経済産業委員会

衆議院 2026-04-22 質疑

概要

衆議院(委員会名不明)において、赤澤経済産業大臣らが出席し、産業競争力強化法改正案およびエネルギー・通商政策について審議が行われました。主要テーマとして、原油高騰に伴う原材料(シンナー等)の供給不足への対応、国内投資を促進する「大胆な投資促進税制」の要件と実効性、および日米戦略的投資イニシアチブによる経済安全保障の確保が議論されました。また、データセンターの地方分散に向けた電力・通信インフラ整備や、中小企業の生産性向上に向けたプッシュ型伴走支援のあり方についても言及されました。

発言タイムライン

中道改革国民参政チームみらい政府委員長・議長
0分50分1:402:303:204:105:005:50落合貴吉田宣河野義山岡達丹野み丹野み鈴木義牧野俊

発言者(11名)

質疑応答(106件)

中東情勢悪化に伴う原油高騰の影響調査
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)

- 原油高騰による国民生活や事業活動への影響調査を始めているか

答弁
赤澤経済産業大臣
  • 3党合同の影響調査に感謝し、内容を認識している
  • 経産省でも相談窓口や地方経済産業局を通じて中小事業者の声を聴取している
  • タスクフォースを設置し、サプライチェーンの情報を集約して供給の目詰まり解消に取り組んでいる
全文
質問・答弁の全文を表示

まず、残念ながら、イラン情勢の悪化というか、長引いていることで、原油高騰が続いてしまっています。

影響ですね、国民生活ですとか事業活動への影響への調査をしっかりしているかと、これから施策を打っていくでしょうから、そのための調査を始めているかどうかについて、まず大臣いかがでしょうか。

直接国民の皆様の声を聞き取っていただいた、実は中道、立憲、公明の3党合同のイラン情勢に伴う原油高などによる影響調査をしていただいたということを承知をしておりまして、そのことにまず感謝を申し上げたいと思います。

経産省においても、中小企業、小規模事業者の方々の声を、全国約1000カ所の特別相談窓口や、全国の地方経済産業局を通じてお聞きをしている次第です。

また、担当大臣であります私のもとに設置したタスクフォースで、供給状況を総点検するとともに、関係省庁に設置された情報提供窓口、あるいはネットに開設をしたポータルサイトとか、あるいは連絡窓口などを通じて、需要家の調達状況も含めたサプライチェーンの情報を集約し、供給の塊や目詰まりを一つ一つ確実に解消してまいりたいと取り組んでいるところでございます。

原油高騰への緊急経済対策の必要性
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)
  • アンケート結果から、電気・ガス代引き下げや金融支援、助成金拡充の必要性を指摘
  • 原材料高による賃上げ困難な状況において、早急に緊急経済対策を打つべきではないか
答弁
赤澤経済産業大臣
  • 物価高対策を含む経済対策や補正予算を迅速に執行し、予備費を活用して1兆円の基金規模を確保した
  • ガソリン等の下限緩和措置を実施済みであり、電気・ガス料金は直ちに上昇する状況にないとの認識
  • 金利引下げや価格転嫁要請などの支援を継続し、状況を見極めながら必要な対応を躊躇なく実施する
全文
質問・答弁の全文を表示

個人はやはりわかりやすいところで、昨年やった電気代・ガス代の引き下げを望みますという方々が、4分の3くらいいらっしゃるわけです。

そういったことを考えますと、ある程度の金融支援、こういう時は中小企業庁もいろいろな施策を打っていますが、これは経済産業省としても打っていく必要があるというふうに思います。

こういった場合は、もともと厚労省の管轄かもしれませんが、これを助成金というのが制度としてあります。

やはりこういった状況では、緊急経済対策を国で打っていくしかない状況であるというふうに思います。

大臣、この前も私は補正予算を早めに組んだ方がいいのではないかという質問をいたしましたが、緊急経済対策、早く打っていくべきではないでしょうか。

経済産業省としては、まずは、物価高対策を盛り込んだ経済対策や、令和7年度補正予算を着実かつ迅速に執行するとともに、今般の中東情勢を受けて、先月19日から緊急的な下限緩和措置を実施し、先月24日には、令和7年度予備費を活用して、もともとの基金残高と合わせて、1兆円の基金規模も確保いたしました。

ご案内のとおり、生活にも経済活動にも必要なガソリンなどについて、一定の手を打ってきているところであります。

その上で、電気・ガス料金については、これも何度か発信させていただいていますけれども、燃料輸入価格がそろそろ今月ぐらいから上がると思いますが、その2ヶ月から4ヶ月後に、その価格を参照して価格が決定されるというのが一般的であるので、まだちょっと直ちに上昇するという状況にはないという認識であります。

中小企業・小規模事業者への支援としては、既に特別相談窓口の設置、あるいは政府年度資金の金利引下げでありますとか、コストの上昇を考慮した価格転嫁要請といったような支援を行っているところでありまして、引き続き、原油価格の動向や中東情勢が物価に与える影響、なおですね、一層見極めながら必要な対応を躊躇なく実施していくという考えで取り組みたいと思っております。

特定原材料(ナフサ・シンナー等)の供給状況と対応
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)
  • 建設業やクリーニング業等で、石油由来の原材料(ナフサ、シンナー、塗料等)の不足による深刻な声が上がっている
  • 具体的にしっかり対応しているか、また今後のさらなる施策予定はあるか
答弁
田中大臣官房審議官
  • ナフサは国内需要4ヶ月分を確保しており、中東以外からの輸入増により在庫期間を半年以上に延ばせている
  • シンナーも必要量を供給できているが、一部に流通の目詰まりがあることを認識している
  • 国土交通省と連携し、安定供給の要請や周知を実施し、省庁横断で供給状況を総点検して目詰まりを解消していく
全文
質問・答弁の全文を表示

大臣から特定の原材料が滞っていることについて、しっかり対応、相談窓口も開いていますということですが、明らかに、特に建設業界、それからクリーニング屋さんもそうですが、石油由来の、原油由来の原材料、部材を使わなければならない業界の方々からは、具体的で、しかも深刻な声が寄せられています。

ナフサを原料とするシンナー等ですとか塗料ですとか、あと先ほどのクリーニング屋さんの洗剤ですか、あと医療関係もあるかもしれません。

これについて具体的にしっかり対応しているのかということと、これはこれからも残念ながらしばらくは続いていきます。

さらにしっかり、さらなる施策をしていきますという予定なのか、確認をさせていただければと思います。

その上で、委員ご指摘のシンナーの化学管理の材料であるナフサにつきましては、少なくとも化学品全体の国内需要4ヶ月分を確保できており、日本全体として必要となる量を確保しております。

さらに、中東以外からのナフサの輸入量の増加により、川中製品の在庫使用期間を半年以上に延ばすことが可能となっております。

一方で、一部には供給の偏りや流通の目詰まりが生じていると認識しております。

経済産業省としては、国土交通省とも連携いたしまして、シンナーを含む用材等関係事業者に対して、改めて安定供給に係る要請を実施するとともに、建設業者団体などへの周知を実施しております。

企業へのヒアリングに加えまして、関係省庁が連携して、省庁横断で需要物資の供給状況を総点検するとともに、関係省庁の情報提供窓口を通じて、需要家も含めたサプライチェーンの情報を集約して、今後とも供給の偏りや流通の目詰まりを一つ一つ確実に解消していきます。

不確実な国際情勢下での省エネ政策の強化
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)
  • 国際情勢の不確実性が常態化する中、国産再エネの自給率向上や省エネへの本腰を入れた取り組みが必要
  • 日本の優れた省エネ技術を世界にアピールし、強化していくべきではないか
答弁
赤澤経済産業大臣
  • 問題意識を完全に共有しており、石油危機以来の省エネ取り組みによりエネルギー効率は世界的に高い水準にある
  • 住宅の省エネ化支援や、アジアのサプライチェーン強靭化(パワーアジア)を通じて省エネ努力を促す
  • 日本の優れた省エネ技術をフル活用し、経済的発展につなげたい
全文
質問・答弁の全文を表示

今までとは認識を変えて、この不確実性の中で通商政策をはじめ対応していかなきゃならないわけでございます。

やはり短期的な施策をまずバシッと打っていくことも重要ですが、この先こういった問題が続くことも見越して、例えば国産の再エネを、自給率を高めていくことですとか、あとプラスして、オイルショックの時にやっていたような省エネも同じように本腰を入れて打っていかなければならないと思います。

この日本の省エネ政策ですね、これを世界にアピールというか世界に売っていく意味でも、ここでこれを機に強化していくべきであると思いますが、大臣いかがでしょうか。

委員と問題意識を完全に共有いたします。

我が国では石油危機を契機として、官民が連携して徹底した省エネルギーの取り組みを一貫して推進をし、エネルギー効率は世界的にも高い水準があることはご案内と思います。

断熱窓への改修や高効率給湯器の導入といった、住宅の省エネ化に対する支援を、関係省庁とも連携し、実施しているところでもありますし、一方で、アジアのサプライチェーンの強靭化というのは、実はアジアが日本に石油製品を供給してくれているようなところもあるので、そこも重要で、最近で言えば高市総理が提案をしたパワーアジアですね。

ああいう取り組みの中でもですね、一方で各アジア諸国に省エネの努力をしてもらうというようなことも、アジア全体として、エネルギー制約を少しでも減らしていく動きにつながると思うので、そういったあらゆることを考えながら、我が国の優れた省エネ技術もフルに活用し、国富も生む形で、引き続き徹底した省エネを促進し、経済的発展にもつなげていきたいというふうに思います。

原油調達の多角化
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)

- 中東依存度が高まっている現状において、再び調達の多角化を施策として進めるべきではないか

答弁
赤澤経済産業大臣
  • 指摘の通りであり、中東依存度が高まった背景はあるが、適切に取り組む必要がある
  • 米国をはじめとする民間事業者と連携し、代替調達先の確保に全力で取り組んでいる
  • 米国からの調達を大幅に拡大させるなど、順調に推移している面がある
全文
質問・答弁の全文を表示

これ、昔から言われてきたことですが、多角化、調達の多角化をした方がいいと、原油の。

やはりまたこれは多角化というものを施策として進めていかなきゃいけないと思いますが、大臣いかがですか。

おっしゃるとおりだと思います。

中東依存度を一度下げたんですけど、ロシアへの制裁とかですね、ああいう国際情勢の変化の中で、また再度高まってきてしまい、なおかつ一度その中東依存度高くなると、製正も中東の油の正相に合っているものに今なっているということもあったり、いろんななかなかそれを出せないような力も働きますが、きちっとやっていかなきゃいけないこと間違いありませんので、足元の原油の代替調達については、供給余力に優れる中東や米国をはじめ、民間事業者と連携しながら代替調達先の確保に今も全力で取り組んでおります。

現時点においては、4月に前年実績で2割以上だったものは、本日は、過半の代替調達にめどがつき、そういう意味では順調と言える面があり、特に米国からは5月に前年比約4倍まで調達が拡大して。

産業競争力強化法改正の背景とグローバル化の認識
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)
  • 人口減少による地方の維持困難や、グローバル化の歪み(格差、経済的威圧)により、従来のボーダレスな施策では産業を強くできない
  • 今回の法改正は、そうした認識に基づいたものであるか
答弁
赤澤経済産業大臣
  • 地方の人手不足や、特定国による資源支配などの経済的威圧への懸念など、指摘に同意する
  • 経済安全保障の観点から自立性・不可欠性の確保が不可欠であると強く感じている
  • 本法案では、大胆な投資促進税制、供給網の強靭化、生活維持サービスの持続性確保などを一体的に措置し、持続的な発展を図る
全文
質問・答弁の全文を表示

まず一つ目は、次回の私の質問でその分野は取り上げますが、地方の経済、今回の産業競争力強化法の中でエッセンシャルワークの維持をどうやってサポートしていくかというようなことも書かれていますが、人口減少の結果、基本的な仕事さえも地方で維持できなくなりつつあると、それをしっかり維持できるように施策を打っていくというようなことが今回書かれて、施策が打たれようとしております。

結局グローバル経済を作ろうとしたわけですが、世界を全部ボーダレスにつなげてしまったことで、地球の裏側の問題も各地域に影響を及ぼすようになってしまった。

これはある程度日本の経済の健全な発展を考えていく上では、グローバル化を100%礼賛して、世界とボーダレスにつながるということを前提とした施策では、日本の産業を強くすることはできない。

そういった観点から、今回のいろいろな産業競争力の強化法の改正が検討され、法案になったというような認識で、大臣よろしいでしょうか。

なかなかですね、大きな経済の流れとかいうことって、定説というか、全員がそれでその通りだということにならないとは思うんですが、少しメッシュを細かくすると、委員がまさにおっしゃったように人口減少の結果ですね、地方ではエッセンシャルサービスの担い手がおらず、大変な人手不足になっている、まさに事実で、克服しなければいけない課題であります。

また一方でですね、グローバル経済あるいは新自由主義と言われるような動きだと思いますが、それに伴う問題が生じているじゃないかというのもご指摘の通りで、特に私が気になっているのはやっぱり特定国がレアアースとかをですね、支配をして、それを経済的威圧に使うみたいなことっていうのは、我が国あるいは米国もそうですけど、基幹産業が大変な影響を受けてですね、経済が立ち行かなくなりかねないような面を持っていることは確かでありまして、そういうことを本当に考えながら、やっぱりじゃあ何かといえば、私どもとして、結局産業競争力を今まで以上に強化をする。

経済安全保障の観点も含めてですね、やっぱり自立性、不可欠性といったようなものは確保していかないとダメだなという感を極めて強くしたと。

そういう前提の中で、本法案においては、国内投資の促進により、事業の高付加価値化を後押しするための諸外国と比べて遜色のない大胆な投資促進税制であるとか、海外事業開拓や安定的な原材料確保を通じた供給網の強靭化、そして事業活動の基盤となる産業用地の整備や担い手の確保に資する生活維持に必要なサービスの持続性確保などを一体的に措置することで、これらは非常に困難な課題を抱える我が国について、国において、企業の事業活動の持続的な発展を図っていけるだけの産業競争力の強化、これを成し遂げたいという思いで取り組んでいるところでございます。

過去の産業政策と設備投資の減少
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)
  • 過去30年、売上が横ばいの中で経常利益は上がったが、設備投資額はむしろ減少している
  • これは経産省の産業政策に間違いがあったということではないか
答弁
赤澤経済産業大臣
  • 将来不安やデフレマインドから企業がコストカットを優先し、国内投資が諸外国に遅れた認識である
  • 市場に任せる新自由主義的な考えのもと、価値創出への取り組みが結果的に不十分であったと認識している
全文
質問・答弁の全文を表示

日本の産業政策は果たして成功したのかということなんですが、結局グローバル化に対応するということで、金融はある程度グローバル化に対応したというふうに思いますが、売上が横ばいなのに、経常利益4.5倍になったということは、他の部分で節約したところがあるわけです。

これ設備投資が一番上がってないというか、この30年近くでむしろ金額は下がってしまっている。

この産業政策、反省しなきゃいけない点があると思うんですが、大臣いかがでしょうか。

これまでのですね、日本経済を振り返ると、人口減少を伴う将来不安やデフレマインドの広がりを背景に、企業が短期的な収益確保、コストカットを優先するようになったことで、国内投資が諸外国に大きく遅れをとってきたというふうに認識をしております。

政府も市場に任せるべきという新自由主義的な考え方のもと、新たな価値創出に向けた取り組みが、少なくとも結果的に不十分であったというふうに認識をしております。

設備投資減少に対する政治的責任
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)

- 設備投資額が上がっていない点について、経産省の施策に間違いがあったという認識でよいか

答弁
赤澤経済産業大臣
  • 設備投資に影響するのは経産省の施策だけではない
  • 法人税の引き下げ競争に乗り、設備投資や人件費上昇を期待したが結果に至らなかった点について、政治家として責任を感じる
全文
質問・答弁の全文を表示

端的に伺いますが、このグラフを見てわかるように、設備投資額だけ上がっていないというか、下がっているわけです。

したがって、経産省の施策に間違いがあったというような認識でよろしいですか。

設備投資額に影響するのは、経産省の施策だけではないと思います。

その中で我が国もそれに乗ってですね、下げた時にやっぱり経済界との対話の中では、「法人税引き下げてくれれば、諸外国並みにしてくれれば、設備投資もやりますと、人件費も上げますと」という流れがあった。

そういう意味では、委員のご指摘を本当に深く受け止めますが、何か経産省の施策の誤りがあったからそうなったというような認識かと言われれば、私はそれ以上に他の部分で政治家として責任を感じます。

新投資促進税制の特徴
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)

- 今回の法改正で規定される大規模な投資促進税制は、これまでの不十分だった投資促進税制と何が違うのか

答弁
畠山経済産業政策局長
  • 欧米の支援策強化や産業の海外流出を防ぎ、2040年度の国内投資目標200兆円達成を目指すものである
  • 投資収益率15%以上の高付加価値投資であり、かつ大企業35億円、中小企業5億円という投資下限額を満たす大胆な設備投資を対象としている
全文
質問・答弁の全文を表示

ちょっと私の時間配分があれで、もう時間が来始めちゃってるわけですが、まず今おっしゃってた税金関係ですけれども、今回ですね、事業の高付加価値化のために、設備投資を促進しようということで、大規模な投資促進税制が規定されています。

要は法人税全体を下げるのではなくて、投資したら法人税をおまけというかですね、考えますよ、というようなことであります。

これも今までの投資促進税制が不十分だったという認識があって、こういったことをやると思うんですが、これは今までの投資促進税制と何が違うのか、政府参考人からお願いします。

ご指摘の大胆な投資促進税制でございますけれども、欧米各国の投資支援策の強化ですとか、米国関税の影響を受けた設備投資の手控え、あるいは産業の海外流出、こういったものを防いで、2040年度に200兆円という官民の国内投資目標の達成に向けて、大規模で高付加価値な国内投資を促進したいということで盛り込んでいるものでございます。

こうした観点から、この税制では、投資収益率15%以上の高付加価値な投資であり、大企業35億円、中小企業5億円の投資下限額を満たす大胆な設備投資を対象としてございます。

減価償却期間の見直し
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)
  • 減価償却期間の実態との乖離を是正すべきではないか
  • 経済的効果を考慮し、償却期間を短縮してはどうか
答弁
上松大臣官房審議官
  • 耐用年数は使用実態や費用配分の適切性の観点から定めている
  • 必要に応じて見直しを行ってきた
  • 所管省庁が使用実態を把握した上で、必要な対応を検討すべきと考えている
全文
質問・答弁の全文を表示

即時償却の話が出ました。

そもそも減価償却について、いろいろな企業や業界から、減価償却の償却期間の話になってしまうわけでございます。

これは減価償却期間のずれ、これはしっかり直していくべきであるということと、経済的な効果を考えると、実際よりもちょっと短くしてもいいんじゃないかと思うんですが、財務省いかがですか。

減価償却資産の耐用年数につきましては、それぞれの資産について、その使用実態を踏まえているかということに加えまして、費用配分の期間として適切かなどの観点から定めているところでございます。

これまでも必要に応じ、見直しを行ってきているところでございます。

耐用年数のあり方につきましては、まずは所管省庁等におきまして、その使用実態等を適切に把握した上で、どのような対応が必要かを検討していく必要があるものと考えております。

対米投資と関税交渉の関係
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 日本から米国への80兆円の投資は、米国の関税率を引き下げるための交渉材料であったのか

答弁
赤澤大臣
  • 関税協議は国益をかけた厳しい交渉であり、結果として日本への関税率引き下げを実現し、自動車産業への大打撃を回避した
  • 戦略的投資イニシアチブは合意の中核であり、日本企業の売上増加やビジネス拡大に貢献し、日米双方が利益を得る取り組みである
全文
質問・答弁の全文を表示

そこでまず国民の皆様の素朴な思いとして、かなり大雑把ですけれども質問いたしますが、昨年来、赤澤大臣のご活躍もあり、トランプ関税については、なんとか国内産業を守ることができたんだろうというふうに私は評価しております。

ただ、激しいディールの結果だと思いますが、日本から米国への80兆円にも上る投資がお約束をされたと。

そこで大雑把な聞き方で、本当に繰り返し恐縮ですが、この日本から米国への投資、これは米国の関税率を引き下げるための交渉材料であったという認識でよろしいかどうか、大臣にお答えいただければと思います。

米国との関税協議は、両国とも国益をかけたギリギリの交渉と言いますか、やり取りを経て、昨年の7月に米国と合意に至り、9月には実際に日本への関税率を引き下げる大統領令が発表されました。

日米間の合意により、我が国は自らの関税は一切引き下げることなく合意に至った数少ない国、唯一かどうかちょっと確認が必要ですが、ほとんどないということです。

そういう意味で、やはり針の穴を通すような交渉だったと思うんですが、我が国に毎年5兆円超課されるはずであった関税を2兆円超削減をいたしました。

ということで、これやっぱり2点申し上げておきたいのは、1つはこれがないと我が国は基幹産業である自動車産業の中で、複数の大手メーカーが、もう年間利益がなくなるということで、非常に経営に大きな打撃があったろうということが回避できたということと、あと5兆円超のまま課されると、これは経済に与える影響がリーマンショックやコロナを超える感じになるので、そこは本当に大打撃になっていたところを何とか返したということであります。

戦略的投資イニシアチブは、この日米間の合意の中核をなすものであります。

おっしゃった80兆円というのの、現分では5500億ドルの投資ということでありますが、これは日本企業の売上増加やビジネス拡大に貢献するものであり、日米がお互いを特別なパートナーと認めて、共に利益を得られる取り組みであるというふうに考えております。

戦略的投資イニシアチブの進捗状況
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 80兆円の投資計画のうち、今後の投資案件がどの程度進んでいるか

答弁
穴井通商政策局長
  • 日米両政府の共同発表に基づき、SMRや原油インフラ等の重要プロジェクトについて共有委員会プロセスを進める予定である
  • エネルギー安定供給の観点から重要であり、日本企業への便益等を前提に協議を継続する
全文
質問・答弁の全文を表示

その上で低く抑える一方で、80兆の米国への投資ということでございますけれども、報道などからいろいろと知りましたけれども、この80兆円の投資のうち、まず人工ダイヤモンドに関するもの、それからAIデータセンター向けの火力発電所建設、それから原油輸入プロジェクト、次世代革新炉の建設、それからペンシルベニア州の天然ガス発電施設の建設、またテキサス州の天然ガス発電施設の建設が追加になったということでございます。

第1弾では5.6兆円にも上るこの案件ということで、第2弾についてはまだこれからということなんでしょうけれども、私、まだまだおそらく80兆円まではですね、まだ遠く遠く及んでいないんだろうというふうに感じております。

そこでですね、これは政府参考にお聞きをいたしますが、これ以降の投資案件ですね、どの程度進んでいるかについてお聞かせいただければと思います。

委員ご指摘の第三人意向のプロジェクトでございますけれども、これは3月19日、高市総理のホームページでございますが、その際に、日米両政府が発出いたしました日米間の戦略的投資に関する共同発表、ここに記載されております。

SMR、大型原子炉、および日本への輸出増加のための原油インフラ、これらを含みます重要かつ有望なプロジェクトについて考慮すべく、了解覚書に沿って共有委員会プロセスを進めることを期待する。

この発表を踏まえまして、今後日米から議論を進めていく予定でございます。

こうしたエネルギー関連のプロジェクトにつきましては、日米がエネルギーの安定供給にともに取り組んでいく。

このことは、現下の中東情勢に照らしましても、また国際的な電力需要が急激に増大する中でも非常に重要と考えてございます。

いずれにいたしましても、収支相称、双方向確実性、日本企業への便益といったことを前提に、日米両政府でしっかり協議してまいりたいと思っております。

貿易保険法改正とNEXIの役割
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 戦略的政策イニシアチブはリスクが高く民間金融機関だけでは対応できないため、法改正を行うのか。法改正の目的は何か

答弁
赤澤大臣
  • 個々のプロジェクトは採算性を確保して進めるが、規模が大きいため民間金融機関の融資決定を後押しするNEXIの役割が不可欠である
  • NEXIが求められる役割を確実に果たせるよう、所要の措置を講じることが目的である
全文
質問・答弁の全文を表示

そもそもこのNEXIは対外取引において生ずる通常の保険によって救済することができないリスクがある危険を保険する事業であるとお聞きをしております。

そこでこの貿易保険法を改正するにあたって、戦略的政策イニシアチブのプロジェクトはリスクが高く、民間金融機関だけでは対応できないからではないのかなと、というふうに私は感じているんですけれども、改めて今回、法改正の目的について、大臣からお聞かせいただければと思います。

まず前提として、戦略的投資イニシアチブでは、了解覚書に基づき、日米両政府の協議委員会における協議を通じて、収支相称、双方向確実性、あるいは日本への便益・メリットなどについてしっかりと精査を行うため、個々のプロジェクトについては十分な採算性を確保した上で進めていく仕組みとなっております。

ただし、民間金融機関による対応が期待される金額は相応の規模になります。

そのため、民間金融機関による融資の意思決定を後押しするためにNEXIの役割が不可欠だと思っています。

今回の貿易保険法改正は、投資イニシアチブを進める上で、NEXIが求められる役割を確実に果たされるように、所要の措置を講じることを目的としております。

法改正の遡及適用について
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 法改正前の投資案件について、改正後の法律を遡及的に適用できるか

答弁
穴井通商政策局長
  • 第一次プロジェクトについては現行法でも対応可能である
  • 施行日前に引き受けたプロジェクトについても、特別勘定で経理できるよう必要な経過措置を盛り込んでいる
全文
質問・答弁の全文を表示

しかし、先の6案件ですけれども、これは法改正が行われる前の案件というふうなことになるんですね。

そこでお聞きしたいのは、これは確認ですけれども、これら6案件は、本法案が改正された後に、成立した法律が、遡及的に適用を受けることができるのかどうかについて、政府参考人の方から答弁いただければと思います。

すでに投資決定に至っております戦略的投資イニシアチブの第一次プロジェクト3件ございますが、これにつきましては、令和7年度補正予算におきまして、NEXIに対して行われました1,000億円の政府出資の措置、これを受けまして、現行の貿易保険法でありましても、保険の引き受けをできる状況を整えてございます。

その上で、さらに今回の貿易保険法改正におきまして、今後の本イニシアチブの着実な実施に向けまして、保険の引受業務を特定引受業務とする。

この業務を経理する特別勘定をNEXIに設け、政府が交付国債を発行し、NEXIに交付することができるといった措置を盛り込んでいるところでございます。

委員ご指摘の遡及適用につきましては、NEXIが法律の施行日より前に引き受ける本イニシアチブのプロジェクトに係る保険につきまして、もしそうしたものがございましたら、特別勘定で経理することができるように、必要な経過措置を盛り込んでいるところでございます。

戦略的投資イニシアチブの成功への決意
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 万が一失敗すれば国民負担となるため、プロジェクトを必ず成功させるという大臣の決意を聞きたい

答弁
赤澤大臣
  • 日米の新たな黄金時代が始まったとの認識であり、経済安全保障の確保や経済成長など日本へのメリットが大きいため、全プロジェクトの成功が不可欠である
  • 米国側とも「いかなる企業も損をしない」ことを合言葉に協議しており、全力で取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

その上でですね、これまた大臣にお聞きをいたしますけれども、本改正案が成立をして、NEXIが利用されれば、これから先の案件も適用される案件について、これですね、万が一失敗をするという事態になれば、その分国民負担ということになってしまうわけですね。

したがって私はですね、この戦略的投資イニシアチブというのは、絶対失敗させられない、何が何でも成功しなければいけないというふうに思っております。

そういった意味におきまして、重ねてではございますが、この戦略的投資イニシアチブにおけるプロジェクト、これは必ず成功させるんだという大臣の決意をお聞かせいただければと思います。

赤澤大臣、日米間の関税協議の結果、戦略的投資イニシアチブによって、日米両国が双方特別なパートナーとして認め合い、共に発展する、極めて強い絆を新たに確立し、ウィンウィンの流れを作ることができたと私は確信をしておりまして、日米の新たな黄金時代が始まったという認識でおります。

イニシアチブのプロジェクトが成功すれば、日米の相互利益の促進、それから日米による強靭なサプライチェーン構築を通じた経済安全保障の確保、中小企業を含む日本企業の製品の売上増加を通じた経済成長の促進、といった我が国への大きなメリットも見込まれるため、全てのプロジェクトを必ず成功させることが不可欠であると思っています。

この点は私が思っているだけではなくて、ラトリック総務長官とはいつもこの関係の話をする時はもう合言葉のように、この日米投資イニシアチブでですね、日米のいかなる企業も絶対に損をしないようにやっていこうと。

ということで、案件を選ぶときにはわざわざ彼から、例えばですね、その案件はちょっとリスクが高いかもしらんからこっちにしようとか、そういうような議論を本当に繰り返してきているところでありまして、これは何かやっぱり一部誤解あるようなんですが、なんか日本がですね、米国からむしられているみたいな意識で捉えてですね、80兆円自腹で払えとか、最近は円安も加味して86兆円自腹で払えというようなのがSNSで時々来ますが、そういうものでは断じてないということで、引き続き日米間で緊密に連携し、全てのプロジェクトを必ず成功させるべく、日米でよく協議をした上で、全力で取り組んでまいりたいと思っております。

国内投資の現状分析
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 海外設備投資に比べて国内設備投資の伸びが限定的であるという指摘について、経済産業省としてどう分析しているか

答弁
武田大臣官房審議官
  • 人口減少による将来不安やデフレマインドを背景に、企業が短期的な収益確保やコストカットを優先したことが一因であると認識している
  • 成長戦略における危機管理投資や成長投資を通じて、国内投資の拡大を推進することが重要と考えている
全文
質問・答弁の全文を表示

これは率直に私の気持ちを申し上げればですね、アメリカに投資をするよりも、ぜひ国内に投資をしてほしいな、日本国への投資を優先してほしいなという気持ちが正直ございます。

この点ですね、昨年の11月10日に開かれた第1回日本政治上戦略会議の資料の中に、実質投資額は名目投資額と比べて伸びが鈍く、また国内設備投資の伸びは海外設備投資の伸びと比べると限定的であるとの指摘がですね。

では、経済産業省として、こうした国内投資の現状について、どのように分析をしておられるかについて、これは政府参考人から御答弁いただければと思います。

御指摘いただきましたとおり、国内投資につきましては、名目設備投資と比べて実質設備投資の伸びが鈍く、海外設備投資と比べて国内投資の伸びが限定的と見ているところでございます。

こうした状況は、人口減少に伴う将来不安やデフレマインドの広がりを背景に、企業が短期的な収益確保、コストカットを優先するようになったことが一因となって生じたものと認識してございます。

そのため、高市内閣における成長戦略の肝であります危機管理投資、成長投資を通じて、国内投資のさらなる拡大を推進していくことが重要と考えているところでございます。

地方公共団体間の財政力格差と企業誘致
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 財政力の差が誘致活動にどのような影響を与えているか。また、改正案の減収補填措置の拡充によりどのように緩和されるか

答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 財政力の低い自治体は支援策の選択肢が限定される恐れがあるため、中小機構による助言や補助を新設する
  • 地方税の減免に伴う減収補填措置の対象を機械装置にも拡充し、財政力の低い自治体の誘致の幅を広げることで成長投資を促進する
全文
質問・答弁の全文を表示

その上でですね、国内の設備投資には工業用地の確保というのが欠かせません。

私の地元の熊本はですね、TSMCというのが進出してきたおかげで、かなりですね、工業用地の開発が進んでですね、多くの企業が来ていただいて、賑わっている状況でございますけれども、ただですね、そういったその、何と言いますか、私はその地域のですね、工業用地っていつまでたってもできずに、格差ばっかり広がってしまうということになりかねないんだというふうに思っています。

本改正案では産業用地等の産業基盤の整備が盛り込まれていますけれども、政府は地方公共団体間の財政力の差によって誘致活動にどのような影響が生じていると認識をしているのか、また本改正案によって固定資産税減免に伴う減収補填措置が拡充されるということで、その影響がどのように緩和をされると見込んでおられるのかについて、これもまた政府参考人からお示ししていただければと思います。

一般的に自治体が企業誘致する上では、産業用地を整備するためのノウハウや資金の不足といった課題がありまして、今般の本改正で中小機構による自治体向けの助言業務や定額補助などを新たに創設することとしています。

その上で、自治体において立地企業に対する税制優遇措置や補助金等の支援策を通じ、企業誘致の取組が行われる場合もございますけれども、これらはその支援規模が自治体の財政力によって大きく影響されるため、財政力の低い自治体は相対的に実施可能な取組の選択肢が限定される恐れがあるというふうに認識しております。

このため、現行法では財政力の低い自治体が行う土地建物に対する地方税の減免による減少への補填を行う措置を講じているところでございますけれども、今回の法改正においてきましても、この減収補填措置の対象を機械装置にも拡充することとしておりまして、財政力の低い自治体における企業誘致の取組の幅をさらに広げるということとしております。

こうした取組によりまして、国内のポテンシャルのある地域での成長投資がさらに一層促進されるものと考えております。

投資促進税制の効果検証
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 税制による減収額以上の投資効果を生み出すために、どのように対応していくのか

答弁
畠山経済産業政策局長
  • 投資下限額や投資利益率の要件を設定し、高付加価値な設備投資を促進することで、関連産業の需要拡大や賃上げ原資の確保などの幅広い効果を見込んでいる
  • 産業競争力強化法改正案に調査規定を設け、投資金額や収益性の実績を事後的に検証し、国内投資への寄与度を把握する
全文
質問・答弁の全文を表示

はい、その上で今度は本法案のですね、効果についてちょっとお聞きをしたいんですけれども、令和8年度税制改正大綱によれば、本税制では平年度の減収額が4100億円に上ると見込まれているとのことでございます。

かえって4100億しか返ってこないということになれば、あまりやる意味はないわけでありまして、行って帰って差し引きゼロということではいけないと思うんですね。

そこで本改正案によって、減収額以上の投資効果を生み出さなければならないと私は考えますけれども、本改正案ではどのように対応していこうとしているのかについて、これも政府参考人からお聞かせいただければと思います。

この大胆な投資促進税制でございますけれども、大規模かつ高付加価値である大胆な設備投資を促進する観点から、大企業35億円、中小企業5億円という投資下限額に加えまして、投資利益率15%以上であることという要件を設定しているところでございます。

年間約4兆円の設備投資がこの税制の適用対象となると見込んでおりますけれども、高付加価値な設備投資の拡大に伴いまして、それに伴う関連産業の需要拡大ですとか、あるいは企業の生産性が向上することによる持続的な賃上げの原資の確保など、幅広い効果が見込まれるというふうに考えてございます。

大胆な投資促進税制につきましては産業競争力強化法改正案の中で、新たに設備投資の状況に関する調査の規定を設けまして、投資金額や投資収益性の実績などを事後的にも検証を行うことを予定してございます。

本税制が企業の国内投資の増加などにどの程度寄与するかについても、しっかりと把握・検証していきたいと考えてございます。

イラン情勢下における日本関係船舶の状況
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- ホルムズ海峡の状況が混乱しているが、日本船舶や関係船舶、法人の現在の状況はどうなっているか

答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • ペルシャ湾内に日本関係船舶42隻(乗組員1000人以上)、うち日本人乗組員16名が在籍している
  • 毎日安否確認を実施しており、全員無事である。物資補給も行われており、特段の問題は発生していない
全文
質問・答弁の全文を表示

報道によると、イランのアラグチ外相は、17日、Xへの投稿で、イスラエルとレバノンの停戦が実現したことを踏まえて、残りの停戦期間はホルムズ海峡を完全に解放すると宣言したとお聞きをしました。

その瞬間、すごく私は嬉しかったわけでございますが、その直後にイラン革命防衛軍が、そうじゃなくて海峡の閉鎖継続するぞという情報も入ってきて、非常に混乱しているかなという気がしております。

改戦からやがて2ヶ月が経過しようとしておりますけれども、日本船舶や日本関係船舶及び法人の現在の状況は、これどうなっているのか、国民の皆様も心配されていることと存じますので、国土交通省から答弁をお願いします。

ペルシャ湾内の日本関係船舶は42隻であり、その42隻の乗組員数は1000人以上であると報告を受けております。

また、本日8時の状況としまして、ペルシャ湾内の日本関係船舶における日本人乗組員は、新たに4人が下船をしたことに伴い16人であると報告を受けております。

国土交通省としましては、日本関係船舶に対し、各運航会社を通じて毎日安否確認を実施しておりますが、各船員ともに無事であるほか、水、食料、燃料などの必要物資につきましては、必要に応じて現地において補給がなされるなど、現在までに特段の問題には至っていないと報告を受けております。

日本に寄港するコンテナ船の燃料補給の実態
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 日本に寄港するコンテナ船の燃料補給がどのような実態になっているか

答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 燃料補給は各運行会社が船舶の状況に応じて判断している
  • 大型コンテナ船は世界各地の寄港地で必要に応じて補給を行っている
  • 日本に寄港する船が日本国内で補給する場合としない場合がある
全文
質問・答弁の全文を表示

そのために少しまた国土交通省に確認をさせていただきますけれども、日本は資源が少ない国ですけれども、資源だけでなく食料も多く海外に依存しております。

その食料もコンテナ船を用いた海上輸送で輸入しているケースも多いのではないかと。

日本に寄港するコンテナ船の燃料の補給、そういったものについて、どのような実態になっているのかについて、教えていただければと思います。

コンテナ船の給油につきましては、それぞれの船舶の状況に応じまして、各運行会社において判断されるものですけれども、一般論として申し上げれば、大型コンテナ船は世界各地の寄港地において、必要に応じて燃料の補給を行っていると承知しております。

日本に寄港するコンテナ船につきましては、日本において燃料を補給する場合もありますけれども、補給しない場合もあると承知しております。

サプライチェーン断絶への備えとシナリオシミュレーションの実施
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)
  • 原油、ヘリウム、尿素などの重要物資の輸入依存によるリスクを指摘
  • サプライチェーンの断絶による影響を想定したシナリオシミュレーションの実施と対応策の準備を提案
答弁
赤澤大臣

- 提案に同意し、アジア諸国における備蓄や石油製品の確保などを通じて、アジア全体でのサプライチェーン強化に取り組む

全文
質問・答弁の全文を表示

あちこちの港を巡りながら、補給する時もあれば補給しない時もあるし、別の港で補給することもあるし、というふうな事なんだなというふうにお聞きをしました。

私が何でこんな質問をしたかというと、エネルギーというもの、そして原油が日本に入ってこないという事態が長期間継続すると、日本に物を運びたくても日本で給油できなければ、もう運びようがないというか、来れないということを意味していて、それが食料であれば、日本の食料自給率はもう皆様ご存じの通り、カロリーベースで38%ぐらいしかありませんから、残りは全部海外に依存しているということであれば、こういうふうなことになってしまうとですね、日本は即、飢えかねないというふうな素朴な怖さがあったからでございます。

その上で、先日私、本会議で登壇させていただきましたが、人工透析廃液を管理する容器というものが、7割方タイから輸入をされていて、そのタイで容器を作るための納入が、今月、もうもしかすると止まっているのかもしれません。

もう入ってこないというふうな事態があり、そうすればタイから輸入していた容器ですね、廃液を管理するための容器というものが日本に届かなく、透析患者の治療に支障を来たすというふうな質問もさせていただいて、これは実は厚労大臣から本会議で答弁いただいたところでございますが、そういったこともさせていただきました。

また他にもヘリウムというものがあって、これもかなり中東から入っているようでございますが、ヘリウムはMRI、すなわち医療を診察するためのMRIを動かすための素材なわけですけれども、これがないと検査ができない。

検査ができないと診断ができない。

診断ができないと治療ができないということになってしまう。

ヘリウムもこれも医療を継続するためには不可欠な素材であるということであります。

4月2日付けのロイター通信によると、日本はヘリウムを全量輸入で調達しているけれども、昨年は中東のカタールから37.3%、米国から59.8%輸入したと。

また、ただ、このヘリウム、実は半導体の生産や溶接、製造や設備の微小な漏れを高感度で検出するために使われているということでございまして、カタールは世界へのヘリウム供給の3分の1を占めている。

日本は何とか確保したけれども、他の国はどうなのかということで、この半導体サプライチェーンの観点から考えると、韓国や台湾にこのヘリウムが入っていないという状況になれば、サプライチェーン全体ではこの半導体の流通について途絶がするんじゃないかという危機感も感じるということでございます。

他にも、私も今回初めて知ったんですけれども、トラックのディーゼル車を動かすために尿素水というのが必要だというふうにお聞きをしました。

この尿素についてもかなり中東からも入れているというふうなことをお聞きしておりまして、先日16日の日に赤澤大臣も御自身で、鳥取県の平井知事から御要望を受けたまったというふうなこともお聞きをしております。

尿素がなければ物流が停止するということで、日本経済は打撃を受けることは間違いない。

さらに尿素、リン酸、塩化カリウムなどは、化学肥料の原料であって、農業にも非常に影響をする。

これも中東からかなり入っている。

できる限り可能な分野で、私はシナリオシミュレーションみたいなものをぜひ実施をして、サプライチェーンのどの部分に断絶が生じたら、どんな影響が生じるのか、そして生じた場合の対応シナリオというものも、数多く私は準備しておき、そして備えておいた方がいいのではないかというふうに思うのですけれども、こういったことを提案したいのですけれども、赤澤大臣、お受け止めの線を聞かせていただければと思います。

はい、全くおっしゃる通り。

総理が提唱した取組も含めて、アジアの諸国における備蓄とか、あるいは石油製品の確保みたいなことですね。

これをしっかりやっていって、アジア全体でのサプライチェーンの強化にもつなげていきたいというふうに考えております。

ピンチをチャンスに変えるトランスフォーメーションへの取り組み
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)
  • 脱炭素(GX)や高齢化などのコスト(マイナス)を、技術開発やデジタル化によって利益(プラス)に転換させる「トランスフォーメーション」の重要性を主張
  • 「ピンチをチャンスに」という考え方に基づいた取り組みへの大臣の思いを問う
答弁
赤澤大臣
  • リーダーは楽天的であることが重要であり、どんなピンチもチャンスに変えられると考えて取り組むことが大切である
  • 危機管理投資や成長投資を推進し、世界共通の課題解決に貢献することで、コストを国富を生む投資へと変え、日本の成長につなげたい
全文
質問・答弁の全文を表示

次に赤澤大臣の経産委員会でご答弁もお聞かせいただいておりますけれども、よくピンチをチャンスにというふうにお話をされておられます。

先日は、このペロブスカイト太陽電池について、国際標準化の観点から質問させていただきますが、これは私は言うまでもなく、GXの一部ということですけれども、私はこのXという言葉、これが非常に重要だと思っています。

このXはトランスフォーメーションを今意味しております。

トランスフォーメーションというのは直訳をすれば転換。

これらすべて、私は社会経済的には一つ一つ取り入れるためにはコストなんだろうというふうに思うんですね。

余計なお金を払って備えていかなきゃいけないというふうなことなんだろうと思っております。

GXでも最たるものでありまして、CO2の排出に気を使わなくてよければ、こんなに経済的なことはないんですよ、多分。

この地球温暖化対策というものは、世界的な課題で全世界で取り組みますから、もはや技術競争になっているというふうなことです。

ですから、脱炭素を進めるのはコストであるけれども、世界に需要が発生するので、もしどこよりも早く、この供給技術、いわゆる提供技術を開発して、これを国際標準に高めて、日本の技術で世界中に使ってもらえたら、コストだけども実はその先にあるのは企業利益として返ってくるというふうなことなんだろうというふうに思います。

このコストというマイナスを利益というプラスに転換させることを私はトランスフォーメーションだというふうに理解をしております。

原油がなければ脱炭素と絡めて作ることもできるんだろうと思います。

合成燃料という取り組みがございます。

また半導体には素材がいりますけれども、このシリコンウェハーというのは日本企業に世界的な技術優位性があります。

日本はかなり勝っています。

しかしその原料のほとんど中国から輸入しているとお聞きをしており、カントリーリスクを考えれば、例えば二酸化炭素とケイ素を結合させて、炭化ケイ素を日本で自給をするということもあってもいいのかもしれません。

その分リスクを減らすことができる。

高齢化ですら私はトランスフォーメーションの射程だと思っております。

お年寄りが体を痛めたり、さまざまな衰えていくときには、介護保険の対象になっているわけでございますけれども、介護保険って、やっぱりこれは財政的にかなりアップアップの状態がいつも続いていて、ギリギリが痛い仕事をやらなければいけないということになっています。

その介護保険の中に踏み込まずに、元気に健康で長生きをしていただくお年寄りというふうな、私もそうありたいと思いますけれども、おそらくそういういつまでも元気でいただいたいという気持ちは行動になって現れて、例えばフィットネスクラブに自主的に体を鍛えるために行ったりとかいうふうなことにお金を落としてくれるということにもなるかもしれないし、また介護保険の中に踏み込んだとしても、これをデジタル化することによって、その介護保険の負担というものを減らすというふうなことも考えていいでしょうし、これはヘルスケアという概念です。

そういった思いから、最後に赤澤大臣からお気持ちをお聞きしたいんですけれども、赤澤大臣がピンチをチャンスに、トランスフォーメーションへの取り組みについて、その思いを最後にお聞きをして質問をしたいと思います。

あと、やっぱりピンチをチャンスにって私が大事なことだと思ってて、吉田松陰だったと思いますけど、やっぱりリーダーは楽天的でないとやっていけないということを言っていたと思います。

どんなピンチにあっても、チャンスに変えられると思って取り組むことは大事だと思っていまして、高市内閣の成長戦略の肝である危機管理投資、成長投資の推進を通じて、世界共通の課題、ピンチの解決に貢献する製品・サービス・インフラを国内外に提供することで、さらなる日本の成長というチャンスにつなげる。

委員の言葉で言えば、コストであるものを国富を生むような投資だと思って、力を入れてやっていくということだと思います。

産業競争力強化法改正の経緯と目的
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 産業競争力強化法が累次にわたって改正されてきた経緯と、今回の改正に至った理由について伺いたい

答弁
畑山経済産業政策局長
  • 制定当初は過小投資・過当競争・過剰規制の是正を目的とし、一定の成果を上げた
  • 近年はGX、AX、経済安全保障などの産業政策が強化されており、2040年度に200兆円の国内投資を目指すためのドライバーとして今回の改正を行う
全文
質問・答弁の全文を表示

平成25年のこの法律制定以来、今回は累次にわたって法改正がなされております。

改正の理由はその都度、その都度であります。

その理解をしていますが、今回、改めて法改正に至った経緯、これまでどういうことが足りなかったか、どういうふうにお考えか、経済産業省の意見を聞きたいと思います。

ご指摘のように平成25年制定の産業競争力強化法、これはもともと過小投資、過当競争、過剰規制という日本経済の3つの歪み、これを是正するということが目的でございました。

過小投資につきましては、生産性向上設備投資促進税制、これで8万件超の投資に適用されまして、平成26年度から3年間で民間企業の設備投資は80兆円から87兆円まで増加をいたしました。

過当競争につきましては、石油精製業や情報通信機器製造業など幅広い分野の約170社が事業再編計画に基づく税制措置などを活用して、生産性向上に資する事業再編を実施いたしました。

過剰規制につきましては、グレーゾーン解消制度といった制度で約400件の規制改革を強力に支援し、競争力強化に一定の貢献をしてきたと考えてございます。

また近年ではGXやAX、経済安全保障の分野に対する各国の産業政策も一層強化をされているところでございます。

こうした中、我が国は官民が連携し、2040年度200兆円の国内投資を目指すという目標のもと、投資促進策を講じていく方針でございまして、今回のこの法律はそのドライバーとなるということで考えてございます。

本法案の全体戦略と中長期的な構造転換
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 本法案がどのような全体戦略に基づき制度設計されており、中長期的な構造転換をどう実現するのか、大臣の所見を伺いたい

答弁
赤澤誠
  • 地政学リスクやAI等の非連続な技術革新への対応として、政府が積極的な産業政策を展開すべき時代であると認識している
  • 国内投資の促進による高付加価値化、供給網の強靭化、生活基盤の維持を一体的に措置し、2040年度に200兆円の民間投資目標を実現することで構造転換を図る
全文
質問・答弁の全文を表示

その上で本法案が全体戦略のもと、どのように制度設計がなされているのでありましょうか。

中長期的な構造転換をどのように実現していくのか。

ロードマップを示すことが、産業界を牽引していくことにつながると思いますが、大臣のご所見をお伺いします。

現在の地政学リスクの高まりや、AIなどを含めて、非連続な技術革新といった構造変化は、今後10年間も続いていくだろうと思います。

こうした中にあっても、我が国企業の事業活動を持続的に発展させるためには、政府が一歩も二歩も前に出て、積極的な産業政策を展開しなければならないという時代が再来したというふうに認識をしております。

こうした認識のもと、強い経済を実現する成長戦略を強力に推進するため、本法案では国内投資の促進による事業の高付加価値化、あるいは海外需要開拓や安定的な原材料の確保を通じた供給網の強靭化、基盤の維持を一体的に措置することで、産業競争力の一層の強化、抜本的強化を図っていこうと思っています。

こうした国内供給力の強化に向けたあらゆる施策を進めることで、2030年度に135兆円、2040年度に200兆円という官民で掲げる国内の民間投資額の目標を実現し、経済社会情勢の変化を踏まえた中長期的な構造転換を図ってまいりたいというのが全体でございます。

政策効果の評価とフィードバック体制
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 本法案における事業評価を誰がどのように行い、具体的な目標を含めてどうフィードバックするのか伺いたい

答弁
赤澤誠
  • 新設する調査規定に基づき、事後的な検証をしっかり行う
  • 大胆な投資促進税制については、投資金額や投資収益性の実績を事後的に検証し、PDCAを適切に回していく
全文
質問・答弁の全文を表示

実際の政策効果は、予算や個別の税制・補助金に依存しておりまして、この法律自体がなかなか直接的な効果というのを評価しにくい構造にあるのではないかとは拝察するものの、本法案においては、誰がどのように事業評価を行って、その結果をどのようにフィードバックするのか、具体的な目標を含めて大臣にお伺いできたらと思います。

今般の法改正によって講ずる措置の政策効果を高めていくため、新設する調査規定に基づく実施状況の検証、これ事後的な検証をしっかりやってまいります。

既存・新規の計画等における目標の設定や、その達成状況のフォローアップなどを通じて、政策のいわゆるPDCAを適切に回していきたいと思っています。

例えば、大胆な投資促進税制については、設備投資の状況に関する調査の規定に基づき、経済産業省として、投資金額や、投資収益性の実績などを、事後的に検証を行うことを予定をしております。

本税制が企業の国内投資の増加などに、どの程度寄与するかについて、しっかりと把握・検証してまいりたいというふうに思っています。

大胆な投資促進税制の対象設備
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 全業種を対象とする「特定生産性向上設備等」とは具体的に何を指すのか伺いたい

答弁
官房審議官
  • 原則として機械装置、器具、備品、工具、建物、構築物、建物付属設備、ソフトウェアが対象となる
  • 土地、船舶、航空機、自動車は対象外である
全文
質問・答弁の全文を表示

具体的な内容をお伺いしたいと思いますが、全業種を対象とする特定生産性向上設備等というのが支援の対象になりますが、この特定生産性向上設備等というのは具体的に何を示されますでしょうか。

いわゆる大胆な投資促進税制の対象となる特定生産性向上設備等でございますが、これは原則として、まず全業種を対象といたしました上で、機械装置、それから器具、備品、工具、建物、構築物、建物付属設備、ソフトウェア、こういったものが対象となる一方、土地ですとか、船舶、航空機、自動車などは対象外となってございます。

投資促進税制の選定プロセスと公正性の確保
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 対象設備を選定する際の透明性と公平性をどのように確保するのか伺いたい

答弁
畑山経済産業政策局長
  • 投資利益率や投資下限額といった定量的・客観的な要件を中心に審査し、予見性と透明性を高める
  • 公認会計士や税理士による事前チェックを求め、地方経済産業局で審査を行うことで公正性を確保する
全文
質問・答弁の全文を表示

次に、この選定プロセス等がどうなるかということを確認しておきたいと思っております。

申請を排除するために、透明性と公平性が必要だと思いますが、対象設備はどのように選定されますでしょうか。

投資利益率や投資下限額といった定量的客観的な要件を中心に審査をすることとしてございまして、事業者の予見性の確保をするとともに、透明性を高める制度としているところでございます。

また、投資計画の投資利益率の算定に際しましては、事業者の事業予測が含まれますため、公認会計士、税理士による事前チェックを求めた上で、地方経済産業局で審査を行うなど、制度の公正性の確保を図る方向で検討をしてございます。

投資促進税制の要件(ROI・投資額)の設定根拠
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 投資利益率(ROI)15%以上、設備投資35億円以上という要件を設定した理由を伺いたい

答弁
赤澤誠
  • ROI 15%以上という基準は、過去の生産性向上設備投資促進税制での実績があり、投資利益率の高い上位約3割に相当する水準であるため設定した
  • 大企業の投資下限額35億円は、平均的な大企業1社の年間総設備投資額の3倍以上に相当する規模であり、大胆な投資を促進するためである
全文
質問・答弁の全文を表示

うなずいていますので、そういう議事録になるんですけれども、その中で、ROI15%以上、設備投資35億円以上とした理由をお聞かせいただきたいと思います。

こうした本税制の制度指標を踏まえ、投資利益率を投資計画の中で15%以上との要件を設定することで、高付加価値な設備投資に対象を限定しているという、委員ご指摘のとおりです。

この水準は、平成26年度から3年間実施された生産性向上設備投資促進税制において、大企業向けに同じ基準を採用し、幅広い業種で活用された実績があること、また、企業が行う設備投資の中で、投資利益率の高い上位約3割に相当する水準であることを踏まえて設定したものでございます。

また、あわせて申し上げると、投資減額については、大企業について投資計画単位で35億円に設定しておりますが、これは平均的な大企業1社あたりの年間の総設備投資額の3倍以上に相当する高い規模ということであります。

ということで、本税制では設備投資として高付加価値なものであり、かつ平均的な企業の投資水準を大きく回る規模の投資計画を対象とすることで、大胆な設備投資を促進したいという考え方でございます。

国際経済事情激変型・事業費用上昇型の認定基準
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 新たに追加された「国際経済事情激変型」および「事業費用上昇型」の認定基準や確認内容について伺いたい

答弁
赤澤誠
  • 国際経済事情激変型:設備投資を通じた事業の高付加価値化や、事業者の実績の悪化状況を確認する
  • 事業費用上昇型:新商品・サービスの創出や、生産提供効率の大幅な改善をどのように図るかを確認する
全文
質問・答弁の全文を表示

今回改正で新たに追加されました国際経済事情激変型と事業上昇型は、従来からあるDXや脱炭素を目指した事業適応型とはやや趣を異にするものでありますが、認定の基準や計画内容、どういうことの確認が必要となりますでしょうか。

その上で、まず国際事情激変事業適応につきましては、国際経済事情の急激な変動に対応して、その生産性向上のために設備投資を行うものでございまして、その設備投資を通じた事業の高付加価値化を図っていくかや、事業者の実績がどの程度悪化しているかを認定に当たって確認していきたいというふうに考えてございます。

他方で、また、この事業費上昇事業適応につきましては、事業費の継続的な上昇に対応して、生産性向上のための設備投資を行うものでございまして、設備投資を通じて、新商品ですとか、新サービスの創出、それから商品サービスの生産提供効率の大幅な改善などをどのように図っていくのかというあたりを認定に当たって確認していきたいというふうに考えているところでございます。

ツーステップローンの利用実績と審査プロセス
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- ツーステップローンの直近5年間の利用実績と、認定後の金融機関による判断基準、および標準的な審査期間について伺いたい

答弁
官房審議官
  • 直近5年間の実績は1件70億円である
  • 計画認定手続きと並行して指定金融機関が与信審査を行い、総合的な観点から融資を決定するため、認定のみで与信判断が変わるわけではない
  • 審査期間は案件により異なるが、一般的に3ヶ月程度を想定している
全文
質問・答弁の全文を表示

って、多分そうじゃないんじゃないかなと思うんですが、2ステップローンの直近5年間の利用実績、また計画が認定された場合、どのような高校側からはどういうふうな判断をされるのか。

また、この金融機関の平均的な審査期間というのは、どのような期間が標準的なものでしょうか。

ご指摘のとおり、過去のデフレ低金利の環境下の中で、実績でございますけれども、経済産業省が所管するツーステップローンにつきましては、過去5年間で言いますと、1件70億円の実績ということになってございます。

融資に当たってのプロセスでございますけれども、ツーステップローンの利用につきましては、実務上は、大臣による計画認定手続きと並行しながら、指定金融機関が与信審査も行い、そういったものを踏まえた総合的な観点から、融資を決定することとしてございますので、認定これだけで与信判断が変わるということが必ずしも確かに制度的に仕込まれているわけではないというリズムになってございます。

また審査期間につきましては、これは案件ごとに異なるために一概には言いにくいところがございますけれども、一般的に申し上げれば3ヶ月程度ということを想定しているところでございます。

中小機構による債務保証の実績と審査期間
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 中小機構による債務保証のこれまでの実績と、審査に要する期間について伺いたい

答弁
官房審議官
  • 直近5年間の契約実績は16社、約248億円である
  • 審査開始から貸付実行まで、一般的におおむね3ヶ月程度を要する
全文
質問・答弁の全文を表示

こちらもですね、これまでの実績、また審査にどのぐらい期間がかかるのか、教えていただきたいと思います。

中小企業基盤整備機構による債務保証の契約実績でございますけれども、直近5年間で見ますと16社、約248億円となってございます。

また、機構での具体的な審査の開始から貸付の実行まで、これも案件によってさまざまございますので、一概に言いにくいところがございますが、一般的に申し上げれば、これもおおむね3か月程度要するというふうに承知しているところでございます。

社債管理者設置義務の特例とニーズ
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 社債管理者設置義務の特例について、そもそも具体的なニーズがあるのか伺いたい

答弁
官房審議官
  • 成長途上の企業など、リスクが高いと判断され金融機関に社債管理者の就任を拒まれる事例があるため、免除を受けるニーズはあると認識している
  • 市場環境によりニーズが顕在化しにくい状況にあるが、業界団体と協力して制度を周知し、必要な企業に届くよう努力する
全文
質問・答弁の全文を表示

次に、中小企業の社債発行も一般化されている現在において、社債管理者設置義務の特例、具体的なニーズはそもそもあるのか。

私はないんじゃないかと思うんですけど、いかがですか。

この論点でございますが、他方で社債管理者は、発行体企業のモニタリングや迅速な債権保全、それから回収を行うことが義務づけられるため、リスクが相対的に高いような成長途上の企業については、金融機関から社債管理者の就任を拒まれるという事例もあるというふうに承知をしてございます。

このため、こういった企業にとりましては、その円滑な社債発行の観点から、社債管理者設置義務の免除を受けるニーズはあるのではないかというふうに認識をしているところでございます。

具体的には、本法案では、社債権者保護のための一定の要件を満たす事業契約を認定を受けた事業者につきましては、それを免除する特例というふうにしているところでございますけれども、これはいずれにいたしましても、日本は社債市場がなかなか活性化しないという構造的な環境にある中で、発行体の方が潜在的には非常に発行のニーズを持っていたとしても、なかなか顕在化されないという市場の状況にあることは認識してございますので、ご指摘も踏まえながら、しっかり業界団体などと協力しながら、この制度の趣旨、活用方法を丁寧に説明して、この必要な企業に制度が適切に届くように、しっかりと努力していきたいと考えているところでございます。

金融支援メニューの実効性と政策効果
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- ツーステップローンや債務保証、社債管理者の特例などのメニューを整備したが、認定を受けても得られるメリットが少ないのではないか。大臣の見解を伺いたい

答弁
赤澤誠
  • 民間融資に制約がある大規模な成長投資に対し、認定制度を通じた金融支援を講じることで、量的予見リスクの補完や社債活用のコスト低減に一定の効果があると考えている
  • 引き続き政策効果を検証し、ニーズのあるところに制度が届くよう周知を徹底する
全文
質問・答弁の全文を表示

ですので、ツーステップローン、中小企業の保障、社債管理者、このメニューを作っていただいたこと自体は悪くないんじゃないかなと思うんですけど、じゃあこの一生懸命事業適用計画を書いて認定されて、さあ受けられるメリットがこれですって言われると、ややがっくり感がありますので、大臣いかがでしょうか。

一方で、投資期間が長期にわたる大規模な成長投資について、貸し手の資金流動性とか事業リスクといった観点から、民間融資による調達に一定の制約が存在するため、必要な投資資金の調達が困難になることもあり得ると思っています。

本法の金融支援は、こうした事業について認定制度を設けた上で、金融支援を講じるものでありまして、民間融資の量的予見リスク補完及び企業による社債活用のコストを低減にする点で、私自身は一定の効果があるというふうに思っています。

その上で、委員からいただいたご指摘も踏まえ、引き続き、政策効果の検証をしっかり行いながら、ニーズのあるところに制度が届くように、周知などを徹底してまいりたいと思います。

過疎地域のサービスステーション(SS)支援
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 過疎地のSS減少(経営者の高齢化や設備更新費用)に対し、どのように支援していくのか伺いたい

答弁
枠田資源燃料部長
  • SS過疎地を定義し、自治体へアンケートを実施して問題意識を促している
  • 自治体が燃料供給維持計画を策定する場合の支援や、計画に基づく設備導入支援を実施している
  • 地方整備局や自治体と連携し、地域のエッセンシャルサービスであるSSをしっかりと支援していく
全文
質問・答弁の全文を表示

私が最も心配しているのは、サービスステーション、ガソリンスタンドであります。

このSSの移転は、地下タンクの新設を伴うことになることから、高齢の経営者では二の足を踏むというケースが、大臣。

経済産業省では、以下の御指摘でございましたけれども、SS過疎地につきましては、SSが3カ所以下の市町村と、それからSSと居住地までの距離が長い地域を含めた市町村、これをSS過疎地と定義をいたしまして、そうした自治体に対しまして、毎年地域の燃料供給に関するアンケートを実施をしております。

それによりまして、SS過疎の問題に対して自治体が意識的に取り組むよう促してきているところでございます。

その上で、そうした自治体が地域の燃料供給を維持する計画を策定する場合には、それを支援してございますし、その計画に基づく設備導入の支援も実施してきてございます。

それから、地方検査局の話もございましたけれども、検査局を通じまして、SS過疎地の自治体向けに、これらの支援施策や先進事例に関する情報提供を行って、自治体への直接的な働きかけも強化をしているところでございます。

こうした取組を通じまして、地方整備局と連携しつつ、それから自治体とも問題意識を共有しながら、地域のエッセンシャルサービスである、そういったSSをしっかりと支援してまいりたいと考えております。

地域のSSの公共性と政府の対応策
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)
  • 地域のSSが防災拠点やコミュニティベースとして公共性の高い役割を担っている現状への認識
  • 都市部SSの過疎化や地域SSの振興に向けた政府の対応策
答弁
枠田資源燃料部長
  • 大規模販売店との価格競争により地域SSが廃業し、供給環境に影響が出る懸念を認識している
  • 設備導入支援や金融支援を通じてSSの経営力強化とネットワーク維持に取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

地域のSSは単なるガソリンの販売所ではなくて、地域の防災拠点でもあり、地域のコミュニティのベースでもあり、公共性の高い役割を担っている中で、都市部のSSは、こうした都市部のSS過疎の振興にもつながっているんじゃないかなと思いますが、政府としての認識、また対応策に関して最後に伺って質問を終わります。

大規模販売店でございますけれども、これは大規模な調達などを通じまして、有意な仕入れや価格設定が可能である一方、地域のSSの中には、大規模販売店との価格競争にさらされている事業者がいると、そういう指摘があるというふうに認識をしてございます。

業界団体からも、大規模販売店の進出が周辺のSSの経営に影響を与えまして、地域のSSが廃業することで、さらに精査をしていく必要があると考えてございます。

経済産業省といたしましては、国民生活や経済活動にとって不可欠な石油製品が安定的に供給される環境を整える必要があると考えてございますので、SSの経営力強化に向けた設備導入支援、それから経営支援のための金融支援なども通じまして、SSのネットワークの維持のためにしっかりと取り組んでまいりたいと考えてございます。

日米合意に基づく関税約束の遵守
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)
  • 昨年の日米合意による関税抑制の約束が、トランプ政権下で今後も守られることが法改正の大前提であるとの認識
  • 合意を超える関税課税や新たな追加措置が求められないことを確約できるか
答弁
赤澤大臣
  • 商務長官との会談で、昨年の合意を継続し、日本が不利にならないことや追加措置を求めないことを申し入れた
  • 日米首脳会談でも合意の着実な実施を確認しており、米国側も通商合意の遵守を表明している
  • 日本が不利益を被ることがないよう、引き続き合意の実施を求めて取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

ただ大臣にまず確認させていただきたいことでありますが、この一連の経過があって、我々の国として法改正までして対応していこうということでございますが、これは少なくとも昨年の日米合意の関税の約束が、トランプ政権下でこれからも守られていくということが大前提であろうと思うわけであります。

というのは、トランプ大統領が発した相互関税、あるいは分野別関税は、米国内のこの最高裁判決の中で違憲だとされて、今、その適用法令、関税の適用の根拠、法律を変えて、この通常法の122条ということで、USTRが権限を持つ税法に変えたということで、10%の追加関税。

結果として、従前より税率が上がっているものもある。

もちろん下がっているものもあるわけでありますけれども、ただもうすでに前回の日米合意の中で不安定な状況になり始めています。

この税率も150日間の措置というのが限度があるということで、7月24日頃には通商法301条を根拠とした関税にさらに振り返っていくんじゃないかということも観測として伝えられています。

昨年10月もトランプ大統領が日本にお越しになって、改めて確認されたこの関税に対する約束。

もちろん日本はそれに対しての5,500億ドルのコミットメントがあるんですけれども、今後、また、ラトニック商務長官とも大臣はコミュニケーションを取られると思いますが、この7月24日の改正を機に、例えば、合意を超えるような水準の関税が課されるとか、あるいは、この合意に入っていない新たな追加の情報を求められるようなことが、あってはならないと思います。

そのことについて、絶対そういうことはないんだということも含めて、大臣からまずご答弁をいただければと思います。

3月6日にラトニック商務長官と行った会談で、米国による新たな関税措置に関して、日米双方が引き続き、昨年の日米間の合意を実施していく旨を確認をし、今後、日本の扱いが昨年の日米間の合意より不利になることがないようにすること、昨年の日米間の合意上の追加的な措置を日本に対して求めないことを申し入れております。

また、3月19日の日米首脳会談でも、高市総理とトランプ大統領の間で、昨年の関税に係る日米間の合意の着実な実施ということが改めて確認されております。

さらに、米国の今後の対話は予断しませんが、グリア通商代表は、総合関税が違法との判決が出された2月20日に、米国とのこれまでの通商合意は有効であり、今後も維持されると、私たちはそれらを遵守すると発言したと承知をしています。

我が国としては、昨年の日米間の合意を着実に実施していく考えであり、また米国に対しても合意を着実に実施するよう引き続き求めるなど、我が国が不利益を被ることがないように取り組んでまいりたいと思います。

米国プロジェクト参画による国内産業基盤への影響
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)
  • 米国への巨額投資コミットメントにより、国内の電力系統整備などのサプライチェーンや製造余力が犠牲になり、経済成長が阻害される懸念はないか
  • 国内の経済成長と産業基盤の維持を最優先に考えながら参画するのか
答弁
赤澤大臣
  • 国内の供給能力を犠牲にしてまで参画を求めるものではない
  • サプライヤーやオフテイカーとして参画することで、むしろ日本国内での設備投資の後押しにつながる側面がある
  • 国内投資目標を掲げつつ、設備投資促進減税等と併せて強い経済の実現に取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

他方で、国内のサプライチェーンの余力といいますか、製造余力というのにも、それはそれで上限はあるんだと思っております。

例えばですけれども、私が個人的に思うのは、電力の系統、この整備、今、所管として後ろにおられる築地さんが前職のときのお仕事でありましたけれども、特別高圧の変電設備とか受電設備等も逼迫をしていまして、今エネルギーの分野も相当プロジェクトの案件に多いそうでございます。

系統整備も含めて、このコミットしろと、日本企業もそれを総動員しろと言うと、今回の国会でも法案改正の審議がありますけれども、やはり国内の電力系統整備の遅れにもつながっていくとか、いろいろな他の日本の経済成長を阻害することにつながっていくような、このサプライチェーンの提供のあり方につながっていかないかどうかが非常に懸念するところでございます。

やはり大臣、日本国内の経済成長、これを最優先にするし、国内のやはり産業基盤、投資の支えになっていくことを第一に考えながら、米国のプロジェクトに参画していくんだと。

このことを御答弁いただければと思いますが、いかがでしょう。

実際に委員のご指摘のような問題が生じないことを承知をしておりますし、そのようにやっていかなければならないと思っています。

戦略的投資イニシアチブは、日本企業が米国に製造拠点を新設するといった米国投資の促進を目的としたものではありません。

国内向けに必要となる供給能力を犠牲にしてまで参画を求めていないということです。

これはこれでまたメリットだと思いますし、またむしろ直接的には日本企業がですね、この戦略的投資イニシアチブにサプライヤーや、あるいはオフテイカー、例えば半導体工場がアメリカでできたときに、そこでできた半導体を優先的に我々が買い受けますよ、みたいなこととか、あるいは原油輸出施設について投資しておいて、いざこういう状況になったときには、我々が優先的にオフテイクを買い取れるようなことを結んでおくとか、いろんな意味でプラスがあります。

まずサプライヤーをオフテイカーとして参画し、安定的な需要見込みが立つことは、実は日本企業がサプライヤーに入っていくということは、日本国内での設備投資の後押しにも実はつながるということがあると思います。

投資額の規模については、我が国の国内投資について、2030年度135兆円、2040年度200兆円という目標を政府が掲げておりまして、今回の戦略的投資イニシアチブの規模も、今、円安傾向も入れれば88兆円ということですけど、極端に巨額ということは考えていません。

米国との戦略的投資イニシアチブをもてこにしつつ、本法改正による大規模な設備投資促進減税を含め、危機管理投資、成長投資を促進し、強い経済の実現に取り組んでまいりたいと思います。

米国プロジェクトへの中小企業の参画支援
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 大手企業だけでなく、中小企業も含めてビジネスチャンスを広げ、深掘りした繋がりを構築するための取り組みを求める

答弁
赤澤大臣
  • 経済産業省から各企業へコミュニケーションを取り、米国側にも日本企業の参加機会を強く求めている
  • 中小企業を対象とした車座会談を開催し、サプライチェーンを通じて中小企業が市場獲得できるよう後押しする
全文
質問・答弁の全文を表示

ぜひですね、この一定程度関わる日本の実力からすればもちろん一定程度関わるし、これは繋がりはあるんですけれども、今回の枠組みがあるからこそ、私たちがまだまだ世に眠っているような中小企業も含めていろいろな企業がその可能性を持って参画していくような、そういうビジネスチャンスに変えていただきたいということを思います。

当然国内企業のマッチングみたいなことが重要になるんですが、経済産業省がご自身たちでお持ちの付き合いのあるリストというのは、大手の企業ばかりなわけではありますけれども、そこだけで終わってしまうようなプロジェクトじゃなくて、中小企業も含めて、深掘りした繋がりにつながっていくような取り組みをしていただきたいと思いますが、大臣にぜひご見解いただきたいと思います。

第一陣プロジェクトについて、まさに委員御指摘のとおり、日本企業とプロジェクトのマッチングを進めてきておりまして、具体的には経済産業省から参加可能性のある各企業と密にコミュニケーションをとるとともに、米国政府や各プロジェクトの具体的な事業の運用にない企業に対して、日本企業の参加機会を強く求めてきております。

実際こちらから申し入れて、じゃあこっちに変えようみたいなことをやってもらってきているところです。

大企業のみならずサプライチェーンを通じて製品を納入する中小企業が増え、技術向上や市場獲得につなげることも重要でありまして、この観点からは3月31日に大臣政務官がプロジェクトへの参画に関心を持つ中小企業をわざわざ集めて、車座会談を主催し、私も出席をして、強い期待を述べたところです。

引き続き、中小企業も含めて、できるだけ多くの日本企業が参画できるように、後押しをしてまいりたいと思います。

米国投資プロジェクトにおける日本への便益の判断基準
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 「日本企業の便益」という要件について、単にわずかに関与していれば良いのではなく、量的な基準や具体的な見通しなどの客観的な基準を設けるべきではないか

答弁
赤澤大臣
  • 便益には機器供給による成長促進や、生産物のオフテイク(優先買い取り)による経済安全保障の確保など多様な形態がある
  • 単純な数値比較や機械的な判断は困難であるため、協議委員会において総合的な確認精査を行い便益を確保する
全文
質問・答弁の全文を表示

その上で、あえて聞くわけですけれども、今回枠組みの要件として日本の法律に基づいて進めると、日本企業の便益というのが要件になっているわけでございまして、そこをフルに活用しようということでございますけれども、ただ大臣に確認しておきたいのは、わずかでも日本企業が関与すれば法的要件をクリアしたことになるのかという点でございます。

私は、付加価値一定割合以上の製品やサービスが日本企業によって提供されるとか、先ほどオフテイクの話であれば、日本企業にとって優先的に確保できるような具体的な見通しとか、少なくとも量的な要件といいますか、そういうことをきちんと課せていかないと、88億円の米国投資が日本の国益にもつながるんです、日本企業も関わるんですということが、具体的な形として立証して説明できないんじゃないかということを思うところであります。

わずかでも関わっていればいいとか、そういうことではなくて、量的にも一定程度説明できる、そういう基準を設けて進めるべきだと思いますが、御見解いただきたいと思います。

国益の追求ということでありますので、日本への便益、これも最大化していくということは、当然念頭に置かなきゃいけないとは思っています。

戦略的投資日米のプロジェクトは、日米間の了解を覚書に明記されているとおり、日米両国によって構成される協議委員会において、日本への便益、メリットを含む、法的な面はもちろんですけど、戦略的観点からの確認精査もなされます。

日本企業への便益については、実は多様な形態が想定されると先ほどからご説明しておるところですけど、具体的には関連機器やサービスの供給による経済成長の促進といった面もありますが、委員にも先ほどからご認知いただいたように、日本企業の生産物のオフテイクといった、日米両国のさらなる総合利益の促進、あるいは我が国の経済安全保障の確保みたいな面もあります。

といったような便益があるので、なかなか単純に数値比較することが困難であり、量的な基準による機械的な判断にもなじまないかなと思っておりまして、さまざまな観点を考慮し、総合的な確認精査を行うことにより、我が国への便益を確保していくというのが適切だという考え方をしております。

戦略的投資イニシアチブ協議委員会の構成
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 協議委員会に経産省、財務省、外務省およびJBIC、NEXIが参画しているか

答弁
新井通商政策局長

- 経産省、外務省、財務省が参画している

全文
質問・答弁の全文を表示

それは今回のプロジェクトの決定というのは、いわゆる戦略的投資イニシアチブに関する協議委員会というところで決めていくということでございます。

この協議委員会には、当然日本の政府金融機関でありますJBICであったりとか、NEXI貿易保険機構であったりとかも参画し、経産省、財務省、外務省も直接参画をされるということでよろしいんですよね。

一言答弁してください。

委員御指摘のとおり、経産省、外務省、財務省が参画しております。

政権交代後における協議委員会の機能維持とリスク管理
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 長期プロジェクトにおいて、トランプ政権終了後に協議委員会が形骸化し、コントロール不能になるリスクをどう担保・確保するのか

答弁
赤澤大臣

- 了解覚書に基づき、収支の確実性や日本への利益を精査しており、計画遅延や経費増を想定しても採算性に問題ないことを確認している

全文
質問・答弁の全文を表示

巨額の投資で、それは続いていくことがもう決定されているわけでありますが、この10年という数字を見ますと、トランプ政権は残り2年9ヶ月なわけであります。

そのトランプ政権が終わった後も、もう向こうのルールでこれ以上の継続はないわけでございますから、あと、この協議委員会が本当に機能がしっかりと維持されるのかということは、よく考えていかなければならないということでございます。

長期のプロジェクトですから、不測の事態で遅延が起きたり、あるいは何かの事態で追加の経費の増額とか、採算性の悪化を生じることもあり得る中で、協議委員会の機能がきっちり果たされていれば、またいろいろ対応の仕様もありますが、そのときに、ラトニック商務長官が、今も赤澤大臣との関係の中で、ことに影響力をもたらすことができるのかということも含めて、そういう状況じゃなくなっているだろうということの可能性の方が高いわけでございますが、この協議委員会で決めていくんですけれども、その後も形骸化せずにきちんとこの枠組みが続いていくと、このことをどのように担保していくか、確保していくか、大臣に御見解いただきたいと思います。

戦略的投資イニシアチブの下で対応するプロジェクトについては、了解覚書に基づき、協議委員会において、収支の確実性、あるいは日本への利益といったようなことについて、しっかりと精査を行うこととなっており、第一回プロジェクトにおいても、計画の遅延や経費の増加の可能性も踏まえても、採算性に問題が生じないということを見込んで、精査確認しているところです。

NEXIによる保険金支払いの運用と法的根拠
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 政治的背景が強い案件においてモラルハザードが生じる懸念がある中、NEXIの保険金支払いは法律に基づき厳格に運用されるのか

答弁
新井通商政策局長

- 貿易保険法第71条の規定に合致した場合(戦争、内乱、相手方の破産等)のみに保険金支払いを限定している

全文
質問・答弁の全文を表示

先ほど、大臣の御答弁でも、大前提は失敗する事業は作らないんだと、そういうのは選ばないんだということは、よくそれは大前提としてそういう思いなのをよく承知していますが、もちろん保険機構なわけでございますから、そうじゃなかったときのための措置ということで、金融的な支援のバックアップ、民間金融機関のバックアップがついているわけではありません。

このプロジェクトの失敗ということがあると、やはり保険金を支払うことにつながるわけでありますけれども、無尽にこれを支払うということにはならないということを思います。

貿易保険法上も、そのことが制限されているということを承知していますが、今回のように政治的な要素も非常に強い背景もある中で、モラルハザードみたいなことが生じる懸念もある中で、法律に基づいて厳格に運用されるべきなんだろうということを思うわけでありますが、Nexiの保険金を払うという状況について、まず局長に御見解を伺えればと思います。

戦略的投資イニシアチブにつきましては、Nexiが保険金支払いを行う場合につきまして、これ、貿易保険法に71条というものがございます。

この規定に合致した場合のみに、保険金支払いは限定をされてございます。

具体的には、例えばですね、外国における戦争内乱とかですね、為替取引の禁止といった規定もございますし、またいわゆる信用リスクというんですかね、有志の相手方の破産手続き開始の決定、それから有志の相手方の債務の履行遅滞といったこの規定に。

区分経理における保険金支払原資の不足への対応
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 区分経理(特別勘定)でリスクを負う場合、保険金支払額が交付国債の額を超えた際、最終的な原資は国庫による追加投入になるのか

答弁
新井通商政策局長
  • 通常業務の保険料から支払うことは想定しておらず、不足時は交付国債の償還で対応する
  • さらに貿易保険法第28条に基づき、資金調達が困難な場合には政府が必要な財政上の措置を講じることが可能である
全文
質問・答弁の全文を表示

続いて局長に伺いますが、今回は区分経理をされるということで、仮に保険事故があっても既存のNexiの事業には影響しないと、つまり通常の保険商品の掛け金が上がるとか、積立が使われるということはないということでございます。

それが大きな特徴だということで改正でございます。

逆に言いますと、保険の本来の仕組みは、広くさまざまなユーザーが保険料を積み立てることで、その中のわずかな可能性で発生する事項に対応するということであります。

区分整理の中だけで、その範囲だけでリスクを背負うということになりますと、例えば今回最大3兆円の交付国債ということで財政強化しますが、プロジェクトというのは10兆円とか20兆円と、それが倒れれば、1回でこれは交付国債の額を超えていくということになることも、限られた範囲でリスクを承うわけでございません。

結局のところ、その支払いの原資というのは国庫による追加的な資金投入ということになるという理解でいいのか、局長に御答弁いただければと思います。

その上でございますが、本イニシアチブへの保険引受けであります特定引受け業務につきましては、委員御指摘のとおり、ネクシー内に特別勘定を設けまして、通常業務とは区分して経理を行うことにしてございます。

通常業務においてこれまでに得た保険料等から保険金を支払うことは想定しておりません。

そうした場合については、交付国債の償還を行って対応することとしておりまして、この交付国債については、今回必要な交付額3兆円ということで適切に見込んでおります。

さらにですね、一般論として申し上げますと、貿易保険法に28条というのはございます。

これはですね、ネクシーにおいて資金調達が困難な場合には、政府が必要な財政上の措置を講じると、そうしたことが規定されております。

これも踏まえまして、確実な保険金支払いのために、政府として必要な対応を行うことが可能になっていると考えてございます。

政治的案件(外交手土産)による無理なプロジェクト採択の懸念
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 首脳会談等で承認前にプロジェクトが発表されることで、後から拒否できなくなり、無理な政治案件が作られる懸念はないか

答弁
新井通商政策局長
  • 第2陣プロジェクトについても、第一次案件と同様に協議委員会において収支整合性や日本企業への裨益をしっかりと精査確認する
  • 外交の手土産として無理に作ることはなく、精査を行うため懸念は当たらない
全文
質問・答弁の全文を表示

何が何でも、その失敗する案件は作らないという決意でやっておられるんだと思いますが、併せて伺いたいんですけれども、やはり政治色の強い今回の経過がありますので、政治的なリスクについても伺います。

具体的に言えば、トランプ大統領ご関心案件みたいな話が今後ないかということでございます。

今回の第一陣はもう決定済みですが、第二陣の発表の経緯は、まだこの協議委員会で承認をされていないにもかかわらず、先日の高市総理の訪米の際の発表で大々的に、トランプ大統領と並んで、第二陣はこれですと発表したわけであります。

理論上はまだ承認していないわけですから、これは決定されない可能性もあるんですけれども、両国の首脳が肩を並べて大々的に発表されたものが後から認めなかったということが果たして政治的に可能なのかということが懸念するんです。

もちろん第二陣はエネルギー関係など手堅いものになっていると思いますけれども、こういう承認前にどんどん発表していくような外交の手土産的な形になっていくと、今後無理な政治案件みたいなことが生じるんじゃないかと。

そういうことはないということは、新井局長に断言していただきたいと思いますが、いかがでしょう。

第2陣の3件のプロジェクトでございますが、これは3月19日、日米首脳会談のときにですね、日米両政府が日米間の戦略的投資に関する共同発表というのを発出をいたしまして、そこではプロジェクトの詳細について連携しつつ、誠実かつ迅速にさらなる作業を行うということとなってございます。

詳細につきましては、第一次案件と同様に、協議委員会において、収支整合、償還確実性、及び日本企業への裨益という観点から、しっかりと精査確認をしてまいります。

決して外交の手土産なので無理に作っていくということではなく、しっかりと精査を行っていくつもりでございます。

従って、御懸念は当たらないということで、お答えさせていただきます。

人工ダイヤモンドプロジェクトの競争力確保と関税の関連
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 中国が席巻する人工ダイヤ市場において、米国内での競争力確保のためにトランプ関税に頼ることを前提とした計画になっているのか

答弁
新井通商政策局長
  • 経済安全保障上の重要プロジェクトであり、米国政府が土地・エネルギー提供やオフテイク(引き取り)のアレンジを支援することを確認している
  • 米国政府の様々な政策的措置を通じて販売量を確保し、コストダウンして競争力を得られることを前提に合意している
全文
質問・答弁の全文を表示

局長に続いて伺いますが、第一次案件に、人工ダイヤの製造等のことも含まれております。

人工ダイヤは今、具体的には中国企業が世界を席巻していますから、日本にとっても、一国のみに依存して、人工ダイヤというのは、工飾用のダイヤではなくて、製造業の加工設備に必要な、そういうものでありますけれども、一国のみに依存するのは良くない。

米国に新たな製造拠点ができれば、それは大事な話なんですけれども、ただすでに市場がもう中国によって席巻されている中で、一定の市場を確保するにはですね、米国内の市場を確保していくということも重要なんですけれども、そうするとですね、結局その米国内の競争力を確保するためにトランプ大統領の関税に頼る、米国関税に頼ると。

そういうことも前提にしたプロジェクトであるというふうに見えるわけでありますけれども、今回のプロジェクトは、まさにトランプ関税を織り込んだ計画になっているんでしょうか。

それが特定国家の依存度が大変高いということで、このプロジェクト、経済安全保障上もサプライチェーン強靭化の関係からも大変重要なプロジェクトだと考えてございます。

このプロジェクトを含め、本イニシアチブのプロジェクトにつきましては、昨年9月の了解覚書に基づきまして、米国側が土地や水、エネルギーの提供、それからオフテイク、引き取りの契約といった様々な貢献を行うこととされてございます。

この人工ダイヤモンドのプロジェクトについても、協議委員会における議論の中で、米国政府が日本企業や米国企業によるオフテイク、引き取りに関するアレンジをする支援をするということを確認をしてございます。

その他、米国政府が様々な政策的措置を含むということを前提として、そうした措置を通じて十分に販売量が確保されるスケールしてコストダウンをして競争力が得られるということを前提に、このプロジェクトについて合意をしているということになってございます。

トランプ関税への戦略的対応
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • トランプ関税の機会を最大化する戦略の策定
  • 大臣による指導と推進の要望
答弁
赤澤亮正
  • 日米間の戦略的投資を通じた経済安全保障の確保
  • 日本へのメリット確保と収支相償・償還確実性の追求
全文
質問・答弁の全文を表示

今回のトランプ関税のチャンスを最大に生かしていくような戦略を、大臣にぜひ指導して進めていただきたいと思いますが、ご答弁いただければと思います。

今回の5500億ドルの日米間の戦略的投資について言うと、米国内に投資をすることで、経済安全保障大臣のご指摘をきちっと踏まえて、日米に必ずしも限らず、当然ながらプロジェクトの結果、日本にメリットがあることは確保した上で、もちろん収支相償、償還確実性といったようなことも満たしながら取り組んでいくという考え方でございます。

日本の産業基盤および技術の強化
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 日本企業の技術的優位性と不可欠性を確保し、産業基盤を強化することへの決意を求める

答弁
赤澤亮正
  • 米国等の特別なパートナーとして日本からの調達を促し、国内投資の活発化と技術革新を推進する
  • 我が国の競争力強化と経済発展、経済安全保障の確保につなげていく
全文
質問・答弁の全文を表示

いずれにしても日本企業の技術的優位、不可欠性もなければ進みません。

劣後していたら選ばれないわけであります。

日本の産業基盤の強化と技術の強化、このことも同時に進めること、最後に御決意一言いただけますでしょうか。

今、委員がまさにおっしゃったことが私ども本当に考えていることでありまして、米国とお互い特別なパートナーと認め合って、世界の派遣国が経済安全保障を確立するにあたって、日本を特別なパートナーとすると、日本からいろんなものを調達するとなれば、我が国はそれに応えるための国内投資も活発になることが期待できますし、また技術革新も進んでいくと。

得るところをしっかり得て、我が国の競争力の強化、経済発展にしっかりつなげていきたいし、経済安全保障も確保していきたいと思っております。

シンナーの供給体制と現状認識
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 現場ではシンナーの在庫不足や受注停止、大幅な値上げが発生しており死活問題となっている
  • 政府が「供給は足りている」とする認識と現場の乖離について、現状認識と対応方針を問う
答弁
赤澤亮正
  • 原油・石油製品およびナフサの国内需要量は確保されており、全体としては必要量を供給できているとの認識である
  • 一部の供給の偏りや流通の目詰まりは認識しており、関係事業者への安定供給要請や周知を行い解消を図っている
全文
質問・答弁の全文を表示

赤澤大臣の4月14日の定例会見で、ナフサ等の原料は前の年に比べて同じくらい製造されているため、メーカー並びにうちのような卸売業者が本当は在庫があるんだけれども販売を渋っているような、そういった趣旨のご発言もありました。

しかし弊社では在庫に回せるようなシンナーは3月末からありませんし、前年比でのシンナーの入荷量は3分の1もありません。

全く入ってきていないシンナーも多々ある状態です。

この状況下においても、入荷してくるものを探して、何とか取引先様へご迷惑がかからないように供給を保つべく尽力しているつもりですが、現場との感覚の乖離がすごくあるなと思い、衝撃を受けました。

シンナーはかなり騒がれておりますけれども、各メーカーでは錆止めや塗料にまで影響が出ています。

待てば入る状態から受注停止へと、状況は悪化の一途をたどっている状態です。

塗料以外にもペイントポットやマスキングテープ、ペーパー類まで供給規制が入ってきており、大変困っています。

価格についてなんですが、シンナーは75%値上げといったかなりの値上げがあります。

さらなる値上げの可能性も拭えない雰囲気も出ています。

高価になりすぎて、取引様に困惑もあって、何とかしていただきたい、こういう状況です。

で、開店休業状態であるところも多々あります。

とにかくシンナーが足りません。

死活問題です。

なんとかこの本当に供給が足りているというのであれば、どこで止まっているのか、そしていま一度調べていただいて、本当にいち早い解決策をお願いします。

本当にシンナーは複雑ですので、いろんな段階で目詰まりをしていることが本当にあるのかもしれないんですけれども、本当に死活問題で、現場の方は本当に困っていると。

なので、こういった状況をどういうふうにお考えで、まず現状の認識と、そしてここに対する対応方針はどうなっているのか教えてください。

シンナーについてご指摘をいただきましたけれども、上流かつ全体の原油や石油製品ということから申し上げますと、これは日本全体として必要な量を確保できているというのが今の状況でございまして、その上でシンナーの上流に位置します材料としてのナフサ。

これにつきましては、少なくとも価格品全体の国内需要の4ヶ月分は確保できているというのが全体の状況でございまして、日本全体として必要となる量、これを確保しております。

さらに中東以外からのナフサの輸入量、これを増加することによりまして、川中製品の在庫から使うというこの使用期間を半年以上に延ばすことが可能ということに今なっておりまして、また新南につきましても平時と同様に国内の需要量に応じた必要量を供給することができているというのが、全体としての認識でございます。

その一方で、一部にはご指摘のとおり、供給の偏りですとか、流通の目詰まりが生じているということも認識をしておりまして、経済産業省としては、国土交通省などと連携をしまして、新名を含む用材等の関係事業者に対して、改めて安定供給に係る要請を実施するとともに、建設業者の団体等への周知など、そういうことを一つ一つ把握した上で確実に解消しているというのが現在の状況でございます。

大胆な投資促進税制の投資下限額と利用可能性
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 投資下限額(大企業35億円、中小企業5億円)が地方の中小企業にとって極めて高いハードルではないか
  • 5億円以上の投資が可能な中小企業がどの程度存在すると想定しているか
答弁
畑山経済産業政策局長
  • 大規模かつ高付加価値な国内投資の促進を目的としており、対象設備投資は4兆円に上ると見込んでおり利用機会は多いと考えている
  • 中小企業については、工場の新設・増設などで一体的に投資する案件での活用を想定している
  • 規模要件のない「中小企業経営強化税制」との選択が可能であり、令和6年度には2万件以上の適用実績がある
全文
質問・答弁の全文を表示

資料によれば、今回の法案の対象資産がですね、機械装置、器具、備品、建物、構築物、運搬機械、ソフトウェアと本当に幅広いなと思うんですけれども、これ、そもそもですね、35億円という投資下限があります。

これは実質的にやっぱり、なかなか使えるところが大企業だったという、さっきお答えありましたけれども、中小企業向けの5億円であってもですね、やっぱり地方の製造業にとっては極めて高いハードルだなと思っております。

質問ですけれども、この投資下限というのは、どの程度の企業が利用可能だと想定しているのでしょうか。

とりわけ、5億円投資をできるという中小企業が、一体どれぐらい存在するのか、教えてください。

この大胆な投資促進税制については、ご指摘のように全業種対象に大規模で高付加価値な国内投資を促進することを目的としてございまして、大企業につきましては35億円、それから中小企業につきましては5億円、そして投資収益率の要件を満たすということを求めてございます。

これによりまして、我々の方としては、対象になる設備投資、これが4兆円に上るというふうに考えておりまして、利用の機会は相当多くなりますし、増えてまいると考えております。

とりわけ中小企業についてでございますけれども、先ほど申し上げましたように、5億円以上ということでございまして、投資利益率、それも満たしたら、例えばですけれども、中小企業が工場の新設や増設に際して建物や機械装置などを一体的に投資するような案件にご活用いただけるというふうに考えてございます。

また、中小企業につきましては、この税制とは別に、基本的に投資規模などの要件がない中小企業経営強化税制という既存の税制がございます。

大胆な投資促進税制との選択が可能となってございます。

実際この中小企業経営強化税制につきましては、令和6年度の実績でも2万件を超える投資に適用されているところでございます。

大胆な投資促進税制の投資利益率(ROI)要件
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 投資利益率15%以上という要件は、製造業の平均的なROA(3〜6%)と比較して非常にハードルが高すぎるのではないか
  • この要件を設定した根拠となるデータと、制度の実効性について問う
答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 高付加価値な設備投資に対象を限定するため、15%以上の要件を設定している
  • 平成26年度から実施された「生産性向上設備投資促進税制」などの過去の制度を参考にして決定した
  • 中小企業向けには、要件が7%以上である「中小企業経営強化税制」を選択できる仕組みとしている
全文
質問・答弁の全文を表示

もちろんわかるんですけれども、今お話がありましたが、投資利益率15%以上という、この要件も非常に厳しいなと思うんですね。

一方でROIというROI。

このROIが今回ですけれども、今回の特定の投資をしたときの回収がどれだけできたかという力ですね。

今回はこのROIの方の15%以上となっているわけですけれども、日本の製造業のですね、ROAは3%から6%と言われておりまして、つまりですね、企業全体の収益が3%、6%しかないのに、個別の投資で15%求めるというのは、平均の2倍から4倍のハードルがあって、非常に厳しいかなと、これも思うんですけれども、この要件というのはですね、どういうデータに基づいて設定したのか、そして制度として本当に使われるのか、教えてください。

河野義博大臣官房審議官。

この大胆な投資促進税制でございますけれども、繰り返しになりますけれども、これはやはり大規模かつ、高付加価値な国内投資をしっかりと促進する制度ということでございますので、やはりこの本税制ではご指摘ありましたけれども、投資計画の投資利益率15%以上との要件を設定することで、高付加価値な設備投資に対象を限定しているという考えでございます。

この水準でございますけれども、これは平成26年度から3年間実施された生産性向上設備投資促進税制など、過去の制度も参考としつつ、この生産性向上設備投資促進税制においても同じような要件を設定してございますけれども、こういった過去の制度も参考としつつ決定をしているということでございます。

なお先ほども言及ございましたが、中小企業に関しましては、中小企業経営強化税制におきましては、この投資利益率は7%以上という要件になっておりますので、ここは企業のニーズに応じて中小企業の方については選択が可能な仕組みというふうにしているところでございます。

建物構築物の税額控除率の設定理由
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 半導体工場やデータセンターは建物比率が高いが、建物構築物の控除率が4%に留まっている理由を問う

答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 建物構築物は取得価格が大きくなりやすく、従来の大企業向け税額控除でも措置されることが少なかった
  • 類似税制の水準、税制全体のバランス、生産性向上への寄与度、財政影響などを総合的に勘案し、与党税制調査会の方針に基づき設定した
  • 平成26年度からの生産性向上設備投資促進税制(建物等3%)と比較しても、今回の措置は高いインセンティブ水準である
全文
質問・答弁の全文を表示

本当に大型な高付加価値の投資ということを国が求めていて、そこに見合う企業がこの制度を利用するみたいな感じなんで、幅広く投資を推すということではないんだなという理解はしましたけれども、今回ですね、建物構築物の税額控除が4%となっております。

今回の税制が即時償却または税額控除7%と示されておりますけれども、建物構築物に限っては4%控除に留まっているんですね。

ただ、半導体工場とかデータセンターといったものは、建物の比率が非常に高いかなと思うんですけれども、建物部分の控除率を4%にした理由を教えてください。

いわゆる建物、構築物等につきましては、これは一般にやはり取得価格が大きくなりやすいということから、やはりこれまでの大企業向けに税額控除が広く措置されることは多くはなかったということと認識をしてございます。

そういった状況でございますけれども、この本税制におきましては、しっかりと控除の対象とさせていただいた上で、その他の類似税制の水準も踏まえながら、税制全体のバランスや生産性向上の寄与度、財政の影響など、総合的に勘案しつつ、与党の税制調査会でご議論いただいた方針を踏まえて設定したものであるというふうに認識をしてございます。

なおでございますけれども、先ほども言及いたしました生産性向上設備投資促進税制、これは平成26年度から3年間実施されたものでございますが、この制度におきましては、建物等の税額控除率が、これは3%、4%でなく3%でございました。

それ以外の機械装置や器具、備品等は5%と設定されておりまして、こうしたやはり過去の大型の類似制度と比較しても、今回の税制措置は高いインセンティブ水準となっているものと理解しているところでございます。

税額控除の繰り越し期間の設定理由
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 繰り越し控除の期間が3年間となっている理由を問う

答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 国際経済事情の急激な変化による収益減少時でもインセンティブが機能するよう設定した
  • 複数年度に及ぶ影響を想定し、事業者の予見可能性を高めるため、他の税制(1年)より長い最大3年間とした
全文
質問・答弁の全文を表示

もう一つ、ちょっと数字について教えてください。

繰り越し控除が3年間となっております。

税額控除は当然繰り越さないで使えないと思うんですけれども、当然重要かなと思いますが、この繰り越し控除を3年にした理由を教えてください。

この繰り越し控除の制度でございますけれども、これは米国関税影響など国際経済事情の急激な変化による影響を受けている事業者の場合、やはり収益が減少することによって本税制のインセンティブが十分に機能しないことも想定されるところでございまして、こういった背景でこうした事業者の皆さんが本税制のインセンティブを十分活用することができるように、この一定の場合に税額控除の繰り越しを認めるということとしております。

ご指摘ございました繰り越し控除が認められる期間でございますけれども、これはやはり国際経済事情の急激な変化による影響が、複数年度に及ぶ可能性もあるだろうということを踏まえまして、そうした場合においても、事業者の皆さんの予見可能性を高めて、税制のインセンティブが最大限発揮されるよう検討したということでございますけれども、これはやはり他の税制措置においては繰り越し期間が1年の制度も多くある中で、やはり最大3年間、しっかりと繰り越し控除の期間を設定させていただいたというそういう趣旨でございます。

中小企業の投資支援策
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 今回の法案では中小企業が対象になりにくい現状がある
  • 法案の枠を超えて、中小企業の投資に対してどのような支援を行うのかを問う
答弁
山本次長
  • 中小企業経営強化税制のほか、新事業活動促進資金による最大14.4億円の融資制度を措置している
  • 100億宣言を行う大規模投資事業者への融資対象追加や、成長加速化補助金による支援を実施している
全文
質問・答弁の全文を表示

午前中の質疑でですね、5億円も投資ができる中小企業はやっぱりわずかではないかとか、全体を総動員して稼いだROAでさえ3%か6%であるのに、個別の投資で15%、やっぱり難しいんじゃないかとか、いろいろ申しましたけれども、もう一つですね、中小企業について伺いたいと思います。

今回の法案は、もちろんこういうレベルに来てほしいというところを対象にしているというのはよくわかったんですけれども、現実的には中小企業が対象にはなりにくいなと思ってしまいます。

そういった中で、今回の法案を超えて、中小企業の投資に対して、どういった支援をしていくのか教えてください。

成長型経済に向けて、中小企業、小規模事業者による設備投資を促し、稼ぐ力を高めていくことは大変重要と認識してございます。

先ほど議論のありました中小企業経営強化税制のほかに、例えば金融支援の面では、新事業活動促進資金として、例えば中小企業経営力向上計画の認定を同じく受けた事業者に対しまして、設備投資資金も含め、最大14.4億円まで融資を行うことができる制度を措置しております。

なお、100億宣言を行い大規模な設備投資を行う事業者も、併せてこの3月から融資の対象に追加したところでございまして、この100億宣言を行い積極的な設備投資を行う事業者に対しましては、成長加速化補助金というような形での補助制度での支援も行っております。

補助金申請手続きの簡素化
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 補助金の申請書類が多すぎ、手続きが複雑で、本当に必要とする人が申請できない現状がある
  • 現状をどう改善し、制度をどのように簡素化するのかを問う
答弁
山本次長
  • 利用者の声を反映し、手続きの簡素化等の見直しを実施している
  • 新事業進出補助金でのエクセルアップロード導入や、省力化投資補助金でのカタログ注文型などの工夫を行っている
全文
質問・答弁の全文を表示

というのも、中小企業の支援にまつわることでして、今お話がありました補助金についてなんですね。

例えば、IT導入補助金、DX支援、専門家派遣、採用支援、教育訓練、移住支援、学校人材制度、補助金制度は本当に山ほどあるんですけれども、残念ながらですね、中小企業のデジタル化とか、人手不足解消、これも進んでおりません。

よく皆さんからお聞きするのは、補助金の申請書類が多すぎるとか、難しすぎるとか、手続きが複雑。

専門家をかといって雇うこともできないし、そういうお金も余裕もないと。

こういうお声から、本当に必要としている人ほど、申請ができないという現状があると思います。

こういった現状をどう改善していくのか。

そして、この補助金の難しいと言われている制度を、どんなふうに簡素化していくのか、教えてください。

各種補助金の申請に係る煩雑さへの対応に関しましては、ご利用いただく中小企業、小規模事業者のお声を踏まえまして、手続の簡素化等の見直しを実施しておるところでございます。

しかしながら、この収益計画等の一部についてシステムへの入力が煩雑であるというご意見があったことを踏まえまして、その部分については専用のエクセルに必要事項を入力する形とし、それをアップロードすることで一つ一つの項目への入力を省くというような工夫を現在行っているところでございます。

また、中小企業省力化投資補助金カタログ注文型におきましては、中小企業が省力化のための汎用製品を導入する際に、カタログから選び選べるというような申請の仕組みも取り組んでおるところでございます。

大企業の投資を阻む構造的課題への対応
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 需要の不確実性、地政学リスク、人材不足などの構造的問題がある中で、税制だけで投資が増えるのか
  • これらの課題をどう認識し、どの程度の効果があると考えているかを問う
答弁
赤澤亮正
  • 指摘の通り構造的課題があることを認識している
  • 官需の創出、排出量取引制度などの規制改革、有志国連携によるサプライチェーン強化、人材育成など、きめ細かな支援策を講じて予見可能性を高める
全文
質問・答弁の全文を表示

これまでずっと中小企業について伺ってまいりましたけれども、今回の法案、メインとなる大企業はどうなんだろうと思うわけですね。

やっぱり将来の需要が不確実だよなとか、地政学リスクもあるし、サプライチェーンが不安定だし、人材不足だしという、本当に大企業にとっても構造的な問題がいっぱいあると思います。

こういった問題に手をつけない限り、税制だけでは、どこまで行っても、大企業であっても、投資は増えないと思っております。

こういった点をどう認識して、どこまで効果があると思いますか。

高市内閣の成長戦略の肝であります危機管理投資、成長投資の推進に向けては、委員のご指摘はもう全くそのとおりだと思っておりまして、大胆な投資促進税制をはじめとする税制措置だけではなくて、需要の不確実性を軽減する官公庁による調達、官需をきちっと作っていくとか、あるいは排出量取引制度のような制度を作る、そういうことで規制制度改革を通じた需要の不確実性の軽減、あるいは地政学リスクを含むサプライチェーンの不安定性を乗り越える、有志国連携とか国内産業技術基盤の強化、さらには産業構造転換に合わせた人材育成の推進など、これも本当に委員がご指摘のとおりで、企業が投資の意思決定を行う際の構造的な課題ですね。

これに対応した支援策をできる限りきめ細かく講じていくことで、企業の投資の予見可能性を高めて、官民の投資、少しでも積極的になってほしいということで取り組んでまいりたいと思います。

特定引き受け業務における国のリスク負担
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 半導体や蓄電池などの供給網強化に向けた資金調達を支える特定引き受け業務において、国がどこまでリスクを負担するのかを問う

答弁
赤澤亮正
  • 審査を厳格に行うため、巨額の保険金支払いが生じる事態は基本的に想定していない
  • 万が一、特別勘定の原資が不足し資金調達が困難な場合は、上限3兆円の交付国債の償還で対応する
全文
質問・答弁の全文を表示

今の状況もまさにそうなんですけれども、本当に戦争ですとか、テロとか、経済制裁、輸入制限、こういった本当に民間ではカバーしきれないリスクがたくさん増大しています。

こういう中で、やっぱり半導体ですとか、蓄電池、重要鉱物、これを日米で供給網を強くしていくんだということが必要と思います。

そのための資金調達を支えるのが、特定引き受け業務の創設と理解しておりますけれども、さまざまな、もう本当にこの大きなリスクを、国がどこまで負担するのか教えてください。

了解覚書に基づき、MOUに基づき、協議委員会において、収支相償、償還確実性、あるいは、日本への便益、メリットなどについて、しっかりと審査を行うために、巨額の保険金支払いが生じるような事態は基本的に想定をしておりません。

一方、NEXIが本イニシアチブの複数かつ巨額のプロジェクトの保険引受を行うために、今回の法改正では、特定引き受け業務を創設し、この業務に関して発行上限を3兆円とする交付国債の措置を盛り込むこととしております。

万が一、保険金の支払いが生じ、特別勘定において原資が不足してしまい、かつ民間金融機関や金融市場からの適時の資金調達が困難である場合においては、交付国債の償還を行って対応することとしたいと考えておりますが、そういう事態が生じることは基本的に想定していないというのは繰り返させていただきたいと思います。

交付国債3兆円の設定根拠
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 日米戦略的イニシアチブの実効性を確保する上で、交付国債の上限を3兆円とした根拠を問う

答弁
新井通商政策局長
  • 合意金額約80兆円に対し、NEXIのカバー比率(2:1)から最大見込み額を約53兆円と想定
  • 必要自己資本5.3兆円から、想定保険料収入や出資金などの既有資金2.7兆円を控除し、変動可能性を加味して3兆円と算出した
全文
質問・答弁の全文を表示

今、お話がありましたけれども、交付国債3兆円、これについて伺いたいと思います。

交付国債3兆円とあるんですけれども、ただ半導体とか蓄電池のいった投資に対しては、3兆円というのが日米の戦略的イニシアチブの実効性に影響しないのかなというふうにも思うんですけれども、この3兆円とした根拠を教えてください。

まず、日米政府の戦略的投資イニシアチブの合意金額約80兆円ということで設定をしております。

NEXIとJBICがこの80兆円のうちどのくらいの比率をカバーするか、これを機械的に2対1としております。

その場合、NEXIが引き受ける最大見込み額は約53兆円となると想定をしてございます。

その上でですね、現状の実績をベースに機械的にレバレッジ、すなわち引き受け額に対してどのくらいの自己資本が必要かというところを10倍で計算いたしますと、NEXIに必要な自己資本は5.3兆円になります。

一般の引き受けに伴って得られる保険料収入、これが2.6兆円と想定してございます。

さらに、令和7年度補正予算で措置しました出資金1000億円ございます。

これを足し上げると2.7兆円、すでに収入があることになります。

この2.7兆円を5.3兆円から引き算して控除しますと、残りの金額も2.6兆円になりますが、この2.6兆円に所要額が変動する可能性を加味しまして、総額3兆円と算出しております。

区分経理の透明性確保策
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 区分経理の透明性を確保するための具体策を問う

答弁
新井通商政策局長
  • 特定引受業務のために特別勘定を設け、通常業務と区分して経営を行う
  • 会社法に基づき、一般勘定とは別に特別勘定についても財務諸表を作成・公表することで透明性を確保する
全文
質問・答弁の全文を表示

区分経理の透明性確保のための具体策を教えてください。

こうした観点から、今回の法改正では、本イニシアチブに係る保険引受の業務であります特定引受業務、これにつきましては、ネクシーにおいて特別勘定を設けて、通常業務とは区分して経営を行う、そちらを盛り込んでおります。

これによりまして、万が一、特定引受業務について保険金支払いが生じた場合も、特別勘定から支払えることになりまして、通常業務の保険引受に対しては影響を与えないことになります。

その上で、御指摘の透明性でございますが、ネクシーは、株式会社として、会社法など関連の法令に基づきまして、一般勘定とは別に特別勘定についても、財務諸表を作成・公表することとなっております。

産業用地不足の現状認識
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 産業用地が枯渇しつつある一方で、大型投資を誘致しているギャップがある
  • 政府はこの用地不足の現状をどのように認識しているかを問う
答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官

- 産業地が不足している状況と認識しており、都道府県・政令市の8割超が5年以内に枯渇する可能性があると回答している

全文
質問・答弁の全文を表示

次は、用地不足の深刻さについて伺ってまいりたいと思います。

資料によりますと、分譲可能な産業用地が10年で半減しているとか、8割以上の自治体が5年以内に用地が枯渇するというデータもあります。

その一方で、政府はですね、半導体とかデータセンターとか蓄電池といった、もう土地がいっぱいいるという集約型の大型投資を積極的に誘致をしております。

こういったギャップもある中でですね、政府はこの用地不足の現状をどのように認識しているのか、まずは教えてください。

実態として産業地は不足している状況と認識しております。

経産省が令和5年に実施したアンケートでは、都道府県及び政令市の8割超が5年以内に産業地が枯渇する可能性があるというふうに回答をしているところです。

用地不足改善への対応策
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 今回の法案の枠組みを用いて、用地不足の改善に対してどう対応していくのかを問う

答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 既存産業地の最大限の活用と、新たな産業地の整備を両輪で進める
  • 新設の計画承認制度に基づき、中小機構による低利融資や助言、民間開発事業者への課税特例などの措置を講じる
全文
質問・答弁の全文を表示

今回の法案がですね、既存敷地の活用をしていくんだと。

加えて新規であってもなるべく活用しやすいようにということで、いろんな意図が盛り込まれているかなと理解をしておりますけれども、今回の枠組みを使ってですね、この用地不足改善に対してどういった対応をしていくのか教えてください。

今回の法改正では、産業地の確保に向け、既存の産業地の最大限の活用と、新たな産業地の整備を両輪で進めてまいりたいと考えております。

新たな産業地整備については、創設した産業用地整備に係る計画承認制度に基づきまして、中小機構による低利長期の融資や計画作成実施に関する助言、官民連携を前提に民間開発事業者に対する土地等の譲渡に係る課税特例、こういった措置を講じることとしています。

地権者交渉への国の支援
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 地権者との交渉が自治体の大きな負担となっており、ネックになっている
  • 自治体任せにせず、国が全面的に前に出て支援する考えがあるかを問う
答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 中小機構が自治体に助言を行うことで、地権者交渉のノウハウを補完する措置を設けている
  • 民間事業者へ土地を譲渡する場合についても、譲渡所得に係る所得税等の軽減措置を講じることで交渉の円滑化を図る
全文
質問・答弁の全文を表示

ただですね、その何かその場、その場所に作るという時に、その必ず地権者の方との交渉というのがあるわけですね。

道路にしても工場にしても何かの施設を作るという時もですね、どんな案件でもなかなか進まないといえば、この地権者との交渉がすごくネックになっていて、自治体の負担にもなっているという現状があるかと思います。

こういった状況においてですね、その自治体任せにすることなくですね、国が地権者交渉においても全面的に前に出てきて、支援をしていく、そういうお考えはあるでしょうか。

そのため、今回の法改正では、産業整備を進める自治体に対して中小機構が助言を行うことで、知見者交渉を含め、ノウハウを補完するような措置を設けております。

しかし、知見者が土地等を自治体に譲渡する場合には課税措置がある一方で、官民連携を行う民間事業者への譲渡の場合には、税制措置がなかったという状況でございましたので、今回の法改正によりまして、官民連携を行う民間事業者へ土地等を譲渡する場合についても、知見者の譲渡所得に係る所得税等の軽減措置を講じることとしたところでございます。

工業用水整備への国の支援
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 工業用水の整備における国の支援状況について問う

答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 既存施設の強靭化を工業用水道事業費補助金で支援している
  • 戦略分野の拠点整備には地域産業構造転換インフラ整備推進交付金で支援し、改正法によりデータセンターへの供給義務付けも措置した
全文
質問・答弁の全文を表示

丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)産業をする時にですね、当然水も欠かすことができないわけですけれども、工業用水について教えてください。

工業用水の整備における国の支援はどうなっているのか教えてください。

工業用水、まさに重要な産業インフラでございますが、既に付設されている工業用水道施設については、強靭化対策が急務となっておりますので、第一次国土強靭化実施中期計画に基づきまして、工業用水道事業費補助金によって、地方公共団体が進める強靭化対策を支援しております。

また、半導体等の戦略分野に関するリーディングプロジェクトの産業拠点整備にとって必要となる工業用水を含む関連インフラの整備については、内閣府のもとで創設した地域産業構造転換インフラ整備推進交付金を通じて支援をし、国内投資の促進や国際競争力の強化等を図っているところであります。

さらに、今般の地域未来投資促進法の改正によりまして、地域経済を牽引するデータセンターに対する工業用水の供給の義務付けを行うことで、データセンターにも安定的に供給することが可能となるように措置をしたところであります。

シンナー不足の解消に向けた取り組み
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 現場ではシンナー不足による流通の目詰まりが起きており、解消を求める声がある
  • この現状に対する大臣の考えと決意を問う
答弁
赤澤亮正
  • 大手メーカー間の調整で目詰まりを解消したが、小規模事業者まで行き届いていない現状を認識している
  • サプライチェーンを個別に辿り、全力を挙げて解消を目指す。国全体として必要量は確保されており、備蓄からの放出を含め適切に行き渡るよう取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

法案の質疑はちょっと以上なんですけれども、冒頭に申しました、シンナーの不足についてです。

やはりですね、現場は本当に苦労されていて、流通の目詰まりとかですね、いろんなことがあるんだけれども、実感としては全くそれはないと。

もし仮に流通が目詰まりしていて、大元では上流足りているんだということであればですね、それを本当にいち早く解消してほしいというお声がありました。

最後にですね、ここについて大臣の決意というか、ご意見もお願いいたします。

私どもはですね、やはり日頃から経済産業省が付き合いのあるですね、大手企業と、まず先にやっぱり話をするようなところがあるんでして、シンナーについてもその4月、5月ですね、見通しをその石油メーカーが、4月は今まで通り5月は未定と言った途端にですね、そこから原料をもらってシンナーを作るメーカーがいきなり4月の供給を半分にしちゃったみたいなことは、これはもう日本でも本当にトップクラスの大手のメーカーについて起きたことであって、そこについてお願いをし目詰まりを解消しましたが、やっぱりそこが今、委員が本当に声を拾ってきておられる、例えば町場のですね、本当に小規模でシンナーを使っているような、自動車整備事業者の方でありますとか、あるいは建築関係の方とか、一人親方もいますし、もうなかなかそういうところに全部行き届いていないというのはもうその通りなんだと思います。

で、私どもできる努力としてですね、当然マンパワーの限りとかありますが、お声を届けていただけば、もう一つ一つサプライチェーンを実際にもうたどると。

職員が電話をかけたり足を運んだりということをやらせていただいて、全力を挙げてですね、解消を目指しておりますので。

繰り返しになりますが、私どもは国全体として必要な量は確保できているということは確信を持っておりますので、足りない分を必ず備蓄から放出をし、他の国よりもはるかにですね、きちっと備えをしていたというつもりでありますので、その効果がしっかり国民を一人一人に行き渡るように、ご指導いただきながらしっかり取り組んでまいりたいと思います。

成長戦略と多様な業種の重要性
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 成長戦略で重点分野を絞ることで、それ以外の業種が時代遅れとして切り捨てられる懸念はないか
  • 国民がどのような仕事で生計を立てればよいのか、大臣としての見解を伺いたい
答弁
赤澤亮正
  • 全ての営みは等しく重要であり、国民生活に不可欠であると確信している
  • 17の戦略分野はリスクの高い投資に政府支援が必要な分野を選定したものであり、それ以外の業種も極めて重要である
  • AIトランスフォーメーションなどを通じ、中小企業が生産性を向上させ、時代を先取りするチャンスを後押ししたい
全文
質問・答弁の全文を表示

アベノミクスから13年、14年目に入ったんだと思うんですけど、成長戦略、成長投資に重点を置く政策が、やつぎ早に打ち出してこられたんだと承知しています。

本当にそれだけで人の営みを支えられるのか、この国の民は何でご飯を食べていけばいいのか、今やっている仕事はそんなに時代遅れなのか、これからの社会に必要とされていないのか、というふうに問いかけられたら、どんな言葉を大臣はおかけになりますか。

赤澤亮正(経済産業大臣)委員がおっしゃったことは非常に重要なご指摘だと思います。

当然、職業に規制はないという言い方ももちろんございますし、それから時代遅れなのかどうかという点についても、全ての営みが極めて等しく重要なものであって、我が国にとっても国民生活にとってもなくてはならないものだということは確信をしております。

その上で、委員の今ご案内のところだと思うんですけど、成長戦略の17の戦略分野を我々が選び出したことについて、「じゃあそれ以外はどうなんだと、時代遅れか」ということなんですが、柔軟な分野について言うと、経済安全保障の確保の観点から重要であることと、将来的には世界でも市場が広がる分野だということに加えて、やっぱり足元では、そこで何か成功しようとするとリスクが高い投資になる。

こういうために、政府としても大胆な政策を講じなければならない分野として、技術を17個取り出してきたつもりでございます。

そういう意味で、ここで先陣が切られる積極的な民間投資の流れを日本全国に広げていく政策を講じることで、国民の皆様にも成長の果実が行き渡るよう取り組んでいきたいと思いますし、その上で、17の戦略分野ではない業種も、我が国経済の成長や国民生活のために極めて重要であることは言うまでもございませんので、さまざまな業種の生産性や稼ぐ力の向上を図り、物価高に負けない賃上げを実現することで、確かな所得とやりがいを得られるようにしていきたいと思っています。

今申し上げたような確かな所得、やりがいといった意味で一つ鍵になると思うのは、もうこのAIの進歩ですね。

特に現場現業型でスピード感のある中小企業にとっては、AIは人手不足を乗り越え、大企業を一気に追い抜き、生産性を一気に向上させて、時代遅れどころか時代を先取りするような、いわゆるリープフロッグのチャンスがあると思っていますので、地方も起点としたAIトランスフォーメーション。

これも念頭に、ここにおいて強力に後押ししていきたいというふうに思っております。

ハイテク・ローテク産業の割合
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)

- 日本企業におけるハイテク業種とローテク業種の現在の割合はどうなっているか

答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官

- OECDの定義に基づくと、ハイテクノロジー産業の輸出額に占める割合は30年前は約30%だったが、2010年頃からは15%程度で横ばいに推移している

全文
質問・答弁の全文を表示

で、じゃあ例えばですね、一つの切り口を変えたとして、これは私、県議会議員から衆議院の方にお世話になってるんですけども、20年ぐらい前かもうちょっと前ぐらいのデータで、日本の企業はローテクとハイテクっていうような区分けの押し方をしたときに、どのぐらいのパーセンテージあるのかって言ったら、ハイテクだったらこういう業種とか部門とかですね、ローテクはそれ以外とかっていう、だいたい15%対85%ぐらいの割合だったんですが、昨日、門取りのレグに来られたときに、いや今時代が違う。

今はどういう割合になっているか教えてください。

今、ローテク・ハイテクの割合についてご質問いただきましたけれども、過去からのデータを追いかけているものとして、OECDの分類というのがございまして、OECDによりますとですね、粗付加価値に対する研究開発費の割合、これを5段階ぐらいのレベルに分類しまして、これをちょっと追いかけているものとしまして、我が国においてどうなっているかということですけれども、文部科学省の科学技術・学術政策研究所のレポートで、この数字を追いかけているわけですけれども、このOECDの定義に基づきますと、ハイテクノロジー産業の輸出額に占める割合につきましては、30年前、大体30%程度であったんですけれども、その後減少してですね、2010年頃からは15%程度で横ばいに推移しているというふうに理解しております。

今、ローテク・ハイテクの割合についてご質問いただきましたけれども、過去からのデータを追いかけているものとして、OECDの分類というのがございまして、OECDによりますとですね、粗付加価値に対する研究開発費の割合、これを5段階ぐらいのレベルに分類しまして、これをちょっと追いかけているものとしまして、我が国においてどうなっているかということですけれども、文部科学省の科学技術・学術政策研究所のレポートで、この数字を追いかけているわけですけれども、このOECDの定義に基づきますと、ハイテクノロジー産業の輸出額に占める割合につきましては、30年前、大体30%程度であったんですけれども、その後減少してですね、2010年頃からは15%程度で横ばいに推移しているというふうに理解しております。

産業競争力と地域経済の視点
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 競争力という言葉で一括りにせず、サービス業などの地域密着型産業の特性(人の集積が必要な点など)を考慮すべきではないか
  • 大臣の所見を伺いたい
答弁
赤澤亮正
  • 地域に必要な顧客がいるかという視点は非常に重要である
  • 生産性向上策だけでなく、地域未来戦略などを通じて、地域に職があり生活していける仕組みを総合力として目指したい
全文
質問・答弁の全文を表示

私のイメージだと、ハイテクをどんどんこの国で広げていけば、そこで要するに国内だけじゃなくて海外にそれをご愛顧いただいて、製品としてサービスとして買ってもらって稼いだ金で、ローテクで食べている人たちにその富を分配することができるんじゃないかというふうに思ったんですけれども、これはパーセンテージだから金額に換算するともっと違った数字が出てくるんだと思うんですね。

産業競争力というふうに一口で言ったとしても、やはり切り口をいくつか用意した中で、この切り口だったらこういう考え方でやります、この切り口だったらこういう考え方でやりますと言わないと、どうしても、じゃあハイテクを育てていけばラッキーなのかというと、先ほど申し上げましたように、AIを入れてハイテクの分野をどんどん伸ばしていこうとすると、人はいらないんですよ。

だから割合のところは、やはり文科省でも経産省でも構わないと思うんですけど、やはりその一つは輸出で見るのか、それとも国内で見るのかは別にしても、やはりハイテク、ローテクといったときに、一昔前は第一次、第二次、第三次産業。

第3次が7割を超えている状況の中で、いまだに製造業を主体にしたような経済政策を打っていった方がいいと思って、今回の競争力強化法につながっていくんだと思うんですけど、でも圧倒的に働いている人は7割を超えている人がサービス業。

それをごっちゃにして競争力という言葉で表してしまうと、どうしても見余ってしまうんじゃないかという考え方なんですね。

もしその辺に御所見があれば大臣の方で。

大変興味深い視点を今教えていただいたというふうに思っております。

なかなかですね、その単体で見たときに、生産性というものを我々計算するわけですけど、それが良ければいいのかというと、お客さんがいなければいけませんので、今まさにおっしゃったようなその地域に必要なだけのお客さんがいるかどうか。

というようなことで実際商売できるかどうかも決まってきてしまうので、大変重要な視点だというふうに思います。

そういう意味で我々もいろんな戦略の中でですね、経産省生産性向上をもう一生懸命やりますけど、また一方で地域未来戦略とか、前政権では地方創生といったようなものでですね、地域としてしっかり必要なサービスが整えられて、そこに住んでいる人がちゃんと職があり、やっていけるかみたいなことはまた別の視点で、別の役所が所管をして考えているところで、全体総合力として、国民のお一人お一人が、今日より明日豊かになれるというような感じの方向を目指していくということかなというふうに感じた次第でございます。

地域単位での産業分析と開業率
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 行政区分ではなく、工業団地や旧村単位などのよりきめ細かな地域要因が、製造業の開業率や存続に影響しているのではないか
  • より詳細なリサーチに基づいた産業活性化を図るべきではないか
答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 行政区分ではなく、地域の産業状況を踏まえたきめ細かな単位での分析は非常に重要である
  • 地域未来投資促進法において、自治体が特性を分析し、工業団地などの小さな単位で「重点促進区域」を設定し支援する仕組みを設けている
全文
質問・答弁の全文を表示

次の3問目のところはですね、製造業の開業率の地域要因の影響こういう題材でレポートを読んだんです。

製造業全体では大学卒業者の割合が低く、失業率が高く、事業所密度と製造業の比重も高く、小規模な事業の多い地域では開業率が高いという結果が出ていたのです。

ハイテク業種とローテク業種に分けた分析では、ローテク業種では失業率が高い地域ほど、また大学卒業者の割合が低い地域ほど、開業率が高いことが示されています。

その辺をもう少し細かくリサーチした方がいいんじゃないか。

それを開業後の存続や成長に対する地域要因がどのように影響しているのかを調査分析して産業の活性化を図るべきだと考えていますけれども、御所見をいただきたいと思います。

今ご指摘いただきましたとおり、行政区分単位のみならず、地域の産業の状況を踏まえたきめ細かな単位で分析していくということが非常に重要なことだと考えております。

政策を打つ単位は行政区画によることがあったりするんですけれども、経済はそれとあまり関係がないということもございます。

例えば、産業集積の形成に関しましては、地域未来投資促進法において、自治体が地域の特性を分析し、事業を促進する分野や区域を定め、基本計画を作成することです。

また、計画の中では重点的に産業集積の形成等を図るべき区域として、工業団地や観光地など、行政区域よりも小さな単位で、自治体が重点促進区域を設定することができるようにしておりまして、国が必要な支援をその単位で実施する仕組みも設けているところであります。

地域経済振興施策の効果を高める観点から、引き続き経済実態に合わせた単位で効果を検証しつつ取り組んでまいりたいと思います。

過去の産業政策の検証と成功法則の適用
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 過去の産業クラスター政策などが、結果的に成功したのか失敗したのかの検証が不十分ではないか
  • 顧客第一主義や価値提案などの成功法則を踏まえ、過去の政策を数値化・見える化して検証すべきではないか
答弁
赤澤亮正
  • 近年は積極的な産業政策に転換し、国内投資や賃上げに一定の貢献ができていると認識している
  • 日本が「技術で勝ってビジネスで負ける」傾向にあったことや、スタートアップが小さくまとまりがちな点など、課題があることは認識している
全文
質問・答弁の全文を表示

30年ぐらい前に、経産省が一つの産業クラスターを作りますって、埼玉で言えば川口からですね、草加、八代、松戸も入ってましたかね、千葉の。

クラスターにしていくんだっていうのを経済産業省が打ち出したんだけど、その後なんだか今誰も言わなくなっちゃって、じゃあそれでいい結果が出たのか、いやうまくいかなかったのかが、もう担当の人が移動しちゃうともうその後ついた人は全然私わかりませんってそういう状況なんですね。

でも過去に経産省が打ち出してきた中で、うまくいったのか、うまくいかないのか。

そこを検証しないで、いくら競争力強化と言っても、強化になるのかなというのが、まず一つ目の私の感想なんですね。

法案の提出の理由とは相違があるんですけど、今までの過去の産業政策を一度、数値化、見える化を図り、強い経済になったのか、ならなかったのかを検証すべきだと考えるんですけど、今、例示を挙げたことも踏まえてですね、大臣の任期期間中にできるか別として、大臣はどうお考えになっているかお尋ねしたいと思います。

過去の経済産業政策では市場に任せるべきだという、政治行政はあまり経済に口出すなという、新自由主義的な流れが潮流であった時代、かなり数十年続いていたと思いますが、ここ数年は政府も一歩前に出る積極的な産業政策に転換してきた効果もあり、国内投資も賃上げも過去最高水準となるなど、強い経済実現に向けて一定の貢献はできているというふうに認識をしております。

産業政策の成否が国力を左右する世界は、今後も継続すると、もう何十年と継続するという前提に立った上で、法案では先ほどまで説明してきたようなことをやっているわけです。

ただ、委員のご指摘の点について言うと、例えば、まさに顧客第一主義に対して、この技術至上主義で「技術でいいもの作りゃ、それで勝てるんだ」と思ったら、ずーっと技術で勝ってビジネスで負ける。

あるいは、価値をきちっと提案すればですね、高額のM&Aが実現をするというようなことの関係で言えば、私自身の認識として日本のスタートアップは頑張ってきていて、とってもいい芽が出てきてますが、ちょっと冷やかし気味に言うのが許されるからですが、日本のスタートアップは割と小さく生んで、小さく育てて、小さく売るというような形にちょっとなっていないかと。

一桁多いぐらいのM&Aとかあれば利益は出る、あるいは売れるわけですけど、なんかもういつまで経ってもGAFAは出てこないねというようなこと。

予算措置における費用対効果の数値化と説明責任
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 巨額投資(TSMCやラピダス等)において、経済波及効果やリターンを数値化して予測すべきではないか
  • 災害防止などの「負のB×C(投資しないことによる損失)」という視点での予算策定により、説明責任を果たし予算確保に繋げるべきではないか
答弁
赤澤亮正
  • 国土強靭化分野では、投資による将来の損害回避額を数値化する考え方が既に導入されている
  • 経済安全保障分野においても、AI基盤整備などの必要性を数値や論理で整理し、説得力のある説明を行うことは重要であると認識している
全文
質問・答弁の全文を表示

だからそこのところを何千億も使って、5年前はTSMCを産業の米だ、種だということで、5千億を超えるお金を支出して、じゃあいくら儲かって日本にリターンがあるんですか。

その辺もやっぱり概算として、やっぱり5千億入れたら1兆円儲かるとか、2兆円儲かるとか、8千億しか儲かんないとかですね。

そういう予測を立てて私はやるべき。

保険の方にお金を入れてサポートしましょうと言うんですけど、じゃあその企業が進出して35億以上の投資をすることによって、そのエリア、出ていった先の市町村でも結構ですし、エリアの中でどのぐらい経済波及効果があるのか。

やっぱりそれを出すべき。

私が申し上げたのは、「負のB×C」っていう、これは私が勝手に名付けたんです。

だから、この投資をしないと被害が大きくなりますよっていうのを裏返した言い方なんです。

逆に10億入れなければ100億の損害が起こる可能性がある。

そういう発想で事業を見れば、予算措置をしたときにですね、じゃあこれ3年5年でどのぐらいリターンがあるのか。

リターンがなくても災害が起かなくて済むとかですね、そういう見立てで予算を組んでもらった方がもっと説明責任が果たせるし、財務省と掛け合ったときにやっぱりお金を引き出してもらう術になるんじゃないかと思うんですけど、その辺について大臣にお尋ねしたいと思います。

今の御指摘について私の思うところをちょっと述べさせていただきますが、これ今、委員がおっしゃった点は、実はその命に関わる分野ではもうすでに非常に重要な考え方になってまして、私、国土交通省出身ですが、国土強靭化の世界だと、例えばですね、河川改修に100億かけておくと、まだあんまり堤防とか整備できていない時代は、係数7、8倍で、700、800億円の被害を防げる。

国土強靭化が一生懸命やることは、「公共事業で無駄で政治家が利権で」みたいなこと言われやすかったんですけど、しっかりそこで100億かけておくと、将来の700、800億の損害、復旧にかかる予算を節約できる。

今それがだいぶ進んできて、係数5、6倍で100億で500、600億のあれを、逆に必ずしも直接命に関わらないような産業分野、それが経産省の分野まで言う。

そこに今みたいな考えが入ってきているかというと、必ずしもそういう説明になっていないと思うんですけど、経済安全保障とかいうことを考えたときに、非常に重要な考え方であると思いますので、今ここで例えばラピダスの人もそうですけど、このお金をかけとかないと、我が国のAIの発展とかですね、フィジカルAIでデータ基盤作ろうとしてもGPUが足りなくて、そこはもう手も足も出なくなるんだとか、そういうようなことをきちっと見積もってですね、何かしら数値で出るかどうかはともかくとして、だからこのお金、例えば1兆円かけなきゃいけないみたいなことはですね、よく考えて整理をした上で、そういう説明も説得力を十分持ち得るのかなと、今お話を聞いてて感じたので、多少勉強させていただきたいと思います。

経済産業省における「生産性」の定義と認識
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 「生産性」という言葉が幅広く使われており、指標が曖昧になっているのではないか
  • 経済産業省として、生産性をどのように定義し、認識しているか
答弁
武田和宏
  • 労働生産性(成果÷労働投入量)、資本生産性(成果÷資本投入量)、全要素生産性(投入量以外による寄与分)として定量的に数値化したものと認識している
  • デジタル化や投資支援を通じて中小企業の労働生産性を向上させ、企業の稼ぐ力を強化している
全文
質問・答弁の全文を表示

生産性の向上ということが経済産業委員会でよく言葉になるし、今回は法律の改正で直接の理由にはなっていないんですけど、ある指揮者は生産性という言葉がよく使われるようになったんだといろんな人が生産性を用いてさまざまな文書を発表していて、一方で生産性が非常に幅広い使われ方をしているため、生産性という指標がわかるようでわからないものになっているんじゃないか。

私も生産性向上とかって言うんですけど、じゃあ生産性は何らかの形で計算された数値でしかないが、定義に幅があるため、意味付けや評価も様々と、この人は伸びているんです。

今更ながら、生産性の認識をどう経産省は考えておられるのか、御答弁いただきたいと思います。

委員御指摘いただきましたとおり、生産性は定義の幅のある言葉と承知しておりまして、労働生産性は労働者がどれだけ成果を生み出したかを定量的に数値化したもので、算出量または付加価値額を労働投入量で割って算出されるもの。

資本生産性は保有する設備や土地といった資本がどれだけ成果を生み出したかを定量的に数値化したもので、算出量または付加価値額を資本投入量で割って算出されたもの。

全要素生産性は資本や労働といった生産要素の投入量だけでは計測できない、すべての要因による生産への寄与分を指すものと認識してございます。

経済産業省としましては、デジタル化・省力化・投資支援を通じて、中小企業の労働生産性の向上を図るとともに、中堅企業や売上高100億円を目指す中小企業に対する成長投資支援を措置することで、企業の稼ぐ力を強化しているところでございます。

中小企業の生産性の実態と評価
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 国レベルの労働生産性が低いと言われるが、企業レベルでは向上しているのではないか
  • 中小企業の生産性は本当に低いと考えているのか
答弁
中小企業庁次長
  • 先進諸国と比較して日本の労働生産性が低いという分析結果は事実であると認識している
  • 一方で、中小企業には丁寧なサービスなど数値に反映されにくい強みがあることや、大企業と同等以上の生産性を持つ企業が存在することも認識している
全文
質問・答弁の全文を表示

じゃあよく日本の労働生産性は主要国より低いと言われるんですね。

じゃあ企業レベルの生産性向上は、10年前、20年前、もっと前からバブルがはじけた後、こうなったんですけど、生産性は確実に進んでるって言っていいんじゃないかって。

次に、中小小規模事業者は生産性が低いんだ、大手は生産性が高いんだという数値を皆さん方が私たちに提示してくれるんですけど、本当に中小企業の生産性は低いのかとお考えになっているのかどうか。

まずお尋ねしたいと思います。

日本の労働生産性が米国やドイツといった他の先進諸国と比較して低いという結果を示す分析が存在することは、委員御指摘のとおり事実でございまして、私ども認識しております。

これに対しまして、日本の中小企業の現状でございますけれども、日本の中小企業には丁寧なサービスや顧客対応といった、労働生産性に反映されにくい部分に強みを持っていることもあるというふうに承知をしております。

一方で、中小企業個々を見ますと、中小企業の中には、大企業と全く遜色のない、むしろそれ以上の労働生産性を有する企業も存在しております。

付加価値の定義と生産性との関係性
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)

- 「付加価値」という用語が曖昧であり、行政側でその考え方を改めて整理し、明確に指し示すべきではないか

答弁
小森敏行
  • 付加価値とは、経済センサスの定義に基づき、生産額から中間投入額を差し引いて算出されるものである
  • 物的な生産性が向上しても、原材料高騰などで利幅が確保できなければ付加価値の増加に繋がらないため、生産性と付加価値は切り分けて考える必要がある
全文
質問・答弁の全文を表示

もう一つ、付加価値ってなんだって。

何が付加価値なのかって、よくわからない。

そうしますと、かぶせた質問になってしまうんですけど、行政側の生産性と付加価値の考え方を今一度整理をしたらどうだろうか。

もう少し学術的とかいろんなことで使われているんだけど、経産省としては生産性というのはこういうことを表しているんですっていうのをきちっと捉えてですね、付加価値というのはこういうことなんですっていうのをやっぱり指し示す必要が今後出てくるんじゃないかと思うんです。

先ほど委員の方からも付加価値についてお話がありましたけれども、経済センサスの定義でよれば、企業等の生産活動によって新たに生み出された価値、生産額から原材料等の中間投入額を差し引くことによって算出するものであります。

従いまして、これはどんなに働いても売上額が増えたりとかしなければ、その価値というのは上昇しないことになりまして、おもてなしですとか、細やかなサービスというのも売上げに換算されたときにこの付加価値が上がるといった関係にあるものでございます。

その上での生産性と付加価値の関係についてであります。

なかなか申し上げるのが難しい点ではございますけれども、例えば物的な生産性におっしゃるような、短時間で多くのものを作るみたいなことが向上して時間あたりの生産量が増加しても、原材料価格の高騰などによって利幅が確保できなければ付加価値の増加につながらないといったようなこともあり得るわけでございまして、生産性と付加価値の関係は、仮に物的な生産性が向上しても、必ずしも付加価値が増大するという関係にはないといったところでございまして、それぞれ生産性という言葉、どういう意味合いで使うかによって、しっかり考え分けていかなければならないものと考えております。

物的労働生産性の向上と付加価値・賃金改善の乖離
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)

- 原材料価格が高騰する状況下では、効率的に働く(物的労働生産性を上げる)だけでは、企業利益や付加価値の拡大、ひいては国レベルの労働生産性向上には繋がらないのではないか

答弁
小森敏行
  • 効率的に働くことだけでは付加価値向上に繋がらない面があることは事実である
  • 適切な利幅の確保やブランディングなど、自社の働きをどのようにお金に変えていくかを併せて考える必要があると捉えている
全文
質問・答弁の全文を表示

懸命に働いたときの成果として認識されることが多いのは、物的労働生産性、生産性割ることの労働である。

しかし、物的労働生産性を改善しても、適切な値付けを行い、利幅を確保できなければ、付加価値労働生産性や賃金は改善しない。

エネルギーをはじめとする原材料価格が高騰している状況の下で、より効率的に働く物的労働生産性を向上させるだけでは、企業利益や付加価値の拡大につながるわけではない。

じゃあそのため付加価値ベースで見た国レベルの労働生産性も向上しない。

先ほどから御答弁いただいているように、高付加価値を呼び込むとか、高付加価値のある産業を誘致するとかというふうにおっしゃるんですけど、この考え方から言ったら全然伸びないんですよね。

この辺をどう捉えるかお尋ねしたいと思います。

今おっしゃっていただいたとおり、より効率的に働くだけではそれが付加価値の向上につながらないといった面があるのは事実でございます。

もちろん、より効率的に働くことによって、付加価値が上がっていくこともございますので、それを一概に否定するものではないんですけれども、先ほどからおっしゃっているように、利幅をどうやって適切に確保していくこと、あるいは例えばブランディングなども含めてなると思うんですけれども、どのようにして自社の働きというのをお金に変えていくのかというのも、併せて考えていかなければいけないことだというふうに捉えております。

対露制裁の評価と今後の外交方針
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 対露制裁において米国に追従した判断が日本の国益にかなっていたか検証すべきではないか
  • これまでの対露制裁のあり方をどう評価しているか
  • イラン情勢等を教訓に今後の外交方針を見直す考えがあるか
答弁
石川(実名不明のため推定)
  • ロシアのウクライナ侵略は国際秩序を揺るがす暴挙であり、G7等と連携した対露制裁の方針に変わりはない
  • エネルギー安全保障の観点から、調達先の多角化を含め安定供給に万全を期す
  • 国益にとって何が必要か総合的に判断し、適切に対応していく
全文
質問・答弁の全文を表示

ような方策を、今回こうやって法律によって、もしものことが起きても、一定企業にとって影響を、控除を繰り越すことによって緩和できるということにはなるんですが、政府の行政のサイドとしては、仮にこういった地政学的なショックがあっても、できるだけそういったショックを緩和できるような方策を平時から練っておくということが非常に重要になると考えています。

なので、先日からオイルショックが昔あって、その頃から中東への依存度が高くて、そこから50年経ってまた同じような状況が生まれて、今でも日本の石油精製の設備というものは、主に中東産の石油を精製することに特化したような設備環境になっているので、なかなか輸入先を多角化してもすぐにその性質が違うオイルの精製をするためには、また別途設備投資が必要になるとか、そういったこともございますから、このオイルショックの教訓を十分に生かせていなかった50年間何してたんですかというふうな指摘も何度か、こちらの委員会でもされておりましたけれども、このエネルギー資源の調達先を分散するという議論の中で、このロシア産の原油とか天然ガスの調達というものを、いわゆるロシア制裁が発動する前はある程度量があったと認識しております。

ただですね、このロシア制裁の影響でこの調達が困難になりましたというふうなことが、この50年において教訓が生かされてなかったんじゃないかというふうな回答の答弁の中にも、ロシア産が今は制裁の影響で手に入りにくいんだというふうな答弁もございました。

ただ、日本は安全保障の根幹をアメリカに依存しているというふうな環境ですから、その状況において日米同盟を決しておろそかにすることはできないのは当然ですけれども、例えばインドのようにアメリカと同盟関係にありながらも、ロシアとも経済関係を維持している、こういった国もございます。

ですから、この対露制裁についてアメリカにシンプルに追従していくという判断が本当にこの日本の国益にかなっていたのかどうか、今改めてこの状況下において検証するべき時だというふうに考えますが、これまでの対露制裁のあり方について政府はどのように評価をしていらっしゃって、今回このイラン戦争によって生じた状況を教訓にして、今後の外交方針を一定見直す考えがあるのかということについて外務省に伺いたいと思います。

ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙でありまして、国際社会全体の平和と安定を損ねている。

こうした観点から我が国としてG7をはじめとする国際社会と連携しながら対露制裁を行ってまいりました。

この方針に現在も変わりはございません。

同時に海外からのエネルギーの確保につきましては、我が国のエネルギー安全保障上極めて重要でありまして、調達先の多角化を含め、日本への安定的な供給に向け万全を期していく考えでございます。

引き続き我が国外交全体において、ウクライナの公正かつ永続的な平和を実現するために何が効果的か、我が国の国益にとって何が必要かという点を総合的に判断しながら適切に対応していく考えでございます。

特定生産性向上設備認定における投資利益率の算定および認定プロセス
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 投資利益率15%の計算を誰が行うのか
  • 事業計画の認定プロセスはどうなっているか
  • 認定に関する情報は一般に公開されるのか
答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 事業者が投資計画を作成し、投資利益率を算定する
  • 公認会計士または税理士のチェックを受けた数値を申請し、地方経済産業局が確認する
  • 機密情報が含まれる可能性があるため、情報公開のあり方については慎重に検討する
全文
質問・答弁の全文を表示

それでちょっと具体的な法案の中身の方に入らせていただきたいと思うんですけれども、今回この特定生産性向上設備を認定するということにあたってですね、投資利益率15%というのが一つの要件になっておりますが、この計算は一体誰がやるのか、企業が作成したその特定設備を用いた事業計画の認定プロセスはどうなっていて、その情報は一般に公開されるのかどうかといったことも含めて、ご回答をお願えればと思います。

この大胆な投資促進税制でございますが、今お話ありました、投資利益率の15%以上であること、その他の要件につきましては、経済産業大臣の確認を受けたものについて適用対象とするという、そういうまずスキームになってございます。

その上ででございますけれども、この要件となる投資計画の投資利益率の計算でございますけれども、これはまず一義的に事業者の方が投資計画を作成し、その中で投資利益率を算定するものでございます。

その際、当然投資計画には事業者の方の事業予測が含まれますので、その公正性を確保する観点から、公認会計士または税理士のチェックを受けた数値を申請していただきまして、この地方の経済産業局が確認を行うという形を想定しているところでございます。

なお、投資計画に関する経済産業大臣による確認のプロセスでございますが、この子社の投資計画の内容を確認するという性質上、それぞれの子社の機密情報などが含まれる可能性がございますので、情報公開法の趣旨も踏まえて、そのあり方については慎重に検討していきたいと、慎重に検討していく必要があるというふうに考えているところでございます。

投資利益率(ROI)の算定期間と未達成時のペナルティ
質問
牧野俊一 (参政党)
  • ROI 15%を達成すべき期間(スパン)をどのように計算するのか
  • 災害や取引先の倒産等で目標を達成できなかった場合のペナルティはあるか
  • 意図的にずさんな計画を提出し不当に税額控除を受けた場合の対応はどうなるか
答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 算定期間は設備等の耐用年数の平均値で判断し、柔軟な制度設計を検討している
  • 事業者の責めに帰すべき事由によらず未達成となった場合、一律のペナルティは予見可能性を低下させるため、今後の詳細検討課題とする
  • 虚偽や意図的な乖離がある場合は、計画確認時の審査および事業供用段階での照合を基本とし、必要に応じて調査や公表等の措置を検討する
全文
質問・答弁の全文を表示

そうすると、このROI15%というのは、一体、例えば投資総額が100億円あったときに、それを一体何年間のスパンでこの15%を達成する必要があるというふうに計算されるのかということが大事になってくると思うんですけれども、この認定された事業を実施する中では、実際にはそれこそさっき出したような予見しがたい国際情勢の変化もあるかもしれませんし、災害で取引先が壊れて倒産しちゃったとか、そういったことで当初立てた目標を計画通りに達成できないという可能性も十分に出てき得るとなります。

一方、わざと中にはずさんな事業計画を提出して不当に税額控除を受けようとするようなケースももしかしたらあるかもしれない。

もし目標を立てたとおりに達成できなかった場合には、何らかの控除税額を収めてくださいとか、そういったペナルティーがあるのかどうか、ここについてシステムを教えてください。

まず、期間でございますけれども、この税制におきまして、投資利益率の算定期間をどのように考えるかでございますが、投資計画に含まれる設備等の耐用年数を踏まえまして、これ長さがまちまちでございますので、その償却期間の平均値で判断することとしておりまして、これによりまして、設備投資後に営業利益の上昇までに、例えば一定の時間が必要となるような投資計画も、ご活用いただけるような柔軟な制度設計とするべく検討を進めてございます。

その上ででございますが、こういうある種の複数年度で見ていくということとの絡みでも、今ご指摘いただいたような、例えば災害の発生ですとか、取引先の倒産など、事業者の責めに帰すべき事由によらずに、結果的に事業者の方が投資利益率15%達成できなかったような場合も、それは当然想定されるわけでございます。

こうした場合に一律にペナルティを設けることは、事業者の方に対する予見可能性を低下させ、本税制の利用を躊躇させるということになりますので、事業者の皆さんの予見可能性を確保する観点から、こうした場合の対応をどうしていくのかというところは、今後詳細しっかり検討進めていきたいというふうに考えているところでございます。

一方、ご指摘ございましたけれども、投資計画に虚偽の内容が含まれている場合ですとか、意図的に著しく実態と乖離した投資計画を提出した場合も想定されるところでございます。

このため、まずは先ほど申し上げた投資計画の確認の時点で、しっかりとした審査を行うということがまず基本でございます。

その上で、設備が事業に供される段階、これは若干タイムラグでございますので、この設備が事業に供される段階で再度、投資計画との照合、照らし合わせを行う方向で、これはまだこれからでございますが、制度の詳細の検討を進めているところでございます。

また、必要な場合には、しっかりとした調査を行った上で公表など何らかの措置を取ることができないかについて、これまたしっかり運用についての詳細は検討していきたいと考えてございます。

設備即時償却時の利益率計算の扱い
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 即時償却が可能な設備が含まれている場合の扱いについて
  • 即時償却した場合の利益率計算への影響について
答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 即時償却の有無に関わらず、各設備の償却年数で利益を割り、1年の平均値として算出する

全文
質問・答弁の全文を表示

ちょっとごめんなさい、補足して詳細の中身についてもうちょっとはっきりさせたいところがあるんですが、今回大臣が確認した場合に即時償却ができるというふうなものも入っています。

先ほど設備の償却の期間の平均値とおっしゃったんですけれども、即時償却した場合の扱いはどうなりますか。

設備の即時償却とは関わらず、利益率を計算するときには、それぞれの対象の設備なり、建物の償却年数で利益を割っていって、1年の平均の数字で見るということになります。

投資促進税制と補助金の併用ルール
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 投資規模の基準(35億円/5億円)を判定する際、補助金との併用ルールはどうなっているか
  • 補助金を差し引いた自己負担額で基準値を判定するのか、あるいは利用率によるのか
答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 各種補助金との重複排除を行う制度とはしていない
  • 税の効果を適用する際の取得価格は、補助金額を差し引いた圧縮記帳後の価格を基準とする考えである
  • 補助金の交付決定の不確実性などの実態を踏まえ、詳細な制度設計を今後検討する
全文
質問・答弁の全文を表示

それで投資規模35億円、中小企業だと5億円という基準についてですけれども、事業によって総投資額の一部に、事業内容によりますけれども、一部に補助金を使ってその事業費を賄っているというふうなケースも出てくるとは思います。

こうなったときに補助金との併用ルールがどうなっているかということですね。

例えば投資額から補助金分を差し引いた自己負担の額で、額がその5億とか35億の基準値を満たせばということになっているのか、あるいは補助金の利用率によって違うのか、その辺の仕組みはどうなっているんでしょうか。

この大胆な投資促進税制につきましては、その重複につきましては、政府としては各種補助金との重複排除を行う制度とはまずしてございません。

ただ、本税制と補助金の重複適用を行う際に、取得価格の基準としてどう考えていくのか、税の対象となる取得価格をどう考えるのかという点につきましては、補助金額を差し引いた、圧縮記帳後の取得価格を基準として税の効果を適用するというふうにすることを考えてございます。

本税制は事業者として取締役会等の適切な機関で意思決定された投資計画が対象となるという見込みでございますけれども、補助金につきましては応募したものの事後的に交付決定を受けられない場合なども考えられるため、そのような実態も踏まえながら詳細の制度設計については今後しっかり検討してまいりたいと考えてございます。

投資促進税制における利益率算定とFIT/FIP制度の併用
質問
牧野俊一 (参政党)

- 大規模風力発電の新設などで、FITやFIPによる高値買い取りを前提に利益率15%以上の基準を満たした場合、本制度の対象となるか

答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 事業者の予見可能性を高めるため、個別の業界制度や支援策を勘案せず一律の基準を設ける方針である
  • 個別制度を勘案すると制度が複雑化し、申請コストが増加するため望ましくないと考えている
  • 過去の生産性向上設備投資促進税制においてもFIT制度との併用は認められていたと認識している
全文
質問・答弁の全文を表示

より詳しい実際の運用については今後しっかり進めていただければと思うんですが、ちょっと似たような話になるんですけれども、今回の投資促進税制については政府属業などの一部の業種を除いて基本的に全産業が対象になっているはずです。

これを何か一部の業種に限らなかったということについては、何の業種がこれから本当に成長するのかということをあらかじめ国の方で予見するということは、もちろんいわゆる17の戦略的に投資する分野というのは出てはいますけれども、そこに入っていない、例えば農業、林業、水産業とか一次産業も含めて、この制度を使えるというのは、いいことかなというふうに思っています。

ただ、例えば、この大規模風力発電などを新設するケースにおいて、この利益率15%という数字が、FITとかFIPとかを使って、通常の一般の電力価格よりも高値で電力を買い取られるということを前提に、その15%という数値が算出されているケースであったとしても、この35億円以上を使って、15%以上の利益率という基準さえ満たせば、この制度の対象になるんでしょうか。

本税制はおっしゃるとおり、原則として全業種を対象として、効果的かつ大規模な設備投資を促進するための制度ということになってございまして、こういったことを考えますと、事業者の予見可能性を高めるために、個別の業界に関するさまざまな制度とか支援策というのは勘案せずに、ある種一律の基準を設けることが重要であるというふうに認識をしてございます。

投資計画の投資利益率の算定に際して、個別の業界に関する制度支援策のようなものを勘案しますと、制度が複雑となりまして、事業者の予見可能性を損ない、事業者の申請コストを大幅に増加させる可能性もあることからです。

それは望ましくないのではないかというふうに考えているところでございます。

なお、平成26年度から3年間にわたって措置された生産性向上設備投資促進税制におきましても、これらのFIT制度との併用というのは認められていたというふうに理解しているところでございます。

大胆な投資促進税制の運用と検証
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 制度運用において、FIT/FIP利用による利益率達成への控除に不公平感が出る懸念はないか
  • 恣意的な悪用を防ぐため、施行後に定期的な運用状況の検証と見直しを行うべきではないか
答弁
赤澤(実名不明のため推定)
  • 透明性と公正性を担保した制度設計とし、定量的・客観的な要件による確認手続きとする
  • 産業競争力強化法改正案に調査規定を設け、事後的に実績を把握・検証し、継続的に改善する
  • 施行後5年を目途に施行状況を検討し、必要な措置を講じる見直し規定を設けている
全文
質問・答弁の全文を表示

なので、今回の投資促進税制において、いかにフラットで分かりやすく使う、ユーザーとなる企業の方々が簡素に手続きをできるようにするかということが、できるだけ多くの方に、多くの事業者にこの制度を使っていただくためには、とても、私も重要だと思いますけれども、実際に制度を運用していく段になるとですね、そういうことを、例えばこのFIT、FIPを使って、あれはいわゆる皆さんのところ、国民から再エネ付加金という形で、通常に上乗せする形で電気料金を取るということを前提として、その制度が成り立っているわけですので、それによって、利益率15%を達成するところに対して、これだけの大幅な控除が認められるというのは、ちょっとさすがにずるいんじゃないですかというふうな考え方も出てくるかもしれないと思います。

ですし、この実際に運用していくと、さっき言ったような、あらかじめちょっと計画がずさんだったとか、あるいはまた運用していく中で恣意的な悪用ととれる、そういったケースが出てくることも決して否定はできないと思いますので、実際にこの制度、どういうふうな運用方針をするかってまさにこれから詰めていかれるところだとは思うんですけれども、いざ施行した後は定期的にこの制度の運用状況、これによってどれぐらい実際に実体経済が成長したのかという効果の検証と含めてですね、この運用状況、本当にこれでいいかということを定期的に見直しをかけていくべきだというふうに思いますけれども、大臣のお考えいかがでしょうか。

大胆な投資促進税制については、国内での高付加価値かつ大胆な設備投資に対して、強力なインセンティブを措置するものであり、透明性や公正性が担保された制度設計が重要と認識をしております。

そのため、投資利益率や投資加減額といった定量的客観的な要件を満たすかを中心とする確認手続きということにしております。

また、産業競争力強化法改正案の中で、新たに設備投資の状況に関する調査の規定を設け、投資金額や投資収益性の実績などを事後的に把握検証することを予定しております。

これらによって得られる本税制の運用状況を踏まえ、透明性と公正性の観点から、継続的に制度の運用改善を進めていく方針でございます。

加えて、本法案では、見直し規定が設けられておりまして、法律施行後5年を目途として、経済社会情勢の変化を勘案しつつ、施行状況について検討を加え、必要な措置を講ずることとしております。

政府による投資目標とロードマップの策定
質問
牧野俊一 (参政党)

- 民間投資目標(2040年200兆円)だけでなく、政府側の具体的な投資目標額やプロジェクトの予見性を確保すべきではないか

答弁
赤澤(実名不明のため推定)
  • 投資予見性を高め民間投資を引き出す重要性を認識している
  • 危機管理投資・成長投資において、投資内容・時期・目標額を含む「官民投資ロードマップ」を策定中であり、夏の成長戦略で提示予定である
全文
質問・答弁の全文を表示

そうしまして、今回の大胆な投資促進税制によって、これは民間での大規模な設備投資がやりやすい環境をつくるというふうな税制ですけれども、政府の側として、大規模で長期で計画的な何かの国家プロジェクトであるとか、国土計画みたいなものを策定して、設定している17の戦略的投資分野とか、あるいはその他の産業分野において、しっかり国の側がこういう分野にこれだけ投資するんだということを、しっかりその予見性が確保できていなければ、民間の投資というものを効果的に引き出し続けるということは難しくなってくるかなというふうに思います。

政府としては、2040年の民間投資目標額を200兆円を目指す、現状足元120兆円規模ですけれども、これを40年に向けて、今から約15年でプラス80兆円ということを目標とされていますけれども、これは民間側の目標です。

なので、政府の側として、政府の側の具体的な投資目標額とか、こういうプロジェクトを用意しているとか、そういうのは何かありますでしょうか。

委員御指摘のとおり、投資予見性を高め、民間企業の投資を引き出すことは重要であります。

民間投資の目標が2040年200兆円というだけだと民間の側だけですので、委員御指摘のまさのとおりであります。

高市内閣の成長戦略の肝である危機管理投資、成長投資においてですね、投資内容やその時期目標額などを含めたですね、官民投資ロードマップの策定を今まさに現在進めているところであります。

夏の成長戦略の形でしっかり出てくるものと思っています。

こうした取り組みの中で、危機管理投資、成長投資について、官民で目標とする投資額に関しても具体化されていくものと承知をしております。

地域未来戦略における産業クラスターの形成計画
質問
牧野俊一 (参政党)

- どの地域にどのような産業クラスターを形成し、失敗を避けるためにどのような計画策定を行うのか

答弁
北尾(実名不明のため推定)
  • 「戦略分野主導」「知事主導」「地場産業付加価値向上」の3類型で計画を推進する
  • 17分野の官民投資ロードマップと整合し、地域特性を踏まえた計画を策定する
  • 夏までに政策パッケージを取りまとめる予定である
全文
質問・答弁の全文を表示

地域未来戦略においてですね、大胆な投資の促進とインフラ整備を一体的に構造することによって、地域ごとに産業クラスターを戦略的に形成するというふうな文言がございます。

ここにおいて、どの地域にどういう産業クラスターを形成していくのかということは、その地域のそれぞれの強みもありますし、どういう伝統産業があるかによってもまた違ってくるところがあると思いますし、鈴木委員からのご指摘にはあった通り、ここを産業クラスターにしますと言って、何年か経って、やっぱりうまくいきませんでした、みたいなことに結構なりがちになってしまいますので、そこをどうやって、どの地域にどんなクラスターを作ろうかという計画をどうやって作っていくのかなということですね。

地域未来戦略では、産業クラスターの形成や地場産業の成長に向けまして、3つの類型の計画を進めてまいります。

1つ目は、熊本のTSMCや北海道のラピダスを支えるクラスターのように、17の戦略分野に関する検討が主導する形で、企業の大規模投資を中心に形成されるものでございます。

2つ目は、知事主導で形成されるクラスターであって、複数自治体の、3つ目は、地場産業のさらなる付加価値向上や販路開拓等を支援し、地域経済の拡大を目指すものでございます。

こうした三つの類型の計画につきまして、地域初のアイデア創出を募りまして、各地に産業クラスターを戦略的に形成してまいります。

例えば、戦略産業のクラスターにつきましては、政府として、成長戦略における17分野の官民投資ロードマップと整合を図りながら、地域ブロックごとに自治体や経済団体等とも連携の上、地域の特性を踏まえた検討を進めることにより、戦略産業クラスター計画を策定し、その形成を推進してまいる所存でございます。

地域未来戦略本部のもと、関係副大臣等会議におきまして、具体的な検討を進め、夏までに政策パッケージを取りまとめていきたいと考えてございます。

航空機産業における失敗の分析と今後の対策
質問
牧野俊一 (参政党)
  • MRJ(三菱スペースジェット)開発中止の本質的な失敗要因をどう分析しているか
  • その教訓をどう活かし、失敗を繰り返さないための対策を講じているか
答弁
田中(実名不明のため推定)
  • 認証取得プロセスのノウハウ不足による開発長期化、設計変更によるコスト増、市場縮小が要因であると認識している
  • 「航空機産業戦略」を取りまとめ、海外メーカーとの連携を通じて上流工程から参画し、技術的・事業的能力を段階的に獲得する方針である
全文
質問・答弁の全文を表示

その中で、例えば、17の戦略分野の一つに宇宙航空産業というのはもちろん入っておりますが、航空産業についてお尋ねしたいんですけれども、航空産業は今後も世界的な需要が確実に見込まれ、かつ非常に裾野の広い産業分野の一つであるため、産業クラスターの戦略の非常に重要な候補になり得ると思いますが、いわゆるMRJ、三菱のリージョナルジェットの計画が残念ながら失敗し撤退ということになってしまいまして、非常に悔しいなと思いながら見ておりましたけれども、このMRJの失敗を受けて、政府として国産の旅客機開発に新たなプロジェクトを作ろうという計画があると思うんですけれども、MRJの失敗の本質が一体どこにあったというふうに分析されているのか。

その失敗を繰り返さないために、ここに航空機産業のクラスターを作るんだってやっても、そもそも大元のその計画一本目がこけたら、全然また話にならないわけですから、いかに失敗から教訓を得て、そしてそれを繰り返さないために、どのような対策を講じようとされているのか、教えていただけますでしょうか。

委員ご指摘のMRJ、これの後に三菱スペースジェットと名称を変えましたけれども、旧MRJが開発中止に至った主な要因といたしましては、まず安全性に関する認証取得プロセスへの経験やノウハウの不足により、開発期間が長期化したこと。

さらにそれに伴う度重なる設計変更がサプライヤー対応も含めた事業コストの増大につながったこと、同時にリージョナルジェット市場が当初の見通しから大幅に縮小するなど、先行きが不透明となったことなどが挙げられ、これらによって事業性が見通せない状況に陥ってしまったものと認識しております。

こうした認識を踏まえまして、2024年4月に我が国航空機産業の課題と成長の方向性を示す航空機産業戦略を取りまとめました。

この戦略の中では、海外主要航空機メーカーとの国際連携の枠組みの中で、部品サプライヤーとしての地位に満足せず、収益性が見込まれる具体的な開発プロジェクトにおいて、設計などの上流工程にも参画し、完成機事業を実施する技術的事業的な能力をステップバイステップで獲得していくということとしております。

政府主導の投資ロードマップの明文化
質問
牧野俊一 (参政党)

- 政府が民間投資を牽引するロードマップについて、「骨太の方針」などに明文化する方針はあるか

答弁
赤澤(実名不明のため推定)

- 骨太の方針は経済財政の基本方針であり、複数年度の予算コミットメントや大胆な促進策を含め、確実に書き込まれる方向である

全文
質問・答弁の全文を表示

そこも含めて、先ほどちょっと、このブロックの一番最初の問いで大臣にお答えいただきましたので、この後大臣にちょっと今後の意気込みとか聞こうと思ったんですけど、1点だけですね。

この設備投資を民間に任せきらずですね、しっかりこの政府が一歩前に出て本当にロードマップを作って、そして民間投資を牽引していくんだということを力強くお答えいただきましたので、これについて、いわゆる骨太の方針とかに書き込むような形で明文化するような、そういう方針があるのかについて、ご確認させていただきたいと思います。

はい、私は前職が骨太の方針を書く書き手であったわけでありますけれども、今は城内実大臣が担当されていますが、基本的な考え方としてですね、骨太の方針はまさに経済財政の基本方針ということでありますので、そこについてですね、しっかりロードマップを決めて、しかもですね、今高市総理が目指しておられるのは、複数年度にわたる予算措置のコミットメントをする、あるいはAI半導体分野のようなフレームを他の戦略分野に広げていく、大胆な促進策など政策のベストミックスを見つけて実行していくということなので、その中にですね、しっかり分量の制約とかもありますので、どこまで書き込まれるかというのはあると思いますけれども、確実に書き込まれる方向であると私たちは承知をしております。

データセンター誘致による地域経済活性化の効果
質問
牧野俊一 (参政党)

- データセンターは完成後の雇用創出が少ない業種だが、本当に地域経済を牽引し活性化させる結果になるのか

答弁
宮本(実名不明のため推定)
  • 建屋建設や設備更新による大規模投資、および固定資産税などの税収増加が期待できる(例:石狩市での増収分を市民サービスに活用)
  • 運用保守のための雇用創出など、地域経済への波及が期待される
全文
質問・答弁の全文を表示

そして、少しトピックが変わりまして、このAI時代に向けてデータセンターの増強に関して、用地とか水を確保するということが今回の法改正の中に盛り込まれていますけれども、まずこのデータセンターが地域経済を活性化牽引するために、一つ誘致を目指すようなところもあるというふうな発想において、この法改正になっていると思うんですが、このデータセンターというのは建設するときは確かに人も使えますけれども、一度完成してしまうと、あまり人手を必要としないという業種になりますので、このデータセンターを地域に持ってくるということが、本当に地域経済を牽引して活性化する結果になるのかどうか、ここのお考えについてお聞かせいただきたいと思います。

データセンターにつきまして、データセンターの立地は建屋の建設に加え、設備の定期更新で大規模な投資が伴うため、固定資産税をはじめとした税収の増加が期待されるところであります。

例えば、地域未来投資促進法に基づく基本計画で、地域の特性を戦略的に活用する分野としてデータセンター事業を掲げる石狩市では、データセンター誘致の経済効果として税収の増加を上げております。

実際に令和元年度には約40億円であった固定資産税収は、令和6年度には約55億円に増加し、増収分を福祉や子育て支援などの市民サービスの向上に活用しているというふうに認識しております。

また税収のほかにもですね、運用保守のための雇用の創出をはじめとした地域経済への波及が期待されているところでありまして、改正法案に基づく措置を含め、引き続き地域の特性を活用したデータセンター事業の促進を後押ししてまいりたいと考えております。

地方へのデータセンター立地と通信インフラ整備
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 北海道などの冷涼な地域への立地ポテンシャルをどう見ているか
  • 地方分散を促進するため、IOWNなどの次世代通信インフラ(オール光ネットワーク)を一体的に整備する計画はあるか
答弁
西川(実名不明のため推定)
  • 冷涼な気候は冷却効率の面でメリットがあるが、電力・通信・地盤などの総合的な判断で立地が決まる
  • 地方分散に向け、電力系統と通信基盤の一体的な整備(ワットビット連携)を推進する
  • オール光ネットワークを活用した分散データセンターの効率的運用支援を、令和7年度補正や令和8年度当初予算に盛り込んでいる
全文
質問・答弁の全文を表示

今後、北海道など関連地にデータセンターを集積していくことのポテンシャルについて、どのように見ていらっしゃるか、お答えいただきたいと思います。

今後、北海道などへの地方への立地を進めるにあたって、そうした次世代の通信インフラですね。

このオール光ネットワーク。

中継地点で一回光の情報を電気信号に置き換えて、また光に戻して飛ばすというんじゃなくて、全部光で伝送してしまうことによって、ロスタイムをできるだけ減らすという、有名なところだとNTTのIOWNというのがございますけれども、こうした次世代の通信インフラを一体的に整備をしてこそ、インフラと一体的な整備によって、作っていく、地域経済活性化していくというのがこの地域未来戦略でございますから、そういったことをやっていく必要があると思いますけれども、そのような計画はありますでしょうか。

委員御指摘のとおり、冷涼な気候は、データセンターの冷却効率を良くするといったようなメリットが当然ございます。

他方、データセンターの実際の立地については、電力や通信ネットワークの充実、需要地からの距離、また地盤の安定性、こういった要素から総合的に決まるというふうに承知してございます。

他方で、国土強靭化、GX、地域活性化の観点から、特定地域に集中するデータセンターについては、地方への分散を進めることが重要な課題であると認識しております。

このため、データセンターの地方への分散立地にあたっては、電力系統と通信基盤の一体的な整備を図っていく、いわゆるワットビット連携を進めることがますます重要となっていると認識しております。

総務省といたしましては、現在、東京都と大阪府に集中するデータセンターの地方での立地を支援するとともに、通信基盤である海底ケーブルの分散立地支援や、委員御指摘のオール光ネットワークを活用した分散データセンターの効率的運用に向けた支援について、令和7年度補正予算や令和8年度当初予算に盛り込んでおり、データセンターの地方分散の支援とともに、それを支える通信インフラの整備に向けた支援をしっかりと進めてまいります。

データセンターの冷却水節約技術への支援
質問
牧野俊一 (参政党)

- データセンターの冷却水需要増に対し、液浸冷却などの節水技術開発を国として支援する仕組みがあるか

答弁
西川(実名不明のため推定)

- 液浸冷却技術等の重要性を認識しており、ポスト5G基金において研究開発支援を実施している

全文
質問・答弁の全文を表示

今回の法改正では、冷却水を供給するということに関する改正ですけれども、データセンターの冷却水需要が増える背景には、半導体を冷やすために、空冷から水冷にやった方が効率が高いというトレンドの変化があると認識していますが、このエクサスケール社というふうなところが作っている、この基板をそのまま、高機能フルードや基板自体をボタッと浸すような、そういう液浸冷却システムというのを開発しているところもございます。

半導体工場ですと非常にきれいな、超ピュアな純粋で何度も何度も洗浄を繰り返すという工程が必要になりますけれども、それと違ってデータセンターはその冷却水をぐるぐる循環させたり、そもそもこうやって水を使わないという仕組みを使う。

ということを通して、水資源にも限りがありますから、可能な限り水を節約することを前提として考えていくべきだとは思うんですけど、この冷却水をできるだけ節約する技術開発というのは国として支援する仕組みはあるんでしょうか。

データセンターの冷却水の節約は、資源利用の効率化の観点から大変重要と認識してございます。

ご指摘の液浸冷却技術、これはサーバーをオイルに浸して冷却する技術でございますけれども、このオイルの冷却に、冷却水を用いているケースもございます。

データセンターの設備構成によっては、冷却水ではなく、外気との温度差によりオイルの冷却を行うことも可能でございます。

こうした工夫によって、データセンター全体の水の使用量を減らして構成とすることもできる、こういったイノベーションがいろいろなところで起きてございます。

経済産業省としては、データセンターの省エネを進める観点からも、液浸冷却技術をはじめとする、こういった技術は大変重要であると考えてございまして、ポスト5G基金において、研究開発支援を実施することとさせていただいてございます。

地域エッセンシャルサービス担い手へのプッシュ型支援
質問
牧野俊一 (参政党)

- 小規模事業者が支援メニューを把握しにくい現状がある中で、個々のニーズに合わせたプッシュ型支援をどのように拡大していく方針か

答弁
山本(実名不明のため推定)
  • 令和7年度補正予算より、地域の実情に応じたプッシュ型伴走支援体制の構築支援を開始している
  • 複数の支援機関や金融機関が連携する体制整備や、認定支援機関の枠組みによる手厚い支援を推進する
全文
質問・答弁の全文を表示

ちょっとここでトピックが変わりまして、今回エッセンシャルサービスをいかに地域で支えていくかという観点も法改正の中に入っておりますけれども、このエッセンシャルサービスを担う地域の企業を支えるために、いろんな支援メニュー、支援パッケージを用意されていますけれども、どの制度が自社に最もいいのかということが、なかなか特に自社の中に担当する税理士とか、そういった方が、会計士とかいないような企業、あるいはもう本当に山村地域とかだと、家族でガソリンスタンドやってますみたいな、そういうちっちゃい、本当にもう何人かだけで会社やってますみたいなケースもあって、そういう人たちにとっては、いろんなある支援パッケージのどれがいいのかって、なかなか分かりにくいというふうな声がございます。

政府からは、令和7年度補正予算で措置された中小企業庁の予算に加えて、重点支援地方交付金などを活用して、商工会とか商工会議所がよろず支援拠点などによるプッシュ型の伴走支援体制を強化するという方針が示されていますが、実際には個々の企業がどういったニーズを抱えていて、どんなところで困っているのかという、経営の細かいところまで一元的に行政のサイドでバッと把握することは、かなり困難というか、ほぼほぼ非現実的だと思います。

なので、今後どうやって、そういった本当にきめ細やかな、それぞれのエリアでエッセンシャルサービスを支えるために頑張っていらっしゃる方々に対して、このプッシュ型の支援というものを拡大していく方針なのか、教えていただけますでしょうか。

委員御指摘がありましたとおり、エッセンシャルサービスを担う地域の小規模事業者の皆様の中には、情報収集の手段や経営資源に制約があることから、単独で支援策の活用や経営力向上を図ることが困難な方々も多いと認識してございます。

一方で、経営環境の急速かつ大規模な変化に対応するためには、これまで経営支援を受ける機会の少なかったこれらの小規模事業者の皆様に対しても、経営課題に関する気づきの機会を提供し、必要な支援につないでいくことが重要と認識しております。

そのため、ご指摘いただきましたとおり、令和7年度補正予算より、都道府県や市町村が実施する地域の実情に応じたプッシュ型伴走支援体制の構築に対する支援を開始してございます。

その中で、事業者が抱える経営課題に対し、複数の支援機関や地域の金融機関等が連携して、支援策の活用を含めた経営支援を行える体制整備を進めているところでございます。

それに加えまして、本法案に基づく認定支援機関の枠組みによりまして、エッセンシャルサービスを担う小規模事業者に対して、さらに手厚い伴走支援が行われることになるものと考えてございます。

今後ともエッセンシャルサービスを含めて地域を支える事業者のニーズや経営課題に寄り添って、細やかに対応できる支援体制の整備に取り組んでまいる所存でございます。

地方鉄道インフラ(上下分離方式)の国による維持責任
質問
牧野俊一 (参政党)

- 物流維持や安全保障の観点から、地方鉄道の上下分離方式によるインフラ維持を自治体に委ねるのではなく、国の責任で行うべきではないか

答弁
国土交通省審議官(実名不明)
  • JR北海道の赤字路線に対し、抜本的な改善方策の取りまとめを求めており、地域関係者が一体となって最適な交通のあり方を議論することが重要である
  • 国としても経営安定基金や助成金等を通じて継続的に支援を行っている
全文
質問・答弁の全文を表示

このエッセンシャルサービスに関連しまして、地域のエッセンシャルサービスの一つに交通手段の維持がとても重要になってくると思いますが、北海道とか四国ではJR単体での路線維持が非常に困難なところが多くて、特に北海道ではJRが自治体に上下分離方式を、単独では無理だからということで提案している一方で、自治体の側にも財政的な余力がなくて、なかなか対応が難しいと。

ただ、これだけ物流の分野で人手不足が顕在化して問題になっている中で、鉄道による貨物輸送というのは非常に少ない人数で大量の物資を運搬することもできますし、あるいは地方の遠隔地にしっかりと鉄路が通っているということは、いざ何か有事が起きたみたいなときに、自衛隊とかそういう防衛装備品を効率的に運ぶという意味においてもとても重要なことだと思います。

鉄道貨物輸送という観点は、北海道だけじゃなくて日本全国における物流を下支えする非常に重要な基幹インフラだと思いますので、そういった食料安全保障上もしっかりと北海道から大量の玉ねぎを送ってくるとかそういうのもありますから、地域の旅客輸送を支えて災害に備えて意図的な人が分散居住ができるような環境をつくるという意味でも、この上下分離方式での鉄道インフラ維持というのを自治体に投げるんじゃなくて、そろそろもう国の責任でこれを行うんだという決断が必要な段階なんじゃないかなと思いますが、これについて国交省の意見をお聞かせください。

JR北海道の路線の中には旅客輸送のみならず貨物輸送においてもネットワークの一部を構成しているものがあり、多様な役割を発揮しているものと承知をしております。

このような中、JR北海道が単独では維持困難であるとしている赤字8路線については、令和6年3月に国土交通省としてJR北海道に対して監督命令を発出し、今年度末までに路線ごとに抜本的な改善方策を確実に取りまとめるよう求めているところでございます。

改善方策の取りまとめに当たっては、路線ごとの利用特性や各地域の事情を踏まえて、地方自治体を含む地域の関係者が一体となって、地域における最適な交通のあり方について、議論を深めていくことが重要と考えております。

また、JR北海道に対しては、国鉄債務等処理法に基づき、経営安定基金の運用益の安定的な確保、助成金や出資等により、国として継続的に支援を行っているところでございます。

赤字8路線は、JR北海道の経営の観点からの課題であると同時に、地域における最適な交通のあり方についての課題であり、まずは地域の関係者において、十分にご議論いただくことが重要と考えております。

対米投資イニシアチブ協議委員会の情報公開
質問
牧野俊一 (参政党)

- 協議委員会の議論プロセスや決定内容について、説明責任を果たすためにどこまで情報公開される予定か

答弁
大臣官房審議官(実名不明)

- 個別プロジェクトや外交上のやり取りが含まれるため、可能な範囲内で公表し、適切に対応する

全文
質問・答弁の全文を表示

ちょっと1問最初飛ばさせていただきまして、この対米投資イニシアチブで日米で構成する協議委員会が米国投資委員会に対して投資の方向性や日本側の関連法制などについてインプットを行って、米国投資委員会が大統領にプロジェクトの提案をするという手筈になっています。

この協議委員会が米国投資委員会に適切なインプットができていることを担保するには、この協議委員会の中でどういう議論プロセスがあって、どういう決定がされたのかということが、可能な限り、全部は国防上公開できないこともあるかと思いますが、可能な限り公開されることが望ましいと思いますが、この情報公開はどこまで行われる予定でしょうか。

了解覚書に基づきます協議委員会、先ほど委員からありました、その中では議論の内容には、個別のプロジェクトに関する情報や外交上のやり取りが含まれるため、可能な範囲内で公表させていただいております。

情報の性質も踏まえつつ、政府として説明責任を果たすべく、適切に対応してまいりたいと考えております。

対米投資プロジェクトの運営管理と日本側の関与
質問
牧野俊一 (参政党)

- プロジェクト開始後、日本側が関与できず米国主導で進んでしまう懸念はないか

答弁
赤澤(実名不明のため推定)

- 選定時に収支相称や日本への便益等の要件を精査し、運営会社には業績連動のインセンティブを導入することで円滑な事業運営を促す仕組みを導入している

全文
質問・答弁の全文を表示

この米国投資委員会が大統領にプロジェクトの提案を行って、大統領がプロジェクトの選定をやるということになっていますが、この事業を開始後に思ったような利益がもしも出なかったというそういうときに備えていわゆる交付国債3兆円の枠が設定されて、もちろんさっき大臣がおっしゃったように、これはもう使わない前提なんだということだと思いますが、このいざプロジェクトが走り始めてしまったら、このスタートした後は日本からはもう何も口出しできない、アメリカがもう全部進めていくみたいな状況にならないかどうかっていう点がちょっと懸念事項で、そこだけお願いします。

戦略的イニシアチブにおけるプロジェクトの選定にあたっては、委員が今説明してくださったとおり、協議委員会を通じてですね。

収支相称、あるいは償還確実性、それから日本への便益メリットといった法令上求められている要件ですね。

これをしっかりと精査確認を行います。

またですね、プロジェクト組成時において具体的な事業の運営を担う各社に対しては、プロジェクトの進捗状況や業績に連動して、各社が受け取る収益が決まるような仕組みを導入することで、インセンティブ付けを行い円滑な事業を促すようしております。

事前には今言ったような工夫がされておりですね。

対米投資イニシアチブの継続性担保
質問
牧野俊一 (参政党)

- 担当大臣が交代しても、日本の国益に資するプロジェクトとして継続することを担保する仕組みはどうなっているか

答弁
赤澤(実名不明のため推定)

- 日米政府間の了解覚書に基づいた合意であり、トランプ大統領(当時)の署名も得ているため、担当者が変わっても合意に基づき実施されるべきものである

全文
質問・答弁の全文を表示

最後にですね、この対米投資イニシアチブのあり方、具体的な進め方については、現状はこの赤澤大臣と何度も会われた向こうのラトニック政務次官との間の個人的な信頼関係とか資質に依存している側面もあるのかなと思ってますけれども、今後それぞれの担当大臣がいずれ変わってもですね、このしっかりと日本の国益に資するプロジェクトとして存在し続けることを担保する仕組みというのはどのように考えてますでしょうか。

昨年9月4日に取り交わされた本イニシアチブに関する了解覚書については、日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の了解であり、これについてトランプ大統領が来日された際に、総理と一緒にこの合意をちゃんと誠実に、しかも迅速に両国が実施していくということについて署名をいただいているところです。

なので、担当大臣が将来変わっても、これに基づき、この合意に基づいてですね、両政府の間できちっと実施されていくべきものと考えています。

引き続き、日米の相互利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進につながるようなプロジェクトの実施に向けて、日米間で緊密に連携して取り組んでまいりたいと思います。

大胆な投資促進税制の対象業種と意図
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • 大胆な投資促進税制の投資利益率15%という要件は、中小企業一般にとって敷居が高すぎるのではないか
  • 本政策において、政府が具体的にどのような業種の活性化を意図しているのか
答弁
赤澤(実名不明のため推定)
  • 官民の国内投資目標達成に向け、大規模かつ高付加価値な国内投資を促進することが目的である
  • 製造業やサービス業を含む全業種を対象としており、高付加価値な投資を促進したい
全文
質問・答弁の全文を表示

早速、まず大胆な投資促進税制についてお伺いをいたします。

今回の産業競争力強化法等の改正においては、大胆な投資促進税制が新たに設けられます。

本税制は、事業適用計画の認定を受けた企業が、投資利益率15%以上、投資額が35億円以上、中小企業においては5億円以上の投資計画について、特定生産性向上施設等の経済産業大臣が確認した場合に、即時償却、または税額控除7%等を適用できる仕組みでございます。

一方で、みずほリサーチ&コンサルティングによる2024年の調査によると、中小企業の売上高、経常利益率の全産業平均が令和4年度において4.29%にとどまっているという結果もございました。

こういった点を踏まえますと、今回の投資利益率15%という敷居、これは広く中小企業一般を対象とした要件とは言い難いと考えます。

また、その15%という水準は、おのずと応募できる業種も制約を受けるものと理解されます。

本政策の意図として、政府がどのような業種の活性化を意図しているのか、改めてお伺いをさせてください。

大胆な投資促進税制は、2030年度135兆円、2040年度200兆円という、官民の国内投資目標の達成に向けて、大規模かつ高付加価値な国内投資を促進することを目的としております。

このため、本税制は、製造業、サービス業も含め、全業種を対象として、投資利益率15%以上の高付加価値な投資であり、大企業は35億円、中小企業は5億円以上の大規模な国内投資を促進するものでございます。

過去の生産性向上設備投資促進税制の検証と新税制への反映
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • 旧B類型等の制度終了後、計画時のROIが達成されたか事後検証を行ったか
  • 今回の投資促進税制において、計画ROIと実績ROIの照合をどう行うか
  • 税収減に見合う投資増が生まれているかの把握をどう進めるか
答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 当時の制度ではフォローアップ調査規定がなく、網羅的な実績把握は困難であった
  • 今回の改正案では、設備投資状況に関する調査規定を新たに明記した
  • 投資金額やROIの実績を事後的に検証し、EBPMの観点から効果検証を行う方針である
全文
質問・答弁の全文を表示

まず旧B類型に関しまして、制度終了後に計画時に提出されたROIが実際に達成されたかどうかの事後検証は行われたのでしょうか。

またその上で、今回の投資促進税制において計画ROI、提出時のROIと実績のROIの照合をどのように行うつもりかお伺いさせてください。

そして最後に、繰り返しになりますが、国内投資の呼び込みを意図するものと認識しておりますが、こういった税収減に見合う投資増が生まれているかの把握をどのように進めていくおつもりかお聞かせください。

他方、当時の制度では、投資計画のフォローアップに関する調査の規定が存在しなかったということでございまして、投資後の、先ほどご言及ありました投資利益率などに関する網羅的な実績等の把握が困難であったということは事実でございます。

このため、先ほどもお話ございましたけれども、この大胆な投資促進税制におきましては、この産業競争力強化法の改正案の中で、投資計画を事前に確認する規定に加えまして、新たに設備投資の状況に関する調査の規定を明記することにいたしました。

これによりまして、この投資金額のみならず投資利益率の実績などを事後的に検証を行うということを今想定をし、その制度の詳細について検討を進めているところでございます。

これによりまして、いわゆるEPPMの観点から税制の効果検証をしっかりと行っていく方針でございまして、今後本税制が国内投資の増加や収益率の向上などにどの程度しっかり寄与するかについて把握検証をしていく所存でございます。

中小企業における投資促進税制の活用と支援策の役割分担
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • 中小企業に対し、今回の投資促進税制を通じてどのような投資活動を期待しているか
  • 既存の支援メニューや他の中小企業支援パッケージ全体との役割分担をどう考えているか
答弁
畑山経済産業政策局長
  • 工場の新設・増設時に建物や機械装置を一体的に投資する案件などの活用を想定している
  • 投資規模要件のない「中小企業経営強化税制」などの既存税制と選択的に活用することを想定している
全文
質問・答弁の全文を表示

中小企業に対して、今回の大胆な投資促進税制を通して、どのような投資活動を期待しているのでしょうか。

また、既存のたくさん支援メニューがあると思いますけれども、こういった支援策との使い分けや、他の中小企業支援の政策パッケージ全体との役割分担をどのようにお考えかお伺いをいたします。

大胆な投資促進税制につきましては、大規模かつ高付加価値な国内投資へのインセンティブを付与する観点から、ご指摘ありましたように、中小企業は5億円以上の投資案件を対象とすることとしております。

例えばですけれども、中小企業が工場の新設や増設に際し、建物や機械装置などを一体的に投資するような案件にご活用いただけるというふうに考えておりまして、実際そういうお声もお聞きしているところでございます。

加えまして、これまたご指摘ありましたけれども、中小企業につきましては、この税制とは別に投資規模の要件を基本的に求めずに、即時償却の措置も含む中小企業経営強化税制という既存の税制がございまして、これは適用件数も相当多くなっておりまして、こうした措置の活用も選択いただくことができるというふうに認識をしております。

中小企業へのプッシュ型伴走支援の現状と体制
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 支援機関が積極的に働きかけるプッシュ型伴走支援の具体的な取り組みについて伺いたい

答弁
山崎経営支援部長
  • 令和7年度補正予算を活用し、賃上げ環境整備に向けたプッシュ型伴走支援体制の整備を開始した
  • 自治体主導で支援機関や金融機関が連携し、中小企業へプッシュ型の働きかけを行う取組を支援している
全文
質問・答弁の全文を表示

これだけの規模の支援機関が積極的に働きかけるとされております。

中小企業庁山崎経営支援部長。

このためですね、令和7年度の補正予算を活用した事業がございまして、新たに賃上げ環境整備に向けたプッシュ型伴走支援体制の整備。

具体的には自治体連携型補助金というのがございますが、その一類型としまして都道府県、さらに市町村が主導しまして、それぞれの地域の先ほど委員ご指摘がありました支援機関、さらには金融機関、専門家等による最適な連携体制を構築した上で、中小企業、小規模事業者に対してプッシュ型の働きかけを行う取組、こういったものに関して国としても支援を開始したところでございます。

伴走支援におけるデジタルツールの活用
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 経営情報やデータ連携に基づいたデジタルなプッシュ型支援を組み合わせることで効果が上がると考えるが、政府の見解はどうか

答弁
山崎経営支援部長
  • デジタルツール活用は極めて重要と考えており、「省力化ナビ」などの支援サイトを創設している
  • 過去の相談データをAIに学習させ、効果的な支援方法を提案する仕組みの導入を検討している
  • 経営情報の分析に基づき、資金繰りに課題のある事業者を絞り込んで働きかける取組を推奨している
全文
質問・答弁の全文を表示

その上で、表出しづらいニーズをつかんでいくためには、経営情報ですとか、データ連携をもとにしたプッシュ型のデジタルな支援を組み合わせることで、より効果が上がると考えられます。

この点について、ご見解があればお伺いいたします。

先ほどご答弁申し上げましたプッシュ型の伴走支援、こういったものの実施に当たりましては、委員、まさにご指摘のとおり、さまざまな情報、データをもとにデジタルツールを活用しまして、事業者の課題に応じた的確な支援を行っていくということが極めて重要だと考えてございます。

中小企業庁としましても、いくつかの取組を開始しておりまして、例えば具体的には、今年3月から新たに省力化ナビと呼ばれる支援サイトを創設してございます。

また、まさに商工会、商工会議所で経営相談、経営支援を行っている過去のデータをAIに学習をさせまして、特別の相談対応において効果的な支援方法を提案できるようなこういった仕組みを早期に導入するべく検討してございます。

さらに先ほどご紹介を申し上げました令和7年度補正からスタートをしてます都道府県や市町村が実施するプッシュ型の伴走支援の取り組みにおきましてもですね、例えばすでにある事業者に関する経営情報等を活用分析をしまして、資金繰りに課題のある事業者を対象として絞り込んだ上で働きかけを行うとか、そういった取組も推奨してございます。

地域の人事部事業の自走化と今後の展望
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • 地域の人事部事業をより持続的なものにするための検討状況はどうか
  • 自走化に向けた現状の課題と打ち手、および今後の展望について伺いたい
答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 立ち上げ期は財務面の課題が多かったが、補助期間終了後も9割以上が取組を継続している
  • 自立化に成功した事業者のノウハウを横展開する支援制度を令和7年度より開始している
  • ロゴマークの活用を可能にし、補助終了後も広報活動を後押しすることで定着・実装化を推進する
全文
質問・答弁の全文を表示

この取組を、より持続的なものに広げていくための検討状況をお伺いいたします。

自走化に向けた現状の主な課題と打ち手、そして今後の本事業の展望について、ぜひお伺いできればと思います。

事業の立ち上げ期では、委員御指摘のアンケートでも、47%の採択事業者が補助金なしで赤字になると回答するなど、運転資金の確保といった財務面の課題が多いと認識をしております。

ただ一方で、過去採択した後、採択終わった後も、過去の採択事業者について、補助期間終了後の取組状況を確認したところ、9割以上が取組を継続しており、運転資金も確保しつつ取り組まれているというふうに承知をしています。

経済産業省としては、自立化支援にさらに力点を置くべく、自立化に成功している事業者による自立化ノウハウを横展開する、伴走するような支援制度を令和7年度より開始しておりますし、加えまして地域の人事部事業の補助期間が終了後も、地域の人事部のロゴマークというものを活用可能にしておりまして、事業者がその後も広く人材確保等を行うための広報活動を後押ししているというところでございます。

データセンター増大に伴う電力需給ギャップへの対応
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 既存インフラの最大活用(短期的)と系統の先行整備(中期的)の両輪で、需給ギャップをどう埋めるつもりか

答弁
赤澤大臣
  • ウェルカムゾーンマップを通じて、送電網の制約が小さい地域への立地を促し既存網を最大限活用する
  • GX戦略地域制度を活用し、電力インフラの先行整備と連動した集積地の形成を進める
  • 電気事業法改正案により、財政投融資を活用した大規模送電網への貸付制度を盛り込み資金調達を円滑化する
全文
質問・答弁の全文を表示

この需給のギャップですね、既存を埋めていくためには、既存インフラの最大活用という短期的な取組と、系統の先行整備という中期的な取組の両輪が必要と考えますが、政府としてどのように進めるつもりかお伺いをいたします。

既存送電網の活用については、早期に電力供給が開始可能なエリアを示すウェルカムゾーンマップを通じて、送電網の制約が小さい地域への立地を促していくこととしております。

具体的にはGX戦略地域制度の枠組みを活用し、電力インフラの先行整備と連動した形でのデータセンター集積地の形成を進めてまいります。

また、本国会に提出している電気事業法の改正案におきまして、送電網の整備に必要な資金調達の円滑化を促すため、財政投融資を活用した大規模な送電網への貸付制度も盛り込んでいるところでございます。

GX戦略地域制度(データセンター集積型)の選定と今後の設計
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 意欲的な提案が多く寄せられているが、選外となる応募者への対応を含め、需要の大きさをどう捉え今後の制度設計に活かすか

答弁
大臣官房脱炭素成長型経済構造移行推進審議官
  • 現在、審査委員会による厳正な審査を行っており、まずは適切に選定プロセスを進めることが第一である
  • その結果を踏まえ、必要に応じて今後の制度設計について検討したい
全文
質問・答弁の全文を表示

この需要が大きい現状を考えますと、意欲ある提案をそのまま外してしまうというのは、いささかもったいないものとも言えるかなというふうに捉えております。

はい。

2月13日までの公募期間を経まして、現在、外部有識者となる審査委員会による厳正な審査を行っているところでございます。

まずは今般、実際からいただきましたこれらの提案につきまして、審査委員会の審査を経て、適切に選定してプロセスを進めていくことが第一でございまして、その上で今後の制度設計につきましては、その結果なども踏まえ、必要に応じて検討してまいりたいと存じます。

コンテナ型データセンターの普及と課題
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 即応性の高いコンテナ型データセンターの普及について、政府はどう考えているか

答弁
大臣官房サイバーセキュリティ情報課審議官
  • 短期間展開が可能というメリットがある一方、高密度配置による保守スペースの確保や、長期運用実績の不足という課題がある
  • 形態に制約を置かず整備を推進しており、メリット・デメリットを踏まえた事業者の判断に委ねている
全文
質問・答弁の全文を表示

まずコンテナ型についてお伺いいたします。

既存系統が余力がある地域においてデータセンターを展開する形態として、先ほども言及がありましたウェルカムゾーンマップの提示ですとか、既存のGX戦略地域の施策とも親和性が高いと。

コンテナ型のデータセンターでございますけれども、ご指摘のとおり、着工から開設まで短期間での展開が可能、柔軟な対応が可能というメリットがございます。

現在のところ長期間の運用実績がまだ少ないというような実態でもございます。

こういう中でどういった形態を選ぶかということは、現在地でのメリット・デメリットを踏まえて、ここの事業者に判断いただくというのが現時点での判断でございます。

経済産業省としては、形態に制約を置くことなく、データセンターの整備を今は推進させていただいてございます。

洋上風力型データセンターへの支援
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 洋上風力型のデータセンターについて、実証から商用化フェーズを見据えてどのような支援を検討しているか

答弁
大臣官房サイバーセキュリティ情報課審議官
  • 民間企業の先進的な取り組みや国際的な技術動向を注視している
  • 必要に応じて関係省庁と連携し、事業化に向けた課題整理とその解決に取り組んでいきたい
全文
質問・答弁の全文を表示

こういった洋上風力型のデータセンターについて、実証から商用化のフェーズを見据えて、どのような支援をご検討されているか、あればお伺いをいたします。

データセンターの整備を振興する経済産業省としては、こうした民間企業の先進的な取り組み、また国際的な技術動向、こういったものをしっかり注視をしながら、必要に応じて関係省庁とも連携しながら、事業化に向けた課題の整理、またその解決、こういったものに取り組んでいきたいと、こういうふうに考えてございます。

オール光ネットワーク(APN)のユースケース実証展開
質問
河合道雄 (チームみらい)

- データセンター地方分散向けのAPNユースケースの実証展開支援をどのように進めていくか

答弁
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)
  • 分散データセンター間を接続し、仮想的な大規模データセンターとして運用する実証を推進する
  • 必要な予算を令和7年度補正予算や令和8年度当初予算に盛り込んでいる
全文
質問・答弁の全文を表示

こういったAPNのデータセンター地方分散向けのユースケースの実証展開支援、こちらをどのように進めていくかお伺いをいたします。

総務省といたしましても、オール光ネットワークのユースケースを拡充し、一層の社会実装を進めるため、分散データセンター間をオール光ネットワークで接続し、仮想的な大規模データセンターとして運用する実証などを推進することとしており、必要となる予算を令和7年度補正予算や令和8年度当初予算に盛り込んでおります。

系統用蓄電システムの収益保障の仕組み
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 蓄電システムが提供する調整力や系統安定化サービスに対し、長期固定的な収益保障の仕組みを設ける考えはあるか

答弁
赤澤大臣

- 系統用蓄電池を「長期脱炭素電源オークション」の支援対象とし、固定費の収入を確保することで投資予見性を確保している

全文
質問・答弁の全文を表示

蓄電システムが提供する調整力や系統安定化サービスに対して長期固定的な収益保障の仕組みを設ける考えはあるかお伺いをさせてください。

こうした課題に対応するため、経済産業省としては、系統用蓄電池を長期脱炭素電源オークションの支援対象とし、固定費の収入を確保することにより、事業者の投資予見性を確保しております。

蓄電池導入補助におけるサプライチェーン強靭化の評価
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 日本の導入補助制度の政策目標は何か。特に調達多様化や国産優遇の視点を組み込む考えはあるか

答弁
小林省エネルギー新エネルギー部長
  • 長期脱炭素電源オークションではセル製造国1国あたりの募集上限を設定している
  • 導入補助金の審査において、サプライチェーン途絶リスクが低い場合を高く評価する仕組みとしている
  • 今後はサプライチェーン強靭化に取り組むメーカーの製品を優先的に落札、あるいは高く評価する方針で詳細設計を進める
全文
質問・答弁の全文を表示

改めて日本の導入補助制度の政策目標というのはどういうところにございますでしょうか。

特に調達多様化や国産優遇の視点を組み込む考え方はあるのかという点についてお伺いをいたします。

こうした考え方のもと、長期脱炭素電源オークションにおいては、セル製造国1国あたりの募集上限を設定してございます。

他方、御質問いただきました導入補助金においても、その審査においてサプライチェーンの途絶リスクが低い場合には、これを高く評価するという仕組みとしているところでございます。

また、さらにということで、今後でございますが、長期脱炭素電源オークションにおいては、サプライチェーンの強靭化の取組を行っているメーカーが製造する蓄電池を導入している場合には、優先的に落札するという方針を審議会でお示ししているところでございます。

そして導入補助金においても、まさに同様の観点から、サプライチェーンの強靭化の取組を行っているメーカーが製造する蓄電池を導入している場合には、これをより高く評価するという方針で、審議会でご議論中ということで、今後、詳細設計を進めていくこととしております。

長期エネルギー貯蔵システム(LDES)への支援
質問
河合道雄 (チームみらい)

- ナトリウムイオン電池等のLDES技術について、オークションや導入補助、調達要件などでどのように支援していくか

答弁
小林省エネルギー新エネルギー部長
  • 第7次エネルギー基本計画においてもLDESの導入を目指す方針としている
  • 費用面が課題であるため、系統用蓄電池導入補助金での支援や、長期脱炭素電源オークションの対象電源への追加という措置を講じている
全文
質問・答弁の全文を表示

この領域はナトリウムイオンの電池ですとか、レドックスフローの電池ですとか、日本企業が先行する強みがある領域と認識しておりますが、こういったいわゆるLDES技術について、どういうふうに、オークションに限らず、導入補助ですとか、市場の評価軸、調達要件など、支援をしていくお考えがあるか、お伺いさせてください。

令和7年、昨年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画においても、再生可能エネルギーの普及拡大が進むにつれて、必要性が高まると考えられる長期エネルギー貯蔵を特徴とする電力貯蔵システム、LDSの導入を目指すというふうにしているところでございます。

一方で、このLDSの導入拡大に向けては、費用面が一つの課題となっておりますため、系統用蓄電池導入補助金において、このLDSの導入支援を実施するとともに、長期脱炭素電源オークションにおいても対象電源に追加するという措置を講じております。

発言全文

工藤彰三 (経済産業委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 工藤彰三

ご視聴ありがとうございました。

ご視聴ありがとうございました。

落合貴之 (中道改革連合・無所属) 21発言 ▶ 動画
委員長 工藤彰三

おはようございます。

これより会議を開きます。

内閣提出、経済社会情勢の変化を踏まえた企業の事業活動の持続的な発展を図るための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案を議題といたします。

この際お諮りいたします。

本案審査のため、本日政府参考人としてお手元に配布いたしておりますとおり、経済産業省大臣官房総括審議官、佐々木敬介君ほか26名の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。

ご異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

質疑の申し出がありますので、順次これを許します。

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

はい、おはようございます。

中道改革連合の落合貴之でございます。

本日は、政府提出の法案の経済社会情勢の変化を踏まえた企業の事業活動の持続的な発展を図るための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案についての審議でございます。

まず冒頭ですね、広範囲の産業に影響を与えている中東情勢の悪化を受けた資源高騰についても取り上げさせていただければと思います。

今日は事前の質問通告、政府参考人3問ぐらいしてるんですが、念のためつけたい場合はどうぞと言ったら、すいません、10人も登録されていまして。

お呼び立てしたわけではありませんので、経産省の判断で呼んでますので、お忙しい中ありがとうございます。

まず、残念ながら、イラン情勢の悪化というか、長引いていることで、原油高騰が続いてしまっています。

影響ですね、国民生活ですとか事業活動への影響への調査をしっかりしているかと、これから施策を打っていくでしょうから、そのための調査を始めているかどうかについて、まず大臣いかがでしょうか。

赤澤経済産業大臣。

冒頭、委員が御配慮で必要に応じてと言ってくださったのに、どうも大臣が頼りないと思っているみたいで、10人もぞろぞろと言ったようで知りませんでしたが、誠に申し上げないです。

適度に、適度によろしくお願いしたい。

すいませんでした。

答弁者 赤澤経済産業大臣

直接国民の皆様の声を聞き取っていただいた、実は中道、立憲、公明の3党合同のイラン情勢に伴う原油高などによる影響調査をしていただいたということを承知をしておりまして、そのことにまず感謝を申し上げたいと思います。

拝読させていただきました。

政府の対策に対して様々なご期待と合わせてご不満の声があるということを改めて認識させていただいた次第です。

経産省においても、中小企業、小規模事業者の方々の声を、全国約1000カ所の特別相談窓口や、全国の地方経済産業局を通じてお聞きをしている次第です。

具体的には、塗料などの建材の調達が遅れたことに伴い、当面の資金繰りに苦労しているというお声や、クリーニングで使用する溶剤が値上げしたが、価格転嫁ができず利益が減少しているといったような具体的な声が寄せられているところです。

また、担当大臣であります私のもとに設置したタスクフォースで、供給状況を総点検するとともに、関係省庁に設置された情報提供窓口、あるいはネットに開設をしたポータルサイトとか、あるいは連絡窓口などを通じて、需要家の調達状況も含めたサプライチェーンの情報を集約し、供給の塊や目詰まりを一つ一つ確実に解消してまいりたいと取り組んでいるところでございます。

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

はい。

今、大臣から言及いただきましたアンケート調査、中道改革連合と立憲民主党、公明党で合同で行いました。

3月27日から4月13日までですね。

今日は資料で5ページ分ですが、お配りをさせていただいております。

思った以上にですね、アンケートがたくさん集まりました。

これ結果を見てみると、要は困ってるからアンケートを返そうという、答えようという方々が多かったんだと思います。

2週間ぐらいの間で返ってきたアンケートがなんと1万2千件を超えております。

全国からですね。

業種の分類も書いてありますが、それなりにまばらにですね、業種もアンケートが取れております。

個人の1万2千件以上のうち、個人の回答が7366件。

そのうち、物価上昇を実感していると感じているという人は、ほぼ全員98.2%。

その中でも家計に影響を与えていますと、購入を控えていたり、出費するときにですね、いろいろ考えてしまいますという人が92.8%。

これ、我々国会議員の感覚よりも、アンケートの結果の方が高い数字が出るのではないかなというふうに思います。

それから法人の回答は、5196件。

原油高や原材料費高騰の影響が大きくあると答えた法人が、6割近く。

工藤委員長。

答弁者 赤澤経済産業大臣

はい、赤澤大臣。

はい、まさにですね、今、委員からご説明いただいたような内容が明らかになる、この3党でのアンケートをやっていただいたことに大変大きな意義があるというふうに思います。

2週間の間に1万2千件以上を寄せられたということでありますし、実際、実は私もなかなか最近地元に戻れないのですが、先週末ちょっと戻ったんです。

聞いたところも集まった人、それぞれこちらから聞くところもあるんですが、基本的にやっぱり影響を受けていないって人はなかなかいない状況であることも肌で感じてですね。

私自身やっぱり中央にいて、経産省の諸君が一生懸命やってくれてますけど、そこから上がってくる話だけ聞いていてですね、やっぱりそういう生の声を聞かないとちょっとどうもこれ認識を誤るなという感じを先週末特に強く持ったところでありますので、なかなかアンケートを実際にやられた委員ほどきちっと切実にわかっていることはともかくですね、相当国民の皆様の不安の声、強い不安になっておられるということは、私自身の経験としても、ちょっと最近実感をしたということは申し上げておきたいと思います。

工藤彰三君

質疑者 落合貴之

それなりの母数ですので、このアンケートの結果と、それから対策、このアンケートを見ると、これをやった方がいいんじゃないかという対策を今練って、三党代表が官邸に届けようという形で、なかなかちょっとアポが取れないようなんですが、届けようという準備をしております。

これ、施策、何をやるべきかなんですが、ここにどういったことをやってほしいかというアンケートも取っています。

個人はやはりわかりやすいところで、昨年やった電気代・ガス代の引き下げを望みますという方々が、4分の3くらいいらっしゃるわけです。

これ、契約金額を変えるのがなかなか難しいと。

したがって、コストばっかりかかってしまって、利益率がかなり下がってしまっていると、キャッシュフローに困ってしまっている事業者がかなりいることがわかります。

そういったことを考えますと、ある程度の金融支援、こういう時は中小企業庁もいろいろな施策を打っていますが、これは経済産業省としても打っていく必要があるというふうに思います。

それから先ほど大臣も言及されました。

物が入ってこなくて、工事ができないということも起こっています。

要は契約したのに仕事ができない。

従って社員に働いてもらう現場がない。

こういった場合は、もともと厚労省の管轄かもしれませんが、これを助成金というのが制度としてあります。

こういったものの拡充も重要なのかもしれません。

それからですね、政府の施策として賃上げをどんどんしていこうというふうなことをやってきました。

これは原材料高でどんどん世の中の物価が上がっているのに、利益率が圧迫されることで賃上げが難しくなる。

社会全体として実質賃金が下がっていく圧力がさらにかかってしまうわけでございます。

これ残念ながらですね、今は平時ではない状況であり、国際情勢というのは、一企業が努力しても何とかなる問題ではありません。

やはりこういった状況では、緊急経済対策を国で打っていくしかない状況であるというふうに思います。

大臣、この前も私は補正予算を早めに組んだ方がいいのではないかという質問をいたしましたが、緊急経済対策、早く打っていくべきではないでしょうか。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤経済産業大臣

経済産業省としては、まずは、物価高対策を盛り込んだ経済対策や、令和7年度補正予算を着実かつ迅速に執行するとともに、今般の中東情勢を受けて、先月19日から緊急的な下限緩和措置を実施し、先月24日には、令和7年度予備費を活用して、もともとの基金残高と合わせて、1兆円の基金規模も確保いたしました。

また、事態が長期化した場合には、総理も述べられているとおり、令和8年度予算に計上されている予算です。

ご案内のとおり、生活にも経済活動にも必要なガソリンなどについて、一定の手を打ってきているところであります。

その上で、電気・ガス料金については、これも何度か発信させていただいていますけれども、燃料輸入価格がそろそろ今月ぐらいから上がると思いますが、その2ヶ月から4ヶ月後に、その価格を参照して価格が決定されるというのが一般的であるので、まだちょっと直ちに上昇するという状況にはないという認識であります。

中小企業・小規模事業者への支援としては、既に特別相談窓口の設置、あるいは政府年度資金の金利引下げでありますとか、コストの上昇を考慮した価格転嫁要請といったような支援を行っているところでありまして、引き続き、原油価格の動向や中東情勢が物価に与える影響、なおですね、一層見極めながら必要な対応を躊躇なく実施していくという考えで取り組みたいと思っております。

落合貴之君

質疑者 落合貴之

この状況ですと、どう考えても近いうちにですね、総理が緊急経済対策をやりますと。

大臣から特定の原材料が滞っていることについて、しっかり対応、相談窓口も開いていますということですが、明らかに、特に建設業界、それからクリーニング屋さんもそうですが、石油由来の、原油由来の原材料、部材を使わなければならない業界の方々からは、具体的で、しかも深刻な声が寄せられています。

ナフサを原料とするシンナー等ですとか塗料ですとか、あと先ほどのクリーニング屋さんの洗剤ですか、あと医療関係もあるかもしれません。

具体的にそういう声が幅広く上がっております。

これについて具体的にしっかり対応しているのかということと、これはこれからも残念ながらしばらくは続いていきます。

さらにしっかり、さらなる施策をしていきますという予定なのか、確認をさせていただければと思います。

はい。

よろしいですか。

政府参考人 田中大臣官房審議官

経済産業省田中大臣官房審議官、お答え申し上げます。

原油や石油製品は日本全体として必要な量を確保できております。

その上で、委員ご指摘のシンナーの化学管理の材料であるナフサにつきましては、少なくとも化学品全体の国内需要4ヶ月分を確保できており、日本全体として必要となる量を確保しております。

さらに、中東以外からのナフサの輸入量の増加により、川中製品の在庫使用期間を半年以上に延ばすことが可能となっております。

また、シンナーにつきましても、平時と同様に国内需要量に応えた必要量を供給することができております。

一方で、一部には供給の偏りや流通の目詰まりが生じていると認識しております。

経済産業省としては、国土交通省とも連携いたしまして、シンナーを含む用材等関係事業者に対して、改めて安定供給に係る要請を実施するとともに、建設業者団体などへの周知を実施しております。

企業へのヒアリングに加えまして、関係省庁が連携して、省庁横断で需要物資の供給状況を総点検するとともに、関係省庁の情報提供窓口を通じて、需要家も含めたサプライチェーンの情報を集約して、今後とも供給の偏りや流通の目詰まりを一つ一つ確実に解消していきます。

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

対応はされていますが、日ごろ多くの方々と接している私の感覚からしますと、経産省も全部の事業者から話を聞くことはできないと思います。

どうしても大きい企業ですとか業界団体に偏ってしまうと。

私の感覚ですと、世の中全体の物資が確保されていたとしてもですね、大手は手に入ったとしても、個人事業主。

平時から何でもかんでも国が民間を支援しろというふうには私も考えませんが、今平時ではない状況ですので、ぜひこここそ、経産省、中小企業庁等、政府が働かなきゃいけないところだと思いますので、ぜひしっかり状況を認識した上で、施策を打っていただければと思います。

大臣に伺います。

全体的な話ではありますが、5、6年前からコロナが始まりました。

その後、ウクライナ情勢の問題、それからイラン情勢、これずっとですね、いろいろな問題があちこちで世界で起こってしまっているわけです。

残念ながら、グローバルに、平和なもとに自由に貿易をするというのができない。

それが残念ながら当たり前の時代がやってきてしまっているわけでございます。

今までとは認識を変えて、この不確実性の中で通商政策をはじめ対応していかなきゃならないわけでございます。

産業政策もそうであると思います。

今回、なんとかですね、原油も確保したり、原材料も確保できたとしても、今後何があるかわかりません。

やはり短期的な施策をまずバシッと打っていくことも重要ですが、この先こういった問題が続くことも見越して、例えば国産の再エネを、自給率を高めていくことですとか、あとプラスして、オイルショックの時にやっていたような省エネも同じように本腰を入れて打っていかなければならないと思います。

まだ省エネ家電等は日本はある程度強い部分がある。

したがって世界にも、今世界中で同じような問題が起きていますので、世界にも日本の技術をアピールする場があると思います。

車もそうです。

残念ながら電気自動車ですとかはそんなにリードしてませんが、ハイブリッド車ですとか燃料電池車も世界の中でそれなりに優位性があります。

この日本の省エネ政策ですね、これを世界にアピールというか世界に売っていく意味でも、ここでこれを機に強化していくべきであると思いますが、大臣いかがでしょうか。

はい、赤澤大臣。

答弁者 赤澤経済産業大臣

委員と問題意識を完全に共有いたします。

おっしゃっていることはその通りだと思います。

我が国では石油危機を契機として、官民が連携して徹底した省エネルギーの取り組みを一貫して推進をし、エネルギー効率は世界的にも高い水準があることはご案内と思います。

73年、79年の石油危機で相当省エネが進み、実際問題として、例えば原油の消費量を絶対量でいくと、2024年にはその当時と比べると半分。

断熱窓への改修や高効率給湯器の導入といった、住宅の省エネ化に対する支援を、関係省庁とも連携し、実施しているところでもありますし、一方で、アジアのサプライチェーンの強靭化というのは、実はアジアが日本に石油製品を供給してくれているようなところもあるので、そこも重要で、最近で言えば高市総理が提案をしたパワーアジアですね。

アジアのサプライチェーンをエネルギーの面で強靭化していこう。

ああいう取り組みの中でもですね、一方で各アジア諸国に省エネの努力をしてもらうというようなことも、アジア全体として、エネルギー制約を少しでも減らしていく動きにつながると思うので、そういったあらゆることを考えながら、我が国の優れた省エネ技術もフルに活用し、国富も生む形で、引き続き徹底した省エネを促進し、経済的発展にもつなげていきたいというふうに思います。

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

これまで以上にエネルギー分野での地域的な連携というのは重要性が高まっているというふうに思います。

今までは地球の裏側からでも持ってくればいいやということでやっていたわけですが、だんだんとこの10年ぐらいで認識が変わってきました。

例えば私も3年前ぐらいにヨーロッパにエネルギーの現状の勉強に行きましたが、ヨーロッパは、はじめはヨーロッパ全体で連携してですね、エネルギーの供給について協力してきたわけですが、最近は北アフリカも含めて、北アフリカからは化石燃料が出ますので、そこで連携しながら、北アフリカの化石燃料でヨーロッパで水素を作って、そういう構想を投資を集めて、実行し始めておりました。

それを考えると、やはり日本は東南アジアとの連携、それからオーストラリアぐらいまで含めたですかね、そういった連携というのは、まだまだ余地がありますし、世界的にも需要があるところと連携できるわけですから、かなり可能性が残っている部分だと思います。

これを機に中東を中心に世界がエネルギーが回ってきた状況を見直していくために主体的に日本が政策を打っていくべき時が来ているのではないかなというふうに思います。

それから基本的なことなんですが、やはりそうとは言っても石油の依存度は一気に下げることはできない。

オイルショックの時からすると石油の消費量は半分になっているわけですけど、まだ日本のエネルギーの中核を占めているわけでございます。

これ、昔から言われてきたことですが、多角化、調達の多角化をした方がいいと、原油の。

オイルショックの時からどんどん多角化が進んできて、ただ90年代ぐらいからまた中東依存度が上がってきて戻ってきてしまったという状況であるというふうに思います。

やはりまたこれは多角化というものを施策として進めていかなきゃいけないと思いますが、大臣いかがですか。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤経済産業大臣

おっしゃるとおりだと思います。

中東依存度を一度下げたんですけど、ロシアへの制裁とかですね、ああいう国際情勢の変化の中で、また再度高まってきてしまい、なおかつ一度その中東依存度高くなると、製正も中東の油の正相に合っているものに今なっているということもあったり、いろんななかなかそれを出せないような力も働きますが、きちっとやっていかなきゃいけないこと間違いありませんので、足元の原油の代替調達については、供給余力に優れる中東や米国をはじめ、民間事業者と連携しながら代替調達先の確保に今も全力で取り組んでおります。

現時点においては、4月に前年実績で2割以上だったものは、本日は、過半の代替調達にめどがつき、そういう意味では順調と言える面があり、特に米国からは5月に前年比約4倍まで調達が拡大して。

落合貴之。

質疑者 落合貴之

この十数年はですね、レアアース、レアアースということで、レアなものの調達をしっかりしていかなきゃいけないというふうにやってきたわけですが、残念ながら、基本的なこのものの調達さえもですね、国がしっかりと確保していかないと、それが入ってこないというような時代がやってきてしまったということであると思います。

そういった視点も踏まえて、産業競争力強化法についての質問を続けていきたいと思います。

今回、この法案の表紙を見てみますと、産業競争力強化法の一部を改正する法律案という名前だけではなくて、その前置きがあります。

「経済社会情勢の変化を踏まえた企業の事業活動の持続的な発展を図るための」ということをわざわざつけているわけで、やはり今までの産業競争力の強化だけでは産業競争力を強化できないという認識が大きく考えると二つあるかなと思います。

まず一つ目は、次回の私の質問でその分野は取り上げますが、地方の経済、今回の産業競争力強化法の中でエッセンシャルワークの維持をどうやってサポートしていくかというようなことも書かれていますが、人口減少の結果、基本的な仕事さえも地方で維持できなくなりつつあると、それをしっかり維持できるように施策を打っていくというようなことが今回書かれて、施策が打たれようとしております。

それからもう一つは、今回の原油高。

どう見ても分かるように国際経済の状況が変わってきたなというところがあるというふうに思います。

40年近く前に冷戦が終わった時は、これからは経済のグローバル化だと人物金を障壁なくどこでも活用できるような経済を作っていくことが富の拡大につながっていくということで、企業活動もそれから国の経済施策も、それを前提として日本も施策を打ってきたわけでございます。

しかし、振り返ってみるとリーマンショック以降ぐらいでしょうか。

これグローバル化の歪みってあるよねということが言われ始めてまいりました。

格差が拡大してしまう。

お金がグローバルにボーダレスに動いてしまうので、一箇所にお金がダーッと集まってしまう。

それから人の移動も自由化したので、2000年代半ばぐらいからは移民問題が出てきました。

それから今回の紛争の頻発による物の移動も制約が出てきた。

結局グローバル経済を作ろうとしたわけですが、世界を全部ボーダレスにつなげてしまったことで、地球の裏側の問題も各地域に影響を及ぼすようになってしまった。

これはある程度日本の経済の健全な発展を考えていく上では、グローバル化を100%礼賛して、世界とボーダレスにつながるということを前提とした施策では、日本の産業を強くすることはできない。

そういった観点から、今回のいろいろな産業競争力の強化法の改正が検討され、法案になったというような認識で、大臣よろしいでしょうか。

ちょっと抽象的ですが。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤経済産業大臣

はい。

今委員がおっしゃったようなことですね、軽鐘に値するということで、大変興味深く聞かせていただきました。

なかなかですね、大きな経済の流れとかいうことって、定説というか、全員がそれでその通りだということにならないとは思うんですが、少しメッシュを細かくすると、委員がまさにおっしゃったように人口減少の結果ですね、地方ではエッセンシャルサービスの担い手がおらず、大変な人手不足になっている、まさに事実で、克服しなければいけない課題であります。

また一方でですね、グローバル経済あるいは新自由主義と言われるような動きだと思いますが、それに伴う問題が生じているじゃないかというのもご指摘の通りで、特に私が気になっているのはやっぱり特定国がレアアースとかをですね、支配をして、それを経済的威圧に使うみたいなことっていうのは、我が国あるいは米国もそうですけど、基幹産業が大変な影響を受けてですね、経済が立ち行かなくなりかねないような面を持っていることは確かでありまして、そういうことを本当に考えながら、やっぱりじゃあ何かといえば、私どもとして、結局産業競争力を今まで以上に強化をする。

経済安全保障の観点も含めてですね、やっぱり自立性、不可欠性といったようなものは確保していかないとダメだなという感を極めて強くしたと。

そういう前提の中で、本法案においては、国内投資の促進により、事業の高付加価値化を後押しするための諸外国と比べて遜色のない大胆な投資促進税制であるとか、海外事業開拓や安定的な原材料確保を通じた供給網の強靭化、そして事業活動の基盤となる産業用地の整備や担い手の確保に資する生活維持に必要なサービスの持続性確保などを一体的に措置することで、これらは非常に困難な課題を抱える我が国について、国において、企業の事業活動の持続的な発展を図っていけるだけの産業競争力の強化、これを成し遂げたいという思いで取り組んでいるところでございます。

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

もう一つですね、グローバル化しても、日本の経済も、そして国民生活もそんなに良くならなかったし、むしろもしかしたら悪化したかもしれないという例を挙げさせていただければと思います。

お配りしている資料の一番最後にグラフをつけております。

私このグラフはですね、遡って調べたら7年前ぐらいから使っているんですが、今政府の審議会等でもこのグラフが使われるようになってきました。

日本の産業政策は果たして成功したのかということなんですが、結局グローバル化に対応するということで、金融はある程度グローバル化に対応したというふうに思いますが、売上が横ばいなのに、経常利益4.5倍になったということは、他の部分で節約したところがあるわけです。

売上より下にあるのが二つ、従業員平均給与と設備投資です。

これ設備投資が一番上がってないというか、この30年近くでむしろ金額は下がってしまっている。

これ設備投資を増やすことこそ、経産省の仕事であったのに、下がってしまっているんです。

この産業政策、反省しなきゃいけない点があると思うんですが、大臣いかがでしょうか。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤経済産業大臣

これまでのですね、日本経済を振り返ると、人口減少を伴う将来不安やデフレマインドの広がりを背景に、企業が短期的な収益確保、コストカットを優先するようになったことで、国内投資が諸外国に大きく遅れをとってきたというふうに認識をしております。

委員ご指摘のとおりだと思います。

政府も市場に任せるべきという新自由主義的な考え方のもと、新たな価値創出に向けた取り組みが、少なくとも結果的に不十分であったというふうに認識をしております。

という世界に今もなっていると思います。

こうした認識のもと、本法案では、国内投資の促進による事業の高付加価値化、海外事業開拓や安定的な原材料の確保を通じた供給網の強靭化、また事業活動の基盤となる産業用地の整備や、産業の担い手の確保に資する生活基盤の維持を一体的に措置することで、産業競争力の一層の強化、これを実現していきたいと思っています。

工藤彰三君。

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

端的に伺いますが、このグラフを見てわかるように、設備投資額だけ上がっていないというか、下がっているわけです。

したがって、経産省の施策に間違いがあったというような認識でよろしいですか。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤経済産業大臣

設備投資額に影響するのは、経産省の施策だけではないと思います。

政治家として私の反省があるのは、例えば税でいうとですね、これ、国際的に法人税の引き下げ競争がありました。

その中で我が国もそれに乗ってですね、下げた時にやっぱり経済界との対話の中では、「法人税引き下げてくれれば、諸外国並みにしてくれれば、設備投資もやりますと、人件費も上げますと」という流れがあった。

それに、そういう言い方がいいのか、党の税調も乗かったわけであります。

そんな中で起きたことは、法人税下げたら、なかなか期待した結果になっていないということは、例えば党の税調の報告の中にも書き込まれていることであって、今も法人税引き下げ競争というのは一段落をしてですね、新たな流れができています。

そういう意味では、委員のご指摘を本当に深く受け止めますが、何か経産省の施策の誤りがあったからそうなったというような認識かと言われれば、私はそれ以上に他の部分で政治家として責任を感じます。

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

はい。

私としては経産省はもっとやるべきことがあったんではないかなと。

で、その反省をもとに今回の産業競争力強化法の法改正の部分もですね、ある程度反省してんだなっていうことがわかる部分があります。

ちょっと私の時間配分があれで、もう時間が来始めちゃってるわけですが、まず今おっしゃってた税金関係ですけれども、今回ですね、事業の高付加価値化のために、設備投資を促進しようということで、大規模な投資促進税制が規定されています。

要は法人税全体を下げるのではなくて、投資したら法人税をおまけというかですね、考えますよ、というようなことであります。

これも今までの投資促進税制が不十分だったという認識があって、こういったことをやると思うんですが、これは今までの投資促進税制と何が違うのか、政府参考人からお願いします。

畠山経済産業政策局長。

政府参考人 畠山経済産業政策局長

お答え申し上げます。

ご指摘の大胆な投資促進税制でございますけれども、欧米各国の投資支援策の強化ですとか、米国関税の影響を受けた設備投資の手控え、あるいは産業の海外流出、こういったものを防いで、2040年度に200兆円という官民の国内投資目標の達成に向けて、大規模で高付加価値な国内投資を促進したいということで盛り込んでいるものでございます。

こうした観点から、この税制では、投資収益率15%以上の高付加価値な投資であり、大企業35億円、中小企業5億円の投資下限額を満たす大胆な設備投資を対象としてございます。

この税制の特徴でございますけれども、大規模で高付加価値な設備投資に対して相当強力

吉田宣弘 (中道改革連合・無所属) 40発言 ▶ 動画
委員長 工藤彰三

強いインセンティブを付与することとしてございます。

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

これに関して、関連して財務省にお越しいただいているので、あと1問だけ伺えればと思います。

即時償却の話が出ました。

そもそも減価償却について、いろいろな企業や業界から、減価償却の償却期間の話になってしまうわけでございます。

これは減価償却期間のずれ、これはしっかり直していくべきであるということと、経済的な効果を考えると、実際よりもちょっと短くしてもいいんじゃないかと思うんですが、財務省いかがですか。

はい。

財務省上松大臣官房審議官。

政府参考人 上松大臣官房審議官

お答えいたします。

減価償却資産の耐用年数につきましては、それぞれの資産について、その使用実態を踏まえているかということに加えまして、費用配分の期間として適切かなどの観点から定めているところでございます。

これまでも必要に応じ、見直しを行ってきているところでございます。

耐用年数のあり方につきましては、まずは所管省庁等におきまして、その使用実態等を適切に把握した上で、どのような対応が必要かを検討していく必要があるものと考えております。

はい。

委員長 工藤彰三

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

ぜひ、更新頻度が高まっている業界については、先を見越して短くするということも、施策としてはあり得ると思いますので、ぜひご検討いただければと思います。

では、今回は終わりにします。

ありがとうございました。

委員長 工藤彰三

次に吉田宣弘君。

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

おはようございます。

中道改革連合の吉田宣弘でございます。

今、落合委員の質疑を聞いておりまして、非常に共感するところ多々でございました。

私も赤澤大臣の答弁も非常に充実したもので、感謝申し上げたいと思います。

私自身もこれに倣って、充実した審議に努めていきたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

それでは本法改正の背景についてお聞きをいたします。

かなり大雑把な聞き方になりますが、お許しいただければと思います。

言うまでもなく、米国トランプ大統領の関税政策には、世界各国がその対応に追われて、また今でも追われているのかもしれないなというふうに感じています。

まさに赤澤大臣は、この始まりの時から、終始一貫して今でもこの対応に当たっておられます。

日本の国益を守るべく激しい交渉に当たっていただき、そして私自身、大臣の取組が成果を上げてこられたと心から感謝を申し上げたいと思っております。

引き続きよろしくお願いしたいところでございます。

そこでまず国民の皆様の素朴な思いとして、かなり大雑把ですけれども質問いたしますが、昨年来、赤澤大臣のご活躍もあり、トランプ関税については、なんとか国内産業を守ることができたんだろうというふうに私は評価しております。

ただ、激しいディールの結果だと思いますが、日本から米国への80兆円にも上る投資がお約束をされたと。

そこで大雑把な聞き方で、本当に繰り返し恐縮ですが、この日本から米国への投資、これは米国の関税率を引き下げるための交渉材料であったという認識でよろしいかどうか、大臣にお答えいただければと思います。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤大臣

米国との関税協議は、両国とも国益をかけたギリギリの交渉と言いますか、やり取りを経て、昨年の7月に米国と合意に至り、9月には実際に日本への関税率を引き下げる大統領令が発表されました。

日米間の合意により、我が国は自らの関税は一切引き下げることなく合意に至った数少ない国、唯一かどうかちょっと確認が必要ですが、ほとんどないということです。

そういう意味で、やはり針の穴を通すような交渉だったと思うんですが、我が国に毎年5兆円超課されるはずであった関税を2兆円超削減をいたしました。

ということで、これやっぱり2点申し上げておきたいのは、1つはこれがないと我が国は基幹産業である自動車産業の中で、複数の大手メーカーが、もう年間利益がなくなるということで、非常に経営に大きな打撃があったろうということが回避できたということと、あと5兆円超のまま課されると、これは経済に与える影響がリーマンショックやコロナを超える感じになるので、そこは本当に大打撃になっていたところを何とか返したということであります。

戦略的投資イニシアチブは、この日米間の合意の中核をなすものであります。

おっしゃった80兆円というのの、現分では5500億ドルの投資ということでありますが、これは日本企業の売上増加やビジネス拡大に貢献するものであり、日米がお互いを特別なパートナーと認めて、共に利益を得られる取り組みであるというふうに考えております。

だからこそ、ただ関税を課されるというのは我々、

委員長 工藤彰三

吉田宣弘。

質疑者 吉田宣弘

はい、ありがとうございます。

今の大臣の答弁としても非常に重要でございまして、こちら側も何かネガティブな印象だけを持ってはいけないんだと思うんですね。

関税を課されるのは確かにつらい。

けれども、相互共存、相互でウィンウィンの関係になるために、大臣の認識というのは私どももしっかり共有をして、ある意味ネガティブなマインドというものではなく、それを超えて、こちらマインドセットしていかなければいけないんだろうというふうに思ってお聞きをさせていただきました。

その上で、例えば大臣も今お話をさせていただきましたが、現在自動車の対米関税率は15%ということでございまして、これは日本の自動車を米国に輸出する際に、価格に15%関税が重ねられてしまいますから、販売価格もその分高く設定しなければならないと、普通に考えればそうなります。

ただ、それだけ価格競争が不利になるという側面もあります。

その上で低く抑える一方で、80兆の米国への投資ということでございますけれども、報道などからいろいろと知りましたけれども、この80兆円の投資のうち、まず人工ダイヤモンドに関するもの、それからAIデータセンター向けの火力発電所建設、それから原油輸入プロジェクト、次世代革新炉の建設、それからペンシルベニア州の天然ガス発電施設の建設、またテキサス州の天然ガス発電施設の建設が追加になったということでございます。

第1弾では5.6兆円にも上るこの案件ということで、第2弾についてはまだこれからということなんでしょうけれども、私、まだまだおそらく80兆円まではですね、まだ遠く遠く及んでいないんだろうというふうに感じております。

そこでですね、これは政府参考にお聞きをいたしますが、これ以降の投資案件ですね、どの程度進んでいるかについてお聞かせいただければと思います。

穴井通商政策局長。

政府参考人 穴井通商政策局長

はい、お答えさせていただきます。

委員ご指摘の第三人意向のプロジェクトでございますけれども、これは3月19日、高市総理のホームページでございますが、その際に、日米両政府が発出いたしました日米間の戦略的投資に関する共同発表、ここに記載されております。

SMR、大型原子炉、および日本への輸出増加のための原油インフラ、これらを含みます重要かつ有望なプロジェクトについて考慮すべく、了解覚書に沿って共有委員会プロセスを進めることを期待する。

そういう状況でございます。

この発表を踏まえまして、今後日米から議論を進めていく予定でございます。

こうしたエネルギー関連のプロジェクトにつきましては、日米がエネルギーの安定供給にともに取り組んでいく。

このことは、現下の中東情勢に照らしましても、また国際的な電力需要が急激に増大する中でも非常に重要と考えてございます。

いずれにいたしましても、収支相称、双方向確実性、日本企業への便益といったことを前提に、日米両政府でしっかり協議してまいりたいと思っております。

委員長 工藤彰三

吉田君。

質疑者 吉田宣弘

ありがとうございます。

エネルギー政策、米国と共同して進めるということは非常に有意義でもございますし、このようなイラン情勢の実践事態を受けて備えておくということは、当然今後の取組では必要になってくるんだと思いますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。

その上で、本改正案にあります、NEXIについてお聞きをしたいと思います。

本改正案では、日本国政府と日本国以外の国の政府との間の取決めとして、経済産業大臣が定める取決めに係るものを、特定引き受け業務として新設をする。

そして当該業務に関する所要の規定を整備するというふうにされています。

特定引受業務の経理について、特別勘定を設けて整理するものとし、特別勘定の健全性の確保等のための国債の交付等に係る措置を講ずるとされております。

予算規模としてお聞きしているのは、ここに言う国債とは交付国債であり、その発行額は3兆円。

そのうち先日成立した令和8年度本予算においては1兆7800億が計上されているとお聞きをしております。

そもそもこのNEXIは対外取引において生ずる通常の保険によって救済することができないリスクがある危険を保険する事業であるとお聞きをしております。

そこでこの貿易保険法を改正するにあたって、戦略的政策イニシアチブのプロジェクトはリスクが高く、民間金融機関だけでは対応できないからではないのかなと、というふうに私は感じているんですけれども、改めて今回、法改正の目的について、大臣からお聞かせいただければと思います。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤大臣

まず前提として、戦略的投資イニシアチブでは、了解覚書に基づき、日米両政府の協議委員会における協議を通じて、収支相称、双方向確実性、あるいは日本への便益・メリットなどについてしっかりと精査を行うため、個々のプロジェクトについては十分な採算性を確保した上で進めていく仕組みとなっております。

ただし、民間金融機関による対応が期待される金額は相応の規模になります。

そのため、民間金融機関による融資の意思決定を後押しするためにNEXIの役割が不可欠だと思っています。

今回の貿易保険法改正は、投資イニシアチブを進める上で、NEXIが求められる役割を確実に果たされるように、所要の措置を講じることを目的としております。

具体的には、NEXIのこれまでやってきた業務の延長線上ではもちろんあるんです。

同じ考え方でやりますが、ただこれまでの業務に比して、規模の大きな

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘、ご説明ありがとうございます。

様々な事情の下で必要な措置なんだろうというふうに認識をしているところでございます。

ところで、まだ当然ですけれども、この改正案は成立をしていないわけですね。

今審議中でございます。

しかし、先の6案件ですけれども、これは法改正が行われる前の案件というふうなことになるんですね。

そこでお聞きしたいのは、これは確認ですけれども、これら6案件は、本法案が改正された後に、成立した法律が、遡及的に適用を受けることができるのかどうかについて、政府参考人の方から答弁いただければと思います。

政府参考人 穴井通商政策局長

新井通商政策局長、お答えさせていただきます。

委員のご指摘がございました。

すでに投資決定に至っております戦略的投資イニシアチブの第一次プロジェクト3件ございますが、これにつきましては、令和7年度補正予算におきまして、NEXIに対して行われました1,000億円の政府出資の措置、これを受けまして、現行の貿易保険法でありましても、保険の引き受けをできる状況を整えてございます。

その上で、さらに今回の貿易保険法改正におきまして、今後の本イニシアチブの着実な実施に向けまして、保険の引受業務を特定引受業務とする。

この業務を経理する特別勘定をNEXIに設け、政府が交付国債を発行し、NEXIに交付することができるといった措置を盛り込んでいるところでございます。

委員ご指摘の遡及適用につきましては、NEXIが法律の施行日より前に引き受ける本イニシアチブのプロジェクトに係る保険につきまして、もしそうしたものがございましたら、特別勘定で経理することができるように、必要な経過措置を盛り込んでいるところでございます。

委員長 工藤彰三

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

はい。

念のための確認でございました。

できるということでございます。

その上でですね、これまた大臣にお聞きをいたしますけれども、本改正案が成立をして、NEXIが利用されれば、これから先の案件も適用される案件について、これですね、万が一失敗をするという事態になれば、その分国民負担ということになってしまうわけですね。

したがって私はですね、この戦略的投資イニシアチブというのは、絶対失敗させられない、何が何でも成功しなければいけないというふうに思っております。

そういった意味におきまして、重ねてではございますが、この戦略的投資イニシアチブにおけるプロジェクト、これは必ず成功させるんだという大臣の決意をお聞かせいただければと思います。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣、日米間の関税協議の結果、戦略的投資イニシアチブによって、日米両国が双方特別なパートナーとして認め合い、共に発展する、極めて強い絆を新たに確立し、ウィンウィンの流れを作ることができたと私は確信をしておりまして、日米の新たな黄金時代が始まったという認識でおります。

イニシアチブのプロジェクトが成功すれば、日米の相互利益の促進、それから日米による強靭なサプライチェーン構築を通じた経済安全保障の確保、中小企業を含む日本企業の製品の売上増加を通じた経済成長の促進、といった我が国への大きなメリットも見込まれるため、全てのプロジェクトを必ず成功させることが不可欠であると思っています。

この点は私が思っているだけではなくて、ラトリック総務長官とはいつもこの関係の話をする時はもう合言葉のように、この日米投資イニシアチブでですね、日米のいかなる企業も絶対に損をしないようにやっていこうと。

ということで、案件を選ぶときにはわざわざ彼から、例えばですね、その案件はちょっとリスクが高いかもしらんからこっちにしようとか、そういうような議論を本当に繰り返してきているところでありまして、これは何かやっぱり一部誤解あるようなんですが、なんか日本がですね、米国からむしられているみたいな意識で捉えてですね、80兆円自腹で払えとか、最近は円安も加味して86兆円自腹で払えというようなのがSNSで時々来ますが、そういうものでは断じてないということで、引き続き日米間で緊密に連携し、全てのプロジェクトを必ず成功させるべく、日米でよく協議をした上で、全力で取り組んでまいりたいと思っております。

委員長 工藤彰三

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

大臣、ぜひこれからもご努力をお願いしたいと思います。

私、先日の経済産業委員会で、国内投資の近年の伸びについて、客観的な数字だけ質問をさせていただいたところでございます。

今、投資は正直伸びているというふうにお聞きしていますから、これを粘り強く続けていくことが重要であるというふうに指摘もさせていただきました。

今、米国への投資の話をお聞きしたのですけれども、正直、複雑な気持ちも一部あるんですね。

これは率直に私の気持ちを申し上げればですね、アメリカに投資をするよりも、ぜひ国内に投資をしてほしいな、日本国への投資を優先してほしいなという気持ちが正直ございます。

この点ですね、昨年の11月10日に開かれた第1回日本政治上戦略会議の資料の中に、実質投資額は名目投資額と比べて伸びが鈍く、また国内設備投資の伸びは海外設備投資の伸びと比べると限定的であるとの指摘がですね。

では、経済産業省として、こうした国内投資の現状について、どのように分析をしておられるかについて、これは政府参考人から御答弁いただければと思います。

武田大臣官房審議官。

政府参考人 武田大臣官房審議官

お答え申し上げます。

御指摘いただきましたとおり、国内投資につきましては、名目設備投資と比べて実質設備投資の伸びが鈍く、海外設備投資と比べて国内投資の伸びが限定的と見ているところでございます。

こうした状況は、人口減少に伴う将来不安やデフレマインドの広がりを背景に、企業が短期的な収益確保、コストカットを優先するようになったことが一因となって生じたものと認識してございます。

そのため、高市内閣における成長戦略の肝であります危機管理投資、成長投資を通じて、国内投資のさらなる拡大を推進していくことが重要と考えているところでございます。

委員長 工藤彰三

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

コストカット型のマインドというものの転換が、その時点ではまだ図られていないんだろうというふうなことも感じますし、これを粘り強く、マインドを変えていくことが非常に重要なんだろうというふうに思いますので、経産省にはそのご努力をよろしくお願いしたいと思います。

その上でですね、国内の設備投資には工業用地の確保というのが欠かせません。

私の地元の熊本はですね、TSMCというのが進出してきたおかげで、かなりですね、工業用地の開発が進んでですね、多くの企業が来ていただいて、賑わっている状況でございますけれども、ただですね、そういったその、何と言いますか、私はその地域のですね、工業用地っていつまでたってもできずに、格差ばっかり広がってしまうということになりかねないんだというふうに思っています。

この点ですね。

本改正案では産業用地等の産業基盤の整備が盛り込まれていますけれども、政府は地方公共団体間の財政力の差によって誘致活動にどのような影響が生じていると認識をしているのか、また本改正案によって固定資産税減免に伴う減収補填措置が拡充されるということで、その影響がどのように緩和をされると見込んでおられるのかについて、これもまた政府参考人からお示ししていただければと思います。

宮本地方創生担当政策統括調整官。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

お答え申し上げます。

一般的に自治体が企業誘致する上では、産業用地を整備するためのノウハウや資金の不足といった課題がありまして、今般の本改正で中小機構による自治体向けの助言業務や定額補助などを新たに創設することとしています。

その上で、自治体において立地企業に対する税制優遇措置や補助金等の支援策を通じ、企業誘致の取組が行われる場合もございますけれども、これらはその支援規模が自治体の財政力によって大きく影響されるため、財政力の低い自治体は相対的に実施可能な取組の選択肢が限定される恐れがあるというふうに認識しております。

このため、現行法では財政力の低い自治体が行う土地建物に対する地方税の減免による減少への補填を行う措置を講じているところでございますけれども、今回の法改正においてきましても、この減収補填措置の対象を機械装置にも拡充することとしておりまして、財政力の低い自治体における企業誘致の取組の幅をさらに広げるということとしております。

こうした取組によりまして、国内のポテンシャルのある地域での成長投資がさらに一層促進されるものと考えております。

委員長 工藤彰三

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

はい、その上で今度は本法案のですね、効果についてちょっとお聞きをしたいんですけれども、令和8年度税制改正大綱によれば、本税制では平年度の減収額が4100億円に上ると見込まれているとのことでございます。

かえって4100億しか返ってこないということになれば、あまりやる意味はないわけでありまして、行って帰って差し引きゼロということではいけないと思うんですね。

そこで本改正案によって、減収額以上の投資効果を生み出さなければならないと私は考えますけれども、本改正案ではどのように対応していこうとしているのかについて、これも政府参考人からお聞かせいただければと思います。

畠山経済産業政策局長。

政府参考人 畠山経済産業政策局長

お答え申し上げます。

この大胆な投資促進税制でございますけれども、大規模かつ高付加価値である大胆な設備投資を促進する観点から、大企業35億円、中小企業5億円という投資下限額に加えまして、投資利益率15%以上であることという要件を設定しているところでございます。

年間約4兆円の設備投資がこの税制の適用対象となると見込んでおりますけれども、高付加価値な設備投資の拡大に伴いまして、それに伴う関連産業の需要拡大ですとか、あるいは企業の生産性が向上することによる持続的な賃上げの原資の確保など、幅広い効果が見込まれるというふうに考えてございます。

その上でEBPMの観点からは税制の政策の効果検証を行うことも重要であるというふうに考えております。

大胆な投資促進税制につきましては産業競争力強化法改正案の中で、新たに設備投資の状況に関する調査の規定を設けまして、投資金額や投資収益性の実績などを事後的にも検証を行うことを予定してございます。

本税制が企業の国内投資の増加などにどの程度寄与するかについても、しっかりと把握・検証していきたいと考えてございます。

委員長 工藤彰三

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

ありがとうございます。

話を少し最近のテーマに変えさせて、私もイラン情勢に基づく質問に入らせていただければと思います。

報道によると、イランのアラグチ外相は、17日、Xへの投稿で、イスラエルとレバノンの停戦が実現したことを踏まえて、残りの停戦期間はホルムズ海峡を完全に解放すると宣言したとお聞きをしました。

その瞬間、すごく私は嬉しかったわけでございますが、その直後にイラン革命防衛軍が、そうじゃなくて海峡の閉鎖継続するぞという情報も入ってきて、非常に混乱しているかなという気がしております。

改戦からやがて2ヶ月が経過しようとしておりますけれども、日本船舶や日本関係船舶及び法人の現在の状況は、これどうなっているのか、国民の皆様も心配されていることと存じますので、国土交通省から答弁をお願いします。

国土交通省河野義博海事局次長。

質疑者 河野義博

お答え申し上げます。

ペルシャ湾内の日本関係船舶は42隻であり、その42隻の乗組員数は1000人以上であると報告を受けております。

また、本日8時の状況としまして、ペルシャ湾内の日本関係船舶における日本人乗組員は、新たに4人が下船をしたことに伴い16人であると報告を受けております。

この下船した4名の日本人乗組員の健康状態に問題はないと報告を受けております。

国土交通省としましては、日本関係船舶に対し、各運航会社を通じて毎日安否確認を実施しておりますが、各船員ともに無事であるほか、水、食料、燃料などの必要物資につきましては、必要に応じて現地において補給がなされるなど、現在までに特段の問題には至っていないと報告を受けております。

いずれにしましても、日本関係船舶、とりわけ船員の安全の確保は最重要であり、国土交通省として情報収集を徹底し、関係者への情報提供を丁寧に行うとともに、外務省をはじめとする関係省庁とも緊密に連携してまいります。

委員長 工藤彰三

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

ぜひ、それも継続をお願いしたく存じます。

今回発生しているこの事象は今後の備えの教訓にしていかなければならないんだろうというふうに思います。

そのために少しまた国土交通省に確認をさせていただきますけれども、日本は資源が少ない国ですけれども、資源だけでなく食料も多く海外に依存しております。

その食料もコンテナ船を用いた海上輸送で輸入しているケースも多いのではないかと。

日本に寄港するコンテナ船の燃料の補給、そういったものについて、どのような実態になっているのかについて、教えていただければと思います。

河野義博海事局次長。

質疑者 河野義博

お答え申し上げます。

コンテナ船の給油につきましては、それぞれの船舶の状況に応じまして、各運行会社において判断されるものですけれども、一般論として申し上げれば、大型コンテナ船は世界各地の寄港地において、必要に応じて燃料の補給を行っていると承知しております。

日本に寄港するコンテナ船につきましては、日本において燃料を補給する場合もありますけれども、補給しない場合もあると承知しております。

委員長 工藤彰三

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

あちこちの港を巡りながら、補給する時もあれば補給しない時もあるし、別の港で補給することもあるし、というふうな事なんだなというふうにお聞きをしました。

私が何でこんな質問をしたかというと、エネルギーというもの、そして原油が日本に入ってこないという事態が長期間継続すると、日本に物を運びたくても日本で給油できなければ、もう運びようがないというか、来れないということを意味していて、それが食料であれば、日本の食料自給率はもう皆様ご存じの通り、カロリーベースで38%ぐらいしかありませんから、残りは全部海外に依存しているということであれば、こういうふうなことになってしまうとですね、日本は即、飢えかねないというふうな素朴な怖さがあったからでございます。

ありがとうございました。

その上で、先日私、本会議で登壇させていただきましたが、人工透析廃液を管理する容器というものが、7割方タイから輸入をされていて、そのタイで容器を作るための納入が、今月、もうもしかすると止まっているのかもしれません。

もう入ってこないというふうな事態があり、そうすればタイから輸入していた容器ですね、廃液を管理するための容器というものが日本に届かなく、透析患者の治療に支障を来たすというふうな質問もさせていただいて、これは実は厚労大臣から本会議で答弁いただいたところでございますが、そういったこともさせていただきました。

また他にもヘリウムというものがあって、これもかなり中東から入っているようでございますが、ヘリウムはMRI、すなわち医療を診察するためのMRIを動かすための素材なわけですけれども、これがないと検査ができない。

検査ができないと診断ができない。

診断ができないと治療ができないということになってしまう。

ヘリウムもこれも医療を継続するためには不可欠な素材であるということであります。

4月2日付けのロイター通信によると、日本はヘリウムを全量輸入で調達しているけれども、昨年は中東のカタールから37.3%、米国から59.8%輸入したと。

今般の事態を受けて、経産省のご努力もあり、米国からヘリウムを確保する見通しになったということでございまして、経産省には心から感謝を申し上げたいと思います。

また、ただ、このヘリウム、実は半導体の生産や溶接、製造や設備の微小な漏れを高感度で検出するために使われているということでございまして、カタールは世界へのヘリウム供給の3分の1を占めている。

日本は何とか確保したけれども、他の国はどうなのかということで、この半導体サプライチェーンの観点から考えると、韓国や台湾にこのヘリウムが入っていないという状況になれば、サプライチェーン全体ではこの半導体の流通について途絶がするんじゃないかという危機感も感じるということでございます。

他にも、私も今回初めて知ったんですけれども、トラックのディーゼル車を動かすために尿素水というのが必要だというふうにお聞きをしました。

この尿素についてもかなり中東からも入れているというふうなことをお聞きしておりまして、先日16日の日に赤澤大臣も御自身で、鳥取県の平井知事から御要望を受けたまったというふうなこともお聞きをしております。

尿素がなければ物流が停止するということで、日本経済は打撃を受けることは間違いない。

さらに尿素、リン酸、塩化カリウムなどは、化学肥料の原料であって、農業にも非常に影響をする。

これも中東からかなり入っている。

できる限り可能な分野で、私はシナリオシミュレーションみたいなものをぜひ実施をして、サプライチェーンのどの部分に断絶が生じたら、どんな影響が生じるのか、そして生じた場合の対応シナリオというものも、数多く私は準備しておき、そして備えておいた方がいいのではないかというふうに思うのですけれども、こういったことを提案したいのですけれども、赤澤大臣、お受け止めの線を聞かせていただければと思います。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤大臣

はい、全くおっしゃる通り。

総理が提唱した取組も含めて、アジアの諸国における備蓄とか、あるいは石油製品の確保みたいなことですね。

これをしっかりやっていって、アジア全体でのサプライチェーンの強化にもつなげていきたいというふうに考えております。

委員長 工藤彰三

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

はい、ぜひお取組をお願いしたく存じます。

次に赤澤大臣の経産委員会でご答弁もお聞かせいただいておりますけれども、よくピンチをチャンスにというふうにお話をされておられます。

私もその通りだと思います。

高市総理の危機管理投資も、私はある意味昔から言われている言葉でありまして、原型なのかなというふうなことも感じたりするんですけれども。

先日は、このペロブスカイト太陽電池について、国際標準化の観点から質問させていただきますが、これは私は言うまでもなく、GXの一部ということですけれども、私はこのXという言葉、これが非常に重要だと思っています。

このXはトランスフォーメーションを今意味しております。

トランスフォーメーションというのは直訳をすれば転換。

これらすべて、私は社会経済的には一つ一つ取り入れるためにはコストなんだろうというふうに思うんですね。

余計なお金を払って備えていかなきゃいけないというふうなことなんだろうと思っております。

GXでも最たるものでありまして、CO2の排出に気を使わなくてよければ、こんなに経済的なことはないんですよ、多分。

おそらく。

この地球温暖化対策というものは、世界的な課題で全世界で取り組みますから、もはや技術競争になっているというふうなことです。

ですから、脱炭素を進めるのはコストであるけれども、世界に需要が発生するので、もしどこよりも早く、この供給技術、いわゆる提供技術を開発して、これを国際標準に高めて、日本の技術で世界中に使ってもらえたら、コストだけども実はその先にあるのは企業利益として返ってくるというふうなことなんだろうというふうに思います。

このコストというマイナスを利益というプラスに転換させることを私はトランスフォーメーションだというふうに理解をしております。

原油がなければ脱炭素と絡めて作ることもできるんだろうと思います。

合成燃料という取り組みがございます。

また半導体には素材がいりますけれども、このシリコンウェハーというのは日本企業に世界的な技術優位性があります。

日本はかなり勝っています。

しかしその原料のほとんど中国から輸入しているとお聞きをしており、カントリーリスクを考えれば、例えば二酸化炭素とケイ素を結合させて、炭化ケイ素を日本で自給をするということもあってもいいのかもしれません。

その分リスクを減らすことができる。

高齢化ですら私はトランスフォーメーションの射程だと思っております。

お年寄りが体を痛めたり、さまざまな衰えていくときには、介護保険の対象になっているわけでございますけれども、介護保険って、やっぱりこれは財政的にかなりアップアップの状態がいつも続いていて、ギリギリが痛い仕事をやらなければいけないということになっています。

その介護保険の中に踏み込まずに、元気に健康で長生きをしていただくお年寄りというふうな、私もそうありたいと思いますけれども、おそらくそういういつまでも元気でいただいたいという気持ちは行動になって現れて、例えばフィットネスクラブに自主的に体を鍛えるために行ったりとかいうふうなことにお金を落としてくれるということにもなるかもしれないし、また介護保険の中に踏み込んだとしても、これをデジタル化することによって、その介護保険の負担というものを減らすというふうなことも考えていいでしょうし、これはヘルスケアという概念です。

今少しだらだらしゃべりましたけれども、今申し上げたような取り組み、全部経産省でやっているんですよね。

私はすごいことだと思います。

私は日本の未来は経産省にかかっていると言っても過言じゃないぐらい期待をしております。

そういった思いから、最後に赤澤大臣からお気持ちをお聞きしたいんですけれども、赤澤大臣がピンチをチャンスに、トランスフォーメーションへの取り組みについて、その思いを最後にお聞きをして質問をしたいと思います。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣、経済産業省への大変熱いエールを送っていただきまして、ありがとうございます。

職員もだいぶやる気が上がったんじゃないかと思いますけども。

あと、やっぱりピンチをチャンスにって私が大事なことだと思ってて、吉田松陰だったと思いますけど、やっぱりリーダーは楽天的でないとやっていけないということを言っていたと思います。

どんなピンチにあっても、チャンスに変えられると思って取り組むことは大事だと思っていまして、高市内閣の成長戦略の肝である危機管理投資、成長投資の推進を通じて、世界共通の課題、ピンチの解決に貢献する製品・サービス・インフラを国内外に提供することで、さらなる日本の成長というチャンスにつなげる。

委員の言葉で言えば、コストであるものを国富を生むような投資だと思って、力を入れてやっていくということだと思います。

その肝となるのは、これも委員御指摘のとおりで、

河野義博 (中道改革連合・無所属) 27発言 ▶ 動画
答弁者 赤澤誠

あらゆる産業分野におけるトランスフォーメーションであり、特に今はもうAXですかね、AIトランスフォーメーションだと思います。

ビッグデータ×AIの時代と言われて久しい、もう10年ぐらいですけど、そうなるとですね、どこにビッグデータがあるかが勝ち筋を決めるということで、我が国であれば、もう超高齢社会の災害大国であること。

すなわち高齢者が多い、災害が多い。

そうすると高齢者のヘルスケアとかですね、何か良い介護プランを作るとか、あるいはセンサー、カメラを使って介護施設、利用者さんの見守りをですね、人手を極力少なくしてやりきるとか、いろんなまた勝ち筋があると思いますし、災害対応技術と、私がよく申し上げているのは、瓦礫の中から迅速かつ安全に生存者を見つけて助け出すロボットとかですね。

廃炉の関係であれば、高線量の水の中、自由に泳いでデブリ取ってくるヘビ型ロボットとか、そういうものに本当に勝ち筋だと思って、一点集中、技術開発に努める。

あるいは世界一の製造現場が、経産省の所管の中では当然ありますし、申し上げたように廃炉の現場も世界でここしかありません。

そういうところで蓄積されたデータ、産業用ロボット等の技術基盤といった日本の強みを生かし、フィジカルAIの分野で、大臣となるデータを作る。

それを極力汎用のデータ基盤に結びつけていくといったようなこと。

ロボットのデータ基盤をしっかり構築して世界をリードしていくことを実現したいと思います。

特に、併せて申し上げておきたいのは地域に根差し、現場現業型でスピード感のある中小企業にとって、特にエッセンシャルサービスに関わる部分は圧倒的な人手不足でありますので。

AIトランスフォーメーションが人手不足というピンチを乗り越えて、大企業をむしろ生産性で一気に追い抜くような、いわゆるリープフロッグのチャンスにもなってくると思うんです。

なので、地方も起点としたAIトランスフォーメーションも、経産省として強力に後押しをしてまいりたいというふうに思います。

委員長 工藤彰三

吉田宣弘君。

ありがとうございました。

終わります。

次に河野義博君。

質疑者 河野義博

中道改革連合の河野義博です。

前回初心質疑で金融経済循環を出して実体経済を良くしていくべきだということを申し上げました。

そのために企業が中長期的な視点に立って経営をできるような仕組みをつくるべきだと考えますし、そしてやはり企業が大胆な投資をできるように中長期的視点に立って大胆な投資をしていく。

そのことによって、1人の手取りを100万円増やすのではなくて、100人の手取りを1万円増やす。

そっちの方がはるかに難しいわけでありますが、実体経済を良くしていって、皆の給料を増やしていく。

そういった取組を促進していくべきだということを、大臣と論議をさせていただいたわけであります。

法案の中身に入っていきたいと思いますが、経済社会情勢の変化を踏まえた企業の事業活動の持続的な発展を図るための産業競争力強化法の一部を改正する法律案ということで、よく経産省が関係ない法律を束ねるのによく使われるこのラッピングでございますが、今回はそんなに違わない法律なのでまあいいかなと、そんなに悪くないかなと思っているんですけど、でもよく関係ない法律を束ねるので、今後は今後もしっかり見ていただきたいなというふうに思いまして、そんなに悪くないなということで、中身に入らせていただきたいと思います。

2回質問させていただく予定でございますので、今回は産業競争力強化法に絞って質問させていただきます。

平成25年のこの法律制定以来、今回は累次にわたって法改正がなされております。

改正の理由はその都度、その都度であります。

その理解をしていますが、今回、改めて法改正に至った経緯、これまでどういうことが足りなかったか、どういうふうにお考えか、経済産業省の意見を聞きたいと思います。

政府参考人 畑山経済産業政策局長

畑山経済産業政策局長。

お答え申し上げます。

ご指摘のように平成25年制定の産業競争力強化法、これはもともと過小投資、過当競争、過剰規制という日本経済の3つの歪み、これを是正するということが目的でございました。

過小投資につきましては、生産性向上設備投資促進税制、これで8万件超の投資に適用されまして、平成26年度から3年間で民間企業の設備投資は80兆円から87兆円まで増加をいたしました。

過当競争につきましては、石油精製業や情報通信機器製造業など幅広い分野の約170社が事業再編計画に基づく税制措置などを活用して、生産性向上に資する事業再編を実施いたしました。

過剰規制につきましては、グレーゾーン解消制度といった制度で約400件の規制改革を強力に支援し、競争力強化に一定の貢献をしてきたと考えてございます。

しかし、日本経済全体としてみれば、この30年、進んでこなかった。

こういう点が指摘できると思います。

また近年ではGXやAX、経済安全保障の分野に対する各国の産業政策も一層強化をされているところでございます。

こうした中、我が国は官民が連携し、2040年度200兆円の国内投資を目指すという目標のもと、投資促進策を講じていく方針でございまして、今回のこの法律はそのドライバーとなるということで考えてございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

2013年、アベノミクスの柱、構造改革をやるということで、当時は失われた20年間を取り戻すんだということで、この法律の進歩が立てられ、その後、2018年生産性革命、2021年ポストコロナ対策、2023年経済安保ということで、累次に政策が変わったというか、法改正が行われました。

大切なことはやはり、中長期的なビジョンを示して産業界を牽引していくということだろうと私は思います。

経済産業省の素晴らしいところは、機動的に政策を転換をして旗を振りますが、悪く言えば制度がコロコロ変わって何がしたいのかよくわからない。

しっかり旗を立てて目標を定めていくということが大切なのではないかと私は思います。

その上で本法案が全体戦略のもと、どのように制度設計がなされているのでありましょうか。

中長期的な構造転換をどのように実現していくのか。

ロードマップを示すことが、産業界を牽引していくことにつながると思いますが、大臣のご所見をお伺いします。

答弁者 赤澤誠

赤澤大臣。

現在の地政学リスクの高まりや、AIなどを含めて、非連続な技術革新といった構造変化は、今後10年間も続いていくだろうと思います。

こうした中にあっても、我が国企業の事業活動を持続的に発展させるためには、政府が一歩も二歩も前に出て、積極的な産業政策を展開しなければならないという時代が再来したというふうに認識をしております。

こうした認識のもと、強い経済を実現する成長戦略を強力に推進するため、本法案では国内投資の促進による事業の高付加価値化、あるいは海外需要開拓や安定的な原材料の確保を通じた供給網の強靭化、基盤の維持を一体的に措置することで、産業競争力の一層の強化、抜本的強化を図っていこうと思っています。

こうした国内供給力の強化に向けたあらゆる施策を進めることで、2030年度に135兆円、2040年度に200兆円という官民で掲げる国内の民間投資額の目標を実現し、経済社会情勢の変化を踏まえた中長期的な構造転換を図ってまいりたいというのが全体でございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

金額の目標は非常に大事だと思います。

その中身も大事だと思います。

先ほどの政府からの答弁にも80兆円の投資が実現したというものの、そこで大規模な投資がどれだけ行われてきたか、おそらく細かな設備やソフトウェアの投資なども寄せ集めた金額になっているんだと思います。

実体経済を良くしていくために大胆な投資は進めていかなければならない。

今回その方針に沿った設備投資のさまざまな促進策であると私は考えています。

実際の政策効果は、予算や個別の税制・補助金に依存しておりまして、この法律自体がなかなか直接的な効果というのを評価しにくい構造にあるのではないかとは拝察するものの、本法案においては、誰がどのように事業評価を行って、その結果をどのようにフィードバックするのか、具体的な目標を含めて大臣にお伺いできたらと思います。

答弁者 赤澤誠

赤澤大臣。

大変重要なご指摘だと思います。

近年、経済産業省においては、さらなる経済成長には国内設備投資による供給力の強化が特に重要だという観点から、国内投資促進のための政策に一貫して取り組んでおり、2030年度135兆円、2040年度200兆円という国内投資の民間投資の官民目標を掲げております。

ご案内のとおりです。

本法案は、こうした目標の実現に向けて、年間約4兆円の適用を見込む大胆な投資促進税制による大規模かつ高付加価値の国内投資の促進のほか、日米投資イニシアチブに基づく5500億ドルの投資の着実な実施を通じた国内の企業の供給網の強靭化、それから事業に要する用地整備や担い手の確保に資する生活基盤の維持を一体的に進めるものです。

今般の法改正によって講ずる措置の政策効果を高めていくため、新設する調査規定に基づく実施状況の検証、これ事後的な検証をしっかりやってまいります。

既存・新規の計画等における目標の設定や、その達成状況のフォローアップなどを通じて、政策のいわゆるPDCAを適切に回していきたいと思っています。

例えば、大胆な投資促進税制については、設備投資の状況に関する調査の規定に基づき、経済産業省として、投資金額や、投資収益性の実績などを、事後的に検証を行うことを予定をしております。

本税制が企業の国内投資の増加などに、どの程度寄与するかについて、しっかりと把握・検証してまいりたいというふうに思っています。

質疑者 河野義博

河野義博君。

キャッチーなテーマだと、経済産業省、わーわーと政策を打って、だだだーっとやるんですけど、終わった後、誰も知らん顔というのは結構ありますので、しっかりと立ててですね。

この結果がどうなったんだ。

達成率10割ってやっぱりありえないと思いますが、当たる政策もあれば当たらない政策もあるんだろうと思いますが、しっかり評価をして次に進んでいくということが大事じゃないかなと私は思っています。

その上で、設備投資の支援策に関して伺います。

まずは税制であります。

私は従来、大企業にこそ即時消却制度を認めるべきだということを申し上げてまいりました。

昨年の公明党参議院マニフェストの中にも、より柔軟性を高めた即時消却などの税制優遇措置を大胆に講じるなど、大企業も含めた事業者による国内投資加速に向けた投資促進策を推進するというふうに書かせていただきました。

中小企業に対しては、即時消却制度を含め、投資促進に向けた税制優遇策がこれまでもありましたが、大企業にはなかった。

なぜ私が大企業にこそ入れるべきかというと、やはり規模が大きいということと、大企業は往々にして、投資効果を判断するにあたって、内部収益率、いわゆるIRRを軸に投資判断をいたします。

でありますが故に、初年度投資回収がどうだったかというインパクトが非常に大きい。

ですから、初年度大幅に税務上の赤字を取ることによって、税額を減らす。

その減らしたキャッシュ分は、リターンとして見なせる会社が多いと思いますので、タックスポジションがある大企業こそ、この制度を使わせるべきだということで、類例にわたって提案をしてきたわけであります。

減税と言われますが、減税と言えば減税なんですけれども、タックスポジションを翌年度に繰り越す税の繰り延べでございますので、取り漏れるかというと、いつかは回収できるという税制でありまして、減税というよりは税の繰り延べだろうと私は考えますし、補助金行政から脱却すべきかどうか議論がまだありますが、フレッシュマネーを使わずに税効果で投資を促進できるという観点から、大規模の大企業に対する投資促進税制というのは非常に大切で、この大きな一歩を踏み出してくださったと私は感謝を申し上げるわけであります。

具体的な内容をお伺いしたいと思いますが、全業種を対象とする特定生産性向上設備等というのが支援の対象になりますが、この特定生産性向上設備等というのは具体的に何を示されますでしょうか。

河野義博君。

政府参考人 官房審議官

官房審議官、お答え申し上げます。

いわゆる大胆な投資促進税制の対象となる特定生産性向上設備等でございますが、これは原則として、まず全業種を対象といたしました上で、機械装置、それから器具、備品、工具、建物、構築物、建物付属設備、ソフトウェア、こういったものが対象となる一方、土地ですとか、船舶、航空機、自動車などは対象外となってございます。

また、特定生産性向上設備等につきましては、投資利益率が15%以上と見込まれること、それから大企業については35億円、中小企業等につきましては5億円の投資下限額を満たしていることなどについて、経済産業大臣の確認を受けた投資計画について、税制の適用対象とするということとしているところでございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

今回、船舶は対象外になっています。

新たなルール作りですから、最初は小さく産んで大きく育てていただけたらいいんだと思いますが、何で船舶が入っていないんですかというと、生産設備ではないということと、やはり船舶特別償却制度があるということではありますが、船舶、造船船舶というのは、我が国が競争力を有する数少ないアイテムだと思いますし、今回の政権の中でも、しっかり造船を応援していくんだ、造船所の設備投資は当然入りますよ、ということは伺いましたが、やはり、役所がちょっと所感が違いますけれども、大臣、運輸省ご出身でございますので、しっかりとこの船舶サイド、海事産業とも、以降、連携をしていただきながら、物流にも使えるようになると、私はいいんじゃないかなと思っております。

次に、この選定プロセス等がどうなるかということを確認しておきたいと思っております。

申請を排除するために、透明性と公平性が必要だと思いますが、対象設備はどのように選定されますでしょうか。

政府参考人 畑山経済産業政策局長

経済産業政策局長、お答え申し上げます。

御指摘のとおり、この税制、透明性、そして公正性が担保された制度設計、これが非常に重要だというふうに認識をしております。

投資利益率や投資下限額といった定量的客観的な要件を中心に審査をすることとしてございまして、事業者の予見性の確保をするとともに、透明性を高める制度としているところでございます。

また、投資計画の投資利益率の算定に際しましては、事業者の事業予測が含まれますため、公認会計士、税理士による事前チェックを求めた上で、地方経済産業局で審査を行うなど、制度の公正性の確保を図る方向で検討をしてございます。

また、産業競争力強化法改正案の中で、新たに設備投資の状況に関する調査の規定を設けまして、投資金額や投資利益率の実績などについて、事後的に検証を行うことも予定してございます。

この税制を広く事業者にご活用いただけるよう、今後とも制度の丁寧な設計、そして運用に努めまして、その周知・広報をしっかりと進めてまいりたいと、このように考えてございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

大変丁寧な御答弁ありがとうございました。

これは選ぶ選ばないではなくて、要件に当てはまれば、全て該当するということだろうと思います。

うなずいていますので、そういう議事録になるんですけれども、その中で、ROI15%以上、設備投資35億円以上とした理由をお聞かせいただきたいと思います。

答弁者 赤澤誠

赤澤大臣。

大胆な投資促進税制は、2040年度200兆円という官民の国内投資目標の達成に向け、全業種を対象として、大規模かつ高付加価値な国内投資を促進することを目的としております。

こうした本税制の制度指標を踏まえ、投資利益率を投資計画の中で15%以上との要件を設定することで、高付加価値な設備投資に対象を限定しているという、委員ご指摘のとおりです。

この水準は、平成26年度から3年間実施された生産性向上設備投資促進税制において、大企業向けに同じ基準を採用し、幅広い業種で活用された実績があること、また、企業が行う設備投資の中で、投資利益率の高い上位約3割に相当する水準であることを踏まえて設定したものでございます。

また、あわせて申し上げると、投資減額については、大企業について投資計画単位で35億円に設定しておりますが、これは平均的な大企業1社あたりの年間の総設備投資額の3倍以上に相当する高い規模ということであります。

ということで、本税制では設備投資として高付加価値なものであり、かつ平均的な企業の投資水準を大きく回る規模の投資計画を対象とすることで、大胆な設備投資を促進したいという考え方でございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

平成26年に作ったROI15%以上という基準が沿用されていると承知をしています。

当時と今では全く環境が異なっていまして、金利が上がっています。

また、CAPEXも倍近くになっています。

という中で、同じ基準になっていいのかということは、今回これでいいと思いますが、これから見直しを随時していくべきだと私は思っています。

ROI15%以上だったらこれ使えますよと言ったときに、はいはいと来る人って多分少ないと思うんですね。

インフラものはまず二桁リターンなんてないですから、まずここでしゅんとしてしまいます。

ソフトウェアとかいけるんでしょうが、ソフトウェアの投資を我々が支援したいからこのルールを作っている方は多分そうじゃないんだと思いますね。

半導体は入るんだと思いますが、鉄鋼メーカーに15%以上の投資となるかというと、おそらくならないんだと思うんですね。

という観点から、このROI15%というのは、できれば今見直していただきたいんですけど、そういうわけにもいかないでしょうから、法律が成立したら速やかに実績とも見合いながらやっていきたいと思いますし、再生可能エネルギーの投資なんて、まず当てはまらないと思うんですよ。

投資環境が悪くなっていく中で、従来補助金やさまざまなインセンティブが足りないから、即時償却、もしくは税控除を認めると言っているのに、使える業種が限られているということであれば、ちょっと寂しくなるんじゃないかなと思いますので、大臣、ぜひ執行状況を見ていただきながら、随時の見直しをお願いしたいと思います。

金融支援の内容に関して確認をさせていただきたいと思います。

今回改正で新たに追加されました国際経済事情激変型と事業上昇型は、従来からあるDXや脱炭素を目指した事業適応型とはやや趣を異にするものでありますが、認定の基準や計画内容、どういうことの確認が必要となりますでしょうか。

答弁者 赤澤誠

赤澤大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

今般の改正案でございますけれども、米国の関税措置等との国際経済事情の変化、それから資源価格の変動等によるインフレ圧力などの経済社会情勢の変化の中、我が国企業の事業活動を持続的に発展させるため、国内投資による事業の高付加価値化の推進を図るものでございます。

その上で、まず国際事情激変事業適応につきましては、国際経済事情の急激な変動に対応して、その生産性向上のために設備投資を行うものでございまして、その設備投資を通じた事業の高付加価値化を図っていくかや、事業者の実績がどの程度悪化しているかを認定に当たって確認していきたいというふうに考えてございます。

他方で、また、この事業費上昇事業適応につきましては、事業費の継続的な上昇に対応して、生産性向上のための設備投資を行うものでございまして、設備投資を通じて、新商品ですとか、新サービスの創出、それから商品サービスの生産提供効率の大幅な改善などをどのように図っていくのかというあたりを認定に当たって確認していきたいというふうに考えているところでございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

さまざまな計画を、事業適応計画を立てて、大臣に認定をもらいました。

さあ、どんなベネフィットがありますかといったときに、大きく3つ書いていただいてますけど、政策金融公庫のツーステップローン、これ何度かこれまでも取り上げさせていただきましたが、ツーステップローン、金利が安い局面ではほぼ使われないと思うんですね。

今上がってきてますから、やっとツーステップローンが使えるかもしれないと思いますが、おそらく政策金融公庫が、じゃあこれ適用計画認定を受けました。

じゃあ、無審査で高校が2ステップローンを貸してくれるんですか?って、多分そうじゃないんじゃないかなと思うんですが、2ステップローンの直近5年間の利用実績、また計画が認定された場合、どのような高校側からはどういうふうな判断をされるのか。

また、この金融機関の平均的な審査期間というのは、どのような期間が標準的なものでしょうか。

河野大臣官房審議官。

政府参考人 官房審議官

お答え申し上げます。

ご指摘のとおり、過去のデフレ低金利の環境下の中で、実績でございますけれども、経済産業省が所管するツーステップローンにつきましては、過去5年間で言いますと、1件70億円の実績ということになってございます。

融資に当たってのプロセスでございますけれども、ツーステップローンの利用につきましては、実務上は、大臣による計画認定手続きと並行しながら、指定金融機関が与信審査も行い、そういったものを踏まえた総合的な観点から、融資を決定することとしてございますので、認定これだけで与信判断が変わるということが必ずしも確かに制度的に仕込まれているわけではないというリズムになってございます。

また審査期間につきましては、これは案件ごとに異なるために一概には言いにくいところがございますけれども、一般的に申し上げれば3ヶ月程度ということを想定しているところでございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

既存の取引先から借りれるような会社がおそらく多いんじゃないかと。

借りれないから助けてって言ってる人に3ヶ月待ってくださいってなかなか言いづらいなと思いますので、今回これでいいんだと思うんですけど、ツーステップローン、今までは金利が低かったんでめちゃくちゃ文句言ってきましたけど、今回ちょっとしか文句言いませんので、これもしっかり考えていただきたいなと思います。

中小機構による債務保証。

こちらもですね、これまでの実績、また審査にどのぐらい期間がかかるのか、教えていただきたいと思います。

河野大臣官房審議官。

政府参考人 官房審議官

お答え申し上げます。

中小企業基盤整備機構による債務保証の契約実績でございますけれども、直近5年間で見ますと16社、約248億円となってございます。

また、機構での具体的な審査の開始から貸付の実行まで、これも案件によってさまざまございますので、一概に言いにくいところがございますが、一般的に申し上げれば、これもおおむね3か月程度要するというふうに承知しているところでございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

文句ばっかり言っていて嫌われるので、この件に関してはコメントしないといこうと思います。

次に、中小企業の社債発行も一般化されている現在において、社債管理者設置義務の特例、具体的なニーズはそもそもあるのか。

私はないんじゃないかと思うんですけど、いかがですか。

河野大臣官房審議官。

政府参考人 官房審議官

お答え申し上げます。

この社債管理者の制度でございますけれども、まず企業が社債を発行する場合は、社債権者保護を図るため、会社法におきまして、金融機関などを社債管理者として設置することが原則として義務づけられているというところでございます。

この論点でございますが、他方で社債管理者は、発行体企業のモニタリングや迅速な債権保全、それから回収を行うことが義務づけられるため、リスクが相対的に高いような成長途上の企業については、金融機関から社債管理者の就任を拒まれるという事例もあるというふうに承知をしてございます。

このため、こういった企業にとりましては、その円滑な社債発行の観点から、社債管理者設置義務の免除を受けるニーズはあるのではないかというふうに認識をしているところでございます。

具体的には、本法案では、社債権者保護のための一定の要件を満たす事業契約を認定を受けた事業者につきましては、それを免除する特例というふうにしているところでございますけれども、これはいずれにいたしましても、日本は社債市場がなかなか活性化しないという構造的な環境にある中で、発行体の方が潜在的には非常に発行のニーズを持っていたとしても、なかなか顕在化されないという市場の状況にあることは認識してございますので、ご指摘も踏まえながら、しっかり業界団体などと協力しながら、この制度の趣旨、活用方法を丁寧に説明して、この必要な企業に制度が適切に届くように、しっかりと努力していきたいと考えているところでございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

二十年前銀行にやっておりまして、中小企業にもバンバン社債発行してもらっていました。

貸し出しで出すとですね、3%で貸し出しますと、毎期3%という収益なんですけれども、社債を発行しますと、手数料で頭でいただけますので、当期の実績になりやすいということで、社債シフトというのが一時期流行った時期がございまして、社債が日本に定着していないというのは、それも割とちょっと的を射ていない答弁な気がしますので、そもそもですね、社債発行したいのに金融機関が、社債管理者受けませんっていうところは、やっぱり社債発行しちゃダメなところだと私は思うんですね。

ですので、ツーステップローン、中小企業の保障、社債管理者、このメニューを作っていただいたこと自体は悪くないんじゃないかなと思うんですけど、じゃあこの一生懸命事業適用計画を書いて認定されて、さあ受けられるメリットがこれですって言われると、ややがっくり感がありますので、大臣いかがでしょうか。

その他にもお考えなことがあると思うんですけれども、よろしくお願いします。

答弁者 赤澤誠

赤澤大臣、はい。

2030年度135兆円、2040年度200兆円という官民国内投資目標の達成に向けて、民間企業の積極的な大規模投資を喚起していくことが非常に重要だと思っています。

一方で、投資期間が長期にわたる大規模な成長投資について、貸し手の資金流動性とか事業リスクといった観点から、民間融資による調達に一定の制約が存在するため、必要な投資資金の調達が困難になることもあり得ると思っています。

本法の金融支援は、こうした事業について認定制度を設けた上で、金融支援を講じるものでありまして、民間融資の量的予見リスク補完及び企業による社債活用のコストを低減にする点で、私自身は一定の効果があるというふうに思っています。

その上で、委員からいただいたご指摘も踏まえ、引き続き、政策効果の検証をしっかり行いながら、ニーズのあるところに制度が届くように、周知などを徹底してまいりたいと思います。

質疑者 河野義博

河野義博君。

よくあるのは、政策効果に経済産業省から通知が行って、「早く案件一件目出せ」というのは来るんですね。

ですので、それはそれでいいんですけど、本当に正しく政策評価ができるようにしていただきたいなと私は思います。

次にエッセンシャルサービスの質問に移ります。

同じようなことが金融支援に関しては質問通告しているんですが、残りの時間がありますので、順番だけ変えさせていただきまして、まずは、過疎地域のSSに関して伺います。

人口減少社会において、少子高齢化に伴う構造的な人手不足こそ、我が国経済が直面する最大の構造的問題の一つであります。

人手不足は、労働集約的な対人サービス産業の中でも、人々の生活に不可欠な物品及び役務を提供するエッセンシャルサービスで顕著化をしています。

今回の改正においては、食品など生活必需品の卸小売、バス・タクシーなどの交通、運送、ガソリンスタンド、自動車整備その他の生活の維持に必要なサービスを提供する事業者が、計画を申請する制度などが盛り込まれております。

私が最も心配しているのは、サービスステーション、ガソリンスタンドであります。

ガソリンスタンドの減少は全国的な傾向でありまして、給油所の数は平成の終わり頃は過疎地で3万箇所をキープしていましたが、令和6年度末には2万7千箇所と、6年間で1割減少しています。

過疎地のSSが減少する要因は、言うまでもなく経営者の高齢化であります。

高齢のご夫婦だけで経営されているSSも多いため、入院や要介護によりお一人が欠けると配達ができないために営業をやめるといったケースは珍しくありません。

また、タンクの更新に予算が必要という観点から廃業に至るケースもあります。

資源エネルギー庁は、自治体の中でSSが3カ所以下の市町村を公表していますが、市町村合併が進めばSSの数は単純に足されるので、SS過疎から卒業するという奇妙な現象も起きていまして、自治体の中にはSSの減少に課題意識が乏しい場合も見受けられます。

国土交通省では、エッセンシャルサービスを集約した「小さな拠点」という構想を打ち出していますが、この中にはSSも含まれております。

このSSの移転は、地下タンクの新設を伴うことになることから、高齢の経営者では二の足を踏むというケースが、大臣。

はい。

政府参考人 枠田資源燃料部長

資源エネルギー庁、枠田資源燃料部長、お答え申し上げます。

過疎SSについてのお尋ねでございます。

SSは、住民生活や経済活動にとって不可欠な地域の燃料供給を担う、いわば最後の砦でございます。

そのネットワークを維持することは極めて重要だと考えてございます。

経済産業省では、以下の御指摘でございましたけれども、SS過疎地につきましては、SSが3カ所以下の市町村と、それからSSと居住地までの距離が長い地域を含めた市町村、これをSS過疎地と定義をいたしまして、そうした自治体に対しまして、毎年地域の燃料供給に関するアンケートを実施をしております。

それによりまして、SS過疎の問題に対して自治体が意識的に取り組むよう促してきているところでございます。

その上で、そうした自治体が地域の燃料供給を維持する計画を策定する場合には、それを支援してございますし、その計画に基づく設備導入の支援も実施してきてございます。

それから、地方検査局の話もございましたけれども、検査局を通じまして、SS過疎地の自治体向けに、これらの支援施策や先進事例に関する情報提供を行って、自治体への直接的な働きかけも強化をしているところでございます。

こうした取組を通じまして、地方整備局と連携しつつ、それから自治体とも問題意識を共有しながら、地域のエッセンシャルサービスである、そういったSSをしっかりと支援してまいりたいと考えております。

質疑者 河野義博

河野義博君。

最後、端的に都市部のSSについても伺います。

大型ショッピングセンターの併設店が増えておりまして、

山岡達丸 (中道改革連合・無所属) 35発言 ▶ 動画
質疑者 山岡達丸

地域のSSは単なるガソリンの販売所ではなくて、地域の防災拠点でもあり、地域のコミュニティのベースでもあり、公共性の高い役割を担っている中で、都市部のSSは、こうした都市部のSS過疎の振興にもつながっているんじゃないかなと思いますが、政府としての認識、また対応策に関して最後に伺って質問を終わります。

委員長 工藤彰三

枠田資源燃料部長。

政府参考人 枠田資源燃料部長

お答え申し上げます。

大規模販売店でございますけれども、これは大規模な調達などを通じまして、有意な仕入れや価格設定が可能である一方、地域のSSの中には、大規模販売店との価格競争にさらされている事業者がいると、そういう指摘があるというふうに認識をしてございます。

業界団体からも、大規模販売店の進出が周辺のSSの経営に影響を与えまして、地域のSSが廃業することで、さらに精査をしていく必要があると考えてございます。

経済産業省といたしましては、国民生活や経済活動にとって不可欠な石油製品が安定的に供給される環境を整える必要があると考えてございますので、SSの経営力強化に向けた設備導入支援、それから経営支援のための金融支援なども通じまして、SSのネットワークの維持のためにしっかりと取り組んでまいりたいと考えてございます。

委員長 工藤彰三

次に山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸です。

質疑の機会をいただきました。

ありがとうございます。

今日は経済社会情勢の変化を踏まえた企業の事業活動の持続的な発展を図るための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案ということで、その審議でございますが、いくつかの法案が束ねられておりますけれども、この基本的には国内の産業の競争力を高めていくということでございます。

その中で今回の法案に特に含まれています、この産業競争力強化法の頭脱されている本体につきましては、過去類似の改正も行われていますけれども、今回の中身は本当に国内への投資を大きく呼び込もうという、本気でこれをやっていこうという、税制もあるいは制度もそうしたことが含まれているということを強く感じるわけであります。

その背景の一つと見られますのが、米国でトランプ政権が誕生するということで、トランプ大統領もまた米国内に大きな投資を呼び込んでいくんだというこの法案、OBBA法案とOne Big Beautiful Bill Actという、一つの大きな美しい法案という名称だそうでありまして、トランプ大統領らしい法案名かもしれませんが、この中に国内投資を促すための即時償却、あるいは大規模な減税ということで、まさにその年投資したものを100%経費にできるということで、そうしたことが米国も動こうとしている。

そしてまた各国、それぞれ各国諸国が国内への投資を大きく呼び込もうという中で、ここに日本としても過去の反省で、あまりにも国内投資が乏しかったというその分析の下で今回の法案が大胆な措置として今提起されたんだということを理解しているところでございます。

ただ同時に束ねられている法案でございますけれども貿易保険法の改正案ということが含まれていますが、これにつきましては赤澤大臣も最前線でコミットされてこられましたが、米国トランプ政権と日本との間で米国内への投資に関して5500億ドル。

当初は80兆円と言われていましたが、今の為替水準で仮に160円だとすると88兆円でそうであります。

この5500億ドルの米国内への投資のことについて日本としてもコミットするということを日米合意を結んできたということで、そのことに対応するための中身も含まれております。

すなわち大雑把に言いますと、今回の法改正は、国内への投資と米国内への投資を同時に促進するという、ただ米国につきましては、基本的には直接投資ではなくて、金融措置、金融支援という形ではありますけれども、大きいスケールで考えますと、理念的には相反するとも言えるかもしれませんし、無理が生じかねない中身なのではないかという指摘もあるんじゃないかと思うわけであります。

国内の産業競争力強化というのは、私も我々もみんな大いに進めていくべきだという思いは持っているわけでありますけれども、トランプ大統領との約束との中で、この米国への巨額な投資のコミットメントも解決していくというそうした中で、どのように日本の国益が守られていくのかということ、このことは、交渉の最前線に携われた赤澤大臣と、特に経産省側で、汗をかかれている新井局長に、今日お越しいただいております。

新井通商政策局長にも、またお伺いをしていきたいと思います。

振り返りますと、米国トランプ政権による、言うなれば一方的な相互関税と、自動車などの分野別関税。

発表されたのは、昨年の4月でございまして、当時日本に対しては、24%から25%ぐらいだということでございました。

その後、赤澤大臣が、当時は経済産業大臣で、ということで、何度も米国に足を運ばれて、7月に、この相互関税と自動車関税、おおむねといいますか、15%の税率に抑制すると。

さらに大事なポイントは、他国と比較しても最低国待遇ということで、他の分野でさらに他国が低い税制があれば、日本としてもそれに合わせるということでございまして、15%の関税が残っているということは大きい障害ではありますが、ただ大きく見ますと、他の国との比較の中で日本が劣後しないことが競争力、もちろん米国内との競争力は関係しますが、他国との競争力は劣後しないということで、これはこれで一つの大きな成果なんだろうと。

もちろん関税がかかることそのものについては、これは一方的だと思いますが、そのことは大きな前進をしたんだろうと思います。

ただその代償という表現を使いますが、その代わりとして、米国への5500億ドルの投資のコミットメントということもあるということが、今回の流れであろうということを思うわけであります。

ただ、直接投資じゃなく金融措置であるということなので、日本国との企業の直接投資要力がそのまま米国に向くわけではないということでございます。

もちろんリスクは日本として金融措置ですから取っていくということであり、かつ政府系金融機関でありますJBICとNEXTYが関わるということで、これは国内の法律に基づいて運用が厳格に定められていますから、日本企業の利益につながる案件として選ぶ、法律に基づいて選ぶという枠組みになっていることでございますので、こうした大きな交渉の中でも、できるだけ日本に国益をもたらすという中身になっているということについては、私もそれはよく考えられている仕組みだと思いますし、そのことには本当に敬意を表する次第であります。

しかしこの案件生成は、原則としてトランプ大統領の任期中でありますので、2年9ヶ月残りであります。

そこに88兆円とも6兆円とも言われていますけれども、そうした案件を生成すると。

そしてそのための政府系金融機関、ネクシーの財政基盤の強化のための交付国債3兆円を今回、法改正で整えていくということであります。

ただ大臣にまず確認させていただきたいことでありますが、この一連の経過があって、我々の国として法改正までして対応していこうということでございますが、これは少なくとも昨年の日米合意の関税の約束が、トランプ政権下でこれからも守られていくということが大前提であろうと思うわけであります。

というのは、トランプ大統領が発した相互関税、あるいは分野別関税は、米国内のこの最高裁判決の中で違憲だとされて、今、その適用法令、関税の適用の根拠、法律を変えて、この通常法の122条ということで、USTRが権限を持つ税法に変えたということで、10%の追加関税。

結果として、従前より税率が上がっているものもある。

もちろん下がっているものもあるわけでありますけれども、ただもうすでに前回の日米合意の中で不安定な状況になり始めています。

この税率も150日間の措置というのが限度があるということで、7月24日頃には通商法301条を根拠とした関税にさらに振り返っていくんじゃないかということも観測として伝えられています。

昨年10月もトランプ大統領が日本にお越しになって、改めて確認されたこの関税に対する約束。

もちろん日本はそれに対しての5,500億ドルのコミットメントがあるんですけれども、今後、また、ラトニック商務長官とも大臣はコミュニケーションを取られると思いますが、この7月24日の改正を機に、例えば、合意を超えるような水準の関税が課されるとか、あるいは、この合意に入っていない新たな追加の情報を求められるようなことが、あってはならないと思います。

そのことについて、絶対そういうことはないんだということも含めて、大臣からまずご答弁をいただければと思います。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

3月6日にラトニック商務長官と行った会談で、米国による新たな関税措置に関して、日米双方が引き続き、昨年の日米間の合意を実施していく旨を確認をし、今後、日本の扱いが昨年の日米間の合意より不利になることがないようにすること、昨年の日米間の合意上の追加的な措置を日本に対して求めないことを申し入れております。

また、3月19日の日米首脳会談でも、高市総理とトランプ大統領の間で、昨年の関税に係る日米間の合意の着実な実施ということが改めて確認されております。

さらに、米国の今後の対話は予断しませんが、グリア通商代表は、総合関税が違法との判決が出された2月20日に、米国とのこれまでの通商合意は有効であり、今後も維持されると、私たちはそれらを遵守すると発言したと承知をしています。

我が国としては、昨年の日米間の合意を着実に実施していく考えであり、また米国に対しても合意を着実に実施するよう引き続き求めるなど、我が国が不利益を被ることがないように取り組んでまいりたいと思います。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

ぜひ今回の法改正の大前提だと思っておりますので、そのことはよろしくお願いいたします。

直接投資ではなくて金融支援としてコミットするということで、繰り返しになりますが、日本国の企業の直接投資余力というのは削がれない。

これは願わくば日本国内に投資をしてほしいという思いなわけでありますが、その中で枠組みとして、日本の企業はサプライチェーンの参画、製造品の提供とか、いろいろな形でプロジェクトには参画していくということで、リスクは取るものの、直接投資のプロジェクトは日本国内に余力を残しながら、日本のいろいろな企業が米国のプロジェクトに関わっていくということで、うまく運用することによって、非常に日本の経済にプラスになるんだろうと思っています。

他方で、国内のサプライチェーンの余力といいますか、製造余力というのにも、それはそれで上限はあるんだと思っております。

例えばですけれども、私が個人的に思うのは、電力の系統、この整備、今、所管として後ろにおられる築地さんが前職のときのお仕事でありましたけれども、特別高圧の変電設備とか受電設備等も逼迫をしていまして、今エネルギーの分野も相当プロジェクトの案件に多いそうでございます。

系統整備も含めて、このコミットしろと、日本企業もそれを総動員しろと言うと、今回の国会でも法案改正の審議がありますけれども、やはり国内の電力系統整備の遅れにもつながっていくとか、いろいろな他の日本の経済成長を阻害することにつながっていくような、このサプライチェーンの提供のあり方につながっていかないかどうかが非常に懸念するところでございます。

やはり大臣、日本国内の経済成長、これを最優先にするし、国内のやはり産業基盤、投資の支えになっていくことを第一に考えながら、米国のプロジェクトに参画していくんだと。

このことを御答弁いただければと思いますが、いかがでしょう。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

実際に委員のご指摘のような問題が生じないことを承知をしておりますし、そのようにやっていかなければならないと思っています。

戦略的投資イニシアチブは、日本企業が米国に製造拠点を新設するといった米国投資の促進を目的としたものではありません。

国内向けに必要となる供給能力を犠牲にしてまで参画を求めていないということです。

その上でご指摘のとおりで、JVICやNEXIという我々の政府系金融機関が今までの業務の延長線上で、今までより規模の大きなそういう仕事をするということが一つ。

これはこれでまたメリットだと思いますし、またむしろ直接的には日本企業がですね、この戦略的投資イニシアチブにサプライヤーや、あるいはオフテイカー、例えば半導体工場がアメリカでできたときに、そこでできた半導体を優先的に我々が買い受けますよ、みたいなこととか、あるいは原油輸出施設について投資しておいて、いざこういう状況になったときには、我々が優先的にオフテイクを買い取れるようなことを結んでおくとか、いろんな意味でプラスがあります。

まずサプライヤーをオフテイカーとして参画し、安定的な需要見込みが立つことは、実は日本企業がサプライヤーに入っていくということは、日本国内での設備投資の後押しにも実はつながるということがあると思います。

投資額の規模については、我が国の国内投資について、2030年度135兆円、2040年度200兆円という目標を政府が掲げておりまして、今回の戦略的投資イニシアチブの規模も、今、円安傾向も入れれば88兆円ということですけど、極端に巨額ということは考えていません。

米国との戦略的投資イニシアチブをもてこにしつつ、本法改正による大規模な設備投資促進減税を含め、危機管理投資、成長投資を促進し、強い経済の実現に取り組んでまいりたいと思います。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

ありがとうございます。

国内の供給力を犠牲にしてまで、そういうことは進むことはないということのお話をいただきました。

国内の設備投資も進むんじゃないかということでございますが、国内には人的な制約も今大きな課題でございます。

これは別途また議論をさせていただきますが、ぜひ総合的な供給力の確保というのはまた別に議論すべきことだと思いますので、そのこともしっかり進めてまいりたいと思います。

サプライヤーとオフテイカーのそういう利益もあるんだと、優先的な確保の部分も日本企業への利益ではないかということのお話ありまして、なるほどそうだなということも感じました。

ぜひですね、この一定程度関わる日本の実力からすればもちろん一定程度関わるし、これは繋がりはあるんですけれども、今回の枠組みがあるからこそ、私たちがまだまだ世に眠っているような中小企業も含めていろいろな企業がその可能性を持って参画していくような、そういうビジネスチャンスに変えていただきたいということを思います。

当然国内企業のマッチングみたいなことが重要になるんですが、経済産業省がご自身たちでお持ちの付き合いのあるリストというのは、大手の企業ばかりなわけではありますけれども、そこだけで終わってしまうようなプロジェクトじゃなくて、中小企業も含めて、深掘りした繋がりにつながっていくような取り組みをしていただきたいと思いますが、大臣にぜひご見解いただきたいと思います。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

私どもも、まさに今、委員がおっしゃったように考えております。

第一陣プロジェクトについて、まさに委員御指摘のとおり、日本企業とプロジェクトのマッチングを進めてきておりまして、具体的には経済産業省から参加可能性のある各企業と密にコミュニケーションをとるとともに、米国政府や各プロジェクトの具体的な事業の運用にない企業に対して、日本企業の参加機会を強く求めてきております。

実際こちらから申し入れて、じゃあこっちに変えようみたいなことをやってもらってきているところです。

大企業のみならずサプライチェーンを通じて製品を納入する中小企業が増え、技術向上や市場獲得につなげることも重要でありまして、この観点からは3月31日に大臣政務官がプロジェクトへの参画に関心を持つ中小企業をわざわざ集めて、車座会談を主催し、私も出席をして、強い期待を述べたところです。

参加した中小企業からは、本イニシアチブへの参画が、彼自身のビジネスにとって良い機会となる、といった力強い言葉もいただきました。

引き続き、中小企業も含めて、できるだけ多くの日本企業が参画できるように、後押しをしてまいりたいと思います。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

今回の経過が、米国トランプ大統領との約束で、この五千五百億の日本は約束をさせられたというような伝わり方もしていることもあり、また米国のことでもあり、そうしたプロジェクトが自分たちの事業に大きくチャンスにつながるんだということは、なかなかまだまだ伝わっていかないのかなと思いますし、もっと言えば私たち、議員たちもそうかもしれませんが、本当に自分たちの身近な地域の事業者がつながっていくのかということも、我々ももっとよく知って、つながりをつけていかなければならない。

今回の枠組みが、そういうチャンスに変えていくものにしていかなければならないということは、本当に強く思うわけでございます。

その上で、あえて聞くわけですけれども、今回枠組みの要件として日本の法律に基づいて進めると、日本企業の便益というのが要件になっているわけでございまして、そこをフルに活用しようということでございますけれども、ただ大臣に確認しておきたいのは、わずかでも日本企業が関与すれば法的要件をクリアしたことになるのかという点でございます。

先ほどサプライヤーだけじゃなくてオフテイカーという概念もあるんだということもございました。

私は、付加価値一定割合以上の製品やサービスが日本企業によって提供されるとか、先ほどオフテイクの話であれば、日本企業にとって優先的に確保できるような具体的な見通しとか、少なくとも量的な要件といいますか、そういうことをきちんと課せていかないと、88億円の米国投資が日本の国益にもつながるんです、日本企業も関わるんですということが、具体的な形として立証して説明できないんじゃないかということを思うところであります。

ぜひ大臣ですね。

わずかでも関わっていればいいとか、そういうことではなくて、量的にも一定程度説明できる、そういう基準を設けて進めるべきだと思いますが、御見解いただきたいと思います。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

国益の追求ということでありますので、日本への便益、これも最大化していくということは、当然念頭に置かなきゃいけないとは思っています。

戦略的投資日米のプロジェクトは、日米間の了解を覚書に明記されているとおり、日米両国によって構成される協議委員会において、日本への便益、メリットを含む、法的な面はもちろんですけど、戦略的観点からの確認精査もなされます。

日本企業への便益については、実は多様な形態が想定されると先ほどからご説明しておるところですけど、具体的には関連機器やサービスの供給による経済成長の促進といった面もありますが、委員にも先ほどからご認知いただいたように、日本企業の生産物のオフテイクといった、日米両国のさらなる総合利益の促進、あるいは我が国の経済安全保障の確保みたいな面もあります。

といったような便益があるので、なかなか単純に数値比較することが困難であり、量的な基準による機械的な判断にもなじまないかなと思っておりまして、さまざまな観点を考慮し、総合的な確認精査を行うことにより、我が国への便益を確保していくというのが適切だという考え方をしております。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

なかなか具体的にはならないんだというお話でございましたが、ぜひ結果としては本当にプラスだったのだという形が説明できるような形に進めていただきたいということは強く求めるところでございます。

もちろんリスクがあるわけであります。

そのうちのいくつか、また大臣にも質問していきます。

それは今回のプロジェクトの決定というのは、いわゆる戦略的投資イニシアチブに関する協議委員会というところで決めていくということでございます。

この協議委員会には、当然日本の政府金融機関でありますJBICであったりとか、NEXI貿易保険機構であったりとかも参画し、経産省、財務省、外務省も直接参画をされるということでよろしいんですよね。

ごめんなさい。

一言答弁してください。

政府参考人 新井通商政策局長

新井通商政策局長。

お答えさせていただきます。

委員御指摘のとおり、経産省、外務省、財務省が参画しております。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

直接省が参画もして、案件を決めていくということでございますので、米国からも商務省が参画しているということであります。

非常にグリップは握って進めているんだということは感じるわけでありますが、この第一次案件は決定されました。

内容を見ますと、プロジェクト自体は10年を超えるような規模のものでございます。

巨額の投資で、それは続いていくことがもう決定されているわけでありますが、この10年という数字を見ますと、トランプ政権は残り2年9ヶ月なわけであります。

そのトランプ政権が終わった後も、もう向こうのルールでこれ以上の継続はないわけでございますから、あと、この協議委員会が本当に機能がしっかりと維持されるのかということは、よく考えていかなければならないということでございます。

長期のプロジェクトですから、不測の事態で遅延が起きたり、あるいは何かの事態で追加の経費の増額とか、採算性の悪化を生じることもあり得る中で、協議委員会の機能がきっちり果たされていれば、またいろいろ対応の仕様もありますが、そのときに、ラトニック商務長官が、今も赤澤大臣との関係の中で、ことに影響力をもたらすことができるのかということも含めて、そういう状況じゃなくなっているだろうということの可能性の方が高いわけでございますが、この協議委員会で決めていくんですけれども、その後も形骸化せずにきちんとこの枠組みが続いていくと、このことをどのように担保していくか、確保していくか、大臣に御見解いただきたいと思います。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

はい。

戦略的投資イニシアチブの下で対応するプロジェクトについては、了解覚書に基づき、協議委員会において、収支の確実性、あるいは日本への利益といったようなことについて、しっかりと精査を行うこととなっており、第一回プロジェクトにおいても、計画の遅延や経費の増加の可能性も踏まえても、採算性に問題が生じないということを見込んで、精査確認しているところです。

プロジェクトの実施中においても、日米で連携して着実に。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

万が一遅延とかお話ありましたけれども、長大なプロジェクトですから、私は結構あるんだと思います。

あと、大臣ももうよくご承知のとおりだと思いますが、政権が変われば、トランプ大統領に象徴されるように、前政権の否定もあったり、さまざまなものがガラッと変わるということで、この瞬間、この問題は解決できるような答弁をいただけないということは思っておりましたが、ぜひそういうリスクがあると。

協議会の形骸化とか、このプロジェクトが本当に私たちのコントロール下にならなくなるような事態というのは、これは避けなければならないということの問題意識は、ぜひここでもお伝えしたいし、このことにはぜひ取り組んでいただきたいと思います。

すみません、ここからは新井局長に伺います。

局長もまた、最前線でこの枠組みを考えて、いろいろ進められたということで、財務省の皆様ともよく連携しながら進められてきたということも伺っております。

先ほど、大臣の御答弁でも、大前提は失敗する事業は作らないんだと、そういうのは選ばないんだということは、よくそれは大前提としてそういう思いなのをよく承知していますが、もちろん保険機構なわけでございますから、そうじゃなかったときのための措置ということで、金融的な支援のバックアップ、民間金融機関のバックアップがついているわけではありません。

このプロジェクトの失敗ということがあると、やはり保険金を支払うことにつながるわけでありますけれども、無尽にこれを支払うということにはならないということを思います。

貿易保険法上も、そのことが制限されているということを承知していますが、今回のように政治的な要素も非常に強い背景もある中で、モラルハザードみたいなことが生じる懸念もある中で、法律に基づいて厳格に運用されるべきなんだろうということを思うわけでありますが、Nexiの保険金を払うという状況について、まず局長に御見解を伺えればと思います。

政府参考人 新井通商政策局長

新井通商政策局長。

お答えさせていただきます。

戦略的投資イニシアチブにつきましては、Nexiが保険金支払いを行う場合につきまして、これ、貿易保険法に71条というものがございます。

この規定に合致した場合のみに、保険金支払いは限定をされてございます。

具体的には、例えばですね、外国における戦争内乱とかですね、為替取引の禁止といった規定もございますし、またいわゆる信用リスクというんですかね、有志の相手方の破産手続き開始の決定、それから有志の相手方の債務の履行遅滞といったこの規定に。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

続いて局長に伺いますが、今回は区分経理をされるということで、仮に保険事故があっても既存のNexiの事業には影響しないと、つまり通常の保険商品の掛け金が上がるとか、積立が使われるということはないということでございます。

それが大きな特徴だということで改正でございます。

逆に言いますと、保険の本来の仕組みは、広くさまざまなユーザーが保険料を積み立てることで、その中のわずかな可能性で発生する事項に対応するということであります。

区分整理の中だけで、その範囲だけでリスクを背負うということになりますと、例えば今回最大3兆円の交付国債ということで財政強化しますが、プロジェクトというのは10兆円とか20兆円と、それが倒れれば、1回でこれは交付国債の額を超えていくということになることも、限られた範囲でリスクを承うわけでございません。

結局のところ、その支払いの原資というのは国庫による追加的な資金投入ということになるという理解でいいのか、局長に御答弁いただければと思います。

政府参考人 新井通商政策局長

新井通商政策局長、大変大事な質問をいただきました。

まずそもそも論といたしまして、日米政府が参加する協議委員会において、ここのプロジェクトの収支整合、償還確実性については、しっかりと精査確認をしております。

巨額の保険金支払いが生じるということは、基本的には想定していないというのが大前提でございます。

その上でございますが、本イニシアチブへの保険引受けであります特定引受け業務につきましては、委員御指摘のとおり、ネクシー内に特別勘定を設けまして、通常業務とは区分して経理を行うことにしてございます。

通常業務においてこれまでに得た保険料等から保険金を支払うことは想定しておりません。

そのために特別勘定において保険金支払いの原資が不足してしまう。

そして民間金融機関や金融市場からの適時の資金調達が困難であると。

そうした場合については、交付国債の償還を行って対応することとしておりまして、この交付国債については、今回必要な交付額3兆円ということで適切に見込んでおります。

さらにですね、一般論として申し上げますと、貿易保険法に28条というのはございます。

これはですね、ネクシーにおいて資金調達が困難な場合には、政府が必要な財政上の措置を講じると、そうしたことが規定されております。

これも踏まえまして、確実な保険金支払いのために、政府として必要な対応を行うことが可能になっていると考えてございます。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

はい。

88兆円の案件もあるから、その中でリスクヘッジをするということでございます。

何が何でも、その失敗する案件は作らないという決意でやっておられるんだと思いますが、併せて伺いたいんですけれども、やはり政治色の強い今回の経過がありますので、政治的なリスクについても伺います。

具体的に言えば、トランプ大統領ご関心案件みたいな話が今後ないかということでございます。

今回の第一陣はもう決定済みですが、第二陣の発表の経緯は、まだこの協議委員会で承認をされていないにもかかわらず、先日の高市総理の訪米の際の発表で大々的に、トランプ大統領と並んで、第二陣はこれですと発表したわけであります。

理論上はまだ承認していないわけですから、これは決定されない可能性もあるんですけれども、両国の首脳が肩を並べて大々的に発表されたものが後から認めなかったということが果たして政治的に可能なのかということが懸念するんです。

もちろん第二陣はエネルギー関係など手堅いものになっていると思いますけれども、こういう承認前にどんどん発表していくような外交の手土産的な形になっていくと、今後無理な政治案件みたいなことが生じるんじゃないかと。

そういうことはないということは、新井局長に断言していただきたいと思いますが、いかがでしょう。

政府参考人 新井通商政策局長

新井通商政策局長。

お答えさせていただきます。

第2陣の3件のプロジェクトでございますが、これは3月19日、日米首脳会談のときにですね、日米両政府が日米間の戦略的投資に関する共同発表というのを発出をいたしまして、そこではプロジェクトの詳細について連携しつつ、誠実かつ迅速にさらなる作業を行うということとなってございます。

詳細につきましては、第一次案件と同様に、協議委員会において、収支整合、償還確実性、及び日本企業への裨益という観点から、しっかりと精査確認をしてまいります。

決して外交の手土産なので無理に作っていくということではなく、しっかりと精査を行っていくつもりでございます。

従って、御懸念は当たらないということで、お答えさせていただきます。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

ぜひ、よろしくお願いいたします。

今回の経過も含めてトランプ大統領のキャラクターが大変特別であるということは私もよく承知しておりますけれども、日本の国民の皆様の税金が投入されるプロジェクトということでございまして、そういうことはないようにぜひお願いしたいと思います。

局長に続いて伺いますが、第一次案件に、人工ダイヤの製造等のことも含まれております。

人工ダイヤは今、具体的には中国企業が世界を席巻していますから、日本にとっても、一国のみに依存して、人工ダイヤというのは、工飾用のダイヤではなくて、製造業の加工設備に必要な、そういうものでありますけれども、一国のみに依存するのは良くない。

米国に新たな製造拠点ができれば、それは大事な話なんですけれども、ただすでに市場がもう中国によって席巻されている中で、一定の市場を確保するにはですね、米国内の市場を確保していくということも重要なんですけれども、そうするとですね、結局その米国内の競争力を確保するためにトランプ大統領の関税に頼る、米国関税に頼ると。

そういうことも前提にしたプロジェクトであるというふうに見えるわけでありますけれども、今回のプロジェクトは、まさにトランプ関税を織り込んだ計画になっているんでしょうか。

局長に御答弁いただければと思います。

政府参考人 新井通商政策局長

新井通商政策局長。

お答えさせていただきます。

人工ダイヤモンドにつきましては、委員からお話しありましたとおり、製造業の確保プロセスにおいて必要不可欠なものでございます。

それが特定国家の依存度が大変高いということで、このプロジェクト、経済安全保障上もサプライチェーン強靭化の関係からも大変重要なプロジェクトだと考えてございます。

このプロジェクトを含め、本イニシアチブのプロジェクトにつきましては、昨年9月の了解覚書に基づきまして、米国側が土地や水、エネルギーの提供、それからオフテイク、引き取りの契約といった様々な貢献を行うこととされてございます。

この人工ダイヤモンドのプロジェクトについても、協議委員会における議論の中で、米国政府が日本企業や米国企業によるオフテイク、引き取りに関するアレンジをする支援をするということを確認をしてございます。

その他、米国政府が様々な政策的措置を含むということを前提として、そうした措置を通じて十分に販売量が確保されるスケールしてコストダウンをして競争力が得られるということを前提に、このプロジェクトについて合意をしているということになってございます。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

米国企業が引き受けると、政策的措置を前提にしているというお話でございました。

質問はしませんが、やはり自由貿易の機軸として、私たちは米国政権のこの関税のことを指摘した中で、どうしてもプロジェクトを成功させるためには、この関税を前提にしていくということも考えるということでございまして。

今後の貿易の私たちの国の在り方、考え方も一つ大きくいろいろ考えていく機会になるのかなということもございますと思っております。

難しいテーマでございますけれども、ぜひ日本の国益の最大化のための議論というのも、私の立場からもまた皆様にいろいろな形でお話しいただきながら、研鑽深めさせていただきたいと思っております。

その上で大臣にお伺いします。

いろいろなリスクとか、いろいろさまざまな課題もあると思っておりますが、他方で、今回トランプ大統領のコミットメントというのは、日本以外でも、EUとか韓国とか、あるいは地域で言えば台湾なども、いろいろ関税の引き下げと引き換えにいろいろなことを行っています。

直接投資の案件もあるし、具体的な企業名を要請されているケースもあるわけでございます。

理屈の上では、日本が金融措置で、そうしたトランプ大統領との他の国とのコミットメントにも金融として関わっていくということも模索することもあり得るんじゃないかと思っております。

その中でもし仮にこれまで以上に具体的に言えば、台湾のTSMCが米国に進出さらにするんですよというときに、これまでだって日本の関わりはあっても、それ以上に日本が関わりながら、そういうプロジェクトに一緒に参画していくということも十分、これはチャンスになるんじゃないかと思いますが、こうなりますと、米国のみならず、他の国との連携というか、呼びかけというのも、赤澤大臣からしっかりとやっていただきながら進めていく必要があるんじゃないかと思います。

丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ) 65発言 ▶ 動画
質疑者 丹野みどり

今回のトランプ関税のチャンスを最大に生かしていくような戦略を、大臣にぜひ指導して進めていただきたいと思いますが、ご答弁いただければと思います。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤亮正

今回の5500億ドルの日米間の戦略的投資について言うと、米国内に投資をすることで、経済安全保障大臣のご指摘をきちっと踏まえて、日米に必ずしも限らず、当然ながらプロジェクトの結果、日本にメリットがあることは確保した上で、もちろん収支相償、償還確実性といったようなことも満たしながら取り組んでいくという考え方でございます。

委員長 工藤彰三

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

はい。

もう時間も迫ってきました。

最後に大臣に一つ決意だけ。

いずれにしても日本企業の技術的優位、不可欠性もなければ進みません。

劣後していたら選ばれないわけであります。

日本の産業基盤の強化と技術の強化、このことも同時に進めること、最後に御決意一言いただけますでしょうか。

はい。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

今、委員がまさにおっしゃったことが私ども本当に考えていることでありまして、米国とお互い特別なパートナーと認め合って、世界の派遣国が経済安全保障を確立するにあたって、日本を特別なパートナーとすると、日本からいろんなものを調達するとなれば、我が国はそれに応えるための国内投資も活発になることが期待できますし、また技術革新も進んでいくと。

得るところをしっかり得て、我が国の競争力の強化、経済発展にしっかりつなげていきたいし、経済安全保障も確保していきたいと思っております。

質疑者 山岡達丸

はい。

良い形で進めていけるよう、私たちもまた議論させていただきます。

ありがとうございました。

委員長 工藤彰三

次に丹野みどり君。

はい、丹野みどり君。

よろしくお願いします。

質疑者 丹野みどり

国民民主党、丹野みどりでございます。

先週、大臣に石油の供給体制について伺いました。

今日は法案質疑の前に、シンナーの供給体制について改めて伺いたいと思います。

先週、どういう資産をして、こういう備蓄があるから、いろいろな準備をしていて、例えば半年、1年は大丈夫なんだという見通しも教えていただきました。

あとは流通が目詰まりしているところもあるので、そこを細かく把握して対応していくというお答えをいただきましたけれども、地元に帰りまして、やはりものすごく切実なお声を伺ったんです。

なので、今日はとりわけこのシンナーについて、お声を伺ってまいりましたので、代読したいと思います。

よろしくお願いします。

赤澤大臣の4月14日の定例会見で、ナフサ等の原料は前の年に比べて同じくらい製造されているため、メーカー並びにうちのような卸売業者が本当は在庫があるんだけれども販売を渋っているような、そういった趣旨のご発言もありました。

しかし弊社では在庫に回せるようなシンナーは3月末からありませんし、前年比でのシンナーの入荷量は3分の1もありません。

全く入ってきていないシンナーも多々ある状態です。

この状況下においても、入荷してくるものを探して、何とか取引先様へご迷惑がかからないように供給を保つべく尽力しているつもりですが、現場との感覚の乖離がすごくあるなと思い、衝撃を受けました。

シンナーはかなり騒がれておりますけれども、各メーカーでは錆止めや塗料にまで影響が出ています。

待てば入る状態から受注停止へと、状況は悪化の一途をたどっている状態です。

塗料以外にもペイントポットやマスキングテープ、ペーパー類まで供給規制が入ってきており、大変困っています。

価格についてなんですが、シンナーは75%値上げといったかなりの値上げがあります。

さらなる値上げの可能性も拭えない雰囲気も出ています。

高価になりすぎて、取引様に困惑もあって、何とかしていただきたい、こういう状況です。

で、開店休業状態であるところも多々あります。

とにかくシンナーが足りません。

死活問題です。

なんとかこの本当に供給が足りているというのであれば、どこで止まっているのか、そしていま一度調べていただいて、本当にいち早い解決策をお願いします。

というお声でございました。

各社、例えば受注停止についてとか、価格改定についてとか、こういったいろんなものも各社出されていると、こういう状況でございます。

本当にシンナーは複雑ですので、いろんな段階で目詰まりをしていることが本当にあるのかもしれないんですけれども、本当に死活問題で、現場の方は本当に困っていると。

当然、医療用のものも命に関わりますけれども、こういった経済も本当に暮らしていけませんから、命に関わってまいります。

なので、こういった状況をどういうふうにお考えで、まず現状の認識と、そしてここに対する対応方針はどうなっているのか教えてください。

赤澤大臣官房審議官。

答弁者 赤澤亮正

お答え申し上げます。

シンナーについてご指摘をいただきましたけれども、上流かつ全体の原油や石油製品ということから申し上げますと、これは日本全体として必要な量を確保できているというのが今の状況でございまして、その上でシンナーの上流に位置します材料としてのナフサ。

これにつきましては、少なくとも価格品全体の国内需要の4ヶ月分は確保できているというのが全体の状況でございまして、日本全体として必要となる量、これを確保しております。

さらに中東以外からのナフサの輸入量、これを増加することによりまして、川中製品の在庫から使うというこの使用期間を半年以上に延ばすことが可能ということに今なっておりまして、また新南につきましても平時と同様に国内の需要量に応じた必要量を供給することができているというのが、全体としての認識でございます。

その一方で、一部にはご指摘のとおり、供給の偏りですとか、流通の目詰まりが生じているということも認識をしておりまして、経済産業省としては、国土交通省などと連携をしまして、新名を含む用材等の関係事業者に対して、改めて安定供給に係る要請を実施するとともに、建設業者の団体等への周知など、そういうことを一つ一つ把握した上で確実に解消しているというのが現在の状況でございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

もう本当にぜひお願いします。

今は変わっていると、やっぱり上流は大丈夫なんだけれども、やっぱり上流以降ですね、本当に皆さん困っていらっしゃるので、ぜひよろしくお願いいたします。

では、法案の質疑の方に移させていただきます。

政府はですね、2030年度に135兆円、2040年度に200兆円という、極めて高い投資目標を掲げております。

しかしですね、企業の投資行動はどうかというと、人口減少によって将来の需要がなかなか見通せないというところもありますし、様々な要因が絡んで、なかなか投資行動が慎重になっています。

現場のお声からすると、投資目標は理解するんだけれども、やはりこれも現実の実感と現場の実感と乖離しているとか、投資余力はなかなかない、土地がない、電力、水といったインフラが追いつかない、実際の許認可に時間がかかる、人材がいない、本当に技能人材も確保できない、投資をしても稼働率が上がらないんだと、いろんなお声が上がっております。

資料によれば、今回の法案の対象資産がですね、機械装置、器具、備品、建物、構築物、運搬機械、ソフトウェアと本当に幅広いなと思うんですけれども、これ、そもそもですね、35億円という投資下限があります。

これは実質的にやっぱり、なかなか使えるところが大企業だったという、さっきお答えありましたけれども、中小企業向けの5億円であってもですね、やっぱり地方の製造業にとっては極めて高いハードルだなと思っております。

質問ですけれども、この投資下限というのは、どの程度の企業が利用可能だと想定しているのでしょうか。

とりわけ、5億円投資をできるという中小企業が、一体どれぐらい存在するのか、教えてください。

加えて、日本政策金融公庫の調査によりますと、中小企業の8割近くが老朽更新ということにとどまっているんですね。

こうしたことからも、今回の法案が求めている、高付加価値をつけるんだと、高付加価値化を求めるための投資をお願いしますという、こういうことも、なかなか老朽更新で精一杯の中小企業からすると、なかなか難しいのかなと思うんですが、この辺りも含めてはいかがでしょうか。

畑山経済産業政策局長。

政府参考人 畑山経済産業政策局長

お答えを申し上げます。

この大胆な投資促進税制については、ご指摘のように全業種対象に大規模で高付加価値な国内投資を促進することを目的としてございまして、大企業につきましては35億円、それから中小企業につきましては5億円、そして投資収益率の要件を満たすということを求めてございます。

これによりまして、我々の方としては、対象になる設備投資、これが4兆円に上るというふうに考えておりまして、利用の機会は相当多くなりますし、増えてまいると考えております。

とりわけ中小企業についてでございますけれども、先ほど申し上げましたように、5億円以上ということでございまして、投資利益率、それも満たしたら、例えばですけれども、中小企業が工場の新設や増設に際して建物や機械装置などを一体的に投資するような案件にご活用いただけるというふうに考えてございます。

実際にそうした具体的な案件についてもお声をお聞きしているところでございます。

また、中小企業につきましては、この税制とは別に、基本的に投資規模などの要件がない中小企業経営強化税制という既存の税制がございます。

大胆な投資促進税制との選択が可能となってございます。

実際この中小企業経営強化税制につきましては、令和6年度の実績でも2万件を超える投資に適用されているところでございます。

委員長 工藤彰三

丹野君。

質疑者 丹野みどり

もちろんどちらをご活用いただくということになるのかは、先ほど申し上げたように、何割ぐらいの中小企業が対象になりますというのがちょっと欲しかったんですけれども、なるべく使ってもらいたい。

もちろんわかるんですけれども、今お話がありましたが、投資利益率15%以上という、この要件も非常に厳しいなと思うんですね。

ちょっと釈迦に説法になってしまうかもしれませんが、改めて押さえたいと思います。

ROAとよく言われますね。

ROA。

これは、企業全体の稼ぐ力ですね。

全部の企業の資産を使ってどれだけ稼いだかというのがROAです。

一方でROIというROI。

このROIが今回ですけれども、今回の特定の投資をしたときの回収がどれだけできたかという力ですね。

今回はこのROIの方の15%以上となっているわけですけれども、日本の製造業のですね、ROAは3%から6%と言われておりまして、つまりですね、企業全体の収益が3%、6%しかないのに、個別の投資で15%求めるというのは、平均の2倍から4倍のハードルがあって、非常に厳しいかなと、これも思うんですけれども、この要件というのはですね、どういうデータに基づいて設定したのか、そして制度として本当に使われるのか、教えてください。

河野義博大臣官房審議官。

質疑者 河野義博

お答え申し上げます。

この大胆な投資促進税制でございますけれども、繰り返しになりますけれども、これはやはり大規模かつ、高付加価値な国内投資をしっかりと促進する制度ということでございますので、やはりこの本税制ではご指摘ありましたけれども、投資計画の投資利益率15%以上との要件を設定することで、高付加価値な設備投資に対象を限定しているという考えでございます。

この水準でございますけれども、これは平成26年度から3年間実施された生産性向上設備投資促進税制など、過去の制度も参考としつつ、この生産性向上設備投資促進税制においても同じような要件を設定してございますけれども、こういった過去の制度も参考としつつ決定をしているということでございます。

なお先ほども言及ございましたが、中小企業に関しましては、中小企業経営強化税制におきましては、この投資利益率は7%以上という要件になっておりますので、ここは企業のニーズに応じて中小企業の方については選択が可能な仕組みというふうにしているところでございます。

こうした制度を活用することにより、事業者のニーズに合わせた国内投資をしっかり投資をしていきたいと考えているところでございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

本当に大型な高付加価値の投資ということを国が求めていて、そこに見合う企業がこの制度を利用するみたいな感じなんで、幅広く投資を推すということではないんだなという理解はしましたけれども、今回ですね、建物構築物の税額控除が4%となっております。

今回の税制が即時償却または税額控除7%と示されておりますけれども、建物構築物に限っては4%控除に留まっているんですね。

ただ、半導体工場とかデータセンターといったものは、建物の比率が非常に高いかなと思うんですけれども、建物部分の控除率を4%にした理由を教えてください。

河野義博大臣官房審議官。

質疑者 河野義博

お答え申し上げます。

いわゆる建物、構築物等につきましては、これは一般にやはり取得価格が大きくなりやすいということから、やはりこれまでの大企業向けに税額控除が広く措置されることは多くはなかったということと認識をしてございます。

そういった状況でございますけれども、この本税制におきましては、しっかりと控除の対象とさせていただいた上で、その他の類似税制の水準も踏まえながら、税制全体のバランスや生産性向上の寄与度、財政の影響など、総合的に勘案しつつ、与党の税制調査会でご議論いただいた方針を踏まえて設定したものであるというふうに認識をしてございます。

なおでございますけれども、先ほども言及いたしました生産性向上設備投資促進税制、これは平成26年度から3年間実施されたものでございますが、この制度におきましては、建物等の税額控除率が、これは3%、4%でなく3%でございました。

それ以外の機械装置や器具、備品等は5%と設定されておりまして、こうしたやはり過去の大型の類似制度と比較しても、今回の税制措置は高いインセンティブ水準となっているものと理解しているところでございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

もう一つ、ちょっと数字について教えてください。

繰り越し控除が3年間となっております。

税額控除は当然繰り越さないで使えないと思うんですけれども、当然重要かなと思いますが、この繰り越し控除を3年にした理由を教えてください。

河野義博大臣官房審議官。

質疑者 河野義博

お答え申し上げます。

この繰り越し控除の制度でございますけれども、これは米国関税影響など国際経済事情の急激な変化による影響を受けている事業者の場合、やはり収益が減少することによって本税制のインセンティブが十分に機能しないことも想定されるところでございまして、こういった背景でこうした事業者の皆さんが本税制のインセンティブを十分活用することができるように、この一定の場合に税額控除の繰り越しを認めるということとしております。

ご指摘ございました繰り越し控除が認められる期間でございますけれども、これはやはり国際経済事情の急激な変化による影響が、複数年度に及ぶ可能性もあるだろうということを踏まえまして、そうした場合においても、事業者の皆さんの予見可能性を高めて、税制のインセンティブが最大限発揮されるよう検討したということでございますけれども、これはやはり他の税制措置においては繰り越し期間が1年の制度も多くある中で、やはり最大3年間、しっかりと繰り越し控除の期間を設定させていただいたというそういう趣旨でございます。

委員長 工藤彰三

工藤彰三君。

ありがとうございます。

質問がちょっとお昼を挟みまして、1時からまたございますので、ちょっとここで午前中の部は切りたいと思います。

またのお願いをします。

ありがとうございます。

はい。

午後1時から委員会を再開することとし、この際休憩いたします。

休憩前に引き続き会議を開きます。

質疑を続行いたします。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり君。

引き続きよろしくお願いします。

午前中の質疑でですね、5億円も投資ができる中小企業はやっぱりわずかではないかとか、全体を総動員して稼いだROAでさえ3%か6%であるのに、個別の投資で15%、やっぱり難しいんじゃないかとか、いろいろ申しましたけれども、もう一つですね、中小企業について伺いたいと思います。

今回の法案は、もちろんこういうレベルに来てほしいというところを対象にしているというのはよくわかったんですけれども、現実的には中小企業が対象にはなりにくいなと思ってしまいます。

そういった中で、今回の法案を超えて、中小企業の投資に対して、どういった支援をしていくのか教えてください。

中小企業庁山本次長。

政府参考人 山本次長

お答えいたします。

成長型経済に向けて、中小企業、小規模事業者による設備投資を促し、稼ぐ力を高めていくことは大変重要と認識してございます。

先ほど議論のありました中小企業経営強化税制のほかに、例えば金融支援の面では、新事業活動促進資金として、例えば中小企業経営力向上計画の認定を同じく受けた事業者に対しまして、設備投資資金も含め、最大14.4億円まで融資を行うことができる制度を措置しております。

なお、100億宣言を行い大規模な設備投資を行う事業者も、併せてこの3月から融資の対象に追加したところでございまして、この100億宣言を行い積極的な設備投資を行う事業者に対しましては、成長加速化補助金というような形での補助制度での支援も行っております。

このような様々な施策を動員いたしまして、中小企業の前向きな設備投資を後押ししてまいる所存でございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

今いろいろ今回の法案の枠を超えてお答えいただきましたけれども、実はですね、次の質問は先日の質疑でちょっと積み残してしまったんですけれども、ここで組み入れることをお許しいただきたいと思います。

というのも、中小企業の支援にまつわることでして、今お話がありました補助金についてなんですね。

デジタル化対策とか、人手不足対策とか、そういったいろんな支援策においてですね、もう経産省の皆さんが本当に一生懸命いろんな支援策を作っていらっしゃって、そこには本当に敬意を表します。

例えば、IT導入補助金、DX支援、専門家派遣、採用支援、教育訓練、移住支援、学校人材制度、補助金制度は本当に山ほどあるんですけれども、残念ながらですね、中小企業のデジタル化とか、人手不足解消、これも進んでおりません。

よく皆さんからお聞きするのは、補助金の申請書類が多すぎるとか、難しすぎるとか、手続きが複雑。

専門家をかといって雇うこともできないし、そういうお金も余裕もないと。

こういうお声から、本当に必要としている人ほど、申請ができないという現状があると思います。

こういった現状をどう改善していくのか。

そして、この補助金の難しいと言われている制度を、どんなふうに簡素化していくのか、教えてください。

中小企業庁山本次長。

政府参考人 山本次長

お答えいたします。

各種補助金の申請に係る煩雑さへの対応に関しましては、ご利用いただく中小企業、小規模事業者のお声を踏まえまして、手続の簡素化等の見直しを実施しておるところでございます。

例えば、新事業進出補助金におきましては、当初はシステム上のそれぞれのページの項目にそれぞれ入力してもらう形式でございました。

しかしながら、この収益計画等の一部についてシステムへの入力が煩雑であるというご意見があったことを踏まえまして、その部分については専用のエクセルに必要事項を入力する形とし、それをアップロードすることで一つ一つの項目への入力を省くというような工夫を現在行っているところでございます。

また、中小企業省力化投資補助金カタログ注文型におきましては、中小企業が省力化のための汎用製品を導入する際に、カタログから選び選べるというような申請の仕組みも取り組んでおるところでございます。

引き続き、このような中小企業の皆様に広く活用いただけるような観点から利便性を高め、手続きにつきまして、不断の見直しに取り組んでまいる所存でございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

本当に補助金制度を必要な方に利用してほしいなと強く願いますので、この簡便化、ぜひ普段の見直しをお願いいたします。

これまでずっと中小企業について伺ってまいりましたけれども、今回の法案、メインとなる大企業はどうなんだろうと思うわけですね。

やっぱり将来の需要が不確実だよなとか、地政学リスクもあるし、サプライチェーンが不安定だし、人材不足だしという、本当に大企業にとっても構造的な問題がいっぱいあると思います。

こういった問題に手をつけない限り、税制だけでは、どこまで行っても、大企業であっても、投資は増えないと思っております。

こういった点をどう認識して、どこまで効果があると思いますか。

答弁者 赤澤亮正

高市内閣の成長戦略の肝であります危機管理投資、成長投資の推進に向けては、委員のご指摘はもう全くそのとおりだと思っておりまして、大胆な投資促進税制をはじめとする税制措置だけではなくて、需要の不確実性を軽減する官公庁による調達、官需をきちっと作っていくとか、あるいは排出量取引制度のような制度を作る、そういうことで規制制度改革を通じた需要の不確実性の軽減、あるいは地政学リスクを含むサプライチェーンの不安定性を乗り越える、有志国連携とか国内産業技術基盤の強化、さらには産業構造転換に合わせた人材育成の推進など、これも本当に委員がご指摘のとおりで、企業が投資の意思決定を行う際の構造的な課題ですね。

これに対応した支援策をできる限りきめ細かく講じていくことで、企業の投資の予見可能性を高めて、官民の投資、少しでも積極的になってほしいということで取り組んでまいりたいと思います。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

大臣のお堅い回答をしていただいて、本当にありがたいんですけれども、ぜひこれを実践していただきたいと思っています。

今の状況もまさにそうなんですけれども、本当に戦争ですとか、テロとか、経済制裁、輸入制限、こういった本当に民間ではカバーしきれないリスクがたくさん増大しています。

こういう中で、やっぱり半導体ですとか、蓄電池、重要鉱物、これを日米で供給網を強くしていくんだということが必要と思います。

そのための資金調達を支えるのが、特定引き受け業務の創設と理解しておりますけれども、さまざまな、もう本当にこの大きなリスクを、国がどこまで負担するのか教えてください。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

日米政府の戦略的投資イニシアチブは、我が国にとってですね、特別なというか、お互いに特別なパートナーと認め合った日米がですね、共に利益を得られる強靭なサプライチェーンを構築をし、経済安全保障を確保していくためのものです。

了解覚書に基づき、MOUに基づき、協議委員会において、収支相償、償還確実性、あるいは、日本への便益、メリットなどについて、しっかりと審査を行うために、巨額の保険金支払いが生じるような事態は基本的に想定をしておりません。

一方、NEXIが本イニシアチブの複数かつ巨額のプロジェクトの保険引受を行うために、今回の法改正では、特定引き受け業務を創設し、この業務に関して発行上限を3兆円とする交付国債の措置を盛り込むこととしております。

万が一、保険金の支払いが生じ、特別勘定において原資が不足してしまい、かつ民間金融機関や金融市場からの適時の資金調達が困難である場合においては、交付国債の償還を行って対応することとしたいと考えておりますが、そういう事態が生じることは基本的に想定していないというのは繰り返させていただきたいと思います。

この措置を通じ、NEXIの財務基盤を強化し、保険金支払いに万全を期することを通じて、本イニシアチブに参画する民間金融機関のリスクが低減され、有志並びにプロジェクトが進むというふうに考えております。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

今、お話がありましたけれども、交付国債3兆円、これについて伺いたいと思います。

交付国債3兆円とあるんですけれども、ただ半導体とか蓄電池のいった投資に対しては、3兆円というのが日米の戦略的イニシアチブの実効性に影響しないのかなというふうにも思うんですけれども、この3兆円とした根拠を教えてください。

はい。

政府参考人 新井通商政策局長

新井通商政策局長、お答えさせていただきます。

交付国債の上限3兆円の考え方についてでございます。

まず、日米政府の戦略的投資イニシアチブの合意金額約80兆円ということで設定をしております。

NEXIとJBICがこの80兆円のうちどのくらいの比率をカバーするか、これを機械的に2対1としております。

その場合、NEXIが引き受ける最大見込み額は約53兆円となると想定をしてございます。

その上でですね、現状の実績をベースに機械的にレバレッジ、すなわち引き受け額に対してどのくらいの自己資本が必要かというところを10倍で計算いたしますと、NEXIに必要な自己資本は5.3兆円になります。

一般の引き受けに伴って得られる保険料収入、これが2.6兆円と想定してございます。

さらに、令和7年度補正予算で措置しました出資金1000億円ございます。

これを足し上げると2.7兆円、すでに収入があることになります。

この2.7兆円を5.3兆円から引き算して控除しますと、残りの金額も2.6兆円になりますが、この2.6兆円に所要額が変動する可能性を加味しまして、総額3兆円と算出しております。

ちなみに午前中、山岡委員の方から80兆は87から88兆円になっているじゃないかというご指摘がございました。

その場合、為替の変動に伴って若干数字変動いたしますが、この3兆円という数字は基本的には変わらないと考えてございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

続いてです。

区分経理の透明性確保のための具体策を教えてください。

はい。

新井通商政策局長。

政府参考人 新井通商政策局長

お答えさせていただきます。

ネクシーが提供する貿易保険は、日本企業の輸出、それから海外向け投融資、これらに伴い生じ得るリスクをカバーするものでございます。

我が国企業の海外展開や海外市場の獲得に大きな役割を果たしていると考えてございます。

そのため、複数かつ大きな金額の日米政府の戦略的投資イニシアチブの案件が想定される中でも、ネクシーの通常業務に影響を与えることなく対応していくことが大変重要になってございます。

こうした観点から、今回の法改正では、本イニシアチブに係る保険引受の業務であります特定引受業務、これにつきましては、ネクシーにおいて特別勘定を設けて、通常業務とは区分して経営を行う、そちらを盛り込んでおります。

これによりまして、万が一、特定引受業務について保険金支払いが生じた場合も、特別勘定から支払えることになりまして、通常業務の保険引受に対しては影響を与えないことになります。

その上で、御指摘の透明性でございますが、ネクシーは、株式会社として、会社法など関連の法令に基づきまして、一般勘定とは別に特別勘定についても、財務諸表を作成・公表することとなっております。

こうした対応を通じて、透明性確保に努めてまいります。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

次は、用地不足の深刻さについて伺ってまいりたいと思います。

資料によりますと、分譲可能な産業用地が10年で半減しているとか、8割以上の自治体が5年以内に用地が枯渇するというデータもあります。

その一方で、政府はですね、半導体とかデータセンターとか蓄電池といった、もう土地がいっぱいいるという集約型の大型投資を積極的に誘致をしております。

こういったギャップもある中でですね、政府はこの用地不足の現状をどのように認識しているのか、まずは教えてください。

はい。

すみません。

宮本地方創生担当政策統括調整官。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

お答え申し上げます。

実態として産業地は不足している状況と認識しております。

経産省が令和5年に実施したアンケートでは、都道府県及び政令市の8割超が5年以内に産業地が枯渇する可能性があるというふうに回答をしているところです。

実際、工場立地法に基づく工場立地動向調査によりますと、規模以上の工場の2014年における立地面積は約1300ヘクタールでありましたけれども、近年増えておりまして、2024年では約2000ヘクタールに、それから開発資金の確保、土地利用の調整が課題というふうに認識されている状況でございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

今回の法案がですね、既存敷地の活用をしていくんだと。

加えて新規であってもなるべく活用しやすいようにということで、いろんな意図が盛り込まれているかなと理解をしておりますけれども、今回の枠組みを使ってですね、この用地不足改善に対してどういった対応をしていくのか教えてください。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

宮本政策統括調整官。

今回の法改正では、産業地の確保に向け、既存の産業地の最大限の活用と、新たな産業地の整備を両輪で進めてまいりたいと考えております。

既存の産業地の活用の観点では、生活環境の保持、地元の理解を前提に、工場立法に基づく立地面積。

新たな産業地整備については、創設した産業用地整備に係る計画承認制度に基づきまして、中小機構による低利長期の融資や計画作成実施に関する助言、官民連携を前提に民間開発事業者に対する土地等の譲渡に係る課税特例、こういった措置を講じることとしています。

開発資金の確保やノウハウを持つ職員の不足といった自治体の課題にもしっかり対応しながら、産業地確保に向けて全力を挙げて取り組んでまいりたいと思います。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

今のご説明で一定の前進にはつながることが認識できました。

ただですね、その何かその場、その場所に作るという時に、その必ず地権者の方との交渉というのがあるわけですね。

道路にしても工場にしても何かの施設を作るという時もですね、どんな案件でもなかなか進まないといえば、この地権者との交渉がすごくネックになっていて、自治体の負担にもなっているという現状があるかと思います。

こういった状況においてですね、その自治体任せにすることなくですね、国が地権者交渉においても全面的に前に出てきて、支援をしていく、そういうお考えはあるでしょうか。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

宮本政策統括調整官。

知見者交渉についてご質問いただきましたけれども、先ほど申し上げてましたように、知見者交渉の合意というのは大きな課題となっておりますが、実際にそれに当たる自治体等職員のノウハウ、こういったものの不足、こういったものも対応が必要かというふうに考えております。

そのため、今回の法改正では、産業整備を進める自治体に対して中小機構が助言を行うことで、知見者交渉を含め、ノウハウを補完するような措置を設けております。

加えまして、官民連携で民間事業者のノウハウを活用し、知見者交渉の円滑化を図ることも有効と考えております。

しかし、知見者が土地等を自治体に譲渡する場合には課税措置がある一方で、官民連携を行う民間事業者への譲渡の場合には、税制措置がなかったという状況でございましたので、今回の法改正によりまして、官民連携を行う民間事業者へ土地等を譲渡する場合についても、知見者の譲渡所得に係る所得税等の軽減措置を講じることとしたところでございます。

こうした措置によってですね、知見者交渉の円滑化も図ってですね、迅速な産業整備を進めてまいりたいと思います。

委員長 工藤彰三

工藤彰三(経済産業委員長)丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)産業をする時にですね、当然水も欠かすことができないわけですけれども、工業用水について教えてください。

工業用水の整備における国の支援はどうなっているのか教えてください。

宮本政策統括調整官。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

お答え申し上げます。

工業用水、まさに重要な産業インフラでございますが、既に付設されている工業用水道施設については、強靭化対策が急務となっておりますので、第一次国土強靭化実施中期計画に基づきまして、工業用水道事業費補助金によって、地方公共団体が進める強靭化対策を支援しております。

また、半導体等の戦略分野に関するリーディングプロジェクトの産業拠点整備にとって必要となる工業用水を含む関連インフラの整備については、内閣府のもとで創設した地域産業構造転換インフラ整備推進交付金を通じて支援をし、国内投資の促進や国際競争力の強化等を図っているところであります。

さらに、今般の地域未来投資促進法の改正によりまして、地域経済を牽引するデータセンターに対する工業用水の供給の義務付けを行うことで、データセンターにも安定的に供給することが可能となるように措置をしたところであります。

このように産業にとって重要な工業用水をさらに有効活用できるよう、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)ありがとうございます。

法案の質疑はちょっと以上なんですけれども、冒頭に申しました、シンナーの不足についてです。

やはりですね、現場は本当に苦労されていて、流通の目詰まりとかですね、いろんなことがあるんだけれども、実感としては全くそれはないと。

もし仮に流通が目詰まりしていて、大元では上流足りているんだということであればですね、それを本当にいち早く解消してほしいというお声がありました。

最後にですね、ここについて大臣の決意というか、ご意見もお願いいたします。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正(経済産業大臣)はい、冒頭にいただいた大変重要なご指摘だと思っています。

私どもはですね、やはり日頃から経済産業省が付き合いのあるですね、大手企業と、まず先にやっぱり話をするようなところがあるんでして、シンナーについてもその4月、5月ですね、見通しをその石油メーカーが、4月は今まで通り5月は未定と言った途端にですね、そこから原料をもらってシンナーを作るメーカーがいきなり4月の供給を半分にしちゃったみたいなことは、これはもう日本でも本当にトップクラスの大手のメーカーについて起きたことであって、そこについてお願いをし目詰まりを解消しましたが、やっぱりそこが今、委員が本当に声を拾ってきておられる、例えば町場のですね、本当に小規模でシンナーを使っているような、自動車整備事業者の方でありますとか、あるいは建築関係の方とか、一人親方もいますし、もうなかなかそういうところに全部行き届いていないというのはもうその通りなんだと思います。

で、私どもできる努力としてですね、当然マンパワーの限りとかありますが、お声を届けていただけば、もう一つ一つサプライチェーンを実際にもうたどると。

職員が電話をかけたり足を運んだりということをやらせていただいて、全力を挙げてですね、解消を目指しておりますので。

ちょっと時間がかかることはありますし、気づかないことも多いのでありますが、ぜひですね、情報を寄せいただいて、しっかり対応させていただきたいと思います。

繰り返しになりますが、私どもは国全体として必要な量は確保できているということは確信を持っておりますので、足りない分を必ず備蓄から放出をし、他の国よりもはるかにですね、きちっと備えをしていたというつもりでありますので、その効果がしっかり国民を一人一人に行き渡るように、ご指導いただきながらしっかり取り組んでまいりたいと思います。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり君、ありがとうございました。

大臣の今の心強い言葉をもとに、また地元に帰って、いろんな皆さんとお話をしたいと思っています。

今日はありがとうございました。

委員長 工藤彰三

工藤彰三(経済産業委員長)鈴木義弘君。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘(国民民主党・無所属クラブ)はい。

先週に引き続きまして、国民民主党の鈴木義弘です。

かぶるところもあろうかと思うんですが、そこは御容赦いただきたいと思います。

今日も石油だとか塗料の話題になったんですけれども、これも言い古された言葉なんですけれども、「衣食住足りて学遊三味」という言葉が昔からあったと思うんですね。

この業種で、いろんな業種、今多岐にわたっていますので、5つの分野に、また複数の分野に関連するのが大半だと思うんです。

全て人の営みのことを言っていると考えます。

コロナの時に人の移動に制約をかけたことによって、食と住だけは何とかこれがないと生活できないから、衣と学と遊という業種の方が一番苦しまれたんですね。

食は食べないと生きられません。

住は夏場暑いときはやっぱりエアコンつけないと生活できない。

野っぱらで生活できるわけじゃないんで。

そうするとこの二つは必ずなくちゃいけないし、これに携わる業種、サプライチェーンも含めてですね。

それはなんてことない、すべての人の営みのことを言っているんだと私は考えます。

アベノミクスから13年、14年目に入ったんだと思うんですけど、成長戦略、成長投資に重点を置く政策が、やつぎ早に打ち出してこられたんだと承知しています。

本当にそれだけで人の営みを支えられるのか、この国の民は何でご飯を食べていけばいいのか、今やっている仕事はそんなに時代遅れなのか、これからの社会に必要とされていないのか、というふうに問いかけられたら、どんな言葉を大臣はおかけになりますか。

赤澤経済産業大臣。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正(経済産業大臣)委員がおっしゃったことは非常に重要なご指摘だと思います。

当然、職業に規制はないという言い方ももちろんございますし、それから時代遅れなのかどうかという点についても、全ての営みが極めて等しく重要なものであって、我が国にとっても国民生活にとってもなくてはならないものだということは確信をしております。

その上で、委員の今ご案内のところだと思うんですけど、成長戦略の17の戦略分野を我々が選び出したことについて、「じゃあそれ以外はどうなんだと、時代遅れか」ということなんですが、柔軟な分野について言うと、経済安全保障の確保の観点から重要であることと、将来的には世界でも市場が広がる分野だということに加えて、やっぱり足元では、そこで何か成功しようとするとリスクが高い投資になる。

こういうために、政府としても大胆な政策を講じなければならない分野として、技術を17個取り出してきたつもりでございます。

そういう意味で、ここで先陣が切られる積極的な民間投資の流れを日本全国に広げていく政策を講じることで、国民の皆様にも成長の果実が行き渡るよう取り組んでいきたいと思いますし、その上で、17の戦略分野ではない業種も、我が国経済の成長や国民生活のために極めて重要であることは言うまでもございませんので、さまざまな業種の生産性や稼ぐ力の向上を図り、物価高に負けない賃上げを実現することで、確かな所得とやりがいを得られるようにしていきたいと思っています。

そういう意味では、今ご議論いただいている大胆な投資促進税制も業種を限らないということでやらせていただいています。

今申し上げたような確かな所得、やりがいといった意味で一つ鍵になると思うのは、もうこのAIの進歩ですね。

その普及スピードに驚かされるばかりで、AIトランスフォーメーションという切り口は、どの業界にあっても大事なのかなと。

特に現場現業型でスピード感のある中小企業にとっては、AIは人手不足を乗り越え、大企業を一気に追い抜き、生産性を一気に向上させて、時代遅れどころか時代を先取りするような、いわゆるリープフロッグのチャンスがあると思っていますので、地方も起点としたAIトランスフォーメーション。

これも念頭に、ここにおいて強力に後押ししていきたいというふうに思っております。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘(国民民主党・無所属クラブ)何日か前のラジオのニュースでたまたま耳に入ったんですけど、ここはやっぱり3、4年なんですかね。

労働市場の引き手余手。

どんどん人を取りたい。

大手企業も中小もみんな人手不足だということでどんどん取るんですけど、とうとう来年の新卒からは、ちょっと求人の陰りが見えてきたっていうニュースだったんです。

なんでって言ったら、AIをどんどん入れることによって、そのAIでカバーするような業種に携わっているところは、人を募集しないんですね。

先ほど大臣が御答弁されたように、日進月歩よりもっと早い速度でAIが普及していって、私たちの社会の中に知らず知らずのうちにそれが活用されて、まあいいことなんでしょう。

ということは逆に、あと1年先、2年先経っていって、それがもっと拡大していったときに、「私、あそこに就職したいんだけど、この仕事はあなたにはありませんよ」となる。

それはもう何年もしないうちに来るかもしれないんですね。

だから先ほど申し上げましたように、後で議論させてもらおうかと思うんですけど、生産性の話とね、付加価値の話をするんですけど、今回の競争力強化法の改正も、高付加価値っていう言い方をされるんですね。

で、じゃあ例えばですね、一つの切り口を変えたとして、これは私、県議会議員から衆議院の方にお世話になってるんですけども、20年ぐらい前かもうちょっと前ぐらいのデータで、日本の企業はローテクとハイテクっていうような区分けの押し方をしたときに、どのぐらいのパーセンテージあるのかって言ったら、ハイテクだったらこういう業種とか部門とかですね、ローテクはそれ以外とかっていう、だいたい15%対85%ぐらいの割合だったんですが、昨日、門取りのレグに来られたときに、いや今時代が違う。

そういう答弁をされると思って、そういうことですよね。

今はどういう割合になっているか教えてください。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

宮本政策統括調整官。

今、ローテク・ハイテクの割合についてご質問いただきましたけれども、過去からのデータを追いかけているものとして、OECDの分類というのがございまして、OECDによりますとですね、粗付加価値に対する研究開発費の割合、これを5段階ぐらいのレベルに分類しまして、これをちょっと追いかけているものとしまして、我が国においてどうなっているかということですけれども、文部科学省の科学技術・学術政策研究所のレポートで、この数字を追いかけているわけですけれども、このOECDの定義に基づきますと、ハイテクノロジー産業の輸出額に占める割合につきましては、30年前、大体30%程度であったんですけれども、その後減少してですね、2010年頃からは15%程度で横ばいに推移しているというふうに理解しております。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘君。

私のイメージだと、ハイテクをどんどんこの国で広げていけば、そこで要するに国内だけじゃなくて海外にそれをご愛顧いただいて、製品としてサービスとして買ってもらって稼いだ金で、ローテクで食べている人たちにその富を分配することができるんじゃないかというふうに思ったんですけれども、これはパーセンテージだから金額に換算するともっと違った数字が出てくるんだと思うんですね。

産業競争力というふうに一口で言ったとしても、やはり切り口をいくつか用意した中で、この切り口だったらこういう考え方でやります、この切り口だったらこういう考え方でやりますと言わないと、どうしても、じゃあハイテクを育てていけばラッキーなのかというと、先ほど申し上げましたように、AIを入れてハイテクの分野をどんどん伸ばしていこうとすると、人はいらないんですよ。

ということは、GDPに換算する人件費が少なくなる。

それ以上給料を払って外国の良い人材を呼び込むというのは別の話になるんですけど、逆に今の場合は、日本から自分のことを評価して高く給料を払ってくれる企業にどんどん行ってしまうというのが今の現状なんだと思うんですね。

だから割合のところは、やはり文科省でも経産省でも構わないと思うんですけど、やはりその一つは輸出で見るのか、それとも国内で見るのかは別にしても、やはりハイテク、ローテクといったときに、一昔前は第一次、第二次、第三次産業。

昔は言っていたんです。

昭和40年の前ぐらいまでは、40、40、20だったんです。

第一次産業が40%、製造業が40%、残りがサービス産業で20%。

今は第一次産業が2%いるかいないか。

第2次産業の製造業が27、28%。

第3次が7割を超えている状況の中で、いまだに製造業を主体にしたような経済政策を打っていった方がいいと思って、今回の競争力強化法につながっていくんだと思うんですけど、でも圧倒的に働いている人は7割を超えている人がサービス業。

この中にはAIを使うとかロボットを使う、こういうものを開発することによって利便性を上げたり効率性を上げる、こういうところの業種。

だから先ほど申し上げましたように、5つのジャンルの中に複合的に仕事をされているところがあるんだろうという考え方なんですね。

そこのところは今後も追いかけてですね、あとは今回はパーセンテージしかお聞きしなかったんですけど、やっぱり金額ですよね。

金額となおかつ利益率、そういったものも合わせて追いかけてもらうようにしないと、本当にこの国の民は私も含めてですね、何を仕事、なりわいにしてご飯を食べていけばいいのか、わからない時代がもっともっと難しい時代に入っていくんじゃないかと思うんです。

だから地方にいればいるほど情報は取りやすくなったんですけれども、例えば100軒の家で1軒の床屋さんがありました。

理容師さんがいて、そこでご飯を食べられたんですね。

でも自分の息子が理容師の資格を取ってもう1軒、その100軒の集落のところでお店を開業したいっていうと、50軒では食べられない。

じゃあどうするか、人のいるところに移っていくんです。

サービス業はそういう宿命にあると思います。

全部じゃありません。

人のいるところじゃないと商売が成り立たないってことです。

でも農業だとか製造業は、今度は逆に地べたがなければ商売にならない。

それをごっちゃにして競争力という言葉で表してしまうと、どうしても見余ってしまうんじゃないかという考え方なんですね。

もしその辺に御所見があれば大臣の方で。

質問通告が入っていないかもしれないですけど。

中澤大臣。

答弁者 赤澤亮正

大変興味深い視点を今教えていただいたというふうに思っております。

なかなかですね、その単体で見たときに、生産性というものを我々計算するわけですけど、それが良ければいいのかというと、お客さんがいなければいけませんので、今まさにおっしゃったようなその地域に必要なだけのお客さんがいるかどうか。

というようなことで実際商売できるかどうかも決まってきてしまうので、大変重要な視点だというふうに思います。

そういう意味で我々もいろんな戦略の中でですね、経産省生産性向上をもう一生懸命やりますけど、また一方で地域未来戦略とか、前政権では地方創生といったようなものでですね、地域としてしっかり必要なサービスが整えられて、そこに住んでいる人がちゃんと職があり、やっていけるかみたいなことはまた別の視点で、別の役所が所管をして考えているところで、全体総合力として、国民のお一人お一人が、今日より明日豊かになれるというような感じの方向を目指していくということかなというふうに感じた次第でございます。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘君。

これもちょっと古い話なんですけれども、商店街の活性化ってよく、話題になったときがあったと思うんですね。

商店街ってどうやってできているのかなって、いきなり10軒20軒の商店街ができるわけじゃなくて、八百屋さんができて、魚屋があって、肉屋があって、揚げ物屋があって、雑貨屋があって、クラスターを形成していくんですよね。

小泉改革のときに、まちづくり条例を緩和してですね、結局田んぼの中でもスーパーが出られるようになって、消費者はすごくラッキーだったんですけど、旧市街地が衰退していくことになるんですけど、じゃあスーパーが出てきたときに、何が強みなのかなと思ったら、商店街は駐車場が基本的にない。

だから駐車場を広くとるんですね。

で、スーパーが出てきました。

じゃあその次に出てくるスーパー何やるかって言ったら、ここにある商店街で売ってるようなものプラス、薬局屋さんを入れたりですね。

花屋さんは商店街でもあるんですけど今度は歯医者さん入れたりこういったことで複合化をすることによってお客さんを呼び込む。

今度それからアウトレットみたいなものになっている大きな駐車場を作って今度はいろんな多業種をいっぱい入れていってそこにお客さんを呼び込む。

そことの競争をしなくちゃいけないのが旧商店街になっていくわけです。

だから商店街にないものでスーパーが出てきて、スーパーがないもので結局アウトレットを作っていこうとするから、そことの競争になったときに、同じような考え方では勝負にならないという。

それでも他の省庁になってしまうんですけれども、例えば昭和45年に都市計画法というのはできて、あなたの地域は居住地域、あなたは商業の地域、あなたは工業の地域、あとは調整区域よって区分けをしたんですね。

乱開発をさせない。

そのときに居住用のところで何十年もお店をやっているところがお店を広げて集客をもっと増やしたいと思ったら、なんてことない売り場面積の1.5倍しか法律上認めないんです。

こっちは田んぼの中で大手のスーパーが出てくるといったとき、市の開発を認めて農地転用を認めてそれで許可をするんです。

こっちは1.5倍の売り場面積しか広げられないで、ここで勝負しろという。

これは経産省の所管じゃないから、国交省の所管になってしまうんですけど、結局そういった所管外のところで、どうしても制約がかかったり、何かこっちを後押しするような政策を取られてしまうと、もうここはやらなくていいのか。

私の地元でも、古くから40年50年じゃきかないぐらいやってたよろず屋さんがもうみんな閉めていきます。

それが現実。

困るのはそこの地域に住んでいる人たちが買い物どこ行くんですか、あそこのスーパーって言うんですね。

だからそこのところはやっぱり少し所管外かもしれませんけど産業政策の中の今回は競争力強化っていう形になるんですけども、その辺のやっぱり規制っていうんですかね、制約も踏まえてまちづくりを、また産業の後押しをしていくっていうところで、ぜひこっちの人たちも意欲のある人もいますから、そこをなんか特別にサポートしてあげられるような制度をやって、同じ土俵で戦うんだったらまあしょうがないなっていうふうになるけど、もう最初からこういう規制の中で頑張れ頑張れと言ってもこれは難しいと思うんですね。

特にそういった規模でやっているのは小規模事業者、個人事業主が多いものですから、そこのところをぜひ次の政策展開するときにですね、頭の片隅にでも置いておいてもらえればなというふうに思います。

次の3問目のところはですね、製造業の開業率の地域要因の影響こういう題材でレポートを読んだんです。

先ほど申し上げましたように、ハイテク業種とローテク業種の比較分析という記事なんです。

次のように分析結果が述べられています。

製造業全体では大学卒業者の割合が低く、失業率が高く、事業所密度と製造業の比重も高く、小規模な事業の多い地域では開業率が高いという結果が出ていたのです。

一方で期待される利益と地価と開業率の相関関係は見られなく、平均賃金との関係も強くないというものなんです。

ハイテク業種とローテク業種に分けた分析では、ローテク業種では失業率が高い地域ほど、また大学卒業者の割合が低い地域ほど、開業率が高いことが示されています。

ハイテク企業ではこのような傾向は見られない一方で、ハイテク業種の比率が高いほど、ハイテク業種の開業率が高いことが分かりました。

分析結果からどのような政策を取るべきことが誘導されるのかと、その問いにこの研究者は、失業率の高い地域では製造業全体とローテク業種で開業率が高いとの結果です。

失業者による開業は失敗することが多いという指摘もなされているんです。

失業した後に開業してもなかなかうまくいかない。

市町村単位よりもう少し小さい工業団地や旧村単位、合併前の昔は三千市町村ありましたから、今1700の自治体に合併していますから、私の地元でも昭和32年に三村合併で今の三里市というのは形成されているんですね。

そうするとちょっと時代錯誤かもしれませんけれども、その村は村でのやっぱり個体がありますから、工業が集積する地域もあれば農業が盛んな地域もあるし、人がいっぱいいれば商業が盛んな地域。

その辺をもう少し細かくリサーチした方がいいんじゃないか。

それを開業後の存続や成長に対する地域要因がどのように影響しているのかを調査分析して産業の活性化を図るべきだと考えていますけれども、御所見をいただきたいと思います。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

宮本政策統括調整官。

今ご指摘いただきましたとおり、行政区分単位のみならず、地域の産業の状況を踏まえたきめ細かな単位で分析していくということが非常に重要なことだと考えております。

政策を打つ単位は行政区画によることがあったりするんですけれども、経済はそれとあまり関係がないということもございます。

その辺りをしっかり見ていく必要があるかと思います。

このような考えを持つと政府としては、産業集積やサプライチェーンの果たす役割に、機能に着目し、それらの機能を強化する政策も実施しているところであります。

例えば、産業集積の形成に関しましては、地域未来投資促進法において、自治体が地域の特性を分析し、事業を促進する分野や区域を定め、基本計画を作成することです。

そして、この計画ごとに、計画実施による付加価値、目標値を設定し、政策効果の事後的な検証を行うようにしております。

なお、この基本計画は地域経済の実態に応じて、都道府県の一部など、柔軟に区域設定をできるようにしているところであります。

また、計画の中では重点的に産業集積の形成等を図るべき区域として、工業団地や観光地など、行政区域よりも小さな単位で、自治体が重点促進区域を設定することができるようにしておりまして、国が必要な支援をその単位で実施する仕組みも設けているところであります。

地域経済振興施策の効果を高める観点から、引き続き経済実態に合わせた単位で効果を検証しつつ取り組んでまいりたいと思います。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘君。

私の記憶が間違ったでなければ20年じゃきかないね。

30年ぐらい前に、経産省が一つの産業クラスターを作りますって、埼玉で言えば川口からですね、草加、八代、松戸も入ってましたかね、千葉の。

それと流山、柏が一つのクラスターにするんですって言ったんですけど、今ほとんどきかないんです。

だからその時に否定はしたんですね。

クラスターにしていくんだっていうのを経済産業省が打ち出したんだけど、その後なんだか今誰も言わなくなっちゃって、じゃあそれでいい結果が出たのか、いやうまくいかなかったのかが、もう担当の人が移動しちゃうともうその後ついた人は全然私わかりませんってそういう状況なんですね。

だからいろんな施策を打とうとするんだけど、今回の産業競争力強化法の改正もそうなんですけど、なんとなく皆さんはこう、ぼやーっとこういうことをやっていきたいんだよなと思っても、いただいた資料を見る限り、今私がお話ししたような切り口のことはほとんど書いてないんですね。

じゃあ出てきました。

3年でポシャりましたって言ったら、誰が責任を取るのかって話。

これも本来だったら事業ですから、5年とかじゃなくて10年、20年、30年。

地元はもっと長く誘致したときに、それを望んでいるはずですよ。

5年で終わっちゃいました。

うまくいかない、儲かんないから撤退します。

殻だけ残されて、はい、さよなら。

あとは好きにやってくれ。

それじゃ手を挙げないよね。

それを誰が担保するのかっていうのは、今回いただいている資料の中では全然見て取れていない。

なんかうまくいっちゃいそうな書き方している。

でも過去に経産省が打ち出してきた中で、うまくいったのか、うまくいかないのか。

昨日のレクの時も申し上げたように、アメリカのシリコンバレーでうまくいったやり方を日本に輸入してきて、ある地域で日本版のシリコンバレーをやろうとした。

やった。

でも4、5年ぐらいしかやっていないで、その後、なんだかよくわからない。

うまくいったのか、うまくいかなかったのか。

何がうまくいかない原因だったのか。

いろんな要因があったんでしょう。

そこを検証しないで、いくら競争力強化と言っても、強化になるのかなというのが、まず一つ目の私の感想なんですね。

だから、地域要因はもう少し細かく、経産省もデータとしてストックすることによって、手を挙げてきた自治体で、そこのところを逆にデータを持つことによって、相手の自治体なり事業者に対して「ここはクリアになってますか」というのを確認する作業ができるはずなんですね。

だから、例えば10兆高台、鉄を作るところ、それに付随して鉄板を作るところ、造船するところ、いろんなプレスで金属加工するところ、一体の地域で必ずあるはず。

それがサプライチェーン。

それでもそこから独立した人が全然違うところで、ちょっと距離は離れているけれども、船で運ぶか、鉄道で運ぶか、トラックで運ぶかして、部品を作って納入する。

「うちの方は土地代が安いから、工場を安く作れるから、うちの方で安く入れますよ」と言って、仕事を引き込んでいるんだと思います。

その地域、地域の特産もあるし。

という言い方を私はしていった方がいいんじゃないかなというふうに思います。

次の質問で、産業競争力強化法の改正で大臣は、「民間企業の国内での高付加価値な成長投資を促し、我が国の産業競争力の一層の強化を力強く後押ししていく必要があります」というのを提出理由で述べられているんです。

これは一つの例示です。

しかしシリコンバレーのミリオネアたちのインタビューから抽出された成功者に共通する法則は、次の五つに集約されるということなんですね。

第一に顧客第一主義。

顧客が必要としているものを売れ、自分が持っているものを売るなというシンプルな原則。

第二に価値提案の明確化。

売上げがゼロでも、買い手にとっての構築コストを上回る価値を提供できれば、高額のM&Aが成立する。

第三に、逆張り思考。

全員がAIに向かう事態こそ、ローテク産業や周辺インフラに大きなチャンスがある。

四つ目、長期コミットメント。

企業だけでなく成長企業への早期参画と、株式の長期保有も有効な資産形成手段になる。

五つ目。

これが私一番大事かなと思ってこの記事を読んだんですけど、逆境を力に変えるマインドセット。

学歴や恵まれた環境ではなく、粘り強さと信念が成功を導きます。

なるほどなあ、この5項目、うなずく5項目なんですね。

自分ができていれば、私もミリオネアになれたのかなと思うんですけど。

日本のビジネスパーソンにとって、キャリア戦略や事業開発の指針として、大いに活用になるはずだと、この方は述べているんですね。

法案の提出の理由とは相違があるんですけど、今までの過去の産業政策を一度、数値化、見える化を図り、強い経済になったのか、ならなかったのかを検証すべきだと考えるんですけど、今、例示を挙げたことも踏まえてですね、大臣の任期期間中にできるか別として、大臣はどうお考えになっているかお尋ねしたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

過去の経済産業政策では市場に任せるべきだという、政治行政はあまり経済に口出すなという、新自由主義的な流れが潮流であった時代、かなり数十年続いていたと思いますが、ここ数年は政府も一歩前に出る積極的な産業政策に転換してきた効果もあり、国内投資も賃上げも過去最高水準となるなど、強い経済実現に向けて一定の貢献はできているというふうに認識をしております。

産業政策の成否が国力を左右する世界は、今後も継続すると、もう何十年と継続するという前提に立った上で、法案では先ほどまで説明してきたようなことをやっているわけです。

ただ、委員のご指摘の点について言うと、例えば、まさに顧客第一主義に対して、この技術至上主義で「技術でいいもの作りゃ、それで勝てるんだ」と思ったら、ずーっと技術で勝ってビジネスで負ける。

こういうことが何十年も日本については言われてきていると、こういうことが例えば一つあります。

あるいは、価値をきちっと提案すればですね、高額のM&Aが実現をするというようなことの関係で言えば、私自身の認識として日本のスタートアップは頑張ってきていて、とってもいい芽が出てきてますが、ちょっと冷やかし気味に言うのが許されるからですが、日本のスタートアップは割と小さく生んで、小さく育てて、小さく売るというような形にちょっとなっていないかと。

一桁多いぐらいのM&Aとかあれば利益は出る、あるいは売れるわけですけど、なんかもういつまで経ってもGAFAは出てこないねというようなこと。

そういう意味で日本企業が陥る。

工藤彰三 (経済産業委員長) 1発言 ▶ 動画
質疑者 落合貴之

やりがちな職人気質とかですね、技術がこうなっちゃうとか、あるいはもう徹底的にこう

丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ) 14発言 ▶ 動画
答弁者 赤澤亮正

成長とかですね、利潤追求を目指すアニマルスピリッツがどうも欠けていないかとか、そういった点をどのように克服していくかというのが本質的な議論だと、委員がまさにされている議論だと思います。

現在議論中の日本成長戦略では、スタートアップファイナンスを進化させてですね、徹底的にそれこそ一桁多くのスタートアップというよりは、もうGAFAみたいなものを目指していくような方向ですね。

こういったことも含め、本質課題に対応した政策を盛り込んでいきたいということで、今の取りまとめをされているところでございます。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘君。

先々週、地元を回っていて、町工場なんですけど、「何を作っているの?」スプリングなんですね。

昔みたいに手作業のスプリングじゃなくて、全部オートメーションでワイヤー入れていって、ぐるぐるってやると、もう先に金具みたいのが出てきて、くるくるって言ってそれを巻いて、ピッチが決まっていて形も決まったんですよね。

プツッと切って、それを焼き戻ししたり、焼き入れしたりして製品にして納める。

そこの後輩ですから、ちょっとブキラボに私も行ったんですけど、「これどこでも作れるんじゃないか」って。

うちのね、一番これがオリジナルなんだって。

こういうガラスのコップを売ってる蓋ありますよね。

蓋のついたりです。

そこの周りに付いているワイヤーがあるんですね。

それをこうちょっと蓋をグッとやると閉まるんです。

「これは他では作れない」って。

「だから日本全国からオーダーが来るんだ」って。

ただロットが小さいんで、「そんなにじゃあこうやって儲かるか」ってそこまでは行かないんです。

だって出る量が決まっちゃうわけだから。

そういう特殊というんですかね、オリジナリティを持った企業もあるということなんですね。

だからそこのところを何千億も使って、5年前はTSMCを産業の米だ、種だということで、5千億を超えるお金を支出して、じゃあいくら儲かって日本にリターンがあるんですか。

サプライチェーンで儲かる企業もあるだろうし、そこに勤める人の所得で儲かる部分もあるだろうし。

その辺もやっぱり概算として、やっぱり5千億入れたら1兆円儲かるとか、2兆円儲かるとか、8千億しか儲かんないとかですね。

そういう予測を立てて私はやるべき。

だから数値化するというのはそういうことなんですね。

何百億じゃきかないぐらいの投資をして、日本の産業を底上げしていこうというのがこの競争力強化法で、減税という形で恩恵を受けてもらう。

保険の方にお金を入れてサポートしましょうと言うんですけど、じゃあその企業が進出して35億以上の投資をすることによって、そのエリア、出ていった先の市町村でも結構ですし、エリアの中でどのぐらい経済波及効果があるのか。

そこをやっぱりきちっとリサーチしないとですね。

やっぱりそのメリットを与えてあげて、じゃあどれだけその地域、日本全体にメリット、まあどこまで行くかってのはあるんですけどね。

やっぱりそれを出すべき。

それとですね、レクの時にも申し上げたんですけども、「安全管理をするために講習をやりました」と言った時に、「これは売上には繋がらないじゃないか」って、こういうふうに、答弁じゃないけど、やりとりがあったんです。

私が申し上げたのは、「負のB×C」っていう、これは私が勝手に名付けたんです。

負のB×C、正じゃないんだね。

だから、この投資をしないと被害が大きくなりますよっていうのを裏返した言い方なんです。

費用対効果は、結局、じゃあ10億入れれば100億になる。

逆に10億入れなければ100億の損害が起こる可能性がある。

そういう発想で事業を見れば、予算措置をしたときにですね、じゃあこれ3年5年でどのぐらいリターンがあるのか。

リターンがなくても災害が起かなくて済むとかですね、そういう見立てで予算を組んでもらった方がもっと説明責任が果たせるし、財務省と掛け合ったときにやっぱりお金を引き出してもらう術になるんじゃないかと思うんですけど、その辺について大臣にお尋ねしたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

今の御指摘について私の思うところをちょっと述べさせていただきますが、これ今、委員がおっしゃった点は、実はその命に関わる分野ではもうすでに非常に重要な考え方になってまして、私、国土交通省出身ですが、国土強靭化の世界だと、例えばですね、河川改修に100億かけておくと、まだあんまり堤防とか整備できていない時代は、係数7、8倍で、700、800億円の被害を防げる。

国土強靭化が一生懸命やることは、「公共事業で無駄で政治家が利権で」みたいなこと言われやすかったんですけど、しっかりそこで100億かけておくと、将来の700、800億の損害、復旧にかかる予算を節約できる。

今それがだいぶ進んできて、係数5、6倍で100億で500、600億のあれを、逆に必ずしも直接命に関わらないような産業分野、それが経産省の分野まで言う。

そこに今みたいな考えが入ってきているかというと、必ずしもそういう説明になっていないと思うんですけど、経済安全保障とかいうことを考えたときに、非常に重要な考え方であると思いますので、今ここで例えばラピダスの人もそうですけど、このお金をかけとかないと、我が国のAIの発展とかですね、フィジカルAIでデータ基盤作ろうとしてもGPUが足りなくて、そこはもう手も足も出なくなるんだとか、そういうようなことをきちっと見積もってですね、何かしら数値で出るかどうかはともかくとして、だからこのお金、例えば1兆円かけなきゃいけないみたいなことはですね、よく考えて整理をした上で、そういう説明も説得力を十分持ち得るのかなと、今お話を聞いてて感じたので、多少勉強させていただきたいと思います。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘君。

なかなかね、これ河川回収やるときに、お金を出してくれないんですよね。

国交省は所帯が大きいからですけど、県単位だとだいたい河川の事業費って埼玉県の場合、今だって280億か300億ぐらいしかないんですね。

一番多いときで土木事業費って1400億ぐらいあったんですけど、どんどんどんどん減らされてですね。

だから新しい道路を作ります。

道路の維持管理、河川でだいたい300億ずつで900億。

これは埼玉県。

管理している河川は156河川あるわけですね。

じゃあ河川の整備の進捗率どのぐらいって聞けば50%ちょっとしかいって。

これは埼玉県の一つの事例です。

だから今みたいな考え方でおっしゃられるんであれば、やっぱりそこに建設国債を発行してでも、やっぱり早く河川整備やらせればいいんだと思うんですよね。

ちんたらちんたら何十年もかけてやるんじゃなくてですね。

だからその辺のやっぱりスピード感を出すのに、だからラピダスのお話をされたんですけども、最終的には7兆円ぐらいの資金量でやっていくっていう説明は聞いてますけど、じゃあ7兆円突っ込んで安全保障の観点から大事なんだって言うけど、じゃあそれで実質的にどのぐらい戻ってくるのかっていうのが、やっぱりある程度の積算っていうのかな、概算でもないと。

やっぱり納得感が、じゃあ他もこういうことをやりたい、ここも安全保障ですって言ったら、何兆円もこれからどんどんどんどんやっていくのかって話になっていくと思うんですね。

今はどっちかっていうと、物価高に対して賃上げだって言ってどんどんやっていくんですけど、賃上げができないとか、価格転嫁ができないとか、小取りが入っていろいろやってもらっているのは承知しているんですけど、気をつけなくちゃいけないのは、それを一つの理由づけにして、ふわっと自分で儲けちゃう人が出てきちゃうと、本当にそれが自由競争になっていくのかなっていうのが一番心配事です。

今は賃上げして物価が上がったもんですから、価格転嫁して自分たちの取り分を取りましょうっていう時代なんですけど、それがずっと続いてしまうと、やっぱりちょっとこうそうしなくても儲けられちゃう人たちが出てきちゃうんじゃないかなと。

それが今回の法律の改正とは言わないんですけども。

じゃあ次にもう一点。

生産性の向上ということが経済産業委員会でよく言葉になるし、今回は法律の改正で直接の理由にはなっていないんですけど、ある指揮者は生産性という言葉がよく使われるようになったんだといろんな人が生産性を用いてさまざまな文書を発表していて、一方で生産性が非常に幅広い使われ方をしているため、生産性という指標がわかるようでわからないものになっているんじゃないか。

私も生産性向上とかって言うんですけど、じゃあ生産性は何らかの形で計算された数値でしかないが、定義に幅があるため、意味付けや評価も様々と、この人は伸びているんです。

今更ながら、生産性の認識をどう経産省は考えておられるのか、御答弁いただきたいと思います。

政府参考人 武田和宏

武田大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

委員御指摘いただきましたとおり、生産性は定義の幅のある言葉と承知しておりまして、労働生産性は労働者がどれだけ成果を生み出したかを定量的に数値化したもので、算出量または付加価値額を労働投入量で割って算出されるもの。

資本生産性は保有する設備や土地といった資本がどれだけ成果を生み出したかを定量的に数値化したもので、算出量または付加価値額を資本投入量で割って算出されたもの。

全要素生産性は資本や労働といった生産要素の投入量だけでは計測できない、すべての要因による生産への寄与分を指すものと認識してございます。

経済産業省としましては、デジタル化・省力化・投資支援を通じて、中小企業の労働生産性の向上を図るとともに、中堅企業や売上高100億円を目指す中小企業に対する成長投資支援を措置することで、企業の稼ぐ力を強化しているところでございます。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘君。

ありがとうございます。

生産性の指標を定義的に言えば、生産性イコールアウトプット、生産量や付加価値額などの成果、を割ることのインプット、働く人数や時間、各種の整備などとして表されていて、例えば1時間あたり働いたときに生み出される付加価値額、これが労働生産性になっているんですけど、などとして指標化されているという。

ご説明いただいたのとちょっと注釈が違うんですけど。

生産性というと大体労働生産性を示すことが多いんですけど、これは企業や個人がより少ない労力でどれだけアウトプットを生み出したかを数値化したものと述べているんです。

もうご案内だと思います。

じゃあよく日本の労働生産性は主要国より低いと言われるんですね。

何かの数字を見ると日本の労働生産性は、先進国からいくと下の方だとか、他の国も入れると20位ぐらいだとか15位だとかっていうふうに言われますよね。

じゃあ企業レベルの生産性向上は、10年前、20年前、もっと前からバブルがはじけた後、こうなったんですけど、生産性は確実に進んでるって言っていいんじゃないかって。

企業レベルの生産性向上が進んでも、国レベルの労働生産性向上には必ずしもつながらない部分がある。

日本の生産性の低さは、いわば国レベルのもので、付加価値をベースに測定したものだというふうにこの人は言っているんですね。

国レベルで見ると当然ながら様々な分野で経済活動が行われているため、企業のように働いている人数や時間あたりの生産数量や販売量、契約件数といった尺度で生産性を測ることができない。

そのため付加価値で測ることになる。

いわば経済学的な尺度で測定したものであり、その違いが生産性の分かりにくさにもつながっているとこの方は述べているんですね。

次に、中小小規模事業者は生産性が低いんだ、大手は生産性が高いんだという数値を皆さん方が私たちに提示してくれるんですけど、本当に中小企業の生産性は低いのかとお考えになっているのかどうか。

まずお尋ねしたいと思います。

政府参考人 中小企業庁次長

中小企業庁次長。

お答えいたします。

日本の労働生産性が米国やドイツといった他の先進諸国と比較して低いという結果を示す分析が存在することは、委員御指摘のとおり事実でございまして、私ども認識しております。

これに対しまして、日本の中小企業の現状でございますけれども、日本の中小企業には丁寧なサービスや顧客対応といった、労働生産性に反映されにくい部分に強みを持っていることもあるというふうに承知をしております。

一方で、中小企業個々を見ますと、中小企業の中には、大企業と全く遜色のない、むしろそれ以上の労働生産性を有する企業も存在しております。

こうした点を踏まえまして、経済産業省としては、さまざまな中小企業が自社の商品・サービスの適正な対価を受け取ることを含め、中小企業の稼ぐ力を強化していくことが重要と認識しておりまして、下請法を含む取引適正化の徹底、省力化、生産性向上の支援、また、AX、AIトランスフォーメーションの推進や、事業承継、M&Aによる事業再編、さらには、経営力向上に向けたプッシュ型の伴走支援などの対策に取り組んでいるところでございまして、引き続き、これらを推進してまいります。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘君。

私がお尋ねしたのは、中小企業が生産性低いか、その中には高いのもありますよというお話なんですけどね。

先ほど御答弁いただいた中で、数値に表せない。

例えばオリンピックの時に流行った言葉で、おもてなしって。

おもてなしって。

サービス業、これすごくウェイト高いと思うんですね。

おもてなしの心を持て。

それは金額にカウントされているかどうかは分かりませんけれども、それを数値化して一人当たりの売上が、一人一万円の料理を出しました。

おもてなしの心で接しました。

でもそれ以上もらえないね。

今チップをもらうっていうのはあんまり流行ってないから。

私が子供の頃親に連れられて旅館行くと、中居さんにちょっとチップっていうのは当たり前にやってたと思うんだよね。

私が子供の頃どっかの家にこれ持ってけって言うと、そこの家で心付けくれたんだ。

今心付けも駄目。

雑所得ですかね、委員長ね。

殺伐とするんだよね。

だから生産性が上がっているのかというと、そういった目に見えないものが、日本のやっぱり価値文化、照集感の中で、やっぱり脈々と継がれてきたんだと思うんですね。

だから、労働生産性では先ほど例示を挙げたようにですね、1時間あたりで1人あたり100個作るのか200個作るのかで、生産性が高いの低いのっていう話になったら、やっぱりそれはちょっと日本、言葉は返すようだけど世界的に生産性で見るんだったらそれでいいんだけどうちの国はこういうことに価値観を置いてるんだっていうのもちょっと整理してもらった方が、やっぱりそれで製品を作り出しているサービスを提供しているところに、日本の競争力があるんだっていうところをもう一回見直してもらえないかな。

同じことの繰り返しなんですけど、産業競争力っていうと、その辺のことは全然出てこないんですね。

もう一つ、付加価値ってなんだって。

今日大臣も答弁で、付加価値ってこういうふうに言うんだよね。

これもよくわからない。

と言われている用語の一つと言われているんですね。

何が付加価値なのかって、よくわからない。

私がこれ100円でもし作ったシャープペンだとしますよね。

でも、名前の知っているLVとかっていう、LYか。

LYっていう何かマークが入っちゃうと、10倍にも20倍にもなっちゃうんです。

それがブランド力、ブランドです。

じゃあそれが付加価値なんでしょうね。

でも私が作ったのは100円だったら買うけど、いやもう少し90円だったら買うよって言われちゃうと付加価値がつかないですね。

だからそこが付加価値なんだかよくわからないんですけど、ブランド力を上げていきましょうという努力はまた違う分野でやっていくんですけども、付加価値とは何らかの加工をして価値をつけた分を示す。

あらりに近い概念であり、国レベルで見るとGDPに相当する。

より少ない量力でどれだけのあらりを稼ぎ出したかを測る経済指標ということになる。

じゃあ日本の労働生産性が国際的に見て低いかどうかといったときに、基本的に付加価値ベースで比較されるため、どれだけ効率的に働いたかどうかが容易になるわけではないんだということ。

むしろ真面目に休まず、効率的に働いているかどうかだけ見れば、日本は主要国の中でもかなり上位になるのではと思う人も多いと思うんです。

外国の研究者からも似たような意見を聞くので、国際的な共通認識と言っていいかもしれないとこの指揮者は言っているんですね。

そうしますと、かぶせた質問になってしまうんですけど、行政側の生産性と付加価値の考え方を今一度整理をしたらどうだろうか。

もう少し学術的とかいろんなことで使われているんだけど、経産省としては生産性というのはこういうことを表しているんですっていうのをきちっと捉えてですね、付加価値というのはこういうことなんですっていうのをやっぱり指し示す必要が今後出てくるんじゃないかと思うんです。

ばっくりなんとなくふわっとこうやるんじゃなくてですね。

その辺をもしご答弁いただければ。

答弁者 小森敏行

小森経済産業大臣政務官。

付加価値という言葉でございますけれども、委員御指摘のとおり、今朝から何度も使われているところでございます。

議員の方から本質的な問いかけをいただいてありがとうございます。

先ほど委員の方からも付加価値についてお話がありましたけれども、経済センサスの定義でよれば、企業等の生産活動によって新たに生み出された価値、生産額から原材料等の中間投入額を差し引くことによって算出するものであります。

従いまして、これはどんなに働いても売上額が増えたりとかしなければ、その価値というのは上昇しないことになりまして、おもてなしですとか、細やかなサービスというのも売上げに換算されたときにこの付加価値が上がるといった関係にあるものでございます。

その上での生産性と付加価値の関係についてであります。

なかなか申し上げるのが難しい点ではございますけれども、例えば物的な生産性におっしゃるような、短時間で多くのものを作るみたいなことが向上して時間あたりの生産量が増加しても、原材料価格の高騰などによって利幅が確保できなければ付加価値の増加につながらないといったようなこともあり得るわけでございまして、生産性と付加価値の関係は、仮に物的な生産性が向上しても、必ずしも付加価値が増大するという関係にはないといったところでございまして、それぞれ生産性という言葉、どういう意味合いで使うかによって、しっかり考え分けていかなければならないものと考えております。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘君。

懸命に働いたときの成果として認識されることが多いのは、物的労働生産性、生産性割ることの労働である。

しかし、物的労働生産性を改善しても、適切な値付けを行い、利幅を確保できなければ、付加価値労働生産性や賃金は改善しない。

当たり前ですよね。

現在、ウクライナ紛争や円安の影響もあり、今回のイランの戦争もそうです。

エネルギーをはじめとする原材料価格が高騰している状況の下で、より効率的に働く物的労働生産性を向上させるだけでは、企業利益や付加価値の拡大につながるわけではない。

これも御理解いただくと思うんですね。

じゃあそのため付加価値ベースで見た国レベルの労働生産性も向上しない。

先ほどから御答弁いただいているように、高付加価値を呼び込むとか、高付加価値のある産業を誘致するとかというふうにおっしゃるんですけど、この考え方から言ったら全然伸びないんですよね。

この辺をどう捉えるかお尋ねしたいと思います。

答弁者 小森敏行

小森大臣政務官。

ありがとうございます。

今おっしゃっていただいたとおり、より効率的に働くだけではそれが付加価値の向上につながらないといった面があるのは事実でございます。

もちろん、より効率的に働くことによって、付加価値が上がっていくこともございますので、それを一概に否定するものではないんですけれども、先ほどからおっしゃっているように、利幅をどうやって適切に確保していくこと、あるいは例えばブランディングなども含めてなると思うんですけれども、どのようにして自社の働きというのをお金に変えていくのかというのも、併せて考えていかなければいけないことだというふうに捉えております。

質疑者 鈴木義弘

鈴木義弘君。

30分まであると思ったんですが、終わります。

委員長 工藤彰三

工藤彰三委員長:次に牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

牧野俊一君:参政党の牧野俊一です。

本日も質問の機会をいただきましてありがとうございます。

まず冒頭、今回の産業競争力強化法の法改正において、予見し難い国際経済事象の急激な変化に対応して、工場を移転するというふうな類型が新たに追加されるというふうになっております。

まさにこの法案が作られる過程では、今回のイラン情勢というものは予見できていなかったという状況ですけれども、この中東情勢のような地政学的なショックをできるだけ緩和できる。

鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ) 67発言 ▶ 動画
質疑者 鈴木義弘

ような方策を、今回こうやって法律によって、もしものことが起きても、一定企業にとって影響を、控除を繰り越すことによって緩和できるということにはなるんですが、政府の行政のサイドとしては、仮にこういった地政学的なショックがあっても、できるだけそういったショックを緩和できるような方策を平時から練っておくということが非常に重要になると考えています。

なので、先日からオイルショックが昔あって、その頃から中東への依存度が高くて、そこから50年経ってまた同じような状況が生まれて、今でも日本の石油精製の設備というものは、主に中東産の石油を精製することに特化したような設備環境になっているので、なかなか輸入先を多角化してもすぐにその性質が違うオイルの精製をするためには、また別途設備投資が必要になるとか、そういったこともございますから、このオイルショックの教訓を十分に生かせていなかった50年間何してたんですかというふうな指摘も何度か、こちらの委員会でもされておりましたけれども、このエネルギー資源の調達先を分散するという議論の中で、このロシア産の原油とか天然ガスの調達というものを、いわゆるロシア制裁が発動する前はある程度量があったと認識しております。

ただですね、このロシア制裁の影響でこの調達が困難になりましたというふうなことが、この50年において教訓が生かされてなかったんじゃないかというふうな回答の答弁の中にも、ロシア産が今は制裁の影響で手に入りにくいんだというふうな答弁もございました。

ただ、日本は安全保障の根幹をアメリカに依存しているというふうな環境ですから、その状況において日米同盟を決しておろそかにすることはできないのは当然ですけれども、例えばインドのようにアメリカと同盟関係にありながらも、ロシアとも経済関係を維持している、こういった国もございます。

ですから、この対露制裁についてアメリカにシンプルに追従していくという判断が本当にこの日本の国益にかなっていたのかどうか、今改めてこの状況下において検証するべき時だというふうに考えますが、これまでの対露制裁のあり方について政府はどのように評価をしていらっしゃって、今回このイラン戦争によって生じた状況を教訓にして、今後の外交方針を一定見直す考えがあるのかということについて外務省に伺いたいと思います。

委員長 工藤彰三

外務省石川大臣官房審議官。

政府参考人 石川(実名不明のため推定)

お答え申し上げます。

ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙でありまして、国際社会全体の平和と安定を損ねている。

こうした観点から我が国としてG7をはじめとする国際社会と連携しながら対露制裁を行ってまいりました。

この方針に現在も変わりはございません。

同時に海外からのエネルギーの確保につきましては、我が国のエネルギー安全保障上極めて重要でありまして、調達先の多角化を含め、日本への安定的な供給に向け万全を期していく考えでございます。

引き続き我が国外交全体において、ウクライナの公正かつ永続的な平和を実現するために何が効果的か、我が国の国益にとって何が必要かという点を総合的に判断しながら適切に対応していく考えでございます。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

そういったような回答に政府としてはならざるを得ないのかなとは思いますけれども、そもそもこのロシアとウクライナの戦争というものが始まるきっかけになったものが、冷戦終了後にNATOはもうこれ以上東へ拡大しないと最初は言っていたものが、どんどんアメリカ、欧米を中心として東へ東へ拡大していって、ロシアの側からするといわゆる緩衝地帯が減ってきて、ついにウクライナもそこに含まれようとしてしまったということで、こういった危機が誘発されたという側面もあると思いますので、今回起きたことはですね、まさにこのロシアが最初の手を出したというのは間違いない事実ですけれども、そこに至る過程において、例えばNATOがどんどん東に拡大していこうとするみたいな、そういうことに対して日本として、もうちょっと積極的に外交の場でそういうことをすると危ないんじゃないかみたいなことを言って関わっていくみたいな、こういう態度があってもよかったんじゃないかなというふうにも考えています。

この質問をしたのは、まさに産業の根幹を支えるエネルギー政策ということについて、もう一回国策そのものと関わってくるところですから、ご質問させていただいてはしたいですけれども、外務省については第1問目でおしまいですので、退出していただいて結構でございます。

ありがとうございました。

はい、どうぞ。

退出してください。

それでちょっと具体的な法案の中身の方に入らせていただきたいと思うんですけれども、今回この特定生産性向上設備を認定するということにあたってですね、投資利益率15%というのが一つの要件になっておりますが、この計算は一体誰がやるのか、企業が作成したその特定設備を用いた事業計画の認定プロセスはどうなっていて、その情報は一般に公開されるのかどうかといったことも含めて、ご回答をお願えればと思います。

質疑者 河野義博

河野大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

この大胆な投資促進税制でございますが、今お話ありました、投資利益率の15%以上であること、その他の要件につきましては、経済産業大臣の確認を受けたものについて適用対象とするという、そういうまずスキームになってございます。

その上ででございますけれども、この要件となる投資計画の投資利益率の計算でございますけれども、これはまず一義的に事業者の方が投資計画を作成し、その中で投資利益率を算定するものでございます。

その際、当然投資計画には事業者の方の事業予測が含まれますので、その公正性を確保する観点から、公認会計士または税理士のチェックを受けた数値を申請していただきまして、この地方の経済産業局が確認を行うという形を想定しているところでございます。

なお、投資計画に関する経済産業大臣による確認のプロセスでございますが、この子社の投資計画の内容を確認するという性質上、それぞれの子社の機密情報などが含まれる可能性がございますので、情報公開法の趣旨も踏まえて、そのあり方については慎重に検討していきたいと、慎重に検討していく必要があるというふうに考えているところでございます。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

そうしますと、企業が作って、それを企業の中にいらっしゃる公認会計士とか税理士の方がやる場合もあるかもしれませんし、外部の税理士さん、会計士さんを使われる場合もあるかと思いますが、そうした方のチェックを受けた上で、地方の担当の方がチェックをして、そして最終的に大臣確認というプロセスになっていくというふうに理解しました。

そうすると、このROI15%というのは、一体、例えば投資総額が100億円あったときに、それを一体何年間のスパンでこの15%を達成する必要があるというふうに計算されるのかということが大事になってくると思うんですけれども、この認定された事業を実施する中では、実際にはそれこそさっき出したような予見しがたい国際情勢の変化もあるかもしれませんし、災害で取引先が壊れて倒産しちゃったとか、そういったことで当初立てた目標を計画通りに達成できないという可能性も十分に出てき得るとなります。

一方、わざと中にはずさんな事業計画を提出して不当に税額控除を受けようとするようなケースももしかしたらあるかもしれない。

もし目標を立てたとおりに達成できなかった場合には、何らかの控除税額を収めてくださいとか、そういったペナルティーがあるのかどうか、ここについてシステムを教えてください。

質疑者 河野義博

河野大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

まず、期間でございますけれども、この税制におきまして、投資利益率の算定期間をどのように考えるかでございますが、投資計画に含まれる設備等の耐用年数を踏まえまして、これ長さがまちまちでございますので、その償却期間の平均値で判断することとしておりまして、これによりまして、設備投資後に営業利益の上昇までに、例えば一定の時間が必要となるような投資計画も、ご活用いただけるような柔軟な制度設計とするべく検討を進めてございます。

その上ででございますが、こういうある種の複数年度で見ていくということとの絡みでも、今ご指摘いただいたような、例えば災害の発生ですとか、取引先の倒産など、事業者の責めに帰すべき事由によらずに、結果的に事業者の方が投資利益率15%達成できなかったような場合も、それは当然想定されるわけでございます。

こうした場合に一律にペナルティを設けることは、事業者の方に対する予見可能性を低下させ、本税制の利用を躊躇させるということになりますので、事業者の皆さんの予見可能性を確保する観点から、こうした場合の対応をどうしていくのかというところは、今後詳細しっかり検討進めていきたいというふうに考えているところでございます。

一方、ご指摘ございましたけれども、投資計画に虚偽の内容が含まれている場合ですとか、意図的に著しく実態と乖離した投資計画を提出した場合も想定されるところでございます。

このため、まずは先ほど申し上げた投資計画の確認の時点で、しっかりとした審査を行うということがまず基本でございます。

その上で、設備が事業に供される段階、これは若干タイムラグでございますので、この設備が事業に供される段階で再度、投資計画との照合、照らし合わせを行う方向で、これはまだこれからでございますが、制度の詳細の検討を進めているところでございます。

また、必要な場合には、しっかりとした調査を行った上で公表など何らかの措置を取ることができないかについて、これまたしっかり運用についての詳細は検討していきたいと考えてございます。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

ちょっとごめんなさい、補足して詳細の中身についてもうちょっとはっきりさせたいところがあるんですが、今回大臣が確認した場合に即時償却ができるというふうなものも入っています。

先ほど設備の償却の期間の平均値とおっしゃったんですけれども、即時償却した場合の扱いはどうなりますか。

質疑者 河野義博

河野大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

設備の即時償却とは関わらず、利益率を計算するときには、それぞれの対象の設備なり、建物の償却年数で利益を割っていって、1年の平均の数字で見るということになります。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

そうしますと、制度上は即時ということもできるけれども、一般の耐用年数をベースにした償却期間を基に計算するという理解でよろしいですね。

ありがとうございます。

それで投資規模35億円、中小企業だと5億円という基準についてですけれども、事業によって総投資額の一部に、事業内容によりますけれども、一部に補助金を使ってその事業費を賄っているというふうなケースも出てくるとは思います。

こうなったときに補助金との併用ルールがどうなっているかということですね。

例えば投資額から補助金分を差し引いた自己負担の額で、額がその5億とか35億の基準値を満たせばということになっているのか、あるいは補助金の利用率によって違うのか、その辺の仕組みはどうなっているんでしょうか。

質疑者 河野義博

河野大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

この大胆な投資促進税制につきましては、その重複につきましては、政府としては各種補助金との重複排除を行う制度とはまずしてございません。

ただ、本税制と補助金の重複適用を行う際に、取得価格の基準としてどう考えていくのか、税の対象となる取得価格をどう考えるのかという点につきましては、補助金額を差し引いた、圧縮記帳後の取得価格を基準として税の効果を適用するというふうにすることを考えてございます。

本税制は事業者として取締役会等の適切な機関で意思決定された投資計画が対象となるという見込みでございますけれども、補助金につきましては応募したものの事後的に交付決定を受けられない場合なども考えられるため、そのような実態も踏まえながら詳細の制度設計については今後しっかり検討してまいりたいと考えてございます。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

事実上補助金の分を差し引いた額で考えるということです。

より詳しい実際の運用については今後しっかり進めていただければと思うんですが、ちょっと似たような話になるんですけれども、今回の投資促進税制については政府属業などの一部の業種を除いて基本的に全産業が対象になっているはずです。

これを何か一部の業種に限らなかったということについては、何の業種がこれから本当に成長するのかということをあらかじめ国の方で予見するということは、もちろんいわゆる17の戦略的に投資する分野というのは出てはいますけれども、そこに入っていない、例えば農業、林業、水産業とか一次産業も含めて、この制度を使えるというのは、いいことかなというふうに思っています。

ただ、例えば、この大規模風力発電などを新設するケースにおいて、この利益率15%という数字が、FITとかFIPとかを使って、通常の一般の電力価格よりも高値で電力を買い取られるということを前提に、その15%という数値が算出されているケースであったとしても、この35億円以上を使って、15%以上の利益率という基準さえ満たせば、この制度の対象になるんでしょうか。

質疑者 河野義博

河野大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

本税制はおっしゃるとおり、原則として全業種を対象として、効果的かつ大規模な設備投資を促進するための制度ということになってございまして、こういったことを考えますと、事業者の予見可能性を高めるために、個別の業界に関するさまざまな制度とか支援策というのは勘案せずに、ある種一律の基準を設けることが重要であるというふうに認識をしてございます。

投資計画の投資利益率の算定に際して、個別の業界に関する制度支援策のようなものを勘案しますと、制度が複雑となりまして、事業者の予見可能性を損ない、事業者の申請コストを大幅に増加させる可能性もあることからです。

それは望ましくないのではないかというふうに考えているところでございます。

なお、平成26年度から3年間にわたって措置された生産性向上設備投資促進税制におきましても、これらのFIT制度との併用というのは認められていたというふうに理解しているところでございます。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

つまり、今例に挙げた新設する大規模風力発電みたいなので、ちょっと高めに電力を買い取ってもらうことを前提として、その15%が算出されても一応対象にはなるという理解ですね。

ありがとうございます。

なので、今回の投資促進税制において、いかにフラットで分かりやすく使う、ユーザーとなる企業の方々が簡素に手続きをできるようにするかということが、できるだけ多くの方に、多くの事業者にこの制度を使っていただくためには、とても、私も重要だと思いますけれども、実際に制度を運用していく段になるとですね、そういうことを、例えばこのFIT、FIPを使って、あれはいわゆる皆さんのところ、国民から再エネ付加金という形で、通常に上乗せする形で電気料金を取るということを前提として、その制度が成り立っているわけですので、それによって、利益率15%を達成するところに対して、これだけの大幅な控除が認められるというのは、ちょっとさすがにずるいんじゃないですかというふうな考え方も出てくるかもしれないと思います。

ですし、この実際に運用していくと、さっき言ったような、あらかじめちょっと計画がずさんだったとか、あるいはまた運用していく中で恣意的な悪用ととれる、そういったケースが出てくることも決して否定はできないと思いますので、実際にこの制度、どういうふうな運用方針をするかってまさにこれから詰めていかれるところだとは思うんですけれども、いざ施行した後は定期的にこの制度の運用状況、これによってどれぐらい実際に実体経済が成長したのかという効果の検証と含めてですね、この運用状況、本当にこれでいいかということを定期的に見直しをかけていくべきだというふうに思いますけれども、大臣のお考えいかがでしょうか。

答弁者 赤澤(実名不明のため推定)

赤澤大臣。

大胆な投資促進税制については、国内での高付加価値かつ大胆な設備投資に対して、強力なインセンティブを措置するものであり、透明性や公正性が担保された制度設計が重要と認識をしております。

そのため、投資利益率や投資加減額といった定量的客観的な要件を満たすかを中心とする確認手続きということにしております。

また、産業競争力強化法改正案の中で、新たに設備投資の状況に関する調査の規定を設け、投資金額や投資収益性の実績などを事後的に把握検証することを予定しております。

これらによって得られる本税制の運用状況を踏まえ、透明性と公正性の観点から、継続的に制度の運用改善を進めていく方針でございます。

加えて、本法案では、見直し規定が設けられておりまして、法律施行後5年を目途として、経済社会情勢の変化を勘案しつつ、施行状況について検討を加え、必要な措置を講ずることとしております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

実際には5年後に見直しが入るということですので、その時に本当に効果があったか、そして何かおかしなところが出ていないのか、そういったことも含めてきちっと検証をしていただきたいというふうに思います。

そうしまして、今回の大胆な投資促進税制によって、これは民間での大規模な設備投資がやりやすい環境をつくるというふうな税制ですけれども、政府の側として、大規模で長期で計画的な何かの国家プロジェクトであるとか、国土計画みたいなものを策定して、設定している17の戦略的投資分野とか、あるいはその他の産業分野において、しっかり国の側がこういう分野にこれだけ投資するんだということを、しっかりその予見性が確保できていなければ、民間の投資というものを効果的に引き出し続けるということは難しくなってくるかなというふうに思います。

政府としては、2040年の民間投資目標額を200兆円を目指す、現状足元120兆円規模ですけれども、これを40年に向けて、今から約15年でプラス80兆円ということを目標とされていますけれども、これは民間側の目標です。

なので、政府の側として、政府の側の具体的な投資目標額とか、こういうプロジェクトを用意しているとか、そういうのは何かありますでしょうか。

答弁者 赤澤(実名不明のため推定)

赤澤大臣。

大変重要なお問いかけでありますので、ちょっと私から。

委員御指摘のとおり、投資予見性を高め、民間企業の投資を引き出すことは重要であります。

民間投資の目標が2040年200兆円というだけだと民間の側だけですので、委員御指摘のまさのとおりであります。

高市内閣の成長戦略の肝である危機管理投資、成長投資においてですね、投資内容やその時期目標額などを含めたですね、官民投資ロードマップの策定を今まさに現在進めているところであります。

夏の成長戦略の形でしっかり出てくるものと思っています。

こうした取り組みの中で、危機管理投資、成長投資について、官民で目標とする投資額に関しても具体化されていくものと承知をしております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

高市総理の所信表明演説の中でも、行政が一歩前に出てしっかりと民間の投資を牽引する形で産業政策を行って強い経済をつくっていくんだという、これが最近まで続いてきた新自由主義的な政策、民間の自由に経済を回すということに民間に任せておけばいいんだということから一歩ちょっと変わったような世界的なトレンドがある中で、そういった方向性に持っていくんだというふうな総理の決意表明もございましたので、しっかりそのことをやっていただきたいと思います。

地域未来戦略においてですね、大胆な投資の促進とインフラ整備を一体的に構造することによって、地域ごとに産業クラスターを戦略的に形成するというふうな文言がございます。

ここにおいて、どの地域にどういう産業クラスターを形成していくのかということは、その地域のそれぞれの強みもありますし、どういう伝統産業があるかによってもまた違ってくるところがあると思いますし、鈴木委員からのご指摘にはあった通り、ここを産業クラスターにしますと言って、何年か経って、やっぱりうまくいきませんでした、みたいなことに結構なりがちになってしまいますので、そこをどうやって、どの地域にどんなクラスターを作ろうかという計画をどうやって作っていくのかなということですね。

これは内閣官房地域未来戦略担当の方にお答えいただきたいと思います。

政府参考人 北尾(実名不明のため推定)

内閣官房北尾地域未来戦略本部事務局審議官。

お答えいたします。

地域未来戦略では、産業クラスターの形成や地場産業の成長に向けまして、3つの類型の計画を進めてまいります。

1つ目は、熊本のTSMCや北海道のラピダスを支えるクラスターのように、17の戦略分野に関する検討が主導する形で、企業の大規模投資を中心に形成されるものでございます。

2つ目は、知事主導で形成されるクラスターであって、複数自治体の、3つ目は、地場産業のさらなる付加価値向上や販路開拓等を支援し、地域経済の拡大を目指すものでございます。

こうした三つの類型の計画につきまして、地域初のアイデア創出を募りまして、各地に産業クラスターを戦略的に形成してまいります。

例えば、戦略産業のクラスターにつきましては、政府として、成長戦略における17分野の官民投資ロードマップと整合を図りながら、地域ブロックごとに自治体や経済団体等とも連携の上、地域の特性を踏まえた検討を進めることにより、戦略産業クラスター計画を策定し、その形成を推進してまいる所存でございます。

地域未来戦略本部のもと、関係副大臣等会議におきまして、具体的な検討を進め、夏までに政策パッケージを取りまとめていきたいと考えてございます。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

お答えありがとうございました。

これから国が主導してこの17の戦略分野について地域と連携して作っていくもの。

それと各地域でその知事とか市町村の方がその地元の強みを生かして上げてくるもの。

2つの方向性があると思いますので、これをその中でもしっかり連携をさせながら、強い地域クラスターというものを作っていただきたいと思うんですが、こうやって地域の産業クラスターを作っていくということが、地域創生をやるという上でも非常に重要になってくるとは思います。

その中で、例えば、17の戦略分野の一つに宇宙航空産業というのはもちろん入っておりますが、航空産業についてお尋ねしたいんですけれども、航空産業は今後も世界的な需要が確実に見込まれ、かつ非常に裾野の広い産業分野の一つであるため、産業クラスターの戦略の非常に重要な候補になり得ると思いますが、いわゆるMRJ、三菱のリージョナルジェットの計画が残念ながら失敗し撤退ということになってしまいまして、非常に悔しいなと思いながら見ておりましたけれども、このMRJの失敗を受けて、政府として国産の旅客機開発に新たなプロジェクトを作ろうという計画があると思うんですけれども、MRJの失敗の本質が一体どこにあったというふうに分析されているのか。

その失敗を繰り返さないために、ここに航空機産業のクラスターを作るんだってやっても、そもそも大元のその計画一本目がこけたら、全然また話にならないわけですから、いかに失敗から教訓を得て、そしてそれを繰り返さないために、どのような対策を講じようとされているのか、教えていただけますでしょうか。

政府参考人 田中(実名不明のため推定)

田中大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

委員ご指摘のMRJ、これの後に三菱スペースジェットと名称を変えましたけれども、旧MRJが開発中止に至った主な要因といたしましては、まず安全性に関する認証取得プロセスへの経験やノウハウの不足により、開発期間が長期化したこと。

さらにそれに伴う度重なる設計変更がサプライヤー対応も含めた事業コストの増大につながったこと、同時にリージョナルジェット市場が当初の見通しから大幅に縮小するなど、先行きが不透明となったことなどが挙げられ、これらによって事業性が見通せない状況に陥ってしまったものと認識しております。

こうした認識を踏まえまして、2024年4月に我が国航空機産業の課題と成長の方向性を示す航空機産業戦略を取りまとめました。

この戦略の中では、海外主要航空機メーカーとの国際連携の枠組みの中で、部品サプライヤーとしての地位に満足せず、収益性が見込まれる具体的な開発プロジェクトにおいて、設計などの上流工程にも参画し、完成機事業を実施する技術的事業的な能力をステップバイステップで獲得していくということとしております。

経済産業省としては、この航空機産業戦略の下で、我が国航空機産業さらなる成長に向けて、その取組をしっかり支援してまいります。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

航空機に関しては、今おっしゃっていただいたように、特に日本の企業の中には、アメリカのいわゆる形式取得に関連する規制にいかに対応していくのかという、ここのノウハウが非常に欠落していた部分があるというふうに指摘されていて、そのためにこそ、今度は欧米のボーイングとかエアバスとか、そういった既存の航空会社が、新機種を作っていくときの開発のより上流の段階から関わることで、その形式取得とかに関連するノウハウを蓄積していくというふうなことだと思います。

同じようなことは、航空機に限らず、これから今挙げられている17の戦略分野、やっぱりこれからの時代に必要な新しい価値を創出するような、そういう分野を作ろうということになるわけですから、新しくこれから世界で導入される規制への対応であるとか、そういったことが他の分野でも当然必要になってきます。

もちろんなので、国内において一生懸命作って、この技術でしっかりできているから、これで世界と戦えるだろうとやったら、先ほどから出ているように技術で勝って商売で負けるみたいな、そういう状況になってしまいますので、他の分野においても、国際的な協力関係を作りながら、しっかり世界的に商売を展開していくという前提で、より開発の上流から世界の他のところとも関わって、ノウハウを蓄積していくということをぜひやっていただきたいと思います。

そこも含めて、先ほどちょっと、このブロックの一番最初の問いで大臣にお答えいただきましたので、この後大臣にちょっと今後の意気込みとか聞こうと思ったんですけど、1点だけですね。

この設備投資を民間に任せきらずですね、しっかりこの政府が一歩前に出て本当にロードマップを作って、そして民間投資を牽引していくんだということを力強くお答えいただきましたので、これについて、いわゆる骨太の方針とかに書き込むような形で明文化するような、そういう方針があるのかについて、ご確認させていただきたいと思います。

答弁者 赤澤(実名不明のため推定)

赤澤大臣。

はい、私は前職が骨太の方針を書く書き手であったわけでありますけれども、今は城内実大臣が担当されていますが、基本的な考え方としてですね、骨太の方針はまさに経済財政の基本方針ということでありますので、そこについてですね、しっかりロードマップを決めて、しかもですね、今高市総理が目指しておられるのは、複数年度にわたる予算措置のコミットメントをする、あるいはAI半導体分野のようなフレームを他の戦略分野に広げていく、大胆な促進策など政策のベストミックスを見つけて実行していくということなので、その中にですね、しっかり分量の制約とかもありますので、どこまで書き込まれるかというのはあると思いますけれども、確実に書き込まれる方向であると私たちは承知をしております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

そこをしっかりと書いていただくと同時に、去年までの骨太の方針は、いわゆるプライマリーバランス黒字化目標というものがその中に入っていたので、今回の令和8年度予算の中では、十分に、総額ベースで見ても各省庁の予算にこれからやろうとしていることに本当に十分な予算が付ききれなかったんじゃないかなというふうに見てまして、去年までは補正予算を組むということを前提として当初予算が設定されていたことに対して、総理のご発言からも、ここから先は補正予算を毎年組むということを前提とせず、当初予算で必要な分を確保していく、そのための概算要求をこれからきちんと受けて作っていくんだというお話がございましたので、そこを含めて、しっかりと骨太の方針、産業政策とセットにして作っていただきたいというふうにご要望したいと思います。

そして、少しトピックが変わりまして、このAI時代に向けてデータセンターの増強に関して、用地とか水を確保するということが今回の法改正の中に盛り込まれていますけれども、まずこのデータセンターが地域経済を活性化牽引するために、一つ誘致を目指すようなところもあるというふうな発想において、この法改正になっていると思うんですが、このデータセンターというのは建設するときは確かに人も使えますけれども、一度完成してしまうと、あまり人手を必要としないという業種になりますので、このデータセンターを地域に持ってくるということが、本当に地域経済を牽引して活性化する結果になるのかどうか、ここのお考えについてお聞かせいただきたいと思います。

政府参考人 宮本(実名不明のため推定)

宮本地方創生担当政策統括調整官。

データセンターにつきまして、データセンターの立地は建屋の建設に加え、設備の定期更新で大規模な投資が伴うため、固定資産税をはじめとした税収の増加が期待されるところであります。

例えば、地域未来投資促進法に基づく基本計画で、地域の特性を戦略的に活用する分野としてデータセンター事業を掲げる石狩市では、データセンター誘致の経済効果として税収の増加を上げております。

実際に令和元年度には約40億円であった固定資産税収は、令和6年度には約55億円に増加し、増収分を福祉や子育て支援などの市民サービスの向上に活用しているというふうに認識しております。

また税収のほかにもですね、運用保守のための雇用の創出をはじめとした地域経済への波及が期待されているところでありまして、改正法案に基づく措置を含め、引き続き地域の特性を活用したデータセンター事業の促進を後押ししてまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

まさにこの、確かにデータセンターそのものは人がいなくても回っていくけれども、そこに帰ってくる固定資産税とかそういうことを通じて、地域の行政が潤うということがあると思います。

特にこの過疎化して人がいない地域だと、逆に人手を必要とせず税収が上がるようなそういう仕組みがあることによって。

小泉議員、今回の法改正では、データセンターに対する冷却水を安定供給するということが意図されて、工業用水を供給する対象にするということに入っていますけれども、データセンターでより高度に集積した半導体を使ってたくさん計算をすると、当然ものすごい熱を発生しますので、効率的な冷却をしたい。

ただ、これを考えると、さっきちょうど石狩市のお話がございましたけれども、できるだけ寒い地域にデータセンターを置いてあげた方が、特に冬なんかは外から風を入れるだけでしっかり冷えるということになりますので。

場合によっては、この地域によって、例えばデンマークの大伝説というところでは、すでに7000世帯分の冬季の地域の熱源、暖房とか、あるいはハウス栽培の熱源として、そのデータセンターから出てくる排熱を有効利用して、地域の中で活用していくみたいな、そういうことも実証されていますので、今後そういったポテンシャルもあるかなと。

今後、北海道など関連地にデータセンターを集積していくことのポテンシャルについて、どのように見ていらっしゃるか、お答えいただきたいと思います。

政府参考人 西川(実名不明のため推定)

西川大臣官房財務セキュリティ情報審議官、お答え申し上げます。

委員御指摘のとおり、冷涼な気候は、データセンターの冷却効率を良くするといったようなメリットが当然ございます。

他方、データセンターの実際の立地については、電力や通信ネットワークの充実、需要地からの距離、また地盤の安定性、こういった要素から総合的に決まるというふうに承知してございます。

以上でございます。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

当然、そういった寒いという点での利点の一方で、首都圏から遠く離れてしまうと、特に自動運転とか、リアルタイム証券取引みたいな、ミリ秒単位の遅延じゃないと許容されないみたいな、そういうケースにおいては、遠いところに置くことが不利になると。

これが、現状データセンターの約6割が首都圏に集中してしまっているというふうな原因になっていると思います。

今後、北海道などへの地方への立地を進めるにあたって、そうした次世代の通信インフラですね。

このオール光ネットワーク。

中継地点で一回光の情報を電気信号に置き換えて、また光に戻して飛ばすというんじゃなくて、全部光で伝送してしまうことによって、ロスタイムをできるだけ減らすという、有名なところだとNTTのIOWNというのがございますけれども、こうした次世代の通信インフラを一体的に整備をしてこそ、インフラと一体的な整備によって、作っていく、地域経済活性化していくというのがこの地域未来戦略でございますから、そういったことをやっていく必要があると思いますけれども、そのような計画はありますでしょうか。

はい。

質疑者 吉田宣弘

総務省吉田総合通信基盤局電気通信事業部長、お答え申し上げます。

AIの発展やクラウド利用の進展等により、データセンターに対する需要が急速に拡大している中、データセンターの立地は、需要地からの近さ等の観点から、特定の地域に集中する状況にあります。

他方で、国土強靭化、GX、地域活性化の観点から、特定地域に集中するデータセンターについては、地方への分散を進めることが重要な課題であると認識しております。

このため、データセンターの地方への分散立地にあたっては、電力系統と通信基盤の一体的な整備を図っていく、いわゆるワットビット連携を進めることがますます重要となっていると認識しております。

総務省といたしましては、現在、東京都と大阪府に集中するデータセンターの地方での立地を支援するとともに、通信基盤である海底ケーブルの分散立地支援や、委員御指摘のオール光ネットワークを活用した分散データセンターの効率的運用に向けた支援について、令和7年度補正予算や令和8年度当初予算に盛り込んでおり、データセンターの地方分散の支援とともに、それを支える通信インフラの整備に向けた支援をしっかりと進めてまいります。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

まさにこのインフラ、そこに何かを誘致するなら、それを支えるのに必要なインフラと一体的に整備をしていくということが非常に大事になってくると思いますので、ワットビット連携の通信網の整備をしっかりとコミットしていただきたいと思います。

今回の法改正では、冷却水を供給するということに関する改正ですけれども、データセンターの冷却水需要が増える背景には、半導体を冷やすために、空冷から水冷にやった方が効率が高いというトレンドの変化があると認識していますが、このエクサスケール社というふうなところが作っている、この基板をそのまま、高機能フルードや基板自体をボタッと浸すような、そういう液浸冷却システムというのを開発しているところもございます。

半導体工場ですと非常にきれいな、超ピュアな純粋で何度も何度も洗浄を繰り返すという工程が必要になりますけれども、それと違ってデータセンターはその冷却水をぐるぐる循環させたり、そもそもこうやって水を使わないという仕組みを使う。

ということを通して、水資源にも限りがありますから、可能な限り水を節約することを前提として考えていくべきだとは思うんですけど、この冷却水をできるだけ節約する技術開発というのは国として支援する仕組みはあるんでしょうか。

政府参考人 西川(実名不明のため推定)

西川大臣官房サイバーセキュリティ情報課審議官。

お答え申し上げます。

データセンターの冷却水の節約は、資源利用の効率化の観点から大変重要と認識してございます。

ご指摘の液浸冷却技術、これはサーバーをオイルに浸して冷却する技術でございますけれども、このオイルの冷却に、冷却水を用いているケースもございます。

データセンターの設備構成によっては、冷却水ではなく、外気との温度差によりオイルの冷却を行うことも可能でございます。

こうした工夫によって、データセンター全体の水の使用量を減らして構成とすることもできる、こういったイノベーションがいろいろなところで起きてございます。

経済産業省としては、データセンターの省エネを進める観点からも、液浸冷却技術をはじめとする、こういった技術は大変重要であると考えてございまして、ポスト5G基金において、研究開発支援を実施することとさせていただいてございます。

以上です。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

しっかりとそうした水を、資源を大切にして節約する技術開発というのも支えていただきたいと思います。

ちょっとここでトピックが変わりまして、今回エッセンシャルサービスをいかに地域で支えていくかという観点も法改正の中に入っておりますけれども、このエッセンシャルサービスを担う地域の企業を支えるために、いろんな支援メニュー、支援パッケージを用意されていますけれども、どの制度が自社に最もいいのかということが、なかなか特に自社の中に担当する税理士とか、そういった方が、会計士とかいないような企業、あるいはもう本当に山村地域とかだと、家族でガソリンスタンドやってますみたいな、そういうちっちゃい、本当にもう何人かだけで会社やってますみたいなケースもあって、そういう人たちにとっては、いろんなある支援パッケージのどれがいいのかって、なかなか分かりにくいというふうな声がございます。

政府からは、令和7年度補正予算で措置された中小企業庁の予算に加えて、重点支援地方交付金などを活用して、商工会とか商工会議所がよろず支援拠点などによるプッシュ型の伴走支援体制を強化するという方針が示されていますが、実際には個々の企業がどういったニーズを抱えていて、どんなところで困っているのかという、経営の細かいところまで一元的に行政のサイドでバッと把握することは、かなり困難というか、ほぼほぼ非現実的だと思います。

なので、今後どうやって、そういった本当にきめ細やかな、それぞれのエリアでエッセンシャルサービスを支えるために頑張っていらっしゃる方々に対して、このプッシュ型の支援というものを拡大していく方針なのか、教えていただけますでしょうか。

政府参考人 山本(実名不明のため推定)

中小企業庁、山本次長。

お答えいたします。

委員御指摘がありましたとおり、エッセンシャルサービスを担う地域の小規模事業者の皆様の中には、情報収集の手段や経営資源に制約があることから、単独で支援策の活用や経営力向上を図ることが困難な方々も多いと認識してございます。

一方で、経営環境の急速かつ大規模な変化に対応するためには、これまで経営支援を受ける機会の少なかったこれらの小規模事業者の皆様に対しても、経営課題に関する気づきの機会を提供し、必要な支援につないでいくことが重要と認識しております。

そのため、ご指摘いただきましたとおり、令和7年度補正予算より、都道府県や市町村が実施する地域の実情に応じたプッシュ型伴走支援体制の構築に対する支援を開始してございます。

その中で、事業者が抱える経営課題に対し、複数の支援機関や地域の金融機関等が連携して、支援策の活用を含めた経営支援を行える体制整備を進めているところでございます。

それに加えまして、本法案に基づく認定支援機関の枠組みによりまして、エッセンシャルサービスを担う小規模事業者に対して、さらに手厚い伴走支援が行われることになるものと考えてございます。

今後ともエッセンシャルサービスを含めて地域を支える事業者のニーズや経営課題に寄り添って、細やかに対応できる支援体制の整備に取り組んでまいる所存でございます。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

今回の法改正に入っています、地域の中のいろんな商工会とか、生協さんとか農協さんとか、そういった方々を支援機関に認定して、それぞれの小さな事業者の方々のニーズを拾っていくということが入っていますので、そこをしっかりと進めていただきたいというふうに思います。

このエッセンシャルサービスに関連しまして、地域のエッセンシャルサービスの一つに交通手段の維持がとても重要になってくると思いますが、北海道とか四国ではJR単体での路線維持が非常に困難なところが多くて、特に北海道ではJRが自治体に上下分離方式を、単独では無理だからということで提案している一方で、自治体の側にも財政的な余力がなくて、なかなか対応が難しいと。

ただ、これだけ物流の分野で人手不足が顕在化して問題になっている中で、鉄道による貨物輸送というのは非常に少ない人数で大量の物資を運搬することもできますし、あるいは地方の遠隔地にしっかりと鉄路が通っているということは、いざ何か有事が起きたみたいなときに、自衛隊とかそういう防衛装備品を効率的に運ぶという意味においてもとても重要なことだと思います。

鉄道貨物輸送という観点は、北海道だけじゃなくて日本全国における物流を下支えする非常に重要な基幹インフラだと思いますので、そういった食料安全保障上もしっかりと北海道から大量の玉ねぎを送ってくるとかそういうのもありますから、地域の旅客輸送を支えて災害に備えて意図的な人が分散居住ができるような環境をつくるという意味でも、この上下分離方式での鉄道インフラ維持というのを自治体に投げるんじゃなくて、そろそろもう国の責任でこれを行うんだという決断が必要な段階なんじゃないかなと思いますが、これについて国交省の意見をお聞かせください。

政府参考人 国土交通省審議官(実名不明)

国土交通省大臣官房審議官、お答え申し上げます。

JR北海道の路線の中には旅客輸送のみならず貨物輸送においてもネットワークの一部を構成しているものがあり、多様な役割を発揮しているものと承知をしております。

一方で北海道は広大で人口密度が小さく、冬場の自然環境が厳しいことから、大量輸送という鉄道特性が発揮しにくく、JR北海道は長らく厳しい経営環境に置かれております。

このような中、JR北海道が単独では維持困難であるとしている赤字8路線については、令和6年3月に国土交通省としてJR北海道に対して監督命令を発出し、今年度末までに路線ごとに抜本的な改善方策を確実に取りまとめるよう求めているところでございます。

改善方策の取りまとめに当たっては、路線ごとの利用特性や各地域の事情を踏まえて、地方自治体を含む地域の関係者が一体となって、地域における最適な交通のあり方について、議論を深めていくことが重要と考えております。

国土交通省としても引き続き議論の場に参画をしてまいります。

また、JR北海道に対しては、国鉄債務等処理法に基づき、経営安定基金の運用益の安定的な確保、助成金や出資等により、国として継続的に支援を行っているところでございます。

赤字8路線は、JR北海道の経営の観点からの課題であると同時に、地域における最適な交通のあり方についての課題であり、まずは地域の関係者において、十分にご議論いただくことが重要と考えております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございました。

基本的にこの基幹路線に関しては維持することを前提として今は進めていただいていると思いますので、これがこの経産省の方で進める産業政策とも深く関わってくる分野になると思いますから、しっかりとその連携をとって進めていただきたいというふうに、線路を守っていただきたいと思います。

最後に貿易保険法の関連することについて質問したいと思います。

ちょっと1問最初飛ばさせていただきまして、この対米投資イニシアチブで日米で構成する協議委員会が米国投資委員会に対して投資の方向性や日本側の関連法制などについてインプットを行って、米国投資委員会が大統領にプロジェクトの提案をするという手筈になっています。

この協議委員会が米国投資委員会に適切なインプットができていることを担保するには、この協議委員会の中でどういう議論プロセスがあって、どういう決定がされたのかということが、可能な限り、全部は国防上公開できないこともあるかと思いますが、可能な限り公開されることが望ましいと思いますが、この情報公開はどこまで行われる予定でしょうか。

政府参考人 大臣官房審議官(実名不明)

大臣官房審議官、お答え申し上げます。

了解覚書に基づきます協議委員会、先ほど委員からありました、その中では議論の内容には、個別のプロジェクトに関する情報や外交上のやり取りが含まれるため、可能な範囲内で公表させていただいております。

情報の性質も踏まえつつ、政府として説明責任を果たすべく、適切に対応してまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

もちろん今おっしゃったとおり、全部は公開できないと思いますが、可能な限り日本の国民の税金を使って一部やっていくことですから、説明責任を果たせるような形で進めていただきたいというふうに思います。

この米国投資委員会が大統領にプロジェクトの提案を行って、大統領がプロジェクトの選定をやるということになっていますが、この事業を開始後に思ったような利益がもしも出なかったというそういうときに備えていわゆる交付国債3兆円の枠が設定されて、もちろんさっき大臣がおっしゃったように、これはもう使わない前提なんだということだと思いますが、このいざプロジェクトが走り始めてしまったら、このスタートした後は日本からはもう何も口出しできない、アメリカがもう全部進めていくみたいな状況にならないかどうかっていう点がちょっと懸念事項で、そこだけお願いします。

答弁者 赤澤(実名不明のため推定)

赤澤大臣。

戦略的イニシアチブにおけるプロジェクトの選定にあたっては、委員が今説明してくださったとおり、協議委員会を通じてですね。

収支相称、あるいは償還確実性、それから日本への便益メリットといった法令上求められている要件ですね。

これをしっかりと精査確認を行います。

またですね、プロジェクト組成時において具体的な事業の運営を担う各社に対しては、プロジェクトの進捗状況や業績に連動して、各社が受け取る収益が決まるような仕組みを導入することで、インセンティブ付けを行い円滑な事業を促すようしております。

事前には今言ったような工夫がされておりですね。

プロジェクトの決定後においても、プロジェクトの

委員長 工藤彰三

牧野俊一君

質疑者 牧野俊一

今の仕組みを聞いて安心いたしました。

最後にですね、この対米投資イニシアチブのあり方、具体的な進め方については、現状はこの赤澤大臣と何度も会われた向こうのラトニック政務次官との間の個人的な信頼関係とか資質に依存している側面もあるのかなと思ってますけれども、今後それぞれの担当大臣がいずれ変わってもですね、このしっかりと日本の国益に資するプロジェクトとして存在し続けることを担保する仕組みというのはどのように考えてますでしょうか。

大臣お願い申し上げます。

答弁者 赤澤(実名不明のため推定)

赤澤大臣。

昨年9月4日に取り交わされた本イニシアチブに関する了解覚書については、日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の了解であり、これについてトランプ大統領が来日された際に、総理と一緒にこの合意をちゃんと誠実に、しかも迅速に両国が実施していくということについて署名をいただいているところです。

なので、担当大臣が将来変わっても、これに基づき、この合意に基づいてですね、両政府の間できちっと実施されていくべきものと考えています。

引き続き、日米の相互利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進につながるようなプロジェクトの実施に向けて、日米間で緊密に連携して取り組んでまいりたいと思います。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

アメリカは大統領が変わると大統領令で全部ひっくり返すみたいなことがたまに起きる国ですので、日本はそんなことしないと思いますけど、今後もしそのような兆候があったときは、しっかりとこの日本の国益を守る形で動いていただきたいということを希望いたしまして、本日の質疑を終了したいと思います。

ありがとうございました。

委員長 工藤彰三

次に河合道雄君。

質疑者 河合道雄

よろしくお願いいたします。

チームみらいの河合道雄です。

早速、まず大胆な投資促進税制についてお伺いをいたします。

今回の産業競争力強化法等の改正においては、大胆な投資促進税制が新たに設けられます。

本税制は、事業適用計画の認定を受けた企業が、投資利益率15%以上、投資額が35億円以上、中小企業においては5億円以上の投資計画について、特定生産性向上施設等の経済産業大臣が確認した場合に、即時償却、または税額控除7%等を適用できる仕組みでございます。

国内投資を呼び込むために大胆な支援策を打ち出したことは評価いたします。

一方で、みずほリサーチ&コンサルティングによる2024年の調査によると、中小企業の売上高、経常利益率の全産業平均が令和4年度において4.29%にとどまっているという結果もございました。

こういった点を踏まえますと、今回の投資利益率15%という敷居、これは広く中小企業一般を対象とした要件とは言い難いと考えます。

また、その15%という水準は、おのずと応募できる業種も制約を受けるものと理解されます。

改めてでございますけれども、大臣にお伺いいたします。

本政策の意図として、政府がどのような業種の活性化を意図しているのか、改めてお伺いをさせてください。

答弁者 赤澤(実名不明のため推定)

赤澤大臣。

大胆な投資促進税制は、2030年度135兆円、2040年度200兆円という、官民の国内投資目標の達成に向けて、大規模かつ高付加価値な国内投資を促進することを目的としております。

このため、本税制は、製造業、サービス業も含め、全業種を対象として、投資利益率15%以上の高付加価値な投資であり、大企業は35億円、中小企業は5億円以上の大規模な国内投資を促進するものでございます。

強い経済の実現に向け、本措置も含めた危機管理投資、成長投資を促進し、投資と賃上げの好循環を定着させるように取り組んでまいりたいと思います。

委員長 工藤彰三

河合道雄君

質疑者 河合道雄

大臣、御答弁ありがとうございました。

今回の税制の類似の制度を振り返りますと、2014年に創設されました、生産性向上設備投資促進税制B類型がございます。

この旧B類型と申し上げますが、こちらにおいても投資収益率15%以上、その当時は中小企業は5%以上という要件。

牧野俊一 (参政党) 29発言 ▶ 動画
質疑者 河野義博

河野大臣、官房審議官。

お答え申し上げます。

今、御言及ありました平成26年度から28年度に措置されました生産性向上設備投資促進税制でございますが、今般の税と同じく原則、全業種を対象としております。

投資利益率15%以上などの設備投資を対象に実施をされたということでございますが、その実績でございますが、件数的に申し上げますと、8万件を超える投資に適用されました。

ご指摘、ご言及ございました業種の話でございますけれども、これは製造業からサービス業まで、かなり幅広い業種で活用され、多岐にわたると承知をしてございます。

そういった意味では、今回の大胆な投資促進税制につきましては、この生産性向上設備投資促進税制の活用状況をしっかりと踏まえまして、同じく基本的に全業種を対象とし、一定規模以上の高付加価値な国内投資を促進することとしておりますので、これは製造業、サービス業をはじめ幅広い業種で利用を想定しているところでございます。

具体的な想定事例でございますけれども、例えば自動車の部品を供給する中小企業の場合は、この即時償却を選択することで厳しいキャッシュフローを改善して、むしろ投資が拡大できるというような活用事例も想定されますし、サービス業で申しますと、物流サービス事業者が労働供給制約を乗り越えるためのいわゆる省力化の投資、それから高付加価値化に向けた低温物流の整備のために本税制を活用する、そうしたことで物流拠点の最適化を進めていくというような想定事例など、さまざまな活用事例があり得ると考えているところでございます。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁いただきましてありがとうございます。

過去の広範な範囲からの採択を今回も活かしているということを聞くことができ、感謝しております。

加えまして、こういった投資促進税制については、税収減という財政コストを払って、民間投資を引き出す仕組みと承知しております。

そう考えますと、政策的な価値といたしましては、実際にどれぐらい投資が増えたか、あるいは収益改善につながったかというところを事後にしっかりと検証することで、初めて確かめられるという性質があると理解しております。

令和8年、今年の3月4日の財務金融委員会においては、峰島委員の方から片山財務大臣に対して、2014年に実施された制度をどう活かしながら制度設計しているかという質問をさせていただいて、それに対しての大臣のお答えとして、事後的な効果検証も今回に関しては数字がはっきり出る仕組みに改善しているという答弁があったと認識をしております。

これに関連して3つ関連した質問を続けてお伺いいたします。

まず旧B類型に関しまして、制度終了後に計画時に提出されたROIが実際に達成されたかどうかの事後検証は行われたのでしょうか。

またその上で、今回の投資促進税制において計画ROI、提出時のROIと実績のROIの照合をどのように行うつもりかお伺いさせてください。

そして最後に、繰り返しになりますが、国内投資の呼び込みを意図するものと認識しておりますが、こういった税収減に見合う投資増が生まれているかの把握をどのように進めていくおつもりかお聞かせください。

河野大臣、官房審議官。

質疑者 河野義博

お答え申し上げます。

かつて措置されておった生産性向上設備投資促進税制でございますけれども、これは先ほど申し上げましたが、約3年間で8万件を超える実績があったということは把握をしているところでございます。

またその間、国内の設備投資額でございますけれども、これは平成25年度の約80兆円から約87兆円まで拡大をしていて、ある種一定の投資促進効果はあったというふうに認識をしているところでございます。

他方、当時の制度では、投資計画のフォローアップに関する調査の規定が存在しなかったということでございまして、投資後の、先ほどご言及ありました投資利益率などに関する網羅的な実績等の把握が困難であったということは事実でございます。

実際は必要に応じて任意ベースで事業者の方々から聞き取りを実施して数字を把握したりですとか、経済産業研究所、RIETIといいますが、におきまして、この税制の利用の有無による設備投資額への影響についてサンプル調査をすることで、しっかりとした定量分析を経産省と連携しながら実施するといったような努力は当然しているわけでございますが、網羅的なデータの把握というところまでは困難であったということでございます。

このため、先ほどもお話ございましたけれども、この大胆な投資促進税制におきましては、この産業競争力強化法の改正案の中で、投資計画を事前に確認する規定に加えまして、新たに設備投資の状況に関する調査の規定を明記することにいたしました。

これによりまして、この投資金額のみならず投資利益率の実績などを事後的に検証を行うということを今想定をし、その制度の詳細について検討を進めているところでございます。

これによりまして、いわゆるEPPMの観点から税制の効果検証をしっかりと行っていく方針でございまして、今後本税制が国内投資の増加や収益率の向上などにどの程度しっかり寄与するかについて把握検証をしていく所存でございます。

質疑者 河合道雄

河合道雄君、ご答弁いただきましてありがとうございます。

今般新しくそういった検証の項目を導入されたということで、引き続きEBPMの推進を期待したいと思います。

加えまして、中小企業についての眼差しもお伺いをさせていただきます。

今回の産業競争力強化法改正案には、今回の投資促進税制のほかにも、事業再編計画の認定に基づく金融支援も一体的に設けられており、この点を評価しております。

ただ、再三触れているところでもございますけれども、投資利益率15%ですとか、中小企業の場合で言うと規模が5億円以上という要件は、比較的中小企業の実態と乖離している側面も指摘できるかなというふうに考えております。

改めまして、中小企業の支援についてお伺いをいたします。

中小企業に対して、今回の大胆な投資促進税制を通して、どのような投資活動を期待しているのでしょうか。

また、既存のたくさん支援メニューがあると思いますけれども、こういった支援策との使い分けや、他の中小企業支援の政策パッケージ全体との役割分担をどのようにお考えかお伺いをいたします。

畑山経済産業政策局長。

政府参考人 畑山経済産業政策局長

お答え申し上げます。

大胆な投資促進税制につきましては、大規模かつ高付加価値な国内投資へのインセンティブを付与する観点から、ご指摘ありましたように、中小企業は5億円以上の投資案件を対象とすることとしております。

例えばですけれども、中小企業が工場の新設や増設に際し、建物や機械装置などを一体的に投資するような案件にご活用いただけるというふうに考えておりまして、実際そういうお声もお聞きしているところでございます。

加えまして、これまたご指摘ありましたけれども、中小企業につきましては、この税制とは別に投資規模の要件を基本的に求めずに、即時償却の措置も含む中小企業経営強化税制という既存の税制がございまして、これは適用件数も相当多くなっておりまして、こうした措置の活用も選択いただくことができるというふうに認識をしております。

それから金融についてもご指摘ございました。

中小企業による大規模投資につきましては、事業リスクの観点から民間金融機関、

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁ありがとうございます。

様々なパッケージの中で、目的ですとか、状況に応じて使い合わせを期待されているということを認識いたしました。

こういった中小企業の支援の中で、政策パッケージが複雑になっていくと、どの支援を使っていくのか、制度を使っていくのかに関しての支援、こういったものも必要になってくるという認識を持っております。

その中で、中小企業の支援、省力化ですとか、設備投資を促す手段として、プッシュ型の伴走支援の取り組みをされていると承知しております。

こちらでは認定経営革新等支援機関約3万5千社、商工会、商工会議所の経営指導員約7500人、金融機関等をいわばかかりつけ医のようにして支援体制を構築しているとお伺いしております。

こういったですね、種々の地元に根を下ろしたですね、ステークホルダーが関係性を生かしながら支援をしていく、こういった仕組み非常に大事だと考えますが、合わせてデジタルツールを活用しながら、表出しづらい支援ニーズを汲み取っていく、利用できる支援を通知していくことも、合わせて重要と考えております。

本点につきまして、順に2問お伺いをいたします。

まず1つ目の質問です。

これだけの規模の支援機関が積極的に働きかけるとされております。

中小企業庁山崎経営支援部長。

政府参考人 山崎経営支援部長

お答え申し上げます。

今委員ご指摘の中小企業、小規模事業者の方々に対する伴走支援につきましては、これまで商工会、商工会議所の全国約7500人の今ご指摘している経営指導員、さらには全国47都道府県に設置されたよろず支援拠点、こういったところによる経営支援を通じて精力的に行っているところでございます。

しかしながら、これらは自ら相談に訪れられた中小企業、小規模事業者の方々への支援が中心になっておりまして、昨今の経営環境の急速かつ大規模な変化がある中では、これまで経営支援を受ける機会の少なかった中小企業、小規模事業者の方々に対しても、まさにそのプッシュ型で経営課題に関する気づきの機会を広く提供して必要な支援につないでいくと。

こういうことが必要だというふうに考えてございます。

このためですね、令和7年度の補正予算を活用した事業がございまして、新たに賃上げ環境整備に向けたプッシュ型伴走支援体制の整備。

これを進める事業というものを開始をしたところでございます。

具体的には自治体連携型補助金というのがございますが、その一類型としまして都道府県、さらに市町村が主導しまして、それぞれの地域の先ほど委員ご指摘がありました支援機関、さらには金融機関、専門家等による最適な連携体制を構築した上で、中小企業、小規模事業者に対してプッシュ型の働きかけを行う取組、こういったものに関して国としても支援を開始したところでございます。

昨年から都道府県市町村への周知PRを始めまして、3月末時点で合計で6県3市、件数としては10件の事業について採択をしたところでございます。

今後とも、これらの事業を踏まえまして、全国でのプッシュ型伴走支援のモデル事業の創出拡大を進めまして、地域を支える事業者の方々のニーズ、経営課題を拾い上げて、細やかに対応できる、そういった支援体制を整備していきたいと考えてございます。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁いただきましてありがとうございます。

こういった取組が令和7年度の補正予算からということで、既に10件採択されているということで、その成果を引き続き見ていきたいと考えております。

こういった取り組みに関しまして、かなり地域の中でも関係性をもとに見つけていくということが施行されていると理解しております。

その上で、表出しづらいニーズをつかんでいくためには、経営情報ですとか、データ連携をもとにしたプッシュ型のデジタルな支援を組み合わせることで、より効果が上がると考えられます。

この点について、ご見解があればお伺いいたします。

中小企業庁、山崎経営支援部長。

政府参考人 山崎経営支援部長

お答え申し上げます。

先ほどご答弁申し上げましたプッシュ型の伴走支援、こういったものの実施に当たりましては、委員、まさにご指摘のとおり、さまざまな情報、データをもとにデジタルツールを活用しまして、事業者の課題に応じた的確な支援を行っていくということが極めて重要だと考えてございます。

中小企業庁としましても、いくつかの取組を開始しておりまして、例えば具体的には、今年3月から新たに省力化ナビと呼ばれる支援サイトを創設してございます。

これは中小企業の方々が業種等の質問に簡単に答えますと、省力化、さらには生産性向上の取り組みの方法、さらには事例が紹介をされまして、さらにそれを使って商工会、商工会議所等の伴走支援の中でも使っていただけると、こういったようなこともやってございます。

また、まさに商工会、商工会議所で経営相談、経営支援を行っている過去のデータをAIに学習をさせまして、特別の相談対応において効果的な支援方法を提案できるようなこういった仕組みを早期に導入するべく検討してございます。

さらに先ほどご紹介を申し上げました令和7年度補正からスタートをしてます都道府県や市町村が実施するプッシュ型の伴走支援の取り組みにおきましてもですね、例えばすでにある事業者に関する経営情報等を活用分析をしまして、資金繰りに課題のある事業者を対象として絞り込んだ上で働きかけを行うとか、そういった取組も推奨してございます。

今後ともデジタルツールの活用をさらに進めまして、状況に合わせた支援にしっかり取り組んでまいりたいと考えてございます。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁いただきありがとうございます。

省力化ナビ、私も拝見いたしましたけれども、非常に情報が業種ごとに網羅的にですとか、詳しく書かれていて、非常に有益な情報だなと感じました。

こういった情報が、先んじて届くような仕組み、そういったところが次期待されるところかなと思いましたので、お話しいただいたような取組の推進の中で実現することを期待したいと思います。

加えまして、中小企業を支える支援として、地域の人事部という取組をされていると理解しております。

地域の人事部は、地域の企業群が抱える人事課題、これを地域の自治体、金融機関、教育機関等の関係機関と連携しながら取り組む仕組みであり、各企業が一社単体では持ちにくい機能を地域で支えるものとして評価をしております。

経済産業省におかれましては、以前より人材をコストではなく価値を生み出す資本として捉える人的資本経営の推進にも取り組まれてきたと承知しております。

こういった考え方も踏まえますと、適切な人材戦略、人事戦略の重要性はますます高まっておりまして、地方においてもこういった人事戦略をしっかりと立案できるような機能を各事業者が持てるように支援することは極めて重要と考えております。

地域の人事部、令和4年から7年度で累計115件が採択されて一定の成果を上げている一方、令和8年度からは採択回数の上限ですとか補助率の低減により実装化を促す方針に転換したと認識しておりますが、アンケートの中ではなかなか採択事業者の中でも補助金なしでは難しいというようなデータがあるという状況が示されていると認識しております。

この取組を、より持続的なものに広げていくための検討状況をお伺いいたします。

自走化に向けた現状の主な課題と打ち手、そして今後の本事業の展望について、ぜひお伺いできればと思います。

宮本地方創生担当政策統括調整官。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

お答え申し上げます。

まさに委員御指摘いただきました地域の人事部事業につきましては、地域企業や自治体、金融機関が一体で人材確保育成定着に取り組むモデルとなる事例の創出を目指して、4年間で延べ115件を支援してきたところであります。

事業の立ち上げ期では、委員御指摘のアンケートでも、47%の採択事業者が補助金なしで赤字になると回答するなど、運転資金の確保といった財務面の課題が多いと認識をしております。

ただ一方で、過去採択した後、採択終わった後も、過去の採択事業者について、補助期間終了後の取組状況を確認したところ、9割以上が取組を継続しており、運転資金も確保しつつ取り組まれているというふうに承知をしています。

経済産業省としては、自立化支援にさらに力点を置くべく、自立化に成功している事業者による自立化ノウハウを横展開する、伴走するような支援制度を令和7年度より開始しておりますし、加えまして地域の人事部事業の補助期間が終了後も、地域の人事部のロゴマークというものを活用可能にしておりまして、事業者がその後も広く人材確保等を行うための広報活動を後押ししているというところでございます。

こうした取り組みを通じまして、地域の人事部事業の定着実装化を後押しして、地域における人材確保とか、それを通じた人的成長を促してまいりたいと考えております。

質疑者 河合道雄

河合道雄君ご答弁ありがとうございます。

実際に地域の人事部の事業で取り組まれた人からも話を聞きましたけれども、こういった地元企業でやはりなかなかより人的資本経営が重要だという認識が高まっていくことですとか、それぞれの地方自治体においても集約して説明会をするみたいな、自治体としてもメリットがあるような取り組み、あるいは都市部から人が派遣される場合などは、越境学習の効果みたいなところがより周知されると、使われやすいのではないかという意見もありましたので、そういったところも、もしよろしければ、今後の政策にご反映いただければと期待しております。

続きまして、データセンターについての話題に移りたいと思います。

今回の産業競争力強化法の改正においては、データセンターに工業用地の供給の件が盛り込まれております。

データセンター等由来の電力需要というところが、2025年度の47万キロワットから2034年度には666万キロワットへと増加するという見通しがある一方で、供給側の対応は遅れているというような現状もございます。

このデータセンターをはじめとする電力需要は大幅に増えていく一方で、この供給は短期的に劇的に変えることは難しいという現状がございます。

ここで質問をさせていただきます。

この需給のギャップですね、既存を埋めていくためには、既存インフラの最大活用という短期的な取組と、系統の先行整備という中期的な取組の両輪が必要と考えますが、政府としてどのように進めるつもりかお伺いをいたします。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣委員御指摘のとおり、データセンターの急激な増大などに伴い、送電網の増強が必要になっている一方で、送電網の増強の設備投資には時間を要するという性質がございます。

こうした受給両面の性質を踏まえつつ、既存の送電網の最大限の活用と、送電網の新規整備の両面から計画的に対応していくことが重要であると考えています。

既存送電網の活用については、早期に電力供給が開始可能なエリアを示すウェルカムゾーンマップを通じて、送電網の制約が小さい地域への立地を促していくこととしております。

また、中長期的にはデータセンターなどの需要に対して、送電網の計画的な整備を進めていくこととしています。

具体的にはGX戦略地域制度の枠組みを活用し、電力インフラの先行整備と連動した形でのデータセンター集積地の形成を進めてまいります。

また、本国会に提出している電気事業法の改正案におきまして、送電網の整備に必要な資金調達の円滑化を促すため、財政投融資を活用した大規模な送電網への貸付制度も盛り込んでいるところでございます。

データセンターは我が国の成長にとって不可欠であり、その円滑な立地に必要な送電網の活用や整備が着実に進むよう、経済産業省として引き続き全力で対応しております。

質疑者 河合道雄

河合道雄君大臣、御答弁ありがとうございます。

非常に重要な問題との御認識のもと推進されていることを非常に期待を持って見ております。

質問の順番を入れ替えまして、今ちょうどGX戦略地域制度、データセンター集積型についての言及がありましたので、こちらについての質問を先にさせていただきます。

こちらのGX戦略地域制度のうちのデータセンター集積型は、ワットビット連携ですね、こちらの地方分散構想を現実のインフラに落とし込むという観点でも、非常に重要な枠組みであるというふうに認識をしております。

実際に制度の具体化に向けた提案募集においても、データセンター集積型に90件の提案が集まり、他の類型と比べても多いという結果があったと承知をしております。

そしてすでに公募は本年2月に締め切られており、多数の応募があったのではないかと推測をしているところではございますが、裏を返しますと、この選定発表においては、選外となる応募者も当然出てくることになるかなというふうに捉えられます。

この需要が大きい現状を考えますと、意欲ある提案をそのまま外してしまうというのは、いささかもったいないものとも言えるかなというふうに捉えております。

はい。

以上。

政府参考人 大臣官房脱炭素成長型経済構造移行推進審議官

大臣官房脱炭素成長型経済構造移行推進審議官、お答えいたします。

委員から今ご指摘いただきましたGX戦略地域につきまして、データセンター集積型の類型は、大変多くの電力を消費し、電力系統の整備や脱炭素電力の活用が大きな課題となっております。

データセンターの立地に関しまして、まさにおっしゃっていただきましたワットビット連携、電力と通信基盤の整備を計画的に進め、効率的に大規模な集積地を形成していくことを狙いとしてございます。

2月13日までの公募期間を経まして、現在、外部有識者となる審査委員会による厳正な審査を行っているところでございます。

まさに審査期間中でございまして、日本国内で世界の趨勢にも負けないように、大規模なデータセンター集積地を地域に分散立地していくという趣旨に沿いまして、日本各地から脱炭素電源の活用やAI産業の呼び込みなどを含めた創意工夫や意欲的な提案が多数寄せられたと、このように認識してございます。

まずは今般、実際からいただきましたこれらの提案につきまして、審査委員会の審査を経て、適切に選定してプロセスを進めていくことが第一でございまして、その上で今後の制度設計につきましては、その結果なども踏まえ、必要に応じて検討してまいりたいと存じます。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁ありがとうございます。

審査中という状況を鑑みると、なかなか具体の言及は難しいという状況は承知しておりまして、その中でも期待感が大きい提案がたくさんあったというところは非常に良い話かなというふうに受け止めさせていただきました。

引き続き発表を待っていきたいと思います。

今、地方分散という話もありましたが、いろんなデータセンターの形態について少しお伺いをいたします。

データセンターは設置形態や、本日も質問にもございましたが、冷却技術など技術革新が進んでおります。

一層の普及を進めていく観点からは、大型のビル型以外の形態の普及も検討する必要があると理解しております。

まずコンテナ型についてお伺いいたします。

コンテナ型は着工から開設まで比較的短期間での展開が可能であり、即応性が高い形態だと評価できるかなと考えております。

既存系統が余力がある地域においてデータセンターを展開する形態として、先ほども言及がありましたウェルカムゾーンマップの提示ですとか、既存のGX戦略地域の施策とも親和性が高いと。

政府参考人 大臣官房サイバーセキュリティ情報課審議官

大臣官房サイバーセキュリティ情報課審議官、お答え申し上げます。

コンテナ型のデータセンターでございますけれども、ご指摘のとおり、着工から開設まで短期間での展開が可能、柔軟な対応が可能というメリットがございます。

他方、コンテナの中に設備を高密度に配置する、また保守作業スペースや動線をどうするかといった論点もございます。

現在のところ長期間の運用実績がまだ少ないというような実態でもございます。

運用にかかる知見が十分に蓄積されていないことがデメリットというか、今の現在地でございます。

こういう中でどういった形態を選ぶかということは、現在地でのメリット・デメリットを踏まえて、ここの事業者に判断いただくというのが現時点での判断でございます。

経済産業省としては、形態に制約を置くことなく、データセンターの整備を今は推進させていただいてございます。

昨年2月に閣議決定したGX2040ビジョンに基づいて、データセンターを脱炭素電源や電力インフラの観点で適した地域へ誘導して、通信インフラも整合的に整備するワットビット連携を引き続き進めていきたいと思います。

以上でございます。

質疑者 河合道雄

ご答弁ありがとうございます。

長期間の運営実績がないというのは非常に重要なご指摘かと理解いたしました。

引き続きどういった事態があるかを注視しながらですね、社会実装を進めていくということを期待したいと思います。

今お話にも少し出てきました脱炭素みたいな観点も含まえますと、これから普及が期待されている形態の一つとして、洋上風力型のデータセンターがございます。

これは2026年3月にですね、日本郵政ら5社による世界初の再エネ100%稼働の実証が横浜港で開始されて、2027年度の商用化を目指しているという認識を持っております。

これらは、洋上風力発電の付帯施設の上に、コンテナ型のデータセンターですとか、太陽光発電設備ですとか、蓄電設備を設置して、洋上のデータセンターを再生可能エネルギーで運用することを目指すものでございます。

こういった洋上風力型のデータセンターについて、実証から商用化のフェーズを見据えて、どのような支援をご検討されているか、あればお伺いをいたします。

政府参考人 大臣官房サイバーセキュリティ情報課審議官

大臣官房サイバーセキュリティ情報課審議官、お答え申し上げます。

ご指摘のとおり、民間企業による洋上付帯型のデータセンターに関する実証、これが横浜市産の支援のもとで開始されたところというふうに承知してございます。

データセンターの整備を振興する経済産業省としては、こうした民間企業の先進的な取り組み、また国際的な技術動向、こういったものをしっかり注視をしながら、必要に応じて関係省庁とも連携しながら、事業化に向けた課題の整理、またその解決、こういったものに取り組んでいきたいと、こういうふうに考えてございます。

以上です。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁ありがとうございます。

民間事業者の革新的な技術に対して、いち早く市場投入ですとか、社会実装に対して支援、動向を見守りながら関与していくことは、今の状況においては非常に重要かと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

続いて、ワットビット連携の技術基盤ですね。

こちらについてお伺いをいたします。

データセンターの普及については、本日もたびたび言及がありますけれども、電力と通信の効果的な連携、いわゆるワットビット連携が重要となります。

ワットビット連携の取りまとめ、2025年6月に出たものの中では、既存電力設備の活用を念頭に置いたデータセンターの柔軟な運用に資するオール光ネットワーク、今日も出てきましたが、いわゆるAPNの研究開発やユースケースの拡充を推進するとございます。

APN、このオール光ネットワークは、データセンター間を低遅延、大容量でつなぐ技術でありまして、地方分散のデータセンターのサービス品質を維持する、ワットビット連携の技術的実現性を左右する基盤であるというふうに捉えております。

データセンター間を情報のやり取りというところで、低遅延、高品質、高効率に接続することができれば、設置戦略もより柔軟性が増すというところだと認識しております。

これは、種々の通信事業者が研究開発を進めており、実現可能な段階に達しているとの認識を有しております。

これらのAPNの接続性向上等による効率的かつ柔軟な利用に向けた技術開発や国際標準化を官民一体で推進することが重要だと、先ほど触れた取りまとめでも言及があったと認識しております。

こういったAPNのデータセンター地方分散向けのユースケースの実証展開支援、こちらをどのように進めていくかお伺いをいたします。

質疑者 吉田宣弘

総務省吉田総合通信基盤局電気通信事業部長、お答え申し上げます。

委員ご指摘のオール光ネットワークは、分散するデータセンターの間を大容量、低遅延で接続することを可能とすることから、今後のワットビット連携の推進や、データセンターの地方への分散の鍵となるインフラであると認識しております。

このオール光ネットワークについては、現在、大手通信事業者により、主要都市間を中心に整備が進められているところと承知しております。

総務省といたしましても、オール光ネットワークのユースケースを拡充し、一層の社会実装を進めるため、分散データセンター間をオール光ネットワークで接続し、仮想的な大規模データセンターとして運用する実証などを推進することとしており、必要となる予算を令和7年度補正予算や令和8年度当初予算に盛り込んでおります。

また、総務省では本年1月より、情報通信成長戦略官民協議会を

質疑者 河合道雄

ご回答ありがとうございます。

すでにデータセンター間を束ねて、仮想データセンターとして捉えるような実証が進んでいるということを理解いたしました。

こちらもしっかり動向を見ていきたいというふうに考えております。

このワットビット連携の懇談案の取りまとめの中に、各データセンターにおける蓄電池、コジェネ等の整備という記載がございます。

このデータセンターの展開において、蓄電池の役割も非常に重要になってまいります。

電力の需給状況ですとか、天候予測、計算需要等を踏まえて稼働状況を調整するという上であって、いわゆるワークロードシフトというものでございますが、その鍵となる技術だと認識しております。

また、再生可能エネルギーの主力電源化に向けても、定置用の蓄電システムの役割は増しています。

一方で、政府自身のヒアリングですとか、調査をまとめているものを拝見しますと、早期の運転開始、そして事業収益性の確保の三大課題を認識しており、特に収益予見性の低さが長期投資判断を阻害していると、そういう認識があると捉えております。

太陽光風力においては、FITやFIPというような収益安定化の枠組みがございました。

同じく、GX実現の要であるといえる系統用蓄電システムに対して、同様の仕組みがなく、収益が電力市場のボラティリティに依存しているというところ、これは事業者の声の中でも不安視されているものということだと認識しておりまして、長期の投資判断を阻害している要因だと認識しています。

ここでお伺いをいたします。

蓄電システムが提供する調整力や系統安定化サービスに対して長期固定的な収益保障の仕組みを設ける考えはあるかお伺いをさせてください。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

系統用蓄電池は再生可能エネルギーが余剰となる時間帯に発電された電気を貯蔵可能であり、迅速な応答性を有する調整電源としても重要な役割を担っております。

系統用蓄電池の導入に向けては、委員御指摘のとおり、2025年6月に開催をした第69回総合資源エネルギー調査会基本政策分科会において、市場予見性、導入費用の見通しが立てにくく導入が進まないリスクを課題の一つとして取り上げています。

まさに委員御指摘のとおりであります。

こうした課題に対応するため、経済産業省としては、系統用蓄電池を長期脱炭素電源オークションの支援対象とし、固定費の収入を確保することにより、事業者の投資予見性を確保しております。

こうした取組の成果もあり、系統に連携済みの案件や、系統への接続申し込みを行っている案件は、着実に増加してきていると認識をしております。

引き続き、安全性や持続可能性が確保された系統用蓄電池の導入の促進に向けて、必要な対応を講じてまいりたいと思います。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

大臣、ご答弁ありがとうございます。

今まさに触れていただきました長期脱炭素電源オークションですね。

こちら2023年から実施されていることと認識しております。

これは長期的な収入の予見可能性を付与する取組として適用されているものと認識しております。

この仕組みに関連しまして、サプライチェーンの強靭化に関する質問をいたします。

この長期脱炭素電源オークションにおいては、第3回の入札からセル製造国の1国当たりの30%上限というものを導入。

当初予算で400億円が措置されており、37案件、約363億円の交付が決定されていると認識しております。

この補助金の要件には、安全性やサイバーセキュリティ等は盛り込まれておりますけれども、セルの調達先や製造国に関する要件は設けられていないと認識をしております。

大きく見れば、同一の蓄電池の導入を支援していく制度に関しまして、若干の政策的意図の齟齬が生じているのかなと捉えられる状況があると理解しています。

欧州においては、2026年3月に産業加速法案で、域内生産費優遇方針、これを明示されておりまして、韓国も昨年、2025年11月に軽バッテリー競争力強化策というところで、需要創出と産業育成の接続を掲げるなど、全世界的にですね、域内や国内での産業振興を重視している政策傾向が見られると認識しております。

ここでお伺いをいたします。

改めて日本の導入補助制度の政策目標というのはどういうところにございますでしょうか。

特に調達多様化や国産優遇の視点を組み込む考え方はあるのかという点についてお伺いをいたします。

はい。

政府参考人 小林省エネルギー新エネルギー部長

資源エネルギー庁小林省エネルギー新エネルギー部長。

お答えいたします。

エネルギー安全保障の観点から、電池セルなど、電池システムの主要部品のサプライチェーンリスクに対応した系統用蓄電池の導入を進めることは重要でございます。

こうした考え方のもと、長期脱炭素電源オークションにおいては、セル製造国1国あたりの募集上限を設定してございます。

委員御指摘のとおりでございます。

他方、御質問いただきました導入補助金においても、その審査においてサプライチェーンの途絶リスクが低い場合には、これを高く評価するという仕組みとしているところでございます。

また、さらにということで、今後でございますが、長期脱炭素電源オークションにおいては、サプライチェーンの強靭化の取組を行っているメーカーが製造する蓄電池を導入している場合には、優先的に落札するという方針を審議会でお示ししているところでございます。

そして導入補助金においても、まさに同様の観点から、サプライチェーンの強靭化の取組を行っているメーカーが製造する蓄電池を導入している場合には、これをより高く評価するという方針で、審議会でご議論中ということで、今後、詳細設計を進めていくこととしております。

こうした取組を通じて、引き続き、安全性と持続可能性が確保された蓄電池の導入に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁ありがとうございます。

サプライチェーンの途絶リスクという形で評価に組み込まれているということを理解いたしました。

そして今後も見直しがさらに入るということで、この産業育成の観点も非常に重要かなと思いますので、今後の検討を期待しております。

そしてこういった蓄電池の観点で見ますと、再三出てきておりますが、自然エネルギーの観点ですと、例えば九州の地域において、再エネの出力制御によりスポット価格が非常に下がる時間帯が4から8時間という長時間に及ぶケースが既に発生していると聞いております。

これは要するに太陽光、風力など再エネが発電しすぎて系統が受け止められないという状況だと認識しております。

長時間の充放電が可能な電池へのニーズが顕在化しています。

この領域はナトリウムイオンの電池ですとか、レドックスフローの電池ですとか、日本企業が先行する強みがある領域と認識しておりますが、こういったいわゆるLDES技術について、どういうふうに、オークションに限らず、導入補助ですとか、市場の評価軸、調達要件など、支援をしていくお考えがあるか、お伺いさせてください。

小林省エネルギー新エネルギー部長。

政府参考人 小林省エネルギー新エネルギー部長

お答えいたします。

再生可能エネルギーの主力電源化及び出力制御の抑制に向けて、長時間の充放電が可能な長期エネルギー貯蔵システム、いわゆるLDESが極めて重要でございます。

委員御指摘のとおりでございます。

また、このLDESには様々な技術があり、技術によっては、レアメタルなどの希少素材の特定国への依存度が低く、エネルギー安全保障にも資する技術であるというふうに認識をしております。

令和7年、昨年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画においても、再生可能エネルギーの普及拡大が進むにつれて、必要性が高まると考えられる長期エネルギー貯蔵を特徴とする電力貯蔵システム、LDSの導入を目指すというふうにしているところでございます。

一方で、このLDSの導入拡大に向けては、費用面が一つの課題となっておりますため、系統用蓄電池導入補助金において、このLDSの導入支援を実施するとともに、長期脱炭素電源オークションにおいても対象電源に追加するという措置を講じております。

引き続き、こうした支援措置を通じてLDSの導入を促進するとともに、この導入を検討している事業者の皆様のご意見を伺いながら、必要な対応を検討してまいりたいと考えております。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

お答弁ありがとうございました。

引き続き注視してまいりたいと思います。

時間となりましたので、以上で質疑を終了いたします。

どうもありがとうございました。

委員長 工藤彰三

次回は来る24日金曜日午前8時50分理事会、午前9時、委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。

河合道雄 (チームみらい) 1発言 ▶ 動画
質疑者 河合道雄

ご視聴ありがとうございました。