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政府は昨年、首都直下型地震の被害想定の見直しを行い、新たな対策の方向性を取りまとめました。
平成25年の想定に比べて被害の量はおおむね減少した一方で、電力と通信の寸断による決済の停止や情報入手が困難となることなど、新たに必要となった対策についても指摘をしています。
特筆すべきは、避難所の絶対的不足という都心部の現実に正面から向き合い、新たな避難の在り方を示しているところです。
都心の人口密集に対して避難所の収容人数はごく限られていることから、港区、渋谷区をはじめとする都心区の多くが、支援を必要とする方を除いて在宅避難を基本としています。
この報告書では、この在宅避難を積極的に進めるとともに、広域的避難の実施に向けた具体的な体制の構築を進めるよう自治体に求めています。
膨大な数の被災者が発生する都心での物資の不足や酷暑、あるいは寒冷などの環境を考えますと、速やかな広域二次避難を前提として、移動が困難な人への十分な配慮を含めて対策を講じることは、命を守る現実的な選択です。
この報告書を受けて今後閣議決定をされる「首都直下型地震緊急対策推進基本計画」においては、ぜひ在宅避難を基本に、速やかに広域的避難へと移行する新しい避難のあり方を、国や自治体がどう支えていくのか、明確にお示しください。
今後、閣議決定される国の計画における広域二次避難の具体化と、ペットを伴って避難をする被災者への対応について、防災担当大臣にお伺いします。
今後閣議決定される国の計画における広域二次避難の具体化と、あとペットを伴う避難というお話でございます。
先生ご指摘のとおり、首都直下地震が発生すると、自宅の被害、またライフラインの途絶など、多くの人々が避難所に移動をして、避難所のリソースが不足する恐れがございます。
こうしたことを踏まえて、昨年12月に取りまとめられた中央防災会議の首都直下地震対策検討ワーキンググループ報告書。
ここにおいては、避難所の負荷を減らして、真に支援を必要とする方々への支援が行われるよう、在宅避難を積極的に進めていく。
さらには、被災地内での災害対応ニーズを抑制するとともに、避難所に入れない被災者の命を守るため、積極的に広域的避難を進めること、これが提言をされております。
政府といたしましては、首都直下地震対策検討ワーキンググループの報告書、これを踏まえて「首都直下地震緊急対策推進基本計画」これを見直すこととしており、在宅避難や広域的避難についても、首都直下地震の対策として明示する方向で、会計作業を進めていきたいと考えております。
この広域的避難を進めるにあたってでございますけれども、広域的な避難先の確保に向けた東京圏と他の地域の地方公共団体との間での協定締結の促進であるとか、避難所としてホテル、旅館等を活用する際のマニュアルの作成、さらには平時からの分散居住やテレワークの推進といった対策を講じていく必要があると考えております。