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そこはまた2つ目の質問でお伺いしたいんですけれども、その前に医療の質ですとか、医療機関の維持といったことに対して、誰が負担していくか。
この観点から負担と給付のバランスについても考えていく必要があると思っています。
医療機関の経営の危機はずっと続いていまして、一方で国民の負担が増えているという場面にあります。
医療機関の人件費も、もう上げなければ今従事者の確保自体ができなくなっていくような状況まで来ていますから、処遇の改善を急ピッチに進めなければなりませんし、光熱費ですとか医療材料もずいぶん価格が上がってきています。
また、施設を建て替えるとか修繕するということもかなり高騰していて、それができなくなりつつある状況にもあります。
また、この状況においてさらにエネルギーの問題ですとかナフサの問題ですとか、非常に不安があって、価格の高騰も現実的に見られています。
この世の中でさらに良い方向でいくと、治療法がどんどんと進んできていて、それは喜ばしい話で質の向上はしているんですけれども、それがかなり高額な面もあって、負担のことも考えなければならなくなってきています。
医療費は、高齢化の進展によって増加するという観点と、技術の進歩によって増加するという、この2つの増加要因があると言われています。
高齢化の進展に対しての対応はするけれども、この技術についてはそう対応してこなくて、むしろ高齢化で伸びた分を技術を減らすことによって、なんとなくプラマイゼロになってきたという、こういった改定をずっと診療報酬などで続けている感じがしています。
それが、OTC類似薬もそうかもしれませんし、子ども問題もそうかもしれませんが、さまざまな矛盾を生んでいます。
やっぱり技術の評価がしっかりとできていないところが課題だなと思っています。
こういった流れを断ち切らなきゃならないと考えて、まさにこの厚生労働委員会の与野党、ほぼみんなの委員が、この医療財政、医療機関を守っていくといったことを主張してくださって、この6月の診療報酬改定では30年ぶりのプラス改定になったということですけれども、現場の声を聞くと、それが十分ではない、いつまで続くかわからないといった不安がたくさんあります。
そこでまず、負担と給付のバランスに考えるにあたって質問したいんですけれども、所得の話ではなく、今の医療機関の維持とか医療の質をさらに向上させる、これはやはり必要なことだと思うし、ぜひやっていきたいんですけれども、それに伴って負担を誰がどうやってどのぐらいするのかという、このバランスの問題について、今日はあまり触れられていないんですけども、ここについてお考えを聞かせていただけたらありがたいと思います。
せっかくですので、それぞれの参考人の方から一言ずつよろしくお願いいたします。
医療マクロ経済、マクロ医療財政の話だと思うんですけれども、おっしゃっていることはすべてそのとおりだと思います。
一方で我々が考えなければいけないのは、それをすべてちゃんと数字に落とし込み、そしてそれを理解することが重要だと私は考えています。
私の資料の場合に、例えば12ページですね、図10にあるように、確かに医療の高度化で高額レセプトも増えているんです。
ただし、高額レセプトが増えて、そのことのインパクトがどのぐらいかということを計算すると、高額療養費全体、あるいは医療財政全体の中では、まだそこまでの規模ではないわけなので、もちろんいろんなところで調整はしなきゃいけないけれども、それと今回の話というのが一対一で結びつくわけではないと。
やっぱり数字レベルできちんと積み上げて考えていくと、そういう話は言えると思っております。
あとは、診療報酬改定等の話ですけれども、これもちょっと今回の話よりも少し一般論みたいな話になりますけれども、やはり皆さん物価がずっと上がっているということがどういうことなのかというのは、やっぱり30年間体験していないので慣れていないというところがあるとは思うんですけれども、やっぱりそのGDPというものもどんどん上がっているわけですよね。
なので、その物価が上がるということに関して、やっぱりその経済の規模が大きくなると、名目値での数字が大きくなるということも割り引いて考える必要はあると思っています。
納まる問題と資材高騰とか、それとはまたちょっと違うところの問題もありますけれども、やはりその名目値だけで考えるというところから、GDPとの関係の中で経済全体、財政全体を考えるという発想が重要かなと考えます。
今、議員がおっしゃられた医療費が増加する要因なんですけれども、おっしゃるとおり、主に高齢化率と、そして高齢化の進展と、そして技術の進歩というところが大きかったと思います。
ただしここですね、失われたこの何十年間のデフレ化においては、この高齢化の伸びの範囲内に医療費を抑えるという政策が取られていましたので、基本的には医療技術の評価がされてこなかったという結果がございます。
ただし、デフレであったために、その影響が大きくは出なかった。
ただし、足りない部分は各医療機関が恐らく持ち出しになって、結果的に医療機関がかなり経営的に厳しくなって、直近でどうしてこれほど病院の経営がもう駄目になったとか、診療所においても4割も赤字になったのかと、こういうデータが出ておりましたが、これはまさしくこのギリギリになっている部分で、デフレでマスクされていた部分が、この3、4年インフレになりましたので、それも急激な上昇でした。
そこにもう医療機関が対応できなくて、結果的にこの経営状況が非常に悪化したというところもございます。
ということになりますと、そもそもがこの財源の確保ができていなかったということであろうと思います。
負担と給付というところに関しては、今お話しになられたとおり、税と、そして保険料と、そして自己負担ということたちになるわけですが、今回この高額療養費制度の自己負担が問題になっておりますし、まあこれはやはり医療者としても懸念をするところではございますが、ではこの足りない部分の財源を、本当はこういう形にしていただきたいなと思いますが、そういう議論が起こらないということが我々にとって見ては非常に残念だなというふうに思います。