特別支援学校における教科書というのは、小学校・中学校で使われるものとは違うと思っております。
それぞれの子どもにあった教科書が用意されていることは、一人一人の輝く教育、そして一人一人に、誰一人取り残されない教育のために必要だと思っておりますので、どうか全力で、これからも、これは北海道だけの問題ではなくて、全国のことでもありますので、しっかり文科省として対応していただくように、改めましてお願いをさせていただきたいと思います。
そして次にデジタル教科書について質問をさせていただきたいと思います。
今回の文科省から国会に提出された法案の主な内容として、小学校・中学校で使用されている教科書について、現在は基本的に紙の教科書が想定され、無償配付の対象となっておりますが、これをデジタルの形態の教科書を含むことができるとする内容だと、私は理解をしております。
私はこれまで教育における対面での学び、そして体験活動、この重要性を繰り返し申し上げてまいりました。
小学校4年生の男の子の話もさせていただきましたけれども、「本を読むのが大好き」で、「何が好きか」と聞くと「ページをめくるときの感じる風が好き」ということでございましたけれども、これはデジタルでは全く感じることができないと思っています。
とても素晴らしい体験だと思っております。
一方で、私はデジタルを否定しているものではございません。
コロナ禍での出来事を振り返るまでもなく、このデジタルの力は子どもたちの格差や社会の分断を乗り越える手段ともなっていると思っております。
これまで教育政策に長年携わる多くの方にお会いする中で、読み書きに障害があるお子さんが、鉛筆で書くことは難しくても、概念としては理解できるので、読むことはできるし、そして鉛筆ではなくキーボードで打ち込むことはできるというお子さんもいらっしゃいます。
また、2008年6月に成立いたしました「障害にある子どもの児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」、いわゆる教科書バリアフリー法ですけれども、この小学校や中学校などで使用されている教科書をもとに制作する拡大教科書、点字教科書、音声教材について、この発行を容易にすることで、障害や特性の有無にかかわらず、児童・生徒が十分な教育を受けられるようにすることを目的としたものであります。
2024年6月には、この委員会によっても審議させていただいたとおりに、教科書バリアフリー法が改正され、日本語指導が必要な外国籍の児童・生徒にとってもこれらの教材が有用ということで、対象の範囲が広がりました。
そして、これは小学校や中学校などで使用されている紙の教科書の学びと十分に進めることができない児童生徒がいて、この子どもたちの学びを支えるためにも、デイジー教科書という音声教科書の読み上げ機能や、拡大教科書が広く広がっていく重要なものだと思っております。
小学校や中学校で使う紙の教科書等を使った学習が難しい児童生徒が、文科省の検定を受けた教科書を元に作成されたデイジー教科書を使用する場合、デイジー教科書は法律に基づく無償の対象とはなっておりません。
そこでまず文科省にお伺いしますけれども、文字を読んだり書いたりすることに障害があって、そして小学校や中学校で使う紙の教科書を使った学習が難しい児童生徒にとっては、デジタル教科書を使うことで、教科書の内容や授業を理解することを助ける効果があると思いますが、ご見解をお伺いしたいと思います。
また、今回の法案によってデジタルな形態が教科書として認められた場合、デイジー教科書や拡大教科書のような機能を持つデジタル形態の教科書が無償配布の対象となることで利用が進んだり、利用が進むことで教科書発行会社の取り組みが促されて、このような機能を持つデジタルな形態の教科書が充実することにつながると思いますけれども、見解をお伺いさせていただきたいと思います。