大森江里子(中道改革連合・無所属):中道改革連合の大森江里子でございます。
本日は金融機能の強化のための特別措置に関する法律等の一部を改正する法律案について質問をさせていただきます。
片山大臣、本日もどうぞよろしくお願い申し上げます。
地域金融機関は、人口減少や少子高齢化という構造的課題に加えて、デジタル化への対応、さらには不透明な国際情勢の中で、経営基盤の強化を迫られています。
今般の改正の意義、また政府の持つ問題意識については、私も同じ危機感を共有しているところでございます。
地域経済の毛細血管である金融機関が目詰まりを起こせば、その影響を真っ先に受けるのは、地域の中小企業、小規模事業者であり、地域の住民の皆様でございます。
昨年12月18日に公表された地域金融力の強化に関するワーキンググループ報告書では、地域金融機関を取り巻く課題と、その役割を強化するための論点が、主に「地域企業の価値向上への貢献」「地域課題の解決」と、「地域金融力発揮のための環境整備」の2つの側面から議論・整理をされています。
その背景の1つには、人口減少や少子高齢化の進行と、地域社会の担い手不足、地域産業の規模縮小など、社会・経済環境の変化があります。
背景の2つ目は、現状、地域金融機関は全体として十分な健全性を有していますが、個人預金量が減少する機関が増加するなど、経営状況の二極化の兆候が見られ、それに加えて、サイバー攻撃やマネーロンダリング対応等には高度なシステムや専門性が必要とされるなど、金融サービスを安定的に提供するためのコストは増大しており、専門人材の確保も求められています。
一方、地域金融機関には従来の資金繰り支援にとどまらず、地域企業の価値向上への貢献や、地域課題の解決、地域企業の持続可能性を図るための多面的な後押しが求められております。
今回の改正案は、期限が到来した資本参加制度及び資本交付制度について、期限の長期的な延長と合わせて、大規模な自然災害や感染症に備えた災害等特例の常設化や、資金交付制度の交付上限額の引上げなどの拡充がなされておりまして、その意味からも今回の金融機能強化法の改正は時期を得たものと評価をしております。
私はこれまで長年にわたりまして、税理士として多くの中小企業の皆様と共に歩んでまいりました。
現場で経営者の皆様と資金繰りや事業継続のご相談をお伺いする中で、地域金融機関、信用金庫さんなどにも協力をお願いすることがございました。
苦境にある中小企業に対して共に解決策を見出してくださり、場合によっては経営会議などにも一緒に参加をしていただいたりと、担当者の皆様、金融機関の皆様には感謝をしております。
しかしその一方で、残念ながら現場のニーズと乖離した対応が見受けられるケースもございました。
今回の法案によって、地域金融機関が現場の中小企業など地域社会からの期待に応え続けていくための環境整備に資するものになるようにとの思いを込めまして、質疑を行わせていただきます。
はじめに、地域企業の価値向上に向けた具体的な支援策についてお伺いをいたします。
現在、多くの中小企業が、人口減少や後継者不足などの構造的な課題に直面しております。
そして、単なる資金繰り支援にとどまらず、経営改善や事業承継といった、より踏み込んだ伴走支援のニーズが高まっております。
地域金融力の強化に関するワーキンググループ報告書では、地域金融機関に対して、中堅企業やスタートアップへの成長支援、M&A、事業承継や経営人材確保の支援、さらには生産性向上のためのDX推進など、多面的な後押しがまとめられています。
しかしながら、これを実行するには、業種ごとに異なる高度なノウハウや専門人材が必要不可欠であると思います。
今後、地域金融機関が従来の預体業務の枠を超えて、地域の金融インフラの維持だけではなく、地域経済に貢献する地域金融力を最大限に発揮できるよう、政府としてどのような後押しや環境整備を行っていくお考えをお持ちなのかお伺いをいたします。
国内外の市場開拓に知見を有する内外のプレイヤーと連携して、地域ネットワークのハブとして企業価値の創造を総合的にサポートできるよう、どのような実証実験や支援体制の構築を進めていくおつもりか、以上にて大臣のご見解をお伺いいたします。
そして大臣、今日は私、たっぷり時間をいただいておりますので、ぜひとも大臣のご見解をじっくりとお聞かせいただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。