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まず、金子国交大臣に、治水政策についてお伺いいたします。
私の地元は昭和22年、カスリン台風で、利根川が決壊いたしました。
その流れ出た水は当時東京の葛飾区まで到達したという記録がございます。
二度と利根川を決壊させてはならない、その思いでスタートした事業が柳瀬ダムであります。
東の柳瀬、そして大臣のご地元西の川辺、共に工事が難航した事業でありましたが、我々の地域は何とか工事が完成して、まさに湛水試験中に起こったのが令和元年台風19号でありました。
利根川本線が氾濫寸前になったというところでありましたが、柳瀬ダムが我々を守ってくれたということであります。
仮にカスリン台風級の台風によって、利根川が決壊した場合の被害額というのは、現在推定約34兆円と言われておりまして、令和元年台風も利根川上流部においては、カスリンと同量の雨量が降りました。
まさに治水政策によって、我々の生命財産を守ってくれた事例というふうに思っております。
そこで、首都圏を守るための、利根川、荒川をはじめとする治水政策、治水対策について、大臣のご所見をお伺いいたします。
気候変動によりまして、全国的に水害が激甚化、頻発化している中、水災害防止対策や、事前防災対策の推進は大変重要であり、先ほど委員からご紹介いただきましたが、東の柳瀬ダム、西の川辺川ダムと言われておりましたが、私の地元の球磨川においては、令和2年7月豪雨を受けまして、熊本県や流域市町村等と一体となって、川辺川の流水型ダムを根幹とする流域治水を進めているところでございます。
ご指摘のとおり、首都圏は我が国の中枢機能が集中する社会経済活動の最重要拠点であり、何としても水災害による壊滅的な被害を防止することが必要であると考えております。
首都圏を流れる利根川、荒川流域においては、これまで柳瀬ダムをはじめとしたダム、遊水地、堤防の整備、河道掘削といった対策を進めてまいりましたが、引き続き、このようなハード対策を進めるとともに、今年度からさらに既存ダムを最大限活用するための事前放流や、ダム間における治水、利水容量の再配分等によりまして、利根川上流域の洪水貯留機能を強化する取組を開始したところでございます。
加えて、東京都などと連携し、市民一人一人が自ら避難行動をするためのマイタイムラインの普及促進をはじめとした避難体制の強化などソフト対策を併せて進めており、ハード・ソフト両面からの治水対策を総動員し、首都圏の安全安心の確保に努めてまいります。
今後とも国土交通省が旗振り役となって、流域のあらゆる関係者が協働して取り組む流域治水を加速化・進化させてまいります。
水災害に強い国土づくりに全力で取り組む所存でまいりますので、野中君におきましてもご支援のほどよろしくお願い申し上げます。