予算委員会

衆議院 2026-03-09 質疑

概要

本セッションでは、令和8年度予算案を中心に、経済政策、外交・安全保障、社会保障、教育、および地域課題について広範な質疑が行われました。政府は「責任ある積極財政」を掲げ、戦略的投資による潜在成長率の引き上げと、全世代型社会保障の構築を目指す方針を示しました。特に緊迫する中東情勢に伴うエネルギー安全保障や物価高対策、日米関係の維持、および高校無償化などの教育支援策が主要な論点となりました。

発言タイムライン

自民中道改革維新国民参政チームみらい共産政府委員長・議長
0分1:052:103:154:205:256:307:35中野洋山本香福田徹笹川博小川淳赤羽一後藤祐田中健吉川里

発言者(22名)

質疑応答(115件)

財政の予見可能性と客観的な将来予測の仕組み
質問
山田美樹 (自由民主党・無所属の会)
  • 積極財政を推進する上で、市場の不安を解消するために財政の予見可能性を高めることが不可欠である
  • 財務当局の目標逆算型ではなく、合理的な根拠に基づく客観的な将来予測を示すべきである
  • 政治・行政から独立した、金融市場の専門家による中立的なアドバイザリーボードの設置を提案する
答弁
片山さつき
  • 政府予算の予見可能性の確保は責任ある積極財政において重要なキーワードであると認識している
  • 年2回の中長期試算を公表し、諮問会議で議論している
  • 引き続き民間のエコノミストを含む専門家の知見を活用し、マーケットの信任と財政の持続可能性を確保したい
全文
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こうした心配の背景には、日本の経済財政の将来の道筋が見えないことによる市場の不安があるのではないかと感じています。

財政の予見可能性を高めることが不可欠です。

また、政治学では各国共通の課題として、国の歳出をめぐる政治判断はどうしても支持率や選挙の圧力を受けると言われていることを考えると、行き過ぎた積極財政を抑制する何らかの仕組みが必要だと考えます。

予見可能性という点では、これまで財務当局が行ってきた財政見通しのように、プライマリーバランス黒字化目標から逆算して作った数字ではなくて、合理的なアサンプションに基づくフォーキャストを行って客観的な将来予測を示すべきだと思うのです。

問題は誰がこの予測を行うかです。

これはあくまで私個人の考えですが、例えば5人とか7人とか、複数の金融市場の専門家による中立のアドバイザリーボードを設けるのはいかがでしょうか。

政治でも行政でもない、マーケットの最前線で戦う金融のプロフェッショナルによる忖度ない客観的な視点は、市場の信任を得る上で極めて重要です。

現状でもエコノミストなどの専門家が経済財政諮問会議などの形で政権運営に関与していますが、できれば政治任用ではない方が市場の信頼を得られると思います。

いかがでしょうか。

まさに非常に良いご指摘をいただきまして、総理も経済成長を実現するためには、必要な財政出動を行うにあたっては、特に民間や地方の取り組みを後押しするために、政府予算の予見可能性が非常に大事、その確保が非常に大事だと都度述べられておりまして、責任ある積極財政を進める上で、この予見可能性というのはキーワードと考えております。

中長期的な試算とは別に、ご承知のように年2回、直近の経済動向等も踏まえて中長期試算というのも出しておりまして、そこは諮問会議に出して結構議論をするんですね。

これは公表はされておりますが、そういう部分もございます。

さらにその上で、引き続き民間のエコノミスト、政治任用ということなんですが、民間のエコノミストも含めて専門家有識者の豊富な知見をお借りしたいと考えております。

何といっても責任ある積極財政という以上は、これはマーケットの信任、マーケットの信任を得るためには、委員のご指摘のように民間エコノミストも含めた多くの人の標準値ですとか参考値というものを取っている国もありますから、そういった視点も含めて、この財政の持続可能性とマーケットからの信任をしっかり確保してまいりたいと。

若年層向けの労働市場改革と経済政策
質問
山田美樹 (自由民主党・無所属の会)
  • 強い経済を実現するためには、個人の能力を最大限に生かせる労働環境づくりが不可欠である
  • 若者が抱える賃金停滞や転職の困難さ、挑戦へのリスクといった不安を解消する必要がある
  • 「人への投資」として国が何をすべきか、また実力評価される社会を実現するための労働市場改革の方向性を問う
答弁
上野厚生労働大臣
  • 若い世代が活躍できる環境を整えることが重要であると認識している
  • 日本成長戦略会議に設けられた労働市場改革分科会において、様々な課題について検討していく
全文
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一方で、強い日本経済を実現するためには、産業競争力の強化とともに、個々人の持つ能力ややる気を最大限に生かせるような労働環境をつくっていくことも不可欠です。

特に若い世代が将来に希望を持って働ける環境づくりは、政治の責任でもあります。

若い世代が抱えている漠然とした不安や不満、賃金が上がらない、転職しにくい、挑戦すると損をする、といった現実問題に対応することができなければ、政治に関心を寄せてくれた若者たちの気持ちは、すぐに離れていくでしょう。

若者の挑戦を後押しする労働改革が必要だと感じています。

若い世代を念頭に、企業ではなく人への投資として国は何をすべきか。

また若者が求める、転職しても損をしない社会、起業や副業に挑戦できる社会、若くても実力で評価される社会の実現のために、どのような労働市場改革が必要かなど、若者向けの経済政策の今後の方向性について、上野厚生労働大臣にお伺いします。

強い経済の実現のためには、今後の経済成長の中心的な担い手となる若い世代の皆さんに、これからさらに頑張っていただく、活躍をしていただく、そういった環境をしっかり整えていくということが大事だというふうに思っております。

今後、日本成長戦略会議のもとに設けられました労働市場改革分科会において、労働市場改革の様々な課題について検討させていただきたいと考えております。

民泊制度の評価と今後の在り方
質問
山田美樹 (自由民主党・無所属の会)
  • 新宿区等の事例から、民泊がビジネス化し、騒音・ゴミ問題や家賃上昇などの弊害が出ている実態を指摘
  • 違法民泊が不法滞在の温床となっている懸念がある
  • 民泊制度の経済効果と弊害の評価、および今後の在り方について問う
答弁
金子恭之
  • インバウンドの受け皿となる役割を果たす一方、違法営業や近隣トラブルなどの問題が指摘されている
  • 予約サイトとのデータ連携による違法民泊の排除、ガイドラインの見直し、厳正な処分などの対策を盛り込んだ「総合的対応策」を確実に進める
全文
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続きまして、私の地元である東京の都心の住民にとって、今、最大の課題である外国人問題についてお伺いします。

今年1月時点での民泊の届出住宅数は、新宿区は全国で一番多い3,620件、東京23区の中でも突出して多く、全国の民泊の実に1割が新宿区内に集中しています。

届出の内訳を見ますと、8割が法人、9割が共同住宅、76%が賃貸物件、92%が家主不在型であり、有休資産の活用という制度発足当初の目的とは程遠い、賃貸よりも儲かるビジネスとしての民泊の現状がうかがえます。

違法民泊が外国人の不法滞在の温床となるゆえんです。

私たちが暮らす住宅街がごみや騒音に脅かされている。

マンションが民泊用に貸し出されて家賃相場が上がって住民が住めなくなる。

民泊制度が始まって8年が経ちますが、経済効果や弊害など、政府はどのように評価しているのでしょうか。

また、政府はインバウンド目標として、2030年に訪日外国人旅行者6,000万人を掲げる一方で、外国人政策を大幅に厳格化していますが、政府は今後の民泊の在り方をどのように考えているのか、金子国土交通大臣に伺います。

その後、民泊の件数は全国で増加をし、現在約3万8000件となっており、増加するインバウンドの受け皿や、多様な宿泊機会の提供といった役割を果たしている一方で、民泊をめぐっては、例えば、法令手続きが行われずに営業が行われている民泊や、騒音やごみなどの迷惑行為に対して事業者による宿泊者に対して適切な対応が行われない民泊などの問題が指摘されているところでございます。

このため、本年1月に関係閣僚会議で取りまとめられました「外国人の受け入れ、秩序ある共生のための総合的対応策」において、予約サイトから違法な民泊を確実に排除するため、国の民泊データベースと予約サイトとのデータ連携の実現、立地規制などを適切に行うためのガイドラインの見直し、不適切な民泊への厳正な処分などを行いやすくするための手法や環境の整備等の対策が盛り込まれたところでございます。

国土交通省といたしましては、関係省庁とも緊密に連携しつつ、総合的対応策に基づくこれらの施策を確実に進め、住宅宿泊事業の適切な運営の確保に向けてしっかりと取り組んでまいります。

違法民泊対策における自治体支援と法規制の強化
質問
山田美樹 (自由民主党・無所属の会)
  • 自治体による違法民泊の取締り負担が大きく、別会社設立による処分の回避など制度の抜け穴が存在する
  • 自治体任せにせず、国の法律改正による規制強化や、運用面での負担軽減策を求める
答弁
金子恭之
  • 自治体が着実に処分を実施できる環境整備が重要な課題であると認識している
  • 令和8年度予算案に負担軽減と違法民泊抑制のための経費を盛り込んでいる
  • 処分事例の収集・展開や違反事実の把握方策について、関係省庁や自治体と連携して検討する
全文
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自治体にとって、違法民泊の取締りは大きな負担でございます。

今、データ連携のお話がありましたが、現状では、仲介業者が物件を掲載するに当たって、届出物件かどうか確認するのが原則ですけれども、仲介サイト上に違法民泊の掲載が後を絶たず、新宿区から観光庁への削除要請が年間100件以上に及んでいるところです。

新宿区では今年度、違反事業者に対して東京都内で初めて業務停止命令、業務廃止命令を発令しましたが、制度に大きな抜け穴があります。

法律では処分を受けるとその後3年間、新規の届出ができなくなりますが、別会社を立ち上げて別の個人名義で届出をすれば、同じ場所で同じ枠組みで民泊営業ができてしまいます。

また、行政処分の発出前には弁明の機会が与えられますが、処分が決定する前に廃止届を出せば、処分を受けずに再び届け出ができてしまいます。

自治体が労力をかけて指導や罰則を適用しても意味をなさないという現状があります。

国は自治体に権限を与えたので自治体が適切に処理すればいいと、自治体任せにするのではなくて、例えば大元の国の法律を改正して違法民泊への規制を強化するとか、自治体が地域の事情に応じた規制をしやすくする、あるいは手続きなどの運用面で自治体の負担軽減を図るなどの対応が強く望まれます。

国としてどのように自治体を支援できるか、金子大臣に伺います。

委員のご指摘のとおり、民泊の適切な運用の確保に向けては、各自治体が事業者に対する処分などを着実に実施できる環境を整えることも重要な課題であると認識をしております。

このため、先ほど申し上げましたようなことをやりながら、自治体の負担を軽減しつつ、違法な民泊の抑制を進めてまいります。

このための経費を令和8年度予算案において盛り込んでいるところであり、速やかに取り組んでまいります。

そのことも踏まえまして、管理が適切に行われていない民泊に対して、自治体が効率的かつ着実に処分を行えるよう、処分事例の収集・展開や、処分の前提となる違反事実の把握の方策などについて、関係省庁や自治体などと連携しながら検討をしてまいりたいと思います。

外国人による投機的な不動産取引への対応
質問
山田美樹 (自由民主党・無所属の会)

- 千代田区が不動産業界に対し、投機目的のマンション取引を行わないよう要請したことについて、政府はどう評価しているか

答弁
楠田美樹
  • 個別の要請へのコメントは差し控えるが、実需に基づかない投機的取引は好ましくないと考えている
  • 短期売買と国外からの取得について実態調査を行い、結果を公表した
  • 不動産協会と連携し、会員各社による投機的取引抑制の取組徹底を促し、効果を注視する
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そして、外国人問題の中で、都心で民泊とともに大きな問題となっているのが、外国人による投機的な不動産売買です。

千代田区では、昨年の夏に、対象を外国人に限定はしていませんが、投機目的でのマンション取引を行わないよう、不動産業界に対して要請がなされたところです。

自治体による対応をどのように評価していらっしゃいますでしょうか。

国土交通省以外の団体間で行われた個別の要請についてコメントすることは差し控えさせていただきたいと思いますけれども、国土交通省といたしましても、日本人か外国人かを問わず、実需に基づかない投機的取引は好ましくないというふうに考えておりまして、近年のマンション価格上昇について投機目的での取引が一因となっているのではないかとの声も踏まえ、三大都市圏等の新築マンションの登記に不動産登記情報等を活用して、短期売買と国外からの取得について実態を調査し、その結果を昨年11月に公表をさせていただきました。

また同月、不動産協会におきましても、購入個数の制限や引渡しまでの売買活動の禁止など、投機的取引抑制に向けた取組を、会員各社が遵守する旨を公表されたところでございます。

今後もマンションの取引状況等に関する実態調査を継続いたしますとともに、不動産協会と連携し、会員各社による実効ある取組の徹底を促しつつ、その効果を注視したいと思います。

外国人による土地取得等のルール作り
質問
山田美樹 (自由民主党・無所属の会)

- 外国人による土地売買や利用に関する法規制の検討について、どのような方針で臨むのか

答弁
小野田紀美
  • 不動産価格上昇など国民の不安を承知しており、「総合的対応策」に基づき新たなルールのあり方を検討している
  • 有識者による検討会を開催しており、令和8年夏までに骨格を取りまとめる予定である
全文
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政府は、このたび有識者会議を立ち上げて、土地の売買や利用に関する法規制の検討を予定していると伺っています。

どのような方針で臨まれるのか、小野田内閣府担当大臣に伺います。

外国人による土地取得等については、山田君にご指摘のとおり、国民の皆様の間に不動産価格等の上昇など、さまざまな観点からの不安の声があるというのを承知しております。

政府において、本年1月にまとめた「外国人の受け入れ・秩序ある共生のための総合的対応策」において、外国人の土地取得等の新たなルールのあり方を検討し、令和8年夏までに骨格を取りまとめることとしました。

本年3月4日に第1回「外国人による土地取得等のルールのあり方検討会」を開催したところで、この検討会では安全保障、国際関係、土地政策などに精通した有識者に御参画いただいておりまして、規制のあり方について検討を深めていただく予定です。

担当大臣としては、検討会での議論、そして与党での御議論も踏まえつつ、関係大臣と緊密に連携し、着実に推進してまいりたいと思います。

予算委員会の分科会開催の要望
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)
  • 現場の声を予算に反映させるため、分科会の開催が重要である
  • 昨年は多くの議員が質問しており、分科会がない場合は37年ぶりとなる
  • 委員長に対し、分科会の開催を強く要望する
答弁
坂本哲志 (予算委員長)

- 理事会で協議することを回答

全文
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まず質疑に入る前に、冒頭、委員長にお願いがございます。

今回の予算委員会、分科会を行うという提言、そういうことがまだ決まっていないというふうに聞いております。

理事会でも議論にあったようですけれども、坂本委員長ご自身も過去に、この分科会というのは非常に大事だと、若い議員も登壇をして、そしてきめの細かい質問が集中的に出されるというふうなことも、ご自身のブログの中で書いておられたというふうにも伺いました。

私も昨年の例をちょっと調べてみましたら、分科会といっても国民の皆さんにはよく分からないと思いますので。

去年は第1から第8分科会まで8つの分科会に分かれまして、大体各分科会1日14人ぐらいの方、私が数えましたら1日で延べ111名の方が昨年は質問をされておられました。

そして質問の中身も、非常に地域のまさに現場の声だなというふうな中身を届けておられた方が非常に多かったというふうに思っております。

まさに現場の声をしっかり届けるというのが、この立法府における予算の審議の非常に大事なところかと思います。

もし仮に分科会がないまま、この予算審議が終わるようなことになれば、これは37年ぶりということも聞いております。

ぜひ、委員長、この分科会を開催をして、この多くの議員の方の現場の声をしっかり予算に届けられるような、そういうことをぜひお願いをしたいというふうに思います。

坂本哲志(予算委員長)理事会で協議をいたします。

訪米における関税措置および戦略的投資イニシアチブの交渉結果
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)
  • 先週の訪米におけるラトニック商務長官との会談結果について伺いたい
  • 米国の関税措置や戦略的投資イニシアチブについて、どのような交渉を行ったか
答弁
赤澤亮正
  • 昨年の合意を継続することを確認した
  • 通商法122条および301条に基づく措置で、日本が不利にならないことなど4点を申し入れた
  • エネルギー、重要鉱物、AI分野での協力や戦略的投資イニシアチブの案件組成について連携を確認した
全文
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その上で質問に入らせていただきますけれども、今日、赤澤大臣に来ていただきました。

先週の訪米についてお伺いをさせていただければというふうに思います。

先週もラトニック商務長官と対談をされたというふうに報道でも拝見をしております。

この米国による関税措置について、そして日米政府の戦略的投資イニシアチブについてということで協議が行われたというふうに報道も見ておりますので、今日はこの結果についてお伺いができればというふうに思っております。

これまでが前提のお話でございますけれども、まず冒頭は関税あるいは戦略的投資イニシアチブも含めまして、対米の関係で交渉してこられたと思いますので、この全体的にどういう中身だったのかというのを、まず冒頭、赤澤大臣の方からお伺いできればと思います。

今回の訪米では、ラトニック商務長官との会談を行いました。

会談ではまず、米国による新たな関税措置に関してですね、日米双方が引き続き昨年の合意を実施していく旨を改めて確認をいたしました。

その中でですね、次の点についても改めて申し入れたということで、ちょっとこれは先取りしていいかあれですけど、後藤委員からご指摘のあった4点は、もうそれも含めて申し入れをしております。

一応申し上げますと、通商法122条に基づく関税について、我が国の扱いが昨年の日米間の合意より不利になることがないようにすることが1点目。

2点目が、米側が示唆している122条に基づく関税の15%への引上げは我が国を対象としないこと。

それから3点目が、米側が今後検討すると発信している通商法301条に基づく措置についても。

昨年の日米間の合意より不利になることがないようにすること。

4点目が、昨年の日米間の合意以上の追加的な措置を我が国に対して求めないこと、という4点。

この点も含めて申し入れをしております。

また、来るべき高市総理の訪米を見据えた議論も行いました。

戦略的に重要な分野であるエネルギー、重要鉱物、AIにおける日米の具体的な協力や連携について話をいたしました。

また、戦略的投資イニシアチブについても、閣僚間で突っ込んだ議論を行い、案件組成に向けて引き続き緊密に連携していくことを確認をしております。

今回、先月に続いての訪米となりましたが、日米合意の着実な実施により、日米間の経済関係がより強固になっていっているということを実感しているところでございます。

関税措置に関する米側の具体的反応
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 申し入れた4点について、現状で公表できる協議結果や決定事項があるか

答弁
赤澤亮正
  • 外交上のやり取りであり、トランプ大統領の意思決定まで確定しないため、具体的回答は差し控える
  • 米通商代表が「これまでの通商合意は有効であり遵守する」と発言していることを紹介した
全文
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さらに、まださまざま協議中でお答えができないところもひょっとしたら多いのかもしれませんけれども、ちなみにこの4点をしっかり訴えた中で、現状どういう協議の結果、何か今公表できることがあるのか、決まったことがあるのか。

それについても併せてお伺いできますでしょうか。

外交上のやり取りでありまして、米側が実際、トランプ大統領が意思決定をされて、公表されるまで確定はしないということでありますので、なかなか申し上げづらいんですけど、27日の衆議院予算委員会において、御委員からご指摘いただいた4点、これについての米側の反応については、ちょっと現時点では具体的にお答えすることは差し控えたいと思います。

米国が行っている対外発信について一つご紹介をすれば、例えばグリア通商代表はインタビューで「米国とのこれまでの通商合意は有効であり、今後も維持される。

私たちはそれらを遵守する」と発言しているというようなこともございます。

関税措置に関する我が国の扱いが昨年の日米間の合意より不利にならないよう、米国と緊密な意思疎通を行ってまいります。

イラン情勢に伴う原油価格高騰への対応
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)
  • 訪米時、イラン情勢に関連して日本としてどのような訴えを行ったか
  • 原油価格高騰に対し、備蓄放出などの対策を検討すべきではないか
答弁
赤澤亮正
  • 戦略的に重要な分野での協力について議論したが、詳細は外交上の理由で差し控える
  • 原油・LNG価格を注視しており、備蓄等の措置を含め、国民生活への負の影響を最小限にする万全の対応を行う
全文
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今回ですね、訪米をされてさまざま突っ込んだ議論をされる中で、イラン情勢も念頭に、ということを大臣のSNSの方でも確か書いておられたかというふうに思います。

このナトニック商務長官との会談で、イラン情勢の関連で何かどういう日本として訴えをしたかと、今もしお話しできることがあるのか。

あるいは先週、私が予算委員会で質問をさせていただいた、やはり備蓄の放出ですとか燃料の高騰価格について、やはり経済産業省として検討していくべきだというふうに思うんですけれども、これについて何かコメントできることがあれば、大臣の方からご答弁いただければと思います。

私はエネルギー担当閣僚でありますので、現在のイラン情勢の下で訪米するに当たって、その話は一切しなかったと申し上げるのは、これはもうあまりにちょっと不自然といいますか。

実際、エネルギーを含む我が国にとって戦略的に重要な分野における日米の具体的な協力や連携について議論はいたしました。

ただ、その中身については外交上のやり取りであり、詳細を述べることは差し控えたいと思います。

その上で、今の原油価格についてもご指摘ありました。

大変注視をしている状況であります。

我が国の経済に対する影響も大きく、原油もそうですし、LNGもそうです。

影響が大きいものですから、一体事態はどう推移するのかは本当に注視をしております。

その上で、原因について言えば備蓄というようなこともありますし、LNGについても一定の措置を取ってきておりますので、国民の生活あるいは経済に極力負の影響が生じないように万全の対応をしていきたいと考えてございます。

今後の対米関税交渉への決意
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)
  • 昨年の日米合意を維持し、不利にならないよう緊密に連携してほしい
  • 今後の交渉に対する大臣の決意を伺いたい
答弁
赤澤亮正
  • 日米合意は国益を最大限調整したものであり、維持することが極めて重要である
  • 合意を維持し、日本が特別なパートナーとして経済安全保障を強化する流れを維持する覚悟で交渉する
全文
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この関税の関係で、先ほども昨年の日米間の合意より不利になることがないようにということで、おそらくこれは首脳会談に向けて大きくさまざまな交渉されているというふうに思うんですけれども、これはしっかりと緊密に連携を取っていただきたいというふうに思います。

今後の交渉について、大臣のご決意をぜひお伺いできればと思います。

これ、いろいろマスコミなどを見ていると、最高裁の判決が出て、そして「状況が変わったんだから再交渉しろ」とか、一部報道などで出ているのは承知をしていますが、基本的にこの日米合意は、両国がウィンウィンの関係になるように、両国の国益をギリギリのところで最大限調整をしきったものであって、現に我が国は合意があるから、毎年米国から課される関税が2兆円超少なくなっているということがあります。

そういう中ですから、やはり合意を大事にしていくことが大事で、特に総合関税の法的根拠について最高裁判決に出ましたけど、自動車関税を課す根拠ですね、232条だったかと思いますが、これはもう何にも揺らいでおりませんので。

関税が元に戻されるだけで、我が国の大手の自動車産業2社3社の年間利益が吹き飛ぶというような状態に戻ります。

そういうことがあるので、やはり関税合意を大事にすることは非常に大事であり、併せて投資のイニシアチブについて言えば、我が国にも利益があるように最大限うまく工夫をして作ったものと思っておりますので、それを維持していくこと、そのことを米国にも強く求めます。

ありがたいことに米国も、合意に基づく投資イニシアチブについては評価をして、日本を特別なパートナーと認めて経済安全保障を強化していこうという体制でありますから、その流れをしっかり維持していきたい。

そういう決意と覚悟で交渉してまいりたいと思っています。

日米戦略的投資イニシアチブの予算措置
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 令和8年度に措置するNEXIおよびJBICの予算措置の概要について説明を求める

答弁
赤澤亮正
  • NEXI:交付国債1兆7800億円、政府保証2兆6570億円を措置
  • JBIC:財務基盤強化500億円、財政融資3兆6077億円、政府保証3兆5250億円を措置
  • 外貨準備特会からの貸付も行う
全文
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戦略的投資、日米投資イニシアチブのお話も出ましたので、これについても少し、特に今年度予算にも関わってくる部分もありますので、制度全体も含めてお伺い、ちょっとおさらい的になるかもしれないですけれども、改めてお伺いをしたいと思います。

今回、このJBICの出資であるとかNEXIの関係で、令和8年度に措置する予算の措置というのを講じておられますので、その概要をまず説明をしていただけますか。

日米戦略的投資イニシアチブの関連プロジェクトに関し、令和8年度予算案として、NEXIについては財務基盤を強化し保険金支払いに万全を期すため、1兆7800億円の交付国債、それから政府保証について2兆6570億円ということで措置をしております。

今、その予算をお願いをしております。

それからJVICについては、財政投資計画において財務基盤強化として500億円、出融資の原資として財政融資3兆6,077億円と政府保証3兆5,250億円を措置しております。

また、予算措置とは異なりますが、原則JVICによる融資額の半分を限度として、外貨準備特会を保有する外貨をJVICに貸し付けることとしております。

このように万全な財政措置を講じて、日米間の合意の着実な履行に努めてまいります。

日米戦略的投資プロジェクトの選定プロセスと日本の役割
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 日本と米国の双方がウィンウィンとなるプロジェクトを選定するためのプロセスと、日本側の役割について伺いたい

答弁
赤澤亮正
  • 協議委員会において、日本の法令(JVIC法等)に基づき、収支相償や日本経済へのプラス面を徹底的に議論する
  • 日本側からの提案や米側提案への修正を行い、最終的に答申会を経て大統領が選定する
全文
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第1弾のプロジェクトというのが、すでに3つ発表されているわけでありまして、最終的には大統領に推薦をしていくというプロセスでありますので、もちろん何らかの政治的な思惑というのも、ひょっとしたら中間選挙もございますので、あるのかもしれません。

しかし、その中でしっかりと日本にとってもアメリカにとっても、経済安保の側面から見てもウィンウィンであるプロジェクトを我々がしっかり選定できるようにしていくというのが非常に大事だと思っておりますので、このプロジェクトの選定のプロセス、あるいはその中での日本の役割といいますか、そういったものについても併せて答弁をしていただけますでしょうか。

まず考え方としては、日米が協力をし、我が国が投資をする。

小川淳也議員、これにどうやって進めるか書いてありますけれども、御指摘の協議委員会や投資委員会ということがあり、その前提としてお互いの国の法令に従ってプロジェクトは遂行しなければならんと。

我々はJVICとNEXIが投資をしますということも申し入れているので、そこにあるJVIC法とか、そこで出てくる収支相償ですね、赤字は出さないとか、あるいは日本の利益するところがなきゃいかんと、必ず日本経済にプラスがなきゃいかんということを考えた上で、そしてそういう法的な面と戦略的な面を合わせて協議委員会で協議をいたします。

なので、これは我々からするとプロジェクトを提案することもあります。

米国の経済安全保障を強化するのに、「これむしろ御宅から提案出てこないけど、日本側のこの提案はどうだ」というような話もいたしますし、米側から来た提案についても、「それちょっと戦略的にもっとこっちが先じゃないか」というような話をしたり、あるいは「リスクが大きいんじゃないか」「これ赤字でないか」というようなことを徹底的に協議委員会で議論をし、整ったときにそれが答申会に係り、これはラトニック総務長官議長ですので、答申会で選び、最後は大統領のテーブルの上に並べて、大統領がピックアップされると。

日米戦略的投資におけるリスク管理
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 事業規模が極めて大きく、通常の融資とは異なるスキームであるため、赤字を出さないためのリスク管理やモニタリングをどう考えるか

答弁
赤澤亮正
  • 協議委員会を通じて、収支整合性、確実性、日本への便益を精査し、適切なリスク管理を行う
  • 実施合意後も日米で連携してフォローアップし、運営会社へ適切なインセンティブを付与する
全文
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具体的にまさにプロジェクトが動き出しましたので、やはり改めて私も思いますのが、先ほどご説明をいただいたように予算措置、財投も含めて十分に投資ができるように、逆に言うと財投なり政府保証なり、そういう意味では出資という意味ではかなり、もし何かあったときには当然政府にもリスクはありますけれども、しかしそうならないように、先ほどおっしゃっておられたような日本の国内のJVICであれば収支相償であるとか、あるいは償還確実性であるとか、そういったしっかりとこのプロジェクトの選定の中で、そういう損が出ないようにというか、赤字が出ないようにしっかりと選んでいくという、まさにそのプロセスがしっかりとできているかできていないかということが非常に大事だというふうに思っております。

しかも、こういう協議委員会、投資委員会という、今まで全く通常の融資とは恐らく違うこのようなスキームでこのプロジェクトも選んでいくという中で、やはりリスク管理をしっかりしていくということが極めて重要になってくるんだというふうに思います。

事業規模も大変大きいですし、国民的な関心も高いですし、特にこれから長期で大型のインフラ系のプロジェクトになってくると、このリスク管理が本当にちゃんとできるのかと。

モニタリングであるとか、そういったことをちゃんとやっていけばですね、ウィンウィンでいい投資になってくるでしょうし、そこがしっかりとチェックできなければ、ひょっとするとあまりうまくいかないプロジェクトということになってしまってはいけないというふうに思いますので、そのリスク管理のあり方というのを大臣としてどうお考えかというのをぜひ答弁いただきたいと思います。

その上で、ちょっと長官のお言葉を紹介をしておくと、彼は日米ともにこれに関わった企業が絶対に損をしないようにしたいということを繰り返しおっしゃっているので、我々もその点は大変ありがたいことだと思い、信頼をして本当にざっくばらんに、かなりいろんな細かいこともJETROの職員も中に入れて、本当にプロの目でも見てもらって、議論を深めているところであります。

その上で、第一陣プロジェクトについては、了解覚書に基づいて、日米両政府の協議委員会における協議を通じて、今まさに委員の御指摘があった、収支整合性、確実性、あるいは日本への便益、メリットなどについて、精査を確認し、適切なリスク管理を行っていくこととしています。

その上で、プロジェクトの実施合意後も、プロジェクトの円滑な実施のため、日米で連携し着実にフォローアップするとともに、具体的な事業の運営を行う各社に対しては、適切なインセンティブを付与することとしております。

日米両政府と具体的な事業の運営を行う各社で共同して、プロジェクトの円滑な実施に努めてまいりたいというふうに考えております。

中東からの法人・邦人退避状況
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- 中東からの法人退避の現状と、今後の取り組みについて伺いたい

答弁
茂木敏充

- 希望する法人が全員出国できるよう、リヤド経由での輸送などを準備し、万全を期している

全文
質問・答弁の全文を表示

イランからの、あるいは中東からの法人退避にも取り組んでいただいたと聞いております。

しかしまだまだ退避の希望者自体はまだいるというふうにも聞いておりますので、ちょっとこの最後、時間もちょっと迫ってまいりましたので、この退避の現状と、ちょっと今後もぜひしっかりと取り組んでいただくということも含めて御答弁いただけますでしょうか。

政府としては、事態発生以降、大使館を含めて法人の保護、万全の体制で臨んでおります。

現地の空港が大半封鎖をしているという中で、空いているのはサウジのリヤド、それからオマーンのマスカットということでありまして、クウェート、バーレーン、アラブ首長国連邦、カタールに滞在する法人のうち、希望される方々に、クウェートとバーレーン、カタールの退避を希望する方がついておりますので、早ければ今日にもリヤドから経由により東京までの輸送を実施するところであります。

今、ドバイの空港は少し空き出してエミレーツとか動いていて、自分で出られるという方もいますので、希望された方と、最終的にどれだけの方かあるんですが、少なくとも希望される方々が全員出国できるように、第二便等も含めて、準備に万全を期してまいりたいと考えております。

旅レジ登録者等への情報提供
質問
中野洋昌 (中道改革連合・無所属)

- トランジット客や旅レジ登録者への情報提供について伺いたい

答弁
茂木敏充

- 旅レジ登録者へのプッシュ型情報提供に加え、HPやSNSで広く周知し、在外公館がフル稼働で対応している

全文
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併せまして、かなり中東は人流・物流ハブでございますので、いろんなところの影響も懸念をされるところでございます。

こうしたことも今後また議論もしていかないといけないというふうに思いますけれども、今回在留の法人については大使館等を通じていろんな広報もしていただいたというふうに思っておりますけれども、やはりトランジットの方も含めて旅行客と旅レジの登録者という情報提供がありましたけれども。

こういった旅レジ等々の登録者に対するプッシュ型の情報提供と併せまして、危険情報の引き上げであったりとか、また在留届の未提出者及び旅レジ未登録の登録者に対しても、外務省のホームページであったりとかSNSも掲載しまして、広く周知に努めているところでありまして、在外公館も本当にフル稼働で今やっているところでありまして、安全に関わる情報、また現地の方々のニーズも踏まえて、しっかりした対応をしてやっていきたいと思います。

物価高対策の集中審議の実施要望
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)
  • 原油価格高騰や電気代上昇により、予算の前提が崩れている
  • 国民の物価上昇への不安に対応するため、高市総理出席のもと物価高対策の集中審議を速やかに実施することを求める
答弁
坂本哲志 (予算委員長)

- 理事会で協議を行う

全文
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今回のイラクの情勢の緊迫化を受けまして、つい先ほどニューヨーク原油先物市場で1バーレル111ドルと、100ドルを突破いたしました。

また今朝の日経では、東京電力管内の企業向けの電気代が早ければ4月にも上がるということが報じられております。

もともと物価高の中で編成された令和8年度の予算案でございますけれども、こうした状況を踏まえますと、予算の前提が大きく崩れつつあると言わざるを得ません。

こうした国民の間でもさらなる物価上昇への不安が広がっております。

こうした不安に対応するためにも、ぜひとも高市総理のご出席のもと、物価高対策の集中審議を速やかに実施していただくことを強く求めたいと思います。

坂本哲志(予算委員長):理事会で協議をいたします。

高校生等奨学給付金の増額
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)
  • 物価上昇が継続している中、なぜ高校生等奨学給付金が増額されなかったのか
  • 非課税世帯の負担が依然として重く、借金をして入学費用を用意する実態があるため、速やかな増額を求める
答弁
望月忠
  • 令和8年度予算では三党合意を踏まえ、非課税世帯は現状維持とし、中所得者層への範囲拡大を優先した
  • 社会状況の変化を見極め、適切に対応したい
  • 文科大臣と相談して検討したい(財務大臣)
全文
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山本香苗(中道改革連合・無所属):それでは、高校生等奨学給付金についてお伺いしたいと思います。

「教育振興基本計画2025」におきまして、物価上昇が継続していることを踏まえて、予算や税制、そうしたものを見直す方針というものが示されておりましたが、なぜこの奨学給付金は増額されなかったのでしょうか。

山本香苗(中道改革連合・無所属):要は三党合意に入っていなかったからということなんですね。

といいますのも、今回の高校無償化法案が成立しても、経済的に一番しんどいご家庭のところは何ら支援が変わらないんです。

物価高で制服代は上がっています。

入学金や授業料、教科書や参考書の負担も重くて、そもそも奨学給付金だけで高校入学時に必要な費用がまかないきれておりません。

子どもの貧困対策に取り組む公益財団法人あすのばが、昨年10月に行った住民税非課税・生活保護世帯における入学・新生活の費用負担に関する実態調査では、4割を超えるご家庭が、親族や知人などから借金をして用意をしている実態が浮き彫りになりました。

こうした厳しい実態があるにもかかわらず、今回増額されなかったんです。

速やかに増額をしていただきたいと思いますが、大臣いかがでしょうか。

さまざまなところと協議してということでございますが、財務大臣、一番の協議先が財務大臣だと思います。

ぜひとも増額をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

高校生等奨学給付金につきましては、平成22年の高等学校等就学支援金、これは授業料の支援でございますけれども、支援金制度の創設後も低所得者世帯における授業料以外の教育負担が大きいことなどから、高等学校等就学支援金に所得制限を導入しまして、捻出した財源をもとに平成26年度に創設した授業料以外の支援でございます。

その際、給付額につきましては、限られた財源のもと、非課税世帯第一子の給付額を第二子以降の給付額より低い額に設定することといたしました。

ため、平成27年度以降の予算編成過程では、第一子と第二子以降の給付額を同額にすることを目指しまして、毎年度財源を確保しながら増額を図ってまいりました。

令和7年2月の三党合意を踏まえまして、令和7年の分につきましては、国会の予算修正によりまして、給付額が同額になりました。

令和8年度の予算編成過程におきましては、高等学校等就学支援金の拡充と併せまして、高校生等奨学給付金の対象範囲、給付額、国の負担割合についても検討いたしましたが、最終的には令和7年10月の三党合意も踏まえまして、非課税世帯の給付額につきましては現状を維持することとした上で、新たに年収約490万円未満世帯までの中所得者層の給付額を設定したところでございます。

松本洋平(文部科学大臣):家庭の経済的な状況にかかわらず、子どもたちが希望する高校などに進学し、学びを継続できるようにする観点から、授業料の支援である高等学校等就学支援金と併せまして、授業料以外の支援であります高校生等奨学給付金の拡充も重要であります。

局長の方から答弁がありましたけれども、今回三党合意を踏まえまして、中所得層までの範囲の拡大と、国の負担割合への引き上げというものを行わせていただいたところであります。

我々といたしましては、家庭の経済状況にかかわらずということでもありますし、本制度の目的というものは、高等学校等の授業料以外の教育費に充てるために、高校生等奨学給付金を支給することで、家庭の教育費負担の軽減を図り、もって教育の機会均等に寄与するとさせていただいているところでありまして、今回はこういう形でお願いをさせていただいているところでもありますけれども、もちろん社会の状況の変化というものを見極めつつ、また各地方自治体の皆様方にもご理解をいただかないと本制度はできないということでもありますので、さまざまなところと検討をした上で、目的に合うように適切に対応してまいりたいと存じます。

現在、予算案として今の状況のものが審議中ということではありますが、御趣旨はよく踏まえて、文科大臣ともよく相談してまいりたいと思います。

高校生等奨学給付金の支給時期の前倒し
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)
  • 現行の支給時期(10-12月)は遅く、入学前の3月や4月に支給されるべきである
  • 支給が間に合わず、家計負担となっているため、早期支給を求める
答弁
松本洋平
  • 令和2年度に一部前倒し支給の仕組みを導入済みである
  • 改めて周知を図るとともに、実施できていない状況や意見を聞き、具体策を検討する
  • デジタル技術(プッシュ型福祉)の活用を関係省庁と連携して検討する
全文
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この奨学給付金につきましては、通常7月申請で10月、11月とか12月とか、それぐらいのところで支給されていると伺いました。

先ほどのその場の調査におきましても、「この奨学給付金の支給時期についてどのように感じていますか?」という問いに対しまして、「遅い」と答えた方が7割を超えております。

「何月に給付されるべきだと思いますか?」という問いに対しましては、入学前の3月が最も多く32.3%、それに続きまして4月が29.6%となっております。

奨学給付金は令和2年度から、都道府県によっては前倒し支給も可能となっておりますけれども、前倒し支給と言いながら7月なんです。

支給が全く間に合いません。

ぜひとも3月とか4月とか、早く支給していただけるように大臣お願いしたいと思いますがいかがでしょうか。

今、委員が御指摘をされましたように、高校入学に際しまして、制服代や教科書、教材費など、準備費用が大きな家計負担になっていることは承知をしております。

今御紹介をいただきましたように、それに対応するために本制度改正をいたしまして、奨学給付金においては、令和2年度に新入生に対して、給付金の一部を前倒しで支給できる仕組みを導入をさせていただきました。

文部科学省としては、これまでも事務担当者向けの会議で都道府県に対して前倒し給付の取組を促進してまいりましたが、今回の高等学校等就学支援金や高校生等就学給付金の拡充と併せまして、改めて周知を図るとともに、実施できていない支給権者の状況や意見も聞いた上で、具体的な方策について検討してまいりたいと存じます。

また、ガバメントクラウドをはじめとしたさまざまなデジタルの技術を活用した、文部科学省のところに限らず政府全体として、そうしたプッシュ型福祉の支援等々をできる仕組みを作れないかということも検討をしているというふうに承知をしておりますので、そうした関係省庁とも連携をしながら、必要な方に必要な時期にしっかりと届かせることができるような取り組みを、私どももしっかりと支援をしながら実現できるよう頑張っていきたいと思います。

高校生等奨学給付金の申請サポート(プッシュ型支援)
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)
  • 申請主義であるため対象者に届かない問題がある
  • 中学校時代の就学援助データ等を連携し、個別に申請をサポートする仕組みを構築できないか
答弁
松本洋平
  • 中学校段階からの周知を充実させている
  • 政府全体のデジタル化推進により、プッシュ型で届くよう関係省庁と協力して取り組む
  • この点についてしっかりと詰めたい
全文
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令和8年度から就学給付金の対象が低所得のご家庭だけではなくて、先ほど大臣おっしゃっていただいたように金額は異なりますが、対象が広がりました。

しかしながら、もともとこの仕組みは申請主義なんです。

そのせいで対象者まで届かないということが前から問題になっておりました。

ただ、低所得のご家庭は中学校のとき、就学援助を受けている可能性が高いわけですね。

高校の就学援助は市町村と、そしてこの制度は高校という形で実施主体が異なるからといって、支援が途切れてはならないと思います。

ぜひデータ連携をするなどして、周知だけでなく、個別にそういう就学援助を受けていたご家庭には申請をサポートするという仕組みを作っていただけないでしょうか。

大変重要な御指摘だと思っております。

児童・生徒が今お話がありましたように、進学をこれによって諦めたり、また将来の選択肢が狭められたりすることがないように、各教育段階において切れ目なく支援を実施していくことが大変重要だと思っております。

そのため、文部科学省におきましては、高校生等就学給付金においては、リーフレットの作成配付に加え、進路選択を行う中学校段階からの市町村に対する制度の周知の充実について、都道府県を通じて市町村に依頼してきたところであります。

我々としてこうした周知をさらに進めていくことによって、できる取組を進めていくのと同時に、先ほどもお話をさせていただきましたけれども、これは文部科学省というよりも政府全体の話にもなろうかと思いますが、そうしたデジタル化の推進などによりまして、サービスの充実というものも今図ろうというふうに承知をしているところでもありますので、そうした皆さんともしっかり協力をしながら、そして我々としても支援をしながら、こうした制度がプッシュ型で届くように頑張ってまいりたいと思います。

また、この点につきましてはしっかりと詰めさせていただきたいと思います。

建設業における労務安全書類(グリーンファイル)の負担軽減と制度化
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)
  • 労務安全書類の作成負担が大きいため、お願いベースではなく、CCUS等との連携を制度化してほしい
  • 実現のために必要な法律改正等の具体策と、完了までの期限を明確にしてほしい
答弁
楠田美樹
  • CCUSと各システムのデータ連携を進め、再入力不要な環境を整えたい
  • 厚生労働省等と連携し、関係者の意向を把握して課題を整理する
  • 合意形成を優先し、できるだけ早く実現できるよう相談して進める
全文
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労務安全書類につきましてお伺いしたいと思いますが、これは中小専門工事事業者が元請け事業者に提出する書類で、具体的には作業員名簿だとか施工体制台帳など、工事現場の円滑な運営に欠かせないもので、これを提出しないと工事現場への入場が認められないケースがございます。

その際、国交省から「様式の統一化については業界団体にどのような対応が可能か検討を呼びかける」と、「CCUSとの情報連携により改めて入力せずともCCUSのシステムから情報を取得できるよう具体化に向けた検討を進める」という答弁をいただきました。

この間、どう進めていただいたのでしょうか。

今日資料1枚配布させていただいておりますとおり、今ご説明いただいたんですが、左側から右側の方に行こうとしているわけなんですね。

じゃあ具体的にこれから、一発で、ここだけで入力OKという形になるために、どうするの?そしたら「働きかけと周知に努めます」というような話だったんです。

一生懸命やっていただいているのに、本当に申し訳ないんですが、それじゃ埒が明きません。

ぜひ、国が制度としてこういう形を作るんだと、お願いベースじゃなくて制度化をしていただきたいんですが、大臣いかがでしょうか。

山本香苗君。

具体的にこれを実現するためには、法律改正だとか何を変えれば具体的に実現できるんでしょうか。

ぜひ、いつまでという時期を定めてやっていただきたいと思いますが、どうでしょうか。

委員ご指摘のグリーンファイル、すなわち施工管理台帳などの建設業法等で、安全な施工のために作成を求めている書類につきまして、その作成に係る事業者の負担の軽減を図ることは、働き方改革の観点からの大変重要な課題であるというふうに認識をいたしております。

このため、令和6年に成立をいたしました建設業法に基づき、同年12月に策定をした指針におきまして、元請け業者が中小の専門工事業者に求める書類のやり取りを合理化することについて明記をいたしますとともに、説明会や会議などあらゆる機会をとらえて、業界への周知と取組の働きかけを行っているところでございます。

また、建設技能者の経験や技能を登録・蓄積をする建設キャリアアップシステムに建設業者が入力した情報をグリーンファイルの作成にそのまま活用できるよう、建設キャリアアップシステムと各元請け業者等が使用するグリーンファイルの作成システムとの連携に取り組んでおりまして、一部の事業者が使用するグリーンファイルにつきまして、令和7年3月から連携を開始したところでございます。

グリーンファイルの作成につきましては、特に複数の元請け事業者から業務を受け負う事業者にとっては大きな負担となることも少なくないと承知をしております。

負担の軽減をしっかり進めていく必要があると私も問題意識を持っているところでございます。

先ほど局長が御答弁したとおり、まずは建設キャリアアップシステムと各元請け業者等が使用するグリーンファイルの作成システムとのデータ連携をしっかり進めていくことが重要と考えており、一度建設キャリアアップシステムに入力した内容については再度入力することなく共有できる環境を整えることによって、事業者の負担軽減を図ってまいりたいと思っています。

また、各元請け事業者が使用するグリーンファイルの情報連携等を実現するためには、省庁間での検討、合意形成が不可欠であります。

このため、職場の安全衛生を所管する厚生労働省等と連携をしながら、元請け事業者、専門工事事業者、システム事業者など関係者のそれぞれの意向や事情を丁寧に把握し、課題を具体的に整理分析した上で、関係者……。

グリーンファイルにつきましては、建設業法等で記載内容が定められているものもございますし、そうでないものもございます。

また、様式の統一化等を進めるうえでも、まずは関係者の中での合意形成ということも必要だということを考えておりまして、手続きの問題もございますけれども、まずは認識をしっかりと共有するということが不可欠であると考えております。

委員の御指摘を踏まえまして、厚生労働省とも相談をしながら、できるだけ早くそういうふうな形にできるように、まずは合意形成をしっかりと図ってまいりたいと思います。

建築確認審査の迅速化と支援体制の整備
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)
  • 4号特例廃止等により審査が長期化し、経済活動に支障が出ている
  • AIチェックツール導入後も迅速化に繋がっていない地域がある
  • 建築士サポートセンターが終了したため、中小の設計事務所等が困っており、支援体制の再整備を求める
答弁
宿本昌吾
  • 準備期間の設置やAIチェックサービスの提供など、円滑化に向けた措置を講じている
  • サポートセンターは利用減少により終了したが、質疑応答集の作成や相談窓口(スマイルダイヤル)で支援している
  • 現場の実情を把握し、局長と協議して対応したい
全文
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建築確認審査の方です。

昨年4月から全ての新築で省エネ基準適合は義務化され、いわゆる4号特例が廃止されたことから、建築確認審査が長期化しております。

事前審査開始から確認済み書の交付に至るまでの期間は、昨年12月時点で平均36日ということでありますが、実はこの事前審査に入る前に受け付けたけれども審査すらしてもらえず、審査機関で預かるという、いわゆる「事前審査預かり」を含めますと、今もなお2ヶ月かかっておりまして、経済活動に支障が生じております。

もう今後、具体的に迅速化をぜひとも図っていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

今、局長が御答弁いただきましたとおり、昨年11月にAIを活用したチェックツールの提供が始まったんです。

しかしながら、それを使って書類の不備を整えても、私の地元大阪では、10月半ば以降は審査期間が事前審査預かりしかしてくれないという状況があって、結局審査の迅速化には全くつながりませんでした。

こういう状況がずっとこのままでいってしまいますので、ぜひもう一段の取組をしていただきたいと思いますし、またサポートセンターも1月末で早々に閉めちゃったんですね。

工務店だとか設計事務所とか中小のところは大変困っています。

そういう声も踏まえて、しっかりと支援する体制をつくっていただきたいと思いますが、大臣お願いいたします。

昨年4月に全面施行いたしました改正建築基準法によりまして、2階建ての小建て住宅などについて、構造基準などへの適合を建築士に委ねる審査省略制度、いわゆる4号特例制度を見直し、構造基準を含めた全ての建築基準への適合性を建築確認において審査することといたしました。

この審査省略制度につきましては、従来より見直しの議論があったところ、省エネ基準が義務化されることによりまして、重量が増す傾向にある住宅、住宅の重さが増していくという傾向がございますので、構造安全性を建築確認の手続きを通じて担保をし、消費者が安心して住宅を取得できる環境を整備することとしたものでございます。

この改正により、建築確認におきまして、申請者、すなわち設計者と審査者それぞれに法改正に対応した取組が必要となることから、法改正から法施行まで3年間の準備期間を設けて、さまざまな対策を講じてまいりました。

具体的には、申請者・審査者双方の関係者からなる連絡会議を設置いたしまして、改正法の施行に向けて連携して周知活動を行うとともに、法施行に当たっての課題を共有してまいりました。

また、審査者向けの取組として、確認申請のためのテキストの作成や講習会の実施、申請図書の作成支援を行う建築士向けサポートセンターの設置、関係団体との定期的な情報共有や意見交換、また審査者向けの取組といたしまして、制度説明会の実施や小規模住宅などに特化した審査資格者の制度の創設といったことを行ってまいりました。

また、改正法の施行後は、都道府県や民間の指定確認検査機関を通じて定期的に建築確認手続の状況を把握するとともに、不慣れな申請者に対しては建築士向けサポートセンターへの案内を行い、一部の審査機関に建築確認が集中している場合には、業務が逼迫していない他の審査機関へ案内をするなど、申請先の平準化を図るように促してまいりました。

申請図書の不備、すなわち記載漏れや記載間違いなど、思いのほか多いこうした不備を削減し、審査期間の短縮を図るという観点から、昨年11月からAIを活用した建築確認申請図書の事前チェックサービスの提供を行っております。

引き続き状況を注視するとともに、これまで講じてまいりましたこうした取組のさらなる推進を含めて、建築確認手続の円滑化に向けて、必要な措置を講じてまいりたいと考えております。

建築士サポートセンターは改正法施行前後の令和7年三月から四月頃が利用のピークとなっておりましたが、その後、利用件数が大幅に減少したことに加え、開設を引き受けている団体の負担もあることから、一定の役割を果たしたと判断をし、ご案内のとおり、本年一月末でサポートを終了しております。

一方、国土交通省では、改正法施行以降も現場の実情を把握するため、関係業界団体と情報共有を図る。

このため国土交通省としては、運用の趣旨に係る質疑応答集の作成等によりまして、地方公共団体や審査機関による相談体制を支援してきたところでございます。

また実務的な相談は、住宅リフォーム紛争処理支援センターに設置されております住宅専門の相談窓口でありますスマイルダイヤルにも寄せられています。

今後は当事者を含む関係団体との意見交換に加え、このスマイルダイヤルに寄せられる相談のうち、国として対応が必要となる制度一般に関するものについて、国に情報提供していただくことなどによりまして、国としても引き続き現場の実情をしっかり把握していくこととしたいと考えております。

今、御指摘のことも含めて、局長とも含めて協議をしていきたいと思います。

中小企業の福利厚生導入・拡充への支援
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)
  • 中小企業はコスト面で福利厚生の充実が難しく、大企業への人材流出が起きている
  • 福利厚生を導入・拡充するための具体的な支援策を検討すべきではないか
答弁
山本香苗 (中道改革連合・無所属)
  • 厚労省の助成金措置や、価格転嫁・取引適正化による「稼ぐ力」の強化を通じて対応している
  • 中小企業の稼ぐ力を抜本的に強化することで、間接的に福利厚生の充実につながると考える
全文
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それでは最後のテーマについてお伺いしたいと思いますが、福利厚生についてちょっとお伺いしたいと思います。

予算や人手が足りずに福利厚生を充実させられないと、これは多くの中小小規模事業者が抱えられている悩みでございます。

この実態をどう把握されておられますでしょうか。

そこで赤澤大臣にお伺いしたいと思いますけれども、中小企業の経営者から「本当に人材確保のために福利厚生を充実させたいけれどもコスト面で難しい」とか、私の地元堺でも「賃金を引き上げ頑張ったんだけど、優秀な人材を福利厚生が充実している大企業に引き抜かれた」と、そういった切実な声も伺いました。

ぜひとも、この中小企業が福利厚生を導入・拡充する際の支援策というものを検討すべきだと思うんですが、いかがでしょうか。

最後に城内大臣にお伺いしたいと思いますが、賃上げ環境整備担当大臣としてですね、まさしく賃金だけではなくて、この福利厚生も成長戦略で、これから賃上げ目標をつくっていくということでございますが、そうした中で福利厚生の充実ということも、ぜひ一緒に検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

委員御指摘のとおり、福利厚生の充実は、人材確保のための有効な策の一つであると認識してございます。

私どもの中小企業白書におきましても、福利厚生の充実をはじめとする働き方改善の取組を行うことが、中小企業における人材確保に寄与している可能性がある旨、お示しをしているところでございます。

しかしながら一方で、民間企業の調査では、中小企業が行っている福利厚生に関する取組は、大企業に比べて進んでいないほか、今後福利厚生を充実させる予定があるとする企業の割合も、大企業と比べ中小企業は低くなっている。

御指摘の福利厚生面での支援については、厚生労働省において人材確保等支援助成金をはじめとする各種助成金を措置するとともに、稼ぐ力の抜本強化のために、価格転嫁、取引適正化の徹底でありますとか、成長・生産性向上支援、事業承継、M&Aを通じた事業再編等による経営規模強化を進めているところであります。

現状維持ではなく、変化に挑む企業や人に報いる方向に転換をして、筋肉質で、かつ働いている方たちにも優しい、強くて優しい中小企業、小規模事業者への行動変容を促したいというふうに思っております。

御指摘の福利厚生につきましては、賃金そのものではございませんけれども、各企業におきまして、従業員の定着、人材の確保、仕事等に対する意欲の向上など、こういった目的として様々な制度が導入されていると承知しております。

一般論として申し上げますと、福利厚生は、これ賃上げの目的とも共通する部分を有しておりまして、労働供給不足解消のための国の企業中小企業等の取組とも一定の意義を有するものであると考えております。

このため、先ほど赤澤経産大臣からも御答弁ありましたが、関係省庁におきまして、従業員の福利厚生の充実に向けた取組が行われること、これは重要だと私も認識しております。

賃上げ環境整備担当大臣として、私も事業者が継続的に賃上げできる環境整備を進め、中小企業等の稼ぐ力を抜本的に強化してまいる考えであります。

それによって間接的ではありますけれども、企業が人への投資として福利厚生の充実を図ることにもつながると考えております。

社会福祉法等改正法案と統治機構改革
質問
うるま譲司 (日本維新の会)
  • 社会福祉法等改正法案が統治機構改革に該当するか確認したい
  • 統治機構改革に対する政府の認識を伺いたい
答弁
木原稔
  • 連立合意書に基づき、与党協議体で検討が進められている
  • 統治機構改革の定義は法令にないが、一般論として国や地方自治体の政治行政の業務や組織のあり方を見直すことと認識している
全文
質問・答弁の全文を表示

今、与党の協議会で議論されております社会福祉法等改正法案でありますが、この法案が統治機構改革であるかどうか。

統治機構改革であると思っておりますけれども、その点、木原大臣に確認させていただきたいと思います。

併せて、この統治機構改革に対する木原大臣の認識も併せてお伺いさせていただきたいと思います。

与党と自由民主党との連立合意書の中で、この項目11に統治機構改革というふうに記載しておりまして、それに基づいて与党による協議体において検討が進められていると承知をしております。

委員がお尋ねの、この統治機構改革についての認識ということでございますが、この統治機構改革については法令により定められた定義というものはないために、明確に申し上げることはなかなか難しいと考えておりますが、一般論として申し上げれば、国や地方自治体の政治行政の業務や組織のあり方を見直すことであるというふうに認識はしております。

その上で、与党による協議体において、統治機構改革に関する検討が進められているものと承知しております。

防災庁による首都中枢機能のバックアップ
質問
うるま譲司 (日本維新の会)

- 防災庁が首都中枢機能のバックアップ役割を担うことが重要であると考えているが、その点を確認したい

答弁
大臣
  • 首都中枢機能維持のためのバックアップ体制整備は重要であると認識している
  • 政府業務継続計画の策定や代替拠点の確保を検討している
  • 防災庁においても内閣府の役割を継承し、継続性の確保に万全を期す
全文
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今予算で進める防災庁設置に関してなんですけれども、この防災というからには、首都中枢で何かあったときのために、首都中枢機能のバックアップ、この役割を防災庁が担うこと。

これが重要かと思いますが、その点確認させていただきたいと思います。

大臣に確認させていただきたいと思います。

首都におきまして、大規模な災害が発生した場合におきましても、首都の中枢機能を維持するために、バックアップ体制の整備は重要であると認識しております。

このため、政府におきましては、首都直下地震が発生した場合に備え、政府業務継続計画を策定し、官邸が使用できない事態を想定しまして、緊急災害対策本部の一時的な設置場所として位置づけております。

加えて、首都直下地震の被害想定を上回るような過酷な事態が発生した場合にも、政府の非常時の優先業務を継続できるよう、あらゆる事態を想定し、首都圏以外においても代替拠点の確保の検討を行っております。

このような検討は従来、内閣府の防災担当が取りまとめておりますけれども、この内閣府の防災担当を発展的に改善する防災庁におきましても、この役割を継承し、災害時の首都の中枢機能の継続性の確保に万全を期してまいるつもりでおります。

インテリジェンス改革と拉致問題の解決
質問
うるま譲司 (日本維新の会)

- 現在進められているインテリジェンス改革が、今後の拉致問題の解決に資するものとなるか確認したい

答弁
岡本
  • 情報収集能力や外国情報機関の工作への対処能力を政府全体として高める法案である
  • 喫緊の外交問題の解決や重大事案の防止に貢献できるよう努力する
全文
質問・答弁の全文を表示

過去の拉致事案これについては、もっと日本のインテリジェンス機能が強化されていれば、防げたんじゃないかということをよく言われておりますけれども、今般の日本維新の会、自由民主党との連立合意に基づいて進められておりますインテリジェンス改革。

このインテリジェンス改革によって、今後の拉致問題の解決に資するものであるかどうかということについて確認させていただきたいと思います。

提出を準備しております今回の法案につきましては、重要な情報の収集能力や、外国情報機関による諸工作への対処能力を政府全体として高めようとするものでございます。

これによりまして、喫緊の外交問題の解決や、国または国民の安全を損なう重大事案の防止等に貢献できるよう努力してまいります。

大阪・関西万博の成果の展開
質問
うるま譲司 (日本維新の会)

- 万博で共有した新技術や価値観を国民生活や世界に展開し、豊かさに繋げることが重要だが、現在の政府の取組を伺いたい

答弁
井上学
  • AIスーツケース等の実証を通じて理解や共感を広げ、データを収集した
  • 実施省庁において、実証データの検証、商用化への移行、他地域への横展開などを令和8年度予算を含め実施する
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大阪・関西万博、これは一過性のイベントとして終わらせるのではなく、万博で共有した新しい技術や価値観。

こういったものが展開されていって、国民の生活、そして世界の皆様が豊かになっていくこと、これが重要かと思いますが、この点について現在の政府の取組をお伺いさせていただきたいと思います。

大阪・関西万博においては、「未来社会の実験場」というコンセプトのもと、AIスーツケースの複数台での長期間の運用、育てる車の商用化、社会的受容性の向上を見据えた福祉車両によるデモフライトなど、さまざまな取り組みを万博という大規模な会場において、多くの皆様に技術や価値観を体感、実感していただいたことで、理解や共感を広げるとともに、実証データの収集などが行われました。

これらの成果により、各種取組が加速されることができたと感じてございます。

今後の政策展開といたしましては、各取組の実施省庁において、万博で得られた実証データの検証及び有用事例や課題の取りまとめによる研究の継続、商用化への移行、他地域への横展開など、現在ご審議いただいている令和8年度の予算措置を含めた様々な形で実施されることとなってございます。

国内研究機関における外国人研究者の割合
質問
うるま譲司 (日本維新の会)
  • 日本国内の研究所に在籍する外国人研究者の割合を伺いたい
  • 特に理化学研究所、物質・材料研究機構、産業技術総合研究所の3機関の割合を伺いたい
答弁
西条正明
  • 大学・独法等に在籍する外国人研究者の全体割合は6.8%(2023年度)
  • 理化学研究所:28.6%、物質・材料研究機構:34.9%、産業技術総合研究所:9.6%
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現在、日本国内の研究所に在籍する外国人研究者の割合はどの程度となっているか。

また、特に国内トップレベルの研究所である理化学研究所、物質・材料研究機構、産業技術総合研究所における外国人研究者の割合は、それぞれどの程度かお伺いいたします。

お尋ねの外国人研究者についてですが、文部科学省では我が国の大学・独法等と諸外国との研究交流状況等を把握するための調査を毎年実施し、その結果を公表しているところでございます。

直近の2023年度実績において、大学・独法等に在籍する外国人研究者の全体の割合は6.8%となってございます。

また、ご指摘いただきました3機関につきましては、理化学研究所が28.6%、物質・材料研究機構が34.9%、産業技術総合研究所が9.6%となっております。

研究開発における技術流出防止策
質問
うるま譲司 (日本維新の会)

- 国費を投じた研究開発において、安全保障の観点からどのような技術流出防止策を講じるつもりか伺いたい

答弁
宗田健史
  • 公募要領での流出防止措置の要件化や手順書の提示を行っている
  • 外為法に基づく安全保障貿易管理、不正競争防止法による保護、外国人研究者の審査強化に取り組んでいる
  • 引き続き関係省庁と連携し、必要な取組を強化する
全文
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成長戦略投資として国費を投じて研究開発を行うに際して、政府全体として、こういったことに関して安全保障の観点からどのような技術流出防止策を講じるつもりかお伺いいたします。

我が国の技術的優位性を確保・維持する観点から、技術流出の防止は重要な課題であると認識してございます。

このため、国が支援を行う社会実装を見据えた研究開発プログラムにおいて、公募要領などで所要の技術流出防止措置を要件とするとともに、研究セキュリティの確保については手順書を示すなど、採択機関に対策を強化するよう促しているところでございます。

また、我が国の製品・技術が懸念のある国や組織にわたり軍事転用されることのないよう、政府といたしましては外為法に基づきます安全保障貿易管理等に取り組んでいるところでございます。

さらに、不正競争防止法による営業秘密の保護、留学生・外国人研究者の受け入れの審査強化、外為法に基づく投資審査の強化など、政府として取り組んできたところでございます。

引き続き、重要な技術の流出防止に向けまして、不断に取組の見直しや検討を行い、関係省庁と連携いたしまして、必要な取組を強化してまいりたいと考えてございます。

妊婦健診の自己負担軽減と課題
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 自治体の公費助成がある一方で、現場の妊婦から自己負担が大きいという声がある
  • 現在の妊婦健診における課題は何か
答弁
上野賢一郎
  • 妊婦健診は自由診療であり、国が費用目安を示してこなかった経緯がある
  • 自治体の公費負担額と医療機関の価格設定に差があることが自己負担の要因である
  • 国として標準額を設定し、自治体と医療機関に勘案を求める方向である
  • 費用等の情報の見える化に向けた制度改正の準備を進めている
全文
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一方で、街の妊婦さんからは、「妊婦健診に想像以上のお金がかかる」とか、「毎回いくらかかるかわからず不安」といった声を多く聞きます。

これをお聞きします。

多くの自治体がしっかり公費助成をしているとある中で、現場の妊婦からは自己負担が大きい、こういう声が聞こえる。

この現在の妊婦健診に関する課題は何でしょうか。

上野賢一郎(厚生労働大臣)この妊婦健診については、あくまでも自由診療でございます。

したがって、これまで国において費用に対する考え方、これを目安としては示してこなかったという経緯がございます。

一方で、国はおおむね14回分の検査内容を望ましい基準として示しておりまして、この点については妊婦の負担軽減を図るために地方財政措置を講じております。

しかしながら、市町村によっては、この公費負担の額にばらつきがあるのも事実でございます。

その結果として、医療機関の価格設定と市町村の公費負担に差が生じて、妊婦に自己負担が生じているという課題があると認識しております。

ですので、この課題に対応するために、子ども家庭審議会、育成医療等分科会での御議論を踏まえまして、望ましい基準について、国として初めてこの標準額を設定し、自治体の公費負担額と医療機関の価格設定において、双方に標準額を勘案するよう求めようという方向でおります。

また、追加的な検査等を含む価格やサービスの内容の見える化を図る観点で、国は妊婦による適切な選択に資するよう、医療機関の協力を得ながら、妊婦健診の内容、費用等の情報を収集し公表する方向で制度改正に向けた準備を進めてきているところでございます。

こうした取組により、委員が問題意識と持たれているこの妊婦の経済的負担の軽減を図る環境を整備してまいりたいと考えております。

妊婦健診の全国一律無償化と地域間格差
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 自治体によって公費負担額に大きな差があり、不公平感がある
  • 全国一律で無償化した場合、都市部への若年者流出が加速する懸念についてどう考えるか
答弁
上野賢一郎
  • 都会が低く地方が高いという単純な構造ではないと考えている
  • 全国どこに住んでも経済的負担が軽減される環境整備が重要である
  • 国が標準額を設定することで、自治体間のバラつきが解消されると考えている
全文
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そして1つ目の公費負担と医療機関の金額の差についてですが、全市区町村が妊婦健診14回の公費助成を実施しているといっても、都道府県別に見るとかなり差があって、例えば神奈川県は8万159円、福島県が13万6,147円と、かなり幅があります。

一方で、このことは公費負担の低い自治体に住んでいる妊婦さんには不公平感があって、特にやはり都市部というのは土地代や人件費が高いので、医療機関の値段の設定も高くなると思うんですよね。

そうすると、人によっては10万円ぐらいの持ち出しがある地域もあるようです。

これを是正する必要があるので、やはり標準的な金額で全国一律無償化、私も必要だと思います。

一方で、ちょっと注意しなければいけない心配な声というのがありまして、現在、妊婦健診に対する公費負担はそれぞれの自治体の努力によって、地域差が出ているところがあります。

これ、全国一律で無償化にすると、都市部への若年者の流出が加速するんじゃないかという声も聞かれるんですね。

この点について、どうお考えでしょうか。

この妊婦健診に関わる自治体の公費負担については、議員がいろいろとデータを見られたと思うんですが、私たちとしては必ずしも首都圏が、こういう都会が低くて地方部が高いという構造にはないというふうに考えております。

確かにいろいろな地域によってバラバラであるというところはあると思います。

ですので、全国どこに住んでも、妊婦健診の経済的な負担が軽減される環境を整備することが重要であるというふうに考えておりまして、先ほどお話ししましたが、望ましい基準について、国として初めて標準額を設定することによって、この地方自治体のこのバラバラなところが解消されるのではないかというふうに考えております。

妊婦健診における基準外検査の実態把握
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 国が示す検査項目を超える検査がどの程度行われているか
  • 妊婦の希望によるものか、医療機関の強制によるものか、実態を把握しているか
答弁
上野賢一郎
  • 基準以外の追加検査やサービスが提供されており、妊婦が内容や費用を理解せず納得感のないケースがあることを承知している
  • 医療機関の協力を得て、追加検査を含む価格やサービス内容の見える化を進める
全文
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ただもう一つ大切なのが、国が示す検査項目以上の検査がどうやって行われているか実態、これ大切だと思うんです。

もう一つお聞きします。

国が示す検査項目を超える検査というのが、どの程度行われていて、どの程度妊婦が希望して行われているのか、医療機関が強制的に行っているのか、この辺りの実態は把握されていますでしょうか。

厚生労働省はこれまで医学的根拠から必要と考えられるおおむね14回分の検査内容を望ましい基準として示してまいりました。

このことは繰り返し申し上げておりますが、医療機関によって望ましい基準以外の追加的な検査等やサービスなどが提供されているということ、その一方で内容や費用を妊婦が理解しておらず、妊婦自身が基準内また基準外の診察どちらで自己負担が生じているのか分からないなど、納得感のない検診となっているケースもあるということは我々は承知をしております。

こうしたケースも念頭におきまして、先ほどお話ししたように子ども家庭審議会育成医療等分科会における議論等も踏まえて、追加的な検査等を含む価格やサービスの内容の見える化、どういう検査項目をいくらで受けているかというところ、これを医療機関の協力も得て、そして妊婦さんにも示して、そこがちゃんと分かる。

妊婦健診の標準額設定における課題
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 標準額を定める上での課題は何か

答弁
上野賢一郎
  • 診療報酬等を勘案してしっかりと決定する必要がある
  • 来年の診療報酬改定を参考にしながら標準額を定めていく方向である
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そこでお尋ねします。

標準額を定める上で、課題は何だと思われますか。

この標準額については、やはりこの望ましい基準に関して診療報酬等を勘案してしっかりと決めていくという必要があると思います。

ですので、来年診療報酬改定もございますので、そこをしっかりと参考にしながら、この標準額というものを定めていく方向でございます。

OTC類似薬の自己負担見直しの目的
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- OTC類似薬の自己負担見直しの目的は何か

答弁
上野賢一郎
  • 医療用医薬品の給付を受ける患者と、OTC薬品で対応している患者との公平性を確保する
  • 現役世代の保険料負担の軽減を図る
全文
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次に、OTC類似薬の自己負担の見直しについてお聞きします。

まずはじめにお聞きします。

OTC類似薬の自己負担の見直しの目的は何でしょうか。

昨年末の与党の政調会長合意におきまして、OTC類似薬の保険給付の見直しについて一定程度の見直しが必要だとされておりますが、その際には、OTC薬品で対応できる症状であるにもかかわらず、他の被保険者の保険料にも負担をかけて、医療用医薬品の給付を受ける患者と、現役世代を中心として平日の診療時間中に受診をすることが困難であるなどの理由によりOTC薬品で対応している患者との公平性を確保する観点、あるいは現役世代の保険料負担の軽減を図る観点という観点から見直しが必要とされておりますので、それを踏まえて見直しを行わせていただきたいと考えています。

セルフメディケーション推進による受診遅延のリスク検証
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)
  • セルフメディケーションの推進が受診の遅れや重症化につながるという研究結果や事例報告はあるか
  • 今回の制度変更に伴い、そのような事例が増えるか検証する予定はあるか
答弁
上野賢一郎
  • 大臣自身はそのような研究成果は存じ上げていないが、必要があれば事務方に確認する
  • 必要な受診を確保した上での負担増であるとの認識を示している(検証への明確な回答は回避)
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ここでお聞きします。

これまで海外を含めて、セルフメディケーションの推進が受診の遅れによる重症化や重大な病気の見逃しにつながるという研究結果や事例報告がありますでしょうか。

これ、いろいろな場面で耳にする意見ですので、その根拠があるか知りたいのです。

そして、もしないようであれば、今回OTC類似薬の自己負担見直しで、一定程度我が国でセルフメディケーションが広がる可能性がある。

そしてその変化に伴って言われるような問題となる事例が増えるのか、これを検証していただきたいんです。

今回の制度変更は安全性を検証できるいい機会になり得ますが、その検証の予定はありますでしょうか。

今1点目ご質問になりました研究成果でありますが、私自身はそのような研究成果があるというのは存じ上げておりませんが、もし必要があれば事務方の方にご確認をいただければというふうに思います。

その上で、健康被害が生じたかどうか、調査をすべきではないかという観点でございますが、必要な受診を確保した上で、やはりOTC類似薬との代替性が特に高い薬剤を用いた療養について、今回、患者さんに追加の負担をいただくものであります。

薬剤師の職能拡大への見解
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 薬剤師の職能拡大について、政府の見解を伺いたい

答弁
上野賢一郎
  • 薬剤師は地域医療を守る上で非常に重要な働きをしてもらう必要がある
  • 健康増進支援薬局の認定制度創設や、資質向上のための研修費用計上など、しっかり応援し対応していく
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最後に、薬剤師さんの職能拡大について、ぜひ何か一言、政府から見解をお願いしたいです。

薬剤師さん、本当にこれからの地域での医療等を守っていく上でも、非常に重要な働きをこれからもしていただく必要があろうかというふうに思っております。

今まで健康サポート薬局と申し上げましたけれども、委員からご紹介のあったとおり、昨年の改正薬機法におきまして、健康増進支援薬局の認定制度が創設をされました。

これらの施行に向けて、例えば、令和8年度予算案におきましても、薬剤師の皆さんの資質向上のための研修費用などを計上しているところでありますが、今後ともそうした観点で薬剤師の皆さんをしっかり応援できるように、我々としても十分対応していきたいと思います。

外来診療の包括支払い制度の検討状況
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 外来診療に対する包括支払い制度について、これまで検討したことはあるか
  • どのような課題があるか
答弁
上野賢一郎
  • 地域包括診療料など、一部の慢性疾患患者に対して包括評価を設けており、拡充予定である
  • 全体を包括払いにする場合、過剰診療は抑制できるが、必要な検査を行わない「過小診療」を招くリスクがある
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ここでお聞きします。

外来診療に対する包括支払い制度について、これまで検討されたことはありますでしょうか。

その上で、どのような課題がありますでしょうか。

教えてください。

現行の診療報酬におきましても、例えば生活習慣病等の慢性疾患を有する患者さんに対しましては、地域包括診療料など検査等の費用を包括した評価を設けておりまして、これは令和8年度、対象患者の拡大などの拡充を行う予定でもございます。

今、委員からちょうどお話のありましたとおり、外来診療の評価全体を例えば包括払いにする場合には、過剰な診療、これを招きにくくなるということはもちろんでありますが、一方で過小診療、必要な検査や診察を行わない過小な医療、これを招きうる面があるということも御指摘のとおりかと考えております。

やはり多様な患者さんがいらっしゃいますので、なかなか右か左かというわけにはいかないかというふうに思っておりますけれども、やはりどういった形で包括なり出来高払いというのを整理をしていくかということも非常に重要な……。

人生会議(ACP)の目的と重要性
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 人生会議の目的と重要性について政府の認識を教えてほしい

答弁
上野賢一郎
  • 本人の意思に沿った医療が提供されることが重要である
  • 人生会議(ACP)は重要であると認識しており、普及啓発冊子の作成やイベント開催などを進めている
全文
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次に人生会議についてお聞きします。

まずはじめに、人生会議の目的と重要性について政府の認識を教えてください。

本人の意思に沿った医療が提供される、このことが重要でございます。

そのため、人生の最終段階の医療ケアにつきまして、本人が前もって家族や医療ケア関係者等と繰り返し話し合うプロセスであるアドバンスケアプランニング(ACP)、いわゆる人生会議の取組は重要だと認識をしております。

その普及啓発を進める必要があるというふうに考えておりますので、厚生労働省といたしましては、これまでも普及啓発冊子の作成や周知、あるいはイベントの開催などを進めてきたところであります。

本人が望む医療ケアが実現されるように、引き続きこれらの取組をしっかりと進めていきたいと考えています。

人生会議の法制化の検討
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 本人の意思を法的に担保し、望む最後を迎えられるようにするための人生会議の法制化を検討しないか

答弁
上野賢一郎
  • 意識調査では、書面による意思表示には賛成が多いが、それを法律で定めることへの賛成は2割に留まっており、国民の合意が得られていないと考えている
  • 令和9年度の調査を踏まえて検討していく必要がある
  • 現場の苦労という実態を踏まえ、どのようなことができるか検討する
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お聞きします。

すべての人が望む最後を迎えるための、支えるための、人生会議の法制化や、本人の意思を法で認めること、これを検討しませんでしょうか。

厚労省が令和4年度に実施をいたしました意識調査、これ5年ごとに行っておりまして、次が令和9年度ということになりますが、この中で、例えば今、ご指摘がありましたようなことを事前に書面で示すことにつきましては、賛成が約7割という状況でございます。

ただ一方、その書面に従って治療方針を決定することを法律で定めるということにつきましては、賛成が2割、「定めなくてもよい」、または「定めるべきではない」というのが約5割弱ということであります。

ですので、今、大変重要なご指摘だとは思いますが、現在のところそれを法定化することにつきましては、まだ十分国民の皆さんの理解、あるいは合意、そうしたものができていないのかなというふうには考えております。

次回、令和9年度の調査も行いますので、そうしたことも踏まえてこれから検討していかなければいけないと考えております。

ただ、今、委員からご指摘、本当に現場で大変ご苦労されているというようなケースが多いかと思いますので、そうした実態を踏まえてどういったことができるのかということは、しっかり検討する必要があろうかと思っております。

農地大区画化による労働時間削減の根拠
質問
木下敏之 (参政党)

- 農地の大区画化により稲作の労働時間が6割削減できるとの説明があったが、その計算根拠を明確に示してほしい

答弁
松本平
  • 令和2〜4年度に整備完了した38区のデータに基づき、労働時間が16時間から約6割減の9時間に縮小したことを説明
  • 具体的な削減率は、後期の換気(-69.9%)、本田整備(-68.9%)、他上(-51.7%)、稲刈り(-82.1%)である
全文
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まず農地の大区画化でございますが、レクチャーの際には、この1ヘクタールを10アールとか20アールとか、いろんな細かい農地を1ヘクタールの大区画にする工事を行う場合に、農家の負担額だとか、それから生産性の向上がどれぐらいなのかということを、お話を事前にヒアリングさせていただきました。

その結果、稲作の労働時間は6割削減できるということでしたけれども、そのレクチャーの際には、その計算根拠を明確に示されませんでした。

例えば、荒起こし、代かき、田植え、いろんな作業がございますが、それぞれどのように削減するというふうに見込まれているのか、その計算根拠をまずお示しいただきたいと思います。

農地整備事業を行っている事業でございますが、こちらは直近のデータから御説明させていただきます。

令和2年度から令和4年度に標準区画1ヘクタール以上とした整備を行い、これが完了した38区の平均事業費、こちらにつきましては10アールあたり240万、農家負担額が30万になっております。

先ほど委員が御指摘のありました生産性の関係でございますが、同じ38区の10アールあたりの労働時間、確かに実施前の16時間からデュアルあたりでございますが、約6割の9時間に縮小されているところでございます。

こちら実施しましたG4のところのサンプルからご指摘がございましたので拾ってみました。

こちらにつきましては、まず後期の換気につきましては削減率が-69.9%削減。

また農地の本田の整備につきましては68.9%削減。

他上につきましては51.7%削減。

あと稲刈りでございますが、こちらが82.1%削減、このようなデータがあるところでございます。

農地大区画化による所得改善効果の算定
質問
木下敏之 (参政党)

- 質疑者が算出した「1ヘクタールあたり年間6万円、15ヘクタールで年間90万円」という所得改善効果の計算方式について、農水省として算定しているか、またどの程度の増収と考えているか

答弁
山口康史
  • 質疑者の計算方式では算定していない
  • 一方で、規模拡大を前提とした試算では、30ヘクタール規模まで拡大した場合、農業所得が400万程度から1100万程度まで伸びると試算している
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それで先週の農林水産省からのレクチャーの際には、大区画化による農業経営体の所得がどれぐらい向上するかが示されておりませんでした。

そこでこれも私がこの土日でずっと計算しておりますと、農業経営体の負担が事業費の10%とすると、補助整備1ヘクタール200万円ぐらいですので、事業費の10%負担で20万円。

これを20年かけて返済するとすれば年間1万円。

そしてそうすると生産性向上効果が1ヘクタール7万円ぐらいとして、費用負担が1万円とすると、差し引き年間6万円ぐらいのプラスということになります。

これ1ヘクタールですね。

そうすると経営体全体をいきなり15ヘクタール大区画化したとしても、年間90万円の効果ということでございます。

担当の方と議論していても所得改善効果ということをなかなかおっしゃらなかったんですが、今私がお示ししたような計算方式を農林水産省として所得改善効果計算されていらっしゃるのか、いらっしゃるとすれば所得がどれだけ増えるというふうに考えていらっしゃるのか、それをお示しいただきたいと思います。

今先生がおっしゃるような計算方式というのは、我々の方ではちょっと算定しておりませんが、一方で我々の方で、ちょっと先の方の質問のお答えになってしまうのかもしれないんですけれども、機械化とか大区画化によって作業が早く終えられるとか、補助の作業の効率化によって実際の作業がより大きなところでできるというような効果で、それでさらに規模拡大が進むというようなことを前提として、昨年定めました食料・農業・農村基本計画におきましても、先生がおっしゃっている15ヘクタールではないんですけれども、30ヘクタールの規模に作業を拡大したときには400万程度から1100万程度まで農業所得が伸びるというような試算をしているところでございます。

ロボット農機の普及状況と普及しない理由
質問
木下敏之 (参政党)

- 15ヘクタール規模の農業経営体において、ロボット農機がどの程度普及しているか、また普及していない場合はその理由を伺いたい

答弁
山口康史

- ロボット農機(無人運転可能なもの)は市販化されて間もないため、普及台数はわずかである

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私はAIを搭載したロボット農機はまだ実用化には少し時間かかるのかなと思っておりましたら、先日のレクチャーではトラクターも田植え機もコンバインも全てロボット農機は実用化されているとのお答えをいただきました。

それでは15ヘクタール規模の農業経営体において、このロボット農機というのはどの程度普及しているのか、そしてなかなか普及していないとしたらその理由は何なのかをお答えいただきたいと思います。

委員ご指摘のロボット農機、我々の理解でいくと運転席に乗らずに運転できる、そういうものを我々ロボット農機と呼んでいるわけでございますが、これはまだ市販化されて間もないということもありまして、普及台数はわずかだというふうにメーカーからもお聞き取りしているところでございます。

ロボット農機導入による増収効果の算定
質問
木下敏之 (参政党)

- 質疑者が算出した「15ヘクタール全体で約20万円」というロボット農機導入による増収効果の計算について、農水省としてどう考えるか

答弁
山口康史
  • 提示された計算方式を検討したいとしつつ、改めて大区画化とロボットトラクターを併用した場合の試算を提示
  • 10アールあたりの労働時間を13.9時間から5.35時間まで縮減でき、経費を差し引いた所得効果は9,835円、時給換算で約300円向上すると試算した
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先日のレクチャーで、これもやはり増収効果がどの程度かということについてはお話をいただけなかったんですが、従来型のトラクターとロボットトラクターでどう違うかというデータはいただきました。

従来型のトラクターが大体100馬力で1400万円、ロボット農機自動運転トラクターで1900万円。

導入効果が代かきなどの作業時間が32%短縮されるといったような効果を教えていただきました。

ただ経営全体における増収効果ということはお示しいただきませんでしたので、私の方で計算をしてみますと、例えばトラクターの返済費用ですね、普通のトラクターが年間70万円で、ロボットトラクターが年間95万円。

毎年の返済費用の差が25万円。

それから作業の効率化ですが、時給1500円で計算したとして、10アールあたり2時間ぐらいの削減効果なので、1ヘクタールに直すと3万円。

そうするとロボット農機の経営における増収効果というのが、1ヘクタールあたり差し引き14,000円のプラス。

ということでして、これを15ヘクタール全体で使ったとすると、大体20万円ぐらいというふうに計算をいたしました。

このような計算について、農林水産省の担当としてどのようにお考えになっているのかをお伺いしたいと思います。

まず、先生が示していただいた計算方式については、我々も今回教えていただきましたので、どういうふうに測っていくのかというのを検討してまいりたいと思いますが、今回先生から事前にお話いただきましたので、改めて、例えば15から20ヘクタールの10アールあたりの労働時間とかそういうことで見ると、大区画化あるいはロボット農機を使ったことによる作業効果がどのような感じなのかというのを試算してみたところでございます。

それでまず、その10アールあたりの労働時間、これが大体15から20ヘクタールだと13.9時間ございます。

先ほど農政局長からもお答え申し上げたとおり、大区画化による削減効果が6割。

あとはロボットトラクターによる工期とか生地の時間の削減効果が32%。

これを加えますと、10アールあたりの労働時間は5.35時間まで縮小できるということでございます。

一方で、大区画化とロボットトラクターを導入することによるかかり増し経費、大体これを足し合わせると11,307円という形になろうかと思います。

それで先ほど時給的に、15ヘクタールから20ヘクタールでいわゆる時給的に換算すると1,521円。

10アールあたりの労働時間が13.9時間なので、これを掛け合わせると21,142円となりまして、この先ほどの11,307円を差し引くと、それぞれ得られる所得における効果は9,835円という形になります。

この縮減された労働時間を使用して、縮減後の時給を見ますと、大体1,838円というふうになりますので、1,500円程度の時給と比較しますと、300円ぐらい増えるという形になろうかと思います。

大区画化の加速と直接所得保障制度の導入
質問
木下敏之 (参政党)
  • 大区画化の整備スピードをさらに上げるべきではないか
  • 設備導入だけでは後継者確保に不十分であり、全産業平均給与に届かない分を補う所得保障制度を早急に導入すべきではないか
答弁
鈴木憲和
  • 規模拡大と低コスト技術の導入による生産性向上は重要であり、認識を共有している
  • 所得保障については、税金が原資であるため国民の理解が必要であり、慎重な検討を要する
  • 中山間地域の後継者不足が深刻であり、政策の見直しが必要と考えている
全文
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ここから農林水産大臣にお伺いしたいんですが、まず経営に与える増収効果として一番大きいのは、やはり大区画化であります。

5年間で集中してやられるということは本当にありがたいことではあるんですが、もっとスピードを上げないといけないのではないかと感じております。

5年経ってやっと100万円ぐらいの効果でありますので、もうちょっとスピードを上げていただけないかということですね。

それから、大区画化を5年で完成してロボットのトラクターを入れたとしても、経営に与える効果が年間100万円程度の効果でして、これではやはり農業後継者を確保するには無理があるのではないかと思うんですね。

そこで、こういう大区画化とかロボット農機を導入した上で、やはり全産業の平均給与に足りない部分を何らかの形で所得保障制度をするということを早めに打ち出さないと、5年たったあとに所得が十分でなくても後継ぎがいないというところが多いということになりかねません。

この大区画化の前倒しについてということと、所得保障制度の導入について大臣の御見解を伺います。

米をはじめとする水田作農業は、経営規模の拡大に伴って生産性・収益性が顕著に向上することから、規模拡大とさまざまな低コスト技術導入の組み合わせにより、着実に生産性の向上を図っていくということが重要であるというふうに思います。

この辺は木下委員とも全く共有をしております。

ただ、一方で農業者への所得保障という考え方については、先日総理からも御答弁ありましたが、さまざまな御意見があるということは承知をしておりますが、税金が原資であることも踏まえると、国民の皆様の御理解を得るために慎重な検討を要するものというふうに考えております。

まず農林水産省としては、この農地の大区画化等の基盤整備、そして農地の集積・集約化により規模の拡大を進めるとともに、官民を挙げた多収品種などの開発普及、スマート農業や直播栽培などの低コスト技術の導入定着などの取組を推進することで、水田作の生産性向上を強力に推進してまいります。

私が座長を務めている日本の農林水産業戦略本部のもとに、生産性向上ワーキンググループも組織しておりまして、米を含む農産物について、生産性向上についても議論しているところでありまして、水田作を儲かる産業として、農家が意欲を持って生産できる環境の整備に注力してまいりたいと考えております。

ちなみに申し上げると、昨日も秋田に行ってきたんですけれども、私たち、ちょっとここは多分木下委員と認識が異なるかもしれませんが、条件の整った平場の水田というのは、やはり生産者、受けるよという後継者の人がたくさんいるというふうに認識をしていますが、やはり一方で問題なのは中山間地域の、なかなか草刈りの手間とか、そしてまた獣害も多いですから、そういう中でやはり農業をやる人の後継者がかなり厳しい状況に追い込まれているというのは事実だと思いますから、平場を15ヘクタール、20ヘクタールというのは大事ですけれども、一方でやはり4割を占める中山間地域を思い切って支えていくんだという政策の見直しも必要かなと考えております。

出産無償化における帝王切開等の取扱い
質問
古川あおい (チームみらい)
  • 出産無償化の制度設計において、正常分娩だけでなく帝王切開や吸引分娩などの取扱いをどう予定しているか
  • 分娩方法によって自己負担額に大きな差が出ないよう、給付のあり方を整備すべきではないか
答弁
上野賢一郎
  • 妊婦が安心して出産できる環境確保と診療所の経営環境への配慮を重視する
  • 保険診療(帝王切開等)が行われた場合でも、全ての妊婦を対象とした現金給付を設ける方向で検討し、負担軽減を図る
  • 納得感のある制度設計に向けて引き続き丁寧に検討する
全文
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その上で、今回は制度設計においてまだ整理されていないけれども重要な点として、帝王切開などの取扱いについてお伺いいたします。

現在政府で検討されている出産無償化の対象については、基本的には正常分娩を念頭においた設計が中心となっていると認識しておりますが、帝王切開や吸引分娩などについては、どのような取扱いとなる予定でしょうか。

帝王切開については、現行制度でも医療保険が適用され、一定の自己負担が前提とされている中で、今回の制度設計によっては、出産が帝王切開になるのか、正常分娩なのかによって、費用負担に大きな差が生じる可能性がございます。

帝王切開になるか、正常分娩になるかは、緊急帝王切開のように、医学的な理由で選択される場合もあり、必ずしも本人の選択によるものではありません。

それにもかかわらず、分娩方法によって自己負担が大きく異なることがあるとすれば、出産に向けた費用負担の不安を解消することはできません。

ここで上野厚生労働大臣にお伺いいたします。

出産費用の負担軽減を進めるにあたっては、正常分娩のみならず、帝王切開や吸引分娩等になった場合であっても、自己負担額に差が出ないよう、給付のあり方を整備すべきと考えますが、この点について大臣の見解をお聞かせください。

現在、出産に対する給付体系の見直しの検討を行っておりますが、最も重要なことは、やはり妊婦の方々が地域で安心して安全に出産できる環境を確保することであります。

また一方、委員からご指摘もありましたが、地域での出産期体制をしっかり確保するためには、診療所等の経営環境等についても十分配慮することが必要だと考えております。

いずれにいたしましても、出産に伴う経済的負担の軽減、これを今後進めていきたいと考えておりますが、その観点からは、帝王切開などの保険診療が行われた場合にもなるべく妊婦の現物給付とは別に、全ての妊婦を対象とした現金給付、これを設ける方向で検討をしております。

この現金給付によりまして、保険診療が行われた際の一部負担金などの費用についても一定の負担軽減が図られるものだと考えております。

現在でも出産に伴い医療行為が行われた場合には、その3割を患者さんにご負担をいただいており、それは他の疾患等とも同様ではございますが、いずれにしろその現金給付のあり方も含めまして、妊婦の方々、また保険料を納めていただいている方々の双方にとって、納得感のある制度設計となるように、引き続き丁寧に検討していきたいと考えています。

育児休業の延長要件(早産児への対応)
質問
古川あおい (チームみらい)
  • 早産児の育休期間判断において、暦読み上の月齢ではなく修正月齢を基準とすることを検討すべきではないか
  • 医師が保育所入所に適さないと判断した診断書がある場合、形式的な保育所申し込み手続きを経ずに育休延長を認める仕組みが必要ではないか
答弁
上野賢一郎
  • 1歳という基準の柔軟化については、事業主が拒めない権利であるため慎重な検討が必要
  • 早産等で生育が不十分な場合、保育所の入所保留通知書がなくても、医師の診断書等の提出による手続きで延長を認めている
全文
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続きまして、育児休業の延長要件に関する課題についてお伺いいたします。

現在の育児休業の制度では、育児休業は子どもが1歳になるまでを原則として、保育所に申し込んだけれども入れなかった、こういった場合などに限って延長が認められる、そういった制度になっていると承知しております。

この要件自体の問題点については、これまでもさまざまな指摘があったかと思いますが、今回は特に早産児の保護者が直面する課題についてお伺いいたします。

一つは厳密な年齢要件の問題です。

例えば予定よりも早くお子さんが生まれた場合、暦読みの上では1歳ということになるけれども、修正月齢で換算すれば、実際は1歳という状況とは異なるという場合もございます。

こうした子どもそれぞれの事情を考慮せずに、制度上1歳になるという事実のみをもって、他のお子さんと同様、保育所に入所の申込みをすることが期待されるというのは、早産で生まれたお子さんの実態を考慮できていない、硬直的な制度ではないでしょうか。

二つ目は、医師による診断書がある場合の問題です。

例えば、早産の場合や、低出生体重児などの場合、免疫機能が未熟であることなどから、医師から見て、現時点で保育所に入所するのは適切ではないと判断がなされることがあります。

しかし、現行の制度下では、そうした医師の判断や診断書があったとしても、直ちに育児休業の延長が認められるわけではなく、引き続き保護者の方は保育所に申し込んで、そして入れなかったという通知を受け取るという手順が求められます。

医師の判断をもって明らかに保育所に入所は適さないとそういった状態であったとしても、形式上保育所に申し込むことが求められる。

こういった現状の制度は、制度が本来あるべき形で機能していない状態、制度のバグと言えるのではないかと私は考えております。

こうした点を踏まえて2点、大臣にお伺いいたします。

まず1点目、早産児については、育休期間の判断に当たり、暦読み上の月齢にとらわれずに、修正月齢も基準とすることを検討すべきと考えますが、いかがでしょうか。

続いて2点目です。

医師が保育所の入所に適さないと判断したような場合には、その診断書をもって育児休業の延長を認めるような仕組みも必要かと考えますが、こうした課題に対応するために、現在の育休の延長要件については見直しを行うべきではないでしょうか。

大臣の御見解をお聞かせください。

まず1点目でございますが、1歳という期間を変更するということにつきましては、やはりこの育児休業の制度、これ全ての事業所に必ず適用される最低基準でありますので、また事業主が原則拒めない権利でありますから、その基準自体を柔軟にするということ自体については、慎重な検討が必要だと考えております。

また2点目でありますが、1歳以降に延長する際の手続きでございますが、原則としては、今委員から御指摘のありました保育所の入所保留通知書等の提出を求めておりますが、お子さんが早産により生育が十分でないなどの場合、受け入れ可能な保育所がない場合につきましては、通知書等は要さず、その旨、申告をしていただくことは必要でありますが、医師の診断書等を提出していただくことで、手続きとさせていただいているところであります。

市区町村によっては、受入れ体制様々でありますので、やはり一旦市区町村に御相談をいただく形にはなりますが、それを踏まえて申告をしていただければ、通知書等そのもの自体は不要とさせていただいております。

「出産ナビ」の機能拡充
質問
古川あおい (チームみらい)
  • 出産ナビの情報を、施設検索だけでなく妊娠初期から産後ケアまで一括して得られるプラットフォームへ拡大すべきではないか
  • NICUの受け入れ可能週数など、利用者のニーズに合わせた詳細情報の掲載やフィルタリング機能を追加すべきではないか
答弁
中村英雅
  • ユーザー目線でのワンストップ提供は重要と考えており、来年度には妊婦検診や産後事業の情報掲載を予定している
  • サイト改修によりNICUの検索機能を改善済みであり、今後もユーザーニーズを調査しつつ使い勝手を向上させたい
全文
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続いて、出産ナビの機能拡充についてお伺いいたします。

2024年の5月に公開された厚生労働省の「出産ナビ」というものは、出産施設の検索ツールとして整備されました。

しかし妊婦が必要としている情報は、出産施設だけにとどまりません。

妊娠の初期から産後ケアまで切れ目ない支援を行うためには、妊婦検診の情報でありますとか、産後ケアの情報など、そういった妊娠の初期から産後まで、さまざまな情報を一つのこのプラットフォームで、一つのウェブサイトで確認できることが望ましいと考えております。

また、この出産ナビのような政府のウェブサイトについて、どのような項目を掲載するかといった点も重要です。

例えば、多胎妊娠、双子や三つ子の場合、早産でありますとか、低出生体重児のリスクが高く、NICU(新生児集中治療室)そういったものがあるかどうか、そういったことは施設の選択について非常に重要でございます。

現在の出産ナビにおいては、施設におけるNICUがあるかないかそういった点について、詳細までいけば確認はできるものの、例えばNICU一つとってみても、実際はNICUがあるんだけれども「何週以上の胎児しか受け入れられません」と、そういった制限がある場合がございます。

そういった詳細の条件については、現在の出産ナビにおいては確認することはできず、そういった点において利用者のニーズには十分応えられているとは言えない状況でございます。

以上を踏まえて2点お伺いいたします。

出産ナビの掲載情報につきまして、現在の出産のときに必要になる施設そういったものに限らず、妊娠の初期から産後まで拡大し、1つのプラットフォームで必要な情報を一括して得られるよう、機能をより強化していくべきではないでしょうか。

また、例えば先ほど私が挙げましたNICUの何週以上であれば受け入れられるといった詳細の情報など、こういった利用者のニーズに合わせて、掲載項目でありますとか、さらに検索時のフィルタリングの機能、こういったものを追加していくことについて、子ども家庭庁および厚生労働省の対応方針をお聞かせください。

委員御指摘のとおり、サービスを提供する側ではなくて、ユーザーである妊娠された方、出産される方の目線でワンストップで情報が提供されることは非常に大事だというふうに考えております。

そういう観点から子ども家庭庁、厚生労働省と一体となりまして、御指摘の出産ナビに情報を提供しているところでございます。

議員御指摘の妊婦の検診、前の検診とか、産後の事業につきましても、厚生労働省と連携いたしまして、この出産ナビに、今年度はもう終わってしまいますけれども、来年度、情報を掲載することを予定しているところでございます。

引き続き、ユーザーの立場に立って、厚生労働省と連携して、使い勝手を良くしていきたいと思っております。

今年の2月にもスマートフォン利用を想定したウェブデザインの見直しや検索方法の改善等のサイト改修を行いました。

この中で、委員からまだ不十分だという御指摘がありましたが、NICUについても検索できるように改善したところでございます。

この改善に当たりましては、私どもは勝手にということではなくて、アンケートやインタビュー等を通じて、妊娠産婦の方々のニーズを調査して、妊娠産婦向けのサービス提供に習熟した民間事業者やウェブデザイナーにもご協力いただきながら、機能デザインについて……。

政府ウェブサイトのユーザーエクスペリエンス(UX)向上
質問
古川あおい (チームみらい)
  • 検索時にPDFが優先的にヒットし、制度ページに辿り着きにくい問題がある
  • 省庁再編に伴い、リンク先が旧省庁のアーカイブになるなど、適切な情報に辿り着けない課題がある
  • デジタル庁が主導してこれらの問題を解決すべきではないか
答弁
森田実
  • 「デジタル社会推進標準ガイドライン群」を策定し、ウェブサイトの品質確保と改善を推進している
  • ウェブサイトコミュニティの運営や専門人材の知見活用を通じて品質向上を支援している
  • デジタル庁のサイト内検索を改善し、PDFヒット時に掲載ページも同時に提供可能にした。この仕組みを他府省庁へも展開したい
全文
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時間が残りがわずかですけれども、政府ウェブサイトのユーザーエクスペリエンス向上についてご質問させていただければと思います。

政府のウェブサイトにつきましては、さまざまな情報を用意していても結局使いづらいと、そういった声が多く上がっております。

こういった点について2点課題を提起させていただきます。

1つは検索機能の問題です。

政府のウェブサイト多くには検索窓がありますが、キーワードで検索してもPDF資料が先に引っかかってしまって、本来見たいような制度全体のページそういったものになかなかたどり着かないといった問題がございます。

二つ目は省庁の組織再編に伴うコンテンツ管理の問題です。

例えば厚生労働省から子ども家庭庁に事業が移った、こんな場合でも、子ども家庭庁のページでその事業を調べたところ、クリックすると厚生労働省のアーカイブに飛ぶ。

逆にグーグルなどの検索サイトで検索すると、厚生労働省の別のページが引っかかる。

そういった問題がございます。

こういった省庁再編に伴って、国民が適切な情報にたどり着けないといった課題があると思っております。

これは一つの省庁の問題ではなく複数の省庁に関わる問題であり、デジタル庁がこういった問題に対して主導をとっていくべきだと考えておりますが、政府の見解をお聞かせください。

デジタル庁におきましては、政府情報システムの整備および管理についての手続き手順、あるいは各種技術標準等に関する共通のルールや参考のドキュメントとして、「デジタル社会推進標準ガイドライン群」というものを策定してございます。

ウェブサイトにつきましても、このガイドライン群の一環といたしまして、よりわかりやすく、使いやすくなるように改善することをはじめとした適切な品質の確保を目指しまして、昨年の9月にウェブサイトのガイドライン、それからウェブコンテンツのガイドライン、これらを策定して公開しているところでございます。

また、政府のウェブサイトに関係する職員を構成員といたします「ウェブサイトコミュニティ」こういったものを運営しまして、専門人材の知見を学ぶ勉強会の開催、それからデジタル庁からウェブサイトの改善に資するようなツールの提供、こういったものを通じて、ウェブサイトにおける発信力の向上および品質の向上支援を行っているところでございます。

先ほどございましたPDFに関しましても、本年2月にはデジタル庁ウェブサイトのサイト内検索機能を改善いたしまして、PDFなどのファイルがヒットした場合に、当該ファイルが掲載されているページの情報も合わせて同時に提供することが可能となるようにいたしました。

今後も改善を行いながら、このような仕組みを各府省庁にも展開できるようにしてまいりたいと考えてございます。

中部電力の適格性と浜岡原発の廃炉について
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)
  • 浜岡原発の基準地震動データが意図的に操作・過小評価されていたことが判明した
  • 中部電力は原発を運転する適格性を欠いており、速やかに廃炉すべきではないか
答弁
赤澤亮正
  • 安全性への信頼を損なう事態として極めて重く受け止めている
  • 電気事業法に基づく報告聴取命令を発出し、原因究明と再発防止を求めている
  • 事業者の適格性判断は原子力規制委員会が行うべきものであり、大臣が答えるのは適切ではない
全文
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そんな中、中部電力が再稼働を目論む浜岡原発で、原発の耐震設計の基準となる基準地震動について、データが意図的に操作され過小評価されていたことが判明いたしました。

また、浜岡原発の停止を求めた裁判でも、電力会社側は不正データを使っていたことが明らかになっております。

中部電力は原発を運転する適格性を欠いており、浜岡原発は速やかに廃炉すべきではありませんか。

いかがですか。

赤澤亮正(経済産業大臣)本件は原子力の利用の大前提である安全性に対する国民の信頼を大きく損なう、あってはならないものであると、経済産業大臣として極めて重く受け止めております。

経済産業省として中部電力に対して、1月5日の今月曜日ですが、電気事業法に基づく報告聴取命令を発出いたしました。

徹底した原因究明と実効的な再発防止策の検討・実施を求めており、その結果を踏まえ、厳正に対処してまいります。

その上で、中部電力の原子力発電事業者としての適格性については、原子力規制委員会において、原子力規制検査の結果なども踏まえて判断されるものと承知しており、私からお答えすることは適切ではないと考えております。

原子力利用における安全性の確保は、原子炉等規制法に基づき、独立性の高い原子力規制委員会が一元的に確認することとなっており、中部電力においては原子力規制庁の検査や報告聴取命令に対し、真摯に対応してもらいたいと考えております。

地質調査会社の不正関与の有無について
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)
  • 規制委員長が「事業者が認めなければ確認できなかった」と発言しており、外部委託会社も関与しているのではないか
  • 設置変更許可申請書に記載のあるコンサル会社がデータ捏造に関わったのではないか
答弁
山中信介
  • 申請書に地質調査会社が記載されていることは認識している
  • 現在のところ、これらの会社に不正行為があるとは認識していない
全文
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この原子力規制委員会も、外部からの通報を受けるまで不正を見抜けなかったわけですね。

1月の14日、山中規制委員長の会見によればこうあるんです。

「いろいろ聞き取りをして、最終的に委託先の事業者の報告書の中にあった一文を持って彼らに問い詰めたところ、事業者が不正を認めた。

事業者が認めなければ、あるいは報告書の中にその一文がなければ、その事実は依然として確認ができなかった」とこう発言されているんですね。

この委員長の発言は、データの捏造、この不正は電力会社だけではなくて、この地震動調査、ボーリング調査などですね、あるいはそれを評価する事業の委託を受けた外部の会社も絡んで行われたということを示しているわけですね。

私は中部電力が浜岡原発再稼働のために規制委員会に提出している設置変更許可申請書において、立地場所の地盤や地震の状況を説明した「添付書類6」というのを調べました。

地質調査会社一覧表というのが添付されており、中部電力が地質調査を委託した複数の会社名が記載されております。

規制委員長、今日来ていただいておりますけれども、これらのコンサル会社が今回の浜岡原発の基準地震動のデータ捏造に関わりを持っていたということじゃありませんか。

いかがですか。

設置変更許可申請書の添付書類において、地質調査会社が記載されている場合がございます。

これは断層を調査する際に必要なデータを取得するためのボーリング調査等の地質調査を行う会社であると認識しております。

本年1月20日に共産党において地質調査会社名を発表されたことは承知しております。

これらの会社に不正行為があるとは、現在のところ認識しておりません。

データ解析評価会社の他原発への関与と水平展開の必要性
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)
  • 浜岡原発でデータ解析評価を行った会社が、他の電力会社の原発評価に関わっていないと断言できるか
  • 他の原発でも同様の不正が行われている可能性があるため、水平展開して調査することを明言してほしい
答弁
山中信介
  • 中部電力の件は報告聴取命令等で確認中であり、委託会社の関与は現時点で明らかではない
  • 他の事業者において安全上の課題は見つかっておらず、類似の情報もない
  • したがって、他事業者に対して水平展開を行うつもりはない
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私は全国全ての原発の設置変更許可申請書を調べました。

中部電力が委託をした同じ地質調査会社が、北電、東北電力、東電、南電、中電、九電でも使われているということがわかりました。

本来であれば、これは浜岡原発だけの問題ではない。

ほぼ全ての電力会社で同じ会社が使われているわけですから、今「不正があったとは断言できない」という話ですからね。

本来であれば、これを水平展開してちゃんと調べなあかんわけですよね。

得られた地質やデータを今度は解析評価する会社というのが存在をするわけですね。

これも電力会社から委託を受けているという説明を、規制委員会から私は説明を受けております。

浜岡原発で地震のデータ解析評価を行った会社が、ほかの電力会社の原発の基準地震動の評価に関わっていないと断言できますでしょうか。

だったらですね、きちっと水平展開するということを明言してほしいんですよ。

この調査ね、地震地質ボーリングをやる調査、そしてそれを評価する調査会社がある。

他の原発で使われている可能性があります。

これ、他の原発にも水平展開して調査するということを明言してください。

いかがですか。

中部電力の不正行為につきましては、現在、原子炉等規制法に基づきまして、報告聴取命令を通して報告を求めているところでございます。

また、並行いたしまして、原子力規制検査において、事実関係等の確認を進めております。

委託会社がどのように不正に関与しているかは、現時点では明らかになっておりません。

現在、申請基準適応性に関わる設置変更許可申請がなされております中部電力浜岡原子力発電所3号炉及び4号炉について、当該申請に関わる申請書あるいは申請内容を説明するための資料に対する信頼性が損なわれていることから、審査を行うことは判断できないとし、審査を停止しているところでございます。

一般に我々が行っております多層の審査の中では、その評価の方針あるいは方法、条件及び結果について確認をしているところでございます。

事業者においてデータそのものに対して不正行為が行われた場合には、科学的に見抜くのは困難であると考えておりますが、データに対して不自然な点が見受けられる場合には、事業者に対して指摘をするということは、これまでの審査の中でも行ってきております。

また、検査の段階ではデータだけではなくて、事業者の職員にもアクセスをいたします。

申告制度も含めて、これらの審査検査を通じて、他の事業者に対して安全上の課題を今のところ見つけることはできておりません。

現在のところ、中部電力の不正行為と類似の情報は他の原子力事業者に対しては見出せておりませんので、中部電力の不正行為に委託事業者がどのように関与しているかは現時点では明らかになっていないことから、他事業者に対して水平展開をするつもりはございません。

現役世代の不安解消と社会保障制度の構築
質問
勝俣孝明 (自由民主党・無所属の会)
  • 少子高齢化により現役世代の負担が増大し、消費マインドが低下している
  • 現役世代が抱く未来や社会保障への不安をどのように希望に変えていくのか、総理の決意を問う
答弁
高市早苗
  • 国内投資の促進と成長投資により経済成長を実現する
  • 全世代型社会保障を構築し、保険給付の見直し等で現役世代の負担を抑制する
  • 予防医療の具体化により健康寿命を延伸し、社会の支え手を増やす
全文
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今、我が国の抱える大きな課題の一つが少子高齢化の問題であります。

この問題は様々な政策において影響を及ぼしておりますが、本委員会においても各委員から指摘のあるとおり、とりわけ我が国の社会保障制度において大きな影響を及ぼしていると考えております。

一方で、こうした社会保障制度を支えてきた現役世代の皆さんが少子高齢化の中で負担が大きくなり、そして支えきれなくなろうとしています。

現役世代イコール消費世代であります。

将来への不安、未来への不安、社会保障への不安があれば、「家や自動車を買うのをやめようか」「旅行に行くのをやめようか」と、消費マインドが低下をしてしまう。

現役世代の皆さんが元気にならなければ社会保障も守れないし、日本経済は成長しません。

だからこそ総理が強く強く訴えてきた「雇用と所得を増やし、消費マインドを改善し、強い経済を構築していく」、そして「日々の暮らしと未来への不安を希望に変えていく」というメッセージが、現役世代の皆さんの心に刺さっているんだろうと私は考えています。

総理、今一度、現役世代の皆さんに向けて、どのように未来への不安、将来への不安、社会保障への不安を希望に変えていくのか、強い御決意をお願いいたします。

我が国の経済成長を実現するために圧倒的に足りないのは国内投資でありますので、その促進に徹底的な手こいれをいたします。

高市内閣は過度な緊縮志向、未来への投資不足の流れを断ち切り、官民が手を取り合って世界共通の課題解決を目指す危機管理投資、成長投資などによって日本の成長につなげてまいります。

加えて社会保障制度を持続可能なものとするため、全ての世代で能力に応じて負担し支え合い、必要なサービスが必要な方に適切に提供される全世代型社会保障の構築に向けて取り組んでまいります。

具体的にはOTC類似薬などの保険給付の見直しですとか、データヘルスなどを通じた効率的で質の高い医療の実現などを進めていく中で、現役世代の保険料負担を抑えてまいります。

また、攻めの予防医療を具体化させて、健康寿命の延伸を図ることによって、皆様が元気に活躍し、社会保障制度を含めた社会の支え手となっていただけるようにしたいと考えています。

こうした政策を通じて、国民の皆様に成長の果実を実感していただき、日々の暮らしと未来への不安を希望に変えてまいります。

国土強靭化対策と危機管理投資
質問
勝俣孝明 (自由民主党・無所属の会)
  • 災害への不安が高まる中、今後5年間で20兆円規模の国土強靭化中期計画を策定した
  • 危機管理投資としての国土強靭化対策に対する総理の決意を問う
答弁
高市早苗
  • 国土強靭化を生命・財産・経済活動を守るための「危機管理投資」と位置づける
  • 5年間でおおむね20兆円強程度の実施中期計画に基づき、官民挙げて着実に実施する
全文
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まもなく東日本大震災から15年がたとうとしております。

国民の皆様の大きな不安の一つが災害への不安であります。

私は党の国土強靭化推進本部の事務局長を務めさせていただいており、来年度からスタートする国土強靭化中期計画にて、今後5年間で20兆円強程度を目途として、令和の国土強靭化を加速加速していくことを取りまとめさせていただきました。

日本列島を強く豊かに、まさに令和の国土強靱化対策は、危機管理投資、経済対策でもあると考えております。

災害時のリスクをできる限り低減させていくための事前防災の考え方のもと、激甚化、頻発化、極地化する災害に備えて、国土強靱化を加速化していくことが求められておりますが、総理の危機管理投資における国土強靭化対策についての御決意をお伺いいたします。

国土強靱化は平時からの事前防災の取組によって自然災害から国民の皆様の生命財産、暮らしや経済活動を守る、まさに危機管理投資です。

技術やテクノロジー、それからまたそれを活用しながらハード・ソフトの両面で事前防災およびインフラの予防保全を徹底するため、事業規模を5年間でおおむね20兆円強程度とする実施中期計画に基づく取組を官民挙げて着実に実施してまいります。

半島地域の防災・強靭化の加速化
質問
勝俣孝明 (自由民主党・無所属の会)
  • 能登半島地震の教訓から「半島防災」が法的に明記された
  • 南海トラフ地震が懸念される中、半島における高規格道路や港湾整備などの強靭化を加速させるべきとの考えについて大臣の所見を問う
答弁
金子恭之
  • 半島振興基本方針において、半島振興計画と国土強靭化地域計画の整合を重視している
  • 令和7年度補正予算を活用し、半島の地理的制約を克服する防災技術の実証・普及事業を措置した
  • 引き続き半島防災・国土強靭化を推進する
全文
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昨年の3月に半島振興法の改正が行われました。

今回、この改正において、能登半島地震の教訓を踏まえ、法律上初めて「半島防災」の文言が明記をされました。

三方を海で囲まれた半島における地震は道路が寸断してしまい、海からの救助救援を試みたものの海岸線が隆起するなど、漁港・港湾が使えなくなってしまう。

こうした中で、改正半島振興法には、国土強靭化基本計画と調和を図っていくことを明記し、また、国土強靱化中期計画の中においても、半島防災、半島の強靱化を明記していくことで、この両方をリンクをさせ、国土強靱化予算の中で、重点的に半島における高規格道路の整備や、漁港、港湾の整備を行っていくことが可能となったと認識しております。

紀伊半島、伊豆半島など、多くの半島を含む広域が対象となる南海トラフ地震が懸念される中、重点的に半島における強靱化を加速化していくことが必要であると考えますが、国土交通大臣の御所見をお伺いします。

勝俣孝明委員には、昨年3月の半島振興法改正におきましては、超党派での検討過程の中で、推進役やまとめ役として御尽力いただき、先の能登半島地震の教訓を踏まえ、基本理念として半島防災、国土強靭化が盛り込まれるなど、喫緊の課題を反映した改正がなされたところでございます。

これを受けまして、昨年7月には、国として新たに策定した半島振興基本方針におきまして、半島防災に関する施策に加え、その推進に当たっては、道府県による半島振興計画と、国土強靭化地域計画との整合が重要として付けられたところでございます。

また現在、同県では半島振興計画の改定が進んでいますが、国土交通省といたしましては、両計画の整合により、双方の視点から半島地域の国土強靭化の取組強化につながるとの助言を行ってきており、現在各地域では整合の取れた計画策定が進められているものと承知をしております。

また予算面では令和7年度補正予算を活用し、三方を海に囲まれるなどの半島の地理的制約を克服する民間の防災技術等を実証し、その普及を図る事業を新たに措置したところでございます。

引き続き、半島地域の自治体や民間事業者との連携のもと、高市総理による危機管理投資の方針も踏まえ、半島防災、国土強靭化をしっかりと進めてまいります。

自衛隊・防衛施設の強靭化
質問
勝俣孝明 (自由民主党・無所属の会)
  • 富士山噴火などの災害時、周辺の駐屯地や隊員が被災するリスクがある
  • 安全保障上の観点から、自衛隊施設や防衛施設の強靭化を早急に進めるべきとの認識を問う
答弁
小泉進次郎
  • 東日本大震災の教訓を踏まえ、松島基地などで格納庫の高台化や三段構えの防潮堤整備を実施済みである
  • 今後も施設強靭化の予算を着実に執行する
全文
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南海トラフ地震、それから心配されるのが、それと連動して起こる富士山の噴火であります。

実はこの富士山の噴火、まさに山梨県と静岡県でその周りに5つの駐屯地を抱えております。

富士山が噴火をすると富士山周辺の駐屯地や隊員の皆さんも被災するわけであります。

災害時における安全保障上も大変に重要でありますから、私はこうした自衛隊施設や防衛施設の強靭化を早急に進めていく必要があると考えますが、防衛大臣の認識をお伺いいたします。

今、施設の強靭化についてお話しありましたが、昨日、東日本大震災からあさってで15年ということで、宮城県の東松島市に航空自衛隊の松島基地がありますので、そちらに視察をさせていただきました。

あの時、皆さんもご記憶にあるかもしれませんが、ブルーインパルスの本拠地にもなっていますが、ブルーインパルスは大丈夫でしたが、他の戦闘機も含め、かなり津波の被害を受けました。

こういった教訓も踏まえまして、格納庫を含めた高台化を既に実施をしておりますし、県が整備をした防潮堤。

市が整備した防潮堤、そして県と防衛省で整備をした防潮堤、この三段構えの防潮堤という形で、今具体的なものができております。

こういったことも踏まえまして、これからもしっかりと施設強靭化の予算を着実に執行に努めていきたいと思います。

閣僚および委員長の遅刻への対応
質問
小川淳也 (中道改革連合・無所属)
  • 閣僚や委員長の遅刻が続いている現状への指摘
  • 自民党総裁として厳しく指導することを要求
答弁
高市早苗
  • 遅刻は本来あってはならないことである
  • 不測の事態があったと聞いているが、以後ないよう注意する
  • 与党として気を引き締めて対応する
全文
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この間、閣僚が閣議に遅刻をしたり、それから委員長が委員会に遅刻をして、委員会が流れたりといったような事態が続いています。

自民党総裁として、一言、激を飛ばしていただきたい。

内閣総理大臣(高市早苗):まず、閣僚による遅刻。

本来あってはならないことでございます。

ただ、ちょっと道路事情など不測の事態が起きたと聞いております。

以後ないようにしっかりと気をつけてまいります。

委員長に関しましては、これ国会のことでございますが、しっかりと気を引き締めて、与党として気を引き締めて対応をしていくべきものと存じます。

石川県知事選挙応援と危機管理
質問
小川淳也 (中道改革連合・無所属)

- アメリカのイラン攻撃直後に石川県知事選の応援に行ったことの是非を問う

答弁
高市早苗
  • 出発前から情報収集組織を立ち上げ、報告を受け指示を出しながら移動した
  • 閣僚会議も適切に開催しており、危機管理は十分に行ったため不適切ではない
全文
質問・答弁の全文を表示

昨日、総理が応援に行かれた石川県知事選挙で、応援された候補が敗れました。

この候補の応援そのものが、アメリカのイラン攻撃が始まった直後でしたから、行かれること自体について賛否があったと思います。

この2点、率直なところをまずお聞きしたいと思います。

また、私の石川県出張でございますけれども、攻撃が発生した後、即座に情報収集のための組織を官邸に立ち上げ、そして出発前、これも含めて集まった情報については報告を受け、そして私から新しい指示も出しながら移動をいたしました。

その上で閣僚会議を夜開きましたけれども、閣僚会議が開催された時間は過去の同様の事態よりもはるかに短い時間で開催された。

そして、きっちりと閣僚に報告できる情報が集まった後に開催されたと考えておりますので、不適切だったとは思いません。

危機管理は十分に行なったつもりでございます。

アメリカの先制攻撃に対する法的評価
質問
小川淳也 (中道改革連合・無所属)
  • 日本政府がアメリカの先制攻撃に対する法的評価を避けている理由を問う
  • 法の支配を訴えながら評価を回避する姿勢を批判
答弁
高市早苗
  • 詳細な事実関係を把握する立場にないため、確定的な法的評価は困難である
  • 事態の早期鎮静化のための外交努力を優先している
  • 明確な評価を出している国は限定的であると認識している
全文
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その点、なぜこの間、日本政府はアメリカの今回の先制攻撃について法的評価を避けるんですか。

多くの国々や国際機関が疑問を呈しているじゃないですか。

なぜ日本政府として、日頃法の支配を訴えているにもかかわらず、この法的評価を回避するのか。

総理の御見解を伺いたいと思います。

内閣総理大臣(高市早苗):我が国は、詳細な事実関係を十分把握する立場にないことから、確定的な法的評価を行うことは困難である旨、これまでも申し上げております。

今、何よりも重要なことは、事態の早期鎮静化を図ることであり、我が国としましても、そのために必要なあらゆる外交努力を行っている最中でございます。

また、各国が法的評価を発表しているとのご指摘ですけれども、明確な評価を発表しているのは、私が現在承知しているかぎり、国家としてはフランス、そして組織としてはEU。

残りの国については法的な評価に直接的にしっかりと踏み込んで最終的な判断を下している状況にはないと理解をいたしております。

中東情勢における存立危機事態の判断
質問
小川淳也 (中道改革連合・無所属)

- 今後、中東情勢が存立危機事態に至る可能性があるか、またどのような事態を想定しているか

答弁
高市早苗

- 個別具体的な状況に即して政府が総合的に判断するため、現時点で一概に答えることは困難である

全文
質問・答弁の全文を表示

しかし、今後事態がどう変化するかは分かりませんよね。

今後、存立危機事態に至る可能性はあるのか。

それはどのような事態なのか。

総理は台湾情勢に関してかなり踏み込んでいますので、この現在の、現に今起きている危機をどう解釈し、どう判断しているのか、根幹のところを聞かせてください。

その上で、存立危機事態でございますけれども、我が国と密接な関係にある他国に対する……。

この個別具体的な状況に即して、政府が全ての情報を統合して総合して判断することになりますので、現時点で一概にお答えをすることは困難でございます。

ホルムズ海峡における自衛隊の協力要請
質問
小川淳也 (中道改革連合・無所属)

- アメリカからホルムズ海峡周辺での警備行動について、自衛隊への協力要請があったか、または訪米時に要請される可能性があるか

答弁
茂木敏充
  • 現時点で米側から船舶防護に関する要請は寄せられていない
  • 今後の見通しについては事態が刻々と変化しており、仮定の話をすることは差し控える
全文
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すでにアメリカはホルムズ海峡周辺で警備行動に出るというようなことを公に表明しています。

これを日本政府に対して、日本の自衛隊に対して、何らか協力要請してくる可能性がないとは思えない。

すでにあったのか、あるいは訪米する際にその可能性があるのか、その点について総理の答弁を求めます。

現時点までに米側から日本政府に対して、ホルムズ海峡における船舶の防護に関する要請、これは寄せられておりません。

今後の見通しについては現在、事態が、委員も御案内のとおり、刻々と変化をしている部分もあります。

またホルムズ海峡を見ても、イラン政府の発表と……また、国防防衛隊の発言等々は異なっている部分もありまして、深刻であることは間違いないと思っておりまして、現時点で仮定を持ってこうなるということを申し上げるのは差し控えたいと思っております。

中東での軍事行動への協力と法的根拠
質問
小川淳也 (中道改革連合・無所属)

- 中東で米軍の軍事行動と一体となる実力行使を行う場合、現行法・憲法上の制約があることを明確にすべきと主張

答弁
高市早苗

- 仮定の質問には答えられないが、あくまで法律に則って対応する

全文
質問・答弁の全文を表示

その点に関して最初にちょっと先回りをして釘を打っておきたいのは、仮に中東における米海軍の軍事行動に日本国の海上自衛隊をはじめとした実力組織が行動を共にするとした場合、極めて法的根拠が問われることになります。

もしこれが海賊を相手にした海賊対処法に基づく行為なら、それはあり得る。

しかし今回は該当しない。

そして平時に行われている警察警備行動たる米韓防護であれば、それもあり得るが、今回は限りなく武力行使と一体になったものにならざるを得ない。

まだ依頼は回ってきていませんが、依頼総会の要請があることはないでしょう。

しかしそれもこれも含めて、現行法と現行憲法秩序を前提にすれば、簡単に中東で軍事行動と一体と取られかねないような実力行使はできないと、憲法上ですね、現行法上、それははっきりさせておきたいので、総理の答弁を求めます。

(高市総理)仮定の質問にはお答えを差し控えますけれども、あくまででも法律に則って対応するということでございます。

責任ある積極財政と経済的影響
質問
小川淳也 (中道改革連合・無所属)

- 名目成長率より金利を低く抑える政策が、円安や資産インフレを招き、一般国民に厳しい状況をもたらすのではないか

答弁
高市早苗
  • 為替は多様な要因で決まるため一概に言えない
  • 物価上昇ではなく国内投資促進による潜在成長率の引き上げで名目成長率を上げ、債務比率を下げるため懸念は当たらない
  • 市場動向に目配りし、財政の持続可能性を確保する
全文
質問・答弁の全文を表示

責任ある積極財政とは政府債務の対GDP比をコントロールするという総理のお考え。

したがって結果としてそうなることは望ましいが、それを政府としてターゲットに置くこと、目標に置くことは可動域の枠ない、害を比べる結果として実行不可能ではないかという懸念を持っているんです。

つまり名目のGDPの成長率より金利が低くなきゃいけないんですね。

もし名目のGDPの成長率より金利が高ければ、それは政府債務はどんどん拡張し、膨張し、最後は発散するんです。

したがって名目成長率より常に金利を低い状態に抑えるということを公言しているに等しいんです。

今回、長期金利を下げ、名目GDPをインフレを含めて上げるということ自体は、つまり、その国の通貨は持ってられないということを意味するんです。

ということは、円安と資産インフレを前提とした、極めて持たざる者にとって、一般国民にとっては極めて厳しい政策だということ。

これを認めざるを得ないと思うんですが、総理いかがですか。

委員の御指摘は、物価上昇が名目成長率を押し上げて名目金利が上回るような場合に、債務残高対GDP比が減少するけれども、実質的なマイナス金利が継続することなどを通じて通貨価値が下落したり、資産インフレにつながるのではないかという御指摘なんだろうと思います。

しかし、実際将来の名目成長率と名目金利の相関関係について確たることは申し上げられませんし、また為替相場については多様な要因を背景に市場において決まるものですから、金利や成長率など特定の事項が為替相場に与える影響について一概に申し上げることも困難です。

でも、いずれにしても高市内閣では、物価上昇が名目成長率を押し上げるのではなくて、国内投資の促進を徹底的に手こ入れして潜在成長率を引き上げるということを通じて名目成長率を押し上げる。

その名目成長率の範囲内に債務残高の伸び率を確実に抑えることで、債務残高対GDP比を安定的に引き下げていくということを目指しておりますので、御懸念は当たらないと考えております。

でも、これからも責任ある積極財政の考え方に基づいて、日々の市場動向、そして経済指標に常に十分に目配りしながら、財政の持続可能性を実現し、マーケットからの信任を確保してまいります。

暫定予算の策定指示
質問
小川淳也 (中道改革連合・無所属)

- 予算成立が遅れる可能性を踏まえ、暫定予算の策定指示を既に行ったか、または行うつもりがあるか

答弁
高市早苗

- 年度内の予算成立に全力を尽くしており、現段階で暫定予算の編成作業を議論する段階ではないため、指示はしていない

全文
質問・答弁の全文を表示

暫定予算についてお聞きします。

先般、まだそのタイミングではないというお話でしたが、3月中旬に入りました。

それから通常、暫定予算の策定には1週間程度の時間がかかります。

3月に暫定予算指示をされるとすれば、既にギリギリのタイミングだと思いますが、既にされたのか、今後されるおつもりはあるのか、お伺いしておきたいと思います。

国民の皆様の生活に支障が生じないように、野党の皆様にもご協力をお願いしつつ、令和8年度予算と今年度末までに成立が必要な法案の年度内の成立を目指してまいりたいと考えておりまして、これにつきます。

その結果、今後の災害など、今後リスクへの備えが万全となることを踏まえまして、何とか年度内の成立に全力を尽くして、国民生活に影響を生じさせないようにしてまいります。

また、暫定予算について指示をしたのかどうかということですが、先日予算委員会で片山大臣から、「財務省はいつどのようなことがあっても準備するのが仕事だが、暫定予算は本予算が年度内に成立しない場合のつなぎのための予算であり、年度内の成立に向けて真摯な議論を行っている現段階において、その予算編成作業等について議論する段階ではない」とお答えをしたところでございます。

ですから、まだ指示はいたしておりません。

奨学金返済支援とモラルハザード発言
質問
小川淳也 (中道改革連合・無所属)

- 奨学金返済支援がモラルハザードにつながるという答弁は、学生の困窮を軽視した不適切な発言ではないか

答弁
高市早苗

- モラルハザードという言葉で誤解されるなら今後は使わないが、可能性について述べたものである

全文
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この間の総理のご発言に関して2点伺います。

1つは、奨学金の返済支援をした場合、不要な奨学金を借りるというモラルハザードにつながると国会で答弁がありました。

これは私は、学生の困窮、今の厳しさを踏まえない、いわば学生制約説に立った不適切な発言だと感じていますので、総理の見解を求めます。

(高市総理)まずモラルハザードという言葉で誤解をされるとしたら、今後そういった理由を述べることはいたしません。

ただ、可能性について申し上げたということでございます。

カタログ問題における性別属性を用いた答弁
質問
小川淳也 (中道改革連合・無所属)

- 問題の本質である政治的倫理観や体質を、「〇〇の女だ」という性別属性で回収して説明責任を曖昧にしたのではないか

答弁
高市早苗
  • 自分なりの言葉遣いであり、撤回はしない
  • 男性であれ女性であれ、主権者の代表としての矜持を持って働いている
全文
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第二に、先般のカタログ問題について私がお聞きしたときに、総理はこうおっしゃいました。

「私は中小企業の親父気分が残っている。

それから飯買い苦手な女だ」とおっしゃった。

一方で、真のジェンダー平等社会はいわゆる性別による免罪符があってはならないし、性別による過重責任もあってはならない。

国際社会ではね、この日本社会の根深さが一つ大問題なんだが、あのとき問われていたのは、政治家としての倫理観、金銭感覚、そして古い自民党の体質だったんです。

それを「何々の女だ」と性別属性で回収することは、説明責任を曖昧にし、問題の本質から目をそらさせる危険性があると思いますので、奨学金とこの件と2点、総理の所感を求めたいと思います。

私は「何とかの女だ」と言ったのがまずいとしたら、私は「何とかの国会議員です」と言った方がいいんでしょうかね。

私が述べたことについては別に撤回もいたしません。

けれども私なりの言葉遣いでございましたから、撤回はいたしません。

あくまでも男性であれ女性であれ政治家です。

主権者の代表です。

あくまでもその矜持をもって働いているつもりでございます。

福島・東北の復興への認識と決意
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)
  • 福島の復興における現状(デブリ、処理水、避難者数、人口減少)の厳しさを指摘
  • 福島イノベーションコースト構想のバージョンアップと雇用創出の必要性を主張
  • 総理の福島・東北復興に対する課題認識と決意を問う
答弁
高市早苗
  • 福島の復興は長い道のりであり、風化させてはならないとの認識を示す
  • 第3期復興創生期間において産業集積やサプライチェーン構築を推進する
  • 帰還を妨げる線量問題や農地放置などの現場課題に指示を出し対応中である
全文
質問・答弁の全文を表示

今週の水曜日、3.11を迎えます。

15年も経ちますと、どうしても「風化」と「風評」の中で、2つの風の戦いということで、率直に申し上げて、総理のというのではないんですが、ここ数年、最近の所信表明演説の中で、この福島のくだりも非常に淡白になっておりますし、今日の集中審議でも、この福島の質問をされる予定は私1人というふうに承知しているところでございます。

私は副大臣の任を終えてからも、毎年、党の福島加速化本部の本部長ということで、毎年数次にわたって福島に足を運んでおりまして、先週の土曜日も現地に行って、南相馬市で、南相馬市の市長と、双葉町、大熊町、浪江町、富岡町という、いわゆる「中四町」という大変厳しいところの首長の皆さんと、率直に話を伺わせていただきました。

この15年間で、復興の大前提である人類史上初のチャレンジでもあります事故炉の廃炉につきましては、関係者の大変なご努力で、燃料デブリの試験的取り出しという大変大きな第一歩も踏み出しましたし、中間貯蔵施設の除染土についても、再生利用に向けた政府の取り組みも開始されました。

また、帰還困難区域においても、特定復興再生拠点区域における住民の帰還に向けた取り組みもようやく開始となりました。

また、私自身が提言をさせていただきました「福島イノベーションコースト構想」。

しかしながらですね、我々が行く直前に福島研究会が開かれておりまして、これは浜通り選出の多党の議員さんなんですが、「今、浜通りは復興が進んでいると言っていても、燃料デブリが880トン、ALPS処理水タンクは1000基以上、そして2045年までに除染土壌の搬出をするという約束でありますが、これは東京ドーム11倍分となる。

また、現時点での避難者は2万4000名、正しくは2万3410名と、まだまだなんだ」というふうに訴えられたということでございます。

また、避難指示が出た福島の11市町村の人口は、当時は8万8330人でしたが、現在は約2割の17,800人になっている。

直接お会いしました大熊町は1086名、9.4%です。

双葉町に至っては203名、2.8%だという現状でございます。

それに加えて、やはり私自身が発案したところでございますが、「福島イノベーションコースト構想」というのは、もう少しバージョンアップをして、本当に地元の皆さんの雇用を生み、そして新しい関係人口、交流人口を増やしていかなければいけない。

そうした思いがあるのかどうか、総理のこれからの福島復興、東北の復興の課題の認識と御決意を伺いたいと思います。

私自身は昨年12月に福島県を訪問しまして、東京電力福島第一原子力発電所、中間貯蔵施設、帰還困難区域を視察しましたけれども、福島の復興は長い道のりです。

この災害を決して風化させてはならないと感じました。

また、来年度からの第3期復興創生期間の5年間で、福島を中心としたさまざまな課題を何としてもこれを柱として、産業集積を進めてまいります。

持続的な地域の稼ぎの創出に向けまして、地元企業も含めた面的なサプライチェーンの構築なども進めていくことで、浜通り地域等で強い経済をさらに実感していただけるように取り組んでまいりたいと存じます。

また現場で伺いました、「帰還したくても裏山の線量が高くて帰還できない」、それから「荒れた農地が放置されている」。

こうしたことについても可能な限りの手を打つように既に指示をし、一部対応が始まっているところでございます。

能登半島地震におけるなりわい再建支援補助金の上限額引き上げ
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)
  • 資材高騰や人件費アップにより、現行の補助金上限(15億円)では不足していると指摘
  • 物価スライド分などの上限額引き上げについて政府の見解を問う
答弁
高市早苗
  • 中堅等大規模投資補助金において、被害が大きく影響が長期化している地域への加点措置を実現した
  • なりわい再建支援補助金の不足分については、二重債務問題への対応など金融支援策を講じている
全文
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また今、能登半島のことも言っていただきましたが、私も先週、能登半島、これも党の責任者がやっておりましたので、よく掲げておりますが、一つですね、和倉温泉。

私、国土交通大臣になっておりましたので、観光政策という意味では大変大きな拠点であり、素晴らしいロケーションですし、素晴らしい温泉地でありますが、21棟、本当に被害を受けられました。

当日は2,000人か3,000人お客さんがいましたが、大変、お互いの会を始めて、皆さんが協力をして1人もけがが出なかったという、本当に素晴らしいところでありますが、今このすべて、公費解体も21棟のうち、まだ出来が終わったのが少ないんですね。

また、雇用調整助成金も、この2年間で限度が切れておりますので、従業員を手放すと、なかなか再開をするときに人手が集まらないということで、大変な人件費の負担も続いております。

何より、この建物を再建するにあたっては、このなりわい事業補助金、これが大変重要だということでありがたがられておりますが、これは実は熊本地震のときにつくった上限額15億円のままなんですね。

この10年間で資材の高騰、人件費のアップで、実際は15億円という大変大きな金額のように思えますが、やはり実際は相当足が出るというか、大変な状況であります。

今のこの資材高騰ですとか人件費のアップというのは、例えば公共事業においても、そのスライド性は当然考えられているわけでありますし、なりわい事業補助金の上限は、ぜひ政府の決断として、少しでもやっぱり物価スライド分ぐらいは上げるべきだと、私はそう思いますが、その点についての御見解をお願いします。

被災事業者の方から直接お話を伺ったことも踏まえまして、補助上限額がなりわい再建支援補助金よりも大きい中堅等大規模投資補助金について、被害が大きく影響が長期化している地域を対象に、特別に加点する措置を設ける方針を指示しまして、すでに実現させたところでございますので、ぜひこの補助金もご活用いただきたいと思います。

それから、なりわい再建支援補助金の補助上限額、増減額を超えて事業者の方が投資を行うという場合も想定しまして、二重債務問題への対応をはじめとする金融支援の支援策も講じております。

しっかりと被災事業者の方々のお声を伺いながら、復旧を支援してまいります。

能登半島地震における戸建て災害公営住宅の整備
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)
  • 地方では集合住宅への抵抗感が強く、個人の広い敷地を活かした戸建て形式の災害公営住宅の建設を提案
  • 柔軟な対応について見解を問う
答弁
高市早苗
  • 現在、約3000個の整備が進められている
  • ニーズの増加を想定し、指摘のあった戸建ての災害公営住宅について検討する
全文
質問・答弁の全文を表示

また災害公営住宅も、この3年間入居料がタダだということが発表されて、相当希望者が殺到していると。

他方で、この半島地域ですから、なかなか平坦な場所を確保するのが難しい。

やはり古い地域ですから、一軒一軒の敷地が大変大きな家が潰れているんですね。

ですから、その人たちというのは相当自分の家の敷地が広い。

そこに、今の仮設住宅的な戸建ての災害公営住宅というものを敷地に建設して、これまでの大きな災害でも、ぜひ柔軟に。

やはり住居というのは、人生の再設計の基本中の基本だと思いますので、その点についても、災害の復興というのはやはり政治の手腕の見せどころだというふうに思っておりますので、ぜひそうしたことも対応していただきたいと強く思いますが、御見解をいただきたいと思います。

災害公営住宅でございますが、国の財政的・技術的支援の下、10の市町が事業主体となって、現時点における必要とされる個数である約3000個の整備が進められています。

これに加えて、委員がおっしゃったように、今後さらにニーズが増加することも考えられますので、ご指摘の戸建ての災害公営住宅について、検討してまいります。

積極財政における恒久財源の確保と財政規律
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)
  • 責任ある積極財政を掲げながら、教育無償化や税率廃止などの恒久財源が未定である点を指摘
  • 約2.1兆円分の恒久財源を明確にすることが責任ある姿ではないかと問う
答弁
片山さつき
  • 国債依存度の低下やプライマリーバランスの達成など、財政の持続可能性を確保している
  • 投資により税率を上げずに税収を増やすことで、潜在成長率を上げる考えである
全文
質問・答弁の全文を表示

次に、やはり物価高に苦しむ国民の皆様の立場に立って、私は大変心配をしていることがございまして、その懸念について質問させていただきたいと思いますが、この今の物価高、さまざまな要因があるわけでありますけど、やっぱり多くは円安、長引く円安。

今は少し戻して155円台等々でございますけど、私、このことを何とかしないと、物価高対策という支援策の対処療法的なことではなくて、抜本的な対策を取らないとどうにもいかないのではないかということが、私、大変懸念をしているところでございます。

まず、「責任ある積極財政」という響きは、大変失礼な言い方ですけれども、響きはいいんですけれども、これは専門家の皆さんは、例えば財政規律の喪失、赤字国債の増発ですとか、そうしたものが財政的な脆弱性を露呈させて、円の信任の低下を招いたり、金利政策への影響を通じて、構造的な円安要因になっているという指摘もあるわけでございます。

財政規律の喪失というと、この国家予算というのは、コロナ以前までは総額100兆円以下でありましたが、コロナで147兆円まで膨らんだということでございます。

この今、国会に出されている当初予算も122兆円、前年度から比べて7兆円加えて、赤字国債も29.6兆円だと。

これ、昨年12月に成立した補正予算も18.3兆円で、赤字国債11.7兆円だということでございます。

加えてですね、年末に決まりました、いわゆる教育の無償化、高校の授業料の無償化と給食費、これ0.7兆円余りございますし、またガソリンと軽油引取税、これ軽油引取税の暫定税率の廃止はこの3月31日ですが、これについても財源は1.5兆円。

計2.2兆円余りの恒久財源の確保が必要となるわけでありますが、私の承知している限りでは、今、1.4兆円の恒久財源しか明示されていないというふうに承知をしております。

0.8兆円は先送りされていると。

加えて、課税最低限178万円の引き上げ、これも2.9兆円かかりますが、1.3兆円の財源も未定のままというふうに承知をしております。

これは、責任ある積極財政、というふうに言われておりますけれども、これ本当に責任あるのかどうか。

2.1兆円分の恒久財源をまず明確にすることが責任ある、本当の意味での責任ある姿ではないかというふうに思いますが、この点について財務大臣。

まず122.3兆円で発表いたしましたときには最大規模だと言われて、私も質問にお答えするのもなかなか長く時間を取らせていただいたんですが、この投資分野に大胆に投資するなど強い経済の実現に取り組むということを目的に掲げた122.3兆円の予算ですが、予算全体のメリハリ付けについては、新規国債発行額は2年連続で30兆円未満に抑えられているだけではなくて、国債依存度自体が24.2%まで下がっており、かつプライマリーバランスに至っては28年ぶりに初めて達成したということはあります。

もちろん、ただますます減便の逆があるんだったら削れば削るほどいいという考えはかつてあったわけですが、それを続けてきて強い経済になったのかと、それで名目の税収が増えたのかということもありますので、今申し上げている責任ある積極財政においては、何といってもずっとマイナス要因もあった投資をしっかりと元気にして、税収が、何しろ税率を上げることなく上がってきているという、今足元もそうなんですけれども、その状態をつくることによって結果的に財政の持続可能性もしっかりと確保され、マーケットも一時言われていた金利等の問題もだいぶ落ち着いてくるというような、そういうような状況でずっと目配りをしながら供給構造、サプライサイドを作りながら、潜在成長率を上げていくという、こういう考え方でございますので、ぜひ私どももその方向で努力をしておりますので、ご理解を賜ればと思います。

円安起因の物価高と金利上昇による社会不安への対応
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)
  • 物価高の主因は円安にあり、是正のための金利上昇が中小企業や住宅ローン利用者に大きな不安を与えることを懸念
  • この悪循環を防ぐための財政運営の認識を問う
答弁
片山さつき
  • 金融情勢について切れ目なく注視し、地域で不安や問題が生じないよう細かく配慮したポリシーミックスを検討している
  • 日銀の専管事項を尊重しつつ、政府の方針と伴って最善の方向を目指す
全文
質問・答弁の全文を表示

また、ちょっと確認ですけれども、この物価高の主な要因、これは円安を起因しているということについては、どういう御認識ですか。

私は物価高の主因は円安にあるというふうに思っておりますし、その円安を是正するために、どうしても日銀の仕事かもしれませんが、金利を上げざるを得ない。

しかしこの金利を上げると、私の懸念は、金利を上げると、当然中小企業の経営も大変なインパクトもありますし、今、共働きで住宅ローン減税、大変1億円近く借りている、1%ぐらいの低金利で前提に借りている方が、3%近くなるような事態になると、大変な社会不安にもなるということを、これは本当に心配をしております。

この悪循環に陥らないようにしていくというのは、私は本当にそこは最新の財政運営をしなければいけないというふうに思っておりますが、この点についての懸念に対して、どう認識をされていますか。

まさに経済対策がポリシーミックスでございまして、委員のご指摘、非常に重く踏まえております。

私は金融担当大臣も兼ねておりますので、年末には地域金融力強化の対策で、これで終わったというわけではなくて、第1弾を出させていただいた上に、今年も年初から金融情勢について切れ目なく一つを図るなど、地域において、今、委員がおっしゃったような不安をお持ちになったり、あるいは問題が生じないようにということで、かなり細かく配慮しながらポリシーミックスを考えているところでございます。

ご承知のように日銀法3条、4条がございますので、私どもは日々の金オペレーションについては日銀の専管事項でございます。

ただ、政府の全体の方針と伴ってという4条もございますので、そういったことを図りながら最善の方向に行くように努力をしております。

中東情勢悪化に伴う原油高騰への予算・対策の再検討
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)
  • イラン問題による原油価格高騰が、暫定税率撤廃の効果を相殺し、庶民や中小企業の暮らしを圧迫することを懸念
  • 状況が激変しているため、予算の在り方を再検討すべきではないかと問う
答弁
高市早苗
  • 経済対策や補正予算の迅速な執行とともに、次年度予算の早期成立が必要である
  • ガソリン・軽油価格などの対策について、先週から検討を開始している
全文
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私はこれまでの状況の中でも大変な今、リスク要因があるんじゃないかという認識で今ご質問したんですが、今回のイラン問題というのは、この状況をさらに悪化してしまう。

このロシアによる2022年のウクライナ侵攻で原油価格が高騰したことによって、貿易収支の悪化で円安が進んで物価高が始まったというような背景の中で、このイラン問題、間違いなくもう原油の価格も高騰しております。

これが国内の価格に反映するのは少しタイムラグがあるかもしれませんが、この暫定税率を撤廃した分なんていうのは、もうあっという間に相殺になってしまうんではないかと。

本当にこのままで庶民の暮らしというか、中小企業の皆さんを守ることができるのかということになれば、私はこの当初の考えられた予算の時点と全く違う想定の事態が起こってしまって、それは短期間に私は収束しないというふうに思いますので、このことについて私はもう一度予算の在り方を検討するべきではないでしょうか。

私、暫定税率が撤廃して、かつ、原油価格が高騰すると、やはりもう一度、これまでやってきた予算を使って補助支援策の継続ですとか、電気代・ガス代もこの3月までですから、その後のことについて具体的な対策はとらざるを得ないと思います。

もう一度ご答弁いただきたいと思います。

内閣総理大臣の高市早苗さんは、中東情勢による日本経済への影響について、現時点で予断をもって判断するのは困難ですが、ただ物価高対策ですとかエネルギー資源安全保障の強化を盛り込んだ経済対策や令和7年度補正予算、まずはこれを着実かつ迅速に執行することとともに、令和8年度予算および関連法案の早期成立をお願いすることが必要だと考えております。

その上ですでに政府としましては、特にガソリン・軽油の価格など、多くの国民の皆様が今ご心配だと思いますので、先週来も検討を始めまして、打てる対策について検討いたしております。

予算の組み替えなどを伴うものではございませんが、しっかりと対応してまいります。

まずガソリン、軽油、そして少しタイムラグはさらにありますけれども、電気料金、ガス料金なども含めて、これからの見通し、そして政府として即座に打つべき対策について、先週前半から検討に入っております。

遅すぎることなく対策を打たせていただきます。

花粉症対策予算の当初予算化
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • 花粉症対策予算が補正予算に依存しており、定常化している
  • 経済的損失も大きいため、当初予算で抜本的に強化すべきではないか
答弁
高市早苗
  • 補正予算前提の予算編成とは決別し、必要な予算は当初予算で措置する
  • 令和9年度概算要求に向けて取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

これ予算の審議ですから、花粉症対策予算について聞きたいと思いますけれども、今、配布資料で配布させていただきましたが、これ令和5年度予算まではもう1億円あるかないかぐらいの、本当にカスカスの予算だったんですよ。

ところが令和5年の4月に花粉症対策連盟というのをつくりまして、それで令和5年度の補正予算でドーンと60億円ついて、これを杉を伐採して花粉の出ない苗を植えていくということで、重点地域なんか決めて進んできております。

令和5年、6年、7年と補正で60億弱ぐらいの補正予算がずっとついているんですが、通常予算ではやはり1億円いかないぐらいなんですね。

まさに総理は、補正予算の中で定常的になっている予算は、できるだけ本予算に移そうと、当初予算に移そうというふうにおっしゃっていましたから、ぜひこの花粉症対策、もう3,000万人以上の方が花粉症です。

しかもこれ、出歩くことがなくなっちゃって、経済にもマイナスがあって、この花粉症というのは、もう1兆円以上の経済マイナス効果もありますので、お金を出す効果もありますから、ぜひこれ、当初予算で花粉症対策を抜本的に強化すべきだと思いますが、総理どうですか。

(高市総理)花粉症対策につきましては、令和15年度までに、花粉発生源となる杉人工林の約2割減少に向けて必要な予算を措置し、対策を推進しています。

今、委員がおっしゃっていただきましたけれども、もう毎年補正予算、補正予算が組まれることを前提とした予算編成とは決別して、必要な予算は当初予算で措置してまいります。

ご指摘の花粉症対策予算についても同様でございます。

私の口から現時点で申し上げる段階にはないですが、令和9年度概算要求に向けて、しっかりと取り組んでまいります。

備蓄原油の放出準備
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • 経済産業省からジョグメックへ備蓄放出の準備指示があったとの報告がある
  • 経産省はこの指示を把握しているか
答弁
赤澤亮正
  • ジョグメックと密に連絡を取り、適切な対応ができる体制を伝えている
  • 個別のやり取りへの回答は差し控えるが、あらゆる選択肢を排除せず安定供給に万全を期す
全文
質問・答弁の全文を表示

続きまして、もはや今、第3次オイルショックに近い状況を目の前にしていると、こういう状況だと思いますけれども。

長妻委員なんかが行かれたわけですけれども、この鹿児島の志布志の備蓄基地、ここにかなり大きな原油の備蓄基地があるわけですけれども、そこで長妻理事がジョグメックというこの担当の方から、おととい、つまり昨日のおとといですから金曜日ですね、先週金曜日、経済産業省の方から備蓄放出の準備の指示があったという説明が、長妻理事に対してありました。

経産大臣に伺いますが、この備蓄原油の放出の指示を経産省は知っていますでしょうか。

(赤澤大臣)ジョグメックとは日頃から密に連絡を取りながら、いつでも適切な対応を行うことができる体制を取るよう伝えているところでございます。

ジョグメックとのやり取りについて逐一お答えすることは差し控えますが、引き続き状況を注視しつつ、あらゆる選択肢を排除せず、エネルギーの安定供給に万全を期してまいります。

ガソリン・電気・ガス対策の暫定予算への盛り込み
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- 原油価格高騰への対策を検討中とのことだが、暫定予算に盛り込むべきではないか

答弁
高市早苗
  • 当初予算にないものは暫定予算に入れられない
  • 基金の活用や予備費での対応を検討しており、現時点で追加の予算措置は考えていない
全文
質問・答弁の全文を表示

それと、先ほど総理の答弁の中で、赤羽委員に対する答弁の最後の方で、特にガソリン価格、あるいは電気・ガスも含めて打つべき対策については先週から検討しているというお話がありました。

ぜひこれ、暫定予算の中にそれを入れちゃえばいいじゃないですか。

例えば電気・ガスの補助の話にしても、ガソリンは暫定税率が既に廃止されていますが、このままいくと200円突破するという話にもなりかねないわけですから、さらなる補助が必要かもしれませんよね。

今の段階で補正を検討しているとは言えないでしょうから、この暫定予算の中に、このガソリン、電気、ガスも含めて入れ込んだ暫定予算を作るべきじゃないですか、総理。

当初予算にないものについては暫定予算に入れられないことをご理解いただきたいと思います。

現在はやはりこの原油価格、特にWTIの上昇の状況を見ながら、今後それが日本国内でいつごろ影響がどの程度出てくるか、こういったことをよくよく考えながら、多くの方々にとっても必要なガソリンの値段が、もう許容範囲を超えるようなレベルにならないような対策を、現在使える基金も含めて対応を考えているということでございます。

一般論としてですが、今後のリスクへの備えとして令和7年度の予備費がまだ今月中はございます。

それから現在ご審議いただいている令和8年度予算案に含まれる予備費というものもございます。

現時点で追加の予算措置を考えているわけではございません。

ただ、皆さんの支援に今使えるお金をどのように使うかということについて検討しているということでございます。

原油価格上昇に伴う国内ガソリン価格への影響
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- WTI原油が110ドルの場合、国内ガソリン価格は1リットル200円を超えるのではないか

答弁
赤澤亮正

- 確定的なことは言えないが、1バレル1ドル上昇で国内価格に1円程度影響するという見解があることは承知している

全文
質問・答弁の全文を表示

今日、原油の先物WTIは1バレル当たり110ドル近辺です。

経産省、大臣でも政府委員でもいいですけれども、110ドルとなると、これは大体3週間か4週間ぐらい遅れて、日本国内のガソリンスタンドの現場のガソリン価格になると聞いていますが、1バレル110ドルだったら、日本の国内のガソリンスタンドでは、1リットル当たり200円ちょっと超えるぐらいになるんじゃないかと思いますが、どのぐらいになりますか。

はい、確定的なものについて申し上げることはできませんが、少なくとも私が承知している範囲では、1バレル1ドル上がると国内のガソリンには1リットル1円ぐらい影響が出てきうるというようなことをおっしゃる方がいるのは、私は承知をしております。

ホルムズ海峡に閉じ込められた日本関連船舶の保護と米軍支援の優先順位
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • イランが船籍によって通過判断を変える方針を示している
  • 日本関連船舶の安全な脱出が最優先であり、それが完了するまで米軍支援を口にすべきではないか
答弁
高市早苗
  • 日本関連船舶の定義は幅広く、船舶の安全や人員の保護は最優先である
  • テヘラン等と情報交換や要請を行っている
全文
質問・答弁の全文を表示

これについては通告していましたけれども、かなり進展したので今日はちょっと割愛させていただきたいと思いますが、もう一つ法人保護で大事なのは、タンカーに閉じ込められている人ですよ。

これ、ホルムズ海峡を越えられないわけですから、ペルシャ湾の中に日本関係船舶は報道によると約45隻、乗組員230人程度が閉じ込められているわけですよ。

昨日の読売新聞によりますと、イラン軍の報道官は6日、ホルムズ海峡について「封鎖しておらず、するつもりもない」と述べました。

アメリカとイスラエル関係の船は攻撃する」という説明をしているんです。

ですから、総理、自衛隊になる可能性は低いと思うんですけれども、まずですね、総理、このホルムズ海峡で閉じ込められてしまった日本人を救うという意味でも、今、日本がアメリカを支援するために自衛隊を出すというような話をしちゃったら、出てこれなくなっちゃうじゃないですか。

ですから、まずこの閉じ込められちゃっている日本船籍、これがホルムズ海峡から出てくるまでは、日本の自衛隊はアメリカを支援するということは口に出せないと思うんですけど、総理いかがですか。

例えばインドとかそういった国は同じようにイランと協議をして、うちの国、船籍そのものでないとしても日本関係船舶も含めて、イランに対して協議をして、「日本関係船籍については安全に出させてくれ」ということをイランに求めるべきじゃないですか、協議として。

かつ、それはその間は少なくともアメリカに対して、「なかなかアメリカの支援という話をするのは難しいから、そこはちょっと待っていただかないか」ということもアメリカと話をするべきだと思いますが、総理いかがですか。

日本関連船舶といいますと、日本籍の船舶もあれば、外国籍の船舶で日本の会社が運航しているような場合もあり、そしてまた日本籍もしくは外国籍の船舶の中に日本人が入って働いておられる、そういったケースもあります。

日本関連船舶というのは非常に幅広いものです。

現在イランとの間でございますが、東京においても、テヘランにおいても、いろいろな情報交換、そしてまた要請を行っているところでございます。

委員のおっしゃる支援の内容が定かではございませんけれども、日本の船舶が安全であること、では法人の人員のうちが守られること、これは最優先でございます。

自衛隊派遣の法的根拠(国際平和支援法と重要影響事態法)
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- 補給支援等の活動を行う場合、重要影響事態法ではなく国際平和支援法に基づき対応するという過去の答弁は維持されているか

答弁
小泉進次郎

- 指摘の答弁(国際平和支援法に基づき対応することとなる)は現在も維持されている

全文
質問・答弁の全文を表示

今まで触れられていないもう1つの選択肢というのが、これが国際平和支援法に基づいて行う国際平和共同対処事態です。

これと重要影響事態法どっち使うんだという議論がありまして、平成27年6月5日の中谷防衛大臣は、「我が国がテロ特措法に基づく対応措置や補給支援特措法に基づく補給支援活動、今の油を供給するようなときを実施していたときと全く同じ状況が呈する場合におきましては、重要影響事態法ではなくて国際平和支援法に基づいて対応することとなるものと考えられます」というふうに答弁されておられます。

(小泉大臣)仮に我が国がテロ特措法に基づく対応措置や補給支援特措法に基づく補給支援活動を実施していたときと全く同じ状況が呈する場合には、重要影響事態法ではなく国際平和支援法に基づいて対応することとなるものと考えられます。

つまり、ご指摘の答弁は現在も維持されているということであります。

国連決議と重要影響事態の認定要件
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- 国連決議がない限り、重要影響事態や国際平和共同対処事態には当たらないのではないか

答弁
高市早苗
  • 現在の状況は重要影響事態に該当しない
  • 国連憲章の目的達成に寄与する活動は、必ずしも国連決議に基づく活動のみを指すわけではない
全文
質問・答弁の全文を表示

いずれにせよ、この②も国連決議がないとできないわけです。

で、①は極東近くでないとできないし、②も国連決議がないとできないし、つまり総理、国連決議がないと重要影響事態にもならないし、この先ほどの国際平和共同対処事態にもならないということでよろしいですか。

現在のイランをめぐる状況について、政府として重要影響事態に該当するとした判断は行っていませんので、ご指摘の米軍ですが、重要影響事態法上の支援対象である重要影響事態に対処し、日米安保条約の目的の達成に寄与する活動を行うアメリカ合衆国の軍隊には当たりません。

そして国連憲章の目的達成に寄与する活動でございますが、ここでいう国連憲章の目的の達成に寄与する活動というのは、すなわち国連憲章第1条に定める国際の平和及び安全の維持といった目的の達成に寄与する活動を指すものですから、何らかの国連決議に基づく活動を指すというものではございません。

トランプ大統領との会談における自衛隊派遣の言及
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- 国連決議等がない限り自衛隊は出せないはずであり、会談で安易に支援を検討すると言わないでほしい

答弁
高市早苗

- 会談内容について予断を持って答えないが、国益を最大化し国民の命と安全を守るために話をする

全文
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それで国連安保理で決議とかなされない限りは、この状態ってそんな変わらないと思うんですけれども、トランプ大統領と来週会ったときに、いきなりこれら3つの事態に基づいて自衛隊を出すことを例えば検討するとか、何らか柔らかい言い方も含めて、そういうことはない。

ないってことでよろしいですか。

という中で、迂闊にトランプ大統領と会ったときに、アメリカに対して支援する、あるいはそれを検討するということは言わないということでよろしいですか、総理。

これからトランプ大統領と、私は国会がお認めいただきましたら訪米して会談をするわけですけれども、その内容について予断を持ってお答えすることはいたしません。

ただお約束をできるのは、日本国の国益を最大化する。

そのためにしっかりと話をしてくるということでございます。

違法な武力行使を行う国家への支援禁止
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- 「武力攻撃を受けていないにもかかわらず違法な武力行使を行う国を支援することはない」という安倍元総理の答弁は維持しているか

答弁
高市早苗

- 政府の現在の考えと変わりない

全文
質問・答弁の全文を表示

尊敬される安倍総理がこういう答弁しているんです。

「仮にある国家が何ら武力攻撃を受けていないにもかかわらず、違法な武力の行使を行うことなどは国際法上認められない行為を行っていることとなるものであり、我が国がそのような国を支援することはありません」高市総理も同じですか。

平成27年5月26日の衆議院本会議において、今ご紹介いただいた当時の安倍内閣総理大臣の答弁でございますが、政府の現在の考えと変わりはございません。

米国のイラン攻撃の合法性判断と自衛隊支援
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • 米国の攻撃が合法であると判断しない限り、自衛隊による支援はできないはずである
  • 米国での会談で突然「合法だから支援する」と判断し、国会承認を飛び越えることはないか
答弁
高市早苗

- 重要影響事態や存立危機事態には閣議決定と事前の国会承認が必要であることを承知している

全文
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とするならば、この安倍総理の答弁を維持すると先ほどおっしゃいましたから、自衛隊がアメリカを支援するということは判断できないですよね。

つまり、アメリカのイラン攻撃が合法であるという判断をしない限り、自衛隊が米軍を支援することはできないですよね。

その先には国会承認があるということを考えた上で、突然アメリカで「アメリカによるイラン攻撃は合法だから、自衛隊支援を行う」という判断をすることはないということをお約束ください。

その上でございますが、重要影響事態にしても、存立危機事態にしても、これは仮にということになっても閣議決定が必要で、事前の国会承認も必要でございます。

そこはよくよく私も承知をいたしております。

防衛費のGDP比増額要求
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • 米国からGDP比3.5%などの大幅な増額を求められていないか
  • 日本としてもそのような大幅増額を考えていないか
答弁
高市早苗
  • 防衛費は日本が主体的に判断して積み上げるものであり、他国の提示した数字に合わせるものではない
  • 総理に対してそのような(大幅増額の)報告はない
全文
質問・答弁の全文を表示

最後に、日米首脳会談で出るであろう話として防衛費の増額の議論がありますが、これ総理に確認したいと思いますが、もうこれ小泉大臣では何度もやってるんで総理にお聞きしたいと思いますが、現時点で防衛費を例えばGDPの3.5%といった大幅な増額は、アメリカからは現時点では求められていないということでよろしいでしょうか。

そして日本としても、今の時点ではまだ防衛費を、例えばGDP3.5%といった大幅に何年かかけて増額するといったことは、今の時点ではまだ考えていないということでよろしいでしょうか。

現在までの時点で米国側から私に対して、防衛費のGDP……そこまでも主体的に日本が判断をし、そして防衛費の金額そのものについても、それに応じて積み上げていくべきものでございます。

他国から何パーセントという数字を提示されて、それに合わせて防衛費が決まっていくという種類のものではございません。

私に対してそういう報告はございません。

地域医療構想と病床削減のスピードアップ
質問
梅村聡 (日本維新の会)
  • 日本の病床数・病院数はOECDで非常に多く、効率的な医療提供が必要である
  • 2040年に向けた人手不足や医療の質低下を防ぐため、有識者検討会の提言を確実に進めるべきである
  • 2028年度までの方向性決定、2035年までの成果確保というスケジュールを大幅にスピードアップさせるべきではないか
答弁
上野賢一郎
  • 新たな地域医療構想では、病床の機能分化だけでなく、入院・外来・在宅・介護の連携や人材確保に取り組む必要がある
  • 各都道府県がスピード感を持って精力的に取り組むことが必要であると考えている
  • ガイドラインの策定状況を把握し、遅れている自治体には適切に寄り添い応援していく
全文
質問・答弁の全文を表示

それで、早速ではありますけれども、社会保険料を下げる改革について、厚労大臣にお伺いをしたいと思います。

我々日本維新の会はですね、社会保険料を下げる改革ということで、昨年の補正予算、そして医療法改正の中で11万床の病床削減ということを一つのテーマとして取り組んでまいりました。

これは中身としては、一つは日本の病床、これ150万床、これ人口当たりの病床としてはOECDの中では一番多い国になります。

それから病院の数も8,000ということで、これもOECDの中では人口当たり2位ということであります。

ですから、まず効率的な医療を提供していくためにはどのような取組が必要かと。

特に社会保険料の観点から言うと、この病床をきちんとコントロールしていくこと、これが大事なことだと考えております。

その中で、今年の3月3日、厚生労働省の有識者検討会、この中では2040年に向けての地域医療をさらに見据えて、この連携・再編を進めていこうと、こういう報告書が出されました。

医療従事者もこれから人手不足が起こってまいります。

要するに、今の病院は入院患者さんに対してスタッフの定数が決まっているのではなくて、許可病床数に対して決まっているわけでありますから、このままでいけば当然人材不足になってくると。

さらには少ない人数で医療を行おうとすれば、これ医療の質の低下にもなってくるということから考えますと、この有識者検討会で取りまとめた提言、これを着実に進めていくことが大事じゃないかと考えております。

この提言の中身を見ると、この取組の方向性については、2028年度中までに決定をして、2035年までをめどに一定の成果の確保を目指すということでありますから、これ今2026年ですのでね。

相当スピードアップして取り組まなければ間に合わないと私はそのように思いますが、厚労大臣の見解をお伺いしたいと思います。

委員ご案内のとおり、新たな地域医療構想の策定にこれから取り組むわけでありますけれども、これまでと違って病床の機能分化だけではなくて、入院、外来、在宅、また介護との連携、人材確保について取り組みを進めていく必要がありますので、相当スピード感を持って各都道府県には精力的に取り組んでいただくことが必要だと考えております。

これから各都道府県におきましては、さまざまな事項につきまして、医療関係者はじめ、自治体、保険者、住民などを丁寧に協議をしていただくわけでありますが、我々としてもその策定をしっかり応援をしていきたいというふうに考えています。

今月末までのガイドラインの策定状況については、我々もしっかり状況を把握をして、遅れている場合とか、あるいは難しく感じていらっしゃる場合には、しっかり寄り添いながら適宜適切に応援をして、しっかりとしたものができるように頑張っていきたいというふうに思います。

地域医療介護総合確保基金の執行状況と見通し
質問
梅村聡 (日本維新の会)
  • 医療機関の集約化・再編における最大のネックは建築コストなどの予算確保である
  • 地域医療介護総合確保基金(医療分)の現在の執行状況と今後の見通しについて伺いたい
答弁
上野賢一郎
  • 直近3年の交付額は、令和5年度122億円、令和6年度176億円、令和7年度は224億円を内示している
  • 令和7年度には繰り越し分を含め100%使い切る見込みである
  • 今後、基金の充実に向けて検討する必要があると考えている
全文
質問・答弁の全文を表示

ただ、こういう集約化が進むにつれて、やはり何がネックになってくるかといいますと、これは新しく集約化するときの予算ですね。

これが今、建築コストも非常に高い中、なかなか確保できないということが、これが一番大きなネックだと思います。

その中で、合併集約化にあたる施設の整備に使われるのが、このいわゆる基金であります。

このいわゆる地域医療介護総合確保基金、この医療分でですね、これが今現在では使われるのが200億円、国費では133億円積まれておりますけれども、これ現在の執行状況、それからこれからの見通しを教えていただきたいと思います。

はい、基金の執行状況ですが、直近3年で申し上げますと、令和5年度は122億円の交付、令和6年度で176億円の交付、令和7年度は224億円の内示を行っているところでございまして、これまでは前年度繰り越し額が生じていたわけでございますが、令和7年度ではそれを100%使い切る形となっておりますので、今後基金の充実等に向けて、しっかり検討する必要があると考えています。

後期高齢者の窓口3割負担導入と現役世代の負担関係
質問
梅村聡 (日本維新の会)
  • 現役世代の保険料抑制のため、資力のある後期高齢者の窓口負担3割化を提案している
  • しかし現状の制度では、3割負担者の財源の多くを現役世代からの支援金が占めている
  • このまま3割負担者を増やせば、結果的に現役世代の負担が増えることになるのではないか
答弁
上野賢一郎
  • 指摘の通り、3割負担の場合は現役世代からの支援により財政構造が成り立っている
  • 3割負担の対象を拡大した場合、本来の目的(現役世代の負担軽減)に反して、逆に負担が増えてしまうことはその通りである
  • 制度の在り方についてしっかり検討することが必要である
全文
質問・答弁の全文を表示

この社会保険料を下げる改革の中で、我々日本維新の会と自民党との連立合意書、この中には、いわゆる後期高齢者の方の窓口負担、これをどのようにしていくかということ、これもテーマとして一つ掲げております。

ちょっとフリップを出していただきたいんですが、我々維新の会はですね、後期高齢者の方に当たっても、資力があれば、支払い能力があればですね、3割負担ということもしっかり考えていただきたいと、こういうことを自民党さんに提案をしているわけでありますけれども、何のためにそれをするのかと言いますと、これは現役世代の方の保険料ですね。

これができるだけ上がらないようにしていくということが、これが目的になっているわけです。

これを見ていただきますと、窓口が1割、2割負担の方はですね、後期高齢者の方の財源はですね、自らの保険料が1割、そして現役世代からの支援が4割、公費が5割となっております。

ところが現在、後期高齢者の方で3割負担の方は、自らの保険料が1割以外は現役世代からの支援金が9割を占めています。

つまり何が言いたいかというと、現役世代の方の負担を下げようとして、今の制度のままで3割負担の見直しをして、3割負担の方がもし増えれば、結果として現役世代の方からの負担が増えて、結果としては現役世代の負担が増えてしまうことにつながるんですけれども、この認識で間違いないのかどうか、厚労大臣にお伺いしたいと思います。

まさにこの表のとおりですね。

3割負担の場合につきましては、現役世代からの仕送りによりまして、財政構造を成り立っているということでございます。

これから高齢者の医療費の窓口負担のあり方につきましては、これはまさに避けて通れない検討課題でありますので、仮にこの3割負担の対象が拡大をした場合には、本来はその現役世代の負担を減らそうということでありますが、逆に増えてしまう結果になってしまうということは、まさにおっしゃるとおりでございます。

この制度の在り方につきましては、しっかり検討することが必要だと考えています。

現在の国際情勢に対する認識
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • ロシアのウクライナ侵攻や米国による軍事行動が国連安保理の決定に基づかずに行われている現状について
  • 現在の国際情勢をどのような状態であると認識しているか
答弁
高市早苗
  • 国家間の対立が深化・複雑化・常態化しており、自由で開かれた安定的な国際秩序が大きく揺らいでいると認識
  • 日本が自ら考え、外交と防衛の両輪で独立と平和を守り、世界を解放と協調に導く積極的な役割を果たしたい
全文
質問・答弁の全文を表示

今日午後、多くの委員からも質問が出ておりますが、まずイランの情勢と日本の外交、そして安全保障について伺いたいと思います。

米国とイスラエルによるイランの攻撃、そしてイランによる報復により、中東情勢は急速に緊迫化を増しています。

イランはペルシャ湾でアメリカのタンカーを攻撃したと主張し、ホルムズ海峡の封鎖も取り沙汰されています。

事実上封鎖されれば、先ほど来議論もありましたが、日本経済にも重大な影響を及ぼします。

さらに情勢は中東にとどまらず、フランスは原子力空母シャルル・ド・ゴールを東地中海に派遣し、また欧州諸国も軍事展開を始めている国もあります。

またカナダのトルドー首相は、今回の米国とイスラエルによる攻撃について、「一見して国際法と一致せず、国際秩序の失敗を示す例だ」と発言をされました。

同盟国でありながら国際法の観点から疑問を提示しているわけであります。

つまり今回の問題は、中東の紛争のみならず、戦後の国際秩序そのものが揺らいでいるのではないかという問題意識であります。

そこでまず総理にお伺いしたいのは、ロシアによるウクライナの侵略に続き、今回の米国による軍事行動も、国連安保理の決定に基づくものではありません。

こうした状況を踏まえまして、現在の大きな国際情勢というものを、どのような状態に今あるのかという認識で捉えられているのか、基本的な認識を伺います。

高市早苗ロシアによるウクライナ侵略または今般の中東情勢を含めて、国家間の対立が深化、複雑化、常態化しており、私たちが慣れ親しんできた自由で開かれた安定的な国際秩序は、今日大きく揺らいでいると認識をしております。

非常に厳しい国際情勢の中ですから、必要なことはわが国が自ら考えてハンドルを握り、長期的目線を持ってどこに向かっていくのかを決めることだと考えております。

外交と防衛、車の両輪として我が国の独立と平和を守り抜くということとともに、分断と対立の進む世界を解放と協調に導いて、日本と世界がともに繁栄していくよう、積極的な役割を果たしたいと考えております。

戦後国際秩序の弱体化と法の支配
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 国際情勢が「揺らいでいる」という認識は、戦後の国際情勢が弱体化しているということか
  • 安保理決議を伴わない軍事行動が常態化することは、「法の支配」の観点から望ましいことか
答弁
高市早苗
  • 国連安保理がルールを尊重しない国の侵略を傍観していることで、国連の機能が十分に発揮されず秩序を失っていると感じる
  • 法の支配の観点から、現状は望ましいことではない
全文
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田中健ただいまのご答弁ですと、「揺らいでいる」というこれまでの秩序が、また厳しい状況だという表現がありました。

つまり今お話ししましたロシアの侵略や、また今回の安保理決議を伴わない軍事行動が続く状況は、戦後の国際情勢が弱体化しているのか、ないしは維持されているのかという認識、どちらなのか総理に伺います。

田中健もう一点お伺いしたいんですけれども、今、国際法のルールが守られていないと、秩序が揺らいでいるということであります。

日本はこれまで「法の支配」ということを外交の柱としてきたかと思いますが、安保理決議に伴わない軍事行動が常態化するということは、法の支配の観点からは望ましいと考えるのか、どうなのか。

総理の考えがあれば伺います。

高市早苗これ、イタリアも表明をしておりますけれども、やはり国際法の枠外で多くのことが起こっているように見えるということは、これ、国際法を守るべき国連が安全保障理事会において、国際法のルールを必ずしも尊重していない国が他国を侵略しているのを傍観しているからである、こういった指摘もあります。

私もロシアによるウクライナ侵略以来、ここまで起きてきたさまざまなこと、それに加えて日本人にとって本当に悔しい、またつらい重大な課題である北朝鮮。

北朝鮮に対する制裁、これをきちっとチェックしていた委員会も、一部の安保理の常任理事国の反対によって活動を停止させられた。

いろんなことが起きている。

だから国際社会全体が、国連そのものの機能が十分に発揮されないことによって秩序を失っている、そのように感じております。

高市早苗法の支配の観点から望ましいことだとは思いません。

米国・イスラエルの軍事行動への評価と日本の外交姿勢
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 米国とイスラエルの軍事行動について、日本政府としてどのような評価をしているか
  • 同盟国としての支持を堅持するのか、独自の外交仲介を重視するのか、国際法の観点から評価して付き合うのか
答弁
高市早苗
  • 詳細な事実関係を把握する立場にないため、確定的な法的評価を行うことは困難
  • G7や中東諸国(イラン、イスラエル、カタール、オマーン等)との連携や独自の外交ルートを通じて、事態の早期沈静化を図る
全文
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田中健つまり、今まで守られてきた戦後の国連を中心とする集団的な安全保障、そして集団的な体制というのが大きく揺らいでいるということかと思います。

その中で、まさに世界の分岐点に今いる中、総理から「自ら我が国が自ら考えてどこへ向かっていくのか」ということでありましたが、まさに私たちをどういった方向に導いていこうとしているのかということを、ぜひ国民に明確に示していただきたいと思います。

その中で日本の外交姿勢についても伺いたいと思います。

日本にとって米国は唯一の同盟国であります。

しかし同時に、日本は長年イランとも独自の友好関係を築いてきました。

今回の軍事行動については、先ほどからあります国際法との整合性を疑問視する声もあります。

そこで、先ほども評価を控えるということもありましたけれども、米国とイスラエル両国の軍事行動について、日本政府としてはどのような評価をしているのか、再度伺います。

法的な位置づけにしますと確定的なことは言えないということですが、より具体的にそれでは聞きますが、同盟国として米国をもちろん支持していく立場かと思いますが、それをしっかりと堅持する立場なのか、ないしは外交仲介など独自の私たち日本としてのそういった外交を重視するのか、ないしは政府として基本的な国際法の観点から一定のしっかりと評価をしてアメリカ、そしてイスラエルと付き合うのか。

さらには外交仲介など独自の外交を重視する立場なのか。

このような立場が考えられるかと思いますが、総理の考えを伺います。

今の御質問は、米国及びイスラエルの軍事行動に対する法的評価だと思いますが、先ほど答弁をしているのではございますけれども、我が国は詳細な事実関係を十分把握する立場にないことから、確定的な法的評価を行うということは困難です。

今何より重要なことは事態の早期沈静化を図ることですから、我が国としても今あらゆる必要な外交努力を行っている最中でございます。

事態発生翌日にはG7の外相会合も開きましてですね、いろんな形で連携をしながら問題解決に向けて連携していこうという話もしましたし、私はその翌日にもですね、湾岸諸国の大使、特にイラン、そしてイスラエルの大使とは個別に協議も行いまして、事態の早期沈静化が必要であるこういう話もさせていただきました。

さらにはこれまでこの問題で仲介の労を取ってきたカタールの首相、そしてまたオマーンの外相とも電話会談等々も行ってきているところでありまして、もちろん日本としても独自の外交ルートこれをもってさまざまな信頼関係も生かしながら働きかけを続けていきますが、同時に国際社会全体が連携をしてどう早期に事態を鎮静するかということが極めて重要だとこんなふうに考えております。

中東情勢における日本の役割
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 他国(フランスの空母派遣やカナダの外交努力)が自国の外交方針を示している中で、日本はどのような役割を果たすべきか

答弁
高市早苗
  • 事態の早期沈静化を最優先とし、ドイツ、カナダ、UAEなどの首脳・特使と連携し、エネルギー安全保障と国際的な平和回復に向けた外交努力を行う
  • G7および中東諸国との連携を強化する
全文
質問・答弁の全文を表示

外務省がこの間、精力的に各国との連携されていることには、敬意をしたいと思いますし、大変な中かとは思いますが、総理が冒頭に「我が国が自ら考えて行動していくんだ」と力強い表現があったからこそ、私たち国としてどうするんだということを、ぜひともお聞きをしたいと思っています。

日本の役割について伺います。

フランスは空母を派遣して海上交通路の安全確保に関与しています。

カナダは外交によって鎮静化を図ろうと今外交努力をしています。

それぞれの国がそれぞれ同盟関係を結んではいますけれども、自国の外交方針というのをしっかりと示しています。

その中で今回の事態に対して日本はどのような役割を果たすべきだと考えているのか、総理に伺います。

今何より大切なことは事態の早期沈静化を図っていくことでございます。

そのために私自身も必要な外交努力を行っております。

3月5日にはドイツのメルツ首相と電話会談を行いました。

6日にはカナダの川西首相と会談を行いました。

本件につきましても、緊密に連携していくことで一致をいたしました。

また5日には来日したUAEの日本担当特使、本来大統領の来日予定でございましたが、このような状況の中で無理だということでお出かけいただき、航行の安全確保及び石油の安定供給を要請し、先方からは協力の意向が示されました。

それぞれのこの会談の中で、とにかく日本のエネルギー安全保障、そして国際的な平和の回復などについて話をいたしております。

あらゆる機会を捉えながら、G7及び中東諸国との連携を強化してまいります。

当然、茂木大臣、また小泉防衛大臣なども、それぞれのカウンターパートと必要な対話を行っております。

ホルムズ海峡の安全確保とイランとの協議内容
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • ホルムズ海峡封鎖への対応策の基本的な考え方は何か
  • イランと具体的にどのような協議を行っているのか、またタンカーが立ち往生した場合にどう救出するのか
答弁
高市早苗
  • 米国からの要請はないが、航行の自由と安全確保のためイランに攻撃停止と協力を要請している
  • オマーン等とも連携し、タンカーが早期に通航できるよう方策を検討しているが、詳細は手の内を晒すことになるため回答を差し控える
全文
質問・答弁の全文を表示

はい、もちろんG7に協力していくのも大切ですが、やはり日本として先ほど国際法のルールに従うことが大切だと、それが逸脱されているということを踏まえて、このイスラエル、アメリカ等の今の軍事行動をどのように評価するのかというのを、今鋭意情報を収集していると言いましたが、やはり一日も早く私たち国民にも示してほしいと思いますし、また国会にも示していただきたいと思っています。

先ほど現実の問題ですが、後藤委員からも何度もホルムズ海峡のタンカーのお話がありました。

報道によればアメリカはホルムズ海峡でタンカーの護衛を行うという方針を示しています。

日本政府も支援要請があった場合、先ほどまだ何もないという話でありましたが、様々な対応を検討しているということであります。

先ほど具体的な方策についてお話をいただきましたけれども、対応策の基本的な考え方をもう一度お示しください。

アメリカからの要請がないのは先ほども議論がありました。

今、総理からはイランと協議をしているということでありましたが、イランと何を協議されているんでしょうか。

ホルムズ海峡を日本だけは通していただけるという話なのでしょうか。

アメリカからの要請はなくても、例えば船が立ち往生した場合、私たち日本として今何ができるのか、何をすべきなのかということも大切なことだと思っていますが、イランとの協議の内容、そしてアメリカからの要請がない場合でも、日本のタンカー船が立ち往生した場合、今、日本としてどのように救助を、また救出をできるのか、教えていただければと思います。

私がホルムズ海峡のタンカーの話をした際に、今総理からイランと協議をされているという話だったので、どのような協議をイランとされているのかお聞きをしたんですが、お答えいただけますでしょうか。

まずホルムズ海峡でのタンカー封鎖に関しては、これ、日本政府に対して米国から何ら要請はなされておりません。

ホルムズ海峡における航行の自由及び安全の確保、これはエネルギー安全保障の観点からも極めて重要ですから、イランとも協議をしている、また要請をしているそういう状況にございます。

まずイランに対しては、イランによる核兵器の開発、これは決して許容できない、こういった一貫した立場をとっております。

また、今回の事態に対しまして、イランが湾岸諸国、周辺国に対して攻撃を行い、地域の不安定化を図っている。

このことをやめること。

そして、ホルムズ海峡の安全な航行に向けて協力をしてほしい。

こういう要請をしっかりと行っているところであります。

もちろん対岸にありますオマーンであったりとか、そういった国に対しても、ホルムズ海峡の航行の自由、これを確保するために連携したい。

こういう話もさせていただいているところであります。

もちろん、このタンカーが1日も早くホルムズ海峡を通れるようにしていく。

このための方策というのは様々な面で検討しておりますが、これは相手国もあることでありますし、検討の詳細については、ある意味手の内を晒すということにもなりますので、ここでの答弁は差し控えさせていただきたいと思います。

今、外務大臣が答えたところでございます。

そのとおりでございます。

ただし、詳細について、ここで明らかにすることができないことは、ご理解いただきたいと思います。

エネルギー安全保障とナフサの調達対策
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- ホルムズ海峡封鎖により、国内在庫が少ないナフサ(エチレン原料)の調達に懸念がある。重要資源としてどのように対応を図るのか

答弁
赤澤亮正

- 事前通告がなかったため、ホルムズ海峡への依存率などの資料が手元にない。改めて通告があれば説明する

全文
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そしてエネルギー安全保障を先に今予算の中に盛り込まれまして、日本のエネルギー安全保障をどのように考えているのかということもお答えをいただいたかと思いますが、具体的にお話がなかったなと思いまして。

例えばナフサの問題とか、電気・ガスの問題がそこに入るのかなと思ったので、さらに聞かせていただきたいんですけれども。

今回、このホルムズ海峡が封鎖されたことで、もちろん原油が上がっていくと電気、ガスが上がっていくという中で、私はナフサに大変懸念があるということを申し上げます。

なかなか私たちには身近ではありませんけれども、先日ちょうど出光さんが、このエチレンの生産をやめることはあるということを取引先に通知をしたということです。

そして、なぜかというと、ホルムズ海峡の封鎖でエチレンの原料となるナフサが中東から輸入できない、そういうことがあるんだということで聞きました。

そして、このナフサというのは自動車や家電や食料品の包装品、また医療にも使われるということでありまして。

原油は先ほど、250日近くですね、備蓄があるからということでお話を聞きましたが、ナフサは国内在庫は20日程度だということであります。

大変に緊急を要する話でありまして、先週からさまざまな対策を政府内で議論しているということを、先ほど総理からも指示をしたというふうにありましたが。

例えば、もしもお答えできるのであれば、このナフサ等に関する重要資源について、どのように今、対応を図ろうとしているのか、お答えいただければと思います。

すみません、今「お尋ねできるのであれば」とおっしゃいましたが、ご通告がなかったので、手元にどれぐらいの我々の依存率がホルムズ海峡にあるのか、そういう資料を持っておりませんので、改めてご通告いただければ、ご説明したいと思います。

電気・ガス代補助金の暫定予算への盛り込み
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 電気・ガス代補助の延長について、予備費ではなく暫定予算に盛り込むことで迅速に対応できないか。その可否と法定根拠を伺いたい

答弁
片山さつき
  • 財政法30条を根拠とし、暫定予算は行政運営上必要最小限の金額を計上するものであり、例がないため困難であるとの認識
  • 現時点では先行きが不透明であり、執行可能な予備費(約8600億円)で対応することを想定している
全文
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さらに電気・ガスでありますけれども、これも先ほどありましたけれども、電気・ガスは3月をもって補助金が切れますし、原油価格の上昇によって、おそらくこれから大きく値上がりが懸念をされています。

電気代補助の延長というのはできないのかどうかということと、先ほど後藤委員のときに、私も今回しっかりと予備費でなく予算の中に入れ込むことができないかということを考えておりました。

暫定予算に入れ込むことで、今回の対応が素早くできるんじゃないかと思ったんですが、先ほど答弁の中では「暫定予算には投資予算に入れていないと盛り込めない」という答弁がありましたけれども。

それを聞いていたときに、ちょっと先ほどの時間がある限り調べたんですが、何をもってその投資予算に入れることができないのかと。

ちょっと法定根拠がすぐに出てこなかったんですけれども、何をもってそれができないというふうに、先ほど御答弁されたのか、もし教えていただければと思います。

田中君。

法定根拠はないということでありまして、それぞれ議論の余地があるということであれば、必要に応じてということでありますれば、やはり今回大変に緊急的なものを要しています。

補正予算が組めればいいですけど、今本予算をしているところでございますから、であるならば暫定予算の中に入れて。

私はしっかりとこの対応、もう見えていることですから、その方が。

先ほど予算を通して予備費というのもありましたけれども、予備費1兆円等ですと、今回の例えば電気・ガスの補正予算に5000億以上かかっていますので、あっという間に1兆円を超えてしまいます。

予備費というのは、今見えていないものに対してしっかりと予算を積んでおくということですから、そうしますと、例えば災害があったとき、さまざまなほかの予備費への活用というのが懸念されます。

予備費で対応すればというお話も今日の委員会の中でありましたけれども、やはり私は野党も後藤委員はじめ、やろうと言っていますので、与野党が合意をすればできることだと思います。

ぜひこの暫定予算の中にしっかりと今回の対応を入れ込むということもご検討いただければと思いますが、いかがでしょうか。

今、私どもの方では、再三、この令和8年度予算案につきまして、できるだけ年度内の御成立をお願いしているところでございますが、一般論として暫定につきましては、さまざまな経費は日割で計算いたしますが、予備費を日割で計算するということになると、その予備費について何を立てるかということに、必ずしも電気代、ガス代といった、毎年必ずその個展を予算で長年やってきた、あるいは法定されているということではないものを入れるということがあまり例がないというか。

私は財政法30条を根拠にして申し上げました。

たびたび議論になっておりますように、財政法第30条においては「内閣は必要に応じて1会計年度のうちの一定期間にかかる財政予算を暫定予算として作成し、これを国会に提出することができる」と書いてありまして、それ以上のものではないんですけれども。

平成3年の、これも今国会で議論になっております野党合意においては、「行政運営上必要最小限の金額の計上」ということで合意されているということがございまして。

本与野党の合意下においては、やはり国民生活などに支障が生じないよう、従来から暫定期間中に特に必要があるものは計上するということができるので、新規のものが全て駄目ということではないですか。

この今申し上げました、今でも生きているというふうに考えられている平成3年の与野党合意における「行政運営上必要最小限の金額」というところにこれが入るのかどうか。

先ほど第30条のお話をしましたが、暫定予算は当該年度の予算が成立しますと、そこで執行いたしますので、暫定予算に基づく支出、またはこれに基づく債務の負担がある場合には、これを当該年度の予算に基づいて成したものと見なすということがありますので、総理はその意味を含めておっしゃったと思いますが、いずれにしましても、今この足元3月、今第2週に入っておりますが、このイラン情勢に関する先行きは非常に不透明でございます。

つまり今の時点において、何か月間の電気・ガス代がどのぐらい足りないということを考えるのかということを判断できる状況なのかということがあった場合に、例えば今8600億円の当年度の3月末まで執行可能な予備費がございます。

再審法改正と検察官の抗告制限
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 冤罪救済には迅速な救済が不可欠であるか
  • 検察官の抗告が再審手続きを長期化させているという認識はあるか
  • 国家の面子よりも人権救済を優先する制度であるべきではないか
答弁
高市早苗
  • 犯人でない人を処罰することはあってはならず、速やかに是正されるべきである
  • 検察官の抗告が長期化の一因になったという指摘があることは承知しているが、個別事件への所見は差し控える
  • 法制審議会の答申(抗告は禁止しない)を重く受け止めつつ、与党内審査等の意見を踏まえ適切に判断する
  • 再審制度は国家のメンツを保つためのものではないが、救済と法的安定性のバランスを検討する必要がある
全文
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再審法の改正について伺います。

田中健私、再審法の改正議連の一員として、これまでこの問題に取り組んできました。

ルールが整っていないために、無実の罪を晴らせないまま、何十年も戦い続けている人がいます。

有罪が確定した裁判をやり直していくと、その再審法のルールをしっかりと整備しよう。

田中健再審議会の中で議論をスタートし、また答申が出たということを承知をしています。

まず総理に伺いますが、冤罪救済というものは、制度があるだけでは不十分で、迅速に救済をされることが不可欠だと思いますが、この点については総理の基本認識をお聞かせください。

しかしその中で、これまで再審の多くの壁を拒んできたのが検察官の抗告だと言われています。

この検察官の抗告が再審手続きの長期化の原因であるというふうに長年言われてきました。

そして今回の再審法の改正を審議会で議論する際のスタートでもありましたが、これが再審法における検察官の抗告が長期化の原因となっているという認識は総理はお持ちでしょうか。

田中健今後の事案には触れませんということでありましたが、過去の再審無罪判決を見ますと、検察官はほぼ全ての事件で機械的に不服申し立てを行っています。

その結果、福井女子中学生事件、これは再審開始決定を誤って取り消されまして、13年失礼をしました。

私の地元静岡で起きました袴田事件でありますけれども、これも検察官の抗告によりまして、再審開始が9年遅れました。

無罪を得るまでに長期間を要したのは、検察官が開示すべき証拠を開示せず、そして不当な不服申し立てを繰り返したからでありますが、総理にはその認識がありますでしょうか。

検察の意思で再審が止まる制度になっています。

これは制度としては、冤罪の方々の救済よりも有罪の維持ではないかというまでいう指摘もありますが、総理はこの指摘、また制度について改めてどのようにお考えでしょうか。

田中君。

検察官の抗告が長期化しているということもあるということも理解をしていただきましたし、また法制審議会の答申を重く受け止めるけれども、これから党内審査もあるということであります。

ぜひ総理には、法制審の答申にだけ沿って法案を提出するということがないようにしていただきたいと思っています。

尊重するということでありましたけれども、そもそもこの審議を主導していたのは、検察官が要職を占めます法務省の事務担当局であり、その内容については冤罪の被害者や家族のみならず、多くの専門家の代表が議論をしたと言ったにもかかわらず、刑事法の研究者や元裁判官の人たちが声を上げて、なかなか裁判官の方がもう辞めてから声を上げるというのは大変稀なことだと言われていますが、200名近い人たちがこの懸念を示されています。

また各自治体、私は静岡県ではありますが、全ての自治体議会においても、この再審請求手続に関する刑事訴訟法の改正を求める意見書が可決をされていますし、私たち静岡県は県知事を含む全ての首長が同様の賛同署名を行っています。

全国の自治体でも数多くこのような声が上がっています。

ですので、この審議会の結果は、全て審議会の結果が正しいというのではなくて、公正性、中立性というものを今一度総理の下でも確認をしていただきまして、そして再審法改正を求める国民の意思から乖離しているんじゃないかというような思いを持って、一度考えていただければと思っています。

冤罪というのは、国家の権力が誤って人を裁いてしまうという最も重大な人権侵害であります。

人の人生を奪います。

したがって、再審の制度というのは、国家の面子よりも、ぜひ人権救済を優先する制度であるべきであると思っていますが、最後に総理にこの考えについて伺います。

高市早苗当然のことでございますが、犯人でない人を処罰することはあってはなりません。

犯人でない人を有罪とする確定判決があれば、再審の手続きを通じ、可能な限り速やかに是正されるべきだと考えます。

高市早苗個々の再審事件における審理の進め方は、裁判所において個別具体的な事案に応じて判断されるべき事柄ですから、内閣総理大臣として手続きに要した期間の評価を述べるということは差し控えます。

その上で、再審開始決定に対する検察官による抗告につきましては、これが認められ、再審開始決定に至らなかった事案がある。

一方、抗告が認められ、再審開始決定が棄却されたものの、その後、最終的には再審が開始されたため、検察官による抗告が手続きの長期化の一因になったという指摘がされている事案もあるということは承知をいたしております。

今、いくつかの事件について言及がございましたが、個別事件における裁判所の訴訟運営、検察官の活動内容に関わる事柄について、内閣総理大臣として所見を述べることは差し控えます。

一般に裁判に対する不服申立ては、違法不当な裁判を是正する機会を確保するとともに、裁判所による慎重適正な判断を制度的に担保しようとするものであると承知します。

その上で一般論として申し上げますと、再審の手続に長期間を要することで、当事者のご負担となっている場合があるという認識は私も持っております。

また、再審開始決定に対する検察官の不服申立てのあり方について、再審の手続に長期間を要する原因の一つとなっているという観点から、否定的なご意見があることも承知いたしております。

法制審議会において、さまざまな立場の構成員によって幅広い観点から精力的かつ丁寧に議論が行われた結果、再審開始決定に対する検察官の不服申立ては禁止しないこととされたと承知しております。

政府としてはこの点について法制審議会の答申を重く受け止めつつ、今後法律案の閣議決定前の与党内審査におけるさまざまな御意見も踏まえて、適切に判断をしてまいります。

一般論として申し上げますが、犯人でない人を処罰するということは、その人権を著しく侵害するものでございます。

当然あってはならないことであり、また再審制度が国家のメンツを保つための制度ではないということも当然でございます。

その上で、再審制度の在り方については、誤判からの速やかな救済、それから法的安定性のバランスを図りながら、さまざまな角度から丁寧に検討する必要があると考えております。

スポーツの産業化と財源確保
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • スポーツ市場15兆円目標の進捗はどうか
  • スタジアム周辺の開発投資への税制優遇など、補助金から稼ぐ産業への転換を進める決意はあるか
  • スポーツくじの抜本改正や対象競技の拡大など、財源確保の仕組みを検討できるか
答弁
松本洋平
  • 2021年時点で市場規模は10兆円であり、2030年までの達成を目指す
  • スタジアム等の施設が地域活性化の起爆剤となる潜在力を持つと認識し、地域未来投資促進税制などの支援活用を促す
  • スポーツくじの在り方は議員立法によるものが多く、国会で議論されるべき。政府としてはスポーツ団体の収益性を高める取り組みを支援し、成長産業化を推進する
全文
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最後にちょっと時間がなくなってしまいましたが、一問飛ばしまして、スポーツ産業化について伺いたいと思っています。

今年は何と言っても冬季五輪がありました。

現在WBCも行われています。

またワールドカップも、この世界的なスポーツの祭典イヤーの年であります。

しかしながら一方、日本においてはスポーツの産業化というのが大変に遅れています。

地域のクラブも、スタジアムも、アスリートも、この資源がないと財源不足に苦しんでいます。

一方で今、海外の違法オンラインの賭博サイトというのが大変大きな問題となっておりまして、年間数兆円とも言われる資金が日本から海外に流出している、国富が流出しているとも言われています。

政府はこれまでスポーツの市場の産業を、2030年、2025年失礼しました、15兆円に拡大するということを掲げてきましたが、現在この進捗、またその評価というものをお伺いできればと思います。

田中健、ぜひ達成を皆さんに力を合わせていきたいと思っているんですが、そのためにはやはりさまざまな手法が必要だと思っています。

例えば、民間のスタジアムの建設というのが各地で盛り上がっています。

スタジアム周辺の民間の開発投資を促す税制優遇をしてみたりだとか、また地方の核となるスポーツ拠点をしっかりと整備してみたり、またスポーツビジネスに民間投資が入ってくるような、まさに総理が掲げる国内投資の循環ということですね、その促進をするだとか。

そういうことによって、スポーツを補助金というものから稼ぐ産業へという転換を、高市内閣ではぜひ進めていただきたいと思っています。

単なる箱物行政から、スポーツを地域の経済の中核にする。

総理としての決意を伺います。

はい、そのためにはですね、実質的にはやっぱり財源というのが必要かと思っています。

もちろん積極財政でどんどんとですね、投資を促していきたいと思うんですが、しっかりとスポーツの中にも、また、スポーツくじがあります。

まあ競技数が限定されていたり、またその収益の使途というのが限定されていたりですね、さまざまな課題がありますので、ぜひですね、今年25周年、四半世紀になりますので、このスポーツくじの抜本改正や、また対象競技の拡大や、スポーツの収益の再投資といった制度改革を、このサイクルで一緒になって進めていただければと思いますが、財源確保の仕組みというものについて、総理の考えを伺います。

松本洋平君、文部科学省では、スポーツ市場規模15兆円の達成に向けまして、スポーツの成長産業化に関する取組を行っておりまして、最近の数値といたしましては、2021年の状況で10兆円となっているところであります。

スポーツ市場の規模につきましては、コロナ禍でスポーツ活動が制限された結果、大きく落ち込んだところであります。

そのため、市場規模15兆円という目標につきましては、遅くとも2030年までの達成を目指す。

高市早苗さん、スタジアムやアリーナは、これ定期的に数千人から数万人の観客を集める集客施設でありますから、スポーツ振興にも寄与するものです。

またこうした施設は人の流れを生み出しますから、交流人口の拡大ですとか関連消費の拡大を通じて、地域活性化の起爆剤となる高い潜在力を持つと認識をしております。

施設の整備につきましては、地域未来投資促進税制などの税制措置、それから社会資本整備総合交付金などの補助事業など支援を行っておりますけれども、今後もこうした支援の活用を促す取組を進めてまいります。

高市早苗さん、スポーツ振興くじの実施によって得られる収益でございますが、これはスポーツ振興を目的とする事業への助成に活用されております。

その収益を確保するために、これまで累次にわたって対象となる競技ですとか試合の追加も行われてまいりました。

このスポーツ振興くじの根拠となりますスポーツ振興投票法、これは議員立法で成立したものです。

これまでの法改正に当たりましても、主として議員立法によって行われてきております。

その在り方についても、国会においてご議論いただくべきものだと思っております。

しかしながら、ご指摘のように、スポーツが自立した産業となっていくことは重要ですし、政府としては、スポーツ団体が行う収益性を高める取り組みというのを支援して、成長産業化を推進してまいります。

軽油暫定税率および環境性能割の廃止に伴う予見可能性の提示
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 概算予算前期により、税率廃止の見通しが立たず事業者や生活者が困惑している
  • 事業者だけでなく、生活者の予見可能性を高めることが重要である
  • 軽油暫定税率および環境性能割の廃止について、具体的な予見可能性を提示してほしい
答弁
林芳正
  • 地方税法改正法案を提出済みであり、4月1日からの廃止規定を盛り込んでいる
  • 多くの業者やユーザーが4月廃止に向けて準備を進めていると認識している
  • 社会的混乱を避けるため、年度内の法案成立を目指す
全文
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まずは、今回の予算において質問いたします。

予算が通ればとか、関連法案が通ればという前提で、軽油の暫定税率廃止ですとか、環境性能割の廃止などが予定どおりの方向で動いてはおります。

しかし、この概算予算前期によって、見通しが全く立たないという状況になっております。

例えば、環境性能割の廃止においてなんですけれども、自動車販売店の方からは、「売上の見通しが3月になっているんだけれども、全く立たない。

これは大変困っている」というお声もありました。

また自動車ユーザーの方が、例えば春から新社会人になる方も、地方に行こうとどうしても車が必要なんですよね。

「少しでも安く買いたいんだけれども、これ待っていいのか、それとももうちょっと安くなるのか、今買った方がいいのか」という見通しも立っていないというお声もありました。

総理は、事業者の方の予見可能性を高めることということを常々おっしゃっておりますけれども、この生活者の予見可能性もまた高めることが非常に重要と私は思っております。

そこでまずは質問です。

軽油の暫定税率廃止、そして環境性能割の廃止について、事業者に加えて生活者の皆さんの予見可能性を提示お願いしたいと思います。

この地方税に関することでございますので、私からお答えさせていただきます。

今、委員からご指摘のありました軽油分税、そして環境性能割、この国会に既に地方税法改正法案で提出しておりまして、4月1日から廃止する規定というのも盛り込んでおるわけでございます。

今お話もありましたが、すでに多くのガソリンスタンドや自動車販売業者、自動車ユーザー、自治体等がですね、4月の廃止に向けて準備を進めているところでございまして、こうした準備の状況、生活者というお話もありましたけれども、そういう方々も承知しておられるんだろうと、こういうふうに思っているところでございます。

この仮に法案の成立が4月以降となった場合はですね、社会的に大きな影響や混乱が懸念されるところでございますので、政府といたしましては、この法案の年度内成立をぜひお願いしてまいりたいと、そういうふうに考えております。

自動車産業の成長戦略における位置付けと将来展望
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 自動車産業は巨大な産業であり、世界的に厳しい競争環境にある
  • 高市総理の成長戦略の17分野に自動車産業が直接入っていない理由は何か
  • 自動車産業の将来の成長をどのように捉えているか
答弁
高市早苗
  • 自動車産業は雇用の約1割、輸出の約2割を支える基幹産業であり、経済雇用の大黒柱である
  • 国際競争力の維持・強化を全力で後押しする
  • マルチパスウェイ戦略の推進や、デジタル投資(半導体、ソフトウェア、自動運転)を具体的に進める
全文
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しかしですね、依然として、車には9兆円という税金がかかっております。

これ、取得時、保有時、走行時という3段階で税金がかかっております。

これは先進国でも非常に例外的な事情でございます。

それでいながら、自動車産業というのがカーボンニュートラルという世界的な課題もございます。

大きな転換点を自動車産業自体も迎えている。

海外との競争が本当に厳しくなっている。

敏感に反応せざるを得ないと。

例えばトランプ政権もしっかりですし、今回の中東情勢もしっかりでございます。

そういう世界で勝負をしている自動車産業だからこそですね、民間の枠を超えて踏ん張ってくれているなというのも感じることさえございます。

そこで質問なんですが、こうした非常に厳しい環境の中でやっていく自動車産業なんですが、高市総理の成長戦略の17の分野には直接的には入っていません。

これはなぜか。

そしてGDP10%、出荷額60兆から70兆、雇用数550万という産業でもあります。

そして働く人だけではなくて、自動車ユーザーという方にいっても、多くの国民の方が利用しているこの車、この自動車産業というものの将来の成長を、総理はどのように捉えているのか教えてください。

我が国の自動車産業は、我が国の雇用の約1割、輸出の約2割を支える基幹産業でございます。

我が国の経済雇用の大黒柱と言ってもいいかと思います。

GX、DXの大変革の中で、我が国の自動車産業が国際的な競争力を維持、強化するということについて、政府は全力で後押しをしてまいります。

具体的には官民で連携してEV、FCV、ハイブリッドなど、多様な選択肢を追求するマルチパスウェイ戦略を進めるということとともに、半導体、ソフトウェア、自動運転などのデジタル投資を進めてまいりたいと考えております。

自動車関連税制の整理・合理化と簡素化
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 自動車関連税(約9兆円)が複雑であり、暫定措置の長期化が投資の予見可能性を下げている
  • 地方財源への影響に配慮しつつ、税制体系をシンプルに整理・合理化できないか
答弁
高市早苗
  • 毎年の税制改正で情勢に応じた議論を行っている
  • 令和8年度与党税制改正大綱において、中長期的な方針や総合的な見直しについて示されている
  • 安定的な財源確保を前提に、公平中立簡素な課税のあり方について与党税制調査会で引き続き議論する
全文
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先ほども申しましたけれども、この自動車は9兆円の税金がかかっているということがあります。

私が問いたいのは、この複雑な税制というのが、果たして我が国の成長戦略と合っているのかどうかというところにおいてです。

今お話がありました電動化とか電池の投資とか半導体の支援とか、巨額の国内投資が行われておりますけれども、企業が投資を決める際に最も重要視するのが市場の将来性、そして制度の予見可能性だと思っております。

総理がおっしゃっている予見可能性に、本当に私は大賛同いたしますけれども、税制がとても複雑で、暫定措置も長期化すると、3年後、5年後、自動車の税金がどうなっているか分からない。

こういう状況は非常に厳しいなと思っておりまして、政府として全体像を示すことが成長戦略ではないかなと思っております。

また、この自動車関連税9兆円のうち半分の4兆から5兆円ほどが、地方の重要な財源にもなっておりますので、この急激な見直しというのは、当然、慎重であるべきということも同時に感じております。

なんですが、この自動車の複雑な税制体系、これの整理、合理化をするべきじゃないかと思っております。

財源を守りながらも、もうちょっと税制体系をシンプルにしていく、これはできないんでしょうか。

自動車関連諸税についてですが、自動車産業の急速な環境変化などにも対応するため、毎年の税制改正において、その時々の情勢に応じた議論をきめ細かく行っております。

一方で、成長戦略の観点からも、予見可能性を高めるということは大事です。

令和8年度与党税制改正大綱においても、自動車関係諸税の総合的な見直しについて、中長期的な方針が示されたと承知しています。

こうした中で、将来の全体像もお示ししながら、日本の自動車戦略などを踏まえて、与党税制調査会で議論されていくと考えています。

この自動車関連諸税、関係諸税については、受益者負担、原因者負担などの考え方を踏まえて現在の制度となっておりますけれども、令和8年度税制改正では、ご要望も踏まえまして、自動車ユーザーの取得時における負担の軽減、簡素化にも資するよう、環境性能割の廃止を行うこととしました。

令和8年度与党税制改正大綱におきまして、日本の自動車戦略等を踏まえつつ、国・地方を通じた安定的な財源を確保することを前提に、公平中立簡素な課税のあり方について検討し見直しを行うこととされております。

ですから、引き続き与党税制調査会において議論がしっかりされていくと考えています。

女性の真の活躍と経済的自立の実現
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 家事・育児の負担や職域の制限により、非正規雇用の半数以上が女性であり、将来的な貧困が懸念される
  • どのような生き方を選んでも不利にならず、生涯経済的に自立できることが重要である
  • 女性の真の活躍に向けた考えを聞きたい
答弁
高市早苗
  • 女性によってバリバリ働きたい、家庭にいたい、地域で活躍したいなど希望は多様である
  • それらの希望が叶えられ、自分らしく生きられる社会をつくっていきたい
全文
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私、まだまだ政治の世界に少ない女性の議員としてお話を伺いたいと思っております。

私が主張し続けておりますことの一つに、女性の真の活躍ということがございます。

今は、もう結婚も諦めない、出産も諦めない、仕事も復帰するという女性が本当に増えまして、女性がその通りという時代でもございます。

(ですが)全部の女性が真に活躍しているとは私は思っていないんです。

やっぱり仕事もある、家事もある、育児もある。

すごく男性が携わってくれるんだけれども、やっぱり重荷が多すぎて働き方を変えざるを得ない。

もしくは、子育てが一段落してもっとバリバリ働きたいと思ってるんだけれども、職域はなかなか低賃金のものしかないと。

このように、こういう背景から、日本の非正規雇用の半数以上が女性なんですね。

こういう状況というのは、女性の貧困に将来的につながっていくと思っています。

なので私は、どんな道を女性が選んでもいい。

バリバリ働いてもいい。

短く働いてもいい。

専業主婦も素晴らしい。

だけど、どんな道を選んでも不利にならない。

関係なくですね、やっぱり女性が生涯経済的に自立する、これが非常に重要と思っています。

最後に総理、女性の真の活躍に向けてですね、お考えをお聞かせいただきたいと思っています。

それぞれ女性によって、自分はバリバリ働きたい方もいらっしゃれば、家庭にいて他のことをしたい、また地域社会で活躍したいなど、いろんな希望があると思います。

でも、それらの希望が叶えられる、自分らしく生きられる、そういう社会をつくってまいりたいと思います。

高校無償化に伴う教育格差への対応
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 収入要件の撤廃により、高所得世帯の資金が塾や習い事に流れ、結果的に教育格差が拡大する懸念がある
  • この課題に対してどのような具体的対応を行うのか
答弁
松本洋平
  • 経済的状況に関わらず個性を伸ばす教育を選択できる環境を実現することが目的
  • 高校生等奨学給付金の中低所得層への範囲拡大を図る
  • 高校教育改革促進基金により、公営塾などの学習支援を地域の判断で実施できる仕組みを創設した
全文
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特に令和7年10月29日の三党合意の際から、収入要件の撤廃により、高所得世帯では教育費が塾や習い事に流れるのではといったことで、結果として教育格差につながるのではないかという懸念が示されてまいりました。

こうした点については真摯に対応していく必要があると、当時のこの三党合意の際から懸念が訴えられておりましたが、収入要件の撤廃に伴い、今回、これまでも指摘されてまいりました教育格差の課題の懸念について、どのような具体的な対応をしていくのか、見解をお示しください。

今般の制度見直しにおきましては、三党の合意も踏まえまして、収入要件を撤廃することといたしましたが、その主たる目的は、我が国社会の発展を支える人材育成に資するため、経済的な状況にかかわらず、生徒一人一人の個性や可能性を最大限伸ばす教育を選択できる環境を社会全体で実現することにございます。

また、就学支援金制度の所得制限の見直しと併せまして、授業料以外の教育費の支援である高校生等奨学給付金につきまして、中低所得層への範囲の拡大を図ることとしております。

これに加えて、昨年お認めをいただきました高校教育改革促進基金の中で、学校と地域が連携・協働した学力向上、学習支援の取組というものも進めていくということを認めていただいておりまして、例えばこれによって、公営塾なんかを作ることによって、そうした学習支援なんかも地域の判断でいろいろとしていただけるような、そういう仕組みというものも、今回創設をさせていただいております。

こうした制度というものをしっかりと使っていくことによりまして、家庭の経済状況にかかわらず子どもたちの教育を高めていくことができるように取り組みを進めてまいりたいと思います。

高校無償化による教育の質の低下懸念
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 浮いた資金が学校外教育に流れ、教育格差が不可視な形で拡大する懸念がある
  • 私立への公費投入による多様性の喪失や、公立高校の設備投資・教員不足への対応が後回しになる懸念がある
  • 政府は教育の質の低下を招かないと言い切れるか
答弁
松本洋平
  • 三党合意に基づき、既存の教育財源を原資とせず、新たな恒久的・安定的な財源を確保して実施する
  • これまでの教育環境整備を一層推進し、公私がお互いに高め合うことで教育の質を向上させる
全文
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しかし、教育の格差の機会ということを考えますと、高校で是正をするのではなく、幼児や初等中等教育といったもっともっと小さな頃からの教育、こういったところの教育環境の質の向上に充てるべきではないのか、そういったところの指摘もされています。

また最大の皮肉は、高校無償化によって授業料が無料になった分、家計で浮いた資金が学習塾や習い事といったところにスライドしている点でありまして、これによって学校教育そのものよりも学校外への教育投資が子どもの将来を左右する傾向が強まり、結果として教育格差は解消されるどころか、目に見えにくい形で拡大しているということも指摘をされています。

また、教育の質について影響する懸念の声があります。

私立高校に公費が投入されることによって行政の関与が強まり、私立だからこそ建学の精神や宗教、こういったものの特色の教育、あるいは各学校が培ってきた教育方針、カリキュラムなどといった私立の特色や多様性が損なわれる可能性というものも懸念されています。

授業料が無償化になる一方で、公立高校の老朽化した校舎の修繕や教育環境の整備、さらには深刻な教員不足への対応など、教育の質を支える基盤についての投資が後押しされるのではないかという懸念もございます。

こうした点を踏まえ、政府として高校無償化が結果として教育の質の低下を招くことにはならないと言い切れるのか、この見解をお尋ねいたします。

松本洋平君(文部科学大臣):いろいろとご質問をいただきましたが、まずですね、教育環境の整備等々に影響があるのではないかということについてお話をさせていただきますが、令和7年10月の3党合意におきまして、今回の取組を恒久的に実施するためには、新たな恒久的かつ安定的な財源が必要であること、現行の教育現場での活動に支障が生じないよう、既存の教育財源を原資とすることなく、財源確保と今回の制度改正等を一体的に実施することということが示されておりまして、その考え方にのっとり予算編成がされているということでありますので、今回の措置によってこれまでの教育環境整備を一層推進することとしております。

ぜひ今回の改革を通じて、公と私がお互いに高め合っていくことによって教育の質を向上させていく、そんな改革をぜひ進めていくことが肝要かと思っております。

公立高校の競争力低下と低迷への懸念
質問
吉川里奈 (参政党)

- 資金力や広報力のある私立高校と競争させることで、公立高校が低迷し、競争に勝てないのではないか

答弁
松本洋平
  • グランドデザインに基づき、各都道府県で基本計画を策定している
  • 基金(3000億円)を活用し、施設設備整備や特色ある教育を推進し、高校教育全体の質を向上させる
全文
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今、公と私がしっかり連携していくというお話がありましたが、そもそも私立の学校というものは、広報にもお金もかけられていたりとか、学校の教育にそもそも狙いをかけられていたり、この魅力あるものの教育が売りとなっていますので、公立の高校と比べましても、なかなか競争するというのが難しいのではないかという懸念があります。

そもそもポテンシャルとして公立の方がボーダーラインとして私立よりも魅力があるのかというところを考えたときに、競わせるところに立ってしまうと、無償化になってしまうとなかなか公立高校との競争が私立に勝てないのではないか、公立高校がどんどん低迷していくのではないか、そういった懸念があるかと思うんですが、このあたり大臣いかがでしょうか。

松本洋平君(文部科学大臣):ご指摘のご懸念があるからこそ、今回グランドデザインというものを作らせていただいて、そして今、各都道府県においてそれに基づいて基本計画を作っていただいております。

また、昨年の補正予算でお認めをいただいたこの3000億円の基金を使うことによって、施設や設備の整備でありますとか、また先導的な学びのあり方、こうした特色ある教育というものを進めていく、そうしたところに予算を付けさせていただいているところであります。

こうした取組というものを通じて、ぜひ我が国における高校教育の質の向上そのものをぜひ図っていきたいと考えております。

公立高校の定員割れと統廃合への影響
質問
吉川里奈 (参政党)

- 大阪府の事例(寝屋川ショック等)のように、私立の無償化が公立の志願者減少や定員割れ、統廃合に影響を与えているのではないか

答弁
松本洋平
  • 私立への支援拡充により公立への志願者が減少する一定の影響はあると考えられる
  • 公立高校は地域社会に根差した重要な存在であり、各地域にふさわしい計画策定を文科省が伴走支援する
全文
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次に定員割れに関しての懸念についてご質問をさせていただきます。

高校無償化を先行して導入してきた大阪府では、公立高校の志願倍率の低下や定員割れが続き、統廃合も進んでいるという指摘がなされております。

例えば、かつては地域を代表する進学校であった大阪府の寝屋川高校、この志願倍率が大きく低下していわゆる「寝屋川ショック」と呼ばれる事象が地元で大きな議論となったそうです。

もちろん少子化の影響など複合的な要因はありますが、私立高校の授業料の実質無償化が公立高校の志願動向に影響を与えているのではないかという指摘もございます。

都市部において公立高校の統廃合及び定員割れが顕著に現れている。

大阪の公立高校の約半数ではもう既に定員割れを起こしているというふうに事実としてデータが出ておりますが、これについてどのようにお考えでしょうか。

松本洋平君(文部科学大臣):一般論として申し上げますと、私立高校の授業料に対する支援を拡充し、私立高校への志願を希望する生徒が増加をした場合、公立高校への志願者数が減少する可能性があるなど、公立高校への一定の影響があるものと考えられます。

実際、地方団体からは、今般の制度の見直しによりまして、公立高校への影響が生じるのではないかという懸念が示されております。

公立私立どちらにかかわらず、各高校において、教育の特色化、魅力化に向けた環境整備を図ることが必要でありますが、公立高校は、多様な背景を有する生徒の様々な学習ニーズに応える役割も果たすとともに、地域が求める人材育成などの観点から、高校教育の普及と機会均等を図る地域社会に根差した重要な存在であると考えているところであります。

繰り返しになって恐縮でありますけれども、当然、それぞれの各都道府県地域によって置かれている状況というものは様々であります。

大阪や東京が置かれている状況と、また地方が置かれている状況というものも大きく違うということがございます。

そうした意味では、政府の方で昨年の基金、そして今年の令和8年度予算、こうしたところに計上している様々な予算というものをしっかりと各都道府県ではこれをお使いいただきたいと思いますし、グランドデザインに基づいた計画策定というものをそれぞれの地域にふさわしい形でぜひ仕上げていただきたいし、文部科学省としてそれに伴走をして支援をしてまいりたいと思います。

離島における若者の流出と労働力確保
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 私立無償化で島外の高校へ志願者が増えれば、離島の若者が減り、国境離島を守る担い手が失われる
  • 地域特色ある高校づくりや、大卒と同程度の給与確保など、国としての後押しが必要ではないか
答弁
松本洋平

- 能登半島での「公営塾」の事例を挙げ、学校外の教育機会を地域に作ることで、高校生が地域に残るようになった事例がある

全文
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先ほど大臣からも、都市部には都市部、地方には地方のそれぞれ抱える無償化に関しての問題点があるというふうなお話ありましたが、特に離島に関しては、もうそもそも島に高校が1つしかないそういった状況があります。

私立高校の無償化が進んで、私立の学校に行きたいと志願する子どもたちが増えてしまえば、もう高校の時点で島を出てしまって、島に戻る子どもたちがいなくなる。

つまりは若者の担い手を失ってしまう。

これでは国境離島を守る担い手というものが確保ができないのではないかというふうに感じます。

だからこそ私は、それぞれの地方都市にそれぞれの地域の特色、あるいは文化であったり一次産業、技術の習得といった就職先もしっかり出口となるような人材育成、そういったものを行うことであったり、高校卒業後の進路、これをセットにしていくことで。

プラスアルファはやはりお給料のことも考えなければなりません。

やはり大卒だったら給料が高いということで大学に進学する若者たちがたくさんふえておりますから、そういった地域それぞれの高校を卒業して技術を習得したあとにも、大学卒業と同じ程度のお給料が確保できるというような、国としてでしか後押しはできないと思うんですね。

なので、そういったところもしっかりと踏まえて、これでやはり若者の労働力確保をしていくということで。

労働力不足の充足、今はホワイトカラーに非常に非常に多くの若者たちが進路として進みたいという思いがある一方で、ブルーカラーに進みたいという若者がどんどんどんどん減ってしまい、そこに外国人労働者の方をどんどんどんどん補充していこうというような国の政策も進んでおります。

ですので、こういったところも踏まえて、ぜひお考えいただきたいんですが、大臣いかがでしょうか。

大変重要な御指摘だと思います。

昨年私、能登半島、石川県に行ってまいりました。

そこでは先ほどちょっと御紹介をいたしましたけれども、公営塾というものをやっておりまして、いわゆるその高校の市のですね、学習支援を、町がお金を出して、ある意味塾みたいなものを作って、学習支援、放課後の学習支援等を行うという施設に行ってまいりました。

そこでですね、お話をお聞きをしたのは、その取組によって、それまでは能登長屋には残念ながら学習塾とかが人口が少なくてなかったもんですから、大学受験を目指して、もう中学卒業段階から残念ながら能登長屋から出て行ってしまう高校生が非常に多かったというお話がある中で、その公営塾というものが出来上がって、そこで学校外の教育というものも受ける機会を得ることによって、高校生が能登長屋に残るようになった。

無償化対象となる在留資格者の基準
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 「我が国へ定着が見込まれない在留資格者」とは具体的にどの資格を想定しているのか
  • 家族滞在の生徒が将来日本で就労し定着する意思をどのような基準で確認するのか
答弁
松本洋平
  • 将来の我が国社会を支え得るものになり得ると考えられるものを対象とする
  • 就労の意思については、現時点では自己申告という形で確認することを想定している
全文
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今回の制度では無償化の対象として、我が国へ定着することが見込まれない在留資格者は対象外にするとの説明がなされています。

政府が言う「我が国へ定着が見込まれない在留資格者」とは、具体的にどの在留資格を想定しているのか明確にお示しください。

家族滞在の在留資格を持つ生徒のうち、将来日本で就労して定着する意思というのは、どのような基準で確認をするんでしょうか。

教えてください。

松本洋平新たな高等学校等就学支援金制度におきましては、将来の我が国社会を支え得るものになり得ると考えられるものに、法律上の支援の対象とすることとしているところであります。

その就労の意思ということでありますけれども、未来のことでありますから、それはなかなか職業選択の自由とか色々なものもあって、現時点においては自己申告という形で確認をするという形を想定しております。

高校無償化と実質的な移民政策の関連性
質問
吉川里奈 (参政党)

- 特定技能2号などの家族帯同が可能であり、就労意思がある外国人に無償化を提供することは、実質的に移民政策を推進しているのではないか

答弁
高市早苗

- 自己申告による意思確認を行い、日本で働いていただくことを前提としている

全文
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吉川里奈自己申告というところで非常に曖昧なご回答となりましたが、私たちとしては、やはり今回高市総理も移民政策はゼロベースで見直すといったお話が、総理になられる前にはあったかと思うんですけれども、前回の質問でもさせていただきましたが、特定技能2号の受入れに関しては上限がなしと。

この特定2号は家族帯同が可能というふうになっております。

また、高度専門職のビザであったり、経営管理ビザで入って来られる外国人の方にも、これ家族帯同というのが可能になってきます。

でも、やはりこれから外国人労働者の方が増えていく中で、子どもたちの数もどんどん増えていくのではないか、そういった懸念もあります。

やはり移民政策を取らないというふうに政府は言っておられますが、実質的には、これはやはり高校の無償化に関しても、将来我が国日本で働いていく、就労する意思がある子どもたちに対しても無償化をしていくといったところで、実質的にこれ移民政策を推進しているのではないかというふうに私は感じるんですが、このあたり総理いかがでしょうか。

高市早苗それは様々な感じ方はあるかと思いますけれども、先ほど文科大臣が説明をしたとおり、しっかりと意思確認、これは自己申告ではあるけれども、やっぱり働いていただくこと、これを前提にしているわけでございます。

高校無償化の検証と公教育の質向上
質問
吉川里奈 (参政党)

- 高校無償化の効果と課題をどのように検証し、公教育全体の質の向上を図るのか

答弁
高市早苗
  • 無償化と質の確保向上を両輪で進める
  • 地域や産業の発展を支える人材育成という役割を果たせるよう取り組み、実施による影響を検証しながら必要な制度見直しを行う
全文
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だからこそ、この高校無償化という制度の効果と課題について、高市総理はどのように検証し、これからの日本、その公教育全体の質の向上をどのように図っていくお考えかお聞かせください。

いわゆる高校無償化、子どもたちが自ら希望する高校を選択できるようにすることで、質の高い教育を行うということを目指すものです。

ですから高校無償化と高校教育の質の確保向上、これは両輪で進めていくということは当然でございます。

先ほど文部科学大臣からグランドデザインも含めて詳しい説明がありましたので、そこは割愛いたしますが、高校教育が我が国の地域や産業の発展を支える人材育成といった役割を十分果たすことができるように取組を進めてまいります。

なお、高校無償化の実施による影響につきましては、これは検証を行いながら必要な制度の見直しも行ってまいります。

公立高校の民営化への懸念
質問
吉川里奈 (参政党)

- 公立と私立の無償化が進むことで、結果的に公立高校の民営化につながるのではないか

答弁
松本洋平

- 民営化の意図は不明だが、引き続き国と自治体が責任を持って子どもたちに教育を提供する責務を果たす

全文
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これ、しっかりと見直しも踏まえてやっていかないと、私としては、公立高校、そして私立高校の無償化が、公立高校の民営化になっていくのではないのかなという懸念を感じています。

このあたり、総理いかがでしょうか。

民営化の意図するところが、ちょっとよくわたくしわからないもんですから、どういうふうにお答えをしていいのかというのはありますけれども、引き続き、国、そして自治体が責任を持って、子どもたちに対して教育を提供をしていく、そうした責務を果たしてまいりたいと思います。

高校無償化政策への総理の姿勢
質問
吉川里奈 (参政党)

- 三党合意で決まっていたから進めているだけで、総理自身はこの政策にあまり思い入れがないのではないか

答弁
高市早苗
  • 日本維新の会との連立政権の合意事項であり、真剣に取り組んでいる人々がいるため「思い入れがない」というのは失礼である
  • 教育の質の向上と学びの機会の保障の観点から取り組む
全文
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私として最後に総理にお尋ねしたいのは、これ、石破政権下で三党合意になったお話だと思うんですね。

総理として、この高校無償化というところについて、これ三党合意になって、もともと決まっていたものだから進める、いわゆる総理としてあまり思い入れのない政策じゃないのかなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。

それはもう既に進めていることでございますし、日本維新の会との連立政権の合意でもあります。

真剣に取り組んでいるたくさんの方々に「思い入れがない」などと言ったら大変失礼なことになります。

とにかく高校の教育の質の向上、そして多くの方々の学びの機会の保障、そういった観点から取り組んでまいりたいと思っております。

エネルギー安全保障に関する予算措置
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 中東情勢の深刻化に備え、石油備蓄の積み増しやLNG調達先の多様化、再エネ投資の前倒しが必要ではないか
  • 現行予算や予備費の枠を超えた予算の積み増しや組み替えが必要ないと考えているか
  • 検討が必要な場合のタイミングや規模感についての考えを問う
答弁
高市早苗
  • 省エネ、調達先の多角化、備蓄整備、再エネ・原子力の活用を推進してきた
  • 中東情勢を踏まえ、石油備蓄やLNG代替調達のための国際協力体制構築の重要性を改めて認識している
全文
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本日はまずエネルギー安全保障についてお伺いいたします。

今回のイラン情勢が日本経済に与える影響として、最も直接かつ深刻なのはエネルギー供給の問題であるというふうに思います。

先ほど後藤委員からも「第三次オイルショック」というワードもありましたが、我が国は原油輸入の9割以上を中東に依存しており、その主たるルートであるホルムズ海峡周辺で、既にタンカーへのミサイル攻撃という事態があったわけであります。

この石油タンカーへの航路における情勢不安というのは、すでに現実のものになっているというふうに思います。

そして先日、赤澤大臣がサウジアラビア、UAE両国のエネルギー大臣との会談をされて、安定供給への協力を求めるということをされたと承知しております。

両国からも前向きな回答を得ているというふうに承知しておりまして、こういった迅速な対応というものは大変素晴らしいものだと思います。

ただ、これはあくまで現状の供給の継続ということを確認したもので、今後事態が長期化であるとか深刻化した場合の備えというのは、また必要なのではないかと思います。

そこで総理にお伺いいたします。

今回の事態を受けて、例えば石油備蓄の積み増しであるとか、LNGの調達先の多様化支援であるとか、再生可能エネルギーや電力安定化への投資の前倒しといった、このエネルギー安全保障に関する予算について、現行予算であるとか予備費の枠内での対応ということはおっしゃっておりますが、それを超えた積み増しであるとか組み替えが現時点では必要ないというご判断でありましょうか。

仮に今後検討に値するというケースがあるならば、そのタイミングであるとか規模感についてもお考えを伺いたいというふうに思います。

我が国の最優先課題であるエネルギーの安定供給の確保のため、政府として徹底した省エネルギーですとか、化石燃料の調達先の多角化、備蓄の整備、再エネや原子力といったエネルギー安全保障に寄与する電源の最大限の活用などを進めてまいりました。

その上で、現在の中東情勢を踏まえますと、いざというときに備えた石油の備蓄、LNGの代替調達に必要な国際協力体制の構築の重要性、これを改めて認識をいたしております。

中東外交における日本の役割と現状認識
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 長年築いてきた対イラン外交チャンネルが現状でも有効であるか、および現在の中東外交の現状認識を問う
  • G7や中東諸国を含む幅広い外交文脈の中で、総理としてどのような外交的役割を果たす考えがあるか
答弁
高市早苗
  • 米国と緊密に意思疎通しつつ、イラン政府とも東京・テヘラン双方で必要なやり取りを継続している
  • イランが建設的な役割を果たすことが情勢沈静化につながるという考えを伝えていく
  • 核兵器開発は許されない立場を堅持しつつ、国際社会と連携し積極的な外交努力を行う
全文
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次に総理の外交における役割についてお伺いしたいというふうに思います。

2019年6月、当時の安倍総理がイランを訪問されました。

これ実に41年ぶりの日本の現職の首相による訪問で、当時イラン側がトランプ大統領との対話に応じないという中で、日本が仲介の役割を果たす。

そして同年12月にイランの大統領が来日されるということになったというふうに記憶をしております。

こういった日本とイランの長年築いてきた関係というのは、大変意義深いものであるというふうに思います。

今回の状況が過去のものと何か直接に重ね合わせられるものでないということは承知しておりますが、対米国、対イラン、そしてカタールやオマーンをはじめとする中東の諸国、そういった関係において日本固有の外交的な役割を果たすことで、何か大きな意味を持てるのではないかと私は考えております。

そこで総理に2点お伺いしたいと思います。

まず1点目は、日本がこれまで長年関係を築いてきた対イランの外交チャンネルというものが、足元の状況変化を踏まえてもなお有効であるのか含め、現在の中東外交の状況というものを総理がどのように捉えられているかということ、現状認識を伺いたいと思います。

もう1点、2点目は、対米あるいは対イランにとどまらず、G7であるとか、先ほど申し上げた中東諸国であるとか、こういった幅広い外交の文脈の中で、我が国あるいは高市総理が果たされる外交的役割をどのように考えておられるか。

そういった積極的な役割を担う思いがあられるかというところを、ぜひお聞かせください。

それではまずイランについて申し上げます。

我が国は地域の大国であり豊富な天然資源を有するイランとの間で、長年にわたる関係を築いてまいりました。

今般の事態発生後ですが、同盟国である米国との間で緊密に意思疎通するということもしておりますが、イラン政府との間でも東京およびテヘランの双方で必要なやり取りを継続しております。

他方で、現在米国とイスラエルとイランとの間の攻撃の応酬が周辺国も巻き込む……形で拡大しており、さまざまな人的物的被害が発生しています。

我が国としては、イランが国際社会の懸念にしっかりと応えて、中東地域の平和と安定のために建設的な役割を果たすことが情勢の沈静化につながり、ひいてはイラン国民の皆様の平穏な生活の回復にもつながっていくと考えております。

こういった考え方は、さまざまなルートでイラン側にお伝えをしてまいりたいと思っております。

それから、イランによる核兵器開発については、決して許されないというのが我が国の一貫した立場です。

その上で、我が国は従来から自由、民主主義、法の支配といった基本的価値や原則を尊重してまいりました。

これらの基本的価値や原則については、FOIP(自由で開かれたインド太平洋)の中核的法の支配を重視する我が国の立場については、法整備の推進も通じて、国際社会にしっかり発信してきました。

先週の首脳外交においても、ここをしっかりと確認いたしております。

イランをめぐる情勢につきましても、こうした立場を踏まえながら、事態の早期鎮静化に向けて、国際社会と連携しながら、積極的な外交努力を行ってまいります。

すでに積極的に外交努力はしているつもりでございます。

率直な意見交換に加えて、資源・エネルギー安全保障の観点からの交渉も続けております。

経済危機時の財政政策と判断基準
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 原油高によるスタグフレーションのリスクがある中で、景気が急激に冷え込んだ場合に発動できる経済財政政策の余地を問う
  • 財政出動のタイミング、判断基準、および日銀との連携についての考えを問う
答弁
高市早苗
  • 来年度予算の大きな方向性に変更はなく、強い経済をつくる方針は不変である
  • 令和7年度補正予算の迅速な執行と、令和8年度予算の早期成立が重要である
  • 原油価格や世界経済の動向を注視し、必要な対応にスピード感を持って手を打つ
全文
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続いて経済財政政策についてお伺いいたします。

このイラン情勢の長期化が仮に本日時点で、すでに原油の価格というのが1バレル110ドルという水準に至ったというふうに聞いておりますが、この原油価格の水準が1バレル100ドルを超えるという水準が続くと、我が国経済に対しても成長率の押し下げ効果であるとか、あるいはインフレ、これが確実に進んでいくということになるかと思います。

もう一つ、金融市場の混乱ということも大きな懸念事項で、まだマーケットは早期に収束するというシナリオと長期化するというシナリオ、両方で揺れるところあるかと思いますが、この長期化シナリオが織り込まれていく中で、株安のリスクもより顕在化をしていくというふうに思います。

こうした状況が重なると、まさに物価が上がりながら実体経済も株式市場も悪化をして、いわゆるスタグフレーションと申しますか、非常に抜け出すのが難しい状況に陥りかねないということを懸念をしております。

そうしたときに財政出動ということが必要になるわけですが、この財政への信任が揺らぐ形になってしまうと、さらに長期金利の上昇であるとか円安が進む、悪循環に陥るというリスクもございます。

我々、来年度予算を議論する中で、もともとは実質賃金もプラスに転じて、内需もしっかり回復をしていくと、こういった前提のもと議論をしてきたわけでございますが、そのシナリオ自体が大きく狂うというリスクがある状況だと認識をしております。

その上で総理にお伺いしたいのが、仮にこの景気が急激に冷え込むということがあった場合に、政府として発動できる経済財政政策の余地をどう捉えておられるかというところ。

例えば財政出動のタイミングであるとか、その判断基準、日銀との連携との考え方について、改めてそういう考え方を伺いたいというふうに思います。

高市早苗(内閣総理大臣)今ご議論いただいております来年度予算について、この大きな方向性について変更は考えておりません。

何としても強い経済をしっかりとつくっていく。

そして税率を上げると税収が増えていく、そういった姿をつくっていく。

そうでなければ社会保障も含めて日本の国内はなかなか回っていかないと思っておりますので、その方向性をお示ししている政策これについては変わりません。

ただ、中東情勢による日本経済への影響ということですが、現時点でこれが短期で終わるのか中長期化するのか、予断を持って判断するということは困難です。

ですからまずは物価高対策、それからエネルギー資源安全保障の強化を盛り込んだ経済対策、令和7年度の補正予算を着実かつ迅速に執行するということが重要です。

かなりエネルギー資源安全保障の強化については、しっかりとした施策を盛り込んでまいりました。

それから令和8年度予算及び関連法案の早期成立を図っていただくということについても重要だと考えております。

その上で政府としては、原油価格の動向、これはしっかり見ております。

また世界経済の動向、それに伴う国際貿易、物流、エネルギー価格などをはじめとした物価への影響、これをしっかり注視し、必要な対応については相当なスピード感を持って手を打ってまいります。

危機局面における戦略的投資の維持
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 経済危機時に中長期的な戦略投資が後回しにされる傾向があることを懸念
  • 中東情勢の悪化で財政圧力が強まったとしても、政府が掲げる戦略的投資の方針を維持し、やりきる決意があるか
答弁
高市早苗
  • 国内投資の促進に徹底的にてこ入れする考えは変わらない
  • 経済成長に必要な財政出動をためらうべきではないと考えている
  • 成長戦略17分野の投資および危機管理投資・成長投資に取り組む姿勢に変わりはない
全文
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今いただいたことに対して、ぜひ1点ご提案させていただきたいと思います。

まず政府内々にということでも構わないかなと思うのですが、あらかじめどういう状況になったらどういう打ち手を打つかというところのご検討を、ぜひ深めていただきたいというものでございます。

例えば今もありましたが、原油価格がどういう水準になったら何をするということであるとか、あるいは実質賃金がどの程度低下をしたらそれに対する手を打つであるとか、日銀との政策協調、どのタイミングでどういうコミュニケーションをするかであるとか。

これ、日頃からシミュレーションされていることとは思いますが、改めてそれが現実のものになる可能性が高まっているというふうに思いますので、そういったシナリオプランニングというところはぜひお願いしたいと。

この場で具体的な数字を申し上げるとよりややこしいというところもあるかと思いますので、検討をしっかりしていただいた上でですね、そのあるべき枠組みのあり方についても議論は深めさせていただきたいというふうに思います。

加えて、もう一点ですね。

やはりそういったスタグフレーションであるとか、あるいは経済的な危機に近い状況においては、短期に対する対応ということが、よりプレッシャーがかかる状況であると思いますが、これ、来年度予算でも中長期に向けた取り組みということは議論を我々してきたわけで、それに関するご質問を続いてさせていただきたいと思います。

まず危機的な局面で財政にも圧迫がかかると、最初によく見直しの俎上に上がりやすいのが、すぐに効果が見えづらい、ある意味での中長期的な戦略投資ではないかというふうに思います。

足元の痛みが大きければ大きいほど、そして緊急度が高ければ高いほど、今すぐ効果が見えないのであれば一旦落ち着くまで後回しにするという政治的な圧力が高まるということは、これは国内外を問わず過去の経済危機であったりとか、あるいは安全保障上の緊張状態に陥った国では多く繰り返されてきたパターンではないかなというふうに思います。

一方で、その都度そういった戦略投資が後回しにされると、危機が落ち着いた後にその間競争力を失っていたというような国もまた多くあるのかなというふうに思います。

例えばリーマンショックの際も、各国の対応によってその後の競争力には差が出てきたのではないかなというふうに思います。

当時R&Dの投資であるとかインフラ、教育、そういった投資を維持できたかどうかというところで、危機以降の回復であるとか、あるいは成長というところに差が出てきたものというふうに認識をしております。

そこで戦略投資を削ってしまうとですね、危機自体は乗り越えても相対的に凋落してしまうということが懸念されます。

高市総理においては、まさに責任ある積極投資ということで、戦略的投資はやりきるんだということをおっしゃっておられます。

この未来にしっかりと投資をするということは、我々チームみらいとしても強く共感をするところでございます。

そして今回のイラン情勢というものは、まさに危機管理投資の意義というものも浮き彫りにしていると思います。

純粋な経済的価値、経済的な意味での投資ということに加えて、危機に際して強い日本にするということですね。

そこで総理にお伺いしたいと思います。

今回中東情勢が長期化、あるいは経済的な意味で悪化をして財政への圧力が高まるという局面が訪れたとしても、この高市内閣が掲げる戦略的投資の方針は変わらないということをおっしゃっていただけますでしょうか。

ぜひ決意を伺いたいと思います。

中東情勢が経済に与える影響について、現時点で予断を持ってコメントすることはしません。

基本的に足りないのは資本投入量です。

すなわち国内投資ですから、その促進に徹底的なてこ入れをしていく考えは変わりません。

つまり、産業政策の大競争時代に世界が突入している中で、我が国が経済成長を実現するために必要な財政出動をためらうべきではないと考えております。

今、高市総理がお答えしたことに尽きると思いますけれども、いずれにしましてもいろいろな具体的な中東情勢の影響について、予断を持って具体的なコメントをすることは差し控えさせていただきたいと思います。

がいずれにしましても政府としては、原油価格等の動向、あるいは世界経済の動向、そしてそれに伴う国際貿易、物流、エネルギー価格をはじめとした物価への影響などをしっかり日々注視しておりますが、必要な対応につきましては、必要が生じたらスピード感を持って手を打っていくということであります。

いずれにしましても、引き続き中東情勢が経済に与える影響を注視し、経済物価動向においてしっかり対応してまいりますし、政府としては、成長戦略17の分野について、やっていくということについては、この姿勢については全く変わりは、現時点では変わりはございませんので、しっかり高市内閣の成長改革の義務である危機管理投資、成長投資については取り組んでまいります。

イラン攻撃への対応と日米首脳会談
質問
田村智子 (日本共産党)
  • 日米首脳会談でトランプ大統領にイラン攻撃の中止を求めるべきではないか
  • 米国から軍事行動への協力を要請された場合、一切拒否すべきではないか
答弁
高市早苗
  • 中東情勢について我が国の立場や考えを伝え、議論を深めたい
  • 外交上の意思疎通など、最も適切と思われる形で米国と意思疎通を行っていく
全文
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1つは、日米首脳会談でトランプ大統領にイランへの攻撃の中止を求めるべきではないのか。

そして2つに、イラン攻撃に関わって日本に協力を要請された場合、アメリカの軍事行動への一切の協力を拒否すべきではないのか。

高市早苗(内閣総理大臣)これから行う日米首脳会談に関する問いでございますけれども、来る日米首脳会談においては、イラン問題をはじめとする中東情勢や厳しさを増す国際情勢についても、我が国の立場や考えを伝えるとともに、じっくりと議論を深めてまいりたいと思っております。

その上で、立場の伝達や働きかけについては、対外的な発信だけではなく、2国間で外交上の意思疎通など様々な形があると考えますけれども、我が国としては、米国との間で、さまざまな国際情勢について、最も適切と思われる形で意思疎通を行ってきておりますので、今後もそのようにしていきたいと考えております。

普天間飛行場の返還時期
質問
田村智子 (日本共産党)
  • 1996年の日米合意から30年経っても返還されていない現状がある
  • 普天間基地は一体いつ返還されるのか
答弁
小泉進次郎
  • 普天間の固定化は避けなければならないが、代替施設の建設抜きに無条件撤去することは安全保障上同意できない
  • 辺野古への代替施設建設を着実に進めることが政府の立場である
全文
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沖縄の普天間基地が、1996年度橋本・モンデール会談で日米両政府が普天間基地返還を合意してから、来月12日で30年になります。

世界で最も危険な基地だと政府が認めながら、普天間基地はアメリカ軍の勝手放題で使われていて、米軍機の墜落、深夜早朝を含む騒音、事件、事故、この30年間何も変わっていません。

96年のこの日米合意では、5年ないし7年以内に返還とされていたんですよ。

これは当時の橋本総理大臣が沖縄に示した約束でもあります。

一体、普天間基地はいつ返還されるんでしょうか。

小泉進次郎(防衛大臣)今、田村先生からさまざま御説明がありましたけれども、普天間飛行場をめぐる問題の原点は、市街地に位置していて、住宅や学校で囲まれていて、世界で最も危険といわれる普天間飛行場の危険性を、1日でも早く除去することであります。

普天間飛行場の固定化は絶対に避けなければなりません。

代替施設の建設抜きに、普天間飛行場の無条件撤去を求めるということは、現下の安全保障環境と抑止力の観点からは同意できませんし、今お話がありましたとおり、この普天間の危険性の除去を進めるためにも、普天間の持っている機能の3つを岩国やニュータバル、そして辺野古、こういったところに移転をする形で、普天間の返還と、そして辺野古への代替施設の建設、これを着実に進めていくというのが政府の立場であります。

辺野古移設の計画破綻と返還時期の具体性
質問
田村智子 (日本共産党)
  • 軟弱地盤の改良工事に15年かかるとされており、計画は破綻している
  • 辺野古新基地の滑走路長の問題で米国側が返還に難色を示しているとの指摘がある
  • 普天間基地の返還は具体的にいつになるのか
答弁
小泉進次郎
  • 工事完了まで9年3ヶ月、提供手続完了まで約12年を要する計画である
  • 提供手続完了後、早期に全面返還が実現できるよう米国と連携する
  • 米国との認識に齟齬はなく、辺野古移設が唯一の解決策である
全文
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それはなぜか。

昨年1月から大浦湾側の軟弱地盤の改良工事が始まりましたが、台風などの影響で半年間中止し、今のペースでは軟弱地盤の工事だけで15年はかかることになります。

計画の破綻は明らかなんですよ。

普天間基地の返還はいつになるんですか。

今言われたのは、軟弱地盤の工事が半年も中断し、このペースでは15年かかりますよという指摘の前の話なんですよ。

この辺野古新基地については、アメリカの海軍検査員が滑走路の長さが短いことを指摘して、国防総省は辺野古基地完成後も別の長い滑走路が沖縄県内で確保されない限り普天間は返還されないと正式に見解を示して、沖縄県民の新たな怒りを呼んでいます。

総理、普天間基地はいつ返還されるのか、沖縄県民に説明してください。

普天間飛行場代替施設建設事業の工期についてお答えさせていただきますが、変更後の計画に基づく工事に着手してから工事完了までに9年3ヶ月、提供手続の完了までに約12年、これを要する旨御説明をしてきております。

普天間飛行場の具体的な返還時期につきましては、完成後における部隊の移転などのプロセスを考慮した上で決定されるものですが、提供手続完了後、早期に普天間飛行場の全面返還が実現できるよう、引き続きアメリカと緊密に連携してまいります。

いや、まず先ほど田村先生がアメリカ側の最近の報道など、こういったお話をされていますが、あたかも何か新しい論点が生じたり、新たな条件が付されたりしたかのように取り上げられていますが、全くそのようなことはなく、これまでと何も変わりはありません。

日米間の認識に全く齟齬はありません。

普天間飛行場の具体的な返還時期についてでございますけれども、これは先ほど見通しについて防衛大臣が答弁をしましたが、辺野古移設が唯一の解決策であるという方針に基づいて着実に工事を進めていくということが、その1日も早い全面返還を実現し、危険性を除去することにつながると考えています。

発言全文

坂本哲志 (予算委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

これより会議を開きます。

令和8年度一般会計予算、令和8年度特別会計予算、令和8年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題とし、一般的質疑を行います。

この際お諮りいたします。

3案審査のため、本日政府参考人としてお手元に配付いたしておりますとおり、内閣官房国土強靭化推進室次長、山本匠君ほか45名の出席を求め説明を聴取したいと存じますが、ご異議ありませんか。

ご異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

山田美樹 (自由民主党・無所属の会) 15発言 ▶ 動画
質疑者 山田美樹

山田美樹。

自由民主党・無所属の会の山田美樹です。

質問の機会をいただきありがとうございます。

私からは経済政策と外国人問題について質問いたします。

よろしくお願い申し上げます。

先の衆議院選挙では、自民党の高市総裁が掲げる強い経済に、大変多くの有権者の方々からご指示をいただきました。

この強い経済を支えるのが責任ある積極財政です。

失われた30年が終焉し、デフレ経済からインフレへと移行している国内経済の状況や、国際情勢がこれまでになく不安定化している状況に鑑みると、国が前面に立って成長投資、危機管理投資を行っていくという高市政権の方針は、まさに時代の要請にかなったものだと感じています。

また、積極財政の下で複数年度予算を導入し、補正予算を前提とした予算編成から脱却するという目標は、長年にわたる予算編成の仕組みを大改革する大仕事ですが、政権与党の一員として私も令和9年度の予算編成の議論の中で制度が骨抜きにならないようしっかり後押しをしていくとともに、国民の皆様への分かりやすい説明を心がけていきたいと思います。

一方で、積極財政には不安の声もあります。

地元の経営者の方々の中には、円安が解消しないことには物価高対策をやっても効果が出ないのではないかという意見もあったり、金利が上がると若い人が住宅ローンを組むのが大変になるよねと心配する方もいらっしゃいます。

金融業界の方々とも意見交換していますが、今は冷静に見守っているといった様子がうかがえます。

こうした心配の背景には、日本の経済財政の将来の道筋が見えないことによる市場の不安があるのではないかと感じています。

財政の予見可能性を高めることが不可欠です。

また、政治学では各国共通の課題として、国の歳出をめぐる政治判断はどうしても支持率や選挙の圧力を受けると言われていることを考えると、行き過ぎた積極財政を抑制する何らかの仕組みが必要だと考えます。

予見可能性という点では、これまで財務当局が行ってきた財政見通しのように、プライマリーバランス黒字化目標から逆算して作った数字ではなくて、合理的なアサンプションに基づくフォーキャストを行って客観的な将来予測を示すべきだと思うのです。

中東情勢が緊迫する現状においては、なおさら最新情報に基づいた客観分析が不可欠です。

問題は誰がこの予測を行うかです。

これはあくまで私個人の考えですが、例えば5人とか7人とか、複数の金融市場の専門家による中立のアドバイザリーボードを設けるのはいかがでしょうか。

政治でも行政でもない、マーケットの最前線で戦う金融のプロフェッショナルによる忖度ない客観的な視点は、市場の信任を得る上で極めて重要です。

現状でもエコノミストなどの専門家が経済財政諮問会議などの形で政権運営に関与していますが、できれば政治任用ではない方が市場の信頼を得られると思います。

いかがでしょうか。

答弁者 片山さつき

片山財務大臣にお伺いします。

片山財務大臣。

片山さつき。

まさに非常に良いご指摘をいただきまして、総理も経済成長を実現するためには、必要な財政出動を行うにあたっては、特に民間や地方の取り組みを後押しするために、政府予算の予見可能性が非常に大事、その確保が非常に大事だと都度述べられておりまして、責任ある積極財政を進める上で、この予見可能性というのはキーワードと考えております。

中長期的な試算とは別に、ご承知のように年2回、直近の経済動向等も踏まえて中長期試算というのも出しておりまして、そこは諮問会議に出して結構議論をするんですね。

これは公表はされておりますが、そういう部分もございます。

さらにその上で、引き続き民間のエコノミスト、政治任用ということなんですが、民間のエコノミストも含めて専門家有識者の豊富な知見をお借りしたいと考えております。

その最重要なのは、政府の側の方でも参考となるよう、最新化、記載内容の更新見直しをやっておりまして、我が国の財政状況については各省庁の特徴も踏まえながら、できるだけ多様な様々な資料を用いて議論をしていくこととしております。

何といっても責任ある積極財政という以上は、これはマーケットの信任、マーケットの信任を得るためには、委員のご指摘のように民間エコノミストも含めた多くの人の標準値ですとか参考値というものを取っている国もありますから、そういった視点も含めて、この財政の持続可能性とマーケットからの信任をしっかり確保してまいりたいと。

そのためには、ぜひ論客でいらっしゃる山田委員の強い後押しも、ぜひ引き続きお願いしたいと思います。

よろしくお願いします。

質疑者 山田美樹

山田君。

片山大臣、御答弁ありがとうございます。

データの公表は非常に重要だと思います。

金融業界の方々とお話ししておりますと、片山先生が財務大臣を務めくださっているという事実が、積極財政への信任の大きな理由になっていると感じます。

資産運用立国の観点からも、積極財政による経済成長の果実を賃上げを通じて家計に還元し、貯蓄から投資への動きをさらに推進していただければと思います。

さて、強い経済を支える財政システムについて質問させていただきましたが、続いて、強い経済の政策の中身についてお伺いします。

高市政権の経済政策の中核をなすのが、半導体、AI、エネルギー、防衛産業などを中心とする17の戦略分野を強力に推し進める産業政策です。

まずは国力を強化しなければならないという思いは、明治の殖産工業、戦後の傾斜生産方式、日本列島改造論などとも相通ずるものですが、今まさにそうした時代の転換期であり、政府の強い覚悟を感じています。

一方で、強い日本経済を実現するためには、産業競争力の強化とともに、個々人の持つ能力ややる気を最大限に生かせるような労働環境をつくっていくことも不可欠です。

特に若い世代が将来に希望を持って働ける環境づくりは、政治の責任でもあります。

先の衆議院選挙では、普段は選挙に行かない、いわゆる不動層、若い世代が投票所に足を運んでくれたのが特徴的でした。

私も大学生くらいの子に、「オー、ミキティ、投票したぜ」と言われて喜んでいましたが、こうした若者たちからの支持は、強い経済を掲げる高市政権への大きな期待の現れだと感じました。

とはいえ、強い経済の産業政策そのものは、必ずしも若い世代が直接に利益を得るものとは限りません。

若い世代が抱えている漠然とした不安や不満、賃金が上がらない、転職しにくい、挑戦すると損をする、といった現実問題に対応することができなければ、政治に関心を寄せてくれた若者たちの気持ちは、すぐに離れていくでしょう。

若者の挑戦を後押しする労働改革が必要だと感じています。

若い世代を念頭に、企業ではなく人への投資として国は何をすべきか。

また若者が求める、転職しても損をしない社会、起業や副業に挑戦できる社会、若くても実力で評価される社会の実現のために、どのような労働市場改革が必要かなど、若者向けの経済政策の今後の方向性について、上野厚生労働大臣にお伺いします。

答弁者 上野厚生労働大臣

(上野厚生労働大臣)お答えいたします。

委員から大変重要な御指摘をいただいたと考えております。

強い経済の実現のためには、今後の経済成長の中心的な担い手となる若い世代の皆さんに、これからさらに頑張っていただく、活躍をしていただく、そういった環境をしっかり整えていくということが大事だというふうに思っております。

今後、日本成長戦略会議のもとに設けられました労働市場改革分科会において、労働市場改革の様々な課題について検討させていただきたいと考えております。

質疑者 山田美樹

山田美樹(自由民主党・無所属の会)はい、ぜひしっかりと若者の応援をお願いいたします。

続きまして、私の地元である東京の都心の住民にとって、今、最大の課題である外国人問題についてお伺いします。

首都東京の県庁所在地である新宿区では、住民の15%が外国人、出身国は130カ国を超えます。

7カ国語で案内作りを作成している区立の幼稚園や、生徒の6割が外国にルーツを持つ区立小学校もあります。

民泊についても新宿区は全国に先駆けて条例を制定し、私も国会で新宿区の取組を紹介しながら旅館業法の改正の議論に参加しました。

今年1月時点での民泊の届出住宅数は、新宿区は全国で一番多い3,620件、東京23区の中でも突出して多く、全国の民泊の実に1割が新宿区内に集中しています。

届出の内訳を見ますと、8割が法人、9割が共同住宅、76%が賃貸物件、92%が家主不在型であり、有休資産の活用という制度発足当初の目的とは程遠い、賃貸よりも儲かるビジネスとしての民泊の現状がうかがえます。

また、届出者の3分の1が外国人であり、民泊の利用客の95%が外国人です。

違法民泊が外国人の不法滞在の温床となるゆえんです。

私たちが暮らす住宅街がごみや騒音に脅かされている。

マンションが民泊用に貸し出されて家賃相場が上がって住民が住めなくなる。

最近では最初から民泊として使用することを前提としたアパートやマンションが次々に建設されている。

これが都心の民泊の実態です。

民泊制度が始まって8年が経ちますが、経済効果や弊害など、政府はどのように評価しているのでしょうか。

また、政府はインバウンド目標として、2030年に訪日外国人旅行者6,000万人を掲げる一方で、外国人政策を大幅に厳格化していますが、政府は今後の民泊の在り方をどのように考えているのか、金子国土交通大臣に伺います。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)国土交通大臣金子恭之君。

答弁者 金子恭之

おはようございます。

山田委員には本当に地元の非常に問題に対して真摯に取り組んでいただいておりまして、ありがとうございます。

住宅を活用して宿泊サービスを提供するいわゆる民泊については、公衆衛生の確保や地域住民等とのトラブル防止等のルールを整備する必要があったため、平成29年に住宅宿泊事業法が制定されました。

その後、民泊の件数は全国で増加をし、現在約3万8000件となっており、増加するインバウンドの受け皿や、多様な宿泊機会の提供といった役割を果たしている一方で、民泊をめぐっては、例えば、法令手続きが行われずに営業が行われている民泊や、騒音やごみなどの迷惑行為に対して事業者による宿泊者に対して適切な対応が行われない民泊などの問題が指摘されているところでございます。

このため、本年1月に関係閣僚会議で取りまとめられました「外国人の受け入れ、秩序ある共生のための総合的対応策」において、予約サイトから違法な民泊を確実に排除するため、国の民泊データベースと予約サイトとのデータ連携の実現、立地規制などを適切に行うためのガイドラインの見直し、不適切な民泊への厳正な処分などを行いやすくするための手法や環境の整備等の対策が盛り込まれたところでございます。

国土交通省といたしましては、関係省庁とも緊密に連携しつつ、総合的対応策に基づくこれらの施策を確実に進め、住宅宿泊事業の適切な運営の確保に向けてしっかりと取り組んでまいります。

質疑者 山田美樹

山田君。

ありがとうございます。

自治体にとって、違法民泊の取締りは大きな負担でございます。

今、データ連携のお話がありましたが、現状では、仲介業者が物件を掲載するに当たって、届出物件かどうか確認するのが原則ですけれども、仲介サイト上に違法民泊の掲載が後を絶たず、新宿区から観光庁への削除要請が年間100件以上に及んでいるところです。

新宿区は、苦情が入るたびに、全件の現地調査を行っていますが、玄関がオートロックで立ち入れないとか、宿泊客が事業者から「区役所には対応しないように」と言われていて調査に応じない場合も多々あるそうです。

また、管理業者には原則30分以内の駆けつけ対応が求められていますが、中には管理業務のほとんど全てを再委託して、実質的に管理業務を全く行っていない法律違反が明らかな事例も増えており、制度が崩壊していると言わざるを得ません。

新宿区では今年度、違反事業者に対して東京都内で初めて業務停止命令、業務廃止命令を発令しましたが、制度に大きな抜け穴があります。

法律では処分を受けるとその後3年間、新規の届出ができなくなりますが、別会社を立ち上げて別の個人名義で届出をすれば、同じ場所で同じ枠組みで民泊営業ができてしまいます。

また、行政処分の発出前には弁明の機会が与えられますが、処分が決定する前に廃止届を出せば、処分を受けずに再び届け出ができてしまいます。

自治体が労力をかけて指導や罰則を適用しても意味をなさないという現状があります。

自治体の人的リソースには限界があります。

本来、民泊問題は基本的に保健所の衛生部門が担当しますが、衛生部門はほかにも多くの法定事務を抱えていますから、強力な指導権限を持たずに限られた人数で民泊問題に対処するのは物理的に不可能です。

こうした現状は、自治体が独自の対応で解決できるものではありません。

国は自治体に権限を与えたので自治体が適切に処理すればいいと、自治体任せにするのではなくて、例えば大元の国の法律を改正して違法民泊への規制を強化するとか、自治体が地域の事情に応じた規制をしやすくする、あるいは手続きなどの運用面で自治体の負担軽減を図るなどの対応が強く望まれます。

国としてどのように自治体を支援できるか、金子大臣に伺います。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣金子恭之君。

委員のご指摘のとおり、民泊の適切な運用の確保に向けては、各自治体が事業者に対する処分などを着実に実施できる環境を整えることも重要な課題であると認識をしております。

このため、先ほど申し上げましたようなことをやりながら、自治体の負担を軽減しつつ、違法な民泊の抑制を進めてまいります。

このための経費を令和8年度予算案において盛り込んでいるところであり、速やかに取り組んでまいります。

また、今、委員から具体的な悪質な事例も伺いました。

そのことも踏まえまして、管理が適切に行われていない民泊に対して、自治体が効率的かつ着実に処分を行えるよう、処分事例の収集・展開や、処分の前提となる違反事実の把握の方策などについて、関係省庁や自治体などと連携しながら検討をしてまいりたいと思います。

このような対策を通じて、各自治体が民泊の監督を着実に行われるよう努めてまいります。

具体的なご指摘ありがとうございました。

質疑者 山田美樹

山田さん。

大臣、ありがとうございます。

ぜひ、丁寧な答えをよろしくお願いいたします。

そして、外国人問題の中で、都心で民泊とともに大きな問題となっているのが、外国人による投機的な不動産売買です。

千代田区では、昨年の夏に、対象を外国人に限定はしていませんが、投機目的でのマンション取引を行わないよう、不動産業界に対して要請がなされたところです。

自治体による対応をどのように評価していらっしゃいますでしょうか。

答弁者 楠田美樹

楠田美樹君。

お答えを申し上げます。

昨年7月、千代田区から不動産協会に対し、投機目的でのマンション取引の防止に関する要請が行われたことは承知をいたしております。

国土交通省以外の団体間で行われた個別の要請についてコメントすることは差し控えさせていただきたいと思いますけれども、国土交通省といたしましても、日本人か外国人かを問わず、実需に基づかない投機的取引は好ましくないというふうに考えておりまして、近年のマンション価格上昇について投機目的での取引が一因となっているのではないかとの声も踏まえ、三大都市圏等の新築マンションの登記に不動産登記情報等を活用して、短期売買と国外からの取得について実態を調査し、その結果を昨年11月に公表をさせていただきました。

また同月、不動産協会におきましても、購入個数の制限や引渡しまでの売買活動の禁止など、投機的取引抑制に向けた取組を、会員各社が遵守する旨を公表されたところでございます。

今後もマンションの取引状況等に関する実態調査を継続いたしますとともに、不動産協会と連携し、会員各社による実効ある取組の徹底を促しつつ、その効果を注視したいと思います。

質疑者 山田美樹

山田さん。

ご答弁ありがとうございます。

日本全国、地域によってさまざまな違いがあるかと思いますので、ぜひそうした違いもきめ細かくご対応をいただければと思います。

そして、この千代田区、こうした自治体による要請に対しては、不動産取引を行っていらっしゃる立場からは、例えば急激な規制はバブル時代の総量規制のような弊害をもたらすのではないかといったような懸念を抱いたり、地域住民の安心・安全を脅かすような取引に対しては、やはり厳しく規制する必要があるんだろうなと感じています。

政府は、このたび有識者会議を立ち上げて、土地の売買や利用に関する法規制の検討を予定していると伺っています。

どのような方針で臨まれるのか、小野田内閣府担当大臣に伺います。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美大臣。

ありがとうございます。

外国人による土地取得等については、山田君にご指摘のとおり、国民の皆様の間に不動産価格等の上昇など、さまざまな観点からの不安の声があるというのを承知しております。

政府において、本年1月にまとめた「外国人の受け入れ・秩序ある共生のための総合的対応策」において、外国人の土地取得等の新たなルールのあり方を検討し、令和8年夏までに骨格を取りまとめることとしました。

本年3月4日に第1回「外国人による土地取得等のルールのあり方検討会」を開催したところで、この検討会では安全保障、国際関係、土地政策などに精通した有識者に御参画いただいておりまして、規制のあり方について検討を深めていただく予定です。

担当大臣としては、検討会での議論、そして与党での御議論も踏まえつつ、関係大臣と緊密に連携し、着実に推進してまいりたいと思います。

質疑者 山田美樹

山田さん。

ぜひこれから有識者会議でしっかりといろんな地域の声も聞きながら、そしてまた大局観を持って国の将来、日本の安全ということも考えながら議論を進めていただければと思います。

今日は私、地元の事情ということをかなりいろいろとご紹介をさせていただきましたが、これは新宿区の行政に関わる方々が昔から言っていることなんですけれども、新宿区には日本で一番、これがまた全国的にもいろんな日本の将来の問題解決につながるのではないかと思います。

委員長 委員長

(委員長)これにて山田さんの質疑は終了いたしました。

中野洋昌 (中道改革連合・無所属) 22発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 中野洋昌

次に中野洋昌君。

中野洋昌(中道改革連合・無所属)中野君。

中道改革連合の中野洋昌でございます。

まず質疑に入る前に、冒頭、委員長にお願いがございます。

今回の予算委員会、分科会を行うという提言、そういうことがまだ決まっていないというふうに聞いております。

理事会でも議論にあったようですけれども、坂本委員長ご自身も過去に、この分科会というのは非常に大事だと、若い議員も登壇をして、そしてきめの細かい質問が集中的に出されるというふうなことも、ご自身のブログの中で書いておられたというふうにも伺いました。

私も昨年の例をちょっと調べてみましたら、分科会といっても国民の皆さんにはよく分からないと思いますので。

去年は第1から第8分科会まで8つの分科会に分かれまして、大体各分科会1日14人ぐらいの方、私が数えましたら1日で延べ111名の方が昨年は質問をされておられました。

そして質問の中身も、非常に地域のまさに現場の声だなというふうな中身を届けておられた方が非常に多かったというふうに思っております。

まさに現場の声をしっかり届けるというのが、この立法府における予算の審議の非常に大事なところかと思います。

もし仮に分科会がないまま、この予算審議が終わるようなことになれば、これは37年ぶりということも聞いております。

ぜひ、委員長、この分科会を開催をして、この多くの議員の方の現場の声をしっかり予算に届けられるような、そういうことをぜひお願いをしたいというふうに思います。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)理事会で協議をいたします。

質疑者 中野洋昌

中野洋昌(中道改革連合・無所属)中野君。

その上で質問に入らせていただきますけれども、今日、赤澤大臣に来ていただきました。

先週の訪米についてお伺いをさせていただければというふうに思います。

大変に赤澤大臣、お疲れ様でございました。

昨年もですね、毎週のように訪米をされる赤澤大臣を間近で見ておりまして、一体いつ寝られて、いつ時差ぼけがどうなっているのか、本当に大変な交渉を続けてこられたというふうに思っております。

先週もラトニック商務長官と対談をされたというふうに報道でも拝見をしております。

この米国による関税措置について、そして日米政府の戦略的投資イニシアチブについてということで協議が行われたというふうに報道も見ておりますので、今日はこの結果についてお伺いができればというふうに思っております。

前の委員会の中で、我が党の後藤委員からもお話が、この関税についてはありました。

ちょっと前提の知識として、いきなり質問に入ると聞いておられる方もわからないと思いますので、少しだけ私の方から補足説明をさせていただきますと、今まで相互関税というのが15%ということで、これは通常の関税も含んで15%というものがかかっている状態だったのが、連邦最高裁でこれは駄目だということになりまして、今、暫定輸入関税というのが150日間ということでかかっている状態。

これが10%プラス通常の関税だということでありまして、かつこの輸入関税を10%から15%に上げるのではないかという話も出ております。

そしてこの暫定輸入関税の後どうするのかというと、これは301条に基づく新しい関税がどうなるかということであるという現状だと承知をしております。

以前委員会の中では、4点、これをしっかり訴えるべきだと我が党の方から言わせていただきました。

一つは暫定輸入関税が、この今10%プラス通常の関税ということなんですけれども、これがいわゆる今までの相互関税15%の、安倍内閣総理大臣、安倍内閣総理大臣の新たな条件というものを付されることのないようにしっかり交渉してほしいという。

この4点をしっかり訴えてきてほしいということを、前の委員会でお願いをさせていただいたというふうに思っております。

これまでが前提のお話でございますけれども、まず冒頭は関税あるいは戦略的投資イニシアチブも含めまして、対米の関係で交渉してこられたと思いますので、この全体的にどういう中身だったのかというのを、まず冒頭、赤澤大臣の方からお伺いできればと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正(経済産業大臣)経済産業大臣、赤澤亮正君。

はい、冒頭ですね。

今回の訪米では、ラトニック商務長官との会談を行いました。

会談ではまず、米国による新たな関税措置に関してですね、日米双方が引き続き昨年の合意を実施していく旨を改めて確認をいたしました。

その中でですね、次の点についても改めて申し入れたということで、ちょっとこれは先取りしていいかあれですけど、後藤委員からご指摘のあった4点は、もうそれも含めて申し入れをしております。

一応申し上げますと、通商法122条に基づく関税について、我が国の扱いが昨年の日米間の合意より不利になることがないようにすることが1点目。

2点目が、米側が示唆している122条に基づく関税の15%への引上げは我が国を対象としないこと。

それから3点目が、米側が今後検討すると発信している通商法301条に基づく措置についても。

昨年の日米間の合意より不利になることがないようにすること。

4点目が、昨年の日米間の合意以上の追加的な措置を我が国に対して求めないこと、という4点。

この点も含めて申し入れをしております。

また、来るべき高市総理の訪米を見据えた議論も行いました。

戦略的に重要な分野であるエネルギー、重要鉱物、AIにおける日米の具体的な協力や連携について話をいたしました。

また、戦略的投資イニシアチブについても、閣僚間で突っ込んだ議論を行い、案件組成に向けて引き続き緊密に連携していくことを確認をしております。

今回、先月に続いての訪米となりましたが、日米合意の着実な実施により、日米間の経済関係がより強固になっていっているということを実感しているところでございます。

高市総理の訪米の機会を、日米が経済面において特別なパートナーであると世界に知らしめることができるような実りあるものにすべく、引き続き、米側と緊密に連携をしてまいります。

質疑者 中野洋昌

中野君。

ありがとうございます。

後藤委員の方から指摘をさせていただいた4点をまさに訴えていただいたということで、先ほど答弁もいただきまして、プレスリリースも拝見をさせていただきました。

かなり明確にこの4点についてしっかり訴えてきたということでリリースもしていただきました。

ありがとうございます。

さらに、まださまざま協議中でお答えができないところもひょっとしたら多いのかもしれませんけれども、ちなみにこの4点をしっかり訴えた中で、現状どういう協議の結果、何か今公表できることがあるのか、決まったことがあるのか。

それについても併せてお伺いできますでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣 赤澤亮正君。

はい。

外交上のやり取りでありまして、米側が実際、トランプ大統領が意思決定をされて、公表されるまで確定はしないということでありますので、なかなか申し上げづらいんですけど、27日の衆議院予算委員会において、御委員からご指摘いただいた4点、これについての米側の反応については、ちょっと現時点では具体的にお答えすることは差し控えたいと思います。

米国が行っている対外発信について一つご紹介をすれば、例えばグリア通商代表はインタビューで「米国とのこれまでの通商合意は有効であり、今後も維持される。

私たちはそれらを遵守する」と発言しているというようなこともございます。

関税措置に関する我が国の扱いが昨年の日米間の合意より不利にならないよう、米国と緊密な意思疎通を行ってまいります。

質疑者 中野洋昌

中野君。

ありがとうございます。

対外的になかなか外交上のやり取りを公表できないというのは、私も承知をしております。

先ほどグリアさんのコメントも公表していただきました。

併せて、ちょっと細かくは通告はしておりませんので、もし何か言えることがあればということでございますが、私、赤澤大臣のSNSも拝見をさせていただきました。

今回ですね、訪米をされてさまざま突っ込んだ議論をされる中で、イラン情勢も念頭に、ということを大臣のSNSの方でも確か書いておられたかというふうに思います。

先週も私、金曜日に副大臣とこのイラン情勢の関係、特に今燃料価格がかなり高騰しておりますので、これについて副大臣と議論をさせていただきました。

金曜日の段階ですと、まだ足元の原油価格が3月金曜日なので、さらに前の木曜日の価格で1バレルあたり83.68ドルでありますという紹介もありました。

これ、バレル何ドルというと、あまり皆さんイメージが湧かないと思いますので。

最近、例えばテレビ番組等で紹介をされていた、例えばイスラエルのイランへの攻撃前で言うと、だいたい67ドルぐらいで、このときガソリンが157円ぐらいだったというのがニュースで紹介されているのを見ました。

これが83ドルということになり、そして今日もニュースで、大臣もおそらくご存じかと思いますが、ニューヨークの先物は100ドルを伺うところまであり、原油価格が上がるのではないかということを市場の中でも反応が出ているというふうな状況でもございます。

このナトニック商務長官との会談で、イラン情勢の関連で何かどういう日本として訴えをしたかと、今もしお話しできることがあるのか。

あるいは先週、私が予算委員会で質問をさせていただいた、やはり備蓄の放出ですとか燃料の高騰価格について、やはり経済産業省として検討していくべきだというふうに思うんですけれども、これについて何かコメントできることがあれば、大臣の方からご答弁いただければと思います。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣 赤澤亮正君。

私はエネルギー担当閣僚でありますので、現在のイラン情勢の下で訪米するに当たって、その話は一切しなかったと申し上げるのは、これはもうあまりにちょっと不自然といいますか。

実際、エネルギーを含む我が国にとって戦略的に重要な分野における日米の具体的な協力や連携について議論はいたしました。

ただ、その中身については外交上のやり取りであり、詳細を述べることは差し控えたいと思います。

その上で、今の原油価格についてもご指摘ありました。

大変注視をしている状況であります。

我が国の経済に対する影響も大きく、原油もそうですし、LNGもそうです。

影響が大きいものですから、一体事態はどう推移するのかは本当に注視をしております。

その上で、原因について言えば備蓄というようなこともありますし、LNGについても一定の措置を取ってきておりますので、国民の生活あるいは経済に極力負の影響が生じないように万全の対応をしていきたいと考えてございます。

質疑者 中野洋昌

中野君。

万全の対応というふうな答弁もいただきましたけれども、これ、さまざまな資源全体的に言えることではないかというふうに思っております。

もちろん燃油の価格もそうでありますし、報道も見ておりますと、例えばナフサ。

この関税の関係で、先ほども昨年の日米間の合意より不利になることがないようにということで、おそらくこれは首脳会談に向けて大きくさまざまな交渉されているというふうに思うんですけれども、これはしっかりと緊密に連携を取っていただきたいというふうに思います。

今後の交渉について、大臣のご決意をぜひお伺いできればと思います。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君。

はい。

これ、いろいろマスコミなどを見ていると、最高裁の判決が出て、そして「状況が変わったんだから再交渉しろ」とか、一部報道などで出ているのは承知をしていますが、基本的にこの日米合意は、両国がウィンウィンの関係になるように、両国の国益をギリギリのところで最大限調整をしきったものであって、現に我が国は合意があるから、毎年米国から課される関税が2兆円超少なくなっているということがあります。

そういう中ですから、やはり合意を大事にしていくことが大事で、特に総合関税の法的根拠について最高裁判決に出ましたけど、自動車関税を課す根拠ですね、232条だったかと思いますが、これはもう何にも揺らいでおりませんので。

関税が元に戻されるだけで、我が国の大手の自動車産業2社3社の年間利益が吹き飛ぶというような状態に戻ります。

そういうことがあるので、やはり関税合意を大事にすることは非常に大事であり、併せて投資のイニシアチブについて言えば、我が国にも利益があるように最大限うまく工夫をして作ったものと思っておりますので、それを維持していくこと、そのことを米国にも強く求めます。

ありがたいことに米国も、合意に基づく投資イニシアチブについては評価をして、日本を特別なパートナーと認めて経済安全保障を強化していこうという体制でありますから、その流れをしっかり維持していきたい。

そういう決意と覚悟で交渉してまいりたいと思っています。

質疑者 中野洋昌

中野君。

戦略的投資、日米投資イニシアチブのお話も出ましたので、これについても少し、特に今年度予算にも関わってくる部分もありますので、制度全体も含めてお伺い、ちょっとおさらい的になるかもしれないですけれども、改めてお伺いをしたいと思います。

資料でも配布をさせていただいておりますけれども、日米投資の戦略的投資イニシアチブということで、プロジェクトが大統領に推薦をされて、まずこのプロセスがございます。

そして融資の部分というところで、当然民間の金融機関が融資をするときはNEXIが保証をつけるということがあり、そしてJBICもこの融資をしていくということの全体の仕組みということでございます。

これが合計で5500億ドルというかなり大きな、安倍内閣総理大臣の経済安保の中で、どれだけ日本の企業あるいは日本自身がメリットを受けられ、そしてアメリカにとってもウィンウィンになるか、そういうことをさまざま模索をされた中でのこの仕組みだというふうに私も承知をしております。

今回、このJBICの出資であるとかNEXIの関係で、令和8年度に措置する予算の措置というのを講じておられますので、その概要をまず説明をしていただけますか。

これ、大臣の方でも、もし細かければ参考人の方でも結構でございますけれども。

どちらにしますか。

じゃあ参考人の方からよろしいですか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君。

日米戦略的投資イニシアチブの関連プロジェクトに関し、令和8年度予算案として、NEXIについては財務基盤を強化し保険金支払いに万全を期すため、1兆7800億円の交付国債、それから政府保証について2兆6570億円ということで措置をしております。

今、その予算をお願いをしております。

それからJVICについては、財政投資計画において財務基盤強化として500億円、出融資の原資として財政融資3兆6,077億円と政府保証3兆5,250億円を措置しております。

また、予算措置とは異なりますが、原則JVICによる融資額の半分を限度として、外貨準備特会を保有する外貨をJVICに貸し付けることとしております。

このように万全な財政措置を講じて、日米間の合意の着実な履行に努めてまいります。

質疑者 中野洋昌

中野君。

しっかりと投資ができるように万全の財政措置をしている。

財投で3.6兆、政府保証3.5兆プラス、外貨準備特会からもさらに借り入れができるということで、今年度予算だけだと、確かこの関連だと14.35兆円ぐらいだったかというふうに数字は記憶しておりますけれども、そういう意味では財投なり政府保証なり、しっかり投資ができるようにしていくということで、逆を言えば、やはりここでしっかりちゃんとしたプロジェクトを選んで、もちろん焦げ付かないようにしないといけないということは当然大前提なんだというふうにも思っております。

ですので、このプロジェクトの選定であるとか、この投資の判断をしっかりとしていくということも、併せて非常に重要になろうかというふうに思っております。

第1弾のプロジェクトというのが、すでに3つ発表されているわけでありまして、最終的には大統領に推薦をしていくというプロセスでありますので、もちろん何らかの政治的な思惑というのも、ひょっとしたら中間選挙もございますので、あるのかもしれません。

しかし、その中でしっかりと日本にとってもアメリカにとっても、経済安保の側面から見てもウィンウィンであるプロジェクトを我々がしっかり選定できるようにしていくというのが非常に大事だと思っておりますので、このプロジェクトの選定のプロセス、あるいはその中での日本の役割といいますか、そういったものについても併せて答弁をしていただけますでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君。

まず考え方としては、日米が協力をし、我が国が投資をする。

米国側は最大限、連邦政府の土地を出したり、水とかエネルギー。

小川淳也議員、これにどうやって進めるか書いてありますけれども、御指摘の協議委員会や投資委員会ということがあり、その前提としてお互いの国の法令に従ってプロジェクトは遂行しなければならんと。

我々はJVICとNEXIが投資をしますということも申し入れているので、そこにあるJVIC法とか、そこで出てくる収支相償ですね、赤字は出さないとか、あるいは日本の利益するところがなきゃいかんと、必ず日本経済にプラスがなきゃいかんということを考えた上で、そしてそういう法的な面と戦略的な面を合わせて協議委員会で協議をいたします。

なので、これは我々からするとプロジェクトを提案することもあります。

米国の経済安全保障を強化するのに、「これむしろ御宅から提案出てこないけど、日本側のこの提案はどうだ」というような話もいたしますし、米側から来た提案についても、「それちょっと戦略的にもっとこっちが先じゃないか」というような話をしたり、あるいは「リスクが大きいんじゃないか」「これ赤字でないか」というようなことを徹底的に協議委員会で議論をし、整ったときにそれが答申会に係り、これはラトニック総務長官議長ですので、答申会で選び、最後は大統領のテーブルの上に並べて、大統領がピックアップされると。

山本香苗議員、全国の総合利益あるいは経済安全保障の確保、経済発展につなげていきたいと考えております。

質疑者 中野洋昌

中野君。

大臣の方から、これ今までもどういう考え方でこれを選んでいくのかというのは、ずっと答弁もしてきていただいたというふうに思っております。

具体的にまさにプロジェクトが動き出しましたので、やはり改めて私も思いますのが、先ほどご説明をいただいたように予算措置、財投も含めて十分に投資ができるように、逆に言うと財投なり政府保証なり、そういう意味では出資という意味ではかなり、もし何かあったときには当然政府にもリスクはありますけれども、しかしそうならないように、先ほどおっしゃっておられたような日本の国内のJVICであれば収支相償であるとか、あるいは償還確実性であるとか、そういったしっかりとこのプロジェクトの選定の中で、そういう損が出ないようにというか、赤字が出ないようにしっかりと選んでいくという、まさにそのプロセスがしっかりとできているかできていないかということが非常に大事だというふうに思っております。

予算の規模で言いますと、やはりNEXIを見ましても、あるいはJVICを見ましても、今までにやってきたNEXIの引き受けの実績を拝見しましたけれども、大体7兆とか8兆ぐらいだと聞いておりまして、今回対米向けという意味では保証枠、これ最大50兆ぐらいまで広げるというふうな数字もお伺いしましたし、このJVICも今回財投と政府保証だけで7.1兆ということ。

ということでやっておりますけれども、これ通常の融資に比べるとかなり大きなプロジェクトになってくると思います。

しかも、こういう協議委員会、投資委員会という、今まで全く通常の融資とは恐らく違うこのようなスキームでこのプロジェクトも選んでいくという中で、やはりリスク管理をしっかりしていくということが極めて重要になってくるんだというふうに思います。

事業規模も大変大きいですし、国民的な関心も高いですし、特にこれから長期で大型のインフラ系のプロジェクトになってくると、このリスク管理が本当にちゃんとできるのかと。

モニタリングであるとか、そういったことをちゃんとやっていけばですね、ウィンウィンでいい投資になってくるでしょうし、そこがしっかりとチェックできなければ、ひょっとするとあまりうまくいかないプロジェクトということになってしまってはいけないというふうに思いますので、そのリスク管理のあり方というのを大臣としてどうお考えかというのをぜひ答弁いただきたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正君。

まずご紹介をしておくと、米国財務長官がこの合意について言うと、日本の投資イニシアチブの提案が後のEUや韓国と米国が交渉する際の雛形になったということはオープンにおっしゃっています。

ラトニック総務長官も日本の提案はゲームチェンジャーだということを言っていただいています。

その上で、ちょっと長官のお言葉を紹介をしておくと、彼は日米ともにこれに関わった企業が絶対に損をしないようにしたいということを繰り返しおっしゃっているので、我々もその点は大変ありがたいことだと思い、信頼をして本当にざっくばらんに、かなりいろんな細かいこともJETROの職員も中に入れて、本当にプロの目でも見てもらって、議論を深めているところであります。

その上で、第一陣プロジェクトについては、了解覚書に基づいて、日米両政府の協議委員会における協議を通じて、今まさに委員の御指摘があった、収支整合性、確実性、あるいは日本への便益、メリットなどについて、精査を確認し、適切なリスク管理を行っていくこととしています。

その上で、プロジェクトの実施合意後も、プロジェクトの円滑な実施のため、日米で連携し着実にフォローアップするとともに、具体的な事業の運営を行う各社に対しては、適切なインセンティブを付与することとしております。

日米両政府と具体的な事業の運営を行う各社で共同して、プロジェクトの円滑な実施に努めてまいりたいというふうに考えております。

質疑者 中野洋昌

中野君。

ありがとうございます。

ちょっと最後に、すいません、茂木大臣。

イランからの、あるいは中東からの法人退避にも取り組んでいただいたと聞いております。

本当にありがとうございます。

しかしまだまだ退避の希望者自体はまだいるというふうにも聞いておりますので、ちょっとこの最後、時間もちょっと迫ってまいりましたので、この退避の現状と、ちょっと今後もぜひしっかりと取り組んでいただくということも含めて御答弁いただけますでしょうか。

答弁者 茂木敏充

茂木敏充君。

政府としては、事態発生以降、大使館を含めて法人の保護、万全の体制で臨んでおります。

現地の空港が大半封鎖をしているという中で、空いているのはサウジのリヤド、それからオマーンのマスカットということでありまして、クウェート、バーレーン、アラブ首長国連邦、カタールに滞在する法人のうち、希望される方々に、クウェートとバーレーン、カタールの退避を希望する方がついておりますので、早ければ今日にもリヤドから経由により東京までの輸送を実施するところであります。

今、ドバイの空港は少し空き出してエミレーツとか動いていて、自分で出られるという方もいますので、希望された方と、最終的にどれだけの方かあるんですが、少なくとも希望される方々が全員出国できるように、第二便等も含めて、準備に万全を期してまいりたいと考えております。

質疑者 中野洋昌

中野君。

併せまして、かなり中東は人流・物流ハブでございますので、いろんなところの影響も懸念をされるところでございます。

こうしたことも今後また議論もしていかないといけないというふうに思いますけれども、今回在留の法人については大使館等を通じていろんな広報もしていただいたというふうに思っておりますけれども、やはりトランジットの方も含めて旅行客と旅レジの登録者という情報提供がありましたけれども。

答弁者 茂木敏充

茂木敏充君。

時間ないですから、簡潔にお話したいと思うんですが。

こういった旅レジ等々の登録者に対するプッシュ型の情報提供と併せまして、危険情報の引き上げであったりとか、また在留届の未提出者及び旅レジ未登録の登録者に対しても、外務省のホームページであったりとかSNSも掲載しまして、広く周知に努めているところでありまして、在外公館も本当にフル稼働で今やっているところでありまして、安全に関わる情報、また現地の方々のニーズも踏まえて、しっかりした対応をしてやっていきたいと思います。

質疑者 中野洋昌

中野君。

以上で終わります。

ありがとうございました。

これにて中野君の質疑は終了いたしました。

山本香苗 (中道改革連合・無所属) 40発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に山本香苗君。

質疑者 山本香苗

山本香苗(中道改革連合・無所属):中道の山本香苗でございます。

今回のイラクの情勢の緊迫化を受けまして、つい先ほどニューヨーク原油先物市場で1バーレル111ドルと、100ドルを突破いたしました。

また今朝の日経では、東京電力管内の企業向けの電気代が早ければ4月にも上がるということが報じられております。

もともと物価高の中で編成された令和8年度の予算案でございますけれども、こうした状況を踏まえますと、予算の前提が大きく崩れつつあると言わざるを得ません。

こうした国民の間でもさらなる物価上昇への不安が広がっております。

こうした不安に対応するためにも、ぜひとも高市総理のご出席のもと、物価高対策の集中審議を速やかに実施していただくことを強く求めたいと思います。

坂本委員長、お取り計らいのほどよろしくお願い申し上げます。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):理事会で協議をいたします。

委員長 坂本哲志

山本君。

質疑者 山本香苗

山本香苗(中道改革連合・無所属):それでは、高校生等奨学給付金についてお伺いしたいと思います。

「教育振興基本計画2025」におきまして、物価上昇が継続していることを踏まえて、予算や税制、そうしたものを見直す方針というものが示されておりましたが、なぜこの奨学給付金は増額されなかったのでしょうか。

質疑者 山本香苗

文部科学省初等中等教育局長、望月忠君。

政府参考人 望月忠

望月忠(文部科学省初等中等教育局長):お答え申し上げます。

高校生等奨学給付金につきましては、平成22年の高等学校等就学支援金、これは授業料の支援でございますけれども、支援金制度の創設後も低所得者世帯における授業料以外の教育負担が大きいことなどから、高等学校等就学支援金に所得制限を導入しまして、捻出した財源をもとに平成26年度に創設した授業料以外の支援でございます。

その際、給付額につきましては、限られた財源のもと、非課税世帯第一子の給付額を第二子以降の給付額より低い額に設定することといたしました。

ため、平成27年度以降の予算編成過程では、第一子と第二子以降の給付額を同額にすることを目指しまして、毎年度財源を確保しながら増額を図ってまいりました。

令和7年2月の三党合意を踏まえまして、令和7年の分につきましては、国会の予算修正によりまして、給付額が同額になりました。

令和8年度の予算編成過程におきましては、高等学校等就学支援金の拡充と併せまして、高校生等奨学給付金の対象範囲、給付額、国の負担割合についても検討いたしましたが、最終的には令和7年10月の三党合意も踏まえまして、非課税世帯の給付額につきましては現状を維持することとした上で、新たに年収約490万円未満世帯までの中所得者層の給付額を設定したところでございます。

質疑者 山本香苗

山本香苗(中道改革連合・無所属):要は三党合意に入っていなかったからということなんですね。

私はこれを聞いて本当に心の底から悲しくなりました。

といいますのも、今回の高校無償化法案が成立しても、経済的に一番しんどいご家庭のところは何ら支援が変わらないんです。

物価高で制服代は上がっています。

入学金や授業料、教科書や参考書の負担も重くて、そもそも奨学給付金だけで高校入学時に必要な費用がまかないきれておりません。

子どもの貧困対策に取り組む公益財団法人あすのばが、昨年10月に行った住民税非課税・生活保護世帯における入学・新生活の費用負担に関する実態調査では、4割を超えるご家庭が、親族や知人などから借金をして用意をしている実態が浮き彫りになりました。

こうした厳しい実態があるにもかかわらず、今回増額されなかったんです。

速やかに増額をしていただきたいと思いますが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 松本洋平

松本洋平(文部科学大臣):家庭の経済的な状況にかかわらず、子どもたちが希望する高校などに進学し、学びを継続できるようにする観点から、授業料の支援である高等学校等就学支援金と併せまして、授業料以外の支援であります高校生等奨学給付金の拡充も重要であります。

局長の方から答弁がありましたけれども、今回三党合意を踏まえまして、中所得層までの範囲の拡大と、国の負担割合への引き上げというものを行わせていただいたところであります。

我々といたしましては、家庭の経済状況にかかわらずということでもありますし、本制度の目的というものは、高等学校等の授業料以外の教育費に充てるために、高校生等奨学給付金を支給することで、家庭の教育費負担の軽減を図り、もって教育の機会均等に寄与するとさせていただいているところでありまして、今回はこういう形でお願いをさせていただいているところでもありますけれども、もちろん社会の状況の変化というものを見極めつつ、また各地方自治体の皆様方にもご理解をいただかないと本制度はできないということでもありますので、さまざまなところと検討をした上で、目的に合うように適切に対応してまいりたいと存じます。

委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

質疑者 山本香苗

山本さん。

さまざまなところと協議してということでございますが、財務大臣、一番の協議先が財務大臣だと思います。

ぜひとも増額をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

質疑者 山本香苗

財務大臣、片山さつきさん。

答弁者 片山さつき

片山さつき大臣。

委員におきましては、いつも困難な状況にあられる方に寄り添った御質問をいただき、誠にありがとうございます。

現在、予算案として今の状況のものが審議中ということではありますが、御趣旨はよく踏まえて、文科大臣ともよく相談してまいりたいと思います。

質疑者 山本香苗

山本さん。

本当に修正していただきたい。

もう本当に切なる思いでいっぱいでございます。

この奨学給付金につきましては、通常7月申請で10月、11月とか12月とか、それぐらいのところで支給されていると伺いました。

先ほどのその場の調査におきましても、「この奨学給付金の支給時期についてどのように感じていますか?」という問いに対しまして、「遅い」と答えた方が7割を超えております。

「何月に給付されるべきだと思いますか?」という問いに対しましては、入学前の3月が最も多く32.3%、それに続きまして4月が29.6%となっております。

奨学給付金は令和2年度から、都道府県によっては前倒し支給も可能となっておりますけれども、前倒し支給と言いながら7月なんです。

支給が全く間に合いません。

ぜひとも3月とか4月とか、早く支給していただけるように大臣お願いしたいと思いますがいかがでしょうか。

質疑者 山本香苗

文部科学大臣松本洋平君。

答弁者 松本洋平

今、委員が御指摘をされましたように、高校入学に際しまして、制服代や教科書、教材費など、準備費用が大きな家計負担になっていることは承知をしております。

今御紹介をいただきましたように、それに対応するために本制度改正をいたしまして、奨学給付金においては、令和2年度に新入生に対して、給付金の一部を前倒しで支給できる仕組みを導入をさせていただきました。

文部科学省としては、これまでも事務担当者向けの会議で都道府県に対して前倒し給付の取組を促進してまいりましたが、今回の高等学校等就学支援金や高校生等就学給付金の拡充と併せまして、改めて周知を図るとともに、実施できていない支給権者の状況や意見も聞いた上で、具体的な方策について検討してまいりたいと存じます。

また、ガバメントクラウドをはじめとしたさまざまなデジタルの技術を活用した、文部科学省のところに限らず政府全体として、そうしたプッシュ型福祉の支援等々をできる仕組みを作れないかということも検討をしているというふうに承知をしておりますので、そうした関係省庁とも連携をしながら、必要な方に必要な時期にしっかりと届かせることができるような取り組みを、私どももしっかりと支援をしながら実現できるよう頑張っていきたいと思います。

質疑者 山本香苗

山本さん。

ぜひ課題を整理をしていただいて、3月や4月に支給ができるようにしていただきたいと思います。

先ほどの調査の中で、実は自由記述がございまして、その中には、「全日制の高校に行かせてあげられなかった」「電車の定期券を買う余裕がないので、もともと行きたかった学校ではなく、自転車で通える距離の学校を選ぶようにお願いしました」と。

ひとり親の住民税非課税世帯の親御さんのお声です。

このように、今回の高校無償化法案が成立しても、希望に応じ進学ができない子どもたちがいるんだということを、常に頭に置いて運用していただきたいと思います。

令和8年度から就学給付金の対象が低所得のご家庭だけではなくて、先ほど大臣おっしゃっていただいたように金額は異なりますが、対象が広がりました。

しかしながら、もともとこの仕組みは申請主義なんです。

そのせいで対象者まで届かないということが前から問題になっておりました。

ただ、低所得のご家庭は中学校のとき、就学援助を受けている可能性が高いわけですね。

高校の就学援助は市町村と、そしてこの制度は高校という形で実施主体が異なるからといって、支援が途切れてはならないと思います。

ぜひデータ連携をするなどして、周知だけでなく、個別にそういう就学援助を受けていたご家庭には申請をサポートするという仕組みを作っていただけないでしょうか。

質疑者 山本香苗

文部科学大臣松本洋平君。

答弁者 松本洋平

大変重要な御指摘だと思っております。

児童・生徒が今お話がありましたように、進学をこれによって諦めたり、また将来の選択肢が狭められたりすることがないように、各教育段階において切れ目なく支援を実施していくことが大変重要だと思っております。

そのため、文部科学省におきましては、高校生等就学給付金においては、リーフレットの作成配付に加え、進路選択を行う中学校段階からの市町村に対する制度の周知の充実について、都道府県を通じて市町村に依頼してきたところであります。

我々としてこうした周知をさらに進めていくことによって、できる取組を進めていくのと同時に、先ほどもお話をさせていただきましたけれども、これは文部科学省というよりも政府全体の話にもなろうかと思いますが、そうしたデジタル化の推進などによりまして、サービスの充実というものも今図ろうというふうに承知をしているところでもありますので、そうした皆さんともしっかり協力をしながら、そして我々としても支援をしながら、こうした制度がプッシュ型で届くように頑張ってまいりたいと思います。

また、この点につきましてはしっかりと詰めさせていただきたいと思います。

質疑者 山本香苗

次に国土交通大臣にお伺いしたいと思います。

ちょっと順番を変えます。

労務安全書類につきましてお伺いしたいと思いますが、これは中小専門工事事業者が元請け事業者に提出する書類で、具体的には作業員名簿だとか施工体制台帳など、工事現場の円滑な運営に欠かせないもので、これを提出しないと工事現場への入場が認められないケースがございます。

その際、国交省から「様式の統一化については業界団体にどのような対応が可能か検討を呼びかける」と、「CCUSとの情報連携により改めて入力せずともCCUSのシステムから情報を取得できるよう具体化に向けた検討を進める」という答弁をいただきました。

この間、どう進めていただいたのでしょうか。

質疑者 山本香苗

国土交通省不動産建設経済局長、楠田美樹君。

政府参考人 楠田美樹

お答え申し上げます。

委員ご指摘のグリーンファイル、すなわち施工管理台帳などの建設業法等で、安全な施工のために作成を求めている書類につきまして、その作成に係る事業者の負担の軽減を図ることは、働き方改革の観点からの大変重要な課題であるというふうに認識をいたしております。

このため、令和6年に成立をいたしました建設業法に基づき、同年12月に策定をした指針におきまして、元請け業者が中小の専門工事業者に求める書類のやり取りを合理化することについて明記をいたしますとともに、説明会や会議などあらゆる機会をとらえて、業界への周知と取組の働きかけを行っているところでございます。

また、建設技能者の経験や技能を登録・蓄積をする建設キャリアアップシステムに建設業者が入力した情報をグリーンファイルの作成にそのまま活用できるよう、建設キャリアアップシステムと各元請け業者等が使用するグリーンファイルの作成システムとの連携に取り組んでおりまして、一部の事業者が使用するグリーンファイルにつきまして、令和7年3月から連携を開始したところでございます。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

今日資料1枚配布させていただいておりますとおり、今ご説明いただいたんですが、左側から右側の方に行こうとしているわけなんですね。

じゃあ具体的にこれから、一発で、ここだけで入力OKという形になるために、どうするの?というふうに事前に聞いたんです。

そしたら「働きかけと周知に努めます」というような話だったんです。

一生懸命やっていただいているのに、本当に申し訳ないんですが、それじゃ埒が明きません。

ぜひ、国が制度としてこういう形を作るんだと、お願いベースじゃなくて制度化をしていただきたいんですが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣、金子恭之君。

お答えいたします。

グリーンファイルの作成につきましては、特に複数の元請け事業者から業務を受け負う事業者にとっては大きな負担となることも少なくないと承知をしております。

負担の軽減をしっかり進めていく必要があると私も問題意識を持っているところでございます。

先ほど局長が御答弁したとおり、まずは建設キャリアアップシステムと各元請け業者等が使用するグリーンファイルの作成システムとのデータ連携をしっかり進めていくことが重要と考えており、一度建設キャリアアップシステムに入力した内容については再度入力することなく共有できる環境を整えることによって、事業者の負担軽減を図ってまいりたいと思っています。

また、各元請け事業者が使用するグリーンファイルの情報連携等を実現するためには、省庁間での検討、合意形成が不可欠であります。

このため、職場の安全衛生を所管する厚生労働省等と連携をしながら、元請け事業者、専門工事事業者、システム事業者など関係者のそれぞれの意向や事情を丁寧に把握し、課題を具体的に整理分析した上で、関係者……。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

具体的にこれを実現するためには、法律改正だとか何を変えれば具体的に実現できるんでしょうか。

政府参考人 楠田美樹

不動産建設経済局長、楠田美樹君。

お答え申し上げます。

グリーンファイルにつきましては、建設業法等で記載内容が定められているものもございますし、そうでないものもございます。

また、様式の統一化等を進めるうえでも、まずは関係者の中での合意形成ということも必要だということを考えておりまして、手続きの問題もございますけれども、まずは認識をしっかりと共有するということが不可欠であると考えております。

質疑者 山本香苗

ぜひ、いつまでという時期を定めてやっていただきたいと思いますが、どうでしょうか。

政府参考人 楠田美樹

楠田美樹君。

お答え申し上げます。

委員の御指摘を踏まえまして、厚生労働省とも相談をしながら、できるだけ早くそういうふうな形にできるように、まずは合意形成をしっかりと図ってまいりたいと思います。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

わかりました。

じゃあこれまた厚生労働委員会でもやらせていただきたいと思いますが、もう一つの方ですね。

建築確認審査の方です。

昨年4月から全ての新築で省エネ基準適合は義務化され、いわゆる4号特例が廃止されたことから、建築確認審査が長期化しております。

事前審査開始から確認済み書の交付に至るまでの期間は、昨年12月時点で平均36日ということでありますが、実はこの事前審査に入る前に受け付けたけれども審査すらしてもらえず、審査機関で預かるという、いわゆる「事前審査預かり」を含めますと、今もなお2ヶ月かかっておりまして、経済活動に支障が生じております。

もう今後、具体的に迅速化をぜひとも図っていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

政府参考人 宿本昌吾

宿本昌吾君。

お答えをいたします。

昨年4月に全面施行いたしました改正建築基準法によりまして、2階建ての小建て住宅などについて、構造基準などへの適合を建築士に委ねる審査省略制度、いわゆる4号特例制度を見直し、構造基準を含めた全ての建築基準への適合性を建築確認において審査することといたしました。

この審査省略制度につきましては、従来より見直しの議論があったところ、省エネ基準が義務化されることによりまして、重量が増す傾向にある住宅、住宅の重さが増していくという傾向がございますので、構造安全性を建築確認の手続きを通じて担保をし、消費者が安心して住宅を取得できる環境を整備することとしたものでございます。

この改正により、建築確認におきまして、申請者、すなわち設計者と審査者それぞれに法改正に対応した取組が必要となることから、法改正から法施行まで3年間の準備期間を設けて、さまざまな対策を講じてまいりました。

具体的には、申請者・審査者双方の関係者からなる連絡会議を設置いたしまして、改正法の施行に向けて連携して周知活動を行うとともに、法施行に当たっての課題を共有してまいりました。

また、審査者向けの取組として、確認申請のためのテキストの作成や講習会の実施、申請図書の作成支援を行う建築士向けサポートセンターの設置、関係団体との定期的な情報共有や意見交換、また審査者向けの取組といたしまして、制度説明会の実施や小規模住宅などに特化した審査資格者の制度の創設といったことを行ってまいりました。

また、改正法の施行後は、都道府県や民間の指定確認検査機関を通じて定期的に建築確認手続の状況を把握するとともに、不慣れな申請者に対しては建築士向けサポートセンターへの案内を行い、一部の審査機関に建築確認が集中している場合には、業務が逼迫していない他の審査機関へ案内をするなど、申請先の平準化を図るように促してまいりました。

申請図書の不備、すなわち記載漏れや記載間違いなど、思いのほか多いこうした不備を削減し、審査期間の短縮を図るという観点から、昨年11月からAIを活用した建築確認申請図書の事前チェックサービスの提供を行っております。

引き続き状況を注視するとともに、これまで講じてまいりましたこうした取組のさらなる推進を含めて、建築確認手続の円滑化に向けて、必要な措置を講じてまいりたいと考えております。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

今、局長が御答弁いただきましたとおり、昨年11月にAIを活用したチェックツールの提供が始まったんです。

しかしながら、それを使って書類の不備を整えても、私の地元大阪では、10月半ば以降は審査期間が事前審査預かりしかしてくれないという状況があって、結局審査の迅速化には全くつながりませんでした。

こういう状況がずっとこのままでいってしまいますので、ぜひもう一段の取組をしていただきたいと思いますし、またサポートセンターも1月末で早々に閉めちゃったんですね。

工務店だとか設計事務所とか中小のところは大変困っています。

そういう声も踏まえて、しっかりと支援する体制をつくっていただきたいと思いますが、大臣お願いいたします。

答弁者 金子恭之

金子恭之君。

委員御指摘のとおりかと思います。

建築士サポートセンターは改正法施行前後の令和7年三月から四月頃が利用のピークとなっておりましたが、その後、利用件数が大幅に減少したことに加え、開設を引き受けている団体の負担もあることから、一定の役割を果たしたと判断をし、ご案内のとおり、本年一月末でサポートを終了しております。

一方、国土交通省では、改正法施行以降も現場の実情を把握するため、関係業界団体と情報共有を図る。

これまで地方公共団体や審査機関が中心となって対応してきたところでございます。

このため国土交通省としては、運用の趣旨に係る質疑応答集の作成等によりまして、地方公共団体や審査機関による相談体制を支援してきたところでございます。

また実務的な相談は、住宅リフォーム紛争処理支援センターに設置されております住宅専門の相談窓口でありますスマイルダイヤルにも寄せられています。

今後は当事者を含む関係団体との意見交換に加え、このスマイルダイヤルに寄せられる相談のうち、国として対応が必要となる制度一般に関するものについて、国に情報提供していただくことなどによりまして、国としても引き続き現場の実情をしっかり把握していくこととしたいと考えております。

今、御指摘のことも含めて、局長とも含めて協議をしていきたいと思います。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

それでは最後のテーマについてお伺いしたいと思いますが、福利厚生についてちょっとお伺いしたいと思います。

予算や人手が足りずに福利厚生を充実させられないと、これは多くの中小小規模事業者が抱えられている悩みでございます。

この実態をどう把握されておられますでしょうか。

政府参考人 山本和則

中小企業庁次長 山本和則君。

お答えいたします。

委員御指摘のとおり、福利厚生の充実は、人材確保のための有効な策の一つであると認識してございます。

私どもの中小企業白書におきましても、福利厚生の充実をはじめとする働き方改善の取組を行うことが、中小企業における人材確保に寄与している可能性がある旨、お示しをしているところでございます。

しかしながら一方で、民間企業の調査では、中小企業が行っている福利厚生に関する取組は、大企業に比べて進んでいないほか、今後福利厚生を充実させる予定があるとする企業の割合も、大企業と比べ中小企業は低くなっている。

そのような状況と認識しております。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

そこで赤澤大臣にお伺いしたいと思いますけれども、中小企業の経営者から「本当に人材確保のために福利厚生を充実させたいけれどもコスト面で難しい」とか、私の地元堺でも「賃金を引き上げ頑張ったんだけど、優秀な人材を福利厚生が充実している大企業に引き抜かれた」と、そういった切実な声も伺いました。

初代の賃金・賃上げ環境整備担当大臣でいらっしゃった上に、今、経済産業大臣でいらっしゃる大臣ですね。

ぜひとも、この中小企業が福利厚生を導入・拡充する際の支援策というものを検討すべきだと思うんですが、いかがでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣 赤澤亮正君。

前職で現行の賃金向上担当大臣をやっておりましたので、御紹介いただきまして誠にありがとうございました。

それでは、中小企業、小規模事業者は雇用の7割、付加価値の5割を占める日本経済の屋台骨であります。

御指摘の福利厚生面での支援については、厚生労働省において人材確保等支援助成金をはじめとする各種助成金を措置するとともに、稼ぐ力の抜本強化のために、価格転嫁、取引適正化の徹底でありますとか、成長・生産性向上支援、事業承継、M&Aを通じた事業再編等による経営規模強化を進めているところであります。

現状維持ではなく、変化に挑む企業や人に報いる方向に転換をして、筋肉質で、かつ働いている方たちにも優しい、強くて優しい中小企業、小規模事業者への行動変容を促したいというふうに思っております。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

最後に城内大臣にお伺いしたいと思いますが、賃上げ環境整備担当大臣としてですね、まさしく賃金だけではなくて、この福利厚生も成長戦略で、これから賃上げ目標をつくっていくということでございますが、そうした中で福利厚生の充実ということも、ぜひ一緒に検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁者 城内実

経済財政政策担当大臣 城内実君。

委員長 坂本哲志

(坂本委員長)申し合わせの時間が超過しております。

簡潔に御答弁をお願いします。

お答えいたします。

御指摘の福利厚生につきましては、賃金そのものではございませんけれども、各企業におきまして、従業員の定着、人材の確保、仕事等に対する意欲の向上など、こういった目的として様々な制度が導入されていると承知しております。

一般論として申し上げますと、福利厚生は、これ賃上げの目的とも共通する部分を有しておりまして、労働供給不足解消のための国の企業中小企業等の取組とも一定の意義を有するものであると考えております。

このため、先ほど赤澤経産大臣からも御答弁ありましたが、関係省庁におきまして、従業員の福利厚生の充実に向けた取組が行われること、これは重要だと私も認識しております。

賃上げ環境整備担当大臣として、私も事業者が継続的に賃上げできる環境整備を進め、中小企業等の稼ぐ力を抜本的に強化してまいる考えであります。

それによって間接的ではありますけれども、企業が人への投資として福利厚生の充実を図ることにもつながると考えております。

終わります。

委員長 坂本哲志

坂本委員長これについて山本君の質疑は終了いたしました。

うるま譲司 (日本維新の会) 16発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)次に、うるま譲司君。

質疑者 うるま譲司

うるま譲司(日本維新の会)うるま君。

日本維新の会のうるま譲司です。

まず、順番をちょっと変えまして、社会福祉法等の一部を改正する法律案についてお伺いさせていただきます。

木原大臣、よろしくお願いいたします。

今、与党の協議会で議論されております社会福祉法等改正法案でありますが、この法案が統治機構改革であるかどうか。

統治機構改革であると思っておりますけれども、その点、木原大臣に確認させていただきたいと思います。

併せて、この統治機構改革に対する木原大臣の認識も併せてお伺いさせていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

答弁者 木原稔

木原稔(内閣官房長官)内閣官房長官、木原稔君。

与党と自由民主党との連立合意書の中で、この項目11に統治機構改革というふうに記載しておりまして、それに基づいて与党による協議体において検討が進められていると承知をしております。

委員がお尋ねの、この統治機構改革についての認識ということでございますが、この統治機構改革については法令により定められた定義というものはないために、明確に申し上げることはなかなか難しいと考えておりますが、一般論として申し上げれば、国や地方自治体の政治行政の業務や組織のあり方を見直すことであるというふうに認識はしております。

その上で、与党による協議体において、統治機構改革に関する検討が進められているものと承知しております。

質疑者 うるま譲司

うるま譲司(日本維新の会)はい、木原大臣ありがとうございます。

国と地方のあり方を変える統治機構改革であると。

社会福祉法等改正法案は統治機構改革であるということを確認させていただきました。

ありがとうございます。

次に防災庁についてお伺いさせていただきます。

今予算で進める防災庁設置に関してなんですけれども、この防災というからには、首都中枢で何かあったときのために、首都中枢機能のバックアップ、この役割を防災庁が担うこと。

これが重要かと思いますが、その点確認させていただきたいと思います。

大臣に確認させていただきたいと思います。

答弁者 大臣

(大臣)はい。

防災庁設置準備担当大臣としてお答えさせていただきます。

首都におきまして、大規模な災害が発生した場合におきましても、首都の中枢機能を維持するために、バックアップ体制の整備は重要であると認識しております。

このため、政府におきましては、首都直下地震が発生した場合に備え、政府業務継続計画を策定し、官邸が使用できない事態を想定しまして、緊急災害対策本部の一時的な設置場所として位置づけております。

加えて、首都直下地震の被害想定を上回るような過酷な事態が発生した場合にも、政府の非常時の優先業務を継続できるよう、あらゆる事態を想定し、首都圏以外においても代替拠点の確保の検討を行っております。

このような検討は従来、内閣府の防災担当が取りまとめておりますけれども、この内閣府の防災担当を発展的に改善する防災庁におきましても、この役割を継承し、災害時の首都の中枢機能の継続性の確保に万全を期してまいるつもりでおります。

質疑者 うるま譲司

うるま譲司(日本維新の会)はい。

防災庁が災害時の首都中枢機能の継続確保のことについて、もしっかり万全を期するということでご答弁いただき、確認させていただきました。

ありがとうございます。

地方機関についての質問はちょっと飛ばさせていただいて、次にインテリジェンス改革と北朝鮮による拉致問題についてお伺いさせていただきたいと思います。

過去の拉致事案これについては、もっと日本のインテリジェンス機能が強化されていれば、防げたんじゃないかということをよく言われておりますけれども、今般の日本維新の会、自由民主党との連立合意に基づいて進められておりますインテリジェンス改革。

このインテリジェンス改革によって、今後の拉致問題の解決に資するものであるかどうかということについて確認させていただきたいと思います。

政府参考人 岡本

(内閣審議官)内閣官房内閣審議官、岡本君。

提出を準備しております今回の法案につきましては、重要な情報の収集能力や、外国情報機関による諸工作への対処能力を政府全体として高めようとするものでございます。

これによりまして、喫緊の外交問題の解決や、国または国民の安全を損なう重大事案の防止等に貢献できるよう努力してまいります。

質疑者 うるま譲司

うるま譲司(日本維新の会)今後の拉致問題解決に、このインテリジェンス改革が資するものとなるよう、私どももしっかり進めてまいりたいと思います。

続きまして、大阪・関西万博についてお伺いいたします。

大阪・関西万博、これは一過性のイベントとして終わらせるのではなく、万博で共有した新しい技術や価値観。

こういったものが展開されていって、国民の生活、そして世界の皆様が豊かになっていくこと、これが重要かと思いますが、この点について現在の政府の取組をお伺いさせていただきたいと思います。

政府参考人 井上学

内閣官房国際博覧会推進本部事務局次長、井上学君。

お答え申し上げます。

大阪・関西万博においては、「未来社会の実験場」というコンセプトのもと、AIスーツケースの複数台での長期間の運用、育てる車の商用化、社会的受容性の向上を見据えた福祉車両によるデモフライトなど、さまざまな取り組みを万博という大規模な会場において、多くの皆様に技術や価値観を体感、実感していただいたことで、理解や共感を広げるとともに、実証データの収集などが行われました。

これらの成果により、各種取組が加速されることができたと感じてございます。

今後の政策展開といたしましては、各取組の実施省庁において、万博で得られた実証データの検証及び有用事例や課題の取りまとめによる研究の継続、商用化への移行、他地域への横展開など、現在ご審議いただいている令和8年度の予算措置を含めた様々な形で実施されることとなってございます。

委員長 坂本哲志

うるま君。

はい。

しっかりお願いしたいと思います。

質疑者 うるま譲司

万博でですね、先ほどのご答弁の中にもありました、私も見に行ったんですけれども、AIスーツケースというものがありまして、これは猛犬の代わりになるスーツケースなんですけれども、このAIスーツケース、素晴らしい技術だなと思う一方で、その技術の詳細を調べますと、それを研究している研究者の方、外国人の方が多くおられたんですね。

日本の研究機関に、こういう最先端技術に関しては外国の研究者の方が多くなるのは当たり前のことだと思っておるんですけれども、一方で、このAIスーツケース、軍事転用も可能じゃないのかと個人的には思いまして、そういった点、経済安全保障が今議論されている中で、そういったことは大丈夫なのかなということをちょっと感じております。

そこでお伺いいたします。

現在、日本国内の研究所に在籍する外国人研究者の割合はどの程度となっているか。

また、特に国内トップレベルの研究所である理化学研究所、物質・材料研究機構、産業技術総合研究所における外国人研究者の割合は、それぞれどの程度かお伺いいたします。

政府参考人 西条正明

文部科学省科学技術・学術政策局長、西条正明君。

お答えいたします。

お尋ねの外国人研究者についてですが、文部科学省では我が国の大学・独法等と諸外国との研究交流状況等を把握するための調査を毎年実施し、その結果を公表しているところでございます。

直近の2023年度実績において、大学・独法等に在籍する外国人研究者の全体の割合は6.8%となってございます。

また、ご指摘いただきました3機関につきましては、理化学研究所が28.6%、物質・材料研究機構が34.9%、産業技術総合研究所が9.6%となっております。

委員長 坂本哲志

うるま君。

先ほどお話を聞きますと、かなり高い割合で外国人の方がいると認識しております。

質疑者 うるま譲司

成長戦略投資として国費を投じて研究開発を行うに際して、政府全体として、こういったことに関して安全保障の観点からどのような技術流出防止策を講じるつもりかお伺いいたします。

政府参考人 宗田健史

内閣府大臣官房審議官、宗田健史君。

お答えいたします。

我が国の技術的優位性を確保・維持する観点から、技術流出の防止は重要な課題であると認識してございます。

このため、国が支援を行う社会実装を見据えた研究開発プログラムにおいて、公募要領などで所要の技術流出防止措置を要件とするとともに、研究セキュリティの確保については手順書を示すなど、採択機関に対策を強化するよう促しているところでございます。

また、我が国の製品・技術が懸念のある国や組織にわたり軍事転用されることのないよう、政府といたしましては外為法に基づきます安全保障貿易管理等に取り組んでいるところでございます。

さらに、不正競争防止法による営業秘密の保護、留学生・外国人研究者の受け入れの審査強化、外為法に基づく投資審査の強化など、政府として取り組んできたところでございます。

引き続き、重要な技術の流出防止に向けまして、不断に取組の見直しや検討を行い、関係省庁と連携いたしまして、必要な取組を強化してまいりたいと考えてございます。

委員長 坂本哲志

うるま君。

時間になりましたので終わります。

ありがとうございました。

これにて、うるま君の質疑は終了いたしました。

福田徹 (国民民主党・無所属クラブ) 22発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)次に福田徹君。

質疑者 福田徹

福田徹(国民民主党・無所属クラブ)福田徹です。

本日もよろしくお願いします。

先週の予算委員会で、私、お産の保険適用について質疑させていただきました。

そしたら、その日の夜に友人から言われました。

「福田さん、お産のお金もそうだけれど、お産の前に妊婦健診があるよ」と。

確かにお産というのは数日で1回のお支払いですが、それに対して妊婦健診というのは、妊娠から出産まで約10ヶ月、お金の心配があります。

本日はそこから始めさせていただきたいと思います。

政府は標準的な妊婦健診の自己負担なしを目指して取り組まれています。

強く賛成させていただきます。

その中で、令和7年4月16日、第9回「妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会」の資料「妊婦健康診査の公費負担の状況に関わる調査結果」についてによると、全ての市町村、つまり100%ということです。

妊婦健診についての望ましい基準の14回以上の公費助成が実施されているとあります。

そして91.9%の自治体が、国が示す検査項目の公費負担を実施しているとも示されています。

一方で、街の妊婦さんからは、「妊婦健診に想像以上のお金がかかる」とか、「毎回いくらかかるかわからず不安」といった声を多く聞きます。

これをお聞きします。

多くの自治体がしっかり公費助成をしているとある中で、現場の妊婦からは自己負担が大きい、こういう声が聞こえる。

この現在の妊婦健診に関する課題は何でしょうか。

委員長。

上野賢一郎大臣。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎(厚生労働大臣)この妊婦健診については、あくまでも自由診療でございます。

したがって、これまで国において費用に対する考え方、これを目安としては示してこなかったという経緯がございます。

一方で、国はおおむね14回分の検査内容を望ましい基準として示しておりまして、この点については妊婦の負担軽減を図るために地方財政措置を講じております。

しかしながら、市町村によっては、この公費負担の額にばらつきがあるのも事実でございます。

その結果として、医療機関の価格設定と市町村の公費負担に差が生じて、妊婦に自己負担が生じているという課題があると認識しております。

ですので、この課題に対応するために、子ども家庭審議会、育成医療等分科会での御議論を踏まえまして、望ましい基準について、国として初めてこの標準額を設定し、自治体の公費負担額と医療機関の価格設定において、双方に標準額を勘案するよう求めようという方向でおります。

また、追加的な検査等を含む価格やサービスの内容の見える化を図る観点で、国は妊婦による適切な選択に資するよう、医療機関の協力を得ながら、妊婦健診の内容、費用等の情報を収集し公表する方向で制度改正に向けた準備を進めてきているところでございます。

こうした取組により、委員が問題意識と持たれているこの妊婦の経済的負担の軽減を図る環境を整備してまいりたいと考えております。

質疑者 福田徹

福田徹(国民民主党・無所属クラブ)ありがとうございます。

正しい政策だと思います。

その実効性をより高めるために、少し実態についてお話しさせてください。

私の声を聞く限り、妊婦健診にまつわる本人の課題は、やはり経済的負担と不安感、この2つだと思います。

そして経済的負担に関してはいわゆる持ち出し、自己負担ですね。

自己負担が発生する理由が2つあります。

1つは今おっしゃっていただいたように、妊婦健診に対する自治体からの公費負担額と医療機関が設定する金額に差があること。

そして2つ目が、国が示す検査項目を超える検査が行われていること。

この2つがポイントだと思います。

そして1つ目の公費負担と医療機関の金額の差についてですが、全市区町村が妊婦健診14回の公費助成を実施しているといっても、都道府県別に見るとかなり差があって、例えば神奈川県は8万159円、福島県が13万6,147円と、かなり幅があります。

おそらく一般的な考えでは、財政が豊かで少子化対策に対して熱心に取り組まれている自治体は多くの助成を行って、財政が厳しい自治体はそれができないと考えられます。

実際、都道府県別の公費負担額を見ていくと、上位3県は福島県、秋田県、徳島県となっていて、おそらく子育て世代の流出を防ぐ政策、逆に子育て世代の移住を促進する政策、そういうところに重点的に予算を配分しているんだと思います。

これは自治体の努力だと思うんですよね。

一方で、このことは公費負担の低い自治体に住んでいる妊婦さんには不公平感があって、特にやはり都市部というのは土地代や人件費が高いので、医療機関の値段の設定も高くなると思うんですよね。

そうすると、人によっては10万円ぐらいの持ち出しがある地域もあるようです。

これを是正する必要があるので、やはり標準的な金額で全国一律無償化、私も必要だと思います。

一方で、ちょっと注意しなければいけない心配な声というのがありまして、現在、妊婦健診に対する公費負担はそれぞれの自治体の努力によって、地域差が出ているところがあります。

これ、全国一律で無償化にすると、都市部への若年者の流出が加速するんじゃないかという声も聞かれるんですね。

この点について、どうお考えでしょうか。

答弁者 上野賢一郎

上野厚生労働大臣君。

この妊婦健診に関わる自治体の公費負担については、議員がいろいろとデータを見られたと思うんですが、私たちとしては必ずしも首都圏が、こういう都会が低くて地方部が高いという構造にはないというふうに考えております。

確かにいろいろな地域によってバラバラであるというところはあると思います。

ですので、全国どこに住んでも、妊婦健診の経済的な負担が軽減される環境を整備することが重要であるというふうに考えておりまして、先ほどお話ししましたが、望ましい基準について、国として初めて標準額を設定することによって、この地方自治体のこのバラバラなところが解消されるのではないかというふうに考えております。

質疑者 福田徹

福田君。

ありがとうございます。

私もどの町で妊娠するか、どの町で出産するかというのが、この補助金の多い少ないで決まるとは私も思わないんですよね。

そのときどこで働いているかとか、もっともっとそれよりも前の生活で決まることだと思いますので、私も全国一律で無償化、賛成です。

ただもう一つ大切なのが、国が示す検査項目以上の検査がどうやって行われているか実態、これ大切だと思うんです。

もう一つお聞きします。

国が示す検査項目を超える検査というのが、どの程度行われていて、どの程度妊婦が希望して行われているのか、医療機関が強制的に行っているのか、この辺りの実態は把握されていますでしょうか。

答弁者 上野賢一郎

上野厚生労働大臣君。

厚生労働省はこれまで医学的根拠から必要と考えられるおおむね14回分の検査内容を望ましい基準として示してまいりました。

このことは繰り返し申し上げておりますが、医療機関によって望ましい基準以外の追加的な検査等やサービスなどが提供されているということ、その一方で内容や費用を妊婦が理解しておらず、妊婦自身が基準内また基準外の診察どちらで自己負担が生じているのか分からないなど、納得感のない検診となっているケースもあるということは我々は承知をしております。

こうしたケースも念頭におきまして、先ほどお話ししたように子ども家庭審議会育成医療等分科会における議論等も踏まえて、追加的な検査等を含む価格やサービスの内容の見える化、どういう検査項目をいくらで受けているかというところ、これを医療機関の協力も得て、そして妊婦さんにも示して、そこがちゃんと分かる。

質疑者 福田徹

福田君。

ありがとうございます。

金額だけではなくて、いくらかかるかわからないという不安感もものすごく聞こえますので、とても大切なポイントだと思っております。

実は私は調査を見つけることができまして、おそらくこれ子ども家庭庁や厚生労働省のホームページからもリンクが貼ってあったと思うのですが、「令和4年度子ども子育て支援推進調査研究事業 妊婦健康審査に係る費用負担等の実態に関する調査研究」の医療機関アンケートによると、血液検査の一つである血算の検査、これはとても基本的な検査です。

血算の検査と超音波検査が公費負担の回数より多く行われていることがわかっております。

また、国が示す検査項目にないトキソプラズマやサイトメガロウイルスの検査も行われていることがわかります。

追加の検査について、35%の医療機関は妊婦に公費負担の対象でないことを説明した上で自由に選択できる形にしている一方で、59%の医療機関では原則検査を受けることになっているとされている。

そしてなんと約2割の医療機関では、事前に費用の説明がなされていないこともわかっています。

このことが大きな問題だと思いますので、ぜひ今の取組を実効性がある方で厳しくやっていただきたいなと思っております。

ただ、産婦人科に厳しくするだけは、大きく間違っていると思うんですよね。

これらの政策を実行するためには、しっかり医療提供体制、産婦人科医も守らなきゃいけない、配慮しなければいけないと思います。

そこでお尋ねします。

標準額を定める上で、課題は何だと思われますか。

答弁者 上野賢一郎

上野厚生労働大臣君。

この標準額については、やはりこの望ましい基準に関して診療報酬等を勘案してしっかりと決めていくという必要があると思います。

ですので、来年診療報酬改定もございますので、そこをしっかりと参考にしながら、この標準額というものを定めていく方向でございます。

質疑者 福田徹

福田君。

ありがとうございます。

この医療機関に対して標準的な金額を決める場合、やはり妊婦健診を提供するためにどれだけ費用をかけているかという精査は丁寧にやっていただきたいんですよね。

例えば、腹部超音波検査という診療報酬は、一般的な基本的な超音波の機器を使う場合もあれば、今、産婦人科診療所というのは妊婦さんの希望に応えてかなり性能の高い超音波検査の機会を導入していて、そもそも設備投資の金額が違うとか、もちろん都市部で土地代が高い、人件費が高い、こういういろんな差があります。

ぜひ多くの医療機関が安心できるような標準額の設定というのをつけていただけることを強く望みます。

妊婦検診一つ質問、時間の関係で飛ばします。

次に、OTC類似薬の自己負担の見直しについてお聞きします。

まずはじめにお聞きします。

OTC類似薬の自己負担の見直しの目的は何でしょうか。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣上野賢一郎君。

お答えいたします。

昨年末の与党の政調会長合意におきまして、OTC類似薬の保険給付の見直しについて一定程度の見直しが必要だとされておりますが、その際には、OTC薬品で対応できる症状であるにもかかわらず、他の被保険者の保険料にも負担をかけて、医療用医薬品の給付を受ける患者と、現役世代を中心として平日の診療時間中に受診をすることが困難であるなどの理由によりOTC薬品で対応している患者との公平性を確保する観点、あるいは現役世代の保険料負担の軽減を図る観点という観点から見直しが必要とされておりますので、それを踏まえて見直しを行わせていただきたいと考えています。

質疑者 福田徹

福田君。

ありがとうございます。

お金の負担であるとかお金の公平性、これが目的になっていて、それももちろん大切だと思っております。

ただ、今日は一歩踏み込んで、このOTC類似薬の自己負担の見直しに絡めて、医療にかかわる職種の職能の拡大、特に薬剤師さんの職能の拡大についてお話しさせてください。

OTC類似薬というのは、ドラッグストアで市販されているOTCと同じ成分であったり、似た効能の薬です。

多くは対症療法に使われる薬、軽い病気に使われる薬ですので、医療費適正化の対象とすることは私も賛成です。

ただ一方で、その政策をただ医療費を減らすための目的だけではなく、もっともっと国民にとって価値の大きい目的、これを目指した制度設計にしていただきたいと思うんですね。

OTC類似薬の自己負担を増やして市販のOTCでのセルフメディケーションを推進することは、医療費を下げるだけではなく、国民にとってまず便利に薬を手に入れられるという価値があります。

OTCであれば近所のドラッグストアに行けばすぐに手に入ります。

一方で、OTCで治せる症状に対して診療所へ行って診察を待って、お会計を待って、次に薬局に行って薬が出てくるのを待つ。

それだけの時間の価値を考えれば、OTCとOTC類似薬の価格差というのは十分に補うと考える人もたくさんいると思うんですよね。

しかも診療所では時間だけではなくて診察料もかかるし、処方箋料も別にかかってくる。

これだけではなく、ドラッグストアの薬剤師さんがOTCに関する知識を生かして丁寧に症状を聞いてくださり、最適なOTCを提案していただければ、これは便利だけでなく、安心安全に最適な薬を手に入れることができる。

「便利」に加えて「安全」という価値も提供できると思うんですよね。

「薬剤師さんと薬を選ぶ」、「薬剤師さんと軽い病気を治す」、ここまで目的を設定できると思っております。

もちろん、これは市販薬では心配というときは受診をしていただければ大丈夫だと思っております。

一方で、この話をするとさまざまな方面から、OTCの利用促進が受診の遅れによる重症化や重大な病気の見逃しにつながるという意見が出ます。

ここでお聞きします。

これまで海外を含めて、セルフメディケーションの推進が受診の遅れによる重症化や重大な病気の見逃しにつながるという研究結果や事例報告がありますでしょうか。

これ、いろいろな場面で耳にする意見ですので、その根拠があるか知りたいのです。

私は見つけられませんでした。

そして、もしないようであれば、今回OTC類似薬の自己負担見直しで、一定程度我が国でセルフメディケーションが広がる可能性がある。

そしてその変化に伴って言われるような問題となる事例が増えるのか、これを検証していただきたいんです。

もしそのような事例が増えないとわかれば、より安全性は高いと判断できる根拠になります。

私は今ある、なんとなく根拠なしに「薬剤師の職能を生かしたセルフメディケーションの推進って危ないんじゃないか」という議論に判断材料を与えていただきたいんです。

今後のより前向きな議論が開けると思っているんですよね。

今回の制度変更は安全性を検証できるいい機会になり得ますが、その検証の予定はありますでしょうか。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣上野賢一郎君。

委員からご指摘のありました今回の見直しに関しまして、便利にあるいは安心安全、そうした観点ということも大切だというふうには考えております。

今1点目ご質問になりました研究成果でありますが、私自身はそのような研究成果があるというのは存じ上げておりませんが、もし必要があれば事務方の方にご確認をいただければというふうに思います。

その上で、健康被害が生じたかどうか、調査をすべきではないかという観点でございますが、必要な受診を確保した上で、やはりOTC類似薬との代替性が特に高い薬剤を用いた療養について、今回、患者さんに追加の負担をいただくものであります。

先ほど申し上げました、国民皆保険制度におきましても、施行状況……。

質疑者 福田徹

内閣総理大臣。

福田君。

ありがとうございます。

ぜひ前向きに検証とその結果の公表、これをお願いしたいと思います。

私は薬剤師さんの職能を高めて、医療の効率化だけではなくて、国民に便利で安全な薬へのアクセス、そしてもっともっと薬剤師が身近になって、国民が一緒に健康をつくる、健康な国づくりに生かしていけると信じております。

そのためには薬剤師さんのご努力はもちろんですが、薬剤師さんの仕事が根拠のない不安を言われるのではなく、根拠に基づいて安全なサービスが提供できるという、そういう認識をつくりたいと思っております。

もっと薬剤師さんが頑張りたいと思えるような環境、これを作りたいと思うんですよね。

政府は今、健康増進支援薬局の推進など、薬剤師さんが国民のために活躍できる環境づくりというのは進めてくださっています。

本当に感謝しております。

同時に、薬剤師にはできることがあるということを客観的に示せるようなデータづくりであったり、前向きな取組をお願いしたいと思っております。

最後に、薬剤師さんの職能拡大について、ぜひ何か一言、政府から見解をお願いしたいです。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

ありがとうございます。

薬剤師さん、本当にこれからの地域での医療等を守っていく上でも、非常に重要な働きをこれからもしていただく必要があろうかというふうに思っております。

とりわけ健康面ですね、健康サポートの面。

今まで健康サポート薬局と申し上げましたけれども、委員からご紹介のあったとおり、昨年の改正薬機法におきまして、健康増進支援薬局の認定制度が創設をされました。

これらの施行に向けて、例えば、令和8年度予算案におきましても、薬剤師の皆さんの資質向上のための研修費用などを計上しているところでありますが、今後ともそうした観点で薬剤師の皆さんをしっかり応援できるように、我々としても十分対応していきたいと思います。

質疑者 福田徹

福田君。

前向きな答弁ありがとうございます。

私たち国民民主党、「人づくりこそ国づくり」というスローガンを掲げております。

これは私大好きなんです。

やはり我が国は、人の能力を抑える政治をしてはいけないと思うんです。

人の能力を高めて、それを最大限生かす政治。

これを実現したいなと思っております。

次に、外来診療に対する診療報酬の支払いに関して、包括支払い制度についてお聞きします。

日本の外来診療に対する報酬は出来高払いです。

提供される医療サービス一つ一つに診療報酬点数という価格が付いていて、提供した医療の価格の合計が支払われます。

これは提供した医療の量に対して支払われる仕組みです。

これを提供した医療の結果、質に対して支払われる制度にできないかと考えています。

この話をすると、医療費削減の話だと思われると思います。

確かにその効果もあります。

でも私はもっと別の価値を求めています。

それは、必要な人に必要な医療を正しく届ける、そういう価値です。

私はこの制度で医療機関の収入を下げたいとは全く思っていません。

むしろ、必要な人に必要な医療を正しく届けている医療機関には、今よりも多くの収入が入っていいと思っています。

その上でお聞きいただきたい。

今の出来高払い制度というのは、医療を提供すればするほど儲かる仕組みです。

国が医療費をコントロールしようとすると、診療報酬を下げます。

すると医療機関というのは、利益を上げるために医療の量を増やすようにする。

そっちはコントロールできない。

その結果、今の日本の医療というのは、もう薄利多売のビジネスモデルになっていると思うんですよね。

その結果として、海外と比較して受診回数とか検査の回数が多くなっている。

私はそう考えています。

過剰な医療というのは、医療費の無駄だけではなくて、国民にも悪影響があります。

不要な検査や投薬というのは、不要な合併症、副作用、こういうのがあるかもしれません。

そもそも不要な受診というのは、大切な人間の時間をロスしています。

実は医療者の負担にもなっているんですよね。

医師にとっても、1日100人患者さんを見るのって本当に大変なんです。

これ、1日30人、本当に必要な診療をすれば十分な診療報酬が得られる制度であってほしい。

そう願っている医師というのもたくさんおります。

もちろん、たくさんの量を提供しなければいけないことというのは、医師以外の医師も含めて職員さんの仕事量、過重労働にもつながっている。

日本の医療ってもっともっと仕事を減らせると思っているんですよね。

包括支払い制度というのは、これらの問題を解決します。

医療機関に登録されているかかりつけ患者さんの人数に応じて定額の報酬が支払われるので、患者さんの1日の数を増やそうとか、検査の数を増やそうという必要がなくなります。

ただ、この制度の一番の懸念点を言われるのは、過小医療のリスクです。

例えば、「登録している患者さんの人数で報酬は決まるから、検査を少なくしておこう」。

検査にもやはり人とか機械のコストがかかるので、「もう検査を少なくしておこう」とか、こういう過小医療のリスクは常にあります。

ただ、これで本来は不要な検査だけが減らされるのではいいけれど、必要な検査が減らされる。

これはデメリットとしてはあります。

ただ、これを防ぐ方法もあると思うんですよね。

まず、適切な医療を提供しない医療機関というのは、患者さんから選ばれないと思います。

もう今、患者さんも知識があります。

そしてもう一つより大切なのが、ペイフォーパフォーマンス、つまり提供する医療の質に対して診療報酬を支払うことです。

検査の回数や投薬の内容というのは、一定程度ガイドラインでいわゆるお手本が示されています。

それに沿った望ましい医療を提供している医療機関に対して高い診療報酬を払う。

この制度を作ることによって、頑張っている医療機関、正しいことをしている医療機関を守ることができると思っております。

この外来包括支払い制度というのは、医療費の面でも、何より国民の健康、医療従事者の働き方にも望ましい影響があると予測されます。

ここでお聞きします。

外来診療に対する包括支払い制度について、これまで検討されたことはありますでしょうか。

その上で、どのような課題がありますでしょうか。

教えてください。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣上野賢一郎君。

お答えいたします。

現行の診療報酬におきましても、例えば生活習慣病等の慢性疾患を有する患者さんに対しましては、地域包括診療料など検査等の費用を包括した評価を設けておりまして、これは令和8年度、対象患者の拡大などの拡充を行う予定でもございます。

今、委員からちょうどお話のありましたとおり、外来診療の評価全体を例えば包括払いにする場合には、過剰な診療、これを招きにくくなるということはもちろんでありますが、一方で過小診療、必要な検査や診察を行わない過小な医療、これを招きうる面があるということも御指摘のとおりかと考えております。

やはり多様な患者さんがいらっしゃいますので、なかなか右か左かというわけにはいかないかというふうに思っておりますけれども、やはりどういった形で包括なり出来高払いというのを整理をしていくかということも非常に重要な……。

質疑者 福田徹

福田君。

過小医療のリスクについてはそのとおりで、ただ先ほどお話しいただいたように、国民の選択であったりペイフォーパフォーマンスの導入によって、一定程度は抑制できると思っております。

私自身もこれからより過小医療のリスクを下げられるような、何かできることはないか、データやロジックをしっかり準備して、また質疑させていただきたいと思います。

次に人生会議についてお聞きします。

まずはじめに、人生会議の目的と重要性について政府の認識を教えてください。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣上野賢一郎君。

本人の意思に沿った医療が提供される、このことが重要でございます。

そのため、人生の最終段階の医療ケアにつきまして、本人が前もって家族や医療ケア関係者等と繰り返し話し合うプロセスであるアドバンスケアプランニング(ACP)、いわゆる人生会議の取組は重要だと認識をしております。

その普及啓発を進める必要があるというふうに考えておりますので、厚生労働省といたしましては、これまでも普及啓発冊子の作成や周知、あるいはイベントの開催などを進めてきたところであります。

本人が望む医療ケアが実現されるように、引き続きこれらの取組をしっかりと進めていきたいと考えています。

質疑者 福田徹

福田君。

ありがとうございます。

人生会議は大切なもので、政府も推進していることが確認できました。

私たち国民民主党は、人生会議の制度化という政策を掲げています。

1点最初に確認しておきたいのは、人生会議について話をすると、「それ、医療費削減のために命を選別するのか」というお声をいただきますが、私の意図は全く違います。

私は、人生会議は医療費削減のものでは決してなく、本人が望む最後を迎えるために、本人の幸せのために行うものだと確信しております。

私、ずっと救急医として、人の最善の最後に向き合い、悩み、支えてきた人間です。

全く医療費削減のためではないということだけ、まずご理解ください。

その上で人生会議について、令和4年度調査で一般国民の間では「人生会議についてよく知っている」は5.9%、「聞いたことはあるがよく知らない」「知らない」を合わせると93.6%と、ほとんど知られていない現状で、さらなる周知が必要です。

一方で、数少ない人生会議を知っていて、本人の最後の迎え方の意思を持っていても、それが実現されないということが全く珍しくありません。

例えば、救急医療に携わっていてよく出会う状況をご紹介します。

高齢者施設の入所者で、本人は「自分が最後を迎えるときは蘇生行為などしてほしくない」という意思をしっかり示していらっしゃる。

今というのは、入居時に書面を作成することもよくあります。

ただ、ある夜、夜勤スタッフが見回りをしていて、その方が心肺停止となっている。

もうスタッフはパニックです。

「もうどうすればいいんだろう」と。

でも、「確かこの方は蘇生拒否があったんじゃないか」で、急いで情報ファイルを開けてみるけれど、あの、あったはずの紙がないみたいなので、「書面があったとしても、これ本当に救急車呼ばなくていいの?」「これ何かあったら責任追及されるんじゃ」と。

例えば施設長とかに電話しようとしても、夜中だとつながらない。

こういうことってよくあるんですよね。

もう救急車呼ぶしかない。

夜勤スタッフって、こうやってすごく大変な思いをしてるんです。

特に日常からその施設で働いているような方っていうのは、入所者のことをよく知っているので、もうちょっと落ち着いて対応できるかもしれないけれど、今、スポット勤務のスタッフの方もいっぱいいらっしゃる。

こうやって本人の意思があってもそれが実現しない、望む最後を迎えられないケースというのが山ほどあります。

私たち病院の医療者も簡単ではありません。

現在、日本集中治療医学会、日本救急医学会、日本循環器学会、日本緩和医療学会で「救急集中治療における生命維持治療終了・差し控えに関する4学会合同ガイドライン」、これを作成中です。

今は医療機関では、2014年に公表された「救急集中治療における終末期医療に関するガイドライン」を参考にしています。

ただ、今でも現場では不安だという声が多いです。

一つは、対象となる救急集中治療における終末期の定義が、「集中治療室等で治療されている急性重症患者に対して適切な治療を尽くしても救命の見込みがないと判断される時期」とされたため、自宅や高齢者施設で徐々に体が弱くなっているほとんどのケースと違っている点です。

もう一つ大事なのが、法的な責任を問われる懸念が払拭できなかった点です。

そもそも学会が作ったものですので、法的に担保されていません。

このガイドラインには「本人の事前指示がある場合、それを尊重することを原則とする」とあります。

当然そうだと思います。

では、この事前指示が法的に担保されているのかが問題になります。

本人の意思があったとしても、周りにいるご家族が違う場合もあります。

突然、普段周りにいない遠い親戚や知人が入ってくることもあります。

さまざまな複雑な事情とリスク回避で、本人の意思から外れて「これくらいやっておこう」という医療が行われています。

私もやっていました。

日本中で行われていると思います。

本人の意思がそのときの空気で飛ばされてしまうんです。

空気で飛ばされないように本人の意思を支えられるのは、もう法しかないと思うんですよね。

何度も繰り返します。

決して医療費の話ではないです。

すべて、人が望む最後を迎えることを支えたい。

そういう話です。

本人も頑張っています。

周りの家族も頑張っています。

それを支える医療者や介護者もみんな頑張っています。

その上で、国も頑張りたい。

そういうところなんです。

国も責任を持って、人間の最後にそろそろ向き合う時期なんじゃないかなと思っております。

お聞きします。

すべての人が望む最後を迎えるための、支えるための、人生会議の法制化や、本人の意思を法で認めること、これを検討しませんでしょうか。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

上野賢一郎君(厚生労働大臣)お答えをいたします。

厚労省が令和4年度に実施をいたしました意識調査、これ5年ごとに行っておりまして、次が令和9年度ということになりますが、この中で、例えば今、ご指摘がありましたようなことを事前に書面で示すことにつきましては、賛成が約7割という状況でございます。

ただ一方、その書面に従って治療方針を決定することを法律で定めるということにつきましては、賛成が2割、「定めなくてもよい」、または「定めるべきではない」というのが約5割弱ということであります。

ですので、今、大変重要なご指摘だとは思いますが、現在のところそれを法定化することにつきましては、まだ十分国民の皆さんの理解、あるいは合意、そうしたものができていないのかなというふうには考えております。

次回、令和9年度の調査も行いますので、そうしたことも踏まえてこれから検討していかなければいけないと考えております。

ただ、今、委員からご指摘、本当に現場で大変ご苦労されているというようなケースが多いかと思いますので、そうした実態を踏まえてどういったことができるのかということは、しっかり検討する必要があろうかと思っております。

診療報酬におきましては、厚生労働省作成のガイドラインなどを参考にして、患者の求めに応じてACPを実施する体制の整備を医療機関に求めておりますし、また従事者を対象とした研修等も実施をしてきておりますので、こうした取組をさらに進めていければというふうに思います。

質疑者 福田徹

福田君。

ありがとうございます。

法制化に向けてまだ国民の思いがそちらを向いていない、その事実は私もそう思います。

ただ、いずれは必要になることは間違いないと思います。

そちらへ向けて、国民みんなで力を合わせて進んでいけるような取組をしていきたいと思います。

最後、実は救急車の有料化についてお聞きする予定でしたが、少し時間がなくなってしまいました。

ただ今、救急車の搬送件数がどんどん増えて、本当に必要な命を守るための体制が整わない、過重な労働、もちろんコストの方もさまざまな問題が起こっております。

一方で、救急車の有料化がこれほどの効果がある、リスクが少ないというデータが少しずつ揃ってきております。

今後、それをしっかりお示しながら議論させていただきたいと思いますので、また次回よろしくお願いします。

今日はありがとうございました。

これにて福田君の質疑は終了いたしました。

木下敏之 (参政党) 20発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に木下敏之君。

木下君。

はい。

質疑者 木下敏之

参政党の木下敏之でございます。

先週火曜日の予算委員会におきまして、高市総理に対しまして、食料自給率の維持について質問を行いました。

後継者の確保のためには所得の向上が必要ではないかということでございますが、その概要をまず簡単にお話ししてから質問に入っていきたいと思います。

参政党は食料自給率38%を2050年に100%にするとの公約を掲げております。

そのためには農地が耕作可能な状態で維持されていること以上に、担い手の数を維持していく、これが最優先だと考えております。

しかしながら、現実はそのとおりにはなりませんでして、昨年11月に公表された農林業センサスの速報値では、5年間で農業従事者が25%減り、そして平均年齢は67歳に達しているということでございます。

いよいよこの5年が勝負ということは、農林水産大臣も共通認識として持っていらっしゃることと思いますが、現実はやはり圧倒的に所得は低くて、私も計算してみたところでは、コロナの影響を受ける前、2019年で見ても、稲作農家の全平均なんですが、平均時給が180円ということでございました。

それで、やはり全産業の平均所得程度の所得が確保できる仕組みが必要だということで、直接所得保障制度の提案もさせていただきまして、80万の農業経営体に毎年300万円支給すると2兆4000億円かかると。

このような大方針転換は首相の決断がいるのではないかということで、高市総理の御判断を伺ったわけでございます。

これに対して高市総理の答弁は、巨額の財政投資を行うには国民の皆様の理解を得る必要があるということでした。

要するに難しいということでございましたが、確かに国民の皆さんの理解を得るためには、令和7年度補正予算で事業が始まった農業構造転換集中対策、これを行った場合にも後継が確保されるに十分な所得が得られるかどうかと、そこは見ていく必要があると思っております。

そこで今回は、大区画化、それからロボット農業機械の導入、これが稲作の経営体の所得に対してどのようなプラスの影響を与えるのかということについて、ご質問をさせていただきたいと考えております。

なお、農林水産省の皆様には金曜日遅くまでいろいろな資料の提出や説明をさせていただきましたので、その点が分かったことについてはもう質問は割愛させていただいて、どんどん議論を進めていきたいと思っております。

最初に経営面積規模別の負債の額、貯金の額ということをお伺いする予定でしたが、やはり投資をするにはどれぐらい負債があるのか、貯金があるのか、経営体でいえば内部留保ですけれども、それを知っておく必要があるんですが、残念ながらそのようなデータはないということでした。

しかし、税理士を通じてサンプル調査でも結構ですので、これから経営体の負債の額、内部留保の額、それは把握されていただけるようお願いをいたします。

それから今からいろいろな経営体の収支のことについて議論をしておきますが、これは農林水産省から農業経営体の規模別の所得のデータをいただきまして、2023年の農業経営体のデータを見ますと、15ヘクタールから20ヘクタールの規模の農家が時間当たり所得、これは時給というのはちょっと一定かどうかが定義によりますけれども、時間当たり所得が1500円ぐらいで一番高いので、経営規模が15ヘクタールの稲作農家をイメージして質問をさせていただきます。

まず農地の大区画化でございますが、レクチャーの際には、この1ヘクタールを10アールとか20アールとか、いろんな細かい農地を1ヘクタールの大区画にする工事を行う場合に、農家の負担額だとか、それから生産性の向上がどれぐらいなのかということを、お話を事前にヒアリングさせていただきました。

その結果、稲作の労働時間は6割削減できるということでしたけれども、そのレクチャーの際には、その計算根拠を明確に示されませんでした。

例えば、荒起こし、代かき、田植え、いろんな作業がございますが、それぞれどのように削減するというふうに見込まれているのか、その計算根拠をまずお示しいただきたいと思います。

政府委員の答弁で結構でございます。

政府参考人 松本平

政府参考人、農林水産省農村振興局長、松本平君。

お答えいたします。

農地整備事業を行っている事業でございますが、こちらは直近のデータから御説明させていただきます。

令和2年度から令和4年度に標準区画1ヘクタール以上とした整備を行い、これが完了した38区の平均事業費、こちらにつきましては10アールあたり240万、農家負担額が30万になっております。

先ほど委員が御指摘のありました生産性の関係でございますが、同じ38区の10アールあたりの労働時間、確かに実施前の16時間からデュアルあたりでございますが、約6割の9時間に縮小されているところでございます。

こちら実施しましたG4のところのサンプルからご指摘がございましたので拾ってみました。

こちらにつきましては、まず後期の換気につきましては削減率が-69.9%削減。

また農地の本田の整備につきましては68.9%削減。

他上につきましては51.7%削減。

あと稲刈りでございますが、こちらが82.1%削減、このようなデータがあるところでございます。

委員長 坂本哲志

木下君。

質疑者 木下敏之

今データを示していただきましたけれども、私の方でも事前にいろいろ計算をいたしまして、だいたい稲作が平均して労働時間10、12時間でございますので、これが6割削減できるとすれば、だいたい7時間の削減効果。

これが1時間の時給が1500円として計算すると、だいたい約1万円ということになりまして、労働生産性の向上効果が1ヘクタールで7万円いくかどうかと、というような計算もしております。

これはまた具体的にじっくり議論をしたいと思いますけれども。

それで先週の農林水産省からのレクチャーの際には、大区画化による農業経営体の所得がどれぐらい向上するかが示されておりませんでした。

そこでこれも私がこの土日でずっと計算しておりますと、農業経営体の負担が事業費の10%とすると、補助整備1ヘクタール200万円ぐらいですので、事業費の10%負担で20万円。

これを20年かけて返済するとすれば年間1万円。

そしてそうすると生産性向上効果が1ヘクタール7万円ぐらいとして、費用負担が1万円とすると、差し引き年間6万円ぐらいのプラスということになります。

これ1ヘクタールですね。

そうすると経営体全体をいきなり15ヘクタール大区画化したとしても、年間90万円の効果ということでございます。

担当の方と議論していても所得改善効果ということをなかなかおっしゃらなかったんですが、今私がお示ししたような計算方式を農林水産省として所得改善効果計算されていらっしゃるのか、いらっしゃるとすれば所得がどれだけ増えるというふうに考えていらっしゃるのか、それをお示しいただきたいと思います。

質疑者 木下敏之

これも政府参考人で結構でございます。

どなたですか。

政府参考人 山口康史

農林水産省農産局長 山口康史君。

お答え申し上げます。

今先生がおっしゃるような計算方式というのは、我々の方ではちょっと算定しておりませんが、一方で我々の方で、ちょっと先の方の質問のお答えになってしまうのかもしれないんですけれども、機械化とか大区画化によって作業が早く終えられるとか、補助の作業の効率化によって実際の作業がより大きなところでできるというような効果で、それでさらに規模拡大が進むというようなことを前提として、昨年定めました食料・農業・農村基本計画におきましても、先生がおっしゃっている15ヘクタールではないんですけれども、30ヘクタールの規模に作業を拡大したときには400万程度から1100万程度まで農業所得が伸びるというような試算をしているところでございます。

委員長 坂本哲志

木下君。

質疑者 木下敏之

またこの点については農林水産委員会で細かく議論させていただければと思いますが、次はロボット農機でございます。

私はAIを搭載したロボット農機はまだ実用化には少し時間かかるのかなと思っておりましたら、先日のレクチャーではトラクターも田植え機もコンバインも全てロボット農機は実用化されているとのお答えをいただきました。

それでは15ヘクタール規模の農業経営体において、このロボット農機というのはどの程度普及しているのか、そしてなかなか普及していないとしたらその理由は何なのかをお答えいただきたいと思います。

質疑者 木下敏之

これも政府参考人で結構でございます。

政府参考人 山口康史

農産局長 山口康史君。

お答え申し上げます。

委員ご指摘のロボット農機、我々の理解でいくと運転席に乗らずに運転できる、そういうものを我々ロボット農機と呼んでいるわけでございますが、これはまだ市販化されて間もないということもありまして、普及台数はわずかだというふうにメーカーからもお聞き取りしているところでございます。

委員長 坂本哲志

木下君。

質疑者 木下敏之

先日のレクチャーで、これもやはり増収効果がどの程度かということについてはお話をいただけなかったんですが、従来型のトラクターとロボットトラクターでどう違うかというデータはいただきました。

従来型のトラクターが大体100馬力で1400万円、ロボット農機自動運転トラクターで1900万円。

導入効果が代かきなどの作業時間が32%短縮されるといったような効果を教えていただきました。

ただ経営全体における増収効果ということはお示しいただきませんでしたので、私の方で計算をしてみますと、例えばトラクターの返済費用ですね、普通のトラクターが年間70万円で、ロボットトラクターが年間95万円。

毎年の返済費用の差が25万円。

それから作業の効率化ですが、時給1500円で計算したとして、10アールあたり2時間ぐらいの削減効果なので、1ヘクタールに直すと3万円。

そうするとロボット農機の経営における増収効果というのが、1ヘクタールあたり差し引き14,000円のプラス。

ということでして、これを15ヘクタール全体で使ったとすると、大体20万円ぐらいというふうに計算をいたしました。

このような計算について、農林水産省の担当としてどのようにお考えになっているのかをお伺いしたいと思います。

政府参考人 山口康史

農産局長、山口康史君。

お答え申し上げます。

まず、先生が示していただいた計算方式については、我々も今回教えていただきましたので、どういうふうに測っていくのかというのを検討してまいりたいと思いますが、今回先生から事前にお話いただきましたので、改めて、例えば15から20ヘクタールの10アールあたりの労働時間とかそういうことで見ると、大区画化あるいはロボット農機を使ったことによる作業効果がどのような感じなのかというのを試算してみたところでございます。

それでまず、その10アールあたりの労働時間、これが大体15から20ヘクタールだと13.9時間ございます。

先ほど農政局長からもお答え申し上げたとおり、大区画化による削減効果が6割。

あとはロボットトラクターによる工期とか生地の時間の削減効果が32%。

これを加えますと、10アールあたりの労働時間は5.35時間まで縮小できるということでございます。

一方で、大区画化とロボットトラクターを導入することによるかかり増し経費、大体これを足し合わせると11,307円という形になろうかと思います。

それで先ほど時給的に、15ヘクタールから20ヘクタールでいわゆる時給的に換算すると1,521円。

10アールあたりの労働時間が13.9時間なので、これを掛け合わせると21,142円となりまして、この先ほどの11,307円を差し引くと、それぞれ得られる所得における効果は9,835円という形になります。

この縮減された労働時間を使用して、縮減後の時給を見ますと、大体1,838円というふうになりますので、1,500円程度の時給と比較しますと、300円ぐらい増えるという形になろうかと思います。

委員長 坂本哲志

木下君。

質疑者 木下敏之

丁寧な御答弁ありがとうございました。

私の計算でやりますと、大区画化の効果が15ヘクタール全体で90万円。

ロボットトラクターの導入効果が20万円ぐらい。

これは維持管理費だとか入れておりませんので、実際には年間100万円ぐらいではないかと思っております。

ここから農林水産大臣にお伺いしたいんですが、まず経営に与える増収効果として一番大きいのは、やはり大区画化であります。

5年間で集中してやられるということは本当にありがたいことではあるんですが、もっとスピードを上げないといけないのではないかと感じております。

5年経ってやっと100万円ぐらいの効果でありますので、もうちょっとスピードを上げていただけないかということですね。

それから、大区画化を5年で完成してロボットのトラクターを入れたとしても、経営に与える効果が年間100万円程度の効果でして、これではやはり農業後継者を確保するには無理があるのではないかと思うんですね。

そこで、こういう大区画化とかロボット農機を導入した上で、やはり全産業の平均給与に足りない部分を何らかの形で所得保障制度をするということを早めに打ち出さないと、5年たったあとに所得が十分でなくても後継ぎがいないというところが多いということになりかねません。

この大区画化の前倒しについてということと、所得保障制度の導入について大臣の御見解を伺います。

答弁者 鈴木憲和

農林水産大臣 鈴木憲和君。

はい、御質問ありがとうございます。

米をはじめとする水田作農業は、経営規模の拡大に伴って生産性・収益性が顕著に向上することから、規模拡大とさまざまな低コスト技術導入の組み合わせにより、着実に生産性の向上を図っていくということが重要であるというふうに思います。

この辺は木下委員とも全く共有をしております。

ただ、一方で農業者への所得保障という考え方については、先日総理からも御答弁ありましたが、さまざまな御意見があるということは承知をしておりますが、税金が原資であることも踏まえると、国民の皆様の御理解を得るために慎重な検討を要するものというふうに考えております。

まず農林水産省としては、この農地の大区画化等の基盤整備、そして農地の集積・集約化により規模の拡大を進めるとともに、官民を挙げた多収品種などの開発普及、スマート農業や直播栽培などの低コスト技術の導入定着などの取組を推進することで、水田作の生産性向上を強力に推進してまいります。

私が座長を務めている日本の農林水産業戦略本部のもとに、生産性向上ワーキンググループも組織しておりまして、米を含む農産物について、生産性向上についても議論しているところでありまして、水田作を儲かる産業として、農家が意欲を持って生産できる環境の整備に注力してまいりたいと考えております。

ちなみに申し上げると、昨日も秋田に行ってきたんですけれども、私たち、ちょっとここは多分木下委員と認識が異なるかもしれませんが、条件の整った平場の水田というのは、やはり生産者、受けるよという後継者の人がたくさんいるというふうに認識をしていますが、やはり一方で問題なのは中山間地域の、なかなか草刈りの手間とか、そしてまた獣害も多いですから、そういう中でやはり農業をやる人の後継者がかなり厳しい状況に追い込まれているというのは事実だと思いますから、平場を15ヘクタール、20ヘクタールというのは大事ですけれども、一方でやはり4割を占める中山間地域を思い切って支えていくんだという政策の見直しも必要かなと考えております。

委員長 坂本哲志

坂本委員長

質疑者 木下敏之

木下君。

木下敏之御答弁ありがとうございました。

私も儲かっている農業者に後継者がいるということは存じておりますので、やはり所得を上げることが後継者の確保に非常に重要な点ではないかと思います。

委員長 坂本哲志

坂本委員長時間になりましたので終わります。

ありがとうございました。

これにて木下君の質疑は終了いたしました。

古川あおい (チームみらい) 11発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志君。

質疑者 古川あおい

古川君。

チームみらいの古川あおいです。

ご質問の機会をいただきありがとうございます。

本日は私たちチームみらいが特に力を入れている子育て支援や、現在の政府の制度がうまく機能していないのではないかと思われる、そういった制度のバグと思われるようなさまざまな課題について取り上げさせていただきます。

まずはじめに出産の無償化についてお伺いいたします。

現在政府は出産費用の負担軽減、いわゆる出産無償化に向けた検討を進めていると承知しております。

私もその方向性自体は評価しておりますが、制度設計においては慎重に検討すべき論点が複数あると承知しております。

例えば、出産費用の価格や給付の設計によっては、分娩を取り扱う産婦人科などの経営に影響が及びます。

地方を中心に分娩施設の減少が続く中で、無償化の制度設計が医療機関にとって持続可能なものでなければ、かえって分娩できる場所が失われるといった結果を招きかねません。

この点については引き続き丁寧な議論が必要だと考えております。

その上で、今回は制度設計においてまだ整理されていないけれども重要な点として、帝王切開などの取扱いについてお伺いいたします。

現在政府で検討されている出産無償化の対象については、基本的には正常分娩を念頭においた設計が中心となっていると認識しておりますが、帝王切開や吸引分娩などについては、どのような取扱いとなる予定でしょうか。

帝王切開については、現行制度でも医療保険が適用され、一定の自己負担が前提とされている中で、今回の制度設計によっては、出産が帝王切開になるのか、正常分娩なのかによって、費用負担に大きな差が生じる可能性がございます。

帝王切開になるか、正常分娩になるかは、緊急帝王切開のように、医学的な理由で選択される場合もあり、必ずしも本人の選択によるものではありません。

それにもかかわらず、分娩方法によって自己負担が大きく異なることがあるとすれば、出産に向けた費用負担の不安を解消することはできません。

ここで上野厚生労働大臣にお伺いいたします。

出産費用の負担軽減を進めるにあたっては、正常分娩のみならず、帝王切開や吸引分娩等になった場合であっても、自己負担額に差が出ないよう、給付のあり方を整備すべきと考えますが、この点について大臣の見解をお聞かせください。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣上野賢一郎君。

お答えをいたします。

現在、出産に対する給付体系の見直しの検討を行っておりますが、最も重要なことは、やはり妊婦の方々が地域で安心して安全に出産できる環境を確保することであります。

また一方、委員からご指摘もありましたが、地域での出産期体制をしっかり確保するためには、診療所等の経営環境等についても十分配慮することが必要だと考えております。

いずれにいたしましても、出産に伴う経済的負担の軽減、これを今後進めていきたいと考えておりますが、その観点からは、帝王切開などの保険診療が行われた場合にもなるべく妊婦の現物給付とは別に、全ての妊婦を対象とした現金給付、これを設ける方向で検討をしております。

この現金給付によりまして、保険診療が行われた際の一部負担金などの費用についても一定の負担軽減が図られるものだと考えております。

現在でも出産に伴い医療行為が行われた場合には、その3割を患者さんにご負担をいただいており、それは他の疾患等とも同様ではございますが、いずれにしろその現金給付のあり方も含めまして、妊婦の方々、また保険料を納めていただいている方々の双方にとって、納得感のある制度設計となるように、引き続き丁寧に検討していきたいと考えています。

質疑者 古川あおい

古川君。

はい。

ご回答ありがとうございます。

現金給付も検討されているということですけれども、額が一律ということになってしまいますと、実質的には負担、手から出ていくお金に差が出てしまうということになりますので、その点も含めて広い視点での制度設計をお願いいたします。

続きまして、育児休業の延長要件に関する課題についてお伺いいたします。

現在の育児休業の制度では、育児休業は子どもが1歳になるまでを原則として、保育所に申し込んだけれども入れなかった、こういった場合などに限って延長が認められる、そういった制度になっていると承知しております。

この要件自体の問題点については、これまでもさまざまな指摘があったかと思いますが、今回は特に早産児の保護者が直面する課題についてお伺いいたします。

一つは厳密な年齢要件の問題です。

例えば予定よりも早くお子さんが生まれた場合、暦読みの上では1歳ということになるけれども、修正月齢で換算すれば、実際は1歳という状況とは異なるという場合もございます。

こうした子どもそれぞれの事情を考慮せずに、制度上1歳になるという事実のみをもって、他のお子さんと同様、保育所に入所の申込みをすることが期待されるというのは、早産で生まれたお子さんの実態を考慮できていない、硬直的な制度ではないでしょうか。

二つ目は、医師による診断書がある場合の問題です。

例えば、早産の場合や、低出生体重児などの場合、免疫機能が未熟であることなどから、医師から見て、現時点で保育所に入所するのは適切ではないと判断がなされることがあります。

しかし、現行の制度下では、そうした医師の判断や診断書があったとしても、直ちに育児休業の延長が認められるわけではなく、引き続き保護者の方は保育所に申し込んで、そして入れなかったという通知を受け取るという手順が求められます。

医師の判断をもって明らかに保育所に入所は適さないとそういった状態であったとしても、形式上保育所に申し込むことが求められる。

こういった現状の制度は、制度が本来あるべき形で機能していない状態、制度のバグと言えるのではないかと私は考えております。

こうした点を踏まえて2点、大臣にお伺いいたします。

まず1点目、早産児については、育休期間の判断に当たり、暦読み上の月齢にとらわれずに、修正月齢も基準とすることを検討すべきと考えますが、いかがでしょうか。

続いて2点目です。

医師が保育所の入所に適さないと判断したような場合には、その診断書をもって育児休業の延長を認めるような仕組みも必要かと考えますが、こうした課題に対応するために、現在の育休の延長要件については見直しを行うべきではないでしょうか。

大臣の御見解をお聞かせください。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎君。

お答えいたします。

まず1点目でございますが、1歳という期間を変更するということにつきましては、やはりこの育児休業の制度、これ全ての事業所に必ず適用される最低基準でありますので、また事業主が原則拒めない権利でありますから、その基準自体を柔軟にするということ自体については、慎重な検討が必要だと考えております。

また2点目でありますが、1歳以降に延長する際の手続きでございますが、原則としては、今委員から御指摘のありました保育所の入所保留通知書等の提出を求めておりますが、お子さんが早産により生育が十分でないなどの場合、受け入れ可能な保育所がない場合につきましては、通知書等は要さず、その旨、申告をしていただくことは必要でありますが、医師の診断書等を提出していただくことで、手続きとさせていただいているところであります。

市区町村によっては、受入れ体制様々でありますので、やはり一旦市区町村に御相談をいただく形にはなりますが、それを踏まえて申告をしていただければ、通知書等そのもの自体は不要とさせていただいております。

質疑者 古川あおい

古川君。

はい、御回答ありがとうございます。

厚生労働省としては、場合によっては必ずしも通知書を求めるものではないということでございますけれども、こちらもしかしたら自治体によっては、そういった運用がなされていないというところもあるかもしれませんので、引き続き厚生労働省からも周知でありますとか、そういったことを対応いただければと思います。

続いて、出産ナビの機能拡充についてお伺いいたします。

2024年の5月に公開された厚生労働省の「出産ナビ」というものは、出産施設の検索ツールとして整備されました。

しかし妊婦が必要としている情報は、出産施設だけにとどまりません。

妊娠の初期から産後ケアまで切れ目ない支援を行うためには、妊婦検診の情報でありますとか、産後ケアの情報など、そういった妊娠の初期から産後まで、さまざまな情報を一つのこのプラットフォームで、一つのウェブサイトで確認できることが望ましいと考えております。

また、この出産ナビのような政府のウェブサイトについて、どのような項目を掲載するかといった点も重要です。

例えば、多胎妊娠、双子や三つ子の場合、早産でありますとか、低出生体重児のリスクが高く、NICU(新生児集中治療室)そういったものがあるかどうか、そういったことは施設の選択について非常に重要でございます。

現在の出産ナビにおいては、施設におけるNICUがあるかないかそういった点について、詳細までいけば確認はできるものの、例えばNICU一つとってみても、実際はNICUがあるんだけれども「何週以上の胎児しか受け入れられません」と、そういった制限がある場合がございます。

そういった詳細の条件については、現在の出産ナビにおいては確認することはできず、そういった点において利用者のニーズには十分応えられているとは言えない状況でございます。

以上を踏まえて2点お伺いいたします。

出産ナビの掲載情報につきまして、現在の出産のときに必要になる施設そういったものに限らず、妊娠の初期から産後まで拡大し、1つのプラットフォームで必要な情報を一括して得られるよう、機能をより強化していくべきではないでしょうか。

また、例えば先ほど私が挙げましたNICUの何週以上であれば受け入れられるといった詳細の情報など、こういった利用者のニーズに合わせて、掲載項目でありますとか、さらに検索時のフィルタリングの機能、こういったものを追加していくことについて、子ども家庭庁および厚生労働省の対応方針をお聞かせください。

政府参考人 中村英雅

子ども家庭庁生育局長 中村英雅君。

お答えいたします。

委員御指摘のとおり、サービスを提供する側ではなくて、ユーザーである妊娠された方、出産される方の目線でワンストップで情報が提供されることは非常に大事だというふうに考えております。

そういう観点から子ども家庭庁、厚生労働省と一体となりまして、御指摘の出産ナビに情報を提供しているところでございます。

議員御指摘の妊婦の検診、前の検診とか、産後の事業につきましても、厚生労働省と連携いたしまして、この出産ナビに、今年度はもう終わってしまいますけれども、来年度、情報を掲載することを予定しているところでございます。

引き続き、ユーザーの立場に立って、厚生労働省と連携して、使い勝手を良くしていきたいと思っております。

政府参考人 狭間隆一郎

厚生労働省保健局長 狭間隆一郎君。

続けて委員にお答えいたします。

ご紹介いただきました出産ナビ。

今年の2月にもスマートフォン利用を想定したウェブデザインの見直しや検索方法の改善等のサイト改修を行いました。

この中で、委員からまだ不十分だという御指摘がありましたが、NICUについても検索できるように改善したところでございます。

この改善に当たりましては、私どもは勝手にということではなくて、アンケートやインタビュー等を通じて、妊娠産婦の方々のニーズを調査して、妊娠産婦向けのサービス提供に習熟した民間事業者やウェブデザイナーにもご協力いただきながら、機能デザインについて……。

質疑者 古川あおい

古川君。

ありがとうございます。

こちら出産ナビについては、ユーザーアンケートでありますとかそういったものを実施されていることも承知しておりますので、そういったユーザーの声も聞きながら随時アップデートいただければと思います。

時間が残りがわずかですけれども、政府ウェブサイトのユーザーエクスペリエンス向上についてご質問させていただければと思います。

政府のウェブサイトにつきましては、さまざまな情報を用意していても結局使いづらいと、そういった声が多く上がっております。

こういった点について2点課題を提起させていただきます。

1つは検索機能の問題です。

政府のウェブサイト多くには検索窓がありますが、キーワードで検索してもPDF資料が先に引っかかってしまって、本来見たいような制度全体のページそういったものになかなかたどり着かないといった問題がございます。

二つ目は省庁の組織再編に伴うコンテンツ管理の問題です。

例えば厚生労働省から子ども家庭庁に事業が移った、こんな場合でも、子ども家庭庁のページでその事業を調べたところ、クリックすると厚生労働省のアーカイブに飛ぶ。

逆にグーグルなどの検索サイトで検索すると、厚生労働省の別のページが引っかかる。

そういった問題がございます。

こういった省庁再編に伴って、国民が適切な情報にたどり着けないといった課題があると思っております。

これは一つの省庁の問題ではなく複数の省庁に関わる問題であり、デジタル庁がこういった問題に対して主導をとっていくべきだと考えておりますが、政府の見解をお聞かせください。

政府参考人 森田実

デジタル庁総括審議官 森田実君。

お答えいたします。

政府のウェブサイトにつきまして、その使い勝手や分かりやすさについて、様々な意見があるものと承知してございます。

デジタル庁におきましては、政府情報システムの整備および管理についての手続き手順、あるいは各種技術標準等に関する共通のルールや参考のドキュメントとして、「デジタル社会推進標準ガイドライン群」というものを策定してございます。

ウェブサイトにつきましても、このガイドライン群の一環といたしまして、よりわかりやすく、使いやすくなるように改善することをはじめとした適切な品質の確保を目指しまして、昨年の9月にウェブサイトのガイドライン、それからウェブコンテンツのガイドライン、これらを策定して公開しているところでございます。

また、政府のウェブサイトに関係する職員を構成員といたします「ウェブサイトコミュニティ」こういったものを運営しまして、専門人材の知見を学ぶ勉強会の開催、それからデジタル庁からウェブサイトの改善に資するようなツールの提供、こういったものを通じて、ウェブサイトにおける発信力の向上および品質の向上支援を行っているところでございます。

先ほどございましたPDFに関しましても、本年2月にはデジタル庁ウェブサイトのサイト内検索機能を改善いたしまして、PDFなどのファイルがヒットした場合に、当該ファイルが掲載されているページの情報も合わせて同時に提供することが可能となるようにいたしました。

今後も改善を行いながら、このような仕組みを各府省庁にも展開できるようにしてまいりたいと考えてございます。

ありがとうございました。

(時間なので終わります。

すみません。

委員長 坂本哲志

坂本委員長:これにて古川君の質疑は終了いたしました。

次に辰巳孝太郎君。

辰巳君。

(ちゃんと理事が不在でした。

私は確認しておりました。

理事が不在ですから。

辰巳孝太郎 (日本共産党) 22発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎(日本共産党)はい。

日本共産党の辰巳孝太郎でございます。

今年は東日本大震災、東京電力福島第一原発事故から15年であります。

事故の処理の完了は全くめどが立たず、緊急事態宣言もいまだに解除されておりません。

そんな中、中部電力が再稼働を目論む浜岡原発で、原発の耐震設計の基準となる基準地震動について、データが意図的に操作され過小評価されていたことが判明いたしました。

また、浜岡原発の停止を求めた裁判でも、電力会社側は不正データを使っていたことが明らかになっております。

まず大臣にお伺いします。

中部電力は原発を運転する適格性を欠いており、浜岡原発は速やかに廃炉すべきではありませんか。

いかがですか。

委員長 坂本哲志

経済産業大臣、赤澤亮正君。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正(経済産業大臣)本件は原子力の利用の大前提である安全性に対する国民の信頼を大きく損なう、あってはならないものであると、経済産業大臣として極めて重く受け止めております。

経済産業省として中部電力に対して、1月5日の今月曜日ですが、電気事業法に基づく報告聴取命令を発出いたしました。

徹底した原因究明と実効的な再発防止策の検討・実施を求めており、その結果を踏まえ、厳正に対処してまいります。

その上で、中部電力の原子力発電事業者としての適格性については、原子力規制委員会において、原子力規制検査の結果なども踏まえて判断されるものと承知しており、私からお答えすることは適切ではないと考えております。

原子力利用における安全性の確保は、原子炉等規制法に基づき、独立性の高い原子力規制委員会が一元的に確認することとなっており、中部電力においては原子力規制庁の検査や報告聴取命令に対し、真摯に対応してもらいたいと考えております。

委員長 坂本哲志

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎(日本共産党)日本において、このデータを捏造して地震を過小評価しないと原発を動かせない、このことがはっきりした事例だなというふうに思っているんですね。

今、大臣から原子力規制委員会という話がありました。

この原子力規制委員会も、外部からの通報を受けるまで不正を見抜けなかったわけですね。

1月の14日、山中規制委員長の会見によればこうあるんです。

「いろいろ聞き取りをして、最終的に委託先の事業者の報告書の中にあった一文を持って彼らに問い詰めたところ、事業者が不正を認めた。

事業者が認めなければ、あるいは報告書の中にその一文がなければ、その事実は依然として確認ができなかった」とこう発言されているんですね。

この委員長の発言は、データの捏造、この不正は電力会社だけではなくて、この地震動調査、ボーリング調査などですね、あるいはそれを評価する事業の委託を受けた外部の会社も絡んで行われたということを示しているわけですね。

私は中部電力が浜岡原発再稼働のために規制委員会に提出している設置変更許可申請書において、立地場所の地盤や地震の状況を説明した「添付書類6」というのを調べました。

地質調査会社一覧表というのが添付されており、中部電力が地質調査を委託した複数の会社名が記載されております。

規制委員長、今日来ていただいておりますけれども、これらのコンサル会社が今回の浜岡原発の基準地震動のデータ捏造に関わりを持っていたということじゃありませんか。

いかがですか。

委員長 坂本哲志

原子力規制委員会委員長、山中信介君。

答弁者 山中信介

山中信介(原子力規制委員会委員長)お答えいたします。

設置変更許可申請書の添付書類において、地質調査会社が記載されている場合がございます。

これは断層を調査する際に必要なデータを取得するためのボーリング調査等の地質調査を行う会社であると認識しております。

本年1月20日に共産党において地質調査会社名を発表されたことは承知しております。

これらの会社に不正行為があるとは、現在のところ認識しておりません。

委員長 坂本哲志

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎(日本共産党)委員長、規制委員長。

不正はないというふうに断言されたということですか。

地質調査会社においてないということがはっきりしたということでよろしいんでしょうか。

もう1回。

委員長 坂本哲志

山中信介君。

答弁者 山中信介

山中信介(原子力規制委員会委員長)現在のところ、その交付された地質調査会社等が不正を行ったという認識ではございません。

現在調査を行っているところでございます。

委員長 坂本哲志

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎(日本共産党)「現在のところ今調査中」ですから、不正がなかったとは断言できないということなんですね。

私は全国全ての原発の設置変更許可申請書を調べました。

すると驚くべきことが分かりました。

中部電力が委託をした同じ地質調査会社が、北電、東北電力、東電、南電、中電、九電でも使われているということがわかりました。

本来であれば、これは浜岡原発だけの問題ではない。

ほぼ全ての電力会社で同じ会社が使われているわけですから、今「不正があったとは断言できない」という話ですからね。

本来であれば、これを水平展開してちゃんと調べなあかんわけですよね。

ところが山中委員長は、水平展開はしないんだということを、この間の記者会見でもおっしゃられているわけであります。

地質調査会社だけではありません。

得られた地質やデータを今度は解析評価する会社というのが存在をするわけですね。

これも電力会社から委託を受けているという説明を、規制委員会から私は説明を受けております。

ただし、データ解析を評価する個別の会社名については、この設置変更許可申請書には記載義務がありませんので、公表がされておりません。

委員長に続けて確認します。

浜岡原発で地震のデータ解析評価を行った会社が、ほかの電力会社の原発の基準地震動の評価に関わっていないと断言できますでしょうか。

委員長 坂本哲志

原子力規制委員会委員長、山中晋介君。

答弁者 山中信介

お答えいたします。

中部電力の不正行為につきましては、現在、原子炉等規制法に基づきまして、報告聴取命令を通して報告を求めているところでございます。

また、並行いたしまして、原子力規制検査において、事実関係等の確認を進めております。

委託会社がどのように不正に関与しているかは、現時点では明らかになっておりません。

委員長 坂本哲志

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

つまり、関わっていないということは断言できないんですよね。

だったらですね、きちっと水平展開するということを明言してほしいんですよ。

委員長、もう一回。

この調査ね、地震地質ボーリングをやる調査、そしてそれを評価する調査会社がある。

他の原発で使われている可能性があります。

これ、他の原発にも水平展開して調査するということを明言してください。

いかがですか。

委員長 坂本哲志

原子力規制委員会委員長、山中晋介君。

答弁者 山中信介

現在、申請基準適応性に関わる設置変更許可申請がなされております中部電力浜岡原子力発電所3号炉及び4号炉について、当該申請に関わる申請書あるいは申請内容を説明するための資料に対する信頼性が損なわれていることから、審査を行うことは判断できないとし、審査を停止しているところでございます。

一般に我々が行っております多層の審査の中では、その評価の方針あるいは方法、条件及び結果について確認をしているところでございます。

事業者においてデータそのものに対して不正行為が行われた場合には、科学的に見抜くのは困難であると考えておりますが、データに対して不自然な点が見受けられる場合には、事業者に対して指摘をするということは、これまでの審査の中でも行ってきております。

また、検査の段階ではデータだけではなくて、事業者の職員にもアクセスをいたします。

申告制度も含めて、これらの審査検査を通じて、他の事業者に対して安全上の課題を今のところ見つけることはできておりません。

現在のところ、中部電力の不正行為と類似の情報は他の原子力事業者に対しては見出せておりませんので、中部電力の不正行為に委託事業者がどのように関与しているかは現時点では明らかになっていないことから、他事業者に対して水平展開をするつもりはございません。

委員長 坂本哲志

辰巳君。

質疑者 辰巳孝太郎

いや、長々と答弁されるんですけれどもね。

本来、まだわかっていないけれど疑義があるわけでしょ。

疑義があるわけですよ。

だったら水平展開する必要があるじゃないですか。

まず原発を止めなきゃならないじゃないですか。

だって電力会社で、ほかの原発で同じような不正が行われている可能性があるわけでしょ。

なんで水平展開しないのか。

なんで原発を今の段階で止めると言えないのかということだと思いますよ。

これ本当に悠々しき問題だと私は言わなければならないと思うんですね。

この間の浜岡原発のデータの捏造、結局これは地震大国日本で、地震のデータを捏造しなければ原発を動かすことができないということをはっきりさせた事例だというふうに思います。

福島、東京電力福島第一原発から15年、いまだに緊急事態宣言も解除されていない中で、これ以上データの捏造が疑われるような原発を動かすべきではないということを最後に申し上げて、私の質問を終わります。

以上です。

これにて辰巳君の質疑は終了いたしました。

各大臣はご退席いただいて結構でございます。

この際、三案審査のため、昨日8日、第1班鹿児島県、第2班岩手県に委員を派遣いたしましたので、

とかしきなおみ (自由民主党・無所属の会) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志委員長。

質疑者 とかしきなおみ

とかしきなおみ君。

はい。

鹿児島県に派遣された委員を代表いたしまして、団長に代わり、私からその概要を御報告申し上げます。

派遣委員は、坂本哲志委員長(団長)として、理事、鳩山二郎君、長妻昭君、池下拓君、長友真嗣君、委員、石川昭政君、石原貴政君、正孝君、小田原きよし君、竹井俊介君、中山康秀君、三林ひろみ君、野間たけし君、石川まさる君、高山聡史君、私、とかしきなおみの15名であります。

鹿児島県現地において、志布志石油備蓄基地を視察し、関係者から説明を聴取いたしました。

ついで、鹿児島市において会議を開催いたしました。

会議におきまして、鹿児島県知事、塩田光一君、日本労働組合総連合会鹿児島県連合会会長、海蔵新一君、鹿児島県経済同友会代表幹事、岡常則君、及び株式会社ファーム系代表取締役、亀割光介君の4名から意見を聴取いたしました。

まず、塩田陳述人からは、農業水産物の輸出状況及び輸出拡大に向けた取組み、データセンターの立地加速に向けた環境整備の状況などの意見が、次に海蔵陳述人からは、中小企業の賃上げに向けた価格転嫁の適正化の徹底、給付付き税額控除に関わる仕組みの早期構築の必要性などの意見が、次に岡陳述人からは、畜産業における課題及び支援策、観光振興のインフラ整備に関わる支援のあり方などの意見が、最後に亀割陳述人から、農業の担い手不足解消に向けた制度設計の必要性、食料品に係る消費税率ゼロの導入の課題などの意見が述べられました。

ついで各委員から、意見陳述人に対し、地方創生に資する人材育成のあり方、賃上げの裾の拡大に必要な国の取組、中東情勢の緊迫化による液化天然ガス(LNG)価格の高騰が地域経済に与える影響及び国への要望、新規就農における農地取得の問題、外国人材の受入れ数の制限に対する考え、デジタル産業の集積に向けた国の支援のあり方などについての質疑が行われました。

以上が会議の概要でありますが、議事の内容は速記により記録いたしましたので、詳細はそれによって御承知願いたいと存じます。

なお、今回の会議の開催につきましては、地元関係者をはじめ、多数の方々の御協力をいただき、極めて円滑に行うことができました。

ここに深く感謝の意を表する次第であります。

以上、御報告申し上げます。

笹川博義 (自由民主党・無所属の会) 2発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に第2班、笹川博義君。

笹川君。

はい。

はい。

質疑者 笹川博義

岩手県に派遣された委員を代表いたしまして、団長に代わり、私から…その概要を御報告申し上げます。

派遣委員は、理事斉藤健君を団長として…勝俣孝明君。

藤原隆君。

委員 石橋凜太郎君。

加藤愛子君。

神田純委員。

谷川智子君。

福原淳二君。

庄司健一君。

中野博雅君。

鶴間常治君。

村岡俊君。

河川雄一郎君。

畑野紀美恵君。

私笹川君。

河川雄一郎氏の十五名であります。

このほか、現地参加議員として、与内博雅君が出席。

昨日、森岡市において会議を開催し、 滝沢市長を…武田智子君。

大船渡商工会議所会長。

前谷晴雄君。

岩手県…商工会、連合会会長。

八幡台石商工会会長。

高橋富一君。

および、岩手県立大学長、 鈴木あすと君の4名から意見を聴取。

お知りいたしました。

まず、武田信実院からは、子どもの教育観光…環境を整備する重要性及び国の支援のあり方。

五歳児検診の…重要性などの意見が。

次に、前谷智人からは、震災復興における…高規格道路を整備する必要性。

震災復興支援における円滑な手続きのあり方を…および地元への配慮などの意見が。

次に、高橋知事院からは、消費…高齢化による地域経済の弱体化への危機感。

中山間…地域における地域経済の底上げなどの意見が。

最後に、鈴木一人…国際リニアコライダーILCを…本に誘致する必要性。

急速な少子化が進行する中での将来を見据えた高等…教育のあり方などの意見が述べられました。

ついで、各委員から、意見人に対して…子どもへの教育など、子育て全般をめぐる課題、および支援のあり方…エネルギー安全保障および環境問題におけるILCが果たす役割…観光業の現状およびインバウンドがもたらし効果、食料品の…消費税率ゼロに対する受け止め、岩手県の中小企業の赤字の要因…教員数確保に向けた取組の内容および課題などについて質疑が…行われました。

以上が会議の概要でありますが、議事の内容は即記により記録いたします。

詳細はそれによって御承知願いたいと存じます。

なお今回の会議の…会社につきましては、地元関係者をはじめ、多数の方々の御協力をいただき、極めて円滑…実に行うことができました。

ここに深く感謝の意を表する次第であります。

以上御報告申し上げます。

以上で派遣委員からの報告は終わりました。

お諮りいたします。

ただいま報告のありました第1版および第…第2版の現地における会議の記録は、本日の会議録に参照…掲載することに御異議ありませんか。

御異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

午後1時から委員会を…再開することとし、この際休憩いたします。

ご視聴ありがとうございました。

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坂本哲志 (予算委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

休憩前に引き続き会議を開きます。

これより内外の諸課題についての集中審議を行います。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

勝俣孝明 (自由民主党・無所属の会) 15発言 ▶ 動画
質疑者 勝俣孝明

勝俣孝明君。

自由民主党の勝俣孝明でございます。

本日は質問の機会をいただきましてありがとうございます。

総選挙が終わり1か月が経ちました。

選挙後も各社依然として高い内閣支持率を維持しております高市内閣でありますが、現役世代の皆さんの支持率が高いことが特徴であります。

この特徴は今回の総選挙における投票行動においても大きな影響があったんだろうと推測をされます。

今、我が国の抱える大きな課題の一つが少子高齢化の問題であります。

この問題は様々な政策において影響を及ぼしておりますが、本委員会においても各委員から指摘のあるとおり、とりわけ我が国の社会保障制度において大きな影響を及ぼしていると考えております。

私は日本が世界に先駆けてこれだけの長寿大国を築いたことは大変素晴らしいことであると考えております。

人生100年時代、昨年の100歳以上の御長寿の方々は、約10万人99763名でありました。

こうした長寿大国を支えてきたのが、年金、医療、介護といった我が国の社会保障制度であると考えています。

そしてこの社会保障制度は世代間の支え合いによって成り立っておりました。

長寿大国日本はこうした世代間の支え合い、地域での支え合いといった温かな支え合いの制度によって築き上げられたのだろうと考えております。

私はこうした温かな支え合いの国を次の世代にもしっかりと残していきたいと考えます。

一方で、こうした社会保障制度を支えてきた現役世代の皆さんが少子高齢化の中で負担が大きくなり、そして支えきれなくなろうとしています。

私自身はいわゆる就職氷河期世代、実は大学を卒業するときに新卒の有効求人倍率が唯一1倍を切った年でありました。

0.99の年です。

正社員として働きたくても働けない。

地元に帰ってきたくても働く場所がない。

そんな時代の中で私たち世代は社会人生活のスタートを切りました。

ですから私たちの世代は、今日より明日、今年より来年良くなるだろうという右肩上がりの時代を知らない世代とも言えます。

現役世代イコール消費世代であります。

お金を使う世代です。

子育てするにもお金がかかる。

人生で一番大きな買い物、住宅、自動車を購入するにも、旅行に行くにもお金がかかります。

将来への不安、未来への不安、社会保障への不安があれば、「家や自動車を買うのをやめようか」「旅行に行くのをやめようか」と、消費マインドが低下をしてしまう。

ちなみに就職氷河期世代の持ち家比率は30年前と比較して10%以上低いとも言われています。

日本のGDPの6割を占める個人消費が活発にならなければ、日本経済は成長しない。

住宅産業、自動車産業、環境産業、まさに我が国の基幹産業でもあります。

現役世代の皆さんが元気にならなければ社会保障も守れないし、日本経済は成長しません。

今まさに大きな政策の転換点を迎えています。

現役世代の皆さんもそれを期待している。

だからこそ総理が強く強く訴えてきた「雇用と所得を増やし、消費マインドを改善し、強い経済を構築していく」、そして「日々の暮らしと未来への不安を希望に変えていく」というメッセージが、現役世代の皆さんの心に刺さっているんだろうと私は考えています。

総理、今一度、現役世代の皆さんに向けて、どのように未来への不安、将来への不安、社会保障への不安を希望に変えていくのか、強い御決意をお願いいたします。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

我が国の経済成長を実現するために圧倒的に足りないのは国内投資でありますので、その促進に徹底的な手こいれをいたします。

高市内閣は過度な緊縮志向、未来への投資不足の流れを断ち切り、官民が手を取り合って世界共通の課題解決を目指す危機管理投資、成長投資などによって日本の成長につなげてまいります。

加えて社会保障制度を持続可能なものとするため、全ての世代で能力に応じて負担し支え合い、必要なサービスが必要な方に適切に提供される全世代型社会保障の構築に向けて取り組んでまいります。

具体的にはOTC類似薬などの保険給付の見直しですとか、データヘルスなどを通じた効率的で質の高い医療の実現などを進めていく中で、現役世代の保険料負担を抑えてまいります。

また、攻めの予防医療を具体化させて、健康寿命の延伸を図ることによって、皆様が元気に活躍し、社会保障制度を含めた社会の支え手となっていただけるようにしたいと考えています。

こうした政策を通じて、国民の皆様に成長の果実を実感していただき、日々の暮らしと未来への不安を希望に変えてまいります。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)勝俣君。

質疑者 勝俣孝明

勝俣孝明(自由民主党・無所属の会)ありがとうございます。

まもなく東日本大震災から15年がたとうとしております。

国民の皆様の大きな不安の一つが災害への不安であります。

私は党の国土強靭化推進本部の事務局長を務めさせていただいており、来年度からスタートする国土強靭化中期計画にて、今後5年間で20兆円強程度を目途として、令和の国土強靭化を加速加速していくことを取りまとめさせていただきました。

日本列島を強く豊かに、まさに令和の国土強靱化対策は、危機管理投資、経済対策でもあると考えております。

災害時のリスクをできる限り低減させていくための事前防災の考え方のもと、激甚化、頻発化、極地化する災害に備えて、国土強靱化を加速化していくことが求められておりますが、総理の危機管理投資における国土強靭化対策についての御決意をお伺いいたします。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

勝俣議員におかれましては、自民党国土強靭化推進本部の事務局長として、昨年6月の第1次国土強靭化実施中期計画の取りまとめに御尽力をいただきましたことに、まずは、感謝を申し上げます。

国土強靱化は平時からの事前防災の取組によって自然災害から国民の皆様の生命財産、暮らしや経済活動を守る、まさに危機管理投資です。

技術やテクノロジー、それからまたそれを活用しながらハード・ソフトの両面で事前防災およびインフラの予防保全を徹底するため、事業規模を5年間でおおむね20兆円強程度とする実施中期計画に基づく取組を官民挙げて着実に実施してまいります。

委員長 坂本哲志

勝俣君。

質疑者 勝俣孝明

ありがとうございます。

昨年の3月に半島振興法の改正が行われました。

今回、この改正において、能登半島地震の教訓を踏まえ、法律上初めて「半島防災」の文言が明記をされました。

三方を海で囲まれた半島における地震は道路が寸断してしまい、海からの救助救援を試みたものの海岸線が隆起するなど、漁港・港湾が使えなくなってしまう。

半島ならではの課題も浮き彫りになりました。

こうした中で、改正半島振興法には、国土強靭化基本計画と調和を図っていくことを明記し、また、国土強靱化中期計画の中においても、半島防災、半島の強靱化を明記していくことで、この両方をリンクをさせ、国土強靱化予算の中で、重点的に半島における高規格道路の整備や、漁港、港湾の整備を行っていくことが可能となったと認識しております。

紀伊半島、伊豆半島など、多くの半島を含む広域が対象となる南海トラフ地震が懸念される中、重点的に半島における強靱化を加速化していくことが必要であると考えますが、国土交通大臣の御所見をお伺いします。

質疑者 勝俣孝明

委員長。

答弁者 金子恭之

国土交通大臣金子恭之君。

勝俣孝明委員には、昨年3月の半島振興法改正におきましては、超党派での検討過程の中で、推進役やまとめ役として御尽力いただき、先の能登半島地震の教訓を踏まえ、基本理念として半島防災、国土強靭化が盛り込まれるなど、喫緊の課題を反映した改正がなされたところでございます。

これを受けまして、昨年7月には、国として新たに策定した半島振興基本方針におきまして、半島防災に関する施策に加え、その推進に当たっては、道府県による半島振興計画と、国土強靭化地域計画との整合が重要として付けられたところでございます。

また現在、同県では半島振興計画の改定が進んでいますが、国土交通省といたしましては、両計画の整合により、双方の視点から半島地域の国土強靭化の取組強化につながるとの助言を行ってきており、現在各地域では整合の取れた計画策定が進められているものと承知をしております。

また予算面では令和7年度補正予算を活用し、三方を海に囲まれるなどの半島の地理的制約を克服する民間の防災技術等を実証し、その普及を図る事業を新たに措置したところでございます。

引き続き、半島地域の自治体や民間事業者との連携のもと、高市総理による危機管理投資の方針も踏まえ、半島防災、国土強靭化をしっかりと進めてまいります。

答弁者 金子恭之

委員長。

委員長 坂本哲志

勝俣君。

質疑者 勝俣孝明

ありがとうございます。

南海トラフ地震、それから心配されるのが、それと連動して起こる富士山の噴火であります。

実はこの富士山の噴火、まさに山梨県と静岡県でその周りに5つの駐屯地を抱えております。

富士山が噴火をすると富士山周辺の駐屯地や隊員の皆さんも被災するわけであります。

災害時における安全保障上も大変に重要でありますから、私はこうした自衛隊施設や防衛施設の強靭化を早急に進めていく必要があると考えますが、防衛大臣の認識をお伺いいたします。

答弁者 小泉進次郎

防衛大臣、小泉進次郎君。

ありがとうございます。

今、施設の強靭化についてお話しありましたが、昨日、東日本大震災からあさってで15年ということで、宮城県の東松島市に航空自衛隊の松島基地がありますので、そちらに視察をさせていただきました。

あの時、皆さんもご記憶にあるかもしれませんが、ブルーインパルスの本拠地にもなっていますが、ブルーインパルスは大丈夫でしたが、他の戦闘機も含め、かなり津波の被害を受けました。

こういった教訓も踏まえまして、格納庫を含めた高台化を既に実施をしておりますし、県が整備をした防潮堤。

市が整備した防潮堤、そして県と防衛省で整備をした防潮堤、この三段構えの防潮堤という形で、今具体的なものができております。

そして青森県で昨年末に地震がありましたけれども、そのときは自衛隊の駐屯地が、市民の皆さんの避難場所に提供されました。

こういったことも踏まえまして、これからもしっかりと施設強靭化の予算を着実に執行に努めていきたいと思います。

ありがとうございます。

委員長 坂本哲志

勝俣君。

質疑者 勝俣孝明

ありがとうございました。

終わります。

これにて勝俣君の質疑は終了いたしました。

小川淳也 (中道改革連合・無所属) 33発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):次に小川淳也君。

質疑者 小川淳也

小川淳也(中道改革連合・無所属):中道改革連合、小川淳也です。

まず総理、法人税等への取組に深く敬意を表したいと思います。

いろいろと難しいオペレーションなのではないかと想像いたします。

質問に入る前に、ちょっと2点、総理の率直なところを聞かせてください。

この間、閣僚が閣議に遅刻をしたり、それから委員長が委員会に遅刻をして、委員会が流れたりといったような事態が続いています。

自民党総裁として、一言、激を飛ばしていただきたい。

それから、もう1点。

昨日、総理が応援に行かれた石川県知事選挙で、応援された候補が敗れました。

この候補の応援そのものが、アメリカのイラン攻撃が始まった直後でしたから、行かれること自体について賛否があったと思います。

この2点、率直なところをまずお聞きしたいと思います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣(高市早苗):まず、閣僚による遅刻。

本来あってはならないことでございます。

ただ、ちょっと道路事情など不測の事態が起きたと聞いております。

以後ないようにしっかりと気をつけてまいります。

委員長に関しましては、これ国会のことでございますが、しっかりと気を引き締めて、与党として気を引き締めて対応をしていくべきものと存じます。

また、私の石川県出張でございますけれども、攻撃が発生した後、即座に情報収集のための組織を官邸に立ち上げ、そして出発前、これも含めて集まった情報については報告を受け、そして私から新しい指示も出しながら移動をいたしました。

その上で閣僚会議を夜開きましたけれども、閣僚会議が開催された時間は過去の同様の事態よりもはるかに短い時間で開催された。

そして、きっちりと閣僚に報告できる情報が集まった後に開催されたと考えておりますので、不適切だったとは思いません。

危機管理は十分に行なったつもりでございます。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長):小川君。

質疑者 小川淳也

小川淳也(中道改革連合・無所属):特に最初の点については、率直に自民党総裁としての御指摘をいただいたと受け止めたいと思います。

それで、こうしたある種の慢心なり緩みと無関係ではないと思うんですが、予算委員長、ちょっとこの間の進行は、まず今日も私ども要求閣僚は4名ですからね。

13名の閣僚が省務を置いておいて、国会審議は大事ですよ。

しかし、省務が大事な方はそれを優先してくださいと申し上げている。

13名があえて出席をしていただいています。

それから、この間の省庁別審査、一般質疑、地方公聴会、日曜日です。

そして分科会の割愛、こうした強行運営も目に余るんですよ、委員長。

これは無関係ではない。

最終責任は自民党総裁にあります。

という前提で向き合っていただきたい。

ちなみに昨年の予算の審議時間90、今年このままだと50です。

与党の思惑通りだとすると、総理の出席が昨年50、今年は20時間台、半分以下になる恐れもある。

集中審議が圧倒的に不足をしていることを含め、それから財務大臣にも一言申し上げます。

なぜ自ら不在の予算審議を許すんですか。

あなたがつくった予算でしょう。

「私がいないところで予算審議をすることは許さない」と、財務大臣の矜持において言わなきゃいけないんじゃないですか。

これ含めて秩序が崩れつつあるんですよ。

国際社会も国会も同じだ。

力が全てですか。

必要なのは原則でしょう、ルールでしょう。

改めてそのことをよく自覚をして、今後の国会運営に当たっていただきたいと思います。

それで私どもは今週中に、現在の中途情勢を踏まえてエネルギー価格の高騰対策、そして防衛増税の見送りを予算の組み替えとして提起しますので、委員長、積極的かつ丁寧な審議をお願いしておきたいと思います。

首を縦に振っていただけたら結構です。

総理、来週訪米されます。

今、この緊迫した状況の中での訪米です。

私は申し上げたい。

同盟は大事ですが、同盟とは追従は異なりますよね。

同盟と追従は異なる。

同盟は沈黙ではない。

ということを旨としていただきたいと思っています。

その点、なぜこの間、日本政府はアメリカの今回の先制攻撃について法的評価を避けるんですか。

多くの国々や国際機関が疑問を呈しているじゃないですか。

なぜ日本政府として、日頃法の支配を訴えているにもかかわらず、この法的評価を回避するのか。

総理の御見解を伺いたいと思います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣(高市早苗):我が国は、詳細な事実関係を十分把握する立場にないことから、確定的な法的評価を行うことは困難である旨、これまでも申し上げております。

今、何よりも重要なことは、事態の早期鎮静化を図ることであり、我が国としましても、そのために必要なあらゆる外交努力を行っている最中でございます。

また、各国が法的評価を発表しているとのご指摘ですけれども、明確な評価を発表しているのは、私が現在承知しているかぎり、国家としてはフランス、そして組織としてはEU。

残りの国については法的な評価に直接的にしっかりと踏み込んで最終的な判断を下している状況にはないと理解をいたしております。

質疑者 小川淳也

小川君。

御指摘のとおり悩ましい状況は確かなんです。

私も同盟の重要性、それから内閣総理大臣としての立場の難しさ、これは十分おもんぱかりたいと思っています。

しかし、国論をそれで統合するわけにはいかないので、私も多くの国民の声を背に、ここで公に異を唱え、日本の外交姿勢を明確にすべきだということを言う責任が私にもあるんですね。

今おっしゃったフランス、EU、それからスペインは、国連憲章に違反する軍事行動には基地を貸さないと明確に言っているでしょう。

そういうことも含めて、つまり法の支配とは相手によって態度を変えないということなんです。

相手によって態度を変えることを法の支配とは言わないんです。

そして、原則を語れない国の外交は国際社会から信頼されません。

あえて原則を語らなきゃいけない。

ということの重みを、現実の難しさを十分おもんぱかった上で、私の意見としてぜひ聞いてください。

そして、これは多くの国民の意見ですから、聞いていただきたいと思っています。

現状、法人退避へにご尽力されていることは冒頭申し上げたとおりです。

今、幸いと言っていいか、最も心配されたホルムズ海峡の封鎖という事態には完全には至っていないと認識しています。

イランが無差別攻撃を宣言せず、そして嫌がらせをまくなどの行為に至っていない以上、ホルムズ海峡が現状直ちには封鎖されておらず、そして官房長官が公におっしゃっているように、今直ちに存立危機事態に該当する可能性は低いということに同意します。

しかし、今後事態がどう変化するかは分かりませんよね。

今後、存立危機事態に至る可能性はあるのか。

それはどのような事態なのか。

総理は台湾情勢に関してかなり踏み込んでいますので、この現在の、現に今起きている危機をどう解釈し、どう判断しているのか、根幹のところを聞かせてください。

質疑者 小川淳也

外務大臣、茂木敏充君。

質疑者 小川淳也

総理。

質疑者 小川淳也

内閣総理大臣の高市早苗さん。

答弁者 高市早苗

先ほど以来、いろいろ私に対する御指摘がありますが、今、日本国として国際法上の法的評価を申し上げることについては、私自身も国益を最大限考えながら判断をいたしております。

そしてまた、来る訪米、これも国会のお許しをいただいたらでございますけれども、アメリカに参りましたときには、外務大臣が言っているとおりですね、しっかりと議論をしてまいります。

その上で、存立危機事態でございますけれども、我が国と密接な関係にある他国に対する……。

総理大臣。

この個別具体的な状況に即して、政府が全ての情報を統合して総合して判断することになりますので、現時点で一概にお答えをすることは困難でございます。

質疑者 小川淳也

委員長。

質疑者 小川淳也

小川君。

私が言うのも何なんですが、まさにそういう答弁を期待していました。

そういうことなんですよ。

これだけの事態は政治的配慮で伸び縮みさせちゃいけないんですね。

それから、ちょっとあえて言えば、事態を軽い言葉で扱っちゃいけないというんですかね。

今、中国との情勢に関して言うと、昨日中国も中国なりの主張をしていたでしょう。

私も中国にも過剰反応は自制を呼びかけたいと思っています。

一方で、ちょっと高松の事情で言うと、私の地元の事情で言うと、香港便が減便になっているんですね。

上海便は運休です。

それで事務所が閉鎖になり、春秋航空の。

私の親しい方も含めて本当に困っているという実情がある。

それだけじゃないでしょう。

つまり、内閣総理大臣のこの種のことに関する発言の一つ一つは、国民生活並びに外交安全保障環境に多大なる影響を及ぼす。

ですから、改めて今の答弁を、それ以上申し上げるつもりはありません。

したがって、振り返ってあのときの台湾に関する踏み込んだ答弁が、やはり行き過ぎた可能性があると。

制御を誤った可能性があるということは、改めて御自覚をいただかなきゃいけないんじゃないかと思って指摘をします。

そして第二に、これも訪米前ですから聞かせてください。

すでにアメリカはホルムズ海峡周辺で警備行動に出るというようなことを公に表明しています。

これを日本政府に対して、日本の自衛隊に対して、何らか協力要請してくる可能性がないとは思えない。

すでにあったのか、あるいは訪米する際にその可能性があるのか、その点について総理の答弁を求めます。

質疑者 小川淳也

外務大臣、茂木敏充君。

質疑者 小川淳也

総理に聞いていますよ。

答弁者 茂木敏充

現時点までに米側から日本政府に対して、ホルムズ海峡における船舶の防護に関する要請、これは寄せられておりません。

今後の見通しについては現在、事態が、委員も御案内のとおり、刻々と変化をしている部分もあります。

またホルムズ海峡を見ても、イラン政府の発表と……また、国防防衛隊の発言等々は異なっている部分もありまして、深刻であることは間違いないと思っておりまして、現時点で仮定を持ってこうなるということを申し上げるのは差し控えたいと思っております。

質疑者 小川淳也

小川君。

繰り返しますが、それでいいと思います。

ただしですね、ただしどう状況が変わっても原則は大事であるということは、先ほどから申し上げているとおりです。

その点に関して最初にちょっと先回りをして釘を打っておきたいのは、仮に中東における米海軍の軍事行動に日本国の海上自衛隊をはじめとした実力組織が行動を共にするとした場合、極めて法的根拠が問われることになります。

もしこれが海賊を相手にした海賊対処法に基づく行為なら、それはあり得る。

しかし今回は該当しない。

そして平時に行われている警察警備行動たる米韓防護であれば、それもあり得るが、今回は限りなく武力行使と一体になったものにならざるを得ない。

まだ依頼は回ってきていませんが、依頼総会の要請があることはないでしょう。

しかしそれもこれも含めて、現行法と現行憲法秩序を前提にすれば、簡単に中東で軍事行動と一体と取られかねないような実力行使はできないと、憲法上ですね、現行法上、それははっきりさせておきたいので、総理の答弁を求めます。

質疑者 小川淳也

内閣総理大臣の高市早苗さん。

答弁者 高市早苗

(高市総理)仮定の質問にはお答えを差し控えますけれども、あくまででも法律に則って対応するということでございます。

質疑者 小川淳也

委員長。

質疑者 小川淳也

小川君。

いろいろな公の場で仮定で言えないことはそうでしょう。

しかし、さまざまな事態をシミュレーションしていただく必要があり、しかしその際も改めて原則、法律、憲法秩序が前提になるということを原則に、大いにアメリカとの間で日本国としての原則を語ってください。

それを訪米した際にぜひお願いしたいと思っております。

ちょっと時間の関係で問いは省きますが、横須賀からイージス艦が出航し、アメリカの中東にトマホークを打ち込んだという報道がある。

アメリカ軍が横須賀並びに沖縄をはじめとして駐留している理由は、日本の安全並びに極東の平和です。

中東はこの範疇に入りません。

そして沖縄をはじめとして基地負担の受け入れには、相当な負担感、矛盾、葛藤、苦悩が満ちている。

そこから出撃して中東にミサイルを撃ち込むために米軍の駐留を許しているわけでは我が国はありません。

ここには二つの問題があって、それを日本政府は知っていたのかという問題が一つある。

そしてこの手の作戦行動、戦闘行動は日本に事前協議をすることが前提になっていますから、事前協議があったのかという問題がある。

聞いてもせんないでしょう、おそらく。

言えないと言い。

しかしこれはね、日本が事前協議をしろと言わない、言ってこなかった歴史があり、そして目をつぶってきた歴史がある。

それはインド洋の作戦行動にせよ、イラク戦争にせよ、湾岸戦争にせよです。

つまり改めてこの日米安全保障条約とは、どういう原則に基づいた同盟関係で、そして地域の方々を含めどのような負担を背負わせ、どのようなメリットがあるのか。

どのようなリスクをあえて回避するのかということが、この有事の際に改めて問われているんだということを指摘にとどめますが、重く受け止めていただきたいと思います。

総理、積極経済政策について一つだけお聞かせください。

かねてから私は本会議でもお尋ねしました。

責任ある積極財政とは政府債務の対GDP比をコントロールするという総理のお考え。

これは結果として私はあり得ることだと何度も申し上げました。

しかし、これをターゲットに置くこと、目標に置くことは違うんではないかという趣旨で申し上げた。

つまり政府の債務は政府のコントロール下にあるところが、GDPは政府のコントロール下には直接はない。

したがって結果としてそうなることは望ましいが、それを政府としてターゲットに置くこと、目標に置くことは可動域の枠ない、害を比べる結果として実行不可能ではないかという懸念を持っているんです。

その前提のお尋ねなので少し聞いていただきたいんですが、総理のおっしゃるこの政策が成り立つには、この原則が必要なんですよ。

つまり名目のGDPの成長率より金利が低くなきゃいけないんですね。

もし名目のGDPの成長率より金利が高ければ、それは政府債務はどんどん拡張し、膨張し、最後は発散するんです。

したがって名目成長率より常に金利を低い状態に抑えるということを公言しているに等しいんです。

この責任ある積極財政という政策はですね。

ところが歴史を振り返ると、これは日本でも世界でもそうなんです。

大体名目成長率と長期金利というのは不合意しないと経済は成り立たないんですよ。

なぜなら、それより低い金利しかつかない通貨を持ってられますか。

名目成長率、インフレ率を含む名目成長率が年率で最近だと4%から5%なんですね。

だけど金利は1%でしょ。

昔振り返るとそうじゃないんですよ。

名目成長率が4から5なら金利は4から5。

名目成長率が6から8なら金利は6から8。

それは古今東西、どの歴史、どの国を振り返ってもそうなんです。

これが経済が成り立つことの大原則なんですよ。

今回、長期金利を下げ、名目GDPをインフレを含めて上げるということ自体は、つまり、その国の通貨は持ってられないということを意味するんです。

だから売られるんですよ。

円安が進んでるんですよ、現に。

それから金、都内のマンションは1億円を超えた不動産、現物価格、現物への転換が進むんですね。

ということは、円安と資産インフレを前提とした、極めて持たざる者にとって、一般国民にとっては極めて厳しい政策だということ。

これを認めざるを得ないと思うんですが、総理いかがですか。

質疑者 小川淳也

内閣総理大臣、高市早苗さん。

答弁者 高市早苗

委員の御指摘は、物価上昇が名目成長率を押し上げて名目金利が上回るような場合に、債務残高対GDP比が減少するけれども、実質的なマイナス金利が継続することなどを通じて通貨価値が下落したり、資産インフレにつながるのではないかという御指摘なんだろうと思います。

しかし、実際将来の名目成長率と名目金利の相関関係について確たることは申し上げられませんし、また為替相場については多様な要因を背景に市場において決まるものですから、金利や成長率など特定の事項が為替相場に与える影響について一概に申し上げることも困難です。

でも、いずれにしても高市内閣では、物価上昇が名目成長率を押し上げるのではなくて、国内投資の促進を徹底的に手こ入れして潜在成長率を引き上げるということを通じて名目成長率を押し上げる。

その名目成長率の範囲内に債務残高の伸び率を確実に抑えることで、債務残高対GDP比を安定的に引き下げていくということを目指しておりますので、御懸念は当たらないと考えております。

でも、これからも責任ある積極財政の考え方に基づいて、日々の市場動向、そして経済指標に常に十分に目配りしながら、財政の持続可能性を実現し、マーケットからの信任を確保してまいります。

質疑者 小川淳也

小川君。

実質のGDPが膨らめばそれに越したことないのはそのとおりです。

しかし現実問題、ここのところ0から1ですからね、実質はね。

それぐらい困難なんですよ。

今、人口が毎年100万人単位で減っていますから。

それから、特定の要因が単体で影響することはないというのはそのとおりなんですが、しかし金利水準や成長率というのは極めて重要なファクターですから、そのことも併せて今の私の指摘は真摯に受け止めていただきたい。

つまり、これはよく言われる金融抑圧、静かなる増税、隠された増税、インフレ税、しかも、という評価を受けかねませんから、まさにおっしゃったように実質を重視し、潜在成長率を重視し、総合要因でこの行き過ぎた円安や資産インフレこれについては、少なくとも注意を払うという姿勢が必要だと私は思います。

暫定予算についてお聞きします。

先般、まだそのタイミングではないというお話でしたが、3月中旬に入りました。

それから通常、暫定予算の策定には1週間程度の時間がかかります。

それから、敬愛される安倍総理がですね、総理が敬愛される安倍総理は、13年と15年に暫定予算を組まれました。

なぜなら前年の12月に総選挙をやっているからです。

今年に限って言えば2月の総選挙ですからね。

3月に暫定予算指示をされるとすれば、既にギリギリのタイミングだと思いますが、既にされたのか、今後されるおつもりはあるのか、お伺いしておきたいと思います。

質疑者 小川淳也

内閣総理大臣、高市早苗さん。

答弁者 高市早苗

国民の皆様の生活に支障が生じないように、野党の皆様にもご協力をお願いしつつ、令和8年度予算と今年度末までに成立が必要な法案の年度内の成立を目指してまいりたいと考えておりまして、これにつきます。

つまり、令和8年度予算が年度内に成立できれば、新年度早々から予備費も十分な金額を準備することができます。

その結果、今後の災害など、今後リスクへの備えが万全となることを踏まえまして、何とか年度内の成立に全力を尽くして、国民生活に影響を生じさせないようにしてまいります。

また、暫定予算について指示をしたのかどうかということですが、先日予算委員会で片山大臣から、「財務省はいつどのようなことがあっても準備するのが仕事だが、暫定予算は本予算が年度内に成立しない場合のつなぎのための予算であり、年度内の成立に向けて真摯な議論を行っている現段階において、その予算編成作業等について議論する段階ではない」とお答えをしたところでございます。

ですから、まだ指示はいたしておりません。

質疑者 小川淳也

委員長。

質疑者 小川淳也

小川君。

いよいよギリギリのタイミングだと思いますので、何回も言いますが、国民生活と国会の尊厳。

を両立する唯一の手段は、拡張された充実した暫定予算である。

これには改めて全面協力をいたしますということを明言した上で、指示を求めたいと思います。

この間の総理のご発言に関して2点伺います。

1つは、奨学金の返済支援をした場合、不要な奨学金を借りるというモラルハザードにつながると国会で答弁がありました。

これは私は、学生の困窮、今の厳しさを踏まえない、いわば学生制約説に立った不適切な発言だと感じていますので、総理の見解を求めます。

第二に、先般のカタログ問題について私がお聞きしたときに、総理はこうおっしゃいました。

「私は中小企業の親父気分が残っている。

それから飯買い苦手な女だ」とおっしゃった。

私もあのとき、「さすが高い総理、うまく切り抜けられるな」とついやられちゃったんですよね。

でもね、あのあと夜ふと思ったんですよ。

もし同じ答弁を男性総理がしていたらどうなっただろうということをふと思ったんですね。

石破総理も前年、商品券10万円配ってました。

もしあのときに石破総理が、「俺は中小企業の親父気分が抜けてない。

俺は飯買いの苦手な男だ」と、もし仮に言ったとしたら、果たしてああいう形で収まっただろうかということを少し感じたんです。

そこでお聞きしたいのは、昨日、国際女性デーでした。

総理のメッセージも拝見しました。

今、日本社会が男女不平等で極めて精査があり、そんな中、女性総理として踏ん張っておられることの大変さ、しんどさ、苦しさ、それは十分おもんぱからなければなりません。

一方で、真のジェンダー平等社会はいわゆる性別による免罪符があってはならないし、性別による過重責任もあってはならない。

両方否定しなきゃいけないのが真のジェンダー平等社会ですよね。

恐らくなんですが、総理が国際会議で「私は〇〇の女だ」ということはないと思うんですよ。

ないと思う。

国際社会ではね、この日本社会の根深さが一つ大問題なんだが、あのとき問われていたのは、政治家としての倫理観、金銭感覚、そして古い自民党の体質だったんです。

それを「何々の女だ」と性別属性で回収することは、説明責任を曖昧にし、問題の本質から目をそらさせる危険性があると思いますので、奨学金とこの件と2点、総理の所感を求めたいと思います。

質疑者 小川淳也

内閣総理大臣 高市早苗さん。

答弁者 高市早苗

(高市総理)まずモラルハザードという言葉で誤解をされるとしたら、今後そういった理由を述べることはいたしません。

ただ、可能性について申し上げたということでございます。

私は「何とかの女だ」と言ったのがまずいとしたら、私は「何とかの国会議員です」と言った方がいいんでしょうかね。

そういうことだと思います。

私が述べたことについては別に撤回もいたしません。

けれども私なりの言葉遣いでございましたから、撤回はいたしません。

あくまでも男性であれ女性であれ政治家です。

主権者の代表です。

あくまでもその矜持をもって働いているつもりでございます。

質疑者 小川淳也

小川君。

質疑者 小川淳也

(小川淳也)ありがとうございました。

まさに、まず本当に日本社会がジェンダー不平等であることが根本的な問題なんですが。

それにしても、そういう意識を持ってお勤めに当たっていただき、そのことに対して私は敬意を払いながら、さまざま立場は違いますけれども、こういう場でも相まみえさせていただきたいと思います。

最後に少し世間的な話題で、今WBCがずいぶん話題になっています。

日本人選手の活躍にエールを送りたい。

それからネットフリックスでしか見られないことは、ちょっとまあそういう時代なのかなと思いつつ、やや複雑な思いも持っています。

そして総理は、至急式への登壇は見送られました。

時代状況を見てそういう判断をされたんだと思います。

これはもううなずいていただければいいんですが、当然この3月6日から8日までの試合観戦も控えられたんでしょうね。

おそらくそういうことですよね。

せっかく13人も閣僚来られているので、聞きますが、この中で「私は6日から8日にかけて現地に試合観戦に行った」という閣僚がいたら、ちょっと手を挙げてその趣旨答弁してください。

いない?片山さん一人ですか?本当に一人ですか?官房長官、ちょっと危機管理上、申し合わせの熟考が迫っておりますか?じゃあ答弁はまた一般質疑で後続打者に委ねたいと思いますが、そういうことですから、総理もご存じだったかご存じなかったか、二人の閣僚には改めて答弁を求めたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)この際、赤羽一嘉君から関連質疑の申出があります。

小川君の持ち時間の範囲内でこれを許します。

赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属) 27発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

赤羽一嘉君。

質疑者 赤羽一嘉

赤羽君。

はい。

中道改革連合の赤羽一嘉でございます。

今日は予算委員会、初の集中審議ということで、高市総理にもお出ましをいただいております。

貴重な機会でありますが、与えられた時間30分という短時間でありますので、早速でありますが、質疑に入らせていただきます。

今週の水曜日、3.11を迎えます。

15年になるわけであります。

私事でありますが、2012年の12月27日に第2次安倍政権で、安倍総理から経済産業副大臣、そして東日本大震災の原子力災害現地対策本部長を拝命いたしました。

翌月の1月2日から、私は生まれて初めて福島県に足を運んだんですが、それから1年9か月間、100日以上、福島の現場を歩かせていただきました。

私自身、阪神・淡路大震災の被災者でもあり、「現場に足を運ばないと、被災地の思い、被災者の思いがわからない」と、その思いで足を運びました。

最初は現地対策本部長ですから、被災者に寄り添うという気分で足を運びましたが、当初は率直に言って、こういう表現が少し妥当かどうかわかりませんが、「政府が加害者、福島県の県民の皆さんは被害者だ」という、大変殺伐とした状況の中で、「本当につらい任務だな」というふうに思いながら、何ができるのだろうかということの日々でありました。

避難指示解除ということもあり、「家に帰れる」と言いながらも、当時は賠償の絡みもあったりして、「時期尚早だ」と言われたりとかして、大変な中でありました。

しかし当時の支えは、安倍総理が毎月福島に足を運ばれながら、「福島の復興なくして、東北の復興なくして、日本の再生なし」と、全閣僚、政務方も含めて全員が福島担当の、東北担当の責任者という思いで取り組むことを指示を受けておりましたので、その1年で仕事をしてきたところでございます。

15年も経ちますと、どうしても「風化」と「風評」の中で、2つの風の戦いということで、率直に申し上げて、総理のというのではないんですが、ここ数年、最近の所信表明演説の中で、この福島のくだりも非常に淡白になっておりますし、今日の集中審議でも、この福島の質問をされる予定は私1人というふうに承知しているところでございます。

大変残念なことだと思います。

私は副大臣の任を終えてからも、毎年、党の福島加速化本部の本部長ということで、毎年数次にわたって福島に足を運んでおりまして、先週の土曜日も現地に行って、南相馬市で、南相馬市の市長と、双葉町、大熊町、浪江町、富岡町という、いわゆる「中四町」という大変厳しいところの首長の皆さんと、率直に話を伺わせていただきました。

この15年間で、復興の大前提である人類史上初のチャレンジでもあります事故炉の廃炉につきましては、関係者の大変なご努力で、燃料デブリの試験的取り出しという大変大きな第一歩も踏み出しましたし、中間貯蔵施設の除染土についても、再生利用に向けた政府の取り組みも開始されました。

また、帰還困難区域においても、特定復興再生拠点区域における住民の帰還に向けた取り組みもようやく開始となりました。

また、私自身が提言をさせていただきました「福島イノベーションコースト構想」。

この中で国内外の英知の結集によりまして、ロボットテストフィールドにはドローンですとか空飛ぶ車、またロボット、またロケット、最近は宇宙航空関係のロケットなどのスタートアップがもう100社近くになっているという大変嬉しい状況も出ております。

しかしながらですね、我々が行く直前に福島研究会が開かれておりまして、これは浜通り選出の多党の議員さんなんですが、「今、浜通りは復興が進んでいると言っていても、燃料デブリが880トン、ALPS処理水タンクは1000基以上、そして2045年までに除染土壌の搬出をするという約束でありますが、これは東京ドーム11倍分となる。

また、現時点での避難者は2万4000名、正しくは2万3410名と、まだまだなんだ」というふうに訴えられたということでございます。

また、避難指示が出た福島の11市町村の人口は、当時は8万8330人でしたが、現在は約2割の17,800人になっている。

直接お会いしました大熊町は1086名、9.4%です。

双葉町に至っては203名、2.8%だという現状でございます。

本当に改めてこの前足を運んで、やはり私自身ももう一度丁寧に、その中四町ですら大変それぞれの地域で状況が違っている。

本当に支援の手はきめ細かく行わなければ、本当に被災地の思いにかなわない。

それに加えて、やはり私自身が発案したところでございますが、「福島イノベーションコースト構想」というのは、もう少しバージョンアップをして、本当に地元の皆さんの雇用を生み、そして新しい関係人口、交流人口を増やしていかなければいけない。

そう決意をしたところでございます。

政権は変わったわけでありますけれども、この我々国会議員やはり福島、東北の復興に対して等しく責任を担っているというふうに、私はそう思っております。

そうした思いがあるのかどうか、総理のこれからの福島復興、東北の復興の課題の認識と御決意を伺いたいと思います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

やはり、赤羽委員が阪神・淡路大震災の時に自らも被災しながら、それでも必死に現地の状況を東京の関係各省に伝え続けておられた。

あの時のことを私も思い出しております。

そしてまた、東日本大震災のみならず、能登半島地震などについても本当に心を砕いて取り組んでくださっていることに心から感謝いたします。

私自身は昨年12月に福島県を訪問しまして、東京電力福島第一原子力発電所、中間貯蔵施設、帰還困難区域を視察しましたけれども、福島の復興は長い道のりです。

この災害を決して風化させてはならないと感じました。

また、来年度からの第3期復興創生期間の5年間で、福島を中心としたさまざまな課題を何としてもこれを柱として、産業集積を進めてまいります。

持続的な地域の稼ぎの創出に向けまして、地元企業も含めた面的なサプライチェーンの構築なども進めていくことで、浜通り地域等で強い経済をさらに実感していただけるように取り組んでまいりたいと存じます。

また現場で伺いました、「帰還したくても裏山の線量が高くて帰還できない」、それから「荒れた農地が放置されている」。

こうしたことについても可能な限りの手を打つように既に指示をし、一部対応が始まっているところでございます。

委員長 坂本哲志

赤羽君。

質疑者 赤羽一嘉

ふるさとに帰還したい人は、1人も残らず帰還できる環境をつくるというのは、これまでの政権、政府与党を含めて全ての責任、約束でありますが、やはりこれからのことを考えると、やはり新しい新住民。

この中4町でも明るいことは、今いらっしゃる人口のうちの6割とか7割が新住民なんですね。

若い人がここで新しい事業を起こそうとか、さまざまな思いで来られていると。

そうした人たちが増えない限り、なかなか本当にコミュニティの再生はできないと。

首長の皆さんはやっぱりよくわかってまして、なかなか言いにくいことなんだけれども、やっぱり人口が200人とか1000人弱ですと、公共交通機関も持ってこれないし、娯楽機関も作れない。

本当にそんなことでは、そうしたことのファシリティを整えないと、新しく来る人たちも持続可能じゃないと、こういうことでありますので、ぜひ、今日この時間では語り尽くせませんけど、ぜひ閣僚の皆さんが足を運んで、政権全体として、やはり本当に福島のことは見捨てないんだと、新しい地域をつくっていくなと。

私は世界が注目する浜通りの再生というのが福島イノベーションコースト構想の大目標でありますので、私たちも頑張りますので、ぜひよろしくお願いしたいというのが第一点です。

また今、能登半島のことも言っていただきましたが、私も先週、能登半島、これも党の責任者がやっておりましたので、よく掲げておりますが、一つですね、和倉温泉。

私、国土交通大臣になっておりましたので、観光政策という意味では大変大きな拠点であり、素晴らしいロケーションですし、素晴らしい温泉地でありますが、21棟、本当に被害を受けられました。

当日は2,000人か3,000人お客さんがいましたが、大変、お互いの会を始めて、皆さんが協力をして1人もけがが出なかったという、本当に素晴らしいところでありますが、今このすべて、公費解体も21棟のうち、まだ出来が終わったのが少ないんですね。

時間がものすごくかかっております。

また、雇用調整助成金も、この2年間で限度が切れておりますので、従業員を手放すと、なかなか再開をするときに人手が集まらないということで、大変な人件費の負担も続いております。

何より、この建物を再建するにあたっては、このなりわい事業補助金、これが大変重要だということでありがたがられておりますが、これは実は熊本地震のときにつくった上限額15億円のままなんですね。

この10年間で資材の高騰、人件費のアップで、実際は15億円という大変大きな金額のように思えますが、やはり実際は相当足が出るというか、大変な状況であります。

今のこの資材高騰ですとか人件費のアップというのは、例えば公共事業においても、そのスライド性は当然考えられているわけでありますし、なりわい事業補助金の上限は、ぜひ政府の決断として、少しでもやっぱり物価スライド分ぐらいは上げるべきだと、私はそう思いますが、その点についての御見解をお願いします。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

昨年12月に能登に伺ったときに、輪島市の方にも参りました。

被災事業者の方から直接お話を伺ったことも踏まえまして、補助上限額がなりわい再建支援補助金よりも大きい中堅等大規模投資補助金について、被害が大きく影響が長期化している地域を対象に、特別に加点する措置を設ける方針を指示しまして、すでに実現させたところでございますので、ぜひこの補助金もご活用いただきたいと思います。

それから、なりわい再建支援補助金の補助上限額、増減額を超えて事業者の方が投資を行うという場合も想定しまして、二重債務問題への対応をはじめとする金融支援の支援策も講じております。

しっかりと被災事業者の方々のお声を伺いながら、復旧を支援してまいります。

委員長 坂本哲志

赤羽君。

質疑者 赤羽一嘉

私も先週言ったところなんですが、そうしたことがなかなか十分ご理解もされていないというのも私の実感でございますので、ぜひ、多分観光庁も中小企業庁もずっと張り付いて現地に入っていただいておりますので、彼らから丁寧なご説明いただきたいと思います。

また災害公営住宅も、この3年間入居料がタダだということが発表されて、相当希望者が殺到していると。

他方で、この半島地域ですから、なかなか平坦な場所を確保するのが難しい。

私はずっと言ってましたね。

やはり古い地域ですから、一軒一軒の敷地が大変大きな家が潰れているんですね。

ですから、その人たちというのは相当自分の家の敷地が広い。

そこに、今の仮設住宅的な戸建ての災害公営住宅というものを敷地に建設して、これまでの大きな災害でも、ぜひ柔軟に。

やはり住居というのは、人生の再設計の基本中の基本だと思いますので、その点についても、災害の復興というのはやはり政治の手腕の見せどころだというふうに思っておりますので、ぜひそうしたことも対応していただきたいと強く思いますが、御見解をいただきたいと思います。

答弁者 高市早苗

高市総理大臣。

災害公営住宅でございますが、国の財政的・技術的支援の下、10の市町が事業主体となって、現時点における必要とされる個数である約3000個の整備が進められています。

これに加えて、委員がおっしゃったように、今後さらにニーズが増加することも考えられますので、ご指摘の戸建ての災害公営住宅について、検討してまいります。

委員長 坂本哲志

赤羽君。

質疑者 赤羽一嘉

ぜひ、これまで災害公営住宅というと集合住宅というのが一般的だと思いますが、やはり田舎の方に行くとなかなか集合住宅に住むということ自体、抵抗がある方もたくさんいらっしゃいますので、そうした特例もぜひ考慮していただきたいと思います。

次に、やはり物価高に苦しむ国民の皆様の立場に立って、私は大変心配をしていることがございまして、その懸念について質問させていただきたいと思いますが、この今の物価高、さまざまな要因があるわけでありますけど、やっぱり多くは円安、長引く円安。

やっぱり2022年のウクライナの侵略に端を発した資源の高騰によって、当時1ドル114円が135円を突破したと。

その結果、貿易収支が悪化をする。

加えて、米国との金利差があるということで、2024年には161円台の後半にまで突っ込んだわけでございます。

今は少し戻して155円台等々でございますけど、私、このことを何とかしないと、物価高対策という支援策の対処療法的なことではなくて、抜本的な対策を取らないとどうにもいかないのではないかということが、私、大変懸念をしているところでございます。

まず、「責任ある積極財政」という響きは、大変失礼な言い方ですけれども、響きはいいんですけれども、これは専門家の皆さんは、例えば財政規律の喪失、赤字国債の増発ですとか、そうしたものが財政的な脆弱性を露呈させて、円の信任の低下を招いたり、金利政策への影響を通じて、構造的な円安要因になっているという指摘もあるわけでございます。

財政規律の喪失というと、この国家予算というのは、コロナ以前までは総額100兆円以下でありましたが、コロナで147兆円まで膨らんだということでございます。

この今、国会に出されている当初予算も122兆円、前年度から比べて7兆円加えて、赤字国債も29.6兆円だと。

これ、昨年12月に成立した補正予算も18.3兆円で、赤字国債11.7兆円だということでございます。

加えてですね、年末に決まりました、いわゆる教育の無償化、高校の授業料の無償化と給食費、これ0.7兆円余りございますし、またガソリンと軽油引取税、これ軽油引取税の暫定税率の廃止はこの3月31日ですが、これについても財源は1.5兆円。

計2.2兆円余りの恒久財源の確保が必要となるわけでありますが、私の承知している限りでは、今、1.4兆円の恒久財源しか明示されていないというふうに承知をしております。

0.8兆円は先送りされていると。

加えて、課税最低限178万円の引き上げ、これも2.9兆円かかりますが、1.3兆円の財源も未定のままというふうに承知をしております。

これは、責任ある積極財政、というふうに言われておりますけれども、これ本当に責任あるのかどうか。

2.1兆円分の恒久財源をまず明確にすることが責任ある、本当の意味での責任ある姿ではないかというふうに思いますが、この点について財務大臣。

答弁者 片山さつき

財務大臣片山さつきさん。

ご質問ありがとうございます。

まず122.3兆円で発表いたしましたときには最大規模だと言われて、私も質問にお答えするのもなかなか長く時間を取らせていただいたんですが、この投資分野に大胆に投資するなど強い経済の実現に取り組むということを目的に掲げた122.3兆円の予算ですが、予算全体のメリハリ付けについては、新規国債発行額は2年連続で30兆円未満に抑えられているだけではなくて、国債依存度自体が24.2%まで下がっており、かつプライマリーバランスに至っては28年ぶりに初めて達成したということはあります。

もちろん、ただますます減便の逆があるんだったら削れば削るほどいいという考えはかつてあったわけですが、それを続けてきて強い経済になったのかと、それで名目の税収が増えたのかということもありますので、今申し上げている責任ある積極財政においては、何といってもずっとマイナス要因もあった投資をしっかりと元気にして、税収が、何しろ税率を上げることなく上がってきているという、今足元もそうなんですけれども、その状態をつくることによって結果的に財政の持続可能性もしっかりと確保され、マーケットも一時言われていた金利等の問題もだいぶ落ち着いてくるというような、そういうような状況でずっと目配りをしながら供給構造、サプライサイドを作りながら、潜在成長率を上げていくという、こういう考え方でございますので、ぜひ私どももその方向で努力をしておりますので、ご理解を賜ればと思います。

委員長 坂本哲志

赤羽君。

質疑者 赤羽一嘉

質問した減税についての恒久財源化についてはどうですか。

今、総合的に収支尻がどうなっているかという意味で、国債依存度と申し上げましたが、2.2兆円の財源につきましては、私どももしっかりとできるだけ、特例国債に頼らないで、まず、租税特別措置等の見直し、その他、まさに税外収入の確保、それからさまざまな合理化、歳出削減等も含めまして1.5兆円を確保し、残り約7800億円については、これは単に端尻合わせの財源だけではなくて、約0.5兆円の経費引取税という地方の財源、地方の財源の問題もありますので、このことも含めて総合的に考えて継続検討としているということでございまして、決して2.2兆円についてきっちりと手当てをする必要がないのではなくて、むしろ非常に意識をして、1.5兆円までは確保させていただいた上に、0.5兆円の経費引取税という問題も含めながら、この継続検討でさせていただいていると、こういう整理でございます。

赤羽君。

地方自治体、その結果どうなるか、大変地方自治体の財政、厳しいわけでありますので、よくご承知だと思いますけど、責任ある対応をしていただきたいと思います。

また、ちょっと確認ですけれども、この物価高の主な要因、これは円安を起因しているということについては、どういう御認識ですか。

答弁者 片山さつき

財務大臣片山さつきさん。

まさに物価の上昇の要因というのは非常に難しいところがございますんですけれども、委員お尋ねの問題につきましては、足元のところ輸入物価の動向を見ると、契約通貨ベースでは前年度を月比でマイナス0.2なんですよ。

円ベースではプラス0.5で、為替要因は約0.7ポイントの押し上げでございますが、全体の消費者物価は1.5%上がっておりますから、確かに要因の1つではございます。

また他方、物価高への対応が一番の消費の急務ということで経済対策をとっておりまして、その中で委員御指摘のガソリンの暫定税率撤廃と、それから経費引取税については補助金持って引き下げ、その他電気電力代もございまして、いろんなことで消費者物価総合が1月は1.5%に抑えられているという部分もあって、それは財政支出も伴っていますから、総合的に考えて、いつどういう形でこの対応を万全のバランスで行っていくかということもあるというふうに考えております。

委員長 坂本哲志

赤羽君。

質疑者 赤羽一嘉

私は物価高の主因は円安にあるというふうに思っておりますし、その円安を是正するために、どうしても日銀の仕事かもしれませんが、金利を上げざるを得ない。

しかしこの金利を上げると、私の懸念は、金利を上げると、当然中小企業の経営も大変なインパクトもありますし、今、共働きで住宅ローン減税、大変1億円近く借りている、1%ぐらいの低金利で前提に借りている方が、3%近くなるような事態になると、大変な社会不安にもなるということを、これは本当に心配をしております。

この悪循環に陥らないようにしていくというのは、私は本当にそこは最新の財政運営をしなければいけないというふうに思っておりますが、この点についての懸念に対して、どう認識をされていますか。

答弁者 片山さつき

まさに経済対策がポリシーミックスでございまして、委員のご指摘、非常に重く踏まえております。

私は金融担当大臣も兼ねておりますので、年末には地域金融力強化の対策で、これで終わったというわけではなくて、第1弾を出させていただいた上に、今年も年初から金融情勢について切れ目なく一つを図るなど、地域において、今、委員がおっしゃったような不安をお持ちになったり、あるいは問題が生じないようにということで、かなり細かく配慮しながらポリシーミックスを考えているところでございます。

ご承知のように日銀法3条、4条がございますので、私どもは日々の金オペレーションについては日銀の専管事項でございます。

ただ、政府の全体の方針と伴ってという4条もございますので、そういったことを図りながら最善の方向に行くように努力をしております。

委員長 坂本哲志

赤羽君。

質疑者 赤羽一嘉

私はこれまでの状況の中でも大変な今、リスク要因があるんじゃないかという認識で今ご質問したんですが、今回のイラン問題というのは、この状況をさらに悪化してしまう。

このロシアによる2022年のウクライナ侵攻で原油価格が高騰したことによって、貿易収支の悪化で円安が進んで物価高が始まったというような背景の中で、このイラン問題、間違いなくもう原油の価格も高騰しております。

これが国内の価格に反映するのは少しタイムラグがあるかもしれませんが、この暫定税率を撤廃した分なんていうのは、もうあっという間に相殺になってしまうんではないかと。

本当にこのままで庶民の暮らしというか、中小企業の皆さんを守ることができるのかということになれば、私はこの当初の考えられた予算の時点と全く違う想定の事態が起こってしまって、それは短期間に私は収束しないというふうに思いますので、このことについて私はもう一度予算の在り方を検討するべきではないでしょうか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣の高市早苗さんは、中東情勢による日本経済への影響について、現時点で予断をもって判断するのは困難ですが、ただ物価高対策ですとかエネルギー資源安全保障の強化を盛り込んだ経済対策や令和7年度補正予算、まずはこれを着実かつ迅速に執行することとともに、令和8年度予算および関連法案の早期成立をお願いすることが必要だと考えております。

その上ですでに政府としましては、特にガソリン・軽油の価格など、多くの国民の皆様が今ご心配だと思いますので、先週来も検討を始めまして、打てる対策について検討いたしております。

予算の組み替えなどを伴うものではございませんが、しっかりと対応してまいります。

委員長 坂本哲志

赤羽君。

質疑者 赤羽一嘉

私、暫定税率が撤廃して、かつ、原油価格が高騰すると、やはりもう一度、これまでやってきた予算を使って補助支援策の継続ですとか、電気代・ガス代もこの3月までですから、その後のことについて具体的な対策はとらざるを得ないと思います。

もう一度ご答弁いただきたいと思います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣の高市早苗さん。

まずガソリン、軽油、そして少しタイムラグはさらにありますけれども、電気料金、ガス料金なども含めて、これからの見通し、そして政府として即座に打つべき対策について、先週前半から検討に入っております。

遅すぎることなく対策を打たせていただきます。

委員長 坂本哲志

赤羽君。

質疑者 赤羽一嘉

これやはり経済は生き物ですし、状況は変化しておりますので、やはり機敏な、また適切な迅速な対応が必要だというふうに思いますので、ぜひ今の答弁どおり、しっかりやっていただきたいと思うところでございます。

私、今日はもう時間がかけられています。

次のバッターにご迷惑かけてはいけないので、ですけど、やはりこの、我々のこの、私は悪循環に陥らないためにも、我が国の産業体質というか競争力を強化しなければいけない。

企業の99%が中小企業であり、従業員の7割が中小企業だと。

この中小企業の生産性向上、AI化を進めるですとか、働き方も、働き方総論として賛成なんですけど、さまざま業種業界で働き方が違うわけですから、そうしたことの一つ一つの丁寧な積み重ねをしないと。

本当に大変な、私は冒頭申し上げた悪循環に陥って手の治療がなくなってしまうということも頭の隅において、ぜひ対応していただきたいということを強く申し上げ、時間になりましたので続きはまた次回の機会にさせていただきたいと思います。

ありがとうございます。

委員長 坂本哲志

坂本委員長。

この際、後藤祐一君から関連質疑の申出があります。

小川君の持ち時間の範囲内でこれを許します。

後藤祐一 (中道改革連合・無所属) 57発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

後藤祐一君。

質疑者 後藤祐一

後藤君。

中道改革連合の後藤祐一でございます。

今日は数少ない総理入り、テレビ入りの集中審議でございますので、できれば総理に、特に各所をまたぐような答弁ですとか、もう他の大臣が一回答弁しているような話について、あるいはトランプ大統領と何を話してくるんですかとか、総理しか答えられないようなことは、もう必ず総理が答えていただくようお願い申し上げたいと思います。

まず冒頭ですね。

これ予算の審議ですから、花粉症対策予算について聞きたいと思いますけれども、今、配布資料で配布させていただきましたが、これ令和5年度予算まではもう1億円あるかないかぐらいの、本当にカスカスの予算だったんですよ。

ところが令和5年の4月に花粉症対策連盟というのをつくりまして、それで令和5年度の補正予算でドーンと60億円ついて、これを杉を伐採して花粉の出ない苗を植えていくということで、重点地域なんか決めて進んできております。

令和5年、6年、7年と補正で60億弱ぐらいの補正予算がずっとついているんですが、通常予算ではやはり1億円いかないぐらいなんですね。

まさに総理は、補正予算の中で定常的になっている予算は、できるだけ本予算に移そうと、当初予算に移そうというふうにおっしゃっていましたから、ぜひこの花粉症対策、もう3,000万人以上の方が花粉症です。

私もその一人です。

しかもこれ、出歩くことがなくなっちゃって、経済にもマイナスがあって、この花粉症というのは、もう1兆円以上の経済マイナス効果もありますので、お金を出す効果もありますから、ぜひこれ、当初予算で花粉症対策を抜本的に強化すべきだと思いますが、総理どうですか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

(高市総理)花粉症対策につきましては、令和15年度までに、花粉発生源となる杉人工林の約2割減少に向けて必要な予算を措置し、対策を推進しています。

その上で、これら農林水産関係予算を含めて、民間事業者や地方自治体の取組を後押しするために、政府の予算の予見可能性を確保することが重要です。

今、委員がおっしゃっていただきましたけれども、もう毎年補正予算、補正予算が組まれることを前提とした予算編成とは決別して、必要な予算は当初予算で措置してまいります。

ご指摘の花粉症対策予算についても同様でございます。

私の口から現時点で申し上げる段階にはないですが、令和9年度概算要求に向けて、しっかりと取り組んでまいります。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

かなり前向きな答弁ですね。

ぜひちょっと今年度予算、本当は修正して入れていただきたいぐらいですが。

少なくとも8年度は補正で積んで、9年度から当初で入るということをかなりはっきり言った答弁だと思いますので、ぜひこれ役所の皆さんもこれを踏まえて対応いただきたいと思います。

続きまして、もはや今、第3次オイルショックに近い状況を目の前にしていると、こういう状況だと思いますけれども。

まず一つ、昨日地方公聴会で鹿児島に一つの班が行きました。

長妻委員なんかが行かれたわけですけれども、この鹿児島の志布志の備蓄基地、ここにかなり大きな原油の備蓄基地があるわけですけれども、そこで長妻理事がジョグメックというこの担当の方から、おととい、つまり昨日のおとといですから金曜日ですね、先週金曜日、経済産業省の方から備蓄放出の準備の指示があったという説明が、長妻理事に対してありました。

経産大臣に伺いますが、この備蓄原油の放出の指示を経産省は知っていますでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君。

(赤澤大臣)ジョグメックとは日頃から密に連絡を取りながら、いつでも適切な対応を行うことができる体制を取るよう伝えているところでございます。

ジョグメックとのやり取りについて逐一お答えすることは差し控えますが、引き続き状況を注視しつつ、あらゆる選択肢を排除せず、エネルギーの安定供給に万全を期してまいります。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

ぜひ準備はしておいていただきたいんですよね。

本来、その石油備蓄法というのは、なくならないようにするために備えているのであって、価格調整のためではないという建前なんですが、ウクライナのときにもう価格のために出していますから、そこの解釈については我々ももうありだと思いますので、ぜひこの第3次オイルショックに対する一つの有効な方策として、ぜひ準備をいただきたいというふうに思います。

それと、先ほど総理の答弁の中で、赤羽委員に対する答弁の最後の方で、特にガソリン価格、あるいは電気・ガスも含めて打つべき対策については先週から検討しているというお話がありました。

ぜひこれ、暫定予算の中にそれを入れちゃえばいいじゃないですか。

例えば暫定予算の中に予備費を入れられるのはすごく限定があるみたいな答弁が午前中ありましたけれども、必要な予算であれば、暫定予算に何に入れたっていいんですよ。

例えば電気・ガスの補助の話にしても、ガソリンは暫定税率が既に廃止されていますが、このままいくと200円突破するという話にもなりかねないわけですから、さらなる補助が必要かもしれませんよね。

これについて、本来は予算項目を立てて入れるべきだと思いますが、予備費でもいいですよ。

ぜひ、もう既に検討開始されているんですから。

今の段階で補正を検討しているとは言えないでしょうから、この暫定予算の中に、このガソリン、電気、ガスも含めて入れ込んだ暫定予算を作るべきじゃないですか、総理。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

当初予算にないものについては暫定予算に入れられないことをご理解いただきたいと思います。

現在はやはりこの原油価格、特にWTIの上昇の状況を見ながら、今後それが日本国内でいつごろ影響がどの程度出てくるか、こういったことをよくよく考えながら、多くの方々にとっても必要なガソリンの値段が、もう許容範囲を超えるようなレベルにならないような対策を、現在使える基金も含めて対応を考えているということでございます。

一般論としてですが、今後のリスクへの備えとして令和7年度の予備費がまだ今月中はございます。

それから現在ご審議いただいている令和8年度予算案に含まれる予備費というものもございます。

現時点で追加の予算措置を考えているわけではございません。

ただ、皆さんの支援に今使えるお金をどのように使うかということについて検討しているということでございます。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

今日、原油の先物WTIは1バレル当たり110ドル近辺です。

経産省、大臣でも政府委員でもいいですけれども、110ドルとなると、これは大体3週間か4週間ぐらい遅れて、日本国内のガソリンスタンドの現場のガソリン価格になると聞いていますが、1バレル110ドルだったら、日本の国内のガソリンスタンドでは、1リットル当たり200円ちょっと超えるぐらいになるんじゃないかと思いますが、どのぐらいになりますか。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君。

はい、確定的なものについて申し上げることはできませんが、少なくとも私が承知している範囲では、1バレル1ドル上がると国内のガソリンには1リットル1円ぐらい影響が出てきうるというようなことをおっしゃる方がいるのは、私は承知をしております。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

そんな危機感を持っていただきたいんですよ。

今朝のNHKのニュースで日清基礎研究所の方が分析したあれによると、110ドルだと日本のガソリンスタンドでは204円と試算されていますよね。

これ、暫定税率が廃止された後でですよ。

1リットル200円超えるんですよ、3週間4週間後に。

そんなのんびりしたことを言っている場合なんですか今。

第三次オイルショックですよこれ。

しかもかなり確実な度合いで起きるんですよ。

しかもその後、ホルムズ海峡を日本のタンカーが通過できる目途が全く立っていないじゃないですか。

この危機感を持ってやっていただきたいんですよ。

予備費で何とかすると言っていますけれども、予備費には限界がありますし、本来予備費というのは繰り越せないですから、おそらく3月中に予備費を別のやつに転換するということですよね、総理がおっしゃっているのは。

そういうことだと思いますが、やることをやったらいいと思いますけれども、せっかく予算委員会で審議しているんですから、もう確実に予想できることなんですから、ちゃんと予算に盛り込みましょうよ。

はい、その上で申し上げたいと思いますけれども、まず目の前で一番緊急性が高いのは、在外法人の保護であります。

これについては、実際中東地域に住んでいらっしゃる法人の方の救出は、かなりこの週末に展開をされて、民間チャーター機などで帰ってきた方もいらっしゃいますし、自衛隊機も出していただきました。

これについては通告していましたけれども、かなり進展したので今日はちょっと割愛させていただきたいと思いますが、もう一つ法人保護で大事なのは、タンカーに閉じ込められている人ですよ。

これ、ホルムズ海峡を越えられないわけですから、ペルシャ湾の中に日本関係船舶は報道によると約45隻、乗組員230人程度が閉じ込められているわけですよ。

この方々も大変先が見えない中で厳しい状況にあるわけですよね。

船を捨ててくるわけにもいかないわけですよ。

これは総理に伺いたいと思います。

これは外交でもあり、防衛でもあり、そして船舶に関わるから国土交通の話でもありますので、総理に伺いたいと思います。

よく聞いてください。

昨日の読売新聞によりますと、イラン軍の報道官は6日、ホルムズ海峡について「封鎖しておらず、するつもりもない」と述べました。

アメリカとイスラエルに関係しない船舶の通過を認めることを明らかにした。

この報道官は、「海峡を通過したい船舶は航行が許される。

アメリカとイスラエル関係の船は攻撃する」という説明をしているんです。

つまり、船の船籍次第で異なる対応を取るという方針を示しているんです。

もちろん、イランという国は中央のイラン軍と革命防衛隊、あるいは各地域ごとに本当に全部が一体とした行動をとるかどうかは、そこは慎重に見なきゃいけない面はあります。

ありますが、その船の船籍によって対応を変えるということは、おそらく例外があることはないでしょう。

例外があったらもう全部一律ですから。

ですから、総理、自衛隊になる可能性は低いと思うんですけれども、まずですね、総理、このホルムズ海峡で閉じ込められてしまった日本人を救うという意味でも、今、日本がアメリカを支援するために自衛隊を出すというような話をしちゃったら、出てこれなくなっちゃうじゃないですか。

これ、人権問題ですよ。

ですから、まずこの閉じ込められちゃっている日本船籍、これがホルムズ海峡から出てくるまでは、日本の自衛隊はアメリカを支援するということは口に出せないと思うんですけど、総理いかがですか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

日本関連船舶といいますと、日本籍の船舶もあれば、外国籍の船舶で日本の会社が運航しているような場合もあり、そしてまた日本籍もしくは外国籍の船舶の中に日本人が入って働いておられる、そういったケースもあります。

日本関連船舶というのは非常に幅広いものです。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

それが最優先ですよね。

そうしますともう既に中国はイランと協議をして、「ホルムズ海峡を通過させてくれ」というような協議を始めているそうです。

3月5日のロイターによると、中国がホルムズ海峡を通過する原油輸送船とカタールのLNG輸送船の安全な航行を認めるようイランと協議しているということを、複数の外交筋がロイターに明らかにした。

実際、「アイアンメイデン」という船舶は船籍を中国所有に変えた上で、ホルムズ海峡をすでに通過したという情報もあります。

今後、中国だけじゃなくて、アメリカを支援するということはちょっと考えにくい。

例えばインドとかそういった国は同じようにイランと協議をして、うちの国、船籍そのものでないとしても日本関係船舶も含めて、イランに対して協議をして、「日本関係船籍については安全に出させてくれ」ということをイランに求めるべきじゃないですか、協議として。

かつ、それはその間は少なくともアメリカに対して、「なかなかアメリカの支援という話をするのは難しいから、そこはちょっと待っていただかないか」ということもアメリカと話をするべきだと思いますが、総理いかがですか。

これはちょっと申し上げないですけど、外交だけじゃなくて、その船にかかわる国土交通にも防衛にもかかわる話だから、総理に聞いています。

いや、最前線で最も正確に状況を発言しているトランプ大統領と話をする上でも、これ大臣なんですが、内閣総理大臣、高市さん。

現在イランとの間でございますが、東京においても、テヘランにおいても、いろいろな情報交換、そしてまた要請を行っているところでございます。

ちょっと個別具体内容は申し上げにくいのですが、必要でしたら外務大臣から答弁をさせます。

答弁者 茂木敏充

外務大臣 茂木敏充君。

まず先ほども答弁を申し上げたんですが、アメリカから具体的に日本に対する支援の要請というのは来ているわけではありません。

その上で、ホルムズ海峡の安全な航行、これは我が国もそうでありますが、その他も含めて極めて重要な問題でありまして、3月2日の日には在京イラン大使に対しましても、他国への攻撃をやめること、また核開発を止めること、同時にホルムズ海峡の安全な航行について要請を行ったところであります。

できれば外相とも話をしたいと、こんなふうに思っておりますけれど。

日本だけどうするというよりも、これはホルムズ海峡の安全な航行というのは国際経済全体にも関わる問題ですから、そういった観点から日本の主張をしっかりとしていきたいと思っております。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

総理に伺います。

この安全に45隻がホルムズ海峡に出るまでは、アメリカに対する支援はできないということでよろしいですね。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

委員のおっしゃる支援の内容が定かではございませんけれども、日本の船舶が安全であること、では法人の人員のうちが守られること、これは最優先でございます。

委員長。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

この45隻が無事出れたとしましょう。

ですが、その後も続くわけですよ。

その後。

この第三次オイルショックに対する対応としては、備蓄の油を放出する、これはできることでしょう。

ですが、その後どうするんですか。

中国なんかはおそらくイランと協議をちゃんとやって、その後、既に閉じ込められている船だけじゃなくて、新たにオイルタンカーが入ってオイルを積んで出すと。

つまり通常の取引に戻していくんじゃないんですか。

つまりアメリカに気兼ねしないでいい国は、通常のLNGも含めてホルムズ海峡を通過して輸入をするというところに現状を回復していくんじゃないですか。

日本がそれに取り残されたらえらいことじゃないですか、総理。

つまりこれは45隻23人の話だけじゃなくて、その後も続く。

うかつにアメリカに対しての支援なんかを日米首脳会談で約束、あるいは検討、あるいはもうちょっと柔らかい表現であっても言うものなら、ずっと第三次オイルショックが続いてしまう可能性があるんじゃないですか。

ですから、この先の原油価格なんかを見ながら、さっき言ったようにもうすでに三、四週間後には二百円を超える見通しは極めて強いんですよ。

という中で、迂闊にトランプ大統領と会ったときに、アメリカに対して支援する、あるいはそれを検討するということは言わないということでよろしいですか、総理。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣。

(高市総理)委員のおっしゃる支援の内容について定かではございませんけれども、日本は日本の国益を最大化し、そして国民の皆様の命、安全を守る。

これに尽きると考えております。

そしてまた原油価格の高騰に関してですが、これが数週間なのか、何ヶ月も続くのか、1年続くのか、それは分かりません。

しかしながら、日本とイランの間では、しっかりと話し合いもしている、要請もしている。

そしてさらには、新たに原油の調達先の拡大に向けても、既に動いている。

先週、私自身も動きました。

そういった事実があることは、ご理解いただきたいと思います。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

(後藤議員)これでトランプ大統領から求められてなのか、高市総理から言ったのかは分かりませんが、何らかの米軍支援をそこで検討も含めて発せられた場合、それに伴ってホルムズ海峡が通過できない状況が続いた場合、この責任重いですからね、総理。

よく考えてトランプ大統領と話をしてきていただきたいと思いますが、今その支援の意味が何かというお話があったので、それ続きやりましょう。

まさに平和安全法制ができていろいろできるようになりました。

3つ選択肢あると思います。

1つ目はいわゆる存立事態ですが、これは今回のホルムズ海峡周辺でいうと、攻撃を受けた場合だけでしょうから、今現実的にはイランが攻めるという選択肢はおそらくないでしょう。

先ほど存立事態は現時点では該当するといった判断を行っていないという答弁がありました。

もう1つ、重要影響事態。

これは後方支援をアメリカに対してするということですが、これともう1つ実はあるんですね。

重要影響事態については、既に官房長官が3月2日に「現在これらの事態に該当するといった判断を行っておりません」という答弁を既にいただいていますから、それは結構です。

今まで触れられていないもう1つの選択肢というのが、これが国際平和支援法に基づいて行う国際平和共同対処事態です。

濱地議員がちょっと触れておりましたけれども、これは通告しているのでそのまま聞きたいと思いますが、この安保補正のときに、平成27年6月5日、皆さん資料5というのに書いてあります。

安保特例で中谷当時防衛大臣が、これテレビ見ている人、こういうケースです。

アフガンで戦争があったときにインド洋に米軍の艦隊がいて、そこに日本の自衛隊の船が行って油をニューッとくっつけて供給したというときありましたよね。

いろいろな批判がありました。

イラクに行っているんじゃないかとか、いろいろな議論がありましたがああいったものを戦争ごとに作り直すんじゃなくて、一般法としてやりましょうということでできたのが国際平和支援法、すでにあります。

これと重要影響事態法どっち使うんだという議論がありまして、平成27年6月5日の中谷防衛大臣は、「我が国がテロ特措法に基づく対応措置や補給支援特措法に基づく補給支援活動、今の油を供給するようなときを実施していたときと全く同じ状況が呈する場合におきましては、重要影響事態法ではなくて国際平和支援法に基づいて対応することとなるものと考えられます」というふうに答弁されておられます。

これは今でも同じでしょうか。

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎防衛大臣。

(小泉大臣)仮に我が国がテロ特措法に基づく対応措置や補給支援特措法に基づく補給支援活動を実施していたときと全く同じ状況が呈する場合には、重要影響事態法ではなく国際平和支援法に基づいて対応することとなるものと考えられます。

つまり、ご指摘の答弁は現在も維持されているということであります。

(後藤議員)もう少し丁寧に。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

(後藤議員)重要な答弁です。

国際平和支援法に基づく国際平和共同対処事態は国連決議がないとできないということでよろしいですか。

政府参考人 万波学

防衛省防衛政策局長、万波学君。

お答え申し上げます。

ご指摘の法律におきましては、国連決議、国際連合の総会又は安全保障理事会の決議が存在する場合においてというのが要件になってございます。

委員長。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

小泉大臣、これは知っておいてくださいね。

今の一番大事な前提ですからね。

それで実は、重要影響事態自体も同じ状況になっているんじゃないかというのが、これはちょっと総理にお答えいただきたいんですね。

重要影響事態というのは、これもともと周辺事態法というものが重要影響事態に安保法制と変わったんですけれども、この①が日米安保条約の目的の達成に寄与する活動を行う米軍。

これはどっちかというと日本の近くのイメージですよね。

極東のイメージですよね。

これは元々の周辺事態法からできていた話。

ところがインド洋はこれちょっと該当しないわけですよね。

2つ目が国連憲章の目的の達成に寄与する活動を行う外国の軍隊。

これは今みたいなケースが潜在的にはあり得るんだけれども、重要影響事態じゃなくて平和支援法で行うという答弁がありました。

いずれにせよ、この②も国連決議がないとできないわけです。

で、①は極東近くでないとできないし、②も国連決議がないとできないし、つまり総理、国連決議がないと重要影響事態にもならないし、この先ほどの国際平和共同対処事態にもならないということでよろしいですか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

現在のイランをめぐる状況について、政府として重要影響事態に該当するとした判断は行っていませんので、ご指摘の米軍ですが、重要影響事態法上の支援対象である重要影響事態に対処し、日米安保条約の目的の達成に寄与する活動を行うアメリカ合衆国の軍隊には当たりません。

そして国連憲章の目的達成に寄与する活動でございますが、ここでいう国連憲章の目的の達成に寄与する活動というのは、すなわち国連憲章第1条に定める国際の平和及び安全の維持といった目的の達成に寄与する活動を指すものですから、何らかの国連決議に基づく活動を指すというものではございません。

委員長。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

②のところは国連決議そのものでなくても、やはり国連が支持しているようなものでないと、あるいは国連の中で議論があって、かなり多くの支持があるような活動でないと、重要影響事態認定できないということ、よろしいですか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

重要影響事態に対処し、その他の国際連合憲章の目的の達成に寄与する活動を行う外国の軍隊には、現在の米軍は当たらないと考えます。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

このあとイラン戦争をめぐって国連の安保理で決議があってみんなで「イランが悪いから軍を出してやろう」みたいなことがイラクのときのように決まれば別ですけど、そうでもない限り、これは総理、アメリカから自衛隊を出してくれって求められても、これは出せないということでよろしいですか。

国連で決議がなされるという状況にならない限りは。

総理。

答弁者 茂木敏充

外務大臣 茂木敏充君。

先ほどから申し上げておりますように、今具体的にアメリカから何らかの協力であったりとか支援の要請というのはございません。

また、どういった要請が仮にあるにしても、日本の国内法に合致した形でなければそういった活動はできないと、このように承知をいたしております。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

総理、もう一回伺いますけれども、周辺事態にも重要影響事態にも国際平和共同対処事態にも、今の時点では当たっていないということでよろしいですよね。

それで国連安保理で決議とかなされない限りは、この状態ってそんな変わらないと思うんですけれども、トランプ大統領と来週会ったときに、いきなりこれら3つの事態に基づいて自衛隊を出すことを例えば検討するとか、何らか柔らかい言い方も含めて、そういうことはない。

ないってことでよろしいですか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

これからトランプ大統領と、私は国会がお認めいただきましたら訪米して会談をするわけですけれども、その内容について予断を持ってお答えすることはいたしません。

ただお約束をできるのは、日本国の国益を最大化する。

そのためにしっかりと話をしてくるということでございます。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

日本国の国益は最初に議論しました。

まず45隻と23人です。

その後も1リットル200円を超えてしまうガソリン代になることがかなり確実な中で、この物価がどうするんだと。

もうこれだけで十分国益なんですよ。

アメリカを支援すると、少なくともこの3事態のどれかやるようなことをほのめかしたら、日本だけ取り残されるリスクはあるわけですから、それが国益ですよ、まさに。

そこを踏まえてトランプ大統領と迎えていただきたいと思いますが、次のパネルを総理にですね、これ一つ総理に確認しておきたいのは、この平和安全法制のときですね。

尊敬される安倍総理がこういう答弁しているんです。

「仮にある国家が何ら武力攻撃を受けていないにもかかわらず、違法な武力の行使を行うことなどは国際法上認められない行為を行っていることとなるものであり、我が国がそのような国を支援することはありません」高市総理も同じですか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

御通告いただいております。

平成27年5月26日の衆議院本会議において、今ご紹介いただいた当時の安倍内閣総理大臣の答弁でございますが、政府の現在の考えと変わりはございません。

委員長。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

3月2日、ルビオ国務長官は「イランの前に先制しなければ、より多くの負傷者と死者が出ていた」と発言しています。

今般のアメリカによるイラン攻撃は、アメリカが何ら武力攻撃を受けていないにもかかわらず武力行使を行ったものでしょうか。

つまり先制攻撃でしょうか。

総理。

答弁者 茂木敏充

外務大臣 茂木敏充君。

3月1日に行われました中東情勢に関する国連安保理の緊急会合において、米国はですね、「イランは米国及びイスラエルを標的とした一連の言われのない武力攻撃、国連憲章違反及び中東地域における国際の平和と安全への脅威について責任を負う」と。

このように述べた上で、「米国は国連憲章第51条に基づき、これらの脅威に対処するための合法的な行為を取った」という説明を安保理の緊急会合によって行っております。

現時点ではこれ以上の公式な説明というものは行われておらず、我が国が詳細な事実関係を十分に把握する立場にはありませんから、評価を行うことは控えたいと思います。

委員長。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

総理。

つまり、アメリカの攻撃が違法か違法でないかは、今の段階で日本政府としては確定できないわけですよ。

であるとするならば、違法の可能性もあるわけですよ。

とするならば、この安倍総理の答弁を維持すると先ほどおっしゃいましたから、自衛隊がアメリカを支援するということは判断できないですよね。

つまり、アメリカのイラン攻撃が合法であるという判断をしない限り、自衛隊が米軍を支援することはできないですよね。

ですから、先ほどのこの安倍総理答弁を維持するというのは大変重い答弁だと思うんですけれども、国会でこうやって議論していって、アメリカに行って、そこでやはり「アメリカの攻撃は合法であります」と、そういう判断をしたと言われても、国会としては困るんですよ。

なぜならば、この3つの事態、存立事態にしろ、重要影響事態にしろ、国際平和共同支援事態にせよ、これ全部国会承認が必要ですから。

「いや、アメリカでもうこれは合法ですから支援することにしました」と後で言われたって、そんなの国会で承認できませんよ。

ですから、もしアメリカで「アメリカの攻撃は合法だ。

だから自衛隊を出すということも検討する」というようなことをおっしゃる可能性があるのであれば、その前に例えば今のような場で、ちゃんと特にこの予算委員会の場で、今のような議論の続きがある可能性がありますと。

でもこういうことはしませんとか、そういう議論をしないと国会承認できませんよ。

その先には国会承認があるということを考えた上で、突然アメリカで「アメリカによるイラン攻撃は合法だから、自衛隊支援を行う」という判断をすることはないということをお約束ください。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

トランプ大統領と私は直接話をしておりません。

そして普段からあらゆるレベルで日米間で情報を共有したり交換したり、そしてまた情報提供を受けたりはいたしております。

その上での話でございますので、まだ今回のことについて直接お会いして、アメリカなりの理屈がありましょう。

そういったことも茂木大臣も同行いたしますので、しっかりとお話を伺います。

その上でございますが、重要影響事態にしても、存立危機事態にしても、これは仮にということになっても閣議決定が必要で、事前の国会承認も必要でございます。

そこはよくよく私も承知をいたしております。

委員長。

委員長 坂本哲志

後藤君。

質疑者 後藤祐一

最後の部分は大変意味ありますから、これ国会軽視にならないようにですね、本当にやるつもりであれば、事前に国会と議論した上で臨んでいただきたいと思います。

最後に、日米首脳会談で出るであろう話として防衛費の増額の議論がありますが、これ総理に確認したいと思いますが、もうこれ小泉大臣では何度もやってるんで総理にお聞きしたいと思いますが、現時点で防衛費を例えばGDPの3.5%といった大幅な増額は、アメリカからは現時点では求められていないということでよろしいでしょうか。

そして日本としても、今の時点ではまだ防衛費を、例えばGDP3.5%といった大幅に何年かかけて増額するといったことは、今の時点ではまだ考えていないということでよろしいでしょうか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

後藤祐一議員。

現在までの時点で米国側から私に対して、防衛費のGDP……そこまでも主体的に日本が判断をし、そして防衛費の金額そのものについても、それに応じて積み上げていくべきものでございます。

他国から何パーセントという数字を提示されて、それに合わせて防衛費が決まっていくという種類のものではございません。

委員長 坂本哲志

坂本委員長。

質疑者 後藤祐一

後藤君、申し合わせの時刻が決まっております。

私だけでは、日本政府に対して具体的な数字でなくても「大幅に増やして」と言われていますでしょうか。

総理、防衛以外も含めて全体ですもん。

違う、時間が来てますので。

坂本委員長。

答弁者 高市早苗

はい、じゃあ、内閣総理大臣、高市早苗さん。

私に対してそういう報告はございません。

私に対して。

はい、終わります。

これにて、小川君、赤羽君、後藤君の質疑は終了いたしました。

梅村聡 (日本維新の会) 8発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 梅村聡

次に梅村聡君。

梅村聡(日本維新の会)梅村君。

日本維新の会の梅村聡です。

本日は厚労大臣、そして財務大臣に質問をさせていただきますので、私の質問時間内は高市総理におかれましては、席を外していただいて結構ですので、必要でしたらご退席いただければと思います。

皆さん、必要でしたらご退席いただければと思います。

それで、早速ではありますけれども、社会保険料を下げる改革について、厚労大臣にお伺いをしたいと思います。

坂本哲志(予算委員長)はい、どうぞ。

梅村聡(日本維新の会)はい、結構です。

我々日本維新の会はですね、社会保険料を下げる改革ということで、昨年の補正予算、そして医療法改正の中で11万床の病床削減ということを一つのテーマとして取り組んでまいりました。

そしてこの11万床削減は、実は日本維新の会の党内の議論の中では私自身が最初にアイデアを出させていただきました。

これは中身としては、一つは日本の病床、これ150万床、これ人口当たりの病床としてはOECDの中では一番多い国になります。

それから病院の数も8,000ということで、これもOECDの中では人口当たり2位ということであります。

ですから、まず効率的な医療を提供していくためにはどのような取組が必要かと。

特に社会保険料の観点から言うと、この病床をきちんとコントロールしていくこと、これが大事なことだと考えております。

ただ、病床を削減することが目的化するのではなくて、昨年の12月、自民党と維新の会の間でも政調会長同士の合意事項の中にも、病床を削減するに当たって、さらにこの取組により医療機関の連携・再編・集約化、これにさらに取り組むんだということを合意をしております。

つまり、ここからが実はスタートでありまして、我々維新の会としてはこれから病床の集約化・再編を進めていきたいと考えております。

その中で、今年の3月3日、厚生労働省の有識者検討会、この中では2040年に向けての地域医療をさらに見据えて、この連携・再編を進めていこうと、こういう報告書が出されました。

これは非常に重要なことでして、と言いますのは、これから2040年に向けて何が起こるかと。

医療従事者もこれから人手不足が起こってまいります。

要するに、今の病院は入院患者さんに対してスタッフの定数が決まっているのではなくて、許可病床数に対して決まっているわけでありますから、このままでいけば当然人材不足になってくると。

さらには少ない人数で医療を行おうとすれば、これ医療の質の低下にもなってくるということから考えますと、この有識者検討会で取りまとめた提言、これを着実に進めていくことが大事じゃないかと考えております。

この提言の中身を見ると、この取組の方向性については、2028年度中までに決定をして、2035年までをめどに一定の成果の確保を目指すということでありますから、これ今2026年ですのでね。

相当スピードアップして取り組まなければ間に合わないと私はそのように思いますが、厚労大臣の見解をお伺いしたいと思います。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎(厚生労働大臣)厚生労働大臣、上野賢一郎君、お答えをいたします。

非常に大事なご指摘をいただきました。

委員ご案内のとおり、新たな地域医療構想の策定にこれから取り組むわけでありますけれども、これまでと違って病床の機能分化だけではなくて、入院、外来、在宅、また介護との連携、人材確保について取り組みを進めていく必要がありますので、相当スピード感を持って各都道府県には精力的に取り組んでいただくことが必要だと考えております。

これから各都道府県におきましては、さまざまな事項につきまして、医療関係者はじめ、自治体、保険者、住民などを丁寧に協議をしていただくわけでありますが、我々としてもその策定をしっかり応援をしていきたいというふうに考えています。

今月末までのガイドラインの策定状況については、我々もしっかり状況を把握をして、遅れている場合とか、あるいは難しく感じていらっしゃる場合には、しっかり寄り添いながら適宜適切に応援をして、しっかりとしたものができるように頑張っていきたいというふうに思います。

質疑者 梅村聡

梅村聡(日本維新の会)この地域医療構想については、結構興味深いことが提案をされています。

具体的には、現在の地域医療区域にとらわれずに、人口20、30万人ごとに一つの救急拠点をつくっていくんだと。

あるいは高齢者の方の救急なんかにおかれましては、この後方支援機能の新設と、ですから高齢者救急から回復期リハビリと、これを一つの施設の中できちっと確保していこうと。

こういう新しい取組が提案をされています。

ただ、こういう集約化が進むにつれて、やはり何がネックになってくるかといいますと、これは新しく集約化するときの予算ですね。

これが今、建築コストも非常に高い中、なかなか確保できないということが、これが一番大きなネックだと思います。

その中で、合併集約化にあたる施設の整備に使われるのが、このいわゆる基金であります。

このいわゆる地域医療介護総合確保基金、この医療分でですね、これが今現在では使われるのが200億円、国費では133億円積まれておりますけれども、これ現在の執行状況、それからこれからの見通しを教えていただきたいと思います。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

はい、基金の執行状況ですが、直近3年で申し上げますと、令和5年度は122億円の交付、令和6年度で176億円の交付、令和7年度は224億円の内示を行っているところでございまして、これまでは前年度繰り越し額が生じていたわけでございますが、令和7年度ではそれを100%使い切る形となっておりますので、今後基金の充実等に向けて、しっかり検討する必要があると考えています。

質疑者 梅村聡

梅村君。

今年度予算としてはこの規模の積み上げでいいと思いますが、今後集約化を加速するにあたっては、またこの積み増しの金額をしっかり検討していただければと思っております。

それから後半はもう一つ質問をさせていただきたいと思います。

この社会保険料を下げる改革の中で、我々日本維新の会と自民党との連立合意書、この中には、いわゆる後期高齢者の方の窓口負担、これをどのようにしていくかということ、これもテーマとして一つ掲げております。

ちょっとフリップを出していただきたいんですが、我々維新の会はですね、後期高齢者の方に当たっても、資力があれば、支払い能力があればですね、3割負担ということもしっかり考えていただきたいと、こういうことを自民党さんに提案をしているわけでありますけれども、何のためにそれをするのかと言いますと、これは現役世代の方の保険料ですね。

これができるだけ上がらないようにしていくということが、これが目的になっているわけです。

ところが、これ今見ていただきますとですね、後期高齢者の方の医療費の内訳です。

これを見ていただきますと、窓口が1割、2割負担の方はですね、後期高齢者の方の財源はですね、自らの保険料が1割、そして現役世代からの支援が4割、公費が5割となっております。

ところが現在、後期高齢者の方で3割負担の方は、自らの保険料が1割以外は現役世代からの支援金が9割を占めています。

つまり何が言いたいかというと、現役世代の方の負担を下げようとして、今の制度のままで3割負担の見直しをして、3割負担の方がもし増えれば、結果として現役世代の方からの負担が増えて、結果としては現役世代の負担が増えてしまうことにつながるんですけれども、この認識で間違いないのかどうか、厚労大臣にお伺いしたいと思います。

答弁者 上野賢一郎

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

お答えいたします。

まさにこの表のとおりですね。

3割負担の場合につきましては、現役世代からの仕送りによりまして、財政構造を成り立っているということでございます。

これから高齢者の医療費の窓口負担のあり方につきましては、これはまさに避けて通れない検討課題でありますので、仮にこの3割負担の対象が拡大をした場合には、本来はその現役世代の負担を減らそうということでありますが、逆に増えてしまう結果になってしまうということは、まさにおっしゃるとおりでございます。

この制度の在り方につきましては、しっかり検討することが必要だと考えています。

質疑者 梅村聡

梅村君。

申し合わせの時刻が迫っております。

時間が来ましたので、これで終わりにいたしますが、財務大臣に要望しておきたいことは、ここの3割負担の方への公費給付、これを一定やらなければ、3割負担の方の見直しを後期高齢者の方にしても、これは現役世代の保険料が上がる方向になってしまいますので、ぜひご配慮をお願いしたいと思います。

私からはそのことを指摘して質問を終わりたいと思います。

ありがとうございました。

これにて梅村君の質疑は終了いたしました。

田中健 (国民民主党・無所属クラブ) 53発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 田中健

次に田中健君。

田中健君。

田中健はい、国民民主党・無所属クラブの田中健です。

本日は予算委員会の機会をいただきまして、ありがとうございます。

今日午後、多くの委員からも質問が出ておりますが、まずイランの情勢と日本の外交、そして安全保障について伺いたいと思います。

米国とイスラエルによるイランの攻撃、そしてイランによる報復により、中東情勢は急速に緊迫化を増しています。

イランはペルシャ湾でアメリカのタンカーを攻撃したと主張し、ホルムズ海峡の封鎖も取り沙汰されています。

事実上封鎖されれば、先ほど来議論もありましたが、日本経済にも重大な影響を及ぼします。

さらに情勢は中東にとどまらず、フランスは原子力空母シャルル・ド・ゴールを東地中海に派遣し、また欧州諸国も軍事展開を始めている国もあります。

またカナダのトルドー首相は、今回の米国とイスラエルによる攻撃について、「一見して国際法と一致せず、国際秩序の失敗を示す例だ」と発言をされました。

同盟国でありながら国際法の観点から疑問を提示しているわけであります。

つまり今回の問題は、中東の紛争のみならず、戦後の国際秩序そのものが揺らいでいるのではないかという問題意識であります。

そこでまず総理にお伺いしたいのは、ロシアによるウクライナの侵略に続き、今回の米国による軍事行動も、国連安保理の決定に基づくものではありません。

こうした状況を踏まえまして、現在の大きな国際情勢というものを、どのような状態に今あるのかという認識で捉えられているのか、基本的な認識を伺います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

高市早苗ロシアによるウクライナ侵略または今般の中東情勢を含めて、国家間の対立が深化、複雑化、常態化しており、私たちが慣れ親しんできた自由で開かれた安定的な国際秩序は、今日大きく揺らいでいると認識をしております。

非常に厳しい国際情勢の中ですから、必要なことはわが国が自ら考えてハンドルを握り、長期的目線を持ってどこに向かっていくのかを決めることだと考えております。

外交と防衛、車の両輪として我が国の独立と平和を守り抜くということとともに、分断と対立の進む世界を解放と協調に導いて、日本と世界がともに繁栄していくよう、積極的な役割を果たしたいと考えております。

質疑者 田中健

田中健ただいまのご答弁ですと、「揺らいでいる」というこれまでの秩序が、また厳しい状況だという表現がありました。

つまり今お話ししましたロシアの侵略や、また今回の安保理決議を伴わない軍事行動が続く状況は、戦後の国際情勢が弱体化しているのか、ないしは維持されているのかという認識、どちらなのか総理に伺います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

高市早苗これ、イタリアも表明をしておりますけれども、やはり国際法の枠外で多くのことが起こっているように見えるということは、これ、国際法を守るべき国連が安全保障理事会において、国際法のルールを必ずしも尊重していない国が他国を侵略しているのを傍観しているからである、こういった指摘もあります。

私もロシアによるウクライナ侵略以来、ここまで起きてきたさまざまなこと、それに加えて日本人にとって本当に悔しい、またつらい重大な課題である北朝鮮。

北朝鮮に対する制裁、これをきちっとチェックしていた委員会も、一部の安保理の常任理事国の反対によって活動を停止させられた。

いろんなことが起きている。

だから国際社会全体が、国連そのものの機能が十分に発揮されないことによって秩序を失っている、そのように感じております。

質疑者 田中健

田中健もう一点お伺いしたいんですけれども、今、国際法のルールが守られていないと、秩序が揺らいでいるということであります。

日本はこれまで「法の支配」ということを外交の柱としてきたかと思いますが、安保理決議に伴わない軍事行動が常態化するということは、法の支配の観点からは望ましいと考えるのか、どうなのか。

総理の考えがあれば伺います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

高市早苗法の支配の観点から望ましいことだとは思いません。

質疑者 田中健

田中健つまり、今まで守られてきた戦後の国連を中心とする集団的な安全保障、そして集団的な体制というのが大きく揺らいでいるということかと思います。

その中で、まさに世界の分岐点に今いる中、総理から「自ら我が国が自ら考えてどこへ向かっていくのか」ということでありましたが、まさに私たちをどういった方向に導いていこうとしているのかということを、ぜひ国民に明確に示していただきたいと思います。

その中で日本の外交姿勢についても伺いたいと思います。

日本にとって米国は唯一の同盟国であります。

しかし同時に、日本は長年イランとも独自の友好関係を築いてきました。

今回の軍事行動については、先ほどからあります国際法との整合性を疑問視する声もあります。

そこで、先ほども評価を控えるということもありましたけれども、米国とイスラエル両国の軍事行動について、日本政府としてはどのような評価をしているのか、再度伺います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

今の御質問は、米国及びイスラエルの軍事行動に対する法的評価だと思いますが、先ほど答弁をしているのではございますけれども、我が国は詳細な事実関係を十分把握する立場にないことから、確定的な法的評価を行うということは困難です。

今何より重要なことは事態の早期沈静化を図ることですから、我が国としても今あらゆる必要な外交努力を行っている最中でございます。

質疑者 田中健

田中君。

法的な位置づけにしますと確定的なことは言えないということですが、より具体的にそれでは聞きますが、同盟国として米国をもちろん支持していく立場かと思いますが、それをしっかりと堅持する立場なのか、ないしは外交仲介など独自の私たち日本としてのそういった外交を重視するのか、ないしは政府として基本的な国際法の観点から一定のしっかりと評価をしてアメリカ、そしてイスラエルと付き合うのか。

さらには外交仲介など独自の外交を重視する立場なのか。

このような立場が考えられるかと思いますが、総理の考えを伺います。

答弁者 茂木敏充

外務大臣、茂木敏充君。

なかなかこの問題ですね、一刻で解決できる問題ではないというのはですね、田中委員もよくご承知だと思います。

事態発生翌日にはG7の外相会合も開きましてですね、いろんな形で連携をしながら問題解決に向けて連携していこうという話もしましたし、私はその翌日にもですね、湾岸諸国の大使、特にイラン、そしてイスラエルの大使とは個別に協議も行いまして、事態の早期沈静化が必要であるこういう話もさせていただきました。

さらにはこれまでこの問題で仲介の労を取ってきたカタールの首相、そしてまたオマーンの外相とも電話会談等々も行ってきているところでありまして、もちろん日本としても独自の外交ルートこれをもってさまざまな信頼関係も生かしながら働きかけを続けていきますが、同時に国際社会全体が連携をしてどう早期に事態を鎮静するかということが極めて重要だとこんなふうに考えております。

質疑者 田中健

田中君。

外務省がこの間、精力的に各国との連携されていることには、敬意をしたいと思いますし、大変な中かとは思いますが、総理が冒頭に「我が国が自ら考えて行動していくんだ」と力強い表現があったからこそ、私たち国としてどうするんだということを、ぜひともお聞きをしたいと思っています。

日本の役割について伺います。

フランスは空母を派遣して海上交通路の安全確保に関与しています。

カナダは外交によって鎮静化を図ろうと今外交努力をしています。

それぞれの国がそれぞれ同盟関係を結んではいますけれども、自国の外交方針というのをしっかりと示しています。

その中で今回の事態に対して日本はどのような役割を果たすべきだと考えているのか、総理に伺います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

今何より大切なことは事態の早期沈静化を図っていくことでございます。

そのために私自身も必要な外交努力を行っております。

3月5日にはドイツのメルツ首相と電話会談を行いました。

6日にはカナダの川西首相と会談を行いました。

本件につきましても、緊密に連携していくことで一致をいたしました。

また5日には来日したUAEの日本担当特使、本来大統領の来日予定でございましたが、このような状況の中で無理だということでお出かけいただき、航行の安全確保及び石油の安定供給を要請し、先方からは協力の意向が示されました。

それぞれのこの会談の中で、とにかく日本のエネルギー安全保障、そして国際的な平和の回復などについて話をいたしております。

あらゆる機会を捉えながら、G7及び中東諸国との連携を強化してまいります。

当然、茂木大臣、また小泉防衛大臣なども、それぞれのカウンターパートと必要な対話を行っております。

質疑者 田中健

田中君。

はい、もちろんG7に協力していくのも大切ですが、やはり日本として先ほど国際法のルールに従うことが大切だと、それが逸脱されているということを踏まえて、このイスラエル、アメリカ等の今の軍事行動をどのように評価するのかというのを、今鋭意情報を収集していると言いましたが、やはり一日も早く私たち国民にも示してほしいと思いますし、また国会にも示していただきたいと思っています。

そこからまた議論が大きく展開するんだと思っています。

先ほど現実の問題ですが、後藤委員からも何度もホルムズ海峡のタンカーのお話がありました。

報道によればアメリカはホルムズ海峡でタンカーの護衛を行うという方針を示しています。

日本政府も支援要請があった場合、先ほどまだ何もないという話でありましたが、様々な対応を検討しているということであります。

先ほど具体的な方策についてお話をいただきましたけれども、対応策の基本的な考え方をもう一度お示しください。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

まずホルムズ海峡でのタンカー封鎖に関しては、これ、日本政府に対して米国から何ら要請はなされておりません。

ホルムズ海峡における航行の自由及び安全の確保、これはエネルギー安全保障の観点からも極めて重要ですから、イランとも協議をしている、また要請をしているそういう状況にございます。

質疑者 田中健

それから、田中君。

エネルギー安全保障、エネルギー資源安全保障ですね。

これは私どもの危機管理投資の大きな柱でもございます。

これまでも政府として徹底した省エネルギーですとか、化石燃料の調達先の多角化、備蓄の整備、あと再エネ、原子力といったエネルギーの安全保障に寄与する電源の最大限の活用を進めてまいりました。

今の中東情勢を踏まえまして、いざというときに備えた石油の備蓄ですとか、LNGの代替調達に必要な国際協力体制の構築の重要性というのは、改めて認識をいたしております。

すでに原油調達先の拡大、また国内のガソリンなどの価格安定に向けた対応を検討するなど、内閣として動いているところではありますけれども、中東情勢の今後の推移を注視しながら、我が国のエネルギーの安定供給確保には万全を期してまいりたいと考えております。

質疑者 田中健

田中君。

はい。

アメリカからの要請がないのは先ほども議論がありました。

今、総理からはイランと協議をしているということでありましたが、イランと何を協議されているんでしょうか。

ホルムズ海峡を日本だけは通していただけるという話なのでしょうか。

アメリカからの要請はなくても、例えば船が立ち往生した場合、私たち日本として今何ができるのか、何をすべきなのかということも大切なことだと思っていますが、イランとの協議の内容、そしてアメリカからの要請がない場合でも、日本のタンカー船が立ち往生した場合、今、日本としてどのように救助を、また救出をできるのか、教えていただければと思います。

答弁者 茂木敏充

外務大臣、茂木敏充君。

まずイランに対しては、イランによる核兵器の開発、これは決して許容できない、こういった一貫した立場をとっております。

また、今回の事態に対しまして、イランが湾岸諸国、周辺国に対して攻撃を行い、地域の不安定化を図っている。

このことをやめること。

そして、ホルムズ海峡の安全な航行に向けて協力をしてほしい。

こういう要請をしっかりと行っているところであります。

もちろん対岸にありますオマーンであったりとか、そういった国に対しても、ホルムズ海峡の航行の自由、これを確保するために連携したい。

こういう話もさせていただいているところであります。

もちろん、このタンカーが1日も早くホルムズ海峡を通れるようにしていく。

このための方策というのは様々な面で検討しておりますが、これは相手国もあることでありますし、検討の詳細については、ある意味手の内を晒すということにもなりますので、ここでの答弁は差し控えさせていただきたいと思います。

質疑者 田中健

田中君。

私がホルムズ海峡のタンカーの話をした際に、今総理からイランと協議をされているという話だったので、どのような協議をイランとされているのかお聞きをしたんですが、お答えいただけますでしょうか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

今、外務大臣が答えたところでございます。

そのとおりでございます。

ただし、詳細について、ここで明らかにすることができないことは、ご理解いただきたいと思います。

質疑者 田中健

田中君。

ありがとうございます。

これからアメリカに行かれるということでありまして、おそらくその話も先ほどから議論がありますように、トランプ大統領もあるかと思います。

しかしながら、アメリカと協力をする、ないしはこのホルムズ海峡においても、タンカーにおける救助を一緒にするという場合でも、先ほど来もありましたが、やはり根っこに武力行使について国際法に合致しているか合致していないかということが、まずもって前提とならなければなりません。

先ほどの重要影響事態法が、また存立危機事態、これも議論になりません。

そもそも存立危機事態にしても、アメリカの軍事行動が国際法に合致している場合のみでありますから、その以前の今、段階であります。

冒頭の話に戻ってしまいますが、やはり国際法を今、総理はルールに基づいて遵守していくと。

しかしそれが今、崩れかけていると。

大変に国際の危うい情勢が、大きく今、変化しているという中でありますから、冒頭、力強く我が国の安全を、そして我が国は自ら考えてどこへ向かっていくのかということを、これからしっかりと私たちに示していただければと思っています。

そしてエネルギー安全保障を先に今予算の中に盛り込まれまして、日本のエネルギー安全保障をどのように考えているのかということもお答えをいただいたかと思いますが、具体的にお話がなかったなと思いまして。

例えばナフサの問題とか、電気・ガスの問題がそこに入るのかなと思ったので、さらに聞かせていただきたいんですけれども。

今回、このホルムズ海峡が封鎖されたことで、もちろん原油が上がっていくと電気、ガスが上がっていくという中で、私はナフサに大変懸念があるということを申し上げます。

なかなか私たちには身近ではありませんけれども、先日ちょうど出光さんが、このエチレンの生産をやめることはあるということを取引先に通知をしたということです。

そして、なぜかというと、ホルムズ海峡の封鎖でエチレンの原料となるナフサが中東から輸入できない、そういうことがあるんだということで聞きました。

そして、このナフサというのは自動車や家電や食料品の包装品、また医療にも使われるということでありまして。

原油は先ほど、250日近くですね、備蓄があるからということでお話を聞きましたが、ナフサは国内在庫は20日程度だということであります。

大変に緊急を要する話でありまして、先週からさまざまな対策を政府内で議論しているということを、先ほど総理からも指示をしたというふうにありましたが。

例えば、もしもお答えできるのであれば、このナフサ等に関する重要資源について、どのように今、対応を図ろうとしているのか、お答えいただければと思います。

答弁者 赤澤亮正

経済産業大臣、赤澤亮正君。

すみません、今「お尋ねできるのであれば」とおっしゃいましたが、ご通告がなかったので、手元にどれぐらいの我々の依存率がホルムズ海峡にあるのか、そういう資料を持っておりませんので、改めてご通告いただければ、ご説明したいと思います。

質疑者 田中健

田中君。

はい、分かりました。

ぜひ、至急見ていただきたいと思います。

さらに電気・ガスでありますけれども、これも先ほどありましたけれども、電気・ガスは3月をもって補助金が切れますし、原油価格の上昇によって、おそらくこれから大きく値上がりが懸念をされています。

電気代補助の延長というのはできないのかどうかということと、先ほど後藤委員のときに、私も今回しっかりと予備費でなく予算の中に入れ込むことができないかということを考えておりました。

暫定予算に入れ込むことで、今回の対応が素早くできるんじゃないかと思ったんですが、先ほど答弁の中では「暫定予算には投資予算に入れていないと盛り込めない」という答弁がありましたけれども。

それを聞いていたときに、ちょっと先ほどの時間がある限り調べたんですが、何をもってその投資予算に入れることができないのかと。

ちょっと法定根拠がすぐに出てこなかったんですけれども、何をもってそれができないというふうに、先ほど御答弁されたのか、もし教えていただければと思います。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

今、私どもの方では、再三、この令和8年度予算案につきまして、できるだけ年度内の御成立をお願いしているところでございますが、一般論として暫定につきましては、さまざまな経費は日割で計算いたしますが、予備費を日割で計算するということになると、その予備費について何を立てるかということに、必ずしも電気代、ガス代といった、毎年必ずその個展を予算で長年やってきた、あるいは法定されているということではないものを入れるということがあまり例がないというか。

そのもともとの原則のところに立ち戻ると、その要件に一見明白にかかるとは考えられないという、そういう趣旨での総理の答えと思います。

質疑者 田中健

田中君。

はい、じゃあ法定根拠はないということでよろしいでしょうか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

私は財政法30条を根拠にして申し上げました。

質疑者 田中健

田中君。

はい、財政法30条。

すいません、私不勉強でありますので、また国民の皆さんも見ていますので、御説明いただければと思います。

答弁者 片山さつき

財務大臣、片山さつきさん。

たびたび議論になっておりますように、財政法第30条においては「内閣は必要に応じて1会計年度のうちの一定期間にかかる財政予算を暫定予算として作成し、これを国会に提出することができる」と書いてありまして、それ以上のものではないんですけれども。

平成3年の、これも今国会で議論になっております野党合意においては、「行政運営上必要最小限の金額の計上」ということで合意されているということがございまして。

本与野党の合意下においては、やはり国民生活などに支障が生じないよう、従来から暫定期間中に特に必要があるものは計上するということができるので、新規のものが全て駄目ということではないですか。

この今申し上げました、今でも生きているというふうに考えられている平成3年の与野党合意における「行政運営上必要最小限の金額」というところにこれが入るのかどうか。

つまり行政運営なのかということを考えるとなかなかそれは読めないのかなということではないかと思います。

質疑者 田中健

田中君。

法定根拠はないということでありまして、それぞれ議論の余地があるということであれば、必要に応じてということでありますれば、やはり今回大変に緊急的なものを要しています。

補正予算が組めればいいですけど、今本予算をしているところでございますから、であるならば暫定予算の中に入れて。

私はしっかりとこの対応、もう見えていることですから、その方が。

先ほど予算を通して予備費というのもありましたけれども、予備費1兆円等ですと、今回の例えば電気・ガスの補正予算に5000億以上かかっていますので、あっという間に1兆円を超えてしまいます。

予備費というのは、今見えていないものに対してしっかりと予算を積んでおくということですから、そうしますと、例えば災害があったとき、さまざまなほかの予備費への活用というのが懸念されます。

予備費で対応すればというお話も今日の委員会の中でありましたけれども、やはり私は野党も後藤委員はじめ、やろうと言っていますので、与野党が合意をすればできることだと思います。

ぜひこの暫定予算の中にしっかりと今回の対応を入れ込むということもご検討いただければと思いますが、いかがでしょうか。

答弁者 片山さつき

片山大臣。

片山大臣。

先ほど第30条のお話をしましたが、暫定予算は当該年度の予算が成立しますと、そこで執行いたしますので、暫定予算に基づく支出、またはこれに基づく債務の負担がある場合には、これを当該年度の予算に基づいて成したものと見なすということがありますので、総理はその意味を含めておっしゃったと思いますが、いずれにしましても、今この足元3月、今第2週に入っておりますが、このイラン情勢に関する先行きは非常に不透明でございます。

つまり今の時点において、何か月間の電気・ガス代がどのぐらい足りないということを考えるのかということを判断できる状況なのかということがあった場合に、例えば今8600億円の当年度の3月末まで執行可能な予備費がございます。

8600億円。

委員長 坂本哲志

坂本委員長

質疑者 田中健

田中君。

田中健はい。

予備費はもちろんあるんですけれども、先ほども言いましたけれども、約1兆円ですと、前回の補正予算の電気・ガスの補正に5000億以上ですから、あっという間にですね、なくなってしまいます。

電気・ガスだけでですね。

さらに先ほど言いましたガソリン価格や諸々の他の不確定要素がありますので、ぜひですね、ご検討をいただきたいと思います。

私たちは総理が言っていただければ協力をすることを、ここでお話をさせていただきます。

委員長 坂本哲志

坂本委員長すいません、時間が過ぎてしまいましたので、次に移りたいと思います。

質疑者 田中健

再審法の改正について伺います。

田中健私、再審法の改正議連の一員として、これまでこの問題に取り組んできました。

ルールが整っていないために、無実の罪を晴らせないまま、何十年も戦い続けている人がいます。

有罪が確定した裁判をやり直していくと、その再審法のルールをしっかりと整備しよう。

こういうのが私たち議連の中身でありまして、そして政府も法務省の再審議会の中で。

委員長 坂本哲志

坂本委員長どうぞお続けください。

質疑者 田中健

田中健再審議会の中で議論をスタートし、また答申が出たということを承知をしています。

まず総理に伺いますが、冤罪救済というものは、制度があるだけでは不十分で、迅速に救済をされることが不可欠だと思いますが、この点については総理の基本認識をお聞かせください。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣。

高市早苗当然のことでございますが、犯人でない人を処罰することはあってはなりません。

犯人でない人を有罪とする確定判決があれば、再審の手続きを通じ、可能な限り速やかに是正されるべきだと考えます。

質疑者 田中健

田中健犯人でない方がいれば、再審の手続きをしっかり踏んでということをお話しいただきました。

しかしその中で、これまで再審の多くの壁を拒んできたのが検察官の抗告だと言われています。

この検察官の抗告が再審手続きの長期化の原因であるというふうに長年言われてきました。

そして今回の再審法の改正を審議会で議論する際のスタートでもありましたが、これが再審法における検察官の抗告が長期化の原因となっているという認識は総理はお持ちでしょうか。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣。

高市早苗個々の再審事件における審理の進め方は、裁判所において個別具体的な事案に応じて判断されるべき事柄ですから、内閣総理大臣として手続きに要した期間の評価を述べるということは差し控えます。

その上で、再審開始決定に対する検察官による抗告につきましては、これが認められ、再審開始決定に至らなかった事案がある。

一方、抗告が認められ、再審開始決定が棄却されたものの、その後、最終的には再審が開始されたため、検察官による抗告が手続きの長期化の一因になったという指摘がされている事案もあるということは承知をいたしております。

質疑者 田中健

田中健今後の事案には触れませんということでありましたが、過去の再審無罪判決を見ますと、検察官はほぼ全ての事件で機械的に不服申し立てを行っています。

その結果、福井女子中学生事件、これは再審開始決定を誤って取り消されまして、13年失礼をしました。

私の地元静岡で起きました袴田事件でありますけれども、これも検察官の抗告によりまして、再審開始が9年遅れました。

無罪を得るまでに長期間を要したのは、検察官が開示すべき証拠を開示せず、そして不当な不服申し立てを繰り返したからでありますが、総理にはその認識がありますでしょうか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

今、いくつかの事件について言及がございましたが、個別事件における裁判所の訴訟運営、検察官の活動内容に関わる事柄について、内閣総理大臣として所見を述べることは差し控えます。

質疑者 田中健

田中君。

検察の意思で再審が止まる制度になっています。

これは制度としては、冤罪の方々の救済よりも有罪の維持ではないかというまでいう指摘もありますが、総理はこの指摘、また制度について改めてどのようにお考えでしょうか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

一般に裁判に対する不服申立ては、違法不当な裁判を是正する機会を確保するとともに、裁判所による慎重適正な判断を制度的に担保しようとするものであると承知します。

その上で一般論として申し上げますと、再審の手続に長期間を要することで、当事者のご負担となっている場合があるという認識は私も持っております。

また、再審開始決定に対する検察官の不服申立てのあり方について、再審の手続に長期間を要する原因の一つとなっているという観点から、否定的なご意見があることも承知いたしております。

法制審議会において、さまざまな立場の構成員によって幅広い観点から精力的かつ丁寧に議論が行われた結果、再審開始決定に対する検察官の不服申立ては禁止しないこととされたと承知しております。

政府としてはこの点について法制審議会の答申を重く受け止めつつ、今後法律案の閣議決定前の与党内審査におけるさまざまな御意見も踏まえて、適切に判断をしてまいります。

質疑者 田中健

田中君。

検察官の抗告が長期化しているということもあるということも理解をしていただきましたし、また法制審議会の答申を重く受け止めるけれども、これから党内審査もあるということであります。

ぜひ総理には、法制審の答申にだけ沿って法案を提出するということがないようにしていただきたいと思っています。

尊重するということでありましたけれども、そもそもこの審議を主導していたのは、検察官が要職を占めます法務省の事務担当局であり、その内容については冤罪の被害者や家族のみならず、多くの専門家の代表が議論をしたと言ったにもかかわらず、刑事法の研究者や元裁判官の人たちが声を上げて、なかなか裁判官の方がもう辞めてから声を上げるというのは大変稀なことだと言われていますが、200名近い人たちがこの懸念を示されています。

また各自治体、私は静岡県ではありますが、全ての自治体議会においても、この再審請求手続に関する刑事訴訟法の改正を求める意見書が可決をされていますし、私たち静岡県は県知事を含む全ての首長が同様の賛同署名を行っています。

全国の自治体でも数多くこのような声が上がっています。

ですので、この審議会の結果は、全て審議会の結果が正しいというのではなくて、公正性、中立性というものを今一度総理の下でも確認をしていただきまして、そして再審法改正を求める国民の意思から乖離しているんじゃないかというような思いを持って、一度考えていただければと思っています。

冤罪というのは、国家の権力が誤って人を裁いてしまうという最も重大な人権侵害であります。

人の人生を奪います。

したがって、再審の制度というのは、国家の面子よりも、ぜひ人権救済を優先する制度であるべきであると思っていますが、最後に総理にこの考えについて伺います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

一般論として申し上げますが、犯人でない人を処罰するということは、その人権を著しく侵害するものでございます。

当然あってはならないことであり、また再審制度が国家のメンツを保つための制度ではないということも当然でございます。

その上で、再審制度の在り方については、誤判からの速やかな救済、それから法的安定性のバランスを図りながら、さまざまな角度から丁寧に検討する必要があると考えております。

質疑者 田中健

田中君。

ありがとうございます。

総理とかなり共有ができたと思っています。

超党派の議員連盟では、既にこの再審法改正において議員立法を提出しています。

証拠開示の原則、証拠開示を私たちは権利にすること、また今議論をしました検察官の抗告禁止を盛り込んだものを既に提出しています。

残念ながら解散で一度廃案になりましたが、もう一度提出をして……そして確保の議論としっかりと両立で議論をして、いい法案に。

そして何よりも冤罪被害者を救う、そしてそのような人たちを生まないこの社会をつくっていきたいと思っていますので、よろしくお願いをしたいと思っています。

最後にちょっと時間がなくなってしまいましたが、一問飛ばしまして、スポーツ産業化について伺いたいと思っています。

今年は何と言っても冬季五輪がありました。

現在WBCも行われています。

またワールドカップも、この世界的なスポーツの祭典イヤーの年であります。

しかしながら一方、日本においてはスポーツの産業化というのが大変に遅れています。

地域のクラブも、スタジアムも、アスリートも、この資源がないと財源不足に苦しんでいます。

一方で今、海外の違法オンラインの賭博サイトというのが大変大きな問題となっておりまして、年間数兆円とも言われる資金が日本から海外に流出している、国富が流出しているとも言われています。

政府はこれまでスポーツの市場の産業を、2030年、2025年失礼しました、15兆円に拡大するということを掲げてきましたが、現在この進捗、またその評価というものをお伺いできればと思います。

答弁者 松本洋平

文部科学大臣、松本洋平君。

松本洋平君、文部科学省では、スポーツ市場規模15兆円の達成に向けまして、スポーツの成長産業化に関する取組を行っておりまして、最近の数値といたしましては、2021年の状況で10兆円となっているところであります。

スポーツ市場の規模につきましては、コロナ禍でスポーツ活動が制限された結果、大きく落ち込んだところであります。

そのため、市場規模15兆円という目標につきましては、遅くとも2030年までの達成を目指す。

質疑者 田中健

田中君。

田中健、ぜひ達成を皆さんに力を合わせていきたいと思っているんですが、そのためにはやはりさまざまな手法が必要だと思っています。

例えば、民間のスタジアムの建設というのが各地で盛り上がっています。

スタジアム周辺の民間の開発投資を促す税制優遇をしてみたりだとか、また地方の核となるスポーツ拠点をしっかりと整備してみたり、またスポーツビジネスに民間投資が入ってくるような、まさに総理が掲げる国内投資の循環ということですね、その促進をするだとか。

そういうことによって、スポーツを補助金というものから稼ぐ産業へという転換を、高市内閣ではぜひ進めていただきたいと思っています。

単なる箱物行政から、スポーツを地域の経済の中核にする。

総理としての決意を伺います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

高市早苗さん、スタジアムやアリーナは、これ定期的に数千人から数万人の観客を集める集客施設でありますから、スポーツ振興にも寄与するものです。

またこうした施設は人の流れを生み出しますから、交流人口の拡大ですとか関連消費の拡大を通じて、地域活性化の起爆剤となる高い潜在力を持つと認識をしております。

施設の整備につきましては、地域未来投資促進税制などの税制措置、それから社会資本整備総合交付金などの補助事業など支援を行っておりますけれども、今後もこうした支援の活用を促す取組を進めてまいります。

質疑者 田中健

田中君。

はい、そのためにはですね、実質的にはやっぱり財源というのが必要かと思っています。

もちろん積極財政でどんどんとですね、投資を促していきたいと思うんですが、しっかりとスポーツの中にも、また、スポーツくじがあります。

まあ競技数が限定されていたり、またその収益の使途というのが限定されていたりですね、さまざまな課題がありますので、ぜひですね、今年25周年、四半世紀になりますので、このスポーツくじの抜本改正や、また対象競技の拡大や、スポーツの収益の再投資といった制度改革を、このサイクルで一緒になって進めていただければと思いますが、財源確保の仕組みというものについて、総理の考えを伺います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

高市早苗さん、スポーツ振興くじの実施によって得られる収益でございますが、これはスポーツ振興を目的とする事業への助成に活用されております。

その収益を確保するために、これまで累次にわたって対象となる競技ですとか試合の追加も行われてまいりました。

このスポーツ振興くじの根拠となりますスポーツ振興投票法、これは議員立法で成立したものです。

これまでの法改正に当たりましても、主として議員立法によって行われてきております。

その在り方についても、国会においてご議論いただくべきものだと思っております。

しかしながら、ご指摘のように、スポーツが自立した産業となっていくことは重要ですし、政府としては、スポーツ団体が行う収益性を高める取り組みというのを支援して、成長産業化を推進してまいります。

質疑者 田中健

田中君。

はい、時間となりました。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)、この際、丹野みどりさんから、関連質疑の申出があります。

田中君の持ち時間の範囲内で、これを許します。

丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ) 10発言 ▶ 動画
質疑者 丹野みどり

丹野みどり君。

丹野みどりでございます。

私は前回の選挙におきまして、得票数において野党第一位、そして女性は高市総理に次ぐ2番目でございました。

このような、たくさんの票をいただいて送っていただきましたことを本当に深く胸に刻んで仕事をしっかりしてまいります。

今日は、建設的な野党として、そしてまだまだ少ない女性の議員として、質問をしていきたいと思っております。

よろしくお願い申し上げます。

まずは、今回の予算において質問いたします。

予算が通ればとか、関連法案が通ればという前提で、軽油の暫定税率廃止ですとか、環境性能割の廃止などが予定どおりの方向で動いてはおります。

しかし、この概算予算前期によって、見通しが全く立たないという状況になっております。

例えば、環境性能割の廃止においてなんですけれども、自動車販売店の方からは、「売上の見通しが3月になっているんだけれども、全く立たない。

これは大変困っている」というお声もありました。

また自動車ユーザーの方が、例えば春から新社会人になる方も、地方に行こうとどうしても車が必要なんですよね。

「少しでも安く買いたいんだけれども、これ待っていいのか、それとももうちょっと安くなるのか、今買った方がいいのか」という見通しも立っていないというお声もありました。

総理は、事業者の方の予見可能性を高めることということを常々おっしゃっておりますけれども、この生活者の予見可能性もまた高めることが非常に重要と私は思っております。

そこでまずは質問です。

軽油の暫定税率廃止、そして環境性能割の廃止について、事業者に加えて生活者の皆さんの予見可能性を提示お願いしたいと思います。

答弁者 林芳正

総務大臣 林芳正君。

この地方税に関することでございますので、私からお答えさせていただきます。

今、委員からご指摘のありました軽油分税、そして環境性能割、この国会に既に地方税法改正法案で提出しておりまして、4月1日から廃止する規定というのも盛り込んでおるわけでございます。

今お話もありましたが、すでに多くのガソリンスタンドや自動車販売業者、自動車ユーザー、自治体等がですね、4月の廃止に向けて準備を進めているところでございまして、こうした準備の状況、生活者というお話もありましたけれども、そういう方々も承知しておられるんだろうと、こういうふうに思っているところでございます。

この仮に法案の成立が4月以降となった場合はですね、社会的に大きな影響や混乱が懸念されるところでございますので、政府といたしましては、この法案の年度内成立をぜひお願いしてまいりたいと、そういうふうに考えております。

質疑者 丹野みどり

丹野君。

本当に国民の皆さんに支障が出ないように、熟議の上で、我々も本当に協力していきたいと思っております。

今、環境性能割の廃止といった具体的な事例を挙げたんですけれども、私の課題感は、この国民の皆さんにとっても、家計のロードマップみたいなものが欲しいなと思うんですね。

例えば、この税制はどうなっていくのかとか、負担はどう変わっていって、今ある支援はどこまで続くのか。

そういった家計が読めない社会に安心がないと思っておりまして、見通しを示すことこそが最大の経済対策ではないかと私は思っております。

要所要所で事業者の方、そして生活者の方にもぜひ見通しを示してほしいと説明願います。

このガソリンの暫定税制廃止、環境性能割の廃止、我々の提案を高市総理が汲んでくださって、決断してくださって、本当にありがとうございます。

これ、大きな前進と思っております。

しかしですね、依然として、車には9兆円という税金がかかっております。

これ、取得時、保有時、走行時という3段階で税金がかかっております。

これは先進国でも非常に例外的な事情でございます。

それでいながら、自動車産業というのがカーボンニュートラルという世界的な課題もございます。

大きな転換点を自動車産業自体も迎えている。

海外との競争が本当に厳しくなっている。

敏感に反応せざるを得ないと。

例えばトランプ政権もしっかりですし、今回の中東情勢もしっかりでございます。

そういう世界で勝負をしている自動車産業だからこそですね、民間の枠を超えて踏ん張ってくれているなというのも感じることさえございます。

そこで質問なんですが、こうした非常に厳しい環境の中でやっていく自動車産業なんですが、高市総理の成長戦略の17の分野には直接的には入っていません。

これはなぜか。

そしてGDP10%、出荷額60兆から70兆、雇用数550万という産業でもあります。

そして働く人だけではなくて、自動車ユーザーという方にいっても、多くの国民の方が利用しているこの車、この自動車産業というものの将来の成長を、総理はどのように捉えているのか教えてください。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

我が国の自動車産業は、我が国の雇用の約1割、輸出の約2割を支える基幹産業でございます。

我が国の経済雇用の大黒柱と言ってもいいかと思います。

GX、DXの大変革の中で、我が国の自動車産業が国際的な競争力を維持、強化するということについて、政府は全力で後押しをしてまいります。

具体的には官民で連携してEV、FCV、ハイブリッドなど、多様な選択肢を追求するマルチパスウェイ戦略を進めるということとともに、半導体、ソフトウェア、自動運転などのデジタル投資を進めてまいりたいと考えております。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

先ほども申しましたけれども、この自動車は9兆円の税金がかかっているということがあります。

私が問いたいのは、この複雑な税制というのが、果たして我が国の成長戦略と合っているのかどうかというところにおいてです。

今お話がありました電動化とか電池の投資とか半導体の支援とか、巨額の国内投資が行われておりますけれども、企業が投資を決める際に最も重要視するのが市場の将来性、そして制度の予見可能性だと思っております。

総理がおっしゃっている予見可能性に、本当に私は大賛同いたしますけれども、税制がとても複雑で、暫定措置も長期化すると、3年後、5年後、自動車の税金がどうなっているか分からない。

こういう状況は非常に厳しいなと思っておりまして、政府として全体像を示すことが成長戦略ではないかなと思っております。

また、この自動車関連税9兆円のうち半分の4兆から5兆円ほどが、地方の重要な財源にもなっておりますので、この急激な見直しというのは、当然、慎重であるべきということも同時に感じております。

なんですが、この自動車の複雑な税制体系、これの整理、合理化をするべきじゃないかと思っております。

財源を守りながらも、もうちょっと税制体系をシンプルにしていく、これはできないんでしょうか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣、高市早苗さん。

自動車関連諸税についてですが、自動車産業の急速な環境変化などにも対応するため、毎年の税制改正において、その時々の情勢に応じた議論をきめ細かく行っております。

一方で、成長戦略の観点からも、予見可能性を高めるということは大事です。

令和8年度与党税制改正大綱においても、自動車関係諸税の総合的な見直しについて、中長期的な方針が示されたと承知しています。

こうした中で、将来の全体像もお示ししながら、日本の自動車戦略などを踏まえて、与党税制調査会で議論されていくと考えています。

この自動車関連諸税、関係諸税については、受益者負担、原因者負担などの考え方を踏まえて現在の制度となっておりますけれども、令和8年度税制改正では、ご要望も踏まえまして、自動車ユーザーの取得時における負担の軽減、簡素化にも資するよう、環境性能割の廃止を行うこととしました。

令和8年度与党税制改正大綱におきまして、日本の自動車戦略等を踏まえつつ、国・地方を通じた安定的な財源を確保することを前提に、公平中立簡素な課税のあり方について検討し見直しを行うこととされております。

ですから、引き続き与党税制調査会において議論がしっかりされていくと考えています。

質疑者 丹野みどり

丹野さん。

ぜひ、シンプルな税制に向けて見直しを進めてほしいなと思っております。

私の地元は愛知県の豊田市、みよし市でございまして、トヨタ自動車をはじめとする自動車産業の集積地でございます。

よく地元で言われるんですけれども、「我々の技術は本当に世界一である。

なんだけれども、国としてバックアップしている中国に、どうしても最後は負けてしまう」と。

なので、どうしても国策として日本がもっともっとバックアップしてほしいというお声を本当にたくさん伺います。

どんな分野でもですね、技術開発だけじゃなくて、やっぱり商業ベースまで乗っていかないと厳しいのかなと思っておりまして、私は昨年、経済産業委員会に所属しておりまして、半導体産業に2030年までに10兆円投資をするというこの法案を審議いたしました。

その中で、これまで日本がいかに産業競争力を落としていたかという反省点がいっぱいありまして、例えば日の丸半導体しかり、液晶テレビ、白物家電、太陽光パネルもそうでございます。

「昔はよかったけど今はね」というものがあまりにも多すぎて、自動車産業も決してそうなってはいけないと危惧しておりますので、ぜひ税制含めて今後も成長戦略としてしっかり後押しをしてほしいと切に願っております。

では、ちょっとお時間もありますので、崖足になりますけれども、最後ですね。

私、まだまだ政治の世界に少ない女性の議員としてお話を伺いたいと思っております。

私が主張し続けておりますことの一つに、女性の真の活躍ということがございます。

今は、もう結婚も諦めない、出産も諦めない、仕事も復帰するという女性が本当に増えまして、女性がその通りという時代でもございます。

(ですが)全部の女性が真に活躍しているとは私は思っていないんです。

やっぱり仕事もある、家事もある、育児もある。

すごく男性が携わってくれるんだけれども、やっぱり重荷が多すぎて働き方を変えざるを得ない。

もしくは、子育てが一段落してもっとバリバリ働きたいと思ってるんだけれども、職域はなかなか低賃金のものしかないと。

このように、こういう背景から、日本の非正規雇用の半数以上が女性なんですね。

こういう状況というのは、女性の貧困に将来的につながっていくと思っています。

なので私は、どんな道を女性が選んでもいい。

バリバリ働いてもいい。

短く働いてもいい。

専業主婦も素晴らしい。

だけど、どんな道を選んでも不利にならない。

関係なくですね、やっぱり女性が生涯経済的に自立する、これが非常に重要と思っています。

最後に総理、女性の真の活躍に向けてですね、お考えをお聞かせいただきたいと思っています。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣。

時間が迫っております。

それぞれ女性によって、自分はバリバリ働きたい方もいらっしゃれば、家庭にいて他のことをしたい、また地域社会で活躍したいなど、いろんな希望があると思います。

でも、それらの希望が叶えられる、自分らしく生きられる、そういう社会をつくってまいりたいと思います。

質疑者 丹野みどり

お答えありがとうございました。

私もしっかり尽力したいと思います。

ありがとうございました。

委員長 坂本哲志

坂本委員長これにて丹野さんの質疑は終了いたしました。

吉川里奈 (参政党) 24発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)

質疑者 吉川里奈

次に吉川里奈君。

吉川里奈(参政党)参政党の吉川里奈です。

本日も会派を代表して質問をさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

現在世界では戦争の勃発などにより国際情勢が緊迫しています。

我が国としても防衛力の強化のみならず、エネルギーや食料供給の確保など、国家として取り組むべき課題が山積しています。

しかしながら、こういった目の前の課題の対応に加え、これからの日本の未来を担う子どもたちをどのように育てていくのか、すなわち教育の在り方、これこそが国家100年の計として、早急に検討されるべき重要な課題であると認識をしています。

だからこそ本日はいわゆる高校無償化、これをテーマに高市総理と我が国の教育のあり方について御議論をさせていただきたいと考えております。

まず日本の教育行政においては、高校の授業料の実質無償化、これが家庭の経済状況にかかわらず教育機会の均等を確保することを目的として推進されてまいりました。

2010年の制度の導入以降、私立高校への支援の拡充が進められ、さらに大阪府や東京都などといった地方自治体では、独自の上乗せの支援や所得制限の撤廃といった取組も進められております。

こうした制度の拡充は、教育機会の確保という観点では一定の意義がある一方で、制度設計のあり方については、さまざまな指摘がされています。

特に令和7年10月29日の三党合意の際から、収入要件の撤廃により、高所得世帯では教育費が塾や習い事に流れるのではといったことで、結果として教育格差につながるのではないかという懸念が示されてまいりました。

こうした点については真摯に対応していく必要があると、当時のこの三党合意の際から懸念が訴えられておりましたが、収入要件の撤廃に伴い、今回、これまでも指摘されてまいりました教育格差の課題の懸念について、どのような具体的な対応をしていくのか、見解をお示しください。

答弁者 松本洋平

松本洋平(文部科学大臣)お答えをいたします。

今般の制度見直しにおきましては、三党の合意も踏まえまして、収入要件を撤廃することといたしましたが、その主たる目的は、我が国社会の発展を支える人材育成に資するため、経済的な状況にかかわらず、生徒一人一人の個性や可能性を最大限伸ばす教育を選択できる環境を社会全体で実現することにございます。

また、就学支援金制度の所得制限の見直しと併せまして、授業料以外の教育費の支援である高校生等奨学給付金につきまして、中低所得層への範囲の拡大を図ることとしております。

これに加えて、昨年お認めをいただきました高校教育改革促進基金の中で、学校と地域が連携・協働した学力向上、学習支援の取組というものも進めていくということを認めていただいておりまして、例えばこれによって、公営塾なんかを作ることによって、そうした学習支援なんかも地域の判断でいろいろとしていただけるような、そういう仕組みというものも、今回創設をさせていただいております。

こうした制度というものをしっかりと使っていくことによりまして、家庭の経済状況にかかわらず子どもたちの教育を高めていくことができるように取り組みを進めてまいりたいと思います。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈(参政党)ありがとうございます。

家庭の経済状況にかかわらず、均等な教育の機会の提供がなされるということは非常に重要な点であります。

しかしながら、興味深い資料がございますので、お手元の資料をご覧ください。

2025年2月20日、公益社団法人日本経済研究センターと日本経済新聞社が共同で、高校授業料の実質的な高校無償化の対象拡大について、経済学者を対象としたアンケート調査を行い、いわゆる高校無償化についての所得制限を撤廃することが望ましいのかといった質問を尋ねたところ、回答された方の約半数がネガティブな御意見、すなわち所得制限の撤廃について望ましくないとの評価になりました。

中には「教育格差の後押し」「これが政治的な任期取りに過ぎないのでは」とさえ批判がありました。

確かに高校の進学率は2024年の時点で98.6%と、実質的には義務教育というような形になるほどの数値となっておりますが、親の所得に左右されず教育の機会に均等性を図る、こういった御意見は、先ほども申しましたように、もちろん私も重々理解をしております。

しかし、教育の格差の機会ということを考えますと、高校で是正をするのではなく、幼児や初等中等教育といったもっともっと小さな頃からの教育、こういったところの教育環境の質の向上に充てるべきではないのか、そういったところの指摘もされています。

また最大の皮肉は、高校無償化によって授業料が無料になった分、家計で浮いた資金が学習塾や習い事といったところにスライドしている点でありまして、これによって学校教育そのものよりも学校外への教育投資が子どもの将来を左右する傾向が強まり、結果として教育格差は解消されるどころか、目に見えにくい形で拡大しているということも指摘をされています。

また、教育の質について影響する懸念の声があります。

私立高校に公費が投入されることによって行政の関与が強まり、私立だからこそ建学の精神や宗教、こういったものの特色の教育、あるいは各学校が培ってきた教育方針、カリキュラムなどといった私立の特色や多様性が損なわれる可能性というものも懸念されています。

授業料が無償化になる一方で、公立高校の老朽化した校舎の修繕や教育環境の整備、さらには深刻な教員不足への対応など、教育の質を支える基盤についての投資が後押しされるのではないかという懸念もございます。

こうした点を踏まえ、政府として高校無償化が結果として教育の質の低下を招くことにはならないと言い切れるのか、この見解をお尋ねいたします。

答弁者 松本洋平

文部科学大臣、松本洋平君。

松本洋平君(文部科学大臣):いろいろとご質問をいただきましたが、まずですね、教育環境の整備等々に影響があるのではないかということについてお話をさせていただきますが、令和7年10月の3党合意におきまして、今回の取組を恒久的に実施するためには、新たな恒久的かつ安定的な財源が必要であること、現行の教育現場での活動に支障が生じないよう、既存の教育財源を原資とすることなく、財源確保と今回の制度改正等を一体的に実施することということが示されておりまして、その考え方にのっとり予算編成がされているということでありますので、今回の措置によってこれまでの教育環境整備を一層推進することとしております。

ぜひ今回の改革を通じて、公と私がお互いに高め合っていくことによって教育の質を向上させていく、そんな改革をぜひ進めていくことが肝要かと思っております。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈君:大臣、ありがとうございます。

今、公と私がしっかり連携していくというお話がありましたが、そもそも私立の学校というものは、広報にもお金もかけられていたりとか、学校の教育にそもそも狙いをかけられていたり、この魅力あるものの教育が売りとなっていますので、公立の高校と比べましても、なかなか競争するというのが難しいのではないかという懸念があります。

そもそもポテンシャルとして公立の方がボーダーラインとして私立よりも魅力があるのかというところを考えたときに、競わせるところに立ってしまうと、無償化になってしまうとなかなか公立高校との競争が私立に勝てないのではないか、公立高校がどんどん低迷していくのではないか、そういった懸念があるかと思うんですが、このあたり大臣いかがでしょうか。

答弁者 松本洋平

松本洋平君(文部科学大臣):ご指摘のご懸念があるからこそ、今回グランドデザインというものを作らせていただいて、そして今、各都道府県においてそれに基づいて基本計画を作っていただいております。

また、昨年の補正予算でお認めをいただいたこの3000億円の基金を使うことによって、施設や設備の整備でありますとか、また先導的な学びのあり方、こうした特色ある教育というものを進めていく、そうしたところに予算を付けさせていただいているところであります。

こうした取組というものを通じて、ぜひ我が国における高校教育の質の向上そのものをぜひ図っていきたいと考えております。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈君:しっかりと予算をかけて公立高校の魅力を上げていっていただきたいと。

もちろん予算をかけてくださっているということは重々承知しているんですけれども、やはり私としては、この公立高校、無償化は今されていますが、私立の無償化ではなくて、公立を魅力あるものにするものにさらなる予算をかけていただきたいというふうに思います。

次に定員割れに関しての懸念についてご質問をさせていただきます。

高校無償化を先行して導入してきた大阪府では、公立高校の志願倍率の低下や定員割れが続き、統廃合も進んでいるという指摘がなされております。

例えば、かつては地域を代表する進学校であった大阪府の寝屋川高校、この志願倍率が大きく低下していわゆる「寝屋川ショック」と呼ばれる事象が地元で大きな議論となったそうです。

もちろん少子化の影響など複合的な要因はありますが、私立高校の授業料の実質無償化が公立高校の志願動向に影響を与えているのではないかという指摘もございます。

都市部において公立高校の統廃合及び定員割れが顕著に現れている。

大阪の公立高校の約半数ではもう既に定員割れを起こしているというふうに事実としてデータが出ておりますが、これについてどのようにお考えでしょうか。

答弁者 松本洋平

松本洋平君(文部科学大臣):一般論として申し上げますと、私立高校の授業料に対する支援を拡充し、私立高校への志願を希望する生徒が増加をした場合、公立高校への志願者数が減少する可能性があるなど、公立高校への一定の影響があるものと考えられます。

実際、地方団体からは、今般の制度の見直しによりまして、公立高校への影響が生じるのではないかという懸念が示されております。

公立私立どちらにかかわらず、各高校において、教育の特色化、魅力化に向けた環境整備を図ることが必要でありますが、公立高校は、多様な背景を有する生徒の様々な学習ニーズに応える役割も果たすとともに、地域が求める人材育成などの観点から、高校教育の普及と機会均等を図る地域社会に根差した重要な存在であると考えているところであります。

繰り返しになって恐縮でありますけれども、当然、それぞれの各都道府県地域によって置かれている状況というものは様々であります。

大阪や東京が置かれている状況と、また地方が置かれている状況というものも大きく違うということがございます。

そうした意味では、政府の方で昨年の基金、そして今年の令和8年度予算、こうしたところに計上している様々な予算というものをしっかりと各都道府県ではこれをお使いいただきたいと思いますし、グランドデザインに基づいた計画策定というものをそれぞれの地域にふさわしい形でぜひ仕上げていただきたいし、文部科学省としてそれに伴走をして支援をしてまいりたいと思います。

質疑者 吉川里奈

吉川君。

大阪府教育施策の特徴としては、定員割れが続く高校に関しては3年続くともう統廃合の対象。

高校再編整備計画に基づいて統廃合が進行して、この20年余りで公立高校はおよそ40校廃校となって、現在公立高校の全日制は154校まで減少をしているという状況です。

特に都市部では定員割れが相次いで公立高校の再編等、統廃合が進んでおります。

先ほども申しましたが、公立高校というのは制度上の制約も多く、そして施設の整備や広報などの面で資金力を持つ私立高校とは同じ条件で競争することは容易ではありません。

教育の多様性というものは重要ですが、結果として公教育が弱体化することになれば、本来の政策目的とは逆の結果になりかねないのではないでしょうか。

大学について考えますと、高校とは逆に私立ではなく国公立の方が人気であるという側面があります。

これはもちろん学費のこともそうですが、国公立にしかない研究というものがあるからではないでしょうか。

だからこそ、公立高校を無償化して私立と安易に競争させるのではなく、しっかりともちろん予算をかけていることも重々承知しておりますが、特色のある高校づくり、これを私としては先に行っていただきたいというふうに。

先ほど大臣からも、都市部には都市部、地方には地方のそれぞれ抱える無償化に関しての問題点があるというふうなお話ありましたが、特に離島に関しては、もうそもそも島に高校が1つしかないそういった状況があります。

私立高校の無償化が進んで、私立の学校に行きたいと志願する子どもたちが増えてしまえば、もう高校の時点で島を出てしまって、島に戻る子どもたちがいなくなる。

つまりは若者の担い手を失ってしまう。

これでは国境離島を守る担い手というものが確保ができないのではないかというふうに感じます。

だからこそ私は、それぞれの地方都市にそれぞれの地域の特色、あるいは文化であったり一次産業、技術の習得といった就職先もしっかり出口となるような人材育成、そういったものを行うことであったり、高校卒業後の進路、これをセットにしていくことで。

プラスアルファはやはりお給料のことも考えなければなりません。

やはり大卒だったら給料が高いということで大学に進学する若者たちがたくさんふえておりますから、そういった地域それぞれの高校を卒業して技術を習得したあとにも、大学卒業と同じ程度のお給料が確保できるというような、国としてでしか後押しはできないと思うんですね。

なので、そういったところもしっかりと踏まえて、これでやはり若者の労働力確保をしていくということで。

労働力不足の充足、今はホワイトカラーに非常に非常に多くの若者たちが進路として進みたいという思いがある一方で、ブルーカラーに進みたいという若者がどんどんどんどん減ってしまい、そこに外国人労働者の方をどんどんどんどん補充していこうというような国の政策も進んでおります。

ですので、こういったところも踏まえて、ぜひお考えいただきたいんですが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 松本洋平

松本洋平君。

大変重要な御指摘だと思います。

昨年私、能登半島、石川県に行ってまいりました。

そこでは先ほどちょっと御紹介をいたしましたけれども、公営塾というものをやっておりまして、いわゆるその高校の市のですね、学習支援を、町がお金を出して、ある意味塾みたいなものを作って、学習支援、放課後の学習支援等を行うという施設に行ってまいりました。

そこでですね、お話をお聞きをしたのは、その取組によって、それまでは能登長屋には残念ながら学習塾とかが人口が少なくてなかったもんですから、大学受験を目指して、もう中学卒業段階から残念ながら能登長屋から出て行ってしまう高校生が非常に多かったというお話がある中で、その公営塾というものが出来上がって、そこで学校外の教育というものも受ける機会を得ることによって、高校生が能登長屋に残るようになった。

そしてその経済……。

委員長 坂本哲志

坂本委員長吉川さん。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈はい、ありがとうございます。

それでは最後に高校無償化の対象について伺います。

今回の制度では無償化の対象として、我が国へ定着することが見込まれない在留資格者は対象外にするとの説明がなされています。

そこでまず確認いたします。

政府が言う「我が国へ定着が見込まれない在留資格者」とは、具体的にどの在留資格を想定しているのか明確にお示しください。

答弁者 松本洋平

文部科学大臣、松本洋平君。

松本洋平新たな高等学校等就学支援金制度におきましては、将来の我が国社会を支え得るものになり得ると考えられるものに、法律上の支援の対象とすることとしているところであります。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈吉川さん。

ありがとうございます。

家族滞在の在留資格を持つ生徒のうち、将来日本で就労して定着する意思というのは、どのような基準で確認をするんでしょうか。

教えてください。

答弁者 松本洋平

松本洋平ちょっと待ってください。

その就労の意思ということでありますけれども、未来のことでありますから、それはなかなか職業選択の自由とか色々なものもあって、現時点においては自己申告という形で確認をするという形を想定しております。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈自己申告というところで非常に曖昧なご回答となりましたが、私たちとしては、やはり今回高市総理も移民政策はゼロベースで見直すといったお話が、総理になられる前にはあったかと思うんですけれども、前回の質問でもさせていただきましたが、特定技能2号の受入れに関しては上限がなしと。

この特定2号は家族帯同が可能というふうになっております。

また、高度専門職のビザであったり、経営管理ビザで入って来られる外国人の方にも、これ家族帯同というのが可能になってきます。

でも、やはりこれから外国人労働者の方が増えていく中で、子どもたちの数もどんどん増えていくのではないか、そういった懸念もあります。

やはり移民政策を取らないというふうに政府は言っておられますが、実質的には、これはやはり高校の無償化に関しても、将来我が国日本で働いていく、就労する意思がある子どもたちに対しても無償化をしていくといったところで、実質的にこれ移民政策を推進しているのではないかというふうに私は感じるんですが、このあたり総理いかがでしょうか。

答弁者 高市早苗

高市早苗それは様々な感じ方はあるかと思いますけれども、先ほど文科大臣が説明をしたとおり、しっかりと意思確認、これは自己申告ではあるけれども、やっぱり働いていただくこと、これを前提にしているわけでございます。

そして家族の帯同でございますけれども、これについてもかなり……。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈はい、ありがとうございます。

やはり多くの国民の皆様が、こういった在留資格の上限を持たないことによって、たくさんの外国人の方がどんどんどんどん増えていくのではないかというご懸念がございますので、しっかりとこれから先の日本の未来のための若者の育成にもっともっとしっかり予算をかけていただくことをお願いしたいというふうに思います。

我々、参政党は教育は単なるサービスではなく、国家の未来をつくる公共の基盤であるというふうに考えています。

私たちは教育の機会を広げることは重要である一方で、教育の質であったり地域の公共性を守ること、そして国家人材の育成ということを観点から同時にこれを守っていくということが必要であるかと考えております。

だからこそ、この高校無償化という制度の効果と課題について、高市総理はどのように検証し、これからの日本、その公教育全体の質の向上をどのように図っていくお考えかお聞かせください。

答弁者 高市早苗

いわゆる高校無償化、子どもたちが自ら希望する高校を選択できるようにすることで、質の高い教育を行うということを目指すものです。

ですから高校無償化と高校教育の質の確保向上、これは両輪で進めていくということは当然でございます。

先ほど文部科学大臣からグランドデザインも含めて詳しい説明がありましたので、そこは割愛いたしますが、高校教育が我が国の地域や産業の発展を支える人材育成といった役割を十分果たすことができるように取組を進めてまいります。

なお、高校無償化の実施による影響につきましては、これは検証を行いながら必要な制度の見直しも行ってまいります。

質疑者 吉川里奈

吉川君。

ありがとうございます。

これ、しっかりと見直しも踏まえてやっていかないと、私としては、公立高校、そして私立高校の無償化が、公立高校の民営化になっていくのではないのかなという懸念を感じています。

このあたり、総理いかがでしょうか。

答弁者 松本洋平

文部科学大臣松本洋平君。

民営化の意図するところが、ちょっとよくわたくしわからないもんですから、どういうふうにお答えをしていいのかというのはありますけれども、引き続き、国、そして自治体が責任を持って、子どもたちに対して教育を提供をしていく、そうした責務を果たしてまいりたいと思います。

質疑者 吉川里奈

吉川さん。

先ほどから申しましたが、やはり私立の学校と競合させることによって、公立高校が定員割れを起こしてしまったり、それぞれの地域の中での公共インフラとしての設備を守ることができなくなってしまったり、子どもを守ることができなくなってしまう、そういった非常に大きな懸念点があるんですね。

私として最後に総理にお尋ねしたいのは、これ、石破政権下で三党合意になったお話だと思うんですね。

総理として、この高校無償化というところについて、これ三党合意になって、もともと決まっていたものだから進める、いわゆる総理としてあまり思い入れのない政策じゃないのかなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣高市早苗さん。

簡潔に答弁をお願いします。

それはもう既に進めていることでございますし、日本維新の会との連立政権の合意でもあります。

真剣に取り組んでいるたくさんの方々に「思い入れがない」などと言ったら大変失礼なことになります。

とにかく高校の教育の質の向上、そして多くの方々の学びの機会の保障、そういった観点から取り組んでまいりたいと思っております。

時間なので終わります。

ありがとうございました。

これにて、吉川さんの質疑は終了いたしました。

高山聡史 (チームみらい) 16発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

次に高山聡君。

高山君。

質疑者 高山聡史

委員長、ありがとうございます。

本日はまずエネルギー安全保障についてお伺いいたします。

今回のイラン情勢が日本経済に与える影響として、最も直接かつ深刻なのはエネルギー供給の問題であるというふうに思います。

先ほど後藤委員からも「第三次オイルショック」というワードもありましたが、我が国は原油輸入の9割以上を中東に依存しており、その主たるルートであるホルムズ海峡周辺で、既にタンカーへのミサイル攻撃という事態があったわけであります。

この石油タンカーへの航路における情勢不安というのは、すでに現実のものになっているというふうに思います。

そして先日、赤澤大臣がサウジアラビア、UAE両国のエネルギー大臣との会談をされて、安定供給への協力を求めるということをされたと承知しております。

両国からも前向きな回答を得ているというふうに承知しておりまして、こういった迅速な対応というものは大変素晴らしいものだと思います。

ただ、これはあくまで現状の供給の継続ということを確認したもので、今後事態が長期化であるとか深刻化した場合の備えというのは、また必要なのではないかと思います。

そこで総理にお伺いいたします。

今回の事態を受けて、例えば石油備蓄の積み増しであるとか、LNGの調達先の多様化支援であるとか、再生可能エネルギーや電力安定化への投資の前倒しといった、このエネルギー安全保障に関する予算について、現行予算であるとか予備費の枠内での対応ということはおっしゃっておりますが、それを超えた積み増しであるとか組み替えが現時点では必要ないというご判断でありましょうか。

仮に今後検討に値するというケースがあるならば、そのタイミングであるとか規模感についてもお考えを伺いたいというふうに思います。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

我が国の最優先課題であるエネルギーの安定供給の確保のため、政府として徹底した省エネルギーですとか、化石燃料の調達先の多角化、備蓄の整備、再エネや原子力といったエネルギー安全保障に寄与する電源の最大限の活用などを進めてまいりました。

その上で、現在の中東情勢を踏まえますと、いざというときに備えた石油の備蓄、LNGの代替調達に必要な国際協力体制の構築の重要性、これを改めて認識をいたしております。

委員長 坂本哲志

(※発言者誤認修正:坂本哲志委員長)令和8年度予算および関連法案の早期成立をお願いしたいと考えております。

質疑者 高山聡史

高山君。

ありがとうございます。

このエネルギー安保に係る予算というのは、危機が顕在化してから動くとしても、調達であるとか整備に時間がかかるものであるというふうに思います。

ぜひ先手で予算措置に関する検討というのは、今後もご検討いただきたいというふうに思います。

次に総理の外交における役割についてお伺いしたいというふうに思います。

2019年6月、当時の安倍総理がイランを訪問されました。

これ実に41年ぶりの日本の現職の首相による訪問で、当時イラン側がトランプ大統領との対話に応じないという中で、日本が仲介の役割を果たす。

そして同年12月にイランの大統領が来日されるということになったというふうに記憶をしております。

こういった日本とイランの長年築いてきた関係というのは、大変意義深いものであるというふうに思います。

今回の状況が過去のものと何か直接に重ね合わせられるものでないということは承知しておりますが、対米国、対イラン、そしてカタールやオマーンをはじめとする中東の諸国、そういった関係において日本固有の外交的な役割を果たすことで、何か大きな意味を持てるのではないかと私は考えております。

そこで総理に2点お伺いしたいと思います。

まず1点目は、日本がこれまで長年関係を築いてきた対イランの外交チャンネルというものが、足元の状況変化を踏まえてもなお有効であるのか含め、現在の中東外交の状況というものを総理がどのように捉えられているかということ、現状認識を伺いたいと思います。

もう1点、2点目は、対米あるいは対イランにとどまらず、G7であるとか、先ほど申し上げた中東諸国であるとか、こういった幅広い外交の文脈の中で、我が国あるいは高市総理が果たされる外交的役割をどのように考えておられるか。

そういった積極的な役割を担う思いがあられるかというところを、ぜひお聞かせください。

答弁者 高市早苗

内閣総理大臣 高市早苗さん。

それではまずイランについて申し上げます。

我が国は地域の大国であり豊富な天然資源を有するイランとの間で、長年にわたる関係を築いてまいりました。

今般の事態発生後ですが、同盟国である米国との間で緊密に意思疎通するということもしておりますが、イラン政府との間でも東京およびテヘランの双方で必要なやり取りを継続しております。

他方で、現在米国とイスラエルとイランとの間の攻撃の応酬が周辺国も巻き込む……形で拡大しており、さまざまな人的物的被害が発生しています。

我が国としては、イランが国際社会の懸念にしっかりと応えて、中東地域の平和と安定のために建設的な役割を果たすことが情勢の沈静化につながり、ひいてはイラン国民の皆様の平穏な生活の回復にもつながっていくと考えております。

こういった考え方は、さまざまなルートでイラン側にお伝えをしてまいりたいと思っております。

それから、イランによる核兵器開発については、決して許されないというのが我が国の一貫した立場です。

その上で、我が国は従来から自由、民主主義、法の支配といった基本的価値や原則を尊重してまいりました。

これらの基本的価値や原則については、FOIP(自由で開かれたインド太平洋)の中核的法の支配を重視する我が国の立場については、法整備の推進も通じて、国際社会にしっかり発信してきました。

先週の首脳外交においても、ここをしっかりと確認いたしております。

イランをめぐる情勢につきましても、こうした立場を踏まえながら、事態の早期鎮静化に向けて、国際社会と連携しながら、積極的な外交努力を行ってまいります。

すでに積極的に外交努力はしているつもりでございます。

率直な意見交換に加えて、資源・エネルギー安全保障の観点からの交渉も続けております。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)高山君。

質疑者 高山聡史

高山聡史(チームみらい)ありがとうございます。

積極的な役割を果たされる意思というところですね、大変重い言葉をいただいたというふうに思います。

この紛争の状況が複雑化あるいは長期化する中で、対話のチャネルというものは非常に重要なものだと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

続いて経済財政政策についてお伺いいたします。

このイラン情勢の長期化が仮に本日時点で、すでに原油の価格というのが1バレル110ドルという水準に至ったというふうに聞いておりますが、この原油価格の水準が1バレル100ドルを超えるという水準が続くと、我が国経済に対しても成長率の押し下げ効果であるとか、あるいはインフレ、これが確実に進んでいくということになるかと思います。

もう一つ、金融市場の混乱ということも大きな懸念事項で、まだマーケットは早期に収束するというシナリオと長期化するというシナリオ、両方で揺れるところあるかと思いますが、この長期化シナリオが織り込まれていく中で、株安のリスクもより顕在化をしていくというふうに思います。

こうした状況が重なると、まさに物価が上がりながら実体経済も株式市場も悪化をして、いわゆるスタグフレーションと申しますか、非常に抜け出すのが難しい状況に陥りかねないということを懸念をしております。

そうしたときに財政出動ということが必要になるわけですが、この財政への信任が揺らぐ形になってしまうと、さらに長期金利の上昇であるとか円安が進む、悪循環に陥るというリスクもございます。

我々、来年度予算を議論する中で、もともとは実質賃金もプラスに転じて、内需もしっかり回復をしていくと、こういった前提のもと議論をしてきたわけでございますが、そのシナリオ自体が大きく狂うというリスクがある状況だと認識をしております。

その上で総理にお伺いしたいのが、仮にこの景気が急激に冷え込むということがあった場合に、政府として発動できる経済財政政策の余地をどう捉えておられるかというところ。

例えば財政出動のタイミングであるとか、その判断基準、日銀との連携との考え方について、改めてそういう考え方を伺いたいというふうに思います。

答弁者 高市早苗

高市早苗(内閣総理大臣)今ご議論いただいております来年度予算について、この大きな方向性について変更は考えておりません。

何としても強い経済をしっかりとつくっていく。

そして税率を上げると税収が増えていく、そういった姿をつくっていく。

そうでなければ社会保障も含めて日本の国内はなかなか回っていかないと思っておりますので、その方向性をお示ししている政策これについては変わりません。

ただ、中東情勢による日本経済への影響ということですが、現時点でこれが短期で終わるのか中長期化するのか、予断を持って判断するということは困難です。

ですからまずは物価高対策、それからエネルギー資源安全保障の強化を盛り込んだ経済対策、令和7年度の補正予算を着実かつ迅速に執行するということが重要です。

かなりエネルギー資源安全保障の強化については、しっかりとした施策を盛り込んでまいりました。

それから令和8年度予算及び関連法案の早期成立を図っていただくということについても重要だと考えております。

その上で政府としては、原油価格の動向、これはしっかり見ております。

また世界経済の動向、それに伴う国際貿易、物流、エネルギー価格などをはじめとした物価への影響、これをしっかり注視し、必要な対応については相当なスピード感を持って手を打ってまいります。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)高山君。

質疑者 高山聡史

高山聡史(チームみらい)ありがとうございます。

今いただいたことに対して、ぜひ1点ご提案させていただきたいと思います。

まず政府内々にということでも構わないかなと思うのですが、あらかじめどういう状況になったらどういう打ち手を打つかというところのご検討を、ぜひ深めていただきたいというものでございます。

例えば今もありましたが、原油価格がどういう水準になったら何をするということであるとか、あるいは実質賃金がどの程度低下をしたらそれに対する手を打つであるとか、日銀との政策協調、どのタイミングでどういうコミュニケーションをするかであるとか。

これ、日頃からシミュレーションされていることとは思いますが、改めてそれが現実のものになる可能性が高まっているというふうに思いますので、そういったシナリオプランニングというところはぜひお願いしたいと。

この場で具体的な数字を申し上げるとよりややこしいというところもあるかと思いますので、検討をしっかりしていただいた上でですね、そのあるべき枠組みのあり方についても議論は深めさせていただきたいというふうに思います。

加えて、もう一点ですね。

やはりそういったスタグフレーションであるとか、あるいは経済的な危機に近い状況においては、短期に対する対応ということが、よりプレッシャーがかかる状況であると思いますが、これ、来年度予算でも中長期に向けた取り組みということは議論を我々してきたわけで、それに関するご質問を続いてさせていただきたいと思います。

まず危機的な局面で財政にも圧迫がかかると、最初によく見直しの俎上に上がりやすいのが、すぐに効果が見えづらい、ある意味での中長期的な戦略投資ではないかというふうに思います。

足元の痛みが大きければ大きいほど、そして緊急度が高ければ高いほど、今すぐ効果が見えないのであれば一旦落ち着くまで後回しにするという政治的な圧力が高まるということは、これは国内外を問わず過去の経済危機であったりとか、あるいは安全保障上の緊張状態に陥った国では多く繰り返されてきたパターンではないかなというふうに思います。

一方で、その都度そういった戦略投資が後回しにされると、危機が落ち着いた後にその間競争力を失っていたというような国もまた多くあるのかなというふうに思います。

例えばリーマンショックの際も、各国の対応によってその後の競争力には差が出てきたのではないかなというふうに思います。

当時R&Dの投資であるとかインフラ、教育、そういった投資を維持できたかどうかというところで、危機以降の回復であるとか、あるいは成長というところに差が出てきたものというふうに認識をしております。

そこで戦略投資を削ってしまうとですね、危機自体は乗り越えても相対的に凋落してしまうということが懸念されます。

高市総理においては、まさに責任ある積極投資ということで、戦略的投資はやりきるんだということをおっしゃっておられます。

この未来にしっかりと投資をするということは、我々チームみらいとしても強く共感をするところでございます。

そして今回のイラン情勢というものは、まさに危機管理投資の意義というものも浮き彫りにしていると思います。

純粋な経済的価値、経済的な意味での投資ということに加えて、危機に際して強い日本にするということですね。

そこで総理にお伺いしたいと思います。

今回中東情勢が長期化、あるいは経済的な意味で悪化をして財政への圧力が高まるという局面が訪れたとしても、この高市内閣が掲げる戦略的投資の方針は変わらないということをおっしゃっていただけますでしょうか。

ぜひ決意を伺いたいと思います。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、申し出の時間が迫っております。

中東情勢が経済に与える影響について、現時点で予断を持ってコメントすることはしません。

基本的に足りないのは資本投入量です。

すなわち国内投資ですから、その促進に徹底的なてこ入れをしていく考えは変わりません。

つまり、産業政策の大競争時代に世界が突入している中で、我が国が経済成長を実現するために必要な財政出動をためらうべきではないと考えております。

委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)いいですか。

丹野みどり君。

答弁者 丹野みどり

丹野みどりはい、お答えします。

今、高市総理がお答えしたことに尽きると思いますけれども、いずれにしましてもいろいろな具体的な中東情勢の影響について、予断を持って具体的なコメントをすることは差し控えさせていただきたいと思います。

がいずれにしましても政府としては、原油価格等の動向、あるいは世界経済の動向、そしてそれに伴う国際貿易、物流、エネルギー価格をはじめとした物価への影響などをしっかり日々注視しておりますが、必要な対応につきましては、必要が生じたらスピード感を持って手を打っていくということであります。

いずれにしましても、引き続き中東情勢が経済に与える影響を注視し、経済物価動向においてしっかり対応してまいりますし、政府としては、成長戦略17の分野について、やっていくということについては、この姿勢については全く変わりは、現時点では変わりはございませんので、しっかり高市内閣の成長改革の義務である危機管理投資、成長投資については取り組んでまいります。

以上です。

委員長 坂本哲志

坂本委員長(または委員長)高山君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

この国内投資が足りないという状況をしっかりと変えるんだということ、そして17の分野ですね、この投資をやりきるという高市総理、そして城内大臣のお言葉、しっかりと受け止めさせていただきたいというふうに思います。

まさに投資が途中で中途半端な形になるのではなく、しっかりと実施をされるということ、そしてその投資の効果に対してしっかりとした検証がなされて、次年度以降もそれが健全な形で継続をされるということが、我が国の成長に対して欠かせないものであるというふうに思います。

チームみらいとしては、この成長投資アクセルをしっかり踏むということと、そしてその内容の検証、科学的な検証がなされて、さらにどこをアクセルを踏んでどこにブレーキをかけるかという議論ですね、ぜひ今後ともさせていただきたい。

これにて高山君の質疑は終了いたしました。

田村智子 (日本共産党) 12発言 ▶ 動画
委員長 坂本哲志

坂本哲志(予算委員長)次に田村智子君。

質疑者 田村智子

田村智子(日本共産党)日本共産党の田村智子です。

アメリカとイスラエルはイランへの大規模な攻撃を続け、子どもを含む民間人が多く犠牲となっています。

この無謀な戦争の最中に日米首脳会談が行われることになるでしょう。

2日の予算委員会で総理は、アメリカとイスラエルを一言も批判しませんでしたが、しかし私の「このイラン攻撃は国連憲章違反ではないのか」というこの指摘を否定することはできませんでした。

ならば2点お聞きいたします。

1つは、日米首脳会談でトランプ大統領にイランへの攻撃の中止を求めるべきではないのか。

そして2つに、イラン攻撃に関わって日本に協力を要請された場合、アメリカの軍事行動への一切の協力を拒否すべきではないのか。

総理、お答えください。

答弁者 高市早苗

高市早苗(内閣総理大臣)これから行う日米首脳会談に関する問いでございますけれども、来る日米首脳会談においては、イラン問題をはじめとする中東情勢や厳しさを増す国際情勢についても、我が国の立場や考えを伝えるとともに、じっくりと議論を深めてまいりたいと思っております。

同盟国である米国との間での緊密な意思疎通というのは極めて重要でございますから、日頃からあらゆるレベルでやり取りを行っています。

その上で、立場の伝達や働きかけについては、対外的な発信だけではなく、2国間で外交上の意思疎通など様々な形があると考えますけれども、我が国としては、米国との間で、さまざまな国際情勢について、最も適切と思われる形で意思疎通を行ってきておりますので、今後もそのようにしていきたいと考えております。

質疑者 田村智子

田村智子(日本共産党)私が求めたことに対する答弁にはなっていないんですよね。

いかなる理由があろうとも、先制攻撃で国家元首を殺害する、あるいは病院や学校を攻撃する。

これ、どこから見ても国連憲章、国際法違反、明らかなんですよ。

「この平和の国際秩序を壊すな」と、こういうふうに求めることは、私は日本の平和を守る上でも不可欠なことだと思います。

そして日本には、国際紛争の解決を武力によって行ってはならないという憲法9条があります。

こうした立場でアメリカに対して物を言わなければならない。

その姿勢が全くない。

私はこれは主権国家と言えるのかという事態だと思います。

さらにこの立場で質問を進めていきたいと思うんですけれども、今日は米軍基地、沖縄の問題を質問したいんです。

沖縄の普天間基地が、1996年度橋本・モンデール会談で日米両政府が普天間基地返還を合意してから、来月12日で30年になります。

世界で最も危険な基地だと政府が認めながら、普天間基地はアメリカ軍の勝手放題で使われていて、米軍機の墜落、深夜早朝を含む騒音、事件、事故、この30年間何も変わっていません。

沖縄の地元紙は社説で「普天間騒音激化」と報じています。

宜野湾市の基地被害110番への苦情は、24年度341件でしたが、25年度は1月末までで既に903件、過去最多となっています。

「飛行機が飛ぶたびに3歳の孫が泣いている」「とてもうるさくて子どもたちも学校で勉強ができないと言って困っている」「戦闘機が5、6機飛んでうるさくて眠れない」。

宜野湾市のホームページには、こうした市民の悲痛な声がたくさん掲載されています。

総理にお聞きします。

96年のこの日米合意では、5年ないし7年以内に返還とされていたんですよ。

これは当時の橋本総理大臣が沖縄に示した約束でもあります。

ところが30年何も変わらない。

一体、普天間基地はいつ返還されるんでしょうか。

お答えください。

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎(防衛大臣)今、田村先生からさまざま御説明がありましたけれども、普天間飛行場をめぐる問題の原点は、市街地に位置していて、住宅や学校で囲まれていて、世界で最も危険といわれる普天間飛行場の危険性を、1日でも早く除去することであります。

普天間飛行場の固定化は絶対に避けなければなりません。

これは政府と地元の皆様との共通認識であると思います。

代替施設の建設抜きに、普天間飛行場の無条件撤去を求めるということは、現下の安全保障環境と抑止力の観点からは同意できませんし、今お話がありましたとおり、この普天間の危険性の除去を進めるためにも、普天間の持っている機能の3つを岩国やニュータバル、そして辺野古、こういったところに移転をする形で、普天間の返還と、そして辺野古への代替施設の建設、これを着実に進めていくというのが政府の立場であります。

質疑者 田村智子

田村智子(日本共産党)質問に答えていないんです。

96年には5年ないし7年以内に全面返還。

2006年の米軍再編ロードマップ合意では、代替施設は2014年までの完成が目標。

2013年の沖縄統合計画では、2022年度またはその後に返還可能と、曲がりなりにも政府は期日を示してきました。

それが今やお答えにならない。

いつになるかわからないということですよ。

それはなぜか。

辺野古が唯一だと、完成不可能な工事にしがみついているからです。

昨年1月から大浦湾側の軟弱地盤の改良工事が始まりましたが、台風などの影響で半年間中止し、今のペースでは軟弱地盤の工事だけで15年はかかることになります。

その後も埋立土砂の投入や飛行場施設の建設などが待ち構えています。

しかも海面下90メートルの軟弱地盤に対して、地盤改良の杭打ちは海面下70メートルまでしかできないので、完成後も沈み続けることになります。

計画の破綻は明らかなんですよ。

もう一度聞きます。

普天間基地の返還はいつになるんですか。

答弁者 小泉進次郎

防衛大臣 小泉進次郎君。

普天間飛行場代替施設建設事業の工期についてお答えさせていただきますが、変更後の計画に基づく工事に着手してから工事完了までに9年3ヶ月、提供手続の完了までに約12年、これを要する旨御説明をしてきております。

普天間飛行場の具体的な返還時期につきましては、完成後における部隊の移転などのプロセスを考慮した上で決定されるものですが、提供手続完了後、早期に普天間飛行場の全面返還が実現できるよう、引き続きアメリカと緊密に連携してまいります。

質疑者 田村智子

田村さん。

今言われたのは、軟弱地盤の工事が半年も中断し、このペースでは15年かかりますよという指摘の前の話なんですよ。

破綻してるんですよ。

破綻してるんです。

この辺野古新基地については、アメリカの海軍検査員が滑走路の長さが短いことを指摘して、国防総省は辺野古基地完成後も別の長い滑走路が沖縄県内で確保されない限り普天間は返還されないと正式に見解を示して、沖縄県民の新たな怒りを呼んでいます。

アメリカ軍にとっては、県民の命と生活が脅かされているということは関係ないんですよ。

使い勝手の良い普天間基地を使い続けたい、この本音があらわになっていると思います。

そして日本政府は、完成のめどもなく延々とこの辺野古の工事を続けることで、「どうぞ普天間をお使いください」といわば県民を犠牲にしてアメリカ軍に貢献しているのと同じではないでしょうか。

私は総理に聞いています。

総理、普天間基地はいつ返還されるのか、沖縄県民に説明してください。

答弁者 小泉進次郎

もう一度、防衛大臣 小泉進次郎君。

いや、まず先ほど田村先生がアメリカ側の最近の報道など、こういったお話をされていますが、あたかも何か新しい論点が生じたり、新たな条件が付されたりしたかのように取り上げられていますが、全くそのようなことはなく、これまでと何も変わりはありません。

またアメリカは、二国間の合意に沿って条件に基づく米軍再編を継続するとの見解を示しております。

日米間の認識に全く齟齬はありません。

そして先ほど御発言の中で、まるで延々と続けることを意図したかのような今までの政府の取組について言及がありましたけれども、それは今まで返還に向けて、基地負担軽減に向けて本当に必死の、懸命の努力を重ねてきた方々に対する、私は少し失礼なこともあるのではないかなというふうに思っています。

着実に返還に向けて、そして基地負担軽減に向けて努力を重ねてまいりたいと思います。

答弁者 高市早苗

じゃあ、内閣総理大臣 高市早苗さん。

時期については先ほど防衛大臣が答弁をしたとおりでございます。

これは地盤改良工事の追加等に伴う工事計画の見直しの検討結果を踏まえて、経費の概略とともに2019年12月に公表したものでございます。

普天間飛行場の具体的な返還時期についてでございますけれども、これは先ほど見通しについて防衛大臣が答弁をしましたが、辺野古移設が唯一の解決策であるという方針に基づいて着実に工事を進めていくということが、その1日も早い全面返還を実現し、危険性を除去することにつながると考えています。

もう辺野古移設反対、反対とおっしゃり続けて、しかも普天間飛行場のこの危険性を排除してくれというのは、なかなか困難な話であると考えます。

質疑者 田村智子

田村さん。

3月6日、名護市の野球場で少年チームが野球の練習をしている最中に、突然普天間基地所属の米軍ヘリが緊急着陸して子どもたちが避難するという事態が起きました。

いつ重大事故が起きてもおかしくない。

いつまで普天間基地を使わせるのかが問われているんですよ。

返還時期がいつかということを一切答えられない。

そしてね、そもそも普天間基地の返還の合意は、95年の米兵による少女暴行事件へのしまぐるみの怒りが出発点だったのに、アメリカ兵による性犯罪もいまだに後を絶たない。

私が聞いているのは、これが主権国家の姿なのかということなんですよ。

普天間基地は直ちに運用を停止し、無条件で返還をするということを重ねて求めて、私の質問を終わります。

委員長 坂本哲志

これにて田村さんの質疑は終了いたしました。

次回は明日10日午前9時から委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。