これは日銀総裁にお尋ねします。
円安による物価高を食い止めるためにどうしていったらいいかということです。
3月12日の私の質問への答弁で、上田総裁は、為替相場動向の影響を見極めながら適切に金融政策を運営していくんだというお話でした。
先週末、1年8ヶ月ぶりに円相場は1ドル160円台となりました。
今後、原油価格の高騰で貿易赤字が増えていけば、代金支払いのため円売りドル買いが増え、さらに円安が加速する懸念があります。
円安が進めば、原油以外の輸入金も国内で値上がりしていきます。
こうした為替相場動向の影響を見極めるならば、円安による物価高を食い止めるため、現状0.75%の政策金利を引き上げる。
これは金融の引き締めではなくて正常化です。
なぜなら今は景気に中立的な金利、中立金利よりもはるかに低い金利だからです。
ですから、この金融の正常化をしていく必要があるのではないかと私は考えております。
これに対しては、需要を減らして景気を悪化させるのでやるべきではないというリフレ派からの反論も予想されるわけです。
しかし先週、日銀は需給ギャップを見直しました。
ウクライナ戦争が始まった令和4年の第一四半期以降、実は需給ギャップは需要が供給を上回るプラス圏で推移してきたということが日銀自ら明らかにしたわけです。
これは資料の2ページ目をご覧になってください。
そして同じ頃、諸外国は政策金利を引き上げて金融緩和を改めています。
ところが日本は今日に至るまで金融緩和が続いております。
これは3ページ目、諸外国に比べて日本がいかに金融環境が緩和的かということをグラフに示したものです。
こうしたことを考え合わせると、やはり今、金融政策は見直すべき時期に来ております。
ここまで低金利の円が売られて、円安・物価高は進んできました。
この令和4年、ウクライナ戦争が始まる前後から、黒田当時の日銀総裁に対して、円安による悪い物価高を防いでいくために金融政策を見直すべきだということを何度も申し上げましたが、退任するまで異次元金融緩和を続けて、円安・物価高で国民生活に打撃を与え続けたんです。
円安・物価高の主犯とも言うべき黒田前総裁、この方ですら今何とおっしゃっているか。
「これ以上金融緩和を続ける必要がない。
政策金利は来年にかけて中立金利の1.5%前後まで上げても問題がない」と、先日の朝日新聞のインタビューで答えてましたよ。
円安による物価高を食い止めるために政策金利を引き上げるべきではないかと考えますが、総裁いかがでしょうか。
何か前回の答弁からあまり進展が見られないと思っています。
私びっくりしたのが、資料の4ページ目、原油先物介入案というのが財務省が検討しているという報道に接しました。
これもし為替の円安を食い止めるために原油の先物を売って、もし決済期日に先物の売った価格を現物の価格が上回っていれば、差額が損失となりますね。
理論上は無限大の損失リスクがあるわけですよ。
これまさにギャンブルなんですよ。
損失を被るのは、しかもこの記事によると、外貨準備特別会計だということになっていますね。
ひょっとすると損失がかさめば、外貨特会が枯渇してしまうということになります。
そうすると、ますます為替介入できないということで、円安が進んでしまう。
こういう悪循環も生じかねないわけです。
外貨特会、ホクホクだと言ってましたけれども、カラカラになりかねない。
そんなことも考え得るような、天下の愚策だと私は考えております。
そこで日銀総裁に改めてお尋ねします。
この円安を食い止めるための、この天下の愚策、この日銀が手をこまねいているうちに、政府はギャンブルに走らないようにするためにも、ぜひここはですね、円安を食い止めるために金融政策を見直すべきではないかと考えますが、総裁、答弁しっかりお願いします。