予算委員会

衆議院 2026-03-04 質疑

概要

令和8年度予算案に関する省庁別審査が行われ、内閣官房、内閣府、外務省、財務省、防衛省、復興庁、総務省、経済産業省、環境省の各担当大臣および政府参考人が出席しました。主な論点は、緊迫するイラン情勢への外交・安全保障上の対応、責任ある積極財政の具体策、防災庁の設置と災害教訓の活用、および中小企業の価格転嫁と賃上げ支援です。また、郵政民営化の検証や太陽光パネルのリサイクル制度など、個別政策の課題についても議論されました。

発言タイムライン

自民中道改革維新国民参政チームみらい共産政府委員長・議長
0分1:052:103:154:205:256:307:35近藤和森よう辰巳孝小林史向山好

発言者(30名)

質疑応答(112件)

イラン情勢への対応と邦人保護
質問
穂坂泰 (自由民主党・無所属の会)
  • イランの現状における外務省の対応について説明を求める
  • 邦人の状況について、話せる範囲での説明を求める
答弁
岩本啓一
  • 米国・イスラエル・イラン間の攻撃応酬が周辺国へ拡大し、人的・物的被害が発生している
  • 邦人保護に全力で取り組んでおり、万全を期す
  • ホルムズ海峡の状況を注視し、早期鎮静化に向けた外交活動を推進する
全文
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イランの状況、気になるところでございます。

政府としても情報収集、邦人保護など、本当に大変な状況にあると思っています。

通告にはないんですが、このイランへの現在の外務省の対応、そしてまた邦人の状況などについて、今現在話せる範囲で結構ですので、外務省より状況の説明をいただいてもよろしいでしょうか。

今お尋ねのイランをめぐる情勢でございますが、当初は米国及びイスラエル、そしてイランの間で攻撃の応酬が始まりました。

ただ、現在はこの軍事的な行動が周辺国を巻き込む形で拡大しておりまして、現在さまざまな人的・物的被害が発生しております。

我が国としましても、こうした地域情勢全体の悪化を深刻に懸念しているところでございます。

そしてまず、邦人保護、これに全力で取り組んできております。

また外務省におきましては、茂木外務大臣の指揮の下で、事態の早期鎮静化に向けた今後も引き続き邦人保護に万全を期していきたいと思います。

また、ホルムズ海峡をめぐる状況、これは日本のエネルギー安全保障にも直結する問題でございますので、この点も含めて現地の情勢を緊密にフォローし、引き続き事態の早期鎮静化に向けた外交活動、これに積極的に取り組んでまいりたいと思っております。

令和8年度ODA予算の推移と考え方
質問
穂坂泰 (自由民主党・無所属の会)
  • 令和8年度のODA関連予算の推移について質問
  • 今回の予算策定における考え方について質問
答弁
今福隆雄
  • 令和8年度予算案として4,497億円を計上(前年度比117億円増)
  • 近年は4,400億円前後で推移している
  • グローバルサウス諸国との連携を強め、「顔の見える国際協力」を通じて日本の信頼を高める狙いがある
全文
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これは日本にとって大きな財産であると思いますし、だからこそ未来につなげるためにも、今のODAにもっともっと力を入れていかなければならないそう思うところであります。

ここで質問なのですが、令和8年度のODA関連予算推移、そして今回の予算の考え方についてお聞かせください。

まずご質問いただいた中の総額推移でございますが、令和8年度政府予算案における外務省ODA予算額は4,497億円を計上しております。

平成9年度のピークに減少傾向が続き、近年は4,400億円前後で推移しているというのが最近の経緯でございます。

狙いにつきましては、外務省といたしましては、今、委員御指摘のとおり国際社会で発言力を強めるグローバルサウス諸国との連携の重要性が高まる中で、ODAによる日本らしい「顔の見える国際協力」や、相手のニーズを踏まえたきめ細やかな協力、これを進めていくことが日本の信頼を高めてきているものと考えております。

そのような考えに基づきまして、令和8年度政府予算案につきましては、対前年度比117億円の増加で計上させていただいております。

ソフト面での人的支援の具体的事例
質問
穂坂泰 (自由民主党・無所属の会)
  • JICAのソフト面での人的支援の重要性を指摘
  • 母子手帳普及事業以外に、他国から感謝されている具体的な支援事例を求める
答弁
今福貴男
  • 防災分野において、フィリピンでの地水洪水対策(施設整備と人材育成)により被害削減に貢献した
  • ガーナの配電設備案件において、日本の技術者による運営維持管理研修を実施し、良好な管理に繋げた
全文
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そこで質問させていただきますが、このJICAのソフト面での人的支援は非常に重要だというふうに思っています。

外務省としても大事だと思っていると思いますが、この母子手帳のほかにも、ソフト面での支援で他国から感謝されている、ほかに今これを広げているそういった事例があれば、ぜひ教えていただければと思います。

我が国は、ご指摘のありました母子手帳普及事業を含め、開発途上国の課題解決能力向上のため、研修員受入や専門家派遣等、日本の技術やノウハウを伝える人への支援、これを一貫して重視してきております。

例えば防災分野では、我が国の経験に基づきまして、各国において災害リスク削減に向けた取組を行っております。

例えばフィリピンでは、地水洪水対策に係る施設整備と人材育成、これを組み合わせて実施し、被害額及び被害者数の大幅削減に貢献し、我が国に対する高い信頼につながっていると考えております。

また、無償資金協力事業でも、ガーナにおける配電設備に関する案件のように、日本の技術者によるガーナ人職員への運営維持管理に関する研修も併せて行うことで、施設の良好な運営維持管理につながっていくと考えております。

今後も相手国の実情に寄り添って、日本の知識、技術、経験を生かす、日本らしい「顔の見える開発協力」を引き続き推進していきたいと考えております。

草の根人間の安全保障無償資金協力の予算と基準
質問
穂坂泰 (自由民主党・無所属の会)
  • 草の根無償協力の今回の予算措置について質問
  • 1件あたり2,000万円という固定基準を、インフレや円安に対応させるべきではないかと提案
答弁
今福貴男
  • 令和6年度は112カ国1地域で約59億円の事業を実施(近年は約60億円規模で推移)
  • 1件あたりの目安額(2,000万円以下)について、インフレや円安の影響を把握し、見直しを含めた対応を検討する
全文
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ちょっとこの質問の順番が変わってすいませんけれども、草の根無償協力、この予算も私は増やすべきだというふうに思っています。

今回の予算でどう措置されているのか。

また、円安もあり、この草の根無償は原則2,000万円という金額が固定でありますけれども、固定で2,000万円ということでありますと、変動がありすぎるというふうに思います。

この基準をインフレや円安に対応する形にすべきと考えておりますが、その対応についてお伺いさせてください。

草の根無償資金協力は、人間の安全保障の理念を踏まえ、開発途上国・地域の行政サービスが届きにくい地域や人々に対して、教育、保健、医療、水衛生、地雷除去、災害対策といったさまざまな分野で、比較的小規模な開発事業を直接的かつ機動的に展開する仕組みでございます。

令和6年度につきまして、直近の令和6年度の実績、7年度分はちょっとまだデータが出ておりませんので、6年度に失礼させていただきますが、112カ国1地域で計422件、約59億円の事業を実施してきております。

委員のご指摘のとおり、大体ここ数年、大体60億円規模で支援を進めさせていただいております。

あと、1件あたりの目安額、これは2,000万円以下というふうにしておりますが、委員のご指摘のとおりインフレや円安の影響というものもございますので、そういったものも把握しつつ、目安額の見直しを含めた対応というのも検討してまいりたいと考えております。

ODA全体の強化と戦略的活用
質問
穂坂泰 (自由民主党・無所属の会)

- ODA全体の予算およびメニューをさらに強化すべきであるとし、外務省の考え方を求める

答弁
外務大臣政務官
  • ODAは責任ある日本外交を推進するための重要なツールである
  • 国際社会の平和と繁栄への貢献は、資源の安定供給や国益に直結する
  • オファー型協力や民間投資を促す新仕組みを活用し、経済安全保障等の重要課題に対応し、戦略的活用を強化する
全文
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私はこのODAの全体の予算、そしてメニュー、こういったものをもっともっと増やしていくべきだというふうに思います。

そうしたことが結果として日本の信頼をつくり、分断や対立がある世界をつなげることができる、国際社会から尊敬されるベースになるものだというふうに考えています。

今後このODAをさらに強化していくべきだと考えておりますが、外務省の考え方をお聞かせいただければと思います。

ODAは厳しい国際情勢の中、責任ある日本外交を推進するための重要なツールでございます。

ODAを通じて国際社会の平和と繁栄に貢献することは、資源の安定供給の確保にも直結し、ひいては我が国の平和や安定、さらなる繁栄といった国益につながるものだと考えております。

ODAを戦略的かつ効果的に活用し、オファー型協力や民間投資を促す新しいODAの仕組み、こちらも使うことによりまして、経済安全保障等の重要課題にも対応してまいります。

こうした取り組みを通じて、ODAの戦略的かつ効果的な活用を一層強化することが重要であると考えております。

1990年代の日本のODA状況
質問
穂坂泰 (自由民主党・無所属の会)

- 日本がかつて受けた援助への恩返しとしてのODAの重要性を述べ、1990年代当時のODA状況について提示を求める

答弁
穂坂泰 (自由民主党・無所属の会)
  • 1991年から2000年まで、支出純額ベースで世界一のODAであった
  • 実績値は1990年の約91億ドルから、1995年の約145億ドルまで達していた
全文
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そして3つ目でありますが、日本もかつては発展途上国であったということも忘れてはいけないというふうに思います。

海外からの大きな援助を受けて、この日本の復興があった、このように考えているところであります。

そこで今、1990年7月で完済したということをお話をさせていただきましたが、この頃の日本の1990年代のODAの状況はどうだったのか、お示しいただければというふうに思います。

OECDの開発援助委員会、DACと俗に呼ばれているものですが、統計によりますと、日本は1991年から2000年まで、毎年の支出純額ベースで、世界一のODAでございました。

実績値は少ないときで1990年、約91億ドル、多いときで1995年の約145億ドルでございました。

能登半島地震の復旧復興支援
質問
近藤和也 (中道改革連合・無所属)
  • 能登半島の復旧復興には依然として多額の資金が必要である
  • 今後の復旧復興に向けて、財務大臣としてさらなる支援を行う意思があるか
答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • 地元での活動を承知しており、1月の視察時にも中小企業や金融機関の支援について検討した
  • 第1弾の100億円の基金設置に向けて取り組んでいた
全文
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まず片山大臣、今私の地域は能登半島なんですけれども、2024年の1月の7日、早いうちに片山大臣、七尾までお越しいただきまして、本当にありがとうございます。

七尾市長の茶谷さんともお話をされたということで、私も非常に仲良くさせていただいているんですけれども、その都度ご相談に乗っていただいているということを本当に感謝を申し上げます。

実際には、これからもまだまだこの復旧復興は大変長い道のりになります。

特にお金がまだまだ必要なんですよね。

一昨年の時には、私たちの提案も含めて1,000億円の補正予算の増額修正を図っていただきました。

500億円の復興交付金が石川県で作られました。

そしてさらには復興基金ですね。

宝くじのお金と合わせて540億円。

この復興交付金と復興基金、どちらも地域によっては非常に実際にとってすごく使い勝手がいい。

そして今まで使えなかったところにもお金が使えるということで、大変ありがたいんですけれども、やはりもう足りないといった声も出てきている状況でございます。

特にこの国の財布を握っていらっしゃる片山大臣でございますから、今後のこの能登の復旧復興に向けてですね、もっと力を出していきたいと、そういった思いをお聞かせいただければと思います。

ありがとうございます。

ご通告はいただいておりませんが、委員におかれましては、発災当時から地元でしっかりとご活動されていることを承知しておりますし、私も1月の7日に入らせていただきまして、今お話をなさったような各項目も含めて、また中小企業や金融機関がきちっと動けるようにということで、第1弾の100億円の基金の設置に向けても、その当時からもうある程度……。

国会運営と財務大臣の出席について
質問
近藤和也 (中道改革連合・無所属)
  • 集中審議が未実施であり、審議時間も例年より短く、省庁別審査の開始も強引である
  • 予算の提出責任者である財務大臣が、予算に関する一般質疑に出席しないのは無責任ではないか
答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • 国会運営に関する事項であり、財務大臣の立場として回答を差し控える
  • 副大臣が常時出席していると伺っている
全文
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それでは、通告どおりの質問にさせていただきたいと思いますけれども、まず今日のこの省庁別審査のあり方について伺いたいと思いますが、そもそもですが、今回のこの本予算について集中審議がまだ1回も行われていない。

過去の例でいけば4、5日程度している。

昨年であれば5回、総理の集中審議がされています。

そしてこの審議時間についても、今巷で言われているのが、与党側から提示を受けているのが来週の13日だということであれば、60時間を超えないという今状況で、昨年は92時間、例年であれば80時間程度されています。

そして今日行われているこの省庁別審査は委員長職権ですよね。

ちょっと強引じゃないですかね。

ちなみに私、外務委員会の理事候補なんですけれども、昨日理事候補の懇談会が行われまして、今後の審議をどうやってしていくかということだったんですけれども、期限切れ扱いの法案がありますので、こちらとしても最後の出口はどこかなということも含めて、結構丁寧に下準備していたんですよ。

なのに昨日初めて顔合わせをした理事予定者の懇談会で、いきなり職権で今日店開きされるんですね。

水引きされるんですよ。

本当に強引としか言いようがないですし、その理由の一つがイランですよね。

イランのことで「じゃあ外務委員会を開いてくれ」と言うんだったら、イランのことで私たちの方から集中審議してくれと、そっちを受けるのが筋じゃないですか。

本当に強引だとしか言いようがありません。

そしてその上で、今日からのこの省庁別審査ですけれども、財務大臣は今日は財務大臣のパートということで今日の午前中はいらっしゃいますが、今日の午後、そして明日以降は出られないですよね。

出られないです、今のところは。

そしてこちらについては、今、長妻筆頭が言われましたけれども一般質疑ですよね。

予算についての一般質疑で財務大臣が出るのは当然じゃないですか。

大臣、この点についていかがでしょうか。

(近藤和也議員)国会でお決めいただくということは確かにそのとおりなんですけれども、財務大臣も国会議員ですよね。

そして、かつ予算を提出した責任者の1人ですよね。

ですから、国会で決めるということに対しての関与というのは、何らかの形でできるんじゃないですか。

いかがでしょうか。

(近藤和也議員)予算の提出者の1人として、国会で丁寧な議論をしてほしい、熟議を尽くしてほしいということだと思うんですけれども、一般的質疑、予算に関しての一般的質疑で財務大臣が出ないということに対してはどうお考えですか。

(近藤和也議員)はい、都合が悪いなら都合が悪いとおっしゃっていただきたいですし、そしてそもそも自分の省庁が責任ある法案で大臣が出ないということは、これは無責任としか言いようがないですよ。

役割は放棄しているとしか言いようがありません。

せっかく今選挙があって、私も議席をいただいて、そしてこの場でこの予算をしっかりと審議していきたいと。

真冬にこういったことも含めて、私は高市さんともしっかり議論をしたかったですし、今回、今日初めての議論なんですけれども、おそらく片山大臣と質問できるのは、この国会でいけば、この予算に関しては最初で最後になるかもしれないんです。

だから、この入り口のところで、ちゃんと予算に関してなんですから、省庁別審査に対しても出てきてほしいんですよ。

出ないということは、私は無責任だというふうに思います。

(片山財務大臣)国会の運営に関することでございまして、国会の運営に関することにつきましては、国会の方でお決めになったものと承知しておりまして、財務大臣の立場としてお答えすることは差し控えさせていただきます。

(片山財務大臣)国会の運営に関して、国会の方でお決めになったものと承知しておりまして、現時点では任意書官である副大臣が常時出席ということで、ということを私の方では伺っております。

(片山財務大臣)いずれにしても、そちらの国会の方の運営についてのことでございますので、財務大臣の立場としてお答えすることは差し控えさせていただきます。

予算の年度内成立の必要性と暫定予算の影響
質問
近藤和也 (中道改革連合・無所属)
  • 予算の年度内成立が遅れた場合、具体的にどのように国民生活に支障が出るのか
  • 過去に暫定予算を組んだことで、実際に国民生活に支障をきたした事例はあるか
答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • 失業給付や地方交付税など不可欠な経費の支払いができず、大きな影響が出る恐れがある
  • 近年において暫定予算による具体的な支障は聞いていないが、予備費の機動的な対応が困難になる恐れはある
全文
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押し問答になりますので次の質問に参りますが、「国民生活に支障が生じないよう」ということで、高市総理も含め何度も答弁をされていらっしゃいますが、年度内成立が遅れるとどのように国民生活に支障が出るんでしょうか。

具体的な事例を教えてください。

平成3年の合意というのは暫定予算についてですよね。

それでは伺いますけれども、暫定予算が成立しなかった、あるいは暫定予算を組むことによって国民生活に支障をきたしたことは、今まであったんでしょうか。

私が伺っているのは、暫定予算を組むことによって、国民生活に支障をきたしたことは今まであったんでしょうか。

「恐れ」ということで、実際にはなかったということですよね。

今の答えだと。

よろしいですか、確認ですけれども。

(片山財務大臣)本予算、これは来年度予算案も含めてですが、これには失業給付や地方交付税交付金、恩給年金といった、年度当初から4月前半にかけて執行予定の、国民生活や地方行政に不可欠な経費が計上されています。

仮に予算が年度内成立せず、予算の空白が生じた場合、これらの経費に関する国の支払い等が行えず、国民生活などに大きな影響が生じる恐れがあると考えております。

この点、さっきの衆議院予算委員会27日にもお答えいたしましたが、平成3年当時の与野党の政調会長、政審会長合意においては、「1日たりとも予算の空白をつくるべきではない」とされていることについては、非常に重く受け止める必要があるものと考えております。

これまで高市総理も述べられてきておりますが、国民生活などに支障が生じないよう、野党の皆様にもご協力をお願いしつつ、令和8年度予算と今年度末までに成立が必要な法案の年度内成立を目指してまいりたいと考えております。

暫定予算はその性格上、応急的な措置でございますのはご承知のとおりですが、行政運営上、必要最小限の経費を計上することを基本とはしております。

新年度開始時までに国の本予算の裏付けがない場合には、企業や自治体等が先を完全に見通すことは当然できないですから、その事業の開始、進捗等に影響を与えかねないということがございます。

そのため、これまでも高市総理も何回も述べられておられますが、国民生活に支障が生じないように、野党の皆様にもご協力をお願いをしつつ、令和8年度予算と本年度末までに成立が必要な法案の年度内の成立をお願いしているということでございます。

暫定予算になってしまったことというのは過去もあるわけでございますが、その期間において必要不可欠な部分を計上できたということであれば、そこでは必要なものは賄われていたという可能性が高いと思いますが、期間中に必要な所要額の計上というのを行います。

そういたしますと、庁費、予備費等や予備費は通例、日割りで計算しております。

そういたしますと、事前の想定よりも前倒しで予算を執行するなどの機動的な対応は極めてできないというか、非常に難しくなる恐れはあります。

また、期間中に甚大な災害が発生した場合、日割りで計算した予備費等の計上額では対応できない恐れがあるということはございます。

近年において暫定予算の成立もありましたけれども、その一番最近のものについて、そういう支障があったということは私も聞いていないし、そういう認識はしております。

が、具体的に過去どのような時点でどうだったのかにつきましては、この平成3年の政調会長、政審会長の合意の前には確かに予算の空白があったこともあるし、暫定等も多かったんですが、そのときの資料が私の今手元にございませんので、このような言い方になっているということでございます。

参議院での予算審議と30日ルール
質問
近藤和也 (中道改革連合・無所属)

- 予算審議を短期間で通過させることは、参議院での熟議を軽んじ、憲法の趣旨(30日ルール等)を踏みにじる行為ではないか

答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • 30日ルールの認識はあるが、予算は一般法律とは扱いが異なる
  • 自身は参議院議員だが、現在は行政の長である財務大臣として出席しており、三権分立の観点から答えるべきではない
全文
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その上で、片山大臣は参議院議員もされていらっしゃいましたよね。

今回、この2週間程度でこの予算の審議を衆議院で通過させて、年度内に参議院もこの予算を成立させるということは、この参議院での議論も軽んじていると私は思います。

そこで伺いますが、30日ルールございますよね。

この30日ルールというのは、そもそも何のためにあるんでしょうか。

この30日ルールのことについては、憲法の60条で書かれていることである意味当たり前のことを、30日ルールを認識した上で、通常であれば2月中には衆議院通過させたいよねということじゃないですか、実際には。

そして、この30日を、この憲法の総和のときには40日という見方もあったようなんです。

ただ、40日だと長すぎると国民生活に支障を来しかねないということで、どうやら30日になったようなんですが。

逆に言えば、30日間近くは参議院でしっかりと予算の議論をして、それでも駄目だったら国民生活のことを考えて、30日経ったらこの衆議院の採決を優先するということなんですよね。

15日ルールじゃないんですよ。

今回、この再来週でもし通過させて、そして参議院で2週間しかしないということは、この憲法のところをむしろ踏みにじるような私は行為だと思いますよ。

だから、この参議院軽視としか言いようがないんですよ。

この点について。

片山大臣、いかがですか。

片山さつき大臣委員のただいまの御通告はいただいていないようでございますが、御質問の趣旨、ちょっと私たちも分からないところがあるんですけれども。

私自身は参議院議員でございますので、30日ルールというのがあるということを、議員運営においてはそういう認識で、それ以前に議決するというようなことを考えながら運営をしていることも当然あるということは分かりますけれども。

また、それが予算においてどういう意味を持つかと。

普通の法律の場合とは違うわけですから。

委員が御質問いただいた個別の法案とは一般法律の扱いになりますから、当然それを分けている意味はあるわけですよ。

ただ、そこの肯定解釈の問題は、私がこれ答えてもその肯定解釈が大きくなるんだったら、やはり法制局長官に聞かれた方がよろしいでしょうし。

また、それではなくて、結局今ずっと議論されているのは議会運営というか、国会の御運営のお話をされているというふうに私は理解しておりますが。

片山さつき財務大臣、先ほどからこれはお分かりなので申し上げないでおりましたけれども、私はここに財務省の行政の長である財務大臣としてまいっておりまして、近年確かに衆議院議員の財務大臣の方が圧倒的に多くはありますが、私以外にも参議院から出た方は過去にもう一人いらっしゃいます。

ここでお答えすべきは、私が参議院議員だからどうかという問題ではなくて、三権分立の下でここは国会であり、私は行政であるということではないかと思います。

特例国債法の発行期間
質問
近藤和也 (中道改革連合・無所属)

- 財政民主主義と参議院尊重の観点から、特例国債法を複数年ではなく、2011年以前のように単年で提出してはどうか

答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • 単年度では執行抑制による国民生活への影響が出る恐れがあるため、平成24年度に複数年度枠組みに変更された
  • 安定的かつ効率的な財政運営のため、引き続き5年間の発行期間を認めてほしい
全文
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実際には、今ここで改めてもう一つの提案ですけれども、この予算を強引に進めていこうということなのであれば、一方で財政民主主義、参議院をしっかりと尊重するという観点から、この特例国債法については今5年で出そうということで伺っていますが、あえてしっかりと元に戻して、2011年以前に戻して単年で出すということはいかがでしょうか。

片山さつき財務大臣、特例国債法につきましては、継続的な発行を開始した当時、特例国債脱却を財政健全化目標として掲げ、できる限り早期に特例国債から脱却することを目標として取り組んでいたことを踏まえ、毎年度新規立法が行われていました。

その後、財政構造が大きく変化し、特例国債の発行額が単年度の取組では解消が困難な水準となる中で、法案が成立しないことにより執行抑制に至り、国民生活に多大な影響が出かねない状況となった。

この経緯から平成24年度に議員修正により、特例国債の発行の受権を受ける機関政府として財政健全化に取り組み、国債発行額の抑制に努めることを前提に、安定的な財政運営を確保する観点から複数年度の発行根拠を設けるこの枠組みに改められたところでございます。

今回につきましても、少なくとも5年間は特例国債の発行が必要と考えられる中で、これまでの枠組みを引き継ぎ、5年間の発行期間を認めていただき、安定的かつ効率性の高い財政運営を確保してまいりたいと考え、このようにお願いをしておりますので、ご理解を賜ればと思います。

米国・イスラエルによるイラン攻撃への法的評価と外交努力
質問
河西宏一 (中道改革連合・無所属)
  • 米国・イスラエルによるイラン攻撃について、外交交渉中の武力攻撃であり国際法や国連憲章に違反する懸念があるとの認識を示した。
  • 法の支配を尊重する日本の立場から、国際社会と連携して自由民主主義と法の支配を世界の潮流とするための外交努力を求める。
答弁
茂木敏充 (外務大臣)
  • イランの核兵器開発は許されないという一貫した立場である。
  • 自由民主主義や法の支配を尊重し、米イラン間の協議を強く支持し、事態の早期沈静化に向けた外交努力(G7外相電話会談や各国大使との面会等)を行っている。
  • 日米首脳会談等の機会を通じて、関係国との共通認識確立に最大限努力する。
全文
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まず、この米国およびイスラエルによるイランへの武力攻撃につきまして、1問目ちょっと飛ばさせていただいて、外務大臣の方からお伺いをさせていただきたいと思っております。

その上で、今般の民間施設、学校等に対しての武力攻撃もあります。

非常に非人道的な今回の行為であると言わざるを得ませんし、またその一方で、核不拡散体制の維持のためにも、イランによる核兵器開発は認められないわけであります。

一方で、今回は外交交渉中における突如の武力攻撃であったわけであります。

ただ、これにはやはり外交交渉中のことでありましたので、その説明にはかなり難があるなと理解しておりますし、やはりこの国際法、また国連憲章、こういったことへの違反の指摘は免れないでしょう。

また我が国としても、昨日我が党の委員から申し上げましたとおり、今後の戦略三文書の改定、あるいはこの事態認定、あるいは後方支援、こういったことへの対応におきましては、やはりここの理解というのは、法律上別に規定をされているわけではありませんが、そういったことは我が国としてその認識を示す必要があるんだろうと思っております。

その上で、こういった法的評価につきましては、やはり懸念がありますので、この法の支配を尊重する日本の立場とは、今般の事案はやはり相いらないと思っております。

そこで、茂木外務大臣にお伺いをいたしますけれども、この点につきましては、ぜひ国際社会と連携をして、やはり自由民主主義、またこの法の支配が世界の潮流となるように。

我が国のプレゼンス、存在感、これを発揮すべき時であると思っております。

3月には日米首脳会談を予定されておりますし、あらゆるレベルでの外交努力にぜひ力を尽くしていただきたいと思いますけれども、ご見解をいただきたいと思っております。

先月の28日、日本時間で言いますと午後3時過ぎに攻撃が始まったということですけれど。

夜からというお話がありましたが、実際には官邸におきましては連絡室を4時に、また外務省におきましても私は本部長として緊急対策本部を4時に立ち上げて、それから夜徹して対応に当たってきた。

その上で、イランによる核兵器開発、これは決して許されない。

これが我が国の一貫した立場であります。

また我が国としては、委員の方からもご指摘がありましたが、従来より自由民主主義、法の支配といった基本的な価値や原則を尊重してまいりました。

その上で、我が国としてこれまで関係国等と連携しつつ、イランの核問題の解決に向けた外交的努力を行ってきたところであります。

そして米イラン間の協議、昨日もその仲介にあたってオマーンの外相と私、電話会談も行いましたが、この米イラン間の協議について強く支持をしてきたところであります。

何よりも大切なことは、お互いに戦火が広がるような状況が生まれる中で、事態の早期沈静化を図っていくことだと考えております。

そのために私自身も必要な外交努力を行ってきておりまして、事態発生後、そのままNSCも開催されまして夜まで残っておりましたが、次の朝の7時にはもうG7の外相電話会談を行わせていただきました。

また2日の日にはイスラエル、そしてまたイランの駐日大使、そしてまた周辺諸国の駐日大使や代理大使とも面会したほか、昨日は先ほど申し上げましたが、米イラン間の仲介を行っていたオマーンの外相とも会談を行いまして、事態の早期鎮静化に向けて意見交換も行いましたし。

ホルムズ海峡にしても、これはオマーンにも隣接をしているという形でありまして、オマーンの側からも、このホルムズ海峡が安全に通過できるようにぜひ協力してほしい、こういうお話を申し上げまして、それについては全面的に協力したい、こういうお話もいただいたところでありますが、今月は日米首脳会談と、これも諸般の事情を許せば予定をされているわけでありまして、そういった機会も通じて米国、関係国と意思疎通、そして共通認識の確立に向けて最大限の努力を図ってまいりたいと、そんなふうに考えております。

ホルムズ海峡の情勢と日本の安全保障上の対応
質問
河西宏一 (中道改革連合・無所属)
  • 原油輸入の多くを中東に依存する日本にとって、ホルムズ海峡の途絶は経済的なダウンサイドリスクが大きいことを指摘。
  • 米軍のタンカー護衛などの動きがある中、事態の推移を的確に見極め、適切に対応するよう求める。
答弁
小泉進次郎 (防衛大臣)
  • 時々刻々と動く事態の動向を注視する。
  • 国民の平和と安全、繁栄を確保するため、いかなる事態にも対応できるよう万全を期す。
  • 米国や中東諸国を含む諸外国と緊密に意思疎通を行い、適切に対応する。
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今、外務大臣の方からホルムズの件が言及がありました。

そこで小泉防衛大臣の方にお伺いをしたいというふうに思っております。

ここはもうこれまで質疑で何度も取り上げられましたとおり、特にこの約96%、これは中東地域に依存をしている原油ですね。

この輸入を依存している我が国であります。

長期間途絶をされれば、この我が国経済のダウンサイドリスク、この幅がやはり大きくなっていくということであります。

また今朝の報道では、トランプ大統領が、米海軍がホルムズ海峡を通過するタンカーを護衛をすると、また保険という言及もありましたけれども、これは時々刻々と事態が推移をしていくんだろうというふうに思っております。

今、防衛省、また自衛隊の皆様も米国、また米軍とさまざまな緊密に連携をとっておられると思いますけれども、ぜひここは事態の推移を的確に見極めて、そして適切に対応していただきたいというふうに思っておりますけれども、防衛大臣の現状のご認識をお伺いしたいというふうに思っております。

河西委員がお話しされているとおり、時々刻々と事態は動いていますので、しっかりとこの動向を注視してまいりたいと思います。

いずれにせよ、我が国及び国民の皆様の平和と安全、そして繁栄を確保するため、いかなる事態に対しても対応できるように万全を期していくことは、政府の責務であります。

事態の早期鎮静化に向けて、国際社会とも連携し、引き続き必要なあらゆる外交努力を行うなど、政府として対応に万全を期す中で、防衛省としても万全の準備を整え、適切に対応してまいります。

なお、今般のイラン情勢を受けまして、私をはじめ防衛省、自衛隊のあらゆるレベルで、同盟国であるアメリカや中東諸国を含む諸外国との間で緊密に意思疎通を行っているところであります。

成長戦略におけるダウンサイドシナリオの提示と財政上の安全弁
質問
河西宏一 (中道改革連合・無所属)
  • 原油価格上昇によるGDP低下リスクがある中、政府の財政健全化目標(債務残高対GDP比の引き下げ)が名目GDP成長率に依存している点を指摘。
  • 成長戦略の策定に際し、成長率が想定を下回った場合のダウンサイドシナリオを提示するか(城内大臣へ)。
  • その場合に発動する財政上のフェイルセーフ(安全弁)を検討しているか(片山大臣へ)。
答弁
城内実 (日本成長戦略担当 賃上げ環境整備担当 スタートアップ担当 全世代型社会保障改革担当 感染症危機管理担当 内閣府特命担当大臣(経済財政政策 規制改革))
  • (城内大臣) 日本成長戦略で民間投資の促進効果を定量的に明らかにし、GDP伸びや税収増への寄与を見通せるようにするが、現時点で特定のダウンサイドシナリオを想定していない。
  • (片山大臣) 市場動向や経済指標を注視し、成長率の範囲内に債務残高の伸び率を抑えることで、対GDP比を安定的に引き下げていく。
全文
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そこで、先ほどこの原油について、この価格上昇が我が国経済に与える影響について少し触れさせていただきましたけれども、今、さまざま複数のシンクタンクが、この原油価格の上昇によってGDPが低下をしていくのではないかという指摘がされております。

これは交易損失の拡大、あるいは企業収益の圧迫、また個人消費の下押し、こういったことが想定をされているわけでありますが、まさにこれは今、高市政権、この債務残高対GDP比、この名目GDPの成長率が金利を上回ることにより安定的に低下をさせていくという、これを軸とした責任ある積極財政、この方向に大転換をしていくんだということで、この特別国会を行われているわけであります。

こういったことを踏まえて、城内大臣、また片山財務大臣にお伺いをしますが、今の政府の財政健全化目標は、プライマリーバランスの黒字化から、先ほど申し上げましたこの債務残高対GDP比の安定的な引き下げへと、事実上転換をされております。

その成否というのは、金利を上回る名目GDP成長率の前提に大きく依存をしているわけであります。

リスクの極小化にもしっかりと取り組まなければ、「責任ある」というふうには言えないというふうに思っているわけでありまして、例えばこの前提が崩れて成長率が想定を下回った場合には、債務残高対GDP比が上昇に転じた場合には、その上昇に歯止めがかからなくなることで、この国際市場の……森林の維持、また急激な円安、こういったこともしっかりスコープに入れて見ていかなければならないというふうに思っております。

そこで城内大臣にお伺いをするのは、この成長戦略の定量的見通しですけれども、これはその策定する際、合わせて成長率が想定を下回った場合のこのダウンサイドシナリオ、これも合わせて提示をするのかどうかということと、あと片山財務大臣には、合わせてその場合に発動するその財政上のフェイルセーフ、政府安全弁のようなもの、こういったこともご検討されているのかどうか、それぞれ両大臣にお伺いをしたいというふうに思っております。

まず高市内閣では、さまざまなリスクを最小化する危機管理投資、そして先端技術を花開かせる成長投資によりまして、世界共通の課題解決に資するような製品、サービス、インフラ、これを国内外に提供することで日本の成長につなげていく。

これが基本的な考え方でありますが、具体的には重要な戦略分野について供給及び需要の両面にアプローチする多角的な観点からの総合支援策を講じるとともに、8つの横断的課題についての解決策を取りまとめる、こういう考え方がありますが、こうした取組を踏まえまして、どれだけ民間投資が促進されるか、ご指摘のように定量的という話がありましたけれども、この夏に取りまとめる日本成長戦略で定量的に明らかにすることで、GDPの伸びや税収増への寄与についても見通せるようにし、その成果が中長期の経済財政に関する指針に適切に反映されるよう取り組んでまいります。

ただ、ホルムズ海峡の情勢につきましては、茂木外務大臣からもご提言がありましたように、早期に沈静化するのか、あるいは長引くのか、まだそういう状況はわからないわけでありまして、もちろん原油価格の高騰などのさまざまなリスクが存在するということは承知しておりますが、現時点でそれらを特定のシナリオとすることは想定しておりません。

ご指摘のとおり、将来の名目経済成長率等について確たることを申し上げるのは非常に困難で、かつ高市内閣では日々の市場動向や経済指標を常に十分注視しながら、責任ある積極財政の考え方に基づく経済財政運営を行うということで、成長率の範囲内に債務残高の伸び率を抑えて、政府債務残高の対GDP比を安定的に引き下げていくことで……。

アムラーム国産化の運用指針上の扱い
質問
河西宏一 (中道改革連合・無所属)

- 中距離空対空ミサイル(アムラーム)の国産化が実現した場合、防衛装備の運用指針における「ライセンス生産品」に該当するという理解でよいか。

答弁
小杉雄一
  • 現在共同フィージビリティスタディ中であり、実施が確定していないため予断を持って答えられない。
  • 一般論として、米国企業からライセンスが付与され日本企業が生産・組立を行う場合は、ライセンス生産品に該当すると考える。
全文
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まず防衛省参考人の方にお伺いをいたします。

この中距離の空対空のアムラームというアセットがございます。

これは今、世界的なミサイル不足でありますとか、F-15による航空優勢の確保でありますとか、あるいは日米同盟の進化から、これから国産化していこうという取り組みをずっとしていただいているわけでありますけれども。

9番目の問いでありますけれども、このアムラーム国産化が実現をした場合には、これは防衛装備の運用指針の中のライセンス生産品に当たるということ、そういう理解でいいかどうか、一般論で結構ですのでお答えいただきたいと思っております。

議員ご指摘のアムラームの共同生産につきましては、現在日米両政府による共同フィージビリティスタディに取り組んでいるところでございますが、共同生産の実施が確定したものではないことから、現時点では予断を持ってお答えできません。

その上で一般論として申しますと、共同生産の具体的な内容につきましては、米国企業から日本企業へ製造ライセンスが付与され、日本企業が生産・組立を行う場合等が想定されますが、このような場合はライセンス生産品に該当すると考えてございます。

防衛装備移転におけるライセンス生産品の第三国移転制限の根拠
質問
河西宏一 (中道改革連合・無所属)

- ライセンス生産品の第三国移転において、「現に戦闘が行われている国への提供を除く」という制限があるが、これは憲法上の要請か、それとも政策的判断か。

答弁
小泉進次郎 (防衛大臣)

- 憲法上の要請ではなく、政策判断である。

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装備庁の運用指針について小泉大臣にお伺いをしますけれども、まず現行の指針、これから見直しを政府与党でされるということでありますけれども、このライセンス元国の要請に基づいてライセンス生産品を我が国から第三国に移転ができるという指針があります。

ただ、これは歯止めがかかっておりまして、「武力紛争の一環として現に戦闘が行われていると判断される国への提供する場合を除く」というふうにされているわけでありますが、これはちょっと法的な理解を伺いますけれども、この制限、歯止めは憲法上の要請なのか、それとも政策的判断なのか、大臣のご見解をいただきたいと思います。

防衛大臣小泉進次郎君、先生、時間的に制約があるということなので、結論から申し上げますと、憲法上の要請ではなく政策判断としてということになります。

防衛装備移転三原則の平和主義の堅持
質問
河西宏一 (中道改革連合・無所属)

- 防衛装備移転三原則および運用指針が、憲法の平和主義を政策的に具現化したものであるという姿勢を、今後も見直しの中で堅持するのか。

答弁
小泉進次郎 (防衛大臣)

- (姿勢は)変わらない。

全文
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防衛装備移転のこの三原則、また運用指針、その全体でありますけれども、これは憲法の平和主義を政策的に具現化したものである。

その姿勢は今後も見直しと今検討されておりますが、この姿勢は今後も堅持をされるのか。

防衛大臣小泉進次郎君、これも先生の時間的制約を考えますと、変わりません。

防衛装備移転における「特段の事情」の想定事態
質問
河西宏一 (中道改革連合・無所属)

- 移転の制限において、安全保障上の必要性を考慮した「特段の事情」があれば提供可能とされているが、具体的にどのような事態・状況を想定しているのか。

答弁
小泉進次郎 (防衛大臣)

- 個別具体的に判断するため一概に答えられないが、例として、同盟国である米国が戦闘国となった場合に、インド太平洋地域の米軍体制を維持するため、米国以外の国がライセンス元となる装備品を必要とするケースなどが想定される。

全文
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で、その上で、これ今報道等でもありますけれども、このライセンス生産品だけではなくて、今後、五類型(の)撤廃、また今GCAPでずっと話題になりましたが、国際共同開発生産につきましても、GCAPにかかわらず、この第三国への完成品の移転を許容していこうという議論がまた与党からのご提言があるということ、これが現在地であります。

これまでは、この「武力紛争の一環として現に戦闘が行われている国への提供」が行われない歯止めについて、実は条件付きになっておりまして、我が国の安全保障上の必要性を考慮して「特段の事情」という言葉が出てきます。

「特段の事情がない限りは、これは提供しないんだ」ということであります。

逆に「特段の事情があれば提供するんだ」ということでありますが、この「特段の事情」というもの、この「特段の事情」が今後幅広い防衛装備アセットに適用されていく、この移転の運用指針においてこういう議論がされております。

この「特段の事情」とはどのような事態を、状況を想定をしているのか、大臣のご見解、ここは丁寧にぜひいただきたいと思っております。

今、河西委員からご指摘のあった、どのような状況が我が国の安全保障上の必要性を考慮して……特段の事情がある場合に該当するかということでありますが、これは個別具体的に判断されることになるため、一概にお答えすることはできません。

その上で例を挙げれば、例えば同盟国であり日本を守る義務を負っているアメリカが武力紛争の一環として現に戦闘が行われている国となった場合に、インド太平洋地域におけるアメリカ軍の体制を維持するため、アメリカ以外の国がライセンス元となる装備品を必要とするようなケース。

「特段の事情」による移転と憲法の精神との整合性
質問
河西宏一 (中道改革連合・無所属)

- 「国際紛争を助長し、または国際法に違反する侵略等の行為に使われると承知の上で武器を輸出することは憲法の精神に反する」という過去の政府答弁があるが、「特段の事情」による移転はこの答弁と整合性が取れるのか。

答弁
小泉進次郎 (防衛大臣)

- 指摘の答弁と矛盾するものではないと考えている。

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ということで、例えばイギリス由来のライセンス品を米国が必要だということで要請があって、我が国で生産しているイギリスライセンスのものを移転をすると、こういったケースが考えられるわけでありますが、この特段の事情、おそらく事態認定もされていると思います。

「国際紛争を助長する、あるいは国際法に違反する侵略等の行為に使われることを分かって承知の上で武器を輸出するということは、これはまさに平和的生存権を保障すると述べている憲法の精神に反する」。

こういう御答弁があるわけでありますが、この特段の事情における移転においても、この答弁との整合性は取れるのか。

(小泉進次郎大臣)御指摘の答弁と矛盾するものではないと考えております。

イラン情勢に伴う経済影響
質問
坂本哲志 (予算委員長)
  • 米国とイスラエルのイラン攻撃による価格上昇への懸念
  • 日本経済への影響についての見解を求める
答弁
木原稔 (内閣官房長官 沖縄基地負担軽減担当 拉致問題担当)
  • ホルムズ海峡の石油情勢を重要視している
  • 現時点での直接的な影響は限定的だが、今後の予断は難しい
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今回の米国とイスラエルのイランへの攻撃を受けて、様々な価格が上がっているかと思います。

そのことについての御答弁をいただいてから、もう一度、どうしてこういう質問をするのかを説明したいと思います。

まず答弁をお願いします。

(木原官房長官)まず、ホルムズ海峡をめぐる石油情勢というのが非常に重要視されるものだと思っております。

現時点においては、まだ我が国経済への直接的な影響は限定的だと認識しておりますが、今後の影響については、現段階で予断を持って判断することは難しい。

そういう認識でございます。

中小企業への物価高騰対策
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)

- 中小企業対策についてのお考えを伺いたい

答弁
木原稔 (内閣官房長官 沖縄基地負担軽減担当 拉致問題担当)
  • 原油・物価動向を注視し、情報収集を継続する
  • 経産大臣を本部長とする対策本部を設置し、迅速な対策を講じる
  • 資源高騰に伴う価格転嫁の状況を把握し、中小企業に寄り添う
全文
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(大島君)中小企業対策についてのお考えを伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。

内閣官房長官、木原稔君。

(木原官房長官)まず原油価格やまた物価等の動向、これがやはり中小企業への影響というのが非常に関わってくるものだと思っていますから、こういった影響を注視し、情報収集を続けてまいります。

なお、経済産業省ではイラン情勢の緊迫化を受けて、中小企業、小規模事業者も含む我が国への影響を的確に把握し、迅速に必要な対策を講じるため、経産大臣を長とする対策本部を設置したものと報告を受けています。

また、中国による重要鉱物やまたデュアルユース品目の輸出管理措置に関しても、その影響等について精査を行い、必要な対応を行っております。

また、資源高騰とそれを受けた価格転嫁の状況も含めて、さまざまな経営環境にある中小企業、小規模事業者にしっかりと寄り添っていくということが重要であると考えております。

従前より、大規模災害や国際情勢などによる不測の事態によって経営上の影響が生じた中小企業、小規模事業者に対しては、例えば日本政策金融公庫の政府系……。

取引適正化法による価格転嫁の推進
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)

- 法改正(取引適正化法)による価格転嫁の現状と取り組みについて伺いたい

答弁
茶谷英二
  • 取引適正化法により、一方的な代金決定の禁止などを規定
  • 大規模な書面調査により違反行為を収集し、是正・改善を指導
  • 関係省庁と連携し、サプライチェーン全体での価格転嫁を推進する
全文
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ガソリンも円安も加わって上がっていくかもしれないし、今後あるいは銅、アルミの非鉄金属も上がっていくし、そしてレアメタルについても、中小企業にアンケート調査をすると、結構それぞれの会社から「タングステンが足りなくて、2025年末から今まで入ってきたルートでも入ってこなくなった」とか、これもタングステンなんですけど「入手困難により組み立て納期が遅延して納期確保できない」とか、「ジスプロシウムについては6月以降の納入目処が立っていない」とか、「ネオジウムについても輸出規制しているので目処がない」とか、結構今、操業が止まりそうなんですよ。

日本の中小中堅企業が。

ですから、ここのところをしっかり手当てをして、新型感染症のときに私たちの国のサプライチェーンを守ったことによって今優位性があるですから、工場を守ることがものすごく大切なので、その点をぜひお願いしたいなと思っていて。

官房長官がいらっしゃらなくなったので、公正取引委員会の委員長に、1月から今回法改正によって変わった、7月施行、1月施行にしたので、その点について述べていただければと思います。

公正取引委員会委員長、茶谷英二君。

委員ご指摘のとおり、近年の急激な労務費、原材料費、エネルギーコストの上昇を受けて、価格転嫁及び取引の適正化を目的として、本年1月より取引適正化法が施行されましたが、この取引適正化法においては、交渉力の弱い受注者が発注者から一方的に価格を押し付けられることを防止して、実効的な協議を行うことを確保するため、新たに協議に応じない一方的な代金決定の禁止などが規定されています。

この実効性を確保してサプライチェーン全体での価格転嫁を推進するためには、取引適正化法の周知広報と効果的な法執行を推進していく必要がございます。

この効果的な法執行につきましては、取引適正化法が適用されるような継続的な取引では、受注事業者からの自発的な情報提供が期待しにくいため、大規模な書面調査により違反・不当行為に関する情報収集を積極的に実施しております。

定期調査の結果などを踏まえて、問題行為に対してはその是正や改善措置のほか、受注事業者が被った不利益の現状回復を講じることなども指導・勧告しております。

また、法改正により公正取引委員会、中小企業庁、事業所管省庁が面的執行の強化を図る観点から、事業所管大臣にも指導助言の権限が与えられるところであり、今後とも関係省庁とも連携をしっかり進めて、違反行為には厳正に対処し、サプライチェーン全体での価格転嫁を推進してまいりたいと考えているところでございます。

重要物資の国内生産力向上とサプライチェーン確保
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)
  • レアメタル、医薬品、肥料などの海外依存による脆弱性の指摘
  • 国内生産力の向上と安定したサプライチェーンの確保を求める
答弁
茂木敏充 (外務大臣)
  • 重要物資の国内生産力・供給力の向上と安定したサプライチェーンの確立が必要であると認識
  • 経済安全保障推進法に基づき特定重要物資に指定し、民間支援を実施
  • 日米協力やG7での合意に基づき、供給源の多角化を推進する
全文
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それで、外務大臣にご答弁いただきたいのは、やはりレアメタル等を含めて、医薬についても多分6割ぐらいが海外依存だったり、窒素、リン、カリウムのリン酸も7割ぐらいが海外依存していたり、いろいろと我が国って脆弱なんですよ。

やはり診療報酬体系をずっと医薬にしわ寄せしていたものですから、薬代を下げるためにみんな原材料費が海外依存になっている。

ですから、そういうところも含めて変えていかなければいけないのと、その点についての御答弁をお願いします。

外務大臣、茂木敏充君。

大島委員おっしゃるとおりだと思っておりまして、ご指摘の医薬品であったりとか肥料といった重要物資についても、国際情勢であったりとか他国の動向に左右されない国内生産力・供給力の向上であったりとか、安定したサプライチェーンの確立が必要だと思っております。

レアメタル、重要鉱物もありますが、それに加えて、ワクチン等の際に使用いたします抗菌性の物質・製剤であったりとか、植物の生育に必要な肥料の原則にあるような肥料についても、委員ご指摘の資料を付けていただいておりますけれど、経済安全保障推進法の下で特定重要物資に指定をされ、民間事業者等への支援が実施されているものと承知をいたしております。

こうした取組と併せて、外交面でも供給源の多角化を後押ししていく必要があると考えておりまして。

例えば抗菌性の物質製剤については、昨年10月の日米間の技術協力に関する覚書におきまして、米国との間で医薬品のサプライチェーンの脆弱性を特定し、またそれを是正すること、これに向けた進展を加速することを確認いたしております。

また肥料につきましては、G7において特定国に過度に依存しない複数のサプライチェーンを確保することを進めるということを確認したほか、供給国に働きかけを行いまして、輸入先の多角化にも取り組んでいるところでありまして、関係省庁と緊密に連携して必要な取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。

量子コンピューターの開発目標設定
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)

- 2030年までに100万量子ビットの実現など、政治が明確で高い目標を掲げるべきであると提案

答弁
小野田紀美
  • 量子未来社会ビジョンにて、2030年までに利用者1000万人、生産額50兆円という目標を掲げている
  • 官民の投資ロードマップを策定中であり、取り組んでいく
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今後、最後に、私は「政治は経済力によって政策の自由度が決まり、経済はその国が持っている科学技術の創造力を超えて発展しない」というアプローチをずっととっていまして、やっぱり科学技術こそが経済力の源泉だと思っているものですから、去年の4月に経済委員会で量子コンピューターのスペックについて、「100万量子ビットの量子コンピューターを2030年までに欲しい。

35年には研究所と民間企業に導入し、2040年代にはパソコンの中に入れてくれ」と話をしてまして。

そうしたところ、去年の11月にNTTが発表をして、2030年までに100万量子ビットをやるというお話があったので、この点について、やはり政治は民間とやるということはいいかどうかわからないわけです。

民間は無難な線を狙ってくるから、政治がしっかりとした目標を掲げること、閣議決定なり法制化することが必要だと思っているので、最後にその点について大臣からの御答弁をお願いします。

政府において令和4年に策定した量子未来社会ビジョンにおいて、2030年までに国内の量子技術の利用者を1000万人、量子技術による生産額を50兆円規模にするとともに、未来市場を切り開く量子コンピューティングベンチャー企業の創出を目指すという高い目標を掲げてやっております。

また、高市内閣における日本政策戦略本部の17の分野の中に量子も入れておりまして、今そのワーキンググループで私は座長しておりますが、その中で「官民に任せていたら」というお話もありましたけど、官民の投資ロードマップを今策定に向けて取り組んでいるところですので、先生のご指摘も踏まえまして、しっかり取り組んでまいりたいと思います。

国家情報局の運用イメージ
質問
西田薫 (日本維新の会)
  • 国家情報局が格上げされ、総合調整の役割を担うことになると考えている
  • その運用について政府がどのようなイメージを持っているか伺いたい
答弁
内閣官房審議官岡本彦
  • 各省庁の情報活動の重点や役割分担を的確に差し示し、政府全体のパフォーマンスを最大化したい
  • 情報を内閣官房に集約し、総合的な分析評価を行いたい
全文
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この国会におきまして、政府におかれましては国家情報局、並びに国家情報局長を創設するという法案を近々提出されるというふうに聞いております。

これまではこのインテリジェンスコミュニティというのは各省庁にそれぞれまたがっていたんじゃないかなというふうに思っておりますが、それを強い権限の下で統括していく。

そして、これまではこの内閣情報調査室というのがありましたが、そこを国家情報局ということで格上げをしていくということなんですが、野党の皆さんの中では、要は国家情報局と国家安全保障局、これを同等に立たせるのは良くないんじゃないかというようなご指摘があるということも聞いております。

そして、これまでは内閣情報調査室におきましては総合調整という役割を担っていただいていたかというふうに思っておりますが、これからは国家情報局になって格上げとなって、総合調整という役割を担っていただくことになるんじゃないかなというふうに思っているんですが、そこが私、結構大事なポイントであろうかと思うんですね。

そこで、その運用に関しまして、政府としましてはどういったイメージを持っておられるのか。

まずは政府のご見解をお伺いします。

仮に御指摘のような調整の権能が認められた場合には、一つは各省庁が行う情報活動の重点や役割分担などを的確に差し示すことによりまして、政府全体のパフォーマンスを最大化したいというふうに考えております。

また、それにより得られた情報を内閣官房に集約することによりまして、政府のあらゆる情報リソースを活用した総合的な分析評価を行えるようにしたいと考えております。

安全保障強化に関する国民への周知
質問
西田薫 (日本維新の会)
  • 安全保障の強化が「戦争をする国になる」という誤解を持つ国民がいる
  • 防衛力を高めることは戦争を仕掛けられない国にするために重要である
  • 国民にどのように丁寧に周知を図っていくのか
答弁
内閣官房副長官尾崎正直
  • インテリジェンスの司令塔機能を強化する法案を準備中である
  • 国家情報会議において、中長期的な情報活動の推進方策を取りまとめた文書を作成・公表することを検討し、国民の理解を深めたい
全文
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よく安全保障を強化するというふうに言うと、「戦争をする国になってしまう」と、そういったことを言われる方は一部いらっしゃろうかと思うんですね。

決してそうじゃないと思うんです。

この戦争というのは、仕掛ける戦争もあれば、仕掛けられる戦争もあると。

戦争を仕掛けられない国にするためでもですね、しっかりと我が国の防衛力を高め、そしてこの安全保障を確実にしていく。

これ非常に大事じゃないかなというふうに思っているんですが、一部国民の皆さんの中にはまだまだ誤解をされている方がいらっしゃろうかというふうに思っておりますし、そういったところをしっかりとですね、国民の皆さんに丁寧に分かりやすく説明する必要があるというふうに思っております。

そういったあたり、どういうふうに国民の皆さんに周知を図っていくのか。

政府のインテリジェンス機能の強化につきましては、昨年10月に自由民主党と日本維新の会で交わした連立合意書を受けて検討を進めておりまして、まずはインテリジェンスの司令塔機能を強化すべく法案を準備いたしているところでございます。

名称を国家情報戦略とするかどうか未定でありますけれども、法案を仮にお認めいただいた場合に新たに設けることとなる閣僚級の国家情報会議におきまして、秘密裏に推進されることの多い情報活動に対する国民の理解を深めることなどを目的に、政府の中長期的な情報活動の推進方策を取りまとめた文書を作成・公表することを検討してまいりたいと考えております。

政府としても、我が国の情報活動が国民の皆様にとって理解しやすいものとなるよう努めてまいりたいと考えております。

対外情報庁の創設および関連法整備
質問
西田薫 (日本維新の会)
  • 令和9年の対外情報庁創設に加え、スパイ防止法、外国代理人登録法、ロビー活動公開法の早急な整備が必要であると考える
  • これらの法整備に関する政府の見解を伺いたい
答弁
内閣官房副長官尾崎正男
  • 国家情報会議や局の新設は出発点であり、運用面を含め検討を進めたい
  • 対外情報庁の創設や外国代理人登録法の制定などは重要な課題であると認識している
  • 国民の権利に十分配慮しつつ、丁寧に検討を進めたい
全文
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こういった司令塔の強化であったりですね、このインテリジェンスの強化、今回の関係する法案そうなんですが、これまさしく第一歩だと思っているんですね。

これは自民党の皆さんとの連立合意の中にも明記をさせていただいておりますが、令和9年ですね、対外情報庁を創設していくということも盛り込ませていただいておりますし、このスパイ防止法であったり、それに関係して誰が外国勢力の利益代弁者になっているか、ここを分かりやすくするためにも外国代理人登録法であったり、それに関係しましてロビー活動公開法、こういった法整備というのも非常に大切ではないかというふうに思っているんですね。

この対外情報庁におきましては、インテリジェンスオフィサー養成を果してどうしていくのかと、ここはしっかりと議論を深めていかないといけないというふうには思っているんですが、ただスパイ防止法であったりですね、そして特にこの外国代理人登録法、そしてまたロビー活動公開法、このあたりはしっかりと早急に進めていかないといけないというふうに思っておりますが、そのあたりの御所見をお伺いします。

現在検討しています国家情報会議や国家情報局の新設は、我が国の情報力を強化していくための出発点と考えております。

運用面も含め、政府のインテリジェンス機能強化に向け、様々なご意見も賜りながら検討を進めてまいりたいと考えております。

例えば、対外情報収集能力を強化するため対外情報庁の創設や、外国政府等の利益のために国内で政治的または宣伝的な活動を行うものを透明化することを目的とした外国代理人登録法の制定等についても研究をされていると承知いたしております。

こうした対外情報収集能力の強化や、外国勢力が我が国の意思決定に不当に干渉するリスクへの対応も、政府としても大変重要な課題と認識いたしております。

いずれにしましても、こうした課題については憲法に保障された国民の権利に十分配慮しつつ、丁寧に検討を進め、インテリジェンス機能の強化に取り組んでまいりたいとそのように考えております。

自衛隊員への思いと卒業式への出席
質問
西田薫 (日本維新の会)
  • 防衛大学校の卒業式に参加し、命がけで国を守る若い隊員に深い感銘と敬意を抱いた
  • 防衛大臣は今度の卒業式に出席されるか、また卒業生への思いを述べてほしい
答弁
防衛大臣小泉進次郎

- 防衛医大、防衛大学校、陸上自衛隊高等学校の卒業式に出席する予定である

全文
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最後の質問になりますが、防衛大臣に質問させていただきます。

本来は自衛隊の処遇改善について質問させていただきたかったんですが、時間がありませんので、自衛隊の皆さんに対する思いを大臣の方から述べていただきたいんですが。

そういった中、昨年3月、防衛大学校の卒業式に参加をさせていただきました。

そして私、これまで地元の小中高の卒業生に対しましては、式場を出るときに「卒業おめでとう、おめでとう」と声をかけながら式場を後にしてたんですが、防衛大学校の卒業生に対してはですね、そんな軽々しい言葉じゃこれ失礼だと、「ありがとうございます」と心でずっと思いながら、卒業生に対して式場を後にしたということなんですね。

まさしくその若い彼らがですね、国家、国民の生命と財産を最前線で、そして命がけで守っていただいている。

国民総意で、これ、感謝と敬意を申し上げないといけないというふうに思っているんです。

そういった若い彼らが国民の命を守っていただいている一方で、我々政治家はその若い彼らの命を守るべく、しっかりとした平和な日本をつくっていかないといけないというふうに改めて感じているんです。

そこで、この3月ももう卒業式が来週ですかね、再来週ぐらいあろうかと思うんですが、大臣、出席されると思いますか。

その卒業生に対しての思い、最後一言お願いします。

私は今週末は防衛医大の卒業式、そして翌週は防衛大学校、そしてその次は陸上自衛隊高等学校の卒業式と出席をします。

責任ある積極財政の定義と指標
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 政府が掲げる「責任ある積極財政」の具体的な内容と予算策定の改善策について質問
  • 「過度な緊縮志向」および「未来への投資不足」と判断した具体的な指標について問う
答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • 潜在成長率の低迷や国内投資の不足を課題として捉えている
  • デフレ下でのコストカットによる投資抑制を緊縮志向と念頭に置いている
  • 経済安全保障やAI・半導体などの成長投資により日本の成長につなげる考え
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今回、政府の方で政策のあり方を根本的に転換をすると、その本丸として「責任ある積極財政」、そして政府の予算のあり方、作り方を根本から改めるとということを掲げておりますが、なかなかその真意であったりとか詳細な部分が国民に見えていないのが現状だと感じております。

責任ある積極財政というのは具体的にどういったことなのか。

そして政府の予算の作り方を根本から改めるというのは、具体的にどういったふうに改めるのか。

そこでまず御質問ですが、今回政府は「長年続いてきた過度な緊縮志向」「未来への投資不足」という2つの観点を課題として捉えているわけですが、それぞれどういった指標を持ってそういうふうに捉えているのか。

どういった指標を持って、これまでは緊縮志向だったと判断しているのか。

どういった指標を持って、これまでは未来への投資不足だったと判断しているのか。

その点について、大臣、お伺いできますでしょうか。

高市総理の施政方針演説におきましては、「長年続いてきた過度な緊縮志向、未来への投資不足の流れを断ち切ります」とされておりまして、その際、日本経済の課題として、我が国の潜在成長率が主要先進国と比べて低い、低迷しているということ、それから資本投入量、すなわち国内投資が圧倒的に足りないことを挙げております。

緊縮志向や未来への投資不足については、長年のデフレの中で企業部門がコストカットを行ってきた結果、収益の増加に比べて将来のために必要な投資が抑制されてきたことを念頭に置いております。

その上で、長年続いてきたこの流れを断ち切るために、総理が御発言されているように、経済安全保障、食料安全保障などの様々なリスクを最小化する危機管理投資、AI、半導体造成などの先端技術を花開かせる成長投資により、世界共通の課題解決に資する製品、サービス、インフラを開発し、国内外に提供することで、日本の成長につなげていくことが重要と、このような考え方でございます。

来年度予算の積極財政への転換について
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- 来年度予算案のプライマリーバランス黒字化や国債発行額の抑制を踏まえ、本当に今年度より積極財政と言えるのか疑問を呈する

答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • 財政の持続可能性に配慮しつつ、投資分野には予算を増額し一般会計歳出総額は過去最大(122.3兆円)となっている
  • 投資予算のPB黒字化や公債依存度の低下を「責任ある」部分として説明
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というのも、この来年度予算案を見ると、今年度の予算案、令和7年度の予算案ですけれども、これよりも積極財政に本当になっているのかというところに疑問を持っているところです。

来年度の予算案を見ると、プライマリーバランスは1.3兆円の黒字を実現、国債の発行額は30兆円以下に抑制をされるということで、これ、歳出の規模自体はもちろん大きくなっているんですが、相対的に見ると税収、歳入よりも歳出は必ずしも今年度と比べて大きくはなっていないというふうに捉えることもできるわけでございます。

そして、補正予算を前提にしない予算編成にすると……ということも掲げておりますが、来年度補正予算がどうなるかは、もちろん今の時点では分かりませんけれども、補正予算をできる限り減らしていくということであれば、通年で見たときの予算額は間違いなく小さくなるというのは、シンプルに考えればそうだと思います。

ですので、この補正予算を組まない、小さくするという考え方自体も、今年度の予算よりも来年度の予算案全体で見ると、本当に積極財政になるのかというところが、少し疑問に思っているところでございます。

こうしたことを踏まえて、来年度予算というのは今年度予算よりも本当に積極財政と言えるのか、そうしたことについて大臣、お伺いできますでしょうか。

これまでもご説明させていただいておりますが、高市内閣におけるこの重要な政策転換の本丸は、責任ある積極財政でございます。

単なる積極財政ではなくて、責任ある積極財政であります。

この責任ある積極財政は、財政の持続可能性に十分配慮した財政政策であり、マーケットからの信任を損なってしまうような、放漫な財政政策をとるわけではございません。

令和8年度予算案におきましても、責任ある積極財政の考え方のもと、経済物価動向等を適切に反映したほか、危機管理投資、成長投資といった投資すべき分野には予算を増額するなど、強い経済の実現に取り組んだ結果、一般会計歳出総額が122.3兆円と過去最大となっているわけでございます。

御指摘のように、国の一般会計において新規国債発行額は2年連続で30兆円未満に抑えまして、公債依存度も低下させたほか、28年ぶりにその一般会計の投資予算においてはプライマリーバランスの黒字化を達成するなど、財政の持続可能性にも十分配慮しているのが「責任ある」というところでございます。

今後とも責任ある積極財政の考えのもと、投資すべき分野には大胆に投資するなど、強い経済の実現に取り組むとともに、財政の持続可能性を実現してマーケットからの信任を確保してまいりたいと、このような方針で臨んでおります。

予算策定プロセスの根本的改革(補正予算の縮減)
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 予算の作り方を根本から改めるという方針の具体的内容を質問
  • 補正予算を縮減し当初予算へ移行することで、予算の硬直化や急激なニーズへの対応遅延を招く懸念について問う
答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • 予見可能性を高めるため、補正予算前提の編成から脱却し、可能な限り当初予算で措置する方針
  • 補正予算の常態化による執行上の硬直化(繰り越し等)という課題も認識しており、検証・見直しを行う
  • 複数年度の財政指導をコミットする仕組みも検討している
全文
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そして今回、政府の予算の作り方を根本から改めるということも方針として掲げられております。

これは従来の政府の予算編成がどうだったのか、それに対して今回どういった方向に改めようとしているのか、そうした点について具体的に教えていただけますでしょうか。

補正予算を縮減することで予算の硬直化につながり得るということですけれども、やはりこの年間の予算の中で補正予算を小さくしていって、当初予算の枠を増やしていくと、当初予算の年度の始めの段階である程度の予算額が決まるわけですから、残っているとバジェットが少なくなってしまって、何か年度内に起きたときに補正で対応しにくくなってしまう。

こういった予算の硬直化につながるという課題であったりとか、加えてこれだけ社会の流れが早くなってきている中で、こうした急激に変化する民間ニーズに迅速に対応して支援策を実行する上では、この骨太をつくって投資予算を決めて、そこでもう固めてしまうとなかなか身動きが取れなくなって、スピーディーなニーズに応えることができなくなってしまう。

だからこそ、この年末の予算委員会でも補正予算の審議をしていたときに、「こうしたニーズに応えるためにこうした補正予算はあるんです」というふうに政府は答弁をしていましたけれども、こうした課題が、補正予算を小さくしていくことを前提にしないとですね、課題が存在してくると思うんですが。

メリットもある一方で、こうした課題があることに対してどのように捉えているか、大臣は教えていただけますでしょうか。

御指摘の予算の作り方を根本から改めるということについては、総理は常々、経済成長の実現のために必要な財政出動を行うに当たっては、特に民間事業者や地方自治体の取組を後押しするために、政府の予算の予見可能性、この予見可能性を確保することが必要というか、非常に重要だということを述べられております。

このため、毎年度補正予算が組まれることを前提とした予算編成と決別し、必要な予算は可能な限り当初予算で措置していくという考え方です。

片山大臣:私がこの予算委員会室に出入りするようになったのは、最初は1982年でございますので、まあ年は隠しておりませんがだいぶ長いんですけど、その間、本当に補正予算については、かなり大規模な補正予算の状態化というのはここまで来るとは思わなかったという感性はございますね。

もちろん、そのときそのときに必要性があるから、その大胆な補正予算をつくってきたわけでございますが、近年いろいろな先生方からご質問いただいておりますように、その補正で例えば災害対応等も行うと、投資予算のシーリングがきついのでということが起きたときに、何が起きるかというと、その執行する段階で、例えば真冬になるとかそういうことになりますと、実際工事ができないとかで積極繰り越すと。

それができないというような御批判もいろいろあって、その面での硬直化ははっきり言って別途ございます。

省庁における様々な今までのメリット、デメリット、それから積み重ねもございますので、より効果的効率的な予算にするために、今までも執行調査ですとか行政レビューですとか、今回我々は取り組みますがいわゆる見直しですね。

こういったものも含めて、今おっしゃった点も含めて全て検証して見直した上、やはり投資予算である程度やれるんであればそこに積んでおいて、その間で身動きができるようにするということがあり得ると。

その上で、御質問にはなかったですけれども、予算の改革の中には複数年度の財政指導をコミットする仕組みというのも当然あるわけです。

改善していく方向性としては、まさにおっしゃったように、大きすぎる大規模な補正予算がなぜだか常態化している状態というのも効率性が高くない部分もある。

皆様の御意見も踏まえながら、より良いものにすべく努めてまいりたいと考えております。

基金の在り方と適正化
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- 基金の不透明な使途や執行残高の積み上がりという課題がある中で、基金を拡大する方針は矛盾しているのではないかと問う

答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • 投資促進のためのポジティブな活用を進める一方、不断の検証と適正化を行い、必要に応じて国庫返納も行う
  • 補助金の見直しを通じて成果管理を徹底し、メリハリを付ける
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この一度基金にお金がプールされると、その後なかなか国民の監視がない中で、好き勝手使っているとは言わないですけれども、使途がなかなか見えにくいといった課題であったりとか、この基金に……常用金が残っていって執行残高がどんどん積み重なってしまっているといった課題が指摘されていたかと思います。

そうした中で、今回の施政方針演説では基金を拡大していくということに言及しておりましたが、こうしたこれまでの指摘を踏まえて基金の在り方の見直しも進めている一方で、拡充していくということは、少し矛盾をするような方向性に聞こえがちなんですけれども、そうしたところについて詳細にお伺いできますでしょうか。

片山さつき大臣:基金の活用につきましては、施政方針演説等におきましても、事業者の方々に安心して研究開発や設備投資をしていただけるように、複数年度予算や長期的な基金による投資促進策を大胆に進める等と、ポジティブな活用についてかなり強いメッセージが出ておりまして、昨日の予算委員会でも、基金について政策効果を高めるために、これまで以上に不断の検証と適正化を、高市内閣総理大臣、片山財務大臣においてはこの基金の執行状況や残高を定期的にきちっと検証し、必要に応じて国庫返納も含めた見直しを行うということで、そういう方針も決めておりまして、その適正化を図ってきております。

さらにこれに加えまして、私が担当大臣を務めております補助金の見直し、この中でも基金の大半は補助金から成り立っておりますので、これにつきまして見直しを進めるということにしております。

今後もきちっと成果管理を徹底して、多数基金がございますがメリハリ付けを行って、本来の目的である意味のある複数年度の財政出動に、きちっと委員の御指摘のような良い部分を生かしたコミットができるような仕組みをつくってまいりたいと考えております。

教育・科学技術投資の比率と教育国債
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 一般歳出に占める文教及び科学振興費の比率が低下傾向にあることを指摘
  • 投資的支出の比率を高めるため、使途を絞った「教育国債」の発行を提案する
答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • 令和8年度予算では教育無償化や国立大学法人運営費交付金の増額など、メリハリ付けにより微増(8.6%)させている
  • 教育国債という名称かは別として、未来創造のための新しい財源調達のあり方について前向きに検討する
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この責任ある積極財政、成長への投資を進める上で、投資的予算、これ資本投資と人的投資どちらもなんですけれども、ここを増やしていかないといけないんですが、社会保障関係費がこの55.7%と半分以上を占めていると、なかなか増やそうにも身動きが取れない現状なんだというふうに感じております。

経済の成長を目指す上では、この財政規模だけではなくて、文教科学振興の比率であったり、この投資的支出の比率の方向をぜひ着目をして議論をしていくのも大事だと思っていて、規模ももちろん大事なんですが、比率をぜひ注目いただきたいと思っております。

加えてそのために我が党においてはこの教育、子育て、科学技術の分野に使途を絞った「教育国債」というのを発行して、未来への投資のための財源、新しい財源調達のあり方を少し見直しながら、そういった国債を発行して科学技術教育への投資の比率を増やしていきたいというふうに考えているんですが、そうした点も含めて大臣、お伺いできますでしょうか。

もちろん教育は未来への最大の投資でございますし、令和8年度予算では文教及び科学振興費につきましても、新たな財源確保や予算全体のメリハリ付けを通じまして、いわゆる教育無償化も実現しておりますし、国立大学の法人運営費交付金や物件費を本当に久しぶりに増額することができまして、足りないといえば足りないのかもしれませんが、それまではずっと、何とか増額できないという状況でございました。

前年度対比で微増ではありますが、8.6%と若干増えているということがございます。

また、ご指摘の教育国債につきましては、総理もこの点について質問されてお答えしておりますが、教育国債という名前かどうかは別として、リスクを最小化して未来を創造するための投資に係る新しい財源調達のあり方につきましては、引き続き前向きに検討してまいりたいと考えているところでございます。

障害福祉における「18歳の壁」対策
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 18歳以降の夕方の居場所不足(18歳の壁)という課題に対し、政府の来年度予算にどのような具体策が盛り込まれているか問う
  • 東京都の先進的な居場所づくり施策に対する所感と政府の対応を求める
答弁
野村智
  • 生活介護の延長支援加算の拡充や、地域生活支援事業(日中一時支援等)に必要な予算を令和8年度予算案に計上している
  • 東京都の事業についても、地域の需要に応じた支援拡充として受け止めている
全文
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この問題に対して、国民民主党としては「18歳の壁対策法案」という法案を年末の臨時国会で提出をさせていただいたんですが、政府においてもこの18歳の壁対策については、ここ最近、精力的に取り組んでいただいていることは承知をしているんですが、来年度予算案において、この18歳の壁対策として具体的にどういったことが盛り込まれているのか。

こうしたことも含めて、こうした東京都の事業に対する所感、そして来年度、政府としてどういった予算を準備されているのか、その点について教えていただけますでしょうか。

そのため、日中や夕方の活動への支援を強化するという観点で、令和6年度の障害福祉サービス報酬改定で生活介護の延長支援加算、これを拡充いたしまして、預かりであるとか居場所ニーズへの対応の拡大というのを図りつつあるところでございます。

また一方で、障害のある方々の日中活動の場の提供とか、創作活動の機会の場の提供ということを目的で、日中一時支援でありますとか地域活動支援センターなどの事業、これは各市区町村で地域の需要に応じて実施していただく地域生活支援事業となりますけれども、こういった補助事業も用意しているところでありまして、こうした生活介護をはじめとする福祉サービス、さらにこういった地域生活支援事業に必要な予算、こういった経費を令和8年度予算案には計上させていただいております。

こちらの夕方の受入促進に関する事業に関して言えば、この地域生活支援事業の中の日中一時支援としても実施できる内容かもしれませんが、一方で東京都の中でも冒頭申し上げたような先生のご指摘のような声も踏まえて、市区町村を通じて地域の需要について支援を拡充していこうということで事業化をされるとしているものと受け止めております。

いずれも居場所や活動機会の確保などという目的を持つというふうに考えておりますけれども、引き続き私どもといたしましても、支援機関であるとか関係当事者の方々の御意見、こうしたものを丁寧に伺いながら取組を進めてまいりたいと考えております。

障害福祉サービスの所得制限撤廃
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 障害福祉の手当や通所支援に残る所得制限が親の就労意欲を阻害していると指摘
  • 自治体で無償化などの先進事例がある中で、国として所得制限を撤廃できないか問う
答弁
子ども家庭庁長官官房審議官
  • 応能負担を原則としており、制度の持続可能性や公平性の観点から設定している
  • 一部の所得制限撤廃(3-5歳児や補装具費)は行ってきたが、さらなる見直しには慎重な議論が必要
全文
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加えて、障害福祉政策に関して国民民主党が従来から求めているのは、障害福祉の所得制限の撤廃でございます。

こうした所得制限は、子どものために、特に親なき後の子どものために一生懸命働く、これは親の就労の意欲を阻害するものですから、ぜひとも所得制限の撤廃は進めていただきたいと考えているところでございます。

こうした自治体独自の所得制限に対する施策についての政府としての御見解、そして国として所得制限を撤廃できないのか、2点お伺いします。

障害児支援に係るサービスの利用者負担は、応能負担を原則とし、保護者の負担能力に応じて設定した負担上限月額と、利用したサービスに応じた費用の1割相当額を比べまして、額が低い方をご負担いただく仕組みとなっております。

その上で、これまでも令和元年10月以降、3歳から5歳の障害児に係るサービスの利用者負担を所得にかかわらず無償化したほか、令和6年4月から18歳未満の全ての障害児を対象に、補装具費支給制度の所得制限を撤廃するなどの見直しを行ってまいりました。

子ども家庭庁といたしましては、さらなる利用者負担の軽減を実施いただいている自治体があることは承知しておりますが、国の制度における障害児支援に係るサービスの利用者負担は、制度の持続可能性、公平性等を踏まえて設定しているものでありますし、また近年、障害児に対する福祉サービスの総費用額が大幅に拡充していることを踏まえましても、利用者負担額の引き下げなど、その見直しについては慎重な議論が必要であるというふうに考えております。

障害者施策の地域間格差の解消
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 障害福祉において自治体間で支援に格差があることは共生社会の疎外になると指摘
  • 「誰一人取り残さない」観点から、地域間格差のない支援をトップダウンで進めるよう求める
答弁
城内実 (日本成長戦略担当 賃上げ環境整備担当 スタートアップ担当 全世代型社会保障改革担当 感染症危機管理担当 内閣府特命担当大臣(経済財政政策 規制改革))
  • 地域によって必要な支援が受けられないことがないよう配慮する視点は重要である
  • 障害者政策委員会での当事者の意見を丁寧に聞きながら、第5次障害者基本計画に基づきフォローアップしていく
全文
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応能負担の原則はわかるんですが、やはりこの障害福祉の分野において自治体間の格差が生じるっていうのは、もう極めていけない問題だと思うんです。

なので、これやっぱり社会保障なので、応能の負担というのはわかるんですが、全国一律でやっぱりやっていかないといけないと思うんです。

「誰一人取り残さない」という社会を掲げるこの障害者基本計画もありますけれども、そうした基本計画の中で、そして共生共助を進めていく上で、誰一人取り残さないという観点から、ぜひトップダウンでこの「18歳の壁」、所得制限、地域間格差がないようにぜひ進めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

政府では障害者基本法に基づきまして、すべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向けて、障害者施策を推進しておりまして、連携して必要な支援を実施しているところでございます。

私も共生社会の実現に向けて、居住する地域等によって必要な支援が受けられないことがないよう配慮する視点は大変重要だというふうに考えております。

この障害者政策委員会で結構率直な意見をいただいておりまして、そういうところからこの地域の格差や、また年齢、また委員が関心がある事項も、そういうものも受けたまっておりますので、こういう委員会での場を丁寧に聞きながら、また第5次障害者基本計画に基づく障害者の自立と生活の安定に向けた施策が適切に講じられるようフォローアップしてまいりたいというふうに思っております。

コンテンツ産業の振興予算と施策
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- コンテンツ産業の大きなポテンシャルに対し、来年度予算案で前年度比の予算規模や新しい施策がどう盛り込まれているか問う

答弁
中原博彦
  • 権利情報集約化促進や海外展開促進を継続し、新たに地方創生との好循環プラン調査を実施する
  • 予算規模は、補正と当初の合計で前年度の約252億円から約589億円へと約337億円増加した
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そうした中で、来年度予算案ではこのコンテンツ産業の振興に関してどういったことが盛り込まれているのか。

特にこの前年度と比較したときの予算規模であったり、新しい施策としてどういったことが盛り込まれているのか、そうしたことについてお伺いできますでしょうか。

来年度の予算案におきましては、今年度から継続拡大するものとして、未管理著作物等制度に基づく分野横断権利情報集約化促進事業や、コンテンツ海外展開を促進するための事業などを実施するとともに、新たな取組としてコンテンツと地方創生の好循環プランの実現に向けた調査などを実施することとしてございます。

ゲーム、アニメ、漫画、音楽、自社が主な対象の予算規模としましては、令和6年度補正予算と令和7年度当初予算の合計は約252億円であったのに対しまして、令和7年度補正予算と令和8年度当初予算案の合計は約589億円となっておりまして、単純比較をさせていただきますと、約337億円増加というふうになってございます。

コンテンツ産業の人材不足と労働環境改善
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • アニメーター等の深刻な人材不足が成長のキャップになっていると指摘
  • 既存従事者の低処遇や過酷な労働環境の改善を含め、具体的にどう取り組むか問う
答弁
小野田紀美
  • クリエイター支援基金による人材育成に取り組むとともに、実態を把握し処遇改善を図る
  • 経済産業省で就業環境を「見える化」する制度の創設を検討し、長時間労働の是正と柔軟な働き方の両立を目指す
  • 文化庁の相談窓口や公取委の指針策定など、政府一丸となって取り組む
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この予算を拡充していく、新しい施策をやっていくというのはいいんですが、一つの大きな阻害要因になっているのが人材不足だというふうに捉えております。

なので、やっぱりこのポテンシャルがあってコンテンツすごいいいのがあるけれども、やっぱりこれが人材がいないから成長のキャップになっているというのが現状なんだと思います。

質問ですが、こうした人材不足の解消に向けて、政府として具体的にどういった取組を行っていくのか、労働環境の改善も含めてぜひ教えていただけますでしょうか。

コンテンツの創造の源泉は間違いなく人材でありまして、コンテンツ産業の振興に当たっては、業界のニーズに即した人材の育成、そしてクリエイターが安心して持続的に働ける環境を整備していくことが必要です。

人材育成については、文化庁の昨年度補正で予算措置を行ったクリエイター支援基金を活用して、大学や専門学校、あと企業等における人材の育成支援に取り組んでいます。

ただ処遇の改善、ずっとアニメーターは低い低いと言われていたんですけれども、最近ちょっと若干上がってきたのと、二極化しているという話もあるので、そういったところが今後どう生き残っていくのかというところも踏まえて、実態を見てしっかり処遇の改善していきたいと思います。

また労働環境の改善については、経済産業省において下請取引ガイドラインを参考にしつつ、アニメと映画の制作の際も踏まえながら、望ましい就業環境をプロジェクトごとに見える化する制度の創設を検討しています。

これも長時間労働の話があったんですが、逆に今、働き方改革でなかなかやりづらくなってて困っているという声も現場からは来てまして、私もゲーム会社にいましたけれども、発売前のデバッグ期間は本当に忙しいとか、波があるので、そういった業界の実態の長時間労働は是正していかなくてはいけませんけれども、クリエイターにとっていい働き方というのも、ちょっと柔軟に、フレキシブルにという声もしっかり聞いていかなくてはいけないと。

このほか、文化庁による相談窓口の開設、公正取引委員会によるアニメ、映画制作現場の実態を踏まえた指針の策定検討など、各種取組を進めてきておりまして、引き続き政府一丸となって人材育成に取り組んでまいりたいと思います。

防災庁の設置場所
質問
和田政宗 (参政党)

- 防災庁が設置される場所について確認したい

答弁
古川直樹
  • 本庁については、総理のリーダーシップと関係省庁との連携を考慮し、東京に設置することを想定している
  • 令和8年中の設置を先行させつつ、地方機関の機能や適地について検討を進める
全文
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まず防災庁について聞きます。

防災庁設置準備担当大臣の答弁を求めたんですけれども、内閣からは政務官が適切であるのでお願いしたいということでございました。

ということは、政務官に防災庁設置について相当な権限があると思いますので、しっかりとした答弁を求めたいと思います。

防災庁設置法案が成立すれば防災庁が設置されますが、設置される場所についてはどこになるか確認をいたします。

防災庁は発災時には内閣総理大臣がリーダーシップを発揮し、その指揮の下で関係省庁とも緊密に連携して対応する必要があることを考慮すると、大臣が所在する本庁については東京に設置することを想定しております。

また、令和8年中の防災庁本庁の設置を先行しつつ、防災庁の地方機関が担うべき機能や適地についても具体的な検討を進めてまいります。

防災庁地方機関の設置方針とBCP
質問
和田政宗 (参政党)
  • 国家のBCP(業務継続計画)の観点から、政府のバックアップ機能を地方(仙台など)に整備すべきではないか
  • 地方機関(防災局)の設置場所について、BCPの観点を含めてどう考えているか
答弁
古川直樹
  • 海溝型地震への事前防災や迅速な支援体制、政府の災害対応の継続性の観点から、地方機関の設置に向けた具体的な検討を行う
  • 最も効果的かつ効率的に実施できる体制を整える観点から、適地を適切に検討する
全文
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和田政宗(参政党)私は当初は東京でいいというふうに思うんですけれども、国家のBCP(業務継続計画)の観点からは、私は地方に設置をしていざという時に政府の拠点機能、バックアップ機能を発揮できるように整備すべきと考えます。

ではどこに設置するのかといえば、私は仙台が適切であるというふうに考えています。

首都直下地震で官邸の機能が低下したり使用が困難になった場合、防衛省や立川広域防災基地の使用ということになりますけれども、東京全体が大きな被害となった場合にはさまざまな困難が生じる可能性があり、地方に政府の拠点機能やバックアップ機能が発揮できる場所が存在することは重要だと考えます。

名古屋、大阪、広島などの都市は、南海トラフ地震が起きたときに大きな影響を受けます。

過去の歴史からは、首都直下地震と南海トラフ地震が近い時期に連続して発生したこともあります。

ではなぜ仙台なのかですが、名古屋、大阪、広島とは別のプレートに乗っており、南海トラフ地震により大きな影響は受けません。

東日本大震災や過去の大地震においても、仙台城周辺は大きな被害とはなっておりません。

この仙台城内、また周辺は多くが東北大学の所有地となっており、これら校舎を集約することにより防災庁の用地を確保することができます。

また、札幌や福岡は海を越えないといけませんが、仙台は陸続きで東京から350キロ、大きな空港や港もあります。

そこで、地方機関、防災局が設置される場所についてもお聞きをいたします。

どのような場所に設置しようと考えているのか、国家のBCPの観点も含めているのかお聞きをいたします。

防災庁の地方機関については、当面、日本海溝、千島海溝周辺海溝型地震と南海トラフ地震に対し、地域における事前防災を推進することや、迅速な被災地支援体制を構築することに加え、大規模地震の発生時における政府の災害対応の継続性などの観点から、設置に向けた具体的な検討を行うこととしております。

防災庁の地方機関が担うべき機能や適地については、災害対策を最も効果的かつ効率的に実施できる体制を整えるという観点から、適切に検討を進めてまいります。

震災遺構(大川小学校)の公共保存への予算投入
質問
和田政宗 (参政党)
  • 大川小学校などの震災遺構は事前防災の重要性を学ぶ世界唯一の遺構であり、維持が課題となっている
  • 復興予算ではなく、防災庁予算を用いてこうした遺構の公共保存に予算を投じるべきではないか
答弁
牧野たかお (復興大臣 福島原発事故再生総括担当 防災庁設置準備担当 国土強靱化担当)
  • 遺構の保存は地域が主体的に判断し、経費は管理主体が負担することが前提である
  • 「日本防災資産」認定制度の創設や防災推進国民大会などを通じ、周知・活用を促進することで保全を後押ししたい
全文
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次に、事前防災の重要性を知る観点からの震災遺構の公共保存についてお聞きをいたします。

宮城県石巻市の大川小学校の震災遺構は、事前防災の重要性を知ることができる世界唯一の震災遺構といえます。

東日本大震災の津波により、全校児童108人の7割に当たる児童74人、そして教員10人が亡くなりました。

ほとんど事前防災が構築されていなかったことが裁判などで明らかになりました。

私も大川小学校を先週訪問し、3月11日には必ず現地で慰霊を行ってきました。

多くの学校、教員の方々、子どもたちが大川小学校を訪れており、自らがあのとき現場にいたとしたらどういう行動をとらなければならなかったのかを考えています。

大川小学校の震災遺構を見て、津波の恐ろしさを体感しています。

しかし、震災遺構は校舎の壁の崩落が見られるなど、維持が課題となっています。

事前防災の重要性の周知、学びの観点からも改めて重要と考える震災遺構の保存に国費を投入すべきと考えますが、復興予算ですでに過去に予算を出しているとして、復興庁は後ろ向きです。

しかし、事前防災の観点から極めて重要な世界唯一ともいえる震災遺構、これは大川小学校のことを指しますけれども、防災庁予算でこうした事前防災の重要性を知ることができる震災遺構の公共保存に予算を投じるべきであると考えますが、いかがでしょうか。

事前防災の重要性ということでご質問いただきました震災遺構についてでございますけれども、何をどのような形で残していくかについては、地域がまず主体的に考え、ご判断いただくものであり、維持管理等の経費については、基本的には当該地域の管理主体が負担することが前提になっております。

先ほど委員がご指摘ありましたとおり、東日本大震災の被災地においては、復興庁において残し活用するために必要な保全整備に要する費用については、復興交付金により支援を行ってまいりました。

一方で、過去からの災害を学び、今後の被害軽減につなげる観点から、震災遺構を活用した教訓の伝承、この活動というのは極めて重要だというふうに理解をしております。

こうしたことから、内閣府と国土交通省が連携をし、地域で発生した災害をわかりやすく伝える施設などを「日本防災資産」として認定する制度を令和6年から創設し、認定された施設などを広く周知しているところでございます。

併せて、昨年9月に開催をした防災推進国民大会、いわゆる防災国体でございますけれども、ここにおいて防災教訓伝承とコミュニティ防災のあり方、こうしたことなどをテーマとしたセッションを実施し、過去の災害教訓を踏まえた早期避難の実施によって、実際の災害時に犠牲者が出なかった地域の実例等について周知を行ってまいりました。

こうした取組を通じながら、震災遺構の周知及び活用を促進すること、このことが保全を後押しすることにつながると考えており、引き続き積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。

要支援者の個別避難計画策定の強化
質問
和田政宗 (参政党)
  • 障害者や高齢者など避難に助けが必要な方の犠牲をゼロにすることが目標である
  • 要支援者の個別避難計画策定を政府としてどう強化していくのか
答弁
城内実 (日本成長戦略担当 賃上げ環境整備担当 スタートアップ担当 全世代型社会保障改革担当 感染症危機管理担当 内閣府特命担当大臣(経済財政政策 規制改革))
  • 福祉専門職の参画を得たモデル事業の横展開や、経験ある市町村職員の派遣、全国団体との連携協議会の立ち上げに取り組んでいる
  • 引き続き関係省庁・自治体と連携し、実効性ある計画作成を促進する
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次に、要支援者の避難計画策定について聞きます。

東日本大震災では、障害のある方、高齢者など避難に助けが必要な方々が多く亡くなりました。

私は各地を訪問し、何が起きたのかを知るたびに心が締め付けられます。

災害によって1人の命も失われることのない防災の構築は究極の目標であり、私は実現すべきものであると考えます。

国民1人1人を必ず助ける要支援者の避難計画策定を、政府としてどう強化していくのかお聞きをいたします。

要支援者への個別避難計画の策定、このことはまさに委員がおっしゃるとおり重要な観点だということで理解しております。

内閣府といたしましては、さらに具体的にはケアマネージャー等の福祉専門職、こうした方々の参画を得た取組をモデル事業として実施して横展開を図る。

さらには、実際に計画作成の経験がある市町村職員を派遣し、同じ自治体職員としての支援から助言を行う。

さらには、福祉専門職等の全国団体との連携を図る協議会を立ち上げることなどを、これまで取り組んできたところでございます。

引き続き関係省庁とも、自治体等とも連携をしながら、市町村における個別避難計画作成の促進、これらを実効性あるものにしてまいりたいというふうに取り組んでまいります。

過去の災害対応の蓄積と防災庁での活用
質問
和田政宗 (参政党)
  • 過去の災害対応の蓄積が各省庁に分散しており、教訓が繰り返される事例がある
  • 防災庁は過去の災害対策の蓄積をどのように防災へ活用していくのか
答弁
古川直樹
  • 蓄積した知見を引き継ぎ、産官学民の連携を強化・充実させる
  • 人材交流やプロパー職員の採用を通じて防災人材を育成し、自治体や民間の知見も積極的に活用して対策を推進する
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過去の災害対応の蓄積と防災への活用について聞きます。

私は過去、国会議員になる前、NHKのアナウンサーとして、また防災の研究者としても、阪神・淡路大震災での初動対応、その後の復興についての取材・調査研究をしてまいりました。

そして東日本大震災が発生し、目の当たりにしたのは、阪神・淡路大震災で課題となったことが繰り返されたことです。

例えば仮設住宅の建設については、仙台市に任せれば1か月早く建設に着手できたのが、県が総合調整機能を行うので宮城県がやるということで、結局1か月遅れてしまいました。

これは2019年の災害救助法の改正で、政令指定都市が仮設住宅の建設を行えるようになり、住宅メーカーも仮設住宅の建設の迅速化に力を尽くしたことにより、大きな改善が見られています。

ただ、こうした過去の災害対応の蓄積は各省庁それぞれで行われています。

過去の災害対策の蓄積と防災への活用について、防災庁はどのように取り組んでいくのかお聞きをいたします。

我が国はこれまで東日本大震災をはじめ数々の災害を経験しており、その際に得られた教訓や課題を踏まえ、防災対策を不断に見直してまいりました。

防災庁では、このように蓄積した知見を引き継ぐとともに、災害対応の知識や経験を持つ産官学民の連携をさらに強化・充実させ、自治体や民間との人材交流やプロパー職員の採用を通して防災人材を育成していくこととしており、自治体や民間が有する過去の災害対応の知見も積極的に活用しながら、防災対策を推進していきたいと考えております。

宮内庁による皇室活動の情報発信強化
質問
和田政宗 (参政党)
  • 皇室活動の情報発信は重要であり、さらに強化すべきである
  • 天皇ご一家だけでなく、秋篠宮家(皇嗣殿下、悠仁親王殿下等)の活動発信も強化すべきと考えるが、宮内庁の見解はどうか
答弁
宮内庁
  • ウェブサイトの改修やInstagram、YouTubeでの発信を開始しており、一定の効果を認めている
  • Instagramでは秋篠宮家を含む皇族各殿下の活動を定期的に投稿している
  • 今後も改善を重ね、秋篠宮家の方々をはじめ効果的な情報発信を重ねていきたい
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では次に、皇室の未来永劫の発展と宮内庁の情報発信の観点からお聞きをいたします。

宮内庁はYouTubeやインスタグラム等で、皇室における活動の発信を行っています。

国民が皇室の活動を知る上で極めて重要な取組であり、さらに強化していくべきであると考えます。

発信強化に当たっては、天皇ご一家が中心になることは当然のことですけれども、皇位継承順位第1位である秋篠宮皇嗣殿下、皇位継承順位第2位である悠仁親王殿下をはじめとする秋篠宮家の御活動の発信強化もなされるべきと考えますが、宮内庁はどのように考えているかお聞きいたします。

宮内庁におきましては、皇室に関する情報発信を強化し、情報を幅広い層により効果的に届けられるようにするために、昨年度及び今年度に宮内庁ウェブサイトの抜本的な改修を行ったほか、令和6年の4月からはインスタグラム、そして昨年の4月からYouTubeを通じた情報発信を行っているところです。

このうちインスタグラムでは、昨年8月以降、それまでの天皇皇后両陛下に加えて、秋篠宮皇嗣同妃両殿下をはじめ、皇族各殿下のご活動に関する定期的な投稿を行っており、本年2月末時点でフォロワー数が233万人を超えるなど、多くの人に情報を届ける手段として機能しているというふうに思います。

またYouTubeについては、天皇皇后両陛下の御活動を中心に発信し、チャンネル登録者数が18万人を超えるなど、情報を届けるという観点から一定の効果を認めているというところであります。

今後も皇室に対する国民の理解がより一層深まるよう、改善を重ねながら、秋篠宮家の方々をはじめ皇室の方々に関する効果的な情報発信を重ねてまいりたいと考えております。

竹島問題への対応
質問
和田政宗 (参政党)

- 韓国による竹島の不法占拠が続いている現状について、政府はどう考え、どう止めるのか

答弁
茂木敏充 (外務大臣)
  • 歴史的事実および国際法上、明らかに我が国固有の領土であるとの立場に基づき、毅然と対応する
  • 国際法にのっとり、冷静かつ平和的に紛争を解決するという考えに基づき、適切な対応策を検討する
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次に、領土問題についてお聞きをいたします。

我が国固有の領土竹島は、韓国による不法占拠が続いています。

この状況について、どのように政府は考えているか、いかに韓国の不法占拠を止めさせるのか、お聞きをいたします。

竹島につきましては、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに我が国固有の領土であるとの基本的な立場に基づいて、毅然と対応していくということに変わりはありません。

政府としては、竹島問題については国際法にのっとり、冷静かつ平和的に紛争を解決するという考え方に基づき、今後も最も適切な対応策を検討していきたいと考えております。

北方領土の返還交渉
質問
和田政宗 (参政党)

- ロシアによる北方領土の不法占拠が続いている現状認識と、今後の返還交渉について伺いたい

答弁
茂木敏充 (外務大臣)
  • 北方四島の帰属問題を解決して平和条約を締結することが政府の方針であり、ロシア側と粘り強くやり取りを続けていきたい
  • 北方対策担当大臣として、国民世論の啓発、元島民への援護、交流事業の再開などに尽力する
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北方領土について聞きます。

北方領土もロシアによる不法占拠が続いております。

カラフト・千島交換条約からは南カラフトと北方領土を除く千島列島の帰属も確定しないというふうに考えております。

北方領土の不法占拠がロシアによって続いていることの政府の現状認識と、どのように返還交渉を行っていくのかお聞きをします。

北方領土、我が国が主権を有する島々でありまして、我が国固有の領土であります。

その後コロナがありまして交渉が中断をすると、さらにはロシアによりますウクライナ侵略によって日露関係厳しい状況にありまして、平和条約交渉について何か具体的に今進展が見られるという状況にはないわけでありますが、北方四島の帰属の問題、これを解決して平和条約を締結することが日本政府の方針であることには変わりありません。

引き続き事態の打開に向けてロシア側と粘り強くやり取り続けていきたいと思っております。

その上で、北方対策担当大臣として、この返還交渉を継続する上で大切な国民世論の啓発や元島民の方々への援護、また北方四島をはじめとする北方四島交流等の事業再開などに向けて尽力してまいる所存でございます。

沖縄の根本振興と相続税無税地域の創設
質問
和田政宗 (参政党)
  • 沖縄の根本的な振興のため、海外移住を検討する富裕層を沖縄に呼び込む策を提案したい
  • シンガポールのように沖縄に「相続税無税地域」を創設することで消費拡大と経済活性化を図るべきではないか
答弁
城内実 (日本成長戦略担当 賃上げ環境整備担当 スタートアップ担当 全世代型社会保障改革担当 感染症危機管理担当 内閣府特命担当大臣(経済財政政策 規制改革))
  • 相続税の無税化については、資産の再分配機能や課税の公平性の観点から慎重な検討が必要である
  • 富裕層による消費拡大という観点も含め、強い沖縄経済を目指し、さらなる振興に向けて最大限努力する
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最後に沖縄の根本振興について聞きます。

さまざまな振興策がこれまで行われてきました。

しかしながら、もっと根本的な振興策、沖縄が日本を牽引するほどの根本策を打たなくてはならないというふうに考えています。

それはなぜか。

この過酷な沖縄戦で亡くなった方々のことを考えるとともに、太田実海軍中将が最後の電文で沖縄県民の苦難をつぶさに伝え、「県民に対し後世特別の御後配を賜らんことを」と打電したこの言葉をしっかりと心にとどめれば、沖縄の根本的振興が実現しなければ、国として、国民として、政治家としても申し訳が立たないと考えます。

私は沖縄における消費拡大のため、相続税の節税の観点でシンガポールなど海外に移住する我が国国民に、海外ではなく沖縄に移住してもらえないかと考えています。

そのためには、シンガポールなどと同様に沖縄に相続税無税地域をつくることを提案をしたいと考えます。

これは決して富裕層を利するということではなく、消費が拡大すれば経済が活性化し、賃金が上がればさらに消費拡大につながり、沖縄経済全体の成長を促すと思います。

不動産の購入で固定資産税の収入も増えるなど、税収全般の増加により、さらにさまざまな政策や施策を打てると。

このような提起を私は繰り返し行ってきました。

城内大臣時代の国会質疑においては、「和田委員ご指摘の観点も今後の沖縄振興を考える上で重要なことであると考えております」という答弁がございましたけれども、相続税無税地域の創設、こうした振興策について大臣はどのように考えますでしょうか。

委員のご提案の相続税の一部地域における無税化については、相続税が有する資産の再分配機能や課税の公平性の確保といった観点を踏まえれば、慎重に検討する必要があると考えられますが、いずれにしても沖縄担当大臣として、ご指摘の富裕層による消費拡大という観点も含めまして、強い沖縄経済を目指し、引き続き沖縄のさらなる振興に向けて最大限努力してまいりたいと考えております。

令和8年度税制改正における研究開発税制の拡充
質問
高山聡史 (チームみらい)

- 戦略技術領域型の新制度において、控除上限が法人税額の10%にとどまっている点に触れ、巨額投資を国内に引き留めるのに十分な水準か問う

答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • AI、量子、バイオ等の重要領域に別枠で40%の税額控除を設定し、3年間の繰り越しを可能にするなど制度を抜本的に強化した
  • これにより研究開発投資の規模拡大や質の向上が後押しされると考えている
全文
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本日はまず片山大臣に、令和8年度税制改正における研究開発税制の拡充についてお伺いをさせてください。

今回、戦略技術領域型に関する新制度が創設され、AI、量子、半導体、バイオなど6分野の試験研究費に対して40%、特に認定された研究開発機関との共同委託研究においては50%という高い控除率が設定されようとしています。

数字だけ見れば大変大胆に見えますし、またこれが一般型の控除とは別枠であるということを承知しておりますが、控除上限を見ると法人税額の10%にとどまるという側面もございます。

そこでまずご質問させてください。

今回の新制度は、巨額の投資が求められる戦略領域の研究開発を本気で国内に引き留めるのに十分な水準だとお考えでしょうか。

強い経済を実現する上で、企業の研究開発の質を高めていくことは非常に重要でございまして、この令和8年度税制改正案では、所得である研究開発税制についても的を絞り、メリハリ付けとインセンティブ強化を図る形で見直しを行っております。

その中で、国家戦略として重要な技術領域であるAI、量子、バイオ等に係る試験研究につきましては、既存の措置とは別枠で40%の税額控除率を設定するほか、3年間の繰り越し税額控除を可能とするなど、制度を抜本的に強化することとしております。

こうした見直しを通じて、これらの重要な技術領域に研究開発投資の規模の拡大や質の向上が後押しされるというふうに考えております。

研究開発税制の予見可能性と効果検証指標
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 企業が大規模投資に踏み切れるよう、仕組み作りにおいて予見可能性を担保することを要望
  • 適用件数や控除額だけでなく、拠点新設数や投資呼び込み額などの具体的な効果指標を設けるべきではないか
答弁
片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当)
  • PDCAサイクルを回し、シートを用いて効果を検証していく
  • 現時点では税制が成立していないため、具体的な効果は未定である
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ただ、今国会では「予見可能性」というキーワードになっておりますが、この研究開発に関しても、企業が確信を持って大規模投資に踏み切れるだけの予見可能性を担保する必要があるものと思いますので、そのあたりは今後の仕組みの作り方としてもぜひ考慮いただければというふうに思います。

もう一点お聞かせください。

この税制を導入したことで、具体的に何がどう変われば成功と見なせるのか。

単に適用した件数であるとか、控除額といったところだけではなく、例えば国内の研究開発拠点の新設の件数であるとか、研究開発投資を呼び込めた額であるとか、そういった効果指標が必要ではないかというところに関して、教えていただければというふうに思います。

私は租税特別措置と補助金の見直し担当大臣でもございますので、こういった重要なものにつきましても、いわゆるPDCAサイクルを回すというか、きちっと効果があるかについては、きちっとシートを書いて検証をしてまいります。

ただ、今のところまだこの税制が通っておりませんので、効果はまだその辺では未定でございます。

現行のものについては、多分委員もこれをご覧になったんだと思いますけれども、「あまり増えていないんじゃないか」とか、そういう御意見がいろいろあったものですから、こういう形でまた絞ってメリハリを付けたということではないかと思っております。

FOIPの進化と中東のシーレーン安全保障
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 中東情勢の激変を踏まえ、FOIPの戦略的進化において核不拡散と国際法上の根拠なき武力行使の否定を明確に打ち出すべきではないか
  • 中東のシーレーン安全保障をどう位置づけ、湾岸諸国との関係をどう維持・強化するか
答弁
茂木敏充 (外務大臣)
  • ホルムズ海峡における航行の自由と安全確保は極めて重要な課題である
  • イラン大使への直接提起やオマーン外相との電話会談など、情勢沈静化に向けた外交努力を行っている
  • G7や湾岸諸国と緊密に連携し、安全確保に努める
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本日もすでに複数の質問において触れられておりますが、今般の米国、イスラエルによるイラン攻撃、そしてイランからの湾岸諸国9カ国への反撃という重大な事態を踏まえて、自由で開かれたインド太平洋、いわゆるFOIPの今後のあり方についてご質問させていただきたいと思います。

大臣は2月19日の外交演説で、FOIPの提唱から10年、安全保障環境の変化や経済安全保障、グローバルサウスの台頭といった構造変化にも触れながら、FOIPを戦略的に進化させる必要性についてお話をされておりました。

そのわずか9日後、今回中東情勢はまさに激変をしたということでございます。

FOIPの根幹にある理念は「法の支配」です。

しかし今般現実に起きたのは、大規模な武力行使とそれに対する反撃です。

FOIPの戦略的な進化、これを掲げるのであれば、核不拡散の重要性と、国際法上の根拠を欠く武力行使は肯定しないという、この2つの原則を同時に明確に打ち出すことが外交の信頼性を高めるのではないかというふうに私は考えます。

少し前置きが長くなりましたが、本日エネルギー安全保障にも触れたいと思います。

我が国は原油の9割以上を中東に依存しております。

輸入の大半はホルムズ海峡を経由しておりまして、すでに原油の先物は急騰し、世界的な株安も懸念されており、日経平均も一時1500円安くなるということがございました。

FOIPには海上交通路、いわゆるシーレーンの安全確保という極めて重要な経済的側面がございます。

中東情勢の混乱が長期化をした場合、エネルギーの供給、これに深刻な影響を及ぼしかねません。

茂木大臣にお伺いします。

航行の戦略的な進化を進めるにあたりまして、中東のシーレーン安全保障、どのように位置づけるお考えでしょうか。

特に湾岸諸国、イランからの反撃対象となっておりますUAE、カタール、バーレーンなどは、航行の文脈においても重要と思いますが、これらの国々との関係をどう維持、強化をしていくのか。

具体的にお教えいただければというふうに思います。

茂木敏充:航行の自由で開かれたインド太平洋と、これは2016年、ケニアで行われましたTICADの際に安倍元総理が提唱した概念でありますけれど、このインド太平洋地域、人口で言いますと世界の約5割、そしてGDPで言いますと6割という世界の成長センターであるここにおきまして、様々な重要な取引が行われる、また連結性がさらに高まる。

こういったことによって世界全体の成長をリードしていこう、こういう基本的な概念の下で作られたものでありますが、それから10年、この間の経過を見ますとパワーバランスの変化等々もあります。

さまざまな挑戦を受ける中で、このインド太平洋地域に位置する各国が海洋安全保障であったりとか、自分たちの自衛能力をつけていくという、こういったことも重要になりますし、また重要鉱物、レアメタル等々を始めてした経済安全保障、こういう面でも航行の持つ意味は大きくなってくるんだろう。

こういった観点から航行の見直し、進化、戦略的な進化、こういったことを考えているところであります。

そして今、エネルギーの安全保障とこういったことを考えたときに、ホルムズ海峡における航行の自由及び安全の確保と、これは極めて重要な課題であると思っております。

政府としては、ホルムズ海峡、こういう重要性を持つ中で巡る情勢について重大な関心を持って情報収集をするとともに、必要な働きかけ、安全、そしてまたこの安定に向けて働きかけを行なっていかなければならないと思っております。

何よりも重要なことというのは、今お互いが非常に打ち合いをするこういった状況の中で、情勢の沈静化を図るということになってくると考えております。

そのために私自身も必要な外交努力を行ってきておりまして、3月2日の日には私からイラン大使に対して、このホルムズ海峡の安全確保について直接提起をさせていただきましたし、昨日はホルムズ海峡のこの対岸にありますオマーンのバドル外相、この米イラン間の仲介にも当たった人間でありますが、官に対しても電話会談で海峡の安全な航行の確保に向けて緊密に連携すると、こういったことをお伝えをし、また向こうも協力したいとこういう話であったところであります。

今後も様々な機会を捉えまして、G7であったりとか湾岸諸国を含みます関係国と様々な形で緊密に連携して、航行の自由、そして安全の確保に努めていきたいとこんなふうに考えております。

自衛官の処遇改善と人的基盤の強化
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 自衛官の採用実績が過去最低を記録し、若手層の充足率が低下している現状に触れる
  • これまでの処遇改善施策による具体的な指標(応募数、採用数、中途退職数)の変化と、今後の検討状況を問う
答弁
小泉進次郎 (防衛大臣)
  • 最近の処遇改善の効果が出始めており、今年度は採用1万人を突破できそうなトレンドにある
  • 中途退職者の多さに危機感を持ち、AI活用による業務効率化など、エンゲージメントを高める環境作りを推進する
  • 大臣としてリーダーシップを持って、生涯設計ができる組織を目指す
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高山聡史:続いて小泉大臣に、自衛官の処遇改善と人的基盤の強化についてお伺いしたいと思います。

大臣は就任時の訓示においても3つの使命として、「国民の命と平和な暮らしを守り抜く」、「我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜く」、そして「隊員一人一人とそのご家族を守り抜く」と、この3点を掲げられたと認識しております。

この3つ目の自衛隊、自衛官の処遇改善というところに関してご質問させてください。

皆様ご案内のとおり、令和5年度の自衛官の採用計画2万人に対して、実績は1万人を下回る達成率51%と過去最低を記録いたしました。

充足率も昨年には25年ぶりに9割を下回る89%となりました。

特に充足率が低いのが若手層である。

小泉大臣にお伺いします。

これまで既に行われている処遇改善施策の実施後、応募者数であるとか採用者数、あるいは中途退職者数、そういった具体的な指標に対してどのような変化が見られているのか。

現時点での効果と、そしてそれらを踏まえた今後のご検討について、大臣のご認識をお聞かせください。

今、充足率、そしてまた2万人の計画に対して1万人に満たないというこういったことなどもご紹介いただきましたけれども、幸いなことに最近の処遇改善等、効果も出始めているものもありまして、現時点でまだ確定的なことは申し上げられませんが、今のトレンドでいくと1万人を今年度は突破できそうなところに来ています。

ただ、とはいえですね、計画に満たないということは変わりません。

そしてもう一つの危機感は、自衛隊、防衛省事務官、技官の中途退職者が多いということであり、やはり大切なことは、今いる職員をいかに大切にするか、お互いが大切にし合うか、こういったところが私は大切なことだと思っています。

つきましては、働き方も含めて一人一人がエンゲージメント高く取り組めるような環境を作らなければいけないと思っています。

今回、今こうやって答弁していますけれども、今防衛省においてはこの国会答弁の作成案もAIを活用して取り組むことが始まっています。

職員の中で「こんな膨大な作業をやっているということが、次の世代にも、そして後輩にも引き継がれては、ますます辞めかねない」という危機感を持っている職員が自らこのデータを読み込ませることなどを行い、AIによる答弁作成の一つの仕組みを作ったということを、私はこの前報告を受けたので、私の答弁でも基本的な素案も含めて、このAI活用はどんどんやってくれと、こういった形で進めております。

引き続き、この中途で辞めることがないように、そして新規でも「自衛隊で生涯設計ができる」、「事務官・技官も防衛省でしかできない仕事ができる」、こんなふうに思っていただけるように、大臣としてしっかりリーダーシップを持って頑張っていきたいと思います。

米国へ移転したパトリオットミサイルの現在地
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 米国に輸出(移転)したパトリオットミサイルが現在どこにあるのか

答弁
小泉進次郎 (防衛大臣)
  • ライセンス生産品の移転は日米同盟の強化に資するものである
  • 2024年7月の契約に基づき、日本側から米国側への引渡しは完了している
  • 具体的な運用や詳細については、抑止力・対処力を高める観点から回答しない
全文
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政府は2023年12月に改定をした防衛装備移転三原則の運用指針に基づき、昨年11月までにアメリカにパトリオットミサイルを輸出をいたしました。

大臣、そのミサイル、今どこにあるんですか?辰巳孝太郎君:大臣、私がお聞きしたのは、その供与したパトリオットミサイルは今どこにあるのかということでございます。

もう一度お答えください。

小泉進次郎君:今、辰巳からご指摘がありましたとおり、2023年12月の防衛装備移転三原則の運用指針改正によりまして、ライセンス生産品についてライセンス元国からの要請に基づいて完成品であっても移転することが可能となりました。

ライセンス生産品の移転は、防衛装備技術協力の面で緊密なパートナー国であるライセンス元国の供給の改善に貢献するものであります。

厳しさを増す安全保障環境の中で、日米安保体制を中核とする日米同盟は、我が国の安全保障及びインド太平洋地域を含む国際社会の平和と安定の実現に不可欠な役割を果たしています。

この観点から、2023年12月に日本政府としてアメリカからの要請に応じて、米軍のパトリオットミサイルの在庫を保管し、インド太平洋地域に展開する米軍を含むアメリカ政府以外にさらに提供されないことをアメリカ政府との間で確認した上で、自衛隊が保有するパトリオットミサイルをアメリカに移転することを決定いたしました。

本件は同盟国であるアメリカからの要請に応えて米軍の体制を支えるべく実施するものでありまして、日米同盟の強化に資するとともに、我が国の安全保障及びインド太平洋地域の平和と安定に寄与するものと考えております。

なお、2024年7月の売却契約に基づいて日本側から売却することで合意していたパトリオットミサイルは、すでにアメリカ側への引渡しを完了しております。

小泉進次郎君:共産党の皆さんは、以前別の議員ですけれども「ミサイル列島」とか含めて、大変ミサイルなどについて関心があるようですけれども、そのミサイルの具体的な運用ですとか、日米同盟の抑止力、そして対処力を高める観点から、具体的な運用について、しかも供与をしたものについて詳細なことについてお答えすることはないということは当然のことだと思います。

パトリオットミサイルの中東地域への配備可能性
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 米国のウクライナ支援による備蓄不足やイランへの攻撃を踏まえ、日本が提供したミサイルが中東地域に配備されているのではないか

答弁
小泉進次郎 (防衛大臣)
  • 米国政府以外にさらに提供されないことを確認した上で移転を決定した
  • それ以上の詳細については回答を差し控える
全文
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辰巳孝太郎君:政府がパトリオットミサイルを提供することになったのは、アメリカがウクライナ支援でミサイルの備蓄が不足することになったからであります。

今回、米軍自身がイランに対する国連憲章違反の先制攻撃に踏み切りました。

イランの報復攻撃に備えて、周辺の米軍基地にこのパトリオットミサイルを増強していたことも報じられております。

大臣、日本政府が提供したこのパトリオットミサイルが、中東地域に配備されている可能性があるんじゃないでしょうか。

いかがですか?

小泉進次郎君:先ほど申し上げましたとおり、日本政府としてはアメリカからの要請に応じて、米軍のパトリオットミサイルの在庫保管をして、インド太平洋地域に展開する米軍を含むアメリカ政府以外にさらに提供されないことをアメリカ政府との間で確認した上で、自衛隊が保有するパトリオットミサイルをアメリカに移転することを決定いたしました。

それ以上詳細なことについて、私としてお答えすることは差し控えます。

移転後ミサイルの所在・使用状況の把握体制
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 提供したミサイルがどの部隊に配備され、どう使われたかを日本政府が把握できる仕組みになっていないのではないか

答弁
小泉進次郎 (防衛大臣)
  • 日米相互防衛援助協定(MDA協定)により、他国への移転には日本の事前同意が義務付けられている
  • 同協定に基づき、国連憲章と矛盾する形では使用されないと認識している
全文
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辰巳孝太郎君:中東地域に配備されていないということは、大臣、言えないということであります。

今あったようにもともとインド太平洋地域に展開する米軍内で使用すると言ってきたのが、これ防衛省の説明でもありました。

確認しますけれども、これそもそも政府が提供したミサイルが米軍のどの部隊に配備されたのか、あるいはその後どこでどのように使われたのかを、日本政府が把握できる仕組みになってないんじゃないでしょうか。

これ、なぜなってないんですか?

小泉進次郎君:まず、厳しさを増す安全保障環境の中で、日米安保体制を中核とする日米同盟は、我が国の安全保障、そしてインド太平洋地域を含む国際社会の平和と安定の実現に不可欠な役割を果たしています。

この観点から、先ほど申し上げたとおり、自衛隊が保有するパトリオットミサイルをアメリカに移転することを決定をしました。

そして、この日米間では日米相互防衛援助協定(MDA協定)を締結しており、アメリカ政府が他国政府等へ移転を行う際は、我が国による事前同意をアメリカ政府に義務付けるものとなっており、また同協定に基づき、国連憲章と矛盾する形で使用されることはないものと認識しております。

その上で、日米間ではアメリカ政府以外にさらに提供されないこと……

成長志向型コーポレートガバナンスへの転換
質問
小林史明 (自由民主党・無所属の会)
  • 株主還元が急増する一方で成長投資が拡大していない現状を指摘
  • 経営者の大胆な意思決定を後押しする「成長志向型」のガバナンスへの転換が必要
  • 経産省として実務的に実装可能なガイドラインを示すべきではないか
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 成長投資が欧米に比べ低い水準にあるとの認識で一致
  • 資本効率改善や事業ポートフォリオの見直し、戦略的投資の拡大が重要
  • 成長投資と株主還元のバランスを整理した「成長投資ガイドライン」の策定に向けた議論を進める
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そこで重要になるのがコーポレートガバナンス改革であります。

というわけで、1問目はコーポレートガバナンス改革について伺っていきたいと思います。

経産省が2014年に出した、いわゆる「伊藤レポート」から日本のコーポレートガバナンス改革が着実に進みまして、日本企業の経常利益は大きく改善をし、株価は10年で3倍を超えまして、直近は5万7千円を超えました。

一方で、自社株買いが10年前の数兆円から現在は20兆円近くに急増するなど、株主還元が大幅に増える一方で、設備投資や研究開発投資などの成長投資はそれほど拡大はしていません。

そして賃上げ水準も十分とは言えない状況だと思っています。

これを見ると、企業が短期的に対応できる株主還元が加速しまして、本丸であるはずの成長投資、ここが拡大し企業価値向上に続くという本来の姿にはなっていないと思います。

当然、企業価値を高める上で投資家の目線は重要ですが、それだけではなくて、経営者の大胆な意思決定、これを後押しする観点も加えて、成長投資を軸に企業価値を拡大していく「成長志向型」のコーポレートガバナンスへの転換を図ることが重要ではないかというふうに思っています。

コーポレートガバナンス・コードの改定は金融庁の下で間もなく行われる予定になっていますが、これ、金融庁だけに任せるのではなくて、やはり産業政策を担う経産省として、企業の経営者に対して成長志向型の企業統治や資本配分の考え方について、実務的に実装可能なガイドラインを示していくべきと考えますが、赤澤大臣の見解を伺いたいと思います。

赤澤亮正経済産業大臣。

日本企業の業績や株価は改善傾向にある一方で、設備投資、研究開発、人的投資といった成長投資は欧米と比べてもなお低い水準にあります。

株主還元に関しても、この10年間で大きく増加しているということです。

成長投資を通じて企業価値の向上につなげていくためには、資本効率の改善に加えて、事業ポートフォリオの不断の見直しや、成長事業への戦略的な投資の拡大を進めていくことが重要となります。

やはり問題意識としては、企業に稼ぐ力をつけてもらう。

稼いだらしっかりとROI(投資利益率)とかの高い事業に投資するということを、しっかり形にしていきたいと思いますというのが魂の部分で、経済産業省としては、現在金融庁の審議会において改定が進められているコーポレートガバナンス・コードとも連動しながら、今申し上げたような意味での成長志向型ですね。

きちっとROIの高い事業を見極めて、その事業分野に稼ぐ力も必要だし、稼ぐ力を投じていくことも必要だ、と両方ちゃんとやってくださいという実現に向けた検討を進めているところです。

具体的には、成長投資と株主還元のバランスで、今言ったようなことをやった上で、余力があれば株主還元も考えてくださいというのが取るべきバランスだと思うので、成長投資の拡大に向けて企業と投資家が共有すべき内容を整理をした、成長投資ガイドライン策定に向けた議論を進めてまいります。

アクティビスト対応と企業買収行動指針の見直し
質問
小林史明 (自由民主党・無所属の会)
  • 日本の株主提案権が乱用されやすく、アンフェアな状況にあるとの懸念を提示
  • 「企業買収における行動指針」が高値買収のみを優先させる誤解を招いている可能性を指摘
  • 会社法の見直しや行動指針の活用状況の検証を行うべきではないか
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 株主提案権の要件引き上げや、実質的な権限保有者を把握できる制度を法制審議会に提案中
  • 行動指針について、高値買収を絶対視するような誤解があることを認識
  • 実態調査を行い、誤解が確認されれば正しい解釈を周知徹底する
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では2問目に行きたいと思いますが、先ほどの議論の中でアクティビストの話がありました。

よくあるのは「経営者のマインドが良くないんだ」という議論が行われがちなんですけれども、そのマインドを作っている一つがこのアクティビストの活動だと思っています。

当然、経営陣に緊張感は必要ですから、アクティビストの存在を否定するものではありませんが、どうも見ていると、世界の中でアメリカに次いでアクティビストの行動が活発化しているのが日本だと言われており、企業・経済界からも「株主提案権が海外の制度よりも非常に乱用されやすくなっている」、つまり「日本だけがアンフェアな状況で戦っているのではないか」とか、「投資家と対話しようにも実質株主側の持ち株割合が、実体把握ができないじゃないか」という声があります。

また、経産省が2023年にまとめた「企業買収における行動指針」が、「買収時には提案価格だけ、高値の買収のみを優先すべき」といった認識が広まってしまっていることへの懸念も聞いております。

ただ守ろうということではなくて、世界と同じレベルにしっかりやっていくという意味で、経産省として会社法の見直しや企業買収行動指針の活用状況の検証などをすることが重要ではないかというふうに思っていまして、これ、会社法は法務省だったりしますので、そこも含めてですね、やっぱり経産大臣としてぜひ見ていただきたいと思いますが、赤澤大臣、いかがでしょうか。

赤澤亮正君。

フェアでですね、迅速かつ果敢な経営判断をしやすい事業環境の整備の観点からは、会社法改正のご提案ありましたけど、一つは迅速で果敢という意味で、株主提案できる権利の要件の引き上げをすると、あまり乱発されないようにということが一つでありますし、フェアという意味では、議決権行使を指図できる実質的な権限を持つものを把握できる制度の創設といったようなものを、今、法制審議会で我々提案をしております。

委員の問題意識も踏まえて、法務省と調整をしていきたいと思います。

また、2023年策定した「企業買収における行動指針」も、ご指摘のような問題点があるように聞いておりますが、アクティビストとかだけではなくて、これは責められたものばかりでもないと思いますけど、場合によっては証券会社が「高値で売ってください」という強いお願いをする、そういった流れの中で、解釈として例えば「高い価格での買収提案は断れない」とか、「シナジーとか度外視して高いところに売り込め」みたいなことはいいことかという話がありますね。

それから「複数の提案がある場合は買収価格が高い方を選ばないといけない」など、必ずしもそういう趣旨で我々申し上げていないけれども、誤解されている可能性があると認識をしています。

こうした点については、経済産業省として実態調査を行っておりまして、誤解等が確認されれば正しい解釈を周知徹底してまいりたいと思っています。

これらの施策も含めて、経産省としては企業による果敢な経営、大胆な成長投資を……。

事業再編の促進と再投資への税制措置
質問
小林史明 (自由民主党・無所属の会)
  • 日本企業のポートフォリオ経営の苦手さを指摘し、事業再編の後押しが必要と主張
  • 既存事業の切り出しで得た収益を別事業に再投資する場合の非課税枠などの税制措置を提案
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 「両利きの経営」の重要性と、日本企業のポートフォリオ検討の必要性に同意
  • キャッシュ創出と投資先の選定を徹底した経営が必要であるとの認識を示す
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3問目です。

日本の将来を持ったときに、結構若い人たちが日本の経済状況を見ると厳しい状況だというふうに思われるんですが、やはりこの議論のときに重要だと思っているのは、当然今の瞬間の経済のフローですね、量を見るってそれも大事だと思うんですけれども、ストック、これも非常に大きな力があると思っています。

なので、我々スタートアップ5カ年計画進めてきましたけれども、やっぱり今、大きな成長ドライバーとして大企業がまだまだこれ成長できると思っています。

その時に考えなきゃいけないのは、企業の事業再編の後押しがいよいよ必要ではないかなというふうに思っています。

例えばですね、日立は材料分野などの非中核企業の売却をしまして、金属・化学などの子会社を整理し、そこで得た資金を活用して……。

鉄道エネルギー分野の企業を買収をして、さらにAIも活用して企業価値をものすごく高めることに成功しています。

これは日立から切り出された事業や会社も、別の事業体の下で実は企業価値が上がっているんですね。

なので、こういったことを後押しすることは個社の利益だけではなくて、日本全体の生産性を高めることにもつながりますし、そこで働いている皆さんの幸福度も上がっていくんだろうと思っています。

なおですね、大臣の同級生でもあります日本取締役協会会長の富山和彦さんが、「日本企業はこのポートフォリオ経営が苦手な企業が多くて、いろんなしがらみや障壁があってうまくできていない。

本来はこっちの事業を辞めてこっちを伸ばすということをセットで考えていく必要があるんだよな」ということで、さまざまな提言をいただいています。

日本の経済全体の新陳代謝を高めて成長を後押しするためにも、こうしたベストなオーナーのもとに事業がどんどん転換をされていって、全体が伸びていく。

こういう後押しを税制も含めて考えるべきじゃないかと思いますが、大臣いかがでしょうか。

小林史明君ぜひ税制も考えていただきたいなと思っていて、今スタートアップだと、スタートアップで成功した起業家が株式を売却をして、それをまた別のスタートアップに投資をするというようになると、年間20億円までスタートアップの株を売却した株の非課税の枠というのがあります。

これを企業でもできるようにしたらどうかなと。

つまり既存事業を切り出す、それで得られた収益、金額が出てくるんですが、それを複数年の間に別事業に再投資をすれば、その間ここは税にヒットしないみたいなことをやれば、どんどんそういう後押しもできるんじゃないかと思うので、ぜひそういった税制も考えていただけたらなと思っています。

赤澤亮正君経済産業大臣の赤澤亮正です。

IGPIグループの富山会長とは中学1年から50年以上の付き合いですので、よくそういった話もさせていただきます。

おそらく先ほどおっしゃったことを念頭に置かれたのは、日立が日立化成を昭和電工レゾナックに売った例ということだと思いますが、大変重要な考え方です。

富山会長は、日本に紹介したと思うんですけど、「両利き(りょうきき)の経営」と言っていたと思います。

要するに、稼げる部分でしっかり稼いで原資をつくった上で、片方で成長がすごく見込まれる分野にも投資をして、両方きちっとやっていくというのを「両利きの経営」と言っていたと思いますけれども、そういうことをしっかり追求していく。

それが日本の企業は得手不得手があるということでいえば、なかなか不得手な企業も多いということで、今まさにおっしゃったような考え方で、しっかりポートフォリオを、事業を検討しつくして考え抜いて、「何でキャッシュを作るのか」「それをどこに投じるのか」、そういったことは本当にきちっとよく考えた上で経営をしてもらわないとなかなかこれからの時代厳しいということを思います。

おっしゃるとおりだと思います。

自治体におけるアナログ規制の一括見直し
質問
小林史明 (自由民主党・無所属の会)
  • 国で進んだアナログ規制見直しが、小規模自治体の条例レベルで停滞している現状を指摘
  • 地域ごとにルールが違う非効率を解消するため、総務省が自治体をまとめて一括的に見直すべきではないか
答弁
林芳正 (総務大臣)
  • 自治体におけるアナログ規制見直しの重要性を認識
  • 通知の送付、説明会の開催、DX推進計画を通じた周知を行っている
  • デジタル庁と連携し、重点計画に沿ってアナログ規制の見直しを早期に進めるよう促す
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ではここから2問、林総務大臣に伺いたいと思います。

人口減少する中で強い経済をつくるためには、企業や個人が今まで以上に意欲と能力を発揮できるように規制改革を進めることも重要だと考えています。

2024年からデジタル庁を中心に、目視や定期検査、対面講習、常駐人員など、約1万のアナログな手段を限定する規制、これの見直しを進めてきました。

2026年には2月時点で98%、これ見直しが完了しています。

実際にこれ効果どれぐらいがあるかシンクタンクが試算をすると、GDPで3.6兆円を上げる効果だけではなくて、25万人分の作業時間を削減する効果もあると言われていますので、まさにデジタル社会に必要な規制改革だと思っています。

これをですね、国ではやったんですが、自治体の条例にたくさん残っているということで、デジ庁をいろいろ支援をしてやってきた結果、2025年時点で1,788の市区町村で実施済み、実施中が414、実施予定が334、未定が1,040。

この1,040がほとんど小規模自治体なんですね。

これは本来、小規模な自治体こそ規制改革をやって効率的に運営したいはずなんですけれども、人手が足りなくてできないと言っていますし、こういったいろんなサービスを提供する企業からすれば、地域ごとにルールが違うと非常に非効率なサービスになってしまって、大規模な投資もできづらくなってしまいます。

であるならば、本来総務省が自治体をまとめて一括的に見直すような取組をやっていいんじゃないかと思います。

ぜひ考えていただきたいと思いますが、大臣いかがでしょうか。

林芳正君総務大臣の林芳正です。

大変大事な御指摘だと思います。

デジタル社会の実現に向けてですね、自治体におけるアナログ規制の見直しを含めて、国民目線、そして利用者目線で、この地域のデジタル改革やデジタル実装を進めていくということが重要であると考えております。

委員がご指摘になったようにですね、この国が進みましたと、民間ももうできておりますと、ただ市役所行くとちょっとねと。

こういうことを私も地元の人やいろんな方からよく聞くわけでございまして、結局デジタルっていうのは全部デジタルで一気通貫してないとなかなか効果が上がらないんで、最後のところがはまると非常にこの効果が上がるとということだと思います。

それに向けて、この総務省としても、「自治体における署名規制、対面規制の見直しに係る留意事項」というのを通知を出しております。

それから自治体向けの説明会、さらには自治体DX推進計画等を通じた国の取組方針、そして取組支援策等の周知を行ってまいったところでございます。

どうしても小さい規模のところほど財政もそうですが、人員という意味でも大変だと。

こういうところも含めて引き続きデジタル庁と連携しながら、それぞれの自治体においてこのデジタル社会の実現に向けた重点計画を作っております。

ここに掲げられているデジタル原則に沿って、アナログ規制の見直しが早期に進むように、自治体の取組を引き続き促してまいりたいと考えております。

2040年を見据えた国・地方の役割分担の再整理
質問
小林史明 (自由民主党・無所属の会)
  • 人口減少社会に合わせ、共通業務を国や都道府県が一括して引き受ける効率的な運営への再整理を提案
  • 2040年を見据えた新しい国の形の青写真を描き、大臣のリーダーシップで議論をまとめ上げることを要望
答弁
林芳正 (総務大臣)
  • 地方制度調査会において、国・都道府県・市町村の役割分担のあり方について諮問を受けている
  • 人手不足とデジタル技術(AX等)の進展を考慮し、長い目で検討が必要
  • 役割分担のあり方に関する踏み込んだ議論が行われるよう、総務省として尽力する
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もう一点いきたいと思います。

先ほど申し上げたように、人口減少社会の到来の前に、もう既に自治体は仕事が回らないという状況になっているのが実態です。

ですので、そろそろ自治体ごとに個別でやるべき業務と、もう国や都道府県が一括して引き受けてしまって効率的に運営する業務の再整理が必要なタイミングではないでしょうか。

例えば奈良県は、市町村ごとにあった消防本部を県で一つにすることによって、1円も予算を増やさずに現場職員を120人増やすことができています。

当然、各本部ごとにバックオフィスに人がいるわけですから、その人たちが表に出ることができたということです。

教育分野では先行事例として、GIGAスクール端末の購入を最初自治体ごとにやったんですが、ものすごく手間だしコストはかかるということなので、これを都道府県単位でまとめて調達することで、コストを抑え、手間を省くことができています。

このように少しやり方を見直していくことで、まだまだ効率化できることがあると思っています。

人口減少社会に適応した政府の形というのは、全国で同じような業務は国や都道府県がやる。

テクノロジーを徹底活用して調達・運用にかかるコストを抑えて、その分浮いたお金を必要な現場の人材の処遇改善や設備投資に回す。

業務に余裕ができた市町村は、より対面であったり個別に工夫が必要な分野にリソースを集中させていく。

そういう国の形なのではないかというふうに思います。

そのためにデジタル行財政改革会議を当時立ち上げて議論を進めてきました。

その会議を担っていた小川さんが今総務省に戻って、地方制度調査会を回し始めているということで、いよいよ本丸の議論が総務省の下で始まっているわけであります。

そこでぜひ期待をしたいのは、今までの国、都道府県、市区町村のこの業務のやり方、分担は、人口が増える時代を前提にしていて、しかもテクノロジーがそんなに進展をしていない時代に整理をされたものです。

これをやはり現代から2040年を見据えた新しい形に切り替えて議論をぜひしていただきたいと思います。

これは明らかにこの国の形を変える非常に重要な議論です。

多分分野によっては10年かかるような分野があると思います。

例えば上下水道の改革。

これも約1500の事業体で行われていますけれども、本当は県単位で統合すればもっと現場投資できるはずですけれども、かなりの調整が必要だと思います。

だからこそ今から2040年を見据えた青写真を描いた上で、大臣のリーダーシップの下で。

この議論をぜひまとめ上げていただきたいと思いますが、大臣いかがでしょうか。

総務大臣林芳正君。

10年以上前に地方分権の議論をしたときに、「共通システム」という言葉を発しただけで、「なんだか地方分権に逆行するんじゃないのか」みたいな議論が当時あったことを今懐かしく思い出しておりましたけれども、今ではあまりそういう議論はなくなって、むしろこの人口減少の社会に対してどういうことをやっていかなければならないのか、というふうになってきていると思います。

今、小林議員から触れていただいたように、第3次の地方制度調査会で高市総理からご諮問いただいておりますけれども、その中で国、都道府県、市町村の役割分担のあり方を明記していただいております。

どうやったら持続可能で最適な形で行政サービスが住民に提供されるか、極端に言うと、国、都道府県、市町村で誰がやればいいのか、というところにも及んでくる。

こういう諮問でございます。

一方で、この人材が不足しているというご指摘も先ほどありましたし、デジタル技術も進展していると。

この人手不足とデジタル技術というのは相性がいいと言われていたんですが、実際にやってみるとですね、なかなか最初のところは結構大変だなということもあります。

がおそらく、先ほどお触れになった富山さんのご主張なんかを聞いていますとですね、DXよりもさらに先のAXの方が、こういう人手不足とはさらに相性が良くなるんじゃないかと、こういうご示唆のようなことも来ておりまして。

このデジタル技術の進展も含めてこれを考えていくという意味で、少し長い目で見て考えていくということが必要なんだろうと思っておりまして、こうしたデジタル行政改革における取り組み、また技術の進展、こういうものも参考にしながら、役割分担のあり方に関する踏み込んだ議論が行われるように、事務局、今お触れいただいたうちの小川局長もいるわけでございますので、総務省としてもしっかり尽力してまいりたいと思います。

イラン情勢による日本経済・マーケットへの影響
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 日経平均の大幅下落など、イラン情勢が日本経済やマーケットに与える影響について、大臣の認識を問う

答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 株価の水準について個別のコメントは控える
  • 情勢が不透明であり、現時点で我が国への影響を具体的にコメントすることは困難
  • エネルギーの安定供給については注視し、万全の対応を行う
全文
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冒頭質問通告をさせていただいたことに絡めて、先ほどの午後一番のニュースを持って赤澤大臣にお伺いしたいと思います。

日経平均が2600円超えの下落ということであります。

このイラン情勢に関わる日本経済、マーケットの影響を赤澤大臣はどのように感じておられますでしょうか。

まずですね、冒頭申し上げておかなきゃいけないのは、我々の株価で一喜一憂することはしないということと、その水準についてコメントすることは控えていますので、その点は、今冒頭申し上げたことですが、私からコメントはいたしません。

その上でですね、今イラン情勢について言えば、大統領もどれぐらいの期間かかるかわからないということをおっしゃっています。

4、5週間ということをベースとしておっしゃったようですが、それよりもかかるかもしれないし、ということもあります。

またですね、これニュースを見ていると相当攻撃範囲にわたっているので、中東の各国がまた反撃をするようなことも、どういう展開になるかわからないところがあります。

いろんな意味で、今後どういうふうに今情勢が展開しているのか自体がなかなかわからない中でですね、それについて我が国にどういう影響を及ぼすかについては、正直現時点においてコメントできるとは思えません。

いずれにしても、大変大きな影響があり得る事態がイランで生じておりますので、それについて影響をまずしっかり注視をし、その時々で分かっている状況について万全の対応をしていくということをやらせていただきたいというふうに思っております。

イラン情勢に伴う中小企業への金融措置
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)
  • 原油高や円安による物価高騰が中小企業に与える影響を懸念
  • 米国やウクライナ情勢の際と同様に、低金利融資や貸出条件の緩和などの金融措置を講じることを明言してほしい
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • エネルギー対策本部を設置し、日本経済全体への影響把握と迅速な対策を指示した
  • 現時点で予断を持って判断することは困難だが、原油価格の動向と中小企業への影響を注視する
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山岡達丸(中道改革連合・無所属)今、赤澤大臣から「大きな影響があり得る」ということも言及をいただきました。

エネルギーのことにも触れていただきましたが、やはり非常に気になるのは、日本国内の中小企業のこの影響であります。

直接取引されている中東とそうした企業もあると思いますし、この原油の高騰に対する物価高、そして今この株価の下落はこの投資家のリスク回避姿勢だと。

リスク回避姿勢で円安も進んでいます。

かつてであればリスク回避で円は高くなると言われましたが、今はもう安くなる国になっている。

円安となれば、このエネルギーの高騰に加えて、さらに物価の高騰が心配をされるところであります。

ここでぜひ赤澤大臣に明言いただきたい。

中小企業への対応として、今日、米の関税においてもあるいはウクライナによる物価高においても、まずは制度融資、金融措置、この低金利融資やあるいは貸出条件の緩和、相談窓口の設置、これはすでにアメリカのこの対応にもウクライナの対応にも設置しているわけであります。

実務上はここに加えるということになりますが、このイラン情勢においても、この低金利を含めた中小企業の金融措置を行うと、このことを御明言いただきたいと思いますがいかがでしょう。

赤澤亮正(経済産業大臣)イラン情勢の緊迫化を受けて、先日、イラン情勢を踏まえたエネルギー対策本部を設置をいたしました。

中小企業も含む日本経済全体への影響を的確に把握をし、迅速に必要な対策を講じることなどを指示したところであります。

中小企業も含めた日本経済の影響については、繰り返しになりますが現時点で予断を持って判断することが困難でございますが、原油価格の動向、それを通じた中小企業への影響などを注視してまいります。

日米戦略的投資イニシアチブのリスク管理と回収策
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)
  • 86兆円規模の投資スキームにおいて、直接投資ではなく融資形式をとることで国内投資余力を残す狙いがあるか
  • 日本企業がリスクだけを負わされることなく、製品のサプライチェーンへのコミットや融資の回収をどのように確保するのか
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 日本が不当な不利益やリスクを負わないことをベースとし、法令(収支相償など)を遵守する
  • 利益を日米で分け合いながら元本・金利の回収を急ぐ仕組みとする
  • 日本企業の製品納入や買い取り契約を取り付けるなど、メリットがある形にする
全文
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トランプ大統領との日米通商交渉と今回の予算の関係について伺いたいと思います。

トランプ大統領との交渉において、このまとめられました「日米戦略的投資イニシアチブ」ということで、5500億ドルということで、今の為替で見ると日本円にして86兆円規模と言われていますけれども、この内容であります。

他の国が自国企業の直接投資というのにコミットさせられている中で、日本の場合は直接の投資ではなく、JVICであったり民間金融機関が主に融資で資金提供を行う。

その上でサプライチェーン等、様々なところに日本企業の製品の販売機会が設けられるということだとしたら、これはよく考えられて練られたスキームなんだろうということを感じるわけであります。

日本の企業、国内投資も進めなければいけないというその問題意識で、今私もそう思っていますし、今も政府ももっともっと国内投資が必要だと言われている中で、言うなれば日本企業には直接投資の余力を残して、この日本国内に向けての直接投資の余力を残し、米国内に直接投資を求められるとそういう余力が削られてしまうという状況であるという中で、金融支援というスキームになっているわけではありませんか。

ただ、それは他国企業の直接投資のリスクを金融という形で負うということにもなるわけであります。

その投資の中で、日本企業の製品サプライチェーンにおいても確実にそこにコミットできる、購入をされるということであったりとか、あるいはその融資が確実に返済回収をできるというような、この2つが確かなものでなければ、これは形はよく練られていても、実際はリスクだけ負わされることになってしまうわけであります。

この点をどのように確保していくのか、赤澤大臣に伺います。

その上で、まさにおっしゃった点がポイントで、日本が不当に不利益を被ることなく、リスクを負うことなく実現をしていきたいということはベースにあります。

だからこそ、今もこれ当然ご承知かと思いますが、内閣官房のホームページにアップしてあるMOU(了解覚書)にルールが決めてありますけれども、その中で法令に従う。

その法令の主要な点は、JVICもNEXIも、要するに大赤字が出るようなものをやったらいかんよということが書いてある上に、日本の利益ということが書いてあって、日本にメリットがあって、しかも大赤字は出さないものをやるということを法令守らなきゃいけないと書くだけで、それになってくるわけです。

その時に回収すべき元本、金利、融資保証料みたいなものは、それが取れるまでは日米間で上がった利益を50対50で分けながらその回収を急ぐと。

なのでJVIC、NEXIという規模の大きなな形で今までやってきた事業をやるということで、事業が発展する部分があり、まさに委員のご指摘のように日本企業がそこを納入をすると、あるいはできた製品を全部買い取る契約を取り付けるとか、そういうことで日本企業にはメリットがある形にする。

今申し上げた中で、JVICアネクシについて言えば、もちろん私とラトニック総務長官の間で「日米の企業は決して損しないやり方をしようね」ということは、中でも常に言い合っていますが、JVICアネクシ有志の形で、融資保証の形で投資をしたものは必ず回収できるということを基本に考えています。

また、それ以外にも日本企業がこのプロジェクトに参加をすると売上が立つという形で、いろいろなメリットが得られるというようなこと、それ以外もご質問に応じていくつかご説明をいたしますが、基本的にリスクを最小にしながら、日本企業もきちっとメリットが得られるようにということを考えて作ったものでございます。

NEXIへの交付国債による財政基盤強化の妥当性
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- NEXIに1兆7800億円の交付国債を充てることは、回収可能とする説明と矛盾しており違和感があるのではないか

答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 交付国債は万が一の際の備えであり、直ちにキャッシュを投入したわけではない
  • 法令上の条件により大きな損害は想定していないが、保険機能として必要な額を確保している
全文
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そうしますと、今回の予算でネクシーに。

ネクシーというのは貿易保険機構、いわゆる海外の投資に対しての金融支援に対しての保険でありますけれども、1兆7800億の交付国債を財政基盤の強化のために、言うなれば、焦げ付いたときのためのリスク、この焦げ付いたときのために保証するために1兆7800億円をつけるということは、これは違和感あるんです。

うまくいくならこのような措置は必要ないんじゃないでしょうか。

お答えいただけませんでしょうか。

ご指摘の点も大変大事な点でありまして、交付国債というのは、これ、いざことが起きたときに現金化するということなんで、交付国債を手当てしただけで、日本の何かその、日本で実際にキャッシュを何か用意したり、ネクシーにそれを入れたりということにはなっておりません。

なので、基本的な考え方をまず訂正的に申し上げれば、先ほど申し上げたように法令上、収支相償という条件がかかっていますので、そこはまず大きな損害が出るようなことは想定をしていません。

その上で、万が一のことが起きたときの備えをしていないということは、これはまたありえませんので、その備えとしてネクシーが融資保証をつけ、それによって民間の金融機関のお金を借りたりするわけですが、万が一何か大きな穴が開いたときには交付国債を現金化して、それで保険機能を果たすという意味であって、そういう意味では額の根拠についても必要があればご説明しますけれども、必要な程度である。

けれども、決してそれは何かこのプロジェクトをやることで大きなリスクを背負い込んだとか、そういうことを想定して、それが起きるだろうと思ってやっているわけではないことをはっきり申し上げておきたいと思います。

環境破壊型メガソーラーへの対応と自治体の負担
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)
  • 釧路湿原周辺で、開発を止めるために自治体が土地を相場の20倍の価格で買い取った事例がある
  • 国が推進してきた再エネ導入の「後始末」を自治体が負っている現状をどう考えるか
答弁
石原宏高 (環境大臣 内閣府特命担当大臣(原子力防災))
  • 鶴類村の事案は認識しているが、過去に遡って対応することは法律上難しい
  • 地域と共生できない再エネは抑制し、政策パッケージを速やかに実施する
  • 国と自治体の連携を強化し、不適切事案を防止する
全文
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今日は環境大臣と総務大臣もお越しでありますので、環境省もメガソーラーと太陽光も含めた、そうした再生可能エネルギーの予算も組んでおられる省庁でもございますので、メガソーラーの件について少し伺いたいと思います。

全国で住民の反対運動が起こっている環境破壊型のメガソーラー、この建設工事の問題であります。

このいわゆる象徴的な事例が、北海道の国立公園であります釧路湿原周辺において進むメガソーラーの開発事業でございまして、何度もニュースになっておりますし、この件は前環境大臣の時代からも環境省が前面に立って問題解決に当たっておられるというものだと理解しております。

この釧路湿原の国立公園の、最奥の秘境とも呼ばれるようなエリアで、具体的な鶴類村でありますが、10ヘクタールの土地。

ここはメガソーラーの建設事業者の開発行為を止めるために、最終的に村自身がその土地を事業者から買い取るということをしたということが報じられました。

しかもその価格は、土地代400万円に対して8000万円を保証込みで村が支払って。

つまりメガソーラーの開発を止めるために、最終的にもう買い取るしかないという判断で、しかもこの400万の土地に対して20倍の価格を出したという状況であります。

石原環境大臣は2025年の10月の就任会見でも、「自然破壊や土砂崩れにつながるような悪い太陽光は広がらないようにしていく必要があるんだ」ということをおっしゃられました。

他方で、再エネの導入というのは環境省を含めて国が進めてきたものであります。

各地の地域住民の反対運動は、結局のところ市町村など自治体が対応している状況であります。

言葉は悪いですが後始末として、事業者から保証料込みで20倍までの価格で買い取ったというこの事例をですね、これ環境省として、環境大臣としてこれまでもコミットしてこられました。

どのように感じておられるかお伺いしたいと思います。

鶴類村の件は報道でしっかりと認識しているところでありますが、私、いろいろな記者会見でも言っているんですが、今パッケージを進めようとしておりますけれども、なかなか法律のこの考え方から訴求をすることは、過去に遡って対応することというのは難しい。

こういう中で、こういう鶴類村の事案が発生しているのではないかというふうに思います。

再エネの導入に関しては、自然環境や景観をはじめ、環境の適正な配慮や地域との共生が大前提であります。

今委員が言われたように、地域と共生できないような再エネはしっかりと抑制をし、そして地域と共生できる再エネは促進していくべきだと考えております。

関係閣僚会議でまとめましたメガソーラーに対する政策パッケージを、速やかにしっかりと実施をしてまいりたいと思います。

また、その中で新たに連絡会議を設置して必要な情報共有を行うこともパッケージに織り込ませていただきました。

国と自治体とのさらなる連携に取り組み、できる限り自治体に寄り添った対応をすることで、不適切事案を防止してまいりたいと思います。

メガソーラー開発における土地買取価格の妥当性
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 400万円の土地を8000万円で買い取って解決した金額は妥当か。不適切ではないか

答弁
堀上雅

- 買取価格については現在地域で議論されている段階であるため、回答を控える

全文
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この件について伺いたかったんですけれども、不適切事案を防止していくんだというお話されました。

端的に伺いますが、この400万円の土地を8000万円で事業者から買い取って解決したこの金額は妥当なんでしょうか。

不適切でないんでしょうか。

お伺いしたいと思います。

まずこの土地につきましては、釧路湿原国立公園の外というふうに認識しておりますけれども、その土地の買取価格につきましては、現在地域でご議論をされているものと承知をしています。

今、支援局長が説明したとおり、土地の買取価格については現在地域で御議論されているというふうに承知しております。

その段階で今、御回答は控えたいと思います。

再エネ導入における自治体への許認可権限の付与
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)
  • 自治体に許認可権限がないため、事業者に押し切られるケースが多発している
  • 自治体に再エネ導入に関する許認可権限を与えるべきではないか
答弁
林芳正 (総務大臣)
  • 地域共生連絡会議を設置し、関係法令の運用の見直しや情報共有を行う
  • 自治体の声を聴きながら、関係省庁と連携して地域共生型の導入に取り組む
全文
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林総務大臣に伺いたいと思います。

これはもともとの枠組みは国の政策であります。

国が推進をしてきていますし、自治体には許認可の権限がありません。

その結果として、このさまざまなことに対して、やはり事業者ペースで各地で進められてきてしまって、反対運動が後で起こって、そしてその後の対応を求められても、知見もなければ、その場をこの事業者に押し切られてしまうというケースでここまで悪化してきたということを強く感じているところであります。

各自治体を所管されておられるのが、まさに総務省でございます。

総務省として、やはりこうしたことがこの自治体の負担になって、しかも土地の買取という形になっているような事案も発生していると、このことをどのように考えているか、どのように感じているかということ。

そして、ぜひこのことは大臣に総務省からぜひ申し上げていただきたいんですけれども、自治体にこの再エネの導入に関しての許認可権限、これを与えるべきではないでしょうか。

林総務大臣、お答えいただければと思います。

今、環境大臣からもお話がありましたように、この再生可能エネルギーの導入、これに当たってはやはり地域との共生、環境への配慮、これが非常に大切であると私も考えております。

ここで石原大臣がおっしゃった大規模太陽光発電事業、いわゆるメガソーラーに関する対策パッケージというのを取りまとめさせていただきました。

この対策パッケージを確実に実行していくということが重要でございますが、ここにですね、この太陽光発電事業への適切な法規制の実行に当たりまして、国と地方自治体との緊密な連携を図る観点から、地方三団体も交えた再エネ地域共生連絡会議を、経産省、環境省とともに設置することになっておりまして、3月中に第1回会議をいたします。

この会議で、自治体の実務に関係のある関係法令の運用の見直し、そして事業開始した事案に対する実効的な取組例、こうしたことなど自治体に必要な情報の共有、これを行うことにしておるところでございまして、総務省といたしましても、自治体の声をしっかりとお聞きしながら、関係省庁とともに地域共生型の再生可能エネルギーの導入について、自治体としっかり連携して取り組んでまいりたいと考えております。

中東情勢緊迫化に伴うエネルギー価格高騰対策
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)
  • 米国がエネルギー価格上昇抑制措置を講じる方針であることに触れ、日本でも同様の対策が必要であると指摘
  • 米国と緊密に連携し、国内への影響を緩和するための取組を求める
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • エネルギー対策本部を設置し、影響把握と迅速な対策を指示した
  • IEA加盟国等と連携し、適時適切に対応する体制を整えている
  • 経済対策や補正予算の執行を通じて物価高対策に努める
全文
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中東イラン情勢は緊迫の極みにあります。

昨日ですね、ロイター通信が報道しておりましたけれども、ルビオ米国国務長官が会見の中で、中東情勢の緊迫化を受けた原油価格の高騰に対応するため、エネルギー価格の上昇を抑制する措置を講ずると表明をされました。

これは問題になる可能性があると予想していたとして、財務長官とエネルギー長官が3日、昨日のことになりますけれども、事態を緩和するために段階的な取組を発表するとお述べになられたという報道に触れました。

これは日本国内においても私は当てはまるというふうに思っておりますので、このエネルギー価格の高騰対策は日本でも考えなければいけない。

そういう意味では、日本政府として、今米国は対策を打つというふうなことを言っているわけでございますから、この米国としっかり緊密に連携をとって、日本国内への影響を緩和するための取組が私は必要であるというふうに思いますけれども、赤澤経産大臣から答弁を求めたいと思います。

イラン情勢の緊迫化を受けて、先日、イラン情勢を踏まえたエネルギー対策本部を設置いたしました。

私から、日本経済全体への影響を的確に把握し、迅速に必要な対策を講じることなど、緊張感を持って取り組むよう指示をしたところでございます。

委員のご指摘の米国との連携は非常に重要だと思います。

はじめ関係国との連携について、これまでも2022年のロシアによるウクライナ侵略後に備蓄を協調して放出するなど、国際エネルギー機関(IEA)の加盟国と協調行動をとってきております。

今回もIEAとも連携をし、適時適切に対応していく体制を整えているところでございます。

また、物価高対策の観点としては、物価高対策やエネルギー・資源安全保障の強化を盛り込んだ経済対策や、令和8年度補正予算の着実かつ迅速な執行にも努めてまいりたいと思っております。

パートナーシップ構築宣言の普及と大企業の促進策
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)
  • パートナーシップ構築宣言の概要および、大企業・中小企業それぞれの宣言率について質問
  • 大企業の宣言率が30%に留まっている点、および賃上げ税制というインセンティブが廃止される中で、どのように大企業に宣言を促すのかを問う
答弁
山本和則
  • 宣言の概要(サプライチェーン全体の付加価値向上等の自主的宣言)と、現状の宣言数(約8.6万社)および規模別比率(大企業約3割、中小企業約3%)を回答
  • 賃上げ促進税制見直し後も、経済団体への協力呼びかけや補助金などを通じて大企業の宣言拡大を目指す
全文
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それでは次にちょっと質問を移りますけれども、岸田総理以降、コストカット型経済マインドからの脱却ということが言われておりまして、これは高市政権においても引き継がれているかというふうに存じます。

ただ、デフレ化で長年染み付いたこのコストカットのマインドというのは、なかなか私は抜けきれないんじゃないのかなというふうに思うし、政府もそういったことを感じながらも、やはりこの投資を促す、またコストカットというのは、これは実は後ほど質問していきますけれども、価格転嫁策の障害にもなるというふうに思っておりますので、粘り強く取り組んでいただかなければいけないというふうに思います。

そして、コストカット型のマインドの下での企業間の取引というのを、少し私もサラリーマン出身なので想像できるんですけれども、おそらくどの企業もデフレ化において利益を残すのに必死なんですね。

なので、取引先にはかなり熾烈なネゴシエーションというのも行われてきたのではないかなというふうに思います。

しかし、もう今はデフレは私はもう脱却したと言ってもいいんじゃないかというふうに思いますし、物価高であります、インフレです。

そういった場面においてはこのコストカット型のマインドから脱却を完璧にしてですね、商習慣もしっかりですね、マインドを変えていく必要があるんだろうと思っています。

そして、この今から聞く価格転嫁策を促すために、やはり経済というのは本来自由であるべきでございますから、自主的にこの価格転嫁というものが当然なことであるというふうな思いを、各企業、またビジネス世界で常識化することも非常に大切だなというふうに思っていますので、まずは自主的な取組という意味から、これからいわゆるパートナーシップ構築宣言……についてお聞きをしたいと思っております。

まず、このパートナーシップ構築宣言の概要、そしてどの程度の企業がこのパートナーシップ構築宣言を宣言していただいているのか、その大企業と中小企業それぞれの宣言率について教えていただければと思います。

吉田宣弘君。

今、大企業のパートナーシップ構築宣言の宣言率30%、中小企業は残念ながらまだまだ3%という低い数値かというふうに思います。

まだまだ宣言率は上げていかなければいけないというふうに私は思うんですね。

特に大企業です。

それはサプライチェーンにおいて発注の源は大企業である場合が多いわけでございますから、大企業が模範を示すという意味でもパートナーシップ構築宣言をすることで、その後のサプライチェーンにおける取引においてもそれが見本となって続いていくということが理想なわけでございます。

そういった意味におきまして、これまでパートナーシップ構築宣言というのは大企業が賃上げ税制を受けるための要件だったわけでございますけれども、すなわちインセンティブが与えられていたわけです。

にもかかわらず30%なんです。

今般、大企業への賃上げ税制が廃止をされる予定とお聞きをしております。

すなわちインセンティブが失われてしまうということの中で、どのようにしてこのパートナーシップ構築宣言を大企業に促していくおつもりなのか、赤澤経済大臣にお答えいただきたいと思います。

パートナーシップ構築宣言は、発注者の立場から代表者のお名前でサプライチェーン全体の付加価値向上や望ましい取引慣行の遵守等につきまして、自主的に宣言公表する取組でございます。

このパートナーシップ構築宣言を宣言した企業につきましては、一定の補助金の審査において加点措置が受けられるなどの優遇措置がございます。

お尋ねの宣言を行った企業でございますけれども、この1年で約3万社増加しておりまして、令和8年2月末時点で8万6000社を超えたところでございます。

企業規模別に見ますと、大企業は大企業全体の約3割に当たる約3300社、中小企業は中小企業全体の約3%に当たります約8万3000社が宣言しているところでございます。

パートナーシップ構築宣言はサプライチェーン全体の共存共栄や望ましい取引慣行の遵守などを宣言していただくものであり、より多くの企業に宣言していただくことが重要だという認識を共有いたします。

現在3300社を超える大企業に宣言をいただいておりますが、賃上げ促進税制見直し後も大企業の宣言が拡大していくよう、経団連をはじめとする経済団体や業界団体への協力の呼びかけ、あるいは補助金などに……。

取引適正化監視員の増強と価格転嫁の現状
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)
  • 取引適正化法(旧下請法)の適正執行のため、取引適正化監視員の令和8年度予算における措置について質問
  • 帝国データバンクの調査で価格転嫁率が低下していることを挙げ、監視員のさらなる増強の必要性を指摘し、大臣の受け止めを問う
答弁
山本和則
  • 令和8年度は全国で330名を配置予定であり、予算として約18.2億円を計上している
  • 年間1万件を超えるヒアリングや相談センターでの対応、価格交渉促進月間などを通じて取引適正化を推進している
全文
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次に、これまでこのパートナーシップ構築宣言というのは、あくまで民間企業の自主的なマインドの変化を宣言すると、自主的な取組なわけです。

しかし残念ながら、それだけではやはり価格転嫁策というのが進んでいかないというのも、これは現実でございまして、これから法規制についてちょっとお聞きしていきたいと思います。

この点、本年の1月1日から取引適正化法、かつての下請法が改正をされて施行されております。

この法律が適正に執行され、価格転嫁が促されることが期待されるわけでございますが、この法律が適正に執行される鍵となる存在が、私はかつての下請人面、今でいう取引員の方々の活躍にあるんだろうと思っております。

そこで、これは中小企業庁の政府参考人の方から御答弁いただきたいんですけれども、取引員は令和8年度予算においてどのように措置をされているのかについて確認をさせていただければと思います。

はい、330人ということでございまして、これはですね、令和6年度に330人になってから変わってないんですね。

それまではもともと120人ぐらいでスタートしておりまして、政府の取組も本当に頑張っていただいて徐々に増やしてきて、3倍まではいけませんけど330に到達したのが令和6年です。

ただですね、このやはり取引員面の皆様のご活躍を強く期待しておりますけれども、では効果はどうなのかということを、少しネガティブな情報をもとにお聞きしたいんですけれども。

帝国データバンクの昨年の令和7年7月の調査によると、価格転嫁率ですね、これは我が中道の岡本三成議員も質問しておりましたけれども、この価格転嫁率が39.4%……ちょっと政府の……。

また調査と違うというふうなこともお聞きしておりますが、前回調査から、これは帝国データバンクでございますが、1.2ポイント低下しているということでございまして、調査以来過去最低になったというふうなことを調査で帝国データバンクが示しております。

したがって、私はこの取引適正化監視員(取引員)の皆様というのは、まだまだ私は増強の余地があるのではないかと考えるんですけれども、赤澤大臣の方からお受け止めをお聞かせいただければと思います。

取引員面の体制につきましては、令和8年度は全国で330名を配置する予定でございます。

その配置に係る予算といたしましては、令和8年度当初予算案の中小企業取引対策事業のうち、非常勤職員手当として約18.2億円を計上しているところでございます。

赤澤亮正君価格転嫁、取引適正化を推進していくためには、中小企業の取引実態を適切に把握することが不可欠だと思います。

中小企業庁では2017年より取引適正化監視員の配置を進めており、当初の80名から現在では330名体制に拡充しております。

その陣容で年間1万件を超えるヒアリングを実施しております。

また、取引適正化監視員による情報収集に加えて、47都道府県に設置された「取引・下請け相談センター(取引駆け込み寺)」を通じた年間1万件を超える相談対応、あるいは年2回の価格交渉促進月間における……。

サプライチェーン全体での支払い条件の適正化
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)
  • 取引適正化法の対象外となる取引(大企業間や中小企業間の一部)があることで、資金の流れが滞る懸念を指摘
  • 法対象外の取引であっても、同様の支払い条件となるようサプライチェーン全体で適正化することを提案し、公取委の考えを問う
答弁
向井浩二
  • 現状、法対象外の取引に支払い期日の義務はないことを認めた
  • 一方で問題意識を共有しており、「企業取引研究会」にて法対象外取引も含めた支払い条件の適正化について議論を行っている
全文
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吉田宣弘君次に、取引適正化法におきましては、手形払いの禁止が規定をされました。

非常に画期的なことだと思っておりまして、高く評価したいと思っております。

そこで、先ほどのパートナーシップ構築宣言の趣旨に立ち返って、この取引適正化法のサプライチェーンのこの考え方というのは、サプライチェーン全体に及ぼすべきではないかという質問をさせていただきたいと思います。

少し説明が難しいんですけど、具体的にちょっと述べていきます。

大企業A社から大企業B社が発注を受けると。

そして、この大企業B社は中小企業の取引適正化法の対象のC社に発注をする。

そしてC社は同じく中小企業のD社に発注をする。

こうサプライチェーンの連続の契約をイメージしてもらえればと思います。

ただ、その中で取引適正化法の対象はB社とC社ということだけ、真ん中だけという状況でございます。

そうするとどんなことになるかというと、このA社から発注を受けたB社というのは、取引適正化法の対象の契約が後で控えておりますから、そのA社B社間の契約が、例えば手形払いとか、極端に言うともこれは自由なので、例えば昔でいう台風手形みたいなこともあったとすれば、おそらくC社に対する代金の支払いということのプレッシャーに合わせて、資金繰りにすごく苦労をするというふうな、多分私は立場になるんだろうと思っています。

同じように、今度は最後のD社。

最後のD社は、もしC社間で取引適正化法の適用があれば早く得られたであろう資金が、やはりまた手形とかになってくると、後から入ってくると。

すなわち、A社からD社までの資金の流れというのが、ちょっと滞ってしまうということが現象として現れてしまうんですね。

そこで、今申し上げたA社からD社までのサプライチェーン全体での支払いをぜひ適正化するために、取引適正化法対象外の場合であっても、A社B社、それからC社D社の場合であっても、同様の支払い条件、すなわちB社C社間の取引適正化法の対象となるような支払い条件となるようなことが考えられてもいいというふうに私は思うんですけれども、この点は公正取引委員会から答弁をいただきたく存じます。

取引適正化法の対象となる取引におきましては、委託事業者は給付の受領日から起算して60日の期間内におきまして、できる限り短い期間に代金の支払い期日を定めるという義務があるわけでございますが、ご指摘のとおり、それの対象外のところにつきましては、そのようなものは現状はないということでございます。

一方で、問題意識を共有してございまして、現在、適切な価格転嫁をサプライチェーン全体で定着させていくために、令和7年の7月から有識者会議であります「企業取引研究会」――こちらは中小企業庁と共催をしておるところでございますが――取引適正化法対象外の取引におきましても、支払い期日の具体的な基準を含めまして、サプライチェーン全体で支払い条件の適正化、どういう措置が取れるのかということを、現在議論を行っているところでございます。

中国によるレアアース等の輸出規制への対応
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)
  • 中国の輸出規制により、ものづくりの現場で材料取得の困難やコスト増による悲鳴が上がっていると指摘
  • 政府の現状認識と、コスト増に対する対応策を問う
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 産業界からの聞き取りにより、原材料の価格高騰や入手困難な状況を把握している
  • 特定国への過度な依存を回避するため、調達ルートの切り替え支援策を令和8年度当初予算案に盛り込んでいる
全文
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次に、基金の課題について質問いたします。

それは中国によるレアアース等の対日輸出規制についてです。

すでにものづくりの現場で影響が出ているという話を先日お聞きしました。

タングステンやネオジム、またコバルト、モリブデンなどのレアアースについて、ものづくりの現場において、この材料の取得も含めて大変大きな悲鳴が上がっていると。

ただ一方で、中小企業の皆様のこのものづくりの現場というのは、やはり責任感をものすごく持っておられるから一生懸命頑張っておられるんですね。

ただ、頑張れば頑張るほど、これがコストになって乗ってくるというのが現実なんです。

そこで、政府におきましては、中国によるレアアース等の対日輸出規制についての国内への影響をどのように認識をされておられるのか、またコスト増に対して政府はどのように対応しているのかについて、これは赤澤経産大臣にお答えいただきたいと思います。

昨今の特定国による輸出管理等が、実際の取引に与える影響を企業や産業界から聞き取り、実態の把握に努めているところでございます。

その中で、原材料の価格高騰や入手困難といった調達面での影響を受けているという声についても承知をしております。

経済産業省としては、当該措置が日本企業に与える影響を注視しつつ、特定国への過度な依存を回避、削減、低減すべく、これはサプライチェーンの中下流に位置する事業者の方たちによる調達ルートの切り替え支援策ですね。

令和8年度当初予算案にも盛り込んでおります。

引き続き事業者との対話を続けて影響を注視しつつ、価格転嫁を含め必要な措置の検討、取組を進めてまいります。

地球温暖化対策と経済成長の両立
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 地球温暖化対策は一見コストに見えるが、政府計画では「成長につながる」としている点について、なぜ制約ではなく成長につながるのかを問う

答弁
石原宏高 (環境大臣 内閣府特命担当大臣(原子力防災))
  • ビジネスや金融市場が脱炭素へ大きく変化しており、次世代自動車の普及などが進んでいる
  • ペロブスカイト太陽電池や水素などの次世代技術の社会実装が経済成長の原動力になると考えている
  • 日本の技術を最大限活用し、社会課題への対応を成長のエンジンにする
全文
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次に、時間がなくなってまいりましたので、次の質問に移らせていただきますけれども、トランプ大統領によるパリ協定からの離脱という観点から、環境大臣に少しお話をお聞きしたいと思います。

昨年の2月に閣議決定された地球温暖化対策計画では、我が国はもはや地球温暖化対策は経済成長の制約ではなくて、積極的に地球温暖化対策を行うことで産業構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につなげるとという考えのもと、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロとするというふうなことを言われております。

このことを強く支持申し上げたいと思います。

ただ、この点、非常に逆説的に感じるところもあるんです。

それは何かというと、やはり地球温暖化対策というのは、国民生活、また企業生活においても、これ一見するとコストなんですね。

余計に金がかかってしまうということなんですが、この計画では成長につながるというふうに言われています。

ここは大きなポイントなので、この点、石原環境大臣からは、なぜ制約ではなく成長につながるのか、この点をお聞かせいただければと思います。

吉田委員が言われるように、気候変動は人類共通の喫緊の課題であります。

今世界を見渡すと、ビジネスや金融市場が脱炭素に向け大きく変化をしております。

我が国でも足元では、新車販売に占める次世代自動車の割合は6割を超えて、引き続き市場が拡大をしているところであります。

また将来的にはペロブスカイト太陽電池、また水素などの次世代技術の社会実装により、経済成長につながっていく期待が高まっているところであります。

このように、気候変動への対応は経済成長の制約ではなくて、我が国の技術を活用した官民一体での国内での脱炭素投資が促進していくことが、次の成長の原動力になっていくというふうに考えております。

世界に目を向けても、AZECとか、またJCMの枠組みを活用して、アジア地域を中心に排出削減とともに経済成長に貢献していくことが、日本の強みでできていくのではないかというふうに思います。

我が国の技術を最大限活用して、気候変動という社会課題への対応を成長のエンジンにしてまいりたいというふうに考えております。

防災庁における過去の災害知見の集約と活用
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 防災庁が司令塔機能を果たすためには、過去の浸水被害などの具体的な事例や知見を整理し、今後の対応に生かす必要があると指摘し、準備状況を問う

答弁
牧野たかお (復興大臣 福島原発事故再生総括担当 防災庁設置準備担当 国土強靱化担当)
  • これまでの災害から得られた教訓や課題を踏まえ、防災対策を不断に見直してきた
  • 蓄積した知見を引き継ぐとともに、産官学民の連携強化や人材交流、プロパー職員の採用を通じて防災人材を育成したい
全文
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牧野大臣が今お仕事をされております、来年度設置される予定の防災庁についてお聞きをしたいと思います。

防災庁は防災対応の司令塔機能を図るということでお聞きをしておりますが、そのためには、さまざまなこれまで起きた事例というものの知見をしっかり集約し、整理をし、今後の対応に生かしていく必要があるんだろうと。

というふうに思います。

例えば福岡県の久留米市では、6年連続で7回、市街地が浸水被害を受けております。

もう7回も受けました。

また、昨年の熊本における大雨というのは、このぐらいまで、すなわち私の腰ぐらいまで、だから1メートルぐらいでしょうか。

ここまで浸水するのに30分かかっておりません。

私の身長以上に浸水するのに1時間かかっておりません。

ものすごい勢いで浸水をしたというふうな事例があります。

結果、逃げる暇がありませんで大変なことになりましたし、車はものすごい数が浸水没して、もう使えなくなりました。

そういった過去の事例というものをしっかり、いわゆる自然災害のメカニズム、またそのときの被災者対応、また復旧の経過や経緯や反省点など、そういったものはぜひ知見を集約し、今後の対応に生かしていく必要があると私は思いますけれども、準備の一生懸命お仕事を担っていただいている牧野大臣から御答弁いただければと思います。

我が国はこれまで東日本大震災をはじめ多くの災害を経験しておりまして、その際に得られた教訓、課題を踏まえて、防災対策を不断に見直してまいりました。

防災庁では、このように蓄積してきた知見を引き継ぐとともに、災害対応の知識や経験を持つ産官学民の連携をさらに強化・重視させて、自治体や民間との人材交流、またプロパー職員の採用を通して、防災人材を育成してまいりたいと考えております。

イラン情勢による地方生活への影響と対応
質問
中川康洋 (中道改革連合・無所属)
  • イラン情勢による原油・LNG高騰が地方住民の生活に与える影響への懸念
  • 電気・ガス代補助の終了を踏まえ、地方自治体の声を反映した早めの対応を求める
答弁
林芳正 (総務大臣)
  • 状況が流動的であり、現時点で確定的なことは言えない
  • 地方自治体と緊密に連携し、住民や事業者の暮らしを支えるため取り組む
全文
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まずイラン情勢、特に地方生活に与える影響について、大臣のご証言を聞きたいと思っているんですけれども、既にこの問題につきましては、多くの委員から指摘・提案がされております。

今後の原油の高騰、さらにはLNGの備蓄の状況を考えると、国民生活、特に地方における住民生活に影響を与えるものは、実は大変大きいものがあるというふうにも思っております。

また、現在実施をされております電気・ガス代の補助も、3月に終了ということでございます。

総務大臣に、特に地方を担当している大臣に伺いますが、今後のイラン情勢は場合によっては長期化する可能性もあります。

国民生活、特に地方生活に影響が出ないように、地方自治体の声もよく聞きながら、早め早めの対応をしっかりとしていくこと、これは大事だというふうに思いますが、大臣のご所見、ご決意を伺います。

林芳正(総務大臣)委員が今お触れいただいたようにですね、このイラン情勢、政府全体としてこのエネルギーの安定供給にあたる影響ですとか、それがまた物価に跳ね返るですとか、いろいろ情報収集を進めておるわけですが、状況が流動的で、現時点では確定なことを言える段階ではないと承知をしております。

私はロシアがウクライナに侵攻したときの外務大臣でございましたが、あのときも侵攻当初はですね、すぐに小麦というところまでまだ行かずに、その後小麦がどうなるのかと。

じゃあそのために我が国は何ができるのかというのを、少し経ってからいろいろ検討したことを今思い出しておったわけでございまして、段階段階が進むによってですね、いろんなことが起こるということは経験則から想定しておかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思っております。

まさに総務省としては、地方自治体とよくよく連携して、緊密にいろんなお話を聞きながらですね、そこに住んでいらっしゃる皆様、そこで営まれる皆様の一人一人の暮らし、これを支えるためにしっかり取り組んでいきたいと思っております。

地方税の偏在是正と持続可能な地方税体系の構築
質問
中川康洋 (中道改革連合・無所属)
  • 地方税の税収帰属の適正化や、地方法人課税・固定資産税のあり方による偏在是正の重要性を指摘
  • 都市と地方の持続可能な発展に向けた地方税体系の構築に関する大臣の考えと決意を問う
答弁
林芳正 (総務大臣)
  • 知事等から地域間格差の是正について多くの要望を受けている
  • 東京都も含め、都市と地方がお互いに支え合う基本観点に基づき、持続可能な発展を目指す
全文
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続きまして、地方税の偏在是正について、私は何度も聞かせていただいておりますが、この件についても大臣のご決意を聞かせていただきます。

今回、インターネット銀行の利用拡大を踏まえた道府県税利子割の配分制度が決定されまして、地方税の税収帰属の適正化が図られる方向になりました。

財政力が二極化する傾向の中で、その是正をさらに図るべく、税源の偏在性が小さく税収が安定的な地方税体系を構築することは、大変に大事な方向だというふうにも思っています。

昨年12月に示されました令和8年度の税制大綱では、特に偏在度の高い地方法人課税のあり方を議論することになりましたし、また加えて、東京都が課税する特別区の土地に関わる固定資産税のあり方も、必要な措置を検討するという結論を得ております。

私は一貫して地方税の偏在是正を訴えてきた一人としては、この検討については東京都も含めた我が国全体が将来にわたり持続可能な形になっていくこと、さらには併せて地方の暮らしの安定と活力向上を図るためにも重要な課題であり、結論をしっかりと出さなければいけないというふうにも思っております。

そこで林大臣に伺いますが、大臣はこの地方自治体の行政運営を所管いたしておりますので、この税の偏在是正も含めた、都市・地方の持続可能な発展の地方税体系の構築に対しては、どのように考えるのか。

さらには担当する大臣としてどう決意をいたしているのか、この部分ぜひお聞かせください。

総務大臣林芳正君、中川委員におかれましては、この与党時代からこの問題に本当に長く取り組んでいただいておりますこと、私も感謝をしておるわけでございます。

知事の皆様からも、行政サービスの地域間格差が顕在化する現在、税制の取組を進めていただきたいと、もう本当に会うたびに、おっしゃったご意見を伺っておりまして、こういう声も受けて昨年末の与党税調で令和8年度の与党税制改正大綱をまとめられました。

今、東京都も含めたというお話がいただきましたけれども、この大綱にも「東京都も含めた我が国全体が将来にわたり持続可能なかたちで発展していくためには」という文言がございまして、都市も地方もお互いに支え合うという基本観点……。

政治資金規正法違反(寄付上限超過)への認識と責任
質問
中川康洋 (中道改革連合・無所属)
  • 閣僚等が代表を務める政党支部で企業寄付の上限超過があった問題について、所管大臣としての見解を問う
  • 経験豊富な議員や閣僚の支部でこのような問題が発生した原因と所在を問う
答弁
林芳正 (総務大臣)
  • 政治資金規正法の仕組みと罰則(故意違反のみ)について説明
  • 個別の事案については実質的な調査権を有しておらず、問題の所在についての回答は差し控える
全文
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次にちょっと視点を変えまして、政治資金規正法に関連して1点をお伺いをさせていただきます。

これ少し古い話になりますけれども、昨年11月の報道によれば、高市総理と小泉防衛大臣が、それぞれ代表を務める自民党の政党支部が、2024年に企業から政治資金規正法の上限を超える寄付を受けていたこと、これが同年分の政治資金収支報告書で明らかになりました。

具体的には、高市総理が代表を務める自民党奈良県第2選挙区支部が、東京都内の企業から1000万円。

また小泉氏が代表の自民党神奈川県第11選挙区支部も、大阪府の企業から1000万円の寄付を受けておりました。

同法は企業から政党などへの寄付について、資本金額に応じて年間の上限額が決められておりますが、それを超える額を寄付することも、また受け取ることも、その法律上では禁止をされております。

当規模でそれぞれの企業の資本金を確認したところ、両者とも寄付の上限は750万円であったというふうに、このように明記をされておりました。

各政党支部が既に上限を超えたこの分を企業に返還をしたということの報道がされましたが、私はこの問題は見つかったからただ単に返金をすればよいというものではないというふうにも思っています。

そこで政治資金も所管する林大臣に伺いたいと思うんですが、そもそもこのような問題が、若い議員の事務所なら、また政党支部ならまだしも、議員歴も長く、また総理はじめ閣僚が代表を務める政党支部から出てしまうということについて、これどのように思うかぜひお伺いをしたいと思うし、また併せてこういった問題が出る問題の所在というのはどこにあるのかというところも、所管する大臣としてそのお考えを聞きたいと思います。

総務大臣林芳正君、この政治資金規正法上のこの仕組みについてはですね、今中川委員からございましたように、21条の3でこの資本金に応じた寄付の上限を決めておりまして、22条の2でこの寄付を受けてはならない、そしてさらに26条で罰則が定められているということでございます。

御案内のとおり、当該罰則は故意違反のみということで、故意がなければ罰則の対象にならないということでございます。

御指摘の報道は承知をしておるわけでございますが、委員、御案内のように総務省としては個別の事案については実質的調査権を有しておらず、どこに問題があるのかという点も含めてお答えは差し控えさせていただきます。

政治資金制度の周知徹底と監視委員会の設置
質問
中川康洋 (中道改革連合・無所属)
  • 政治資金規正法の趣旨や内容をより分かりやすく周知し、透明性を高めるべきと提案
  • 政治資金監視委員会の早期設置に関する所見を問う
答弁
林芳正 (総務大臣)
  • ホームページ等で解説資料を掲載し、周知に努めている。今後も丁寧に対応する
  • 政治資金監視委員会の設置について、法律に基づき国会に置くこととなっている
全文
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確かに大臣にここの見解を聞くというところについては、どうかという思いもあったわけですけれども、今回やはりこの予算委員会という場で、しっかりとこういった問題も明らかにしていきたいという思いがございました。

今回の事案は公表された収支報告書をある報道機関が調査をして発覚した事案でございます。

ですから仮に調査がなされなければ、表に出なかった可能性も十分あり得るわけなんですね。

そういったことを考えると、私はこのような事案をやはり……限りなくなくしていくためにも、また政治への信頼を高め、政治資金の透明性をさらに高めていくためにも、まずはこの政治資金規正法の趣旨と具体的内容を、これを決めるのはいわゆる政法で、議員間で決めるわけで、各会派で決めるわけですけれども、その内容をさらに周知をしていくこと、これをわかりやすくしていくこと、これは大事だと思います。

また併せて、現在議論が進められているこの政治資金をチェックするための第三者機関であります政治資金監視委員会の早期設置、これを進めること。

これも総務大臣のご所見を伺いたいと思います。

(林芳正大臣)この政治資金規正法をわかりやすく解説した資料でございますとか、それから令和6年に改正がありましたので、この概要をわかりやすく解説した資料、さらには収支報告書の作成方法等を解説した資料、こういう資料を総務省のホームページに掲載しておりまして、そういうことなど政治資金制度について、政治団体をはじめ広く国民の皆様への周知に努めているところでございます。

またそれに加えまして、各都道府県選挙管理委員会のホームページにおきましても、こうした資料や各選管が独自に作成した資料を掲載するなど、政治資金制度の周知に取り組んでいただいているところでございます。

また総務省、そして各選管に対して、企業等から問い合わせがあった場合も、できる限り丁寧な説明に心がけているところでございまして、今委員がおっしゃったように、この政治資金制度をわかりやすく周知するということは大変重要でございますので、今後も丁寧に対応してまいります。

また政治資金監視委員会でございます。

私もアメリカにFECというのがあってという議論を昔した記憶がございますが、これが令和6年12月に政法でプログラム法が成立しております。

別に法律で定めるところにより、国会に政治資金監視委員会を置くとこうなっておりますので、今まさにこの委員会の……。

臨時財政対策債(臨財債)の縮減と健全化
質問
中川康洋 (中道改革連合・無所属)
  • 令和7年度から臨財債の発行額がゼロとなったことを評価
  • 地方財政の健全化に向けた方向性を確認する
答弁
林芳正 (総務大臣)
  • 臨財債に頼らない財務対策の確立が重要であり、令和8年度も新規発行をゼロとした
  • 償還財源として初めて「臨時財政対策債償還基金費」を計上し、残高縮減に努める
全文
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ここからは地方財政計画につきまして、何点かお伺いをさせていただきます。

はじめに臨時財政対策債についてお伺いします。

これは実質的に地方の赤字地方債であります臨時財政対策債につきましては、令和4年度より年々縮減しておりまして、令和7年度からはその発行額がゼロとなったこと。

これは私、長年地方議会に身を置いてきた議員の一人として評価するものでございます。

私はこの地方自治体が今後も住民に対して安定的な行政を……。

(林芳正大臣)大変大事なご指摘をいただきました。

まさに先生おっしゃるとおりでございまして、この臨時財政対策債に頼らない財務対策、これを確立するということが地方財政の健全化のために非常に重要であると私も考えておりまして、このご指摘いただいたように、令和8年度の地方財政計画においては、臨財債への新規発行が昨年度に引き続いてゼロといたしました。

そしてこの臨時財政対策債、臨財債の残高については、昨年度末から3.4兆円縮減いたしまして、令和8年度末で38.8兆円となる見込みとなっております。

また令和9年度以降のこの臨時財政対策債の償還財源、これを措置するために、地方財政計画に初めて臨時財政対策債償還基金費ということで0.8兆円計上することとしておるわけでございます。

この臨財債については、地方からも廃止してくれという要望をたくさんいただいておりまして、引き続き臨時財政対策債に頼らない財政運営を目指すとともに、その残高の縮減にしっかりと努めてまいります。

各種事業債の延長・創設による地方事業の後押し
質問
中川康洋 (中道改革連合・無所属)
  • 緊急防災減災事業債などの延長や新設が、地方の必要事業を後押しする重要な手段であると指摘
  • 現場のニーズに即した内容を今後も展開し、メリハリのある運用を求める
答弁
梶原大輔
  • 地域の実情を踏まえ、地方単独事業で取り組めるよう地方債等の措置を講じてきた
  • 引き続き自治体の意見を伺い、地方財政措置により取組を後押ししたい
全文
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続きまして、「各種事業債の延長及び創設について」というテーマで一点伺わせていただくんですが、これは令和8年度の地方財政計画を見ると、例えば防災減災の推進を目的とした緊急防災減災事業債、いわゆる「緊急防災」ですね。

こういったものの事業債の延長というのが示されております。

さらには教育の無償化に対応した高等学校教育改革推進事業債、これは創設ということで示されております。

こういった状況を見ると、これまで以上に今回のこの財政計画では各種事業債のメニューが増えているというふうに私は感じております。

ちなみに昨年の財政計画では、緊急防災減災推進事業債が5年間延長というふうになっています。

これら事業債の延長・創設は、これまで地方自治体がその事業の必要性は認めながらも、短期では正直実施しづらかった事業を後押しするという意味においては、私はこれ重要なものだなというふうにも思っているんです。

ですから今回総務省に伺いますけれども、私は当然不必要なものは絶対やる必要はないと思っています。

そしてその役割を終えたもの、これも途中ではしっかりとやめること、これも大事だと思うんですが、しかしこの事業債全般については、今後も各自治体での必要な事業を後押しするという意味において、また躊躇しているものに対して決断をしていただくという意味においても、現場のニーズに即した内容を今後も……。

総務省におきましては、これまで防災減災対策の取組の強化、DX、GXの推進など、地方が直面する様々な課題に対し、地域の実情を踏まえて、地方単独事業により取り組むことができますように、自治体の御意見も踏まえ、地方債をはじめとする地方財政措置を講じるように努めてきたところでございます。

例えば、先ほど委員からも御紹介を賜りましたが、令和7年度には新たにデジタル活用推進事業債を創設するとともに、令和6年度を期限としておりました緊急防災減災推進事業債を拡充延長し、令和8年度に向けては、令和7年度を期限としていた緊急防災減災事業債、緊急自然災害防止対策事業債などを拡充延長することとしたところでございます。

引き続き自治体の御意見を伺い、自治体がそれぞれの地域の実情を踏まえ、様々な課題に積極的に対応ができますように、地方債をはじめとする地方財政措置により、自治体の取組をしっかりと後押ししてまいりたいと存じております。

税収減に伴う恒久財源の確保
質問
中川康洋 (中道改革連合・無所属)
  • 軽油引取税や環境性能割の廃止に伴う減収を特例交付金で補填しているが、恒久財源がないままの「見切り発車」であると指摘
  • 早期に政府全体で協議し、恒久財源を確保すべきと提案
答弁
梶原大輔
  • 令和8年度は特例交付金で全額補填する
  • 軽油引取税については令和9年度税制改正で結論を得る方向であり、環境性能割についても具体的方策を検討し、適切に対応する
全文
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ちょっと時間が迫ってまいりましたので、あと1問になるかもしれませんが、次に「当分の関税率及び環境性能割廃止に伴う税収減について」、これいくつも他の委員の方からも出ていると思いますけれども、お伺いをさせていただきます。

令和8年度の地方財政計画では、軽油引取税などの当分の関税率、並びに自動車税などの環境性能割の廃止に伴う減収について、この地方の要望などにも応える形で、今回は全額地方特例交付金で補填を……。

これ、地方の皆さんはある種一旦安堵しているわけですけれども、しかし、この恒久財源を見出していないままにスタートしたというのは、私はこれ少し見切り発車ではあったのではないかと、このように感じるわけでございます。

故に、今回のこの税減収の穴埋めについては、やはりこの恒久財源を早期に政府全体並びに関係省庁と協議をして結論を出す、こういったことの必要性があるんじゃないかと思っておるわけですけれども、ここ、総務省の見解をお伺いしたいと思います。

軽油引取税の当分の間税率、自動車税の環境性能割の廃止に伴う地方団体の税収減については、委員ご指摘をいただきましたとおり、令和8年度においては、地方特例交付金によって全額を補填することとしているところでございます。

その上で、今後の安定財源の確保に向け、軽油引取税の当分の間税率に関わる財源については、令和7年11月5日の総統合意を踏まえ、令和8年度与党税制改正大綱において、租税特別措置の見直し等による地方増収分を活用するほか、具体的な方策を引き続き検討し、令和9年度税制改正において結論を得るということとされております。

また、環境性能割に関わる財源については、同大綱において安定財源を確保するための具体的な方策を検討することとされております。

総務省といたしましては、こうした大綱の記載を踏まえながら、地方の安定財源の確保に向け、適切に対応してまいりたいと存じております。

電気料金補助金の予算実績
質問
東徹 (日本維新の会)
  • 電気代高騰を受けた政府補助金の現状について指摘
  • 過去3年間の年度別予算額および補助実績について質問
答弁
久米隆
  • 令和4年度から令和7年度までの予算総額は5兆984億円
  • 年度別の内訳(R4: 3.1兆円、R5: 6,416億円、R6: 5,317億円、R7: 8,177億円)を提示
全文
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まず電気代からお聞きをさせていただきたいと思います。

電気代ですが、先月2月26日に大手電力10社の3月使用分、4月請求分になりますけれども、その家庭向けの電気代が発表されました。

政府の補助金が減額されるということの影響で、平均的な使用量で見ますと、関西電力が780円値上げ、東京電力は822円値上げということで、1割以上値上がりをしているわけですね。

政府による電気代の補助については、これ電気代の高騰を受けてこれまでも行われてきましたし、我々も昨年与党になったときに、電気代に対する補助をさらにやるべきだということも言わせていただきました。

ただ、この3年間で各年度どれくらい予算をつけて補助が行われてきたのか、まずお聞かせいただきたいと思います。

これまで令和4年度から令和7年度まで、電気・ガスの料金支援を行ってまいりました。

この電気・ガス料金支援に係る予算総額は5兆984億円となっており、内訳といたしましては、令和4年度が3兆1,074億円、令和5年度が6,416億円、令和6年度が5,317億円、令和7年度が8,177億円となっております。

電気料金の根本的な引き下げ策
質問
東徹 (日本維新の会)
  • 補助金による一時的な対策ではなく、根本的な解決が必要であると主張
  • 電気代を下げるという明確な目標と決意を大臣に求める
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 国際的に遜色のない価格での供給の重要性を認識
  • 脱炭素電源の確保や原子力の活用など、エネルギーコストが上昇しにくい構造への転換を目指す
  • S+3E(安全性、安定供給、経済効率性、環境適合)の実現に向け、あらゆる政策を総動員する
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令和4年度が3兆1,074億円、令和5年度が6,416億円、令和6年度が5,317億円、そして令和7年度が8,177億円、トータル5兆984億円ということで、多額の補助金を出して電気代を下げていっているということをやっているわけですね。

5兆円といえば、食料品の消費税8%を0にするぐらいの金額になるわけですけれども、4月の使用分は政府の補助がなくなりますので、それにさらにこれからホルムズ海峡の情勢とか原油の値上げとかも今後考えられます。

3月使用分よりもさらに電気代が上がっていくということも見込まれるわけです。

これまで経済産業省は、電気代が上がれば補助金を入れて電気代をとりあえず下げるということをしてきたわけですが、これは根本的な解決ではないと思うんですね。

ただ、我々としてもこの物価高対策は非常に大事でありまして、実質賃金が厚生労働省の統計では4年連続マイナスということで先月出ておりました。

そんな状況にあるわけですから、これは物価高対策というのも非常に大事だということも我々もよくわかっておりますが、やはり根本的に解決していくということが非常に大事だというふうに思っております。

国民の生活に対する影響、そしてまた経済の産業力を高めていくという意味においても、電気代を下げていくということは非常に大事だというふうに思うわけですね。

やはりこの電気代を下げるための対策を、本気で経済産業省として取り組んでいくべきだというふうに考えますが、赤澤大臣、いかがでしょうか。

そういうご答弁だというふうに私も大体想像はするんですけれどもね。

ただ、やっぱり経済産業省というのは、電力を安定して供給していくということについては、一生懸命熱心なんですよ。

ただし、電気代を下げるということについては、大方針というのはないと思うんですね。

これだけやはり電気代が上がってきているこういう中で、電気代を下げるということを目標に掲げていかないと、なかなか電気代っぽくは下がらないと思います。

赤澤大臣が今ご答弁の中で、いろいろ再エネをやっていくとか、再エネだって非常に高い再エネもあるわけですよ。

買取価格が。

じゃあその再エネどうするんですかということも、非常に具体的に電気代を下げていくためにはこういうことをしていかないといけないという方針もすごく大事だと思うんですね。

だから私は、これ赤澤大臣には、電気代を下げるという決意をぜひしていただきたいなと思うんですけども、いかがですかね。

はい、ご指摘の電気料金は大変重要な問題でありまして、国民負担の軽減や産業競争力強化の観点から、脱炭素電源の確保、燃料費の抑制などによる、国際的に遜色のない価格での電気の供給の重要性も高まっているものと認識をしております。

今後、DXやGXの推進による電力需要増加が見込まれており、質と価格の両面で安定した電力の供給を実現していくことが極めて重要です。

このため、特定の電源や燃料源に過度に依存しないよう、バランスの取れた電源構成を目指しつつ、燃料価格の影響を受けにくい再エネや原子力を最大限活用するなど、エネルギーコストが上昇しにくい経済構造への転換を進めてまいりたいと考えております。

はい、エネルギーを取り巻く状況として、脱炭素投資の増加に加えですね、物価の高騰や金利の上昇、円安など、コストの上昇要因、委員御指摘のとおりの要因ある中で、その影響を抑制し、国際的に遜色ない価格での電力供給を実現することは重要であると思います。

また、電気代を負担される国民あるいは企業の立場からすれば、本当に安いに越したことはないというのは、まさに先生おっしゃるとおりだと思うんですが、私どもが考える責任ある安定供給と脱炭素の両立に向けた取組を同時にやはり進めていくということが大事で、安全性、安定供給、経済効率性、環境適合のいわゆるS+3Eを実現するために、あらゆる政策を総動員をしていくということだと思います。

具体的には、これまでも徹底した省エネの推進や再エネの最大限の導入、あるいは安全性が確保され……。

中小企業のM&A促進と金融機関の役割
質問
東徹 (日本維新の会)
  • 倒産や休廃業が増加する中、M&A件数が不十分であると指摘
  • 地域の金融機関が持つ情報や人脈を活かしたM&A支援の重要性を主張し、大臣の考えを問う
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 金融機関を地域中小企業にとって最も身近な有力プレーヤーであると認識
  • 事業承継・引継ぎ支援センターへの金融機関人材の受け入れや連携強化を図る
  • 金融庁と連携し、金融機関が主体的にM&A支援に取り組むよう働きかける
全文
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続きまして、中小企業のM&Aのことについてお伺いをさせていただきます。

令和6年4月の予算委員会で、私は当時、無党大臣だったんですけれども、中小企業M&Aに安心して取り組めるような環境整備ということを議論させていただきました。

具体的には、悪質なM&Aの仲介業者、こういったものが実際にいる中で、地域の金融機関、これ安心できるわけですから、地域の金融機関が情報や人脈などを生かして中小企業のM&Aを進めていくことが、地域の経済にとっても我が国の経済成長にとっても重要であるということを指摘させていただきました。

元大臣からは検討をやり始めたところという御答弁があったわけですけれども、今回も高市大臣、あるいは政府からも強い経済をというふうな話の中で、M&Aを促進していくというところを常に出てきていただいています。

非常に大事だという認識は分かるんですけれども、ただ数字を見ていくと、2024年の数字では倒産件数が1万件以上あるわけですね。

そして休廃業とか解散した中小企業を入れると6万件以上あるわけです。

実際に事業承継・引継ぎ支援センターのM&Aというのは、2,000件程度増えてきているんですよ。

増えてきていますが、2,000件程度なわけですね。

まだまだやはりこれを増やしていかないといけない状況です。

赤澤大臣は、中小企業のM&Aを進めていくために、金融機関の役割、金融機関というのは会社の情報もしっかり知っているわけですから、役割はどのように考えて、そしてこのM&Aにどういうふうに関わっていく、そのことによってM&Aの件数が増えていくということをぜひ実現していっていただきたいですね。

やはり企業が倒産してしまうと雇用が失われるし、そこの大事な技術も失われていくわけですから、やはりM&Aをしっかり進めていく、その上においての金融機関の役割、この辺をどのようにお考えしていただいているのかお聞かせいただきたいと思います。

委員との問題意識を共有いたします。

やはり後継者がなかなか見つからなくて、価値のある企業が非常に苦労しているようなこともありますし、なんとかM&A、事業承継を応援したいと思っている中で、金融機関は地域の中小企業にとって最も身近な経営相談相手の一つであり、中小企業が安心してM&Aを進めていくために連携し得る非常に有力なプレーヤーであるというふうに認識をしております。

経済産業省ではM&Aに関する相談窓口として、全国47都道府県に事業承継・引継ぎ支援センターを設置しております。

今後は地域におけるM&Aや事業承継の支援体制の強化を図っていくため、同センターにおいて地域金融機関からの人材の受け入れ、あるいはM&A等に係る支援方法の習得を図るとともに、帰任後の連携強化を図っていくこととしています。

こうした取組に加えて、昨年末には金融機関や支援機関等の密接な連携の下でのきめ細やかな支援に向けて、私や金融担当大臣から金融機関に対し要請をしており、引き続き金融庁とも連携しながら、金融機関にM&Aや事業承継支援に主体的に取り組んでいただけるよう働きかけます。

中東情勢悪化に伴う原油価格上昇への対策と見通し
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 中東情勢の緊迫化により原油価格が急騰し、物価上昇や計画停電などの懸念がある
  • 原油価格が100ドル、150ドル、200ドルとなった場合の影響見通しと対策を策定すべきではないか
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 現時点で予断を持って判断することは困難である
  • エネルギー対策本部を設置し、影響の把握と迅速な対策を指示した
  • 物価への影響を注視し、関係国と連携して機動的に対応する
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このアメリカ、イスラエルと、そしてイラクの軍事衝突、これですね、中東全域に広がりつつございまして、本当に有事事態です。

この日本はですね、ご存じのとおり、石油の93%を中東に依存していると。

ホルムズ海峡は実質船舶不可能なので閉鎖状態です。

これですね、本当に日本にとって最悪のシナリオが今進んでいるんじゃないかというふうに思うんですけれども、この1バーレルがいくらになるのか、これは分かりません。

ですけれども200ドルに行くんじゃないかというような専門家もおられます。

そこでですね、経産大臣にお伺いしたいんですけれども、これ今日本の方々、日本人が本当に今後どうなるのかというのを、もっと心配されておられるんですね。

東北の震災のように計画停電がなされるんじゃないかとか、あるいはちょっと過去の話になりますけどオイルショックの時のようにですね、狂乱物価になってトイレットペーパー事件みたいなのがありましたけども、そういうことになるんじゃないかとか。

そこまで至らなくてもですね、やはり電気代、ガス代、そしてガソリン代、こういった燃料関連の物価が間違いなく上がる。

やはりその対策をする上でですね、やはりこの1バーレルがどのぐらいになったら、あるいは100ドルになったら、150ドルになったら、200ドルになったら、どれだけの影響があって、そしてそれに対してどういう対策を打たなきゃいけないのかというような見通しですね。

そういうのはやはり経産大臣としてはやはり作っておかなきゃいけないというふうに思いますが、現在その辺りの見通しというのはどんなことを考えていらっしゃるんでしょうか。

日本経済への影響については、現時点で予断を持って判断することは困難だと思います。

事態自体が今進行中でありますので、先日そういう状況を踏まえつつ、イラン情勢を踏まえたエネルギー対策本部を設置をし、私からは日本経済全体への影響を的確に把握し、迅速に必要な対策を講じることなどですね、けんちょう官を持って取り組むことを経産省の幹部には指示をしたところであります。

引き続きですね、原油価格の動向、これは委員がおっしゃるようにイランの今回の動きが始まる前と比べると1割以上やはり上がっているというのが現時点でありますが、それを通じたエネルギー価格をはじめとした物価への影響などを注視するとともに、関係国と密接に連携しつつ、国民生活や経済活動への影響を最小限に抑えるため、必要な対応を機動的に講じてまいりたいと思っております。

石油備蓄の放出基準について
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)

- 備蓄放出のトリガーとなる具体的な基準や、どのような状況で放出を判断するのか

答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 備蓄の目的は価格安定ではなく「安定供給」である
  • 価格上昇で自動的に発動する仕組みではない
  • IEAと連携し、状況を注視しながら万全を期す
全文
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その対策の中の一つとしてよく言われているのが、この備蓄ですね。

この放出もその一つの対策の一つだというふうに思いますけれども、これに対してもいろいろと今まで議論をされております。

そこで大臣は昨日の記者会見で、「この備蓄の放出は安定的な供給のために使うものであって、現在はその放出する予定はない」とおっしゃったと。

安定的な供給のための放出というトリガーですね、どのあたりでその辺の引き金を引かれる基準があるのか。

IEAとの関係もございますのでね、そういうあたりの一体どういうときに放出されようとするのか。

法律に従ってやられる基準ですね、そのあたりどういうことを考えてらっしゃるんでしょうかね。

今手元に私の会見の記録を持っておりませんが、私が申し上げた趣旨は、当面予定がないと申し上げたつもりはなくて、制度の目的は価格の安定ということではなくて、安定供給が目的ですと。

逆に言うと、一定の価格上昇があったら自動的に発動みたいなものではございませんという趣旨を申し上げたつもりなんですが。

一方で、石油について申し上げれば、ご案内のとおり、我が国は官民を合わせて約250日分の石油備蓄を保有し、これについては国際エネルギー機関(IEA)とも連携して適時適切に対応していくという体制になっております。

現時点で事態が長期化した場合の影響について、予断を持ったコメントをすることは、場合によって国民の皆様を不必要に不安にさせることもありますし、差し控えたいと思いますが、いずれにせよまずは状況を注視しつつ、引き続き我が国のエネルギー安定供給確保に万全を期してまいりたいというふうに考えております。

中東依存脱却に向けた緊急調達と中長期的な戦略
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 備蓄だけでは限界があるため、米国シェールガス等、他国からの緊急的な調達方法を検討しているか
  • 中長期的に中東依存度を下げるための具体策はあるか
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 備蓄の活用、タンカー航行の安全確保、外交努力により安定供給に努める
  • 中長期的には中東依存度および化石燃料への依存度を下げていく
全文
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向山好一君、楽観はされていないということなので少し安心はしましたけれども、この備蓄は254日あるということを政府も発表されておりますけれども、その内訳が政府備蓄というのは150日ぐらいで、民間備蓄は100日ぐらいで、参院国との共同があと数日あると。

そしてIEAもですね、基準として90日は確保しなきゃいけないということを考えればですね、そんなにたくさんあるわけじゃないんですよね。

やっぱりものには限界がある。

ですから、この備蓄原油だけではね、この今の原油の供給安定というのはできません。

大臣は渡米されるということをお聞きしておりますけれども、アメリカのトランプさんはですね、「ドリル・ベイビー・ドリル」より、もう化石燃料を掘って掘って掘りまくるんだというような方針がございますけれども、この93%の原油がなくなっていくときにですね、緊急的にやはりこの日本の原油を、石油を確保する方法としてですね、他で調達する必要も出てくるかもしれませんけれども、このアメリカのシェールガスを含めてですね、他とやはりこのパートナーシップを結ぶなりですね、何らかの緊急的な調達方法というのは考えていらっしゃるんでしょうかね。

ただ我が国としてやる努力は、まず備蓄を持っているということは当然ありますし、あるいはタンカーの航行についても関係国と協力して安全を確保して、少しでもきちっと予定されているとおり、計画通り我が国に原油が運ばれてくるように努力をするということもありますし、その関係国との外交の努力といったようなものもあると思います。

短期的、中期的にはそういったことをやらなきゃいけませんし、長期的、あるいは中長期的という意味で言えば、やはり根本的なところは中東依存度を下げていく、あるいは化石燃料への依存度を下げていく。

そういう意味でやれることは時間軸に沿っていろいろあると思いますので、そういう意味では我々考えることすべてについて最大限できる対応をやっていきたいというふうに考えております。

脱炭素電源の活用と原発導入の前倒しについて
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 石油依存度を下げるため、EV・FCVへのシフトを加速させるべきではないか
  • エネルギー基本計画にある原発比率20%(2040年)の目標を前倒しすべきではないか
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 再エネや原子力を最大限活用し、バランスの取れた電源構成を目指す
  • 安全性の確保と地域の理解を前提として脱炭素電源を活用する方針であり、趣旨は沿っている
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1つ目はやはり石油そのものの依存度を下げるということ。

これ非常に重要な視点だと思いますけれども、この石油の中のやっぱり輸送部門というのが半分程度占めておりますので。

ということになればですね、やっぱり自動車のEV化とか、あるいはトラック部門のFCVとか、あるいはハイブリッド。

そういったことというのはこれまでもやっていらっしゃるのはよくわかっていますけれども、さらにそれをインセンティブを強めてシフトしていかなきゃいけないというふうに思いますけれども、そのあたりをお考えどうでしょうかね。

大臣、今おっしゃった原発2割、2040年を目指すという、このエネルギー基本計画の中に書いてますけども、そこの中に、エネルギー基本計画にも「中東情勢の緊迫化など経済安全保障上の要請が高まる懸念から検討が必要だ」と書いてあるんですね。

要するにもう少し柔軟にやっていくこともあり得るということなんですけども、まさにこれ今じゃないですか。

ですから、この2040年20%というのを、今2026年ですから14年ほど先の話なんでね、もう少し前倒しをやるべきではないかというふうに思いますけど、その辺りはどうでしょうかね。

低いエネルギーの自給率や燃料価格の影響を受けやすい火力発電の高い依存といった課題は長らく問題になっておりまして、エネルギー安全保障に寄与し、脱炭素効果の高い電源を最大限活用していくということが重要だと思っています。

また、第7次エネルギー基本計画に基づき、特定の電源や燃料源に過度に依存しないようバランスの取れた電源構成を目指しつつ、再エネや原子力を最大限活用していくという方針で、第7次のエネルギー基本計画では、(赤澤経済産業大臣)いろんなことが起こり得るわけで、なかなか想定できない事態もあるわけでありますが、今基本的な考え方としては、かつてあったように「再エネ化」「原発化」というようなことではなくて、脱炭素電源をそれぞれ前提はありますけれども最大限活用。

原子力については安全性の確保と地域の理解ということでありますし、再エネについても特にいろんな議論がある中で地域のご理解というのが大事になってきていると思いますので、そういう前提条件をしっかり満たしながら脱炭素電源を最大限活用していくという意味では、先生がおっしゃったご趣旨に沿っていることかなというふうに考えております。

LNGの調達先多角化と安全保障
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)
  • LNGの調達においてロシアへの依存(10%)などのカントリーリスクがある
  • エネルギー安全保障の観点からどのように改善すべきか
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 供給源の多角化は重要であり、資源外交やJOGMECを通じた調達に取り組んでいる
  • モザンビークからの取得や米国からの輸入拡大など、強靭なサプライチェーン構築を目指す
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(向山委員)石油原油のことはそれぐらいにさせていただいて、同じように今、この我が国の日本のエネルギーに対して重要な電源、ガスですね。

このことについて質問させていただきたいと思いますけれども、日本のこのエネルギーの輸入量が年間で6600万トンぐらい。

これが本当に世界の中でも有数の輸入国になっているんですけれども、この国別の依存パーセント、まずオーストラリアが40%、マレーシアが15%、ロシアが10%、アメリカが10%、そして中東が6%ということになってまして、この天然ガス、エネルギーは中東依存から完璧に脱却はしているんですね。

ですけども、JERAさんがですね、語ると一応契約を結ばれたり、ちょっとカントリーリスクという意味ではロシアと10%もございますので、安全保障政策の上でもう少しちょっと、このあたりってはどういうふうに改善すべきなのか。

このイランのね、この情勢見てですね、大臣としてはどういうふうに思っていらっしゃるんでしょうかね。

このエネルギーの安全保障については。

ただ、委員ご指摘のとおり、LNG供給源の多角化に向けた不断の取組は非常に重要でありまして、政府としては積極的な資源外交やJOGMECによるリスクマネーの供給などを通じ、さまざまな供給源からの調達が可能となるよう取り組んでおります。

せっかくのお尋ねですので、若干具体的な話をすれば、例えば今出てきていない中でいうと、例えばモザンビークからのLNGの取得でありますとか、あるいは政情が安定していてインフラ整っていますので、今手元の資料だと6.9%というこの依存度ですけど、アメリカ合衆国からのさらにですね、LNGの輸入を増やすとか、少しでもですね、強靭なサプライチェーンにするためにやれることはまだあると思いますので、おっしゃるように確かにオーストラリアの依存がちょっと大きいとかありますので、そういうことを考えながら、引き続きLNGの安定供給確保に必要な環境整備に取り組んでまいりたいと思います。

エネルギー価格高騰に伴う電気・ガス代補助金の延長
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)

- 原油・LNG価格の上昇が電気・ガス代に跳ね返るため、4月以降も補助金を継続・延長すべきではないか

答弁
井野敏郎
  • LNG輸入の多くはホルムズ海峡を経由せず、価格上昇が直ちに料金に反映されるとは考えない
  • 現時点では支援の延長を判断する段階ではない
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そして、このLNGの価格というのは原油と連動してるんですね、ほとんどが。

ですから今、当然カタールの天然ガスというのも大きなシェアを占めてますから、この天然ガスの価格は、これ間違いなくこれからも、これ間違いありません。

そうなるとやはり電気代です。

当然ガス代もそうなんですけども、原材料費が間違いなく上がっていったらですね、当然電気代、ガス代に跳ね返ってきます。

今1月から3月までの補助金を、先ほどの質問でもございましたけども、実施されておりますけども、これ昨日も質問あったと思いますけども、これやっぱり4月以降もですね、猶予は許さないんですね。

やはり延長してですね、この補助金というのを継続していく、これ必要だと思います。

今この本年度予算やっている最中の話かもしれませんけどね、追加としてね、やっぱりそういうことも必要じゃないかと思います。

ご見解をお伺いしたいです。

LNGについては、ホルムズ海峡を経由する輸入量が年間約400万トン、輸入量全体の6%に過ぎません。

これを参照して価格が決定されているということが一般的でございまして、仮に今般の事を受けてエネルギーの輸入価格が上昇したとしても、電気・ガス料金は直ちに上昇することはないというふうに考えております。

現時点では、エネルギー価格の動向、それはエネルギー価格の変動が物価に与える影響を注視していくことが重要であると考えておりまして、電気・ガス代の支援の延長を判断するという段階ではないと考えております。

再エネ付加金の廃止について
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)

- 物価対策および制度的な問題から、再エネ付加金を廃止すべきではないか

答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 安定供給と脱炭素のバランスを検討している
  • 地方の大型事業用太陽光発電について、付加金の見直しを検討するなど、良い方向を検討したい
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もう一つ、電気代、特に電気代はですね、我が党は再エネ付加金の廃止に取り組んでいます。

それは要するに物価対策としてね、大体1軒あたり1,500円ぐらいかかっていますので、直接的にその物価対策になると。

その上に、やはり再エネに対する負担を電力会社に押し付けるべきなのかと、根本的な問題もあるんですよ。

その制度そのものをやはりもう一度考え直さなきゃいけない。

その上での再エネ付加金の廃止ということを訴えているんですけれども、そのあたりどういう感じで考えていますか。

私どもも先ほどから申し上げているとおり、責任あるエネルギー政策という意味では、安定供給と脱炭素といったようなことを考えていかなければならないし、いろんな意味で省エネとかそういうことも考えてまいります。

そんな中で今おっしゃった点を踏まえた我が党、あるいは政府の議論ということでいえば、これはやはり太陽光発電なんかについて今いろいろ地域との問題も生じている例もあり、具体的にコストが下がってきていることもあり、そういうことを考えたときには、地方に置く大型の事業用の太陽光発電については、付加金について見直していくということを考えたり、そういう意味で私どもとしては、先ほどから申し上げているように安定供給と脱炭素ということのバランスを取る中で、委員のお指摘なども踏まえながら、良いと思う方向を検討していくということだと思います。

データセンターの電力不足対策と排熱利用
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)

- データセンターの消費電力増大に対し、排熱を再利用するコージェネレーションシステムの導入に向けたインセンティブ策を講じるべきではないか

答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 省エネ技術の開発支援や規制による効率化に取り組んでいる
  • コージェネレーションは将来的な選択肢の一つとして期待しているが、現在は事業者の判断に委ねている
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それでは次に、電力不足の対策について一つの質問をさせていただきたいんですけれども、このデータセンター、AI含めてその整備というのはどんどん拡大していって、そこの中で消費電力がすごい大きいので、電力不足に陥りかけているというのが今の現状だと思いますけれども。

一方、このデータセンターは電力を使うだけに熱が出てくるんですね。

今、その熱を冷やすためにまた電力を使っているんですよ。

非常に効率悪いんですよね。

ぜひともそういった電力不足の対策の一つの一環として、この熱を再利用して発電して、そしてさらにこの地域の冷暖房なりこの施設の利用ができる、いわゆるコージェネレーションシステムです。

そういうのをやはり特にこのデータセンターなんかでは必要だというふうに思いますけれども、そういうインセンティブ策というのは今十分捉えていて、そしてこれがちゃんとできるという方向なのかどうか、経産大臣の御見解をお願いいたします。

データセンターの拡大に伴う電力需要の増加は重要な課題でありまして、経済産業省では、液冷技術をはじめとする最先端の省エネ技術の開発支援や、省エネ法に基づき、高い電力使用効率の達成を求めて、規制を通じてデータセンターの省エネに取り組んでおります。

ご指摘のコージェネレーションシステムですが、これは省エネに資する将来的な選択肢の一つとして、経済産業省も期待はしております。

現時点においては、データセンターの安定稼働に必要となる電力供給の安定性や経済合理性などの観点を踏まえて、個々の事業者の判断に委ねているというところでございます。

海底資源開発の成果と予算
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)

- 南鳥島周辺でのレアアース泥引き上げの成果と、SIP事業における具体的な予算額を確認したい

答弁
川上大輔
  • 世界に先駆けて水深6,000mからレアアース泥を引き上げることに成功し、経済安全保障上の意義がある
  • 2018年のSIP第2期から令和7年度当初予算まで、約360億円を充当した
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次に質問しますけど、海洋開発、特に海底資源の開発について質問させていただきたいと思います。

その海洋大国であることはいいんですけれども、そこの下にあるこの資源ですね。

この資源開発はまだ途上なんですね。

これ、例えば南海トラフのところではメタンハイドレート。

沖ノ鳥島のところではコバルトリッチクラスト。

そして今注目されているのが南鳥島ですね。

マンガン団塊であり、レアアース。

ようやくですね、これが今年の1月に6,000mの海底のレアアース泥を引き上げることに成功しました。

ですからちょっとお聞きしたいんですけども、この内閣府の参考人で結構ですから、このレアアース泥を引き上げたことの成果と、これが一体予算上でどうなっているのか。

ですからSIP事業というのは他の事業にいっぱいあって、600億円ぐらいの予算が最低2年間でされているということなんですけれども、その中でレアアース泥にどのぐらいかかったのかというのはよくわからないというんですけれども、そのあたりの確認とさせていただけたらと思います。

(川上審議官)内閣府のSIPが過去数年にわたりまして深海の地質調査を行いまして、南鳥島周辺に非常に多くのレアアース泥が賦存するということを確認したこと。

それから環境に配慮した採取システムを開発いたしまして、世界に先駆けて水深約6,000メートルの海底から船上にレアアース泥を引き上げることに成功したということに関しましては、経済安全保障、それから海洋開発の観点からも意義のある成果であるというふうに考えております。

予算のことについてはですね、内閣府では2018年のSIP第2期から南鳥島周辺海域へのレアアース泥を中心とする研究開発を行っております。

AUVの開発、それから採鉱工事の開業、環境への影響評価を含めまして、令和7年度当初予算に至るまでにおよそ360億円を充当して精力的に研究開発を進めてきたというところでございます。

海洋資源開発の司令塔組織の創設
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)

- 省庁横断的に行われている海洋資源開発を効率化するため、「資源開発庁」の創設や司令塔となる専門組織を設けるべきではないか

答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))

- 総合海洋政策本部が司令塔機能を果たしており、海洋基本計画に基づき経産省が戦略を取りまとめている

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(向山委員)ちょっと経産大臣にお聞きしたいんですけれども、先ほど内閣府からSIP事業の話がありました。

この省庁をまたがっていてですね、一体この海洋資源開発にどれだけ投資がされて、どれだけの効果があるのかということですね、よく私たちは見えないんですよね。

まあ言うたらチームはいっぱいあるけど、指揮塔はあらへん。

そんな状況じゃないかというふうに思っておりまして。

この中国との決定的な違いみたいなのを克服するためには、この海洋資源、特に海底資源の開発に特化した専門的な組織を設けて、そこに一元的な予算配置をして、それで司令塔の役割を担ってしっかりこの海洋資源開発をやっていくべきだというふうに思います。

それで私たちは今申し上げているのは、資源開発庁を創設するとか、あるいは海洋資源開発基本法を制定するとか、そういうことを申し上げておりますけれども、やはり中心なのは経産省だというふうに思います。

ぜひとも、この司令塔の役割という必要性はどういうふうに思っていらっしゃいますか。

(赤澤大臣)海洋資源開発については、今ちょっと司令塔がないというようなお話ではあったんですが、私どもとしては内閣総理大臣、高市総理を本部長とする総合海洋政策本部において海洋基本計画を作成し、取組を進めておりまして、司令塔機能をしっかり総理に果たしていただいており、かつ海洋基本計画に基づき経産省において海洋エネルギー鉱物資源開発計画を策定し、各省のエネルギーや鉱物資源の開発に関する戦略の取りまとめをしております。

国際海底機構(ISA)への対応とレアアースの自給
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)

- 中国の輸出規制に対抗し、自前でレアアースを確保するための国家戦略や、ISAへのアプローチは十分か

答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 第4期海洋基本計画に基づき、ISAから権利を取得した公海での資源量調査を進めている
  • ISA理事会での開発ルール策定審議にも参画し、取り組んでいる
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最近やっぱりレアアースが話題になっているのは、先ほどからも質疑がありましたけれども、中国は対日輸出の規制を強化していて、特定企業までターゲットにしているというような状況があって、やはり自前でレアアースというのを手当てしなければいけない。

そういう時にちょっと心配なのが、中国との違いが国家戦略になっているかどうかということと合わせて、国際海底機構というのがあるんですね、ISA。

そういったところへのアプローチというのがちゃんと日本でできているのかということ、そういうことも不安なんですけれども、そのあたりで十分できているんでしょうか。

我が国は総合海洋政策本部で策定をした第4期の海洋基本計画に基づき、今ご指摘のあった国際海底機構ISAから権利を取得した公海、公区での詳細資源量調査を進めております。

またISA理事会での、公の海ですけれども、海洋鉱物資源の開発ルールの策定に向けた審議にも参画するなど、我が国としてもしっかりと取り組んでいると考えております。

レアアースの分離精練技術とサプライチェーン構築
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)

- レアアースの分離精練技術を中国に握られている。製品化までのサプライチェーン構築に向けた対策は十分か

答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 分離精練の部分が中国に抑えられていることが問題である
  • 国内に技術を持つ事業者が存在するため、鉱山確保を含め努力していく
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もう一つですね、やはり今首根っこをつかまれている一つの要因がですね、レアアースの精練技術っていうんでしょうかね。

そういうのがやっぱり中国に握られている。

ほとんどですね、90%中国やという話なんですね。

やはりこのレアアースの原料があっても、この製品化しないと意味がないんでね。

しっかり精練技術があって、そして商品化していく、いわゆるサプライチェーンですよ。

そういったことをちゃんとやっていかなきゃいけないんですけども、今このレアアースの開発を今やろうとされていらっしゃるんですけども、そういったこのサプライチェーンの展開ですね、そういったことっていうのはやはり政府としてもちゃんとやっていかなきゃいけないと思いますけど、私はそれ今本当に十分あるのかどうか、これ心配なんですね。

そのあたりって今現状どうなっていて、何か対策を打ってらっしゃるんでしょうかね。

その後さらに分離精練されたものから製品を作るという過程があって、一番の問題は、鉱山の部分ですね。

これはもう本当に相当程度、ほぼ中国に抑えられてしまっているということがあり、分離精練の部分が中国に抑えられちゃったんですね。

鉱山は世界中にありますが、とにかく分離精練の部分が中国にほぼ抑えられている。

抑えられるという意味で言うと、どこも100%抑えられたり依存度が高いと、これは支障を生じますので、それをしっかり上げていく努力をしなきゃいけない中で、分離精練の部分も先ほど申し上げたように国内的にその技術を持った事業者さんがいますので、それが取れた鉱山、その国であるいは……。

軽油引取税の暫定税率廃止に伴う混乱回避策
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 4月1日の暫定税率廃止に法案が間に合わなかった場合、現場(事業者の経理等)は大混乱する
  • 予算とは別枠で税制のみ先に審議し、暫定予算で期間を埋めるなどの対策を講じるべきではないか
答弁
梶原大輔
  • 法案が成立しない場合、税率は継続される
  • 成立後に遡及して廃止する場合、実務上の還付は極めて困難である
  • 政府としては年度内成立をしっかりとお願いしたい
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次はこの国会の運営にも関わるんですけども、ガソリン税の暫定税率の廃止、このことについて財務大臣にお伺いしたいというふうに思います。

4月の1日に新年度が始まって、予定では暫定税率は4月の1日に廃止になる。

もしも仮の話だということになってしまうということなのかもしれませんけれども、4月の1日に予算と関連法案が成立しなかったら、現場で軽油は一体どうなるんですかね。

向山好一君先ほど今の答弁にあるように、成立しなかったら大変なことになるんですよね。

特に問題視しているのは、軽油というのは一般ユーザーというよりは大量購入の事業者が多いんですよ。

そうなるとやっぱりPOSシステムを変更しなきゃいけないし、請求書を書き換えたり、精算しなきゃいけない。

今の税制上の問題と合わせて、経理上の問題がたくさん出てくるんですよね。

ですから、この政局のこういった空白期間を国民の皆さんに代償を負わすわけにいかないじゃないですか。

ですから総務大臣もぜひともご認識いただいて、ちょっとコメントいただきたいんですけれども、この予算と別枠で、やはり税制上のことだけは先に審議をして、そして暫定税率でしっかりと予算編成をした暫定予算でその期間を埋める、まあそういったことが必要だというふうに思いますけど、ご見解をお伺いいたします。

仮に先ほど委員がおっしゃられましたように、年度内に地方税改正法案が成立をしない場合、軽油引取税の当分の間税率は廃止をされず、1リットル当たり32.1円の税率が継続をすることとなります。

なお、4月以降の法案成立後に4月1日に遡って当分の間税率を廃止する場合には、税の還付が必要となってまいりますが、4月1日以降にガソリンスタンド等で軽油を購入をされた方を特定し、還付をすることは実務上極めて困難であるものと認識をしておるところでございます。

総務大臣林芳正君まさに今、委員がおっしゃっていただいたように、既に多くの自動車ユーザー、そして自動車販売業者、自治体、この4月の廃止に向けて準備を進めておるところでございますので、仮に成立が4月以降となった場合は、社会的に大きな影響や混乱が懸念されるところでございます。

従いまして、この政府といたしましては、法案の年度内成立をしっかりとお願いしてまいりたいと考えております。

自動車税の環境性能割の廃止に伴う影響
質問
向山好一 (国民民主党・無所属クラブ)

- 環境性能割の4月廃止が成立しない場合、ディーラーの営業活動やユーザーの買い替えサイクルに大きな悪影響が出るため、対策を講じてほしい

答弁
林芳正 (総務大臣)

- 4月以降の成立となった場合は社会的に大きな影響や混乱が懸念されるため、年度内成立を強くお願いしたい

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もう一つですね、同じようなことなんですけれども、この自動車税の環境性能割の場合ですね、これ一緒なんですよ。

ですから、これ環境性能割の場合の一つの大きな特徴はですね、経済活動そのものなんですよね。

このディーラーさんが「この4月の1日から1から3%の環境性能割などがなくなったら安くなりますよ」と、そういうふうに営業活動されている。

そしてそれが営業マンと顧客との信頼関係、そこのようなことになるわけですよ。

これできませんでしたということになったら、それ本当にこの営業チャンスをめちゃくちゃ失うことになりますしね。

ユーザーさんにしてみてもですね、この車の買い替えのサイクルですよ、それを変えなきゃいけないとか。

本当にこの4月の廃止の環境性能割の流れというのも非常に影響が大きいですから、この軽油引取税と同じように、この環境性能割のことについても、ぜひとも今私が申し上げたようなことを総務大臣の方でも踏まえていただいて、提案をぜひとも総理にも進言していただけたらと思いますけど、いかがでしょうかね。

総務大臣林芳正君まさに今、委員がおっしゃっていただいたように、既に多くの自動車ユーザー、そして自動車販売業者、自治体、この4月の廃止に向けて準備を進めておるところでございますので、仮に成立が4月以降となった場合は、社会的に大きな影響や混乱が懸念されるところでございます。

従いまして、この政府といたしましては、法案の年度内成立をしっかりとお願いしてまいりたいと考えております。

郵政民営化後の経営状況とサービスの変化
質問
吉川里奈 (参政党)
  • ゆうちょ銀行・かんぽ生命で約137兆円の資産減少が生じている点への言及
  • 民営化前と現在を比較して、経営状況や国民へのサービスがどう変化したか
答弁
藤野勝
  • 資産減少の主因は民営化前の定額貯金満期や低金利による商品魅力の低下、不適正募集事案である
  • 経常収益・経常利益は民営化前から減少傾向にあり、令和6年度にはさらに低下している
  • 不動産事業の開始、全銀システム加盟、マイナンバー申請受付、オンライン診療など新サービスを展開している
全文
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まずは郵政制度改革について、総務省にお尋ねをいたします。

昨年5月27日の参議院財政金融委員会において、我が党の上谷代表が郵政民営化後の資産変動についての質疑を行いました。

その中で示されたデータによりますと、ゆうちょ銀行の貯金残高およびかんぽ生命の総資産について、民営化前のピーク時と2025年3月末時点を比較した場合、両者を合わせて約137兆円規模の資産減少が生じていることが示されました。

政府からは、ゆうちょ銀行については主として民営化前の定額貯金の満期等による減少であり、またかんぽ生命については契約件数の減少や不適正募集問題などが背景にあるとの説明がなされています。

しかしながら、国民の貯蓄を原資としてきたゆうちょ、かんぽの資産が国家予算規模にも匹敵する額で大きく変動している以上、その要因や制度的影響について検証し、国民に丁寧な説明が必要です。

経過した今、民営化前と現在を比較して、経営状況や国民に対するサービスのあり方がどのように変化したのかについてお示しをください。

内閣官房内閣審議官 藤野勝君:ご質問いただきました。

まず経営状況の関係でございます。

ご指摘いただきました137兆円、ゆうちょ銀行の貯金残高、それからかんぽ生命の総資産の関係でございました。

この関係でございますけれども、減少があったということでございますが、ゆうちょ銀行のこの貯金残高の減少は、これは民営化の前に起こったものでございます。

平成12年、2000年3月末のピーク時、これが260兆円。

これが民営化直後の平成20年、2008年、この3月末で181兆円になってございます。

これが要するに80兆円減少したということでございますが、この要因につきましては、先生からご紹介いただきましたように、昨年の金融庁からの答弁もございましたが、高金利時代に預けられた定額貯金、これが満期を迎え、金利水準の低下に伴う貯金商品の魅力の低下等があったということでございます。

民営化後でございますけれども、これは2007年10月にあったわけでございますが、おおむねこの残高の水準としましては180兆円台から190兆円台で横ばいになっているというものでございまして、直近、令和7年3月末、2025年3月末は190兆円となっていることでございます。

かんぽ生命の総資産につきましても減少が起こっているということでございます。

これは民営化の前から起こっているものでございまして、民営化後も112兆円から59兆円に減少したというものでございました。

その主な要因としましては、先生からご紹介いただきましたような保有契約数の減少があるわけでございますが、これはかんぽ生命、現在でもこの主力商品となっております養老保険や学資保険、これは貯蓄性保険といわれているものですけれども、この魅力が低金利の時代には薄れてしまったということがございました。

それから不適正募集事案。

これは令和元年に発覚したものでございますけれども、これによって営業を止めてしまったりしたというふうな要因がかなり大きかったと考えてございます。

これの影響としましては、日本郵政全体の経常収益の話になりますけれども、これにつきましては平成15年度、2003年の決算における経常収益が24兆6,023億円あったわけでございますけれども、これが民営化の直前ぐらいですね、平成18年度決算、これは19兆6,040億円に減少。

それが民営化後も減少を続けて、令和6年度の決算におきましては11兆4,683億円になったというふうになってございます。

これは利益のベースですね。

経常利益で見ますと、民営化前では2兆円を超えた時期というのがあるわけでございますけれども、民営化の直前には1兆2,993億円に減少してございました。

民営化後、これは年度により上がったり下がったりしておりますけれども、令和6年度には8145億円となったというものでございます。

先生、サービスの内容についてということをご質問いただきました。

サービスの内容につきましては、民営化前にありました主力サービスである郵便、貯金、保険の3事業、これがあるわけでございますけれども、これに加えまして、郵政民営化後には新しい取組が行われるようになってきてございます。

例えば不動産事業というのを新たに開始してございます。

そして全銀システムの加盟によって送金可能な金融機関の範囲が非常に拡大したというふうな取組もございました。

またアフラック生命との業務提携によってがん保険の募集販売を開始してございます。

また近年には郵政省で郵便局事務取扱いの改正を何度か行ってございまして、これによってマイナンバーカードの交付申請の受付等の事務を郵便局で行うことを始めてございますし、また厚生労働省の方での制度整備をやっていただきましたので、令和5年からはオンライン診療の取組なんかも行っているということでございます。

以上でございます。

郵政民営化の総括的な検証の必要性
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 民営化後の経営判断やガバナンス、国民生活への影響について指摘
  • 民営化から20年が経過し、資産変動や経営判断を含めた総括的な検証を行うべきではないか
答弁
林芳正 (総務大臣)
  • 厳しい経営環境の中、郵便局ネットワークの維持に努めてきた
  • 郵政民営化法に基づき、郵政民営化委員会が3年ごとに総合的な検証を行う規定がある
全文
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はい。

今いろいろとご説明ありましたが、民営化前も経常収益や経常利益等が減少があった時期があるかと思いますが、下がって上がる時期というのもあったかと思います。

そういったところを考えますと、民営化した後は、なだらかながらもずっと減少を続けているという状況があるかと思います。

郵政民営化前、ゆうちょ、かんぽの資産は主として国債などで安定的な運用をされてきました。

民営化によって公的部門に流れていた資金が民間で有効に活用され、経済の活性化につながることが期待されていました。

しかしその一方で、郵便料金の値上げや郵便局サービスの見直しなど、国民生活への影響について様々な指摘もあります。

また地域によってサービス環境に差が生じているのではないかという声もあります。

民営化によって資金の有効活用や経済の活性化が期待されていたわけですが、その目的がどこまで実現したのかについても改めて検証する必要があるのではないかと考えます。

ここで総務大臣にお伺いをいたします。

高市総理は郵政民営化の成果を国民が実感できるようにするとの総理指示を出しておられますが、郵政民営化から約20年が経過した現在、ゆうちょ銀行とかんぽ生命の資産規模の変動に加え、2015年のトールホールディングス買収に伴う巨額の減損処理など、民営化後の経営判断やガバナンスのあり方などについてもさまざまな指摘がなされています。

ゆうちょ、かんぽは国民の貯蓄を原資とする極めて大きな資産を扱う制度であり、その制度改革の成果と課題については国民に対して丁寧に示していく必要があると考えます。

郵政民営化から20年、そろそろ改革の成果と課題を国民に正直に示す時期に来ているのではないでしょうか。

この20年間の郵政民営化について、資産の変動や経営判断も含めた総括的な検証を政府として行う必要があるのではないかと考えますが、大臣いかがでしょうか。

総務大臣林芳正君。

先ほど政府参考人からも答弁いたしましたが、この郵政事業を取り巻く経営環境、人口減少ですとかデジタル化の進展、さらには低金利時代が続いたこと等の社会経済環境の変化を受けまして、大変厳しい状況にありますが、民営化以降、全国約2万4000の郵便局ネットワークを維持して、先ほど政府参考人から答弁があったような努力を続けてきたところでございます。

この郵政民営化に関する検証というお尋ねでございましたけれども、郵政民営化法に、郵政民営化委員会が3年ごとに郵政民営化の進捗状況についての総合的な検証を行うという規定がございまして、この規定に基づいて……。

太陽光パネルのリサイクル制度の検討状況と法案提出時期
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 2030年代後半以降に大量廃棄が見込まれる太陽光パネルへの対応について
  • 現在のリサイクル制度の検討状況と、法案提出の予定時期を問う
答弁
中尾豊
  • 大量排出事業者に対し、国が定める基準に基づくリサイクルの取組を義務付ける法制度案を検討中
  • 今国会への法案提出に向けて現在作業を行っている
全文
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次に再エネ政策に伴う太陽光パネルのリサイクルについて伺います。

我が国では2011年に再生可能エネルギー特措法が成立し、翌2012年から固定価格買取制度、いわゆるFIT制度が開始されました。

制度の開始以降、再生可能エネルギー導入は急速に拡大し、特に太陽光発電を中心に導入が進んでまいりました。

一方、太陽光パネルの寿命は一般に20年から30年程度とされており、政府資料においても2030年代後半以降、年間最大およそ50万トン、こういった多くの太陽光パネルの廃棄がされる可能性があると推計されています。

こうした中、太陽光パネルのリサイクル制度については、環境省と経産省の合同会議において検討が進められ、昨年、制度の取りまとめが行われたと承知をしています。

しかしながら、他のリサイクル関連法制との費用負担の考え方など、制度上の整合性に課題があるとして法案提出は見送られ、現在再検討が行われていると承知をしています。

太陽光パネルのリサイクルについて、現在の検討状況はどのような段階にあるのか。

また、法案提出はいつをご予定されているのか、お示しください。

環境省太陽光パネルリサイクル制度グループ長、中尾豊君。

お答え申し上げます。

ご指摘のとおり、太陽光パネルは2030年代後半以降の排出量の顕著な増加が見込まれております。

このため、適正な廃棄・リサイクルのための制度的対応を進めることが重要でございます。

ご指摘のとおり、昨年も審議会におきまして検討を行っておりましたけれども、法制的な検討なども含めまして、様々な制度的な検討を行ってまいりました。

本年1月の中央環境審議会・産業行動審議会の合同会議におきまして、以上の検討を踏まえまして、新たな法制度案の検討状況をお示ししたところでございます。

新たな法制度案では、まずは効率的にリサイクルが実施可能な太陽光パネルを多量に排出する太陽光発電事業者などに対し、国が定める判断基準に基づくリサイクルの取組を義務づけるとともに、費用効率的なリサイクルを促進するためのリサイクル事業への措置などを講ずることとしてございます。

以上の内容につきましては、提出時期でございますけれども、今国会への法案提出に向けて現在作業を行っているところでございます。

太陽光パネルリサイクルの責任所在と段階的強化
質問
吉川里奈 (参政党)
  • リサイクル費用の国民負担(再エネ付加金等)への懸念
  • 対象の段階的な強化は可能か、また既設設備の回収・再資源化をどう担保するか
答弁
石原宏高 (環境大臣 内閣府特命担当大臣(原子力防災))
  • 既設分を含め大量排出事業者にリサイクルを義務付け、効率的な処理事業者を国が認定する制度を創設する
  • 予算措置や再資源化事業等促進法により費用低減を図る
  • 当初はある一定規模の事業者を対象とし、状況を踏まえ段階的に規制を強化し、幅広い排出者へ広げていく
全文
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はい、ありがとうございます。

今国会で提出予定ということでありますが、太陽光パネルのリサイクル制度の検討においては、誰がその責任を負うのかという点が重要な論点であると考えています。

また、リサイクルの費用については、埋め立て処分と比較してコストが高くなる可能性が指摘されています。

太陽光発電はGXの中核的性格として、国の強い後押しのもと導入が拡大されてきたものではありますが、その結果として生じる廃棄やリサイクルの制度が、いまだ検討段階にとどまっているということについては、未来に対する責任という観点からも課題があるのではと考えます。

さらに太陽光発電については、再エネ付加金として電気料金を通じて国民が広く現在も負担をしており、今では1世帯あたり年間およそ2万円程度の負担となっています。

こうした状況の中で、仮に補助金等によってリサイクルの費用を引き下げ、その財源を国民負担に求めるということになるのであれば、既に再エネ付加金という形で負担している国民の皆様に新たな負担を重ねる。

そういったことについての妥当性を丁寧な説明、そして慎重な検討が必要であると考えます。

ここで大臣に伺います。

太陽光パネルのリサイクルについて、対象の段階的な強化は可能なのか。

また、既に設置されている設備について、将来の回収や再資源化などをどのように担保していくお考えなのか、御見解をお聞かせください。

環境大臣、石原宏高君。

お答え申し上げます。

太陽光パネルのリサイクルについては、現時点では埋め立て処分の費用とリサイクル費用の差額が大きいこと、また全国的に処理体制が構築途上であることが課題であります。

こうした点を踏まえて、現在検討している法制度案では、既設の太陽光パネルを含めて大量に排出する太陽光発電事業者等に対し、国が定める判断基準に基づくリサイクルの取組を義務付けることとしております。

また、リサイクル施設の地域的な偏在もありまして、効率的な処理を行う体制を整えるために、費用効率的なリサイクルを行う事業者の計画を国が認定する制度を創設することとしているところであります。

こうした法制度に加え、政府としても技術開発・設備導入等の予算措置や、昨年施行しました再資源化事業等促進法などにより、リサイクル費用の低減と体制整備を図っていく所存であります。

その上で、将来の大量廃棄に備えて、太陽光パネルの幅広い排出者等へのリサイクル義務化を目指してまいりたいと思います。

当初はある一定規模の事業者を義務化の対象にしますけれども、徐々に広げてまいります。

そのためには、リサイクル費用の推移や処理体制の構築状況を踏まえつつ、段階的な規制強化が必要であるというふうに考えているところであります。

中小企業の賃上げと実効性ある価格転嫁の実現
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 中小・下請企業において原材料費等の上昇が価格転嫁できず、賃上げ原資を確保できない現状を指摘
  • 中小企業が利益を確保し、実際に賃上げできる実効性ある価格転嫁をどう実現させるか
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 人手不足や物価高による倒産増加の現状を認識している
  • 下請法や独占禁止法に基づき、一方的な代金決定の禁止や手形払いの禁止などを通じて、価格転嫁と取引適正化を推進する
全文
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時間がなくなってきましたが、最後に中小企業の勤労者の賃上げ施策について経産省に伺います。

現在、大企業では一定の賃上げが進む一方で、その基盤を支える中小・下請企業では、原材料費や人件費の上昇に価格転嫁ができず、賃上げ原資を確保できない現状というのが続いています。

中小企業の倒産件数は2年連続で1万件を超え、物価上昇の中で賃金が伸びない、いわばスタグフレーション的な現状に直面をしています。

また、人手不足ゆえに売上を伸ばせず交渉力も弱まり、価格転嫁が進まないという負の連鎖により、賃上げの基盤そのものが崩れつつあります。

中小企業の賃上げ施策について、こういった構造を踏まえ、経産省としてどのように現状を受け止め、そして中小企業が実際に賃上げできるだけの利益を確保できる実効性ある価格転嫁をどのように実現させるのか教えてください。

赤澤亮正君。

民間の調査機関によると、倒産件数は2年連続で1万件を超え、2025年は1万300件となりました。

委員のご指摘のとおりですね。

近年は人手不足や物価高を原因とした倒産も増加をしていると承知をしております。

こうした環境変化に対応しつつ、中小企業が十分な利益を獲得して、賃上げや成長への投資の原資を確保するためには、これもご指摘のとおりですけれども、価格転嫁、取引適正化の徹底が重要だと思っています。

このため、協議に応じない一方的な代金決定の禁止や、手形払いの禁止等を盛り込んだ、いわゆる下請法、あるいは独占禁止法に基づき、価格転嫁、取引適正化を推進してまいります。

このような取組を通じて、変化に挑む企業や人が報われる形に軸足を移し、筋肉質な強い中小企業への行動変容を促してまいりたいと思います。

広域リージョン連携の進捗状況
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 広域リージョン連携要項の制定から約半年が経過した現状を確認したい
  • 具体的なプロジェクトの進捗状況について伺いたい
答弁
林芳正 (総務大臣)
  • 現在7地域で宣言が行われ、順次具体的なプロジェクトが進められる予定である
  • 地域未来交付金などの財政的支援や、関係府省と連携した規制緩和に取り組む
  • 総務省がリージョンごとに担当者を配置し伴走支援を行う
  • 九州における半導体関連の県境を越えた連携を具体例として挙げている
全文
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この時間はまず広域リージョン連携についてお伺いいたします。

この制度は地域創生の柱の一つとして、昨年9月に推進要項が制定をされ、現在いくつかのリージョンが先行する形で各地の取り組みが進んでいこうとしているというふうに承知しております。

私がこの制度に注目しているのは、これまで行政の世界においては県域単位であったりとか行政ごとの連携だったものが、経済団体であるとか企業、大学、研究機関など民間側の主体の巻き込み、そして産業であるとか経済の実態に即した単位での連携へと進化しつつあるという点にあると思います。

行政の都合で境界線を引くのではなく、経済圏であったりとか産業集積の実態にあった単位で連携するという発想は極めて重要であると思います。

そこでまず林大臣にお伺いいたします。

広域リージョン連携要項制定から約半年経過しているということですが、現時点で具体的なプロジェクトの進捗状況について、まずお伺いできますでしょうか。

総務大臣林芳正君この広域リージョンにご注目をいただきましてありがとうございます。

実は私も下関なもんですから、関門海峡とかですね、門司へちょっと出かけるというのも、これ実は市をまたぐどころか県をまたぐということですが、まさにそういう今委員がおっしゃったようにですね、個々の自治体の取り組みだけではなくて、都道府県の区域を超えて施策に取り組むと。

人口減少下であっても活力ある地域をつくるために、こういう意味で広域リージョン連携、これは行政機関のみではなくて官民の多様な主体による連携である、それから都道府県の区域を超えてプロジェクトベースで柔軟に連携して地域の成長を目指すということであります。

今7地域で宣言が行われて、各地域において順次具体的なプロジェクトがまさに進められることになります。

広域リージョンの連携の取組に対して、地域未来交付金をはじめとして各府省と連携した財政的支援を行います。

またそれとともに、プロジェクトを推進する上で規制などの課題があった場合には、関係府省とともに規制の緩和等に取り組むこととしておるところでございます。

総務省といたしましては、リージョンごとに担当者を配置しまして、伴走支援を行うことによって各地域……。

今、伴走支援のお話もありましたが、具体でですね、例えば九州では新生シリコンアイランド九州構想のもとですね、TSMCへの熊本進出もございますので、半導体関連の設備投資、そしてそれにまつわる人材育成や技術開発で県を超えた連携が不可欠であり、まさにこの広域リージョン連携というものが生かされている例の一つであるというふうに認識をしております。

広域リージョン連携における投資支援
質問
林芳正 (総務大臣)

- 民間の大規模投資や産業集積のダイナミズムを広域リージョン連携の枠組みで支援するための考え方を伺いたい

答弁
林芳正 (総務大臣)
  • 九州地域(山口・沖縄含む)では昨年10月に宣言を実施済みである
  • 半導体産業振興、ベンチャー支援、食の輸出、観光、MaaS等の分野で取り組んでいる
  • 政策ツールを用いてこれらを一体的に応援したい
全文
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今、伴走支援などのお話もありましたが、こうした民間の大規模な投資であるとか、産業集積的なダイナミズムについて、広域リージョン連携の枠組みで投資をしていくための支援について、これまでと今後の取り組みについて、もう少し林大臣からお考えを伺いたいと思います。

総務大臣林芳正君今ご指摘のありました九州地域、これは山口県も沖縄県も入っておりますが、昨年の10月20日に宣言を実施をいたしました。

今言っていただいた半導体産業の振興に加えて、ベンチャー支援、それから食の輸出等の産業振興分野、そして観光分野、MaaS等の交通分野、それぞれ取り組む状況があるわけでございまして、先ほど申し上げましたように政策ツールを使ってこういうものを一体的に応援していきたいと思っております。

AI・半導体分野の人材不足への対策
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • AI・半導体分野における人材不足の規模をどう認識しているか
  • その不足をどのように埋めようとしているか、具体的な考えを伺いたい
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • デジタル人材全体で2022年度から5年間で230万人の育成を目標としている
  • 半導体分野では民間調査に基づき、今後10年で4万人以上が不足すると認識している
  • 経済産業局を中心に産学官連携のコンソーシアムを設立し、大学・高専への講座提供や米国への派遣プログラムを実施している
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続いてAI半導体分野の人材育成について伺いたいと思います。

ご案内のとおり、2024年11月に策定をされたAI半導体産業基盤強化フレームでは、2030年度までの7年間で10兆円超の公的支援、この大規模な支援が掲げられております。

そしてまさにこの令和8年度予算においても、次世代半導体であるとかAI関連で約1.2兆円の大きな予算が当てられようとしているというところです。

チームみらいとして、このAI半導体分野に投資するという方向性自体は強く支持しておりますが、同時にこの大きな投資に見合う人材育成が本当に十分に進んでいるのかという点に関しては、強い問題意識も持っております。

例えば半導体関連では、電子情報技術産業協会の試算において、主要求者だけで今後10年間、少なくとも4.3万人の追加人材が必要というような試算もあると聞いております。

これ、主要求者というところに入らない大きなところはまだ含まれていないということなので、実際にはさらに大きな数字になるという可能性もあるというふうに思います。

一方で、この日本の半導体関連、あるいは集積回路製造業の従業員数というものは、90年代、1999年の約15万人から2023年には約6万人へと大幅に減少しているということを承知しています。

少子化も進む中、理工系の人材の確保ということがますます難しく、厳しくなっているという情勢があると思います。

半導体とAIでは、もちろん個別の専門性は異なるものの、大きな構造としてはAI分野においてもこの人材の需給ギャップというものは大きくあるというふうに認識しています。

そこで赤澤大臣にお伺いさせてください。

政府として、この戦略分野でもあるAI・半導体分野の人材不足というものがどれぐらいの規模と考えられ、その不足をどう埋めようとされているのか、具体的にお考えを伺いたいと思います。

赤澤亮正君経済産業大臣の赤澤亮正です。

委員と問題意識を共有いたします。

AI開発等の高度人材をはじめとする幅広いデジタル人材については、政府全体で2022年度からの5年間で230万人の育成を目標としております。

必要なデジタルスキルの見える化や国家試験の運用、実践的な開発経験の提供などを通じた人材育成を進めているところでございます。

委員、まさに御指摘のとおりだと思いますが、半導体分野について、JETAというところの調査で、キオクシア、ソニー、ルネサス等の半導体メーカーだけで、今後10年間で4万人以上が不足するという民間調査がございます。

こうした人材不足を解消するため、全国各地で経済産業局を中心に半導体人材育成等になるコンソーシアムを設立をし、産学官で連携して大学、高専等に人材育成コースや講座等を提供するとともに、米国の最先端の半導体設計現場に人材を送り込む実践的な教育プログラムなどを実施しているところでございます。

東日本大震災の復興教訓の活用
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 東日本大震災からの15年間の取り組みをどう振り返っているか
  • 他の災害(能登半島地震等)に活かせるどのような教訓があると考えているか
答弁
牧野たかお (復興大臣 福島原発事故再生総括担当 防災庁設置準備担当 国土強靱化担当)
  • 省庁の枠組みを超えた「ワンストップ窓口」による迅速なまちづくり
  • 仮設店舗の無償貸出やグループ補助金による「産業の復興・なりわいの再生」
  • 元の集落単位での居住による「コミュニティの維持」
  • これらの知見を能登半島地震等でも活用し、防災力の向上に寄与したい
全文
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高山聡史君続いて牧野大臣に、平時から行う復興及び防災対策についてお話をさせていただければというふうに思います。

まず今からちょうど1週間後、今月11日で東日本大震災から15年ということになるかと思います。

改めて犠牲になられた方々に哀悼の意を表すとともに、今なお困難な状況にあられる被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。

生活の再建が進んでおられないという方であったりとか、孤独感を強く感じておられる方も多くおられると思います。

改めて、必要な支援が必要な方に届く社会、これを作っていくことが私たちの責務であるというふうに思います。

前の時間で牧野大臣からもございましたが、復興庁は来年度から第3期復興創生期間に入っていくということで、ハードのインフラ復旧は相当程度進んでおるものと認識しておりますが、被災地の人口減少であったりとか、産業の回復・活性化、帰還困難区域の問題など、依然として課題も多くあるというふうに認識をしております。

他方で、南海トラフ地震であるとか首都直下型の地震であるとか、大規模な災害リスクに対しては常に備えが必要であるということで、今後、防災庁の設置も控えていると。

大臣におかれましては、復興大臣と防災庁の設置準備担当を兼ねておられるということで、まさにこれまでの経験とこれからをつなぐという要の立場におられるかと思います。

午前中、ここで和田委員から事前防災の重要性についてのお話というものもございましたが、ここでは東日本大震災の復興の教訓、中でもその後の災害、例えば能登半島地震であったりとか北海道胆振東部地震など、こういったものでも活かし得る教訓が多くあったと思いますので、そこについて議論をさせてください。

被災者支援のノウハウであるとか、自治体との連携のあり方、あるいは産業再生の取組といった知見は、災害が起きる前から災害の備えとして共有されているべきだというふうに思います。

長くなりましたが、牧野大臣に伺います。

この15年間の取組、様々あったと思いますが、復興庁としてはどのように振り返り、そしてどのような教訓があるとお考えでしょうか。

牧野たかお君高山委員にお答えいたします。

復興庁では、東日本大震災からの復興過程におきまして得られたさまざまな教訓や知見を収集して、他の災害におきましてそれが活用できるように取り組んでおります。

いくつか紹介させていただきますが、一つ目はワンストップの窓口としての役割であります。

震災から復興に関する国の政策について、復興庁が省庁の枠組みを超えて地方公共団体のニーズにワンストップで対応できるようにしたことで、復興まちづくりなどを迅速に実施することができました。

二つ目は産業の復興、なりわいの再生であります。

仮設店舗の無償貸し出しだったり、グループ補助金などを活用して直接的に支援するための制度を創設しまして、早期の事業再開につながりました。

能登半島地震の被災地においても、同様に被災した飲食店などが早期に事業を再開したと承知しております。

三つ目はコミュニティの維持です。

東日本大震災の被災地におきましては、元の集落単位で災害公営住宅等に居住することによってコミュニティを維持したこともありまして、能登半島地震でもコミュニティを配慮した応急仮設住宅の建設が行われていると承知しております。

引き続きこれらの教訓や知見を共有し、我が国の防災力の向上に寄与していきたいと考えております。

防災・復興ツールのデジタル展開
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 復興の教訓を報告書に留めず、自治体が使える具体的なツールとして展開してほしい
  • シミュレーションやデータ連携などのデジタル活用について、展開計画があるか伺いたい
答弁
牧野たかお (復興大臣 福島原発事故再生総括担当 防災庁設置準備担当 国土強靱化担当)

- 防災庁の設置準備担当大臣として回答しようとしたが、時間切れのため具体的な回答に至らなかった

全文
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高山聡史君。

ありがとうございます。

いただいたような教訓、示唆を生かしながら、全国の自治体が平時から防災であるとか災害復興に備えられる体制を構築していくということが、今後の取組において大変重要なテーマであるというふうに思います。

実効性のある取り組みとして進めていくためには、この教訓というものはご発言であるとか、あるいは報告書にまとめて終わりということではなくて、全国の自治体が実際に使えるようなツール、具体的なものとして展開されていくということを期待いたします。

また、このツールに関連して、防災や復興においても、例えば被災のシミュレーションであるとか、復興計画のデジタルツール化であるとか、官民のデータ連携による復興工程の可視化といったものであるとか、テクノロジー、デジタルが効果を発揮する側面が複数あると思います。

ぜひそういったデジタルの力の活用という点に関しても議論をさせていただければと思います。

この15年間の復興の教訓、これを次の災害で一人でも多くの方の命と暮らしを守るということにぜひつなげていただきたく、そのようにお願いをいたします。

こういったツールの展開について、今進めていくお考えであるとか計画があるかというところを少し伺ってもよろしいでしょうか。

復興大臣牧野たかお君。

あと1分になりましたので、高山委員のご提案でございますが、我々も防災庁、これは防災庁の設置準備担当大臣としてお答えさせていただきますが、そうした……。

中国パビリオンの工事代金未払い問題への認識
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)
  • 中国パビリオンにおいて、発注者である中国政府(CCPIT)による工事代金の未払いが発生している
  • 閉幕し解体も終わっているが、竣工手続きが終わらず未払いが続いている
  • 赤澤大臣はこの事案を把握しているか
答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 関係者から話を聞いており、状況を承知している
  • 個別詳細の回答は差し控えるが、現在事実確認を進めている
  • 関係機関と連携し、問題解決に向けて後押ししたい
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万博工事費未払い問題について聞いてまいります。

これまで経産省は、参加した国、つまり参加した国のパビリオンですね、この発注者、この国からの未払い事案はないと言ってきました。

しかし今回、私はこの参加した国、つまり政府による未払い事案の情報を把握いたしました。

BIEによるパビリオンの優れた建築や展示内容に対する表彰で、展示デザイン部門で金賞を受賞した中国パビリオンであります。

なんとこの中国パビリオンで、発注者である中国政府による工事代金の未払い問題が起こっております。

発注者である中国国際貿易促進委員会(CCPIT)といいますが、この政府機関は本来、昨年4月に竣工手続きを完了し、速やかに元請け事業者に代金を支払うはずでありました。

ところが中国側の都合で竣工手続きがいまだに終わらずに、未払いが発生しております。

今や万博はもう閉幕をして、この中国パビリオンはもう解体工事も終わっているんですよ。

にもかかわらず、竣工手続きが終わっていないので、元請け事業者に対して未払いが発生をしているんです。

赤澤経済産業大臣、この中国政府による未払いが発生しているこの事案、把握されているということでよろしいでしょうか。

赤澤亮正(経済産業大臣):大阪・関西万博の海外パビリオンの支払いの問題について、一義的には契約当事者間における問題であるものの、政府としては民民の問題であるため全く関与しないとの立場はとっておらずですね、ご指摘の中国館についても関係者からお話を伺っているところであります。

個別の事案についてその詳細をお答えすることは差し控えたいと思いますが、一連の状況を聴取する中で、今委員がおっしゃったようなご意見があることは承知をしており、事実確認を今進めているところでございます。

引き続き相談いただいた事案について関係行政機関とも連携し、個別の契約の問題解決に向け、政府としても後押しをしてまいりたいと思います。

外国政府による国内工事への建設業法適用
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 発注者が外国政府であっても、日本国内で工事に携わる以上、日本の建設業法を遵守する必要があるか

答弁
藤田政国

- 一般論として、日本国内における建設工事には建設業法の適用があると考えている

全文
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辰巳孝太郎(日本共産党):事案について確認をしていくという答弁、これ重要な答弁をしていただきました。

民民の問題という話がこの間でずっと言われましたけど、もう民民の問題じゃないですよ。

これ政府と民間の問題、国と民間の事業者の問題ということになってますので、これ政治解決がやっぱり求められると、そういう事案になっているということは明らかだと思います。

そこで国交副大臣に確認をしたいと思います。

契約適正化のために契約当事者が遵守すべき最低限の義務等を定めているわけでありますが、たとえ発注者が外国政府であっても、日本国内で工事に携わる以上、日本の建設業法を遵守する必要があるということでよろしいです。

もうイエスかノーかでお願いします。

国土交通省大臣官房審議官 藤田政国君:お答えいたします。

一般論として申し上げれば、日本国内における建設工事につきましては、建設業法の適用があるものと考えております。

建設業法遵守ガイドラインと未払い行為の評価
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 国交省のガイドラインにおいて、引渡し後に速やかに代金を支払わないことは望ましくない行為事例とされているか

答弁
藤田政国

- 建設業法に直接の支払い規定はないが、ガイドラインでは元請・下請間の支払いに影響し、法違反を誘発するおそれがあるため「望ましくない」としている

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辰巳孝太郎(日本共産党):続けて副大臣に聞くんですけれどもね。

国交省の「発注者受注者間における建設業法遵守ガイドライン」では、「1. 請負契約に基づく工事目的物が完成し、引渡し終了後、発注者が受注者に対し、速やかに請負代金を支払わない場合は、建設業法第24条の3第2項、第24条の6等に関連して望ましくない行為事例としている」ということでよろしいです。

これも簡潔に。

国土交通省大臣官房審議官 藤田政国君:建設業法におきましては、発注者受注者間での支払いに関する規定は設けられておりませんけれども、ご指摘のガイドラインにおきまして、発注者受注者間の支払いは元請け下請け間の支払いに影響を及ぼすおそれがあることから、ご指摘のような24条の6違反の行為を誘発するおそれがあり、望ましくないということになっております。

中国政府への未払い解消に向けた働きかけ
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 未払いの主体が政府であり、建設業法上の問題もあるため、中国政府に対し即座に支払うよう求めてほしい

答弁
赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
  • 指摘のような意見があることは承知しており、事実確認を進めている
  • 事実関係を確認後、状況に応じて当該国へ適切な対応を促すことも含め、解決を後押ししたい
全文
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そこで改めて赤澤大臣に聞きたいと思います。

経産省は未払い問題の解決ルートに向けて、外交ルートでも働きかけてきたと聞いております。

今回未払いを起こしているのは政府そのものであります。

建設業法上問題があることも明らかですから、中国政府に対して即座に支払うように求めていただきたい。

いかがですか。

赤澤亮正(経済産業大臣):本事案の関係者に状況を聴取する中で、まさに御指摘のような御意見があることは承知をしており、現在事実確認を進めているところです。

一連の事実関係を確認した上で、状況に応じ必要な場合には当該国に対して適切な対応を促していくことも含め、引き続き関係行政機関とも連携し、個別の問題解決に向けて政府としても後押しをしてまいりたいと思います。

GLイベンツ社による報告書提出拒否問題
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)
  • 高市総理がGLイベンツ社に未払いの報告を求めたが、同社は競争中を理由に文書提出を拒否している
  • 文部科学副大臣として、このような状況はあり得ないのではないか
答弁
中村博之
  • スポーツ庁から事実関係を示す文書を求めたが、同社からは「競争中のため文書提出はできない」との報告があった
  • 代わりに協議の場を設置し、情報共有や適切に実施するよう対応するとの報告を受けている
  • 引き続き組織委員会へ指導助言を行い、適切な運営を確保する
全文
質問・答弁の全文を表示

辰巳孝太郎(日本共産党):対応していくと。

という答弁でありました。

昨年12月11日、この予算委員会で私は、未払いを起こしている別の企業ですね、これは別の企業、フランス企業のGLイベンツ社が愛知・名古屋アジア大会でも会場設営業務を受注しているのは問題だと高市総理にただしました。

総理は、政府側としてもGLイベンツから報告を求める、未払いが何で起こっているのか報告を求めますという答弁、明言をしていただきました。

ところがスポーツ庁によれば、このGLイベンツ社は競争中のため文書の提出はできないと言って提出を拒否しているんですね。

アジア大会組織委員会には提出した文書を高市総理が求めたのに、この企業は拒否をしております。

文部科学副大臣、あり得ないんじゃないでしょうか。

いかがでしょうか。

お答えいたします。

GLイベンツは愛知・名古屋アジアパラ競技大会競技会場の設営と運営を受託をしています。

昨年、愛知・名古屋アジアパラ大会組織委員会を通じてスポーツ庁からもGLイベンツに対して、大阪・関西万博における下請け業者に関する報道について事実関係を示す文書の報告を求めたところであります。

GLイベンツからは、競争中であって文書の提出はできないが、大会組織委員会と重要課題について協議の場を設置し、定期的に情報共有や協議調整を行っており、業務委託を適切に実施するよう対応していくとの報告がありました。

文部科学省としては、引き続き大会組織委員会に対して指導助言を行うなど、適切な大会運営の確保に取り組んでまいります。

発言全文

坂本哲志 (予算委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

これより会議を開きます。

令和8年度一般会計予算、令和8年度特別会計予算、令和8年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題とし、一般的質疑に入ります。

本日は特に省庁別審査を行います。

令和8年度総予算中、午前は内閣官房、内閣府、外務省、財務省及び防衛省について、午後は復興庁、総務省、経済産業省及び環境省について審査を行います。

この際お諮りいたします。

3案審査のため、本日政府参考人としてお手元に配布いたしておりますとおり、内閣官房、内閣審議官、柏原豊君ほか53名の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、ご異議ありませんか。

ご異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

内閣官房、内閣府、外務省、財務省及び防衛省について審査を進めます。

国の財政状況及び各予算の要点等について順次

城内実 (日本成長戦略担当 賃上げ環境整備担当 スタートアップ担当 全世代型社会保障改革担当 感染症危機管理担当 内閣府特命担当大臣(経済財政政策 規制改革)) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

政府から説明を聴取いたします。

質疑者 城内実

国務大臣、城内実君。

城内君。

予算委員会での省庁別審査をお願いするにあたり、令和8年度予算の前提となる我が国の経済の状況及び経済財政運営の考え方について御説明申し上げます。

我が国経済は、長く続いたデフレ・コストカット型経済から、その先にある新たな成長型経済、すなわち国民の賃金が上がり企業の投資が増える経済へと移行できるかどうかの分岐点に立っています。

昨年11月に閣議決定した総合経済対策については、本年度末までに8割以上の施策が国民、事業者等が支援策にアクセス可能な状況となる見込みであるなど、すでに多くの施策が進捗しております。

引き続き、その裏付けとなる令和7年度補正予算を速やかに執行し、一刻も早く国民の皆様に支援をお届けしてまいります。

また、令和8年度予算にも未来を見据えた大胆な投資を促進する施策を数多く盛り込みました。

こうした取組を通じて、投資と成長の好循環を生み出してまいります。

本年1月に閣議決定した令和8年度の経済見通しと経済財政運営の基本的方向では、こうした当面の経済財政運営の効果も勘案し、令和8年度は所得環境の改善が進む中で、各種政策効果の下支え及び危機管理投資、成長投資の取組の進展により内需が増加し、実質で1.3%程度の成長を見込みます。

また、本年1月の中長期の経済財政に関する試算では、財政状況が確実に改善する姿が示されました。

引き続き、責任ある積極財政の考え方のもと、財政の持続可能性に十分配慮しつつ、戦略的に財政出動を行うことにより、我が国の供給構造を強化します。

これにより、暮らしの安全と安心を確保し、雇用と所得を増やし、消費マインドを改善し、事業収益が上がる強い経済を構築してまいります。

その上で、成長率の範囲内に債務残高の伸び率を抑え、政府債務残高の対GDP比を安定的に引き下げていくことで、財政の持続可能性を実現し、マーケットからの信任を確保してまいります。

以上、経済の状況及び経済財政運営の基本的な考え方について御説明申し上げました。

よろしくお願い申し上げます。

木原稔 (内閣官房長官 沖縄基地負担軽減担当 拉致問題担当) 1発言 ▶ 動画
質疑者 木原稔

木原稔君。

令和8年度の内閣官房及び内閣府関係予算について、その概要を御説明申し上げます。

令和8年度予算では、地域未来交付金や防災庁の設置に向けた体制整備や災害対応力の強化、政府機関等におけるサイバーセキュリティ対策の強化など、重要政策に予算を重点的に計上いたしております。

内閣官房の令和8年度における歳出予算要求額は、内閣の重要政策に関する総合調整等のための経費として、1135億2300万円を計上いたしております。

次に、内閣府所管の令和8年度における歳出予算要求額のうち、内閣府本部には、各般の施策における総合的・戦略的な企画立案及び施策の的確な推進のための経費として6503億5600万円。

公正取引委員会には、厳正かつ実効性のある独占禁止法の運用等のための経費として128億2900万円。

個人情報保護委員会には、個人情報の保護及び利活用の推進等を図るための経費として35億7300万円。

カジノ管理委員会には、カジノ施設の設置及び運営に関する秩序の維持及び安全の確保を図るための経費として39億1200万円。

サイバー通信情報管理委員会には、サイバー通信情報管理の適正な実施のための経費として14億1100万円。

金融庁には、金融庁一般行政、金融市場整備推進等のための経費として246億円。

消費者庁には、消費者の安心・安全の確保、地方消費者行政の推進等を図るための経費として144億400万円を計上いたしております。

次に、今国会に提出を予定しております防災庁設置法案が御審議の上成立した際に必要となる、防災庁所管の令和8年度における歳出予算要求額は、徹底した事前防災の推進など政府における防災体制の抜本的な強化を図るための経費として24億1500万円を計上いたしております。

以上をもって、令和8年度の内閣官房及び内閣府関係予算の概要の説明を終わります。

よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

茂木敏充 (外務大臣) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

茂木敏充君。

質疑者 茂木敏充

おはようございます。

令和8年度外務省所管予算案について、その概要を説明いたします。

先週末からのイランをめぐる情勢を含め、世界は今、パワーバランスの変化や紛争対立の激化を受け、戦後最も大きな構造的変化の中にあり、我が国を取り巻く安全保障環境も一段と厳しさを増しています。

このような厳しい国際情勢の中、国際社会から期待される日本の役割と責任を主体的に果たしていくため、多角的重層的連携をリードする包容力と力強さを兼ね備えた外交を展開してまいります。

日本にとって望ましい国際秩序の形成。

第二に、日本経済の活性化・強靭化と日本らしい顔の見える国際協力の推進。

第三に、文化外交の抜本的強化。

第四に、情報戦時代における攻めと守りの情報対策。

第五に、外交領事実施体制の抜本的強化による足元固めを掲げ、メリハリをつけて必要な予算を計上いたしました。

予算案の総額としては、7762億5761万2千円を計上しております。

以上です。

委員各位の御理解と御賛同いただけますようお願い申し上げます。

片山さつき (財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) 租税特別措置・補助金見直し担当) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に財務大臣片山さつきさん。

質疑者 片山さつき

予算委員会での省庁別審査をお願いするにあたり、令和8年度予算の前提となる現下の我が国の財政状況について御説明申し上げます。

我が国の名目GDPは600兆円を超えて700兆円に近づいており、高い成長の下では2040年頃に1000兆円程度の経済が視野に入ります。

賃上げ率は2年連続で5%を上回るなど、日本経済はデフレによるコストカット型経済から新たな成長型経済に移行する段階まで来ました。

一方で我が国は、「静かな有事」とも言うべき人口減少や、長期にわたるデフレから一転した物価高、ならびに戦後最も厳しく複雑な安全保障環境等に直面しています。

こうした中で潜在成長力は伸び悩み、個人消費は力強さを欠いております。

このような状況においては、今の国民の暮らしを守る物価高対策を早急に講じること、そして日本経済の強さを取り戻すことが重要です。

そのためには、令和7年度補正予算を迅速かつ適切に執行するとともに、令和8年度予算、令和8年度税制改正を実行に移し、切れ目のない経済財政運営を行う必要があります。

令和8年度予算は、令和7年度補正予算に続き、強い経済を実現する予算であり、坂本哲志君約20兆8,800億円及び国債費約31兆2,800億円を加えた一般会計総額は約122兆3,100億円となっており、前年度当初予算に対し約7兆1,100億円の増額となっております。

一方、歳入につきましては、租税等の収入は約83兆7,400億円、その他収入は約8兆9,900億円を見込んでおります。

また、国債金は約29兆5,800億円となっており、このように財政規律にも配慮した姿となっております。

高市内閣が掲げる「責任ある積極財政」は、プロアクティブな、先を見据えた財政政策であり、決してただに拡張的に規模を追求するものではありません。

歳出・歳入両面で強い経済を支える財政構造への転換を図ることが重要です。

私が担当大臣として取り組んでいる租税特別措置、補助金の見直しもその取組の一つです。

引き続きワイズスペンディングを徹底しながら、成長率を高めていくことと相まって、政府債務残高の対GDP比を低減させていく考えです。

以上、現下の我が国の財政状況につきまして御説明申し上げました。

よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

小泉進次郎 (防衛大臣) 3発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

質疑者 小泉進次郎

小泉進次郎:おはようございます。

よろしくお願いいたします。

令和8年度の防衛省関係予算について、その概要をご説明申し上げます。

令和8年度予算においては、現行の防衛力整備計画等に基づき、必要かつ十分な予算を確保するという考えのもと、無人アセットによる多層的沿岸防衛体制シールドの構築を含む無人アセット防衛能力の強化など、将来の防衛力の中核となる分野を含む7つの重点分野における事業の推進に必要な金額を計上しております。

装備品の稼働数向上、弾薬確保とともに、防衛施設の強靭化への投資を引き続き重視します。

また、自衛官の現下の厳しい募集状況に鑑み、これらに加えて基地周辺対策を推進し、米軍再編を着実に実施します。

足元の物価高、円安の中、防衛力整備の一層の効率化、合理化を徹底するとともに、引き続き経費の精査と装備品の効率的な取得を一層推進する考えです。

これをもちまして、令和8年度の防衛省関係予算の概要の説明を終わります。

よろしくお願いいたします。

委員長 坂本哲志

坂本哲志:以上で説明は終わりました。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

穂坂泰 (自由民主党・無所属の会) 13発言 ▶ 動画
質疑者 穂坂泰

穂坂泰君。

おはようございます。

本日は予算委員会の省庁別審査、貴重な質疑の時間をいただきまして誠にありがとうございます。

埼玉の衆議院議員の穂坂泰です。

外務省に質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

イランの状況、気になるところでございます。

政府としても情報収集、邦人保護など、本当に大変な状況にあると思っています。

通告にはないんですが、このイランへの現在の外務省の対応、そしてまた邦人の状況などについて、今現在話せる範囲で結構ですので、外務省より状況の説明をいただいてもよろしいでしょうか。

お願いいたします。

政府参考人 岩本啓一

外務省中東アフリカ局長、岩本啓一君。

今お尋ねのイランをめぐる情勢でございますが、当初は米国及びイスラエル、そしてイランの間で攻撃の応酬が始まりました。

ただ、現在はこの軍事的な行動が周辺国を巻き込む形で拡大しておりまして、現在さまざまな人的・物的被害が発生しております。

我が国としましても、こうした地域情勢全体の悪化を深刻に懸念しているところでございます。

そしてまず、邦人保護、これに全力で取り組んできております。

また外務省におきましては、茂木外務大臣の指揮の下で、事態の早期鎮静化に向けた今後も引き続き邦人保護に万全を期していきたいと思います。

また、ホルムズ海峡をめぐる状況、これは日本のエネルギー安全保障にも直結する問題でございますので、この点も含めて現地の情勢を緊密にフォローし、引き続き事態の早期鎮静化に向けた外交活動、これに積極的に取り組んでまいりたいと思っております。

質疑者 穂坂泰

穂坂泰君。

ありがとうございます。

邦人保護は何より大切だと思いますので、よろしくお願いいたします。

目まぐるしく変わる国際情勢の中で、外務省の情報収集能力、これは今後の日本にとっても非常に重要な力になってくると思っています。

高市総理からもインテリジェンス機能の強化とありました。

外務省の機能をさらに高めるために、今後もご尽力をいただきたいと思います。

そして、この集まった情報、これをいかに使っていくのか、そしてどこまでオープンにしていくのか、公開していくのか、これも考えなければなりません。

もちろん、一番情報が集まってくる政府の総合的な判断によって、この判断をされると思いますけれども、情報について私たち国会議員もリテラシーが必要だし、国民の皆様にもご理解をいただく必要があると思っています。

昨日の国会質問など聞いていても、今回のイランへの攻撃に関し、米国から情報を得ていたのかなど、そういった手の内を明かすようなもの、それを言っては国益を損なうのではという質問もあるのではないかというふうに思っています。

国民の皆様も不安あって、期待情報かもしれませんが、でもやはりこうした機微な情報について、これはオープンにすべきものではないというものがたくさんあるというふうに私は思っています。

国民の皆様には、ぜひ政府が何でもかんでも情報を出すということは国益に沿うものではないということもご理解いただけるよう努めていかなければならないと思いますし、我々国会議員も一定の理解を持って、国益を守るために質問を考えなければならないと強く思っています。

そしてSNS上、特にYouTubeなど結構見ている私は方だと思いますけれども、いろいろなナラティブ、プロパガンダが世の中に飛び交っている状況であります。

例えば、今回の米国・イスラエルは国際法違反であるというような批判もあります。

覇権主義国家はこうしたナラティブで米国を悪者にしたい、こういった意図があるというふうに思います。

でも、そうした情報と併せて、そこにはイランの指導者が国内でやってきたこと、イラン国民にやってきたこと、こういったことも国際法違反かもしれないという情報もやはり国民の皆様には届けなければならないというふうに思います。

情報を統制するのではなく、事実に基づく情報をもっと国民の皆様に伝えていくこと。

有事の際には片方の情報だけではなく、事実、そして事実に基づく反証もやはり同じくらい出していくという情報戦であるということも念頭に置いた上での対応要望をお願いしたいと思います。

そして日本の立場ですが、国際法を遵守し、国際法を守る、これが日本の立場でありましたが、このあり方も考える必要があるというふうに思っています。

国際法を堅くなに守ること、主張することで、より多くのもっと多くの犠牲や命がなくなるという現実、これを見せつけられているし、国際法が覇権主義国家の盾に使われている、こういったものもあります。

だからこそ今、非常に日本は厳しい立場、環境にあるというふうに思うし、そうした背景も国民の皆様、高市内閣総理大臣。

国連の機能不全もそうです。

だからこそ私たちは、どうやったら平和を維持できるのか、戦争しない状況をいかに作り出していくのか、常に時代に合わせて考えていかなければ国民を守ることができない。

そう思います。

戦後最も複雑で厳しい国際情勢の中、茂木外務大臣をはじめ外務省の皆様、政府の皆様は大変重要な責務を担うことになりますが、ぜひともよろしくお願いを申し上げます。

それでは質問に入らせていただきます。

茂木外務大臣の外交演説において、「平和と繁栄をつくる責任ある日本外交を推進すべく、外務大臣として様々な分野で国際社会から期待される日本の役割と責任を主体的に果たしていく」とこのようにありました。

国際社会から期待される日本の役割と責任を主体的に果たすというところ、この日本に対する期待の高さというものは、海外に行くと本当に非常に感じるところであります。

そして日本の仕事、期日を守る、嘘はつかない、相手の立場を考える。

そうした丁寧な仕事もすごく評価されているのを感じております。

そうした評価は、長年日本が積み重ねてきた海外協力の賜物であると思っています。

これは日本にとって大きな財産であると思いますし、だからこそ未来につなげるためにも、今のODAにもっともっと力を入れていかなければならないそう思うところであります。

ここで質問なのですが、令和8年度のODA関連予算推移、そして今回の予算の考え方についてお聞かせください。

政府参考人 今福隆雄

外務省国際協力局長、今福隆雄君。

お答え申し上げます。

まずご質問いただいた中の総額推移でございますが、令和8年度政府予算案における外務省ODA予算額は4,497億円を計上しております。

平成9年度のピークに減少傾向が続き、近年は4,400億円前後で推移しているというのが最近の経緯でございます。

狙いにつきましては、外務省といたしましては、今、委員御指摘のとおり国際社会で発言力を強めるグローバルサウス諸国との連携の重要性が高まる中で、ODAによる日本らしい「顔の見える国際協力」や、相手のニーズを踏まえたきめ細やかな協力、これを進めていくことが日本の信頼を高めてきているものと考えております。

そのような考えに基づきまして、令和8年度政府予算案につきましては、対前年度比117億円の増加で計上させていただいております。

質疑者 穂坂泰

穂坂泰君。

ありがとうございます。

今、117億円の増額という話がありました。

ただ、インフレや円安、こういったことを考えれば、実質はマイナスになってしまっているのではないかと、そのように危惧しています。

今、防衛費の予算も積み上げて大幅な増という形になっておりますけれども、私はこの日本のODAも、やはり日本の防衛に資するものだというふうに思うし、世界の信頼・期待に応え、連帯をつくる重要な役割になっていると思っています。

現地からも日本の協力の要望も多いと聞いています。

ぜひ経済を復活させ、予算を増額し、もっと外務省が世界の現場で各国の自立を助け、そして日本のファンをつくるための活動を推進してもらいたい。

そう思っています。

余談かもしれませんが、そうした仕事こそ民間ではできない外務省、国家の醍醐味の一つで、こうした仕事がたくさんあればやりがいももっと出てくるというふうに思っています。

若い職員の今、公務員離れ、給料も違う、こういった状況の中で離職者も増えているというふうに聞いています。

ぜひ外務省らしい、そしてまた日本国らしい仕事ができるよう、今後の予算の増額をご検討いただきたいですし、私も応援をさせていただきたいと思います。

そして大臣の外交方針の中に、「日本らしい支援」「顔の見える支援」、このような方針が今ありました。

私もその通りだというふうに思っています。

そしてそれを最も具現化しているのが、海外協力隊などによるソフト面での人的支援、そして「草の根人間の安全保障無償資金協力」、これであるというふうに考えます。

まずソフト面での人的支援でありますが、私はアフリカに訪れたとき、日本の存在感を見ました。

それは母子手帳であります。

日本の母子手帳を、言葉が読めない人でも絵で表現できるようにして各地で広げている保健師さん、栄養士さん、看護師さんをはじめ、多くの人が関わってアフリカの女性と子どもたちを守っていました。

現地で取り組んでいる方々から話を聞いて、本当に感動したのを覚えております。

そこで質問させていただきますが、このJICAのソフト面での人的支援は非常に重要だというふうに思っています。

そうした方々の表彰も、先日外務省が交換で行っているのをインスタグラムで見させていただきました。

外務省としても大事だと思っていると思いますが、この母子手帳のほかにも、ソフト面での支援で他国から感謝されている、ほかに今これを広げているそういった事例があれば、ぜひ教えていただければと思います。

政府参考人 今福貴男

外務省国際協力局長、今福貴男君。

お答え申し上げます。

我が国は、ご指摘のありました母子手帳普及事業を含め、開発途上国の課題解決能力向上のため、研修員受入や専門家派遣等、日本の技術やノウハウを伝える人への支援、これを一貫して重視してきております。

例えば防災分野では、我が国の経験に基づきまして、各国において災害リスク削減に向けた取組を行っております。

例えばフィリピンでは、地水洪水対策に係る施設整備と人材育成、これを組み合わせて実施し、被害額及び被害者数の大幅削減に貢献し、我が国に対する高い信頼につながっていると考えております。

また、無償資金協力事業でも、ガーナにおける配電設備に関する案件のように、日本の技術者によるガーナ人職員への運営維持管理に関する研修も併せて行うことで、施設の良好な運営維持管理につながっていくと考えております。

今後も相手国の実情に寄り添って、日本の知識、技術、経験を生かす、日本らしい「顔の見える開発協力」を引き続き推進していきたいと考えております。

質疑者 穂坂泰

穂坂泰君。

ありがとうございます。

ぜひとも進めていただきたいと思います。

先日の外務省の動画等を見させていただきましたが、やはり派遣された方も大変成長されている、充実されている姿、そういったものも見させていただきました。

受ける方もそうですが、やる側のこういった成長もあるということでありますので、ぜひ積極的にお願いをしたいというふうに思っています。

私は特に数学、算数の先生、こういった日本の算数というものがものすごい優れていて、そういった先生が海外に行って活躍している姿、こういったものも見ました。

また、農業の先生であったり、野球のコーチ、剣道の先生、こうした方々ともお話をさせていただきました。

また、現地の方々からも意見を聞いた経験もありますけれども、やはりJICAで来た人たちの周りの現地の方々というのが、日本のことがファンになっている、そういった人がすごく多いことを感じさせていただきました。

ただ、日本が現地の支援協力、こういったものではなく、まさに日本外交になっていること、これを感じております。

こうした顔の見えるご支援、ぜひこれからも力を入れていただきたいと思います。

そして、草の根人間の安全保障無償資金協力、これも大変重要だというふうに思っています。

これが日本が現場レベルで判断して動けるものとして素晴らしいなと思っておりますし、また、もっとフレキシブルに動ければ現場がもっと活躍できるし、さらにやる気も起こってくるのではないか、このように考えています。

日本のすごいところは、お金や物をあげて終わりではなくて、先ほども少し話がありましたが、メンテナンスも修理も現地でできるようにしていく、まさに人材育成も行っていく、「あげて終わり」ではなく、「つくって終わり」ではないのが、日本の素晴らしいところであります。

その国の自立を促す、まさにそういったことだというふうに思っています。

ちょっとこの質問の順番が変わってすいませんけれども、草の根無償協力、この予算も私は増やすべきだというふうに思っています。

今回の予算でどう措置されているのか。

また、円安もあり、この草の根無償は原則2,000万円という金額が固定でありますけれども、固定で2,000万円ということでありますと、変動がありすぎるというふうに思います。

この基準をインフレや円安に対応する形にすべきと考えておりますが、その対応についてお伺いさせてください。

政府参考人 今福貴男

外務省国際協力局長、今福貴男君。

お答え申し上げます。

草の根無償資金協力は、人間の安全保障の理念を踏まえ、開発途上国・地域の行政サービスが届きにくい地域や人々に対して、教育、保健、医療、水衛生、地雷除去、災害対策といったさまざまな分野で、比較的小規模な開発事業を直接的かつ機動的に展開する仕組みでございます。

また、日本の企業が事業の実施に関与して技術講習等の無料サービスを提供する「特定型事業」というようなものも実施しており、日本の知見や技術力、これを活用して開発途上国・地域の社会課題の解決に一層効果的に取り組んできているというのが昨今でございます。

令和6年度につきまして、直近の令和6年度の実績、7年度分はちょっとまだデータが出ておりませんので、6年度に失礼させていただきますが、112カ国1地域で計422件、約59億円の事業を実施してきております。

委員のご指摘のとおり、大体ここ数年、大体60億円規模で支援を進めさせていただいております。

あと、1件あたりの目安額、これは2,000万円以下というふうにしておりますが、委員のご指摘のとおりインフレや円安の影響というものもございますので、そういったものも把握しつつ、目安額の見直しを含めた対応というのも検討してまいりたいと考えております。

また小学校の校舎の建設や医療機材や給水設備の整備、あと地雷の除去など、草の根無償資金協力は日本らしい顔の見える開発協力の一つとして、供与国からも非常に高く評価されていると認識しておりますので、今後とも着実に実施していきたいと考えております。

質疑者 穂坂泰

穂坂泰君。

ありがとうございます。

医療機器、車、衣服、こういったものが無償協力の中で多いというふうに聞いています。

現地に行きますと、この医療機器、草の根で購入した医療機器には必ず日本国の日の丸がしっかりついているという状況であります。

あれを見れば「これは日本がやってくれたんだ」という、まさに顔の見える支援だというふうに考えます。

ぜひともこういった支援を積極的に拡充していただきたいと思いますし、今ありました物価や円安、これも十分にぜひ加味をしていただければというふうに思います。

そしてまた現場のニーズをまさに捉えた支援ができるというふうに思いますし、先ほども言いました通り、やはり現場がやりたい支援をしっかりとやれるという状況、これが本当に生き生きとした現場を生むというふうに考えておりますので、積極的にお願いできればというふうに思います。

私はこのODAの全体の予算、そしてメニュー、こういったものをもっともっと増やしていくべきだというふうに思います。

そうしたことが結果として日本の信頼をつくり、分断や対立がある世界をつなげることができる、国際社会から尊敬されるベースになるものだというふうに考えています。

今後このODAをさらに強化していくべきだと考えておりますが、外務省の考え方をお聞かせいただければと思います。

答弁者 外務大臣政務官

外務大臣政務官。

ありがとうございます。

お答えいたします。

ODAは厳しい国際情勢の中、責任ある日本外交を推進するための重要なツールでございます。

道路をはじめ、日本の支援で整備したインフラは極めて質が高いと、供与国からも高く評価されております。

外国に依存しており、一国のみで繁栄を続けていくことはできません。

ODAを通じて国際社会の平和と繁栄に貢献することは、資源の安定供給の確保にも直結し、ひいては我が国の平和や安定、さらなる繁栄といった国益につながるものだと考えております。

ODAを戦略的かつ効果的に活用し、オファー型協力や民間投資を促す新しいODAの仕組み、こちらも使うことによりまして、経済安全保障等の重要課題にも対応してまいります。

さらに10周年を迎える「自由で開かれたインド太平洋」を、時代の変化や新たな課題に対応して進化させるべく、地域の平和と安定のための連携拡大等にも取り組んでまいります。

こうした取り組みを通じて、ODAの戦略的かつ効果的な活用を一層強化することが重要であると考えております。

質疑者 穂坂泰

ありがとうございます。

今のお話にもありましたが、学的なもので勝負するというものも非常に厳しいものがあるというふうに思いますので、ぜひ日本らしい支援をこれからも広げていっていただきたいというふうに思います。

先ほどちょっと学校という話がありましたけれども、もちろんODAで相手国の学校を整備するのもいいんですけれども、現地の日本人学校、日本人が通う日本人学校が少し予算が足りなくて、疲弊しているところもあるのかなというふうに思います。

ぜひ、国内の日本人が通う日本人学校、こういったものの支援もODAと合わせてお願いできればなと思いますので、よろしくお願いいたします。

そして、このODAの増額に当たって最も大事なもの、それは国民の理解だというふうに思います。

「国内の日本国民にもっともっとお金を使って」という声がやはりあります。

グローバルフェスタ、こういった取り組みなども外務省は行っておりますけれども、国際協力というものを私はもっと学校教育でも伝えてほしいなとそう思っておりますし、それが日本への誇りにもつながるというふうに思います。

国民の皆様に知っていただきたいことは、私は三つあるというふうに思っています。

一つ目は、この国際協力、もはや一国だけでは世界は平和にならないこと。

例えばパンデミックが起きて、これも力を合わせて封じ込めていかなければ、一つの国から多くの国にこれが発生してしまう。

今、渡り鳥等がこういったウイルスも運んでいく状況でありますから、一国の衛生状況が悪くてそれをほっといたら、他の国にもつながっていく。

安定確保にもつながるし、港を使えるようになる。

そしてまた、こういった工事を日本が受注している、日本の企業が受注しているということ。

そして円借款でこれが返済されるんだということ。

これはなかなか伝わっていないところでもあるんじゃないかと考えています。

こうした周知もぜひやっていってほしいというふうに思います。

そしてまた、円借款というものがなかなか……ちょっと言葉が難しいのかなというふうに思いますので、こういったものもわかりやすく発信をしてほしいと思います。

お金を貸すのか、上げるのか、こういったことも明確に行ってほしいというふうに思っています。

そして3つ目でありますが、日本もかつては発展途上国であったということも忘れてはいけないというふうに思います。

海外からの大きな援助を受けて、この日本の復興があった、このように考えているところであります。

復興のためのガリオア基金、エロワ基金、こういったものがあると外務省の資料の方から見させていただきました。

2つの基金から12兆円ものお金が日本に入ってきて、無償援助が8.7兆円、これが返済不要で、そしてさらに世界銀行から有利な融資で、世界銀行の借款8億6,290万ドル、約5.8兆円、こういったお金が入ってきたというふうに聞いています。

そしてそれで何をつくったのかといえば、東海道新幹線、そして東名高速道路、黒部第4ダム、こういった身近なものもつくられたということ。

そして返済が1990年の7月。

私から見ると結構最近なんだなとそのような感じがいたしました。

割と身近なものだし、近いものなんだということも感じます。

遠視眼という世界では今珍しいやり方をやっているのは、この経験からであると思いますし、それがその国の自立に向けてできるのが日本らしい支援だなとそのように思っております。

そこで今、1990年7月で完済したということをお話をさせていただきましたが、この頃の日本の1990年代のODAの状況はどうだったのか、お示しいただければというふうに思います。

OECDの開発援助委員会、DACと俗に呼ばれているものですが、統計によりますと、日本は1991年から2000年まで、毎年の支出純額ベースで、世界一のODAでございました。

実績値は少ないときで1990年、約91億ドル、多いときで1995年の約145億ドルでございました。

質疑者 穂坂泰

穂坂泰君。

ありがとうございました。

資料の方を見ますと、本当にこの1990年代というものは日本のODA、まさに断トツの金額だったなというふうに思います。

圧倒的なこの存在感があって、そしてまた今、そういったものが今の日本の信頼につながっているということが私は言えるのではないかというふうに考えています。

これは単純に経済成長したから日本が1990年代にやってきた、これだけではないというふうに思っています。

それは日本の美学であって、これは恩返しだというふうに思うんです。

日本が受けた恩をしっかりとこのODAという形で返していった、その現れなんだというふうに思っています。

もちろんこの敗戦という苦渋をなめたかもしれませんが、やはりいただいた恩はしっかり返していくという、これは日本の考え方として私は素晴らしいものだというふうに思っています。

この1990年代をピークに断トツの1位だったのが、アメリカ、ドイツ、そしてイギリスにも抜かれてしまいました。

1人当たりのODAの金額の場合、OECDで見た場合には、これもだいぶ下がっている状況になります。

日本は経済成長していかなければ。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

これにて穂坂君の質疑は終了いたしました。

次に近藤和也君。

近藤和也 (中道改革連合・無所属) 38発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

近藤君。

質疑者 近藤和也

中道改革連合・無所属の近藤和也でございます。

よろしくお願いいたします。

今日は財務、そして外務を中心に質問させていただきます。

よろしくお願いいたします。

まず片山大臣、今私の地域は能登半島なんですけれども、2024年の1月の7日、早いうちに片山大臣、七尾までお越しいただきまして、本当にありがとうございます。

七尾市長の茶谷さんともお話をされたということで、私も非常に仲良くさせていただいているんですけれども、その都度ご相談に乗っていただいているということを本当に感謝を申し上げます。

実際には、これからもまだまだこの復旧復興は大変長い道のりになります。

特にお金がまだまだ必要なんですよね。

一昨年の時には、私たちの提案も含めて1,000億円の補正予算の増額修正を図っていただきました。

500億円の復興交付金が石川県で作られました。

そしてさらには復興基金ですね。

宝くじのお金と合わせて540億円。

この復興交付金と復興基金、どちらも地域によっては非常に実際にとってすごく使い勝手がいい。

そして今まで使えなかったところにもお金が使えるということで、大変ありがたいんですけれども、やはりもう足りないといった声も出てきている状況でございます。

特にこの国の財布を握っていらっしゃる片山大臣でございますから、今後のこの能登の復旧復興に向けてですね、もっと力を出していきたいと、そういった思いをお聞かせいただければと思います。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

ありがとうございます。

ご通告はいただいておりませんが、委員におかれましては、発災当時から地元でしっかりとご活動されていることを承知しておりますし、私も1月の7日に入らせていただきまして、今お話をなさったような各項目も含めて、また中小企業や金融機関がきちっと動けるようにということで、第1弾の100億円の基金の設置に向けても、その当時からもうある程度……。

委員長 坂本哲志

委員長。

近藤和也君。

質疑者 近藤和也

ありがとうございます。

お金を理由に復旧復興を諦めることがないように、またご支援をいただければと思います。

そして、こちらも通告していないので、一応現状認識を少し私の方から説明をさせていただければと思いますが、例えばですけれども、今事業者の方がクラウドファンディングでお金を集めています。

壊れたところを直すためにですね。

このクラウドファンディング、お金を出される方もお金を受け取られている方も、場合によっては税の対象になるんです。

特に新しい建物であれば損金扱いされて、その分例えば1億円入っても1億円損ということで税の対象外なんですが、能登は古い建物が非常に多いです。

例えば酒蔵など100年経っていたら減価償却ゼロです。

ということで、クラウドファンディングでお金を集めても、また法人税の対象になっちゃうんですよ。

こういうことですとか、例えば今、なりわい補助金は4分の3ですよね。

農林水産であれば10分の9補助金が出てきますけれども、この二重債務の問題でガイドラインのところに乗ってしまうと、大体数か月、半年ぐらいかかると言われています。

このガイドライン、借金を抱えていてでも事業を再建したいから、なりわい補助金や農林水産の予算を申請して採択を受けました。

しかしガイドラインの途中ですということであれば、この例えば4分の3のお金であったり10分の9を短期の融資を受けることはできないんですよ。

こういったことも含めて、斉藤さんも経産大臣として頑張っていただいてきましたけれども、こういうことがあるということを認識だけしていただければと思います。

今後の委員会でしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

それでは、通告どおりの質問にさせていただきたいと思いますけれども、まず今日のこの省庁別審査のあり方について伺いたいと思いますが、そもそもですが、今回のこの本予算について集中審議がまだ1回も行われていない。

過去の例でいけば4、5日程度している。

昨年であれば5回、総理の集中審議がされています。

そしてこの審議時間についても、今巷で言われているのが、与党側から提示を受けているのが来週の13日だということであれば、60時間を超えないという今状況で、昨年は92時間、例年であれば80時間程度されています。

そして今日行われているこの省庁別審査は委員長職権ですよね。

ちょっと強引じゃないですかね。

ちなみに私、外務委員会の理事候補なんですけれども、昨日理事候補の懇談会が行われまして、今後の審議をどうやってしていくかということだったんですけれども、期限切れ扱いの法案がありますので、こちらとしても最後の出口はどこかなということも含めて、結構丁寧に下準備していたんですよ。

なのに昨日初めて顔合わせをした理事予定者の懇談会で、いきなり職権で今日店開きされるんですね。

水引きされるんですよ。

本当に強引としか言いようがないですし、その理由の一つがイランですよね。

イランのことで「じゃあ外務委員会を開いてくれ」と言うんだったら、イランのことで私たちの方から集中審議してくれと、そっちを受けるのが筋じゃないですか。

本当に強引だとしか言いようがありません。

そしてその上で、今日からのこの省庁別審査ですけれども、財務大臣は今日は財務大臣のパートということで今日の午前中はいらっしゃいますが、今日の午後、そして明日以降は出られないですよね。

出られないです、今のところは。

そしてこちらについては、今、長妻筆頭が言われましたけれども一般質疑ですよね。

予算についての一般質疑で財務大臣が出るのは当然じゃないですか。

大臣、この点についていかがでしょうか。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

(片山財務大臣)国会の運営に関することでございまして、国会の運営に関することにつきましては、国会の方でお決めになったものと承知しておりまして、財務大臣の立場としてお答えすることは差し控えさせていただきます。

委員長 坂本哲志

近藤和也君。

質疑者 近藤和也

(近藤和也議員)国会でお決めいただくということは確かにそのとおりなんですけれども、財務大臣も国会議員ですよね。

そして、かつ予算を提出した責任者の1人ですよね。

ですから、国会で決めるということに対しての関与というのは、何らかの形でできるんじゃないですか。

いかがでしょうか。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

(片山財務大臣)国会の運営に関して、国会の方でお決めになったものと承知しておりまして、現時点では任意書官である副大臣が常時出席ということで、ということを私の方では伺っております。

委員長 坂本哲志

委員長。

質疑者 近藤和也

(近藤和也議員)予算の提出者の1人として、国会で丁寧な議論をしてほしい、熟議を尽くしてほしいということだと思うんですけれども、一般的質疑、予算に関しての一般的質疑で財務大臣が出ないということに対してはどうお考えですか。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

(片山財務大臣)いずれにしても、そちらの国会の方の運営についてのことでございますので、財務大臣の立場としてお答えすることは差し控えさせていただきます。

質疑者 近藤和也

(近藤和也議員)はい、都合が悪いなら都合が悪いとおっしゃっていただきたいですし、そしてそもそも自分の省庁が責任ある法案で大臣が出ないということは、これは無責任としか言いようがないですよ。

役割は放棄しているとしか言いようがありません。

実際には片山大臣、そして坂本委員長、そして斉藤筆頭、落選経験ありますよね。

私も落選経験あるんです。

落選経験をしたということは、この国会でのこの質疑の大切さ、ありがたさ、どれだけ大切かお分かりだと思うんです。

実際には、例えば落選をしているときには私は車を自分で運転しますが、ラジオ中継とか聞くんです。

国会のラジオ中継を聞くのはつらいんですよ。

実際には、特に同僚の議員が、仲間の議員が質疑をしていると、あの場にいないことのつらさ。

街頭演説をしたって何も通じないですから。

せっかく今選挙があって、私も議席をいただいて、そしてこの場でこの予算をしっかりと審議していきたいと。

そして野党の復興のことも質問していきたいと。

そして高市総理も突然の解散総選挙をして、野党のかなりの方は怒っていましたよ。

特に行政の方が、もうただでさえマンパワーが足りないという中で、突然選挙をされた。

真冬にこういったことも含めて、私は高市さんともしっかり議論をしたかったですし、今回、今日初めての議論なんですけれども、おそらく片山大臣と質問できるのは、この国会でいけば、この予算に関しては最初で最後になるかもしれないんです。

だから、この入り口のところで、ちゃんと予算に関してなんですから、省庁別審査に対しても出てきてほしいんですよ。

出ないということは、私は無責任だというふうに思います。

そしてそもそも、例えば昨年であれば6コマあったんですよね、午前午後で。

あれが今回は4コマに縮められてしまっています。

こちらについても、昨年は野党側が6コマの担当大臣、担当の省庁を決めたんですが、今回、与党の方で勝手に決められたんですよね。

私たちだって民意を受けた国会議員ですからね。

そこら辺は丁寧に本当にしていただきたいというふうに思います。

押し問答になりますので次の質問に参りますが、「国民生活に支障が生じないよう」ということで、高市総理も含め何度も答弁をされていらっしゃいますが、年度内成立が遅れるとどのように国民生活に支障が出るんでしょうか。

具体的な事例を教えてください。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

(片山財務大臣)本予算、これは来年度予算案も含めてですが、これには失業給付や地方交付税交付金、恩給年金といった、年度当初から4月前半にかけて執行予定の、国民生活や地方行政に不可欠な経費が計上されています。

仮に予算が年度内成立せず、予算の空白が生じた場合、これらの経費に関する国の支払い等が行えず、国民生活などに大きな影響が生じる恐れがあると考えております。

この点、さっきの衆議院予算委員会27日にもお答えいたしましたが、平成3年当時の与野党の政調会長、政審会長合意においては、「1日たりとも予算の空白をつくるべきではない」とされていることについては、非常に重く受け止める必要があるものと考えております。

これまで高市総理も述べられてきておりますが、国民生活などに支障が生じないよう、野党の皆様にもご協力をお願いしつつ、令和8年度予算と今年度末までに成立が必要な法案の年度内成立を目指してまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

近藤和也君。

質疑者 近藤和也

平成3年の合意というのは暫定予算についてですよね。

それでは伺いますけれども、暫定予算が成立しなかった、あるいは暫定予算を組むことによって国民生活に支障をきたしたことは、今まであったんでしょうか。

答弁者 片山さつき

財務大臣片山さつきさん。

暫定予算はその性格上、応急的な措置でございますのはご承知のとおりですが、行政運営上、必要最小限の経費を計上することを基本とはしております。

新年度開始時までに国の本予算の裏付けがない場合には、企業や自治体等が先を完全に見通すことは当然できないですから、その事業の開始、進捗等に影響を与えかねないということがございます。

そのため、これまでも高市総理も何回も述べられておられますが、国民生活に支障が生じないように、野党の皆様にもご協力をお願いをしつつ、令和8年度予算と本年度末までに成立が必要な法案の年度内の成立をお願いしているということでございます。

委員長 坂本哲志

近藤和也君。

質疑者 近藤和也

私が伺っているのは、暫定予算を組むことによって、国民生活に支障をきたしたことは今まであったんでしょうか。

答弁者 片山さつき

財務大臣片山さつきさん。

暫定予算になってしまったことというのは過去もあるわけでございますが、その期間において必要不可欠な部分を計上できたということであれば、そこでは必要なものは賄われていたという可能性が高いと思いますが、期間中に必要な所要額の計上というのを行います。

そういたしますと、庁費、予備費等や予備費は通例、日割りで計算しております。

そういたしますと、事前の想定よりも前倒しで予算を執行するなどの機動的な対応は極めてできないというか、非常に難しくなる恐れはあります。

また、期間中に甚大な災害が発生した場合、日割りで計算した予備費等の計上額では対応できない恐れがあるということはございます。

委員長 坂本哲志

近藤和也君。

質疑者 近藤和也

「恐れ」ということで、実際にはなかったということですよね。

今の答えだと。

よろしいですか、確認ですけれども。

答弁者 片山さつき

財務大臣片山さつきさん。

近年において暫定予算の成立もありましたけれども、その一番最近のものについて、そういう支障があったということは私も聞いていないし、そういう認識はしております。

が、具体的に過去どのような時点でどうだったのかにつきましては、この平成3年の政調会長、政審会長の合意の前には確かに予算の空白があったこともあるし、暫定等も多かったんですが、そのときの資料が私の今手元にございませんので、このような言い方になっているということでございます。

委員長 坂本哲志

近藤和也君。

質疑者 近藤和也

資料がないということで。

私が聞いている限りでは、暫定予算を組むことによって弊害があったということはないということなんですよ。

なので、なぜ暫定予算を組むことがこんなに嫌なのかなというふうに思います。

私たちは協力すると言っているんですから。

そして資料1をご覧ください。

過去、本予算が年度をまたいだことが現憲法下で25回ございます。

そして暫定予算を組んだことは33回ございますが、直近の2回と、そして暫定予算の補正予算を組んだという例もありましたので、過去3回をピックアップいたしました。

ご覧いただいているように、例えば直近です。

この第183回、第189回、こちらは安倍政権のときですけれども、12月に2度選挙をやっているんですね。

ちなみにその2度の選挙で私は落選をしたわけでございますけれども、このときは12月に選挙をして、そして内閣が発足をして予算案を、平成25年であれば2月28日に出しています。

そして平成27年であれば2月12日。

今回の国会よりも1週間以上早く出しているんですね。

平成27年の例でいきますと、成立が4月9日。

年度をまたいでおります。

そして下段の方、暫定予算を見ていただきますと、このときは「年度をまたぎそうだ」ということで3月27日に暫定予算が出されて、そして週3で3時間弱ずつ質疑がされて、3月30日で成立をして、4月1日から4月11日までの暫定期間ということで予算が組まれて、そして本予算が4月9日に成立をしたという経緯があります。

このときも、この第2次安倍政権のときも、正直私も浪人していたので、「安倍さん、本当に強引な国会運営をしているな」という印象はありましたけれども、このときでもこれだけ丁寧なことをやっているわけですよ。

平成25年のときにも、この5月15日、号外が出る明けのときまでやっているわけですよね。

今回の、そもそもこの予算委員会をなぜこんなに短期で閉じてしまうのかということに対しては、やはり国会軽視と言わざるを得ません。

特に昨日、渡辺委員からもございましたが、大きな政策転換をするということで、この審議を通って衆議院解散・総選挙をしたわけですよね。

大きな政策転換ということは、責任ある積極財政ということも言われていますから、まさに財政そのものじゃないですか。

今回、この過去最大の予算を組んで、そして真意を問うて選挙をした。

一つの民意は出た。

でも、民意の象徴である国会で丁寧な議論をすることそのものは重要ではないですか。

片山大臣、見識、見解いかがでしょうか。

答弁者 片山さつき

片山さつき大臣この令和8年度予算案の審議方針も含めまして、国会の運営につきましては、国会においてお決めいただくものと承知しておりまして、政府といたしましては、高市総理も何度も述べておられますが、国民生活に支障が生じないよう、野党の皆様にもご協力をお願いしつつ、令和8年度予算につきましては年度内に成立させていただけるように、国会での御審議に誠実に対応してまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

近藤和也君

質疑者 近藤和也

全然丁寧じゃないですし、そもそもこの年度またぎのところについても、そして暫定予算を組んでも国民生活に影響がないということが、今までのやりとりでわかりましたよね。

その上で、この大きな政策転換をした、そして責任ある積極財政。

この「責任ある」というのは財政的なことだけじゃなくて、私、国民に対しても責任あると思いますよ。

説明をしていく、ちゃんとしていく責任があると思いますが、その点で「国会でお決めいただく」というのは、私は大変この国会を軽視していると、残念と言わざるを得ません。

そして、この国会の議論については、やはり財政民主主義ですよね。

この財政民主主義については憲法で83条。

しかもその上で、この憲法を遵守するということでの、この99条のことについても国会議員として守らなきゃいけないんですよ。

これだけこの議論を飛ばすかのようなあり方というのは、極めておかしいと言わざるを得ません。

その上で、片山大臣は参議院議員もされていらっしゃいましたよね。

今回、この2週間程度でこの予算の審議を衆議院で通過させて、年度内に参議院もこの予算を成立させるということは、この参議院での議論も軽んじていると私は思います。

そこで伺いますが、30日ルールございますよね。

この30日ルールというのは、そもそも何のためにあるんでしょうか。

こちら正確には通告出していませんので、事務方よろしければ答えてもらえればと思いますが。

その他 事務方

(事務方)通告がありませんので、今答弁する人がいません。

委員長 坂本哲志

近藤和也君

質疑者 近藤和也

速記を起こしてください。

片山大臣。

答弁者 片山さつき

片山さつき大臣委員のただいまの御通告はいただいていないようでございますが、御質問の趣旨、ちょっと私たちも分からないところがあるんですけれども。

私自身は参議院議員でございますので、30日ルールというのがあるということを、議員運営においてはそういう認識で、それ以前に議決するというようなことを考えながら運営をしていることも当然あるということは分かりますけれども。

また、それが予算においてどういう意味を持つかと。

普通の法律の場合とは違うわけですから。

委員が御質問いただいた個別の法案とは一般法律の扱いになりますから、当然それを分けている意味はあるわけですよ。

ただ、そこの肯定解釈の問題は、私がこれ答えてもその肯定解釈が大きくなるんだったら、やはり法制局長官に聞かれた方がよろしいでしょうし。

また、それではなくて、結局今ずっと議論されているのは議会運営というか、国会の御運営のお話をされているというふうに私は理解しておりますが。

委員長 坂本哲志

近藤和也君

質疑者 近藤和也

はい、そういうことだと思います。

事実認識で、現在参議院議員で、衆議院から参議院ということで、そちらについては認識を間違っていたことを申し訳ございません。

この30日ルールのことについては、憲法の60条で書かれていることである意味当たり前のことを、30日ルールを認識した上で、通常であれば2月中には衆議院通過させたいよねということじゃないですか、実際には。

そして、この30日を、この憲法の総和のときには40日という見方もあったようなんです。

ただ、40日だと長すぎると国民生活に支障を来しかねないということで、どうやら30日になったようなんですが。

逆に言えば、30日間近くは参議院でしっかりと予算の議論をして、それでも駄目だったら国民生活のことを考えて、30日経ったらこの衆議院の採決を優先するということなんですよね。

15日ルールじゃないんですよ。

今回、この再来週でもし通過させて、そして参議院で2週間しかしないということは、この憲法のところをむしろ踏みにじるような私は行為だと思いますよ。

だから、この参議院軽視としか言いようがないんですよ。

この点について。

片山大臣、いかがですか。

片山さつき財務大臣、先ほどからこれはお分かりなので申し上げないでおりましたけれども、私はここに財務省の行政の長である財務大臣としてまいっておりまして、近年確かに衆議院議員の財務大臣の方が圧倒的に多くはありますが、私以外にも参議院から出た方は過去にもう一人いらっしゃいます。

ここでお答えすべきは、私が参議院議員だからどうかという問題ではなくて、三権分立の下でここは国会であり、私は行政であるということではないかと思います。

近藤和也君、三権分立を持ち出すのであれば、行政府の長のですね、高市総理がこの衆議院をわずか2週間で成立させろと、通過させろということの方が、私は三権分立を脅かしていると思いますよ。

国会に任せずに、それこそ参議院の存在感を示す大事な法律ですよね。

こちらには30日ルールがないわけですから。

本予算についてはこちら30日ルールもありますし、暫定予算を組めるということでもあります。

特例国債法については、むしろこの参議院が採決をしない、もしくは否決をするとということであれば止まってしまうということですよね。

過去、民主党政権のとき、私が1期目のときでしたが、菅総理のとき、そして野田総理のとき、本当に苦しい姿を私も見ておりました。

菅さんのときには8月、そして野田さんのときには11月まで引っ張られたわけですよね。

ある意味、今「自民党の嫌がらせ」という長妻さんの言葉がありましたが、自民党なりの言い分が多分あったのかなというふうに思いますが、ただ結果として、あのときは国民生活に支障を来す寸前まで行っていたわけですよね。

実際には、今ここで改めてもう一つの提案ですけれども、この予算を強引に進めていこうということなのであれば、一方で財政民主主義、参議院をしっかりと尊重するという観点から、この特例国債法については今5年で出そうということで伺っていますが、あえてしっかりと元に戻して、2011年以前に戻して単年で出すということはいかがでしょうか。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

片山さつき財務大臣、特例国債法につきましては、継続的な発行を開始した当時、特例国債脱却を財政健全化目標として掲げ、できる限り早期に特例国債から脱却することを目標として取り組んでいたことを踏まえ、毎年度新規立法が行われていました。

その後、財政構造が大きく変化し、特例国債の発行額が単年度の取組では解消が困難な水準となる中で、法案が成立しないことにより執行抑制に至り、国民生活に多大な影響が出かねない状況となった。

この経緯から平成24年度に議員修正により、特例国債の発行の受権を受ける機関政府として財政健全化に取り組み、国債発行額の抑制に努めることを前提に、安定的な財政運営を確保する観点から複数年度の発行根拠を設けるこの枠組みに改められたところでございます。

今回につきましても、少なくとも5年間は特例国債の発行が必要と考えられる中で、これまでの枠組みを引き継ぎ、5年間の発行期間を認めていただき、安定的かつ効率性の高い財政運営を確保してまいりたいと考え、このようにお願いをしておりますので、ご理解を賜ればと思います。

委員長 坂本哲志

坂本哲志予算委員長、申し出の時間が経過しておりますので、終了してください。

質疑者 近藤和也

近藤和也君、はい。

国会での議論を尊重していただきたいということを申し上げて、質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本哲志予算委員長、これにて近藤君の質疑は終了いたしました。

河西宏一 (中道改革連合・無所属) 23発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に、河西宏一君。

質疑者 河西宏一

河西君。

おはようございます。

中道改革連合の河西宏一でございます。

どうぞよろしくお願いいたします。

先ほど我が党の近藤委員から、今回の審議の進め方についてさまざまにございましたけれども、ここに集っておりますのは皆様それぞれ国民の代表であります。

また高市総理もですね、この国会対応につきましては誠実に対応すると。

その「誠実に対応する」という一国のリーダーの言葉の重み、これを見ていらっしゃる方は見ていらっしゃいますので、それぞれ良識的なご対応をぜひお願い申し上げたいと思っております。

その上で、貴重なお時間でありますので、早速質疑に入らせていただきたいと思っております。

まず、この米国およびイスラエルによるイランへの武力攻撃につきまして、1問目ちょっと飛ばさせていただいて、外務大臣の方からお伺いをさせていただきたいと思っております。

今、政府挙げて事態発生直後から、防衛省をはじめ夜中から対策本部を立ち上げて取り組みをいただいていることに、まず心から敬意を申し上げたいと思っております。

その上で、今般の民間施設、学校等に対しての武力攻撃もあります。

非常に非人道的な今回の行為であると言わざるを得ませんし、またその一方で、核不拡散体制の維持のためにも、イランによる核兵器開発は認められないわけであります。

一方で、今回は外交交渉中における突如の武力攻撃であったわけであります。

今、米国またイスラエルはこの自衛権を主張しております。

「迫り来る脅威に対する自衛権の合法的な行使である」と。

ただ、これにはやはり外交交渉中のことでありましたので、その説明にはかなり難があるなと理解しておりますし、やはりこの国際法、また国連憲章、こういったことへの違反の指摘は免れないでしょう。

また我が国としても、昨日我が党の委員から申し上げましたとおり、今後の戦略三文書の改定、あるいはこの事態認定、あるいは後方支援、こういったことへの対応におきましては、やはりここの理解というのは、法律上別に規定をされているわけではありませんが、そういったことは我が国としてその認識を示す必要があるんだろうと思っております。

その上で、こういった法的評価につきましては、やはり懸念がありますので、この法の支配を尊重する日本の立場とは、今般の事案はやはり相いらないと思っております。

そこで、茂木外務大臣にお伺いをいたしますけれども、この点につきましては、ぜひ国際社会と連携をして、やはり自由民主主義、またこの法の支配が世界の潮流となるように。

もう今や地政学の世界等では、「日本が最後の砦である」とこういったご指摘もございます。

我が国のプレゼンス、存在感、これを発揮すべき時であると思っております。

3月には日米首脳会談を予定されておりますし、あらゆるレベルでの外交努力にぜひ力を尽くしていただきたいと思いますけれども、ご見解をいただきたいと思っております。

答弁者 茂木敏充

茂木敏充外務大臣。

先月の28日、日本時間で言いますと午後3時過ぎに攻撃が始まったということですけれど。

夜からというお話がありましたが、実際には官邸におきましては連絡室を4時に、また外務省におきましても私は本部長として緊急対策本部を4時に立ち上げて、それから夜徹して対応に当たってきた。

これが事実関係であります。

その上で、イランによる核兵器開発、これは決して許されない。

これが我が国の一貫した立場であります。

また我が国としては、委員の方からもご指摘がありましたが、従来より自由民主主義、法の支配といった基本的な価値や原則を尊重してまいりました。

その上で、我が国としてこれまで関係国等と連携しつつ、イランの核問題の解決に向けた外交的努力を行ってきたところであります。

そして米イラン間の協議、昨日もその仲介にあたってオマーンの外相と私、電話会談も行いましたが、この米イラン間の協議について強く支持をしてきたところであります。

何よりも大切なことは、お互いに戦火が広がるような状況が生まれる中で、事態の早期沈静化を図っていくことだと考えております。

そのために私自身も必要な外交努力を行ってきておりまして、事態発生後、そのままNSCも開催されまして夜まで残っておりましたが、次の朝の7時にはもうG7の外相電話会談を行わせていただきました。

また2日の日にはイスラエル、そしてまたイランの駐日大使、そしてまた周辺諸国の駐日大使や代理大使とも面会したほか、昨日は先ほど申し上げましたが、米イラン間の仲介を行っていたオマーンの外相とも会談を行いまして、事態の早期鎮静化に向けて意見交換も行いましたし。

ホルムズ海峡にしても、これはオマーンにも隣接をしているという形でありまして、オマーンの側からも、このホルムズ海峡が安全に通過できるようにぜひ協力してほしい、こういうお話を申し上げまして、それについては全面的に協力したい、こういうお話もいただいたところでありますが、今月は日米首脳会談と、これも諸般の事情を許せば予定をされているわけでありまして、そういった機会も通じて米国、関係国と意思疎通、そして共通認識の確立に向けて最大限の努力を図ってまいりたいと、そんなふうに考えております。

質疑者 河西宏一

河西宏一君。

今、外務大臣の方からホルムズの件が言及がありました。

そこで小泉防衛大臣の方にお伺いをしたいというふうに思っております。

ここはもうこれまで質疑で何度も取り上げられましたとおり、特にこの約96%、これは中東地域に依存をしている原油ですね。

この輸入を依存している我が国であります。

長期間途絶をされれば、この我が国経済のダウンサイドリスク、この幅がやはり大きくなっていくということであります。

特に今は高市政権、責任ある積極財政、この成長を前提としておりますので、このGDPへの影響もきちっと見ていかなければなりません。

極小化もしていかなければなりません。

また今朝の報道では、トランプ大統領が、米海軍がホルムズ海峡を通過するタンカーを護衛をすると、また保険という言及もありましたけれども、これは時々刻々と事態が推移をしていくんだろうというふうに思っております。

今、防衛省、また自衛隊の皆様も米国、また米軍とさまざまな緊密に連携をとっておられると思いますけれども、ぜひここは事態の推移を的確に見極めて、そして適切に対応していただきたいというふうに思っておりますけれども、防衛大臣の現状のご認識をお伺いしたいというふうに思っております。

答弁者 小泉進次郎

防衛大臣、小泉進次郎君。

ありがとうございます。

河西委員がお話しされているとおり、時々刻々と事態は動いていますので、しっかりとこの動向を注視してまいりたいと思います。

いずれにせよ、我が国及び国民の皆様の平和と安全、そして繁栄を確保するため、いかなる事態に対しても対応できるように万全を期していくことは、政府の責務であります。

事態の早期鎮静化に向けて、国際社会とも連携し、引き続き必要なあらゆる外交努力を行うなど、政府として対応に万全を期す中で、防衛省としても万全の準備を整え、適切に対応してまいります。

なお、今般のイラン情勢を受けまして、私をはじめ防衛省、自衛隊のあらゆるレベルで、同盟国であるアメリカや中東諸国を含む諸外国との間で緊密に意思疎通を行っているところであります。

質疑者 河西宏一

河西宏一君。

このホルムズを巡る事案につきましては、2015年の平和安全法制のときにも中心的な議論になっておりましたので、ぜひその点も踏まえながら、この事態の推移を的確に見極めていただきたいというふうに思っております。

そこで、先ほどこの原油について、この価格上昇が我が国経済に与える影響について少し触れさせていただきましたけれども、今、さまざま複数のシンクタンクが、この原油価格の上昇によってGDPが低下をしていくのではないかという指摘がされております。

1%前後でありますとか、0.数%でありますとか、原油の価格の上昇幅によってさまざまな指摘がされているところであります。

これは交易損失の拡大、あるいは企業収益の圧迫、また個人消費の下押し、こういったことが想定をされているわけでありますが、まさにこれは今、高市政権、この債務残高対GDP比、この名目GDPの成長率が金利を上回ることにより安定的に低下をさせていくという、これを軸とした責任ある積極財政、この方向に大転換をしていくんだということで、この特別国会を行われているわけであります。

施政方針演説にもありましたとおり、この夏に取りまとめる日本成長戦略におきましては、民間投資の促進効果を定量的に、要は数で明らかにする。

そしてGDP成長率、また税収増の期待を見通せるようにする、こういうことを述べられているわけであります。

こういったことを踏まえて、城内大臣、また片山財務大臣にお伺いをしますが、今の政府の財政健全化目標は、プライマリーバランスの黒字化から、先ほど申し上げましたこの債務残高対GDP比の安定的な引き下げへと、事実上転換をされております。

その成否というのは、金利を上回る名目GDP成長率の前提に大きく依存をしているわけであります。

しかしながら、リスクを取って成長していく、私はこれはもう大賛成であります。

リスクの極小化にもしっかりと取り組まなければ、「責任ある」というふうには言えないというふうに思っているわけでありまして、例えばこの前提が崩れて成長率が想定を下回った場合には、債務残高対GDP比が上昇に転じた場合には、その上昇に歯止めがかからなくなることで、この国際市場の……森林の維持、また急激な円安、こういったこともしっかりスコープに入れて見ていかなければならないというふうに思っております。

そこで城内大臣にお伺いをするのは、この成長戦略の定量的見通しですけれども、これはその策定する際、合わせて成長率が想定を下回った場合のこのダウンサイドシナリオ、これも合わせて提示をするのかどうかということと、あと片山財務大臣には、合わせてその場合に発動するその財政上のフェイルセーフ、政府安全弁のようなもの、こういったこともご検討されているのかどうか、それぞれ両大臣にお伺いをしたいというふうに思っております。

答弁者 城内実

城内実君。

はい、お答えいたします。

まず高市内閣では、さまざまなリスクを最小化する危機管理投資、そして先端技術を花開かせる成長投資によりまして、世界共通の課題解決に資するような製品、サービス、インフラ、これを国内外に提供することで日本の成長につなげていく。

これが基本的な考え方でありますが、具体的には重要な戦略分野について供給及び需要の両面にアプローチする多角的な観点からの総合支援策を講じるとともに、8つの横断的課題についての解決策を取りまとめる、こういう考え方がありますが、こうした取組を踏まえまして、どれだけ民間投資が促進されるか、ご指摘のように定量的という話がありましたけれども、この夏に取りまとめる日本成長戦略で定量的に明らかにすることで、GDPの伸びや税収増への寄与についても見通せるようにし、その成果が中長期の経済財政に関する指針に適切に反映されるよう取り組んでまいります。

ただ、ホルムズ海峡の情勢につきましては、茂木外務大臣からもご提言がありましたように、早期に沈静化するのか、あるいは長引くのか、まだそういう状況はわからないわけでありまして、もちろん原油価格の高騰などのさまざまなリスクが存在するということは承知しておりますが、現時点でそれらを特定のシナリオとすることは想定しておりません。

答弁者 片山さつき

片山さつき大臣。

ご質問ありがとうございます。

ご指摘のとおり、将来の名目経済成長率等について確たることを申し上げるのは非常に困難で、かつ高市内閣では日々の市場動向や経済指標を常に十分注視しながら、責任ある積極財政の考え方に基づく経済財政運営を行うということで、成長率の範囲内に債務残高の伸び率を抑えて、政府債務残高の対GDP比を安定的に引き下げていくことで……。

質疑者 河西宏一

河西宏一君。

それよりも、その定量的なレンジの話の議論とかも当委員会でいろいろ出ておりますが、私の立場としては、介入権がある上に国際発行体でございますから、従来よりこの席に座る者としては、やはり市場に不必要な影響を及ぼす恐れがあるので、「一定のところになったらこれはフェイルセーフである」ということは非常に申し上げにくいというか、その点については委員においてもご理解をいただいていると、今のお話を聞いていて感じたところでございますが。

今の予算の下では、少なくとも大胆な投資、強い経済のメリハリ付けをある程度行いながら、2年連続で新規国債発行も30兆円未満に抑えて、依存度を……。

高市内閣総理大臣の制約の中で、そもそもできるかどうかということは別ですが、お考えとしては非常にわかりますし、そういった慎重さの上にも先読みをしたという対応は常に心がけてまいりたいと思っております。

質疑者 河西宏一

河西宏一君。

ありがとうございます。

まず城内大臣には、今内閣府の方でも中長期の経済財政の見通し、これもいわばダウンサイドシナリオ寄りの過去投影ケースと成長移行ケースとその先というふうに3パターンあるわけでありまして、そういったさまざまな、まさに定量的なんですね。

人的資産がどうなのか、TFPがどうなのか。

ですので、我が国の科学技術予算の倍増策は非常に大事だというふうに思っておりますけれども、そういったこれからの科学的な政策設計、あるいはEBPM、あるいはPDCA、こういったものに資するようなぜひシナリオにしていただきたいということと。

あと片山大臣、ありがとうございました。

その考え抜いたという「成長率の範囲内に債務残高の伸び率を抑える」というここなんですけれども、これは要するに債務の伸びは予算で先に決まると。

成長率はこれは水物ですので、事後的に、また外生的に後で決まっていくという、この時間軸の非対称性にですね、やや不整合があるというふうに思っているんですね。

そこを踏まえたこの市場へのメッセージというのを出していかなければならないと思っておりますので、ぜひこの点もぜひお取り組みをいただきたいというふうに思っております。

すいません、ちょっと時間がやや押しましたので、ちょっと少し飛ばさせていただいて、装備移転の関係の方に行かせていただきたいというふうに思っております。

質疑者 河西宏一

まず防衛省参考人の方にお伺いをいたします。

今我が国におきましてはこの安全保障環境の中で、防衛装備の安定的な調達、特に……。

この中距離の空対空のアムラームというアセットがございます。

これは今、世界的なミサイル不足でありますとか、F-15による航空優勢の確保でありますとか、あるいは日米同盟の進化から、これから国産化していこうという取り組みをずっとしていただいているわけでありますけれども。

9番目の問いでありますけれども、このアムラーム国産化が実現をした場合には、これは防衛装備の運用指針の中のライセンス生産品に当たるということ、そういう理解でいいかどうか、一般論で結構ですのでお答えいただきたいと思っております。

政府参考人 小杉雄一

防衛省防衛装備庁装備政策部長小杉雄一君、お答えいたします。

議員ご指摘のアムラームの共同生産につきましては、現在日米両政府による共同フィージビリティスタディに取り組んでいるところでございますが、共同生産の実施が確定したものではないことから、現時点では予断を持ってお答えできません。

その上で一般論として申しますと、共同生産の具体的な内容につきましては、米国企業から日本企業へ製造ライセンスが付与され、日本企業が生産・組立を行う場合等が想定されますが、このような場合はライセンス生産品に該当すると考えてございます。

質疑者 河西宏一

河西宏一君、今の見通しだと想定されるということであります。

運用指針ですね。

装備庁の運用指針について小泉大臣にお伺いをしますけれども、まず現行の指針、これから見直しを政府与党でされるということでありますけれども、このライセンス元国の要請に基づいてライセンス生産品を我が国から第三国に移転ができるという指針があります。

ただ、これは歯止めがかかっておりまして、「武力紛争の一環として現に戦闘が行われていると判断される国への提供する場合を除く」というふうにされているわけでありますが、これはちょっと法的な理解を伺いますけれども、この制限、歯止めは憲法上の要請なのか、それとも政策的判断なのか、大臣のご見解をいただきたいと思います。

答弁者 小泉進次郎

防衛大臣小泉進次郎君、先生、時間的に制約があるということなので、結論から申し上げますと、憲法上の要請ではなく政策判断としてということになります。

ただ、少し丁寧に説明した方がよければ丁寧に説明しますが、もういいですか。

質疑者 河西宏一

河西宏一君、大臣、ご配慮ありがとうございます。

そうなんですね、政策的判断なんです。

ここは「戦闘が行われている国」とかという言葉が出てくると、平和安全法制のときの議論が想起されますので、憲法上の要請なのかなと思うんです。

これは政策的判断で、これ何を言いたいかというと、ですのでこれは政策的判断ですので、我々も与党にいたとき、そうでした、私もワーキングチームの一員でありました。

与党の審査を経て閣議決定で変更可能なんですね。

つまり、なかなか国会では事前に審議はされにくいですので、構造的に歯止めがかかりにくい、そういったことになっております。

ですので、ぜひ政府・与党の皆様にはその重たい責任をご自覚をいただいて、この国会審議においてもですね、誠実に対応をいただきたいと思いますが、その上で一点確認をいただきたいと思います。

防衛装備移転のこの三原則、また運用指針、その全体でありますけれども、これは憲法の平和主義を政策的に具現化したものである。

その姿勢は今後も見直しと今検討されておりますが、この姿勢は今後も堅持をされるのか。

このご見解を、大臣のご見解をいただきたいと思います。

答弁者 小泉進次郎

防衛大臣小泉進次郎君、これも先生の時間的制約を考えますと、変わりません。

質疑者 河西宏一

河西宏一君、はい、ありがとうございます。

まあ変わらないと。

まあこれまでもですね、政府の方でも答弁があったところでありますので。

で、その上で、これ今報道等でもありますけれども、このライセンス生産品だけではなくて、今後、五類型(の)撤廃、また今GCAPでずっと話題になりましたが、国際共同開発生産につきましても、GCAPにかかわらず、この第三国への完成品の移転を許容していこうという議論がまた与党からのご提言があるということ、これが現在地であります。

これまでは、この「武力紛争の一環として現に戦闘が行われている国への提供」が行われない歯止めについて、実は条件付きになっておりまして、我が国の安全保障上の必要性を考慮して「特段の事情」という言葉が出てきます。

「特段の事情がない限りは、これは提供しないんだ」ということであります。

逆に「特段の事情があれば提供するんだ」ということでありますが、この「特段の事情」というもの、この「特段の事情」が今後幅広い防衛装備アセットに適用されていく、この移転の運用指針においてこういう議論がされております。

この「特段の事情」とはどのような事態を、状況を想定をしているのか、大臣のご見解、ここは丁寧にぜひいただきたいと思っております。

答弁者 小泉進次郎

防衛大臣小泉進次郎君、ありがとうございます。

ここは丁寧にということで説明をさせていただきます。

今、河西委員からご指摘のあった、どのような状況が我が国の安全保障上の必要性を考慮して……特段の事情がある場合に該当するかということでありますが、これは個別具体的に判断されることになるため、一概にお答えすることはできません。

その上で例を挙げれば、例えば同盟国であり日本を守る義務を負っているアメリカが武力紛争の一環として現に戦闘が行われている国となった場合に、インド太平洋地域におけるアメリカ軍の体制を維持するため、アメリカ以外の国がライセンス元となる装備品を必要とするようなケース。

これが想定されます。

質疑者 河西宏一

河西宏一君。

もう時間が回りますので最後一問だけ。

ということで、例えばイギリス由来のライセンス品を米国が必要だということで要請があって、我が国で生産しているイギリスライセンスのものを移転をすると、こういったケースが考えられるわけでありますが、この特段の事情、おそらく事態認定もされていると思います。

この今のケース、これ過去の政府答弁の2017年5月23日の横畑法制局長の……。

委員長 坂本哲志

(委員長)申し合わせの時間が経過しておりますので、簡略にお願いいたします。

最後一問だけ。

こういった御答弁があります。

「国際紛争を助長する、あるいは国際法に違反する侵略等の行為に使われることを分かって承知の上で武器を輸出するということは、これはまさに平和的生存権を保障すると述べている憲法の精神に反する」。

こういう御答弁があるわけでありますが、この特段の事情における移転においても、この答弁との整合性は取れるのか。

これ最後、大臣に答弁を求めたいと思います。

答弁者 小泉進次郎

防衛大臣小泉進次郎君。

簡潔に答弁をお願いします。

(小泉進次郎大臣)御指摘の答弁と矛盾するものではないと考えております。

質疑者 河西宏一

河西宏一君。

時間が参りましたので終わります。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

(坂本委員長)これにて河西君の質疑は終了いたしました。

大島敦 (中道改革連合・無所属) 19発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に大島敦君。

大島君。

大島君、こんにちは。

官房長官は45分には出なければいけないので、まず官房長官からの御答弁をいただきたいと思います。

今回の米国とイスラエルのイランへの攻撃を受けて、様々な価格が上がっているかと思います。

そのことについての御答弁をいただいてから、もう一度、どうしてこういう質問をするのかを説明したいと思います。

まず答弁をお願いします。

内閣官房長官、木原稔君。

答弁者 木原稔

(木原官房長官)まず、ホルムズ海峡をめぐる石油情勢というのが非常に重要視されるものだと思っております。

現時点においては、まだ我が国経済への直接的な影響は限定的だと認識しておりますが、今後の影響については、現段階で予断を持って判断することは難しい。

そういう認識でございます。

委員長 坂本哲志

(坂本委員長)大島敦君。

質疑者 大島敦

(大島君)中小企業対策についてのお考えを伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。

質疑者 大島敦

内閣官房長官、木原稔君。

答弁者 木原稔

(木原官房長官)まず原油価格やまた物価等の動向、これがやはり中小企業への影響というのが非常に関わってくるものだと思っていますから、こういった影響を注視し、情報収集を続けてまいります。

なお、経済産業省ではイラン情勢の緊迫化を受けて、中小企業、小規模事業者も含む我が国への影響を的確に把握し、迅速に必要な対策を講じるため、経産大臣を長とする対策本部を設置したものと報告を受けています。

また、中国による重要鉱物やまたデュアルユース品目の輸出管理措置に関しても、その影響等について精査を行い、必要な対応を行っております。

また、資源高騰とそれを受けた価格転嫁の状況も含めて、さまざまな経営環境にある中小企業、小規模事業者にしっかりと寄り添っていくということが重要であると考えております。

従前より、大規模災害や国際情勢などによる不測の事態によって経営上の影響が生じた中小企業、小規模事業者に対しては、例えば日本政策金融公庫の政府系……。

委員長 坂本哲志

(坂本委員長)大島敦君。

質疑者 大島敦

(大島君)官房長官、時間ですので、退出いただいて結構でございます。

私、20代の後半、西ドイツに駐在員を3年半ほどしておりまして、2022年2月のロシアのウクライナへの侵攻から、あの時の緊張感が戻っています。

当時の西ドイツは、朝、平気でありましたね。

アウトバーンを止めて平気で軍事訓練していたので、そういう時代に入ったと思っていまして。

実は89年11月9日のベルリンの壁、2年後の91年のソ連の崩壊で、資本主義陣営が勝ったということで、お互いに相互依存すれば皆さん安定化するんじゃないかという、それが幻想だったのかなという習慣ですよね。

ですから2014年のクリミアのロシア併合の時に、経済制裁を受けたロシアは、やはり防衛装備品なり、あるいは食料は自国で生産しなければいけないという、そういう思いでおそらく舵を切ったと思う。

ですからトランプ大統領の問題指摘は結構正しいかもしれないなと思っている。

ですから、そういう時代背景に基づいて議論を深めることが必要だと思っています。

先ほど私の同僚議員からも、国会の審議を十二分に尽くしていただきたいというのは、私も筆頭理事として、あるいは様々な質問をさせていただいて、様々な論点で立場が違っても議論することによって、国民の皆さんの理解が深まると考えてまして。

ですから、できるだけ多くの審議時間を委員長には取っていただいて、多角的な論点に基づいて、報道あるいはインターネットでこの中継を見ていただいたり、様々なやり取りがあって、国民の納得感が高まる国会運営でありたいなと考えております。

先ほど官房長官に質問したのは、私の地元に航空部品を作っている会社がありまして、訪問して「どうなんですか」と現場の方に聞いたら、結構需要が多いんです。

1月に三重県松阪に三菱重工さんが民間ジェット機を作るというプロジェクトを主導していたときに、三重県の松阪に、岐阜からも千葉からも三菱重工さんの大きな建屋に10社くらい集まって共同組合を作って部品を製造している。

ここも結構需要が多いんですよ。

なぜかというと、新型感染症の3年間にボーイングもエアバスも従業員を解雇してしまったんです。

そうすると作る人と技術が失われたので、それで日本がこの世界のサプライチェーンの外せない一角になっているわけです。

私たちの国は雇用調整助成金でしっかりと現場を守ったので、だからこそ私たちの国が世界から頼られている。

こういう環境を作っていくのが私たちの仕事かなと思っていて。

今回も原油もずっと上がっています。

私も鉄鋼会社で油井管といって、パイプを掘る営業政策とか作ってたもんですから、WTIっていくと結構懐かしくてですね。

シカゴの市場ですよね。

ですから、そこの値段がどうなるかとか、1月に地元のものづくりの経営者の皆さんと話したときに、「今ね、銅、アルミが高騰してるんですよ」と。

1月はこれまでで最高の値段をつけたので、ですから。

ガソリンも円安も加わって上がっていくかもしれないし、今後あるいは銅、アルミの非鉄金属も上がっていくし、そしてレアメタルについても、中小企業にアンケート調査をすると、結構それぞれの会社から「タングステンが足りなくて、2025年末から今まで入ってきたルートでも入ってこなくなった」とか、これもタングステンなんですけど「入手困難により組み立て納期が遅延して納期確保できない」とか、「ジスプロシウムについては6月以降の納入目処が立っていない」とか、「ネオジウムについても輸出規制しているので目処がない」とか、結構今、操業が止まりそうなんですよ。

日本の中小中堅企業が。

ですから、ここのところをしっかり手当てをして、新型感染症のときに私たちの国のサプライチェーンを守ったことによって今優位性があるですから、工場を守ることがものすごく大切なので、その点をぜひお願いしたいなと思っていて。

官房長官がいらっしゃらなくなったので、公正取引委員会の委員長に、1月から今回法改正によって変わった、7月施行、1月施行にしたので、その点について述べていただければと思います。

質疑者 大島敦

公正取引委員会委員長、茶谷英二君。

答弁者 茶谷英二

お答え申し上げます。

委員ご指摘のとおり、近年の急激な労務費、原材料費、エネルギーコストの上昇を受けて、価格転嫁及び取引の適正化を目的として、本年1月より取引適正化法が施行されましたが、この取引適正化法においては、交渉力の弱い受注者が発注者から一方的に価格を押し付けられることを防止して、実効的な協議を行うことを確保するため、新たに協議に応じない一方的な代金決定の禁止などが規定されています。

この実効性を確保してサプライチェーン全体での価格転嫁を推進するためには、取引適正化法の周知広報と効果的な法執行を推進していく必要がございます。

この効果的な法執行につきましては、取引適正化法が適用されるような継続的な取引では、受注事業者からの自発的な情報提供が期待しにくいため、大規模な書面調査により違反・不当行為に関する情報収集を積極的に実施しております。

定期調査の結果などを踏まえて、問題行為に対してはその是正や改善措置のほか、受注事業者が被った不利益の現状回復を講じることなども指導・勧告しております。

また、法改正により公正取引委員会、中小企業庁、事業所管省庁が面的執行の強化を図る観点から、事業所管大臣にも指導助言の権限が与えられるところであり、今後とも関係省庁とも連携をしっかり進めて、違反行為には厳正に対処し、サプライチェーン全体での価格転嫁を推進してまいりたいと考えているところでございます。

委員長 坂本哲志

大島敦君。

質疑者 大島敦

おととしの12月も本委員会で下請価格、今「下請価格」と言ってはいけないので「受注価格」の転嫁対策について質疑をさせていただいて、そのときには大手発注企業に担当役員を設けて、しっかりとした重層的な下請け構造を把握して、ガイドラインなり法律なりしっかり読んでいるかっていうのを報告しろっていう話をさせていただいて、前の立憲民主党の参議院の政策にも取り入れられたりもしましてですね。

今のところはそこまで求めませんけども、半年後に下請け価格の転嫁が進んでいなければ、ある点でやはり法的な根拠に基づいて、ティア1、ティア2はいいんですけど、ティア4、ティア5になってくるとなかなか難しいので、その点についてはもう一回取り組まなければいけないと思っています。

それで、特に先ほど申し上げました「日本の宝は工場」なので、工場が閉じるとそこの技術が全部なくなって、新しい工場を作るのもできなかったりするので、ここに集う議員の皆さんは価値観を共有させていただいて取り組みたいと思います。

それで、外務大臣にご答弁いただきたいのは、やはりレアメタル等を含めて、医薬についても多分6割ぐらいが海外依存だったり、窒素、リン、カリウムのリン酸も7割ぐらいが海外依存していたり、いろいろと我が国って脆弱なんですよ。

やはり診療報酬体系をずっと医薬にしわ寄せしていたものですから、薬代を下げるためにみんな原材料費が海外依存になっている。

ですから、そういうところも含めて変えていかなければいけないのと、その点についての御答弁をお願いします。

質疑者 大島敦

外務大臣、茂木敏充君。

答弁者 茂木敏充

大島委員おっしゃるとおりだと思っておりまして、ご指摘の医薬品であったりとか肥料といった重要物資についても、国際情勢であったりとか他国の動向に左右されない国内生産力・供給力の向上であったりとか、安定したサプライチェーンの確立が必要だと思っております。

レアメタル、重要鉱物もありますが、それに加えて、ワクチン等の際に使用いたします抗菌性の物質・製剤であったりとか、植物の生育に必要な肥料の原則にあるような肥料についても、委員ご指摘の資料を付けていただいておりますけれど、経済安全保障推進法の下で特定重要物資に指定をされ、民間事業者等への支援が実施されているものと承知をいたしております。

こうした取組と併せて、外交面でも供給源の多角化を後押ししていく必要があると考えておりまして。

例えば抗菌性の物質製剤については、昨年10月の日米間の技術協力に関する覚書におきまして、米国との間で医薬品のサプライチェーンの脆弱性を特定し、またそれを是正すること、これに向けた進展を加速することを確認いたしております。

また肥料につきましては、G7において特定国に過度に依存しない複数のサプライチェーンを確保することを進めるということを確認したほか、供給国に働きかけを行いまして、輸入先の多角化にも取り組んでいるところでありまして、関係省庁と緊密に連携して必要な取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

坂本哲志君大島敦君、ありがとうございます。

質疑者 大島敦

大島敦:先ほど述べました抗菌薬ですよね。

市立のとき、点的に出す抗生物質が100%海外依存なので、止められると治療できなくなるのが我が国なんです。

ですから、そういうところを踏まえて、財務大臣に、これから財務委員会でも質問できるものですから、特に診療報酬体系の医薬の部分についても大きく方針転換しないと安全保障上、完売しかないと思っていまして、そこをぜひお願いしたいんです。

今後、最後に、私は「政治は経済力によって政策の自由度が決まり、経済はその国が持っている科学技術の創造力を超えて発展しない」というアプローチをずっととっていまして、やっぱり科学技術こそが経済力の源泉だと思っているものですから、去年の4月に経済委員会で量子コンピューターのスペックについて、「100万量子ビットの量子コンピューターを2030年までに欲しい。

35年には研究所と民間企業に導入し、2040年代にはパソコンの中に入れてくれ」と話をしてまして。

そうしたところ、去年の11月にNTTが発表をして、2030年までに100万量子ビットをやるというお話があったので、この点について、やはり政治は民間とやるということはいいかどうかわからないわけです。

民間は無難な線を狙ってくるから、政治がしっかりとした目標を掲げること、閣議決定なり法制化することが必要だと思っているので、最後にその点について大臣からの御答弁をお願いします。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美大臣:大島先生からいろいろ目標についていただきました。

政府において令和4年に策定した量子未来社会ビジョンにおいて、2030年までに国内の量子技術の利用者を1000万人、量子技術による生産額を50兆円規模にするとともに、未来市場を切り開く量子コンピューティングベンチャー企業の創出を目指すという高い目標を掲げてやっております。

また、高市内閣における日本政策戦略本部の17の分野の中に量子も入れておりまして、今そのワーキンググループで私は座長しておりますが、その中で「官民に任せていたら」というお話もありましたけど、官民の投資ロードマップを今策定に向けて取り組んでいるところですので、先生のご指摘も踏まえまして、しっかり取り組んでまいりたいと思います。

質疑者 大島敦

大島敦:官民ではなくて、政治が決めた方がいい。

官民じゃないです。

政治が無理な目標を決めた方が、民間も官もついてくると思うので、ここで終わりにします。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本哲志:これにて大島君の質疑は終了いたしました。

西田薫 (日本維新の会) 13発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に西田薫君。

西田君。

質疑者 西田薫

日本維新の会の西田薫でございます。

12分というお持ち時間ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

まずはインテリジェンス改革についてでありますが、昨年の8月、我が党の安全保障調査会の中に、インテリジェンス改革、スパイ防止法に関するタスクフォースが設置されました。

それにおきまして、8月、9月と我が党で意見集約をしまして、10月1日です、中間論点整理ということで、国会内で記者会見をし、発表させていただきました。

その3週間後です、自民党の皆さんとの連立に向けた協議の中で、このインテリジェンス改革というのもこの「12本の矢」の中に盛り込んでいただきました。

そして高市政権がスタートしたわけであります。

それと総理は、これ3日後ですかね、10月24日の日に早速そのインテリジェンスの強化に向けて関係閣僚に指示を出したということを報道で知りました。

非常にスピード感ある政治だなということを実感したわけであります。

そして昨日なんですが、私たち日本維新の会のこのインテリジェンス改革の提言を、先週、木原官房長官に総理官邸で施行させていただきました。

今、官房長官が席を外しておられるということですが、お時間いただきありがとうございました。

そして、自民党の皆さんもその後、提言を提出されたというふうに聞いております。

今朝、私も内容を拝見させていただきましたが、全く方向性は同じであるというふうに思っております。

これまで、国家間の違う理念政権の下で、この安全保障というのが少し前に進んでいなかったんじゃないかなというふうに思っておりますが、今、私たち日本維新の会、そして高市総理と、自民党の皆さんと全く国家観が共有しております。

そういったことから、今後は、特にこの安全保障の分野においては、大きく前に進むじゃないかと。

この国会におきまして、政府におかれましては国家情報局、並びに国家情報局長を創設するという法案を近々提出されるというふうに聞いております。

これに大いに賛同させていただいております。

これまではこのインテリジェンスコミュニティというのは各省庁にそれぞれまたがっていたんじゃないかなというふうに思っておりますが、それを強い権限の下で統括していく。

これ非常に大事であると。

そして、これまではこの内閣情報調査室というのがありましたが、そこを国家情報局ということで格上げをしていくということなんですが、野党の皆さんの中では、要は国家情報局と国家安全保障局、これを同等に立たせるのは良くないんじゃないかというようなご指摘があるということも聞いております。

ですが、私はむしろ全く逆であるというふうに思っておりまして、この政策部門と情報部門、これがしっかり両輪となって我が国政府を支えていく、この日本を支えていく、ここが一番大事なのかなというふうには思っておるわけなんです。

そして、これまでは内閣情報調査室におきましては総合調整という役割を担っていただいていたかというふうに思っておりますが、これからは国家情報局になって格上げとなって、総合調整という役割を担っていただくことになるんじゃないかなというふうに思っているんですが、そこが私、結構大事なポイントであろうかと思うんですね。

そこで、その運用に関しまして、政府としましてはどういったイメージを持っておられるのか。

まずは政府のご見解をお伺いします。

政府参考人 内閣官房審議官岡本彦

内閣官房審議官岡本彦君。

仮に御指摘のような調整の権能が認められた場合には、一つは各省庁が行う情報活動の重点や役割分担などを的確に差し示すことによりまして、政府全体のパフォーマンスを最大化したいというふうに考えております。

また、それにより得られた情報を内閣官房に集約することによりまして、政府のあらゆる情報リソースを活用した総合的な分析評価を行えるようにしたいと考えております。

委員長 坂本哲志

西田薫君。

質疑者 西田薫

はい、ぜひよろしくお願いしたいというふうに思っております。

よく安全保障を強化するというふうに言うと、「戦争をする国になってしまう」と、そういったことを言われる方は一部いらっしゃろうかと思うんですね。

決してそうじゃないと思うんです。

この戦争というのは、仕掛ける戦争もあれば、仕掛けられる戦争もあると。

戦争を仕掛けられない国にするためでもですね、しっかりと我が国の防衛力を高め、そしてこの安全保障を確実にしていく。

これ非常に大事じゃないかなというふうに思っているんですが、一部国民の皆さんの中にはまだまだ誤解をされている方がいらっしゃろうかというふうに思っておりますし、そういったところをしっかりとですね、国民の皆さんに丁寧に分かりやすく説明する必要があるというふうに思っております。

そういったあたり、どういうふうに国民の皆さんに周知を図っていくのか。

答弁者 内閣官房副長官尾崎正直

そしてまたですね、どうしてもこの内閣官房副長官、尾崎正直君。

お答えいたします。

政府のインテリジェンス機能の強化につきましては、昨年10月に自由民主党と日本維新の会で交わした連立合意書を受けて検討を進めておりまして、まずはインテリジェンスの司令塔機能を強化すべく法案を準備いたしているところでございます。

名称を国家情報戦略とするかどうか未定でありますけれども、法案を仮にお認めいただいた場合に新たに設けることとなる閣僚級の国家情報会議におきまして、秘密裏に推進されることの多い情報活動に対する国民の理解を深めることなどを目的に、政府の中長期的な情報活動の推進方策を取りまとめた文書を作成・公表することを検討してまいりたいと考えております。

昨日、御党からご提出いただきました提言書におきましても、国家情報会議が新規決定する文書の中で最も重要なのがこの国家情報戦略である旨、提言されていると承知いたしております。

政府としても、我が国の情報活動が国民の皆様にとって理解しやすいものとなるよう努めてまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

西田薫君

質疑者 西田薫

はい、ありがとうございます。

ぜひよろしくお願いいたします。

こういった司令塔の強化であったりですね、このインテリジェンスの強化、今回の関係する法案そうなんですが、これまさしく第一歩だと思っているんですね。

まだスタートに過ぎないというふうに思っております。

これは自民党の皆さんとの連立合意の中にも明記をさせていただいておりますが、令和9年ですね、対外情報庁を創設していくということも盛り込ませていただいておりますし、このスパイ防止法であったり、それに関係して誰が外国勢力の利益代弁者になっているか、ここを分かりやすくするためにも外国代理人登録法であったり、それに関係しましてロビー活動公開法、こういった法整備というのも非常に大切ではないかというふうに思っているんですね。

この対外情報庁におきましては、インテリジェンスオフィサー養成を果してどうしていくのかと、ここはしっかりと議論を深めていかないといけないというふうには思っているんですが、ただスパイ防止法であったりですね、そして特にこの外国代理人登録法、そしてまたロビー活動公開法、このあたりはしっかりと早急に進めていかないといけないというふうに思っておりますが、そのあたりの御所見をお伺いします。

答弁者 内閣官房副長官尾崎正男

内閣官房副長官尾崎正男君お答えいたします。

現在検討しています国家情報会議や国家情報局の新設は、我が国の情報力を強化していくための出発点と考えております。

運用面も含め、政府のインテリジェンス機能強化に向け、様々なご意見も賜りながら検討を進めてまいりたいと考えております。

例えば、対外情報収集能力を強化するため対外情報庁の創設や、外国政府等の利益のために国内で政治的または宣伝的な活動を行うものを透明化することを目的とした外国代理人登録法の制定等についても研究をされていると承知いたしております。

こうした対外情報収集能力の強化や、外国勢力が我が国の意思決定に不当に干渉するリスクへの対応も、政府としても大変重要な課題と認識いたしております。

いずれにしましても、こうした課題については憲法に保障された国民の権利に十分配慮しつつ、丁寧に検討を進め、インテリジェンス機能の強化に取り組んでまいりたいとそのように考えております。

委員長 坂本哲志

西田薫君

質疑者 西田薫

ぜひ一緒にしっかりと協力しながらやっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

それではもうあと2分になりました。

最後の質問になりますが、防衛大臣に質問させていただきます。

本来は自衛隊の処遇改善について質問させていただきたかったんですが、時間がありませんので、自衛隊の皆さんに対する思いを大臣の方から述べていただきたいんですが。

私はこれまで一昨年10月に初当選をさせていただき、現在2期生であります。

これまで地方議員として23年勤めさせていただいておりまして、毎年この小中高の卒業式には参加をさせていただいておりました。

そういった中、昨年3月、防衛大学校の卒業式に参加をさせていただきました。

もう感動いたしました。

そして私、これまで地元の小中高の卒業生に対しましては、式場を出るときに「卒業おめでとう、おめでとう」と声をかけながら式場を後にしてたんですが、防衛大学校の卒業生に対してはですね、そんな軽々しい言葉じゃこれ失礼だと、「ありがとうございます」と心でずっと思いながら、卒業生に対して式場を後にしたということなんですね。

まさしくその若い彼らがですね、国家、国民の生命と財産を最前線で、そして命がけで守っていただいている。

国民総意で、これ、感謝と敬意を申し上げないといけないというふうに思っているんです。

そういった若い彼らが国民の命を守っていただいている一方で、我々政治家はその若い彼らの命を守るべく、しっかりとした平和な日本をつくっていかないといけないというふうに改めて感じているんです。

そこで、この3月ももう卒業式が来週ですかね、再来週ぐらいあろうかと思うんですが、大臣、出席されると思いますか。

私は出席できないんですが、ちょっと地元の会合が入っておりまして。

その卒業生に対しての思い、最後一言お願いします。

答弁者 防衛大臣小泉進次郎

防衛大臣小泉進次郎君。

申し合わせの時間が来ておりますので簡潔に。

私の地元の横須賀に、防衛大学校卒業式も去年来ていただいたということでありがとうございました。

私は今週末は防衛医大の卒業式、そして翌週は防衛大学校、そしてその次は陸上自衛隊高等学校の卒業式と出席をします。

防衛大学校の卒業式に大変感銘を受けたと言っていただいた先生には、ぜひですね。

委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

西田君、ありがとうございました。

これにて西田君の質疑は終了いたしました。

森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ) 39発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):次に森ようすけ君。

質疑者 森ようすけ

森ようすけ:国民民主党の森ようすけでございます。

本日は質疑の時間をいただきましてありがとうございます。

まず政府の財政政策の方向性、責任ある積極財政についてお伺いできればと思います。

今回、私たち国民民主党も経済を復活させるために、そして国民生活を支えるために、積極財政の方向性については賛同をさせていただいております。

単年度のプライマリーバランスの目標を見直して、複数年度で管理する財政運営に転換するということを表明されておりますが、こうした点については評価をしているところでございます。

今回、政府の方で政策のあり方を根本的に転換をすると、その本丸として「責任ある積極財政」、そして政府の予算のあり方、作り方を根本から改めるとということを掲げておりますが、なかなかその真意であったりとか詳細な部分が国民に見えていないのが現状だと感じております。

責任ある積極財政というのは具体的にどういったことなのか。

そして政府の予算の作り方を根本から改めるというのは、具体的にどういったふうに改めるのか。

そうした点について、本日は詳細にお伺いをしていきたいというふうに考えております。

まず総理の施政方針演説において、こうした言及がされております。

「高市内閣は長年続いてきた過度な緊縮志向、未来への投資不足の流れを断ち切ります」。

私たちもこれは同じ考え方です。

「取り過ぎた税金を解消する」と国民民主党はよく言っているんですが、ここ数年間でGDPの成長率よりも税収の伸び率が大きくてですね。

やはりインフレが進むと税収はその分伸びていくので、こうした取り過ぎた分、GDPの伸び率くらいに税収の伸び率を合わせた方がいいんじゃないかというような考え方で国民民主党は取り組んでいるところでございます。

そして成長率を高めるために、資本への投資はもちろんですが、教育投資、科学技術への投資、こうしたところも進めていきたい、拡充していきたいと国民民主党は再三言っているところでございます。

そこでまず御質問ですが、今回政府は「長年続いてきた過度な緊縮志向」「未来への投資不足」という2つの観点を課題として捉えているわけですが、それぞれどういった指標を持ってそういうふうに捉えているのか。

どういった指標を持って、これまでは緊縮志向だったと判断しているのか。

どういった指標を持って、これまでは未来への投資不足だったと判断しているのか。

その点について、大臣、お伺いできますでしょうか。

答弁者 片山さつき

片山さつき:財務大臣の片山さつきです。

ご質問ありがとうございます。

高市総理の施政方針演説におきましては、「長年続いてきた過度な緊縮志向、未来への投資不足の流れを断ち切ります」とされておりまして、その際、日本経済の課題として、我が国の潜在成長率が主要先進国と比べて低い、低迷しているということ、それから資本投入量、すなわち国内投資が圧倒的に足りないことを挙げております。

緊縮志向や未来への投資不足については、長年のデフレの中で企業部門がコストカットを行ってきた結果、収益の増加に比べて将来のために必要な投資が抑制されてきたことを念頭に置いております。

その上で、長年続いてきたこの流れを断ち切るために、総理が御発言されているように、経済安全保障、食料安全保障などの様々なリスクを最小化する危機管理投資、AI、半導体造成などの先端技術を花開かせる成長投資により、世界共通の課題解決に資する製品、サービス、インフラを開発し、国内外に提供することで、日本の成長につなげていくことが重要と、このような考え方でございます。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):森ようすけ君。

質疑者 森ようすけ

森ようすけ:こうした成長投資を進めていくという方向性についてはもちろん賛同しております。

ただ、結構定性的な表現が多くてですね。

具体的、定量的な指標をもって「この緊縮志向であった」「未来への投資が不足していた」、そうしたところはなかなか説明がなされていないのかなというふうに承知をしております。

だからこそ国民に考えが伝わりきっていない原因になっていて、「この何がどうなったら責任ある積極財政になるのか」というところがまだまだ見えていないんだろうなというふうに捉えているところでございます。

というのも、この来年度予算案を見ると、今年度の予算案、令和7年度の予算案ですけれども、これよりも積極財政に本当になっているのかというところに疑問を持っているところです。

来年度の予算案を見ると、プライマリーバランスは1.3兆円の黒字を実現、国債の発行額は30兆円以下に抑制をされるということで、これ、歳出の規模自体はもちろん大きくなっているんですが、相対的に見ると税収、歳入よりも歳出は必ずしも今年度と比べて大きくはなっていないというふうに捉えることもできるわけでございます。

そして、補正予算を前提にしない予算編成にすると……ということも掲げておりますが、来年度補正予算がどうなるかは、もちろん今の時点では分かりませんけれども、補正予算をできる限り減らしていくということであれば、通年で見たときの予算額は間違いなく小さくなるというのは、シンプルに考えればそうだと思います。

ですので、この補正予算を組まない、小さくするという考え方自体も、今年度の予算よりも来年度の予算案全体で見ると、本当に積極財政になるのかというところが、少し疑問に思っているところでございます。

こうしたことを踏まえて、来年度予算というのは今年度予算よりも本当に積極財政と言えるのか、そうしたことについて大臣、お伺いできますでしょうか。

答弁者 片山さつき

片山さつきさん。

ありがとうございます。

これまでもご説明させていただいておりますが、高市内閣におけるこの重要な政策転換の本丸は、責任ある積極財政でございます。

単なる積極財政ではなくて、責任ある積極財政であります。

この責任ある積極財政は、財政の持続可能性に十分配慮した財政政策であり、マーケットからの信任を損なってしまうような、放漫な財政政策をとるわけではございません。

令和8年度予算案におきましても、責任ある積極財政の考え方のもと、経済物価動向等を適切に反映したほか、危機管理投資、成長投資といった投資すべき分野には予算を増額するなど、強い経済の実現に取り組んだ結果、一般会計歳出総額が122.3兆円と過去最大となっているわけでございます。

こうした中でも、特に予算全体の中でのメリハリ付けを行ったということです。

御指摘のように、国の一般会計において新規国債発行額は2年連続で30兆円未満に抑えまして、公債依存度も低下させたほか、28年ぶりにその一般会計の投資予算においてはプライマリーバランスの黒字化を達成するなど、財政の持続可能性にも十分配慮しているのが「責任ある」というところでございます。

今後とも責任ある積極財政の考えのもと、投資すべき分野には大胆に投資するなど、強い経済の実現に取り組むとともに、財政の持続可能性を実現してマーケットからの信任を確保してまいりたいと、このような方針で臨んでおります。

委員長 坂本哲志

森ようすけ君。

質疑者 森ようすけ

お答えありがとうございます。

「責任ある」というカギカッコのところをすごく強調しておっしゃってご答弁いただきましたけれども、それはそうなんだと思います。

この財政の持続可能性に配慮するということは、もちろん必要なことなので、それはもうその通りで間違ってはいないんですが、果たしてそれは責任ある積極財政なのかというのが、少し疑問なんですね。

施政方針演説の中でも、今回の内閣の方針としても責任ある積極財政ということをとても強調しておっしゃいますが、それは何か、今の話を聞いていると「責任ある財政政策」なんじゃないかと思うんですね。

キャッチフレーズとして積極財政、積極財政とおっしゃいますけれども、それは何か中身を見てみるとそうではなくて、責任ある財政政策、これまでと変わらない財政方針を踏襲して、来年度の予算案を作られているのではないかというふうに捉えるところでございます。

そして今回、政府の予算の作り方を根本から改めるということも方針として掲げられております。

これは従来の政府の予算編成がどうだったのか、それに対して今回どういった方向に改めようとしているのか、そうした点について具体的に教えていただけますでしょうか。

答弁者 片山さつき

片山さつきさん。

御指摘の予算の作り方を根本から改めるということについては、総理は常々、経済成長の実現のために必要な財政出動を行うに当たっては、特に民間事業者や地方自治体の取組を後押しするために、政府の予算の予見可能性、この予見可能性を確保することが必要というか、非常に重要だということを述べられております。

このため、毎年度補正予算が組まれることを前提とした予算編成と決別し、必要な予算は可能な限り当初予算で措置していくという考え方です。

この令和8年度予算は、この政権が成立する前に概算要求基準などが全部できておりましたので、その第一歩ではありますが、全部できたわけではないわけですが、今年夏の令和9年度予算の概算要求からは本格的に取り組み、少なくとも2年以上かかる大改革になると思われるところでございます。

骨太の方針に向けて議論し、この政府の予算の作り方を改めてまいるところでございます。

委員長 坂本哲志

森ようすけ君。

質疑者 森ようすけ

ありがとうございます。

民間と自治体の後押しをする、そして予見可能性を高めるという観点で、補正予算ありきの予算編成ではなくて、当初予算からできる限り組み込んでいくというような方向性を示していただきました。

この補正予算の縮減については、おっしゃっていただいた予見可能性が高まるといったメリットは大きくあると思います。

ただ一方で、いくつか課題も存在していると思います。

補正予算を縮減することで予算の硬直化につながり得るということですけれども、やはりこの年間の予算の中で補正予算を小さくしていって、当初予算の枠を増やしていくと、当初予算の年度の始めの段階である程度の予算額が決まるわけですから、残っているとバジェットが少なくなってしまって、何か年度内に起きたときに補正で対応しにくくなってしまう。

こういった予算の硬直化につながるという課題であったりとか、加えてこれだけ社会の流れが早くなってきている中で、こうした急激に変化する民間ニーズに迅速に対応して支援策を実行する上では、この骨太をつくって投資予算を決めて、そこでもう固めてしまうとなかなか身動きが取れなくなって、スピーディーなニーズに応えることができなくなってしまう。

こうした課題があると思います。

だからこそ、この年末の予算委員会でも補正予算の審議をしていたときに、「こうしたニーズに応えるためにこうした補正予算はあるんです」というふうに政府は答弁をしていましたけれども、こうした課題が、補正予算を小さくしていくことを前提にしないとですね、課題が存在してくると思うんですが。

メリットもある一方で、こうした課題があることに対してどのように捉えているか、大臣は教えていただけますでしょうか。

答弁者 片山さつき

片山さつき大臣、お願いいたします。

片山大臣:私がこの予算委員会室に出入りするようになったのは、最初は1982年でございますので、まあ年は隠しておりませんがだいぶ長いんですけど、その間、本当に補正予算については、かなり大規模な補正予算の状態化というのはここまで来るとは思わなかったという感性はございますね。

もちろん、そのときそのときに必要性があるから、その大胆な補正予算をつくってきたわけでございますが、近年いろいろな先生方からご質問いただいておりますように、その補正で例えば災害対応等も行うと、投資予算のシーリングがきついのでということが起きたときに、何が起きるかというと、その執行する段階で、例えば真冬になるとかそういうことになりますと、実際工事ができないとかで積極繰り越すと。

繰り越した後に今度は人手が足りないから、また今度は自己繰り越し。

それができないというような御批判もいろいろあって、その面での硬直化ははっきり言って別途ございます。

先生委員が御指摘いただいたような部分ももちろんなしとはしないわけですが、いろいろな経験と予算委員会における何十年の審議の積み重ねもございます。

省庁における様々な今までのメリット、デメリット、それから積み重ねもございますので、より効果的効率的な予算にするために、今までも執行調査ですとか行政レビューですとか、今回我々は取り組みますがいわゆる見直しですね。

こういったものも含めて、今おっしゃった点も含めて全て検証して見直した上、やはり投資予算である程度やれるんであればそこに積んでおいて、その間で身動きができるようにするということがあり得ると。

その上で、御質問にはなかったですけれども、予算の改革の中には複数年度の財政指導をコミットする仕組みというのも当然あるわけです。

これについては、これをコミットしすぎてしまうと、修正するときや成果目標の管理でおかしいんじゃないかという御指摘も昨日、一昨日といただいておりますから、これも両面あるんですが。

改善していく方向性としては、まさにおっしゃったように、大きすぎる大規模な補正予算がなぜだか常態化している状態というのも効率性が高くない部分もある。

皆様の御意見も踏まえながら、より良いものにすべく努めてまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

森ようすけ君。

質疑者 森ようすけ

森ようすけ:御答弁ありがとうございます。

1982年からいらっしゃるということで、私94年生まれなので、私の人生が始まった時より前からずっとこの予算編成で勉強され、やられているということで、そうしたところも借りながらしっかり私も励んでいきたいなと思いますが、やはりこの大きな補正予算が常態化しているということは、やはり問題だと思っております。

加えて、この複数年度の枠を作っていって予見可能性を高めながら柔軟に対応していくという、この理念、方向性は素晴らしいと思うので。

ただ、透明性がどうしても損なわれてしまう方向だと思うので、そうしたところはしっかりと意識をしながら、予見可能性を高めつつ、こうした国民にしっかり見える形で使っていく、使途がしっかり明確化していくという方向性で、ぜひ引き続きご議論をさせていただきます。

坂本委員長:森ようすけ君。

森ようすけ:かなり厳しい指摘がされていたと承知をしております。

この一度基金にお金がプールされると、その後なかなか国民の監視がない中で、好き勝手使っているとは言わないですけれども、使途がなかなか見えにくいといった課題であったりとか、この基金に……常用金が残っていって執行残高がどんどん積み重なってしまっているといった課題が指摘されていたかと思います。

そうした中で、今回の施政方針演説では基金を拡大していくということに言及しておりましたが、こうしたこれまでの指摘を踏まえて基金の在り方の見直しも進めている一方で、拡充していくということは、少し矛盾をするような方向性に聞こえがちなんですけれども、そうしたところについて詳細にお伺いできますでしょうか。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

片山さつき大臣:基金の活用につきましては、施政方針演説等におきましても、事業者の方々に安心して研究開発や設備投資をしていただけるように、複数年度予算や長期的な基金による投資促進策を大胆に進める等と、ポジティブな活用についてかなり強いメッセージが出ておりまして、昨日の予算委員会でも、基金について政策効果を高めるために、これまで以上に不断の検証と適正化を、高市内閣総理大臣、片山財務大臣においてはこの基金の執行状況や残高を定期的にきちっと検証し、必要に応じて国庫返納も含めた見直しを行うということで、そういう方針も決めておりまして、その適正化を図ってきております。

さらにこれに加えまして、私が担当大臣を務めております補助金の見直し、この中でも基金の大半は補助金から成り立っておりますので、これにつきまして見直しを進めるということにしております。

今後もきちっと成果管理を徹底して、多数基金がございますがメリハリ付けを行って、本来の目的である意味のある複数年度の財政出動に、きちっと委員の御指摘のような良い部分を生かしたコミットができるような仕組みをつくってまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

森ようすけ君:ありがとうございます。

質疑者 森ようすけ

まさにメリハリをつけていただいて、悪いところは直していいところは伸ばしていくという方向で進めていただきたいなと思っております。

委員長、すいません。

途中で申し訳ないんですけれども、御答弁されない大臣も出席されるんでしたっけ。

もし御公務に忙しいと思うので、御退席いただいても大丈夫なんですが。

出席大臣に聞かれております。

分かりました。

途中で申し訳ございません。

追加でお伺いしたいんですが、今回この責任ある積極財政を進めるにあたって、歳出の総額が注目されがちなんですが、やはりこの予算全体のメリハリということもいただきましたけれども、メリハリ比率を意識した取組ということも必要になってくると考えております。

メリハリをつけるという上では、歳出の中での各支出の割合比率ですけれども、基本的な数字をまずお伺いしたいんですが、一般歳出に占める社会保障関係費と文教及び科学振興の割合について、20年前、10年前、今年度、来年度との推移で教えていただけますでしょうか。

財務副大臣、中谷慎一君。

答弁者 中谷慎一

中谷慎一財務副大臣:ご質問いただきました当初予算一般歳出において、社会保障費が占める割合は、まず20年前の平成17年度43.1%、10年前の平成27年度55%、令和7年度が56.2%、令和8年度が55.7%です。

また同じく、文教及び科学振興費が占める割合は、20年前の平成17年度が12.1%、10年前の平成27年度が9.3%、令和7年度が8.3%、令和8年度が8.6%となっております。

質疑者 森ようすけ

森ようすけ君:御答弁ありがとうございます。

今いただいたとおり、社会保障関係費は20年前は43%だったのに対して、来年の予算では55.7%ということで、やはりこれ10年前くらいから高止まりしているんですね。

文教科学振興、いわゆる教育科学技術の投資ですけれども、これは20年前12.1%だったのが来年度は8.6%になるということで、この微増微減はあるにせよ、下がっていっている方向性、トレンドなんだと思います。

この責任ある積極財政、成長への投資を進める上で、投資的予算、これ資本投資と人的投資どちらもなんですけれども、ここを増やしていかないといけないんですが、社会保障関係費がこの55.7%と半分以上を占めていると、なかなか増やそうにも身動きが取れない現状なんだというふうに感じております。

加えて少子高齢化がこれからますます進展していく中で、この社会保障関係費の比率って下げにくいので、どうしてもこの投資的歳出を増やそうとしても、しんどいというところなんだと思います。

経済の成長を目指す上では、この財政規模だけではなくて、文教科学振興の比率であったり、この投資的支出の比率の方向をぜひ着目をして議論をしていくのも大事だと思っていて、規模ももちろん大事なんですが、比率をぜひ注目いただきたいと思っております。

加えてそのために我が党においてはこの教育、子育て、科学技術の分野に使途を絞った「教育国債」というのを発行して、未来への投資のための財源、新しい財源調達のあり方を少し見直しながら、そういった国債を発行して科学技術教育への投資の比率を増やしていきたいというふうに考えているんですが、そうした点も含めて大臣、お伺いできますでしょうか。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

もちろん教育は未来への最大の投資でございますし、令和8年度予算では文教及び科学振興費につきましても、新たな財源確保や予算全体のメリハリ付けを通じまして、いわゆる教育無償化も実現しておりますし、国立大学の法人運営費交付金や物件費を本当に久しぶりに増額することができまして、足りないといえば足りないのかもしれませんが、それまではずっと、何とか増額できないという状況でございました。

前年度対比で微増ではありますが、8.6%と若干増えているということがございます。

また、ご指摘の教育国債につきましては、総理もこの点について質問されてお答えしておりますが、教育国債という名前かどうかは別として、リスクを最小化して未来を創造するための投資に係る新しい財源調達のあり方につきましては、引き続き前向きに検討してまいりたいと考えているところでございます。

質疑者 森ようすけ

森ようすけ君この基礎研究を含めて教育予算を拡充していくというのはすごい嬉しいことなんですけど、やはり比率を増やしていただきたくて。

今年度と比べると0.3%ポイントしか増えていないので、比率でいうと、やはり20年前、10年前と比べると下がってきているので。

いろいろ施策を充実していただいているのは理解しているんですが、やはりこの比率で見て「教育投資をやっていくんだ」「科学技術投資をやっていくんだ」こうした財政政策にどんどん転換していっていただきたいなというところを強く思っているところでございます。

最後、委員長にお願いしたいんですが、これだけ予算規模が122.3兆円と大きくなっている中、加えてこの財政方針も変えようとしているわけですから、まだまだ議論の余地があるんだと思います。

委員長 坂本哲志

ですから、この財政政策のあり方に関して集中審議をぜひお願いしたいんですが、委員長いかがでしょうか。

質疑者 森ようすけ

後刻、理事会で協議をいたします。

ありがとうございます。

次に障害福祉政策についてお伺いをしていきたいと思います。

まず、障害福祉の「18歳の壁」についてお伺いをします。

この「18歳の壁」というのは、もう皆さんご存じの方も多いんですが、障害のある子どもは18歳までは特別支援学校に通って、放課後は休暇型の時間を「放課後等デイサービス」というところに通うわけなんです。

なので、18時くらいまで子どもの居場所があって、その後仕事を終えたお父さん、お母さん、保護者が子どもを迎えに行く。

なので、18歳までは障害のある子どもは夕方の居場所があるわけなんです。

ただ、18歳を過ぎて特別支援学校を卒業すると、平日は生活介護であったり就労支援に通うことになるんですが、ここは15時ごろで大体多くの施設が終わってしまうので、夕方過ごす居場所がないですと。

なので、本人にとっても夕方の「第3の居場所」がない。

加えて保護者にとっても、夕方、これまで仕事をできていた時間にお迎えに行かないといけなくなるので、なかなかこのフルタイムの仕事が厳しくなってしまうこと、仕事をそもそも辞めてしまう親も出てくると。

こうしたように「18歳の壁」というのが、本人にとっても親にとっても大きな大きな課題になっている現状がございます。

この問題に対して、国民民主党としては「18歳の壁対策法案」という法案を年末の臨時国会で提出をさせていただいたんですが、政府においてもこの18歳の壁対策については、ここ最近、精力的に取り組んでいただいていることは承知をしているんですが、来年度予算案において、この18歳の壁対策として具体的にどういったことが盛り込まれているのか。

加えて、東京都においては来年度の予算において、この18歳の壁対策というのが盛り込まれているんですね。

新規の施策として、具体的にはこの夕方の居場所づくりとして、夕方の時間も障害のある方を受け入れた場合は金銭的な支援を施設に対してあげること。

加えて、長期休暇の期間のときの子どもの朝の居場所を確保するような、そうしたような新しい居場所づくり、18歳の壁対策というのが東京都の予算では盛り込まれております。

こうしたことも含めて、こうした東京都の事業に対する所感、そして来年度、政府としてどういった予算を準備されているのか、その点について教えていただけますでしょうか。

答弁者 野村智

厚生労働省社会援護局障害保険福祉部長、野村智君、お答え申し上げます。

ご指摘のように、障害のあるお子さんが18歳を過ぎて特別支援学校を卒業された後、日中活動としては障害福祉サービスの生活介護などをお使いになります。

多くの場合、それが午後3時であるとか、あるいは4時前で終了してしまうということで、そうするとその後の時間を過ごす余暇活動であるとか、居場所であるとかの確保が難しい。

夕方の時間をどうするのかというのが課題になってくる。

さらにご家族の方、多くの場合はご指摘のとおり親御さんの方々だと思いますけど、こういった方々が勤務している間のケアを誰がどう行うのかということが課題になっているように承知をしております。

そのため、日中や夕方の活動への支援を強化するという観点で、令和6年度の障害福祉サービス報酬改定で生活介護の延長支援加算、これを拡充いたしまして、預かりであるとか居場所ニーズへの対応の拡大というのを図りつつあるところでございます。

また一方で、障害のある方々の日中活動の場の提供とか、創作活動の機会の場の提供ということを目的で、日中一時支援でありますとか地域活動支援センターなどの事業、これは各市区町村で地域の需要に応じて実施していただく地域生活支援事業となりますけれども、こういった補助事業も用意しているところでありまして、こうした生活介護をはじめとする福祉サービス、さらにこういった地域生活支援事業に必要な予算、こういった経費を令和8年度予算案には計上させていただいております。

そしてもう一つ、ご指摘の東京都の令和8年度予算案に盛り込まれる事業でございます。

こちらの夕方の受入促進に関する事業に関して言えば、この地域生活支援事業の中の日中一時支援としても実施できる内容かもしれませんが、一方で東京都の中でも冒頭申し上げたような先生のご指摘のような声も踏まえて、市区町村を通じて地域の需要について支援を拡充していこうということで事業化をされるとしているものと受け止めております。

いずれも居場所や活動機会の確保などという目的を持つというふうに考えておりますけれども、引き続き私どもといたしましても、支援機関であるとか関係当事者の方々の御意見、こうしたものを丁寧に伺いながら取組を進めてまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

森ようすけ君。

質疑者 森ようすけ

ありがとうございます。

政府の予算の中で生活介護の延長支援加算というのが盛り込まれているのは承知をしており、これを否定するわけではないんですけど、やはりこの現場においては、なかなか追加の人員配置に見合うような加算になっていないという声があります。

東京都においては、政府としてやっている施策がある一方で、東京都独自の生活介護をしっかり夕方の時間の居場所に使えるような予算を設けているので、やはり政府における「18歳の壁」対策というのはまだまだ足りていないのが現状だと思います。

ですので、こうした自治体の先進的な取り組みをしっかりと注視していただきながら、よりよく前進させていただきたいなと考えているところでございます。

加えて、障害福祉政策に関して国民民主党が従来から求めているのは、障害福祉の所得制限の撤廃でございます。

これはもう皆さんご存じの方も多いですが、障害のある子どもを育てている家庭に対してさまざまな手当がありますけれども、これには所得要件が、所得制限が残っている、所得制限が存在している。

加えて、この通所の支援においても所得制限というのが存在しているわけです。

こうした所得制限は、子どものために、特に親なき後の子どものために一生懸命働く、これは親の就労の意欲を阻害するものですから、ぜひとも所得制限の撤廃は進めていただきたいと考えているところでございます。

加えて、これも自治体において先進的な取組が広がっているんです。

こうした政府の施策において所得制限があることで、例えば東京都においては千代田区、中央区、品川区においては、療養介護サービスの利用料の所得制限のない無償化というものも行われております。

台東区においても来年度の予算案でこの無償化が盛り込まれていることであったり、世田谷区においては負担の上限額を半分に引き下げるといった、この所得制限が存在していることの課題に対する施策が自治体独自で行われているわけでございます。

こうした自治体独自の所得制限に対する施策についての政府としての御見解、そして国として所得制限を撤廃できないのか、2点お伺いします。

答弁者 子ども家庭庁長官官房審議官

子ども家庭庁長官官房審議官、お答えいたします。

障害児支援に係るサービスの利用者負担は、応能負担を原則とし、保護者の負担能力に応じて設定した負担上限月額と、利用したサービスに応じた費用の1割相当額を比べまして、額が低い方をご負担いただく仕組みとなっております。

その上で、これまでも令和元年10月以降、3歳から5歳の障害児に係るサービスの利用者負担を所得にかかわらず無償化したほか、令和6年4月から18歳未満の全ての障害児を対象に、補装具費支給制度の所得制限を撤廃するなどの見直しを行ってまいりました。

子ども家庭庁といたしましては、さらなる利用者負担の軽減を実施いただいている自治体があることは承知しておりますが、国の制度における障害児支援に係るサービスの利用者負担は、制度の持続可能性、公平性等を踏まえて設定しているものでありますし、また近年、障害児に対する福祉サービスの総費用額が大幅に拡充していることを踏まえましても、利用者負担額の引き下げなど、その見直しについては慎重な議論が必要であるというふうに考えております。

委員長 坂本哲志

森ようすけ君。

質疑者 森ようすけ

お答えありがとうございます。

応能負担の原則はわかるんですが、やはりこの障害福祉の分野において自治体間の格差が生じるっていうのは、もう極めていけない問題だと思うんです。

この障害のある方っていうのは、子どもも含めて、場所に関わることなく全国どこにでも住んでいるわけじゃない、全国各地で住まわれているわけなんです。

なので、東京都においてはこうした一部の自治体区において施策はあるけれども、別の23区だったらない。

これ、東京は進んでますけど、地方に行けば行くほどこういったサービスってどんどんどんどん少なくなって、支援も薄くなっていくと。

なので、これやっぱり社会保障なので、応能の負担というのはわかるんですが、全国一律でやっぱりやっていかないといけないと思うんです。

児童手当というのは所得制限ありましたけれども、「すべての子どもを等しく見ていきます」ということを掲げて、児童手当においては所得制限というのは撤廃されたんです。

加えて、御答弁いただきましたけれども、障害福祉の分野でも所得制限が撤廃された施策がありますと。

国民民主党が訴えてきた結果ですけれども、そうした所得制限撤廃された施策があって、方向性については御理解いただいていると期待していますので、ぜひ進めていっていただきたいんです。

最後お伺いできればと思うんですが、障害のある人もない人も同じ社会の一員として、そしてこの所得の大きい小さいによって支援の差を生じさせるということは、共生社会をつくっていく一つの疎外になっているというふうに感じております。

「誰一人取り残さない」という社会を掲げるこの障害者基本計画もありますけれども、そうした基本計画の中で、そして共生共助を進めていく上で、誰一人取り残さないという観点から、ぜひトップダウンでこの「18歳の壁」、所得制限、地域間格差がないようにぜひ進めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

答弁者 城内実

城内実君。

ご質問ありがとうございます。

政府では障害者基本法に基づきまして、すべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向けて、障害者施策を推進しておりまして、連携して必要な支援を実施しているところでございます。

私も共生社会の実現に向けて、居住する地域等によって必要な支援が受けられないことがないよう配慮する視点は大変重要だというふうに考えております。

障害のある方やその家族が委員の半数以上を占める障害者政策委員会で、当事者の視点から充実した議論を行っていただいております。

この障害者政策委員会で結構率直な意見をいただいておりまして、そういうところからこの地域の格差や、また年齢、また委員が関心がある事項も、そういうものも受けたまっておりますので、こういう委員会での場を丁寧に聞きながら、また第5次障害者基本計画に基づく障害者の自立と生活の安定に向けた施策が適切に講じられるようフォローアップしてまいりたいというふうに思っております。

委員長 坂本哲志

森ようすけ君。

質疑者 森ようすけ

大臣ありがとうございます。

自治体間に差があるのは良くないというふうな理念は共有していただけたんだなと思います。

ぜひこの障害福祉の分野は、厚労省と国家庁で、まあ上がって縦割りになっていますから、ぜひ横串大臣に通していただいて、前向きにどんどん進めていただきたいなと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

続きまして、コンテンツ産業についてお伺いをしたいと思います。

このコンテンツ産業については昨年の内閣委員会でも取り上げたんですが、極めて大きなポテンシャルがあって、もう省略するんですが、輸出規模で見るとすごい大きくて、自動車産業に次ぐ2番目の順位だったりとか、世界の市場規模を見ても主要産業と横並びをとってもすごく大きいですと。

ポテンシャルがめっちゃあるんですということを、ぜひ皆さんも知っていただきたいんです。

やはりこの2033年までに海外売上20兆円を目指しますという、すごく野心的な目標を掲げて、どんどんどんどんコンテンツ産業を成長産業の一翼にしていくんだという意欲は感じられるんですが、なかなか後押しがついてきていない現状なんだと思います。

そうした中で、来年度予算案ではこのコンテンツ産業の振興に関してどういったことが盛り込まれているのか。

特にこの前年度と比較したときの予算規模であったり、新しい施策としてどういったことが盛り込まれているのか、そうしたことについてお伺いできますでしょうか。

答弁者 中原博彦

内閣府知的財産戦略推進事務局長、中原博彦君。

お答え申し上げます。

来年度の予算案におきましては、今年度から継続拡大するものとして、未管理著作物等制度に基づく分野横断権利情報集約化促進事業や、コンテンツ海外展開を促進するための事業などを実施するとともに、新たな取組としてコンテンツと地方創生の好循環プランの実現に向けた調査などを実施することとしてございます。

ゲーム、アニメ、漫画、音楽、自社が主な対象の予算規模としましては、令和6年度補正予算と令和7年度当初予算の合計は約252億円であったのに対しまして、令和7年度補正予算と令和8年度当初予算案の合計は約589億円となっておりまして、単純比較をさせていただきますと、約337億円増加というふうになってございます。

委員長。

委員長 坂本哲志

森ようすけ君。

質疑者 森ようすけ

お答えありがとうございます。

結構伸びているんですね。

ありがとうございます。

なので、そうした新規の施策であったりとか予算規模を含めて、作品に対しては口出しをしないけどお金を出してあげるという、この原則もあると思いますので、そうした原則を大切にしながら進めていただきたいなと思っております。

時間が少し迫ってきたので、質問を少し飛ばしまして、人材確保のところについてお伺いをさせていただきたいと思います。

この予算を拡充していく、新しい施策をやっていくというのはいいんですが、一つの大きな阻害要因になっているのが人材不足だというふうに捉えております。

例えばアニメの分野においてはこのアニメーターであったりとか、管理者の人材不足が深刻で、この2033年の政府の目標、アニメの6兆円の海外輸出を達成するには3万人くらいアニメーターが必要だというふうに試算がされています。

現状どうなのかというと、アニメーターで6,000人しかいないので、5倍くらい差が開いているんですね。

なので、加えてやっぱりこのアニメーターというのは、どんどんどんどん高度な技術だったりとかスキルが求められるようになってきたので、人を増やしていくのに合わせて質を確保、と言うとちょっと言い方悪いんですが、このよりハイスキルな人材を確保していくということが重要になってきます。

これはアニメ業界だけではなくて、ゲーム業界、コンテンツ業界も全般で人手不足ですと。

なので、やっぱりこのポテンシャルがあってコンテンツすごいいいのがあるけれども、やっぱりこれが人材がいないから成長のキャップになっているというのが現状なんだと思います。

こうした新しい人材を取ってくるというのも大事なんですけれども、すでに業界で働いている従事者に対する支援もやはり必要なんだと思います。

処遇が低い。

加えて業界の慣行で働く時間がすごい長かったりとか、労働環境が過酷でしんどい。

本当に夢があるけれども、もう生活できないから諦めて出て行っちゃうみたいな、そういった既存の従事者に対するサポートというか支援というのも必要になってくるんだというふうに考えております。

質問ですが、こうした人材不足の解消に向けて、政府として具体的にどういった取組を行っていくのか、労働環境の改善も含めてぜひ教えていただけますでしょうか。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美大臣。

コンテンツの創造の源泉は間違いなく人材でありまして、コンテンツ産業の振興に当たっては、業界のニーズに即した人材の育成、そしてクリエイターが安心して持続的に働ける環境を整備していくことが必要です。

人材育成については、文化庁の昨年度補正で予算措置を行ったクリエイター支援基金を活用して、大学や専門学校、あと企業等における人材の育成支援に取り組んでいます。

ただ処遇の改善、ずっとアニメーターは低い低いと言われていたんですけれども、最近ちょっと若干上がってきたのと、二極化しているという話もあるので、そういったところが今後どう生き残っていくのかというところも踏まえて、実態を見てしっかり処遇の改善していきたいと思います。

また労働環境の改善については、経済産業省において下請取引ガイドラインを参考にしつつ、アニメと映画の制作の際も踏まえながら、望ましい就業環境をプロジェクトごとに見える化する制度の創設を検討しています。

これも長時間労働の話があったんですが、逆に今、働き方改革でなかなかやりづらくなってて困っているという声も現場からは来てまして、私もゲーム会社にいましたけれども、発売前のデバッグ期間は本当に忙しいとか、波があるので、そういった業界の実態の長時間労働は是正していかなくてはいけませんけれども、クリエイターにとっていい働き方というのも、ちょっと柔軟に、フレキシブルにという声もしっかり聞いていかなくてはいけないと。

このほか、文化庁による相談窓口の開設、公正取引委員会によるアニメ、映画制作現場の実態を踏まえた指針の策定検討など、各種取組を進めてきておりまして、引き続き政府一丸となって人材育成に取り組んでまいりたいと思います。

委員長 坂本哲志

森ようすけ君。

質疑者 森ようすけ

ありがとうございます。

経験も踏まえた答弁ありがとうございます。

この二極化が進んでいるというのは、このコンテンツ産業とかクリエイターの世界って、やはり上を尖った人を伸ばしていくというのは大事なんですけど、話を聞くとですね、裾野を広くしないと上がやっぱ立てないって言うんですよね。

なので、この二極化が進んでいくのはいいんですけれども、ちゃんとこの二極化の、いわゆる賃金低い人たちをちゃんと支えて、ここの裾野を広くしていかないと富士山はできないので。

なのでコンテンツ産業においては、上を伸ばすのと下をちゃんと支えてあげるというか、両方していかないといけないんだろうなというふうに考えております。

時間結構迫ってますよね。

なので、時間がそろそろ迫ってきましたので、いろいろちょっと残余の質問があるんですが、またちょっと氷河期対策とコンテンツはですね、内閣委員会所属しておりますので、引き続きご議論させていただければと思います。

以上でございます。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

これにて森君の質疑は終了いたしました。

和田政宗 (参政党) 23発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 和田政宗

次に和田政宗君。

和田政宗(参政党)和田君。

はい。

参政党の和田政宗です。

党の国会対策委員長を務めております。

私からも冒頭、予算審議のあり方について申し述べます。

予算委員会序盤の基本的質疑も終わらない中、締めくくり質疑までの日程を与党は提示しました。

しかもかつてない短い審議時間です。

イラン情勢、それによる国民生活への影響がどうなのか、さらに防災庁設置など、国民の命や生活を守るための重要項目が多くあります。

審議を充実させて議論を行い、国民の皆様に知っていただくことが重要なのに、著しく短時間で衆議院の質疑を通過させることのみを政府与党は考えています。

これは我が国の議会政治史上前代未聞であり、許容できません。

我々は国民生活に影響を及ぼす税法や、4月1日からの実施が必要な法案については、審議に協力することを表明しております。

国民生活に影響を及ぼしてはならないと考えているからです。

一方で予算は、暫定予算を組むことにより国民生活への影響を避けることができます。

それなのに、前代未聞の著しく短い審議時間58時間で衆議院で予算を通そうというのは、充実した国会審議は必要ないと言っているようなもので、国会の死、議会制民主主義の死を意味するとの声が上がっています。

選挙で大敗した安倍内閣、小泉内閣でも充実した審議時間が確保されました。

国民に資する国会審議の必要性、我が国の議会制民主主義を形骸化させないためにも、政府与党に強く再考を促します。

参政党はいかなるときも国家、国民を守る政策を掲げています。

憲法においては、一から作り直す総論を参政党は掲げています。

自衛隊を憲法上に位置づける自民党案についても、自衛隊のポジティブリスト、ネガティブリスト問題が解決しなければ、事前に決められた「できること」だけに拘束される、あくまで警察権の延長の組織でしかなく、やってはならないことを定める各国の国防軍とは大きくかけ離れた組織を憲法で担保するだけになると考えています。

だからこそ参政党は根本的な9条改正を行い、自衛軍を保持することを憲法草案で掲げています。

国家、領土、国民を守るために、ごく当たり前のことを当たり前にできるようにしなくてはなりません。

制約でがんじがらめになってしまえば、国家、国民をいざという時に守れません。

真に国家、国民を守れる日本にしなくてはならないと考えています。

本日は、真に国家、国民を守るという観点から、我が国の防災を中心に質問をしていきます。

まず防災庁について聞きます。

防災庁設置準備担当大臣の答弁を求めたんですけれども、内閣からは政務官が適切であるのでお願いしたいということでございました。

ということは、政務官に防災庁設置について相当な権限があると思いますので、しっかりとした答弁を求めたいと思います。

防災庁設置法案が成立すれば防災庁が設置されますが、設置される場所についてはどこになるか確認をいたします。

答弁者 古川直樹

内閣府大臣政務官、古川直樹君。

古川直樹(内閣府大臣政務官)お答えいたします。

防災庁は発災時には内閣総理大臣がリーダーシップを発揮し、その指揮の下で関係省庁とも緊密に連携して対応する必要があることを考慮すると、大臣が所在する本庁については東京に設置することを想定しております。

また、令和8年中の防災庁本庁の設置を先行しつつ、防災庁の地方機関が担うべき機能や適地についても具体的な検討を進めてまいります。

質疑者 和田政宗

和田政宗(参政党)私は当初は東京でいいというふうに思うんですけれども、国家のBCP(業務継続計画)の観点からは、私は地方に設置をしていざという時に政府の拠点機能、バックアップ機能を発揮できるように整備すべきと考えます。

ではどこに設置するのかといえば、私は仙台が適切であるというふうに考えています。

首都直下地震で官邸の機能が低下したり使用が困難になった場合、防衛省や立川広域防災基地の使用ということになりますけれども、東京全体が大きな被害となった場合にはさまざまな困難が生じる可能性があり、地方に政府の拠点機能やバックアップ機能が発揮できる場所が存在することは重要だと考えます。

名古屋、大阪、広島などの都市は、南海トラフ地震が起きたときに大きな影響を受けます。

過去の歴史からは、首都直下地震と南海トラフ地震が近い時期に連続して発生したこともあります。

ではなぜ仙台なのかですが、名古屋、大阪、広島とは別のプレートに乗っており、南海トラフ地震により大きな影響は受けません。

東日本大震災や過去の大地震においても、仙台城周辺は大きな被害とはなっておりません。

この仙台城内、また周辺は多くが東北大学の所有地となっており、これら校舎を集約することにより防災庁の用地を確保することができます。

また、札幌や福岡は海を越えないといけませんが、仙台は陸続きで東京から350キロ、大きな空港や港もあります。

そこで、地方機関、防災局が設置される場所についてもお聞きをいたします。

どのような場所に設置しようと考えているのか、国家のBCPの観点も含めているのかお聞きをいたします。

答弁者 古川直樹

内閣府大臣政務官、古川直樹君。

お答えいたします。

防災庁の地方機関については、当面、日本海溝、千島海溝周辺海溝型地震と南海トラフ地震に対し、地域における事前防災を推進することや、迅速な被災地支援体制を構築することに加え、大規模地震の発生時における政府の災害対応の継続性などの観点から、設置に向けた具体的な検討を行うこととしております。

防災庁の地方機関が担うべき機能や適地については、災害対策を最も効果的かつ効率的に実施できる体制を整えるという観点から、適切に検討を進めてまいります。

質疑者 和田政宗

和田政宗君。

これはやはり国家のBCPの観点というものを強く入れていただいて、防災庁、また地方機関、防災局という名称になるんだというふうに思いますけれども、こちらの充実というものを図っていただければというふうに思います。

次に、事前防災の重要性を知る観点からの震災遺構の公共保存についてお聞きをいたします。

宮城県石巻市の大川小学校の震災遺構は、事前防災の重要性を知ることができる世界唯一の震災遺構といえます。

東日本大震災の津波により、全校児童108人の7割に当たる児童74人、そして教員10人が亡くなりました。

ほとんど事前防災が構築されていなかったことが裁判などで明らかになりました。

私も大川小学校を先週訪問し、3月11日には必ず現地で慰霊を行ってきました。

多くの学校、教員の方々、子どもたちが大川小学校を訪れており、自らがあのとき現場にいたとしたらどういう行動をとらなければならなかったのかを考えています。

大川小学校の震災遺構を見て、津波の恐ろしさを体感しています。

しかし、震災遺構は校舎の壁の崩落が見られるなど、維持が課題となっています。

事前防災の重要性の周知、学びの観点からも改めて重要と考える震災遺構の保存に国費を投入すべきと考えますが、復興予算ですでに過去に予算を出しているとして、復興庁は後ろ向きです。

しかし、事前防災の観点から極めて重要な世界唯一ともいえる震災遺構、これは大川小学校のことを指しますけれども、防災庁予算でこうした事前防災の重要性を知ることができる震災遺構の公共保存に予算を投じるべきであると考えますが、いかがでしょうか。

答弁者 牧野たかお

牧野たかお君。

お答えいたします。

事前防災の重要性ということでご質問いただきました震災遺構についてでございますけれども、何をどのような形で残していくかについては、地域がまず主体的に考え、ご判断いただくものであり、維持管理等の経費については、基本的には当該地域の管理主体が負担することが前提になっております。

先ほど委員がご指摘ありましたとおり、東日本大震災の被災地においては、復興庁において残し活用するために必要な保全整備に要する費用については、復興交付金により支援を行ってまいりました。

一方で、過去からの災害を学び、今後の被害軽減につなげる観点から、震災遺構を活用した教訓の伝承、この活動というのは極めて重要だというふうに理解をしております。

こうしたことから、内閣府と国土交通省が連携をし、地域で発生した災害をわかりやすく伝える施設などを「日本防災資産」として認定する制度を令和6年から創設し、認定された施設などを広く周知しているところでございます。

併せて、昨年9月に開催をした防災推進国民大会、いわゆる防災国体でございますけれども、ここにおいて防災教訓伝承とコミュニティ防災のあり方、こうしたことなどをテーマとしたセッションを実施し、過去の災害教訓を踏まえた早期避難の実施によって、実際の災害時に犠牲者が出なかった地域の実例等について周知を行ってまいりました。

こうした取組を通じながら、震災遺構の周知及び活用を促進すること、このことが保全を後押しすることにつながると考えており、引き続き積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。

以上です。

質疑者 和田政宗

和田政宗君。

おっしゃっていることはもうそのとおりだというふうに思います。

ただ、これ自治体はかなりやはり予算がかけられないということと、例えば簡単ではないですけれども、補修で何とかなるということであれば、実際頑張ってそういうことをやっています。

ただ、これ恒久的に保存をしてしっかりと事前防災に生かしていこうということを考えると、これはなかなかやはり自治体の予算だけでは難しいということがあるわけです。

これやはり残していって、しっかりと事前防災の学びに生かしていくということは極めて重要だというふうに思いますので、検討を何卒お願いをしたいというふうに思います。

次に、要支援者の避難計画策定について聞きます。

東日本大震災では、障害のある方、高齢者など避難に助けが必要な方々が多く亡くなりました。

私は各地を訪問し、何が起きたのかを知るたびに心が締め付けられます。

災害によって1人の命も失われることのない防災の構築は究極の目標であり、私は実現すべきものであると考えます。

国民1人1人を必ず助ける要支援者の避難計画策定を、政府としてどう強化していくのかお聞きをいたします。

答弁者 城内実

城内実君。

お答えいたします。

要支援者への個別避難計画の策定、このことはまさに委員がおっしゃるとおり重要な観点だということで理解しております。

内閣府といたしましては、さらに具体的にはケアマネージャー等の福祉専門職、こうした方々の参画を得た取組をモデル事業として実施して横展開を図る。

さらには、実際に計画作成の経験がある市町村職員を派遣し、同じ自治体職員としての支援から助言を行う。

さらには、福祉専門職等の全国団体との連携を図る協議会を立ち上げることなどを、これまで取り組んできたところでございます。

引き続き関係省庁とも、自治体等とも連携をしながら、市町村における個別避難計画作成の促進、これらを実効性あるものにしてまいりたいというふうに取り組んでまいります。

以上です。

質疑者 和田政宗

和田政宗君。

過去の災害対応の蓄積と防災への活用について聞きます。

私は過去、国会議員になる前、NHKのアナウンサーとして、また防災の研究者としても、阪神・淡路大震災での初動対応、その後の復興についての取材・調査研究をしてまいりました。

そして東日本大震災が発生し、目の当たりにしたのは、阪神・淡路大震災で課題となったことが繰り返されたことです。

例えば仮設住宅の建設については、仙台市に任せれば1か月早く建設に着手できたのが、県が総合調整機能を行うので宮城県がやるということで、結局1か月遅れてしまいました。

これは2019年の災害救助法の改正で、政令指定都市が仮設住宅の建設を行えるようになり、住宅メーカーも仮設住宅の建設の迅速化に力を尽くしたことにより、大きな改善が見られています。

ただ、こうした過去の災害対応の蓄積は各省庁それぞれで行われています。

過去の災害対策の蓄積と防災への活用について、防災庁はどのように取り組んでいくのかお聞きをいたします。

答弁者 古川直樹

内閣府大臣政務官古川直樹君。

お答えいたします。

我が国はこれまで東日本大震災をはじめ数々の災害を経験しており、その際に得られた教訓や課題を踏まえ、防災対策を不断に見直してまいりました。

防災庁では、このように蓄積した知見を引き継ぐとともに、災害対応の知識や経験を持つ産官学民の連携をさらに強化・充実させ、自治体や民間との人材交流やプロパー職員の採用を通して防災人材を育成していくこととしており、自治体や民間が有する過去の災害対応の知見も積極的に活用しながら、防災対策を推進していきたいと考えております。

質疑者 和田政宗

和田政宗君。

これは省庁の壁を越えて総合的な防災立案ができるということが、私は防災庁に必要だというふうに思っておりますので、古川政務官におかれても力強くその推進に当たっていただければというふうに思います。

よろしくお願いをいたします。

質疑者 和田政宗

では次に、皇室の未来永劫の発展と宮内庁の情報発信の観点からお聞きをいたします。

宮内庁はYouTubeやインスタグラム等で、皇室における活動の発信を行っています。

国民が皇室の活動を知る上で極めて重要な取組であり、さらに強化していくべきであると考えます。

発信強化に当たっては、天皇ご一家が中心になることは当然のことですけれども、皇位継承順位第1位である秋篠宮皇嗣殿下、皇位継承順位第2位である悠仁親王殿下をはじめとする秋篠宮家の御活動の発信強化もなされるべきと考えますが、宮内庁はどのように考えているかお聞きいたします。

答弁者 宮内庁

宮内庁におきましては、皇室に関する情報発信を強化し、情報を幅広い層により効果的に届けられるようにするために、昨年度及び今年度に宮内庁ウェブサイトの抜本的な改修を行ったほか、令和6年の4月からはインスタグラム、そして昨年の4月からYouTubeを通じた情報発信を行っているところです。

このうちインスタグラムでは、昨年8月以降、それまでの天皇皇后両陛下に加えて、秋篠宮皇嗣同妃両殿下をはじめ、皇族各殿下のご活動に関する定期的な投稿を行っており、本年2月末時点でフォロワー数が233万人を超えるなど、多くの人に情報を届ける手段として機能しているというふうに思います。

またYouTubeについては、天皇皇后両陛下の御活動を中心に発信し、チャンネル登録者数が18万人を超えるなど、情報を届けるという観点から一定の効果を認めているというところであります。

今後も皇室に対する国民の理解がより一層深まるよう、改善を重ねながら、秋篠宮家の方々をはじめ皇室の方々に関する効果的な情報発信を重ねてまいりたいと考えております。

質疑者 和田政宗

和田政宗君。

これは、国内庁の発信の予算も、もう少し強化すべきであるというふうに思いますので、何卒よろしくお願いをいたします。

次に、領土問題についてお聞きをいたします。

我が国固有の領土竹島は、韓国による不法占拠が続いています。

この状況について、どのように政府は考えているか、いかに韓国の不法占拠を止めさせるのか、お聞きをいたします。

答弁者 茂木敏充

外務大臣、茂木敏充君。

茂木敏充大臣。

竹島につきましては、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに我が国固有の領土であるとの基本的な立場に基づいて、毅然と対応していくということに変わりはありません。

政府としては、竹島問題については国際法にのっとり、冷静かつ平和的に紛争を解決するという考え方に基づき、今後も最も適切な対応策を検討していきたいと考えております。

質疑者 和田政宗

和田政宗君。

北方領土について聞きます。

北方領土もロシアによる不法占拠が続いております。

カラフト・千島交換条約からは南カラフトと北方領土を除く千島列島の帰属も確定しないというふうに考えております。

北方領土の不法占拠がロシアによって続いていることの政府の現状認識と、どのように返還交渉を行っていくのかお聞きをします。

答弁者 茂木敏充

外務大臣、茂木敏充君。

茂木敏充大臣。

北方領土、我が国が主権を有する島々でありまして、我が国固有の領土であります。

北方領土問題は日露間の最大の懸案でありまして、私自身も前回の外務大臣在任中、ラブロフ外相とは国連の場において、また名古屋のG20のサミットにおきまして、さらには2019年の12月には、モスクワで8時間にわたって交渉しまして、様々なやり取りもやってきたところであります。

その後コロナがありまして交渉が中断をすると、さらにはロシアによりますウクライナ侵略によって日露関係厳しい状況にありまして、平和条約交渉について何か具体的に今進展が見られるという状況にはないわけでありますが、北方四島の帰属の問題、これを解決して平和条約を締結することが日本政府の方針であることには変わりありません。

引き続き事態の打開に向けてロシア側と粘り強くやり取り続けていきたいと思っております。

いいですか。

答弁者 城内実

城内大臣君。

城内実大臣。

北方領土返還交渉については、またこの日本政府の方針については、今茂木外務大臣からお話がありました。

その上で、北方対策担当大臣として、この返還交渉を継続する上で大切な国民世論の啓発や元島民の方々への援護、また北方四島をはじめとする北方四島交流等の事業再開などに向けて尽力してまいる所存でございます。

質疑者 和田政宗

和田政宗君。

これはあえて質問しましたのは、やはりこういった困難な交渉は内閣に力があるときでないとできないというふうに思うんですね。

今、高市政権は大勝をしたわけであります。

この選挙結果においては国民が支持をしていると。

こういうような力強い、こういうような力を強く発揮できる時点において、しっかりとやはりこういったことに取り組んでいくということが重要であるというふうに考えますので、ぜひずっとこの選挙をされているわけでございますので、何とか取り戻せるように力を尽くしていただきたいというふうに思っております。

最後に沖縄の根本振興について聞きます。

さまざまな振興策がこれまで行われてきました。

しかしながら、もっと根本的な振興策、沖縄が日本を牽引するほどの根本策を打たなくてはならないというふうに考えています。

それはなぜか。

この過酷な沖縄戦で亡くなった方々のことを考えるとともに、太田実海軍中将が最後の電文で沖縄県民の苦難をつぶさに伝え、「県民に対し後世特別の御後配を賜らんことを」と打電したこの言葉をしっかりと心にとどめれば、沖縄の根本的振興が実現しなければ、国として、国民として、政治家としても申し訳が立たないと考えます。

私は沖縄における消費拡大のため、相続税の節税の観点でシンガポールなど海外に移住する我が国国民に、海外ではなく沖縄に移住してもらえないかと考えています。

そのためには、シンガポールなどと同様に沖縄に相続税無税地域をつくることを提案をしたいと考えます。

これは決して富裕層を利するということではなく、消費が拡大すれば経済が活性化し、賃金が上がればさらに消費拡大につながり、沖縄経済全体の成長を促すと思います。

不動産の購入で固定資産税の収入も増えるなど、税収全般の増加により、さらにさまざまな政策や施策を打てると。

このような提起を私は繰り返し行ってきました。

城内大臣時代の国会質疑においては、「和田委員ご指摘の観点も今後の沖縄振興を考える上で重要なことであると考えております」という答弁がございましたけれども、相続税無税地域の創設、こうした振興策について大臣はどのように考えますでしょうか。

答弁者 城内実

城内実大臣君。

委員のご提案の相続税の一部地域における無税化については、相続税が有する資産の再分配機能や課税の公平性の確保といった観点を踏まえれば、慎重に検討する必要があると考えられますが、いずれにしても沖縄担当大臣として、ご指摘の富裕層による消費拡大という観点も含めまして、強い沖縄経済を目指し、引き続き沖縄のさらなる振興に向けて最大限努力してまいりたいと考えております。

質疑者 和田政宗

和田政宗君。

何卒よろしくお願いをいたします。

これで質問を終わります。

委員長 坂本哲志

これにて和田君の質疑は終了いたしました。

次に高山聡史君。

高山聡史 (チームみらい) 20発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

高山君。

質疑者 高山聡史

委員長、ありがとうございます。

チームみらいの高山でございます。

本日はまず片山大臣に、令和8年度税制改正における研究開発税制の拡充についてお伺いをさせてください。

今回、戦略技術領域型に関する新制度が創設され、AI、量子、半導体、バイオなど6分野の試験研究費に対して40%、特に認定された研究開発機関との共同委託研究においては50%という高い控除率が設定されようとしています。

数字だけ見れば大変大胆に見えますし、またこれが一般型の控除とは別枠であるということを承知しておりますが、控除上限を見ると法人税額の10%にとどまるという側面もございます。

そこでまずご質問させてください。

今回の新制度は、巨額の投資が求められる戦略領域の研究開発を本気で国内に引き留めるのに十分な水準だとお考えでしょうか。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

強い経済を実現する上で、企業の研究開発の質を高めていくことは非常に重要でございまして、この令和8年度税制改正案では、所得である研究開発税制についても的を絞り、メリハリ付けとインセンティブ強化を図る形で見直しを行っております。

その中で、国家戦略として重要な技術領域であるAI、量子、バイオ等に係る試験研究につきましては、既存の措置とは別枠で40%の税額控除率を設定するほか、3年間の繰り越し税額控除を可能とするなど、制度を抜本的に強化することとしております。

こうした見直しを通じて、これらの重要な技術領域に研究開発投資の規模の拡大や質の向上が後押しされるというふうに考えております。

委員長 坂本哲志

高山聡史君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

この研究開発税制の拡充において、ぜひ研究開発が後押しされること、我々チームみらいとしても期待をしております。

ただ、今国会では「予見可能性」というキーワードになっておりますが、この研究開発に関しても、企業が確信を持って大規模投資に踏み切れるだけの予見可能性を担保する必要があるものと思いますので、そのあたりは今後の仕組みの作り方としてもぜひ考慮いただければというふうに思います。

もう一点お聞かせください。

この税制を導入したことで、具体的に何がどう変われば成功と見なせるのか。

単に適用した件数であるとか、控除額といったところだけではなく、例えば国内の研究開発拠点の新設の件数であるとか、研究開発投資を呼び込めた額であるとか、そういった効果指標が必要ではないかというところに関して、教えていただければというふうに思います。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

私は租税特別措置と補助金の見直し担当大臣でもございますので、こういった重要なものにつきましても、いわゆるPDCAサイクルを回すというか、きちっと効果があるかについては、きちっとシートを書いて検証をしてまいります。

ただ、今のところまだこの税制が通っておりませんので、効果はまだその辺では未定でございます。

現行のものについては、多分委員もこれをご覧になったんだと思いますけれども、「あまり増えていないんじゃないか」とか、そういう御意見がいろいろあったものですから、こういう形でまた絞ってメリハリを付けたということではないかと思っております。

委員長 坂本哲志

高山聡君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

先日もお伺いしたとおり、ぜひ明確な検証を行っていただいて、メリハリをつけていただくということを期待をしております。

続いて茂木大臣にお伺いいたします。

本日もすでに複数の質問において触れられておりますが、今般の米国、イスラエルによるイラン攻撃、そしてイランからの湾岸諸国9カ国への反撃という重大な事態を踏まえて、自由で開かれたインド太平洋、いわゆるFOIPの今後のあり方についてご質問させていただきたいと思います。

大臣は2月19日の外交演説で、FOIPの提唱から10年、安全保障環境の変化や経済安全保障、グローバルサウスの台頭といった構造変化にも触れながら、FOIPを戦略的に進化させる必要性についてお話をされておりました。

そのわずか9日後、今回中東情勢はまさに激変をしたということでございます。

FOIPの根幹にある理念は「法の支配」です。

しかし今般現実に起きたのは、大規模な武力行使とそれに対する反撃です。

FOIPの戦略的な進化、これを掲げるのであれば、核不拡散の重要性と、国際法上の根拠を欠く武力行使は肯定しないという、この2つの原則を同時に明確に打ち出すことが外交の信頼性を高めるのではないかというふうに私は考えます。

少し前置きが長くなりましたが、本日エネルギー安全保障にも触れたいと思います。

我が国は原油の9割以上を中東に依存しております。

輸入の大半はホルムズ海峡を経由しておりまして、すでに原油の先物は急騰し、世界的な株安も懸念されており、日経平均も一時1500円安くなるということがございました。

FOIPには海上交通路、いわゆるシーレーンの安全確保という極めて重要な経済的側面がございます。

中東情勢の混乱が長期化をした場合、エネルギーの供給、これに深刻な影響を及ぼしかねません。

茂木大臣にお伺いします。

航行の戦略的な進化を進めるにあたりまして、中東のシーレーン安全保障、どのように位置づけるお考えでしょうか。

特に湾岸諸国、イランからの反撃対象となっておりますUAE、カタール、バーレーンなどは、航行の文脈においても重要と思いますが、これらの国々との関係をどう維持、強化をしていくのか。

具体的にお教えいただければというふうに思います。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):外務大臣、茂木敏充君。

答弁者 茂木敏充

茂木敏充:航行の自由で開かれたインド太平洋と、これは2016年、ケニアで行われましたTICADの際に安倍元総理が提唱した概念でありますけれど、このインド太平洋地域、人口で言いますと世界の約5割、そしてGDPで言いますと6割という世界の成長センターであるここにおきまして、様々な重要な取引が行われる、また連結性がさらに高まる。

こういったことによって世界全体の成長をリードしていこう、こういう基本的な概念の下で作られたものでありますが、それから10年、この間の経過を見ますとパワーバランスの変化等々もあります。

さまざまな挑戦を受ける中で、このインド太平洋地域に位置する各国が海洋安全保障であったりとか、自分たちの自衛能力をつけていくという、こういったことも重要になりますし、また重要鉱物、レアメタル等々を始めてした経済安全保障、こういう面でも航行の持つ意味は大きくなってくるんだろう。

こういった観点から航行の見直し、進化、戦略的な進化、こういったことを考えているところであります。

航行の自由というのは、もう大航海の時代から非常に重要とされておりまして、例えば海洋国家を目指したポルトガル、これは南米におきましては、インカの財宝を狙うんではなくて一番いい港であったサンパウロを取る。

そしてまた東洋におきましては、それも一番いい港であったコロンボ港を取る。

さらにアフリカにおきましては、ちょうど希望峰もあって風向きの変わり目、モザンビークを確保する。

こういった形を歴史的にも取ってきたわけであります。

そして今、エネルギーの安全保障とこういったことを考えたときに、ホルムズ海峡における航行の自由及び安全の確保と、これは極めて重要な課題であると思っております。

政府としては、ホルムズ海峡、こういう重要性を持つ中で巡る情勢について重大な関心を持って情報収集をするとともに、必要な働きかけ、安全、そしてまたこの安定に向けて働きかけを行なっていかなければならないと思っております。

何よりも重要なことというのは、今お互いが非常に打ち合いをするこういった状況の中で、情勢の沈静化を図るということになってくると考えております。

そのために私自身も必要な外交努力を行ってきておりまして、3月2日の日には私からイラン大使に対して、このホルムズ海峡の安全確保について直接提起をさせていただきましたし、昨日はホルムズ海峡のこの対岸にありますオマーンのバドル外相、この米イラン間の仲介にも当たった人間でありますが、官に対しても電話会談で海峡の安全な航行の確保に向けて緊密に連携すると、こういったことをお伝えをし、また向こうも協力したいとこういう話であったところであります。

今後も様々な機会を捉えまして、G7であったりとか湾岸諸国を含みます関係国と様々な形で緊密に連携して、航行の自由、そして安全の確保に努めていきたいとこんなふうに考えております。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):高山聡史君。

質疑者 高山聡史

高山聡史:ありがとうございます。

トランプ大統領、攻撃が4週間、5週間続くことも示唆をされていたり、長期化をすれば日本のエネルギー供給に対して深刻な事態に陥りかねない状況であると認識しております。

大臣からも歴史的に重要な場所、港というのはあってというお話をいただきましたが、もちろん今この問題に直面をしている中東諸国というのは引き続き我が国にとって重要なパートナーであります。

このシーレーン防衛の話に加えて、並行してエネルギー調達先の多角化、例えば中東だけでなくオーストラリア、カナダなど同志国からのエネルギー調達の強化なども今後検討がなされるべきではないかというふうに思います。

今回、今本日の時間は限られておりますが、ぜひこの外交安全保障に関しては集中審議の場を検討いただくということを委員長に求めたいというふうに思います。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):後刻、理事会で協議をいたします。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):高山聡史君。

質疑者 高山聡史

高山聡史:続いて小泉大臣に、自衛官の処遇改善と人的基盤の強化についてお伺いしたいと思います。

大臣は就任時の訓示においても3つの使命として、「国民の命と平和な暮らしを守り抜く」、「我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜く」、そして「隊員一人一人とそのご家族を守り抜く」と、この3点を掲げられたと認識しております。

この3つ目の自衛隊、自衛官の処遇改善というところに関してご質問させてください。

皆様ご案内のとおり、令和5年度の自衛官の採用計画2万人に対して、実績は1万人を下回る達成率51%と過去最低を記録いたしました。

充足率も昨年には25年ぶりに9割を下回る89%となりました。

特に充足率が低いのが若手層である。

小泉大臣にお伺いします。

これまで既に行われている処遇改善施策の実施後、応募者数であるとか採用者数、あるいは中途退職者数、そういった具体的な指標に対してどのような変化が見られているのか。

現時点での効果と、そしてそれらを踏まえた今後のご検討について、大臣のご認識をお聞かせください。

委員長 坂本哲志

小泉進次郎君

答弁者 小泉進次郎

防衛大臣として、高山委員のご質問にお答えさせていただきます。

ありがとうございます。

今、充足率、そしてまた2万人の計画に対して1万人に満たないというこういったことなどもご紹介いただきましたけれども、幸いなことに最近の処遇改善等、効果も出始めているものもありまして、現時点でまだ確定的なことは申し上げられませんが、今のトレンドでいくと1万人を今年度は突破できそうなところに来ています。

ただ、とはいえですね、計画に満たないということは変わりません。

そしてもう一つの危機感は、自衛隊、防衛省事務官、技官の中途退職者が多いということであり、やはり大切なことは、今いる職員をいかに大切にするか、お互いが大切にし合うか、こういったところが私は大切なことだと思っています。

つきましては、働き方も含めて一人一人がエンゲージメント高く取り組めるような環境を作らなければいけないと思っています。

今回、今こうやって答弁していますけれども、今防衛省においてはこの国会答弁の作成案もAIを活用して取り組むことが始まっています。

職員の中で「こんな膨大な作業をやっているということが、次の世代にも、そして後輩にも引き継がれては、ますます辞めかねない」という危機感を持っている職員が自らこのデータを読み込ませることなどを行い、AIによる答弁作成の一つの仕組みを作ったということを、私はこの前報告を受けたので、私の答弁でも基本的な素案も含めて、このAI活用はどんどんやってくれと、こういった形で進めております。

引き続き、この中途で辞めることがないように、そして新規でも「自衛隊で生涯設計ができる」、「事務官・技官も防衛省でしかできない仕事ができる」、こんなふうに思っていただけるように、大臣としてしっかりリーダーシップを持って頑張っていきたいと思います。

委員長 坂本哲志

高山聡史君

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

今、大臣から「今いる人を大事にする」ということを改めておっしゃっていただきました。

これは大変重要なことであるというふうに思います。

我々チームみらいとしては、テクノロジー、AIの活用、それによる働き方改革ですね、これはもちろん進めていきたいという思いを持っております。

がある意味でそれ以上に大切なのは、国民の命と平和を守るということのために任務に当たっておられる隊員の方、そしてそのご家族の方々、これに対して私たちの敬意であるとか感謝がしっかりと届くということ。

これは働き方改革以上に、ある意味重要なことであるというふうに思っております。

ぜひ小泉大臣におかれましては、着任以来取り組まれておられる、隊員の方、そして家族の方々の声が届くそういう組織にしていただくということを強くお願い申し上げて、私の質問を終わりにさせていただければと思います。

委員長 坂本哲志

これにて高山君の質疑は終了いたしました。

辰巳孝太郎 (日本共産党) 11発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):次に辰巳孝太郎君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君:辰巳君。

日本共産党の辰巳孝太郎でございます。

小泉防衛大臣に聞きます。

政府は2023年12月に改定をした防衛装備移転三原則の運用指針に基づき、昨年11月までにアメリカにパトリオットミサイルを輸出をいたしました。

大臣、そのミサイル、今どこにあるんですか?

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎君:今、辰巳からご指摘がありましたとおり、2023年12月の防衛装備移転三原則の運用指針改正によりまして、ライセンス生産品についてライセンス元国からの要請に基づいて完成品であっても移転することが可能となりました。

ライセンス生産品の移転は、防衛装備技術協力の面で緊密なパートナー国であるライセンス元国の供給の改善に貢献するものであります。

厳しさを増す安全保障環境の中で、日米安保体制を中核とする日米同盟は、我が国の安全保障及びインド太平洋地域を含む国際社会の平和と安定の実現に不可欠な役割を果たしています。

この観点から、2023年12月に日本政府としてアメリカからの要請に応じて、米軍のパトリオットミサイルの在庫を保管し、インド太平洋地域に展開する米軍を含むアメリカ政府以外にさらに提供されないことをアメリカ政府との間で確認した上で、自衛隊が保有するパトリオットミサイルをアメリカに移転することを決定いたしました。

本件は同盟国であるアメリカからの要請に応えて米軍の体制を支えるべく実施するものでありまして、日米同盟の強化に資するとともに、我が国の安全保障及びインド太平洋地域の平和と安定に寄与するものと考えております。

なお、2024年7月の売却契約に基づいて日本側から売却することで合意していたパトリオットミサイルは、すでにアメリカ側への引渡しを完了しております。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君:大臣、私がお聞きしたのは、その供与したパトリオットミサイルは今どこにあるのかということでございます。

もう一度お答えください。

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎君:共産党の皆さんは、以前別の議員ですけれども「ミサイル列島」とか含めて、大変ミサイルなどについて関心があるようですけれども、そのミサイルの具体的な運用ですとか、日米同盟の抑止力、そして対処力を高める観点から、具体的な運用について、しかも供与をしたものについて詳細なことについてお答えすることはないということは当然のことだと思います。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君:政府がパトリオットミサイルを提供することになったのは、アメリカがウクライナ支援でミサイルの備蓄が不足することになったからであります。

今回、米軍自身がイランに対する国連憲章違反の先制攻撃に踏み切りました。

イランの報復攻撃に備えて、周辺の米軍基地にこのパトリオットミサイルを増強していたことも報じられております。

大臣、日本政府が提供したこのパトリオットミサイルが、中東地域に配備されている可能性があるんじゃないでしょうか。

いかがですか?

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎君:先ほど申し上げましたとおり、日本政府としてはアメリカからの要請に応じて、米軍のパトリオットミサイルの在庫保管をして、インド太平洋地域に展開する米軍を含むアメリカ政府以外にさらに提供されないことをアメリカ政府との間で確認した上で、自衛隊が保有するパトリオットミサイルをアメリカに移転することを決定いたしました。

それ以上詳細なことについて、私としてお答えすることは差し控えます。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君:中東地域に配備されていないということは、大臣、言えないということであります。

今あったようにもともとインド太平洋地域に展開する米軍内で使用すると言ってきたのが、これ防衛省の説明でもありました。

確認しますけれども、これそもそも政府が提供したミサイルが米軍のどの部隊に配備されたのか、あるいはその後どこでどのように使われたのかを、日本政府が把握できる仕組みになってないんじゃないでしょうか。

これ、なぜなってないんですか?

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎君:まず、厳しさを増す安全保障環境の中で、日米安保体制を中核とする日米同盟は、我が国の安全保障、そしてインド太平洋地域を含む国際社会の平和と安定の実現に不可欠な役割を果たしています。

この観点から、先ほど申し上げたとおり、自衛隊が保有するパトリオットミサイルをアメリカに移転することを決定をしました。

そして、この日米間では日米相互防衛援助協定(MDA協定)を締結しており、アメリカ政府が他国政府等へ移転を行う際は、我が国による事前同意をアメリカ政府に義務付けるものとなっており、また同協定に基づき、国連憲章と矛盾する形で使用されることはないものと認識しております。

その上で、日米間ではアメリカ政府以外にさらに提供されないこと……

質疑者 辰巳孝太郎

及び今般の移転は我が国の安全保障及びインド太平洋地域の平和と安定に寄与するものであることを確認しておりますので辰巳の御指摘は当たりません辰巳孝太郎君いやそもそも今回のイランへの攻撃が国連憲章違反ですよねそもそもトランプ大統領が国際法に自分は縛られないんだと自分を制約するのは自分の倫理観のみだとこう言っているわけですよそのアメリカがですよ事前同意を日本に求めることあります先制抗議国連憲章違反の先制抗議ギャロっていうときに事前同意求めてくると思います求めないですよ国連憲章合致した仕様を義務付けてって言うけれどもそもそもそれがねむちゃくちゃなんですよねもう空文だと言わなければならないと思います今政府はパトリオットミサイルのようなライセンス生産の殺傷兵器だけではなくて国産の殺傷兵器の輸出も全面解禁しようとしていますしかし国際紛争を助長しないとする根拠はこれ事前同意を義務づけるということだけでありますこれは何の歯止めにもなりません国際紛争を助長する武器輸出の全面解禁はやめるべきだということを申し上げて私の質問を終わりますこれにて辰巳君の質疑は終了いたしました午後1時30分から委員会を再開することとしこの際休憩いたします吉田宣弘, 吉田宣弘副大臣が待機してますので。

委員長 坂本哲志

そのように理事会で決定させていただきましたので。

それはもうこのまま始めます。

私の判断で決めたことですので。

これはもう一度決めたことでありますので、私の判断で決めたことですので。

いや、まあ、思考的に今やっている段階でもありますので、いやいや、もうそれはこの場ではできないですよね。

いやいや、いや、それは来れないですよ。

じゃあ始めさせていただきます。

はじめさせていただきますいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやそれはもうこのまま始めさせてください。

でないと時間がありません。

そしてどうしますか。

いいよ、もうそれだったらもうこのまま始めます。

それ始めます。

いえいえ、それはもう自席でぜひお戻りください。

会釈はまだ朝の理事会のとおりです。

まだ明確には定まったものはありませんので。

傍聴者もありますのでこれしっかりやります。

決められたとおりにやります。

貸しがあれば後ほどまたお伺いします。

坂本哲志 (予算委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

休憩前に引き続き会議を開きます。

本日午後は、復興庁、総務省、経済産業省及び環境省について審査を進めます。

各予算の要点等につきまして、順次。

牧野たかお (復興大臣 福島原発事故再生総括担当 防災庁設置準備担当 国土強靱化担当) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

政府から説明を聴取いたします。

答弁者 牧野たかお

牧野たかお君。

令和8年度復興庁の予算について御説明申し上げます。

復興庁におきましては、第3期復興創生期間の初年度である令和8年度において必要な取組を進めるための予算として、東日本大震災復興特別会計に4492億円を計上しております。

その主要施策として、被災者の心のケアなどの被災者支援に181億円、災害復旧などの住宅再建と復興まちづくりに395億円、福島県の営農再開に向けた取組などの産業なりわいの再生に700億円、特定帰還・居住区域への帰還に向けた取組などの原子力災害からの復興再生に2895億円、福島国際研究・教育機構の取組などの創造的復興に275億円を計上しております。

以上、令和8年度の復興庁予算の概要についてご説明申し上げました。

何卒よろしくお願い申し上げます。

林芳正 (総務大臣) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

林芳正君。

答弁者 林芳正

次に総務大臣林芳正君、令和8年度における総務省所管予算案につきまして概要を御説明申し上げます。

本予算案につきましては、令和7年度補正予算と一体として、経済財政運営と改革の基本方針2025等における重要政策課題に加え、高市内閣が掲げる強い経済の構築に向けた重要政策を実現するために必要な経費を計上したものです。

総務省としては、活力ある地域社会の実現と健全で持続可能な地方行財政基盤の確立、信頼できる情報通信環境の整備、防災減災、国土強靱化の推進による安全安心な暮らしの実現、国際競争力の強化、経済安全保障の確保、国の土台となる社会基盤の確保に必要な予算を盛り込んでおります。

一般会計の予算額は21兆2701億円です。

このうち地方交付税等財源繰入が20兆8778億円、一般歳出が3923億円となっております。

具体的な事項としましては、主なものとして、AI社会を支えるデジタルインフラの整備等といたしまして548億円、地域DXの推進といたしまして311億円、基地交付金及び調整交付金といたしまして385億円、デジタルインフラの中核となる技術システムの国際競争力の強化、経済安全保障の確保などといたしまして486億円、EBPMの推進及び基盤となる統計の整備といたしまして263億円、恩給の適切な支給といたしまして432億円をそれぞれ計上しております。

以上、令和8年度における総務省所管予算案の概要のご説明を申し上げました。

赤澤亮正 (経済産業大臣 原子力経済被害担当 GX実行推進担当 産業競争力担当 国際博覧会担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に経済産業大臣赤澤亮正君。

質疑者 赤澤亮正

赤澤亮正:国内では経済産業省関係の令和8年度予算の概要を御説明いたします。

国内では賃上げや国内投資が約30年ぶりの高水準となり、名目GDPも600兆円を超えるなど明るい兆しが現れています。

一方、米国関税措置や中東情勢の影響、物価高などの経済的リスクもあります。

その中で強い経済を実現するためには、成長投資による供給力の強化が重要です。

そのため、本予算ではAI、半導体、GXをはじめとする危機管理投資や成長投資を力強く後押しする事業を盛り込んでいます。

また、石油、天然ガスなどのエネルギーや重要鉱物の安定供給確保のための環境整備、徹底した省エネや再エネ、原子力などの脱炭素電源の活用を進めてまいります。

さらに、中小企業の成長加速化に向け、AI・デジタル化などの生産性向上支援や、価格転嫁を通じた賃上げの実現、事業承継・M&Aの後押しに取り組んでいきます。

これらの予算に加え、福島復興に着実に取り組むための施策なども含め、令和8年度予算では総額で3兆693億円を計上しています。

委員各位におかれましては、よろしく御審議いただきますようお願いを申し上げます。

石原宏高 (環境大臣 内閣府特命担当大臣(原子力防災)) 2発言 ▶ 動画
質疑者 石原宏高

石原宏高君。

令和8年度環境省所管予算の要点を御説明いたします。

まず、循環型社会、脱炭素社会、自然共生社会の3つの社会の実現に向け、再生資源の供給サプライチェーンの強靭化、住宅建築物や船舶等モビリティの脱炭素化、ペロブスカイト太陽電池の導入促進、地域脱炭素の推進、国立公園の魅力向上と利用促進など、環境政策の統合的な実施により、環境保全と経済成長の同時達成を図るための予算を計上しています。

また、環境省の不変の原点である国民の安全・安心の確保のため、水俣病をはじめとする公害健康被害対策、熱中症対策、PFAS対策、クマ等の鳥獣被害対策、一般廃棄物処理施設及び浄化槽の整備。

これらの施策を実行するために、一般会計予算に3154億円余、GX推進対策費560億円余を含むエネルギー対策特別会計に2447億円余の総額5602億円余を計上しております。

また、復興庁の東日本大震災復興特別会計に環境省関係予算として2109億円余が計上されています。

以上、令和8年度環境省所管予算の要点を御説明いたしました。

よろしく御審議をくださいますようお願い申し上げます。

委員長 坂本哲志

(坂本委員長)以上で説明は終わりました。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

小林史明 (自由民主党・無所属の会) 12発言 ▶ 動画
質疑者 小林史明

小林史明君。

自由民主党の小林史明です。

本日は質問の機会をいただきましてありがとうございます。

まず今回の質問の背景、問題意識を共有した上で質問に移っていきたいと思います。

言わずもがな、日本の根本的な課題は人口減少であります。

これを反転させるために頑張っているところですが、そうは言っても、どんなに頑張ってもこれが反転できるのは数十年後でありますので、その間は我々、人口減少期を生きると。

そこに対して希望がない、むしろ不安が大きいことが国民の皆さんの足を止めている要因だと思っています。

ですので、今我々がやるべきは、人口減少しても成長する強い経済、そして人口減少しても十分に運営できる国の形を示していく必要があると思っています。

分かりやすく考えていくと、2040年、現役世代の人数が今よりも8割になる、いわゆる「鉢掛け社会」を豊かにする戦略を広く国民と共有し、官民で取り組むことが重要になります。

その時目指すべき方向性は、あえて単純化をすると、テクノロジーを徹底活用し、徹底的に効率化を進めることで、今まで10人で行ってきた仕事を8人で回せるようにする。

もしくは付加価値を高め、サービス・製品の価値を、今まで100円で売っていたものを150円にしていく。

この2つの道を我々は官民でどう実現していくかということが重要だと考えています。

この問題意識の下で、経産大臣、総務大臣に質問をしていきたいと思います。

まず経産大臣、経済政策についてであります。

我々政府与党では、徹底的に企業の国内投資を後押しをする大胆な設備投資税制、さらには競争力を高めるための研究開発税制を具体化をしてきました。

今後は高市総理が掲げる17の成長分野を中心に、「責任ある積極財政」という考えの下で、政府が複数年の予算にコミットし、民間に予見性を提供することで民間の投資を誘発をしていくという政策が進められる予定です。

これは非常に画期的ですので、きちっと協力をして中身を詰めていきたいと思っています。

ただ、それに加えて根本的に必要なのは、やはり企業経営者や働く皆さんのアニマルスピリッツを呼び起こして、自律的に成長投資を行っていく、こういう環境をつくることだと思っています。

そこで重要になるのがコーポレートガバナンス改革であります。

というわけで、1問目はコーポレートガバナンス改革について伺っていきたいと思います。

経産省が2014年に出した、いわゆる「伊藤レポート」から日本のコーポレートガバナンス改革が着実に進みまして、日本企業の経常利益は大きく改善をし、株価は10年で3倍を超えまして、直近は5万7千円を超えました。

一方で、自社株買いが10年前の数兆円から現在は20兆円近くに急増するなど、株主還元が大幅に増える一方で、設備投資や研究開発投資などの成長投資はそれほど拡大はしていません。

そして賃上げ水準も十分とは言えない状況だと思っています。

これを見ると、企業が短期的に対応できる株主還元が加速しまして、本丸であるはずの成長投資、ここが拡大し企業価値向上に続くという本来の姿にはなっていないと思います。

当然、企業価値を高める上で投資家の目線は重要ですが、それだけではなくて、経営者の大胆な意思決定、これを後押しする観点も加えて、成長投資を軸に企業価値を拡大していく「成長志向型」のコーポレートガバナンスへの転換を図ることが重要ではないかというふうに思っています。

コーポレートガバナンス・コードの改定は金融庁の下で間もなく行われる予定になっていますが、これ、金融庁だけに任せるのではなくて、やはり産業政策を担う経産省として、企業の経営者に対して成長志向型の企業統治や資本配分の考え方について、実務的に実装可能なガイドラインを示していくべきと考えますが、赤澤大臣の見解を伺いたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正経済産業大臣。

日本企業の業績や株価は改善傾向にある一方で、設備投資、研究開発、人的投資といった成長投資は欧米と比べてもなお低い水準にあります。

株主還元に関しても、この10年間で大きく増加しているということです。

成長投資を通じて企業価値の向上につなげていくためには、資本効率の改善に加えて、事業ポートフォリオの不断の見直しや、成長事業への戦略的な投資の拡大を進めていくことが重要となります。

やはり問題意識としては、企業に稼ぐ力をつけてもらう。

稼いだらしっかりとROI(投資利益率)とかの高い事業に投資するということを、しっかり形にしていきたいと思いますというのが魂の部分で、経済産業省としては、現在金融庁の審議会において改定が進められているコーポレートガバナンス・コードとも連動しながら、今申し上げたような意味での成長志向型ですね。

きちっとROIの高い事業を見極めて、その事業分野に稼ぐ力も必要だし、稼ぐ力を投じていくことも必要だ、と両方ちゃんとやってくださいという実現に向けた検討を進めているところです。

具体的には、成長投資と株主還元のバランスで、今言ったようなことをやった上で、余力があれば株主還元も考えてくださいというのが取るべきバランスだと思うので、成長投資の拡大に向けて企業と投資家が共有すべき内容を整理をした、成長投資ガイドライン策定に向けた議論を進めてまいります。

質疑者 小林史明

小林史明君。

重要な観点から答弁をいただきました。

その際に先ほどの議論にありましたけれども、投資効率を求める議論が多いんですけれども、効率だけじゃなくて、やはり規模を拡大する観点、そして先ほど言った株主還元のところも時間軸を入れて、ずっと株主還元するなということではなくて、むしろ成長投資をして企業を成長させ、その中からまた株主還元をしていくということが株主にとってもプラスになっていくという観点で、時間軸を入れてぜひ議論をいただきたいと思っています。

では2問目に行きたいと思いますが、先ほどの議論の中でアクティビストの話がありました。

よくあるのは「経営者のマインドが良くないんだ」という議論が行われがちなんですけれども、そのマインドを作っている一つがこのアクティビストの活動だと思っています。

当然、経営陣に緊張感は必要ですから、アクティビストの存在を否定するものではありませんが、どうも見ていると、世界の中でアメリカに次いでアクティビストの行動が活発化しているのが日本だと言われており、企業・経済界からも「株主提案権が海外の制度よりも非常に乱用されやすくなっている」、つまり「日本だけがアンフェアな状況で戦っているのではないか」とか、「投資家と対話しようにも実質株主側の持ち株割合が、実体把握ができないじゃないか」という声があります。

また、経産省が2023年にまとめた「企業買収における行動指針」が、「買収時には提案価格だけ、高値の買収のみを優先すべき」といった認識が広まってしまっていることへの懸念も聞いております。

ただ守ろうということではなくて、世界と同じレベルにしっかりやっていくという意味で、経産省として会社法の見直しや企業買収行動指針の活用状況の検証などをすることが重要ではないかというふうに思っていまして、これ、会社法は法務省だったりしますので、そこも含めてですね、やっぱり経産大臣としてぜひ見ていただきたいと思いますが、赤澤大臣、いかがでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正君。

フェアでですね、迅速かつ果敢な経営判断をしやすい事業環境の整備の観点からは、会社法改正のご提案ありましたけど、一つは迅速で果敢という意味で、株主提案できる権利の要件の引き上げをすると、あまり乱発されないようにということが一つでありますし、フェアという意味では、議決権行使を指図できる実質的な権限を持つものを把握できる制度の創設といったようなものを、今、法制審議会で我々提案をしております。

委員の問題意識も踏まえて、法務省と調整をしていきたいと思います。

また、2023年策定した「企業買収における行動指針」も、ご指摘のような問題点があるように聞いておりますが、アクティビストとかだけではなくて、これは責められたものばかりでもないと思いますけど、場合によっては証券会社が「高値で売ってください」という強いお願いをする、そういった流れの中で、解釈として例えば「高い価格での買収提案は断れない」とか、「シナジーとか度外視して高いところに売り込め」みたいなことはいいことかという話がありますね。

それから「複数の提案がある場合は買収価格が高い方を選ばないといけない」など、必ずしもそういう趣旨で我々申し上げていないけれども、誤解されている可能性があると認識をしています。

こうした点については、経済産業省として実態調査を行っておりまして、誤解等が確認されれば正しい解釈を周知徹底してまいりたいと思っています。

これらの施策も含めて、経産省としては企業による果敢な経営、大胆な成長投資を……。

質疑者 小林史明

小林史明君。

前向きな答弁いただきましてありがとうございます。

ぜひ頑張っていただきたいと思います。

3問目です。

日本の将来を持ったときに、結構若い人たちが日本の経済状況を見ると厳しい状況だというふうに思われるんですが、やはりこの議論のときに重要だと思っているのは、当然今の瞬間の経済のフローですね、量を見るってそれも大事だと思うんですけれども、ストック、これも非常に大きな力があると思っています。

なので、我々スタートアップ5カ年計画進めてきましたけれども、やっぱり今、大きな成長ドライバーとして大企業がまだまだこれ成長できると思っています。

その時に考えなきゃいけないのは、企業の事業再編の後押しがいよいよ必要ではないかなというふうに思っています。

例えばですね、日立は材料分野などの非中核企業の売却をしまして、金属・化学などの子会社を整理し、そこで得た資金を活用して……。

鉄道エネルギー分野の企業を買収をして、さらにAIも活用して企業価値をものすごく高めることに成功しています。

これは日立から切り出された事業や会社も、別の事業体の下で実は企業価値が上がっているんですね。

なので、こういったことを後押しすることは個社の利益だけではなくて、日本全体の生産性を高めることにもつながりますし、そこで働いている皆さんの幸福度も上がっていくんだろうと思っています。

なおですね、大臣の同級生でもあります日本取締役協会会長の富山和彦さんが、「日本企業はこのポートフォリオ経営が苦手な企業が多くて、いろんなしがらみや障壁があってうまくできていない。

本来はこっちの事業を辞めてこっちを伸ばすということをセットで考えていく必要があるんだよな」ということで、さまざまな提言をいただいています。

日本の経済全体の新陳代謝を高めて成長を後押しするためにも、こうしたベストなオーナーのもとに事業がどんどん転換をされていって、全体が伸びていく。

こういう後押しを税制も含めて考えるべきじゃないかと思いますが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正君経済産業大臣の赤澤亮正です。

IGPIグループの富山会長とは中学1年から50年以上の付き合いですので、よくそういった話もさせていただきます。

おそらく先ほどおっしゃったことを念頭に置かれたのは、日立が日立化成を昭和電工レゾナックに売った例ということだと思いますが、大変重要な考え方です。

富山会長は、日本に紹介したと思うんですけど、「両利き(りょうきき)の経営」と言っていたと思います。

要するに、稼げる部分でしっかり稼いで原資をつくった上で、片方で成長がすごく見込まれる分野にも投資をして、両方きちっとやっていくというのを「両利きの経営」と言っていたと思いますけれども、そういうことをしっかり追求していく。

それが日本の企業は得手不得手があるということでいえば、なかなか不得手な企業も多いということで、今まさにおっしゃったような考え方で、しっかりポートフォリオを、事業を検討しつくして考え抜いて、「何でキャッシュを作るのか」「それをどこに投じるのか」、そういったことは本当にきちっとよく考えた上で経営をしてもらわないとなかなかこれからの時代厳しいということを思います。

おっしゃるとおりだと思います。

質疑者 小林史明

小林史明君ぜひ税制も考えていただきたいなと思っていて、今スタートアップだと、スタートアップで成功した起業家が株式を売却をして、それをまた別のスタートアップに投資をするというようになると、年間20億円までスタートアップの株を売却した株の非課税の枠というのがあります。

これを企業でもできるようにしたらどうかなと。

つまり既存事業を切り出す、それで得られた収益、金額が出てくるんですが、それを複数年の間に別事業に再投資をすれば、その間ここは税にヒットしないみたいなことをやれば、どんどんそういう後押しもできるんじゃないかと思うので、ぜひそういった税制も考えていただけたらなと思っています。

ではここから2問、林総務大臣に伺いたいと思います。

人口減少する中で強い経済をつくるためには、企業や個人が今まで以上に意欲と能力を発揮できるように規制改革を進めることも重要だと考えています。

2024年からデジタル庁を中心に、目視や定期検査、対面講習、常駐人員など、約1万のアナログな手段を限定する規制、これの見直しを進めてきました。

2026年には2月時点で98%、これ見直しが完了しています。

実際にこれ効果どれぐらいがあるかシンクタンクが試算をすると、GDPで3.6兆円を上げる効果だけではなくて、25万人分の作業時間を削減する効果もあると言われていますので、まさにデジタル社会に必要な規制改革だと思っています。

これをですね、国ではやったんですが、自治体の条例にたくさん残っているということで、デジ庁をいろいろ支援をしてやってきた結果、2025年時点で1,788の市区町村で実施済み、実施中が414、実施予定が334、未定が1,040。

この1,040がほとんど小規模自治体なんですね。

これは本来、小規模な自治体こそ規制改革をやって効率的に運営したいはずなんですけれども、人手が足りなくてできないと言っていますし、こういったいろんなサービスを提供する企業からすれば、地域ごとにルールが違うと非常に非効率なサービスになってしまって、大規模な投資もできづらくなってしまいます。

であるならば、本来総務省が自治体をまとめて一括的に見直すような取組をやっていいんじゃないかと思います。

ぜひ考えていただきたいと思いますが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 林芳正

林芳正君総務大臣の林芳正です。

大変大事な御指摘だと思います。

デジタル社会の実現に向けてですね、自治体におけるアナログ規制の見直しを含めて、国民目線、そして利用者目線で、この地域のデジタル改革やデジタル実装を進めていくということが重要であると考えております。

委員がご指摘になったようにですね、この国が進みましたと、民間ももうできておりますと、ただ市役所行くとちょっとねと。

こういうことを私も地元の人やいろんな方からよく聞くわけでございまして、結局デジタルっていうのは全部デジタルで一気通貫してないとなかなか効果が上がらないんで、最後のところがはまると非常にこの効果が上がるとということだと思います。

それに向けて、この総務省としても、「自治体における署名規制、対面規制の見直しに係る留意事項」というのを通知を出しております。

それから自治体向けの説明会、さらには自治体DX推進計画等を通じた国の取組方針、そして取組支援策等の周知を行ってまいったところでございます。

どうしても小さい規模のところほど財政もそうですが、人員という意味でも大変だと。

こういうところも含めて引き続きデジタル庁と連携しながら、それぞれの自治体においてこのデジタル社会の実現に向けた重点計画を作っております。

ここに掲げられているデジタル原則に沿って、アナログ規制の見直しが早期に進むように、自治体の取組を引き続き促してまいりたいと考えております。

質疑者 小林史明

小林史明君。

ぜひ前向きな取組をお願いしたいと思います。

勝手に名前を出して恐縮ですけど、今日政府参考人で小川局長に来ていただいてますが、当時「個人情報保護条例2000個問題」というのが昔ありました。

自治体ごとに個人情報保護法のもとに条例を作ったんですけども、この基準がかなりバラバラなので、結局データ活用が全国でできないということはあったと。

当時、小川局長が頑張っていただいて、国で個人情報保護法を改正していただいて、全国の条例を一律に整理をするということをやっていただきました。

やればできることはたくさんあるんだと思っていますので、このアナログ規制の改革って、嫌がる人は本当にいないんですね。

やるだけで一気に生産性が上がります。

皆さんの地元の一級河川なんかは、河川敷に道路が走っていると思いますが、あれはマラソンするためのものじゃなくて、軽トラが走って目視点検するためのものになっています。

これ、目視規制を外した結果、全部ドローンで点検できるようになって、3Dデータが手に入るということになってくるんですね。

圧倒的に生産性も上がるし、そのデータを活用してまた新たな事業も考えられるようになるということなので、ぜひこの規制改革、高市政権でも重要視していただけると思いますが、早くできるところ、特に地方からぜひお願いできたらと思っています。

もう一点いきたいと思います。

先ほど申し上げたように、人口減少社会の到来の前に、もう既に自治体は仕事が回らないという状況になっているのが実態です。

ですので、そろそろ自治体ごとに個別でやるべき業務と、もう国や都道府県が一括して引き受けてしまって効率的に運営する業務の再整理が必要なタイミングではないでしょうか。

例えば奈良県は、市町村ごとにあった消防本部を県で一つにすることによって、1円も予算を増やさずに現場職員を120人増やすことができています。

当然、各本部ごとにバックオフィスに人がいるわけですから、その人たちが表に出ることができたということです。

教育分野では先行事例として、GIGAスクール端末の購入を最初自治体ごとにやったんですが、ものすごく手間だしコストはかかるということなので、これを都道府県単位でまとめて調達することで、コストを抑え、手間を省くことができています。

このように少しやり方を見直していくことで、まだまだ効率化できることがあると思っています。

人口減少社会に適応した政府の形というのは、全国で同じような業務は国や都道府県がやる。

テクノロジーを徹底活用して調達・運用にかかるコストを抑えて、その分浮いたお金を必要な現場の人材の処遇改善や設備投資に回す。

業務に余裕ができた市町村は、より対面であったり個別に工夫が必要な分野にリソースを集中させていく。

そういう国の形なのではないかというふうに思います。

そのためにデジタル行財政改革会議を当時立ち上げて議論を進めてきました。

その会議を担っていた小川さんが今総務省に戻って、地方制度調査会を回し始めているということで、いよいよ本丸の議論が総務省の下で始まっているわけであります。

そこでぜひ期待をしたいのは、今までの国、都道府県、市区町村のこの業務のやり方、分担は、人口が増える時代を前提にしていて、しかもテクノロジーがそんなに進展をしていない時代に整理をされたものです。

これをやはり現代から2040年を見据えた新しい形に切り替えて議論をぜひしていただきたいと思います。

これは明らかにこの国の形を変える非常に重要な議論です。

多分分野によっては10年かかるような分野があると思います。

例えば上下水道の改革。

これも約1500の事業体で行われていますけれども、本当は県単位で統合すればもっと現場投資できるはずですけれども、かなりの調整が必要だと思います。

だからこそ今から2040年を見据えた青写真を描いた上で、大臣のリーダーシップの下で。

この議論をぜひまとめ上げていただきたいと思いますが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君。

10年以上前に地方分権の議論をしたときに、「共通システム」という言葉を発しただけで、「なんだか地方分権に逆行するんじゃないのか」みたいな議論が当時あったことを今懐かしく思い出しておりましたけれども、今ではあまりそういう議論はなくなって、むしろこの人口減少の社会に対してどういうことをやっていかなければならないのか、というふうになってきていると思います。

今、小林議員から触れていただいたように、第3次の地方制度調査会で高市総理からご諮問いただいておりますけれども、その中で国、都道府県、市町村の役割分担のあり方を明記していただいております。

どうやったら持続可能で最適な形で行政サービスが住民に提供されるか、極端に言うと、国、都道府県、市町村で誰がやればいいのか、というところにも及んでくる。

こういう諮問でございます。

一方で、この人材が不足しているというご指摘も先ほどありましたし、デジタル技術も進展していると。

この人手不足とデジタル技術というのは相性がいいと言われていたんですが、実際にやってみるとですね、なかなか最初のところは結構大変だなということもあります。

がおそらく、先ほどお触れになった富山さんのご主張なんかを聞いていますとですね、DXよりもさらに先のAXの方が、こういう人手不足とはさらに相性が良くなるんじゃないかと、こういうご示唆のようなことも来ておりまして。

このデジタル技術の進展も含めてこれを考えていくという意味で、少し長い目で見て考えていくということが必要なんだろうと思っておりまして、こうしたデジタル行政改革における取り組み、また技術の進展、こういうものも参考にしながら、役割分担のあり方に関する踏み込んだ議論が行われるように、事務局、今お触れいただいたうちの小川局長もいるわけでございますので、総務省としてもしっかり尽力してまいりたいと思います。

質疑者 小林史明

小林史明君。

ありがとうございました。

やりたかった質問が終わってしまって、非常に端的で前向きなご質疑になったなというふうに思っていますので、あと追加で少し問題意識を最後に共有させていただいて、次の質疑者に回します。

今の地方制度調査会での議論は本当に重要だと思っておりまして、一つの観点は、いかに行政の形を効率的に回して現場の負担を下げつつも、住民サービスをより良いものにしていくかという観点で、やはり取り組んでいく必要があると思っています。

二つ目は、民間の事業者にとっても実は経済成長の機会になるということなんです。

例えばですけれども、今回初当選したメンバーの中に、埼玉の選挙区で藤田さんという方がいらっしゃいます。

彼はスタートアップの経営者で、衛星画像をもとにですね、農地の実地監査というのがまさにアナログ規制であったんですけども、これまでは農業委員会の方と市町村の農家の方が、わざわざ農地を軽トラで見に行ってチェックをしていた。

適正に活用されているのかということをやっていたわけですけども、これを全部衛星画像でやれるようになったわけですね。

ものすごい生産性の向上なわけです。

ですが、じゃあこういった事業者が次に提案しに行こうとすると、1700の自治体に一個一個提案をしに行くことになります。

そんなに営業所が置けるだろうかと思うと、結局なかなかそれは行き着かないわけでして、成長の阻害要因になっているんですね。

これを例えば都道府県単位で調達するようになるというふうになると、47の営業先になりますし、調達の金額ロットも大きくなってくるわけですから、非常にビジネスの将来性が見えやすくなってきます。

これ、上下水道もそうでして、上水道で1500、下水道で1500みたいな形で運営をされているんですけども、これもやっぱり様々な調達コストがかかってきますし、今スタートアップが漏水をAIを使って7、8割の精度で点検できると。

先にそこに手を打てば漏水を止めることができるということはやっていますけれども、これも結局提案に回るのが大変だというふうになっています。

ですので、そういう意味では新しい事業者の成長を加速し、民間企業の投資を促す上でも、この改革というのはぜひやっていただきたいなと思っています。

そして林大臣、かなりご理解あるのでぜひこれも検討いただきたいと思うんですけれども、もう一つの形というのは、どちらかというと住民接点を国で一括で担ってはどうかという考え方です。

多分、それぞれの省庁も、そしてそれぞれの自治体も、かなり住民から問い合わせの電話というのはかかっています。

これを国家公務員も受けていますし、市町村の職員もひたすら受けているんですね。

でも今の技術では、AIのコールセンターでお店の予約も可能になっていますし、さまざまな問い合わせ対応もできるようになっている。

だったら一分野でもいいので、国一括のAIコールセンターを作ってしまって、そこで本当に必要な個別対応について市町村に回す。

それ以外はAIの回答で対応していくということができれば、実は市町村の業務、さらには国家公務員の業務って相当楽になるはずなんです。

これ、楽になるだけじゃなくて、全国の電話を受けるようになると、全国で国民が何に悩んでいるのか、何が分からないのかというビッグデータが集まるようになってきますから、そのビッグデータを分析をして、より優先順位の高いものから手当を打っていくという、ものすごく早いPDCAサイクルを回すことができるようになります。

これがおそらく我々が目指すAXした国の姿なんだと思うんですね。

でも、それをやるためには、今までの国・県・市町村という役割分担では絶対できないということになっていますので、これをですね、やっぱり試行的にやりながら、新しい国の形を目指していくということをぜひやっていただきたいなというふうに思っています。

そういったことを進めていけばですね、冒頭申し上げましたとおり、「人口減少するからこの国はオワコンだ」と言っている若者に対して、「いやいや、そんなことはない。

むしろ人口減少する中で一人一人が豊かになれる、もっと多くの人にチャンスがある」そして、その先に、そこに希望を見出した皆さんがまた前向きな行動を起こす中で、数十年後、しっかり人口減少が下げ止まって、またその先の日本の姿があるのだということを示していくことができるのではないかと思います。

ですので、ぜひ経済産業大臣、そして総務大臣お二人には、こちらの分野に光をぜひ当てていただいて、前に進めていただきたいということをお願いいたしまして、質疑を終えたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本委員長:これにて小林君の質疑は終了いたしました。

石原宏高 (環境大臣 内閣府特命担当大臣(原子力防災)) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

石原環境大臣から発言を求められておりますので、これを許します。

答弁者 石原宏高

石原宏高大臣:この際、先ほど環境省関係予算書を説明した際、皆さんのお手元の資料の6行目の「浄化槽の整備」から9行目の「これらの施策を実行するために」というところの間を読み飛ばしておりました。

「そして東日本大震災及び令和6年の能登半島地震からの復興創生等に取り組みます。

そのほか原子力規制を厳格かつ適切に実施するための予算を計上しております」という部分を読み飛ばしておりましたので、訂正をしてお詫びを申し上げます。

山岡達丸 (中道改革連合・無所属) 24発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)次に山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸(中道改革連合・無所属)山岡達丸です。

本日、少々別審査ということで質疑の機会をいただきました。

冒頭質問通告をさせていただいたことに絡めて、先ほどの午後一番のニュースを持って赤澤大臣にお伺いしたいと思います。

日経平均が2600円超えの下落ということであります。

このイラン情勢に関わる日本経済、マーケットの影響を赤澤大臣はどのように感じておられますでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣赤澤亮正君。

赤澤亮正(経済産業大臣)はい。

まずですね、冒頭申し上げておかなきゃいけないのは、我々の株価で一喜一憂することはしないということと、その水準についてコメントすることは控えていますので、その点は、今冒頭申し上げたことですが、私からコメントはいたしません。

その上でですね、今イラン情勢について言えば、大統領もどれぐらいの期間かかるかわからないということをおっしゃっています。

4、5週間ということをベースとしておっしゃったようですが、それよりもかかるかもしれないし、ということもあります。

またですね、これニュースを見ていると相当攻撃範囲にわたっているので、中東の各国がまた反撃をするようなことも、どういう展開になるかわからないところがあります。

いろんな意味で、今後どういうふうに今情勢が展開しているのか自体がなかなかわからない中でですね、それについて我が国にどういう影響を及ぼすかについては、正直現時点においてコメントできるとは思えません。

ただ言えることは、おそらく委員が念頭に置いてられるエネルギー関係のですね、安定供給をきちっと続けられるのかとか、それはエネルギーごとにどうかとか、いろんな問題意識を持っておられると思いますが、個々にご質問いただけば、備蓄がどれぐらいあるとか、どういった方法でなんとか安定供給をしていこうと思っているとか、そういうことについてはお話ができるだろうと思います。

いずれにしても、大変大きな影響があり得る事態がイランで生じておりますので、それについて影響をまずしっかり注視をし、その時々で分かっている状況について万全の対応をしていくということをやらせていただきたいというふうに思っております。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸(中道改革連合・無所属)今、赤澤大臣から「大きな影響があり得る」ということも言及をいただきました。

エネルギーのことにも触れていただきましたが、やはり非常に気になるのは、日本国内の中小企業のこの影響であります。

直接取引されている中東とそうした企業もあると思いますし、この原油の高騰に対する物価高、そして今この株価の下落はこの投資家のリスク回避姿勢だと。

リスク回避姿勢で円安も進んでいます。

かつてであればリスク回避で円は高くなると言われましたが、今はもう安くなる国になっている。

円安となれば、このエネルギーの高騰に加えて、さらに物価の高騰が心配をされるところであります。

ここでぜひ赤澤大臣に明言いただきたい。

中小企業への対応として、今日、米の関税においてもあるいはウクライナによる物価高においても、まずは制度融資、金融措置、この低金利融資やあるいは貸出条件の緩和、相談窓口の設置、これはすでにアメリカのこの対応にもウクライナの対応にも設置しているわけであります。

実務上はここに加えるということになりますが、このイラン情勢においても、この低金利を含めた中小企業の金融措置を行うと、このことを御明言いただきたいと思いますがいかがでしょう。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣赤澤亮正君。

赤澤亮正(経済産業大臣)イラン情勢の緊迫化を受けて、先日、イラン情勢を踏まえたエネルギー対策本部を設置をいたしました。

中小企業も含む日本経済全体への影響を的確に把握をし、迅速に必要な対策を講じることなどを指示したところであります。

中小企業も含めた日本経済の影響については、繰り返しになりますが現時点で予断を持って判断することが困難でございますが、原油価格の動向、それを通じた中小企業への影響などを注視してまいります。

これまでもまさに委員御指摘のとおり、国際情勢や大規模な自然災害などによる不測の事態により……。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸(中道改革連合・無所属)今、大臣からですね、「現状予断を持って判断できないと注視していく」というお話もございました。

ただ、やはりそうした影響があるというのは十分見込まれると思うんです。

今日は総理大臣もおられないと、財務大臣もこの委員会には出席をされておられません。

経産大臣のお立場からすれば、やはりそれは政府全体で決めていくことなんだろうと思いますが、政府全体のご判断ができるのが総理大臣なんだと思っております。

そのことを思ったときに、こういう緊急的な対応の状況においてもおそらく高市総理がおられたら、もうそう見込まれることであれば、この場で御判断いただいて指示していただいたんだということを強く思うわけであります。

この刻々と変わる世界情勢の中で、やはり総理大臣おられない、あるいは財務大臣おられないこの状況において、この中小企業の皆様の不安等に……。

お答えするその状況がすごく鈍ってしまうということを強く感じるわけであります。

これ今でも物価高であります。

これ以降、物価高騰がまたさらに続くということも含めて、この予算委員会の中でやはりしっかりとした審議が必要だと思っております。

委員長にお取り計らいいただきたいんですが、この物価高騰に関しての集中審議をぜひ立てていただきたいと思います。

お願いいたします。

委員長 坂本哲志

ご与野党会で協議をいたします。

山岡君。

今回、省庁別審査でございます。

今日は総務大臣や経済産業大臣、環境大臣、復興大臣に出席していただいております。

この省庁別審査、昨年までは片山財務大臣、昨年までの財務大臣が出席していただいて、今日は片山財務大臣がおられないという状況であります。

122兆円という過去最大の予算を審議すると、各省庁別の審査であっても、財務大臣はまさに全てを統括するお立場として、いつでもお答えいただけるような環境をつくることが議会への礼儀ではないかと、そのことを強く感じるわけであります。

これが仮に与野党の協調の中で事情があってこういう委員会になったならともかく、残念ながら予算委員長の職権でこうした立て方をしてしまったことが大変残念でございます。

国民の皆様に、数の力を持ってそういう乱暴な立て方をしているんだということを言われる議会になってしまうと、やはり後世にもさまざま汚名が残ってしまうということを感じるわけであります。

ぜひ今後の議論において、適正なしっかりとした予算審議が行える環境を整えていただきたいと、このこともぜひお伝え申し上げたいですし、財務大臣、省庁別審査はまだ残っておりますので、この後でも財務大臣にご出席いただきたいと、そのことも強く要請をしたいと思います。

このことも委員長、よろしくお願いいたします。

ご与野党会で協議し、また筆頭者間で協議をいたします。

質疑者 山岡達丸

山岡君。

経産大臣に引き続き伺いたいと思います。

トランプ大統領との日米通商交渉と今回の予算の関係について伺いたいと思います。

トランプ大統領との交渉において、このまとめられました「日米戦略的投資イニシアチブ」ということで、5500億ドルということで、今の為替で見ると日本円にして86兆円規模と言われていますけれども、この内容であります。

他の国が自国企業の直接投資というのにコミットさせられている中で、日本の場合は直接の投資ではなく、JVICであったり民間金融機関が主に融資で資金提供を行う。

その上でサプライチェーン等、様々なところに日本企業の製品の販売機会が設けられるということだとしたら、これはよく考えられて練られたスキームなんだろうということを感じるわけであります。

日本の企業、国内投資も進めなければいけないというその問題意識で、今私もそう思っていますし、今も政府ももっともっと国内投資が必要だと言われている中で、言うなれば日本企業には直接投資の余力を残して、この日本国内に向けての直接投資の余力を残し、米国内に直接投資を求められるとそういう余力が削られてしまうという状況であるという中で、金融支援というスキームになっているわけではありませんか。

ただ、それは他国企業の直接投資のリスクを金融という形で負うということにもなるわけであります。

その投資の中で、日本企業の製品サプライチェーンにおいても確実にそこにコミットできる、購入をされるということであったりとか、あるいはその融資が確実に返済回収をできるというような、この2つが確かなものでなければ、これは形はよく練られていても、実際はリスクだけ負わされることになってしまうわけであります。

この点をどのように確保していくのか、赤澤大臣に伺います。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣赤澤亮正君。

まず5500億ドルの投資ですね。

額だけからして大きすぎるとか、いろんな批判がある中で、私が本当に追求してきたことをきちっとフォローしていただいている感じがするので、大変まずその点についてはありがたいことだなというふうに思います。

その上で、まさにおっしゃった点がポイントで、日本が不当に不利益を被ることなく、リスクを負うことなく実現をしていきたいということはベースにあります。

だからこそ、今もこれ当然ご承知かと思いますが、内閣官房のホームページにアップしてあるMOU(了解覚書)にルールが決めてありますけれども、その中で法令に従う。

その法令の主要な点は、JVICもNEXIも、要するに大赤字が出るようなものをやったらいかんよということが書いてある上に、日本の利益ということが書いてあって、日本にメリットがあって、しかも大赤字は出さないものをやるということを法令守らなきゃいけないと書くだけで、それになってくるわけです。

その上で利益についても、JVICとNEXIが通常のように出資、融資、あるいは融資保証をします。

その時に回収すべき元本、金利、融資保証料みたいなものは、それが取れるまでは日米間で上がった利益を50対50で分けながらその回収を急ぐと。

なのでJVIC、NEXIという規模の大きなな形で今までやってきた事業をやるということで、事業が発展する部分があり、まさに委員のご指摘のように日本企業がそこを納入をすると、あるいはできた製品を全部買い取る契約を取り付けるとか、そういうことで日本企業にはメリットがある形にする。

今申し上げた中で、JVICアネクシについて言えば、もちろん私とラトニック総務長官の間で「日米の企業は決して損しないやり方をしようね」ということは、中でも常に言い合っていますが、JVICアネクシ有志の形で、融資保証の形で投資をしたものは必ず回収できるということを基本に考えています。

また、それ以外にも日本企業がこのプロジェクトに参加をすると売上が立つという形で、いろいろなメリットが得られるというようなこと、それ以外もご質問に応じていくつかご説明をいたしますが、基本的にリスクを最小にしながら、日本企業もきちっとメリットが得られるようにということを考えて作ったものでございます。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

大臣から心強く「必ず回収できるようにするんだ」と、「売上に貢献するんだ」という話がありました。

そうしますと、今回の予算でネクシーに。

ネクシーというのは貿易保険機構、いわゆる海外の投資に対しての金融支援に対しての保険でありますけれども、1兆7800億の交付国債を財政基盤の強化のために、言うなれば、焦げ付いたときのためのリスク、この焦げ付いたときのために保証するために1兆7800億円をつけるということは、これは違和感あるんです。

うまくいくならこのような措置は必要ないんじゃないでしょうか。

お答えいただけませんでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君。

はい。

ご指摘の点も大変大事な点でありまして、交付国債というのは、これ、いざことが起きたときに現金化するということなんで、交付国債を手当てしただけで、日本の何かその、日本で実際にキャッシュを何か用意したり、ネクシーにそれを入れたりということにはなっておりません。

なので、基本的な考え方をまず訂正的に申し上げれば、先ほど申し上げたように法令上、収支相償という条件がかかっていますので、そこはまず大きな損害が出るようなことは想定をしていません。

その上で、万が一のことが起きたときの備えをしていないということは、これはまたありえませんので、その備えとしてネクシーが融資保証をつけ、それによって民間の金融機関のお金を借りたりするわけですが、万が一何か大きな穴が開いたときには交付国債を現金化して、それで保険機能を果たすという意味であって、そういう意味では額の根拠についても必要があればご説明しますけれども、必要な程度である。

けれども、決してそれは何かこのプロジェクトをやることで大きなリスクを背負い込んだとか、そういうことを想定して、それが起きるだろうと思ってやっているわけではないことをはっきり申し上げておきたいと思います。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

今大臣からお話ありましたが、交付国債というのは要求があればすぐに現金化できるという性質のものであります。

財政基盤の強化なら、まっすぐ財政措置をすればいいんだと思います。

去年の補正予算では1000億円をネクシーに入れています。

今回は1兆7800億円という巨額を交付国債という形なんですが。

これ、財務省さんいらっしゃいます。

参考に端的にお答えいただきたいと思います。

今回122兆3000億円という巨額のこの予算ですが、交付国債はこの122兆3000億円の内数に入っているんですか。

端的にお答えください。

政府参考人 内藤圭一郎

財務省主計局主計官、内藤圭一郎君。

お答え申し上げます。

株式会社日本貿易保険に対する交付国債につきましては、令和8年度予算案の一般会計予算総則におきまして、同年度における発行限度額1.78兆円を記載してございます。

なお、ご質問ありました一般会計歳出予算には含まれるものではございません。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

ありがとうございます。

今回、高市総理は「責任ある積極財政でも財政規律を考えているんだ」と、「122兆3000億円という過去最大でも赤字国債は30兆円未満に抑えたんだ」ということを高らかにおっしゃっておられるわけでありますが、今のお話、実質的にいつでも現金ができる交付国債という形。

さっきの補正予算ではちゃんとまっすぐ財政措置を入れたのに、今回こういうやり方をしているわけでありますよ。

そうすると、やはり財政規律という面においても、この発表が正しいのかということも問われるわけであります。

この交付国債の過去の例を見ると、東日本大震災のときの原子力損害賠償・廃炉等支援機構、いわゆる賠償のために作った機構で、交付国債は最初は限度額2兆円と言われていたのが、今15.4兆円まで膨らんでいます。

まさに予算の表に説明に出てこない「第二の予算」のような、そうした形で予算書が作られて膨らんでいくというのも、このやり方が適切なのかどうか。

やるなら堂々と入れればいいわけでありますが、こうした検証もこの予算委員会の中で、まだまだ議論する必要があると思います。

そのほかもさまざまな課題があると思われます。

ぜひこの財政経済、こうした全体に対しても集中審議を委員長にお願いしたい。

おとりはからお願いいたします。

委員長 坂本哲志

御国理事会で協議いたします。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

ぜひ幸福国債という枠組みが、どんどんどんどん膨らんでいかないことを強く願っておりますし、先ほど法令にございました法令のとおり、あれば必ず回収できるスキームでいくんだということでありますので、そうした取組を進めていただきたいと思っております。

その上で、きちんとした充実した審議をこの予算委員会でもしていただきたいということ、与野党の理事の皆様にも心からもお願いを申し上げます。

今日は環境大臣と総務大臣もお越しでありますので、環境省もメガソーラーと太陽光も含めた、そうした再生可能エネルギーの予算も組んでおられる省庁でもございますので、メガソーラーの件について少し伺いたいと思います。

全国で住民の反対運動が起こっている環境破壊型のメガソーラー、この建設工事の問題であります。

このいわゆる象徴的な事例が、北海道の国立公園であります釧路湿原周辺において進むメガソーラーの開発事業でございまして、何度もニュースになっておりますし、この件は前環境大臣の時代からも環境省が前面に立って問題解決に当たっておられるというものだと理解しております。

このほどニュースがございました。

この釧路湿原の国立公園の、最奥の秘境とも呼ばれるようなエリアで、具体的な鶴類村でありますが、10ヘクタールの土地。

ここはメガソーラーの建設事業者の開発行為を止めるために、最終的に村自身がその土地を事業者から買い取るということをしたということが報じられました。

しかもその価格は、土地代400万円に対して8000万円を保証込みで村が支払って。

つまりメガソーラーの開発を止めるために、最終的にもう買い取るしかないという判断で、しかもこの400万の土地に対して20倍の価格を出したという状況であります。

石原環境大臣は2025年の10月の就任会見でも、「自然破壊や土砂崩れにつながるような悪い太陽光は広がらないようにしていく必要があるんだ」ということをおっしゃられました。

他方で、再エネの導入というのは環境省を含めて国が進めてきたものであります。

各地の地域住民の反対運動は、結局のところ市町村など自治体が対応している状況であります。

言葉は悪いですが後始末として、事業者から保証料込みで20倍までの価格で買い取ったというこの事例をですね、これ環境省として、環境大臣としてこれまでもコミットしてこられました。

どのように感じておられるかお伺いしたいと思います。

答弁者 石原宏高

環境大臣 石原宏高君。

鶴類村の件は報道でしっかりと認識しているところでありますが、私、いろいろな記者会見でも言っているんですが、今パッケージを進めようとしておりますけれども、なかなか法律のこの考え方から訴求をすることは、過去に遡って対応することというのは難しい。

こういう中で、こういう鶴類村の事案が発生しているのではないかというふうに思います。

再エネの導入に関しては、自然環境や景観をはじめ、環境の適正な配慮や地域との共生が大前提であります。

今委員が言われたように、地域と共生できないような再エネはしっかりと抑制をし、そして地域と共生できる再エネは促進していくべきだと考えております。

関係閣僚会議でまとめましたメガソーラーに対する政策パッケージを、速やかにしっかりと実施をしてまいりたいと思います。

また、その中で新たに連絡会議を設置して必要な情報共有を行うこともパッケージに織り込ませていただきました。

国と自治体とのさらなる連携に取り組み、できる限り自治体に寄り添った対応をすることで、不適切事案を防止してまいりたいと思います。

また、釧路湿原国立公園については、令和8年度末を目途に国立公園の区域拡張を行うべく、鶴類村を含め地域と丁寧に調整をしてまいりたいというふうに考えております。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

この件について伺いたかったんですけれども、不適切事案を防止していくんだというお話されました。

端的に伺いますが、この400万円の土地を8000万円で事業者から買い取って解決したこの金額は妥当なんでしょうか。

不適切でないんでしょうか。

お伺いしたいと思います。

政府参考人 堀上雅

環境省自然環境局長 堀上雅君。

大臣に伺っております。

事務的なことをまず答えてもらいます。

まずこの土地につきましては、釧路湿原国立公園の外というふうに認識しておりますけれども、その土地の買取価格につきましては、現在地域でご議論をされているものと承知をしています。

再エネ導入につきましては、そういった自然環境あるいは景観、そういったことをはじめとして環境への適正な配慮、地域との共生が大前提という中で、環境省として地域のお話をよく伺いながら取組について進めておりますけれども、今後も連携を図っていきたいというふうに考えております。

答弁者 石原宏高

環境大臣石原宏高君。

今、支援局長が説明したとおり、土地の買取価格については現在地域で御議論されているというふうに承知しております。

その段階で今、御回答は控えたいと思います。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

はい。

私はこうしたことで、事業者がどんどんまた自治体に今度は土地を高く買取らせるということが広く横行するんじゃないかということも、強く心配をするところであります。

林総務大臣に伺いたいと思います。

これはもともとの枠組みは国の政策であります。

国が推進をしてきていますし、自治体には許認可の権限がありません。

その結果として、このさまざまなことに対して、やはり事業者ペースで各地で進められてきてしまって、反対運動が後で起こって、そしてその後の対応を求められても、知見もなければ、その場をこの事業者に押し切られてしまうというケースでここまで悪化してきたということを強く感じているところであります。

各自治体を所管されておられるのが、まさに総務省でございます。

総務省として、やはりこうしたことがこの自治体の負担になって、しかも土地の買取という形になっているような事案も発生していると、このことをどのように考えているか、どのように感じているかということ。

そして、ぜひこのことは大臣に総務省からぜひ申し上げていただきたいんですけれども、自治体にこの再エネの導入に関しての許認可権限、これを与えるべきではないでしょうか。

林総務大臣、お答えいただければと思います。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君。

今、環境大臣からもお話がありましたように、この再生可能エネルギーの導入、これに当たってはやはり地域との共生、環境への配慮、これが非常に大切であると私も考えております。

昨年12月に大規模太陽光発電事業に関する関係閣僚会議というのが開かれまして、私も出席をいたしました。

ここで石原大臣がおっしゃった大規模太陽光発電事業、いわゆるメガソーラーに関する対策パッケージというのを取りまとめさせていただきました。

この対策パッケージを確実に実行していくということが重要でございますが、ここにですね、この太陽光発電事業への適切な法規制の実行に当たりまして、国と地方自治体との緊密な連携を図る観点から、地方三団体も交えた再エネ地域共生連絡会議を、経産省、環境省とともに設置することになっておりまして、3月中に第1回会議をいたします。

この会議で、自治体の実務に関係のある関係法令の運用の見直し、そして事業開始した事案に対する実効的な取組例、こうしたことなど自治体に必要な情報の共有、これを行うことにしておるところでございまして、総務省といたしましても、自治体の声をしっかりとお聞きしながら、関係省庁とともに地域共生型の再生可能エネルギーの導入について、自治体としっかり連携して取り組んでまいりたいと考えております。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

ご自治体はこれまでもうずっと、季節のものも含めて悩まされてきています。

今からそうした情報を共有するのだということについて、私は総務省のこれまでの取組も非常に課題があったんじゃないかということを強く感じるわけであります。

今日は省庁別審査で三大臣揃っているのでお伺いしましたが、また経産大臣にも別の機会で伺いたいと思いますが、ぜひこの北海道等、全国で顕著に問題になっているメガソーラーの問題は、住民の、この地域の自治体の意向に沿ったものにするという具体的な権限を与えていただきたいと、このことを申し上げさせていただいて、私の質疑を終わらせていただきたいと思います。

ありがとうございます。

委員長 坂本哲志

これにて山岡君の質疑は終了いたしました。

吉田宣弘 (中道改革連合・無所属) 26発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

はい、委員長。

吉田宣弘でございます。

早速質問に入らせていただきます。

中東イラン情勢は緊迫の極みにあります。

昨日ですね、ロイター通信が報道しておりましたけれども、ルビオ米国国務長官が会見の中で、中東情勢の緊迫化を受けた原油価格の高騰に対応するため、エネルギー価格の上昇を抑制する措置を講ずると表明をされました。

これは問題になる可能性があると予想していたとして、財務長官とエネルギー長官が3日、昨日のことになりますけれども、事態を緩和するために段階的な取組を発表するとお述べになられたという報道に触れました。

これは日本国内においても私は当てはまるというふうに思っておりますので、このエネルギー価格の高騰対策は日本でも考えなければいけない。

そういう意味では、日本政府として、今米国は対策を打つというふうなことを言っているわけでございますから、この米国としっかり緊密に連携をとって、日本国内への影響を緩和するための取組が私は必要であるというふうに思いますけれども、赤澤経産大臣から答弁を求めたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣赤澤亮正君。

イラン情勢の緊迫化を受けて、先日、イラン情勢を踏まえたエネルギー対策本部を設置いたしました。

私から、日本経済全体への影響を的確に把握し、迅速に必要な対策を講じることなど、緊張感を持って取り組むよう指示をしたところでございます。

委員のご指摘の米国との連携は非常に重要だと思います。

はじめ関係国との連携について、これまでも2022年のロシアによるウクライナ侵略後に備蓄を協調して放出するなど、国際エネルギー機関(IEA)の加盟国と協調行動をとってきております。

今回もIEAとも連携をし、適時適切に対応していく体制を整えているところでございます。

また、物価高対策の観点としては、物価高対策やエネルギー・資源安全保障の強化を盛り込んだ経済対策や、令和8年度補正予算の着実かつ迅速な執行にも努めてまいりたいと思っております。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

はい、ご答弁本当にありがとうございます。

ただ、令和8年度予算の審議ということでございましてですね、この米国の、またイスラエルもですけれども、イランという国家に攻撃をするという事態は、当然予算案策定時には想定されていないわけでございます。

そういった意味におきましては、今後どのような事態に陥ってくるのかというのは、これは政府の方では逐一情報収集、また対応というふうなお話でございますけれども、非常に緊迫の度合いが高まってくる可能性もあるわけでございまして、これやはりですね、委員長、この件に関してだけでも、これは集中審議の必要が私はあると思っております。

そういった意味におきましては、ぜひ理事会の皆様におきまして、この集中審議の検討をお諮りいただきたく存じますが。

委員長。

委員長 坂本哲志

理事会にて協議をいたします。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

ぜひよろしくお願いいたします。

それでは次にちょっと質問を移りますけれども、岸田総理以降、コストカット型経済マインドからの脱却ということが言われておりまして、これは高市政権においても引き継がれているかというふうに存じます。

ただ、デフレ化で長年染み付いたこのコストカットのマインドというのは、なかなか私は抜けきれないんじゃないのかなというふうに思うし、政府もそういったことを感じながらも、やはりこの投資を促す、またコストカットというのは、これは実は後ほど質問していきますけれども、価格転嫁策の障害にもなるというふうに思っておりますので、粘り強く取り組んでいただかなければいけないというふうに思います。

そして、コストカット型のマインドの下での企業間の取引というのを、少し私もサラリーマン出身なので想像できるんですけれども、おそらくどの企業もデフレ化において利益を残すのに必死なんですね。

なので、取引先にはかなり熾烈なネゴシエーションというのも行われてきたのではないかなというふうに思います。

しかし、もう今はデフレは私はもう脱却したと言ってもいいんじゃないかというふうに思いますし、物価高であります、インフレです。

そういった場面においてはこのコストカット型のマインドから脱却を完璧にしてですね、商習慣もしっかりですね、マインドを変えていく必要があるんだろうと思っています。

そして、この今から聞く価格転嫁策を促すために、やはり経済というのは本来自由であるべきでございますから、自主的にこの価格転嫁というものが当然なことであるというふうな思いを、各企業、またビジネス世界で常識化することも非常に大切だなというふうに思っていますので、まずは自主的な取組という意味から、これからいわゆるパートナーシップ構築宣言……についてお聞きをしたいと思っております。

まず、このパートナーシップ構築宣言の概要、そしてどの程度の企業がこのパートナーシップ構築宣言を宣言していただいているのか、その大企業と中小企業それぞれの宣言率について教えていただければと思います。

政府参考人 山本和則

中小企業庁次長 山本和則君。

お答えいたします。

パートナーシップ構築宣言は、発注者の立場から代表者のお名前でサプライチェーン全体の付加価値向上や望ましい取引慣行の遵守等につきまして、自主的に宣言公表する取組でございます。

このパートナーシップ構築宣言を宣言した企業につきましては、一定の補助金の審査において加点措置が受けられるなどの優遇措置がございます。

お尋ねの宣言を行った企業でございますけれども、この1年で約3万社増加しておりまして、令和8年2月末時点で8万6000社を超えたところでございます。

企業規模別に見ますと、大企業は大企業全体の約3割に当たる約3300社、中小企業は中小企業全体の約3%に当たります約8万3000社が宣言しているところでございます。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

今、大企業のパートナーシップ構築宣言の宣言率30%、中小企業は残念ながらまだまだ3%という低い数値かというふうに思います。

まだまだ宣言率は上げていかなければいけないというふうに私は思うんですね。

特に大企業です。

それはサプライチェーンにおいて発注の源は大企業である場合が多いわけでございますから、大企業が模範を示すという意味でもパートナーシップ構築宣言をすることで、その後のサプライチェーンにおける取引においてもそれが見本となって続いていくということが理想なわけでございます。

そういった意味におきまして、これまでパートナーシップ構築宣言というのは大企業が賃上げ税制を受けるための要件だったわけでございますけれども、すなわちインセンティブが与えられていたわけです。

にもかかわらず30%なんです。

今般、大企業への賃上げ税制が廃止をされる予定とお聞きをしております。

すなわちインセンティブが失われてしまうということの中で、どのようにしてこのパートナーシップ構築宣言を大企業に促していくおつもりなのか、赤澤経済大臣にお答えいただきたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣 赤澤亮正君。

はい。

パートナーシップ構築宣言はサプライチェーン全体の共存共栄や望ましい取引慣行の遵守などを宣言していただくものであり、より多くの企業に宣言していただくことが重要だという認識を共有いたします。

現在3300社を超える大企業に宣言をいただいておりますが、賃上げ促進税制見直し後も大企業の宣言が拡大していくよう、経団連をはじめとする経済団体や業界団体への協力の呼びかけ、あるいは補助金などに……。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

効果というのは評価されるものだと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

期待しております。

次に、これまでこのパートナーシップ構築宣言というのは、あくまで民間企業の自主的なマインドの変化を宣言すると、自主的な取組なわけです。

しかし残念ながら、それだけではやはり価格転嫁策というのが進んでいかないというのも、これは現実でございまして、これから法規制についてちょっとお聞きしていきたいと思います。

この点、本年の1月1日から取引適正化法、かつての下請法が改正をされて施行されております。

この法律が適正に執行され、価格転嫁が促されることが期待されるわけでございますが、この法律が適正に執行される鍵となる存在が、私はかつての下請人面、今でいう取引員の方々の活躍にあるんだろうと思っております。

そこで、これは中小企業庁の政府参考人の方から御答弁いただきたいんですけれども、取引員は令和8年度予算においてどのように措置をされているのかについて確認をさせていただければと思います。

政府参考人 山本和則

中小企業庁次長 山本和則君。

お答えいたします。

取引員面の体制につきましては、令和8年度は全国で330名を配置する予定でございます。

その配置に係る予算といたしましては、令和8年度当初予算案の中小企業取引対策事業のうち、非常勤職員手当として約18.2億円を計上しているところでございます。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

はい、330人ということでございまして、これはですね、令和6年度に330人になってから変わってないんですね。

それまではもともと120人ぐらいでスタートしておりまして、政府の取組も本当に頑張っていただいて徐々に増やしてきて、3倍まではいけませんけど330に到達したのが令和6年です。

ただですね、このやはり取引員面の皆様のご活躍を強く期待しておりますけれども、では効果はどうなのかということを、少しネガティブな情報をもとにお聞きしたいんですけれども。

帝国データバンクの昨年の令和7年7月の調査によると、価格転嫁率ですね、これは我が中道の岡本三成議員も質問しておりましたけれども、この価格転嫁率が39.4%……ちょっと政府の……。

また調査と違うというふうなこともお聞きしておりますが、前回調査から、これは帝国データバンクでございますが、1.2ポイント低下しているということでございまして、調査以来過去最低になったというふうなことを調査で帝国データバンクが示しております。

したがって、私はこの取引適正化監視員(取引員)の皆様というのは、まだまだ私は増強の余地があるのではないかと考えるんですけれども、赤澤大臣の方からお受け止めをお聞かせいただければと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正君価格転嫁、取引適正化を推進していくためには、中小企業の取引実態を適切に把握することが不可欠だと思います。

中小企業庁では2017年より取引適正化監視員の配置を進めており、当初の80名から現在では330名体制に拡充しております。

その陣容で年間1万件を超えるヒアリングを実施しております。

また、取引適正化監視員による情報収集に加えて、47都道府県に設置された「取引・下請け相談センター(取引駆け込み寺)」を通じた年間1万件を超える相談対応、あるいは年2回の価格交渉促進月間における……。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君次に、取引適正化法におきましては、手形払いの禁止が規定をされました。

非常に画期的なことだと思っておりまして、高く評価したいと思っております。

そこで、先ほどのパートナーシップ構築宣言の趣旨に立ち返って、この取引適正化法のサプライチェーンのこの考え方というのは、サプライチェーン全体に及ぼすべきではないかという質問をさせていただきたいと思います。

少し説明が難しいんですけど、具体的にちょっと述べていきます。

大企業A社から大企業B社が発注を受けると。

そして、この大企業B社は中小企業の取引適正化法の対象のC社に発注をする。

そしてC社は同じく中小企業のD社に発注をする。

こうサプライチェーンの連続の契約をイメージしてもらえればと思います。

ただ、その中で取引適正化法の対象はB社とC社ということだけ、真ん中だけという状況でございます。

そうするとどんなことになるかというと、このA社から発注を受けたB社というのは、取引適正化法の対象の契約が後で控えておりますから、そのA社B社間の契約が、例えば手形払いとか、極端に言うともこれは自由なので、例えば昔でいう台風手形みたいなこともあったとすれば、おそらくC社に対する代金の支払いということのプレッシャーに合わせて、資金繰りにすごく苦労をするというふうな、多分私は立場になるんだろうと思っています。

同じように、今度は最後のD社。

最後のD社は、もしC社間で取引適正化法の適用があれば早く得られたであろう資金が、やはりまた手形とかになってくると、後から入ってくると。

すなわち、A社からD社までの資金の流れというのが、ちょっと滞ってしまうということが現象として現れてしまうんですね。

そこで、今申し上げたA社からD社までのサプライチェーン全体での支払いをぜひ適正化するために、取引適正化法対象外の場合であっても、A社B社、それからC社D社の場合であっても、同様の支払い条件、すなわちB社C社間の取引適正化法の対象となるような支払い条件となるようなことが考えられてもいいというふうに私は思うんですけれども、この点は公正取引委員会から答弁をいただきたく存じます。

政府参考人 向井浩二

公正取引委員会事務局官房審議官 向井浩二君お答えいたします。

取引適正化法の対象となる取引におきましては、委託事業者は給付の受領日から起算して60日の期間内におきまして、できる限り短い期間に代金の支払い期日を定めるという義務があるわけでございますが、ご指摘のとおり、それの対象外のところにつきましては、そのようなものは現状はないということでございます。

一方で、問題意識を共有してございまして、現在、適切な価格転嫁をサプライチェーン全体で定着させていくために、令和7年の7月から有識者会議であります「企業取引研究会」――こちらは中小企業庁と共催をしておるところでございますが――取引適正化法対象外の取引におきましても、支払い期日の具体的な基準を含めまして、サプライチェーン全体で支払い条件の適正化、どういう措置が取れるのかということを、現在議論を行っているところでございます。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君ぜひ議論を深めていただいて。

これはやはりどういう形になるかというのは難しいんですけれども、経済活動でございますから基本は自由で、そういったものをどのようにこの取引適正化法の精神を取引適正化法対象外のところに及ばせていくのか。

これは非常に難しいんですけれども、ぜひご努力いただいて叶えていただければなというふうに思うところでございます。

次に、基金の課題について質問いたします。

それは中国によるレアアース等の対日輸出規制についてです。

すでにものづくりの現場で影響が出ているという話を先日お聞きしました。

タングステンやネオジム、またコバルト、モリブデンなどのレアアースについて、ものづくりの現場において、この材料の取得も含めて大変大きな悲鳴が上がっていると。

ただ一方で、中小企業の皆様のこのものづくりの現場というのは、やはり責任感をものすごく持っておられるから一生懸命頑張っておられるんですね。

ただ、頑張れば頑張るほど、これがコストになって乗ってくるというのが現実なんです。

そこで、政府におきましては、中国によるレアアース等の対日輸出規制についての国内への影響をどのように認識をされておられるのか、またコスト増に対して政府はどのように対応しているのかについて、これは赤澤経産大臣にお答えいただきたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正君。

昨今の特定国による輸出管理等が、実際の取引に与える影響を企業や産業界から聞き取り、実態の把握に努めているところでございます。

その中で、原材料の価格高騰や入手困難といった調達面での影響を受けているという声についても承知をしております。

経済産業省としては、当該措置が日本企業に与える影響を注視しつつ、特定国への過度な依存を回避、削減、低減すべく、これはサプライチェーンの中下流に位置する事業者の方たちによる調達ルートの切り替え支援策ですね。

令和8年度当初予算案にも盛り込んでおります。

引き続き事業者との対話を続けて影響を注視しつつ、価格転嫁を含め必要な措置の検討、取組を進めてまいります。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

先ほども繰り返しですけれども、政府の取組はわかりました。

ただ、やはり結果的に価格転嫁されていかないと、やはりいけないわけでございまして、その点もぜひよろしくお願いしたいと思います。

次に、時間がなくなってまいりましたので、次の質問に移らせていただきますけれども、トランプ大統領によるパリ協定からの離脱という観点から、環境大臣に少しお話をお聞きしたいと思います。

昨年の2月に閣議決定された地球温暖化対策計画では、我が国はもはや地球温暖化対策は経済成長の制約ではなくて、積極的に地球温暖化対策を行うことで産業構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につなげるとという考えのもと、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロとするというふうなことを言われております。

このことを強く支持申し上げたいと思います。

ただ、この点、非常に逆説的に感じるところもあるんです。

それは何かというと、やはり地球温暖化対策というのは、国民生活、また企業生活においても、これ一見するとコストなんですね。

余計に金がかかってしまうということなんですが、この計画では成長につながるというふうに言われています。

ここは大きなポイントなので、この点、石原環境大臣からは、なぜ制約ではなく成長につながるのか、この点をお聞かせいただければと思います。

答弁者 石原宏高

石原宏高君。

お答え申し上げます。

吉田委員が言われるように、気候変動は人類共通の喫緊の課題であります。

今世界を見渡すと、ビジネスや金融市場が脱炭素に向け大きく変化をしております。

我が国でも足元では、新車販売に占める次世代自動車の割合は6割を超えて、引き続き市場が拡大をしているところであります。

また将来的にはペロブスカイト太陽電池、また水素などの次世代技術の社会実装により、経済成長につながっていく期待が高まっているところであります。

このように、気候変動への対応は経済成長の制約ではなくて、我が国の技術を活用した官民一体での国内での脱炭素投資が促進していくことが、次の成長の原動力になっていくというふうに考えております。

世界に目を向けても、AZECとか、またJCMの枠組みを活用して、アジア地域を中心に排出削減とともに経済成長に貢献していくことが、日本の強みでできていくのではないかというふうに思います。

我が国の技術を最大限活用して、気候変動という社会課題への対応を成長のエンジンにしてまいりたいというふうに考えております。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

日本のGX技術が世界に実装されて、世界中が日本の技術でネットゼロを目指していく。

これが私は肝だろうというふうに思っております。

この技術は経産省も所管をしておられますし、開発や研究は文科省も頑張られております。

ただ、この経産省と文科省の役割というのは手段に関する役割であって、あくまでネットゼロという目標に向かって、やはりリーダーシップを取れるのは環境大臣、石原大臣だと思います。

ぜひよろしくお願いしたいと思います。

すいません、時間がなくなってしまいましたので、石原大臣に対するもう1問の質問はちょっと飛ばさせていただきます。

そして牧野大臣にも2問用意しておりましたが、最初の質問はここは割愛をさせていただきたいと思います。

牧野大臣が今お仕事をされております、来年度設置される予定の防災庁についてお聞きをしたいと思います。

防災庁は防災対応の司令塔機能を図るということでお聞きをしておりますが、そのためには、さまざまなこれまで起きた事例というものの知見をしっかり集約し、整理をし、今後の対応に生かしていく必要があるんだろうと。

というふうに思います。

例えば福岡県の久留米市では、6年連続で7回、市街地が浸水被害を受けております。

もう7回も受けました。

また、昨年の熊本における大雨というのは、このぐらいまで、すなわち私の腰ぐらいまで、だから1メートルぐらいでしょうか。

ここまで浸水するのに30分かかっておりません。

私の身長以上に浸水するのに1時間かかっておりません。

ものすごい勢いで浸水をしたというふうな事例があります。

結果、逃げる暇がありませんで大変なことになりましたし、車はものすごい数が浸水没して、もう使えなくなりました。

そういった過去の事例というものをしっかり、いわゆる自然災害のメカニズム、またそのときの被災者対応、また復旧の経過や経緯や反省点など、そういったものはぜひ知見を集約し、今後の対応に生かしていく必要があると私は思いますけれども、準備の一生懸命お仕事を担っていただいている牧野大臣から御答弁いただければと思います。

委員長 坂本哲志

坂本委員長

答弁者 牧野たかお

牧野たかお君。

委員長 坂本哲志

坂本委員長申し合わせの時間が過ぎておりましたので、簡潔にお願いします。

答弁者 牧野たかお

牧野大臣防災庁設置準備担当大臣としてお答えさせていただきます。

我が国はこれまで東日本大震災をはじめ多くの災害を経験しておりまして、その際に得られた教訓、課題を踏まえて、防災対策を不断に見直してまいりました。

防災庁では、このように蓄積してきた知見を引き継ぐとともに、災害対応の知識や経験を持つ産官学民の連携をさらに強化・重視させて、自治体や民間との人材交流、またプロパー職員の採用を通して、防災人材を育成してまいりたいと考えております。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本委員長これにて吉田君の質疑は終了いたしました。

中川康洋 (中道改革連合・無所属) 24発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 中川康洋

次に中川康洋君。

中川康洋(中道改革連合・無所属)中道改革連合の中川康洋でございます。

今日の質問の機会をいただきまして、大変にありがとうございます。

私は総務省、特に林大臣にご質問をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

まずイラン情勢、特に地方生活に与える影響について、大臣のご証言を聞きたいと思っているんですけれども、既にこの問題につきましては、多くの委員から指摘・提案がされております。

今後の原油の高騰、さらにはLNGの備蓄の状況を考えると、国民生活、特に地方における住民生活に影響を与えるものは、実は大変大きいものがあるというふうにも思っております。

また、現在実施をされております電気・ガス代の補助も、3月に終了ということでございます。

総務大臣に、特に地方を担当している大臣に伺いますが、今後のイラン情勢は場合によっては長期化する可能性もあります。

国民生活、特に地方生活に影響が出ないように、地方自治体の声もよく聞きながら、早め早めの対応をしっかりとしていくこと、これは大事だというふうに思いますが、大臣のご所見、ご決意を伺います。

答弁者 林芳正

林芳正(総務大臣)委員が今お触れいただいたようにですね、このイラン情勢、政府全体としてこのエネルギーの安定供給にあたる影響ですとか、それがまた物価に跳ね返るですとか、いろいろ情報収集を進めておるわけですが、状況が流動的で、現時点では確定なことを言える段階ではないと承知をしております。

私はロシアがウクライナに侵攻したときの外務大臣でございましたが、あのときも侵攻当初はですね、すぐに小麦というところまでまだ行かずに、その後小麦がどうなるのかと。

じゃあそのために我が国は何ができるのかというのを、少し経ってからいろいろ検討したことを今思い出しておったわけでございまして、段階段階が進むによってですね、いろんなことが起こるということは経験則から想定しておかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思っております。

まさに総務省としては、地方自治体とよくよく連携して、緊密にいろんなお話を聞きながらですね、そこに住んでいらっしゃる皆様、そこで営まれる皆様の一人一人の暮らし、これを支えるためにしっかり取り組んでいきたいと思っております。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)中川康洋君。

質疑者 中川康洋

中川康洋(中道改革連合・無所属)ありがとうございました。

これは政府全体で取り組む話なんですが、やはり地方においてどういう影響が出てくるかということは、早め早めの対応を現場からお話を聞いていただいてすることが必要だと思いますし、今お話がありました食料安全保障というところも、やはりこれからの課題になってくる可能性もございます。

そして加えて、やはりこの地方というのは、回復にも時間がかかってくるというふうにも思いますので、そういった視点も含めて、今後政府を挙げて取り組む問題ではありますけれども、場合によっては予備費の対応であるとか、イラン情勢に特化した補正予算を、総理にしっかりと申し上げていただきたいと思いますが。

これ、委員長に申し上げさせていただきたいと思うんですが、やはりこのイラン情勢は大変に大きな課題でありますので、ぜひともこの予算委員会の場で集中審議という形のお取り計らいをお願いしたいと思います。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)理事会で協議をいたします。

質疑者 中川康洋

中川康洋(中道改革連合・無所属)ありがとうございます。

続きまして、地方税の偏在是正について、私は何度も聞かせていただいておりますが、この件についても大臣のご決意を聞かせていただきます。

今回、インターネット銀行の利用拡大を踏まえた道府県税利子割の配分制度が決定されまして、地方税の税収帰属の適正化が図られる方向になりました。

私は一歩前進だと思っております。

財政力が二極化する傾向の中で、その是正をさらに図るべく、税源の偏在性が小さく税収が安定的な地方税体系を構築することは、大変に大事な方向だというふうにも思っています。

昨年12月に示されました令和8年度の税制大綱では、特に偏在度の高い地方法人課税のあり方を議論することになりましたし、また加えて、東京都が課税する特別区の土地に関わる固定資産税のあり方も、必要な措置を検討するという結論を得ております。

私は一貫して地方税の偏在是正を訴えてきた一人としては、この検討については東京都も含めた我が国全体が将来にわたり持続可能な形になっていくこと、さらには併せて地方の暮らしの安定と活力向上を図るためにも重要な課題であり、結論をしっかりと出さなければいけないというふうにも思っております。

そこで林大臣に伺いますが、大臣はこの地方自治体の行政運営を所管いたしておりますので、この税の偏在是正も含めた、都市・地方の持続可能な発展の地方税体系の構築に対しては、どのように考えるのか。

さらには担当する大臣としてどう決意をいたしているのか、この部分ぜひお聞かせください。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君、中川委員におかれましては、この与党時代からこの問題に本当に長く取り組んでいただいておりますこと、私も感謝をしておるわけでございます。

知事の皆様からも、行政サービスの地域間格差が顕在化する現在、税制の取組を進めていただきたいと、もう本当に会うたびに、おっしゃったご意見を伺っておりまして、こういう声も受けて昨年末の与党税調で令和8年度の与党税制改正大綱をまとめられました。

今、東京都も含めたというお話がいただきましたけれども、この大綱にも「東京都も含めた我が国全体が将来にわたり持続可能なかたちで発展していくためには」という文言がございまして、都市も地方もお互いに支え合うという基本観点……。

委員長 坂本哲志

委員長中川康洋君、大変に力強いお話をいただきまして、ありがとうございました。

質疑者 中川康洋

やはりこの東京都に人、金、物が集まるというのは、もうそういった仕組みは致し方ない状況があると思います。

それをしっかりと制度で、税制で是正していくということは、私は大変大事だと思いますので、やはりそのところに対しての決断ということが、これからも求められていくと思います。

ですので、この点を指摘をさせて、提案をさせていただきました。

次にちょっと視点を変えまして、政治資金規正法に関連して1点をお伺いをさせていただきます。

これ少し古い話になりますけれども、昨年11月の報道によれば、高市総理と小泉防衛大臣が、それぞれ代表を務める自民党の政党支部が、2024年に企業から政治資金規正法の上限を超える寄付を受けていたこと、これが同年分の政治資金収支報告書で明らかになりました。

具体的には、高市総理が代表を務める自民党奈良県第2選挙区支部が、東京都内の企業から1000万円。

また小泉氏が代表の自民党神奈川県第11選挙区支部も、大阪府の企業から1000万円の寄付を受けておりました。

同法は企業から政党などへの寄付について、資本金額に応じて年間の上限額が決められておりますが、それを超える額を寄付することも、また受け取ることも、その法律上では禁止をされております。

当規模でそれぞれの企業の資本金を確認したところ、両者とも寄付の上限は750万円であったというふうに、このように明記をされておりました。

各政党支部が既に上限を超えたこの分を企業に返還をしたということの報道がされましたが、私はこの問題は見つかったからただ単に返金をすればよいというものではないというふうにも思っています。

そこで政治資金も所管する林大臣に伺いたいと思うんですが、そもそもこのような問題が、若い議員の事務所なら、また政党支部ならまだしも、議員歴も長く、また総理はじめ閣僚が代表を務める政党支部から出てしまうということについて、これどのように思うかぜひお伺いをしたいと思うし、また併せてこういった問題が出る問題の所在というのはどこにあるのかというところも、所管する大臣としてそのお考えを聞きたいと思います。

ぜひお願いします。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君、この政治資金規正法上のこの仕組みについてはですね、今中川委員からございましたように、21条の3でこの資本金に応じた寄付の上限を決めておりまして、22条の2でこの寄付を受けてはならない、そしてさらに26条で罰則が定められているということでございます。

御案内のとおり、当該罰則は故意違反のみということで、故意がなければ罰則の対象にならないということでございます。

御指摘の報道は承知をしておるわけでございますが、委員、御案内のように総務省としては個別の事案については実質的調査権を有しておらず、どこに問題があるのかという点も含めてお答えは差し控えさせていただきます。

委員長 坂本哲志

委員長

質疑者 中川康洋

中川康洋君、ありがとうございました。

確かに大臣にここの見解を聞くというところについては、どうかという思いもあったわけですけれども、今回やはりこの予算委員会という場で、しっかりとこういった問題も明らかにしていきたいという思いがございました。

今回の事案は公表された収支報告書をある報道機関が調査をして発覚した事案でございます。

ですから仮に調査がなされなければ、表に出なかった可能性も十分あり得るわけなんですね。

そういったことを考えると、私はこのような事案をやはり……限りなくなくしていくためにも、また政治への信頼を高め、政治資金の透明性をさらに高めていくためにも、まずはこの政治資金規正法の趣旨と具体的内容を、これを決めるのはいわゆる政法で、議員間で決めるわけで、各会派で決めるわけですけれども、その内容をさらに周知をしていくこと、これをわかりやすくしていくこと、これは大事だと思います。

また併せて、現在議論が進められているこの政治資金をチェックするための第三者機関であります政治資金監視委員会の早期設置、これを進めること。

これも総務大臣のご所見を伺いたいと思います。

答弁者 林芳正

総務大臣 林芳正君。

(林芳正大臣)この政治資金規正法をわかりやすく解説した資料でございますとか、それから令和6年に改正がありましたので、この概要をわかりやすく解説した資料、さらには収支報告書の作成方法等を解説した資料、こういう資料を総務省のホームページに掲載しておりまして、そういうことなど政治資金制度について、政治団体をはじめ広く国民の皆様への周知に努めているところでございます。

またそれに加えまして、各都道府県選挙管理委員会のホームページにおきましても、こうした資料や各選管が独自に作成した資料を掲載するなど、政治資金制度の周知に取り組んでいただいているところでございます。

また総務省、そして各選管に対して、企業等から問い合わせがあった場合も、できる限り丁寧な説明に心がけているところでございまして、今委員がおっしゃったように、この政治資金制度をわかりやすく周知するということは大変重要でございますので、今後も丁寧に対応してまいります。

また政治資金監視委員会でございます。

私もアメリカにFECというのがあってという議論を昔した記憶がございますが、これが令和6年12月に政法でプログラム法が成立しております。

別に法律で定めるところにより、国会に政治資金監視委員会を置くとこうなっておりますので、今まさにこの委員会の……。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)中川康洋君。

質疑者 中川康洋

中川康洋(中道改革連合・無所属)ありがとうございました。

やはりこの政治資金規正法、やはり国民の皆さんにより分かりやすく明らかに、そして我々もやはりこういったところについて、今回の事案を限りなくなくしていくこと、これは私も会より始めよという思いを持ってやっていきたいというふうにも思いますので、そういったことも含めて、今日はご質問をさせていただきました。

また引き続きよろしくお願いしたいと思います。

ここからは地方財政計画につきまして、何点かお伺いをさせていただきます。

はじめに臨時財政対策債についてお伺いします。

これは実質的に地方の赤字地方債であります臨時財政対策債につきましては、令和4年度より年々縮減しておりまして、令和7年度からはその発行額がゼロとなったこと。

これは私、長年地方議会に身を置いてきた議員の一人として評価するものでございます。

私はこの地方自治体が今後も住民に対して安定的な行政を……。

答弁者 林芳正

総務大臣 林芳正君。

(林芳正大臣)大変大事なご指摘をいただきました。

まさに先生おっしゃるとおりでございまして、この臨時財政対策債に頼らない財務対策、これを確立するということが地方財政の健全化のために非常に重要であると私も考えておりまして、このご指摘いただいたように、令和8年度の地方財政計画においては、臨財債への新規発行が昨年度に引き続いてゼロといたしました。

そしてこの臨時財政対策債、臨財債の残高については、昨年度末から3.4兆円縮減いたしまして、令和8年度末で38.8兆円となる見込みとなっております。

また令和9年度以降のこの臨時財政対策債の償還財源、これを措置するために、地方財政計画に初めて臨時財政対策債償還基金費ということで0.8兆円計上することとしておるわけでございます。

この臨財債については、地方からも廃止してくれという要望をたくさんいただいておりまして、引き続き臨時財政対策債に頼らない財政運営を目指すとともに、その残高の縮減にしっかりと努めてまいります。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)中川康洋君。

質疑者 中川康洋

中川康洋(中道改革連合・無所属)ありがとうございました。

私、県議会に身を置いていたときに、議会の議論で必ず臨財債の問題が出てきて、「これはどこの借金なんだ」という議論がいつもあったわけなんですね。

そんな中で今回、昨年継続してゼロになったというのは、本当に関係する皆さんのご努力があったと思います。

今、税収が伸びていますからいいんですけれども、これが仮に下がってきたとしても、ここをどう堅持していくかということはすごく大事だと思いますし、また残高については、これまでは計画的に減らしていくということだったんですが、今回初めて基金費というのを創設されて、この、何て言うんでしょうか、機動的に減らしていくという方向性を打ち出したということを、私はすごく評価しております。

そういう方向性を出していきながら、地方がより自主性を高めていけるような、そういった方向性ぜひともお願いしたいと思って、今回もこの予算委員会の場で取り上げさせていただきました。

続きまして、「各種事業債の延長及び創設について」というテーマで一点伺わせていただくんですが、これは令和8年度の地方財政計画を見ると、例えば防災減災の推進を目的とした緊急防災減災事業債、いわゆる「緊急防災」ですね。

こういったものの事業債の延長というのが示されております。

さらには教育の無償化に対応した高等学校教育改革推進事業債、これは創設ということで示されております。

こういった状況を見ると、これまで以上に今回のこの財政計画では各種事業債のメニューが増えているというふうに私は感じております。

ちなみに昨年の財政計画では、緊急防災減災推進事業債が5年間延長というふうになっています。

これら事業債の延長・創設は、これまで地方自治体がその事業の必要性は認めながらも、短期では正直実施しづらかった事業を後押しするという意味においては、私はこれ重要なものだなというふうにも思っているんです。

ちなみにほぼ10年ほど前になるんですが、私はこの地方が管理する河川の新設をこの事業債を活用して実施すべきだということを提案したんですけれども、当時の総務省の答弁は非常につれないものでございました。

ほとんどゼロ回答でございました。

しかし今やこの緊急防災減災推進事業債、これ前回延長したんですけど、この活用による防災事業というのは各自治体においては金星のごとく光っているんですね。

もう本当にいい事業だと言われているわけです。

ですから今回総務省に伺いますけれども、私は当然不必要なものは絶対やる必要はないと思っています。

そしてその役割を終えたもの、これも途中ではしっかりとやめること、これも大事だと思うんですが、しかしこの事業債全般については、今後も各自治体での必要な事業を後押しするという意味において、また躊躇しているものに対して決断をしていただくという意味においても、現場のニーズに即した内容を今後も……。

答弁者 梶原大輔

梶原大輔君、お答え申し上げます。

総務省におきましては、これまで防災減災対策の取組の強化、DX、GXの推進など、地方が直面する様々な課題に対し、地域の実情を踏まえて、地方単独事業により取り組むことができますように、自治体の御意見も踏まえ、地方債をはじめとする地方財政措置を講じるように努めてきたところでございます。

例えば、先ほど委員からも御紹介を賜りましたが、令和7年度には新たにデジタル活用推進事業債を創設するとともに、令和6年度を期限としておりました緊急防災減災推進事業債を拡充延長し、令和8年度に向けては、令和7年度を期限としていた緊急防災減災事業債、緊急自然災害防止対策事業債などを拡充延長することとしたところでございます。

引き続き自治体の御意見を伺い、自治体がそれぞれの地域の実情を踏まえ、様々な課題に積極的に対応ができますように、地方債をはじめとする地方財政措置により、自治体の取組をしっかりと後押ししてまいりたいと存じております。

質疑者 中川康洋

中川康洋君、ありがとうございました。

これは野党の立場で事業債の創設とか延長が大事だというのは、一部議論があるかもしれないんですけれども、しかしやはり地方の抱える状況を考えると、また昔、やはり箱物行政が多くて、こういったことを批判された歴史があるものですから、躊躇しているところがあるんですね。

けれども必要なものはいっぱいある。

やはり災害も今増えてきている。

だからここを後押しするということにおいては、私は必要なものをやっていくべきだ。

そしてもう必要なくなったものはしっかりとやめていくべきだという、このメリハリ、ここが大事だと思ったので今回は提案をさせていただきました。

ですので、そのメリハリをつけながら後押しをしていただくということで、よろしくお願いしたいなと思っています。

ちょっと時間が迫ってまいりましたので、あと1問になるかもしれませんが、次に「当分の関税率及び環境性能割廃止に伴う税収減について」、これいくつも他の委員の方からも出ていると思いますけれども、お伺いをさせていただきます。

令和8年度の地方財政計画では、軽油引取税などの当分の関税率、並びに自動車税などの環境性能割の廃止に伴う減収について、この地方の要望などにも応える形で、今回は全額地方特例交付金で補填を……。

これ、地方の皆さんはある種一旦安堵しているわけですけれども、しかし、この恒久財源を見出していないままにスタートしたというのは、私はこれ少し見切り発車ではあったのではないかと、このように感じるわけでございます。

故に、今回のこの税減収の穴埋めについては、やはりこの恒久財源を早期に政府全体並びに関係省庁と協議をして結論を出す、こういったことの必要性があるんじゃないかと思っておるわけですけれども、ここ、総務省の見解をお伺いしたいと思います。

答弁者 梶原大輔

総務大臣政務官、梶原大輔君。

お答えいたします。

軽油引取税の当分の間税率、自動車税の環境性能割の廃止に伴う地方団体の税収減については、委員ご指摘をいただきましたとおり、令和8年度においては、地方特例交付金によって全額を補填することとしているところでございます。

その上で、今後の安定財源の確保に向け、軽油引取税の当分の間税率に関わる財源については、令和7年11月5日の総統合意を踏まえ、令和8年度与党税制改正大綱において、租税特別措置の見直し等による地方増収分を活用するほか、具体的な方策を引き続き検討し、令和9年度税制改正において結論を得るということとされております。

また、環境性能割に関わる財源については、同大綱において安定財源を確保するための具体的な方策を検討することとされております。

総務省といたしましては、こうした大綱の記載を踏まえながら、地方の安定財源の確保に向け、適切に対応してまいりたいと存じております。

委員長 坂本哲志

委員長。

中川康洋君。

質疑者 中川康洋

ありがとうございました。

これは今後の議論になっていくと思うんですが、いつまでもやはりつなぎということにはならないと思いますので、やはりこれは政府一体となって、恒久財源をしっかりと見出していくというその方向性はやはり大事ではないかというふうにも思っていますので、今回こういったことを取り上げさせていただきました。

すいません、この後も観光地の価格転換の問題であるとか、地域医療提供体制の話、こういったところもぜひとも聞かせていただきたいというふうにも思いましたが、時間が参りました。

今回はここで終わらせていただきます。

これにて中川君の質疑は終了いたしました。

東徹 (日本維新の会) 16発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に東徹君。

東君。

質疑者 東徹

日本維新の会、東徹でございます。

まず電気代からお聞きをさせていただきたいと思います。

電気代ですが、先月2月26日に大手電力10社の3月使用分、4月請求分になりますけれども、その家庭向けの電気代が発表されました。

政府の補助金が減額されるということの影響で、平均的な使用量で見ますと、関西電力が780円値上げ、東京電力は822円値上げということで、1割以上値上がりをしているわけですね。

政府による電気代の補助については、これ電気代の高騰を受けてこれまでも行われてきましたし、我々も昨年与党になったときに、電気代に対する補助をさらにやるべきだということも言わせていただきました。

ただ、この3年間で各年度どれくらい予算をつけて補助が行われてきたのか、まずお聞かせいただきたいと思います。

政府参考人 久米隆

資源エネルギー庁電力・ガス事業部長、久米隆君。

久米隆君、お答え申し上げます。

これまで令和4年度から令和7年度まで、電気・ガスの料金支援を行ってまいりました。

この電気・ガス料金支援に係る予算総額は5兆984億円となっており、内訳といたしましては、令和4年度が3兆1,074億円、令和5年度が6,416億円、令和6年度が5,317億円、令和7年度が8,177億円となっております。

委員長 坂本哲志

東徹君。

質疑者 東徹

令和4年度が3兆1,074億円、令和5年度が6,416億円、令和6年度が5,317億円、そして令和7年度が8,177億円、トータル5兆984億円ということで、多額の補助金を出して電気代を下げていっているということをやっているわけですね。

5兆円といえば、食料品の消費税8%を0にするぐらいの金額になるわけですけれども、4月の使用分は政府の補助がなくなりますので、それにさらにこれからホルムズ海峡の情勢とか原油の値上げとかも今後考えられます。

3月使用分よりもさらに電気代が上がっていくということも見込まれるわけです。

これまで経済産業省は、電気代が上がれば補助金を入れて電気代をとりあえず下げるということをしてきたわけですが、これは根本的な解決ではないと思うんですね。

ただ、我々としてもこの物価高対策は非常に大事でありまして、実質賃金が厚生労働省の統計では4年連続マイナスということで先月出ておりました。

そんな状況にあるわけですから、これは物価高対策というのも非常に大事だということも我々もよくわかっておりますが、やはり根本的に解決していくということが非常に大事だというふうに思っております。

国民の生活に対する影響、そしてまた経済の産業力を高めていくという意味においても、電気代を下げていくということは非常に大事だというふうに思うわけですね。

やはりこの電気代を下げるための対策を、本気で経済産業省として取り組んでいくべきだというふうに考えますが、赤澤大臣、いかがでしょうか。

委員長 坂本哲志

赤澤亮正君。

経済産業大臣、赤澤亮正君。

答弁者 赤澤亮正

はい、ご指摘の電気料金は大変重要な問題でありまして、国民負担の軽減や産業競争力強化の観点から、脱炭素電源の確保、燃料費の抑制などによる、国際的に遜色のない価格での電気の供給の重要性も高まっているものと認識をしております。

今後、DXやGXの推進による電力需要増加が見込まれており、質と価格の両面で安定した電力の供給を実現していくことが極めて重要です。

このため、特定の電源や燃料源に過度に依存しないよう、バランスの取れた電源構成を目指しつつ、燃料価格の影響を受けにくい再エネや原子力を最大限活用するなど、エネルギーコストが上昇しにくい経済構造への転換を進めてまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

東徹君。

質疑者 東徹

そういうご答弁だというふうに私も大体想像はするんですけれどもね。

ただ、やっぱり経済産業省というのは、電力を安定して供給していくということについては、一生懸命熱心なんですよ。

ただし、電気代を下げるということについては、大方針というのはないと思うんですね。

これだけやはり電気代が上がってきているこういう中で、電気代を下げるということを目標に掲げていかないと、なかなか電気代っぽくは下がらないと思います。

赤澤大臣が今ご答弁の中で、いろいろ再エネをやっていくとか、再エネだって非常に高い再エネもあるわけですよ。

買取価格が。

じゃあその再エネどうするんですかということも、非常に具体的に電気代を下げていくためにはこういうことをしていかないといけないという方針もすごく大事だと思うんですね。

だから私は、これ赤澤大臣には、電気代を下げるという決意をぜひしていただきたいなと思うんですけども、いかがですかね。

委員長 坂本哲志

経済産業大臣、赤澤亮正君。

答弁者 赤澤亮正

はい、エネルギーを取り巻く状況として、脱炭素投資の増加に加えですね、物価の高騰や金利の上昇、円安など、コストの上昇要因、委員御指摘のとおりの要因ある中で、その影響を抑制し、国際的に遜色ない価格での電力供給を実現することは重要であると思います。

また、電気代を負担される国民あるいは企業の立場からすれば、本当に安いに越したことはないというのは、まさに先生おっしゃるとおりだと思うんですが、私どもが考える責任ある安定供給と脱炭素の両立に向けた取組を同時にやはり進めていくということが大事で、安全性、安定供給、経済効率性、環境適合のいわゆるS+3Eを実現するために、あらゆる政策を総動員をしていくということだと思います。

具体的には、これまでも徹底した省エネの推進や再エネの最大限の導入、あるいは安全性が確保され……。

委員長 坂本哲志

安島太郎君。

質疑者 東徹

最終的には安定した電力の供給なんですよね。

安定した電力の供給はもちろん大事です。

それをやっていかないといけないわけですけれども、併せてやはり電気代を下げていくことも同時にやっていくことも考えていかないといけないと思いますので、ぜひ赤澤大臣におかれては、電気代を下げるその努力をぜひ積み重ねていっていただきたいなというふうに思います。

国際競争力で言いますと、韓国とか電気代安いですよ。

アメリカも安いです。

スペインとかも安いです。

だからやはり海外よりももっともっと安い電気代にしていくということも大事だと思いますし、これだけ日本は非常に物価高ということで家庭は非常に苦しんでいるわけですから、電気代を抑えていくということは非常に大事ですので、ここはぜひ経済産業大臣としてもしっかりと取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

続きまして、中小企業のM&Aのことについてお伺いをさせていただきます。

令和6年4月の予算委員会で、私は当時、無党大臣だったんですけれども、中小企業M&Aに安心して取り組めるような環境整備ということを議論させていただきました。

具体的には、悪質なM&Aの仲介業者、こういったものが実際にいる中で、地域の金融機関、これ安心できるわけですから、地域の金融機関が情報や人脈などを生かして中小企業のM&Aを進めていくことが、地域の経済にとっても我が国の経済成長にとっても重要であるということを指摘させていただきました。

元大臣からは検討をやり始めたところという御答弁があったわけですけれども、今回も高市大臣、あるいは政府からも強い経済をというふうな話の中で、M&Aを促進していくというところを常に出てきていただいています。

非常に大事だという認識は分かるんですけれども、ただ数字を見ていくと、2024年の数字では倒産件数が1万件以上あるわけですね。

そして休廃業とか解散した中小企業を入れると6万件以上あるわけです。

実際に事業承継・引継ぎ支援センターのM&Aというのは、2,000件程度増えてきているんですよ。

増えてきていますが、2,000件程度なわけですね。

まだまだやはりこれを増やしていかないといけない状況です。

赤澤大臣は、中小企業のM&Aを進めていくために、金融機関の役割、金融機関というのは会社の情報もしっかり知っているわけですから、役割はどのように考えて、そしてこのM&Aにどういうふうに関わっていく、そのことによってM&Aの件数が増えていくということをぜひ実現していっていただきたいですね。

やはり企業が倒産してしまうと雇用が失われるし、そこの大事な技術も失われていくわけですから、やはりM&Aをしっかり進めていく、その上においての金融機関の役割、この辺をどのようにお考えしていただいているのかお聞かせいただきたいと思います。

委員長 坂本哲志

経済産業大臣 赤澤亮正君。

答弁者 赤澤亮正

委員との問題意識を共有いたします。

やはり後継者がなかなか見つからなくて、価値のある企業が非常に苦労しているようなこともありますし、なんとかM&A、事業承継を応援したいと思っている中で、金融機関は地域の中小企業にとって最も身近な経営相談相手の一つであり、中小企業が安心してM&Aを進めていくために連携し得る非常に有力なプレーヤーであるというふうに認識をしております。

経済産業省ではM&Aに関する相談窓口として、全国47都道府県に事業承継・引継ぎ支援センターを設置しております。

今後は地域におけるM&Aや事業承継の支援体制の強化を図っていくため、同センターにおいて地域金融機関からの人材の受け入れ、あるいはM&A等に係る支援方法の習得を図るとともに、帰任後の連携強化を図っていくこととしています。

こうした取組に加えて、昨年末には金融機関や支援機関等の密接な連携の下でのきめ細やかな支援に向けて、私や金融担当大臣から金融機関に対し要請をしており、引き続き金融庁とも連携しながら、金融機関にM&Aや事業承継支援に主体的に取り組んでいただけるよう働きかけます。

委員長 坂本哲志

これにて東君の質疑は終了いたしました。

向山好一 (国民民主党・無所属クラブ) 41発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に向山好一君。

質疑者 向山好一

向山君。

国民民主党の向山好一でございます。

どうかよろしくお願いします。

この予算委員会は、このイラク情勢の変化に伴って、このことについての質疑が繰り返されております。

私もそのことから質問に入りたいというふうに思いますし、ちょっと重なる部分はありますけれども、それを許しいただけたらと思います。

このアメリカ、イスラエルと、そしてイラクの軍事衝突、これですね、中東全域に広がりつつございまして、本当に有事事態です。

この日本はですね、ご存じのとおり、石油の93%を中東に依存していると。

ホルムズ海峡は実質船舶不可能なので閉鎖状態です。

これですね、本当に日本にとって最悪のシナリオが今進んでいるんじゃないかというふうに思うんですけれども、この1バーレルがいくらになるのか、これは分かりません。

ですけれども200ドルに行くんじゃないかというような専門家もおられます。

そこでですね、経産大臣にお伺いしたいんですけれども、これ今日本の方々、日本人が本当に今後どうなるのかというのを、もっと心配されておられるんですね。

東北の震災のように計画停電がなされるんじゃないかとか、あるいはちょっと過去の話になりますけどオイルショックの時のようにですね、狂乱物価になってトイレットペーパー事件みたいなのがありましたけども、そういうことになるんじゃないかとか。

そこまで至らなくてもですね、やはり電気代、ガス代、そしてガソリン代、こういった燃料関連の物価が間違いなく上がる。

これはもう赤澤大臣もお認めだというふうに思います。

やはりその対策をする上でですね、やはりこの1バーレルがどのぐらいになったら、あるいは100ドルになったら、150ドルになったら、200ドルになったら、どれだけの影響があって、そしてそれに対してどういう対策を打たなきゃいけないのかというような見通しですね。

そういうのはやはり経産大臣としてはやはり作っておかなきゃいけないというふうに思いますが、現在その辺りの見通しというのはどんなことを考えていらっしゃるんでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣 赤澤亮正君。

日本経済への影響については、現時点で予断を持って判断することは困難だと思います。

事態自体が今進行中でありますので、先日そういう状況を踏まえつつ、イラン情勢を踏まえたエネルギー対策本部を設置をし、私からは日本経済全体への影響を的確に把握し、迅速に必要な対策を講じることなどですね、けんちょう官を持って取り組むことを経産省の幹部には指示をしたところであります。

引き続きですね、原油価格の動向、これは委員がおっしゃるようにイランの今回の動きが始まる前と比べると1割以上やはり上がっているというのが現時点でありますが、それを通じたエネルギー価格をはじめとした物価への影響などを注視するとともに、関係国と密接に連携しつつ、国民生活や経済活動への影響を最小限に抑えるため、必要な対応を機動的に講じてまいりたいと思っております。

質疑者 向山好一

向山好一君。

その対策の中の一つとしてよく言われているのが、この備蓄ですね。

この放出もその一つの対策の一つだというふうに思いますけれども、これに対してもいろいろと今まで議論をされております。

そこで大臣は昨日の記者会見で、「この備蓄の放出は安定的な供給のために使うものであって、現在はその放出する予定はない」とおっしゃったと。

安定的な供給のための放出というトリガーですね、どのあたりでその辺の引き金を引かれる基準があるのか。

IEAとの関係もございますのでね、そういうあたりの一体どういうときに放出されようとするのか。

法律に従ってやられる基準ですね、そのあたりどういうことを考えてらっしゃるんでしょうかね。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣 赤澤亮正君。

今手元に私の会見の記録を持っておりませんが、私が申し上げた趣旨は、当面予定がないと申し上げたつもりはなくて、制度の目的は価格の安定ということではなくて、安定供給が目的ですと。

逆に言うと、一定の価格上昇があったら自動的に発動みたいなものではございませんという趣旨を申し上げたつもりなんですが。

その上で、現在中東から日本に向かう原油タンカーの中には、ホルムズ海峡の通行を見合わせ、ペルシャ湾内で待機するタンカーも、委員ご指摘のとおり、現に存在をしていると承知をしています。

一方で、石油について申し上げれば、ご案内のとおり、我が国は官民を合わせて約250日分の石油備蓄を保有し、これについては国際エネルギー機関(IEA)とも連携して適時適切に対応していくという体制になっております。

現時点で事態が長期化した場合の影響について、予断を持ったコメントをすることは、場合によって国民の皆様を不必要に不安にさせることもありますし、差し控えたいと思いますが、いずれにせよまずは状況を注視しつつ、引き続き我が国のエネルギー安定供給確保に万全を期してまいりたいというふうに考えております。

以上。

質疑者 向山好一

向山好一君、楽観はされていないということなので少し安心はしましたけれども、この備蓄は254日あるということを政府も発表されておりますけれども、その内訳が政府備蓄というのは150日ぐらいで、民間備蓄は100日ぐらいで、参院国との共同があと数日あると。

そしてIEAもですね、基準として90日は確保しなきゃいけないということを考えればですね、そんなにたくさんあるわけじゃないんですよね。

やっぱりものには限界がある。

ですから、この備蓄原油だけではね、この今の原油の供給安定というのはできません。

大臣は渡米されるということをお聞きしておりますけれども、アメリカのトランプさんはですね、「ドリル・ベイビー・ドリル」より、もう化石燃料を掘って掘って掘りまくるんだというような方針がございますけれども、この93%の原油がなくなっていくときにですね、緊急的にやはりこの日本の原油を、石油を確保する方法としてですね、他で調達する必要も出てくるかもしれませんけれども、このアメリカのシェールガスを含めてですね、他とやはりこのパートナーシップを結ぶなりですね、何らかの緊急的な調達方法というのは考えていらっしゃるんでしょうかね。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君。

赤澤亮正君、はい。

まず私の答弁については、何か報道が出ているのは承知をしておりませんが、まだ決まったものではないということはちょっと申し上げておきたいと思います。

それで、委員が緊急のとおっしゃると、これかなり広い概念でありまして、緊急というのは実際にどういう事態を想定をしておられるのかということをちょっとお尋ねをしたいと思うんですが、すいません。

聞き返すような感じ、ちょっと質問が曖昧な感じがいたしまして、緊急というのはどういう事態を想定していっておられるんでしょうか。

質疑者 向山好一

向山好一君、要するにこの93%が入ってこないということになれば、ほとんどゼロになってしまうんじゃないかということなんですね。

ですから、今おっしゃったような備蓄ということに対応はできますけれども、先ほど指摘したようにそんなに長いことは持たない。

中東情勢は長期化する可能性も十分あって、そういったときのやはり我が国の安定供給のために、何かやはり持っておかなきゃいけないんじゃないかと、そういうことでございます。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君、すみません。

確定的なお答えをするにはちょっとまだご質問の内容がいろいろなことを含んでいると思うので。

ただ我が国としてやる努力は、まず備蓄を持っているということは当然ありますし、あるいはタンカーの航行についても関係国と協力して安全を確保して、少しでもきちっと予定されているとおり、計画通り我が国に原油が運ばれてくるように努力をするということもありますし、その関係国との外交の努力といったようなものもあると思います。

短期的、中期的にはそういったことをやらなきゃいけませんし、長期的、あるいは中長期的という意味で言えば、やはり根本的なところは中東依存度を下げていく、あるいは化石燃料への依存度を下げていく。

そういう意味でやれることは時間軸に沿っていろいろあると思いますので、そういう意味では我々考えることすべてについて最大限できる対応をやっていきたいというふうに考えております。

質疑者 向山好一

向山好一君、今大臣おっしゃった中長期的な視点というのは非常に大切でね。

中東依存を脱却すると言って一言で言ってもですね、そんな簡単な話じゃなくて、この原油価格とそのボリュームですね、そういうことを考えればこれまでずっと取り組んできたけれども結果そうなっているんでね。

それをできないことを追い求めていっても仕方ないんで、やはりこの中東依存視点としての中東依存を脱却する上でね、ちょっと2つのことを指摘しておきたいというふうに思うんですね。

1つ目はやはり石油そのものの依存度を下げるということ。

これ非常に重要な視点だと思いますけれども、この石油の中のやっぱり輸送部門というのが半分程度占めておりますので。

ということになればですね、やっぱり自動車のEV化とか、あるいはトラック部門のFCVとか、あるいはハイブリッド。

そういったことというのはこれまでもやっていらっしゃるのはよくわかっていますけれども、さらにそれをインセンティブを強めてシフトしていかなきゃいけないというふうに思いますけれども、そのあたりをお考えどうでしょうかね。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君、はい。

低いエネルギーの自給率や燃料価格の影響を受けやすい火力発電の高い依存といった課題は長らく問題になっておりまして、エネルギー安全保障に寄与し、脱炭素効果の高い電源を最大限活用していくということが重要だと思っています。

また、第7次エネルギー基本計画に基づき、特定の電源や燃料源に過度に依存しないようバランスの取れた電源構成を目指しつつ、再エネや原子力を最大限活用していくという方針で、第7次のエネルギー基本計画では、

質疑者 向山好一

向山好一君。

大臣、今おっしゃった原発2割、2040年を目指すという、このエネルギー基本計画の中に書いてますけども、そこの中に、エネルギー基本計画にも「中東情勢の緊迫化など経済安全保障上の要請が高まる懸念から検討が必要だ」と書いてあるんですね。

要するにもう少し柔軟にやっていくこともあり得るということなんですけども、まさにこれ今じゃないですか。

ですから、この2040年20%というのを、今2026年ですから14年ほど先の話なんでね、もう少し前倒しをやるべきではないかというふうに思いますけど、その辺りはどうでしょうかね。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正経済産業大臣君。

(赤澤経済産業大臣)いろんなことが起こり得るわけで、なかなか想定できない事態もあるわけでありますが、今基本的な考え方としては、かつてあったように「再エネ化」「原発化」というようなことではなくて、脱炭素電源をそれぞれ前提はありますけれども最大限活用。

原子力については安全性の確保と地域の理解ということでありますし、再エネについても特にいろんな議論がある中で地域のご理解というのが大事になってきていると思いますので、そういう前提条件をしっかり満たしながら脱炭素電源を最大限活用していくという意味では、先生がおっしゃったご趣旨に沿っていることかなというふうに考えております。

質疑者 向山好一

向山好一君。

(向山委員)石油原油のことはそれぐらいにさせていただいて、同じように今、この我が国の日本のエネルギーに対して重要な電源、ガスですね。

このことについて質問させていただきたいと思いますけれども、日本のこのエネルギーの輸入量が年間で6600万トンぐらい。

これが本当に世界の中でも有数の輸入国になっているんですけれども、この国別の依存パーセント、まずオーストラリアが40%、マレーシアが15%、ロシアが10%、アメリカが10%、そして中東が6%ということになってまして、この天然ガス、エネルギーは中東依存から完璧に脱却はしているんですね。

ですけども、JERAさんがですね、語ると一応契約を結ばれたり、ちょっとカントリーリスクという意味ではロシアと10%もございますので、安全保障政策の上でもう少しちょっと、このあたりってはどういうふうに改善すべきなのか。

このイランのね、この情勢見てですね、大臣としてはどういうふうに思っていらっしゃるんでしょうかね。

このエネルギーの安全保障については。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正経済産業大臣君。

(赤澤経済産業大臣)委員はかつて大阪ガスにおられたということで、私よりよっぽど問題意識が強くてよく考え抜かれているんだろうと思いますが、ご指摘のとおりで、LNGについてはホルムズ海峡を経由する輸入は我が国の輸入量全体の6%ということで、ご指摘のように中東依存からは脱却をしているというところがあります。

ただ、委員ご指摘のとおり、LNG供給源の多角化に向けた不断の取組は非常に重要でありまして、政府としては積極的な資源外交やJOGMECによるリスクマネーの供給などを通じ、さまざまな供給源からの調達が可能となるよう取り組んでおります。

せっかくのお尋ねですので、若干具体的な話をすれば、例えば今出てきていない中でいうと、例えばモザンビークからのLNGの取得でありますとか、あるいは政情が安定していてインフラ整っていますので、今手元の資料だと6.9%というこの依存度ですけど、アメリカ合衆国からのさらにですね、LNGの輸入を増やすとか、少しでもですね、強靭なサプライチェーンにするためにやれることはまだあると思いますので、おっしゃるように確かにオーストラリアの依存がちょっと大きいとかありますので、そういうことを考えながら、引き続きLNGの安定供給確保に必要な環境整備に取り組んでまいりたいと思います。

質疑者 向山好一

向山好一君。

(向山委員)今おっしゃったように、オーストラリアに過度になる面はありますからね。

やはりもっと分散化ということをしっかり視野に入れていただきたいと思います。

そして、このLNGの価格というのは原油と連動してるんですね、ほとんどが。

ですから今、当然カタールの天然ガスというのも大きなシェアを占めてますから、この天然ガスの価格は、これ間違いなくこれからも、これ間違いありません。

そうなるとやはり電気代です。

当然ガス代もそうなんですけども、原材料費が間違いなく上がっていったらですね、当然電気代、ガス代に跳ね返ってきます。

今1月から3月までの補助金を、先ほどの質問でもございましたけども、実施されておりますけども、これ昨日も質問あったと思いますけども、これやっぱり4月以降もですね、猶予は許さないんですね。

やはり延長してですね、この補助金というのを継続していく、これ必要だと思います。

今この本年度予算やっている最中の話かもしれませんけどね、追加としてね、やっぱりそういうことも必要じゃないかと思います。

ご見解をお伺いしたいです。

政府参考人 井野敏郎

経済産業省副大臣、井野敏郎君。

原油やLNG価格の電気料金等への影響を考えますと、火力発電所自体なんですけれども、我が国の電力供給の7%に過ぎない一方で、LNG火力は約3割を占めており、LNG調達の価格動向に我々は強い関心を持っているところでございます。

LNGについては、ホルムズ海峡を経由する輸入量が年間約400万トン、輸入量全体の6%に過ぎません。

これを参照して価格が決定されているということが一般的でございまして、仮に今般の事を受けてエネルギーの輸入価格が上昇したとしても、電気・ガス料金は直ちに上昇することはないというふうに考えております。

現時点では、エネルギー価格の動向、それはエネルギー価格の変動が物価に与える影響を注視していくことが重要であると考えておりまして、電気・ガス代の支援の延長を判断するという段階ではないと考えております。

委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

質疑者 向山好一

向山好一君。

現段階ということで、次期の対策としてしっかりと認識していただきたいと思いますしね。

もう一つ、電気代、特に電気代はですね、我が党は再エネ付加金の廃止に取り組んでいます。

それは要するに物価対策としてね、大体1軒あたり1,500円ぐらいかかっていますので、直接的にその物価対策になると。

その上に、やはり再エネに対する負担を電力会社に押し付けるべきなのかと、根本的な問題もあるんですよ。

その制度そのものをやはりもう一度考え直さなきゃいけない。

その上での再エネ付加金の廃止ということを訴えているんですけれども、そのあたりどういう感じで考えていますか。

答弁者 赤澤亮正

本党のお考えは承知をしているつもりであります。

私どもも先ほどから申し上げているとおり、責任あるエネルギー政策という意味では、安定供給と脱炭素といったようなことを考えていかなければならないし、いろんな意味で省エネとかそういうことも考えてまいります。

そんな中で今おっしゃった点を踏まえた我が党、あるいは政府の議論ということでいえば、これはやはり太陽光発電なんかについて今いろいろ地域との問題も生じている例もあり、具体的にコストが下がってきていることもあり、そういうことを考えたときには、地方に置く大型の事業用の太陽光発電については、付加金について見直していくということを考えたり、そういう意味で私どもとしては、先ほどから申し上げているように安定供給と脱炭素ということのバランスを取る中で、委員のお指摘なども踏まえながら、良いと思う方向を検討していくということだと思います。

質疑者 向山好一

向山好一君。

やはりこのイラン情勢は我が国の国民生活に多大なる影響を与えることになります。

ぜひともこの物価対策と、そして安全保障全体のそういった集中審議を、この予算委員会の中でも求めていきたいと思います。

委員長、どうか分かってください。

五国理事会で協議します。

質疑者 向山好一

向山好一君。

それでは次に、電力不足の対策について一つの質問をさせていただきたいんですけれども、このデータセンター、AI含めてその整備というのはどんどん拡大していって、そこの中で消費電力がすごい大きいので、電力不足に陥りかけているというのが今の現状だと思いますけれども。

一方、このデータセンターは電力を使うだけに熱が出てくるんですね。

今、その熱を冷やすためにまた電力を使っているんですよ。

非常に効率悪いんですよね。

ぜひともそういった電力不足の対策の一つの一環として、この熱を再利用して発電して、そしてさらにこの地域の冷暖房なりこの施設の利用ができる、いわゆるコージェネレーションシステムです。

そういうのをやはり特にこのデータセンターなんかでは必要だというふうに思いますけれども、そういうインセンティブ策というのは今十分捉えていて、そしてこれがちゃんとできるという方向なのかどうか、経産大臣の御見解をお願いいたします。

委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君。

データセンターの拡大に伴う電力需要の増加は重要な課題でありまして、経済産業省では、液冷技術をはじめとする最先端の省エネ技術の開発支援や、省エネ法に基づき、高い電力使用効率の達成を求めて、規制を通じてデータセンターの省エネに取り組んでおります。

ご指摘のコージェネレーションシステムですが、これは省エネに資する将来的な選択肢の一つとして、経済産業省も期待はしております。

現時点においては、データセンターの安定稼働に必要となる電力供給の安定性や経済合理性などの観点を踏まえて、個々の事業者の判断に委ねているというところでございます。

質疑者 向山好一

向山好一君。

ですけど、先進的な事例というのもたくさんございまして、NTTファシリティさんが地域の自治体と一緒になっている、そういうデータセンターのコージェネレーションをやってらっしゃるんですよ。

ですから、そういった先進事例は外国でたくさんやっておりますからね。

そういうのを勉強され、参考にされてですね、その推進のためのインセンティブ策というのを一回検討していただきたいと思います。

次に質問しますけど、海洋開発、特に海底資源の開発について質問させていただきたいと思います。

これはもう言わずもがななんですけど、日本は陸地では世界で62位。

しかしEEZでは6位になっている。

そして体積では4位になっている。

海洋大国と言われています。

その海洋大国であることはいいんですけれども、そこの下にあるこの資源ですね。

この資源開発はまだ途上なんですね。

これ、例えば南海トラフのところではメタンハイドレート。

沖ノ鳥島のところではコバルトリッチクラスト。

そして今注目されているのが南鳥島ですね。

マンガン団塊であり、レアアース。

そういったことがあるっていうのはもう前からわかってたんですけども、なかなかそこに手が付けられなかった。

それが本当にこの我が国の成長戦略に沿っているんじゃないかというふうに思うんですね。

これ、自給できるんですから。

ようやくですね、これが今年の1月に6,000mの海底のレアアース泥を引き上げることに成功しました。

ですからちょっとお聞きしたいんですけども、この内閣府の参考人で結構ですから、このレアアース泥を引き上げたことの成果と、これが一体予算上でどうなっているのか。

と言ったら、これが経産省じゃないわ、内閣府のSIP事業だと。

ですからSIP事業というのは他の事業にいっぱいあって、600億円ぐらいの予算が最低2年間でされているということなんですけれども、その中でレアアース泥にどのぐらいかかったのかというのはよくわからないというんですけれども、そのあたりの確認とさせていただけたらと思います。

参考人 川上大輔

内閣府科学技術イノベーション推進事務局審議官川上大輔君。

(川上審議官)内閣府のSIPが過去数年にわたりまして深海の地質調査を行いまして、南鳥島周辺に非常に多くのレアアース泥が賦存するということを確認したこと。

それから環境に配慮した採取システムを開発いたしまして、世界に先駆けて水深約6,000メートルの海底から船上にレアアース泥を引き上げることに成功したということに関しましては、経済安全保障、それから海洋開発の観点からも意義のある成果であるというふうに考えております。

予算のことについてはですね、内閣府では2018年のSIP第2期から南鳥島周辺海域へのレアアース泥を中心とする研究開発を行っております。

AUVの開発、それから採鉱工事の開業、環境への影響評価を含めまして、令和7年度当初予算に至るまでにおよそ360億円を充当して精力的に研究開発を進めてきたというところでございます。

質疑者 向山好一

向山好一君。

(向山委員)ちょっと経産大臣にお聞きしたいんですけれども、先ほど内閣府からSIP事業の話がありました。

この海洋資源開発ですね、このように内閣府もやっていらっしゃる。

当然経産省さんもJOGMECさん含めてやってらっしゃる。

そして文科省ではJAMSTECさんも含めてやってらっしゃる。

国土交通省さんは当然海洋資源でやってらっしゃる。

この省庁をまたがっていてですね、一体この海洋資源開発にどれだけ投資がされて、どれだけの効果があるのかということですね、よく私たちは見えないんですよね。

まあ言うたらチームはいっぱいあるけど、指揮塔はあらへん。

そんな状況じゃないかというふうに思っておりまして。

この中国との決定的な違いみたいなのを克服するためには、この海洋資源、特に海底資源の開発に特化した専門的な組織を設けて、そこに一元的な予算配置をして、それで司令塔の役割を担ってしっかりこの海洋資源開発をやっていくべきだというふうに思います。

それで私たちは今申し上げているのは、資源開発庁を創設するとか、あるいは海洋資源開発基本法を制定するとか、そういうことを申し上げておりますけれども、やはり中心なのは経産省だというふうに思います。

ぜひとも、この司令塔の役割という必要性はどういうふうに思っていらっしゃいますか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣 赤澤亮正君。

(赤澤大臣)海洋資源開発については、今ちょっと司令塔がないというようなお話ではあったんですが、私どもとしては内閣総理大臣、高市総理を本部長とする総合海洋政策本部において海洋基本計画を作成し、取組を進めておりまして、司令塔機能をしっかり総理に果たしていただいており、かつ海洋基本計画に基づき経産省において海洋エネルギー鉱物資源開発計画を策定し、各省のエネルギーや鉱物資源の開発に関する戦略の取りまとめをしております。

海洋資源開発庁の設立といったような問題点を今、高市総理のもとでというのが……

質疑者 向山好一

海洋基本法のもとでの今のこの活動だというふうに思いますけれども、どちらかというと海洋基本法なり、今のお話というのは海の部分なんですね。

保全をしたり、あるいはこの海洋の漁業を含めた開発をしたりですね、そういったことがメインになってまして、この下の部分の、その海底、さらにこの下の部分というところがあんまり焦点当たってない、そういう法律だというふうに思っております。

ですので、その部分というのはしっかりと特化したような仕組みというのは、これから私は必要だというふうに思いますので、ぜひとも政府の中でも検討していただきたいと思います。

最近やっぱりレアアースが話題になっているのは、先ほどからも質疑がありましたけれども、中国は対日輸出の規制を強化していて、特定企業までターゲットにしているというような状況があって、やはり自前でレアアースというのを手当てしなければいけない。

そういう時にちょっと心配なのが、中国との違いが国家戦略になっているかどうかということと合わせて、国際海底機構というのがあるんですね、ISA。

そういったところへのアプローチというのがちゃんと日本でできているのかということ、そういうことも不安なんですけれども、そのあたりで十分できているんでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣 赤澤亮正君。

我が国は総合海洋政策本部で策定をした第4期の海洋基本計画に基づき、今ご指摘のあった国際海底機構ISAから権利を取得した公海、公区での詳細資源量調査を進めております。

またISA理事会での、公の海ですけれども、海洋鉱物資源の開発ルールの策定に向けた審議にも参画するなど、我が国としてもしっかりと取り組んでいると考えております。

質疑者 向山好一

向山好一君。

ぜひともよろしくお願いします。

もう一つですね、やはり今首根っこをつかまれている一つの要因がですね、レアアースの精練技術っていうんでしょうかね。

そういうのがやっぱり中国に握られている。

ほとんどですね、90%中国やという話なんですね。

やはりこのレアアースの原料があっても、この製品化しないと意味がないんでね。

しっかり精練技術があって、そして商品化していく、いわゆるサプライチェーンですよ。

そういったことをちゃんとやっていかなきゃいけないんですけども、今このレアアースの開発を今やろうとされていらっしゃるんですけども、そういったこのサプライチェーンの展開ですね、そういったことっていうのはやはり政府としてもちゃんとやっていかなきゃいけないと思いますけど、私はそれ今本当に十分あるのかどうか、これ心配なんですね。

そのあたりって今現状どうなっていて、何か対策を打ってらっしゃるんでしょうかね。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣 赤澤亮正君。

はい、レアアースについてはですね、まず鉱石を採掘をする鉱山があります。

その後で今委員がご指摘のですね、その場に放射性物質とかも存在しているような状態のものを分離精練をするという過程があります。

その後さらに分離精練されたものから製品を作るという過程があって、一番の問題は、鉱山の部分ですね。

これはもう本当に相当程度、ほぼ中国に抑えられてしまっているということがあり、分離精練の部分が中国に抑えられちゃったんですね。

鉱山は世界中にありますが、とにかく分離精練の部分が中国にほぼ抑えられている。

そこを製品を作る部分になると、我が国もその製品によっては、例えば磁石を作るとかそういうことであると、一定割合のシェアを持っているところもあります。

抑えられるという意味で言うと、どこも100%抑えられたり依存度が高いと、これは支障を生じますので、それをしっかり上げていく努力をしなきゃいけない中で、分離精練の部分も先ほど申し上げたように国内的にその技術を持った事業者さんがいますので、それが取れた鉱山、その国であるいは……。

質疑者 向山好一

委員長、委員長。

ぜひとも今のお話の分離、精練の部分というのは、技術開発と企業の育成をしっかりやっていただきたいと思います。

なぜそういうことを言うかと言うたら、やはり海底資源の開発というのは、これからの次世代の成長戦略になり得るんですよね。

ですから、そういったことに対しても、若い人たちの技術者とか人材育成、そしてこの世界で勝ち抜くための戦略というのはちゃんと必要なので、しっかりそれを認識していただきたいと思います。

繰り返しですけれども、やっぱりそういうところは一元管理できるような、言うたらもうすぐWBC始まりますけどね、各チームにいい選手がいても、やっぱり侍ジャパンがなかったらなかなか勝てないんで、そういったことを進めていただきたいと要望させていただきます。

次の質問に移らせていただきます。

次はこの国会の運営にも関わるんですけども、ガソリン税の暫定税率の廃止、このことについて財務大臣にお伺いしたいというふうに思います。

ですから、このガソリンの暫定税率の廃止はもうすでに……。

合意を得て予算案として作られて、そして地方税の改正の法律も出されています。

あとはそれが成立するかどうかということなんですね。

4月の1日に新年度が始まって、予定では暫定税率は4月の1日に廃止になる。

あと3週間しかないんですよね、これですね。

もしも仮の話だということになってしまうということなのかもしれませんけれども、4月の1日に予算と関連法案が成立しなかったら、現場で軽油は一体どうなるんですかね。

質疑者 向山好一

総務大臣、よろしくお願いします。

政府参考人 梶原大輔

総務大臣政務官梶原大輔君、お答えいたします。

いわゆるガソリンの暫定税率に係る昨年11月の与野党合意等を踏まえ、軽油引取税の当分の間税率を令和8年4月1日に廃止をする措置を、今国会に提出をしている地方税法改正法案等に盛り込んでおるところでございます。

仮に先ほど委員がおっしゃられましたように、年度内に地方税改正法案が成立をしない場合、軽油引取税の当分の間税率は廃止をされず、1リットル当たり32.1円の税率が継続をすることとなります。

なお、4月以降の法案成立後に4月1日に遡って当分の間税率を廃止する場合には、税の還付が必要となってまいりますが、4月1日以降にガソリンスタンド等で軽油を購入をされた方を特定し、還付をすることは実務上極めて困難であるものと認識をしておるところでございます。

質疑者 向山好一

向山好一君先ほど今の答弁にあるように、成立しなかったら大変なことになるんですよね。

現場は大混乱です。

特に問題視しているのは、軽油というのは一般ユーザーというよりは大量購入の事業者が多いんですよ。

トラックであるとかバスとか。

そうなるとやっぱりPOSシステムを変更しなきゃいけないし、請求書を書き換えたり、精算しなきゃいけない。

今の税制上の問題と合わせて、経理上の問題がたくさん出てくるんですよね。

ですから、この政局のこういった空白期間を国民の皆さんに代償を負わすわけにいかないじゃないですか。

ですから総務大臣もぜひともご認識いただいて、ちょっとコメントいただきたいんですけれども、この予算と別枠で、やはり税制上のことだけは先に審議をして、そして暫定税率でしっかりと予算編成をした暫定予算でその期間を埋める、まあそういったことが必要だというふうに思いますけど、ご見解をお伺いいたします。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君このガソリンスタンド等の石油業界とかですね、課税実務を担っていただく地方団体は、4月1日の当分の間税率の廃止に向けてシステム改修やですね、条例改正等の準備を進めているところ……

質疑者 向山好一

向山好一君年度内の成立は、それは政府として求められるのはあるかもしれませんけれども、これもこれまで予算委員会でも議論してますけどもね。

国会法とか憲法で、通常国会というのは1月に開催になってます。

それはやはり衆議院で1ヶ月、参議院で1ヶ月、重要な122兆円ですよ、その国会予算を審議する時間を十分に取るということがその背景にあるわけですね。

本当に国民の皆さんとこの政治・政府のキャッチボールの機会って、これが一番最大じゃないですか。

それを短期間で小さな声を聞かずに数で強引に押し通すという方は決して良くないです。

だけども国民生活への影響は避けなきゃいけないんで、知恵を絞っていきたいと思いますし、ぜひとも総務大臣の人はその辺りを重大に考えて、国会審議と、そして国民生活の両立、それを考えていただきたいと思います。

もう一つですね、同じようなことなんですけれども、この自動車税の環境性能割の場合ですね、これ一緒なんですよ。

ですから、これ環境性能割の場合の一つの大きな特徴はですね、経済活動そのものなんですよね。

このディーラーさんが「この4月の1日から1から3%の環境性能割などがなくなったら安くなりますよ」と、そういうふうに営業活動されている。

そしてそれが営業マンと顧客との信頼関係、そこのようなことになるわけですよ。

これできませんでしたということになったら、それ本当にこの営業チャンスをめちゃくちゃ失うことになりますしね。

ユーザーさんにしてみてもですね、この車の買い替えのサイクルですよ、それを変えなきゃいけないとか。

本当にこの4月の廃止の環境性能割の流れというのも非常に影響が大きいですから、この軽油引取税と同じように、この環境性能割のことについても、ぜひとも今私が申し上げたようなことを総務大臣の方でも踏まえていただいて、提案をぜひとも総理にも進言していただけたらと思いますけど、いかがでしょうかね。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君まさに今、委員がおっしゃっていただいたように、既に多くの自動車ユーザー、そして自動車販売業者、自治体、この4月の廃止に向けて準備を進めておるところでございますので、仮に成立が4月以降となった場合は、社会的に大きな影響や混乱が懸念されるところでございます。

従いまして、この政府といたしましては、法案の年度内成立をしっかりとお願いしてまいりたいと考えております。

質疑者 向山好一

向山好一君、時間が来ましたので要望させていただきたいと思いますけれども、先ほどから総務大臣はずっと年度内ということをおっしゃっています。

しかし、年度内の成立はちょっとあまりにも乱暴。

これは本当に乱暴すぎますよね。

実質ですね、衆議院でも13日に通過するという話になってますけども、これはちょっとやりすぎじゃないかというふうに思います。

暫定予算というのを、なんでこんだけ嫌うのか、回避するのか、私もよくわからんのですね。

ですから、国民生活に支障を与えないのは当然です。

ですから、それは私たちも協力をさせていただきたいと思います。

特に税制問題、それはそうだと思います。

ですから、122兆円の中身についてはですね、もっとやっぱり議論せなきゃいけないんじゃないかというふうに思います。

ですから、ちゃんと国民の皆さんとしっかり対話ができる、そういった国会予算委員会あるいは国会運営、それを是非とも政府の方に求めて、私の質問を終わらせていただきたいと思います。

どうもありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本哲志君これにて向山君の質疑は終了いたしました。

吉川里奈 (参政党) 17発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に吉川里奈君。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈(参政党):はい。

参政党の吉川里奈です。

一昨日に引き続き、閣僚の皆様にご質問いただく機会をいただきましたこと、ありがたく感じております。

本日もどうぞよろしくお願いいたします。

私たちは長く続く日本の経済の停滞の中で、まず守るべきものは日本人、国民の生活です。

これこそがまさに私たち参政党が掲げる「日本人ファースト」そのものであります。

先人たちがつないできた日本の文化や伝統を守りながら、次世代に少しでもいい日本を残したい。

子どもから高齢者まで、すべての世代が自分に誇りを持ち、「日本に生まれてよかった」という幸せを享受できる社会を築くこと。

それが私たちの目指す姿です。

税収やGDPといった数値は重要ですが、あくまで手段であって目的ではありません。

国民一人一人の暮らしを守り、豊かにすることこそ政治の責任があります。

政府が進める政策が国民生活にどのような結果をもたらしているのか、不断に検証し、その影響まで含めて国が責任を負う姿勢が求められます。

本日はその観点から、郵政民営化、再生可能エネルギー政策、そして中小企業の賃上げ政策について省庁別に伺ってまいります。

まずは郵政制度改革について、総務省にお尋ねをいたします。

昨年5月27日の参議院財政金融委員会において、我が党の上谷代表が郵政民営化後の資産変動についての質疑を行いました。

その中で示されたデータによりますと、ゆうちょ銀行の貯金残高およびかんぽ生命の総資産について、民営化前のピーク時と2025年3月末時点を比較した場合、両者を合わせて約137兆円規模の資産減少が生じていることが示されました。

政府からは、ゆうちょ銀行については主として民営化前の定額貯金の満期等による減少であり、またかんぽ生命については契約件数の減少や不適正募集問題などが背景にあるとの説明がなされています。

しかしながら、国民の貯蓄を原資としてきたゆうちょ、かんぽの資産が国家予算規模にも匹敵する額で大きく変動している以上、その要因や制度的影響について検証し、国民に丁寧な説明が必要です。

経過した今、民営化前と現在を比較して、経営状況や国民に対するサービスのあり方がどのように変化したのかについてお示しをください。

政府参考人 藤野勝

内閣官房内閣審議官 藤野勝君:ご質問いただきました。

まず経営状況の関係でございます。

ご指摘いただきました137兆円、ゆうちょ銀行の貯金残高、それからかんぽ生命の総資産の関係でございました。

この関係でございますけれども、減少があったということでございますが、ゆうちょ銀行のこの貯金残高の減少は、これは民営化の前に起こったものでございます。

平成12年、2000年3月末のピーク時、これが260兆円。

これが民営化直後の平成20年、2008年、この3月末で181兆円になってございます。

これが要するに80兆円減少したということでございますが、この要因につきましては、先生からご紹介いただきましたように、昨年の金融庁からの答弁もございましたが、高金利時代に預けられた定額貯金、これが満期を迎え、金利水準の低下に伴う貯金商品の魅力の低下等があったということでございます。

民営化後でございますけれども、これは2007年10月にあったわけでございますが、おおむねこの残高の水準としましては180兆円台から190兆円台で横ばいになっているというものでございまして、直近、令和7年3月末、2025年3月末は190兆円となっていることでございます。

かんぽ生命の総資産につきましても減少が起こっているということでございます。

これは民営化の前から起こっているものでございまして、民営化後も112兆円から59兆円に減少したというものでございました。

その主な要因としましては、先生からご紹介いただきましたような保有契約数の減少があるわけでございますが、これはかんぽ生命、現在でもこの主力商品となっております養老保険や学資保険、これは貯蓄性保険といわれているものですけれども、この魅力が低金利の時代には薄れてしまったということがございました。

それから不適正募集事案。

これは令和元年に発覚したものでございますけれども、これによって営業を止めてしまったりしたというふうな要因がかなり大きかったと考えてございます。

これの影響としましては、日本郵政全体の経常収益の話になりますけれども、これにつきましては平成15年度、2003年の決算における経常収益が24兆6,023億円あったわけでございますけれども、これが民営化の直前ぐらいですね、平成18年度決算、これは19兆6,040億円に減少。

それが民営化後も減少を続けて、令和6年度の決算におきましては11兆4,683億円になったというふうになってございます。

これは利益のベースですね。

経常利益で見ますと、民営化前では2兆円を超えた時期というのがあるわけでございますけれども、民営化の直前には1兆2,993億円に減少してございました。

民営化後、これは年度により上がったり下がったりしておりますけれども、令和6年度には8145億円となったというものでございます。

先生、サービスの内容についてということをご質問いただきました。

サービスの内容につきましては、民営化前にありました主力サービスである郵便、貯金、保険の3事業、これがあるわけでございますけれども、これに加えまして、郵政民営化後には新しい取組が行われるようになってきてございます。

例えば不動産事業というのを新たに開始してございます。

そして全銀システムの加盟によって送金可能な金融機関の範囲が非常に拡大したというふうな取組もございました。

またアフラック生命との業務提携によってがん保険の募集販売を開始してございます。

また近年には郵政省で郵便局事務取扱いの改正を何度か行ってございまして、これによってマイナンバーカードの交付申請の受付等の事務を郵便局で行うことを始めてございますし、また厚生労働省の方での制度整備をやっていただきましたので、令和5年からはオンライン診療の取組なんかも行っているということでございます。

以上でございます。

委員長 坂本哲志

吉川里奈さん。

質疑者 吉川里奈

はい。

今いろいろとご説明ありましたが、民営化前も経常収益や経常利益等が減少があった時期があるかと思いますが、下がって上がる時期というのもあったかと思います。

そういったところを考えますと、民営化した後は、なだらかながらもずっと減少を続けているという状況があるかと思います。

郵政民営化前、ゆうちょ、かんぽの資産は主として国債などで安定的な運用をされてきました。

民営化によって公的部門に流れていた資金が民間で有効に活用され、経済の活性化につながることが期待されていました。

しかしその一方で、郵便料金の値上げや郵便局サービスの見直しなど、国民生活への影響について様々な指摘もあります。

また地域によってサービス環境に差が生じているのではないかという声もあります。

民営化によって資金の有効活用や経済の活性化が期待されていたわけですが、その目的がどこまで実現したのかについても改めて検証する必要があるのではないかと考えます。

ここで総務大臣にお伺いをいたします。

高市総理は郵政民営化の成果を国民が実感できるようにするとの総理指示を出しておられますが、郵政民営化から約20年が経過した現在、ゆうちょ銀行とかんぽ生命の資産規模の変動に加え、2015年のトールホールディングス買収に伴う巨額の減損処理など、民営化後の経営判断やガバナンスのあり方などについてもさまざまな指摘がなされています。

ゆうちょ、かんぽは国民の貯蓄を原資とする極めて大きな資産を扱う制度であり、その制度改革の成果と課題については国民に対して丁寧に示していく必要があると考えます。

郵政民営化から20年、そろそろ改革の成果と課題を国民に正直に示す時期に来ているのではないでしょうか。

この20年間の郵政民営化について、資産の変動や経営判断も含めた総括的な検証を政府として行う必要があるのではないかと考えますが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君。

先ほど政府参考人からも答弁いたしましたが、この郵政事業を取り巻く経営環境、人口減少ですとかデジタル化の進展、さらには低金利時代が続いたこと等の社会経済環境の変化を受けまして、大変厳しい状況にありますが、民営化以降、全国約2万4000の郵便局ネットワークを維持して、先ほど政府参考人から答弁があったような努力を続けてきたところでございます。

この郵政民営化に関する検証というお尋ねでございましたけれども、郵政民営化法に、郵政民営化委員会が3年ごとに郵政民営化の進捗状況についての総合的な検証を行うという規定がございまして、この規定に基づいて……。

委員長 坂本哲志

委員長。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈さん。

ありがとうございます。

3年に1度検証をされているということなのですが、私としては、ぜひやはり民営化前と長期的な比較というところで、この限定的な検証ではなくて、長期スパンを置いたところにおいての検証というところをぜひお願いしたいと思います。

失礼いたしました。

参政党はこれまでも郵政をはじめとする水道、電話、鉄道など重要な国のインフラ事業について、行き過ぎた民営化を見直し、公共性を重視した制度のあり方について再検討すべきであると訴えてまいりました。

郵政民営化から20年経過した今こそ、これまでの改革の成果と、そして課題というものについても正面から検証し、日本の経済と地域社会を支える金融インフラとしても郵政事業のあり方の再検討というところを強く要望いたします。

次に再エネ政策に伴う太陽光パネルのリサイクルについて伺います。

我が国では2011年に再生可能エネルギー特措法が成立し、翌2012年から固定価格買取制度、いわゆるFIT制度が開始されました。

制度の開始以降、再生可能エネルギー導入は急速に拡大し、特に太陽光発電を中心に導入が進んでまいりました。

一方、太陽光パネルの寿命は一般に20年から30年程度とされており、政府資料においても2030年代後半以降、年間最大およそ50万トン、こういった多くの太陽光パネルの廃棄がされる可能性があると推計されています。

こうした中、太陽光パネルのリサイクル制度については、環境省と経産省の合同会議において検討が進められ、昨年、制度の取りまとめが行われたと承知をしています。

しかしながら、他のリサイクル関連法制との費用負担の考え方など、制度上の整合性に課題があるとして法案提出は見送られ、現在再検討が行われていると承知をしています。

太陽光パネルのリサイクルについて、現在の検討状況はどのような段階にあるのか。

また、法案提出はいつをご予定されているのか、お示しください。

政府参考人 中尾豊

環境省太陽光パネルリサイクル制度グループ長、中尾豊君。

お答え申し上げます。

ご指摘のとおり、太陽光パネルは2030年代後半以降の排出量の顕著な増加が見込まれております。

このため、適正な廃棄・リサイクルのための制度的対応を進めることが重要でございます。

ご指摘のとおり、昨年も審議会におきまして検討を行っておりましたけれども、法制的な検討なども含めまして、様々な制度的な検討を行ってまいりました。

本年1月の中央環境審議会・産業行動審議会の合同会議におきまして、以上の検討を踏まえまして、新たな法制度案の検討状況をお示ししたところでございます。

新たな法制度案では、まずは効率的にリサイクルが実施可能な太陽光パネルを多量に排出する太陽光発電事業者などに対し、国が定める判断基準に基づくリサイクルの取組を義務づけるとともに、費用効率的なリサイクルを促進するためのリサイクル事業への措置などを講ずることとしてございます。

以上の内容につきましては、提出時期でございますけれども、今国会への法案提出に向けて現在作業を行っているところでございます。

委員長 坂本哲志

吉川里奈君。

質疑者 吉川里奈

はい、ありがとうございます。

今国会で提出予定ということでありますが、太陽光パネルのリサイクル制度の検討においては、誰がその責任を負うのかという点が重要な論点であると考えています。

また、リサイクルの費用については、埋め立て処分と比較してコストが高くなる可能性が指摘されています。

太陽光発電はGXの中核的性格として、国の強い後押しのもと導入が拡大されてきたものではありますが、その結果として生じる廃棄やリサイクルの制度が、いまだ検討段階にとどまっているということについては、未来に対する責任という観点からも課題があるのではと考えます。

さらに太陽光発電については、再エネ付加金として電気料金を通じて国民が広く現在も負担をしており、今では1世帯あたり年間およそ2万円程度の負担となっています。

こうした状況の中で、仮に補助金等によってリサイクルの費用を引き下げ、その財源を国民負担に求めるということになるのであれば、既に再エネ付加金という形で負担している国民の皆様に新たな負担を重ねる。

そういったことについての妥当性を丁寧な説明、そして慎重な検討が必要であると考えます。

ここで大臣に伺います。

太陽光パネルのリサイクルについて、対象の段階的な強化は可能なのか。

また、既に設置されている設備について、将来の回収や再資源化などをどのように担保していくお考えなのか、御見解をお聞かせください。

答弁者 石原宏高

環境大臣、石原宏高君。

お答え申し上げます。

太陽光パネルのリサイクルについては、現時点では埋め立て処分の費用とリサイクル費用の差額が大きいこと、また全国的に処理体制が構築途上であることが課題であります。

こうした点を踏まえて、現在検討している法制度案では、既設の太陽光パネルを含めて大量に排出する太陽光発電事業者等に対し、国が定める判断基準に基づくリサイクルの取組を義務付けることとしております。

また、リサイクル施設の地域的な偏在もありまして、効率的な処理を行う体制を整えるために、費用効率的なリサイクルを行う事業者の計画を国が認定する制度を創設することとしているところであります。

こうした法制度に加え、政府としても技術開発・設備導入等の予算措置や、昨年施行しました再資源化事業等促進法などにより、リサイクル費用の低減と体制整備を図っていく所存であります。

その上で、将来の大量廃棄に備えて、太陽光パネルの幅広い排出者等へのリサイクル義務化を目指してまいりたいと思います。

当初はある一定規模の事業者を義務化の対象にしますけれども、徐々に広げてまいります。

そのためには、リサイクル費用の推移や処理体制の構築状況を踏まえつつ、段階的な規制強化が必要であるというふうに考えているところであります。

委員長 坂本哲志

吉川里奈君。

質疑者 吉川里奈

ありがとうございます。

現在、大量に廃棄される方についてのリサイクルについての義務の検討というところでありますが、私、昨年、長崎県佐世保市の宇久島というところを訪問いたしました。

この宇久島では国内最大級のメガソーラーのシステムですね。

東京ドーム約150個分に及ぶ大規模太陽光発電事業が進められています。

地元では様々な問題が提起されているのですが、将来この大量の太陽光パネルがどのように廃棄あるいはリサイクルされるのかという点についても不安の声が聞かれました。

また、私の地元である東京都では2025年から、新築住宅などについて一定規模以上の住宅供給事業者に太陽光発電設備の導入を求める制度が始まっております。

こうなると、今後は住宅用の太陽光設備もさらに増えていくことが見込まれています。

事業用の設備には廃棄費用の積立制度というものが導入されておりますが、住宅用の太陽光パネルこれについては同様の制度が整備されているわけではなく、完全に個人の負担、排出者となられる方々がご負担をするということになっています。

ですが、これを考えて未来を想像して設置するという人が一体どれだけいるのかと申しますと、現在設置されている方々も、これからリサイクルするという、あるいは設置を新しいものに変えるというものについても、費用がどのぐらいかかるのかということを試算されていない方が非常にいらっしゃる。

これが現状かと思います。

やはり太陽光発電をGX政策として国が推進している以上は、導入段階だけではなく現状の把握、そして未来を見据えた責任ある制度設計が必要であると考えます。

政府におかれましては、国民負担のあり方も含め、長期的な視点に立った制度のあり方を検討していただくことを強くお願い申し上げます。

時間がなくなってきましたが、最後に中小企業の勤労者の賃上げ施策について経産省に伺います。

現在、大企業では一定の賃上げが進む一方で、その基盤を支える中小・下請企業では、原材料費や人件費の上昇に価格転嫁ができず、賃上げ原資を確保できない現状というのが続いています。

中小企業の倒産件数は2年連続で1万件を超え、物価上昇の中で賃金が伸びない、いわばスタグフレーション的な現状に直面をしています。

また、人手不足ゆえに売上を伸ばせず交渉力も弱まり、価格転嫁が進まないという負の連鎖により、賃上げの基盤そのものが崩れつつあります。

中小企業の賃上げ施策について、こういった構造を踏まえ、経産省としてどのように現状を受け止め、そして中小企業が実際に賃上げできるだけの利益を確保できる実効性ある価格転嫁をどのように実現させるのか教えてください。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正君。

民間の調査機関によると、倒産件数は2年連続で1万件を超え、2025年は1万300件となりました。

委員のご指摘のとおりですね。

近年は人手不足や物価高を原因とした倒産も増加をしていると承知をしております。

こうした環境変化に対応しつつ、中小企業が十分な利益を獲得して、賃上げや成長への投資の原資を確保するためには、これもご指摘のとおりですけれども、価格転嫁、取引適正化の徹底が重要だと思っています。

このため、協議に応じない一方的な代金決定の禁止や、手形払いの禁止等を盛り込んだ、いわゆる下請法、あるいは独占禁止法に基づき、価格転嫁、取引適正化を推進してまいります。

このような取組を通じて、変化に挑む企業や人が報われる形に軸足を移し、筋肉質な強い中小企業への行動変容を促してまいりたいと思います。

委員長 坂本哲志

吉川里奈君。

質疑者 吉川里奈

はい、ありがとうございます。

やはり長く続いたデフレ構造の中で、日本の中小企業は大企業からのコスト削減の圧力に耐え続け、労働の対価までもがコストとして削減されてきました。

その結果、現場では人手不足と賃上げ困難の悪循環が生まれ、日本のものづくりと地域経済の基盤そのものが揺らいでいます。

だからこそ、私も前回の質疑でも触れましたように、我が国の労働力不足を決して安い外国人労働者の受け入れの拡大によって穴埋めをするような政策はしてはならないというふうに考えています。

本来必要なのは、中小企業が正当な価格で取引ができ、利益が賃金として労働者に還元される経済構造、すなわち三方よしの公益資本主義への転換を求めております。

ぜひこれも取り入れていただけますようよろしくお願いいたします。

終わります。

これにて吉川さんの質疑は終了いたしました。

高山聡史 (チームみらい) 12発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に高山聡君。

ありがとうございます。

質疑者 高山聡史

高山君。

チームみらいの高山でございます。

この時間はまず広域リージョン連携についてお伺いいたします。

この制度は地域創生の柱の一つとして、昨年9月に推進要項が制定をされ、現在いくつかのリージョンが先行する形で各地の取り組みが進んでいこうとしているというふうに承知しております。

私がこの制度に注目しているのは、これまで行政の世界においては県域単位であったりとか行政ごとの連携だったものが、経済団体であるとか企業、大学、研究機関など民間側の主体の巻き込み、そして産業であるとか経済の実態に即した単位での連携へと進化しつつあるという点にあると思います。

行政の都合で境界線を引くのではなく、経済圏であったりとか産業集積の実態にあった単位で連携するという発想は極めて重要であると思います。

そこでまず林大臣にお伺いいたします。

広域リージョン連携要項制定から約半年経過しているということですが、現時点で具体的なプロジェクトの進捗状況について、まずお伺いできますでしょうか。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君この広域リージョンにご注目をいただきましてありがとうございます。

実は私も下関なもんですから、関門海峡とかですね、門司へちょっと出かけるというのも、これ実は市をまたぐどころか県をまたぐということですが、まさにそういう今委員がおっしゃったようにですね、個々の自治体の取り組みだけではなくて、都道府県の区域を超えて施策に取り組むと。

人口減少下であっても活力ある地域をつくるために、こういう意味で広域リージョン連携、これは行政機関のみではなくて官民の多様な主体による連携である、それから都道府県の区域を超えてプロジェクトベースで柔軟に連携して地域の成長を目指すということであります。

今7地域で宣言が行われて、各地域において順次具体的なプロジェクトがまさに進められることになります。

広域リージョンの連携の取組に対して、地域未来交付金をはじめとして各府省と連携した財政的支援を行います。

またそれとともに、プロジェクトを推進する上で規制などの課題があった場合には、関係府省とともに規制の緩和等に取り組むこととしておるところでございます。

総務省といたしましては、リージョンごとに担当者を配置しまして、伴走支援を行うことによって各地域……。

今、伴走支援のお話もありましたが、具体でですね、例えば九州では新生シリコンアイランド九州構想のもとですね、TSMCへの熊本進出もございますので、半導体関連の設備投資、そしてそれにまつわる人材育成や技術開発で県を超えた連携が不可欠であり、まさにこの広域リージョン連携というものが生かされている例の一つであるというふうに認識をしております。

今、伴走支援などのお話もありましたが、こうした民間の大規模な投資であるとか、産業集積的なダイナミズムについて、広域リージョン連携の枠組みで投資をしていくための支援について、これまでと今後の取り組みについて、もう少し林大臣からお考えを伺いたいと思います。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君今ご指摘のありました九州地域、これは山口県も沖縄県も入っておりますが、昨年の10月20日に宣言を実施をいたしました。

今言っていただいた半導体産業の振興に加えて、ベンチャー支援、それから食の輸出等の産業振興分野、そして観光分野、MaaS等の交通分野、それぞれ取り組む状況があるわけでございまして、先ほど申し上げましたように政策ツールを使ってこういうものを一体的に応援していきたいと思っております。

質疑者 高山聡史

高山聡君ありがとうございます。

この広域リージョン連携ですね、実効的なものにしていく、効果を出していくためには、リージョン内の主体間でデータであるとか情報の連携、これを深めていくための基盤も不可欠であるというふうに思います。

例えば各リージョンで人材育成ということを一つとっても、複数の県であるとか自治体にまたがる人材の需給に関する情報であるとか、職業訓練の実績であるとか、求人情報であるとか、そういったものが広域で共有されていくような仕組みが必要なんではないかなというふうに思います。

チームみらいとしては、こういったデータ連携基盤を含めて、この地域の活性化の取り組みがさらに進んでいくことをご一緒に議論させていただきたいというふうに思っております。

続いてAI半導体分野の人材育成について伺いたいと思います。

ご案内のとおり、2024年11月に策定をされたAI半導体産業基盤強化フレームでは、2030年度までの7年間で10兆円超の公的支援、この大規模な支援が掲げられております。

そしてまさにこの令和8年度予算においても、次世代半導体であるとかAI関連で約1.2兆円の大きな予算が当てられようとしているというところです。

チームみらいとして、このAI半導体分野に投資するという方向性自体は強く支持しておりますが、同時にこの大きな投資に見合う人材育成が本当に十分に進んでいるのかという点に関しては、強い問題意識も持っております。

例えば半導体関連では、電子情報技術産業協会の試算において、主要求者だけで今後10年間、少なくとも4.3万人の追加人材が必要というような試算もあると聞いております。

これ、主要求者というところに入らない大きなところはまだ含まれていないということなので、実際にはさらに大きな数字になるという可能性もあるというふうに思います。

一方で、この日本の半導体関連、あるいは集積回路製造業の従業員数というものは、90年代、1999年の約15万人から2023年には約6万人へと大幅に減少しているということを承知しています。

少子化も進む中、理工系の人材の確保ということがますます難しく、厳しくなっているという情勢があると思います。

半導体とAIでは、もちろん個別の専門性は異なるものの、大きな構造としてはAI分野においてもこの人材の需給ギャップというものは大きくあるというふうに認識しています。

そこで赤澤大臣にお伺いさせてください。

政府として、この戦略分野でもあるAI・半導体分野の人材不足というものがどれぐらいの規模と考えられ、その不足をどう埋めようとされているのか、具体的にお考えを伺いたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正君経済産業大臣の赤澤亮正です。

委員と問題意識を共有いたします。

AI開発等の高度人材をはじめとする幅広いデジタル人材については、政府全体で2022年度からの5年間で230万人の育成を目標としております。

必要なデジタルスキルの見える化や国家試験の運用、実践的な開発経験の提供などを通じた人材育成を進めているところでございます。

委員、まさに御指摘のとおりだと思いますが、半導体分野について、JETAというところの調査で、キオクシア、ソニー、ルネサス等の半導体メーカーだけで、今後10年間で4万人以上が不足するという民間調査がございます。

こうした人材不足を解消するため、全国各地で経済産業局を中心に半導体人材育成等になるコンソーシアムを設立をし、産学官で連携して大学、高専等に人材育成コースや講座等を提供するとともに、米国の最先端の半導体設計現場に人材を送り込む実践的な教育プログラムなどを実施しているところでございます。

質疑者 高山聡史

高山聡史君ありがとうございます。

この10兆円規模の戦略的な投資、この政策というのは結局のところ、これを担う人材にかかっているというふうに思います。

今おっしゃっていただいたお取り組みについて、ぜひ知見を共有させていただいて、さらに踏み込んだ対策をご検討いただくことを期待しております。

また、今般のAIというものは、その教育・人材育成の領域でも大変活用できるものになっているかなと思いますので、AIの力も借りながら教育のところを加速して、人材育成のボトルネックを打破するといったようなことも、ぜひ引き続きそういった議論もさせていただければというふうに思います。

質疑者 高山聡史

高山聡史君続いて牧野大臣に、平時から行う復興及び防災対策についてお話をさせていただければというふうに思います。

まず今からちょうど1週間後、今月11日で東日本大震災から15年ということになるかと思います。

改めて犠牲になられた方々に哀悼の意を表すとともに、今なお困難な状況にあられる被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。

生活の再建が進んでおられないという方であったりとか、孤独感を強く感じておられる方も多くおられると思います。

改めて、必要な支援が必要な方に届く社会、これを作っていくことが私たちの責務であるというふうに思います。

前の時間で牧野大臣からもございましたが、復興庁は来年度から第3期復興創生期間に入っていくということで、ハードのインフラ復旧は相当程度進んでおるものと認識しておりますが、被災地の人口減少であったりとか、産業の回復・活性化、帰還困難区域の問題など、依然として課題も多くあるというふうに認識をしております。

他方で、南海トラフ地震であるとか首都直下型の地震であるとか、大規模な災害リスクに対しては常に備えが必要であるということで、今後、防災庁の設置も控えていると。

大臣におかれましては、復興大臣と防災庁の設置準備担当を兼ねておられるということで、まさにこれまでの経験とこれからをつなぐという要の立場におられるかと思います。

午前中、ここで和田委員から事前防災の重要性についてのお話というものもございましたが、ここでは東日本大震災の復興の教訓、中でもその後の災害、例えば能登半島地震であったりとか北海道胆振東部地震など、こういったものでも活かし得る教訓が多くあったと思いますので、そこについて議論をさせてください。

被災者支援のノウハウであるとか、自治体との連携のあり方、あるいは産業再生の取組といった知見は、災害が起きる前から災害の備えとして共有されているべきだというふうに思います。

長くなりましたが、牧野大臣に伺います。

この15年間の取組、様々あったと思いますが、復興庁としてはどのように振り返り、そしてどのような教訓があるとお考えでしょうか。

答弁者 牧野たかお

牧野たかお君高山委員にお答えいたします。

復興庁では、東日本大震災からの復興過程におきまして得られたさまざまな教訓や知見を収集して、他の災害におきましてそれが活用できるように取り組んでおります。

いくつか紹介させていただきますが、一つ目はワンストップの窓口としての役割であります。

震災から復興に関する国の政策について、復興庁が省庁の枠組みを超えて地方公共団体のニーズにワンストップで対応できるようにしたことで、復興まちづくりなどを迅速に実施することができました。

二つ目は産業の復興、なりわいの再生であります。

仮設店舗の無償貸し出しだったり、グループ補助金などを活用して直接的に支援するための制度を創設しまして、早期の事業再開につながりました。

能登半島地震の被災地においても、同様に被災した飲食店などが早期に事業を再開したと承知しております。

三つ目はコミュニティの維持です。

東日本大震災の被災地におきましては、元の集落単位で災害公営住宅等に居住することによってコミュニティを維持したこともありまして、能登半島地震でもコミュニティを配慮した応急仮設住宅の建設が行われていると承知しております。

引き続きこれらの教訓や知見を共有し、我が国の防災力の向上に寄与していきたいと考えております。

質疑者 高山聡史

高山聡史君。

ありがとうございます。

いただいたような教訓、示唆を生かしながら、全国の自治体が平時から防災であるとか災害復興に備えられる体制を構築していくということが、今後の取組において大変重要なテーマであるというふうに思います。

実効性のある取り組みとして進めていくためには、この教訓というものはご発言であるとか、あるいは報告書にまとめて終わりということではなくて、全国の自治体が実際に使えるようなツール、具体的なものとして展開されていくということを期待いたします。

また、このツールに関連して、防災や復興においても、例えば被災のシミュレーションであるとか、復興計画のデジタルツール化であるとか、官民のデータ連携による復興工程の可視化といったものであるとか、テクノロジー、デジタルが効果を発揮する側面が複数あると思います。

ぜひそういったデジタルの力の活用という点に関しても議論をさせていただければと思います。

この15年間の復興の教訓、これを次の災害で一人でも多くの方の命と暮らしを守るということにぜひつなげていただきたく、そのようにお願いをいたします。

こういったツールの展開について、今進めていくお考えであるとか計画があるかというところを少し伺ってもよろしいでしょうか。

答弁者 牧野たかお

復興大臣牧野たかお君。

あと1分になりましたので、高山委員のご提案でございますが、我々も防災庁、これは防災庁の設置準備担当大臣としてお答えさせていただきますが、そうした……。

質疑者 高山聡史

高山聡史君。

ありがとうございます。

そういったツールの展開状況であるとか、活用状況の可視化といったところも含めてですね、今後の展開についてぜひチームみらいとしてもご一緒に、防災の取り組みであるとか復興の取り組みを議論させていただきたいというふうに思います。

本日はありがとうございました。

辰巳孝太郎 (日本共産党) 14発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に辰巳孝太郎君。

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎(日本共産党):はい、委員長。

日本共産党の辰巳孝太郎でございます。

万博工事費未払い問題について聞いてまいります。

これまで経産省は、参加した国、つまり参加した国のパビリオンですね、この発注者、この国からの未払い事案はないと言ってきました。

しかし今回、私はこの参加した国、つまり政府による未払い事案の情報を把握いたしました。

BIEによるパビリオンの優れた建築や展示内容に対する表彰で、展示デザイン部門で金賞を受賞した中国パビリオンであります。

なんとこの中国パビリオンで、発注者である中国政府による工事代金の未払い問題が起こっております。

発注者である中国国際貿易促進委員会(CCPIT)といいますが、この政府機関は本来、昨年4月に竣工手続きを完了し、速やかに元請け事業者に代金を支払うはずでありました。

ところが中国側の都合で竣工手続きがいまだに終わらずに、未払いが発生しております。

今や万博はもう閉幕をして、この中国パビリオンはもう解体工事も終わっているんですよ。

にもかかわらず、竣工手続きが終わっていないので、元請け事業者に対して未払いが発生をしているんです。

赤澤経済産業大臣、この中国政府による未払いが発生しているこの事案、把握されているということでよろしいでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正(経済産業大臣):大阪・関西万博の海外パビリオンの支払いの問題について、一義的には契約当事者間における問題であるものの、政府としては民民の問題であるため全く関与しないとの立場はとっておらずですね、ご指摘の中国館についても関係者からお話を伺っているところであります。

個別の事案についてその詳細をお答えすることは差し控えたいと思いますが、一連の状況を聴取する中で、今委員がおっしゃったようなご意見があることは承知をしており、事実確認を今進めているところでございます。

引き続き相談いただいた事案について関係行政機関とも連携し、個別の契約の問題解決に向け、政府としても後押しをしてまいりたいと思います。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎(日本共産党):事案について確認をしていくという答弁、これ重要な答弁をしていただきました。

民民の問題という話がこの間でずっと言われましたけど、もう民民の問題じゃないですよ。

これ政府と民間の問題、国と民間の事業者の問題ということになってますので、これ政治解決がやっぱり求められると、そういう事案になっているということは明らかだと思います。

そこで国交副大臣に確認をしたいと思います。

契約適正化のために契約当事者が遵守すべき最低限の義務等を定めているわけでありますが、たとえ発注者が外国政府であっても、日本国内で工事に携わる以上、日本の建設業法を遵守する必要があるということでよろしいです。

もうイエスかノーかでお願いします。

政府参考人 藤田政国

国土交通省大臣官房審議官 藤田政国君:お答えいたします。

一般論として申し上げれば、日本国内における建設工事につきましては、建設業法の適用があるものと考えております。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎(日本共産党):続けて副大臣に聞くんですけれどもね。

国交省の「発注者受注者間における建設業法遵守ガイドライン」では、「1. 請負契約に基づく工事目的物が完成し、引渡し終了後、発注者が受注者に対し、速やかに請負代金を支払わない場合は、建設業法第24条の3第2項、第24条の6等に関連して望ましくない行為事例としている」ということでよろしいです。

これも簡潔に。

政府参考人 藤田政国

国土交通省大臣官房審議官 藤田政国君:建設業法におきましては、発注者受注者間での支払いに関する規定は設けられておりませんけれども、ご指摘のガイドラインにおきまして、発注者受注者間の支払いは元請け下請け間の支払いに影響を及ぼすおそれがあることから、ご指摘のような24条の6違反の行為を誘発するおそれがあり、望ましくないということになっております。

辰巳孝太郎(日本共産党):建設業法上望ましくない行為を中国政府が行っているということなんですね。

質疑者 辰巳孝太郎

そこで改めて赤澤大臣に聞きたいと思います。

経産省は未払い問題の解決ルートに向けて、外交ルートでも働きかけてきたと聞いております。

今回未払いを起こしているのは政府そのものであります。

建設業法上問題があることも明らかですから、中国政府に対して即座に支払うように求めていただきたい。

いかがですか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正(経済産業大臣):本事案の関係者に状況を聴取する中で、まさに御指摘のような御意見があることは承知をしており、現在事実確認を進めているところです。

一連の事実関係を確認した上で、状況に応じ必要な場合には当該国に対して適切な対応を促していくことも含め、引き続き関係行政機関とも連携し、個別の問題解決に向けて政府としても後押しをしてまいりたいと思います。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎(日本共産党):対応していくと。

という答弁でありました。

昨年12月11日、この予算委員会で私は、未払いを起こしている別の企業ですね、これは別の企業、フランス企業のGLイベンツ社が愛知・名古屋アジア大会でも会場設営業務を受注しているのは問題だと高市総理にただしました。

総理は、政府側としてもGLイベンツから報告を求める、未払いが何で起こっているのか報告を求めますという答弁、明言をしていただきました。

ところがスポーツ庁によれば、このGLイベンツ社は競争中のため文書の提出はできないと言って提出を拒否しているんですね。

アジア大会組織委員会には提出した文書を高市総理が求めたのに、この企業は拒否をしております。

文部科学副大臣、あり得ないんじゃないでしょうか。

いかがでしょうか。

委員長 坂本哲志

文部科学副大臣、中村博之君。

答弁者 中村博之

お答えいたします。

GLイベンツは愛知・名古屋アジアパラ競技大会競技会場の設営と運営を受託をしています。

昨年、愛知・名古屋アジアパラ大会組織委員会を通じてスポーツ庁からもGLイベンツに対して、大阪・関西万博における下請け業者に関する報道について事実関係を示す文書の報告を求めたところであります。

GLイベンツからは、競争中であって文書の提出はできないが、大会組織委員会と重要課題について協議の場を設置し、定期的に情報共有や協議調整を行っており、業務委託を適切に実施するよう対応していくとの報告がありました。

文部科学省としては、引き続き大会組織委員会に対して指導助言を行うなど、適切な大会運営の確保に取り組んでまいります。

委員長 坂本哲志

辰巳孝太郎君。

時間が超過しております。

高市総理が求めたものを出さない。

あのアジア大会の組織委員会には、去年の補正予算でこれ、お金、国費が出てますのでね。

これやっぱり高市総理に恥かかしたらあかんと思いますよ。

私はちゃんと引き続き求めるということで、ただしていきたいと、引き続きやっていきたいというふうに思います。

以上です。

ありがとうございました。

これにて辰巳君の質疑は終了いたしました。

委員長 坂本哲志

次回は明5日午前8時45分、委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。