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こうした心配の背景には、日本の経済財政の将来の道筋が見えないことによる市場の不安があるのではないかと感じています。
財政の予見可能性を高めることが不可欠です。
また、政治学では各国共通の課題として、国の歳出をめぐる政治判断はどうしても支持率や選挙の圧力を受けると言われていることを考えると、行き過ぎた積極財政を抑制する何らかの仕組みが必要だと考えます。
予見可能性という点では、これまで財務当局が行ってきた財政見通しのように、プライマリーバランス黒字化目標から逆算して作った数字ではなくて、合理的なアサンプションに基づくフォーキャストを行って客観的な将来予測を示すべきだと思うのです。
問題は誰がこの予測を行うかです。
これはあくまで私個人の考えですが、例えば5人とか7人とか、複数の金融市場の専門家による中立のアドバイザリーボードを設けるのはいかがでしょうか。
政治でも行政でもない、マーケットの最前線で戦う金融のプロフェッショナルによる忖度ない客観的な視点は、市場の信任を得る上で極めて重要です。
現状でもエコノミストなどの専門家が経済財政諮問会議などの形で政権運営に関与していますが、できれば政治任用ではない方が市場の信頼を得られると思います。
いかがでしょうか。
まさに非常に良いご指摘をいただきまして、総理も経済成長を実現するためには、必要な財政出動を行うにあたっては、特に民間や地方の取り組みを後押しするために、政府予算の予見可能性が非常に大事、その確保が非常に大事だと都度述べられておりまして、責任ある積極財政を進める上で、この予見可能性というのはキーワードと考えております。
中長期的な試算とは別に、ご承知のように年2回、直近の経済動向等も踏まえて中長期試算というのも出しておりまして、そこは諮問会議に出して結構議論をするんですね。
これは公表はされておりますが、そういう部分もございます。
さらにその上で、引き続き民間のエコノミスト、政治任用ということなんですが、民間のエコノミストも含めて専門家有識者の豊富な知見をお借りしたいと考えております。
何といっても責任ある積極財政という以上は、これはマーケットの信任、マーケットの信任を得るためには、委員のご指摘のように民間エコノミストも含めた多くの人の標準値ですとか参考値というものを取っている国もありますから、そういった視点も含めて、この財政の持続可能性とマーケットからの信任をしっかり確保してまいりたいと。