厚生労働委員会

衆議院 2026-04-22 質疑

概要

衆議院厚生労働委員会において、上野厚生労働大臣らが出席し、医療保険制度改革や少子化対策など多岐にわたるテーマについて答弁しました。主要な議題として、OTC類似薬の保険給付見直しに伴う自己負担導入と受診確保、高額療養費制度の負担額見直し、および後期高齢者医療制度への金融所得勘案の導入について議論されました。また、出産費用の現物給付化を含む少子化対策、医療機関の業務効率化に向けた基金の活用、医薬品の安定供給確保、リハビリテーション体制の整備についても言及されました。

発言タイムライン

自民チームみらい中道改革維新国民参政共産政府委員長・議長
0分1:002:003:004:005:006:007:00古川あ早稲田山本香沼崎満浜地雅伊東信福田徹岡野純浅野哲豊田真

発言者(16名)

質疑応答(129件)

攻めの予防医療における歯科検診の充実
質問
岡本康宏 (自由民主党・無所属の会)

- 攻めの予防医療の観点から、国民皆歯科検診の推進など歯科検診の充実が必要であると考えるが、政府の見解はどうか

答弁
上野厚生労働大臣
  • 歯科検診の充実を攻めの予防医療の大きな柱として考えている
  • 就労世代等への簡易口腔スクリーニングを行うパイロット事業を推進する
  • 科学的なエビデンスの集積を進め、生涯を通じた歯科検診の実現に取り組む
全文
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攻めの予防医療における歯科検診の重要性についてですが、今回の健康保険法の改正案でも、健康づくりは一つの柱となっていますが、もう一歩踏み込んでいただき、攻めの予防医療の観点から歯科検診の充実が必要と考えています。

高市内閣は、攻めの予防医療で健康寿命の延伸の取組を加速する方針を示しております。

そのためには、まさに重症化予防である国民皆歯科検診の推進が重要です。

その実現に向けましては、歯周病と全身疾患の関連に関するエビデンスの蓄積や簡易スクリーニング検査の開発が進まれており、本年度は令和7年度補正予算で計上されたパイロット事業も予定されております。

高市政権が掲げる攻めの予防医療の観点から、歯科検診の充実が必要と考えておりますが、厚生労働大臣の見解をお伺いしたいと思います。

委員御指摘のとおり、高市内閣の掲げる攻めの予防医療の中でも歯科検診の充実というのは、一つの大きな柱として考えております。

歯と口腔の健康を保つことは、これはもう全身の健康につながるものだと考えておりますので、しっかりと取り組んでいきたいと思います。

令和7年度の補正予算におきましても、歯科検診の受診率が低い就労世代などに対しまして、一般の検診などに合わせて簡易な口腔スクリーニングを行う取組などを支援するパイロット事業、これを進めることとしております。

このパイロット事業につきまして、多くの事業主や保険者、あるいは自治体に御参加をいただけますように、周知を含めてしっかり対応していきたいと考えております。

それぞれのライフステージにおける健康づくりが重要でありますので、口腔と全身の疾患の関連など、科学的なエビデンスの集積も進めていきたいと考えています。

そうした取組を通じまして、生涯を通じた歯科検診の実現に取り組んでいきたいと考えておりますし、そうしたことも含めまして、攻めの予防医療として、しっかり取り組んでいきたいと考えています。

OTC類似薬の薬剤自己負担見直しに伴う受診確保
質問
岡本康宏 (自由民主党・無所属の会)

- 一部保険外療養制度の対象拡大に際し、抗菌薬や鎮静薬の拡大は受診控えや重症化を招く恐れがあるため、慎重な対応を求めるが、政府の見解はどうか

答弁
森正弘
  • 本制度は必要な受診を行った上で対象薬が支給される場合に別途負担を求めるものであることを丁寧に周知する
  • がん・難病患者への配慮や、薬局での適切な受診勧奨の実施を通じて、必要な受診が確保されるよう対応する
全文
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OTC類似薬の薬剤自己負担の見直しについてですが、この見直しは、連立を組む日本維新の会との議論に基づき導入されたものです。

持続可能な医療保険制度を実現していく観点から、給付と負担のあり方は常に検討しなければならず、維新の会と問題意識を共有するものです。

両党における議論の結果、創設される今回の一部保険外療養制度は、医師の診察を受けることを前提とすることで、必要な受診を確保しつつ、医師の関与を残す形としております。

さらに、昨年12月の自民党、維新の会との政調会長合意で、まずは77成分、1100品目を対象医薬品とすること。

今後、セルフメディケーションに関する国民の理解や、OTC薬品に関する医師・薬剤師の理解を含めるための取組を進めつつ、与党の関与のもと、令和9年度以降に、その対象範囲を拡大していくことなどが合意されています。

一部保険外療養制度の対象拡大を検討する際には、ぜひ念頭に置いていただきたいポイントがあります。

現役世代の負担上昇の抑制の観点から、セルフメディケーションに関する考え方は重要である一方で、重大な疾病が見逃されるリスクもあります。

本委員会でも、アレルギー疾患と思われていたものが、診察による精査の結果、咽頭がんであったケースも紹介されております。

特に、抗菌薬や鎮静薬の拡大につきましては、慎重に行っていただきたいと考えております。

免疫力や抵抗力が低下する糖尿病等の基礎疾患をお持ちの高齢者が増加する中、感染症や悪性腫瘍におきましても、鎮静薬の服用は一時的な対症療法に過ぎず、結果として受診控えや治療の遅れによる重症化を招く恐れがあります。

適切なタイミングで医療機関を受診することを引き続き確保することが重要と考えますが、厚生労働省の見解を政府参考人にお伺いします。

本制度は必要な受診を行った上で、結果として対象となるOTC類似薬が支給される場合に、別途の負担をお願いするものです。

これからも必要な受診を行っていただくものであるという趣旨を、丁寧に国民の皆様に周知していきたいと考えております。

また施行に当たりましては、今申し上げたような周知だけではなくて、別途の負担を求めないがん難病患者等の適切な配慮の対象範囲の適切な設定や、それからOTC薬品を販売する薬局などにおきまして、セルフメディケーションに関する相談や、あるいは必要に応じて受診勧奨を適切に実施していくということが重要と考えております。

こうした取組を通じて、議員ご指摘のとおり、引き続き必要な受診が確保されるように対応してまいりたいと、このように考えております。

出産給付体系の見直しによる産科診療所への影響
質問
岡本康宏 (自由民主党・無所属の会)

- 出産費用の現物給付化により、妊婦が体制の手厚い大病院に集中し、地域の産科診療所に不利に働く懸念があるが、どのような対策を考えているか

答弁
森正弘
  • 三次周産期母子医療センター等への集中に関する懸念は承知している
  • 施設間の役割分担を維持するため、一次施設等の経営実態を踏まえた予算措置や、周産期医療提供体制の整備などの支援が必要と考えている
全文
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次に、出産に対する支援の強化についてお聞きいたします。

その観点からすると、今回の妊娠・出産に対する支援の強化は歓迎すべき方向ですし、ぜひ進めていかなければならない政策だと考えております。

一方で、産科の現場からは懸念の声が出ているのも事実であります。

例えば、保険診療以外の標準的な基本の部分は、国が基本単価を設定して、現物給付化をしていくことになります。

従前の出産育児一時金であれば、妊婦の方が一時金と価格を考えながら、医療機関を選択していましたが、今回のように国が基本単価を設定し、現物給付化するとなると、妊婦さんには価格の情報が伝わらず、基本単価と加算部分は無料になるため、地域の産科の診療所と、体制の手厚い産科の病院の価格差はなくなります。

このため、妊婦の方にとっては、両方とも無料なので、それなら、体制の手厚い産科の病院を選ぶことになり、産科の診療所に不利に働くのではないか、という声も聞いております。

厚生労働省として、こういった現場の声をどのように受け止め、どのような対策を考えているのか、政府参考人にお伺いしたいと思います。

ご指摘のとおり、今回の制度的な給付体系の見直しによって、三次周産期母子医療センター等に妊婦さんが集中するのではないかというご懸念の声があることは承知しております。

地域の周産期体制を維持・確保していくためには、やはり一次施設、二次施設、そして三次施設がそれぞれに求められる役割を果たし、相互に連携していく仕組みを構築していく、そして維持していくことが重要と考えております。

今回の給付体系の見直しが、その役割分担に変更が生じないように、特に留意すべきというご指摘だと思いますが、それはそのとおりだというふうに考えています。

そのためには、保険料への影響を考慮しつつも、一次施設をはじめとした分娩取扱施設の経営実態等も重要であります。

そして、このような医療圏制度の取組だけではなくて、周産期医療提供体制の整備や、分娩取扱機能の維持のための支援といったサービスの提供体制に着目した支援、予算措置などの支援が必要だと考えています。

医師の働き方改革におけるB水準の廃止
質問
岡本康宏 (自由民主党・無所属の会)

- 地域医療確保のために認められているB水準(暫定特例水準)が2035年度末に廃止されることに対し、現場から懸念の声があるが、どう受け止めているか

答弁
森光恵子
  • 2035年度末を目途に解消することを目指しており、基金による環境整備や診療報酬での評価を通じて、地域医療確保と働き方改革を一体的に推進している
  • 医師の健康確保は医療の質と安全に不可欠であると認識しつつ、現場の意見を丁寧に伺い、都道府県と連携して取り組む
全文
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次に、業務効率化、勤務環境改善、医師の働き方改革についてお聞きいたします。

生産年齢人口の減少に伴い、医療従事者の確保は、ますます困難なものとなると予想されております。

業務のDX化を進め、医療機関の業務の効率化や勤務環境の改善を図ることは喫緊の課題で、今回の法案に盛り込まれている地域医療介護総合確保基金の取組などは、ぜひ進めていただきたいと思っております。

一方、医師の労働時間管理に関して、年960時間の上限を超える可能性のある医療機関を、都道府県知事が指定する特定労務管理対象機関というものがございます。

特例的に長時間労働が認められる代わりに、健康確保措置が義務付けられておりますけれども、地域医療の確保のために認められるB水準については、2035年度末を目途に廃止とされており、廃止について懸念する医療現場の声を聞いております。

そこで2035年度末のB水準の廃止を懸念する声を、厚生労働省としてどのように受け止められておられるのか、政府参考人にお伺いしたいと思います。

議員ご指摘の地域医療の確保のために認められるB水準、暫定特例水準につきましては、2024年4月以降の3年ごとの医療計画の見直しサイクルに合わせて、現場の状況や取組の進捗状況を確認しながら、2035年度末を目途に解消することを目指すこととなっております。

このため、地域における医療提供体制を確保しつつ、医師の労働時間の短縮に取り組む医療機関に対して、地域医療介護総合確保基金による医師の勤務環境改善の体制整備に係る支援ですとか、診療報酬の地域医療体制確保加算による評価などを実施しておりまして、地域医療の確保と医師の働き方改革などを一体的に推進をしております。

これまで医師の自己犠牲的な長時間労働により支えられてきたこの状況を改善し、医師の働き方改革を通じて医師の健康を確保することは、医師本人にとってはもとより、医師の医療の質や安全を確保することにつながる欠かせない取組であると認識をしております。

一方でご指摘のように、働き方改革の推進に当たっては、現場の意見を踏まえた対応が重要であると考えておりまして、引き続き現場の医師や、さまざまな立場からのご意見を丁寧に伺いまして、都道府県とも緊密に連携を図りながら、引き続き医師の働き方改革の推進に取り組んでまいりたいと考えております。

後期高齢者医療制度における金融所得の勘案範囲
質問
岡本康宏 (自由民主党・無所属の会)

- 金融所得の勘案において、預貯金利子やNISAなどの他の金融商品はどのように扱われるのか、その理由を含めて伺いたい

答弁
狭間井隆一郎
  • 預貯金利子は源泉分離課税であり、NISA口座内の所得は非課税であるため、現行でも課税所得に含まれず不公平はないと考えている
  • そのため、今回の制度見直しにおいてもこれらは対象外としている
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次に、後期高齢者医療制度における金融所得の勘案についてお聞きします。

今回の見直しは、上場企業の株式の配当等について、確定申告を選ぶか、源泉徴収を選ぶかという税制上の選択で、社会保険料や窓口負担等の負担が変わってしまうという不公平感を是正するものと承知いたしております。

今後、高齢者が増加し、現役世代が減る中で、能力に応じた負担、公平な負担を追求していくことは、後期高齢者医療制度に対する国民の納得性を高める上で、重要な取り組みだと思います。

税制上の法定調書を社会保険制度で活用し、証券会社や銀行など、金融機関に保険者に対する法定調書のオンライン提出を義務化し、法定調書に記載するマイナンバーを活用するなど、厚生労働省だけでなく、財務省、国税庁、金融庁、デジタル庁、総務省など、多くの省庁にまたがる政府を挙げた重要な取組だと思います。

その金融所得の勘案について、詳細について確認します。

今回の金融所得の勘案は、税制上の選択により、保険料や窓口負担が変わってしまう上場企業の株式の配当等が対象ですが、例えば、預貯金利子やNISAといった他の金融商品はどのようになるのか、その扱いと理由を含めて、政府参考人にお伺いしたいと思います。

ただいま委員からご指摘がありましたように、今回の改正は、上場株式の配当等の一部の金融所得につきまして、確定申告した場合には窓口負担や保険料に反映される一方、確定申告しない場合には窓口負担割合等の判定や保険料算定の基準となる所得に含まれず、窓口負担割合等や保険料に反映されないという不公平の解消を図るものでございます。

一方で、委員ご指摘がありました預貯金利子は源泉分離課税の対象でございますし、また、NISA口座内の金融所得は非課税でございますので、現行でもいわゆる課税所得には含まれておらず、保険料や窓口負担の割合等にも反映されていないと、その意味での不公平というものはないということでございます。

このため、今般の制度見直しにおいて、現状でも確定申告の有無により保険料等の取り扱い取扱いが変わることのない預貯金利子や認査は、委員御指摘のとおり、対象外としているところでございます。

医療材料や医薬品の安定供給に向けた戦略的備蓄体制の整備
質問
丸尾なつ子 (自由民主党・無所属の会)
  • 情勢の長期化を見据えた医療材料・医薬品の安定供給の確保
  • 戦略的な備蓄体制の整備に関する政府の見解を問う
答弁
大串正樹 (厚生労働委員長)

- 情勢の長期化に据えた取組についても併せて検討していく

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現時点でのお考えをお伺いしたいと思います。

また、情勢の長期化も見据え、医療材料や医薬品の安定供給を確保するため、戦略的な備蓄体制の整備が必要と考えますが、厚生労働省の見解を政府参考人にお伺いしたいと思います。

教育に万全を期すことが重要だと考えておりますが、委員御指摘の情勢の長期間に据えた取組についても、併せて検討してまいりたいと考えております。

OTC類似薬の薬剤給付見直しによる歯科受診への影響
質問
丸尾なつ子 (自由民主党・無所属の会)
  • OTC類似薬の追加負担により、歯科受診を控えて重症化するリスクがあるのではないか
  • 制度設計において、歯科特有の受診控えや重症化リスクをどのように考慮しているか
答弁
狭間
  • 必要な受診後にOTC類似薬が支給される仕組みであり、周知を徹底することで受診遅延を予防する
  • 抜歯直後の鎮痛薬など、処置と一体不可分な薬剤への配慮について検討する
  • 具体的な配慮は有識者検討会や中医協での議論を経て決定する
全文
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まず、本法案におけるOTC類似薬の薬剤給付の見直しについて、歯科医療の観点から伺います。

歯科診療においては、抜歯後の疼痛管理や急性炎症に対し、ロキソプロフェンなどの鎮痛薬を処方することが一般的です。

これらが追加負担の対象となる場合、患者の受診行動に影響が生じる可能性があると懸念する声が寄せられています。

また、歯科疾患は、薬剤によって一時的に症状を抑えることはできても、原因となる歯や感染源への処置を行わなければ、根本的な治癒にはいたりません。

そのため、追加負担を避けるために、OTC薬で痛みをしのぎ、受診が遅れることで、結果としてより侵襲的で、高額な治療が必要となるケースも想定されます。

こうした歯科特有の受診控えや重症化のリスクについて、制度設計上、どのように考慮されているのか、政府の見解を伺います。

本制度、この新しい仕組みは、必要な受診を行った上で、結果的に対象となるOTC類似薬が支給される場合に、別途の負担をお願いするものでありまして、これからも必要な受診を行っていただけるものであるという、本制度の趣旨を患者の方々に丁寧に周知することが、御指摘の受診遅延などを予防する上で、非常に重要なことだというふうに考えています。

その上で、例えば、委員御指摘の抜歯など、処置直後に処方される対象医薬品、鎮痛薬などですけれども、処置と一体不可分のものであることを踏まえまして、配慮のあり方について、委員の御指摘も踏まえて、しっかり検討していきたいというふうに考えております。

いずれにせよ、こうした具体の配慮のあり方については、本法案の御審議も踏まえまして、有識者の検討会で技術的な観点から議論いただいた後、医療系部会や中医協でも議論いただいた上で決定することとしておりまして、丁寧な検討が必要だとこのように考えているところでございます。

OTC類似薬の運用における歯科医療への配慮と専門家意見の反映
質問
丸尾なつ子 (自由民主党・無所属の会)
  • 医療上の必要性がある場合、歯科医師の判断で柔軟に(追加負担を求めない)運用とすべきではないか
  • 今後対象範囲を拡大する際、歯科関係者など専門家の意見を適切に反映する仕組みが必要ではないか
答弁
狭間
  • 医師や歯科医師が医療上必要と判断した方に対し、別途負担を求めないなどの配慮を検討する
  • 運用基準については、歯科関係者を含む有識者検討会等で議論し、国が一定の基準を示す想定である
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併せて、歯科医療においては、高齢者や多疾患併存の患者に対し、疼痛管理や口腔機能の維持のため、薬剤を継続的に使用するケースもあります。

こうした患者が、追加負担の対象となることで、必要な薬剤の使用を控え、結果として、咀嚼機能の低下や低栄養、いわゆるオーラルフレイルの進行につながる懸念もあります。

医療上の必要性がある場合には、歯科医師の判断を踏まえ、柔軟な対応が必要となる運用とすべきと考えますが、その点についての考えを伺います。

また、今後、OTC類似薬の対象範囲を拡大していく場合には、うがい薬、口腔粘膜保護剤、ドライマウス関連製剤など、歯科で使用される薬剤も多く含まれる可能性があります。

歯科医療の専門性を踏まえ、歯科関係者など専門家の意見を適切に反映する仕組みが必要と考えますが、併せて見解を伺います。

本制度の新しい仕組みにおきましては、引き続き必要な受診が確保されますように、医師や歯科医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と考える方に対しても、別途の負担を求めないなどの配慮を検討することとしております。

これについて現場での判断になるべく偏りが生じないように、その具体的な範囲あるいは運用につきましては、法案の御審議も踏まえて、歯科関係者も含む有識者の検討会で技術的な観点から議論いただいた後、医療勤務課や地域協でも議論いただいた上で、国から一定の基準などをお示しすることを想定してございます。

医療機関の勤務環境改善と業務効率化支援
質問
丸尾なつ子 (自由民主党・無所属の会)
  • 本法案の勤務環境改善の取組を、具体的にどう現場の負担軽減や働き方改善につなげるのか
  • 現場の実態や声を丁寧に把握し、実効性のある取組とする考えはあるか
答弁
栗原
  • ICT機器や生成AIの導入により、見守り業務や文書作成等の効率化を図り、負担軽減を目指す
  • 地域医療介護総合確保基金に新事業を創設し、取り組む医療機関への支援や大臣認定制度を設ける
  • 都道府県と連携した伴走支援を行い、成果を上げる取り組みを推進する
全文
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一方で、医療の現場では、人手不足や長時間労働など、勤務環境の厳しさが指摘されています。

こうした状況の中で、質の高い医療を持続的に提供していくためには、医療従事者が安心して働き続けられる環境の整備が不可欠と考えております。

本法案における勤務環境改善の取組について、現場の負担軽減や働き方の改善にどのようにつなげていくのか、政府の考えを伺います。

また、制度の運用に当たっては、現場の実態や声を丁寧に把握しながら、実効性のある取組としていくことが重要と考えますが、併せて政府の認識を伺います。

栗原厚生労働大臣政務官、勤務環境改善についてでございますけれども、医療機関におきまして、ICT機器や生成AIを活用した業務支援サービス等を導入することにより、例えば、患者の見守り業務等が効率化されるといったことや、文書作成、あるいはデータ入力、そして職員間の情報の共有の業務に要する時間が減少するといったことなど、医療従事者の負担軽減や働きやすい環境の実現につながるということが期待されているところでございます。

そのため、本法案では、地域医療介護総合確保基金に新たな事業を創設し、業務効率化等に取り組む医療機関を支援するほか、計画を作成して取り組む病院を厚生労働大臣が認定するという仕組みを設けますことで、医療機関の業務効率化、勤務環境改善を推進していくとともに、都道府県と連携して、医療機関の伴走支援を行い、医療機関がしっかりと成果を上げられるよう、取り組んでまいりたいというふうに考えております。

診療報酬改定水準とコスト構造の考慮
質問
丸尾なつ子 (自由民主党・無所属の会)

- 都市部での家賃・光熱水費・人件費の高騰がある中、今回の改定水準(3.09%プラス)は現場のコスト構造をどのように考慮したものか

答弁
上野

- 物価や賃金上昇等の厳しい状況に直面している医療機関等に十分配慮し、30年ぶりとなる3%台の高い改定率とした

全文
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そして、その勤務環境を支える前提として、医療機関そのものの安定した経営基盤も極めて重要であると考えています。

診療報酬について伺います。

診療報酬は全体で3.09%のプラス改定とされていますが、特に都市部においては、家賃や光熱水費、人件費の高騰が続いており、現場からは必ずしも十分とは言えないとの声も伺っております。

こうした状況を踏まえ、今回の改定水準が、現場のコスト構造をどのように考慮したものとなっているのか、改めて政府の認識を伺います。

令和8年度の診療報酬改定におきましては、物価や賃金の上昇等の厳しい状況に医療機関等が直面をされておりますので、そういった状況を十分配慮いたしまして、30年ぶりとなります3%台という高い改定率といたしました。

OTC類似薬の保険給付見直しに伴う処方への影響
質問
衛藤博昭 (自由民主党・無所属の会)
  • 一部保険外療養の導入により、患者が負担増を避けるため、より高価な代替薬への処方変更を希望し、医療費が増加する懸念がある
  • 医師の処方が適切に行われるよう、不適切な事例を通知するなど適切な対処を検討すべきではないか
答弁
狭間
  • 医師が最適な薬剤を処方する原則を維持することが重要である
  • 制度の趣旨(OTC類似薬の処方を禁止するものではないこと)を周知し、不必要な処方シフトや判断の偏りが起きないよう、国から一定の基準を示すことを想定している
全文
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一部保険外療養の対象となる医療用医薬品については、これまでよりも患者の負担額が上昇することになります。

患者が医師に対して薬剤変更を希望し、一部保険外療養の対象でない他の医療用医薬品に処方が変わるのではないかという懸念の声を一部で伺います。

医師は個々の患者の症状等に応じて最適な薬剤の処方を行うのが原則ですので、懸念されるような事態が頻繁に生じることはないとは思いますが、仮にそのようなことが起こり、より薬価の高い医療用医薬品に処方が変化した場合、医療費が増加することになります。

持続可能な医療保険制度の実現という目的にも反する結果となってしまいます。

新たな制度を施行するにあたって、制度指針に反するような行動が想定されるようであれば、政府としてしっかりと対応することが必要です。

医師の処方が引き続き適切に行われるよう、あらかじめ適当ではない事例を通知するなど、適切な対処を検討すべきではないでしょうか。

今後の対処について見解を伺います。

ただいま委員からもご指摘いただきましたように、医師は個々の患者の症状等に応じて最適な薬剤の処方を行うことが原則でございますので、本制度導入後も医療現場においてはこの原則に基づいて処方が行われ続けることが重要であると考えています。

そのために本制度の施行に向けましては、必要な周知を行った上で、結果的に対象となるOTC類似薬が処方される場合に別途の負担をお願いするものでありまして、対象となるOTC類似薬の処方を行わないようにする制度ではないといった制度の趣旨に加えまして、別途の負担の対象であっても不必要な処方シフトが起きないように、また現場での判断に偏りが生じないように、などの観点を踏まえまして、国から一定の基準などをお示しすることを想定してございます。

これが、委員ご指摘のように、医療現場や患者の方々へわかりやすい運用となるように、適切に検討を行っていきたいと考えております。

OTC類似薬の保険給付見直しと医薬品の安定供給
質問
衛藤博昭 (自由民主党・無所属の会)
  • 保険給付の見直しにより、安価なOTC類似薬を製造販売する企業の売上が減少し、採算悪化から安定供給に影響が出る懸念がある
  • 安価な医薬品の安定供給を維持するため、薬価制度においてこれまでどのように取り組み、今後どう取り組むのか
答弁
狭間
  • 最低薬価や不採算品再算定の仕組みにより、薬価の維持・引き上げを行ってきた
  • 令和8年度改革では最低薬価の引き上げや、不採算品再算定の要件緩和(シェア10割から5割以上へ)を行い、約700品目の再算定を実施している
  • 今後も安定供給の確保と国民負担軽減のバランスを考慮し、関係者の意見を聞きながら検討する
全文
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本制度の導入後には、患者の行動変容、例えば患者が医師の診察を受け、確定診断を得た場合に、二回目以降は、OTC類似薬を利用するといったことも考えられるところです。

より公平な負担の実現、効率的な給付の確保ということである一方で、当該医療用医薬品を製造販売する企業にとっては、売上が減少するということも意味します。

今回対象となる薬効群は、相対的に安価なものが多いと認識しており、売上の減少に伴う採算の悪化、ひいては安定供給に影響が出ることが懸念されます。

政府は医薬品産業を成長産業、国民の命を守る重要な産業と位置づけております。

企業が必要な医薬品を確実に供給できるようにするという視点も必要ではないでしょうか。

そこでお伺いします。

一部保険外療養費の対象となるような長く使われており、相対的に安価な医薬品の安定供給が維持されるよう、薬価制度において政府としてどのように取り組んできたのか、今後どのように取り組んでいこうとしているのか、お答えください。

委員御指摘のとおりですね、暮らしに欠かせない医薬品については、医薬品の安定供給が大変重要だと思っております。

そのために薬価におきましては、これまでも最低薬価、あるいは不採算品再算定といった仕組みによって、薬価の維持、引き上げを行ってきております。

今般の令和8年度薬価制度改革におきましても、最低薬価については物価動向を踏まえて、おおむね3.5%を引き上げるとともに、不採算品再算定につきまして、この何が対象になるのかという要件の一つであります類似薬の中で、不採算品が占める販売数量シェアについて、従来10割でございました。

全部がということでございましたが、これを5割以上に緩和するなど、薬価の引き上げにつながる対応を行っておりまして、今回の薬価制度改革におきまして、約700品目、不採算品再算定を行っているところでございます。

今後についても、引き続き創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、国民負担の軽減にバランスよく対応できるような薬価制度につきまして、委員の御指摘も踏まえながら、関係者の御意見もお伺いして検討していきたい、しっかり検討していきたいと思っています。

医療機関の業務DX化の推進と予算規模
質問
衛藤博昭 (自由民主党・無所属の会)
  • 医療現場の人手不足からDX化による生産性向上は急務だが、現状の予算規模(例:大分県での配分額)ではニーズの数分の一しかカバーできず、実質的に進まない
  • DX化を進めるスピード感や時間軸をどう考えているか、また予算規模確保の必要性についての見解を伺いたい
答弁
森光
  • 速やかに多くの病院に業務効率化や勤務環境改善の取組を広げることが重要であると考えている
  • 具体的な期限は設けていないが、スピード感を持って広げられるよう、必要な予算の確保にしっかりと取り組みたい
全文
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次に医療機関の業務効率化、勤務環境改善についてご質問をいたします。

我が国では人口減少が進み、今後医療・介護・福祉の担い手確保がますます難しくなっていることを考えれば、医療において思い切った業務のDX化を進め、生産性を向上させることはもう待ったなしの状況でございます。

今回の法案によって地域医療・介護総合確保基金に新たな事業が設けられ、継続的に医療機関を支援ができるようになるのは大変重要ではありますが、私が懸念するのは、その予算規模であります。

法案に先じて、令和7年度補正予算では、生産性向上を支援する事業の予算として、国費200億円が計上されております。

地方自治体負担分が100億円あるということですので、合計300億円の公費補助がなされます。

これは業務のDX化に取り組む多くの医療機関を支援するための事業ですが、都道府県単位で見てみますと、我が大分県では3億7千万円の配分規模となる見込みです。

一方で本事業の実施に当たり、大分県内の医療機関にDX推進のための機器整備について要望を確認したところ、75医療機関から30億円を超える希望が上がってきています。

重ねて申し上げますが、3.7億円の配分に対して、75医療機関から30億円を超える希望が上がっているというニーズがございます。

国からの内示ベースで対応できる医療機関の数は、仮に上限額を1医療機関あたり1000万円程度に打ち切って設定したとしても、半数程度しかカバーができない状況にございます。

今後は地域医療介護総合確保基金で継続的に支援するという御説明ですが、このペースでいけばDX化は実質として進みません。

業務のDX化を15年も20年もかけて進めていく時間的な余裕はございません。

多くの病院で一気に進めていく必要がありますが、そのためにはそれなりの予算規模を確保して進めていく必要がございます。

業務のDX化を進めるスピード感や時間軸をどのようにお考えでしょうか。

また予算規模の確保の必要性についての御見解も併せて伺います。

委員御指摘のとおり医療現場の人手不足の状況、そしてまたDX化が進んでいない状況を踏まえますと、できるだけ速やかに多くの病院に業務の効率化、勤務環境改善の取組を広げていくということが重要だと考えております。

現時点でいつまでにという具体的な期限を設けているわけではございませんけれども、スピード感を持って多くの病院に広げていけるよう、先生方の御指導も賜りながら、必要な予算の確保にしっかりと取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

妊婦検診の標準額設定における具体的な手法と取組
質問
古川あおい (チームみらい)
  • 望ましい基準の標準額決定に際し、総額だけでなく検診メニューごとの価格提示を行うべきではないか
  • 子ども家庭庁として今後どのように標準額を設定していくのか
答弁
竹林
  • 標準額を自治体の公費負担額と医療機関の価格設定の双方に勘案させる方針である
  • 医療機関の検査内容や状況の調査、関係者の意見聴取を行いながら検討を進める
  • 全体の標準額に加え、検査項目ごとの費用を個別に示すことも含め、関係者と調整を行う
全文
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そのためには今回の改正法の施行後、市町村がしっかりと標準額に見合った公費負担をしてくれるかどうかといった点が肝の一つであり、そのためには自治体と医療機関の双方の納得感は必要不可欠です。

医療機関は自治体の理解を得るため、国として丁寧に説明していくことはもちろんのこと、望ましい基準の標準額を決定する際に、総額だけではなく、現行の大分県のように、基準内の検診メニューごとの価格も示していただくなどの対応を必要と考えますが、子ども家庭庁としては、どのように標準額を設定していくこととしているのか、今後の取組を伺います。

今回の法案では、妊婦検診に関する望ましい基準につきまして、国として初めて標準額を設定し、自治体の公費負担額と医療機関の価格設定において、双方にこの標準額を勘案するよう求めることとしております。

先生ご指摘のとおり、自治体や医療機関に標準額を勘案していただくにあたっては、自治体と医療機関の理解と納得感を得ることが重要であると認識をしております。

この標準額につきましては、望ましい基準に定める検査項目等につきまして、診療報酬等を勘案しつつ、例えば保健指導のように、診療報酬に基づき価格を一意に決定することのできないものなども含めまして、今後、医療機関における妊婦検診の具体的な検査及び保健指導の内容や状況等を調査するとともに、自治体や医療機関など関係者の意見等も丁寧に伺いながら検討を進めていくこととしております。

先生ご指摘のように、望ましい基準の全体の費用に当たる標準額に加え、望ましい基準内の検査項目ごとの費用につきましても、個別にお示しすることも含めまして、自治体や医療機関などの関係者と丁寧に調整を進めてまいります。

高額療養費制度のあり方に関する専門委員会の法的根拠と今後の運用
質問
古川あおい (チームみらい)
  • 高額療養費制度のあり方に関する専門委員会の法的根拠は何か
  • 次回の見直し時にも、患者団体を含む当事者の意見を聞く同様の委員会を設ける考えか
答弁
三木
  • 同委員会は厚生労働省設置法に基づく社会保障審議会の一部として設置されたものである
  • 次回の見直し手続きは現時点で確定していないが、患者団体が参画して議論する場を設けると考えている
全文
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そこでこの委員会の法令上の根拠についてお伺いしたいと思います。

社会保障審議会は厚生労働省設置法に根拠を持つ審議会であり、医療保険部会はその専門部会として社会保障審議会例に基づくものと認識しておりますが、今回の高額療養費制度のあり方に関する専門委員会というのは、そもそもどのような法的根拠に基づくものなのでしょうか。

だからこそ、次回以降もこのようなプロセスを維持することが重要だと考えておりますが、高額療養費の専門委員会の法的位置づけについて、そしてまた、次回の見直しの際にも、こうした同様な委員会を設けて、患者団体も含めた当事者の意見を聞くということについて、厚生労働省の考えをお伺いいたします。

高額療養費制度のあり方に関する専門委員会については、先ほどコメントもありましたけれども、厚生労働省の設置法に基づく社会保障審議会の一部として、昨年5月に設置されたものでございます。

その次のご質問でございますけれども、次回の見直し時の手続きについてはということでございますが、仮定のお尋ねであり、現時点で確定あることを申し上げることは難しいわけでございますが、専門委員会のように患者団体の方々にも参画していただく場で議論していただくことになると考えております。

専門委員会の委員構成への医療経済学者の導入
質問
古川あおい (チームみらい)

- 試算の前提や計算式の妥当性を専門的に検証するため、医療経済学者のようなデータに強い専門家を委員として参加させるべきではないか

答弁
三木

- 今回の見直しでは、委員以外の医療経済学に精通した学識経験者からヒアリングを行っている

全文
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昨日の参考人質疑におきまして、今回の専門委員会の委員も務められた菊地参考人から、今回の審議を振り返る中で、データに強い委員というものも必要かもしれないというようなお話がございました。

こうしたさまざまな問題について、実証的に考え、検討を進めていくためには、医療費の変化が受診行動や健康アウトカムに与える影響というものを、データで分析する医療経済学者のような方の視点が必要なのではないかと私は考えております。

これまでも社会保障制度の研究者の方でありますとか、保険者の代表、患者団体の方のようにさまざまな方から委員として参加していただいて、ご議論いただいているかと思いますけれども、試算の前提状況や計算式の妥当性などを専門的に検証するためには、やはりよりデータに詳しい方、例えば医療経済学者のような方が、委員として参加することが必要なのではないかと考えますけれども、こちらについて厚生労働省の考えはいかがでしょうか。

今回の見直しに当たっては、学識経験者、保険者、患者団体、医療関係者、労使等から構成される専門委員会において、延べ9回にわたり議論を重ねてきましたが、その際には、委員以外の患者団体関係者、保険者、医療関係者に加えまして、医療経済学に精通した学識経験者からもヒアリングを行っているところでございます。

医療保険制度改革全体の中での高額療養費制度の議論
質問
古川あおい (チームみらい)

- 高額療養費単体ではなく、他の改革項目も含めた医療保険制度改革全体の中で議論すべきという専門委員会の指摘をどう受け止め、対応するか

答弁
三木
  • 制度全体の改革が重要であるとの共通認識のもと、社会保障審議会と専門委員会の間で定期的な報告とフィードバックを行う環境を整備して議論した
  • OTC類似薬の見直し等も含め、医療保険全体の改革の一つとして取り組んでいる
全文
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今回の専門委員会の取りまとめ文書の中におきまして、本委員会の所掌を超えることになるけれども、高額療養費だけでなく他の改革項目も含めて、医療保険制度改革全体の中で全体感を持って議論すべきという指摘があったと承知をしております。

専門委員会の取りまとめ文書にあったような、高額療養費制度だけではなく、ほかの改革項目も含めて、医療保険制度改革全体の中で議論すべきという指摘について、政府はこの指摘をどのように受けとめて、どのように対応する予定でしょうか。

医療保険制度を将来世代に引き継いでいくとともに、現役世代を中心に保険料負担をできる限り抑制するためには、医療保険制度全体の改革が重要であると考えており、この点はご指摘もありましたように、専門委員会の議論においても共通認識であったと思っております。

そして共通認識のもと、今回の高額療養費制度の見直しに当たっては、専門委員会の議論の状況を定期的に医療保険制度改革全体を議論する社会保障審議会。

に報告するとともに、社会保障審議会の議論の状況を専門委員会にも定期的にフィードバックするなど、医療保険制度、社会改革全体の動向、またその中における高額療養費制度の位置づけなどを常に意識していただくような環境を整備しながら、ご議論いただいたというふうに思っております。

本法案に盛り込まれておりますけれども、OTC類似薬の保険給付の見直しや、後期高齢者の金融所得の反映、また長期処方やリフィル処方への取組強化や残薬対策の推進といった改革も行っていくこととしています。

このように社会経済情勢の変化に応じて一つ一つの課題に対してきちんと向き合い取組を進めていくことが必要であると考えておりまして、高額療養費制度の見直しもこのような医療保険全体の改革の一つとして取り組むものであるという点についてご理解いただきたいと考えております。

高額療養費制度の見直しに関する政策評価と事後検証
質問
古川あおい (チームみらい)

- 政策評価法に基づき、高額療養費制度の見直しについてこれまでどのような評価を行い、今後はどのようなデータで評価する予定か

答弁
三木
  • 本制度は規制や予算事業に該当しないため、政策評価法の対象とはしていない
  • 過去には外来特例の負担上限額引き上げ時に受領率の変化を確認した実績がある
  • 今回の見直しについても、実際の受診行動への影響を丁寧に検証していく
全文
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行政機関が行う政策の評価に関する法律というものがございまして、この法律においては、行政機関は政策の効果に関する情報を収集し、適時に政策の評価を行わなければならないとされております。

それも踏まえてお伺いしますが、行政機関が行う政策の評価に関する法律では、政策の事後評価が義務付けられておりますが、高額療養費制度の見直しについては、これまでどのような評価を行い、そして今後はどのようなデータをもとに評価を行う予定でしょうか。

ただし、高額療養費制度は規制に該当するものではなく、また予算事業でもないため、この法律に基づく政策評価の対象とはされておりません。

その上で、過去の高額療養費制度の見直しの検証について申し上げると、例えば平成29年、平成30年に外来特例の負担上限額を引き上げた際には、マクロベースの受領率に変化は見られなかったというデータが確認されております。

他方、今回の見直しが実際の受診行動にどのような影響を及ぼすかは注視していく必要があると考えておりまして、実際の受診行動への影響について、過去の分析手法も参考にしつつ、丁寧に検証してまいりたいと考えております。

前回と今回の見直し案の定量的な判断基準の差異
質問
古川あおい (チームみらい)

- 前回の見直し案が撤回され今回の案に至る中で、制度的な変更だけでなく、家計の支払い能力や物価・賃金等の指標を用いた定量的な判断基準があるか

答弁
三木

- 患者団体等の参画や超党派議連の提言を踏まえ、家計調査を用いた収支検討など20を超える事例を用いて検討を行った

全文
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これを様々な制度として新しい事項を追加しましたとか、そういったものがあることは理解はするんですけれども、こちらについて定量的になぜ前回は駄目で今回はいいのかというところについてお示しできるものはあるのでしょうか。

具体的には、例えば家計の支払い能力に対して医療費が一定の割合を超えないというようなことを確認したとか、引上げ幅について他のさまざまな指標、物価であったりとか賃金の伸び幅であったりとか、数値と比較して許容できる範囲だと判断したとか、そのような定量的に示せる基準というものがなければ、最終的には結局は政治的な判断で決めましたということになるわけですけれども、改めて副大臣にお伺いしますけれども、前回の見直し案と今回の見直し案について、制度だけではなくて定量的な基準について何かお示しできるものがあるかお伺いできればと思います。

今回の見直しに当たりましては、昨年度検討プロセスに丁寧さを欠いていたと御指摘がありまして、そのことを重く受けとめました。

専門委員会で計9回の議論を重ねるとともに、超党派議連の提言も踏まえて、整理したものが今回の見直しでございます。

その上で、専門家委員会では患者団体をはじめ、保険者や医療関係者、学識経験者からヒアリングを重ねるとともに、事務局から家計への影響を検討するために、延べ20を超えるさまざまな事例や家計調査を用いた収支に関する

見直しによる患者負担の増減人数の把握
質問
古川あおい (チームみらい)

- 年間の高額療養費該当回数別に、負担が増加する患者と減少する患者がそれぞれ何人いるか把握しているか

答弁
三木

- 年間上限の創設等により負担が下がるケースがある一方、短期療養者を中心に負担が増えるため、単純に人数を回答することは困難である

全文
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今回の見直しによる患者への影響の把握について、年間の高額療養費の該当回数別に負担が増加する患者と減少する患者それぞれ何人いるかというようなことについて、政府は把握しておりますでしょうか。

三木厚生労働副大臣今年8月の施行時点で多数回該当に該当している方は、見直し前後で負担がふえることはありません。

また、年間上限の創設によりまして、非常に高額な医療にかかっており、年1回から3回しか高額療養費に該当しなくとも、負担が下がる方もいらっしゃるというふうに認識しております。

加えて、年間上限の創設によりまして、これまで高額療養費に該当せず、長期にわたって治療を受けられる方についても、負担が下がるケースがあるというふうに認識しております。

このことから、単純に負担が増加する患者と、負担が減少する患者の人数をお答えすることは困難であると思っております。

そもそも今回の見直しは、専門委員会における議論を踏まえたものでありまして、低所得者の負担に配慮しつつ、主に療養期間が短期の方を中心に、追加のご負担をお願いすることになるのは事実でございますが、多数回該当の金額を維持した上で、患者団体の方々から特に強い要望のあった年間上限の仕組みを新設するとともに、年収200万円未満の非課税世帯の多数回該当の金額を引き下げるなど、特に長期療養者と低所得者の経済的負担に配慮して見直したものというふうに認識しておりまして、このことにつきまして、丁寧に説明してまいりたいと考えております。

NDBデータを活用した所得に着目した分析の可能性
質問
古川あおい (チームみらい)

- NDB(ナショナルデータベース)のレセプト情報や所得区分情報を活用し、どのような人がどれほどの影響を受けるか試算することは可能か

答弁
狭間
  • NDBを用いて所得区分ごとの疾病別割合などの実態を示して議論してきた
  • ただし、NDBの所得区分は現行制度のものであるため、見直し後の細分化された所得区分に基づいた分析には限界がある
全文
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そもそもそういった所得区分に応じての影響というものを出すのはなかなか難しいというお話でしたけれども、例えばNDBのデータを使うという可能性はあるのかなというふうに私は考えておりました。

NDBにはレセプト情報が格納されており、高額療養費の限度額区分の情報についても含まれているのではないかと思います。

こうした、実際所得額ではないものの、今ある情報の中からでも、さっき私が述べたような、それではどれぐらいの人がどれぐらいの影響を受けるのかというところについて試算をすること、それに近いものを出すことというのは理論上可能なのではないかと思いますけれども、厚労省としてNDBデータを活用した所得に着目した分析ということができるかどうかについて参考人にお伺いいたします。

その上で、現行のNDBですけれども、ナショナルデータベースのデータは、医療費データと現行の高額療養費の所得分が紐づいております。

今回の高額療養費制度の見直しに当たりましては、委員の御指摘の所得に着目した分析として、例えば、こうしたデータを活用して、外来特例の所得区分ごとに、患者の方の疾病別の割合、この所得区分の方はどういう疾病にかかって、高額療養費を利用されているのかというのが、そういう実態をお示しして、議論を行ってまいりました。

他方、これの限界ということなんですけれども、NDBデータに紐づけられている所得区分は、現行制度のものということになりますので、今回の見直しにおける、細分化後の所得区分に基づいた分析を、今

EBPMに基づくデータの利活用推進
質問
古川あおい (チームみらい)

- EBPM(エビデンスに基づく政策立案)の理念に基づき、患者への影響や財政影響の試算の正確性を高めるため、積極的にデータの利活用を進めるべきではないか

答弁
上野
  • データの利活用は非常に重要であると考えている
  • 今後は政策全般にわたり、データを十分活用して政策立案に取り組むことを意識していく
全文
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ただこれから今後社会保障の議論をしていくにあたっては、やはりEBPM、エビデンスベースポリシーメイキング、データに基づく議論といったものが重要になってくると思います。

厚労省として、EBPMの理念に基づいて、患者への影響や財政影響の試算の正確性を高めるために、厚労省における政策検討において、積極的にデータの利活用を進めていくべきではないかと、私は考えますけれども、こちらについて大臣のお考えをお伺いできればと思います。

上野厚生労働大臣、エビデンスに基づいた政策の立案あるいは評価という観点からも、委員から御指摘のありますとおり、データの利活用、これはとても重要な点だと考えています。

モデル的に20を超えるような様々な事例をお示しをしたり、あるいは家計調査のデータを用いたりということで取組を進めてきましたけれども、今後はやはり政策全般にわたりまして、いずれにいたしましてもそのデータを十分活用して、それをしっかり政策に生かしていくということは、もちろん大事でありますので、そうしたことは十分意識をしながら、政策の立案に取り組ませていただきたいと考えています。

出産ナビの運用体制と情報の正確性確保
質問
古川あおい (チームみらい)
  • 施設情報の追加・修正は厚労省で直接行えるのか、あるいは業者への委託か
  • 事業者から上がってきた訂正内容の正確性をどのように確認しているか
答弁
上野
  • 施設が専用フォームに入力し、委託事業者が更新作業を行っており、厚労省職員は作業していない
  • 年1回、委託業者を通じて各施設に更新の有無を確認しているほか、支払機関提供の費用データを半年ごとに更新している
全文
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その中で正確な情報を迅速に掲載することということは非常に重要になってくると思いますけれども、今、厚生労働省において、施設の情報の追加や修正というのは厚労省の側で行うことができるのか、それとも毎回業者にお願いをしないといけないのか。

出産ナビに載せている情報について、事業者から集めている情報とあると思いますけれども、事業者から例えば訂正の内容が上がってきたときに、その内容の正確性といったものについて、どのように確認しているのか、これはまとめてお伺いしたいと思います。

上野厚生労働大臣、出産ナビに掲載されている情報につきましては、追加や修正等があった場合には、分娩取扱施設自身が出産ナビのサイトに掲載されている専用フォームに入力していただき、厚生労働省またはホームページの保守運用を委託している事業者が更新作業を行っているところでございます。

なお、実際には委託先の事業者が追加修正等の依頼がある都度、更新を行っておりまして、厚生労働省職員が作業することはしておりません。

あと出産ナビの掲載情報についても毎年1回厚生労働省から委託業者を通じて各施設に対し掲載されている情報の更新の有無等を確認し、その結果を踏まえて更新するとともに、各施設からも出産ナビのウェブフォームやメール等により掲載情報の更新を随時受け付けております。

またこれに加えまして、出産費用の費用データについては支払機関より提供のあったデータに基づき半年ごとに更新しております。

出産ナビにおける新規収集データのオープンデータ化
質問
古川あおい (チームみらい)

- 法改正に伴い新たに収集される情報について、二次利用可能なオープンデータとして公開する方針はあるか

答弁
上野

- データの利活用は大事な点であるため、施設の理解や技術的課題を整理した上で、施行までにどのような対応ができるか検討したい

全文
質問・答弁の全文を表示

ただ今回の法改正の内容も踏まえて、今後新たに厚労省から出産ナビに新たな情報の追加を求めたりとか、新たな施設に対して掲載を求めていくということがあると思います。

すでに掲載済みのデータについて公開するのが難しいという点については理解いたしますけれども、今後、新たに法改正に伴い追加される情報については、オープンデータ化するという方針について、厚生労働大臣の御考えをお伺いいたします。

データの二次利用を前提とした形かどうかという観点は、前回からも御指摘をいただきました。

やはりその前提として、分娩取扱施設の理解であったり、あるいは契約上、技術上の課題の有無、そうした点は整理をする必要があろうかと考えておりますが、データの利活用自体は非常に大事な点でありますので、御指摘はしっかり受け止めた上で、今後施行までにどういう対応ができるか、検討していきたいと考えています。

政府全体のオープンデータ推進とデジタル庁の把握状況
質問
古川あおい (チームみらい)

- 出産ナビのようにオープンデータ化されていない事例について、デジタル庁としてどのように把握しているか

答弁
三橋
  • 各府省が基本指針に基づき個別事情を踏まえて判断するため、ホームページ公開情報の網羅的な調査は行っていない
  • 引き続き各府省の課題把握を進め、取組を後押ししていく
全文
質問・答弁の全文を表示

オープンデータを推進しているデジタル庁として、このようなオープンデータ化ができていない事例について、どのように把握しているのでしょうか。

その上で、行政データのオープン化につきましては、各府省におきまして、この基本指針に基づきまして、データの性質や個別事情を踏まえて、総合的に判断することを基本といたしております。

したがいまして、現時点で各府省がホームページで公開する情報につきまして、お尋ねのような網羅的な調査は行っておりませんが、引き続き各府省庁におけるオープンデータの取組が促進されますよう、デジタル庁として各府省の実情や課題の把握を進め、その取組を後押ししてまいります。

行政データのオープンデータ化におけるデジタル庁との連携
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 制度設計の初期段階からデジタル庁と相談していれば、オープンデータ化を意図した設計が可能だったのではないか

答弁
三橋審議官
  • オープンデータ基本指針に基づき、各府省がデータの性質や個別事情を踏まえて総合的に判断し推進している
  • デジタル庁として各府省の実情や課題の把握を進め、主体的な取組を後押ししていく
全文
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大臣を始めようという際に、例えば最初の段階でデジタル庁に相談をして、こういうふうにデータを集めたりとか保管したりしようと思うけれどもこれでいいかというようなことをデジタル庁と相談をしていれば、最初からそういったオープンデータ化を意図した制度の設計ができたのかなというふうに考えております。

オープンデータ基本指針によりますれば、オープンデータとは、国、地方公共団体及び事業者が保有する官民データのうち、国民誰もがインターネットを通じて容易に利用できるよう、営利目的非営利を問わず、二次利用可能なルールの適用、機械判読に適したもの、無償で利用できるもの、いずれの項目にも該当する形で公開されたデータと、というふうに定義をされているところでございます。

委員御指摘の点につきましては、オープンデータの取組の実効性を高めるという観点からのものというふうに受け止めておりますが、先ほどの答弁でもお答えいたしましたとおり、行政データのオープン化につきましては、オープンデータ基本指針に基づきまして、各府省におきまして、データの性質や個別事情を踏まえて、総合的に判断することを基本として推進をしているところでございます。

まずは各府省における主体的な取組が促進されるよう、デジタル庁として各府省の実情や課題の把握を進め、その取組を後押ししてまいります。

ナフサ不足による医療物資への影響と優先配分
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)
  • 資源エネルギー庁が医療分野への優先配分をしないと発言したことへの危機意識を問う
  • 現時点で医療物資の不足はないと考えているか
答弁
上野厚生労働大臣
  • 現時点では日本全体として必要な量を確保しており、優先配分は考えていない
  • 経産大臣と連携し、流通の目詰まりをゼロにするため全力で取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

まずこのナフサ不足の医療分野への影響について伺いたいと思いますが。

このことにつきましては、さまざまな委員会でも議論がされておりますが、中東情勢の緊迫化、これが中長期化するのではないかというふうな見立てもかなり深まっている中で、非常に厚生労働省も今、相談体制を充実させていただいておりまして、百人体制で、いろいろ医療機関、メーカー、そうしたところに聞き取りをしていただいていることは十分承知をしております。

だけれども、本当にそれだけで、それだけではないかもしれないけれども、並行して、このナフサ不足に対応するその対応策、これがまだまだ見通しが甘いのではないかというふうに私は思います。

17日、経済産業省の資源エネルギー庁の細川成美長官、官房危機管理事故対応即応対策統括調査官。

肩書きがついていらっしゃる長官でいらっしゃいますけれども、この医療分野に向けた優先配分はしないと発言をされました。

また、赤澤経済産業大臣も、日本全体として必要な量は確保できている。

それからまた、今いろいろ納入が遅れていたり、それからまた数量が減ったりしているのは、原因は流通の目詰まりだと、ということを繰り返していらっしゃるわけなんですけれども、本当にそうで、そういう対応、危機意識でいいのかどうかということを私は問いたいと思います。

2024年、令和の米不足、このときの米騒動ですね。

米騒動のときに、当時の江藤農水大臣、米は足りている、足りているとずっとおっしゃっていました。

そうした後手後手の対応となったことを、今、非常に危機的な状況の中で、私も非常に思い出すわけなんですけれども、同じことにならないように、ぜひしていただきたいと思いますが、大臣としてこのナフサについては、もう私が申すまでもなく、単なるプラスチックの製品、原料ということではないわけですね。

生活必需品、そして医療、それからまた物流の資材の後ろにある、非常に基礎的な生活インフラであるということを踏まえれば、この原油、そしてガソリンということも重要でありますけれども、このナフサということが非常に国民生活に直結をするという中で、厚生労働大臣はこの医療物資に優先配分はしないで大丈夫、そして不足はしていないと、今、この現時点でお考えでしょうか。

まず御指摘の資源エネルギー庁の方のお話でございます。

私もこれ昨日ですね、とある媒体で拝見をいたしまして、一心驚いたわけでございますが、状況をよくお話を伺いますと、現時点あるいは当面ですね、ナフサにつきましては、医療分野も含め日本全体として必要な量を確保しているということで、現段階においてですね、それを優先的に配分をすると。

そういったことは考えていない、そういった趣旨だというふうに聞いております。

ですから、これまでからも高市総理からも、たびたび私も御指示をいただいておりますとおり、医療においては万が一の事態は絶対に許されない、そういった強い問題意識の下で、経産大臣と緊密な連携によって目詰まりゼロ、これに全力で取り組むよう指示を受けておりますので、赤澤大臣とも十分に連携をとって、そうした目詰まりが決して生じないように、そして必要な物資が必ず調達ができるように、これからも全力で取り組んでいきたいと考えております。

ナフサ不足への具体的対策と情報発信
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)
  • 現場では原料が入らず困窮している声があるが、相談体制だけで十分か
  • 買い占め防止策の策定や、国民への積極的な情報発信を行うべきではないか
答弁
上野厚生労働大臣
  • 業界団体への一斉調査を行っており、現時点で卸段階での大きな在庫変動は報告されていない
  • 医療機関等への適切な発注を依頼しており、オンライン等で入手した情報を分析し経産省と連携して対応する
全文
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私もちょっとびっくりしました。

この長官の今、優先配分はしないというその発言、そのときにそれを後で確認されたということですね。

つまりはそうした発言を、というか今の段階では優先配分は医療の方にもしないということを事前には知らされていなかったということだと理解をいたしました。

その上で現段階は、そうですよね。

違うんですか。

そうだと思うんですけれども、現段階で不足はないということは今、また大臣繰り返されましたけれども、現段階で不足はない。

そして4ヶ月分の在庫がある。

また、他からの調達も含めて、半年ぐらいは大丈夫だと高市総理も書かれているようですけれども、発表もしていらっしゃいますけれども、それだけの今、確保しているということだけではなくて、その後、船が入るのか、コンテナが来るのかということの不安に対応をどういうふうにしていくかということが、今、求められているのではないかと思います。

私が街頭に出てまして、一昨日でしたか、シャンプーを作っている会社なんだけど、何も入ってこないと。

そして、ものすごく高いんだけれども、そもそも資材が、原料が入ってこないんだと。

こんなことになったら会社潰す気かというような強い発言もいただきました。

そういう現場の声、私は今相談体制100人でやっていらっしゃる中で出ますね。

安定供給に影響があると判断された事案が34件。

それから対応検討中の事案も24件。

それから改善されたというものも書かれております、10件。

だけれども今後について皆さん、そういう不安を抱いていらっしゃって、実際中長期的になれば、この物資が非常に中東に頼っているということもあり、その対応を進めるべきではないかということを、みんな各委員会でも質問しているはずなんです。

それについて、例えばですけれども、買い占め防止の対策、そういう供給をストップさせないような買い占め防止の対策なども、やはりこの言及をしていくべきだと国民に発表していくべきだと思いますけれども、大臣、そういうことについてもどうなんでしょうか。

それからこの相談体制はいいんだけれども、これでこうしたものは足りている、このことは少し不安があるということをですね、国民にも逆に言い方でその相談を受けるだけではなく、発信もするべきだと思いますが、この2点を伺います。

今、業界団体を通じまして、供給状況、一斉調査を行っております。

現時点におきましては、卸しの段階で、医療関連物資の在庫が大きく変動している、そういった報告は受けておりません。

また、医療機関における定点観測を含めまして、状況把握においても、現時点では、適正の必要量に見合う量以上の在庫を確保することにした、といった報告は受けておりません。

厚労省といたしましては、既に必要な物資を適切に医療機関へ届けられるように、医療機関、また供給業者団体の双方に対しまして、必要量に見合う量の受注・発注、適切な対応への協力、これを既に文書等で依頼をしているところであります。

今、一斉点検を製造段階、卸し段階をやっておりますし、また、医療機関あるいは企業からの情報提供窓口を設置をいたしております。

まして1.3万の医療機関からの情報はオンラインで随時入手することにしておりますので、そうした情報提供をいただいた場合に、それのリスクを評価分析をいたしまして、すぐさま経産省と連携をして対応を協議をしているということでございます。

委員から今御指摘のあったケースも、もし必要があれば私どもに教えていただいて、その情報をもとに必要な対応は取らせていただきたいと考えています。

医療物資の優先配分の是非
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 韓国では医療品への優先配分を推進しているが、日本でも優先配分を視野に入れた対応を検討すべきではないか

答弁
上野厚生労働大臣

- リスク評価に基づき経産省と連携して目詰まりを解消しており、実質的に優先的な対応をとっている

全文
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改善をしたケースというのは、この進捗状況の方に載っていますけれども、そういう小さな会社の業者さんが一つ一つ相談に厚労省に行く、相談をするということはなかなか考えにくいわけで、私も申し上げますけれども、そういうのが現場ではもう溢れていますよということを申し上げたいんです。

これは医療だけではない、もちろん介護の現場でもですね、グローブ、それからエプロン、そうしたものも非常に入りにくいと言われておりますし、これは分野外ですけれども、第一次産業で言えば農業のハウス、それからまた漁船の軽油、こうしたものも入りにくいというふうに言われているし、もちろん、それから建材で言えばシンナー、それからペイントなんかのそういう業界からは本当に悲鳴の声が上がっているわけですから。

医療分野について、やはり私はここが他も全て大事ですけれども、特に健康と命に直結するという意味においては、やはりここのところ不足はないということで言い切るだけではなくて、もちろん相談体制は整えているけれども、そうではなくて、やはり優先配分も視野にということを、ぜひ大臣には考えていただきたいと思います。

もう4月7日に既に韓国では、食料品の包装材、それから医療品、これについては優先配分を推進するという対応を発表しています。

大臣、今不足はないとおっしゃいました。

だけれども、優先配分について、医療品、こうしたものについて、お考え、対応のお考えはあるかということを伺います。

すでに流通上の目詰まりなどを解消した例があります。

それはまさにいろいろな情報を私どもが入手しまして、そのリスク評価をしっかりやった上で、経産省と連携をして、各業界等に要請をして目詰まり等を解消しているわけでありまして、そういった意味ではまさに優先的な対応をこれまでからとっているわけであります。

こうした方針はこれからも変わりません。

今後の供給不安時の優先配分方針
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 今後、物資の欠乏や供給不安が起こった場合には、優先配分を行うという認識でよいか

答弁
上野厚生労働大臣

- 命や健康に関わる分野で供給不安が起こった場合には、政府として優先的に対応すると考えている

全文
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そうすると優先配分、医療分野における優先配分は考えないということですか。

今は回っているから、そして目詰まりも解消できるぐらいの、改善できるぐらいの、その程度だからという意味で大臣はおっしゃっているんですよね。

だから今後もしそういうことが起これば当然優先配分も考えるという、そういう御答弁でよろしいですね。

確認。

繰り返しになって恐縮なんですが、NHOの方が昨日おっしゃったのは、もう今既に回っているので、特段その医療の方に持ってくるということは考えませんというだけのお話であって、当然必要なものが欠乏すれば、当然そこにしっかりと命にかかわることですから、優先的に配分していただくのは当然だと考えています。

優先配分といった場合に何をもって優先配分かということはいろいろ議論があると思うんです。

ですからそこは経産省としっかり連携をして取り組んでいきたいと考えておりますが、私どもとしては当然命や健康に関わる分野というのは非常に大事でありますので、そこで何か供給が止まったり、供給不安が起こったりということであれば、当然政府としては優先的に対応するということだと考えています。

高額療養費制度の見直し法案への評価
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 提出した議員立法(高額療養費制度の見直し法案)について、大臣としての評価を伺いたい

答弁
上野厚生労働大臣

- 議員立法として提出されているものであるため、国会で議論されるべきであり、政府としてのコメントは差し控える

全文
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それでは、健康保険法の115条の高額療養費についてでございます。

これにつきましては、昨日、参考人に質疑が行われました。

これ、議事録の方を資料として付けておりますので、お目通しをいただければと思います。

私どもが、そして中道、チームみらい、共産の議員立法として、国民が安心して利用できる高額療養費制度の見直し法案、これを提出をし、趣旨説明をしたわけですけれども、このことについて、参考人の難病患者団体代表の大黒博史参考人からも、受け止めと評価を、高く評価をしていただきました。

それはやはり、ご自身たちが、ご自身たちというか、大黒参考人が、この専門委員会の方にずっと参画をされて、その中で足りない部分を載せて、この法案に明記をされたことが、評価をしていただいたということだろうと思います。

大臣、この法案について。

これは私も115条で長期療養者に配慮したということはもちろん評価をさせていただきますけれども、そうではなくてさらに不十分な部分について私たちは法案としてこれを追加にさせていただいているわけですが、これについての評価を、大臣の評価を伺いたいと思います。

いや、付けているわけですから、大臣としてではなく、じゃあこの不足の部分をこういうふうに足したということについて、不足の部分、私たちはそう思っているわけなんですけれども、例えば多数回外と年間上限、これは評価をしておりますけれども、そこに入らない方も大変多いということで、私たちはもっと家計の調査、それから治療断念につながらないようにということで調査を進めてくださいとか、等々のものをこれで書かせていただいておりますが、その点については大臣、法案の中身について今2点申し上げましたけれども、このことについてはどのようにお考えでしょうか。

はい、これは議員立法としてですね、もう既に国会に提案を提出とされているものでありますので、大変恐縮でございますが、これはやはり国会で御議論いただくべきものでありますので、政府の立場としてコメントをさせていただくことは差し控えたいと考えています。

繰り返して恐縮なんですけれども、法案の中身についてコメントすることは差し控えたいと考えています。

高額療養費制度の金額決定プロセス
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 専門委員会において金額に関する十分な議論がなされないまま決定されたのではないか。ミスリードではないか

答弁
上野厚生労働大臣

- 基本的な考え方については了解を得ており、具体的な金額は政府が決定した上で第9回委員会に提示したものである

全文
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それでは次の質問に移りますが。

この議事録の方をお読みいただきますと、8回ありましたけれども、この段階では金額が示しておらず、その話は私たちはしていないという形になっています。

今後もこの高額療養費制度を堅持していく必要性については認識は一致しました。

だけれども高額療養費制度だけでなく、医療保険制度改革全体の中で議論していくというところが方針として示されて、そこが共通認識だったと。

残念ながら、この中で高額療養費制度の金額が決まったと、この制度改革全体の中で決まったということは、私にはそういうふうには考えられないとおっしゃっているわけです。

そして、だから残念ながら、私たちはこの金額について提示はされたけれども、基本的にきちんと議論したわけではない中で決まってしまったということなので共同声明を出しましたというふうに言われております。

それでこれまで大臣も総理もですけれども、患者の方たちが参画をして、確かに参画はされております。

でもその中で議論をしてきた、この金額も含めてだから納得をいただいているというような御発言をたびたびされておりますけれども、そこは違うのではないかと。

ここではっきり、この議論には、金額の議論には、最終的な、それについては議論をしていないとおっしゃっているわけですから、それはミスリードではないかと思いますが、大臣、御見解を伺います。

まさに第8回目に、基本的な考え方につきまして、いくつかの論点についてお示しをさせていただいて、それについて御了解をいただいているものだと、私どもとしては承知をしております。

その上で、具体的な金額につきましては、政府として決定をさせていただいた上で、第9回の予算案決定の前に、第9回にお示しをさせていただいているものであります。

早稲田委員の質問の中でありましたけれども、医療制度全体の改革はもちろん必要でありますので、これは高額療養費のみならず、その他の金融所得の勘案であったり、あるいはOTC類似薬の関係であったり、そうしたものも審議会等の議論を経て、この専門委員会の場ではありませんが、審議会等の場を経て、全体として改革を進めさせていただくことを決めているわけでありまして、全体感を持って、私どもとしては取り組ませていただいているところであります。

高額療養費制度改正による負担増の試算
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 改正により自己負担額が増える人がどの程度いるのか。負担増の方が多くなるのではないか

答弁
上野厚生労働大臣

- 正確な数字を出すことは困難だが、主に療養期間が短期の方の負担を引き上げているため、現行制度に比べて負担が多くなる方がいるのはその通りである

全文
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他の議論もしてきたというのは先ほど古川委員の中でももちろん聞いておりますけれども、この高額療養費制度の専門委員会の中では、あくまでもここを減らすということを主眼に考えてきた専門委員会ではないでしょうか。

それでは伺いますが、資料の方をご覧ください。

資料の4ページでありますが、これは大臣おっしゃるとおり、一番下の黒っぽいグラフですけれども、それで言いますと、これは全部、厚生労働省の資料から、安藤道一、立教大学経済学部の教授がお作りになったものを、全関連の天野理事長が、予算委員会の中央公聴会で出された資料です。

その中身を見ていただきますと、多数が意外とは変わりません。

そして、現行制度が真ん中の黒い線ですね。

それから月額上限というのが、ここに新たに非常に引き上がったという数字をこのグラフ化している。

これを見ていただきたいと思います。

こうしたことは示されていないんですね。

大臣、先ほど古川委員がおっしゃっていた医療経済学の先生も入れてデータをきちんと出した方がよろしいのではないかと、私も本当にその通りだと賛同いたします。

私たちもこの金額が出てからこういうふうに見るわけですし、それから厚生労働省も20のパターンを出していただいているけれども、ほとんどがこれ減額になる方の数字だけ、そういう例示だけを出していられます。

2つぐらいが増額になる方だと思いました。

そうではなくて、今ここで示させていただいた今の4のものを見れば、明らかにこれだけ7%から38%まで増額をされると。

月の自己負担額ですけれども、それが9万円、11万円になれば38%増えるということは非常に厳しい状況です。

その中で6ページを開いてください。

これは所得が仮に長期の療養をしている、それからまた短期でものすごいお金がかかる方でも、所得がそのまま維持された場合のケースでありますけれども、月額で見ると維持されている場合でさえ、この4割以上になっている方が、ほぼほぼほとんど8割以上。

これ全所得区分で言っていますけれども、それからまた全所得区分で、今度所得減少ということも、本当にこれはあり得るんです。

アンケート調査を団体の方が取られたときには、3割の方が前年よりも所得が低くなっているという調査結果も出ております。

それはつまり治療しているから、今まで通り働けないというケースが当然出てきます。

それを見てみますと、全てこの年収の低い200万円未満の所得の方についてはできないけれども、それ以上の方の試算をしたときには、これがみんな4割以上、つまりは生活困窮に陥ってしまうような、WHOの破滅的支出という言葉がありますけれども、それに陥ってしまうということが、これでお分かりになると思います。

そうしたことを踏まえて、私たちは法案を提出しているわけなので、ぜひこれは他党の皆様にもお考えをいただきたいと思います。

政府が繰り返しおっしゃっているのは多数回該当と、それから低所得者の方への配慮ということはありますが、じゃあ全体で、先ほども質疑の中で、負担増の人、負担減の人、何人ぐらいですかって言ったら、それ、試算してないっておっしゃるじゃないですか。

試算できないっておっしゃるけど、そんなことあるんでしょうか。

じゃあ私の方から伺いたいのは、だいたい負担増の方が何割で、負担減になる方、今度の新しいこの改正で、どのくらいいらっしゃいますか。

どちらが多いんでしょうか。

よく厚生労働省の中の皆様に聞いていただきたい。

いろいろなデータがあるから、そこを持って全て見ることは私だってできないし、大臣もまだ無理かもしれませんけれども、短期というと、いかにも1ヶ月だけ、今回だけ大きな治療をしたというふうに受け取られかねませんけれども、そうではなくて中期で何ヶ月かもやっている。

1年以上なんだけれども、その中で3回以上にはならない。

だけれども、また年間上限の50数万円にも該当しないけれども、毎年、月5万円、6万円というのがかかっているという方も大変多いわけです。

それで今、大臣おっしゃっていましたけれども、短期の方も含めて、とにかく自己負担増になる方の方が多いということで、当然、今回の改定はそういうものですね。

自己負担増が多いわけですね。

それでよろしいですね。

まず今回の見直しは度々申し上げておりますとおり、制度全体の持続可能性を確保する観点から、低所得の方の負担に配慮をしつつ、主に療養期間が短期の方に対しては、一人当たり医療費の伸びに応じたご負担をお願いをしています。

その一方で、先ほど委員からもご指摘のあったとおり、多数回該当の維持であったり、年間上限の新設などで長期療養者の方へのセーフティーネット機能を強化。

その上で自己負担増になる方と負担減になる方でありますが、その方が負担増、負担減というよりも、現在の制度が適用された場合に比べて負担が増える、減らない、そういった趣旨だというふうに思いますけれども、先ほど来副大臣が答弁をさせていただいたとおり、正確な数字自体を申し上げることは困難であると考えております。

ただ、一般的に申し上げましても、高額療養費を利用される方のうち、長期の方が全部自己負担減になるという数字ではないと思いますよ。

先ほどから申し上げておりますとおり、高額療養費制度を適用される方のうち1回、年1回、あるいは年2回ということが圧倒的に多いわけでありますので、そこを医療費の伸びに応じて引き上げさせていただいておりますので、ですから相対的に引き上げるその方については、現行制度に比べて負担が多くなるということはそのとおりかと考えています。

OTC類似薬の一部保険外療養創設と国民皆保険
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 患者によって給付水準に差をつけることは、国民皆保険の趣旨に反するのではないか

答弁
上野厚生労働大臣

- 保険外併用療養費制度のように特性に応じた差を設けている例がある。OTC医薬品との公平性確保が目的であり、がん・難病患者への配慮措置も検討する

全文
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OTC類似薬を対象としました一部保険外療養の創設についてですけれども、この一部保険外療養の方は、配慮対象者の患者の方には、これまで同様に保険給付も維持する一方、それ以外の患者さんに保険給付水準を切り下げるものであります。

同じように保険料を払っているのに、患者によって日常的に受けられる医療内容に給付の差をつけるということ、必要な医療、診察、検査、処置、投薬等を等しく給付する国民皆保険の趣旨に反するのではないかと、反することにはならないかと思いますが、大臣のご見解を伺います。

医療保険制度におきましても、これまでからも保険外併用療養費制度等において、患者の状況や治療の特性に応じて給付内容に一定の差を設けているものがございます。

ですから本制度につきましても、そのような趣旨のものではございますが、本制度につきましては、保険を使って医療用医薬品の処方を受ける方と、保険を使わずにOTC医薬品で対応する方との公平性、これを確保する観点から、必要な受診を行った上で結果的に対象となるOTC類似薬が支給される場合に、別途の負担を求めるものであります。

引き続き必要な受診が確保されますように、別途の負担は急激な負担増とならないよう、薬剤費の四分の一に設定をするほか、別途の負担を求めない、例えば、がんあるいは難病患者等に対する配慮措置も今後検討していくことにしております。

出産費用の無償化における産通緩和ケア加算の導入
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)
  • 産通緩和ケア加算といった給付の在り方を検討すべきではないか
  • 出産費用の無償化における具体的な加算の導入について大臣の見解を問う
答弁
上野厚生労働大臣
  • 正常分娩の基本単価を設定し、施設体制や地域役割を評価する加算を設ける考えである
  • 産通緩和ケアに着目した個別の加算は現時点では想定していない
  • 今後、保険料への影響や施設の経営実態、関係者の意見を踏まえ準備を進める
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それから最後、出産費用の無償化における産通緩和ケアの加算ということも提案をさせていただきたいと思います。

前回の15日の厚労委においても、環境整備をしていくということを大臣から御答弁いただきまして、これを評価させていただきますが、例えばですけれども、標準的な費用に含まれないとしても、人の痛みというのはいろいろ違いもありますけれども、やはりここのところは、例えば、産通緩和ケア加算といった給付の在り方、これも考えていくべきではないかと思いますが、大臣の御見解を伺います。

もう御案内のとおりでありますが、分娩の経過というのは多様で、さまざまでありますので、そうしたことも踏まえまして、今回の見直しにおきましては、正常分娩1件あたりの基本単価を設定した上で、施設の体制、あるいは地域における役割、こうしたものを評価をいたしまして、加算を設ける考えであります。

御指摘のような産通緩和ケア、もちろん大切でありますが、この行為に着目した加算ということは、現在は想定をしておりません。

ただ、具体的な水準ですね。

この水準につきましては、今後保険料の影響、あるいは助産所も含めた分娩取扱施設の経営実態、これもよく見ていきたいと考えておりますので、そうしたものを踏まえて、関係者の御意見丁寧にお伺いをしながら、施行に向けた準備を進めていきたいと考えています。

リハビリテーションの早期介入による業務効率化への見解
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 早期かつ積極的なリハビリ介入が、多職種連携の円滑化を通じて医療機関全体の業務効率化に資すると考えるが、政府の見解はどうか

答弁
森光一生
  • 急性期からの積極的なリハビリ導入は患者の回復に重要であると認識している
  • 早期リハビリテーション加算や看護・多職種共同加算の新設により、専門職が急性期から活躍することを期待している
全文
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早稲田委員に引き続きまして質問させていただきたいと思いますが、まず最初にですね、医療機関の業務効率化、勤務環境改善支援についてお伺いしたいと思います。

今、医療の現場では、入院患者の高齢化に伴いまして、ADLの低下や廃用症候群の進行だとか、また転倒リスクの増大といったものが顕在化しております。

こうした中で、リハビリテーションの早期かつ積極的な介入というのは、患者さんの機能回復や重症化予防に資するだけではなくて、いろいろな多職種の方々との連携、その円滑化を通じて、医療機関全体の業務効率化の向上に資する、そのような重要な機能を有していると私は考えておりますが、厚生労働省としては、どのような見解をお持ちでしょうか。

急性期から回復期までリハビリテーションを積極的に取り入れていくということは患者の回復にとって非常に重要であるというふうに認識しております。

そのため早期リハビリテーション加算等を設けることで発症初期のリハビリテーションを推進しているところでございます。

また、議員御指摘のとおり多職種との連携ということで患者の早期退院やADLの維持、向上を目指し看護・多職種共同加算。

これを新設したところでございます。

これら急性期の特に早期からのリハビリテーションに関する点数の評価の引上げや病棟への配置を要件とする点数区分の新設等によりリハビリテーション専門職が回復期リハビリテーション病棟や訓練室以外の病棟等でより急性期から活躍するということを期待をしているところでございます。

リハビリテーションによる業務改善の評価
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 患者の治療効率だけでなく、医療機関の業務改善という観点からはどう評価しているか

答弁
森光一生

- 早期実施や多職種共同の円滑な引き継ぎにより、リハビリ専門職のみならず看護職やその他の職員の業務改善につながると考えている

全文
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患者さんにとっての治療効率のみならず、業務改善というところではどういう評価ですか。

この私どもリハビリテーション、これが早期から実施をされる、そしてまた多職種共同で円滑な引き継ぎ、そしてなされるということによりまして、リハビリテーションに携わる理学療法士、作業療法士等のリハビリ専門職の業務改善にもなりますし、またそれを通じて看護職やそのほかの職員の業務改善にもつながるというふうに考えているところでございます。

地域医療介護総合確保基金におけるリハビリテーションの位置づけ
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 業務効率化・勤務環境改善に取り組む医療機関を支援する基金の新たな区分において、リハビリテーションはどう位置づけられているか

答弁
森光一生
  • 基金の対象としてリハビリテーションの業務効率化も含んでいる
  • 令和7年度補正予算の補助事業では、目標例示として「入院後早期リハ介入率の増」などを挙げており、業務改善を推進したい
全文
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今回法改正を通じまして、業務効率化、勤務環境改善に取り組む医療機関を支援する事業を地域医療介護総合確保基金の方は新たな区分にするということでありますが、この事業においてリハビリテーションというのはどう位置づけられているんでしょうか。

この業務効率化を目指すこの基金の創設ということでございますが、その対象としてリハビリテーション、これの業務効率化というのも対象としておりまして、私ども法改正に先行して実施します、令和7年度補正予算における補助事業では、その医療機関の業務効率化計画において設定する目標の例示として、リハビリ職種の場合には、御指摘の入院後早期リハ介入率の増ですとか、そういうことを例示をしておりまして、そういう形でリハビリ専門職、それからリハビリテーションに関わる方々の業務改善というのも、この対象としてしっかり進めていきたいというふうに考えているところでございます。

リハビリ用ロボット等の医療機器の基金補助対象可否
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- ロボット等の医療機器導入によるリハビリテーションが、治療効率向上だけでなく業務改善効果も大きいが、本事業の補助対象となるか

答弁
森道
  • 特定の機器を指定する仕組みではなく、業務効率化や勤務環境改善に資するものであれば幅広く対象とする考えである
  • 個別具体的に精査し判断することとなるが、リハビリ用ロボットも含め対象となり得る
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先日愛知県にあります藤田医科大学病院のリハビリテーション部門を視察をさせていただきました。

藤田医科大学というのは御承知のとおりロボットリハビリの先進拠点でありまして、国際的にも大変高く評価されているんですけれども、国内であまり知られていない。

最近羽田空港のところにも新たな拠点を作られて、参議院の予算委員会が視察に。

私たちもぜひ見に行きたいなと思っている次第でございますけれども、このロボットリハビリテーションを導入することで、どういうことが起きているかというと、動作の自動計測や、また評価のデータ化が進んで、評価記録業務の効率化が図られておりました。

また、発症数日の早い段階で、この重度の介助を要する患者さんに対して、従来はなかなか、他一人の療法士さんが歩行リハビリが困難な場合に抱えてやるってすごい難しいので、複数人でやらなきゃいけないわけなんですけれども、ロボットの活用によって、1人の療法士さんでリハビリテーションが可能となったおかげで、より集中的なリハビリ提供が実現でき、急性期病棟の在院日数の短縮にも寄与するなど、医療機関全体の業務改善に大きく貢献していると伺いました。

このように、藤田医科大学病院みたいなピッカピカのところもこういう形なんですけど、実は私の地元の堺にもですね、極めてリハビリテーションに一生懸命やっている医療機関がございまして、そこもですね、回復期リハのところで、一台3000万。

高い。

だけど、患者さんのためにという自財源の中から購入されて、そしてこれを導入している。

それによって何が起きているかといったら、患者のデータ化のところが今まで3、4人かかっていたところがですね、瞬時に終わるわけですね。

それによっても極めて効率的だということで導入されているわけなんですが、ロボットなど医療機器によるリハビリテーション、治療効率を上げるだけではなくて、業務改善の効果もめちゃくちゃ大きいと。

こうしたリハビリテーションによるロボットなどの医療機器も、この事業の補助対象になるということでよろしいでしょうか。

今回の法案に盛り込んだ基金の事業というのは、対象となる機器、それからサービスを指定する仕組みではございませんで、業務の効率化や勤務環境を改善するものであれば、幅広く対象となるものだと考えております。

次に基金事業の対象とするという際には、補助を受けようとする医療機関に対して、業務効率化ですとか、勤務環境改善への効果、これの確認、それから既存の財政支援との関係を整理する等の精査は必要でございます。

ただ、そして、個別具体的に判断をしていくこととなりますが、御指摘のリハビリ用ロボットも含めて、そのような、いわゆる業務改善、業務効率化や勤務環境を改善に資するものというものであれば幅広く対象とするという考え方でございます。

基金の補助対象に関する周知の徹底
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 補助要綱等では事務的なDXばかりが目立ち、リハビリロボットのような業務効率化に資する機器が対象になることが周知されていないため、周知を徹底してほしい

答弁
森道
  • 導入した機器による効果を収集・公表することで、各医療機関が最適な導入を検討できる取り組みを行いたい
  • その一環でリハビリに関しても進めていく
全文
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実はこの点あまり知られておりませんで、私も補助要綱とかQAとか見させていただいたんですが、ロボットという文字が出てくるとすると、薬剤検体搬送ロボット、この程度なんですよね。

全然皆さんの意識は全く、ただ単にDXスマホとかそういう事務業務効率みたいなところばっかり見ていて、こういうものがしっかり物は規定しないけどちゃんと業務効率が測れるものだったらこういうものの対象になるんだということを改めてぜひ周知をしていただきたいと思うんですがどうでしょうか。

今回の業務改善に資するそういう基金につきましては、まず利用していただく医療機関から計画を出していただきますが、その効果、その機器を使ってどういう効果があったのか、そういうことについても私ども収集をした上で、それぞれの病院がこういう機器を導入してこういう効果があったということを収集して、それを公表していくという形によりまして、それぞれの医療機関が自分の提供する医療サービスに合った形で、いろんなものを検討し、導入していくということに資するような取組をしていきたいというふうに考えておりまして、その一環でリハビリに関しても進めていきたいというふうに考えております。

基金のQAへのリハビリロボット例示の要望
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 業務効率化の具体例として、QAにリハビリロボット等の記載を追加してほしい

答弁
森道

- 業務効率化の例として様々なものが考えられるため、その中に含めることは可能である

全文
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しつこいのでごめんなさい。

ぜひQAに書いてもらいたい。

業務効率化に関する例として、さまざまなものがありますので、その中に含めるということは可能だと思っております。

地域での予防介入活動への支援
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 医療機関が手弁当で行っている地域での予防介入活動は、結果的に入院時のヒアリング業務軽減など業務改善につながるが、こうした地味な活動への支援は考えられないか

答弁
森光一生
  • 地域包括ケアの一環としての活動は非常に重要であると認識している
  • しかし、今回の基金は高額な費用を必要とする医療機関への継続的支援を目的として創設したため、導入時の初期費用支援という目的である
全文
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先ほどのリハビリテーションは救世機大事だという話なんですが、予防介入はめちゃくちゃ大事だと私は思っております。

地元の医療機関なんかで聞きますと、予防介入といったときに、医療機関は手弁当で、持ち出しで、今、例えば地域で高齢者の方が集まるような、うちの地域だとふれあい喫茶とかやってるんですね。

朝、パンとコーヒーぐらいを100円ぐらい出して、そういったところに来てる高齢者の方々にふれる予防といろいろ言っていて、気になる人たちにはちょっと声をかけて受診を呼びかけると。

で、これをなんで手弁当でやってるかってことなんです。

で、これ業務効率の改善にもつながるんだってわけなんです。

なぜかっていうと、日頃から人間関係できますよねと。

そうすれば、あの人おるんやったら、ちゃんと先に早く病院行こかと、早く受診につながると。

で、何かことが起きる前に、ちゃんと電子カルテに既往症だとか、さまざま乗っとけばですね、パッと倒れた時にはすぐに対応できて、一番、この入院の時のヒアリング業務ってものすごく病院にとって負担になっていて、こういったことの軽減にもつながるし、何だったら予防介入で地域にどんどんどんどん出してやってるんだと。

ただ、これ全部持ち出しと。

私は業務改善というときに何でもかんでもDX、DX、こういう地味な活動こそぜひ見てあげて支援をしてもらいたいと思うんですが。

どうですか。

ご指摘の地域での、まさに地域包括ケアの一環としてなされるような活動ということについては非常に重要なことであると思いますし、これからこの2040年に向けて、まさに地域に必要な医療を提供する、そしてそれをいかに効率的に、そしていかに効果的に届けるのか、そしてそれを一緒につくり上げるのかということについては非常に重要なことだというふうには理解をしております。

けれども、今回の基金に関しては、やはり先ほどありましたように、非常に高額な基金等を必要とするような医療機関の場合が非常に多いということもありまして、この基金という形で数年にわたって支援を継続的にするということで、この基金をつくったという経緯がございます。

取組に関しては、私はしっかり重要なことだと認識をしておりますが、今回の基金については、やはり導入にかかって当初どうしても必要なお金がかかるといったものに関して支援をするという目的で作らせていただいておるということでございます。

リハビリテーション専門職の根拠法の見直し
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 理学療法士法等の根拠法では「回復」が規定されており「予防」の視点が欠けている。現状に合わせて、予防から生活期まで役割を明確化する法見直しを行えないか

答弁
森光一生
  • 予防に関する役割は大きいと認識している
  • 介護予防事業については、平成25年の通知により医師の指示が不要な業務があることなどを明確にしており、能力を発揮することを期待している
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理学療法士とか作業療法士、言語聴覚士といったリハビリテーション専門職というのは、こういった予防ですね、フレイル予防だとか重症化予防など重要な役割を担っていただいているんですが、根拠法である理学療法士法及び作業療法士法や言語聴覚士法においては、例えば、理学療法士法の業務と書いているところは、身体に障害のある者に対し、基本的動作能力の回復を図るための治療と規定されておりまして、回復なんですよね。

予防の視点がもう明確に欠けているわけなんですよ。

つまり、やっているのに法律に書いていないというか、現状に法律がついていっていないというのが正しいんだと思うんですが、ぜひ、リハビリテーション専門職の役割を予防から生活期までしっかりと含めて明確化する観点から、この理学療法士法等根拠法の見直しをそろそろやっていただけないかと思うんですが、どうでしょうか。

議員御指摘のとおり、リハビリテーション専門職には介護予防事業等において、転倒予防の指導など、入院に至る前からの役割、まさに予防に関しての役割というのは大きいと認識しておりまして、地域の中で活躍いただくことも重要なことであるというふうに認識をしております。

一方、介護予防事業の提供については原則として特別の資格なしに行うことができて、リハビリテーション職種が行うことも可能であるということから、現場での解釈に混乱が生じないように、平成25年に介護予防事業等において理学療法士という名称を使用することが可能であり、そして診療の補助に該当しない業務というのは医師の指示は不要であるというような通知を発出しておりまして。

今後さらにリハビリテーションの職種がより一層能力を発揮して活躍することを期待しているところでございます。

リハビリテーション専門職の法改正の検討可否
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 法解釈の話ではなく、法改正による位置づけの検討は行わないということか

答弁
森光一生

- 現行の法解釈上、リハビリ専門職が予防活動に携わり活躍することに障害はない状況である

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山本香苗ということは法改正は検討しないということですか。

議員お指摘のとおりの活動というものについては、法解釈上、いわゆる理学療法士、作業療法士の方が携わって、そして活躍されるということに関しては、障害になるということは、今現在ないという状況でございまして、ということでございます。

リハビリ職種の処遇改善と賃上げの確認方法
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 令和7年度補正予算等で、リハビリの3職種それぞれについて確実に賃金が引き上げられているか確認してほしい

答弁
森光一生
  • 補正予算の給付金は賃金改善に充てることを規定しており、充てられなかった場合は返還を求める
  • 実績報告や調査を通じて、リハビリ職務を含めた幅広い職種の着実な賃上げにつなげるよう取り組む
全文
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もう一つ、処遇改善についても伺いたいと思います。

予算委員会でも大臣にお伺いしたと思うんですが、令和7年度補正予算と、令和8年度の診療報酬。

しっかり対応しますということなんですが、確認して確実に引き上げていただきたいと思うんです。

聞いたら職種によって調査し確認すると聞いているんですけど、じゃあどういう職種でやるかまだ決まらないというので、ちゃんと3職種それぞれ確認をしていただきたいと。

そして確実に引き上げているかどうか確認をしていただきたい。

令和7年度の補正予算の医療介護等支援パッケージでは、医療機関、それから介護事業者への給付金を支給するということで、賃上げを支援をしております。

支給額は必ずリハビリ職務を含めた職員の賃金改善に充てるということとしておりまして、賃金改善に充てられなかった場合には返還を求めるというところまで規定をしておるところでございます。

まずこの支援を速やかに行き届かせるとともに、リハビリ職務を含めて実績報告や調査において賃金改善の状況を確認し、現場で働く幅広い職種の着実な賃上げにつなげるよう取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。

賃金改善の職種別確認の可否
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 全体で丸めるのではなく、職種別に賃金改善を確認できるのか

答弁
森光一生

- 全医療機関が対象であり、医療機関側の負担や雇用人数が少ないケースもあるため、実績報告書の形式については工夫したい

全文
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山本香苗職種別に、丸めてじゃなくて、職種別に確認していただけるということですか。

その実績の報告ということでございますけれども、この補正予算等々については、基本的に全医療機関を対象に支給をするということにしております。

そうしたときに医療機関側の負担というのもあります。

また全職種というした場合に、医療機関によっては雇用されている人の数というのが非常に少ないところもあるということもありますので、どのような形で実績報告書をもらうのか、どういう形でもらうのかというのについては、これから少し工夫をさせていただきたいと思っております。

厚労省内のリハビリテーション統括体制の整備
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- リハビリテーションを統括する部署がないため連携が困難である。以前の答弁で体制を整えるとあったが、進捗はどうなっているか

答弁
上野厚生労働大臣
  • 専門職を持つ職員を適切に配置し、連携体制を整えている
  • 新たにリハビリテーション政策に係る関係チームを立ち上げ、ワンストップの窓口を設けていきたい
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大臣にお伺いしたいと思います。

その予算委員会で厚労省の中にこれまでも何回もお話ししていただいて、リハビリテーションを統括してみる部署がないという話を。

制度の中にはきちっと埋め込まれているんだけれども、今回もいろいろ答弁をやるにあたって、老健局とやり取りしなきゃいけないのか、医政局だけでいいのか、さまざまいろいろあって、大変なんです。

ぜひそういう観点からリハビリテーションを統括してみる部署がないということを指摘したら、大臣から「リハビリテーションとそれに関連する皆さんを応援できるような省内の体制はこれからしっかりと整えさせていただきたいと考えています」と御答弁をいただきました。

進捗状況いかがでございましょうか。

必ずやっていただけるんですよね。

上野厚生労働大臣現在も省内の関係部署にリハビリテーション専門職の資格を持つ職員の方を適切に配置をするなど、関係各種の連携を図る体制を整えております。

これまでからも関係課による定期的な打ち合わせというのは行っているんですけれども、今回新たにリハビリテーション政策に係る関係チームのようなものを立ち上げさせていただきたいと考えております。

それでワンストップで窓口も設けていきたいと考えています。

市町村国保の実態認識
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 市町村国保では加入者減少、財政基盤の脆弱化、人員不足による事務処理体制の限界があるが、政府はどう見ているか

答弁
狭間

- 構造的な課題に加え、人口減少による一般行政職員や保健師の人材不足が課題となっており、事務実施に支障を来す恐れがあるため対応が必要である

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市町村国保についてちょっとお伺いしたいと思うんですが、市町村国保は、今、保険者の高齢化、また今、勤労者社会保険の推進により、加入者がどんどん減っているわけです。

また、財政基盤が脆弱で、保険料の上昇にも歯止めがかからない。

高い。

それに加えて事務処理体制についても人員不足や専門性の限界によりまして、医療費適正化や保険事業、データヘルスの推進にも、もう十分やりたいけれども取り組めていないというお声が寄せられております。

厚生労働省はこうした市町村国保の実態をどう見ていらっしゃいますでしょうか。

国民健康保険は、今、委員からご紹介いただきましたような構造的な課題を抱えている上に、現在、特に国民健康保険の事務を担っていただいている市町村では、人口減少の影響などによりまして、一般行政職員、保健師を含めた人材不足が課題となっております。

将来的には、保険者としての事務の実施に支障を来す恐れもあるとの指摘もいただいておりまして、対応が必要と。

国民健康保険中央会の法人格の見直し
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 国保中央会は公益性の高い重要な役割を担っているが、法人格が公益社団法人のままであり制度的限界がある。法人格を含めた見直しを図るべきではないか

答弁
上野厚生労働大臣
  • 医療DXによる効率化や公益性の高い業務を担う観点から、機能強化が必要であると考えている
  • 法人格についても、連合会の集合体という性格と全体を束ねる役割という異なる要素があるため、関係者を含め検討したい
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本当にやる人がいないという状況の中で無理にやっているわけですけれども、今局長がおっしゃっていただいたように、いろんな形で事務の標準化とか、さまざまやってきていただく中で、国保の都道府県単位化というものも後期高齢とかでやってきていただいているわけですが、実務の負担というのは法律で法定事務をやるだけでも、ものすごく市町村に業務というのは集中しているわけなんですね。

特に今紹介したように小規模の自治体というのは、もはや現場は限界という状況になってものすごく厳しいと。

そういう状況を認識していただいていたからこそだと思うんですが、今この3月ですか、中間取りまとめをやっていただいておりますけれども、都道府県の連合会の方の、ただ、ただ、都道府県も結構格差があって、バラバラなんですよね。

なので、同時に、私はぜひとも、全国の知見を集約して、横断的に支援する体制の中核として、国民健康保険中央会の機能強化も、極めて重要だと思っております。

なんですが、しかし、国民健康保険中央会という、この間、業務の高度化、いろんな業務をどんどん追加していっているわけで、専門性も高いものもいっぱいやって、急速にこれが進めてあるわけなんですが、すなわち極めて公益性の高い役割を担っているんですけど、はたと見たら、法人格は依然として、公益社団法人なんですね。

公益社団法人にとどまっているわけなんです。

現在の枠組みのままで、本当にこの求められる機能というのは十分に果たし続けることができるのか、制度的な限界があるんじゃないかと思うんですが、この国民健康保険中央会の法人の在り方、あり方を含めて、しっかりと見直しを図るべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

大臣、いかがでしょうか。

御指摘のとおり、国保連合会を通じた自治体支援を協力的に進めることに加えまして、今後医療DXによる効率化の推進と公益性の高い業務を担う観点からも、国保中央会これについても機能の強化が必要であると考えております。

法人格の問題はまた局長から答弁があると思いますが、そうしたことも含めましてしっかり検討していきたいと考えています。

今後、ますます重要な役割を担うという点においては、国民健康保険中央会が連合会のいわば集合体であるという性格もありますし、また今おっしゃったように、少しセンターで全体を束ねていくという役割と、少し違った性格の要素もありますので、どういう形がいいのか、関係者も含めてしっかり検討してまいりたいと思います。

社会保険手続きにおける外国人氏名のカタカナ表記問題
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 外国人労働者の氏名のカタカナ表記が住民票で任意であるため、手続き時に事業主が聞き取りで記載し、年金事務所のデータと不一致となり、自治体窓口へ再確認に行くなどの大きな負担が生じている。速やかに解消してほしい

答弁
三好

- 外国籍の方の社会保険加入手続きでは、届け書と住民基本台帳の情報一致を確認して処理しており、現時点で記録問題(名寄せ不全)は発生していない

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年金に関心に、ぜひともこれはという質問を最後にさせていただきたいと思いますが、社会保険制度における氏名の表記問題ってあるんですね。

どういうことかというと、今、我が国において外国人労働者が増加する中で、氏名の表記がローマ字だとか言語表記のみで、統一的なカタカナ表記が制度上、位置づけられていないことによりまして、社会保険の手続きにおいて、今ちょっと困難が生じております。

と言いますのは、住民票においては、カタカナ表記は記載されていない。

カタカナは、必須記載事項じゃなくて、任意なんですね。

そして、外国人本人であっても、自らの氏名のカタカナ表記がどれが正確なのか、必ずしも判断できるわけじゃないんです。

その結果どういうことが起きているかというと、事業主や社会保険労務士が手続きのたびに、本人が発音するこれを聞き取ってカタカナで書いているわけなんですけれども、そうすると年金事務所において、年金事務所は住民基本台帳が見られる端末があるじゃないですか。

出してきた紙を見て、事業主が出してきた資格取得届出のカタカナ表記を見て、「違う!」とか言って、受け付けてくれない場合があるんです。

その場合、どうするかというと、自治体の窓口まで、その方を連れて行って、そして住民基本台帳に載っているカタカナを教えてもらわなくちゃならないという形で、現場でものすごく大きな負担になっております。

こうした状況をこのまま放置していると、名寄せが。

その他の手続きにおいても同様の課題があって、本来この問題は政府全体として検討すべきものであると思っているんですが、そんなことを待っていたらこの問題ものすごく大きくなっていって、第二の記録問題みたいになったらもうえらいことになりますので、特に社会保険の問題は極めて重要ですから、まず社会保険手続きにおけるカタカナ表記問題の解消を速やかに図っていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

まず1点、記録問題と言っているところというのは、今、外国人の方について発生していないというところをご説明したいと思います。

これは外国籍の方の社会保険加入の際に手続きというのは、事業主さんに提出いただく届け書と、住民基本台帳の情報一致を確認して処理を進めているということでございます。

高額療養費等の制度のあり方に係る措置に関する法律案の位置づけ
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)
  • 本法案のどのような位置づけで提出されたのか
  • 現在審議中の健康保険法改正案との関係をどう整理し、両立し得ると考えているか
答弁
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 政府案では長期療養者に配慮する内容を115条に追加した

全文
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まず、はじめにですが、この法案は、どのような位置づけのものとして提出されたのでしょうか。

現在審議中の健康保険法改正案との関係をどのように整理したらいいのか、両立し得るものと考えているのか、見解をお伺いいたします。

通称、国民が安心して利用できる高額療養費制度の見直し法案についての位置づけのお尋ねでございますが、政府案は現在審議をされておりますけれども、高額療養費制度を定める際の考慮事項を115条に追加をいたしました。

長期療養者に配慮するという内容でございます。

高額療養費制度の趣旨規定における「中核的な役割」の明記理由
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 趣旨規定として「中核的な役割を果たしている」とあえて明記した明確な問題意識や理由について

答弁
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)
  • 国民の生命と生活を守る重要なセーフティーネットとして位置づけるため
  • 政府が基本方針に基づき必要な法制上の措置を講ずる際、この趣旨が重要であるため
全文
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高額療養費制度が重要な役割を担っていること自体は、多くの方が共有している認識であると思いますが、あえてこの中核的な役割を果たしているということを書き込んだことは、提案者として、明確な問題意識があったものと理解をしております。

趣旨規定としておいた理由についてお答えをいただきたいと思います。

この中核的な役割を果たしていると規定をしました趣旨でございますが、この第1条において本法律案では、この高額療養費制度が医療保険制度において国民の生命と、それから生活を守る上で欠くことのできない中核的な役割と明記をしています。

これはこの制度が医療費の自己負担が過重なものとならないよう、患者の負担能力に応じて自己負担に上限を設けるものであり、国民の生命と生活を守る重要なセーフティーネットとして、医療保険制度について、中核的な制度として位置づけられるものと考えております。

そして、この明確に中核的な制度というふうに位置づけましたことで、法案にも明記をすることで、やはり政府がこの基本方針に基づいて必要な法制上の措置を講ずる際には、この中核的な役割という趣旨が非常に重要でありまして、この方針を踏まえた対応を求めるというところで、意義があるものと思います。

高額療養費制度の見直しにおける当事者意見聴取と資料提示の規定
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)
  • 当事者や関係者の意見を聞くこととした趣旨について
  • 意見聴取の前提として、算定に関する資料等の提示を規定した理由について
答弁
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 単なる1回のヒアリングではなく、具体的な算定資料を提示した上で当事者が参画し意見を述べることが必要な手続きであると考えたため

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そこで、当事者そのほか関係者の意見を聞くこととした趣旨についてお伺いいたします。

また、単に意見を聴取するだけでなく、その前提として、算定に関する資料等の必要な資料を提示することを規定した理由についても、併せてお伺いいたします。

単なる1回のヒアリングということでは、この当事者の意見を聞いたということにはならないのではないかと考えます。

そこであらかじめ、その自己負担の増額などに関する、その高額療養費等の支給額の算定に関わる資料もきちんと提示をした上で、当事者の意見を参画していただいて聞くということが必要な手続きとして規定をいたしました。

協会けんぽの国庫補助減額措置の期間設定理由
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 今回の国庫補助減額措置を、あえて3年間という期間で設定した理由について

答弁
政府参考人

- 過去の剰余金発生時の控除額を算出した結果に基づいた調整的な対応であり、限定的な措置であるため

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そうした中で、今回の措置を、あえて3年という期間で500億、そういった形にした理由というのを、まずお伺いをしたいと思います。

この次元措置の考え方ですけれども、現行の国庫補助額を減額する措置が開始したのは平成27年で、それ以前の剰余金のうち、単年度の収支差がプラスとなった平成22年度の翌年度である平成23年度から26年度までの4年度の間に現行の特例減額が行われていたと仮定した場合の控除額をもとに国庫補助16.4%分はいくらかというのを計算しますと、総額約1500億円となります。

今回の措置は特例減額の考え方を若干過去にも適用した場合どうなるかということですので、限定的なものだと考えております。

協会けんぽの中長期的な収支見通し
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 高齢化や医療費増加を踏まえ、協会けんぽの収支が中長期的にどのように推移すると見通しているか

答弁
狭間保健局長

- 賃金上昇率や医療給付費の伸びについて複数の仮定を置いた財政シミュレーションを行い、運営委員会に示している

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そこを踏まえてなんですが、協会けんぽの収支の今後の見通しをどのように考えているかについてお伺いをします。

足元で準備金が積み上がっているとはいえ、今後の高齢化の進展、先ほども言いましたけれども、医療費の増加、そういう中でこれから協会けんぽの収支が中長期的にどのように推移していくか。

そこでお伺いしますが、協会けんぽの中長期的な収支について、どのような見通しを現状で持っておられるでしょうか。

協会けんぽにおきましては、将来の賃金上昇率や医療給付費の伸びについて、複数の仮定を置いた財政のシミュレーションを行っております。

さらにこれは実は複数回、今回に関しては行われておりまして、その運営委員会というところにですね、協会けんぽの運営委員会というところにこのシミュレーションの結果も示されております。

9月のときには保険料率10%で、また11月の運営委員会では平均保険料率の引き下げなども織り込んだシミュレーションというのを示しております。

協会けんぽの準備金の適正水準と活用ルール
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)
  • 準備金の積立見直しや活用のルールをあらかじめ示すべきではないか
  • 政府としてどの程度の準備金が適正と考えているか、国民の理解をどう得るか
答弁
上野厚生労働大臣
  • 準備金は保険料収入不足時のバッファーとして必要である
  • 少子高齢化や高額薬剤の普及で医療費増加が避けられない状況にあり、保険料率を安定させる必要がある
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最後に、準備金のあり方についてお伺いします。

そういう意味では、この準備金がしっかりあるということは、将来の医療費の増加や不足の支出に備え、今後は準備金があること自体は必要であるとしても、その積立の見直しや活用のルールをあらかじめ示していくということも、国民理解を得るためには必要というふうに考えますが、政府としてはどの程度が適正であると考えているのか、そういった活用のルールに関して、国民にどうやって理解を得ていくのか、その点に関する御見解をお伺いいたします。

まず協会けんぽの準備金でありますが、先ほど来答弁ありますけれども、予期せぬ理由によりまして、保険料収入が不足をした場合などに備えまして、保険給付に支障をきたすことのないよう、いわばバッファーとして積み立てられているものであります。

これはまさに国民の皆さんへの説明という意味では、まさにおっしゃることも十分よくわかるわけでありますが、ただ今後少子高齢化、高額薬剤の普及などがさらに進みまして、医療費の増加が避けられないという状況があります。

また経済悪化による保険料収入の減少などがあった場合でも、被保険者の予見可能性の観点からは保険料率を安定的に。

業務効率化基金の対象に遠隔ICUが含まれるか
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 医師の業務負担軽減に寄与する遠隔ICUによるDX対応が、業務効率化に資する取組として基金の対象になるか

答弁
大串正樹 (厚生労働委員長)
  • 業務効率化や勤務環境を改善するものであれば幅広く対象となり得る
  • ただし既存の財政支援との関係を整理し、個別具体的に判断する
全文
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現在、この進められている医療機関の業務効率に関わる、この新基準、基金の対象となる新基準の中に、このICTの活用や、厚生労働省によって業務効率化が図られた場合が対象になる、また幅広くという、そういったご説明もあったと思いますけれども、こういったこの遠隔ICUによる、そういったDXの対応に対しても、この業務効率化に資する取組として、対象という位置づけになるかどうか。

先ほど別の部分で、リハビリというところで対象となるかというご質問だったと思いますが、遠隔ICUは対象になるかどうか。

ご見解をいただきたいと思います。

この新たな基金事業につきましては、対象となる機器やサービスをこれを指定をするそうした仕組みではなくて、委員から今、遠隔ICUも含めまして、業務効率化あるいは勤務環境を改善するものであれば、幅広く対象となり得るものです。

ただ、今申し上げましたように既存の財政支援がありますので、そのとの関係を整理するなどの精算が必要でありますので、個別具体的に判断をしていくことになろうかと考えています。

ICT活用による人員配置基準の柔軟化
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- ICT導入で効率化しても配置基準が固定されていると効果が反映されないため、今後どのように人員配置のあり方に反映させるか

答弁
狭間保健局長

- 令和8年度診療報酬改定において、ICTを組織的に活用した場合に看護要員や医師事務作業補助体制の配置基準を柔軟化し、評価することを検討している

全文
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次にこの業務効率化と人員配置のあり方についてお伺いをします。

今、看護師さんが非常に少なくて、そこが厳しい現場では非常に厳しいというお声をいただいていますので、そのための業務効率化でもありますが、配置基準でやはり明確に決まっているので、そこに対してこの業務効率化をどのように反映していくのか。

効率化と人員配置のあり方について、どのように今後反映させていくのか、お考えをお伺いいたします。

今回の令和8年度診療報酬改定におきましては、今、委員、看護の話を例に挙げておりますお話になりましたけれども、例えば看護業務について、見守りや記録、医療従事者間の情報共有において、ICT機器などを組織的に活用した場合に、看護要員の配置基準を柔軟化する。

あるいは、医師事務作業について、生成AIや音声入力システムなどを組織的に活用した場合に、医師事務作業補助体制加算の人員配置基準を柔軟化するといったような、そうしたことに対して評価を新たに行うことでした。

プレコンセプションケアの定義と推進の考え方
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- プレコンセプションケアとは何か、どのような考えのもとで推進しようとしているか

答弁
竹林審議官
  • 性別を問わず適切な時期に正しい知識を持ち、ライフデザインや将来の健康管理を行う概念である
  • 全ての人が発達段階に応じて正しい知識を身につけられるよう推進する
全文
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まずこのプレコンセプションケア、その言葉自体がまだまだ認知度が低いというふうに思っておりますが、このプレコンセプションケアは何か、改めてご説明をいただいて、どういう考えのもとこれを推進しようとしているのか、お伺いをしたいと思います。

プレコンセプションケアは、性別を問わず適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザインや、将来の健康を考えて健康管理を行うという概念と思っております。

子ども家庭庁としては、妊娠前の女性だけでなく、性別を問わず全ての人が、発達段階や状況に応じて、性や健康に関する正しい知識を身につけ、希望するライフデザインを行えるよう、プレコンセプションケアを推進してまいります。

プレコンセプションケア推進5カ年計画の具体的内容
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 5カ年計画の中で、具体的にどのような支援や取組を進めていく計画か

答弁
竹林審議官
  • 相談窓口の認知度100%を目指し、SNS相談体制の整備やウェブサイトへの一覧掲載を行う
  • 自治体での相談支援センター事業の展開や、プレコンサポーター養成講座の受講、都道府県計画の策定を支援する
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このプレコンセプションケア推進5カ年計画の中で、これをしっかり前に進めていくというお取り組みをされているというふうに認識をしておりますが、この支援、今後どのような形で5カ年計画の中で計画し、具体的には進めていこうとされているのか、お示しいただけますでしょうか。

今、先生ご指摘がありましたように、子ども家庭庁では、昨年5月にプレコンセプションケア推進5カ年計画をつくりまして、今後、この5年間で、プレコンセプションケアに関する一般的な相談窓口の認知度が100%となるようなことを目指し、ウェブサイトをはじめ、プレコンセプションケアにおきまして、相談窓口の一覧を掲載し、夜間対応を含むSNSを活用したオンライン相談など、相談者の利便性に配慮した相談支援体制の整備などを進めているところでございます。

また、自治体での取組も進めていく必要があると思っておりまして、生徒健康の相談支援センター事業の取組を行う自治体を100%としたり、全ての自治体でプレコンサポーターの養成講座について、自治体職員の積極的な受講、あるいはプレコンセプションケアの普及啓発などに取り組んでいただく。

さらに、地方の実情に応じて、都道府県プレコンセプションケア推進計画を策定し、計画的に取組を進めていただくこと、これなどを目指しております。

学校教育におけるプレコンセプションケアの導入
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 外部講師などを取り入れ、学校教育の中で早い時期からプレコンセプションケアの取組を進めるべきではないか

答弁
上山文部科学戦略官
  • 学習指導要領に基づき性に関する指導を実施しており、地域の実情に応じ専門家の協力を得た外部講師の活用などは取組の充実につながる
  • 子ども家庭庁と文部科学省で連携し、普及啓発や相談支援の取組を充実させるよう働きかけている
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この学校教育の中に、早い時期からプレコンセプションケアでやっていく必要性があると思っておりますので、学校教育の中で、ぜひ取り入れていただきたいというふうに思っております。

外部講師などを取り入れたこの学校教育におけるプレコンセプションケアの取組を進めていくべきというふうに思いますが、こちらに対するお考えをお聞かせください。

学校教育におきましては、性に関して正しく理解し、適切な行動がとれるよう、学習指導要領に基づいて、児童生徒の発達の段階に応じ、性に関する指導を実施してございます。

各地域の実情に応じまして、今御指摘がございましたように、医師や助産師等の専門家の協力を得ながら、各教科等の指導や、教科外の講演等の外部講師として活用をしたり、個別指導を行ったりすることなども、取組の充実につながるものと考えてございます。

このため、令和8年3月に子ども家庭庁と文部科学省で事務連絡を発出し、教育委員会と母子保健局が連携して必要に応じ、学校医ですとか、生徒健康の相談センター、精神保健福祉センターなどの関係者の協力を得るなどして、子どもの生徒健康に関する普及啓発、相談支援に係る取組の充実を図るよう働きかけておるところでございます。

創薬イノベーションを担保する薬価制度の予見可能性
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)
  • 市場拡大再算定や費用対効果評価により、新薬が上市しても薬価が下がる仕組みがあり、投資の予見可能性が持てない
  • 成長戦略会議における予見可能性を担保する薬価の議論のあり方について見解を伺いたい
答弁
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)
  • 官民投資ロードマップにおいて、医薬品市場の魅力度向上や革新的新薬のイノベーション評価の検討を盛り込んだ
  • 特許期間中の薬価原則維持や、市場拡大再算定の「ともずれ」廃止など、予見可能性を高める対応を行ってきた
  • 引き続き、創薬推進と国民負担軽減のバランスが取れた薬価制度を積極的に検討したい
全文
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今、高市政権では成長戦略会議を回されております。

1つはやっぱり創薬のエコシステム、イノベーションを起こすところをどうやっていくかということであります。

ただ、やはり高コストで行われるこの創薬の事業でございますので、イノベーションということは本来であれば、それは高く売れる、もしくは今後の市場の予見可能性がある、投資可能性があるというところがないと、実際はシステムが回っても、最終的には利益のところでありますとか、やはり企業の業績につながらないとなると、意味があまりないと思っています。

当然、いわゆる予見可能性を担保するための薬価の議論ですね。

三役はご存じのとおり、一番懸念されているのが、我が国でいうと、市場拡大再算定。

一番最初に良い薬価がついても、その後、市場が拡大すると、薬価が下がってしまう仕組み。

それともう一つが、費用対効果評価というものがございます。

ちなみに、この費用対効果評価は、過去一度も薬価の引き上げに使われたことはなく、常に引き下げに使われている。

これがせっかくのですね、内資外資ともに日本で上市をしたとしてもですね、最初の新薬創出加算でいい値段がついても、この市場拡大再算定と費用対効果評価によって、予見可能性が持てないという問題があります。

私が側聞しているところによりますと、この成長戦略会議では、この予見可能性を担保する薬価の議論が、もう一歩足りないのではないかというふうに聞いておりますけれども、この点につきましては、御知見の深い副大臣に、このあり方について御答弁をいただきたいと思います。

私も構成員として参画しております創薬先端医療ワーキンググループにおいては、創薬先端医療に関して世界有数の日本の創薬力を基盤といたしまして、大きく拡大する世界市場を着実に取り込み、革新的新薬を国民と世界の患者に届けられるよう、民間投資のボトルネックの解消に向けて取り組むべき施策などについて、精力的に議論が行われているところでございます。

本年3月10日の日本経済戦略会議で公表いたしました官民投資ロードマップの素案においては、講ずるべき政策パッケージとして、医薬品市場の魅力度向上による患者アクセスの改善に向けた革新的新薬のイノベーションのさらなる評価の検討を含め、創薬人材の育成、確保や、研究開発力の強化、スタートアップへのリスクマネーの供給など、さまざまな政策を総合的に講ずるべき旨が盛り込まれました。

現在はこの点も含めて、ロードマップの取りまとめに向けて、さらに議論を深めているところでありますが、その上で、薬価制度については、革新的な新薬について、創薬イノベーションを推進する観点から、特許期間中の薬価を原則として維持する。

そのことに加えまして、製品の特性に応じた有用性の評価の充実を図ってきたほか、令和8年度薬価制度改革において、企業の予見可能性を高める観点から、先ほども御発言ありました市場拡大再算定の類似薬への適用、いわゆる「ともずれ」を廃止したところでございます。

引き続き、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、国民負担の軽減といった観点について、バランスよく対応できる薬価制度について、このワーキンググループではまだまだ小さな声かもしれませんが、先生の今日この質問を踏まえまして、今後とも積極的に検討してまいりたいと考えております。

OTC類似薬の特別料金対象外となる効能効果の判断
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)
  • フェキソフェナジンのように、OTC薬品ではアレルギー性鼻炎のみだが、医療用では蕁麻疹や皮膚疾患にも効能がある場合がある
  • OTC薬品に認められていない症状に対して医療用医薬品が支給される場合は、特別料金の対象外となるか
答弁
狭間保健局長
  • OTC薬品の効能効果として認められていない症状に対して医療用医薬品が支給される場合は、別途負担の対象外と想定している
  • 具体的な運用は今後有識者検討会や中医協などで丁寧に検討する
全文
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今回の健康保険法等の一部を改正する法律案の話になりますが、OTC類似薬について、もう少し深く聞きたいと思います。

しかし、こういう懸念があるんです。

例えば、アレグラ。

成分名で言いますと、フェキソフェナジンでありますけれども、これはOTC薬品、一般用の市販用の医薬品は、アレルギー性鼻炎ということで、効能が謳われております。

しかし、医療用医薬品におけるフェキソフェナジンにつきましては、アレルギー性鼻炎に加えて、じんましん、または皮膚疾患、具体的にはアトピー性皮膚炎等に対しても効能が認められるということでございます。

この考え方につきまして、今回このフェキソフェナジンについては、当然OTC薬品に認められているアレルギー性鼻炎という、要は症状、疾患名の場合でしか特別の料金は取らないということでよろしいかどうか、御答弁をいただきたいと思います。

委員御指摘のように、今回の対象医薬品は成分、投与経路が同一で最大用量は異ならないということではございますけれども、今お話しございましたように、医療用医薬品とOTC薬品で同じ成分であっても承認されている効能効果が異なる場合がございます。

今、委員からご指摘のあったとおりでございまして、フェクソフェナジンで申し上げれば、OTC薬品の効能効果は花粉、ハウスダストなどによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和、くしゃみ、鼻水、鼻づまりと、こういうふうに書かれております。

他方で医療用医薬品の効能効果では、それらに加えまして、蕁麻疹や皮膚疾患に伴う掻痒という効能効果を認められております。

このような同等のOTC薬品の効能効果として認められていない症状に対して、医療用医薬品が支給される場合には、別途の負担の対象外と想定してございます。

具体的な対象薬剤運用につきましては、今後有識者の検討会で技術的な観点から議論をいただいた後、医療保険部会や中医協でも議論いただくことを考えておりまして、丁寧に検討したいと考えております。

OTC類似薬の特別料金徴収における要配慮者の具体的範囲
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 特別料金の対象外となる「子ども」「がん・難病等の慢性疾患患者」「低所得者」「入院患者」「医師が必要と認める者」の具体的な定義や想定範囲を伺いたい

答弁
狭間保健局長
  • 子どもは高校生年代までを念頭に置いている
  • 慢性疾患は身体的負担が重く継続的治療が必要な場合とし、指定難病患者(軽度含む)やがん患者を想定
  • 入院患者は疾患や期間を問わず、医師の管理下にあるため対象外とする
  • 医師が必要と認める者は、アトピー性皮膚炎で年間を通じて使用が必要な場合などを想定し、詳細は医師会等の意見を踏まえ検討する
全文
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それともう一つが、今回は要配慮者、いわゆる特別の料金を徴収しない方が条文に明記をされております。

列挙されつつ、最終的には省令で定めるということでありますけれども、やはりここのイメージがもう少し湧かないと、この法案に対してネガティブな党内の方もいらっしゃいます。

ここでは、子どもや、がん患者、難病など、慢性疾患を抱える者、または低所得者、入院患者、医師が長期使用等が医療上必要と認めるものについては、特別料金の対象外にしていこうという説明を受けておりますが、果たして子どもは、現在子ども医療費の助成をやっています。

果たしてこの子どもとは、何歳までを想定されるのかが1点。

それともう1つが、がん患者、難病など、慢性疾患を抱えるものでありますので、がん患者は分かります。

難病についても指定難病なのか、普通の難病なのか。

それと、慢性疾患を抱えるという、この慢性疾患とは、どういったことを今想定をされているのか。

どの程度の所得層を想定されているのか。

また、入院患者におきましては、どんな疾患でも、期間も問わず、入院したらその間は特別な料金を取らないのかどうか。

そして最後の、医師が長期使用等が医療上必要と認めるもの。

当然、省令事項ですから、さまざまな意見を聞いて最終的に定めることは分かっておりますが、ここの具体的なイメージがより答弁で引き出すことができますと、やはり我が党もしっかりとこの法案に向き合っていきたいというふうに思っておりますので、局長の御答弁をいただきたいと思います。

ちょっと長くなりますけれども、個々の範囲で現在考えているものについて、御披露申し上げたいと思いますが、まず子どもでございますけれども、高校生年代くらいまでを念頭に置いてございます。

それから、がん患者や難病患者など配慮が必要な慢性疾患の範囲については、身体的負担が重く継続的に行われる治療に対象医薬品を使用する場合は、別途の負担の対象外と考えておりまして、具体的な配慮の対象については、がん患者の方や、高額療養費の対象となる指定難病の患者さんのみならず、例えば、高額療養費の対象とならない、比較的軽度という、ある言うと思いますが、対象とならないような指定難病患者さんについても、治療の一環として対象医薬品を使用する場合は、別途の負担の対象外と、別途の負担の対象外と考えているところでございます。

それから入院患者の方ですけれども、特定の疾病によらず、どの病気かということよりも、医師の管理の下で行われる入院中の診療と一体不可分な処方となりますので、これについては負担の対象外というふうに考えております。

また、医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と認める方につきましては、例えば、アトピー性皮膚炎の患者であって、医師の診断や治療の下で、年間を通じて症状が持続し使用する必要が認められる方は、別途の負担対象外と考えておりますけれども、これも他の事項と同様に、具体的な基準等については、今後、医師会等の意見を踏まえて検討していくことにしております。

要配慮者の意見反映プロセス
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 省令で要配慮者の範囲を決定する際、実際に患者などの要配慮者の意見を聞く枠組みをどのように構築し、反映させるつもりか

答弁
狭間保健局長
  • 過去に社会保障審議会で患者団体の意見を伺ってきた
  • 今後、有識者検討会や医療保険部会、中医協での議論を経て決定する
  • 患者や現場の意見を反映させる具体的なやり方については、よく検討したい
全文
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このときに、当然、患者等の要配慮者の意見をおそらく聞かれるんだろうと思います。

昨日の参考人質疑、自民党推薦の菊池参考人も、要配慮者の意見を聞く枠組みは大事だと、そのようにおっしゃっておりました。

したがいまして、実際に省令を決めていくときには、この患者等の要配慮者の意見、これはどこかで聞く枠組みは必要だと思いますが、どのようにそういった意見を反映されていくおつもりなのか御答弁をいただきたいと思います。

本法案のご提案を得る過程では、昨年の11月20日の社会保障審議会医療保険部会において、有識者や患者団体の皆様からもご意見を伺い、検討を進めてまいりました。

別途の負担を求めない方の具体の範囲については、先ほどあらゆる申し上げておりますけれども、今般のその法案の御審議も踏まえまして、今後施行に向けて有識者の検討会で技術的な観点から議論いただいた後、医療保険部会や注意教でも議論いただいた上で決定し、お示しすることを考えております。

どのような形で患者さんや現場の方の意見を反映するかについては、これは今御指摘などを踏まえまして、よくよく検討していきたいと。

これはちゃんとお伺いをするということでありますが、そのやり方についてはよく検討してまいりたいとこのように考えております。

健保組合の保険料率の現状
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)
  • 健保組合の多くが赤字であり、協会けんぽより高い保険料率が設定されている現状がある
  • 現在、健保組合の中で最も高い保険料率はどの程度か
答弁
狭間保健局長

- 令和6年度決算ベースで、健康保険組合の平均保険料率は9.31%であり、最も高い保険料率は12.0%である

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今回、協会けんぽに対して保健事業を行ったり、療養費のそのあたりの法案があるわけでございますが、現在、協会けんぽは9.9%が保険料率であります。

健保組合は比較的大きな会社が入っているんじゃないか、協会けんぽは中小企業中心だけどということで、非常に収益性はいいんじゃないかと、というような実はイメージがございますが、ご覧になってわかるとおり、令和7年度の予算というところがございますが、経常収支は3782億円の赤字であるということであります。

それでも現在、組合数は1372組合あるんですけれども、特にですね、やはり総合組合と言われる業界で作っている健保組合は約8割が赤字であると。

健保組合全体のうちの7割が赤字なんですが、特にこの総合組合というところは8割の赤字であるということであります。

そして協会けんぽよりも高い保険料率が設定をされているという現状があるわけでございますが、確認として、現在、健保組合の中で最も高い保険料率は、どの程度になるのか、御答弁をいただきたいと思います。

事実関係だけ申し上げますと、令和6年度決算ベースの数字で申し上げると、健康保険組合の平均保険料率は9.31%。

これは事業主負担と本人負担を合わせたものでございますが、9.31%であり、最も高い保険料率は12.0%となっております。

出産費用の保険適用に伴う経過措置と財政支援
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)
  • 出産費用の保険適用において、現行制度(一時金)との並存期間(当分の間)に期限を切るべきではないか
  • 周産期医療体制の充実は保険料ではなく公費で負担すべきという要望についてどう考えるか
答弁
狭間保健局長
  • 経過措置の期間について現時点で具体的な想定はないが、移行状況を踏まえて今後検討したい
  • 周産期医療体制の確保については、これまでも予算措置に基づき財政支援を行っており、今後も地域の実情等を踏まえ必要な支援を行いたい
全文
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そこで、今回は出産費用の保険適用について、参考人にも陳述をしていただきましたけれども、現在、この現行制度と新制度、この出産費用の保険適用ですね。

一時金等も並存していくということでありますが、これは当分の間というふうに区切られておりますけれども、やはりこれは保険者に対するさまざまな負担が重いわけでございます。

この当分の間は私はしっかり期限を切る必要があると思いますし、また参考人の意見でもありましたとおり、周産期医療体制の充実には保険料を使うんじゃなくて、公費で負担をしてほしいという要望もございましたが、この二つについて、現在のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

その上で当分の間、従来の出産育児一時金の仕組みも並存させ、施設ごとに、施設単位で新体系か従来の仕組みかを選択できるようにしております。

この経過措置の期間については現時点で具体的な期間を想定しているものではありませんけれども、新体系の移行状況やご指摘も踏まえて、移行期間のあり方を今後検討していきたいというふうに思っています。

また、厚生労働省としては、周産期医療体制の充実に関して、都道府県における周産期医療体制の確保の取組に対し、予算措置に基づいて財政支援を行ってまいりました。

今後とも、地域の実情や医療機関の経営状況などを踏まえて、必要な支援を行っていきたいというふうに考えております。

後期高齢者医療における3割負担者の公費助成
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)
  • 現役並み所得の高齢者の保険料(3割負担分)に公費助成がないことで保険者の負担が重い
  • 次の健康保険法改正までには、この公費助成のあり方について結論を出すべきではないか
答弁
狭間保健局長
  • 現役並み所得者の給付費について、公費の在り方や支援金の見直しを検討すべきとの意見が出ている
  • 窓口負担の割合の検討と併せて、判定基準の見直しおよび財源の在り方についても検討していく必要があると考えている
全文
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昨日も参考人の中で出ておりましたが、いわゆる今回の法案の中には、後期高齢者医療保険について、金融所得の勘案をしていくということであります。

そうなると、現役並み所得の高齢者が増えることが予測をされますが、昨日も指摘があったとおり、3割負担の部分、いわゆる現役並み所得の高齢者の保険料には、公費助成がございません。

したがいまして、この3割負担者の公費助成の今後のあり方については、私は遅くとも次の健康保険法の改正までには結論を出すべきだと思っています。

健康保険法は大体2年から3年に1度改正をされますので、実際にこの金融所得の勘案が始まるときには、この公費助成のあり方について結論を出すことが、やはり私は厚生労働省として正しき方向性じゃないかと思います。

次の健康保険法改正までには、この公費助成の問題、ぜひ結論を出していただきたいと思いますが、局長の御答弁をいただきたいと思います。

昨年の社会保障審議会の医療保険部会において、医療保険制度改革、かなり大きな、幅広く検討をいただいたわけですが、その御議論の中では、現役並所得の後期高齢者の給付費について、後費の在り方や後期高齢者支援金について見直しを検討するべきといった御意見もいただいたところでございます。

現役並所得者に係る医療給付費については、今後、現役世代の保険料負担軽減の観点から、高齢者の窓口負担の負担割合の在り方について検討していく中で、判定基準の見直しと併せて、その財源の在り方も含め、検討していく必要があるというふうに考えています。

地域フォーミュラリ(推奨薬リスト)の普及状況と課題
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)
  • 地域フォーミュラリの現在の取組状況はどうなっているか
  • 普及が進まないボトルネックや課題は何か
答弁
狭間保健局長
  • 全国で23件、15道府県で策定されており、導入は限定的である。令和8年度中に各都道府県で検討の場が設けられるよう取り組む
  • 課題として、医師の処方権への誤解、合意形成の困難さ、リスト作成やデータ収集の負担などが挙げられる
  • ガイドラインの周知、研修会、財政支援、データ提供などを通じて支援したい
全文
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最後のテーマにしたいと思いますが、地域フォーミュラリの推進について聞きたいと思っております。

この地域においては合意ができたところについては推奨する医薬品をリストアップして、それを使っていただこうと。

まずはこの地域フォーミュラリの現在の取組状況について、どういう状況になっているのか、御答弁をいただきたいと思います。

決して推奨がどんどん進んでいるということではない御答弁だったと思うんですけれども、何が課題ですか。

何が一番ボトルネックになっていますでしょうか。

地域フォーミュラリー、これ最近わかりにくいというご指摘をよくいただいておりまして、私ども最近では地域で共同して作成する推奨薬リストという言い方をしております。

これについては、患者に良質な薬物療法を提供することを目的として、地域の医師・薬剤師などの医療従事者とその関係団体の共同により、医学的・薬学的観点のほか、経済性等も踏まえて作成される医薬品のリストとその使用方針というものでございまして、医薬品の適正使用や後発医薬品の使用促進のみならず、医療費適正化の観点からも効果は期待できるところでございます。

しかしながら、昨年の厚労省が行ったアンケートからは、地域フォーミュラリーは全国で23件、1件以上策定している都道府県は15道府県でございまして、その導入が現時点では限定的となっております。

厚生労働省としては、まず令和8年度中に各都道府県において、地域フォーミュラリー策定に向けて検討する場が設けられるように、都道府県や関係団体と協力して取り組んでいきたいと。

この先ほどのような導入状況なんですけれども、これ何がネックですかというのをお伺いすると、地域によって多少違うのですけれども、例えば地域フォーミュラリーの正しい意義や効果が広まっていないために、一部では医師の処方が自由にできなくなるといった誤った認識を持たれているケースがあると、あるいは地域の関係者間の合意形成が困難であるとか、地域フォーミュラリーを話し合うような会議運営、あるいは薬剤リストの作成が負担だ、でありますとか、薬剤使用量等のデータ収集や分析は負担だといったようなご指摘がそれぞれなんですけれども、それぞれの地域で聞かれるところでございます。

こうした問題に対して地域フォーミュラリーの意義を効果を明らかにしつつ、地域の関係者の合意形成を進めるためにガイドラインというのを用意していますので、ガイドラインの周知、それから都道府県地域の医療団体を対象とした研修会や都道府県からの要望に応じて有識者や厚労省職員の現地への派遣などを通じて広く関係者に周知することとしております。

加えて、会議運営やデータ収集等の負担に対しては、後発医薬品使用促進対策事業等による財政支援、あるいは生活習慣病薬等の後発医薬品の成分別使用割合や参考となる薬剤リストなどのデータの提供を、私どもとしても行っていき、取組を支援していきたいとこのように考えております。

地域フォーミュラリ策定における卸売業者の知見活用
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)
  • 地域の医薬品流通状況(過不足など)に最も知見があるのは卸売業者である
  • 医師会との交渉におけるエビデンスとして、卸売業者の持つ知見を活用すべきではないか
答弁
狭間保健局長
  • 卸売業者が持つ情報は流通状況の把握に有用である
  • 都道府県において、事業や交付金を活用し、卸売業者と連携してデータ活用や策定検討を進めていただきたいと考えている
全文
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今、データ収集というキーワードが出てきたんですけど、この当該地域でどういう薬が主に使われて、どういう薬が余っていて、それをどなたがお使いかということを一番知見があるのは医薬品の卸売業者です。

卸売業者は全ての薬局や病院に対して薬を卸しているわけでございますので、どこが無駄になっていて、どこが実は過剰の供給になっているのか、どれが足りないのかということの知見を持っているのは、私は医薬品の卸売業者だと思っています。

私が聞いているところの話を言いますと、やはり医師会と話すときに、当然薬剤師さんがメインとなって交渉されるんだけど、その薬剤師さんが御説明するときに、やはりそういうバックデータ、いろんな地域での医薬品の供給状況や、そういったものをしっかりエビデンスをもって説明することが理解につながるんだろうという御意見を言われる方がいたしています。

ぜひこの卸業者の知見を活用することが私はヒントではないかと思いますが、最後にその点について御答弁をいただきたいと思います。

ただいま委員御指摘のように卸売業者が持つ情報は、地域の医薬品の流通情報を把握するのに有用でございます。

都道府県においては、必要に応じて、公発医薬品使用促進対策事業や、国民健康保険の保険者努力支援交付金などを活用しながら、卸売業者と連携して、地域の医薬品の流通状況等のデータも活用いただきながら、地域フォーミュラルの策定に向けた検討を進めていただきたいと考えております。

金融所得の保険料反映への推進力
質問
伊東信久 (日本維新の会)

- 今回の法改正に金融所得の反映が盛り込まれたことは、日本維新の会を含む3党協議や連立政権での議論が推進力となったのではないか

答弁
上野厚生労働大臣

- 委員の指摘通りであり、御党が与党の一員として議論を先導したことが推進力となったのは間違いない

全文
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少子高齢化ということは、各と共通の認識でございますし、いわゆる世代間による、そういった負担も考えていかなければいけないというところで、今回の法案で、法改正の中により公平な負担の実現として、まずは、後期高齢者の医療制度に対して、金融所得や保険料や窓口負担の割合などに公平に反映する仕組みを設けることにしているんですけれども。

しかしながら、この議論はこれまでも厚労省の社会保障審議会なども議論されてきたんですけれども、実際どのようにして、どのようにして金融所得の情報を把握するかなど、課題もあって、検討も進まなかったのも事実でございます。

そんな中で、日本維新の会としましては、昨年2月に、自民党、公明党さんとともに、3党により、実民主党レベルの協議体を設置して、議論を進めてきましたし、昨年の10月には、日本維新の会と自民党の連立政権ご意志に基づいて、この社会保障に関する協議会を立ち上げて、私もそのメンバーなんですけれども、ちょっと最初手前みそな質問になるんですけれども、今般の本国改正事項の中にこの金融所得の勘が盛り込まれてきたことというのは、やっぱり我々の連立政権で議論を進めてきたことが、大きな推進力になっているのではないかと思うんですけれども、厚生労働大臣の、ちょっと褒めていただきたいと思いました。

まさにおっしゃるとおりだと思います。

本党におきましては、かねてから、こうした金融所得の繁栄をはじめとする大の負担の徹底、そうしたことを掲げていらっしゃいました。

昨年6月の自民党、公明党、また日本維新の会の三党合意におきましても、この点に関しまして、具体的な制度設計を行うということとされたところであります。

連立政権合意書に基づきまして、与党の実務者において、精力的に御議論が進められ、年末には両党の政調会長官でも合意されたものと承知をしております。

結果として、今回、法改正事項の中に金融所得の公平な範囲が盛り込まれるということになったわけでありますが、御党が与党の一員として議論を先導してこられた、それが推進力となったのは間違いないと考えています。

金融所得反映システムの導入スケジュール
質問
伊東信久 (日本維新の会)

- 金融所得の反映が4、5年先になるスケジュールとなっているが、負担の公平性確保のためにも前倒しできないか

答弁
狭間保健局長

- データベース構築やシステム改修に一定期間を要するため現状の想定となっているが、可能な限り早期の実現に取り組みたい

全文
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その上で、この資料1を見ていただきますと、法案成立してからのスケジュールがあるんですけれども、実際には、これが反映されるのは4、5年先になるということなんですね。

法定聴取情報を蓄積するためのデータベースの構築とか、保健所など多くの関係者のシステムの改修があるとは思うんですけれども、やはり負担の公平性を確保するためには非常に重要なものなので、4、5年先というやつ、もう少し早くならないでしょうか。

この点については、与党の実務者協議の中でもいろいろご指摘をいただいてまいりました。

これはかなり初めての大掛かりの仕掛けになるわけですけれども、金融所得の緩和の導入に向けた具体的な準備としては、法定聴取の情報を集約するデータベースの構築、自治体や保険者などのシステムの改修が必要でありますけれども、関係するシステムも多い中で、法定聴取のデータベースの設計に合わせてシステム間の連携方法の設計等を同時並行で行う必要があるため、これらのシステム改修等には一定の期間を要すると見込んでおります。

本法案が成立した場合には、やはり委員御指摘のとおり、改革の効果を早期に実現するという観点からも、速やかに窓口負担割合や保険料に反映することが重要と考えております。

厚生労働省といたしましては、関係省とも連携しながら、そのために必要な方策の検討を行いまして、可能な限り早期の実現に取り組んでまいりたいと思います。

金融機関のシステム改修費用への支援
質問
伊東信久 (日本維新の会)

- 金融機関のオンライン提出に伴うシステム改修費用について、国が支援すべきではないか

答弁
上野厚生労働大臣

- 金融機関から補助の要望を受けており、現在実態把握を進めている。その結果を踏まえ予算編成等で適切に対応したい

全文
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沼崎議員、法定聴書情報が必要であり、金融機関の協力なしにはなし得ないので、金融機関のオンライン提出に伴うシステム改修に要する費用、これはやはり国が支援してあげてもいいんじゃないかなと思うんですけれども、御所見をお願いいたします。

この制度の施行に際しましては、やはり金融機関等におきまして、オンライン提出に対応するため、必要に応じてシステムを改修していただくなど、必要な御協力をお願いをする形になろうかと考えております。

システム改修についての補助につきましては、金融機関等からも御要望をいただいております。

現在、システム改修の費用等も含めまして、実態把握を進めているところでございます。

その結果を踏まえて、予算編成等で適切に対応していきたいと考えています。

高額医療機器を用いた医療の診療報酬評価
質問
伊東信久 (日本維新の会)

- 粒子線治療のように高額な設備を要する医療が保険適用後、診療報酬の減少等で経営困難となり閉院するケースがある。提供体制確保のため、経営が成り立つ適切な評価を行うべきではないか

答弁
狭間保健局長

- 粒子線治療は広域的な集約提供体制を構築することが重要である。診療報酬については有効性等に基づき決定しているが、引き続き中医協の議論を踏まえ適切な評価に努めたい

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見ていただきたいんですけれども、実はちょっと衝撃的なニュースで、兵庫県、私の大学の、神戸大学のあるところなんですけれども、この兵庫県の粒子線医療センターが、来年度末、2年で、閉院になるというニュースがあるんですね。

でも、あえて、粒子線の効能であったりとか、その効果に関してはちょっと省略しますけれども、これもともと先進医療やったんですね。

先進医療というのは、主たるところが保険で、この治療に関しては、自費診療というところが認められるところなんですけれども、これはやっぱり治療実績が良かったものですし、現場の方のご努力もあったんで、いわゆる保険適用になりました。

しかしながら、施設側は、国が定めた診療報酬が入ってきて、実際にSPring-8があって、そこによる仮想空気という話があって、この粒子線の維持のため、改修のためには、もう何百億とかかります。

こちらに書かせていただいているんですけれども、これ、2013年度のいわゆる、先進の時は335万円でしたけれども、2023年度は277万円に減少されているんで、減少しているわけなんですね。

国民の命を守るために、こういった先進医療の制度を保険適用にしているのに、経営が成りいかなくなるというのは、非常にジレンマだと思うんですね。

一つの方策としては、このような高額な医療機器を使った医療の提供体制が確保されるように、診療報酬上、何が適切かというのは難しいんですけれども、経営が成り立つような適切な評価対応を行う必要があるのではないかなと思うんですけれども、政府参考にお願いいたします。

今、委員がご紹介いただき、またご評価いただいている放射線治療装置のように、高額な医療機器や専用設備等を用いる技術は、導入及び維持にコストがかかりますので、将来における需要を考慮し、集約化することが望ましく、特に粒子線治療については、都道府県またはさらに広域での集約的な提供がなされる、そういう体制を作っていくということが大事だと思います。

その上で、この粒子線治療の診療報酬上の評価につきましては、先進医療会議において、有効性・安全性の観点から検討を行い、これを踏まえて中央社会保険医療協議会での評価を経て決定されたものでありますけれども、既存のX線治療と比較した有効性に応じて評価を分けるなどの対応を行っております。

また、令和8年度診療報酬改定におきましては、例えば15歳未満の小児に対して粒子線治療を行った場合の評価として、小児放射線治療加算を新設するなどをしておりまして、引き続き中医協の議論を踏まえ、適切な評価に努めていきたいと思います。

今、粒子線治療の話で具体的に申し上げましたけれども、やはり一般に高額な医療機器の適切な評価に努めているところでございまして、例えば、令和8年度診療報酬改定においては、ロボット手術、ダビンチなんかですね、こういうについて年間手術実績に応じた新たな評価。

希少疾患等のエビデンス確立におけるリアルワールドデータの活用
質問
伊東信久 (日本維新の会)

- 希少疾患や標準治療との比較が困難な療養において、自由診療で得られたリアルワールドデータをエビデンス確立に活用できる環境整備をすべきではないか

答弁
狭間
  • 先進医療の評価において、臨床研究枠組み以外の実臨床データ(リアルワールドデータ)を用いることは既に可能となっている
  • 粒子線治療やロボットを用いた前立腺全摘除術において、実臨床データを用いた評価に基づき保険適用や点数増点が行われた実例がある
全文
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では臨床でそういったところをやるには、まず先進医療で審査をされているか、次はそのときにたとえ保険にならずとも、それを自由診療として進めているデータ、いわゆるリアルワールドデータを使えないかということなんですね。

比較的対象となる標準治療の治療効果化についても、希少疾患であれば、リアルワールドデータを活用するなど、エビデンスの確立を効率的に進められるような、そんな環境整備も大事だと思うんですけれども、政府としてはどのようにお考えか。

委員がおっしゃる通り、我が国の場合には、自由診療というよりも、新しいチャレンジが、医学的なチャレンジがあった場合には、先進医療なので、その有効性とかなどをちゃんと確認をした上で、そしてみんなのもの、国民みんなのものにする、つまり保険適用にするという、こういう流れで来たわけでございます。

単一の群の研究も認められておりますし、その結果を評価し、保険導入について議論する際にも、必ずしも標準治療との比較が求められるものではなく、また比較する場合に、臨床研究の枠組み以外の実臨床データを用いることも、既に可能とはなってきております。

実例で申し上げますと、粒子線治療に関しては、令和8年度診療報酬改定において、大腸がんからの少数転移性肺腫瘍に対する粒子線治療について、臨床データを用いて定位放射線治療の有効性と比較した結果を踏まえて保険適用となりました。

また、内視鏡下の手術用ロボットを用いた前立腺全摘除術に関して、平成30年度診療報酬改定において保険適用となった後、令和4年度診療報酬改定においては、実臨床データを用いた後ろ向き研究が評価され、保険点数が増点されたと。

医薬品の承認審査におけるリアルワールドデータの活用
質問
伊東信久 (日本維新の会)

- 希少疾患等の大規模治験が困難なケースにおいて、臨床試験を補完するエビデンスとしてリアルワールドデータを活用し、承認審査を積極的に推進すべきではないか

答弁
宮本
  • リアルワールドデータは希少疾病の治療薬開発の効率化にメリットがあり、既に国内外の承認申請に活用されている
  • データの信頼性確保のため、PMDAによる支援事業や、薬機法改正による承認申請資料の規定見直しを実施している
  • 引き続き利活用を推進し、患者に必要な医薬品を届けられるよう取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

これは質問はしませんけれども、そういったところも本当に考慮を入れていただいて、このリアルワールドデータの話が出たので、そちらの方に時間も少なくなってきたので、質問を移らせていただきたいと思うんですけれども、このリアルワールドデータ、やはりそこまでの手続きの時間であったりとか、かかる費用を考えますと、先進医療だけでなく、医薬品の安全情報の収集や、創薬の分野でも期待されるのでないかと思っております。

特に希少疾患の場合だったら、やはり大規模な治験ってやはり難しいんですね。

そういった場合、この臨床試験の補完的なエビデンスとなりうるんではないかなと思っております。

医薬品を患者に届けるための最後の関門である承認審査において、リアルワールドデータの活用が広がったら、製薬会社さんも安心してこのリアルワールドデータへの投資を進めることもできると思うんですけれども、この医薬品の承認審査において、リアルワールドデータの活用を積極的に推進するべきではないかと思いますけれども、政府の所見をお伺いいたします。

リアルワールドデータは、実際の臨床の環境において収集される情報でありまして、臨床試験で得られる有効性・安全性の情報を補完することにより、先生おっしゃられたように、希少疾病に対する治療薬の開発の効率化につながるなどのメリットがあると考えられ、既に国内外の医薬品の承認申請において活用されております。

一方で、リアルワールドデータを薬事承認申請において活用するためには、そのデータの信頼性を確保することが必要であり、厚生労働省では、リアルワールドデータを承認申請等に利用する場合の留意点を取りまとめた通知等を発出するとともに、データを薬事承認申請等に活用するために必要な信頼性確保をPMDAが支援する予算事業を実施しているところでございます。

さらに昨年の薬機法改正におきましては、臨床試験データだけではなくリアルワールドデータを含む有効性・安全性を示すための重要データの利活用もなされるよう、承認申請資料に係る規定の見直しを行ったところでございます。

引き続きリアルワールドデータの利活用により、医薬品の承認審査等における有効性・安全性に関する評価を充実させ、患者が必要とする医薬品を届けられるよう、必要な取組を進めてまいりたいと考えています。

病院全体の業務効率化と勤務環境改善
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 医師や看護師だけでなく、薬剤師、事務職員、その他の医療職種を含めた病院全体の合理化・効率化が必要であり、政府主導で取り組むべきではないか

答弁
上野賢一郎
  • 医師・看護職員のみならず、薬剤師、リハビリ職、事務職員等を含めた病院全体の取組として業務効率化・環境改善を図ることが重要である
  • 地域医療介護総合確保基金に新事業を設け、幅広い職種の業務効率化に資するICT機器導入費用等を補助する
全文
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そんな中で、医師、看護職員以外の事務とかね、多職種、メディカルも含めた病院全体の合理化について考えたいと思っているんですけれども、やはり勤務員の長時間労働というのは問題があったり、働いている人数としてはやはり看護師さんの方が多いんで、医師・看護職員を中心に、やはり業務の効率化とか環境改善を考えていけばと思います。

ほかに薬剤師、PTさん、OTさん、言語療法士、放射線技師、臨床工学技士、事務職員など、やはり幅広く病院の中では勤務されています。

もっと言うと、警備や清掃など、委託費もあるんですけれども、こういったところをね、やはりバックとして、効率化、勤務改善というのが必要であると思います。

でもやっぱりこういった合理化、効率化を進めていくためには、やっぱり新たな枠組みが必要だと思っております。

だから医師、看護職員だけでなく、その他の医療職種などを含めた幅広い分野、そういった合理化が必要だと思いますけど、これはやっぱり政府主導なんですけども、ここはやっぱりリーダーである大臣に取り組むべきではないかなというご提言をさせていただきたいと思うんですけども、大臣のご所見をお願いいたします。

医療現場では、医師や看護職員だけではなくて、他の職種の方、事務職員の皆さん、なかなか確保が難しくなっている現実があろうかと思います。

そういった中で、業務効率化、勤務環境改善の推進、これは各病院の事情、課題も踏まえつつでありますけれども、医師、看護職員だけではなくて、薬剤師さん、あるいはリハビリ職、事務職員なども含め、病院全体の取組とすることが重要だと考えております。

今回の法案におきましては、地域医療介護総合確保基金に新たな事業を設けまして、医療機関に対してICT機器等の導入費用を補助することとしており、その補助対象には、薬剤、リハビリ職、事務職員等の業務効率化に資する幅広い取組を含めることとしておるところであります。

今後とも、こうした幅広い職種の業務効率化、勤務環境改善を図ろうとする取組を講じての一つとして示して、各病院が自らの課題に応じて取組を進めていただけるように努めていきたいと考えています。

少子化対策の必要性
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 政府は我が国に少子化対策が必要だと考えているか

答弁
津島
  • 人口減少を我が国最大の問題と認識している
  • 希望する若者が子どもを持ち、安心して子育てできる社会の実現に取り組んでいる
全文
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現在、政府は、我が国に少子化対策が必要だとお考えでしょうか。

教えてください。

政府として我が国最大の問題は人口減少であるとの認識に立っているところでございます。

したがって、今の少子化、人口減少の状況に歯止めをかけるべく、政府を挙げて希望する若者が子どもを持ち、安心して子育てできる社会を実現するように取り組んでいるところでございます。

少子化対策の具体策
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 現在政府は少子化対策を行っているか
  • 代表的な具体例を挙げられたい
答弁
津島
  • 子ども未来戦略の加速化プランに基づき、児童手当の拡充、子ども誰でも通園制度の創設、育児休業給付の充実などを実施している
  • 若い世代の所得増、雇用の安定、柔軟な働き方の推進、ベビーシッター利用促進等にも取り組んでいる
全文
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少子化対策が必要であるとするのであれば、現在政府は少子化対策をしていますでしょうか。

しているのであれば、数ある少子化対策政策のうち、代表的なものをいくつか具体例を挙げてください。

少子化対策については、個々人の結婚・出産・子育ての希望を実現していくという基本的な方針のもと、政府を挙げて全力で取り組んでおります。

具体的には、令和5年12月に閣議決定された子ども未来戦略の加速化プランに基づいて、児童手当の拡充、子ども誰でも通園制度の創設、育児休業給付の充実など、子ども子育て政策の抜本的な強化を着実に実施し、すべての子ども子育て世帯の支援の拡充を強力に進めているところでございます。

さらに、強い経済の実現により、若い世代の所得を増やし、雇用を安定させることで、未来への不安を希望に改革とともに、柔軟な働き方の推進や安全で質の高いベビーシッターの利用促進、民間企業の自発的な子ども、子育て世帯向けの取組の支援促進等に併せて取り組んでいるところでございます。

出産給付体系見直しの経緯と目的
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 出産の標準的な費用に係る給付体系の見直しが行われることになった経緯と目的は何か

答弁
上野賢一郎
  • 出産費用が自由価格であるため、一時金増額だけでは実質的な負担軽減にならないことが課題であった
  • 子ども未来戦略を契機に、妊産婦や産科医療関係者が参画した検討会や社会保障審議会での議論を経て提出に至った
  • 目的は妊産婦の経済的負担の軽減である
全文
質問・答弁の全文を表示

何回も聞かれていることだと思い、本当申し訳ありませんが、本改正法案にあります出産の標準的な費用に係る給付体系の見直しが行われることになった経緯と目的について教えてください。

出産費用は自由価格でありますので、出産育児一時金の支給額を引き上げても、それに合わせて出産費用が上昇して、妊産婦の実際の負担額は実質的に変わらず、経済的負担をいかにして軽減していくべきかという点が大きな課題であったと承知をしています。

今お示しをいただきました、令和5年12月の子ども未来戦略、これを契機といたしまして、一昨年の6月から昨年末にかけまして、妊産婦の当事者、産科医療関係者に御参画いただいた検討会を開催をいたしました。

また、社会保障審議会においても、出産に対する支援の強化について御議論をいただいて、これらを踏まえ、本法案の提出に至ったものであります。

中身についてはもう十分御案内のとおりでございますが、妊産婦の経済的負担の軽減を。

出産給付見直しと少子化対策の関連性
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 出産給付の見直しの目的には、少子化対策も含まれているのではないか

答弁
上野賢一郎

- 子ども未来戦略は少子化対策の大きな柱であるため、その一環として含まれると考えている

全文
質問・答弁の全文を表示

少子化対策はこれの目的ではないでしょうか。

教えてください。

はい。

当然、この子ども未来戦略は少子化の大きな柱の戦略でございますので、その一環でございますので、そういった意味では、それも含まれると考えています。

子ども未来戦略の目的
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 子ども未来戦略の目的は少子化対策であると言ってよいか

答弁
水田
  • 若い世代が希望通りに結婚・出産・子育てができる社会の実現を図るものである
  • 希望が叶う社会の実現の結果として、少子化トレンドを反転させることを基本的方針としている
全文
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このお産の保険適用を記しました子ども未来戦略の目的は何でしょうか。

この目的、少子化対策でよろしいでしょうか。

若い世代が希望通り結婚し、希望する誰もが子どもを持ち、安心して子育てができる社会。

子どもたちがいかなる環境、家庭状況にあっても、分け隔てなく大切にされ、育まれ、笑顔で暮らせる社会の実現を図るため、取りまとめられたものでございます。

その政策目標としましては、子どもを産みたい、育てたいという希望がかなう社会の実現による少子化トレンドの反転、子どもたちが健やかに育まれる社会の実現としているところでございまして、希望が叶う社会の実現の結果として少子化のトレンドを反転させることを基本的方針としております。

子ども未来戦略の目的(結果か目的か)
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 希望を叶えた結果ではなく、戦略自体の目的は少子化対策ではないか

答弁
水田

- 個人の希望を支援することで、結果として少子化トレンドを反転させることが目指すべき基本的方向である

全文
質問・答弁の全文を表示

これ、希望を叶えた結果ではなくて、子ども未来戦略の目的は少子化対策ではないでしょうか。

子ども未来戦略の中に記述としまして、若い世代の誰もが結婚や子どもを産み育てたいとの希望が叶えられるよう、将来に明るい希望を持てる社会を作らない限り、少子化トレンドの反転は叶わない。

個人の希望を支援することで、結果として少子化のトレンドを反転させること、これが少子化対策の目指すべき基本的方向であると考えております。

出生率改善の目的化について
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 出生率の改善は目的ではなく環境整備が目的であり、その結果として子どもが増えればよいという政府の認識は正しいか

答弁
津島

- 個人の自由な意思決定に基づくものであるため、環境整備により希望を叶えた結果としての少子化トレンド反転を目指している

全文
質問・答弁の全文を表示

子ども未来戦略において、出生率の改善は目的ではない。

目的は環境整備であって、その結果、子どもが増えてくれたらいい。

この答弁認識について政府の認識も同じか、まず子ども家庭庁様からお答えください。

子ども未来戦略は、先ほど出ております子どもたちが健やかに育まれる社会の実現と併せて、子どもを産みたい育てたいとの希望がかなう社会の実現による少子化トレンドの反転を政策目標としているところです。

この政策目標について、結婚、妊娠、出産、子育て等は、個人の自由な意思決定に基づくものであることから、子どもを産み育てやすい環境整備により、個人の希望を叶えた結果としての少子化トレンドの反転を目指しており、ご指摘の4月16日における大臣の答弁は、これを述べたものでありまして、またその後、政府参考人の藤原官房長より補足する答弁がなされたものと承知をしております。

政策成功の定義
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 施策が計画通り実行され環境整備が実現すれば、たとえ出生率が増えていなくても政策は成功という認識か

答弁
水田

- まずは希望を叶えることが少子化対策であり、その結果として出生率が改善することを目指している

全文
質問・答弁の全文を表示

今のお話からは、子ども未来戦略加速化プランに抱えた施策、例えば児童手当の拡充、妊娠・出産時からの支援強化、育休を取りやすい職場になどなど、これらの施策が全て計画通りに実行されれば、この政策は成功。

計画通りに実行され、環境整備が実現して、その結果、出生率が増えていなくても、それは仕方がない。

少子化が改善されていなくても仕方がない。

この政策は成功。

その認識で間違いないでしょうか。

先ほどお答えしておりますとおり、まずは希望を叶えるというところでございます。

それも含めて少子化対策ということでございますので、その結果として出生率が改善するということは、それは目指しているところでございますけれども、その過程で、まずは結婚したい、子どもを持ちたい、そういったところの希望を叶えるということがあってこその少子化対策という認識でございます。

出生率改善のエビデンス
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 環境整備の結果、出生率の改善が期待できるという具体的なエビデンスはあるか

答弁
水田
  • 有識者の知見や民間研究を参考にしている
  • 児童手当の拡充による所得向上、母子保健事業の充実、教育費補助、両立支援策などは出生にプラスの影響を及ぼすと考えている
全文
質問・答弁の全文を表示

答弁にありました子ども未来戦略における環境整備の結果、出生率の改善が期待できるというエビデンスはございますでしょうか。

具体的にどのような環境整備が出生率の改善に関係するというエビデンスがあるか教えてください。

子ども未来戦略の策定に当たりましては、有識者から提出されました知見や出生率に関する民間の研究も参考にしているところでございます。

具体的には、児童手当の拡充を含む家計の所得向上、母子保健事業の充実、教育費負担の補助、育児休業などの両立支援策などの施策は、出生にプラスの影響を及ぼすと。

効果検証の指標
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 出生率を数値目標としない場合、どのような数値指標を使って効果検証を行うのか

答弁
水田

- EBPMアクションプランを作成し、出生動向指標のほか、若年層の実質賃金、正規雇用割合、地域での子育てサポート実感などの指標で把握している

全文
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子ども未来戦略が出生率を数値目標としないのであれば、効果の検証はどの施策について、どんな数値指標を使って行いますでしょうか。

いくつか教えてください。

加速化法案につきましては、経済財政諮問会議の経済財政一体改革推進委員会において、出生率や出生数といった出生動向に関する指標のほか、若年層の雇用状況や子育てのサポートの状況等を指標とするEBPMアクションプランを作成しまして、毎年取り組みの状況を把握しているところでございます。

具体的には、若年層の実質賃金、若年層の非雇用者に占める正規の職員・従業者の割合、保護者の子育てが地域で支えられていると思う人の割合、子どもの世話や看護について頼れる人がいると思う子育て当事者の割合、こういったことを挙げているところでございます。

出生率を数値目標としない理由
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 出生率を成果の成否とする指標にしない理由は何か

答弁
水田

- 出産等は個人の自由な意思決定に基づくため、具体的な数値目標を定めることで特定の価値観の押し付けやプレッシャーになることを懸念している

全文
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この子ども未来戦略の目的は少子化対策であるべきだと思いますし、であれば出生率を上げること、これ同じ意味ですから、それ自体を目的として参考の指標ではなくて、成果の成否を出生率にする必要があると、あと責任があると思うんですよね。

それをしない理由をもう一度教えてください。

お答えいたします。

結婚・妊娠・出産・子育て等は、個人の自由な意思決定に基づくものであり、出生率等を具体的な数値目標として定めることによって、特定の価値観を押し付けたり、プレッシャーを与えたりすることになることを懸念するというご意見が、

出生率を政策のKPI(数値目標)として掲げることの是非
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- 出生率を政策のKPIとして数値目標に掲げ、政治が責任を持って少子化対策に取り組むべきではないか

答弁
津島
  • 個人の自由な意思決定を尊重すべきであり、数値目標の設定が価値観の押し付けやプレッシャーになるとの懸念がある
  • 子ども家庭審議会や参考人質疑での慎重な意見を踏まえ、具体的な数値目標は掲げていない
  • ただし、出生率を参考指標とし、少子化トレンドを反転させることを目標としている
全文
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改めてお聞きします。

結婚、妊娠、出産は個人の自由な意思に基づくものだから、出生率自体を数値目標として掲げない。

これが今の認識だと思います。

これを改めませんか。

自由な意思を無理やり変えるという話ではなくて、堂々と日本のために少子化対策が必要だと、子どもを増やすことが必要だと明言して、出生率を政策のKPIに掲げて、ある時点の目標値を定めて、専門家の力を結集して最善のエビデンスに基づいて、本気で少子化対策に取り組む。

ここが一番大切な点ですが、政治が出生率に責任を持って取り組む。

これが次元の違う少子化対策ではないかと思います。

今の私の考えに対して、ぜひ子ども家庭庁様、御意見をお願いします。

この結婚、妊娠、出産、子育てに関する考えというのは様々あって、福田委員のお考えも一つというふうに聞いておりましたが、一方で先ほど水澤審議官がお答えしたように、まず個人の自由な意思決定に基づくものであるという、そこはもう同じ考えであろうと思います。

そこで、では出生率を具体的な数値目標として定めることが、特定の価値観として押し付けられ、プレッシャーを与えられたということに対して懸念する御意見があることも事実であります。

例えば、子ども子育て政策全体の基本方針である子ども大綱の策定に向けた調査審議の中で、多様な価値観、考え方を大前提とすべき、若い世代の視点に立ったものにすべき、との意見が子ども家庭審議会において多く出され、こうした議論を踏まえ、政府としては出生率等、具体的な数値目標として掲げていないところでございます。

令和6年4月9日の週、参議院で子ども子育て支援法等一部を改正する法律案に関する参考人質疑が行われた際にも、複数の参考人から出生率を目標に掲げることは慎重であるべきとの趣旨の意見があったところでもございます。

他方、合計特殊出生率については、子ども大綱等において出生率等の出生の動向に関する参考指標として設定しているところでございます。

子ども未来戦略においては、個々人の希望の実現のため、加速化プランに基づく各種施策に着実に取り組む結果として、少子化トレンドを反転させることを目標としているということでございます。

過去の少子化対策で出生率が改善してこなかった理由
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)

- これまで様々な施策を行ったにもかかわらず、出生率が大きく改善してこない理由をどう考えているか

答弁
津島
  • 少子化トレンドが改善に向かっていないのは、目指すべき環境がまだ十分に整っていないためである
  • 加速化プランの政策を着実に実行し、環境を整えることで希望を叶えられるようにしたい
全文
質問・答弁の全文を表示

少し時間ありますので、ちょっと通告していない質問で申し訳ないですが、基本的な認識確認としてお答えください。

加速化プランの中身も含めて、エビデンスの有無は置いておいて、これまで政府様々な少子化対策、効きそうな施策を行うにもかかわらず、現時点では出生率が大きく改善してこない、この理由は何だと考えられていますでしょうか。

通告をいただければ、もう少し詳細にわたってお答えできるかと思いますが、まさにその反転、少子化トレンドが改善に向かっていないということは、まさに我々が目指している環境がまだ十分に整っていないところがあるということでございます。

したがって加速化プランに掲げられた政策を着実に着実に実行していくことによって環境を整え、結果として多くの方が子を産み育てたいという希望を叶えられるようにしてまいりたいと考えているところでございます。

OTC類似薬の要配慮者の判断基準
質問
岡野純子 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 喘息などの症状に波がある患者が、医師の判断で「継続管理不要」とされる不安がある
  • 不安を解消するための明確な判断基準を提示してほしい
答弁
狭間
  • 医師の診断下で通院が必要な方は別途負担の対象外と考える
  • 波がある点も含め、どのような基準が適切か検討したい
全文
質問・答弁の全文を表示

本日は例としてアトピーのこと、これまでもおっしゃっておりましたけれども、同じように喘息を持っている方からも、強い症状が出ている時もあれば、出ているわけでもなかったり、あるいは風邪をひいたり花粉があったり季節の変化とかで波が非常にあります。

やっぱりその時点だけ見ればお医者さんの判断によってしまうと、軽く見られてしまって「もう継続管理不要」と言われるんじゃないかという不安があるという声を、私も直接聞いてまいりました。

そういった声は十分ご承知だろうとは思いますけれども、やっぱり自分は守られるんだろうかという、そういった不安の声に応えるような判断基準の提示というものを、ぜひともお願いしたいと思います。

冒頭、ご意見あるいはご要望としていただいた点について、ちょっとだけ触れさせていただくと、喘息の患者さんについても、医師の診断や治療の下で年間を通して症状が持続し、通院する必要が認められる方は、別途負担の対象と考えておりますけれども、波があるという話もございました。

そういった点も含めて、どういった基準がいいのかというのは、しっかり検討していきたいというふうに思っています。

制度施行後の受診行動の検証
質問
岡野純子 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 受診控えによる重症化などの行動変容が懸念される
  • 制度導入後、どのような層にどういう影響が出たか、実態を検証する設計をどう考えているか
答弁
狭間
  • 負担額を薬剤費の4分の1に設定し、がん・難病患者等の枠組みを作ることで受診を確保する
  • 個々の患者の行動変容を詳細に観察することは困難である
全文
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続きまして、先ほど今もまさに言っていただいた必要受診についてなんですが、それが担保されているかどうかの制度施行後の検証について伺ってまいります。

ここまで答弁では「必要な受診は確保される」「疎外されるとは考えていない」「引き続き行われると認識をしている」、そういった表現で答弁を繰り返されております。

制度を設ける以上、事後の検証というものもまた肝要だと考えます。

先日の参考人質疑での御意見も含めまして、最も懸念されていることの一つが、この患者の受診行動、行動変容が起こって、その結果として必要な受診が遅れて重症化につながるのではないか、という点であります。

今更ですが、日本医師会の方も、受診控えによる健康被害を懸念されていることは、ご承知のとおりだと思います。

ひょっとすると杞憂で終わったというふうになればいいんですけれども、想定外あるいは想定以上の行動が起こる可能性もありますので、制度導入後の患者の行動変容の実態を検証する必要があると考えます。

どういった層にどういう影響が出たのか、偏った影響を把握する設計というものをどう考えていらっしゃるか伺います。

ご指摘のとおりだと思っておりまして、やはり制度的にはですね、今回、別途の負担は薬剤費の4分の1ということで、急激な負担増とならないように設定するほか、がんあるいは難病患者、先ほど喘息の方のご指摘もありました。

別途の負担を求めないような枠組みも作っていくということで、引き続き必要な受診が確保されるような仕組みとしてございます。

受診行動については、個々の患者さんの状況によって様々であることから、お一人お一人の行動変容を観察するというのは、なかなか難しいわけです。

医療費削減効果の達成メカニズムと処方シフトの監視
質問
岡野純子 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 処方シフトや重症化コストを考慮した場合、単純な計算通りの削減効果が出るとは限らない
  • どのようなメカニズムで削減効果を達成すると考えているか
  • 高額薬への置換や対象外薬剤への流れ込みなどの処方構成の変化をモニタリングするか
答弁
狭間
  • 制度の趣旨を理解してもらい、不必要な処方シフトや判断の偏りが起きないよう医師等に一定の基準を示すことが重要である
  • 状況把握をしっかり行いたい
全文
質問・答弁の全文を表示

では次に、今回の改正によります医療費削減効果の達成について伺ってまいりたいと思います。

私は、この改正が保険料負担の抑制、制度の持続可能性確保の文脈で説明をされていること、その必要性自体は十分に理解をしています。

ただ、その際に示されている削減効果については、若干慎重に見る必要があるのかとも思っています。

対象薬品77,000分、約1,100品目で薬剤費の4分の1に特別の料金を設定するというこの仕組みなんですが、対象薬というものは機械的に選択したものと整理をされています。

これまでの答弁で、処方シフトによる影響というものは、この中に、つまり削減のマイナスになるものは織り込んでいないという説明もございましたし、受診控えによる重症化のコスト、これがもしあるのであれば、その可能性まで考えるのであれば、単純に算出をされた数字通りの削減効果が出るとは限らないのかもしれません。

ここで重要なのは、制度改正をしたのに目標とした削減はできず、しかし患者負担と現場負担だけは増えたなんていうような、そんな結果は当然避けねばならないわけで、そこで伺うんですが、今回の改正によります医療費削減効果を政府はどのようなメカニズムで達成していくと考えていらっしゃるのでしょうか。

さらに処方シフトにつきましては、先日豊田委員への答弁、また本日の答弁でも、医師は最適な処方を行うのが原則という一般論にとどまっているのかなというふうに感じたわけなんですが、制度が変われば行動も変わり得るのではないかと思います。

追加負担を避けるために、同一効能群の中でより高額な薬に置き換わったり、対象外の別薬に流れたりすることがあれば、本末転倒であります。

政府は、同一効能群における処方構成の変化、高額薬への置換、対象外薬剤への流れ込みなど、モニタリングをされるのか、そちらも併せてお答えください。

やはり、この制度の目的、趣旨目的をご理解いただくことに加えましてですね、別途の負担の対象であっても不必要な処方シフトが起きないように、また現場での判断に偏りが生じないようにといった観点を踏まえて、やはりドクター、あるいは歯科医師の先生方に対してもですね、国から一定の基準等をお示しをするということが大事だと。

状況把握をしっかり行っていきたいと考えております。

OTC類似薬の保険給付見直しに伴う薬局の役割と制度設計
質問
伊東信久 (日本維新の会)
  • 軽症者の相談窓口としての薬局の役割や受診勧奨のあり方をどう考えるか
  • 薬剤師の研修強化や調剤報酬の見直しなど、具体的な機能強化の方針を伺いたい
答弁
宮本
  • 業務負担の変化について現段階で一概に答えることは難しい
  • 健康増進支援薬局の認定制度を創設し、セルフメディケーションへの助言や地域連携などの役割を推進したい
全文
質問・答弁の全文を表示

今回の制度改正ですけれども、政府としては決してこれはセルフメディケーションに誘導するための制度ではないというような説明ではありますが、しかし現実には保険で処方を受ける場合の負担が相対的に重くなれば、軽症は薬局で相談して対応しようという一定のそういう行動変容が起きるということは制度上避けられないのかなとも思います。

そうなると受け皿になるのは薬局であり、薬剤師の皆さんです。

ところが現状の薬局は基本的に調剤師中心の報酬体系でありまして、OTC相談の質や量というものもばらつきがあるのかなというふうに感じておりますし、受診勧奨とか一定水準で行う体制が全国的に整っているかというと、それは言い難いのかなとも思うところです。

実際に日本薬剤師会の方も、今回のこのOTC類似薬の保険給付の見直しというものに対しては、強引な制度変更というものが容認できないというコメントも出されているのはご覧になっていることと思います。

ただ、これ内容を読んでいると、決してこのおっしゃっていることは、薬局が一次対応できる体制が整っていないのに先に制度を進められるのは危険だというような、そういう拙速さに対する危機感というか、そういう文脈なのかなというふうに読みまして、決して薬局の機能強化を計画的に進めるのであれば、薬局をどのように位置づけていくのか。

軽症者の一時相談の場として、どこまで役割を持たせていくのか。

受診勧奨をどの程度求めるのか。

さらに、そのための制度設計ですね。

薬局の役割、機能、評価。

あと、当然、調剤報酬の見直しですとか、薬剤師の皆さんの研修の強化とか、そういったことにも影響すると思いますが、そのあたりどのような方向で考えていらっしゃるのか、具体的な方針を伺いたいと思います。

OTC類似薬の見直しによりまして、薬剤師全体の業務負担がどのように変化するかということは、さまざまな要素を考慮する必要があるということですので、現段階で一概にお答えするのは難しいというふうに考えております。

一方で薬局の薬剤師には、処方箋調剤などの医療提供だけではなく、OTC薬品の販売や健康相談など、地域住民に向けた健康サポートの面でも役割を担っていただくということが期待されております。

そのため、昨年の薬機法改正では、健康増進支援薬局というものの認定制度を創設しています。

健康増進支援薬局といいますのは行政や他の薬局等と連携して地域住民からの健康の維持増進に関する相談を幅広く受け付け、薬剤師がセルフケア、セルフメディケーションに関する助言や地域の関係機関に適切につなぐという対応が期待されております。

こうした薬局の役割を健康増進薬局の認定制度を通じて推進してまいりたいと考えております。

正常分娩の現物給付化における診療報酬との比較の妥当性
質問
岡野純子 (国民民主党・無所属クラブ)

- 正常分娩の全国一律化による都市部施設の経営圧迫への懸念に対し、政府が診療報酬の全国一律性を例に挙げて説明する理屈や妥当性を問う

答弁
狭間
  • 診療報酬と同じだから良いということではなく、地域間・施設間の差が大きい中で、不適切な設定をすると地方から都市への医療資源流出を加速させる恐れがあるため留意している
  • 費用構造を十分に分析した上で、基本単価を適切な水準に設定することが重要である
全文
質問・答弁の全文を表示

では、テーマが変わりまして、正常分娩の現物給付化について伺ってまいりたいと思います。

ここまで様々に御答弁いただいておりまして、私は前回、全国一律の基本単価にするということに対して、特に都市部の固定費が高いところの経営について心配しているということを申し上げました。

あるいは他の委員からも同様の質問が出ておりましたが、そこへの答弁として、いつも御答弁を3つおっしゃるんですよね。

1つが診療報酬も全国一律だからということ。

もう1つは多くの分娩で医療行為が発生していて、決して分娩費だけが報酬というわけではないということ。

あとは加算も考えているということ。

この3つを挙げてご答弁をされております。

この中のまず診療報酬を例えとされているところについて、私ちょっとよくわからなくてですね。

なぜこの診療報酬と正常分娩にかかるお金というものを比較されているのか。

釈迦に説法ですけれども、この2つは全く構造が違うものであります。

診療報酬は医療行為ごとに点数がつく積み上げ式なわけでありまして、夜間、休日、救急、地域医療など必要なコストへの加算が多数作られてあります。

他方、正常分娩というのは、そういった行為ごとに収入が積み上がる構造ではなくて、24時間365日、いつ来るかわからない分娩に備える待機体制と人員配置という固定費の負担が非常に大きいものであります。

都市部と地方では、物価や人件費だけではなくて、分娩件数とか医師の確保の難しさも違います。

正常分娩の全国一律化が経営を、とりわけ私は都市部の施設の経営の圧迫を心配しているんですが、そうした懸念に対しまして、診療報酬が全国一律であるということを例に挙げられている、これまで例に何度も挙げていらっしゃるのはどういった趣旨での御発言なのか。

診療報酬の全国一律化と分娩施設経営における全国一律性の比較の妥当性というか、どういう理屈で結びつけていらっしゃるのか。

御説明お願いします。

狭間保健局長お答えいたします。

ただいまいただきました委員の御指摘は、現在、周産費用は定額で設定されている中で、地域間、施設間での差も大きいと。

そうすると、例えば都市部を高く、地方部をずっと高く設定するみたいなことになりますと、地方から都市への医療資源の流出が加速して、周産期提供体制の、この全国の中での各地域における周産期提供体制の確保に支障を来す恐れがあるという点にも留意が必要だという、そういう趣旨で申し上げておりまして、であればこそ、やはりそういう様々な各医療機関の分娩施設の費用構造あるいは地域ごとなどいろいろあるわけですけれども、費用構造もよく分析した上で、その基本単価を適切な水準に設定するということが、この制度の一つの肝なんだろうと思っています。

そのあたりについては、しっかり調べた上で、関係者の方々にもご協力いただいた上で、適切な設定をしたいと。

そういうことでございまして、診療報酬と同じだからいいでしょうというようなことではないという点は、ご理解いただければと思います。

診療報酬の地域加算と分娩費用における地域差の考え方
質問
岡野純子 (国民民主党・無所属クラブ)

- 診療報酬に地域加算があることを踏まえ、都市部の単価を高く設定した場合に医療資源が流入するという理屈は診療報酬には当てはまらないのかを問う

答弁
狭間
  • 診療報酬は診療行為に対する対価であり、基本単価は同一体系である
  • 地域加算は主に医療資源が少ない地域に対して設けられているものであり、分娩費用の議論とは目的が異なる
全文
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今の御答弁に対してちょっとさらなる問いなんですけれども、診療報酬には地域加算があると思うんですけれども、先ほどの都市部が高くなったら人の流入、施設の流入があるんじゃないかみたいな話は、診療報酬にはその理屈は関係ないんですかね。

もし理解が不十分だったら教えてください。

狭間保健局長ご案内のことと思いますけれども、診療報酬は診療行為に対する対価ですから、それはその患者さんに対して何を提供したかによって基本的には価格、つまり報酬が決まってくるというものでございます。

その意味では、同じ医療行為に関しての単価というのは基本一緒で、そこは介護保険と違うところなわけですけれども、その上で提供する医療内容の機能とか役割に応じていろんな加算がついてくるというのが基本です。

むしろ地域の加算の話は、どちらかというと、何と言うでしょうか、医療資源が少ないような地域に対して何か設けているというような例があるということでございますので、基本的には診療報酬は同一の体系の中でやっておるということ、事実関係としてはそういうものだと考えております。

制度変更後の実態調査と情報収集
質問
岡野純子 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 制度変更後、施設の撤退などの予兆(人員削減やサービス縮小等)を早期にキャッチするための情報収集方法を問う
  • 早い段階で対策を打つための網をどのようにかけるのか
答弁
狭間保健局長
  • 医療提供体制、関係学会、産科委員会などの団体から情報を収集し、キャッチする
  • 分娩施設の協力を得て調査を行い、定期的に検証して必要に応じて見直しを行う
全文
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すいません、最後の質問、時間残り少ないので早口で失礼をいたしますが、では実際に始まった後の調査について伺っていきたいと思っています。

今回非常に大きな制度変更でありまして、日頃から周産期医療体制がどういうふうになっているのかというのは年に1回調査されているとは思うんですけれども、こうした大きな制度変更でありますから、最悪のケースの場合は施設の撤退ということなわけですけど、そうなる前にやっぱり当然予兆があるわけです。

数字として皆さんが資料として得る前の予兆の段階、例えば人員を減らすとか夜間対応を縮小するとかサービス削ったりハイリスクを受けなくなったりというような、そういう経営を維持するために何か経営に変化が起こるような動きが起こったその段階で、その情報をキャッチしてもらいたい。

早い段階で手を打てるように情報収集の網をかけてもらいたいと思っているんですが、制度変更の後のそうした収集の仕方を伺います。

そうした動きというのは、医療提供体制のサイドからも、あるいは関係学会、あるいは産科委員会などですね、関係の団体からもですね、そういったものは情報を集めながら、キャッチできるものをしっかりキャッチしたいと思います。

その上で、施行後もですね、この費用などにつきましては、ちゃんと分娩施設の協力もいただきながら調査をしていくということでございまして、1回今回を決めたら、それで終わりということではございません。

で、施行後に各施設の経時的状況等で考慮しつつ、定期的に検証し、必要に応じて見直しを行っていきたいと。

高額療養費制度における合算リセットと自己負担額の課題
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 保険者変更時に合算がリセットされる課題への対応方針は何か
  • 70歳未満で自己負担額が2万1千円未満の場合に合算対象外となる課題への政府見解は何か
答弁
上野厚生労働大臣
  • 保険者間でのカウント引き継ぎの実現に向け、実務・システム面での課題を整理し検討を進める
  • 2万1千円の課題は認識しているが、多額の財源が必要となるため、医療保険財政や優先順位を考慮し慎重に検討している
全文
質問・答弁の全文を表示

高額療養費制度に関する質問です。

この制度については従来からですね、多くの委員の皆様も御指摘されていますが、改めて退職したりして保険者が変わると多数回外等の合算がリセットされてしまうという課題。

そして70歳未満の場合、自己負担額が2万1千円以上でなければ、合算の対象とならない課題。

こうした課題が従来から指摘されてきております。

これらに対する対応方針、現時点での政府見解を伺わせてください。

まず1点目でございますが、専門委員会でも整理をいただきました基本的考え方におきまして、実務的な課題もあるもののカウントが引き継がれる、国民の実現に向けた検討を進めていくべきであるというふうに整理をされました。

今後、こうした考え方に沿って検討を進めていくということにしております。

実現に向けましては、それぞれの被保険者の所得や毎月の医療費の支払額の情報は、各保険者でしか所有していないこと。

また、各保険者がそれぞれのシステムで管理している中で、各保険者の情報を連携させるためには、実務面、システム面での対応が必要であること。

福田委員、また、2万1千円の課題でございますが、これにつきましても、たびたび御指摘をいただいているとおりでありまして、我々としてもその課題は認識をしております。

他方で、1千億円を超える財源が必要となりますので、厳しい医療保険財政においてその点をどのように考えるか、また、高額療養費制度の中で見直しの優先順位をどのように考えるかなどといった課題を整理する必要があると考えております。

したがって、慎重に検討を進めております。

高額療養費制度の窓口負担軽減(現物給付化)
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)

- 難病患者などが多額の費用を立て替える負担を軽減するため、マイナ保険証等を活用して窓口で累積負担額を判定し、最初から支払わなくて済むシステム改修を急ぐべきではないか

答弁
狭間保健局長
  • 年間上限導入に伴うシステム改修が必要であり、また請求実務上の期限があるためリアルタイム把握には限界がある
  • 早期に課題整理を行い、検討を進めていきたい
全文
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実際には一度窓口で費用を立て替え、数ヶ月後に払い戻しを受ける償還払いが想定されています。

難病患者の方などは一度に百万円単位の支払いを求められるケースもあるというふうに聞いております。

やはりマイナ保険証のインフラをさらに高度に活用して窓口で当該年の累積負担額を判定し、上限を超えている場合には、現物給付したり、最初から支払わなくて済むようなシステム改修を急ぐべきと思います。

そういった要望の声も届いておりますが、政府としてはどう考えているんでしょうか。

今、月額上限では似たような、今委員御指摘のようなものも入っているわけですが、そもそも年間上限の導入に伴い、保険者や医療機関側のシステム改修が必要となります。

また、現行の診療報酬の請求実務上、請求期限は診療月の翌月10日とされておりまして、リアルタイムでの累積自己負担額の把握には限界があることなどを踏まえますと、ご提案のような負担額の情報を瞬時に判定する仕組みを講じ、保険者をはじめとした関係者とは、できるだけ早期に課題の整理を行うなど、検討をしっかり進めていきたいというふうに思っております。

高額療養費制度の負担額算出の細分化
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)

- 将来的に、所得区分による負担額の段差を細かくする、あるいは年収比例でリニアに算出する仕組みへの改修を検討しているか

答弁
狭間保健局長
  • 今回の見直しは当事者の参加や議論を経て到達した点であるが、専門委員会でも所得部の細分化について検討の余地があるとの指摘があった
  • 能力に応じた負担は重要であるため、今後の課題として家計への影響を注視しつつ検討したい
全文
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今、システム上はなかなか難しい現状があるということなんですが、ただ、将来的には、今回やはり高額療養費の年間上限が設けられたとはいえ、やはり770万円前後の段差の大きさ、非常に当事者の皆さんからは不安の声が上がっています。

将来的にはもっとこの階段を細かくしようとかですね、場合によってはリニアに年収比例で負担額が算出されるような仕組みにしていくことも考えながら、改修作業を進めていただきたいと思うんですね。

実際にこの専門家会議の議事録、あるいはその患者さんの事情をできるだけ細やかに反映した負担のあり方というものを目指していっていただきたいんですが、そのような考えは現時点で政府にありますでしょうか。

今回の見直しは、委員御案内のとおり、昨年の予算案の審議のときに非常に課題を指摘されて、その中で衆議院の厚生労働委員会では、特に高額療養費の負担や家計に与える影響について配慮すべきだと、あるいは当事者の方の参加をして議論すべきだと、こういう決議までいただいて、そういった経緯で行ったものですから、今大くくりになっている多数回外と維持したりとか、年間上限もそれに基づいて、階段をそんなに作っていないというような形としつつ、一方で所得部の細分化、しかしこの影響は去年のものより半分にするといったような、いうことで関係者はみんな集まった上で、それが議論の到達点だったわけであります。

ただ、その上で、今、委員御紹介いただきましたように、専門委員会の中においても、一部の委員から将来的には所得部をよりきめ細かいものとする制度設計について、検討する余地があるのではないかという御指摘がございました。

全世代型社会保障制度の構築という観点からも、能力に応じた負担という観点は重要であると考えておりますので、ご指摘の点については、今後の課題の一つとして受け止めさせていただいて、今回の見直しが家計に与える影響を注視しつつ、検討していきたいと、このように考えております。

OTC類似薬の自己負担導入に伴う薬剤シフトへの対応
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)

- OTC類似薬の自己負担導入により高額薬剤へシフトする懸念に対し、前後比較を行う誰が、どのようにして、どのような強制力を持って是正させるのか

答弁
狭間保健局長
  • 実態が特定の機関か全体的なものか、また医学的に不適切なのかを現場の声を聞きながら調査する必要がある
  • 医師の処方権があるため医師への周知が重要であり、不適切な事例があれば対処できるよう検討していく
全文
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この1問目なんですが、先ほど岡野委員の方からですね、OTC類似薬の自己負担の導入に伴って、例えばより高額な薬剤へのシフトなどが懸念されている点、指摘をされて、狭間局長からも国のガイドラインの提示であったり、あるいは制度導入前後の薬剤の、使用薬剤の比較をすることで、何かしら対応できるのではないか、そんな答弁がありました。

ので、ちょっと繰り返しになってしまいますので、先ほどの岡野委員の答弁に対するさら問いということで、聞かせていただきたいんですが、これ、前後比較は有効だと思うんですね。

それをでも誰がやるのか、そしてどういう、それで何か変化が見つかったときに、より良い方向に変えるための強制という強制力を働かせられるのかというところについて少し局長の御意見を伺いたいと思います。

先ほど岡野委員の御質問に対してお答えした福田議員、これは実際分析してみたいとは分からないんですけども、特定の医療機関で起きている話なのか、それとも全体的にそういうようなものなのかとか、いうことにもよって異なると思いますが、それは実態についてですね、現場の方からもよくお話を伺わないといけないと思うんです。

それが望ましくないものなのか、それは許容し有料なものなのか、要は実は、より強い薬の方が向いてたんだけれども、こっちの方をOTC類似薬の方を出してたということなのか、ややそうじゃないんだと、ややその4分の1が嫌でということなのかとかっていうあたりは、ある程度その調査をしないといけないなというふうには思っています。

実際それによって強制力という話がございましたけれども、医師の処方権の話もありますので、やはり医師の方でしっかりわかっていただく必要がありますし、不適切なものがあればそれについてはちゃんと対処する、何らかのですね。

これはちょっと今具体的にこうだということを申し上げられませんけれども、そうしたことについても検討していく必要があるというふうに考えております。

OTC類似薬処方時の特別料金免除案
質問
福田徹 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 初回受診に限定して特別料金を免除し、2回目以降に負担を求める案を提示
  • 安全性の確保と受診行動の適正化の両立を提案
答弁
狭間保健局長
  • 患者の症状に応じた必要な受診が行われることが重要である
  • 2回目以降も診断のための受診が必要なケースがあり、初回か2回目かで一概に判断できない
  • 異なる医療機関を受診した場合の把握も困難であるため、提案の導入は難しい
全文
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今回、やはりOTC類似薬を処方されたときに4分の1の特別の料金がかかるということで、じゃあ最初からドラッグストアに行って、似たような薬を買って自分で済ませようかなと、という人も出てくると思います。

ただ、本当だったら、ちゃんと一回お医者さんに診てもらわないと、適切な薬が何かわからない。

何となく鼻詰まりするから、鼻炎薬を買ったけど、原因が違うところにありました、なんてことは、よくある話で。

だから、一回目お医者さんにしっかり診てもらうというのは、とても大事なことだと思うんですよね。

なので、例えば、正しく原因の特定と対処法の把握が必要な初回受診に限定して、特別料金を免除し、2回目以降の処方に負担を求めることで、安全性の確保と受診混同の適正化を両立させるという案はどうでしょうか。

患者の受診にあたっては、患者の症状に応じて必要な受診が行われることが重要というふうに考えております。

その意味では、難しいのは、初回と2回目というお話がございましたけれども、2回目以降も診断のための受診が必要なケースもあると思います。

例えば、風邪かなと思ったら、頭痛がするということで、とりあえず、そんなに大規模な検査もやらないので、様子を見ようということで、鎮痛薬をもらいましたと。

ところが、それが治らないといったときには、そのときにいいやってやってしまうよりは、治らないんですということで、もう一回再度受診というのか、場合によっては、それは大病院の紹介ということにつながることだってあろうかと思います。

他方でですね、初回行ってみてアレルゲンが何であるかっていうのが検査でわかったと。

そうなると、その症状にあった薬はこれだということが、確定診断が出れば、確かに2回目以降はまた行くかもしれないし、もしかしたら同じ薬のOTC類似薬を買うということもあるかもしれません。

その意味では、初回か2回目かというのを一概には言えませんし、また違う医療機関に行っちゃったら分からなくなるということもございまして、これは初回か2回目以降の受診かに関わらず必要があります。

セルフメディケーション推進のための環境整備への財源活用
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)
  • AI電話による医療相談の実証実験の結果を踏まえ、セルフメディケーション推進のための環境整備に予算を投じるべきではないか
  • 保険適用の見直しで徴収される特別料金の一部を、こうした環境整備に活用することについて大臣の見解を問う
答弁
上野賢一郎
  • 本制度で生み出された財源を特定の目的のために活用することは想定していない
  • AIや電話相談はセルフメディケーション推進において重要であり、政府として何ができるか十分研究したい
全文
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一応参考までに申し上げると、民間企業が実施したAI電話と医療取り合わせの実証実験というのがあるようですが、まず現状として病院の電話相談は全国で1日約60万件、約8000病院で平均25時間の電話対応が発生しているというようなデータもあります。

ですので、またこのAI電話にかけてその必要性を確認したときに、77%ぐらいが実際に病院に行く前にこのAI電話で適切な対処法を把握することができたというような実証実験もあったそうなので、ぜひこの分野はセルフメディケーションを推進するための環境整備に、厚生労働省としてもお金をかけていただきたいと思っております。

そこで大臣にお願いなんですが、今回特別の料金を徴収するその一部でもいいので、やはりセルフメディケーションを推進するためのそういった環境整備に、こういったお金は使うべきじゃないかと思うんですね。

それに対して大臣の見解を伺いたいと思います。

今回の保険適用の見直しにつきましては、まず持続可能な社会保障制度を構築して、そして現役世代を中心とした保険料負担を軽減していくための取組であります。

この本制度によって生み出された財源を、何か今特定の目的のために活用するということは想定しておりませんが、ただ委員から今ご指摘のあったようなAIを使った相談であったり、あるいは電話での相談であったりということは、セルフメディケーションをこれから進める上でも非常に重要な点を含んでいるというふうに思いますので、我々としても、既に民間でいろいろなサービスが進んでいる場合があるかと思いますが、我々として何ができるかというのは十分研究をさせていただきたいと考えています。

医療におけるアウトカム評価の導入と費用対効果測定
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 治療成果に応じたアウトカム評価体系の整備が遅れているため、早期実現に向けた戦略と計画の策定が急務ではないか
  • 医療技術やサービスの費用対効果を測定する手法の開発状況と今後の見通しについて問う
答弁
上野賢一郎
  • 令和8年度の診療報酬改定において、アウトカムに着目した評価の推進を取り入れている
  • 患者の線引きにつながる可能性もあるため、導入方法については慎重な検討が必要である
全文
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「保健医療2035」というものが今から約10年前に策定をされました。

そこから約10年が経過していますけれども、これまでの日本の保健医療は病床数や人員配置といった資本投入量を基準とした管理や評価が行われており、この10年間を見ても患者に及ぶ実際の便益、いわゆる治療の成果に応じた評価体系の整備があまり進んでこなかったというふうに言われております。

限られた財源の中で、価値ある医療サービスを広く行き渡らせるために、このアウトカム評価というようですけれども、我が国の医療現場で早期に実現するための戦略と計画の策定が急務と考えていますが、政府の見解はいかがでしょうか。

また、政府における医療技術やサービスの費用対効果を測定する手法の開発状況、今後の見通しについても大臣に伺いたいと思います。

令和8年度の診療報酬改定におきましては、安心・安全で質の高い医療を推進する観点から、アウトカムにも着目をした評価の推進を取り入れております。

アウトカム評価というのも重要なのではありますが、例えば治癒しやすいかどうか、そういったことで患者さんの線引きを引き起こす可能性もありますので、それをどのような形で導入するかということにつきましては、慎重な検討も必要かと考えております。

医療用物資(手袋等)の供給状況と確保
質問
豊田真由子 (参政党)
  • 医療現場で物資不足への不安が消えない状況にあることへの対処を求める
  • 7月16日の手袋5000万枚の放出予定および、その他の物資・機器の確保の見通しについて問う
答弁
上野賢一郎
  • 歯科診療所等での手袋確保困難な情報を得て、5000万枚の放出を決定し、不足の声が多い医療機関から優先的に行う
  • 介護施設等の状況も随時把握しており、現状では支障の情報はないが、今後も現場の声を聞き、不足があれば関係省庁と連携して解消に努める
全文
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まず中等症につきまして、今日も累々お話がございましたけれども、御答弁も一字一句漏らさず聞いておったつもりですけれども、やはり現場の不安は、必ず直ちに供給が滞る状態ではないというふうに言われても、いやいやうちちょっと足りてないけどとか、これからだってまだ中等症深刻化するじゃないかとか、そういう不安が消えないという状況にあるんだと思います。

やはりEミスとかGミスとかで情報の状況の把握もすごく精緻になさっていて、大臣の方からも厚生労働省審議官の方からも、人工透析用のダイアライザーについてきちんと目詰まりを解消したとか、いいお話もたくさん聞いております。

なのでこれからもそういういろんな要所要所で、またきっとそこにお声が届いていない方というのもいらっしゃると思いますので、もちろん全数調査ではございませんので大変なこととは思いますけれども、本当に不安な中で命に直結する話でございますので、これからも目配り聞き配りをしつつ、きちんと対処をしていただきたい。

それで一点申し上げると、7月16日に手袋5000万枚の放出が、提供されるというご予定はないのかなということとか、あとは先ほど申し上げたように、手袋以外にもさまざまな物資、機器、資材がございますので、今後ともお見積もりをいただきたいと、併せてお伺いをいたします。

上野賢一郎厚生労働大臣今、川上から川下まで、私ども徹底した情報収集を進めているところであります。

そうした中で、歯科診療所ですね。

特に一般のネット通販を利用されている歯科診療所で、医療用手袋の購入が行えない、確保が困難だという情報が入りました。

そうした情報をもとに、経産省と関係省庁とも連携をして、この度、先ほどお話がありましたとおり、5000万枚の放出を決定をしたところでありますが、これはまずは医療行為を主に行っていて、使用量が多く、不足の声が多く聞かれる医療機関から放出を行うと、そのようにしているところであります。

高齢者施設のお話がありましたが、今関係団体を通じまして手袋も含めまして日常の介護で使用する物資について随時状況把握を行っているところですが、現時点では介護サービスの提供に支障が生じているとの情報は入っておりません。

今後とも手袋以外の医療用物資も含め、医療機関や高齢者施設等の現場の声、これはしっかり、これからも丁寧にお伺いをしていきたいと思いますし、仮にそうしたところで、何らかの不足等の状況、目詰まり等の状況が入りましたら、関係省庁とも連携をして、その解消に向けて努力をしていきたいと考えています。

業務効率化計画の策定負担の軽減
質問
豊田真由子 (参政党)

- 大臣認定のための計画策定と、総合確保基金の補助金申請のための計画策定が別々になると、現場の負担(非効率化)になるのではないかと問う

答弁
上野賢一郎

- 両者の計画について、様式や記載項目を揃えて共通の内容とするなど、別々に作成する必要がないよう運用を工夫する

全文
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次にちょっと問いを変えまして、業務効率化、法改正の方に戻ってまいりたいというふうに思います。

業務効率化のために行われることが、かえって手続きのことなので、現場に妨げになると、非効率化を招くというようなことがあるんじゃないかということで、1点なんですが、今回、大臣認定を受けるための計画を医療機関が策定をいたします。

一方で、総合確保基金による支援、補助金、これを受けるためにも計画の策定が必要ということになりまして、2つの計画が別物だとすると、これ、個別々に同じようになります。

お答え申し上げます。

まず病院の認定に当たりましては、業務効率化に関する計画の策定、それから院内に管理者が参画する業務効率化推進委員会の設置をするというようなことを求めております。

一方で、ご指摘のとおり地域医療介護総合確保基金による補助に当たっても計画の策定を求めているということでございます。

両者の計画については様式や記載項目を揃えるなどして共通の内容として別々に作成する必要がないよう、その運用などこれを工夫してまいりたいと思っております。

補助金不正受給への対策
質問
豊田真由子 (参政党)

- 経産省の補助金で不正受給による取消し等が多発していることを踏まえ、厚労省が設ける補助金において、不正を防ぐ入口(ハードル)と出口(返還ルール)の具体的な方策を問う

答弁
上野賢一郎
  • 不正支給には厳正に対処し、取組を強化する
  • 令和7年度補正予算の事業では、定量的な目標の盛り込み、成果が認められない場合の返還、虚偽・不正申請時の全額返還を求める
全文
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次に不正受給がまた起こるのではないかという話で、私は3回目ぐらいなんですけれども、短く終わらせますが、経産省さんの方からAI、ICT、DXが関係の補助金について、実際御答弁で、66事業で交付決定取消し、補助金返還手続き、また51事業者について登録取消しなどがあったというご報告をいただきました。

やはり私がずっと言っていますけれども、悪いことをする方っているんだと。

それに対して甘い仕組みではいけないし、一生懸命頑張っている不器用な方に対して厳しい仕組みではいけないと。

ここをぜひ肝に銘じていただきたいと思っています。

返還ルールの方を経産省の方に変えてくださるということでございましたけれども、やはり今度同じような補助金を厚労省で設けるということでございますので、入口と出口両方大事だと思っておりまして、まず不正が行われやすい、そしてみんながそれに乗っかっちゃえみたいな入口のところで、そこをきちんとハードルを高くする。

そしてまた出口のところ、やった後不正をしたらすぐばれるよと、取り消されたり返還しなきゃいけないよというふうな、ちょっと犯罪行為の抑止とは違いますけれども、そういうことが常態化しないように。

また「これぐらいやってもいいんだよね、みんなやってるし」みたいな空気感がちょっと本件あったと思うんですね。

ばれてるっていうか、みんなやってるからいいんだよみたいなのを、私はすごいどうかなと思って見てて、役所にもそういうふうに言ってたこともあったので、なんかそういうふうにならないようにですね、不正受給の対応、特に厳正に対処いただきたいと思いますが、具体的な方策についてお伺いをしたいと思います。

補助金によって医療機関がしっかりと業務効率化、勤務環境改善の効果、これも挙げていただくことが必要でありますし、不正支給に対しましては厳正に対処するなど、取組を強化をしていきたいと考えております。

この基金による補助要件の詳細は、今後検討していくことになりますが、法改正に先行いたしまして、令和7年度の補正予算で実施をしている推進事業におきましては、具体的な取組内容や定量的な目標を計画に盛り込むこと、成果が認められなかった場合は補助金返還を求める場合があること、虚偽の申請や不正の手段によって支給を受けた場合には、全額の返還を求めること。

業務効率化支援の対象拡大(診療所への展開)
質問
豊田真由子 (参政党)

- 支援対象を病院優先とするのは合理的だが、医療介護DXの推進や全体的な効率化の観点から、将来的には医科・歯科診療所へも取り組みを拡大すべきではないかとの見解を問う

答弁
二木

- 現状は人手不足の影響が大きい病院を対象としているが、2040年に向けて医療機関全体で効率化を進めることが重要であるため、必要な支援のあり方を引き続き検討する

全文
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次に、今回の支援につきましては、まずは病院を優先するということでございましてもちろん国民医療費の5割が病院でして、医科診療所は2割ということを考えればこれは合理的なことなんでございますが、医療分野全体での業務効率化が必要でございますし、また国が強力に推し進めておられます医療介護DXにおきましては、全国医療情報プラットフォームというユニバーサルなプラットフォームをつくって、そこで基本的には全ての医療機関関係者事業者などが連携をさせていくということを目指しておられるわけですから、やはり将来的には医科診療所あるいは歯科診療所にもこうしたお取り組みを拡大していくことが求められるのではないかと思いますがお見解を伺います。

豊田委員、お答えします。

今回、地域医療介護総合確保基金に創設する新たな支援事業では、多くの医療従事者を雇用し、人手不足の影響を大きく受ける病院を対象として支援することとしております。

一方、委員ご指摘のとおり、2040年に向けて質が高い医療を効率的に提供できる体制を構築するためには、医療機関全体で業務効率化を進めていくことが重要であることを踏まえ、必要な支援のあり方について引き続き検討してまいりたいと考えております。

業務効率化の伴走型支援とランニングコスト負担軽減
質問
豊田真由子 (参政党)

- ICT機器導入後のランニングコストが現場の負荷となっている実態(電子処方箋の例)を挙げ、伴走型支援の実施とランニングコストの負荷軽減策について国の考えを問う

答弁
上野賢一郎
  • 都道府県の医療勤務環境改善支援センターによる情報提供や助言などの伴走型支援を強化し、好事例の共有やモデル例の普及に努める
  • 令和8年度診療報酬改定において、ICT活用による配置基準の柔軟化などの評価を新たに実施し、継続的に支援する。今後の在り方は中医協等で議論する
全文
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次に、伴走型の支援の必要性、またランニングコストに関する負荷軽減についてお伺いをしたいと思います。

今回の新たな基金による支援が制度化されています。

もう一点、この補助金は基本的にはすべて導入時の初期費用に関しての補助なんでありますが、当然ランニングコストというのがかかります。

私は薬局の運営のお手伝いをしていたときに、電子処方箋の機器を入れろということで、また間に入るサポートする事業者の方からすごい売り込みがあって機械を入れましたと。

あれば入れなきゃいけないというのは多分ちょっと圧もあったと思うんですが、今薬局はほぼほぼ9割導入されていますが、残念なことに病院の方がまだ2割、診療所の方が26%なんですね。

これは今年の3月の数字でありますけれども、そうすると何が起こるかというと、電子処方箋の機器は入れました、ランニングコストかかります、だけど使ったのは実際月数枚です、みたいなことが起こっていて、そうすると何のメリットもないっていう状況で、そのランニングコストの分だけの負荷が薬局にかかっておりました。

それを非常に厚労省出身者として働いているんですけれども、なんか切ないなと思って見ておりました。

そういうことはどこでどういうふうに全部制度を一括でやったら一番無駄がないのかみたいなことはちょっと難しいとは思うんですけれども、この状況が長く続くということが果たして事業者にとって、また国にとっていいのかというとそうでもないと思っていて、今ちょっと電子処方箋の例に挙げましたけれども、お伺いしたいことはランニングコストに関しても必要に応じて、それが診療報酬上なのか何かわかりませんけれども、手当ができるようなことがないのかなといった、この前半の伴走型支援とランニングコストの負荷軽減について、国としてのお考えを伺いたいと思います。

ご指摘のとおり、伴走型支援は非常に大事な観点だと考えております。

とりわけ、中小の医療機関では、業務効率化の進め方についてノウハウがない、そういったこともあろうかと思います。

今回の法改正におきましては、都道府県の医療勤務環境改善支援センターが、労務管理の支援に加えまして、医療機関の業務効率化に関する情報提供や助言、指導などを行うよう努めることとしておりますが、一方でこのセンター自体も十分な人材が確保されているわけではない、そういった状況がありますので、必要な体制の確保や国からの技術的助言などの支援を実証していきたい、国としてやっていきたいと考えています。

例えば、好事例を共有化すること、あるいは病床規模や機能ごとのモデル取組例を作成をして普及をするなど、業務効率化に取り組む医療機関をきめ細かく支援できるように努めていきたいと考えています。

ICT機器等の活用による業務効率化に向けた取組に関しまして、令和8年度診療報酬改定におきましては、ICT機器などを活用した場合に看護要員の配置基準を柔軟化したり、生成AIなどを活用した場合に医師事務作業補助者の配置基準を柔軟化するといった評価を新たに実施をしたところであります。

こうした取組はランニングコストそのものを支援するわけではありませんが、こうした業務効率化を実施していただく医療機関を、こうした手法によって継続的に支援をしていきたいと考えておりますし、また今後のその在り方については、引き続き中央社会保険医療協議会等で議論を進めていきたいと考えています。

出産給付体系の見直しと施行スケジュール
質問
豊田真由子 (参政党)

- 施設による設備やブランドの差がある中で、全国同一水準の給付がどう機能するのかという疑問を呈した上で、給付水準の提示時期(タイムフレーム)と方向性を問う

答弁
二木
  • 公布から2年以内の施行であり、早期施行が重要だが、適切な水準設定には一定期間が必要である
  • 給付水準、加算の在り方、現金給付額などの詳細を可能な限り早期に提示し、丁寧に説明する
全文
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次に出産。

これについてお伺いをしたいと思います。

今日も多くの先生方からご質問がありましたが、分娩費の件で、先生方、皆さんまだモヤモヤしていらっしゃる、私もそうなんですが、思うんですね。

やはり具体的な給付水準は告示事項で、施設の体制とか役割なんかを加算でします。

それがじゃあ、いつ、どのように、どんな形で、結果はどうなのかというところが、皆さん気になっておられて、私はやっぱり出産って、それが保険化されたとしても、普通の診療報酬と結構一番違うのは、やっぱり病院のブランド化みたいなものが結構進んでいて、その差がすごく大きいんだと思うんですね。

行為とそれに対しての医療的な行為自体はそんなに差がないとしても、例えばすごい綺麗な設備病院で内装も華やかでとか、やっぱり妊婦さんのメンタルに与えるところにかかっているお金、地域によっても病院によっても結構違うんだろうと思っていて、もちろんアメニティの部分は自費というのは引き続きそうだと思うんですけれども、建物ですとか、立地ですとか、ネームバリューとか、そういうのがすごく普通の診療と違うというところが気になっているんですね。

ですので地域ごともそうですけれども、同じ地域でも全然いわゆる違う状況の産科の病院があった場合に、これがだから全国同一水準ってどういうことだろうなと、疑問に思っているということもございます。

やはり結局参入してもいいかなというふうに大多数の産科医療機関の方が思わないと制度としてワークしない。

この辺の上の方のものすごい高いところの方が「うちは入りません」というのは当然あるんだろうなとは思うんですが、だからそこのちょうどいい塩梅のところにみんなが納得感を持って、しかもこれはやはり国のお金でございますので、あまり高い設定になって、実は無駄が生じているということもあってはいけませんので、そのあたり、これは令和9年の4月1日から施行で、あまり時間がないこともあると思うんですが。

もう1つ、妊婦さんとか医療機関の側の事情から言うと、やはり経営的な判断でも必要になりますし、妊婦さんも妊娠から出産まで時間もかかりますから、早期の施行と準備が必要なんですが、一方、周知をするとか判断をいただくためには、一定の期間が必要になります。

そういう意味で、どれぐらいこれの時期にどういう形で示されるのかというタイムフレームのところと、可能でしたら繰り返しの御答弁になるかもしれませんけれども、どの辺に落ち着くのかなというところをお聞かせいただけたらと思います。

二木厚生労働副大臣、今回の出産に係る給付体系の見直しは法律上、公布の日から2年以内の施行というふうになっておりまして、妊娠産婦の方々の経済的負担の軽減を図る観点からはできるだけ早期に施行することが重要である一方で、さまざまなデータを考慮しつつ、適切な給付水準を設定するためには、一定の期間が必要となることは、御理解いただきたいと考えております。

いずれにしましても、正常分娩の給付水準のみならず、加算の在り方、現金給付の金額等をはじめとした運用の細部について、可能な限り早期にお示しできるよう検討を進めていくとともに、詳細が決まった際には、妊娠産婦の皆さん、分娩取扱施設の皆様方に対しまして、丁寧に説明していただきたいというふうに考えております。

小児科および僻地医療の提供体制確保
質問
豊田真由子 (参政党)
  • 小児科医数は増えているが施設数が減少し、救急・夜間等の実動体制が弱まっている現状を踏まえ、地域体制の確保について問う
  • 無医地区や僻地診療所における医療アクセス、搬送、広報支援を含めた体制確保の見解を問う
答弁
上野賢一郎

- 都道府県において、地域のニーズや実情を考慮しながら医療資源の集約化・重点化を行い、電話相談窓口の設置などの取組を進める

全文
質問・答弁の全文を表示

次に出産した後はお子さんはその後、小児科にかかります。

また、私、周産期医療の提供体制について、これまでお伺いしていましたが、やはり地域性が非常にございまして、周産期医療以外のものについても、やはり僻地の方の地方の方の医療というのの心配もございます。

これにつきまして、ちょっとデータ的なものを申し上げると、小児科医の総数だけを見れば、実は増えてきておりまして、2000年の14,000人から2022年で18,000人ぐらいに増えてきていますが、一方で、小児科を標榜する施設は、1996年は3,844施設ございましたが、2022年には2,456施設と減少しておりまして、しかも病院の小児科の常勤医というのは、1施設当たり2名以下というところが約半数ございまして、若手の小児科医も減少しております。

ですので、数字で増えているというのとは裏腹に、救急、入院、夜間診療などを支える、現場の実動体制が非常に弱まっているという状況だと思います。

やはり小児科の特徴としましては、県庁受診でありましたり、また夕方とか土日祝日などの負荷がかかっているという状況もございますので、また在宅の医療的ケア児という方も2万人ほどおられるということでございますから、やはりこれからも小児科は子どもが数が少なくなったからといって、決して小児科が少なくていいということではないというふうに思っておりまして、結局、いい小児科医の方が地元に存在しなければ、子育て世代では非常に不安になりますので、地域インフラの一つだと私は思っておりまして、こういった小児科の地域の体制の確保について伺いたいということが1点と。

続きましては、僻地医療でございまして、僻地医療の問題は、ただ医師が少ないということではございません。

令和4年度で、無医地区は557地区、暮らす方は12万人という状況でございますが、僻地診療所は1,108、拠点病院341あるんですが、巡回の診療実施が65%ですとか、遠隔医療22%とか、制度とかインフラがない上に、さらにそれを活用して、僻地ならではの非常な工夫もなかなか十分、今支えきれていないというところでございます。

しかも高齢化が深刻であったりとか、場所があってもそこから救急とか入院につなぐまでに時間がかかるとか、本当に皆様方ご案内のとおりの問題がもともと深刻化をしておりまして、こうした医療アクセス、搬送、広報支援を含めた提供体制について、今後の僻地医療の体制の確保について御見解を承りたくお伺いできればと思います。

上野厚生労働大臣、はい。

まず都道府県において、小児医療の提供体制の確保、これ非常に大事でありますので、地域のニーズあるいは実情、これを考慮しながら、医療資源の集約化重点化を行っていきたいと考えておりますし、また地域の看護師や小児科等が相談に応じる電話相談窓口の設置などの取組。

医療従事者の確保と僻地医療への対応
質問
豊田真由子 (参政党)

- 僻地や小児科などの厳しい職場に医師が赴くよう、根本的なマインドや教育を含めた対策を講じてほしい

答弁
上野厚生労働大臣

- オンライン診療やDX、医療MaaS、ドローン配送などの有用な取組を推進し、僻地医療を含め安心して医療を受けられる体制確保に努力する

全文
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私のこれまでと同じ対策では維持できなくなっているんだというふうに思います。

だけれどもやはり高齢化と人口減少がますます進む中で、その対策が現状に追いついていないという状況であり、また少子化につきましても、小児科もですけれども、やはり今いろいろ医療の問題言われますけれども、志高い医師の皆様がなぜか一部の方は楽な方に流れてしまっているようなことがございまして、そこはもっと根本的なマインドのところから、教育のところからかもしれませんが、やはり国としてこの流れを押し戻さないと、本当に命に関わっていくところにしんどいかもしれないけれども、ぜひ医療従事者の方に頑張っていただきたいというところを、やはり彼らも人でありますし、生活もありますし、人生もありますので、どうやって誇りとご自身の人生の安定を持ちながら、本当に困っている方のところに行っていただくか、あるいは厳しい職場の方に行っていただくかということをなかなか難しい時代とは思うんですけれども、ご一緒に考えていただきたいというふうに思います。

厚生労働省、議員各種の取組が行われてきたところであります。

さまざまな手法を活用して地域において安心して医療を受けていただけるように、僻地医療も含めて、そうした体制がしっかり確保できるように努力をしていきたいと考えています。

後期高齢者医療制度における金融資産の勘案
質問
豊田真由子 (参政党)

- 介護保険の補足給付のように、医療制度においても預貯金や不動産などのストック(資産)を負担能力の判定に利用することを検討してはどうか

答弁
上野厚生労働大臣
  • 2028年度までの実施を検討しているが、マイナンバー紐付けの未完了による網羅的な把握の困難さや、加入者数の多さによる事務負担などの課題がある
  • 実務上の課題を考慮しながら引き続き整理したい
全文
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ちょっと順番を次に変えまして、金融所得の話を先にさせていただきたいというふうに思います。

これは自己申告であったりとか、銀行の残高というか通知を見せていただくということで、100%完璧な仕組みではもちろんないんですけれども、フローだけではなくて、ストックも見るんだと言われると大事なことだと思っていまして、さらに言えば、金融のストックだけではなくて、例えば不動産とか、そういうストックについても見ていくべきだと私は思う、アセットについても見ていくべきだと思うんですが、順番にということで、まずは金融資産について、介護保険制度でも参考にしながら、医療の方でもご検討いただいたらどうかなと。

12月に閣議決定された改革工程において、2028年度までに実施について検討する取組とされております。

こうしたことも踏まえつつ、マイナンバー等によって、被保険者の金融資産を把握できるかについて、その実務上の課題や事務負担等も考慮しながら、引き続き整理してまいりたいというふうに考えております。

OTC類似薬の保険給付見直しにおける配慮対象
質問
豊田真由子 (参政党)

- 指定難病患者で高額療養費の対象外の方や、在宅で人工呼吸器を利用している方など、必要性の高い人々をOTC特別配慮の対象に含めるべきではないか

答弁
長山保健局長
  • 指定難病患者で重度ではないが治療の一環として対象薬を使用する場合や、在宅で通年複薬が必要な場合は、別途負担の対象外とすべきと考えている
  • 具体的な配慮範囲は有識者検討会や中医協での議論を経て提示したい
全文
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OTCの方に戻りたいと思いまして、まず先般の参考人の方にお伺いをしたことなんでございますが、難病の方、高額療養費の対象とならない方、あるいは入院はしていないんだけれども、人工呼吸器をつけて在宅で利用されている方、こういう方については、今このOTCの特別の配慮の対象となるのかどうかが今わかっておりません。

ほぼほぼ位置づけというか、これをケアしなきゃいけないという必要性は指定難病の方、あるいは入院の方と私は変わらないと思っておりまして、この辺りきめ細やかに、本当に必要とされている方については、きちんと配慮の対象にしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

委員ご指摘になられましたように、別途の負担を求めないとの配慮をどのようにするのかということはよくよく検討する必要があると考えておりますが、今委員がご指摘になられた2つの事例で申し上げますと、指定難病患者さんのうちですね、高額療養費の対象となるほど重度ではないけれども、当該指定難病の治療の一環として、今回の新たな仕組みの対象となる医薬品を使用するという方の場合には、別途の負担の対象外とすべきではないかというふうには考えています。

また、在宅患者の中でも、医師の診断や治療の下で、年間を通じて症状が持続し、通院した上で、今回の新たな仕組みの対象となる医薬品を通年で複薬することが必要とされるような場合にも、別途の負担の対象外となり得るんじゃないかというふうに考えています。

いずれにしましても、こうした配慮の範囲につきましては、今回の法案の御審議も踏まえまして、有識者の検討会で、技術的な観点から議論いただいた後、医療研務部会や中医協でも御議論いただいて、そして関係者の皆様方にお示しをしていきたいと、このように考えております。

薬局機能の強化とスイッチOTC拡大
質問
豊田真由子 (参政党)

- OTC制度導入に伴う現場の負荷を懸念し、これを機に薬剤師による相談などの薬局機能強化や、スイッチOTC拡大に向けた取り組みをどう進めるか

答弁
上野厚生労働大臣
  • 薬剤師には調剤だけでなくOTC販売や健康相談などの地域健康サポートを期待しており、受診勧奨などの役割も重要と考えている
  • 健康増進支援薬局の認定制度を推進し、企業や消費者からの要望受付や業界協議を通じて政策を実行したい
全文
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次に薬局機能の強化についてお伺いをしたいと思います。

先般、今回のOTCの制度官によりまして、特に調剤薬局において、薬剤師さんが説明したり、調整したりしなきゃいけないんじゃないかなという話をいたしました。

また、医師の方も、患者さんから求められたら長期に必要ですよと書かなきゃいけないんじゃないかなと、現場がそういう混乱というか負荷が増すんじゃないかなという懸念をございました。

薬局につきましては、薬局の薬剤師さんによってのOTC相談を積極的に進めていただくとか、こういった薬局機能強化をこの機に私は図っていただきたいというふうに思っておりまして、またスイッチOTC拡大のための取り組みというのも、今回この制度をやったことで、その契機に医療全体が、もちろん患者さんにとって、また医療従事者の方にとって、より良くなるために、これをどう取り組まれていくのか、お伺いをしたいと思います。

薬局の薬剤師の方々には、処方箋調剤などの医療提供だけではなくて、OTC薬品の販売や健康相談など、地域住民に向けた健康サポートの面でも、お期待をしているところであります。

OTC薬品の販売に当たりましては、適正使用に向けた情報提供に加えまして、購入希望者からの相談に基づいて、必要に応じて受診勧奨を行うなど、医療につなげていただく、そういったことも重要かと考えております。

昨年の改正薬機法では、健康増進支援薬局の認定制度、これを創設することとなっておりますので、こうした薬局の役割、これをさらに推進していきたいと考えております。

このため、企業や消費者を含む様々な立場の方々から、広く要望を受け付ける、そうした機会を設けておりますし、行政と業界の協議の場、これも設定をしているところであります。

申請をいただく企業の皆様からの、そうした企業負担の軽減なども重要でありますので、そうした対応も進めていきたい。

こうした政策を着実に実行していきたいと考えています。

地域フォーミュラリーと医師の処方権
質問
豊田真由子 (参政党)

- 地域フォーミュラリー(推奨薬リスト)の導入について、医師の処方権を侵害するのではないかという現場の懸念に対し、明確な見解を求める

答弁
狭間保健局長
  • ガイドラインに「医学的・薬学的な理由で必要と判断される場合は選定外の医薬品の使用が可能であり、処方を制限するものではない」と明記している
  • 処方権を制限するものではないと考えており、この点の周知を徹底したい
全文
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次に、今日話に出てしまった地域フォーミュラリーでございますが、正しく地域で共同して作成する推奨薬リストと呼んでくれということでございましたが、これにつきましてはもう繰り返しはいたしませんけれども、ただ実際は山形の酒田市なんて有名かと思いますけれども、高血圧剤に関する推奨薬の利用が進みまして、消費される医薬品の種類が全国と比較しても集約されて、ジェネリックの利用も進むなど成果を上げているというのもございます。

ただやはり一部地域を除きますと、まだそれなんじゃいというような話だと思いますし、実際やはり現場で聞きますのは、医師と薬剤師、双方にとりまして、これは医師の処方権の侵害につながるのではないかと、ご懸念があると。

先ほどちょっとご言及があったんですが、それが明確にそうではないということが、ご答弁でわからなかったので、そこを改めてお伺いをしたいと思います。

私ども、この地域フォーミュラリーの関係は、関係学会が作ったガイドラインを私ども周知をしているんですが、このガイドラインの中でこういうふうに書いてございます。

「医学、薬学的な理由により必要と判断される場合は、フォーミュラリーに選定されていない医薬品を使用することは可能であり、医薬品の使用や処方を制限するものではない」と。

これを明記しておりまして、ご懸念の医師による医薬品の処方を制限するものではないと考えております。

ただ、この点についてしっかり周知することが必要だというふうにご質問を受けて受け止めさせていただきます。

OTC見直しによる財源の医薬品分野への還元
質問
豊田真由子 (参政党)

- OTC類似薬の見直しで軽減された保険財政を、新薬の研究開発や医薬品の安定供給確保などの薬価制度・税制に還元してはどうか

答弁
上野厚生労働大臣
  • 今回の見直しは現役世代の保険料負担軽減が目的であり、現時点で指摘のような財源の使い方は検討していない
  • ただし、創薬イノベーション推進や安定供給確保は重要であり、国民負担軽減の観点からしっかり対応したい
全文
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次に、今回このOTC類似薬の保険給付の見直しによって、保険財政が軽減されるという現状がございます。

をどういうふうに使うのかというときに、もちろん本当に財政がいろんなところに必要なのはもちろんわかっているんですけれども、一方で皆様ご案内のとおり、なかなか新薬の研究開発うまくいかないなとか、ジェネリックなかなか、新薬も含めてですけれども、十分に供給されていないなとか、やっぱり薬の部分のトラブルというか、課題もたくさんまだ残っているわけでございますので、私はですね、ここをもうちょっと薬の分、取った分は薬に返してあげたらどうかというふうに思っておりまして、安定供給のためですとか、研究開発のためですとか、そういうことがきちんと薬価制度なり、税制なりございますけれども、評価するという基本的な覚悟というか、考え方を示していただいて、取られるばっかりじゃないよということにして差し上げないと、なかなか医療の現場での診療報酬改定のたびに議論になりますけれども、パワーバランスがなかなかアンバランスなんじゃないかというところを、どこか最適解かというのは、私も長年見てきていると、なかなか難しいんですけれども、すみません、取ったものは返してあげるというのはいかがでしょうか。

今回の見直しでありますが、これは持続可能な社会保障制度を構築をいたしまして、現役世代を中心とした保険料負担を軽減していくための取組でありますので、現時点におきましては、委員の御指摘のあったような財源の使い方については検討はしていないところであります。

ただ、薬価制度については、委員からも御指摘、たびたび頂戴をしておりますが、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、これは非常に大事であります。

国民負担の軽減という観点も含めまして、しっかり対応していく必要があるかと考えています。

薬剤の費用対効果評価のメリハリある運用
質問
豊田真由子 (参政党)

- 薬剤の費用対効果評価について、優れたものは価格を引き上げ、そうでないものは引き下げを徹底するなど、メリハリのある運用を行うべきではないか

答弁
上野厚生労働大臣
  • メリハリの観点は重要と考えており、令和8年度の制度改正で再評価手続きの明確化や、費用対効果に優れる品目の価格引上げ条件を明確化した
  • 一方で、有用性がなく費用のみ増加する医薬品の価格調整範囲を拡大する方向であり、中医協で検討したい
全文
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次に薬剤の費用対効果の評価についてお伺いをしたいと思います。

この薬の分野におきましては、我が国は承認を受けた薬品は速やかに保険償還されていることになっている一方で、費用対効果評価というのが導入されておりまして、従来の技術と比べて費用と効果がどの程度増すのか。

言ってみれば、どの程度コストパフォーマンスが良いのか、これはかなり難しいだろうと思うんですけれども、これによって価格を調整する仕組みがございます。

ただ、この仕組み、製薬業界からはイノベーションの阻害になる、日本市場を避ける要因になるという批判があり、また一方では、この仕組みを門番のようにイギリスのように使って、保険償還の価格にも用いるべきだという意見もさまざまございます。

こうした中で、本当に費用対効果に優れたものは、価格をしっかりと引き上げていくことも視野にやるべきだと思いますが、一方で、そうでないものについては、患者さんの負担のことも考えれば、価格引下げをもっと徹底するといったこともあると思いますので、そこで伺いたいのですが、薬剤に関する費用対効果の評価について、メリハリについて。

御指摘のとおり、これについてはメリハリという観点も大事かと考えております。

さらに評価終了後に新たな知見が得られたため、再評価が必要な品目を指定する手続き、これを明確化しております。

また、費用対効果に優れる品目についての価格の引上げ条件の明確化、これも行ったところであります。

一方、昨年末の大臣決定事項におきましては、令和8年中に費用対効果制度の客観的な検証も踏まえ、既存の比較対象技術と比べて追加的な有用性がなく、単に費用増加となる医薬品に係る価格調整範囲の拡大を図ることとなっておりますので、こうした両面の観点を含めまして、今後、中医協等について、中医協におきまして、しっかり検討していきたいと考えています。

高齢化率と社会保障給付規模の国際比較
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)
  • 厚生労働白書における高齢化率と社会保障給付規模の国際比較について
  • 日本と主要欧米諸国の比較についてどのような説明がなされているか
答弁
政策統括官
  • 令和2年版厚生労働白書にて主要欧米諸国との比較を行っている
  • 高齢化の進展とともに給付規模は拡大する傾向にある
  • 日本は最も高齢化が進んでいるが、社会支出の対GDP比はフランス、スウェーデン、ドイツの方が日本を上回っている
全文
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今回提案にある金融所得の勧誘も、協会けんぽの国庫補助の抑制も、高齢者の社会保障を抑制して、現役世代の社会保険料負担や国庫負担の抑制をする。

これを隠していないと私は思うんですね。

今回の制度改正は、全世代型社会保障の構築の一環として行われるわけですが、その全世代型社会保障の基本理念がこうあるわけです。

「給付は高齢者中心、負担は現役世代中心となっているこれまでの社会保障の構造を見直す」。

つまり、あたかも社会保障で高齢者が優遇されているかのような認識を前提としているわけですね。

ただ、それは本当なのかという議論をまず今日はしたいと思います。

お手元に資料を付けました。

これは厚労省の資料で、OECDのデータに基づいたものであります。

縦軸に社会保障支出のGDP比、横軸に高齢化率をとったグラフなんですけれども、2020年にフランスやドイツの高齢化率は我が国よりも10ポイント近く下回っているんですけれども、その時でさえ現在の日本よりかなり大きな社会保障の支出をそれらの国は行っているわけですね。

まず厚労省に確認したいと思いますけれども、厚生労働白書において、この高齢化率と社会保障の給付規模を国際比較をしてどのような説明をされていますか。

令和二年版厚生労働白書におきまして、高齢化率と社会保障の給付規模について、主要欧米諸国、英国、フランス、ドイツ、スウェーデン、アメリカでございますが、これらの国と国際比較を行っております。

引用いたしますと、「社会保障の給付規模の推移を高齢化率の推移とともに見ると、いずれの国も高齢化の進展とともに給付規模は拡大する傾向にある。

我が国は最も高齢化が進んでいるが、社会支出の対GDP比は、我が国よりも高齢化が低いフランス、スウェーデン、ドイツの方が我が国を上回っている」と記載されているところでございます。

全世代型社会保障における給付水準の認識
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 過去に厚労省局長が「日本は高齢者にお金をかけすぎているのではなく、子どもにかけなさすぎだ」と述べた認識を、現在も厚労省として共有しているか

答弁
辺見政策統括官

- 全世代型社会保障制度の構築が必要であるとの認識を持ち、負担能力に応じた公平な負担と適切なサービス提供に取り組んでいる

全文
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高齢化の進展度合いから見た社会保障給付の水準は相対的に低い。

今述べたような認識を今も共有しているということでよろしいでしょうか。

全世代型社会保障に関する認識についてのお尋ねと受け止めました。

我が国におきましては、今後も少子高齢化が進展する中で増大する社会保障給付について、負担能力に応じて全ての世代で公平に負担し合い、必要な社会保障サービスが必要な方に適切に提供される、全世代型社会保障制度の構築が必要と認識をしており、そのための取組を引き続き進めてまいりたいと考えております。

全世代型社会保障における給付水準の認識(再追及)
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 全世代型の一般論ではなく、他国と比較して「子どもにお金をかけなさすぎた」という具体的な認識を共有しているか

答弁
辺見政策統括官

- 全ての世代で公平に負担し支え合うという全世代型社会保障制度の考え方を共有し取り組んでいる

全文
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辰巳孝太郎君。

いかがですか。

必要な社会保障サービスが必要な方に適切に提供される、そのために能力に応じて全ての世代で公平に負担し支え合う、こうしたことが全世代型社会保障制度の構築の考え方でございますので、そういった考え方についてしっかりと共有をし取り組んでいるということでございます。

フランス並みの社会保障給付を導入した場合の試算
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 日本の社会保障給付をフランス並みの水準(対GDP比33.5%)にした場合、現状からいくら増額できるか

答弁
辺見政策統括官

- 機械的に試算すると、フランス並みの186兆円となり、OECD基準の現状(143兆円)から約43兆円増加することになる

全文
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この事実は、やはり経済の実力から見て、日本の社会保障の給付が低すぎると。

仮にですよ、日本がフランス並みの給付となれば、いくらぐらいの社会保障給付を増額させることができると試算できるか、お答えください。

機械的な試算ということですので、お答え申し上げますが、我が国のGDP比555兆、2021年度ベースですが、これにフランスの社会支出の対GDP比33.5%を機械的にかけた場合は、186兆円となるところですけれども、当然給付を厚くすれば負担も同様に厚くなるという構造にあるところでございます。

大変失礼いたしました。

後期高齢者医療制度への金融所得導入の目的
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 現役世代の国保料などでも同様の不公平がある中で、なぜ今回後期高齢者医療制度のみに金融所得を勘案する仕組みを導入するのか

答弁
上野厚生労働大臣

- 75歳以上の高齢者が一律に対象となる制度であり、原則3割負担である現役世代と比較して公平性を図る必要性がより高いためである

全文
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さて、ここまで大きい話をした後に、今回の法改正なんですね。

大臣に確認したいんですけど、今回なんで後期高齢者の保険料だけ、金融所得を勘案してやろうという話になっているんですか。

本法案におきましては、窓口負担割合の判定、あるいは保険料算定に金融所得を公平に反映させる仕組みを、後期高齢者医療制度において導入することとしております。

これは後期高齢者医療制度が75歳以上の高齢者が一律に対象となり、負担能力に応じて窓口負担割合が1割、2割、3割と分かれておりますので、こうしたことを踏まえ、負担割合が原則3割である現役世代と比較して、公平性を図る必要性がより高いためであります。

金融所得勘案による財源の使途
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 金融所得を勘案することで得られる給付費の減少分などの財源を、すべて後期高齢者の保険料引き下げに充てるのか

答弁
上野厚生労働大臣

- 高齢者間の負担の公平性確保や、現役世代からの支援金負担の軽減などの観点から、どのような対応が考えられるか引き続き検討したい

全文
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辰巳孝太郎君。

大臣、今回の金融所得を勘案することで、浮いた財源といいますか、これは全て後期高齢者の保険料の引き下げのために充てるんでしょうか。

まず金融所得がある方の窓口負担割合が増加いたしますので、給付費が減少する方向に作用いたします。

こうした金融所得の公平な反映による給付費の減少分等の活用については、高齢者間における負担の公平性の確保や現役世代からの後期高齢者への支援金負担の軽減、そういった観点からどのような対応が考えられるかは引き続き検討していきたいと考えています。

協会けんぽへの国庫補助削減額の試算
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 2026年度予算における特例減額額と500億円の削減分を合わせた総額、およびそれが保険料収入に占める割合と保険料率への影響はいくらか

答弁
狭間保険局長

- 総額は約1100億円であり、保険料収入に対する割合は機械的に試算して1.0%、保険料率に換算すると約0.1%分に相当する

全文
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続いて協会けんぽの補助金削減についてお聞きをいたします。

これお答えいただけますか。

2026年度予算における特例減額の額は、本法案における次元的な措置による引上げ分約500億円を含めまして、約1100億円でございます。

これに保険料率を仮に掛け合わせたといたしますと、約0.1%分に相当いたします。

協会けんぽ国庫補助削減の妥当性
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 保険料負担の抑制を掲げながら、現役世代の保険料引き下げに充てられるはずの財源を縮小させることは、政策に逆行しているのではないか

答弁
上野厚生労働大臣

- 削減分は過去の国庫補助から積み上がった準備金の一部を返納させるものであり、労使が拠出した保険料財源を返納させる趣旨ではないため、保険料率引下げの財源が縮小することはない

全文
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趣旨説明で、今回の改正について大臣は、将来にわたり、我が国の医療保険制度を持続可能なものとしていくためには、現役世代を中心に保険料負担の上昇を抑制しながら、全世代を通じ医療保険制度に対する信頼や納得感を維持し向上させる観点から、医療保険における給付と負担を見直すことが重要と述べました。

しかし今回の改正は保険料負担の抑制と言いつつ、中小企業などで働く労働者の保険料引き下げに充てられるはずだった財源を縮小して、現役世代の保険料抑制に逆行するものとなっているんじゃないかと思うんですけど、大臣いかがでしょうか。

本法案におきましては、先ほど来お話があるとおり、協会けんぽの準備金残高のうち、約1500億円を国庫支出額から3年間、各年500億円差し引くことで、ある意味国庫に返納ということになっております。

特例減額によって保険料率引下げの財源が縮小することはないと考えています。

協会けんぽ国庫補助削減(500億円)の根拠
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 3年間毎年500億円を削減するという措置の具体的な根拠は何か

答弁
狭間保険局長

- 平成23年度から26年度までの剰余金のうち、国庫補助16.4%に相当する総額約1500億円を、影響を平準化するため3年間に分けて各年500億円ずつ差し引くものである

全文
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辰巳孝太郎君。

狭間保険局長。

協会けんぽについては、近年、顕著な保険料収入などを背景に健全な財政運営が定着していることを踏まえまして、協会けんぽにおいては、今年度から34年ぶりに平均保険料率の引き下げが行われると本案では、現行の国庫助成額を減額する措置について、減額幅をさらに上乗せする次元的な措置を盛り込んでございます。

本措置が財政に与える影響を平準化する観点から3年間の時限措置として、その総額1500億円をいわば3で割って各年の500億円を追加的に国庫支出額から差し引くこととしたものでございます。

協会けんぽの準備金活用による保険料率引き下げ
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 補助金を削減するのではなく、増えている準備金を活用して保険料率を引き下げる方向へ行くべきではないか

答弁
上野厚生労働大臣

- 保険料率は運営委員会が中長期的な収支状況などを総合的に勘案して自主的に決定しているものであり、具体的なコメントをする立場にない

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辰巳孝太郎君。

やはり財政悪化を理由に保険料率を大幅に引き上げた経緯から考えると、大幅に準備金が増えていることを理由に補助金を削減するのではなくて、やはり準備金を活用してこの保険料率を引き下げるとこういう方向に行くべきだと思うんですけどいかがでしょう。

まず保険料率の水準ですが、今後の医療費や賃金の伸び、加入者数の見込み、積み立て金の状況などを総合的に勘案いたしまして、労使や学識経験者で構成される運営委員会で議論の上、協会けんぽが自主的自律的に決定をされているものですので、そういった意味で協会けんぽの保険料率について具体的なコメントをする立場にはありません。

協会けんぽでは、その前提となる賃金上昇率や医療費の伸びについて、さまざまなシナリオに基づくシミュレーションを行っており、足元の財政状況だけではなくて、今後10年程度の収支状況も勘案した上で、中長期的な観点から保険料率を設定しているものと理解をしております。

協会けんぽにおける国庫補助の重要性
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 協会けんぽの財政安定化において、16.4%の国庫補助が重要な役割を果たしているという認識で相違ないか

答弁
上野厚生労働大臣

- 協会けんぽは被用者保険の最後の砦であり、安定的な財政運営を行うことは重要であるため、国庫補助が重要な役割を果たしていると認識している

全文
質問・答弁の全文を表示

これは厚労大臣と財務大臣の合意では、今回の3年間の次元的な国庫補助引き下げ、この措置終了後の医療保険料率を含めた保険財政運営のあり方については、令和10年度までの間において国庫補助率の見直しと併せ、持続的な保険財政運営の観点から必要な検討を行い、結論を得ることとするとされているわけですね。

大臣最後にね、やっぱりこの国庫補助を維持する重要性、これ強調されているわけですけれども、これについて大臣も同じ考えかを確認して。

はい、協会けんぽは被用者保険の、いわば最後の砦でもありますので、保険料率が頻繁に変動することがないように、安定的な財政運営を行っていくことは重要だと考えております。

その意味で国庫補助が重要な役割を果たしているとは認識をしておりますが、いずれにいたしましても、今お話のあったとおり、今後の国庫補助の在り方につきましては、今回の措置が終了する令和10年度末までの間において、今回の料率引下げ等も踏まえた協会けんぽの財政事務を

発言全文

大串正樹 (厚生労働委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

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岡本康宏 (自由民主党・無所属の会) 12発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

これより会議を開きます。

内閣提出健康保険法等の一部を改正する法律案及び浜地雅一君ほか3名提出、すべての国民が安心して医療を受けられる環境の整備を図るための高額療養費等の制度のあり方に係る措置に関する法律案の両案を一括して議題といたします。

この際、お分かりいたします。

両案審査のため、本日政府参考人として、子ども家庭庁長官官房審議官竹林聡君、長官官房審議官水田勲君、デジタル庁審議官三橋和彦君、文部科学省大臣官房文部科学戦略官上山博史君、厚生労働省大臣官房医薬産業振興医療情報審議官森正弘君、大臣官房年金管理審議官三好恵君、医政局長森光恵子君、医薬局長宮本直樹君、保健局長狭間井隆一郎君、政策統括官辺美里志君、経済産業省商務情報政策局商務サービス政策統括調整官江澤正奈君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

御異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

岡本康宏君。

質疑者 岡本康宏

自由民主党の愛知5区の岡本康宏です。

本日は、初めての本委員会の法案質疑をお聞かせいただきました、岡本委員長、理事、関係閣僚の皆さんに、ここより感謝を申し上げます。

さて、我が国は、2040年に高齢者人口がピークを迎えるとされており、救急搬送や在宅医療の需要は、今後さらに増加することが見込まれております。

一方、生産年齢人口の減少により、医療従事者の確保は、ますます困難になると予想されております。

私自身、歯科医師として15年以上の間、救急病院である三次医療機関で、現場の勤務医として、口腔がんの手術、あるいは入院中の患者さんの治療、口腔の管理を行ってまいりました。

そういった経験を踏まえまして、質問をさせていただきます。

質問の順番が前後して申し訳ありませんが、まず上野大臣にお伺いします。

攻めの予防医療における歯科検診の重要性についてですが、今回の健康保険法の改正案でも、健康づくりは一つの柱となっていますが、もう一歩踏み込んでいただき、攻めの予防医療の観点から歯科検診の充実が必要と考えています。

高市内閣は、攻めの予防医療で健康寿命の延伸の取組を加速する方針を示しております。

そのためには、まさに重症化予防である国民皆歯科検診の推進が重要です。

その実現に向けましては、歯周病と全身疾患の関連に関するエビデンスの蓄積や簡易スクリーニング検査の開発が進まれており、本年度は令和7年度補正予算で計上されたパイロット事業も予定されております。

高市政権が掲げる攻めの予防医療の観点から、歯科検診の充実が必要と考えておりますが、厚生労働大臣の見解をお伺いしたいと思います。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

委員御指摘のとおり、高市内閣の掲げる攻めの予防医療の中でも歯科検診の充実というのは、一つの大きな柱として考えております。

歯と口腔の健康を保つことは、これはもう全身の健康につながるものだと考えておりますので、しっかりと取り組んでいきたいと思います。

令和7年度の補正予算におきましても、歯科検診の受診率が低い就労世代などに対しまして、一般の検診などに合わせて簡易な口腔スクリーニングを行う取組などを支援するパイロット事業、これを進めることとしております。

このパイロット事業につきまして、多くの事業主や保険者、あるいは自治体に御参加をいただけますように、周知を含めてしっかり対応していきたいと考えております。

それぞれのライフステージにおける健康づくりが重要でありますので、口腔と全身の疾患の関連など、科学的なエビデンスの集積も進めていきたいと考えています。

そうした取組を通じまして、生涯を通じた歯科検診の実現に取り組んでいきたいと考えておりますし、そうしたことも含めまして、攻めの予防医療として、しっかり取り組んでいきたいと考えています。

委員長。

岡本康宏君。

質疑者 岡本康宏

大臣ありがとうございました。

本日は健康保険法改正案の審議ですので、この件につきましては、改めまして、一般質疑などの別の機会にお聞きしたいと思いますが、歯科医師の高齢化が進み、約7割の歯科医院では、後継者不足の指摘がされております。

直近の歯科医師国家試験では、合格者数は減少しており、歯科衛生士、歯科技工士につきましても、復職支援、離職防止推進事業等の取り組みは進められているものの、依然として人材不足の声は、全国的に高まっております。

歯科医療職が関与しない形で制度が進むことへの懸念があります。

一方で、健康イベント等を活用し、歯科医院への受診につなげる仕組み、受診勧奨の醸成も有効と考えております。

歯科医師及び歯科衛生士の人材確保が難しい歯科の現場の窮状をお伝えしておきたいと思います。

次に、健康保険法改正案についてお聞きします。

OTC類似薬の薬剤自己負担の見直しについてですが、この見直しは、連立を組む日本維新の会との議論に基づき導入されたものです。

持続可能な医療保険制度を実現していく観点から、給付と負担のあり方は常に検討しなければならず、維新の会と問題意識を共有するものです。

両党における議論の結果、創設される今回の一部保険外療養制度は、医師の診察を受けることを前提とすることで、必要な受診を確保しつつ、医師の関与を残す形としております。

これは適切な医療を国民に受けてもらうための岡本康宏君。

さらに、昨年12月の自民党、維新の会との政調会長合意で、まずは77成分、1100品目を対象医薬品とすること。

今後、セルフメディケーションに関する国民の理解や、OTC薬品に関する医師・薬剤師の理解を含めるための取組を進めつつ、与党の関与のもと、令和9年度以降に、その対象範囲を拡大していくことなどが合意されています。

一部保険外療養制度の対象拡大を検討する際には、ぜひ念頭に置いていただきたいポイントがあります。

現役世代の負担上昇の抑制の観点から、セルフメディケーションに関する考え方は重要である一方で、重大な疾病が見逃されるリスクもあります。

本委員会でも、アレルギー疾患と思われていたものが、診察による精査の結果、咽頭がんであったケースも紹介されております。

特に、抗菌薬や鎮静薬の拡大につきましては、慎重に行っていただきたいと考えております。

免疫力や抵抗力が低下する糖尿病等の基礎疾患をお持ちの高齢者が増加する中、感染症や悪性腫瘍におきましても、鎮静薬の服用は一時的な対症療法に過ぎず、結果として受診控えや治療の遅れによる重症化を招く恐れがあります。

適切なタイミングで医療機関を受診することを引き続き確保することが重要と考えますが、厚生労働省の見解を政府参考人にお伺いします。

長谷川保健局長。

政府参考人 森正弘

お答えいたします。

本制度は必要な受診を行った上で、結果として対象となるOTC類似薬が支給される場合に、別途の負担をお願いするものです。

これからも必要な受診を行っていただくものであるという趣旨を、丁寧に国民の皆様に周知していきたいと考えております。

また施行に当たりましては、今申し上げたような周知だけではなくて、別途の負担を求めないがん難病患者等の適切な配慮の対象範囲の適切な設定や、それからOTC薬品を販売する薬局などにおきまして、セルフメディケーションに関する相談や、あるいは必要に応じて受診勧奨を適切に実施していくということが重要と考えております。

こうした取組を通じて、議員ご指摘のとおり、引き続き必要な受診が確保されるように対応してまいりたいと、このように考えております。

岡本康宏君。

質疑者 岡本康宏

ご答弁ありがとうございます。

まさに周知、適切な情報提供を求められていることと思いますので、引き続きよろしくお願いいたしたいと思います。

次に、出産に対する支援の強化についてお聞きいたします。

私は、今年2月の衆議院選挙で初当選いたしましたが、そこでは、若者や現役世代、子育て世代への支援、女性への支援を訴えてまいりました。

その観点からすると、今回の妊娠・出産に対する支援の強化は歓迎すべき方向ですし、ぜひ進めていかなければならない政策だと考えております。

一方で、産科の現場からは懸念の声が出ているのも事実であります。

例えば、保険診療以外の標準的な基本の部分は、国が基本単価を設定して、現物給付化をしていくことになります。

従前の出産育児一時金であれば、妊婦の方が一時金と価格を考えながら、医療機関を選択していましたが、今回のように国が基本単価を設定し、現物給付化するとなると、妊婦さんには価格の情報が伝わらず、基本単価と加算部分は無料になるため、地域の産科の診療所と、体制の手厚い産科の病院の価格差はなくなります。

このため、妊婦の方にとっては、両方とも無料なので、それなら、体制の手厚い産科の病院を選ぶことになり、産科の診療所に不利に働くのではないか、という声も聞いております。

厚生労働省として、こういった現場の声をどのように受け止め、どのような対策を考えているのか、政府参考人にお伺いしたいと思います。

長谷川保健局長。

政府参考人 森正弘

お答えいたします。

ご指摘のとおり、今回の制度的な給付体系の見直しによって、三次周産期母子医療センター等に妊婦さんが集中するのではないかというご懸念の声があることは承知しております。

地域の周産期体制を維持・確保していくためには、やはり一次施設、二次施設、そして三次施設がそれぞれに求められる役割を果たし、相互に連携していく仕組みを構築していく、そして維持していくことが重要と考えております。

今回の給付体系の見直しが、その役割分担に変更が生じないように、特に留意すべきというご指摘だと思いますが、それはそのとおりだというふうに考えています。

そのためには、保険料への影響を考慮しつつも、一次施設をはじめとした分娩取扱施設の経営実態等も重要であります。

そして、このような医療圏制度の取組だけではなくて、周産期医療提供体制の整備や、分娩取扱機能の維持のための支援といったサービスの提供体制に着目した支援、予算措置などの支援が必要だと考えています。

また、妊婦さんが出産施設を選ぶ際の観点は、医療提供体制の手厚さというのを選ぶ基準の一つにはなるかもしれませんが、それだけじゃなくて、やはり地理的な条件でありますとか、あるいは各種アメニティな岡本康宏君。

質疑者 岡本康宏

安心安全な地域の医療提供体制が守られるように、こちらの要望をさせていきたいと思います。

次に、業務効率化、勤務環境改善、医師の働き方改革についてお聞きいたします。

お手元に資料を配布してございますので、ご参照していただければと存じます。

生産年齢人口の減少に伴い、医療従事者の確保は、ますます困難なものとなると予想されております。

業務のDX化を進め、医療機関の業務の効率化や勤務環境の改善を図ることは喫緊の課題で、今回の法案に盛り込まれている地域医療介護総合確保基金の取組などは、ぜひ進めていただきたいと思っております。

一方、医師の労働時間管理に関して、年960時間の上限を超える可能性のある医療機関を、都道府県知事が指定する特定労務管理対象機関というものがございます。

特例的に長時間労働が認められる代わりに、健康確保措置が義務付けられておりますけれども、地域医療の確保のために認められるB水準については、2035年度末を目途に廃止とされており、廃止について懸念する医療現場の声を聞いております。

そこで2035年度末のB水準の廃止を懸念する声を、厚生労働省としてどのように受け止められておられるのか、政府参考人にお伺いしたいと思います。

森光一政務局長。

政府参考人 森光恵子

お答え申し上げます。

議員ご指摘の地域医療の確保のために認められるB水準、暫定特例水準につきましては、2024年4月以降の3年ごとの医療計画の見直しサイクルに合わせて、現場の状況や取組の進捗状況を確認しながら、2035年度末を目途に解消することを目指すこととなっております。

このため、地域における医療提供体制を確保しつつ、医師の労働時間の短縮に取り組む医療機関に対して、地域医療介護総合確保基金による医師の勤務環境改善の体制整備に係る支援ですとか、診療報酬の地域医療体制確保加算による評価などを実施しておりまして、地域医療の確保と医師の働き方改革などを一体的に推進をしております。

これまで医師の自己犠牲的な長時間労働により支えられてきたこの状況を改善し、医師の働き方改革を通じて医師の健康を確保することは、医師本人にとってはもとより、医師の医療の質や安全を確保することにつながる欠かせない取組であると認識をしております。

一方でご指摘のように、働き方改革の推進に当たっては、現場の意見を踏まえた対応が重要であると考えておりまして、引き続き現場の医師や、さまざまな立場からのご意見を丁寧に伺いまして、都道府県とも緊密に連携を図りながら、引き続き医師の働き方改革の推進に取り組んでまいりたいと考えております。

岡本康宏君。

質疑者 岡本康宏

森光局長、ご答弁ありがとうございました。

森光局長は、私が実は厚生労働省の保健局医療課に在籍したときの元上司でございまして、こうして私がご質問させていただくことを少し不思議な気持ちで思われますけれども、実態に沿う形で、このことにつきましては、しっかりと取り組んでまいりたいと思いますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。

次に、後期高齢者医療制度における金融所得の勘案についてお聞きします。

今回の見直しは、上場企業の株式の配当等について、確定申告を選ぶか、源泉徴収を選ぶかという税制上の選択で、社会保険料や窓口負担等の負担が変わってしまうという不公平感を是正するものと承知いたしております。

今後、高齢者が増加し、現役世代が減る中で、能力に応じた負担、公平な負担を追求していくことは、後期高齢者医療制度に対する国民の納得性を高める上で、重要な取り組みだと思います。

税制上の法定調書を社会保険制度で活用し、証券会社や銀行など、金融機関に保険者に対する法定調書のオンライン提出を義務化し、法定調書に記載するマイナンバーを活用するなど、厚生労働省だけでなく、財務省、国税庁、金融庁、デジタル庁、総務省など、多くの省庁にまたがる政府を挙げた重要な取組だと思います。

その金融所得の勘案について、詳細について確認します。

今回の金融所得の勘案は、税制上の選択により、保険料や窓口負担が変わってしまう上場企業の株式の配当等が対象ですが、例えば、預貯金利子やNISAといった他の金融商品はどのようになるのか、その扱いと理由を含めて、政府参考人にお伺いしたいと思います。

狭間保健局長。

政府参考人 狭間井隆一郎

お答えいたします。

ただいま委員からご指摘がありましたように、今回の改正は、上場株式の配当等の一部の金融所得につきまして、確定申告した場合には窓口負担や保険料に反映される一方、確定申告しない場合には窓口負担割合等の判定や保険料算定の基準となる所得に含まれず、窓口負担割合等や保険料に反映されないという不公平の解消を図るものでございます。

一方で、委員ご指摘がありました預貯金利子は源泉分離課税の対象でございますし、また、NISA口座内の金融所得は非課税でございますので、現行でもいわゆる課税所得には含まれておらず、保険料や窓口負担の割合等にも反映されていないと、その意味での不公平というものはないということでございます。

このため、今般の制度見直しにおいて、現状でも確定申告の有無により保険料等の取り扱い取扱いが変わることのない預貯金利子や認査は、委員御指摘のとおり、対象外としているところでございます。

質疑者 岡本康宏

岡本康宏君。

金融省区の勘案は本法初の仕組みでありまして、円滑に施行することが何よりも重要だと思います。

対象となる高位高齢者に対して、丁寧な候補をお願いして、次の質問に移りたいと思います。

医療現場で喫緊の課題となっております。

中東情勢の緊迫化に伴う医療用の石油関連製品の供給不足についてお伺いします。

歯科や病院、診療所に限らず、今回の一件で、いかに医療現場が石油及び石油関連製品で支えられてきたことを痛感いたしました。

病院などで使う燃料として、石油だけでなく、石油関連のナフサから基礎化学品が作られ、ポリエチレンや合成ゴムなどの中間製品ができて、それが最終的にプラスチック製品、ゴム製品、電子部品などになり、最後は医療品や医療用品につながっています。

こうした様々な製品のサプライチェーンに支えられ、グローバルなネットワークに医療の現場も組み込まれていたことを改めて実感いたしているところであります。

厚生労働省では、先週木曜日に医療用手袋の備蓄から5千万枚の放出を決定し、状況に応じてさらに追加で放出することを表明していただきました。

5月に配送可能な体制を整備するとお聞きしておりますが、必要な医療現場にしっかり届くよう配慮をお願いいたしたいと思います。

また、原油価格の高騰に伴い、ナフサ由来の医療用品の価格も上昇を始めており、医療機関の経営への影響を懸念する声も、私のところへ多数届いております。

中東情勢が緊迫化したのは3月ですから、当然のことながら、6月の診療報酬改定には、その影響は盛り込まれておりません。

厚生労働省として、価格上昇に対する対応について。

丸尾なつ子 (自由民主党・無所属の会) 16発言 ▶ 動画
質疑者 丸尾なつ子

現時点でのお考えをお伺いしたいと思います。

また、情勢の長期化も見据え、医療材料や医薬品の安定供給を確保するため、戦略的な備蓄体制の整備が必要と考えますが、厚生労働省の見解を政府参考人にお伺いしたいと思います。

森審議官。

政府参考人

中東情勢等に関するお尋ねでございます。

まず、価格上昇等の影響でございますけれども、令和7年度補正予算で医療介護支援パッケージ等を行うとともに、8年度の診療報酬改定において、まずは必要な措置を行っているところでございまして、現時点においては、必要な支援策を具体的に検討できる段階にはないというふうに考えておりまして、余断をもって判断することは困難でございます。

委員長 大串正樹

大串正樹委員長。

教育に万全を期すことが重要だと考えておりますが、委員御指摘の情勢の長期間に据えた取組についても、併せて検討してまいりたいと考えております。

質疑者 岡本康宏

岡本康宏君。

医療業界では不安の声が広がっています。

国民の皆さんに安心して医療が提供できますよう、迅速かつ適切な情報提供を継続的に行っていただきますよう、政府に強く要望し、質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

丸尾なつ子君。

質疑者 丸尾なつ子

自由民主党神奈川一区の丸尾なつ子でございます。

この度初めて厚生労働委員会で質問の機会をいただきました。

日頃よりお世話になっている地元の方々、そして御指導をいただいている先輩方、志を同じくする皆様に心より御礼申し上げます。

日々地元を歩く中で、様々なお声を伺っております。

働き世代や子育て世代の方々からは、働き方の問題、そして仕事や子育て、介護の両立に関するお悩みの声を多数受けております。

医療の現場からは、人手不足や経営の厳しさ、そうした切実なお声を伺っております。

また、高齢の方々からは、将来への不安、それだけではなく、日々の生活の苦しさ、そうしたお声を多数伺っております。

私は、そうした一つ一つのお声を国政に届けることこそが、自分の役割だと考えております。

また、弁護士として、個々の事案に向き合う中で、制度の在り方が、いかに私たちの生活、暮らしを大きく左右するものであるか、そうした実感を持っております。

我が国の医療保険制度は、国民皆保険制度のもと、誰もが医療にアクセスすることができる、世界に誇る制度だと考えています。

一方で、少子高齢化の進展、そして医療費の増加など、大きく変化しております。

本法案は、その持続可能性を確保するための重要な見直しを含むものであり、全体として意義のある取組と受け止めております。

制度の持続可能性と国民の納得感の両立という、その両方の観点から質問をさせていただきます。

まず、本法案におけるOTC類似薬の薬剤給付の見直しについて、歯科医療の観点から伺います。

歯科診療においては、抜歯後の疼痛管理や急性炎症に対し、ロキソプロフェンなどの鎮痛薬を処方することが一般的です。

これらが追加負担の対象となる場合、患者の受診行動に影響が生じる可能性があると懸念する声が寄せられています。

また、歯科疾患は、薬剤によって一時的に症状を抑えることはできても、原因となる歯や感染源への処置を行わなければ、根本的な治癒にはいたりません。

そのため、追加負担を避けるために、OTC薬で痛みをしのぎ、受診が遅れることで、結果としてより侵襲的で、高額な治療が必要となるケースも想定されます。

こうした歯科特有の受診控えや重症化のリスクについて、制度設計上、どのように考慮されているのか、政府の見解を伺います。

政府参考人、お願いいたします。

狭間保健局長。

政府参考人 狭間

お答えいたします。

本制度、この新しい仕組みは、必要な受診を行った上で、結果的に対象となるOTC類似薬が支給される場合に、別途の負担をお願いするものでありまして、これからも必要な受診を行っていただけるものであるという、本制度の趣旨を患者の方々に丁寧に周知することが、御指摘の受診遅延などを予防する上で、非常に重要なことだというふうに考えています。

その上で、例えば、委員御指摘の抜歯など、処置直後に処方される対象医薬品、鎮痛薬などですけれども、処置と一体不可分のものであることを踏まえまして、配慮のあり方について、委員の御指摘も踏まえて、しっかり検討していきたいというふうに考えております。

いずれにせよ、こうした具体の配慮のあり方については、本法案の御審議も踏まえまして、有識者の検討会で技術的な観点から議論いただいた後、医療系部会や中医協でも議論いただいた上で決定することとしておりまして、丁寧な検討が必要だとこのように考えているところでございます。

委員長 大串正樹

丸尾なつ子君。

質疑者 丸尾なつ子

ありがとうございます。

歯科では受診のタイミングが重要であり、施行後の状況について、丁寧に把握していただきたいと思います。

併せて、歯科医療においては、高齢者や多疾患併存の患者に対し、疼痛管理や口腔機能の維持のため、薬剤を継続的に使用するケースもあります。

こうした患者が、追加負担の対象となることで、必要な薬剤の使用を控え、結果として、咀嚼機能の低下や低栄養、いわゆるオーラルフレイルの進行につながる懸念もあります。

医療上の必要性がある場合には、歯科医師の判断を踏まえ、柔軟な対応が必要となる運用とすべきと考えますが、その点についての考えを伺います。

また、今後、OTC類似薬の対象範囲を拡大していく場合には、うがい薬、口腔粘膜保護剤、ドライマウス関連製剤など、歯科で使用される薬剤も多く含まれる可能性があります。

歯科医療の専門性を踏まえ、歯科関係者など専門家の意見を適切に反映する仕組みが必要と考えますが、併せて見解を伺います。

政府参考人お願いいたします。

政府参考人 狭間

狭間保健局長、お答えいたします。

本制度の新しい仕組みにおきましては、引き続き必要な受診が確保されますように、医師や歯科医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と考える方に対しても、別途の負担を求めないなどの配慮を検討することとしております。

これについて現場での判断になるべく偏りが生じないように、その具体的な範囲あるいは運用につきましては、法案の御審議も踏まえて、歯科関係者も含む有識者の検討会で技術的な観点から議論いただいた後、医療勤務課や地域協でも議論いただいた上で、国から一定の基準などをお示しすることを想定してございます。

また、本法案の附則には、委員御指摘のように見直しの規定があるわけです。

委員長 大串正樹

丸尾なつ子君。

質疑者 丸尾なつ子

ありがとうございます。

口腔機能の維持は、全身の健康にもつながる重要な視点であり、専門的知見を踏まえた対応をお願いしたいと思います。

次に、医療機関の業務効率化、勤務環境改善への支援について伺います。

私自身、コロナ禍で出産を経験いたしました。

マスクをつけたままの出産で、家族の立ち会いや面会もかなわず、不安の大きい状況でした。

そのような中で、常に寄り添い支えてくださったのは、助産師、看護師、医師をはじめとする医療従事者の皆様でした。

そうした現場の皆様の献身的な支えがあったからこそ、私自身、安心して、そのつらい時間を乗り越えることができました。

一方で、医療の現場では、人手不足や長時間労働など、勤務環境の厳しさが指摘されています。

こうした状況の中で、質の高い医療を持続的に提供していくためには、医療従事者が安心して働き続けられる環境の整備が不可欠と考えております。

本法案における勤務環境改善の取組について、現場の負担軽減や働き方の改善にどのようにつなげていくのか、政府の考えを伺います。

また、制度の運用に当たっては、現場の実態や声を丁寧に把握しながら、実効性のある取組としていくことが重要と考えますが、併せて政府の認識を伺います。

栗原政務官、お願いいたします。

答弁者 栗原

栗原厚生労働大臣政務官、勤務環境改善についてでございますけれども、医療機関におきまして、ICT機器や生成AIを活用した業務支援サービス等を導入することにより、例えば、患者の見守り業務等が効率化されるといったことや、文書作成、あるいはデータ入力、そして職員間の情報の共有の業務に要する時間が減少するといったことなど、医療従事者の負担軽減や働きやすい環境の実現につながるということが期待されているところでございます。

そのため、本法案では、地域医療介護総合確保基金に新たな事業を創設し、業務効率化等に取り組む医療機関を支援するほか、計画を作成して取り組む病院を厚生労働大臣が認定するという仕組みを設けますことで、医療機関の業務効率化、勤務環境改善を推進していくとともに、都道府県と連携して、医療機関の伴走支援を行い、医療機関がしっかりと成果を上げられるよう、取り組んでまいりたいというふうに考えております。

委員長 大串正樹

丸尾なつ子君。

質疑者 丸尾なつ子

ありがとうございます。

現場で実際に変化したと実感できることが重要と考えておりますので、引き続き現場の声を踏まえて進めていただきたいと思います。

そして、その勤務環境を支える前提として、医療機関そのものの安定した経営基盤も極めて重要であると考えています。

診療報酬について伺います。

診療報酬は全体で3.09%のプラス改定とされていますが、特に都市部においては、家賃や光熱水費、人件費の高騰が続いており、現場からは必ずしも十分とは言えないとの声も伺っております。

こうした状況を踏まえ、今回の改定水準が、現場のコスト構造をどのように考慮したものとなっているのか、改めて政府の認識を伺います。

上野大臣、お願いいたします。

答弁者 上野

上野厚生労働大臣、はい。

令和8年度の診療報酬改定におきましては、物価や賃金の上昇等の厳しい状況に医療機関等が直面をされておりますので、そういった状況を十分配慮いたしまして、30年ぶりとなります3%台という高い改定率といたしました。

また、物価上昇に対応すべき

衛藤博昭 (自由民主党・無所属の会) 18発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

小泉君。

答弁者 小泉進次郎

まずはこの令和8年度の診療報酬改定による措置、これをしっかりと現場に届けるとともに、引き続き経済や物価動向、あるいは医療機関の経営実態、そうしたものはしっかり注視をしていきたいと考えています。

委員長 大串正樹

丸尾なつ子君。

質疑者 丸尾なつ子

ありがとうございます。

医療機関の安定的な運営は地域医療の基盤であり、現場の実情を踏まえた対応をお願いしたいと思います。

出産費用や妊婦検診費用の負担軽減についても一言申し上げたいと思います。

本法案では、出産に関する給付の見直しや妊婦検診に係る負担軽減についても盛り込まれており、安心して子どもを産み育てられる環境整備の観点から重要な取組であると受け止めております。

その上で、当事者としての実感も踏まえて重要さを痛感したことがあります。

私自身出産や妊婦検診を経験する中で、一定の支援はあるものの、自己負担が決して小さくないと感じる場面がありました。

特に、地域や医療機関によって費用に差があることについて、不安や分かりにくさを感じる声も少なくないと認識しております。

こうした中で、今回の見直しにより、出産費用や妊婦検診にかかる負担が実際にどの程度軽減されるのかということが重要であり、本法案が成立した際に、具体的にどのように施行されるのかということをしっかりと確認していきたいと考えています。

また、安心して出産に臨める環境を整えるためには、単に負担軽減をかけるだけではなく、地域間や医療機関の間で、その差による不安をできる限り小さくしていくことが重要と考えています。

今後の制度運用において、こうした実情も踏まえながら、よりわかりやすく、安心感のある仕組みとなるように、政府として対応していただくことをお願いして、私からの質問を終わらせていただきます。

どうもありがとうございました。

委員長 大串正樹

次に、衛藤博昭君。

質疑者 衛藤博昭

はい。

自由民主党の衛藤博昭です。

ありがとうございます。

この度は貴重な質問の機会をいただき、心より感謝を申し上げます。

国政に送り出していただきました地方、そして現場の声をしっかりとお届けできるように努めてまいります。

はじめに、一部保険外療養の創設による、いわゆるOTC類似薬の保険給付の見直しについて伺います。

OTC薬品との代替性が特に高い薬剤、政府が想定している77成分については、その薬剤費の4分の1を保険給付の対象外とすることになります。

本法案の成立後に、政府で検討する重要な内容として、要配慮者の範囲について、ここまで多くの質疑がなされております。

私も同様の意見であり、政府には専門家の意見を聞きながら、必要な医療が確保されるようにしていただく必要があると考えております。

ここでは要配慮者の範囲に加えて、施行までに政府でしっかりと検討・対応していただきたいことについて質問を申し上げます。

一部保険外療養の対象となる医療用医薬品については、これまでよりも患者の負担額が上昇することになります。

患者が医師に対して薬剤変更を希望し、一部保険外療養の対象でない他の医療用医薬品に処方が変わるのではないかという懸念の声を一部で伺います。

医師は個々の患者の症状等に応じて最適な薬剤の処方を行うのが原則ですので、懸念されるような事態が頻繁に生じることはないとは思いますが、仮にそのようなことが起こり、より薬価の高い医療用医薬品に処方が変化した場合、医療費が増加することになります。

持続可能な医療保険制度の実現という目的にも反する結果となってしまいます。

新たな制度を施行するにあたって、制度指針に反するような行動が想定されるようであれば、政府としてしっかりと対応することが必要です。

医師の処方が引き続き適切に行われるよう、あらかじめ適当ではない事例を通知するなど、適切な対処を検討すべきではないでしょうか。

今後の対処について見解を伺います。

委員長 大串正樹

狭間保健局長。

政府参考人 狭間

お答えいたします。

ただいま委員からもご指摘いただきましたように、医師は個々の患者の症状等に応じて最適な薬剤の処方を行うことが原則でございますので、本制度導入後も医療現場においてはこの原則に基づいて処方が行われ続けることが重要であると考えています。

そのために本制度の施行に向けましては、必要な周知を行った上で、結果的に対象となるOTC類似薬が処方される場合に別途の負担をお願いするものでありまして、対象となるOTC類似薬の処方を行わないようにする制度ではないといった制度の趣旨に加えまして、別途の負担の対象であっても不必要な処方シフトが起きないように、また現場での判断に偏りが生じないように、などの観点を踏まえまして、国から一定の基準などをお示しすることを想定してございます。

これが、委員ご指摘のように、医療現場や患者の方々へわかりやすい運用となるように、適切に検討を行っていきたいと考えております。

委員長 大串正樹

衛藤博昭君。

質疑者 衛藤博昭

ありがとうございます。

施行後も処方が適切に行われるように、適切な対処を行っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

続いて、OTC類似薬の保険給付の見直しについて、少し違う観点から質問をさせていただきます。

本制度の導入後には、患者の行動変容、例えば患者が医師の診察を受け、確定診断を得た場合に、二回目以降は、OTC類似薬を利用するといったことも考えられるところです。

より公平な負担の実現、効率的な給付の確保ということである一方で、当該医療用医薬品を製造販売する企業にとっては、売上が減少するということも意味します。

今回対象となる薬効群は、相対的に安価なものが多いと認識しており、売上の減少に伴う採算の悪化、ひいては安定供給に影響が出ることが懸念されます。

政府は医薬品産業を成長産業、国民の命を守る重要な産業と位置づけております。

企業が必要な医薬品を確実に供給できるようにするという視点も必要ではないでしょうか。

そこでお伺いします。

一部保険外療養費の対象となるような長く使われており、相対的に安価な医薬品の安定供給が維持されるよう、薬価制度において政府としてどのように取り組んできたのか、今後どのように取り組んでいこうとしているのか、お答えください。

委員長 大串正樹

狭間保健局長。

政府参考人 狭間

お答えいたします。

委員御指摘のとおりですね、暮らしに欠かせない医薬品については、医薬品の安定供給が大変重要だと思っております。

そのために薬価におきましては、これまでも最低薬価、あるいは不採算品再算定といった仕組みによって、薬価の維持、引き上げを行ってきております。

今般の令和8年度薬価制度改革におきましても、最低薬価については物価動向を踏まえて、おおむね3.5%を引き上げるとともに、不採算品再算定につきまして、この何が対象になるのかという要件の一つであります類似薬の中で、不採算品が占める販売数量シェアについて、従来10割でございました。

全部がということでございましたが、これを5割以上に緩和するなど、薬価の引き上げにつながる対応を行っておりまして、今回の薬価制度改革におきまして、約700品目、不採算品再算定を行っているところでございます。

今後についても、引き続き創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、国民負担の軽減にバランスよく対応できるような薬価制度につきまして、委員の御指摘も踏まえながら、関係者の御意見もお伺いして検討していきたい、しっかり検討していきたいと思っています。

委員長 大串正樹

衛藤博昭君。

質疑者 衛藤博昭

ありがとうございます。

持続的な医療保険制度の実現のためには、必要な医薬品を安定的に供給できる体制を守っていく必要があります。

薬価制度においては、今回の法改正の内容も反映して、改定を進めていただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

次に医療機関の業務効率化、勤務環境改善についてご質問をいたします。

我が国では人口減少が進み、今後医療・介護・福祉の担い手確保がますます難しくなっていることを考えれば、医療において思い切った業務のDX化を進め、生産性を向上させることはもう待ったなしの状況でございます。

今回の法案によって地域医療・介護総合確保基金に新たな事業が設けられ、継続的に医療機関を支援ができるようになるのは大変重要ではありますが、私が懸念するのは、その予算規模であります。

法案に先じて、令和7年度補正予算では、生産性向上を支援する事業の予算として、国費200億円が計上されております。

地方自治体負担分が100億円あるということですので、合計300億円の公費補助がなされます。

これは業務のDX化に取り組む多くの医療機関を支援するための事業ですが、都道府県単位で見てみますと、我が大分県では3億7千万円の配分規模となる見込みです。

一方で本事業の実施に当たり、大分県内の医療機関にDX推進のための機器整備について要望を確認したところ、75医療機関から30億円を超える希望が上がってきています。

重ねて申し上げますが、3.7億円の配分に対して、75医療機関から30億円を超える希望が上がっているというニーズがございます。

国からの内示ベースで対応できる医療機関の数は、仮に上限額を1医療機関あたり1000万円程度に打ち切って設定したとしても、半数程度しかカバーができない状況にございます。

今後は地域医療介護総合確保基金で継続的に支援するという御説明ですが、このペースでいけばDX化は実質として進みません。

業務のDX化を15年も20年もかけて進めていく時間的な余裕はございません。

多くの病院で一気に進めていく必要がありますが、そのためにはそれなりの予算規模を確保して進めていく必要がございます。

業務のDX化を進めるスピード感や時間軸をどのようにお考えでしょうか。

また予算規模の確保の必要性についての御見解も併せて伺います。

委員長 大串正樹

森光医政局長。

政府参考人 森光

お答え申し上げます。

委員御指摘のとおり医療現場の人手不足の状況、そしてまたDX化が進んでいない状況を踏まえますと、できるだけ速やかに多くの病院に業務の効率化、勤務環境改善の取組を広げていくということが重要だと考えております。

現時点でいつまでにという具体的な期限を設けているわけではございませんけれども、スピード感を持って多くの病院に広げていけるよう、先生方の御指導も賜りながら、必要な予算の確保にしっかりと取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

委員長 大串正樹

衛藤博昭君。

質疑者 衛藤博昭

今回の法改正で地域医療介護総合確保基金の対象事業に新たな区分として、業務効率化、勤務環境改善に関する事業が設けられることになります。

本基金の直近10年間の予算額の推移を見てみますと、医療分については令和2年度の1194億円をピークに減少を続け、令和7年度は909億円と低い水準まで下がりました。

令和8年度予算では、新たな事業分として51億円増額となり、合計960億円となりましたが、インフレが進む中で他の事業の経費もかさみ、実質的な予算は目減りをしていると言えます。

機器設備投資を行う医療機関の側も、令和6年度の診療報酬改定を機に、6割から7割の医療機関が赤字に転落しており、DX投資を行う財政余力も弱まるばかりです。

また、赤字ではなくともギリギリの水準で黒字の医療機関においては、DX投資への支出を行えば赤字に転落するような状況です。

現状は補助があったとしても、投資を諦めるか規模を大幅に縮小することを迫られています。

民間の投資余力がこの2年間で大幅に弱っていることも、どうぞご認識いただければと思います。

また、DX化推進のために国が一気に予算規模を拡大したとしても、財政余力に乏しい地方自治体においては、地方負担分が自治体財政を圧迫してしまうため、予算規模の拡大が自治体を苦しめてしまうという側面もあります。

自治体がついてこられないという懸念がございます。

スピード感を持ってDX化を進めるためにも、この3分の1の自治体負担を取り除き、国単独でも実施できる形に変えていただきますよう、強く要望を申し上げます。

次に妊婦検診について質問をいたします。

私の地元の大分県では、妊婦検診の公費負担額について、大分県が県内の市町村を代表して地域の医師会などと調整して額を決定していますが、総額を決定する際には、現状でも県独自に望ましい基準の検診メニューごとに費用を算定し、その積み上げ額で合計額を決定しているとのことです。

具体的には、額を決定し公表する際には、総額だけではなくて個々の積み上げもすべて公表しております。

これは実際に公費負担を担う市町村の納得を得るために、総額だけではなく、その積み上げを県内の自治体や医療機関に示す必要があるためであると伺っております。

今回の法改正においては、国が示す妊婦検診の標準的なケースについて、国が初めて標準的な価格の水準を示すこととなります。

医療機関もこの価格の範囲内で検診を実施する場合、妊婦の自己負担は生じないこととなります。

妊婦にとって全国どこの市町村、医療機関でもこの形が達成されることで、安心して検診を受けられることとなります。

古川あおい (チームみらい) 39発言 ▶ 動画
質疑者 古川あおい

そのためには今回の改正法の施行後、市町村がしっかりと標準額に見合った公費負担をしてくれるかどうかといった点が肝の一つであり、そのためには自治体と医療機関の双方の納得感は必要不可欠です。

医療機関は自治体の理解を得るため、国として丁寧に説明していくことはもちろんのこと、望ましい基準の標準額を決定する際に、総額だけではなく、現行の大分県のように、基準内の検診メニューごとの価格も示していただくなどの対応を必要と考えますが、子ども家庭庁としては、どのように標準額を設定していくこととしているのか、今後の取組を伺います。

竹林市長官官房審議官。

政府参考人 竹林

お答え申し上げます。

今回の法案では、妊婦検診に関する望ましい基準につきまして、国として初めて標準額を設定し、自治体の公費負担額と医療機関の価格設定において、双方にこの標準額を勘案するよう求めることとしております。

先生ご指摘のとおり、自治体や医療機関に標準額を勘案していただくにあたっては、自治体と医療機関の理解と納得感を得ることが重要であると認識をしております。

この標準額につきましては、望ましい基準に定める検査項目等につきまして、診療報酬等を勘案しつつ、例えば保健指導のように、診療報酬に基づき価格を一意に決定することのできないものなども含めまして、今後、医療機関における妊婦検診の具体的な検査及び保健指導の内容や状況等を調査するとともに、自治体や医療機関など関係者の意見等も丁寧に伺いながら検討を進めていくこととしております。

先生ご指摘のように、望ましい基準の全体の費用に当たる標準額に加え、望ましい基準内の検査項目ごとの費用につきましても、個別にお示しすることも含めまして、自治体や医療機関などの関係者と丁寧に調整を進めてまいります。

委員長 大串正樹

衛藤博昭君。

質疑者 衛藤博昭

ありがとうございます。

自治体や医療関係者の皆さん方と、丁寧なコミュニケーションに基づいた推進をお願いいたしまして、質問を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

次に古川あおい君。

質疑者 古川あおい

チームみらいの古川あおいです。

質問の時間をいただきありがとうございます。

本日は昨日の参考人質疑の話も受けまして、法改正の内容について質問させていただければと思います。

まず、高額療養費の見直しについて、今後の議論の進め方でありますとか、データに基づいた議論の重要性、そしてそれを可能にするための取組という面から質問させていただければと思います。

今回の高額療養費の見直しに際しては、前回提案された高額療養費の見直し案の凍結を受けまして、前回の議論と異なり、高額療養費制度のあり方に関する専門委員会が設けられ、患者団体の代表も委員として参加して、こちら、昨日の参考人質疑でも話にはちょっと上がりましたけれども、こういった患者団体も参加したというところで、一定議論の場として機能したというふうに私も認識しております。

ただ、この専門委員会というものについては、前回の見直し案に対して強い批判があったことを受けて設置されたものでありまして、もともと設置されていたものではないわけで、今後再度、高額療養費制度の見直しの議論というものが行われることになった際に、今回設置されたような、こうした専門委員会、患者団体も含めたような委員会が開催される保証はないのではないかということを懸念しております。

そこでこの委員会の法令上の根拠についてお伺いしたいと思います。

社会保障審議会は厚生労働省設置法に根拠を持つ審議会であり、医療保険部会はその専門部会として社会保障審議会例に基づくものと認識しておりますが、今回の高額療養費制度のあり方に関する専門委員会というのは、そもそもどのような法的根拠に基づくものなのでしょうか。

この質問について、根拠というか背景としては、やはり今後見直しが行われる際に、こうした委員会を設けるべきではないかというところが私の考えとしてございます。

今回の専門委員会において、患者団体が委員として参加をして議論に参加したということは、見直し案の理解を得る上で一定の意味があったと私も考えております。

だからこそ、次回以降もこのようなプロセスを維持することが重要だと考えておりますが、高額療養費の専門委員会の法的位置づけについて、そしてまた、次回の見直しの際にも、こうした同様な委員会を設けて、患者団体も含めた当事者の意見を聞くということについて、厚生労働省の考えをお伺いいたします。

厚生労働副大臣。

答弁者 三木

古川委員にお答えします。

高額療養費制度のあり方に関する専門委員会については、先ほどコメントもありましたけれども、厚生労働省の設置法に基づく社会保障審議会の一部として、昨年5月に設置されたものでございます。

その次のご質問でございますけれども、次回の見直し時の手続きについてはということでございますが、仮定のお尋ねであり、現時点で確定あることを申し上げることは難しいわけでございますが、専門委員会のように患者団体の方々にも参画していただく場で議論していただくことになると考えております。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

はい。

ありがとうございます。

家庭の話ということで、今の段階で断言することは難しいということは、ちょっと残念なお答えかなと思いますけれども、前回の見直し案が受け入れられなかった経緯、患者団体とか当事者の方たちの反発があって、そして国会での決議なども経て今回専門委員会が設置されたということ。

この経緯、患者の声を聞くことの重要性というものについても踏まえた上で、次回の検討の際には、今回の経緯も踏まえた制度のあり方、検討のあり方というものをご検討いただければと思います。

続いて、今回の専門委員会の委員の構成についてお伺いいたします。

昨日の参考人質疑におきまして、今回の専門委員会の委員も務められた菊地参考人から、今回の審議を振り返る中で、データに強い委員というものも必要かもしれないというようなお話がございました。

高額療養費の見直しについては、患者の受診行動、健康アウトカム、家計への影響というさまざまな問題が含まれております。

こうしたさまざまな問題について、実証的に考え、検討を進めていくためには、医療費の変化が受診行動や健康アウトカムに与える影響というものを、データで分析する医療経済学者のような方の視点が必要なのではないかと私は考えております。

これまでも社会保障制度の研究者の方でありますとか、保険者の代表、患者団体の方のようにさまざまな方から委員として参加していただいて、ご議論いただいているかと思いますけれども、試算の前提状況や計算式の妥当性などを専門的に検証するためには、やはりよりデータに詳しい方、例えば医療経済学者のような方が、委員として参加することが必要なのではないかと考えますけれども、こちらについて厚生労働省の考えはいかがでしょうか。

三木厚生労働副大臣。

答弁者 三木

お答えします。

今回の見直しに当たっては、学識経験者、保険者、患者団体、医療関係者、労使等から構成される専門委員会において、延べ9回にわたり議論を重ねてきましたが、その際には、委員以外の患者団体関係者、保険者、医療関係者に加えまして、医療経済学に精通した学識経験者からもヒアリングを行っているところでございます。

それぞれの委員会にどのような方が

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

ありがとうございます。

ヒアリングという形で参加いただいたということですけれども、1回のヒアリング、単体の1回参加していただくということと、委員として継続的に審議に加わっていくということでは、繰り返しデータや試算の妥当性を視点をしっかり見続けるという意味では、やはり委員として加わっていただくことも重要なのではないかと思います。

実際の委員の構成については中身でありますとか座長との話を踏まえながらということでしたので、ぜひ今回の見直しに関してデータが非常に重要であるということは、実際に参加されていた委員の方からもそういう声があったということも踏まえて、次回の委員会の構成など考えていただければと思います。

ありがとうございます。

続いて今回の専門委員会の審議の内容の位置づけについてお伺いいたします。

今回の専門委員会の取りまとめ文書の中におきまして、本委員会の所掌を超えることになるけれども、高額療養費だけでなく他の改革項目も含めて、医療保険制度改革全体の中で全体感を持って議論すべきという指摘があったと承知をしております。

高額療養費だけを、そもそも委員会のあり方として高額療養費だけを取り上げる委員会ということを設けるというのは、もちろん患者団体の方とかさまざまな方の意見を聞くための場としてはいいんですけれども、やはり高額療養費についてだけを検討する場というものを設けると、じゃあその中でいくら減らせるんですかというような、もうその削減ありきの話になってしまうという圧力が自然にかかるのかなというふうに思います。

実際、患者の自己負担に影響する政策手段、および持続可能な医療制度をつくっていくための方法策というのは、高額療養費制度の見直しだけにとどまるものではありません。

今回の法案にも含まれておりますような、OTC類似薬の話でありますとか、診療報酬での対応などなど、さまざまな議論があり得るわけです。

こうした中で、高額療養費のことだけを取り上げて委員会を設置するというところ、構造上の問題というのがあるかと思いますが、こうした指摘も踏まえて、副大臣にお伺いします。

専門委員会の取りまとめ文書にあったような、高額療養費制度だけではなく、ほかの改革項目も含めて、医療保険制度改革全体の中で議論すべきという指摘について、政府はこの指摘をどのように受けとめて、どのように対応する予定でしょうか。

三木厚生労働副大臣。

答弁者 三木

お答えします。

医療保険制度を将来世代に引き継いでいくとともに、現役世代を中心に保険料負担をできる限り抑制するためには、医療保険制度全体の改革が重要であると考えており、この点はご指摘もありましたように、専門委員会の議論においても共通認識であったと思っております。

そして共通認識のもと、今回の高額療養費制度の見直しに当たっては、専門委員会の議論の状況を定期的に医療保険制度改革全体を議論する社会保障審議会。

に報告するとともに、社会保障審議会の議論の状況を専門委員会にも定期的にフィードバックするなど、医療保険制度、社会改革全体の動向、またその中における高額療養費制度の位置づけなどを常に意識していただくような環境を整備しながら、ご議論いただいたというふうに思っております。

そしてこういったプロセスを経まして、先ほどもご指摘ありましたように、制度の持続可能性と、長期療養者や低所得者へのセーフティーネット機能の強化を行うことを決定したものであり、今回の見直し案は、医療保険制度改革全体の議論を進めつつ、その中で高額療養費の在り方をどのように考えていくかという、全体感を持った議論の到達点であるというふうに思っております。

本法案に盛り込まれておりますけれども、OTC類似薬の保険給付の見直しや、後期高齢者の金融所得の反映、また長期処方やリフィル処方への取組強化や残薬対策の推進といった改革も行っていくこととしています。

このように社会経済情勢の変化に応じて一つ一つの課題に対してきちんと向き合い取組を進めていくことが必要であると考えておりまして、高額療養費制度の見直しもこのような医療保険全体の改革の一つとして取り組むものであるという点についてご理解いただきたいと考えております。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

お答えありがとうございます。

専門委員会での話と、医療保険部会とか社会保障審議会全体との話で行き来している、やりとりしているというところで、そこは引き続きそのようにしていただければと思います。

ただ、政府の議論、そしてそこで提示される結論だったりとか資料というところで考えてみますと、さまざまな選択肢があって、その中でこれを選ぶんですというよりかは、そういった検討は中でなされて、決まったものというのが提示されるというような形が多いのかなと思っておりまして、そうすると、外に出てきている資料だけを追っている国民の目から見たときに、どういうオプションがあり得たのか、高額療養費とそれ以外のものの中で、どのような財政のバランスがあって、このような結論になったのかというところが、ちょっと見えづらいのかなというふうに思っておりますので、全体感の話ということであれば、そういったどのようなオプションが取り得るのかというところを、オプションの段階で、選択肢の段階で提示していただくと、より国民の理解は得やすいのかなというふうに、私は考えております。

続いて、高額療養費制度の政策評価についてお伺いいたします。

行政機関が行う政策の評価に関する法律というものがございまして、この法律においては、行政機関は政策の効果に関する情報を収集し、適時に政策の評価を行わなければならないとされております。

保険料とか税金を財源とする制度である以上、こうした政策の評価というものを行うことは当然かと思います。

高額療養費の見直しについても、多くの方に、多くの国民に影響する重大な政策変更と思います。

それも踏まえてお伺いしますが、行政機関が行う政策の評価に関する法律では、政策の事後評価が義務付けられておりますが、高額療養費制度の見直しについては、これまでどのような評価を行い、そして今後はどのようなデータをもとに評価を行う予定でしょうか。

2期厚生労働副大臣。

答弁者 三木

厚生労働省では、行政機関が行う政策の評価に関する法律に基づき、政策評価に関する基本計画を策定し、これに従って、毎年度規制の新設等、目的とする政策を立案する際や、予算事業等を対象に政策評価を行っております。

ただし、高額療養費制度は規制に該当するものではなく、また予算事業でもないため、この法律に基づく政策評価の対象とはされておりません。

その上で、過去の高額療養費制度の見直しの検証について申し上げると、例えば平成29年、平成30年に外来特例の負担上限額を引き上げた際には、マクロベースの受領率に変化は見られなかったというデータが確認されております。

また今回の高額療養費制度の見直しは、専門委員会において、さまざまな資料、またさまざまな立場の方々からのご意見を踏まえつつ、延べ9回にわたる丁寧な議論を終えて決定したものであり、多数回該当の据え置きに加えまして、年間上限の創設や、年収200万円未満で課税対象となる方の多数回該当の金額の引き下げ、具体的には月額44,400円から34,500円などの、特に治療にかかる経済的負担が厳しいと考えられる長期療養者や低所得者には十分配慮しており、必要な受診が抑制されることは想定しておりません。

他方、今回の見直しが実際の受診行動にどのような影響を及ぼすかは注視していく必要があると考えておりまして、実際の受診行動への影響について、過去の分析手法も参考にしつつ、丁寧に検証してまいりたいと考えております。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

ありがとうございます。

今回の見直しについては法律の直接の対象ではないということでございましたけれども、過去にも外来特例の見直しの際にデータをその後分析したという話があるとのことでしたので、今回の見直しについてもしっかり事後検証をお願いいたします。

続いて、今回、今先ほどちょっとお話しいただいたことと関係してくるんですけれども、前回の見直し案と今回の見直し案の違い、についてお伺いいたします。

昨年提示された見直し案については、患者団体、さまざまな国民の反発もありまして、1回撤回という形になり、専門委員会での議論も踏まえて、今回の見直し案が出てきたわけでございます。

この前回の見直し案と今回の見直し案で何が違うのかというところについては、先ほど副大臣からまさに内容についてご答弁がございましたけれども、年間上限の創設でありますとか、多数回該当の維持するなど、制度として対応がなされたということは、私も承知をしております。

これを様々な制度として新しい事項を追加しましたとか、そういったものがあることは理解はするんですけれども、こちらについて定量的になぜ前回は駄目で今回はいいのかというところについてお示しできるものはあるのでしょうか。

具体的には、例えば家計の支払い能力に対して医療費が一定の割合を超えないというようなことを確認したとか、引上げ幅について他のさまざまな指標、物価であったりとか賃金の伸び幅であったりとか、数値と比較して許容できる範囲だと判断したとか、そのような定量的に示せる基準というものがなければ、最終的には結局は政治的な判断で決めましたということになるわけですけれども、改めて副大臣にお伺いしますけれども、前回の見直し案と今回の見直し案について、制度だけではなくて定量的な基準について何かお示しできるものがあるかお伺いできればと思います。

答弁者 三木

三木厚生労働副大臣、お答えします。

今回の見直しに当たりましては、昨年度検討プロセスに丁寧さを欠いていたと御指摘がありまして、そのことを重く受けとめました。

患者団体の方々にも参画していただきました。

専門委員会で計9回の議論を重ねるとともに、超党派議連の提言も踏まえて、整理したものが今回の見直しでございます。

その上で、専門家委員会では患者団体をはじめ、保険者や医療関係者、学識経験者からヒアリングを重ねるとともに、事務局から家計への影響を検討するために、延べ20を超えるさまざまな事例や家計調査を用いた収支に関する

委員長 大串正樹

大串正樹委員長古川あおい君。

質疑者 古川あおい

古川あおいはい、ありがとうございます。

前回と比べて丁寧に議論をされたということは私も理解をいたします。

お話の中で定量的な数値について明確な基準であったりとかがあったわけではないということでございましたけれども、やはり社会保障制度改革の中でいろいろ厳しい判断をしていかなくてはいけない場面もあると思いますが、そういった際に皆が同じ土俵に立って、同じ前提に立って議論できる環境をつくることは非常に重要かなと思っております。

関連して次の質問に参りたいと思います。

今回の見直しによる患者への影響の把握について、年間の高額療養費の該当回数別に負担が増加する患者と減少する患者それぞれ何人いるかというようなことについて、政府は把握しておりますでしょうか。

答弁者 三木

三木厚生労働副大臣今年8月の施行時点で多数回該当に該当している方は、見直し前後で負担がふえることはありません。

また、年間上限の創設によりまして、非常に高額な医療にかかっており、年1回から3回しか高額療養費に該当しなくとも、負担が下がる方もいらっしゃるというふうに認識しております。

加えて、年間上限の創設によりまして、これまで高額療養費に該当せず、長期にわたって治療を受けられる方についても、負担が下がるケースがあるというふうに認識しております。

このことから、単純に負担が増加する患者と、負担が減少する患者の人数をお答えすることは困難であると思っております。

そもそも今回の見直しは、専門委員会における議論を踏まえたものでありまして、低所得者の負担に配慮しつつ、主に療養期間が短期の方を中心に、追加のご負担をお願いすることになるのは事実でございますが、多数回該当の金額を維持した上で、患者団体の方々から特に強い要望のあった年間上限の仕組みを新設するとともに、年収200万円未満の非課税世帯の多数回該当の金額を引き下げるなど、特に長期療養者と低所得者の経済的負担に配慮して見直したものというふうに認識しておりまして、このことにつきまして、丁寧に説明してまいりたいと考えております。

委員長 大串正樹

大串正樹委員長古川あおい君。

質疑者 古川あおい

古川あおいありがとうございます。

専門委員会での議論を経たということを先ほど何度もおっしゃっていただいてますけれども、専門委員会での議論というものも厚労省が結局事務局をやっていたりとか、資料についても政府が提示した資料というのがやはり議論の中心にはなっておりますので、そういったそもそもの資料の作り方とかデータの出し方について、より精緻なものを出していくことというのが重要かなというふうに私としては考えております。

関連しまして次の質問に伺いたいと思います。

今の答弁も踏まえまして、データのより細かいところについてお伺いできればと思います。

そもそもそういった所得区分に応じての影響というものを出すのはなかなか難しいというお話でしたけれども、例えばNDBのデータを使うという可能性はあるのかなというふうに私は考えておりました。

NDBにはレセプト情報が格納されており、高額療養費の限度額区分の情報についても含まれているのではないかと思います。

これは実際の所得額そのものではないですけれども、所得の水準に応じた区分という情報があるかと思います。

こうした、実際所得額ではないものの、今ある情報の中からでも、さっき私が述べたような、それではどれぐらいの人がどれぐらいの影響を受けるのかというところについて試算をすること、それに近いものを出すことというのは理論上可能なのではないかと思いますけれども、厚労省としてNDBデータを活用した所得に着目した分析ということができるかどうかについて参考人にお伺いいたします。

政府参考人 狭間

狭間保健局長、お答えいたします。

ただいまの御質問前に、ちょっとだけ先ほど副大臣からのお答えの中で、人数が難しいという話がありましたけれども、例えば多数回該当の方160万人ぐらいいらっしゃるんですが、その方が来年、今年の8月の時点で多数回該当に該当すれば、翌年例えば1回か2回ぐらい程度、高額療養費を該当しなくても、それは多数回該当が継続するということでございますが、それが何人なのかというのが、統計上の制約から、スタティックな統計なものですから、実際にどれぐらいがというのが、統計上把握するのが難しいという、そういう制約があるということを御理解いただきたいと思います。

その上で、現行のNDBですけれども、ナショナルデータベースのデータは、医療費データと現行の高額療養費の所得分が紐づいております。

今回の高額療養費制度の見直しに当たりましては、委員の御指摘の所得に着目した分析として、例えば、こうしたデータを活用して、外来特例の所得区分ごとに、患者の方の疾病別の割合、この所得区分の方はどういう疾病にかかって、高額療養費を利用されているのかというのが、そういう実態をお示しして、議論を行ってまいりました。

他方、これの限界ということなんですけれども、NDBデータに紐づけられている所得区分は、現行制度のものということになりますので、今回の見直しにおける、細分化後の所得区分に基づいた分析を、今

委員長 大串正樹

古川あおい君

質疑者 古川あおい

ありがとうございます。

さまざまな制約があるということですけれども、今あるデータについては最大限活用していただければと思います。

その方向性について大臣にもお伺いしたいと思います。

ここまでの質疑を通じて、やはりデータというものは非常にこういった議論をしていく上で重要ですけれども、なかなか数字について厚労省の方で把握をしていなかったりとか、分析が難しいといったような現状があるかと思います。

ただこれから今後社会保障の議論をしていくにあたっては、やはりEBPM、エビデンスベースポリシーメイキング、データに基づく議論といったものが重要になってくると思います。

そこで厚生労働大臣にお伺いします。

厚労省として、EBPMの理念に基づいて、患者への影響や財政影響の試算の正確性を高めるために、厚労省における政策検討において、積極的にデータの利活用を進めていくべきではないかと、私は考えますけれども、こちらについて大臣のお考えをお伺いできればと思います。

答弁者 上野

上野厚生労働大臣、エビデンスに基づいた政策の立案あるいは評価という観点からも、委員から御指摘のありますとおり、データの利活用、これはとても重要な点だと考えています。

厚労省におきましても、今しがた局長からお話のあったことや、あるいはNDBデータを用いて介護情報との連携、そうしたことも可能にするなど、これまでからもデータの利活用推進という観点からの取組を進めてきました。

今般の高額療養費制度の見直しに当たりましては、必ずしも全ての点について十分データを活用しているわけではありません。

モデル的に20を超えるような様々な事例をお示しをしたり、あるいは家計調査のデータを用いたりということで取組を進めてきましたけれども、今後はやはり政策全般にわたりまして、いずれにいたしましてもそのデータを十分活用して、それをしっかり政策に生かしていくということは、もちろん大事でありますので、そうしたことは十分意識をしながら、政策の立案に取り組ませていただきたいと考えています。

委員長 大串正樹

古川あおい君

質疑者 古川あおい

ありがとうございます。

大臣に今、言及をいただきましたように、今までの厚生労働省の資料の出し方とか、データの出し方というのだと、やはりこういう例があります、こういう例があります、事例ベースで示すことが多かったかなと思いますけれども、やはりデータに基づいて、こういった方が、この後ろに何万人いますというところとか、そういった全体像および数を示しながら議論が進むといいのかなと思っております。

ありがとうございました。

続いて、出産ナビについてお伺いしたいと思います。

出産ナビについて前回も質問させていただきましたけれども、今回の法改正によって出産費用の無償化の取組が進むというところで、施設においての費用とかサービスの情報についても報告をすることが法律上の義務となって、より情報が集まってくるものと認識しております。

また私が予算委員会で質問した内容に関連してですけれども、出産の話だけではなくて、今後産前産後の情報についても出産ナビについて掲載していくと承知をしております。

そこでまず出産ナビの現行の仕組みについてお伺いしたいと思います。

この出産ナビ、今後ますます活用されていくものだと思います。

その中で正確な情報を迅速に掲載することということは非常に重要になってくると思いますけれども、今、厚生労働省において、施設の情報の追加や修正というのは厚労省の側で行うことができるのか、それとも毎回業者にお願いをしないといけないのか。

出産ナビに載せている情報について、事業者から集めている情報とあると思いますけれども、事業者から例えば訂正の内容が上がってきたときに、その内容の正確性といったものについて、どのように確認しているのか、これはまとめてお伺いしたいと思います。

厚生労働省お願いします。

答弁者 上野

上野厚生労働大臣、出産ナビに掲載されている情報につきましては、追加や修正等があった場合には、分娩取扱施設自身が出産ナビのサイトに掲載されている専用フォームに入力していただき、厚生労働省またはホームページの保守運用を委託している事業者が更新作業を行っているところでございます。

なお、実際には委託先の事業者が追加修正等の依頼がある都度、更新を行っておりまして、厚生労働省職員が作業することはしておりません。

あと出産ナビの掲載情報についても毎年1回厚生労働省から委託業者を通じて各施設に対し掲載されている情報の更新の有無等を確認し、その結果を踏まえて更新するとともに、各施設からも出産ナビのウェブフォームやメール等により掲載情報の更新を随時受け付けております。

またこれに加えまして、出産費用の費用データについては支払機関より提供のあったデータに基づき半年ごとに更新しております。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

ありがとうございます。

出産ナビに掲載されている情報というのは、今後、妊婦の方、ご家族の方の意思決定を左右する重要な情報だと思いますので、引き続き正確な情報の迅速な掲載に努めていただければと思います。

続いて、今回の法改正によって、新たに収集されるデータのオープンデータ化についてお伺いしたいと思います。

前回の質疑におきまして、出産ナビに載っている情報を二次利用可能な形で、例えばダウンロード可能な形で公開することが自治体だったり民間の方たちだったりの活用を促すということで重要なのではないかというお話をさせていただきましたが、そのときのご回答の中では、今載せている情報というのは、情報を取るときにそういうふうにやりますよということについて了解を取っていないので、なかなか難しいですというお話でした。

そこは理解いたしました。

ただ今回の法改正の内容も踏まえて、今後新たに厚労省から出産ナビに新たな情報の追加を求めたりとか、新たな施設に対して掲載を求めていくということがあると思います。

すでに掲載済みのデータについて公開するのが難しいという点については理解いたしますけれども、今後、新たに法改正に伴い追加される情報については、オープンデータ化するという方針について、厚生労働大臣の御考えをお伺いいたします。

答弁者 上野

上野厚生労働大臣、今般の法案には、まず分娩取扱施設で提供するサービスの内容、あるいは費用、そうした情報提供を義務づけております。

また同様に妊婦検診の内容や費用などについても見える化を図ることとしておりますので、これらの情報提供に当たっては出産ナビを活用する考えです。

このような取組を進めていく一番の目的は、やはり妊婦自身の自己選択と納得感、これを高めていくことでありますので、あくまでも当事者目線に立った取組を進めていくということが基本であります。

データの二次利用を前提とした形かどうかという観点は、前回からも御指摘をいただきました。

やはりその前提として、分娩取扱施設の理解であったり、あるいは契約上、技術上の課題の有無、そうした点は整理をする必要があろうかと考えておりますが、データの利活用自体は非常に大事な点でありますので、御指摘はしっかり受け止めた上で、今後施行までにどういう対応ができるか、検討していきたいと考えています。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

はい、ありがとうございます。

今までまだ多少時間あると思いますので、ぜひ前向きなご検討をお願いいたします。

続いてデジタル庁に質問をしたいと思います。

官民データ活用推進基本法に基づき、政府は全体としてオープンデータの方針を掲げているかと思います。

しかし、実際この出産ナビの話にもありましたように、実際は必ずしもそういったオープンデータの取り組みというのが行き渡っておらず、実際はデータの利活用ができないという状況が生じております。

政府として、官民でオープンデータを推進することとしておりますが、この出産ナビというのは、昔からあったサービスではなくて、比較的最近、2024年にできたサービスです。

こうした比較的新しいサービスであっても、このオープンデータの方針にのっとっていなかったというのは、非常に残念なことだなと思っております。

オープンデータを推進しているデジタル庁として、このようなオープンデータ化ができていない事例について、どのように把握しているのでしょうか。

デジタル庁三橋審議官。

政府参考人 三橋

お答えいたします。

官民データ活用推進基本法におきましては、議員ご指摘のとおり、国及び地方公共団体は、自ら保有する官民データにつきまして、個人及び法人の権利利益、国の安全等が介されることのないようにしつつ、国民がインターネット等を通じて容易に利用できるよう、必要な措置を講ずるものというふうにされております。

これに基づきまして、政府におきましては、オープンデータ基本指針を定め、政府が保有するデータにつきまして、国民や民間事業者等が、二次利用可能な形式で公開することを原則とするといたしますとともに、その公開環境として一括ダウンロードを可能とする仕組みの導入や、APIを通じた提供を推進するものとされているところでございます。

その上で、行政データのオープン化につきましては、各府省におきまして、この基本指針に基づきまして、データの性質や個別事情を踏まえて、総合的に判断することを基本といたしております。

したがいまして、現時点で各府省がホームページで公開する情報につきまして、お尋ねのような網羅的な調査は行っておりませんが、引き続き各府省庁におけるオープンデータの取組が促進されますよう、デジタル庁として各府省の実情や課題の把握を進め、その取組を後押ししてまいります。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

ありがとうございます。

デジタル庁として一元的に網羅的に把握はしていないということでしたけれども、やはり政府が持っているデータというのは、その正確性とか網羅性とか継続性という点において、非常に国民にとって有益なものだと思いますので、今あるデータについて、もっともっとオープン化していった方がいいですよということを、各府省のお尻を叩くようなことというのも、デジタル庁としてやっていくべきではないかと私は考えております。

関連して次の質問にお伺いしたいと思います。

今回の出産ナビのデータというのが、そもそもオープンデータを意図して作られていなかったというのは、デジタル庁のお話というか、オープンデータ基本指針というものが結局サービスを設計する担当者のところまで届いていなかったということかなと思っております。

そもそもこの制度を作る際に、こういった新しい情報提供のサービスが

早稲田ゆき (中道改革連合・無所属) 36発言 ▶ 動画
質疑者 早稲田ゆき

大臣を始めようという際に、例えば最初の段階でデジタル庁に相談をして、こういうふうにデータを集めたりとか保管したりしようと思うけれどもこれでいいかというようなことをデジタル庁と相談をしていれば、最初からそういったオープンデータ化を意図した制度の設計ができたのかなというふうに考えております。

出産ナビ、この政府におけるさまざまな政策の検討の際、例えば予算に関するものに関しては財務省であったりとか総務省であったりとか事前協議をしながら進めていくということも。

委員長 大串正樹

三橋審議官。

政府参考人 三橋審議官

お答えいたします。

オープンデータ基本指針によりますれば、オープンデータとは、国、地方公共団体及び事業者が保有する官民データのうち、国民誰もがインターネットを通じて容易に利用できるよう、営利目的非営利を問わず、二次利用可能なルールの適用、機械判読に適したもの、無償で利用できるもの、いずれの項目にも該当する形で公開されたデータと、というふうに定義をされているところでございます。

委員御指摘の点につきましては、オープンデータの取組の実効性を高めるという観点からのものというふうに受け止めておりますが、先ほどの答弁でもお答えいたしましたとおり、行政データのオープン化につきましては、オープンデータ基本指針に基づきまして、各府省におきまして、データの性質や個別事情を踏まえて、総合的に判断することを基本として推進をしているところでございます。

まずは各府省における主体的な取組が促進されるよう、デジタル庁として各府省の実情や課題の把握を進め、その取組を後押ししてまいります。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

ありがとうございます。

時間になったので終わりたいと思いますけれども、最後のところについては要するに各府省にお任せするというところだと思います。

実態を把握してという話がありましたけれども、今こうやって私が指摘したことによって、少なくとも出産ナビについてはオープンデータ化ができていないんだなということについてデジタル庁さんは今認識いただいたと思いますので、今後この件についてどのような対応がなされたかということをこれからも確認していきたいと思いますので、ぜひともデジタル庁さんの主導的な対応をお願いいたします。

ありがとうございます。

委員長 大串正樹

次に早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

中道改革連合の早稲田ゆきでございます。

それでは通告に従いまして質問をさせていただきます。

まずこのナフサ不足の医療分野への影響について伺いたいと思いますが。

このことにつきましては、さまざまな委員会でも議論がされておりますが、中東情勢の緊迫化、これが中長期化するのではないかというふうな見立てもかなり深まっている中で、非常に厚生労働省も今、相談体制を充実させていただいておりまして、百人体制で、いろいろ医療機関、メーカー、そうしたところに聞き取りをしていただいていることは十分承知をしております。

だけれども、本当にそれだけで、それだけではないかもしれないけれども、並行して、このナフサ不足に対応するその対応策、これがまだまだ見通しが甘いのではないかというふうに私は思います。

17日、経済産業省の資源エネルギー庁の細川成美長官、官房危機管理事故対応即応対策統括調査官。

肩書きがついていらっしゃる長官でいらっしゃいますけれども、この医療分野に向けた優先配分はしないと発言をされました。

また、赤澤経済産業大臣も、日本全体として必要な量は確保できている。

それからまた、今いろいろ納入が遅れていたり、それからまた数量が減ったりしているのは、原因は流通の目詰まりだと、ということを繰り返していらっしゃるわけなんですけれども、本当にそうで、そういう対応、危機意識でいいのかどうかということを私は問いたいと思います。

2024年、令和の米不足、このときの米騒動ですね。

米騒動のときに、当時の江藤農水大臣、米は足りている、足りているとずっとおっしゃっていました。

そうした後手後手の対応となったことを、今、非常に危機的な状況の中で、私も非常に思い出すわけなんですけれども、同じことにならないように、ぜひしていただきたいと思いますが、大臣としてこのナフサについては、もう私が申すまでもなく、単なるプラスチックの製品、原料ということではないわけですね。

生活必需品、そして医療、それからまた物流の資材の後ろにある、非常に基礎的な生活インフラであるということを踏まえれば、この原油、そしてガソリンということも重要でありますけれども、このナフサということが非常に国民生活に直結をするという中で、厚生労働大臣はこの医療物資に優先配分はしないで大丈夫、そして不足はしていないと、今、この現時点でお考えでしょうか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

まず御指摘の資源エネルギー庁の方のお話でございます。

私もこれ昨日ですね、とある媒体で拝見をいたしまして、一心驚いたわけでございますが、状況をよくお話を伺いますと、現時点あるいは当面ですね、ナフサにつきましては、医療分野も含め日本全体として必要な量を確保しているということで、現段階においてですね、それを優先的に配分をすると。

そういったことは考えていない、そういった趣旨だというふうに聞いております。

ですから、これまでからも高市総理からも、たびたび私も御指示をいただいておりますとおり、医療においては万が一の事態は絶対に許されない、そういった強い問題意識の下で、経産大臣と緊密な連携によって目詰まりゼロ、これに全力で取り組むよう指示を受けておりますので、赤澤大臣とも十分に連携をとって、そうした目詰まりが決して生じないように、そして必要な物資が必ず調達ができるように、これからも全力で取り組んでいきたいと考えております。

委員長 大串正樹

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

私もちょっとびっくりしました。

この長官の今、優先配分はしないというその発言、そのときにそれを後で確認されたということですね。

つまりはそうした発言を、というか今の段階では優先配分は医療の方にもしないということを事前には知らされていなかったということだと理解をいたしました。

その上で現段階は、そうですよね。

違うんですか。

そうだと思うんですけれども、現段階で不足はないということは今、また大臣繰り返されましたけれども、現段階で不足はない。

そして4ヶ月分の在庫がある。

また、他からの調達も含めて、半年ぐらいは大丈夫だと高市総理も書かれているようですけれども、発表もしていらっしゃいますけれども、それだけの今、確保しているということだけではなくて、その後、船が入るのか、コンテナが来るのかということの不安に対応をどういうふうにしていくかということが、今、求められているのではないかと思います。

私が街頭に出てまして、一昨日でしたか、シャンプーを作っている会社なんだけど、何も入ってこないと。

そして、ものすごく高いんだけれども、そもそも資材が、原料が入ってこないんだと。

こんなことになったら会社潰す気かというような強い発言もいただきました。

そういう現場の声、私は今相談体制100人でやっていらっしゃる中で出ますね。

安定供給に影響があると判断された事案が34件。

それから対応検討中の事案も24件。

それから改善されたというものも書かれております、10件。

だけれども今後について皆さん、そういう不安を抱いていらっしゃって、実際中長期的になれば、この物資が非常に中東に頼っているということもあり、その対応を進めるべきではないかということを、みんな各委員会でも質問しているはずなんです。

それについて、例えばですけれども、買い占め防止の対策、そういう供給をストップさせないような買い占め防止の対策なども、やはりこの言及をしていくべきだと国民に発表していくべきだと思いますけれども、大臣、そういうことについてもどうなんでしょうか。

それからこの相談体制はいいんだけれども、これでこうしたものは足りている、このことは少し不安があるということをですね、国民にも逆に言い方でその相談を受けるだけではなく、発信もするべきだと思いますが、この2点を伺います。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

今、業界団体を通じまして、供給状況、一斉調査を行っております。

現時点におきましては、卸しの段階で、医療関連物資の在庫が大きく変動している、そういった報告は受けておりません。

また、医療機関における定点観測を含めまして、状況把握においても、現時点では、適正の必要量に見合う量以上の在庫を確保することにした、といった報告は受けておりません。

厚労省といたしましては、既に必要な物資を適切に医療機関へ届けられるように、医療機関、また供給業者団体の双方に対しまして、必要量に見合う量の受注・発注、適切な対応への協力、これを既に文書等で依頼をしているところであります。

今、一斉点検を製造段階、卸し段階をやっておりますし、また、医療機関あるいは企業からの情報提供窓口を設置をいたしております。

まして1.3万の医療機関からの情報はオンラインで随時入手することにしておりますので、そうした情報提供をいただいた場合に、それのリスクを評価分析をいたしまして、すぐさま経産省と連携をして対応を協議をしているということでございます。

委員から今御指摘のあったケースも、もし必要があれば私どもに教えていただいて、その情報をもとに必要な対応は取らせていただきたいと考えています。

委員長 大串正樹

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

改善をしたケースというのは、この進捗状況の方に載っていますけれども、そういう小さな会社の業者さんが一つ一つ相談に厚労省に行く、相談をするということはなかなか考えにくいわけで、私も申し上げますけれども、そういうのが現場ではもう溢れていますよということを申し上げたいんです。

これは医療だけではない、もちろん介護の現場でもですね、グローブ、それからエプロン、そうしたものも非常に入りにくいと言われておりますし、これは分野外ですけれども、第一次産業で言えば農業のハウス、それからまた漁船の軽油、こうしたものも入りにくいというふうに言われているし、もちろん、それから建材で言えばシンナー、それからペイントなんかのそういう業界からは本当に悲鳴の声が上がっているわけですから。

医療分野について、やはり私はここが他も全て大事ですけれども、特に健康と命に直結するという意味においては、やはりここのところ不足はないということで言い切るだけではなくて、もちろん相談体制は整えているけれども、そうではなくて、やはり優先配分も視野にということを、ぜひ大臣には考えていただきたいと思います。

もう4月7日に既に韓国では、食料品の包装材、それから医療品、これについては優先配分を推進するという対応を発表しています。

大臣、今不足はないとおっしゃいました。

だけれども、優先配分について、医療品、こうしたものについて、お考え、対応のお考えはあるかということを伺います。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

すでに流通上の目詰まりなどを解消した例があります。

それはまさにいろいろな情報を私どもが入手しまして、そのリスク評価をしっかりやった上で、経産省と連携をして、各業界等に要請をして目詰まり等を解消しているわけでありまして、そういった意味ではまさに優先的な対応をこれまでからとっているわけであります。

こうした方針はこれからも変わりません。

委員長 大串正樹

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

そうすると優先配分、医療分野における優先配分は考えないということですか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

繰り返しになって恐縮なんですが、NHOの方が昨日おっしゃったのは、もう今既に回っているので、特段その医療の方に持ってくるということは考えませんというだけのお話であって、当然必要なものが欠乏すれば、当然そこにしっかりと命にかかわることですから、優先的に配分していただくのは当然だと考えています。

委員長 大串正樹

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

今は回っているから、そして目詰まりも解消できるぐらいの、改善できるぐらいの、その程度だからという意味で大臣はおっしゃっているんですよね。

だから今後もしそういうことが起これば当然優先配分も考えるという、そういう御答弁でよろしいですね。

確認。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

優先配分といった場合に何をもって優先配分かということはいろいろ議論があると思うんです。

ですからそこは経産省としっかり連携をして取り組んでいきたいと考えておりますが、私どもとしては当然命や健康に関わる分野というのは非常に大事でありますので、そこで何か供給が止まったり、供給不安が起こったりということであれば、当然政府としては優先的に対応するということだと考えています。

委員長 大串正樹

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

今後の対応としては、医療に関して、また、命と健康にかかる部分について、対応も考えるということを確認させていただきました。

それでは、健康保険法の115条の高額療養費についてでございます。

これにつきましては、昨日、参考人に質疑が行われました。

これ、議事録の方を資料として付けておりますので、お目通しをいただければと思います。

私どもが、そして中道、チームみらい、共産の議員立法として、国民が安心して利用できる高額療養費制度の見直し法案、これを提出をし、趣旨説明をしたわけですけれども、このことについて、参考人の難病患者団体代表の大黒博史参考人からも、受け止めと評価を、高く評価をしていただきました。

それはやはり、ご自身たちが、ご自身たちというか、大黒参考人が、この専門委員会の方にずっと参画をされて、その中で足りない部分を載せて、この法案に明記をされたことが、評価をしていただいたということだろうと思います。

大臣、この法案について。

これは私も115条で長期療養者に配慮したということはもちろん評価をさせていただきますけれども、そうではなくてさらに不十分な部分について私たちは法案としてこれを追加にさせていただいているわけですが、これについての評価を、大臣の評価を伺いたいと思います。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

はい、これは議員立法としてですね、もう既に国会に提案を提出とされているものでありますので、大変恐縮でございますが、これはやはり国会で御議論いただくべきものでありますので、政府の立場としてコメントをさせていただくことは差し控えたいと考えています。

委員長 大串正樹

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

いや、付けているわけですから、大臣としてではなく、じゃあこの不足の部分をこういうふうに足したということについて、不足の部分、私たちはそう思っているわけなんですけれども、例えば多数回外と年間上限、これは評価をしておりますけれども、そこに入らない方も大変多いということで、私たちはもっと家計の調査、それから治療断念につながらないようにということで調査を進めてくださいとか、等々のものをこれで書かせていただいておりますが、その点については大臣、法案の中身について今2点申し上げましたけれども、このことについてはどのようにお考えでしょうか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

繰り返して恐縮なんですけれども、法案の中身についてコメントすることは差し控えたいと考えています。

委員長 大串正樹

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

それでは次の質問に移りますが。

この議事録の方をお読みいただきますと、8回ありましたけれども、この段階では金額が示しておらず、その話は私たちはしていないという形になっています。

今後もこの高額療養費制度を堅持していく必要性については認識は一致しました。

だけれども高額療養費制度だけでなく、医療保険制度改革全体の中で議論していくというところが方針として示されて、そこが共通認識だったと。

残念ながら、この中で高額療養費制度の金額が決まったと、この制度改革全体の中で決まったということは、私にはそういうふうには考えられないとおっしゃっているわけです。

そして、だから残念ながら、私たちはこの金額について提示はされたけれども、基本的にきちんと議論したわけではない中で決まってしまったということなので共同声明を出しましたというふうに言われております。

それでこれまで大臣も総理もですけれども、患者の方たちが参画をして、確かに参画はされております。

でもその中で議論をしてきた、この金額も含めてだから納得をいただいているというような御発言をたびたびされておりますけれども、そこは違うのではないかと。

ここではっきり、この議論には、金額の議論には、最終的な、それについては議論をしていないとおっしゃっているわけですから、それはミスリードではないかと思いますが、大臣、御見解を伺います。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

まさに第8回目に、基本的な考え方につきまして、いくつかの論点についてお示しをさせていただいて、それについて御了解をいただいているものだと、私どもとしては承知をしております。

その上で、具体的な金額につきましては、政府として決定をさせていただいた上で、第9回の予算案決定の前に、第9回にお示しをさせていただいているものであります。

早稲田委員の質問の中でありましたけれども、医療制度全体の改革はもちろん必要でありますので、これは高額療養費のみならず、その他の金融所得の勘案であったり、あるいはOTC類似薬の関係であったり、そうしたものも審議会等の議論を経て、この専門委員会の場ではありませんが、審議会等の場を経て、全体として改革を進めさせていただくことを決めているわけでありまして、全体感を持って、私どもとしては取り組ませていただいているところであります。

委員長 大串正樹

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

他の議論もしてきたというのは先ほど古川委員の中でももちろん聞いておりますけれども、この高額療養費制度の専門委員会の中では、あくまでもここを減らすということを主眼に考えてきた専門委員会ではないでしょうか。

それでは伺いますが、資料の方をご覧ください。

資料の4ページでありますが、これは大臣おっしゃるとおり、一番下の黒っぽいグラフですけれども、それで言いますと、これは全部、厚生労働省の資料から、安藤道一、立教大学経済学部の教授がお作りになったものを、全関連の天野理事長が、予算委員会の中央公聴会で出された資料です。

その中身を見ていただきますと、多数が意外とは変わりません。

そして、現行制度が真ん中の黒い線ですね。

それから月額上限というのが、ここに新たに非常に引き上がったという数字をこのグラフ化している。

これを見ていただきたいと思います。

こうしたことは示されていないんですね。

大臣、先ほど古川委員がおっしゃっていた医療経済学の先生も入れてデータをきちんと出した方がよろしいのではないかと、私も本当にその通りだと賛同いたします。

私たちもこの金額が出てからこういうふうに見るわけですし、それから厚生労働省も20のパターンを出していただいているけれども、ほとんどがこれ減額になる方の数字だけ、そういう例示だけを出していられます。

2つぐらいが増額になる方だと思いました。

そうではなくて、今ここで示させていただいた今の4のものを見れば、明らかにこれだけ7%から38%まで増額をされると。

月の自己負担額ですけれども、それが9万円、11万円になれば38%増えるということは非常に厳しい状況です。

その中で6ページを開いてください。

これは所得が仮に長期の療養をしている、それからまた短期でものすごいお金がかかる方でも、所得がそのまま維持された場合のケースでありますけれども、月額で見ると維持されている場合でさえ、この4割以上になっている方が、ほぼほぼほとんど8割以上。

これ全所得区分で言っていますけれども、それからまた全所得区分で、今度所得減少ということも、本当にこれはあり得るんです。

アンケート調査を団体の方が取られたときには、3割の方が前年よりも所得が低くなっているという調査結果も出ております。

それはつまり治療しているから、今まで通り働けないというケースが当然出てきます。

それを見てみますと、全てこの年収の低い200万円未満の所得の方についてはできないけれども、それ以上の方の試算をしたときには、これがみんな4割以上、つまりは生活困窮に陥ってしまうような、WHOの破滅的支出という言葉がありますけれども、それに陥ってしまうということが、これでお分かりになると思います。

そうしたことを踏まえて、私たちは法案を提出しているわけなので、ぜひこれは他党の皆様にもお考えをいただきたいと思います。

政府が繰り返しおっしゃっているのは多数回該当と、それから低所得者の方への配慮ということはありますが、じゃあ全体で、先ほども質疑の中で、負担増の人、負担減の人、何人ぐらいですかって言ったら、それ、試算してないっておっしゃるじゃないですか。

試算できないっておっしゃるけど、そんなことあるんでしょうか。

じゃあ私の方から伺いたいのは、だいたい負担増の方が何割で、負担減になる方、今度の新しいこの改正で、どのくらいいらっしゃいますか。

どちらが多いんでしょうか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

まず今回の見直しは度々申し上げておりますとおり、制度全体の持続可能性を確保する観点から、低所得の方の負担に配慮をしつつ、主に療養期間が短期の方に対しては、一人当たり医療費の伸びに応じたご負担をお願いをしています。

その一方で、先ほど委員からもご指摘のあったとおり、多数回該当の維持であったり、年間上限の新設などで長期療養者の方へのセーフティーネット機能を強化。

その上で自己負担増になる方と負担減になる方でありますが、その方が負担増、負担減というよりも、現在の制度が適用された場合に比べて負担が増える、減らない、そういった趣旨だというふうに思いますけれども、先ほど来副大臣が答弁をさせていただいたとおり、正確な数字自体を申し上げることは困難であると考えております。

ただ、一般的に申し上げましても、高額療養費を利用される方のうち、長期の方が全部自己負担減になるという数字ではないと思いますよ。

質疑者 早稲田ゆき

よく厚生労働省の中の皆様に聞いていただきたい。

いろいろなデータがあるから、そこを持って全て見ることは私だってできないし、大臣もまだ無理かもしれませんけれども、短期というと、いかにも1ヶ月だけ、今回だけ大きな治療をしたというふうに受け取られかねませんけれども、そうではなくて中期で何ヶ月かもやっている。

1年以上なんだけれども、その中で3回以上にはならない。

だけれども、また年間上限の50数万円にも該当しないけれども、毎年、月5万円、6万円というのがかかっているという方も大変多いわけです。

それで今、大臣おっしゃっていましたけれども、短期の方も含めて、とにかく自己負担増になる方の方が多いということで、当然、今回の改定はそういうものですね。

自己負担増が多いわけですね。

それでよろしいですね。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

先ほどから申し上げておりますとおり、高額療養費制度を適用される方のうち1回、年1回、あるいは年2回ということが圧倒的に多いわけでありますので、そこを医療費の伸びに応じて引き上げさせていただいておりますので、ですから相対的に引き上げるその方については、現行制度に比べて負担が多くなるということはそのとおりかと考えています。

質疑者 早稲田ゆき

早稲田ゆき。

もう一度お調べいただきたい。

年1回、2回という方だけじゃないと思います。

各月で通っているから、12回の、びっちり12ヶ月通わないけれども、2ヶ月に1遍、3ヶ月に1遍の5万円、6万円という、そういう治療の方も大変多いと聞いています。

大体が毎月にはならないというふうにも聞いています。

その中で、圧倒的にやはり自己負担増になる方が多い改正だということはよくわかりました。

その上で私はやはりこのことについては議員立法で不足の部分を上乗せをして、そしてみんなでもう一度これを考えていくということが絶対に必要だということを申し上げたいと思います。

次の質問に移ります。

OTC類似薬を対象としました一部保険外療養の創設についてですけれども、この一部保険外療養の方は、配慮対象者の患者の方には、これまで同様に保険給付も維持する一方、それ以外の患者さんに保険給付水準を切り下げるものであります。

同じように保険料を払っているのに、患者によって日常的に受けられる医療内容に給付の差をつけるということ、必要な医療、診察、検査、処置、投薬等を等しく給付する国民皆保険の趣旨に反するのではないかと、反することにはならないかと思いますが、大臣のご見解を伺います。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

はい、すいません。

先ほどの答弁で、私ちょっと不十分だったかもしれませんが、委員からご指摘のあったとおり、2ヶ月に1回とか3ヶ月に1回の方については、最初の3回までは、当然先ほどお話をしておりますとおり、負担が上がるわけでありますが、それを超えましたら、多数回該当に該当することになりますので、そこは今の制度と変わらないということは、ご理解をいただきたいというふうに思います。

その上で、今、OTCの関係でお話がありました。

医療保険制度におきましても、これまでからも保険外併用療養費制度等において、患者の状況や治療の特性に応じて給付内容に一定の差を設けているものがございます。

ですから本制度につきましても、そのような趣旨のものではございますが、本制度につきましては、保険を使って医療用医薬品の処方を受ける方と、保険を使わずにOTC医薬品で対応する方との公平性、これを確保する観点から、必要な受診を行った上で結果的に対象となるOTC類似薬が支給される場合に、別途の負担を求めるものであります。

引き続き必要な受診が確保されますように、別途の負担は急激な負担増とならないよう、薬剤費の四分の一に設定をするほか、別途の負担を求めない、例えば、がんあるいは難病患者等に対する配慮措置も今後検討していくことにしております。

山本香苗 (中道改革連合・無所属) 59発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

本制度におきましては、非保険者間の公平性を確保するために一定の場合に別途の負担を求めるものでありますので、その医療保険制度の趣旨に反するものだとは考えておりません。

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

現役世代の保険料負担軽減ということもずっとおっしゃっているわけですけれども、この場合保険料の軽減額は年間400円でありまして、それに対して、現役世代に多い花粉症の方、かえって負担増となる事例も寄せられております。

月額で負担が1500円というふうになるということもありますので、決して公平かどうかという意味においても、もっときちんと考えていく必要があると私は思っています。

それから最後、出産費用の無償化における産通緩和ケアの加算ということも提案をさせていただきたいと思います。

前回の15日の厚労委においても、環境整備をしていくということを大臣から御答弁いただきまして、これを評価させていただきますが、例えばですけれども、標準的な費用に含まれないとしても、人の痛みというのはいろいろ違いもありますけれども、やはりここのところは、例えば、産通緩和ケア加算といった給付の在り方、これも考えていくべきではないかと思いますが、大臣の御見解を伺います。

委員長 大串正樹

厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

もう御案内のとおりでありますが、分娩の経過というのは多様で、さまざまでありますので、そうしたことも踏まえまして、今回の見直しにおきましては、正常分娩1件あたりの基本単価を設定した上で、施設の体制、あるいは地域における役割、こうしたものを評価をいたしまして、加算を設ける考えであります。

御指摘のような産通緩和ケア、もちろん大切でありますが、この行為に着目した加算ということは、現在は想定をしておりません。

ただ、具体的な水準ですね。

この水準につきましては、今後保険料の影響、あるいは助産所も含めた分娩取扱施設の経営実態、これもよく見ていきたいと考えておりますので、そうしたものを踏まえて、関係者の御意見丁寧にお伺いをしながら、施行に向けた準備を進めていきたいと考えています。

委員長 大串正樹

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

時間が来ましたので終わりますが、ぜひ助産所も含めてしっかりやっているところの調査をしていただきたいと思います。

以上です。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

次に山本香苗君。

質疑者 山本香苗

中道改革連合の山本香苗でございます。

早稲田委員に引き続きまして質問させていただきたいと思いますが、まず最初にですね、医療機関の業務効率化、勤務環境改善支援についてお伺いしたいと思います。

今、医療の現場では、入院患者の高齢化に伴いまして、ADLの低下や廃用症候群の進行だとか、また転倒リスクの増大といったものが顕在化しております。

こうした中で、リハビリテーションの早期かつ積極的な介入というのは、患者さんの機能回復や重症化予防に資するだけではなくて、いろいろな多職種の方々との連携、その円滑化を通じて、医療機関全体の業務効率化の向上に資する、そのような重要な機能を有していると私は考えておりますが、厚生労働省としては、どのような見解をお持ちでしょうか。

委員長 大串正樹

森光一生局長。

政府参考人 森光一生

お答えさせていただきます。

急性期から回復期までリハビリテーションを積極的に取り入れていくということは患者の回復にとって非常に重要であるというふうに認識しております。

そのため早期リハビリテーション加算等を設けることで発症初期のリハビリテーションを推進しているところでございます。

また、議員御指摘のとおり多職種との連携ということで患者の早期退院やADLの維持、向上を目指し看護・多職種共同加算。

これを新設したところでございます。

これら急性期の特に早期からのリハビリテーションに関する点数の評価の引上げや病棟への配置を要件とする点数区分の新設等によりリハビリテーション専門職が回復期リハビリテーション病棟や訓練室以外の病棟等でより急性期から活躍するということを期待をしているところでございます。

委員長 大串正樹

山本香苗君。

質疑者 山本香苗

患者さんにとっての治療効率のみならず、業務改善というところではどういう評価ですか。

委員長 大串正樹

森光一生局長。

政府参考人 森光一生

この私どもリハビリテーション、これが早期から実施をされる、そしてまた多職種共同で円滑な引き継ぎ、そしてなされるということによりまして、リハビリテーションに携わる理学療法士、作業療法士等のリハビリ専門職の業務改善にもなりますし、またそれを通じて看護職やそのほかの職員の業務改善にもつながるというふうに考えているところでございます。

委員長 大串正樹

山本香苗君。

質疑者 山本香苗

今回法改正を通じまして、業務効率化、勤務環境改善に取り組む医療機関を支援する事業を地域医療介護総合確保基金の方は新たな区分にするということでありますが、この事業においてリハビリテーションというのはどう位置づけられているんでしょうか。

委員長 大串正樹

森光一生局長。

政府参考人 森光一生

はい。

この業務効率化を目指すこの基金の創設ということでございますが、その対象としてリハビリテーション、これの業務効率化というのも対象としておりまして、私ども法改正に先行して実施します、令和7年度補正予算における補助事業では、その医療機関の業務効率化計画において設定する目標の例示として、リハビリ職種の場合には、御指摘の入院後早期リハ介入率の増ですとか、そういうことを例示をしておりまして、そういう形でリハビリ専門職、それからリハビリテーションに関わる方々の業務改善というのも、この対象としてしっかり進めていきたいというふうに考えているところでございます。

委員長 大串正樹

山本香苗君。

質疑者 山本香苗

先日愛知県にあります藤田医科大学病院のリハビリテーション部門を視察をさせていただきました。

藤田医科大学というのは御承知のとおりロボットリハビリの先進拠点でありまして、国際的にも大変高く評価されているんですけれども、国内であまり知られていない。

最近羽田空港のところにも新たな拠点を作られて、参議院の予算委員会が視察に。

私たちもぜひ見に行きたいなと思っている次第でございますけれども、このロボットリハビリテーションを導入することで、どういうことが起きているかというと、動作の自動計測や、また評価のデータ化が進んで、評価記録業務の効率化が図られておりました。

また、発症数日の早い段階で、この重度の介助を要する患者さんに対して、従来はなかなか、他一人の療法士さんが歩行リハビリが困難な場合に抱えてやるってすごい難しいので、複数人でやらなきゃいけないわけなんですけれども、ロボットの活用によって、1人の療法士さんでリハビリテーションが可能となったおかげで、より集中的なリハビリ提供が実現でき、急性期病棟の在院日数の短縮にも寄与するなど、医療機関全体の業務改善に大きく貢献していると伺いました。

このように、藤田医科大学病院みたいなピッカピカのところもこういう形なんですけど、実は私の地元の堺にもですね、極めてリハビリテーションに一生懸命やっている医療機関がございまして、そこもですね、回復期リハのところで、一台3000万。

高い。

だけど、患者さんのためにという自財源の中から購入されて、そしてこれを導入している。

それによって何が起きているかといったら、患者のデータ化のところが今まで3、4人かかっていたところがですね、瞬時に終わるわけですね。

それによっても極めて効率的だということで導入されているわけなんですが、ロボットなど医療機器によるリハビリテーション、治療効率を上げるだけではなくて、業務改善の効果もめちゃくちゃ大きいと。

こうしたリハビリテーションによるロボットなどの医療機器も、この事業の補助対象になるということでよろしいでしょうか。

委員長 大串正樹

森道医政局長。

政府参考人 森道

お答え申し上げます。

今回の法案に盛り込んだ基金の事業というのは、対象となる機器、それからサービスを指定する仕組みではございませんで、業務の効率化や勤務環境を改善するものであれば、幅広く対象となるものだと考えております。

次に基金事業の対象とするという際には、補助を受けようとする医療機関に対して、業務効率化ですとか、勤務環境改善への効果、これの確認、それから既存の財政支援との関係を整理する等の精査は必要でございます。

ただ、そして、個別具体的に判断をしていくこととなりますが、御指摘のリハビリ用ロボットも含めて、そのような、いわゆる業務改善、業務効率化や勤務環境を改善に資するものというものであれば幅広く対象とするという考え方でございます。

委員長 大串正樹

山本香苗君。

質疑者 山本香苗

実はこの点あまり知られておりませんで、私も補助要綱とかQAとか見させていただいたんですが、ロボットという文字が出てくるとすると、薬剤検体搬送ロボット、この程度なんですよね。

全然皆さんの意識は全く、ただ単にDXスマホとかそういう事務業務効率みたいなところばっかり見ていて、こういうものがしっかり物は規定しないけどちゃんと業務効率が測れるものだったらこういうものの対象になるんだということを改めてぜひ周知をしていただきたいと思うんですがどうでしょうか。

委員長 大串正樹

森道医政局長。

政府参考人 森道

お答え申し上げます。

今回の業務改善に資するそういう基金につきましては、まず利用していただく医療機関から計画を出していただきますが、その効果、その機器を使ってどういう効果があったのか、そういうことについても私ども収集をした上で、それぞれの病院がこういう機器を導入してこういう効果があったということを収集して、それを公表していくという形によりまして、それぞれの医療機関が自分の提供する医療サービスに合った形で、いろんなものを検討し、導入していくということに資するような取組をしていきたいというふうに考えておりまして、その一環でリハビリに関しても進めていきたいというふうに考えております。

委員長 大串正樹

山本香苗君。

質疑者 山本香苗

しつこいのでごめんなさい。

ぜひQAに書いてもらいたい。

委員長 大串正樹

森道医政局長。

政府参考人 森道

業務効率化に関する例として、さまざまなものがありますので、その中に含めるということは可能だと思っております。

委員長 大串正樹

山本香苗君。

質疑者 山本香苗

ぜひよろしくお願いしたいと思います。

午前中の質疑の中では予算規模が少ないから、そもそもこんなんできるかみたいな話もあるんですが、ぜひそこは予算、しっかり頑張っていただきたいと思いますし、あとまた、これ事業は補正でやったんですよね、令和7年度。

めちゃくちゃ書類大変と。

もう現場の方は、これが極めて負担が大きいと伺っておりますので、ぜひそのあたりも改善をしていただきたいと思います。

先ほどのリハビリテーションは救世機大事だという話なんですが、予防介入はめちゃくちゃ大事だと私は思っております。

地元の医療機関なんかで聞きますと、予防介入といったときに、医療機関は手弁当で、持ち出しで、今、例えば地域で高齢者の方が集まるような、うちの地域だとふれあい喫茶とかやってるんですね。

朝、パンとコーヒーぐらいを100円ぐらい出して、そういったところに来てる高齢者の方々にふれる予防といろいろ言っていて、気になる人たちにはちょっと声をかけて受診を呼びかけると。

で、これをなんで手弁当でやってるかってことなんです。

で、これ業務効率の改善にもつながるんだってわけなんです。

なぜかっていうと、日頃から人間関係できますよねと。

そうすれば、あの人おるんやったら、ちゃんと先に早く病院行こかと、早く受診につながると。

で、何かことが起きる前に、ちゃんと電子カルテに既往症だとか、さまざま乗っとけばですね、パッと倒れた時にはすぐに対応できて、一番、この入院の時のヒアリング業務ってものすごく病院にとって負担になっていて、こういったことの軽減にもつながるし、何だったら予防介入で地域にどんどんどんどん出してやってるんだと。

ただ、これ全部持ち出しと。

私は業務改善というときに何でもかんでもDX、DX、こういう地味な活動こそぜひ見てあげて支援をしてもらいたいと思うんですが。

どうですか。

委員長 大串正樹

森光井政局長。

政府参考人 森光一生

お答え申し上げます。

ご指摘の地域での、まさに地域包括ケアの一環としてなされるような活動ということについては非常に重要なことであると思いますし、これからこの2040年に向けて、まさに地域に必要な医療を提供する、そしてそれをいかに効率的に、そしていかに効果的に届けるのか、そしてそれを一緒につくり上げるのかということについては非常に重要なことだというふうには理解をしております。

けれども、今回の基金に関しては、やはり先ほどありましたように、非常に高額な基金等を必要とするような医療機関の場合が非常に多いということもありまして、この基金という形で数年にわたって支援を継続的にするということで、この基金をつくったという経緯がございます。

取組に関しては、私はしっかり重要なことだと認識をしておりますが、今回の基金については、やはり導入にかかって当初どうしても必要なお金がかかるといったものに関して支援をするという目的で作らせていただいておるということでございます。

委員長 大串正樹

山本香苗君。

質疑者 山本香苗

基金は基金なんですけれども、DXだけが業務改善じゃないということなんですよ。

いろいろな作業を見直す中で、本当に必要なものにお金をつけていくべきだと思うので、適正会議会やるじゃないですか。

そういう中で、こういうこともね、ちゃんと入れてってください。

そうしたら、何かの形で評価しますぐらいね、やってほしいなと。

ぜひ、森光井さん、ご検討いただきたいと思いますし、大臣もうなずいていただいておりますので、ぜひご検討いただきたいと思います。

理学療法士とか作業療法士、言語聴覚士といったリハビリテーション専門職というのは、こういった予防ですね、フレイル予防だとか重症化予防など重要な役割を担っていただいているんですが、根拠法である理学療法士法及び作業療法士法や言語聴覚士法においては、例えば、理学療法士法の業務と書いているところは、身体に障害のある者に対し、基本的動作能力の回復を図るための治療と規定されておりまして、回復なんですよね。

予防の視点がもう明確に欠けているわけなんですよ。

つまり、やっているのに法律に書いていないというか、現状に法律がついていっていないというのが正しいんだと思うんですが、ぜひ、リハビリテーション専門職の役割を予防から生活期までしっかりと含めて明確化する観点から、この理学療法士法等根拠法の見直しをそろそろやっていただけないかと思うんですが、どうでしょうか。

委員長 大串正樹

森光井政局長。

政府参考人 森光一生

お答え申し上げます。

議員御指摘のとおり、リハビリテーション専門職には介護予防事業等において、転倒予防の指導など、入院に至る前からの役割、まさに予防に関しての役割というのは大きいと認識しておりまして、地域の中で活躍いただくことも重要なことであるというふうに認識をしております。

一方、介護予防事業の提供については原則として特別の資格なしに行うことができて、リハビリテーション職種が行うことも可能であるということから、現場での解釈に混乱が生じないように、平成25年に介護予防事業等において理学療法士という名称を使用することが可能であり、そして診療の補助に該当しない業務というのは医師の指示は不要であるというような通知を発出しておりまして。

今後さらにリハビリテーションの職種がより一層能力を発揮して活躍することを期待しているところでございます。

委員長 大串正樹

大串正樹委員長山本香苗君。

質疑者 山本香苗

山本香苗ということは法改正は検討しないということですか。

委員長 大串正樹

森光医政局長

政府参考人 森光一生

議員お指摘のとおりの活動というものについては、法解釈上、いわゆる理学療法士、作業療法士の方が携わって、そして活躍されるということに関しては、障害になるということは、今現在ないという状況でございまして、ということでございます。

質疑者 山本香苗

山本香苗障害になるならないじゃなくて、きちんと位置づけて、それをやっていくという体制をね。

もう時代は1965年ですよ、できたの。

もう見直す頃だと。

見直す時期だと思っておりますので、職能団体の皆さん方も要望されておりますことをご存じだと思いますが、しっかりぜひ、私はこれをしっかり位置づけていただきたいと。

解釈の云々の話じゃなくて、きちんと活躍できる分野を、ちゃんと法律で担保してあげていただきたいと思います。

もう一つ、処遇改善についても伺いたいと思います。

予算委員会でも大臣にお伺いしたと思うんですが、令和7年度補正予算と、令和8年度の診療報酬。

しっかり対応しますということなんですが、確認して確実に引き上げていただきたいと思うんです。

聞いたら職種によって調査し確認すると聞いているんですけど、じゃあどういう職種でやるかまだ決まらないというので、ちゃんと3職種それぞれ確認をしていただきたいと。

そして確実に引き上げているかどうか確認をしていただきたい。

よろしくお願いします。

委員長 大串正樹

森光医政局長

政府参考人 森光一生

お答え申し上げます。

令和7年度の補正予算の医療介護等支援パッケージでは、医療機関、それから介護事業者への給付金を支給するということで、賃上げを支援をしております。

支給額は必ずリハビリ職務を含めた職員の賃金改善に充てるということとしておりまして、賃金改善に充てられなかった場合には返還を求めるというところまで規定をしておるところでございます。

まずこの支援を速やかに行き届かせるとともに、リハビリ職務を含めて実績報告や調査において賃金改善の状況を確認し、現場で働く幅広い職種の着実な賃上げにつなげるよう取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。

質疑者 山本香苗

山本香苗職種別に、丸めてじゃなくて、職種別に確認していただけるということですか。

委員長 大串正樹

森光医政局長

政府参考人 森光一生

その実績の報告ということでございますけれども、この補正予算等々については、基本的に全医療機関を対象に支給をするということにしております。

そうしたときに医療機関側の負担というのもあります。

また全職種というした場合に、医療機関によっては雇用されている人の数というのが非常に少ないところもあるということもありますので、どのような形で実績報告書をもらうのか、どういう形でもらうのかというのについては、これから少し工夫をさせていただきたいと思っております。

質疑者 山本香苗

山本香苗紐付いていないんですよね、今の段階で。

ぜひそこで工夫という形で見えるようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

大臣にお伺いしたいと思います。

その予算委員会で厚労省の中にこれまでも何回もお話ししていただいて、リハビリテーションを統括してみる部署がないという話を。

制度の中にはきちっと埋め込まれているんだけれども、今回もいろいろ答弁をやるにあたって、老健局とやり取りしなきゃいけないのか、医政局だけでいいのか、さまざまいろいろあって、大変なんです。

ぜひそういう観点からリハビリテーションを統括してみる部署がないということを指摘したら、大臣から「リハビリテーションとそれに関連する皆さんを応援できるような省内の体制はこれからしっかりと整えさせていただきたいと考えています」と御答弁をいただきました。

2月27日。

進捗状況いかがでございましょうか。

必ずやっていただけるんですよね。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣現在も省内の関係部署にリハビリテーション専門職の資格を持つ職員の方を適切に配置をするなど、関係各種の連携を図る体制を整えております。

これまでからも関係課による定期的な打ち合わせというのは行っているんですけれども、今回新たにリハビリテーション政策に係る関係チームのようなものを立ち上げさせていただきたいと考えております。

名称はこれから考えます。

それでワンストップで窓口も設けていきたいと考えています。

質疑者 山本香苗

山本香苗今もっと踏み込んでという応援をいただきました。

私ももっと踏み込んでいただきたいんですね。

いろいろこの間、加藤元厚生労働大臣ともいろいろ議論をさせていただいたんです。

厚生労働省の省内の作り方としてですね、やっぱりどっかにないとですね、こう連携だけで薄まるんですよ。

必ずどっかにないといけないと。

じゃあ医政局だとちょっと違うよねと。

で、いう話の中で、きちっと連携体制、チーム作っていただくのはまず、一歩だと思うんですが、その次の段階も見据えてご検討いただけるチームにしていただきたいと思っております。

必ずお待ちしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

次に市町村国保、ガラッと変えます。

市町村国保についてちょっとお伺いしたいと思うんですが、市町村国保は、今、保険者の高齢化、また今、勤労者社会保険の推進により、加入者がどんどん減っているわけです。

また、財政基盤が脆弱で、保険料の上昇にも歯止めがかからない。

高い。

それに加えて事務処理体制についても人員不足や専門性の限界によりまして、医療費適正化や保険事業、データヘルスの推進にも、もう十分やりたいけれども取り組めていないというお声が寄せられております。

厚生労働省はこうした市町村国保の実態をどう見ていらっしゃいますでしょうか。

政府参考人 狭間

狭間保健局長、お答えいたします。

国民健康保険は、今、委員からご紹介いただきましたような構造的な課題を抱えている上に、現在、特に国民健康保険の事務を担っていただいている市町村では、人口減少の影響などによりまして、一般行政職員、保健師を含めた人材不足が課題となっております。

将来的には、保険者としての事務の実施に支障を来す恐れもあるとの指摘もいただいておりまして、対応が必要と。

委員長 大串正樹

山本君

質疑者 山本香苗

私も今回、市町村の事務処理体制というのを改めていろいろな資料で拝見させていただいていたら、やはり人口1500人規模の小規模町村においては、資格管理、保険料の決定、賦課、徴収及び保険給付を常勤職員1人のみで担当。

保険事業に就いた保健師2人で実施。

大変ですよね。

かつ、専任の職員はどんどんどんどん減っていって、約10%この間減少している。

本当にやる人がいないという状況の中で無理にやっているわけですけれども、今局長がおっしゃっていただいたように、いろんな形で事務の標準化とか、さまざまやってきていただく中で、国保の都道府県単位化というものも後期高齢とかでやってきていただいているわけですが、実務の負担というのは法律で法定事務をやるだけでも、ものすごく市町村に業務というのは集中しているわけなんですね。

特に今紹介したように小規模の自治体というのは、もはや現場は限界という状況になってものすごく厳しいと。

そういう状況を認識していただいていたからこそだと思うんですが、今この3月ですか、中間取りまとめをやっていただいておりますけれども、都道府県の連合会の方の、ただ、ただ、都道府県も結構格差があって、バラバラなんですよね。

なので、同時に、私はぜひとも、全国の知見を集約して、横断的に支援する体制の中核として、国民健康保険中央会の機能強化も、極めて重要だと思っております。

なんですが、しかし、国民健康保険中央会という、この間、業務の高度化、いろんな業務をどんどん追加していっているわけで、専門性も高いものもいっぱいやって、急速にこれが進めてあるわけなんですが、すなわち極めて公益性の高い役割を担っているんですけど、はたと見たら、法人格は依然として、公益社団法人なんですね。

公益社団法人にとどまっているわけなんです。

現在の枠組みのままで、本当にこの求められる機能というのは十分に果たし続けることができるのか、制度的な限界があるんじゃないかと思うんですが、この国民健康保険中央会の法人の在り方、あり方を含めて、しっかりと見直しを図るべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

大臣、いかがでしょうか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野大臣。

御指摘のとおり、国保連合会を通じた自治体支援を協力的に進めることに加えまして、今後医療DXによる効率化の推進と公益性の高い業務を担う観点からも、国保中央会これについても機能の強化が必要であると考えております。

法人格の問題はまた局長から答弁があると思いますが、そうしたことも含めましてしっかり検討していきたいと考えています。

政府参考人 狭間

狭間局長、国民健康保険中央会の法人格については、委員御指摘のとおりでございます。

今後、ますます重要な役割を担うという点においては、国民健康保険中央会が連合会のいわば集合体であるという性格もありますし、また今おっしゃったように、少しセンターで全体を束ねていくという役割と、少し違った性格の要素もありますので、どういう形がいいのか、関係者も含めてしっかり検討してまいりたいと思います。

委員長 大串正樹

山本君

質疑者 山本香苗

公益社団法人ということは、指導官と厚労省じゃないということなんですよ。

今、めちゃくちゃ重要な業務を担っていただいているのに、このままでいいのかという問題意識でございますので、ぜひ今大臣、また局長ご答弁いただきましたけれども、問題意識は認識していただいていると思いますので、関係者の方がたくさんいらっしゃいますから、ここで決め打ちでおっしゃれるような話ではないとよく認識しておりますので、しっかりこの点、ご議論いただきたいと思います。

ちょっと時間が迫ってまいりましたので、ちょっと大きい問いを飛ばさせていただいて、最後のところに。

年金に関心に、ぜひともこれはという質問を最後にさせていただきたいと思いますが、社会保険制度における氏名の表記問題ってあるんですね。

どういうことかというと、今、我が国において外国人労働者が増加する中で、氏名の表記がローマ字だとか言語表記のみで、統一的なカタカナ表記が制度上、位置づけられていないことによりまして、社会保険の手続きにおいて、今ちょっと困難が生じております。

と言いますのは、住民票においては、カタカナ表記は記載されていない。

カタカナは、必須記載事項じゃなくて、任意なんですね。

そして、外国人本人であっても、自らの氏名のカタカナ表記がどれが正確なのか、必ずしも判断できるわけじゃないんです。

その結果どういうことが起きているかというと、事業主や社会保険労務士が手続きのたびに、本人が発音するこれを聞き取ってカタカナで書いているわけなんですけれども、そうすると年金事務所において、年金事務所は住民基本台帳が見られる端末があるじゃないですか。

出してきた紙を見て、事業主が出してきた資格取得届出のカタカナ表記を見て、「違う!」とか言って、受け付けてくれない場合があるんです。

その場合、どうするかというと、自治体の窓口まで、その方を連れて行って、そして住民基本台帳に載っているカタカナを教えてもらわなくちゃならないという形で、現場でものすごく大きな負担になっております。

こうした状況をこのまま放置していると、名寄せが。

その他の手続きにおいても同様の課題があって、本来この問題は政府全体として検討すべきものであると思っているんですが、そんなことを待っていたらこの問題ものすごく大きくなっていって、第二の記録問題みたいになったらもうえらいことになりますので、特に社会保険の問題は極めて重要ですから、まず社会保険手続きにおけるカタカナ表記問題の解消を速やかに図っていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

政府参考人 三好

三好審議官、お答え申し上げます。

まず1点、記録問題と言っているところというのは、今、外国人の方について発生していないというところをご説明したいと思います。

これは外国籍の方の社会保険加入の際に手続きというのは、事業主さんに提出いただく届け書と、住民基本台帳の情報一致を確認して処理を進めているということでございます。

具体的には、例えば外国から初めて来られたような方については、届け書に記載されたマイナンバーをキーとしまして、住民基本台帳情報と照合しまして、両者が一致しているということを確認して、基礎年金番号を振り出して、

沼崎満子 (中道改革連合・無所属) 65発言 ▶ 動画
政府参考人 政府参考人

年金記録として保管すると。

その方が、例えば転職したというような場合には、既に基礎年金番号が付番されていますので、以後も同じ番号で管理していくと。

つまりは、住民基本台帳と突合して本人確認をしているという点。

それから、マイナンバーや基礎年金番号のように、一人に生涯一つ振り出される番号というのをキーとして、内寄せをして管理をしているということでございますので、いわゆる記録誤りとか、給付漏れとか、こういうことは生じないような仕組みになっているというふうに思っております。

他方で、今、先生からいろいろご指摘もいただきましたように、いわゆる現場でいろいろ本人確認するのが、手続きは混乱と言いましょうか、手間がかかっているというところは、実態把握をしております。

これは年金記録システムは先ほどご紹介いただきましたように、外国人の方というのは振り仮名のみで管理をしておりますので、ある外国籍の方が転職されたときには、また新たに振り仮名で届出をしていただいて、それがもともと登録されている振り仮名と合っていない場合には、本当に本人かどうかというのを確認する必要がございますので、事業主さんを通じて確認する。

必ずこれは本人の方に事務所まで来ていただかなきゃいけないというルールを別に設けているわけではございませんので、大半の場合には事業主さんとの間で完結はしておりますけれども、しかしそうやって二度三度とやりとりをしているというところで、ご負担をおかけしている場合があるというふうには認識しております。

もともと住民基本台帳というのは、先ほど先生からご紹介いただきましたように、振り仮名は任意記載事項となっておりました。

基本的にはアルファベットで、ローマ字表記で情報を管理されておりますので、最初に突合するときには、我々もローマ字氏名の届出でもいただいて、その情報も保管しているところですので、保管しているローマ字氏名、アルファベット情報も活用して、転職した場合の手続きというのも、もっとスムーズにできるんじゃないかと。

そういうクイズみたいなことをしなくても済むようにできるんじゃないかということで、今の日本年金機構を含め関係機関との検討を図っているところでございますので、できる限り速やかに対応できるよう努力してまいりたいと考えております。

委員長 大串正樹

山本香苗君。

終わりました。

ありがとうございました。

次に沼崎満子君。

質疑者 沼崎満子

中道改革連合の沼崎満子です。

本日も質問の機会をいただきましてありがとうございます。

最初に、すべての国民が安心して医療を受けられる環境の整備を図るための高額療養費等の制度のあり方に係る措置に関する法律案。

ちょっと長い法律案ですけれども、ご質問をさせていただきます。

高額療養費制度を国民皆保険のもと、重い病気にかかって沼崎委員となっております。

患者の受容機会の確保と合わせて、制度の持続性をどのように確保していくのかは、非常に重要な課題であると思っております。

そうした中で、今回提出されたこの法案について、提案者にお伺いをいたします。

まず、はじめにですが、この法案は、どのような位置づけのものとして提出されたのでしょうか。

現在審議中の健康保険法改正案との関係をどのように整理したらいいのか、両立し得るものと考えているのか、見解をお伺いいたします。

質疑者 早稲田ゆき

早稲田ゆき君。

沼崎委員の議員立法に対する御質問にお答えしたいと思います。

通称、国民が安心して利用できる高額療養費制度の見直し法案についての位置づけのお尋ねでございますが、政府案は現在審議をされておりますけれども、高額療養費制度を定める際の考慮事項を115条に追加をいたしました。

長期療養者に配慮するという内容でございます。

しかし、現在でも経済的な負担から治療を断念したり、生活の困窮に陥ったり、

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

ありがとうございます。

続いてですが、法案で第一に、趣旨規定として、高額療養費が医療保険において中核的な役割を果たしていることが明記をされています。

高額療養費制度が重要な役割を担っていること自体は、多くの方が共有している認識であると思いますが、あえてこの中核的な役割を果たしているということを書き込んだことは、提案者として、明確な問題意識があったものと理解をしております。

趣旨規定としておいた理由についてお答えをいただきたいと思います。

質疑者 早稲田ゆき

早稲田ゆき君。

お答えいたします。

この中核的な役割を果たしていると規定をしました趣旨でございますが、この第1条において本法律案では、この高額療養費制度が医療保険制度において国民の生命と、それから生活を守る上で欠くことのできない中核的な役割と明記をしています。

これはこの制度が医療費の自己負担が過重なものとならないよう、患者の負担能力に応じて自己負担に上限を設けるものであり、国民の生命と生活を守る重要なセーフティーネットとして、医療保険制度について、中核的な制度として位置づけられるものと考えております。

この点につきましては、3月24日、参議院の厚生労働委員会における小西委員の質疑の中でも、政府も同様の認識を示しているところでございます。

そして、この明確に中核的な制度というふうに位置づけましたことで、法案にも明記をすることで、やはり政府がこの基本方針に基づいて必要な法制上の措置を講ずる際には、この中核的な役割という趣旨が非常に重要でありまして、この方針を踏まえた対応を求めるというところで、意義があるものと思います。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

ありがとうございます。

次にですが、本法案では、高額療養費等の支給要件や支給額を定める際に、高額療養費等の支給を受ける者、そのほか関係者の意見を聞くこと、さらにその前提として、算定に関わる資料、そのほか必要な資料を提示する、このことも規定をされております。

制度の見直しに当たっては、受領への影響や家計への影響を的確に把握しながら、同制度の持続性にも十分配慮をしていく必要性があると思います。

制度を利用する当事者の声を丁寧に踏まえることは極めて重要でありますが、一方で意見を聞くということが形式的にとどまっては、本来の趣旨は十分に生かされないのではないかと考えます。

この点は、昨日の参考人の御発言の中でも御指摘があったところだと思います。

そこで、当事者そのほか関係者の意見を聞くこととした趣旨についてお伺いいたします。

また、単に意見を聴取するだけでなく、その前提として、算定に関する資料等の必要な資料を提示することを規定した理由についても、併せてお伺いいたします。

質疑者 早稲田ゆき

早稲田ゆき君。

ご質問ありがとうございます。

単なる1回のヒアリングということでは、この当事者の意見を聞いたということにはならないのではないかと考えます。

当初、政府が石破総理のときでございましたけれども、この高額療養費制度の見直しを行うとした際に、当事者の意見を全く聞くことなく、短期間の議論で決定をしようとしていたことを、総理大臣、関心の自己負担額の引上げの具体的な金額が当事者には示されませず、そして金額について当事者の意見を十分聞いたという状況にはないということも、当事者団体から問題視する声も上がっております。

そこであらかじめ、その自己負担の増額などに関する、その高額療養費等の支給額の算定に関わる資料もきちんと提示をした上で、当事者の意見を参画していただいて聞くということが必要な手続きとして規定をいたしました。

以上です。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

基本に関する御質問は以上になります。

どうもありがとうございました。

続きまして、御退席いただいても大丈夫でございます。

よろしければ退席してください。

続きまして、協会けんぽの国庫補助に関する措置に関して、ご質問をさせていただきます。

協会けんぽの財政状況については、健全な財政状況が定着をしてきておりまして、準備金が約6兆円近くまで積み上がっていると承知をしております。

このことを背景として、今回、特例減額の控除額を次元的に、各年度500億円、3年間引き上げる。

ちょっとわかりにくいんですけれども、控除額の減額を引き上げるということなので、すなわち、協会けんぽにわたる国庫補助は引き下がるという、そういった措置になっております。

協会けんぽの財政については、足元では一定の安定性が見られておりますが、今後を見通しますと、高齢化の進展や医療費の増加、加入者構成の変化など、中長期的な予想というのは、まだ不確実性が大きいものと考えております。

また、昨日の参考人質疑の中でも、財政の安定化に当たっては、16.4%の国庫補助率が前提となっている、それがあるから安定化をしているといったご発言もありました。

つまり、現在の財政の安定化は、保険料収入だけで成り立っているわけではなくて、一定の国庫負担に支えられているということを考える必要性があると思っております。

そうした中で、今回の措置を、あえて3年という期間で500億、そういった形にした理由というのを、まずお伺いをしたいと思います。

政府参考人 政府参考人

お答えいたします。

協会けんぽにつきましては、先ほど委員もお振りいただきましたように、近年、顕著な保険料収入などを背景に健全な財政運営が定着しております。

準備金も積み上がっているということですが、そうしたことも踏まえまして、協会けんぽにおいて、今年度から34年ぶりに平均保険料率の引下げが行われるとともに、本法案では、現行の国庫補助額を減額する措置について、減額幅をさらに拡大させる次元的な措置を盛り込んだところでございます。

この次元措置の考え方ですけれども、現行の国庫補助額を減額する措置が開始したのは平成27年で、それ以前の剰余金のうち、単年度の収支差がプラスとなった平成22年度の翌年度である平成23年度から26年度までの4年度の間に現行の特例減額が行われていたと仮定した場合の控除額をもとに国庫補助16.4%分はいくらかというのを計算しますと、総額約1500億円となります。

これは国庫支出額から追加的に差し引く法律上の措置ということなんですが、これをいきなり1500億円となります。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

ありがとうございます。

今の御説明を踏まえると、今回の措置は、これまでの経緯を踏まえた調整的な対応というふうに理解をいたしました。

ということは、将来的な3年が終わった後に、その後もこういった措置が継続ということではなくて、一定期間に限った措置という理解でよろしいでしょうか。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長。

御指摘のとおりと思います。

今回の措置は特例減額の考え方を若干過去にも適用した場合どうなるかということですので、限定的なものだと考えております。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

承知しました。

そこを踏まえてなんですが、協会けんぽの収支の今後の見通しをどのように考えているかについてお伺いをします。

足元で準備金が積み上がっているとはいえ、今後の高齢化の進展、先ほども言いましたけれども、医療費の増加、そういう中でこれから協会けんぽの収支が中長期的にどのように推移していくか。

それは、制度の安定運営や、被保険者の負担、事業主の負担、国庫庫をどれからどうしていくか、そういうことを考える上では、将来見通しは非常に重要だと思っております。

そこでお伺いしますが、協会けんぽの中長期的な収支について、どのような見通しを現状で持っておられるでしょうか。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長。

お答えいたします。

協会けんぽにおきましては、将来の賃金上昇率や医療給付費の伸びについて、複数の仮定を置いた財政のシミュレーションを行っております。

さらにこれは実は複数回、今回に関しては行われておりまして、その運営委員会というところにですね、協会けんぽの運営委員会というところにこのシミュレーションの結果も示されております。

9月のときには保険料率10%で、また11月の運営委員会では平均保険料率の引き下げなども織り込んだシミュレーションというのを示しております。

シミュレーションの結果は、仮定の置き方によって程度はございますけれども、今回の平均保険料率。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

制度の運営にはしっかり踏まえてやっていただいていると思いますけれども、補助金。

補助金率に関してもお配慮いただきたいと思います。

最後に、準備金のあり方についてお伺いします。

今、シミュレーションの話がありましたが、協会けんぽをもとして、被保険者と事業主の保険料に支えられておりますので、その財源は言うまでもなく、国民の負担によって成り立っております。

そういう意味では、この準備金がしっかりあるということは、将来の医療費の増加や不足の支出に備え、今後は準備金があること自体は必要であるとしても、その積立の見直しや活用のルールをあらかじめ示していくということも、国民理解を得るためには必要というふうに考えますが、政府としてはどの程度が適正であると考えているのか、そういった活用のルールに関して、国民にどうやって理解を得ていくのか、その点に関する御見解をお伺いいたします。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

まず協会けんぽの準備金でありますが、先ほど来答弁ありますけれども、予期せぬ理由によりまして、保険料収入が不足をした場合などに備えまして、保険給付に支障をきたすことのないよう、いわばバッファーとして積み立てられているものであります。

準備金に対する減額等の特例につきましては、先ほど来御説明をしているとおりであります。

その上で委員から一定のルールを設けて準備金のあり方について検討すべきではないかというようなお話がありました。

これはまさに国民の皆さんへの説明という意味では、まさにおっしゃることも十分よくわかるわけでありますが、ただ今後少子高齢化、高額薬剤の普及などがさらに進みまして、医療費の増加が避けられないという状況があります。

また経済悪化による保険料収入の減少などがあった場合でも、被保険者の予見可能性の観点からは保険料率を安定的に。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

ありがとうございます。

シミュレーションの結果をお示しするということも理解を得る意味では非常に重要かなというふうに思いました。

水準を決めるのは難しいということも今の御返答で理解をしたところであります。

次の質問に移らせていただきます。

先ほどの山本議員の問題意識とちょっと重なる部分があるんですけれども、業務効率化に関する基金の対象のご質問になります。

以前の厚労委員会で、私、遠隔ICUに関してご質問をしたわけですけれども、この遠隔ICUというのは、専門医が不足する地域でも質の高い集中治療を支えるという、そういう非常に有用な技術というふうに理解をしました。

そして、そのご紹介の中で、この遠隔ICUというのも、医師の業務負担軽減に非常につながっている、そういったデータもお示しをさせていただきました。

現在、この進められている医療機関の業務効率に関わる、この新基準、基金の対象となる新基準の中に、このICTの活用や、厚生労働省によって業務効率化が図られた場合が対象になる、また幅広くという、そういったご説明もあったと思いますけれども、こういったこの遠隔ICUによる、そういったDXの対応に対しても、この業務効率化に資する取組として、対象という位置づけになるかどうか。

先ほど別の部分で、リハビリというところで対象となるかというご質問だったと思いますが、遠隔ICUは対象になるかどうか。

ご見解をいただきたいと思います。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

先日も委員から遠隔ICUについてご紹介をいただきました。

これはICUで治療に当たる若手医師等に対しまして、複数の患者をモニタリングされている経験豊富な医師が遠隔で助言などを行うものでありますが、重症患者に対する医療提供体制の平準化を図るとともに、医師の勤務環境の改善を図る観点からも重要な取組だと考えています。

このため遠隔ICU体制の支援を行う側、

委員長 大串正樹

大串委員長。

今、基金との関係につきまして御指摘がありました。

この新たな基金事業につきましては、対象となる機器やサービスをこれを指定をするそうした仕組みではなくて、委員から今、遠隔ICUも含めまして、業務効率化あるいは勤務環境を改善するものであれば、幅広く対象となり得るものです。

ただ、今申し上げましたように既存の財政支援がありますので、そのとの関係を整理するなどの精算が必要でありますので、個別具体的に判断をしていくことになろうかと考えています。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

ありがとうございます。

既存の対象もあるということでしたので、併せてもし使えるようであればありがたいのかなというふうに思っております。

次にこの業務効率化と人員配置のあり方についてお伺いをします。

ICTの導入や活用によって一定の効率化が図られたとしても、看護師等の配置基準が厳格に固定をされてしまいますと、その効果が制度に十分反映されない。

今、看護師さんが非常に少なくて、そこが厳しい現場では非常に厳しいというお声をいただいていますので、そのための業務効率化でもありますが、配置基準でやはり明確に決まっているので、そこに対してこの業務効率化をどのように反映していくのか。

先ほどの遠隔ICUの話にも戻りますけれども、やはりこの加算にやはり配置基準がはまらないので、加算が取れないというようなご意見もいただいております。

効率化と人員配置のあり方について、どのように今後反映させていくのか、お考えをお伺いいたします。

政府参考人 狭間保健局長

安山保健局長。

お答えいたします。

2040年という高齢者人口が一番多い時期でございますが、そこに向けて医療従事者の確保がますます困難になると見込まれる中、医療の質や安全を確保しながら、医療機関における業務効率化を推進することは非常に重要だと考えています。

今回の令和8年度診療報酬改定におきましては、今、委員、看護の話を例に挙げておりますお話になりましたけれども、例えば看護業務について、見守りや記録、医療従事者間の情報共有において、ICT機器などを組織的に活用した場合に、看護要員の配置基準を柔軟化する。

あるいは、医師事務作業について、生成AIや音声入力システムなどを組織的に活用した場合に、医師事務作業補助体制加算の人員配置基準を柔軟化するといったような、そうしたことに対して評価を新たに行うことでした。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

ありがとうございます。

もちろん安全性はしっかり担保した上で、人員配置基準の緩和についても進めていただきたいと思います。

ちょっと議題を変えまして、プレコンセプションケアについてお伺いをします。

今回の健康保険法の改正は、妊娠・出産に対する支援の強化につながる改正で、非常にその意義は大きいと考えております。

政府は、大臣もおっしゃっていましたけれども、妊娠から出産、子育てまで切れ目のない支援の充実、これを図ろうとしているというふうに理解をしています。

このプレコンセプションケア、妊娠前の取組についてもしっかり進めていただきたいと思います。

高市総理も、政法支援説において、性や健康に関する正しい知識を身につけ、健康管理を行うプレコンセプションケアを推進しますと、そのようなお言葉も聞かれました。

まずこのプレコンセプションケア、その言葉自体がまだまだ認知度が低いというふうに思っておりますが、このプレコンセプションケアは何か、改めてご説明をいただいて、どういう考えのもとこれを推進しようとしているのか、お伺いをしたいと思います。

政府参考人 竹林審議官

竹林審議官。

お答え申し上げます。

プレコンセプションケアは、性別を問わず適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザインや、将来の健康を考えて健康管理を行うという概念と思っております。

子ども家庭庁としては、妊娠前の女性だけでなく、性別を問わず全ての人が、発達段階や状況に応じて、性や健康に関する正しい知識を身につけ、希望するライフデザインを行えるよう、プレコンセプションケアを推進してまいります。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

ありがとうございます。

ちょっともう時間になったので、次の質問を最後にしようかと思いますが、ただいま御説明いただきましたけれども、妊娠してからプレコンセプションケアを今政府が進めている、妊娠してからの支援という、その先立つ、それに妊娠前からの支援になりますので、そこもしっかり進めていくということが非常に大事だというふうに思っております。

このプレコンセプションケア推進5カ年計画の中で、これをしっかり前に進めていくというお取り組みをされているというふうに認識をしておりますが、この支援、今後どのような形で5カ年計画の中で計画し、具体的には進めていこうとされているのか、お示しいただけますでしょうか。

政府参考人 竹林審議官

竹林審議官。

お答え申し上げます。

今、先生ご指摘がありましたように、子ども家庭庁では、昨年5月にプレコンセプションケア推進5カ年計画をつくりまして、今後、この5年間で、プレコンセプションケアに関する一般的な相談窓口の認知度が100%となるようなことを目指し、ウェブサイトをはじめ、プレコンセプションケアにおきまして、相談窓口の一覧を掲載し、夜間対応を含むSNSを活用したオンライン相談など、相談者の利便性に配慮した相談支援体制の整備などを進めているところでございます。

また、自治体での取組も進めていく必要があると思っておりまして、生徒健康の相談支援センター事業の取組を行う自治体を100%としたり、全ての自治体でプレコンサポーターの養成講座について、自治体職員の積極的な受講、あるいはプレコンセプションケアの普及啓発などに取り組んでいただく。

さらに、地方の実情に応じて、都道府県プレコンセプションケア推進計画を策定し、計画的に取組を進めていただくこと、これなどを目指しております。

このような取組をもちまして、自治体におけるプレコンセプションケアの取組が広がるようにしっかり支援してまいります。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

もう少し、もっと1問できたので、もう1問だけ、すいません。

この学校教育の中に、早い時期からプレコンセプションケアでやっていく必要性があると思っておりますので、学校教育の中で、ぜひ取り入れていただきたいというふうに思っております。

実際、東京都は都立高校で、産婦人科医によるプレコンセプションケアに関する授業や相談体制を導入しているというふうに聞いております。

外部講師などを取り入れたこの学校教育におけるプレコンセプションケアの取組を進めていくべきというふうに思いますが、こちらに対するお考えをお聞かせください。

政府参考人 上山文部科学戦略官

上山文部科学戦略官。

お答え申し上げます。

学校教育におきましては、性に関して正しく理解し、適切な行動がとれるよう、学習指導要領に基づいて、児童生徒の発達の段階に応じ、性に関する指導を実施してございます。

各学校におきましては、二次性徴、生理痛、異性への関心の高まりなど、思春期の心と身体の発育発達、妊娠・出産とそれに伴う健康課題、異性の尊重、性情報に適切な対処、家族計画の意義など、身体的な側面のみならず、さまざまな観点から指導が行われております。

各地域の実情に応じまして、今御指摘がございましたように、医師や助産師等の専門家の協力を得ながら、各教科等の指導や、教科外の講演等の外部講師として活用をしたり、個別指導を行ったりすることなども、取組の充実につながるものと考えてございます。

このため、令和8年3月に子ども家庭庁と文部科学省で事務連絡を発出し、教育委員会と母子保健局が連携して必要に応じ、学校医ですとか、生徒健康の相談センター、精神保健福祉センターなどの関係者の協力を得るなどして、子どもの生徒健康に関する普及啓発、相談支援に係る取組の充実を図るよう働きかけておるところでございます。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子君。

時間になりましたが、終わりますが、妊娠・出産をするかしないかにかかわらず、あらかじめ自分のライフデザインを考える上でも、早い時期の教育も必要だと思っておりますので、推進を進めていただきたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

休憩前に引き続き、会議を開きます。

質疑を続行いたします。

浜地雅一君。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一でございます。

今国会の厚労委員会における重要法案が、この健康保険法の一部改正案でございます。

今日が終わりますと、質疑時間もかなり積み上がってまいりました。

私は言うことではないかもしれませんが、充実審議を求めて、井上筆頭理事はじめ、与党の先生方や、また野党の皆様方にご協力いただいて、24日にはしっかりと結論を出すということを、先ほど理事会で決めさせていただきました。

私も残り時間、しっかりとまた質疑を続けていきたいと、そのように思っております。

経産省の参考人の方に、2回待機をしていただいておきながら、質問が最後まで行かずに、ご迷惑をおかけしたわけでございます。

そのことについて、まず1問触れていきたいと思っています。

前回の質問におきまして、ジェネリック医薬品の原薬の調達、自給率が非常に低いというお話をさせていただきました。

ただ、ジェネリックにおきましては、製造業者は多くいらっしゃいますので、国内で製造ができている。

ただそれが安定供給につながっていないという問題があります。

ですので構造上はジェネリックは原薬の調達が一つのポイント。

あとは安定供給という製造の面でやっていけばいいんですが、かたやバイオ薬品については、いわゆる原薬の調達のところと、さらに製造のところでも国内での整備が足りていないというのが大きな問題でございます。

御案内のとおり、バイオ医薬品は今、輸入をされておりまして、2030年代になりますと特許が切れてまいります。

そうなると、今でもバイオ医薬品の割合が多く増えているんですが、ますます、バイオシミラー等を含めて、このバイオ医薬品の国内自給率ということが、おそらく我が国では問題になってくるはずだと思っています。

先日、私、予算委員会で、このバイオ医薬品の現在の状況、原薬も先ほど言いましたとおり、製造も足りない。

約7000億円が貿易赤字になって海外から輸入をしているという現状でございます。

経産省におきましては、このバイオ医薬品のCDMO、受託開発製造事業。

こちらの方の育成について力を入れられていると思っています。

私は与党時代に創薬力強化PTというものを党内で立ち上げまして、視察を重ねてまいりました。

そこで浮かび上がった問題は、このバイオ医薬品のCDMOをしっかり補助をしていただいて、今設備はできつつあります。

もう既に稼働しているものもございますが、一つ問題点が浮かび上がったのは、バイオ医薬品はやはりタンパク質の変化がありますので、低分子のように薬が安定しないということであります。

したがって、初めて日本で製造されるバイオ医薬品の工場が、果たして均一性が保てるような医薬品が作れるかどうかということが、実は、委託者側の製薬メーカーが懸念をしておりまして、なかなか思うようにこの稼働が進んでいないという問題点が浮かび上がりました。

そこで、その公明党時代の創薬力PTの提言にも書かせていただきましたが、バイオ医薬品のCDMOの育成に当たっては、当然製造側のCDMOに対する投資も必要なんですが、委託をする方のメーカー側に対するインセンティブがないと、うまく回っていかないんじゃないかという問題を提起をさせていただきましたが、この点についてどういう施策をお考えか、御答弁をいただきたいと思います。

政府参考人 江澤商務サービス政策統括調整官

経済産業省、江澤商務サービス政策統括調整官。

お答え申し上げます。

まさに先生御指摘のとおりの課題があると考えています。

バイオ医薬品について、経済産業省では、ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業、こちらでCDMO等の拠点整備を支援しているところでございます。

この事業によって、ワクチン製造で8拠点、製剤化拠点で4拠点、抗体薬の製造で4拠点の整備が進んでいるところでございます。

委員御指摘のとおり、新規の拠点については、最初はまさに肝心で、いかに製造が立ち上がるかということでございます。

製造実績が乏しいことを理由に、委託側である創薬メーカーから選定されにくい、こういう課題があるものと認識をしております。

現在、バイオ医薬品について、成長戦略の策定に向けまして、合成生物学バイオワーキンググループや、創薬先端医療ワーキンググループで議論を行っているところでございます。

国内のCDMOの受託実績の獲得をはじめとした課題について、支援のあり方を含めて、しっかり検討を行いまして、その結果を成長戦略に盛り込んでいきたいと、このように考えております。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君今、経産省の参考人は、拠点整備が進んでいることと、これから検討していきたいということでありましたが、私の問題意識は、やはり委託するメーカー側に、例えば一番最初に、受託製造を依頼するときに、やはり何らかのインセンティブ、やはり一番最初のバイオ医薬品ですから、当然リスクがあった場合、委託者側は躊躇するわけでございますので、そこの具体的な支援をしていただきたいという趣旨でございました。

これから考えていらっしゃると思いますが、問題意識は私はレクのときに共有しているというふうに思っておりますので、近々何らかの具体的な施策が発表されるんじゃないかというふうに私は期待をしておりますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。

退席されて結構でございます。

ありがとうございます。

退席されて結構でございます。

続きましてですね、ちょっと薬の話をしましたのでもう1問行いたいと思います。

今、高市政権では成長戦略会議を回されております。

そこには創薬分野で今議論がされているわけでありますけれども、この創薬については2つやっぱり論点があってですね。

1つはやっぱり創薬のエコシステム、イノベーションを起こすところをどうやっていくかということであります。

これについては私もこの成長戦略会議におきまして資料を拝見させていただきましたが、やはり我が国の弱点を補完しようという取組は大変高く評価をいたしたいと思っています。

ただ、やはり高コストで行われるこの創薬の事業でございますので、イノベーションということは本来であれば、それは高く売れる、もしくは今後の市場の予見可能性がある、投資可能性があるというところがないと、実際はシステムが回っても、最終的には利益のところでありますとか、やはり企業の業績につながらないとなると、意味があまりないと思っています。

当然、いわゆる予見可能性を担保するための薬価の議論ですね。

これもされているとは思いますけれども、もう厚労省の政府。

三役はご存じのとおり、一番懸念されているのが、我が国でいうと、市場拡大再算定。

一番最初に良い薬価がついても、その後、市場が拡大すると、薬価が下がってしまう仕組み。

それともう一つが、費用対効果評価というものがございます。

ちなみに、この費用対効果評価は、過去一度も薬価の引き上げに使われたことはなく、常に引き下げに使われている。

これがせっかくのですね、内資外資ともに日本で上市をしたとしてもですね、最初の新薬創出加算でいい値段がついても、この市場拡大再算定と費用対効果評価によって、予見可能性が持てないという問題があります。

私が側聞しているところによりますと、この成長戦略会議では、この予見可能性を担保する薬価の議論が、もう一歩足りないのではないかというふうに聞いておりますけれども、この点につきましては、御知見の深い副大臣に、このあり方について御答弁をいただきたいと思います。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

お答えします。

私も構成員として参画しております創薬先端医療ワーキンググループにおいては、創薬先端医療に関して世界有数の日本の創薬力を基盤といたしまして、大きく拡大する世界市場を着実に取り込み、革新的新薬を国民と世界の患者に届けられるよう、民間投資のボトルネックの解消に向けて取り組むべき施策などについて、精力的に議論が行われているところでございます。

本年3月10日の日本経済戦略会議で公表いたしました官民投資ロードマップの素案においては、講ずるべき政策パッケージとして、医薬品市場の魅力度向上による患者アクセスの改善に向けた革新的新薬のイノベーションのさらなる評価の検討を含め、創薬人材の育成、確保や、研究開発力の強化、スタートアップへのリスクマネーの供給など、さまざまな政策を総合的に講ずるべき旨が盛り込まれました。

現在はこの点も含めて、ロードマップの取りまとめに向けて、さらに議論を深めているところでありますが、その上で、薬価制度については、革新的な新薬について、創薬イノベーションを推進する観点から、特許期間中の薬価を原則として維持する。

そのことに加えまして、製品の特性に応じた有用性の評価の充実を図ってきたほか、令和8年度薬価制度改革において、企業の予見可能性を高める観点から、先ほども御発言ありました市場拡大再算定の類似薬への適用、いわゆる「ともずれ」を廃止したところでございます。

引き続き、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、国民負担の軽減といった観点について、バランスよく対応できる薬価制度について、このワーキンググループではまだまだ小さな声かもしれませんが、先生の今日この質問を踏まえまして、今後とも積極的に検討してまいりたいと考えております。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

副大臣、力強い答弁だったと思います。

ワーキングチームの構成員でございますので、やはり浜地さんが政治主導で、しっかりこの問題に取り組んでいただきたいなと思っています。

やはり財政上の問題があって、当然今はいわゆる目安対応をやっておりまして、約2,000億、毎年出しています。

そのうちの1,500が薬で出すと。

その1,500の薬価の削減の中の約1,000億が、実はこの市場拡大再算定や、費用対効果で捻出をしているということですので、財源との絡みでいうと、やはりかなりハードルは高いです。

しかし、何度も申し上げますとおり、イノベーションをいくら評価しても、その後の価格が、普通の民間の商品だったら、市場原理に合わせて良い商品は高くなっていくんですが、やっぱり下がるという仕組みは、やっぱり投資に対する意欲というものが削がれていくんだろうと思いますので、ぜひ政治的なお力を期待をしたいと、エールを送りたいというふうに思っております。

今回の健康保険法等の一部を改正する法律案の話になりますが、OTC類似薬について、もう少し深く聞きたいと思います。

今回は効能が異なる場合は、いわゆる代替性の高い医薬品として、特別の料金の対象外というふうにされました。

しかし、こういう懸念があるんです。

例えば、アレグラ。

成分名で言いますと、フェキソフェナジンでありますけれども、これはOTC薬品、一般用の市販用の医薬品は、アレルギー性鼻炎ということで、効能が謳われております。

しかし、医療用医薬品におけるフェキソフェナジンにつきましては、アレルギー性鼻炎に加えて、じんましん、または皮膚疾患、具体的にはアトピー性皮膚炎等に対しても効能が認められるということでございます。

この考え方につきまして、今回このフェキソフェナジンについては、当然OTC薬品に認められているアレルギー性鼻炎という、要は症状、疾患名の場合でしか特別の料金は取らないということでよろしいかどうか、御答弁をいただきたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長、お答えいたします。

委員御指摘のように、今回の対象医薬品は成分、投与経路が同一で最大用量は異ならないということではございますけれども、今お話しございましたように、医療用医薬品とOTC薬品で同じ成分であっても承認されている効能効果が異なる場合がございます。

今、委員からご指摘のあったとおりでございまして、フェクソフェナジンで申し上げれば、OTC薬品の効能効果は花粉、ハウスダストなどによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和、くしゃみ、鼻水、鼻づまりと、こういうふうに書かれております。

他方で医療用医薬品の効能効果では、それらに加えまして、蕁麻疹や皮膚疾患に伴う掻痒という効能効果を認められております。

このような同等のOTC薬品の効能効果として認められていない症状に対して、医療用医薬品が支給される場合には、別途の負担の対象外と想定してございます。

具体的な対象薬剤運用につきましては、今後有識者の検討会で技術的な観点から議論をいただいた後、医療保険部会や中医協でも議論いただくことを考えておりまして、丁寧に検討したいと考えております。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

ありがとうございます。

ちょっと細かい話を聞きますけれども、いよいよこの法案も議論終局に向けてわが党においてもいろんな意見があるので、しっかりと答弁をいただいて党内議論をして、最終的には賛否の態度を決めていきたいと思っています。

その意味で、私は党内で逆に懸念している方々の声を今代弁しているつもりであります。

今のもその論点の一つでありました。

それともう一つが、今回は要配慮者、いわゆる特別の料金を徴収しない方が条文に明記をされております。

列挙されつつ、最終的には省令で定めるということでありますけれども、やはりここのイメージがもう少し湧かないと、この法案に対してネガティブな党内の方もいらっしゃいます。

その声を代弁しながら質問したいと思います。

ここでは、子どもや、がん患者、難病など、慢性疾患を抱える者、または低所得者、入院患者、医師が長期使用等が医療上必要と認めるものについては、特別料金の対象外にしていこうという説明を受けておりますが、果たして子どもは、現在子ども医療費の助成をやっています。

自治体によっては15歳のところがあったり、18歳までのところがあったりします。

果たしてこの子どもとは、何歳までを想定されるのかが1点。

それともう1つが、がん患者、難病など、慢性疾患を抱えるものでありますので、がん患者は分かります。

難病についても指定難病なのか、普通の難病なのか。

それと、慢性疾患を抱えるという、この慢性疾患とは、どういったことを今想定をされているのか。

次に、低所得。

どの程度の所得層を想定されているのか。

また、入院患者におきましては、どんな疾患でも、期間も問わず、入院したらその間は特別な料金を取らないのかどうか。

そして最後の、医師が長期使用等が医療上必要と認めるもの。

ここの解釈も、やはり問題なのかと思っています。

当然、省令事項ですから、さまざまな意見を聞いて最終的に定めることは分かっておりますが、ここの具体的なイメージがより答弁で引き出すことができますと、やはり我が党もしっかりとこの法案に向き合っていきたいというふうに思っておりますので、局長の御答弁をいただきたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

保険局長、お答えいたします。

本制度は必要な受診を行った上で、結果的に対象となるOTC類似薬が支給される場合に別途の負担を求めるものでありますが、引き続き必要な受診が確保されるよう配慮措置を講じることとしてございます。

ちょっと長くなりますけれども、個々の範囲で現在考えているものについて、御披露申し上げたいと思いますが、まず子どもでございますけれども、高校生年代くらいまでを念頭に置いてございます。

それから、がん患者や難病患者など配慮が必要な慢性疾患の範囲については、身体的負担が重く継続的に行われる治療に対象医薬品を使用する場合は、別途の負担の対象外と考えておりまして、具体的な配慮の対象については、がん患者の方や、高額療養費の対象となる指定難病の患者さんのみならず、例えば、高額療養費の対象とならない、比較的軽度という、ある言うと思いますが、対象とならないような指定難病患者さんについても、治療の一環として対象医薬品を使用する場合は、別途の負担の対象外と、別途の負担の対象外と考えているところでございます。

それから入院患者の方ですけれども、特定の疾病によらず、どの病気かということよりも、医師の管理の下で行われる入院中の診療と一体不可分な処方となりますので、これについては負担の対象外というふうに考えております。

また、医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と認める方につきましては、例えば、アトピー性皮膚炎の患者であって、医師の診断や治療の下で、年間を通じて症状が持続し使用する必要が認められる方は、別途の負担対象外と考えておりますけれども、これも他の事項と同様に、具体的な基準等については、今後、医師会等の意見を踏まえて検討していくことにしております。

いずれにしまして、施行まで広く関係者、患者さんも含めてですけれども、広く関係者の意見を聞きながら丁寧に検討するとともに、医療現場や国民の皆様にしっかりと周知するため、可能な限り早期に具体的な制度の仕組みをお示しできるように努力してまいりたいとこのように考えております。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

局長、本当に今現在答え得られる範囲でかなり詳細にお答えになったと思っています。

他の委員の質問も同じようなことがありましたが、一歩踏み込んだ御答弁であったと私は感じております。

このときに、当然、患者等の要配慮者の意見をおそらく聞かれるんだろうと思います。

昨日の参考人質疑、自民党推薦の菊池参考人も、要配慮者の意見を聞く枠組みは大事だと、そのようにおっしゃっておりました。

したがいまして、実際に省令を決めていくときには、この患者等の要配慮者の意見、これはどこかで聞く枠組みは必要だと思いますが、どのようにそういった意見を反映されていくおつもりなのか御答弁をいただきたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

風間保険局長、お答えいたします。

本法案のご提案を得る過程では、昨年の11月20日の社会保障審議会医療保険部会において、有識者や患者団体の皆様からもご意見を伺い、検討を進めてまいりました。

別途の負担を求めない方の具体の範囲については、先ほどあらゆる申し上げておりますけれども、今般のその法案の御審議も踏まえまして、今後施行に向けて有識者の検討会で技術的な観点から議論いただいた後、医療保険部会や注意教でも議論いただいた上で決定し、お示しすることを考えております。

どのような形で患者さんや現場の方の意見を反映するかについては、これは今御指摘などを踏まえまして、よくよく検討していきたいと。

これはちゃんとお伺いをするということでありますが、そのやり方についてはよく検討してまいりたいとこのように考えております。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

高額療養費のときにずっと8回意見を聞いてきて、それでも不十分だったということを言われてしまったわけですね。

私は十分8回にわたって行われてきています。

ですので、このOTC類似薬の要配慮者についても丁寧に運んでいただくことをぜひ、強く要望しておきたいという、そういうふうに思っています。

続きまして、保険者機能の強化について、ちょっと話題を変えたいと思っています。

今回、協会けんぽに対して保健事業を行ったり、療養費のそのあたりの法案があるわけでございますが、現在、協会けんぽは9.9%が保険料率であります。

それともう一つ、やはり現役世代が入る保険組合として、健保組合があるわけでございます。

今日私は資料1枚持ってまいりましたけれども、先日も佐野健保組合の顧問に参考人として陳述をしていただきました。

健保組合は比較的大きな会社が入っているんじゃないか、協会けんぽは中小企業中心だけどということで、非常に収益性はいいんじゃないかと、というような実はイメージがございますが、ご覧になってわかるとおり、令和7年度の予算というところがございますが、経常収支は3782億円の赤字であるということであります。

令和6年度予算に比べれば赤字幅は減少しておりますが、これは賃上げが進んで、その分保険料収入が入ってきたことがあるんだろうというふうに思っています。

それでも現在、組合数は1372組合あるんですけれども、特にですね、やはり総合組合と言われる業界で作っている健保組合は約8割が赤字であると。

健保組合全体のうちの7割が赤字なんですが、特にこの総合組合というところは8割の赤字であるということであります。

そして協会けんぽよりも高い保険料率が設定をされているという現状があるわけでございますが、確認として、現在、健保組合の中で最も高い保険料率は、どの程度になるのか、御答弁をいただきたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

風間保険局長、お答えします。

事実関係だけ申し上げますと、令和6年度決算ベースの数字で申し上げると、健康保険組合の平均保険料率は9.31%。

これは事業主負担と本人負担を合わせたものでございますが、9.31%であり、最も高い保険料率は12.0%となっております。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

なので、平均の保険料を比べると、協会けんぽの9.9に比べ、健保組合は9.3なんですが、私が御指摘しましたとおりですね。

とおり、中にはもう12%というかなり高い保険料率の健保組合が存在するということが問題でございます。

今回、協会けんぽの保健事業として人間ドック等が追加されるというふうに聞いております。

そうなりますと、健保組合もこれまで人間ドックがついている。

協会けんぽはなかなかそこまで保健事業がなかった。

でもこれがいよいよ協会けんぽにおいても人間ドックが追加されて、充実をしてくるわけでございます。

そうなると保険料率でもほとんど変わらない。

下手したら健保組合の方が高い。

そして保健事業の内容も同じように充実してくると、もう健保組合を抜けて、協会けんぽに移行しようという動きが出かねないというふうに私は懸念をしております。

そうなりますと、もう御案内のとおり、協会けんぽには16.4%の国費が入りますので、移行があまり進みすぎると、これは社会保障費、医療費の削減と逆行をすることになります。

そこで、今回は出産費用の保険適用について、参考人にも陳述をしていただきましたけれども、現在、この現行制度と新制度、この出産費用の保険適用ですね。

一時金等も並存していくということでありますが、これは当分の間というふうに区切られておりますけれども、やはりこれは保険者に対するさまざまな負担が重いわけでございます。

この当分の間は私はしっかり期限を切る必要があると思いますし、また参考人の意見でもありましたとおり、周産期医療体制の充実には保険料を使うんじゃなくて、公費で負担をしてほしいという要望もございましたが、この二つについて、現在のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保険局長。

狭間保険局長。

お答えいたします。

今ご指摘のありました、今回の出産にかかる給付体系の見直しは、可能な施設から順次、新体系に移行を進めることとしております。

その上で当分の間、従来の出産育児一時金の仕組みも並存させ、施設ごとに、施設単位で新体系か従来の仕組みかを選択できるようにしております。

これがご提案している内容でございます。

こうした経過措置を設けている理由は、社会保障審議会における議論の中で、妊産婦の負担軽減をできる限り早期に実現すべきという意見があった一方で、個々の施設が対応できるよう、十分な時間的余裕を確保すべきとの意見もありました。

また、特に都内で申し上げれば、分娩費用が100万円を超えるような分娩施設があり、かつそのような施設を妊婦の方ご自身が積極的に選択するケースもあるといったことを踏まえたものでございます。

この経過措置の期間については現時点で具体的な期間を想定しているものではありませんけれども、新体系の移行状況やご指摘も踏まえて、移行期間のあり方を今後検討していきたいというふうに思っています。

また、厚生労働省としては、周産期医療体制の充実に関して、都道府県における周産期医療体制の確保の取組に対し、予算措置に基づいて財政支援を行ってまいりました。

今後とも、地域の実情や医療機関の経営状況などを踏まえて、必要な支援を行っていきたいというふうに考えております。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

浜地雅一。

協会けんぽもしっかり、健保組合もしっかり、後期高齢者医療に対する支援金、これが非常に重いわけでございますので、さらなる負担となるようなことは、ぜひ慎重に取り扱っていただきたいと要望しておきます。

昨日も参考人の中で出ておりましたが、いわゆる今回の法案の中には、後期高齢者医療保険について、金融所得の勘案をしていくということであります。

そうなると、現役並み所得の高齢者が増えることが予測をされますが、昨日も指摘があったとおり、3割負担の部分、いわゆる現役並み所得の高齢者の保険料には、公費助成がございません。

具体的には、保険者負担となっている金額はいくらなのか、お答えをいただきたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保険局長。

狭間保険局長。

お答えいたします。

令和5年度の医療給付費の実績を用いて、3割負担の方の医療給付費について、仮にその5割を公費負担とした場合に要する費用を機械的に計算しますと、年間約5000億円となります。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

浜地雅一。

年間5000億円と非常に大きな金額であります。

私は実は通告のときに、この5000億円を保険料率に引き直すとどれぐらい、実はこの公費助成が入ると健保組合の保険料が下がるんですかという問いをしようと思ったんですが、それはなかなか計算できないということなんですが、健保組合の方から聞いた数字を申し上げますと、この5000億円部分について公費助成が入ると0.2%お一人お一人の保険料率は下がっていくということであります。

特に比較的所得の高い層でございますので、その絶対値にすると結構な金額になってくるんじゃないかと思っていますので、これも一つ保険料負担の低減というところでは論点になろうかと思っています。

したがいまして、この3割負担者の公費助成の今後のあり方については、私は遅くとも次の健康保険法の改正までには結論を出すべきだと思っています。

なぜならば、この金融所得の勘案が実行されるのは、4年から5年後というふうに聞いております。

健康保険法は大体2年から3年に1度改正をされますので、実際にこの金融所得の勘案が始まるときには、この公費助成のあり方について結論を出すことが、やはり私は厚生労働省として正しき方向性じゃないかと思います。

次の健康保険法改正までには、この公費助成の問題、ぜひ結論を出していただきたいと思いますが、局長の御答弁をいただきたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保険局長。

お答えいたします。

昨年の社会保障審議会の医療保険部会において、医療保険制度改革、かなり大きな、幅広く検討をいただいたわけですが、その御議論の中では、現役並所得の後期高齢者の給付費について、後費の在り方や後期高齢者支援金について見直しを検討するべきといった御意見もいただいたところでございます。

現役並所得者に係る医療給付費については、今後、現役世代の保険料負担軽減の観点から、高齢者の窓口負担の負担割合の在り方について検討していく中で、判定基準の見直しと併せて、その財源の在り方も含め、検討していく必要があるというふうに考えています。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

そうですね。

今、窓口負担という言葉も出てまいりました。

増大する医療費に対しては、維新の梅村さんがこの前質問されておりましたけれども、もう少ししっかりグラデーションをつけて、累進的な形でやるのも一つのアイデアというふうに言われております。

そうなると、多分こういう場所で私が話しているときは、そうですねと私も言うんだけど、実際にその法案が出てきたときに、また抵抗が強まるわけで、総理大臣。

窓口負担についても幅広く超党派での意見も取り入れながら決めるような枠組みをつくるべきじゃないかと個人的には思うところであります。

最後のテーマにしたいと思いますが、地域フォーミュラリの推進について聞きたいと思っております。

先ほど冒頭話しましたとおり、ジェネリックが今安定供給不足。

しかし銘柄は多い。

少数、少量、多品目生産であると。

しかも現場で使われているものはいろんな成分のものもあるし、いろんな銘柄のものもあると。

この地域においては合意ができたところについては推奨する医薬品をリストアップして、それを使っていただこうと。

そうなりますと流通の手間も省けますし、やはり医療費削減にもつながっていくんだろうと。

これは自民党、当時の公明党、維新の会との三党合意の中でも、これから検討すべきトピックとして挙がったところでございます。

まずはこの地域フォーミュラリの現在の取組状況について、どういう状況になっているのか、御答弁をいただきたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長、お答えいたします。

地域フォーミュラリー、これ最近わかりにくいというご指摘をよくいただいておりまして、私ども最近では地域で共同して作成する推奨薬リストという言い方をしております。

これ、横文字じゃないということでございますが。

これについては、患者に良質な薬物療法を提供することを目的として、地域の医師・薬剤師などの医療従事者とその関係団体の共同により、医学的・薬学的観点のほか、経済性等も踏まえて作成される医薬品のリストとその使用方針というものでございまして、医薬品の適正使用や後発医薬品の使用促進のみならず、医療費適正化の観点からも効果は期待できるところでございます。

しかしながら、昨年の厚労省が行ったアンケートからは、地域フォーミュラリーは全国で23件、1件以上策定している都道府県は15道府県でございまして、その導入が現時点では限定的となっております。

厚生労働省としては、まず令和8年度中に各都道府県において、地域フォーミュラリー策定に向けて検討する場が設けられるように、都道府県や関係団体と協力して取り組んでいきたいと。

これが現状でございます。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

そうなると今少し現状はですね。

決して推奨がどんどん進んでいるということではない御答弁だったと思うんですけれども、何が課題ですか。

何が一番ボトルネックになっていますでしょうか。

このいろいろな課題について御答弁いただきたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

長山保健局長、お答えいたします。

この先ほどのような導入状況なんですけれども、これ何がネックですかというのをお伺いすると、地域によって多少違うのですけれども、例えば地域フォーミュラリーの正しい意義や効果が広まっていないために、一部では医師の処方が自由にできなくなるといった誤った認識を持たれているケースがあると、あるいは地域の関係者間の合意形成が困難であるとか、地域フォーミュラリーを話し合うような会議運営、あるいは薬剤リストの作成が負担だ、でありますとか、薬剤使用量等のデータ収集や分析は負担だといったようなご指摘がそれぞれなんですけれども、それぞれの地域で聞かれるところでございます。

こうした問題に対して地域フォーミュラリーの意義を効果を明らかにしつつ、地域の関係者の合意形成を進めるためにガイドラインというのを用意していますので、ガイドラインの周知、それから都道府県地域の医療団体を対象とした研修会や都道府県からの要望に応じて有識者や厚労省職員の現地への派遣などを通じて広く関係者に周知することとしております。

加えて、会議運営やデータ収集等の負担に対しては、後発医薬品使用促進対策事業等による財政支援、あるいは生活習慣病薬等の後発医薬品の成分別使用割合や参考となる薬剤リストなどのデータの提供を、私どもとしても行っていき、取組を支援していきたいとこのように考えております。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

今、データ収集というキーワードが出てきたんですけど、この当該地域でどういう薬が主に使われて、どういう薬が余っていて、それをどなたがお使いかということを一番知見があるのは医薬品の卸売業者です。

卸売業者は全ての薬局や病院に対して薬を卸しているわけでございますので、どこが無駄になっていて、どこが実は過剰の供給になっているのか、どれが足りないのかということの知見を持っているのは、私は医薬品の卸売業者だと思っています。

ですので、そのやはり知見をしっかり使っていただきたい。

私が聞いているところの話を言いますと、やはり医師会と話すときに、当然薬剤師さんがメインとなって交渉されるんだけど、その薬剤師さんが御説明するときに、やはりそういうバックデータ、いろんな地域での医薬品の供給状況や、そういったものをしっかりエビデンスをもって説明することが理解につながるんだろうという御意見を言われる方がいたしています。

ぜひこの卸業者の知見を活用することが私はヒントではないかと思いますが、最後にその点について御答弁をいただきたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

長山保健局長、お答えします。

ただいま委員御指摘のように卸売業者が持つ情報は、地域の医薬品の流通情報を把握するのに有用でございます。

都道府県においては、必要に応じて、公発医薬品使用促進対策事業や、国民健康保険の保険者努力支援交付金などを活用しながら、卸売業者と連携して、地域の医薬品の流通状況等のデータも活用いただきながら、地域フォーミュラルの策定に向けた検討を進めていただきたいと考えております。

一部の地域では、そういった取組も行われているというふうに承知しているところでございます。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一君。

時間になりました。

終わります。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

次に伊東信久君。

質疑者 伊東信久

日本維新の会の伊東信久でございます。

本日は質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。

私の友人が、医学部ラグビー部の友人なんですけど、カリフォルニアの大学で、医食の教授をやってまして、医食園プレイヤーなんですね。

羨ましいなという話をしているんですけども、ただその友人が言うには、もう定年になったら日本に戻ってきたいと。

なんでかというと、いや向こうでの生活の方がいいんちゃうんと言ったんですけども、家族のことを考えると、やはり向こうの医療では心配らしいんですよ。

日本にはやはり世界に誇るべき国民皆保険があって、社会保障が充実しているというのを、海外からの友人から聞くと、それは誇らしいことだなとは思うんですけれども、そういった国民皆保険制度を含めて、この社会保障を守るために、持続的な社会保障制度を守っていくためには、増加する保障費を抑制していくことが大事です。

少子高齢化ということは、各と共通の認識でございますし、いわゆる世代間による、そういった負担も考えていかなければいけないというところで、今回の法案で、法改正の中により公平な負担の実現として、まずは、後期高齢者の医療制度に対して、金融所得や保険料や窓口負担の割合などに公平に反映する仕組みを設けることにしているんですけれども。

しかしながら、この議論はこれまでも厚労省の社会保障審議会なども議論されてきたんですけれども、実際どのようにして、どのようにして金融所得の情報を把握するかなど、課題もあって、検討も進まなかったのも事実でございます。

そんな中で、日本維新の会としましては、昨年2月に、自民党、公明党さんとともに、3党により、実民主党レベルの協議体を設置して、議論を進めてきましたし、昨年の10月には、日本維新の会と自民党の連立政権ご意志に基づいて、この社会保障に関する協議会を立ち上げて、私もそのメンバーなんですけれども、ちょっと最初手前みそな質問になるんですけれども、今般の本国改正事項の中にこの金融所得の勘が盛り込まれてきたことというのは、やっぱり我々の連立政権で議論を進めてきたことが、大きな推進力になっているのではないかと思うんですけれども、厚生労働大臣の、ちょっと褒めていただきたいと思いました。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野賢一郎厚生労働大臣。

まさにおっしゃるとおりだと思います。

本党におきましては、かねてから、こうした金融所得の繁栄をはじめとする大の負担の徹底、そうしたことを掲げていらっしゃいました。

昨年6月の自民党、公明党、また日本維新の会の三党合意におきましても、この点に関しまして、具体的な制度設計を行うということとされたところであります。

連立政権合意書に基づきまして、与党の実務者において、精力的に御議論が進められ、年末には両党の政調会長官でも合意されたものと承知をしております。

政府におきましても、この間、国税庁、金融庁、財務省、デジタル庁、総務省など関係省庁にも御協力をいただいて、どのように金融所得の情報を把握するかなどの実務的な検討を進めてきました。

結果として、今回、法改正事項の中に金融所得の公平な範囲が盛り込まれるということになったわけでありますが、御党が与党の一員として議論を先導してこられた、それが推進力となったのは間違いないと考えています。

質疑者 伊東信久

伊東信久君。

大臣、ありがとうございます。

その上で、この資料1を見ていただきますと、法案成立してからのスケジュールがあるんですけれども、実際には、これが反映されるのは4、5年先になるということなんですね。

法定聴取情報を蓄積するためのデータベースの構築とか、保健所など多くの関係者のシステムの改修があるとは思うんですけれども、やはり負担の公平性を確保するためには非常に重要なものなので、4、5年先というやつ、もう少し早くならないでしょうか。

政府参考人にお願いいたします。

政府参考人 狭間保健局長

長山保健局長。

お答えいたします。

この点については、与党の実務者協議の中でもいろいろご指摘をいただいてまいりました。

これはかなり初めての大掛かりの仕掛けになるわけですけれども、金融所得の緩和の導入に向けた具体的な準備としては、法定聴取の情報を集約するデータベースの構築、自治体や保険者などのシステムの改修が必要でありますけれども、関係するシステムも多い中で、法定聴取のデータベースの設計に合わせてシステム間の連携方法の設計等を同時並行で行う必要があるため、これらのシステム改修等には一定の期間を要すると見込んでおります。

本法案が成立した場合には、やはり委員御指摘のとおり、改革の効果を早期に実現するという観点からも、速やかに窓口負担割合や保険料に反映することが重要と考えております。

厚生労働省といたしましては、関係省とも連携しながら、そのために必要な方策の検討を行いまして、可能な限り早期の実現に取り組んでまいりたいと思います。

質疑者 伊東信久

伊東信久君。

可能な限りと言わず頑張っております。

沼崎議員、法定聴書情報が必要であり、金融機関の協力なしにはなし得ないので、金融機関のオンライン提出に伴うシステム改修に要する費用、これはやはり国が支援してあげてもいいんじゃないかなと思うんですけれども、御所見をお願いいたします。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

この制度の施行に際しましては、やはり金融機関等におきまして、オンライン提出に対応するため、必要に応じてシステムを改修していただくなど、必要な御協力をお願いをする形になろうかと考えております。

システム改修についての補助につきましては、金融機関等からも御要望をいただいております。

現在、システム改修の費用等も含めまして、実態把握を進めているところでございます。

その結果を踏まえて、予算編成等で適切に対応していきたいと考えています。

質疑者 伊東信久

伊東信久君。

ありがとうございます。

いろいろシステムの構築に関してはやはり金融機関も負担になると思います。

これを前にシステムを整えていく上で必要な予算というのは確保していただければと思うんですけれども。

いわゆる高額療養費の話にちょっと話を移していきたいと思います。

この委員会の中でもかなり質問がございました。

冒頭申し上げましたように、私はやはり日本の社会保障を持続的に続けていくというのが、次世代に対しても責任ではないかと、政治の責任ではないかなと思うんですね。

そこでちょっと、少し視点を変えた質問をさせていただきます。

友人の話しましたけれども、アメリカでは初期の胃がんでも亡くなる方が多いらしくて、なぜかと言いますと、あそこは訴訟の国なんで、胃がんをとっても、それでリンパ節を覚醒っていうかね、転移を防ぐためにリンパ節をとったら不随が起こると。

それは副作用だと、副反応だということで訴訟の対象になるということです。

そうすると医療機関はリンパ節をとらない。

そうするとき、万が一、転移があったりとか、転移を防ぐことができなくなるから、亡くなる方がおられる。

そういうことを間近に、カリフォルニア大学の教授やってるんですけど、間近にそういうことを聞くと、結構ショックなところがあって、そう考えてやっぱり日本の医療というのは、まともという言い方したらあれですけども、本当に誇るべきものではないかなと思っています。

つまり、国民のセーフティー

委員長 大串正樹

大串正樹委員長。

質疑者 伊東信久

見ていただきたいんですけれども、実はちょっと衝撃的なニュースで、兵庫県、私の大学の、神戸大学のあるところなんですけれども、この兵庫県の粒子線医療センターが、来年度末、2年で、閉院になるというニュースがあるんですね。

でも、あえて、粒子線の効能であったりとか、その効果に関してはちょっと省略しますけれども、これもともと先進医療やったんですね。

先進医療というのは、主たるところが保険で、この治療に関しては、自費診療というところが認められるところなんですけれども、これはやっぱり治療実績が良かったものですし、現場の方のご努力もあったんで、いわゆる保険適用になりました。

しかしながら、施設側は、国が定めた診療報酬が入ってきて、実際にSPring-8があって、そこによる仮想空気という話があって、この粒子線の維持のため、改修のためには、もう何百億とかかります。

そもそもそれを設置するだけでも20億円になるんですね。

こちらに書かせていただいているんですけれども、これ、2013年度のいわゆる、先進の時は335万円でしたけれども、2023年度は277万円に減少されているんで、減少しているわけなんですね。

であれば、本当に本末転倒の話になるんですね。

国民の命を守るために、こういった先進医療の制度を保険適用にしているのに、経営が成りいかなくなるというのは、非常にジレンマだと思うんですね。

一つの方策としては、このような高額な医療機器を使った医療の提供体制が確保されるように、診療報酬上、何が適切かというのは難しいんですけれども、経営が成り立つような適切な評価対応を行う必要があるのではないかなと思うんですけれども、政府参考にお願いいたします。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長。

お答えいたします。

今、委員がご紹介いただき、またご評価いただいている放射線治療装置のように、高額な医療機器や専用設備等を用いる技術は、導入及び維持にコストがかかりますので、将来における需要を考慮し、集約化することが望ましく、特に粒子線治療については、都道府県またはさらに広域での集約的な提供がなされる、そういう体制を作っていくということが大事だと思います。

その上で、この粒子線治療の診療報酬上の評価につきましては、先進医療会議において、有効性・安全性の観点から検討を行い、これを踏まえて中央社会保険医療協議会での評価を経て決定されたものでありますけれども、既存のX線治療と比較した有効性に応じて評価を分けるなどの対応を行っております。

また、令和8年度診療報酬改定におきましては、例えば15歳未満の小児に対して粒子線治療を行った場合の評価として、小児放射線治療加算を新設するなどをしておりまして、引き続き中医協の議論を踏まえ、適切な評価に努めていきたいと思います。

今、粒子線治療の話で具体的に申し上げましたけれども、やはり一般に高額な医療機器の適切な評価に努めているところでございまして、例えば、令和8年度診療報酬改定においては、ロボット手術、ダビンチなんかですね、こういうについて年間手術実績に応じた新たな評価。

大串正樹 (厚生労働委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

を行ったほか、CTやMRIについて高性能な機器に追加的な評価を行うなど。

浜地雅一 (中道改革連合・無所属) 33発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

高額医療機器ですから、レッセフェールでやるというような、そういう効率的な配置も、効率的な活用や集約化を図りながら、必要な評価が行われるように引き続き対応していきたいと、しっかりやっていきたいと思います。

伊東信久君。

質疑者 伊東信久

さらっと言わせずに通告していないので、今の御答弁のところで、ダ・ヴィンチを含めのロボット手術の話もされていたんですけれども、現場の医師に聞くと、やはりロボット手術は割と熟練した内視鏡であれば熟練した医師も必要になってきますし、その熟練するための研修とかにまたコストもかかっていくんですけれども、いわゆるロボット手術というのは割と比較的若い、経験の少ないお医者さんでも、容易に手術することができるというメリットがあるんですね。

つまり、今のシステムだったら、切開手術をして、内視鏡手術をして、その後にロボット手術に移行しているけど、直接にロボット手術をした方が効率がいいんじゃないかという指摘もあったり、もう一つ問題なのは、ロボット手術というのは、そのロボット自体がプログラミングされているんで、16回って聞いたんですけど、16回したらロボットアームを変えなければ動かなくなるという、そういうシステムで、そのロボットアームにまたお金かかるというところなんですね。

こういうところが本当に選定療養というか、この保険診療のジレンマではあると思うんですね。

誤解のないように申し上げますと、私は自由診療もやってますけれども、私自身も自由診療やってますけど、何でもかんでも自由診療を認めてほしいとか、今後診療という言葉はないけど、今後診療を認めてほしいというわけではないんですよ。

じゃあ、どうすればいいんだという話なんですけれども、自由診療のメリットを言いますと、保険が使えない代わりに臨床研究と組み合わせたり、内容を柔軟に決めたりできるわけなんですけれども、デメリットは、言葉悪いけど、うさんくさい医療もやっぱりはびこるわけなんですが、これをどういう具合に選別していけばいいのかというのは、ちょっと政府と一緒に真剣に考えなければいけない時期に来ているのかなと。

その上で自由診療を進めるかどうか考えればいいと思うんですね。

つまりは、せっかく先進医療が進められたとだけども、エビデンスが集まらないようなところもあったりもするんですよね。

つまり希少疾患であったりとか、標準治療の比較が難しい。

そういった診療の療養の場合だったら、なかなか難しいと思うんです。

先進医療の過程としては、まずは基礎的な実験、動物実験とかもあるんですけど、動物実験も昨今の動物愛護とかでも、ヨーロッパを中心にかなり難しい状況になってきています。

では臨床でそういったところをやるには、まず先進医療で審査をされているか、次はそのときにたとえ保険にならずとも、それを自由診療として進めているデータ、いわゆるリアルワールドデータを使えないかということなんですね。

比較的対象となる標準治療の治療効果化についても、希少疾患であれば、リアルワールドデータを活用するなど、エビデンスの確立を効率的に進められるような、そんな環境整備も大事だと思うんですけれども、政府としてはどのようにお考えか。

狭間保健局長。

政府参考人 狭間

お答えいたします。

委員がおっしゃる通り、我が国の場合には、自由診療というよりも、新しいチャレンジが、医学的なチャレンジがあった場合には、先進医療なので、その有効性とかなどをちゃんと確認をした上で、そしてみんなのもの、国民みんなのものにする、つまり保険適用にするという、こういう流れで来たわけでございます。

この先進医療という中でかなり科学的に厳しいチェックが入っていくということなんですけれども、これは将来の保険導入に向けた評価を行う枠組みとしてやっておりますけれども、ご指摘のように先進医療の研究計画の審査や結果の評価に当たって、比較対象となる標準治療に関するリアルワールドデータとおっしゃいました。

役人的に言うと臨床研究の枠組み以外の実臨床データと。

単一の群の研究も認められておりますし、その結果を評価し、保険導入について議論する際にも、必ずしも標準治療との比較が求められるものではなく、また比較する場合に、臨床研究の枠組み以外の実臨床データを用いることも、既に可能とはなってきております。

実例で申し上げますと、粒子線治療に関しては、令和8年度診療報酬改定において、大腸がんからの少数転移性肺腫瘍に対する粒子線治療について、臨床データを用いて定位放射線治療の有効性と比較した結果を踏まえて保険適用となりました。

また、内視鏡下の手術用ロボットを用いた前立腺全摘除術に関して、平成30年度診療報酬改定において保険適用となった後、令和4年度診療報酬改定においては、実臨床データを用いた後ろ向き研究が評価され、保険点数が増点されたと。

質疑者 伊東信久

厚生労働大臣、上野賢一郎君。

私はたびたび一般質問でも他の委員会でも質問させていただくわけなんですけれども、消費者徳でも質問させていただいたんですけれども、今やっぱりネットの世界でして、厚労省の正しい発信よりもインフルエンサーであったりとか、そのSNSに長けているそういった医療機関がさも正しいかのようになるわけです。

それで国民の安全、そして効果もなければいけないと思っております。

法律の枠組みで、要は毒にも薬にもならないような再生医療があるんで、やっぱり自由診療に対して果たして認めていいのかというところで躊躇されていると思うんですね。

その中でやっぱり再生医療ね、この言葉がちょっと一人歩きしている感じがします。

膝であったり椎間盤であったり、iPS細胞を使ってでも、軟骨の再生は椎間盤も膝の半月盤もできていないんですよね。

それでもさもできているかのような表現が本当にはびこっています。

もう一つ、我々、日本は日本の医療を守ろうと思ったら、日本の審査、厚生労働省なり、厚生局なり、そういったチェックというのは非常に大事なものだと認識しているんですね。

それを海外ではメジャーで、海外のどの先生がとか、もっと言うと、FDAでは認められている。

だけど、FDAで認められていても、日本で認められていなければ、そこはある程度の制限が自浄作用であっても、かかっていいと私は考えております。

これは質問はしませんけれども、そういったところも本当に考慮を入れていただいて、このリアルワールドデータの話が出たので、そちらの方に時間も少なくなってきたので、質問を移らせていただきたいと思うんですけれども、このリアルワールドデータ、やはりそこまでの手続きの時間であったりとか、かかる費用を考えますと、先進医療だけでなく、医薬品の安全情報の収集や、創薬の分野でも期待されるのでないかと思っております。

特に希少疾患の場合だったら、やはり大規模な治験ってやはり難しいんですね。

そういった場合、この臨床試験の補完的なエビデンスとなりうるんではないかなと思っております。

医薬品を患者に届けるための最後の関門である承認審査において、リアルワールドデータの活用が広がったら、製薬会社さんも安心してこのリアルワールドデータへの投資を進めることもできると思うんですけれども、この医薬品の承認審査において、リアルワールドデータの活用を積極的に推進するべきではないかと思いますけれども、政府の所見をお伺いいたします。

宮本医薬局長。

政府参考人 宮本

お答えいたします。

リアルワールドデータは、実際の臨床の環境において収集される情報でありまして、臨床試験で得られる有効性・安全性の情報を補完することにより、先生おっしゃられたように、希少疾病に対する治療薬の開発の効率化につながるなどのメリットがあると考えられ、既に国内外の医薬品の承認申請において活用されております。

一方で、リアルワールドデータを薬事承認申請において活用するためには、そのデータの信頼性を確保することが必要であり、厚生労働省では、リアルワールドデータを承認申請等に利用する場合の留意点を取りまとめた通知等を発出するとともに、データを薬事承認申請等に活用するために必要な信頼性確保をPMDAが支援する予算事業を実施しているところでございます。

さらに昨年の薬機法改正におきましては、臨床試験データだけではなくリアルワールドデータを含む有効性・安全性を示すための重要データの利活用もなされるよう、承認申請資料に係る規定の見直しを行ったところでございます。

引き続きリアルワールドデータの利活用により、医薬品の承認審査等における有効性・安全性に関する評価を充実させ、患者が必要とする医薬品を届けられるよう、必要な取組を進めてまいりたいと考えています。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一。

ありがとうございます。

今の御答弁で、今進められているというところはよくわかりました。

関連して、やはり日本の場合、先進医療も含めて新しい治療法についてもそうなんですけれども、審査までは結構厳しいんですけれども、審査を通った後、少し医師の裁量というもとで、ありがたいことはありがたいんですけれども、その後のそこのチェックのところでリアルワールドデータもやはり必要となってきます。

一方で、実際にそのデータの信頼性というのは非常に大事なものとなります。

そこにまた関連して紐付けできるのが、いわゆるDXではないかなと思いますし、クラウドのデータを使うのか、その他のことも含めて進めていただければと思います。

医師の裁量という話をしましたけど、医師の裁量、結構やっぱり大きいんですね。

もう一つ言うと、やっぱり医師が責任を取る。

これは当然のことなんですね。

やっぱり大事なのは権限と責任なんですけども、OTC類似薬の話でも、そこまで薬剤師の先生が前向きでいられないのは、参考人のお話にもありましたように、私は普通に外科医だから処方箋出すんで、そんな処方箋出せばいいかなと申し訳ないけど。

思ったりもしたんですけれども、それは置いておきまして。

もちろん、そういった副作用であったり不足の事態というのをゼロに抑えなければいけないというのは、当然我々が重ねていますけれども責任ですので。

ただ、少し薬剤師の先生も信用してもいいんじゃないかなとは思ったんですけども、逆に薬剤師の先生方も、「いや、責任をかぶるのはちょっと重い」というご意見もあるんですね、実際に。

そんな中で、医師、看護職員以外の事務とかね、多職種、メディカルも含めた病院全体の合理化について考えたいと思っているんですけれども、やはり勤務員の長時間労働というのは問題があったり、働いている人数としてはやはり看護師さんの方が多いんで、医師・看護職員を中心に、やはり業務の効率化とか環境改善を考えていけばと思います。

ほかに薬剤師、PTさん、OTさん、言語療法士、放射線技師、臨床工学技士、事務職員など、やはり幅広く病院の中では勤務されています。

もっと言うと、警備や清掃など、委託費もあるんですけれども、こういったところをね、やはりバックとして、効率化、勤務改善というのが必要であると思います。

だから病院全体でね、やはり医師というのは、僕は言ったら怒られますけど、やっぱり効率化にあんまりこうね、詳しい方もおられないのも事実なんですね。

だけども病院全体で効率化、合理化、効率化に詳しい先生もやっぱりおられます。

私の卒業した大学の先生の病院長なんかは非常に優れていると思うんですけれども。

でもやっぱりこういった合理化、効率化を進めていくためには、やっぱり新たな枠組みが必要だと思っております。

だから医師、看護職員だけでなく、その他の医療職種などを含めた幅広い分野、そういった合理化が必要だと思いますけど、これはやっぱり政府主導なんですけども、ここはやっぱりリーダーである大臣に取り組むべきではないかなというご提言をさせていただきたいと思うんですけども、大臣のご所見をお願いいたします。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野賢一郎

はい。

医療現場では、医師や看護職員だけではなくて、他の職種の方、事務職員の皆さん、なかなか確保が難しくなっている現実があろうかと思います。

そういった中で、業務効率化、勤務環境改善の推進、これは各病院の事情、課題も踏まえつつでありますけれども、医師、看護職員だけではなくて、薬剤師さん、あるいはリハビリ職、事務職員なども含め、病院全体の取組とすることが重要だと考えております。

今回の法案におきましては、地域医療介護総合確保基金に新たな事業を設けまして、医療機関に対してICT機器等の導入費用を補助することとしており、その補助対象には、薬剤、リハビリ職、事務職員等の業務効率化に資する幅広い取組を含めることとしておるところであります。

今後とも、こうした幅広い職種の業務効率化、勤務環境改善を図ろうとする取組を講じての一つとして示して、各病院が自らの課題に応じて取組を進めていただけるように努めていきたいと考えています。

委員長 大串正樹

伊東信久君。

大臣、ありがとうございます。

時間になりましたので終わります。

次に福田徹君。

質疑者 福田徹

はい、委員長。

国民民主党、福田徹です。

久しぶりに厚労委員会の質疑のお時間をいただけて、本当に感謝しております。

私、健康保険法の中でも、特にこの出産に関わる給付体系の見直しに最も注目しております。

この件につきまして、予算委員会で既に上野大臣にいくつも質疑をさせていただきまして、本日は本法改正のもっと根本の部分について、質疑をさせていただけたらと思っております。

あまりにも当たり前と感じられる質問をさせていただくかもしれませんが、とても大切な認識の確認だと思っておりますので、どうかお許しいただけたらと思っております。

まずお尋ねします。

現在、政府は、我が国に少子化対策が必要だとお考えでしょうか。

教えてください。

津島内閣府副大臣。

答弁者 津島

福田徹委員の御質問にお答えしてまいります。

政府として我が国最大の問題は人口減少であるとの認識に立っているところでございます。

したがって、今の少子化、人口減少の状況に歯止めをかけるべく、政府を挙げて希望する若者が子どもを持ち、安心して子育てできる社会を実現するように取り組んでいるところでございます。

質疑者 福田徹

福田徹君。

ありがとうございます。

おそらく今の日本に少子化対策が不要だと考える人は一人もいないと思います。

人口置換水準である合計特殊出生率2.07は、これは現実的でないと思っていても、1.15で急激に人口が減っていくことが問題でないはずはありません。

今回、出産に関わる給付の見直しに関して、現場の声をたくさん聞いてきました。

正直、多くの産科の先生方からは、やっぱりすごく不安だという声が聞こえます。

これだけ毎年人件費や物価が上がっている中で、一律の金額で固定されてしまっては、費用の増加に合わせて金額が上がれ、自分たちで金額を決めなければ、これやっていけなくなる、そういう危機感をたくさん聞いております。

それでも少子化は最大の国…国難であると理解されていて、少子化対策のためなら何とか協力しなければと、そう思っていただけているというのが現実だと思います。

今日は今の日本の政治が今の政策で本当に少子化を改善できるのか、そういう議論をさせていただけたらと思います。

では次の質問をさせてください。

少子化対策が必要であるとするのであれば、現在政府は少子化対策をしていますでしょうか。

しているのであれば、数ある少子化対策政策のうち、代表的なものをいくつか具体例を挙げてください。

津島内閣府副大臣。

答弁者 津島

少子化対策については、個々人の結婚・出産・子育ての希望を実現していくという基本的な方針のもと、政府を挙げて全力で取り組んでおります。

具体的には、令和5年12月に閣議決定された子ども未来戦略の加速化プランに基づいて、児童手当の拡充、子ども誰でも通園制度の創設、育児休業給付の充実など、子ども子育て政策の抜本的な強化を着実に実施し、すべての子ども子育て世帯の支援の拡充を強力に進めているところでございます。

さらに、強い経済の実現により、若い世代の所得を増やし、雇用を安定させることで、未来への不安を希望に改革とともに、柔軟な働き方の推進や安全で質の高いベビーシッターの利用促進、民間企業の自発的な子ども、子育て世帯向けの取組の支援促進等に併せて取り組んでいるところでございます。

こうしたことを続いて、働きながら子育てしやすい環境を整備してまいります。

質疑者 福田徹

福田徹君。

ありがとうございます。

少子化対策の具体例として、子ども未来戦略加速化プランに書かれている政策をお答えいただきました。

少子化対策といえば子ども未来戦略ということで間違いないことが確認できました。

次に上野厚労大臣にお聞きします。

何回も聞かれていることだと思い、本当申し訳ありませんが、本改正法案にあります出産の標準的な費用に係る給付体系の見直しが行われることになった経緯と目的について教えてください。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野賢一郎

出産費用は自由価格でありますので、出産育児一時金の支給額を引き上げても、それに合わせて出産費用が上昇して、妊産婦の実際の負担額は実質的に変わらず、経済的負担をいかにして軽減していくべきかという点が大きな課題であったと承知をしています。

今お示しをいただきました、令和5年12月の子ども未来戦略、これを契機といたしまして、一昨年の6月から昨年末にかけまして、妊産婦の当事者、産科医療関係者に御参画いただいた検討会を開催をいたしました。

また、社会保障審議会においても、出産に対する支援の強化について御議論をいただいて、これらを踏まえ、本法案の提出に至ったものであります。

中身についてはもう十分御案内のとおりでございますが、妊産婦の経済的負担の軽減を。

質疑者 福田徹

福田徹君。

ありがとうございます。

今目的を妊婦の経済的負担の軽減とお答えいただきました。

大臣、すみません。

追加でお聞かせください。

少子化対策はこれの目的ではないでしょうか。

教えてください。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野賢一郎

はい。

当然、この子ども未来戦略は少子化の大きな柱の戦略でございますので、その一環でございますので、そういった意味では、それも含まれると考えています。

質疑者 福田徹

福田徹君。

ありがとうございます。

子ども未来戦略のうちの、それを実現するための手段の一つであるはずですので、おそらく少子化対策も目的の一つだろうと思っております。

と言いますのも、各地の医師団体の会に、厚生労働省の方が説明に上がったときに、少子化対策のためにという説明がなされているようなんですね。

私、その資料をちょっと集められなかったんですけれど、複数の医師がそう申しております。

やっぱり不安はあるけれど、日本の危機である少子化対策のためならと、意を消していらっしゃる医師がたくさんいらっしゃるんですよね。

ここはとても大切なところで、もし少子化対策ではないとか、もしくは極めて効果が低いというのであれば、現場の産科の医師からは、話が違うという声が必ず出てくるはずです。

そして実際本当に少子化対策に効くのかという疑問の声も直接聞いております。

だからここにこだわらせていただいているところです。

改めてお聞きします。

このお産の保険適用を記しました子ども未来戦略の目的は何でしょうか。

この目的、少子化対策でよろしいでしょうか。

水田審議官。

政府参考人 水田

お答えいたします。

若い世代が希望通り結婚し、希望する誰もが子どもを持ち、安心して子育てができる社会。

子どもたちがいかなる環境、家庭状況にあっても、分け隔てなく大切にされ、育まれ、笑顔で暮らせる社会の実現を図るため、取りまとめられたものでございます。

その政策目標としましては、子どもを産みたい、育てたいという希望がかなう社会の実現による少子化トレンドの反転、子どもたちが健やかに育まれる社会の実現としているところでございまして、希望が叶う社会の実現の結果として少子化のトレンドを反転させることを基本的方針としております。

質疑者 福田徹

福田徹君。

ありがとうございます。

いつも希望を叶えるということを目的に挙げられるんですよね。

私は最も大きな最上位最前列の目的は少子化対策であるべきだと思います。

実際それが目的で作られた戦略のはずなんです。

今内閣官房のホームページに掲載されております子ども未来戦略を説明する36ページの資料の表紙には、これで書かれています。

「子ども未来戦略。

次元の異なる少子化対策の実現に向けて」と書かれています。

1ページには、「日本のラストチャンス、2030年に向けて、少子化は我が国が直面する最大の危機である」とあります。

この資料を見る限り、子ども未来戦略というのは、少子化対策を目的としたものにしか見えないんですよね。

もう一度確認します。

これ、希望を叶えた結果ではなくて、子ども未来戦略の目的は少子化対策ではないでしょうか。

水田審議官。

政府参考人 水田

お答えいたします。

子ども未来戦略の中に記述としまして、若い世代の誰もが結婚や子どもを産み育てたいとの希望が叶えられるよう、将来に明るい希望を持てる社会を作らない限り、少子化トレンドの反転は叶わない。

個人の希望を支援することで、結果として少子化のトレンドを反転させること、これが少子化対策の目指すべき基本的方向であると考えております。

質疑者 福田徹

福田徹君。

はい。

私、4月16日のチコデジ特別委員会での大臣所信に対する質疑を見ていて、どうしても気になる部分がありまして、我が党の日野沙利谷議員の質疑と木川田大臣の答弁です。

これ、とても大切な部分ですので、少し読ませていただきます。

日野沙利谷議員の質疑です。

「大臣は、子ども未来戦略加速化プランを引き続き着実に実施し、結婚・出産・子育ての希望をかなえられる環境を整備してまいりますと述べられています。

子ども未来戦略の戦略によって達成すべき目的は何でしょう。

三つの基本理念は、1、若い世代の所得を増やす。

2、社会全体の構造意識を変える。

3、すべての子ども、子育て世帯を切れ目なく支援する、とあります。

まず2点お伺いさせてください。

出生率の改善は、こちらの目的ではありませんでしたでしょうか。

また、社会全体の構造意識を変えるとは、具体的にどういうことを意味しますでしょうか。

大臣お答えください」。

木川田大臣の答弁です。

「出生率については、前に予算委員会でも答弁しておりますが、これ自体が目的ではございません。

ただし、参考の指標として見ながら、私たちは子ども政策を進めていっているところでございます。

そして構造の改革というのは、やはり子どもを産み育てやすい、そういう環境を整備する、要は質を改善することによって、そして結果として子どもが増えてくるというところ、ここを目指しているということでございます」。

そしてその後、日野議員より追加で聞かれた、「明確にお答えください。

出生率が目的でないということは、政府では少子化対策はしないということでしょうか」という問いに対しても、参考人の方が同様の答弁をされています。

お聞きします。

今、私が読み上げさせていただいた木川田大臣の答弁。

これ、事前に通告させていただいたものです。

子ども未来戦略において、出生率の改善は目的ではない。

目的は環境整備であって、その結果、子どもが増えてくれたらいい。

この答弁認識について政府の認識も同じか、まず子ども家庭庁様からお答えください。

津島内閣副大臣。

答弁者 津島

お答え申し上げます。

子ども未来戦略は、先ほど出ております子どもたちが健やかに育まれる社会の実現と併せて、子どもを産みたい育てたいとの希望がかなう社会の実現による少子化トレンドの反転を政策目標としているところです。

この政策目標について、結婚、妊娠、出産、子育て等は、個人の自由な意思決定に基づくものであることから、子どもを産み育てやすい環境整備により、個人の希望を叶えた結果としての少子化トレンドの反転を目指しており、ご指摘の4月16日における大臣の答弁は、これを述べたものでありまして、またその後、政府参考人の藤原官房長より補足する答弁がなされたものと承知をしております。

質疑者 福田徹

福田徹君。

ありがとうございます。

この少子化があらゆる課題の根本原因となってくる社会保障を担当します、上野厚労大臣の認識も同じでいいか教えてください。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野賢一郎

今、津島副大臣からご説明のあったとおり、私としてもその認識に相違はございません。

今回の法律の改正案におきましても、出産に係る給付体系の見直しや、国保の子どもに係る均等割保険料の軽減措置の拡大などを盛り込んでおりまして、厚労省といたしましても、こうした子どもを産み育てやすい環境整備に向けて、しっかり取り組んでいきたいと考えています。

質疑者 福田徹

福田徹君。

ありがとうございます。

今のお話からは、子ども未来戦略加速化プランに抱えた施策、例えば児童手当の拡充、妊娠・出産時からの支援強化、育休を取りやすい職場になどなど、これらの施策が全て計画通りに実行されれば、この政策は成功。

計画通りに実行され、環境整備が実現して、その結果、出生率が増えていなくても、それは仕方がない。

少子化が改善されていなくても仕方がない。

この政策は成功。

その認識で間違いないでしょうか。

水田審議官。

政府参考人 水田

お答えいたします。

先ほどお答えしておりますとおり、まずは希望を叶えるというところでございます。

それも含めて少子化対策ということでございますので、その結果として出生率が改善するということは、それは目指しているところでございますけれども、その過程で、まずは結婚したい、子どもを持ちたい、そういったところの希望を叶えるということがあってこその少子化対策という認識でございます。

質疑者 福田徹

福田徹君。

つまり、希望を叶えれば子どもは増えるだろうという、そういう予想をしている状態ということがわかりました。

この子ども未来戦略の表紙に「次元の異なる少子化対策の実現に向けて」と掲げているのに、環境整備をします、その結果子どもが増えたらいいなというのは、あまりにも弱すぎるのではないかと感じます。

明確にこの戦略で子どもを増やします、出生率を上げますと言うべきではないでしょうか。

これ日本のラストチャンスとおっしゃっているのですから、その結果増えたらいいという認識ではいけないと思うんですよね。

少子化が改善していなければ成功ではない。

それが普通だと思います。

皆さん、どう思われますか。

結婚・出産・子育ての希望が叶えられる社会。

これは当たり前で、それと同時に、結婚・出産・子育てを希望する人を増やす、その取り組みも必要な時期に来ていると感じます。

そもそも、これらの環境整備の結果、子どもが増えるのか、どの程度増えると見込まれるのか。

これが加速化プランの妥当性、もしくはその中に含まれるもちろん、お産の給付体系の見直し、これの妥当性を考える上で極めて重要です。

お聞きします。

答弁にありました子ども未来戦略における環境整備の結果、出生率の改善が期待できるというエビデンスはございますでしょうか。

具体的にどのような環境整備が出生率の改善に関係するというエビデンスがあるか教えてください。

水田審議官。

政府参考人 水田

お答えいたします。

子ども未来戦略の策定に当たりましては、有識者から提出されました知見や出生率に関する民間の研究も参考にしているところでございます。

具体的には、児童手当の拡充を含む家計の所得向上、母子保健事業の充実、教育費負担の補助、育児休業などの両立支援策などの施策は、出生にプラスの影響を及ぼすと。

質疑者 福田徹

福田徹君。

ありがとうございます。

事前にこれらのエビデンスをくださいとお願いしましたら、子ども家庭庁より、子ども家庭審議会第19回基本政策部会への事前提出資料、「少子化対策のメイン効果と経済効果」という資料をいただきました。

そこには2024年度から2026年度までの現行の今の加速化プランによって、出生率は0.1引き上がると書かれています。

実際は他に足を引っ張っている要素があるのかもしれませんが、今のところそれほど上がるような素振りは見えません。

本当は原著論文をいただけるようにお願いしたつもりなのですが、届きませんでした。

私も自分で世界中の報告を調べたのですが、当然専門外ですので質の高い批判的吟味ができていないと思うんですけど、現金給付政策も保育政策も国や報告によって結果は様々で、私の専門とする医学の感覚からいけば、とても確固たるエビデンスと言えるものではないと感じました。

産科の医師というのは、お産の保険適用が少子化対策になると説明されています。

でも、本当は少なくとも、私の周りの多くの産科医師が、そんな効果はほとんどないと思うと感想を述べられています。

他の具体的施策も含めて、今後エビデンスが蓄積されてきて、明確に出生率の改善という結果につながるという施策があれば、その施策の進捗状況を評価指標にすることはできると思うんですが、まだ不十分な段階であれば、この政策の評価指標というのはもう出生率とするしかないと思うんですよね。

次にお聞きします。

子ども未来戦略が出生率を数値目標としないのであれば、効果の検証はどの施策について、どんな数値指標を使って行いますでしょうか。

いくつか教えてください。

水田審議官。

政府参考人 水田

お答えいたします。

加速化法案につきましては、経済財政諮問会議の経済財政一体改革推進委員会において、出生率や出生数といった出生動向に関する指標のほか、若年層の雇用状況や子育てのサポートの状況等を指標とするEBPMアクションプランを作成しまして、毎年取り組みの状況を把握しているところでございます。

具体的には、若年層の実質賃金、若年層の非雇用者に占める正規の職員・従業者の割合、保護者の子育てが地域で支えられていると思う人の割合、子どもの世話や看護について頼れる人がいると思う子育て当事者の割合、こういったことを挙げているところでございます。

質疑者 福田徹

福田徹君。

今の指標を確認していって、明らかにこれ少子化対策成功するぞと自信を持って言えるようなPDCAが回せるのか、少し疑問なんですよね。

この子ども未来戦略の目的は少子化対策であるべきだと思いますし、であれば出生率を上げること、これ同じ意味ですから、それ自体を目的として参考の指標ではなくて、成果の成否を出生率にする必要があると、あと責任があると思うんですよね。

それをしない理由をもう一度教えてください。

水田審議官。

政府参考人 水田

お答えいたします。

結婚・妊娠・出産・子育て等は、個人の自由な意思決定に基づくものであり、出生率等を具体的な数値目標として定めることによって、特定の価値観を押し付けたり、プレッシャーを与えたりすることになることを懸念するというご意見が、

質疑者 福田徹

福田徹君。

ありがとうございます。

この出生率指標にすることが、どうして自由な意思に反して価値観を押し付けたり、強制することになるのかというのがわからないんですよね。

例えば、喫煙は体に悪いからやめましょうとか、運動は健康にいいから運動しましょう。

こういうのも自由な意思ですけど、価値観を押し付けることになってないですよね。

自分のためではなくて社会のためだとしたら、例えばワクチンを打って感染症の蔓延を抑えましょうというのも、これ社会正義のためにお願いすることですよね。

先ほどの地固定特別委員会の質疑に対する参考人の答弁にも今と全く同じようなものがありました。

結婚、妊娠、出産というのは個人の自由な意思に基づくもの、その通りだと思います。

絶対に自由な意思が尊重されるべきだと思いますし、自由な意思が尊重されること、出生率の数値目標を改善すること、これはもう別のことだと思うんです。

出生率が下がり続ければこの国は維持できなくなります。

子どもを持つ人も持たない人も、将来を支える子どもがいなければ生きていけません。

もし国が出生率という旗を掲げることが、子どもを望まない人にプレッシャーをかけるというのであれば、その事実を丁寧に説明して、子どもを望まない人に子どもを持つことを強制するのではなくて、子どもを増やすということは国のため、国民のために必要で、政策として目指す必要があるということを理解いただくこと、それが必要ではないでしょうか。

人間の多様な価値観と意思を尊重することと、この国が存続するために必要な出生率を目指すこと、これ何の問題もなく共存できると思います。

子どもを持たないとダメだという意見は全くありません。

子どもを持たない選択は全く悪いものではない。

子どもを持ちたくない人に子どもを持つことを強制することも一切ありません。

そもそも子どもを持ちたくても持てない方もいらっしゃいます。

でも子どもを持ちたいと思える社会、子どもを持って良かったと思える社会を目指すこと、全然悪いことではないと思います。

子どもにありがとうって溢れる社会、全然悪いことではないと思います。

今やろうとしている、子どもを持ちたい人が持てる社会。

これは当たり前で、一歩進んで、子供を持ちたい

伊東信久 (日本維新の会) 28発言 ▶ 動画
質疑者 福田徹

高い人が増える社会。

これを目指さずに少子化は解決しないと思うんですよね。

改めてお聞きします。

結婚、妊娠、出産は個人の自由な意思に基づくものだから、出生率自体を数値目標として掲げない。

これが今の認識だと思います。

これを改めませんか。

自由な意思を無理やり変えるという話ではなくて、堂々と日本のために少子化対策が必要だと、子どもを増やすことが必要だと明言して、出生率を政策のKPIに掲げて、ある時点の目標値を定めて、専門家の力を結集して最善のエビデンスに基づいて、本気で少子化対策に取り組む。

ここが一番大切な点ですが、政治が出生率に責任を持って取り組む。

これが次元の違う少子化対策ではないかと思います。

この何をやってもいかないという、この諦めから逃げてはいけないと思うんですよね。

今の私の考えに対して、ぜひ子ども家庭庁様、御意見をお願いします。

答弁者 津島

津島内閣府副大臣、お答え申し上げます。

この結婚、妊娠、出産、子育てに関する考えというのは様々あって、福田委員のお考えも一つというふうに聞いておりましたが、一方で先ほど水澤審議官がお答えしたように、まず個人の自由な意思決定に基づくものであるという、そこはもう同じ考えであろうと思います。

そこで、では出生率を具体的な数値目標として定めることが、特定の価値観として押し付けられ、プレッシャーを与えられたということに対して懸念する御意見があることも事実であります。

例えば、子ども子育て政策全体の基本方針である子ども大綱の策定に向けた調査審議の中で、多様な価値観、考え方を大前提とすべき、若い世代の視点に立ったものにすべき、との意見が子ども家庭審議会において多く出され、こうした議論を踏まえ、政府としては出生率等、具体的な数値目標として掲げていないところでございます。

もう一つ。

令和6年4月9日の週、参議院で子ども子育て支援法等一部を改正する法律案に関する参考人質疑が行われた際にも、複数の参考人から出生率を目標に掲げることは慎重であるべきとの趣旨の意見があったところでもございます。

他方、合計特殊出生率については、子ども大綱等において出生率等の出生の動向に関する参考指標として設定しているところでございます。

子ども未来戦略においては、個々人の希望の実現のため、加速化プランに基づく各種施策に着実に取り組む結果として、少子化トレンドを反転させることを目標としているということでございます。

委員長 大串正樹

福田君。

質疑者 福田徹

ありがとうございます。

今回の標準的な費用を定めるという法改正は現場の産科医にとっては大きな大きな変化です。

多くの先生方が政府が本気の少子化対策をするのだからと意を決して取り組もうとされているのです。

どうかそういった先生方の思いを感じていただいて、本気で次元の異なる少子化対策、本気で出生率の改善を目的とした政策に取り組んでいただけることを切に願っております。

少し時間ありますので、ちょっと通告していない質問で申し訳ないですが、基本的な認識確認としてお答えください。

加速化プランの中身も含めて、エビデンスの有無は置いておいて、これまで政府様々な少子化対策、効きそうな施策を行うにもかかわらず、現時点では出生率が大きく改善してこない、この理由は何だと考えられていますでしょうか。

答弁者 津島

津島副大臣、お答え申し上げます。

通告をいただければ、もう少し詳細にわたってお答えできるかと思いますが、まさにその反転、少子化トレンドが改善に向かっていないということは、まさに我々が目指している環境がまだ十分に整っていないところがあるということでございます。

したがって加速化プランに掲げられた政策を着実に着実に実行していくことによって環境を整え、結果として多くの方が子を産み育てたいという希望を叶えられるようにしてまいりたいと考えているところでございます。

委員長 大串正樹

福田君。

質疑者 福田徹

子ども家庭庁様からいただいている資料には、価値観の多様化が問題だと書かれております。

子どもを産まなきゃいけないではなくて、子どもを産み育てたいと思う人が増えること。

これがとても大切だと思います。

それをプレッシャーとか価値観の押し付けではなくて、皆が幸せにできる日本がいいなと思っております。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

次に岡野純子君。

岡野君。

質疑者 岡野純子

はい。

こんにちは。

国民民主党の岡野純子でございます。

本日も質問の機会をどうもありがとうございます。

ここまで行われてまいりました健康保険法改正の審議も中盤、終盤でありますので、既にここまで出た答弁をさらに具体化させる観点で、本日質問をさせていただきたいと考えております。

まずはOTC類似薬についてでございます。

通告では、要配慮者の線引きについてお伺いをしようとしていたんですけれども、本日だけでも何人もの方が同じ趣旨で質問をされておりまして、方向性は非常に理解をいたしましたので、1問目は聞くことはやめようかなと思っておりますが、若干の意見として、やはりまだのりしろ部分というか、バッファーの部分が残っているからこそ、当事者の中から不安の声がまだまだ今でも上がっているというのは、そういうところだろうと思います。

本日は例としてアトピーのこと、これまでもおっしゃっておりましたけれども、同じように喘息を持っている方からも、強い症状が出ている時もあれば、出ているわけでもなかったり、あるいは風邪をひいたり花粉があったり季節の変化とかで波が非常にあります。

やっぱりその時点だけ見ればお医者さんの判断によってしまうと、軽く見られてしまって「もう継続管理不要」と言われるんじゃないかという不安があるという声を、私も直接聞いてまいりました。

そういった声は十分ご承知だろうとは思いますけれども、やっぱり自分は守られるんだろうかという、そういった不安の声に応えるような判断基準の提示というものを、ぜひともお願いしたいと思います。

では、通告で言います。

2番目に移らせていただきます。

OTC類似薬の周知について伺ってまいります。

大きな制度変更というのは誤解や混乱がつきものでありまして、特に今回はこれまで保険で処方を受けていた薬について、場合によっては別途負担がかかるという、患者にとって非常に直感的な変化が起きます。

しかも、要配慮者の取扱い、対象薬剤、OTCとの違い、どのような場合に医師に相談すべきで、どういったときは薬局に相談すべきか、そういった情報が整理されていなければ、誤った自己判断や不必要な不安を生みかねません。

ここまでの議論においても、また本日も同様の指摘がなされておりますので、ここは具体的な手法について伺いたいと思っています。

国民や患者だけでなく、医師や薬剤師という提供側に対しましても、それぞれの中でどういった誤解や混乱を想定されているのか、そしてそれぞれに対してどういった手段で周知広報を行っていかれるのか、伺います。

政府参考人 狭間

狭間保健局長。

お答えいたします。

冒頭、ご意見あるいはご要望としていただいた点について、ちょっとだけ触れさせていただくと、喘息の患者さんについても、医師の診断や治療の下で年間を通して症状が持続し、通院する必要が認められる方は、別途負担の対象と考えておりますけれども、波があるという話もございました。

そういった点も含めて、どういった基準がいいのかというのは、しっかり検討していきたいというふうに思っています。

また、ただいまご質問いただきました、国民の皆さん、あるいはそれだけじゃなくて、医療関係者。

委員長 大串正樹

岡野君。

質疑者 岡野純子

喘息のことにも触れてくださいましてありがとうございました。

おっしゃるとおり、本当に周知というのは難しいもので、テレビしか見ない方もいらっしゃれば、テレビは全く見ない方もいらっしゃったりしますし、今メディアだけじゃなくて個人も発信できる時代になりましたので、意図的に誤った情報が流れるというような、そういったことも考え得るかとは思います。

だからこそ、広い周知だけではなくて、一次情報として現場で誤解なく使える周知というものを、ぜひとも徹底していただきたいと要望をさせていただきます。

続きまして、先ほど今もまさに言っていただいた必要受診についてなんですが、それが担保されているかどうかの制度施行後の検証について伺ってまいります。

ここまで答弁では「必要な受診は確保される」「疎外されるとは考えていない」「引き続き行われると認識をしている」、そういった表現で答弁を繰り返されております。

制度を設ける以上、事後の検証というものもまた肝要だと考えます。

先日の参考人質疑での御意見も含めまして、最も懸念されていることの一つが、この患者の受診行動、行動変容が起こって、その結果として必要な受診が遅れて重症化につながるのではないか、という点であります。

今更ですが、日本医師会の方も、受診控えによる健康被害を懸念されていることは、ご承知のとおりだと思います。

ひょっとすると杞憂で終わったというふうになればいいんですけれども、想定外あるいは想定以上の行動が起こる可能性もありますので、制度導入後の患者の行動変容の実態を検証する必要があると考えます。

どういった層にどういう影響が出たのか、偏った影響を把握する設計というものをどう考えていらっしゃるか伺います。

政府参考人 狭間

狭間保健局長。

ご指摘のとおりだと思っておりまして、やはり制度的にはですね、今回、別途の負担は薬剤費の4分の1ということで、急激な負担増とならないように設定するほか、がんあるいは難病患者、先ほど喘息の方のご指摘もありました。

別途の負担を求めないような枠組みも作っていくということで、引き続き必要な受診が確保されるような仕組みとしてございます。

受診行動については、個々の患者さんの状況によって様々であることから、お一人お一人の行動変容を観察するというのは、なかなか難しいわけです。

委員長 大串正樹

岡野君。

質疑者 岡野純子

しっかりとモニタリングをしていただきたいという、その必要性も感じておりますし、これまで「必ず必要な受診は確保されるんだ」という方向性の御答弁があったわけですから、しっかりと答え合わせの部分まで継続をしていただきたいなというふうに思います。

では次に、今回の改正によります医療費削減効果の達成について伺ってまいりたいと思います。

私は、この改正が保険料負担の抑制、制度の持続可能性確保の文脈で説明をされていること、その必要性自体は十分に理解をしています。

ただ、その際に示されている削減効果については、若干慎重に見る必要があるのかとも思っています。

対象薬品77,000分、約1,100品目で薬剤費の4分の1に特別の料金を設定するというこの仕組みなんですが、対象薬というものは機械的に選択したものと整理をされています。

これまでの答弁で、処方シフトによる影響というものは、この中に、つまり削減のマイナスになるものは織り込んでいないという説明もございましたし、受診控えによる重症化のコスト、これがもしあるのであれば、その可能性まで考えるのであれば、単純に算出をされた数字通りの削減効果が出るとは限らないのかもしれません。

ここで重要なのは、制度改正をしたのに目標とした削減はできず、しかし患者負担と現場負担だけは増えたなんていうような、そんな結果は当然避けねばならないわけで、そこで伺うんですが、今回の改正によります医療費削減効果を政府はどのようなメカニズムで達成していくと考えていらっしゃるのでしょうか。

さらに処方シフトにつきましては、先日豊田委員への答弁、また本日の答弁でも、医師は最適な処方を行うのが原則という一般論にとどまっているのかなというふうに感じたわけなんですが、制度が変われば行動も変わり得るのではないかと思います。

追加負担を避けるために、同一効能群の中でより高額な薬に置き換わったり、対象外の別薬に流れたりすることがあれば、本末転倒であります。

政府は、同一効能群における処方構成の変化、高額薬への置換、対象外薬剤への流れ込みなど、モニタリングをされるのか、そちらも併せてお答えください。

政府参考人 狭間

狭間保険局長、お答えいたします。

やはり、この制度の目的、趣旨目的をご理解いただくことに加えましてですね、別途の負担の対象であっても不必要な処方シフトが起きないように、また現場での判断に偏りが生じないようにといった観点を踏まえて、やはりドクター、あるいは歯科医師の先生方に対してもですね、国から一定の基準等をお示しをするということが大事だと。

状況把握をしっかり行っていきたいと考えております。

委員長 大串正樹

伊東信久君。

質疑者 伊東信久

ありがとうございます。

当然削減される部分もあるとは思うんですけれども、一方で見えないところで増えていたなんてことがないように、そんな本末転倒にならないような、精緻なモニタリングをお願いしたいと思います。

では次に、薬剤師の方への負担、また薬局の在り方について伺ってまいります。

今回の制度改正ですけれども、政府としては決してこれはセルフメディケーションに誘導するための制度ではないというような説明ではありますが、しかし現実には保険で処方を受ける場合の負担が相対的に重くなれば、軽症は薬局で相談して対応しようという一定のそういう行動変容が起きるということは制度上避けられないのかなとも思います。

そうなると受け皿になるのは薬局であり、薬剤師の皆さんです。

ところが現状の薬局は基本的に調剤師中心の報酬体系でありまして、OTC相談の質や量というものもばらつきがあるのかなというふうに感じておりますし、受診勧奨とか一定水準で行う体制が全国的に整っているかというと、それは言い難いのかなとも思うところです。

実際に日本薬剤師会の方も、今回のこのOTC類似薬の保険給付の見直しというものに対しては、強引な制度変更というものが容認できないというコメントも出されているのはご覧になっていることと思います。

ただ、これ内容を読んでいると、決してこのおっしゃっていることは、薬局が一次対応できる体制が整っていないのに先に制度を進められるのは危険だというような、そういう拙速さに対する危機感というか、そういう文脈なのかなというふうに読みまして、決して薬局の機能強化を計画的に進めるのであれば、薬局をどのように位置づけていくのか。

軽症者の一時相談の場として、どこまで役割を持たせていくのか。

受診勧奨をどの程度求めるのか。

さらに、そのための制度設計ですね。

薬局の役割、機能、評価。

あと、当然、調剤報酬の見直しですとか、薬剤師の皆さんの研修の強化とか、そういったことにも影響すると思いますが、そのあたりどのような方向で考えていらっしゃるのか、具体的な方針を伺いたいと思います。

政府参考人 宮本

宮本薬局長、お答えいたします。

OTC類似薬の見直しによりまして、薬剤師全体の業務負担がどのように変化するかということは、さまざまな要素を考慮する必要があるということですので、現段階で一概にお答えするのは難しいというふうに考えております。

一方で薬局の薬剤師には、処方箋調剤などの医療提供だけではなく、OTC薬品の販売や健康相談など、地域住民に向けた健康サポートの面でも役割を担っていただくということが期待されております。

そのため、昨年の薬機法改正では、健康増進支援薬局というものの認定制度を創設しています。

健康増進支援薬局といいますのは行政や他の薬局等と連携して地域住民からの健康の維持増進に関する相談を幅広く受け付け、薬剤師がセルフケア、セルフメディケーションに関する助言や地域の関係機関に適切につなぐという対応が期待されております。

こうした薬局の役割を健康増進薬局の認定制度を通じて推進してまいりたいと考えております。

委員長 大串正樹

岡野純子君

質疑者 岡野純子

はい、御答弁ありがとうございます。

健康増進支援薬局の例でお答えをいただきました。

これはうまく回れば薬局数も多いですし、身近なアクセスの先として非常に有効に進んでいくんだろうなと感じました。

今後の薬剤師の皆さんへの負担がどうなるかは読めないというところではあったんですけれども、この制度改正で役割だけ増えて、体制整備は後回しみたいなことが現場で起こることがないように、その患者さんの動きというものも、制度の後をしっかりと見てもらいたいなと、御答弁を聞いていて感じました。

では、テーマが変わりまして、正常分娩の現物給付化について伺ってまいりたいと思います。

ここまで様々に御答弁いただいておりまして、私は前回、全国一律の基本単価にするということに対して、特に都市部の固定費が高いところの経営について心配しているということを申し上げました。

あるいは他の委員からも同様の質問が出ておりましたが、そこへの答弁として、いつも御答弁を3つおっしゃるんですよね。

1つが診療報酬も全国一律だからということ。

もう1つは多くの分娩で医療行為が発生していて、決して分娩費だけが報酬というわけではないということ。

あとは加算も考えているということ。

この3つを挙げてご答弁をされております。

この中のまず診療報酬を例えとされているところについて、私ちょっとよくわからなくてですね。

なぜこの診療報酬と正常分娩にかかるお金というものを比較されているのか。

釈迦に説法ですけれども、この2つは全く構造が違うものであります。

診療報酬は医療行為ごとに点数がつく積み上げ式なわけでありまして、夜間、休日、救急、地域医療など必要なコストへの加算が多数作られてあります。

他方、正常分娩というのは、そういった行為ごとに収入が積み上がる構造ではなくて、24時間365日、いつ来るかわからない分娩に備える待機体制と人員配置という固定費の負担が非常に大きいものであります。

都市部と地方では、物価や人件費だけではなくて、分娩件数とか医師の確保の難しさも違います。

正常分娩の全国一律化が経営を、とりわけ私は都市部の施設の経営の圧迫を心配しているんですが、そうした懸念に対しまして、診療報酬が全国一律であるということを例に挙げられている、これまで例に何度も挙げていらっしゃるのはどういった趣旨での御発言なのか。

診療報酬の全国一律化と分娩施設経営における全国一律性の比較の妥当性というか、どういう理屈で結びつけていらっしゃるのか。

すみません、伝わりましたか。

御説明お願いします。

政府参考人 狭間

狭間保健局長お答えいたします。

ただいまいただきました委員の御指摘は、現在、周産費用は定額で設定されている中で、地域間、施設間での差も大きいと。

そうすると、例えば都市部を高く、地方部をずっと高く設定するみたいなことになりますと、地方から都市への医療資源の流出が加速して、周産期提供体制の、この全国の中での各地域における周産期提供体制の確保に支障を来す恐れがあるという点にも留意が必要だという、そういう趣旨で申し上げておりまして、であればこそ、やはりそういう様々な各医療機関の分娩施設の費用構造あるいは地域ごとなどいろいろあるわけですけれども、費用構造もよく分析した上で、その基本単価を適切な水準に設定するということが、この制度の一つの肝なんだろうと思っています。

そのあたりについては、しっかり調べた上で、関係者の方々にもご協力いただいた上で、適切な設定をしたいと。

そういうことでございまして、診療報酬と同じだからいいでしょうというようなことではないという点は、ご理解いただければと思います。

委員長 大串正樹

岡野純子君

質疑者 岡野純子

はい、ありがとうございます。

すいません。

今の御答弁に対してちょっとさらなる問いなんですけれども、診療報酬には地域加算があると思うんですけれども、先ほどの都市部が高くなったら人の流入、施設の流入があるんじゃないかみたいな話は、診療報酬にはその理屈は関係ないんですかね。

すいません。

もし理解が不十分だったら教えてください。

政府参考人 狭間

狭間保健局長ご案内のことと思いますけれども、診療報酬は診療行為に対する対価ですから、それはその患者さんに対して何を提供したかによって基本的には価格、つまり報酬が決まってくるというものでございます。

その意味では、同じ医療行為に関しての単価というのは基本一緒で、そこは介護保険と違うところなわけですけれども、その上で提供する医療内容の機能とか役割に応じていろんな加算がついてくるというのが基本です。

むしろ地域の加算の話は、どちらかというと、何と言うでしょうか、医療資源が少ないような地域に対して何か設けているというような例があるということでございますので、基本的には診療報酬は同一の体系の中でやっておるということ、事実関係としてはそういうものだと考えております。

委員長 大串正樹

岡野純子君。

質疑者 岡野純子

すいません。

同じ地域加算という言葉であっても目的が違うということを、すいません、分かっていなくて失礼をいたしました。

はい、では先に進みますけれども、ちょっと1点、先ほどのご答弁で3つおっしゃるという中で、もう1つ、分娩は医療行為がある程度、結構な割合で医療行為が発生していて、決して正常分娩のお金だけで報酬が決まっているわけじゃないというご答弁のところに、心情的な違和感というかがあるんですけれども、よく産科の先生とお話なんかをしていると、産科の医師としては何もないのが良いお産だと、何も医療行為が起こらないのが良いお産だとおっしゃるわけです。

つまりは、陣痛促進剤を使うこともなく、吸引をすることもなく、産めるお産というのがいいお産で、そういうことを目指して、いかに自然にトラブルなく産めるかというところの視点で、10ヶ月間寄り添って、生活も見てくださって、良い状態で産めるようにという工夫をずっとしてくださっていて、それで言うと逆というか、医療行為分の報酬もあるんだぞとなってしまうと、先生方は、医療行為いっぱいやった方が儲かるのはわかっているんですけども、それよりももっと、なんていうか、うまく言えないな。

ない方が良いという、医師の職業倫理として、収入が減ってでもそういう行為がないようにという工夫をされているところに対して、医療行為の分が報酬としてプラスになるんだというのが、なんとなくちょっと寂しい気持ちになったというか、そういうような、ちょっと答弁をお聞きするたびに、なんとなくチクッと痛むような思いをしたということを、すいません、コメントをさせていただきます。

3つ目なんですが、次に加算のあり方、いつもおっしゃいます。

これまでずっと答弁でこの話されていて、加算の具体的な例を挙げていらっしゃった中で、人員体制が手厚い施設とか、ハイリスク分娩を積極的に受け入れるとか、イメージとしては、そこそこの規模というか、中核規模の施設を評価する方向性なのかなというふうに感じております。

当然、そういう施設を評価すること自体は必要なわけですが、ただそれでは、地域の出産を支えている小規模な産院施設、個人経営に近い形で分娩を担っている施設というのは、評価から漏れやすいのではないかといった懸念があります。

地方でなく、都市部でも既に産科の撤退が続いている中で、ずっと明示されている一律給付プラス、今示していらっしゃる加算の考え方で、本当に持続可能な分娩体制が維持できるのかという、これずっと私は不安を感じております。

産院施設の存続に本当に影響のない設計になっているのか、地域差を吸収できる設計になっているのか、本当に何度も何度も同じ話をしますけれども、都市部では分娩件数はあるんですけれども、人件費とか地代家賃が高くて、地方はコストは相対的には低くても、出生数が減少で採算が厳しいという、それぞれ異なる困難を抱えているわけであります。

その双方をカバーしなきゃいけないというのは大変難しいことではあるんですけれども、本当にこの一律給付という制度でそれらに対応できるのか、安心がしたいという気持ちで質問をさせてもらいます。

政府参考人 長山

長山保健局長、お答えいたします。

福田徹 (国民民主党・無所属クラブ) 24発言 ▶ 動画
政府参考人 狭間保健局長

それこそ今委員がご指摘になられた様々なことを飲み込んだ上で、しっかり踏まえた上で、どういう基本単価が設定できるかということに基本的には尽きるんだろうというふうに思います。

加算はあくまで高機能なところを中心につけていくものであって、地方の一時施設を守る、都会もそうだと思いますけれども、そのためには基本単価の設定が非常に重要だということであります。

それを考えていくときに、先ほど寂しい気持ちがするというふうにおっしゃった点に関して言えば、おっしゃるとおりで、それぞれの産科の先生がすごくご苦労されて、安全にいい形でご出産いただけるように努力されているのは、本当にそのとおりだと思います。

その上で、実態としては診療報酬を組み合わせてというケースも多くて、大事なことは、そういう一時施設も含めて、周産期医療体制が維持できるような収入が当たりで得られるのかどうかということをちゃんとデータを含めて見て、その上での設定をしなければならない。

それについて多くの関係者のご理解を得る努力を私どもしていかなきゃいけないというふうに思っておりますので、このあたりは関係者の心が折れるようなことがないように、希望を持ってやっていただけるように精一杯努力していきたいとこのように思っております。

委員長 大串正樹

岡野純子君。

質疑者 岡野純子

ありがとうございます。

今手元のタイマーが残り3分半であと2問ございまして、両方ともどうしても聞きたいので、いっぱい文書を作ったんですけど、端折って短く聞いています。

今そこに尽きるとおっしゃった、肝だとおっしゃった、じゃあその価格設定をどうやって行うのかというところを端的に伺いたいと思います。

もうその金額では続けられないという産科が現れかねない、本当に極めて重要な設定であります。

その設定の仕方、それからそれが全国の産科が納得。

政府参考人 狭間保健局長

福田委員。

各団体にもご協力いただきながら、丁寧にご意見を伺っていきたいと思っています。

これは医療経済部会でありますとか、中医協でありますとか、必要なデータはそういったところで公表し、またご議論いただきたいとこのように考えております。

委員長 大串正樹

岡野純子君。

質疑者 岡野純子

はい、ありがとうございます。

私以外も誰もがこの質問をしてまいりました、相当な責任感を持ってやってもらえるものと思っております。

とにかく納得できるプロセスと、そして公表をお願いしたいと思っております。

すいません、最後の質問、時間残り少ないので早口で失礼をいたしますが、では実際に始まった後の調査について伺っていきたいと思っています。

今回非常に大きな制度変更でありまして、日頃から周産期医療体制がどういうふうになっているのかというのは年に1回調査されているとは思うんですけれども、こうした大きな制度変更でありますから、最悪のケースの場合は施設の撤退ということなわけですけど、そうなる前にやっぱり当然予兆があるわけです。

数字として皆さんが資料として得る前の予兆の段階、例えば人員を減らすとか夜間対応を縮小するとかサービス削ったりハイリスクを受けなくなったりというような、そういう経営を維持するために何か経営に変化が起こるような動きが起こったその段階で、その情報をキャッチしてもらいたい。

早い段階で手を打てるように情報収集の網をかけてもらいたいと思っているんですが、制度変更の後のそうした収集の仕方を伺います。

政府参考人 狭間保健局長

片山保健局長。

そうした動きというのは、医療提供体制のサイドからも、あるいは関係学会、あるいは産科委員会などですね、関係の団体からもですね、そういったものは情報を集めながら、キャッチできるものをしっかりキャッチしたいと思います。

その上で、施行後もですね、この費用などにつきましては、ちゃんと分娩施設の協力もいただきながら調査をしていくということでございまして、1回今回を決めたら、それで終わりということではございません。

で、施行後に各施設の経時的状況等で考慮しつつ、定期的に検証し、必要に応じて見直しを行っていきたいと。

いろんな情報を集めながら、新しい制度ですので、うまくテイクオフできるように頑張っていきたいと思います。

委員長 大串正樹

岡野純子君。

質疑者 岡野純子

ありがとうございます。

ちょうど時間なんですけれども、今、前者の残した1分があるわよというメモを頂戴しましたので、少しだけコメントをさせていただきますと、私もともと自治体議員やっていたもので、やはり市民の生活と市役所の距離よりも、国民生活と皆さんとの距離というのはやはり遠いなというふうに感じることが多々あります。

こういった本当に皆さんの一番の関心どころでありますから、細やかな調査をするとおっしゃっています。

委員長 大串正樹

浅野哲君。

質疑者 浅野哲

国民民主党の浅野でございます。

よろしくお願いいたします。

今日は私ですね、事前に通告させていただいたのが、高額療養費制度やセルフメディケーションなどなんですが、ちょっと今の岡野委員と局長とのやりとりを聞かせていただいて、一問だけこの出産費用の標準的費用について、一問だけさせていただいてもよろしいでしょうか。

私も先週の質疑の中でですね、この標準的費用があり、そして地域加算があり、地域加算というのは、役割として、地域の医療基盤を支えるための、例えば人員体制をしっかり整えているところとか、さまざまなリスクに備えている医療機関、その経済的負担を補填するような役割で加算というのを考えていくというようなやりとりを先週させていただいて、そのような認識でおりました。

それはそれで必要だと思います。

やはり今日の質疑を聞いていても、標準的費用の決め方、非常に難しいと思うんですね。

都市部と、いわゆる人口減少地域、過疎地とでは、地代も違う、人件費の水準も違う、そして当然ながら、建物であったり、そこにクリニックが持っている装置、資機材なども多分違うものが多いと思います。

そこで標準的費用を決めるということですので、小粒に短し、たすきに長しというような金額になってしまう恐れを多くの人が今持っていると思うんですね。

それは全国一律でやるというその意義もありますので、一定程度認める余地はあると思うんですけれども、ちょっと聞きたいのはですね、そうなると、それで何とかやりくりできる医院も、産婦人科医院もあれば、かなり余裕がある医院さんも出てくる可能性は理論上あり得ます。

もちろん、それでは足りないというところもあると思います。

そうなってくると、余裕があるところというのは、少しずつ質の低下ですとか、地域での周産期医療を担う役割に対する質の低下や、その態度の悪化みたいなものが起きないようにしなきゃいけない。

予見可能性が向上する分、なんて言うんでしょう、責任意識が低下してしまう。

あまり考えたくないことではありますが、そういったことも考えられるわけで、正アクセスに立つ立場ではありませんけれども、この標準的費用を適用するにあたっては、産婦人科、周産期医療を担う現場の体制の定期点検みたいなものもやっていくことを考えているのかどうか。

この点について現状の政府の考えをちょっと一問だけ聞かせていただけますでしょうか。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長。

やはりですね、今現状においてですね、先生ご案内のように出生数が減っていく中で、あるいは産科を担ってくださっているお医者さん自身が高齢になって、もう閉めると、後継者もいないといったようなところが、これ全国各地に出てきているという現状でございます。

そういった中で、こうした新しい仕組みになるということに対する不安がある一方で、じゃあ今のままでいいのかと、今の制度のままでいいのかということに関して言えば、出産育児一時金のままでも、これも難しいと。

福田委員。

こと細かにですね、単価設定みたいな、この行為やったらいくらみたいなことはやはりやらないほうがいいと、そういうようなご希望も現場から来ていますので、かなり大くくりなものにはなろうかと思います。

その結果として、余裕があるというようなお話もございましたけれども、現状からいくとですね、そういったところは、おそらく出生数が落ちているところだと思いますので、じゃあその先がどうなるのかということを考えると、そんなに楽観視できないというようなところがきっと多いんだろうというふうに思います。

いずれにしましても、この単価設定をした後もですね、その施行状況をよく見ていく必要があるというふうに思いますし、その中で、あまり、なんて言うんでしょうか、かなり人数も絞られて、みんな産科の先生方へよく、お互いご存知ですので、そんなような質の低下みたいなのがあるのかどうか、そういうのがあってほしくないですし、そういうことはないと思いますが、そういったもの、医学的な観点から問題があるかどうかというのは、これはまた医学界の方ともよく。

委員長 大串正樹

福田委員。

質疑者 浅野哲

浅野哲君。

ありがとうございました。

通告外ではありましたが、御答弁をいただきありがとうございます。

それでは予定していた通告に沿って質問させていただきます。

まず大臣に伺います。

高額療養費制度に関する質問です。

この制度については従来からですね、多くの委員の皆様も御指摘されていますが、改めて退職したりして保険者が変わると多数回外等の合算がリセットされてしまうという課題。

そして70歳未満の場合、自己負担額が2万1千円以上でなければ、合算の対象とならない課題。

こうした課題が従来から指摘されてきております。

これらに対する対応方針、現時点での政府見解を伺わせてください。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

まず1点目でございますが、専門委員会でも整理をいただきました基本的考え方におきまして、実務的な課題もあるもののカウントが引き継がれる、国民の実現に向けた検討を進めていくべきであるというふうに整理をされました。

今後、こうした考え方に沿って検討を進めていくということにしております。

実現に向けましては、それぞれの被保険者の所得や毎月の医療費の支払額の情報は、各保険者でしか所有していないこと。

また、各保険者がそれぞれのシステムで管理している中で、各保険者の情報を連携させるためには、実務面、システム面での対応が必要であること。

福田委員、また、2万1千円の課題でございますが、これにつきましても、たびたび御指摘をいただいているとおりでありまして、我々としてもその課題は認識をしております。

他方で、1千億円を超える財源が必要となりますので、厳しい医療保険財政においてその点をどのように考えるか、また、高額療養費制度の中で見直しの優先順位をどのように考えるかなどといった課題を整理する必要があると考えております。

したがって、慎重に検討を進めております。

質疑者 浅野哲

浅野哲君。

実際には一度窓口で費用を立て替え、数ヶ月後に払い戻しを受ける償還払いが想定されています。

難病患者の方などは一度に百万円単位の支払いを求められるケースもあるというふうに聞いております。

やはりマイナ保険証のインフラをさらに高度に活用して窓口で当該年の累積負担額を判定し、上限を超えている場合には、現物給付したり、最初から支払わなくて済むようなシステム改修を急ぐべきと思います。

そういった要望の声も届いておりますが、政府としてはどう考えているんでしょうか。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長。

お答えいたします。

今、月額上限では似たような、今委員御指摘のようなものも入っているわけですが、そもそも年間上限の導入に伴い、保険者や医療機関側のシステム改修が必要となります。

また、現行の診療報酬の請求実務上、請求期限は診療月の翌月10日とされておりまして、リアルタイムでの累積自己負担額の把握には限界があることなどを踏まえますと、ご提案のような負担額の情報を瞬時に判定する仕組みを講じ、保険者をはじめとした関係者とは、できるだけ早期に課題の整理を行うなど、検討をしっかり進めていきたいというふうに思っております。

質疑者 浅野哲

浅野哲君。

この点、今の御答弁に対して、意見ですけれども、やはり翌月10日にこのデータが反映されるという仕組みになっているというふうに聞いております。

少し視点を変えて、瞬時に正確な負担額を割り出して判定をするというのは理想なんですが、今回患者団体の皆さんが願っているのは、さすがに100万円単位の立て替えってきついよねという話ですので、例えば前月までのデータがその時点ですぐ呼び出せるのであれば、前月分のデータは反映されていなかったとしてもですね、それなりのデータ金額になっている場合には、やはりその差分だけ立て替えてもらおうとかですね。

完璧を求めすぎるとやはりシステム改修に時間がかかってしまうんですが、今ある仕組みの中で少しでも立て替えの金額を減らすという発想で、いろいろ政府には工夫をして検討していただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

続いての質問です。

今、システム上はなかなか難しい現状があるということなんですが、ただ、将来的には、今回やはり高額療養費の年間上限が設けられたとはいえ、やはり770万円前後の段差の大きさ、非常に当事者の皆さんからは不安の声が上がっています。

将来的にはもっとこの階段を細かくしようとかですね、場合によってはリニアに年収比例で負担額が算出されるような仕組みにしていくことも考えながら、改修作業を進めていただきたいと思うんですね。

実際にこの専門家会議の議事録、あるいはその患者さんの事情をできるだけ細やかに反映した負担のあり方というものを目指していっていただきたいんですが、そのような考えは現時点で政府にありますでしょうか。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長。

今回の見直しは、委員御案内のとおり、昨年の予算案の審議のときに非常に課題を指摘されて、その中で衆議院の厚生労働委員会では、特に高額療養費の負担や家計に与える影響について配慮すべきだと、あるいは当事者の方の参加をして議論すべきだと、こういう決議までいただいて、そういった経緯で行ったものですから、今大くくりになっている多数回外と維持したりとか、年間上限もそれに基づいて、階段をそんなに作っていないというような形としつつ、一方で所得部の細分化、しかしこの影響は去年のものより半分にするといったような、いうことで関係者はみんな集まった上で、それが議論の到達点だったわけであります。

ただ、その上で、今、委員御紹介いただきましたように、専門委員会の中においても、一部の委員から将来的には所得部をよりきめ細かいものとする制度設計について、検討する余地があるのではないかという御指摘がございました。

全世代型社会保障制度の構築という観点からも、能力に応じた負担という観点は重要であると考えておりますので、ご指摘の点については、今後の課題の一つとして受け止めさせていただいて、今回の見直しが家計に与える影響を注視しつつ、検討していきたいと、このように考えております。

質疑者 浅野哲

浅野哲君。

はい、ぜひよろしくお願いいたします。

高額療養費に関しては以上になりますが、最後にちょっと一つだけ御意見を言わせていただくと、この専門家会議、昨年の12月25日までに計9回行われて、8回目の12月16日だったでしょうか。

その時には基本的考え方を取りまとめられたと。

それまでの間で、いわゆる当事者の方々からのヒアリングも実施して、かなり丁寧に議論を進めていただいたというふうに承知をしております。

ただ、これは今後のためにぜひこの場で申し上げたいことであるんですが、16日に取りまとめをした後の25日の第9回目最終回の専門委員会。

の時に、いわゆるこの上限額の具体的な引上げ額であったり、OTC類似薬の自己負担の見直しという話が出てきました。

当事者の方々に話を聞いていると、第8回目まではしっかりと意見も聞いていただいて、自分たちの意見や考えを尊重しながら進めてきていただいたんだけれども、25日第9回目の会議の時に、いわゆる最終的な負担額の具体案が出てきて、その後、年が明けて、皆さんご承知のとおり、総選挙に突入して、今この国会を迎えているわけなんですが、12月25日以降、当事者の方々に対する、例えば意見聴取ですとか、あるいは、やり取りみたいなものがなされていない、というふうに聞いております。

全部とは申しませんが、ですのでやはり当事者の方々も昨年の議論にはかなり正面から向き合っていただいてこのような結果になっていますので、第9回目の専門家委員会の中でも今後当事者の皆様への周知をしていくと、十分に周知していこうというようなやりとりがありましたので、そこはぜひ引き続き丁寧にやっていただきたいということは申し上げたいと思います。

続いてセルフメディケーションのさらなる普及と予防医療の方向性について質問させていただきます。

この1問目なんですが、先ほど岡野委員の方からですね、OTC類似薬の自己負担の導入に伴って、例えばより高額な薬剤へのシフトなどが懸念されている点、指摘をされて、狭間局長からも国のガイドラインの提示であったり、あるいは制度導入前後の薬剤の、使用薬剤の比較をすることで、何かしら対応できるのではないか、そんな答弁がありました。

ので、ちょっと繰り返しになってしまいますので、先ほどの岡野委員の答弁に対するさら問いということで、聞かせていただきたいんですが、これ、前後比較は有効だと思うんですね。

それをでも誰がやるのか、そしてどういう、それで何か変化が見つかったときに、より良い方向に変えるための強制という強制力を働かせられるのかというところについて少し局長の御意見を伺いたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長、お答えいたします。

先ほど岡野委員の御質問に対してお答えした福田議員、これは実際分析してみたいとは分からないんですけども、特定の医療機関で起きている話なのか、それとも全体的にそういうようなものなのかとか、いうことにもよって異なると思いますが、それは実態についてですね、現場の方からもよくお話を伺わないといけないと思うんです。

それが望ましくないものなのか、それは許容し有料なものなのか、要は実は、より強い薬の方が向いてたんだけれども、こっちの方をOTC類似薬の方を出してたということなのか、ややそうじゃないんだと、ややその4分の1が嫌でということなのかとかっていうあたりは、ある程度その調査をしないといけないなというふうには思っています。

実際それによって強制力という話がございましたけれども、医師の処方権の話もありますので、やはり医師の方でしっかりわかっていただく必要がありますし、不適切なものがあればそれについてはちゃんと対処する、何らかのですね。

これはちょっと今具体的にこうだということを申し上げられませんけれども、そうしたことについても検討していく必要があるというふうに考えております。

委員長 大串正樹

福田徹君。

質疑者 福田徹

ありがとうございます。

少しイメージが持てました。

続いての質問です。

今回、やはりOTC類似薬を処方されたときに4分の1の特別の料金がかかるということで、じゃあ最初からドラッグストアに行って、似たような薬を買って自分で済ませようかなと、という人も出てくると思います。

ただ、本当だったら、ちゃんと一回お医者さんに診てもらわないと、適切な薬が何かわからない。

何となく鼻詰まりするから、鼻炎薬を買ったけど、原因が違うところにありました、なんてことは、よくある話で。

だから、一回目お医者さんにしっかり診てもらうというのは、とても大事なことだと思うんですよね。

なので、例えば、正しく原因の特定と対処法の把握が必要な初回受診に限定して、特別料金を免除し、2回目以降の処方に負担を求めることで、安全性の確保と受診混同の適正化を両立させるという案はどうでしょうか。

また、受診する前に、最近では救急にかかるべきかどうかというときに電話をかけて、症状を説明して、それはもう少し様子を見てくださいという場合であったり、すぐ救急車を呼んでくださいという場合だったりというのがあります。

こういった形で電話相談あるいは今の時代ですからAI相談などを利用して適切な受診行動、そしてセルフメディケーションが十分対処できるときにはセルフメディケーションをする、進めていく。

こういった環境を促進していくべきだと思うんですが、政府の考え方について答弁を求めたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長、お答えいたします。

委員から新しい御提案をいただいたわけですけれども。

患者の受診にあたっては、患者の症状に応じて必要な受診が行われることが重要というふうに考えております。

その意味では、難しいのは、初回と2回目というお話がございましたけれども、2回目以降も診断のための受診が必要なケースもあると思います。

例えば、風邪かなと思ったら、頭痛がするということで、とりあえず、そんなに大規模な検査もやらないので、様子を見ようということで、鎮痛薬をもらいましたと。

ところが、それが治らないといったときには、そのときにいいやってやってしまうよりは、治らないんですということで、もう一回再度受診というのか、場合によっては、それは大病院の紹介ということにつながることだってあろうかと思います。

今でも、ご質疑の中でもそういった事例もあったかと思います。

他方でですね、初回行ってみてアレルゲンが何であるかっていうのが検査でわかったと。

杉花粉であると、例えば。

そうなると、その症状にあった薬はこれだということが、確定診断が出れば、確かに2回目以降はまた行くかもしれないし、もしかしたら同じ薬のOTC類似薬を買うということもあるかもしれません。

その意味では、初回か2回目かというのを一概には言えませんし、また違う医療機関に行っちゃったら分からなくなるということもございまして、これは初回か2回目以降の受診かに関わらず必要があります。

岡野純子 (国民民主党・無所属クラブ) 39発言 ▶ 動画
答弁者 上野賢一郎

岡野純子議員、電話相談みたいなお話もいただきましたけれども、セルフメディケーション推進のための環境整備を進めることで、適切にOTC類似薬を利用していただくことも重要と考えております。

例えば厚生労働省においては、先般の薬機法の改正により、健康増進支援薬局というものの認定制度の創設を認めていただいたところでございますので、こうしたような取り組みを通じて、正しい情報をお伝えしていくということも行いたいと思います。

さらに国民の皆様への周知あるいは事前相談については、今、委員のご指摘をいただきましたので、また幅広く方法を検討していきたいとこのように考えております。

委員長 大串正樹

浅野哲君。

質疑者 浅野哲

ぜひ、この1回目、2回目という議論は、確かに局長がおっしゃるとおりだと私も今聞いていて思いますし、ここはまだまだ研究の余地があると思うんですね。

最近では救急患者に対して選定療養費を頂くか頂かないかみたいなところも一部都道府県ではスタートしておりますし、ケースバイケースでそういったことを柔軟に判断していけるような余地は今後とも検討していくべきだと思いますので、引き続きまた議論させていただきたいと思います。

一応参考までに申し上げると、民間企業が実施したAI電話と医療取り合わせの実証実験というのがあるようですが、まず現状として病院の電話相談は全国で1日約60万件、約8000病院で平均25時間の電話対応が発生しているというようなデータもあります。

ですので、またこのAI電話にかけてその必要性を確認したときに、77%ぐらいが実際に病院に行く前にこのAI電話で適切な対処法を把握することができたというような実証実験もあったそうなので、ぜひこの分野はセルフメディケーションを推進するための環境整備に、厚生労働省としてもお金をかけていただきたいと思っております。

そこで大臣にお願いなんですが、今回特別の料金を徴収するその一部でもいいので、やはりセルフメディケーションを推進するためのそういった環境整備に、こういったお金は使うべきじゃないかと思うんですね。

それに対して大臣の見解を伺いたいと思います。

委員長 大串正樹

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野賢一郎

今回の保険適用の見直しにつきましては、まず持続可能な社会保障制度を構築して、そして現役世代を中心とした保険料負担を軽減していくための取組であります。

この本制度によって生み出された財源を、何か今特定の目的のために活用するということは想定しておりませんが、ただ委員から今ご指摘のあったようなAIを使った相談であったり、あるいは電話での相談であったりということは、セルフメディケーションをこれから進める上でも非常に重要な点を含んでいるというふうに思いますので、我々としても、既に民間でいろいろなサービスが進んでいる場合があるかと思いますが、我々として何ができるかというのは十分研究をさせていただきたいと考えています。

委員長 大串正樹

浅野哲君。

質疑者 浅野哲

はい。

ぜひよろしくお願いしたいと思います。

それでは残りの時間がわずかになってきましたので、最後、大臣に聞きたかった最後の質問から順番を変えましてさせていただきたいと思います。

「保健医療2035」というものが今から約10年前に策定をされました。

そこから約10年が経過していますけれども、これまでの日本の保健医療は病床数や人員配置といった資本投入量を基準とした管理や評価が行われており、この10年間を見ても患者に及ぶ実際の便益、いわゆる治療の成果に応じた評価体系の整備があまり進んでこなかったというふうに言われております。

限られた財源の中で、価値ある医療サービスを広く行き渡らせるために、このアウトカム評価というようですけれども、我が国の医療現場で早期に実現するための戦略と計画の策定が急務と考えていますが、政府の見解はいかがでしょうか。

また、政府における医療技術やサービスの費用対効果を測定する手法の開発状況、今後の見通しについても大臣に伺いたいと思います。

委員長 大串正樹

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野賢一郎

令和8年度の診療報酬改定におきましては、安心・安全で質の高い医療を推進する観点から、アウトカムにも着目をした評価の推進を取り入れております。

委員長 大串正樹

岡野純子議員。

答弁者 上野賢一郎

アウトカム評価というのも重要なのではありますが、例えば治癒しやすいかどうか、そういったことで患者さんの線引きを引き起こす可能性もありますので、それをどのような形で導入するかということにつきましては、慎重な検討も必要かと考えております。

今後ともこうした改定項目の効果について、丁寧に検証を行っていきたいと考えておりますし、引き続き限りある財源でありますが、これを有効活用して質の高い医療が実現できるように、アウトカム評価の推移を。

委員長 大串正樹

岡野純子君。

質疑者 岡野純子

ありがとうございました。

今後の議論の入り口として質問させていただきました。

もう間もなく時間が参りましたので終わりたいと思いますが、やはり我が国の社会保障財政を考えたときに、やはり国民自らが健康維持増進する努力をできるような環境整備。

またそれがちゃんと評価されるような制度づくりというのが大事だと思います。

その点では今のアウトカム評価もそうですし、セルフメディケーションの推進もそうです。

加えて今日議論できなかった、これから議論したいのは、保険料についてもですね、やはり健康増進行動に応じて保険料をもっとダイナミックに変えていくべきではないかというようなアイデアもありますので、ぜひ今後の委員会で議論させてください。

終わります。

委員長 大串正樹

大串正樹委員長豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

豊田真由子豊田真由子でございます。

どうぞよろしくお願いいたします。

今日、理事会のおしゃべりをしている中で、委員が1人しかいないところは毎回立ったら大変だよねというお優しい言葉を、お方からかけていただいて。

私だけじゃなくてチームみらいさんも共産党さんもそうなんですけども、もう大変なんですと、もう寝る時間がありませんって話をしてましたらですね、自分の出産の話もしなきゃいけないからねって言われて。

ちょっと私弁を述べさせていただきたいんですけども、尺を稼ぐために自分のプライバシーを切り売りしているわけでは全くございません。

やっぱり私ですね、自分とかの視点というのは割と客観化、相対化して、全体の中で考えるということが、制度を考える上でも非常に大事だと思っていまして。

私はアメリカとスイスとフランスに住んで、子供を産んだり医療を受けたりして、子供も小児科にかかったりしてまして、やはりそこで大きな気づきがたくさんございまして。

それも決して個人の経験に終わらせていませんので、ちゃんとそこで研究もしまして、この国ではこうというところも分析した上で、日本に持って帰ってきておりまして。

ありがとうございます。

どちらが良い悪いではありませんけれども、やはり日本のここは本当に気前がいいサービスをユニバーサルにこの価格で提供できる国なんて他にないよなという気づきがあったり、また一方で、なかなかやはりもうちょっと患者の側、あるいは医療従事者の側の方の効率化とか安心に寄り添う形というのが他国ではあるんじゃないかなということもありまして。

決して毎回ネタがないから、これで自分の話でごまかそうということがございませんので、よろしくお願いしたいと思います。

ありがとうございます。

ありがとうございます。

これからも現場の方、また国民の方、苦しむ方の声を、思いを大臣はじめ、国の方に伝えて、皆様と一緒に、この国をより良い未来につなげていきたいと思っております。

すみません、これも私的な話ではありません。

はい、次に質問に入りたいと思います。

まず中等症につきまして、今日も累々お話がございましたけれども、御答弁も一字一句漏らさず聞いておったつもりですけれども、やはり現場の不安は、必ず直ちに供給が滞る状態ではないというふうに言われても、いやいやうちちょっと足りてないけどとか、これからだってまだ中等症深刻化するじゃないかとか、そういう不安が消えないという状況にあるんだと思います。

やはりEミスとかGミスとかで情報の状況の把握もすごく精緻になさっていて、大臣の方からも厚生労働省審議官の方からも、人工透析用のダイアライザーについてきちんと目詰まりを解消したとか、いいお話もたくさん聞いております。

なのでこれからもそういういろんな要所要所で、またきっとそこにお声が届いていない方というのもいらっしゃると思いますので、もちろん全数調査ではございませんので大変なこととは思いますけれども、本当に不安な中で命に直結する話でございますので、これからも目配り聞き配りをしつつ、きちんと対処をしていただきたい。

それで一点申し上げると、7月16日に手袋5000万枚の放出が、提供されるというご予定はないのかなということとか、あとは先ほど申し上げたように、手袋以外にもさまざまな物資、機器、資材がございますので、今後ともお見積もりをいただきたいと、併せてお伺いをいたします。

委員長 大串正樹

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野賢一郎

上野賢一郎厚生労働大臣今、川上から川下まで、私ども徹底した情報収集を進めているところであります。

そうした中で、歯科診療所ですね。

特に一般のネット通販を利用されている歯科診療所で、医療用手袋の購入が行えない、確保が困難だという情報が入りました。

そうした情報をもとに、経産省と関係省庁とも連携をして、この度、先ほどお話がありましたとおり、5000万枚の放出を決定をしたところでありますが、これはまずは医療行為を主に行っていて、使用量が多く、不足の声が多く聞かれる医療機関から放出を行うと、そのようにしているところであります。

高齢者施設のお話がありましたが、今関係団体を通じまして手袋も含めまして日常の介護で使用する物資について随時状況把握を行っているところですが、現時点では介護サービスの提供に支障が生じているとの情報は入っておりません。

今後とも手袋以外の医療用物資も含め、医療機関や高齢者施設等の現場の声、これはしっかり、これからも丁寧にお伺いをしていきたいと思いますし、仮にそうしたところで、何らかの不足等の状況、目詰まり等の状況が入りましたら、関係省庁とも連携をして、その解消に向けて努力をしていきたいと考えています。

委員長 大串正樹

大串正樹委員長豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

豊田真由子ありがとうございます。

ミスを通じて複数上げたお声で、相談が543件というのが4月9日の対策本部で発表されたと思いますが、私、本当にこれで全部なのかなというところもちょっと気になっておりまして、上がってくる声だけがそういうことではないのではないかということも含めて、小さいところも含めてご配慮をお願いしたいと思います。

ありがとうございます。

次にちょっと問いを変えまして、業務効率化、法改正の方に戻ってまいりたいというふうに思います。

業務効率化のために行われることが、かえって手続きのことなので、現場に妨げになると、非効率化を招くというようなことがあるんじゃないかということで、1点なんですが、今回、大臣認定を受けるための計画を医療機関が策定をいたします。

一方で、総合確保基金による支援、補助金、これを受けるためにも計画の策定が必要ということになりまして、2つの計画が別物だとすると、これ、個別々に同じようになります。

委員長 大串正樹

岡野純子君。

答弁者 上野賢一郎

お答え申し上げます。

まず病院の認定に当たりましては、業務効率化に関する計画の策定、それから院内に管理者が参画する業務効率化推進委員会の設置をするというようなことを求めております。

一方で、ご指摘のとおり地域医療介護総合確保基金による補助に当たっても計画の策定を求めているということでございます。

両者の計画については様式や記載項目を揃えるなどして共通の内容として別々に作成する必要がないよう、その運用などこれを工夫してまいりたいと思っております。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

ぜひよろしくお願いしたいと思います。

次に不正受給がまた起こるのではないかという話で、私は3回目ぐらいなんですけれども、短く終わらせますが、経産省さんの方からAI、ICT、DXが関係の補助金について、実際御答弁で、66事業で交付決定取消し、補助金返還手続き、また51事業者について登録取消しなどがあったというご報告をいただきました。

やはり私がずっと言っていますけれども、悪いことをする方っているんだと。

それに対して甘い仕組みではいけないし、一生懸命頑張っている不器用な方に対して厳しい仕組みではいけないと。

ここをぜひ肝に銘じていただきたいと思っています。

返還ルールの方を経産省の方に変えてくださるということでございましたけれども、やはり今度同じような補助金を厚労省で設けるということでございますので、入口と出口両方大事だと思っておりまして、まず不正が行われやすい、そしてみんながそれに乗っかっちゃえみたいな入口のところで、そこをきちんとハードルを高くする。

そしてまた出口のところ、やった後不正をしたらすぐばれるよと、取り消されたり返還しなきゃいけないよというふうな、ちょっと犯罪行為の抑止とは違いますけれども、そういうことが常態化しないように。

また「これぐらいやってもいいんだよね、みんなやってるし」みたいな空気感がちょっと本件あったと思うんですね。

ばれてるっていうか、みんなやってるからいいんだよみたいなのを、私はすごいどうかなと思って見てて、役所にもそういうふうに言ってたこともあったので、なんかそういうふうにならないようにですね、不正受給の対応、特に厳正に対処いただきたいと思いますが、具体的な方策についてお伺いをしたいと思います。

委員長 大串正樹

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野賢一郎

補助金によって医療機関がしっかりと業務効率化、勤務環境改善の効果、これも挙げていただくことが必要でありますし、不正支給に対しましては厳正に対処するなど、取組を強化をしていきたいと考えております。

この基金による補助要件の詳細は、今後検討していくことになりますが、法改正に先行いたしまして、令和7年度の補正予算で実施をしている推進事業におきましては、具体的な取組内容や定量的な目標を計画に盛り込むこと、成果が認められなかった場合は補助金返還を求める場合があること、虚偽の申請や不正の手段によって支給を受けた場合には、全額の返還を求めること。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

正直者が馬鹿を見ない、医療の現場は特に医療・介護・福祉・保育、そうですけれども、皆さん、本当にそんなに高くないお給料で重労働で、いろんなプレッシャーも抱えながらやっていらっしゃいます。

その方たちが報われて、その方たちからお金を吸い上げるような悪い方がはびこらない、社会保障の仕組みに引き続きしていただきたいと思います。

次に、今回の支援につきましては、まずは病院を優先するということでございましてもちろん国民医療費の5割が病院でして、医科診療所は2割ということを考えればこれは合理的なことなんでございますが、医療分野全体での業務効率化が必要でございますし、また国が強力に推し進めておられます医療介護DXにおきましては、全国医療情報プラットフォームというユニバーサルなプラットフォームをつくって、そこで基本的には全ての医療機関関係者事業者などが連携をさせていくということを目指しておられるわけですから、やはり将来的には医科診療所あるいは歯科診療所にもこうしたお取り組みを拡大していくことが求められるのではないかと思いますがお見解を伺います。

委員長 大串正樹

二木厚生労働副大臣。

答弁者 二木

豊田委員、お答えします。

今回、地域医療介護総合確保基金に創設する新たな支援事業では、多くの医療従事者を雇用し、人手不足の影響を大きく受ける病院を対象として支援することとしております。

一方、委員ご指摘のとおり、2040年に向けて質が高い医療を効率的に提供できる体制を構築するためには、医療機関全体で業務効率化を進めていくことが重要であることを踏まえ、必要な支援のあり方について引き続き検討してまいりたいと考えております。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

やはり病院と診療所の役割分担、機能分化、それがやはり日本の社会保障の持続可能性を高めていくわけなので、そこそこで差がありますけれども、必要なサポートについては、必要に応じて同じようにやっていただきたいなというふうに思います。

次に、伴走型の支援の必要性、またランニングコストに関する負荷軽減についてお伺いをしたいと思います。

今回の新たな基金による支援が制度化されています。

もう一点、この補助金は基本的にはすべて導入時の初期費用に関しての補助なんでありますが、当然ランニングコストというのがかかります。

私は薬局の運営のお手伝いをしていたときに、電子処方箋の機器を入れろということで、また間に入るサポートする事業者の方からすごい売り込みがあって機械を入れましたと。

あれば入れなきゃいけないというのは多分ちょっと圧もあったと思うんですが、今薬局はほぼほぼ9割導入されていますが、残念なことに病院の方がまだ2割、診療所の方が26%なんですね。

これは今年の3月の数字でありますけれども、そうすると何が起こるかというと、電子処方箋の機器は入れました、ランニングコストかかります、だけど使ったのは実際月数枚です、みたいなことが起こっていて、そうすると何のメリットもないっていう状況で、そのランニングコストの分だけの負荷が薬局にかかっておりました。

それを非常に厚労省出身者として働いているんですけれども、なんか切ないなと思って見ておりました。

そういうことはどこでどういうふうに全部制度を一括でやったら一番無駄がないのかみたいなことはちょっと難しいとは思うんですけれども、この状況が長く続くということが果たして事業者にとって、また国にとっていいのかというとそうでもないと思っていて、今ちょっと電子処方箋の例に挙げましたけれども、お伺いしたいことはランニングコストに関しても必要に応じて、それが診療報酬上なのか何かわかりませんけれども、手当ができるようなことがないのかなといった、この前半の伴走型支援とランニングコストの負荷軽減について、国としてのお考えを伺いたいと思います。

委員長 大串正樹

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野賢一郎

ご指摘のとおり、伴走型支援は非常に大事な観点だと考えております。

とりわけ、中小の医療機関では、業務効率化の進め方についてノウハウがない、そういったこともあろうかと思います。

今回の法改正におきましては、都道府県の医療勤務環境改善支援センターが、労務管理の支援に加えまして、医療機関の業務効率化に関する情報提供や助言、指導などを行うよう努めることとしておりますが、一方でこのセンター自体も十分な人材が確保されているわけではない、そういった状況がありますので、必要な体制の確保や国からの技術的助言などの支援を実証していきたい、国としてやっていきたいと考えています。

例えば、好事例を共有化すること、あるいは病床規模や機能ごとのモデル取組例を作成をして普及をするなど、業務効率化に取り組む医療機関をきめ細かく支援できるように努めていきたいと考えています。

ICT機器等の活用による業務効率化に向けた取組に関しまして、令和8年度診療報酬改定におきましては、ICT機器などを活用した場合に看護要員の配置基準を柔軟化したり、生成AIなどを活用した場合に医師事務作業補助者の配置基準を柔軟化するといった評価を新たに実施をしたところであります。

こうした取組はランニングコストそのものを支援するわけではありませんが、こうした業務効率化を実施していただく医療機関を、こうした手法によって継続的に支援をしていきたいと考えておりますし、また今後のその在り方については、引き続き中央社会保険医療協議会等で議論を進めていきたいと考えています。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

私は見ていて、情報の非対称性というか、力の強い弱いが結構ある気がしていまして、やはり国がこういう方針だ、国がこうやるんだと言われると、やはり医療機関の現場の事業者の方々も、皆さんこう違う団体もちょっとあるかもしれませんが、割と言うことを聞かなきゃいけないみたいな感じになってしまっていて、国の言うとおりにやったら、何かお金ばかりかかっちゃって、全然効果が上がらないよみたいなお話を、多分結構全国の医療機関の、また介護の現場の方は結構思っているんじゃないかなと思いますので、引き続き、ちょっと弱い方の立場に置かれた方の気持ちに寄り添っていただきたいなと思います。

次に出産。

これについてお伺いをしたいと思います。

今日も多くの先生方からご質問がありましたが、分娩費の件で、先生方、皆さんまだモヤモヤしていらっしゃる、私もそうなんですが、思うんですね。

やはり具体的な給付水準は告示事項で、施設の体制とか役割なんかを加算でします。

それがじゃあ、いつ、どのように、どんな形で、結果はどうなのかというところが、皆さん気になっておられて、私はやっぱり出産って、それが保険化されたとしても、普通の診療報酬と結構一番違うのは、やっぱり病院のブランド化みたいなものが結構進んでいて、その差がすごく大きいんだと思うんですね。

行為とそれに対しての医療的な行為自体はそんなに差がないとしても、例えばすごい綺麗な設備病院で内装も華やかでとか、やっぱり妊婦さんのメンタルに与えるところにかかっているお金、地域によっても病院によっても結構違うんだろうと思っていて、もちろんアメニティの部分は自費というのは引き続きそうだと思うんですけれども、建物ですとか、立地ですとか、ネームバリューとか、そういうのがすごく普通の診療と違うというところが気になっているんですね。

ですので地域ごともそうですけれども、同じ地域でも全然いわゆる違う状況の産科の病院があった場合に、これがだから全国同一水準ってどういうことだろうなと、疑問に思っているということもございます。

やはり結局参入してもいいかなというふうに大多数の産科医療機関の方が思わないと制度としてワークしない。

この辺の上の方のものすごい高いところの方が「うちは入りません」というのは当然あるんだろうなとは思うんですが、だからそこのちょうどいい塩梅のところにみんなが納得感を持って、しかもこれはやはり国のお金でございますので、あまり高い設定になって、実は無駄が生じているということもあってはいけませんので、そのあたり、これは令和9年の4月1日から施行で、あまり時間がないこともあると思うんですが。

もう1つ、妊婦さんとか医療機関の側の事情から言うと、やはり経営的な判断でも必要になりますし、妊婦さんも妊娠から出産まで時間もかかりますから、早期の施行と準備が必要なんですが、一方、周知をするとか判断をいただくためには、一定の期間が必要になります。

そういう意味で、どれぐらいこれの時期にどういう形で示されるのかというタイムフレームのところと、可能でしたら繰り返しの御答弁になるかもしれませんけれども、どの辺に落ち着くのかなというところをお聞かせいただけたらと思います。

答弁者 二木

二木厚生労働副大臣、今回の出産に係る給付体系の見直しは法律上、公布の日から2年以内の施行というふうになっておりまして、妊娠産婦の方々の経済的負担の軽減を図る観点からはできるだけ早期に施行することが重要である一方で、さまざまなデータを考慮しつつ、適切な給付水準を設定するためには、一定の期間が必要となることは、御理解いただきたいと考えております。

いずれにしましても、正常分娩の給付水準のみならず、加算の在り方、現金給付の金額等をはじめとした運用の細部について、可能な限り早期にお示しできるよう検討を進めていくとともに、詳細が決まった際には、妊娠産婦の皆さん、分娩取扱施設の皆様方に対しまして、丁寧に説明していただきたいというふうに考えております。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

よろしくお願いいたします。

出産は非常に妊婦さんもご家族も不安が割と大きな、実はおめでたいんだけれども不安という状況の中で、そういうことも含めてメンタルのケアとかも含めて制度の方がそれをサポートしていけるようになっていただきたいと思います。

次に出産した後はお子さんはその後、小児科にかかります。

また、私、周産期医療の提供体制について、これまでお伺いしていましたが、やはり地域性が非常にございまして、周産期医療以外のものについても、やはり僻地の方の地方の方の医療というのの心配もございます。

これにつきまして、ちょっとデータ的なものを申し上げると、小児科医の総数だけを見れば、実は増えてきておりまして、2000年の14,000人から2022年で18,000人ぐらいに増えてきていますが、一方で、小児科を標榜する施設は、1996年は3,844施設ございましたが、2022年には2,456施設と減少しておりまして、しかも病院の小児科の常勤医というのは、1施設当たり2名以下というところが約半数ございまして、若手の小児科医も減少しております。

ですので、数字で増えているというのとは裏腹に、救急、入院、夜間診療などを支える、現場の実動体制が非常に弱まっているという状況だと思います。

やはり小児科の特徴としましては、県庁受診でありましたり、また夕方とか土日祝日などの負荷がかかっているという状況もございますので、また在宅の医療的ケア児という方も2万人ほどおられるということでございますから、やはりこれからも小児科は子どもが数が少なくなったからといって、決して小児科が少なくていいということではないというふうに思っておりまして、結局、いい小児科医の方が地元に存在しなければ、子育て世代では非常に不安になりますので、地域インフラの一つだと私は思っておりまして、こういった小児科の地域の体制の確保について伺いたいということが1点と。

続きましては、僻地医療でございまして、僻地医療の問題は、ただ医師が少ないということではございません。

令和4年度で、無医地区は557地区、暮らす方は12万人という状況でございますが、僻地診療所は1,108、拠点病院341あるんですが、巡回の診療実施が65%ですとか、遠隔医療22%とか、制度とかインフラがない上に、さらにそれを活用して、僻地ならではの非常な工夫もなかなか十分、今支えきれていないというところでございます。

しかも高齢化が深刻であったりとか、場所があってもそこから救急とか入院につなぐまでに時間がかかるとか、本当に皆様方ご案内のとおりの問題がもともと深刻化をしておりまして、こうした医療アクセス、搬送、広報支援を含めた提供体制について、今後の僻地医療の体制の確保について御見解を承りたくお伺いできればと思います。

答弁者 上野賢一郎

上野厚生労働大臣、はい。

まず都道府県において、小児医療の提供体制の確保、これ非常に大事でありますので、地域のニーズあるいは実情、これを考慮しながら、医療資源の集約化重点化を行っていきたいと考えておりますし、また地域の看護師や小児科等が相談に応じる電話相談窓口の設置などの取組。

浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ) 38発言 ▶ 動画
答弁者 上野厚生労働大臣

厚生労働省、議員各種の取組が行われてきたところであります。

オンライン診療を含む遠隔医療も、医療において有用だと考えておりますし、DXの活用やオンライン服薬指導等の他職種との連携によりまして、オンライン診療をより適切に推進することができると考えておりますので、こうした点についても注力をしていきたいと考えています。

このほか、自治体におきましては、医療MaaSを活用した巡回診療等の取組、あるいはドローンによる医薬品の配送なども既に行われていると承知をしております。

政府全体としても、こうした取組はどういったことができるのかというのは非常に大切な観点でありますので、研究を深めていきたいと考えています。

さまざまな手法を活用して地域において安心して医療を受けていただけるように、僻地医療も含めて、そうした体制がしっかり確保できるように努力をしていきたいと考えています。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

私のこれまでと同じ対策では維持できなくなっているんだというふうに思います。

これまでもいろんな僻地、拠点病院とか診療所の指定でございますとか、運営費とか施設整備費とか補助のたくさん支援はございました。

だけれどもやはり高齢化と人口減少がますます進む中で、その対策が現状に追いついていないという状況であり、また少子化につきましても、小児科もですけれども、やはり今いろいろ医療の問題言われますけれども、志高い医師の皆様がなぜか一部の方は楽な方に流れてしまっているようなことがございまして、そこはもっと根本的なマインドのところから、教育のところからかもしれませんが、やはり国としてこの流れを押し戻さないと、本当に命に関わっていくところにしんどいかもしれないけれども、ぜひ医療従事者の方に頑張っていただきたいというところを、やはり彼らも人でありますし、生活もありますし、人生もありますので、どうやって誇りとご自身の人生の安定を持ちながら、本当に困っている方のところに行っていただくか、あるいは厳しい職場の方に行っていただくかということをなかなか難しい時代とは思うんですけれども、ご一緒に考えていただきたいというふうに思います。

ありがとうございます。

ちょっと順番を次に変えまして、金融所得の話を先にさせていただきたいというふうに思います。

まず今回金融所得につきまして勘案をするという新しい仕組みを徹底させるということでございますが、これはよく昔から思っているし言われていることだと思うんですけれども、預貯金などのストック、金融資産も負担能力でございますので、皆様ご案内のとおりの介護保険制度では補足給付という制度がございまして、特養などの施設に入所する際には食費や居住費を補助する補足給付につきまして金融資産を判定に利用しているほか、それ以外の自己負担にも反映させることを検討しております。

これは自己申告であったりとか、銀行の残高というか通知を見せていただくということで、100%完璧な仕組みではもちろんないんですけれども、フローだけではなくて、ストックも見るんだと言われると大事なことだと思っていまして、さらに言えば、金融のストックだけではなくて、例えば不動産とか、そういうストックについても見ていくべきだと私は思う、アセットについても見ていくべきだと思うんですが、順番にということで、まずは金融資産について、介護保険制度でも参考にしながら、医療の方でもご検討いただいたらどうかなと。

委員長 大串正樹

浅野哲君。

答弁者 上野厚生労働大臣

12月に閣議決定された改革工程において、2028年度までに実施について検討する取組とされております。

他方で現状では金融資産の把握について、全ての預貯金口座へのマイナンバー紐付けがなされていないことなど、網羅的に金融資産を把握する方法がありません。

また、介護保険のご指摘の補足給付と同様に、後期高齢者医療制度で自己申告を基本として資産を勘案することについては、介護保険の補足給付の対象者は約90万人であるのに対して、今回の後期高齢者医療制度は、加入者約2000万人のうち約9割が1割または2割負担の方であり、保険者等の事務負担が大きいこと等の課題があるというふうに認識しております。

こうしたことも踏まえつつ、マイナンバー等によって、被保険者の金融資産を把握できるかについて、その実務上の課題や事務負担等も考慮しながら、引き続き整理してまいりたいというふうに考えております。

以上です。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

やはり国民に負担をお願いするからには、それが公正なものであるか、納得感のあるものであるかということが非常に重要だと思っておりまして、今回の高額療養費制度、非常に大きな論点になって、またご不安を持つ方も多い状況でございます。

OTC類似薬も同じでございます。

そういうときに、ものすごい莫大な資産を持っているけれども、実は負担には反映されていないので、ちょびっとしか払っていません、みたいな方がおられるということについては、やはり本当に所得が高くない状況の中で、病気を抱えながら、本当に苦しんでいられます。

委員長 大串正樹

浅野哲議員。

質疑者 浅野哲

現役世代の負担がやはり非常に重いということがございまして、これも何度か今回の委員会でも議論になっておりますけれども、後期高齢者支援金の話がございます。

ご覧のとおり、現役並みの所得を得ている方につきましては、公費による支援がなく、保険料と現役世代の保険料負担による支援のみで医療費を賄っているのは、やはり不合理であるということが言えるんだと思います。

このことによって、現役世代の負担が重くなっているという現状がございます。

後期高齢者制度の医療給付のところを見ますと、公費が全体としては5割、保険料が1割、支援金が4割という状況でございますので、現役世代の保険からの支援金を減らしたいということになりますれば、全体の医療費というものを効率化していく、適正化していくということはもちろんあるんですが、その残りは、公費か保険料か窓口負担、どこかから取ってくるしかないということになりますので、どこから取ってくるのが一番現在の状況においてフェアであるか、納得感が出るかというところから考えましても、私はここの現役並み所得の方のところの公費部分については、是正をした方がいいんじゃないかと思っておりますので、いかがでございましょうか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

上野厚生労働大臣。

高齢者医療制度によっては、窓口負担が3割の方、いわゆる現役並み所得の方でありますが、この医療給付費の財源につきましては、委員御案内のとおり、現役世代からの支援金が約9割、後期高齢者の保険料が約1割で構成されております。

公費負担の対象とはされておりません。

これにつきましては、昨年の社保審におきましても、御議論をいただいた際に、現役並み所得の後期高齢者の給付費について、公費の在り方や後期高齢者支援金について見直しを検討するべき、そういった御意見もいただいておりますので、今後、現役世代の保険料負担軽減の観点から、高齢者の窓口負担割合の在り方について検討していくことになりますが、その中で判定基準の見直しと合わせて、その財源の在り方について、大臣としても検討を進める必要があろうかと考えています。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 浅野哲

浅野哲。

一つずつ結果を出していただきたいと思います。

ちょっとまた別の観点なんですが、報酬水準を適正に加味しているか勘案しているかという話でございまして、いわゆる前期高齢者と呼ばれる65歳から74歳までの高齢者の方につきましては、退職された方は国民健康保険、働いておられる方は被保険者保険に入っておらっしゃいます。

ただ保険者ごとに、前期高齢者の加入率というのは結構偏りが大きくございまして、約7割が国保に加入していることから、全国平均の加入率との差をもとに、財政調整を行う仕組みがございます。

要は前期高齢者の加入率が低くて、若い保険者から国保などのように加入率の高い保険者へと納付金という形で移転をする形になっております。

これにつきましては、実は協会けんぽとか健保組合の中では、加入者数に加えて一部、3分の1でございますけれども、報酬水準を加味する仕組みを導入していまして、つまり賃金水準が高い保険者が多く負担することになっています。

一方で、こうした負担能力に応じた負担を取り入れているところがある一方で、この後期高齢者支援金につきましては、そういうふうになっておりませんということなのでございまして、私はアンバランスが生じていると思います。

ですので、それを負担能力に応じた負担を、後期高齢者支援金制度においても、全面的に報酬水準に調整するというふうにするということで、このアンバランスを私は是正していただきたいと思っているんですけれども、いかがでございましょうか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

上野厚生労働大臣。

御指摘のとおり、65歳から74歳までの前期高齢者の医療給付費については、高齢者が偏在することによる負担の不均衡、これを現役世代の中で是正するため、保険者間で財政調整をする仕組み、前期財政調整を設けているところであります。

この制度につきましては、加入者数に応じた按分を基本とした上で、被保険者保険者間で報酬水準の低い保険者の負担が相対的に高くなっていたことを踏まえまして、世代間のみならず、現役世代内でも負担能力に応じた仕組みを強化する観点から、令和6年度から、その3分の1について、報酬水準に応じた調整を行っているところであります。

さらなる報酬調整の拡大も含め、今後の在り方については、まずは、一昨年に行われました報酬調整の導入による影響、これを注視をしていく必要があると考えております。

その上で、保険者、労使の御意見を伺いながら、保険者機能にも配慮して検討していきたいと考えています。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 浅野哲

浅野哲。

本当に世代間の格差だけではなくて、世代内の格差というのが非常に大きくございまして、高齢者の中にも非常に余裕がある方と、もう年金で暮らしていけないという方もいらっしゃいますし、若者の中でもそうでございますので、一括りにしないで、本当のフェアネスは何かということを、縦にも横にも見ていただきたいというふうに思う次第でございます。

そういうことじゃない。

ごめんなさい。

問いを戻したので。

金融所得を今回契機に、公費高齢者医療制度は、都道府県によって保険料水準が統一されているものの、国保、国民健康保険制度は、都道府県化によって保険料水準の統一を図っていく、まだ道半ばでございます。

また、運営主体が、広域連合と都道府県、市町村というふうに異なってございます。

ここ、非常に私はまだバラバラ感があるなと思っておりまして、今後、これらの制度については、より一層効率的な地域保険の制度の運営と、保険者としての機能強化が求められると思っておりまして、これをどういうふうに整理していくのかというところをお伺いをしたいと思います。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

国民健康保険、後期高齢者医療制度については、いずれも地方自治体を保険者とする地域保険です。

その運営主体や運営方法などは、それぞれの制度の趣旨、あるいは関係者との調整なども含めて、これまで決定をしてまいりました。

まず国民健康保険ですが、従来は市町村が運営主体とされておりましたけれども、平成30年度の改革以降、財政運営の広域化を図るため、市町村とともに都道府県が国民健康保険の運営を担うことといたしまして、財政運営の責任主体として中心的な役割を担っていただくこととしております。

この都道府県単位化の趣旨をさらに深めるため、現在、都道府県内の保険料水準の統一、また、市町村が担う事務の広域化・効率化を通じた事務負担軽減の取組などを進めているところであります。

また平成20年度に創設をされました後期高齢者医療制度につきましては、窓口負担や保険料徴収事務は住民に身近な行政主体である市町村が行うことが適切である一方で、財政の安定化を図る観点からは広域化を図る必要があるとの考えから、都道府県単位で全市町村が加入する広域連合、これを運営主体としているところであります。

都道府県によるガバナンスのあり方については、これは引き続き検討することが必要かと考えております。

少子高齢化など社会環境が変化をしていく中で、こうした両制度の将来的なあり方についても、より効率的なものになるように検討を深めることが必要かと考えておりますので、制度の不断の見直し努力といいますか、そうしたことはしっかり進めていきたいと考えています。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

やはり制度とか法律政策というのは、状況の変化に応じて柔軟に変えていくべきところは変えていくものだと思っておりまして、私も入省したときは介護保険法の施行準備の場におりましたけれども、そうですね、いろいろ複雑になりすぎたりとか、はじめはこういうつもりじゃなかったんだけどな、みたいなところもたくさんおありだと思うので、そこは本当にまさに不断の見直しを、どの制度につきましてもやっていただきたいというふうに思います。

OTCの方に戻りたいと思いまして、まず先般の参考人の方にお伺いをしたことなんでございますが、難病の方、高額療養費の対象とならない方、あるいは入院はしていないんだけれども、人工呼吸器をつけて在宅で利用されている方、こういう方については、今このOTCの特別の配慮の対象となるのかどうかが今わかっておりません。

ほぼほぼ位置づけというか、これをケアしなきゃいけないという必要性は指定難病の方、あるいは入院の方と私は変わらないと思っておりまして、この辺りきめ細やかに、本当に必要とされている方については、きちんと配慮の対象にしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

政府参考人 長山保健局長

長山保健局長。

お答えいたします。

委員ご指摘になられましたように、別途の負担を求めないとの配慮をどのようにするのかということはよくよく検討する必要があると考えておりますが、今委員がご指摘になられた2つの事例で申し上げますと、指定難病患者さんのうちですね、高額療養費の対象となるほど重度ではないけれども、当該指定難病の治療の一環として、今回の新たな仕組みの対象となる医薬品を使用するという方の場合には、別途の負担の対象外とすべきではないかというふうには考えています。

また、在宅患者の中でも、医師の診断や治療の下で、年間を通じて症状が持続し、通院した上で、今回の新たな仕組みの対象となる医薬品を通年で複薬することが必要とされるような場合にも、別途の負担の対象外となり得るんじゃないかというふうに考えています。

いずれにしましても、こうした配慮の範囲につきましては、今回の法案の御審議も踏まえまして、有識者の検討会で、技術的な観点から議論いただいた後、医療研務部会や中医協でも御議論いただいて、そして関係者の皆様方にお示しをしていきたいと、このように考えております。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

守られる方が守られない制度にならないように、ぜひきめ細やかな御配慮をお願いしたいと思います。

次に薬局機能の強化についてお伺いをしたいと思います。

先般、今回のOTCの制度官によりまして、特に調剤薬局において、薬剤師さんが説明したり、調整したりしなきゃいけないんじゃないかなという話をいたしました。

また、医師の方も、患者さんから求められたら長期に必要ですよと書かなきゃいけないんじゃないかなと、現場がそういう混乱というか負荷が増すんじゃないかなという懸念をございました。

薬局につきましては、薬局の薬剤師さんによってのOTC相談を積極的に進めていただくとか、こういった薬局機能強化をこの機に私は図っていただきたいというふうに思っておりまして、またスイッチOTC拡大のための取り組みというのも、今回この制度をやったことで、その契機に医療全体が、もちろん患者さんにとって、また医療従事者の方にとって、より良くなるために、これをどう取り組まれていくのか、お伺いをしたいと思います。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

薬局の薬剤師の方々には、処方箋調剤などの医療提供だけではなくて、OTC薬品の販売や健康相談など、地域住民に向けた健康サポートの面でも、お期待をしているところであります。

OTC薬品の販売に当たりましては、適正使用に向けた情報提供に加えまして、購入希望者からの相談に基づいて、必要に応じて受診勧奨を行うなど、医療につなげていただく、そういったことも重要かと考えております。

昨年の改正薬機法では、健康増進支援薬局の認定制度、これを創設することとなっておりますので、こうした薬局の役割、これをさらに推進していきたいと考えております。

ご協力ありがとうございました。

活用にも資するものだと考えております。

このため、企業や消費者を含む様々な立場の方々から、広く要望を受け付ける、そうした機会を設けておりますし、行政と業界の協議の場、これも設定をしているところであります。

申請をいただく企業の皆様からの、そうした企業負担の軽減なども重要でありますので、そうした対応も進めていきたい。

こうした政策を着実に実行していきたいと考えています。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

国は制度を変えるんですが、そのことによって現場の方がどれだけの新たな負荷がかかるかということがとても私は大事だと現場を見ていいと思いまして、その負荷がかかるけれども、それによって事業者としても患者さんにもいいことがあるというふうにしていただきたいと思いますし、これを契機に他の課題についても、今大臣がおっしゃったようなことも改めて目を向けていただいて進めていただきたいというふうに思います。

次に、今日話に出てしまった地域フォーミュラリーでございますが、正しく地域で共同して作成する推奨薬リストと呼んでくれということでございましたが、これにつきましてはもう繰り返しはいたしませんけれども、ただ実際は山形の酒田市なんて有名かと思いますけれども、高血圧剤に関する推奨薬の利用が進みまして、消費される医薬品の種類が全国と比較しても集約されて、ジェネリックの利用も進むなど成果を上げているというのもございます。

ただやはり一部地域を除きますと、まだそれなんじゃいというような話だと思いますし、実際やはり現場で聞きますのは、医師と薬剤師、双方にとりまして、これは医師の処方権の侵害につながるのではないかと、ご懸念があると。

先ほどちょっとご言及があったんですが、それが明確にそうではないということが、ご答弁でわからなかったので、そこを改めてお伺いをしたいと思います。

政府参考人 狭間保健局長

狭間保健局長。

お答えいたします。

地域で共同して作成する推奨薬リスト、地域フォーミュラリーは、医療費適正化の観点からも効果が期待できるということでございまして、医薬品の適正使用や後発医薬品の使用促進を合わせてしっかり進めたいと思っています。

ただおっしゃるように、今、広がりはまだ限定的で、その理由の一つに、今、処方権の話が出ました。

そういったご懸念もあるんだと思います。

私ども、この地域フォーミュラリーの関係は、関係学会が作ったガイドラインを私ども周知をしているんですが、このガイドラインの中でこういうふうに書いてございます。

「医学、薬学的な理由により必要と判断される場合は、フォーミュラリーに選定されていない医薬品を使用することは可能であり、医薬品の使用や処方を制限するものではない」と。

これを明記しておりまして、ご懸念の医師による医薬品の処方を制限するものではないと考えております。

ただ、この点についてしっかり周知することが必要だというふうにご質問を受けて受け止めさせていただきます。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

実際うまくいっている場所でどういうふうに作ったんですかというふうに伺いますと、やっぱり地域で信頼されている方が温度をとって、ドクターの場合が多いのかなとは思いますけれども、それが医師とか薬剤師さんと他の医療従事者の方と、あるいは関係団体が共同して、うちはこれでいこうというふうにやっていくと。

ただ、個人のオーソリティとか人徳とかに影響していると、なかなか進まないんじゃないかなと思いますので、もうちょっといいことは、いいというふうに横展開できるといいかなというふうに思います。

次に、今回このOTC類似薬の保険給付の見直しによって、保険財政が軽減されるという現状がございます。

をどういうふうに使うのかというときに、もちろん本当に財政がいろんなところに必要なのはもちろんわかっているんですけれども、一方で皆様ご案内のとおり、なかなか新薬の研究開発うまくいかないなとか、ジェネリックなかなか、新薬も含めてですけれども、十分に供給されていないなとか、やっぱり薬の部分のトラブルというか、課題もたくさんまだ残っているわけでございますので、私はですね、ここをもうちょっと薬の分、取った分は薬に返してあげたらどうかというふうに思っておりまして、安定供給のためですとか、研究開発のためですとか、そういうことがきちんと薬価制度なり、税制なりございますけれども、評価するという基本的な覚悟というか、考え方を示していただいて、取られるばっかりじゃないよということにして差し上げないと、なかなか医療の現場での診療報酬改定のたびに議論になりますけれども、パワーバランスがなかなかアンバランスなんじゃないかというところを、どこか最適解かというのは、私も長年見てきていると、なかなか難しいんですけれども、すみません、取ったものは返してあげるというのはいかがでしょうか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

今回の見直しでありますが、これは持続可能な社会保障制度を構築をいたしまして、現役世代を中心とした保険料負担を軽減していくための取組でありますので、現時点におきましては、委員の御指摘のあったような財源の使い方については検討はしていないところであります。

ただ、薬価制度については、委員からも御指摘、たびたび頂戴をしておりますが、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、これは非常に大事であります。

国民負担の軽減という観点も含めまして、しっかり対応していく必要があるかと考えています。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

誤解があってはいけないんですが、私は決して薬関係のメーカーとか事業者さんに渡してくださいというときでは全くなくて、薬が処方されていったらないとか、新しい薬がなかなか日本では上場されないとか、それは患者さん、国民にとっての大きなマイナスであるということを申し上げたいということを次第でございます。

次に薬剤の費用対効果の評価についてお伺いをしたいと思います。

この薬の分野におきましては、我が国は承認を受けた薬品は速やかに保険償還されていることになっている一方で、費用対効果評価というのが導入されておりまして、従来の技術と比べて費用と効果がどの程度増すのか。

言ってみれば、どの程度コストパフォーマンスが良いのか、これはかなり難しいだろうと思うんですけれども、これによって価格を調整する仕組みがございます。

ただ、この仕組み、製薬業界からはイノベーションの阻害になる、日本市場を避ける要因になるという批判があり、また一方では、この仕組みを門番のようにイギリスのように使って、保険償還の価格にも用いるべきだという意見もさまざまございます。

こうした中で、本当に費用対効果に優れたものは、価格をしっかりと引き上げていくことも視野にやるべきだと思いますが、一方で、そうでないものについては、患者さんの負担のことも考えれば、価格引下げをもっと徹底するといったこともあると思いますので、そこで伺いたいのですが、薬剤に関する費用対効果の評価について、メリハリについて。

答弁者 上野厚生労働大臣

浅野哲委員。

御指摘のとおり、これについてはメリハリという観点も大事かと考えております。

令和8年度の制度改正におきましては、これまで費用対効果評価の対象となった品目につきまして、一定の検証を行いました。

さらに評価終了後に新たな知見が得られたため、再評価が必要な品目を指定する手続き、これを明確化しております。

また、費用対効果に優れる品目についての価格の引上げ条件の明確化、これも行ったところであります。

一方、昨年末の大臣決定事項におきましては、令和8年中に費用対効果制度の客観的な検証も踏まえ、既存の比較対象技術と比べて追加的な有用性がなく、単に費用増加となる医薬品に係る価格調整範囲の拡大を図ることとなっておりますので、こうした両面の観点を含めまして、今後、中医協等について、中医協におきまして、しっかり検討していきたいと考えています。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

今回の制度改正は本当にたくさんの方が不安な気持ちで見守っておられます。

なんとか国民の安心、希望の根幹であります。

この医療制度を守っていただきたいと思います。

50分経ちましたので、ここで終わりますが、私の容量が悪いのが、質疑の場合は本当に寝ずにここに来てもちょっと朦朧としているんですけれども、しかし一問一問丁寧に、これからもお伺いをしていきたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

次に辰巳孝太郎君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎:日本共産党の辰巳孝太郎でございます。

今日はまず大きい話からさせていただきたいと思うんですね。

今回提案にある金融所得の勧誘も、協会けんぽの国庫補助の抑制も、高齢者の社会保障を抑制して、現役世代の社会保険料負担や国庫負担の抑制をする。

これを隠していないと私は思うんですね。

今回の制度改正は、全世代型社会保障の構築の一環として行われるわけですが、その全世代型社会保障の基本理念がこうあるわけです。

「給付は高齢者中心、負担は現役世代中心となっているこれまでの社会保障の構造を見直す」。

つまり、あたかも社会保障で高齢者が優遇されているかのような認識を前提としているわけですね。

ただ、それは本当なのかという議論をまず今日はしたいと思います。

お手元に資料を付けました。

これは厚労省の資料で、OECDのデータに基づいたものであります。

縦軸に社会保障支出のGDP比、横軸に高齢化率をとったグラフなんですけれども、2020年にフランスやドイツの高齢化率は我が国よりも10ポイント近く下回っているんですけれども、その時でさえ現在の日本よりかなり大きな社会保障の支出をそれらの国は行っているわけですね。

まず厚労省に確認したいと思いますけれども、厚生労働白書において、この高齢化率と社会保障の給付規模を国際比較をしてどのような説明をされていますか。

政府参考人 政策統括官

(政府側)政策統括官:お答え申し上げます。

令和二年版厚生労働白書におきまして、高齢化率と社会保障の給付規模について、主要欧米諸国、英国、フランス、ドイツ、スウェーデン、アメリカでございますが、これらの国と国際比較を行っております。

引用いたしますと、「社会保障の給付規模の推移を高齢化率の推移とともに見ると、いずれの国も高齢化の進展とともに給付規模は拡大する傾向にある。

我が国は最も高齢化が進んでいるが、社会支出の対GDP比は、我が国よりも高齢化が低いフランス、スウェーデン、ドイツの方が我が国を上回っている」と記載されているところでございます。

委員長 大串正樹

大串正樹:辰巳孝太郎君。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎:はい。

そうなんですね。

加えて2017年の厚生労働白書では、OECD諸国で同様の比較をしているんですけれども、そのときはですね、高齢化の進展度合いから見ると、我が国の社会保障給付の水準は相対的に低い。

我が国の高齢化率はOECD諸国の中で最も高く、OECD加盟国の平均を大きく上回っているが、社会支出の対GDP比はOECD加盟国の平均をやや上回る程度。

豊田真由子 (参政党) 24発言 ▶ 動画
質疑者 辰巳孝太郎

高齢化の進展度合いから見た社会保障給付の水準は相対的に低い。

ここまで記しているんですね。

このグラフを使って2018年2月に都内で講演をした鈴木敏彦、当時現職の厚生労働省の保健局長ですね。

今日資料の2枚目につけておりますけれども、こう述べております。

少し長いんですけれども、国保新聞の記事をそのまま引用したいと思います。

真ん中から後半部分ですね。

「全世代型社会保障と言ったときに、経済界や財政当局が思いつくのが、高齢者中心の給付を子どもに切り替えていくということだろう。

しかし、それは大きな誤りだ。

高齢化率と医療介護年金の規模の国際比較というグラフを見てもらいたい。

日本は医療や介護などにお金を出しすぎなのだろうか。

実はそうではないことをこれは示している。

日本は2020年に15%程度しか医療介護年金に振り向けていなかったけれど、フランスは日本と同じ高齢化率の時に20数%を振り向けている。

つまり日本は高齢者にお金をかけすぎているのではなくて、子どもにお金をかけなさすぎだということではないか。

高齢者から子どもに持っていくと高齢者の生活が沈む。

そういう高齢者を助けるためにはお金が得る。

そのために将来世代がツケを負うのでは。

何のために全世代の社会保障にしているのかわからなくなる」と明確に述べているんですね。

厚労省に確認したいと思います。

今述べたような認識を今も共有しているということでよろしいでしょうか。

辺見政策統括官。

政府参考人 辺見政策統括官

全世代型社会保障に関する認識についてのお尋ねと受け止めました。

我が国におきましては、今後も少子高齢化が進展する中で増大する社会保障給付について、負担能力に応じて全ての世代で公平に負担し合い、必要な社会保障サービスが必要な方に適切に提供される、全世代型社会保障制度の構築が必要と認識をしており、そのための取組を引き続き進めてまいりたいと考えております。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

いや、私は全世代型の説明を求めたのではなくて、当時の年金局長のこの認識ですね。

この国保新聞にあるような認識は間違いじゃないですよね。

厚労省も同じような認識を共有しているということでいいです。

私が読み上げたところについて答弁いただきたい。

辺見政策統括官。

政府参考人 辺見政策統括官

当時の発言の内容については、私どもも記事から文字で認識をしているところでございますけれども、基本的には当時の保健局長として、全世代型社会保障改革の意義について認識をし、発言をされていると考えておりますので、全世代型社会保障についての認識を私どもが持ちながら施策に取り組んでいるということについては、先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

聞いてて分かります?分かります?全世代型の説明を私聞いているんじゃなくて。

もちろん当時の局長が全世代型の話をしているのはそうなんですよ。

だけど他国と比べて、例えば言いましょうか。

もう1回言いましょうか。

「日本は高齢者にお金をかけすぎているのではなくて、子供にお金をかけなさすぎたということではないか」。

こういう認識について厚労省も認識を共有しているのか、というふうに具体的に聞いたつもりなんですけれども。

いかがですか。

辺見政策統括官。

政府参考人 辺見政策統括官

必要な社会保障サービスが必要な方に適切に提供される、そのために能力に応じて全ての世代で公平に負担し支え合う、こうしたことが全世代型社会保障制度の構築の考え方でございますので、そういった考え方についてしっかりと共有をし取り組んでいるということでございます。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

これ以上は勘弁しますけれどもね。

現役のね、局長ですからね。

それは否定はできないわけですよ。

そういう認識なんですよね。

やはり厚労省もね。

やはり現役の局長の発言は重いと思うんですね。

この事実は、やはり経済の実力から見て、日本の社会保障の給付が低すぎると。

全体ですよね。

これを示していると思うんです。

現役世代や子育て世代はもちろん、高齢者や障害のある人も、国民全体の生活を支える。

この給付が少なすぎると。

これこそが日本の社会保障の構造だと私は思うんですね。

後に事務次官に鈴木敏彦さんはなっておられますけれども、2019年1月の福祉の業界紙のインタビューでもこう語っておられるんですね。

「2018年度に121兆円だった社会保障給付費は、2040年度には約190兆円になります。

が、対GDP比で見ると2018年度の21.5%から2040年度には約24%と2ポイント程度しか上がりません。

これは現在のスウェーデンやフランスよりも低い水準。

つまり高齢者の急増で負担しきれないという状況ではない」。

ここまで鈴木さんは語っておられるんですね。

同様に2012年に厚生労働省の年金局長を務めた香取照之氏も、昨年11月の日本.comの「世代間対立の虚と実、超高齢化社会の社会保障を考える」という記事の中でこう語っております。

ちょっと長いですけどこれも引用しますね。

「2000年から15年にかけての社会保障給付の伸びは確かに大きかった。

この間に給付が1.46倍になったということは」負担もまた増大したことを意味する。

しかしながら今後の展開は大きく異なっている。

40年にかけての社会保障給付の対GDP比の伸びは大きく減少する。

その伸びは2%ポイント程度。

年率にして2%程度の伸びである。

この間、後期高齢者が1.37倍に増えたことを考えれば、増大どころかむしろ抑制されていると言っていい。

ここまで引用しました。

その理由について、総人口の減少を上げるとともに、マクロ経済スライド導入などの年金改革の効果で年金の対GDP比が下がることが大きく寄与していると。

こういうふうに述べておられるんですね。

政府が高齢化のピークだと言っている2040年に至っても、日本の社会支出の対GDP比は2%程度しか増やさないというのが、これは政府の方針なんですよね。

これは本当に驚きなんですよ。

最後に資料3をつけておりますけど、ご覧いただきたいんですけれどもね。

これは直近の2021年でのデータで見ております。

フランスの社会保障給付費はGDPの33.5%ですね。

同年、日本は25.8%となっているんですが、このデータはですね、社会保障給付費を日本のものよりも広く見るOECD基準で比較しているので、数字自身はですね、日本で試算したものよりもOECDですから、数%上に出ているものと思います。

これでここで大臣に確認をしたいと思うんですね。

仮にですよ、日本がフランス並みの給付となれば、いくらぐらいの社会保障給付を増額させることができると試算できるか、お答えください。

政府参考人 辺見政策統括官

機械的な試算ということですので、お答え申し上げますが、我が国のGDP比555兆、2021年度ベースですが、これにフランスの社会支出の対GDP比33.5%を機械的にかけた場合は、186兆円となるところですけれども、当然給付を厚くすれば負担も同様に厚くなるという構造にあるところでございます。

何兆円増加するのか。

186兆円が相当する金額でございます。

当時よりも何兆円増加できるのかということですか。

すみません。

単純に比較をすることは難しいところでございますけれども、先生がおっしゃったOECDに基づく社会支出2021年ベース、143兆円でございますので、186兆円ひく143兆円を機械的に計算しますと、23兆円というところでございます。

すいません、43兆円でございます。

大変失礼いたしました。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

フランス並みにやろうとすれば、機械的に当てはめられですけどね、日本でも今よりも43兆円給付を増やすことができるということなんですね。

高齢者の貧困率というのは上昇傾向ですよね。

格差の拡大というのは深刻です。

この構造を、高齢者のせいで若い世代の負担が重いとか、若い世代への給付が少ないと喧伝して、さらに社会保障を抑制すれば、格差と貧困がますます深刻になるだけだと私は思うんですね。

ですからいい加減ですね、世代間対立を煽るのはやめる、あるいはそれに基づいた政策をすることはやめるという方向にいかなあかんと私は思います。

求められているのは、高額所得者や大企業優遇の政治をやめて、担税能力のあるところから税金をきっちりと取って、再分配機能をまともに発揮させて、社会保障費を充実させて格差と貧困を解決する。

そういう政治。

これをやるべきだというふうに言っておきたいと思います。

これが政治と厚労省の仕事だと言っておきたいと思います。

さて、ここまで大きい話をした後に、今回の法改正なんですね。

後期高齢者医療制度において、確定申告をするかしないかで、後期高齢者の保険料や自己負担が変わることが問題だとして、今回、金融所得を保険料や自己負担に勘案できる仕組みを導入するというものが今回の改正案であります。

ただ、金融所得のうち、上場株式の配当などが確定申告の有無により、保険料などが変わる不公平が生じるのは、現役世代の国保料などでも同じだと思うんですね。

大臣に確認したいんですけど、今回なんで後期高齢者の保険料だけ、金融所得を勘案してやろうという話になっているんですか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

本法案におきましては、窓口負担割合の判定、あるいは保険料算定に金融所得を公平に反映させる仕組みを、後期高齢者医療制度において導入することとしております。

これは後期高齢者医療制度が75歳以上の高齢者が一律に対象となり、負担能力に応じて窓口負担割合が1割、2割、3割と分かれておりますので、こうしたことを踏まえ、負担割合が原則3割である現役世代と比較して、公平性を図る必要性がより高いためであります。

ほかの制度への導入につきましては、今回の見直しの対応状況なども踏まえて、議論を行うことが適当だと考えています。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

要は高齢者狙いに見えるわけですよね。

改正の結果として、後期高齢者医療制度における保険料収入の総額は増えることになりますよね。

保険料収入は増えて、自己負担割合や自己上限が変更となって、全体としては保険給付費が減少するわけですから、結果的に後期高齢者の保険料を下げることができるはずだと思うんですよ。

大臣、今回の金融所得を勘案することで、浮いた財源といいますか、これは全て後期高齢者の保険料の引き下げのために充てるんでしょうか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

まず金融所得がある方の窓口負担割合が増加いたしますので、給付費が減少する方向に作用いたします。

また保険料の負荷ベースが拡大することにもなります。

こうした金融所得の公平な反映による給付費の減少分等の活用については、高齢者間における負担の公平性の確保や現役世代からの後期高齢者への支援金負担の軽減、そういった観点からどのような対応が考えられるかは引き続き検討していきたいと考えています。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

いや、高齢者から取ったお金を高齢者のために使うのが当たり前だと思うんですけれども、これははっきりそうとは言わなかったということですよね。

これは大変おかしなことではないかと思うんですね。

後期高齢者の保険料には負担上限がありますね。

金融所得が一定以上の方は、保険料が負担上限に到達をします。

その所得以上の階層ですね。

もっと金融所得があるという方の階層では、所得に占める、もう上限がありますからね。

医療保険料の割合、負担割合というのは、これずっと下がってくるとということになります。

ということは、どのような制度設計をするにせよ、金融所得を保険料などに反映してしまえば、ある意味高額所得者に有利な制度になるということですよね。

一方で、少ない年金を補填するために、老後資金を貯めて運用してきた方というのは、すべからく負担増になるということを考えると、やはり高額所得者ほど有利な制度になると言わざるを得ないと思うんです。

ただ私たちは金融所得を適切に反映させて負担を徹底させるということに反対ではないんですよ。

ただこれ保険料でやってしまうと、先ほど大臣もおっしゃいましたけれども、制度ごとに収入や所得の認定の仕方に違いがあったり負担額に上限がついたりするために、これどうしても公平にやろうと思っても限界が出るわけですね。

だから結局この問題はこういうやり方ではなくて、本来は税制で、税制で株主優遇を抜本的に見直すことが必要だということは言っておきたいというふうに思います。

続いて協会けんぽの補助金削減についてお聞きをいたします。

今回の改正で協会けんぽへの国庫補助は、従来の特例減額措置に加えて今後3年間毎年500億円削減されることが法律に書き込まれました。

確認しますけれども、2026年度予算の特例減額の額と500億円合わせていくらになるのか。

またこれが保険料収入に占める特例減額の割合はいくらか。

保険料率に直すといくらか。

これお答えいただけますか。

政府参考人 狭間保険局長

狭間保険局長。

お答えいたします。

2026年度予算における特例減額の額は、本法案における次元的な措置による引上げ分約500億円を含めまして、約1100億円でございます。

またこの特例減額の金額の2026年度の協会けんぽの保険料収入に対する、打ち数ではありませんので、保険料収入に対する割合については、お求めに応じて仮に機械的に試算いたしますと、1.0%でございます。

これに保険料率を仮に掛け合わせたといたしますと、約0.1%分に相当いたします。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

つまりですね、2026年度予算で、協会けんぽは0.1%保険料率を引き下げて9.9%としたわけでありますけれども、単年度収支を見ると、今回のような国庫補助の減額がなければ、さらに0.1%程度は下げることができたということなんですね。

趣旨説明で、今回の改正について大臣は、将来にわたり、我が国の医療保険制度を持続可能なものとしていくためには、現役世代を中心に保険料負担の上昇を抑制しながら、全世代を通じ医療保険制度に対する信頼や納得感を維持し向上させる観点から、医療保険における給付と負担を見直すことが重要と述べました。

大臣ね。

しかし今回の改正は保険料負担の抑制と言いつつ、中小企業などで働く労働者の保険料引き下げに充てられるはずだった財源を縮小して、現役世代の保険料抑制に逆行するものとなっているんじゃないかと思うんですけど、大臣いかがでしょうか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

本法案におきましては、先ほど来お話があるとおり、協会けんぽの準備金残高のうち、約1500億円を国庫支出額から3年間、各年500億円差し引くことで、ある意味国庫に返納ということになっております。

これはあくまでもその部分が過去の国庫補助から積み上がった金額と考えられるためでありまして、労使が拠出した保険料財源を返納させている、そうした趣旨のものではないということは申し上げさせていただきたいと思います。

特例減額によって保険料率引下げの財源が縮小することはないと考えています。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

いや、返納ではないとおっしゃるんですけれども、これは明らかに返納なんですよね。

じゃあ聞きますけれども、今回この特例減額からさらに3年間500億円を引き下げるということですけれどもね、この500億円の根拠、これお示しいただけますか。

狭間保険局長。

政府参考人 狭間保険局長

お答えいたします。

協会けんぽについては、近年、顕著な保険料収入などを背景に健全な財政運営が定着していることを踏まえまして、協会けんぽにおいては、今年度から34年ぶりに平均保険料率の引き下げが行われると本案では、現行の国庫助成額を減額する措置について、減額幅をさらに上乗せする次元的な措置を盛り込んでございます。

この次元的な措置は、現行の国庫助成額を減額する措置が開始した平成27年度以前の剰余金のうち、剰余金、単年度収支差がプラスとなった平成22年度の翌年度である平成23年度から平成26年度までの間、現行の特例減額が行われていた場合に控除額をもとに国庫補助16.4%に相当する総額約1500億円について国庫支出額から追加的に差し引く法律上の新たな措置でございます。

本措置が財政に与える影響を平準化する観点から3年間の時限措置として、その総額1500億円をいわば3で割って各年の500億円を追加的に国庫支出額から差し引くこととしたものでございます。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

いやつまりね、これ今の経営状況を勘案して今後の補助率を引き下げようという話ではないわけですよ。

結局おっしゃったことは過去の補助金が多かったといって国庫補助をその過去に遡って返還させる、返納させるという話なんですよね。

しかし2011年積立金が年間1%超の水準で安定経営には程遠い時の補助金も含めると、こういう話になっているわけです。

そこも含めて最大15年前の補助金を返せという話ですから、これ後出しじゃんけんもええところやなと私は思うんですね。

運営委員会や支部の議論でも唐突感があると納得いかない。

剰余金は本来加入者が負担した保険料であり、保険料の負担軽減に当てるべき等の強い意見が出されております。

協会けんぽの保険料率と健保組合の保険料率の平均を比べますと、やはり0.6%程度の差がまだあるわけですね。

もともと財政状況悪化を理由に、保険料率というのは8.2%から2010年には9.34%、その後毎年引き上げて2012年には10%になって現在に至っているわけですね。

大臣ね。

やはり財政悪化を理由に保険料率を大幅に引き上げた経緯から考えると、大幅に準備金が増えていることを理由に補助金を削減するのではなくて、やはり準備金を活用してこの保険料率を引き下げるとこういう方向に行くべきだと思うんですけどいかがでしょう。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

まず保険料率の水準ですが、今後の医療費や賃金の伸び、加入者数の見込み、積み立て金の状況などを総合的に勘案いたしまして、労使や学識経験者で構成される運営委員会で議論の上、協会けんぽが自主的自律的に決定をされているものですので、そういった意味で協会けんぽの保険料率について具体的なコメントをする立場にはありません。

協会けんぽでは、その前提となる賃金上昇率や医療費の伸びについて、さまざまなシナリオに基づくシミュレーションを行っており、足元の財政状況だけではなくて、今後10年程度の収支状況も勘案した上で、中長期的な観点から保険料率を設定しているものと理解をしております。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

大臣ね。

これは厚労大臣と財務大臣の合意では、今回の3年間の次元的な国庫補助引き下げ、この措置終了後の医療保険料率を含めた保険財政運営のあり方については、令和10年度までの間において国庫補助率の見直しと併せ、持続的な保険財政運営の観点から必要な検討を行い、結論を得ることとするとされているわけですね。

やはりこれもね、協会けんぽの運営委員会でも不安だという声が出ているわけです。

運営委員会ではこの大臣折衝に対して何人もの委員が16.4%の国庫扶助が協会けんぽの財政安定化に寄与していると発言をしております。

大臣最後にね、やっぱりこの国庫補助を維持する重要性、これ強調されているわけですけれども、これについて大臣も同じ考えかを確認して。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

はい、協会けんぽは被用者保険の、いわば最後の砦でもありますので、保険料率が頻繁に変動することがないように、安定的な財政運営を行っていくことは重要だと考えております。

その意味で国庫補助が重要な役割を果たしているとは認識をしておりますが、いずれにいたしましても、今お話のあったとおり、今後の国庫補助の在り方につきましては、今回の措置が終了する令和10年度末までの間において、今回の料率引下げ等も踏まえた協会けんぽの財政事務を

質疑者 辰巳孝太郎

これ、2014年に国庫補助16.4%から13%という方針を財務省が財政審で打ち出したときには、日商や連合などの団体は連盟の要請書で、準備金の水準を理由に国庫補助率の13%への引き下げを行うことは、国が中小・小規模企業の事業主やそこで働く従業員の努力を召し上げることにほかならないと非難するなど、本当に強い反発がありましたよね。

準備金がマイナスになる中で、財政再建を理由に急激に保険料を引き上げて財政再建の努力をしている最中の話です。

国庫補助を引き下げて、他の非保険と比べて協会けんぽの被保険者が高い保険料を負担し続けることがないよう求めて、私の質問を終わります。

以上。

委員長 大串正樹

大串正樹委員長次回は来る24日金曜日午前8時50分理事会、午前9時委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。

辰巳孝太郎 (日本共産党) 1発言 ▶ 動画
質疑者 辰巳孝太郎

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