよね。

しかし2021年3月のこの成果の検証と今後の方針が出ましたけれども、これではですね、政府自ら目標の未達を認めて、それから実はそれから5年経過した2026年3月の時点でもですね、交渉中の協定を含めて97の国・地域カバーにとどまっているんです。

やっぱりこれ政治行政は結果責任が問われますので、この目標は100と掲げた以上、未達のまま10年放置するということは、私は結果責任、説明責任として問題があるというふうに思うんです。

この交渉難航の具体的な原因はどこにあるのか、あるいは新たな数値目標と達成期限について、外務大臣、明確なご答弁をいただきたいと思います」

答弁者 茂木敏充

茂木敏充外務大臣「確かに2016年5月に公表したご指摘のアクションプラン。

これは2020年までに100の国・地域を対象として、投資協定の署名・発効を目指すということになっております。

そして2021年3月の成果の検証と今後の方針を踏まえて、」現状、委員がおっしゃるように、署名済みや交渉中の協定を含めれば、97の国・地域をカバーしておりますし、また、これらの相手国・地域は、2025年時点で、我が国の対外直接投資残高の約95%をカバーしておりまして、2016年時点の35%から見ると3倍近くに増えているところであります。

100という数字を達成していないということについて、強弁をするつもりは全くありませんけれど、一つ一つ、戦略的に進めていくということが極めて重要なんではないかなと思っておりまして、ほとんど取引のない国と結ぶ効果というのはどこまで大きいかということもあるわけでありまして、可能な限り質の高い、また日本にとってもメリットのあるような協定を一つ一つ結んでいきたいと、こんなふうに今考えているところでありまして、現時点で政府として新たな目標数値、もう97まで来ているわけですから、100をまた下げるというのも変な話ですし、ここから上げるというのもどうなのかなと思っておりまして、新たな数値目標、また期限等を定めておりませんけれど、経済界からの要望もあります。

また、相手国の状況であったり、我が国の観点、国益の観点、これも踏まえながら、精力的に投資協定の交渉に臨んでいきたいと、こんなふうに考えております。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長松沢成文君。

質疑者 松沢成文

松沢成文(日本維新の会)もう少しで100ですから、まず100を達成して新たな目標に取り組んでいただきたいと思います。

タジキスタンとかほかのいろいろな国も出てましたけど、やっぱりこれセルビアについて一見最後にお伺いしますが、これセルビアはバルカンの大国であります。

中国の一帯一路構想において、ハンガリー、セルビア高速鉄道あるいは高速道路網等の大型インフラを中国企業が次々と受注する欧州側の重要拠点です。

セルビアは中国とロシアと大変深い関係にあるんですね。

中国による対セルビア開発投資は累計数十億ドル規模に達していると言われています。

日本企業が中国国有企業と入札等で競合する市場参入の局面こそ、内国民待遇あるいは最恵国待遇による公正な参入機会の確保が決定的に重要だと思います。

しかし、このセルビアとの協定は先ほど申し上げましたように保護型にとどまっておりまして、設立前段階でのこの内国民待遇等は適用されずに、市場参入競争に協定の保護が及ばないわけです。

これ一帯一路の欧州側拠点であるセルビアにこそ、私は自由化型が不可欠であったと思います。

対中、地政学的観点からも、政府の交渉上の戦略的な誤りがあったのではないかなと思いますが、外務大臣の認識をいただきたいと思います。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長外務省北川欧州局長、時間が参っておりますので、端的にお願いいたします。

政府参考人 北川

外務省北川欧州局長はい、端的に申し上げます。

セルビア、公衆内閣国ですけれども、50カ国以上と投資関連協定を締結しております。

それは中国との協定を含めて、ほとんどがいわゆる保護型を結んでおります。

さらに申し上げれば、セルビアでは、海外からの直接投資が増加傾向にある中、既に現地に進出している日系企業から、他国の進出企業に出遅れることがないように、法的枠組みを速やかに整備すること、これが求められているという背景もございます。

そういった中で、今回のセルビアとの投資協定、幅広くカバーされた投資の保護、内部の規定がございますけれども、我が国経済界が重視している規定が盛り込まれたものとなっております。

引き続き関係省庁と連携し、民間企業と意思疎通しながらですけれども、セルビアにおける日系企業の進出は投資してまいりたいと思っております。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長おまとめください。

今次終わります。

山中泉君、今日はよろしくお願いいたします。

質疑者 山中泉

山中泉(参政党)今回のこれら投資協定、我々参政党としましては、これらの投資協定や外交がどの程度国益にかなう外交なのかという点について、これは非常に我々の重要な参政党の問いなんですけれども、この点に基づいて、今日は質問をさせていただきたいと思います。

私も1番目、2番目、3番目の3つの質問を用意しているんですが、これをちょっと

山中泉 (参政党) 9発言 ▶ 動画
質疑者 山中泉

順番を3番目を先に、外務大臣の方へお伺いをさせていただきたいと思うんですね。

そして1番、2番とお聞きしたいと思っております。

この3番目というのは、ハード・ソフトの両面からの外交ということです。

そして、その両面からの外交がどのように日本のプレゼンスを高めていけるのか、その戦略について、外務大臣にお伺いしたいと思っております。

この投資関連協定で日本企業の進出が進むということで、人の往来も2国間でさらに深まるというわけですね。

このような人的交流などを通して、これらはどのように外交に生かしていくのか。

そしてここで非常に重要なのは、今、アフリカ、今日の4つの国もあるんですが、中南米、アジア、これら資源国がかなり入っています。

非常に重要な国々ですね。

この中で、先ほど松沢議員からもお話ありましたけれども、中国はこれらの国だけじゃなくて、アフリカ、中南米、アジアで鉄道、港湾、これはインフラ投資を通して、そして資金をものすごく入れ込んでいって、急速にプレゼンスを高めている。

一帯一路というと、私もやっぱりアジアとか、東南アジアとかね、こういうところで考えちゃうんですが、中南米、特に南米ではですね、ここ数十年来、非常に大きな強力なプレゼンスを中国は高めている。

これは一帯一路という名の、私、囲い込み戦略だというふうに考えているんですね。

こういう国際環境の中で、我が国としても投資協定をきっかけにする、経済関係の許可だけでなくて、これを日本に対しての好意的な環境を意識的に作っていく。

長期的に我が国の国益のために、我が国独自の囲い込み外交がしたのではないか、というふうに考えているわけなんです。

これらのものをきっかけとする。

しかし、これ以前もちょっと質問させていただいたことなんですが、日本にはですね、他国にないソフトパワー、これ非常にハード以外の、お金とか投資とかそういうもの以外の強力なコンテンツがあるんですね。

これは前回の質疑の中でも山田太郎委員なんかもおっしゃっておられたんですけれども、漫画、アニメ、これは目に見えない、お金には勘定できないものなんですがね、非常に影響力が高い。

そしてこれらのコンテンツを使って、日本独自の外交、こういうことができるのではないか。

こういうようなことを考えておりまして、ハード面、当然です。

そしてソフト面、両面から中長期的に日本の理解者を育てて、関係を深めて、実質的な外交にまでつなげていくことが重要だと考えておるんですけれども、外務大臣のお考えをお聞きしたいと思います。

茂木外務大臣。

答弁者 茂木外務大臣

囲い込みというかどうかは別にしてですね、確かにおっしゃるように、アニメ、漫画といったコンテンツ、日本として非常に世界的にも強みを持っていると考えております。

そして国際社会で日本に関する理解が深まり、客観的事実に基づく認識が形成されるような取組を強化していくことは重要だと考えておりまして、いわゆるパブリックディプロマシー、この二本柱は政策発信広報と我が国の魅力の発信、文化外交であると考えております。

我が国による発信を含めまして、日本が好意的に受け入れられる国際環境を醸成すべく、ソフトパワーの活用も重要であります。

伝統文化からポップカルチャーまで日本文化の多様な魅力を発信して、ジャパンフレンズの輪を一層広げていきたいと思っております。

また現在もそれを進めているところであります。

コンテンツについて申し上げますと、TICAD9のフォローアップとして、エジプト及びコートジボワールでアニソン公演を実施しまして、非常に高い反響を得たところであります。

また、今年の3月には、日本の心、語り手派遣事業の一環としまして、茶道の専門家をインド、ブータンに派遣いたしまして、ブータン国王陛下御接見の機会に手前を披露したほか、現地の大学における茶道の講演等を通じて、日本の文化、日本の心、こういったことに対する一層の理解を促進してまいりました。

今後とも政策発信、広報に加えまして、我が国の魅力の発信、文化外交を通じて、日本に対する親近感、好感度、信頼感の向上を図ることで、対日理解の一層の促進に取り組んでいく考えであります。

こういったソフトパワーの中でも漫画であったりとかアニメといったコンテンツもありますし、日本には食文化、さらには素晴らしい四季折々の自然もあります。

そしてこれだけ安心安全な国というのは極めて少ないんじゃないかな。

日本の持っている様々な良さというのを海外に発信をする。

またそういった方々が実際に日本に興味、関心を持って日本を訪れ、それを実感してもらうということは極めて重要であると、そんなふうに考えております。

山中泉君。

質疑者 山中泉

はい、大臣ありがとうございます。

今最後におっしゃられたね、非常に、例えば華道であるとか、茶道であるとか、これは日本の伝統的な文化でありますし、私長く結構してきました空手、これ武道ですね。

これも世界的に広がって非常に大きな。

プレゼンスを持っている。

世界中に日本の愛好者、日本のいわゆる支援者というか味方を増やす意味で、アニメ、漫画なんか非常に強力なコンテンツなんですよね。

ぜひそれを外交にも活かせていただきたいし、外務省からのお話を伺っても、結構その辺にもハード面だけではなくて、ソフト面のところにも力を入れて、日本の外交を強くしていきたい。

こういうことが受けられますので、大変今後それをさらに進めていっていただきたいと思います。

ここで質問を、最初の投資協定のことなんですが、投資関連協定、これらの企業活動の拡大、非常に重要です。

日本の企業が進出していく。

これらの国々のそれぞれ今回の4カ国に関して言うと、セルビア34社、日本の会社ですね。

パラグアイ18社、ザンビア11社、タジキスタンが6社と聞いておりますので、それほどまだ数は多くはない。

これからさらに日本の企業に進出していただきたいわけですけれども、私どもの参政党の主張としましてね、これらというのは単にそれら企業が進出していって、その企業が利益、儲かればいいのか、そういう問題ではなくて、我が国自身の経済成長であるとか、雇用促進であるとか、技術力の強化であるとか、そして一番重要な資源、エネルギー、こういった食料、重要鉱物を、これは日本にない、受給できない部分を補完できるような、これらの国がいくつも、先ほどから名前が出ているわけなんですけれども、こういった側面において、我々、これほど国際情勢が一気に不安定化しており、資源やサプライチェーンがここまで分断される危機、かつてなかったと思うんですが、こういう段階で、われわれの国益にかなう国家戦略としてのこの投資協定、こういった観点で、どのようにお考えになってられるか、大臣か、あるいは参考人の方でも結構なんですが、お話を少し伺えればと思っております。

答弁者 茂木外務大臣

まず、全般的な戦略という問いですので、それについてお答え申し上げますと、投資協定の締結、繰り返しになりますけれども、これは各国における法的安定性、企業にとっての予見可能性を高めるといった効果がございます。

良好な投資環境の整備、これが促されることで、投資の増大、あるいは経済分野での交流基礎促進ということを期待しております。

すでに97の国・地域をカバーした協定、全体の我が国の海外、対外直接投資の95%をカバーしております。

資源の観点から言えば鉱物資源を含む重要物質サプライチェーンであるベトナム、あるいは日本の原油の主要な輸入先であるサウジアラビア等の諸国、さらには大臣が最近訪問いたしましたアフリカ諸国、アンゴラとの間の投資協定、こういったものを発効させてきております。

このように投資協定、全般的に見て、資源国とのサプライチェーン強靭化、あるいはグローバルサウス諸国との連携強化に資する意義がありますので、この国際経済秩序が不可避に進めます中で、FOIPを通じた我が国が実現を目指す法の支配に基づいた国際秩序。

山中泉君

質疑者 山中泉

2番目の質問なんですが、これかなり今までの委員の方々からもですね、細かくパラグアイ、ザンビア、タジキスタン、セルビア、こういった国々との関係において、どの程度、どのぐらい我々の日本の国益として将来、資するようなことがあるのか、お聞きしたかったんですが、かなりお答えもいただいておりましたんでね。

議員の方でもいいんですが、私が質問したかった最大のポイントは、日本の企業が進出する。

それによって日本のプレゼンスも上がる。

いろんな意味があると思うんですが、果たしてそれが、その企業が進出したことによって、これだけでも数十社あるわけですけれども、日本国としてどのぐらい国益に資する、国益としてですね、関連することができるんだろうか。

それをもう一度ちょっと教えていただければというふうに思うんですが、よろしいでしょうか。

政府参考人 外務省経済局長

外務省経済局長、お答え申し上げます。

投資協定は様々な効果がございます。

経済環境の拡大に始まりまして、さらには資源国、最近で言えば資源国、それからサプライチェーン強靭化、グローバルサウスとの連携強化を促進する、こういった意義。

さらに加えて、企業自身が飛躍する形で、より大きく国際経済情勢が不確実性を増す中で、FOIPを通じた我が国が実現を目指す法の支配に基づく国際秩序の構築、経済的な繁栄、これにつながると思っております。

何より、とにかく企業のリスク、これを投資家を守ることができますし、さまざまな法律的な恣意的な運用、投資国による不当な収用、こういったものからも守る。

先ほど申し上げた大きな意味の文脈の中、さらには個別の企業に対しても、個別の安定性、予見可能性というメリットが出てくるものと考えております。

山中泉君

質疑者 山中泉

はい、ちょっと質問をね、いくつか順番を変えまして、皆様に御迷惑かけ失礼いたしました。

非常にしかしこれら投資協定、いくつもの重要な国との関係、これからさらに我々は、さらに拡大していかなくちゃいけないということの中で、前回、大臣もね、非常に重要な国をいくつも外交で回られて、さらにこれらを発展させていただいて、私もぜひですね、日本の経済そのものへも、そして日本の国益そのものへの重要な役目を、これらの主導的な予定がされるということで、ぜひ応援をさせていただきたい。

そういうふうに思います。

どうも時間が来ましたようで、私の質疑を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長この際、委員の異動について御報告いたします。

本日、小野田紀美君が委員を辞任され、その補欠として宮本和弘君が選任されました。

山添拓

質疑者 山添拓

日本共産党の山添拓です。

近年、投資協定には、投資家と投資受入国との間の紛争解決手続きISDSが定められることが多く、議題となっている4つの協定にも盛り込まれています。

国連人権理事会の独立専門家は2015年、こうした協定は人権や環境保護のための国家の規制権限を制約しており、人権や環境に悪影響を与えると懸念を表明しています。

外務大臣に伺います。

投資受入国が国内で人権や環境のために取った措置が外国投資家に不利益をもたらすとしてISDSで仲裁にかけられ、受入国が多額の

山添拓 (日本共産党) 21発言 ▶ 動画
質疑者 山添拓

この賠償金の支払いを命じられることがあり得ます。

現にそうしたケースも多々報じられております。

そしてそれを見越して規制に及びにくいという萎縮効果も考えられます。

大臣、どういう認識でしょうか。

茂木外務大臣。

答弁者 茂木外務大臣

まず、萎縮効果になるという話でありますけれど、これまで日本としてISDS含めた投資協定をたくさん結んできておりまして、全体の日本の輸出入、投資等で言いますと、95%を超えるとこういう形でありますので、それが必ずしも萎縮効果につながっていると考えているわけではありませんが、公正中立的な第三者仲裁に付託できるという選択肢を投資家に与えるものであります。

これは相手国に投資を行う日本企業を保護するためにも有効でありまして、日本の経済界が重視している規定でもあります。

また相手国から日本への投資の拡大にも寄与するものと考えられます。

日本がこれまで締結した投資協定は、締約国が正当な目的のために適正な手続きに則って、また差別的な留保を置くこと等によりまして、国内法との整合性を図り、必要な政策判断の裁量の余地、こういったものを確保しているところであります。

このように投資協定の交渉に当たりましては、日系企業による投資を保護するための選択肢を与えるとの目的に加えまして、投資家の利益と国家の規制権限のバランスの確保の観点も重要と認識をいたしております。

政府としてはこうした観点も踏まえながら、ISDS手続の規定を含め、我が国の国益に資するような内容の協定となるよう、今後とも鋭意取り組んでまいりたいと考えております。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長。

山添拓君。

山添拓。

質疑者 山添拓

我が国が必要かつ合理的だと考えて行った規制が後に紛争で争われる可能性があるという、そういう制度です。

今回の4つの協定ですが、投資家の義務として受入国の人権や環境保護のための措置を遵守するよう求める、そういう規定というのはあるでしょうか。

外務省中東アフリカ局、高橋アフリカ部長。

政府参考人 高橋アフリカ部長

お答え申し上げます。

今回の4本の投資協定におきましては、健康・安全及び環境に関する措置並びに労働基準に関する条を設けており、投資を目的に健康・安全または環境に影響を与えるような措置の緩和及び労働基準の引下げを行うことは適当ではないと定めております。

投資協定を含め、日本から海外への投資においては、人権や環境といった点への国家の規制権限バランスの確保の観点も重要と認識しております。

政府としましては、こうした観点も踏まえながら、我が国の国益に資するような内容の協定となるよう、今後とも鋭意取り組んでまいります。

質疑者 山添拓

山添拓。

今御説明があったのは、受入国側が規制してよいという規定だけで、投資家の義務を定めたものではありません。

外国の投資家が日本の裁判制度、憲法秩序の枠外で、日本国内の人権や環境保護の規定を争い得るとすること自体が私は大問題だと考えます。

他国籍企業の利益のために、これは日本であれ他国であれ、投資受入国の主権を脅かすISDS条項を含む投資協定には賛成できません。

対外投資と関わってこの際、トランプ関税について伺います。

米国連邦最高裁は2月20日、トランプ大統領が世界各国に一方的に課した相互関税などを違憲無効とする判決を下しました。

トランプ氏が根拠とした国際緊急経済権限法、IEPAは、緊急事態宣言の下で輸入を規制する権限を認めていますが、関税を付加する権限までは大統領に与えていないとするものです。

米国は憲法で課税権を議会に与えています。

「代表なくして課税なし」です。

そこで議会への説明も同意もないまま、大統領が課税するのは違法としたものです。

これはトランプ氏が指名した2人の裁判官も判決に賛成しています。

大臣に伺いますが、この間の首脳会談や外相会談の公表された文書では、トランプ関税が最高裁で違法となったことへの言及は確認できません。

米側にいかなる対応を求めたのでしょうか。

茂木外務大臣。

答弁者 茂木外務大臣

御指摘いただきました判決、これを受けまして、まず速やかに日本政府から米国政府に対しまして、通貨等の現場の混乱によりまして、日本企業を含みます現地の輸入業者に悪影響が生じないよう申し入れを行いました。

その後、米側は米国税関国境警備局におきまして、関税還付のシステムを導入し、運用してきていると承知をいたしております。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長。

山添拓君。

質疑者 山添拓

山添拓。

そもそもの出発点のトランプ関税、総合関税が違法とされたわけです。

暫定的な合意ということでよいのかが問われます。

私は昨年、国際貿易裁判所の違法判決について質問した際に、当時の岩屋大臣、内容や影響を十分精査するという答弁がありました。

最高裁判決の第一報を受けた赤澤大臣のコメントも同様でした。

ところがトランプ氏が判決直後に「馬鹿げた判決を盾手に駆け引きをしようとする国はより高い関税を課す」という表明をしたせいか、その後この判決について公式の場では述べられておりません。

トランプ氏は最高裁判決を受け代替措置として、今度は1974年通商法122条を根拠に、全ての国からの輸入品に150日間限定で10%の関税を課す大統領令を発動しました。

資料2枚目にありますが、米国の国際貿易裁判所は5月7日、この122条関税について違法と判断しました。

ご説明ください。

外務省又野経済局長。

政府参考人 又野経済局長

お答え申し上げます。

お尋ねの判決につきましては、通商法第122条に基づく暫定輸入関税は違法無効であるとしつつ、一部の原告のみに対して同関税の適用の差し止めを命じたものと理解しております。

この判決を受けまして、被告側の米国政府が抗告するなど、引き続き係争中の状況であるというふうに承知しております。

いずれにしましても、引き続き関連の動向を注視しながら、その影響を十分に精査しつつ、適切に対応していきたいと考えております。

質疑者 山添拓

山添拓君。

判決の結論だけで中身のご説明がなかったので、あまり精査されているように考えなかったんですが、この122条というのは経常収支が大規模かつ深刻な赤字である場合に関税を課すことができるというものです。

トランプ政権は経常収支の赤字を貿易赤字と読み替えて関税を発動しましたが、巨額の貿易赤字があっても、ものだけでなくサービスや投資の配当利子なども含めた経常収支全体を赤字とする根拠は脆弱。

こう判断したのが判決です。

違法とされたその新関税は150日間の暫定措置で、もともと7月下旬には期限を迎える予定でした。

トランプ政権はこの間に別の関税措置を検討中だとされます。

その1つが通商法301条に基づく恒久的な関税です。

これは相手国の不公正な貿易を理由に制裁関税を課せるとするもので、米国政府はすでに日本や中国が自動車など過剰に生産して不当に安い価格で輸出しているなど主張しています。

この301条関税の発動には122条とは異なって綿密な事前調査、証拠を示す必要があるとされています。

日本政府に対して何らかの事前調査は既にあったのでしょうか。

外務省又野経済局長。

政府参考人 又野経済局長

お答え申し上げます。

今の御質問の件はまさに通商代表部が3月12日に製造業における過剰生産能力、強制労働等に対して日本を含む複数国の地域対象に通商法第301条に基づく調査を開始したという旨発表しております。

その上で申し上げますと、我が国としては今後明らかになる措置の具体的な内容、それから我が国への影響を十分に精査しつつ適切に対応していきたいと考えておりますが、その一方で米国からはですね、すでにこの今般の調査の開始に伴いまして協議要請があった状況ではございます。

その一方で今後の対応につきましては現時点で予断することは差し控えますが、緊密な連携を継続していきたいと考えております。

質疑者 山添拓

山添拓君。

既に協議要請があったということでしたが、私、この出発点の総合関税をめぐって連邦最高裁が示したのは、議会の承認なく大統領の権限で関税を課すこと自体が違憲というものだと思います。

今後どれだけ手を変え品を変え関税を持ち出したとしても、トランプ政権による関税の全てについて今後も違憲が問われ得るということです。

私は新たな関税のための事前調査を受ける場合には、政府は何よりもこんな法的安定性を害するようなやり方はやめようと求めるべきだと思いますがいかがですか。

外務省又野経済局長。

政府参考人 又野経済局長

いずれにしましても、現在、具体的な措置の内容及び我が国の影響を十分に精査する状況でございますが、一方で、この301条の調査手続きにおけるパブリックコメント手続きにおきましては、今般の調査に対する日本政府としての立場を明らかにしておりまして、また、米側に対して日本の立場、これを明らかにすべく、我が国としての意見を提出しているところでございます。

質疑者 山添拓

山添拓君。

大臣、どうですか。

こんな法的安定性を害するような手を変え品を変え、やめるよう求めるべきじゃありませんか。

答弁者 茂木外務大臣

茂木外務大臣。

いずれにしても日米間では既に通商問題について合意をしておりまして、日米の総合利益の促進、経済安全保障の確保に向けた協力の拡大、経済成長の促進につながる、そういった合意であると考えておりまして、我が国として合意を引き続き着実に実施する考えでありまして、同時に米国に対しても、合意を着実に実施するよう、引き続き、求めていきたいと思います。

質疑者 山添拓

山添拓君。

私が指摘しているのは、その合意の前提が崩れているという話です。

連邦最高裁の違憲判決で、日本が約束した対米投資も前提を失っています。

トランプ氏が通告した24%に上る交換税を免れるために、5500億ドルの対米投資で15%まで引き下げてもらった。

これが協議でした。

しかもその後の通商法122条に基づく実行税率は11%から13%だと。

巨額の投資約束で勝ち取ったはずの15%の合意よりも、現実には低い関税に今なっているわけですね。

どちらも根拠が崩れている。

トランプ氏は今後、投資の進捗に不満があれば15%まで引き上げると言って、関税を人質にして投資を実行させようとしていますが、現在続いている122条関税、それ自体、違法となり得る、既に違法と判断されているものでもあります。

5500億ドル、87兆円というのは、国債の償還や利払いを除く日本の実質的な国家予算に匹敵する額です。

これを残り3年足らずのトランプ政権の期間中に提供するという約束。

大臣、こんなに法的に安定性を欠いて次々に違法と判断されているような、この先も違法判断が目されるような、その下で台北投資だけは合意したことだと言ってやってくるんですか。

撤回を求める歴史はありませんか。

答弁者 茂木外務大臣

茂木外務大臣。

おそらく山添委員と考え方が違いますのは、山添委員は一方的に日本の資金を米国に提供すると、こういうお考えだと思うんですが、今進めております日米合意と、これは先ほども申し上げたように、日米の相互利益を促進する、経済安全保障の確保に向けた協力、これ極めて重要でありまして、日米間で進めていく、また経済成長の促進につながるものだと思っておりまして、何か一方的に関税のために、日本が資金を一方的に提供する、こういう内容だとは理解いたしておりません。

質疑者 山添拓

山添拓君。

米国は出資も融資もしませんよ。

元本回収まで日米5割ずつ。

そして元本回収後は米国が9割を得るというスキームです。

投資の決定はトランプ氏です。

リスクの大半は日本です。

こんな不平等な話がありますか。

今日皆さん国益、国益とおっしゃいますけれども。

米国内ではすでに反対の世論も広がり、最高裁も含めて違法判断を下して、その下で日本だけは合意に基づいてと言って、投資を続けていく。

こんな不合理な話はありません。

私は関税だけじゃないと思うんですね。

力の支配を振りかざして、フォルモサ海峡封鎖の事態を招いて、日本と世界の経済に大混乱をもたらしています。

そのトランプ政権の米国にひたすら従属を続けて、国益を損なうのはもうやめるべきだと指摘をして質問を終わります。

質疑者 福島みずほ

福島みずほ君。

まず4カ国との投資協定についてお聞きをいたします。

今日も様々な委員から日系企業の保護、法の支配の徹底という言葉が出ました。

またこの協定の中には投資の円滑化、透明性、腐敗防止といった要件もあります。

それでビジネスと人権というのは国連の中でも大いに議論され、日本にはビジネスと人権に関する行動計画があります。

この協定、投資の件に関するこの投資協定が持っている意義について、外務大臣いかがでしょうか。

答弁者 茂木外務大臣

茂木外務大臣。

投資協定の推進に当たりましては、日系企業に対する支援等の経済的観点、これに加えまして、

福島みずほ (社会民主党) 24発言 ▶ 動画
答弁者 不明

この点も踏まえながら、我が国の国益全体に資するように、戦略的に取り組んでいくことが重要であると考えております。

その上で、セルビアは西バルカン諸国中最大の経済規模を有しまして、良好な経済運営の下、安定的な経済成長を続けておりまして、日系企業を含めまして、海外からの直接投資も増加傾向にあるところであります。

また、パラグアイにつきましては、メルコスール加盟国でありまして、南米地域の中核を占めるブラジルと隣接するといった地理的な特色もあります。

また、大豆の生産量で世界第3位を占めるなど、世界的な食料供給国であるほか、リチウム等の鉱物資源が埋蔵されている可能性も指摘をされております。

また、先般私が訪問しましたザンビアは、銅、コバルト等を産出する日本にとっても重要な鉱物資源国でありまして、世界的な銅の需要増を見込んで、工業分野を中心に日系企業の関心も高い国であります。

そして、地政学的に重要な中央アジア諸国への日系企業の海外展開の促進であったりとか、相手国企業による日本への投資の拡大に加えまして、資源国とのサプライチェーンの強靭化、グローバルサウス諸国への連携強化、ルールに基づく自由で公正な経済秩序の維持、強化を含め、様々な観点から意義があると考えております。

同時に、今、答弁をさせていただいておりますが、日本企業が現地に進出するにあたって、人材育成の面であったりとか、環境保護の面であったり、様々な配慮をしていて、受入国企業からも、日本企業の進出については、高い評価がなされていると、このように理解をいたしております。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長福島みずほ君。

質疑者 福島みずほ

福島みずほ(社会民主党)はい。

ビジネスと人権の考え方はとても重要で、日本にも行動計画があります。

きょうもいろんな委員から話がありましたが、投資の中で地域住民への健康や環境の配慮、あるいは雇用、労働条件の問題や、持続可能な社会への貢献、それからジェンダー平等の実現など、投資の中で日本がやらなければならない、あるいは期待されていることも大きいと思います。

ぜひその観点から投資が進められるよう、私たちも、私も、ちゃんとチェックをしていきたいと考えております。

次に、有事における避難についてお聞きをいたします。

沖縄南西諸島における、まさに避難なんですが、南西諸島12万人の人は当該避難、沖縄本島120万、観光客も入れると140万ぐらいになるのではないかと言われておりますが、島内避難なのはなぜなんでしょうか。

これ、2年前に地方デジタル委員会で質問したときに、沖縄県とこれから話し合いをしますということでした。

2年前にも同じような質問をしているんですが、なぜこれは違いがあるんでしょうか。

政府参考人 佐々野

内閣官房佐々野内閣審議官お答え申し上げます。

沖縄県国民保護訓練は、特定の有事を想定したものではございませんが、先島諸島については広域避難、沖縄本島については屋内避難という訓練上の想定をおいて検討してございます。

これは、先島御市町村のご意向、輸送手段の確保など、避難の困難性がより高いことから、沖縄県、先島御市町村と協議をいたしまして、まずは、先島諸島の避難について優先的に検討することとなったものでございます。

沖縄本島の屋内避難という想定は、まずは先島諸島の避難について優先的に検討するという目的に沿いまして、訓練上の想定を設定した結果でございます。

沖縄県におきましても、沖縄本島を含む県全体の検討につきましては、先島諸島の避難について検討し、その成果を踏まえて行う必要があるものと認識されていると承知をしてございます。

質疑者 福島みずほ

福島みずほ(社会民主党)何年もそうやって言っているんですよ。

何年も。

私これおかしいと思いますよ。

なぜ、沖縄本島には嘉手納基地や普天間基地や大きな基地もある。

ミサイルも配備されると言われている。

なぜ、南西諸島12万人は当該避難で、沖縄本島は島内避難なのか。

人口が多いからじゃないんですか。

いつまでもいつまでも沖縄、この違いを説明せずに、沖縄とは議論していくっていうのでは、納得がいきません。

これ、島を離れたくない、避難したくない、どうなるんですか。

政府参考人 佐々野

内閣官房佐々野内閣審議官お答え申し上げます。

住民避難につきましては、武力攻撃より十分に先立って、住民等の攻撃避難を開始し、完了することが、住民等の安全を確保する上で、最も重要であると認識してございます。

島に残りたいと希望する住民の方々に対しましては、避難を行うよう、丁寧に粘り強く説明に努められることになると考えております。

今後も住民の皆さんに対する意見交換会などを通じまして、住民避難について、住民の皆様に丁寧に説明し、御理解を得られるよう、市町村とともに努力してまいりたいと存じます。

質疑者 福島みずほ

福島みずほ(社会民主党)宮古島や石垣島でも避難したくない、自分の島をずっと離れたくないという人たちもたくさんいます。

簡単に当該避難、島内避難とやっているけれども、島を捨てろというのかという声もあります。

問題です。

ところで南西諸島の人たち12万人は安全な九州山口に避難すると言われております。

九州山口は安全なんですか。

政府参考人 佐々野

内閣官房佐々野内閣審議官お答え申し上げます。

我が国を取り巻く厳しい安全保障環境の中、万が一の事態に備えまして平素から関係機関が連携して、さまざまな訓練・検討を行っておくことが重要でございます。

先島市町村からの離島避難の検討におきましては、訓練場の想定として、九州・山口各県を避難先として設定しているものでございまして、この想定は、特定の有事を想定したものではございません。

質疑者 福島みずほ

福島みずほ君。

意味が分かりません。

防衛大臣、有事のときに、何がどこで起きるか、どう考えているんですか。

九州は安全ですか。

九州、嘉手納基地、宮崎、新富基地、そして熊本の県軍基地、長距離ミサイルが配備される、佐賀空港はオスプレイ基地、大分の大分市には弾薬庫、そして呉には長距離ミサイル設置、追事基地、そして佐世保はまさに海兵隊の基地です。

九州、安全ですか。

先島諸島から八代、熊本の八代に行くと、でも県軍基地に長距離ミサイルが配備されるんですよ。

有事になったときに、何がどう起きるか、防衛省としてどう考えているんですか。

答弁者 小泉

小泉防衛大臣。

政府として武力攻撃事態、そして武力攻撃予測事態について、先生は何がとか、どこでと、こういったことをお尋ねになるわけですけれども、何がどこで起きるといった特定の事態を、あらかじめ想定しているわけではありません。

いかなる事態が、これらの事態に該当するかは、これは今までも各委員会の国会答弁でも使わせていただいてますが、実際に発生した事態の個別具体的な状況に即して、政府がすべての情報を総合して判断するというのが、政府としての一貫した立場であります。

ですので、重要なのはですね、どのような事態が発生しても、国民の皆様を守り抜けるような、平素からの必要な備えを行っておくことだと考えております。

質疑者 福島みずほ

福島みずほ君。

全く分かりません。

内閣官房は、先島諸島の人は安全な九州に避難する、熊本に避難すると言うんですよ。

そして防衛大臣は何が起きるか分からない、総合的に考えるという。

九州、全く安全じゃないじゃないですか。

県軍基地に長距離ミサイルが配備なんですよ。

安全じゃないですよ。

狙われるじゃないですか。

安全な九州に避難するという内閣官房、絵に描いた餅じゃないですか。

防衛大臣、改めてお聞きします。

有事になったとき、どうなるんですか。

こんな避難計画、意味があるんですか。

九州も安全じゃない。

先島、沖縄本島、安全じゃない。

じゃあ、まだお聞きします。

台湾有事と言ったときに、何が起きるんですか。

何が起きるって防衛省は考えてるんですか。

避難との関係はどうなんですか。

答弁者 小泉

小泉防衛大臣。

まず、先ほども申し上げましたとおり、何が起きるとか、どこで起きると、こういったことを特定の事態をあらかじめ想定しているわけではありませんし、今、世界の安全保障の現状を見たときに、先生はお分かりだと思いますけれども、何が起きるということをあらかじめ考えて、その事態にのみ特化をして対応するということではなくて、何が起きても平素から備えをしっかりしていかなる事態であっても国民の皆様の生命財産を守ることができる、そして日本の主権と領土、領海、領空を守り抜く、こういった構えで我々としては自前の防衛力の整備、そして同盟国、同志国との連携の強化、ここについて今新たな安全保障環境が出てきているのは、これは先生も御理解いただけると思いますので、そこに合わせていけるような全体としての日本の安全保障戦略を再構築しなければいけないから、年内に3文書の改定を進めておりますので、具体的な議論を積み上げていきたいと思います。

質疑者 福島みずほ

福島みずほ君。

いや、全く納得いきません。

何を想定して、何を準備するのか。

日本全体に130個、弾薬庫を作るわけですよね。

そして、内閣官房は、いや、沖縄本島は、島内に避難する。

そして、南西諸島は、12万人は、船で6日間かけ、あるいは飛行機で、民間機で、九州、八代などに、あるいは山口に避難する。

安全じゃないじゃないですか。

何のシミュレーションもしてなくて何が起きるか分からない。

台湾有事が起きたときにどう考えているのか。

日本に来るんですか。

日本のミサイル基地は攻撃されるんですか。

それを考えているんですか。

答弁者 小泉

小泉防衛大臣。

日本がミサイルで攻撃されるんですかというのは、それは我々に聞く質問じゃないんじゃないですか。

質疑者 福島みずほ

福島みずほ君。

お笑いにしないでください。

というのはですね、ミサイル基地が長距離ミサイルの配備をやる、だから長距離ミサイルの配備をやることに地元の人たちはすごい危機感感じてますよ。

にもかかわらず地元説明会すら防衛省やらないじゃないですか。

説明すらしないんですよ。

説明すらしてないんですよ。

いや、だって地元説明会やってないじゃないですか。

限定的にやっていて。

そしてその中でいろんな何が起きるかどう考えているのか、それを国民に明らかにしなくて、そして避難してください、避難計画やりますなんて、そっちの方が茶番じゃないですか。

全く絵に描いた餅ですよ。

今日もその、なぜ、そして九州山口は安全かということに答えられないじゃないですか。

どこも安全かもしれない、どこも安全でないかもしれない。

答えられないですよ。

しかもさっきの笑い声は何なんですか。

とっても大事なことで、どこの地域もものすごい危機感を持っていますよ。

宮古や石垣島、宮古で訓練、米軍が来るかもしれない。

みんな本当に危機感ですよ。

カバン1個持って避難せよと言われる。

飼っている牛や豚はどうなるんですか。

政府参考人 関村

農林水産省大臣官房関村審議官、お答えいたします。

有事においては避難のための輸送力が限定され

質疑者 福島みずほ

福島みずほ君。

2年前に聞いたときは、牛や豚は何でも全部置いていく。

カバン1個だけ持って飛行機か船に乗れでしたが、牛や豚も連れて行くんですか。

政府参考人 関村

農林水産省、関村審議官。

有事における家畜の取り扱いにつきましては、自治体が作成する避難実施要領の具体化を進める中で、検討されるものと考えております。

質疑者 福島みずほ

福島みずほ君。

夜中には有事があるかもしれない。

何があるかわからない。

もうお医者さんが1人もいなくなりましたよ。

ドクター琴音の島でしたけれども。

みんな本当には困ってますよ。

逆に、九州山口への避難はホテルですか。

1ヶ月と言われておりますが、1ヶ月後はどうなるんですか。

有事で被害を受けた際の保障はどうなるんでしょうか。

政府参考人 佐々野

内閣官房佐々野内閣審議官。

まずホテル、収容施設の関係でございますが、令和6年3月に作成公表しました受入れに係る初期的な計画では、九州山口8県32市町が、先島諸島市町村の住民約11万人を受入れるに際しまして、避難当初の1ヶ月の間の受入れで必要となる事項が盛り込まれました。

この受入れに係る初期的な計画では、避難をする住民について、今後、さらに検討を進め、今年度までに受入れ基本要領として取りまとめることとしております。

そしてまた保障の関係でございますけれども、国民の皆様の被害に係る財産保障につきましては、武力攻撃による国民の被害には様々な場合がございます。

個別具体的な判断が必要でありますことから、武力攻撃自体が終了した後の復興政策のあり方に一貫して検討するべきものでございまして、その状況下で可能な検討がされることになると認識してございます。

委員長 里見隆治

時間が参りましたのでおまとめください。

質疑者 福島みずほ

福島みずほ君。

1か月しか念頭に置いていなくて、そのあとはこれからの検討事項、補償についても分からないんですよ。

そして安全な九州、山口に避難するという絵に描いた餅じゃないですか。

今日何一つ説明などされていないんですよ。

それを言われて避難せよと言われてどうなるんですか。

先が見えなくなっているしまさにやっていることがトンチンカンで、何が説明もないというふうに思っております。

以上で終わります。

委員長 里見隆治

里見隆治委員長。

他に御発言もないようですから、4件に対する質疑は終局したものと認めます。

防衛大臣及び政府参考人は御退席いただいて結構でございます。

これより4件について討論に入ります。

御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。

質疑者 山添拓

山添拓君。

日本共産党を代表し、日セルビア投資協定、日パラグアイ投資協定、日ザンビア投資協定、日タジキスタン投資協定の承認に、いずれも反対の討論を行います。

日本投資協定は、投資協定の締結加速を求める経済界の要望に応え、日本の多国籍企業の海外展開による利益の拡大を促すために、相手国との間で投資環境の整備を図るものです。

いずれの投資協定にもISDS条項が盛り込まれています。

ISDSは、投資環境を整備するためとして、投資受入国の制度や政策の変更によって、不利益を受けたと主張する投資家、多国籍企業が、受入国政府を相手取り、損害賠償等を求めて提訴できることとする制度です。

提訴された受入国が、たとえ棄却するとしても、多額の裁判費用の負担が想定されるために、ISDSの対象とされる恐れのある措置を抑制する萎縮効果を生むなど、受入国の主権を脅かします。

国連人権理事会の独立専門家は2015年、こうした協定は、ご協力ありがとうございました。

山添拓 (日本共産党) 2発言 ▶ 動画
質疑者 山添拓

山添拓、財務省の国際収支統計によれば、昨年度の日本の海外投資の経常収支は、31兆8,799億円と2年連続で過去最高の黒字を更新、海外投資に伴う利子や配当の収支を示す第一次所得収支は、41兆5,903億円の黒字となり、やはり過去最高を更新しました。

大企業が収支比率を上げるために海外投資を広げる一方、国内では賃金や設備投資に回さない構造が続き、空前の物価高騰の下で国民生活は困難を強いられています。

こうしたもとで大企業の海外投資の拡大を一層後押しするものです。

以上、反対討論とします。

委員長 里見隆治

里見隆治他にご意見もないようですから、4件に対する討論は終局したものと認めます。

これより採決に入ります。

まず、投資の促進及び保護に関する日本国とセルビア共和国との間の協定の締結について、承認を求める件の採決を行います。

本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。

多数と認めます。

よって本件は多数をもって承認すべきものと決定いたしました。

次に、投資の促進及び保護に関する日本国とパラグアイ共和国との間の協定の締結について承認を求める件の採決を行います。

本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。

多数と認めます。

よって本件は多数をもって承認すべきものと決定いたしました。

次に、投資の促進及び保護に関する日本国とザンビア共和国との間の協定の締結について、承認を求める件の採決を行います。

本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。

多数と認めます。

よって本件は多数をもって承認すべきものと決定いたしました。

次に、投資の自由化促進及び保護に関する日本国とタジキスタン共和国との間の協定の締結について、承認を求める件の採決を行います。

本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。

多数と認めます。

よって本件は多数をもって承認すべきものと決定いたしました。

なお、4件の審査報告書の作成につきましては、これを委員長に一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。

御異議ないと認め、そういう決定いたします。

本日はこれにて散会いたします。