玉木雄一郎君。
国民民主党代表の玉木雄一郎です。
まず高市総理に対して、祝意を申し上げます。
おめでとうございます。
国民から与えられた大きな政治的パワーを使って、これまで長年できなかった政策の転換を実現されることを期待申し上げます。
私たち国民民主党も、対決より解決、政策本位の姿勢で、日本経済の成長と国民生活の向上、日本の独立自尊を守る政策には協力をいたします。
そして、誕生した今こそ、野党の意見、野党に託された多数の国民の意見にも耳を傾け、丁寧な政権運営を行うことを求めて質問に入ります。
最初に高市総理が政策転換の本丸と呼ぶ責任ある積極財政について伺います。
まず積極財政の意味について伺います。
総理は施政方針演説で、これまでの財政運営が行き過ぎた緊縮志向だったと批判されました。
しかし高市政権で編成した来年の予算を見ると、1.3兆円のプライマリーバランスの黒字を実現。
国債発行額を30兆円以下に抑制。
医療費を高齢化率以下に抑制。
補正予算を前提としない予算編成など、私にはむしろ、来年の予算案の方が、従来以上に引き締まった予算に見えます。
また、施政方針演説に、昨年の臨時国会で講じた物価高騰対策についての言及はあったものの、新たな物価高騰対策についての言及がありませんでした。
来年度予算案は、どういった点で行き過ぎた緊縮志向を脱却し、これまでの政策の在り方を根本的に転換しているのか、ご説明ください。
次に、責任ある積極財政のうち、「責任ある」の意味について伺います。
高市総理が、単年度のプライマリーバランス目標を見直し、複数年度で管理する財政運営に転換したことは評価をしています。
一方、金利の急騰や過度な円安を招かないためには、マーケットの信任を得ることが不可欠であることは言うまでもありません。
まず高市内閣が提唱する責任ある積極財政の「責任ある」とは具体的に何を意味するのか、その責任を具体的にどのような指標で達成しようとしているのか、内外のマーケット関係者、とりわけ債券市場の関係者に向けて具体的に説明してください。
そしてマーケットとのコミュニケーションを具体的にどうとっていくのか伺います。
政府が「責任ある」と連呼するだけでは駄目です。
市場関係者がどう受け取るかが重要であり、発行年限構成など、国債管理政策を透明化する必要があります。
そこで、国民民主党は、アメリカの財務省に設けられている国債発行諮問委員会、TBAC(トレジャリー・ボローイング・アドバイザリー・コミッティ)のような、市場参加者を入れた専門的な助言機関を創設することを提案いたします。
内外の市場関係者から見たときの、高市政権の経済政策の解像度を、もっと上げる必要があると考えます。
次に、金利と成長率の関係について質問します。
高市政権では、債務残高の対GDP比率を安定的に低下させることを、財政の持続可能性の主軸としていますが、そのためには、名目GDPの成長率が国債の利子率を上回っている状態、すなわちドーマー条件が満たされていることが必要です。
しかし、先月20日に政府が発表した中長期の経済財政に関する試算の過去投影ケースでは、2027年度にも、金利が成長率を上回ることになっています。
そうすれば、責任ある積極財政を続けられなくなります。
政府債務が発散しないためにも、金利を上回る成長率をどのように維持していくのか、その戦略をお示しください。
次に、もっと手取りを増やす政策について伺います。
手取りを増やす方法は三つです。
減税、社会保険料の軽減、電気代など生活コストの引き下げです。
今日はこの順に政府の具体策を伺います。
昨年12月に所得税の103万円の壁を178万円まで引き上げる合意ができたことは、現役世代の手取りを増やすための大きな第一歩となりました。
年末調整や確定申告で戻ってきたと喜びの声も届いています。
ただ宿題も残っています。
その一つは政府与党の強い要請で残ってしまった基礎控除の所得制限、665万円の壁と850万円の壁です。
2019年以前は、基礎控除に所得制限は全くありませんでした。
中高所得者の労働意欲を削ぐ基礎控除の所得制限については、撤廃すべきではないでしょうか。
昨年末に厳しい交渉をさせていただきましたが、来年の予算案でプライマリーバランスの黒字が1.3兆円もあるなら、所得制限の壁を撤廃しても、財源的には十分対応可能だったのではないでしょうか。
総理の見解を伺います。
宿題のもう一つは、住民税の110万円の壁です。
所得税のみならず、住民税の控除額も、インフレ等に連動させて引き上げなければ、国民の手取りは増えません。
働き控えも十分には解消されません。
国民民主党は、地方財政に十分配慮することを前提に、住民税の控除額についても、インフレ等に連動させて、178万円を目指して引き上げるべきと考えていますが、高市総理の考えを伺います。
なお、低所得者支援の基準として、住民税非課税世帯を採用している各種の福祉制度があり、心配する声もありますが、所得に加え、資産も反映した新たな基準に見直していくべきです。
今回、国民民主党の提案によって、30年ぶりに所得税・住民税の控除控除額の見直しを行うことができましたが、今後ともインフレ率や最低賃金上昇率に自動的に連動させるインフレ調整の仕組みが必要だと考えますが、政府の方針を伺います。
参議院選挙の前から全国を回って一番多かった政策要望が、16歳未満の子どもがいる親の年少扶養控除の復活でした。
15年前までは16歳未満の子ども1人当たりにつき、所得税38万円、住民税33万円の控除がなされており、所得税率10%の世帯で、子ども1人当たり年間7万円以上の減税となっていました。
年少扶養控除を復活させることにより、子育て世帯の手取りを増やすべきと考えますが、高市政権の考えを伺います。
また、年少扶養控除と同様、要望が多いのが、障害児福祉の所得制限の撤廃です。
保育所の補助については、所得制限の撤廃が実現できましたが、特別児童扶養手当など、障害児福祉の所得制限は、全廃すべきと考えます。
総理の見解を伺います。
また、18歳を超えた障害者の居場所づくり、いわゆる「18歳の壁」対策についても、併せて伺います。
次に、高市総理の選挙公約の目玉である、2年間限定の食料品消費税ゼロについて伺います。
もしそれが民意であり、総理がやりたいというのであれば、実現に協力をいたします。
ただ、心配な点が多々あるので、そうした課題の解決が大前提です。
今から懸念を10個申し上げます。
国会で検討しましょうと逃げずに、ぜひこの場で誠実な答弁をお願いしたいと思います。
まず実施時期です。
食料品の消費税ゼロは具体的にいつから可能となるのかお示しください。
スマートレジの整備が経産大臣の信書の中に入っていましたが、スマートレジが入ったとして、最短でいつ食料品の消費税はゼロにできるんでしょうか。
選挙期間中に総理がおっしゃった「来年度中の実施を目指す」という方針に変わりがないのか確認をいたします。
次に税法上の位置づけです。
食料品については2年間に限り消費税の対象としないとの公約の記述がありますが、これは非課税取引にするという意味か、それとも課税取引だけれども免税あるいはゼロ税率という意味なのか。
仕入れ税額控除や還付が認められるかどうかなど、事業者への影響も大きく変わってくるので、この「消費税の対象としない」ということの、税法上の位置づけを明確にお答えください。
三つ目として、飲食料品の範囲です。
酒、外食、ケータリングなど、現在は軽減税率8%対象となっていない品目も含めて、飲食料品の消費税をゼロにするのかどうか、これも伺います。
四つ目として、影響を受ける飲食店や農家への対策です。
週末地元に帰って農家や飲食店の経営者と話をしましたが、「食料品の消費税ゼロだけは絶対にやめてくれ」と、強い反発の声をいただきました。
議場の皆さんの中にも、同じ声を地元で聞いている方は多いんじゃないでしょうか。
免税あるいはゼロ税率にするなら、事業者や農家には、仕入れ税額の還付制度が必要不可欠となります。
その際、還付申告書や明細書の作成など、増える事務負担に対して、どのような支援を行うのか。
さらに、還付を受けるまでの資金繰り対策として、どのようなことを考えているのか、併せて伺います。
五つ目として、外食離れへの対策です。
飲食店は、外食とテイクアウトの価格差が、今の2%差から10%差に大きく開くことになり、外食離れが進むと懸念されています。
食料品消費税ゼロによる外食離れが外食産業に与える影響とその対策についてどう考えているか伺います。
六つ目として、簡易課税を選択している事業者への影響です。
これは結構大事です。
農家全体の9割を占める売上高5000万円以下の方で簡易課税を選択している農家は、売上税額がゼロになるので控除自体もゼロになって、負担した仕入れ税額分の控除ができなくなります。
これ、インボイスを導入して課税事業者に切り替えるか、あるいは販売価格をコストに上乗せして値上げするか、自腹を切るしか選択肢がなくなります。
いずれにせよ、農家の経営を著しく圧迫することになります。
簡易課税を選択している事業者の影響等、どのような対策を考えているのか、総理の見解を伺います。
七つ目として、税制の複雑化です。
そもそも消費税率が10%、8%、0%の3つになれば、ややこしいし、インボイスが不可欠となって、事業者の事務はさらに複雑化します。
消費税率10%、8%、0%の3つの税率が混在する税制は、税の三原則である「公平・中立・簡素」に反するのではありませんか。
総理の考えを伺います。
八つ目として、減税期間です。
2年間限定の減税といっても、本当に2年後に戻せるんでしょうか。
仮に2年後に景気が悪くなっていたら、食料品の消費税を0%から8%に上げることは、大幅な増税になるため、景気に悪影響を与えることになります。
景気が悪くても、必ず2年で食料品の消費税を8%に戻すのか、それとも減税が2年以上通る可能性があるのか、伺います。
もし2年で戻せない場合は、本則税率を10%以上に、例えば12%に引き上げることも考えているのか、併せて伺います。
9つ目として、地方税収への影響です。
消費税を減税すれば、地方消費税分の税収が減ります。
地方自治体が行っている子育てや介護サービスなどの停滞を招かないよう、国による減収補填を行うつもりがあるのか、これも伺います。
これで最後になりますが、10番目として、財源確保の問題です。
高市総理は赤字国債を発行せずに、租税特別措置や補助金の見直し、税外収入で対応するとの方針を示しています。
私も、消費税の2年間の減税の財源だけなら、なんとかなると思います。
ただ問題は、今後、防衛力の強化や社会保障関係費の増大などへの財源確保措置も必要になってきます。
トータルとして赤字国債の発行を増やさずに消費税減税を実施できると考えているのか、それとも他の歳出項目は赤字国債で賄わざるを得ないと考えているのか。
歳出歳入の全体像を語ることが責任ある積極財政だと考えますが、総理の見解を伺います。
財源確保について、国民民主党の案をいくつか提案しておきます。
昨年の予算委員会でも提案しましたが、現在、日銀は大規模金融緩和の一環で大量に買い入れた、現在時価約100兆円の上場投資信託(ETF)を110年以上かけて売却しようとしています。
このETFの売却期間を、買い入れにかけた時間と同程度の15年から20年に短縮すれば、年間4兆円から5兆円の売却収入を税外収入で得ることができます。
高市総理、株高によるメリットを国民に還元するために、真剣に検討してもらえないでしょうか。
その他にも、外国人の消費税免税制度をやめることによる増収も提案しておりますので、新たな財源確保措置として検討をお願いしたいと思います。
国民会議や税と社会保障の問題について、党派を超えて議論する建設的な場になることを期待しておりますが、仮に国民会議で意見がまとまらなかった場合は、野党の反対を理由に、食料品消費税ゼロをやめるんでしょうか。
それとも、意見がまとまらなくても、食料品消費税ゼロを実施するのでしょうか。
総理の本音をお答えください。
国民民主党としては、国民会議への参加を否定するものではありません。
ただ、建設的かつ迅速な議論をするためにも、まずは衆議院で3分の2以上の議席を占めておられる自民党に、今私が指摘をした十の懸念への回答を含む具体的な消費税減税案をお示しいただきたいと思いますがいかがでしょうか。
なお、国民民主党としてもし消費税の減税をするなら、その時は食料品だけゼロにするのではなく、全ての品目を単一税率で引き下げた方がいいと考えます。
仮に5兆円の減税財源があるなら、例えば一律8%に減税することも一案です。
単一税率であれば、インボイスがなくても帳簿保存方式で対応可能であり、より簡素な税制となりますが、総理の考えもお示しください。
次に、給付付き税額控除について伺います。
高市総理が、消費税減税はあくまで給付付き税額控除までのつなぎの措置であり、本丸は給付付き税額控除だと考えているなら、この給付付き税額控除を優先的に議論してはいかがでしょうか。
そして、給付付き税額控除へのつなぎとして減税を考えるなら、それは消費税の減税ではなく、所得税か住民税の減税でやるのが筋です。
なぜなら、給付付き税額控除の税額控除は、結局所得税か住民税の税額控除でやることになるからです。
消費税減税から所得税・住民税への減税の移行は、税目が異なるので、つなぎにはなりません。
そこで国民民主党が実現可能な対案として提案しているのが、社会保険料還付付きの住民税控除です。
国民民主党が提案する社会保険料還付付き住民税控除は、まず住民税の控除額を178万円目指して引き上げ、年間1人最大6万円の住民税の減税を行うことで、事実上の税額控除を実現します。
そして減税分を引き切れない所得階層の人には、負担しておられる社会保険料負担相当分を上限として還付を行うものです。
この社会保険料還付付き住民税控除の財源は5兆円かかりませんし、物価高騰対策としても即効性があります。
そして何より、マイナンバーを使って新たに所得や資産の把握を行う必要がありません。
高市総理、いつ実現するかわからない政策を時間をかけて議論するより、我が党の提案する現実的かつ即効性のある社会保険料還付付き住民税控除を採用しませんか。
これはまさに総理が施政方針演説で述べられた、物価高や税、社会保険料負担で苦しむ中低所得者の負担軽減できる、これ、どんぴしゃの政策です。
次に、社会保険料の130万円の壁についても伺います。
政府は年収の壁支援パッケージとして、収入が一時的に130万円を超えても、事業主がその旨を証明することで、社会保険料還付制度をうまく活用すれば、130万円を超えても年収が減ることなく、なだらかに収入が増える設計にもできます。
ぜひ130万円の壁対策としても、社会保険料還付制度の導入を前向きに検討していただけると思います。
次に、現役世代の社会保険料負担の軽減について伺います。
国民民主党は「現役世代から豊かになろう」というスローガンのもと、現役世代の社会保険料負担の引き下げを訴え続けてきました。
その基本となる考え方の一つが、年齢ではなく能力に応じた負担です。
現在、現役世代から高齢者への仕送りともいえる、協会けんぽや健康保険組合、市町村国保から後期高齢者医療制度への拠出金は、もう年間7兆円にも及んでいます。
食料品消費税ゼロに使えるお金が年間5兆円あるなら、これを拠出金の代わりに充てることで、現役世代の社会保険料負担を引き下げた方がいいのではないでしょうか。
また、現役世代の社会保険料負担を抑えるためには、後期高齢者医療制度の窓口負担を、前期高齢者と同様、原則2割にしてはいかがでしょうか。
高市総理の見解を伺います。
高額療養費制度の上限の引き上げについて伺います。
現役世代の社会保険料負担を軽減するためには、高額療養費制度の上限額を安易に引き上げるのではなく、高額療養費制度における年齢区分をなくすのが先ではないでしょうか。
特に70歳以上の高齢者を対象とした外来特例は、現役世代との公平性の観点から、将来的な廃止も含めて見直すべきではないでしょうか。
総理の見解を伺います。
連立与党の日本維新の会は、医療費4兆円の削減と、年間6万円の社会保険料の引き下げを訴えておられます。
野心的な目標だと思いますが、本当に実現可能な目標と言えるのでしょうか。
実際、来年度予算を見ると、医療費の国庫負担分だけでも3,650億円増えており、社会保険料の負担はもっと増えるはずです。
子ども・子育て支援金も含めて、来年度の保険料負担は、年間平均でいくら増える見通しなのか、お示しください。
また、現役世代の社会保険料をいつまでに年間6万円引き下げるのか、具体的な工程表もお示しください。
健康保険料も高いけれども、年金保険料も高いと感じている現役世代が多いのではないでしょうか。
国民民主党は年金保険料の引き下げにつながる政策も検討しています。
今、GPIFによる年金積立金の運用益は、近年の国内外の株高や円安によって、2019年の財政検証時の想定に比べて約70兆円ほど上振れています。
この上振れ分を使って、将来受け取れる年金額を減らすことなく、厚生年金の保険料を5年間の時限措置として18.3%から17.3%に引き下げることは可能だと考えます。
これができれば、平均的な所得の給与所得者で年間数万円、事業主の負担も年間数百万円軽くなり、従業員の手取りが増えます。
それと同時に事業主は賃上げの原資を確保できるので、中小企業の賃上げの促進にもつながります。
法改正が必要ですが、現役世代の手取りを増やすために年金保険料の引き下げをぜひ一緒に実現していただきたいと思いますが、総理の見解を伺います。
薬価改定について伺います。
物価上昇の中での薬価の引き下げは、製薬メーカーや卸などから悲鳴が上がっています。
賃上げもできず、医薬品の安定供給にも支障が生じています。
高市総理、薬価の引き下げによる医薬品関連産業の悲鳴をどう受け止め、是正する考えがあるのか。
総理の考えをお答えください。
国民民主党は、薬価を毎年引き下げる中間年改定を廃止し、企業の研究開発投資を促すことで、ドラッグ・ラグやドラッグ・ロスを解消すべきと考えます。
高市総理、2016年の四大臣会合で始まった中間年改定こそ、長年続いてきた過度な緊縮志向の象徴ではありませんか。
ここで、この流れを断ち切りましょう。
介護従事者の確保について伺います。
国民民主党が主張してきたケアマネジャーの資格の更新の仕組みについて、廃止を含めて検討が進んでいることは評価をします。
しかし、他産業に比べて依然として低い介護従事者の賃上げを進めるためには、介護報酬の抜本的引上げが必要だと考えますが、高市総理の方針を伺います。
就職氷河期世代対策、孤独・孤立対策、ヤングケアラー対策が政法審演説で言及されたことは評価をいたしますが、それぞれ具体的に何をいつまでに行うのかお示しください。
未来への投資として、教育こそ、科学技術分野に使い道を限った教育国債を発行し、教育科学技術予算を倍増させ、科学技術立国へ大胆に舵を切るべきです。
特に博士課程の学生への支援は、その社会的リターンを考えても、教育国債の発行に馴染むと考えます。
この教育国債の発行こそが、高市総理の進める、責任ある積極財政を推し進める象徴的な政策になると考えますが、総理の見解を伺います。
経済的理由で学びや研究を諦める若者をゼロにするため、奨学金債務の免除や軽減に大胆に踏み込むべきです。
特に公立学校の教員や自衛官など、人材不足が指摘されている公的部門の職業に就職した学生については、奨学金債務を全額免除してはいかがでしょうか。
総理の見解を伺います。
この間、教育の無償化など経済的負担の低減に重点が置かれてきましたが、森英介議長、石井啓一議長。
2040年の就業構造推計によれば、人口減少でも大きな人手不足は生じないとされている一方、生成AIやロボットの普及によって事務職や文系人材は余りになると予想されています。
また海外では、専門スキルを持つ現業職であるブルーカラーの仕事に対する需要と評価が高まり、高収入を得るブルーカラー・ビリオネアも出てきています。
これから日本にはAI・ロボット時代に対応した教育人材育成と同時に、現場人材の育成が必要になると考えますが、AI時代における高市総理の人材育成戦略について伺います。
次に外交安全保障戦略について伺います。
先日、アメリカの連邦最高裁判所が相互関税については大統領に権限がないとして違憲判決を下しました。
すぐさまトランプ大統領は代わりの関税を課すことを発表しました。
高市総理は自民党総裁選挙の最中に、日米関税交渉の再交渉の可能性について言及されましたが、今回の判決を受けて、約85兆円の対米投資も含めて、再交渉する可能性はあるのか、総理の見解を伺います。
また日本企業の中にも、支払った関税の返還を求める動きが出てきますが、政府として返還をサポートするつもりがあるのか、併せて伺います。
国民民主党は経済安全保障の実効性を高めるため、スパイ防止を含むインテリジェンス体制強化法を、昨年の国会に提出しました。
政府はスパイ防止法制の創設に向け、夏から有識者会議で議論を始めるとのことですが、遅すぎませんか。
もっとスピードを上げるべきです。
また、年内にも策定と報道されている国家情報戦略を速やかに策定・公表し、国民的な理解を促すべきと考えますが、総理の見解を伺います。
当面急ぐべき安全保障上の対応の一つが、地下シェルターの整備だと考えます。
台湾は10万5千箇所、人口の3倍以上を収容できるシェルターが整備されています。
総理大臣として、国民の命と暮らしを守るシェルターの整備をどのように加速させていく方針か、お答えください。
また、台湾有事の際、在台湾の邦人をどのように救出するのか。
現行法制下で自衛隊機を飛ばして、在台湾の邦人を救出することは可能なのか。
併せてお答えください。
レアアースの確保について伺います。
高市総理は本年1月に行われた南鳥島沖におけるレアアースへの試掘の成果をどのように評価していますか。
国民民主党は早期の事業化による資源自給国家への道をつけるために、海洋開発基本法を制定して海洋資源開発庁を創設し、国家プロジェクトとして強力に推進すべきと考えています。
高市総理にもぜひご協力いただけないでしょうか。
安価で安定的な電力供給がなければ、経済成長は実現しません。
その意味で、17分野の重点投資対象のうち、資源・エネルギー・安全保障こそ、最重点で取り組むべきです。
具体的には、原発の新増設、次世代革新炉の開発設置や、早期の社会実装を目指したフュージョンエネルギーの開発に対して、数兆円規模の投資枠を複数年で確保すべきだと考えますが、総理のお考えを伺います。
暗号資産の税制改正について伺います。
昨年12月の税制改正大綱に、これまで雑所得扱いで最大55%の税率だった暗号資産の売却益に対する課税を、申告分離課税20%とすることが明記されました。
しかし、実施時期が2028年1月というのはあまりにも遅すぎませんか。
今国会に提出予定の金融商品取引法改正案の施行時期を前倒しし、暗号資産の税制改正の実施時期も、2027年1月に前倒すべきです。
必要なら国民民主党から修正案を出すので、ぜひ協力していただけないでしょうか。
2024年、25年の米不足の教訓を踏まえ、政府備蓄米を速やかに元の100万トン水準に戻すべきではないでしょうか。
32万トンまで減った政府備蓄米を、いつまでに元の100万トンに戻すのか、方針と計画を伺います。
米政策について伺います。
補助金による減反政策や、生産数量目標の目安の提示など、国が供給量を管理する政策を見直さない限り、米の値段は下がらないと思います。
増産に舵を切ることで、消費者には手頃な価格で米が届き、他方、農家には営農継続可能な所得を直接支払いによって政策で保障する。
新たな米政策に転換すべきです。
国民民主党は、新たな直接支払い制度として、10アールあたり2万円程度の食料安保基礎支払いを提案していますが、高市総理の米政策見直しに向けた基本方針を伺います。
憲法改正について伺います。
憲法改正といっても様々なテーマがありますが、2024年の衆議院憲法審査会では、大規模災害時等における国会機能維持に関する改憲条文案について、自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党、当時の有志の会の5つの会派で合意に至った実績があります。
まずはこうした議論の積み上げのある項目について、幅広い合意を得ていくことが、憲法改正に向けた現実的なアプローチだと考えます。
また、9条改正については、同じ与党でも自民党案と日本維新の会の案は異なっていると認識しています。
高市総理としてはいわゆる自衛隊明記論を維持するのか、それとも日本維新の会が主張しているような9条2項削除論をとるのか伺います。
また、そもそも高市総理は自衛隊が9条2項に規定する戦力に当たると考えているのか、自民党総裁としての意見を聞かせてください。
皇位継承について伺います。
安定的な継承を確保するため、女性皇族が結婚後も身分を保持できる制度や、旧宮家の男系男子との養子縁組を可能とする制度の創設などについて、今国会中に結論を出すべきです。
自民党総裁として、意見集約に向け、どのようなリーダーシップを発揮するつもりか伺います。
選挙制度改革案について伺います。
衆議院議長のもとに設けられた協議会において、3月末をめどに改革案を取りまとめることになっていたはずですが、与党である自民党や日本維新の会からは党としての案すら出てきていません。
いつ提出する予定なのか伺います。
本気で議員定数削減を伴う選挙制度改革を進める気があるのかどうか、高市総理の意気込みを伺います。
政治への信頼を取り戻すためには、企業団体献金を受け取ることのできる政党の支部を限定する、いわゆる「受け手規制」を導入し、企業団体献金の透明性を高めるべきと考えます。
今のまま何もしないのでは、国民は納得をしません。
多数の議席を得た今こそ、自民党が率先して政治と金の問題を前に進めるべきだと考えますが、総理の見解を伺います。
第34次地方制度調査会の審議が始まりました。
国民民主党が提案する特別市制度は、一元的な大都市行政と県域全体の活性化を両立させるものですが、地方制度調査会の検討対象に、この特別市は含まれますか。
また、いわゆる特例市との要件として、特別区が設置される場合に限定せず、この特別市も対象とすべきと考えますが、総理の見解を伺います。
国会のデジタル化について伺います。
私は今、こうして紙の原稿を読んでいます。
いまだに本会議場では、この原稿を書いたタブレットを持ち込んで読み上げることができません。
「品位に欠ける」との理由で議員運営委員会で認められていないからです。
しかし、原稿を書いたタブレットを持ち込んで読み上げても品位を欠くことにはならないと思いますが、今日議場にいらっしゃる新人議員の皆さん、どうお感じになりますでしょうか。
こんなことも認められないようでは、国会のデジタル化はいつまで経っても進まないと思います。
自民党総裁として、議員運営委員長に指示を出していただき、本会議場でタブレットを使って読み上げることを認めていただけないでしょうか。
野次はやめてください。
お静かにお願いします。
与党から野次を飛ばすのをやめてください。
いや、こういうことも含めて国会改革をしていきましょうという建設的な呼びかけをしているので。
ぜひ、真摯に耳を傾けていただければと思います。
おかしなことは言ってないと思います。
ご静粛にお願いします。
日本は、治安もいいし、世界が認める安定した国、いわば、カントリー・オブ・スタビリティです。
しかし、日本をカントリー・オブ・ノーチェンジ、つまり、変化のない国にしてはなりません。
そのために必要なのは、頑張る現役世代の手取りを増やし、未来への投資を厚くする政治です。
高市総理の登場で日本は変わるかもしれない。
そんな期待が生まれているのは確かです。
その期待を現実に変えるために、私たち国民民主党も対決より解決、政策本位の姿勢で手取りを増やす政策と、日本経済の成長を実現する政策を同時に進めていきたいと考えています。
特に不安と負担に苛まれている現役世代の皆さんの頑張りが、正当に報われる社会にしていきたいと考えています。
議場にいらっしゃる各党各会派の皆さん、負担の世代を希望の世代に変えていこうではありませんか。
不安の世代を安心の世代に変えていこうではありませんか。
子どもたちが夢を叶えることができる日本に共に変えていこうではありませんか。
ご清聴ありがとうございました。