内閣・法務・外務・安全保障連合審査会

衆議院 2026-04-22 質疑

概要

衆議院(または参議院)の委員会において、国家情報会議の設置および内閣情報調査室の国家情報局への改組に関する審議が行われました。木原官房長官や小泉防衛大臣、茂木外務大臣らが答弁し、情報部門と政策部門の連接による意思決定の客観性確保や、AI活用を含む分析能力の強化、同盟国との情報共有の高度化について説明しました。また、公安調査庁の調査手法や政治的中立性の確保、武器輸出のモニタリング、さらには超射程ミサイル運用に伴う情報収集活動のあり方など、多岐にわたる懸念事項についても質疑が及びました。

発言タイムライン

自民中道改革維新国民参政チームみらい共産政府委員長・議長
0分25分50分1:151:402:052:302:55星野剛有田芳長妻昭横田光橋本幹深作ヘ川裕一高山聡

発言者(13名)

質疑応答(58件)

内閣情報会議の概要と活動状況
質問
星野剛士 (自由民主党・無所属の会)

- 内閣情報会議の概要および活動状況について伺いたい

答弁
松田内閣審議官
  • 内閣の重要政策に関する国内外の情報を総合的に把握し、基本方針等を検討する会議体である
  • 内閣官房長官を議長とし、政策部門幹部や情報コミュニティ関係省庁の次官級が出席し、年2回定例会議を開催している
全文
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本法案で設置されている国家情報会議は、現行の内閣情報会議を格上げするものとされておりますが、そもそも内閣情報会議ではどのような議論を行っているのか、会議の概要及び活動状況についてお伺いをしたいと思います。

内閣情報会議は、我が国または国民の安全に関する国内外の情報のうち、内閣の重要政策に関するものについて、関係強制機関が緊密な連絡を行うことにより、総合的な把握をするとともに、そのための基本方針等を総合的に検討するため、内閣に設置された会議体でございます。

この会議におきましては、内閣官房長官が議長を務め、内閣官房副長官や、内閣危機管理官、国家安全保障局長、内閣官房副長官補等の政策部門の幹部のほか、内閣情報官をはじめ、情報コミュニティ関係省庁の次官級が出席して、年2回定例会議を開催しているところでございます。

内閣情報会議における基本方針の内容
質問
星野剛士 (自由民主党・無所属の会)

- 内閣情報会議で具体的にどのような基本方針等を示しているのか伺いたい

答弁
松田内閣審議官
  • 定例会議において、国内外の情勢認識・評価を情報コミュニティ全体で集約・分析した内容を示す
  • 政策部門の情報関心を踏まえ、今後重点的に収集・分析・評価すべき事項を整理して決定している
全文
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次に、内閣情報会議の設置を定めた閣議決定におきましては、基本方針等を総合的に検討するとされておりますが、具体的にいかなる基本方針等を示しておるのでしょうか。

お伺いをいたします。

具体的には年2回開催される定例会議におきまして、内閣の重要政策に関する国内外の情勢認識、評価について、情報コミュニティ全体で集約、分析しました内容を示すとともに、政策部門の情報関心を踏まえ、情報コミュニティが今後、重点的に収集、分析、評価すべき事項を整理して決定しているところでございます。

国家情報会議への改組による情報部門と政策部門の連接効果
質問
星野剛士 (自由民主党・無所属の会)

- 内閣情報会議が国家情報会議に改組されることで、情報部門と政策部門の連接の観点からどのような効果が期待できるか

答弁
木原稔
  • 政策部門(NSC)と同格のランクとなることで、意思決定メカニズムが独立し、政策前提の情報評価という事態を防ぎ客観性を確保できる
  • 閣僚級での方針提示と結果の相互分析が結実し、重要な政策判断に活用されるとともに、事務局レベルでもインテリジェンスサイクルが活発化することが期待される
全文
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次に、本法案で内閣情報会議が国家情報会議に発展的に改組されることによりまして、情報部門と政策部門との連接という観点から、どのような効果が期待できるのでしょうか。

ただいまの御質問は、情報部門と政策部門との連接といった御所知だったと存じますが、制度上または運用上の課題とされるものの一つは、両者の分離とそれによる情報評価及び政策判断の客観性、また中立性の確保であると存じます。

そしてもう一つは、いわゆるプロバイダーとカスタマーという両者の関係において、いかに緊密な連携がメカニズムとして向上的に働くかということであるというふうに考えております。

その点、分離という観点で申し上げると、これまで内閣における推進部隊が政策部門である国家安全保障会議は閣僚級であったのに対し、事務次官級の内閣情報会議であり、ランクの差がございました。

また、支える事務局組織についても、国家安全保障局は、規格立案権や総合調整権が付与されているのに対し、内庁はそうした機能が付与されていない、そういう差もございました。

これが同格のものとして今、法案によって整備されることで、国家安全保障政策を司る政府全体の各部局と、重要な情報活動等を推進する政府全体の各部局が、それぞれの同様の仕組みをもって、まとまりのあるものとして形成をされ、両者の意思決定メカニズムが別個のものとして、議長たる総理の下で機能することになるため、過度に配慮した情報部門が進めたい政策を前提とした情報評価を行うといった事態は生じにくくなるものというふうに期待をされているところであります。

一方で、緊密な連携の確保という観点から申し上げると、閣僚級の高い見地から示される政策部門の要求が、閣僚級の高い見地から示される情報活動の方針とその結果に基づく相互分析、相互評価に結実し、重要な政策判断に生かされることになり、また事務局レベルでも同格の両局長とその傘下組織同士が一定のインテリジェンスサイクルをより活発に動かしていくということが期待されるものとそのように考えております。

国家情報会議への改組による機能向上への認識確認
質問
星野剛士 (自由民主党・無所属の会)

- 同格になることで情報部門と政策部門がしっかりと繋がり、機能が飛躍的にアップするという捉え方でよいか

答弁
木原稔

- 委員の指摘通り、同格の関係になることで適切な情報が提供され、それが政策部門にしっかりと活かされることになる

全文
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今の官房長官の御説明ですと、まさに同格になると、そこをしっかりとつないでいく。

そのことによって機能が飛躍的にアップをするというふうに捉えたんですが、そうした捉え方でよろしいでしょうか。

今、委員のご指摘のとおり、これまでレベルの下がったものが同格となることで、プロバイダーとして、あるいはカスタマーとして、同格の関係によって適切な情報が提供され、それが政策部門にしっかりと活かされているということになります。

内閣情報調査室の分析体制
質問
星野剛士 (自由民主党・無所属の会)

- 内閣情報調査室の具体的な分析体制について伺いたい

答弁
松田内閣審議官
  • 8名の内閣情報分析官が、公開情報や人的情報を組み合わせた総合分析(オールソースアナリシス)を用いて中長期的な国際展望等の高度な分析を行っている
  • 国際部門や内閣衛星情報センターなどの各部門が、それぞれの所掌に基づき、より短期的な分析等を行っている
全文
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現在、内閣情報調査室の分析体制は、具体的にどのようになっているのでしょうか。

内閣情報調査室の分析体制でございますけれども、まず当室には8名の内閣情報分析官というものが置かれております。

これは重要な分野とか地域についての分析をしておりますけれども、この内閣情報分析官は官邸の首脳とか国家情報局をはじめとする政策部門の情報監視に応えるべく、中長期的な国際展望といったもの、国際情勢の展望、あるいは評価、そういったものについてですね、公開情報であったり、人的情報であったり、さまざまな情報源を組み合わせる、いわゆるその総合分析、あるいはオールソースアナリシスと呼ばれる手法がございますけれども、こうしたものも活用して高度な分析を行っているというのがまず一つございます。

それに加えまして、国際部門をはじめとする各部門、それから内閣情報調査室には内閣衛星情報センターというものが置かれておりますけれども、こうしたところもそれぞれの目的に応じて、それぞれの所掌に関わる分析をしている。

先ほど申し上げた内閣情報分析官がオールソースアナリシスと中長期的というところに重点があるのに対して、こうしたそのほかの部門については、より短期的なものであったりとか、その機能に応じた分析をしている。

国家情報局の分析能力強化策
質問
星野剛士 (自由民主党・無所属の会)

- 国家情報局に企画立案・総合調整機能が付与されることで、分析能力がどのように強化されるのか

答弁
木原稔
  • 各省庁への要請や役割分担を的確に行うことで、集約される情報の質的・量的水準を向上させる
  • 省庁横断的な研修・訓練の実施やAIを用いた分析手法の高度化、効果的な情報共有仕組みの構築を企画立案し、各情報機関の分析能力を強化する
全文
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それぞれが役割分担をしながら情報分析を行っていると考えますが、国家情報局に新たに企画立案、総合調整機能が付与されることによりまして、国家情報局の分析能力は、どのように強化されることになるのでしょうか。

まず各省庁に対する情報収集の要請や、その特性に応じた役割分担を的確に行うことで、内閣官房に集約されるその情報の水準が、質的、量的、この両面で向上することが期待されます。

また例えば、情報分析能力を高めるための省庁横断的な研修、また訓練の実施、それからAI等を用いた分析手法の高度化のための調査研究、情報共有を効果的に行うための仕組みの構築等を企画立案することによって、国家情報局を含めた各情報機関の分析能力が強化され、これらの相乗効果によって高度な情報の分析及び評価が達成されるものと考えております。

内閣情報調査室の国内部門の人員数
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)

- 内閣情報調査室の全人員730人のうち、国内部門に何人が配属されているか

答弁
岡本彦

- 部門ごとの人員を明らかにすると内政の情報監視の重点等が判明し、業務に支障を来す恐れがあるため、公表は適当ではない

全文
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内閣情報調査室、いわゆる内調について、4月10日の内閣委員会では、去年の人員が730人と答弁されました。

最初にお聞きをしたいんですけれども、この内調は総務部門、国内部門、国際部門、経済部門などの組織を持っておりますけれども、特に国内部門はこの730人のうち何人今配属されているんでしょうか。

委員の御指摘のとおり、今年4月1日現在の内調の実員数は730名。

部門ごとの人員につきましては、これを明らかにすることで、内政の情報監視の重点等を明らかにすることとなりまして、業務に支障を来す恐れがあるため、公明にすることは適当ではないと考えておりまして、この点ご理解いただきたいと思います。

内閣情報調査室の担当割と情報収集活動
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)

- マスコミ担当や野党担当といった具体的な担当割があるか

答弁
岡本彦
  • 内部構成である担当割については従来通り回答を差し控える
  • 情報収集にあたっては、テーマに適した様々な有識者(マスコミ関係者や政党関係者・議員を含む)から幅広く話を聞いている
全文
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具体的にマスコミ担当あるいは野党担当というのはありますか。

国内部門に限らない話でございますけれども、各部門の業務がどのような担当割に基づいて行われているかということについては、組織の内部構成ということで、従前よりお答えを差し控えているところでございますけれども、情報収集のあり方という点で申し上げますと、内調の職員は、平素より我が国を含む各国の政策や、その他国内外の諸情勢に関する見方や論点などにつきまして、様々な有識者の方々からお話を伺う機会を設けております。

そこにはマスコミ関係者も含まれるところですけれども、特定の属性の方ばかりにお話を伺うわけではなくて、その時々の情報のテーマに適した様々な方のお話を伺うことが一般的でございます。

また野党問わず政党関係者や議員の方からお話を伺う機会もございますけれども、こちらについても特定の政党関係者や議員のみからお話を伺っているわけではございません。

で、その時々のテーマに適した方にお話を伺うようにするのが一般的でございます。

国会議員への行動監視等の活動に関する過去の答弁
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)

- 過去に国会議員の行動監視等の活動をしたことがあるかという問いに対し、現在の政府見解はどうなっているか

答弁
木原稔

- 「今も変わっておりません(=回答を差し控える)」と答弁したと記憶している

全文
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そこで次にお聞きをしたいんですけれども、4月10日の内閣委員会で長妻昭委員が質問をされました。

「内調にお尋ねしますけれども、今まで国会議員を国会質問に関連して、秘行したということはありますか」。

それに対して木原官房長官は、ちょっと議場がストップしたんだけれども、長妻さんが当時2009年に質問主意書を出されていて、そこでは長妻さんは「内閣情報調査室は国会議員の行動監視等の活動をしたことがあるか」。

それに対して当時の答弁は「今後の調査に支障を及ぼす恐れがあることからお答えを差し控えたい」と。

長妻さんは「じゃあ今はどうなんだと。

2009年ではなくて今はどうか」ということに対して官房長官にさらに質問されたんですけれども、そのときの御答弁をもう一度お願いします。

その御質問に対しては「今も変わっておりません」というふうに答弁をしたと記憶しております。

公安調査庁の「工作基礎調査事項」文書の存在
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)

- 公安調査庁に「工作基礎調査事項」という機密文書が存在するか

答弁
下田次長

- そのような文書が存在し、一般の著書に掲載されている事実は承知している

全文
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これは事実ですから、そのことだけをお伝えをしておきたいと思いますけれども、今日は法務委員会から来ておりますので、法務大臣あるいは公安調査庁にもお聞きをしたいんですけれども、公安調査庁、「工作基礎調査事項」という機密文書、お分かりですよね。

そのような文書が存在して、一般の著書の中に掲載されているという事実については承知しております。

内閣情報調査室における「工作基礎調査事項」文書の存在
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)

- 「工作基礎調査事項」は内閣情報調査室の内部文書ではないか

答弁
岡本彦

- 知る限り、内調にそのような文書は存在しない

全文
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私は思っているんですけれども、内調の内部文書ですよ。

認められませんか。

私の知る限りは内調にそのような文書はございません。

公安調査庁と警察の調査活動の違い
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)

- 捜査機関(警察等)と公安調査庁の調査方法の違いは何か

答弁
平口法務大臣
  • 公安調査庁は破防法・団体規制法に基づき破壊的団体の規制に関する調査を行い、公共の安全確保を図る任務を担っている
  • 警察は警察法に基づき公共の安全と秩序維持のために情報収集活動を行っている
全文
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大臣、せっかく来ていただいたんで、捜査機関、警備例えば警視庁公安部などと違って、内庁の調査の方法というのは、どこが違うんでしょうか。

捜査機関と違って公安調査庁の調査の違いというのを教えていただけますか。

公安調査庁は、破防法及び団体規制法に基づいて、破壊的団体の規制に関する調査を行い、もって公共の安全の確保を図ることを任務としており、他方、警察は警察法第2条に規定する公共の安全と秩序の維持という警察の職務を果たすために、必要な範囲内で情報収集活動を行っているものと承知しております。

主な調査を行うのが、公安調査庁の任務であるということです。

公安調査庁の強制捜査権の有無
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)

- 公安調査庁には強制捜査権がなく、任意調査しかできないという理解で正しいか

答弁
平口法務大臣

- 指摘の通りである

全文
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つまり一言で言えば、強制捜査権はないけれども、任意調査しかできないという、そういう理解でよろしいわけですね。

御指摘のとおりでございます。

公安調査庁による協力者獲得の手法とプライバシー侵害
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)

- 内部文書にあるような詳細な身辺調査(経済状況や家族構成等)を行い、協力者を獲得する手法を現在も用いているのではないか

答弁
下田次長
  • 破防法および団体規制法に基づき、公共の安全確保のために必要最小限度で調査を行っている
  • 国民の自由や権利を不当に制限することなく、法律の趣旨に従い適正に調査を行っていると考えている
全文
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公安調査庁さんは、そんな文書は存在しないとおっしゃっているけれども、実際に工作基礎、調査事項という内部文書、私も持っている。

それが何て書いてあるかというと、要するに協力者を獲得するためのマニュアルなんですよね。

だからこの文書の有無についてはもう知らないとおっしゃったから聞きませんけれども、今でもこういう手法で協力者はつくっていらっしゃるんじゃないですか。

その上でお答え申し上げますと、私どもは破壊活動防止法及びいわゆる団体規制法に基づきまして、破壊的団体等の規制に関して必要な調査を行っている機関でございます。

これら法律に基づきます調査に当たりましては、破壊活動防止法第3条等におきまして、公共の安全の確保に寄与するという目的を達成するために必要最小限度においてのみ行うべきであって、国民の自由や権利を不当に制限するようなことがあってはならない旨、規定されております。

従いまして私どもとしましては、こうした法律の趣旨に従って適正に調査を行っているものと考えております。

公安調査庁の文書(情報提報と活用のあり方について)の存在確認
質問
有田芳生 (中道改革連合・無所属)

- 1998年3月25日付の「情報提報と活用のあり方について」という公安調査庁の文書が存在するか

答弁
下田知事長

- 現時点で手元に確認できるものはなく、改めて報告する

全文
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もう時間ありませんのでやめますけれども、前回長妻議員がその文書の内容については指摘をしておりませんけれども、1998年3月25日付の「取扱い注意」と書かれた情報提報、これは誤字なんですけれども、「情報提報と活用のあり方について」という、これは公安調査庁の文書ありますよね。

現在、今この時点で手元に確認できるものはございませんので、また改めてご報告いただきたい。

日本のインテリジェンス能力向上と対米関係
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)
  • 日本のインテリジェンス能力が脆弱なのは、米国との足並みを乱す懸念から意図的に抑制されてきたためではないか
  • 米国と異なる情報が入手された際に、政治側が異なる政策判断を下す覚悟を示さない限り、インテル部門は機能しないのではないか
答弁
茂木外務大臣
  • 米国との関係があるからあえて強化してこなかったということはないと考えている
  • 国際情勢の変化に伴い、日本の平和や国民生活の安定のためにインテリジェンス機能を強化する必要があると考えている
全文
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まず茂木大臣と質疑をしていきたいと思うんですが、10ページ目配付資料を見ていただくと、国会図書館に作っていただいた最新はこの資料しかないということで、各国とのインテリジェンスコミュニティの比較なんですが、日本は予算が大変脆弱である。

これは私、議員になる前から思っていた疑問は、なぜ日本はインテリジェンス能力向上に予算を使わないんだろうかと、なぜこんなに弱いのかという疑問がありました。

議員になってからいろいろな方の御意見を聞いたり、有識者あるいは政府中枢の方々と意見交換をした、あるいは外務省の方が書いた本とか資料、あるいはインテリジェンスの提言なども読み込みまして、私なりに感じましたのは、今まで日本がインテリジェンスについて軽視をしてきたのは、アメリカとの足並みが乱れるというこういう懸念があったと。

私は一言で言うとこれが大きいと思うんですね。

というのは、実質的に日本が独自に情報を収集するとアメリカと意思決定がずれてしまう。

足並みが乱れる危険性がある。

だから情報はアメリカからもらうということにすれば、アメリカが意思決定するその中身と異なることはないというようなことで、非常にインテリジェンスの能力向上というのが意図的にというか抑制をされてきたと。

こういうことがあると思うんです。

これについて今回、我が国のインテリジェンス能力を強化するということを本気でやるとすると、そしてインテリジェンス部門、インテル部門の皆さんが本気でこの職務に意気を感じてさらに邁進をしていただくためには、日本がアメリカと違う情報が入手されたときに、アメリカと違う政策判断もきちっとするんだと、こういう覚悟を政治の側が示さないとインテル部門が本当に機能しないと思うんですが、茂木大臣いかがでしょう。

茂木外務大臣、これまで日本としてインテリジェンス機能とアメリカとの関係があるからあえてそれを強化してこなかったということはなかったと考えておりますが、今、国際情勢も刻々と変化をすると。

そしてそういった情勢が日本の平和であったりとか、また国民生活の安定、さらには経済的な反映にもつながる。

さまざまなことを考えたときに、インテリジェンス機能というものは強化する必要がある。

このように考えております。

インテリジェンス部門の政治的独立性と覚悟
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)
  • 米国と異なる情報が上がってきた際に、政治がそれに適切に応える覚悟を示さないとインテル部門は萎縮し機能しないのではないか
  • 官房長官として、その覚悟や姿勢を明確に答弁してほしい
答弁
木原稔
  • 本法案は司令塔機能を強化する組織法であり、対外関係の基本的な在り方を変更する趣旨のものではない
  • 日米同盟が基軸であることに変わりはないが、司令塔機能の強化により米国との関係もより強化されると考えている
全文
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茂木大臣、認識というか現状を把握してほしいんですね。

なぜ日本のインテリジェンス能力がなかなか各国に比べてずっと見劣りしていたのかという根本理由。

私が申し上げたことにも感度よく反応していただきたいし、そういう現状を把握していただきたいんですね。

例えばアメリカがイラクに大量破壊兵器があると、インテリジェンス部門から情報が上がってきた。

いろいろな忖度があったんでしょう。

これは間違っていた。

仮にそのときに日本のインテリジェンス部門がイラクに大量破壊兵器がないという情報を上に上げたときに、おそらく私は日本政府、当時の政権はアメリカと違う判断ができなかったんじゃないか。

そういう情報が上がっても宝の持ち腐れになったんじゃないか。

こういう懸念もあります。

今回イランについて、アメリカが今戦争しておりますけれども、これについても国際法上違反なのかどうか。

ここでお伺いしても、「いや、それは情報がないので答えられない」とこういうことになっておりますが、もしインテリジェンス部門が我が国の情報を詳細に分析をして、やはりこれは予防的先制攻撃ではないと、国際法に違反していると、こういうような情報を挙げたときに、果たして日本が、我が国がきちっとアメリカに対して物を申せるかどうか。

もちろん政治的な判断というのは途中で入るのは、私はあると否定はしておりませんけれども。

ですからこういう覚悟なんですよ。

つまりアメリカと違う情報が上がってきても、きちっとそれに政治が応えていくと。

こういう覚悟を政治の側が示さないと、私はインテル部門は機能しないと思うんですが、官房長官、ぜひその覚悟、姿勢についてここで明確に答弁していただきたいんです。

まず本法案ですが、これはあくまで政府におけるインテリジェンスの司令塔機能を強化しようとするものであり、いわゆる組織法であります。

そういった対外関係の基本的な在り方を変更するような趣旨のものではないということをまず冒頭に申し上げておきながら、そのインテリジェンスの分野においては各国それぞれの能力を踏まえ、国際的に協力していくことが一般的でございます。

本法案はそうした協力をより実効的なものとすることに資する、そのように考えております。

いずれにしても、我が国の安全保障において日米同盟が基軸である点には変わりありませんが、日本のインテリジェンスの司令塔機能が強化されることで、米国との関係、インテリジェンス部門の関係もより強化されるものとそのように考えております。

武器輸出と国際法違反の戦争への利用
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 輸出三原則の緩和により、違法な戦争(国際法に反する戦争)に我が国の武器が使われることは想定していないか

答弁
木原稔

- 違法な戦争には移転されないことを明言する

全文
質問・答弁の全文を表示

そしてインテリジェンス部門が、極めて重要なのが武器輸出についても重要だと思います。

どういうふうにそれが使われるのか、これを明確に把握して、そして輸出の可否を判断するということになると思います。

昨日閣議決定があって輸出三原則を大幅に緩和したということになりましたけれども、これは官房長官にお伺いしますが、これは違法な戦争に我が国の武器が使われるということは想定していませんね。

明確に御答弁いただきたいんですが、違法な戦争、つまり国際法に反する戦争に我が国の武器が使われるということは想定していない。

これでよろしいんですね。

武力紛争の一環として現に戦闘が行われる。

違法な戦争。

違法な戦争にはそれは移転されないということは申し上げておきます。

武器輸出のモニタリングと国会報告
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 輸出先で違法な戦争に使われていないか等の管理状況モニタリングについて、国会に適切に報告できるか

答弁
小泉進次郎
  • モニタリングの詳細は今後検討するが、相手国と緊密に連携して情報を得るようにする
  • 国会から説明を求められた場合には、丁寧に説明を行う
全文
質問・答弁の全文を表示

そうすると違法な戦争には移転されないということです。

これ輸出するときに確認するというふうに思います。

そして昨日の閣議決定では、管理状況モニタリングというのも盛り込まれました。

つまり輸出先で適正に管理運用されているか、違法な戦争に使われていないかどうか、使われる懸念があれば、それは警告を出すんでしょう。

このモニタリングは国会にきちっと報告いただけますね。

モニタリングにつきましては、詳細は今後検討を進めることになりますが、自衛隊法上の武器の管理状況、そして保全の措置、紛失した場合の対応要領等を相手国に確認することとしており、こういった情報が円滑に得られるように、相手国との関係を緊密にしてまいります。

いずれにしましても、国会の質疑と、またこうやってやりとりをさせていただいておりますけれども、しっかりと説明を求められた場合に、丁寧に御説明をさせていただきます。

武力紛争の一環としての戦闘国の判断(米国・イラン)
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 米国がイランと戦争している現状において、米国は「武力紛争の一環として現に戦闘が行われていると判断される国」に該当するのか

答弁
木原稔

- 個別具体的に判断されるため一概には答えられないが、政府としては現在、米国政府において武力紛争の一環として現に戦闘が行われているとは認識していない

全文
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長妻昭(中道改革連合・無所属):官房長官にお尋ねしますけれども、この例の特段の事情ですね。

武力紛争の一環として現に戦闘が行われていると判断される国。

これ、今アメリカはイランと戦争しておりますけれども、これはアメリカは現に戦闘が行われていると判断される国に入るんでしょうか、入らないんでしょうか。

木原稔(内閣官房長官):米国に関してですが、どのような状況が武力紛争の一環としての戦闘に該当するかというのは、これも個別具体的に判断されることになるため、一概にはお答えすることは困難ですが、その上で政府としては、現在米国政府において、武力紛争の一環として現に戦闘が行われているとは認識しておりません。

自衛隊員の自民党大会参加と政治的中立性
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)
  • 自衛隊員が自民党大会に参加した件について、組織的な了解があったことが判明しており、政治との距離に問題があるのではないか
  • 事実関係を精査し、報告書をまとめて後日報告する検証チームを設置してほしい
答弁
小泉進次郎
  • 幹部まで報告が上がってこなかった点など、組織としての報告のあり方を見直す必要があるという認識は一致している
  • チーム設置を含め、政治的中立を疑われることのないよう、何が適切か検討したい
全文
質問・答弁の全文を表示

そしてこの自民党の大会、党大会に自衛隊の方が参加されたという案件についても質問しますけれども、防衛省から13ページ、14ページの資料をいただきました。

長妻昭:これは私、一番初めの説明は自衛隊の方が個人的に参加をして制服を着るのは別にプライベートでもOKだと、こんなような説明を聞いておりましたが、今、ご説明いただいたのを聞くと、これも組織的にきちっと10段階、10人の方の目が通って、了解が出ているということでありまして、これ組織上、私は相当改善が必要なんではないかと。

同じようなことがまた起こりかねないというふうに思うんです。

小泉大臣はですね、幹部への報告や関係部署の情報共有について反省しているとおっしゃるんですが、これちゃんと情報共有しているわけですし、幹部にも上がっているわけで、ここをもう少し深掘りして変えないと、同じようなことが起こってしまうんではないか。

仮に小泉大臣に上がっていたとしても、小泉大臣は、SNSに過剰した自衛官と写った写真を投稿して、誇りに思うなどと書き込んでおられるんですね、直後に。

だからあんまり、後で大騒ぎになって、ハッと気づいたと、私は推察するんですが、そんなような意味でも、これ検証チームをつくって、そして事実関係を精査すると小泉大臣もおっしゃっておられます。

事実関係を精査する。

そして後日ですね、こういうような形で今後はですね、やっていく問題点はここにあるんだと。

これちょっとした問題じゃないんですよ。

政治との距離という意味では非常に大きな象徴的な問題なので、調査チームをつくって、そこで報告書をまとめて後日報告すると。

小泉防衛大臣、これは今先生の依頼に応じて作らせていただいた一覧表を見てもですね、やはり私を含む防衛省の方の幹部まで上がってこなかったこと、これが上がっていれば別の判断もあり得たという官房長官も答弁されておりますけれども、そういった思いの中で、やはり組織としてこの報告のあり方など見直さなければいけないことがあるという思いは、私は長妻先生と同じです。

その中で今後チームをつくるかどうかを含めてですね、やはり防衛省自衛隊約25万人の大きな組織です。

何かこれをやれば完全に問題が起きなくなるかと言われると、それは平素からのさまざまな教育や訓練、そういったものが極めて重要なことでもあると思います。

いずれにしても、国民の皆さんの自衛隊に対する信頼が揺らぐことのないよう、そして政治的中立を疑われることのない、そういった形にしていくように、何が適切かよく考えたいと思います。

公安調査庁による国会議員への地元選挙情報提供
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 公安調査庁が議員との関係を深めるために地元選挙情報を作成し提供するという内部文書があるが、実態はどうなっているか

答弁
平口法務大臣

- 特定の国会議員に対して地元選挙情勢を調査し情報提供することは行っていないし、今後もそのような方針はない

全文
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政治とインテル部門の距離という意味では、公安調査庁も同様でございまして、公安調査庁の内部文書と言われる文書がございまして、こういうふうに書いてあるんですね。

「議員の最大関心事は、選挙及び地元情報であることは明らかである。

そこで共産党など、党庁特異分野に焦点を当てた地元選挙情報を作成し、説明に赴くことが、議員との関係を深めるのに効果的と考えられる」。

こういう議員の寄信を買うための活動みたいな話が出ているんですが、これは法務大臣から発言を求められております。

公安調査庁は特定の国会議員に対しまして、地元選挙情勢を調査し、情報を提供することは行っておらず、今後についてもそのような方針はないと承知しております。

情報保全体によるプライバシー侵害と記録の削除
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- イラク派遣反対デモ参加者の調査について裁判所でプライバシー侵害と認められ賠償命令が出たが、当該記録は削除されたか

答弁
小泉進次郎
  • 文書の認否はできないため、事実を前提とした質問には答えられない
  • 行政文書開示請求の都度探索したが、該当する文書は存在しないことを確認している
全文
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そして防衛省にお伺いします。

情報保全体についてでありますけれども、これはかつてイラクに自衛隊を派遣されたことがあるわけですが、それに反対するデモに参加したAさんの本名、職業、職場訪問もして調査をしたということで、裁判所が、これは問題ありということで、10万円の賠償を命じて、その方に10万円をお支払いしたという案件がありました。

プライバシー侵害と認められたわけですけれども、この方の記録というのは削除されましたか?

小泉防衛大臣、本件訴訟で提示された文書については、防衛省として対外的に明らかにしたものではないことから、情報保全体が本件文書を作成したか否かも含め、国として認否できないという立場に変わりはなく、当該文書に記載されていた内容が事実であることを前提とした質問にお答えすることは、差し控えさせていただきたいと思います。

その上で申し上げれば、情報保全体が防衛省自衛隊の所掌事務、任務の範囲内において、関係法令に従い適切な方法で情報収集を行うべきことは当然であり、仮に関係法令に反する情報収集が行われるようなことがあれば、これを直ちに是正すべきこともまた当然であると考えております。

さらにその上で申し上げれば、これまでにイラク自衛隊派遣に対する反対動向等の行政文書開示請求の都度、該当文書の探索を行いましたが、そのような文書は存在しないことを確認しております。

内閣情報調査室(国家情報局)のプロパー職員比率と採用拡大
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 内調のプロパー職員の割合はどの程度か。また、プロパー職員を増やす考えはあるか

答弁
木原稔
  • 現在のプロパー職員は全職員の3分の1程度である
  • 専門人材確保のため採用を拡大する方針であり、来年度の募集数を約30名程度に引き上げる予定である
全文
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次に、内調が今度国家情報局になるということでありますけれども、内調も一生懸命仕事をしていただいております。

ただ余計な仕事はしないように高市首相から答弁を引き出しましたので、先週高市首相の答弁、これを聞いていただいて本業に専念していただきたいと思いますが、1ページ目ですね。

内調の仕事の一端がわかる資料をいただきました。

外国の政府と情報のやり取りをする。

2番目としては人的情報源、ネタ元ですね、これを保護する。

あるいは衛星の活動、暗号の活動、暗号を保護していくなどなどあります。

今、内調が私はちょっと脆弱な組織になってしまっているという危機感を持っているんですが、今、内調のプロパー職員というのは、全職員の何分の1おられるんですか。

現在、国際情勢とかAIに代表されるような情報技術の進展というものがインテリジェンス業務の専門性を急激に高めておりますので、これに対応できる専門人材としてプロパー職員、あるいは中途採用も含めて、その採用を拡大しなきゃいけない、高めていかなきゃいく方針でございます。

この春には、約20名の優秀な若者が採用される予定となっております。

来年度、すなわち来週の募集数は約30名程度と引き上げることを予定しております。

現在はプロパー職員、全職員の3分の1、3分の1程度ということになります。

内調幹部の出身省庁とキャリア採用の検討
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)
  • 内調の指定職以上の幹部の出身省庁の内訳はどうなっているか
  • プロパー職員として国家公務員総合職(キャリア)を採用することを検討してほしい
答弁
木原稔
  • 指定職以上の14名のうち、警察庁6名、外務省4名、防衛省2名、文科省1名、民間1名である
  • 総合職採用のニーズは高まると考えており、再来年の採用分から開始できるか事務方に検討を命じたい
全文
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そしてもう一つ懸念点が11ページ、これ出していただきました。

11ページの資料でありますが、今指定職は審議官局長級以上は内調は何人おられて、出向元は何人ぐらいですか。

どこからの省庁か。

この11ページの表は初めて出たと思うんですが、これ見ると幹部はキャリアなんですね。

内調のプロパーというのはキャリア採用というのはあるんですか。

今、内調のプロパー採用は、キャリアはないんですよね。

キャリア採用はないんです、プロパーの。

そしてもう一つお願いはですね、プロパーは今キャリアは採用してないんですが、プロパーの方、内庁のプロパー採用に国家公務員上級職、総合職、このキャリアの採用というのもですね、ぜひ考えていただきたいと。

今年の夏は間に合わないんでしょうから、来年の夏からキャリア採用もプロパー、内庁、検討するというご答弁いただきたいと思うんですが。

一部これは併任者もおりますので、それを含んで内調の発令を受けている者で、指定職以上の者の人数は14名であり、今、出身省庁別に申し上げると警察庁6名、外務省4名、防衛省2名、文科省1名、そして民間1名であります。

民間出身の方を除いた13名については、いずれも総合職、相当の職員であります。

いずれもこの進歩をお認めいただいた後になりますけれども、国家情報局は内閣の立場から行う企画立案の事務や、また総合調整事務を担当することになるため、私も総合職採用のニーズはこれから高くなるんじゃないかなと私は思っております。

また情報業務の高度化とか専門化とかというそういうトレンドに鑑みても、総合職採用による高度な専門人材の確保を図ってもよいと私は今の時点考えています。

どちらを施行するかによって必要な人材のタイプというのは異なってくると思いますが、私としては総合職の採用は積極的に検討してよいと考えており、今委員は来年度採用分のことは難しいとおっしゃいましたが、確かに既に総合職の一部試験が終わっているので、そのもう時期を逸してしまったんですが、再来年の採用分からは開始できる、できないかということを、今、事務方に検討を命じたいと思います。

インテリジェンス・アカデミーの設置と法整備
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- インテリジェンス・アカデミーの設置やスキルのアップにあたり、法律の改正が必要になるのか

答弁
木原稔
  • 省庁横断的な機能の強化は図りたいが、新たに整備するかどうかはこれから議論し、結論は出ていない
  • 法律改正が必要かは、今後の検討結果を待ちたい
全文
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そして最後に、インテリジェンスアカデミーについて質問をいたします。

私もこの必要性は痛感をしておりまして、やはりインテリジェンス・リテラシーを高める、そして省庁横断的な教育、研修などなど必要だと思いますけれども、このいわゆるインテリジェンス・アカデミー、インテル部門の増強ということ、スキルのアップということでありますが、これは法律が必要になるんですか。

現在各省庁に教育訓練のための組織あるいは施設がある、現時点である中で、新たに整備するかどうかはまだこれから議論をしたいと思います。

これからまだ結論が得られている状況ではありませんが、その省庁をまたがるような委員のおっしゃるインテリジェンスアカデミー的な機能については、これは着実に強化を図っていきたいと思っています。

そのことが法律改正を必要になるかどうかというのは、これもまた組織のありようによって今後の検討の結果を待ちたいと、そのように思っております。

インテリジェンス教育のための大学設立
質問
横田光弘 (日本維新の会)

- 副作用がなく能力を発揮できるインテリジェンス教育を行う大学を設立することについてどう考えるか

答弁
木原稔
  • インテリジェンスへの関心が高まっており、同様の講座を提供する大学も現れ始めている
  • 国家情報会議の立ち上げにより学生の関心が高まることを期待している
  • 大学等と連携して理解を深める機会を設け、優秀な人材確保につなげたい
全文
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大臣に副作用がないように、そして力が発揮できる、そういうインテリジェンスの教育をするような大学をつくるという、これはどう思われますか。

今、特に日本国内でインテリジェンスという言葉に大変関心が寄せられているように思います。

昨今の国際情勢であったり、あるいは行政機構に関する研究に基づき、インテリジェンスに関する内容の講座を提供しているそういった大学も最近でき始めたということも承知をしております。

今回、国家情報会議という組織が立ち上がった暁には、おそらく大きくメディア等でも報道され、その結果として今の学生の間にでもインテリジェンスに対する関心が高まるのではないかなと予想し、期待をしております。

従いまして、大学等とも今後連携をして、情報活動への理解が深まるような機会を設けるとともに、結果として優秀な人材の確保にもつながっていくのではないかなと思っております。

自衛官の配偶者の国籍把握
質問
横田光弘 (日本維新の会)

- 外国人(特に中国人)と結婚している自衛官に関する情報を防衛大臣は把握しているか

答弁
小泉進次郎
  • 自衛官の人事管理のため届出書類の作成を義務付けている
  • 戸籍謄本等の証明書類を添付させており、配偶者の国籍についても把握している
全文
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例えば外国人、特に中国人と結婚している自衛官に関する情報というのは防衛大臣、把握されているんでしょうか。

防衛省では、自衛官の人事管理を適正に行うため、所要の届出書類の作成等を義務づけております。

その際、今、先生がお尋ねの件でありますが、戸籍謄本等の証明書類を添付させることとしており、配偶者の国籍につきましても把握をしております。

サイバー空間における影響工作への対策
質問
横田光弘 (日本維新の会)

- 国家情報会議において、サイバー空間での情報把握を積極的に行う意思があるか

答弁
木原稔
  • 外国による影響工作は民主主義の根幹を脅かす安全保障上の脅威であり、対策は急務である
  • 関係省庁が協力し、情報収集分析の充実やリテラシー向上などの対策に一体となって取り組んでいる
  • 国家情報会議の設置により、政府全体の情報活動を俯瞰し、収集・分析を強化して効果的な対策を講じたい
全文
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こういう状況の中で、せっかくこの国家情報会議ですから、積極的にこのサイバー空間の情報把握を行おうとする意思があるのかどうかを官房長官に聞きます。

御指摘の外国によるサイバー空間における影響工作でありますが、これは我が国にとっても安全保障上の脅威であり、先ほどお触れになったように、選挙の公正とか、あるいは自由な報道と、そういった民主主義の根幹を脅かすもので、その対策は急務であると考えています。

これに対応するために、現在内閣官房副長官の調整の下で関係省庁が協力し、情報収集分析の充実、情報流通プラットフォーム対処法の運用の徹底、正確な情報発信の強化、各種リテラシー施策の向上などの対策に一体となって取り組んでいるところです。

今後、国家情報会議の設置によって、政府全体の情報活動を俯瞰するという立場から、総合調整を行うことが可能となりますので、サイバー空間における影響工作についても情報の収集、集約、分析が強化をされ、効果的な対策がさらに講じられるように努めてまいりたいと考えております。

海外系決済サービスおよび地下銀行による資金流出の把握
質問
横田光弘 (日本維新の会)

- 中国系スマホ決済による経済圏外への流出や、地下銀行を介した不動産購入などの資金の流れを政府は認識し、把握しようとしているか

答弁
木原稔
  • 海外系スマホ決済で資金移動が国外で完結する場合、資金決済法による登録義務や監督権限を及ぼすことは困難である
  • 地下銀行による違法送金の実態についても、金融当局として把握することが難しい実情にある
全文
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これは3月11日に我が党の安倍塚佐議員が予算委員会で質問したことなんですけれども、アリペイとかWeChatペイなんかの中国系スマートフォン決済、この問題なんですね。

そしてこれによって当局は一体じゃあいくら使ったのか、どのくらいの取引があったのかということを把握できないでいるわけです。

ひょっとしたらこの地下銀行が活用されているのではないかと。

政府はやはりこれらの問題に対してちゃんと認識しているのかどうか、そこら辺を把握しようとしているのかをちょっと官房長官にお伺いしたいと思います。

まず海外系のスマートフォン決済について、これはもう一般論として申し上げなければいけませんが、取引の当事者がともに国外の金融機関に口座を有するなど、国外において資金移動が全て完結する場合があると考えられますので、そのような場合には、資金決済法における登録義務であったり、監督権限を実際に及ぼすことは困難であります。

また、いわゆる地下銀行が行う違法な送金の実態について、こちらも金融当局として把握することが難しい実情となっていると、そのように承知しております。

国家情報局の役割と英国MI5との類似性
質問
横田光弘 (日本維新の会)

- 国家情報局の役割について、英国のMI5のような実行機関としての方向性で合っているか

答弁
木原稔

- 指摘の英国機関(MI5)は国内関連情報の収集を担当する情報機関であると考えている

全文
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形成する中で、やはり国家情報局の役割というのは国家安全保障局と並んで非常に重要なわけですが、その言ってみれば類似性をMI5と比べたときにいろいろ見てみました。

そしたらイギリスには合同情報委員会というのがあって、各省庁の情報を集約して分析するこういうものがあるんですけれども、MI5はむしろ実行機関であるということから考えれば、こっちの方に似ているんじゃないかというふうに思いますけれども、ぜひともこの方向で合っているのかどうなるか、官房長官にお伺いしたいというふうに思います。

木原内閣官房長官、御指摘の英国の機関は通称MI5、セキュリティサービスというのが正式名称だと思いますが、国内関連情報の収集を担当する情報機関であり、というふうに考えております。

国家情報会議設置法案の立法事実と北村茂氏の提言
質問
橋本幹彦 (国民民主党・無所属クラブ)

- 北村茂氏が提言した内閣情報調査室の格上げや国家情報会議の閣僚級への格上げなどの指摘は、本法案の立法事実を確認する上で参考になると考えるか

答弁
木原稔
  • 北村氏の著作を拝読しており、現状の内調は各省庁の取りまとめ機能が弱く、制度的担保が必要であると認識している
  • 複雑な情勢の中で質の高い情報を中枢に集中させ、総合分析を行う必要があると考えている
全文
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まず立法事実の点を確認させていただきたいと思います。

立法事実と聞きますと、我が国を取り巻く複雑な安全保障環境を懸念という、いつものお決まりの文句が来ると思いますけれども、そういうところではなくて、例えば、令和3年7月まで国家安全保障局長を務められた北村茂さんが、内閣情報調査室の改編・拡充強化ということをかねてから提言してきました。

例えば北村氏が国家安全保障局長を退いてから2ヶ月後に、令和3年9月に「情報と国家、憲政史上最長の政権を支えたインテリジェンスの原点」と題した著作を上梓しております。

この著書において、まさに内閣情報調査室の局への格上げ、情報のアクセス権の付与、あるいは内閣情報会議の閣僚級への格上げなどが具体的に提言されているわけであります。

今から5年前であります。

まさに今審議している国家情報会議設置法の内容ではないかと私は思いますけれども、本法の立法事実を確認するにあたって、政府の要職も占めた、もう経験された北村氏の指摘というのは大変参考になるとお考えしますが、官房長官、御認識いかがでしょうか。

木原内閣官房長官、私も北村氏と一緒に仕事をしていた総理大臣補佐官の安全保障担当でありましたときには仕事をしましたし、退官後の著作についても、私も拝読をさせていただきました。

その上で、各インテリジェンス関係機関がそれぞれの所掌事務の範囲内での情報の収集をこれまでは行っております。

その上で、内閣情報調査室はその取りまとめ役としてできる限りの省庁間調整を行い、内閣としての情報収集分析を行ってきたところであります。

他方で、こうした各省庁の取りまとめ役としての機能に関しては、政府全体としての情報集約や総合分析が十分ではないのではないか、あるいは各省庁から総理や官邸に対して提供される情報に重複があるのではないか、そういった指摘もあると認識をいたしました。

現在の内調は各省庁を取りまとめたり、あるいは調整したりする機能が弱いために、各省庁を総合調整し、情報活動の優先順位付けであったり、整合性を確保する制度的担保が必要だと考えました。

また、今後、内外の諸情勢がより厳しく複雑なものとなっていく中で、国家にとってインテリジェンスの役割も重要となっていくため、より一層質の高い情報を中枢組織に集中して、総合分析を行っていく必要があると。

各省庁から官邸への直接的な情報提供の現状
質問
橋本幹彦 (国民民主党・無所属クラブ)

- 各省庁が内閣情報調査室を通さず直接官邸に情報を提供してきた理由と、どのような情報を扱ってきたのか

答弁
小泉進次郎
  • 防衛省:緊急性の高い情報(ミサイル発射第一報等)や自衛隊運用に関する情報は直接報告する場合がある
  • 外務省:外交政策上の判断や決定に関する情報は、役割が異なるため内調を経由せず協議している
  • 法安調査庁:官邸が個別分野について直接説明を希望する場合などは直接提供し、それ以外は適切に内調に共有している
全文
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ここでインテリジェンスコミュニティを形成する各省庁にお尋ねしたいんですが、各大臣にお尋ねしたいんですが、従前、現在の内閣情報調査室を通さずして情報を提供していることがあるのではないかというところが、今、官房長官が御説明いただいた立法事実を伺っても思うところでありますが、各省庁がなぜ内閣情報調査室を通さずして官邸に情報を提供してきたのか。

どういった情報をそのように扱ってきたのか。

そしてまたその理由は何か。

防衛大臣、外務大臣、そして法務大臣からお答えいただきたいと思います。

小泉防衛大臣、はい、お答えさせていただきます。

厳しさと不確実性を増す安全保障環境において、平素から有事までのあらゆる段階においてシームレスに対応していくためには、個別の機関の情報収集、分析能力の強化が重要となるだけではなく、機関間の連携も必要不可欠であります。

こうした問題意識のもと、防衛省が収集分析した情報については、平素から内閣情報調査室に情報共有を行っています。

一方で、例えば北朝鮮から弾道ミサイルが発射された場合の第一報など、緊急性の高い情報や防衛政策や自衛隊の運用に関する案件の報告の前提として必要となる周辺国の軍事動向に関する情報などについては、防衛省から直接報告する場合もあります。

茂木外務大臣。

外務省が官邸に提供している情報の中には、例えば、外交交渉の進捗などといった外交政策上の判断であったりとか、決定に関する情報があります。

私もCPTPPだったり日米貿易交渉、さらには日英のEPA、さまざまな交渉もしてまいりました。

また外交上の交渉もしてまいりましたが、これは例えば外務省の中でも限られた人間で情報収集や共有をするという形でありまして、政策決定に直接関わる部門と、政策決定に関する情報を提供する部門とは、自ずとその役割に異なることから、外交政策上の判断であったりと決定に関する情報は、内閣情報調査室を経由せずに、協議をしているところであります。

平口法務大臣。

公安調査庁でございますが、官邸が個別分野について直接説明を受けたいと考える場合や、情報に関しましては、適切に内閣情報調査室に共有しているところでございます。

国家情報局設置後の緊急情報の扱いとインテリジェンスサイクル
質問
橋本幹彦 (国民民主党・無所属クラブ)

- 緊急性の高い情報が内調を通さず直接提供される現状は、国家情報局が設置されても変わらないのではないか

答弁
木原稔
  • 現時点でもインテリジェンスサイクルは一定程度確立している
  • 本法案により国家情報局が総合調整を行うことで、政府全体のパフォーマンスが最大化され、より質の高いインテリジェンスが提供されるサイクルを期待している
全文
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ご説明の中で政策立案の前提となる情報という話がありましたけれども、これはどちらかというとインテリジェンスに直接関わるものかどうかというところはいろいろ混じっているところだと思いますが、例えば緊急性の高い情報、こういったものは直接官邸に内閣情報調査室を通さずして提供されるものだと理解しました。

これは今回の国家情報会議設置されて、国家情報局が設置されても、変わらないのではないかと思いますけれども、木原官房長官いかがでしょうか。

木原内閣官房長官:今、各大臣から、それぞれの省庁でのインテル部門においての現状、報告がありましたが、現在においても、政策部門の情報関心、情報要求というのは、この内閣情報会議というのがありますから、そこを通じてインテリジェンス関係機関に伝達されるとともに、そのインテリジェンス関係機関が集約した情報が内庁において集約して分析をされ、その結果が政策部門に提供されるという、いわばインテリジェンスサイクルと言っていますが、これも一定程度は私は確立していると、現時点でも一定程度確立しているというふうに思っています。

その上で、この本法案は新たに国家情報会議がより高い権限から情報活動の重点等の基本方針をまず示して、そして国家情報局が当該方針の下で各インテリジェンス関係機関を総合調整することで、政府全体の情報活動のパフォーマンスというのが最大化、最適化されるとともに、この国家情報会議に対する資料提供であったり国家情報局の総合調整によって、各インテリジェンス関係機関が収集した情報がより多く集約、そして分析されることとなると思っています。

結果としてその政策部門、私たちにとってより多く、より質の高いインテリジェンスが提供されることから、このインテリジェンスサイクルというのは、そのサイクルがより多く回っていくということになると考えています。

また、実際の運用上も国家情報局は国家安全保障局をはじめとする政策部門と緊密に連携をし、例えば提供したインテリジェンスが政策部門のニーズに即した時期にかなったものであったかどうか、判断材料として客観的な正確なものであったか、これらを総じて政策判断に貢献するものであったかという、そういう観点で常にフィードバックを、今までにないようなフィードバックを受けながら、次なる情報活動をより良きものとしていきたい、そういう良いサイクルを私は期待しております。

情報要求側のリテラシー向上と政策への盛り込み
質問
橋本幹彦 (国民民主党・無所属クラブ)

- インテリジェンスサイクルを回すには要求側(政治家)のリテラシー向上が重要であり、これを今後の政策に盛り込んでほしい

答弁
木原稔
  • 本法案による総合調整の的確化により、政策部門がより的確に情報要求を行えるようになると考えている
  • 国家情報局が要求を受け付け、整理・優先付けする機能をしっかりと果たせるよう監督していく
全文
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橋本幹彦:その良いサイクルをつくるその第一弾として国家情報会議、国家情報局をつくるというところはそのとおりなんだと思います。

その国家情報会議、国家情報局だけではですね、それは片手落ちの政策なのだと思います。

例えばですね、サイクル回す。

今、官房長官が述べられたところは、提供する側の体制であります。

サイクル回すには、やはり要求する側というところも大変重要であります。

そして要求する側は政治家であるわけですけれども、このインテリジェンスサイクルに対する現場との信頼関係といいますか、いいサイクルを回していこうという信頼醸成がなされないと思いますので、ぜひとも情報要求側のリテラシーを向上していくというところについて、これはもう法律でどうこうするという話では必ずしもないかもしれないですけれども、ぜひとも今後政策として盛り込んでいただきたいと思いますが、官房長官いかがでしょうか。

木原内閣官房長官:この法案によりまして政府における情報活動の方向づけであったり各省庁への総合調整が的確に行われるということは、我が国のインテリジェンスサイクルが充実するということにもつながるものでありますので、政策部門にはより多くより質の高いインテリジェンスの提供がなされると、従前、つまり現在に比べて、情報部門に対する情報関心、情報要求というのを、より的確に行うことが可能になってくるのではないかと考えています。

この情報要求が的確になされるためには、情報要求を受ける側の機能、すなわち国家情報局が、政策部門から情報要求を受け付けて、そして整理し、優先づけをする機能、これをしっかりと果たすことが重要であると考えており、国家情報局を所管することに私がなると思いますけれども、その期待される役割という、その運用というのをしっかりと監督していきたいと考えています。

民主的統制の枠組みと国会の関与
質問
橋本幹彦 (国民民主党・無所属クラブ)

- 北村氏が提言する「国会議員資格を持つ責任者の設置」や「国会への報告」といった民主的統制の枠組みを、なぜ本法案に盛り込まなかったのか

答弁
木原稔

- 今回の法案は組織法であり、国家情報会議の運営と国家情報局による適切な事務運営がなされると考えている

全文
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バランスが悪いと申し上げているのは、まさに今御説明いただいたようなところで、国家情報局さえつくればサイクルうまく回るのではないかと。

それ自体がある意味インテリジェンスという改革については不十分だと思います。

先ほど紹介させていただいた北村茂氏の『情報と国家』、これは大変資産に富む資料だと思います。

先ほど紹介した具体的な提言は、この『情報と国家』の第一章に書かれていますけれども、同時にその第一章には次のような記述もあります。

読み上げますけれども、「国家情報局について、民主的観点から国民を代表して、管理、監督し、国会に対して政治的責任を明確化するという意味において、国会議員の資格を有する担当大臣、または担当補佐官を設置することを検討すべきである」と。

今、木原官房長官、木原官房長官自らが国家情報会議に所掌されるのではないかというコメントもされましたけれども、官房長官の仕事はとても多岐にわたりますね。

やはりここは担当する、国会議員の資格を有する責任者というところを設けるべきだったと思います。

国家情報会議についてもですね、『情報と国家』に次のように書いてあります。

「情報活動の民主的統制という観点から、情報保全上の措置を施した上での国会への報告のあり方を検討すべきである」。

これは内閣を通じた民主的統制ではなくて、国会を通じた民主的統制の話をしているわけであります。

この国家情報局、国家情報会議の設置と同時に、このような施策もやるべきだと北村氏も指摘していたわけであります。

しかし、このことを高市総理もお尋ねしました。

民主的統制の枠組みを整備すべきではないかと問いましたら、「本法は行政内部のやり取りに関する規定の整備を図るものであって、国民の権利義務に直接関わるような権限の強化を内容とするものではないことから、国会の関与について新たな規定を設けることとはしておりません」という回答でありました。

本当にそれでいいんでしょうか。

私はこのインテリジェンスサイクルが、この国家情報会議、国家情報局の設置だけでうまく回るとは到底思えませんが、官房長官、例えば民主的統制、あるいは歴史的検証、いろいろインテリジェンスサイクルを的確に回していくための施策、たくさんあります。

なぜこういったものを本法案に盛り込まなかったのか、御説明いただけないでしょうか。

木原内閣官房長官。

今回の法案は組織法。

橋本君が国家情報会議を運営し、そして国家情報局によってより適切な事務運営がなされるものと、現時点ではそのように私は考えているところでございます。

国家情報会議設置における政治的中立性の確保
質問
深作ヘスス (国民民主党・無所属クラブ)

- 国家情報会議の設置にあたり、政治的中立性を確保する施策を盛り込むべきではないか

答弁
木原稔
  • 政治的中立性の確保の重要性は認識している
  • 本法案は行政機関相互の関係を定めるものであり、国民の権利義務に直接関わる権限規定を設けるものではないため、現状の形で司令塔機能の強化を進めたい
全文
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知らせるためにも、こういった政治的中立の施策も、国家情報会議設置に当たって盛り込んでいただければと思いますが、いかがでしょうか。

国民の基本的人権の保護であったり、あるいは政治的中立性の確保の重要性は、当然認識をしているところであります。

この法案は行政機関相互の関係を立するものでありまして、国家情報会議にも国家情報局にも国民の権利義務に直接関わるような権限規定を設けるものではありませんので、現時点ではこの法案によってインテリジェンスの司令塔機能の強化という形で進めさせていただきたいと思っております。

インテリジェンスの政治化・恣意的な歪曲の防止策
質問
深作ヘスス (国民民主党・無所属クラブ)
  • 服務規定だけでなく、刑事罰などの制度設計を導入し、インテリジェンスの政治化や恣意的な歪曲を実効的に防ぐべきではないか
  • 服務規定のみで十分であると考える場合の根拠を伺いたい
答弁
木原稔
  • 情報部門と政策部門が相互に干渉せず、党派的利益のために利用しないことが基本方針である
  • 国家情報局長への国家公務員法第96条1項の準用や、職員への服務規定適用により、制度的担保がなされている
全文
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4月10日の答弁で、インテリジェンスの政治化、恣意的な歪曲を防いでいく。

その上で、国家公務員法の服務規定が有効に機能するというような答弁がありました。

重要な国政の運営に資する情報の収集調査に係る活動に関する重要事項を調査審議する機関という、この設置という本法案の目的に鑑みて、インテリジェンスの政治化、そして恣意的な歪曲を確実に防ぐために、この服務規定だけによるいわゆる正面説的な立ち位置からより一歩踏み込んだ、こういった虚偽の報告などができないような制度設計が必要なのではないかという問題意識を持っています。

今回のこの趣旨に則り、その健全な運営を担保すること、そしてインテリジェンスの政治化、恣意的な歪曲を確実に防ぐその制度設計について、服務規定だけではなく、刑事罰の規定などを設けること、こういったことを行うことで、より実効的な方策をとるべきだと考えますが、現時点での政府の見解、そしてこれまでの答弁の中で服務規定があるというような御答弁がありましたが、これだけで十分であるとお考えになる場合は、その根拠についてもお示しをいただきたいと思います。

御指摘のインテリジェンスの政治化でありますけれども、一般に何らかの政治的意図に基づいて、インテリジェンス機関が収集した情報の評価が客観性であったり中立性を欠くような事態を指すものとして、これは諸外国でも論じられているというふうに承知しています。

したがって本法案はインテリジェンスの司令塔機能を強化し、政府内のインテリジェンスサイクルをより充実させることを狙いとしておりますが、他方で情報部門と政策部門は相互に干渉しすぎないように活動することも重要であり、例えば政策部門への配慮により報告すべき情報が報告されないであるとか、あるいは逆に情報部門の意向で政策が歪められたりといったことがあってはならないということは、政府の情報機関が行う基本方針と定める機関であって、情報を政治的に利用したり、これまでも指摘があったように、例えば特定の党派的利益の実現を図ったりするものではないことは明らかなものと私は考えています。

また、国家情報会議を支える事務局である国家情報局で働く職員について申し上げれば、国家情報局長には国民全体の奉仕者として公共のために勤務しなければならない旨の規定した国家公務員法第96条1項が準用されます。

それ以外の職員については政治的行為をしてはならない旨を規定した同法第102条の規定をはじめとする各種服務規定が適用されます。

こういったことから国家情報局が特定の政治目的で活動を行ったり、恣意的に歪めたインテリジェンスを提供して、国民の安全や国益を損なうようなことを防止する。

これは制度的担保がなされていると考えているところです。

虚偽報告に対する刑事罰の検討
質問
深作ヘスス (国民民主党・無所属クラブ)

- 米国や豪州のように、国家の政策判断を誤らせる虚偽情報の提供に刑事罰を設けるなど、将来的なリスクに対するフェイルセーフを検討する考えはないか

答弁
木原稔

- 恣意的な歪曲はあってはならないが、発生した場合は国家公務員法上の懲戒処分のほか、内容により刑法(虚偽公文書作成罪など)による刑事責任も問われ得る

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その上でも、さまざま例として挙げられているアメリカのインテリジェンスコミュニティのあり方であったり、いろいろと挙げられていますが、アメリカやオーストラリアなどにおいても、こういった虚偽の情報を挙げたりすること、これは刑事罰が問われることになっています。

それは嘘を挙げたから、これが刑事罰に問われるのではなく、国家の政策判断を誤らせたことに対して、そのような刑事罰というものが定められています。

どういった人がついても、どういった状況になっても、できる限り失敗がしにくい、できにくい状況を作っていくことが大変重要であると思っています。

今の政府がここで失敗をするのではないかというようなことを問うているのではなく、どういった状況下でも失敗がしにくい、しないということはなかなか言いにくいと思いますが、しにくい環境をつくっていく上で、よりここに防御線を引いていく、いわゆるフェイルセーフをどうかけていくかという視点で、この刑事罰などについて検討することは今後もないでしょうか。

インテリジェンスの恣意的な歪曲を行うという事態、これはそもそもあってはならないし、なかなか想定はしがたいというふうに認識していますが、あえて申し上げれば、そのようなことがあれば、先ほど申し上げたような国家公務員法上の懲戒処分であったり、また内容によってはこれは刑事責任も問われる、問われ得ることとなると思います。

懲戒処分に関しては、国家公務員法第82条第1項は、この法律もしくは国家公務員倫理法、またはこれらの法律に基づく命令に違反した場合、職務上の義務に違反し、または職務を怠った場合、国民全体の奉仕者としてふさわしくない非行があった場合のいずれかに該当する場合に懲戒処分をすることができる旨規定しておりますし、また刑事責任については、例えば刑法第156条、または虚偽公文書作成に関し、公務員がその職務に関し、故意に公文書もしくは公務員が署名し、また押印した虚偽の文書等を作成したときには、1年以上10年以下の懲役刑に処するなど、厳しい規定がございますので、私は公務員はこういった規定に基づいて、的確に行動するものと考えております。

国会による民主的統制と秘密会の活用
質問
深作ヘスス (国民民主党・無所属クラブ)

- 国会法に基づく秘密会を開会することで、情報漏洩を防ぎつつ、政府の情報活動状況や成果に関する報告・開示を推進する可能性はあるか

答弁
木原稔
  • 本法案は組織法であり、閣僚級の国家情報会議を設置することで民主的統制の強化に資する
  • 国会による関心の仕組みを検討する際は、協力者の秘匿性など情報活動の実効性を損なわないバランスを丁寧に検討する必要がある
全文
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続きまして、今回の法案、インテリジェンスの特性上、非公開性、そしてこれまでも他の委員からも質疑がありましたが、民主的統制、これをどう両立をしていくのか、これが肝要であると考えます。

また、特定秘密保護法の運用を監視する情報監視審査会、これらは秘密会と同様の非公開形態で行われていますが、本法案において新設をされる国家情報会議において、公開できる範囲で政府の中長期的な情報活動の推進、方策を取りまとめた文書を作成し、公表することが検討されているというようなことは承知をしていますが、政府が行う情報活動の状況やその成果、脅威の評価などについて、国会から尋ねがあったときには、適時適切に対応するということがありましたが、他方で、本法案自体には、この監視、国会への報告に対する新たな規定は設けられていないと承知をしています。

もちろん、ことの性質に鑑みて、国会法52条第2項に基づく秘密会が開会をされるという前提になった場合、これらの報告、情報開示、これを進めていく可能性、これを推進する、促進をする可能性があるというふうに政府は考えておられるでしょうか。

このことの精神に鑑み、どうやってこの情報漏洩を防ぎながら、そして時にそこに入っていく人間のセキュリティ・クリアランスをどうするのか、こういった協力の中で、この民主的統制を担保していくべきだと考えますが、この秘密会が開会をされた場合に、こういったことを推進をしていく可能性、これについては官房長官、どのようにお考えでしょうか。

この法案ですが、基本的には組織法であります。

加えて本法案は、従来の役人を中心とした会議体から閣僚級の国家情報会議を設置し、この会議が各省庁の情報活動の基本方針を定めることなどを内容とするものでありますので、民主的統制の強化に私は資するものだと考えています。

その上で、今委員がおっしゃったように国家による関心のあるようによって政府として私が御意見を申し上げる立場にはもとよりありませんけれども、お尋ねですからあえて申し上げれば、政府の情報活動に対する国会による関心の仕組みを検討していただく際には、特に情報活動の実効性というのが損なわれないよう配慮した仕組みが求められるのではないかなと考えています。

協力者から情報をいただくことがあります。

その協力者から情報を入手する場合について申し上げると、政府外に情報が行き渡ってしまうということを恐れて、政府の情報活動にご協力いただけなくなる。

そのことで、情報活動の質とか量が低下をし、ひいては必要な情報を政策部門に提供できなくなるといった影響が生じるという可能性もあるんじゃないかなと思っています。

このため、政府の情報活動に対する国会による関心を検討する際には、我が国の行政書式や制度、情報活動に必要となる権限や手法に係る整合性に加えて、今、私が一つ事例申し上げたような、情報活動の実効性を損なわないかといった、そのバランスですね。

こういったことを丁寧に検討する必要があると考えております。

司令塔機能強化による対外信頼性と情報共有の高度化
質問
深作ヘスス (国民民主党・無所属クラブ)
  • 司令塔機能の強化により、同盟国・同志国との情報共有枠組みが従来と比べどう高度化・改善されるか
  • 人的セキュリティクリアランス等を含め、情報保全体制をどう強化し、対外的な信頼性を向上させるか
答弁
茂木敏充
  • 司令塔機能の強化は同盟国等に好意的に受け止められ、情報協力を進化させる制度改革となる
  • 優れた情報を提供することで相互に有益な情報を得られる関係を構築し、サイバー空間への対策を含め情報保全を一層徹底する(外務省)
  • 諸外国と情報保護協定を締結し、情報保全およびサイバーセキュリティの強化を不断に行う(防衛省)
全文
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今回、この法案で司令塔強化がされることで、同盟国、同志国との間における情報共有の枠組み、運用、これが具体的にどのように高度化をされるのか、従来の二国間、多国間の情報共有の仕組みと比較をして、どのような改善が見込まれるのか、外交、防衛、それぞれの観点から、もう一点についてお伺いしたいと思います。

特に、機微の情報の共有については、情報の管理、保全体制の信頼性が決定的に重要でありますが、本法案の下で、我が国の情報保全体制をどのように強化をし、同盟国等からの信頼性をどのように向上させていくのか、人的セキュリティクリアランス、情報の取扱い、基準、監査、統制の仕組み、こういったことも含めて、具体的な制度的運用措置などについて教えております。

併せて、本法案が、我が国のインテリジェンスコミュニティ全体の対外信頼性、これにどのようなインパクトを与えると、両大臣がお考えなのか、その点についてもお答えをいただきたいと思います。

本法案に組み込まれた司令塔機能の強化と、これは委員のご指摘のように同盟国、同志国からは好意的に受け止められる取組でありまして、外国との情報協力をより進化させる制度改革であると考えております。

これは国同士の利害の一致不一致というのもありますが、これは人と人とのやりとりもそうでありますけれども、国と国との関係においても、ギブ・アンド・テイク、こういう要素もあると考えております。

このため、優れた情報をこちらから提供すれば、同時に、もしくは結果的に優れた、もしくは日本が持っていない情報というものが提供を受けられる、このような関係にあると、こう考えているところであります。

こういうことが十分懸念されるところでありまして、外務省においても、保有する秘密の保護、ここにつきまして、最近はサイバー空間、ここからの様々なアクセスであったりとか、こういう危険、これもあるわけでありまして、そういったものも含めて一層徹底をしていきたいと、こんなふうに考えております。

防衛省におきましては、我が国の防衛に必要な情報の収集分析の一環として、イギリス、オーストラリアといった国々を含め、諸外国と必要な情報協力を進めています。

こうした情報協力を円滑に進めるに当たっては、相互の厳格な情報保全体制の下で、情報管理を行うことが必要です。

そのため、政府としては、諸外国と情報保護協定の締結を行うとともに、防衛省においても、情報協力の基盤となる情報保全、サイバーセキュリティの強化を不断に行っています。

日本の情報主権の現状と認識
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 海外製品やクラウドへの依存状況における情報主権の確立状況についての認識
  • 防衛省が定義する情報主権の内容と、自立した状態の定義
  • 現状の対外依存を踏まえた日本の情報主権の段階的な認識
答弁
小泉防衛大臣
  • 情報の質を向上させ、適切かつ迅速な政策決定や部隊運用を行うことが重要である
  • 諸外国との協力は重要だが、国産衛星コンステレーションの活用など、我が国自身の情報能力向上にも取り組んでいる
全文
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まず、情報主権についてお伺いします。

暗号技術に至るまで、私たちの社会の基盤は海外企業、とりわけ同盟国企業に大きく依存をしております。

その上に成り立っている自衛隊の指揮、通信、情報システムも、少なからず海外製品や海外のクラウドに依存をしております。

この状況で本当に日本として情報主権は確立をされているのか。

まず大臣の率直な認識を伺いたいと思います。

今回の国家情報会議設置法案は、各省庁に分散している情報を集約をし、分析・強化を行い、政府全体として的確な意思決定を行うための仕組みだと説明をされています。

しかし、その前提となる元データ、基盤技術、クラウド環境自体が、海外のプラットフォームに大きく依存している限り、最終的な判断も相手の都合に左右されかねません。

そこでお聞きをします。

防衛省として情報主権とは何か。

どの状態をもって自立した情報主権が確立されたと言えるのか。

加えて現状の対外依存の程度を踏まえた上で、日本の情報主権は現在どの段階にあると認識をしているのか、防衛大臣の所見をお聞きします。

防衛省としては、各種手段により入手した情報の分析結果に基づき、適切かつ迅速に政策決定や自衛隊の部隊運用を行うこととしているところ。

何より重要なことは、このような意思決定を支える情報の質を向上させることであると考えています。

その上で、アメリカ等の諸外国との協力は、情報分析の質を向上させるためには重要でありますが、防衛省としては、我が国としての情報能力を向上させることも非常に重要であると考えており、例えば、スタンドオフ防衛能力の運用に必要となる目標情報等を収集するために、国産衛星で構成される衛星コンステレーションを活用した画像情報等の取得を行うなどの取組を行っております。

国家情報会議の設計思想とビジョン
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 国家情報会議が「受け身の受け皿強化」か「自立への第一歩」かという設計思想の確認
  • 日本が情報面で同盟国と対等な関係を目指す具体的なビジョンや達成目標の有無
答弁
木原稔
  • (官房長官) 単純な二分法での回答は難しいが、インテリジェンス改革・機能強化のための第一歩である
  • (防衛大臣) 日米同盟の強化は重要だが、日本自身が主体的に判断するための能力を不断に整備し、情報収集分析能力を引き上げる必要がある
全文
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どの段階にあるかというのは具体的にはまだわからない状況ではありましたが、その上でもう一歩踏み込んでお伺いしたいのは、こうした問題意識を踏まえて、この法案が日本をどの方向へと導こうとしているかという。

設計思想の部分であります。

単なる現状の追認なのか、それとも対外移動を減らし、自立へと舵を切る第一歩なのか、その点を確認するために、木原官房長官と小泉防衛大臣、それぞれにお伺いをしたいと思います。

本法案に基づく国家情報会議は、対外情報について、受け身の受け皿強化なのか、第一歩なのか、どちらの性格が強いと考えているかを官房長官にお聞きをし、さらに日本が情報面で同盟国と対等な関係を目指す具体的なビジョンや達成目標があるのか、こちらは防衛大臣にお伺いします。

まずはじめに申し上げておくべきことは、本法案成立後、閣僚級の国家情報会議を設置し、政府のインテリジェンスの司令塔機能を強化するものでありますが、今、委員の御質問にあったような、受け皿、受け身の受け皿強化なのか、自立に向けた第一歩なのかという、そのような二分法のような、単純化して捉えるというのは、なかなか答えるのは難しい問題だなというふうに思います。

この法案ですが、現在の複雑で、そして厳しい国際環境の下、我が国が直面する困難な課題に対処していくために進めなければいけない重要な基盤整備というべきものだと考えておりまして、いわばインテリジェンス改革、その機能強化のための第一歩、そのようなお答えをさせていただきたいと思います。

その上で、同盟関係にあるからこそ、日本自身が主体的に判断を行うための能力を着実に整備することが重要であり、そのためにも、我が国自身の情報収集分析能力を引き上げる努力を、不断に行っていく必要があります。

防衛省としては、こうした問題意識のもと、各種情報の能力強化を推進してまいります。

情報インフラの国産化と投資戦略
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 安全保障上の重要データ・システムについて、国内クラウドや国産AI基盤へどの程度移行を目指すか
  • 情報インフラの国産化・国内完結に向けた中長期の投資育成戦略を政府に提供・指導する考えがあるか
答弁
小泉防衛大臣
  • 国産化を高める方針であり、機微データの取り扱いについて内閣官房を中心に政府として検討している
  • AI半導体分野において、防衛省が主導して開発・活用を進めるべき分野として検討中である
  • スタートアップや国内企業へのコミットメントを伝え、国産化の一助となるようコミュニティを拡大している
全文
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これは私も異論はありませんし、強化をしっかりとやっていくべきだと考えますが、ただ通信インフラの部分に関しては、ちょっと考え方が少し違ってくるのかなというふうに思います。

いくら立派な国家情報会議をつくっても、その土台となる通信インフラ、クラウド、半導体、AIの基盤などコアの技術が海外依存のままであれば、日本の情報主権は、根本から脆弱なままだと考えます。

とりわけ安全保障や機微情報を扱うシステムについては、日本の法律が及び、日本の責任で守りきれる国内のインフラを整備することが不可欠だと考えています。

データは第二の資源とも言われますが、その資源が常に海外のサーバーを経由し、海外企業の技術に依存しているようでは、本当の意味での情報主権国家とは言えません。

また、生成AIや大規模言語モデル、衛星コンステレーションなど、新しい技術基盤も急速に立ち上がりつつあります。

これらがすべて海外プラットフォームに握られてしまえば、日本の安全保障判断そのものが将来的にアルゴリズムとプラットフォームを握る他国に左右されるリスクがあります。

防衛省としても単に利用者として海外サービスを使うだけではなく、プレイヤーとして日本の基盤技術を育てる側に回らなければならないのではないでしょうか。

そこでお伺いします。

安全保障上重要なデータやシステムについて、将来的にどの程度まで国内クラウド、国内半導体、国産AI基盤への移行を目指すのか。

国家情報会議の設置と併せて、こうした情報インフラの国産化、国内完結に向けた中長期の投資育成戦略を防衛省として政府全体に積極的に提供し、指導していくお考えがあるのかお聞きをします。

小泉防衛大臣、先生と思いは全く同じです。

その点でお答えさせていただくと、データとAIを駆使した戦い方に対応していくためには、剛性の高い通信ネットワークや大量の情報を蓄積処理可能なデータ基盤が不可欠だと考えています。

そしてここで取り扱う我が国の機微なデータの取り扱いについては、セキュリティ安全性のみならず、我が国のコントロールの下で運用を管理するという主権性をいかに確保していくことができるかというのが不可欠であります。

こうした考え方を前提に、高市政権で進めている日本成長戦略の検討の一環として、我が国の機微なデータのクラウドにおける取り扱いについて、内閣官房を中心に政府として検討を進めています。

また、戦略17分野の1つであるAI半導体分野においては、防衛は、幹事主導での開発、活用を積極的に進めるべき分野の1つとして、検討が行われているところです。

防衛省としても、防衛力の強化に取り組みつつ、防衛と経済の好循環を実現するため、引き続き政府全体の議論に積極的に貢献してまいりますし、AI関連のスタートアップや国内の企業に対しても、我々の明確な意思、コミットメントがしっかり伝わるような機会をこれからも創出したいと思っています。

防衛装備庁で先日はスタートアップとベンチャーキャピタル、合計で約100社集まっていただいて、我々のファストパス調達も含めた防衛面で門戸を開いていく、そういった思いや政策も説明させていただいて、こういったコミュニティの拡大もひいてはこのAI分野においても防衛省の活用というものが国産として進んでいく一助になればと思っております。

情報戦への対応と機関間連携
質問
川裕一郎 (参政党)
  • サイバー・宇宙・電磁波・認知戦において、縦割りを排して政治レベルにワンボイスで情報提供する具体的な連携あり方
  • SNSを通じたフェイクニュースや世論操作への対応における防衛省の関与範囲と、表現の自由との線引き
答弁
小泉防衛大臣
  • 国家情報会議の設置により、ハイレベルな情報共有を含め機関間の連携強化が期待される
  • 防衛省・自衛隊に関する偽情報の事例紹介や訓練を実施しており、関係省庁と連携して外国による偽情報等へ対応する
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関連して、サイバー、宇宙、電磁波領域にまたがる情報戦についてお尋ねをします。

現代の戦いは、サイバー攻撃、衛星妨害、電磁波妨害、SNSを通じた認知戦が組み合わされた総合戦であります。

平時と有事の境目が見えなくなり、気づいたときにはすでに情報戦で決着がついていたということすら起こり得ます。

そこで伺います。

国家情報会議の下で、防衛省、警察、内閣サイバー関連組織、外務省などの役割分担を整理することは必要ですが、それだけでは縦割りやセクショナリズムの固定化をしかねません。

そうならないよう、各機関がそれぞれの権限を維持しつつも、サイバー、宇宙、電磁波、認知に関する情報をどのように共有をし、総合的に分析をして、総理をはじめ、政治レベルにワンボイスで情報提供していくのか。

具体的な連携のあり方をお示しいただきたいと思います。

併せて、特にSNSを通じたフェイクニュースや世論操作への対応について、防衛省はどこまで関与をし、どこからは関与をしないのか、表現の自由との関係で線引きをどのように考えているのか、所見をお聞きをします。

現在、内閣情報調査室をはじめとするインテリジェンス関係省庁と緊密に連携し、日々各種情報の共有を行っていますが、本法案により国家情報会議が設置されれば、よりハイレベルな情報共有も含め、機関間の連携強化が進むことが期待されます。

その上でお尋ねの情報戦に関して申し上げると、国際社会においては、ご指摘のSNSを通じたフェイクニュースや、世論操作なども通じ、他国の世論や意思決定に影響を及ぼすとともに、自らに好都合な政治社会状況を作り出すことを企図とする情報戦に重点が置かれています。

こうした問題意識のもと、防衛省においては、インターネット上で拡散されている防衛省、自衛隊に関する偽情報の具体的な事例の紹介や、情報戦に関する訓練を実施するなど、各種取組を進めているところです。

これらの取組に加えて、関係省庁とも連携して、外国による偽情報等への対応に取り組むこととしており、国家情報会議発足後においても、引き続き緊密な連携を行う所存です。

情報分野の人材育成と人事制度
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 地域研究などを体系的に強化する具体的な計画の有無
  • 情報専門家が長期的にキャリア形成できる人事制度・処遇の見直しを本法案と並行して進める考えがあるか
答弁
小泉防衛大臣
  • 情報本部での専門職員の独自採用や、陸海空自衛隊と連携した専門教育・研修を実施している
  • 専門性を考慮した人事配置を行い、情報要員が長期的にキャリア形成できる人事体制の構築に努めている
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対応されているということですけれども、さらに強く求めていきたいと思いますし、次の質問に移りたいと思うんですけれども、次は人材育成の観点からお聞きをしたいと思います。

地域研究などを体系的に強化する具体的な計画はあるのか。

併せて、情報分野の専門家が長期にわたりキャリアを形成できるような人事制度処遇の見直しを、本法案と並行して進めるおつもりはあるのか、所見をお聞きします。

厳しい安全保障環境の下で、これまで以上に個々の自衛隊員に知識、技能、経験が求められている中で、情報収集、分析等に係る人材の確保育成は極めて重要であると認識しています。

こうした認識に基づき、防衛省としては、情報本部において、語学や数学、通信工学などの専門性を持った職員を独自に採用しているほか、陸海空自衛隊と情報本部における教育、情報分析に関する各種研修、語学や専門分野に関する教育などを行っております。

また、専門性を考慮した人事配置や、責任ある立場に専門性を有する職員を配置するなど、情報要員が長期にわたってキャリアを形成できるような人事体制の構築に努めております。

防衛省として、本法案で設置される国家情報会議にもしっかりと貢献するためにも、防衛力の中核は自衛隊員であるとの認識のもと、一人一人の隊員の適性や意向を踏まえた人事管理を行い、組織全体の効果的な業務運営に引き続き尽力してまいります。

防衛省におけるAI活用と技術責任者の位置づけ
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 米国防情報局等の米軍情報機関との技術的なギャップに関する認識について
  • 防衛省における信号・画像・公開情報等の処理業務へのAI活用の進捗評価について
  • 情報本部における技術責任者の組織的な位置づけについて
答弁
小泉進次郎
  • 諸外国との能力比較の詳細は答えられないが、AI等の最先端技術の積極的な取り入れは待ったなしの課題である
  • 情報本部において、公開情報やSNS情報の自動収集・分析にAIを活用している
  • 専門性を持つ職員の採用・育成および責任ある立場への配置により、知見を蓄積・活用できる体制構築に努めている
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そこで米国防情報局をはじめとする米軍の情報機関との技術的なギャップ、これを防衛大臣としてどう認識をされているか。

そして防衛省における信号情報、画像情報、公開情報などさまざまな処理業務あると思いますが、AI活用はどの程度進んでいると評価をされているか。

そして同じくですね、情報本部における技術責任者の組織的な位置づけについて、防衛大臣の御認識をお伺いします。

諸外国の情報機関、今、高山先生からはアメリカとの比較という話がありましたけれども、諸外国の情報機関との能力比較や詳細な評価につきましては、その性質上お答えを差し控えさせていただきますが、我が国の情報収集手段の多くがテクノロジーに大きく依存する中、周辺国の軍事技術の向上に対応するためにも、AIを含めた最先端の技術を情報収集の分野に積極的に取り入れていくことは待ったなしの課題です。

こうした問題意識から、情報本部においても取組を進めており、例えば、情報戦対応に必要となる公開情報や、SNS情報の自動収集・分析にAIを活用するなどしているところです。

また、こうした取組を人的側面から支えるため、情報本部においては、数学、通信工学、情報工学などの専門性を有する職員を継続して採用・育成し、また責任ある立場に配置するなど、情報技術に係る知見を組織として蓄積、活用できる体制の構築に努めています。

国家情報局における分析基盤整備と技術責任者の制度化
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 省庁横断でのインテリジェンス機能強化のための分析基盤整備についてのお考え
  • 海外事例を踏まえ、国家情報局に技術分野の責任者を明確化し制度として組み込む必要性について
答弁
木原稔
  • 多量な情報を分析に生かすためのシステム基盤のあり方がポイントであると考えている
  • AI等のツールを活用した効率的・効果的な手法の確立が求められている
  • 幹部クラスを含む技術系職員を中心としたチームを国家情報局に編成し、省庁や民間と連携して取組を進めることを検討する
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国家情報会議に情報を提供する各省の分析基盤への投資、これがしっかりと伴わなければ、情勢評価の質ということも担保はままならないというふうに思います。

省庁横断でインテリジェンス機能強化のための分析基盤整備について、官房長官のお考えをぜひお聞かせいただきたいというところと併せて、今申し上げたような海外の事例も踏まえて、国家情報局にも技術分野の責任者を明確化して、制度として組み込む必要性についても、官房長官のご認識をお聞かせください。

このたびの制度改正の趣旨や目的を鑑みると、各機関が収集した情報を集約することと併せまして、各省長官で必要とされる情報を共有するという視点が重要であり、またインターネット上の公開情報に見られるような多様で大量の情報を、分析業務に生かしやすい形で共有するためには、関連のデータを適切に整理できる、委員ご指摘のようなシステム基盤のあり方がポイントであると考えています。

また同じような考え方から、分析業務を全ての人の目、あるいは全ての人の手により行うのではなくて、AI等のツールを活用した効率的で効果的な手法を確立すること、このことも求められております。

こうしたシステムやツールを導入しようと思えば、それを推進するための一定の体制が必要であることは事実でありますので、幹部クラスを含む技術系職員を中心としたチームを国家情報局に編成し、各省庁や優れた技術を有する民間事業者とも連携しながら、関連の取組を進めていくことを検討したいと考えます。

外務省における情勢判断の事後検証体制
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 外務省における過去の情勢判断・情報分析の事後検証の実施状況について
  • 国家情報会議設置後、外務省と国家情報局の間で検証をどう連携させるべきか
答弁
茂木敏充
  • 現在の外交推進状況から見て、適切な情報の収集分析が行われていると考えている
  • 国益と安全確保のため、政府全体として情報活動の在り方を検証し、不断に見直していくことは極めて重要である
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外務省における過去の情勢判断、情報分析の事後検証の実施状況であるとか、国家情報会議設置後、外務省、国家情報局、それぞれで行われる検証をどう連携させていくべきかについて、外務大臣の御認識を伺います。

時間の関係もあると思いますので、できるだけ簡潔に答弁をさせていただきたいと思いますが、外務省における過去の情勢判断、分析の検証につきましては、個々の事例をここでお話をしますと何十分もかかってしまいますが、今、日本が国際社会からこれだけの信頼を得ている、頼もしい存在であると思われている、そういった外交を推進できているということを考えれば、適切な情報の収集分析が行われている、このように考えております。

その上で、国際情勢が大きく変化をする中、我が国の国益を守り、国民の安全を確保するためには、適切なインテリジェンスサイクルの下で、情報活動の在り方を政府全体として検証して、不断に見直していく、こういうことは極めて重要になってくると、このように考えております。

防衛省における検証困難な情報の検証機能設計
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 抑止が機能した場合など、妥当性の検証が構造的に困難な情報に対する認識について
  • レッドチーム等の海外事例を踏まえ、検証機能をどう制度設計に組み込むべきか
答弁
小泉進次郎
  • 情報本部を中心に、周辺国の軍事動向など防衛に必要な情報の収集分析を実施している
  • 分析には、生じ得る可能性のある事象だけでなく、実際に起こっている事象も含まれている
全文
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防衛に関する情報はさまざまございますが、扱う情報の中には、仮に抑止が機能した場合、実際には起こらなかったことを検証する、評価するという構造となり、妥当性の検証が相対的に構造的に困難なものも多くあると存じます。

こういったものに対して海外でも、例えばレッドチームと言われるような取組を含めて、さまざま検証の仕組みがあるかと思いますが、こうした検証困難性に対する御認識と、今後検証機能をどう制度設計に組み込んでいくべきか、防衛大臣の御認識を伺います。

さまざま御答弁させていただいておりますけれども、防衛省自衛隊においては、中央情報機関である情報本部を中心に、日本周辺の軍事動向を含め、我が国の防衛に必要な情報の収集分析を実施しています。

この分析の中には、高山委員が御指摘のように、生じ得る可能性がある事象も含まれますが、北朝鮮によるミサイル発射、中国軍の軍事活動、ロシアによるウクライナ侵略など、今まさに起こっている事象も当然のことながら含まれます。

超射程ミサイル運用に向けた情報収集手段
質問
田村智子 (日本共産党)

- 超射程ミサイルの運用に必要な情報をどのような手段で収集するのか

答弁
小泉防衛大臣
  • 衛星コンステレーションによる画像情報取得や無人機の整備などを実施する
  • 具体的な対応を明らかにすることは国の安全を害する恐れがあるため差し控える
全文
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国家情報会議設置法案と敵基地攻撃能力の保有との関係についてお聞きします。

防衛省は3月、敵基地攻撃を可能とする超射程ミサイルの配備を開始しました。

熊本の県軍駐屯地に12式地対艦誘導弾、静岡県の富士駐屯地に12式高速滑空弾を配備し、長崎県の佐世保基地所属のイージス艦等にトマホークの発射機能を付与しました。

超射程ミサイルは、相手国の部隊や装備の動向を詳細に把握しなければ、実際には使用できないと考えます。

防衛大臣、そのための情報は、どのような手段で収集するのでしょうか。

小泉防衛大臣。

国家防衛戦略におきましては、スタンドオフ防衛能力の運用に必要となる目標情報等を一層効果的に収集するといった観点から、例えば、衛星コンステレーションを活用した画像情報等の取得や、無人機の整備等を行うこととされています。

他方で、具体的な情報収集の対応を含め、我が国が安全保障上取るべき対応について、いかなるケースでいかなる対応を取るかを具体的に明らかにすることは、対抗的な措置をとられることなどにより、国の安全を害する恐れがあることから、お答えを差し控えるのは当然のことだということも、御理解いただければと思います。

長射程ミサイル運用における人的情報等の必要性
質問
田村智子 (日本共産党)

- 相手国の装備・目的・運用の把握には、通信傍受や情報提供者の確保などの人的情報が不可欠ではないか

答弁
小泉防衛大臣

- 電波・画像・公開・人的情報などの収集分析を実施しているが、いかなる場面で何が必要か一概に答えることは困難である

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今、衛星と無人機ということを挙げられたんですが、相手国がどういう装備を配備しているのか、それをどのような目的で、どのように運用しようとしているのかまではわかりません。

通信傍受、情報提供者の確保などを通じて、実際の配備や運用の状況、さらには相手国政府首脳や司令官の意思を把握すること、これが長射程ミサイルの運用には不可欠ではないかと考えますが、いかがですか。

小泉防衛大臣。

もちろん防衛省としては、電波情報、画像情報、公開情報、人的情報などの各種情報の収集分析を実施していますが、どのような情報がいかなる場面において必要になるかというのは一概にお答えすることは困難であります。

重要情報活動の定義とミサイル運用情報の該当性
質問
田村智子 (日本共産党)

- 超射程ミサイルの運用に関わる相手国の意思や軍事動向の把握は、法案に規定する「重要情報活動」に該当するか

答弁
木原稔
  • 重要情報活動とは重要な国政運営(安全保障の確保等)に資する情報収集活動を指す
  • 相手国の意思や軍事動向の把握は安全保障に直結するため、重要情報活動に該当すると考えている
全文
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不可欠ではないかという質問に、それが必要だというお答えでした。

実際、安保三文書では「これまで以上に我が国主権国等の意思と能力を常時継続的かつ正確に把握する必要がある。

情報本部を中心とした電波情報、画像情報、人的情報、公開情報等の機能別能力を強化するとともに、地理空間情報の活用を含め、統合的な分析能力を抜本的に強化していく」と述べています。

衛星から通信傍受、情報提供者の確保まで、あらゆる手段を使って、相手国の意思や軍事動向を常時把握することになるということです。

官房長官にお聞きします。

こうした超射程ミサイルの運用に関わる相手国の意思や軍事動向は、法案に規定する重要情報活動に当たるという理解でよろしいですか。

木原官房長官。

まず本法案における重要情報活動の定義について簡単に御説明させていただくと、本法案における重要情報活動とは、重要な国政の運営に資する情報の収集調査に係る活動のことを指します。

「国政」という言葉ですが、これは一般には対外政策とか安全保障政策とか行政全般や財政政策などを指し示す言葉でありますが、その中でも重要なもの、すなわち一般に外部からの侵略等の脅威に対して外交、防衛などといった様々な政策を駆使して国民の安全を確保することを意味する安全保障の確保、そして我が国の国民の生命を直接脅かすテロリズムの発生の防止、ひとたび発生すれば多くの国民の生命、身体、財産に重大な被害を生じさせる災害などの緊急の事態への対処。

そういった3つの事柄を例示として指し示すものが重要国政運営に当たります。

このような国政のうちでも重要なものに係る情報収集活動が、本法案における重要情報活動であります。

委員のお尋ねですけれども、我が国の安全保障や国民の安全にとって脅威となる相手国の意思や軍事動向について情報収集する活動が重要情報活動に該当するかという趣旨でしたが、我が国としてはそのような脅威となる相手国の意思や軍事動向を把握することは、これはまさに我が国の安全保障や国民の安全の確保に直結するものでありますから、これらの事項について情報収集を行うことは本法案における重要情報活動に該当すると考えております。

内閣情報調査室の役割と国家情報局への格上げによる変化
質問
田村智子 (日本共産党)
  • 内閣情報調査室は長射程ミサイルの運用においてどのような役割を担うのか
  • 国家情報局に格上げされた場合、役割はどう変わるのか
答弁
木原稔
  • 内調は国内外の軍事情勢を含む情報収集を行っているが、個別内容は差し控える
  • 国家情報局になれば政府全体の情報を俯瞰して総合調整・分析することが可能となり、パフォーマンスの最適化・最大化が図られる
全文
質問・答弁の全文を表示

内閣情報調査室はそうすると、長射程ミサイルの運用に関わってどのような役割を担うのでしょうか。

国家情報局に格上げした場合には、それはどのように変わるのか。

官房長官お願いします。

はい、木原官房長官。

内調ですけれども、現在、内閣の重要政策に関する情報の収集調査に関する事務を司っております。

国内外の軍事情勢等を含めた情報収集活動を行っているところでありますけれども、個別の活動内容については、これを明らかにすることによって、情報関心等を明らかにすることになりますから、今後の情報収集活動に支障を及ぼすおそれがあることから、お答えは差し控えさせていただきます。

本法案が成立すれば国家情報局は、政府の情報活動について政府全体の情報を俯瞰するという立場から総合調整を行うということが可能となり、各省庁の保有する情報をより積極的にまとめ、多種多様な情報を集約することで総合的な分析がさらに強化されることになると考えております。

これによって政府全体の情報活動のパフォーマンスの最適化、最大化が図られ、より質の高い、そして時期にかなった情報を収集、集約、分析し、そして政策部門に提供することが可能になるものと考えております。

国家情報局とCIAとの連携
質問
田村智子 (日本共産党)

- 国家情報局は長射程ミサイルの運用に関して、CIAとどのような連携を図るのか

答弁
木原稔
  • 具体的な連携のあり方は相手国があるため差し控えるが、米国等と平素より緊密に連携し情報交換を行っている
  • 良好な協力関係を構築しタイムリーな情報を得ることは安全保障上不可欠であり、本法案でその水準向上を期待している
全文
質問・答弁の全文を表示

これまでの答弁で、長射程ミサイルでことを構えるというか、対決する相手国のさまざまな意思の情報収集をする、そういう役割を負うことになるということが確認されているんですけれども、これね、内閣は、もともとアメリカ中央情報局、CIAと密接な関係のもとに発足したとされています。

吉田茂首相の秘書官だった、公安警察出身の村井淳氏が、独立するからには、日本にもCIAのような情報機関がぜひ必要であると意見を具申し、「それではお前がやれ」と首相に言われ内閣が発足したと、これは村井氏自身が語っていることです。

1959年には内閣のメンバーがCIAの招待で50日間にわたる研修旅行をしたという日誌も残っています。

国家情報局は長射程ミサイルの運用に関してCIAとどのような連携を図っていくことになるんでしょうか。

木原官房長官。

情報分野に関する関係国との具体的な連携のあり方というふうに問われると、これは事柄の性質上、相手国のあることですから、お答えを差し控えるべきですが、内調を含めた各インテリジェンス省庁は、米国をはじめとする関係国と、平素より緊密に連携をし、さまざまな情報交換等を行っております。

諸外国の政府機関と良好かつ緊密な協力関係を構築し、それによってタイムリーな重要情報を得ていくということは、これは我が国の安全保障上必要不可欠な取組でもあり、その水準を向上させることもこの法案の効果として期待されるところであると考えます。

米国による要人殺害・拉致等の諜報活動への関与と連携
質問
田村智子 (日本共産党)

- 米国がCIA等を用いて行った要人殺害や指導者の拉致のような体制を、日米同盟強化で共に構築しようとしているのではないか

答弁
木原稔
  • 具体的な連携内容は差し控えるが、平素から米国等と連携し情報交換を行っており、安全保障上役に立っている
  • 本法案によってその連携水準を向上させることを目的としている
全文
質問・答弁の全文を表示

今の答弁ですと、やはり米国との連携ということが強調されたわけですけれども、これイラン攻撃ではCIAとイスラエルの情報機関モサドが連携して、イランの最高指導者ハメネイ氏の居場所を特定し、空からの爆撃で殺害をしました。

その後も多数の要人を空爆によって殺害したことをトランプ大統領は誇らしげに語っています。

1月のベネズエラ攻撃と指導者の拉致も、ベネズエラ国内での諜報活動によって詳細に動向を把握して行ったものです。

こういうことをできるようにする体制を、日米同盟強化でアメリカとともにつくるということになるんじゃないでしょうか。

木原官房長官。

委員は非常に具体的な内容の連携のあり方をお話ししておられますので、相手国のあることですからお答えは差し控えるべきですが、今回内閣情報調査室を含めた、これまでの防衛省を含めた各インテリジェンス省庁というのは、これは平素から米国をはじめとする関係国とは連携をしております。

その結果さまざまな情報交換を行っており、ひいては我が国の安全保障上非常にこれは役に立っているということですから、この法案によって、その水準を向上させるということを、これを目的としております。

他国主権侵害を伴う諜報活動との連携拒否の明言
質問
田村智子 (日本共産党)

- 他国の主権を侵害し政権転覆に関与してきたCIAのような組織と、要人殺害や拉致などの連携はしないと明言すべきではないか

答弁
木原稔

- 個別具体的な事柄は差し控えるが、国民を守るための安全保障上必要不可欠な取組であれば、その水準を向上させる必要があると考えている

全文
質問・答弁の全文を表示

それが何を意味するかなんですね。

歴史的に見れば、イランのモサデク政権や、チリのアジェンデ政権など、他国の主権を侵害し、数々の暴略、政権転覆に関与してきたのがCIAです。

当時の機密文書も公開され、2009年オバマ大統領は、エジプトカイロでの演説で、冷戦の最中、米国は民主的に選出されたイランの政権の転覆に関わったということを認めています。

このようなアメリカの諜報活動は許されないと。

こうした組織とのこのような連携ですね。

イランで行ったような要人の殺害、ベネズエラでやったような指導者の拉致、こういうこと許されないと。

こうした組織との連携はしないということを明言すべきだと私は思うんですが。

官房長官いかがですか。

木原官房長官。

繰り返しになりますが、個別具体的な事柄についてはお答えは差し控えますが、いずれにしましても、我が国の安全保障上、必要不可欠な取組、それが国民を守るということであれば、それはこの水準をさらに向上させる必要はあるというふうに考えております。

対外情報庁および情報要員養成機関の創設目的
質問
田村智子 (日本共産党)

- 連立政権合意にある対外情報庁および情報要員養成機関を創設する目的は何か

答弁
木原稔
  • 政府の立場から合意文書にコメントすることは控えるが、厳しい安全保障環境で国益を守るために対外情報機能の充実と要員の養成が重要である
  • 法案成立後、様々な意見を賜りながら丁寧に検討を進めたい
全文
質問・答弁の全文を表示

さらにお聞きしたいんですが、自民維新の連立政権合意では、2027年度末までに対外情報庁、また情報要員の養成機関を創設するとしていますが、その目的は何でしょうか。

木原官房長官。

連立政権合意文書の内容について、これは政府の立場からコメントすることは控えておきますが、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境において、危機を未然に防ぎ、国民の安全や国益を守るためには、政府の対外情報機能についても充実させていくとともに、情報要員の組織的な養成を着実に進めていくことが重要であると考えます。

そのための体制の検討や情報収集の手段、あるいは研修や訓練といった人材の育成など重要な課題が多くまだ残っておりますので、法案が成立した後、様々な方々の御意見を賜りながら、丁寧に検討を進めていきたいと考えております。

発言全文

山下貴司 (内閣委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 山下貴司

ご視聴ありがとうございました。

星野剛士 (自由民主党・無所属の会) 15発言 ▶ 動画
委員長 山下貴司

内閣委員会、法務委員会、外務委員会、安全保障委員会、連合審査会を開会いたします。

先例によりまして、私が委員長の職務を行います。

内閣提出国家情報会議設置法案を議題といたします。

本案の趣旨の説明につきましては、これを省略し、お手元に配付の資料をもって説明に代えさせていただきますので、ご了承願います。

これより質疑を行います。

質疑の申し出がありますので順次これを許します。

星野剛士君。

星野君。

質疑者 星野剛士

おはようございます。

自由民主党の星野剛士でございます。

質問の機会をいただきまして誠にありがとうございます。

21日午前、大分県の非重大演習場で陸上自衛隊の部隊が戦車の射撃訓練をしていた際、砲弾が破裂いたしました。

乗っていた自衛隊員のうち3人が死亡、1人が重傷を負いました。

お亡くなりになりました隊員に心より御冥福をお祈り申し上げるとともに、御家族の皆様の深い悲しみに思いを致し、お悔やみを申し上げます。

重傷を負われた隊員に心よりお見舞い申し上げます。

それでは早速質問に入らせていただきたいと思います。

本法案で設置されている国家情報会議は、現行の内閣情報会議を格上げするものとされておりますが、そもそも内閣情報会議ではどのような議論を行っているのか、会議の概要及び活動状況についてお伺いをしたいと思います。

内閣官房町田内閣審議官。

政府参考人 松田内閣審議官

お答え申し上げます。

内閣情報会議は、我が国または国民の安全に関する国内外の情報のうち、内閣の重要政策に関するものについて、関係強制機関が緊密な連絡を行うことにより、総合的な把握をするとともに、そのための基本方針等を総合的に検討するため、内閣に設置された会議体でございます。

この会議におきましては、内閣官房長官が議長を務め、内閣官房副長官や、内閣危機管理官、国家安全保障局長、内閣官房副長官補等の政策部門の幹部のほか、内閣情報官をはじめ、情報コミュニティ関係省庁の次官級が出席して、年2回定例会議を開催しているところでございます。

質疑者 星野剛士

次に、内閣情報会議の設置を定めた閣議決定におきましては、基本方針等を総合的に検討するとされておりますが、具体的にいかなる基本方針等を示しておるのでしょうか。

お伺いをいたします。

松田内閣審議官。

政府参考人 松田内閣審議官

お答え申し上げます。

具体的には年2回開催される定例会議におきまして、内閣の重要政策に関する国内外の情勢認識、評価について、情報コミュニティ全体で集約、分析しました内容を示すとともに、政策部門の情報関心を踏まえ、情報コミュニティが今後、重点的に収集、分析、評価すべき事項を整理して決定しているところでございます。

質疑者 星野剛士

次に、本法案で内閣情報会議が国家情報会議に発展的に改組されることによりまして、情報部門と政策部門との連接という観点から、どのような効果が期待できるのでしょうか。

これは官房長官にお伺いをしたいと思います。

木原内閣官房長官。

答弁者 木原稔

おはようございます。

ただいまの御質問は、情報部門と政策部門との連接といった御所知だったと存じますが、制度上または運用上の課題とされるものの一つは、両者の分離とそれによる情報評価及び政策判断の客観性、また中立性の確保であると存じます。

そしてもう一つは、いわゆるプロバイダーとカスタマーという両者の関係において、いかに緊密な連携がメカニズムとして向上的に働くかということであるというふうに考えております。

その点、分離という観点で申し上げると、これまで内閣における推進部隊が政策部門である国家安全保障会議は閣僚級であったのに対し、事務次官級の内閣情報会議であり、ランクの差がございました。

また、支える事務局組織についても、国家安全保障局は、規格立案権や総合調整権が付与されているのに対し、内庁はそうした機能が付与されていない、そういう差もございました。

これが同格のものとして今、法案によって整備されることで、国家安全保障政策を司る政府全体の各部局と、重要な情報活動等を推進する政府全体の各部局が、それぞれの同様の仕組みをもって、まとまりのあるものとして形成をされ、両者の意思決定メカニズムが別個のものとして、議長たる総理の下で機能することになるため、過度に配慮した情報部門が進めたい政策を前提とした情報評価を行うといった事態は生じにくくなるものというふうに期待をされているところであります。

一方で、緊密な連携の確保という観点から申し上げると、閣僚級の高い見地から示される政策部門の要求が、閣僚級の高い見地から示される情報活動の方針とその結果に基づく相互分析、相互評価に結実し、重要な政策判断に生かされることになり、また事務局レベルでも同格の両局長とその傘下組織同士が一定のインテリジェンスサイクルをより活発に動かしていくということが期待されるものとそのように考えております。

質疑者 星野剛士

この連接という言葉に私も大変関心を持っております。

今の官房長官の御説明ですと、まさに同格になると、そこをしっかりとつないでいく。

そのことによって機能が飛躍的にアップをするというふうに捉えたんですが、そうした捉え方でよろしいでしょうか。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

今、委員のご指摘のとおり、これまでレベルの下がったものが同格となることで、プロバイダーとして、あるいはカスタマーとして、同格の関係によって適切な情報が提供され、それが政策部門にしっかりと活かされているということになります。

星野君。

質疑者 星野剛士

ありがとうございます。

インテリジェンス機能の強化につきましては、情報収集能力もさることながら、分析能力の強化が極めて重要だと考えております。

現在、内閣情報調査室の分析体制は、具体的にどのようになっているのでしょうか。

松田内閣審議官。

政府参考人 松田内閣審議官

お答え申し上げます。

内閣情報調査室の分析体制でございますけれども、まず当室には8名の内閣情報分析官というものが置かれております。

これは重要な分野とか地域についての分析をしておりますけれども、この内閣情報分析官は官邸の首脳とか国家情報局をはじめとする政策部門の情報監視に応えるべく、中長期的な国際展望といったもの、国際情勢の展望、あるいは評価、そういったものについてですね、公開情報であったり、人的情報であったり、さまざまな情報源を組み合わせる、いわゆるその総合分析、あるいはオールソースアナリシスと呼ばれる手法がございますけれども、こうしたものも活用して高度な分析を行っているというのがまず一つございます。

それに加えまして、国際部門をはじめとする各部門、それから内閣情報調査室には内閣衛星情報センターというものが置かれておりますけれども、こうしたところもそれぞれの目的に応じて、それぞれの所掌に関わる分析をしている。

先ほど申し上げた内閣情報分析官がオールソースアナリシスと中長期的というところに重点があるのに対して、こうしたそのほかの部門については、より短期的なものであったりとか、その機能に応じた分析をしている。

そういうような体制をとっているところでございます。

星野君。

質疑者 星野剛士

はい。

今、分析官が8名いらっしゃるというふうに聞きました。

それぞれが役割分担をしながら情報分析を行っていると考えますが、国家情報局に新たに企画立案、総合調整機能が付与されることによりまして、国家情報局の分析能力は、どのように強化されることになるのでしょうか。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

本案によりまして、内庁の後継組織の国家情報局に、情報活動の企画立案に関する事務と、総合調整に関する事務が新しく加わることになりますけれども、取組を推進するためのものであります。

まず各省庁に対する情報収集の要請や、その特性に応じた役割分担を的確に行うことで、内閣官房に集約されるその情報の水準が、質的、量的、この両面で向上することが期待されます。

また例えば、情報分析能力を高めるための省庁横断的な研修、また訓練の実施、それからAI等を用いた分析手法の高度化のための調査研究、情報共有を効果的に行うための仕組みの構築等を企画立案することによって、国家情報局を含めた各情報機関の分析能力が強化され、これらの相乗効果によって高度な情報の分析及び評価が達成されるものと考えております。

星野君。

質疑者 星野剛士

飛躍的に私はこのインテリジェンスサイクルと言ってもいいんでしょうか。

情報を収集し、分析し、それを立案して、政策提言をしていくということでございますけれども。

これから海外の情報機関との連結、または情報の共有というものは当面は考えていないということでよろしいのか、それとも当然しっかりとそれを視野に入れながら活動は展開をしていくのか、この点についてお伺いしたい。

松田内閣審議官。

政府参考人 松田内閣審議官

ご答弁申し上げます。

先立ちまして、先ほど私の方の答弁で不正確なところがございましたので、訂正させてください。

先ほど情報監視に

有田芳生 (中道改革連合・無所属) 28発言 ▶ 動画
委員長 山下貴司

小泉委員長。

高い検知から総合調整を行うような機関として見なされるという意味において、さらに活発に、さらに進化した形で情報協力が行われるのではないかというふうに期待しているところでございます。

質疑者 星野剛士

保守君。

ぜひこの分野、しっかりと頑張っていただきたいと思います。

これは常々私も考えているんですが、やはりインテリジェンスは国家の安全保障にとって肝になる、極めて重要な部分。

それがややもすると各国、主要国と比べると能力的に劣っていたのではないのか。

また制約が多かったのではないのかというふうに実感もしてきております。

ぜひ、しっかりと国家情報会議を設立していただいて、これまで足らなかった部分をしっかりと補って、日本の国の国家安全保障に尽力していただきたいと心から願いまして、私の質問を終了させていただきたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 山下貴司

次に有田芳生君。

質疑者 有田芳生

有田芳生です。

内閣情報調査室、いわゆる内調について、4月10日の内閣委員会では、去年の人員が730人と答弁されました。

最初にお聞きをしたいんですけれども、この内調は総務部門、国内部門、国際部門、経済部門などの組織を持っておりますけれども、特に国内部門はこの730人のうち何人今配属されているんでしょうか。

政府参考人 岡本彦

内閣官房内閣審議官岡本彦君。

よろしくお願いします。

委員の御指摘のとおり、今年4月1日現在の内調の実員数は730名。

内調室の全体としましては、総務部門、国内部門、国際部門、経済部門、内閣情報集約センター及び内閣衛生情報センターに区分して事務を処理しております。

部門ごとの人員につきましては、これを明らかにすることで、内政の情報監視の重点等を明らかにすることとなりまして、業務に支障を来す恐れがあるため、公明にすることは適当ではないと考えておりまして、この点ご理解いただきたいと思います。

委員長 山下貴司

有田芳生君。

質疑者 有田芳生

具体的にマスコミ担当あるいは野党担当というのはありますか。

政府参考人 岡本彦

岡本彦内閣官房内閣審議官。

お答えします。

国内部門に限らない話でございますけれども、各部門の業務がどのような担当割に基づいて行われているかということについては、組織の内部構成ということで、従前よりお答えを差し控えているところでございますけれども、情報収集のあり方という点で申し上げますと、内調の職員は、平素より我が国を含む各国の政策や、その他国内外の諸情勢に関する見方や論点などにつきまして、様々な有識者の方々からお話を伺う機会を設けております。

そこにはマスコミ関係者も含まれるところですけれども、特定の属性の方ばかりにお話を伺うわけではなくて、その時々の情報のテーマに適した様々な方のお話を伺うことが一般的でございます。

また野党問わず政党関係者や議員の方からお話を伺う機会もございますけれども、こちらについても特定の政党関係者や議員のみからお話を伺っているわけではございません。

で、その時々のテーマに適した方にお話を伺うようにするのが一般的でございます。

委員長 山下貴司

有田芳生君。

質疑者 有田芳生

例えば内調の職員でマスコミを担当される方は、今でもそうですけれども新聞社、通信社、あるいはテレビ局の政治担当、特にデスク、キャップ、つまり情報集約できる人たちに、例えば赤坂で接待をして話を聞く。

その中で、官庁のある局長が何か不安を持っているのではないか、あるいはオフ・ザ・レコードで、あるいは総理に対して不安を持っているんじゃないか。

そういうものをいろいろ定期的に聞いて、自分で報告書をまとめて官邸に上げて、そして総理、そして官房長官にも報告が行くという仕組みなんですよ。

そういうお仕事をされている。

そこで次にお聞きをしたいんですけれども、4月10日の内閣委員会で長妻昭委員が質問をされました。

こう語っております。

「内調にお尋ねしますけれども、今まで国会議員を国会質問に関連して、秘行したということはありますか」。

それに対して木原官房長官は、ちょっと議場がストップしたんだけれども、長妻さんが当時2009年に質問主意書を出されていて、そこでは長妻さんは「内閣情報調査室は国会議員の行動監視等の活動をしたことがあるか」。

それに対して当時の答弁は「今後の調査に支障を及ぼす恐れがあることからお答えを差し控えたい」と。

長妻さんは「じゃあ今はどうなんだと。

2009年ではなくて今はどうか」ということに対して官房長官にさらに質問されたんですけれども、そのときの御答弁をもう一度お願いします。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

その御質問に対しては「今も変わっておりません」というふうに答弁をしたと記憶しております。

委員長 山下貴司

有田芳生君。

質疑者 有田芳生

正確に言いますと、「これはお答えは差し控えないといけないというふうに思っております」という御答弁なんですよ。

私は2010年に参議院議員になりまして、そのときからさまざまな問題に取り組んでまいりましたけれども、当時から、当時民主党政権なんですけれども、内調の職員が定期的に私の部屋にいらっしゃいました。

そして交換情報、新聞とか週刊誌のコピーを市を持ってきてくださったので、とても助かった。

ありがたかった。

毎週いらっしゃっていた。

神奈川県警からの出向の方でした。

特に秘書さんとは仲良くなって、時には食事をされるようなことだった。

それが、民主党政権が2012年の12月に安倍政権に変わりました。

政権変わったのに、それからも私のお部屋に、人はどんどんどんどん人事異動で内調の方は変わったんだけれども、私の部屋には神奈川県警の出向の方がずっと来ていらっしゃったんです。

そういう状況の下で私はお聞きをしたいのは、実はこれからは自分の体験を語らなければいけません。

内調の職員の方々が神奈川県警の出向だっただけではなくて、私によく情報を聞きに来てくれた防衛省の情報担当の方も神奈川県警の出向者でした。

実は私は2012年の2月から2016年の夏まで、横田茂さん、佐紀江さんと3人だけのミッションをお互いに確認して、誰にもわからないように定期的に4年近くお会いしておりました。

横田夫妻というのは、当時はおそらく今もそうでしょうけれども、1週間に誰にお会いするのか、メディアの人、あるいはいろいろな団体の人に会う。

それをA4判の紙に書いて、「今週はこの人に会うんです」ということを神奈川県警にファックスで毎週送っていたんです。

おそらく佐紀江さんは今もそうでしょう。

当時、茂さん、佐紀江さんと私は3人だけで共通の目的があったんで、定期的に話し合っていたんだけれども、ある時、横田佐紀江さんは「有田さん、お父さんが失敗しちゃってね。

1週間に1回ファックスを出す中で、有田さんと会うっていうのを書いてしまった」と。

いや、まあそういうこともあるでしょう。

それで終わったんだけれども、それ以降ですね。

横田茂さん、佐紀江さんは、もう吹っ飛ばしますけれども、2014年の3月10日から4泊5日でモンゴルのウランバートルに行って、横田茂さんの娘さんのウンギョンさんとその家族にお会いになった。

感動の出会いでした。

これは安倍総理の決断と、特に外務省のすごい努力で実現をした安倍政権の成果でした。

モンゴルから帰ってきた日に、佐紀江さんから私に電話がありました。

本当に嬉しかった。

声が弾んでた。

それまでとは違う。

今のような雰囲気とは違う。

佐紀江さん、茂さんだった。

「じゃあ私は細かいことを聞かせてくださいよ」ということで、4月の5日にあるホテルの部屋で話をお聞きしました。

話を聞いて、9日後にもう一度話を聞きました。

それからしばらくたって、私のスマートフォンに、朝7時48分に佐紀江さんから電話が入っていた。

何事かと思った。

そんな時間に電話をかけてくる人はありませんから。

9時過ぎに私が電話をしたら、佐紀江さんは「有田さん、盗聴されてましたよ」と。

驚かれた。

何かというと、詳しく調べましたけれども、4月4日に私たちがホテルの密室で話し合っていたことが、9日後に私たちが会っていたその時間帯、午後3時38分に横田茂さん、佐紀江さんのご自宅の留守番電話に、9日前に私たちが密室で話していた言葉が吹き込まれていた。

びっくりされた。

佐紀江さんも茂さんも。

私はそれ、証拠保全しておりますけれども、誰がやったのかわかりません。

団体なのか、組織なのか、民間なのか、わからない。

今ではわからない。

だけど、一般的に盗聴するということは、誰が誰と話してて何をやろうとしているのかというのは確認することなんだけれども、そうじゃない。

茂さん、佐紀江さん、有田と会っていることを私たちは、あるいは私なのか知らないけれども、分かってますよという脅しなんですよ。

そういうことが何度もあった、実は。

だからそういうことが実際にどこが何をやったか分からないけれども、不安だから。

プライバシーの侵害があるかもしれないから、長妻さんはそこのところをちゃんとチェックする必要があるんじゃないかということを内閣委員会でもずっと指摘をされてきたわけですよね。

だからそういう恐れがないような国会のチェック機能であるとか、あるいは現場の人たちに無理をさせないような体制とか、そういうものをつくっていかなければいけないというのが、今度の法案の一つの大事なポイントだというふうに思うんです。

これは事実ですから、そのことだけをお伝えをしておきたいと思いますけれども、今日は法務委員会から来ておりますので、法務大臣あるいは公安調査庁にもお聞きをしたいんですけれども、公安調査庁、「工作基礎調査事項」という機密文書、お分かりですよね。

政府参考人 下田次長

公安調査庁下田次長。

そのような文書が存在して、一般の著書の中に掲載されているという事実については承知しております。

委員長 山下貴司

有田芳生君。

質疑者 有田芳生

私は思っているんですけれども、内調の内部文書ですよ。

認められませんか。

政府参考人 岡本彦

内閣官房、岡審議官。

私の知る限りは内調にそのような文書はございません。

委員長 山下貴司

有田芳生君。

質疑者 有田芳生

ないそうですけれども、あるんですよ。

何て書いてあるか、協力者獲得の手法が細かく書いてあるんですよね。

大臣、せっかく来ていただいたんで、捜査機関、警備例えば警視庁公安部などと違って、内庁の調査の方法というのは、どこが違うんでしょうか。

捜査機関と違って公安調査庁の調査の違いというのを教えていただけますか。

答弁者 平口法務大臣

平口法務大臣。

お答えをいたします。

公安調査庁は、破防法及び団体規制法に基づいて、破壊的団体の規制に関する調査を行い、もって公共の安全の確保を図ることを任務としており、他方、警察は警察法第2条に規定する公共の安全と秩序の維持という警察の職務を果たすために、必要な範囲内で情報収集活動を行っているものと承知しております。

主な調査を行うのが、公安調査庁の任務であるということです。

委員長 山下貴司

有田芳生君。

質疑者 有田芳生

つまり一言で言えば、強制捜査権はないけれども、任意調査しかできないという、そういう理解でよろしいわけですね。

答弁者 平口法務大臣

平口法務大臣。

御指摘のとおりでございます。

委員長 山下貴司

有田芳生君。

質疑者 有田芳生

公安調査庁さんは、そんな文書は存在しないとおっしゃっているけれども、実際に工作基礎、調査事項という内部文書、私も持っている。

それが何て書いてあるかというと、要するに協力者を獲得するためのマニュアルなんですよね。

例えばその文書の中には、目星人間の選定、調査の開始、最終選定、獲得工作の開始、そしてその人たちの思想がどうなっているか、物質的な経済状況がどうなのか、そういうことをまず調べなさい。

特にここで指摘をしておきたいのは、身辺調査として次のような項目が掲げられている。

身元、本籍、出生地、現住所、氏名、ペンネーム、もちろん生年月日、人相、特徴、風貌、育ち、経歴。

学歴や職歴や団体活動歴全般。

これは思想傾向。

組織内の地位。

環境・組織活動に関する心境。

家族状況。

家族構成や健康状態。

就職・入学・進学の有無。

病歴、病気等。

それから経済状況についても当然調べる。

職業・収入・資産・住居。

家族の生活実態など、それだけではない社交面、親戚、友人、知人との交際状況。

性格、その人の性格、協力者に仕立て上げようという人に対してここまで調べた上で性格も当然、個性、趣味、嗜好、素行等。

さらに本人の問題点、困惑、反問の有無と事情、組織に対する不平不満、家庭内での圧力、その他、生活上、思想上の困惑・苦悶。

健康状態と特殊技能。

ほかの治安機関との関係の有無。

工作推進上、妨害となる事項。

というものがまず書かれてあって、もっと詳しいんですよね。

だからこうやって工作機関、公安調査庁の協力者に仕立て上げようとして、いろいろな調査をする。

これは警備公安のやり方と強制力はないけど、手法は一緒なんですよね。

だからこの文書の有無についてはもう知らないとおっしゃったから聞きませんけれども、今でもこういう手法で協力者はつくっていらっしゃるんじゃないですか。

政府参考人 下田次長

公安調査庁下田次長。

お答え申し上げます。

議員の御質問は、公安調査庁の調査活動が個人のプライバシーを侵害するのではないかという御懸念に基づくものと理解しております。

その上でお答え申し上げますと、私どもは破壊活動防止法及びいわゆる団体規制法に基づきまして、破壊的団体等の規制に関して必要な調査を行っている機関でございます。

これら法律に基づきます調査に当たりましては、破壊活動防止法第3条等におきまして、公共の安全の確保に寄与するという目的を達成するために必要最小限度においてのみ行うべきであって、国民の自由や権利を不当に制限するようなことがあってはならない旨、規定されております。

従いまして私どもとしましては、こうした法律の趣旨に従って適正に調査を行っているものと考えております。

委員長 山下貴司

有田芳生君。

質疑者 有田芳生

つまり協力者をつくるためには、さっき紹介したような細かい個人の周辺について調査をされて接近をされているということ。

井上英孝 (法務委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 井上英孝

ということですよね。

派防法に基づいて、下田次長。

長妻昭 (中道改革連合・無所属) 59発言 ▶ 動画
答弁者 木原稔

お尋ねにつきまして、ご指摘の文書が公安調査庁の文書であるとの前提に立った仮定の質問でございますので、お答えすることはできかねますが、私どもいわゆる破壊的団体または無差別大量殺人を引き起こした団体に関する調査を行っているところでございまして、そうした団体の構成員を把握するという調査につきましては行っているところではございますが、それを例えば一般のいわゆる一般市民ですとか国民に広げて調査をするといったようなことは行っておるところではございません。

委員長 山下貴司

有田芳生君。

質疑者 有田芳生

もう時間ありませんのでやめますけれども、前回長妻議員がその文書の内容については指摘をしておりませんけれども、1998年3月25日付の「取扱い注意」と書かれた情報提報、これは誤字なんですけれども、「情報提報と活用のあり方について」という、これは公安調査庁の文書ありますよね。

委員長 山下貴司

下田知事長。

政府参考人 下田知事長

申し訳ありません。

現在、今この時点で手元に確認できるものはございませんので、また改めてご報告いただきたい。

質疑者 有田芳生

時間ですので、また機会あれば質問します。

あるんですから。

以上です。

委員長 山下貴司

次に長妻昭君。

質疑者 長妻昭

長妻昭でございます。

今日は連合審査ということでよろしくお願いをいたします。

昨日、自衛隊の訓練中に事故があったとの報道に接しました。

命を失った隊員の方々の御冥福を心からお祈りを申し上げます。

政府におかれましては原因究明と再発防止策、これをしっかり講じていただきたいとお願い申し上げます。

そして本日は国家情報会議設置法案審議であります。

これまで日本のインテリジェンスについては、「上がらない、回らない、漏れる」ということが言われておりました。

そして情報共有もあまりされないということについて、今後は上向き、下向き、横向きの情報共有が必要だと、これもずっと言われておりました。

上向きというのは政策部門にちゃんと挙げる。

下向きというのは同じ部署の中の共有や部隊内、在外公館の共有。

横向きというのは関係省庁や諸外交通の共有。

こういうことが非常に弱かったわけですね。

情報収集能力、分析はもとより。

今回法律が出てまいりました。

私は一定の評価をしております。

ただ、あまりに私は政府答弁を聞いておりますと、副作用について無頓着なんですね。

薬には副作用があるんです。

法律にも副作用がある。

だからこそ国会のチェック、あるいは第三者機関のチェック、内部統制、これ必要なんですよ。

それぞれ3つともないんですね、今回。

だからこれについて人権侵害、あるいはインテリジェンスの政治利用というようなことが大変心配されるということで、今日もこれに関連して質疑をしていきたいというふうに思います。

まず茂木大臣と質疑をしていきたいと思うんですが、10ページ目配付資料を見ていただくと、国会図書館に作っていただいた最新はこの資料しかないということで、各国とのインテリジェンスコミュニティの比較なんですが、日本は予算が大変脆弱である。

これは私、議員になる前から思っていた疑問は、なぜ日本はインテリジェンス能力向上に予算を使わないんだろうかと、なぜこんなに弱いのかという疑問がありました。

議員になってからいろいろな方の御意見を聞いたり、有識者あるいは政府中枢の方々と意見交換をした、あるいは外務省の方が書いた本とか資料、あるいはインテリジェンスの提言なども読み込みまして、私なりに感じましたのは、今まで日本がインテリジェンスについて軽視をしてきたのは、アメリカとの足並みが乱れるというこういう懸念があったと。

私は一言で言うとこれが大きいと思うんですね。

というのは、実質的に日本が独自に情報を収集するとアメリカと意思決定がずれてしまう。

足並みが乱れる危険性がある。

だから情報はアメリカからもらうということにすれば、アメリカが意思決定するその中身と異なることはないというようなことで、非常にインテリジェンスの能力向上というのが意図的にというか抑制をされてきたと。

こういうことがあると思うんです。

これについて今回、我が国のインテリジェンス能力を強化するということを本気でやるとすると、そしてインテリジェンス部門、インテル部門の皆さんが本気でこの職務に意気を感じてさらに邁進をしていただくためには、日本がアメリカと違う情報が入手されたときに、アメリカと違う政策判断もきちっとするんだと、こういう覚悟を政治の側が示さないとインテル部門が本当に機能しないと思うんですが、茂木大臣いかがでしょう。

答弁者 茂木外務大臣

茂木外務大臣、これまで日本としてインテリジェンス機能とアメリカとの関係があるからあえてそれを強化してこなかったということはなかったと考えておりますが、今、国際情勢も刻々と変化をすると。

そしてそういった情勢が日本の平和であったりとか、また国民生活の安定、さらには経済的な反映にもつながる。

さまざまなことを考えたときに、インテリジェンス機能というものは強化する必要がある。

このように考えております。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

茂木大臣、認識というか現状を把握してほしいんですね。

なぜ日本のインテリジェンス能力がなかなか各国に比べてずっと見劣りしていたのかという根本理由。

私が申し上げたことにも感度よく反応していただきたいし、そういう現状を把握していただきたいんですね。

例えばアメリカがイラクに大量破壊兵器があると、インテリジェンス部門から情報が上がってきた。

いろいろな忖度があったんでしょう。

これは間違っていた。

仮にそのときに日本のインテリジェンス部門がイラクに大量破壊兵器がないという情報を上に上げたときに、おそらく私は日本政府、当時の政権はアメリカと違う判断ができなかったんじゃないか。

そういう情報が上がっても宝の持ち腐れになったんじゃないか。

こういう懸念もあります。

今回イランについて、アメリカが今戦争しておりますけれども、これについても国際法上違反なのかどうか。

ここでお伺いしても、「いや、それは情報がないので答えられない」とこういうことになっておりますが、もしインテリジェンス部門が我が国の情報を詳細に分析をして、やはりこれは予防的先制攻撃ではないと、国際法に違反していると、こういうような情報を挙げたときに、果たして日本が、我が国がきちっとアメリカに対して物を申せるかどうか。

もちろん政治的な判断というのは途中で入るのは、私はあると否定はしておりませんけれども。

ですからこういう覚悟なんですよ。

つまりアメリカと違う情報が上がってきても、きちっとそれに政治が応えていくと。

こういう覚悟を政治の側が示さないと、私はインテル部門は機能しないと思うんですが、官房長官、ぜひその覚悟、姿勢についてここで明確に答弁していただきたいんです。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

まず本法案ですが、これはあくまで政府におけるインテリジェンスの司令塔機能を強化しようとするものであり、いわゆる組織法であります。

そういった対外関係の基本的な在り方を変更するような趣旨のものではないということをまず冒頭に申し上げておきながら、そのインテリジェンスの分野においては各国それぞれの能力を踏まえ、国際的に協力していくことが一般的でございます。

本法案はそうした協力をより実効的なものとすることに資する、そのように考えております。

いずれにしても、我が国の安全保障において日米同盟が基軸である点には変わりありませんが、日本のインテリジェンスの司令塔機能が強化されることで、米国との関係、インテリジェンス部門の関係もより強化されるものとそのように考えております。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

そんな甘い答弁じゃ駄目だと思うんですよ。

アメリカとも政策判断が異なるということが起こると思いますよ。

きちっとした情報を独自に集めれば。

それも臆さないでそういう判断をするんだと、時と場合によっては。

そういう姿勢を示さないとインテル部門が萎縮しますよ。

アメリカと違う情報を持ってくると上から怒られると、判断しない。

どうせそういうことが無視されるということになるとですね。

これまでそうだったんです。

ですからこれについてぜひ認識をもうちょっと深く持っていただきたいということを強く私は申し上げます。

そしてインテリジェンス部門が、極めて重要なのが武器輸出についても重要だと思います。

どういうふうにそれが使われるのか、これを明確に把握して、そして輸出の可否を判断するということになると思います。

昨日閣議決定があって輸出三原則を大幅に緩和したということになりましたけれども、これは官房長官にお伺いしますが、これは違法な戦争に我が国の武器が使われるということは想定していませんね。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

防衛装備移転の可否については、これは個別のケースに応じて審査することになるために一概にお答えすることは困難でありますが、その上で、例えば同盟国であり、対日防衛義務を負う米国がですね、米国の先つながりで申し上げますと、武力紛争の一環として現に戦闘が行われていると判断される国になったものの、インド太平洋地域における米軍の体制を維持するために、我が国の装備品を必要としているようなケース。

例えばこれが我が国の安全が脅かされるというようなケースが、これは想定されるというところであります。

いずれにしても具体的な装備品の性質なども踏まえて、個別のケースに応じて移転の必要性について、これは厳格に審査し、移転の可否を判断するということになります。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

明確に御答弁いただきたいんですが、違法な戦争、つまり国際法に反する戦争に我が国の武器が使われるということは想定していない。

これでよろしいんですね。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

武力紛争の一環として現に戦闘が行われる。

違法な戦争。

違法な戦争にはそれは移転されないということは申し上げておきます。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

そうすると違法な戦争には移転されないということです。

これ輸出するときに確認するというふうに思います。

そして昨日の閣議決定では、管理状況モニタリングというのも盛り込まれました。

つまり輸出先で適正に管理運用されているか、違法な戦争に使われていないかどうか、使われる懸念があれば、それは警告を出すんでしょう。

このモニタリングは国会にきちっと報告いただけますね。

答弁者 小泉進次郎

小泉防衛大臣。

モニタリングにつきましては、詳細は今後検討を進めることになりますが、自衛隊法上の武器の管理状況、そして保全の措置、紛失した場合の対応要領等を相手国に確認することとしており、こういった情報が円滑に得られるように、相手国との関係を緊密にしてまいります。

いずれにしましても、国会の質疑と、またこうやってやりとりをさせていただいておりますけれども、しっかりと説明を求められた場合に、丁寧に御説明をさせていただきます。

委員長 山下貴司

山下貴司君。

質疑者 長妻昭

長妻昭(中道改革連合・無所属):官房長官にお尋ねしますけれども、この例の特段の事情ですね。

武力紛争の一環として現に戦闘が行われていると判断される国。

これ、今アメリカはイランと戦争しておりますけれども、これはアメリカは現に戦闘が行われていると判断される国に入るんでしょうか、入らないんでしょうか。

答弁者 木原稔

木原稔(内閣官房長官):米国に関してですが、どのような状況が武力紛争の一環としての戦闘に該当するかというのは、これも個別具体的に判断されることになるため、一概にはお答えすることは困難ですが、その上で政府としては、現在米国政府において、武力紛争の一環として現に戦闘が行われているとは認識しておりません。

質疑者 長妻昭

長妻昭:ちょっと違和感のある答弁ですが、政府はそういうことなんでしょう。

つまり私の理解では、アメリカ国内では戦闘がないわけですもんね。

イランという遠い場所でやっているんで、ここには当てはまらない。

原則不可ではないと。

ちょっと大丈夫かどうか。

国会への事前の通知もないんですね。

これは散々やりましたけれども。

こういうことについても引き続き私たちは求めていきたいというふうに思います。

そして政治との距離、インテル部門と政策部門の距離、重要です。

特に自衛隊は情報本部を持っておりますので、政治との距離が重要だと。

そしてこの自民党の大会、党大会に自衛隊の方が参加されたという案件についても質問しますけれども、防衛省から13ページ、14ページの資料をいただきました。

これ、小泉大臣、説明いただけますでしょうか。

委員長 山下貴司

委員長。

山下貴司君。

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎(防衛大臣):事前の問いで、この13ページ、14ページを説明しろという問いはなかったんですが、これは読み上げればいいですか。

このことを踏まえての問いが来ると私聞いてたんですけど。

簡略に。

はい。

ここに、13ページから説明させていただきます。

ここにあるとおり、部外音楽活動申請書というものでありまして、これに対して当該隊員が部内に対して、このような活動申請を行うときに活用する書面と。

ということが見ていただければわかると思います。

この1つ目の項目につきましても、どのような内容かというものがあって、この度は演奏というところに丸をつけ、区分ということでいえば、これは依頼に応じた音楽活動をということで丸をされております。

そして依頼者、そしてまた行事、これが党大会ということになります。

その上で報酬等の有無、これはないと。

こういった形のものを提出をしまして、そして14ページ、これも私から説明をすればよろしいですか。

これについては、自民党大会における陸自音楽隊員の派遣について、これ市ヶ谷内で誰に報告が入ったのかがわかる一覧表というのは、これは長妻先生の御依頼に応じて、我々の方で作成をさせていただいたということだと承知をしております。

まさにここに整理をさせていただきましたとおり、陸幕広報室の担当者は、陸上幕僚幹部人事教育部人事教育計画課副務室の担当者に紹介をしました。

そして陸幕副務室の担当者は内局の副務管理官室の担当者に紹介をしております。

そして陸幕の副務室の担当者は内局副務管理官次の担当者からの法的には問題ないとの回答を踏まえ、陸幕広報室の担当者に回答しております。

陸幕の広報室は陸幕副務室の担当者及び内局副務管理官次の担当者からの回答を踏まえ、陸上幕僚庁まで報告を上げていると。

これが長妻先生の御依頼に応じて作らせていただいた経緯一覧であります。

質疑者 長妻昭

長妻昭:これは私、一番初めの説明は自衛隊の方が個人的に参加をして制服を着るのは別にプライベートでもOKだと、こんなような説明を聞いておりましたが、今、ご説明いただいたのを聞くと、これも組織的にきちっと10段階、10人の方の目が通って、了解が出ているということでありまして、これ組織上、私は相当改善が必要なんではないかと。

同じようなことがまた起こりかねないというふうに思うんです。

小泉大臣はですね、幹部への報告や関係部署の情報共有について反省しているとおっしゃるんですが、これちゃんと情報共有しているわけですし、幹部にも上がっているわけで、ここをもう少し深掘りして変えないと、同じようなことが起こってしまうんではないか。

仮に小泉大臣に上がっていたとしても、小泉大臣は、SNSに過剰した自衛官と写った写真を投稿して、誇りに思うなどと書き込んでおられるんですね、直後に。

だからあんまり、後で大騒ぎになって、ハッと気づいたと、私は推察するんですが、そんなような意味でも、これ検証チームをつくって、そして事実関係を精査すると小泉大臣もおっしゃっておられます。

事実関係を精査する。

そして後日ですね、こういうような形で今後はですね、やっていく問題点はここにあるんだと。

これちょっとした問題じゃないんですよ。

政治との距離という意味では非常に大きな象徴的な問題なので、調査チームをつくって、そこで報告書をまとめて後日報告すると。

こういうことを検討いただけませんでしょうか。

答弁者 小泉進次郎

小泉防衛大臣、これは今先生の依頼に応じて作らせていただいた一覧表を見てもですね、やはり私を含む防衛省の方の幹部まで上がってこなかったこと、これが上がっていれば別の判断もあり得たという官房長官も答弁されておりますけれども、そういった思いの中で、やはり組織としてこの報告のあり方など見直さなければいけないことがあるという思いは、私は長妻先生と同じです。

その中で今後チームをつくるかどうかを含めてですね、やはり防衛省自衛隊約25万人の大きな組織です。

何かこれをやれば完全に問題が起きなくなるかと言われると、それは平素からのさまざまな教育や訓練、そういったものが極めて重要なことでもあると思います。

いずれにしても、国民の皆さんの自衛隊に対する信頼が揺らぐことのないよう、そして政治的中立を疑われることのない、そういった形にしていくように、何が適切かよく考えたいと思います。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

ぜひお願いしたいと思います。

政治とインテル部門の距離という意味では、公安調査庁も同様でございまして、公安調査庁の内部文書と言われる文書がございまして、こういうふうに書いてあるんですね。

「議員の最大関心事は、選挙及び地元情報であることは明らかである。

そこで共産党など、党庁特異分野に焦点を当てた地元選挙情報を作成し、説明に赴くことが、議員との関係を深めるのに効果的と考えられる」。

こういう議員の寄信を買うための活動みたいな話が出ているんですが、これは法務大臣から発言を求められております。

事前に資料をいただきました3ページであります。

お願いします。

答弁者 平口法務大臣

平口法務大臣、お答えいたします。

公安調査庁は特定の国会議員に対しまして、地元選挙情勢を調査し、情報を提供することは行っておらず、今後についてもそのような方針はないと承知しております。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

これで公安調査庁の現場の方の、ある意味では余計な仕事に開放されると思います。

本業に専念できると思いますので、今の大臣の答弁は、公安調査庁においては大変重みのある答弁だったというふうに思います。

そして防衛省にお伺いします。

情報保全体についてでありますけれども、これはかつてイラクに自衛隊を派遣されたことがあるわけですが、それに反対するデモに参加したAさんの本名、職業、職場訪問もして調査をしたということで、裁判所が、これは問題ありということで、10万円の賠償を命じて、その方に10万円をお支払いしたという案件がありました。

プライバシー侵害と認められたわけですけれども、この方の記録というのは削除されましたか?

答弁者 小泉進次郎

小泉防衛大臣、本件訴訟で提示された文書については、防衛省として対外的に明らかにしたものではないことから、情報保全体が本件文書を作成したか否かも含め、国として認否できないという立場に変わりはなく、当該文書に記載されていた内容が事実であることを前提とした質問にお答えすることは、差し控えさせていただきたいと思います。

その上で申し上げれば、情報保全体が防衛省自衛隊の所掌事務、任務の範囲内において、関係法令に従い適切な方法で情報収集を行うべきことは当然であり、仮に関係法令に反する情報収集が行われるようなことがあれば、これを直ちに是正すべきこともまた当然であると考えております。

さらにその上で申し上げれば、これまでにイラク自衛隊派遣に対する反対動向等の行政文書開示請求の都度、該当文書の探索を行いましたが、そのような文書は存在しないことを確認しております。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

これ私ね、司法判断をも恐れぬ答弁ではないかと思うんですね。

つまり裁判所の確定判決で、しかも上告してないわけですよ。

勝てないということで。

で、10万円払え、プライバシー侵害だ、関係法令に違反したと。

これ日本の裁判所ですよ。

別になんかどっかのマスコミが言ってんじゃないでしょう。

裁判所というところの確定判決で、それは削除したかどうかも言えないし、そんなことやってないもんと。

これシビリアンコントロールなっているんですか、これ、文民統制。

司法ですよ。

これちょっと同じような案件で警察に聞きます。

警察もですね、かつて風力発電の反対運動をされた方、何でそういう人の情報を集めるのかも疑問なんですけれども、この情報を集めていたと。

なんか病歴まで集めているんですね。

何で病歴が必要なのか分かりませんが、住民4人の氏名、病歴、学歴、過去の市民運動への関与を調べていたんですが、これをまさに風力発電を作っている会社に提供しちゃったんですよ、その情報を警察が集めて。

ひどいことだと思いますが、それで裁判で負けたわけです。

これは情報を削除しましたね。

政府参考人 千代信

警察庁千代信警備局長。

令和6年9月13日の名古屋公裁で判決が示された訴訟についてお尋ねいただきました。

岐阜県警察におきましては、警備部内各課及び各警察署警備課において保有している電子的記録を含む文書の中から、判決において抹消が求められた原告の方々の個人情報が記載されているものを漏れなく特定した上で、岐阜県公安委員長立ち会いの下、シュレッダーによって裁断処分をしたとの報告を受けております。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

警察はちゃんと削除しているんですよ、これ。

当たり前ですよね。

日本国の裁判所ですよ。

警察は文民統制というのかわかりませんが、きちっと聞いている。

それよりも大きな力を持っている自衛隊。

いや、司法の言うことなんか知らないもんと。

司法はそういうふうに言っているけれども、あるかないかなんて言えるわけないだろうと。

消すか消さないかそんなの知らない。

10万円だけは裁判なんで払ってやってもいいと私には感じるんですね。

これちょっと考えていただかないと司法ですよ、裁判所の確定判決ですよ。

自民党もどう思われますかね。

これぜひ理事会で、内閣委員会の理事会で、ちょっと多分答弁変わらないと思うので、深刻な問題なので、ちょっと協議していただけませんかね、政府統一見解を。

ただいまの件につきましては、私から内閣委員長に申し伝えます。

質疑を続行してください。

次に、内調が今度国家情報局になるということでありますけれども、内調も一生懸命仕事をしていただいております。

ただ余計な仕事はしないように高市首相から答弁を引き出しましたので、先週高市首相の答弁、これを聞いていただいて本業に専念していただきたいと思いますが、1ページ目ですね。

内調の仕事の一端がわかる資料をいただきました。

外国の政府と情報のやり取りをする。

2番目としては人的情報源、ネタ元ですね、これを保護する。

あるいは衛星の活動、暗号の活動、暗号を保護していくなどなどあります。

今、内調が私はちょっと脆弱な組織になってしまっているという危機感を持っているんですが、今、内調のプロパー職員というのは、全職員の何分の1おられるんですか。

委員長 山下貴司

官房長官。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

現在、国際情勢とかAIに代表されるような情報技術の進展というものがインテリジェンス業務の専門性を急激に高めておりますので、これに対応できる専門人材としてプロパー職員、あるいは中途採用も含めて、その採用を拡大しなきゃいけない、高めていかなきゃいく方針でございます。

この春には、約20名の優秀な若者が採用される予定となっております。

今後、新組織の設置をきっかけとして、さらに関心が高まるものだと思っておりまして、さらに多様な人材が集まっていただけることを期待をしております。

来年度、すなわち来週の募集数は約30名程度と引き上げることを予定しております。

現在はプロパー職員、全職員の3分の1、3分の1程度ということになります。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

今聞かれたと思うんですね、議場の方々も。

つまり内調、今730名おられる。

先ほど有田さんの質問でも答えていただきましたけれども、そのうちの内調プロパーの方は3分の1しかいない。

昨日今日できた組織じゃないですよ。

もうプロパーの方、定年退職迎えた方もとっくにおられるわけで、3分の1で、あとはですね、一番多いのは警察庁からの出向者、25%、4人に1人。

もう警察の組織なんですよ、事実上。

で、幹部は警察が非常に多い。

だからやっぱり内調、今後、今度ですね、調査局、国家情報局ですね、失礼、国家情報局になるわけでありますので、これプロパーを増やしていただきたい。

今御答弁いただきました。

今年は一定の数プロパー採用されますけど、来年の夏さらに増強してプロパーを増やしていただきたい。

そしてもう一つ懸念点が11ページ、これ出していただきました。

11ページの資料でありますが、今指定職は審議官局長級以上は内調は何人おられて、出向元は何人ぐらいですか。

どこからの省庁か。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

一部これは併任者もおりますので、それを含んで内調の発令を受けている者で、指定職以上の者の人数は14名であり、今、出身省庁別に申し上げると警察庁6名、外務省4名、防衛省2名、文科省1名、そして民間1名であります。

民間出身の方を除いた13名については、いずれも総合職、相当の職員であります。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

この11ページの表は初めて出たと思うんですが、これ見ると幹部はキャリアなんですね。

内調のプロパーというのはキャリア採用というのはあるんですか。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

他の省庁では一般職として採用されたものが指定職のポストに登用された例はございます。

内閣情報調査室、または国家情報局においても、そうした登用を妨げる定めもありませんので、もしそれにふさわしい人材がいれば、まさに人物本位、適材適所の考えに基づき登用することが望まれます。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

今、内調のプロパー採用は、キャリアはないんですよね。

キャリア採用はないんです、プロパーの。

大臣。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

情報部門というのは人事の特性として、他の職種とは若干違うところがあるというふうに考えていまして、情報の収集や分析に関して優れたスキルを持っている人間というのは、それはキャリア・ノンキャリアがかかわらずいらっしゃっています。

優秀であれば、故に情報活動の現場から離れない方がいらっしゃり、また幹部になるためには、一般的にはどの役所もそうですけれども、組織管理をやってみたり、企画立案をやってみたり、そういったいろいろな業務に携わる必要がありまして、そういう機会にはなかなか情報を得られなかった、これまでは恵まれなかったケースがあるというふうに私は分析をしました。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

いや、全く私も同感なんですよ。

いろんな部署に異動するのももちろんいいんですけれども、ただ出向はいいと思います。

警察とか公安経験して、外事経験して、外務省とか防衛省、いいと思うんですけれども、やっぱりそういう特別な情報から離れない、分析収集から離れない、そういう職を作らないと、きちっとしたインテリジェンスの能力向上できないと私は思うので、全く大賛成なんで、ぜひ進めていただきたいというふうに思います。

そしてもう一つお願いはですね、プロパーは今キャリアは採用してないんですが、プロパーの方、内庁のプロパー採用に国家公務員上級職、総合職、このキャリアの採用というのもですね、ぜひ考えていただきたいと。

今年の夏は間に合わないんでしょうから、来年の夏からキャリア採用もプロパー、内庁、検討するというご答弁いただきたいと思うんですが。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

いずれもこの進歩をお認めいただいた後になりますけれども、国家情報局は内閣の立場から行う企画立案の事務や、また総合調整事務を担当することになるため、私も総合職採用のニーズはこれから高くなるんじゃないかなと私は思っております。

また情報業務の高度化とか専門化とかというそういうトレンドに鑑みても、総合職採用による高度な専門人材の確保を図ってもよいと私は今の時点考えています。

どちらを施行するかによって必要な人材のタイプというのは異なってくると思いますが、私としては総合職の採用は積極的に検討してよいと考えており、今委員は来年度採用分のことは難しいとおっしゃいましたが、確かに既に総合職の一部試験が終わっているので、そのもう時期を逸してしまったんですが、再来年の採用分からは開始できる、できないかということを、今、事務方に検討を命じたいと思います。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

この前向きな答弁ありがとうございます。

今年の10月1日か9月かわかりませんけれども、国家情報局できるわけですよね。

ぜひ、本当に意欲を持って仕事できる環境、スキルが蓄積する環境をつくっていただきたいというふうに思います。

そして最後に、インテリジェンスアカデミーについて質問をいたします。

私もこの必要性は痛感をしておりまして、やはりインテリジェンス・リテラシーを高める、そして省庁横断的な教育、研修などなど必要だと思いますけれども、このいわゆるインテリジェンス・アカデミー、インテル部門の増強ということ、スキルのアップということでありますが、これは法律が必要になるんですか。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

現在各省庁に教育訓練のための組織あるいは施設がある、現時点である中で、新たに整備するかどうかはまだこれから議論をしたいと思います。

これからまだ結論が得られている状況ではありませんが、その省庁をまたがるような委員のおっしゃるインテリジェンスアカデミー的な機能については、これは着実に強化を図っていきたいと思っています。

そのことが法律改正を必要になるかどうかというのは、これもまた組織のありようによって今後の検討の結果を待ちたいと、そのように思っております。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

質疑者 長妻昭

これは連立合意では令和9年末までにつくるとありますので、ぜひこれを守ってつくっていただきたいというふうに思います。

そして日本にはインテリジェンスの関係の大学、学部がない。

ほかの諸外国はありますけれども、こういう大学教育で専門的な学部などを設ける必要が、私は一定程度あると思うんですけれども、当然、今、政府のインテリジェンス教育の傾向としては、情報収集・分析を一生懸命する、そういうノウハウを。

国会の関与も今回の法律でもないし、第三者委員会、機関のチェックもないし、そういうところを強めて

西村明宏 (安全保障委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 西村明宏

国民の皆さん。

横田光弘 (日本維新の会) 13発言 ▶ 動画
質疑者 横田光弘

大臣に副作用がないように、そして力が発揮できる、そういうインテリジェンスの教育をするような大学をつくるという、これはどう思われますか。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

今、特に日本国内でインテリジェンスという言葉に大変関心が寄せられているように思います。

昨今の国際情勢であったり、あるいは行政機構に関する研究に基づき、インテリジェンスに関する内容の講座を提供しているそういった大学も最近でき始めたということも承知をしております。

今回、国家情報会議という組織が立ち上がった暁には、おそらく大きくメディア等でも報道され、その結果として今の学生の間にでもインテリジェンスに対する関心が高まるのではないかなと予想し、期待をしております。

従いまして、大学等とも今後連携をして、情報活動への理解が深まるような機会を設けるとともに、結果として優秀な人材の確保にもつながっていくのではないかなと思っております。

委員長 山下貴司

長妻昭君。

これで終わります。

ありがとうございました。

次に横田光弘君。

横田光弘君。

質疑者 横田光弘

日本維新の会の横田光弘でございます。

どうぞよろしくお願いいたします。

まずは昨日の自衛隊の事故によって亡くなった方々の御冥福を心よりお祈り申し上げたいというふうに思います。

原因究明を早急にやっていただきたいというふうに思っております。

今回私の質問は情報戦とインテリジェンス、そしてもう一つは国家情報会議とMI5というテーマでお伺いしたいというふうに思っております。

この法案については自民党と日本維新の会の連立合意に従って提出されているということでありますから、この審議は非常に大切だというふうに私たちも思っております。

現在、この厳しい国際環境の中で、国際情勢の中で情報というのは当然のことながら非常に重要なわけですよね。

スパイ活動に限らず、現代はこのSNSとかサイバー空間とか、それからそういうものを含めたあらゆる情報をめぐって情報戦が繰り広げられているということです。

その目的は、自国に有利な情報環境を構築をして、そして相手の意思決定や行動に影響を与えるためと、こういうふうに言われております。

そのまたさらに現在の特徴のものとしてプロパガンダ、宣伝ですよね。

それからフェイクニュース、こんなのもある。

さらにはSNSによる世論操作と認知戦とこういうようなことがあって、これまでの形態とは全く違うようなものが出現をしているということであります。

それから例えば台湾問題に口を出すと痛い目に遭うぞ、みたいな恐怖や不安を煽る心理戦も行われている。

これもまた情報戦の一つであります。

情報戦といえば、古くは戦前ゾルゲ事件というのがありました。

リハルト・ゾルゲと尾崎ホツミ。

このソ連のスパイだったわけですけれども、こういうようなことから始まって、近年ではソ連に情報を流していた自衛隊の将官であった宮永コズロフ事件なんてのもありました。

それから外国勢力というのは国防情報を狙い、あの手この手使うわけですよね。

その中の一つが2007年のイージス艦機密情報漏洩事件というのがありました。

これはどういうものかというと、海上自衛隊の二等海曹が米国のイージスシステム、つまり対空戦闘システムの秘密資料を持ち出したという事件です。

これの関係で何人かいろいろ処分を受けたと聞いておりますけれども、この二等海曹の妻が中国人だったんですね。

中国人だから悪いというわけではないが、少なからず情報を持ち出した者に関与している。

そしてこの中国人妻は逮捕されているんですよね。

しかしこれは別にスパイ罪で逮捕されたわけでも何でもなくて、オーバーステイだったから出入国管理法違反と、こういうような形で検挙されている。

こういうことでスパイを防止することも重要だけれども、その法律もないし、情報戦は過激になっていて、しかも巧妙になっていて、心理戦とか認知戦で形には見えてこない。

非常に巧妙になってきましたけれども。

例えば外国人、特に中国人と結婚している自衛官に関する情報というのは防衛大臣、把握されているんでしょうか。

答弁者 小泉進次郎

小泉防衛大臣。

お答えさせていただきます。

防衛省では、自衛官の人事管理を適正に行うため、所要の届出書類の作成等を義務づけております。

その際、今、先生がお尋ねの件でありますが、戸籍謄本等の証明書類を添付させることとしており、配偶者の国籍につきましても把握をしております。

委員長 山下貴司

横田光弘君。

質疑者 横田光弘

非常に的確だというふうに思います。

最近の情報戦というのは、サイバー空間におけるプログラム、私も実はシステムエンジニアの端くれで一人なんですけれども、サイバー空間におけるプログラムとか、AIを使っていろいろやるんですよね。

外国勢力による企業情報の漏洩とかハッキングというのはもう日常茶飯事になっちゃった。

そしてこれ読売新聞にも出ておりましたけれども、SNS分析会社の調査では、この前の総選挙のしばらく前ですけれども、BOT、ロボットのBOTを用いたシステムを用いて、高市政権の批判を大量に送信する。

これは私もやり方なんとなくわかるんです。

たくさんのアカウントを用意する。

そしてプログラムでお互い連携するように、何かポストをすると、それに対していいねとか、それからリポストをしていく。

この繰り返しをやると、いわゆる空間にいっぱいの情報が、同じ情報があふれるという仕組みです。

このアカウントの特徴と、それからポストの内容、日本語ですね。

これを見ていると、どうやら中国系だというのがわかるわけです。

ちなみに私の同僚に関平さん、参議院議員いますけれども、関平さんと一緒に写真を撮ったものをXでポストであげたら、5万とこのタイプのコメントが私のところに押し寄せてきたという事実もあります。

こういう状況の中で、せっかくこの国家情報会議ですから、積極的にこのサイバー空間の情報把握を行おうとする意思があるのかどうかを官房長官に聞きます。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

御指摘の外国によるサイバー空間における影響工作でありますが、これは我が国にとっても安全保障上の脅威であり、先ほどお触れになったように、選挙の公正とか、あるいは自由な報道と、そういった民主主義の根幹を脅かすもので、その対策は急務であると考えています。

これに対応するために、現在内閣官房副長官の調整の下で関係省庁が協力し、情報収集分析の充実、情報流通プラットフォーム対処法の運用の徹底、正確な情報発信の強化、各種リテラシー施策の向上などの対策に一体となって取り組んでいるところです。

それから先の衆議院議員総選挙がございましたが、その際にはさらにその体制を強化いたしまして、分析との取組を行いました。

その結果、外国の者と疑われる不審アカウントが、選挙に関する不審な内容を投稿している動向を一定数把握できましたので、プラットフォーム事業者に情報提供を行いました。

今後、国家情報会議の設置によって、政府全体の情報活動を俯瞰するという立場から、総合調整を行うことが可能となりますので、サイバー空間における影響工作についても情報の収集、集約、分析が強化をされ、効果的な対策がさらに講じられるように努めてまいりたいと考えております。

委員長 山下貴司

横田光弘君。

質疑者 横田光弘

ぜひそれはお願いしたいと思います。

それだけ非常にいろいろなあの手この手、AI使って分からないようにするなんていうのはお茶の子さいさいと。

こういうことですから、ぜひやっていただきたいと思います。

それでさらに、この情報の把握が重要だということのもう一つの例があります。

これは3月11日に我が党の安倍塚佐議員が予算委員会で質問したことなんですけれども、アリペイとかWeChatペイなんかの中国系スマートフォン決済、この問題なんですね。

もちろんこれ自体は違法でも何でもありません。

適切な行為ですけれども、少なくともこの問題は何かというと、日本円を介さないで決済が完結している。

それからつまりは日本の金融インフラ、銀行とかの金融インフラを一切通さないで完結できる。

このことによって日本の経済圏の外側に出ちゃうわけですよね。

いわゆる商行為をやっているけれども。

そしてこれによって当局は一体じゃあいくら使ったのか、どのくらいの取引があったのかということを把握できないでいるわけです。

そうすると当然のことながら課税もできないわけですし、いわゆるこういうような形で売上が伸びているんだろうなと、いわゆるお金の流れがこうなんだろうなということも把握できない、こういう状況になります。

やはりこういった情報を把握できていないということは非常に大きな問題なんです。

同様な問題、これは私、非常に前から思っていたんですけれども、地下銀行というのがあります。

シャドーバンキングと言うのでしょうか。

地下銀行ですね。

これは何かというと、要するに違法で為替取引とか銀行の送金をやると、こういう行為ですけれども、最近この晴海フラッグってありますよね。

オリンピック村、これが終わった後にマンションとして売ったこういうようなもの。

これを中国人の方々が大量に多くの部屋を購入されている。

そこで違法民泊が行われている。

これで騒音の問題や、今度は利用者のごみ捨ての問題とかというものが出てくるわけです。

こういう流れの中で、やはりじゃあそれだけの、これ多分億単位の価格すると思うんですが、どうやってこれを購入したのか、こういう問題も前から出ているわけです。

ひょっとしたらこの地下銀行が活用されているのではないかと。

もちろん合法的に、例えば香港に会社を立てたところから送金してとか、日本の知り合いに代わりに買ってもらうとか、それから日本は100万円まで現金は入れられますから、それを何回も繰り返してそれで積み立てて買うとか、まあいうこともあるんでしょうけれども、少なくともまずこういうような把握をしているのかどうか、お金の流れの把握をしているのかどうかを財務省に確認したところ、していないということなんです。

できていないということなんですね。

政府はやはりこれらの問題に対してちゃんと認識しているのかどうか、そこら辺を把握しようとしているのかをちょっと官房長官にお伺いしたいと思います。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

まず海外系のスマートフォン決済について、これはもう一般論として申し上げなければいけませんが、取引の当事者がともに国外の金融機関に口座を有するなど、国外において資金移動が全て完結する場合があると考えられますので、そのような場合には、資金決済法における登録義務であったり、監督権限を実際に及ぼすことは困難であります。

そういう状況です。

また、いわゆる地下銀行が行う違法な送金の実態について、こちらも金融当局として把握することが難しい実情となっていると、そのように承知しております。

委員長 山下貴司

横田光弘君

質疑者 横田光弘

そうなんですよね。

例えばアメリカなんかは金融をしたりします。

いろいろな問題があると。

それ以上に効果を上げているのが資産の凍結なんですよね。

この資産の凍結等は、やはりするためには当然情報として把握してなきゃいけないわけです。

不動産規制、つまり中国人がいっぱいマンションを買っちゃうからどんどん価格が上がっていく、そういう規制をする前に、まず資金の流れをちゃんと把握することが重要なんじゃないかと私は思うんですよね。

さらには暗号資産、暗号資産のものでもいろいろな形で、それこそマネーロンダリングまがいのことができてしまうわけですから、やはり国家の安全保障、日本の経済のことを考えれば、この情報を的確につかんでおくということは、やはり政府にとって非常に重要なことだと私は思います。

ぜひともこの情報戦とインテリジェンス、この機能をここの部分をよく精査しながら、インテリジェンスの機能を整えていただきたいというふうに思います。

最後に国家情報局とMI5、なんでこれを質問したかというと、要するになかなか個別の質問では、国家情報局の詳細というか機能があまりわかりづらいという面があります。

だからMI5と比較してみました。

ちょっと省略をしますけれども、このインテリジェンスサイクルを

橋本幹彦 (国民民主党・無所属クラブ) 21発言 ▶ 動画
質疑者 横田光弘

形成する中で、やはり国家情報局の役割というのは国家安全保障局と並んで非常に重要なわけですが、その言ってみれば類似性をMI5と比べたときにいろいろ見てみました。

そしたらイギリスには合同情報委員会というのがあって、各省庁の情報を集約して分析するこういうものがあるんですけれども、MI5はむしろ実行機関であるということから考えれば、こっちの方に似ているんじゃないかというふうに思いますけれども、ぜひともこの方向で合っているのかどうなるか、官房長官にお伺いしたいというふうに思います。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官、御指摘の英国の機関は通称MI5、セキュリティサービスというのが正式名称だと思いますが、国内関連情報の収集を担当する情報機関であり、というふうに考えております。

委員長 山下貴司

横田光弘君、ありがとうございました。

ぜひ頑張っていただきたいと思います。

終了いたします。

次に橋本幹彦君。

質疑者 橋本幹彦

国民民主党の橋本幹彦でございます。

私は国民の安全、国の安全を守るためには、インテリジェンス機能は大変重要だと思っております。

そのために、昨年11月、国民民主党はインテリジェンス法案を提出しました。

その際、留意したのは、国民の自由と人権の尊重、国家の存立、主権の擁護、そしてインテリジェンスの最前線に立つ関係者の保護、この3つがバランスよく体制が整備されることが重要であると訴えてきたわけであります。

今審議されている国家情報会議設置法案は、その観点から言うと大変バランスの悪い法案であると思っております。

まず立法事実の点を確認させていただきたいと思います。

立法事実と聞きますと、我が国を取り巻く複雑な安全保障環境を懸念という、いつものお決まりの文句が来ると思いますけれども、そういうところではなくて、例えば、令和3年7月まで国家安全保障局長を務められた北村茂さんが、内閣情報調査室の改編・拡充強化ということをかねてから提言してきました。

例えば北村氏が国家安全保障局長を退いてから2ヶ月後に、令和3年9月に「情報と国家、憲政史上最長の政権を支えたインテリジェンスの原点」と題した著作を上梓しております。

この著書において、まさに内閣情報調査室の局への格上げ、情報のアクセス権の付与、あるいは内閣情報会議の閣僚級への格上げなどが具体的に提言されているわけであります。

今から5年前であります。

まさに今審議している国家情報会議設置法の内容ではないかと私は思いますけれども、本法の立法事実を確認するにあたって、政府の要職も占めた、もう経験された北村氏の指摘というのは大変参考になるとお考えしますが、官房長官、御認識いかがでしょうか。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官、私も北村氏と一緒に仕事をしていた総理大臣補佐官の安全保障担当でありましたときには仕事をしましたし、退官後の著作についても、私も拝読をさせていただきました。

その上で、各インテリジェンス関係機関がそれぞれの所掌事務の範囲内での情報の収集をこれまでは行っております。

その上で、内閣情報調査室はその取りまとめ役としてできる限りの省庁間調整を行い、内閣としての情報収集分析を行ってきたところであります。

他方で、こうした各省庁の取りまとめ役としての機能に関しては、政府全体としての情報集約や総合分析が十分ではないのではないか、あるいは各省庁から総理や官邸に対して提供される情報に重複があるのではないか、そういった指摘もあると認識をいたしました。

現在の内調は各省庁を取りまとめたり、あるいは調整したりする機能が弱いために、各省庁を総合調整し、情報活動の優先順位付けであったり、整合性を確保する制度的担保が必要だと考えました。

また、今後、内外の諸情勢がより厳しく複雑なものとなっていく中で、国家にとってインテリジェンスの役割も重要となっていくため、より一層質の高い情報を中枢組織に集中して、総合分析を行っていく必要があると。

委員長 山下貴司

橋本幹彦君。

質疑者 橋本幹彦

ここでインテリジェンスコミュニティを形成する各省庁にお尋ねしたいんですが、各大臣にお尋ねしたいんですが、従前、現在の内閣情報調査室を通さずして情報を提供していることがあるのではないかというところが、今、官房長官が御説明いただいた立法事実を伺っても思うところでありますが、各省庁がなぜ内閣情報調査室を通さずして官邸に情報を提供してきたのか。

どういった情報をそのように扱ってきたのか。

そしてまたその理由は何か。

防衛大臣、外務大臣、そして法務大臣からお答えいただきたいと思います。

答弁者 小泉進次郎

小泉防衛大臣、はい、お答えさせていただきます。

厳しさと不確実性を増す安全保障環境において、平素から有事までのあらゆる段階においてシームレスに対応していくためには、個別の機関の情報収集、分析能力の強化が重要となるだけではなく、機関間の連携も必要不可欠であります。

こうした問題意識のもと、防衛省が収集分析した情報については、平素から内閣情報調査室に情報共有を行っています。

一方で、例えば北朝鮮から弾道ミサイルが発射された場合の第一報など、緊急性の高い情報や防衛政策や自衛隊の運用に関する案件の報告の前提として必要となる周辺国の軍事動向に関する情報などについては、防衛省から直接報告する場合もあります。

答弁者 茂木敏充

茂木外務大臣。

外務省が官邸に提供している情報の中には、例えば、外交交渉の進捗などといった外交政策上の判断であったりとか、決定に関する情報があります。

私もCPTPPだったり日米貿易交渉、さらには日英のEPA、さまざまな交渉もしてまいりました。

また外交上の交渉もしてまいりましたが、これは例えば外務省の中でも限られた人間で情報収集や共有をするという形でありまして、政策決定に直接関わる部門と、政策決定に関する情報を提供する部門とは、自ずとその役割に異なることから、外交政策上の判断であったりと決定に関する情報は、内閣情報調査室を経由せずに、協議をしているところであります。

答弁者 平口慶蔵

平口法務大臣。

公安調査庁でございますが、官邸が個別分野について直接説明を受けたいと考える場合や、情報に関しましては、適切に内閣情報調査室に共有しているところでございます。

委員長 山下貴司

橋本幹彦君。

質疑者 橋本幹彦

橋本幹彦:各大臣、ありがとうございました。

ご説明の中で政策立案の前提となる情報という話がありましたけれども、これはどちらかというとインテリジェンスに直接関わるものかどうかというところはいろいろ混じっているところだと思いますが、例えば緊急性の高い情報、こういったものは直接官邸に内閣情報調査室を通さずして提供されるものだと理解しました。

これは今回の国家情報会議設置されて、国家情報局が設置されても、変わらないのではないかと思いますけれども、木原官房長官いかがでしょうか。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官:今、各大臣から、それぞれの省庁でのインテル部門においての現状、報告がありましたが、現在においても、政策部門の情報関心、情報要求というのは、この内閣情報会議というのがありますから、そこを通じてインテリジェンス関係機関に伝達されるとともに、そのインテリジェンス関係機関が集約した情報が内庁において集約して分析をされ、その結果が政策部門に提供されるという、いわばインテリジェンスサイクルと言っていますが、これも一定程度は私は確立していると、現時点でも一定程度確立しているというふうに思っています。

その上で、この本法案は新たに国家情報会議がより高い権限から情報活動の重点等の基本方針をまず示して、そして国家情報局が当該方針の下で各インテリジェンス関係機関を総合調整することで、政府全体の情報活動のパフォーマンスというのが最大化、最適化されるとともに、この国家情報会議に対する資料提供であったり国家情報局の総合調整によって、各インテリジェンス関係機関が収集した情報がより多く集約、そして分析されることとなると思っています。

結果としてその政策部門、私たちにとってより多く、より質の高いインテリジェンスが提供されることから、このインテリジェンスサイクルというのは、そのサイクルがより多く回っていくということになると考えています。

また、実際の運用上も国家情報局は国家安全保障局をはじめとする政策部門と緊密に連携をし、例えば提供したインテリジェンスが政策部門のニーズに即した時期にかなったものであったかどうか、判断材料として客観的な正確なものであったか、これらを総じて政策判断に貢献するものであったかという、そういう観点で常にフィードバックを、今までにないようなフィードバックを受けながら、次なる情報活動をより良きものとしていきたい、そういう良いサイクルを私は期待しております。

委員長 山下貴司

橋本幹彦君。

質疑者 橋本幹彦

橋本幹彦:その良いサイクルをつくるその第一弾として国家情報会議、国家情報局をつくるというところはそのとおりなんだと思います。

その国家情報会議、国家情報局だけではですね、それは片手落ちの政策なのだと思います。

例えばですね、サイクル回す。

今、官房長官が述べられたところは、提供する側の体制であります。

サイクル回すには、やはり要求する側というところも大変重要であります。

そして要求する側は政治家であるわけですけれども、このインテリジェンスサイクルに対する現場との信頼関係といいますか、いいサイクルを回していこうという信頼醸成がなされないと思いますので、ぜひとも情報要求側のリテラシーを向上していくというところについて、これはもう法律でどうこうするという話では必ずしもないかもしれないですけれども、ぜひとも今後政策として盛り込んでいただきたいと思いますが、官房長官いかがでしょうか。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官:この法案によりまして政府における情報活動の方向づけであったり各省庁への総合調整が的確に行われるということは、我が国のインテリジェンスサイクルが充実するということにもつながるものでありますので、政策部門にはより多くより質の高いインテリジェンスの提供がなされると、従前、つまり現在に比べて、情報部門に対する情報関心、情報要求というのを、より的確に行うことが可能になってくるのではないかと考えています。

この情報要求が的確になされるためには、情報要求を受ける側の機能、すなわち国家情報局が、政策部門から情報要求を受け付けて、そして整理し、優先づけをする機能、これをしっかりと果たすことが重要であると考えており、国家情報局を所管することに私がなると思いますけれども、その期待される役割という、その運用というのをしっかりと監督していきたいと考えています。

委員長 山下貴司

橋本幹彦君。

質疑者 橋本幹彦

バランスが悪いと申し上げているのは、まさに今御説明いただいたようなところで、国家情報局さえつくればサイクルうまく回るのではないかと。

それ自体がある意味インテリジェンスという改革については不十分だと思います。

先ほど紹介させていただいた北村茂氏の『情報と国家』、これは大変資産に富む資料だと思います。

先ほど紹介した具体的な提言は、この『情報と国家』の第一章に書かれていますけれども、同時にその第一章には次のような記述もあります。

読み上げますけれども、「国家情報局について、民主的観点から国民を代表して、管理、監督し、国会に対して政治的責任を明確化するという意味において、国会議員の資格を有する担当大臣、または担当補佐官を設置することを検討すべきである」と。

今、木原官房長官、木原官房長官自らが国家情報会議に所掌されるのではないかというコメントもされましたけれども、官房長官の仕事はとても多岐にわたりますね。

やはりここは担当する、国会議員の資格を有する責任者というところを設けるべきだったと思います。

国家情報会議についてもですね、『情報と国家』に次のように書いてあります。

「情報活動の民主的統制という観点から、情報保全上の措置を施した上での国会への報告のあり方を検討すべきである」。

これは内閣を通じた民主的統制ではなくて、国会を通じた民主的統制の話をしているわけであります。

この国家情報局、国家情報会議の設置と同時に、このような施策もやるべきだと北村氏も指摘していたわけであります。

しかし、このことを高市総理もお尋ねしました。

民主的統制の枠組みを整備すべきではないかと問いましたら、「本法は行政内部のやり取りに関する規定の整備を図るものであって、国民の権利義務に直接関わるような権限の強化を内容とするものではないことから、国会の関与について新たな規定を設けることとはしておりません」という回答でありました。

本当にそれでいいんでしょうか。

私はこのインテリジェンスサイクルが、この国家情報会議、国家情報局の設置だけでうまく回るとは到底思えませんが、官房長官、例えば民主的統制、あるいは歴史的検証、いろいろインテリジェンスサイクルを的確に回していくための施策、たくさんあります。

なぜこういったものを本法案に盛り込まなかったのか、御説明いただけないでしょうか。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

今回の法案は組織法。

橋本君が国家情報会議を運営し、そして国家情報局によってより適切な事務運営がなされるものと、現時点ではそのように私は考えているところでございます。

委員長 山下貴司

橋本幹彦君。

質疑者 橋本幹彦

もし本当にそのように考えていらっしゃるんでしたら、大変認識が甘いと思うわけでありますね。

先ほど長妻議員からの質問も大変興味深く拝聴しておりました。

大変重要な指摘だったと思います。

今の内閣情報調査室が十分なインテリジェンス機関かと言われると、違うと思います。

それは安全保障以外の情報も収集しているわけであります。

各インテリジェンスコミュニティについてもそうです。

政治家の関心を買うために情報収集し、それを一部の政治家のために提供しているということは、実際行われていると私も感じます。

そのような今のインテリジェンスコミュニティの環境下で、国家情報局をつくります。

会議をつくります。

ここでいろいろな懸念が出てくるのは当然のことであります。

ぜひともその点認識をしていただいて、先ほど法務大臣の答弁は、そういった長妻議員の指摘に対して承知しておりませんということでありますけれども、そのような答弁で果たして国民の信頼を勝ち得ることができるんだろうかと。

国民の信頼があって初めてインテリジェンスサイクルというのが的確に回るわけであります。

ぜひ国民の信頼を勝ち得ていくためにも、インテリジェンスの政治化を防ぐため、政治に化ける政治家というところを防ぐために。

深作ヘスス (国民民主党・無所属クラブ) 23発言 ▶ 動画
質疑者 深作ヘスス

知らせるためにも、こういった政治的中立の施策も、国家情報会議設置に当たって盛り込んでいただければと思いますが、いかがでしょうか。

委員長 山下貴司

木原内閣官房長官。

答弁者 木原稔

国民の基本的人権の保護であったり、あるいは政治的中立性の確保の重要性は、当然認識をしているところであります。

この法案は行政機関相互の関係を立するものでありまして、国家情報会議にも国家情報局にも国民の権利義務に直接関わるような権限規定を設けるものではありませんので、現時点ではこの法案によってインテリジェンスの司令塔機能の強化という形で進めさせていただきたいと思っております。

委員長 山下貴司

橋本幹彦君。

質疑者 橋本幹彦

繰り返しですけれども、大変バランスの悪い法案だと思います。

これはあくまで第一弾だと思いますけれども、今後自民党の与党の中でもインテリジェンス改革というのを進めていくという話も聞きますけれども、ぜひこういった観点、バランスの良い観点、現場を守る、国民を守る、このことを中核に据えてインテリジェンス改革、真のインテリジェンス改革を進めていただきたいと願っております。

私からの質問は以上です。

委員長 山下貴司

次に深作ヘスス君。

質疑者 深作ヘスス

国民民主党・無所属クラブの深作ヘススです。

本日はご審査、質問の機会をいただきありがとうございます。

これまで各委員とのご質疑、答弁を聞いている中で、ある意味でここで共有をされているのは、やはりインテリジェンスに関するこの体制をどう強化をしていくのか、これについてはこの国会の中で論を待たない、この喫緊性については多くの委員が共有をしていることであると思います。

他方でそれをどうやって運用していくのか、その細かいところについてさまざま意見が上がってまいりましたが、私もこれからご質問する中で、ぜひ政府にもこういったさまざまな懸念に対してどうやってそれを盛り込んでいくのか、ぜひ前向きにご検討いただきたいということを申し上げまして、ご質問に入りたいと思います。

4月10日の答弁で、インテリジェンスの政治化、恣意的な歪曲を防いでいく。

その上で、国家公務員法の服務規定が有効に機能するというような答弁がありました。

重要な国政の運営に資する情報の収集調査に係る活動に関する重要事項を調査審議する機関という、この設置という本法案の目的に鑑みて、インテリジェンスの政治化、そして恣意的な歪曲を確実に防ぐために、この服務規定だけによるいわゆる正面説的な立ち位置からより一歩踏み込んだ、こういった虚偽の報告などができないような制度設計が必要なのではないかという問題意識を持っています。

それはこのインテリジェンスコミュニティというのは、これまで歴史的にもさまざまな失敗をどう乗り越えてくるか、この歴史の中で今の状況が国際社会の中でもあると理解をしています。

例えば米国がベトナムに本格的に介入をするきっかけとなったトンキン湾事件など、米国の安全保障当局者が意図的に情報を操作をして重大な政治決定を誤った方向に導いたことが後年明らかになっている、こういった事例も存在しているのは事実であります。

そこで官房長官にお尋ねをしたいと思います。

今回のこの趣旨に則り、その健全な運営を担保すること、そしてインテリジェンスの政治化、恣意的な歪曲を確実に防ぐその制度設計について、服務規定だけではなく、刑事罰の規定などを設けること、こういったことを行うことで、より実効的な方策をとるべきだと考えますが、現時点での政府の見解、そしてこれまでの答弁の中で服務規定があるというような御答弁がありましたが、これだけで十分であるとお考えになる場合は、その根拠についてもお示しをいただきたいと思います。

委員長 山下貴司

木原内閣官房長官。

答弁者 木原稔

御指摘のインテリジェンスの政治化でありますけれども、一般に何らかの政治的意図に基づいて、インテリジェンス機関が収集した情報の評価が客観性であったり中立性を欠くような事態を指すものとして、これは諸外国でも論じられているというふうに承知しています。

したがって本法案はインテリジェンスの司令塔機能を強化し、政府内のインテリジェンスサイクルをより充実させることを狙いとしておりますが、他方で情報部門と政策部門は相互に干渉しすぎないように活動することも重要であり、例えば政策部門への配慮により報告すべき情報が報告されないであるとか、あるいは逆に情報部門の意向で政策が歪められたりといったことがあってはならないということは、政府の情報機関が行う基本方針と定める機関であって、情報を政治的に利用したり、これまでも指摘があったように、例えば特定の党派的利益の実現を図ったりするものではないことは明らかなものと私は考えています。

また、国家情報会議を支える事務局である国家情報局で働く職員について申し上げれば、国家情報局長には国民全体の奉仕者として公共のために勤務しなければならない旨の規定した国家公務員法第96条1項が準用されます。

それ以外の職員については政治的行為をしてはならない旨を規定した同法第102条の規定をはじめとする各種服務規定が適用されます。

こういったことから国家情報局が特定の政治目的で活動を行ったり、恣意的に歪めたインテリジェンスを提供して、国民の安全や国益を損なうようなことを防止する。

これは制度的担保がなされていると考えているところです。

委員長 山下貴司

深作ヘスス君。

質疑者 深作ヘスス

ありがとうございます。

その上でも、さまざま例として挙げられているアメリカのインテリジェンスコミュニティのあり方であったり、いろいろと挙げられていますが、アメリカやオーストラリアなどにおいても、こういった虚偽の情報を挙げたりすること、これは刑事罰が問われることになっています。

それは嘘を挙げたから、これが刑事罰に問われるのではなく、国家の政策判断を誤らせたことに対して、そのような刑事罰というものが定められています。

もちろん、今官房長官がおっしゃられたように、現在想定をしている中で、この内閣、今の政府において、これは失敗をすることないように運営をしていく、または管理をしていく、設計をしていくということだと思っていますが、他方で、この方針はこれからずっと続いていくわけであります。

政府の形もいつか変わっていきます。

そこについていく意思決定者も変わっていきます。

どういった人がついても、どういった状況になっても、できる限り失敗がしにくい、できにくい状況を作っていくことが大変重要であると思っています。

今の政府がここで失敗をするのではないかというようなことを問うているのではなく、どういった状況下でも失敗がしにくい、しないということはなかなか言いにくいと思いますが、しにくい環境をつくっていく上で、よりここに防御線を引いていく、いわゆるフェイルセーフをどうかけていくかという視点で、この刑事罰などについて検討することは今後もないでしょうか。

改めてお伺いいたします。

委員長 山下貴司

木原内閣官房長官。

答弁者 木原稔

インテリジェンスの恣意的な歪曲を行うという事態、これはそもそもあってはならないし、なかなか想定はしがたいというふうに認識していますが、あえて申し上げれば、そのようなことがあれば、先ほど申し上げたような国家公務員法上の懲戒処分であったり、また内容によってはこれは刑事責任も問われる、問われ得ることとなると思います。

懲戒処分に関しては、国家公務員法第82条第1項は、この法律もしくは国家公務員倫理法、またはこれらの法律に基づく命令に違反した場合、職務上の義務に違反し、または職務を怠った場合、国民全体の奉仕者としてふさわしくない非行があった場合のいずれかに該当する場合に懲戒処分をすることができる旨規定しておりますし、また刑事責任については、例えば刑法第156条、または虚偽公文書作成に関し、公務員がその職務に関し、故意に公文書もしくは公務員が署名し、また押印した虚偽の文書等を作成したときには、1年以上10年以下の懲役刑に処するなど、厳しい規定がございますので、私は公務員はこういった規定に基づいて、的確に行動するものと考えております。

委員長 山下貴司

深作ヘスス君。

質疑者 深作ヘスス

ありがとうございます。

官房長官がおっしゃられたように、あってはならない事態だとは思いますが、過去の歴史がそういった状況を起こしてきたということも事実でありますので、できる限りこのフェイルセーフをしっかりと設けていくための制度のあり方についてもお考えをいただきたいと思います。

続きまして、今回の法案、インテリジェンスの特性上、非公開性、そしてこれまでも他の委員からも質疑がありましたが、民主的統制、これをどう両立をしていくのか、これが肝要であると考えます。

国会におけるこの非公開性、これについては憲法第57条に規定をされる秘密会というものがありますが、それ以外にも委員会の秘密会については国会法第52条2項による規定がありまして、委員会はその決議によって秘密会を開会することができるとなっています。

過去にはロッキード事件の証拠開示、テロ対策特措法の参考人招致などが秘密会の形式で行われたと承知をしています。

また、特定秘密保護法の運用を監視する情報監視審査会、これらは秘密会と同様の非公開形態で行われていますが、本法案において新設をされる国家情報会議において、公開できる範囲で政府の中長期的な情報活動の推進、方策を取りまとめた文書を作成し、公表することが検討されているというようなことは承知をしていますが、政府が行う情報活動の状況やその成果、脅威の評価などについて、国会から尋ねがあったときには、適時適切に対応するということがありましたが、他方で、本法案自体には、この監視、国会への報告に対する新たな規定は設けられていないと承知をしています。

もちろん、ことの性質に鑑みて、国会法52条第2項に基づく秘密会が開会をされるという前提になった場合、これらの報告、情報開示、これを進めていく可能性、これを推進する、促進をする可能性があるというふうに政府は考えておられるでしょうか。

これ、本会議や委員会の秘密会そのものは、国会で議論をされるべきだと思っています。

他方で、これまでも他の委員からもどうやって情報開示を求めていくかという議論がありましたが、それにはやはり国会側も努力をしていかなければいけない。

このことの精神に鑑み、どうやってこの情報漏洩を防ぎながら、そして時にそこに入っていく人間のセキュリティ・クリアランスをどうするのか、こういった協力の中で、この民主的統制を担保していくべきだと考えますが、この秘密会が開会をされた場合に、こういったことを推進をしていく可能性、これについては官房長官、どのようにお考えでしょうか。

委員長 山下貴司

木原内閣官房長官。

答弁者 木原稔

この法案ですが、基本的には組織法であります。

そして国家情報局による総合調整の対象となる各省庁の事務は、これはそれぞれの就任の大臣により分担管理されており、各大臣の監督の下、これまでと全く同じ所掌事務や権限に基づいて、情報活動を適切に行うものでありますので、本法案はこのことには何ら変更を加えるものではまずないということです。

加えて本法案は、従来の役人を中心とした会議体から閣僚級の国家情報会議を設置し、この会議が各省庁の情報活動の基本方針を定めることなどを内容とするものでありますので、民主的統制の強化に私は資するものだと考えています。

その上で、今委員がおっしゃったように国家による関心のあるようによって政府として私が御意見を申し上げる立場にはもとよりありませんけれども、お尋ねですからあえて申し上げれば、政府の情報活動に対する国会による関心の仕組みを検討していただく際には、特に情報活動の実効性というのが損なわれないよう配慮した仕組みが求められるのではないかなと考えています。

協力者から情報をいただくことがあります。

その協力者から情報を入手する場合について申し上げると、政府外に情報が行き渡ってしまうということを恐れて、政府の情報活動にご協力いただけなくなる。

そのことで、情報活動の質とか量が低下をし、ひいては必要な情報を政策部門に提供できなくなるといった影響が生じるという可能性もあるんじゃないかなと思っています。

このため、政府の情報活動に対する国会による関心を検討する際には、我が国の行政書式や制度、情報活動に必要となる権限や手法に係る整合性に加えて、今、私が一つ事例申し上げたような、情報活動の実効性を損なわないかといった、そのバランスですね。

こういったことを丁寧に検討する必要があると考えております。

委員長 山下貴司

深作ヘスス君。

質疑者 深作ヘスス

ありがとうございます。

官房長官がおっしゃられたように、こういった協力者などの安全性を確保したりするためにも、国会として何ができるのか、情報開示を求めていくのであれば、こういった努力は双方で行っていく中で、やはり政治家がどのように責任を持っていくのか、守っていくのかという議論は、より国会でも行われていかなければいけないと考えています。

本日、各大臣にもお越しいただいておりますので、外務大臣、防衛大臣にもご質問をさせていただきます。

今回、この法案で司令塔強化がされることで、同盟国、同志国との間における情報共有の枠組み、運用、これが具体的にどのように高度化をされるのか、従来の二国間、多国間の情報共有の仕組みと比較をして、どのような改善が見込まれるのか、外交、防衛、それぞれの観点から、もう一点についてお伺いしたいと思います。

特に、機微の情報の共有については、情報の管理、保全体制の信頼性が決定的に重要でありますが、本法案の下で、我が国の情報保全体制をどのように強化をし、同盟国等からの信頼性をどのように向上させていくのか、人的セキュリティクリアランス、情報の取扱い、基準、監査、統制の仕組み、こういったことも含めて、具体的な制度的運用措置などについて教えております。

お答えください。

併せて、本法案が、我が国のインテリジェンスコミュニティ全体の対外信頼性、これにどのようなインパクトを与えると、両大臣がお考えなのか、その点についてもお答えをいただきたいと思います。

委員長 山下貴司

茂木外務大臣。

答弁者 茂木敏充

本法案に組み込まれた司令塔機能の強化と、これは委員のご指摘のように同盟国、同志国からは好意的に受け止められる取組でありまして、外国との情報協力をより進化させる制度改革であると考えております。

同盟国、同志国が期待するのは、質量ともに充実した情報プロダクトの提供を受けることでありまして、協力関係が深まるか否か。

これは国同士の利害の一致不一致というのもありますが、これは人と人とのやりとりもそうでありますけれども、国と国との関係においても、ギブ・アンド・テイク、こういう要素もあると考えております。

このため、優れた情報をこちらから提供すれば、同時に、もしくは結果的に優れた、もしくは日本が持っていない情報というものが提供を受けられる、このような関係にあると、こう考えているところであります。

また、情報共有に当たりましては、情報保全が厳格であることが大前提でありまして、例えば、A国からの情報の提供が、A国にとっては知られたくない。

B国に漏れてしまう。

こういうことがありますと、新しい情報が入ってこなくなる。

こういうことが十分懸念されるところでありまして、外務省においても、保有する秘密の保護、ここにつきまして、最近はサイバー空間、ここからの様々なアクセスであったりとか、こういう危険、これもあるわけでありまして、そういったものも含めて一層徹底をしていきたいと、こんなふうに考えております。

委員長 山下貴司

小泉進次郎防衛大臣。

答弁者 小泉進次郎

防衛省におきましては、我が国の防衛に必要な情報の収集分析の一環として、イギリス、オーストラリアといった国々を含め、諸外国と必要な情報協力を進めています。

こうした情報協力を円滑に進めるに当たっては、相互の厳格な情報保全体制の下で、情報管理を行うことが必要です。

そのため、政府としては、諸外国と情報保護協定の締結を行うとともに、防衛省においても、情報協力の基盤となる情報保全、サイバーセキュリティの強化を不断に行っています。

國場幸之助 (外務委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 國場幸之助

防衛省としては、国家情報会議及び国家情報局が設置された。

川裕一郎 (参政党) 19発言 ▶ 動画
質疑者 深作ヘスス

後も、政府全体のインテリジェンス機能の強化に貢献するとともに、引き続き、これらの取組を通じて、同盟国、同志国との情報協力を進化させていきたいと思います。

加えて、やはり、平素からの関係構築が極めて重要だと思います。

個人的な信頼関係をもとに、会談を通じて、また会談外でも、少人数、また2人で、さまざまな情報共有をするケースもだいぶ出てきております。

私は最近オーストラリアに行きましたけれども、オーストラリアから日本に来られている新たな大使シーラー大使は元国家情報庁長官経験者であります。

今の時代、もはや防衛においても安全保障においてもインテリジェンスの部分と緊密な連携というのは欠かせませんので、今後もしっかりとこの法案の審議が終えた後も、平素からの連携をしっかりと強力に進めていきたいと思います。

委員長 山下貴司

深作ヘスス君、御答弁ありがとうございました。

失敗をすることが起こり得るんだということをやはり念頭に入れながら、フェイルセーフな政府をつくっていく、その思いでこれを推進していただきたいと思います。

ありがとうございました。

次に川裕一郎君。

川裕一郎君。

質疑者 川裕一郎

参政党の川裕一郎です。

まず、昨日の自衛隊の事故に関して、お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。

しっかりと原因を究明をし、二度と同じことが起きないように対応に当たっていただきたいと思います。

もう一点、質問に入る前に、大臣にお話をしたいと思います。

能登半島地震、そして能登の豪雨災害、その時に対して発災の直後から自衛隊の皆さんには本当に長期にわたりご支援いただきました。

多くの命を救っていただき、また生活も守っていただきました。

石川県民の一人として心から感謝を申し上げます。

ただ復興はまだまだ道のりが長い、そのような状況であります。

能登の地域がしっかりと力強く前進できるその時まで、また政府のご支援を引き続きお願い申し上げ、質問に入らせていただきます。

よろしくお願い申し上げます。

これまで国家情報会議設置法案に関して、総理、官房長官はじめ多くの閣僚、官僚、参考人の皆様と議論を重ねてきました。

本日は連合審査会で質問の機会をいただきましたので、国保及び安全保障の観点から、小泉防衛大臣を中心に質問をさせていただきたいと思います。

まず、冒頭に申し上げたいのは、この法案が決してテクニカルな組織改変の話にとどまらないという点です。

国家の情報の流れをどこに集め、誰が握り、その価値観に基づいて判断するのか。

その設計の如何によっては、我が国の進路も国民の生活も大きく左右されます。

だからこそ、私たちは短期的な政治的利害を離れて、日本という国をどのような情報国家にしていくか、そういう長期のビジョンから議論をしなければならない、そういうふうに考えております。

まず、情報主権についてお伺いします。

暗号技術に至るまで、私たちの社会の基盤は海外企業、とりわけ同盟国企業に大きく依存をしております。

その上に成り立っている自衛隊の指揮、通信、情報システムも、少なからず海外製品や海外のクラウドに依存をしております。

この状況で本当に日本として情報主権は確立をされているのか。

まず大臣の率直な認識を伺いたいと思います。

今回の国家情報会議設置法案は、各省庁に分散している情報を集約をし、分析・強化を行い、政府全体として的確な意思決定を行うための仕組みだと説明をされています。

しかし、その前提となる元データ、基盤技術、クラウド環境自体が、海外のプラットフォームに大きく依存している限り、最終的な判断も相手の都合に左右されかねません。

そこでお聞きをします。

防衛省として情報主権とは何か。

どの状態をもって自立した情報主権が確立されたと言えるのか。

加えて現状の対外依存の程度を踏まえた上で、日本の情報主権は現在どの段階にあると認識をしているのか、防衛大臣の所見をお聞きします。

小泉防衛大臣。

答弁者 小泉防衛大臣

ありがとうございます。

今、先生から御指摘のありました情報主権についてお答えをさせていただきます。

防衛省としては、各種手段により入手した情報の分析結果に基づき、適切かつ迅速に政策決定や自衛隊の部隊運用を行うこととしているところ。

何より重要なことは、このような意思決定を支える情報の質を向上させることであると考えています。

その上で、アメリカ等の諸外国との協力は、情報分析の質を向上させるためには重要でありますが、防衛省としては、我が国としての情報能力を向上させることも非常に重要であると考えており、例えば、スタンドオフ防衛能力の運用に必要となる目標情報等を収集するために、国産衛星で構成される衛星コンステレーションを活用した画像情報等の取得を行うなどの取組を行っております。

委員長 山下貴司

川裕一郎君。

質疑者 川裕一郎

どの段階にあるかというのは具体的にはまだわからない状況ではありましたが、その上でもう一歩踏み込んでお伺いしたいのは、こうした問題意識を踏まえて、この法案が日本をどの方向へと導こうとしているかという。

設計思想の部分であります。

単なる現状の追認なのか、それとも対外移動を減らし、自立へと舵を切る第一歩なのか、その点を確認するために、木原官房長官と小泉防衛大臣、それぞれにお伺いをしたいと思います。

本法案に基づく国家情報会議は、対外情報について、受け身の受け皿強化なのか、第一歩なのか、どちらの性格が強いと考えているかを官房長官にお聞きをし、さらに日本が情報面で同盟国と対等な関係を目指す具体的なビジョンや達成目標があるのか、こちらは防衛大臣にお伺いします。

木原内閣官房長官。

答弁者 木原稔

まずはじめに申し上げておくべきことは、本法案成立後、閣僚級の国家情報会議を設置し、政府のインテリジェンスの司令塔機能を強化するものでありますが、今、委員の御質問にあったような、受け皿、受け身の受け皿強化なのか、自立に向けた第一歩なのかという、そのような二分法のような、単純化して捉えるというのは、なかなか答えるのは難しい問題だなというふうに思います。

この法案ですが、現在の複雑で、そして厳しい国際環境の下、我が国が直面する困難な課題に対処していくために進めなければいけない重要な基盤整備というべきものだと考えておりまして、いわばインテリジェンス改革、その機能強化のための第一歩、そのようなお答えをさせていただきたいと思います。

そのために国民の皆様の安全安心や国益を守り抜いていく。

そのためには対外情報機能の充実を含めて一つ一つのインテリジェンス施策の検討を着実に進め、実行に移せるものから移していくことが重要だと考えております。

いずれにしましても本法案以外のインテリジェンス施策については、その本法案が成立した後に様々な方々から御意見を賜りながら、丁寧に検討を進めていくべきだと考えております。

答弁者 小泉防衛大臣

小泉防衛大臣。

我が国周辺の安全保障環境が厳しさと不確実性を増す中で、日米同盟の抑止力、対処力の一層の強化を図るべく、アメリカとの間で緊密に連携していくことは重要だと考えています。

こうした認識のもと、情報分野においても、例えば、米軍無人機のMQ-9を含む日米の情報収集アセットが収集した情報を共同で分析するため、日米共同情報分析組織バイアックといいますが、このバイアックを運用するなど、同盟の情報能力の強化に努めてきているところです。

その上で、同盟関係にあるからこそ、日本自身が主体的に判断を行うための能力を着実に整備することが重要であり、そのためにも、我が国自身の情報収集分析能力を引き上げる努力を、不断に行っていく必要があります。

防衛省としては、こうした問題意識のもと、各種情報の能力強化を推進してまいります。

委員長 山下貴司

川裕一郎君。

質疑者 川裕一郎

はい。

官房長官、防衛大臣、どちらも同盟国との強化というお話がありました。

これは私も異論はありませんし、強化をしっかりとやっていくべきだと考えますが、ただ通信インフラの部分に関しては、ちょっと考え方が少し違ってくるのかなというふうに思います。

いくら立派な国家情報会議をつくっても、その土台となる通信インフラ、クラウド、半導体、AIの基盤などコアの技術が海外依存のままであれば、日本の情報主権は、根本から脆弱なままだと考えます。

とりわけ安全保障や機微情報を扱うシステムについては、日本の法律が及び、日本の責任で守りきれる国内のインフラを整備することが不可欠だと考えています。

データは第二の資源とも言われますが、その資源が常に海外のサーバーを経由し、海外企業の技術に依存しているようでは、本当の意味での情報主権国家とは言えません。

また、生成AIや大規模言語モデル、衛星コンステレーションなど、新しい技術基盤も急速に立ち上がりつつあります。

これらがすべて海外プラットフォームに握られてしまえば、日本の安全保障判断そのものが将来的にアルゴリズムとプラットフォームを握る他国に左右されるリスクがあります。

防衛省としても単に利用者として海外サービスを使うだけではなく、プレイヤーとして日本の基盤技術を育てる側に回らなければならないのではないでしょうか。

さらに申し上げれば、情報インフラの国産化、国内完結は安全保障の課題であると同時に、日本の産業と地方経済を再生させる絶好のチャンスでもあります。

国内クラウドセンター、半導体工場、量子AI研究拠点、光ファイバー、海底ケーブル網などへの投資は、地域に雇用と技術コミュニティを生み、地方から日本の安全保障を支える産業基盤にもなり得ます。

私は、こうした長期ビジョンを持ってこそ、情報主権の確立と国づくりが一体となると考えます。

そこでお伺いします。

安全保障上重要なデータやシステムについて、将来的にどの程度まで国内クラウド、国内半導体、国産AI基盤への移行を目指すのか。

国家情報会議の設置と併せて、こうした情報インフラの国産化、国内完結に向けた中長期の投資育成戦略を防衛省として政府全体に積極的に提供し、指導していくお考えがあるのかお聞きをします。

答弁者 小泉防衛大臣

小泉防衛大臣、先生と思いは全く同じです。

いかに国産のものを高めていけるか、その思いと方針でやっていきたいと思いますし、今、私のもとで防衛省はAIチームがありまして、AIチーム長を筆頭に、今後の防衛省の中での活用、そしてまた今、さまざまな軍事的な状況を世界で見ていましても、統合運用というものがいかにAIが活用されて迅速な意思決定につながっているか。

これは抜きには今後の安全保障の確立というものは考えられない時代に入っていると思っています。

その点でお答えさせていただくと、データとAIを駆使した戦い方に対応していくためには、剛性の高い通信ネットワークや大量の情報を蓄積処理可能なデータ基盤が不可欠だと考えています。

そしてここで取り扱う我が国の機微なデータの取り扱いについては、セキュリティ安全性のみならず、我が国のコントロールの下で運用を管理するという主権性をいかに確保していくことができるかというのが不可欠であります。

こうした考え方を前提に、高市政権で進めている日本成長戦略の検討の一環として、我が国の機微なデータのクラウドにおける取り扱いについて、内閣官房を中心に政府として検討を進めています。

また、戦略17分野の1つであるAI半導体分野においては、防衛は、幹事主導での開発、活用を積極的に進めるべき分野の1つとして、検討が行われているところです。

防衛省としても、防衛力の強化に取り組みつつ、防衛と経済の好循環を実現するため、引き続き政府全体の議論に積極的に貢献してまいりますし、AI関連のスタートアップや国内の企業に対しても、我々の明確な意思、コミットメントがしっかり伝わるような機会をこれからも創出したいと思っています。

防衛装備庁で先日はスタートアップとベンチャーキャピタル、合計で約100社集まっていただいて、我々のファストパス調達も含めた防衛面で門戸を開いていく、そういった思いや政策も説明させていただいて、こういったコミュニティの拡大もひいてはこのAI分野においても防衛省の活用というものが国産として進んでいく一助になればと思っております。

委員長 山下貴司

川裕一郎君。

質疑者 川裕一郎

危機意識を共有していただいているということで、少し安心をしましたし、検討という話がありましたけれども、ぜひとも形になるようにご尽力いただきたいというふうに思います。

関連して、サイバー、宇宙、電磁波領域にまたがる情報戦についてお尋ねをします。

現代の戦いは、サイバー攻撃、衛星妨害、電磁波妨害、SNSを通じた認知戦が組み合わされた総合戦であります。

平時と有事の境目が見えなくなり、気づいたときにはすでに情報戦で決着がついていたということすら起こり得ます。

そこで伺います。

国家情報会議の下で、防衛省、警察、内閣サイバー関連組織、外務省などの役割分担を整理することは必要ですが、それだけでは縦割りやセクショナリズムの固定化をしかねません。

そうならないよう、各機関がそれぞれの権限を維持しつつも、サイバー、宇宙、電磁波、認知に関する情報をどのように共有をし、総合的に分析をして、総理をはじめ、政治レベルにワンボイスで情報提供していくのか。

具体的な連携のあり方をお示しいただきたいと思います。

併せて、特にSNSを通じたフェイクニュースや世論操作への対応について、防衛省はどこまで関与をし、どこからは関与をしないのか、表現の自由との関係で線引きをどのように考えているのか、所見をお聞きをします。

答弁者 小泉防衛大臣

小泉防衛大臣。

大変重要な問題意識だと思っています。

現在、内閣情報調査室をはじめとするインテリジェンス関係省庁と緊密に連携し、日々各種情報の共有を行っていますが、本法案により国家情報会議が設置されれば、よりハイレベルな情報共有も含め、機関間の連携強化が進むことが期待されます。

その上でお尋ねの情報戦に関して申し上げると、国際社会においては、ご指摘のSNSを通じたフェイクニュースや、世論操作なども通じ、他国の世論や意思決定に影響を及ぼすとともに、自らに好都合な政治社会状況を作り出すことを企図とする情報戦に重点が置かれています。

こうした問題意識のもと、防衛省においては、インターネット上で拡散されている防衛省、自衛隊に関する偽情報の具体的な事例の紹介や、情報戦に関する訓練を実施するなど、各種取組を進めているところです。

これらの取組に加えて、関係省庁とも連携して、外国による偽情報等への対応に取り組むこととしており、国家情報会議発足後においても、引き続き緊密な連携を行う所存です。

委員長 山下貴司

川裕一郎君。

質疑者 川裕一郎

対応されているということですけれども、さらに強く求めていきたいと思いますし、次の質問に移りたいと思うんですけれども、次は人材育成の観点からお聞きをしたいと思います。

井上英孝委員長。

地域研究などを体系的に強化する具体的な計画はあるのか。

併せて、情報分野の専門家が長期にわたりキャリアを形成できるような人事制度処遇の見直しを、本法案と並行して進めるおつもりはあるのか、所見をお聞きします。

答弁者 小泉防衛大臣

小泉防衛大臣。

厳しい安全保障環境の下で、これまで以上に個々の自衛隊員に知識、技能、経験が求められている中で、情報収集、分析等に係る人材の確保育成は極めて重要であると認識しています。

こうした認識に基づき、防衛省としては、情報本部において、語学や数学、通信工学などの専門性を持った職員を独自に採用しているほか、陸海空自衛隊と情報本部における教育、情報分析に関する各種研修、語学や専門分野に関する教育などを行っております。

また、専門性を考慮した人事配置や、責任ある立場に専門性を有する職員を配置するなど、情報要員が長期にわたってキャリアを形成できるような人事体制の構築に努めております。

防衛省として、本法案で設置される国家情報会議にもしっかりと貢献するためにも、防衛力の中核は自衛隊員であるとの認識のもと、一人一人の隊員の適性や意向を踏まえた人事管理を行い、組織全体の効果的な業務運営に引き続き尽力してまいります。

委員長 山下貴司

川裕一郎君。

質疑者 川裕一郎

はい。

キャリア形成、そして本当に人は宝だと思いますので、しっかりと速判に伸びて。

高山聡史 (チームみらい) 13発言 ▶ 動画
質疑者 高山聡史

参政党議員、むしろ国民の自由と尊厳を守る存在であり続けること。

この2点であります。

本日、多岐にわたりご質問をさせていただきましたが、ぜひ小泉防衛大臣に関しては、防衛省、本当に国民の生活、命を守るだけではなくて、また自衛隊の方々の生命であったり、またその指導によってはやはり国家を非常に厳しい状況に追いやることになる可能性もあると思いますので、その重要性を十分に御理解いただき、御尽力をいただきたいと思います。

以上で質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長高山聡史君。

質疑者 高山聡史

高山聡史(チームみらい)ありがとうございます。

本日は連合審査ということで、まず外務大臣にお伺いいたします。

本法案では国家情報会議、国家情報局の設置について議論しておりますが、私は内閣委員会におきまして、情報機関の実力は、組織を束ねる仕組みだけではなく、AIと分析に用いられる技術の水準と、技術系職員の組織的な位置付けによっても大きく左右されるという問題提起をさせていただいております。

また、最新のAI、例えばアンソロピック社のクロード3.5プレビューは、悪用されれば大規模なサイバー攻撃が可能になる恐れがある一方で、先にシステムの脆弱性に対する対処、防御に使うこともできるという性質のものです。

このように一般公開するには危険すぎるというようなAIが既に出てきていて、しかも日本時間の今朝、報道によれば、こういった非常に強力な、ある意味危険なAIモデルに対して、無国家のアクセスがあったのではないかという報道も出ている状況でございます。

既に海外、米国、英国では、情報機関においても技術リーダーシップを、例えばCTOであったりとか、ダイレクター・ジェネラル・フォー・テクノロジーのような制度的な立ち付けできちんと整備をしているというふうに承知をしています。

こうした中で日本の情報部門においても同じような視点、これは各省においても問われるものだと思います。

そこで外務大臣に3点お伺いをいたします。

まず第一に、同志国との情報協力において、日本側が提供する分析成果の技術的な対等性を確保するための能力強化活動について、第二に、国際情報統括官組織における分析支援ツール、とりわけAIを活用した分析基盤の状況、そして本法案による国家情報会議設置も踏まえた、技術責任者の組織的な位置づけについて、外務大臣の御認識をお伺いいたします。

答弁者 茂木敏充

茂木敏充外務大臣国際情勢、大きく変化をする中で、また様々な情報が世の中で流通をする、こういう中におきまして、同盟国、同志国との間で常に情報を共有しながら、自らの保有する情報をアップデートする取組を進めていくことが重要だと考えております。

その際、委員御指摘のように、日進月歩で進化をしております先端技術の動向であったりとか、その活用を踏まえたものでなければならないと考えております。

こうした観点も踏まえて、外務省、国際統括官組織というのがあります。

トップの国際統括官もいるわけでありますが、公開情報の収集であったりとか分析において、AIの活用が極めて重要である。

こういう考えの下、人材獲得、育成も含めて必要な能力構築、そして運用に取り組んでいきたい。

こんなふうに考えております。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長高山聡史君。

質疑者 高山聡史

高山聡史(チームみらい)ありがとうございます。

この重要性の認識というところは、まさに認識を共有するところでございまして、このポイントが、この能力を強化するための時間軸、我々に与えられた時間軸が大変短いという危機感、私大変持っております。

ぜひお取り組み進めていただきたいと思います。

続いて防衛大臣に、今の御質問と同様、国家情報会議への情報提供機関としての防衛省情報本部の技術水準についてお伺いしたいと思います。

大臣もご案内のことと存じますが、例えば米国では国防情報局をはじめとするインテリジェンス機関が先進的なAIを分析業務に組み込むべく大規模な投資を進めていると存じます。

イギリスであったり、他国も同様だと思います。

今般の世界の情勢を踏まえると、そうした同盟国、同志国の情報機関とも連携をしながら、我が国独自の情報分析をしっかりやっていく必要があるというふうに認識をしておりますし、その役割を担う組織の実力もまた、この分析ツールであったりとか、技術的リーダーシップの組織をどう位置づけるかというところに重要なテーマがあると思います。

そこで米国防情報局をはじめとする米軍の情報機関との技術的なギャップ、これを防衛大臣としてどう認識をされているか。

そして防衛省における信号情報、画像情報、公開情報などさまざまな処理業務あると思いますが、AI活用はどの程度進んでいると評価をされているか。

そして同じくですね、情報本部における技術責任者の組織的な位置づけについて、防衛大臣の御認識をお伺いします。

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎防衛大臣ありがとうございます。

防衛省においては、中央情報機関である情報本部を中心に、電波情報、画像情報、公開情報、人的情報などの各種情報の収集分析を実施しています。

諸外国の情報機関、今、高山先生からはアメリカとの比較という話がありましたけれども、諸外国の情報機関との能力比較や詳細な評価につきましては、その性質上お答えを差し控えさせていただきますが、我が国の情報収集手段の多くがテクノロジーに大きく依存する中、周辺国の軍事技術の向上に対応するためにも、AIを含めた最先端の技術を情報収集の分野に積極的に取り入れていくことは待ったなしの課題です。

こうした問題意識から、情報本部においても取組を進めており、例えば、情報戦対応に必要となる公開情報や、SNS情報の自動収集・分析にAIを活用するなどしているところです。

また、こうした取組を人的側面から支えるため、情報本部においては、数学、通信工学、情報工学などの専門性を有する職員を継続して採用・育成し、また責任ある立場に配置するなど、情報技術に係る知見を組織として蓄積、活用できる体制の構築に努めています。

私は先日1月のアメリカに訪問した際に、ヘグセス長官とペンタゴンで会った後に、ペンタゴンのAI部局からブリーフィングを受けました。

そしてその後、さらに当局間でも連携を情報収集深めるために、うちのチームなども訪問したりしていますけれども、今、アメリカのペンタゴンは戦争省といいますが、戦争省の中に行きますと、とにかくヘグセス長官のポスターで、「とにかくAI使え」と、これが多く貼ってあります。

それぐらいやはりリーダーシップを発揮をして、加速度的にその活用を進めていると。

私のもとにはAIチームがありますけれども、本当に頑張っていますし、情報本部の職員についても、私は情報本部から上がってくるさまざまなブリーフや資料も含めて目を通しますから、今回この法案の審議、また今後の組織ができたり新しく発展する中で、なかなか日頃は日が当たることのない存在ですけれども、そういった職員のおかげでこの平和な日常が回っている、その絶え間ない営みをやっている職員などにも改めて私は敬意を表したいと思います。

引き続き防衛省が日本にとって必要な貢献ができるようにリーダーシップを発揮していきたいと思います。

質疑者 高山聡史

高山聡史君。

ありがとうございます。

大臣のリーダーシップのもと、AIチームですね。

海外の同盟国、同志国にも負けないケーパビリティを、ぜひ持っていただきたいというふうに思います。

今、外務大臣、そして防衛大臣からそれぞれご答弁をいただきましたが、各省レベルで、もちろん取り組みが必要で、かつ進めておられるというふうに思いますが、今回国家情報会議、そして国家情報局という形で、新しい組織を設置するという法案でございますから、このタイミングで、技術リーダーシップの位置づけについても、一歩踏み込んだ議論がなされるべきだというふうに私は考えます。

そこで官房長官にお伺いいたします。

国家情報会議に情報を提供する各省の分析基盤への投資、これがしっかりと伴わなければ、情勢評価の質ということも担保はままならないというふうに思います。

省庁横断でインテリジェンス機能強化のための分析基盤整備について、官房長官のお考えをぜひお聞かせいただきたいというところと併せて、今申し上げたような海外の事例も踏まえて、国家情報局にも技術分野の責任者を明確化して、制度として組み込む必要性についても、官房長官のご認識をお聞かせください。

答弁者 木原稔

木原内閣官房長官。

このたびの制度改正の趣旨や目的を鑑みると、各機関が収集した情報を集約することと併せまして、各省長官で必要とされる情報を共有するという視点が重要であり、またインターネット上の公開情報に見られるような多様で大量の情報を、分析業務に生かしやすい形で共有するためには、関連のデータを適切に整理できる、委員ご指摘のようなシステム基盤のあり方がポイントであると考えています。

また同じような考え方から、分析業務を全ての人の目、あるいは全ての人の手により行うのではなくて、AI等のツールを活用した効率的で効果的な手法を確立すること、このことも求められております。

さらに一歩進んで、情報共有のためのシステムと先進的な分析ツールを組み合わせるということも考えられます。

こうしたシステムやツールを導入しようと思えば、それを推進するための一定の体制が必要であることは事実でありますので、幹部クラスを含む技術系職員を中心としたチームを国家情報局に編成し、各省庁や優れた技術を有する民間事業者とも連携しながら、関連の取組を進めていくことを検討したいと考えます。

質疑者 高山聡史

高山聡史君。

ありがとうございます。

大変具体的な幹部クラスを含む、そして技術チームの編成のご検討というところ、ぜひ前に進めていただきたいというふうに思います。

少し論点を移しまして、この情報部門に対する評価、あるいは情報部門のアウトプットに対する事後検証の仕組みについてお伺いいたします。

情報部門が生み出す情勢評価の質を改善し続けるためには、過去の判断を事後に検証して、政策部門のフィードバックを継続的に受けながら、組織的に学ぶ仕組みが不可欠だというふうに思います。

この観点から、外務大臣にお伺いいたします。

その後の結果との突合により、情勢判断の妥当性を一定程度検証できるケースも多くあるかと思います。

外務省における過去の情勢判断、情報分析の事後検証の実施状況であるとか、国家情報会議設置後、外務省、国家情報局、それぞれで行われる検証をどう連携させていくべきかについて、外務大臣の御認識を伺います。

答弁者 茂木敏充

茂木外務大臣。

時間の関係もあると思いますので、できるだけ簡潔に答弁をさせていただきたいと思いますが、外務省における過去の情勢判断、分析の検証につきましては、個々の事例をここでお話をしますと何十分もかかってしまいますが、今、日本が国際社会からこれだけの信頼を得ている、頼もしい存在であると思われている、そういった外交を推進できているということを考えれば、適切な情報の収集分析が行われている、このように考えております。

その上で、国際情勢が大きく変化をする中、我が国の国益を守り、国民の安全を確保するためには、適切なインテリジェンスサイクルの下で、情報活動の在り方を政府全体として検証して、不断に見直していく、こういうことは極めて重要になってくると、このように考えております。

質疑者 高山聡史

高山聡史君。

ありがとうございます。

ぜひ詳しいお話も別の場で伺わせていただければと思います。

防衛大臣にもお伺いしたいと思います。

防衛に関する情報はさまざまございますが、扱う情報の中には、仮に抑止が機能した場合、実際には起こらなかったことを検証する、評価するという構造となり、妥当性の検証が相対的に構造的に困難なものも多くあると存じます。

こういったものに対して海外でも、例えばレッドチームと言われるような取組を含めて、さまざま検証の仕組みがあるかと思いますが、こうした検証困難性に対する御認識と、今後検証機能をどう制度設計に組み込んでいくべきか、防衛大臣の御認識を伺います。

答弁者 小泉進次郎

小泉防衛大臣。

さまざま御答弁させていただいておりますけれども、防衛省自衛隊においては、中央情報機関である情報本部を中心に、日本周辺の軍事動向を含め、我が国の防衛に必要な情報の収集分析を実施しています。

この分析の中には、高山委員が御指摘のように、生じ得る可能性がある事象も含まれますが、北朝鮮によるミサイル発射、中国軍の軍事活動、ロシアによるウクライナ侵略など、今まさに起こっている事象も当然のことながら含まれます。

田村智子 (日本共産党) 29発言 ▶ 動画
委員長 山下貴司

法務大臣、組織全体として検証可能性を確保することとしています。

また、このようなあらゆる情報を集約して総合分析することの意義は、国家情報会議、国家情報局の業務にも当然に組み込まれていることと承知をしています。

高山聡史君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

一つの防衛省というところをとっても、複数の目線、あるいはソースから検証していくということの重要性をお答えいただきましたが、まさに国家情報会議、国家情報局においても、そういった多面的な分析・検証が不可欠であるというふうに、私からも申し上げて、私の質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 山下貴司

次に田村智子君。

質疑者 田村智子

日本共産党の田村智子です。

国家情報会議設置法案と敵基地攻撃能力の保有との関係についてお聞きします。

防衛省は3月、敵基地攻撃を可能とする超射程ミサイルの配備を開始しました。

熊本の県軍駐屯地に12式地対艦誘導弾、静岡県の富士駐屯地に12式高速滑空弾を配備し、長崎県の佐世保基地所属のイージス艦等にトマホークの発射機能を付与しました。

超射程ミサイルは、相手国の部隊や装備の動向を詳細に把握しなければ、実際には使用できないと考えます。

防衛大臣、そのための情報は、どのような手段で収集するのでしょうか。

小泉防衛大臣。

答弁者 小泉防衛大臣

国家防衛戦略におきましては、スタンドオフ防衛能力の運用に必要となる目標情報等を一層効果的に収集するといった観点から、例えば、衛星コンステレーションを活用した画像情報等の取得や、無人機の整備等を行うこととされています。

他方で、具体的な情報収集の対応を含め、我が国が安全保障上取るべき対応について、いかなるケースでいかなる対応を取るかを具体的に明らかにすることは、対抗的な措置をとられることなどにより、国の安全を害する恐れがあることから、お答えを差し控えるのは当然のことだということも、御理解いただければと思います。

委員長 山下貴司

田村君。

質疑者 田村智子

今、衛星と無人機ということを挙げられたんですが、相手国がどういう装備を配備しているのか、それをどのような目的で、どのように運用しようとしているのかまではわかりません。

通信傍受、情報提供者の確保などを通じて、実際の配備や運用の状況、さらには相手国政府首脳や司令官の意思を把握すること、これが長射程ミサイルの運用には不可欠ではないかと考えますが、いかがですか。

小泉防衛大臣。

答弁者 小泉防衛大臣

もちろん防衛省としては、電波情報、画像情報、公開情報、人的情報などの各種情報の収集分析を実施していますが、どのような情報がいかなる場面において必要になるかというのは一概にお答えすることは困難であります。

委員長 山下貴司

田村君。

質疑者 田村智子

不可欠ではないかという質問に、それが必要だというお答えでした。

実際、安保三文書では「これまで以上に我が国主権国等の意思と能力を常時継続的かつ正確に把握する必要がある。

情報本部を中心とした電波情報、画像情報、人的情報、公開情報等の機能別能力を強化するとともに、地理空間情報の活用を含め、統合的な分析能力を抜本的に強化していく」と述べています。

衛星から通信傍受、情報提供者の確保まで、あらゆる手段を使って、相手国の意思や軍事動向を常時把握することになるということです。

官房長官にお聞きします。

こうした超射程ミサイルの運用に関わる相手国の意思や軍事動向は、法案に規定する重要情報活動に当たるという理解でよろしいですか。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

まず本法案における重要情報活動の定義について簡単に御説明させていただくと、本法案における重要情報活動とは、重要な国政の運営に資する情報の収集調査に係る活動のことを指します。

「国政」という言葉ですが、これは一般には対外政策とか安全保障政策とか行政全般や財政政策などを指し示す言葉でありますが、その中でも重要なもの、すなわち一般に外部からの侵略等の脅威に対して外交、防衛などといった様々な政策を駆使して国民の安全を確保することを意味する安全保障の確保、そして我が国の国民の生命を直接脅かすテロリズムの発生の防止、ひとたび発生すれば多くの国民の生命、身体、財産に重大な被害を生じさせる災害などの緊急の事態への対処。

そういった3つの事柄を例示として指し示すものが重要国政運営に当たります。

このような国政のうちでも重要なものに係る情報収集活動が、本法案における重要情報活動であります。

委員のお尋ねですけれども、我が国の安全保障や国民の安全にとって脅威となる相手国の意思や軍事動向について情報収集する活動が重要情報活動に該当するかという趣旨でしたが、我が国としてはそのような脅威となる相手国の意思や軍事動向を把握することは、これはまさに我が国の安全保障や国民の安全の確保に直結するものでありますから、これらの事項について情報収集を行うことは本法案における重要情報活動に該当すると考えております。

委員長 山下貴司

田村君。

質疑者 田村智子

内閣情報調査室はそうすると、長射程ミサイルの運用に関わってどのような役割を担うのでしょうか。

国家情報局に格上げした場合には、それはどのように変わるのか。

官房長官お願いします。

はい、木原官房長官。

答弁者 木原稔

内調ですけれども、現在、内閣の重要政策に関する情報の収集調査に関する事務を司っております。

国内外の軍事情勢等を含めた情報収集活動を行っているところでありますけれども、個別の活動内容については、これを明らかにすることによって、情報関心等を明らかにすることになりますから、今後の情報収集活動に支障を及ぼすおそれがあることから、お答えは差し控えさせていただきます。

本法案が成立すれば国家情報局は、政府の情報活動について政府全体の情報を俯瞰するという立場から総合調整を行うということが可能となり、各省庁の保有する情報をより積極的にまとめ、多種多様な情報を集約することで総合的な分析がさらに強化されることになると考えております。

これによって政府全体の情報活動のパフォーマンスの最適化、最大化が図られ、より質の高い、そして時期にかなった情報を収集、集約、分析し、そして政策部門に提供することが可能になるものと考えております。

委員長 山下貴司

田村君。

質疑者 田村智子

これまでの答弁で、長射程ミサイルでことを構えるというか、対決する相手国のさまざまな意思の情報収集をする、そういう役割を負うことになるということが確認されているんですけれども、これね、内閣は、もともとアメリカ中央情報局、CIAと密接な関係のもとに発足したとされています。

吉田茂首相の秘書官だった、公安警察出身の村井淳氏が、独立するからには、日本にもCIAのような情報機関がぜひ必要であると意見を具申し、「それではお前がやれ」と首相に言われ内閣が発足したと、これは村井氏自身が語っていることです。

1959年には内閣のメンバーがCIAの招待で50日間にわたる研修旅行をしたという日誌も残っています。

国家情報局は長射程ミサイルの運用に関してCIAとどのような連携を図っていくことになるんでしょうか。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

情報分野に関する関係国との具体的な連携のあり方というふうに問われると、これは事柄の性質上、相手国のあることですから、お答えを差し控えるべきですが、内調を含めた各インテリジェンス省庁は、米国をはじめとする関係国と、平素より緊密に連携をし、さまざまな情報交換等を行っております。

諸外国の政府機関と良好かつ緊密な協力関係を構築し、それによってタイムリーな重要情報を得ていくということは、これは我が国の安全保障上必要不可欠な取組でもあり、その水準を向上させることもこの法案の効果として期待されるところであると考えます。

委員長 山下貴司

田村君。

質疑者 田村智子

今の答弁ですと、やはり米国との連携ということが強調されたわけですけれども、これイラン攻撃ではCIAとイスラエルの情報機関モサドが連携して、イランの最高指導者ハメネイ氏の居場所を特定し、空からの爆撃で殺害をしました。

その後も多数の要人を空爆によって殺害したことをトランプ大統領は誇らしげに語っています。

1月のベネズエラ攻撃と指導者の拉致も、ベネズエラ国内での諜報活動によって詳細に動向を把握して行ったものです。

こういうことをできるようにする体制を、日米同盟強化でアメリカとともにつくるということになるんじゃないでしょうか。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

委員は非常に具体的な内容の連携のあり方をお話ししておられますので、相手国のあることですからお答えは差し控えるべきですが、今回内閣情報調査室を含めた、これまでの防衛省を含めた各インテリジェンス省庁というのは、これは平素から米国をはじめとする関係国とは連携をしております。

その結果さまざまな情報交換を行っており、ひいては我が国の安全保障上非常にこれは役に立っているということですから、この法案によって、その水準を向上させるということを、これを目的としております。

委員長 山下貴司

田村君。

質疑者 田村智子

それが何を意味するかなんですね。

歴史的に見れば、イランのモサデク政権や、チリのアジェンデ政権など、他国の主権を侵害し、数々の暴略、政権転覆に関与してきたのがCIAです。

当時の機密文書も公開され、2009年オバマ大統領は、エジプトカイロでの演説で、冷戦の最中、米国は民主的に選出されたイランの政権の転覆に関わったということを認めています。

このようなアメリカの諜報活動は許されないと。

こうした組織とのこのような連携ですね。

イランで行ったような要人の殺害、ベネズエラでやったような指導者の拉致、こういうこと許されないと。

こうした組織との連携はしないということを明言すべきだと私は思うんですが。

官房長官いかがですか。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

繰り返しになりますが、個別具体的な事柄についてはお答えは差し控えますが、いずれにしましても、我が国の安全保障上、必要不可欠な取組、それが国民を守るということであれば、それはこの水準をさらに向上させる必要はあるというふうに考えております。

委員長 山下貴司

田村君。

質疑者 田村智子

歴史的に断罪されている数々の諜報活動、他国への主権侵害であっても、批判の言葉は一言もないわけですね。

それを担ってきたCIAとの連携も否定しない。

敵地攻撃能力の保有と一体で海外情報活動を強化するということです。

さらにお聞きしたいんですが、自民維新の連立政権合意では、2027年度末までに対外情報庁、また情報要員の養成機関を創設するとしていますが、その目的は何でしょうか。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

連立政権合意文書の内容について、これは政府の立場からコメントすることは控えておきますが、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境において、危機を未然に防ぎ、国民の安全や国益を守るためには、政府の対外情報機能についても充実させていくとともに、情報要員の組織的な養成を着実に進めていくことが重要であると考えます。

そのための体制の検討や情報収集の手段、あるいは研修や訓練といった人材の育成など重要な課題が多くまだ残っておりますので、法案が成立した後、様々な方々の御意見を賜りながら、丁寧に検討を進めていきたいと考えております。

委員長 山下貴司

田村君。

質疑者 田村智子

今日の審議でもたびたび出てくる内閣情報官や国家安全保障局長を務めた北村茂氏は、先日の新聞紙上でのインタビューで、情報活動になる対外情報機関の設置は今後の検討課題だろう。

防衛装備に見合うだけの情報能力は必要だと。

例えば日本が米国製巡航ミサイルトマホークを400発購入しても、関連するインテリジェンス収集能力体制がなければ、抑止力にはつながらないと、こう述べているわけですね。

何を目指しているかが非常に鮮明だと思います。

抑止力強化だと言って、長射程ミサイルで構える。

そしてこれを有効に使うため、相手国への、これはまさにスパイ活動ですよね。

これに乗り出していくと。

これではね、周辺国との関係は不信の関係になるでしょう。

そして緊張を高めることになるでしょう。

軍事対軍事の悪循環に陥ることになっていくでしょう。

それは日本の安全保障どころか憲法9条に則った日本の在り方が根底から変えられていくという危険性が極めて強いと言わなければなりません。

果たしてこうした危険性をどれだけの国民が知っているのかと。

本日この後内閣委員会での採決はあり得ないと思います。

このようなCIAとの連携ですね。

実際にアメリカがこれだけ無謀な戦争を行い、無謀に指導者を殺害し、向こうの指導者を拉致し、自分の国に連れてくると、こういうことを繰り返しているときなんですよ。

そのときに日米強化だと、こういう諜報活動についても連携を強めていくと、それは果たして日本がどういう国になってしまうのか、そのことを国民的にもっと知らせて議論することが必要だと思います。

内閣委員会での採決はありえません。

徹底審議の上、廃案を求めて質問を終わります。

委員長 山下貴司

以上で本連合審査会は終了いたしました。

これにて散会いたします。