法務委員会

衆議院 2026-04-03 質疑

概要

法務委員会の新体制発足に伴い、平口法務大臣から法務行政の重点課題について説明が行われました。主な取り組みとして、再犯防止の推進、出入国在留管理の適正化とDX、民法改正を含む法制度の整備、および国際的な法の支配の推進が掲げられました。また、三谷法務副大臣および染谷最高裁判所経理局長より、令和8年度の法務省および裁判所関係予算の概要について報告がなされました。

発言タイムライン

政府委員長・議長
0分10分20分30分40分50分平口洋三谷英福山守

発言者(4名)

質疑応答(1件)

令和8年度法務省関係予算の概要
質問
井上英孝 (法務委員長)

- 令和8年度法務省関係予算の概要について説明を求める

答弁
三谷英弘 (法務副大臣)
  • 一般会計予算総額は8647億9100万円(前年度比513億6600万円増)
  • 主要施策として、国民の権利擁護、安全安心な国民生活の実現、出入国・在留管理の推進、国際貢献・法務行政DXなどを計上
  • 定員については、重要課題への対応により196人の純増となる
全文
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次に令和8年度法務省関係予算の概要について説明を聴取いたします。

三谷君。

令和8年度法務省所管等予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。

法務省関係の一般会計予算額の総額は8647億9100万円であり、前年度当初予算額と比較しますと513億6600万円の増額となっております。

これを所管別に区分いたしますと、法務省所管分は7881億4500万円。

デジタル庁所管として計上されている法務省関係の政府情報システム経費の予算額は638億7000万円。

国土交通省所管として計上されている法務省関係の国際観光旅客税財源充当事業の予算額は127億7700万円となっております。

また、法務省関係の一般会計予算の内訳は、人件費5696億7200万円、物件費2951億2000万円となっております。

そのうち主要施策の経費について御説明申し上げます。

まず第一に、国民の権利擁護に向けた取組については、法テラスによる総合法律支援の充実強化に必要な経費として335億6100万円、人権擁護活動の強化及び法教育の推進等に必要な経費として35億6300万円、所有者不明土地等問題への対応、民事基本法制の整備等に必要な経費として75億4700万円を計上しております。

第二に、安全安心な国民生活の実現については、再犯防止対策の推進に必要な経費として175億6300万円、刑事手続きDXの推進及び犯罪対策の強化等に必要な経費として31億4600万円、公安調査庁の情報収集分析能力の強化に必要な経費として33億6200万円を計上しております。

第三に、出入国及び外国人の在留の公正な管理の推進については、厳格かつ円滑な出入国管理、出入国審査の推進のための体制強化に必要な経費として343億9300万円、外国人材の適正かつ円滑な受入れのための体制整備等に必要な経費として145億4000万円を計上しております。

第四に、国際貢献の推進、時代に即した法務行政に向けた取組については、司法外交の戦略的推進及び国内外の予防司法支援機能の強化等に必要な経費として29億6400万円、法務行政におけるDXに向けた取組の推進に必要な経費として450億6800万円、法務省施設の整備維持運営の推進に必要な経費として198億2800万円を計上しております。

次に定員の関係でありますが、令和8年度においては、外国人材の受入れに伴う在留管理体制の充実強化、経済安全保障関連調査等の情報収集体制の強化などの重要課題に対応するため、法務省全体で661人の増員が認められており、定員合理化による465人の減員を差し引きいたしますと、196人の純増となっております。

以上、令和8年度法務省所管等予算の概要をご説明させていただきました。

発言全文

井上英孝 (法務委員長) 2発言 ▶ 動画
委員長 井上英孝

これより会議を開きます。

この際、一言申し上げます。

この度、法務委員長の重責を担うことになりました井上英孝でございます。

本委員会が所管する分野におきましては、国民生活の根幹に関わる重要な問題が錯綜しており、本委員会に課せられた使命は誠に重大であると考えております。

ここに委員各位のご指導、ご協力を賜りまして、公正かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと存じます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

これより理事の御選を行います。

理事の員数は、議員運営委員会決定の基準に従いまして、その数を8名とし、先例により委員長において指名するに御異議ありませんか。

ご異議なしと認めます。

それでは理事に、安倍裕樹君、木原誠二君、高見康博君、谷川智君、藤原隆君、西村千奈美君、三木圭君、尾崎海君を指名いたします。

委員長 井上英孝

次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

裁判所の司法行政に関する事項、法務行政及び検察行政に関する事項、国内治安に関する事項、人権擁護に関する事項。

以上の各事項につきまして、本会期中、調査をいたしたいと存じます。

つきましては、衆議院規則第94条により議長の承認を求めたいと存じますが、ご異議はありませんか。

ご異議なしと認めます。

よって、そのように決しました。

裁判所の司法行政、法務行政及び検察行政、国内治安、人権擁護に関する件について調査を進めます。

平口洋 (法務大臣) 2発言 ▶ 動画
委員長 井上英孝

この際、法務行政等の当面する諸問題について、法務大臣から説明を聴取いたします。

答弁者 平口洋

平口法務大臣。

法務大臣の平口でございます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

まず委員長、理事及び委員の皆様には、法務行政の運営について格別のご理解とご尽力を賜り、心より感謝御礼申し上げます。

改めてではありますが、法務省は基本法制の維持及び整備、法秩序の維持、国民の権利擁護、出入国及び外国人の在留の公正な管理といった重大な役割を担っており、法の支配の下で国民の安全安心を守るという重大な使命を与えられています。

私はこれらの役割・使命を果たすため、皆様のご理解とご尽力を賜りながら、法務行政に誠心誠意取り組んでまいりましたが、これからも一層気を引き締めて、以下の具体的課題に全力で取り組んでまいります。

まず、安全安心な社会の実現に向けた取り組みについてです。

新たな被害者を生まない安全で安心な社会を実現するため、第2次再犯防止推進計画に基づき、国、地方公共団体、民間事業者がそれぞれの役割を果たしつつ相互に連携することで、再犯防止に向けた取り組みを推進します。

先の国会で成立した保護司法等改正法の趣旨も踏まえ、保護司、更生保護事業者、協力雇用主等の民間協力者への支援の充実を図るとともに、保護観察署による更生保護に関する地域援助等の取組を通じて、地域における息の長い支援を推進します。

公安調査庁において、公共の安全を脅かし得る偽情報の拡散を含む対日有害活動、経済安全保障、サイバー空間上の脅威、国内外におけるテロ関連動向に関する情報の収集分析等に努め、政府の施策に積極的に貢献します。

北朝鮮に関して、核・ミサイル関連の動向、日本人拉致問題を含む対外動向や北朝鮮内部の状況等について、関連情報の収集・分析等を進めます。

我が国の領土・領海・領空の警戒警備に関しても、関係機関と連携し、適時の情報提供を行うなど、取り組んでまいります。

次に、出入国及び外国人の在留の公正な管理を実現するための取組についてです。

厳格な出入国管理を実施し、上陸審査手続の一層の円滑化を図るためのゲスターの創設等を行う出入国管理及び難民認定法等改正案につき、今国会での成立を目指します。

また、国民の安全安心のための「不法滞在者ゼロプラン」を強力に推進します。

難民等の適切かつ迅速な保護支援に取り組むなど、国際状況の変化に応じて適切に対応します。

さらに、デジタル技術等の活用による出入国在留管理行政のDXの推進に努めます。

外国人材の適正な受入れのため、特定技能制度の適正化と令和9年4月の育成就労制度の運用開始に向けた準備を着実に進めるとともに、周知広報に取り組みます。

外国人との秩序ある共生社会の実現のため、本年1月に決定された「外国人の受け入れ・秩序ある共生のための総合的対応策」に基づき、関係省庁と連携し、外国人が日本語や我が国の制度・ルール等を学習するプログラムの創設の検討や、外国人の受け入れの基本的な在り方に関する基礎的な調査・検討などの各種の取り組みを進めます。

また、外国人の入国及び在留の管理に関する施策の基本となる計画として、第2次出入国在留管理基本計画を策定します。

次に、時代に即した法務行政に向けた取組等についてです。

刑事裁判手続が非常救済手続として適切に機能することを確保するため、証拠の提出命令制度の創設等を内容とする自動車運転死傷処罰等改正法案につき、今国会での成立を目指します。

売買春に係る規制のあり方について、近時の社会情勢などを踏まえ、必要な検討を行います。

成年後見及び遺言の制度について、高齢化の進展等に対応し、国民がより利用しやすいものとするため、後見及び補佐の制度を廃止して補助の制度の対象を判断能力が不十分なもの全てに拡大するとともに、電子データをもって作成する遺言の方式を創設することなどを内容とする民法等改正法案及びその整備法案につき、今国会での成立を目指します。

相続登記、住所等変更登記の義務化は、所有者不明土地対策の中核であり、関係機関と連携し、周知広報などに取り組みます。

また、登記所備え付け地図の整備について、新たな地図整備計画に基づき、地図作成事業を推進します。

次に、困難を抱える方々への取組や国民の権利擁護に向けた取組についてです。

基本計画等に沿って、法テラスによる犯罪被害者等支援弁護士制度の運用の充実を含め、きめ細やかな支援を実施します。

また、関係府省庁等と連携し、引き続き性犯罪・性暴力対策を進めます。

児童虐待防止法対策のさらなる推進についても踏まえ、関係機関と連携し、児童虐待の根絶に取り組みます。

父母の離婚等に直面する子どもたちの利益保護の確保のため、引き続き民法等改正法の周知に取り組みます。

様々な人権問題への対応について、関係省庁等と連携し、人権相談や調査・救済活動を充実強化するとともに、人権啓発活動等の取組を推進します。

有識者検討会における多角的な議論も踏まえ、法テラスにおいて地方公共団体等の関係機関とも緊密に連携し、国民の司法アクセスを一層充実させるため、デジタル技術を利活用した支援の推進を図るとともに、支援の担い手となる弁護士等の確保を含め、持続可能な総合法律支援体制の整備・強化に努めます。

最高裁判所で性同一性障害特例法に、国会議員、次に法務行政における国際貢献に向けた取組等についてです。

法の支配や基本的人権の尊重といった普遍的価値を国際社会に浸透させるべく、その担い手となる国際法務人材の育成と国際機関との連携強化を図りつつ、司法外交を推進します。

司法外交閣僚フォーラムで実施されたASEAN諸国との法務大臣会合の定期開催に取り組むほか、中央アジアプラス日本法務大臣会合の実施に向けて準備を進めます。

中央アジア及び太平洋島諸国地域やウクライナ等に対する法制度整備支援を戦略的に推進するとともに、UNIFELによる国際研修等を通じた各国の刑事司法実務家の能力構築支援を推進するなどして、法の支配の定着に向けてリーダーシップを発揮します。

各国における再犯防止施策の充実に貢献するため、昨年12月に国連総会で開催採択された再犯防止国連準則や、保護司制度をはじめとする公正保護ボランティアの国際社会における認知度向上及び利用促進を図るとともに、公民協働の取組を含む矯正施設での再犯防止施策の知見を各国と共有します。

我が国での国際仲裁の環境整備を進めるとともに、東南アジア地域等における普及を図り、またアンシトラル等の国際機関でのルール形成を主導します。

国際商取引を円滑化し、対日投資を促進する基盤として、関係省庁等と連携し、我が国法令の外国語訳の整備を推進します。

その他、関係機関と連携しながら、及び改正刑事訴訟法等の施行に向けての民事手続き、刑事手続き等のデジタル化に向けた取り組み、法や司法制度の基礎となる諸原理や法の役割を理解し、法的なものの考え方を身につけるための法教育、司法制度を支える人材の確保育成のための新たな法曹養成制度や法曹の魅力についての情報発信等、中長期的な視点に立った法務省施設の耐震化・老朽化対策や、災害発生時の避難所としての機能確保などについても積極的に推進してまいります。

法務省職員と一丸となって法務行政の諸課題に取り組んでまいりますので、委員長、理事及び委員の皆様におかれては、一層のご理解とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

三谷英弘 (法務副大臣) 4発言 ▶ 動画
委員長 井上英孝

次に令和8年度法務省関係予算の概要について説明を聴取いたします。

委員長 井上英孝

三谷君。

質疑者 三谷英弘

令和8年度法務省所管等予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。

法務省関係の一般会計予算額の総額は8647億9100万円であり、前年度当初予算額と比較しますと513億6600万円の増額となっております。

これを所管別に区分いたしますと、法務省所管分は7881億4500万円。

デジタル庁所管として計上されている法務省関係の政府情報システム経費の予算額は638億7000万円。

国土交通省所管として計上されている法務省関係の国際観光旅客税財源充当事業の予算額は127億7700万円となっております。

また、法務省関係の一般会計予算の内訳は、人件費5696億7200万円、物件費2951億2000万円となっております。

そのうち主要施策の経費について御説明申し上げます。

まず第一に、国民の権利擁護に向けた取組については、法テラスによる総合法律支援の充実強化に必要な経費として335億6100万円、人権擁護活動の強化及び法教育の推進等に必要な経費として35億6300万円、所有者不明土地等問題への対応、民事基本法制の整備等に必要な経費として75億4700万円を計上しております。

第二に、安全安心な国民生活の実現については、再犯防止対策の推進に必要な経費として175億6300万円、刑事手続きDXの推進及び犯罪対策の強化等に必要な経費として31億4600万円、公安調査庁の情報収集分析能力の強化に必要な経費として33億6200万円を計上しております。

第三に、出入国及び外国人の在留の公正な管理の推進については、厳格かつ円滑な出入国管理、出入国審査の推進のための体制強化に必要な経費として343億9300万円、外国人材の適正かつ円滑な受入れのための体制整備等に必要な経費として145億4000万円を計上しております。

第四に、国際貢献の推進、時代に即した法務行政に向けた取組については、司法外交の戦略的推進及び国内外の予防司法支援機能の強化等に必要な経費として29億6400万円、法務行政におけるDXに向けた取組の推進に必要な経費として450億6800万円、法務省施設の整備維持運営の推進に必要な経費として198億2800万円を計上しております。

次に定員の関係でありますが、令和8年度においては、外国人材の受入れに伴う在留管理体制の充実強化、経済安全保障関連調査等の情報収集体制の強化などの重要課題に対応するため、法務省全体で661人の増員が認められており、定員合理化による465人の減員を差し引きいたしますと、196人の純増となっております。

以上、令和8年度法務省所管等予算の概要をご説明させていただきました。

その他 福山守

法務行政の諸課題についてはいずれも国民生活の基本根幹に関わる重要なものばかりでございますので、福山法務大臣政務官とともに平口法務大臣を支え、精力的に取り組んでまいります。

委員長をはじめ、委員各位のご指導とご協力をよろしくお願い申し上げます。

福山守 (法務大臣政務官) 5発言 ▶ 動画
委員長 井上英孝

井上委員長:この際、福山法務大臣政務官から発言を求められておりますので、これを許します。

質疑者 福山守

福山法務大臣政務官:法務大臣政務官の福山守でございます。

法務行政を推進していくにあたり、平口大臣、三谷副大臣とともに力を合わせ、法務行政を推進してまいりたいと思っております。

よろしくお願いいたします。

そして、井上委員長をはじめ、各委員の皆様、どうぞご指導ご協力のほどよろしくお願いいたします。

委員長 井上英孝

井上委員長:この際、お諮りいたします。

本日、最高裁判所事務総局経理局長、染谷武信君から出席説明の要求がありますので、これを承認するにご異議ありませんか。

ご異議なしと認めます。

よって、そのように決定しました。

令和8年度裁判所関係予算の概要について説明を聴取いたします。

参考人 染谷武信

染谷経理局長。

染谷経理局長:令和8年度裁判所所管歳出予算についてご説明申し上げます。

令和8年度裁判所所管歳出予算の総額は3,494億7,400万円でありまして、これを前年度予算額3,351億9,200万円と比較いたしますと、差し引き142億8,100万円の増加となっております。

次に、令和8年度歳出予算のうち主な事項についてご説明申し上げます。

まず、司法の体制の充実強化に必要な経費であります。

一つ目に、裁判事務処理体制の充実を図るため、239億1,500万円を計上しております。

その内容について申し上げますと、第一に、裁判手続等のデジタル化関連経費として179億4,800万円を計上しております。

このうち、民事訴訟手続のデジタル化関連経費として89億7,300万円、刑事手続のデジタル化関連経費として38億600万円、民事非訟・家事事件手続のデジタル化関連経費として45億2,100万円、司法行政のデジタル化関連経費として6億4,700万円を計上しております。

第二に、家庭裁判所の充実強化関連経費として59億6,800万円を計上しております。

二つ目に、庁舎の新築・改修等のための経費として120億1,100万円を計上しております。

次は定員の関係であります。

家事事件処理の充実強化を図るため、家庭裁判所調査官を10人、ワークライフバランス推進を図るため、裁判所事務官を2人増員することとしております。

他方、定員合理化などにより、技能労務職員等を計138人減員することとしております。

従いまして、裁判所全体で差し引き126人の減員となります。

以上が令和8年度裁判所所管歳出予算の概要であります。

委員長 井上英孝

井上委員長:次回は後ほどお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。