浮島智子さん。
ぜひ政府の中でも文科委員会というのはとても重要なんだということをしっかりと認識をしていただくようにお願いをさせていただきたいと思います。
また、緩みやおごりがないようにしっかりと進めていただきたいと思いますので、お願いいたします。
それでは本案に入らせていただきたいと思います。
まず高校生の学びを支えるために、これまでどのような施策がどのような経緯で展開されてきたのかということを、まず振り返ってみたいと思います。
家庭の経済的環境により子どもたちの進学が左右されることはあってはなりません。
私は誰一人取り残されない教育の実現を目指して、高校段階から大学段階にわたって、奨学金や就学支援金の拡充に一貫して取り組んできました。
高校については2020年4月から、年収590万円未満の世帯で私立高校に通う場合は授業料相当の39万6千円を支給する、また私立高校等の授業料の実質無償化が実現いたしました。
けれども、これは2019年の衆議院選挙の当時、公明党が公約の一つとして掲げ、自民党との連立の政権合意にも盛り込まれて実現がなされました。
これまでも子どもが高校に通う年収910万円未満の世帯には、公立高校の授業料相当分の年間11万8800円、これ就学支援金があり、公立高校の授業料は実質無償化されておりました。
しかし、私立高校の授業料は全国で年40万円程度に上るため、従来の就学支援金ではまかないえず、家計の大きな負担となっていたところが事実でございます。
そこで我々が強く働きかけて、2020年度に年収590万円未満の世帯に対し、就学支援金の上限を私立高校の授業料の全国平均額に達するように引き上げたところでもあります。
なお、東京都におきましては、国に先駆けて2017年度から私立高校の実質無償化が実現しておりました。
そのことが、国全体の私立高校の実質無償化の実現の後押しをし、この施策は小池東京都知事が明言されているとおり、都議会公明党が実現をしたものであります。
この東京都の取組をモデルに、当時の公明党の山口代表は、2017年10月の党首討論で、「どこに住んでいても平等な支援策を受けられるようにすべき」として、全国的な授業料の実質無償化を安倍総理に直談判されました。
当時の安倍総理からは、検討するとの回答を引き出しました。
また、同年の2017年12月は私の方からこの委員会におきまして、当時の林文科大臣への質問に対して、大臣からは我々の提言も踏まえてしっかりと検討し取り組むという答弁もいただきました。
このような経緯があって、2020年度から私立高校の授業料の実質無償化、これが実現になったところであり、これまでの強い信念や行動の現れが、この現在の就学支援制度になっていると思います。
また、高校生等奨学給付金、これはこの創設も長年訴えてきたものであります。
これは生活保護として、非課税世帯を対象に、授業料以外の教材費、あるいは学用品、そして教科外活動費、修学旅行費などを支援するものでありますけれども、高校就学支援金は、全額免除とされている低所得者の世帯には恩恵が及んでおりません。
また、高校での教育には、授業料以外での費用の負担、これが重くのしかかっているのが現状でございます。
その支援の必要性を強く訴え、主張してきたところでもありますけれども、2014年度に開始されたこの制度は拡充し続けてきております。
具体的には、制度開始当初、国公立の高校に通う場合の支援額は、3万7,400円にとどまっておりました。
2025年度には、この予算の修正の中で、さらなる増額を実現し、14万3,700円と、約4倍になったところです。
高校無償化をはじめ、教育費の負担軽減は、これまでも一貫して取り組んできたところでもありますけれども、誰一人取り残されない教育の実現に向けて、強い決意のもと、現場のお声もしっかりと伺って大切にしながら、これまでの経緯を確認しながら質問を続けていきたいと思います。
まず、今回の就学支援法案についてお話しするときに出てくる、このいわゆる「三党合意」という言葉でありますけれども、ご承知のとおり、この法案審議の源となった、いわゆる高校無償化に向けての政策の合意です。
でも、この合意があるから、また政治的約束を守る必要があるから、今回の法案を成立させなければならないかというと、そうではないと私は思います。
この高校無償化を実現することが、子どもたちの活力ある明るい未来の実現に確実につながるということが、全ての原点になっていると私は思います。
政治約束ではなくて、子どもたちの未来のために、すなわち、これらの時代にあった質の高い高校教育をすべての子どもたちに提供できる環境をつくり上げること。
ここに本来の目的があるということを共有をさせていただきたいと思います。
三党合意は自民、公明、維新の三党で議論をし進めてきました。
これらは昨年の2月の三党合意、6月の論点の大枠整理、10月の令和8年度以降の高校教育の振興方策についての合意、それから12月に国と地方の役割分担のあり方を合意したもので、ここに至るまで本当に多くの方々のお声を伺い、悩み、そして真剣に検討を進めてきた結果として出来上がったものと私は承知をしております。
大臣は、大臣就任までは、この三党協議の実務者として、一緒に、誠実に汗をかいてくださいました。
その点につきましては、私は心から敬意を表したいと思っております。
昨年の2月の三党合意では、いわゆる高校無償化について、令和8年度、2026年度から収入要件を廃止すること、私立の高校等への加算額を45万7千円に引き上げることを記載するとともに、令和7年度、2025年度には11万8,800円の支援金を収入にかかわらず、全世帯に支給するという内容になっています。
本法案のもととなる三党合意に至った経緯について、法案審議のための参考として、その過程について述べさせていただきたいと思いますが、そもそもこの三党協議が始まったのは昨年度、まさに今年度の令和8年度の予算の成立を期してのところで、日本維新の会から高校無償化の提案があったところです。
そして、三党協議での教育の検討チームによる協議は一昨年の12月から始まりました。
当初は、この12月に始まりましたけれども、数ヶ月後の4月、4ヶ月後ですけれども、迫る2025年度から収入要件の撤廃や、私立への加算をしろという意見もありました。
例えば、授業料のキャップ制など、大阪府の無償化の取組への懸念、所得制限撤廃への必要性、外国人などの対象範囲の考え方、支給の事務に当たってのシステム改修を含めての都道府県の事務が対応できるのか、また、恒久措置にするのであれば、財源はどこから用意するのか、といったさまざまな課題を議論した結果、2025年度には、既に支給されている11万8,800円の支援金について、予算措置で収入要件にかかわらず支給することになったものです。
当時は与党の立場として、生徒や保護者、学校現場が困らないか、都道府県が対応できるか、財源の見通しはつくのかといったことを真摯に訴えさせていただきました。
与党であれば当たり前のことでございます。
与党の組み合わせは変わりましたけれども、与党として姿勢をしっかりと今後も示していただきたいと思っております。
そこで文科省にお伺いします。
三党協議が始まった当初、大阪府で実施されている高校の授業料の無償化と同じ支援額を全国に広げるという考えがありましたが、その場合、年間どのくらいの予算が新たに必要になるのか教えてください。
また、現行の高等学校の就学支援金事業は全額国負担として文科省が実施をしておりますけれども、今回文科省が提案されている就学支援金の拡充では、地方負担も含めて年間どのくらいの予算が新たに必要なのか、併せてお答えください。