予算委員会

衆議院 2026-03-06 質疑

概要

本セッションでは、法務省、農林水産省、国土交通省、厚生労働省、総務省、文部科学省、経済産業省、外務省の各大臣および政府参考人が、令和8年度予算案および現下の重要課題について質疑に応じました。主な議論は、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格への影響と船舶の安全確保、農業の構造転換と食料安全保障、外国人在留管理の厳格化、地域公共交通の維持、および高額療養費制度の改正による患者負担増など、多岐にわたる国民生活と安全保障に直結するテーマに及びました。政府側は、各分野でのDX推進や制度の見直しを通じて、持続可能な社会基盤の構築と危機管理体制の強化に努める方針を示しました。

発言タイムライン

自民中道改革維新国民参政チームみらい共産政府委員長・議長
0分1:102:203:304:405:507:008:10野中厚臼木秀畑野君笹川博中野洋日野紗

発言者(23名)

質疑応答(133件)

首都圏の治水対策について
質問
野中厚 (自由民主党・無所属の会)
  • 利根川の決壊を防ぐための治水政策の重要性を指摘
  • 首都圏を守るための利根川・荒川をはじめとする治水対策について大臣の所見を質す
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 水災害防止および事前防災対策の重要性を認識している
  • ハード面ではダム整備や事前放流、貯留機能の強化を推進
  • ソフト面ではマイタイムラインの普及など避難体制の強化を併せて進める
全文
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まず、金子国交大臣に、治水政策についてお伺いいたします。

私の地元は昭和22年、カスリン台風で、利根川が決壊いたしました。

その流れ出た水は当時東京の葛飾区まで到達したという記録がございます。

二度と利根川を決壊させてはならない、その思いでスタートした事業が柳瀬ダムであります。

東の柳瀬、そして大臣のご地元西の川辺、共に工事が難航した事業でありましたが、我々の地域は何とか工事が完成して、まさに湛水試験中に起こったのが令和元年台風19号でありました。

利根川本線が氾濫寸前になったというところでありましたが、柳瀬ダムが我々を守ってくれたということであります。

仮にカスリン台風級の台風によって、利根川が決壊した場合の被害額というのは、現在推定約34兆円と言われておりまして、令和元年台風も利根川上流部においては、カスリンと同量の雨量が降りました。

まさに治水政策によって、我々の生命財産を守ってくれた事例というふうに思っております。

そこで、首都圏を守るための、利根川、荒川をはじめとする治水政策、治水対策について、大臣のご所見をお伺いいたします。

気候変動によりまして、全国的に水害が激甚化、頻発化している中、水災害防止対策や、事前防災対策の推進は大変重要であり、先ほど委員からご紹介いただきましたが、東の柳瀬ダム、西の川辺川ダムと言われておりましたが、私の地元の球磨川においては、令和2年7月豪雨を受けまして、熊本県や流域市町村等と一体となって、川辺川の流水型ダムを根幹とする流域治水を進めているところでございます。

ご指摘のとおり、首都圏は我が国の中枢機能が集中する社会経済活動の最重要拠点であり、何としても水災害による壊滅的な被害を防止することが必要であると考えております。

首都圏を流れる利根川、荒川流域においては、これまで柳瀬ダムをはじめとしたダム、遊水地、堤防の整備、河道掘削といった対策を進めてまいりましたが、引き続き、このようなハード対策を進めるとともに、今年度からさらに既存ダムを最大限活用するための事前放流や、ダム間における治水、利水容量の再配分等によりまして、利根川上流域の洪水貯留機能を強化する取組を開始したところでございます。

加えて、東京都などと連携し、市民一人一人が自ら避難行動をするためのマイタイムラインの普及促進をはじめとした避難体制の強化などソフト対策を併せて進めており、ハード・ソフト両面からの治水対策を総動員し、首都圏の安全安心の確保に努めてまいります。

今後とも国土交通省が旗振り役となって、流域のあらゆる関係者が協働して取り組む流域治水を加速化・進化させてまいります。

水災害に強い国土づくりに全力で取り組む所存でまいりますので、野中君におきましてもご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

米の需要と供給のバランスおよび生産性向上について
質問
野中厚 (自由民主党・無所属の会)
  • 需要を増やす努力(輸出、加工米、米粉など)と、それに応じる供給力(生産性向上)の両立が必要であるとの考えを提示
  • この需要と供給のバランスに関する大臣の所見を質す
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 2030年の生産目標に向け、生産性の抜本的向上と国内外の需要創出が重要であると認識
  • 「米の需要創造ワーキンググループ」を設置し、冷凍おにぎり等の米加工品の商流構築などを検討中
全文
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まず米政策についてお伺いいたします。

需給のバランス、これは価格は市場が決めるものですが、一般的に需要が上がれば、また価格が上がります。

供給が変わらなければ。

それでその逆は逆になるというところで、日本の環境、国内の環境は人口が減少していく、高齢化が進んでいく、食の多様化、そういったことを勘案して産地、そしてまた生産者がこの数量を経営的感覚で設定してきた。

それが需給のバランス、結果米価の安定を求めていたということになります。

しかし私がイメージする需要と供給のバランスというのは、まず需要を増やす努力をしていく。

これは米にもいろいろな米があって、輸出米、加工米、米粉、さまざまあります。

そしてその需要に応じる供給力をつけなければいけない。

それがすなわち生産性向上だというふうに思っております。

そういう意味での、私は需要と供給のバランスと考えますが、大臣のご所見をお伺いいたします。

米政策につきましては、昨年4月に閣議決定をされた食料・農業・農村基本計画におきまして、2030年の生産目標を2023年比で791万トンから818万トンに増大をすることとしております。

この目標に向けまして、委員のご認識のとおり、まずは米の生産性を抜本的に向上させつつ、政府自らが輸出促進や米粉の消費拡大など、国内外の需要を創出をし、米のマーケットの拡大を図るということが何よりも重要だというふうに考えております。

このため、昨年12月に農林水産省内に設置をいたしました「米の需要創造ワーキンググループ」において、輸出を含め米の新たな需要開拓を進めていくために、例えばアメリカにおいては、現地ニーズに対応した冷凍おにぎりや冷凍寿司などの米加工品の商流構築に向けた事業者との連携などの方策について検討しているところであります。

このような取組を通じて、米のマーケットに見合った形で国内主食用、そして輸出用、米粉用など多様な米の増産を進めていくことで、国民の皆様への米の安定供給に取り組んでまいりたいというふうに思います。

米価高騰の原因検証と需要の実態把握について
質問
野中厚 (自由民主党・無所属の会)
  • 米価高騰の原因として高温障害や作況指数の乖離を指摘
  • インバウンド需要以外に、小麦価格高騰による代替や不足への不安による買い溜めが影響したのではないかという検証状況を質す
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 需要見通しと実績に乖離が生じた要因として、インバウンド需要、精米歩留まり悪化、家計購入量の増加を挙げている
  • 流通実態の把握を強化するため、報告対象事業者の拡大や食料法改正案の提出を検討している
全文
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続いて、米価の高騰についてお伺いいたします。

私はやはり、米価が高騰した入り口の部分の原因というのは、高温障害による歩留まりが悪くなったということと、作況指数があまりに現実と乖離した、これが私は原因だというふうに思っております。

農水省の検証でも、その2つは書いておりまして、その結果、余裕を持った適期刈り取りの促進、そして統計調査の精度向上といった対応は評価をいたしたいと思います。

そしてもう2つ載っていたのが、需要の部分でありますけれども、インバウンド需要の増加ということと、国民一人当たりの消費量が増えたということであります。

仮にインバウンド需要が増えたというのは、これは輸出の面においてもいい傾向かと思っておりますが、何より一人当たりの米の消費量が果たして増えたのかなと私は思っています。

そのようなデータあるのかもしれませんが、一時的に小麦が高くなったときに置き換わったとか、あと米がひょっとして不足し始めたんじゃないかということで、前もっていっぱい買っちゃおうと、そういったマインドが働いたんじゃないかというふうに思っておりますが、これについて検証はされているのかお伺いしたいと思います。

まず昨年行いました「米の安定供給等実現関係閣僚会議」の検証におきましては、令和5年産、6年産の需要量はそれまでのマイナストレンドとは異なっており、需要の見通しと実績に乖離が生ずるとの結論となっております。

この乖離が生じた主な要因といたしましては、今委員からお話のありました、このインバウンド需要の増加に加えまして、精米歩留まりの悪化、そして家計購入量の増加を上げているところであります。

また検証におきましては、この大手の集荷業者や卸売業者を介さない、多様な流通経路による取引量の多さ、これも明らかになったところでありまして、米の安定供給に向けては、より精度の高い需要見通しを示す上で、流通実態の把握も強化をするということが必要というふうに考えております。

加工・中食・外食事業者を届出対象に追加することや、集荷業者などの取扱い数量の規模要件を引き下げて、報告対象事業者を拡大することなどを検討しておりまして、今国会に食料法改正案についても提出をさせていただければというふうに考えております。

欧州での日本米トップセールスの成果と販路開拓について
質問
野中厚 (自由民主党・無所属の会)

- 大臣がドイツ・フランスのスーパー責任者に直接アプローチしたトップセールスの意義と成果を質す

答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 現地大手スーパーの責任者と直接意見交換し、民間・大使館レベルでは困難だったコンタクトを構築できた
  • 輸出支援プラットフォームを通じて、試験販売などの具体化に向けて調整中である
全文
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続いて、鈴木大臣。

1月にベルリン農業大臣会合を主たる目的として、ドイツのベルリン、そしてフランスのパリに出張に行かれたということであります。

その際に、このドイツとフランスの現地資本のスーパーマーケットの責任者と日本米の取扱いについて意見を交わされたというふうに記事に載っておりました。

私はすごく評価をさせていただきます。

私は副大臣時代、ベルリンもパリも行きました。

その際にスーパーマーケットも行きましたが、あくまで市場調査ですね。

日本産のものがどういうふうに並べられているか、アジアとごちゃ混ぜになっているところもありましたし、どのような扱いを受けているのかなという、あくまで会議の合間の時間を生かした視察だったんですけど、大臣は踏み込んでトップセールスをされたということであります。

このトップセールスをされた意義と成果についてお伺いしたいと思います。

まず、日本産食品の輸出拡大に向けましては、本年1月にフランス及びドイツに出張させていただきました。

その際に、現地の経営者や現地系の大手スーパー、これはフランスやドイツではかなり上位に。

位置をする大きいスーパーの責任者の皆さんと、2本3枚の取扱いの可能性やその条件などについて、率直に意見交換をさせていただいたところであります。

高市総理からも、「これは政府が前面に立って需要の開拓をやるんだ」という強い御指示をいただいておりますから、そういう面でこの度の出張となりました。

この結果、現地系のスーパーの、特にこのお寿司のコーナー、今まではなかなか大きいスーパーの責任者の方は、民間レベルでもしくは大使館レベルでコンタクトを取っても、会っていただくということにすら達しなかったというのが状況でありまして、そういう意味では一歩前に進むことができたのかなというふうに考えております。

現在、この話し合いを踏まえまして、実現しないとこれ意味がありませんので、ジェトロ、Jフード、在外公館を主な構成員とする輸出支援プラットフォームを通じて、試験販売等の取り組みができないのか、現地系のスーパーと検討調整を進めているところであります。

できるだけ早く実現をさせたいというふうに考えております。

農林水産物食品の輸出額2030年5兆円目標の達成には、日系のみではなかなか難しくありまして、やはり現地系のスーパーやレストランなどの現地系商流の開拓が重要です。

トップセールスを通じて、日本産食品ですね、しっかりと販路を拡大をさせていきたいというふうに思います。

海外ディストリビューターとのマッチングとルール把握の重要性について
質問
野中厚 (自由民主党・無所属の会)

- 輸出における現地ディストリビューターとのマッチングや、国・顧客ごとの衛生基準・食品基準の把握が重要であるとの考えを提示し、大臣の所見を質す

答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 現地ディストリビューターとの関係構築が重要であると認識
  • 輸出支援プラットフォームを通じた販売促進イベントの開催や、カントリーレポートでの紹介などの取組を推進している
  • 利益だけでなく個人間の人間関係の構築も重要であると考えている
全文
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そしてまた、今回の行動というのを鈴木大臣一人で終わらせることなく、政務三役、残り二役とも共有してもらいたいと思いますし、これから続くであろう輸出戦略においても、輸出国際局はじめ農水省で、「いざというときはこういうカードがあるんだ」ということを、政務があるんだということを共有してもらいたいというふうに思っております。

おとといですが、自民党の方で高付加価値の輸出、日本に輸出商品、輸出産品に取り組んでいる二事業者からヒアリングを行いました。

一つの事業者は青森リンゴを使って、もう13年前売り上げ600万だったのが、現在3億を超えているという、本当に香港、台湾、ドバイ、シンガポールなど海外にも輸出しているという、これも好事例でありましたが、もう一つが先ほど大臣が触れていただいた冷凍寿司であります。

確かにその事業者がおっしゃっていたのは、日本の米は他の米に比べ、海外の米に比べて、冷凍した後解凍しても、米が塊になってボロボロになりにくいと、非常にいわゆる冷凍質に適しているのが日本の寿司であるというふうに思っておっしゃっておりました。

また、これからグルテンフリーもあるし、米粉の輸出戦略もあると思いますが、この寿司、じゃあどうやってですね、この現地の販路を開拓したかというと、たまたま飛び込んだフードショーで、そこで現地のディストリビューターの目に留まったと。

そこで協定を結んだということなんです。

それでその結果ではどうなったかというと、現地の販路を開拓して、そしてもう一つが、その企業は知らなかったというんですが、輸出規制ですね。

いわゆる国に定める食品基準、衛生基準、その他に顧客が定める基準というのがあったらしいんですね。

それはやはり現地のディストリビューターがいないと知らなかったということであります。

ですので、これから輸出していく中で、現地ディストリビューターをはじめ企業とのマッチングというのが重要だと思いますし、その地域で異なるルールがあると思うんです。

国の方なり、政党でも把握をして、発信していく必要性があると思うんですが、大臣の御所見をお伺いいたします。

農林水産物食品の輸出を拡大するためには、現地の小売りが求める民間規格等に精通をした、今、委員が御指摘の海外のそれぞれの地域でのディストリビューターとの関係の構築が重要であるというふうに考えております。

このため農林水産省では、10カ国地域16拠点において、在外公館、ジェトロ、Jフードを主な構成員とする輸出支援プラットフォームを設けております。

その中で現地系小売における日本産品の販売促進イベントなどを開催し、国内の輸出事業者と海外ディストリビューターとの取引を促す。

そして海外ディストリビューターの国内商標を行い、国内の輸出事業者と結びついていただく。

またカントリーレポートの中で品目別に強みのある海外ディストリビューターなどを紹介するなどの取組を進めています。

こうした取組を通じて海外ディストリビューターとの関係構築を進めることにより、日系のみならず現地系スーパーやレストランなどの現地系商流の開拓を行ってまいりたいというふうに考えます。

やはり大事なことは、特に海外、私も何度もお邪魔をして、向こうのバイヤーさんとお話をするとよくわかるのは、個人と個人の関係を大変大切にされるなということを感じました。

その上で利益が出るのか出ないのかということが取引の条件に乗ってきますので、そういう人間関係の構築もやはり必要なのかなというふうに思っております。

フードテック・植物工場への国策的支援について
質問
野中厚 (自由民主党・無所属の会)
  • 植物工場の技術的可能性(環境パラメータの制御等)と、将来的な食料需給課題への有効性を指摘
  • フードテックを成長分野として、研究開発から量産段階まで国策レベルで支援すべきとの考えを提示し、意見を質す
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 日本のものづくり技術と品種を掛け合わせることで世界で戦える可能性を感じている
  • ワーキンググループを設置し、投資促進策を検討中
  • 光熱費等の課題解決に向け、民間企業、農研機構、農水省が連携して戦略的に取り組む必要がある
全文
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次に、フードテック、植物工場についてお伺いいたします。

昨年の12月に川崎市の植物工場に行ってまいりました。

視察する前の植物工場のイメージというのは、やっぱり設備投資のイニシャルコストがかかるとか、光熱費も多分べらぼうなんだろうなと、ランニングコストがかかるんだろう、そして何より私は知識がなかったものですから、そもそも成功した事例を聞いたことがないと、果たしてどういう会社なんだろうなという思いで、最初、視察前は伺った記憶がございます。

実際、そこの企業はですね、ものづくりの魂を持った企業でありまして、見ますと世界初の密閉型の栽培装置が設置されておりました。

40台。

その企業が1000台あれば、さまざまな植物を同時並行に研究して、どのケースが正解かどうかというのを見分けることができる。

そういったデータの蓄積をすることによって世界をリードできるとその企業はおっしゃっておりましたが、何よりすごいなというのは、28の環境パラメータ。

光量とか温度、湿度、水温とか、1度違うだけで生産量が10%違う世界でありますが、28の環境パラメータを個別すべて正確にコントロールできているという企業でありました。

実際、視察前はどんなもんだろうと思ったんですが、視察をした後、正直ワクワクしましたね。

というのは、やはりこれから2050年、食料需給が1.7倍になっていく。

そのための水はあるのか、土地はあるのかという課題がありますから、これは非常に良い挑戦ができるんじゃないかと思いましたし、植物の成分を引き出すという研究は知財に入りますから、これも世界をリードできるチャンスがあるぞと。

そして何より、研究で得たデータ成果というのは、これ植物工場の中で収まるだけじゃなくて、農業全般にとって有益であるということも感じました。

そして何より、やはり人工の光は、この土地利用型、米とか麦に関しては、おてんと様には勝てない世界だというふうにも思った次第であります。

フードテックは、高市総理が掲げられた17の成長分野の一つであります。

やはり民間のみに任せると、当然民間企業は収益優先に走りますので、ぜひチャンスと私は思っています。

研究開発の段階、そしてまたいずれ市場に出す量産の段階まで、フードテックは成長分野でありますので、ぜひ国として国策レベルで支援をするべきと考えますが、御意見をお聞かせいただきたいと思います。

そこで私が感じましたのは、技術的にも考え方も日本らしいものそのものがすべて詰まっているなということを感じましたので、この分野はやはり日本のものづくりの技術、そして細やかなところに手が届く私たちの考え方、そしてそれを日本の品種としっかりと掛け合わせて、世界で食料が売って出れる時代になるのではないかという、私も可能性を感じているところであります。

日本成長戦略本部において、戦略分野の一つとして位置づけられているフードテックにつきまして、昨年末に私が座長となったワーキンググループを設置いたしまして、植物工場などへの投資促進策を検討しているところであります。

植物工場については、気候変動の影響に左右されず、安定的な生産力を確保できるものである一方で、現時点では光熱費等が大きく、商業栽培できる品目が限られるといった現状、課題があるというふうに認識をしております。

ただ将来、フュージョンエネルギーをはじめ、さまざまなブレークスルーがあると思いますので、そうした時代に向けまして、これらの課題も解決をし、稼ぎの柱としていくため、植物工場の開発供給や工場運営を担う民間企業、そして栽培技術や品種開発等の植物工場に共通する課題の解決に向けた基盤技術の開発を行う農研機構、そして企業などの取組への支援や環境整備を行う農林水産省が連携をした取組を戦略的に進めることが必要というふうに考えております。

ワーキンググループでしっかりと議論させていただいて、勝筋をしっかり見極めた上で、戦略的な官民投資促進策、これを検討してまいりたいというふうに思います。

農研機構の施設老朽化への対応について
質問
野中厚 (自由民主党・無所属の会)
  • 農研機構が産官学のハブとして重要である一方、施設の老朽化が著しいことを指摘
  • 戦略分野の推進のため、施設改修などの支援を要望する
答弁
坂井田照也
  • 施設・設備の老朽化を認識しており、中核的機関として機能強化が必要であると考えている
  • 農業構造転換集中対策を含め、前年度比4割増の予算を計上し、拠点の集約化と機能強化に着手している
全文
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大臣が今お話をされた農研機構との連携。

農研機構、本当に産官学のハブとなり得る機能なんですよ。

ただ一つ言うと、ボロいんですよね。

ボロいっちゃ失礼ですが、老朽化が著しいという、まさに産官学のハブに見合わない施設であります。

中身は本当にしっかりしています。

過去視察に行かせてもらった数年後に、実際もう実装されたり市場に出ているものも多々ありますので、ぜひこれも重ねてになりますが、戦略分野の一つの流れとして、ぜひハブとなり得るこの農研機構の施設改修はじめ支援をお願いしたいと思います。

いかがお考えか。

委員御指摘のとおり、農研機構の施設や設備の老朽化が進行していると承知しているところでございます。

農研機構は我が国の農業研究の中核的機関であり、産官学連携によるスマート農業技術や新品種の開発などにおいて、これからも中心的な役割を果たすことが必要と考えております。

これらに対応するために、農業構造転換集中対策を含め、前年度比4割増の46億円の予算を計上し、全国5カ所の各拠点につきまして、施設を集約化しつつ、機能強化を行う整備等に着手したところでございます。

今後ともこのような農研機構の役割を十分に果たせるように、必要な施設整備予算の確保に力を入れてまいりたいと考えております。

節水型乾田直播の検証と研究について
質問
野中厚 (自由民主党・無所属の会)
  • 節水型乾田直播について、生育への影響や土壌成分への影響など、実効性に半信半疑であると指摘
  • 導入を急がず、十分な検証・研究を行うこと、および基盤整備を優先することを要望する
答弁
坂井田照也
  • 現時点では雑草対策が未確立で収量も不安定であり、導入推進段階にある技術ではないと認識している
  • 令和7年度補正予算および令和8年度当初予算において、研究および実証確認のための予算を措置する
全文
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次に節水型慣行直播についてお伺いいたします。

私はやはり水穂の国というのは、水田で育つ水稲が一番美しいというふうに思っております。

ただ、やはり労働力が不足している中で、この直播というのは選択肢の一つだと思っております。

実は私も数年前に農業体験を最初の段階、種まきからさせてもらって、やはりスマート農業では届かないところ、育苗のところがすごい多々あるなというふうに思いました。

ですので、全部できないよりは多少でもできたほうがいい。

その選択肢が直播なら、私も理解をしております。

湛水直播、乾田直播、さまざまな手法がありますけれども、やっぱり一長一短あるから、なかなかそれ以上のブーストがかかってなかったと思うんですよ。

その中で、ここ最近、急に現れたかのように取り扱われている節水型乾田直播があります。

私は本当なのかなと、正直半信半疑に思っております。

例えばマイコス菌とかビール酵母をつけたことでコーティングすれば水が少なくなる。

これも農家の方、本当かなと思っている方がいます。

やはりまだ経過を見る必要があると思うんですね。

経過を見る必要が、例えば土壌のミネラル成分がどうなのか、やはり数年は経過を見る必要があるというふうに思っております。

そのための検証・研究をしていただくことを要望いたしますし、そして何より、そもそもで言えば、やはり水回り、水路の回収とか、あと圃場整備、いわゆる基盤整備の方にまず優先すべきと考えますが、政府としての御意見をお聞かせください。

委員御指摘の節水型乾田直播でございますが、これは入水前の水田に播種し、入水回数を減らして栽培する技術であります。

苗作り、白柿、田植えの省略、水管理の省略化により、大幅な低コスト化を図ろうとする技術でありますが、現時点では、雑草対策技術が未確立であることに加え、節水による稲の生育への影響も明らかでなく、生産現場では収量が不安定な状況にございます。

このため、この節水型乾田直播は、検証が必要な新技術であると理解しておりまして、導入推進段階にある技術ではないと認識してございます。

こうした中で、農水省では、節水型乾田直播技術に関して、令和7年度補正予算において研究予算を措置するとともに、令和8年の当初予算においては、現場での実証確認のための予算を継承しております。

まずはこの技術の研究検証をしっかり進めてまいりたいと考えております。

政府備蓄米の回復と食料安全保障について
質問
野中厚 (自由民主党・無所属の会)

- 南海トラフ等の自然災害リスクに備え、現状32万トンである政府備蓄米を、本来必要とされる100万トンまで回復させるべきだと主張する

答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 食料安全保障の観点から、備蓄水準を100万トンまで回復させる必要があると認識
  • 買い戻しを含め着実に回復させるとともに、リスク分散の観点から民間備蓄の活用や倉庫のあり方を検討する
全文
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最後の質問に入らせていただきます。

昨今、御承知のとおり、イランの情勢が緊迫化してきておりまして、報道で国内の石油備蓄について報道が多々ありまして、国民の備蓄という意識が高まっていると。

この石油備蓄についてはエネルギー安全保障であります。

我々が意識するのは当然エネルギー安全保障だけではなくて、食料安全保障であります。

食料安全保障の一つは政府備蓄米であります。

本来100万トン必要であるというところに対して、現状は32万トンしかありません。

この有事の際、心配するのは自然災害であります。

南海トラフという、南海トラフのリスクもありますので、政府備蓄米を私は回復すべきというふうに思いますし、その際はやっぱり東西のですね、是正を、偏在、偏在を。

まず、食料安全保障の観点から、この備蓄水準100万トンまで回復させることが必要でありますので、着実にこれは買い戻しも含めまして、備蓄水準を回復させてまいりたいと思います。

そして同時に、この備蓄のあり方については、リスク分散の観点も踏まえまして、しっかりとこれから民間備蓄もやってまいりますので、こうしたことも全て踏まえてですね、倉庫のあり方どうすべきかということも検討させていただきたいというふうに思います。

在留イラン人の現状把握
質問
國重徹 (中道改革連合・無所属)
  • 日本に在留するイラン人の総数を確認したい
  • 退去強制令書発布者、収容者、非仮放免者、管理措置中の人数を確認したい
  • 難民認定人数および3回目以降の申請者数を確認したい
答弁
内藤総一郎
  • 総在留者数は4,694人(令和7年6月末時点)
  • 退去強制確定者は307人で、その内訳は非仮放免者276人、管理者19人、被収容者12人(令和6年末時点)
  • 令和6年の難民認定申請者は108人だが、3回目以降の申請者数は統計がないため回答困難
全文
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まず日本に在留しているイラン人の現状について確認をします。

最新で把握している在留イラン人は何人なのか。

その中で国外退去を命じる退去強制令書が発布された人、入管施設に収容されている被収容者、また非仮放免者、管理措置中の人数、これらはそれぞれ何人なのか。

さらに難民認定をしている人数と、難民認定申請が3回目以降の人数、これらについてそれぞれお答えください。

令和7年6月末時点で、我が国に中長期間在留する者のほか、在留資格「短期滞在」で滞在する者等を含めた総在留者数のうち、イラン人は4,694人でございます。

令和6年末時点で退去強制令書が発布され、退去強制が確定したイラン人は307人。

そのうち非退去強制仮放免者は276人、非退去強制管理者は19人、被収容者数は12人でございます。

令和6年におけるイラン人の難民認定申請者数は108人でございますが、イラン人の3回目以降の難民認定申請者数は、統計を取っていないため、お答えをすることが困難でございます。

在留イラン人の帰国の実務可能性
質問
國重徹 (中道改革連合・無所属)
  • 中東情勢の緊迫化により、航空便や空港の安全性が確保されているか
  • 現状でイランへの帰国が実務的に可能であると考えているか
答弁
内藤総一郎
  • 湾岸諸国を中心に航空便の運行停止や空港閉鎖が続いていると承知している
  • 現在、在留イラン人が帰国することは困難な状況であると認識している
全文
質問・答弁の全文を表示

日本に在留するイラン人の方たち、今すぐに帰国できるのかというと、到底そういった状況にはないと思います。

イラン情勢の急変、その波紋は周辺諸国にも波及を拡大し、中東の空に一気に緊張状態が漂っています。

安全に飛行機が通れるルートはあるのか。

空港は安全に使える状況なのか。

何より命に対する危険はないのか。

こういったことを踏まえたイランへの帰国の実務可能性、これについて平口法務大臣はどうお考えでしょうか。

把握する限り、湾岸諸国を中心に航空便の運行停止や国際空港の閉鎖が続いているものと承知しております。

そのため、現在我が国に在留するイラン人が帰国することは困難な状況であると認識しております。

在留イラン人への緊急避難措置の検討
質問
國重徹 (中道改革連合・無所属)

- 過去のミャンマー人への対応(特定活動による在留・就労許可)と同様の緊急避難措置をイラン人にも講じるべきではないか

答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 短期滞在者の在留期間更新申請への柔軟な取扱いについては地方局に連絡済みである
  • ミャンマーと同様の許可措置については、情報収集に努めつつ必要性を検討すべき課題と考えている
全文
質問・答弁の全文を表示

その上で、入管庁は令和3年5月に本国情勢を踏まえた在留ミャンマー人への緊急避難措置を講じました。

これ具体的に言いますと、ミャンマー国軍によるクーデターがあってからのミャンマーに起きる情勢不安、これを理由に日本への在留を希望するミャンマー人については、緊急避難措置として「特定活動」の在留資格を許可した上で、在留や就労を認めるものとしたものであります。

この対応を踏まえますと、今日本にいて在留期限が切れそうなイラン人に対しても、在留ミャンマー人と同じような措置をとって、在留や就労を認めていく必要があるんじゃないかと。

しかも数日前にトランプ大統領は、「当初作戦は4、5週間と予測していたが、それより長く続ける能力がある。

時間がかかっても問題ない」と、長期戦も辞さない姿勢を強調しています。

そういったことも踏まえても、やはり。

緊急避難措置を検討していく必要性は高いと考えます。

平口法務大臣、いかがでしょうか。

現下のイランの情勢を踏まえ、出入国在留管理庁において、取り急ぎの対応として、航空便の欠航を理由とした短期滞在の在留期間更新許可申請があった場合の柔軟な取扱いについて、地方出入国在留管理局に対して連絡済みでございます。

委員ご指摘のミャンマーに対する特定活動の許可と同様の許可措置を取るかどうかについては、中東情勢に関する情報収集に努めつつ、その必要性について検討すべき課題であると考えております。

在留イラン人の補完的保護対象者認定
質問
國重徹 (中道改革連合・無所属)

- イラン情勢の急変を受け、在留イラン人が補完的保護対象者となり得ると考えているか

答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 補完的保護対象者の認定は、出身国情報に基づき申請者ごとに個別に審査して適切に認定している
  • 特定の属性の方に対し一律に判断することはできない
全文
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次に、在留イラン人に補完的保護対象者認定制度を活用できないのか、この視点でお聞きします。

令和5年の入管法改正で創設された補完的保護対象者認定制度。

この制度を簡単に言いますと、難民条約上の難民には当たらない、でも危なくて国に帰れない人を、難民と同じように日本で守るための仕組みです。

この制度によって、ウクライナ避難民のような紛争避難民などの方たちを、本国の状況等を考慮して日本で守っていけるようになりました。

そこで平口法務大臣。

イラン情勢のこの急変を受けまして、在留イラン人もその補完的保護対象者となり得ると考えていいのかどうか、答弁を求めます。

一般論として、補完的保護対象者に該当するか否かは、申請者の出身国に関する情報、出身国情報を踏まえ、申請者ごとにその申請内容を審査した上で、入管法に基づき補完的保護対象者と認定すべきものを適切に認定しているところでございます。

そのため、特定の属性の方々に対し、一律に補完的保護対象者であるという判断や、補完的保護対象者でないという判断を……。

在留資格のない申請者への人道支援
質問
國重徹 (中道改革連合・無所属)

- 難民認定や補完的保護対象者の申請中で在留資格がなく、生活が困窮している方への支援をどう行うか

答弁
内藤聡一郎
  • RHQ(アジア福祉教育財団難民事業本部)を通じて、生活状況を調査した上で保護費の支給や緊急宿泊施設の提供を事案に応じて行っている
  • 必要とする方へ速やかに援助できるよう努める
全文
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次に、先ほどの質問で、在留資格があるんだけれども、それが切れそうな人たちへの配慮、これをどうしていくのかということのやりとりをしました。

次は在留資格が切れてしまった人たち、在留資格がないイラン人の方たちで、難民認定の申請あるいは補完的保護対象者の認定を申請している人たち、ここにも目を向けたいと思います。

難民認定の申請中あるいは補完的保護対象者の認定の申請中の場合、多くは特定活動という在留資格が付与され、在留が認められます。

ただ、これ自動的じゃないんですね。

申請審査が必要で、必ずしも在留資格が得られるとは限りません。

こういった難民認定や補完的保護対象者認定の申請中ではあるものの、在留資格がない方たちがいます。

そして、その方たちの認定の審査にはある程度の時間、期間がかかります。

ですので、その間に生活が困窮してしまう場合もあるわけです。

こういった方たちについても、人道主義の観点からの支援が必要と考えますが、どう対応していくのか伺います。

難民認定申請者及び補完的保護対象者認定申請者のうち、生活に困窮する方に対しては、出入国在留管理庁が業務委託をしておりますアジア福祉教育財団難民事業本部、いわゆるRHQにおきまして、生活状況等の調査を行った上で、生活費や住居費を含む保護費の支給、あるいは緊急宿泊施設の提供といった保護措置を事案に応じて行っております。

出入国在留管理庁としましては、保護を必要とする方に対してできる限り速やかに援助を行うことができるように努めてまいりたいと、このように考えております。

保護措置予算の妥当性
質問
國重徹 (中道改革連合・無所属)
  • 保護措置の受給者が増加傾向にあるにもかかわらず、予算額が据え置かれているが、十分に対応できるのか
  • イラン情勢による申請増も予想されるが、対応可能か
答弁
内藤聡一郎
  • 令和6年度の増加はウクライナ避難民が主因であり、多くの方が既に認定を受けているため、令和8年度案で必要な経費を計上している
  • 状況に応じて関係機関と協議し、適切に対応し、必要な予算確保に努める
全文
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國重徹(中道改革連合・無所属)難民認定の申請、また補完的保護対象者認定申請者に対して、保護費を支給するなどの保護措置をとる場合もあるという答弁でした。

これについて、事前に入管庁からいただいた資料によりますと、難民認定申請者のうち……保護措置を受けている人数は、令和4年度が204人、令和5年度が658人、令和6年度が710人と、年々増えています。

補完的保護対象者のうち、保護措置を受けている人数は、制度創設の令和5年度が8人、令和6年度が107人と、要はトレンドとして増加傾向にあるわけです。

にもかかわらずです。

令和7年度の予算書と令和8年度の予算案を比較しますと、保護措置の実施に関わる予算はいずれも7億900万円で、変化が見られません。

これでこの増加のトレンドがあるのに十分に対応できるのか、答弁を求めます。

ウクライナ避難民の方が認定を受けていればそれはそのとおりかもしれませんけれども、ただこの予算案をつくったときとは、状況がこれも急変しております。

今後、申請者がこのイラン情勢の急変等によって増えてくることも予想されるわけですから、それも踏まえた予算を講じていく必要があると思いますけれども、それでも十分に対応できると言えるのか。

御指摘の保護費の受給者数につきましては、難民認定申請者と補完的保護対象者認定申請者を合計しますと、令和4年度には204人、令和5年度には666人、令和6年度には817人となっておりましたが、令和7年度におきましては、令和8年1月末時点の速報値で532人、このようになっております。

令和6年度におきましては、令和5年12月の補完的保護対象者認定制度の施行これに伴い、ウクライナ避難民を中心に当該認定申請者が増加したことにより、保護費の受給者が増加したもの、このように考えております。

一方で、補完的保護対象者の認定申請の大半を占めていたウクライナ避難民につきましては、既に多くの方が認定を受けており、令和8年度政府案におきましては、このような事情等を踏まえて必要な経費を計上しております。

いずれにしましても、出入国在留管理庁としましては、先生御指摘のとおり、保護を必要とする方に対する適正な援助を行うこととしており、引き続き必要な予算の確保に努めてまいりたい、このように考えております。

もちろん状況に応じて関係機関と協議して適切に対応したいと考えております。

3回目以降の難民申請者の送還停止要件
質問
國重徹 (中道改革連合・無所属)
  • イランの本国情勢の変化は、送還停止の「相当の理由がある資料」に該当し得るか
  • 書面がなくとも申請者の陳述だけで足りるのか
答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 本国情勢の変化等は事情変更を示す資料として考えられるが、イラン情勢が該当するかは個別判断であり一概に答えられない
  • 資料の形態に制限はなく、申請者の陳述や申請書も該当し得る
全文
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これまで難民認定を申請しているこの間というのは、一律で送還が停止されていました。

しかし令和5年の入管法改正で、この例外規定が設けられました。

具体的には、難民認定の申請が3回目以降の場合には、その申請中であっても強制送還ができるようになりました。

ただ、その場合であっても「相当の理由がある資料」を提出した場合には、送還が停止される仕組みになっています。

そこで伺います。

現在のイランのような本国情勢の変化は、「相当の理由がある資料」に該当し得るのか。

該当するとした場合、書面などはなくても、申請者の陳述、言い分だけで「相当の理由がある資料」として足り得るのか。

明快な答弁を求めます。

御指摘の相当の理由がある資料について、例えば本国情勢の変化等の前回処分後に生じた事情変更を示す資料などが考えられると、これまでも答弁しているところでございますが、お尋ねの現在のイラン情勢がこれに当たるかどうかについては個別に判断されるべきことであり、一概にお答えすることは困難でございます。

なお、御指摘のとおり相当な理由がある資料については形態や形式に制限がございません。

で、申請者の陳述や難民等認定申請書も相当の理由がある資料に該当し得ると考えております。

難民申請時の言語対応
質問
國重徹 (中道改革連合・無所属)

- ペルシャ語などの言語対応や通訳の手配を適切に行うことを明言してほしい

答弁
平口洋 (法務大臣)

- 通常、通訳人を介して申請者が最も理解できる言語で聴取を行っており、今後とも適切に対応する

全文
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國重徹君。

総合判断になるということだと思います。

ただ、イラン情勢の変化は相当の理由がある資料の要件を満たす強力な要素になると思います。

また、イラン人ですので言語はペルシャ語になると思いますけれども、通訳の手配をはじめ、その言語対応が適切にできるのか、ここも大事なポイントになります。

平口法務大臣、この対応についてもしっかりやると一言明言してください。

難民等認定申請者から迫害事情を聴取する際には、通常通訳人を介して申請者が最も理解できる言語で聴取を行っているところでございまして、今後とも適切に対応してまいりたいと考えております。

強制送還の実施判断と人道的な見合わせ
質問
國重徹 (中道改革連合・無所属)
  • 本国情勢の急変や人命への危険がある場合、強制送還を見合わせる制度や柔軟な運用はあるか
  • 送還実施にあたって何を考慮するのか
答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 退去強制確定者は速やかな退去が原則だが、個別に退去計画を策定する
  • その際、送還先の国内情勢や送還便の確保状況を踏まえ、送還の実施を適切に判断している
全文
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次に、強制送還されることが確定した人、こういった人であっても、現在のイランのように本国情勢が急変をして空港の閉鎖等に伴う物理的な要因、人命に対する危険があると予測される状況では、直ちに送還することは難しい。

人道主義の観点から送還してはいけないと思います。

そこで、このような場合に強制送還を見合わせる制度はあるんでしょうか。

あるいは、個別の状況を踏まえて柔軟な運用を行っていくんでしょうか。

強制送還の実施に当たって、どのようなことを考慮要素とするのか伺います。

法令に従い手続きを進めた結果として、退去強制が確定した外国人は、速やかに我が国から退去することが原則でございます。

が、送還の実施に当たっては、非退去強制者ごとに、退去のための計画を策定することになっております。

この計画の策定の際に、送還することができない事情の有無を把握しており、出入国在留管理庁において送還先の国内情勢や送還便の確保等の状況を踏まえて、送還の実施については適切に判断しているところでございます。

共同親権導入に伴う情報提供とアウトリーチ
質問
國重徹 (中道改革連合・無所属)
  • 離婚後の共同親権導入に伴い、当事者や子どもに分かりやすく情報を伝えるための取り組みをどう行ってきたか
  • 今後、予算を確保してどのようにアウトリーチ型の情報提供を行うか
答弁
松井信一
  • パンフレット、ウェブサイト、動画による周知や、市区町村でのパンフレット配布を行ってきた
  • アウトリーチ型支援について調査研究を実施しており、得られたモデルを関係府省庁と連携して横展開し、来年度も調査研究を継続して成果を深める予定である
全文
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離婚後の共同親権を導入することなどを内容とする民法改正法。

これがいよいよ来月1日から施行されます。

家族においては大きな制度改正になります。

改正の内容はもちろんのこと、離婚後の子の養育に関するさまざまな情報について、国民、とりわけ当事者に分かりやすく伝えていく。

ただ一方で、なかなか情報にたどり着けない方たちが多くいるのも現実です。

おきざりになりがちな子どもたちもいます。

こういったところにも、離婚を経験する子どもたちの利益を確保するための法制度、そしてそれに関連する情報について、アウトリーチ、プッシュ型も含めて、漏れなく情報を伝えていくことが極めて大事になります。

このような情報提供について、これまでどのように取組を行ってきたのか。

また予算も確保して今後どう取り組んでいくのか伺います。

法務省では関係府省庁等と連携しながら、パンフレット、ウェブサイト、動画等による改正法の周知、趣旨内容に係る周知広報に取り組んでまいりました。

法務省では、市区町村にご協力いただき、離婚届の提出と一緒に離婚後の子育てに関する取決めを促すパンフレットを配布しており、先般、改正法施行に向けてこのパンフレットの改定を行ったところでございます。

法務省では今年度、アウトリーチ型を含む効果的な情報提供や支援のあり方をテーマとした共同養育計画の作成を促進するための調査研究や、子の意見の把握反映に関する調査研究を委託して実施しております。

これらの調査研究で得られた支援のモデルについては、支援に関わる施策を所管する関係府省庁等とも連携して横展開に努めるとともに、来年度も引き続きこれらの調査研究で得られた成果を深める調査研究を実施する予定でございます。

引き続き効果的な周知広報となるようしっかりと取り組んでまいります。

農業の慢性的な赤字状態と原因分析
質問
野間健 (中道改革連合・無所属)
  • 日本の水田の半分が赤字であり、人件費を考慮すると多くの農業経営がマイナスである現状を指摘
  • 農業の慢性的な赤字状況について、大臣はどう分析し、何が原因だと考えているか
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 統計上の数字だけで全体が慢性的な赤字と判断するのは難しいが、感覚的な認識は一致している
  • 赤字の要因として、経営規模の小ささ、中山間地域の条件不利、需給バランス崩壊による価格低迷、コストの価格転嫁不足などを挙げた
  • 構造転換集中投資による生産性・付加価値向上や、食料システム法による価格形成の推進などで対応する
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資料1をご覧いただきたいと思うんですが、これは昨年5月の日本農業新聞の記事ですけれども、今も実態はほとんど変わっていないと思います。

日本の水田の半分は赤字なんですね。

私も地元で、昨年一昨年と少しお米の値が上がってよかったなという話をすると、「いや、とんでもないですよ。

30年前の価格にやっと戻っただけであって、赤字は変わらないんですよ」ということをよく話をされます。

なぜお米赤字でも作っているんですか。

「先祖伝来の田んぼを荒らすわけにもいかないし、作って親戚知人に配れば喜んでくれる」。

そういう、半分本当ボランティア精神ですよね。

これでお米を作っているということが30年来続いています。

ですから当然、この記事にもありますけれども、米農家が20年で6割減っています。

資料2をご覧いただければ、これは米作りだけではありません。

畜産も含めて農業の生産の時給を出していますけれども、ほとんど最低賃金にもなりません。

水田作では米個人経営だと849円。

そして畜産では繁殖牛だとマイナス179円。

とにかく全く人件費にもならないのが時給の現状ですよね。

資料3ご覧いただくと、これは47都道府県での生産額と、それからいわゆる農業産出額に占める農業の所得の割合、つまり会社で言えば粗利ですね。

売上げに対して生産費、コストがいくらかかって手取りがいくら残るかということですけれども、大臣の山形県は14位になっていますけれども、この粗利の率というのは39.9%ですから、1000万売れば399万円残る。

ただし、これは人件費が入っていませんので、人件費を考えたら赤字なんですね。

ですから、これは佐賀県が毎年10年ぐらいずっとトップです。

佐賀県でも49%、1000万売って490万ですから、人件費を考えると少し赤字が出るぐらいなんです。

ですから、これは全国一番下に出ていますけれども37.8%ですね。

1000万売ったら日本の農業をおしなべて370万ぐらいしか手元に残らない。

それで人件費を払えばマイナスだということが、日本の農業の慢性的な状況になっているということは、大臣もご承知のとおりだと思います。

どういうふうにこれを分析して、どういう原因なんだと思われますか。

大変難しいご質問かなというふうには思いますが、まず申し上げると、農業所得は農業総産出額から物的経費を控除したものとされ、ここから雇用労働賃金等を差し引かなければ事業の損益は明らかにならないわけです。

ですので、この数字だけをもってして、農業生産者全体として慢性的な赤字の状態にあると判断するということは難しいというふうに考えています。

また、農業経営については経営体ごとにさまざまでありまして、黒字経営体もあれば赤字経営体もあります。

その要因についてもさまざまであり、一律に論じることは困難であるとは考えますが、ただ野間先生と私とでですね、感覚的な認識がそんなに違っているとは思っておりません。

個別の経営体について見ますと、例えば経営規模が小さいこと、そして中山間地域等の条件不利などの要因によって生産性を十分に高めることが難しく赤字に陥っている場合。

そして需給バランスが崩れて価格が低迷したことによって赤字に陥っている場合。

また、生産資材や人件費の上昇分を価格に十分転嫁できず、特にずっとデフレ経済でありましたので値段がなかなか上がりづらかったという場合、それで赤字に陥っている場合などがあるというふうには承知をしております。

農林水産省としては、こうした課題に対応しなければならないと考えておりまして、これから今行っております構造転換集中投資による生産性の向上や付加価値の向上、また今からスタートをしますけれども、食料システム法による合理的な費用を考慮した価格形成の推進、そして収入保険などのセーフティネットの整備などの施策を進め、経営全般を支えていきたいというふうに考えております。

農業構造転換集中対策の目標値
質問
野間健 (中道改革連合・無所属)

- 巨額の予算を投じる農業構造転換集中対策において、今後の農業生産人口や所得について具体的な目標値があるか

答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 担い手数については2030年度に49歳以下の数を現行水準に維持することを目標としている
  • 所得について具体的な数値目標はないが、インフレ下で「稼げる農業」を実現することが重要と考えている
  • 中山間地域などの条件不利地域については別途対策で支える必要がある
全文
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そして、これから5年間の農業構造の転換集中対策期間ということで、1兆3000億の別枠予算を取ってやるんだと。

事業費として2兆5000億ということですね。

もう既に昨年の補正、そして今年の当初予算で4000億がここに充当されているということでありますけれども、これだけのお金をこれから使って、今お話があったような大規模化等々を進めていくわけですけれども、そこで一体どれぐらい、後ほどまた申し上げますけれども、農業人口も激減していますよね。

過去5年で資料の4と付けさせてもらいましたけれども、5年でも25%減っていると。

102万人になってしまっている。

これはもう農水省さんの統計ではっきり出ているのは、あと20年でまたそれが減って30万人になるんだということもはっきり謳っておられますけれども。

この5年間、これだけの巨額のお金を使って集中対策をやるんだということで、その後の農業の生産人口はどうなるのか。

また所得はこれぐらい上がるんだということの目標値というのはあるんでしょうか。

教えてください。

鈴木憲和君今、目標値があるのかどうかというお話でしたけど、まず基本計画におきましては、担い手の目標として2030年度に49歳以下の担い手数を、まず現行の水準にしっかりとやっていくということがあります。

所得については具体的にいくらいくらというのはないわけですけど、ただ基本的には我々インフレになっている中で、農業者の所得も当然上がっていかなければ、農業に携わるということにはならなくて、若い人は他の産業を選ぶということになりますから、そうならないように稼げる農業をいかに実現をしていくかということが大事かというふうに思っております。

そのための集中対策期間でありますし、基盤整備、そして共同利用施設の再編、集約合理化、こうしたことも進めながら、稼げる農業というのを実現できるように努力させていただきます。

そしてもう1個、先生から御指摘いただいた、やはり中山間や条件不利と言われる地域は、どうしても頑張ってもなかなか厳しい現実があるわけですから、そこは別途対策としてしっかり支えていくということが必要であろうと思います。

農業所得の明確な目標設定の必要性
質問
野間健 (中道改革連合・無所属)
  • 現行の目標は曖昧であり、若い世代が後継ぎとして意欲を持つには不十分である
  • 農業を一生の仕事として選択できるよう、明確な目標を掲げてほしい
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 基本計画に具体的な数値を書き込むことは難しい
  • 「再投資が可能な経営状況」を作ることや、他産業との格差という視点を持つことが重要であり、その視点で議論・検討したい
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野間健君これはさきの衆議院選挙で、自民党さん、各党、日本農業新聞にいろいろな政策のPRを出していましたけれども、その中でやはりこの高市総理の写真の下に、「今の構造転換集中期間5年間、こういう予算でやります。

やはりその思い切った集中対策で収益力の向上と農業農村の所得を増大させるんだ」ということも大きく謳われています。

今おっしゃったように、基本計画で人口とか所得のこともよくわからないんですけれども、触れてはいるんですが明確な目標というのではないですね。

確かに49歳以下の比率をマーク、現状は維持しましょうとか、米だといくらいくらにしましょう、いくらにしましょうというのが出ていますけれども。

ですからこれだけでは、若い人が「じゃあやっぱり親父の後継いでやろう」とかいう気にはならないですよね。

これ大丈夫なのかなと。

要するに非常に曖昧な数字や曖昧な目標が掲げられているだけで、これじゃどうかなと。

本当に農業を一生の仕事としてやろうという気にはならないような印象を多くの人が持っていると思います。

本来であれば、ですから明確な目標を掲げていただきたいと思うんですけれども。

鈴木憲和君野間委員のおっしゃることをとてもよく理解をするんです。

ただ、いくらいくらまでとなかなか基本計画で書くというのは難しいんだというふうに思いますが、ただ私としては、今省内でさまざまな政策の見直しの議論をしているときに、いつも内部で共有をしているのは、「再生産可能な状況だったらいい」ということではなくて、「次が再投資をちゃんと可能な経営の状況をつくっていく」ということが大事かと思いますし、もう一つは、いくらがいいというよりは、要するに他産業と比べて農林水産業はどういう格差なのかという視点を持つということが大事かというふうに思いますので、そういった視点を持って、しっかり議論して検討してまいりたいと思います。

農業者の所得保障・直接支払い
質問
野間健 (中道改革連合・無所属)
  • 農業は自給率の観点から自由経済に任せられない側面がある
  • 生活が成り立つような所得保障や農地直接支払いの導入について、大臣はどう考えるか
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 適正な取引を通じて生産者が報われる形にすることが一番大事であると考えている
  • 所得保障については様々な議論があることを理解しており、令和9年度に向けた水田政策の見直しの際などに議論したい
全文
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野間健君日本農業新聞でも去年の秋に、農業者に対してどういう政策を一番求めるか。

一番多いのは、やはり所得補償をしてほしいということなんですね。

お話のとおり自由市場経済でやりますね。

お米にせよ、畜産にせよ、上がったり下がったりいろんな変動があります。

例えば半導体であれば、じゃあ安くなれば。

日本で半導体産業はなくなりましたよね。

今、TSMCとかラピダスで最先端施設をやっていますけれども、「足りなければ外国から買えばいいじゃないか」ということで。

住む産業もあれば、農業はそれは絶対で、ある意味、自給率を極端に下げれば、これはもうまさに今のような有事の場合、大変なことになるわけですから、これは自由経済に任せられない側面があるところが、やはり農業の難しいところだと思います。

ですから、そういった意味で所得保障なり、我々が訴えている農地直接支払いなり、直接農家に直払いをしてある程度の生活が成り立つような保障をするというのが必要だと思います。

これは高市総理も慎重にというか、非常に積極的ではない回答が出ていますけれども、大臣はそこをどう思われているんですか。

一番農政にお詳しいですし、農家の皆さんの要望もご存じだと思いますけれども。

鈴木憲和(農林水産大臣)答弁に当たらせていただきますので、私の考え方を申し上げますと、私自身、私と同世代からもっと私よりも若い生産者の皆さん、そしてこれから要は農業に携わろうかなというふうに考えている皆さんと話をする中で感じることは、やはりしっかりといいものを作って、いい値段で取引ができて、ちゃんとそれで報われるんだということが一番のやりがいにつながるというお話をいただくことが一番多いというふうに思います。

ですから、我々これからコスト指標なんかも食料システム法の中で作っていきますが、やはり適正なこの取引というのは何なのか。

要するにデフレ経済じゃない中で、これからのインフレ型になっていくわけですから、そういう中でどういう取引のあり方がいいのか。

そしてそれがどのようにして生産現場の皆さんが報われる形になるのかというのを考えるのが一番大事かというふうに思っております。

所得保障の議論については、もうこれずっとさまざまなご議論があることもよくわかりますし、私自身も農林水産省の役人時代に、民主党政権の下で個別所得補償を導入をした時も中にいましたので、よくよく理解をしているわけですが、これは本当に様々な議論がありますので、今後、水田政策の見直しを令和9年度に向けてさせていただきます。

またいろいろな議論をさせていただければと思います。

配合飼料価格安定制度の要件見直し
質問
野間健 (中道改革連合・無所属)
  • 飼料価格が高止まりしており、直近1年間の平均と比較する現行の補填金要件では支援が受けられない
  • 畜産農家が困っている現状に合わせ、算定期間の要件を撤廃または見直せないか
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 算定期間を伸ばして補填金を出しやすくすることは、他の生産者や多額の借入を抱える飼料メーカーの理解が得られないため困難である
  • 代替策として、重点支援地方交付金を活用し、地方自治体で飼料価格対策を講じるよう働きかけていく
全文
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私も地元は黒毛和牛の生産が非常に盛んでありますけれども、過去5年来、ウクライナ紛争以降特に飼料価格、配合飼料、牛の餌ですね。

これがもう高止まりをして、かつてはどうでしょう、トン1万円、1万5千円ぐらいのレンジで来たものが、突然4万円なり、今も2万円をずっと超えている水準が続いております。

この配合飼料については、補填金が確かに直前の1年間の平均と比べて高くなったというときは補填金が出るという仕組みがありますけれども、過去5年以上ずっと高止まりしていますので、補填金が今は全く出ておりません。

いろいろな仕組みがあることはもう重々承知しているんですが、補填金はやはり農家が困ったときに助けるための制度ですよね。

餌は毎日食べなきゃいけません。

欠かすことはできないんです。

減らすことはできません。

ですから、これは直前1年とかという仕組み、要件は撤廃するなりですね、もうちょっと検討考えてもらえないんでしょうか。

配合飼料価格安定制度は、穀物相場や為替、海上運賃などの世界経済の変化による経営環境の悪化を緩和するため、補填金の算定期間を直近1年間の平均というふうにさせていただいております。

本制度では、牛や豚、鶏などの生産者に加えて、飼料メーカーも補填金の積立を行っていますが、積立金は、鳥ごとではなく全体で管理をされているものであります。

また、令和3年以降の価格高騰を受けまして、多額の補填金、これも5,721億円すでに交付をしております。

その際、飼料メーカーの団体からは、金融機関からの借入れを行っている状況でありまして、現時点でも多額の約900億円の借入れ残高が残っているという状態です。

これらの事情を勘案しますと、算定期間を伸ばして補填金を出しやすくするということは、豚や鶏の生産者、そして飼料メーカーなど関係者の理解が得られないと考えております。

一方で、ただ現状で当然畜産農家の皆さん、特に牛はですね、餌高で厳しいということもよく私もお伺いをしておりますので、昨今の飼料価格の高止まりに対しては、重点支援地方交付金を活用して各地方自治体で飼料価格対策を講ずるよう促してきておりまして、引き続きそれについては働きかけをさせていただきたいと思います。

農林水産省の定員不足と現場重視の体制
質問
野間健 (中道改革連合・無所属)
  • 農水省の定員が他省庁に比べ減少しており、統計業務や現場対応、水産庁の取締業務などに支障が出ている
  • 霞ヶ関に集中せず、畜産局などを現場に近い地域に配置するなど、働き方を見直してはどうか
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 長期的に定員が減少しており、政府内で高い水準の合理化に努めてきた
  • 現場に近いところで取り組むことが大切であると考えており、働き方を含めて考える必要がある
全文
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それから農林水産省の職員の皆さんの、この定数の問題なんですが、資料8というのを付けさせていただいています。

これは全省庁のどれぐらい定員が欲しいということで、実際その定員が充足されたかということでご覧いただくとわかるんですが、農林水産省だけがマイナスなんですよね。

マイナス査定なんです。

内閣府はあります。

これはもう防災庁に移るということで、ちょっと事務的な意味でのマイナスなのであまり考慮できないんですが、農水省は毎年毎年査定が少ないんですね。

職員さんが少ないです。

昨年来の米騒動の際も、やはり統計の職員をあまりに削りすぎて、統計が万全にとれていなかったんじゃないかとか。

やはり地方に、かつては食料事務所等があって、農家の皆さんとも非常に農水省の職員の皆さんとの交流もあり、現場の情報が入っていたんですけれども、それが今なくなってしまっている。

そしてもう1つは、先日この2月に、これは水産庁さんの中で、いわゆる違法の漁業の操業をしている中国船を拿捕するというんですかね、そういう仕事をしている漁業関係の事務所職員さんもおられるんですけれども、そういった事件もありました。

そういった違法操業外国船とのいろいろなやりとり、危険を伴うやりとり、そういったところの人員も減らされていて、例えば1つの船に2人しか乗っていない外国船が武器を持っているかどうかは別として、非常に危険なやりとりもしなければいけない。

そういったところの人も減らすという、定員が充足されていないというのも大きな問題だと思います。

私もかつて、野村哲郎農水大臣ですね。

これは皆さんには申し訳ないかもしれないです。

例えば畜産局が霞ヶ関にある必要はないんですよね。

南九州とか鹿児島とか、あるいは熊本とか北海道とか、そういうところに職員さんが半分以上いてもいいんじゃないんですかと。

霞ヶ関で畜産もなければ米作りもやってないんだから、現場に出したらどうですかというお話はしたことありますけど、「いや、何か東京にいないとどうのこうの」というよくわからない回答でしたけれども。

それぐらいですね。

やはり現場が大事だと一番鈴木大臣がおっしゃっていますから、そういったこともされたらどうでしょうか。

いかがですか。

まずちょっと申し上げますと、この農林水産省の定員ですね、長期にわたり減少してきておりまして、近年の定員合理化計画においても、政府内で最も高い水準の合理化に努めております。

他方で、この食料安全保障の確立に向けては、令和7年度から5か年でですね、農業の構造転換を集中的に進めるための施策を展開をいたしますので、できる限り今、委員からご指摘あったとおり、現場の皆様に寄り添っております。

やはり今、できれば山形というのも挙げていただきたかったんですが、やはりでき得る限り我々は現場に近いところでやることが大切かと思います。

確かに霞ヶ関でずっと建物の中に私も働いておりましたが、現場と近いのかどうかと言われれば、当然土の匂いがする場所ではありませんので、そうした観点も持って働き方も含めて考えることが必要だろうとは思います。

和牛の中国輸出再開の現状
質問
野間健 (中道改革連合・無所属)

- 中国への黒毛和牛の輸出再開の現状はどうなっているか

答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 日中動物衛生検疫協定は発効したが、実際の輸出再開までには一定の手続きが残っている
  • 再開時期の見込みについては答えられないが、粘り強く協議を継続する
全文
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それと今、畜産農家の皆さんが昨年来期待していたのが、中国への黒毛和牛、日本の和牛の輸出の問題です。

これは現状どうなっているんでしょうか。

中国向けの輸出につきましては、2001年のBSE発生に伴う牛肉輸入の一時停止措置以降、輸出再開に向けた協議を続けているところであります。

昨年7月には、対中輸出再開の前提となる日中動物衛生検疫協定が発効いたしました。

実際の輸出再開までには一定の手続きが残されておりまして、輸出再開時期の見込みについて、余談をもってお答えをすることは差し控えますが、ただ引き続き、あらゆる機会を捉えて働きかけを行い、粘り強く関連の協議を継続していく考えであります。

地域間幹線系統補助の要件見直し
質問
野間健 (中道改革連合・無所属)
  • バス路線の補助要件(1日3本以上、5人以上乗車など)が昭和40年代のままであり、現状の過疎化に合っていない
  • 地域の足を維持するため、この要件を見直してほしい
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 地域公共交通確保維持改善事業により、原則として費用と収益の差額の2分の1を補助している
  • 限られた財源の中で幅広い支援が必要であり、今後も事業者や地域の意見を丁寧に伺いながら取り組む
全文
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熊本県もそうですし、鹿児島県もそうなんですが、交通の空白地域もありますし、バスの運行等に頼っている状況ですけれども、高齢化が進み非常に厳しい状況にあることは御承知のとおりです。

今、確かに交通の空白解消本部……国土交通省には、設置をされて空白地域の解消に向けていろいろな政策を展開されているというのもお聞きしているところでありますけれども、今一番私どもが地元のバス会社さんも困っていることというのが、地域公共交通確保維持改善事業の中で地域間幹線系統補助という補助の仕組みがありますけれども、1つの市と市の間をつなぐバス路線ですけれども、こういう条件があれば補助しますという要件ができたのが昭和40年代かららしいんですね、この要件が。

それでその中で、1日当たりの市と市の間を何本バスを出すかというと3本以上、朝昼晩とか、そして5人以上乗っていないといけないとか、そういう要件があるんですが、実際今はもう50年60年前の要件よりさらにさらに過疎化も進み、厳しい状況になっていますので、この要件すら満たせないところが非常に多いんです。

これはやはり今すぐにどうと言えないと思いますけれども、これを何とか見直していただけないでしょうか。

乗り合いバスは子どもからお年寄りまで地域の大切な足を支える公共交通機関であります。

国土交通省では地域間交通ネットワークを維持するため、地域公共交通確保維持改善事業によりまして地域間幹線バスの運行を支援しておりまして、原則として、計上費用と計上収益の差額の2分の1を補助しております。

こちらの補助事業につきましては、非常に多くの事業者からのニーズがあることから、限られた財源の中、幅広い支援を行うことが必要となります。

今後とも、バス事業者や地域のご意見、ご要望を丁寧に伺いながら、バス事業者に対する支援に取り組んでまいります。

造船業の成長戦略における認識
質問
住吉寛紀 (日本維新の会)
  • 日本の造船シェアが低下し、中国の支配力が強まっている現状を指摘
  • 更新需要の多くが中国へ流出している現状がある
  • 高市政権が造船業を17の成長戦略分野の一つに位置づけていることへの認識を問う
答弁
坂井康之
  • 造船業は国民生活、経済活動、安全保障を支える極めて重要な産業であると認識
  • 次世代船舶の需要増大により、日本の優位性を発揮する機会が広がると考えている
  • 造船ワーキンググループを通じて大胆な成長投資を促進し、再生に全力で取り組む
全文
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今回は造船業にスポットを当てて質問させていただきます。

1970年代には世界の造船建造量の約半分を日本が占め、我が国は造船王国と呼ばれておりました。

しかし現在は中国や韓国の台頭により厳しい状況に置かれております。

配布した資料の表をご覧いただければ一目瞭然ですが、日本の建造量は減少傾向にあり、世界シェアは低下し、2024年には8%まで落ち込みました。

造船は受注から建造まで3年以上要するものが多く、確認できる最新の受注状況では、2024年において中国が世界の船舶受注量の7割超を占めており、今後も建造量の増加が見込まれるなど、中国が世界市場での支配力を一層強めております。

このような状況の中、日本では国内造船所だけでは造船需要を十分にまかないきれずに、海外の造船所に依存せざるを得ない状況も生じております。

実際、日本の新造船発注量は毎年おおむね1200万トン前後で推移しておりますが、日本の造船所の建造能力はこれより低く、約1000万トン程度にとどまり、日本の発注需要を下回っているというのが現状です。

その結果、更新需要すら国内で賄えず、発注の3、4割が中国へ流出しております。

なかなか現状を申し上げると暗いという状況ですが、高市政権においては、造船業を17の成長戦略分野の1つに位置づけているということを、国交省としてどのように認識しているのか、御所見をお伺いいたします。

造船業は海上輸送に不可欠な船舶を安定的に供給し、国民生活、経済活動のみならず安全保障を支える極めて重要な産業でございます。

また造船市場は、今後ゼロエミッション船舶をはじめとする次世代船舶の需要が増大いたしまして、我が国の造船業が優位性を発揮する機会が広がるというふうに考えてもおります。

我が国の造船業にはこうした新たな需要をつかみ、成長産業として大きく飛躍できるポテンシャルもあり、このような背景のもと、高市政権において造船が17の戦略分野の一つとして位置づけられたというふうに認識しております。

日本成長戦略会議の造船ワーキンググループにおいて精力的に検討を進め、造船分野における大胆な成長投資を促進し、造船業の再生を果たすべく全力で取り組んでまいります。

造船業の国際競争力強化と生産能力向上策
質問
住吉寛紀 (日本維新の会)
  • 中韓の造船所は規模が大きくスケールメリットを活かしてコストを削減している
  • 日本は事業規模が小さく、効率面や調達コストで劣後している
  • 2035年までに造船量を1800万トンに引き上げる目標に向けた具体的な戦略を問う
答弁
荒垣啓太
  • 日本の造船所が規模で劣っている現状を認めている
  • 設備増強による生産能力強化と、事業者間の連携・協業の促進が必要と考えている
  • 「造船業再生基金」を新設し、省力化・ロボット化への設備投資や研究開発を支援する
全文
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近年、造船量や世界シェアを伸ばしている中国や韓国の企業を見ますと、中国では国有企業が中心となり、韓国では国策のもと財閥系企業が強力に後押しされています。

日本と比較すると、中国・韓国のトップ企業は、一つの造船所あたりの従業員数、敷地面積、生産量のいずれにおいても規模が大きいというのが特徴です。

一方、日本の造船所は事業規模が相対的に小さく、また点在しているため、スケールメリットの面で劣後しているというのが現状です。

中国や韓国の造船所は非常に大きく、また5本から6本のドックで同時並行で建造できる構造になっておりますが、日本の場合は1、2本のドックで建造しているため、効率面でははるかに劣っております。

そして造船業では船舶受注後に材料を調達するため、物価上昇局面では利益が圧迫される傾向にありますが、中国では共同調達などによるスケールメリットを生かし、鋼材や資材の共同調達を行うなど、調達コストの削減を実現しております。

このことから、日本と中国で同じ船舶を建造する場合、大体日本の建造コストは約2割程度高いとも指摘されております。

今後、国際競争の中で日本の造船業が勝ち抜いていくためには、こうしたコスト差をどのように埋めていくのか、これは大きな課題です。

政府は2035年までに造船量を1800万トンへと引き上げる目標を掲げていますが、これは現在の生産量の約2倍に近い水準です。

この目標を実現するために、今後どのような政策や戦略で我が国の造船業を強化していくのか、今後の展望についてご教示ください。

委員のご指摘のとおり、我が国の造船所は、競合する韓国や中国の造船所と比べますと、人数、敷地面積、生産量ともに規模が小さいという状況にあります。

そうした中で、我が国の造船業が今後も国際競争を戦い抜いていくためには、船舶の建造設備の増強等によって抜本的な生産能力の強化を図るとともに、複数の造船事業者などによる連携・協業を促進していく必要があると考えております。

そのため、令和7年度補正予算で新設することとなりました造船業再生基金におきまして、省力化、ロボット化などの設備投資に対する支援に加えまして、企業間の連携協業を含む生産能力向上のための研究開発に対する支援を行うこととしております。

本基金をはじめとする施策を通じ、我が国の造船業が規模の面での不利を乗り越えて競争力を発揮していくことができるよう、関係省庁とも連携しながら取り組んでまいる所存です。

LNG運搬船の国内建造基盤の維持
質問
住吉寛紀 (日本維新の会)
  • 日本の発電の多くを天然ガスに依存しており、LNG輸送の確保は安全保障上不可欠である
  • 2019年以降、国内でLNG運搬船が建造されていない現状を指摘
  • 国内造船基盤を維持するための危機認識と今後の施策を問う
答弁
荒垣啓太
  • 2019年を最後に国内で建造されていない現状を認めている
  • 造船ワーキンググループにおいて、国内建造の課題や方策について議論を行っている
  • 関係省庁や業界と連携して検討を進める
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その中にも少し各論的な質問になりますが、LNG運搬船についてお伺いしたいと思います。

日本は年間約1兆キロワット時に及ぶ総発電電力量のうち、約34%を天然ガス火力発電に依存しております。

そして今後、AIの普及であったり、またデータセンターの増加に伴い、電力需要が大きく伸びていくことが見込まれております。

日本は四方を海に囲まれた島国であり、天然ガスをパイプラインで輸入することが現時点では困難です。

したがってLNGは海上輸送に全面的に依存せざるを得ないという構造にあります。

かつて日本が強みを持っていたこのLNG船、これは韓国との価格競争に敗れ、2019年以降は国内で作られておりません。

さらに米国が同盟国へのエネルギー輸出を積極的に進めている中、将来的にはアメリカ産LNGが日本の輸入量の約2割に達する可能性も指摘されております。

そうなれば日本のLNG輸送需要は今後ますます増加することになります。

運搬船の建造が進んでいないという現状は、輸送需要と輸送能力のミスマッチを拡大させる可能性があるのではないでしょうか。

エネルギー安全保障の観点から考えれば、自国のLNG運搬船を建造できる造船基盤を維持していくこと、これは国家戦略として極めて重要な課題であると考えます。

政府はどのような危機認識を持っているのか、またLNG輸送の確保と国内造船基盤の維持強化について、今後どのような施策を講じていくのか、御所見をお伺いいたします。

天然ガスはカーボンニュートラル実現後も重要なエネルギー源として位置づけられており、その継続的な需要が見込まれますが、その需要を担うLNG運搬船は、委員御指摘のとおり、2019年の竣工を最後に国内の造船所においては建造されていないという状況でございます。

現在、日本成長戦略会議のもとの造船ワーキンググループにおいて、将来における需要再度のニーズを含む国内建造の課題や方策について議論を行っているところでございます。

国土交通省としましては、関係省庁や関係業界とも連携しつつ、このワーキンググループでの検討を進めてまいります。

造船業の景気変動対策と民間投資環境の整備
質問
住吉寛紀 (日本維新の会)
  • 造船業は景気に左右されやすく、設備投資への不安がある
  • 中韓のような強力な国家支援がある中で、民間が安心して投資できる環境づくりを問う
答弁
坂井康之
  • 市場の特性(中長期的な拡大と短期的な変動)に対応できる体制整備が重要であると認識
  • 造船業再生基金(令和7年補正予算1200億円)により、自動化・省人化を推進する
  • 雇用への影響を抑えた柔軟な操業調整を可能にし、景気に左右されにくい産業を目指す
全文
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今後、倍増するという計画でありますので、設備投資が必要不可欠になってまいります。

中国は国営企業ですし、韓国は賛否いろいろありますが、巨額の国費を投じてこの産業を守ってきたという経緯もあります。

これからこの造船業に力を入れていこうということで、民間にも協力をする中で、この造船業自体が非常に景気に左右されやすい、そういうような状況でもあります。

民間が安心してこういった造船業を進行していける、その環境づくりについてお伺いいたします。

世界の海上輸送量というのは増加に伴って、造船市場は今後中長期的に拡大することが見込まれます。

一方、変動の大きい海運指標の影響を受けて、短期的には指標が変動する可能性もございます。

そのために、我が国の造船産業がこうした市場の特性に対応しながら、競争力を維持・向上していくことのできる体制を整えることが非常に重要だというふうに考えます。

増船の業の再生基金を設置することとしておりまして、令和7年補正予算で1200億円を計上しております。

本基金の活用によって、増船現場の自動化、省人化を推進することとしておりまして、これによって雇用への影響も抑えた柔軟な操業ペースの調整が必要になるだろうというふうに期待をしております。

委員のご指摘のように、我が国の増船業が景気に左右されにくい産業として、我が国の経済社会安全保障を支える役割を果たし続けていくことができるよう、引き続きしっかりと取り組んでまいります。

次期総合物流施策大綱の方向性
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 物流DXや構造改革の遅れという課題認識について
  • 次期大綱策定に向けた大きな方向性についての問い
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 2030年度までの次期大綱案でパブリックコメントを実施中
  • 自動運転トラックの社会実装、モーダルシフト、商慣行の見直し、労働環境改善、物流DX/GXなどを盛り込む
  • 関係省庁や産業界と連携し、物流革新の集中改革期間として全力で取り組む
全文
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我が国の物流というものが今、大きな注目を集めております。

特に人材不足、それからなかなか構造改革が進まないという中で、運ばなければいけない荷物は増え続けているという状況にあります。

総合物流施策大綱については、この2025年度が計画期間の最終年度となっておりますため、次期大綱の策定に向けて先月末には提言が検討会でまとめられ、さらには現在、閣議決定に向けた最終調整段階に入っているものと承知をしております。

その検討会の中では、現在の大綱のKPIのうち40指標中28指標でさらなる取組が必要ということで、3分の2近くがなかなかやはり達成ができていないという御指摘もある中で、特に物流DX、さらには構造改革の領域での遅れが多いということも見て取れます。

まず大きな質問にはなりますけれども、次期大綱策定に向けたこういった課題認識、そして今検討されておられると思いますけれども、この大きな方向性について、ぜひ大臣から発言いただけますでしょうか。

まさに物流というのは2024年問題もありましたように、非常に日本の経済にとって大きな問題であると思います。

2030年度までの次期総合物流政策大綱、いわゆる物流大綱については、国土交通省、経済産業省、農林水産省の3省合同で設置いたしました有識者検討会において、3月3日に提言が取りまとめられました。

現在、この提言を踏まえた物流大綱の案についてパブリックコメントを行っております。

次期物流大綱の案においては、担い手不足が深刻化する中で必要な物流の機能を維持するため、自動運転トラックの早期の社会実装や陸海空の新モーダルシフトの推進等を通じた徹底的な物流効率化、商慣行の見直しや取引環境の適正化の推進、荷主・消費者の行動変容促進のほか、トラック産業における多重取引構造の是正等の産業構造の転換、物流人材の地位・能力の向上と労働環境の改善、物流標準化と物流DX、GXの推進、厳しさを増す国際情勢や自然災害等に対応したサプライチェーンの高度化、強靭化といった施策を盛り込んでおります。

国土交通省といたしましては、次期物流大綱の閣議決定に向けて早急に作業を進めるとともに、関係省庁や産業界とも緊密に連携をしながら、2030年度までの物流革新の集中改革期間が、物流の未来を切り開くさらなる飛躍の5年間となるよう全力で取り組んでまいります。

JR貨物の経営改善と抜本的改革への認識
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 財政審がJR貨物の経営改善不十分さを指摘し、抜本的改革を検討すべきとした点について
  • 国土交通大臣としての受け止めと所感についての問い
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 貨物鉄道の大量輸送・環境性能による社会的意義を認識
  • 財政審の指摘を踏まえ、大型コンテナ導入や施設整備、設備投資支援などの対策を実施中
  • 財政当局と議論しつつ、JR貨物を指導監督していく
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今大臣からも御発言があったとおり、従来の大綱の中からさらにより一歩進めていくという中で、今ありました新モーダルシフトということについて少し取り上げて質問させていただきたいと思います。

私自身も去年のこの予算委員会の一般質疑で質問をさせていただいたんですけれども、このモーダルシフト、要は今、物流を中心にやはり量が多い。

鉄道にモーダルシフトの中でも、従来から位置づけられている鉄道についてちょっと大きい動きがありました。

それが去年の11月の7日ですけれども、財政審の分科会において、資料の2ページにお付けをしておりますけれども、JR貨物。

これは鉄道貨物の担い手になるわけですけれども、このJR貨物に対して、将来的な自立に向けて公的な支援を40年近くにわたり行ってきたものの、JR貨物は鉄道貨物事業では利益を上げておられず、長年にわたり経営改善が十分に進展していない。

鉄道貨物はモーダルシフトのメインプレイヤーとして期待されてきたものの、輸送貨物に対するシェアは横ばいであり、内航海運等の代替手段もあることから、抜本的な改革を検討すべきと。

大変本当に厳しい指摘だと思います。

これはモーダルシフトのメインプレーヤーとして期待されてきたものの、抜本的な改革が検討されるべきという大変厳しい意見につきまして、所感であります、国交大臣の御意見、受け止めをお聞かせいただけますでしょうか。

貨物鉄道は全国ネットワークを活用した大量輸送機関であり、また優れた環境性能を有することから、トラックドライバー不足への対応や、カーボンニュートラル実現に貢献することが期待をされております。

一方で、財政制度等審議会からは、JR貨物のシェアは横ばいであり、鉄道貨物事業では利益を上げられていないことから、抜本的な安定的な輸送を確保することが重要であり、激甚化、頻発化する自然災害への対応能力の強化等が必要であると認識をしております。

このため、国土交通省としては、物流革新政策パッケージ等を踏まえ、トラックからの積み替えが容易な大型コンテナの導入や、それに対応したコンテナホームの拡幅のほか、災害時の代行輸送の拠点となる貨物駅の施設整備などについて、JR貨物への支援を行っております。

また、JR貨物の経営自立に向けた経営基盤強化のため、機関車などの設備投資に対する支援も行っているところでございます。

加えて、JR貨物においてダイヤ改正によりまして輸送力増強や運賃改定等により経営改善に取り組んでいるところでございます。

このように様々な取組を実施しているところであり、今後もJR貨物が期待される役割をより一層発揮できるよう、財政制度等審議会の提言も踏まえ、財政当局とも議論をしながら、国土交通省としてもJR貨物を指導監督してまいります。

JR貨物の線路使用料およびJR北海道の基線区問題
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 線路使用料の「アボイダブルコストルール」改定への認識
  • JR北海道の基線区における旅客廃線に伴う貨物輸送への影響と問題意識についての問い
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 線路使用料については、国鉄改革時の経緯を踏まえ慎重な検討が必要であり、協議動向を注視する
  • JR北海道の基線区については、2026年度末までに抜本的な改善方策を取りまとめるよう監督命令を出しており、国としても助言等を行う
全文
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その中で、いくつか、ただとは言いながら大きな課題がありまして、ちょっとこれは答弁としてはなかなかお答えづらいところもあると思いますし、私も今後国交委員会所属となっておりますので、ぜひそちらでも取り上げていきたいと思っていますが、この次年度末ですね、2026年度末、2027年の3月までに、ちょっと解決をしなきゃいけないいくつかの大きな問題があると思っています。

まずその一つが、JR貨物とJR旅客の間で、この下の鉄道は旅客が管理をして、今走らせてもらっているというこの使用料の「アボイダブルコストルール」の改定時期がこの次年度末に来ます。

また、JR北海道の方では、いわゆる基線区と言いまして、ちょっとご存じない方もおられるかもしれませんが、旅客ではほとんど人が乗らないので収支が取れないので、どういうふうに取り扱うかということを決める。

ただ、この旅客の線路を廃線にしてしまうと貨物も走れなくなってしまうということで、大きなこの損廃についての問題があります。

これについて直接は、基本的には各JR旅客各社ないし貨物との間の問題だとは思いますけれども、これについてまずちょっと問題意識として、国土交通省、そして大臣のご認識をお伺いできますでしょうか。

まず、JR貨物がJR旅客会社に支払う線路使用料につきましては、JR貨物の収益性を確保し、鉄道貨物輸送のサービスを維持していく観点から、国鉄改革の際に、貨物輸送によって傷んだレールや枕木等の修繕費、いわゆるアボイダブルコストのみに限定することとされております。

JR貨物とJR旅客会社6社との間では、この考え方に沿って協定が締結されているものと承知をしております。

現在、協定の更新に向けまして、会社間で協議が行われているものと承知をしておりますが、国といたしましては、国鉄改革時のルール策定の経緯を踏まえまして、慎重な検討が必要であると考えておりまして、協議の動向を注視してまいりたいと思います。

次に、先ほどお話がありましたJR北海道のいわゆる基線区について、2024年3月に国土交通省がJR北海道に対して発出した監督命令におきまして、JR北海道と地域の関係者が一体となって、2026年度末までに、線区ごとに抜本的な改善方策を確実に取りまとめるよう求めているところでございます。

抜本的な改善方策の取りまとめに当たっては、線区ごとの利用特性や、あるいは各地域の実情を踏まえて議論がなされるものと考えております。

国土交通省としても、JR北海道と地域の関係者からなる議論の場に参画をしながら、他地域の事例や活用できる支援策の紹介、助言等を積極的に行ってまいります。

鉄道貨物のポジティブな抜本的改革と政治的決断
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 食料安全保障や防災の観点から、既存スキームにとらわれないポジティブな意味での抜本的改革が必要
  • 政治的リーダーシップによる仕組みづくりへの要望
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 貨物鉄道の社会的意義(大量輸送、環境性、ドライバー不足対応)を再確認
  • 北海道等の遠隔地における物流の重要性と、食料安全保障・エネルギー供給・災害対応での役割を認識
  • 輸送力増強等の支援について、現状を見ながらしっかり対応する
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今、大臣がおっしゃっていただいたように、地域ごとの利用特性というものがやはりあります。

どうしても今のこの鉄道というものは、旅客、人がどれだけ乗るかということを中心にやはり国民の皆様も関心もありますし、いろいろなご意見も出ますし、施策も打っていかれますが、この貨物ということに関して言えば、北海道の場合で言えば農産品を運ぶ、そして当然生活物資も運びますけれども、この道内から道外に出していく。

それは当然農産品であれば、なかなかやはり人が利用しないような地域で農産物をつくって、それを外に出していくということですので、この既存のスキームをそのまま使っていて、なかなか経営改善ができないのだから、ここを廃止をしていく。

鈴木憲和農水大臣にも質問もさせていただいたこともありますが、食料安全保障の観点、また防災の観点などさまざまな観点から、やはり大きな国土形成という意味では懸念点があるものだと思っています。

やはり抜本的な改革という御指摘は財政審の方からはいただいていますけれども、これはポジティブな意味で抜本的な改革を行うべきでありまして、経営体力が脆弱なJR貨物がこれから現状の輸送もこれを独自で維持するということはもちろん難しいということもありますし、そういう中ではこの物流政策の観点から、先ほど大臣もおっしゃっていただきました利用特性に鑑みれば、防災環境、さらには食料安全保障、さまざまな多分野のいわゆるポリシーミックスと呼ばれていますが、このポリシーミックスの観点を入れながら、既存のスキームにとらわれない本当にポジティブな意味での抜本的な改革をし、この鉄道貨物を効率的に使っていけるような仕組みづくりをぜひ。

これからやはりこれは役所の皆さんでも難しいと思います。

さらには民間会社にそれをやるというのは難しい話で、これは大きな政治的な決断が必要だと思います。

どういうふうにやっていくかということは、これは議論だと思います。

昔の姿に戻せということは、私は全く言うつもりはありませんが、それでもなお、やはり官民連携の中で、この政治がリーダーシップを発揮してやっていくべきだと思う分野ではありますので、ぜひ大臣はもうお一人の政治家ですので、その政治家の思いも込めて、御発言をいただけると助けます。

先ほど御説明したとおり、貨物鉄道は大量輸送特性や環境性の高さ、トラックドライバー不足への対応など、多様な社会的意義を有しています。

私も九州熊本でありまして、大臣になる前も物流調査会の中で議論する中で、北海道と九州というのはやはり東京の一番遠いところであるから、やはり物流の問題はやはりそういうところにも観点を光を当てないとはいけないということをずっと申し上げてきたところでございます。

御指摘の食料安全保障に関しては、今申し上げましたように、我が国を代表する農林水産畜産地である北海道から全国への産品の輸送において、貨物鉄道というのは重要な役割を担っております。

また、本州内陸部へのエネルギー安定供給に貢献しているほか、災害時の物資輸送にも活用された実績もございます。

このような貨物鉄道が期待される幅広い観点からの役割をしっかり果たせるよう、国土交通省としても輸送力の増強等に向けた支援に、大胆なことはここでは言えませんが、着実に現状を見ながら。

やはり物流が滞ってしまうと、日本の経済が成り立たない。

あるいは東京でおいしい牛乳が飲めないとか、もちろん関東にもあるわけでございますけれども、熊本でいけばおいしい果樹もあれば、すみません、宣伝させていただきましたけれども、いろいろな全国においしい農林水産物がございますので、そういったことも含めて、農産物だけではなくて工業製品も含めて、やはり大量に輸送できるというのは非常に重要なことだと思っておりますので、今いただいた御意見も踏まえて、しっかり対応してまいりたいと思います。

鉄道予算の拡充
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 鉄道予算が増えていない現状への懸念
  • 予算拡充に向けた要望
答弁
財務副大臣

- 国土交通省と適切に連携し、財務省としてしっかり対応する

全文
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もう一つは、最後はぜひ鉄道予算が増えていないので、この鉄道予算の拡充についても、今日財務大臣がおられないのは大変残念なんですけれども、ぜひ大臣からもこの鉄道予算拡充に向けて。

副大臣からもぜひこの鉄道予算、国交大臣も大変力強い応援をいただけると思っておりますので、予算の拡充にぜひお願いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。

財務副大臣、国交省と適切に連携しながら、財務省としてもしっかり対応してまいりたいと考えております。

鉄道における動物障害対策と省庁間連携
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 動物による輸送障害(運休・遅延)が急増している現状への懸念
  • 国交省と環境省による情報共有や省庁間連携の必要性についての問い
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 国交省:各事業者の対策を共有する連絡会議を開催しており、今後は環境省にも参加を依頼し情報を共有する
  • 環境省:鹿の個体数削減等の管理を進めており、JR北海道等と連携して死骸覆いシートの開発などの対策に取り組む
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そして、ちょっと関連で1問お聞きをしたいのが、資料の3枚目をお付けしております。

いろいろ鉄道の貨物の話をしている中で、いわゆる定時運行率というものの話がやはり出てきます。

先ほど少し大臣からもありましたけれども、この安定的な輸送、そして物資をきちんと時間通りに運んでいくという中で、やはりこの定時運行率というものが大きなポイントにもなってきます。

その中でですね、最近この鉄道に対しての動物の被害というものが、少し数が増えてきているのではないかというのも体感も含めてある中で、国交省さんが出されているこの資料の中で、一番上になりますが、平成15年でいうと81件だったものが、令和6年度では1293件と、大変大きな障害要因になっています。

これは何の数かといえば、これが1本以上の運休か、または30分以上の遅延で、その原因が何なのかというものを表したグラフだということです。

これだけやはり獣の被害が鉄道に与える影響が大きくなってくる。

最近で言えば、もう3分の1近くがこの動物が原因になっているということなんですけれども、これを事前レクでお伺いをしたところ、鉄道事業者さんが今ご対応をいただいていて、やはりなかなか多省庁との連携ができていないということでした。

しかし、やはりこれだけの数が増えてくる中で、鳥獣害被害対策、これは農業もそうですし、全国的にでは熊の問題もさまざまありましたけれども、やはり情報共有であったり、何かできることがないか、私も何ができるのかなということを少し考えてはいます。

こういった省庁間の連携、情報共有や連携をまずやっていくべきではないかと思いますが、今日、環境省さんにもお越しいただいていますので、ぜひ国交省さん、環境省さん、お答えをいただければと思いますがいかがでしょうか。

今お話がありましたように、2020年度において鉄道の運休や30分以上の遅延といった輸送障害のうち、動物が線路に出て列車と接触する等のいわゆる動物障害によるものは、全国で1293件発生をしました。

鉄道における動物支障への対策は、従来から各鉄道事業者が主体となって取組を進めており、例えばJR北海道では進入防止策の設置、狼の鳴き声や電子音等を鳴らして鹿に闘走を促す装置の設置等を実施しております。

国土交通省では、各鉄道事業者が実施する動物支障への対策を含む安全対策について情報を共有する場として、地方運輸局ごとに鉄軌道保安連絡会議を開催しております。

今後は環境省にも鉄軌道保安連絡会議への参加を依頼し、動物支障への対策に関する情報を国土交通省、環境省、各鉄道事業者において共有をし、鉄道の安定輸送の確保に努めてまいります。

鹿による被害の低減のために、環境省におきましては計画的な管理を進め、鹿の個体数の削減等を図っておりますけれども、関係省庁と密接に連携して、さまざまな取組みをしていくことが重要と認識をしております。

特に鉄道における動物支障の対策につきましては、例えば連携の例といたしまして、北海道で列車と衝突した死骸の被害に、貴重なオジロワシとか猛禽類が引き寄せられてしまうようなこともありまして、さらにその猛禽類が列車に引かれるということがございます。

そういうことが起きないように、JR北海道や研究機関と一緒に死骸を覆うシートを開発いたしまして、その試験などもしているところでございます。

引き続き鉄道事業者あるいは関係省庁の皆さんと連携して、必要な対策に取り組んでいきたいと考えております。

食料自給率向上に向けた単収向上の考え方
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)

- 総理が最近「単収向上」に言及されるようになった理由についての問い

答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)

- 食料自給率100%を目指す中で、農地の制約があるため、テクノロジー活用と共に単収向上が重要な要素であると考えている

全文
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その上で、食料自給率に関して少しお聞きをしたいと思っております。

本委員会でも高市総理が、やはり100%食料自給率を目指していきたい思いがあるということで、以前よりは少し後退をされたのかなとは思いながらも、それでもやはり食料自給率の向上に対して強い思いがおありになるなということを感じております。

その中で、じゃあ実際にどのように目指していくかということに対して、従来からは植物工場、陸上養殖、スマート農業、輸出拡大といったことを言及されておられましたけれども、最近、この単収向上について言及がされるようになっておられます。

端的に、この単収向上ということについて、何か最近、本来であれば総理御自身にお聞きをすればいいんですけれども、この単収向上に言及されるようになった理由について、何か大臣から御所見あればお聞きをしたいと思いますが、いかがでしょうか。

総理は、かねてから、最終的には食料自給率100%を目指していきたいという強い思いを示されておりまして、そのための施策として農地の制約などの課題が多いということも踏まえて、植物工場や陸上養殖、そしてテクノロジーの活用などに加え、単収の向上も答弁されたものというふうに承知をしております。

食料自給率の向上に向けて講じる施策の中で、単収の向上は重要な要素であるというふうに考えておりまして、総理もそういった趣旨で答弁をされたものと認識をしております。

主要作物の単収向上目標と具体的支援策
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 基本計画で設定された小麦・大豆等の単収向上KPIの達成に向けた具体的支援策についての問い
  • KPIの強化や重点作物の設定についての問い
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 2030年度までに米、麦、大豆、野菜等の幅広い品目で具体的な単収向上数値を設定
  • 新品種の導入、排水対策、輪作体系の導入などで実現を図る
  • 水田政策の見直しにおいても生産性向上を検討する
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この単収の向上については、当然以前からさまざまな施策を講じておられますし、また実際に農家の皆様方も、当然ご自身の所得収入を同じ労働効率で上げていくためには、この単収向上ということは取組をされてきている中で、では具体的にどのような品目で、そしてどのような時間軸でということだと思いますけれども、どれぐらいの期間、どれぐらいの品目において、この単収向上を目指していくのかということがポイントになってくると思っています。

実際、去年の食料・農業・農村基本計画が策定されまして、KPIも具体的に設定をされています。

なかなかやはりこの米については、今まで各種施策や農家の皆様の取組によって、単収向上というのは難しいのかなとはいう感はありますけれども、小麦、大豆、飼料作物などを中心に、やはり10%台から、特に大豆で言えば32%増のこの向上を目指しているということもKPIで設定をされておりますけれども、これに対しての具体的な支援策であったり、またこれは基本計画は総理が御就任される前でありますので、このKPIどおりにいくのか、それよりもさらに強化をする作物、特に支援策も講じながら単収向上にさらに力を入れていくのかという点についてもご発言いただけますでしょうか。

まずは食料・農業・農村基本計画に基づきまして、2030年度までに食料自給率をカロリーベースで45%に、そして生産額ベースで69%に引き上げる目標の達成に向けて、今後政策を講じていくわけであります。

その中で、今、委員からも言及がありましたが、この単収、基本計画の中におきましても、米、麦、大豆、野菜など幅広い品目で、単収向上の具体的な数値を設定をしております。

これは目標年度は2030年ということになっておりまして、例えばですけど、米でいうと、2023年に単あたり535キロだったのを570に引き上げるとか、小麦も472から537に引き上げる、大豆も169から223に引き上げるといった具体的な数値も設定をしているところであります。

この単収の向上に向けましては、多収性や高温耐性を備えた新品種の導入、そして排水対策などの営農技術の導入、また適切な輪作体系やブロックローテーションの導入などに取り組むことで実現が可能かというふうに思っておりますし、今後水田政策の見直しの中においても、やはり生産性の向上というのが、限られた農地面積の中でいかに食料供給力を上げていくかという観点でいうと、そういった観点も持ちまして検討を進めていきたい。

というふうに考えております。

酒造好適米の生産実態と安定確保
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 米価高騰により酒造好適米の生産が減少している実態について
  • 原料確保の現状についての問い
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 令和7年産は前年より約1割減の8万トン程度となる見込み
  • 生産者と実需者の長期安定的な取引を進めることが重要である
全文
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酒造好適米について御質問をさせていただきます。

いわゆる日本酒の中でも普通酒と特定名称酒ということで、やはりお値段が高くなってくるのが吟醸酒や純米酒、本醸造といわれる特定名称酒ですけれども、その原料となる酒米について、昨今の米の価格高騰によって、今までであれば酒造好適米の方がやはり手間もかかるし使い道、用途も一定限られるということから高値で取引がされてきました。

しかし昨年11月には、いわゆる多分皆様も気になったことあると思いますけれども、代表銘柄である山田錦、兵庫県さんが本当に有名ですけれども、この販売価格が主食用米に追い越されるという事態も起こっております。

その一方で、この日本酒については、この食料・農業・農村基本計画では1.74倍の輸出拡大を目標をやっていくという目標も立てられておりますし、またこの地元の酒蔵というものは、地域を回っていても私もいろいろなところを回ってきましたが、いろいろ地域の中心になっていただくこの酒蔵をやはりきちんと存続をさせていくという意味でも、この酒造好適米をきちんと確保していく、原料確保というのが大切な視点だとは思っています。

以前質問させていただいた中では、安定的かつ拡大に向けた原料生産と日本酒生産を目指すということで、大臣から前向きな御答弁もいただきました。

これ実際に2025年3月のいろいろな数字も見えてきたと思いますけれども、まず生産供給を含めてどういう実態にあるかということについて、少し教えていただけますでしょうか。

酒造好適米の生産量は、これまで9万トンから10万トン程度で推移をしてきたわけなんですが、今般の米価の高騰を受けまして、令和7年産が8万トン程度と、前年産より約1割減少する見込みとなりました。

はじめに、日本酒も私も大好きでありますので、今後酒造好適米の安定的な生産供給を図るため、酒米の生産者と実需者との長期安定的な取引を進めていくということが、私としては重要だというふうに考えております。

酒造好適米の生産基盤整備への積極的支援
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)

- 輸出拡大を見据え、現状維持ではなく生産基盤を増やすためのより積極的な支援策の可能性についての問い

答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 令和8年度予算で、実需者との取引年数に応じた農家への支援(最大3年で3万円/反)を新設
  • 新市場開拓用米(輸出用含む)に対し、最大4万円/反を支援
  • 産地と業界をしっかりと結びつけ、後押ししていく
全文
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その中で、この令和8年度予算案の中でも、といいますか、去年の補正予算のところから、継続的な生産支援であったり、また生産に対しての補助ということも入れられていると思いますけれども、これは今先ほどおっしゃっていただきましたように、1割程度生産が減ってしまったことに対して、まずは戻していこうというところだと思います。

が、さらに先ほどもお話をさせていただいたとおり、やはりこれからより積極的に輸出拡大も含めて戦略的にやっていくということも鑑みれば、さらにこの生産基盤体制を維持というよりも増やしていくということもやっていかなくてはいけないと思いますけれども、より積極的な支援、こういった特に生産基盤整備に向けた支援策もあり得るのではないかと思いますが、その点いかがでしょうか。

農林水産省では、これまでも生産者団体と酒造組合の情報交換の場を設けて、両者の連携強化を図ってきたところであります。

これに加えて、委員からもお話がありましたが、令和8年度予算において、新たに酒米の農家に対しても、実需者との取引年数に応じて最大で3年間で3万円1反あたり、これを支援することとしたところであります。

また、これが大事だというふうに思いますが、輸出用の日本酒の原料米を含む新市場開拓用米の生産拡大を図るため、これまでも最大で1反当たり4万円を支援してきているところであります。

日本酒は国内は人口が減りますから、日本酒の需要がすごい伸びるという状況にはもしかしたらないかもしれませんが、ただ海外では大変人気が高くなってきておりますし、そういった意味でも酒造好適米の安定的な生産供給が図られるように、これはやはり水田政策、水田で作られるものでありますから、水田のフル活用という意味でも大変大切な作物だというふうに思います。

ですので、農林水産省においても今まで以上に産地と業界をしっかりと結びつけるということも含めて、後押しをしてまいりたいというふうに思います。

物流分野への特定技能外国人材導入と人材育成の整合性
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 物流倉庫等への特定技能導入が、賃金上昇の抑制や日本人材の流入阻害を招く懸念について
  • 単純作業中心の分野で、育成就労制度の目的である「人材育成」や「技能向上」と整合するかという問い
答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 法務省:育成就労制度を通じて段階的に技能水準を向上させ、特定技能1号の人材を育成する。適切に運用する
  • 国交省:人手不足が深刻なため分野追加したが、業界が賃金引上げや処遇改善、安全対策を継続的に行っていることを確認した上での決定である。保管料引上げ等の環境整備を後押しする
全文
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人材育成の観点で少し御質問をさせていただきたいと思います。

ちょっと時間も限られてきたので端的にお伺いをしますが、今回物流を中心にいろいろと調べていく中で、2026年の今年の1月ですが、特定技能のいくつか資格が新たに追加をされ、資料でいうと4ページになりますけれども、1の一番右側、リテールサプライ、物流倉庫、資源循環という分野について、いわゆる外国人材、外国人の皆様の手を借りながら、やはり人材不足を解消していこうということが決定をされています。

これにつきまして、少し懸念があるのが、人手不足だからといって様々な分野に外国の皆さんのお手伝いをいただくということを広げていくと、一方で賃金の上昇の抑制や、また条件の改善、要はなかなか日本の方がよりそこにその分野に対して入りにくいという逆の効果も生み出す可能性があるのではないかという御指摘もあります。

さらには、2027年から育成就労制度ということに今度また移行していくわけですけれども、このやはり目的が人材育成という目的を掲げています。

そうすると、今回のように少し単純作業が中心のような分野に人を入れていくと、これやはり技能向上という面できちんと人材育成に資するのか。

また特定技能2号ということになってくれば、これは家族の帯同も含めて中長期に日本にいていただくということを前提の制度になってくるわけです。

こういった部分との整合性について、やはりもう少し見ていく必要があるのではないかという問題意識を持っているのですけれども、今日は法務大臣も来ていただいていまして、またちょうど物流倉庫に関しては国土交通大臣もおられますので、ぜひ御答弁をいただきたいと思います。

特定技能制度による外国人と、育成就労制度ですけれども、まだこれは施行されておりませんが、3年間の就労を通じて特定技能1号の人材の育成をするものということであります。

受入れ機関は育成就労法令に適合する計画に従って育成就労を実施して、技能水準等を段階的に向上させるという意味で、技能水準の人材の向上というものを図っているわけでございます。

2号というのは相当厳しいものでございまして、高度な技術がいるわけですけれども、特定技能1号で業務に従事するなど一定の条件、実務経験に加えて、上級技能者と同等程度の評価試験に合格することが……。

法務省としては、育成就労制度、特定技能制度について関係省庁と連絡して適切に運用してまいりたいとこのように思っております。

インターネット通信販売の拡大等による保管需要の増加等を背景に、物流倉庫では生産性向上や国内人材確保のための取組を進めてもなお人手が不足すると見込まれております。

このため、本年1月に特定技能制度、育成就労制度における物流倉庫の分野追加が閣議決定されたところでございます。

本決定は、国内人材確保のための取組として、関係業界が賃金引上げに向けた価格転嫁等による処遇改善や、労働災害防止等の安全衛生対策を継続的に行ってきていることを確認した上で行われたものでございます。

関係業界においては、引き続き賃金引上げの原資となる保管料の引上げに取り組んでいるところでございますが、国土交通省におきましても、標準倉庫貴託約款を改正し、付帯業務の対価請求に関する規定を盛り込むなど、保管料引上げのための環境整備に努めているところでございます。

国土交通省といたしましては、引き続き、業界が賃金引上げや安全衛生対策等の労働条件の改善を進められるよう、しっかりと後押しをしてまいります。

海員養成および農業教育の設備投資と人材育成
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 海技学校の設備老朽化による学生のモチベーション低下への懸念
  • 農業大学校等の設備が実家の最新機械に劣る現状への懸念
  • プロ養成機関への設備投資・支援の必要性についての問い
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 国交省:次期中期目標期間(令和8年度〜)において、施設の老朽化対策、学校経営・練習船の在り方の見直し、教員処遇改善に取り組み、持続可能な養成体制を整備する
  • 農水省:農業教育高度化事業等を通じて、農業大学校や高校で設備整備をしっかり行いたい
全文
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そしてもう一つ、これも物流の中で、内航海運、先ほど話しましたが、モーダルシフトの中で鉄道ともう一つ内航海運というものはこれからどうなっていくのかということをいろいろな方に聞いていく中で、若い会員の方とお話しする機会があったんですが。

成員養成、海員養成のいわゆる海技学校というものが国交省の所管であると思います。

志を持って学校に行ったんだけど、大変言葉を選ばずに言えば設備がなかなか古くて、モチベーションを維持するのも大変だし、教員の皆さんも大変だし、これからこの産業をやっていて大丈夫だろうかという不安を抱く方も多いというお声もいただきました。

また農業関係も、私も勉強していく中で農業大学校というものもいくつか道府県の中にある。

ここについても、実家の方が機械が新しくて、せっかく学校に行ったのになかなか勉強については実家で機械を使っていた方が勉強になるんじゃないかというような。

やはりこのプロフェッショナルを養成する機会について、これからきちんと人材育成をやっていくという意味でも、もう一度設備投資や支援も含めて、ここはやっていく必要があるんではないかという問題意識を持っているんですけれども、この点についてそれぞれ国交大臣、農水大臣から御答弁をお願いいたします。

独立行政法人海技教育機構は、我が国の基幹的な海員養成機関として、学校教育や大型練習船による公開訓練を行う機能を有し、毎年600人程度の海員を海運業界に配置しております。

一方で、学校施設や練習船の老朽化、教員や乗組員の不足といった課題に直面しております。

このため、海技教育機構では、令和8年度からの5年間の次期中期目標期間において、海員の養成規模は維持することを前提に、施設の老朽化対策をはじめ、学校経営や練習船全体の在り方を見直し、良好な教育訓練環境の整備に取り組むこととしております。

また、高い専門性、指導力と熱意を備えた教員や乗組員を安定的に確保するため、処遇等の改善を推進するとともに、海運事業者との積極的な人材交流等によりまして、幅広い人材を導入していくこととしております。

国土交通省としては、海技教育機構とともに、これらの取組を着実に進め、持続可能な海員養成体制を整備してまいります。

我々も、農業教育高度化事業というのがありまして、その中で、これ、農業大学校に限らず、農業高校もありますので、しっかりそこで学ぶ皆さんが、モチベーション高くやれるような設備整備をしっかりやっていきたいというふうに思います。

首相の危機管理対応について
質問
和田政宗 (参政党)
  • 高市総理が米国・イスラエルの攻撃把握後に知事選応援に向かった対応は不適切ではないか
  • 飛行機移動中の通信断絶など、即時判断ができない状況があったのではないか
  • 危機管理対応を再考し、強固な体制を構築すべきではないか
答弁

- (本セグメント内に回答なし)

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まずホルムズ海峡封鎖による政府の危機対応についてお聞きしますが、3日の予算委員会での高市総理の答弁を受けて、政府の危機管理対応について申し述べたいと思います。

3日の予算委員会では、高市総理が米国・イスラエルの攻撃を知った後に、石川県知事選の応援演説に向かったことを問いました。

総理は不適切な対応だったとは思っていないと答弁しましたが、知事選の応援は党務や私的なものであり、首相の危機管理対応は公務です。

なぜ公務優先にならなかったのか。

しかし、知事選の応援は党務であり、公務ではありません。

飛行機に乗っている1時間は電話が通じないことを例に出し、即時対応できるように官邸に戻るという考えにならなかったのかという質問に対しては、ネット経由でメールを受け取りながら対応していたと高市総理は答弁されましたけれども、それは百も承知でありまして、飛行機の離着陸のそれぞれ約10分間、通信は使用禁止で連絡できない。

また、電話での即時の判断を仰ごうとする場合には対応できないわけでございます。

戦争が起こり、不測の事態が起こる可能性があり、実際にイランが周辺国を攻撃するなど事態の拡大が見られました。

戦争というのは一瞬の判断の遅れで取り返しのつかないことになる可能性があり、在留邦人はイランと周辺国に約8,000人いたわけです。

政府におかれては、一刻の猶予もない判断を求められるときにも対応できるよう、危機管理対応について再考し、しっかりしたものを構築していただきたいと思います。

ホルムズ海峡封鎖による日本船舶への影響と安全確保
質問
和田政宗 (参政党)
  • ペルシャ湾内の日本関係船舶が攻撃対象になる可能性があると考えているか
  • 湾内に留まっている船舶と随時完全に連絡が取れる状況にあるか
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 現時点で日本関係船舶に被害は確認されておらず、乗組員の安否も確認済みである
  • 日本船主協会と連携し、安全な場所での停泊などの注意喚起を行い、連絡体制も確認できている
全文
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では、ホルムズ海峡封鎖による海運への影響について聞きます。

ペルシャ湾における日本の船舶の状況ですが、海峡封鎖によって日本関係の船舶44隻のうち、日本人船員24人が湾内から出られない状況であると日本船主協会の会議で明らかになり、政府も同様の状況を把握していると思います。

ペルシャ湾では米国タンカーへの攻撃が行われ、イラン革命防衛隊は、米国、イスラエル、欧州、そしてそれらを支持する国に属する船舶が確認された場合は、間違いなく攻撃を受けることになると発表しました。

日本の船舶も攻撃対象になる可能性があると政府は考えているのでしょうか。

和田政宗:対応については通告をしておりますので、対応についてちょっともう一つ確認したいんですけれども、これは御答弁の中で「44隻については安全な場所で」ということですけれども、これは随時完全に連絡が取れる状況ということが構築できているでしょうか。

今、和田委員から言及がございましたが、現時点でペルシャ湾内に44隻の日本関係船舶が入域しておりまして、今のところ日本関係船舶に被害が生じていない旨、確認をしております。

また、24人の日本人乗組員がペルシャ湾内の船舶に乗船していますが、各運航会社において安否確認が取れており、安全な海域で待機していると報告を受けております。

また、3月2日に海事局から日本船主協会に対し、付近を航行する関係船舶及び乗組員の安全確保に最大限努め、ペルシャ湾への新たな入域を行わず、ペルシャ湾内に所在する船舶については、安全な場所で停泊するよう注意喚起を行ったところでございます。

日本船主協会からは、情報共有や関係国への働きかけなど、船舶の安全確保に向けた措置を講ずるよう要請を得るところでございまして、国土交通省として関係省庁とも連携の上、対応に万全を期してまいります。

金子恭之(国土交通大臣):日本船主協会とは連携をしておりますので、ここは確認は取れております。

子育て世代への住宅購入支援策
質問
和田政宗 (参政党)
  • 所得が伸びない中で円安や資材高騰により住宅価格が上昇し、子育て世代の購入が困難になっている
  • 住宅ローン減税のさらなる拡大など、根本的な支援策が必要ではないか
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 住宅価格上昇の要因(需要増、用地取得費・建築費の上昇)を認識している
  • 省エネ住宅取得支援や固定金利ローンの提供、既存住宅の活用促進などの施策を講じている
  • 住宅ローン減税の拡充を含め、予算・税制面で環境整備に取り組む
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我々参政党は、失われた三十年以前の一億総中流時代のように、中間層が分厚く、毎年所得や賃金が持続的に伸び、多くの国民が豊かさや幸せを感じられる社会を再構築し、発展させていかなくてはならないと考えています。

マイホームを望む子育て世代が家を買うことができ、一億総中流時代にこういったことはできていたわけでございますけれども、今では所得が伸びていない。

また、円安や資材高騰などで住宅価格が上がっており、子育て世代の住宅購入が東京圏などで厳しい状況になっています。

そこで、子育て支援の観点から住宅政策について聞きます。

子育て世帯、若者夫婦世帯の省エネ住宅に対する助成金、こういったものが実施されておりまして、住宅ローン減税などさまざまな住宅購入支援策が行われていますが、私はさらなる根本的な支援策がこの状況では必要であると考えます。

所得が上がっていない中で住宅価格が上がっている。

これは円安や資材高騰など外的要因がかなりの部分を占めており、住宅メーカーに努力を強いることも困難です。

住宅ローン減税のさらなる拡大など、根本的な支援策が必要と考えます。

国土交通大臣はどのように考えましたでしょうか。

和田委員、ご指摘のとおり、近年の住宅価格上昇の背景には、需要と供給の両面での様々な要因があるものと認識しており、例えば、需要側としては、利便性に優れた都心部等への顕著な住宅需要が、また供給側としてはそのような顕著な需要を背景とした用地の取得費の上昇、資材価格や労務費の上昇等に伴う建築費の上昇などが影響しているものと認識をしております。

住まいは生活の基盤であり、先ほどお話がありましたように住宅取得負担の軽減を図る観点から、すでに令和7年度補正予算において若者夫婦世帯に対する省エネ住宅の取得支援、住宅金融支援機構による全期間固定金利の住宅ローンの提供、変動金利から固定金利への借り替えの円滑化、残価設定型住宅ローンの普及に取り組んでおります。

令和7年度補正予算や令和8年度当初予算案において、既存住宅の耐震化、省エネ化などの取組を進めるとともに、新たに都市部に所在する空き家の流通を促進する事業を創設をしております。

また、質の高い既存住宅について借入限度額や控除期間を令和8年より拡充することとしている住宅ローン減税等の各種支援制度を活用して、国民一人一人が過度な経済的負担を感じることなく希望する住まいを確保できる環境整備に取り組んでまいります。

今お話がありましたように、この税制あるいは予算の面でしっかりと令和7年度補正予算、そして次の当初予算でしっかりそれを確保していきたいと思います。

地方におけるバス路線の維持支援
質問
和田政宗 (参政党)
  • 地方での鉄道廃線が進む中、バスは重要な交通手段だが赤字路線が多く維持が困難である
  • 政府の現状認識と具体的な対応策は何か
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 運転手不足等により路線維持が困難な地域が増加していることを認識している
  • 運行経費への補助や、賃上げ促進、免許取得支援などの人材確保策を推進している
  • あらゆる政策ツールを総動員し、持続可能な地域公共交通を実現する
全文
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次に地域交通への支援策について聞きます。

特に地方におけるバス路線の維持について聞きます。

参政党は地方が取り残されることなく持続的に発展するよう、一次産業の活性化などの政策を掲げています。

その地方においては鉄道の廃線が残念ながら続く中、バスが極めて重要な交通手段となっています。

しかし地方路線は赤字路線も多く、維持するのにバス会社の企業努力を求めるだけでは、路線維持はより一層厳しくなります。

政府の現状認識と対応策についてお聞きをします。

バスは子どもからお年寄りまで地域の大切な足を支える公共交通でありますが、運転士不足等によりバス路線の維持が困難となっている地域が近年増加しているものと認識をしております。

国土交通省では地域におけるバス路線の維持に向けて、地域公共交通確保維持改善事業によりまして、地域間幹線バスや鉄道駅等に接続するコミュニティバスなどの運行経費に対し補助を行ってきております。

また、昨今、バス業界においては運転手不足が喫緊の課題となっていることから、運賃改定手続の迅速化による賃上げの促進、二種免許取得に係る費用に対する支援、女性にとって働きやすい職場環境の整備に対する支援といった人材確保に向けた取組を推進しております。

今後とも制度、予算等のあらゆる政策ツールを総動員いたしまして、必要なバス路線の維持・確保を含め、持続可能な地域公共交通の実現に向けて必要な施策を講じてまいります。

物流効率化における倉庫の役割と施策
質問
和田政宗 (参政党)
  • 物流全体における倉庫の位置づけはどうなっているか
  • 今後の物流発展に向け、倉庫業にどのような役割を期待し、どのような施策を打つのか
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 倉庫はサプライチェーンの結節点として、物資の安定供給や価格安定に不可欠な役割を担っている
  • 中継輸送拠点としての活用も期待されており、整備促進やDX推進のための制度改正や税制措置を講じる
全文
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次に物流支援策について聞きます。

参政党は根本的な産業強化を掲げています。

一次産業、ものづくり、こうした産業の飛躍においては、物流の円滑化と強化が極めて重要です。

二つの観点から質問します。

政府は物流効率化法改正案などにより、中継輸送機能を持つ物流施設、すなわち倉庫の整備促進を図ろうとしていますが、倉庫を物流の円滑化と強化のために結節点にしようとするものと考えます。

物流全体における倉庫の位置づけと、今後の物流の発展に向け、倉庫業にどのような役割を果たしてほしいと考え、どのような施策を打つのかお聞きいたします。

倉庫業法に基づく登録を受けた倉庫は、物流ネットワークを構成する不可欠な中核拠点でありまして、生産と消費をつなぐサプライチェーンの結節点として、日本経済に欠かせない役割を担っております。

具体的には、倉庫は原材料、食料品、工業製品等の様々な物資の保管機能や、物資の需要と供給の量的・時間的ずれの調整機能を果たしております。

これによりまして、市場への物資の安定供給や市場価格の安定を確保し、国民生活や社会経済活動を継続する上で、欠くべからざる役割を果たしてきているところでございます。

さらに、担い手不足が深刻化する中で、物流の一層の効率化を図るため、例えばトラックの中継輸送の拠点や地域の基幹物流拠点などとして、倉庫が活用されることも大いに期待されているところでございます。

このため、国土交通省としては、日本経済に欠かせない役割を果たしている倉庫の整備の促進やDXの推進などを通した倉庫機能の向上を図ることが重要と考えており、必要な制度改正や、あるいは税制措置などの支援措置を講じてまいります。

トラックドライバーの労働時間規制の緩和
質問
和田政宗 (参政党)
  • 労働時間規制によりドライバーの収入減と人手不足が顕在化し、物流が滞る懸念がある
  • トラックドライバーの労働時間規制を緩和すべきと考えるが、国交省の見解はどうか
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 処遇改善のため、適正運賃の確保や荷待ち時間の短縮などの物流効率化を推進している
  • 規制の見直しについては厚労省を中心に政府全体で議論されるものであり、国交省としても現場の実態を踏まえ協力する
全文
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トラックについても大臣から言及がありました。

物流の円滑化・強化の観点では、倉庫に加えトラック輸送も重要です。

では現場がどうなっているのかということを考えれば、労働時間規制によってトラックドライバーの収入減、そして人手不足、これが顕在化をしております。

労働時間規制によりトラック輸送は極めて厳しい状況にあり、これでは我が国の経済活動とその発展において重要な物流が滞る事態も想定されます。

実際に厳しい予測、これも関係各所から出されています。

こうしたことからも、トラックドライバーの労働時間規制を緩和すべきと考えますが、主管庁は厚生労働省だと思いますけれども、その方向性について国土交通省はどのように考えているかお願いします。

2024年度から働き方改革関連法に基づき、トラックドライバーにも時間外労働の上限規制が適用されましたが、担い手不足が深刻化している中で、様々なご意見があるものと承知をしております。

トラック運送業は全産業平均に比べ、労働時間が約2割長く、年間賃金は約1割低くなっておりますが、その処遇を改善するためには、賃金引上げの原資となる適正な運賃を確保するとともに、荷待ち時間の短縮などの物流効率化を図ることが必要であります。

このため、昨年4月に施行されました改正物流法や、本年1月より施行された中小事業者取引適正化法に基づく取引環境の適正化、荷主との運賃交渉に当たり、参考資料となる標準的運賃の周知・浸透、長時間の荷待ちや契約にない付帯業務を強いる荷主等に対するトラック物流適正化の是正指導、国土交通省等によりまして、適正な運賃確保や物流効率化を進めることで、トラック運送業における処遇改善を図っているところでございます。

労働時間規制の見直しについては、先ほど委員からお話がありましたように、厚生労働省を中心に政府全体で働き方の実態とニーズを踏まえて、運用・制度の両面から議論が進められるものと承知をしておりまして、国土交通省としてもトラック運送業を所管する立場から、現場の実態を踏まえつつ必要な協力を行ってまいります。

日本版ESTA(電子渡航認証制度)の導入
質問
和田政宗 (参政党)
  • 不法滞在を狙う人物の入国を事前に阻止するため、日本版ESTAの創設が必要である
  • ESTAの導入意義と期待される効果について伺いたい
答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 査証免除国の外国人が入国した後に退去させるには多大な労力と費用を要する
  • 入国防止と厳格な出入国管理、および観光客急増への対応を一体的に解決するために創設する必要がある
全文
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日本版ESTAについてお聞きをします。

私は国会質疑において初めて「日本版ESTA」という用語を使い、その創設について質問をするなど、必要性の訴えとともに導入促進に取り組んでまいりました。

ESTAは短期滞在ビザ免除国からの我が国への渡航者に対し、出発前にオンライン申請を求め審査するもので、不法滞在を狙う可能性があるなど、我が国への入国が望ましくない人物の入国を事前に阻止することができます。

まず、ESTAの導入意義と期待される効果について法務大臣にお聞きします。

ご指摘のESTAは、電子渡航認証制度と言われるものでございます。

入国審査官においては、厳格な上陸審査を行うなどして、不法残留等を企図する外国人の上陸を拒否するよう努めておりますが、このような外国人が入国した場合は、本邦から退去させるためには、相当の労力と費用を要するものでございます。

そこで、このような外国人の入国を防止し、厳格な出入国管理を実現する必要があるわけでございます。

他方で、近年、観光等を目的として我が国を訪れる外国人が急増……これらの課題を一体的に解決するために、電子渡航認証制度ESTAを創設する必要があるということでございます。

不法滞在者の送還促進策
質問
和田政宗 (参政党)

- 改正入管法による送還強化を踏まえ、我が国における不法滞在者の送還促進の現状と今後の策について伺いたい

答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 「不法滞在者ゼロプラン」を公表し、国費送還の促進に取り組んでいる
  • 送還人数は着実に増加しており、今後もプランを強力に推進して国民の安心安全を守る
全文
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そして、2024年に施行された改正入管法により、難民申請がツーアウト制となり、不法滞在や不法就労狙いの繰り返しの難民申請を行った場合、それを認めず送還されることになりました。

私は当時、参議院の法務委員会の与党筆頭理事として、この改正法の円滑な施行、そして送還強化を要請し、実際に取り組んでまいりましたけれども、我が国における不法滞在者の送還促進について、現状と促進策について聞きます。

不法滞在者等の法令に違反するものに対して厳格に対応していくことも、外国人との秩序ある共生社会の実現のためには必要であるというふうに考えております。

この点、昨年5月に「国民の安全安心のための不法滞在者ゼロプラン」というものを公表し、その一環として御送還付き国費送還の促進というものに取り組んでいるところでございます。

この御送還付き国費送還の促進については、令和6年の送還人数が249件であったものが、昨年は300件以上の送還を実施しておりまして、着実に推進していると評価できるわけでございます。

今後ともゼロプランというものを強力に推進し、国民の皆さん方の安心安全を守るべく力を尽くしてまいりたいと考えております。

政府備蓄米の増量
質問
和田政宗 (参政党)
  • 現行の備蓄量(約100万トン)は有事の際に2か月分に過ぎず不十分である
  • 国民を飢えさせないため、半年分に相当する300万トンまで備蓄を増やすべきではないか
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 備蓄水準は有識者会議に基づき、10年に1度の不作等に対応可能な100万トン程度と定めている
  • 維持に相当な財政負担が生じているため、増量の提案については慎重に検討すべきである
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次に、政府備蓄米について聞きます。

政府備蓄米、約100万トンを保管するとされておりますけれども、もし周辺に有事などが起きて日本への食料品輸入などが滞ることを想定した場合、これ2か月分の備蓄量に過ぎません。

どんなときも国民を飢えさせないために、私はこれ、備蓄米300万トンが必要であると思います。

こうなりますと半年分の備蓄量となります。

農水大臣、どのように考えますでしょうか。

米については国内で自給できる穀物でありまして、備蓄米の適正水準は、有識者で構成されます食料・農業・農村審議会に諮った上で、10年に1度の不作が発生した場合や、通常程度の不作が2年連続で続いた場合にも対応可能な水準として、100万トン程度と米の基本指針においております。

この水準を維持するためには、相当の財政負担が生じております関係で……この提案については、こうした観点からも慎重に返答すべきものというふうに考えております。

スマート農業の集中対策と成果目標
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 従来の政策から変更された点と、集中対策期間で目指す具体的な成果は何か
  • 普及に関する目標やKPI設定の考え方について伺いたい
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 農業者の減少・高齢化、気候変動への対応としてスマート農業の推進が不可欠である
  • 収穫ロボットやドローン、自動水管理システムなどの開発および導入支援を実施している
  • ドローンによる農薬散布が100万ヘクタールを超えて普及しており、導入しやすいものから現場に普及させることが肝心である
全文
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このスマート農業政策について、従来の政策から特に変わった部分が何で、この集中対策期間において具体的にどのような成果を目指しておられるのか。

特にスマート農業の普及に関する目標であるとか、KPI設定の考え方、そこにあるものをぜひお聞かせいただければというふうに思います。

まず、農業者の減少、そして高齢化が進む中で、生産性を向上させて食料の安定供給を図っていくためには、少ない人数でたくさん作らなきゃいかんので、スマート農業の推進というのが不可欠になります。

特に気候変動も含めて暑くなってきていたりするので、農業の現場を暑い中でやるというのもなかなか厳しくなっている中で、さまざまな新しいテクノロジーが必要になってきております。

そういう中でありますので、農林水産省では農研機構や民間大学等とも連携をして、例えばですが、野菜などの収穫ロボットや柑橘の防除用ドローン、そして中山間地域においてインターネットを介さずに使える自動の水管理システムなどのスマート農業技術の開発のほか、農業者に対する技術導入への支援などを行ってきております。

例えばですが、スマートといっても、どこまでスマートかという話がありまして、一番わかりやすく身近で広まっているというと、例えばドローンによって農薬を散布するということがだいぶ普及をしてきております。

現状では全部の農地427万ヘクタールありますが、もうすでにドローンによる農薬散布が100万ヘクタールを超えてきていると。

導入しやすいものからしっかりと現場に普及をしていくということが肝心かというふうに思っております。

スマート農業導入における規模間格差の解消
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 高額な初期投資により、導入が大規模農家や法人に偏り、中小・個人経営体に届きにくい構造になっていないか
  • 規模感の格差を解消するための施策や考え方を伺いたい
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 導入コストや技能習得の課題を認識している
  • 個々の農家が所有するのではなく、産地全体でまとまって導入し栽培体系を転換する場合に支援している
  • 専門作業の受託を行う農業支援サービス事業者の機械導入支援を充実・強化し、普及を図る
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もちろん人手不足も広がっていく中で、少ない人数でどのように作っていくかということがあるわけですが、このスマート農業の導入に関して、初期投資の高さということは多く課題として認識されているものというふうに思います。

実際に自動運転トラクターであるとか、あるいは大臣からも言及ありましたドローンといったもの、トラクターであれば1000万円以上かかったりとか、ドローンであっても80万円から300万円と、小さくない金額がかかるというところでございます。

そこで大臣にぜひ伺いたいのが、この初期投資も多くかかるという中で、現状のスマート農業というものが、結果として大規模な農家であるとか法人経営のところに恩恵、あるいは導入が偏りがちであったりとか、結果として我が国の農家の大多数を占める中小であるとか個人の経営体というところにはなかなか届きづらいという構造になっていないかというところに課題感がございます。

ぜひ、この規模感の格差に対してどのような施策が必要であるかとか、あるいは実際に今打たれている施策について、大臣のお考えをお聞かせいただけないでしょうか。

まず、このスマート農業機械と技術を導入するに当たりましては、やはり価格が、当然まだ新規開発されたものだけなので、価格が高いといった導入コストの課題もありますし、また同時に、ドローン一つ取ってみても、操作に技能の習得が必要だといった課題も現実としてはあるわけです。

こうした中で、産地全体でスマート農業の導入を促進するために、この経営規模の地方の小さい農業者も含めて、その産地で一定規模のまとまりをもって、スマート農業機械技術を導入して、栽培体系の転換を行う場合に支援をしております。

要はどういうことかといいますと、1人1台ずつ小さい農家がスマート農機を持てばいいということでは、結果としてコスト高になって赤字になっちゃいますので、意味がありませんが、やっぱりまとまっていくということが大事だというふうに思います。

そのためにですね、例えばドローンなどのスマート農業機械技術を活用して専門作業の受託等を行う農業支援サービスの利用も有効であるかというふうに思いまして、政府としては農業支援サービス事業者の機械導入等への支援も充実強化をしてきておりまして、引き続きスマート農業技術の普及が図られるように必要な対策を講じてまいりたいというふうに思います。

スマート農業に必要な通信インフラの整備
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 全国の農地における通信環境の整備状況(カバー率等)を把握しているか
  • 地域間格差を解消するための打ち手について伺いたい
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 通信エリアの農地カバー率は全国で約97.7%であり、約2.3%(10万ヘクタール)が未カバーである
  • 令和7年度補正予算で「農業生産基盤情報通信環境整備事業」を新設し、光ファイバーや無線基地局の整備を加速化する
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続いてもう一点、先ほど大臣からも言及ございましたが、スマート農業というとやはりネットワーク、インターネット通信を要するものもまだまだ多くございます。

例えば、即位をするシステムで通信を必要とするであるとか、あるいは先ほど特にIoTシステムにおいてネットワークを要さないものもあるというお話がありましたが、やはり通信があった方ができることが増えるということもございます。

そういった中で、この通信インフラの状況というものに関して、地域間の格差というものはまだまだ多くあるのかなというふうに認識をしております。

この通信インフラの状況に関して、全国の農地でスマート農業に必要な通信環境が整備されている割合であるとか、その実態といったものを農水省として把握をされているかというところと、それを踏まえてこの格差を解消するであるとか、あるいはすぐには通信環境が整わないところに対してどのような打ち手を考えられているかというところをもう少しお聞かせください。

高山委員、ご指摘のとおり、スマート農業の導入を推進するためには、農地を大区画化するという農地の整備の部分、プラス情報通信環境の整備がないとスタートしません。

現状で携帯電話などのサービスの通信エリアの農地のカバー率が、今全国で約97.7%まで来ております。

農地の一部もしくは全部でサービスを利用できない面積というのが、全国で400万ヘクタールを超える農地あるんですが、10万ヘクタールで全国の農地の約2.3%がまだカバーしきれていないという状況であります。

このため、農林水産省では、まず補助整備事業、要するに基盤整備ですね。

公共事業をやる際に、農地の大区画化や自動給水栓などの整備を図るだけではなくて、この令和7年度の補正予算において、この農業生産基盤情報通信環境整備事業というのを新たに創設をさせていただきまして、光ファイバーや無線基地局などの情報通信施設の整備を加速化することを支援をしているところであります。

これらでなるべく多くカバーをすることで、スマート農業やりたい人が導入しやすいという環境整備を整えていきたいと思います。

交通空白の解消に向けた現状認識と目標
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 交通空白の解消に向けた現状の認識はどうか
  • 集中対策における具体的な目標について伺いたい
答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 全国で約2500箇所の交通空白が生じており、令和7〜9年度を集中対策期間として総合的支援を推進している
  • 地域交通法改正案の提出、予算約600億円の確保、地域交通DXの推進などに取り組む
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続いて、交通空白の解消に向けた地域交通のDXについてお伺いしたいというふうに思います。

人口減少であるとか高齢化が進む中、地方を中心に移動の足の確保ということがますます深刻な課題になっているというふうに認識をしております。

路線バスの事業者さんの赤字であるとか、あるいはドライバーさんの高齢化、人手不足、そういったことも相まって、バスの減便であるとか廃止、その他の公共交通機関にも影響が出ているところがあるというふうに認識をしております。

この交通空白の問題は大変深刻で、昨年の調査結果では、全国2057箇所、自治体で交通空白が存在するということが明らかになったと認識しております。

この交通空白の解消に向けた現状の認識と、この集中対策における具体的な目標について、大臣のお考えをお聞かせください。

人口減少や担い手不足等によりまして、バス路線等の減便・廃止が進む一方で、免許返納、学校や病院の統合・再編等により、通学や通院、買い物などの移動手段の確保に対する社会的需要はむしろ高まっております。

この結果、全国で約2500箇所に及ぶ交通空白が生じており、国土交通省においては、令和7年度から9年度までを集中対策期間と定め、私を本部長とする国土交通省交通空白解消本部のもと、これらの解消等に向け、総合的支援を推進しているところであります。

具体的には、スクールバスや介護施設、商業施設などの送迎車両を地域住民の移動手段としても利用するなど、地域の輸送資源のフル活用等を進めるための新たな枠組みを盛り込んだ地域交通法改正案の今国会への提出、財政面での後押しとして、令和7年度補正予算、令和8年度当初予算案合わせて約600億円を確保。

民間企業や技術やノウハウを生かした官民連携の促進、利便性・生産性向上に資する地域交通DXの推進などに取り組んでおります。

今後とも制度、予算等のあらゆる政策ツールを総動員して、持続可能な地域公共交通を実現してまいります。

地域交通DXにおけるデータ・運用の標準化
質問
高山聡史 (チームみらい)

- 複数の交通モード(バス、鉄道、タクシー等)をまたがる仕組みについて、データ面および運用面でどのように標準化を進めるか

答弁
池光隆
  • システムのサイロ化という課題に対し、「地域交通DX推進プロジェクト(コモンズ)」をスタートさせた
  • 乗降実績データの仕様やQRコード認証の相互運用技術などの標準仕様を設定した
  • 来年度から、これらの標準仕様を用いたサービス導入を支援する「地域交通DX推進事業」を創設する
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まさにあらゆる政策を総動員するというお話がありましたが、この地域交通においては、併せていろいろな交通モード、つまりバスもあれば、鉄道もあれば、タクシーもあれば、新しいデマンド交通とかライドシェアの仕組みもあればといったものを組み合わせて、あるいはそれらを一部統合して提供するということが不可欠なものだというふうに認識をしております。

一方で現状を見てみると、それらの例えば配車のシステム、予約のシステムであるとか、そこに溜まっていくデータであるとか、あるいはその事業者の運営の仕組み、それらが全て今の瞬間はバラバラになっていて、それをどう整理をしていくかということが大変重要な課題になるかなというふうに思います。

そこでぜひお伺いしたいのが、この交通空白を解消していく各地域での取組に対して、この複数の交通モードをまたがる仕組みを、データ面、そして運用面、それぞれでどのように整備を進める、あるいは標準化を進めていくというお考えであるか、ぜひ大臣もしくは、お答えいただければと思います。

交通空白解消に向けましては、デジタル技術の活用を積極的に進めまして、地域公共交通の利便性や生産性を向上させていくことが重要であり、これまでMaaSやキャッシュレス決済、配車アプリの導入などの普及を促進してまいりました。

これらのデジタル技術を活用したサービスは一定程度普及をしてきておりますが、システムやデータがそれぞれで発展し、連携することが難しい、いわゆるサイロ化、タコツボ化といった課題への対処が求められております。

このため、国土交通省では昨年の4月から、地域交通におけるデジタル技術活用の先進事例の創出と標準化を進める新たな取組として、「地域交通DX推進プロジェクト」、私もこれを「コモンズ」と呼んでおりますけれども、これは新たにスタートをさせたところであります。

このコモンズでは、システムやデータ、業務プロセスなどの標準化を進めることで、地域の輸送資源のフル活用や共同化、協業化などの地域公共交通の連携共同の技術的基盤の整備に取り組んでおります。

具体的には今年度の取組におきましては、鉄道やバスの乗降実績データの仕様や、QRコードを用いたチケット認証の相互運用技術など、多様なテーマで標準仕様をまず設定をいたしました。

さらに来年度からは、この策定した標準仕様を用いたサービスや業務システム運用も含めまして、導入への支援として「地域交通DX推進事業」を措置として創設をしておるところでございます。

引き続きデジタル技術やデータの力を最大限に引き出し、地域交通を持続可能なものとするべく、取組の具体化をしっかりと進めてまいる所存であります。

オーバーツーリズム対策と二重価格の考え方
質問
高山聡史 (チームみらい)

- オーバーツーリズム対策としての二重価格の考え方について伺いたい

答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 料金設定は、地域住民への配慮や需要動向を踏まえ、各施設管理者等が自律的に適切に設定すべきものである
  • 国は国内外の事例を踏まえ、ガイドラインの設定などの必要な取組を進める
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続いて一言だけ、オーバーツーリズムと二重価格の考え方について、ぜひ大臣から一言だけいただければと思います。

観光施設やサービス等における料金の設定については、個々の施設等の状況や地域住民の皆様への配慮の観点、観光需要の動向なども踏まえ、二重価格や価格変動性の導入の有無なども含め、一時的には各施設管理者やサービス提供者等において適切に設定されるべきものだと考えております。

国土交通省としましては、各施設管理者等がその料金を自律的に検討できるよう、今後国内外のオーバーツーリズム対策や料金設定の事例も踏まえつつ、ガイドラインの設定等、必要な取組を進めてまいりたいと考えております。

再審開始決定に対する検察官の不服申立て
質問
畑野君枝 (日本共産党)
  • 袴田事件等の冤罪救済が長期化した原因は、検察官の不服申立てにあるのではないか
  • 検察官の不服申立てを禁止しなければ冤罪救済はなされないのではないか
答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 個別事件の訴訟運営や検察官の活動について意見を述べることは差し控える
  • 検察当局は、不服申立ての要否について法と証拠に基づき適切に対応していると承知している
全文
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平口洋法務大臣に再審法について伺います。

袴田事件をはじめ、冤罪事件を二度と起こしてはいけないというのが、再審法改正の原点です。

袴田岩雄さんの身体拘束は48年間、死刑囚として過ごしたのは34年に及びます。

死の恐怖の下、長期の拘束で、精神状況を呈しても、まともな医療措置もされませんでした。

先日の質疑で、総理も法務大臣も、「犯人でない人を処罰するということは、その人権を著しく侵害するものであって、当然あってはならない」と答弁されました。

問題は、袴田さんが冤罪を晴らすまで、なぜ44年もの長い年月がかかったのかということです。

その重大な原因の一つは、再審開始決定に対する検察官の不服申立てです。

冤罪被害者が再審請求をしても、検察官の不服申立てによって、審理の入り口にたどり着けない。

大臣、これが冤罪救済を遅らせてきたということは、明らかではありませんか。

検察官の不服申立てが再審の入り口に入ることを拒んでいる、阻んでいるという問題があるわけです。

速やかに再審の審理をということを望んでいるわけです。

審理の長期化は、冤罪被害者に回復しがたい苦痛を与えています。

検察官の不服申立てを禁止しないと、冤罪からは救済されないということを申し上げます。

お尋ねは個別事件における裁判所の訴訟運営や検察官の活動内容に関わる事柄であり、法務大臣として意見を述べることは差し控えたいと思います。

その上で、検察当局は御指摘の事件の検証結果報告書において、手続の長期化に関する問題点についても検証を行い、「第一次再審請求において検察官としても裁判所に対し審理を促進していく工夫を促すなどして、審理の促進に協力できたのではないか」と考えること、現時点で審理の促進という観点から見ると、第一次再審請求審及び第二次再審請求審の当初において、検察官は証拠開示に対して消極ともいえる姿勢を示していたことは否定できないことなどを、長期化の原因として挙げているものと承知をいたしております。

検察官の慣行ではないかという御指摘でございますが、検察当局においては、再審開始決定があったときは、これに対する不服申立ての要否につき、公益の代表者として法と証拠に基づいて適切に対応するものと承知をいたしております。

再審における証拠開示の範囲
質問
畑野君枝 (日本共産党)
  • 証拠が迅速に開示されないことが冤罪救済を遅らせている
  • 証拠の範囲を限定せず、開示を認めるべきではないか
答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 法制審議会の答申により、盛り込まれた制度で必要十分な証拠が提出されるとの意見が多数である
  • 答申を踏まえ、速やかに法案提出に向けた準備を進める
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もう一つは、証拠開示の問題です。

袴田さんの場合、再審を求めてから、無罪につながる証拠が明らかになるまで29年かかりました。

その原因を元裁判官63人の声明が指摘しています。

「検察官が証拠を開示しない、または開示するまでに時には何年、何十年もかかっている。

再審が開始され無罪になった事件の多くにおいて、決め手になった証拠は捜査機関の下で眠っていて、弁護人の度重なる求めによってようやく開示された」。

このように元裁判官たちが発言し、記者会見し、声明まで出して、「証拠が迅速に開示されないことが冤罪から救済を遅らせてきた」と指摘してきたことを重く受け止めるべきです。

証拠の範囲を限定せず、開示を認めるべきではありませんか。

この点については法制審議会の答申が出ておりまして、法制審議会においては証拠の提出命令制度について、御指摘のような観点を含めて議論を行われた結果、答申に盛り込まれた制度により必要十分な証拠が裁判所に提出されることとなるという旨の意見が多数を占めたものと承知をしております。

法務省としては法制審議会の答申を重く受け止めており、今後これを踏まえて法案提出に向けた準備を速やかに進めるとともに、幅広い理解を得られるよう丁寧な説明に努めてまいりたいと考えております。

証拠の目的外使用の禁止と罰則
質問
畑野君枝 (日本共産党)

- 証拠を審理以外で使用することを罰則付きで禁止すると、外部の知見による冤罪救済の手段を奪うことになるのではないか

答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 被害者のプライバシー保護等の観点から、目的外使用を禁止する必要があるとの意見が法制審議会で多数を占めた
  • 答申を踏まえて取組を迅速かつ丁寧に続けていく
全文
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畑野君枝(日本共産党)証拠開示の範囲を限定することは、冤罪から救うべき被害者を取りこぼすことになります。

法制審が決定した法案要綱は、開示された証拠を審理以外で使うことを罰則付きで禁止していることです。

袴田事件では、血痕がついた衣類のカラー写真を支援者らと共有したことから再現実験が行われ、無罪確定につながりました。

この過程でメディアが新たな証拠を報じることで社会的関心が高まりました。

証拠資料が広く共有されて科学的知見が集まり、無罪の証明につながった。

このプロセスが袴田事件の核心ではありませんか。

証拠を審理以外で使用することを罰則付きで禁止することは、冤罪の救済手段を奪うものではありませんか。

法制審議会においては、再審請求審における証拠の目的外使用の禁止について、御指摘のような観点も含めて議論が行われた結果、被害者のプライバシーの保護等の観点から禁止する必要がある旨の意見が多数を占めたものと。

承知をいたしております。

法務省としては法制審議会の答申を踏まえて、所要の取組を迅速かつ丁寧に続けてまいりたいと考えております。

血液製剤の国内自給率と安定供給
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 免疫グロブリンなどの血液製剤の国内自給に関する政府の認識を問う

答弁
宮本直樹
  • 国内自給に努めているが、需要増と設備老朽化により令和6年度の自給率は68.1%まで低下している
  • 製造設備の更新・強化が喫緊の課題であり、補正予算で約22億円を計上し支援を行っている
全文
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それではまず、血液製剤の安全性の向上と安定供給の確保等を図るための法的枠組み、血液法が施行されておりますが、当時この法案につきましては、基本理念として「血液製剤は国内自給が確保されることを基本とし、ともに安定的に供給されるようにしなければならない」ことが規定され、また国の責務としては「国は血液製剤に関し、国内自給が確保されることとなるように、献血に関する国民の理解及び協力を得るための教育及び啓発、血液製剤の適正な使用の推進に関する施策の策定及び実施、その他必要な措置を講ずるよう努めなければならない」というふうにされております。

また、この法律の国会審議における過程の中で、委員会決議として、「血液製剤は人体の一部である血液を原料とするものであることから、倫理性、国際的公平性などの観点に立脚し、国民の善意の献血による血液によって国内自給を達成できるよう全力を傾注すること」との附帯決議もなされております。

ここでお伺いをさせていただきますが、まずはこの免疫グロブリンなどの血液製剤の国内自給について、どのような認識かお伺いを申し上げます。

血液製剤の国内需給の確保につきましては、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」において国の責務とされており、法に基づく基本方針を定め、免疫グロブリン製剤等の血液製剤の国内需給に努めているところでございます。

一方、免疫グロブリン製剤につきましては、効能効果が期待できる疾病の種類の拡大に伴い、世界的に需要が増大している一方で、国内メーカーの製造設備の一部は老朽化により、現状、製造能力の増強には限度がありまして、足元令和6年度の国内自給率は68.1%まで低下しております。

政府といたしましては、将来的な安定需給、安定供給、国内需給のためには、製造設備の更新及び強化が喫緊の課題であると認識しておりまして、令和6年度補正予算及び令和7年度補正予算において約22億円を計上いたしまして、国内メーカーにおける免疫グロブリン製剤の効率的な製造方法の開発や、製造を維持・増産するための支援を行っているところでございます。

厚生労働省といたしましても、引き続き製造販売業者はこれをはじめとした関係者と密に連携をしながら、血液製剤の安定供給、国内自給を果たしていく上での支援を検討してまいりたいと考えております。

血液製剤メーカーへの支援強化
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)
  • メーカーの製造能力が危機的状況にあり、コスト上昇で新設も困難であると指摘
  • 現行の22億円の支援では不十分であるとし、さらなる支援強化を求める
答弁

(回答なし:質疑者が指摘し、次の質問へ移行したため)

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今、答弁がありましたけれども、今、メーカーの製造能力、大変今、危機的状況といっても過言ではないという状況なんですよね。

旧式化しているところを、工場を新しく新設したいというメーカー側の希望もありますが、昨今の資材、また労働単価も含めてコスト上昇でありますので、非常に今厳しい状況であります。

こういった、特に今必要とされているこの血液製剤のメーカーの製造能力の拡充は大変重要な課題でありますので、今、現況22億とお話ありましたけれども、「とても少ない」という声もないわけではありませんので、さらなる支援強化をぜひ省内でも検討していただき、実現をしていただきたい。

このことを指摘させていただきたいと思います。

献血の若年層確保対策
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 献血の現況に関する認識を問う

答弁
宮本直樹
  • 50歳以上の献血者が約5割を占め、若年層の減少が喫緊の課題である
  • 中高生を対象とした普及啓発資材の配付やボランティア活動発表会などの取組を推進している
全文
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続いて、献血の現況について、どのような認識をお持ちかお答えください。

現状では血液製剤の医療需要は満たしているものの、若年層の献血者数は年々減少して、50歳以上の献血者による献血が延べ献血者数の約5割というふうになっております。

今後の少子高齢化により献血可能人口の更なる減少が見込まれる中で、献血に御協力いただける若年層の確保対策が喫緊の課題であると認識しておりまして、令和7年6月の骨太の方針におきましても、中高生からの献血に対する理解を深めることが盛り込まれたところでございます。

このため、従来より実施している高校生、大学生を対象とした普及啓発資材の配付に加えまして、令和7年度からは文部科学省をはじめとする関係者と連携をしながら、中学生を対象とした普及啓発資材を作成・配付するとともに、献血に対する若年層の意識を高め、社会への積極的な参加を促すことを目的とした、中高生を対象とした献血普及啓発ボランティア活動発表会を開始したところでございます。

引き続き、若年層を含めた多くの国民の皆様に献血に御協力いただけるよう、様々な取組を推進してまいりたいと考えております。

献血普及に向けた省庁連携と教育の早期化
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)
  • 献血の主力層が高齢化しており、中学生や小学生からの早期啓蒙活動が必要であると提案
  • 文科省や経産省と連携し、大臣がリーダーシップを発揮して対応することを求める
答弁
上野賢一郎
  • 献血は無償のボランティアであり、国民の理解と協力が不可欠である
  • リーダーシップを発揮し、キャンペーンの実施や文科省と連携した取組に注力したい
全文
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先ほど申し上げたとおり、「国民の全員の献血による血液によって国内自給を達成できるよう全力を傾注すること」というのが、国会として当時、決議をされたわけでありますが、さっき話があったとおり、50代、60代が主力なんですよ。

献血の50代、60代ですから、若年層についてはもう全然問題にならんのですよ。

だからここが非常に問題なんですよ。

すなわち、ここはもう予見可能なところまで来てますので、これはやはり特に文科省との協力はもう欠かせませんので、そういった、私は中学生、さらに小学生の、私はいいと思っているんですよ。

何なら小学生の医療的な研修というか、勉強というか。

確かタバコの害について、結構ごっつい写真を見せて小学生に啓蒙活動しているんですよ、教育を。

だからやっぱり早いうちがいいんですよというふうに私自身は思っていますが、大臣、ぜひリーダーシップを発揮してね、文科省、また経産省とも連携して対応していく必要があると考えますが、大臣の御所見をお伺いします。

今しがたお話がありましたように、やはりこれは無償のボランティアである献血でありますので、国民の皆さんの本当にご理解、ご協力が大切だというふうに考えております。

厚労省におきましても、学校現場への働きかけや、日本赤十字社が実施する学校献血などへの取り組みを行っておりますが、さらに私自身も今、委員からお話のありましたように、リーダーシップを発揮をして、さまざまなキャンペーンでありますとか、あるいは文科省と連携したさらなる取組でありますとか、そういったことにしっかり注力していきたいと思いますので、またいろんな御意見をいただければというふうに思います。

外国人政策における秩序ある共生の実現
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 外国人による法・ルールの逸脱や制度の不適正利用に対し、国民が不安や不公平感を抱いている現状を大臣としてどう受け止めているか

答弁
小野田紀美
  • 不法滞在者ゼロプランの推進、在留審査の厳格化、税・社会保険料の未納防止など幅広い施策を盛り込んだ総合的対応策を取りまとめた
  • 国民の不安や不公平感に対処し、外国人政策を秩序あるものにするため、施策を着実に実施する
全文
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まず「外国人の受け入れ、秩序ある共生のための総合的対応策」というような形の中の基本的な考え方の中で、「一部の外国人による我が国の法やルールを逸脱する行為、制度の不適正利用について、国民が感じている不安や不公平感に対処する必要」、このことが一番目に書かれているんですね。

やはりこういった形に国民が思ってしまったと、抱いてしまったと。

このことについて、このような事態に至ったことに対して、大臣としてどのように受け止めておられますか。

御所見をお伺いいたします。

はい、受け止めということでございましたけれども、笹川先生をはじめとする与党の御提言も踏まえて、この総合的対応策を取りまとめたところです。

それは外国人政策をやはり秩序あるものにしていくというために、これまで着手できていなかった問題も含め、例えば不法滞在者ゼロプランの強力な推進、在留審査の厳格化、帰化や永住者についての審査の厳格化、税や社会保険料の未納防止など、幅広い施策を盛り込んでいます。

これは国民の皆様の不安や不公平感をもとに、それを対処していこうというような思いでしております。

司令塔である担当大臣としては、関係大臣と連携して、総合的対応策に盛り込まれた施策を着実に実施するとともに、外国人政策を秩序あるものとするため、不断の検討を進めてまいりたいと思っています。

在留資格「技術・人文知識・国際業務」の適正化
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 資格に該当しない業務に従事する事案が多く指摘されている点について、見解と対応を問う

答弁
小野田紀美
  • 該当しない業務に従事する事案が発生しており、対策が必要であると認識している
  • 派遣形態で就労する場合、派遣元・先の両方から誓約書を提出させる運用を開始するなど審査を強化している
全文
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それでは続いてですが、この在留資格である「技術・人文知識・国際業務」。

この資格についてありますが、この該当性のない業務への従事。

これも多く指摘をされて期間が経っているわけでありますが、この点についてどのような見解と対応を考えておられるのかお伺いいたします。

在留資格、いわゆる「技人国」で在留する外国人が増加傾向にあるところ、その中には先生ご指摘のとおり、認められた活動内容に該当しない業務に従事する事案が発生して対策が必要となっています。

このような事案に対応するために、政府としては総合的対応策に基づいて在留資格「技人国」に係る適正化にも取り組んでおります。

具体的には、外国人が派遣形態で就労する場合に、派遣先において資格該当性のある活動に従事することについて、派遣元と派遣先の両方から誓約書を提出させる運用を今月9日から開始するなど、出入国在留管理において審査の強化を進めていると承知しています。

法務大臣と連携して、「技人国」が在留資格の本来の目的に沿った形となるように、引き続き適正化のための方策を検討し実行してまいりたいと思います。

留学生の資格外活動(アルバイト)の適正化
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 留学生が学ぶことより労働を主目的としているのではないかという指摘について、見解を問う

答弁
小野田紀美
  • 週28時間を超える資格外活動違反が発生しており、対策が必要である
  • 教育機関と連携した実態把握や、令和9年からのマイナンバー活用による所得情報の把握・厳格な審査を検討している
全文
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それでは続きまして、在留資格の「留学」についてであります。

特に留学生の資格外活動、いわゆる週28時間労働について、学ぶことよりも労働を主たる目的としているのではないのかという、実は指摘も数多く寄せられております。

これも事実なんですよね。

このことについて御所見をお伺いいたします。

そういった問題を指摘されていることは十分承知をしております。

留学生に対しては学業を阻害しない範囲で資格外活動許可を認めているところでありまして、留学生が増加傾向にある中で、中には週28時間を超えるアルバイトを行うなどの資格外活動違反も生じていて、対策が必要になっていると考えています。

このような時点に対応するために、政府としては総合的対応策に基づいて、こちらも適正化に取り組んでおります。

具体的には、速やかに講じる施策として、複数の稼働先、要は一箇所ではないところで資格外活動を行っている留学生に対して、教育機関と連携した実態把握や指導を行うこと。

そして令和9年からマイナンバーによる情報連携に基づいて留学生の所得情報を活用することで、資格外活動に係る厳格な調査及び審査を行うこととしておりまして、現在出入国在留管理庁において実施に向けた詳細を検討中です。

こちらも法務大臣と連携して、先生おっしゃったとおり、働きに来るなら労働の資格ですし、この留学の資格は学びに来ているわけですから、そういった資格の本来のあり方、今後の資格外活動の許可及びその管理のあり方、全て検討してまいりたいというふうに思っています。

永住許可要件の見直しと在留資格の取消し
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 永住資格付与の要件(在留期間等)のあり方、および永住資格取消しの明確化とスピード感ある対応について見解を問う

答弁
小野田紀美
  • 永住許可要件が緩いとの指摘を承知しており、独立世帯要件や国益要件の基準見直しを含め検討している
  • 改正入管法による取消事由の追加に基づき、令和9年4月の運用開始に向け準備し、さらなる事由拡大も検討する
  • 帰化についても日本社会への融和要件(原則10年以上在留)など厳格化を検討している
全文
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それでは、在留資格の永住者についてであります。

特に特定2号などの永住資格付与についての主たる要件が在留期間でいいのかという点もございますし、この資格付与と併せて、永住の在留資格の取消しについてさらなる明確化と、特にやはり厳正に、それからスピード感を持った対応が必要と考えるが、この辺のご所見をお伺いします。

併せて、これは期間の要件にも連動する話にもなってまいりますので、この期間の要件のあり方についてもご所見をお伺いいたします。

小野田紀美大臣、永住許可については許可要件が緩いのではないかという指摘がされていることを承知しております。

そこで総合的対応策においては、永住許可までの在留資格、在留年数などの状況を調査し、審査の厳格な運用を行うとともに、独立世帯要件と国益要件についての基準の見直しを含め、許可のあり方を検討することとしています。

その中では、先生ご指摘の特定技能から永住に移行していくという可能性も踏まえたことを検討に入れているんですけれども、特定技能2号がどうしても議題に最近上がるんですが、技能実習、育成就労と特定技能1号以外の、例えばさっき言った高度専門職とか特定活動とか、特定技能2号以外にも永住につながる家族の帯同と在留の更新の上限がないものがまだまだたくさんありますので、そういったところも全て含めて全体的にこの永住の許可のあり方というのは見直していかなければいけないというふうに検討しています。

また、ご指摘の在留資格の取消し制度についても、令和6年改正入管法によって永住者の取消し事由が追加されたところで、総合的対応策では、まずは令和9年4月の運用開始に向けて必要な準備を進めるとともに、今後の課題として改正入管法の施行状況を踏まえながら、取消し事由の範囲の拡大これを含めた更なる検討を進めることというふうにしております。

併せて、帰化についても永住許可の審査との整合性を見ていかなくてはいけないので、日本社会に融和していることの要件の審査において、原則として10年以上在留し、日本社会に融和していることが必要であるとすることなど、総合的対応策に基づいて法務省において帰化の厳格化のための審査のあり方の検討も進めていると承知しています。

法務大臣と連携して、ご指摘いただいた永住許可とか帰化の要件の適正化、そのあり方を総合的対応策に盛り込まれたこの職種取組とともに強力に推進して検討してもらいたいと思います。

熊被害対策と個体数管理
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 深刻な熊被害の現状に対する大臣の見解を問う

答弁
石原宏高
  • 昨年は死者13名と平成18年度以降最多となり、非常に深刻な状況である
  • 生息数増加や里山利用の縮小、餌の凶作が要因と考えられ、「熊被害対策パッケージ」を着実に実施し、住み分けを実現する
全文
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それでは、熊対策でございます。

昨年、各地でこの熊被害というものは死者数も含めて過去最多ということを更新をし、日常生活はもちろんでありますけれども、農業、観光業など、本当に国民の安全安心、経済活動を脅かす事態と深刻な事態となったわけでありますので、この深刻な事態となったことについてどのようなご所見をお持ちなのか、大臣にお伺いいたします。

昨年は東日本を中心に多くの地域で熊による深刻な人身被害が発生いたしました。

令和7年度は熊被害により亡くなられた方は、政府として調査を開始した平成18年度以降最多となる13名となりました。

熊の出没が増えた要因は、熊の生息数の増加に加えて、里山利用の縮小等により、人の生活圏周辺が熊にとって生息に適した環境に変化しつつあることや、餌となるどんぐりの凶作により、行動範囲を広げたことが考えられます。

長期的には適正な個体数を維持しつつ、人と熊の住み分けを実現していかなければなりません。

政府では昨年11月の関係閣僚会議で決定した「熊被害対策パッケージ」を速やかに、かつ着実に実施してまいります。

ロードマップ策定後、個体数管理の精密化や自治体への財政的・技術的支援を通じ、人と熊の住み分けに向けた取組をしっかりと進めて、国民の安全安心の確保に全力を挙げてまいります。

熊の個体数調査の精度向上と保護区での対応
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)
  • 個体数把握の精度を上げる生態調査の必要性を指摘
  • 対策の空白となりやすい「保護区」における対応について問う
答弁
堀上昌
  • 来年度から環境省が統一した調査方法(自動撮影カメラ、遺伝子解析等)で全国的な個体数調査を実施し、精度を高める
  • 保護区においても、自然公園法等の許可を得て捕獲することが可能であり、交付金を通じて自治体を支援する
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ただ、この個体数というのがどれほど確かなものかというのは、実のところクエスチョンマークなんですよね。

ここはまたちょっと事務方にお伺いしますが、特に熊の生息頭数の把握の精度を上げる生態調査を実施しなければ、対策効果を上げることはできないんですよ。

同時にまた、これ生態調査の中でもそうなんですが、対策の空白として指摘されているのが「保護区」なんですよね。

この保護区における対応もどういうふうな考えを持っているのか。

併せて2点お伺いします。

熊の個体数調査につきましては、これまで各都道府県独自の手法で調査してきましたので、その精度にばらつきがございました。

このため、来年度から環境省におきまして、統一した調査方法によって、全国の熊の個体数調査を実施することにしています。

具体的な調査方法としましては、自動撮影カメラによる画像解析、それから採取した熊の遺伝子解析による熊の個体数の推定、そういったことをやっていく予定であります。

また、都道府県と連携してデータの収集・集約や分析を進め、地域ごとの生息状況をより的確に把握できるように取り組んでまいります。

それによって精度の高い個体数推定を行っていくこととしております。

もう一点お尋ねのありました、保護区の空白になるのではないかというところでございますが、保護区におきましても被害防止などのために熊の個体数を減らす必要があると。

そういう場合には、自然公園法などの捕獲許可を得るなどして熊を捕獲することが可能でございます。

環境省として指定管理保護対策事業交付金、これらを通じて地域のニーズ・意見を踏まえまして、都道府県が実施する熊対策を十分支援してまいりたいと考えております。

熊の春季管理捕獲の現状
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 今年の春季管理捕獲の状況について問う

答弁
堀上昌
  • 昨年は7道県で128頭を捕獲したが、本年は11道県で実施が計画されている
  • 交付金の補助率引き上げや技術の横展開を行い、個体数削減と住み分けに努める
全文
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それからまた、2月の段階で熊の活動も報告されておりますが、今年の春季の管理捕獲についてはどのような形になっていますか。

堀上昌(環境省自然環境局長)熊の春季管理捕獲でございますが、まず昨年ですけれども、昨年は7道県で実施されまして、計128頭捕獲されてございます。

本年は11道県におきまして、熊の春季管理捕獲の実施が計画されているというふうに承知しています。

昨年取りまとめました熊被害対策パッケージにおきましても、春季管理捕獲に対する交付金の補助率の暫定的な引き上げをしております。

既に春季管理捕獲を実施している自治体の技術の横展開も位置づけております。

引き続き、増えすぎた地域での熊の個体数の削減・管理を進めまして、人と熊の住み分けを実現していくということに努めてまいります。

市街地における熊駆除の警察の役割
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 市街地での活動は本来警察の業務であるとし、警察による対応体制の評価を問う

答弁
山田芳孝
  • 岩手県・秋田県に応援部隊を派遣し、ライフル銃を使用して駆除できる体制を構築した
  • 実際の射撃には至っていないが、関係機関との連携を深め、訓練や教養を実施している
全文
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ただ、市街地における活動については、これは猟友会ではなくて、本来業務である警察だというふうに私は思っております。

これは治安の問題でもありますので。

ただ昨年、緊急雇用制度のスタートということもあって、警察官を中心としたチームが2編成。

作ったわけでありますので、どのような評価をなさっているのか、警察庁、よろしくお願いします。

警察では、熊による人身被害が深刻化していることへの追加的・緊急的な対策として、先週、被害が深刻であった岩手県及び秋田県に、他の都道府県警察から応援部隊を派遣し、市町村等による緊急猟獲等が行われるか不明である場合などに、ライフル銃を使用して人里に侵入してきた熊を駆除することができる体制を構築したところでございます。

これまでのところ実際の射撃には至っていないものの、両県警察におきましては、熊の駆除への対応に関して、緊急猟獲を行う市町村など関係機関との連携を深めてきたところでございます。

各都道府県警察におきましては、任務に従事する上で必要な訓練や教養を実施しており、岩手県及び秋田県以外の他県においても実情に応じて体制を構築しているところでございます。

警察としては、今後とも関係閣僚会議において決定された熊被害対策パッケージに沿って、地域住民の安全確保を最優先として、熊による人身被害を防止するための取組を進めてまいりたいと考えております。

不適正なスクラップヤードへの規制
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 廃棄物処理法を潜り抜けた不適正なスクラップヤードが急増しており、群馬県などが条例制定に動いている現状について、環境省の考えを問う

答弁
墨倉一郎
  • 関東地方を中心に複数の自治体で類似の条例が制定されていることを承知している
  • 騒音、悪臭、汚染、火災などの問題があるため、自治体が独自に条例を制定しているものと受け止めている
全文
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資源循環型社会構築において、廃棄物を適正に回収し、処理し、資源原料へと転換させることは、とても大切なことではないでしょうか。

関連する厳しい法律を遵守し、資源循環型社会構築に資する活動をしている多くの事業者の皆さんへの影響が懸念されている事態が起きている。

特に私の地元でも、県道・国道沿いにいわゆるスクラップヤードというものがいくつもできて、そこで誰がどう見ても廃棄物の処理を行っている。

こういった現況に危機感を持った群馬県としては、検討局、そして県議会として規制する条例制定に動いて、この3月の議会で制定をされたわけであります。

この動きについて、環境省としてどう考えておられるのか伺います。

群馬県議会におきまして、ご指摘の条例案が議案として上程されており、また全国の自治体においても、千葉県、埼玉県、茨城県など関東地方を中心に、少なくとも5県7市において類似の条例が制定されていると承知しております。

それぞれの自治体において、現行の廃棄物処理法の規制対象外の物品等の不適正な保管や処理に起因する騒音や悪臭、公共用水域や土壌の汚染、火災の発生が問題となっていることから、それぞれ独自に条例が制定されているものと受け止めております。

スクラップヤード対策の全国的な法整備
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 不適正なスクラップヤードから海外への流出などの懸念があるとし、環境省として今後どう対応するか大臣に問う

答弁
石原宏高
  • 千葉県などの現場を視察し、対策の必要性を改めて認識した
  • 騒音や水質汚濁などの支障を解消するため、全国一律の制度(法案)の提出に向けた検討を加速させる
全文
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不適正なこのスクラップヤードで処理されたものが、実はこれ海外にも流出しているという指摘もあります。

これは我が国が資源循環型社会構築の一角が崩れつつあるという認識を持ってもおかしくないわけですよね。

だからこそ環境省、しっかりと対応をスピードアップしてやってもらいたいんですよ。

ということで、この増え続けている不適正なスクラップヤードに対して、所管庁として環境省が今後どういうような形で対応するのか、大臣にお伺いします。

1月に千葉県を訪問いたしまして、知事から全国に先行して取り組まれているスクラップヤード条例の施行状況をお伺いいたしました。

その後、現場も視察し、スクラップヤード対策の必要性を改めて認識したところであります。

不適切なスクラップヤードによる騒音、水質汚濁、火災等の支障が生じております。

(中略)法案の提出に向けた検討を加速してまいります。

気候変動に伴う外来種の被害防止
質問
笹川博義 (自由民主党・無所属の会)

- 気候変動により外来種が活性化し、在来種や自然環境に甚大な影響が出ている。生物多様性の観点から改正を求め、大臣の所見を問う

答弁
石原宏高
  • 「未判定外来生物」の指定による届出義務化や、ヒアリ等の「要緊急対象特定外来生物」の水際対策を実施している
  • 科学的知見を充実させ、現行制度を着実に運用することで被害の未然防止を進める
全文
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時間がもう間もなくなりましたので、気候変動適応計画、この改定について、最後の質問であります。

これは、気候変動の適応計画の改定が来年度中に行われます。

その中にあって、これだけ気候変動が起きている中で、今までの日本のこの自然環境を支えている在来種にとっても、ものすごく甚大な影響があります。

その他の分野についての影響も甚大でありますが、今日はもう環境省にちょっと所感をお伺いということで、私は環境大臣にお伺いしますが、いずれにしても、この外来種が何でこれだけ元気なのかって、やっぱり気候が変動したからですよ。

それについて生物多様性の改正を求めたいと思いますが、大臣の最後のご所見をお願いします。

外来生物法で、実は特定外来生物と同様の被害を及ぼす疑いがある外来生物を「未判定外来生物」に指定し、輸入するものに届出の義務を課す仕組み等もございます。

また、ヒアリ等は要緊急対象特定外来生物に指定して、環境省が水際で徹底的に定着を未然に防いできた経緯もございます。

今後とも科学的知見の充実に努めて、現行制度を着実に運用することで、外来種の被害の未然防止を進めてまいりたいと思います。

ウクライナ侵略時のエネルギー価格動向と物価への影響
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 2022年のロシアによるウクライナ侵略時の原油価格、ガソリン価格、電気・ガス代への影響について定量的なデータを求める

答弁
木原慎一
  • 原油価格(ブレント)は侵略前比で最大約30%上昇した
  • ガソリン価格は支援制度により大きな変動なく推移した
  • 家庭用電気・ガス料金はおおむね30%程度上昇した
全文
質問・答弁の全文を表示

2022年、ロシアのウクライナ侵略の時にも、あの時もかなりエネルギー価格は影響がございまして、そして政府としてもいろいろな対策を講じてきたというふうに思います。

そこでデータとして、経済産業省の方から当時の原油価格の動向がどうであったのか、そしてその後ガソリン価格がどうなり、そして電気・ガス代へどのような影響があったのか、少し数字について答弁いただければと思います。

ロシアによるウクライナ侵略の際、原油価格は国際的な指標であるブレントで、侵略前と比較して最大でおおむね30%程度上昇しております。

ガソリン価格については、当時の支援制度により大きな変動はなく推移していたものでございます。

また、電気・ガス料金については、ウクライナ侵略前の水準と比較して、家庭用でおおむね30%程度上昇したということでございます。

ウクライナ侵略時のガソリン価格補助金なしの場合の想定価格
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 当時の政府支援(補助金)がなかった場合、ガソリン価格はどうなっていたか

答弁
木原慎一

- 実際の消費者価格は約170円であったが、補助金がなければ200円程度の水準で推移したと想定される

全文
質問・答弁の全文を表示

ガソリンの価格は当時の支援制度で、価格については同じ水準で推移をしたということで、私も記憶にありますが、確か170円前後ぐらいに抑えておって、その上、実は本来かなり値上がりをしていた状況でありますが、それは政府が支援をして上がらないようにしていたということであります。

ちょっとお尋ねしますが、もしこれがなければガソリン価格はどうなっていたのかというのは、今データはありますか。

仮に補助制度がなかった場合の水準につきましては、170円程度が実際のガソリンの消費者の買う価格でございますけれども、それに対してウクライナの直後につきましては、200円このぐらいの水準で推移したと想定されます。

ウクライナ侵略時のエネルギー価格上昇が物価全体に与えた影響
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 当時のエネルギー価格上昇が物価全体にどのような影響を与えたか、データがあるか

答弁
武田健
  • 2022年当時の消費者物価指数(総合)は2月0.9%増、3月1.2%増、4月2%増と推移した
  • 原油価格上昇がエネルギー以外の品目を含む物価全般へ及ぼした影響は、要因が複雑であり一概に申し上げることは難しい
全文
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ですからウクライナの時はかなり跳ね上がった、スパイクした状態でありましたので、対策を講じてまいりました。

これはエネルギー価格でありますが、当時、物価全体に対してどういう影響があったのかというデータはございますか。

2022年当時の消費者物価指数の総合につきましては、2月は前年同月比0.9%増、3月は1.2%増、4月は2%増と推移してございました。

その上で、原油価格の上昇がエネルギー以外の品目も含めた物価全般へ及ぼす影響につきまして、物価の変動、さまざまな要因が折り重なっておりますことから、ちょっと一概に申し上げることは難しくございまして、当時のことについても同様と考えているところでございます。

中東情勢悪化に伴う原油価格の現状と今後の影響予測
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 現在までの原油価格の動向と、今後のガソリン・電気・ガス価格への予想される影響を数字で回答してほしい

答弁
木原慎一
  • 3月5日現在、ブレント原油はバレルあたり83.68ドルで、イラン攻撃前より約15%増加している
  • 今後の価格動向については、需給動向など様々な要因で決まるため、予断を持ったコメントは差し控える
全文
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こうした数字のことを考えて今回、一体どのくらいこの原油というのが上がっていくのかというのが、非常に皆さん関心が高いわけであります。

今回の原油価格の現在までの動向、そしてここからおそらくガソリンの価格というのは遅れて上がっていく形、そして電気・ガスというのもさらにもう少し遅れて上がっていく形になろうかと思いますけれども、予想される影響の現状を、もし数字でございましたら、これもお答えいただけますか。

まず足元の原油価格の動向につきましては、3月5日現在、ブレントでバレルあたり83.68ドルとなっておりまして、これはイランの攻撃の前に比べると約15%の増加となっております。

今後の見通しでございますけれども、原油の価格については、中東情勢のみならず、世界経済やエネルギーの需給動向など、さまざまな要因を踏まえて市場で決まるものと承知しております。

したがって、原油価格、ガソリン価格、電気・ガス料金などの動向についても、余談を持ったコメントは差し控えさせていただきます。

原油価格上昇から国内エネルギー価格への波及ラグ
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 過去の事例に基づき、原油価格の上昇がどのくらい遅れて国内価格に影響するか

答弁
木原慎一
  • ガソリン・軽油等は原油価格上昇から1〜2週間後に影響が出る
  • 電気・ガス料金はLNG輸入価格の上昇から2〜4か月のラグがある
全文
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しかし他方で、15%原油の方も上昇しているということでありますので、ガソリン、あるいは電気・ガス、おそらく遅れて少し影響が出てくるのであろうというふうに思います。

過去の事例も見て、どのくらい遅れてどのくらい影響が出る可能性があるのかということは、ある程度述べることは可能かというふうに思いますが、いかがですか。

一般的なところでございますけれども、原油価格が上昇して1、2週間後にガソリン、軽油、重油等の石油関連製品の価格に影響が出ると考えております。

それから電気・ガス料金につきましては、LNGの輸入価格が上昇してから2から4か月のラグを置いて価格が上昇してくるということが想定されております。

中東情勢悪化への対応(IEA連携・備蓄放出)
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 情勢に応じてIEAへの働きかけや石油備蓄の放出を検討すべきではないか

答弁
井野敏郎
  • 官民で1250日分を備蓄しており、必要に応じて適時適切に対応する体制にある
  • 状況を注視し、IEAへの働きかけを含め、安定供給確保に向けた必要な対応を万全に期して行う
全文
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そして特に日本はこの中東からの輸入が大きいという状況で、ほかの国に比べてひょっとしてこの価格の影響というのが大きいということもあるのかもしれません。

今後の情勢を見ながらIEAへ働きかけをしていく、あるいは備蓄を放出をしていく、こういうことも検討していて然るべきだというふうに思いますが、これは副大臣の方から答弁をお願いできますか。

先生、ご指摘のとおり石油備蓄については官民で1250日分を備蓄しておりまして、これは必要に応じて適時適切に対応していくという体制をとっております。

その上で大変恐縮ですけれども、余談を持って現時点でコメントすることは難しいわけでありますけれども、いずれにせよ状況を注視しつつ、必要な対応、我が国のエネルギーへの安定供給の確保に向けた必要な対応を万全を期して取っていきたいと、あらゆる、もちろんIEAへの働きかけ含めて、必要があれば対応を取ってまいります。

エネルギー価格高騰に伴う経済対策と補正予算の可能性
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 中小企業への影響を含め、現行予算で十分か。長期化する場合の補正予算編成を検討すべきではないか

答弁
井野敏郎
  • 現時点での補正予算編成の可能性について回答は差し控える
  • エネルギー対策本部を設置し、日本経済への影響を把握して迅速な対策を講じる
全文
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そしてその上で、やはりこの経済に与える影響というところもしっかりと対策は検討していただきたいというふうに思っております。

中小企業への影響というところであるいは、この燃油価格を所管をしているということで、経済産業副大臣に今日はお伺いをいたしますが、この予算案の中でも、例えばこれが仮に長期化をしていって、そして影響が出てくれば、補正予算の編成の可能性というのも確かゼロではないといったような、そういう議論もこの予算委員会の中でも確かあったやに記憶をしております。

しかし、現状かなりこの値上がりをしてきている状況の中で、やはり私はしっかり対策を検討すべきであると、本当にこの予算案で対応できるのか、十分なのか、こういうことを思っておりますが、これについて経済産業副大臣に答弁をいただければと思います。

先生、ご指摘は総理の方から補正予算の可能性は否定しないという御答弁があったということだと思いますけれども、現時点において補正予算の編成の可能性については、我々からお答えすることは差し控えます。

けれども、経産省としてやはりイラン情勢を踏まえたエネルギー対策本部を、赤澤大臣を筆頭とする本部長として設置しておりまして、日本経済全体への影響を的確に把握して迅速な必要対策を……。

ペルシャ湾内の日本関係船舶の現状と安全確保
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- ペルシャ湾内の船舶の現状と、政府の対応について

答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 日本関係船舶44隻、日本人乗組員24人の安否を確認済みで、被害はなく安全な海域で待機している
  • 情報収集の徹底、航路・空路の状況把握、関係者への情報提供など対応に万全を期している
全文
質問・答弁の全文を表示

しかも7割超はホルムズ海峡を通るという状況であります。

この現状について報道等ではいろいろなニュースも出ておりますし、おそらく船主協会等から何隻が今いて、どういう状況なのか、現在通過できる状況なのかどうか、さまざま状況を入手されていると思いますので、このペルシャ湾内の船舶の現状と、今政府がどう対応しているのか、国土交通大臣から答弁いただければと思います。

日本関係船舶については、現時点でペルシャ湾内に44隻の日本関係船舶が入域しておりますが、各運航会社との間で安否確認を実施しており、現在までのところ日本関係船舶に被害が生じていない旨確認をしております。

これも各運航会社において安否確認が取れており、安全な海域で待機していると報告を受けております。

国土交通省としては総理からの御指示もあり、2月の28日に私から情報収集を徹底するとともに、航路・空路の状況を把握と関係者への情報提供を行うことなど、対応に万全を期すこととの指示を省内に出しております。

ペルシャ湾からの船舶退避の検討
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 安全確保のため、ペルシャ湾からの退避を模索すべきではないか

答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)

- 現在は安全な海域で待機しており、外務大臣とも連携し状況を確認した上で対応すべきであり、今すぐに動かすということではないと考える

全文
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これ、私、当然安全をどう確保するかという問題はあるんですけれども、何とかしてこのペルシャ湾から退避をできるような、そういうことも模索をしていくべきではないのかというふうに、もちろんどうやって安全を確保するのかというのが一番大事ではあるんですけれども、こうしたことも思います。

これについては国土交通大臣、どのようにお考えですか。

国土交通大臣 金子恭之君先ほども申し上げましたとおり、現在安全な海域で待機をしているということでございます。

今後のことについては、茂木外務大臣もおられますし、状況をしっかり確認をした中で対応すべきだというふうに思っておりますので、今すぐに動かすとか、そういうことではないんだろうと思います。

船舶戦争保険の提供状況と運航への影響
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 戦争リスク保険の引き受け停止や保険料高騰の報道があるが、保険がなければ船は動かせないのではないか。大臣の認識はどうか

答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • 用船者が任意で加入する保険の一部で再保険が提供されない発表があるが、基本的な船舶戦争保険等は引き続き提供されており、船は動かせる
  • 現時点で運航に支障を来すほどの保険料上昇は生じていない
全文
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これ、仮に引き受けを停止をするという報道もあります。

あるいはプレミアムが非常に高くなって、この保険自体がものすごく値上がりをするという可能性もあるのではないかと思いますけれども、仮にこれ、保険がないと船って私、動かないというふうに思っているんですけれども、ここは大臣の認識はどうでございますか。

現在の情勢を受けて、日本船主責任相互保険組合から、用船者が船主から船舶を借り入れて船を動かしている方でありますが、用船者が任意で加入する保険のペルシャ湾等における戦争リスクについては、再保険が提供されない旨の発表がなされていると承知をしております。

しかし、基本的に船舶を運航する業界団体からは、現時点において基本的な保険であります船舶戦争保険等は引き続き提供されております。

ですから、これがあれば船は動かせるということでございます。

また、運航に支障を来すなどの保険料の上昇は生じていない。

海上保険リスクに対する政府による保障制度の検討
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- ホルムズ海峡の通行が日本にとって極めて重要であるため、有事に備えて国が再保険を提供するなどの向上的な制度を検討すべきではないか

答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)

- 現時点では保険が提供されており保険料上昇もないが、海上保険の観点も含めて引き続き情勢を注視する

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しかし今後ですね、この事態がどのくらい長期化するのかというのが今の段階で分からないという状況の中で、かつ日本のホルムズ海峡を通る原油の船舶の割合が約7割という、ここが通れないと日本にとって極めて危機的な状況になるという中で、この保険について何か向上的に対応できる制度が今のところ何もないという状況なのかなというふうに思っております。

ですので、例えばこうした国があらかじめ再保険を提供する、そういう事態が起きたらそういう制度があるよということであるとか、こうした事態に向上的に何か備えられるような制度というのは検討されても然るべきではないかというふうに思いますけれども、これは金子大臣いかがでございますか。

金子恭之大臣:すみません、繰り返しになりますが、ペルシャ湾の中にいる船は安全な場所を停泊していること、新たにペルシャ湾に入らないこと、それから業界団体から現時点では船舶戦争保険等は引き続き提供されているし、保険料の上昇もないという報告を受けておりますが、いずれにしましても、中野委員からいろいろお話がありましたように、海上保険の観点も含めて、引き続き情勢を注視するとともに、関係業……

中東情勢の早期沈静化に向けた外交努力
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 日本経済への影響を最小限にするため、早期沈静化に向けた見通しと今後の取り組みについて

答弁
茂木敏充

- 緊急対策本部を立ち上げ、G7外相会談やイスラエル、イラン、オマーン、カタール等の関係国と連携し、早期沈静化に向けた外交努力を続けている

全文
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そういった意味では、茂木大臣からも今様々各国にも働きかけをしていただいて、早期に鎮静化をしていくということが何よりも重要ではないかというふうに思っております。

もちろんこれはアメリカも含めて、これから日米首脳会談のようなこともございますので、そこで何を議論し、訴えていくのかというのも当然ありますけれども、外務大臣として今この早期沈静化に向けた見通しをどう考えておられるのか、あるいは今後外務省としてどのように日本として取り組んでいかれるのか、大臣からの答弁をいただければと思います。

茂木敏充大臣:中野委員がおっしゃるように、今一番大切なことはこの事態の早期沈静化を図っていくということだと思っております。

28日、先月の午後30過ぎに事態が発生いたしまして、外務省として4時には私を本部長とする緊急対策本部を立ち上げました。

その後、私自身も必要な外交努力を行っておりまして、翌日の朝7時にはG7の外相会談を行いまして、今後の見通し等も含めて意見交換を行ったところであります。

また、これまでにイスラエル、そしてイランの中日大使と個別にお会いをしたり、また中東諸国の中日大使と面会して、米イラン間の仲介を務めたオマーン、そしてカタールの外務大臣。

カタールの場合は外務大臣が首相を兼任しており、大統領を兼任しており、首相権にしておりますから、とも電話会談を行いまして、早期鎮静化に向けてしっかり連携していこうという形で進めております。

当然この機会に在留法人の安全確保であったりとか、待機支援にしてもお願いをしているところでありまして、今後あらゆる機会を捉えて早期沈静化に向けた外交努力を続けてまいりたいと思っております。

イラン情勢に伴う物価高騰対策の予算組み替え
質問
伊佐進一 (中道改革連合・無所属)
  • イラン情勢による燃料価格および物価上昇が国民生活に大きな影響を与える懸念がある
  • 補正予算では対応が遅くなるため、当初予算に物価高対策を迅速に織り込むべきではないか
答弁
片山さつき
  • 既存の補正予算および8000億円以上の予備費で対応可能である
  • 不足する場合は総理が表明している通り補正予算も検討し、遅滞なく適切な対策を打つ
  • G7財務大臣会合にて、エネルギーリスクへの保険引き受け等の国際的な連携を確認している
全文
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さっきの議論では、燃料価格の影響、既に今、値上がりが始まっていると、イラン情勢の影響を受けてですね。

おそらくそれに限らず、これ長引いていくと、その他の物価もどんどん上がっていく。

国民生活に大きな影響を与えていくというふうに思っております。

高市総理は昨年の補正予算で物価高騰対策については当面必要な物価対策を行ったんだと言っていらっしゃるわけですが、でも国民の皆さんの目線感覚からすると、これで物価高騰対策安心だとは私全然なっていないと思っています。

今回のまさしく本予算についても、今同僚の中野議員からあったとおり、これイランの情勢でなおさら物価高騰が今後見込まれるかもしれないというような状況の中で、ちょっとやっぱり今の質疑を聞いていると、これ当初予算で物価高騰対策をやっぱり早期にきちんと対応できるようにしとかなきゃいけないんじゃないかと。

これ改めて補正予算を組む可能性があるとかって悠長なことを言っていると、補正予算また組んで審議していったら相当遅くなるんですよ。

これ見込まれているんであれば、これ迅速性にこのままだと欠けてしまいますので、ぜひちょっと財務大臣、今の議論、中野議員の議論、すごい大事だと思いますので、ぜひこれイラン情勢に鑑みて物価高対策しっかり織り込んだ予算に組み替えるべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょう。

まず私どもとしては、現下の今経済対策、景気対策につきましては、補正予算の執行がまだありまして、その補正予算に付随する予備費も8000億円以上までございます。

いろんな可能性があると思います。

補助金の話をおっしゃる方もいらっしゃいますが、さらに申し上げますと本総予算案、令和8年度予算案ということになりますと、既に御説明いたしておりますように、かなり多額の予備費を使っておりまして、これは過去年度をまたぐように対策を、さまざまな災害対策等もございましたが、そういうときにもまず最初に予備費が出ていった例もございます。

すみません、まだ答えておりますが、それでもまだ足りないというか、どういう状況になるかわからない場合は、もちろん補正ということもありますということも総理から表明しておりますので、状況に応じていつ何時でも可能な限り決して遅れることなく適切な対策を打っていくということは間違いないところでございます。

他方、先ほど国交大臣と中野委員とのおやりとりの中にもございましたが、今実はG7の私どもの代理ですね、G7の財務大臣の会合が終わってきたところでございまして、この場でも保険リスク、エネルギーについて既に話し合われておりまして、アメリカ当局の方から、いわゆるアメリカの国営の保険当局の方で再保険であり本保険でありリスクを受ける用意があるということで、これは既に彼らが政府として発表しております。

これはホルムズ海峡に起因するもので、その他につきましてはイギリスの財務省の方から、確かにいろいろとリスクはあるけれども、ホルムズ海峡通過以外の部分の全ての今回の被験地域については完全にロイズ等で引き受けをしているということで、ホルムズについてはアメリカ側のいわゆる公社ですね、ホルムズ以外については通常のロイズの保険の引き受けが続いているということで、いずれにしても我々の財務大臣の会合において今一番重要な問題がこれだという認識でございますので、緊張感を持って取り組んでおります。

デフレ脱却の認識と現状
質問
伊佐進一 (中道改革連合・無所属)

- 現在の日本経済がデフレ状態にあるのか、あるいは脱却したのかについて政府と日銀の認識を問う

答弁
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 日銀:足元の消費者物価は上昇しておりインフレ状態にあるが、脱却の判断は政府が行うもの
  • 政府:賃金上昇を伴う持続的な物価上昇が道半ばであり、再びデフレに戻る見込みがないと言える状況には至っていない
全文
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まずちょっと伺いたいのは、デフレからの早期脱却が目的になっていますが、我が国の今の経済はデフレなのかどうか、脱却していないのかどうか。

これは日銀の認識と政府の認識をそれぞれ伺いたいと思います。

我が国の物価情勢については、足元の消費者物価が上昇しているという意味で、インフレの状態にあると考えておりますが、その上で、我が国がデフレを脱却したかどうかについては、政府において、各種の指標等を踏まえて、総合的に判断されていくものというふうに理解いたしております。

現在の状況でございますが、まだ我が国では賃金上昇を伴った持続的安定的な物価上昇の実現が道半ばの状況にあり、日本経済が再びデフレに戻る見込みがないとまで言える状況には至っていないと考えております。

金融緩和の現状と物価目標の達成状況
質問
伊佐進一 (中道改革連合・無所属)
  • 日銀はアコードに基づき現在も金融緩和を推進しているのか
  • 物価上昇率目標2%を達成したと判断できる状況か
答弁
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 緩和的な金融環境の下で、金融緩和の度合いを徐々に調整している局面にある
  • 一時的な要因を除いた基調的な物価上昇率は2%に向けて緩やかに上昇していると判断している
全文
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日銀にもう一回伺いますが、このアコードでは「金融緩和を推進し」と書いてあるんですよね。

日銀のやるべきこととして。

日銀は金融緩和を推進しているんでしょうか。

という中で、もう少しちょっと日銀に聞きますけど、物価上昇率の目標は2%。

これ見て、この目標の2%を果たして達成したとどう判断するか。

政府と日本銀行は2013年の共同声明の下で必要な政策を実施してまいったわけでありますが、日本銀行について申し上げれば、現状、緩和的な金融環境の下で、金融緩和の度合いを徐々に調整しているという局面にあるというふうに考えております。

このような状況を踏まえ、日本銀行では一時的な要因を除いた基調的な物価上昇率は2%に向けて緩やかに上昇しているというふうに判断いたしております。

円安が物価高に与える影響とアコードの改定
質問
伊佐進一 (中道改革連合・無所属)
  • 円安が物価高に影響を与えているか
  • 物価安定のためには為替対策が不可欠であり、日銀と財務省が協調して取り組むため、古いアコード(共同声明)を改定すべきではないか
答弁
日見野良造
  • 日銀:円安は輸入物価上昇を通じて消費者物価の押し上げ要因となる。ただし金融政策の目的は物価安定であり、為替コントロールではない
  • 政府:共同声明は昨年一部修正し内容を再確認しており、現状を踏襲している。為替誘導が目的ではないが、賃金上昇を伴う物価安定は重要と認識している
全文
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日銀は物価の安定がミッションですので、あまり為替について評価しないと思いますが、ちょっとあえて伺いますけれども、円安は物価高に影響を与えていると思いますか。

だから日銀のミッションは物価の安定です。

でもそれをやろうと思ったら、為替を何とかしてくれないとこれは達成できないんだということなんですよ、今おっしゃったのは。

だからこそ、これ日銀と財務省で協調してことに当たるべきじゃないですかと。

アコード、ちゃんとこの古い十数年前のものをそのまま置いておくんじゃなくて、変えるべきじゃないですかという話です。

含めてこれアコードの改定、本気で議論していただきたいと。

財務大臣と日銀それぞれ伺いたいと思います。

為替円安の進行は、輸入物価の上昇を起点とした価格転嫁の影響により、消費者物価の押し上げ要因と考えられます。

この点、企業の賃金価格設定行動が積極化するもとで、過去と比べると為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている面があるということには注意が必要だというふうに考えております。

また、こうした経路を通じた物価上昇が予想物価上昇率の変化を通じて基調的な物価上昇率に影響する可能性にも注意が必要と考えております。

まず委員のご指摘、様々な面がございましたが、今のイラン情勢を受けて市場に非常に大きな変動が生じておりますから、これについては万全の対応をとるべく、海外当局等ともさらに緊密かつ機動的に連携してまいります。

会合につきましては、先ほどお話したとおりですが、という状況を踏まえて、その上でさらに申し上げますと、今申し上げたように、今までの共同声明につきまして、昨年11月に一部修正を行った上で、文書の内容は再確認しております。

これは総理と上田総裁は既に二度会っておられまして、これはいずれにしても踏襲をしております。

その上で日銀の金融政策は、物価安定目標の持続的安定的な実現のために行われているものであり、為替誘導を目的としたものではないということが制度上の問題でございまして、賃金上昇については直接に共同声明の目的としてはいないものの、共同声明の目的とする物価安定のもとでの持続的な経済成長の実現、このためには重要なものであると認識しておりまして、総裁も昨今の委員会等で賃金上昇を伴う形での2%の物価安定……。

共同声明の取扱いについて、具体的にコメントすることは差し控えたいと思いますが、その上で申し上げますと、金融政策の目的はあくまで物価の安定であり、為替相場のコントロールを目的としたものではありません。

ですが、為替相場の動向は、我が国の経済物価情勢に影響を及ぼす重要な要因の一つであるというふうに考えております。

また、ご指摘のあった賃上げへの取組については、物価動向を左右する重要な要素の一つでもあり、賃金の上昇を伴う形での物価安定目標の達成が重要だと考えております。

社会保障予算の「自然増キャップ」の撤廃と前向きな投資
質問
伊佐進一 (中道改革連合・無所属)
  • 骨太方針2025で物価・経済動向分が別枠となったことは評価する
  • しかし、依然として「自然増」による予算上限(キャップ)が存在し、予防医療等の将来的な費用抑制につながる前向きな投資が困難であるため、このキャップを撤廃すべきではないか
答弁
高市早苗
  • 総理:シーリング(上限)はあっても然るべきだが、報酬改定での賃上げ・物価対応は加算できた。予防医療やワクチン等の健康医療安全保障は重視しており、危機管理投資の一環として取り組む
  • 厚労相:骨太の方針による方向性は理解しており、今後の社会保障をどう守るかについて議論・検討していく
全文
質問・答弁の全文を表示

資料の4を見ていただいて、これ「骨太の2025」ですが、ここのところで今回大きな一歩を踏み出しました。

一番この赤で書いている最後のところですが、「社会保障の費用については高齢化による増加分に相当する伸びに、こうした経済物価動向等を踏まえた対応に相当する増加分を加算する」。

つまり、今まで社会保障で考えてきたこの枠に、物価と経済動向を踏まえた分は上乗せしますと、別枠で用意しますと。

大事なのは大臣、ここからなんですけど、本丸は私、左側の構造もそもそも変えなきゃいけないと思っていまして。

これはつまり、社会保障費の最初のキャップが、既に機械的な数字プラス6,300億円でもうキャップがかかっているわけです。

つまり、この自然増が計算で出てきた数字が、実はこれが天井になっているわけですよ。

実際は社会保障においても、前向きな投資というのは私必要だと思っているんです。

例えば予防医療であったり、介護予防であったりとか、あるいは例えばワクチンであるとか。

こういうものって早期に投資をすれば、将来必要な医療費とか介護費が抑えられる。

社会保障費が抑えられます。

ただ、さっき申し上げたように、社会保障において前向きな投資って今できないんです。

キャップが最初から決まっているから。

だから社会保障こそ柔軟な予算運営ができなくて、ここは「責任ある積極財政」という高市政権だからこそできることかもしれないというふうに思っておりますので、ここはぜひ社会保障費のこのキャップをやめて、ぜひ社会保障においても前向きな投資が可能となるようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

このシーリングというのはあっても然るべきだと思いますが、まさにこの医療と介護等の報酬改定においては、賃上げ・物価対応など的確な対応ができて、その分が加算できたと思っております。

引き続きこの考え方において、持続可能な社会保障制度の構築に向けた取り組みというのを進めていくとともに、ご指摘の予防医療やワクチンも含めて、健康医療安全保障は非常に重視している分野です。

高市政権で、様々なリスクや社会課題に対し、先手を打つ投資、危機管理投資の一環として取り組んでまいりたいと考えております。

この件について、財務大臣の前で私がいろいろとお話をするのも、なかなか申し上げにくい面もあるわけでありますが、いずれにいたしましても、先ほど財務大臣がお話になったことが、以上のラインだというふうには思っております。

けれども、これからいわゆる骨太の方針に向けて、党内あるいは各党、また政府の中でもいろいろな議論がありますので、これからの社会保障をしっかりと守っていくという観点から、どういう対応が必要かということは、我々もしっかり議論をして検討していかなければいけないと考えております。

資料提出の可否に関する委員長への抗議
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)
  • 前日の委員会で早瀬谷議員が提出した資料と同じものを提出しようとしたが、不可とされた理由を問う
  • 特定の議員のみ許可し、自分は不可とするのは職権乱用や質問権の制限ではないか
答弁
坂本哲志 (予算委員長)
  • 理事会で不可と決定した
  • 前日は口頭でのカバーを条件に許可したが、今回は不十分であったため不可とした
  • 委員長の判断による決定である
全文
質問・答弁の全文を表示

ところが驚くことに、私は今日、同じ資料を提出しようとしたところ、与野党が折り合わなかった。

最終的に委員長が決めたということなんですけれども、どういうことなんですか?昨日同じ資料を出しているのに、早瀬谷幸さんは良くて、有田芳生は駄目なんですか?どういうことですか。

説明してください。

有田芳生:昨日はどうして使ったんですか?何でですか?どういうことですか。

同じ資料ですよ。

職権、職権乱用ですか?有田芳生:何が条件ですか?何が条件ですか?有田芳生:何が条件なんですか?言ってくださいよ。

何がカバーが足りなかったか、説明してください。

有識者問題があって、その確信部分があったから、昨日早瀬谷幸議員が委員会で質問をして皆さん認めたのに、何で早瀬谷幸さんは良くて、有田芳生は駄目なんですか?ちゃんと説明してくださいよ。

有田芳生:だから理由を言ってくださいよ。

昨日は良くて、今日は何で駄目なんですか?だからその理由を言ってください。

同じものを、昨日は良くて今日は何で駄目なんですか?同じ資料を早瀬谷幸さんが出したものは使っていいけれども、今、有田芳生が質問しようとすると何で駄目なんですか?質問権の制限でしょう。

有田芳生:じゃあ、何で昨日は良かったんですか?昨日良かった理由を。

有田芳生:昨日良かった理由を述べてくださいよ。

何で昨日良かったんですか。

坂本哲志(予算委員長):理事会で資料として不可ということで決定をさせていただきます。

坂本哲志(予算委員長):口頭でカバーをすべきというようなことを条件に、昨日は資料を許可いたしました。

しかし、その口頭が十分ならなかったということで。

坂本哲志(予算委員長):不可となりました。

坂本哲志(予算委員長):理事会でそういう決定をいたしました。

坂本哲志(予算委員長):質問を続けてください。

坂本哲志(予算委員長):折り合わず、私の判断で資料として不可といたしました。

坂本哲志(予算委員長):先ほど言ったとおりです。

坂本哲志(予算委員長):質問を続けてください。

坂本哲志(予算委員長):質問を続けてください。

坂本哲志(予算委員長):質問をしてください。

理事会で決定したことであります。

先ほど言ったとおりです。

坂本哲志(予算委員長):そのことも理事会で論議をされました。

その上での決定であります。

坂本哲志(予算委員長):いや、もうそれは理事会で決定したことを何度も。

協議するわけにはいきません。

質問を続けてください。

旧統一教会の団体としての認識
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)

- 文科大臣として、また申立人として、旧統一教会をどのような団体であると認識しているか

答弁
文部科学大臣松本洋平
  • 違法な献金勧誘等により、多数の人に財産的・精神的損害を与えた団体であると認識している
  • 家族を含め重大な悪影響を与え、全国的な社会問題となったと認識している
  • 個人的な感想についてはコメントを差し控える
全文
質問・答弁の全文を表示

当然、大臣にとってこの決定に至る経過の中で、統一教会は一体どういうものとして認識されていたんですか。

まずお答えください。

統一協会とはどういう団体だと認識されていますか、という質問です。

大臣にとって統一協会というのはどういう団体だったんですか。

それを聞いているんです。

そこに統一協会とは何かというのは明らかに書かれていますよ。

その認識を聞いているんですよ。

旧統一協会の信者による違法な献金勧誘等行為によりまして、長期間にわたり多数の方が多額の財産的、精神的損害を受けてきたということでありまして、そうしたことが国の主張として認められた結果だというふうに承知をしております。

事務行政を担う文部科学大臣の立場で申し上げますと、旧統一協会の信者は長期間にわたり献金獲得や物品販売等を伴い、多数の方に対して財産的損害を与えたばかりでなく、その方々の家族を含めて、それらの方々に看過できない重大な悪影響を与え、甚大な被害を及ぼし、全国的な社会問題として扱われるまでに至ったものと認識をしているところであります。

個人的な感想というものに関しましてはコメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、先ほど文部科学大臣としての考えはお答えをさせていただいたとおりであります。

本来、宗教法人は、宗教活動によって、多くの方の心の平穏や精神的安定をもたらし、社会貢献をする存在であることが期待をされております。

しかしながら、旧統一協会については、解散命令請求時に説明しておりますとおり、遅くとも昭和55年頃から長期間にわたり……。

文科大臣と旧統一教会関連団体の関係
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)
  • なぜ教団が政治家に接近してきたと考えているか
  • 秘書が出席したという関連団体はどこか、また会費はいくら支払ったか
  • 教団施設(田梨の聖和神殿)をいつ、何の目的で訪問したか
答弁
文部科学大臣松本洋平
  • 接近の意図は不明だが、自身の政治思想に共鳴したためと考えていた
  • 関連団体は「世界平和女性連合」であり、秘書が会費1万5000円を支払った
  • 5、6年前に選挙区内の田梨にある施設へ挨拶に伺ったが、会合への出席ではない
全文
質問・答弁の全文を表示

じゃあ、なぜそういう団体が松本大臣をはじめとして、多くの政治家のもとに接近してきたんですか。

その中で「旧統一教会関連団体の会合への出席」、これは3番目の質問ですけれども、「議員本人でなく、秘書が出席した会合もあった」と、昨日大臣は応対になっていますけれども、その関連団体というのはどこなんですか。

いくらお支払いになりましたか。

昨日はそういう具体的な金額まではお答えになっておりませんけれども、もう一つびっくりしたのは、教団の施設に行ったと昨日の委員会で発言なさってますけれども、教団の施設というのは何しに行かれたんですか。

いつですか。

どこですか。

田梨ですか。

田梨の聖和神殿に行かれて、大臣は当時、会合に出席されたわけですね。

関連団体ではなく、教団本体、家庭連合という理解でよろしいですね。

もう1回確認ですけれども、茂木幹事長の下での調査では、旧統一教会主催の会合への出席という項目もあるんですけれども、そこに大臣のお名前はないですけれども、会合には出ていない、ただ挨拶に行ったというだけでいいんですか。

そうした何かしらの、どういう意図だったのかということに関しましては、私自身は分かりません。

ただ私自身は、私自身の政治思想や考えというものに共鳴をしてくださっているのではないかと、私自身は考えておりました。

すでに公表をされているところでもありますけれども、世界平和女性連合という名称の団体になります。

昨日もお答えをさせていただきましたが、当該会合で支払った会費につきましては、既定の会費、向こうからの案内に書いてあった会費1万5000円を、代理で出席した秘書が支払ったということであります。

安倍先生の事件の前であります。

ただ、事務所のカレンダーはもうちょっとそこにはないもんですから、具体的な細かい日付までというふうに言われると、私にはちょっと答えかねるというのが現実であります。

がおそらく5、6年前ぐらいになるのではないかと思います。

場所に関しましては、私の当時の選挙区内の当該団体の関係施設にお伺いをしたということで記憶をしております。

そうです。

会合というわけではなくて、挨拶にお伺いをしたということであります。

これも要するに、委員のおっしゃるそこの区切りというのがちょっとよくわからないんですけれども、先ほどお話をさせていただいた世界平和女性連合でしたっけ、その1万5000円の会費を払いましたという、そちらに関しましては、そこが主催をする、ここの施設とは別のところでやった、何かそういうところにお呼ばれをして、うちの秘書が代理で行ったということであります。

こちらの当該団体の関係施設というのは、まさにその田梨になるわけでありますけれども、そこでは何か例えば、飲食を伴うようなものがあるとか、そういうものではなくて、挨拶に行ったというようなことであります。

はい、そのように認識をしております。

コリアゲート事件とフレーザー委員会報告書の内容
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)
  • 1970年代に米国で起きたコリアゲート事件とは何か
  • 1977年のフレーザー委員会報告書の内容について説明を求める
答弁
外務大臣官房参事官山本門徳
  • コリアゲート事件は、一般的に韓国による米国への工作が疑われた事案である
  • フレーザー委員会は米韓関係の調査目的で設置され、統一教会を「多国籍企業に似ているが、宗教・政治事業も包含し、準軍事組織や国際政党の特徴も備えている」と記述している
全文
質問・答弁の全文を表示

外務省にお聞きをしますけれども、1970年代にアメリカで起きたコリアゲート事件って一体何だったんでしょうか。

それで外務省に引き続きお聞きをしますけれども、そういうウォーターゲート事件の延長の下で、フレーザー委員会報告書というのが1977年にできましたけれども、簡単に内容をお示しください。

今、委員がご指摘の事案については、一般的に韓国による米国への工作が疑われた事案として知られているものと承知しております。

今、委員がご指摘のフレーザー委員会は、1970年代に米韓関係の調査を目的として米国連邦議会に設置された小委員会でありまして、同委員会はその委員長の名前にちなみフレーザー委員会と呼ばれているものと承知しております。

また、その中身において政府として包括的に説明する立場にはありませんが、その上で申し上げれば、統一協会について、例えば、「その機能と基本的な組織構造においては、現在では多国籍企業に似ており、製造、国際貿易、防衛契約、金融、その他の事業活動に従事している。

しかし、宗教、教育、文化、イデオロギー、政治的な事業も包含している点で、それ以上のものとなっている。

また、下級メンバーの訓練と活用においては、準軍事組織に似ているが、その他の点では、厳格に記述された国際政党としての特徴も備えている」といった記述があると承知しております。

LINEヤフーのデータセキュリティとサーバー所在地
質問
横田光弘 (日本維新の会)
  • LINEヤフーのデータ漏洩の原因が韓国ネイバー社のクラウド依存にあると指摘
  • サーバーがソウルにあったとされるが、現在の状況を確認したい
  • 現在のデータセキュリティが万全であるか伺いたい
答弁
林芳正
  • LINEヤフーの社会的影響力の大きさと安全確保の重要性を認識している
  • 総務省からデータセキュリティの観点で複数回行政指導を行った
  • ネイバー社と共有するシステムの分離および経営体制の見直しを指導し、同社が対応を進めている
全文
質問・答弁の全文を表示

そこで総務大臣にちょっとお伺いいたします。

LINEヤフーによるデータ漏洩というのは、韓国資本であるネイバーが運営しているネイバークラウドに依存しているということが原因のようですけれども、サーバーがソウルにあったはずですけれども現在はどうなっているのか。

そして現在、データセキュリティは万全だということか、ちょっとお尋ねしたいと思います。

このLINEヤフー社でございますが、この利用者数が多い通信アプリ、LINE等のサービスを提供する事業者でございまして、委員御承知のとおり大変社会的な影響力が大きく、そのサービスの安全性の確保は重要なものであると認識をしておるところでございます。

令和3年と令和5年に発生した事案を受けまして、総務省から同社に対してデータセキュリティの観点から複数回行政指導を行っておるところでございます。

特に令和5年に発生した事案、今お触れになった資本関係にあるネイバー社との間で共有する主要なシステムに対する不正アクセス。

総務省としては、ネイバー社と共有するシステムの分離、そして委託先から資本的な支配を相当程度受ける関係の見直しを含めた経営体制の見直し等を内容とする行政指導を行ったところでございます。

当該指導を踏まえまして、LINEヤフー社におきましては、共有システムの分離、そして業務委託先の監督等の対応を行ってきております。

引き続き、実効的なセキュリティ・ガバナンス体制の確保に向けた経営体制の見直しにつきましても、適切に検討を進めているものと承知をしております。

総務省として、引き続き、このLINEヤフー社の取組状況を注視してまいります。

LINEヤフーの資本関係の分離
質問
横田光弘 (日本維新の会)
  • サーバー分離だけでは技術的にデータ取り込みが可能であり、不十分であると指摘
  • 疑念を避けるためには資本関係の分離が最重要ではないか
  • なぜ資本関係の見直しが必要なのか、また、なぜ未だに実行されていないのか
答弁
林芳正
  • セキュリティガバナンス体制確保のための経営体制見直しの一環として資本関係も手段の一つである
  • 委託先が資本を持っていることが見直しを求める理由であり、委託関係を段階的に解消することを指導している
  • 行政指導の内容は着実に実施されていると考えている
全文
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そしてあとは資本関係というのがありますよね。

ただ一言言うと、私も一応技術者の端くれなもんですから一言言うと、別にサーバーを分離ということを言ったとしても、技術的にはデータに関連があれば、関係があればシステム的に取り込むことは十分できるということなので、ここは非常に注意が必要だろうというふうに思います。

そういうことの疑念を避けるためには、やはり資本関係を分離していくということが一番重要なのではないかというふうに思うんですよね。

今大臣がおっしゃったように、これまで総務省は資本関係、要は縁を切れと言っているような形にずっと指導してきたと思うんですけれども、じゃあまず何でこの資本関係見直しが必要なのか。

そして現在まだ分離されていないでしょうね。

確かネイバー50%、そしてソフトバンク50%、その持分の今度は中間のいわゆるホールディング会社60数%を支配している。

こういう状態です。

これがまだなぜ実行されないのか。

そこら辺ちょっと教えていただきたい。

令和5年に行政指導いたしまして。

この実効的なセキュリティガバナンス体制の確保に向けた経営体制の見直しを求めたわけでございます。

今、委員からお話しになった資本関係もですね、このLINEやYahooの経営体制の見直し、セキュリティガバナンス体制の確保と、それを達成するための手段の一つであると、今委員がおっしゃったようなことでございます。

やはりこの委託をしておりますので、委託している先が今度は資本を持っている。

こういうところが非常に見直しを求める理由にもなっているわけでございますので、この委託関係を段階的に解消していく。

これを含めて行政指導の内容、これ着実に実施されてきているとは考えております。

引き続きこの同社の取組状況を注視しまして、必要に応じて適切な措置をとってまいります。

GIGAスクール構想における端末の国別導入割合
質問
横田光弘 (日本維新の会)
  • 中国製タブレットのバックドア問題に触れ、GIGAスクール構想での現状を懸念
  • 現在、どの程度の端末が配布されており、その内訳はどうなっているか
答弁
松本洋平
  • 全体で約900万台を整備している
  • 国別割合は、米国製約35%、日本製約27%、中国製約27%、その他20%である
全文
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中国製のタブレットのファームウェアですね。

ハードウェアの中に入っている基本ソフトですけれども、ここにいわゆるバックドア、これがついていたというニュースがこの数日前ぐらいにありました。

そこで思い出したのが例のGIGAスクールですね。

GIGAスクール、これいっぱい中国製、多くは中国製だと思うんですが、タブレットとかノートブック配布していると。

これ今どのぐらい配布されているのか教えていただけますか。

GIGAスクール構想におきまして、令和元年度から小中学校への1人1台端末の整備を実施しておりますが、全体で約900万台を整備しているところであります。

全てが回答いただいているわけではないので、合計は100%にならないんですけれども、大所で国別でパーセントを示させていただきますと、日本製が約27%、米国製が35%、中国製が約27%、その他が20%というような形になっていると報告を受けております。

GIGAスクール端末の調達基準とサプライチェーンリスク
質問
横田光弘 (日本維新の会)

- 中国製端末の故障事例を挙げ、「安かろう危なかろう」ではなく、割高でも日本製を採用すべきではないか

答弁
松本洋平
  • 問題となったバックドア搭載の中国製タブレットは、スペック不足のためGIGAスクールでは採用されていない
  • ガイドラインにおいて、サプライチェーンリスクを考慮した端末選定を行うことを示している
  • より良い調達ができるよう指導していく
全文
質問・答弁の全文を表示

これはニュースですけれども、徳島の教育委員会の教育長が辞任しちゃったと、辞表を出したと。

何でかというと、6000台ぐらいの中華製のタブレットかノートパソコン、半分が壊れちゃったんですって。

もうそういうような状態をずっとやっていて、今おっしゃったように日本製のパーセンテージ、アメリカ製のパーセンテージ、中国製のパーセンテージ、20%あんだったら、これもう「安かろう悪かろう」、「安かろう危なかろう」じゃなくて、多少割高でも日本製にしましょうよ。

どうでしょうか。

一つ先にちょっと御説明しておきたいのは、実際今回問題となっておりますバックドア仕様の搭載が認められた中国製タブレットは、GIGAスクールの今回の構想の中ではスペックを満たさないので入っていないということであります。

おっしゃるとおりで、我々といたしましても各自治体における調達の参考資料として我が省が作成いたしましたそのガイドラインにおきまして、端末の選定における検討の視点の一つとして、サプライチェーンリスクに考慮した端末の選定を行うこと、ということ、これをお示しをさせていただいているところであります。

今、委員が御指摘いただいたことも含めまして、しっかりとお受け止めをさせていただきつつ、より良い調達ができるように、我々としても指導してまいりたいと思います。

ガバメントクラウドにおける国産クラウドの選定
質問
横田光弘 (日本維新の会)
  • デジタル赤字の増大を懸念し、当初の選定に日本企業が入っていなかった理由を問う
  • 桜インターネットが後から選定されたのはなぜか
答弁
松本尚
  • クラウドサービスには最高レベルの技術要件と安全性の確保が求められるため、厳格な条件で選定している
  • 国産クラウドを持つことは非常に重要であり、望ましいと考えている
  • 条件を満たしつつ国産を育てていくことがデジタル庁の役目であると考えて進めている
全文
質問・答弁の全文を表示

次は、ガバメントクラウドです。

このキーワードなんですけれども、デジタル化を進めると、今のままだとデジタル赤字が膨らんじゃうということです。

デジタル赤字、今6兆円、7兆円ぐらいあるんでしょうかね。

こういう状況の中で、ガバメントクラウドのプラットフォームに選定された会社、最初はアマゾン、マイクロソフト・アジュール、それからグーグルクラウド、オラクルクラウド、こんなような感じですよね。

なんで日本のが入っていないのと。

さすがにかどうかわかりませんけれども、最近入ってきたと。

この桜インターネット、まだ不十分だったけれども、今年の3月でしたっけ、までに揃えれば大丈夫ということになったんだけど、一体何で桜インターネットは途中から入ったんでしょうか。

まずクラウドサービスというのは最新か最高レベルでなければいけないです。

まさにその行政府で使うクラウドはですね、それを一番求められるというところですけれども、現状、技術要件をちゃんと設定をしておりまして、安全性が確保できること、それからクラウドは国内に複数。

その選定の条件については非常に厳しくやっているということでございます。

今おっしゃった桜クラウドがなぜ遅れたかというのは、当然国産でクラウドを持つということは我々非常に重要なことだと思っていますし、先ほど申しましたように行政府が使うクラウドですから、私個人としても国産が最も望ましいと思っています。

そういった意味では、この条件を満たしつつ国産を育てていくというのも我々デジタル庁の役目だろうということで、現在それを進めているということでございます。

子ども誰でも通園制度における保育士不足と人材確保
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 保育士の有効求人倍率の推移を確認したい
  • 本制度の導入に伴い追加で必要となる保育士数と予算規模はいくらか
  • 保育士の確保は国の責任で行うのか、自治体任せなのか
  • 本制度の導入目的は何か
答弁
中村英雅
  • 令和5年1月3.12倍、令和6年1月3.54倍、令和7年1月3.78倍である
  • 最大6,000人(半分なら3,000人)の保育士が必要と試算され、令和8年度予算案は349億円である
  • 制度の意義は、子どもの成長促進と保護者の負担軽減にある
  • 資格取得支援、ICT化推進、潜在保育士のマッチング、地域限定保育士の活用などを総合的に進めている
全文
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保育士の有効求人倍率について、過去3年間、それぞれ1月時点の数値をお聞かせください。

本制度の実施に伴いまして、追加で必要となる保育士数、こちらはどのくらいでしょうか。

本事業に係る全体の予算規模も併せてお答えください。

この保育士の確保というのは国の責任下で行いますでしょうか。

それとも自治体任せでしょうか。

もう一度、本制度の導入の目的も併せてお答えいただけますと幸いです。

お尋ねの保育士の有効求人倍率、令和5年1月は3.12倍、令和6年1月は3.54倍、令和7年1月は3.78倍となっております。

子ども誰でも通園制度実施のために必要な保育士につきまして、一定の家庭の下で機械的に試算いたしますと、全ての未就園児が月10時間利用する場合には最大で6,000人、仮に半分だとすると3,000人が必要という試算がございます。

また、子ども誰でも通園制度の令和8年度予算案につきましては、349億円計上しているところでございます。

平口洋(法務大臣)まず、この子ども誰でも通園制度の意義でございますが、この制度によって子どもにとっては家庭とは異なる経験が得られ、同じ年齢の子どもたちと触れ合いながら、このものや人への興味が広がり成長していくことにつながることであります。

また、保護者にとっては、子どもと離れ、自分のための時間を過ごすことで、負担感の軽減につながることに加えまして、保育者との関わりにより、保護者自身も成長することができ、子育ての楽しさを実感できるようになることなどが期待されております。

そして、この人材確保についてでございますが、国として人材確保策としては、保育士を希望する方への資格取得支援、また保育所等におけるICT化の推進による就業継続のための職場環境づくりの支援、また潜在保育士のマッチング支援、また保育の現場や職業の魅力向上発信などを総合的に現在進めているところでございます。

加えて令和8年度からは、昨年10月に法定化されました保育士保育所支援センターの機能を強化してまいります。

また、潜在保育士や保育士不足に悩む保育所への伴走支援を強化してまいります。

また、同じく法定化されました地域限定保育士の活用を促進するなど、保育人材の確保の取組をさらに強化することとしております。

また、この子ども誰でも通園制度においては、この人材確保、質の両面の点から、従事者の半数は本制度への従事前に子育て支援研修を行って、この専門知識、またその研修で身に付けたものをもって、保育士以外のものが……本制度に従事することを可能としているということで、この人材確保の点を強化しようというふうに努めております。

子ども誰でも通園制度の実施形態と柔軟な設計
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 現場の疲弊や利用実績の乏しさを踏まえ、4月から全自治体に強制的にスタートさせるのか
  • 利用実績が乏しく確保が困難な自治体については、任意事業に戻すなどの柔軟な設計を検討できないか
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • モデル事業や希望自治体での実施を経て段階的に進めており、約97%の自治体が施設を確保している
  • 現時点では国の主導で進めたいと考えており、任意事業とはしない
  • 全国どこでも育てやすい環境を整えるため、まずは全国展開し、効果検証を行いながら改善に努める
全文
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この4月から、4月は年度始まりで通常利用されるお子さんも環境に慣れず、一番保育現場に負荷かかるこの4月から、この子ども誰でも通園制度を全ての自治体に強制的にスタートさせているのでしょうか。

本制度は既に全国自治体が決まっている、その事実は変わらないだとしても、やはり利用実績が乏しい、そして保育士確保が困難な自治体については、任意事業に戻し、実施判断を自治体に委ねるという、柔軟な制度設計を検討していただきたいと思います。

ですので、まずこれはいきなり急に始めようとした制度ではなく、まず現場にニーズがあるのかどうか、また自治体でしっかりと準備ができるかどうかということを段階的に沿って進めてきたと考えております。

まず令和6年度は予算事業として118の自治体でモデル的に実施してまいりました。

そして令和7年度は法律に基づきまして、地域子ども子育て支援事業として事業を拡大し、希望する252自治体で実施しております。

その結果、本年1月末時点では、約97%の自治体が、1以上の実施施設を確保するまでに至っているというふうに報告を受けております。

そして、この事業の重要性に鑑み、これを自治体の任意事業ということにはせず、現時点ではこの国の主導で進めてまいりたいというふうに考えております。

金子恭之繰り返しになるかもしれませんが、やはりこの制度の実施については、段階的に慎重に自治体の声、また現場の声を聞きながら進めてきたというふうに認識しております。

もしかしたら、その委員がおっしゃるような言葉、これも私どもも聞いているところでございますが、これは先ほど述べた子どもへの意義、また家庭への意義、例えば週10時間でもお母さん方が預けて心を休めたりゆとりを持てる、そういう場所を作るということは、やはり私は大切なことだというふうに思っております。

その上で、やはり全国どこでも子どもが育てやすい、そういう環境を整えたいと私も思っておりますので、まずここは全国展開させていただいて、先ほど申したようにこの状況の把握、また効果検証、これを日々努めながら制度の改善に努めて行きたいというふうに考えております。

新制度の乱立と既存制度のブラッシュアップ
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)

- 少子化対策に必要なのは、聞こえの良い新制度の積み上げか、それとも既存制度のブラッシュアップか

答弁
金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当)
  • やみくもに制度を重ねているわけではない
  • 既存の保育・幼稚園を利用していない層の「隙間」を埋め、切れ目のない子育てを実現するために導入した
  • 運用を見極めながら改善していく
全文
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少子化対策や子育て支援に今必要なものは、キャッチーな聞こえのいい新制度のビルド・アンド・ビルドでしょうか。

それとも既存制度をその理念に基づき運用できるようにブラッシュアップすることでしょうか。

どちらでしょうか。

金子恭之私どももやみくもに制度の上に制度をつくって、この子ども子育て制度を考えているわけではございません。

やはり先ほど言ったように、まず日本どこでもどこにいても子どもが育てやすい、そういう形にしていきたいというのと、今この「子ども誰でも通園制度」においては、少し働いていないお母さん方、保育園に預けていない、また幼稚園にも預けていない、そういう中で「少しだけでも預けられるものだったら預けてみたい」という、その隙間を埋める形でこの制度を導入して、まずこの切れ目のない形で子育てができればという、そういう思いからこの制度を導入いたしました。

やはり改善点については、しっかりとこの制度の運用を見極めながら考えていきたいと思っております。

育休退園の矛盾と全国統一の廃止
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 「誰でも通園」を導入しながら、育休取得で退園させる「育休退園」があるのは矛盾しているのではないか
  • 制度の狭間で家庭崩壊を招くケースもあり、法制度として全国統一で廃止すべきではないか
答弁
上野賢一郎
  • 育休退園の問題は認識しており、市町村が必要と認めれば継続利用可能としている
  • 復職時の優先利用などの取扱いもある
  • 自治体ごとの運用があるため、問題意識を持って観察し、良いやり方を研究したい
全文
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「子ども誰でも通園制度」を全国制度として導入し、就労要件を問わずに子どもを預けられる制度を全国で導入するのであれば、自治体によって育休退園が存在することは、これ整合性が取れないと私は思うんですよね。

だって、こちらでは「働かなくても誰でも預けられるよ」と言って、こちらでは「育休を取っているから働いていないんだから退園してください」という制度ですからね。

単なる通知ではなくて、本当に法制度として、全国統一の制度として廃止すべきだと思いますが、大臣はどう考えていらっしゃいますでしょうか。

上野賢一郎日野君、ご指摘の育休退園については、この問題は私も認識しております。

この運用については各自治体にお任せしているところでございまして、育児休業の取得時に既に保育所等に預けている子どもについては、市町村が児童福祉の観点から必要と認めるときは、継続して保育所を利用できることともしております。

例えば、次年度に小学校入学を控えるなど子どもの発達上、環境変化に留意する必要がある場合、また保護者の健康状態や、その子どもの発達上、環境の変化が好ましくないと考えられる場合などについて、保護者の希望や地域における保育の事情を踏まえた上で、必要な対応を行っていただきたいと考えております。

また、仮にこの育児休業等の取得時に退園することになった場合でも、育児休業からの復帰に伴いまして、再度保育所等の利用を希望する場合には、優先的に保育所を利用できる取扱いとすることにもなっております。

上野賢一郎まず法制度というよりも、やはり先ほど私が言ったように、全国どこでも子育てがしやすいそういう国にしたいと考えている思いは同じでございます。

ただ、やはり自治体ごとでいろいろと運用や考え方があると思いますので、そこら辺はまた委員の問題意識も含めて、私もこれからよく観察してみたいと思っております。

その上で、どういうやり方がいいかということを研究してまいりたいと思います。

重層的支援体制整備事業の予算見直しとタイミング
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 本来拡充すべき予算であるにもかかわらず、なぜ今回縮小に舵を切るのか
  • 自治体の予算編成後に制度変更が行われ、財源不足が生じているタイミングの不適切さをどう認識しているか
答弁
上野賢一郎
  • 実施自治体の増加に伴い、令和8年度からは取組強化のための加算措置を導入し、財政支援水準を維持する
  • 交付金見直しは一定程度必要である
  • 過去の反省から、今回は令和7年6月に方針を示し、丁寧な説明と情報提供に努めた
全文
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そのような中、本来拡充すべき予算であるにもかかわらず、政府は今回なぜ縮小に舵を切るのか。

制度見直しによって、これまでこの支援を受け続けていた方々への支援が縮小・停止する可能性をどのように認識しているのか、お答えください。

自治体の予算編成とのタイミングのずれによって生じる影響、そして自治体行政への信頼に与える影響、この点について国はどのように認識しているのか、大臣、もう一度お答えください。

重層的支援体制整備事業を実施する自治体は、関係機関の連携を強化するための事業などを追加で実施することになりますので、そのための追加の財政支援を行っております。

他方で、取組の実施状況にばらつきが見られますので、令和8年度からは、まず既存制度間の連携強化を図るといった事業目的に沿った取組の強化のための加算措置の導入などを実施することといたしております。

この見直しの後も、既に事業を実施していただいている自治体への財政支援は、加算を取得していただければ、おおむね同程度、人口規模の小さい市町村ではそれを上回る水準となる、そうした金額を維持しているところであります。

また、次年度から新たに事業を開始する自治体に対しても、これまで移行準備のための事業財政支援をしておりますが、大幅に実施自治体が増加する中で支援を継続するために、交付金の見直しにつきましては一定程度必要だと考えています。

その令和7年度の際には、具体的な交付金基準額の提示が令和7年3月の主管課長会議、要するに直前になってしまったということで、令和7年度の実際の事業運営に影響を生じることになったという問題点があったと思います。

私どもはこれを本当に深く反省いたしまして、令和8年度の見直しに当たっては、自治体に予見可能性をもって事業の検討を行っていただけるよう、まず見直しの方針を令和7年の6月にお示ししております。

そして都道府県ごとの説明の機会も設けまして、47都道府県の中で41都道府県に対して、それぞれの都道府県にお邪魔をして、県内の市町村も含めてご説明をさせていただいたところでございます。

また併せまして、政府の予算概算要求の考え方、この同年11月には、具体的な基準額、補助率の見直しこの案をお示しをして、さらに内容について都道府県から御説明があれば、私どもの担当職員が直接お伺いをし、御説明をするという形で、かなり丁寧にやらさせていただいたところでございます。

もう先生おっしゃるとおり、この事業の見直しに際しては、実施主体である地方自治体の方々が予見可能性を持って事業の内容等の検討を行っていただけるよう、可能な限り迅速かつ丁寧に御説明、情報提供の機会を設けるということが大事だと思っておりますので、引き続きこうした考え方に立って、しっかりと丁寧に対応していきたいと思っております。

不交付団体における地方交付税措置の不公平性
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 国が義務づける施策の財源を交付税措置に依存すると、不交付団体が全額負担することになり不公平ではないか
  • 交付税算定額と実際の行政コスト(都市部の物価・人件費等)の乖離をどう捉えているか
答弁
林芳正
  • 地方財政法上、自治体負担が原則だが、役割分担に応じて国が補助している
  • 不交付団体でも財政運営に支障がないよう、公平性を念頭に適切に対応する
  • 算定にあたっては都市的な需要の補正や地域手当の反映を行っており、決算状況との比較検証も実施している
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本来、国が全国一律で実施する施策の財源は、地方交付税という間接的な手当てではなく、国庫負担、国庫補助によって直接措置するのが原則ではないでしょうか。

国が義務づける施策について、財源を交付税措置に依存する現在の仕組みを見直す考えはありませんでしょうか。

不交付団体における交付税算定額と実際の行政コストとの乖離をどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。

地方財政法上、自治体の事務を行うために要する経費は、自治体が負担することが原則というふうにされておりますけれども、国と地方の役割分担、そして責任の度合い等を勘案して、一定の経費については国が負担、また補助を行っているところでございます。

今後とも不交付団体においても財政運営に支障が生じないように、交付団体との公平性、これを念頭に置きつつ適切に対応してまいりたいと考えております。

交付税の算定方法でありますけれども、基準財政需要額の算定に当たりましては、人口や面積などが基礎でございますけれども、各地方団体が置かれました自然的・社会条件の違いについて補正措置を講じて算定に反映することをしております。

例えば、都市的な需要の算定に当たりましては、指定都市は他の市町村と比べて特別な事務配分を受けまして、それに伴う多額の財政需要でございますので、こうしたことは補正をもって加算するという扱いをしております。

また、そのほかにも消防費であれば、都市であるほど出動回数が増えてくるという傾向にあること、また清掃費でも都市部であるほどごみ処理経費の増加が見られるといったことは、都市化の度合いに応じて割増しをするという算定を行っているところでございます。

それから人件費のお話がございましたけれども、地方公務員の給与はそれぞれの民間給与との比較におきまして、民間給与の高い地域で地域手当を支給するという仕組みになっておりますけれども、その地域手当の支給割合につきましても、それぞれの団体の支給割合による手当増加額を交付税の算定に反映することといたしております。

私どもは毎年の算定におきまして、不交付団体も含めたそれぞれの自治体の決算状況と、このような需要の算定額の比較を行いまして、適切な算定が行われているかどうか検証しております。

また、法律に基づいて各地方自治体は交付税の算定方法について意見を申し出ることができるとされているところでございますので、こうした意見も踏まえまして算定方法の見直しを行って、適切な算定に努めているところでございます。

障害者福祉の所得制限撤廃
質問
上野賢一郎 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 障害福祉サービスの所得制限を撤廃すべきではないか
  • 「必要な範囲で支給」という判断の具体的な根拠は何か
答弁
上野賢一郎
  • 児童手当の所得制限撤廃や、障害福祉サービスの給付額拡大、特別児童扶養手当の増額改定など、支援全般を講じている
  • 現時点では所得制限の撤廃や見直しは考えていない
  • 「必要な範囲」に具体的な基準はなく、制度の趣旨に基づくものである
全文
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所得制限の撤廃、やりませんか。

この「必要な範囲」というのを何を根拠に判断しているのかという部分をお答えいただいてもよろしいでしょうか。

上野賢一郎君まず障害児を含めた、世帯を担う全ての子どもの育ちを支える基礎的な経済支援として、児童手当がございます。

これにつきましては、所得制限なしで拡充をしてまいりました。

また、ニーズに応じた現物給付であります障害福祉サービスによる支援、世帯の所得状況に応じて支給される特別児童扶養手当の現金給付など、個別のニーズや状況に応じた支援策をこれまで講じてきているところでありますので、こうした支援全般を踏まえて検討する必要があるというふうに考えております。

近年、障害児に対する福祉サービスを充実することで、その給付額は過去十数年の間に約10倍に拡大してきております。

加えて、近年の物価上昇を踏まえた支給額の増額改定も行っておりますので、総支給額につきましては、過去10年間で約3割増というふうになっております。

これも踏まえて、現時点では所得制限の撤廃や見直しなどは考えておりませんが、引き続きこども家庭庁とも連携をして、障害福祉サービスも含めた支援施策全般という観点で取組を進めていきたいというふうに考えています。

上野賢一郎君具体的な基準があるわけではありません。

制度の趣旨としてそのような答えをさせていただいております。

制度の狭間にいる障害児の通学支援(居宅介護の活用)
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 医療的ケア児や重心児に該当せず、制度の狭間にいる子どもたちが地域の学校に通えない現状を認識しているか
  • 教育と福祉の縦割りを乗り越え、学校内でも居宅介護(ヘルパー)を利用できるようにできないか
答弁
木原稔
  • 地域のニーズに応じた支援体制の確保に取り組んでいる
  • 居宅介護が学校での提供を前提としていない点は認識している
  • すぐに認めるとは答えられないが、問題意識は受け止めた。漏れがないか点検した上で考えたい
全文
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以前も同様の質疑を文科省でさせていただいたことはあるんですけれども、こうした制度の狭間にいる子どもたちが、地域の学校に通う選択肢が持てない現状を認識しているのか、子ども政策担当大臣にお伺いしてもよろしいでしょうか。

この子ども家庭庁の存在意義に関わるような課題だと思うんですけれども、居宅介護を認めていただけませんでしょうか。

子ども家庭庁におきましては、医療的ケア児や重度心身障害児以外の重度の障害児を含め、身近な地域で必要な支援が受けられるよう努めているところでございます。

その上で、まず議員がご指摘、認識があるとは思いますが、まず障害者総合支援法に基づきまして、居宅介護という制度がございますが、これについては残念ながら、この援助を提供するに当たっては、学校等においてのサービスの提供を前提としていないというところでございます。

しかしながら、その一方で、この令和6年4月に施行されました改正児童福祉法におきまして、児童発達支援センターを地域における障害児支援の中核的役割を担う機関として位置づけまして、支援の質の向上を図るとともに、地域全体で各機関と連携しながら、障害児とその家族を支える体制の整備を推進しているところでございます。

ですので、自治体が地域のニーズや資源の現状を把握して、この障害児支援体制の確保・充実に取り組んでいると考えております。

引き続き、そういう制度の狭間といいますか、隙間をなるべく埋めるべく、子ども家庭庁としても進めてまいりたいと考えております。

この場ですぐ認めるという回答は、ちょっと避けることができませんが、議員の問題意識は十分受け止めてですね。

やはりその学校と介護、また障害福祉政策、こういうところは重なり合っているところを解決するのが子ども家庭庁の一つの役割であるとは認識しております。

さまざまな制度の支援の仕方がありますので、そういうところで漏れているところがあるかないかというところをしっかりと点検した上で考えてみたいと思います。

障害福祉サービスの新規事業者報酬減額措置
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 特定4サービスの新規事業者の基本報酬を減額する理由と目的は何か
  • 全国一律ではなく、不足地域がある中で自治体に裁量を持たせる設計は検討しなかったのか
  • 事業承継による報酬維持が「譲渡ビジネス」を誘発し、地域事業所が消滅する懸念への対応策は何か
答弁
上野賢一郎
  • 利用者・事業者の急増による給付費増、人材確保の課題、質の低下への懸念があるため、収支差率の高い4サービスに限定して措置を行う
  • 離島・中山間地域や自治体が客観的に必要と認める事業所には従前の単価を適用し、柔軟性を持たせている
  • 事業承継については、既に利用者がいる状況に配慮して従前単価を適用している
全文
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この措置の理由と目的は何でしょうか。

なぜ自治体事情に応じた裁量を持たせず、国が一律に減額という手法を取るのでしょうか。

自治体に一定の指定権限や調整権限を委ねる設計は検討されなかったのか、お答えください。

こうした事態が生じた場合に地域に必要な事業所が消滅することになりますが、その場合、国はどのように責任を持って支援体制を確保するか、明確な対応策をお答えください。

まず障害福祉サービスにつきましては、近年利用者数または事業者数が急増をしております。

給付費も大きく増加をしているそうした状況があります。

そうした状況の中、引き続き人材確保が課題となっております。

またサービスの質の低下、これも懸念をされる状況があります。

このため、今般30近いサービス類型のうち、収支差率が高く、かつ事業所が急増している4つのサービス類型について、令和8年6月以降に新規に指定された事業所に限り、令和9年度の報酬改定までの間の措置。

これはもう基本線でございますが、今般、応急的な報酬、先ほど申し上げました応急的な報酬単価を設けるに際しましては、サービスが不足をしている地域に支障が生じないよう、一定の配慮を行うこととしております。

今しがた例示をいただきました離島、中山間地域にある事業所のほか、自治体が客観的に必要であるとして設置する事業所については、従前の報酬単価を適用することとしております。

そうした様々な取組によりまして、ある程度柔軟性を持たせた上で、利用者のサービス提供には影響が生じないように対応していきたいと考えています。

ご指摘の事業承継の場合でございますけれども、これは現に開設をして利用しておられる方がいらっしゃるというような状況でもございますので、そういった事情に配慮して、従前の単価を適用するという方針を今お示しをしているところでございます。

能登半島地震及び豪雨災害からの復興状況と対応
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 能登半島地震および豪雨災害による甚大な被害と二重の困難について言及
  • インフラ、住宅再建、なりわいの再建を含む政府の復興状況の認識を質問
  • 残された課題と今後の対応についての所見を求める
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 避難支援、インフラ復旧、なりわい再建、公費解体などを自治体と連携して推進
  • 国道249号の全線通行確保や、水田作付け面積・漁獲量の回復などの具体例を提示
  • 「石川県創造的復興プラン」に基づき、令和14年までの目標設定に向けて取り組む
全文
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まずは、能登半島地震及び豪雨災害からの復興についてです。

令和6年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県能登地域を中心に甚大な被害をもたらし、住宅、道路、港湾、上下水道など社会インフラが大きく損傷し、多くの住民の皆さんが生活基盤を失いました。

さらにその復興途中で、令和6年9月には奥能登地域を中心に記録的な豪雨災害が発生し、河川の氾濫や土砂災害などにより被害が拡大しました。

地震による被害から立ち上がろうとしていた地域が、二度、三度と豪雨災害に見舞われたことで、被災地の皆さんは二重の困難に直面し、当時私は石川県議会議員として現地を訪れ、住民の皆さんから希望を失うような切実な言葉をたくさんお聞きしました。

このような状況の中で、被災地の復興を着実に進めるためには、地域の実情を踏まえたきめ細やかな支援が不可欠です。

能登半島地震及び豪雨災害からの復興において、インフラ、住宅再建、なりわいの再建などを含め、政府は復興状況をどのように認識されているのか、また残る課題を含め、今後どのように対応していくのか、担当大臣に所見をお聞きします。

今、川委員がおっしゃったとおり、我々としても、地域の実情に寄り添い、きめ細やかという視点は欠かすことができないと思っております。

その上で、これまでどのような対応ということでございますけれども、政府といたしましては、発災以来、被災者の避難支援、インフラ復旧、生活・なりわいの再建支援、また住まいの確保、公費解体の加速化等々について、被災自治体と緊密に連携をしながら取り組んでまいりました。

具体的な例ということでございますけれども、復旧復興の状況については、まず国道249号でございますが、全線の通行を確保し、県道以上の幹線道路の通行止めは9割以上が解消済みであるということ。

農林水産業についてでありますけれども、水田の作付け面積は被災前の約7割まで回復をしてきていると、漁獲量は約9割まで回復しているという状況にあると思っています。

また、なりわいということでいえば、輪島のノリの仮設工房は、希望するすべての職人が入居可能な状態まで今来ていると。

さらに住まいということでいえば、災害公営住宅の建設が順調に進み、入居募集が行われ、早いものは今年の夏から入居開始予定となっております。

さらに公費解体についてでございますが、昨年12月末時点で大規模建物などの別管理建物を除き、全ての解体が完了し、着実に進んでいるというふうに理解をしております。

一方で、委員がご指摘のように、発災前から人口減少であるとか高齢化、そうした課題というものが能登地域にありました。

能登地域では、単に被災者、また被災地を元の形に戻すという形ではなく、人口減少社会に適応する形、そうしたものとなるようにと思っております。

そうしたことを踏まえて、こうした中、石川県が作りました「石川県創造的復興プラン」。

ここにおいては、応急復旧は令和7年度まで、本復旧は令和10年度まで。

豊かな自然を生かした観光産業であるとか、伝統産業の振興など、震災前以上のより良い状態への復興は令和14年までという目標設定がなされているというふうに理解をしております。

今後も引き続き、被災前の活気ある地域づくりに向けて、お一人お一人にしっかり寄り添ったきめ細やかな、また当該エリアの皆様方としっかり連携を密にした対応をしていきたいと思っております。

能登地域の農業特区化による人口減少対策
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 若い世代の流出による地域消滅への強い懸念を表明
  • 能登地域を「農業特区」とし、所得保障や規制緩和、スマート農業導入支援を行うことを提案
  • 若者を呼び込み、人口減少対策と地域再生を同時に進める考えがあるか質問
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 石川県の「創造的復興プラン」に基づき、スマート農業技術を活用した新規就農者の育成を検討中
  • 令和7年度補正予算で研修カリキュラム開発や設備導入を支援予定
  • 国の職員によるプッシュ型の基盤整備後押しを行い、新規就農者が結びつく形を検討する
全文
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川君。

政府の尽力もあり、能登の地域、復興に向けて一生懸命歩んでいるところですけれども、やはり人口減少という点がありましたけれども、そこの部分が非常に懸念があります。

能登の被災地の皆さんから、最も私自身が多く聞く声は、人口流出への強い懸念であります。

地震と豪雨という2つの災害によって住宅や仕事を失って、生活の基盤が揺らいだことで、やむなく地域を離れる方がたくさんいらっしゃいます。

特に若い世代が能登を離れており、このままでは地域そのものが衰退し、消滅してしまう懸念もあると思います。

若い人たちには当然子どもたちもいますから、一緒に能登を出てしまうという状況があります。

私は能登の復興を進めるためには、単にインフラを元に戻すだけではなく、人口減少対策を柱とした復興政策が必要だと考えております。

そこで提案したいのが、能登地域を農業特区として位置づけることです。

現在、日本の食糧自給率はカロリーベースでおよそ38%と低い水準にありますが、国際情勢が不安定化する中で、食糧安全保障の重要性はますます高まっていると思います。

しかし一方で、日本の農業は深刻な担い手不足に直面していると思います。

農業従事者の平均年齢は60代後半に達し、高齢化が急激に進んでおり、このままでは日本の農業そのものが維持できなくなるという懸念もあります。

反面、都市部では地方で農業をしたい、自然の中で暮らしたいと考える若者もたくさんいることも事実です。

しかし現実には、農地取得のハードル、農業機械などの初期投資の負担、農業所得の不安定さなどの理由から、新規就農に踏み出せない若者が多いのも事実です。

そこで、能登地域を農業特区として、新規就農者への所得保障、農地取得の規制緩和、住宅支援、スマート農業の導入支援などを集中的に行うことで、若者を能登に呼び込み、人口減少対策と地域再生を同時に進めることができるのではないでしょうか。

さらに農産物のブランド化、6次産業化、農産物の輸出の拡大などを進めることで、能登は日本の農業再生のモデル地域になり得ると考えています。

震災復興とは、単に壊れたものを元に戻すのではなく、震災を契機に地域の未来をつくり直す。

そのことこそが本当の復興であると私は考えています。

能登半島地震及び豪雨災害からの復興において、震災復興を契機として、能登を若者が集まる農業モデル地域として位置づけ、新規就農者へ大胆な支援を行う考えはないのか。

例えば農業特区のような制度を検討する考えはあるのか。

農業政策の観点から農林水産大臣に見解をお尋ねします。

まず、石川県では、昨年6月に策定をいたしました県の創造的復興プランに即して、能登地域の農業の再建策として、県内の研修機関、石川工科塾、これは「耕して稼ぐ塾」というのがあります。

そこにおいて、スマート農業技術を活用する新規就農者の育成を検討しているものと承知をしております。

農林水産省では、令和7年度補正予算において、研修機関が行うスマート農業の研修カリキュラムの開発・実施、そして研修用のスマート農業機械設備の導入を支援してまいります。

特に地震と豪雨とダブルで災害があったわけですので、被災をしてしまった農地の復旧、これは元に戻すという意味ではなくて、いい形で基盤整備を地域でまとまってやっていくための後押しというのを、国の職員も地域にはしっかりと入ってプッシュ型で後押しをさせていただいているところであります。

そういう中で、今先生から問題意識をいただいた新規就農者がそこに結びつくような形なんかも我々もよく考えながら、一つでもいい地域がこれからの能登で実現できるように努力させていただきたいと思います。

寺越事件における寺越昌司氏の死亡経緯と遺骨の所在
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 寺越事件で死亡したとされる寺越昌司氏の死亡経緯および遺骨の所在について質問
  • 政府が北朝鮮に説明を求めているかを確認
答弁
茂木敏充
  • 寺越昌司氏を含め、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者が存在すると認識
  • 北朝鮮に対し、拉致の可能性を排除できない事案全般について情報提供を求めている
全文
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次は、北朝鮮による日本人拉致問題についてです。

日本人が北朝鮮の工作員によって拉致され連れ去られた、極めて重大な国家犯罪であり、日本の主権と国民の人権が侵害されて決して許されない事件であります。

2002年の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認め謝罪をしましたが、未だ多くの被害者が帰国を果たしておらず、問題は未解決のままであります。

本日はその中でも、石川県の能登で発生した寺越事件について取り上げたいと思います。

寺越事件は1963年5月、石川県白井郡鹿町の高浜漁港から出港した漁船が日本海で消息を絶った事件であり、当時船には寺越武さん(当時13歳)、そして寺越宗藤さん(当時24歳)、寺越昌司さん(当時36歳)の3人が乗っていました。

その後、長い年月が経過した1987年になって、北朝鮮側からの情報により、武さんと宗藤さんの2人が北朝鮮で生存していることが明らかになりました。

一方で、昌司さんについては、北朝鮮からは1968年3月に死亡したと告げられましたが、いつ、どこで、どのような状況で亡くなったのか、現在も全く明らかになっておりません。

寺越昌司さんの死亡経緯、そして遺骨の所在について、政府は北朝鮮に説明を求めているのか、外務大臣にお尋ねします。

政府としては、拉致被害者として認定された17名以外にも、ご指摘の寺越昌司氏を含め、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者が存在する、こういった認識のもとで、北朝鮮に対して、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案全般について、情報提供を求めているところであります。

寺越事件の拉致認定基準と不認定の理由
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 寺越事件を政府が拉致として認定していない理由を質問
  • 政府が拉致と認定する具体的な基準について質問
  • 基準に当てはまらないと判断した理由を国民に分かる形で説明することを求める
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 拉致認定は北朝鮮による拉致行為が確認された場合に行うが、本件は確認に至っていない
  • 具体的な調査内容については、今後の対応に支障をきたすため回答を差し控える
  • 今後、拉致行為が確認された場合には速やかに認定する
全文
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次に、この事件の真相についてお伺いしたいと思います。

北朝鮮は寺越事件について、「日本海で遭難して北朝鮮に漂流し、北朝鮮が3人を救助した」とそういうふうに説明をしていますが、この説には多くの疑問があります。

日本海沿岸で行方不明となり、その後北朝鮮で生存が確認されているという事例は、これまで明らかになっている北朝鮮による拉致事件と極めて類似をしています。

昌司さんのご遺族は拉致被害者家族会に参加をし、父親の拉致認定を求めていますが、日本政府は現在も寺越事件を拉致として認めず、「拉致と断定する証拠がない」と説明をしています。

しかし、他の拉致事件も必ずしも直接証拠があったわけではなく、状況証拠などを総合的に判断して認定された事例もあります。

寺越事件を政府が拉致事件として認定していない理由は何なのか。

また、政府が拉致と認定する具体的な基準はどのようなものなのか、お聞きします。

併せて、寺越事件がその基準に当てはまらないと判断している理由について、ご家族や国民に分かる形で説明を求めたいと思います。

拉致被害者の認定は、情報収集、分析や捜査調査の結果、北朝鮮による拉致行為があったことが確認された場合に行うこととしておりますが、お尋ねの事案については、これまでのところ、北朝鮮による拉致行為があったことを確認するには至っておりません。

具体的な情報収集、分析や捜査調査の内容については、今後の対応に支障をきたす恐れがあることから、お答えを差し控えさせていただきます。

政府としては今後も事案の真相究明に向けて全力を挙げて取り組んでいく考えであり、北朝鮮による拉致行為があったと確認された場合には、速やかに拉致認定をしてまいります。

寺越事件における個別の拉致認定(昌司氏)の要望
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 北朝鮮で家族を持つ武氏とは別に、死亡した昌司氏について個別に拉致認定を行うよう要望
  • 認定しないことで北朝鮮の「救助説」を認めることになると主張
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 個別の事案の詳細や取扱いについては、今後の活動に支障をきたすため回答を差し控える
  • 総合的に判断し、拉致行為が確認されれば速やかに認定する方針を繰り返す
全文
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川君。

(川裕一郎)寺越事件というのは、他の拉致事件とちょっと違う状況がありまして、3人さらわれた中のお1人、武さんが現在も北朝鮮で家族を持って暮らしているという中で、ご本人が「拉致ではない」ということを説明されています。

私たちはさらわれてしまって、向こうで家族ができて、家族のことを思って「拉致ではない」というふうに伝えているんだと思います。

このことに関して、もう亡くなってしまった昌司さんに関しては、分けて認定をしてもらいたいと思っています。

このまま政府が寺越事件を拉致認定をしなければ、北朝鮮が寺越さんを救助したことを認めることになると私は思います。

ある日突然家族を奪われて再会することもかなわず、悲嘆の果てに「北朝鮮に助けられた」と認めようとは、こんな理不尽なことはないと思います。

現在北朝鮮で暮らしている武さんと分けて、昌司さんの拉致認定を進めていただきたいと思いますが、もう一度答弁をお願いしたいと思います。

個別の事案の詳細やその取扱いについては、今後の活動に支障を来す恐れがあることから、お答えを差し控えさせていただきます。

その上で、政府としては今後も事案の真相究明に向けて全力を挙げて取り組んでいく考えであり、情報収集・分析や捜査調査の結果を総合的に判断した上で、北朝鮮による拉致行為があったと確認された場合には、速やかに拉致認定をしてまいる所存です。

寺越事件に関する過去の情報把握と説明状況
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 1987年時点で寺越親子が北朝鮮で生存している可能性をどこまで把握していたか質問
  • その情報について家族や国民にどのような説明が行われたか質問
答弁
鈴木憲和 (農林水産大臣)
  • 1987年時点で報道があったことは承知している
  • 情報収集の内容や取り扱いについては、今後の対応に支障をきたすため回答を差し控える
全文
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川裕一郎:別の観点でまた聞きますけれども、政府は1987年時点で寺越さん親子が北朝鮮で生存している可能性について、どこまで把握していたのでしょうか。

その情報について家族や国民に対してどのような説明が行われてきたか、これまで、そのことに関してお聞きしたいと思います。

1987年の時点で、ご指摘に関する報道があったことは承知をいたしております。

その上で、過去から現在に至るまで政府が何をどこまで情報収集し、どのように取り扱っていたかについては、今後の対応に支障を来す恐れがあるため、お答えを差し控えさせていただきます。

寺越事件の継続的な調査の実施
質問
川裕一郎 (参政党)

- 発生から60年以上経過し真相が不明な寺越事件について、拉致の可能性を含めた調査を引き続き行う考えがあるか質問

答弁
赤澤亮正
  • 警察において、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案として所要の捜査調査を継続している
  • 関係機関と連携し、捜査調査に全力を挙げるよう警察を指導する
全文
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川裕一郎:寺越事件は発生からすでに60年以上が経過していますが、事件の真相は本当に何も明るくなっていません。

特に庄司さんについては、死亡の経緯、死亡の場所、遺骨の所在すら明らかになっていない状況であり、家族にとっては到底受け入れられない状況であります。

北朝鮮による拉致問題は、日本の主権と国民の生命に関わる重大な問題です。

寺越事件について、政府として拉致の可能性を含めた調査を引き続き行う考えはあるでしょうか。

国家公安委員長にお尋ねします。

それでは、今お話ありました寺越事件について、拉致の可能性これを含めた調査を引き続き行う考えということでございますけれども、警察においてでございますけれども、ご指摘の事案に関して北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案として、所要の捜査調査を継続しているというふうに承知をしております。

もちろん今後とも本件事案の解明のため、関係機関と緊密に連携を図りつつ、捜査調査に全力を挙げて取り組むよう、警察を指導してまいりたいというふうに思っております。

寺越昌司氏の真相究明と遺骨返還の要求
質問
川裕一郎 (参政党)

- 北朝鮮に対し、死亡経緯の説明、遺骨の返還、事件の詳細な説明を求めていく考えがあるか質問

答弁
茂木敏充
  • 拉致の可能性を排除できない行方不明者が存在するという認識の下、様々なルートで北朝鮮との接触を図っている
  • 詳細については控えさせるが、引き続き真相究明を追及していく
全文
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次に、寺越庄司さんの事件の真相究明のため、北朝鮮に対して死亡の経緯の説明、遺骨の返還、事件の詳細な説明を求めていく考えはあるのか、外務大臣にお尋ねしたいと思います。

茂木敏充:先ほども答弁させていただきましたが、拉致認定された17名以外も、拉致の可能性の排除できない行方不明者、これは寺越庄司さん含めてでありますが、そういった方々が存在をする、こういう認識の下で、拉致に関する真相究明、これは様々なルートで北朝鮮との接触を図っているところであります。

これは問題の性格上、具体的にその詳細についてつまみらかにすることは控えさせていただきますが、引き続き、真相究明、追及をしてまいりたいと思っております。

足立敏之さんの失踪事件に関する調査と拉致認定
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 特定失踪者である足立敏之さんの失踪事件について、現在どのような調査を行っているか質問
  • 状況を踏まえ、拉致被害者として判断することを検討すべきではないか見解を求める
答弁
平口洋 (法務大臣)
  • 拉致の可能性を含めあらゆる可能性を念頭に調査を継続している
  • 現時点では、北朝鮮による拉致容疑事案と判断するまでの証拠を得るに至っていない
全文
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最後の質問に、昭和56年6月、石川県旧鶴木町で当時18歳だった足立敏之さんが同僚女性とともに姿を消した事件について、拉致被害者として既に帰国しました千村敏さんが北朝鮮で敏之さんを見たという情報もあり、拉致の疑いが濃厚な特定失踪者1000番台リストに登録されています。

特定失踪者足立敏之さんの失踪事件について、政府は現在どのような調査を行っているのでしょうか。

また、これまでの情報や状況を踏まえ、足立敏之さんを拉致被害者として判断することについて検討すべきと思いますが、国家公安委員長の見解を求めたいと思います。

お尋ねの足立敏之さんの失踪事案に関してでございますけれども、警察においては北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案として、拉致の可能性を含め事件事故等のあらゆる可能性を念頭に所要の調査を継続しておりますが、これまでのところ警察として北朝鮮による拉致容疑事案と判断するまでにまでの証拠などを得るに至っていない。

特定重要物資の安定供給確保制度の意義と今後の取り組み
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 海外情勢の緊迫化や関税・輸出強化などのリスクが現実化している現状を確認
  • 特定重要物資の安定供給確保制度の意義と、今後取り組むべきことについて問う
答弁
小野田紀美
  • 供給確保計画の進捗を主務官庁と内閣府が連携して評価し、改善を図っている
  • 直近の評価では約6割が計画通りだが、人手不足や資材高騰で遅延するケースもある
  • 国際情勢の変化に合わせ、関係省庁や産業界と協力し、中長期的な需要把握などの取組を継続する
全文
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このお時間は、まず、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資の安定供給確保制度について、小野田大臣に伺います。

2022年の成立から3年余りがたちました。

半導体、蓄電池、重要鉱物など、現在16の物資が指定され、2.5兆円を超える基金が積まれ、それぞれの物資に対する供給確保の計画が認定されていると承知しております。

この制度は、個別の物資の供給に問題があってからそれを検討するということではなく、国民生活や経済に影響が及ぶ前に前もって備えるという、大変意義深いものであると思います。

この特定重要物資に関する制度は、物資ごとの供給確保の計画などを踏まえて助成を出す仕組みです。

この意味合いとしては、単に助成サポートをするということではなく、有事における供給の途絶を、ある意味市場のメカニズムに任せていては防げないという前提で、国が仕組みをしっかり作っているということにあると思います。

直近、まさに緊迫化する中東情勢も踏まえ、またあるいはこの3年間の中では海外においても関税・輸出の強化というところが起きたりとか、そういった制度の設計時に想定していたリスクが、実際に現実のものとしていろいろと起こっている状況だと思います。

そこで改めて大臣に伺います。

この海外情勢の緊迫化の中で、改めてこの制度の意義であるとか、あるいは今後取り組むべきことについて、お考えを伺えますでしょうか。

この経済安全保障推進法で指定している特定重要物資は、法律に基づく事業者からの報告を踏まえて、毎年度、各物資の主務官庁と内閣府が連携をして、供給確保計画の進捗状況を評価し、また物資横断的な観点からも整理を行っております。

さらに有識者による評価も加えつつ、改善の方向性等も示すことで、より丁寧な管理に努めておりまして、実際に今、これがどういう状況になっているかということなんですけれども、昨年10月に実施した評価では、昨年度までに認定した121件の取組のうち、約6割の取組は計画どおり、または計画よりも前倒しで進む一方、3割強の取組で遅延や計画変更が生じ、5件は計画継続が困難との結果になっています。

遅延等の原因を分析した結果、人手不足による建設工事の遅れですとか、あと資材価格の高騰による投資額の見直し、電気自動車の需要減少に伴う投資の後ろ倒しといった原因が多く見られております。

なお、継続が困難となった計画については、いずれも助成金を全額返還いただいておりますが、現時点において各物資の主務官庁が物資ごとに定めている供給確保目標との関係で、大きな問題は生じていないというふうに私たちは評価をしております。

しかし、国際情勢や市場もおっしゃるとおりに日々変わっておりますので、この変化の中で適切な進捗管理は容易な作業ではございませんが、関係省庁や産業界と密に協力し、中長期的な需要動向等の把握をはじめとする取組を引き続き着実に実施していきたいと考えています。

特定重要物資の新規指定プロセス
質問
小野田紀美 (チームみらい)
  • 海外情勢の変化により、新たに注視すべき物資が現れる可能性を指摘
  • 新たな物資を指定するプロセスの現状の運用と、今後の必要な運用について問う
答弁
内閣府大臣官房審議官
  • 主務官庁と相談し、必要な物資について検討・議論・評価を重ねている
  • 有識者会議の議論を踏まえて整理し、継続的なレビューを通じて指定を行っている
全文
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まさにおっしゃっていただいたような定期的な点検であるとか見直しということが、重要なものであるというふうに思います。

そこに関連して1点、特にこういった海外の情勢が移り変わる時においては、それまでは特に大きな問題があると見なされていなかった物資においても、新たに「これは注視をした方がいい」ということが起きる可能性もあるかなというふうに思います。

ちょうど直近、新しい物資を指定したということもあるかと思いますが、この新たな物資を指定するというプロセスについて、現状の運用であるとか、あるいは今後どういう運用が必要かというところについても、少しお考えをいただけますでしょうか。

内閣府大臣官房審議官ただいまの委員のご指摘、ご質問でございますけれども、我々日々必要な物資について、物資を所管している主務官庁と相談をしながら、どのような物資が必要かというところについて検討・議論を重ねて評価をした結果、その上で必要な物資について有識者会議の議論などを踏まえながら整理していくということになってございます。

いずれにいたしましても、これは何度もレビューをしながら指定をしていくというところでございまして、普段の見直し、あるいは普段の指定に向けた活動ということをしているということでございます。

グローバルサウスにおけるデジタルインフラ戦略
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • グローバルサウスでデジタルインフラを通じた影響力争奪戦が起きている現状を指摘
  • データ主権や外交的パワーバランスへの影響を懸念し、政府の認識と対抗戦略を問う
答弁
茂木敏充
  • ODAを活用し、日本の技術・ノウハウで途上国の開発課題解決に取り組む(ルワンダのドローンやケニアの電子送金などの例)
  • 海底ケーブル支援やサイバーセキュリティ能力構築支援などを実施している
  • 同志国と共にデジタルインフラ整備を進め、適正なルール作りとガバナンスを確立することが重要であると認識している
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デジタルにまつわる外交戦略についてというところなのですが、ここ数年、グローバルサウスの諸国においてはある種の競争が進んでいるというふうに認識をしております。

開発支援というたてつけのもと、実態としてはデジタルインフラを通じた影響力の争奪戦の様相を呈しているところがあるかなと思います。

例えば通信基地局であるとか、あるいは行政向けのデジタルシステムであるとか、決済サービスであるとか、そういったものが一度根付くと、通信、金融、行政のデータが自動的にそれを開発した、あるいは提供した国のサーバーに集まるという構造にもなり得ます。

デジタルインフラというのは現代の国家においては神経系といっても過言ではないものでございまして、このデジタルインフラでやり取りされる情報が、まさに外交であるとか安保であるとか経済、こういった判断にも影響を及ぼすものだというふうに思います。

我が国においては、自由で開かれたデータ流通とデータの安全安心の両立を図るDFFTというものを国際的に掲げてやってきたという認識を持っておりまして、この国際的なデータの争奪戦、特に中国などの動きもある中で、このDFFTの理念をどう実現していくかというところが問われる時代になってきたというふうに思います。

そこで茂木大臣にお伺いさせてください。

このグローバルサウス各国のデジタルインフラに海外の技術が浸透してきているという状態があると思います。

これが将来的なデータ主権であったりとか、あるいは外交的なパワーバランスの問題にも関係しかねないという中で、政府としてこの動きをどういうふうに認識をして、どう対抗していくのか、ぜひそういった戦略についてお伺いできればというふうに思います。

高山委員と問題意識というのは共有をしております。

データフリーフロー・ウィズ・トラストという形でありますけれど、世界中で今は経済社会基盤活動のデジタル化が飛躍的というか、加速度的に進む中で、デジタル分野においてODAも活用して日本の技術であったりとかノウハウを最大限活用しながら、途上国の開発課題の解決に取り組んでいく必要があると考えております。

例えばアフリカの国々を見てみますと、途上国であるがゆえに、この技術革新によって一足飛びに新しい段階に行く、こういう状況というのは数々見られるわけでありまして。

その分、例えば輸血用の血液を運べないということで、ドローンの技術を使って、また衛星からこれを見ることによって、正確に血液を、それも型式というかAB型とかを分けてきちんと送れるようになる。

そのために、例えばナイロビに出稼ぎに来ても送金ができない、こういう状態だったんですが、モバイルの力によって今は電子送金をする、こういう時代に入っているわけでありまして。

そういったことも考えながら、それから今後の共通ルールの策定であったりとかガバナンスの構築という意味からも、この分野の支援というのを強化していきたいと思っております。

例えば太平洋島嶼国というか地域におきましては、ミクロネシア、ナウル、キリバスに対して海底ケーブルの支援、また日アセアンサイバーセキュリティ能力構築センターに対してはサイバーセキュリティ能力構築支援、こういったものも実施してきておりますし、またカンボジアのデジタル経済社会の発展を支援するために、日本企業のノウハウも活用して同分野におけるインフラ整備をハード面、ソフト面両面で支援をしてきております。

まさに覇権争いの時代、こういう中で各国が自立性と強靭性を強化する必要があると考えておりますし、ODAを活用したデジタルインフラの整備、これを同志国と一緒に進めることによって、この覇権の時代にあって、我々にとって正当な、というか正しいルール作りというか、適正なルール作りであったりとか、ガバナンスを確立していくことは極めて重要だと私は考えております。

行政DX技術の海外輸出戦略
質問
茂木敏充 (チームみらい)
  • 途上国で行政サービスや医療のデジタル化(ソフトウェアインフラ)のニーズが高まっていると指摘
  • マイナンバー等の日本国内での実装事例を体系的に海外へ輸出する戦略について考えを問う
答弁
茂木敏充
  • まずは自国内でしっかりしたデジタル基盤を整えることが基本である
  • CPTPPや日米デジタル貿易協定など、デジタル貿易の国際的なルール作りを日本が主導してきた実績がある
  • 今後もデータやAIが社会基盤であるという認識で取組を進めていきたい
全文
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まさに大臣がおっしゃったとおり、途上国といっても、ある面で一度技術が入っていくと先進国よりもある意味一世代先取りするような、そういった事例もあるということかなと思います。

またODAのお話もありましたが。

ある意味ODAといえば、長年物理のインフラのイメージが強かったかなというふうに思いますが、今、途上国各国でも必要とされているのが、まさに行政サービスをデジタル化していく部分であったりとか、あるいは医療データ、あるいは医療のデジタル化ということであったりとか、そういったソフトウェアによって提供されるインフラ、こういったもののニーズが高まっているというふうに認識をしております。

まさにこのデジタル化ということは、私もずっといろいろ申し上げているところでございますが、日本はこの分野で世界に貢献できるチャンスがあるというふうに思っております。

マイナンバーを活用した行政システムという考え方であるとか、あるいは電子調達であるとか、地方自治体にどうDXを広めていくかということであるとか、そして今後検討が進んでいく給付付き税額控除を支えるような、素早くて滑らかな給付の仕組み、これも世界に誇れるものになる可能性があると思っております。

こういった日本だけでなく世界各国で有用な仕組みを日本国内で実装して、行政DXの技術を体系的に海外に輸出する戦略、これは非常に重要なものだと思うのですが、そのあたりについてもう一言、茂木大臣からのお考えであるとか、どういうふうに輸出成果みたいなところも伺えればというふうに思います。

確かに日本のデジタル化が、そういった意味で行政の効率化であったりとか、さまざまな形でどこまで進んでいるかということで言いますと、いろんな意見はあるんだと思いますけれど、まずは自分の国においてしっかりしたデジタル基盤を行政においても民間においても整える、こういったことは基本になってくると思いますが、その上で、先ほど高山委員の方から触れていただいた信頼性ある自由なデータ流通、この推進を掲げて、これまでもルール作りという形では、私が担当しましたCPTPPであったりとか、日米デジタル貿易協定、さらには日英のEPA、日EU EPAをはじめ、デジタル貿易分野の国際的なルール作り、これは日本が主導してきたというのは間違いない事実だと考えております。

またWTOにおきましても、なかなか今WTOは非常に難しい状況にあるのは確かでありますけれど、電子商取引に関する国際的なルール作り、これを有志国が進める中で、我が国は共同議長国として取組を進めているところでありまして、委員のおっしゃるような形で、単に橋をつくる、道路をつくるという時代から、まさにデータというものであったりとか、デジタル、AI、これが社会基盤になっているんだ、こういう思いでこれからも取組を進めていきたいと思っております。

介護職員の処遇改善と仕組みの簡素化
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 補正予算等による賃上げ措置を評価しつつ、小規模事業所における事務負担の重さや要件の複雑さを指摘
  • 賃上げを継続発展させるための仕組みの簡素化と、構造的な処遇改善の方針を問う
答弁
上野賢一郎
  • 令和8年度の介護報酬改定において、介護従事者へ幅広く月1万円の賃上げを実現する措置を講じる
  • 生産性向上や共同化に取り組む事業所への上乗せ措置(月0.7万円)を実施する
  • 介護職員については定期昇給込みで最大月1.9万円の賃上げを実現する
全文
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続いて介護分野について、処遇改善とテクノロジー活用の2点から上野大臣にお伺いいたします。

令和7年度の補正予算では、この介護の分野に1920億円が計上されて、介護職に月最大1万9000円、ほかの職種にも月1万円の賃上げが図られたというふうに承知をしております。

また、本年、介護報酬の臨時改定による上乗せということも予定されており、こういった一連の処遇改善の措置に関しては大変評価できるものです。

一方で、まだまだ現場には課題があるというふうに思っておりまして、例えば補助金の受給、この3階建ての条件というものの複雑さといいますか、小規模な事業所にとっては要件を整備するための事務負担が重いということであったりとか、上乗せ分にアクセスができない事業所もおそらくあるんだろうなというところが懸念をされているところかなと思います。

こういった処遇改善の上乗せの構造に頼るのかということも含めて考えていく必要があるのかなというふうに思うのですが、上野大臣にお伺いします。

昨年から本年にかけての賃上げ、これを継続発展させるにあたって、どうこの仕組みの簡素化ということと、そして構造的な処遇の改善、どういった方針で進めていくおつもりでしょうか。

そうした中におきまして、今委員からご紹介のありました補正予算におきましても、しっかりとした対応を補正予算でもさせていただきましたし、令和8年度の介護報酬改定におきましても、所要の措置を講じさせていただいているところであります。

やはり介護の現場の処遇改善、これは非常にこれからも大事だと思いますし、また現場の負担感、これもやはり相当なものがありますので、この負担の軽減、職場環境の改善、これも同時に進めていくことが大切だというふうに思っております。

まず処遇改善につきましては、令和8年度、介護報酬改定を少し例に挙げさせていただきたいと思いますが、これは補正予算同等でありますけれども、介護職員のみならず、介護従事者を対象に、幅広く月1.0万円、3.3%の賃上げを実現する、そうした措置に加えまして、今、委員からもご指摘がありましたが、生産性向上であったり、あるいは共同化に取り組む事業者の介護職員を対象に月0.7万円、2.4%の上乗せ措置を実施をすることとしております。

また、介護職員につきましては、累次の取組の中で、過去最大の水準となります、定期昇給込みで最大月1.9万円、6.3%の賃上げが実現をする、そうした措置となることとしておるところであります。

高額療養費改正による保険料負担軽減額
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 高額療養費の改正により、加入者1人当たり月額いくらの保険料負担が軽減されるのか

答弁
上野賢一郎

- 加入者1人当たりの平均額で、1年当たり約1,400円、1か月当たり約120円の減少となる

全文
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まずこの社会保険料の軽減について確認をしたいと思います。

大臣、今回の改正で、そもそもこの加入者1人当たり月額いくらの保険料の負担軽減となるのか、答弁いただきたい。

上野賢一郎(厚生労働大臣):今回の高額療養費制度の見直しでございますが、それによりまして、これは加入している保険者によって異なるものでありますが、加入者1人当たりの平均額、これを機械的に算出いたしますと、この見直しにおきましては、1年当たりで約1,400円、1か月当たりでは約120円の減少となります。

高額療養費およびOTC類似薬見直しによる負担軽減の内訳
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 年間高額療養費の見直しとOTC類似薬の追加負担、それぞれの負担軽減額を明確にすること

答弁
上野賢一郎
  • 高額療養費制度の見直し:1年当たり約1,400円、1か月当たり約120円の減少
  • OTC類似薬の保険給付見直し:1年当たり約400円、1か月当たり約30円の減少
全文
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辰巳孝太郎:年間高額療養費の見直しとOTC類似薬の追加負担、これそれぞれ言っていただいていいですか。

で、月額負担軽減。

上野賢一郎(厚生労働大臣):高額療養費制度の見直しにおきましては、1年当たり約1,400円、1か月当たり約120円の減少となります。

OTC類似薬の保険給付の見直しでは、1年当たり約400円、1か月当たり約30円の減少となります。

重ねて申し上げますが、加入している保険者によって異なるものであります。

高額療養費算定回数が年3回以下の患者数
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 外来特例を除く高額療養費の算定が年3回以下の患者数はどれくらいか

答弁
上野賢一郎
  • 年に1回から3回の方は約660万人と見込んでいる
  • ただし、年間上限額の導入等により負担が下がるケースもあり、全員が負担増となるわけではない
全文
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大臣に確認します。

この外来特例を除く高額療養費の算定が年3回以下の患者さんの数はどれぐらいなんでしょうか。

上野賢一郎(厚生労働大臣):まず外来特例を除きまして、高額療養費に該当する回数が年に1回から3回の方は約660万人と見込んでおります。

ただ委員のご指摘がありましたが、この全ての方が負担が増えるわけではなくて、年間上限額の導入等によりまして、例えば年1回か2回しか高額療養費の適用対象に該当しない場合であっても、非常に高額な疾患にかかられた場合におきましては負担額が下がる、そうしたケースもありますので、必ずしも全ての方が負担が増えるわけではありません。

負担軽減される患者数および低所得者の状況
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 年間上限額の設定により負担が減る人の数、および低所得者で負担が減る人の数を数字で示すこと

答弁
狭間隆一郎
  • 年間上限に新たに該当し負担が軽減される方は約50万人と見込む
  • 多数回該当に該当し限度額が引き上げられない方は約160万人と見込む
  • 低所得者については手元に資料がないため、追って整理する
全文
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辰巳孝太郎:じゃあ大臣、確認しますけれども、負担が増えない、この年間上限額が新たに設定されることでむしろ減る方がおられると。

あるいは低所得者の方、ここも負担が減る方がおられる。

どれぐらいおられますか。

数字で示してください。

今委員のご指摘でございますけれども、まず一つは年間上限に新たに該当する、新たにできました年間上限に該当する方は約50万人いらっしゃるというふうに見込んでございます。

また今回、多数回該当の引き下げの、多数回該当に該当する方については限度額は引き上げないということにしたわけですが、年1回以上多数回該当に該当する方は約160万人いらっしゃるというふうに見込んだところでございます。

低所得者の方については、すいません、ちょっと今、手元には手持ちがございませんので、また追って整理をしたいというふうに思います。

負担増となる受給者の割合(推計)
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 受給者数から負担軽減される人数を差し引くと、最大で7割の方の負担が増えることになるのではないか

答弁
狭間隆一郎

- 重複部分があるため正確な回答は難しいが、概算の荒い推計としては委員の指摘と大きく違わない

全文
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辰巳孝太郎:はい。

上限設定することで50万人の方の、最大50万人の方の負担が軽減される。

そして低所得者の方でいうと、これ厚労省の資料ですけれども、70歳未満の方、30万人ですね。

70歳未満と70歳以上の方合わせて30万人。

ダブりもありますから、最大で80万人の方の負担が軽減される可能性はあると。

今申し上げたように、3回以下の方は660万人。

ここから80万人を引いて、そして823万人の高額療養費の受給者がおられるわけですから、これ最大で7割の方の高額療養費制度を利用されている方の負担が増えるということでよろしいですね。

保健局長、狭間龍一郎君。

最大でね。

お答えいたします。

今、委員がご指摘になられましたように、重複の部分があるものですから、その点については正確に申し上げることは難しいでございますけれども、概算でごくごく荒い推計ということであれば、先生がおっしゃったような点と大きく違いないのではないかというふうに思います。

受診控えによる医療費減少の見込み
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 高額療養費の上限引上げによる医療費減少(2,450億円)のうち、受診控えによる減少額をいくらと見込んでいるか

答弁
上野賢一郎

- 基本的に受診控えによる医療費の減少は見込んでいない

全文
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大臣に確認します。

そのうち受診控えによる医療費の減少はいくらぐらいと見込んでおられますか。

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

基本的に受診控えによる医療費の減少については見込んでおりません。

実効給付率の変化に伴う医療費減少額の正体
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 厚労省が算出した「実効給付率の変化による約1,070億円の減少」は、実質的に受診控えによるものではないか

答弁
上野賢一郎
  • 「受診控え」を前提とした計算はしていない
  • 過去の経験的な増減効果を機械的に代入した結果、給付費が約1,070億円減ると見込まれる
全文
質問・答弁の全文を表示

いや大臣、そうじゃないでしょう。

厚労省がこの間、2,450億円のうち、実効給付率が変化した場合に経験的に得られている医療費の増減効果の算定式に、今回の見直しに伴う実効給付率を機械的に算出すれば、1,070億円がまさに受診控えで医療費が減少する額だという趣旨のことを説明してきたじゃないですか。

違うんですか。

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

委員から受診控えによるというご指摘がありましたので、受診控えということを前提にした計算はしておりません。

今、委員からご指摘のありました実効給付率が変化をした場合に、過去の経験的に得られている医療費の増減効果、これを機械的に計算をして、今ご指摘のありましたように約0.28%低下をすると見込まれるため、機械的にそれを代入いたしますと、給付費の変化は約1,070億円の減となります。

患者の悲痛な声への受け止めと対応
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 受診抑制や生活困窮を懸念する患者の悲痛な声に対し、大臣としてどう受け止めているか

答弁
上野賢一郎
  • 受診控えが起こらないことは大切であり、受診行動への影響を今後も注視する
  • 必要な受診が行われるよう周知し、制度維持のための改革について丁寧に説明したい
全文
質問・答弁の全文を表示

大臣、今の声を聞いて、大臣の受け止めを聞かせてください。

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

まず、必要な医療が適切に提供される、受診控えが起こらない、そうしたことは大切だと思っております。

社会保障審議会におきましても、この見直しに際しましては、事後的な検証、これも重要であるという趣旨のご意見をいただいておりますので、受診行動への影響につきましては、今後とも注視をしていきたいと思っております。

いずれにいたしましても、必要な受診がしっかりと行われるように、その点につきましてはしっかり周知をしていきたいというふうに思っておりますし、やはり制度を持続的に維持していくためには、不断の改革というのも必要だと思っておりますので、それはぜひご理解をいただけるように丁寧に説明をしていきたいと思います。

発言全文

坂本哲志 (予算委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

これより会議を開きます。

令和8年度一般会計予算、令和8年度特別会計予算、令和8年度政府関係機関予算、以上3案を一括上程とし、一般的質疑、特に省庁別審査を行います。

令和8年度総予算中、本日は法務省、農林水産省及び国土交通省について審査を行います。

この際お諮りいたします。

三案審査のため、本日政府参考人としてお手元に配布しておりますとおり、内閣官房内閣審議官清水雄作君ほか52名の出席を求め説明を聴取したいと存じますが、御異議ございませんか。

御異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

各予算の要点等について順次

平口洋 (法務大臣) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

政府から説明を聴取いたします。

答弁者 平口洋

平口洋君。

令和8年度法務省所管等予算の概要を御説明申し上げます。

法務省関係の一般会計予算額の総額は、前年度当初予算額と比較して、513億6600万円の増額となる8647億9100万円であり、そのうち人件費が5696億7200万円と多くを占めております。

また、デジタル庁所管の政府情報システム予算及び国土交通省所管の国際観光旅客税財源充当事業の予算を含んでおります。

令和8年度予算における重点項目は以下のとおりでございます。

第一に、総合法律支援の充実強化、人権擁護活動の強化、民事基本法制の整備を含む国民の権利擁護に向けた取組として、446億7100万円。

第二に、再犯防止対策の推進、犯罪対策の強化、公安調査庁の情報収集、分析能力の強化を含む、安全安心な国民生活の実現として、240億7100万円。

第三に、厳格かつ円滑な出入国審査の推進のための体制強化や、外国人材の適正かつ円滑な受入れのための体制整備を含む、出入国及び外国人の在留の公正な管理の推進として、489億3300万円。

第四に、地方外交の戦略的推進、法務行政のDXの推進、法務省施設の整備を含む国際貢献の推進、時代に即した法務行政に向けた取組等として、678億6100万円を計上しております。

各施策をしっかりと進めてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしく御審議下さいますようお願い申し上げます。

鈴木憲和 (農林水産大臣) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和君。

令和8年度農林水産予算の概要を御説明いたします。

一般会計の農林水産予算の総額は2兆2956億円であり、その内訳は公共事業費が7026億円、非公共事業費が1兆5931億円です。

続いて重点事項について御説明いたします。

農業については、農地の大区画化、共同利用施設の再編・集約・合理化、スマート農業技術の開発普及、輸出産地の育成に向け、農業構造転換集中対策を実施します。

また、米の安定供給、麦、大豆の国産化、合理的な価格形成、フードテックへの投資促進、地域計画の実現、農業生産基盤の整備保全、農福連携などによる農村振興、鳥獣被害防止、環境と調和の取れた食料システムの確立、多面的機能の発揮などに向けた施策を推進します。

森林林業、木材産業については、森林の集積・集約化、スマート林業、JAS構造材、CLTなどを活用した木造化、森林整備や地産地消対策などを推進します。

水産業については、資源の調査評価、担い手の育成確保、スマート水産業、海業の全国展開などを推進します。

以上で令和8年度農林水産予算の概要の説明を終わります。

御審議のほどよろしくお願いいたします。

金子恭之 (国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当) 3発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

答弁者 金子恭之

金子恭之君。

国土交通大臣金子恭之君。

国土交通省関係の令和8年度予算につきまして、概要を御説明申し上げます。

一般会計予算の国費総額は6兆749億円です。

うち公共事業関係費は5兆2950億円、非公共事業費は7798億円です。

このほか、復興庁の東日本大震災復興特別会計に348億円、財政等融資計画に1兆3790億円。

国土交通省は3本柱で取組を進めてまいります。

第一に、国民の安全安心の確保のため、危機管理投資等を進めながら、東日本大震災や能登半島地震をはじめとする自然災害からの復旧復興、それらの災害を踏まえた災害対応力の強化、埼玉県八代市の道路陥没事故等を踏まえたインフラ老朽化対策の加速化をはじめ、防災・減災、国土強靱化の着実な推進、交通の安全安心の確保、海上保安力の強化等に取り組みます。

第二に、持続的な経済成長の実現のため、成長分野への投資を持続的に拡大し、観光立国に向けた取組の推進、賃上げにつながる人への投資、生産性の向上等に寄与する戦略的な社会資本整備、DX、GXの推進等に取り組みます。

第三に、個性を生かした地域づくりと持続可能で活力ある国づくりのため、二地域居住等の促進、交通空白の解消等に向けた地域交通のリデザインの全面展開等に取り組みます。

よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

以上で説明は終わりました。

委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

野中厚 (自由民主党・無所属の会) 28発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

野中厚君。

野中厚君。

質疑者 野中厚

自由民主党の野中厚でございます。

早速、質問に入らせていただきます。

まず、金子国交大臣に、治水政策についてお伺いいたします。

私の地元は昭和22年、カスリン台風で、利根川が決壊いたしました。

その流れ出た水は当時東京の葛飾区まで到達したという記録がございます。

二度と利根川を決壊させてはならない、その思いでスタートした事業が柳瀬ダムであります。

東の柳瀬、そして大臣のご地元西の川辺、共に工事が難航した事業でありましたが、我々の地域は何とか工事が完成して、まさに湛水試験中に起こったのが令和元年台風19号でありました。

利根川本線が氾濫寸前になったというところでありましたが、柳瀬ダムが我々を守ってくれたということであります。

仮にカスリン台風級の台風によって、利根川が決壊した場合の被害額というのは、現在推定約34兆円と言われておりまして、令和元年台風も利根川上流部においては、カスリンと同量の雨量が降りました。

まさに治水政策によって、我々の生命財産を守ってくれた事例というふうに思っております。

そこで、首都圏を守るための、利根川、荒川をはじめとする治水政策、治水対策について、大臣のご所見をお伺いいたします。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣金子恭之君。

野中君にお答え申し上げます。

気候変動によりまして、全国的に水害が激甚化、頻発化している中、水災害防止対策や、事前防災対策の推進は大変重要であり、先ほど委員からご紹介いただきましたが、東の柳瀬ダム、西の川辺川ダムと言われておりましたが、私の地元の球磨川においては、令和2年7月豪雨を受けまして、熊本県や流域市町村等と一体となって、川辺川の流水型ダムを根幹とする流域治水を進めているところでございます。

ご指摘のとおり、首都圏は我が国の中枢機能が集中する社会経済活動の最重要拠点であり、何としても水災害による壊滅的な被害を防止することが必要であると考えております。

首都圏を流れる利根川、荒川流域においては、これまで柳瀬ダムをはじめとしたダム、遊水地、堤防の整備、河道掘削といった対策を進めてまいりましたが、引き続き、このようなハード対策を進めるとともに、今年度からさらに既存ダムを最大限活用するための事前放流や、ダム間における治水、利水容量の再配分等によりまして、利根川上流域の洪水貯留機能を強化する取組を開始したところでございます。

加えて、東京都などと連携し、市民一人一人が自ら避難行動をするためのマイタイムラインの普及促進をはじめとした避難体制の強化などソフト対策を併せて進めており、ハード・ソフト両面からの治水対策を総動員し、首都圏の安全安心の確保に努めてまいります。

今後とも国土交通省が旗振り役となって、流域のあらゆる関係者が協働して取り組む流域治水を加速化・進化させてまいります。

水災害に強い国土づくりに全力で取り組む所存でまいりますので、野中君におきましてもご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

委員長 坂本哲志

野中厚君。

質疑者 野中厚

はい。

治水政策は何も起こさないための事業で、一見地味に見えますが、大変生命財産を守る大切な事業でありますので、気候変動に負けない治水対策をお願いしたいというふうに思います。

鈴木大臣。

これから鈴木大臣のお時間でございます。

まず米政策についてお伺いいたします。

需給のバランス、これは価格は市場が決めるものですが、一般的に需要が上がれば、また価格が上がります。

供給が変わらなければ。

それでその逆は逆になるというところで、日本の環境、国内の環境は人口が減少していく、高齢化が進んでいく、食の多様化、そういったことを勘案して産地、そしてまた生産者がこの数量を経営的感覚で設定してきた。

それが需給のバランス、結果米価の安定を求めていたということになります。

しかし私がイメージする需要と供給のバランスというのは、まず需要を増やす努力をしていく。

これは米にもいろいろな米があって、輸出米、加工米、米粉、さまざまあります。

そしてその需要に応じる供給力をつけなければいけない。

それがすなわち生産性向上だというふうに思っております。

そういう意味での、私は需要と供給のバランスと考えますが、大臣のご所見をお伺いいたします。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣鈴木憲和君。

はい、ご質問ありがとうございます。

また野中先生には、自民党の農林部会長としていつもご指導いただいていること、感謝を申し上げたいと思います。

米政策につきましては、昨年4月に閣議決定をされた食料・農業・農村基本計画におきまして、2030年の生産目標を2023年比で791万トンから818万トンに増大をすることとしております。

この目標に向けまして、委員のご認識のとおり、まずは米の生産性を抜本的に向上させつつ、政府自らが輸出促進や米粉の消費拡大など、国内外の需要を創出をし、米のマーケットの拡大を図るということが何よりも重要だというふうに考えております。

このため、昨年12月に農林水産省内に設置をいたしました「米の需要創造ワーキンググループ」において、輸出を含め米の新たな需要開拓を進めていくために、例えばアメリカにおいては、現地ニーズに対応した冷凍おにぎりや冷凍寿司などの米加工品の商流構築に向けた事業者との連携などの方策について検討しているところであります。

このような取組を通じて、米のマーケットに見合った形で国内主食用、そして輸出用、米粉用など多様な米の増産を進めていくことで、国民の皆様への米の安定供給に取り組んでまいりたいというふうに思います。

委員長 坂本哲志

野中厚君。

質疑者 野中厚

そのための農業構造転換対策ということを今確認をさせていただきました。

続いて、米価の高騰についてお伺いいたします。

私はやはり、米価が高騰した入り口の部分の原因というのは、高温障害による歩留まりが悪くなったということと、作況指数があまりに現実と乖離した、これが私は原因だというふうに思っております。

農水省の検証でも、その2つは書いておりまして、その結果、余裕を持った適期刈り取りの促進、そして統計調査の精度向上といった対応は評価をいたしたいと思います。

そしてもう2つ載っていたのが、需要の部分でありますけれども、インバウンド需要の増加ということと、国民一人当たりの消費量が増えたということであります。

仮にインバウンド需要が増えたというのは、これは輸出の面においてもいい傾向かと思っておりますが、何より一人当たりの米の消費量が果たして増えたのかなと私は思っています。

そのようなデータあるのかもしれませんが、一時的に小麦が高くなったときに置き換わったとか、あと米がひょっとして不足し始めたんじゃないかということで、前もっていっぱい買っちゃおうと、そういったマインドが働いたんじゃないかというふうに思っておりますが、これについて検証はされているのかお伺いしたいと思います。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣 鈴木憲和君。

お答え申し上げます。

まず昨年行いました「米の安定供給等実現関係閣僚会議」の検証におきましては、令和5年産、6年産の需要量はそれまでのマイナストレンドとは異なっており、需要の見通しと実績に乖離が生ずるとの結論となっております。

この乖離が生じた主な要因といたしましては、今委員からお話のありました、このインバウンド需要の増加に加えまして、精米歩留まりの悪化、そして家計購入量の増加を上げているところであります。

また検証におきましては、この大手の集荷業者や卸売業者を介さない、多様な流通経路による取引量の多さ、これも明らかになったところでありまして、米の安定供給に向けては、より精度の高い需要見通しを示す上で、流通実態の把握も強化をするということが必要というふうに考えております。

加工・中食・外食事業者を届出対象に追加することや、集荷業者などの取扱い数量の規模要件を引き下げて、報告対象事業者を拡大することなどを検討しておりまして、今国会に食料法改正案についても提出をさせていただければというふうに考えております。

委員長 坂本哲志

野中厚君。

質疑者 野中厚

多様な流通経路、その実態把握というのは、本当に数値をしっかり把握することは政策にも重要だというふうに思っておりますので、これで提出されるなら、食料法の方でもしっかりと議論をしていきたいというふうに思っております。

続いて、鈴木大臣。

1月にベルリン農業大臣会合を主たる目的として、ドイツのベルリン、そしてフランスのパリに出張に行かれたということであります。

その際に、このドイツとフランスの現地資本のスーパーマーケットの責任者と日本米の取扱いについて意見を交わされたというふうに記事に載っておりました。

私はすごく評価をさせていただきます。

私は副大臣時代、ベルリンもパリも行きました。

その際にスーパーマーケットも行きましたが、あくまで市場調査ですね。

日本産のものがどういうふうに並べられているか、アジアとごちゃ混ぜになっているところもありましたし、どのような扱いを受けているのかなという、あくまで会議の合間の時間を生かした視察だったんですけど、大臣は踏み込んでトップセールスをされたということであります。

このトップセールスをされた意義と成果についてお伺いしたいと思います。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣 鈴木憲和君。

ご質問ありがとうございます。

まず、日本産食品の輸出拡大に向けましては、本年1月にフランス及びドイツに出張させていただきました。

その際に、現地の経営者や現地系の大手スーパー、これはフランスやドイツではかなり上位に。

位置をする大きいスーパーの責任者の皆さんと、2本3枚の取扱いの可能性やその条件などについて、率直に意見交換をさせていただいたところであります。

高市総理からも、「これは政府が前面に立って需要の開拓をやるんだ」という強い御指示をいただいておりますから、そういう面でこの度の出張となりました。

この結果、現地系のスーパーの、特にこのお寿司のコーナー、今まではなかなか大きいスーパーの責任者の方は、民間レベルでもしくは大使館レベルでコンタクトを取っても、会っていただくということにすら達しなかったというのが状況でありまして、そういう意味では一歩前に進むことができたのかなというふうに考えております。

現在、この話し合いを踏まえまして、実現しないとこれ意味がありませんので、ジェトロ、Jフード、在外公館を主な構成員とする輸出支援プラットフォームを通じて、試験販売等の取り組みができないのか、現地系のスーパーと検討調整を進めているところであります。

できるだけ早く実現をさせたいというふうに考えております。

農林水産物食品の輸出額2030年5兆円目標の達成には、日系のみではなかなか難しくありまして、やはり現地系のスーパーやレストランなどの現地系商流の開拓が重要です。

トップセールスを通じて、日本産食品ですね、しっかりと販路を拡大をさせていきたいというふうに思います。

委員長 坂本哲志

野中厚君。

質疑者 野中厚

この現地の販路開拓、何より重要であろうと思っております。

そしてまた、今回の行動というのを鈴木大臣一人で終わらせることなく、政務三役、残り二役とも共有してもらいたいと思いますし、これから続くであろう輸出戦略においても、輸出国際局はじめ農水省で、「いざというときはこういうカードがあるんだ」ということを、政務があるんだということを共有してもらいたいというふうに思っております。

おとといですが、自民党の方で高付加価値の輸出、日本に輸出商品、輸出産品に取り組んでいる二事業者からヒアリングを行いました。

一つの事業者は青森リンゴを使って、もう13年前売り上げ600万だったのが、現在3億を超えているという、本当に香港、台湾、ドバイ、シンガポールなど海外にも輸出しているという、これも好事例でありましたが、もう一つが先ほど大臣が触れていただいた冷凍寿司であります。

確かにその事業者がおっしゃっていたのは、日本の米は他の米に比べ、海外の米に比べて、冷凍した後解凍しても、米が塊になってボロボロになりにくいと、非常にいわゆる冷凍質に適しているのが日本の寿司であるというふうに思っておっしゃっておりました。

また、これからグルテンフリーもあるし、米粉の輸出戦略もあると思いますが、この寿司、じゃあどうやってですね、この現地の販路を開拓したかというと、たまたま飛び込んだフードショーで、そこで現地のディストリビューターの目に留まったと。

そこで協定を結んだということなんです。

それでその結果ではどうなったかというと、現地の販路を開拓して、そしてもう一つが、その企業は知らなかったというんですが、輸出規制ですね。

いわゆる国に定める食品基準、衛生基準、その他に顧客が定める基準というのがあったらしいんですね。

それはやはり現地のディストリビューターがいないと知らなかったということであります。

ですので、これから輸出していく中で、現地ディストリビューターをはじめ企業とのマッチングというのが重要だと思いますし、その地域で異なるルールがあると思うんです。

国の方なり、政党でも把握をして、発信していく必要性があると思うんですが、大臣の御所見をお伺いいたします。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和君。

お答え申し上げます。

農林水産物食品の輸出を拡大するためには、現地の小売りが求める民間規格等に精通をした、今、委員が御指摘の海外のそれぞれの地域でのディストリビューターとの関係の構築が重要であるというふうに考えております。

このため農林水産省では、10カ国地域16拠点において、在外公館、ジェトロ、Jフードを主な構成員とする輸出支援プラットフォームを設けております。

その中で現地系小売における日本産品の販売促進イベントなどを開催し、国内の輸出事業者と海外ディストリビューターとの取引を促す。

そして海外ディストリビューターの国内商標を行い、国内の輸出事業者と結びついていただく。

またカントリーレポートの中で品目別に強みのある海外ディストリビューターなどを紹介するなどの取組を進めています。

こうした取組を通じて海外ディストリビューターとの関係構築を進めることにより、日系のみならず現地系スーパーやレストランなどの現地系商流の開拓を行ってまいりたいというふうに考えます。

やはり大事なことは、特に海外、私も何度もお邪魔をして、向こうのバイヤーさんとお話をするとよくわかるのは、個人と個人の関係を大変大切にされるなということを感じました。

その上で利益が出るのか出ないのかということが取引の条件に乗ってきますので、そういう人間関係の構築もやはり必要なのかなというふうに思っております。

委員長 坂本哲志

野中厚君。

質疑者 野中厚

今、答弁の中で取り上げていただいたプロモーション活動ですけれども、やはり輸出している事業者からも、個社ではなく、どうしてもこれは誰が見ても並んでいる段階で「日本産のものなんだ」と分かりやすいプロモーション活動をしてもらいたいということと、あとやはりスタートアップではプロモーション活動費に充てるなかなか予算というのがないので、この農水省、国を挙げて、全体のうちの一つの企業でもいいので、そういったプロモーション活動もしてもらえたらいいなという要望があったことを申し添えたいというふうに思っております。

次に、フードテック、植物工場についてお伺いいたします。

昨年の12月に川崎市の植物工場に行ってまいりました。

視察する前の植物工場のイメージというのは、やっぱり設備投資のイニシャルコストがかかるとか、光熱費も多分べらぼうなんだろうなと、ランニングコストがかかるんだろう、そして何より私は知識がなかったものですから、そもそも成功した事例を聞いたことがないと、果たしてどういう会社なんだろうなという思いで、最初、視察前は伺った記憶がございます。

実際、そこの企業はですね、ものづくりの魂を持った企業でありまして、見ますと世界初の密閉型の栽培装置が設置されておりました。

40台。

その企業が1000台あれば、さまざまな植物を同時並行に研究して、どのケースが正解かどうかというのを見分けることができる。

そういったデータの蓄積をすることによって世界をリードできるとその企業はおっしゃっておりましたが、何よりすごいなというのは、28の環境パラメータ。

光量とか温度、湿度、水温とか、1度違うだけで生産量が10%違う世界でありますが、28の環境パラメータを個別すべて正確にコントロールできているという企業でありました。

実際、視察前はどんなもんだろうと思ったんですが、視察をした後、正直ワクワクしましたね。

というのは、やはりこれから2050年、食料需給が1.7倍になっていく。

そのための水はあるのか、土地はあるのかという課題がありますから、これは非常に良い挑戦ができるんじゃないかと思いましたし、植物の成分を引き出すという研究は知財に入りますから、これも世界をリードできるチャンスがあるぞと。

そして何より、研究で得たデータ成果というのは、これ植物工場の中で収まるだけじゃなくて、農業全般にとって有益であるということも感じました。

そして何より、やはり人工の光は、この土地利用型、米とか麦に関しては、おてんと様には勝てない世界だというふうにも思った次第であります。

フードテックは、高市総理が掲げられた17の成長分野の一つであります。

やはり民間のみに任せると、当然民間企業は収益優先に走りますので、ぜひチャンスと私は思っています。

研究開発の段階、そしてまたいずれ市場に出す量産の段階まで、フードテックは成長分野でありますので、ぜひ国として国策レベルで支援をするべきと考えますが、御意見をお聞かせいただきたいと思います。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和君。

ご質問ありがとうございます。

委員が川崎市の企業に行っていただいたところでありますが、私も何度かお邪魔をして勉強させていただいたところであります。

そこで私が感じましたのは、技術的にも考え方も日本らしいものそのものがすべて詰まっているなということを感じましたので、この分野はやはり日本のものづくりの技術、そして細やかなところに手が届く私たちの考え方、そしてそれを日本の品種としっかりと掛け合わせて、世界で食料が売って出れる時代になるのではないかという、私も可能性を感じているところであります。

日本成長戦略本部において、戦略分野の一つとして位置づけられているフードテックにつきまして、昨年末に私が座長となったワーキンググループを設置いたしまして、植物工場などへの投資促進策を検討しているところであります。

植物工場については、気候変動の影響に左右されず、安定的な生産力を確保できるものである一方で、現時点では光熱費等が大きく、商業栽培できる品目が限られるといった現状、課題があるというふうに認識をしております。

ただ将来、フュージョンエネルギーをはじめ、さまざまなブレークスルーがあると思いますので、そうした時代に向けまして、これらの課題も解決をし、稼ぎの柱としていくため、植物工場の開発供給や工場運営を担う民間企業、そして栽培技術や品種開発等の植物工場に共通する課題の解決に向けた基盤技術の開発を行う農研機構、そして企業などの取組への支援や環境整備を行う農林水産省が連携をした取組を戦略的に進めることが必要というふうに考えております。

ワーキンググループでしっかりと議論させていただいて、勝筋をしっかり見極めた上で、戦略的な官民投資促進策、これを検討してまいりたいというふうに思います。

委員長 坂本哲志

野中厚君。

質疑者 野中厚

高熱量の問題、確かにあります。

そしてまた栽培装置も、これは車に例えていましたね。

最初の1台目を作るのは1億かかると。

ただ量産体制にすれば、それは一般的に何百万に落ちていくんだということで、ぜひまた経過を見ていきたいというふうに思っております。

大臣が今お話をされた農研機構との連携。

農研機構、本当に産官学のハブとなり得る機能なんですよ。

ただ一つ言うと、ボロいんですよね。

ボロいっちゃ失礼ですが、老朽化が著しいという、まさに産官学のハブに見合わない施設であります。

中身は本当にしっかりしています。

過去視察に行かせてもらった数年後に、実際もう実装されたり市場に出ているものも多々ありますので、ぜひこれも重ねてになりますが、戦略分野の一つの流れとして、ぜひハブとなり得るこの農研機構の施設改修はじめ支援をお願いしたいと思います。

いかがお考えか。

政府参考人 坂井田照也

農林水産省大臣官房技術総括審議官 坂井田照也君。

お答えいたします。

委員御指摘のとおり、農研機構の施設や設備の老朽化が進行していると承知しているところでございます。

農研機構は我が国の農業研究の中核的機関であり、産官学連携によるスマート農業技術や新品種の開発などにおいて、これからも中心的な役割を果たすことが必要と考えております。

これらに対応するために、農業構造転換集中対策を含め、前年度比4割増の46億円の予算を計上し、全国5カ所の各拠点につきまして、施設を集約化しつつ、機能強化を行う整備等に着手したところでございます。

今後ともこのような農研機構の役割を十分に果たせるように、必要な施設整備予算の確保に力を入れてまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

野中厚君。

質疑者 野中厚

この施設改修はじめ老朽化については、私の記憶では野党の先生方も農水委員会で質問されていた記憶があります。

ですので、これは与野党問わず共通の課題という認識を持っていることをお伝えしたいというふうに思います。

次に節水型慣行直播についてお伺いいたします。

私はやはり水穂の国というのは、水田で育つ水稲が一番美しいというふうに思っております。

ただ、やはり労働力が不足している中で、この直播というのは選択肢の一つだと思っております。

実は私も数年前に農業体験を最初の段階、種まきからさせてもらって、やはりスマート農業では届かないところ、育苗のところがすごい多々あるなというふうに思いました。

ですので、全部できないよりは多少でもできたほうがいい。

その選択肢が直播なら、私も理解をしております。

湛水直播、乾田直播、さまざまな手法がありますけれども、やっぱり一長一短あるから、なかなかそれ以上のブーストがかかってなかったと思うんですよ。

その中で、ここ最近、急に現れたかのように取り扱われている節水型乾田直播があります。

私は本当なのかなと、正直半信半疑に思っております。

例えばマイコス菌とかビール酵母をつけたことでコーティングすれば水が少なくなる。

これも農家の方、本当かなと思っている方がいます。

やはりまだ経過を見る必要があると思うんですね。

経過を見る必要が、例えば土壌のミネラル成分がどうなのか、やはり数年は経過を見る必要があるというふうに思っております。

そのための検証・研究をしていただくことを要望いたしますし、そして何より、そもそもで言えば、やはり水回り、水路の回収とか、あと圃場整備、いわゆる基盤整備の方にまず優先すべきと考えますが、政府としての御意見をお聞かせください。

政府参考人 坂井田照也

大臣官房技術総括審議官 坂井田照也君。

お答えいたします。

委員御指摘の節水型乾田直播でございますが、これは入水前の水田に播種し、入水回数を減らして栽培する技術であります。

苗作り、白柿、田植えの省略、水管理の省略化により、大幅な低コスト化を図ろうとする技術でありますが、現時点では、雑草対策技術が未確立であることに加え、節水による稲の生育への影響も明らかでなく、生産現場では収量が不安定な状況にございます。

このため、この節水型乾田直播は、検証が必要な新技術であると理解しておりまして、導入推進段階にある技術ではないと認識してございます。

こうした中で、農水省では、節水型乾田直播技術に関して、令和7年度補正予算において研究予算を措置するとともに、令和8年の当初予算においては、現場での実証確認のための予算を継承しております。

まずはこの技術の研究検証をしっかり進めてまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

野中厚君。

質疑者 野中厚

これはどの作物にも言いますが、全国共通ではないですし、また気候以外の土壌の関係もあると思うので、ぜひ検証、研究をしていただきたいと思っております。

最後の質問に入らせていただきます。

昨今、御承知のとおり、イランの情勢が緊迫化してきておりまして、報道で国内の石油備蓄について報道が多々ありまして、国民の備蓄という意識が高まっていると。

この石油備蓄についてはエネルギー安全保障であります。

我々が意識するのは当然エネルギー安全保障だけではなくて、食料安全保障であります。

食料安全保障の一つは政府備蓄米であります。

本来100万トン必要であるというところに対して、現状は32万トンしかありません。

この有事の際、心配するのは自然災害であります。

南海トラフという、南海トラフのリスクもありますので、政府備蓄米を私は回復すべきというふうに思いますし、その際はやっぱり東西のですね、是正を、偏在、偏在を。

時間が経過しておりますので、質問をおまとめください。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣、鈴木憲和君。

簡潔な答弁をお願いします。

まず、食料安全保障の観点から、この備蓄水準100万トンまで回復させることが必要でありますので、着実にこれは買い戻しも含めまして、備蓄水準を回復させてまいりたいと思います。

そして同時に、この備蓄のあり方については、リスク分散の観点も踏まえまして、しっかりとこれから民間備蓄もやってまいりますので、こうしたことも全て踏まえてですね、倉庫のあり方どうすべきかということも検討させていただきたいというふうに思います。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

これにて野中君の質疑は終了いたしました。

國重徹 (中道改革連合・無所属) 33発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 國重徹

次に國重徹君。

國重徹(中道改革連合・無所属)おはようございます。

中道改革連合の國重徹です。

国際情勢が緊迫化をし、法人保護、そして国民生活への影響も強く懸念をされています。

そういった中でのこの予算委員会、従来の予算委員会の審議のこの日程を無視した前代未聞の日程で、あまりに拙速な進め方です。

今日の省庁別審査、これ、一般的質疑の位置づけでありますけれども、本来いるべき財務大臣がいません。

財務大臣にも、この省庁別審査と絡めて質疑したいこのテーマがあったにもかかわらず、財務大臣がいないということで、極めて残念で不正常な状態になっています。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)質問続行してください。

質疑者 國重徹

國重徹(中道改革連合・無所属)過去、圧勝した小泉政権下や安倍政権下でさえ、このような乱暴な予算審議はしませんでした。

与野党を超えた議会人としての矜持があったからだと思います。

確かに選挙の結果は民意です。

そして数は力です。

しかし、数は正義、数は良識ではありません。

今の予算審議の進め方はまさに数の横暴とも言えるものであります。

この点については苦言を呈せざるを得ません。

自由民主党の綱領にこうあります。

「多様な組織と対話調整し、国会を公正に運営し、政府を謙虚に機能させる」。

この魂はどこに行ったのか。

圧倒的多数であるからこそ。

また小選挙区制度のマジックによって、政党への得票数に比べ与党が圧倒的多数の議席を得ている、この限りでの民意であるということを踏まえて、原点に立ち返り、謙虚で公正な国会運営に当たっていただきたい。

このことをまず冒頭申し上げまして、質問に入りたいと思います。

イランへのアメリカ、イスラエルによる大規模攻撃、これによって国際情勢が急速に緊迫化をしております。

まずはイランをはじめ中東地域に在留する法人保護、命と安全を守ることが最重要です。

政府にはあらゆる手段を尽くして全力で対応していただきたいと思います。

その上で人道主義の観点から、日本に在留するイラン人に対する人道的配慮、これもまた大切になります。

法務省、法務大臣に伺っていきたいと思います。

まず日本に在留しているイラン人の現状について確認をします。

最新で把握している在留イラン人は何人なのか。

その中で国外退去を命じる退去強制令書が発布された人、入管施設に収容されている被収容者、また非仮放免者、管理措置中の人数、これらはそれぞれ何人なのか。

さらに難民認定をしている人数と、難民認定申請が3回目以降の人数、これらについてそれぞれお答えください。

政府参考人 内藤総一郎

内藤総一郎(出入国在留管理庁次長)お答え申し上げます。

令和7年6月末時点で、我が国に中長期間在留する者のほか、在留資格「短期滞在」で滞在する者等を含めた総在留者数のうち、イラン人は4,694人でございます。

令和6年末時点で退去強制令書が発布され、退去強制が確定したイラン人は307人。

そのうち非退去強制仮放免者は276人、非退去強制管理者は19人、被収容者数は12人でございます。

令和6年におけるイラン人の難民認定申請者数は108人でございますが、イラン人の3回目以降の難民認定申請者数は、統計を取っていないため、お答えをすることが困難でございます。

恐縮でございます。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)國重徹君。

質疑者 國重徹

國重徹(中道改革連合・無所属)今、確認しました。

日本に在留するイラン人の方たち、今すぐに帰国できるのかというと、到底そういった状況にはないと思います。

イラン情勢の急変、その波紋は周辺諸国にも波及を拡大し、中東の空に一気に緊張状態が漂っています。

安全に飛行機が通れるルートはあるのか。

空港は安全に使える状況なのか。

何より命に対する危険はないのか。

こういったことを踏まえたイランへの帰国の実務可能性、これについて平口法務大臣はどうお考えでしょうか。

政府参考人 内藤総一郎

内藤総一郎(出入国在留管理庁次長)お答え申し上げます。

把握する限り、湾岸諸国を中心に航空便の運行停止や国際空港の閉鎖が続いているものと承知しております。

そのため、現在我が国に在留するイラン人が帰国することは困難な状況であると認識しております。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)國重徹君。

質疑者 國重徹

國重徹(中道改革連合・無所属)在留イラン人が帰国するのは困難な状況だというような答弁でした。

その上で、入管庁は令和3年5月に本国情勢を踏まえた在留ミャンマー人への緊急避難措置を講じました。

これ具体的に言いますと、ミャンマー国軍によるクーデターがあってからのミャンマーに起きる情勢不安、これを理由に日本への在留を希望するミャンマー人については、緊急避難措置として「特定活動」の在留資格を許可した上で、在留や就労を認めるものとしたものであります。

この対応を踏まえますと、今日本にいて在留期限が切れそうなイラン人に対しても、在留ミャンマー人と同じような措置をとって、在留や就労を認めていく必要があるんじゃないかと。

しかも数日前にトランプ大統領は、「当初作戦は4、5週間と予測していたが、それより長く続ける能力がある。

時間がかかっても問題ない」と、長期戦も辞さない姿勢を強調しています。

そういったことも踏まえても、やはり。

緊急避難措置を検討していく必要性は高いと考えます。

平口法務大臣、いかがでしょうか。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)法務大臣平口洋君。

答弁者 平口洋

平口洋(法務大臣)お答えをいたします。

現下のイランの情勢を踏まえ、出入国在留管理庁において、取り急ぎの対応として、航空便の欠航を理由とした短期滞在の在留期間更新許可申請があった場合の柔軟な取扱いについて、地方出入国在留管理局に対して連絡済みでございます。

委員ご指摘のミャンマーに対する特定活動の許可と同様の許可措置を取るかどうかについては、中東情勢に関する情報収集に努めつつ、その必要性について検討すべき課題であると考えております。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)國重徹君。

質疑者 國重徹

國重徹(中道改革連合・無所属)そうですね。

中には明日にも在留期限が切れてしまいそうな、そういう在留イラン人もいるわけですから、柔軟で適切な対応が必要だと思います。

その上で、事態ですので、速やかに緊急避難措置の検討もしていくべきだと思います。

在留ミャンマー人への緊急避難措置の場合には、クーデターから緊急避難措置を講じるまで3ヶ月かかっています。

今回はミャンマーの例がもう既にあって、その経験もしているわけですから、もっと早くこれに対応できるはずです。

より迅速な対応を法務大臣に期待したいと思います。

次に、在留イラン人に補完的保護対象者認定制度を活用できないのか、この視点でお聞きします。

令和5年の入管法改正で創設された補完的保護対象者認定制度。

この制度を簡単に言いますと、難民条約上の難民には当たらない、でも危なくて国に帰れない人を、難民と同じように日本で守るための仕組みです。

この制度によって、ウクライナ避難民のような紛争避難民などの方たちを、本国の状況等を考慮して日本で守っていけるようになりました。

そこで平口法務大臣。

イラン情勢のこの急変を受けまして、在留イラン人もその補完的保護対象者となり得ると考えていいのかどうか、答弁を求めます。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)法務大臣平口洋君。

答弁者 平口洋

平口洋(法務大臣)お答えをいたします。

一般論として、補完的保護対象者に該当するか否かは、申請者の出身国に関する情報、出身国情報を踏まえ、申請者ごとにその申請内容を審査した上で、入管法に基づき補完的保護対象者と認定すべきものを適切に認定しているところでございます。

そのため、特定の属性の方々に対し、一律に補完的保護対象者であるという判断や、補完的保護対象者でないという判断を……。

質疑者 國重徹

國重徹(中道改革連合・無所属)確かにですね、中にはイラン国籍以外の国籍を持っていて、イラン以外の国に保護を求められる、そういうような二重国籍のようなケースもあると思いますけれども、そういうものはごく一部だというふうに思います。

細かく言っていたら補完的保護対象者に当たらない場合というのもあるかもしれませんけれども、ただ、命に危険が及ぶ状況が本国で続いている、しかもそれがいつまで続くか分からない、どこで大規模軍事攻撃があるか分からない。

そういった状況においては、個別判断とはいえ、実際は補完的保護対象者に当たる場合が多いんじゃないかと、そう私は思います。

ぜひ適切な判断をしていっていただきたいと思います。

次に、先ほどの質問で、在留資格があるんだけれども、それが切れそうな人たちへの配慮、これをどうしていくのかということのやりとりをしました。

次は在留資格が切れてしまった人たち、在留資格がないイラン人の方たちで、難民認定の申請あるいは補完的保護対象者の認定を申請している人たち、ここにも目を向けたいと思います。

難民認定の申請中あるいは補完的保護対象者の認定の申請中の場合、多くは特定活動という在留資格が付与され、在留が認められます。

ただ、これ自動的じゃないんですね。

申請審査が必要で、必ずしも在留資格が得られるとは限りません。

こういった難民認定や補完的保護対象者認定の申請中ではあるものの、在留資格がない方たちがいます。

そして、その方たちの認定の審査にはある程度の時間、期間がかかります。

ですので、その間に生活が困窮してしまう場合もあるわけです。

こういった方たちについても、人道主義の観点からの支援が必要と考えますが、どう対応していくのか伺います。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)出入国在留管理庁次長、内藤聡一郎君。

政府参考人 内藤聡一郎

内藤聡一郎(出入国在留管理庁次長)お答え申し上げます。

難民認定申請者及び補完的保護対象者認定申請者のうち、生活に困窮する方に対しては、出入国在留管理庁が業務委託をしておりますアジア福祉教育財団難民事業本部、いわゆるRHQにおきまして、生活状況等の調査を行った上で、生活費や住居費を含む保護費の支給、あるいは緊急宿泊施設の提供といった保護措置を事案に応じて行っております。

出入国在留管理庁としましては、保護を必要とする方に対してできる限り速やかに援助を行うことができるように努めてまいりたいと、このように考えております。

質疑者 國重徹

國重徹(中道改革連合・無所属)難民認定の申請、また補完的保護対象者認定申請者に対して、保護費を支給するなどの保護措置をとる場合もあるという答弁でした。

これについて、事前に入管庁からいただいた資料によりますと、難民認定申請者のうち……保護措置を受けている人数は、令和4年度が204人、令和5年度が658人、令和6年度が710人と、年々増えています。

補完的保護対象者のうち、保護措置を受けている人数は、制度創設の令和5年度が8人、令和6年度が107人と、要はトレンドとして増加傾向にあるわけです。

にもかかわらずです。

令和7年度の予算書と令和8年度の予算案を比較しますと、保護措置の実施に関わる予算はいずれも7億900万円で、変化が見られません。

これでこの増加のトレンドがあるのに十分に対応できるのか、答弁を求めます。

政府参考人 内藤聡一郎

出入国在留管理庁次長 内藤聡一郎君。

お答え申し上げます。

御指摘の保護費の受給者数につきましては、難民認定申請者と補完的保護対象者認定申請者を合計しますと、令和4年度には204人、令和5年度には666人、令和6年度には817人となっておりましたが、令和7年度におきましては、令和8年1月末時点の速報値で532人、このようになっております。

令和6年度におきましては、令和5年12月の補完的保護対象者認定制度の施行これに伴い、ウクライナ避難民を中心に当該認定申請者が増加したことにより、保護費の受給者が増加したもの、このように考えております。

一方で、補完的保護対象者の認定申請の大半を占めていたウクライナ避難民につきましては、既に多くの方が認定を受けており、令和8年度政府案におきましては、このような事情等を踏まえて必要な経費を計上しております。

いずれにしましても、出入国在留管理庁としましては、先生御指摘のとおり、保護を必要とする方に対する適正な援助を行うこととしており、引き続き必要な予算の確保に努めてまいりたい、このように考えております。

質疑者 國重徹

國重徹君。

補完的保護対象者の認定申請のほとんどを占めていたウクライナ避難民の方たちが、既に認定を受けていると。

なので、保護措置の対象にはならず、別枠の対応をしていくんだと。

だから予算としては十分に足りるんだというような趣旨の答弁だったと思います。

ウクライナ避難民の方が認定を受けていればそれはそのとおりかもしれませんけれども、ただこの予算案をつくったときとは、状況がこれも急変しております。

今後、申請者がこのイラン情勢の急変等によって増えてくることも予想されるわけですから、それも踏まえた予算を講じていく必要があると思いますけれども、それでも十分に対応できると言えるのか。

これ、平口法務大臣でも構いません、また参考にでも構いませんけれども、ぜひ答弁をお願いします。

政府参考人 内藤聡一郎

出入国在留管理庁次長 内藤聡一郎君。

もちろん状況に応じて関係機関と協議して適切に対応したいと考えております。

質疑者 國重徹

國重徹君。

次の質問に移ります。

これまで難民認定を申請しているこの間というのは、一律で送還が停止されていました。

しかし令和5年の入管法改正で、この例外規定が設けられました。

具体的には、難民認定の申請が3回目以降の場合には、その申請中であっても強制送還ができるようになりました。

ただ、その場合であっても「相当の理由がある資料」を提出した場合には、送還が停止される仕組みになっています。

そこで伺います。

現在のイランのような本国情勢の変化は、「相当の理由がある資料」に該当し得るのか。

該当するとした場合、書面などはなくても、申請者の陳述、言い分だけで「相当の理由がある資料」として足り得るのか。

明快な答弁を求めます。

答弁者 平口洋

法務大臣 平口洋君。

お答えをいたします。

御指摘の相当の理由がある資料について、例えば本国情勢の変化等の前回処分後に生じた事情変更を示す資料などが考えられると、これまでも答弁しているところでございますが、お尋ねの現在のイラン情勢がこれに当たるかどうかについては個別に判断されるべきことであり、一概にお答えすることは困難でございます。

なお、御指摘のとおり相当な理由がある資料については形態や形式に制限がございません。

で、申請者の陳述や難民等認定申請書も相当の理由がある資料に該当し得ると考えております。

質疑者 國重徹

國重徹君。

総合判断になるということだと思います。

ただ、イラン情勢の変化は相当の理由がある資料の要件を満たす強力な要素になると思います。

また、イラン人ですので言語はペルシャ語になると思いますけれども、通訳の手配をはじめ、その言語対応が適切にできるのか、ここも大事なポイントになります。

平口法務大臣、この対応についてもしっかりやると一言明言してください。

答弁者 平口洋

法務大臣 平口洋君。

お答えいたします。

難民等認定申請者から迫害事情を聴取する際には、通常通訳人を介して申請者が最も理解できる言語で聴取を行っているところでございまして、今後とも適切に対応してまいりたいと考えております。

質疑者 國重徹

國重徹君。

ぜひよろしくお願いします。

次に、強制送還されることが確定した人、こういった人であっても、現在のイランのように本国情勢が急変をして空港の閉鎖等に伴う物理的な要因、人命に対する危険があると予測される状況では、直ちに送還することは難しい。

人道主義の観点から送還してはいけないと思います。

そこで、このような場合に強制送還を見合わせる制度はあるんでしょうか。

あるいは、個別の状況を踏まえて柔軟な運用を行っていくんでしょうか。

強制送還の実施に当たって、どのようなことを考慮要素とするのか伺います。

答弁者 平口洋

平口洋君。

お答えをいたします。

法令に従い手続きを進めた結果として、退去強制が確定した外国人は、速やかに我が国から退去することが原則でございます。

が、送還の実施に当たっては、非退去強制者ごとに、退去のための計画を策定することになっております。

この計画の策定の際に、送還することができない事情の有無を把握しており、出入国在留管理庁において送還先の国内情勢や送還便の確保等の状況を踏まえて、送還の実施については適切に判断しているところでございます。

質疑者 國重徹

國重徹君。

今、いろいろと御答弁いただきましたけれども、人命第一に考えるならば、今は送還すべきではないと思います。

緊迫化する国際情勢の中で、命の危険にさらされている人たちがいます。

命を守る、安全を守る、そこには日本人もイラン人もありません。

ぜひ柔軟で適切な運用をしていっていただきたいと思います。

最後の質問になります。

これ、ガラッと変えますけれども。

離婚後の共同親権を導入することなどを内容とする民法改正法。

これがいよいよ来月1日から施行されます。

家族においては大きな制度改正になります。

改正の内容はもちろんのこと、離婚後の子の養育に関するさまざまな情報について、国民、とりわけ当事者に分かりやすく伝えていく。

ただ一方で、なかなか情報にたどり着けない方たちが多くいるのも現実です。

おきざりになりがちな子どもたちもいます。

こういったところにも、離婚を経験する子どもたちの利益を確保するための法制度、そしてそれに関連する情報について、アウトリーチ、プッシュ型も含めて、漏れなく情報を伝えていくことが極めて大事になります。

このような情報提供について、これまでどのように取組を行ってきたのか。

また予算も確保して今後どう取り組んでいくのか伺います。

政府参考人 松井信一

法務省民事局長松井信一君。

お答え申し上げます。

委員御指摘のとおり、父母の離婚を経験する子の利益を確保するためには、改正法の趣旨内容について広く御理解をいただくことが重要でございます。

法務省では関係府省庁等と連携しながら、パンフレット、ウェブサイト、動画等による改正法の周知、趣旨内容に係る周知広報に取り組んでまいりました。

子の利益を確保する観点からは、父母が養育費や親子交流など、離婚後の子育てについて取り決めをすることが重要でございます。

法務省では、市区町村にご協力いただき、離婚届の提出と一緒に離婚後の子育てに関する取決めを促すパンフレットを配布しており、先般、改正法施行に向けてこのパンフレットの改定を行ったところでございます。

その上で、御指摘のとおり周知広報だけでは情報が届きにくい方々に対するアウトリーチ型の情報提供も重要であると考えております。

法務省では今年度、アウトリーチ型を含む効果的な情報提供や支援のあり方をテーマとした共同養育計画の作成を促進するための調査研究や、子の意見の把握反映に関する調査研究を委託して実施しております。

これらの調査研究で得られた支援のモデルについては、支援に関わる施策を所管する関係府省庁等とも連携して横展開に努めるとともに、来年度も引き続きこれらの調査研究で得られた成果を深める調査研究を実施する予定でございます。

引き続き効果的な周知広報となるようしっかりと取り組んでまいります。

質疑者 國重徹

國重徹君。

離婚というのは結婚よりも何倍ものエネルギーがいるといいます。

そして一番傷ついているのは子どもたちです。

そういった子どもたちを守っていくための法改正ですので、ぜひよろしくお願いいたします。

以上で私の質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

これにて國重君の質疑は終了いたしました。

野間健 (中道改革連合・無所属) 23発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に野間健君。

野間君。

質疑者 野間健

中道改革連合の野間健です。

まず冒頭に、財務大臣不在という中でのこの正常でない委員会の運びについて、強く抗議の意を表しつつ質問に入らせていただきます。

鈴木農水大臣にお尋ねしたいと思います。

資料1をご覧いただきたいと思うんですが、これは昨年5月の日本農業新聞の記事ですけれども、今も実態はほとんど変わっていないと思います。

日本の水田の半分は赤字なんですね。

私も地元で、昨年一昨年と少しお米の値が上がってよかったなという話をすると、「いや、とんでもないですよ。

30年前の価格にやっと戻っただけであって、赤字は変わらないんですよ」ということをよく話をされます。

なぜお米赤字でも作っているんですか。

「先祖伝来の田んぼを荒らすわけにもいかないし、作って親戚知人に配れば喜んでくれる」。

そういう、半分本当ボランティア精神ですよね。

これでお米を作っているということが30年来続いています。

ですから当然、この記事にもありますけれども、米農家が20年で6割減っています。

資料2をご覧いただければ、これは米作りだけではありません。

畜産も含めて農業の生産の時給を出していますけれども、ほとんど最低賃金にもなりません。

水田作では米個人経営だと849円。

そして畜産では繁殖牛だとマイナス179円。

とにかく全く人件費にもならないのが時給の現状ですよね。

資料3ご覧いただくと、これは47都道府県での生産額と、それからいわゆる農業産出額に占める農業の所得の割合、つまり会社で言えば粗利ですね。

売上げに対して生産費、コストがいくらかかって手取りがいくら残るかということですけれども、大臣の山形県は14位になっていますけれども、この粗利の率というのは39.9%ですから、1000万売れば399万円残る。

ただし、これは人件費が入っていませんので、人件費を考えたら赤字なんですね。

ですから、これは佐賀県が毎年10年ぐらいずっとトップです。

佐賀県でも49%、1000万売って490万ですから、人件費を考えると少し赤字が出るぐらいなんです。

ですから、これは全国一番下に出ていますけれども37.8%ですね。

1000万売ったら日本の農業をおしなべて370万ぐらいしか手元に残らない。

それで人件費を払えばマイナスだということが、日本の農業の慢性的な状況になっているということは、大臣もご承知のとおりだと思います。

どういうふうにこれを分析して、どういう原因なんだと思われますか。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣 鈴木憲和君。

はい、ご質問ありがとうございます。

大変難しいご質問かなというふうには思いますが、まず申し上げると、農業所得は農業総産出額から物的経費を控除したものとされ、ここから雇用労働賃金等を差し引かなければ事業の損益は明らかにならないわけです。

ですので、この数字だけをもってして、農業生産者全体として慢性的な赤字の状態にあると判断するということは難しいというふうに考えています。

また、農業経営については経営体ごとにさまざまでありまして、黒字経営体もあれば赤字経営体もあります。

その要因についてもさまざまであり、一律に論じることは困難であるとは考えますが、ただ野間先生と私とでですね、感覚的な認識がそんなに違っているとは思っておりません。

個別の経営体について見ますと、例えば経営規模が小さいこと、そして中山間地域等の条件不利などの要因によって生産性を十分に高めることが難しく赤字に陥っている場合。

そして需給バランスが崩れて価格が低迷したことによって赤字に陥っている場合。

また、生産資材や人件費の上昇分を価格に十分転嫁できず、特にずっとデフレ経済でありましたので値段がなかなか上がりづらかったという場合、それで赤字に陥っている場合などがあるというふうには承知をしております。

農林水産省としては、こうした課題に対応しなければならないと考えておりまして、これから今行っております構造転換集中投資による生産性の向上や付加価値の向上、また今からスタートをしますけれども、食料システム法による合理的な費用を考慮した価格形成の推進、そして収入保険などのセーフティネットの整備などの施策を進め、経営全般を支えていきたいというふうに考えております。

質疑者 野間健

野間健君。

今のお話はわかりますし、確かに規模の大きいところで利益が出ているところも私も知っておりますし、経営のやり方次第というところもあることも事実ですけれども、やはり中山間地が、私なんかは地元ですと中山間地が圧倒的に多い地域でありますので、なかなかこの大規模化をする。

今、高市総理がよく唱えられる植物工場を作るとかAIロボットでやるんだということも、確かにそれができる地域は結構なんですけれども、それができる地域ばかりではないことはもうご承知のとおりであります。

ですから、やはり中規模・小規模のところでも利益が出て持続できるというのは、やはり農政の使命であると思いますので、今の大臣のお話はよくわかりますけれども、そういうことだけではないということも御承知のとおりかと思います。

そして、これから5年間の農業構造の転換集中対策期間ということで、1兆3000億の別枠予算を取ってやるんだと。

事業費として2兆5000億ということですね。

もう既に昨年の補正、そして今年の当初予算で4000億がここに充当されているということでありますけれども、これだけのお金をこれから使って、今お話があったような大規模化等々を進めていくわけですけれども、そこで一体どれぐらい、後ほどまた申し上げますけれども、農業人口も激減していますよね。

過去5年で資料の4と付けさせてもらいましたけれども、5年でも25%減っていると。

102万人になってしまっている。

これはもう農水省さんの統計ではっきり出ているのは、あと20年でまたそれが減って30万人になるんだということもはっきり謳っておられますけれども。

この5年間、これだけの巨額のお金を使って集中対策をやるんだということで、その後の農業の生産人口はどうなるのか。

また所得はこれぐらい上がるんだということの目標値というのはあるんでしょうか。

教えてください。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和君今、目標値があるのかどうかというお話でしたけど、まず基本計画におきましては、担い手の目標として2030年度に49歳以下の担い手数を、まず現行の水準にしっかりとやっていくということがあります。

所得については具体的にいくらいくらというのはないわけですけど、ただ基本的には我々インフレになっている中で、農業者の所得も当然上がっていかなければ、農業に携わるということにはならなくて、若い人は他の産業を選ぶということになりますから、そうならないように稼げる農業をいかに実現をしていくかということが大事かというふうに思っております。

そのための集中対策期間でありますし、基盤整備、そして共同利用施設の再編、集約合理化、こうしたことも進めながら、稼げる農業というのを実現できるように努力させていただきます。

そしてもう1個、先生から御指摘いただいた、やはり中山間や条件不利と言われる地域は、どうしても頑張ってもなかなか厳しい現実があるわけですから、そこは別途対策としてしっかり支えていくということが必要であろうと思います。

質疑者 野間健

野間健君これはさきの衆議院選挙で、自民党さん、各党、日本農業新聞にいろいろな政策のPRを出していましたけれども、その中でやはりこの高市総理の写真の下に、「今の構造転換集中期間5年間、こういう予算でやります。

やはりその思い切った集中対策で収益力の向上と農業農村の所得を増大させるんだ」ということも大きく謳われています。

今おっしゃったように、基本計画で人口とか所得のこともよくわからないんですけれども、触れてはいるんですが明確な目標というのではないですね。

確かに49歳以下の比率をマーク、現状は維持しましょうとか、米だといくらいくらにしましょう、いくらにしましょうというのが出ていますけれども。

ですからこれだけでは、若い人が「じゃあやっぱり親父の後継いでやろう」とかいう気にはならないですよね。

これ大丈夫なのかなと。

要するに非常に曖昧な数字や曖昧な目標が掲げられているだけで、これじゃどうかなと。

本当に農業を一生の仕事としてやろうという気にはならないような印象を多くの人が持っていると思います。

本来であれば、ですから明確な目標を掲げていただきたいと思うんですけれども。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和君野間委員のおっしゃることをとてもよく理解をするんです。

ただ、いくらいくらまでとなかなか基本計画で書くというのは難しいんだというふうに思いますが、ただ私としては、今省内でさまざまな政策の見直しの議論をしているときに、いつも内部で共有をしているのは、「再生産可能な状況だったらいい」ということではなくて、「次が再投資をちゃんと可能な経営の状況をつくっていく」ということが大事かと思いますし、もう一つは、いくらがいいというよりは、要するに他産業と比べて農林水産業はどういう格差なのかという視点を持つということが大事かというふうに思いますので、そういった視点を持って、しっかり議論して検討してまいりたいと思います。

質疑者 野間健

野間健君日本農業新聞でも去年の秋に、農業者に対してどういう政策を一番求めるか。

一番多いのは、やはり所得補償をしてほしいということなんですね。

お話のとおり自由市場経済でやりますね。

お米にせよ、畜産にせよ、上がったり下がったりいろんな変動があります。

例えば半導体であれば、じゃあ安くなれば。

日本で半導体産業はなくなりましたよね。

今、TSMCとかラピダスで最先端施設をやっていますけれども、「足りなければ外国から買えばいいじゃないか」ということで。

住む産業もあれば、農業はそれは絶対で、ある意味、自給率を極端に下げれば、これはもうまさに今のような有事の場合、大変なことになるわけですから、これは自由経済に任せられない側面があるところが、やはり農業の難しいところだと思います。

ですから、そういった意味で所得保障なり、我々が訴えている農地直接支払いなり、直接農家に直払いをしてある程度の生活が成り立つような保障をするというのが必要だと思います。

これは高市総理も慎重にというか、非常に積極的ではない回答が出ていますけれども、大臣はそこをどう思われているんですか。

一番農政にお詳しいですし、農家の皆さんの要望もご存じだと思いますけれども。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)農林水産大臣、鈴木憲和君。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和(農林水産大臣)答弁に当たらせていただきますので、私の考え方を申し上げますと、私自身、私と同世代からもっと私よりも若い生産者の皆さん、そしてこれから要は農業に携わろうかなというふうに考えている皆さんと話をする中で感じることは、やはりしっかりといいものを作って、いい値段で取引ができて、ちゃんとそれで報われるんだということが一番のやりがいにつながるというお話をいただくことが一番多いというふうに思います。

ですから、我々これからコスト指標なんかも食料システム法の中で作っていきますが、やはり適正なこの取引というのは何なのか。

要するにデフレ経済じゃない中で、これからのインフレ型になっていくわけですから、そういう中でどういう取引のあり方がいいのか。

そしてそれがどのようにして生産現場の皆さんが報われる形になるのかというのを考えるのが一番大事かというふうに思っております。

所得保障の議論については、もうこれずっとさまざまなご議論があることもよくわかりますし、私自身も農林水産省の役人時代に、民主党政権の下で個別所得補償を導入をした時も中にいましたので、よくよく理解をしているわけですが、これは本当に様々な議論がありますので、今後、水田政策の見直しを令和9年度に向けてさせていただきます。

またいろいろな議論をさせていただければと思います。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)野間健君。

質疑者 野間健

野間健(中道改革連合・無所属)今、イランの情勢もこういうことでありまして、いろいろな意味でのコスト高の要因が増えてきていますね。

一つだけ具体的なことをお聞きしたいと思います。

私も地元は黒毛和牛の生産が非常に盛んでありますけれども、過去5年来、ウクライナ紛争以降特に飼料価格、配合飼料、牛の餌ですね。

これがもう高止まりをして、かつてはどうでしょう、トン1万円、1万5千円ぐらいのレンジで来たものが、突然4万円なり、今も2万円をずっと超えている水準が続いております。

この配合飼料については、補填金が確かに直前の1年間の平均と比べて高くなったというときは補填金が出るという仕組みがありますけれども、過去5年以上ずっと高止まりしていますので、補填金が今は全く出ておりません。

いろいろな仕組みがあることはもう重々承知しているんですが、補填金はやはり農家が困ったときに助けるための制度ですよね。

餌は毎日食べなきゃいけません。

欠かすことはできないんです。

減らすことはできません。

ですから、これは直前1年とかという仕組み、要件は撤廃するなりですね、もうちょっと検討考えてもらえないんでしょうか。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)農林水産大臣、鈴木憲和君。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和(農林水産大臣)お答え申し上げます。

配合飼料価格安定制度は、穀物相場や為替、海上運賃などの世界経済の変化による経営環境の悪化を緩和するため、補填金の算定期間を直近1年間の平均というふうにさせていただいております。

本制度では、牛や豚、鶏などの生産者に加えて、飼料メーカーも補填金の積立を行っていますが、積立金は、鳥ごとではなく全体で管理をされているものであります。

また、令和3年以降の価格高騰を受けまして、多額の補填金、これも5,721億円すでに交付をしております。

その際、飼料メーカーの団体からは、金融機関からの借入れを行っている状況でありまして、現時点でも多額の約900億円の借入れ残高が残っているという状態です。

これらの事情を勘案しますと、算定期間を伸ばして補填金を出しやすくするということは、豚や鶏の生産者、そして飼料メーカーなど関係者の理解が得られないと考えております。

一方で、ただ現状で当然畜産農家の皆さん、特に牛はですね、餌高で厳しいということもよく私もお伺いをしておりますので、昨今の飼料価格の高止まりに対しては、重点支援地方交付金を活用して各地方自治体で飼料価格対策を講ずるよう促してきておりまして、引き続きそれについては働きかけをさせていただきたいと思います。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 野間健

野間健君。

手法はどうであれ、畜産農家の支援ができるような形でお願いしたいと思います。

資料7ということで、今、畜産農家の皆さんもやはり支援を求めるということで、オンラインでの署名活動をやっています。

今3万人。

これは多い少ないと言われるかもしれませんけど、日本全体の畜産農家が3万8000人とか3万6000人ぐらいですから、決して少ない数字ではないと私は思っておりますね。

そこは申し添えたいと思います。

それから農林水産省の職員の皆さんの、この定数の問題なんですが、資料8というのを付けさせていただいています。

これは全省庁のどれぐらい定員が欲しいということで、実際その定員が充足されたかということでご覧いただくとわかるんですが、農林水産省だけがマイナスなんですよね。

マイナス査定なんです。

内閣府はあります。

これはもう防災庁に移るということで、ちょっと事務的な意味でのマイナスなのであまり考慮できないんですが、農水省は毎年毎年査定が少ないんですね。

職員さんが少ないです。

昨年来の米騒動の際も、やはり統計の職員をあまりに削りすぎて、統計が万全にとれていなかったんじゃないかとか。

やはり地方に、かつては食料事務所等があって、農家の皆さんとも非常に農水省の職員の皆さんとの交流もあり、現場の情報が入っていたんですけれども、それが今なくなってしまっている。

そしてもう1つは、先日この2月に、これは水産庁さんの中で、いわゆる違法の漁業の操業をしている中国船を拿捕するというんですかね、そういう仕事をしている漁業関係の事務所職員さんもおられるんですけれども、そういった事件もありました。

そういった違法操業外国船とのいろいろなやりとり、危険を伴うやりとり、そういったところの人員も減らされていて、例えば1つの船に2人しか乗っていない外国船が武器を持っているかどうかは別として、非常に危険なやりとりもしなければいけない。

そういったところの人も減らすという、定員が充足されていないというのも大きな問題だと思います。

私もかつて、野村哲郎農水大臣ですね。

これは皆さんには申し訳ないかもしれないです。

例えば畜産局が霞ヶ関にある必要はないんですよね。

南九州とか鹿児島とか、あるいは熊本とか北海道とか、そういうところに職員さんが半分以上いてもいいんじゃないんですかと。

霞ヶ関で畜産もなければ米作りもやってないんだから、現場に出したらどうですかというお話はしたことありますけど、「いや、何か東京にいないとどうのこうの」というよくわからない回答でしたけれども。

それぐらいですね。

やはり現場が大事だと一番鈴木大臣がおっしゃっていますから、そういったこともされたらどうでしょうか。

いかがですか。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣 鈴木憲和君。

まずちょっと申し上げますと、この農林水産省の定員ですね、長期にわたり減少してきておりまして、近年の定員合理化計画においても、政府内で最も高い水準の合理化に努めております。

他方で、この食料安全保障の確立に向けては、令和7年度から5か年でですね、農業の構造転換を集中的に進めるための施策を展開をいたしますので、できる限り今、委員からご指摘あったとおり、現場の皆様に寄り添っております。

やはり今、できれば山形というのも挙げていただきたかったんですが、やはりでき得る限り我々は現場に近いところでやることが大切かと思います。

確かに霞ヶ関でずっと建物の中に私も働いておりましたが、現場と近いのかどうかと言われれば、当然土の匂いがする場所ではありませんので、そうした観点も持って働き方も含めて考えることが必要だろうとは思います。

質疑者 野間健

野間健君。

それと今、畜産農家の皆さんが昨年来期待していたのが、中国への黒毛和牛、日本の和牛の輸出の問題です。

これは現状どうなっているんでしょうか。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣 鈴木憲和君。

お答え申し上げます。

中国向けの輸出につきましては、2001年のBSE発生に伴う牛肉輸入の一時停止措置以降、輸出再開に向けた協議を続けているところであります。

昨年7月には、対中輸出再開の前提となる日中動物衛生検疫協定が発効いたしました。

実際の輸出再開までには一定の手続きが残されておりまして、輸出再開時期の見込みについて、余談をもってお答えをすることは差し控えますが、ただ引き続き、あらゆる機会を捉えて働きかけを行い、粘り強く関連の協議を継続していく考えであります。

質疑者 野間健

野間健君。

最後の質問ですけれども、これは金子国交大臣にお尋ねしたいと思います。

熊本県もそうですし、鹿児島県もそうなんですが、交通の空白地域もありますし、バスの運行等に頼っている状況ですけれども、高齢化が進み非常に厳しい状況にあることは御承知のとおりです。

今、確かに交通の空白解消本部……国土交通省には、設置をされて空白地域の解消に向けていろいろな政策を展開されているというのもお聞きしているところでありますけれども、今一番私どもが地元のバス会社さんも困っていることというのが、地域公共交通確保維持改善事業の中で地域間幹線系統補助という補助の仕組みがありますけれども、1つの市と市の間をつなぐバス路線ですけれども、こういう条件があれば補助しますという要件ができたのが昭和40年代かららしいんですね、この要件が。

それでその中で、1日当たりの市と市の間を何本バスを出すかというと3本以上、朝昼晩とか、そして5人以上乗っていないといけないとか、そういう要件があるんですが、実際今はもう50年60年前の要件よりさらにさらに過疎化も進み、厳しい状況になっていますので、この要件すら満たせないところが非常に多いんです。

これはやはり今すぐにどうと言えないと思いますけれども、これを何とか見直していただけないでしょうか。

答弁者 金子恭之

金子恭之君。

時間が長過しておりますので簡潔にお答えください。

乗り合いバスは子どもからお年寄りまで地域の大切な足を支える公共交通機関であります。

国土交通省では地域間交通ネットワークを維持するため、地域公共交通確保維持改善事業によりまして地域間幹線バスの運行を支援しておりまして、原則として、計上費用と計上収益の差額の2分の1を補助しております。

こちらの補助事業につきましては、非常に多くの事業者からのニーズがあることから、限られた財源の中、幅広い支援を行うことが必要となります。

今後とも、バス事業者や地域のご意見、ご要望を丁寧に伺いながら、バス事業者に対する支援に取り組んでまいります。

委員長 坂本哲志

野間君。

質疑者 野間健

委員長ありがとうございました。

よろしくお願いいたします。

これにて野間君の質疑は終了いたしました。

中川宏昌 (中道改革連合・無所属) 25発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に中川宏昌君。

質疑者 中川宏昌

中川君。

中道改革連合の中川宏昌でございます。

よろしくお願いいたします。

私からは国土交通省関連につきまして、お伺いをしてまいりたいというふうに思っております。

米国等によるイランへの大規模攻撃、そしてイランの報復攻撃により、中東情勢が急速に緊迫化しております。

とりわけ深刻なのは、イランによるホルムズ海峡の運航禁止通告、実質閉鎖であります。

WTI等の原油価格が急騰しまして、大手シンクタンクの試算では、原油価格が1バレル当たり100ドルで推移した場合、国内の消費者物価指数、コアCPIを0.7ポイント押し上げ、実質GDPを0.2ポイント押し下げると指摘をされております。

国交省関連でいきますと、海運の混乱、物流コストの上昇、国内航空公安や……。

ちょっと質問を止めてください。

委員長。

中川君。

続けますけれども、この様々な影響が懸念をされております。

まず金子大臣、この事実関係と日本経済の厳しい下振れリスク、これをどのように認識しているかお答えいただきたいと思います。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣金子恭之君。

お答え申し上げます。

エネルギー価格につきましては所管外になりますが、可能な範囲で一般論としてお答えさせていただきます。

原油等の至急や価格はご案内のとおり、産出地域の情勢にのみならず、世界経済やエネルギーの需給動向など、さまざまな要因を踏まえ、市場で決まるものと承知をしております。

このため、ご指摘の国土交通分野の業界への影響等につきましては、現時点で予断をもってお答えすることは困難でありますが、いずれにいたしましても、引き続き関係省庁と連携しつつ、情勢の推移を注視していくとともに、関係業界からの情報収集や、影響の把握等を行ってまいりたいと考えております。

委員長。

質疑者 中川宏昌

中川宏昌君。

この原油価格の高止まりですけれども、我が国の航空、また物流、そして地方においては二次交通、今後多大な影響を及ぼす可能性があると私は思っているところでございます。

まず第一に、航空観光業界でありますけれども、国際線や国内線での航空運賃の高騰は、訪日客の減少を招くだけではありませんでして、渡航費の負担増によって旅行者の予算を圧迫して、日本国内の宿泊また買い物への消費、これを直撃すると思っております。

またコロナの影響から冷え込んでいる国内線でのビジネス利用のさらなる悪化にもつながってくるのではないかと懸念しております。

第二に物流業界であります。

日本の海上輸送によるこの輸入貨物のうち、エネルギー資源は重量ベースで53%を占めております。

ホルムズ海峡の迂回と燃料の高騰は、海上輸送コスト全体を大きく跳ね上げます。

そして第三に地方の二次交通でありますけれども、地方観光の足となる路線バス等のこの地域公共交通、先ほどもお話がありましたけれども、慢性的な人手不足と需要低迷に加えまして、今回の燃料費高騰が加わったら、これはトリプルパンチになりまして、まさに存続の危機に直面するというふうに思っております。

大臣、これらこの連鎖的な危機を想定して、国としてこれからどう対処していくのか、この点についてお伺いをさせていただきます。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣金子恭之君。

中川委員の御心配はもう当然のことだと思います。

しかしながらまだ仮定の話ということで、しかも先ほど申し上げましたように、エネルギー価格については所管外であり、今後のエネルギー価格の動向について、予断を持ってお答えすることは困難でございます。

国土交通省としては、引き続き関係省との連携を取りつつ、今後の情勢の推移を注視していくとともに、関係業界からの情報収集や影響の把握等をしっかり行って、今後の対応を考えていきたいと思っております。

質疑者 中川宏昌

中川宏昌君。

今後の注視を、注視していくということでございましたけれども、現在審議中の令和8年度の国交省予算を調べてみますと、航空ネットワークの充実に149億円、地域公共交通確保維持改善事業に206億円、そして物流革新の構造改革に179億円、これが計上されるとともに、航空機燃料税の軽減措置等も盛り込まれております。

しかし、これはあくまで平時を前提とした対策でありまして、私たちが今直面しているのは異常事態でありますから、この平時ベースの令和8年度予算の規模だけで守っていけるのかということが疑問にあります。

ですので、しっかりと今後対応していただきたい、このことを申し上げてさせていただきたいと思いますが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣金子恭之君。

もう中川委員のおっしゃることはもっともだと思うところでございますが、繰り返しになるわけでありますが、やはり今まだいろんなものは推移をしております。

個別のことに今言及することは差し控えたいと思いますが、一般的には原油等の市況や価格は産出地域の情勢のみならず、さまざまな要因を踏まえ市場で決まるものと承知しておりまして、その影響等について予断を持ってお答えすることは困難であります。

その上で、ご指摘の点に関しては、まずエネルギー・資源安全保障の強化等を盛り込んだ経済対策や令和7年度補正予算を着実かつ迅速に執行するとともに、令和8年度予算の早期成立を図っていくことが重要であると考えております。

質疑者 中川宏昌

農林水産大臣、鈴木憲和君に申し述べます。

(委員長)要を足すときは、それぞれ与野党の筆頭の了承を得た上で、席をお出しください。

質疑者 中川宏昌

中川宏昌君。

(中川宏昌)是非ともよろしくお願いしたいと思います。

次の質問は飛ばしまして、次は観光対策について伺ってまいりたいというふうに思います。

昨年の訪日外国人旅行者数は、ついに4000万人台という大台に乗る見通しになりまして、観光は今やこの日本の成長戦略のエンジンでありまして、地方創生の大きな柱となっているところであります。

しかし、その勢いに水を差す事態が発生をしております。

まず事実関係でお伺いをしたいというふうに思っております。

このインバウンドの最大のボリュームゾーンの一つであります中国からの観光客数につきまして、昨年10月から今年1月までの動向は昨年の同時期と比べてどのようになっているのか、具体的な数字を挙げてお答えいただきたいと思います。

政府参考人 木村範雄

(国土交通省観光庁次長 木村範雄)お答え申し上げます。

中国からの訪日外国人旅行者数につきましては、昨年10月は対前年同月比約23%増の72万人。

昨年11月は対前年同月比約3%増の約56万人。

昨年12月は対前年同月比約45%減の約33万人。

今年1月は対前年同月比約61%減の約39万人でございます。

質疑者 中川宏昌

(中川宏昌)委員長。

(委員長)

質疑者 中川宏昌

中川宏昌君。

(中川宏昌)昨年の12月が45%減、そして1月が61%減ということで、深刻な数字が示されたわけであります。

要因には、当時の高橋市長の発言を由としたこの中国政府による渡航自粛勧告が強く影響していると、このように指摘をされているところですが、このまま中国市場の停滞が続きますと、2030年の訪日客6000万人、そして消費額15兆円という政府目標の達成は極めて困難になってくるのではないかと思っております。

この急激な減少という事実、これをどのように認識しているのかお答えいただきたいと思います。

政府参考人 木村範雄

(国土交通省観光庁次長 木村範雄)お答え申し上げます。

まず全体のインバウンドの状況を申し上げますと、今年1月の訪日外国人旅行者数につきましては、前年同月で約5%減少したところでございますが、23の国・地域のうち、中国、香港、マレーシア以外の国・地域が1月としては過去最高を記録したほか、その中でも韓国につきましては、全ての国・地域における単月1か月当たりの旅行者数としては、史上最高の訪日者数となったほか、さらに加えまして、台湾とオーストラリアにつきましては、それぞれの国・地域において、1か月として過去最高を記録しているなどの傾向があるものと承知しております。

加えまして、本年1月につきましては、中国・香港の春節の時期が昨年は1月から始まっていた一方で、本年は2月になったという特殊事情があったことを併せて考えますと、インバウンド全体の傾向といたしましては、昨年来の好調な状況が続いているものと受け止めております。

また、欧米やオーストラリアからの1月の訪日者数は前年同月で約16%増と伸びが著しく、訪日外国人旅行者数全体に占める割合も増加しているなど、インバウンド市場の多様化も進んでいるところでございます。

あと消費額について申し上げますと、直近2024年10月から12月期の消費額につきましても、中国の消費額が前年同期比で減少したものの、様々な国や地域の消費額が増えたことから、全体といたしましては前年同期比で約10%増となったところでございます。

この好調な流れを継続いたしまして、2030年訪日外国人旅行者数6000万人、消費額15兆円という目標を達成すべく、今後も様々な国や地域からの訪日を促進してまいりたいと考えております。

質疑者 中川宏昌

(中川宏昌)今、好調というお話がありましたけれども、しかし、この中国市場があればもっと好調であるということは、これは事実であるというふうに思っております。

この令和8年度予算案では、特定国に過度に依存しないリスク分散と、減少した市場を補うための戦略的プロモーション。

といたしまして、136億円というこの多額の予算が計上をされているところでありますけれども、この戦略的プロモーションをどう展開して減少した中国市場を補っていくのかというところ。

また、航空会社との共同広告を通じた地方路線のこの復便・増便促進といった取組により、三大都市圏へのこの滞留を防いで、いかに地方の直接誘客を勝ち取っていくのかということ。

この点について具体的な戦略をお伺いさせていただきたいと思います。

政府参考人 木村紀夫

観光庁次長、木村紀夫君。

お答え申し上げます。

観光庁といたしましては、インバウンド市場の多様化や地方誘客を推進すべく、日本政府観光局を通じまして戦略的な訪日プロモーションを進めているところでございます。

まず、インバウンド市場の多様化に当たりましては、しっかりと市場調査を行った上で、欧米豪などの未訪日層の訪日旅行への興味・関心を高める大規模な広告展開や、欧米豪などで特に人気の高い体験型の「アドベンチャートラベル」などの一層の推進などを強力に進めてまいりたいと考えております。

また、地方誘客の推進に当たりましては、SNSなどによるプロモーションを地方部に重点化するとともに、航空会社との共同航空事業では、国内地方部への直行便があるアジアの訪日客のさらなる誘客を行うことはもとより、国内地方部への直行便がない欧米豪などの方々にも地方部を訪問していただくために国内経由便の利用促進を行い、こういった取組により、これまで以上に地方への訪問ルートを多様化させ、地方への誘客を強力に進めてまいりたいと考えております。

質疑者 中川宏昌

中川宏昌君。

ありがとうございます。

この136億円のこのプロモーション予算、これは単なる広告宣伝だけで終わらせてはいけないというふうに思っております。

いかにこの欧米豪などのこの富裕層ですね、いかに地方空港に直結誘導してくるのか。

そしてまた、地方空港への直行便に特化していく配分をしていくのか。

こういうことが極めて大事だというふうに思っておりますので、ぜひ地方が主役になる具体的な戦略を今後立てていただきたい。

このようにご要望をさせていただきたいというふうに思っております。

そして、この市場の多様化。

これを急ぐ一方で、この停滞している日中間の観光、これを政治的課題として放置してはいけないというふうに思っております。

歴史を振り返りますと、2010年の尖閣諸島付近での漁船衝突事件で関係が冷え切った際にも、当時の太田昭弘国土交通大臣が、安倍内閣の閣僚としていち早く訪中をしまして、2015年には日中間観光大臣会合これを実現させて、その後の訪日客数が1000万人、また2000万人と、このように礎を築いてきた先例があります。

ですので、この政治的な課題があるときだからこそ、民間交流の基盤である観光の重要性、これは増してくるというふうに考えます。

現在の冷え込んだ状況、これを改善するために中国との対話、これをもっと力を入れて相互の交流拡大に向けた環境整備に主導的な役割を果たすべきだと思いますが、金子大臣の決意をお伺いします。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣、金子恭之君。

中川委員、ご指摘のとおり、相互交流拡大に向けて、民間交流の基盤である観光の役割は極めて大きいと考えております。

インバウンドの多様化を進め、世界各国との交流を進めていくことが重要であると考えております。

先ほど政府参考人から答弁させていただきましたが、これまでは中国からの訪日客がものすごく多かったのですが、今、割合的に減ってきております。

その分、欧米豪、あるいはそれ以外のアジアの各国からも訪日客が増えていて、それは補うところまで来ておりますので、これからもしっかりと欧米やオーストラリアから、あるいはそれぞれの世界各国にプロモーションをしながら、単価の高い国もいっぱいありますので、そういうことも含めまして、重点的にそのことをやっていきたいというふうに思います。

中国からの訪日客につきましては、早く戻っていただくことを期待はしておるところでございます。

ご指摘の対話を含む中国との関係全般については、政府全体の方針を踏まえながら適切に対応してまいりたいと思います。

質疑者 中川宏昌

中川宏昌君。

ぜひお願いしたいというふうに思っております。

次の質問は飛ばしまして、次に地方の観光対策について伺っていきたいというふうに思っております。

この地方創生を確かなものにするためには、地方の観光地が自立して稼ぐ力を取り戻す、このことが必要不可欠であるというふうに思っております。

これまで国が進めてまいりました地域一体となった観光地観光資源の再生交付金・加価値事業では、施設の改修等が進んだ一方で、財務省の調査等では宿泊単価の目標未達成ですとか、廃屋撤去後の跡地の未活用、こういった課題も指摘をされているところでございます。

一時のハード整備のブームで終わらせず、国政に特化した目的別の地方版幸福化価値化事業とか、政策を進化させて経営支援ですとか人材育成といったソフト面の伴走支援による出口戦略、これを確立していくべきではないかというふうに思っております。

また、地方空港の機能強化、これは急務でありますけれども、仮に地方へ人を呼び込めたとしましても、そこで待ち受けている最大のネック、これが二次交通、観光の足がないということであります。

国交省の交通空白リストアップ調査でも、地方の駅や空港といった主要交通結節点におきまして、タクシー等が円滑に利用ができないですとか、また混雑により路線バスに乗り切れないといった事象が喫緊の課題として浮き彫りにもなっているところでございます。

また、観光庁の訪日外国人へのアンケートでも、旅行中に困ったことの上位に常に公共交通の利用が挙げられておりまして、移動手段が確保できなければ、これはリピーターが育たない、このように思っているところでございます。

こうした背景の中で、令和8年7月から国際観光旅客税、これが現在の1,000円から3,000円へと大幅に引き上げられます。

この、国民の皆様、また訪日客に負担増をお願いする以上、この大幅な増加分、これを具体的にどうやって使っていくのかということについてお伺いをさせていただきます。

政府参考人 木村紀夫

観光庁次長、木村紀夫君。

お答えいたします。

国際観光旅客税の引上げにより得られました財源につきましては、2030年の訪日外国人6,000万人、消費額15兆円の目標達成に向けて、必要となる施策を充実強化してまいりたいと考えております。

具体的に申し上げますと、過度の混雑やマナー違反など、地域が抱える課題に寄り添い、中長期的視点に立ったオーバーツーリズム対策の実施、特定の都市、地域への集中是正、地方への需要の分散を促進するための交通ネットワークの機能強化や、地域特性を生かしたコンテンツの造成、さまざまな国や地域からの誘客を一層促進するためのプロモーションの強化、それから配湯管等の撤去再生による温泉地などのまちづくり支援、日本人旅行者の安全安心な海外旅行環境の整備などの施策に予算を重点的に充当してまいりたいと考えております。

また、委員ご指摘のように、観光産業の生産性向上や人材育成、地域における観光の足の確保も重要な政策課題であると認識しておりまして、令和7年度補正予算も活用しながら、観光産業のDX化支援や経営人材の育成支援、観光地における二次交通の高度化などの取組みも進めているところでございます。

質疑者 中川宏昌

中川宏昌君。

これだけ大幅に引き上げられるところでありますから、まず大事なことは既存施策の穴埋めではないというふうに使っていかなければいけないというふうに思っております。

そして先ほども答弁ありましたが、地域特性をしっかり重視していくということでありましたけれども、この地方の活性化、そして稼ぐ力、これを十分に大胆にやっていくには、しっかりとこの地方に投入していただきたい、このように思っているところですけれども、大臣いかがでしょうか。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣、金子恭之君。

お答えいたします。

今、オーバーツーリズムということが非常に叫ばれているんですけれども、一つの地域、限られた時間に集中するために、地域の皆さん方にご迷惑をかけているわけですね。

しかしながら、日本全国には、地域に素晴らしい観光素材がございます。

例えば、羽田とか成田とか、関空に降りた人たちが、地方に分散していただくように、地方空港の充実とか、あるいは鉄路、あるいは道路、そういったものを使っていただいて、そのためにやはり日本にある観光素材を外国の人たちに知っていただくということ。

意外なところを外国の人たちは見て、我々が知らないところに訪れるということがありますので、埋もれたというか、外国の方々が知らない部分をプロモートすることによって、日本全体で観光の利益を落としていただけるようにするということで、国際観光旅客税も3倍になりましたことでありますし、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。

質疑者 中川宏昌

中川宏昌君。

ありがとうございます。

今、大臣から地方空港の充実活性化というお話もありましたけれども、最後に端的にこの件についてお伺いをしたいというふうに思っております。

現状、外国人延べ宿泊者数の実に74%、これが三大都市圏に集中して、地方は26%にとどまっております。

この偏在を打破する窓口となるべき地方空港、今、極めて深刻な状況であります。

第一に挙げるとすれば、運行コストの異常な高騰であります。

そして第二に、深刻な人手不足、また燃料不足。

この大きく二つが深刻な状況にあるかというふうに思っております。

このようにインバウンドの恩恵が、まだ地方に届かない中で、地方に飛ぶ航空会社は赤字に苦しみ、また深刻な人手不足、燃料不足によって、地方空港の就航要望に応えきれていないという、この極めて厳しい現実、また数字的現状をどう認識されているか。

この点につきまして、お伺いをさせていただきたいと思います。

政府参考人 宮沢光一

国土交通省航空局長 宮沢光一君。

お答えいたします。

ご指摘のとおり、インバウンドによる経済効果を日本全体へ波及させていくためには、地方への誘客が重要であり、その実現に向けては、国内航空ネットワークの維持活性化と、地方空港における受入れ体制の整備が必要です。

他方で、我が国の国内線事業は、各種コストの上昇やビジネス需要の低迷等により、構造的に収益確保が困難な状況となっており、航空会社は大変厳しい経営環境に置かれております。

また、地方空港を中心として、燃料供給を含むグランドハンドリングの体制確保が課題となっており、処遇の改善や外国人材の活用、また、資機材の共用化や先進資機材の導入等による生産性向上に取り組む必要があります。

こうした認識のもと、国土交通省では、国内航空ネットワークの維持・活性化に向けて、有識者会議を設置して必要な方策について議論を進めるとともに、国際観光旅客税も活用して、航空会社や空港関係者によるこうした課題の解決に向けた取組を支援することで、インバウンドの国内線利用の増加を図ってまいります。

質疑者 中川宏昌

中川宏昌君。

最後になりますけれども、現状大変厳しい状況であります。

そうした現状をしっかり認識して、今スピード感を持ってやっていかなければ、地方空港は大変でございますので、ぜひともその点をお願い申し上げまして、質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

これにて中川君の質疑は終了いたしました。

住吉寛紀 (日本維新の会) 11発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 住吉寛紀

次に住吉寛紀君。

住吉君。

住吉寛紀(日本維新の会)兵庫県姫路市よりやってまいりました、日本維新の会の住吉寛紀でございます。

1年7ヶ月ぶりの質問でございます。

2ヶ月ぶりに散髪もしてまいりました。

12分という短い時間ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

今回は造船業にスポットを当てて質問させていただきます。

1970年代には世界の造船建造量の約半分を日本が占め、我が国は造船王国と呼ばれておりました。

しかし現在は中国や韓国の台頭により厳しい状況に置かれております。

配布した資料の表をご覧いただければ一目瞭然ですが、日本の建造量は減少傾向にあり、世界シェアは低下し、2024年には8%まで落ち込みました。

造船は受注から建造まで3年以上要するものが多く、確認できる最新の受注状況では、2024年において中国が世界の船舶受注量の7割超を占めており、今後も建造量の増加が見込まれるなど、中国が世界市場での支配力を一層強めております。

このような状況の中、日本では国内造船所だけでは造船需要を十分にまかないきれずに、海外の造船所に依存せざるを得ない状況も生じております。

実際、日本の新造船発注量は毎年おおむね1200万トン前後で推移しておりますが、日本の造船所の建造能力はこれより低く、約1000万トン程度にとどまり、日本の発注需要を下回っているというのが現状です。

その結果、更新需要すら国内で賄えず、発注の3、4割が中国へ流出しております。

なかなか現状を申し上げると暗いという状況ですが、高市政権においては、造船業を17の成長戦略分野の1つに位置づけているということを、国交省としてどのように認識しているのか、御所見をお伺いいたします。

答弁者 坂井康之

国土交通副大臣、坂井康之君。

(国土交通副大臣)はい。

ご質問ありがとうございます。

それではお答えさせていただきます。

造船業は海上輸送に不可欠な船舶を安定的に供給し、国民生活、経済活動のみならず安全保障を支える極めて重要な産業でございます。

また造船市場は、今後ゼロエミッション船舶をはじめとする次世代船舶の需要が増大いたしまして、我が国の造船業が優位性を発揮する機会が広がるというふうに考えてもおります。

我が国の造船業にはこうした新たな需要をつかみ、成長産業として大きく飛躍できるポテンシャルもあり、このような背景のもと、高市政権において造船が17の戦略分野の一つとして位置づけられたというふうに認識しております。

日本成長戦略会議の造船ワーキンググループにおいて精力的に検討を進め、造船分野における大胆な成長投資を促進し、造船業の再生を果たすべく全力で取り組んでまいります。

質疑者 住吉寛紀

住吉寛紀(日本維新の会)ありがとうございます。

我々の生活はもとより安全保障上重要でもありますし、また地域産業への波及効果も大変高い、大変重要な産業の一つです。

また、これから世界の造船の更新時期をどんどん迎えるわけで、これから産業的にも大きなマーケットが開けてくる、そういった期待もしております。

近年、造船量や世界シェアを伸ばしている中国や韓国の企業を見ますと、中国では国有企業が中心となり、韓国では国策のもと財閥系企業が強力に後押しされています。

日本と比較すると、中国・韓国のトップ企業は、一つの造船所あたりの従業員数、敷地面積、生産量のいずれにおいても規模が大きいというのが特徴です。

一方、日本の造船所は事業規模が相対的に小さく、また点在しているため、スケールメリットの面で劣後しているというのが現状です。

中国や韓国の造船所は非常に大きく、また5本から6本のドックで同時並行で建造できる構造になっておりますが、日本の場合は1、2本のドックで建造しているため、効率面でははるかに劣っております。

そして造船業では船舶受注後に材料を調達するため、物価上昇局面では利益が圧迫される傾向にありますが、中国では共同調達などによるスケールメリットを生かし、鋼材や資材の共同調達を行うなど、調達コストの削減を実現しております。

このことから、日本と中国で同じ船舶を建造する場合、大体日本の建造コストは約2割程度高いとも指摘されております。

今後、国際競争の中で日本の造船業が勝ち抜いていくためには、こうしたコスト差をどのように埋めていくのか、これは大きな課題です。

政府は2035年までに造船量を1800万トンへと引き上げる目標を掲げていますが、これは現在の生産量の約2倍に近い水準です。

この目標を実現するために、今後どのような政策や戦略で我が国の造船業を強化していくのか、今後の展望についてご教示ください。

答弁者 荒垣啓太

国土交通省海事局長、荒垣啓太君。

(国土交通省海事局長)お答えいたします。

委員のご指摘のとおり、我が国の造船所は、競合する韓国や中国の造船所と比べますと、人数、敷地面積、生産量ともに規模が小さいという状況にあります。

そうした中で、我が国の造船業が今後も国際競争を戦い抜いていくためには、船舶の建造設備の増強等によって抜本的な生産能力の強化を図るとともに、複数の造船事業者などによる連携・協業を促進していく必要があると考えております。

そのため、令和7年度補正予算で新設することとなりました造船業再生基金におきまして、省力化、ロボット化などの設備投資に対する支援に加えまして、企業間の連携協業を含む生産能力向上のための研究開発に対する支援を行うこととしております。

本基金をはじめとする施策を通じ、我が国の造船業が規模の面での不利を乗り越えて競争力を発揮していくことができるよう、関係省庁とも連携しながら取り組んでまいる所存です。

委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

質疑者 住吉寛紀

住吉寛紀君。

競争力を強化していくこと、これはもう喫緊の課題だと思っております。

その中にも少し各論的な質問になりますが、LNG運搬船についてお伺いしたいと思います。

日本は年間約1兆キロワット時に及ぶ総発電電力量のうち、約34%を天然ガス火力発電に依存しております。

そして今後、AIの普及であったり、またデータセンターの増加に伴い、電力需要が大きく伸びていくことが見込まれております。

日本は四方を海に囲まれた島国であり、天然ガスをパイプラインで輸入することが現時点では困難です。

したがってLNGは海上輸送に全面的に依存せざるを得ないという構造にあります。

かつて日本が強みを持っていたこのLNG船、これは韓国との価格競争に敗れ、2019年以降は国内で作られておりません。

さらに米国が同盟国へのエネルギー輸出を積極的に進めている中、将来的にはアメリカ産LNGが日本の輸入量の約2割に達する可能性も指摘されております。

そうなれば日本のLNG輸送需要は今後ますます増加することになります。

運搬船の建造が進んでいないという現状は、輸送需要と輸送能力のミスマッチを拡大させる可能性があるのではないでしょうか。

エネルギー安全保障の観点から考えれば、自国のLNG運搬船を建造できる造船基盤を維持していくこと、これは国家戦略として極めて重要な課題であると考えます。

政府はどのような危機認識を持っているのか、またLNG輸送の確保と国内造船基盤の維持強化について、今後どのような施策を講じていくのか、御所見をお伺いいたします。

答弁者 荒垣啓太

海事局長荒垣慶太君。

お答えいたします。

天然ガスはカーボンニュートラル実現後も重要なエネルギー源として位置づけられており、その継続的な需要が見込まれますが、その需要を担うLNG運搬船は、委員御指摘のとおり、2019年の竣工を最後に国内の造船所においては建造されていないという状況でございます。

現在、日本成長戦略会議のもとの造船ワーキンググループにおいて、将来における需要再度のニーズを含む国内建造の課題や方策について議論を行っているところでございます。

国土交通省としましては、関係省庁や関係業界とも連携しつつ、このワーキンググループでの検討を進めてまいります。

質疑者 住吉寛紀

住吉寛紀君。

この課題については、認識を共有しているものだと信じております。

造船ワーキンググループで今後議論はなされるということなんですけど、このLNGの造船が日本で作れないというのは、やはり安全保障上問題だと思いますし、日本に必ずこれが必要ですから、日本が作れないとなると他国から購入する、これも足元を見られる、ひょっとしたら価格が高くなる、こういった懸念もありますので、これからワーキンググループで議論をなされるということなんですが、私の方からも指摘しておきたいというふうに思います。

ちょっと時間も押しておりますが、最後一問だけさせていただきたいと思います。

今後、倍増するという計画でありますので、設備投資が必要不可欠になってまいります。

中国は国営企業ですし、韓国は賛否いろいろありますが、巨額の国費を投じてこの産業を守ってきたという経緯もあります。

これからこの造船業に力を入れていこうということで、民間にも協力をする中で、この造船業自体が非常に景気に左右されやすい、そういうような状況でもあります。

民間が安心してこういった造船業を進行していける、その環境づくりについてお伺いいたします。

答弁者 坂井康之

国土交通副大臣坂井康幸君。

お答え申し上げます。

世界の海上輸送量というのは増加に伴って、造船市場は今後中長期的に拡大することが見込まれます。

一方、変動の大きい海運指標の影響を受けて、短期的には指標が変動する可能性もございます。

そのために、我が国の造船産業がこうした市場の特性に対応しながら、競争力を維持・向上していくことのできる体制を整えることが非常に重要だというふうに考えます。

例えば、国土交通省では本年の3月末までに。

増船の業の再生基金を設置することとしておりまして、令和7年補正予算で1200億円を計上しております。

本基金の活用によって、増船現場の自動化、省人化を推進することとしておりまして、これによって雇用への影響も抑えた柔軟な操業ペースの調整が必要になるだろうというふうに期待をしております。

委員のご指摘のように、我が国の増船業が景気に左右されにくい産業として、我が国の経済社会安全保障を支える役割を果たし続けていくことができるよう、引き続きしっかりと取り組んでまいります。

質疑者 住吉寛紀

住吉寛紀君。

ありがとうございます。

時間ですので、残りの質問についてはまた別の機会で議論したいと思います。

ありがとうございました。

これにて住吉君の質疑は終了いたしました。

臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ) 29発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に、臼木秀剛君。

臼木君。

質疑者 臼木秀剛

ありがとうございます。

国民民主党・無所属クラブの臼木秀剛と申します。

ぜひ、今日は建設的な議論をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

まず、国土交通省、国土交通大臣を中心に、ご質問をさせていただきたいと思います。

我が国の物流というものが今、大きな注目を集めております。

特に人材不足、それからなかなか構造改革が進まないという中で、運ばなければいけない荷物は増え続けているという状況にあります。

総合物流施策大綱については、この2025年度が計画期間の最終年度となっておりますため、次期大綱の策定に向けて先月末には提言が検討会でまとめられ、さらには現在、閣議決定に向けた最終調整段階に入っているものと承知をしております。

その検討会の中では、現在の大綱のKPIのうち40指標中28指標でさらなる取組が必要ということで、3分の2近くがなかなかやはり達成ができていないという御指摘もある中で、特に物流DX、さらには構造改革の領域での遅れが多いということも見て取れます。

まず大きな質問にはなりますけれども、次期大綱策定に向けたこういった課題認識、そして今検討されておられると思いますけれども、この大きな方向性について、ぜひ大臣から発言いただけますでしょうか。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣金子恭之君。

お答え申し上げます。

まさに物流というのは2024年問題もありましたように、非常に日本の経済にとって大きな問題であると思います。

2030年度までの次期総合物流政策大綱、いわゆる物流大綱については、国土交通省、経済産業省、農林水産省の3省合同で設置いたしました有識者検討会において、3月3日に提言が取りまとめられました。

現在、この提言を踏まえた物流大綱の案についてパブリックコメントを行っております。

次期物流大綱の案においては、担い手不足が深刻化する中で必要な物流の機能を維持するため、自動運転トラックの早期の社会実装や陸海空の新モーダルシフトの推進等を通じた徹底的な物流効率化、商慣行の見直しや取引環境の適正化の推進、荷主・消費者の行動変容促進のほか、トラック産業における多重取引構造の是正等の産業構造の転換、物流人材の地位・能力の向上と労働環境の改善、物流標準化と物流DX、GXの推進、厳しさを増す国際情勢や自然災害等に対応したサプライチェーンの高度化、強靭化といった施策を盛り込んでおります。

国土交通省といたしましては、次期物流大綱の閣議決定に向けて早急に作業を進めるとともに、関係省庁や産業界とも緊密に連携をしながら、2030年度までの物流革新の集中改革期間が、物流の未来を切り開くさらなる飛躍の5年間となるよう全力で取り組んでまいります。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛君。

はい、ご丁寧な説明ありがとうございます。

今大臣からも御発言があったとおり、従来の大綱の中からさらにより一歩進めていくという中で、今ありました新モーダルシフトということについて少し取り上げて質問させていただきたいと思います。

私自身も去年のこの予算委員会の一般質疑で質問をさせていただいたんですけれども、このモーダルシフト、要は今、物流を中心にやはり量が多い。

鉄道にモーダルシフトの中でも、従来から位置づけられている鉄道についてちょっと大きい動きがありました。

それが去年の11月の7日ですけれども、財政審の分科会において、資料の2ページにお付けをしておりますけれども、JR貨物。

これは鉄道貨物の担い手になるわけですけれども、このJR貨物に対して、将来的な自立に向けて公的な支援を40年近くにわたり行ってきたものの、JR貨物は鉄道貨物事業では利益を上げておられず、長年にわたり経営改善が十分に進展していない。

鉄道貨物はモーダルシフトのメインプレイヤーとして期待されてきたものの、輸送貨物に対するシェアは横ばいであり、内航海運等の代替手段もあることから、抜本的な改革を検討すべきと。

大変本当に厳しい指摘だと思います。

これはモーダルシフトのメインプレーヤーとして期待されてきたものの、抜本的な改革が検討されるべきという大変厳しい意見につきまして、所感であります、国交大臣の御意見、受け止めをお聞かせいただけますでしょうか。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣金子恭之君。

お答え申し上げます。

貨物鉄道は全国ネットワークを活用した大量輸送機関であり、また優れた環境性能を有することから、トラックドライバー不足への対応や、カーボンニュートラル実現に貢献することが期待をされております。

一方で、財政制度等審議会からは、JR貨物のシェアは横ばいであり、鉄道貨物事業では利益を上げられていないことから、抜本的な安定的な輸送を確保することが重要であり、激甚化、頻発化する自然災害への対応能力の強化等が必要であると認識をしております。

このため、国土交通省としては、物流革新政策パッケージ等を踏まえ、トラックからの積み替えが容易な大型コンテナの導入や、それに対応したコンテナホームの拡幅のほか、災害時の代行輸送の拠点となる貨物駅の施設整備などについて、JR貨物への支援を行っております。

また、JR貨物の経営自立に向けた経営基盤強化のため、機関車などの設備投資に対する支援も行っているところでございます。

加えて、JR貨物においてダイヤ改正によりまして輸送力増強や運賃改定等により経営改善に取り組んでいるところでございます。

このように様々な取組を実施しているところであり、今後もJR貨物が期待される役割をより一層発揮できるよう、財政制度等審議会の提言も踏まえ、財政当局とも議論をしながら、国土交通省としてもJR貨物を指導監督してまいります。

質疑者 臼木秀剛

私も同じ考えでございます。

臼木秀剛君。

ありがとうございます。

まさに今、大臣がおっしゃっていただいたように、この間もさまざまな支援をしてきました。

また、JR貨物が何かやってこなかったかというとそういうわけでもなく、大変民営化の当初から厳しいと言われていたこの北海道、そして四国ですね、JR二島貨物ですけれども、この二島貨物はスタートから厳しい状況の中でもさまざまな取組を実績にも行ってきましたし、また政府と国としても支援をしてきたという中でのこの提言というのは、大変私は重いものだと思っております。

ですから、先ほどの財政審議会にありましたネガティブな抜本的改革ということではなくて、きちんとしたやはり対応策を取っていく必要があると思います。

その中で、いくつか、ただとは言いながら大きな課題がありまして、ちょっとこれは答弁としてはなかなかお答えづらいところもあると思いますし、私も今後国交委員会所属となっておりますので、ぜひそちらでも取り上げていきたいと思っていますが、この次年度末ですね、2026年度末、2027年の3月までに、ちょっと解決をしなきゃいけないいくつかの大きな問題があると思っています。

まずその一つが、JR貨物とJR旅客の間で、この下の鉄道は旅客が管理をして、今走らせてもらっているというこの使用料の「アボイダブルコストルール」の改定時期がこの次年度末に来ます。

また、JR北海道の方では、いわゆる基線区と言いまして、ちょっとご存じない方もおられるかもしれませんが、旅客ではほとんど人が乗らないので収支が取れないので、どういうふうに取り扱うかということを決める。

ただ、この旅客の線路を廃線にしてしまうと貨物も走れなくなってしまうということで、大きなこの損廃についての問題があります。

これについて直接は、基本的には各JR旅客各社ないし貨物との間の問題だとは思いますけれども、これについてまずちょっと問題意識として、国土交通省、そして大臣のご認識をお伺いできますでしょうか。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣金子恭之君。

まず、JR貨物がJR旅客会社に支払う線路使用料につきましては、JR貨物の収益性を確保し、鉄道貨物輸送のサービスを維持していく観点から、国鉄改革の際に、貨物輸送によって傷んだレールや枕木等の修繕費、いわゆるアボイダブルコストのみに限定することとされております。

JR貨物とJR旅客会社6社との間では、この考え方に沿って協定が締結されているものと承知をしております。

現在、協定の更新に向けまして、会社間で協議が行われているものと承知をしておりますが、国といたしましては、国鉄改革時のルール策定の経緯を踏まえまして、慎重な検討が必要であると考えておりまして、協議の動向を注視してまいりたいと思います。

次に、先ほどお話がありましたJR北海道のいわゆる基線区について、2024年3月に国土交通省がJR北海道に対して発出した監督命令におきまして、JR北海道と地域の関係者が一体となって、2026年度末までに、線区ごとに抜本的な改善方策を確実に取りまとめるよう求めているところでございます。

抜本的な改善方策の取りまとめに当たっては、線区ごとの利用特性や、あるいは各地域の実情を踏まえて議論がなされるものと考えております。

国土交通省としても、JR北海道と地域の関係者からなる議論の場に参画をしながら、他地域の事例や活用できる支援策の紹介、助言等を積極的に行ってまいります。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛君。

ありがとうございます。

今、大臣がおっしゃっていただいたように、地域ごとの利用特性というものがやはりあります。

どうしても今のこの鉄道というものは、旅客、人がどれだけ乗るかということを中心にやはり国民の皆様も関心もありますし、いろいろなご意見も出ますし、施策も打っていかれますが、この貨物ということに関して言えば、北海道の場合で言えば農産品を運ぶ、そして当然生活物資も運びますけれども、この道内から道外に出していく。

それは当然農産品であれば、なかなかやはり人が利用しないような地域で農産物をつくって、それを外に出していくということですので、この既存のスキームをそのまま使っていて、なかなか経営改善ができないのだから、ここを廃止をしていく。

鈴木憲和農水大臣にも質問もさせていただいたこともありますが、食料安全保障の観点、また防災の観点などさまざまな観点から、やはり大きな国土形成という意味では懸念点があるものだと思っています。

やはり抜本的な改革という御指摘は財政審の方からはいただいていますけれども、これはポジティブな意味で抜本的な改革を行うべきでありまして、経営体力が脆弱なJR貨物がこれから現状の輸送もこれを独自で維持するということはもちろん難しいということもありますし、そういう中ではこの物流政策の観点から、先ほど大臣もおっしゃっていただきました利用特性に鑑みれば、防災環境、さらには食料安全保障、さまざまな多分野のいわゆるポリシーミックスと呼ばれていますが、このポリシーミックスの観点を入れながら、既存のスキームにとらわれない本当にポジティブな意味での抜本的な改革をし、この鉄道貨物を効率的に使っていけるような仕組みづくりをぜひ。

これからやはりこれは役所の皆さんでも難しいと思います。

さらには民間会社にそれをやるというのは難しい話で、これは大きな政治的な決断が必要だと思います。

どういうふうにやっていくかということは、これは議論だと思います。

昔の姿に戻せということは、私は全く言うつもりはありませんが、それでもなお、やはり官民連携の中で、この政治がリーダーシップを発揮してやっていくべきだと思う分野ではありますので、ぜひ大臣はもうお一人の政治家ですので、その政治家の思いも込めて、御発言をいただけると助けます。

お願いいたします。

答弁者 金子恭之

金子恭之君。

お答え申し上げます。

先ほど御説明したとおり、貨物鉄道は大量輸送特性や環境性の高さ、トラックドライバー不足への対応など、多様な社会的意義を有しています。

私も九州熊本でありまして、大臣になる前も物流調査会の中で議論する中で、北海道と九州というのはやはり東京の一番遠いところであるから、やはり物流の問題はやはりそういうところにも観点を光を当てないとはいけないということをずっと申し上げてきたところでございます。

御指摘の食料安全保障に関しては、今申し上げましたように、我が国を代表する農林水産畜産地である北海道から全国への産品の輸送において、貨物鉄道というのは重要な役割を担っております。

また、本州内陸部へのエネルギー安定供給に貢献しているほか、災害時の物資輸送にも活用された実績もございます。

このような貨物鉄道が期待される幅広い観点からの役割をしっかり果たせるよう、国土交通省としても輸送力の増強等に向けた支援に、大胆なことはここでは言えませんが、着実に現状を見ながら。

やはり物流が滞ってしまうと、日本の経済が成り立たない。

あるいは東京でおいしい牛乳が飲めないとか、もちろん関東にもあるわけでございますけれども、熊本でいけばおいしい果樹もあれば、すみません、宣伝させていただきましたけれども、いろいろな全国においしい農林水産物がございますので、そういったことも含めて、農産物だけではなくて工業製品も含めて、やはり大量に輸送できるというのは非常に重要なことだと思っておりますので、今いただいた御意見も踏まえて、しっかり対応してまいりたいと思います。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛君。

大変力強い御言葉をいただきありがとうございます。

じゃがいもも高山ネギも、やはり鉄道貨物なくては道外から出していけないと私も思っておりますし、ぜひ食料安全保障の観点からも、ぜひ鉄道貨物、もう一度抜本的な改革、これはポジティブな意味で本当にやっていきたいと思っております。

その上でもやはり政治の力は本当に大きな力になると思います。

与党の皆様、大変数もおられますので、ぜひ強力な推進力で進めていっていただきたいと思います。

もう一つは、最後はぜひ鉄道予算が増えていないので、この鉄道予算の拡充についても、今日財務大臣がおられないのは大変残念なんですけれども、ぜひ大臣からもこの鉄道予算拡充に向けて。

副大臣からもぜひこの鉄道予算、国交大臣も大変力強い応援をいただけると思っておりますので、予算の拡充にぜひお願いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁者 財務副大臣

財務副大臣、国交省と適切に連携しながら、財務省としてもしっかり対応してまいりたいと考えております。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛君。

国交省と連携しながらということですので、高大臣よろしくお願いいたします。

そして、ちょっと関連で1問お聞きをしたいのが、資料の3枚目をお付けしております。

いろいろ鉄道の貨物の話をしている中で、いわゆる定時運行率というものの話がやはり出てきます。

先ほど少し大臣からもありましたけれども、この安定的な輸送、そして物資をきちんと時間通りに運んでいくという中で、やはりこの定時運行率というものが大きなポイントにもなってきます。

その中でですね、最近この鉄道に対しての動物の被害というものが、少し数が増えてきているのではないかというのも体感も含めてある中で、国交省さんが出されているこの資料の中で、一番上になりますが、平成15年でいうと81件だったものが、令和6年度では1293件と、大変大きな障害要因になっています。

これは何の数かといえば、これが1本以上の運休か、または30分以上の遅延で、その原因が何なのかというものを表したグラフだということです。

これだけやはり獣の被害が鉄道に与える影響が大きくなってくる。

最近で言えば、もう3分の1近くがこの動物が原因になっているということなんですけれども、これを事前レクでお伺いをしたところ、鉄道事業者さんが今ご対応をいただいていて、やはりなかなか多省庁との連携ができていないということでした。

しかし、やはりこれだけの数が増えてくる中で、鳥獣害被害対策、これは農業もそうですし、全国的にでは熊の問題もさまざまありましたけれども、やはり情報共有であったり、何かできることがないか、私も何ができるのかなということを少し考えてはいます。

こういった省庁間の連携、情報共有や連携をまずやっていくべきではないかと思いますが、今日、環境省さんにもお越しいただいていますので、ぜひ国交省さん、環境省さん、お答えをいただければと思いますがいかがでしょうか。

答弁者 金子恭之

金子恭之君まず国土交通大臣、金子恭之君。

今お話がありましたように、2020年度において鉄道の運休や30分以上の遅延といった輸送障害のうち、動物が線路に出て列車と接触する等のいわゆる動物障害によるものは、全国で1293件発生をしました。

私の地元もかなり田舎でございまして、私も何度か乗っている列車が鹿にぶつかって止まったことがあります。

多分北海道とかでは、熊がもし動物障害になった場合、なかなか運転手さんも確認もできないということで、非常にいろいろな問題を抱えているかと、私もそのことを実感しております。

鉄道における動物支障への対策は、従来から各鉄道事業者が主体となって取組を進めており、例えばJR北海道では進入防止策の設置、狼の鳴き声や電子音等を鳴らして鹿に闘走を促す装置の設置等を実施しております。

国土交通省では、各鉄道事業者が実施する動物支障への対策を含む安全対策について情報を共有する場として、地方運輸局ごとに鉄軌道保安連絡会議を開催しております。

今後は環境省にも鉄軌道保安連絡会議への参加を依頼し、動物支障への対策に関する情報を国土交通省、環境省、各鉄道事業者において共有をし、鉄道の安定輸送の確保に努めてまいります。

政府参考人 堀上勝

環境省自然環境局長、堀上勝君。

お答えいたします。

鹿による被害の低減のために、環境省におきましては計画的な管理を進め、鹿の個体数の削減等を図っておりますけれども、関係省庁と密接に連携して、さまざまな取組みをしていくことが重要と認識をしております。

特に鉄道における動物支障の対策につきましては、例えば連携の例といたしまして、北海道で列車と衝突した死骸の被害に、貴重なオジロワシとか猛禽類が引き寄せられてしまうようなこともありまして、さらにその猛禽類が列車に引かれるということがございます。

そういうことが起きないように、JR北海道や研究機関と一緒に死骸を覆うシートを開発いたしまして、その試験などもしているところでございます。

引き続き鉄道事業者あるいは関係省庁の皆さんと連携して、必要な対策に取り組んでいきたいと考えております。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛君はい、ありがとうございます。

これはちょっと大臣からも言及ありましたけれども、運転手さんや車掌さんが跳ねたものを御自身で処理をしなきゃいけない、線路外に出さなきゃいけないということで、なかなかそれが大変で、これがまた人手不足に拍車をかけるというような悪循環も起こっているという話も現場から聞いておりますので、ぜひ取組を行っていただきたいと思います。

では、続いて農林水産関係について御質問をさせていただきます。

ちょっとまず御礼を申し上げたいのが、私、前国会臨時会で質問させていただいた、いわゆる新規就農者支援策として、就農準備資金、それから経営開始資金が150万円で、12年度の制度開始から全然上がっていないので、ぜひ上げていただけませんかというお願いをさせていただきました。

そのとき、あまり難しいのかなという御答弁ではあったんですけれども、今、国会の今年度の予算でここを入れていただきまして、私の元にも「上がったんでありがとうございます」というお声が届いておりますので、私から大臣にお伝えもさせていただきたいと思います。

その上で、食料自給率に関して少しお聞きをしたいと思っております。

本委員会でも高市総理が、やはり100%食料自給率を目指していきたい思いがあるということで、以前よりは少し後退をされたのかなとは思いながらも、それでもやはり食料自給率の向上に対して強い思いがおありになるなということを感じております。

その中で、じゃあ実際にどのように目指していくかということに対して、従来からは植物工場、陸上養殖、スマート農業、輸出拡大といったことを言及されておられましたけれども、最近、この単収向上について言及がされるようになっておられます。

端的に、この単収向上ということについて、何か最近、本来であれば総理御自身にお聞きをすればいいんですけれども、この単収向上に言及されるようになった理由について、何か大臣から御所見あればお聞きをしたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣、鈴木憲和君。

はい、お答え申し上げます。

総理は、かねてから、最終的には食料自給率100%を目指していきたいという強い思いを示されておりまして、そのための施策として農地の制約などの課題が多いということも踏まえて、植物工場や陸上養殖、そしてテクノロジーの活用などに加え、単収の向上も答弁されたものというふうに承知をしております。

食料自給率の向上に向けて講じる施策の中で、単収の向上は重要な要素であるというふうに考えておりまして、総理もそういった趣旨で答弁をされたものと認識をしております。

ありがとうございます。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛君。

ありがとうございます。

この単収の向上については、当然以前からさまざまな施策を講じておられますし、また実際に農家の皆様方も、当然ご自身の所得収入を同じ労働効率で上げていくためには、この単収向上ということは取組をされてきている中で、では具体的にどのような品目で、そしてどのような時間軸でということだと思いますけれども、どれぐらいの期間、どれぐらいの品目において、この単収向上を目指していくのかということがポイントになってくると思っています。

実際、去年の食料・農業・農村基本計画が策定されまして、KPIも具体的に設定をされています。

なかなかやはりこの米については、今まで各種施策や農家の皆様の取組によって、単収向上というのは難しいのかなとはいう感はありますけれども、小麦、大豆、飼料作物などを中心に、やはり10%台から、特に大豆で言えば32%増のこの向上を目指しているということもKPIで設定をされておりますけれども、これに対しての具体的な支援策であったり、またこれは基本計画は総理が御就任される前でありますので、このKPIどおりにいくのか、それよりもさらに強化をする作物、特に支援策も講じながら単収向上にさらに力を入れていくのかという点についてもご発言いただけますでしょうか。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣、鈴木憲和君。

お答え申し上げます。

まずは食料・農業・農村基本計画に基づきまして、2030年度までに食料自給率をカロリーベースで45%に、そして生産額ベースで69%に引き上げる目標の達成に向けて、今後政策を講じていくわけであります。

その中で、今、委員からも言及がありましたが、この単収、基本計画の中におきましても、米、麦、大豆、野菜など幅広い品目で、単収向上の具体的な数値を設定をしております。

これは目標年度は2030年ということになっておりまして、例えばですけど、米でいうと、2023年に単あたり535キロだったのを570に引き上げるとか、小麦も472から537に引き上げる、大豆も169から223に引き上げるといった具体的な数値も設定をしているところであります。

この単収の向上に向けましては、多収性や高温耐性を備えた新品種の導入、そして排水対策などの営農技術の導入、また適切な輪作体系やブロックローテーションの導入などに取り組むことで実現が可能かというふうに思っておりますし、今後水田政策の見直しの中においても、やはり生産性の向上というのが、限られた農地面積の中でいかに食料供給力を上げていくかという観点でいうと、そういった観点も持ちまして検討を進めていきたい。

というふうに考えております。

質疑者 臼木秀剛

坂本哲志君。

ありがとうございます。

またこれにつきましても、私自身も飼料自給率の観点等も含めていろいろ問題意識を持っておりますので、引き続き問題意識を持って取組をさせていただきたいと思います。

ちょっと時間もなくなってきましたので、次の質問に伺いかせていただきます。

酒造好適米について御質問をさせていただきます。

いわゆる日本酒の中でも普通酒と特定名称酒ということで、やはりお値段が高くなってくるのが吟醸酒や純米酒、本醸造といわれる特定名称酒ですけれども、その原料となる酒米について、昨今の米の価格高騰によって、今までであれば酒造好適米の方がやはり手間もかかるし使い道、用途も一定限られるということから高値で取引がされてきました。

しかし昨年11月には、いわゆる多分皆様も気になったことあると思いますけれども、代表銘柄である山田錦、兵庫県さんが本当に有名ですけれども、この販売価格が主食用米に追い越されるという事態も起こっております。

その一方で、この日本酒については、この食料・農業・農村基本計画では1.74倍の輸出拡大を目標をやっていくという目標も立てられておりますし、またこの地元の酒蔵というものは、地域を回っていても私もいろいろなところを回ってきましたが、いろいろ地域の中心になっていただくこの酒蔵をやはりきちんと存続をさせていくという意味でも、この酒造好適米をきちんと確保していく、原料確保というのが大切な視点だとは思っています。

以前質問させていただいた中では、安定的かつ拡大に向けた原料生産と日本酒生産を目指すということで、大臣から前向きな御答弁もいただきました。

これ実際に2025年3月のいろいろな数字も見えてきたと思いますけれども、まず生産供給を含めてどういう実態にあるかということについて、少し教えていただけますでしょうか。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和君。

お答え申し上げます。

酒造好適米の生産量は、これまで9万トンから10万トン程度で推移をしてきたわけなんですが、今般の米価の高騰を受けまして、令和7年産が8万トン程度と、前年産より約1割減少する見込みとなりました。

はじめに、日本酒も私も大好きでありますので、今後酒造好適米の安定的な生産供給を図るため、酒米の生産者と実需者との長期安定的な取引を進めていくということが、私としては重要だというふうに考えております。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛君。

ありがとうございます。

その中で、この令和8年度予算案の中でも、といいますか、去年の補正予算のところから、継続的な生産支援であったり、また生産に対しての補助ということも入れられていると思いますけれども、これは今先ほどおっしゃっていただきましたように、1割程度生産が減ってしまったことに対して、まずは戻していこうというところだと思います。

が、さらに先ほどもお話をさせていただいたとおり、やはりこれからより積極的に輸出拡大も含めて戦略的にやっていくということも鑑みれば、さらにこの生産基盤体制を維持というよりも増やしていくということもやっていかなくてはいけないと思いますけれども、より積極的な支援、こういった特に生産基盤整備に向けた支援策もあり得るのではないかと思いますが、その点いかがでしょうか。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和君。

お答え申し上げます。

農林水産省では、これまでも生産者団体と酒造組合の情報交換の場を設けて、両者の連携強化を図ってきたところであります。

これに加えて、委員からもお話がありましたが、令和8年度予算において、新たに酒米の農家に対しても、実需者との取引年数に応じて最大で3年間で3万円1反あたり、これを支援することとしたところであります。

また、これが大事だというふうに思いますが、輸出用の日本酒の原料米を含む新市場開拓用米の生産拡大を図るため、これまでも最大で1反当たり4万円を支援してきているところであります。

日本酒は国内は人口が減りますから、日本酒の需要がすごい伸びるという状況にはもしかしたらないかもしれませんが、ただ海外では大変人気が高くなってきておりますし、そういった意味でも酒造好適米の安定的な生産供給が図られるように、これはやはり水田政策、水田で作られるものでありますから、水田のフル活用という意味でも大変大切な作物だというふうに思います。

ですので、農林水産省においても今まで以上に産地と業界をしっかりと結びつけるということも含めて、後押しをしてまいりたいというふうに思います。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛君。

ありがとうございます。

まさにおっしゃっていただいたとおり、戦略的にやっていくということで。

一旦あたり4万円の支援ということも付けていただいて、支援をしていくということです。

ただ、ここについても既に大臣のもとにも入っていると思いますけれども、なかなか要件が実態と合わずに使いづらいとか、手続きも大変だというようなお声もありますので、現場の声も含めてぜひ丁寧に、そして積極的に取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

人材育成の観点で少し御質問をさせていただきたいと思います。

ちょっと時間も限られてきたので端的にお伺いをしますが、今回物流を中心にいろいろと調べていく中で、2026年の今年の1月ですが、特定技能のいくつか資格が新たに追加をされ、資料でいうと4ページになりますけれども、1の一番右側、リテールサプライ、物流倉庫、資源循環という分野について、いわゆる外国人材、外国人の皆様の手を借りながら、やはり人材不足を解消していこうということが決定をされています。

これにつきまして、少し懸念があるのが、人手不足だからといって様々な分野に外国の皆さんのお手伝いをいただくということを広げていくと、一方で賃金の上昇の抑制や、また条件の改善、要はなかなか日本の方がよりそこにその分野に対して入りにくいという逆の効果も生み出す可能性があるのではないかという御指摘もあります。

さらには、2027年から育成就労制度ということに今度また移行していくわけですけれども、このやはり目的が人材育成という目的を掲げています。

そうすると、今回のように少し単純作業が中心のような分野に人を入れていくと、これやはり技能向上という面できちんと人材育成に資するのか。

また特定技能2号ということになってくれば、これは家族の帯同も含めて中長期に日本にいていただくということを前提の制度になってくるわけです。

こういった部分との整合性について、やはりもう少し見ていく必要があるのではないかという問題意識を持っているのですけれども、今日は法務大臣も来ていただいていまして、またちょうど物流倉庫に関しては国土交通大臣もおられますので、ぜひ御答弁をいただきたいと思います。

答弁者 平口洋

どちらがやりますか。

平口洋君。

平口洋法務大臣がお答えいたします。

特定技能制度による外国人と、育成就労制度ですけれども、まだこれは施行されておりませんが、3年間の就労を通じて特定技能1号の人材の育成をするものということであります。

受入れ機関は育成就労法令に適合する計画に従って育成就労を実施して、技能水準等を段階的に向上させるという意味で、技能水準の人材の向上というものを図っているわけでございます。

2号というのは相当厳しいものでございまして、高度な技術がいるわけですけれども、特定技能1号で業務に従事するなど一定の条件、実務経験に加えて、上級技能者と同等程度の評価試験に合格することが……。

委員長。

法務省としては、育成就労制度、特定技能制度について関係省庁と連絡して適切に運用してまいりたいとこのように思っております。

政府参考人 岡野雅子

国土交通省大臣官房総括審議官、岡野雅子さん、物流倉庫についてお答え申し上げます。

インターネット通信販売の拡大等による保管需要の増加等を背景に、物流倉庫では生産性向上や国内人材確保のための取組を進めてもなお人手が不足すると見込まれております。

このため、本年1月に特定技能制度、育成就労制度における物流倉庫の分野追加が閣議決定されたところでございます。

本決定は、国内人材確保のための取組として、関係業界が賃金引上げに向けた価格転嫁等による処遇改善や、労働災害防止等の安全衛生対策を継続的に行ってきていることを確認した上で行われたものでございます。

関係業界においては、引き続き賃金引上げの原資となる保管料の引上げに取り組んでいるところでございますが、国土交通省におきましても、標準倉庫貴託約款を改正し、付帯業務の対価請求に関する規定を盛り込むなど、保管料引上げのための環境整備に努めているところでございます。

国土交通省といたしましては、引き続き、業界が賃金引上げや安全衛生対策等の労働条件の改善を進められるよう、しっかりと後押しをしてまいります。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛君。

臼木秀剛(国民民主党・無所属クラブ)ちょっと時間も限られてきましたが、また引き続きこの問題は取り上げていきたいと思っています。

そしてもう一つ、これも物流の中で、内航海運、先ほど話しましたが、モーダルシフトの中で鉄道ともう一つ内航海運というものはこれからどうなっていくのかということをいろいろな方に聞いていく中で、若い会員の方とお話しする機会があったんですが。

成員養成、海員養成のいわゆる海技学校というものが国交省の所管であると思います。

志を持って学校に行ったんだけど、大変言葉を選ばずに言えば設備がなかなか古くて、モチベーションを維持するのも大変だし、教員の皆さんも大変だし、これからこの産業をやっていて大丈夫だろうかという不安を抱く方も多いというお声もいただきました。

また農業関係も、私も勉強していく中で農業大学校というものもいくつか道府県の中にある。

ここについても、実家の方が機械が新しくて、せっかく学校に行ったのになかなか勉強については実家で機械を使っていた方が勉強になるんじゃないかというような。

やはりこのプロフェッショナルを養成する機会について、これからきちんと人材育成をやっていくという意味でも、もう一度設備投資や支援も含めて、ここはやっていく必要があるんではないかという問題意識を持っているんですけれども、この点についてそれぞれ国交大臣、農水大臣から御答弁をお願いいたします。

答弁者 金子恭之

金子大臣君。

素晴らしい御指摘をいただきました。

独立行政法人海技教育機構は、我が国の基幹的な海員養成機関として、学校教育や大型練習船による公開訓練を行う機能を有し、毎年600人程度の海員を海運業界に配置しております。

一方で、学校施設や練習船の老朽化、教員や乗組員の不足といった課題に直面しております。

このため、海技教育機構では、令和8年度からの5年間の次期中期目標期間において、海員の養成規模は維持することを前提に、施設の老朽化対策をはじめ、学校経営や練習船全体の在り方を見直し、良好な教育訓練環境の整備に取り組むこととしております。

また、高い専門性、指導力と熱意を備えた教員や乗組員を安定的に確保するため、処遇等の改善を推進するとともに、海運事業者との積極的な人材交流等によりまして、幅広い人材を導入していくこととしております。

国土交通省としては、海技教育機構とともに、これらの取組を着実に進め、持続可能な海員養成体制を整備してまいります。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和君。

申し出の時間が迫っておりますので、簡潔に御答弁をお願いします。

御指摘、ありがとうございます。

我々も、農業教育高度化事業というのがありまして、その中で、これ、農業大学校に限らず、農業高校もありますので、しっかりそこで学ぶ皆さんが、モチベーション高くやれるような設備整備をしっかりやっていきたいというふうに思います。

質疑者 臼木秀剛

前向きな答弁ありがとうございます。

総理もおっしゃっておられるように、我が国は未来への投資不足が続いてきたことによって、さまざまな問題が出てきていると思っています。

ぜひ先ほどありました社会資本、そして人への投資、ぜひ未来への投資、我々も協力してやっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

以上で質問を終わります。

ありがとうございました。

和田政宗 (参政党) 34発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に和田政宗君。

和田君。

質疑者 和田政宗

和田政宗(参政党):参政党の和田政宗です。

まずホルムズ海峡封鎖による政府の危機対応についてお聞きしますが、3日の予算委員会での高市総理の答弁を受けて、政府の危機管理対応について申し述べたいと思います。

3日の予算委員会では、高市総理が米国・イスラエルの攻撃を知った後に、石川県知事選の応援演説に向かったことを問いました。

総理は不適切な対応だったとは思っていないと答弁しましたが、知事選の応援は党務や私的なものであり、首相の危機管理対応は公務です。

なぜ公務優先にならなかったのか。

私は、総理の出張が重要な公務だったのであれば、こうした質問はしません。

しかし、知事選の応援は党務であり、公務ではありません。

飛行機に乗っている1時間は電話が通じないことを例に出し、即時対応できるように官邸に戻るという考えにならなかったのかという質問に対しては、ネット経由でメールを受け取りながら対応していたと高市総理は答弁されましたけれども、それは百も承知でありまして、飛行機の離着陸のそれぞれ約10分間、通信は使用禁止で連絡できない。

また、電話での即時の判断を仰ごうとする場合には対応できないわけでございます。

戦争が起こり、不測の事態が起こる可能性があり、実際にイランが周辺国を攻撃するなど事態の拡大が見られました。

戦争というのは一瞬の判断の遅れで取り返しのつかないことになる可能性があり、在留邦人はイランと周辺国に約8,000人いたわけです。

過去、安倍総理や菅総理の危機管理対応をわざわざと見てまいりましたけれども、危機対応最優先でした。

政府におかれては、一刻の猶予もない判断を求められるときにも対応できるよう、危機管理対応について再考し、しっかりしたものを構築していただきたいと思います。

では、ホルムズ海峡封鎖による海運への影響について聞きます。

ペルシャ湾における日本の船舶の状況ですが、海峡封鎖によって日本関係の船舶44隻のうち、日本人船員24人が湾内から出られない状況であると日本船主協会の会議で明らかになり、政府も同様の状況を把握していると思います。

ペルシャ湾では米国タンカーへの攻撃が行われ、イラン革命防衛隊は、米国、イスラエル、欧州、そしてそれらを支持する国に属する船舶が確認された場合は、間違いなく攻撃を受けることになると発表しました。

日本の船舶も攻撃対象になる可能性があると政府は考えているのでしょうか。

昨晩から今朝にかけてのニュースでありますので、詳細な通告はしておりませんが、もし答弁が可能でしたらお願いをいたします。

委員長 坂本哲志

国土交通大臣、金子恭之君。

答弁者 金子恭之

金子恭之(国土交通大臣):今の現状でよろしいということですかね。

はい。

今、和田委員から言及がございましたが、現時点でペルシャ湾内に44隻の日本関係船舶が入域しておりまして、今のところ日本関係船舶に被害が生じていない旨、確認をしております。

また、24人の日本人乗組員がペルシャ湾内の船舶に乗船していますが、各運航会社において安否確認が取れており、安全な海域で待機していると報告を受けております。

2月28日に私から、総理からの指示をいただきまして、情報収集を徹底するとともに、航路・空路の状況を把握と関係者の情報提供を行うこと等、万全を期すこととの指示を省内に出しました。

また、3月2日に海事局から日本船主協会に対し、付近を航行する関係船舶及び乗組員の安全確保に最大限努め、ペルシャ湾への新たな入域を行わず、ペルシャ湾内に所在する船舶については、安全な場所で停泊するよう注意喚起を行ったところでございます。

日本船主協会からは、情報共有や関係国への働きかけなど、船舶の安全確保に向けた措置を講ずるよう要請を得るところでございまして、国土交通省として関係省庁とも連携の上、対応に万全を期してまいります。

質疑者 和田政宗

和田政宗:対応については通告をしておりますので、対応についてちょっともう一つ確認したいんですけれども、これは御答弁の中で「44隻については安全な場所で」ということですけれども、これは随時完全に連絡が取れる状況ということが構築できているでしょうか。

金子恭之(国土交通大臣):日本船主協会とは連携をしておりますので、ここは確認は取れております。

和田政宗:それではさらに国交省に聞いていきます。

我々参政党は、失われた三十年以前の一億総中流時代のように、中間層が分厚く、毎年所得や賃金が持続的に伸び、多くの国民が豊かさや幸せを感じられる社会を再構築し、発展させていかなくてはならないと考えています。

マイホームを望む子育て世代が家を買うことができ、一億総中流時代にこういったことはできていたわけでございますけれども、今では所得が伸びていない。

また、円安や資材高騰などで住宅価格が上がっており、子育て世代の住宅購入が東京圏などで厳しい状況になっています。

そこで、子育て支援の観点から住宅政策について聞きます。

子育て世帯、若者夫婦世帯の省エネ住宅に対する助成金、こういったものが実施されておりまして、住宅ローン減税などさまざまな住宅購入支援策が行われていますが、私はさらなる根本的な支援策がこの状況では必要であると考えます。

所得が上がっていない中で住宅価格が上がっている。

これは円安や資材高騰など外的要因がかなりの部分を占めており、住宅メーカーに努力を強いることも困難です。

住宅ローン減税のさらなる拡大など、根本的な支援策が必要と考えます。

国土交通大臣はどのように考えましたでしょうか。

委員長 坂本哲志

金子恭之君。

答弁者 金子恭之

和田委員、ご指摘のとおり、近年の住宅価格上昇の背景には、需要と供給の両面での様々な要因があるものと認識しており、例えば、需要側としては、利便性に優れた都心部等への顕著な住宅需要が、また供給側としてはそのような顕著な需要を背景とした用地の取得費の上昇、資材価格や労務費の上昇等に伴う建築費の上昇などが影響しているものと認識をしております。

住まいは生活の基盤であり、先ほどお話がありましたように住宅取得負担の軽減を図る観点から、すでに令和7年度補正予算において若者夫婦世帯に対する省エネ住宅の取得支援、住宅金融支援機構による全期間固定金利の住宅ローンの提供、変動金利から固定金利への借り替えの円滑化、残価設定型住宅ローンの普及に取り組んでおります。

加えて、空き家を含めた既存住宅ストックを有効活用していくことが一層重要になると考えております。

令和7年度補正予算や令和8年度当初予算案において、既存住宅の耐震化、省エネ化などの取組を進めるとともに、新たに都市部に所在する空き家の流通を促進する事業を創設をしております。

また、質の高い既存住宅について借入限度額や控除期間を令和8年より拡充することとしている住宅ローン減税等の各種支援制度を活用して、国民一人一人が過度な経済的負担を感じることなく希望する住まいを確保できる環境整備に取り組んでまいります。

今お話がありましたように、この税制あるいは予算の面でしっかりと令和7年度補正予算、そして次の当初予算でしっかりそれを確保していきたいと思います。

委員長 坂本哲志

和田政宗君。

質疑者 和田政宗

大臣より力強い答弁いただきましたけれども、これは実は金利の上昇というものもかなりやはり重くのしかかっておりまして、私もまだ家のローンが10年弱残っておりまして、去年の秋に銀行に行って利率が上がったもので改定して更新してきたんですけれども、本当にこの子育て世代は、家を建てて過ごしていきたいという方々もいらっしゃいますけれども、やはり安定して子育てをしたいということの中で、この住宅というものは極めて重要になってきますので、引き続きしっかりとした支援を、また根本強化というものをお願いできればというふうに思っております。

次に地域交通への支援策について聞きます。

特に地方におけるバス路線の維持について聞きます。

参政党は地方が取り残されることなく持続的に発展するよう、一次産業の活性化などの政策を掲げています。

その地方においては鉄道の廃線が残念ながら続く中、バスが極めて重要な交通手段となっています。

しかし地方路線は赤字路線も多く、維持するのにバス会社の企業努力を求めるだけでは、路線維持はより一層厳しくなります。

政府の現状認識と対応策についてお聞きをします。

委員長 坂本哲志

金子恭之君。

答弁者 金子恭之

バスは子どもからお年寄りまで地域の大切な足を支える公共交通でありますが、運転士不足等によりバス路線の維持が困難となっている地域が近年増加しているものと認識をしております。

国土交通省では地域におけるバス路線の維持に向けて、地域公共交通確保維持改善事業によりまして、地域間幹線バスや鉄道駅等に接続するコミュニティバスなどの運行経費に対し補助を行ってきております。

また、昨今、バス業界においては運転手不足が喫緊の課題となっていることから、運賃改定手続の迅速化による賃上げの促進、二種免許取得に係る費用に対する支援、女性にとって働きやすい職場環境の整備に対する支援といった人材確保に向けた取組を推進しております。

今後とも制度、予算等のあらゆる政策ツールを総動員いたしまして、必要なバス路線の維持・確保を含め、持続可能な地域公共交通の実現に向けて必要な施策を講じてまいります。

委員長 坂本哲志

和田政宗君。

質疑者 和田政宗

キャッシュレスバス、この検討も政府で今年に入ってから更なる促進ということで進めているというふうに思います。

運転手の方の料金箱の対応というものは、かなりやはりバスの定時運行ですとか、また労力ということを考えても大変ですので、こういった取組が進むとともに、なかなかこのキャッシュレスをどういうふうに使ったらいいのかという方もいらっしゃいますので、これは導入促進とそういった周知も含めて対応を進めていただければというふうに思います。

次に物流支援策について聞きます。

参政党は根本的な産業強化を掲げています。

一次産業、ものづくり、こうした産業の飛躍においては、物流の円滑化と強化が極めて重要です。

二つの観点から質問します。

政府は物流効率化法改正案などにより、中継輸送機能を持つ物流施設、すなわち倉庫の整備促進を図ろうとしていますが、倉庫を物流の円滑化と強化のために結節点にしようとするものと考えます。

物流全体における倉庫の位置づけと、今後の物流の発展に向け、倉庫業にどのような役割を果たしてほしいと考え、どのような施策を打つのかお聞きいたします。

委員長 坂本哲志

金子恭之君。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣、お答え申し上げます。

倉庫業法に基づく登録を受けた倉庫は、物流ネットワークを構成する不可欠な中核拠点でありまして、生産と消費をつなぐサプライチェーンの結節点として、日本経済に欠かせない役割を担っております。

具体的には、倉庫は原材料、食料品、工業製品等の様々な物資の保管機能や、物資の需要と供給の量的・時間的ずれの調整機能を果たしております。

これによりまして、市場への物資の安定供給や市場価格の安定を確保し、国民生活や社会経済活動を継続する上で、欠くべからざる役割を果たしてきているところでございます。

加えて、有事に対応した防災機能の提供、あるいは雇用の創出等の地域活性化などの観点においても、広くその機能を発揮しているものと認識をしております。

さらに、担い手不足が深刻化する中で、物流の一層の効率化を図るため、例えばトラックの中継輸送の拠点や地域の基幹物流拠点などとして、倉庫が活用されることも大いに期待されているところでございます。

このため、国土交通省としては、日本経済に欠かせない役割を果たしている倉庫の整備の促進やDXの推進などを通した倉庫機能の向上を図ることが重要と考えており、必要な制度改正や、あるいは税制措置などの支援措置を講じてまいります。

委員長 坂本哲志

和田政宗君。

質疑者 和田政宗

トラックについても大臣から言及がありました。

物流の円滑化・強化の観点では、倉庫に加えトラック輸送も重要です。

では現場がどうなっているのかということを考えれば、労働時間規制によってトラックドライバーの収入減、そして人手不足、これが顕在化をしております。

労働時間規制によりトラック輸送は極めて厳しい状況にあり、これでは我が国の経済活動とその発展において重要な物流が滞る事態も想定されます。

実際に厳しい予測、これも関係各所から出されています。

こうしたことからも、トラックドライバーの労働時間規制を緩和すべきと考えますが、主管庁は厚生労働省だと思いますけれども、その方向性について国土交通省はどのように考えているかお願いします。

委員長 坂本哲志

金子恭之君。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣、お答え申し上げます。

2024年度から働き方改革関連法に基づき、トラックドライバーにも時間外労働の上限規制が適用されましたが、担い手不足が深刻化している中で、様々なご意見があるものと承知をしております。

トラック運送業は全産業平均に比べ、労働時間が約2割長く、年間賃金は約1割低くなっておりますが、その処遇を改善するためには、賃金引上げの原資となる適正な運賃を確保するとともに、荷待ち時間の短縮などの物流効率化を図ることが必要であります。

このため、昨年4月に施行されました改正物流法や、本年1月より施行された中小事業者取引適正化法に基づく取引環境の適正化、荷主との運賃交渉に当たり、参考資料となる標準的運賃の周知・浸透、長時間の荷待ちや契約にない付帯業務を強いる荷主等に対するトラック物流適正化の是正指導、国土交通省等によりまして、適正な運賃確保や物流効率化を進めることで、トラック運送業における処遇改善を図っているところでございます。

労働時間規制の見直しについては、先ほど委員からお話がありましたように、厚生労働省を中心に政府全体で働き方の実態とニーズを踏まえて、運用・制度の両面から議論が進められるものと承知をしておりまして、国土交通省としてもトラック運送業を所管する立場から、現場の実態を踏まえつつ必要な協力を行ってまいります。

委員長 坂本哲志

和田政宗君。

質疑者 和田政宗

これも大臣から心強い答弁いただきましたけれども、やはり現場をもうつぶさに見ていただいていると思いますけれども、現場の状況を見ると、いやもうこれ、さすがにやはり緩和しないと厳しいというふうに思いますので、何卒よろしくお願いをいたします。

次に法務大臣に質問していきます。

これは通告をしておりませんので、申し述べるだけにいたします。

今朝、こういうニュースに接して私驚きました。

政府が改定作業を進めている第6次男女共同参画基本計画の案が、自民党の部会会議で示されたとのことですけれども、報道によりますと、政府が示した案では、給仕の使用について……法的効力を与える制度の創設を検討するとの記載になっていたのを、自民党は運転免許証などの公的証明書に旧姓だけを記載する、旧姓の単独記載も可能とする法制化の検討を盛り込むよう求めたとの報道がなされています。

旧姓の免許証やパスポート、マイナンバーカードへの旧姓の単独記載が進めば、実質的な選択的夫婦別姓推進となり、そのような新法や法改正は、私たち参政党は認めるわけにはいきません。

「旧姓を単独ということにすれば、選択的夫婦別姓をしなくて済む」という意見の方もいますけれども、逆に私は止まらなくなってしまうというふうに考えています。

あとは戸籍の記載を変えるのみということになります。

公的免許証などへの単独記載については、参政党は明確に反対をいたします。

では、法務大臣にお聞きしてまいります。

日本版ESTAについてお聞きをします。

私は国会質疑において初めて「日本版ESTA」という用語を使い、その創設について質問をするなど、必要性の訴えとともに導入促進に取り組んでまいりました。

ESTAは短期滞在ビザ免除国からの我が国への渡航者に対し、出発前にオンライン申請を求め審査するもので、不法滞在を狙う可能性があるなど、我が国への入国が望ましくない人物の入国を事前に阻止することができます。

まず、ESTAの導入意義と期待される効果について法務大臣にお聞きします。

委員長 坂本哲志

平口洋君

答弁者 平口洋

法務大臣、平口洋君。

ご指摘のESTAは、電子渡航認証制度と言われるものでございます。

査証免除国や地域の外国人であって、本邦に短期間滞在して観光等の活動を行うもの、そういうものについては、査証を要しないとされているものでございまして、査証の免除国というふうになっているわけでございます。

入国審査官においては、厳格な上陸審査を行うなどして、不法残留等を企図する外国人の上陸を拒否するよう努めておりますが、このような外国人が入国した場合は、本邦から退去させるためには、相当の労力と費用を要するものでございます。

そこで、このような外国人の入国を防止し、厳格な出入国管理を実現する必要があるわけでございます。

他方で、近年、観光等を目的として我が国を訪れる外国人が急増……これらの課題を一体的に解決するために、電子渡航認証制度ESTAを創設する必要があるということでございます。

委員長 坂本哲志

和田政宗君

質疑者 和田政宗

これはしっかりと進めていただきたいというふうに思います。

そして、2024年に施行された改正入管法により、難民申請がツーアウト制となり、不法滞在や不法就労狙いの繰り返しの難民申請を行った場合、それを認めず送還されることになりました。

私は当時、参議院の法務委員会の与党筆頭理事として、この改正法の円滑な施行、そして送還強化を要請し、実際に取り組んでまいりましたけれども、我が国における不法滞在者の送還促進について、現状と促進策について聞きます。

委員長 坂本哲志

平口洋君

答弁者 平口洋

法務大臣、平口洋君。

お答えいたします。

不法滞在者等の法令に違反するものに対して厳格に対応していくことも、外国人との秩序ある共生社会の実現のためには必要であるというふうに考えております。

この点、昨年5月に「国民の安全安心のための不法滞在者ゼロプラン」というものを公表し、その一環として御送還付き国費送還の促進というものに取り組んでいるところでございます。

この御送還付き国費送還の促進については、令和6年の送還人数が249件であったものが、昨年は300件以上の送還を実施しておりまして、着実に推進していると評価できるわけでございます。

引き続き、御送還付き国費送還を着実に実行していくことで、自発的に帰国するものも増加することが期待できるということでございます。

今後ともゼロプランというものを強力に推進し、国民の皆さん方の安心安全を守るべく力を尽くしてまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

和田政宗君

質疑者 和田政宗

送還強化を進めていただきたいと思います。

次に、政府備蓄米について聞きます。

政府備蓄米、約100万トンを保管するとされておりますけれども、もし周辺に有事などが起きて日本への食料品輸入などが滞ることを想定した場合、これ2か月分の備蓄量に過ぎません。

どんなときも国民を飢えさせないために、私はこれ、備蓄米300万トンが必要であると思います。

こうなりますと半年分の備蓄量となります。

農水大臣、どのように考えますでしょうか。

委員長 坂本哲志

鈴木憲和君

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣、鈴木憲和君。

お答え申し上げます。

米については国内で自給できる穀物でありまして、備蓄米の適正水準は、有識者で構成されます食料・農業・農村審議会に諮った上で、10年に1度の不作が発生した場合や、通常程度の不作が2年連続で続いた場合にも対応可能な水準として、100万トン程度と米の基本指針においております。

この水準を維持するためには、相当の財政負担が生じております関係で……この提案については、こうした観点からも慎重に返答すべきものというふうに考えております。

委員長 坂本哲志

和田政宗君。

質疑者 和田政宗

終わります。

ありがとうございます。

委員長 坂本哲志

これにて和田君の質疑は終了いたしました。

高山聡史 (チームみらい) 14発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に高山聡君。

高山君。

質疑者 高山聡史

委員長、ありがとうございます。

チームみらいの高山でございます。

本日はまず、スマート農業の社会実装についてお伺いいたします。

言うまでもなく、スマート農業は我が国の農業の構造転換を実現するための政策の柱の一つでございまして、高市総理も施政方針演説などで、世界トップの植物工場、衛星情報AI解析などのスマート農業技術の開発・実装を加速させると述べられておりました。

また、2025年度から5年間の農業構造転換集中対策期間では、従来の予算とは別枠で予算を確保するという方針で、来年の予算案でもこれに対して494億円の計上がなされており、かつJRA特別積立金から4年間で毎年250億円ずつの臨時予算等が議論されていると理解しております。

テクノロジーで社会課題を解決するということを、我々チームみらいは進めていきたいと考えておりまして、このスマート農業の大きな方向性については大いに期待を持っております。

そこでまず、鈴木大臣にお伺いいたします。

このスマート農業政策について、従来の政策から特に変わった部分が何で、この集中対策期間において具体的にどのような成果を目指しておられるのか。

特にスマート農業の普及に関する目標であるとか、KPI設定の考え方、そこにあるものをぜひお聞かせいただければというふうに思います。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣 鈴木憲和君。

ご質問ありがとうございます。

まず、農業者の減少、そして高齢化が進む中で、生産性を向上させて食料の安定供給を図っていくためには、少ない人数でたくさん作らなきゃいかんので、スマート農業の推進というのが不可欠になります。

特に気候変動も含めて暑くなってきていたりするので、農業の現場を暑い中でやるというのもなかなか厳しくなっている中で、さまざまな新しいテクノロジーが必要になってきております。

そういう中でありますので、農林水産省では農研機構や民間大学等とも連携をして、例えばですが、野菜などの収穫ロボットや柑橘の防除用ドローン、そして中山間地域においてインターネットを介さずに使える自動の水管理システムなどのスマート農業技術の開発のほか、農業者に対する技術導入への支援などを行ってきております。

例えばですが、スマートといっても、どこまでスマートかという話がありまして、一番わかりやすく身近で広まっているというと、例えばドローンによって農薬を散布するということがだいぶ普及をしてきております。

現状では全部の農地427万ヘクタールありますが、もうすでにドローンによる農薬散布が100万ヘクタールを超えてきていると。

導入しやすいものからしっかりと現場に普及をしていくということが肝心かというふうに思っております。

質疑者 高山聡史

高山聡史君。

ありがとうございます。

今の大臣のご答弁の中でも「少ない人数で」というキーワードがございました。

また、この私の質問に先立ち、今日は野中委員のご質問の中でも、スマート農業が届かないところという言及であったりとか、あるいは野間委員からは、水田の半分を占める小規模な農家さん、米農家さんは赤字であると、こういったお話もございました。

これに関連したご質問をさせてください。

もちろん人手不足も広がっていく中で、少ない人数でどのように作っていくかということがあるわけですが、このスマート農業の導入に関して、初期投資の高さということは多く課題として認識されているものというふうに思います。

実際に自動運転トラクターであるとか、あるいは大臣からも言及ありましたドローンといったもの、トラクターであれば1000万円以上かかったりとか、ドローンであっても80万円から300万円と、小さくない金額がかかるというところでございます。

そこで大臣にぜひ伺いたいのが、この初期投資も多くかかるという中で、現状のスマート農業というものが、結果として大規模な農家であるとか法人経営のところに恩恵、あるいは導入が偏りがちであったりとか、結果として我が国の農家の大多数を占める中小であるとか個人の経営体というところにはなかなか届きづらいという構造になっていないかというところに課題感がございます。

ぜひ、この規模感の格差に対してどのような施策が必要であるかとか、あるいは実際に今打たれている施策について、大臣のお考えをお聞かせいただけないでしょうか。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣 鈴木憲和君。

お答え申し上げます。

まず、このスマート農業機械と技術を導入するに当たりましては、やはり価格が、当然まだ新規開発されたものだけなので、価格が高いといった導入コストの課題もありますし、また同時に、ドローン一つ取ってみても、操作に技能の習得が必要だといった課題も現実としてはあるわけです。

こうした中で、産地全体でスマート農業の導入を促進するために、この経営規模の地方の小さい農業者も含めて、その産地で一定規模のまとまりをもって、スマート農業機械技術を導入して、栽培体系の転換を行う場合に支援をしております。

要はどういうことかといいますと、1人1台ずつ小さい農家がスマート農機を持てばいいということでは、結果としてコスト高になって赤字になっちゃいますので、意味がありませんが、やっぱりまとまっていくということが大事だというふうに思います。

そのためにですね、例えばドローンなどのスマート農業機械技術を活用して専門作業の受託等を行う農業支援サービスの利用も有効であるかというふうに思いまして、政府としては農業支援サービス事業者の機械導入等への支援も充実強化をしてきておりまして、引き続きスマート農業技術の普及が図られるように必要な対策を講じてまいりたいというふうに思います。

質疑者 高山聡史

高山聡史君。

ありがとうございます。

高価な機械がシェアされて、結果としてその機械の稼働率も上がって効率よく作れていくということが目指されているものというふうに理解をいたしました。

ありがとうございます。

続いてもう一点、先ほど大臣からも言及ございましたが、スマート農業というとやはりネットワーク、インターネット通信を要するものもまだまだ多くございます。

例えば、即位をするシステムで通信を必要とするであるとか、あるいは先ほど特にIoTシステムにおいてネットワークを要さないものもあるというお話がありましたが、やはり通信があった方ができることが増えるということもございます。

そういった中で、この通信インフラの状況というものに関して、地域間の格差というものはまだまだ多くあるのかなというふうに認識をしております。

この通信インフラの状況に関して、全国の農地でスマート農業に必要な通信環境が整備されている割合であるとか、その実態といったものを農水省として把握をされているかというところと、それを踏まえてこの格差を解消するであるとか、あるいはすぐには通信環境が整わないところに対してどのような打ち手を考えられているかというところをもう少しお聞かせください。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣、鈴木憲和君。

高山委員、ご指摘のとおり、スマート農業の導入を推進するためには、農地を大区画化するという農地の整備の部分、プラス情報通信環境の整備がないとスタートしません。

現状で携帯電話などのサービスの通信エリアの農地のカバー率が、今全国で約97.7%まで来ております。

農地の一部もしくは全部でサービスを利用できない面積というのが、全国で400万ヘクタールを超える農地あるんですが、10万ヘクタールで全国の農地の約2.3%がまだカバーしきれていないという状況であります。

このため、農林水産省では、まず補助整備事業、要するに基盤整備ですね。

公共事業をやる際に、農地の大区画化や自動給水栓などの整備を図るだけではなくて、この令和7年度の補正予算において、この農業生産基盤情報通信環境整備事業というのを新たに創設をさせていただきまして、光ファイバーや無線基地局などの情報通信施設の整備を加速化することを支援をしているところであります。

これらでなるべく多くカバーをすることで、スマート農業やりたい人が導入しやすいという環境整備を整えていきたいと思います。

質疑者 高山聡史

高山聡史君。

ありがとうございます。

まず、「できるところから」という言葉もありましたが、テクノロジーというのは届くべき人、使いたいと思う方にきちんと届いて価値を発揮するものだというふうに思います。

ぜひ引き続き大規模な農家だけでなく、中小規模あるいは個人の農家さんであるとか、あるいは通信環境も整ったところだけでなく、そのカバー率を高めて必要な方に必要な環境が整うということをぜひ進めていただきたいということをお願い申し上げて、私の次の質問に移りたいと思います。

続いて、交通空白の解消に向けた地域交通のDXについてお伺いしたいというふうに思います。

人口減少であるとか高齢化が進む中、地方を中心に移動の足の確保ということがますます深刻な課題になっているというふうに認識をしております。

路線バスの事業者さんの赤字であるとか、あるいはドライバーさんの高齢化、人手不足、そういったことも相まって、バスの減便であるとか廃止、その他の公共交通機関にも影響が出ているところがあるというふうに認識をしております。

この交通空白の問題は大変深刻で、昨年の調査結果では、全国2057箇所、自治体で交通空白が存在するということが明らかになったと認識しております。

そこでまず金子大臣にお伺いさせてください。

この交通空白の解消に向けた現状の認識と、この集中対策における具体的な目標について、大臣のお考えをお聞かせください。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣、金子恭之君。

お答え申し上げます。

私は政治家としてこれまでも「地域の繁栄なくして国の繁栄なし」とのモットーで活動しており、まさに地域公共交通は地域の繁栄の維持税だと考えております。

人口減少や担い手不足等によりまして、バス路線等の減便・廃止が進む一方で、免許返納、学校や病院の統合・再編等により、通学や通院、買い物などの移動手段の確保に対する社会的需要はむしろ高まっております。

この結果、全国で約2500箇所に及ぶ交通空白が生じており、国土交通省においては、令和7年度から9年度までを集中対策期間と定め、私を本部長とする国土交通省交通空白解消本部のもと、これらの解消等に向け、総合的支援を推進しているところであります。

具体的には、スクールバスや介護施設、商業施設などの送迎車両を地域住民の移動手段としても利用するなど、地域の輸送資源のフル活用等を進めるための新たな枠組みを盛り込んだ地域交通法改正案の今国会への提出、財政面での後押しとして、令和7年度補正予算、令和8年度当初予算案合わせて約600億円を確保。

民間企業や技術やノウハウを生かした官民連携の促進、利便性・生産性向上に資する地域交通DXの推進などに取り組んでおります。

今後とも制度、予算等のあらゆる政策ツールを総動員して、持続可能な地域公共交通を実現してまいります。

質疑者 高山聡史

高山聡史君。

ありがとうございます。

まさにあらゆる政策を総動員するというお話がありましたが、この地域交通においては、併せていろいろな交通モード、つまりバスもあれば、鉄道もあれば、タクシーもあれば、新しいデマンド交通とかライドシェアの仕組みもあればといったものを組み合わせて、あるいはそれらを一部統合して提供するということが不可欠なものだというふうに認識をしております。

一方で現状を見てみると、それらの例えば配車のシステム、予約のシステムであるとか、そこに溜まっていくデータであるとか、あるいはその事業者の運営の仕組み、それらが全て今の瞬間はバラバラになっていて、それをどう整理をしていくかということが大変重要な課題になるかなというふうに思います。

そこでぜひお伺いしたいのが、この交通空白を解消していく各地域での取組に対して、この複数の交通モードをまたがる仕組みを、データ面、そして運用面、それぞれでどのように整備を進める、あるいは標準化を進めていくというお考えであるか、ぜひ大臣もしくは、お答えいただければと思います。

政府参考人 池光隆

国土交通省大臣官房公共交通政策審議官、池光隆君。

お答え申し上げます。

交通空白解消に向けましては、デジタル技術の活用を積極的に進めまして、地域公共交通の利便性や生産性を向上させていくことが重要であり、これまでMaaSやキャッシュレス決済、配車アプリの導入などの普及を促進してまいりました。

これらのデジタル技術を活用したサービスは一定程度普及をしてきておりますが、システムやデータがそれぞれで発展し、連携することが難しい、いわゆるサイロ化、タコツボ化といった課題への対処が求められております。

このため、国土交通省では昨年の4月から、地域交通におけるデジタル技術活用の先進事例の創出と標準化を進める新たな取組として、「地域交通DX推進プロジェクト」、私もこれを「コモンズ」と呼んでおりますけれども、これは新たにスタートをさせたところであります。

このコモンズでは、システムやデータ、業務プロセスなどの標準化を進めることで、地域の輸送資源のフル活用や共同化、協業化などの地域公共交通の連携共同の技術的基盤の整備に取り組んでおります。

具体的には今年度の取組におきましては、鉄道やバスの乗降実績データの仕様や、QRコードを用いたチケット認証の相互運用技術など、多様なテーマで標準仕様をまず設定をいたしました。

さらに来年度からは、この策定した標準仕様を用いたサービスや業務システム運用も含めまして、導入への支援として「地域交通DX推進事業」を措置として創設をしておるところでございます。

引き続きデジタル技術やデータの力を最大限に引き出し、地域交通を持続可能なものとするべく、取組の具体化をしっかりと進めてまいる所存であります。

質疑者 高山聡史

高山聡史君。

坂本哲志委員長、ありがとうございます。

まさに標準化がしっかり進むということと、標準化された内容が各地域にしっかりと伝わって、標準化の仕組みを使った取組の成功事例が各地で広がっていくということが、このテーマにおいては非常に大事であると思います。

ぜひこの交通空白をなくすという取組がより加速されていくということを期待いたします。

続いて一言だけ、オーバーツーリズムと二重価格の考え方について、ぜひ大臣から一言だけいただければと思います。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣、金子恭之君。

観光施設やサービス等における料金の設定については、個々の施設等の状況や地域住民の皆様への配慮の観点、観光需要の動向なども踏まえ、二重価格や価格変動性の導入の有無なども含め、一時的には各施設管理者やサービス提供者等において適切に設定されるべきものだと考えております。

国土交通省としましては、各施設管理者等がその料金を自律的に検討できるよう、今後国内外のオーバーツーリズム対策や料金設定の事例も踏まえつつ、ガイドラインの設定等、必要な取組を進めてまいりたいと考えております。

質疑者 高山聡史

高山君はい、ありがとうございます。

まさに事例を作っていくときに標準の形ですね、これを国が示していくということには大きな意義があると思います。

ありがとうございました。

これにて高山君の質疑は終了いたしました。

畑野君枝 (日本共産党) 9発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 畑野君枝

次に畑野君枝君。

畑野君枝(日本共産党)日本共産党の畑野君枝です。

平口洋法務大臣に再審法について伺います。

袴田事件をはじめ、冤罪事件を二度と起こしてはいけないというのが、再審法改正の原点です。

袴田岩雄さんの身体拘束は48年間、死刑囚として過ごしたのは34年に及びます。

死の恐怖の下、長期の拘束で、精神状況を呈しても、まともな医療措置もされませんでした。

先日の質疑で、総理も法務大臣も、「犯人でない人を処罰するということは、その人権を著しく侵害するものであって、当然あってはならない」と答弁されました。

問題は、袴田さんが冤罪を晴らすまで、なぜ44年もの長い年月がかかったのかということです。

その重大な原因の一つは、再審開始決定に対する検察官の不服申立てです。

冤罪被害者が再審請求をしても、検察官の不服申立てによって、審理の入り口にたどり着けない。

大臣、これが冤罪救済を遅らせてきたということは、明らかではありませんか。

法務大臣、平口洋君。

答弁者 平口洋

平口洋(法務大臣)お答えをいたします。

お尋ねは個別事件における裁判所の訴訟運営や検察官の活動内容に関わる事柄であり、法務大臣として意見を述べることは差し控えたいと思います。

その上で、検察当局は御指摘の事件の検証結果報告書において、手続の長期化に関する問題点についても検証を行い、「第一次再審請求において検察官としても裁判所に対し審理を促進していく工夫を促すなどして、審理の促進に協力できたのではないか」と考えること、現時点で審理の促進という観点から見ると、第一次再審請求審及び第二次再審請求審の当初において、検察官は証拠開示に対して消極ともいえる姿勢を示していたことは否定できないことなどを、長期化の原因として挙げているものと承知をいたしております。

検察官の慣行ではないかという御指摘でございますが、検察当局においては、再審開始決定があったときは、これに対する不服申立ての要否につき、公益の代表者として法と証拠に基づいて適切に対応するものと承知をいたしております。

質疑者 畑野君枝

畑野君枝(日本共産党)きちんとした答弁なかったんですが、この間、大臣は「有罪判決を1回限りの判断で確定的に覆せるのは不合理である」というのを繰り返し言ってきた。

全く違いますね。

検察官の不服申立てが再審の入り口に入ることを拒んでいる、阻んでいるという問題があるわけです。

速やかに再審の審理をということを望んでいるわけです。

審理の長期化は、冤罪被害者に回復しがたい苦痛を与えています。

検察官の不服申立てを禁止しないと、冤罪からは救済されないということを申し上げます。

もう一つは、証拠開示の問題です。

袴田さんの場合、再審を求めてから、無罪につながる証拠が明らかになるまで29年かかりました。

その原因を元裁判官63人の声明が指摘しています。

「検察官が証拠を開示しない、または開示するまでに時には何年、何十年もかかっている。

再審が開始され無罪になった事件の多くにおいて、決め手になった証拠は捜査機関の下で眠っていて、弁護人の度重なる求めによってようやく開示された」。

このように元裁判官たちが発言し、記者会見し、声明まで出して、「証拠が迅速に開示されないことが冤罪から救済を遅らせてきた」と指摘してきたことを重く受け止めるべきです。

証拠の範囲を限定せず、開示を認めるべきではありませんか。

大臣。

答弁者 平口洋

平口洋(法務大臣)お答えをいたします。

この点については法制審議会の答申が出ておりまして、法制審議会においては証拠の提出命令制度について、御指摘のような観点を含めて議論を行われた結果、答申に盛り込まれた制度により必要十分な証拠が裁判所に提出されることとなるという旨の意見が多数を占めたものと承知をしております。

法務省としては法制審議会の答申を重く受け止めており、今後これを踏まえて法案提出に向けた準備を速やかに進めるとともに、幅広い理解を得られるよう丁寧な説明に努めてまいりたいと考えております。

質疑者 畑野君枝

畑野君枝(日本共産党)証拠開示の範囲を限定することは、冤罪から救うべき被害者を取りこぼすことになります。

法制審が決定した法案要綱は、開示された証拠を審理以外で使うことを罰則付きで禁止していることです。

袴田事件では、血痕がついた衣類のカラー写真を支援者らと共有したことから再現実験が行われ、無罪確定につながりました。

この過程でメディアが新たな証拠を報じることで社会的関心が高まりました。

証拠資料が広く共有されて科学的知見が集まり、無罪の証明につながった。

このプロセスが袴田事件の核心ではありませんか。

証拠を審理以外で使用することを罰則付きで禁止することは、冤罪の救済手段を奪うものではありませんか。

大臣。

答弁者 平口洋

平口洋(法務大臣)お答えをいたします。

法制審議会においては、再審請求審における証拠の目的外使用の禁止について、御指摘のような観点も含めて議論が行われた結果、被害者のプライバシーの保護等の観点から禁止する必要がある旨の意見が多数を占めたものと。

承知をいたしております。

法務省としては法制審議会の答申を踏まえて、所要の取組を迅速かつ丁寧に続けてまいりたいと考えております。

質疑者 畑野君枝

畑野君枝君。

被害者などの名誉、プライバシー侵害については、個々の証拠について検討すべきだということを申し上げておきます。

本当にですね、萎縮させる恐れがある、大問題です。

これまで隠されてきた証拠から事実を掘り起こし、無罪を勝ち取ってきた、こうした道を閉ざす冤罪隠蔽法案だと言わなくてはなりません。

抜本的見直しを求め、そして超党派で作成した議連案を実現すべきだということを申し上げて、私の質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)これにて畑野さんの質疑は終了いたしました。

以上をもちまして省庁別審査は終了いたしました。

午後1時30分から委員会を再開することとし、この際休憩いたします。

坂本哲志 (予算委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

休憩前に引き続き会議を開きます。

一般的質疑を行います。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

笹川博義 (自由民主党・無所属の会) 31発言 ▶ 動画
質疑者 笹川博義

笹川博義君。

笹川君。

自由民主党の笹川博義です。

本日は質問の機会ありがとうございました。

それでは順次質問に入らせていただきます。

まず上野厚労大臣、そして厚労省の皆さんにご質問させていただきます。

特に血液製剤、献血等の現況についてということの質問をさせていただきたいのですが、この製薬、創薬については、この予算委員会においても、それぞれこの課題については各委員からさまざまな角度からご指摘がありました。

私も今、超党派議連でありますけれども、骨髄細胞バンク・献血推進議連の会長を務めさせていただいております。

特に地見花子先生、浜地和田先生には中心になって頑張っていただいております。

議連としては政府には幾度か申し入れさせていただいておりますが、特に差額の別途代の負担軽減、土壇の休暇制度の導入・拡充などをお願いしておりますので、ぜひ大臣、このことは留めておいていただきたいというふうに思います。

最大ケースバンクがお願いしました、最大ケースバンクを根性保障の対象ということについて、大変厚労省の皆さんにお世話になりまして対象としていただきました。

改めて感謝を申し上げたいというふうに思います。

それではまず、血液製剤の安全性の向上と安定供給の確保等を図るための法的枠組み、血液法が施行されておりますが、当時この法案につきましては、基本理念として「血液製剤は国内自給が確保されることを基本とし、ともに安定的に供給されるようにしなければならない」ことが規定され、また国の責務としては「国は血液製剤に関し、国内自給が確保されることとなるように、献血に関する国民の理解及び協力を得るための教育及び啓発、血液製剤の適正な使用の推進に関する施策の策定及び実施、その他必要な措置を講ずるよう努めなければならない」というふうにされております。

また、この法律の国会審議における過程の中で、委員会決議として、「血液製剤は人体の一部である血液を原料とするものであることから、倫理性、国際的公平性などの観点に立脚し、国民の善意の献血による血液によって国内自給を達成できるよう全力を傾注すること」との附帯決議もなされております。

ここでお伺いをさせていただきますが、まずはこの免疫グロブリンなどの血液製剤の国内自給について、どのような認識かお伺いを申し上げます。

政府参考人 宮本直樹

厚生労働省医薬局長 宮本直樹君。

お答え申し上げます。

血液製剤の国内需給の確保につきましては、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」において国の責務とされており、法に基づく基本方針を定め、免疫グロブリン製剤等の血液製剤の国内需給に努めているところでございます。

一方、免疫グロブリン製剤につきましては、効能効果が期待できる疾病の種類の拡大に伴い、世界的に需要が増大している一方で、国内メーカーの製造設備の一部は老朽化により、現状、製造能力の増強には限度がありまして、足元令和6年度の国内自給率は68.1%まで低下しております。

政府といたしましては、将来的な安定需給、安定供給、国内需給のためには、製造設備の更新及び強化が喫緊の課題であると認識しておりまして、令和6年度補正予算及び令和7年度補正予算において約22億円を計上いたしまして、国内メーカーにおける免疫グロブリン製剤の効率的な製造方法の開発や、製造を維持・増産するための支援を行っているところでございます。

厚生労働省といたしましても、引き続き製造販売業者はこれをはじめとした関係者と密に連携をしながら、血液製剤の安定供給、国内自給を果たしていく上での支援を検討してまいりたいと考えております。

質疑者 笹川博義

笹川博義君。

今、答弁がありましたけれども、今、メーカーの製造能力、大変今、危機的状況といっても過言ではないという状況なんですよね。

旧式化しているところを、工場を新しく新設したいというメーカー側の希望もありますが、昨今の資材、また労働単価も含めてコスト上昇でありますので、非常に今厳しい状況であります。

こういった、特に今必要とされているこの血液製剤のメーカーの製造能力の拡充は大変重要な課題でありますので、今、現況22億とお話ありましたけれども、「とても少ない」という声もないわけではありませんので、さらなる支援強化をぜひ省内でも検討していただき、実現をしていただきたい。

このことを指摘させていただきたいと思います。

続いて、献血の現況について、どのような認識をお持ちかお答えください。

政府参考人 宮本直樹

厚生労働省医薬局長 宮本直樹君。

お答え申し上げます。

現状では血液製剤の医療需要は満たしているものの、若年層の献血者数は年々減少して、50歳以上の献血者による献血が延べ献血者数の約5割というふうになっております。

今後の少子高齢化により献血可能人口の更なる減少が見込まれる中で、献血に御協力いただける若年層の確保対策が喫緊の課題であると認識しておりまして、令和7年6月の骨太の方針におきましても、中高生からの献血に対する理解を深めることが盛り込まれたところでございます。

このため、従来より実施している高校生、大学生を対象とした普及啓発資材の配付に加えまして、令和7年度からは文部科学省をはじめとする関係者と連携をしながら、中学生を対象とした普及啓発資材を作成・配付するとともに、献血に対する若年層の意識を高め、社会への積極的な参加を促すことを目的とした、中高生を対象とした献血普及啓発ボランティア活動発表会を開始したところでございます。

引き続き、若年層を含めた多くの国民の皆様に献血に御協力いただけるよう、様々な取組を推進してまいりたいと考えております。

質疑者 笹川博義

笹川博義君。

今、大臣から御説明があったとおりなんでしょう。

先ほど申し上げたとおり、「国民の全員の献血による血液によって国内自給を達成できるよう全力を傾注すること」というのが、国会として当時、決議をされたわけでありますが、さっき話があったとおり、50代、60代が主力なんですよ。

献血の50代、60代ですから、若年層についてはもう全然問題にならんのですよ。

だからここが非常に問題なんですよ。

すなわち、ここはもう予見可能なところまで来てますので、これはやはり特に文科省との協力はもう欠かせませんので、そういった、私は中学生、さらに小学生の、私はいいと思っているんですよ。

何なら小学生の医療的な研修というか、勉強というか。

確かタバコの害について、結構ごっつい写真を見せて小学生に啓蒙活動しているんですよ、教育を。

だからやっぱり早いうちがいいんですよというふうに私自身は思っていますが、大臣、ぜひリーダーシップを発揮してね、文科省、また経産省とも連携して対応していく必要があると考えますが、大臣の御所見をお伺いします。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎君。

はい、お答えをいたします。

委員におかれましては、議連会長として、この分野の課題につきまして、精力的にご尽力いただいておりまして、ありがとうございます。

今しがたお話がありましたように、やはりこれは無償のボランティアである献血でありますので、国民の皆さんの本当にご理解、ご協力が大切だというふうに考えております。

厚労省におきましても、学校現場への働きかけや、日本赤十字社が実施する学校献血などへの取り組みを行っておりますが、さらに私自身も今、委員からお話のありましたように、リーダーシップを発揮をして、さまざまなキャンペーンでありますとか、あるいは文科省と連携したさらなる取組でありますとか、そういったことにしっかり注力していきたいと思いますので、またいろんな御意見をいただければというふうに思います。

質疑者 笹川博義

笹川博義君。

ぜひ大臣、よろしくお願いいたします。

それでは大臣、どうぞお答えください。

続きまして外国人政策について、小野田大臣にお伺いをさせていただきます。

まず「外国人の受け入れ、秩序ある共生のための総合的対応策」というような形の中の基本的な考え方の中で、「一部の外国人による我が国の法やルールを逸脱する行為、制度の不適正利用について、国民が感じている不安や不公平感に対処する必要」、このことが一番目に書かれているんですね。

やはりこういった形に国民が思ってしまったと、抱いてしまったと。

このことについて、このような事態に至ったことに対して、大臣としてどのように受け止めておられますか。

御所見をお伺いいたします。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美君。

はい、受け止めということでございましたけれども、笹川先生をはじめとする与党の御提言も踏まえて、この総合的対応策を取りまとめたところです。

それは外国人政策をやはり秩序あるものにしていくというために、これまで着手できていなかった問題も含め、例えば不法滞在者ゼロプランの強力な推進、在留審査の厳格化、帰化や永住者についての審査の厳格化、税や社会保険料の未納防止など、幅広い施策を盛り込んでいます。

これは国民の皆様の不安や不公平感をもとに、それを対処していこうというような思いでしております。

司令塔である担当大臣としては、関係大臣と連携して、総合的対応策に盛り込まれた施策を着実に実施するとともに、外国人政策を秩序あるものとするため、不断の検討を進めてまいりたいと思っています。

質疑者 笹川博義

笹川博義君。

この総合的対応策が非常に幅広な課題について。

取組について例示されたものでございますので、これをしっかりと実行に移していくということは、ものすごく大切なことだと思います。

私の地元も大泉町、太田、それから群馬県、隣の伊勢崎市含めて、非常に多文化共生の先進地と呼ばれるところほど、実は悩みは深いんですよ。

上辺だけで視察に来られる方いらっしゃいますけれども、そうじゃないんですよ。

それぞれ住民一人一人が抱えている課題というのは非常に深刻なところがあるんです。

だからこそ多文化共生を確かなものにしていくためには、相互に理解し尊重し合える、ですからそれぞれの制度が信頼のあるものにしていかなきゃいけないんですよ。

ここが大切だと私は思っております。

それでは続いてですが、この在留資格である「技術・人文知識・国際業務」。

この資格についてありますが、この該当性のない業務への従事。

これも多く指摘をされて期間が経っているわけでありますが、この点についてどのような見解と対応を考えておられるのかお伺いいたします。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美大臣。

在留資格、いわゆる「技人国」で在留する外国人が増加傾向にあるところ、その中には先生ご指摘のとおり、認められた活動内容に該当しない業務に従事する事案が発生して対策が必要となっています。

このような事案に対応するために、政府としては総合的対応策に基づいて在留資格「技人国」に係る適正化にも取り組んでおります。

具体的には、外国人が派遣形態で就労する場合に、派遣先において資格該当性のある活動に従事することについて、派遣元と派遣先の両方から誓約書を提出させる運用を今月9日から開始するなど、出入国在留管理において審査の強化を進めていると承知しています。

法務大臣と連携して、「技人国」が在留資格の本来の目的に沿った形となるように、引き続き適正化のための方策を検討し実行してまいりたいと思います。

質疑者 笹川博義

笹川博義君。

この誓約書等の提出、これは最初の一歩としては私は評価をするわけでありますが、ただ現場がそれぞれ混乱しないように、それから現場がやはり不公平感を抱くようでは困るということはありますから、ぜひその対応策についてはきちっと省内で結構でありますから、目標数値を持ちながらしっかり対応していただきたいというふうに思います。

それでは続きまして、在留資格の「留学」についてであります。

特に留学生の資格外活動、いわゆる週28時間労働について、学ぶことよりも労働を主たる目的としているのではないのかという、実は指摘も数多く寄せられております。

これも事実なんですよね。

このことについて御所見をお伺いいたします。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美大臣。

そういった問題を指摘されていることは十分承知をしております。

その留学生を、今まで労働の資格がなかなかなかった中で、労働力として活用したいという声があったのも事実であろうというふうに思っています。

留学生に対しては学業を阻害しない範囲で資格外活動許可を認めているところでありまして、留学生が増加傾向にある中で、中には週28時間を超えるアルバイトを行うなどの資格外活動違反も生じていて、対策が必要になっていると考えています。

このような時点に対応するために、政府としては総合的対応策に基づいて、こちらも適正化に取り組んでおります。

具体的には、速やかに講じる施策として、複数の稼働先、要は一箇所ではないところで資格外活動を行っている留学生に対して、教育機関と連携した実態把握や指導を行うこと。

そして令和9年からマイナンバーによる情報連携に基づいて留学生の所得情報を活用することで、資格外活動に係る厳格な調査及び審査を行うこととしておりまして、現在出入国在留管理庁において実施に向けた詳細を検討中です。

こちらも法務大臣と連携して、先生おっしゃったとおり、働きに来るなら労働の資格ですし、この留学の資格は学びに来ているわけですから、そういった資格の本来のあり方、今後の資格外活動の許可及びその管理のあり方、全て検討してまいりたいというふうに思っています。

質疑者 笹川博義

笹川博義君。

そこの切り分けがとても大切なことであり、これはやはり本人にとってもそれの方がいいわけですよ。

ただ、現状やはり学費や生活費、特に今の物価高騰で考えると、日常の生活費の支出増にどう対応したらいいのかというのは確かにあると思うんですよ。

ですから、このことも含めて検討がやはり文科省と連携しながらやっていくことが大事であるというふうに思います。

厳しくやる、だからせっかく日本に学びに来てもらっているわけですから、そこから先のことも考える。

また本人自身もやはりいい思い出を作ってもらいたいし、そういった意味では何か支えていく制度というものもやはりしっかりと検討していくことは大事だというふうに思いますので、特に今、生活費の物価高騰にどう対応されるかということになってしまいますから、まずよろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。

それでは、在留資格の永住者についてであります。

特に特定2号などの永住資格付与についての主たる要件が在留期間でいいのかという点もございますし、この資格付与と併せて、永住の在留資格の取消しについてさらなる明確化と、特にやはり厳正に、それからスピード感を持った対応が必要と考えるが、この辺のご所見をお伺いします。

併せて、これは期間の要件にも連動する話にもなってまいりますので、この期間の要件のあり方についてもご所見をお伺いいたします。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美大臣、永住許可については許可要件が緩いのではないかという指摘がされていることを承知しております。

そこで総合的対応策においては、永住許可までの在留資格、在留年数などの状況を調査し、審査の厳格な運用を行うとともに、独立世帯要件と国益要件についての基準の見直しを含め、許可のあり方を検討することとしています。

その中では、先生ご指摘の特定技能から永住に移行していくという可能性も踏まえたことを検討に入れているんですけれども、特定技能2号がどうしても議題に最近上がるんですが、技能実習、育成就労と特定技能1号以外の、例えばさっき言った高度専門職とか特定活動とか、特定技能2号以外にも永住につながる家族の帯同と在留の更新の上限がないものがまだまだたくさんありますので、そういったところも全て含めて全体的にこの永住の許可のあり方というのは見直していかなければいけないというふうに検討しています。

また、ご指摘の在留資格の取消し制度についても、令和6年改正入管法によって永住者の取消し事由が追加されたところで、総合的対応策では、まずは令和9年4月の運用開始に向けて必要な準備を進めるとともに、今後の課題として改正入管法の施行状況を踏まえながら、取消し事由の範囲の拡大これを含めた更なる検討を進めることというふうにしております。

併せて、帰化についても永住許可の審査との整合性を見ていかなくてはいけないので、日本社会に融和していることの要件の審査において、原則として10年以上在留し、日本社会に融和していることが必要であるとすることなど、総合的対応策に基づいて法務省において帰化の厳格化のための審査のあり方の検討も進めていると承知しています。

法務大臣と連携して、ご指摘いただいた永住許可とか帰化の要件の適正化、そのあり方を総合的対応策に盛り込まれたこの職種取組とともに強力に推進して検討してもらいたいと思います。

質疑者 笹川博義

笹川博義君。

やはり外国人政策について大事なことは、やはり社会構造が変化し、社会も大きく変化し、また国民の持っている意識も変化をしてきたと。

その中で、旧体制以前のこのままの制度というのを大事にしていくわけではなく、やはりそういうところに合わせて改正をしていくということがあるというふうに思います。

そのことによって、ここにもし帰化をした、縁があって日本で頑張って、そしてスポーツの社会でも頑張っておられる方がいる、それぞれ企業でも頑張っている方もおられる。

そうやって胸を張って堂々としっかりとやれると、このことがやっぱり日本の社会をさらに元気にしていく、強靭化していく、強固にしていくこういうことにつながるわけですから、こういった外国人政策制度というものをやっぱり果敢に見直していくということはとても大切にされると思いますので、ぜひ小野田大臣頑張っていただきたいというふうに思います。

小野田大臣もどうぞ。

結構ですよ。

それでは、どうぞお答えください。

もう少し優しく。

笹川博義君、石原大臣よろしくお願いいたします。

それでは、熊対策でございます。

昨年、各地でこの熊被害というものは死者数も含めて過去最多ということを更新をし、日常生活はもちろんでありますけれども、農業、観光業など、本当に国民の安全安心、経済活動を脅かす事態と深刻な事態となったわけでありますので、この深刻な事態となったことについてどのようなご所見をお持ちなのか、大臣にお伺いいたします。

答弁者 石原宏高

環境大臣、石原宏高君、お答え申し上げます。

昨年は東日本を中心に多くの地域で熊による深刻な人身被害が発生いたしました。

令和7年度は熊被害により亡くなられた方は、政府として調査を開始した平成18年度以降最多となる13名となりました。

亡くなられた方に哀悼の誠を捧げるとともに、負傷された方も236名に上り、心からお見舞いを申し上げたいと思います。

また連日、熊被害防止のために対応された自治体職員、また猟友会の皆様、また北県での広報支援を行った防衛省、自衛隊、警察、消防の皆様のご協力、ご尽力に感謝を申し上げたいと思います。

山里での被害が多かったわけでありますけれども、昨年は市街地とその周辺でも多くの被害が発生しました。

熊の出没が増えた要因は、熊の生息数の増加に加えて、里山利用の縮小等により、人の生活圏周辺が熊にとって生息に適した環境に変化しつつあることや、餌となるどんぐりの凶作により、行動範囲を広げたことが考えられます。

熊の個体数が増えすぎた地域では捕獲等を強化することが重要でありまして、一方で熊は生態系の重要な役割を担っております。

長期的には適正な個体数を維持しつつ、人と熊の住み分けを実現していかなければなりません。

政府では昨年11月の関係閣僚会議で決定した「熊被害対策パッケージ」を速やかに、かつ着実に実施してまいります。

加えて、年度内を目途に自治体が管理計画を作成するにあたって活用しておりますガイドラインの改定や、対策の実効性を高めるためのロードマップを策定させていただきます。

ロードマップ策定後、個体数管理の精密化や自治体への財政的・技術的支援を通じ、人と熊の住み分けに向けた取組をしっかりと進めて、国民の安全安心の確保に全力を挙げてまいります。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)笹川博義君。

質疑者 笹川博義

笹川博義(自由民主党・無所属の会)今お話があったこの熊被害の対策パッケージ、これは非常に高市内閣発足してもうまもなく対策会議、これは閣僚会議に格上げした上で、そして我が党でも提言を取りまとめて政府に申し入れ、この提言と連動した形の中でパッケージが11月に閣議決定したと。

非常に高市内閣としてのスピード感ある対応だったというふうに評価をされているわけで、私もそう思っておりますので感謝を申し上げたいと思っております。

ただ、今「個体数が増えています」とかという話がありました。

住み分けも大事なことです。

ただ、この個体数というのがどれほど確かなものかというのは、実のところクエスチョンマークなんですよね。

ここはまたちょっと事務方にお伺いしますが、特に熊の生息頭数の把握の精度を上げる生態調査を実施しなければ、対策効果を上げることはできないんですよ。

このことは非常に肝要なことというふうに思います。

同時にまた、これ生態調査の中でもそうなんですが、対策の空白として指摘されているのが「保護区」なんですよね。

この保護区における対応もどういうふうな考えを持っているのか。

併せて2点お伺いします。

政府参考人 堀上昌

環境省自然環境局長、堀上昌君。

堀上昌(環境省自然環境局長)お答えいたします。

熊の個体数調査につきましては、これまで各都道府県独自の手法で調査してきましたので、その精度にばらつきがございました。

このため、来年度から環境省におきまして、統一した調査方法によって、全国の熊の個体数調査を実施することにしています。

具体的な調査方法としましては、自動撮影カメラによる画像解析、それから採取した熊の遺伝子解析による熊の個体数の推定、そういったことをやっていく予定であります。

また、都道府県と連携してデータの収集・集約や分析を進め、地域ごとの生息状況をより的確に把握できるように取り組んでまいります。

それによって精度の高い個体数推定を行っていくこととしております。

もう一点お尋ねのありました、保護区の空白になるのではないかというところでございますが、保護区におきましても被害防止などのために熊の個体数を減らす必要があると。

そういう場合には、自然公園法などの捕獲許可を得るなどして熊を捕獲することが可能でございます。

環境省として指定管理保護対策事業交付金、これらを通じて地域のニーズ・意見を踏まえまして、都道府県が実施する熊対策を十分支援してまいりたいと考えております。

質疑者 笹川博義

笹川博義(自由民主党・無所属の会)そうしましたら、保護区の対応についてはそれぞれの自治体にも必ずきちっと連絡をしていて、誤解のないようにしておいてください。

それからまた、2月の段階で熊の活動も報告されておりますが、今年の春季の管理捕獲についてはどのような形になっていますか。

政府参考人 堀上昌

堀上昌(環境省自然環境局長)熊の春季管理捕獲でございますが、まず昨年ですけれども、昨年は7道県で実施されまして、計128頭捕獲されてございます。

本年は11道県におきまして、熊の春季管理捕獲の実施が計画されているというふうに承知しています。

昨年取りまとめました熊被害対策パッケージにおきましても、春季管理捕獲に対する交付金の補助率の暫定的な引き上げをしております。

既に春季管理捕獲を実施している自治体の技術の横展開も位置づけております。

引き続き、増えすぎた地域での熊の個体数の削減・管理を進めまして、人と熊の住み分けを実現していくということに努めてまいります。

質疑者 笹川博義

笹川博義(自由民主党・無所属の会)委員長。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)笹川博義君。

質疑者 笹川博義

笹川博義(自由民主党・無所属の会)それでは春季管理捕獲についてのまたデータもぜひお示しをいただきたいというふうに思います。

それから今大臣からもお話がありましたけれども、この熊対策において全国それぞれで猟友会の皆さん方が大変ご活躍をいただき、ご尽力をいただきました。

私はもう本当に感謝し尽くしても足りないというぐらいの思いであります。

ただ、市街地における活動については、これは猟友会ではなくて、本来業務である警察だというふうに私は思っております。

これは治安の問題でもありますので。

ただ昨年、緊急雇用制度のスタートということもあって、警察官を中心としたチームが2編成。

作ったわけでありますので、どのような評価をなさっているのか、警察庁、よろしくお願いします。

政府参考人 山田芳孝

警察庁生活安全局長、山田芳孝君。

お答えいたします。

警察では、熊による人身被害が深刻化していることへの追加的・緊急的な対策として、先週、被害が深刻であった岩手県及び秋田県に、他の都道府県警察から応援部隊を派遣し、市町村等による緊急猟獲等が行われるか不明である場合などに、ライフル銃を使用して人里に侵入してきた熊を駆除することができる体制を構築したところでございます。

これまでのところ実際の射撃には至っていないものの、両県警察におきましては、熊の駆除への対応に関して、緊急猟獲を行う市町村など関係機関との連携を深めてきたところでございます。

各都道府県警察におきましては、任務に従事する上で必要な訓練や教養を実施しており、岩手県及び秋田県以外の他県においても実情に応じて体制を構築しているところでございます。

警察としては、今後とも関係閣僚会議において決定された熊被害対策パッケージに沿って、地域住民の安全確保を最優先として、熊による人身被害を防止するための取組を進めてまいりたいと考えております。

質疑者 笹川博義

笹川博義君。

おそらくなかなか評価はしづらいと思う。

実際のところ一発も打っていませんから。

ただ、去年はそういうことでも許されるけど、今年はなかなかそういうわけにいけませんから。

しっかりと警察が対応できるように、準備が整っていないということのないようにぜひしていただきたいことと、それから熊対策において、これはもう私自身は思っているのは、内地のツキノワグマと、内地という方、失礼しました。

北海道と、それから東北とかそういったところのツキノワグマの対策と、北海道のヒグマの対策というのは、これはまた別なものだというふうに思っておりますので、特に北海道のヒグマの対策については、やはり北海道の根の歴史がありますから、よく相談をしつつ対策を講じていただきたいというふうに思います。

続いてちょっと順番をお伺いさせていただきます。

資源循環型の社会の構築についてであります。

資源循環型社会構築において、廃棄物を適正に回収し、処理し、資源原料へと転換させることは、とても大切なことではないでしょうか。

関連する厳しい法律を遵守し、資源循環型社会構築に資する活動をしている多くの事業者の皆さんへの影響が懸念されている事態が起きている。

特に私の地元でも、県道・国道沿いにいわゆるスクラップヤードというものがいくつもできて、そこで誰がどう見ても廃棄物の処理を行っている。

こういった現況に危機感を持った群馬県としては、検討局、そして県議会として規制する条例制定に動いて、この3月の議会で制定をされたわけであります。

この動きについて、環境省としてどう考えておられるのか伺います。

政府参考人 墨倉一郎

環境省環境再生資源循環局長、墨倉一郎君。

お答え申し上げます。

群馬県議会におきまして、ご指摘の条例案が議案として上程されており、また全国の自治体においても、千葉県、埼玉県、茨城県など関東地方を中心に、少なくとも5県7市において類似の条例が制定されていると承知しております。

それぞれの自治体において、現行の廃棄物処理法の規制対象外の物品等の不適正な保管や処理に起因する騒音や悪臭、公共用水域や土壌の汚染、火災の発生が問題となっていることから、それぞれ独自に条例が制定されているものと受け止めております。

質疑者 笹川博義

笹川博義君。

はい。

不適正なこのスクラップヤードで処理されたものが、実はこれ海外にも流出しているという指摘もあります。

これは我が国が資源循環型社会構築の一角が崩れつつあるという認識を持ってもおかしくないわけですよね。

ですから、それぞれもう本当に進化の早い状況なんですよ。

だからこそ環境省、しっかりと対応をスピードアップしてやってもらいたいんですよ。

ということで、この増え続けている不適正なスクラップヤードに対して、所管庁として環境省が今後どういうような形で対応するのか、大臣にお伺いします。

答弁者 石原宏高

環境大臣、石原宏高君。

お答え申し上げます。

1月に千葉県を訪問いたしまして、知事から全国に先行して取り組まれているスクラップヤード条例の施行状況をお伺いいたしました。

その後、現場も視察し、スクラップヤード対策の必要性を改めて認識したところであります。

不適切なスクラップヤードによる騒音、水質汚濁、火災等の支障が生じております。

これらをやはり全国一律の制度に、委員長、委員長、委員長。

(中略)法案の提出に向けた検討を加速してまいります。

質疑者 笹川博義

笹川博義君。

法案の提出ということで、しっかりと議論を積み重ねていただきたいと思います。

同時にまた、最後1点、ちょっと指摘させていただきますが、このスクラップヤードをそのままにして逃げていく事業者が出てこられると、その後の地元が大変困るんですよ。

じゃあ、これはどうやって処理するのかということをよくよく考えて、手当てをしていただきたいというふうに思います。

時間がもう間もなくなりましたので、気候変動適応計画、この改定について、最後の質問であります。

これは、気候変動の適応計画の改定が来年度中に行われます。

その中にあって、これだけ気候変動が起きている中で、今までの日本のこの自然環境を支えている在来種にとっても、ものすごく甚大な影響があります。

その他の分野についての影響も甚大でありますが、今日はもう環境省にちょっと所感をお伺いということで、私は環境大臣にお伺いしますが、いずれにしても、この外来種が何でこれだけ元気なのかって、やっぱり気候が変動したからですよ。

それについて生物多様性の改正を求めたいと思いますが、大臣の最後のご所見をお願いします。

答弁者 石原宏高

石原宏高君。

申し合わせのお時間が来ておりますので、簡潔にお答えください。

外来生物法で、実は特定外来生物と同様の被害を及ぼす疑いがある外来生物を「未判定外来生物」に指定し、輸入するものに届出の義務を課す仕組み等もございます。

また、ヒアリ等は要緊急対象特定外来生物に指定して、環境省が水際で徹底的に定着を未然に防いできた経緯もございます。

今後とも科学的知見の充実に努めて、現行制度を着実に運用することで、外来種の被害の未然防止を進めてまいりたいと思います。

以上で終わります。

ありがとうございました。

これにて笹川君の質疑は終了いたしました。

中野洋昌 (中道改革連合・無所属) 33発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に中野洋昌君。

質疑者 中野洋昌

中野君。

中道改革連合の中野洋昌でございます。

通告に従いまして質問をさせていただきますが、その前に1点ご指摘をさせていただきます。

本日、赤澤経済産業大臣が訪米をされるということで、私、この訪米自体は非常に国益上大変重要な交渉をしに行かれるというふうに承知をしておりますので、極めて大事だと思っております。

しかし他方で、本日の予算委員会は職権立てでもあります。

大変な重要閣僚がいない、そしてかつ職権立てということで、これは極めて乱暴な国会運営ではないかということは指摘をさせていただきたいというふうに、その上で、今日は副大臣に来ていただいておりますので、燃料価格の影響、特にイランの中東情勢と関連して、この影響について今日はお伺いをしたいというふうに思います。

かつ、定性的なお話というのもなかなか議論が深まりませんので、少し定量的に、過去のことも含めてどうだったのか、こういうことも含めて議論をさせていただきたいというふうに思います。

もちろん我が国の石油の9割は中東から輸入ということでございます。

備蓄自体は250日超ということでありますので、そういう意味で量が問題というよりは、価格がどうなっていくか、そして経済にどういう影響があるかということは非常に大事だと思います。

LNGもご指摘もあるんですけれども、これはかなり調達も多角化していただいておりますので、そういう意味では原油のホルムズ海峡のところが、本当にどこまで輸入がいつどう戻るのかということなんだろうというふうに思います。

今後どうなるかというのはなかなか見通しがたいですが、過去の事例はわかります。

2022年、ロシアのウクライナ侵略の時にも、あの時もかなりエネルギー価格は影響がございまして、そして政府としてもいろいろな対策を講じてきたというふうに思います。

そこでデータとして、経済産業省の方から当時の原油価格の動向がどうであったのか、そしてその後ガソリン価格がどうなり、そして電気・ガス代へどのような影響があったのか、少し数字について答弁いただければと思います。

政府参考人 木原慎一

資源エネルギー庁長官官房資源エネルギー政策統括調整官、木原慎一君。

お答え申し上げます。

ロシアによるウクライナ侵略の際、原油価格は国際的な指標であるブレントで、侵略前と比較して最大でおおむね30%程度上昇しております。

ガソリン価格については、当時の支援制度により大きな変動はなく推移していたものでございます。

また、電気・ガス料金については、ウクライナ侵略前の水準と比較して、家庭用でおおむね30%程度上昇したということでございます。

質疑者 中野洋昌

中野洋昌君。

原油価格が30%上昇したということであります。

ガソリンの価格は当時の支援制度で、価格については同じ水準で推移をしたということで、私も記憶にありますが、確か170円前後ぐらいに抑えておって、その上、実は本来かなり値上がりをしていた状況でありますが、それは政府が支援をして上がらないようにしていたということであります。

ちょっとお尋ねしますが、もしこれがなければガソリン価格はどうなっていたのかというのは、今データはありますか。

政府参考人 木原慎一

資源エネルギー庁長官官房資源エネルギー政策統括調整官、木原慎一君。

仮に補助制度がなかった場合の水準につきましては、170円程度が実際のガソリンの消費者の買う価格でございますけれども、それに対してウクライナの直後につきましては、200円このぐらいの水準で推移したと想定されます。

質疑者 中野洋昌

中野洋昌君。

実際は抑えていたので想定ということかと思いますが、実はあの時は200円を超えてもおかしくないというか、実際はおそらく抑えなければ超えていたであろうという水準であります。

ですからウクライナの時はかなり跳ね上がった、スパイクした状態でありましたので、対策を講じてまいりました。

これはエネルギー価格でありますが、当時、物価全体に対してどういう影響があったのかというデータはございますか。

政府参考人 武田健

経済産業省大臣官房審議官、武田健君。

お答え申し上げます。

2022年当時の消費者物価指数の総合につきましては、2月は前年同月比0.9%増、3月は1.2%増、4月は2%増と推移してございました。

その上で、原油価格の上昇がエネルギー以外の品目も含めた物価全般へ及ぼす影響につきまして、物価の変動、さまざまな要因が折り重なっておりますことから、ちょっと一概に申し上げることは難しくございまして、当時のことについても同様と考えているところでございます。

質疑者 中野洋昌

中野洋昌君。

確かに物価全体に対してはいろいろな原因がありますので、一概にこのエネルギー価格がこれだけ上がったから物価がどのくらい上がったかというのは非常に難しい分析だというふうには思いますが、しかしいずれにしても物価への影響というのは、これはあったんだろうというふうに思います。

こうした数字のことを考えて今回、一体どのくらいこの原油というのが上がっていくのかというのが、非常に皆さん関心が高いわけであります。

今回の原油価格の現在までの動向、そしてここからおそらくガソリンの価格というのは遅れて上がっていく形、そして電気・ガスというのもさらにもう少し遅れて上がっていく形になろうかと思いますけれども、予想される影響の現状を、もし数字でございましたら、これもお答えいただけますか。

政府参考人 木原慎一

資源エネルギー政策統括調整官、木原慎一君。

まず足元の原油価格の動向につきましては、3月5日現在、ブレントでバレルあたり83.68ドルとなっておりまして、これはイランの攻撃の前に比べると約15%の増加となっております。

今後の見通しでございますけれども、原油の価格については、中東情勢のみならず、世界経済やエネルギーの需給動向など、さまざまな要因を踏まえて市場で決まるものと承知しております。

したがって、原油価格、ガソリン価格、電気・ガス料金などの動向についても、余談を持ったコメントは差し控えさせていただきます。

引き続き原油価格の動向や、それを通じたエネルギー価格をはじめとする物価への影響などを注視してまいりたいと考えております。

質疑者 中野洋昌

中野洋昌君。

もちろん、これでいくらになるだろうということで、政府として確定的なコメントは非常に難しかろうというふうには思います。

しかし他方で、15%原油の方も上昇しているということでありますので、ガソリン、あるいは電気・ガス、おそらく遅れて少し影響が出てくるのであろうというふうに思います。

過去の事例も見て、どのくらい遅れてどのくらい影響が出る可能性があるのかということは、ある程度述べることは可能かというふうに思いますが、いかがですか。

政府参考人 木原慎一

資源エネルギー政策統括調整官、木原慎一君。

一般的なところでございますけれども、原油価格が上昇して1、2週間後にガソリン、軽油、重油等の石油関連製品の価格に影響が出ると考えております。

それから電気・ガス料金につきましては、LNGの輸入価格が上昇してから2から4か月のラグを置いて価格が上昇してくるということが想定されております。

質疑者 中野洋昌

中野君。

もちろん数字を何か言うと、非常にいろいろな影響もあります。

政府として軽率に何かを申し上げるのは、それは難しいというのは重々承知をしております。

他方で、やはり先ほどお話ありましたとおり、遅れていろいろな影響が出てくるというのは過去のデータを見ればわかるわけであります。

当然、ロシアのウクライナ侵略のときは30%近く燃料油が高騰したということで、これは当然かなり地政学的な問題、そしてロシアがかなりエネルギー大国であるという、いろんな影響もある中で、今回と全く同じ状況かというと、それは当然違うわけでありますが。

当時と違うことといいますと、一つは日本の中でいうと、やはり当時は政府が支援をしていたことによって、ガソリンの価格というのが非常に上昇が抑えられているという措置を講じていたということが一つあります。

先ほど200円を超える水準だったかもしれないということでありますので、リッターあたりでいうと30円以上補助が入っていたのではないかというふうに思います。

そして当時と為替のレートも大分違うわけでありまして、かなり円安になってきているということも考えますと、確かに15%今現状でそのくらいの値上がりということでありますが、これが引き続き長期化をしてくる、あるいはここからさらに上がってくるという状況になってくると、私はこれはやはり経済への影響というのがかなり心配をされるのではないかというふうに思っております。

当時ウクライナの侵略の際は、IEAと国際協調ということで、日本の備蓄を制度開始以来、これは確か初めてだったかと思いますが、これを放出をするということもありました。

もちろんこうした情勢を見ながらということであります。

そして特に日本はこの中東からの輸入が大きいという状況で、ほかの国に比べてひょっとしてこの価格の影響というのが大きいということもあるのかもしれません。

今後の情勢を見ながらIEAへ働きかけをしていく、あるいは備蓄を放出をしていく、こういうことも検討していて然るべきだというふうに思いますが、これは副大臣の方から答弁をお願いできますか。

答弁者 井野敏郎

経済産業省副大臣、井野敏郎君。

先生、ご指摘のとおり石油備蓄については官民で1250日分を備蓄しておりまして、これは必要に応じて適時適切に対応していくという体制をとっております。

その上で大変恐縮ですけれども、余談を持って現時点でコメントすることは難しいわけでありますけれども、いずれにせよ状況を注視しつつ、必要な対応、我が国のエネルギーへの安定供給の確保に向けた必要な対応を万全を期して取っていきたいと、あらゆる、もちろんIEAへの働きかけ含めて、必要があれば対応を取ってまいります。

質疑者 中野洋昌

中野君。

そして、先ほど「必要があれば対応をとってまいりたい」、当然しっかり状況も注視しながらさまざまな検討をしていただきたいと思います。

そしてその上で、やはりこの経済に与える影響というところもしっかりと対策は検討していただきたいというふうに思っております。

中小企業への影響というところであるいは、この燃油価格を所管をしているということで、経済産業副大臣に今日はお伺いをいたしますが、この予算案の中でも、例えばこれが仮に長期化をしていって、そして影響が出てくれば、補正予算の編成の可能性というのも確かゼロではないといったような、そういう議論もこの予算委員会の中でも確かあったやに記憶をしております。

しかし、現状かなりこの値上がりをしてきている状況の中で、やはり私はしっかり対策を検討すべきであると、本当にこの予算案で対応できるのか、十分なのか、こういうことを思っておりますが、これについて経済産業副大臣に答弁をいただければと思います。

答弁者 井野敏郎

経済産業副大臣、井野敏郎君。

先生、ご指摘は総理の方から補正予算の可能性は否定しないという御答弁があったということだと思いますけれども、現時点において補正予算の編成の可能性については、我々からお答えすることは差し控えます。

けれども、経産省としてやはりイラン情勢を踏まえたエネルギー対策本部を、赤澤大臣を筆頭とする本部長として設置しておりまして、日本経済全体への影響を的確に把握して迅速な必要対策を……。

質疑者 中野洋昌

中野君。

補正予算の執行ということは、当然これは急いでやっていただかなければなりません。

しかし、この予算で本当に十分対応できるのか等も含めて、私は十分な答弁があったとは思いません。

アメリカもこれからどうやって出口戦略をやっていくのか、あるいはこれが本当に長期化しないのか。

当然、地上部隊というのは全く派遣を完全に否定をしているという状況ではないというふうに報道等でも見ております。

どうなるのかというのは非常に予断を持って言うわけにはいきませんけれども、しかしこうした今すでに値上がりをしている状況、そしてこれが本当に早期に鎮静化をするのかという状況、こういうところも考えみると、私はしっかり対策を講じるべきだと思いますし、こうした物価高対策については今後しっかりと集中審議をしていくべきだと思いますが、委員長、いかがですか。

委員長 坂本哲志

御国理事会で協議をいたします。

質疑者 中野洋昌

中野君。

海運の状況ということも、少し今日国土交通大臣来ていただいておりますので、これもぜひお伺いをしたいと思います。

9割が中東から輸入をされている原油であります。

しかも7割超はホルムズ海峡を通るという状況であります。

この現状について報道等ではいろいろなニュースも出ておりますし、おそらく船主協会等から何隻が今いて、どういう状況なのか、現在通過できる状況なのかどうか、さまざま状況を入手されていると思いますので、このペルシャ湾内の船舶の現状と、今政府がどう対応しているのか、国土交通大臣から答弁いただければと思います。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣、金子恭之君。

お答えいたします。

日本関係船舶については、現時点でペルシャ湾内に44隻の日本関係船舶が入域しておりますが、各運航会社との間で安否確認を実施しており、現在までのところ日本関係船舶に被害が生じていない旨確認をしております。

なお、24人の日本人乗組員がペルシャ湾内の日本関係船舶に乗船しています。

これも各運航会社において安否確認が取れており、安全な海域で待機していると報告を受けております。

国土交通省としては総理からの御指示もあり、2月の28日に私から情報収集を徹底するとともに、航路・空路の状況を把握と関係者への情報提供を行うことなど、対応に万全を期すこととの指示を省内に出しております。

また3月2日に海事局から日本船主協会……。

委員長 坂本哲志

坂本哲志委員長。

ペルシャ湾内に停泊していた日本関係船舶の船橋付近において、空からの落下物と思われるものを発見するとともに、当該船舶の一部に軽微な損傷が見られる事案が発生しましたが、船員にけがはなく、運航に支障はないとの報告を受けております。

日本船主協会からは情報共有や関係国への働きかけなど、船舶の安全確保に向けた措置を講ずるよう要請を受けているところでございまして、国土交通省としては、関係省庁とも連携の上、対応に万全を期してまいります。

質疑者 中野洋昌

中野君。

先ほど大臣の方から詳細な御答弁をいただきました。

ペルシャ湾内の安全なところで停泊をしていて、安全も確保されているということは、随時連携を取っていただいているということで感謝を申し上げたいというふうに思います。

他方で、先ほどのお話にもありましたとおり、ペルシャ湾外であっても落下物ということで、ちょっとどういうことか分かりませんが、何が起きてもおかしくない状況では……。

総務大臣。

これ、私、当然安全をどう確保するかという問題はあるんですけれども、何とかしてこのペルシャ湾から退避をできるような、そういうことも模索をしていくべきではないのかというふうに、もちろんどうやって安全を確保するのかというのが一番大事ではあるんですけれども、こうしたことも思います。

これについては国土交通大臣、どのようにお考えですか。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣 金子恭之君先ほども申し上げましたとおり、現在安全な海域で待機をしているということでございます。

今後のことについては、茂木外務大臣もおられますし、状況をしっかり確認をした中で対応すべきだというふうに思っておりますので、今すぐに動かすとか、そういうことではないんだろうと思います。

質疑者 中野洋昌

中野君当然全体の安全をどうやって確保できるかという状況もあってのことだというふうに思いますけれど、しっかり外務省とも、外務大臣とも連携をとっていただければというふうに思います。

そしてニュースでは、海運の関係ですと保険の関係のニュースも最近よく見られるようになりました。

私も国土交通省にいたときに海事局でも仕事をしておりました。

あまり一般的に馴染みのない分野かというふうには思いますけれども、当然海運の世界では船舶に対して保険がかかっております。

そしてさまざまな地域を通ることでありますので、「船舶戦争保険」ということで、これは保険の特約でありますけれども、戦争のときのさまざまな損害について、あるいはテロや海賊等々ということも含めて保険があるということであります。

けれども、しかし最近少し気になっておりますのが、ニュースを見ますと、戦争リスクの保障を保険でどこまで引き受けられるのかというところが、保険会社あるいは再保険等も含めてかなり議論になっているのではないかというふうに心配をしております。

トランプ大統領の方からも、このホルムズ海峡は安全を確保して、そして保険についても何か考えるみたいなコメントもあったというふうなこともニュースで少し拝見をいたしました。

この船舶戦争保険、ちょっと皆様あまりご存じないと思いますので。

これ、仮に引き受けを停止をするという報道もあります。

あるいはプレミアムが非常に高くなって、この保険自体がものすごく値上がりをするという可能性もあるのではないかと思いますけれども、仮にこれ、保険がないと船って私、動かないというふうに思っているんですけれども、ここは大臣の認識はどうでございますか。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣 金子恭之君もう中野前大臣はよく御存じなことだと思いますが、聞いている皆さん方もなかなかわかりにくいので、説明をさせていただきたいと思います。

船舶を運航する際には船主がおられて、そして船主から船舶を借り受けて運航する用船者が、船本体や損害賠償などに関してさまざまな海上保険に加入をして、保険会社はその再保険を受けております。

特に戦争リスクについては、船主が必ず加入する基本的なものとして船舶戦争保険等があるほか、用船者が任意でさらに加入する保険がございます。

現在の情勢を受けて、日本船主責任相互保険組合から、用船者が船主から船舶を借り入れて船を動かしている方でありますが、用船者が任意で加入する保険のペルシャ湾等における戦争リスクについては、再保険が提供されない旨の発表がなされていると承知をしております。

しかし、基本的に船舶を運航する業界団体からは、現時点において基本的な保険であります船舶戦争保険等は引き続き提供されております。

ですから、これがあれば船は動かせるということでございます。

また、運航に支障を来すなどの保険料の上昇は生じていない。

国土交通省としては、繰り返しになりますが、ペルシャ湾への新たな入域を行わず、ペルシャ湾内に所在する船舶については安全な場所で停泊するよう注意喚起を行っているところであり、いずれにしても海上保険の観点も含めて業界と連携して今後の情勢を注視してまいります。

質疑者 中野洋昌

中野君先ほど保険のお話、かなり詳しく説明をしていただきました。

もちろんこの船舶戦争保険、一部引き受けをしないというふうな報道は出ているものの、それが全部の会社がそういうふうに言っているわけではないですし、基本的に今大臣から御説明のあったような状況かというふうに思います。

けれども、しかしですね、かつてイランのいわゆる核実験のいろんな制裁の問題があったときには、政府はイラン特措法というものを作ったこともあります。

これは今の状況とは少し全くパラレルのことではなくて、当時はそういう制裁がありましたので、そういった確かイランの関係の積荷については、確か欧州がこれを再保険を……先発保険も含めて全くしないといったような、そういうことがあったかというふうに。

これはちょっと当時の記憶でありますので、今のいわゆる戦争リスクが上がっているというところとはまた少し違う状況だというふうには思っておりますけれども、日本の政府としてそこについてしっかりカバーをしようというふうな法律をつくったということもございました。

これは要は、ここが全く動かなければですので、私はさまざまなリスクをあらかじめ想定をして対応していく必要があるんだろうというふうに思います。

もしそういう事態になってから日本の政府として何か新しい制度を考えたり、あるいは新しい予算を考えたりということではなくて、当然このホルムズ海峡に関しては安全の確保をして運行をするということは、何度も申し上げますが最優先事項だというふうには思います。

しかし今後ですね、この事態がどのくらい長期化するのかというのが今の段階で分からないという状況の中で、かつ日本のホルムズ海峡を通る原油の船舶の割合が約7割という、ここが通れないと日本にとって極めて危機的な状況になるという中で、この保険について何か向上的に対応できる制度が今のところ何もないという状況なのかなというふうに思っております。

ですので、例えばこうした国があらかじめ再保険を提供する、そういう事態が起きたらそういう制度があるよということであるとか、こうした事態に向上的に何か備えられるような制度というのは検討されても然るべきではないかというふうに思いますけれども、これは金子大臣いかがでございますか。

委員長 坂本哲志

坂本委員長:国土交通大臣金子恭之君。

答弁者 金子恭之

金子恭之大臣:すみません、繰り返しになりますが、ペルシャ湾の中にいる船は安全な場所を停泊していること、新たにペルシャ湾に入らないこと、それから業界団体から現時点では船舶戦争保険等は引き続き提供されているし、保険料の上昇もないという報告を受けておりますが、いずれにしましても、中野委員からいろいろお話がありましたように、海上保険の観点も含めて、引き続き情勢を注視するとともに、関係業……

委員長 坂本哲志

坂本委員長:中野君。

質疑者 中野洋昌

中野洋昌委員:今この瞬間、大きな問題が、これはもう直ちに対応しないと問題だということではないんです。

今の瞬間はいろんな形で動いているというか、保険も機能しているということは承知をしております。

その上で、やはり何が起きても有事にいろんなリスクに備えるということは私は然るべきだというふうに思っておりますので、ぜひこうしたところも含めて状況を見ていただければと思います。

そして最後に外務大臣、茂木大臣に来ていただいております。

やはり事態が長期化をすると、この経済、燃油の問題であれ、こうした海上輸送の問題であり、日本経済への影響というのは、非常に大きなものになる恐れがあるというふうに思います。

そういった意味では、茂木大臣からも今様々各国にも働きかけをしていただいて、早期に鎮静化をしていくということが何よりも重要ではないかというふうに思っております。

もちろんこれはアメリカも含めて、これから日米首脳会談のようなこともございますので、そこで何を議論し、訴えていくのかというのも当然ありますけれども、外務大臣として今この早期沈静化に向けた見通しをどう考えておられるのか、あるいは今後外務省としてどのように日本として取り組んでいかれるのか、大臣からの答弁をいただければと思います。

委員長 坂本哲志

坂本委員長:外務大臣茂木敏充君。

答弁者 茂木敏充

茂木敏充大臣:中野委員がおっしゃるように、今一番大切なことはこの事態の早期沈静化を図っていくということだと思っております。

28日、先月の午後30過ぎに事態が発生いたしまして、外務省として4時には私を本部長とする緊急対策本部を立ち上げました。

その後、私自身も必要な外交努力を行っておりまして、翌日の朝7時にはG7の外相会談を行いまして、今後の見通し等も含めて意見交換を行ったところであります。

また、これまでにイスラエル、そしてイランの中日大使と個別にお会いをしたり、また中東諸国の中日大使と面会して、米イラン間の仲介を務めたオマーン、そしてカタールの外務大臣。

カタールの場合は外務大臣が首相を兼任しており、大統領を兼任しており、首相権にしておりますから、とも電話会談を行いまして、早期鎮静化に向けてしっかり連携していこうという形で進めております。

当然この機会に在留法人の安全確保であったりとか、待機支援にしてもお願いをしているところでありまして、今後あらゆる機会を捉えて早期沈静化に向けた外交努力を続けてまいりたいと思っております。

質疑者 中野洋昌

中野洋昌委員:時間が来たので以上で終わりますが、まだまださまざまな議論が必要だということを申し上げて終わりたいと思います。

ありがとうございます。

委員長 坂本哲志

坂本委員長:これにて中野君の質疑は終了いたしました。

伊佐進一 (中道改革連合・無所属) 47発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に伊佐進一君。

質疑者 伊佐進一

伊佐君。

中道改革連合の伊佐進一です。

片山大臣、私、さっき同僚の中野議員の話、質問を聞いておりました。

これは本当に大事な観点だと思っています。

つまり、長引くという観点です。

さっきの議論では、燃料価格の影響、既に今、値上がりが始まっていると、イラン情勢の影響を受けてですね。

おそらくそれに限らず、これ長引いていくと、その他の物価もどんどん上がっていく。

国民生活に大きな影響を与えていくというふうに思っております。

高市総理は昨年の補正予算で物価高騰対策については当面必要な物価対策を行ったんだと言っていらっしゃるわけですが、でも国民の皆さんの目線感覚からすると、これで物価高騰対策安心だとは私全然なっていないと思っています。

今回のまさしく本予算についても、今同僚の中野議員からあったとおり、これイランの情勢でなおさら物価高騰が今後見込まれるかもしれないというような状況の中で、ちょっとやっぱり今の質疑を聞いていると、これ当初予算で物価高騰対策をやっぱり早期にきちんと対応できるようにしとかなきゃいけないんじゃないかと。

これ改めて補正予算を組む可能性があるとかって悠長なことを言っていると、補正予算また組んで審議していったら相当遅くなるんですよ。

これ見込まれているんであれば、これ迅速性にこのままだと欠けてしまいますので、ぜひちょっと財務大臣、今の議論、中野議員の議論、すごい大事だと思いますので、ぜひこれイラン情勢に鑑みて物価高対策しっかり織り込んだ予算に組み替えるべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょう。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

まず私どもとしては、現下の今経済対策、景気対策につきましては、補正予算の執行がまだありまして、その補正予算に付随する予備費も8000億円以上までございます。

いろんな可能性があると思います。

補助金の話をおっしゃる方もいらっしゃいますが、さらに申し上げますと本総予算案、令和8年度予算案ということになりますと、既に御説明いたしておりますように、かなり多額の予備費を使っておりまして、これは過去年度をまたぐように対策を、さまざまな災害対策等もございましたが、そういうときにもまず最初に予備費が出ていった例もございます。

すみません、まだ答えておりますが、それでもまだ足りないというか、どういう状況になるかわからない場合は、もちろん補正ということもありますということも総理から表明しておりますので、状況に応じていつ何時でも可能な限り決して遅れることなく適切な対策を打っていくということは間違いないところでございます。

他方、先ほど国交大臣と中野委員とのおやりとりの中にもございましたが、今実はG7の私どもの代理ですね、G7の財務大臣の会合が終わってきたところでございまして、この場でも保険リスク、エネルギーについて既に話し合われておりまして、アメリカ当局の方から、いわゆるアメリカの国営の保険当局の方で再保険であり本保険でありリスクを受ける用意があるということで、これは既に彼らが政府として発表しております。

これはホルムズ海峡に起因するもので、その他につきましてはイギリスの財務省の方から、確かにいろいろとリスクはあるけれども、ホルムズ海峡通過以外の部分の全ての今回の被験地域については完全にロイズ等で引き受けをしているということで、ホルムズについてはアメリカ側のいわゆる公社ですね、ホルムズ以外については通常のロイズの保険の引き受けが続いているということで、いずれにしても我々の財務大臣の会合において今一番重要な問題がこれだという認識でございますので、緊張感を持って取り組んでおります。

委員長 坂本哲志

伊佐君。

質疑者 伊佐進一

大臣、さっきおっしゃっていろいろ手当して、例えば補正予算とおっしゃいました。

補正予算であと残っている、これから執行するというのとおそらく重点交付金ぐらいしかないと思うんですよ。

重点交付金いつ来るんですか。

だってこれ大阪なんて来るの7月と言われてたんですよ。

当初夏です。

まだまだあと何ヶ月あるんですかという状況であったりとか、予備費は繰り越しできません。

だから今ないんですよ。

だからそういう意味では私、総理は、総理これまでずっとおっしゃっています。

当初に組められるものはできるだけ当初予算に組むんだと。

これが総理の言う財政改革だというふうをおっしゃっているわけですよね。

であれば、これ当初にしっかりと組んでいくべきじゃない。

これ総理と言葉が違うので、私はこれ総理と議論するべきだと思っています。

ぜひこの物価高騰について集中審議をお願いしたいと思います。

質疑者 伊佐進一

委員長。

委員長 坂本哲志

後刻、理事会で協議をいたします。

委員長 坂本哲志

伊佐君。

質疑者 伊佐進一

ちょっと物価高の対応の中で、さまざまな手を迅速に打つべきだと申し上げましたが、その根本的な意味での物価高騰対策というのは、私は賃上げだと。

というふうに思っております。

この賃上げについては、岡本政調会長もこの予算委員会で具体的な提案をさせていただいております。

私もちょっとこの賃上げに関して具体的に提案を行いたいと思うんですが、アコードです。

今日は日銀の副総裁にも来ていただいております。

政府とアコード。

このアコード資料1を付けさせていただいております。

これが2013年に結ばれたもの。

このアコードは、民主党政権から自公政権になって、安倍政権になってすぐに結ばれたのがこのアコードです。

当然、日銀の立場というのは政府から独立した立場でありますので、ただ、同じく方向性を一緒に合わせていこうと、呼吸を合わせようと、デフレ脱却そして経済成長の実現のために密接に連携して対応しようというのがこのアコードです。

10年以上経って変わっていないんですよ。

経済状況がこんだけ大きく変わって、内容に変更がない。

正確に言うと一部変わったものがあって、この3発の2行目の「日本成長戦略本部」という組織名が変わったので、これを昨年11月、ここだけ変えたというだけで、これ2013年から変わっていません。

そもそもこの1ポツを見ていただくと、目的が「デフレからの早期脱却」。

また日銀がやることというのは、例えば2ポツの真ん中あたり、「金融緩和を推進する」。

これは本当に今の時代に合っているのかと思っています。

むしろ今の物価高をどうするのかとか、円安をどうするのかとか、こういうアコードに本来するべきじゃないかというふうに思っております。

まずちょっと伺いたいのは、デフレからの早期脱却が目的になっていますが、我が国の今の経済はデフレなのかどうか、脱却していないのかどうか。

これは日銀の認識と政府の認識をそれぞれ伺いたいと思います。

質疑者 伊佐進一

日本銀行副総裁、日野良蔵参考人。

参考人 日野良蔵

お答えいたします。

我が国の物価情勢については、足元の消費者物価が上昇しているという意味で、インフレの状態にあると考えておりますが、その上で、我が国がデフレを脱却したかどうかについては、政府において、各種の指標等を踏まえて、総合的に判断されていくものというふうに理解いたしております。

質疑者 伊佐進一

財務大臣、片山さつきさん。

答弁者 片山さつき

現在の状況でございますが、まだ我が国では賃金上昇を伴った持続的安定的な物価上昇の実現が道半ばの状況にあり、日本経済が再びデフレに戻る見込みがないとまで言える状況には至っていないと考えております。

委員長 坂本哲志

伊佐君。

質疑者 伊佐進一

これ、日銀がおっしゃったのはインフレではあるとおっしゃったんですね。

今この瞬間、インフレなんだと。

デフレではないんですが、デフレを完全に脱却したかどうかというのが、今おそらく財務大臣におっしゃっていただいた、「まだ完全に脱却したとは言えない」。

定義が、資料2をちょっとお配りしています。

資料2の左側か、「デフレ脱却の定義と判断」。

これ平成18年のを使っているんです。

ここに書いてあるのは、「物価が持続的に下落する状況を脱し、再びそうした状況に戻る見込みがない」。

具体的には、消費者物価を見ましょうと、GDPデフレーターを見ましょうと。

その背景の需給ギャップとか、あるいはユニットレーバーコストとかというのを見て、総合的に考慮して判断するというのが、このデフレ脱却の定義と判断に書かれています。

でもこれは多分、国民生活、国民の皆さんの生活実態からすると、「いやいや、まだデフレ脱却してないんだ」という実感があまりできないというか。

国民の感覚からすると、こんだけ物価が上がっていて、まだまだデフレで賃金が下がって物価が下がっていくというのが、どうもこの感覚が少し違うんじゃないかというふうに思っております。

日銀にもう一回伺いますが、このアコードでは「金融緩和を推進し」と書いてあるんですよね。

日銀のやるべきこととして。

日銀は金融緩和を推進しているんでしょうか。

質疑者 伊佐進一

日本銀行副総裁、日野良蔵参考人。

参考人 日野良蔵

お答えいたします。

政府と日本銀行は2013年の共同声明の下で必要な政策を実施してまいったわけでありますが、日本銀行について申し上げれば、現状、緩和的な金融環境の下で、金融緩和の度合いを徐々に調整しているという局面にあるというふうに考えております。

質疑者 伊佐進一

委員長。

委員長 坂本哲志

伊佐君。

質疑者 伊佐進一

これ苦しいと思うんですよ。

「緩和の度合いを調整」とおっしゃいましたか。

緩和、今デフレ脱却したと政府が判断していないから「緩和やっていません」とは言えないんですよ。

「緩和の度合いを調整している」と。

実際、もう皆さんご案内のとおり、もう利上げだってこれ2024年3月から3回やっています。

国債の購入だってもう減らして、すでに減らしておりまして、量的緩和の縮小。

ETFも売却方針と。

これだから緩和度合いの調整というか、もはや完全に緩和事態から舵を切った取り組みだと思っているんですよね。

ただ、それ言えないんですよ。

政府が脱却と言っていないから。

という中で、もう少しちょっと日銀に聞きますけど、物価上昇率の目標は2%。

これ、資料2のその右側見ていただくと、今コアが2.0%、コアコアが2.6%、GDPデフレーター3.4と。

これ見て、この目標の2%を果たして達成したとどう判断するか。

もちろんインフレも「良いインフレ」と「悪いインフレ」というのがあるのも存じ上げています。

国内の経済状況でしっかりとインフレが出たと言える状況か、あるいは海外の物資の高騰のコストプッシュ型なのかと。

日銀は、じゃあ今のインフレというのは良いインフレか悪いインフレか、どっちだと思われていますか。

質疑者 伊佐進一

日本銀行副総裁 日見野良造参考人、お答えいたします。

参考人 日見野良造

最近の消費者物価の動きを見ますと、例えば食料品価格の上昇については、一時的なコストプッシュ要因が相応に影響していると考えておりますけれども、こうした要因の影響については、今後減衰していくというふうに見込んでおります。

一方で景気が緩やかに回復し、労働需給が逼迫するもとで、賃金上昇を販売価格に転嫁する動きも続いております。

食料品についてもそうした動きが見られるほか、その他の財やサービスの価格も緩やかに上昇しております。

このような状況を踏まえ、日本銀行では一時的な要因を除いた基調的な物価上昇率は2%に向けて緩やかに上昇しているというふうに判断いたしております。

委員長 坂本哲志

伊佐君。

質疑者 伊佐進一

今の答弁を聞くと、いやもう脱却、つまりコストプッシュの影響というのは減衰していくと今おっしゃったわけですよね。

苦しいのは、さっきも何度も申し上げているとおり「2%に向けて緩やかに」というしかもう言えないという。

だから、ちなみに私資料を用意しましたけど、資料3。

これコストプッシュの部分が効いてくるのは上の部分、上段の部分です。

下の網掛けのブルーのところ、これ一般サービス。

ここはまさしく国内要因ですよね。

もう基調的にすでにちゃんとあるわけですよ。

もう安定化しているわけですよね。

というのを考えると、私が今感じているのは、かなり政府が慎重すぎて、つまり「もう脱却しました」と言った瞬間、もしかして万が一、ちょっと物価が下がったりしようものなら、「脱却したと言ったやん」というふうに言われる。

なんかその慎重すぎるところが、実は次の一手を遅らしているんじゃないかと、というふうに私は思っております。

円安、総理の答弁、総理はずっとおっしゃっているのは、「日本経済にとって円安は良い面も悪い面もある」というふうにおっしゃっております。

確かに輸出産業にとってはいいです。

儲かります。

でも国民生活からすれば、やはり物価高が大きな要因であるとすれば、相当しんどいと。

日銀は物価の安定がミッションですので、あまり為替について評価しないと思いますが、ちょっとあえて伺いますけれども、円安は物価高に影響を与えていると思いますか。

質疑者 伊佐進一

日本銀行副総裁 日見野良造参考人、お答えいたします。

参考人 日見野良造

為替円安の進行は、輸入物価の上昇を起点とした価格転嫁の影響により、消費者物価の押し上げ要因と考えられます。

この点、企業の賃金価格設定行動が積極化するもとで、過去と比べると為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている面があるということには注意が必要だというふうに考えております。

また、こうした経路を通じた物価上昇が予想物価上昇率の変化を通じて基調的な物価上昇率に影響する可能性にも注意が必要と考えております。

金融為替市場の動向やその物価への影響については、今後ともしっかりと見てまいりたいと存じます。

委員長 坂本哲志

伊佐君。

質疑者 伊佐進一

ありがとうございます。

そこまで言っていただけると思っていなかったんですが、「物価高に影響を与えるようになっているんだ」とおっしゃったわけですよね。

円安が、為替がです。

だから日銀のミッションは物価の安定です。

でもそれをやろうと思ったら、為替を何とかしてくれないとこれは達成できないんだということなんですよ、今おっしゃったのは。

そういう意味では、でも為替は結局日銀は手足を持っていません。

財務省しかできないわけですよ。

だからこそ、これ日銀と財務省で協調してことに当たるべきじゃないですかと。

アコード、ちゃんとこの古い十数年前のものをそのまま置いておくんじゃなくて、変えるべきじゃないですかという話です。

これ物価高、円安、まあだから賃上げですよね。

含めてこれアコードの改定、本気で議論していただきたいと。

財務大臣と日銀それぞれ伺いたいと思います。

質疑者 伊佐進一

財務大臣 片山さつきさん。

答弁者 片山さつき

まず委員のご指摘、様々な面がございましたが、今のイラン情勢を受けて市場に非常に大きな変動が生じておりますから、これについては万全の対応をとるべく、海外当局等ともさらに緊密かつ機動的に連携してまいります。

会合につきましては、先ほどお話したとおりですが、という状況を踏まえて、その上でさらに申し上げますと、今申し上げたように、今までの共同声明につきまして、昨年11月に一部修正を行った上で、文書の内容は再確認しております。

これは総理と上田総裁は既に二度会っておられまして、これはいずれにしても踏襲をしております。

私もお会いしております。

その上で日銀の金融政策は、物価安定目標の持続的安定的な実現のために行われているものであり、為替誘導を目的としたものではないということが制度上の問題でございまして、賃金上昇については直接に共同声明の目的としてはいないものの、共同声明の目的とする物価安定のもとでの持続的な経済成長の実現、このためには重要なものであると認識しておりまして、総裁も昨今の委員会等で賃金上昇を伴う形での2%の物価安定……。

答弁者 片山さつき

日本銀行副総裁、日米野良造参考人、お答えいたします。

参考人 日米野良造

共同声明の取扱いについて、具体的にコメントすることは差し控えたいと思いますが、その上で申し上げますと、金融政策の目的はあくまで物価の安定であり、為替相場のコントロールを目的としたものではありません。

ですが、為替相場の動向は、我が国の経済物価情勢に影響を及ぼす重要な要因の一つであるというふうに考えております。

また、ご指摘のあった賃上げへの取組については、物価動向を左右する重要な要素の一つでもあり、賃金の上昇を伴う形での物価安定目標の達成が重要だと考えております。

もっとも、賃金上昇率は物価動向だけでなく労働生産性などの影響も受けるわけでありますが、労働生産性はイノベーションを含む技術進歩など、金融政策によって必ずしもコントロールできない様々な要因によって規定されるため、賃金上昇率を直接的に金融政策の目標にすることは難しいと考えております。

日本銀行といたしましては、今後とも金融為替市場の動向や賃上げへの取組が我が国経済物価に与える影響を十分注視した上で、2%の物価安定目標の持続的安定的な実現という観点から、適切に金融政策を運営してまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

伊佐君。

質疑者 伊佐進一

今の答弁を聞いていると、今までの議論は何だったんだという気が私はちょっとしておりまして。

だから申し上げたとおり、もちろんさっき副総裁がおっしゃったとおり物価もあれだけど、為替については手が出せないとかという話もおっしゃってましたけど、でもだから確認したんですよ。

「物価の影響を為替って影響を受けてますよね」とか。

だから順番にこう追って今質問してきたわけですよね。

それが何かなかったかのようにまたおっしゃったりとか。

何か私はやはり、今総理が推し進めている責任ある積極財政の中では、「デフレ脱却しました」と言わない方が都合がいいんじゃないかとというふうに思ってしまうんです。

だって、こんだけ数字が緩やかに、今の指標をずっと議論してきたとおりなんですが。

だからここは本当に国民生活のことを考えると、そうは言っても一番大きな課題は物価であって円安であると私は思っていますので、ぜひここはアコードの議論を進めていただきたいというふうに思っております。

次にちょっと時間、あと10分間、社会保障の話をさせていただきたいというふうに思っております。

総理が責任ある積極財政という中で17分野挙げられて成長産業の投資、ただ私が今日申し上げたいのは、責任ある積極財政であれば、ぜひ社会保障、これは国民の命と健康に直接結びつきます。

この社会保障においてこそ責任ある積極財政をぜひ進めていただきたいという質問をさせていただきます。

資料の4を見ていただいて、これ「骨太の2025」ですが、ここのところで今回大きな一歩を踏み出しました。

一番この赤で書いている最後のところですが、「社会保障の費用については高齢化による増加分に相当する伸びに、こうした経済物価動向等を踏まえた対応に相当する増加分を加算する」。

つまり、今まで社会保障で考えてきたこの枠に、物価と経済動向を踏まえた分は上乗せしますと、別枠で用意しますと。

大きな一歩を踏み出しました。

これは社会保障というのは目安対応というのが常にあって、同じパイの中で切ったはったでしか動かせなかったと。

デフレ経済下だったらまだ何とか成立をしていたわけですが、インフレ経済下になって物価も上がるし賃金も上がるし、同じパイで切ったはったじゃもう無理だと。

もうある意味相対的に社会保障が縮小しているようなものなので、だからこれ別枠にするべきだってずっと主張してまいりましたし、これはもう当然私だけじゃなくって、社会保障にかかっているこの多くの同僚議員の皆さん、与野党を超えて多くの皆さんが「別枠だ」っていうのを長年主張して、ようやく今回この骨太でこう変わったということなんですが。

ちょっとこれを受けて、今回の本予算では何が変わったか教えていただきたいというふうに思います。

質疑者 伊佐進一

厚生労働省大臣官房長、宮崎敦海君。

政府参考人 宮崎敦海

お答え申し上げます。

今、委員にご指摘がありましたように、「骨太方針2025」におきまして、大きな一歩とおっしゃっていただきました高齢化による増加分に相当する伸びに、経済物価動向等を踏まえた増加分を加算するという記載を明記されました。

これに基づきまして、令和8年度予算案におきましては、ここへの対応といたしまして、令和8年度診療報酬改定において、経営の改善や従事者の処遇改善につながる的確な対応を行いました。

また、介護・障害福祉サービス等報酬について、多職種と遜色のない処遇改善に向け、令和9年度の定例改定を待たずに、期中での改定を行いました。

あるいは生活扶助基準につきましても、社会経済情勢等を総合的に勘案して特例加算の引き上げを行うなど、こうした措置を行うこととしたところでございます。

これら合計で約2,900億円程度を加算するという形で対応したところでございます。

委員長 坂本哲志

伊佐君。

質疑者 伊佐進一

ありがとうございます。

実は答えてほしかったのは資料5の話でして、ちょっと私の方から簡単に説明しますね。

資料5に書いてあるのは何かというと、まず予算の決め方、社会保障の予算の決め方というのは、いわゆる自然増と、ここに6,300億円と左に書いていますが、つまり足元の経済状況あるいは人口動態を見て、機械的にこの数字って毎年出てきます。

「大体人口動態を考えると社会保障はこれだけ増えますよね」と。

さらにその後で予算折衝において制度改革をしたり歳出改革を効率化をして、1,500億円落とすわけですよね。

最終的な仕上がりがプラス4,800億円。

「これが高齢化の伸びに抑えました」という形だったんです。

今までそれで終わっていたのが、今回この別枠になったことで、右の部分の2,900億円は同じパイの中で出さなくてよくなったんですよ。

他のところから財源を出さない中で、物価分と賃上げ分については別のところから入るようになったんです。

だから「大きな一歩だ」というふうに申し上げました。

大事なのは大臣、ここからなんですけど、本丸は私、左側の構造もそもそも変えなきゃいけないと思っていまして。

これはつまり、社会保障費の最初のキャップが、既に機械的な数字プラス6,300億円でもうキャップがかかっているわけです。

浜地委員もここで質問させていただきましたが、そのちょっと続きだと思っていただいて。

つまり、この自然増が計算で出てきた数字が、実はこれが天井になっているわけですよ。

「これ以上は増やせない」と。

実際は社会保障においても、前向きな投資というのは私必要だと思っているんです。

例えば予防医療であったり、介護予防であったりとか、あるいは例えばワクチンであるとか。

こういうものって早期に投資をすれば、将来必要な医療費とか介護費が抑えられる。

社会保障費が抑えられます。

だからこそ今の投資が大事だというふうに思っておりまして。

ただ、さっき申し上げたように、社会保障において前向きな投資って今できないんです。

キャップが最初から決まっているから。

「自然増でこれ以上できません」と。

だから社会保障こそ柔軟な予算運営ができなくて、ここは「責任ある積極財政」という高市政権だからこそできることかもしれないというふうに思っておりますので、ここはぜひ社会保障費のこのキャップをやめて、ぜひ社会保障においても前向きな投資が可能となるようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

質疑者 伊佐進一

財務大臣片山さつきさん。

答弁者 片山さつき

委員はまさにこの間までこの分野の与党の責任者の一人でいらっしゃいましたから、大変お詳しいわけですが。

社会保障関係費につきまして、従来、毎年度の予算編成において、その実質的な増加を高齢化による増加分に相当する伸びに収めるとしてきたのはそういうことでございますが、この間の骨太の方針でもだいぶ変わりまして、近年の社会保障給付や経済物価動向などの状況を踏まえ、高齢化による増加分に相当する……。

質疑者 伊佐進一

総理大臣、総理大臣。

答弁者 高市早苗

このシーリングというのはあっても然るべきだと思いますが、まさにこの医療と介護等の報酬改定においては、賃上げ・物価対応など的確な対応ができて、その分が加算できたと思っております。

引き続きこの考え方において、持続可能な社会保障制度の構築に向けた取り組みというのを進めていくとともに、ご指摘の予防医療やワクチンも含めて、健康医療安全保障は非常に重視している分野です。

高市政権で、様々なリスクや社会課題に対し、先手を打つ投資、危機管理投資の一環として取り組んでまいりたいと考えております。

委員長 坂本哲志

伊佐君。

質疑者 伊佐進一

先ほどよりも少し前向きなご答弁ありがとうございました。

本当は次の質問、厚労大臣に聞こうと思ってたんですけど、時間がないので、多分この質問について厚労大臣としてどう感じられるか、多分私の見方と同じだと思っているんですけど、ぜひご答弁いただければと。

質疑者 伊佐進一

厚生労働大臣上野賢一郎君。

答弁者 上野賢一郎

はい、ありがとうございます。

委員におかれましては、まさにこの骨太の方針ができるときは、与党のこの分野の責任者の一人として、大変な後押しをいただいて、このような骨太の方針になったというふうに理解をしております。

そういった面で、本当に大変なご功績をいただいているかなというふうに思っております。

この件について、財務大臣の前で私がいろいろとお話をするのも、なかなか申し上げにくい面もあるわけでありますが、いずれにいたしましても、先ほど財務大臣がお話になったことが、以上のラインだというふうには思っております。

けれども、これからいわゆる骨太の方針に向けて、党内あるいは各党、また政府の中でもいろいろな議論がありますので、これからの社会保障をしっかりと守っていくという観点から、どういう対応が必要かということは、我々もしっかり議論をして検討していかなければいけないと考えております。

以上終わります。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本委員長これにて伊佐君の質疑は終了いたしました。

有田芳生 (中道改革連合・無所属) 55発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):次に有田芳生君。

質疑者 有田芳生

有田芳生:有田芳生です。

世界平和統一家庭連合、略称「家庭連合」。

それは日本では2015年に世界平和統一家庭連合、略称「家庭連合」になりました。

その教団に対して、昨年3月25日の東京地裁に続いて、東京高裁で解散命令が下されました。

このことを受けて、これから清算が始まっていくときにおいて、一体どういう課題があるのか、何を解決しなければいけないのか。

そしてそもそも統一教会とは何なのか。

私はマスコミは「旧統一教会」と言いますけれども、本質は変わらないので「統一教会」と表現させていただきます。

統一教会とは一体何なのかというのを、今日、限られた時間でお聞きしたいとこの場に立っております。

その質問に立つにあたっていろいろ準備をしましたけれども、私はどうも納得がいかないことがある。

あとでお話をしますけれども、「TM特別報告」、トゥルーマザー特別報告。

トゥルーマザーというのは「誠のお母様」、統一教会の韓鶴子(ハンハッチャ)総裁を指しますけれども、このTM特別報告について、昨日の委員会で早瀬谷幸議員が資料を出しました。

これが全文なんだけれども、両面印刷していますから厚みがある。

この中の2646ページ、日付でいうと2021年10月6日の統一教会の徳野英二会長から韓鶴子総裁への所信報告という、その部分だけを早瀬谷幸議員がハングルと日本語訳としてこの委員会に提出して、そしてここで質問をされ、議論もありました。

ところが驚くことに、私は今日、同じ資料を提出しようとしたところ、与野党が折り合わなかった。

最終的に委員長が決めたということなんですけれども、どういうことなんですか?昨日同じ資料を出しているのに、早瀬谷幸さんは良くて、有田芳生は駄目なんですか?どういうことですか。

説明してください。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):理事会で資料として不可ということで決定をさせていただきます。

質疑者 有田芳生

有田芳生:昨日はどうして使ったんですか?何でですか?冗談じゃないですよ。

どういうことですか。

同じ資料ですよ。

名前が違うわけですよ。

職権、職権乱用ですか?おかしいでしょう。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):口頭でカバーをすべきというようなことを条件に、昨日は資料を許可いたしました。

しかし、その口頭が十分ならなかったということで。

質疑者 有田芳生

有田芳生:何が条件ですか?何が条件ですか?

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):不可となりました。

質疑者 有田芳生

有田芳生:何が条件なんですか?言ってくださいよ。

何がカバーが足りなかったか、説明してください。

これは韓国の捜査当局が韓国の統一教会の本山、本部に行って押収した資料なんです。

韓国の刑事事件で捜査資料として、証拠として、今も裁判が続いている。

それの全文ですよ。

中には細かい記憶間違いもある。

でも基本的に韓鶴子という、彼らにとってはいわば神に対する報告だから、間違ってはいけないんですよ。

そんな中でも人間だから細かい間違いはある。

そして神に対する報告だから誇張するような部分もごくごくあるんだけれども、3212ページ、これを読めばほとんどが事実ですよ。

日本の政治家もいっぱい出てきますよ。

有識者問題があって、その確信部分があったから、昨日早瀬谷幸議員が委員会で質問をして皆さん認めたのに、何で早瀬谷幸さんは良くて、有田芳生は駄目なんですか?ちゃんと説明してくださいよ。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):理事会でそういう決定をいたしました。

質疑者 有田芳生

有田芳生:だから理由を言ってくださいよ。

昨日は良くて、今日は何で駄目なんですか?だからその理由を言ってください。

同じものを、昨日は良くて今日は何で駄目なんですか?

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):質問を続けてください。

質疑者 有田芳生

有田芳生:いや、駄目だ。

同じ資料を早瀬谷幸さんが出したものは使っていいけれども、今、有田芳生が質問しようとすると何で駄目なんですか?おかしいでしょう。

質問権の制限でしょう。

違いますか?

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):折り合わず、私の判断で資料として不可といたしました。

質疑者 有田芳生

有田芳生:じゃあ、何で昨日は良かったんですか?昨日良かった理由を。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):先ほど言ったとおりです。

質疑者 有田芳生

有田芳生:昨日良かった理由を述べてくださいよ。

何で昨日良かったんですか。

質問する前提なんだから。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):質問を続けてください。

質疑者 有田芳生

有田芳生:いやいや、それは何のための理事会かわかりませんので。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):質問を続けてください。

質疑者 有田芳生

有田芳生:坂本委員長、一回ちょっと止めてください。

速記、止めるだけ止めてください。

速記。

じゃあ速記を止めてください。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):質問をしてください。

理事会で決定したことであります。

そのまま質問を続行してください。

先ほど言ったとおりです。

質疑者 有田芳生

有田芳生:いや、でも早瀬谷議員は言ったじゃないですか。

担当権限を。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):そのことも理事会で論議をされました。

その上での決定であります。

質疑者 有田芳生

有田芳生:理由が曖昧だったら。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):いや、もうそれは理事会で決定したことを何度も。

協議するわけにはいきません。

質問を続けてください。

有田君。

はい。

質疑者 有田芳生

時間が回っているので質問を続けますけれども、要するにこれまで統一協会が、皆さんも含めて1980年代からずっと、特に自民党をはじめとした保守的政治家の方々に近づいてきた、その目的は何だろうかと私たちはずっと疑問だった。

日本の政治を歪めるためなんだろうか。

それとも自分たちの政策を国政に反映するためだろうか。

いろいろあると思う。

いろんな評価がやってきたんだけれども、この統一協会の最高機密文書の中には驚くべきことが書いてあったことを、昨日、早稲田由紀さんがこの委員会で明らかにした。

時間もありますから簡単に言いますけれども、この報告の2646ページにはこう書いてある。

つまり統一協会の目的ですけれども、「長期的な視点で見ると、日本国民が誠のお父様、お母様」――これは文鮮明夫妻のことですけれども――「誠のお父様、お母様にお仕えすることができる日本国民になるためには、当然天皇制は将来撤廃されなければならない」。

こんなことが書いてある。

しかも「将来は2世の信者が国会議員にいっぱいなってもらう。

そして最終的には総理にも信者になってもらう」。

そんなことはできやしないにしても、その目的で政治家にずっと近づいてきたのが、これまでは明らかになっていなかったのが、内部の機密文書で明らかになり、今、韓国の裁判で実際に証拠として扱われている文書なんですよ。

これは問題だろうということを、やはり強調しなければいけないと思うんです。

かつて1970年代に一水会という民族派の鈴木邦夫さんが、「統一協会、国際勝共連合というのは日本にとって敵なんだ」という論文を書いたときには、保守的な政治家の皆さんたちも距離を置いたんだけど、風化していく中で彼らはそういう目的を持って自民党をはじめとした保守的な政治家の皆さんに近づいていった。

だからこういう団体とはやっぱりきっぱり決着をつけなきゃいけないですよということで、茂木幹事長が2022年に調査をされたんでしょ。

だからそのことを前提において、文科大臣にお聞きをしますけれども、今回の宗教法人解散命令に対する抗告事件で、原審申立人の筆頭に文部科学大臣・松本洋平と書かれている。

それはご存じですよね。

当然、大臣にとってこの決定に至る経過の中で、統一教会は一体どういうものとして認識されていたんですか。

まずお答えください。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

旧統一協会の信者による違法な献金勧誘等行為によりまして、長期間にわたり多数の方が多額の財産的、精神的損害を受けてきたということでありまして、そうしたことが国の主張として認められた結果だというふうに承知をしております。

質疑者 有田芳生

有田君。

統一協会とはどういう団体だと認識されていますか、という質問です。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

事務行政を担う文部科学大臣の立場で申し上げますと、旧統一協会の信者は長期間にわたり献金獲得や物品販売等を伴い、多数の方に対して財産的損害を与えたばかりでなく、その方々の家族を含めて、それらの方々に看過できない重大な悪影響を与え、甚大な被害を及ぼし、全国的な社会問題として扱われるまでに至ったものと認識をしているところであります。

質疑者 有田芳生

有田君。

違うんですよ。

高裁の決定の中にも、統一協会とはこういう団体だと書かれているでしょう。

大臣にとって統一協会というのはどういう団体だったんですか。

それを聞いているんです。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

個人的な感想というものに関しましてはコメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、先ほど文部科学大臣としての考えはお答えをさせていただいたとおりであります。

質疑者 有田芳生

有田君。

申立人として松本大臣が一番最初に名前が出ていて、東京高裁の決定が出たわけでしょ。

そこに統一協会とは何かというのは明らかに書かれていますよ。

その認識を聞いているんですよ。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

本来、宗教法人は、宗教活動によって、多くの方の心の平穏や精神的安定をもたらし、社会貢献をする存在であることが期待をされております。

しかしながら、旧統一協会については、解散命令請求時に説明しておりますとおり、遅くとも昭和55年頃から長期間にわたり……。

質疑者 有田芳生

有田君。

じゃあ、なぜそういう団体が松本大臣をはじめとして、多くの政治家のもとに接近してきたんですか。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

そうした何かしらの、どういう意図だったのかということに関しましては、私自身は分かりません。

ただ私自身は、私自身の政治思想や考えというものに共鳴をしてくださっているのではないかと、私自身は考えておりました。

質疑者 有田芳生

有田君。

2022年8月26日、茂木幹事長の下で、「旧統一教会及び関連団体との関係について」ということで、皆さん、アンケートに答えられたと思います。

その中で「旧統一教会関連団体の会合への出席」、これは3番目の質問ですけれども、「議員本人でなく、秘書が出席した会合もあった」と、昨日大臣は応対になっていますけれども、その関連団体というのはどこなんですか。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

すでに公表をされているところでもありますけれども、世界平和女性連合という名称の団体になります。

質疑者 有田芳生

有田君。

いくらお支払いになりましたか。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

昨日もお答えをさせていただきましたが、当該会合で支払った会費につきましては、既定の会費、向こうからの案内に書いてあった会費1万5000円を、代理で出席した秘書が支払ったということであります。

質疑者 有田芳生

有田君。

昨日はそういう具体的な金額まではお答えになっておりませんけれども、もう一つびっくりしたのは、教団の施設に行ったと昨日の委員会で発言なさってますけれども、教団の施設というのは何しに行かれたんですか。

いつですか。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

安倍先生の事件の前であります。

ただ、事務所のカレンダーはもうちょっとそこにはないもんですから、具体的な細かい日付までというふうに言われると、私にはちょっと答えかねるというのが現実であります。

がおそらく5、6年前ぐらいになるのではないかと思います。

場所に関しましては、私の当時の選挙区内の当該団体の関係施設にお伺いをしたということで記憶をしております。

質疑者 有田芳生

有田君。

どこですか。

田梨ですか。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

そうです。

質疑者 有田芳生

有田君。

田梨の聖和神殿に行かれて、大臣は当時、会合に出席されたわけですね。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

会合というわけではなくて、挨拶にお伺いをしたということであります。

質疑者 有田芳生

有田君。

関連団体ではなく、教団本体、家庭連合という理解でよろしいですね。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

これも要するに、委員のおっしゃるそこの区切りというのがちょっとよくわからないんですけれども、先ほどお話をさせていただいた世界平和女性連合でしたっけ、その1万5000円の会費を払いましたという、そちらに関しましては、そこが主催をする、ここの施設とは別のところでやった、何かそういうところにお呼ばれをして、うちの秘書が代理で行ったということであります。

こちらの当該団体の関係施設というのは、まさにその田梨になるわけでありますけれども、そこでは何か例えば、飲食を伴うようなものがあるとか、そういうものではなくて、挨拶に行ったというようなことであります。

質疑者 有田芳生

有田君。

もう1回確認ですけれども、茂木幹事長の下での調査では、旧統一教会主催の会合への出席という項目もあるんですけれども、そこに大臣のお名前はないですけれども、会合には出ていない、ただ挨拶に行ったというだけでいいんですか。

答弁者 文部科学大臣松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

はい、そのように認識をしております。

質疑者 有田芳生

有田君。

先ほども言いましたけれども、統一教会というのは、ここぞという議員の皆さんのところに、野党も含めてだけれども接近していって、さっきお伝えしたような目的のために、文鮮明総裁の表現によれば秘書となって入って、そして弱みを握るんだというようなことまで言っている。

実際に1986年には京都の嵐山で秘書養成講座が全国91人の女性信者によって行われて、それを1回目として国会議員の秘書、私設秘書、公設秘書も含めて入ってきている。

今だってそういう方がいらっしゃる。

職業選択の自由だからそれは自由だということができるんだけれども、特別の目的を持って政治の世界に来ている人たち、今もいるんですよ。

だけど、この茂木さんが当時行った調査、アンケートについては、「あなたの職場には信者の皆さんいらっしゃいますか」なんてことはないんだけれども、それが適切かどうかは別にして、だけど実際にいらっしゃって、そしてある元大臣経験者によれば、「有田さん、いや優秀な人が多いんだよ」っていうふうにおっしゃっている。

だけど目的は職業選択の自由じゃなくて、さっき言ったような大きな日本の国家体制を変えるためにいろいろ工作をしてきたのが統一教会なんですよね。

だからこそ、そういうところとはきっぱりと関係を断たなければいけないという問題なんですよ。

これは時間の関係でもう急ぎますけれども、統一教会は初めアメリカの政界工作をやったんですよ。

だけど失敗した。

日本では大成功をした。

だけどそのやり方で韓国でやろうとしたけど大失敗して、今刑事事件になっている。

外務省にお聞きをしますけれども、1970年代にアメリカで起きたコリアゲート事件って一体何だったんでしょうか。

政府参考人 外務大臣官房参事官山本門徳

外務大臣官房参事官山本門徳君。

お答えいたします。

今、委員がご指摘の事案については、一般的に韓国による米国への工作が疑われた事案として知られているものと承知しております。

質疑者 有田芳生

有田君。

要するにアメリカの政治に韓国の宗教団体がやってきて。

日本から言えば、当時70年代には20人の女性信者が派遣される。

文鮮明教祖に言わせれば、先生は、つまり自分のことをそう言っているんだけれども、300人の美女をアメリカに派遣すると言って、アメリカの上院議員の皆さんに、例えば飲食をもてなすとか高級腕時計を与えるとか、そういうことをやったんだけれども、アメリカ政治においては「何をやっているんだろうか」というのは大きな政治問題になったんですよね。

それで外務省に引き続きお聞きをしますけれども、そういうウォーターゲート事件の延長の下で、フレーザー委員会報告書というのが1977年にできましたけれども、簡単に内容をお示しください。

政府参考人 大臣官房参事官 山本文道

大臣官房参事官 山本文道君。

お答えいたします。

今、委員がご指摘のフレーザー委員会は、1970年代に米韓関係の調査を目的として米国連邦議会に設置された小委員会でありまして、同委員会はその委員長の名前にちなみフレーザー委員会と呼ばれているものと承知しております。

また、その中身において政府として包括的に説明する立場にはありませんが、その上で申し上げれば、統一協会について、例えば、「その機能と基本的な組織構造においては、現在では多国籍企業に似ており、製造、国際貿易、防衛契約、金融、その他の事業活動に従事している。

しかし、宗教、教育、文化、イデオロギー、政治的な事業も包含している点で、それ以上のものとなっている。

また、下級メンバーの訓練と活用においては、準軍事組織に似ているが、その他の点では、厳格に記述された国際政党としての特徴も備えている」といった記述があると承知しております。

質疑者 有田芳生

有田君。

このフレーザー委員会報告書というのが、統一協会の全体像を今までに一番明らかにした内容なんですよ。

単なる宗教団体ではなく、政治だけではなく、企業、そして軍事も含めた大きな組織であるという、そういう規定であって、その組織が、日本では1968年に国際合同結婚式をやる宗教だったら、政治家の皆さんも「何かおかしいな」と思われるけれども、共産主義に勝利するという目的の下で浸透していって今に至るんですよね。

だけど最終的な目的は、さっきも言ったような「日本の国家体制を変えなきゃいけない」というそういう団体ですから、これからは本当にきっぱりと関係を切っていただきたいんです。

同時に高市総理に質問する機会はないんだけれども、世界日報に5回登場なさったという自民党の報告書には、どこでインタビューを受けたかという文章はないんだけれども、だけどこれは明らかになっているのは、例えば世界平和連合の奈良県総連合から2019年にパーティー券を2枚買ってもらっているんですよね。

だけどご本人は「インタビューに答えただけしか関係ない」とおっしゃっている。

だから聞きたいことはいっぱいあるんですよ、まだ。

だから2022年の自民党さんが行った調査報告というのは非常に不十分なんだ。

だからやらなきゃダメだ。

もっと言えば、今フレーザー委員会報告書を説明していただきましたけれども、アメリカの会では1年半かけて徹底的に公聴会も開いて、一体何が起きてきたのか、政治工作はどういうことだったのかというのは明らかにしたんですよ。

だから日本でそれができていないということが問題なんですよね。

オウム事件のときもそうですよ。

アメリカでは公聴会なんか開いたんだけれども、日本の当事者の日本国において、オウム事件の総括も国会では十分になされていないまま来てしまったから、こういうことが繰り返される。

だから、もっともっと嫌なこともあるでしょうけれども、調査をちゃんと第三者機関に委ねてやっていくということが必要だと私は思っているんです。

だからそういう政治の機能を果たさないと同じことを繰り返す。

安倍晋三さんが幹事長のときに、私は直接本人に伺いました。

「安倍さん、統一協会がしょっちゅうやってくるでしょう」。

「ああ、しょっちゅうやってきますよ」。

そのとき聞いた。

だけどそのとき「お会いになるんですか」と言ったら、安倍さんは「いやあ、会わないですよ」と私に言った。

だけどそれがだんだん風化する中で、オウム事件みたいなことが起きたから、統一協会のことが報道もされずに、そして「みんな選挙で協力してくれるんだったらいいだろう」とか「一生懸命頑張る真面目な人たちですから」というそういうことで納得してしまって今があるんで、だからもう一度、統一協会問題を終わりにすることなく、国会でも明らかにしていかなければいけないということをお伝えをしまして、質問を終わります。

委員長 坂本哲志

これにて有田君の質疑は終了いたしました。

次に横田光弘君。

横田光弘 (日本維新の会) 17発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

横田君。

質疑者 横田光弘

日本維新の会の横田光弘でございます。

どうぞよろしくお願いします。

ピカピカの新人です。

どうぞよろしくお願いします。

日本維新の会は国家安全保障、それから経済安全保障、インテリジェンス機能の強化に向けて党を挙げて今取り組んでいます。

自民党とともにですね、政府に対してこれらの提言を行っているとか、こういう立場です。

今日はこのデータセキュリティ、それから経済安全保障に関する質問ということをさせていただければと思います。

まず最初、LINEヤフーです。

LINEヤフーはもう皆さんご承知のように、国民的なインフラともいえるような、そういうLINEを運営しているLINEヤフーですよね。

ところがこの会社、2021年に中国の委託先から日本のサーバーにある個人情報にアクセス可能な状態、こういう状態であったという問題を引き起こしている。

さらには2023年と24年ぐらいからデータの流出の問題があって、そしてその問題により総務省から注意指導を受けていた。

こういうことが事実としてあります。

その一つが韓国のネイバーという会社です。

ところで、この韓国では昔カカオトークという事件がありました。

カカオトーク事件ですね。

これは何かというと、カカオトークというのはこのメッセージングアプリで、LINEみたいなものかな。

これで日経新聞によれば、2014年のカカオトークの主催者が利用者の情報を許可なしで勝手に捜査当局に漏らしていたということです。

それ以外には、このカカオトークについて、韓国の情報機関である当時の国家安全企画部、現在の国家情報院ですかね、ここがハッキングをしたという疑惑も浮上しているわけです。

そこで総務大臣にちょっとお伺いいたします。

LINEヤフーによるデータ漏洩というのは、韓国資本であるネイバーが運営しているネイバークラウドに依存しているということが原因のようですけれども、サーバーがソウルにあったはずですけれども現在はどうなっているのか。

そして現在、データセキュリティは万全だということか、ちょっとお尋ねしたいと思います。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君。

このLINEヤフー社でございますが、この利用者数が多い通信アプリ、LINE等のサービスを提供する事業者でございまして、委員御承知のとおり大変社会的な影響力が大きく、そのサービスの安全性の確保は重要なものであると認識をしておるところでございます。

令和3年と令和5年に発生した事案を受けまして、総務省から同社に対してデータセキュリティの観点から複数回行政指導を行っておるところでございます。

特に令和5年に発生した事案、今お触れになった資本関係にあるネイバー社との間で共有する主要なシステムに対する不正アクセス。

総務省としては、ネイバー社と共有するシステムの分離、そして委託先から資本的な支配を相当程度受ける関係の見直しを含めた経営体制の見直し等を内容とする行政指導を行ったところでございます。

当該指導を踏まえまして、LINEヤフー社におきましては、共有システムの分離、そして業務委託先の監督等の対応を行ってきております。

引き続き、実効的なセキュリティ・ガバナンス体制の確保に向けた経営体制の見直しにつきましても、適切に検討を進めているものと承知をしております。

総務省として、引き続き、このLINEヤフー社の取組状況を注視してまいります。

委員長 坂本哲志

横田君。

質疑者 横田光弘

今お話になったとおり、まずサーバーはソウルではなくて分離されたということですよね。

これはこれでOK。

そしてあとは資本関係というのがありますよね。

ただ一言言うと、私も一応技術者の端くれなもんですから一言言うと、別にサーバーを分離ということを言ったとしても、技術的にはデータに関連があれば、関係があればシステム的に取り込むことは十分できるということなので、ここは非常に注意が必要だろうというふうに思います。

そういうことの疑念を避けるためには、やはり資本関係を分離していくということが一番重要なのではないかというふうに思うんですよね。

今大臣がおっしゃったように、これまで総務省は資本関係、要は縁を切れと言っているような形にずっと指導してきたと思うんですけれども、じゃあまず何でこの資本関係見直しが必要なのか。

そして現在まだ分離されていないでしょうね。

確かネイバー50%、そしてソフトバンク50%、その持分の今度は中間のいわゆるホールディング会社60数%を支配している。

こういう状態です。

これがまだなぜ実行されないのか。

そこら辺ちょっと教えていただきたい。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君。

令和5年に行政指導いたしまして。

この実効的なセキュリティガバナンス体制の確保に向けた経営体制の見直しを求めたわけでございます。

今、委員からお話しになった資本関係もですね、このLINEやYahooの経営体制の見直し、セキュリティガバナンス体制の確保と、それを達成するための手段の一つであると、今委員がおっしゃったようなことでございます。

やはりこの委託をしておりますので、委託している先が今度は資本を持っている。

こういうところが非常に見直しを求める理由にもなっているわけでございますので、この委託関係を段階的に解消していく。

これを含めて行政指導の内容、これ着実に実施されてきているとは考えております。

引き続きこの同社の取組状況を注視しまして、必要に応じて適切な措置をとってまいります。

委員長 坂本哲志

横田君。

質疑者 横田光弘

そういうことだと思うんですけれどもね。

とにかく、例えばアメリカでTikTok、これをですね、中国から分離しろという話がありました。

実際そうなっています。

なぜかといえば安全保障上の問題なんです。

今そういうふうになっているので、結局アメリカのユーザーはちゃんと使っているわけですよ、資本分離してもですね。

これと同様に、このLINEの案件もやはり重要な経済安全保障の課題だと私は思うんですよね。

ですから今後まだ他にも、それこそTikTokも含めてかもしれないが、少なくともこういうケースというものに対する法整備をそろそろ備えていく時期なんじゃないかというふうに思っていますので、ぜひ一つ皆様方と一緒にこの立法府で考えていただきたいというふうに思っております。

次の質問です。

文部科学省。

中国製のタブレットのファームウェアですね。

ハードウェアの中に入っている基本ソフトですけれども、ここにいわゆるバックドア、これがついていたというニュースがこの数日前ぐらいにありました。

そこで思い出したのが例のGIGAスクールですね。

GIGAスクール、これいっぱい中国製、多くは中国製だと思うんですが、タブレットとかノートブック配布していると。

これ今どのぐらい配布されているのか教えていただけますか。

答弁者 松本洋平

文部科学大臣、文部科学大臣、松本洋平君。

松本洋平君。

GIGAスクール構想におきまして、令和元年度から小中学校への1人1台端末の整備を実施しておりますが、全体で約900万台を整備しているところであります。

全てが回答いただいているわけではないので、合計は100%にならないんですけれども、大所で国別でパーセントを示させていただきますと、日本製が約27%、米国製が35%、中国製が約27%、その他が20%というような形になっていると報告を受けております。

委員長 坂本哲志

横田君。

質疑者 横田光弘

これはニュースですけれども、徳島の教育委員会の教育長が辞任しちゃったと、辞表を出したと。

何でかというと、6000台ぐらいの中華製のタブレットかノートパソコン、半分が壊れちゃったんですって。

もうそういうような状態をずっとやっていて、今おっしゃったように日本製のパーセンテージ、アメリカ製のパーセンテージ、中国製のパーセンテージ、20%あんだったら、これもう「安かろう悪かろう」、「安かろう危なかろう」じゃなくて、多少割高でも日本製にしましょうよ。

どうでしょうか。

答弁者 松本洋平

文部科学大臣、松本洋平君。

松本洋平君。

一つ先にちょっと御説明しておきたいのは、実際今回問題となっておりますバックドア仕様の搭載が認められた中国製タブレットは、GIGAスクールの今回の構想の中ではスペックを満たさないので入っていないということであります。

おっしゃるとおりで、我々といたしましても各自治体における調達の参考資料として我が省が作成いたしましたそのガイドラインにおきまして、端末の選定における検討の視点の一つとして、サプライチェーンリスクに考慮した端末の選定を行うこと、ということ、これをお示しをさせていただいているところであります。

今、委員が御指摘いただいたことも含めまして、しっかりとお受け止めをさせていただきつつ、より良い調達ができるように、我々としても指導してまいりたいと思います。

委員長 坂本哲志

横田君。

質疑者 横田光弘

よろしくお願いいたします。

次は、ガバメントクラウドです。

このキーワードなんですけれども、デジタル化を進めると、今のままだとデジタル赤字が膨らんじゃうということです。

デジタル赤字、今6兆円、7兆円ぐらいあるんでしょうかね。

こういう状況の中で、ガバメントクラウドのプラットフォームに選定された会社、最初はアマゾン、マイクロソフト・アジュール、それからグーグルクラウド、オラクルクラウド、こんなような感じですよね。

なんで日本のが入っていないのと。

私は当時非常に思ってましたよ。

さすがにかどうかわかりませんけれども、最近入ってきたと。

この桜インターネット、まだ不十分だったけれども、今年の3月でしたっけ、までに揃えれば大丈夫ということになったんだけど、一体何で桜インターネットは途中から入ったんでしょうか。

答弁者 松本尚

松本尚君。

先ほどからの横田委員のいろいろな御懸念、よく伝わってまいります。

まずクラウドサービスというのは最新か最高レベルでなければいけないです。

まさにその行政府で使うクラウドはですね、それを一番求められるというところですけれども、現状、技術要件をちゃんと設定をしておりまして、安全性が確保できること、それからクラウドは国内に複数。

その選定の条件については非常に厳しくやっているということでございます。

今おっしゃった桜クラウドがなぜ遅れたかというのは、当然国産でクラウドを持つということは我々非常に重要なことだと思っていますし、先ほど申しましたように行政府が使うクラウドですから、私個人としても国産が最も望ましいと思っています。

そういった意味では、この条件を満たしつつ国産を育てていくというのも我々デジタル庁の役目だろうということで、現在それを進めているということでございます。

ありがとうございます。

委員長 坂本哲志

横田君。

質疑者 横田光弘

そういうことだと思いますが、少なくともですね、クラウドを使うのは国もそうだし、地方公共団体も含めていろいろなサービスを今つくっています。

一生懸命皆さん非常に素晴らしいことだとは思うんだが、やはり今おっしゃったように、やはりこの日本のことを考えないと。

アメリカさんやそこらの国々ばっかりやっていたのではしょうがないと。

とにかくこれからそれこそ日本版のAI、それから。

おまとめください。

はい、わかりました。

とにかくクラウド、それから給付付税額向上、これに使ってください。

よろしくお願いします。

終わります。

これにて横田君の質疑は終了いたしました。

日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ) 48発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 日野紗里亜

次に日野紗里亜君。

日野紗里亜(国民民主党・無所属クラブ)日野紗里亜でございます。

先の選挙で2期目の議席をお預かりさせていただきました。

愛知7区の皆様、そして私、日野紗里亜を支えてくださった皆様方に感謝をいたします。

経済も安全保障も、その土台は一人一人の生活、家庭にあります。

ですから、壁は税制のみならず、社会保障の中にある「支援の壁」を取り除き、働く人と家族の暮らしを守るため、「対決より解決」の姿勢で、私、日野紗里亜は小さな声、声なき声をしっかりと代弁してまいります。

はい、ありがとうございます。

早速2期目の初質疑、これは1期目の初質疑と同じ質問をさせていただきたいと思っております。

いよいよこの春、全国統一の制度として始まる「子ども誰でも通園制度」についてです。

前回2024年12月に、私は「保育士不足が深刻な中で新制度を重ねてよいのか」とこのように問いかけました。

当時、三原潤子大臣は「保育人材の確保は喫緊の課題であると認識した上で、必要な保育人材を確保できるよう取り組む」と答弁されていました。

それから1年以上が経ちました。

まず確認をさせてください。

保育士の有効求人倍率について、過去3年間、それぞれ1月時点の数値をお聞かせください。

お願いします。

政府参考人 中村英雅

子ども家庭庁 生育局長 中村英雅君。

中村英雅(子ども家庭庁生育局長)お答え申し上げます。

お尋ねの保育士の有効求人倍率、令和5年1月は3.12倍、令和6年1月は3.54倍、令和7年1月は3.78倍となっております。

以上です。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜(国民民主党・無所属クラブ)お答えいただきましてありがとうございます。

やはり依然として有効求人倍率は3倍を超えています。

そして右肩上がりでございます。

保育士不足が一向に解消されないどころか加速する中、本制度の導入に当たり、現場では「既存職員の対応では通常保育との両立が難しく、また新規採用についても短時間そして不定期の業務の中では応募が集まりにくく、結果として単価の高い派遣職員を活用するしかない」という課題も指摘されております。

そこでお伺いします。

本制度の実施に伴いまして、追加で必要となる保育士数、こちらはどのくらいでしょうか。

本事業に係る全体の予算規模も併せてお答えください。

政府参考人 中村英雅

生育局長 中村英雅君。

中村英雅(子ども家庭庁生育局長)お答えいたします。

子ども誰でも通園制度実施のために必要な保育士につきまして、一定の家庭の下で機械的に試算いたしますと、全ての未就園児が月10時間利用する場合には最大で6,000人、仮に半分だとすると3,000人が必要という試算がございます。

また、子ども誰でも通園制度の令和8年度予算案につきましては、349億円計上しているところでございます。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)日野さん。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜(国民民主党・無所属クラブ)今、6,000人というお答えをいただきました。

人手不足で現状であってもただでさえ苦しい運営現場の中に、新たな園児の受け皿となるそういった制度を全国統一の制度として、この春から本格実施をされる。

これ、大臣にお伺いさせてください。

この保育士の確保というのは国の責任下で行いますでしょうか。

それとも自治体任せでしょうか。

もう一度、本制度の導入の目的も併せてお答えいただけますと幸いです。

大臣。

答弁者 平口洋

平口洋(法務大臣)まず、この子ども誰でも通園制度の意義でございますが、この制度によって子どもにとっては家庭とは異なる経験が得られ、同じ年齢の子どもたちと触れ合いながら、このものや人への興味が広がり成長していくことにつながることであります。

また、保護者にとっては、子どもと離れ、自分のための時間を過ごすことで、負担感の軽減につながることに加えまして、保育者との関わりにより、保護者自身も成長することができ、子育ての楽しさを実感できるようになることなどが期待されております。

子どもと子育て、家庭にとって大きな意義がある制度となっていると考えております。

そして、この人材確保についてでございますが、国として人材確保策としては、保育士を希望する方への資格取得支援、また保育所等におけるICT化の推進による就業継続のための職場環境づくりの支援、また潜在保育士のマッチング支援、また保育の現場や職業の魅力向上発信などを総合的に現在進めているところでございます。

加えて令和8年度からは、昨年10月に法定化されました保育士保育所支援センターの機能を強化してまいります。

また、潜在保育士や保育士不足に悩む保育所への伴走支援を強化してまいります。

また、同じく法定化されました地域限定保育士の活用を促進するなど、保育人材の確保の取組をさらに強化することとしております。

また、この子ども誰でも通園制度においては、この人材確保、質の両面の点から、従事者の半数は本制度への従事前に子育て支援研修を行って、この専門知識、またその研修で身に付けたものをもって、保育士以外のものが……本制度に従事することを可能としているということで、この人材確保の点を強化しようというふうに努めております。

質疑者 日野紗里亜

日野君。

今おっしゃっていただきました、潜在保育士の復職支援でしたりとか、保育人材の確保というものは、これまでも取り組んできて今の有効求人倍率があるわけであります。

令和8年度から始まる各法定化につきましても、その実効性がなかなか現場で担保できないということは、先の委員会でも私も指摘をさせていただきました。

その上で、就労要件を問わない保育の必要な家庭があることは理解しております。

私自身、上の子と三つ子と4人の乳幼児を抱えてそれを育児した当事者であります。

子育て支援団体の運営を通しまして、同じような多胎育児家庭でしたりとか、あとは障害児がいる家庭、多くの家庭に触れてきて、そういった制度があれば助かる家庭があることも十分理解をしています。

しかし、現場にそぐわないそういった制度がスタートされれば、それはひいては利用者のためにはなりません。

現場からはこうした声が届いています。

「子どもは簡単には慣れません。

そもそも月10時間の利用上限で週1回、1回2、3時間程度では、子どもは終始泣いて、そして現場は疲弊するだけの利用時間となってしまいます」こんな状況の中で、幼稚園や民間保育園も手を挙げず、受け皿が見つからない。

とある自治体では令和7年度から取り組んだ結果、利用はほぼゼロだったそうです。

事業者も手を挙げず、利用者もすでに一時預かりが整っている地域では、「なぜ別の制度を導入するのか、そんな必要があるのか」という声も上がっております。

そして何より深刻な、保育士の方々の生の声の一部をお伝えさせていただきたいと思います。

「小さいころからの夢で保育士になりました。

夢を叶えたときは本当に嬉しかったです。

でも今は日々をこなすことが精一杯です。

現場は本気で壊れ始めています。

会議で制度を決める前に、どうか現場を救ってください。

子どもが好きでこの仕事を選んだはずなのに、楽しいと思えなくなりました。

負担が増えるばかりで、毎日辞めたいと思いながら働いています。

毎日10時間以上働いています。

保育時間は事務作業ができないため、書類や行事準備は全て持ち帰りです。

終わらない仕事は休日に出勤してこなすのが当たり前になっています。

給与の問題もありますが、それ以上に休みを取れないことがつらいです。

感染症を子どもからもらっても有給で処理されるのが現実です。

支援しなくてはいけない子もここ数年でかなり増え、職員が1人休むだけで現場は回らなくなります。

子どもたちだけでも手一杯なのに、制度が始まれば集団生活に慣れない子どもも入ってくる。

現場はとても対応しきれません。

自分の子どもの入園式や運動会にも行けません。

休日出勤は当たり前。

心も体も限界です。

私たちの心と体は誰が守ってくれるのでしょうか。

働いている園の子どもとの思い出はたくさんありますが、自分の子どもとの思い出はほとんどありません。

疲れと焦りで家庭生活も壊れていきました。

我が子が病気のときも一人で留守番させて仕事に行ったことがあります。

泣きながら『ママ戻ってきて』と言われました。

我が子も見られないのになぜ他の子を見ているのだろうと何度も思いました」そして最後に、こんな声もありました。

「子ども誰でも通園制度が始まることで、私は離職を決意しました」前回質疑の後に全国の方々から届いた、これ、現場の声でございます。

500件以上のメッセージをいただいたうちの、これごくごく一部でございます。

子ども誰でも通園制度に対する肯定的な意見は、私のところには今のところ届いておりません。

この現場の声を聞いて、もう一度大臣にお伺いをさせていただきます。

この4月から、4月は年度始まりで通常利用されるお子さんも環境に慣れず、一番保育現場に負荷かかるこの4月から、この子ども誰でも通園制度を全ての自治体に強制的にスタートさせているのでしょうか。

もう一度お答えください。

答弁者 鈴木憲和

鈴木大臣。

この子ども誰でも通園制度によって現場が疲弊してはならないというふうに思っておりますし、保育の保護者の皆様のニーズに沿った形でなければならないというふうに思っております。

ですので、まずこれはいきなり急に始めようとした制度ではなく、まず現場にニーズがあるのかどうか、また自治体でしっかりと準備ができるかどうかということを段階的に沿って進めてきたと考えております。

まず令和6年度は予算事業として118の自治体でモデル的に実施してまいりました。

そして令和7年度は法律に基づきまして、地域子ども子育て支援事業として事業を拡大し、希望する252自治体で実施しております。

そしてその中で、これまで実施状況や課題を踏まえまして、段階的に制度を改善するとともに、各自治体への制度の意義を伝え、自治体や現場でのご理解を得ながら、機運を高めつつ準備を進めてきたところでございます。

その結果、本年1月末時点では、約97%の自治体が、1以上の実施施設を確保するまでに至っているというふうに報告を受けております。

ですので、本年4月に制度が本格実施された後も、引き続きこの全国の実施状況の把握や効果検証を行いながら、自治体が必要な体制を確保するとともに、必要な見直し改善を行う予定ではあります。

そして、この事業の重要性に鑑み、これを自治体の任意事業ということにはせず、現時点ではこの国の主導で進めてまいりたいというふうに考えております。

委員長 坂本哲志

坂本委員長日野君。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜はい。

任意事業にはせずにというお言葉をいただきました。

おそらく、もし国にいい声ばかりが自治体から届いているのであるとすると、それは現場と大きく乖離があると思うので、やっぱり現場をしっかりと大臣に見ていただきたいと思っております。

すみません、あえてちょっとね、本当にこの予算委員会で、子ども政策担当大臣に質疑するのが、今日18人のバッターが並んでいますが、私だけなんですね。

でも少子化が深刻な今の日本社会において、本当に大臣の案件だと思いますので、時間をかけてちょっと質疑をさせていただきます。

我が家は本当に三つ子と上の子を、4人の育児を保育園に支えていただきました。

同じように全国各地の親子が保育の現場に、保育園の先生方に支えていただいています。

育児、特に初めての育児って本当に悩むんですね。

自分の我が子の子どもの成長、発達、大丈夫だろうか。

園のお友達とはうまくやれているんだろうか。

親としての接し方はこれでいいんだろうか。

保育園にはたくさんの子どもたちいますから、無意識に他の子と比べたりして、なんかね、成長が心配だと、親は自分のことを責めたりするんですね。

そんなときに、保育園の先生からいただいた言葉が、当時、私の心を魔法のように軽くしてくれて、8年以上たった今でも、そのときのことを覚えています。

だからこそ申し上げるのですが、子どもたちにあふれんばかりの愛情を注ぎ、時に悩める私たち保護者の背中をそっと押してくれる、保育園の先生にはそんな存在であってほしい。

そう思っています。

そのためには保育士の方々が心にゆとりをもって働くことができる、そういった環境が必要でございます。

無理に子どもを預けられる制度よりも、先生方が心にゆとりをもって子どもと接しられる、そういった環境の方が、保護者にとっても何倍も何十倍もありがたいです。

本制度は既に全国自治体が決まっている、その事実は変わらないだとしても、やはり利用実績が乏しい、そして保育士確保が困難な自治体については、任意事業に戻し、実施判断を自治体に委ねるという、柔軟な制度設計を検討していただきたいと思います。

もう一度大臣、お答えください。

委員長 坂本哲志

坂本委員長金子大臣。

答弁者 金子恭之

金子恭之繰り返しになるかもしれませんが、やはりこの制度の実施については、段階的に慎重に自治体の声、また現場の声を聞きながら進めてきたというふうに認識しております。

もしかしたら、その委員がおっしゃるような言葉、これも私どもも聞いているところでございますが、これは先ほど述べた子どもへの意義、また家庭への意義、例えば週10時間でもお母さん方が預けて心を休めたりゆとりを持てる、そういう場所を作るということは、やはり私は大切なことだというふうに思っております。

その上で、やはり全国どこでも子どもが育てやすい、そういう環境を整えたいと私も思っておりますので、まずここは全国展開させていただいて、先ほど申したようにこの状況の把握、また効果検証、これを日々努めながら制度の改善に努めて行きたいというふうに考えております。

委員長 坂本哲志

坂本委員長日野君。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜国は本当に次々と新しい制度を作ります。

その影響を受けるのは、地方自治体であり、事業者であり、働き手であり、子どもとその家族であります。

制度が増えるたびに、自治体は導入と周知に追われ、事業者は組み替えを強いられ、働き手は分散し、人手不足はさらに加速してまいります。

利用者にとっては、制度が増えれば増えるほど、分かりづらくなるんですね。

すみません大臣、もう一度お伺いさせてください。

しつこくてごめんなさいね。

少子化対策や子育て支援に今必要なものは、キャッチーな聞こえのいい新制度のビルド・アンド・ビルドでしょうか。

それとも既存制度をその理念に基づき運用できるようにブラッシュアップすることでしょうか。

どちらでしょうか。

大臣、お答えください。

委員長 坂本哲志

坂本委員長金子大臣。

答弁者 金子恭之

金子恭之私どももやみくもに制度の上に制度をつくって、この子ども子育て制度を考えているわけではございません。

やはり先ほど言ったように、まず日本どこでもどこにいても子どもが育てやすい、そういう形にしていきたいというのと、今この「子ども誰でも通園制度」においては、少し働いていないお母さん方、保育園に預けていない、また幼稚園にも預けていない、そういう中で「少しだけでも預けられるものだったら預けてみたい」という、その隙間を埋める形でこの制度を導入して、まずこの切れ目のない形で子育てができればという、そういう思いからこの制度を導入いたしました。

やはり改善点については、しっかりとこの制度の運用を見極めながら考えていきたいと思っております。

委員長 坂本哲志

坂本委員長日野君。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜ありがとうございます。

では次に、今の質疑にちょっと関連しまして、私はむしろこちらの方を優先すべきだと思っている課題がございます。

それが「育休退園」でございます。

育休退園とは、下の子の出産で育休を取得した際に、上の子が保育園を継続利用できなくなる、すなわち退園とされる運用でございます。

現在、自治体ごとにこの運用が異なりまして、すぐに退園しなければならない自治体、3ヶ月とか6ヶ月とか年度内ですとか一定期間のみ在園できる自治体、そして在園継続可能とする自治体等、全国バラバラでございます。

これは年齢にもよってあり、本当に全国バラバラなんですね。

「子ども誰でも通園制度」を全国制度として導入し、就労要件を問わずに子どもを預けられる制度を全国で導入するのであれば、自治体によって育休退園が存在することは、これ整合性が取れないと私は思うんですよね。

だって、こちらでは「働かなくても誰でも預けられるよ」と言って、こちらでは「育休を取っているから働いていないんだから退園してください」という制度ですからね。

こういう構図になっているわけですけれども、この矛盾を大臣はどうやってご説明されますでしょうか。

委員長 坂本哲志

坂本委員長上野大臣。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎日野君、ご指摘の育休退園については、この問題は私も認識しております。

この運用については各自治体にお任せしているところでございまして、育児休業の取得時に既に保育所等に預けている子どもについては、市町村が児童福祉の観点から必要と認めるときは、継続して保育所を利用できることともしております。

例えば、次年度に小学校入学を控えるなど子どもの発達上、環境変化に留意する必要がある場合、また保護者の健康状態や、その子どもの発達上、環境の変化が好ましくないと考えられる場合などについて、保護者の希望や地域における保育の事情を踏まえた上で、必要な対応を行っていただきたいと考えております。

また、仮にこの育児休業等の取得時に退園することになった場合でも、育児休業からの復帰に伴いまして、再度保育所等の利用を希望する場合には、優先的に保育所を利用できる取扱いとすることにもなっております。

引き続き、この子育て家庭が保育所等の利用等が必要なときに支援を受けられるような環境づくりに取り組んでまいりたいと考えております。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜大臣、ありがとうございました。

ただ、「市町村が必要と認める場合」というのは、やはり市町村が認められなければ継続利用ができないという判断になってしまいますよね。

育休退園の問題点は、まず1個目に、上の子の生活環境が突然変わってしまうということ。

2つ目に、再入園の保障がやはりないので、復職が困難になってしまうということ。

3つ目に、「2人目を産むと保育園を失う」という少子化対策との矛盾だと思っております。

これ、もっと家庭崩壊につながる深刻なケースも実は生じているんです。

ちょっと想像してみてください。

例えば、障害があるお子さんを育てている家庭とか、私のような多胎育児家庭でございますね。

新生児が3人もいて、両実家の支援を受けることもできない。

そしてそれがシングルだったりとか、お父さんがいても育休取得ができず、事実上ワンオペで育児になっている、そういった家庭もあるわけなんです。

そういった家庭であっても、窓口で「もうこれ自治体の決まりですから」と言って告げられ、退園を求められる事例が現実に存在しています。

これも言うまでもなく家庭崩壊まっしぐらです。

単なる通知ではなくて、本当に法制度として、全国統一の制度として廃止すべきだと思いますが、大臣はどう考えていらっしゃいますでしょうか。

委員長 坂本哲志

坂本委員長上野大臣。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎まず法制度というよりも、やはり先ほど私が言ったように、全国どこでも子育てがしやすいそういう国にしたいと考えている思いは同じでございます。

ただ、やはり自治体ごとでいろいろと運用や考え方があると思いますので、そこら辺はまた委員の問題意識も含めて、私もこれからよく観察してみたいと思っております。

その上で、どういうやり方がいいかということを研究してまいりたいと思います。

委員長 坂本哲志

坂本委員長日野君。

質疑者 日野紗里亜

ありがとうございます。

では次に、重層的支援体制整備事業についてお伺いをさせていただきたいと思います。

今、地域では高齢、障害、生活困窮、子育て、引きこもりなど、複数の課題を抱える世帯が増えています。

こうした状況の中で、従来制度の縦割りでは支えきれない課題に対応し、人と人を支えるのが重層的支援であります。

まさに制度の狭間に落ちる人を救い、地域共生社会を目指して体制整備の具現化ができる自治体事業であり、自治体が地域事情やニーズに基づいて柔軟に支援を組み立てられる、大変意義のある制度だと思っております。

しかし今回、来年度の制度見直しをめぐり、自治体現場では大きな混乱が生じております。

ある自治体では、今回の見直しによって約1000万円の財源不足が生じるケースもあると聞いています。

本事業は都道府県の後押しの下、自治体が時間をかけて体制整備を進め、ようやく地域に定着し始めた段階にあります。

そのような中、本来拡充すべき予算であるにもかかわらず、政府は今回なぜ縮小に舵を切るのか。

制度見直しによって、これまでこの支援を受け続けていた方々への支援が縮小・停止する可能性をどのように認識しているのか、お答えください。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎君ありがとうございます。

お答えをさせていただきます。

重層的支援体制整備事業を実施する自治体は、関係機関の連携を強化するための事業などを追加で実施することになりますので、そのための追加の財政支援を行っております。

事業実施市町村が今、大幅に増加をしておりますので、そうした中でこれに対応して毎年度の予算の増額もこれまで行ってまいりました。

他方で、取組の実施状況にばらつきが見られますので、令和8年度からは、まず既存制度間の連携強化を図るといった事業目的に沿った取組の強化のための加算措置の導入などを実施することといたしております。

この見直しの後も、既に事業を実施していただいている自治体への財政支援は、加算を取得していただければ、おおむね同程度、人口規模の小さい市町村ではそれを上回る水準となる、そうした金額を維持しているところであります。

また、次年度から新たに事業を開始する自治体に対しても、これまで移行準備のための事業財政支援をしておりますが、大幅に実施自治体が増加する中で支援を継続するために、交付金の見直しにつきましては一定程度必要だと考えています。

以上です。

質疑者 日野紗里亜

日野君一定の見直しが必要ということも理解はできるのでありますが、問題なのは今回の見直しのタイミングだというふうに思っております。

自治体からもそういった声が上がっております。

多くの自治体では国の制度を前提として予算編成を行い、体制整備を進めております。

しかし、自治体が予算を組んだ後に国の制度変更がなされ、自治体が不足分を負担せざるを得ない状況が生まれているというふうに聞いております。

重層的支援は、相談支援専門員、そしてコーディネーターなど、地域で支援をつなぐ人材の人件費に充てられているケースが多く、制度変更があったからといって簡単に削減できるものではありません。

もし制度変更によって、これまで支援してきた人への支援が途切れることになれば、それは自治体行政への信頼も失うことになってしまうのではないでしょうか。

自治体の予算編成とのタイミングのずれによって生じる影響、そして自治体行政への信頼に与える影響、この点について国はどのように認識しているのか、大臣、もう一度お答えください。

答弁者 神奈川人志

神奈川人志君お答えいたします。

まず事実関係等も含めてでございますが、この事業の交付金の見直しについて、これは令和8年度以外に令和7年度も見直しを行いました。

その令和7年度の際には、具体的な交付金基準額の提示が令和7年3月の主管課長会議、要するに直前になってしまったということで、令和7年度の実際の事業運営に影響を生じることになったという問題点があったと思います。

私どもはこれを本当に深く反省いたしまして、令和8年度の見直しに当たっては、自治体に予見可能性をもって事業の検討を行っていただけるよう、まず見直しの方針を令和7年の6月にお示ししております。

そして都道府県ごとの説明の機会も設けまして、47都道府県の中で41都道府県に対して、それぞれの都道府県にお邪魔をして、県内の市町村も含めてご説明をさせていただいたところでございます。

また併せまして、政府の予算概算要求の考え方、この同年11月には、具体的な基準額、補助率の見直しこの案をお示しをして、さらに内容について都道府県から御説明があれば、私どもの担当職員が直接お伺いをし、御説明をするという形で、かなり丁寧にやらさせていただいたところでございます。

もう先生おっしゃるとおり、この事業の見直しに際しては、実施主体である地方自治体の方々が予見可能性を持って事業の内容等の検討を行っていただけるよう、可能な限り迅速かつ丁寧に御説明、情報提供の機会を設けるということが大事だと思っておりますので、引き続きこうした考え方に立って、しっかりと丁寧に対応していきたいと思っております。

委員長。

質疑者 日野紗里亜

ご回答いただきましてありがとうございました。

私も地元でしっかりその旨をお伝えさせていただきたいと思います。

もう一つ、地方財政についての課題についてお伺いさせていただきたいと思います。

現在、国の進める多くの施策が地方交付税措置によって財源を手当てされています。

しかし、この方法では不交付団体には財源が届きません。

定期予防接種の拡大、幼児教育・保育の無償化、GIGAスクール、会計年度任用職員制度など、国の制度として義務づけた施策であっても、財源措置は交付税算入のみというケースが続いています。

その結果、不交付団体では、国の施策の費用を自治体が全額負担するという構造が生まれています。

本来、国が全国一律で実施する施策の財源は、地方交付税という間接的な手当てではなく、国庫負担、国庫補助によって直接措置するのが原則ではないでしょうか。

総務大臣にお伺いします。

国が義務づける施策について、財源を交付税措置に依存する現在の仕組みを見直す考えはありませんでしょうか。

答弁者 林芳正

総務大臣林芳正君。

地方財政法上、自治体の事務を行うために要する経費は、自治体が負担することが原則というふうにされておりますけれども、国と地方の役割分担、そして責任の度合い等を勘案して、一定の経費については国が負担、また補助を行っているところでございます。

先ほど取り上げていただいたこの重層的支援体制整備事業は、例えば国が3分の1、地方が3分の2、令和7年までは2分の1、2分の1だったと、いろいろそういうふうにそれぞれ決まっておるところでございます。

その上で、この地方の財源……。

石井啓一君。

基準財政需要額が基準財政収入額を下回っておるため、普通交付税が交付されないこととなりますが、地方税収等によって行政サービスを提供するために必要な財源は確保されているものと、そういうふうに認識をしているところでございます。

今後とも不交付団体においても財政運営に支障が生じないように、交付団体との公平性、これを念頭に置きつつ適切に対応してまいりたいと考えております。

それでは、交付税算定の実態について少しお伺いさせてください。

基準財政需要額は全国一律の単位費用に基づく標準団体モデルによって算定されているかと思います。

ただ、都市部の物価水準や人件費、急速な人口増加に伴う行政コストなど、実際の行政需要との乖離があるのではないかという指摘が自治体から上がっております。

仮に算定額と実際の行政コストに乖離があった場合でも、交付団体であれば地方交付税制度の中で財源が調整されます。

一方で、不交付団体はその調整の対象外となってしまいます。

その結果、標準団体モデルによる算定と実際の行政コストとの乖離があった場合、影響がそのまま自治体負担として現れる構造になっているのではないでしょうか。

大臣、もう一度お伺いします。

不交付団体における交付税算定額と実際の行政コストとの乖離をどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。

政府参考人 出口和弘

総務省自治財政局長出口和弘君、お答えをいたします。

交付税の算定方法でありますけれども、基準財政需要額の算定に当たりましては、人口や面積などが基礎でございますけれども、各地方団体が置かれました自然的・社会条件の違いについて補正措置を講じて算定に反映することをしております。

例えば、都市的な需要の算定に当たりましては、指定都市は他の市町村と比べて特別な事務配分を受けまして、それに伴う多額の財政需要でございますので、こうしたことは補正をもって加算するという扱いをしております。

また、そのほかにも消防費であれば、都市であるほど出動回数が増えてくるという傾向にあること、また清掃費でも都市部であるほどごみ処理経費の増加が見られるといったことは、都市化の度合いに応じて割増しをするという算定を行っているところでございます。

それから人件費のお話がございましたけれども、地方公務員の給与はそれぞれの民間給与との比較におきまして、民間給与の高い地域で地域手当を支給するという仕組みになっておりますけれども、その地域手当の支給割合につきましても、それぞれの団体の支給割合による手当増加額を交付税の算定に反映することといたしております。

私どもは毎年の算定におきまして、不交付団体も含めたそれぞれの自治体の決算状況と、このような需要の算定額の比較を行いまして、適切な算定が行われているかどうか検証しております。

また、法律に基づいて各地方自治体は交付税の算定方法について意見を申し出ることができるとされているところでございますので、こうした意見も踏まえまして算定方法の見直しを行って、適切な算定に努めているところでございます。

以上でございます。

質疑者 日野紗里亜

お答えいただきましてありがとうございます。

ただ、やはり国の施策の財源が交付税措置に依存する現状では、不交付団体がやはり制度の外に置かれてしまうというのは、もうそのものでございまして、やはり財政努力を積み重ねた自治体が割を食う構図になってしまっているということ。

そして施策によっては、当初国費で開始されたものが、その後地方交付税措置に移行するものもあるかと思います。

そうなってしまいますと、この懸念から既存の住民サービスをどんどん削っていかざるを得ない。

高市内閣総理大臣、高市内閣総理大臣、そういった実情もあるかと思います。

どうか財政力指数1.0をギリギリ上回る自治体の声にも耳を傾けていただきまして、国が義務づける施策の費用は、やはり国がしっかりと財源措置をする。

自治体財源につきましては、その自治体のニーズに基づき、自由に住民サービスなどに充てることができ、後から降りてきた国の施策に脅かされることがないよう見直していただきたいと思いまして、時間の都合上、次の質疑に移りたいと思います。

はい。

障害者福祉の所得制限の撤廃についてです。

これ、前国会から本国会にかけて多くの野党議員が繰り返し取り上げてまいりました。

私もその一人でございます。

答弁者 上野賢一郎

高市総理の新政権の下、これ、日本中が前向きな答弁を切実に求めているかと思いますが、ここで再度ズバリ、上野大臣お答えください。

所得制限の撤廃、やりませんか。

上野賢一郎君まず障害児を含めた、世帯を担う全ての子どもの育ちを支える基礎的な経済支援として、児童手当がございます。

これにつきましては、所得制限なしで拡充をしてまいりました。

また、ニーズに応じた現物給付であります障害福祉サービスによる支援、世帯の所得状況に応じて支給される特別児童扶養手当の現金給付など、個別のニーズや状況に応じた支援策をこれまで講じてきているところでありますので、こうした支援全般を踏まえて検討する必要があるというふうに考えております。

近年、障害児に対する福祉サービスを充実することで、その給付額は過去十数年の間に約10倍に拡大してきております。

また、特別児童扶養手当等の受給者数も、少子化の中であっても年々増加傾向にあります。

加えて、近年の物価上昇を踏まえた支給額の増額改定も行っておりますので、総支給額につきましては、過去10年間で約3割増というふうになっております。

これも踏まえて、現時点では所得制限の撤廃や見直しなどは考えておりませんが、引き続きこども家庭庁とも連携をして、障害福祉サービスも含めた支援施策全般という観点で取組を進めていきたいというふうに考えています。

質疑者 日野紗里亜

日野さんはい。

ご丁寧にご回答いただきましてありがとうございます。

1個だけ確認させてください。

今、大臣のご答弁にもちらっとあったかと思いますが、たびたび「障害児の生活の安定に寄与する必要な範囲で支給している」というふうなお答えをいただいております。

この「必要な範囲」というのを何を根拠に判断しているのかという部分をお答えいただいてもよろしいでしょうか。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎君具体的な基準があるわけではありません。

制度の趣旨としてそのような答えをさせていただいております。

質疑者 日野紗里亜

日野さんそれでありました。

やはり具体的な基準がないのであれば、やはり生活の実態調査を、これは重ねてお願い申し上げまして、次の質疑に入りたいと思っております。

障害児支援についてです。

2021年に医療的ケア児支援法が施行され、常時医療的ケアが必要な子どもたちは、看護師配置などにより、学校教育の場に参加できるようになりました。

現在は改正法案の議論も進み、重症心身障害児を対象に含めることや、年齢要件を撤廃する方向も示されています。

しかし、そのどこにも当てはまらない制度の狭間に落ちている子どもたちがいます。

例えば、比較的軽度の脳性麻痺の子や、例で言いますと、コルネリア・デ・ランゲ症候群など、そういった知的障害は重くても医療的ケアはない。

動けないわけではないから重心(重症心身障害児)にも該当しない。

でも実際には、移動や排泄、食事すべてに常時支援が必要です。

医療的ケアがあれば学校に行ける一方で、制度の狭間にいる子どもたちは、地域の学校に通うという選択肢を持たせてもらえません。

また、知的の遅れがない肢体不自由児であったとしても、身辺自立ができていないという理由で、通常学級ではなく支援級しか受け入れられないと言われた例もあります。

以前も同様の質疑を文科省でさせていただいたことはあるんですけれども、こうした制度の狭間にいる子どもたちが、地域の学校に通う選択肢が持てない現状を認識しているのか、子ども政策担当大臣にお伺いしてもよろしいでしょうか。

答弁者 木原稔

木原稔君。

ご質問ありがとうございます。

子ども家庭庁におきましては、医療的ケア児や重度心身障害児以外の重度の障害児を含め、身近な地域で必要な支援が受けられるよう努めているところでございます。

その上で、まず議員がご指摘、認識があるとは思いますが、まず障害者総合支援法に基づきまして、居宅介護という制度がございますが、これについては残念ながら、この援助を提供するに当たっては、学校等においてのサービスの提供を前提としていないというところでございます。

しかしながら、その一方で、この令和6年4月に施行されました改正児童福祉法におきまして、児童発達支援センターを地域における障害児支援の中核的役割を担う機関として位置づけまして、支援の質の向上を図るとともに、地域全体で各機関と連携しながら、障害児とその家族を支える体制の整備を推進しているところでございます。

ですので、自治体が地域のニーズや資源の現状を把握して、この障害児支援体制の確保・充実に取り組んでいると考えております。

引き続き、そういう制度の狭間といいますか、隙間をなるべく埋めるべく、子ども家庭庁としても進めてまいりたいと考えております。

委員長。

質疑者 日野紗里亜

日野君。

次の質疑で提案させていただこうと思ったことを大臣がもうお答えいただいたんですけれども、やはり私、学校に子どもたちに通いたいんですね。

ほかの制度を拡充してくださるのもありがたいですけれども、やはり学校に通いたい。

そんなところで、介助者は必ずしも看護師などの医療従事者である必要はないと思います。

また、学校で専門介助員を養成して各学校に配置する、これも現実的でないと思います。

学校の教職員の方々に、例えば排泄介助とか食事介助をやってもらう、これも現実的でないと思います。

であれば、先ほど大臣がおっしゃってくださった居宅介護ですね。

ヘルパーを通学や学校内でも利用できるようにするというのが最善だというふうに私は思っております。

教育と福祉の縦割りを超え、教育を受けるために必要な福祉サービスを学校で利用できるようにする。

これは医療専門職に常駐いただくよりもはるかにコストを抑えながら、制度の狭間にいる子どもたちの教育の機会を確保することができます。

また、これ教育と福祉にまたがる典型的な省庁横断の課題だと思うんですよね。

こうした縦割りを乗り越えるために子ども家庭庁が創設されました。

まさにこれ、子ども家庭庁の腕の見せどころではないでしょうか。

これ、実は問題は学校だけではないんですね。

放課後の居場所でも同じことが起きています。

重症心身障害児であれば重症心身障害児型の放課後等デイサービスがありますが、先ほど申し上げた制度の狭間にいる子どもたちは行き場がありません。

一般型の放課後等デイサービスでは受け入れを断られてしまうケースがあるんです。

もちろん通常の学童保育も現実には受け入れが困難であります。

制度はあるのに実際には行き場がない。

こうした現実を、大臣にもっともっと知っていただきたいです。

これは自治体間格差に埋もれさせていい問題ではありません。

もちろん財源に限りがあることはわかっておりますが、こうした支援を後回しにすれば、二次障害や家族の離職、社会的孤立を招き、結果として社会的コストを増大させることにつながっていきます。

大臣、もう一度どうでしょう。

この子ども家庭庁の存在意義に関わるような課題だと思うんですけれども、居宅介護を認めていただけませんでしょうか。

答弁者 木原稔

木原稔君。

この場ですぐ認めるという回答は、ちょっと避けることができませんが、議員の問題意識は十分受け止めてですね。

やはりその学校と介護、また障害福祉政策、こういうところは重なり合っているところを解決するのが子ども家庭庁の一つの役割であるとは認識しております。

さまざまな制度の支援の仕方がありますので、そういうところで漏れているところがあるかないかというところをしっかりと点検した上で考えてみたいと思います。

質疑者 日野紗里亜

日野さん。

ぜひ前向きな検討をよろしくお願いいたします。

続きまして障害福祉サービスについてお伺いします。

今回政府は放課後等デイサービス、児童発達支援、共同生活援助、就労継続支援B型、これらの4サービスにつきまして、6月以降に指定を受ける新規事業者に限り、基本報酬を減額する方針を示しました。

まずお伺いさせてください。

この措置の理由と目的は何でしょうか。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣上野賢一郎君。

まず障害福祉サービスにつきましては、近年利用者数または事業者数が急増をしております。

給付費も大きく増加をしているそうした状況があります。

そうした状況の中、引き続き人材確保が課題となっております。

またサービスの質の低下、これも懸念をされる状況があります。

このため、今般30近いサービス類型のうち、収支差率が高く、かつ事業所が急増している4つのサービス類型について、令和8年6月以降に新規に指定された事業所に限り、令和9年度の報酬改定までの間の措置。

以上です。

質疑者 日野紗里亜

日野さん。

今回の措置は事実上の参入規制だというふうに私、認識しております。

また、その方向性自体に反対する立場ではございません。

当該4サービスにおきまして、大臣がおっしゃったように事業者が乱立し、一部に収益のみを目的としていると言っても過言ではない悪い事業者が存在することも事実でございます。

サービスの質も下がっていることも事実でございます。

そのサービスの質を担保するためにも、新陳代謝が起きること自体は否定するものではないのですが、ただ、それを全国一律で行うことについては疑問を持っています。

都市部では飽和状態でも、離島や中山間地域に限らず、依然として不足している地域は存在します。

なぜ自治体事情に応じた裁量を持たせず、国が一律に減額という手法を取るのでしょうか。

自治体に一定の指定権限や調整権限を委ねる設計は検討されなかったのか、お答えください。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣上野賢一郎君。

基本的に障害福祉サービスの報酬については、全国一律に設定をしております。

これはもう基本線でございますが、今般、応急的な報酬、先ほど申し上げました応急的な報酬単価を設けるに際しましては、サービスが不足をしている地域に支障が生じないよう、一定の配慮を行うこととしております。

今しがた例示をいただきました離島、中山間地域にある事業所のほか、自治体が客観的に必要であるとして設置する事業所については、従前の報酬単価を適用することとしております。

そうした様々な取組によりまして、ある程度柔軟性を持たせた上で、利用者のサービス提供には影響が生じないように対応していきたいと考えています。

委員長。

質疑者 日野紗里亜

日野さん。

もうちょっと深掘りたいんですけれども、ちょっと時間の兼ね合いもあるので、極めて重大な懸念を一つだけお伝えさせてください。

今回、合併分割承継とした事業所については、継続運営と認められれば従来の基本報酬を適用するとされています。

これですね、譲渡ビジネスの誘発につながるのではないかと思っています。

多業種から安易に参入し、高額な譲渡費用やコンサルフィーと称する仲介手数料を支払い、結果として経営が圧迫して廃業、これ十分に想像できるんです。

こうした事態が生じた場合に地域に必要な事業所が消滅することになりますが、その場合、国はどのように責任を持って支援体制を確保するか、明確な対応策をお答えください。

政府参考人 野村智

厚生労働省社会援護局障害保険福祉部長野村智君。

時間が長過しておりますので簡略にお答えください。

お答え申し上げます。

ご指摘の事業承継の場合でございますけれども、これは現に開設をして利用しておられる方がいらっしゃるというような状況でもございますので、そういった事情に配慮して、従前の単価を適用するという方針を今お示しをしているところでございます。

以上です。

質疑者 日野紗里亜

日野さん。

はい、ありがとうございました。

質問残して大変申し訳ございません。

私、厚労委員会になるので上野大臣、またよろしくお願いします。

ありがとうございます。

これにて日野さんの質疑は終了いたしました。

川裕一郎 (参政党) 24発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に、川裕一郎君。

質疑者 川裕一郎

川君。

はい。

参政党の川裕一郎です。

参政党は、通り一辺倒ではなく、政府に対して、政策ごとに是非で対応していく方針です。

賛同できるものは賛同し、違うと思うものには、建設的に代案を提案していきます。

私自身、初当選からわずか1ヶ月足らずですが、予算委員会で質問の機会をいただきましたので、通告に従い質問させていただきます。

よろしくお願いいたします。

まずは、能登半島地震及び豪雨災害からの復興についてです。

令和6年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県能登地域を中心に甚大な被害をもたらし、住宅、道路、港湾、上下水道など社会インフラが大きく損傷し、多くの住民の皆さんが生活基盤を失いました。

さらにその復興途中で、令和6年9月には奥能登地域を中心に記録的な豪雨災害が発生し、河川の氾濫や土砂災害などにより被害が拡大しました。

地震による被害から立ち上がろうとしていた地域が、二度、三度と豪雨災害に見舞われたことで、被災地の皆さんは二重の困難に直面し、当時私は石川県議会議員として現地を訪れ、住民の皆さんから希望を失うような切実な言葉をたくさんお聞きしました。

このような状況の中で、被災地の復興を着実に進めるためには、地域の実情を踏まえたきめ細やかな支援が不可欠です。

能登半島地震及び豪雨災害からの復興において、インフラ、住宅再建、なりわいの再建などを含め、政府は復興状況をどのように認識されているのか、また残る課題を含め、今後どのように対応していくのか、担当大臣に所見をお聞きします。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣、鈴木憲和君。

お答えいたします。

今、川委員がおっしゃったとおり、我々としても、地域の実情に寄り添い、きめ細やかという視点は欠かすことができないと思っております。

その上で、これまでどのような対応ということでございますけれども、政府といたしましては、発災以来、被災者の避難支援、インフラ復旧、生活・なりわいの再建支援、また住まいの確保、公費解体の加速化等々について、被災自治体と緊密に連携をしながら取り組んでまいりました。

具体的な例ということでございますけれども、復旧復興の状況については、まず国道249号でございますが、全線の通行を確保し、県道以上の幹線道路の通行止めは9割以上が解消済みであるということ。

農林水産業についてでありますけれども、水田の作付け面積は被災前の約7割まで回復をしてきていると、漁獲量は約9割まで回復しているという状況にあると思っています。

また、なりわいということでいえば、輪島のノリの仮設工房は、希望するすべての職人が入居可能な状態まで今来ていると。

さらに住まいということでいえば、災害公営住宅の建設が順調に進み、入居募集が行われ、早いものは今年の夏から入居開始予定となっております。

さらに公費解体についてでございますが、昨年12月末時点で大規模建物などの別管理建物を除き、全ての解体が完了し、着実に進んでいるというふうに理解をしております。

一方で、委員がご指摘のように、発災前から人口減少であるとか高齢化、そうした課題というものが能登地域にありました。

能登地域では、単に被災者、また被災地を元の形に戻すという形ではなく、人口減少社会に適応する形、そうしたものとなるようにと思っております。

そうしたことを踏まえて、こうした中、石川県が作りました「石川県創造的復興プラン」。

ここにおいては、応急復旧は令和7年度まで、本復旧は令和10年度まで。

豊かな自然を生かした観光産業であるとか、伝統産業の振興など、震災前以上のより良い状態への復興は令和14年までという目標設定がなされているというふうに理解をしております。

今後も引き続き、被災前の活気ある地域づくりに向けて、お一人お一人にしっかり寄り添ったきめ細やかな、また当該エリアの皆様方としっかり連携を密にした対応をしていきたいと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

以上です。

質疑者 川裕一郎

川君。

政府の尽力もあり、能登の地域、復興に向けて一生懸命歩んでいるところですけれども、やはり人口減少という点がありましたけれども、そこの部分が非常に懸念があります。

能登の被災地の皆さんから、最も私自身が多く聞く声は、人口流出への強い懸念であります。

地震と豪雨という2つの災害によって住宅や仕事を失って、生活の基盤が揺らいだことで、やむなく地域を離れる方がたくさんいらっしゃいます。

特に若い世代が能登を離れており、このままでは地域そのものが衰退し、消滅してしまう懸念もあると思います。

若い人たちには当然子どもたちもいますから、一緒に能登を出てしまうという状況があります。

私は能登の復興を進めるためには、単にインフラを元に戻すだけではなく、人口減少対策を柱とした復興政策が必要だと考えております。

そこで提案したいのが、能登地域を農業特区として位置づけることです。

現在、日本の食糧自給率はカロリーベースでおよそ38%と低い水準にありますが、国際情勢が不安定化する中で、食糧安全保障の重要性はますます高まっていると思います。

しかし一方で、日本の農業は深刻な担い手不足に直面していると思います。

農業従事者の平均年齢は60代後半に達し、高齢化が急激に進んでおり、このままでは日本の農業そのものが維持できなくなるという懸念もあります。

反面、都市部では地方で農業をしたい、自然の中で暮らしたいと考える若者もたくさんいることも事実です。

しかし現実には、農地取得のハードル、農業機械などの初期投資の負担、農業所得の不安定さなどの理由から、新規就農に踏み出せない若者が多いのも事実です。

そこで、能登地域を農業特区として、新規就農者への所得保障、農地取得の規制緩和、住宅支援、スマート農業の導入支援などを集中的に行うことで、若者を能登に呼び込み、人口減少対策と地域再生を同時に進めることができるのではないでしょうか。

さらに農産物のブランド化、6次産業化、農産物の輸出の拡大などを進めることで、能登は日本の農業再生のモデル地域になり得ると考えています。

震災復興とは、単に壊れたものを元に戻すのではなく、震災を契機に地域の未来をつくり直す。

そのことこそが本当の復興であると私は考えています。

能登半島地震及び豪雨災害からの復興において、震災復興を契機として、能登を若者が集まる農業モデル地域として位置づけ、新規就農者へ大胆な支援を行う考えはないのか。

例えば農業特区のような制度を検討する考えはあるのか。

農業政策の観点から農林水産大臣に見解をお尋ねします。

答弁者 鈴木憲和

鈴木憲和君。

ご質問ありがとうございます。

まず、石川県では、昨年6月に策定をいたしました県の創造的復興プランに即して、能登地域の農業の再建策として、県内の研修機関、石川工科塾、これは「耕して稼ぐ塾」というのがあります。

そこにおいて、スマート農業技術を活用する新規就農者の育成を検討しているものと承知をしております。

農林水産省では、令和7年度補正予算において、研修機関が行うスマート農業の研修カリキュラムの開発・実施、そして研修用のスマート農業機械設備の導入を支援してまいります。

特に地震と豪雨とダブルで災害があったわけですので、被災をしてしまった農地の復旧、これは元に戻すという意味ではなくて、いい形で基盤整備を地域でまとまってやっていくための後押しというのを、国の職員も地域にはしっかりと入ってプッシュ型で後押しをさせていただいているところであります。

そういう中で、今先生から問題意識をいただいた新規就農者がそこに結びつくような形なんかも我々もよく考えながら、一つでもいい地域がこれからの能登で実現できるように努力させていただきたいと思います。

質疑者 川裕一郎

川君。

ありがとうございます。

ぜひ期待して待っていたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

はい。

我が国では人口減少が進み、地方の過疎化が急速に進んでいます。

特に半島地域や離島では人口減少が顕著であり、地域社会の維持そのものが困難な地域もあります。

国土はそこに人が住み続けることで守られているという側面もあると考えています。

もし地域から人がいなくなれば、その地域を維持する力は弱まり、国土保全の観点からも大きな課題となります。

例として竹島の問題があると思います。

竹島は歴史的にも国際法上も我が国固有の領土ですが、現在は韓国による実効支配が続いています。

この問題を考えるとき、私は改めて国土に人が住み続けることの重要性を感じます。

能登半島は日本海に突き出した半島地域であり、歴史的にも海の守りの要所でもあります。

能登に人が住み続けることは、地域振興という観点だけではなく、国土の保全や安全保障の観点からも極めて重要な意味を持つと考えています。

人口減少が進む能登地域において、能登半島地震と豪雨災害からの復興を、単なる復旧ではなく、日本の国土を守るという観点から進めていただくことを政府に強く要望して、次の質問に移りたいと思います。

次は、北朝鮮による日本人拉致問題についてです。

日本人が北朝鮮の工作員によって拉致され連れ去られた、極めて重大な国家犯罪であり、日本の主権と国民の人権が侵害されて決して許されない事件であります。

2002年の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認め謝罪をしましたが、未だ多くの被害者が帰国を果たしておらず、問題は未解決のままであります。

本日はその中でも、石川県の能登で発生した寺越事件について取り上げたいと思います。

寺越事件は1963年5月、石川県白井郡鹿町の高浜漁港から出港した漁船が日本海で消息を絶った事件であり、当時船には寺越武さん(当時13歳)、そして寺越宗藤さん(当時24歳)、寺越昌司さん(当時36歳)の3人が乗っていました。

その後、長い年月が経過した1987年になって、北朝鮮側からの情報により、武さんと宗藤さんの2人が北朝鮮で生存していることが明らかになりました。

一方で、昌司さんについては、北朝鮮からは1968年3月に死亡したと告げられましたが、いつ、どこで、どのような状況で亡くなったのか、現在も全く明らかになっておりません。

寺越昌司さんの死亡経緯、そして遺骨の所在について、政府は北朝鮮に説明を求めているのか、外務大臣にお尋ねします。

答弁者 茂木敏充

外務大臣、茂木敏充君。

(茂木外務大臣)川君におかれては、金沢の市議会議員時代から拉致問題の解決のために、自ら支部も立ち上げたり、様々な活動でご尽力いただいていると、敬意を表したいと思います。

政府としては、拉致被害者として認定された17名以外にも、ご指摘の寺越昌司氏を含め、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者が存在する、こういった認識のもとで、北朝鮮に対して、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案全般について、情報提供を求めているところであります。

質疑者 川裕一郎

川君。

(川裕一郎)はい、ありがとうございます。

次に、この事件の真相についてお伺いしたいと思います。

北朝鮮は寺越事件について、「日本海で遭難して北朝鮮に漂流し、北朝鮮が3人を救助した」とそういうふうに説明をしていますが、この説には多くの疑問があります。

日本海沿岸で行方不明となり、その後北朝鮮で生存が確認されているという事例は、これまで明らかになっている北朝鮮による拉致事件と極めて類似をしています。

昌司さんのご遺族は拉致被害者家族会に参加をし、父親の拉致認定を求めていますが、日本政府は現在も寺越事件を拉致として認めず、「拉致と断定する証拠がない」と説明をしています。

しかし、他の拉致事件も必ずしも直接証拠があったわけではなく、状況証拠などを総合的に判断して認定された事例もあります。

寺越事件を政府が拉致事件として認定していない理由は何なのか。

また、政府が拉致と認定する具体的な基準はどのようなものなのか、お聞きします。

併せて、寺越事件がその基準に当てはまらないと判断している理由について、ご家族や国民に分かる形で説明を求めたいと思います。

答弁者 鈴木駿

内閣府副大臣、鈴木駿君。

(鈴木副大臣)お答えいたします。

拉致被害者の認定は、情報収集、分析や捜査調査の結果、北朝鮮による拉致行為があったことが確認された場合に行うこととしておりますが、お尋ねの事案については、これまでのところ、北朝鮮による拉致行為があったことを確認するには至っておりません。

具体的な情報収集、分析や捜査調査の内容については、今後の対応に支障をきたす恐れがあることから、お答えを差し控えさせていただきます。

政府としては今後も事案の真相究明に向けて全力を挙げて取り組んでいく考えであり、北朝鮮による拉致行為があったと確認された場合には、速やかに拉致認定をしてまいります。

以上です。

質疑者 川裕一郎

川君。

(川裕一郎)寺越事件というのは、他の拉致事件とちょっと違う状況がありまして、3人さらわれた中のお1人、武さんが現在も北朝鮮で家族を持って暮らしているという中で、ご本人が「拉致ではない」ということを説明されています。

私たちはさらわれてしまって、向こうで家族ができて、家族のことを思って「拉致ではない」というふうに伝えているんだと思います。

このことに関して、もう亡くなってしまった昌司さんに関しては、分けて認定をしてもらいたいと思っています。

このまま政府が寺越事件を拉致認定をしなければ、北朝鮮が寺越さんを救助したことを認めることになると私は思います。

ある日突然家族を奪われて再会することもかなわず、悲嘆の果てに「北朝鮮に助けられた」と認めようとは、こんな理不尽なことはないと思います。

現在北朝鮮で暮らしている武さんと分けて、昌司さんの拉致認定を進めていただきたいと思いますが、もう一度答弁をお願いしたいと思います。

答弁者 鈴木駿

内閣府副大臣、鈴木駿君。

(鈴木副大臣)お答えいたします。

個別の事案の詳細やその取扱いについては、今後の活動に支障を来す恐れがあることから、お答えを差し控えさせていただきます。

その上で、政府としては今後も事案の真相究明に向けて全力を挙げて取り組んでいく考えであり、情報収集・分析や捜査調査の結果を総合的に判断した上で、北朝鮮による拉致行為があったと確認された場合には、速やかに拉致認定をしてまいる所存です。

以上です。

委員長 坂本哲志

坂本委員長:川君。

質疑者 川裕一郎

川裕一郎:別の観点でまた聞きますけれども、政府は1987年時点で寺越さん親子が北朝鮮で生存している可能性について、どこまで把握していたのでしょうか。

その情報について家族や国民に対してどのような説明が行われてきたか、これまで、そのことに関してお聞きしたいと思います。

答弁者 鈴木駿

内閣府副大臣、鈴木駿君。

鈴木駿:お答えいたします。

1987年の時点で、ご指摘に関する報道があったことは承知をいたしております。

その上で、過去から現在に至るまで政府が何をどこまで情報収集し、どのように取り扱っていたかについては、今後の対応に支障を来す恐れがあるため、お答えを差し控えさせていただきます。

以上です。

委員長 坂本哲志

坂本委員長:川君。

質疑者 川裕一郎

川裕一郎:寺越事件は発生からすでに60年以上が経過していますが、事件の真相は本当に何も明るくなっていません。

特に庄司さんについては、死亡の経緯、死亡の場所、遺骨の所在すら明らかになっていない状況であり、家族にとっては到底受け入れられない状況であります。

北朝鮮による拉致問題は、日本の主権と国民の生命に関わる重大な問題です。

寺越事件について、政府として拉致の可能性を含めた調査を引き続き行う考えはあるでしょうか。

国家公安委員長にお尋ねします。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正:今、拉致問題の案件について、公安委員長としてということでございますが、先ほどの復興の話のときに、最後のいわゆる「これまで以上のより豊かな地域を」というところで、ちょっと不明瞭な部分があったかもしれませんが、令和14年度末まで、14年に聞こえたのかもしれませんが、14年度までということで補足させていただきたいと思います。

それでは、今お話ありました寺越事件について、拉致の可能性これを含めた調査を引き続き行う考えということでございますけれども、警察においてでございますけれども、ご指摘の事案に関して北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案として、所要の捜査調査を継続しているというふうに承知をしております。

もちろん今後とも本件事案の解明のため、関係機関と緊密に連携を図りつつ、捜査調査に全力を挙げて取り組むよう、警察を指導してまいりたいというふうに思っております。

委員長 坂本哲志

坂本委員長:川君。

質疑者 川裕一郎

川裕一郎:ありがとうございます。

ご子息ももう70を超えていい年になっています。

本当に拉致被害者家族の皆さんはもういいお年ということですけれども、寺越さんの庄司さんの息子さんももうすでに70を超えているということで、もう急いでやっぱり解決をしたいという思いでいっぱいであります。

次に、寺越庄司さんの事件の真相究明のため、北朝鮮に対して死亡の経緯の説明、遺骨の返還、事件の詳細な説明を求めていく考えはあるのか、外務大臣にお尋ねしたいと思います。

答弁者 茂木敏充

外務大臣、茂木敏充君。

茂木敏充:先ほども答弁させていただきましたが、拉致認定された17名以外も、拉致の可能性の排除できない行方不明者、これは寺越庄司さん含めてでありますが、そういった方々が存在をする、こういう認識の下で、拉致に関する真相究明、これは様々なルートで北朝鮮との接触を図っているところであります。

これは問題の性格上、具体的にその詳細についてつまみらかにすることは控えさせていただきますが、引き続き、真相究明、追及をしてまいりたいと思っております。

委員長 坂本哲志

坂本委員長:川君。

質疑者 川裕一郎

川裕一郎:この寺越事件に関して、御子息の3人、お一人亡くなったんですけれども、政府に対して拉致認定、事件の真相究明、遺骨の返還、この3項目を要望してから、もう既に24年になります。

その間、何一つ進展もしていませんし、また1ミリも進んでいない状況であります。

高市総理も歴代総理も、「私の政権でこの拉致問題を解決していく」と力強い言葉をいただいていますけれども、言葉ではなくてやっぱり結果を出していただきたいと思います。

北との交渉が難しいというのは十分承知をしております。

ですが、拉致認定をすることが、やっぱり被害者家族に寄り添う、そういう第一歩にもなるということも理解をしていただきたいというふうに思います。

また、遺骨の問題ですが、庄司さんのご子息から、「父を苦労して亡くなった母親と同じ墓に入れてあげたいと、親孝行がしたい」と、そういう伝言を預かりました。

ぜひとも、政府においては、この寺越事件、拉致問題全般ですけれども、この事件の解決に向けて、全力でまた当たっていただきたいと思います。

最後の質問に、昭和56年6月、石川県旧鶴木町で当時18歳だった足立敏之さんが同僚女性とともに姿を消した事件について、拉致被害者として既に帰国しました千村敏さんが北朝鮮で敏之さんを見たという情報もあり、拉致の疑いが濃厚な特定失踪者1000番台リストに登録されています。

特定失踪者足立敏之さんの失踪事件について、政府は現在どのような調査を行っているのでしょうか。

また、これまでの情報や状況を踏まえ、足立敏之さんを拉致被害者として判断することについて検討すべきと思いますが、国家公安委員長の見解を求めたいと思います。

答弁者 平口洋

平口大臣君。

お尋ねの足立敏之さんの失踪事案に関してでございますけれども、警察においては北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案として、拉致の可能性を含め事件事故等のあらゆる可能性を念頭に所要の調査を継続しておりますが、これまでのところ警察として北朝鮮による拉致容疑事案と判断するまでにまでの証拠などを得るに至っていない。

質疑者 川裕一郎

川君。

この足立敏之さんを待っていたお母さんも既に亡くなってしまいました。

親族も誰もいない状況でありますけれども、そのお母さんがまだ元気なときに、自分のやっぱり体の都合が悪くて、もう体調不安になったときに、「私たちがお母さんが亡くなってもしっかりやっていくから」という約束をさせていただきました。

非常にこれは、千村さんが北で敏之さんを見たという情報もありますので、拉致にやはり近いというか、間違いないというふうに私たちも考えて動いてまいりました。

自分自身も既に20年近くこの拉致問題に取り組んでいますが、無力感でいっぱいです。

何もやはり動かないので、日朝の首脳会談以降本当に何も動いていないというのが状況であります。

先ほど非常に難しいということでここではやはり言えないかもしれませんけれども、被害者家族のことを考えて、また本当に日本の主権のことを考えたら、政府にとって全力で当たってほしい。

それだけの思いでありますので、今後ともよろしくお願い申し上げまして、私からの質問を終わらせていただきます。

よろしくお願いいたします。

これにて川君の質疑は終了いたしました。

次に高山聡史君。

高山聡史 (チームみらい) 10発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)はい、高山君。

質疑者 高山聡史

高山聡史(チームみらい)はい。

委員長、ありがとうございます。

チームみらいの高山聡史でございます。

このお時間は、まず、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資の安定供給確保制度について、小野田大臣に伺います。

2022年の成立から3年余りがたちました。

半導体、蓄電池、重要鉱物など、現在16の物資が指定され、2.5兆円を超える基金が積まれ、それぞれの物資に対する供給確保の計画が認定されていると承知しております。

この制度は、個別の物資の供給に問題があってからそれを検討するということではなく、国民生活や経済に影響が及ぶ前に前もって備えるという、大変意義深いものであると思います。

この特定重要物資に関する制度は、物資ごとの供給確保の計画などを踏まえて助成を出す仕組みです。

この意味合いとしては、単に助成サポートをするということではなく、有事における供給の途絶を、ある意味市場のメカニズムに任せていては防げないという前提で、国が仕組みをしっかり作っているということにあると思います。

直近、まさに緊迫化する中東情勢も踏まえ、またあるいはこの3年間の中では海外においても関税・輸出の強化というところが起きたりとか、そういった制度の設計時に想定していたリスクが、実際に現実のものとしていろいろと起こっている状況だと思います。

そこで改めて大臣に伺います。

この海外情勢の緊迫化の中で、改めてこの制度の意義であるとか、あるいは今後取り組むべきことについて、お考えを伺えますでしょうか。

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美(経済安全保障担当)小野田です。

失礼しました。

ありがとうございます。

この意義のことについてもお尋ねがありました。

この経済安全保障推進法で指定している特定重要物資は、法律に基づく事業者からの報告を踏まえて、毎年度、各物資の主務官庁と内閣府が連携をして、供給確保計画の進捗状況を評価し、また物資横断的な観点からも整理を行っております。

さらに有識者による評価も加えつつ、改善の方向性等も示すことで、より丁寧な管理に努めておりまして、実際に今、これがどういう状況になっているかということなんですけれども、昨年10月に実施した評価では、昨年度までに認定した121件の取組のうち、約6割の取組は計画どおり、または計画よりも前倒しで進む一方、3割強の取組で遅延や計画変更が生じ、5件は計画継続が困難との結果になっています。

遅延等の原因を分析した結果、人手不足による建設工事の遅れですとか、あと資材価格の高騰による投資額の見直し、電気自動車の需要減少に伴う投資の後ろ倒しといった原因が多く見られております。

なお、継続が困難となった計画については、いずれも助成金を全額返還いただいておりますが、現時点において各物資の主務官庁が物資ごとに定めている供給確保目標との関係で、大きな問題は生じていないというふうに私たちは評価をしております。

しかし、国際情勢や市場もおっしゃるとおりに日々変わっておりますので、この変化の中で適切な進捗管理は容易な作業ではございませんが、関係省庁や産業界と密に協力し、中長期的な需要動向等の把握をはじめとする取組を引き続き着実に実施していきたいと考えています。

高山聡史(チームみらい)ありがとうございます。

まさにおっしゃっていただいたような定期的な点検であるとか見直しということが、重要なものであるというふうに思います。

そこに関連して1点、特にこういった海外の情勢が移り変わる時においては、それまでは特に大きな問題があると見なされていなかった物資においても、新たに「これは注視をした方がいい」ということが起きる可能性もあるかなというふうに思います。

ちょうど直近、新しい物資を指定したということもあるかと思いますが、この新たな物資を指定するというプロセスについて、現状の運用であるとか、あるいは今後どういう運用が必要かというところについても、少しお考えをいただけますでしょうか。

政府参考人 内閣府大臣官房審議官

内閣府大臣官房審議官ただいまの委員のご指摘、ご質問でございますけれども、我々日々必要な物資について、物資を所管している主務官庁と相談をしながら、どのような物資が必要かというところについて検討・議論を重ねて評価をした結果、その上で必要な物資について有識者会議の議論などを踏まえながら整理していくということになってございます。

いずれにいたしましても、これは何度もレビューをしながら指定をしていくというところでございまして、普段の見直し、あるいは普段の指定に向けた活動ということをしているということでございます。

質疑者 高山聡史

高山聡史(チームみらい)ありがとうございます。

まさにおっしゃっていただいたとおりですね。

複数の省庁が連携して、その指定プロセスであるとか見直しのプロセスが円滑に進むということを期待いたします。

続いて茂木外務大臣にお伺いいたします。

デジタルにまつわる外交戦略についてというところなのですが、ここ数年、グローバルサウスの諸国においてはある種の競争が進んでいるというふうに認識をしております。

開発支援というたてつけのもと、実態としてはデジタルインフラを通じた影響力の争奪戦の様相を呈しているところがあるかなと思います。

例えば通信基地局であるとか、あるいは行政向けのデジタルシステムであるとか、決済サービスであるとか、そういったものが一度根付くと、通信、金融、行政のデータが自動的にそれを開発した、あるいは提供した国のサーバーに集まるという構造にもなり得ます。

デジタルインフラというのは現代の国家においては神経系といっても過言ではないものでございまして、このデジタルインフラでやり取りされる情報が、まさに外交であるとか安保であるとか経済、こういった判断にも影響を及ぼすものだというふうに思います。

我が国においては、自由で開かれたデータ流通とデータの安全安心の両立を図るDFFTというものを国際的に掲げてやってきたという認識を持っておりまして、この国際的なデータの争奪戦、特に中国などの動きもある中で、このDFFTの理念をどう実現していくかというところが問われる時代になってきたというふうに思います。

そこで茂木大臣にお伺いさせてください。

このグローバルサウス各国のデジタルインフラに海外の技術が浸透してきているという状態があると思います。

これが将来的なデータ主権であったりとか、あるいは外交的なパワーバランスの問題にも関係しかねないという中で、政府としてこの動きをどういうふうに認識をして、どう対抗していくのか、ぜひそういった戦略についてお伺いできればというふうに思います。

答弁者 茂木敏充

茂木外務大臣。

高山委員と問題意識というのは共有をしております。

データフリーフロー・ウィズ・トラストという形でありますけれど、世界中で今は経済社会基盤活動のデジタル化が飛躍的というか、加速度的に進む中で、デジタル分野においてODAも活用して日本の技術であったりとかノウハウを最大限活用しながら、途上国の開発課題の解決に取り組んでいく必要があると考えております。

例えばアフリカの国々を見てみますと、途上国であるがゆえに、この技術革新によって一足飛びに新しい段階に行く、こういう状況というのは数々見られるわけでありまして。

ルワンダでは高速道路が発達していません。

その分、例えば輸血用の血液を運べないということで、ドローンの技術を使って、また衛星からこれを見ることによって、正確に血液を、それも型式というかAB型とかを分けてきちんと送れるようになる。

ケニアにおいては、例えばかつて銀行システムが発達をしていなかった。

そのために、例えばナイロビに出稼ぎに来ても送金ができない、こういう状態だったんですが、モバイルの力によって今は電子送金をする、こういう時代に入っているわけでありまして。

そういったことも考えながら、それから今後の共通ルールの策定であったりとかガバナンスの構築という意味からも、この分野の支援というのを強化していきたいと思っております。

例えば太平洋島嶼国というか地域におきましては、ミクロネシア、ナウル、キリバスに対して海底ケーブルの支援、また日アセアンサイバーセキュリティ能力構築センターに対してはサイバーセキュリティ能力構築支援、こういったものも実施してきておりますし、またカンボジアのデジタル経済社会の発展を支援するために、日本企業のノウハウも活用して同分野におけるインフラ整備をハード面、ソフト面両面で支援をしてきております。

まさに覇権争いの時代、こういう中で各国が自立性と強靭性を強化する必要があると考えておりますし、ODAを活用したデジタルインフラの整備、これを同志国と一緒に進めることによって、この覇権の時代にあって、我々にとって正当な、というか正しいルール作りというか、適正なルール作りであったりとか、ガバナンスを確立していくことは極めて重要だと私は考えております。

高山君。

ありがとうございます。

まさに大臣がおっしゃったとおり、途上国といっても、ある面で一度技術が入っていくと先進国よりもある意味一世代先取りするような、そういった事例もあるということかなと思います。

またODAのお話もありましたが。

ある意味ODAといえば、長年物理のインフラのイメージが強かったかなというふうに思いますが、今、途上国各国でも必要とされているのが、まさに行政サービスをデジタル化していく部分であったりとか、あるいは医療データ、あるいは医療のデジタル化ということであったりとか、そういったソフトウェアによって提供されるインフラ、こういったもののニーズが高まっているというふうに認識をしております。

まさにこのデジタル化ということは、私もずっといろいろ申し上げているところでございますが、日本はこの分野で世界に貢献できるチャンスがあるというふうに思っております。

マイナンバーを活用した行政システムという考え方であるとか、あるいは電子調達であるとか、地方自治体にどうDXを広めていくかということであるとか、そして今後検討が進んでいく給付付き税額控除を支えるような、素早くて滑らかな給付の仕組み、これも世界に誇れるものになる可能性があると思っております。

こういった日本だけでなく世界各国で有用な仕組みを日本国内で実装して、行政DXの技術を体系的に海外に輸出する戦略、これは非常に重要なものだと思うのですが、そのあたりについてもう一言、茂木大臣からのお考えであるとか、どういうふうに輸出成果みたいなところも伺えればというふうに思います。

答弁者 茂木敏充

外務大臣 茂木敏充君。

確かに日本のデジタル化が、そういった意味で行政の効率化であったりとか、さまざまな形でどこまで進んでいるかということで言いますと、いろんな意見はあるんだと思いますけれど、まずは自分の国においてしっかりしたデジタル基盤を行政においても民間においても整える、こういったことは基本になってくると思いますが、その上で、先ほど高山委員の方から触れていただいた信頼性ある自由なデータ流通、この推進を掲げて、これまでもルール作りという形では、私が担当しましたCPTPPであったりとか、日米デジタル貿易協定、さらには日英のEPA、日EU EPAをはじめ、デジタル貿易分野の国際的なルール作り、これは日本が主導してきたというのは間違いない事実だと考えております。

またWTOにおきましても、なかなか今WTOは非常に難しい状況にあるのは確かでありますけれど、電子商取引に関する国際的なルール作り、これを有志国が進める中で、我が国は共同議長国として取組を進めているところでありまして、委員のおっしゃるような形で、単に橋をつくる、道路をつくるという時代から、まさにデータというものであったりとか、デジタル、AI、これが社会基盤になっているんだ、こういう思いでこれからも取組を進めていきたいと思っております。

質疑者 高山聡史

高山君。

ありがとうございます。

このAIの時代において、データをどう取り扱うか、国民のデータをどう扱うかということは非常に重要なテーマであり、そしてその世界基準のスタンダードを日本が発信し主導していくということ、大変意義あるものだというふうに思います。

ぜひこのお取り組みを前に進めていただければというふうに思います。

続いて介護分野について、処遇改善とテクノロジー活用の2点から上野大臣にお伺いいたします。

令和7年度の補正予算では、この介護の分野に1920億円が計上されて、介護職に月最大1万9000円、ほかの職種にも月1万円の賃上げが図られたというふうに承知をしております。

また、本年、介護報酬の臨時改定による上乗せということも予定されており、こういった一連の処遇改善の措置に関しては大変評価できるものです。

一方で、まだまだ現場には課題があるというふうに思っておりまして、例えば補助金の受給、この3階建ての条件というものの複雑さといいますか、小規模な事業所にとっては要件を整備するための事務負担が重いということであったりとか、上乗せ分にアクセスができない事業所もおそらくあるんだろうなというところが懸念をされているところかなと思います。

こういった処遇改善の上乗せの構造に頼るのかということも含めて考えていく必要があるのかなというふうに思うのですが、上野大臣にお伺いします。

昨年から本年にかけての賃上げ、これを継続発展させるにあたって、どうこの仕組みの簡素化ということと、そして構造的な処遇の改善、どういった方針で進めていくおつもりでしょうか。

ぜひお答えください。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣 上野賢一郎君。

ありがとうございます。

介護現場は非常に皆さん、物価高あるいは賃金上昇に直面をして、大変厳しい状況にありました。

そうした中におきまして、今委員からご紹介のありました補正予算におきましても、しっかりとした対応を補正予算でもさせていただきましたし、令和8年度の介護報酬改定におきましても、所要の措置を講じさせていただいているところであります。

やはり介護の現場の処遇改善、これは非常にこれからも大事だと思いますし、また現場の負担感、これもやはり相当なものがありますので、この負担の軽減、職場環境の改善、これも同時に進めていくことが大切だというふうに思っております。

まず処遇改善につきましては、令和8年度、介護報酬改定を少し例に挙げさせていただきたいと思いますが、これは補正予算同等でありますけれども、介護職員のみならず、介護従事者を対象に、幅広く月1.0万円、3.3%の賃上げを実現する、そうした措置に加えまして、今、委員からもご指摘がありましたが、生産性向上であったり、あるいは共同化に取り組む事業者の介護職員を対象に月0.7万円、2.4%の上乗せ措置を実施をすることとしております。

また、介護職員につきましては、累次の取組の中で、過去最大の水準となります、定期昇給込みで最大月1.9万円、6.3%の賃上げが実現をする、そうした措置となることとしておるところであります。

上乗せ部分につきましては、いろんなご議論があろうか。

質疑者 高山聡史

高山君。

ありがとうございます。

テクノロジーのところにも触れていただきましたが、このテクノロジーが現場の生産性を改善するということにおいては、例えば小規模な事業所においてもそのテクノロジーがきちんと使われるということ、そういった規模によらず使われるということであったりとか、あるいはそれを使いこなすデジタル人材が各事業所に行き渡るということですね。

こういったところが大変重要になってくるかと思います。

ぜひテクノロジーの活用と、そして処遇改善、両輪で進めていければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

以上で質問を終わります。

ありがとうございました。

これにて高山君の質疑は終了いたしました。

辰巳孝太郎 (日本共産党) 19発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に辰巳孝太郎君。

ありがとうございます。

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎(日本共産党):日本共産党の辰巳孝太郎でございます。

今日は高額療養費の改正についての質問をいたします。

昨年、現行憲法下で初めて参議院で予算案が修正されて成立をいたしました。

それは、この高額療養費をめぐって、がん患者の皆さん、当事者の皆さんが「これをやられたら命が持たない」「治療を続けることができない」という本当に切実な声をこの国会で挙げていただいたからにほかなりません。

ところが今回、今年の8月からこの高額療養費の月額上限の引き上げと年間上限額の設定が行われます。

来年の8月にはさらにそれを引き上げるということになっています。

高額療養費の利用者は、命に関わる重病に罹患している人たちであります。

手術、抗がん剤治療など高額な医療費を負担している人たちの医療費をさらに引き上げようというのが今回の改正であります。

厚労省は口を開けば「持続可能性の確保のためだ」と言っております。

また「社会保険料の軽減のためにもなる」と、こういう説明をしております。

まずこの社会保険料の軽減について確認をしたいと思います。

大臣、今回の改正で、そもそもこの加入者1人当たり月額いくらの保険料の負担軽減となるのか、答弁いただきたい。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎(厚生労働大臣):今回の高額療養費制度の見直しでございますが、それによりまして、これは加入している保険者によって異なるものでありますが、加入者1人当たりの平均額、これを機械的に算出いたしますと、この見直しにおきましては、1年当たりで約1,400円、1か月当たりでは約120円の減少となります。

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎:年間高額療養費の見直しとOTC類似薬の追加負担、これそれぞれ言っていただいていいですか。

で、月額負担軽減。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎(厚生労働大臣):高額療養費制度の見直しにおきましては、1年当たり約1,400円、1か月当たり約120円の減少となります。

OTC類似薬の保険給付の見直しでは、1年当たり約400円、1か月当たり約30円の減少となります。

重ねて申し上げますが、加入している保険者によって異なるものであります。

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎:つまりね、大臣。

これ月額150円の保険料の負担軽減のために、これペットボトル1本程度の負担軽減のために、高額療養費、これ皆さん患者の命と引き換えに大改正がされるということですよね。

これとんでもない中身ですよ。

これ絶対許せない中身ですよね。

具体的に聞いていきます。

今回数字が出ていない外来特例を除く高額療養費の受給者は823万人とされています。

今回の見直しでは、高額療養費4回目以降の多数回該当の引き上げは見送られたものの、月額の上限は引き上げられました。

つまり、多数回該当にならない高額療養費算定月が年3回以下の患者さんは負担が増えるということになります。

大臣に確認します。

この外来特例を除く高額療養費の算定が年3回以下の患者さんの数はどれぐらいなんでしょうか。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎(厚生労働大臣):まず外来特例を除きまして、高額療養費に該当する回数が年に1回から3回の方は約660万人と見込んでおります。

ただ委員のご指摘がありましたが、この全ての方が負担が増えるわけではなくて、年間上限額の導入等によりまして、例えば年1回か2回しか高額療養費の適用対象に該当しない場合であっても、非常に高額な疾患にかかられた場合におきましては負担額が下がる、そうしたケースもありますので、必ずしも全ての方が負担が増えるわけではありません。

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎:じゃあ大臣、確認しますけれども、負担が増えない、この年間上限額が新たに設定されることでむしろ減る方がおられると。

あるいは低所得者の方、ここも負担が減る方がおられる。

どれぐらいおられますか。

数字で示してください。

政府参考人 狭間隆一郎

狭間隆一郎(厚生労働省保健局長):お答えいたします。

今委員のご指摘でございますけれども、まず一つは年間上限に新たに該当する、新たにできました年間上限に該当する方は約50万人いらっしゃるというふうに見込んでございます。

また今回、多数回該当の引き下げの、多数回該当に該当する方については限度額は引き上げないということにしたわけですが、年1回以上多数回該当に該当する方は約160万人いらっしゃるというふうに見込んだところでございます。

低所得者の方については、すいません、ちょっと今、手元には手持ちがございませんので、また追って整理をしたいというふうに思います。

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎:はい。

上限設定することで50万人の方の、最大50万人の方の負担が軽減される。

そして低所得者の方でいうと、これ厚労省の資料ですけれども、70歳未満の方、30万人ですね。

70歳未満と70歳以上の方合わせて30万人。

ダブりもありますから、最大で80万人の方の負担が軽減される可能性はあると。

今申し上げたように、3回以下の方は660万人。

ここから80万人を引いて、そして823万人の高額療養費の受給者がおられるわけですから、これ最大で7割の方の高額療養費制度を利用されている方の負担が増えるということでよろしいですね。

保健局長、狭間龍一郎君。

最大でね。

政府参考人 狭間隆一郎

お答えいたします。

今、委員がご指摘になられましたように、重複の部分があるものですから、その点については正確に申し上げることは難しいでございますけれども、概算でごくごく荒い推計ということであれば、先生がおっしゃったような点と大きく違いないのではないかというふうに思います。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳君。

これ、とんでもない数字ですよ。

これ、軽い病気じゃないですからね、高額療養費制度を利用されている方は。

重い病気の方で、最大で7割の方の負担が増えるということですよ。

ペットボトル1本分の社会保険料の負担軽減と引き換えに、それだけの方の負担が増えるというのが今考えられている改定なんですよね。

負担額も、とりわけ年収が650万円から770万円の方は、これ自己負担額が1.4倍にも増えるということになります。

むちゃくちゃな改定ですね。

厚生労働省の資料によりますと、高額療養費の上限引上げによる医療費の減少は2,450億円と見込まれております。

大臣に確認します。

そのうち受診控えによる医療費の減少はいくらぐらいと見込んでおられますか。

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

答弁者 上野賢一郎

基本的に受診控えによる医療費の減少については見込んでおりません。

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

いや大臣、そうじゃないでしょう。

厚労省がこの間、2,450億円のうち、実効給付率が変化した場合に経験的に得られている医療費の増減効果の算定式に、今回の見直しに伴う実効給付率を機械的に算出すれば、1,070億円がまさに受診控えで医療費が減少する額だという趣旨のことを説明してきたじゃないですか。

違うんですか。

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

答弁者 上野賢一郎

委員から受診控えによるというご指摘がありましたので、受診控えということを前提にした計算はしておりません。

今、委員からご指摘のありました実効給付率が変化をした場合に、過去の経験的に得られている医療費の増減効果、これを機械的に計算をして、今ご指摘のありましたように約0.28%低下をすると見込まれるため、機械的にそれを代入いたしますと、給付費の変化は約1,070億円の減となります。

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

まさにそれが受診控えなんですよね。

自己負担が増加することによって受領行動が変わるから医療費が減るということ。

これまさに受診控えなんですよ。

その言葉を言いたくないからごまかしているということなんですね。

つまり具体的には、治療を諦める、あるいは諦めさせるということがここで起こるということですよね。

これね、本当にひどいと思いますよ。

全国保険医団体連合会が実施をした患者影響調査では、7割の方が受診抑制が起こると、6割の方が薬や治療法を変更する、7割の方が食費を削り貯蓄を取り崩す、4割の方が子どもの進路変更と回答をしています。

40代の乳がんの女性ですが、「子どもとまだ生きたい、成長を見届けたいという一心で治療と仕事を何とか両立していますが、この願いと努力を打ち砕き、命の選択を迫る改定です」とこう言っておられます。

また別の40代の女性も、「私の命と子供たちの教育費を天秤にかける日が必ず来ると思います。

少しでも長く生きて子供たちの成長を見守りたいです」という悲痛な声が寄せられております。

ペットボトル1本分の社会保険料の軽減のために、こういう思いをお母さんたちに、親たちに、あるいは子どもたちから親を引き剥がす、こういう医療の大改定は絶対にやめるべきですよ。

大臣、今の声を聞いて、大臣の受け止めを聞かせてください。

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

答弁者 上野賢一郎

まず、必要な医療が適切に提供される、受診控えが起こらない、そうしたことは大切だと思っております。

社会保障審議会におきましても、この見直しに際しましては、事後的な検証、これも重要であるという趣旨のご意見をいただいておりますので、受診行動への影響につきましては、今後とも注視をしていきたいと思っております。

いずれにいたしましても、必要な受診がしっかりと行われるように、その点につきましてはしっかり周知をしていきたいというふうに思っておりますし、やはり制度を持続的に維持していくためには、不断の改革というのも必要だと思っておりますので、それはぜひご理解をいただけるように丁寧に説明をしていきたいと思います。

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

非常に冷たい答弁だと思います。

「持続的」と言いますけれども、医療費全体に高額療養費が占める割合というのは6.39%……前年は2022年ですね。

前年は6.32%ですから、2012年度が5.51%ですから、11年で0.85%程度の伸びしかないんですよ。

高額療養費というのは、しかもそれの伸びは年々鈍化してますから、命と引き換えにこういう大改悪を強行することは絶対に許さないのだということを求めて、私の質問を終わります。

委員長 坂本哲志

坂本委員長これにて辰巳君の質疑は終了いたしました。

次回は来る9日午前9時から委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。