厚生労働委員会

衆議院 2026-04-24 質疑

概要

衆議院委員会において、上野厚生労働大臣や高市早苗氏らが出席し、社会保障制度の持続可能性と適正化について議論が行われました。主要テーマとして、エビデンスに基づいた効果の乏しい医療の適正化、妊産婦のメンタルヘルス支援および出産給付体系の見直し、社会保険料削減ビジネスへの厳正な対応、そして高額療養費制度の負担上限見直しなどが話し合われました。また、国民健康保険の保険料軽減策や「年収の壁」対策、中東情勢に伴う医療物資の安定供給、医療DXによる業務効率化についても政府の認識と方針が示されました。

発言タイムライン

中道改革国民自民維新参政チームみらい共産政府委員長・議長
0分35分1:101:452:202:553:30沼崎満山本香浜地雅日野紗早稲田岡野純豊田真古川あ

発言者(20名)

質疑応答(60件)

効果が乏しいエビデンスがある医療の適正化に関する認識
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 医学的エビデンスに基づき効果が乏しいと指摘されている医療の適正化について、政府の認識を問う

答弁
上野厚生労働大臣
  • 限られた医療資源の効率的活用のため、効果が乏しい医療の適正化に取り組むことが重要であると認識している
  • 第4期医療費適正化計画において、急性気道感染症・急性副鼻腔炎への抗菌薬処方や、腰痛症へのプレガバリン処方を対象に取組を推進している
全文
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最初にですが、効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療についてお伺いをいたします。

医療の中には、医学的エビデンスの観点から、効果が乏しいと指摘されている医療が存在します。

医療費適正化計画に当たっては、こういった医学的エビデンスの観点から、効果が乏しいとされている医療に関しても、見直しを進めていくことも重要であると思います。

まずはじめに、この効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療についての御認識をお伺いいたします。

限られた医療資源の効果的かつ効率的な活用を進めることは非常に大切でありますので、重複投薬や多剤投与の適正化、後発医薬品の使用促進などを進めておりますが、同時に効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘をされている医療、この適正化にも取り組むことが重要です。

第4期の医療費適正化計画においては、具体的には、例えば急性気道感染症及び急性副鼻腔炎に対する抗菌薬処方や、神経障害性疼痛を除く腰痛症の患者に対するプレガバリンの処方を対象として、効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療の適正化を目標に位置づけ、都道府県における取組を推進をしているところであります。

効果が乏しい医療の選定プロセス
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 多岐にわたる医療行為の中から、適正化の対象となる医療をどのように選定するのか、そのプロセスを問う

答弁
狭間隆一郎
  • 厚労省による先行研究調査やNDBを活用した実態分析を行う
  • 中社協医療技術評価分科会で学会等から提案を募集し、関係学会と調整の上、社会保障審議会医療審議会での議論を経て適正化計画に追加する
全文
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この適正化、効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療に関しては、適正化の対象として取り組んでいる、そういう認識が今お伺いできたと思うんですけれども、非常にこの医療というのは、大変多くの医療行為やまた投薬、検査、極めて多岐にわたることから、すべての医療を一律に検討していくということは、現実的ではないというふうに思っております。

さまざまある医療の中で、今の2つの医療を効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療として、御提示いただいたと思うんですけれども、この数多くの医療の中から、どのようにこういった医療を選定していくのか、そのプロセスについてお示しいただきたいと思います。

今、委員が御指摘になられた効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療の対象候補については、まず厚生労働省において、厚生労働科学研究における先行研究の調査や、NDBを活用した実態分析を行います。

また、中央社会保険医療協議会医療技術評価分科会において、広く学会等に対して提案を募集することを通じて探索することとしております。

候補とされた医療については、関係学会と相談調整しつつ、国内の診療ガイドラインとの整合性でありますとか、あるいは診療報酬上の算定要件の内容を確認した上で、社会保障審議会医療審議会にて御議論いただき、効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療として適正化すべきとされた場合には、医療費適正化計画に追加していくということを考えてございます。

効果が乏しい医療の選定基準と見直し
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)
  • 対象医療を選定する際の評価基準(優先順位)を問う
  • エビデンスの蓄積に伴い、選定後の医療についても見直しを行うのかを問う
答弁
狭間隆一郎
  • 医療費規模、実施頻度、地域差などを分析し、適正化効果が高いものから優先的に取り組む
  • プレガバリン処方の例では、論文の指摘、国内ガイドライン、処方実態を総合的に判断した
  • 今後もエビデンスを継続的に収集・分析し、十分な根拠が得られた場合は随時見直しを行う
全文
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その上がってきた医療の中から、特にこの見直し対象として選んでいく、そこの選定の基準というのも非常に大事になってくると思います。

今の第4期の医療費適正化計画の中で、腰痛症に対するプレガバリン投与であるとか、いわゆる過量に対しての抗菌剤の投与というようなことを取り上げていらっしゃるというふうにお伺いをしましたけれども、この医療を選んでいくためには、何を評価として選んでいくのか。

また、このエビデンスがさまざま蓄積をしていく中で、一度選定された医療で、見直しの対象として選定された医療であったとしても、その後もちろんエビデンスの蓄積によって変わってくる可能性もございますので、選定後の医療に対しても見直しを行っていくのか、その点についてもお伺いをしたいと思います。

まず、いわゆる優先順位という話ですけれども、厚生労働科学研究における先行研究の調査などから見つけ出した対象については、NDB等のデータから、その医療費規模、あるいは実施頻度、地域差等の分析を行った上で、医療費適正化の効果がより高いものから取り組むことが重要だと考えております。

例えば、対象となる医療を選定する場にあたっては、さまざまな要素を勘案しているんですけれども、直近で追加いたしました神経障害性疼痛を除く腰痛症に対するプレガバリン処方につきましては、効果が乏しいと論文で指摘を受けているだけではなく、国内ガイドラインで急性・慢性腰痛への有効性についてエビデンスが乏しいこと、どの程度プレガバリンが処方されているかなどを総合的に判断してございます。

今後のことにつきましても、関係学会等とも調整しながら、エビデンスを継続的に収集・分析し、十分なエビデンスが得られた場合には、随時対象となる医療の見直しを行いたいと、このように考えています。

エビデンスに基づいた医療の診療報酬への反映
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- エビデンスに基づいた医療の重点化を図るため、診療報酬上の見直しや算定要件の変更などの具体的な方向性を問う

答弁
狭間隆一郎
  • 診療報酬改定に向けた対応の一環として、医療技術評価分科会で学会等からの提案を検討する方針である
  • 具体的な反映方法(対象範囲や回数など)については、個別の提案内容に応じて中社協で議論する
全文
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見直しも行われていくということで、随時、効果が乏しいというエビデンスがある、指摘されている医療に関しては更新をされていくというか、エビデンスの蓄積で見直しされていくんだと思うんですけれども、その上で実際にこれが医療提供に反映していく仕組み、これも非常に大事であると思います。

エビデンスに基づいた医療を推進してそこに重点化をしていくということでは、そういう意味では実際に現場でそれが実践されるような仕組みを整えていかなくてはならないと思うんですけれども、このエビデンスに基づいた医療の重点化を図るという意味で、例えば診療報酬上の見直しであるとか評価の見直し、算定要件、そういったことも対応を講じていくお考えがあるのか、具体的な方向性についての御見解もお答えいただきたいと思います。

先ほどご紹介しましたように、この効果は乏しいというエビデンスがあると指摘されているようにつきましては、今後の診療報酬改定に向けた対応の一環として、医療技術評価の一環である学会等から広く提案を募集しまして、医療技術評価分科会というところで取り扱う検討をするという方針としております。

具体的にどういうふうに反映するのかというのは、対象者の範囲なのか、患者さんの範囲なのか、それとも例えば回数みたいなのか、それは中身によっていろいろだと思います。

今後関係学会等からいただく個別具体の提案等の内容に応じて、中央社会保険医療協議会で議論していきたいと考えております。

医師へのエビデンス共有と認識向上策
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 臨床現場でエビデンスが共有されず効果の乏しい医療が継続される現状に対し、医師の認識向上をどう図るか、PDCAの仕組みを問う

答弁
狭間隆一郎
  • 都道府県において住民への普及啓発や医療機関への周知を推進している
  • 国から都道府県へ処方数や薬剤費等のデータを提供し、目標設定や進捗公表、保険者協議会での対策検討を促進している
全文
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実効性という意味で、私もそうなんですけれども、もともと自分が医師として臨床に携わっていたときもそうなんですけれども、このエビデンスがもうすでにわかっていても、なかなかこの全ての知識を全ての医師が認識するというのは、実はこの臨床現場では非常に難しいというふうに、そういう状況もございます。

この日常診療において医学的エビデンスに関する知見が共有されないことで、結果として効果が乏しいものの医療が継続される場合というのも当然あると思います。

そういう意味では、この医師に対する認識向上ということを図っていく必要性があると思いますけれども、政府としては、このデータを踏まえながら、医師に対してエビデンスの共有や認識の向上は、どのように図っていくというふうにお考えになっているのか、このPDCAを回していく仕組みというのも、ぜひお伺いをしたいと思います。

第4期医療費適正化計画におきましては、急性気道感染症及び急性下痢症に対する抗菌薬処方の適正化といった効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘された医療の取組として、都道府県における住民の皆さんに対する普及啓発や医療機関等への周知の取組を推進していくという、そういう方向性が示されております。

また、処方実態の把握のため、国から都道府県に対し、年度ごとに都道府県別の処方数や患者数、薬剤費等のデータを提供してございまして、各都道府県においては、これらのデータを活用して目標を設定しております。

こういうことを踏まえまして、各都道府県においては、目標の進捗状況を公表するとともに、保険者協議会等において、医療の担い手を含む地域の関係者と連携しながら、必要な対策を検討し、実施していただいているというふうに承知しております。

知っておりますが、引き続き、こういう都道府県が効果的にPDCAサイクルを回し、こうした医療の適正化に向けた実効性ある取組を進めていくことを促進していきたいと、このように考えています。

審査支払査定による実効性の担保
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 診療報酬の見直しに加え、審査支払における査定の運用を強化することで実効性を高める考えがあるかを問う

答弁
狭間隆一郎
  • 審査基準の統一化を進めており、風邪等への抗菌薬処方については算定を原則認めない方針を明確化し運用している
  • 今後も費用対効果に課題があるものが認められた場合、精査した上で同様に審査基準の方針を明確化していく
全文
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最後にここはちょっと踏み込んだ質問になるんですけれども、実効性の担保というところからすると、医者やはり診療報酬に関わるところは非常に気にしています。

先ほど診療報酬の定数、内容等についても見直しを検討していくというお答えがあったと思うんですけれども、特に医師が一番気にしているのは、やっぱり審査の査定ですね。

診療報酬の査定というところは非常に目につきますので、そして直接返ってきます、ドクターの先生方には。

診療報酬の見直しに加えて、この審査支払い査定の運用に関しては、どのようなお考えをお持ちかお聞きしたいと思います。

まずその前提としてですね、レセプトの審査を行う審査支払機関においては、審査における不合理な差異を解消していくために、審査基準を統一化するという、そういう取組を進めております。

その中で、例えば、今日何度も委員からも言及されておられます、効果は乏しいというエビデンスがあることが指摘されている、風邪等に対する抗菌薬の処方については、昨年8月末に診療報酬上の算定は原則認めないという旨の方針を明確化し、現在その方針で統一的に運用してございます。

その上で、今後とも一定回数以上の治療を行っても効果がない、風邪等に対する抗菌薬処方などといった、費用対効果に課題があるものが認められた場合には、その内容をよくよく精査した上でですけれども、同様の審査基準の方針の明確化を行っていくことが基本になるのではないかと、このように考えています。

妊産婦のメンタルヘルス支援
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 妊産婦のメンタルヘルスの重要性に関する認識と、具体的な取組について問う

答弁
津島内閣府副大臣
  • 産後は心身の変化が大きく産後鬱のリスクが高いため、メンタルヘルスは大変重要であると認識している
  • 市町村による伴走型相談支援や、産婦健康審査・産後ケア事業・ネットワーク構築事業への費用補助等を通じて支援している
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今回の改正は、妊娠・出産に伴う経済的負担の軽減に資するものと考えております。

その意義は非常に大きいと受け止めておりますけれども、加えて、妊産婦を支える上では、経済的負担の軽減に加えて、メンタルヘルスの配慮も非常に大事であると、これは専門家の先生からもお伺いをいたしました。

孤立であったり、経済的困窮、若年妊娠、予期せぬ妊娠等、妊娠期から丁寧に支援を必要な方というのはおられると思いますし、そこに対する支援も重要であると思います。

まずはじめに、妊産婦のメンタルヘルスの重要性について、どのような認識を持ちか、また、お取組みをどのようにしていらっしゃるかお聞きいたします。

妊産婦の方々のメンタルヘルスは大変重要であると考えております。

それは、妊娠・出産、産後の期間は心身の変化が大きく、特に産後は慣れない育児等により、より負担を抱えがちであって、産後鬱につながるリスクが高い時期でもあることからでございます。

このため、全ての市町村において、伴走型相談支援や母子保健事業を通じ、妊産婦やその家族のそれぞれのニーズの把握を行うとともに、関係機関と連携し、メンタルヘルスを含め、個々のニーズに応じた必要な支援につなげております。

また、子ども家庭庁では、第一に、産後間もない時期の産婦に対して、母体の身体的機能の回復や、授乳状況及び精神状態の把握などを行う産婦健康審査の費用の補助。

第二に、母親の心身のケアや育児のサポート等を行う産後ケア事業費の補助。

第三に、都道府県等において、地域の精神科医療機関や産科医療機関等々、保健所、市町村、産後ケア事業者などによるネットワークづくりを推進する妊産婦メンタルヘルスに関するネットワーク構築事業による費用の補助などを行っております。

妊婦検診を通じたメンタルヘルスの把握と支援
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)

- 妊婦検診の場において、どのようにメンタルヘルスの状態を把握し、支援につなげているのかを問う

答弁
竹林聡
  • 国が定める望ましい基準において、各回の検診で実施する事項として保健指導を定めている
  • その中で妊婦の精神的な健康の保持に留意し、不安等の把握に努めている
全文
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その上で、今回、妊婦検診に関してさまざま議論をしていたわけなんですけれども、妊婦検診というのは、妊婦さんのメンタルヘルスをキャッチできる非常に重要なタイミングになると思います。

妊婦検診の場でどのように把握をされているのか、そしてそれをどのように支援につないでいるのか、その点についても御答弁をお願いいたします。

ご指摘の妊婦検診につきましては、国が告示で定めている望ましい基準におきまして、各回の検診で実施する事項として保健指導を定めております。

その中で妊婦の精神的な健康の保持に留意し、妊娠・出産及び育児に対する不安。

特定妊婦へのメンタルヘルス支援
質問
沼崎満子 (中道改革連合・無所属)
  • 特定妊婦など特に配慮が必要な妊婦のメンタルヘルス問題への現状の取り組みについて
  • 今後の取り組みを強化する考えがあるか
答弁
原科
  • 子ども家庭センターの設置を促進し、早期支援による虐待や自殺の防止を図っている
  • 妊娠届や検診、関係機関との連携を通じて支援が必要な家庭の把握に努めている
全文
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特に配慮が必要な妊婦、妊娠産婦のメンタルヘルスの問題は、本当に最悪の場合には妊婦さんの自殺という問題であったり、あるいは児童虐待にもつながっているというふうにお伺いをしています。

こういった観点から、特に配慮が必要な、いわゆる特定妊婦に関するお取組は今取り組まれているのか、また今後強化していくお考えがあるかについてお聞かせください。

子ども家庭庁では妊産婦や子育て家庭を早い段階から支援し、子育てを支え虐待や自殺の防止を図るため、子ども家庭センターの設置を促進しております。

このセンターでは妊娠届の受理や各種検診を通じて、妊産婦や子育て家庭とつながるほか、医療機関、学校等、子育て家庭と関わるさまざまな機関との連携により、支援が必要な家庭をもれなく把握するよう努めております。

社会保険料削減ビジネスの判断基準
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 実態が伴わないかどうかの判断において、具体的な要件は存在するのか

答弁
三好

- 具体的な要件はなく、業務内容を総合的に勘案して決定する

全文
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山本香苗君、実態が伴わないかどうかというところが判断基準になるということでありますけれども、ここは具体的な要件というのはないわけですね。

三好審議官、お答えします。

あくまで業務を総合的に勘案して決定するというものでございます。

社会保険料削減ビジネス(短時間勤務)
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 短時間勤務制度を活用して報酬・業務要件を満たすケースがある場合、どのように判断するのか

答弁
三好

- 個々の事例の実態に基づいて判断する必要があり、一概に答えられないが、事業所調査で得られた知見を活用し検討していく

全文
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山本香苗君、次に短時間勤務制度を活用して、今回要件となっている報酬要件、業務要件を満たすケースもあり得ると考えますが、こうしたケースはどう判断することになるんでしょうか。

三好審議官、お答え申し上げます。

いわゆる社会保険料削減ビジネスにおいてはですね、委員ご指摘のように、例えば短時間正社員のような、山本香苗君、使用関係の有無というのは、個々の事例の実態に基づいて判断する必要がありますので、一概にお答えするということはできないわけなんですけれども、もちろん社会保険料納付に対する納得感が損なわれないように、制度を適切に運営していくことが重要だというふうに考えておりますので、今回の通知に基づきまして、現在事業所調査、疑わしい企業に対してやっております。

そこで得られた業務の実態とか、あるいは報酬の実態とか、こういったものの知見も活用しながら、さらにどういう対応が可能なのかということは検討していきたいと考えております。

社会保険料削減ビジネスのペナルティと不利益
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 通知の遡及適用において、誰にどのようなペナルティが課され、被保険者にどのような不利益があるのか

答弁
三好
  • 不適切と確認された場合、事業主へ指導を行う
  • 被保険者は国民健康保険・国民年金への加入が必要となり、最大2〜3年分を遡って保険料を納付することになる
全文
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山本香苗君、さらなる検討をされるということでありますので、しっかりやっていただきたいと思います。

今回の通知は過去に遡って適用されるということでありますけれども、どこまで及び誰にどういうペナルティが課されるのか、また被保険者にはどのような不利益があるんでしょうか。

三好審議官。

お答えいたします。

今、年金機構が事業所調査をやってございますけれども、健康保険や厚生年金保険の加入が適切ではないということが確認された場合には、事業主に対して指導を。

被保険者資格を遡って取得した期間というのは、社会保険の適用ではなくなりますので、国民健康保険や国民年金に加入いただくことが必要になります。

国民健康保険料や国民年金保険料については最大で2年間、それから国民健康保険税の場合は最大3年間まで遡って保険料を新たに追加で納めていただくことになります。

社会保険料削減ビジネスの是正状況の可視化
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 通知を出して終わらせず、是正できた件数などの結果を国民に見える化(公表)してほしい

答弁
三好
  • 日本年金機構による事業所調査を速やかに実施することが第一義的な対応である
  • 指導等による資格喪失件数の公表を含め、どのような対応ができるか検討する
全文
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山本香苗君。

とにかく真面目に保険料を払っている人が損をするような仕組みであるとは絶対にやってはならないと思っておりますし、そうしないと制度が持たないと思うわけなんです。

この問題が起きたときに「払うのが馬鹿らしい」と、そういうことをたくさんいただきました。

徹底的に抜け穴を封じていただいて、こういうビジネスは根絶をしていただきたいと強く願っている次第でございます。

そういう中で、この状況を本当にこの通知を出して、ちゃんと是正されるのかっていうところを国民の皆様方にお示ししていただきたいと思うんです。

通知を出して終わりじゃないんだと。

これをやった結果ですね、これぐらいの是正ができたんだと。

こういう形でちゃんとやったんだと。

そういうことをぜひ見える化していただきたいと思いますが、どうでしょうか。

三好審議官。

お答え申し上げます。

今般通知で明確化した取扱いを踏まえまして、現在日本年金機構において疑いのある事業所に対して順次事業調査を実施をしているところでございます。

まずは日本年金機構と連携をしまして、速やかに必要な対応を行っていく。

これが第一義的な対応かというふうに考えてございます。

その上で、今回の事例につきまして、今御指摘ありました指導等による資格喪失の件数の公表を含め、どのような対応ができるかということにつきましては、検討。

社会保険料削減ビジネスの発生背景と再発防止
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)
  • このようなビジネスが発生する根本的な原因は何か
  • 制度の公平性を揺るがす事態を二度と起こさないためにどう取り組むのか
答弁
上野厚生労働大臣
  • 所得が高い人が国保料負担を軽くしたいという誘引が背景にあると考えられる
  • 制度の根幹に関わる問題であるため、今後も厳正に運用し、通知による抑制を図るとともに状況を把握し対応する
全文
質問・答弁の全文を表示

山本香苗君。

検討じゃちょっとねという感じなので、大臣ぜひ。

おっとご答弁、引き続きお願いしたいと思うんですが、そもそもこういうビジネスがなぜ発生するのかと、この委員会でも国保料が高すぎるからじゃないかという話もさまざまございました。

そういうこともあるんですけど、またこうした問題がですね、制度の根幹に関わるような、制度の公平性というものに対してものすごく揺らぐようなこういう事態が二度と起こらないようにですね、どうしていくのか。

先ほど申し上げたように、ぜひそういった是正した姿というのを示していただくのをしっかり答弁していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

上野厚生労働大臣。

まずこうした問題が発生する背景でございますけれども、なかなか一概に申し上げることは難しいわけでございますが、例えば所得が比較的高い方でありますと、国保料の負担をできるだけ軽くしたい、そういった誘引が働く、そうしたことも背景にある事情の一つとしてあるのではないかなというふうに考えております。

いずれにいたしましても、今回通知を出させていただいたわけでありますが、委員からも御指摘があるとおり、制度の根幹に関わるものでありますし、公平性をしっかり確保していく、そうしたことが非常に大切でありますので、これからも運用については厳正に対応していきたいというふうに考えております。

こうした通知を出すこと自体も、そうしたさまざまな不適切な事例が発生することの抑制につながるというふうに考えておりますし、これからも状況をしっかり把握をして、必要な対応を。

社会保険料削減ビジネスの是正状況の公表明言
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 是正した状況を国民に提示するため、公表することを大臣として明言してほしい

答弁
上野厚生労働大臣

- 実務的な面を含め十分に検討するが、制度全体への信頼感醸成につながる形で運用したい

全文
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山本香苗君。

重ねて公表の点については大臣から明言していただけないでしょうか。

是正すること、是正した状況、しっかり国民の皆様方にお示ししていただきたいという話で、今、三好審議官の方からは検討するという話だったんですが。

上野厚生労働大臣。

どのような対応ができるかについては十分実務的な面も含めましてしっかり検討させていただきたいというふうに考えておりますがいずれにいたしましても、国民の皆さんの制度全体に対する信頼感の醸成があるような形でしっかり運用していきたいと考えております。

児童福祉施設入所児童の国保適用
質問
山本香苗 (中道改革連合・無所属)

- 18歳以上の施設入所者が単独世帯として扱われ保険料を請求される事例があるため、単独世帯とせず保険料を求めないよう国から改めて方針を示してほしい

答弁
長山

- 市町村が個別事情を考慮し、親などの扶養義務者の世帯に属するものとして取り扱うことができるルールとなっている

全文
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国民健康保険につきまして、もう一点お伺いしたいと思います。

昭和56年に「児童福祉施設入所児童であって、扶養義務者のある者等に対する国民健康保険の適用について」という、古い厚生省の通知がございます。

この通知によれば、国民健康保険上の取扱いとしては、18歳以上の入所施設の子について、扶養義務者である親がいる場合については、市町村において個別的事情を考慮の上、子が親の世帯に属しているものとし、親を納付義務者として取り扱うこともできることとされていますが、これはあくまでこの判断を行うのは市町村というふうになっております。

そのためにある市では、扶養義務者がいるにもかかわらず、入所している子どもにも、また施設にも知らせないまま、その子どもを単独世帯として取り扱って、あまりにもひどい対応で、私は聞いたときもびっくりしたわけなんですけれども、今後こうしたことが二度と起きないように、ぜひともこの18歳以上の施設入所のこの取扱いについては、単独世帯としない、保険料支払うことを求めないという取扱いとなるように、国から改めて方針を示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

長山保健局長。

お答えいたします。

ただ今、委員からご紹介いただきましたとおり、児童福祉施設に入所している18歳以上の方については、市町村において個別的事情を考慮の上、親などの扶養義務者の世帯に属するものとして、その世帯の住所地の国民健康保険に加入するという取扱いができるものとしております。

個別の事情で、やはり親御さんの方に支払い能力があるのかどうかとか、さまざまな事情を判断する必要があると思いますが、そういうことができるルールになっております。

現在18歳以上の入所者の方については、令和6年度から施行された児童福祉法改正もございまして、今後も増加していく可能性があると。

攻めの予防医療とリハビリテーションの推進
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 攻めの予防医療としてリハビリテーションを推進することについて、大臣の見解を問う

答弁
上野厚労大臣
  • 高市政権の重要政策の一つであると認識している
  • がん検診や歯科検診を中心に検討を進めているが、幅広い観点での取り組みが大切であると考えている
全文
質問・答弁の全文を表示

厚生労働省としても、この攻めの予防医療としてですね、リハビリテーションを推進していただきたいと思いますが、大臣、どうお考えでしょうか。

上野厚生労働大臣。

高市政権の非常に重要な政策も一つであります。

この攻めの予防医療でありますが、予防医療と申し上げたときに、これは幅広い観点での取り組みというのが非常に大切になると考えております。

その意味では今、当面検討をさせていただいておりますのは、委員から御指摘のありましたように、がん検診であったり、あるいは歯科の検診であったり、そうしたことを中心に今検討を進めているところでございますが、当然ですね、生命の予防医療といった。

国民健康保険の保険料水準統一化と財政安定化基金
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 財政安定化基金の取り崩し要件を緩和することが、都道府県内の保険料水準統一化事業にどのような効果をもたらすか問う

答弁
狭間保険局長
  • 保険料水準の統一過程で生じる市町村の急激な保険料上昇を、基金の取り崩しによって抑制できる
  • これにより、保険料水準の統一が進めやすくなると考えている
全文
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今回の健康保険法等の一部を改正する法律案におきましては、国民健康保険制度改革の推進というのが一つ盛り込まれております。

この委員会でも質疑がございましたが、この財政安定化基金、この本体部分を、これまでは財源不足が生じた場合に活用することが可能であったものを、今後は、この法改正によりまして、保険料抑制のための取り崩しも認めることになったわけでございます。

現在、この国民健康保険ですね。

当然、市町村が保険者でございますけれども、特に小さな規模の保険者の場合は、高額な医療費が発生した場合に、やはり年間の保険料が変動してしまうという問題もございます。

そこで今政府の方では、厚労省の方では保険料の水準の統一化をしていこう。

都道府県内である市町村は高い、ある市町村は安いということをなくしていって統一化するような今、事業を行われております。

この統一化の意味には二つございまして、一つはまず納付金ベースの統一を図ろう。

これがまず第一歩でございます。

これはどういうことかというと、各市町村の納付金に医療費水準を反映させない取組であります。

そして最後に目指すべきは完全統一と言いまして、同じ所得水準、そして同じ世帯構成であれば、都道府県内で同じ保険料とするという、2段階での統一化プランの取組が行われているところでございます。

すでにこの完全統一ですね。

所得も一緒、世帯構成も一緒であれば、その都道府県では全く同じの保険料、これをすでに完成済みなのは2件。

大阪府と奈良県であります。

そして完全統一の目標年次を定めている都道府県は21件ございますけれども、逆に一番最初のステップである納付金ベースの統一の目標年度も定めていない都道府県は実は8件ございまして、私の地元の福岡県もそこに入っているということでございます。

そこで今回の財政安定化基金の本体部分の取り崩しの要件を緩和することによって、この保険料の水準の統一化事業に対して、どういう効果があるのかを、分かりやすく御答弁をいただきたいと思います。

ただ今、委員から御紹介ありましたように、国民健康保険におきましては、小規模保険者の財政運営の安定化、あるいは都道府県内の被保険者間の公平性の確保の観点から、都道府県内の保険料水準の統一ということを全国的に進めてございます。

それを実際に進めていこうと思いますと、この都道府県内での保険料水準を統一していく過程におきましては、市町村によっては保険料の水準が大幅に上昇を伴うという場合があり得ます。

今般の法案において財政安定化基金を保険料抑制のために取り崩すことを可能としておりまして、これによって保険料水準の統一に伴う保険料の上昇幅を抑えまして、急激な影響が生じないようにする。

それによって統一が進めやすくするといったようなことを考えてございまして、私どもとしてはこうした措置も活用いただきながら、各都道府県において保険料水準の統一に向けて着実に取り組みを進めていただきたいとこのように考えております。

子育て世帯の保険料負担軽減の拡充
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 国民健康保険の軽減対象を高校生年代まで拡大することで、全国平均で年間どの程度の保険料が低減されるか問う

答弁
狭間保険局長
  • 新たに約140万人が軽減対象になると見込んでいる
  • 他の低所得者軽減が適用されない世帯の場合、7歳から18歳の被保険者1人につき年額約2万円が軽減される
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もう一問、国民健康保険の制度改正。

のことについて聞きます。

今回、子育て世帯の保険料負担の軽減、これが拡充されることになります。

この点も、我が党も高く評価をするポイントの一つでございます。

具体的には、これまで未就学時、国民健康保険の均等割の部分ですね。

これまで未就学時まで、この軽減の対象だったわけでございますが、これを高校生年代まで拡大するということでございます。

そうなると具体的に全国平均で年間どの程度の保険料が低減されるか、ここがやはり国民の皆様方の理解が進むところと思っていますので、御答弁をいただきたいと思います。

そうした観点から今回高校生年代まで拡充することを今回の改正法案に盛り込んでいるわけでございますが、これによってまずその全体の人数から申し上げると、全体の規模感としては、新たに約140万人の方が軽減の対象になると見込んでおります。

そして、御質問になりました額ですけれども、被保険者1人当たりの均等割保険料額が、全国平均でございますが、全国平均では年額約4万円でございますので、他の低所得者の軽減とかがかからない世帯で申し上げますと、今般の拡充により、おおむね7歳から18歳までの被保険者1人につき、年額約2万円均等割保険料が軽減されることになります。

130万円の壁対策の現状
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 130万円の壁対策について、現在の対策状況を端的に説明することを求める

答弁
畑山保健局長
  • 被用者保険への適用拡大を着実に実施することが基本である
  • 事業主の証明による被用者認定の円滑化や、雇用契約ベースでの被扶養者認定運用(本年4月〜)を開始し、予見可能性を高めている
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続きまして、国民健康保険といいますと、やはり130万円の壁というところであります。

これまで2号の配偶者の皆様方が、例えば3号から1号になる場合におきましては、年金の支給金額も増えない。

当然徴収されるということでありますので、ここが一つ大きな働き方改革としてのポイントでもあったわけでございます。

そこでこの130万の壁対策について、昨年年金改正法で散々行いましたけれども、いろんなことをアイデアとして言われておりました。

現在この130万円の壁対策について、現在の対策の状況、そこを端的にご紹介いただきたいと思います。

いわゆる130万円の壁については、昨年の年金法改正のときも大変お世話になりましたけれども、できる限り、被用者保険に加入できるような方については、そこへ適応になっている、移行していただくということが重要でありますので、被用者保険の適用拡大を着実に実施していくというのが基本だと思っています。

その上で、働く方々に壁を意識せず働いていただける環境づくりを支援するために、事業主の証明によって、被用者認定の円滑化という取組を実施しております。

要するに、事業主が、これは一時的な収入増であって、130万円、たまたま超えたけれども、一時的なものなんだよ、という証明を出していただきますと、この場合には、被扶養のままでいることも可能だというものでございます。

さらに申し上げるならば、本年4月から給与収入のみで雇用契約上年収が130万円未満であることが明らかな場合には、その時点で被扶養者と認定する運用も開始でございます。

これは就業調整対策の観点から、労働契約段階で見込まれる収入を用いて、被扶養者の認定を行うものでございまして、被扶養者にとっては年末、これで残業したら130万円を超えちゃうのかな、超えないのかなというご心配なく、認定の予見可能性が高まるというふうに考えております。

130万円の壁対策の周知徹底
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 雇用契約ベースでの判断など、就業調整をなくすための仕組みについて、パンフレット作成などの周知を行うべきではないか問う

答弁
狭間保険局長
  • 106万の壁の状況や130万の契約ベース判断について、総合的に伝える必要があると考えている
  • さまざまな媒体を用いて周知に取り組んでまいりたい
全文
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特に後半の方が大事で、一番最初にお答えいただきました一時的に収入が変動する場合は以前からやられていて、去年の年金改革の法案のときに先ほど出ましたいわゆる雇用契約ベースで130万未満かどうか、残業代とか一時的な収入増とかそういったことは含まない、まさに106万の壁と同じように今月額8万8千円でございますけれども、それでもうフィックスをして、例えば年末に雇用調整、要は就業調整を行えないということが大事であります。

実は私は弁護士もやってたんですが、今はやってますけれども、106万の壁のことも知らない人が多いんです。

8万8千円、106万であればいいと。

それから年末も働いたっていいんだよと。

一時ですね。

それもご存じない方が多いということです。

いわんや、この130万円の国民年金の加入の要件に関しましては、もともとこれは130万円は残業代とか、そういったことも含めてでありましたので、106万でも周知がなされていない中、今回は130万円についてはもともと残業代とか含んで130万円になったものを、もう契約ベースで最初の130万円の雇用計画かどうかで判断するということであります。

これはですね、やはりこの国会だけで議論するんじゃなくて、少しパンフレットみたいなものを作りながらですね、周知をすることを行っていかないと、やはり根強い就業調整というのは残ってしまうんじゃないかというふうに私は思いますが、この周知について、局長どのようにお考えか、御答弁いただきたいと思います。

年収の壁の関係は、これまでも御議論いただき、国会でも御指摘をいただいておりましたので、先ほどの前段で申し上げた事業主の証明の話も含めて、年収の壁支援強化パッケージの一環で実施してまいりました。

また、今、委員が御指摘いただいた130万の契約ベースで判断できるというのがございますので、この辺り、総合的にお伝えしていく必要があるのかなというふうに思っています。

委員の御指摘を踏まえて、さまざまな媒体で周知することについて取り組んでまいりたいというふうに思います。

年収の壁支援強化パッケージの執行状況と評価
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 年収の壁支援強化パッケージ(特にキャリアアップ助成金)の現在の執行状況とその評価について問う

答弁
田中雇用環境均等局長
  • キャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)の令和6年度支給額は31.8億円である
  • 壁を意識せず働ける環境づくりにつながっていると考えているが、より多くの企業に活用してほしい
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なぜ周知が必要かというと、この年収の壁支援強化パッケージが本当にこれは使われているんだろうかという私の問題意識がございます。

キャリアアップ助成金、106万の壁の方ですね。

こういったものも結構やはりわかりにくかったです。

当然制度設計ですから、分かるように努力をしなきゃいけないんですけど、パッと見てやっぱりなかなか分かりづらいところも正直ございました。

そこでこの年収の壁支援強化パッケージはですね、この106万の壁の部分も含めて、現在の執行状況とその執行状況に対する評価についても、御答弁をいただきたいと思います。

社会保険適用時処遇改善コースということで実施をしておりましたが、その執行状況、令和6年度の支給額31.8億円となってございます。

この年収の壁支援強化パッケージは、このキャリアアップ助成金だけではなく、ほかのさまざまな施策もございましたが、その施策も含めまして、壁を意識せずに働いていただける環境づくりにつながっていると考えられますけれども、この助成金につきましては、より多くの企業にご活用いただきたいというふうに考えております。

キャリアアップ助成金制度の改善策
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 利用者数が少ない現状を踏まえ、キャリアアップ助成金制度を今後どのように具体的に改善するつもりか問う

答弁
田中雇用環境均等局長
  • 助成額の拡大や、小規模企業への手厚い支援を行う新コースを導入する
  • 提出書類の簡素化・省略など、事業主の事務負担軽減に取り組む
全文
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私も手元にデータがあるんですけど、この令和6年までの集計なんですけど、このキャリアアップ助成金の支給実績、全国で4259件。

利用された方は13303人。

総額が31.8億ということでございまして、やはりこの非保険者の数に比べるとですね、もしくは106万を超えてくる就業につかれる人の人数に比べると、やはり1万3千人というのは非常に少ないなと正直申し上げまして、私の感想でございます。

したがいまして、今後このキャリアアップ助成金制度をどのようにもう少し具体的に改善をしていくおつもりなのか、御答弁を頂戴したいと思います。

少し重ねての部分もございますけれども、このキャリアアップ助成金につきまして、新コースとして助成金の助成額を拡大するですとか、中小企業と小規模企業というのを分けまして、小規模企業に手厚くというような取組もしております。

また併せまして、継続的に事業主の事務負担軽減のその観点から、従来のコースに比べまして、提出書類の簡素化ですとか、省略可能ですとか、そういうような取組も併せて行っていきたいと考えております。

医薬品卸の流通円滑化と梱包仕様の統一化
質問
浜地雅一 (中道改革連合・無所属)

- 医薬品のGS1コードの普及状況を問うとともに、自動化の妨げとなっている梱包仕様(紐やビニール等)の統一化に取り組むよう求める

答弁
森審議官
  • GS1コードの元梱包表示は、令和6年9月末時点で概ね100%普及している
  • 梱包のあり方については、販売業者や卸業者から意見を聞きながら、保護と自動化のバランスを考慮して検討したい
全文
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その中で私がやっぱり卸の皆さん方のですね。

やはり地域でどのような薬が流通をし、どういったところが在庫になっているかというデータを使うべきだというお話をさせていただきました。

卸業者の皆様方は、当然高額の薬剤を扱う場合には利益は出るでしょうが、もう言うまでもなく、基礎的薬品等の本当に薬価の安いものは、当然それだけ見れば赤字なわけでございます。

従いまして総額取引といって総額で取引をして何とか利益は出ているんですけれども、それを分解していくと、結局、特にジェネリック等の中心となる薬については、正直運ぶだけで赤字という状況が続いております。

従いまして、卸の流通の円滑化が非常に大事でございます。

その取組の一つとして、GS1コード。

これは前回私、遠隔診療のときに申し上げましたが、市販薬については有効期限がバーコードと紐づいていないんじゃないかという問題意識がございました。

しかし医療用の医薬品については、このGS1コードは有効期限と結びついていくということも理解をしております。

ですのでまずGS1コードの今の普及状況ですね。

これが一点。

それともう一つ、私現場に視察に行ったときに、非常にこの卸の皆様方も自動化、なるべく手を使わずに自動化をかなり導入をされておりました。

しかしそのときの弊害となっているのが、実は医薬品の梱包のこのパッケージに一つ一つのGS1コードがついているやつは、中を取り出せばきちっと管理をできるんですけど、たくさん医薬品の箱が入っている大きな梱包。

これに紐がついているんですよ。

ビニールとかの。

破れないようにとか、もし破れたときに出すと、これが結局読み取りのときに邪魔をしていたり、またはせっかく規格でこれぐらいの段ボール箱については自動的に機械が動かせるようなことをしているのに、その取っ手とか、このビニールの丁寧につけられているものですから、それは手作業でやってまして、自動化の弊害になっているということであります。

ですので、この自動化の弊害となっているような、医薬品の梱包の仕様についても、ぜひ厚生労働省の方でも統一化の取組を進めていただきたいと思いますが、この2点について御答弁ください。

薬品の卸の関係の御質問でございますが、GS1コードにつきましては、元梱包表示を令和6年9月末時点で調べたところ、おおむね100%であったというところでございます。

というか梱包で守っていくことのバランスを上手にとれるように、ちょっと販売業者、それから卸業者等から話を聞きながら必要な検討をしてまいりたいというふうに考えております。

出産に係る給付体系の見直しと決定プロセス
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)

- 出産に係る給付体系の見直しについて、具体的な決定プロセスを問う

答弁
上野厚生労働大臣
  • 保険料への影響と分娩施設の経営実態を踏まえ、最終的に中医協に諮問して決定する
  • 施設機能別・地域別などの費用構造を分析し、関係団体の意見を丁寧に伺う
  • 具体的な給付水準の提示時期は現段階では答えられないが、早期決定を目指す
全文
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まず、出産に係る給付体系の見直しについてお伺いいたします。

妊産婦の負担軽減と地域の分娩体制の維持の双方に関わる重要な政策であり、現場の実態を踏まえた丁寧な設計が求められることは、これまでも多くの議員の皆様が訴え、政府もその必要性を重々ご承知いただいているはずです。

大臣お願いします。

上野厚生労働大臣。

給付水準、また加算措置のあり方につきましては、保険料への影響を考慮しながら、分娩施設の経営実態を踏まえ、最終的には中医協に諮問した上で決定をすることとなります。

この水準をどのようにするかというのが一番のポイントでありますが、水準の検討に当たりましては、施設の機能別、地域別、診療報酬の算定の有無など、できるだけ細かく費用構造などを分析把握をした上で、各団体の皆様にも御協力をいただきながら、丁寧に御意見を伺っていきたいと考えております。

こうした御意見であったり、データであったり、こうしたものを丁寧に分析をした上で、最終的な水準を決定をしていくことになりますので、具体的な給付水準を示す時期につきましては、大変恐縮でございますが、現段階でいつというのは申し上げられないという点は、御理解をいただきたいというふうに考えております。

ただ新制度の給付水準がどうなるかということはご不安に感じていらっしゃる方が大変多くございますので、そうした皆様にもご安心をいただくためにも、できるだけ早期に決定をしていきたいと考えています。

出産給付の見直しにおける検証指標と公表
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 制度をどのような指標で検証し、どのようなプロセスで見直しにつなげるのか、具体的な仕組みを問う
  • 分娩施設数の変化などを指標とすべきではないかとの見解を求める
答弁
上野厚生労働大臣
  • 施行後も各施設の経営実態などを考慮し、定期的に検証して必要に応じて見直しを行う
  • 数字を適宜フォローし、各都道府県と連携して周産期提供体制の維持確保に万全を期す
全文
質問・答弁の全文を表示

では、制度をどのような指標で検証するのか、またその結果をどのように公表し、どのようなプロセスで見直しにつなげていくのか、具体的な仕組みをお示しくださればと思います。

分娩施設数の変化などを指標として、見直しや水準の調整につなげていくべきだと思いますが、この点について大臣の御見解をお伺いします。

その設定等に当たりましては、保険料への影響を考慮しながら、周産期施設の経営実態を踏まえ、丁寧に検討していくのはもちろんでありますし、その水準に関しましても、一旦決めたらその金額で固定ということではなくて、施行後にも各施設の経営実態などを考慮して、定期的に検証をして、必要に応じて見直しを行っていきたいと考えています。

この点については数字を適宜フォローしていきます。

その上で各都道府県とも連携をしながら、周産期提供体制の維持確保に万全を期していきたいというふうに考えております。

妊婦検診の未受診層への影響
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)

- 経済的負担の軽減により、妊婦検診を一度も受けない未受診層の受診行動を促し、未受診率の低下や虐待リスクの低減につなげることを目的としているか、政府の認識を問う

答弁
上野厚生労働大臣

- 経済的な負担が未受診の理由の一つとなっているため、今回の制度改正による負担軽減が、経済的理由で受診していない方の受診につながり得ると考えている

全文
質問・答弁の全文を表示

また、本法案では、出産に係る給付の見直しや、妊婦検診への支援が盛り込まれており、妊産婦の経済的負担の軽減を通じて、妊娠期から出産、子育てまで一貫した切れ目ない支援体制を目指しているものと承知しております。

一方で、妊婦検診を一度も受けずに、医療機関につながらないまま出産に至る、こういったケースが一定数存在しています。

こうした事例は、安全確保の観点からも、また児童虐待の観点からも、極めて高いリスクを抱えています。

今回の法改正における妊婦検診や、出産に係る経済的負担の軽減は、こうした未受診の層に対しても受診行動を促し、結果として未受診率の低下や、虐待リスクの低減につなげることも目的としているのか、政府の認識をお示しください。

今回の制度改正では、妊婦の経済的負担の軽減を図る環境の整備を行うことで、全ての妊婦が全国どこでも安心して出産を迎えることができるようにしようというものでございます。

妊婦検診の未受診の理由の一つとして、経済的な負担も上げられていることから、今回の制度改正により、妊婦の経済的負担の軽減が図られることで、少なくとも経済的な理由により、妊婦検診を受診していない方の受診には、つながり得るものと考えております。

児童虐待による0日児死亡の現状
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)

- 児童虐待で最も多く命が失われているのは生後何日の子供であるか、政府の認識を問う

答弁
上野厚生労働大臣

- 令和5年度の親以外の虐待死48人のうち、0歳児・0日児が16人と最も多くなっている

全文
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では、児童虐待による死亡事例についてお伺いしたいと思います。

児童虐待で最も多く命が失われているのは、生後何日の子供なのか、こちらも政府の認識をお示しください。

子ども虐待による死亡事例等については、毎年次集計検証を行っておりまして、直近の令和5年度の疑義事例を含む親中以外の虐待死の人数は48人で、そのうち0歳児、0日児が16人と最も多くなっております。

0日児虐待死事例における妊婦検診未受診率
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)

- 児童虐待による死亡事例のうち、特に生後0日で亡くなった事例における妊婦検診の未受診率について問う

答弁
上野厚生労働大臣

- 直近5か年の0日死亡事例45人のうち、医療機関の関与があったのは3人で、残りの42人は検診を含め医療機関の関与がなかったと考えている

全文
質問・答弁の全文を表示

今御答弁にもあるとおり、最も多いのは生後ゼロ日、つまり出生直後に命が失われているケースが極めて多いという現実であります。

児童虐待による死亡事例のうち、特に今おっしゃっていただいた生後ゼロ日で亡くなった事例における妊婦検診の未受診率についてお答えください。

子ども虐待による死亡事例等の検証結果の直近5か年の集計では、0日での死亡事例が合計45人です。

そのうち、医療機関の関与があったとされる事例は3人。

それ以外の42人については、検診を含め医療機関の関与はなかったと考えております。

0日児虐待防止のための具体的施策
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)

- 生後0日時の虐待を防ぎ、命と当事者を守るために政府が行っている具体的な施策を問う

答弁
上野厚生労働大臣
  • 「思いがけない妊娠の相談窓口サイト」を開設し、自治体外からの相談や出産を前提としない相談にも対応できる体制を整備した
  • SNSやインターネット広告、QRコード付きカードの配布、ショート動画などの広報事業を今年度から実施し、周知を強化している
全文
質問・答弁の全文を表示

お伺いします。

ゼロ日時の虐待を防ぐために、生まれてきた尊い命を守るために、そして当事者の体と心を守るために、今政府が行っている施策は何でしょうか。

これは具体的な施策のみお答えください。

ゼロ日死亡事例の背景に、予期しない妊娠や、さまざまな困難を抱えていることがあることを踏まえまして、こうした妊娠活動を相談することができる、全国の相談窓口を簡単に検索できる形でまとめた、思いがけない妊娠の相談窓口サイトを開設したところです。

このサイトでは女性からの相談に適切に応じ、その状況に応じてさまざまな選択肢を提示できるよう、相談窓口が所在する自治体以外にお住まいの方からの相談があった場合にも丁寧に対応し、市町村の関係部署や医療機関などの専門機関との円滑な連携が可能で、出産を必ずしも前提としない関わり等に基づく相談もできるような窓口を掲載しております。

また、この相談窓口に関して支援が必要な女性にしっかりと周知できるよう、広報事業も創設しておりまして、今年度からSNSやインターネットを活用した広告、サイトのQRコードを掲載したカードの作成と配布、ショート動画などの広報物の作成等も実施することとしておりまして、引き続きしっかりと支援に取り組んでまいりたいと思います。

虐待当事者の背景分析と予期せぬ妊娠の防止策
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 生後0日死の虐待当事者の背景や要因を政府はどう分析しているか
  • 予期せぬ妊娠・望まない妊娠をさせないために、こども家庭庁で取り組んでいることは何か
答弁
原科審議官
  • 0日死亡事例に限定した集計はないが、母親が加害者の事例では、予期しない妊娠や孤立した状況にあることが多いと報告されている(原科審議官)
  • プレコンセプションケア推進5カ年計画に基づき、ウェブサイトでの情報発信や相談窓口の整備を進めている
  • 文部科学省と連携し、学校現場での専門家活用やプレコンサポーター養成講座の周知を働きかけている(津島内閣副大臣)
全文
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生後ゼロ日死の虐待の当事者となっている方々は、どのような背景を持つ方であるのか、妊娠期から出産に至るまでの経緯や、虐待に至る要因について、政府はどのように分析しているのか、というのがまず1点。

相談支援の充実のみならず、予期せぬ妊娠、望まない妊娠をしないために、今、こども家庭庁で取り組んでいることは何かお聞かせください。

0日死亡事例に限定した形では母親の背景事情を集計しておりませんが、母親が加害者となっている事例においては年齢を問わず、予期しない妊娠、地域社会や親族との関わりが少なく、相談できる人がいないなど、母親が孤立した状況に置かれていることが多く報告されております。

こども家庭庁では昨年5月に策定したプレコンセプションケア推進5カ年計画に基づき、若い世代を含め性別を問わず性や健康に関する正しい知識を身につけてもらうため、ウェブサイトを通じたわかりやすい情報発信や相談窓口の整備や周知といった取組を進めているところでございます。

文部科学省と連携で事務連絡を発出し、各自治体において、教育委員会と母子保健部局が連携して、子どもの性と健康に関する教育や相談支援の取組として、医師や助産師等の専門家の外部講師活用の促進、教育関係者に対するプレコンサポーター養成講座の周知などを行っていただくよう働きかけたところでございます。

こうした取組は予期せぬ妊娠を防ぐことに資するものと考えております。

学校教育における性教育の内容と実効性
質問
日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ)

- 学習指導要領に基づく現在の教育内容が、児童虐待や予期せぬ妊娠という現実に対して十分に対応できているか問う

答弁
津島内閣副大臣

- 学習指導要領は文部科学省の所管であり回答範囲を超えるが、子どもたちが正しい知識を得ることをゴールとし、学校現場での取り組みについて連携して取り組む

全文
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特に、学校教育におきましては、一般学級のみならず、特別支援学校や特別支援学級、こういったところも含めて、適切な時期に、適切な方法で、適切な別な内容でそういった知識を届けられることが求められます。

そこでちょっとお伺いさせていただくんですけれども、今のこうした学習指導要領に基づく教育内容は、こうした現実に対して十分に対応できているとお考えでしょうか。

津島内閣副大臣、今のお答え、学校の学習指導要領となると、所管文部科学省になりますので、私がこの場で答えるのは、少々範囲を超えるような思いがいたしますが、いずれにしろ、子どもたちが正しい性についての知識を得るということが、目指すべきゴールです。

そこで学習指導要領というものとそれ以外の部分と学校現場でどのようにやればいいのかということをしっかり連携しながら取り組んでいこうと思っております。

高額療養費制度における公平性の考え方と応能負担のあり方
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 高額療養費制度における「公平さ」をどのように評価すべきか
  • 所得区分を細分化するだけでなく、家族構成や収入変動、借入状況などの実態を検討範囲に含めるべきではないか
答弁
上野厚生労働大臣
  • 社会保険制度は相互扶助の理念に基づき、世代間・世代内双方の公平性が肝要である
  • 現行の所得区分には改善の余地があり、高齢者の外来特例の見直しを含め一定の見直しを行う
  • 所得変動の実態への留意を含め、応能負担のあり方は今後の課題として受け止める
全文
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高額療養費制度の見直しの議論がこの委員会ではこの間盛んにされてまいりました。

多くの委員の皆様が主張するその根底にある考え方というのは、やはりこの制度の公平性をいかに高めていくか、維持できるかという問題意識だったように思います。

まず1問目は、本日この後法案採決予定されておりますが、改めて大臣に伺います。

この高額療養費制度における公平さというのをどのように評価していくべきだと考えているかということであります。

その公平さに対する大臣の見解を伺った後、今回もいろいろ指摘がありましたが、今後この高額療養費制度の応能負担性を高めていく方法として所得区分を細かく分けていくことのみならず、家族構成や仕事や収入の変化、借り入れなどの状況の実態を加味することも、検討範囲に含めていただきたいと思っていますので、そこも併せて御答弁をいただきたいと思います。

言うまでもございませんが、我が国の社会保険制度につきましては、相互扶助の理念のもとに成り立つ国民皆保険制度でございます。

すべての国民の皆さんから信頼をされるためには公平な制度であるということが肝要であります。

その際には世代間、そして世代内、双方の公平性という視点が非常に大事になると考えています。

その上ででございますが、今回の見直しの議論におきましては、やはり現行の所得区分、これが大くくりでありますので、応能負担という観点からはやはり改善の余地がある。

また、年齢ではなくて能力に応じた全世代の支え合いの観点からは高齢者の外来特例についても見直すことが必要である。

そういった基本的な考え方を整理をいただいたことを踏まえまして、これらの点についても一定の見直しを行おうとしているものであります。

その上で今委員からもお話がありましたけれども、将来的には所得区分をよりきめ細かいものとすべきという趣旨の御指摘もいただいておりますので、当面いつ今後の見直しがあるということは現在ではなかなか申し上げられるわけではございませんけれども、委員から御指摘のありました所得変動の実態などにも留意していく点、これも含めまして応能負担のあり方については今後の課題の一つだというふうに受け止めております。

健康増進努力に応じた保険料のインセンティブ制度の導入
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)

- 健康増進のための個人努力が経済的に報われるよう、保険料に連動したインセンティブ制度を導入すべきではないか

答弁
上野厚生労働大臣
  • 公的保険は給付と負担の見合いで保険料をいただくことが基本であり、民間保険とは仕組みが異なる
  • エビデンスに基づいた健康増進行動を実証することの難しさもあり、現段階で社会保険料に反映させることは課題が多い
全文
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ここからは健康増進行動と保険料のインセンティブ制度について伺っていきたいと思います。

先日の委員会質疑でも申し上げましたが、やはりこれから医療保険財政の持続可能性を高めていく上でも、セルフメディケーションの促進、あるいは医療におけるアウトカム評価の普及拡大、そしてこれから議論する保険料、健康増進努力に対して、しっかり保険料がそれに連動する形でのインセンティブを与えるような制度設計、こうしたものが必要だと私は考えているんですけれども。

一方、現在の医療保険料は収入に連動していて、国民が健康維持に努力をしても、保険料には一切反映されない仕組みになっています。

健康増進のための行動を続けている人も、そうでない人も、同じ保険料となっています。

その結果、予防への個人努力が経済的に報われる余地のない制度となっています。

自動車保険を考えていただきますと、事故を起こしてしまうと翌年は保険料が上がりますよね。

事故を起こさずに何年も何年も気をつけていれば保険料がだんだん安くなる。

あれはある意味インセンティブが働いているわけでありますが、こういった仕組みがないので、健康増進のための努力が保険料などの経済的インセンティブにつながる制度をさらに普及させる必要があると思いますが、大臣のお考えはいかがでしょうか。

大事な御指摘だというふうに思っておりますが、ただ保険制度につきましては、給付と負担の見合いの中で必要な保険料の負担をいただくということを基本としております。

民間保険と異なりまして、やはり国民皆保険制度でありますので、いずれかの保険者に強制的に加入をしていただく仕組みとなっております。

また、個人の健康増進のための行動、やはりエビデンスに基づいた行動をとっていただく必要があろうかと思いますが、それがどういったものかということもなかなか実証するのも難しい面もあろうかというふうに思っております。

そうしたことを考えますと、個人の社会保険料に反映させるということには、現段階においてはなかなか難しい課題も多いのかなというふうに思っておりますが、ただ委員から御指摘のありましたとおり、国民の皆さんの、例えば健康寿命を延ばしていくということは非常に重要な観点でありますので、御自身の生活の質を高めていただく、あるいは社会の支え手を増やしていく、そういった意味で。

健康増進努力へのインセンティブ(コラボヘルス等)の方向性
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)

- 民間事業者や保険者が取り組むコラボヘルス等の健康増進努力を普及させる取り組みを推進する立場であるか確認したい

答弁
長山保健局長
  • 保険料への直接反映については慎重に検討している
  • 個人の努力を評価することは重要と考えている
  • ヘルスケアポイント等、個人の努力が見える化され還元される仕組みは推進したい
全文
質問・答弁の全文を表示

ちょっとさらといになりますので、政府の方で御答弁いただければと思いますが、今大臣からの答弁でも、考え方自体は大事なんだけれども、国民皆保険制度の中で、やはり給付と負担のバランスがあるからということでありましたが、一方で民間事業者では、あるいは保険者にはコラボヘルスという形で、そういった健康増進努力が普及していくような取り組みを止める立場ではないということを、ちょっと一度確認させていただきたいと思います。

もし違うのであれば、それもぜひ答弁に含めていただきたいと思います。

いかがでしょうか。

先ほど大臣からも答弁申し上げましたように、強制加入の仕組みでありまして、また病気がちな方、そうでない方、いろんな方がご加入されているという意味で、保険料に直接反映させるのがいいのかどうかということで申し上げれば、そこについては慎重に考えています。

ただ、一方で個人の努力を評価していくというようなこともまた一方で大事だと思っておりますので、おそらく後ほどのご質問があるかと思いますが、保険者などから取り組む、例えばヘルスケアポイントみたいなものの形で、個人の努力が見えるようになっている。

そしてそれが還元されるような仕組みというのは推進していきたいとこのように考えております。

医療物資の優先配分に関する危機管理
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)
  • 政府の現状対応では危機意識が不足しており、中東情勢の中長期化への備えが不十分であると指摘
  • 「令和のオイルショック」を避けるため、トップの危機管理として優先供給の仕組みづくりを検討してほしい
答弁
高市早苗
  • 各大臣がきめ細やかに対応しており、ナフサ調達についても総理自ら交渉を継続している
  • 事業者からの情報回収を急いでおり、過度に心配する必要はない
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それでは少し危機意識が足りないのではないかと私は思います。

今おっしゃった令和7年の補正予算というのはわかりますけれども、これはイラン情勢を踏まえたものではもちろんありません。

物価高に対応するものでありますし、賃金のこれを上昇していることを踏まえたものでもありますけれども、診療報酬改定3%といっても、これでは今の状況をもっと緊迫した状況になれば、それがこの7年の補正で到底できることではありません。

私たちはそのためにイラン情勢を踏まえたこの予算についても修正案を出しているわけですけれども、これは一個だにされませんでした。

そして今こういう状況を迎えているわけで、中東情勢は中長期化、これがもうどこでも言われております。

その中での対応を、私は総理にはトップの危機管理として、これを求めたいという意味で、今日の質問をさせていただいているわけですから、ぜひトップの危機管理として、先ほど申し上げました優先供給なども、検討の仕組みをまずは作るということを検討していただけないでしょうか。

総理、もちろん記憶に新しいところでは、令和の米騒動。

これ昨年一昨年でございます。

これが今回、このイラン情勢の緊迫化に伴って、令和のオイルショックにならないようにしていただくためには、もっと総理の危機意識を高めていただいて、そしてそれを実際の対策に打っていただきたい。

そのための安定供給、そして優先配付ということも、ぜひ視野に入れた答えをお願いしたいと思いますが、もう一度、総理の御答弁をお願いします。

高市早苗内閣総理大臣、さまざまなお声を集めて、安定供給ができるように、上野大臣、経済産業大臣、相当きめ細やかに手を打ってくれています。

そしてまた、ナフサを含む調達につきましても、私自身も前に出て交渉を続けております。

ちょっと先になりますけれども、間もなくそんなに心配していただかなくてもいい。

情報の収集をしたいということで対応しているんですが、お返事をいただいていない事業者の方々もまだ残っておられますので、この回収も急いでまいりたいと思っております。

高額療養費制度の見直しにおける審議プロセス
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 高額療養費制度の見直しについて、今後も社会保障審議会等で意見を聞く措置を講じてほしい

答弁
高市早苗

- 今回の専門委員会は社会保障審議会の一部として設置されたものであり、将来の改正においても、患者団体等が参画する専門委員会で議論することが基本になると考える

全文
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これは私たちは、中道改革連合、そしてチームみらい、共産党等3党で、この健康保険法の、これは対案ではございませんが、議員立法として上乗せ法案という形で、この115条の足りない部分をもう少しこういうふうにしていってほしいという思いを込めた議員立法、国民が安心して利用できるこの高額療養費制度の見直し法案を4月20日に提出をいたしました。

それを踏まえまして議論させていただきたいと思うのですが、この高額療養費制度の見直しについては今後もぜひこの必ず社会保障審議会で意見を聞くための措置を講じていただけるように、総理自らお答えをいただきたいと思います。

高市早苗内閣総理大臣、今回、高額療養費の見直しについて議論・検討を行いました専門委員会は、社会保障審議会の一部として、昨年5月に設置した向上的な会議体でございます。

将来の改正については未定ではございますが、今回と同様、患者団体の方々にも参画いただいている専門委員会で、御議論いただくことは基本になると考えております。

高額療養費制度の見直しにおける資料提示と参画のあり方
質問
早稲田ゆき (中道改革連合・無所属)

- 支給額の算定根拠となる資料を提示した上で、当事者や医療者が単なるヒアリングではなく実質的に参画できる会議体を構築し、丁寧に意見を聞いてほしい

答弁
高市早苗

- 今回の見直しでは、患者団体、医療関係者、保険者等が参画した専門委員会において、20を超える事例や家計収支状況などの資料を提示し、9回にわたり丁寧な議論を重ねた

全文
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社会保障審議会はずっとあるものでありますが、その下に、というか、一部にこの専門委員会を設けていただきました。

石破政権のときに一旦これは高額療養費制度の見直しを凍結したわけですけれども、その後非常に丁寧にこの9回の専門委員会を開いていただいたことは評価をさせていただいております。

その上で重ねてでございますけれども、この専門委員会等のような会議体ですけれども、そのときにはぜひ高額療養費等のその支給額の算定に関する資料、その他の必要な資料を提示をして、お示しをして、そして高額療養費、これの当事者、高額療養費を受けている当事者の方、それからまたその関係の医療者の方、そしてまた保険者など関係者を、このヒアリングだけではなくて、今回のようにきちんと参画をさせて、そして資料も提示をしていただいた、そういう会議体をつくっていただいて、丁寧に国民の意見を聞いていただくことを、もう一度、総理からお願いいたします。

今回の高額療養費制度の見直しに当たりましては、今、委員がおっしゃっていただきましたけれども、患者団体の方をはじめ、医療関係者、学識経験者、保険者、労使など、この制度を支えてくださっている多くの関係者の方が参画した専門委員会で、延べ20を超える様々な事例や家計の収支状況に関する資料などをお示しして、9回にわたり丁寧な議論を重ねて。

保険者変更時の高額療養費多数回該当カウントのリセット問題
質問
伊東信久 (日本維新の会)
  • 保険者が変わると多数回該当のカウントがリセットされる問題への対応
  • マイナ保険証等を活用し、早急に実現させることへの総理の決意を求める
答弁
高市早苗
  • 早期にカウントが引き継がれる仕組みの実現に向けて取り組む
  • 経費や期間の精査、実務的課題の整理、関係者との調整を急ぐ
全文
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それで次の質問に移りますが、さまざまいろいろなことがあるわけですけれども、一つには保険者が変わると、現役の方が、一つにはそこで変わると、協会けんぽから国保とか、そうなりますと、そこで1回、多数回該当がリセットされてしまう問題、ゼロになってしまうわけですね。

そうしますと3回までA病院で、協会けんぽの保険者でやっていたけれども、その後が続かないということになっていて、現役世代の方からは大変悲痛な声が上がっております。

これについては、やはりいろいろ変えていかなければならないシステムとかあるけれども、せっかくマイナンバーカードもやっている、マイナ保険証もやっているわけですから、できないことはないです。

しかも早急にこれについては実現に向けた取組を総理の決意としてお願いしたいと思います。

患者の皆様の負担軽減のためにも、できるだけ早期にカウントが引き継がれる仕組みの実現に向けて取り組んでいく。

それはとても大事なことだと思います。

システム面での対応に必要な経費、期間の精査をはじめ、実務的な課題を整理しながらも、保険者をはじめとした関係者との調整を急いでまいります。

周産期医療体制の確保と基本単価の設定
質問
岡野純子 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 全国一律の基本単価設定により、地域の分娩機能が縮小する懸念への対応を問う
  • 都市部の一次施設を含めた分娩施設維持について政治的責任を負うか
  • 経営圧迫を避けるための制度上の工夫を問う
答弁
高市早苗
  • 妊婦の負担軽減と医療提供体制の確保の両立を図る
  • 都市部の経営実態に配慮し、関係者の意見を丁寧に聞きながら給付水準を検討する
  • 自治体と連携し、どこでも安心・安全に出産できる環境を確保する方針である
全文
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周産期医療体制についてです。

今回のこの出産給付体系の見直しにつきましては、政府は妊婦の経済的負担軽減と、地域の周産期医療提供体制の確保の両立、その説明をされています。

しかし私だけではなく、数々の委員からも、本日我が党の日野紗里亜委員からも、要となる一律基本単価に対して、参画が不安を感じている、その声をこれまで示してまいりました。

参画がその看板を下ろす可能性すらある、その意味でこの価格設定は制度の要だと思っています。

また重要なのは、単に価格を決めることだけではなく、それを設定する前提としてどれだけ精緻に実情を捉えた実態調査を行うことができるのか。

そして、そこへ全国一律の基本単価を当てはめることで、かえって地域の身近な分娩機能が縮小する恐れを懸念しています。

加算の方向性をこれまで示してくださっていますけれども、あくまで中核施設を想定したものが中心でありまして、町の一次施設が守られるのかとの懸念はなお払拭をされていません。

こうした懸念を踏まえまして、不対決議におきましても、地域における分娩施設の経営実態を踏まえた標準的費用の設定、そして必要な加算措置、そして経済状況の変化に応じた不断の見直しが求められています。

そこで伺います。

政府は基本単価の設定の在り方、そして都市部の一次施設を含めた全国の分娩施設維持について、政治的な責任を負われるのか。

さらに施設による経営圧迫を避けるために、どのような制度上の工夫をするのか、総理の言葉で伺いたいと思います。

今回の出産の給付体系の見直しは、妊婦の経済的負担の軽減と、出産医療提供体制の確保の両立を図るものでございます。

具体的な給付水準につきましては、施行までに丁寧に検討してまいりますけれども、保険料負担への影響に留意しながらも、都市部の医療機関等の経営実態などにも配慮した上で、関係者の御意見を丁寧にお聞きしてまいります。

自治体と連携しながら、妊娠産婦の方が安心で、安全に出産できる環境、これはどこであっても、確保していくというのが、大きな方針でございます。

薬局の役割転換と国民の意識変容
質問
岡野純子 (国民民主党・無所属クラブ)
  • OTC類似薬の給付見直しを機に、薬局を身近な健康支援拠点として抜本的に整え、支援する考えがあるか
  • 薬局を「薬を買う場所」から「相談する場所」へ、国民の価値観を変容させる必要性を提示し、政府の考えを問う
答弁
高市早苗
  • 薬局には調剤だけでなく、地域住民への健康サポートの役割がますます期待されている
  • 薬剤師にその重要性を認識してもらうための取り組みを進める必要がある
全文
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薬局の在り方について伺ってまいります。

今回のOTC類似薬にまつわる制度改正は、セルフメディケーションの誘導そのものを目的としたものではないとはいえ、保険薬の自己負担が相対的に高くなれば、国民の行動変容が起きるのは避けられないと考えています。

この法案審議の中におきましても、薬剤師の負担が今後どうなるのか、まだ読めないとの答弁がありましたが、けれども、この改正の影響だけではなく、そもそも軽症の人については、薬局で対応する方針に、現実には舵が切られつつあります。

全国の薬局の数、令和5年度末で6万2828施設と、これだけアクセスのいい地域に張り付いた拠点というのは他にないと思います。

政府も従来の健康サポート薬局の見直しを進め、薬局に相談、受診勧奨、必要に応じた関係機関への紹介までを担う身近な健康支援拠点の役割を持たせる方針を打ち出していらっしゃいます。

地域によっては既にこうした制度がなくとも、地域住民から頼りにされている健康窓口のような薬局薬剤師さん、既に存在をしているのも事実であります。

つまり可能性が十分にあるということだと思います。

今回のOTC類似薬の件を単なる給付の見直しで終わらせるのではなく、薬局の立ち位置を抜本的に整え、その支援を行い、身近な場所で症状の程度に合った、自分に合った医療につながれる環境づくりを強化していくお考えがあるのか。

そしてもう一つ難しいのは、制度を変える以上に人の意識とそれに伴う行動を変えることだと思います。

国民の多くは未だ薬局を薬を買う場所、処方薬をもらう場所というふうに見ていると思います。

薬局の体制を厚くしました、機能強化をしましたと言っても、じゃあまず薬局で何でも相談しようというふうに行動を変えるわけではありませんから、国民の価値観変容というのは非常に重要だと思います。

高市早苗内閣総理大臣、薬局には処方箋に基づく調剤だけではなくて、地域の住民の皆様に向けた健康サポートの面でも役割を担うということがますます期待されております。

薬剤師の皆様がこれらの重要性を認識してくださるための取組、これは進めなければなりません。

中東情勢に伴う医療・介護・福祉物資の不足への対応
質問
豊田真由子 (参政党)
  • 医療現場だけでなく、介護・福祉の現場でも物資不足や価格高騰への不安がある
  • 医療用手袋の放出などのフォローを介護福祉現場へも拡大すべきではないか
  • 医療・介護・福祉の現場を守る決意を伺いたい
答弁
高市早苗
  • 厚労相と経産相が連携し、医療分野の目詰まりゼロに全力で取り組むよう指示している
  • 窓口設置やIMEIS、関係団体との連携により現場状況を把握し、安定供給に万全を期す
  • 原料調達に向けてトップ外交を含め懸命に努める
全文
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次に中東情勢を受けました物資の不足についてお伺いをいたします。

先ほどもお話しございました、IMEISやGINMISなども活用して情報収集と、また実際に目詰まりの解消なども図られるということは重々承知をしておりますが、やはり現場の声を聞きますと、直ちに供給が滞る状況ではないという政府の御見解と、実際の現場の不安に少し乖離があるのではないかなと思っておりまして、大きな病院などは流通を確保していますけれども、小さなクリニックですとか、介護、福祉、障害あるいは福祉の現場などでは、その数はもう回せませんというようなことを卸の方から言われましたという話、あるいはもう少ししたら価格が上がりますというようなお知らせを受けたという話もございます。

先般の診療報酬改定で考慮した物価高というのは、今回の中東情勢の値上がり分は当然含んでおりませんので、そうすると事業者の負担が増すということが考えられますし、何よりも価格以前に物がないと不足しているという状況は、事業者の側ではどうすることもできない事態でございます。

例えば今般国が備蓄する医療用手袋5000万枚放出されました。

これは感染防止とか使い回しが効かないというのにおいては、医療だけではなくて、介護や福祉の現場にも同じでございまして、コロナの時も大変でございました。

ですので、こういったフォローをですね、手袋につきましても、医療だけではなくて、介護福祉現場へも行うべきではないかとか、あるいはですね、もちろん手袋以外の様々な原油由来の物資につきまして、さらにきめ細やかな状況を把握とご対応をしていただく。

これは国民の命と健康に直結する状況でございますので、ぜひこの医療・介護・福祉の現場を守るという、総理の御決意を伺いたいと思います。

もう中東情勢に関しては医療において万が一の事態は絶対に許されないということで、厚生労働大臣と経済産業大臣が連携して、医療分野での目詰まりゼロに全力で取り組むよう指示をしております。

先ほどぐらいも答弁しましたが、いくつかの医療物資について、この流通段階の目詰まりを迅速に解消した事例が報告されております。

昨日も両大臣が本部長を務める対策本部が開催されました。

医療機器などにつきましても、直ちに供給が滞る状況ではないと聞いております。

とにかく必要な対応を迅速に行うというためには、現場の状況把握が重要です。

厚生労働省で先ほど申し上げた医療機関向けの窓口の設置、またIMEISを通じた情報収集に加えて、県外福祉などの関係団体とも連携して現場の状況を随時把握しながら、必要に応じて他の流通経路からの融通支援や代替製品の調達などを行い、安定供給には万全を期してまいります。

原料となるものの調達については、私も首脳電話会談などで今トップ外交も続けているところですので、懸命に努めてまいります。

女性の包括的な健康づくりの実現
質問
豊田真由子 (参政党)
  • 女性特有の健康課題について、正確な知識の普及と社会的な理解が進むことが重要である
  • 女性の包括的な健康づくりをどのように加速し実現していくのか、決意を伺いたい
答弁
高市早苗
  • 女性の健康総合センターを司令塔として、診療拠点の整備、研究、情報発信に取り組む
  • 学校での指導・相談支援や、企業への周知啓発を通じて職場での配慮を徹底する
  • 生理に由来するヘルスケアについて、副大臣等会議を設置し議論を進めている
全文
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次に総理が長年にわたって非常に熱心に取り組んでいらっしゃった女性の健康についてお伺いをいたします。

私、総理が政調会長でいらしたときに、2014年3月、ここにいらっしゃる高川恵美子先生が座長のもとで、「女性の健康の包括的支援の実現に向けて」という、提言書を提出申し上げたことがございます。

当時も、社会の正確な理解というのはほとんど進んでおらず、何よりも女性たちご自身が「これはもう大したことじゃないんだ」と、あるいは「我慢するしかないんだ」というふうに、ひっそりと背負ってしまっているというような状況であったと思います。

それが進展してきたんだと思いますけれども、やはり女性特有のさまざまな健康の課題について、もちろん女性も男性も幸せで健康であるべきでございますが、正確な知識を皆さんが持って、適時適切な予防や治療につながり、また学校や職場などいろんな場面で社会において広く理解が進んでいくことが、個人の幸福と、世界の活力双方にとって非常に重要であると思います。

この女性の包括的な健康づくりをどう加速し実現していくのか、御決意を伺いたいと思います。

女性の生涯にわたる健康対策については、平成20年の年末に私が自民党政調会長に就任した後、党内に組織をつくり、その中で委員にも大変なご活躍をいただいて心から感謝をいたしております。

当時、なかなか男性議員のご理解が得られないといった苦労から始まり、高谷委員をトップとして本当に粘り強く長年にわたって取り組みを続けてきて、もう今多くの男性議員がこの問題の重要性に気がついていただいて、ようやく女性の健康総合センターができました。

ここを司令塔としながら、診療拠点の整備、研究、情報発信に取り組みます。

そして学校においては、学習指導要領に基づく児童生徒の発達段階を踏まえた指導や相談支援を行います。

これにおいては、女性活躍推進法の基本原則で、女性の健康上の特性に配慮すべきとされていることを踏まえて、各職場の状況に応じた取組が進むように、企業への周知啓発を行う。

こういった取組を進めているところではありますけれども、これを徹底してまいります。

加えて、精査に由来するヘルスケアにつきましては、先ほど答弁をしましたが、副大臣等会議を早急に設置して議論を進めています。

社会保障制度への投資と創薬力
質問
豊田真由子 (参政党)
  • 社会保障をコストではなく投資として捉える考え方について見解を問う
  • 国際情勢(MFN待遇等)に合わせた薬価制度の再構築と創薬力の維持について見解を問う
答弁
高市早苗
  • 社会保障を投資と捉える考え方に共感する
  • 創薬・先端医療を戦略分野に位置づけ、日本の創薬力向上に取り組む
全文
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最後に社会保障制度への投資の考え方についてお伺いをしたいと思います。

私は社会保障というのをコストとして捉えるのではなくて、これは投資であると思っております。

例えば国民の皆様の日々の生活を守る安全保障でもあり、病気やけがの治療をして、また親や祖父・祖母の世代が介護サービスを受けることによって現役世代が働くことができるとか。

あるいは妊娠・出産に関する負荷が軽減されるといったことは、今を生きる方々の安心の基盤であるとともに、将来の担い手に対しての投資でもある。

また、創薬力についても同様でございます。

先ほど、他の委員からもお話ございましたけれども、トランプ大統領が今回盛り込んでいるMFN待遇の法制化につきまして。

これもですね、これが仮に実現してしまうと、日本の薬価が各国の製薬業から見て安いということを判断されてしまうので、そうすると日本への上市を避けるドラッグロス、ドラッグラグがまた生まれるということになりますので、こうしたこともですね、国際情勢に合わせて、新薬の価格とか薬価制度も適切に再構築していかなければならないと思います。

この先ほどの社会保障制度の投資という観点で合わせてお考えを伺いたいと思います。

時間のようですので短く申し上げますが、医療保険制度そのものも国民の皆様が安心して必要な医療を受けられるということですし、医療現場で多くの方が働いておられて、また医薬品産業という面でも日本経済にとっても重要な制度で、これも投資という考え方については共感をいたします。

それから創薬、先端医療、17の戦略分野の1つに位置づけましたので、何としても日本の創薬力を向上して。

社会保険制度見直しの専門委員会への専門家・当事者の参画
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)
  • 医療経済学者などのデータ分析専門家や患者団体が委員として継続的に参加する専門委員会の設置を求める
  • 今後の社会保険制度見直しにおいて、これを標準的なプロセスとして位置づけることを約束できるか
答弁
高市早苗
  • 次回以降の改正手順は現時点で未定である
  • 今回と同様に患者団体が参画する専門委員会で議論することが基本と考えている
  • 多角的な視点から深い議論ができるよう、人選を検討していくべきである
全文
質問・答弁の全文を表示

前回は反発があったということで設けられたものではございますが、必ずしも次回の見直しの際に、同じような委員会の意見を聞くというふうに法令上の保証はございません。

また別の観点ですけれども、参考人質疑の中で、今回の委員を務めた参考人から、データに強い委員が必要ではないかというようなご意見もございました。

高額療養費制度の見直しは、患者の受診行動や健康アウトカム、家計への影響など様々な問題を含んでおり、医療経済学者のようなデータ分析の専門家が、1回のヒアリングだけではなくて、委員として継続的に加わることが必要なのではないかと私は考えております。

患者団体を含む当事者の方々や、医療経済学者などのデータ分析の専門家が委員として参加する専門委員会の設置を、今後の社会保険制度の見直しにおいては標準なプロセスとして位置づけるということを約束していただけないでしょうか。

今回は令和8年8月の施行分と令和9年8月施行分の見直しをパッケージとして決定したので、その先の改正については現時点では未定でございます。

その際の手順については未定なんですが、今回同様、患者団体の方にも参画いただいている専門委員会で御議論いただくのが基本ではないかと考えています。

ですから、御指摘の点も踏まえて、どのような方に委員として参画いただくかについても、これは御議論いただく内容も含めて、多角的な視点から深い議論をしていただけるような人選を検討していくべきだと考えております。

高額療養費制度の上限見直しと総理の過去発言の整合性
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 総裁選時のアンケートでは上限見直しに反対していたが、首相就任後に見直しを強行しようとしている理由を問う

答弁
高市早苗
  • 医療保険制度改革全体の中で、制度の持続可能性と現役世代の負担軽減の観点から不可避な課題である
  • 厚労省審議会や専門委員会で患者団体も含め丁寧に議論を積み重ねた結果であり、必要な見直しである
全文
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高額療養費制度は、がん患者、難病患者など重篤な疾患を患っている人々の命綱であります。

今回の見直しで、高額療養費の対象となる823万人の実に8割が負担増と、今でも重すぎる負担に苦しんでいる人々の8割が負担増になる。

負担額もとりわけ年収が650万円から770万円の方は、自己負担が1.4倍にも増えます。

総理は昨年の自民党総裁選の時には、共同通信による政策アンケートで、この高額療養費の上限見直しについて「引き上げるべきではない」と反対をしておりました。

ところが首相になって、この見直しを強行しようとしています。

なぜでしょうか。

委員からご紹介になった総裁選のときのアンケートですが、私は現役世代の保険料負担と、治療を長く続ける患者双方に配慮しつつ、医療保険制度改革全体の中で考える課題とお答えをしております。

医療費全体が年々増加する中で、制度の持続可能性や、現役世代の負担軽減という観点から、医療保険制度改革は避けて通れない課題で、これは高額療養費制度についても同様でございます。

今回の高額療養費の見直しは、厚生労働省の審議会で、医療保険制度にわたる多岐にわたる論点について御議論いただく中で、昨年12月5日の超党派議員連盟の御提言も踏まえながら、患者団体の方も参画した専門委員会で、9回にわたって丁寧に議論が積み重ねられてきました。

制度の持続可能性の確保と、長期療養者や低所得者へのセーフティネット機能の強化の両立を目指すものでありますので、必要な見直しだと考えております。

高額療養費制度の見直しに関する答弁の撤回要求
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)
  • 過去の答弁内容が当事者の状況にそぐわないことを指摘
  • 当該答弁を撤回すべきか問う
答弁
高市早苗
  • 答弁の趣旨は年間上限の早期開始が患者の意向に沿うものであるということだったと説明
  • 負担上限額の抑制や低所得者への配慮など、関係者と丁寧な議論を経て決定したものであると主張
  • 質疑者の解釈が異なるとし、撤回を否定する趣旨の答弁を行う
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にお墨付きを与えたと。

こういう答弁だったと思うんですね。

当事者は命を削られているとおっしゃっているわけで、これ認めるはずはありません。

総理、この答弁は撤回すべきじゃないですか。

高市早苗内閣総理大臣、委員がおっしゃっている参議院での答弁でございますけれども、議事録をよく読んでいただければわかると思うのですが、御指摘の発言は、新たに創設する年間上限について、まずは自己負担であっても、今年8月から開始するということが、患者の皆様の意向にも沿うものだと考えております、と申し上げたものでございます。

その上で、高額療養費制度の見直しに当たっては、先ほど申し上げたように、丁寧に議論を進めてまいりました。

その結果、昨年度の案と比べて、負担上限の額について負担の額を抑えたものにする、多数回該当の金額を維持する、新たに年間負担に上限を設ける、年収200万円未満の課税世帯の多数回該当の金額を引き下げるなど、長期療養者や低所得者に十分配慮したものだと考えております。

このように、今回の見直しは、患者団体はじめ、保険者、療養、医療関係者など、多くの関係者と丁寧な議論を積み重ねた上で決定したものでございます。

私の答弁についての解釈が少し違っていると私は思います。

とにかく年間上限、大臣、今年8月から開始する。

これが患者の皆様のためになるという趣旨の答弁でございます。

健康増進に対するインセンティブ付与の現状と普及拡大
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)
  • シンガポールの「ヘルシー365」のような健康増進へのインセンティブ付与の取組について、政府の現状認識と評価を伺いたい
  • 健康増進のメリットを実感できる仕組みを普及拡大させるために、今後どのように取り組む考えか
答弁
狭間(実名不明のため推定)
  • 個人の主体的な予防健康づくりの取組を促すことは重要な課題である
  • 保険者の努力義務としてヘルスケアポイント付与等の取組が位置づけられており、昨年度の調査では約7割の保険者が実施している
全文
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ヘルシー365というアプリがあるそうなんですが、少しこれを取り上げながら日本ではどうなんだという議論をさせていただきます。

まず簡単にこのヘルシー365というアプリを紹介させていただくと、これはシンガポールの健康保健庁、公的機関が発行しているアプリケーションで、例えば歩いた歩数とか睡眠時間とか、あるいは町中で市民たちがヨガをやったりピラティスをやったり、運動したりというイベントに参加をしたりするとポイントがもらえる。

そのポイントを使ってスーパーマーケットで少しポイントバックを受けられたり、あとは最近の動きとして公的保険の保険料に充当できるというような仕組みも始まったそうであります。

これはシンガポールの成人の方々の3分の1ぐらいがすでにダウンロードして活用しているというような現状だそうで、正確な普及率まではわかりませんでしたが、今日の時点でシンガポールの健康保健庁のホームページを見ますと、この運動を計測するためのウェアラブルデバイスを健康保健庁が販売をしているそうなんですが、今日の時点で品切れ。

五月まで入荷はしない。

それぐらい人気なんだそうですね。

つまりは、ちゃんとインセンティブ設計がしっかりとされていて、国民にも普及をしているという現状なんですが、ここから質問なんですけれども、政府としてこうした健康増進に対するインセンティブ付与の取組について、今の現在あるガイドラインや先進事例をどのように評価しているか、まず現状認識を伺いたいと思います。

その上で、健康増進に取り組むほどメリットが実感できる仕組みをより多くの国民が利用できるようにするため、今後どのように普及拡大を図っていく考えか、答弁をいただきたいと思います。

基本論として、個人の主体的な予防健康づくりの取組を促すことは大変重要な課題だというふうに思っています。

予防健康づくりに取り組む個人にヘルスケアポイントを付与するなどの取組について、医療圏確保において保険者の努力義務として位置づけられるところでございます。

昨年度のデータヘルス全数調査におきましては、7割の保険者がこのような取組を実施していると回答してございます。

例えばその具体例で申し上げると、運動やイベントへの参加等、加入者の行動に応じて付与したポイント、地域の商品券や学校への寄付。

後期高齢者支援金の加減算制度によるインセンティブの強化
質問
浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 後期高齢者支援金の加減算制度による集団的インセンティブが限定的な効果しか生んでいないとの指摘がある
  • 制度の調整幅にメリハリをつけることで、健康増進につなげていくべきではないかという見解を伺いたい
答弁
上野(実名不明のため推定)

- 高齢者支援金の加算減算制度について、各保険者の予防健康づくりの取組を複数の指標に基づいて評価している(※答弁途中で終了)

全文
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続いては少し視点を変えまして、今これをこれから推進していくのが事業者であったり保険者というわけであります。

総理にはこの後ちゃんと通告通りの質問をさせていただきますが、今お話に取り上げさせていただいたシンガポールのヘルシー365のように、日々の活動、日々の運動がポイントバックされて、それがいろいろな経済的なメリットであったり、保険料に充当できたりという制度ができたことで、シンガポールのユーザーの声を少しインターネット上で見てみますと、やはり毎日のウォーキングが健康づくりのみならず、保険料の負担軽減にもつながると。

確か五千歩歩くと、二十ポイントとか三十ポイントとかなんですね。

多分金額にしたら微々たるものなんですが、これを積み重ねていけば大きな金額になって保険料にも効果が出るし、自分の健康も増進するし、一石二鳥じゃないかという大変ポジティブな受け止めがされているんですね。

率直に大臣としてこういうものが日本にも広まったらどう思うかというのを、ちょっと感想も併せて後で御答弁をいただきたいんですが。

ここからが通告している内容ですけれども、この保険者、企業健保においては、この健康増進を図るためにですね、後期高齢者支援金の加減算に対する集団的インセンティブが導入されているんですけれども、これがちょっと限定的な効果しか生んでないんじゃないかという指摘があります。

この後期高齢者支援金の加減算制度の調整幅について、もっとメリハリをつけるようなことをしながら、この健康増進につなげていくべきじゃないかと思うんですが、大臣の見解を先ほどの感想と併せて、ぜひ御答弁いただきたいと思います。

まず、高齢者支援金の加算減算制度でありますが、各保険者の予防健康づくりの取組を複数の指標に基づいて評価をして、その結果に応じて

社会的孤立にある妊婦への支援
質問
豊田真由子 (参政党)

- 経済的・心理的事情で医療機関に辿り着けず、社会的孤立にある妊婦への支援策について考えを伺いたい

答弁
津島内閣府副大臣
  • こども家庭センターの全市区町村整備や、相談窓口サイト、生徒健康相談センターの整備を進めている
  • 低所得妊婦等への初回産前受診料補助などを通じ、必要な支援に確実につながるよう推進する
全文
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私はなぜこのお話を申し上げたかというと、いわゆる妊娠の疑いがあっても、可能性があっても、さまざまな事情から医療機関への受診をしない、できないという方が結構いらっしゃいます。

それとちょっとリンクをしているかなと思いまして。

法定化されているいろいろな支援がございますけれども、これらの支援というのは、基本的には能動的に支援を受ける意思を持つ方々に対するもの。

具体的には、妊娠の確定診断を受けて、母子手帳を市町村から受け取る方というのが前提になっております。

しかし、必ずしもこうした女性ばかりではなく、先ほど申し上げたような、さまざまな事情、つらい事情で医療機関を受けない、検診も受けない、そのことによって社会的な孤立をしていらっしゃる。

その結果として非常に痛ましい事件につながったり、あるいは無事に生まれても児童虐待につながっていくというようなことが、線で見ると非常に実際のケースとしてあるところでございます。

こうした入り口にたどり着けない方々についてこそ、私は必要な支援策というのがあるんだと思いますけれども、これについてのお考えを伺いたいと思います。

いわゆる社会的な孤立に置かれている方、妊婦の方をどう支援するかというのは大変重要な課題だと思っております。

今回の制度改正では妊婦の経済的負担の軽減を図ることとしておりますが、こうした制度があっても様々な事情により利用にたどり着けない方が必要な支援を受けられるようにしていくということがまさに重要なことでありまして、このため、こども家庭庁においては、妊娠・出産から子育てまでのさまざまな相談支援を実施するこども家庭センターの全市区町村への整備、そして、予期しない妊娠をされた方が必要な相談につながることができるよう相談窓口サイトの整備。

生徒健康の相談センター事業を活用した、心や健康の悩みに関する相談窓口の整備などを進めているところでございます。

また、経済的な負担を理由として必要な支援にたどり着けないことがないよう、低所得の妊婦の方への初回産前受診料の補助、特定妊婦の方への初回産前受診料の補助や、産科医療機関への努力を支援なども実施しております。

さまざまな事情を抱えた妊婦の方が必要な支援に着実につながるように、引き続きこうした取組をしっかりと推進してまいります。

医療制度の持続可能性と負担のあり方
質問
古川あおい (チームみらい)
  • 医療制度を持続可能なものとするための負担のあり方の見直しについて
  • 今後の見通しと政府の考え方
答弁
上野厚生労働大臣
  • 社会保障制度を次世代に引き継ぐための不断の改革と、公平性の確保、財源の効率的活用の必要性
  • 病床削減や、年齢によらない公平な窓口負担の実現に向けた検討の推進
  • 過剰なOTC類似薬等の適正化への対応と、制度の持続可能性を高める改革の継続
全文
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薬のあり方みたいなことが、たくさんつまんでいけばいっぱい出てくると思っていて、やはりこれを持続可能なものとして、今現在そして将来にわたって、いろいろな意味で持続可能なものとしていくために、いろいろな負担のあり方も含めた見直しがしていると思いますが、これについての見通し、また報道についてお伺いをいたします。

上野厚生労働大臣、人口減少少子高齢化が進む中で、社会保障制度を次の世代にしっかり引き継いでいくためには、不断の改革努力が必要であります。

こうした中で必要な保険給付等を適切に行い、世代間や世代内での公平性の確保を図る、また限られた財源、医療資源を効率的に活用する、そうしたことを目的といたしまして、今回この法律案を提出としたものであります。

そのほかにも、今、連立政権合意書等によりまして、新たな地域力構想に向けた病床削減であったり、医療費窓口負担に関する年齢によらない真に公平な負担の実現に向けた検討、そうしたことも進めているところでございます。

また、委員から御指摘のありました過剰なOTC類似薬等の適正化といった観点につきましても、一定の評価をしていると、そういった対応も進めてきたところでありますので、こうした取組をこれからもしっかり進めることによりまして、制度の持続可能性、これを高めていく、そうした観点が非常に大事でありますので、しっかり取り組んでいきたいと思いますし、将来にわたって国民の皆さんが安心して医療を受けられる。

これは非常に重要でありますので、そうした観点からの改革をこれからもしっかり進めていきたいと考えています。

出産費用無償化に伴う産科施設の事務負担
質問
古川あおい (チームみらい)
  • 新制度移行に伴い、産科施設(特に助産所)にどのような新たな事務負担が生じるか
  • それらに対する事務負担軽減策をどう講じるか
答弁
三木厚生労働副大臣
  • 運用は現在の出産育児一時金と同様であり、支払窓口での運用は大きく変わらない
  • 助産所の指定手続き等の負担については、現場の意見を聴取し対応を検討する
  • DXの活用による事務負担軽減を念頭に置く
  • 当面は従来の仕組みを選択可能とし、届出も簡便な方法とする
全文
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まず、出産費用の無償化に関しまして、産科施設の事務負担についてお伺いをいたします。

こうした中で、新制度の移行に伴い、産科施設に新たな事務負担が生じることへの懸念がございます。

今ある出産育児一時金の制度を新たな制度に変えるということで、新たな制度に伴い、新たな事務負担というものも生じることになります。

既存の病院や診療所につきましては、もともと健康保険の請求業務の経験があるため、一定の対応も可能かと考えられますが、助産所については事情が異なるかと思います。

助産所については規模が小さく、これまで健康保険への請求業務を行ってきた経験がない施設もあるかもしれません。

そんな中で、新たに厚生労働大臣の指定を受けるための届出の手続きですとか、分娩費の請求事務、システムの対応、そういったものが求められることにより、助産所、特に産科施設全般、特に助産所に対して、新たな事務負担が増えてしまうのではないかということを懸念をしております。

今回の新制度の創設に伴い、産科施設、特に助産所には、どのような事務負担が新たに生じるのでしょうか。

また、そうした新たな事務負担への軽減策として、厚労省としてはどのような対策を講じるお考えでしょうか。

今御指摘のあった給付体系と、新たな給付体系となることで、どのような事務が発生するかという現場の方々が、ご不安に感じるという事情は理解しております。

その上で、今のこれから導入する制度におきましては、現在の出産育児一時金の運用と同様でございまして、いずれ施設が代理受領という形で保険者から総額を受け取った上で、現金給付分については、個室代等を相殺した上で、差額を妊婦にお返しいただくという運用を基本に考えておりまして、その意味では、現在の支払窓口での運用が大きく変わるものではないと考えております。

具体的に、助産所に関しましては、新たに厚生労働大臣の指定を受けていただく必要がございますが、その助産所は、比較的小規模の施設が多いことから、指定を受けるための事務負担が課題なものとならないよう、関係団体や現場本番の方々の御意見を丁寧にお伺いしながら、施設施行に向けて必要な対応を検討してまいります。

いずれにしましても、運用の在り方の細部につきましては今後検討をしていく予定としておりまして、その際には古川委員からよく御指摘がありますDXの活用ということも、そういう視点を留意しながら、事務負担の軽減という点も十分に念頭において行いたいと思っております。

なお、新体系への移行に関しましては、可能な施設から順次進めることとしておりますので、当分の間、施設の希望に応じ、従来の出産育児一時金の仕組みを選択できるようにしております。

その場合には厚生労働大臣への届出が必要となるが、簡便な方法で届けができるようにしたいと考えております。

地域医療介護総合確保基金の新たな事業区分
質問
古川あおい (チームみらい)

- 今回の法改正による地域医療介護総合確保基金の改正の全体像と、医療機関にとってのメリットは何か

答弁
森光医政局長
  • 令和7年度補正予算に先行して200億円を計上し、法改正で基金に新たな事業を創設して継続的に支援する
  • ICTや生成AIの導入等で業務効率化を図り、従事者の負担軽減や医療の質・安全の向上につなげる
全文
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続いて医療介護総合確保基金に関連してお伺いいたします。

今回の法改正においては、地域医療介護総合確保基金に業務効率化、勤務環境改善に関する事業という新たな区分が設けられると承知しております。

併せて医療法の改正等により、業務効率化、勤務環境改善に取り組む病院を厚生労働大臣が認定する仕組みが創設されるというふうに承知しております。

まず厚生労働省にお伺いいたしますが、今回の改正の全体像と医療機関にとってどのようなメリットがあるのかという点についてご説明をお願いいたします。

医療機関の業務効率化、勤務環境改善につきましては、この法改正に先行いたしまして、令和7年度補正予算において国費200億円を計上いたしまして、医療機関が業務効率化、そして勤務環境改善を支援するそういう事業を実施することとしております。

その上で、今回の法改正では、地域医療介護総合確保基金に新たな事業を創設し、国、都道府県が医療機関の業務効率化の取組を継続的に支援するということとしております。

こうした支援も活用していただきながら、例えばICT機器や生成AIを活用した業務支援サービスの導入など、業務効率化を図ることにより、医療機関にとっては、医療従事者の負担軽減や働きやすい環境が実現するとともに、医療の質や医療安全の向上にもつながるというメリットがあるというふうに考えておるところでございます。

業務効率化支援事業の効果検証
質問
古川あおい (チームみらい)

- 令和7年度補正予算による取組において、実際に効果が出ているか

答弁
森光医政局長
  • 補正予算事業は現在申請受付中のため、現時点での効果は把握していない
  • 先行的なICT活用事例では、文書作成時間の減少や超過勤務の削減、患者ケア時間の増加などの効果が出ている
全文
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お話を伺っていると、もともと令和7年度の補正予算の中で似たようなというか、医療分野における生産性向上に対する支援という事業が行われておりましたが、それはあくまでも補正予算での対応ということなので、今回の法改正でしっかり既存の基金という枠組みの中に位置づけるという改正だと理解をいたしました。

そこで次の質問なんですけれども、今までの取組の効果についてお伺いをいたします。

今のお話にもありましたけれども、今回の法改正で新たに追加しようとしている事業については、令和7年度の補正予算において200億円を積んで取組が進んでいるということでしたけれども、こちらの令和7年度の取組について、実際に効果が出ているのかというところについてお伺いしたいと思います。

まず、令和7年度の補正予算で実施する事業につきましては、現在の申請を受け付けているという状況でございますので、それにつきましてはまだ効果という意味では私も把握はしておりません。

ただ、医療機関の業務効率化の推進に当たりましては、すでにいくつかの先行的な取り組みがございまして、ICT機器の活用によりまして、例えば文書作成やデータ入力に要する時間の減少ですとか、職員の超過勤務時間の減少と、また患者のケアにより多く時間を充てることができるようになったという一体の効果が出てきているというふうに承知をしているところでございます。

補正予算から法改正への組み込みの妥当性
質問
古川あおい (チームみらい)

- 令和7年度補正予算の結果が出る前に、法改正で基金に位置づける理由をどう考えるか

答弁
森道一斉局長
  • 業務効率化は喫緊の課題であり、速やかに推進する必要があるため、補正予算と法改正を並行して進めた
  • 具体的な計画策定や定量的なデータの提出を求めることで、効果をしっかり確認しながら実施する
全文
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医療機関のDXを進めていく必要があるということは、私ももちろん承知をしておりますし、その方向性には全面的に賛成でございます。

ただ1点気になるのが、今お話の中で、結局この令和7年度補正予算の事業については、今募集をしてという段階なので、まだ効果とか実際の例というのは出てきていないというところなんですけれども、そうすると、ある種先行した取組である令和7年度補正を始めつつ、それを本体に組み込んでしまうみたいなことをこの法改正でやろうとしているのかなと思いまして。

本来であれば、こういった令和7年度補正のようなものをある種パイロット事業的にまずお試しでやってみて、その結果「これは良い取り組みだね」と、「これは補正でやる1回こっきりの取り組みではなくて、恒久的にやった方がいいね」という結論が出て、それを法改正で取り込みますということであれば、すごく説明として納得ができるのかなと思うんですけれども、今回3年の補正の結果が出ていないのにもかかわらず、基金として法改正をして位置づけようというところの理由については、厚労省はどのようにお考えでしょうか。

先ほど少しお話をさせていただきましたとおり、医療機関の業務効率化の推進というのは、これまでも私どもの課題でございまして、看護に関するICTの活用に関する補助事業ですとか、そのほかの補助事業等々で、この検証というのは少しやってきた。

改善というのは喫緊の課題であるという認識を持っております。

そのため、速やかに推進する必要があるため、この令和7年度補正予算事業を実施するとともに、今回の法案により、今後は地域医療介護総合確保基金から支援をしていくということにしたものでございます。

医療機関の補助に当たりましては、医療機関に対しまして、具体的な取組内容や定量的な目標を盛り込んだ計画を策定すること。

そして取組前後で職員の作業時間や超過勤務時間、インシデント件数がどう変化したかといったようなデータを国に提出することなどを求めておりまして、取組の効果をしっかり確認しながら事業を実施していきたいというふうに考えておるところでございます。

新制度認定に伴う事務負担の軽減策
質問
古川あおい (チームみらい)

- 計画策定や評価委員会設置などの認定手続きが、かえって事務負担を増やす懸念があるが、どのような支援策を講じるか

答弁
二木厚生労働副大臣
  • 行政側のDXを進めることが重要と考えている
  • 診療報酬請求の電子化や、共通算定モジュールの開発などの医療DX取組を着実に進めることで負担軽減を図る
全文
質問・答弁の全文を表示

続いて、医療機関の事務負担についてお伺いいたします。

先ほどの話をちょっと掘り下げるところがあるんですけれども、今回の基金に新たに設けられる制度におきましては、認定を受けるために業務効率化や勤務環境改善計画を策定するとか、評価委員会の設置、毎年の実施状況の公表といった手続きが必要になるものと認識しております。

それこそ効果検証のために一定の計画を出させるとか継続をするということは非常に重要だとは思うんですけれども、ただ業務効率化のためのお金をもらうための作業で、その作業が事務作業で大変だということになってしまっては本末転倒かなというふうに思いますが、厚生労働省として今回の新制度に係る事務負担の軽減について、厚労省として支援策などは講じる予定でしょうか。

先ほど御発言がありましたように、業務の軽減に向けて取り組んでいるところでございますが、具体的に繰り返しとなりますが、地域医療介護総合確保基金におきまして、補助要件の詳細は今後検討していることになっておりますが、具体的な取組内容や定量的な目標などを盛り込んだ業務効率化計画の作成、そして職員の超過勤務時間やインシデント件数等のデータの提出等を行っていくこととなっております。

その上で、医療機関の業務効率化、業務環境改善のためには、御指摘のとおり、医療機関のみならず、関係する制度の運用の効率化は重要であり、こうした行政側のDXを進める必要があると考えております。

現在、厚生労働省を中心に医療DXに取り組んでおりまして、例えば、医療保険制度における診療報酬請求につきましては、既に医療機関の事務や、保険者への請求は電子化やオンライン請求が一定程度進んでおります。

加えて診療報酬改定のたびに生じる各医療機関のシステム改修の負担を軽減する共通算定モジュールの開発など、診療報酬改定DXの取組を進めているところでございます。

引き続きこうした医療DXの取組を着実に進めてまいりたいと考えております。

法案審議における指摘課題と今後の対応
質問
古川あおい (チームみらい)
  • 法案審議を通じてどのような指摘・課題があったと認識しているか
  • それらにどのように対応していくか
答弁
上野厚生労働大臣
  • 出産給付体系の見直しにおける負担軽減と体制確保の両立、保険外療養の範囲等の配慮について指摘があった
  • 後期高齢者医療の金融所得勘案の早期反映や、高額療養費制度の見直しによる影響分析、制度運用の改善について指摘があった
  • これらの指摘については施行に向けて検討していくべき課題であると認識している
全文
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厚生労働省として今後検討します、今後検討しますという話も大変多くあったと思いますけれども、私からの質問としましては、大臣として、厚生労働省として、今回の法案審議を通じてどのような指摘課題があったと認識しているか、またそういったものにどのように対応していくかというところについてお伺いできればと思います。

出産に係る給付体系の見直しに関しましては、妊娠産婦の経済的負担の軽減と地域の就産給料提供体制の確保の両立を図るための給付水準の確保、あるいは一部保険外療養の創設に関しましては、別途の負担を求めない方の具体的な範囲といった配慮の在り方。

後期高齢者医療における金融所得の勘案に関しては、窓口負担割合等への早期反映に向けた取組、また、高額療養費制度の見直しに関しては、今回の見直しによる受診行動への影響分析や、新たに創設をする年間上限の現物給付化をはじめとした制度運用の改善など、さまざまな点につきまして、ご指摘をいただいたものと考えております。

こうしたご指摘につきましては、施行に向けて検討していくべき課題も多いわけであります。

一部保険外療養の対象範囲の規定について
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 一部保険外療養の対象を法文上で「薬剤」に限定しなかった理由は何か

答弁
上野厚生労働大臣
  • 代替性が高い薬剤や大臣が定めるその他の療養という規定としている
  • 将来的にOTC薬品の範囲に見直しが必要な場合に、条文上の「その他の療養」として追加することを想定している
  • 現時点ではOTC類似薬以外を追加することは想定していない
全文
質問・答弁の全文を表示

今、改正案の一部保険外適用の療養は、法文上は薬剤費に限定されていない。

大臣も薬剤以外にも含まれ得るという私の指摘に対して、「法律上は条文上限定していないのではないか」というご指摘かと思いますが、「規定ぶりとしてはそのように読めるかもしれません」と率直におっしゃいました。

一方で大臣は見直しの検討に当たっても、技術料とかその他のものではなく、医薬品について行うものと考えておりますと答弁をされております。

そこで確認をするんですけれども、であるならば対象となる療養を薬剤という用語を用いて、この一部保険適用外療養の対象ですね、これを薬剤に限定しなかったのはなぜなのか、これを伺いたいと思います。

一部保険外療養につきましては、代替性が特に高い薬剤を用いた療養、そしてその他の療養として厚生労働大臣が定めるものという規定ぶりとしております。

代替性が特に高い薬剤を用いた療養等につきましては、今回見直しの対象と考えております。

また、与党の政調会長合意、また大臣折衝事項において、施行状況等について政府が把握分析をした上で、令和9年度以降にその対象範囲を拡大をしていくことなどとされておりますので、今後対象となるOTC薬品の範囲に見直しが必要となった場合は、条文上その他の療養として追加をするといったことを想定した規定ぶりとしているところであります。

いずれにいたしましても、先般来申し上げておりますとおり、現時点において一部保険外療養としてOTC類似薬以外を追加をすることは想定をしておりません。

国民皆保険制度の理念と一部保険外療養の整合性
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 医師が必要と判断した医療を一部保険除外とすることは、必要かつ適切な医療を保険診療で確保するという国民皆保険の理念に反しないか

答弁
上野厚生労働大臣
  • 必要かつ適切な医療を基本的に保険診療により確保することが原則であると考えている
  • 本制度は必要な受診を確保した上で、結果的にOTC類似薬が支給される場合に別途負担を求めるものであり、理念と矛盾しない
全文
質問・答弁の全文を表示

そしてね、これが拡大をされていくということになりますと、あるいはOTC類似薬もそうですけれどもね、いわゆる混合診療、これの話にもなってくるわけなんですね。

この混合診療について確認をしたいと思います。

2006年の厚生労働大臣、規制改革大臣間の合意は、保険診療と保険外診療の併用は、保険導入を前提とした評価療養、患者の選択による選択療養に限って、必要かつ適切な医療は基本的に保険診療により確保するという国民皆保険制度の理念、これを明確にしたものなんですね。

しかし、今回の一部保険外療養はですよ、評価療養と選択療養の枠組みとは別に、有用性、安全性が証明され、医師が必要だと判断した医療を、一部保険除外とするものなんですよね。

大臣ね、これ大臣合意でも確認された、将来にわたって必要かつ適切な医療は基本的に保険診療により確保するという国民皆保険制度の理念を、これ堅持するものになるんでしょうか。

医療の必要性を医師が判断して処方された、保険適用された薬剤は、これ一部保険外療養にしてはならないと思うんですけれども、いかがですか。

国民に必要な医療を保障するという公的医療保険制度の役割を踏まえますと、今後も必要かつ適切な医療は基本的に保険診療により確保する。

そうすることが原則であると考えております。

今般の見直しにおきましては、一部保険外療養の定義においても、適正な医療の提供を確保する旨を明記をしております。

その上で具体的には、本制度で求める別途の負担は、薬剤は引き続き保険給付としつつ、必要な受診を確保した上で、結果的に対象となるOTC類似薬が支給される場合に求めるものであります。

このため、必要かつ適切な医療は基本的に保険診療により確保するという国民皆保険制度の理念とは矛盾しないと考えております。

薬剤費の全額保険外適用の可能性について
質問
辰巳孝太郎 (日本共産党)

- 医師が必要と判断して処方される薬剤について、全額(10分の10)を保険外適用とすることはあり得ないか

答弁
上野厚生労働大臣
  • 法制上、薬剤費の全額を別途負担として設定することは可能である
  • ただし、患者の状況や負担能力に配慮する必要があるため、現時点で全額を別途負担とすることは考えていない
全文
質問・答弁の全文を表示

これ、せやけど、2006年の大臣合意を破壊するものだと思いますよ。

今回の法文上、これからOTC類似薬が拡大されていく。

あるいは、この一部保険外適用についても、今回は4分の1なんですけれどもね。

これだって2分の1、あるいは全額保険外適用だってあり得るわけですよね。

これ、今の大臣の答弁、適切な医療がという話であれば、これは少なくとも、すべての、医師が必要だと判断して処方される薬剤については、これすべて保険外適用、全部ですね、10分の10、これは絶対あり得ないということになると思いますけれども、いかがでしょうか。

全額給付対象外は可能なのかという御質問かと思いますが、法制上は療養に要する費用のうち一部を保険給付の対象としないとされているため、療養の一部を構成する薬剤費について、その全額を別途の負担として設定することも可能かと言われれば可能ではありますが、この別途の負担の設定に当たっては、患者の状況や負担能力に配慮する必要がありますので、現時点で別途の負担を薬剤の全額とするということは考えていません。

発言全文

大串正樹 (厚生労働委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

(※修正対象テキストに有効な発言内容が含まれていないため、ノイズ除去ルールに基づき出力すべきテキストがございません。

沼崎満子 (中道改革連合・無所属) 17発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

これより会議を開きます。

内閣提出、健康保険法等の一部を改正する法律案及び浜地雅一君ほか3名提出、全ての国民が安心して医療を受けられる環境の整備を図るための高額療養費等の制度の在り方に係る措置に関する法律案の両案を一括して議題といたします。

この際お諮りいたします。

両案審査のため、本日政府参考人として、子ども家庭庁長官官房審議官竹林聡君、長官官房審議官玄華真紀子君、文部科学省大臣官房文部科学戦略官上山博史君、厚生労働省大臣官房医薬産業振興医療情報審議官森正博君、大臣官房年金管理審議官三好慶君、医政局長森光慶子君、健康生活衛生局長大坪博子君、医薬局長宮本直樹君、雇用環境均等局長田中幸子君、老健局長黒田秀郎君、保健局長狭間隆一郎君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

御異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

指摘の申出がありますので、順次これを許します。

沼崎満子君。

質疑者 沼崎満子

おはようございます。

中道改革連合の沼崎満子です。

本日も質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。

最初にですが、効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療についてお伺いをいたします。

今回の健康保険法の改正においては、高額療養費制度の上限額の見直しや、いわゆるOTC類似薬の自己負担の引上げなど、患者負担のあり方、こちらに関して大きな論点となっております。

医療保険制度の持続可能性を確保していくという点は、極めて重要でありまして、一定の見直しが必要であるということは理解をするところであります。

一方で、制度の持続性を確保するためには、負担の見直しと合わせて、医療の提供内容そのものについても議論を図っていくことが求められると考えております。

この点については、医療費適正化計画においても、さまざまな取組が進んでいると承知をしております。

医療の中には、医学的エビデンスの観点から、効果が乏しいと指摘されている医療が存在します。

医療費適正化計画に当たっては、こういった医学的エビデンスの観点から、効果が乏しいとされている医療に関しても、見直しを進めていくことも重要であると思います。

そこでお伺いをいたします。

まずはじめに、この効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療についての御認識をお伺いいたします。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

限られた医療資源の効果的かつ効率的な活用を進めることは非常に大切でありますので、重複投薬や多剤投与の適正化、後発医薬品の使用促進などを進めておりますが、同時に効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘をされている医療、この適正化にも取り組むことが重要です。

第4期の医療費適正化計画においては、具体的には、例えば急性気道感染症及び急性副鼻腔炎に対する抗菌薬処方や、神経障害性疼痛を除く腰痛症の患者に対するプレガバリンの処方を対象として、効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療の適正化を目標に位置づけ、都道府県における取組を推進をしているところであります。

沼崎満子君。

質疑者 沼崎満子

ありがとうございました。

この適正化、効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療に関しては、適正化の対象として取り組んでいる、そういう認識が今お伺いできたと思うんですけれども、非常にこの医療というのは、大変多くの医療行為やまた投薬、検査、極めて多岐にわたることから、すべての医療を一律に検討していくということは、現実的ではないというふうに思っております。

さまざまある医療の中で、今の2つの医療を効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療として、御提示いただいたと思うんですけれども、この数多くの医療の中から、どのようにこういった医療を選定していくのか、そのプロセスについてお示しいただきたいと思います。

狭間保健局長。

政府参考人 狭間隆一郎

お答えいたします。

今、委員が御指摘になられた効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療の対象候補については、まず厚生労働省において、厚生労働科学研究における先行研究の調査や、NDBを活用した実態分析を行います。

また、中央社会保険医療協議会医療技術評価分科会において、広く学会等に対して提案を募集することを通じて探索することとしております。

候補とされた医療については、関係学会と相談調整しつつ、国内の診療ガイドラインとの整合性でありますとか、あるいは診療報酬上の算定要件の内容を確認した上で、社会保障審議会医療審議会にて御議論いただき、効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療として適正化すべきとされた場合には、医療費適正化計画に追加していくということを考えてございます。

沼崎満子君。

質疑者 沼崎満子

ありがとうございます。

おそらくこの学会等から上がってくる医療で、さまざまな医療が上がってくると思います。

その上がってきた医療の中から、特にこの見直し対象として選んでいく、そこの選定の基準というのも非常に大事になってくると思います。

今の第4期の医療費適正化計画の中で、腰痛症に対するプレガバリン投与であるとか、いわゆる過量に対しての抗菌剤の投与というようなことを取り上げていらっしゃるというふうにお伺いをしましたけれども、この医療を選んでいくためには、何を評価として選んでいくのか。

また、このエビデンスがさまざま蓄積をしていく中で、一度選定された医療で、見直しの対象として選定された医療であったとしても、その後もちろんエビデンスの蓄積によって変わってくる可能性もございますので、選定後の医療に対しても見直しを行っていくのか、その点についてもお伺いをしたいと思います。

狭間保健局長。

政府参考人 狭間隆一郎

お答えいたします。

まず、いわゆる優先順位という話ですけれども、厚生労働科学研究における先行研究の調査などから見つけ出した対象については、NDB等のデータから、その医療費規模、あるいは実施頻度、地域差等の分析を行った上で、医療費適正化の効果がより高いものから取り組むことが重要だと考えております。

例えば、対象となる医療を選定する場にあたっては、さまざまな要素を勘案しているんですけれども、直近で追加いたしました神経障害性疼痛を除く腰痛症に対するプレガバリン処方につきましては、効果が乏しいと論文で指摘を受けているだけではなく、国内ガイドラインで急性・慢性腰痛への有効性についてエビデンスが乏しいこと、どの程度プレガバリンが処方されているかなどを総合的に判断してございます。

今後のことにつきましても、関係学会等とも調整しながら、エビデンスを継続的に収集・分析し、十分なエビデンスが得られた場合には、随時対象となる医療の見直しを行いたいと、このように考えています。

沼崎満子君。

質疑者 沼崎満子

ありがとうございます。

見直しも行われていくということで、随時、効果が乏しいというエビデンスがある、指摘されている医療に関しては更新をされていくというか、エビデンスの蓄積で見直しされていくんだと思うんですけれども、その上で実際にこれが医療提供に反映していく仕組み、これも非常に大事であると思います。

エビデンスに基づいた医療を推進してそこに重点化をしていくということでは、そういう意味では実際に現場でそれが実践されるような仕組みを整えていかなくてはならないと思うんですけれども、このエビデンスに基づいた医療の重点化を図るという意味で、例えば診療報酬上の見直しであるとか評価の見直し、算定要件、そういったことも対応を講じていくお考えがあるのか、具体的な方向性についての御見解もお答えいただきたいと思います。

狭間保健局長。

政府参考人 狭間隆一郎

お答えいたします。

先ほどご紹介しましたように、この効果は乏しいというエビデンスがあると指摘されているようにつきましては、今後の診療報酬改定に向けた対応の一環として、医療技術評価の一環である学会等から広く提案を募集しまして、医療技術評価分科会というところで取り扱う検討をするという方針としております。

具体的にどういうふうに反映するのかというのは、対象者の範囲なのか、患者さんの範囲なのか、それとも例えば回数みたいなのか、それは中身によっていろいろだと思います。

今後関係学会等からいただく個別具体の提案等の内容に応じて、中央社会保険医療協議会で議論していきたいと考えております。

沼崎満子君。

質疑者 沼崎満子

ありがとうございます。

実効性という意味で、私もそうなんですけれども、もともと自分が医師として臨床に携わっていたときもそうなんですけれども、このエビデンスがもうすでにわかっていても、なかなかこの全ての知識を全ての医師が認識するというのは、実はこの臨床現場では非常に難しいというふうに、そういう状況もございます。

この日常診療において医学的エビデンスに関する知見が共有されないことで、結果として効果が乏しいものの医療が継続される場合というのも当然あると思います。

そういう意味では、この医師に対する認識向上ということを図っていく必要性があると思いますけれども、政府としては、このデータを踏まえながら、医師に対してエビデンスの共有や認識の向上は、どのように図っていくというふうにお考えになっているのか、このPDCAを回していく仕組みというのも、ぜひお伺いをしたいと思います。

狭間保健局長。

政府参考人 狭間隆一郎

お答えいたします。

ただいま、委員にご指摘になられましたように、国民の皆さんもとより、医療機関の関係者のご理解を進めていくということは非常に重要だと考えています。

第4期医療費適正化計画におきましては、急性気道感染症及び急性下痢症に対する抗菌薬処方の適正化といった効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘された医療の取組として、都道府県における住民の皆さんに対する普及啓発や医療機関等への周知の取組を推進していくという、そういう方向性が示されております。

また、処方実態の把握のため、国から都道府県に対し、年度ごとに都道府県別の処方数や患者数、薬剤費等のデータを提供してございまして、各都道府県においては、これらのデータを活用して目標を設定しております。

こういうことを踏まえまして、各都道府県においては、目標の進捗状況を公表するとともに、保険者協議会等において、医療の担い手を含む地域の関係者と連携しながら、必要な対策を検討し、実施していただいているというふうに承知しております。

知っておりますが、引き続き、こういう都道府県が効果的にPDCAサイクルを回し、こうした医療の適正化に向けた実効性ある取組を進めていくことを促進していきたいと、このように考えています。

大串正樹委員長沼崎満子君。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子ありがとうございます。

ぜひこのNDBのデータ、そういったことにもご活用いただきたいと思います。

私がここに注目を実はしたのは、論文で地域差があるということとか、あるいはこの医師の年齢にこういう医療を行うところに対して医師の年齢層、私は結構驚いたのは、実はむしろ年齢が高い医師の方がこういうことを実際にはやっている医師が多いというようなそういう論文を見かけまして、ぜひ特にここに関しては啓蒙が必要なんだというところには重点化をして、認識向上というところにも当たっていただきたいと思います。

最後にここはちょっと踏み込んだ質問になるんですけれども、実効性の担保というところからすると、医者やはり診療報酬に関わるところは非常に気にしています。

先ほど診療報酬の定数、内容等についても見直しを検討していくというお答えがあったと思うんですけれども、特に医師が一番気にしているのは、やっぱり審査の査定ですね。

診療報酬の査定というところは非常に目につきますので、そして直接返ってきます、ドクターの先生方には。

そこは、非常に実効性というところに関しては、効果が高くなるんじゃないかと私は思っております。

診療報酬の見直しに加えて、この審査支払い査定の運用に関しては、どのようなお考えをお持ちかお聞きしたいと思います。

狭間保健局長。

狭間保健局長

政府参考人 狭間隆一郎

お答えいたします。

まずその前提としてですね、レセプトの審査を行う審査支払機関においては、審査における不合理な差異を解消していくために、審査基準を統一化するという、そういう取組を進めております。

その中で、例えば、今日何度も委員からも言及されておられます、効果は乏しいというエビデンスがあることが指摘されている、風邪等に対する抗菌薬の処方については、昨年8月末に診療報酬上の算定は原則認めないという旨の方針を明確化し、現在その方針で統一的に運用してございます。

その上で、今後とも一定回数以上の治療を行っても効果がない、風邪等に対する抗菌薬処方などといった、費用対効果に課題があるものが認められた場合には、その内容をよくよく精査した上でですけれども、同様の審査基準の方針の明確化を行っていくことが基本になるのではないかと、このように考えています。

大串正樹委員長沼崎満子君。

質疑者 沼崎満子

沼崎満子ありがとうございます。

生成型の再業の部分もしっかり確保した上で、そういった今までの議論は必要な医療の負担増というところをやってきたと思うんですけれども、本来しなくてもいい医療に関しては、やはり見直しをしていくべきだというふうに思っております。

次の質問、また別の話題に移らせていただきます。

ご質問をさせていただきます。

今回の改正は、妊娠・出産に伴う経済的負担の軽減に資するものと考えております。

その意義は非常に大きいと受け止めておりますけれども、加えて、妊産婦を支える上では、経済的負担の軽減に加えて、メンタルヘルスの配慮も非常に大事であると、これは専門家の先生からもお伺いをいたしました。

孤立であったり、経済的困窮、若年妊娠、予期せぬ妊娠等、妊娠期から丁寧に支援を必要な方というのはおられると思いますし、そこに対する支援も重要であると思います。

そして、必要な支援につないでいくことも大変重要です。

まずはじめに、妊産婦のメンタルヘルスの重要性について、どのような認識を持ちか、また、お取組みをどのようにしていらっしゃるかお聞きいたします。

津島内閣府副大臣

答弁者 津島内閣府副大臣

沼崎満子委員の御質問にお答え申し上げます。

妊産婦の方々のメンタルヘルスは大変重要であると考えております。

それは、妊娠・出産、産後の期間は心身の変化が大きく、特に産後は慣れない育児等により、より負担を抱えがちであって、産後鬱につながるリスクが高い時期でもあることからでございます。

このため、全ての市町村において、伴走型相談支援や母子保健事業を通じ、妊産婦やその家族のそれぞれのニーズの把握を行うとともに、関係機関と連携し、メンタルヘルスを含め、個々のニーズに応じた必要な支援につなげております。

また、子ども家庭庁では、第一に、産後間もない時期の産婦に対して、母体の身体的機能の回復や、授乳状況及び精神状態の把握などを行う産婦健康審査の費用の補助。

第二に、母親の心身のケアや育児のサポート等を行う産後ケア事業費の補助。

第三に、都道府県等において、地域の精神科医療機関や産科医療機関等々、保健所、市町村、産後ケア事業者などによるネットワークづくりを推進する妊産婦メンタルヘルスに関するネットワーク構築事業による費用の補助などを行っております。

こうした取組を通じて、引き続き妊産婦のメンタルヘルスの支援に努めて取り組んでまいりたいと考えております。

大串正樹委員長沼崎満子君。

質疑者 沼崎満子

重要性は認識しているというお答えだったと思います。

その上で、今回、妊婦検診に関してさまざま議論をしていたわけなんですけれども、妊婦検診というのは、妊婦さんのメンタルヘルスをキャッチできる非常に重要なタイミングになると思います。

妊婦検診の場でどのように把握をされているのか、そしてそれをどのように支援につないでいるのか、その点についても御答弁をお願いいたします。

竹林審議官。

政府参考人 竹林聡

お答え申し上げます。

妊産婦の方のメンタルヘルスに関する対応は大変重要であると考えております。

ご指摘の妊婦検診につきましては、国が告示で定めている望ましい基準におきまして、各回の検診で実施する事項として保健指導を定めております。

その中で妊婦の精神的な健康の保持に留意し、妊娠・出産及び育児に対する不安。

山本香苗 (中道改革連合・無所属) 22発言 ▶ 動画
質疑者 沼崎満子

がんや悩みの解消が図られるようにするものとすることと定めております。

また、妊婦検診を実施する医療機関におきましても、妊婦検診の際には、学会のガイドラインに基づきまして、メンタルヘルスに関するリスクを評価し、必要に応じて精神科や行政へ情報提供を行うなど、適切に対応されているものと認識をしております。

沼崎満子君、ぜひガイドラインに基づく評価をしているということでしたので、スクリーニングも含めた、より一歩踏み込んだメンタルヘルスの確認というのもぜひやっていただきたいと思います。

時間も迫ってきたので、最後の質問にさせていただきたいと思います。

特に配慮が必要な妊婦、妊娠産婦のメンタルヘルスの問題は、本当に最悪の場合には妊婦さんの自殺という問題であったり、あるいは児童虐待にもつながっているというふうにお伺いをしています。

こういった観点から、特に配慮が必要な、いわゆる特定妊婦に関するお取組は今取り組まれているのか、また今後強化していくお考えがあるかについてお聞かせください。

政府参考人 原科

原科審議官、お答えいたします。

子ども家庭庁では妊産婦や子育て家庭を早い段階から支援し、子育てを支え虐待や自殺の防止を図るため、子ども家庭センターの設置を促進しております。

このセンターでは妊娠届の受理や各種検診を通じて、妊産婦や子育て家庭とつながるほか、医療機関、学校等、子育て家庭と関わるさまざまな機関との連携により、支援が必要な家庭をもれなく把握するよう努めております。

委員長 大串正樹

大串正樹委員長、時間になりましたので終わります。

ありがとうございました。

次に山本香苗君。

質疑者 山本香苗

おはようございます。

今日もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今回の健康保険法等改正案におきましては、制度の公平性の確保も重要な論点の一つだと理解しております。

その点におきまして、社会保険料削減ビジネスについてお伺いしたいと思います。

今年の3月に厚労省から「法人の役員である個人事業主等に係る被保険者資格の取扱いについて」という通知が発出されました。

いわゆる社会保険料削減ビジネス、すなわち個人事業主やフリーランスを形式的に法人の役員に就任させて、定額報酬によって厚生年金保険や健康保険へ加入させるスキームについて、実態が伴わない場合は被保険者資格を認めないという考え方をしっかりと示していただいたものだと承知をしております。

そこで確認なんですが、1人会社、マイクロ法人といった場合にはどういうことになるんでしょうか。

政府参考人 三好

三好年金管理審議官、お答え申し上げます。

今、委員からご紹介いただきましたように、3月に出しました通知、これはいわゆる社会保険料削減ビジネスのような事例ですね。

個人事業主等を対象に法人の役員として加入させることで、社会保険料の削減が可能となっているというふうに謳っている事例。

こういったものを念頭におきまして通知を発出させていただいたというところでございます。

その上で御指摘の一人法人に関することでございますけれども、一人法人というのも、いわばその方が法人の代表者になっているということでございますので、そういった意味では考え方は同じでございまして、法人の代表者を含めて役員に係る社会保険適用というのは一般に役員としての業務が、

質疑者 山本香苗

山本香苗君、実態が伴わないかどうかというところが判断基準になるということでありますけれども、ここは具体的な要件というのはないわけですね。

政府参考人 三好

三好審議官、お答えします。

あくまで業務を総合的に勘案して決定するというものでございます。

質疑者 山本香苗

山本香苗君、次に短時間勤務制度を活用して、今回要件となっている報酬要件、業務要件を満たすケースもあり得ると考えますが、こうしたケースはどう判断することになるんでしょうか。

政府参考人 三好

三好審議官、お答え申し上げます。

いわゆる社会保険料削減ビジネスにおいてはですね、委員ご指摘のように、例えば短時間正社員のような、山本香苗君、使用関係の有無というのは、個々の事例の実態に基づいて判断する必要がありますので、一概にお答えするということはできないわけなんですけれども、もちろん社会保険料納付に対する納得感が損なわれないように、制度を適切に運営していくことが重要だというふうに考えておりますので、今回の通知に基づきまして、現在事業所調査、疑わしい企業に対してやっております。

そこで得られた業務の実態とか、あるいは報酬の実態とか、こういったものの知見も活用しながら、さらにどういう対応が可能なのかということは検討していきたいと考えております。

質疑者 山本香苗

山本香苗君、さらなる検討をされるということでありますので、しっかりやっていただきたいと思います。

今回の通知は過去に遡って適用されるということでありますけれども、どこまで及び誰にどういうペナルティが課されるのか、また被保険者にはどのような不利益があるんでしょうか。

政府参考人 三好

三好審議官。

お答えいたします。

今、年金機構が事業所調査をやってございますけれども、健康保険や厚生年金保険の加入が適切ではないということが確認された場合には、事業主に対して指導を。

被保険者資格を遡って取得した期間というのは、社会保険の適用ではなくなりますので、国民健康保険や国民年金に加入いただくことが必要になります。

国民健康保険料や国民年金保険料については最大で2年間、それから国民健康保険税の場合は最大3年間まで遡って保険料を新たに追加で納めていただくことになります。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

政府参考人 三好

お答えします。

医療保険法を所管している立場で申し上げますと、例えば健康保険法であれば保険給付のルールを規定しておりまして、健康保険組合とか協会けんぽでありますとか、そういう保険者に関する、そうした組織に関する規定はございますけれども、いわゆる業法のように法人の業務内容を規制することを目的とした法律ではないわけでございます。

そのため、医療保険法におきまして、法人の業務内容そのものに着目した規制を設けることは難しいというふうに考えておりますけれども、先ほど年金管理審議官から御答弁申し上げましたように、仮に法人に使用されている実態がないものにもかかわらず、被保険者を。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

とにかく真面目に保険料を払っている人が損をするような仕組みであるとは絶対にやってはならないと思っておりますし、そうしないと制度が持たないと思うわけなんです。

この問題が起きたときに「払うのが馬鹿らしい」と、そういうことをたくさんいただきました。

徹底的に抜け穴を封じていただいて、こういうビジネスは根絶をしていただきたいと強く願っている次第でございます。

そういう中で、この状況を本当にこの通知を出して、ちゃんと是正されるのかっていうところを国民の皆様方にお示ししていただきたいと思うんです。

通知を出して終わりじゃないんだと。

これをやった結果ですね、これぐらいの是正ができたんだと。

こういう形でちゃんとやったんだと。

そういうことをぜひ見える化していただきたいと思いますが、どうでしょうか。

政府参考人 三好

三好審議官。

お答え申し上げます。

今般通知で明確化した取扱いを踏まえまして、現在日本年金機構において疑いのある事業所に対して順次事業調査を実施をしているところでございます。

まずは日本年金機構と連携をしまして、速やかに必要な対応を行っていく。

これが第一義的な対応かというふうに考えてございます。

その上で、今回の事例につきまして、今御指摘ありました指導等による資格喪失の件数の公表を含め、どのような対応ができるかということにつきましては、検討。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

検討じゃちょっとねという感じなので、大臣ぜひ。

おっとご答弁、引き続きお願いしたいと思うんですが、そもそもこういうビジネスがなぜ発生するのかと、この委員会でも国保料が高すぎるからじゃないかという話もさまざまございました。

そういうこともあるんですけど、またこうした問題がですね、制度の根幹に関わるような、制度の公平性というものに対してものすごく揺らぐようなこういう事態が二度と起こらないようにですね、どうしていくのか。

先ほど申し上げたように、ぜひそういった是正した姿というのを示していただくのをしっかり答弁していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

まずこうした問題が発生する背景でございますけれども、なかなか一概に申し上げることは難しいわけでございますが、例えば所得が比較的高い方でありますと、国保料の負担をできるだけ軽くしたい、そういった誘引が働く、そうしたことも背景にある事情の一つとしてあるのではないかなというふうに考えております。

いずれにいたしましても、今回通知を出させていただいたわけでありますが、委員からも御指摘があるとおり、制度の根幹に関わるものでありますし、公平性をしっかり確保していく、そうしたことが非常に大切でありますので、これからも運用については厳正に対応していきたいというふうに考えております。

こうした通知を出すこと自体も、そうしたさまざまな不適切な事例が発生することの抑制につながるというふうに考えておりますし、これからも状況をしっかり把握をして、必要な対応を。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

重ねて公表の点については大臣から明言していただけないでしょうか。

是正すること、是正した状況、しっかり国民の皆様方にお示ししていただきたいという話で、今、三好審議官の方からは検討するという話だったんですが。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

どのような対応ができるかについては十分実務的な面も含めましてしっかり検討させていただきたいというふうに考えておりますがいずれにいたしましても、国民の皆さんの制度全体に対する信頼感の醸成があるような形でしっかり運用していきたいと考えております。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

しっかり検討していただいて、ぜひ公表していただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

国民健康保険につきまして、もう一点お伺いしたいと思います。

昭和56年に「児童福祉施設入所児童であって、扶養義務者のある者等に対する国民健康保険の適用について」という、古い厚生省の通知がございます。

この通知によれば、国民健康保険上の取扱いとしては、18歳以上の入所施設の子について、扶養義務者である親がいる場合については、市町村において個別的事情を考慮の上、子が親の世帯に属しているものとし、親を納付義務者として取り扱うこともできることとされていますが、これはあくまでこの判断を行うのは市町村というふうになっております。

そのためにある市では、扶養義務者がいるにもかかわらず、入所している子どもにも、また施設にも知らせないまま、その子どもを単独世帯として取り扱って、あまりにもひどい対応で、私は聞いたときもびっくりしたわけなんですけれども、今後こうしたことが二度と起きないように、ぜひともこの18歳以上の施設入所のこの取扱いについては、単独世帯としない、保険料支払うことを求めないという取扱いとなるように、国から改めて方針を示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

政府参考人 長山

長山保健局長。

お答えいたします。

ただ今、委員からご紹介いただきましたとおり、児童福祉施設に入所している18歳以上の方については、市町村において個別的事情を考慮の上、親などの扶養義務者の世帯に属するものとして、その世帯の住所地の国民健康保険に加入するという取扱いができるものとしております。

個別の事情で、やはり親御さんの方に支払い能力があるのかどうかとか、さまざまな事情を判断する必要があると思いますが、そういうことができるルールになっております。

現在18歳以上の入所者の方については、令和6年度から施行された児童福祉法改正もございまして、今後も増加していく可能性があると。

質疑者 山本香苗

山本香苗君。

ぜひ子どもに対して不利益にならないような取扱いを、ぜひ改めて国として通知をしていただきたいと、重ねてお願いしたいと思います。

次のちょっと違うテーマで、先立っての行動委員会の時にですね、攻めの予防医療という話がありました。

歯科検診の話がありました。

お口の健康は全身の健康という話ですので、歯科検診、眼検診、こうしたものは攻めの予防医療、全くもってその通りでありますので、ぜひ具体化をしていただきたいと思うんですが、その際に攻めの予防医療というのだったら、当然リハビリテーションだと私は思ったんです。

と言いますのも、この間からいろいろ話をさせていただいております。

フレイル予防ですよね。

重症化予防ありますよね。

しっかりとした早期の介入によって、医療費の適正化であったり、入院の回避であったり、さまざまそういったところにつながっていくわけなんです。

これって攻めの予防医療じゃないの?ということを事前に聞いたら、モゴモゴという感じなわけなんですね。

今段階で決まったのは、眼検診と歯科検診だけだとという話なんです。

ぜひ。

浜地雅一 (中道改革連合・無所属) 35発言 ▶ 動画
質疑者 浜地雅一

厚生労働省としても、この攻めの予防医療としてですね、リハビリテーションを推進していただきたいと思いますが、大臣、どうお考えでしょうか。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚労大臣

高市政権の非常に重要な政策も一つであります。

この攻めの予防医療でありますが、予防医療と申し上げたときに、これは幅広い観点での取り組みというのが非常に大切になると考えております。

その意味では今、当面検討をさせていただいておりますのは、委員から御指摘のありましたように、がん検診であったり、あるいは歯科の検診であったり、そうしたことを中心に今検討を進めているところでございますが、当然ですね、生命の予防医療といった。

委員長 大串正樹

山本香苗君。

質疑者 浜地雅一

ぜひ検討深めていただきたいと思います。

もう時間になりますので、大臣だけお伝えしておきたいと思いますが、先立って、この省内にチームを作っていただくと、ワンストップの相談窓口という、一歩、一歩前に出た答弁をしていただいたんですが、そしたらすぐ反響がありましてね。

ワンストップ窓口。

そういった省内を作っていたらありがたいんだけれども、私たちが求めて、私も求めて統括した部署というのは、ある意味、厚生労働省の中にある縦割りを乗り越えて、リハビリテーションの政策を横断的に引っ張っていっていただくような部署をぜひ作ってもらいたいというところでありますので、今回の分はまず一歩で、その先にそういった横断的な仕組みを作っていただくということを目指してやっていただきたいということをお願い申し上げまして、終わらせていただきたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

浜地雅一君。

質疑者 浜地雅一

浜地雅一でございます。

今日もよろしくお願い申し上げます。

今回の健康保険法等の一部を改正する法律案におきましては、国民健康保険制度改革の推進というのが一つ盛り込まれております。

この委員会でも質疑がございましたが、この財政安定化基金、この本体部分を、これまでは財源不足が生じた場合に活用することが可能であったものを、今後は、この法改正によりまして、保険料抑制のための取り崩しも認めることになったわけでございます。

現在、この国民健康保険ですね。

当然、市町村が保険者でございますけれども、特に小さな規模の保険者の場合は、高額な医療費が発生した場合に、やはり年間の保険料が変動してしまうという問題もございます。

そこで今政府の方では、厚労省の方では保険料の水準の統一化をしていこう。

都道府県内である市町村は高い、ある市町村は安いということをなくしていって統一化するような今、事業を行われております。

この統一化の意味には二つございまして、一つはまず納付金ベースの統一を図ろう。

これがまず第一歩でございます。

これはどういうことかというと、各市町村の納付金に医療費水準を反映させない取組であります。

そして最後に目指すべきは完全統一と言いまして、同じ所得水準、そして同じ世帯構成であれば、都道府県内で同じ保険料とするという、2段階での統一化プランの取組が行われているところでございます。

すでにこの完全統一ですね。

所得も一緒、世帯構成も一緒であれば、その都道府県では全く同じの保険料、これをすでに完成済みなのは2件。

大阪府と奈良県であります。

そして完全統一の目標年次を定めている都道府県は21件ございますけれども、逆に一番最初のステップである納付金ベースの統一の目標年度も定めていない都道府県は実は8件ございまして、私の地元の福岡県もそこに入っているということでございます。

そこで今回の財政安定化基金の本体部分の取り崩しの要件を緩和することによって、この保険料の水準の統一化事業に対して、どういう効果があるのかを、分かりやすく御答弁をいただきたいと思います。

委員長 大串正樹

狭間保険局長。

政府参考人 狭間保険局長

お答えいたします。

ただ今、委員から御紹介ありましたように、国民健康保険におきましては、小規模保険者の財政運営の安定化、あるいは都道府県内の被保険者間の公平性の確保の観点から、都道府県内の保険料水準の統一ということを全国的に進めてございます。

それを実際に進めていこうと思いますと、この都道府県内での保険料水準を統一していく過程におきましては、市町村によっては保険料の水準が大幅に上昇を伴うという場合があり得ます。

今般の法案において財政安定化基金を保険料抑制のために取り崩すことを可能としておりまして、これによって保険料水準の統一に伴う保険料の上昇幅を抑えまして、急激な影響が生じないようにする。

それによって統一が進めやすくするといったようなことを考えてございまして、私どもとしてはこうした措置も活用いただきながら、各都道府県において保険料水準の統一に向けて着実に取り組みを進めていただきたいとこのように考えております。

委員長 大串正樹

浜地雅一君。

質疑者 浜地雅一

ありがとうございます。

この都道府県内の保険料水準の統一化加速化プランは、令和8年度、本年度、この加速化プランの見直しを行うということでございますので、またその見直し結果も踏まえて、また進捗状況も踏まえて、一般質疑等でこれからも確認をしてまいりたいと、そのように思っております。

もう一問、国民健康保険の制度改正。

のことについて聞きます。

今回、子育て世帯の保険料負担の軽減、これが拡充されることになります。

この点も、我が党も高く評価をするポイントの一つでございます。

具体的には、これまで未就学時、国民健康保険の均等割の部分ですね。

これまで未就学時まで、この軽減の対象だったわけでございますが、これを高校生年代まで拡大するということでございます。

そうなると具体的に全国平均で年間どの程度の保険料が低減されるか、ここがやはり国民の皆様方の理解が進むところと思っていますので、御答弁をいただきたいと思います。

委員長 大串正樹

狭間保健局長。

政府参考人 狭間保険局長

お答えいたします。

今回今御紹介いただいたその軽減措置を全国知事会などの地方団体からも拡充の要望が多くいただいてございます。

そうした観点から今回高校生年代まで拡充することを今回の改正法案に盛り込んでいるわけでございますが、これによってまずその全体の人数から申し上げると、全体の規模感としては、新たに約140万人の方が軽減の対象になると見込んでおります。

そして、御質問になりました額ですけれども、被保険者1人当たりの均等割保険料額が、全国平均でございますが、全国平均では年額約4万円でございますので、他の低所得者の軽減とかがかからない世帯で申し上げますと、今般の拡充により、おおむね7歳から18歳までの被保険者1人につき、年額約2万円均等割保険料が軽減されることになります。

軽減世帯の場合には、軽減されたものが、例えば7割軽減であれば、7割軽減されたら、残り3割のさらにその半分が軽減されると、こういうことでございます。

委員長 大串正樹

浜地雅一君。

質疑者 浜地雅一

ありがとうございました。

こういったことはなかなか国民の皆様に伝わりにくいんですが、当然医療費適正化という観点もあるんですけれども、やはり具体的な当該保険料を払う方への配慮、これがなされているんだろうというふうに思いますので、しっかりここは大事なポイントでありますので、私としても周知も頑張っていきたいなというふうに思っております。

続きまして、国民健康保険といいますと、やはり130万円の壁というところであります。

これまで2号の配偶者の皆様方が、例えば3号から1号になる場合におきましては、年金の支給金額も増えない。

当然徴収されるということでありますので、ここが一つ大きな働き方改革としてのポイントでもあったわけでございます。

そこでこの130万の壁対策について、昨年年金改正法で散々行いましたけれども、いろんなことをアイデアとして言われておりました。

現在この130万円の壁対策について、現在の対策の状況、そこを端的にご紹介いただきたいと思います。

委員長 大串正樹

畑山保健局長。

政府参考人 畑山保健局長

お答えいたします。

いわゆる130万円の壁については、昨年の年金法改正のときも大変お世話になりましたけれども、できる限り、被用者保険に加入できるような方については、そこへ適応になっている、移行していただくということが重要でありますので、被用者保険の適用拡大を着実に実施していくというのが基本だと思っています。

その上で、働く方々に壁を意識せず働いていただける環境づくりを支援するために、事業主の証明によって、被用者認定の円滑化という取組を実施しております。

要するに、事業主が、これは一時的な収入増であって、130万円、たまたま超えたけれども、一時的なものなんだよ、という証明を出していただきますと、この場合には、被扶養のままでいることも可能だというものでございます。

ご協力いただいた健康保険組合に活用状況をお聞きしたところ、年収130万円を超えた被扶養者のうち、約3割の方から証明書が提出されたというふうにお聞きしているところでございます。

さらに申し上げるならば、本年4月から給与収入のみで雇用契約上年収が130万円未満であることが明らかな場合には、その時点で被扶養者と認定する運用も開始でございます。

これは就業調整対策の観点から、労働契約段階で見込まれる収入を用いて、被扶養者の認定を行うものでございまして、被扶養者にとっては年末、これで残業したら130万円を超えちゃうのかな、超えないのかなというご心配なく、認定の予見可能性が高まるというふうに考えております。

委員長 大串正樹

浜地雅一君。

質疑者 浜地雅一

特に後半の方が大事で、一番最初にお答えいただきました一時的に収入が変動する場合は以前からやられていて、去年の年金改革の法案のときに先ほど出ましたいわゆる雇用契約ベースで130万未満かどうか、残業代とか一時的な収入増とかそういったことは含まない、まさに106万の壁と同じように今月額8万8千円でございますけれども、それでもうフィックスをして、例えば年末に雇用調整、要は就業調整を行えないということが大事であります。

実は私は弁護士もやってたんですが、今はやってますけれども、106万の壁のことも知らない人が多いんです。

8万8千円、106万であればいいと。

それから年末も働いたっていいんだよと。

一時ですね。

それもご存じない方が多いということです。

いわんや、この130万円の国民年金の加入の要件に関しましては、もともとこれは130万円は残業代とか、そういったことも含めてでありましたので、106万でも周知がなされていない中、今回は130万円についてはもともと残業代とか含んで130万円になったものを、もう契約ベースで最初の130万円の雇用計画かどうかで判断するということであります。

これはですね、やはりこの国会だけで議論するんじゃなくて、少しパンフレットみたいなものを作りながらですね、周知をすることを行っていかないと、やはり根強い就業調整というのは残ってしまうんじゃないかというふうに私は思いますが、この周知について、局長どのようにお考えか、御答弁いただきたいと思います。

委員長 大串正樹

狭間保健局長。

政府参考人 狭間保険局長

お答えいたします。

年収の壁の関係は、これまでも御議論いただき、国会でも御指摘をいただいておりましたので、先ほどの前段で申し上げた事業主の証明の話も含めて、年収の壁支援強化パッケージの一環で実施してまいりました。

それに加えて、106万の壁の関係も最低賃金がこの春、全都道府県で引き上がったことによって、事実上、106万の壁が消滅しているわけでございます。

また、今、委員が御指摘いただいた130万の契約ベースで判断できるというのがございますので、この辺り、総合的にお伝えしていく必要があるのかなというふうに思っています。

委員の御指摘を踏まえて、さまざまな媒体で周知することについて取り組んでまいりたいというふうに思います。

委員長 大串正樹

浜地雅一君。

質疑者 浜地雅一

なぜ周知が必要かというと、この年収の壁支援強化パッケージが本当にこれは使われているんだろうかという私の問題意識がございます。

キャリアアップ助成金、106万の壁の方ですね。

こういったものも結構やはりわかりにくかったです。

当然制度設計ですから、分かるように努力をしなきゃいけないんですけど、パッと見てやっぱりなかなか分かりづらいところも正直ございました。

そこでこの年収の壁支援強化パッケージはですね、この106万の壁の部分も含めて、現在の執行状況とその執行状況に対する評価についても、御答弁をいただきたいと思います。

委員長 大串正樹

田中雇用環境均等局長。

政府参考人 田中雇用環境均等局長

お答えいたします。

年収の壁支援強化パッケージの先ほど言及のありました、対応策の一つとして実施をしておりましたキャリアアップ助成金です。

社会保険適用時処遇改善コースということで実施をしておりましたが、その執行状況、令和6年度の支給額31.8億円となってございます。

この年収の壁支援強化パッケージは、このキャリアアップ助成金だけではなく、ほかのさまざまな施策もございましたが、その施策も含めまして、壁を意識せずに働いていただける環境づくりにつながっていると考えられますけれども、この助成金につきましては、より多くの企業にご活用いただきたいというふうに考えております。

この社会保険適用時処遇改善コースにつきましては、令和3年度末で終了ということにいたしまして、壁を意識せず働いていただける環境づくりを一層支援するという観点から、令和7年7月にこれを拡充いたしまして、労働者1人当たり最大75万円を助成ということで、処遇を改善をしております。

できる限り多くの企業にこの助成金を活用いただけますように、周知広報に一層取り組んでまいりたいと考えております。

委員長 大串正樹

浜地雅一君。

質疑者 浜地雅一

ありがとうございます。

私も手元にデータがあるんですけど、この令和6年までの集計なんですけど、このキャリアアップ助成金の支給実績、全国で4259件。

利用された方は13303人。

総額が31.8億ということでございまして、やはりこの非保険者の数に比べるとですね、もしくは106万を超えてくる就業につかれる人の人数に比べると、やはり1万3千人というのは非常に少ないなと正直申し上げまして、私の感想でございます。

したがいまして、今後このキャリアアップ助成金制度をどのようにもう少し具体的に改善をしていくおつもりなのか、御答弁を頂戴したいと思います。

委員長 大串正樹

田中局長。

政府参考人 田中雇用環境均等局長

少し重ねての部分もございますけれども、このキャリアアップ助成金につきまして、新コースとして助成金の助成額を拡大するですとか、中小企業と小規模企業というのを分けまして、小規模企業に手厚くというような取組もしております。

また併せまして、継続的に事業主の事務負担軽減のその観点から、従来のコースに比べまして、提出書類の簡素化ですとか、省略可能ですとか、そういうような取組も併せて行っていきたいと考えております。

委員長 大串正樹

浜地雅一君。

質疑者 浜地雅一

ありがとうございます。

ちょっとテーマを変えまして、前回私が質問をした中で、ちょっとやり残した質問をしたいと思っております。

前回地域フォーミュラリー、今は横文字使わないということで、日本語なんですけど、ちょっと忘れました。

すみません。

言うことだったんですけどね。

その中で私がやっぱり卸の皆さん方のですね。

やはり地域でどのような薬が流通をし、どういったところが在庫になっているかというデータを使うべきだというお話をさせていただきました。

卸業者の皆様方は、当然高額の薬剤を扱う場合には利益は出るでしょうが、もう言うまでもなく、基礎的薬品等の本当に薬価の安いものは、当然それだけ見れば赤字なわけでございます。

従いまして総額取引といって総額で取引をして何とか利益は出ているんですけれども、それを分解していくと、結局、特にジェネリック等の中心となる薬については、正直運ぶだけで赤字という状況が続いております。

従いまして、卸の流通の円滑化が非常に大事でございます。

その取組の一つとして、GS1コード。

これは前回私、遠隔診療のときに申し上げましたが、市販薬については有効期限がバーコードと紐づいていないんじゃないかという問題意識がございました。

しかし医療用の医薬品については、このGS1コードは有効期限と結びついていくということも理解をしております。

ですのでまずGS1コードの今の普及状況ですね。

これが一点。

それともう一つ、私現場に視察に行ったときに、非常にこの卸の皆様方も自動化、なるべく手を使わずに自動化をかなり導入をされておりました。

しかしそのときの弊害となっているのが、実は医薬品の梱包のこのパッケージに一つ一つのGS1コードがついているやつは、中を取り出せばきちっと管理をできるんですけど、たくさん医薬品の箱が入っている大きな梱包。

これに紐がついているんですよ。

ビニールとかの。

破れないようにとか、もし破れたときに出すと、これが結局読み取りのときに邪魔をしていたり、またはせっかく規格でこれぐらいの段ボール箱については自動的に機械が動かせるようなことをしているのに、その取っ手とか、このビニールの丁寧につけられているものですから、それは手作業でやってまして、自動化の弊害になっているということであります。

ですので、この自動化の弊害となっているような、医薬品の梱包の仕様についても、ぜひ厚生労働省の方でも統一化の取組を進めていただきたいと思いますが、この2点について御答弁ください。

委員長 大串正樹

森審議官。

政府参考人 森審議官

薬品の卸の関係の御質問でございますが、GS1コードにつきましては、元梱包表示を令和6年9月末時点で調べたところ、おおむね100%であったというところでございます。

自動化に向けて、卸の拠点の自動化に向けて、薬品の梱包等のあり方について御指摘いただいたところでございます。

委員長 大串正樹

大串委員長。

というか梱包で守っていくことのバランスを上手にとれるように、ちょっと販売業者、それから卸業者等から話を聞きながら必要な検討をしてまいりたいというふうに考えております。

委員長 大串正樹

浜地雅一君。

質疑者 浜地雅一

それでは私はこの健康保険法の最後の質問を大臣に。

大臣、初めて質問します。

私はね。

日野紗里亜 (国民民主党・無所属クラブ) 21発言 ▶ 動画
質疑者 日野紗里亜

本当に今回はOTC類似薬の一部保険適用外、そしてこの高額療養費については、我が党の議員も含め、また与党の議員の皆様方からも懸念がされました。

今回の質疑を通して、本当にこれを二重決議にしっかり盛り込む形で、今回この法案を終局させようとしています。

最後にそういったOTC類似薬に対しての懸念や、特に高額療養費に対する皆様方の懸念、患者の皆様方も来ていただきました。

最後に大臣の御答弁をお願いしたいと思います。

上野厚生労働大臣。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

本法案の審議におきましては、各委員の皆様から大変熱心に、また丁寧な御議論をいただいてまいりました。

高額療養費制度につきましては、今回の見直しによる受診動向への影響を検証すべきだ、あるいは将来の見直しの際には、長期療養者をはじめとした患者の過度な負担とならないように配慮すべきだ、そういった御指摘をいただいてまいりました。

また一部保険外療養の創設につきましては、がん患者、あるいは難病患者、子ども、医療上必要が認められる方などからは、別途の負担を求めるべきではないといった御指摘もいただいてきたところでございます。

医療保険制度全体の改革の必要性、これにつきましては一定御理解をいただいているものと承知をしておりますが、引き続き必要な受診が確保されるように、配慮が必要な方に対してはしっかり配慮をしろと、そうした御意見が多数であったというふうに認識しております。

その点、我々も十分受けとめさせていただきまして、今後、医療保険制度を将来に引き続いていくには、保険料負担の抑制、特に現役世代の皆さんの保険料負担の抑制を求める声にも対応しなければなりませんが、また必要なセーフティネット機能、これもしっかり確保しながら、改革を着実に進めていくことが大切だというふうに考えております。

今般の審議を通じていただきました様々な御意見につきましては、私どもとしても真摯に受けとめまして、今後の施行運用に向けた課題として、丁寧に検討を進めさせていただきたいと思いますし、国民の皆様にもしっかり丁寧に、制度改正の趣旨などについて、丁寧に説明をしてまいりたいと考えています。

委員長 大串正樹

浜地雅一君。

終わります。

ありがとうございました。

次に日野紗里亜君。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜。

国民民主党の日野紗里亜です。

質疑の機会を本日もいただきましてありがとうございます。

健康保険法等改正案につきまして、本案は、少子高齢化が進む中で、給付と負担のあり方を見直し、医療保険制度の持続可能性を確保するものであって、その方向性は必要なものでありますが、審議を通じて明らかになったのは、制度の中核に関わる具体的内容の多くが、施行までの検討や運用に委ねられております。

したがって本法案につきましては、どのように運用し、その実効性を確保し、さらに検証と見直しにつなげていくのか、これが重要であります。

まず、出産に係る給付体系の見直しについてお伺いいたします。

妊産婦の負担軽減と地域の分娩体制の維持の双方に関わる重要な政策であり、現場の実態を踏まえた丁寧な設計が求められることは、これまでも多くの議員の皆様が訴え、政府もその必要性を重々ご承知いただいているはずです。

委員長。

大串正樹委員長。

改革にお示しください。

大臣お願いします。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

給付水準、また加算措置のあり方につきましては、保険料への影響を考慮しながら、分娩施設の経営実態を踏まえ、最終的には中医協に諮問した上で決定をすることとなります。

この水準をどのようにするかというのが一番のポイントでありますが、水準の検討に当たりましては、施設の機能別、地域別、診療報酬の算定の有無など、できるだけ細かく費用構造などを分析把握をした上で、各団体の皆様にも御協力をいただきながら、丁寧に御意見を伺っていきたいと考えております。

こうした御意見であったり、データであったり、こうしたものを丁寧に分析をした上で、最終的な水準を決定をしていくことになりますので、具体的な給付水準を示す時期につきましては、大変恐縮でございますが、現段階でいつというのは申し上げられないという点は、御理解をいただきたいというふうに考えております。

ただ新制度の給付水準がどうなるかということはご不安に感じていらっしゃる方が大変多くございますので、そうした皆様にもご安心をいただくためにも、できるだけ早期に決定をしていきたいと考えています。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜君。

では、制度をどのような指標で検証するのか、またその結果をどのように公表し、どのようなプロセスで見直しにつなげていくのか、具体的な仕組みをお示しくださればと思います。

分娩施設数の変化などを指標として、見直しや水準の調整につなげていくべきだと思いますが、この点について大臣の御見解をお伺いします。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

今回の給付体系の見直しは、妊婦の経済的な負担の軽減と、地域の周産期提供体制の確保の両立を図るものであります。

その意味では、先ほど申し上げましたとおり、正常分娩の給付水準をどのような水準に設定をするかというのは非常に大切であります。

その設定等に当たりましては、保険料への影響を考慮しながら、周産期施設の経営実態を踏まえ、丁寧に検討していくのはもちろんでありますし、その水準に関しましても、一旦決めたらその金額で固定ということではなくて、施行後にも各施設の経営実態などを考慮して、定期的に検証をして、必要に応じて見直しを行っていきたいと考えています。

その上で、医療保険制度という。

この点については数字を適宜フォローしていきます。

その上で各都道府県とも連携をしながら、周産期提供体制の維持確保に万全を期していきたいというふうに考えております。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜君。

大きな法改正ですので、ぜひそういったプロセスについても公表いただければというふうに思っております。

また、本法案では、出産に係る給付の見直しや、妊婦検診への支援が盛り込まれており、妊産婦の経済的負担の軽減を通じて、妊娠期から出産、子育てまで一貫した切れ目ない支援体制を目指しているものと承知しております。

一方で、妊婦検診を一度も受けずに、医療機関につながらないまま出産に至る、こういったケースが一定数存在しています。

こうした事例は、安全確保の観点からも、また児童虐待の観点からも、極めて高いリスクを抱えています。

そこでお伺いさせていただきます。

今回の法改正における妊婦検診や、出産に係る経済的負担の軽減は、こうした未受診の層に対しても受診行動を促し、結果として未受診率の低下や、虐待リスクの低減につなげることも目的としているのか、政府の認識をお示しください。

答弁者 上野厚生労働大臣

日野紗里亜委員の御質問にお答え申し上げます。

今回の制度改正では、妊婦の経済的負担の軽減を図る環境の整備を行うことで、全ての妊婦が全国どこでも安心して出産を迎えることができるようにしようというものでございます。

妊婦検診の未受診の理由の一つとして、経済的な負担も上げられていることから、今回の制度改正により、妊婦の経済的負担の軽減が図られることで、少なくとも経済的な理由により、妊婦検診を受診していない方の受診には、つながり得るものと考えております。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜君。

では、児童虐待による死亡事例についてお伺いしたいと思います。

児童虐待で最も多く命が失われているのは、生後何日の子供なのか、こちらも政府の認識をお示しください。

答弁者 上野厚生労働大臣

お答えいたします。

子ども虐待による死亡事例等については、毎年次集計検証を行っておりまして、直近の令和5年度の疑義事例を含む親中以外の虐待死の人数は48人で、そのうち0歳児、0日児が16人と最も多くなっております。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜君。

今御答弁にもあるとおり、最も多いのは生後ゼロ日、つまり出生直後に命が失われているケースが極めて多いという現実であります。

お伺いします。

児童虐待による死亡事例のうち、特に今おっしゃっていただいた生後ゼロ日で亡くなった事例における妊婦検診の未受診率についてお答えください。

答弁者 上野厚生労働大臣

お答えいたします。

子ども虐待による死亡事例等の検証結果の直近5か年の集計では、0日での死亡事例が合計45人です。

そのうち、医療機関の関与があったとされる事例は3人。

それ以外の42人については、検診を含め医療機関の関与はなかったと考えております。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜君。

今御答弁いただきましたように、生後ゼロ日時の虐待死事例では、妊婦検診の未受診率、これが極めて高いということが明らかになっているわけなんです。

未受診ということは、妊娠中から出産後の養育において、特に支援が必要であると自治体が判断する、いわゆる特定妊婦としても、把握されていないということになります。

すなわち妊婦検診にも行ったことがなく、自治体の支援の枠組みからも漏れてしまう方々が存在し、その層に虐待のリスクが非常に集中しているということになります。

私もお調べしましたところ、今おっしゃっていただいた最新のデータ、ゼロ歳児の死亡事例がそもそも33人いて、これが前年度からプラス12人、そのうち生後0歳児は16人で、これ前年度からプラス7人と、いずれも大幅に増加しているわけなんです。

16人のうち、わずか1人だけしか医療機関が事前には把握できなかったわけなんですよね。

それを防ぐために、さまざま課題は残されているものの、民間と自治体が共同して追い詰められた母親と赤ちゃんを守る最後の砦として、いわゆる赤ちゃんポストや内密出産に取り組む医療機関が広がりつつあります。

お伺いします。

ゼロ日時の虐待を防ぐために、生まれてきた尊い命を守るために、そして当事者の体と心を守るために、今政府が行っている施策は何でしょうか。

これは具体的な施策のみお答えください。

答弁者 上野厚生労働大臣

お答えいたします。

ゼロ日死亡事例の背景に、予期しない妊娠や、さまざまな困難を抱えていることがあることを踏まえまして、こうした妊娠活動を相談することができる、全国の相談窓口を簡単に検索できる形でまとめた、思いがけない妊娠の相談窓口サイトを開設したところです。

このサイトでは女性からの相談に適切に応じ、その状況に応じてさまざまな選択肢を提示できるよう、相談窓口が所在する自治体以外にお住まいの方からの相談があった場合にも丁寧に対応し、市町村の関係部署や医療機関などの専門機関との円滑な連携が可能で、出産を必ずしも前提としない関わり等に基づく相談もできるような窓口を掲載しております。

また、この相談窓口に関して支援が必要な女性にしっかりと周知できるよう、広報事業も創設しておりまして、今年度からSNSやインターネットを活用した広告、サイトのQRコードを掲載したカードの作成と配布、ショート動画などの広報物の作成等も実施することとしておりまして、引き続きしっかりと支援に取り組んでまいりたいと思います。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜君。

はい、ご答弁いただきましてありがとうございます。

必要な時に必要な情報にたどり着けることができる相談窓口の一元化、これ素晴らしい取り組みだと思います。

妊娠を誰に知られたくない、もっと言えば妊娠をなかったことにしたい、これが生後ゼロ日死虐待の実態であります。

選ぶことができない、そういった方々に対して、しっかりとつながろうと思えるきっかけを提供すること、これ大切なことだと思っております。

心理的安全性が確保された上で、一人で抱え込まない、そういった環境を整えることが、赤ちゃんの命はもちろん、当事者の体と心を守ることにつながると思います。

検索上位になるようSEO対策もこれからしっかりと取り組んでくださるとのことで、私自身もしっかりと周知していきたいと思います。

また、ぜひ文部科学省とも連携をしていただいて、学校教育の中でも適切なタイミングでこの情報がしっかりと届くように広げていただきたいと思っております。

そこで2点お聞かせください。

生後ゼロ日死の虐待の当事者となっている方々は、どのような背景を持つ方であるのか、妊娠期から出産に至るまでの経緯や、虐待に至る要因について、政府はどのように分析しているのか、というのがまず1点。

続いて、今述べていただいた支援は、予期せぬ妊娠、望まない妊娠をされた方々に対する支援であります。

相談支援の充実のみならず、予期せぬ妊娠、望まない妊娠をしないために、今、こども家庭庁で取り組んでいることは何かお聞かせください。

原科審議官。

政府参考人 原科審議官

お答えいたします。

先に背景事情を申し上げます。

0日死亡事例に限定した形では母親の背景事情を集計しておりませんが、母親が加害者となっている事例においては年齢を問わず、予期しない妊娠、地域社会や親族との関わりが少なく、相談できる人がいないなど、母親が孤立した状況に置かれていることが多く報告されております。

答弁者 津島内閣副大臣

津島内閣副大臣。

2点目の御質問にお答えしてまいります。

つまり、予期せぬ妊娠をしないための取組についてのことでございます。

委員御指摘のとおり、子どもの虐待死、特に0日での虐待死の予防のためには、予期せぬ妊娠をしないための取組についても大変重要であると考えてございます。

こども家庭庁では昨年5月に策定したプレコンセプションケア推進5カ年計画に基づき、若い世代を含め性別を問わず性や健康に関する正しい知識を身につけてもらうため、ウェブサイトを通じたわかりやすい情報発信や相談窓口の整備や周知といった取組を進めているところでございます。

また、本年3月には、学校現場というお話がございました。

文部科学省と連携で事務連絡を発出し、各自治体において、教育委員会と母子保健部局が連携して、子どもの性と健康に関する教育や相談支援の取組として、医師や助産師等の専門家の外部講師活用の促進、教育関係者に対するプレコンサポーター養成講座の周知などを行っていただくよう働きかけたところでございます。

こうした取組は予期せぬ妊娠を防ぐことに資するものと考えております。

加えて、先ほど原科審議官がお答え申し上げたように、相談窓口で確実につながっていただくための、思いがけない妊娠相談窓口サイトを開設するなど、相談支援につながる窓口を整備し、その周知広報の強化に取り組んでおります。

引き続き関係省と連携して、こうした取組をしっかりと進めてまいります。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜君。

ご答弁いただきましてありがとうございます。

先ほどプレコンセプションケアという言葉が出るんですけれども、多分この委員会の中でどなたかも御指摘されていたかと思いますが、まだまだプレコン自体が周知されていなくて、やはり地域差もたくさんあると思います。

これまでの質疑で明らかになったとおり、実際には相談につながらない方々が一定数存在し、その層において生後ゼロ日死虐待の事例が生じている現実があるわけですから、その実態を把握しているのは、こども家庭庁さんであり、この問題に正面から向き合い、なくしていく責任も、こども家庭庁さんにあるというふうに思っています。

また、今、文部科学省さんと連携しているというお言葉があったんですけれども、ぜひ、連携強化していただきたい。

教育の中で適切に伝えていくことが欠かせないかと思っております。

特に、学校教育におきましては、一般学級のみならず、特別支援学校や特別支援学級、こういったところも含めて、適切な時期に、適切な方法で、適切な別な内容でそういった知識を届けられることが求められます。

そこでちょっとお伺いさせていただくんですけれども、今のこうした学習指導要領に基づく教育内容は、こうした現実に対して十分に対応できているとお考えでしょうか。

お答えください。

答弁者 津島内閣副大臣

津島内閣副大臣、今のお答え、学校の学習指導要領となると、所管文部科学省になりますので、私がこの場で答えるのは、少々範囲を超えるような思いがいたしますが、いずれにしろ、子どもたちが正しい性についての知識を得るということが、目指すべきゴールです。

そこに向かって、どう学校現場で取り組んでいけばいいのか。

そこで学習指導要領というものとそれ以外の部分と学校現場でどのようにやればいいのかということをしっかり連携しながら取り組んでいこうと思っております。

質疑者 日野紗里亜

日野紗里亜君文部科学省の方では児童虐待ということ自体を詳細に把握していないと思います。

これをなくしていく責任があるのは子ども家庭庁であると思っています。

なのでこの実態をしっかりと文部科学省に伝えていく必要があると思っています。

そうでないとこの事例はなくならないと思っています。

そんな中でもう一度お答えいただきたいんですけれども、そういった虐待の事例をなくしていくために、要するに予期せぬ妊娠、望まない妊娠をしないための教育。

浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ) 8発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

大串委員長。

学校現場の方にお伝えいただいて、学校教育の場でしっかりと伝えていけるように、そういう連携をしていただきたいと思います。

質疑者 日野紗里亜

お伺いさせていただきます。

政府は内密出産ですとか、あと赤ちゃんポストについて、出自を知る権利などの課題も含めて、慎重な姿勢を示しております。

お伺いしたいのが、その出自を知る権利と命を守る保障という観点が衝突する場合において、こうした緊急性の高い事例において、子ども家庭庁としては、どちらをどのように位置づけているのか、どのような優先順位で政策判断を行っているのか、これについてお聞かせください。

津島内閣副大臣。

答弁者 津島内閣副大臣

答え申し上げます。

子ども家庭庁としては、妊娠や出産に当たり、子どもやその母の生命、健康を確保することと、子どもの出自を知る権利を保障することは、いずれも重要であると考えてございます。

このため、予期せぬ妊娠や子育てに悩む方々を支援するため、早期に関係機関に相談いただけるような環境の整備やその周知を進めているほか、困難な事情に直面する妊産婦等に対する、妊娠時からの出産後までの包括的な支援などの取組を進めているところでございます。

まずは、こうした取組を通じて、母子の安全と出自情報の適切な管理がいずれも担保された形で、出産を行われることが重要であると考えております。

日野紗里亜君。

質疑者 日野紗里亜

はい。

子どもの命はもちろんですね、予期せぬ妊娠、望まぬ妊娠をされた当事者の方々の体と心を守りですね、是非ともこれを自己責任として終わらせない、そういった政策ができることを切に願い、強く要望しまして、私の質疑を終わらせていただきたいと思います。

ありがとうございました。

浅野哲君。

質疑者 浅野哲

国民民主党の浅野哲でございます。

この後10時33分から総理入りでの質疑になりますので、10分間だけ質疑をさせていただき、また総理入りでの質疑の後10分間質疑を続けさせていただきます。

高額療養費制度の見直しの議論がこの委員会ではこの間盛んにされてまいりました。

多くの委員の皆様が主張するその根底にある考え方というのは、やはりこの制度の公平性をいかに高めていくか、維持できるかという問題意識だったように思います。

まず1問目は、本日この後法案採決予定されておりますが、改めて大臣に伺います。

この高額療養費制度における公平さというのをどのように評価していくべきだと考えているかということであります。

その公平さに対する大臣の見解を伺った後、今回もいろいろ指摘がありましたが、今後この高額療養費制度の応能負担性を高めていく方法として所得区分を細かく分けていくことのみならず、家族構成や仕事や収入の変化、借り入れなどの状況の実態を加味することも、検討範囲に含めていただきたいと思っていますので、そこも併せて御答弁をいただきたいと思います。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

はい。

言うまでもございませんが、我が国の社会保険制度につきましては、相互扶助の理念のもとに成り立つ国民皆保険制度でございます。

すべての国民の皆さんから信頼をされるためには公平な制度であるということが肝要であります。

その際には世代間、そして世代内、双方の公平性という視点が非常に大事になると考えています。

高額療養費制度について申し上げますと、現行でも、まず基本的な考え方として、非課税の皆様を除きまして、年齢にかかわらず、負担能力に応じて負担上限額が設定をされております。

高齢になりますと医療機関への受診頻度も増えるという点を踏まえまして、70歳以上については外来特例というのが設けられております。

世代内、世代間の公平性という観点を踏まえて設定してきたものであります。

その上ででございますが、今回の見直しの議論におきましては、やはり現行の所得区分、これが大くくりでありますので、応能負担という観点からはやはり改善の余地がある。

また、年齢ではなくて能力に応じた全世代の支え合いの観点からは高齢者の外来特例についても見直すことが必要である。

そういった基本的な考え方を整理をいただいたことを踏まえまして、これらの点についても一定の見直しを行おうとしているものであります。

その上で今委員からもお話がありましたけれども、将来的には所得区分をよりきめ細かいものとすべきという趣旨の御指摘もいただいておりますので、当面いつ今後の見直しがあるということは現在ではなかなか申し上げられるわけではございませんけれども、委員から御指摘のありました所得変動の実態などにも留意していく点、これも含めまして応能負担のあり方については今後の課題の一つだというふうに受け止めております。

浅野哲君。

質疑者 浅野哲

はい。

ぜひ今後の日程的なものはまだ見えてないということなんですけれども、やはりこの公平さというのはある意味答えがない問いだと思います。

立場によってもその捉え方は違います。

ただ一つ今回の質疑議論を通じて思いましたのは、やはり当事者の皆さんの声を聞くと、本当に年収という一つの、ある種の数字的な指標だけでは測ることができない境遇の違いというのが、本当にその方々のある種、日々の生活の上での安心感であったり、あるいは人として暮らす尊厳であったり、そういったものに深く影響しているということを、我々も認識したと思います。

公平さというのは、言ってしまえば数学的な平等ではなく、人の尊厳や暮らしの持続可能性や、あるいは連帯の持続可能性、社会的に支える側も支えられる側もしっかり納得してこの制度を維持していけるような持続可能性、これをしっかり加味した指標で考えていくべきだということは、こういう質疑の最終局面ですので、あえて申し上げさせていただきます。

続いての質問です。

ここからは健康増進行動と保険料のインセンティブ制度について伺っていきたいと思います。

先日の委員会質疑でも申し上げましたが、やはりこれから医療保険財政の持続可能性を高めていく上でも、セルフメディケーションの促進、あるいは医療におけるアウトカム評価の普及拡大、そしてこれから議論する保険料、健康増進努力に対して、しっかり保険料がそれに連動する形でのインセンティブを与えるような制度設計、こうしたものが必要だと私は考えているんですけれども。

一方、現在の医療保険料は収入に連動していて、国民が健康維持に努力をしても、保険料には一切反映されない仕組みになっています。

健康増進のための行動を続けている人も、そうでない人も、同じ保険料となっています。

その結果、予防への個人努力が経済的に報われる余地のない制度となっています。

自動車保険を考えていただきますと、事故を起こしてしまうと翌年は保険料が上がりますよね。

事故を起こさずに何年も何年も気をつけていれば保険料がだんだん安くなる。

あれはある意味インセンティブが働いているわけでありますが、こういった仕組みがないので、健康増進のための努力が保険料などの経済的インセンティブにつながる制度をさらに普及させる必要があると思いますが、大臣のお考えはいかがでしょうか。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

大事な御指摘だというふうに思っておりますが、ただ保険制度につきましては、給付と負担の見合いの中で必要な保険料の負担をいただくということを基本としております。

民間保険と異なりまして、やはり国民皆保険制度でありますので、いずれかの保険者に強制的に加入をしていただく仕組みとなっております。

また、個人の健康増進のための行動、やはりエビデンスに基づいた行動をとっていただく必要があろうかと思いますが、それがどういったものかということもなかなか実証するのも難しい面もあろうかというふうに思っております。

そうしたことを考えますと、個人の社会保険料に反映させるということには、現段階においてはなかなか難しい課題も多いのかなというふうに思っておりますが、ただ委員から御指摘のありましたとおり、国民の皆さんの、例えば健康寿命を延ばしていくということは非常に重要な観点でありますので、御自身の生活の質を高めていただく、あるいは社会の支え手を増やしていく、そういった意味で。

橋本岳 (自由民主党・無所属の会) 5発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

これをこれからも強力に推進をしていくとともに、関係省庁にわたるものでもございますので、そうした関係省庁ともしっかり連携をしながら、予防健康をつくり進めていきたいと考えています。

浅野哲君。

質疑者 浅野哲

ちょっとさらといになりますので、政府の方で御答弁いただければと思いますが、今大臣からの答弁でも、考え方自体は大事なんだけれども、国民皆保険制度の中で、やはり給付と負担のバランスがあるからということでありましたが、一方で民間事業者では、あるいは保険者にはコラボヘルスという形で、そういった健康増進努力が普及していくような取り組みを止める立場ではないということを、ちょっと一度確認させていただきたいと思います。

もし違うのであれば、それもぜひ答弁に含めていただきたいと思います。

いかがでしょうか。

長山保健局長。

政府参考人 長山保健局長

お答え申し上げます。

先ほど大臣からも答弁申し上げましたように、強制加入の仕組みでありまして、また病気がちな方、そうでない方、いろんな方がご加入されているという意味で、保険料に直接反映させるのがいいのかどうかということで申し上げれば、そこについては慎重に考えています。

ただ、一方で個人の努力を評価していくというようなこともまた一方で大事だと思っておりますので、おそらく後ほどのご質問があるかと思いますが、保険者などから取り組む、例えばヘルスケアポイントみたいなものの形で、個人の努力が見えるようになっている。

そしてそれが還元されるような仕組みというのは推進していきたいとこのように考えております。

委員長 大串正樹

浅野哲君。

時間になりましたので一旦終わりにしたいと思います。

続きは総理質疑の後お願いいたします。

これより内閣総理大臣出席の下、質疑を行います。

質疑の申出がありますので順次これを許します。

橋本岳君。

質疑者 橋本岳

おはようございます。

自由民主党の橋本岳です。

総理にはお忙しい中、お運びいただきましてありがとうございました。

今回の健康保険法の改正案は給付と負担の見直しなどを通じて制度の持続可能性を確保することは趣旨ということで説明をされております。

結果として自己負担とか保険料の負担が増えてしまう方もおられるということは重く受け止めなければなりませんが、その上でみんなで支え合いをする国民皆保険制度を守るこういうことのためにはやむを得ない必要なことではないかと私は思っています。

その上で、現在の日本には残念ながら、他の国では上場されている新しい薬が、国内ではまだ上場されないドラッグロスという問題があります。

これが小児用でありますとか、希少疾病用でありますとか、そうした人数は必ず多くないけれども、でもその人たちにとっては切実な薬が含まれているようなことで、大変重要な話であります。

早稲田大学に真木金孝先生という方おられまして、この先生が自民党に来られて、必要な医薬品へのアクセスなき国民皆保険制度の維持は本末転倒だ、ここまでおっしゃいました。

私もそうだろうと思います。

また、その上で、アメリカのトランプ大統領は昨年、アメリカの国内の薬価について、MFN、最恵国待遇と言いますが、そういう政策を取るということを明らかにいたしまして、日本も評価対象にされているという報道も最近あったところでありますが、今のこれがまた一層、新薬の日本の上場を後回しにしてしまう、ドラッグロスが拡大してしまうのではないかという懸念が、関係の方々には強く広がっております。

また4月にはこれは関税交渉の中でイギリスはアメリカとの協定を結んで、薬価を上げます、みたいなことも結んだ、というような報道もありまして、そうしたことが日本にも及んでくるのではないか、という心配もございます。

そういう意味で、高市政権としまして、アメリカといろいろな交渉されているということは承知をしていますが、この医薬品に関して、MFNでありますとか、関税でありますとか、そうしたことについて何か交渉を行った経緯があるか、あるいは、そしてまた、これからですね、MFNだとかやれる

早稲田ゆき (中道改革連合・無所属) 12発言 ▶ 動画
答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣。

今、MFN、そしてまた関税についてお話がございました。

医薬品については、昨年7月の関税に関する日米間の合意において、医薬品に分野別関税が課される場合も、他国に劣後する形で扱わない旨を合意しております。

現状、米国政府とのやりとりの逐一については、外交上のやりとりですから、お答えを控えたいのですが、米側とは、緊密に意思疎通を行ってきております。

その上で、米国の医薬費に係る再警告対価価格政策に関しては、動向を注視するとともに、国内製薬産業への影響や、必要な対応については、丁寧に検討してまいります。

大事なのはやはり日本の創薬力の強化だと思っております。

高市内閣では創薬先端医療を17の戦略分野の1つに位置づけて、革新的新薬のイノベーションのさらなる評価の検討を含め、創薬人材の育成確保、研究開発力の強化、スタートアップへのリスクマネーの供給などの施策について精力的に議論を行っております。

とにかく日本の創薬力向上のために必要な対応、これを着実に実施してまいりたいと考えております。

質疑者 橋本岳

橋本岳君。

関税については他国に劣後しない扱いということですから、これをある意味取引材料にされることはないということなんだろうと思いますので、それはありがたいことだな。

質疑者 早稲田ゆき

早稲田ゆき君。

中道改革連合の早稲田ゆきでございます。

本日は総理にご出席を賜りありがとうございます。

この健康保険法等の一部を改正する法律案の最終の場面でございますので、総理との質疑を通じまして、私も採決に臨ませていただきたいと思います。

医療物資の調達についてまず伺わせていただきます。

私たち中道改革連合、そして立憲民主党、公明党3党は、イラン情勢に伴う現有高による国民生活の影響調査、影響調査アンケートを行いました。

これにつきましては、1万2千件、法人、個人からの回答を得ておりまして、これを今取りまとめて、そして、近々、官邸に緊急提言を出させていただく予定でございます。

私も地元で病院、それから介護施設、それからまた中小企業の皆様から、地方議員の協力を得ながら、このアンケートを、それからまたヒアリングをさせていただきました。

法人調査からは、そのナフサを原料とする塗料、シンナー、建築資材など、石油化学品の調達がすでに困難になりつつあると、そういう具体的な声がたくさん中小企業の皆様から届いております。

さらにこの病院関係で言いますと、透析治療資材や抗生物質など、医薬品の製造など医療分野への波及の懸念ですね。

この声も非常に高くなっております。

今はもちろん足りなくはなっていないけれども、徐々に入りにくくなっているという切実な声であります。

私たちは命に関わる医療基盤物資への優先配分の仕組み作り、これが急務だと考えております。

そこで総理に伺いたいのは、医療用品、注射器、医療チューブ、手袋など、透析回路を含む医療基盤物資等、このサプライチェーンの在庫状況を可視化した上で、局面に応じて国民の命と生活に直結をする医療用品、機器及び重要確保物資などの医薬製品に対する製造に対する優先供給を行うための仕組みづくり、これを検討していただきたいと強く思います。

さらに、燃料費、資材高騰の実態を踏まえた医療介護、障害福祉施設、また、医薬品メーカー、販売事業者への、その局面においてでございますけれども、財政的支援を実施することも踏まえて検討していただきたい。

この2点、伺いたいと思います。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣。

医療物資の安定供給につきましては、医療において万が一の事態は絶対に許されないという、強い問題意識の下、厚生労働大臣と経済産業大臣が連携して、医療分野での目詰まりゼロに全力で取り組むように指示をしております。

厚生労働省では、医療機関向けの情報提供窓口の設置や、PMDAなどを通じて積極的な情報収集を行っております。

安定供給への懸念が確認された場合には、厚生労働省と経済産業省が協力して、サプライチェーンの確認を行い、目詰まりなどの特定を行っています。

特定された個別の流通の目詰まりなどについては、両大臣協力のもと、迅速に解消していると聞いております。

必要に応じて他の流通経路からの融通支援や、代替製品の調達などを行い、安定供給に万全を期しております。

令和7年度補正大串正樹厚生労働委員長。

質疑者 早稲田ゆき

早稲田ゆき君。

それでは少し危機意識が足りないのではないかと私は思います。

今おっしゃった令和7年の補正予算というのはわかりますけれども、これはイラン情勢を踏まえたものではもちろんありません。

物価高に対応するものでありますし、賃金のこれを上昇していることを踏まえたものでもありますけれども、診療報酬改定3%といっても、これでは今の状況をもっと緊迫した状況になれば、それがこの7年の補正で到底できることではありません。

私たちはそのためにイラン情勢を踏まえたこの予算についても修正案を出しているわけですけれども、これは一個だにされませんでした。

そして今こういう状況を迎えているわけで、中東情勢は中長期化、これがもうどこでも言われております。

その中での対応を、私は総理にはトップの危機管理として、これを求めたいという意味で、今日の質問をさせていただいているわけですから、ぜひトップの危機管理として、先ほど申し上げました優先供給なども、検討の仕組みをまずは作るということを検討していただけないでしょうか。

総理、もちろん記憶に新しいところでは、令和の米騒動。

これ昨年一昨年でございます。

これが今回、このイラン情勢の緊迫化に伴って、令和のオイルショックにならないようにしていただくためには、もっと総理の危機意識を高めていただいて、そしてそれを実際の対策に打っていただきたい。

そのための安定供給、そして優先配付ということも、ぜひ視野に入れた答えをお願いしたいと思いますが、もう一度、総理の御答弁をお願いします。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、さまざまなお声を集めて、安定供給ができるように、上野大臣、経済産業大臣、相当きめ細やかに手を打ってくれています。

そしてまた、ナフサを含む調達につきましても、私自身も前に出て交渉を続けております。

ちょっと先になりますけれども、間もなくそんなに心配していただかなくてもいい。

情報の収集をしたいということで対応しているんですが、お返事をいただいていない事業者の方々もまだ残っておられますので、この回収も急いでまいりたいと思っております。

質疑者 早稲田ゆき

早稲田ゆき君。

心配ないご報告をさせていただく予定だということで、心配ない状況だったらそれでよろしいわけなんです。

そうじゃない場合の不足の事態に備えて、やはりそういう優先配付というようなものの仕組みを検討することができるのではないでしょうかと、私は申し上げております。

この危機のときにトップリーダーが危機意識としてしなければならないことというのは、もちろんガソリンの価格だけではありません。

病院が止まらないこと。

それからゴミ収集車が走れること。

そして食料品、医療品、これがなくならないようにすること。

これが最優先課題であります。

ですからその危機意識を持って、総理にはこの優先配付ということもぜひ検討していただきたいし、私たちは検討ですから、今から検討して遅きに失するということはないわけですよね。

もう総理、4ヶ月間ナフサはございますとおっしゃっていただいていますけれども、その後のことを踏まえた今の対応が必要だということを私は申し上げているので、ぜひそこのところはしっかりと考えていただけますよう。

経産省ではこの優先配付ということは考えていない、供給は考えていないというふうに、はっきりこの間もおっしゃっていたようですけれども、そうではなくて、それを踏まえた検討も進めているということを言っていただくことが、本当の危機管理ではないでしょうか。

私はそのことを求めて、総理にはおきたいと思います。

ぜひ、オイルショック、令和のオイルショックにならないように、ぜひお願いしたいと思います。

それでは、さらに、この健康保険法のことについて、総理と議論をさせていただきます。

これは私たちは、中道改革連合、そしてチームみらい、共産党等3党で、この健康保険法の、これは対案ではございませんが、議員立法として上乗せ法案という形で、この115条の足りない部分をもう少しこういうふうにしていってほしいという思いを込めた議員立法、国民が安心して利用できるこの高額療養費制度の見直し法案を4月20日に提出をいたしました。

それを踏まえまして議論させていただきたいと思うのですが、この高額療養費制度の見直しについては今後もぜひこの必ず社会保障審議会で意見を聞くための措置を講じていただけるように、総理自らお答えをいただきたいと思います。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、今回、高額療養費の見直しについて議論・検討を行いました専門委員会は、社会保障審議会の一部として、昨年5月に設置した向上的な会議体でございます。

将来の改正については未定ではございますが、今回と同様、患者団体の方々にも参画いただいている専門委員会で、御議論いただくことは基本になると考えております。

質疑者 早稲田ゆき

早稲田ゆき君。

ありがとうございます。

社会保障審議会はずっとあるものでありますが、その下に、というか、一部にこの専門委員会を設けていただきました。

石破政権のときに一旦これは高額療養費制度の見直しを凍結したわけですけれども、その後非常に丁寧にこの9回の専門委員会を開いていただいたことは評価をさせていただいております。

その上で重ねてでございますけれども、この専門委員会等のような会議体ですけれども、そのときにはぜひ高額療養費等のその支給額の算定に関する資料、その他の必要な資料を提示をして、お示しをして、そして高額療養費、これの当事者、高額療養費を受けている当事者の方、それからまたその関係の医療者の方、そしてまた保険者など関係者を、このヒアリングだけではなくて、今回のようにきちんと参画をさせて、そして資料も提示をしていただいた、そういう会議体をつくっていただいて、丁寧に国民の意見を聞いていただくことを、もう一度、総理からお願いいたします。

答弁者 高市早苗

高市内閣総理大臣。

今回の高額療養費制度の見直しに当たりましては、今、委員がおっしゃっていただきましたけれども、患者団体の方をはじめ、医療関係者、学識経験者、保険者、労使など、この制度を支えてくださっている多くの関係者の方が参画した専門委員会で、延べ20を超える様々な事例や家計の収支状況に関する資料などをお示しして、9回にわたり丁寧な議論を重ねて。

質疑者 早稲田ゆき

早稲田ゆき君。

今回同様といいますか、専門委員会のような形で、参画をして、ヒアリングだけではなく、聞き置くだけではない参画という、患者団体の皆様、医療者の皆様の参画を得て、議論をしていくという、丁寧な議論をしていくということ、総理から確認をさせていただきました。

その上で、次の質問に移りますが、医療保険制度において、高額療養費の制度が、国民の生命および生活を守る上で欠くことのできない、この中核的な役割を果たしているという、これ果たしているのですかという、小西参議院議員の質疑に対して、国会でもそのとおりで中核的な役割を果たしているという答弁がございました。

このことに鑑みまして、高額療養費等の支給を受ける者が、この治療の高市内閣総理大臣、患者の皆様にとって重要なセーフティネットであるからこそ、今回の見直しでは多数回外等の金額を維持する。

新たに年間負担に上限を設ける。

また年収200万円未満の課税世帯の多数回外等の金額を引き下げるなど、家計への影響や、必要かつ適切な受診への影響を考慮して、長期療養者や低所得者に十分配慮した見直しと。

本法案では今後の見直しに当たっても今回のような視点に立つこと、すなわち高額療養費の支給要件を定めるにあたって、特に長期療養者の家計への影響が適切に考慮されるよう、法律上明確化するということにしております。

条文に書いております。

仮に将来改正する際には、今回と同様、この規定に基づいて、配慮が必要な方にはしっかりと配慮がなされ、必要な受診が確保されるよう、丁寧な対応を行ってまいります。

質疑者 早稲田ゆき

早稲田ゆき君。

今、総理から御答弁いただきましたが、長期療養者ということをおっしゃいましたが、この115条を見ますと、その前に、とりわけ長期にわたってというのはありますが、その前に、療養に必要な費用の負担の家計に与える影響を、療養に要した費用の額を考慮して、政令で定めるということになっておりますから、この長期療養者だけではないわけなんです。

その中で私が1点、指摘をさせていただきたいのは、もちろん評価をいたします点は、その多数回外と残していただいた長期、年間上限を設置をしていただいたことは評価をいたしますが、残念ながら、それ以外で月額上限では、大変増える部分が多くて38%最大で増えるところがあるわけなんです。

そして政府としてはいつも減る方のことを強調されるわけなんですけれども、それをいろいろな御答弁をもとに数字を出しますと、この新たに新設をされる年間上限の対象者は50万人。

これ一部ですね。

それから年収200万円未満の方の自己負担減額になる方は30万人。

それと一方で、この負担増となる制度利用、つまり年1回から3回の制度利用者の方は最大で660万人と御答弁あります。

これは高齢者の外来特例を除きます全利用者823万人の8割です。

8割の方は負担増になるわけなんです。

それはいろいろなパターンがありますから、一概には言えないということはもちろんわかるんですけれども、それでもそういう数字は実際に局長もお答えになっておりますので、そのことを踏まえてきちんと丁寧な制度設計をしていただきたいということは、この115条を見ても療養に必要な費用の負担の家計、とりわけはいいんですけれども、さらに影響および療養に要した費用の額を考慮して政令で定める。

これからですから、ぜひそこのところは重く受け止めていただきまして、やっていただきたいと私は思います。

それからもう一つ付け加えますと、参考人の質疑で、難病団体の大黒参考人がおっしゃっていました。

大臣も記者会見でおっしゃっていますけれども、患者団体の合意があったのかということ。

これは8回までの部分では、いろいろ丁寧な審議で、そこはある程度多数回該当や何かも残したとか、いろいろ合意をしていただいた。

しかしながら9回目に示された金額は、提示をされただけだと、議論はしていないということ、これが大変残念だと、大黒参考人はおっしゃっておられました。

それなので私は先ほど皆様に質問した中で、金額、これが示せる資料をきちんと提示をして議論をしていただきたいということを先の質問でも申し上げました。

それについても真摯に対応するということでございますので、そこのところも踏まえて今後の議論にこれを入れていただきたいと思います。

今、本当にこの高額療養費制度で救われる

伊東信久 (日本維新の会) 7発言 ▶ 動画
質疑者 伊東信久

大臣。

それで次の質問に移りますが、さまざまいろいろなことがあるわけですけれども、一つには保険者が変わると、現役の方が、一つにはそこで変わると、協会けんぽから国保とか、そうなりますと、そこで1回、多数回該当がリセットされてしまう問題、ゼロになってしまうわけですね。

そうしますと3回までA病院で、協会けんぽの保険者でやっていたけれども、その後が続かないということになっていて、現役世代の方からは大変悲痛な声が上がっております。

これについては、やはりいろいろ変えていかなければならないシステムとかあるけれども、せっかくマイナンバーカードもやっている、マイナ保険証もやっているわけですから、できないことはないです。

しかも早急にこれについては実現に向けた取組を総理の決意としてお願いしたいと思います。

委員長 大串正樹

高市内閣総理大臣、簡潔にお願いいたします。

答弁者 高市早苗

患者の皆様の負担軽減のためにも、できるだけ早期にカウントが引き継がれる仕組みの実現に向けて取り組んでいく。

それはとても大事なことだと思います。

システム面での対応に必要な経費、期間の精査をはじめ、実務的な課題を整理しながらも、保険者をはじめとした関係者との調整を急いでまいります。

委員長 大串正樹

早稲田ゆき君。

質疑者 早稲田ゆき

このリセットについては早期に進めてまいりますという力強い御答弁もいただきましたので、私が申し上げたことを踏まえて真摯に受け止めていただき、制度設計に当たっていただくことを強く要望させていただき終わります。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

次に伊東信久君。

質疑者 伊東信久

日本維新の会の伊東信久でございます。

高市総理におかれましては、お忙しい中、お越しいただきましてありがとうございます。

神戸大学の先輩でございます高市総理に対して、私が質問させていただくんですけれども、すでに4月9日の本会議の趣旨説明の中で、総理にOTC類似薬の見直しの対象になる薬剤の範囲について、自民党の政調会長間合意において、与党間で令和9年度以降に拡大していくとされるということを踏まえて対応するとの御答弁、既にいただきました。

我々が主張する次世代のために社会保険料を下げる改革というのには、OTC類似薬の見直しのほかにも、多すぎる病床数の適正化、効率性と質を高める医療DXの推進、応能負担を徹底した窓口負担など、たくさんのアイデアが集まっています。

いずれの改革も、改革をするのはいいんですけれども、医療のアクセスと質を損なわないようにしつつ、そして保険料を下げるという結果を追求するという、結構かなり難易度が高いそういった改革ばかりです。

こういった改革を実現していこうと思えば、やはりしがらみに囚われず、既得権に囚われないそういったことを実現することが必要であって、特定の誰かのためではなくて、全ての人のための改革を目指すべきだとそのように考えております。

総理にお伺いしたいのは、我が国の医療保険制度改革を将来世代、次世代に引き継いでいくためには、やはりしがらみのない政治、これを目指す我々、手前味噌ですけれども、日本維新の会とともに、社会保険料を下げる改革を前に進めていく必要があるんですけれども、その御決意をお伺いしたいと思います。

岡野純子 (国民民主党・無所属クラブ) 9発言 ▶ 動画
質疑者 伊東信久

大臣。

国民の皆様が安心して医療を受けられる基盤であります医療保険制度を将来に引き継いでいくためには、改革を行っていく必要がございます。

また、社会保障制度全体の改革を推進することで、現役世代の保険料率の上昇を止めて引き下げていくということは、現役世代の手取りを増やし、経済の好循環を通じて強い経済をつくる上でも極めて重要でございます。

このため、厚生労働省だけでは進められなかった改革を大きく一歩進めたということで、我々も強く支持したいと思います。

日本維新の会といたしましては、総理が御答弁いただいたように、特定の誰かのためだけでなく、全ての人のために改革を目指したいと思います。

本当にこの政治を実現していこうと思っていますと、やはりなかなか困難なところはあると思いますけれども、高市総理とともに改革を前に我々も進めていきたいと思いますので、引き続き総理には強いリーダーシップを発揮していただきたいと思います。

委員長 大串正樹

それでは時間になりましたので終わります。

ありがとうございます。

次に岡野純子君。

質疑者 岡野純子

国民民主党の岡野純子でございます。

総理、本日はお忙しいところ、御出席賜りまして、ありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

今日はここまで議論をしてまいりまして、まだ拭いきれていない懸念について、あるいは大枠の方向性、総理でなければお答えいただけない理念も併せてお伺いできればと思っています。

冒頭申し訳ありません。

質問の順番の入れ替えをお願いします。

通告の3番目から伺わせていただきます。

周産期医療体制についてです。

今回のこの出産給付体系の見直しにつきましては、政府は妊婦の経済的負担軽減と、地域の周産期医療提供体制の確保の両立、その説明をされています。

しかし私だけではなく、数々の委員からも、本日我が党の日野紗里亜委員からも、要となる一律基本単価に対して、参画が不安を感じている、その声をこれまで示してまいりました。

参画がその看板を下ろす可能性すらある、その意味でこの価格設定は制度の要だと思っています。

また重要なのは、単に価格を決めることだけではなく、それを設定する前提としてどれだけ精緻に実情を捉えた実態調査を行うことができるのか。

そして、そこへ全国一律の基本単価を当てはめることで、かえって地域の身近な分娩機能が縮小する恐れを懸念しています。

加算の方向性をこれまで示してくださっていますけれども、あくまで中核施設を想定したものが中心でありまして、町の一次施設が守られるのかとの懸念はなお払拭をされていません。

こうした懸念を踏まえまして、不対決議におきましても、地域における分娩施設の経営実態を踏まえた標準的費用の設定、そして必要な加算措置、そして経済状況の変化に応じた不断の見直しが求められています。

そこで伺います。

政府は基本単価の設定の在り方、そして都市部の一次施設を含めた全国の分娩施設維持について、政治的な責任を負われるのか。

さらに施設による経営圧迫を避けるために、どのような制度上の工夫をするのか、総理の言葉で伺いたいと思います。

高市早苗内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

今回の出産の給付体系の見直しは、妊婦の経済的負担の軽減と、出産医療提供体制の確保の両立を図るものでございます。

具体的な給付水準につきましては、施行までに丁寧に検討してまいりますけれども、保険料負担への影響に留意しながらも、都市部の医療機関等の経営実態などにも配慮した上で、関係者の御意見を丁寧にお聞きしてまいります。

自治体と連携しながら、妊娠産婦の方が安心で、安全に出産できる環境、これはどこであっても、確保していくというのが、大きな方針でございます。

委員長 大串正樹

岡野純子君。

質疑者 岡野純子

はい、どうもありがとうございます。

経営実態をしっかりと配慮をしていくというお言葉をいただきました。

今後の検討による決定が全てだと思いますので、ここはもうお願いしますとしか言いようがないんですが、時間を問わないお産というものにプライベートを犠牲にし、訴訟のリスクを背負い、地域の母と子の命を守ってこられた現場の参画の先生方が納得いく設計をどうかお願いをして、次の質問へと行かせていただきます。

では通告の1番目に戻らせていただきます。

薬局の在り方について伺ってまいります。

今回のOTC類似薬にまつわる制度改正は、セルフメディケーションの誘導そのものを目的としたものではないとはいえ、保険薬の自己負担が相対的に高くなれば、国民の行動変容が起きるのは避けられないと考えています。

この法案審議の中におきましても、薬剤師の負担が今後どうなるのか、まだ読めないとの答弁がありましたが、けれども、この改正の影響だけではなく、そもそも軽症の人については、薬局で対応する方針に、現実には舵が切られつつあります。

全国の薬局の数、令和5年度末で6万2828施設と、これだけアクセスのいい地域に張り付いた拠点というのは他にないと思います。

政府も従来の健康サポート薬局の見直しを進め、薬局に相談、受診勧奨、必要に応じた関係機関への紹介までを担う身近な健康支援拠点の役割を持たせる方針を打ち出していらっしゃいます。

地域によっては既にこうした制度がなくとも、地域住民から頼りにされている健康窓口のような薬局薬剤師さん、既に存在をしているのも事実であります。

つまり可能性が十分にあるということだと思います。

今回のOTC類似薬の件を単なる給付の見直しで終わらせるのではなく、薬局の立ち位置を抜本的に整え、その支援を行い、身近な場所で症状の程度に合った、自分に合った医療につながれる環境づくりを強化していくお考えがあるのか。

そしてもう一つ難しいのは、制度を変える以上に人の意識とそれに伴う行動を変えることだと思います。

国民の多くは未だ薬局を薬を買う場所、処方薬をもらう場所というふうに見ていると思います。

薬局の体制を厚くしました、機能強化をしましたと言っても、じゃあまず薬局で何でも相談しようというふうに行動を変えるわけではありませんから、国民の価値観変容というのは非常に重要だと思います。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、薬局には処方箋に基づく調剤だけではなくて、地域の住民の皆様に向けた健康サポートの面でも役割を担うということがますます期待されております。

薬剤師の皆様がこれらの重要性を認識してくださるための取組、これは進めなければなりません。

それとともに昨年成立した改正薬機法では、これもすでに委員が少しご紹介してくださいました。

国民の皆様。

委員長 大串正樹

岡野純子君

質疑者 岡野純子

今、普及啓発のお話しなさいました。

今回、健康保険法の改正。

この前、我々は医療法の改正も行っていく中で、支え手が減る一方、支えを必要とする方が急速に増える中で、この国民皆保険制度をどうやって守っていくのか、厚労省の皆さん、政府の皆さんが、普段の工夫を重ねていらっしゃることを痛いほど分かります。

だからこそ私は制度を変えることだけではなくて、なぜこの改革が必要なのか、その先にどういった医療の姿を目指しているのかということを、国民の皆さんに正確に伝えることが必要だと思っています。

一人一人が医療をただ受けるものではなくて、医療資源を、この限られたものをどう支え合って、どう賢く使っていくのか、当事者意識を持ってもらえるようにすることが重要ではないかというふうに考えています。

同じく意識の変容という意味で、最後に予防医療について伺わせていただきます。

今回のこのOTC類似薬の保険見直しは、国民が自ら健康を主体的に守る社会への転換をどう進めるかという、より大きな文脈の一部だと思っています。

その意味で総理が所信表明や施政方針演説で繰り返し強調されてきました、攻めの予防医療、これは我が国の将来を左右する重要な国家戦略だと考えています。

これまで総理は演説の中で、がん検診、歯科検診の受診率向上、女性の健康支援の強化、プレコンセプションケアの推進などを通じて、攻めの予防医療を進める旨述べていらっしゃいます。

私、以前地方議員をしていたときに、一度長野県の佐久市に視察に行ったことがありまして、視察内容はそれとは別だったんですけれども、そこでたまたまピンコロ地蔵というものを見ました。

ピンピンコロリのピンコロ地蔵です。

そこにバスが参りまして、多くの高齢者の皆さんがお参りをしていらっしゃって、それを見たとき、私当時まだ30代前半で、自分の健康を過信しておりましたので、わざわざ時間とお金かけてこんなところまでお参りにと思ったんですが、その後いろんな高齢者の皆さんのお声をいただいて、あの時の考えは甘かったなと。

多くの高齢者の皆さんが口々におっしゃるのは、やっぱり人類の長寿は人類の夢だ。

だけども、いたずらに長生きをしたいわけではなくて、やはり実際の寿命に健康寿命をどれだけ近づけることができるのか、1日でも長く自分のことを自分でやりたい、子や孫に迷惑をかけたくない、そういうことばっかりおっしゃっている様子を見まして、私はピンコロを見た時に私は甘かったなというふうに思ったんですが、当然本人の幸福でもありますし、社会の活力でもありますし、そして財政にとっての持続可能性という、まさに三方良しの政策だと私は考えています。

豊田真由子 (参政党) 12発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

これを実現していくのかお聞かせいただきたいと思います。

高市早苗内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

攻めの予防医療に関して本気でございます。

次第に対して一般的な検診などに合わせて簡易ながんスクリーニングを行う取組を支援することとしております。

また女性の健康支援の強化については、女性の健康総合センターを司令塔として診療拠点を整備していくこと、そして研究情報発信を進めるということのほか、更年期に由来するヘルスケアについては副大臣等会合、会議を官邸に設置しておりますので、さらなる情報発信の強化、適切に医療につなげるための環境整備を進めてまいります。

また、プレコンセプションケアについても、プレコンセプションケア推進5カ年計画がございますので、生殖や健康に関する正しい知識の普及に取り組んでいます。

今後ですけれども、自治体や教育。

委員長 大串正樹

岡野純子君。

質疑者 岡野純子

今御答弁の中で政府がやるだけではなくて他も巻き込むんだというような趣旨のことを言ってくださいました。

先進事例といえばフィンランドがよく例に挙げられますけれども、ここも成功した理由が食品産業や医療現場、メディアまでを巻き込んで健康に暮らすことというのを地域文化として定着させたところが成功の秘訣だったという文章を読んだことがありますから、そうした先行事例の働きかけもぜひ考慮をしていただきたいなと思います。

委員長 大串正樹

時間ですので終わらせていただきます。

ありがとうございました。

次に豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

参政党の豊田真由子でございます。

総理、本日は大変お忙しいところをありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

まず1点お願いをさせたいと思います。

今回高額療養費制度の見直し、またOTC類似薬の一部の見直しによりまして、私はやはり生命や健康を国民の皆様が害するような、あるいは心配するようなことになっては絶対にいけないと思っておりまして、これは言うのは簡単でございますが、実際非常に難しいことだと思います。

やはり怪我や病気に苦しむ方が、さらに金銭的な負担によって、より一層追い詰められるということは、国家としてしてはいけないということだと思いますので、今回の見直しの影響の調査なども含めまして、患者さんとご家族に寄り添った検討を続けていただき、また必要なご対応をしていただきたいということを重ねてお願い申し上げます。

ご答弁は求めておりません。

次に中東情勢を受けました物資の不足についてお伺いをいたします。

先ほどもお話しございました、IMEISやGINMISなども活用して情報収集と、また実際に目詰まりの解消なども図られるということは重々承知をしておりますが、やはり現場の声を聞きますと、直ちに供給が滞る状況ではないという政府の御見解と、実際の現場の不安に少し乖離があるのではないかなと思っておりまして、大きな病院などは流通を確保していますけれども、小さなクリニックですとか、介護、福祉、障害あるいは福祉の現場などでは、その数はもう回せませんというようなことを卸の方から言われましたという話、あるいはもう少ししたら価格が上がりますというようなお知らせを受けたという話もございます。

先般の診療報酬改定で考慮した物価高というのは、今回の中東情勢の値上がり分は当然含んでおりませんので、そうすると事業者の負担が増すということが考えられますし、何よりも価格以前に物がないと不足しているという状況は、事業者の側ではどうすることもできない事態でございます。

例えば今般国が備蓄する医療用手袋5000万枚放出されました。

これは感染防止とか使い回しが効かないというのにおいては、医療だけではなくて、介護や福祉の現場にも同じでございまして、コロナの時も大変でございました。

私も現場におりました。

ですので、こういったフォローをですね、手袋につきましても、医療だけではなくて、介護福祉現場へも行うべきではないかとか、あるいはですね、もちろん手袋以外の様々な原油由来の物資につきまして、さらにきめ細やかな状況を把握とご対応をしていただく。

これは国民の命と健康に直結する状況でございますので、ぜひこの医療・介護・福祉の現場を守るという、総理の御決意を伺いたいと思います。

委員長 大串正樹

高市早苗内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

もう中東情勢に関しては医療において万が一の事態は絶対に許されないということで、厚生労働大臣と経済産業大臣が連携して、医療分野での目詰まりゼロに全力で取り組むよう指示をしております。

先ほどぐらいも答弁しましたが、いくつかの医療物資について、この流通段階の目詰まりを迅速に解消した事例が報告されております。

昨日も両大臣が本部長を務める対策本部が開催されました。

医療機器などにつきましても、直ちに供給が滞る状況ではないと聞いております。

とにかく必要な対応を迅速に行うというためには、現場の状況把握が重要です。

厚生労働省で先ほど申し上げた医療機関向けの窓口の設置、またIMEISを通じた情報収集に加えて、県外福祉などの関係団体とも連携して現場の状況を随時把握しながら、必要に応じて他の流通経路からの融通支援や代替製品の調達などを行い、安定供給には万全を期してまいります。

原料となるものの調達については、私も首脳電話会談などで今トップ外交も続けているところですので、懸命に努めてまいります。

委員長 大串正樹

豊田真由子君

質疑者 豊田真由子

平時はもちろん危機においてこそ国民の命と安全を守るのだと、これは国家の基本原則でございますので、当然お分かりでらっしゃることも今こそだと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

次に総理が長年にわたって非常に熱心に取り組んでいらっしゃった女性の健康についてお伺いをいたします。

私、総理が政調会長でいらしたときに、2014年3月、ここにいらっしゃる高川恵美子先生が座長のもとで、「女性の健康の包括的支援の実現に向けて」という、提言書を提出申し上げたことがございます。

当時も、社会の正確な理解というのはほとんど進んでおらず、何よりも女性たちご自身が「これはもう大したことじゃないんだ」と、あるいは「我慢するしかないんだ」というふうに、ひっそりと背負ってしまっているというような状況であったと思います。

それが進展してきたんだと思いますけれども、やはり女性特有のさまざまな健康の課題について、もちろん女性も男性も幸せで健康であるべきでございますが、正確な知識を皆さんが持って、適時適切な予防や治療につながり、また学校や職場などいろんな場面で社会において広く理解が進んでいくことが、個人の幸福と、世界の活力双方にとって非常に重要であると思います。

この女性の包括的な健康づくりをどう加速し実現していくのか、御決意を伺いたいと思います。

委員長 大串正樹

高市早苗内閣総理大臣

答弁者 高市早苗

女性の生涯にわたる健康対策については、平成20年の年末に私が自民党政調会長に就任した後、党内に組織をつくり、その中で委員にも大変なご活躍をいただいて心から感謝をいたしております。

当時、なかなか男性議員のご理解が得られないといった苦労から始まり、高谷委員をトップとして本当に粘り強く長年にわたって取り組みを続けてきて、もう今多くの男性議員がこの問題の重要性に気がついていただいて、ようやく女性の健康総合センターができました。

ここを司令塔としながら、診療拠点の整備、研究、情報発信に取り組みます。

そして学校においては、学習指導要領に基づく児童生徒の発達段階を踏まえた指導や相談支援を行います。

これにおいては、女性活躍推進法の基本原則で、女性の健康上の特性に配慮すべきとされていることを踏まえて、各職場の状況に応じた取組が進むように、企業への周知啓発を行う。

こういった取組を進めているところではありますけれども、これを徹底してまいります。

加えて、精査に由来するヘルスケアにつきましては、先ほど答弁をしましたが、副大臣等会議を早急に設置して議論を進めています。

古川あおい (チームみらい) 10発言 ▶ 動画
質疑者 古川あおい

私たち女性はライフステージごとに、やはりホルモンバランスの変化によって、かなり体調が変わったり、またかかりやすい病気もあります。

これを未然に防いでいく。

女性も男性も知識を持つ。

医師も、どの専門家の医師であっても知識を持つ。

こういった取組が本当に重要だと思いますので、懸命に進めてまいります。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

ありがとうございます。

最後に社会保障制度への投資の考え方についてお伺いをしたいと思います。

私は社会保障というのをコストとして捉えるのではなくて、これは投資であると思っております。

例えば国民の皆様の日々の生活を守る安全保障でもあり、病気やけがの治療をして、また親や祖父・祖母の世代が介護サービスを受けることによって現役世代が働くことができるとか。

あるいは妊娠・出産に関する負荷が軽減されるといったことは、今を生きる方々の安心の基盤であるとともに、将来の担い手に対しての投資でもある。

また、創薬力についても同様でございます。

先ほど、他の委員からもお話ございましたけれども、トランプ大統領が今回盛り込んでいるMFN待遇の法制化につきまして。

時間が経過しております。

すみません、ありがとうございます。

すみません。

短くまとめます。

これもですね、これが仮に実現してしまうと、日本の薬価が各国の製薬業から見て安いということを判断されてしまうので、そうすると日本への上市を避けるドラッグロス、ドラッグラグがまた生まれるということになりますので、こうしたこともですね、国際情勢に合わせて、新薬の価格とか薬価制度も適切に再構築していかなければならないと思います。

この先ほどの社会保障制度の投資という観点で合わせてお考えを伺いたいと思います。

すみません。

委員長 大串正樹

高市早苗内閣総理大臣、簡潔にお願いします。

答弁者 高市早苗

時間のようですので短く申し上げますが、医療保険制度そのものも国民の皆様が安心して必要な医療を受けられるということですし、医療現場で多くの方が働いておられて、また医薬品産業という面でも日本経済にとっても重要な制度で、これも投資という考え方については共感をいたします。

それから創薬、先端医療、17の戦略分野の1つに位置づけましたので、何としても日本の創薬力を向上して。

質疑者 古川あおい

本日は総理お忙しい中お越しいただき、ありがとうございます。

本日は健康保険法等の一部を改正する法律案について、データの整備と給付の利便性向上、そして当事者、患者の声を制度設計に反映するプロセスという観点から質問をさせていただきます。

まず今回の審議の中で、特に高額療養費の見直しにつきまして、影響を受ける患者の方の数ですとか、影響の大きさというものについて示すように政府に求めたところ、政府の方からは把握が困難であるとの答弁がございました。

また年間上限、新しく推進される年間上限を現物給付化でより患者の利便性を高くした給付の形で実現するべきだという点においても、システム上の制約を理由に前向きな道筋は十分には示されませんでした。

一方で総理が主導する社会保障国民会議の実務者会議におきましては、制度改正を行った場合のシステム上の課題について事業者からのヒアリングを実施して、改修に要するコストでありますとか、時間を検討して明らかにするという丁寧なプロセスをとっております。

私から提案させていただきたいのは、このアプローチを社会保障制度改革全般に適用して、データの提示や給付の利便性向上において、現行の制度やシステムでは難しいと、そこで終わるのではなく、できるようにするための費用でありますとか、期間、必要な制度の改正、こうした情報を国民の前に示すことを政府の原則とすべきではないかと考えておりますが、総理のお考えをお伺いいたします。

委員長 大串正樹

高市早苗内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

私の思考回路とかなり近いなと今思いました。

できない理由を挙げつらうのは簡単ですが、できる方法を考えてほしいと、某役所にもお願いをしているところでございます。

社会保障制度というのは、保険者、企業、自治体など多くの関係者によってその実務が支えられております。

ですから制度設計に当たっては実務的な課題があるとか、システム面での課題を念頭に置きながら、検討するということが不可欠だということでございます。

今回の高額療養費制度の見直しに当たっても、例えば新たに創設する年間上限については、まずは償還払いであっても早急に実現を図るということが、今回の議論の到達点となっておりますので、今年の8月から開始するという一方で、やはり現物給付化の実現に向けて、システム面での対応も含めて、急いでいかなきゃいけません。

より良い制度を実現するための実務面、システム面での課題をできる限り明らかにすべきという問題意識は共有しております。

また国民の皆様への伝え方、これも大切でございます。

さまざまなスピード感を持って進めていける上野賢一郎厚生労働大臣だと思っておりますし、また医師でもある松本尚デジタル大臣も今、医療関係、社会保障全体にについてございますが、懸命に知恵を絞ってくれておりますので、しっかりと取り組ませていただきます。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

はい。

物意識を共有しているということで、前向きな御答弁ありがとうございました。

こちらもう一点重要なのが、こういった検討をするときも、必ずしも結論ありきでやる必要はなくて、検討の結果、コストがこれだけかかるとか、期間がこれだけかかるとか、それを踏まえた上で、コストに釣り合わないよねとか、これだったら別のやり方がもっといいやり方があるよねということが判明したら、もちろんそういったものを合理的に踏まえて検討するということもエビデンスに基づく政策形成だと思いますので、その点も重要だと私は

辰巳孝太郎 (日本共産党) 7発言 ▶ 動画
質疑者 辰巳孝太郎

大串委員長。

前回は反発があったということで設けられたものではございますが、必ずしも次回の見直しの際に、同じような委員会の意見を聞くというふうに法令上の保証はございません。

また別の観点ですけれども、参考人質疑の中で、今回の委員を務めた参考人から、データに強い委員が必要ではないかというようなご意見もございました。

高額療養費制度の見直しは、患者の受診行動や健康アウトカム、家計への影響など様々な問題を含んでおり、医療経済学者のようなデータ分析の専門家が、1回のヒアリングだけではなくて、委員として継続的に加わることが必要なのではないかと私は考えております。

ここで総理にお伺いいたします。

患者団体を含む当事者の方々や、医療経済学者などのデータ分析の専門家が委員として参加する専門委員会の設置を、今後の社会保険制度の見直しにおいては標準なプロセスとして位置づけるということを約束していただけないでしょうか。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣。

簡潔にお願いします。

今回は令和8年8月の施行分と令和9年8月施行分の見直しをパッケージとして決定したので、その先の改正については現時点では未定でございます。

その際の手順については未定なんですが、今回同様、患者団体の方にも参画いただいている専門委員会で御議論いただくのが基本ではないかと考えています。

そして今回の専門委員会でも、医療経済学に精通した方からヒアリングを行っております。

ですから、御指摘の点も踏まえて、どのような方に委員として参画いただくかについても、これは御議論いただく内容も含めて、多角的な視点から深い議論をしていただけるような人選を検討していくべきだと考えております。

質疑者 古川あおい

古川あおい君。

ありがとうございます。

時間がないのでこれで終わりますけれども、私がお配りした資料というのが、これまでのこの委員会での質問をAIでまとめたものにもなっておりますので、こちらも御参照いただきながら、引き続きこの制度の的確な実施に向けて政府に対応を求めていきたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

次に辰巳孝太郎君。

質疑者 辰巳孝太郎

日本共産党の辰巳孝太郎でございます。

高額療養費制度は、がん患者、難病患者など重篤な疾患を患っている人々の命綱であります。

今回の見直しで、高額療養費の対象となる823万人の実に8割が負担増と、今でも重すぎる負担に苦しんでいる人々の8割が負担増になる。

負担額もとりわけ年収が650万円から770万円の方は、自己負担が1.4倍にも増えます。

総理にお伺いします。

総理は昨年の自民党総裁選の時には、共同通信による政策アンケートで、この高額療養費の上限見直しについて「引き上げるべきではない」と反対をしておりました。

ところが首相になって、この見直しを強行しようとしています。

なぜでしょうか。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣。

委員からご紹介になった総裁選のときのアンケートですが、私は現役世代の保険料負担と、治療を長く続ける患者双方に配慮しつつ、医療保険制度改革全体の中で考える課題とお答えをしております。

医療費全体が年々増加する中で、制度の持続可能性や、現役世代の負担軽減という観点から、医療保険制度改革は避けて通れない課題で、これは高額療養費制度についても同様でございます。

他方で、高額療養費は患者の方々にとって大切なセーフティーネットですから、これを将来にわたって堅持していくことが必要です。

今回の高額療養費の見直しは、厚生労働省の審議会で、医療保険制度にわたる多岐にわたる論点について御議論いただく中で、昨年12月5日の超党派議員連盟の御提言も踏まえながら、患者団体の方も参画した専門委員会で、9回にわたって丁寧に議論が積み重ねられてきました。

制度の持続可能性の確保と、長期療養者や低所得者へのセーフティネット機能の強化の両立を目指すものでありますので、必要な見直しだと考えております。

質疑者 辰巳孝太郎

辰巳孝太郎君。

総理の答弁からは、重大な制度の見直しという認識が残念ながら感じられないんですね。

制度の持続可能性と言いますけれども、医療費全体に占める高額療養費の割合というのは6.8%に過ぎないわけですよ。

しかもその伸びというのは年々下がってきているわけなんですよね。

この命の沙汰も金次第にしていいのかと、これが私は問われていると思います。

総理は参議院の予算委員会で、今回の見直しについて、今年8月からの実施が患者の意向に沿うものだと答弁をいたしました。

つまり患者団体もこの上限引上げに

浅野哲 (国民民主党・無所属クラブ) 17発言 ▶ 動画
質疑者 辰巳孝太郎

にお墨付きを与えたと。

こういう答弁だったと思うんですね。

当事者は命を削られているとおっしゃっているわけで、これ認めるはずはありません。

総理、この答弁は撤回すべきじゃないですか。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、委員がおっしゃっている参議院での答弁でございますけれども、議事録をよく読んでいただければわかると思うのですが、御指摘の発言は、新たに創設する年間上限について、まずは自己負担であっても、今年8月から開始するということが、患者の皆様の意向にも沿うものだと考えております、と申し上げたものでございます。

その上で、高額療養費制度の見直しに当たっては、先ほど申し上げたように、丁寧に議論を進めてまいりました。

その結果、昨年度の案と比べて、負担上限の額について負担の額を抑えたものにする、多数回該当の金額を維持する、新たに年間負担に上限を設ける、年収200万円未満の課税世帯の多数回該当の金額を引き下げるなど、長期療養者や低所得者に十分配慮したものだと考えております。

このように、今回の見直しは、患者団体はじめ、保険者、療養、医療関係者など、多くの関係者と丁寧な議論を積み重ねた上で決定したものでございます。

私の答弁についての解釈が少し違っていると私は思います。

とにかく年間上限、大臣、今年8月から開始する。

これが患者の皆様のためになるという趣旨の答弁でございます。

委員長 大串正樹

辰巳孝太郎君。

質疑者 辰巳孝太郎

患者団体の皆さんとも丁寧な議論と、まさにそこが違うんですよ。

最後の金額というのは、議論がされていないということで、患者団体の皆さんは再三にわたって、この国会に来られているわけですよね。

この見直しは撤回するべきだということを求めて質問を終わります。

委員長 大串正樹

これにて内閣総理大臣出席のもとの質疑は終了いたしました。

内閣総理大臣はご退席いただいて結構でございます。

質疑を続行いたします。

浅野哲君。

質疑者 浅野哲

はい、先ほどに続きまして浅野が質問をさせていただきます。

改めて、切り替えて先ほどの続きをさせていただきますが、先ほど最後に狭間局長に、これから健康増進活動に応じて保険料を調整するといったことに対しては、駄目と言わないですよねという問いかけをしたところ、ちょっと記憶が少し曖昧になっている部分もありますが、慎重に考えなきゃいけないというような答弁をされたと記憶をしております。

ここは結構大事なところだと思っていまして、これから議論するポイント付与制度みたいなものはどんどん推進していくべきだというのは考え方として一致していますけれども、保険料を健康増進活動に応じて調整するという考え方そのものに対して、政府が慎重な態度をとるかどうかというのはかなり大事な分岐点だと思いますので、改めて考え方をお答えいたします。

政府参考人 狭間(実名不明のため推定)

先ほどの委員の御質疑、御質問の中、午前中の総理質疑の前の御質問でも、例えば自動車保険のある意味のメリット性みたいなものを引用されていたと思います。

委員のご案内のように、例えば民間の医療保険なんかの加入条件なんかを見ましても、特定の疾病を持っているような方は加入できないといったような条件もある中で保険料などが設定されて、そしてまた自動車保険ではそういう、安全の運転の状況なんかを見て変化するというような仕組み、工夫がされているわけですね。

ただ、国民皆保険、先ほど強制加入という言葉を言いましたけれども、どちらかというと、誰でも皆さん入れる、入る。

委員長 大串正樹

大串正樹厚生労働委員長。

政府参考人 狭間(実名不明のため推定)

それが安くなるということになると、その辺りに対して非常に自分たちは高いものを払わされているというふうにお感じになる方もいらっしゃるのではないかと。

こういう懸念があるためにそこについて保険料へ直接反映するということについては課題があって慎重だと申し上げました。

ただ一方で努力をされている方、個人努力されている方が健康になるために努力をされている方をちゃんと見ていて、あなたやっているよねという。

委員長 大串正樹

浅野哲君。

質疑者 浅野哲

ヘルシー365というアプリがあるそうなんですが、少しこれを取り上げながら日本ではどうなんだという議論をさせていただきます。

まず簡単にこのヘルシー365というアプリを紹介させていただくと、これはシンガポールの健康保健庁、公的機関が発行しているアプリケーションで、例えば歩いた歩数とか睡眠時間とか、あるいは町中で市民たちがヨガをやったりピラティスをやったり、運動したりというイベントに参加をしたりするとポイントがもらえる。

そのポイントを使ってスーパーマーケットで少しポイントバックを受けられたり、あとは最近の動きとして公的保険の保険料に充当できるというような仕組みも始まったそうであります。

これはシンガポールの成人の方々の3分の1ぐらいがすでにダウンロードして活用しているというような現状だそうで、正確な普及率まではわかりませんでしたが、今日の時点でシンガポールの健康保健庁のホームページを見ますと、この運動を計測するためのウェアラブルデバイスを健康保健庁が販売をしているそうなんですが、今日の時点で品切れ。

五月まで入荷はしない。

それぐらい人気なんだそうですね。

つまりは、ちゃんとインセンティブ設計がしっかりとされていて、国民にも普及をしているという現状なんですが、ここから質問なんですけれども、政府としてこうした健康増進に対するインセンティブ付与の取組について、今の現在あるガイドラインや先進事例をどのように評価しているか、まず現状認識を伺いたいと思います。

その上で、健康増進に取り組むほどメリットが実感できる仕組みをより多くの国民が利用できるようにするため、今後どのように普及拡大を図っていく考えか、答弁をいただきたいと思います。

委員長 大串正樹

狭間保健局長。

政府参考人 狭間(実名不明のため推定)

お答えいたします。

基本論として、個人の主体的な予防健康づくりの取組を促すことは大変重要な課題だというふうに思っています。

予防健康づくりに取り組む個人にヘルスケアポイントを付与するなどの取組について、医療圏確保において保険者の努力義務として位置づけられるところでございます。

昨年度のデータヘルス全数調査におきましては、7割の保険者がこのような取組を実施していると回答してございます。

例えばその具体例で申し上げると、運動やイベントへの参加等、加入者の行動に応じて付与したポイント、地域の商品券や学校への寄付。

委員長 大串正樹

浅野哲君。

質疑者 浅野哲

ありがとうございました。

続いては少し視点を変えまして、今これをこれから推進していくのが事業者であったり保険者というわけであります。

総理にはこの後ちゃんと通告通りの質問をさせていただきますが、今お話に取り上げさせていただいたシンガポールのヘルシー365のように、日々の活動、日々の運動がポイントバックされて、それがいろいろな経済的なメリットであったり、保険料に充当できたりという制度ができたことで、シンガポールのユーザーの声を少しインターネット上で見てみますと、やはり毎日のウォーキングが健康づくりのみならず、保険料の負担軽減にもつながると。

確か五千歩歩くと、二十ポイントとか三十ポイントとかなんですね。

多分金額にしたら微々たるものなんですが、これを積み重ねていけば大きな金額になって保険料にも効果が出るし、自分の健康も増進するし、一石二鳥じゃないかという大変ポジティブな受け止めがされているんですね。

率直に大臣としてこういうものが日本にも広まったらどう思うかというのを、ちょっと感想も併せて後で御答弁をいただきたいんですが。

ここからが通告している内容ですけれども、この保険者、企業健保においては、この健康増進を図るためにですね、後期高齢者支援金の加減算に対する集団的インセンティブが導入されているんですけれども、これがちょっと限定的な効果しか生んでないんじゃないかという指摘があります。

この後期高齢者支援金の加減算制度の調整幅について、もっとメリハリをつけるようなことをしながら、この健康増進につなげていくべきじゃないかと思うんですが、大臣の見解を先ほどの感想と併せて、ぜひ御答弁いただきたいと思います。

委員長 大串正樹

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野(実名不明のため推定)

まず、高齢者支援金の加算減算制度でありますが、各保険者の予防健康づくりの取組を複数の指標に基づいて評価をして、その結果に応じて

豊田真由子 (参政党) 16発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

厚生労働委員長。

有効だというふうに考えています。

委員から御指摘でございますが、現在、加算率あるいは減算率とも1から10%となっている点、これもう少し幅を持たせるべきではないかという趣旨でございますが、確かにそのように、ある意味ペナルティを強化するという考え方、あるいはインセンティブを強化するという考え方があるのも事実ではあります。

ただ、制度導入の契機となりました特定健診・保健指導の実施率は年々上昇しておりまして、それぞれの保険者が医療費の削減という点に課題を持って、創意工夫をしながら予防健康づくりの取組を進めております。

そうした中で、金銭的なインセンティブだけではなくて、非金銭的なインセンティブも並行することが有効ではないか。

あるいは、それぞれの取組を、これはエビデンス、あるいはアウトカムという観点で、以上です。

現在、攻めの予防医療、先ほどからお話がありますが、議論が進んでおります。

現役世代の皆さんの予防健康づくりを一層推進する観点からも、保険者として何ができるのか、あるいはコラボヘルスの推進という観点から、どのような施策が有効かということを検討して、加算減産の制度、これがより効果的な仕組みとなるように、関係者と議論を深めていきたいと考えております。

また、シンガポールの例でございますが、なかなか。

浅野哲君。

質疑者 浅野哲

終わります。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

次に豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

参政党の豊田真由子でございます。

まず冒頭、先ほどの総理の質疑のところで、私は時間を過ぎたという紙をいただいたときに、私もストップウォッチで正確に測っておりまして、まだ38秒残りがございました。

これ、予算委員会の時にも、他の方ですけども、問題になって、委員会はすべて分で測っているので、秒が誤差になると。

50秒は誤差じゃなかろうと思うんですよね。

なので、このデジタルの時代になんでこんなことになってるのかっていうところを、国会前提の話だと思いますけれども、私、一生懸命練習してきて時間が収まるようにちょっと頑張ってたんですけども、ちょっとがっかりでございましたので、検討事項にしていただければと思います。

全員の皆さんの同じ話だと思いますので、分じゃなくて秒で測ってください。

よろしくお願いします。

あ、1分も使っちゃった。

それでは質疑に入ります。

業務効率化についてお伺いをいたします。

前回大臣から、業務効率化に向けた医療機関への伴走型の支援として、都道府県の医療勤務環境改善支援センターの役割に期待がされているとお答えいただきました。

もともとこの支援センターでは、医師の働き方改革をサポートしているところでありますが、現在、救急医療や地域医療による不可欠な病院などでは、時間外、休日労働の特例基準として、例外的に年間1860時間までが認められています。

1860時間、単純に12で割りますと月155時間でございます。

これは霞ヶ関、私も含めて月に200から300時間ぐらいの残業を、残業代一切つかずにやっていたこともありますので、そういう流れからすると思いますが、もうそういう時代ではないということを考えると、やはりワークライフバランス、これでは立ち行かないという状況でございまして、もちろん地域医療を維持していくための例外的なものというご事情は自解をしておりますけれども、やはり業務効率化というのであれば、2035年を待たずに、この例外的な1860時間を解消していけるべきではないかと思いますし、またこれを適用を受けているような医療機関というのは、それこそ今回の法案で盛り込まれた業務効率化の取組を最優先で実施していただくような必要があるのではないかと思いますが、御見解を伺います。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣。

地域医療の確保のための時間外、休日労働時間の上限につきましては、2035年度末の目標に解消を目指して、2024年4月以降の3年ごとに必要な検討を行うということとしておりまして、昨年の10月には実態の調査も行っているところであります。

今後、この調査結果あるいは地域医療への影響も踏まえて、上限の解消の進め方については適切に検討を進めていきたいと考えております。

また、基金事業による補助の話もありました。

これは補助を申請をしていただいた際には、医師も含めた職員の長時間労働の状況、あるいは計画に記載された取組内容や目標設定なども十分確認をさせていただいて、都道府県とも連携をしながら適切に補助対象を決定していきたいと考えています。

質疑者 豊田真由子

豊田真由子君。

日本の医療提供体制の問題としては、やはり病院数、病床数が多く、広く薄い医療従事者の配置となっているという点がございます。

これを考えたときに、人口動態とか医療介護のニーズというのは、実は地域によって大きく異なるということが私、重要だと思っておりまして、例えば人口は全国では減少していきますけれども、過疎地域では現役世代も高齢者も減っていくけれども、都市部では現役世代は減っていくけれども、市長は増えていきます。

また入院患者数で見ますと、全国では増加、2025年から40年にかけての推移でございますが、そうすると全国では増加するんですけれども、一方で人口10万人未満の医療圏では、実は半数以上が減少していきます。

つまり、医療需要というのは地域によってバラバラでございます。

これに合わせて医療の資源、病院の再編、統合や病床の調整などを行っていただかないといけないということになりますけれども、これをやることによって、医療人材が広く薄く配置されているところから集約を図っていく。

そのことによって、医療従事者の働き方改革にもつながり、効率的で質の高い医療が国民にあまねく提供されるということになると思いますが、これまでいろいろな取り組みがあることは承知をしておりますけれども、その実効性はどうだったのか、そして今後どのように進めていくのかということについてお伺いをいたします。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣、まずこれまでの地域医療構想におきましては、病院の再編を含めまして、含めた病床機能の分化連携の推進について、地域医療介護総合確保基金により支援をしてまいりました。

令和2年度から令和6年度までの間で、45の医療機関の再編に対し支援を行ってきたところであります。

今後でありますが、まさに委員がご指摘をいただきましたとおり、地域によって人口動態の変化というのも様々でありますし、またそれに応じて医療需要の変化等も様々だというふうに考えております。

2040年を見据えまして、新たな地域医療構想、これにおきましては、やはり全ての地域、全ての世代の患者が必要な医療を適切に受けることができ、また医療従事者の方も持続可能な働き方を実現できる。

これが非常に大切。

十分活用して必要な支援が行われるように取り組んでいきたいと考えています。

質疑者 豊田真由子

豊田真由子君地域ごとに違う事情にどれだけフィットできるかということが現場はもちろんですけれども、国の保険の制度の全体にも大きな影響を与えると思いますので、よろしくお願いいたします。

時間が気になりますので、ちょっと一問飛ばさせていただきまして、次に国保、子ども均等割についてお伺いいたします。

国保の保険料の設定というのは所得割と均等割で成り立っておりまして、この均等割の保険料につきましては所得に応じた軽減措置で、現在未就学児については5割軽減する仕組みとなっておりますが、今回の法案でその均等割5割軽減の対象を未就学児から高校生年代にまで拡大するということが盛り込まれております。

実際お金がかかりますのは中高生ぐらいでございますので、これは子育て世代にとっても支援の観点から非常に大事なことだと思っております。

ただ一方で、健保組合や協会けんぽなど被用者保険では、子どもなどの扶養家族は保険料がかかっておりません。

もちろんこれは保険制度としての違いがありますし、保険料負担軽減には公費が必要だということも承知をしておりますけれども、同じ子どもという観点で見れば、この差は解消していくべきではないかなと思いまして、そこで子ども均等割の軽減幅をさらに拡大して、最終的にはゼロを目指すべきではないかと思うのですが、御見解をお伺いします。

答弁者 上野厚生労働大臣

お答えいたします。

基本論のところだと思いますが、国民健康保険においては被用者保険と異なりまして、被保険者の所得の形態も様々である中での負担の公平性を確保するために、世帯の所得のほか、公平負担の観点から、子どもも含めた世帯の被保険者の人数に応じた均等割保険料をご負担いただくこととしております。

このように均等割保険料を設け、所得の低い方にも一定割合の負担をいただいているという趣旨等を考慮しますと、この制度内の中で考えれば、子どもの均等割保険料を全額免除するということについては慎重な検討が必要なのかなというふうに考えています。

今回も対象を拡大するわけですけれども、その中で限られた財源をどこに振り向けるかといったときに、例えば今未就学児のところを全部免除するのか、それとも対象を拡大するのかということを考えたときに、やはり対象を拡大する方が優先順位が高いだろうというふうに考えたところでございます。

今般対象を拡大することとしている子どもの均等割保険料は、低所得の方に対する保険料軽減を行った上で、さらに保険料を半減させるものでございますので、例えばですけれども、低所得者に対する7割軽減の対象世帯の場合には、残りの3割の半分を軽減して、当たりで8.5割軽減ということになります。

この場合、全国平均約4万円の均等割保険料は、3.4万円軽減されるということになります。

こうしたことを通じて、子育ての現役世代の方の負担感を軽減することにつながると考えておりまして、ご指摘いただいたテーマについては、引き続きよく検討させていただきたいと思います。

質疑者 豊田真由子

豊田真由子君どなたがどういうふうに負担をするか、あるいは公費をどうするか、これは非常に難しい問題でございますが、いろいろな方の声を。

思いを組んでやっていただきたいと思います。

次に出産と妊婦健診についてお伺いいたします。

出産についてはこれまでお伺いをしてまいりましたけれども、今回妊婦健診の標準的な費用について法定化されることになりますが、国庫補助事業と異なりまして、既に一般財源化されておりますので、市町村にとってどの程度の効果があるのか、また標準的な費用よりも高く設定している市町村にとっては、逆に引き下げの方向に働くのではないかといったというのが気になっております。

また、これは施行が法案の交付を2年以内となっており、ただ妊婦健診は出産前に行うものでありますし、町村の予算編成等を考えても、いち早く実施する必要があるのではないかと思いますが、御見解を伺います。

答弁者 津島内閣府副大臣

津島内閣府副大臣。

お答え申し上げます。

3つのポイントが御質問にあったかと思っております。

まず今回の法案では、妊婦検診に関する望ましい基準について、国として初めて標準額を設定し、自治体の公費負担額と医療機関の価格設定において、双方にこの標準額を勘案するよう求めることとするとともに、妊婦検診の内容や費用等の情報を収集し、明文化することとしております。

このため、標準額の設定により、市町村にとっては、医療機関との委託契約の締結に当たっての目安ができるとともに、明文化により妊婦にとっては、希望する検診を選択できるようになっていくことで、市町村の公費負担額、医療機関の価格ともに国が定める標準額に収斂し、結果として望ましい基準の範囲内の検診については、妊婦の負担がなくなる方向に進むと考えております。

また、標準額については診療報酬などを勘案しつつ、望ましい基準に定める検査項目等について、今後、医療機関における妊婦検診の具体的な内容や状況などを調査するとともに、自治体や医療機関など関係者の意見なども丁寧に伺いながら、できる限り速やかに検討を行ってまいりたいと考えております。

質疑者 豊田真由子

豊田真由子君。

よろしくお願いいたします。

もう一点妊婦検診ですが、確定診断、妊娠の確定診断を受けた後に検診が始まるんですが、最初の確定診断の段階で1万円単位の費用がかかります。

妊婦の方々は初めての妊娠の方もいらっしゃると思いますし、いろんな心身の負担とともに、何万円もかかるのかなという金銭的な負担感と、今後いくらこれからかかるんだろうということも心配だということにお話を伺います。

これを軽減するような努力を進めていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁者 津島内閣府副大臣

津島副大臣。

初回の妊娠確定診断については、基本的には自由診療で行われておりまして、妊婦に自己負担が生じているものと承知をしてございます。

そのため、経済的負担等により受診できないといったことがないように、低所得の妊婦の方に対し、初回受診料の補助を行うとともに、特定妊婦の方に対し、初回受診料の補助や受診医療機関への同行支援を行っているところでございます。

これらの事業が全ての市町村で実施されるよう、既に実施している市町村の先行事例を周知するとともに、すべての市町村に事業の実施をお願いしております。

質疑者 豊田真由子

豊田真由子君。

私はなぜこのお話を申し上げたかというと、いわゆる妊娠の疑いがあっても、可能性があっても、さまざまな事情から医療機関への受診をしない、できないという方が結構いらっしゃいます。

それとちょっとリンクをしているかなと思いまして。

法定化されているいろいろな支援がございますけれども、これらの支援というのは、基本的には能動的に支援を受ける意思を持つ方々に対するもの。

具体的には、妊娠の確定診断を受けて、母子手帳を市町村から受け取る方というのが前提になっております。

しかし、必ずしもこうした女性ばかりではなく、先ほど申し上げたような、さまざまな事情、つらい事情で医療機関を受けない、検診も受けない、そのことによって社会的な孤立をしていらっしゃる。

その結果として非常に痛ましい事件につながったり、あるいは無事に生まれても児童虐待につながっていくというようなことが、線で見ると非常に実際のケースとしてあるところでございます。

こうした入り口にたどり着けない方々についてこそ、私は必要な支援策というのがあるんだと思いますけれども、これについてのお考えを伺いたいと思います。

答弁者 津島内閣府副大臣

津島副大臣。

はい。

いわゆる社会的な孤立に置かれている方、妊婦の方をどう支援するかというのは大変重要な課題だと思っております。

今回の制度改正では妊婦の経済的負担の軽減を図ることとしておりますが、こうした制度があっても様々な事情により利用にたどり着けない方が必要な支援を受けられるようにしていくということがまさに重要なことでありまして、このため、こども家庭庁においては、妊娠・出産から子育てまでのさまざまな相談支援を実施するこども家庭センターの全市区町村への整備、そして、予期しない妊娠をされた方が必要な相談につながることができるよう相談窓口サイトの整備。

生徒健康の相談センター事業を活用した、心や健康の悩みに関する相談窓口の整備などを進めているところでございます。

また、経済的な負担を理由として必要な支援にたどり着けないことがないよう、低所得の妊婦の方への初回産前受診料の補助、特定妊婦の方への初回産前受診料の補助や、産科医療機関への努力を支援なども実施しております。

さまざまな事情を抱えた妊婦の方が必要な支援に着実につながるように、引き続きこうした取組をしっかりと推進してまいります。

質疑者 豊田真由子

豊田真由子君。

私は常々申し上げておりますが、声なき声を聞こうと思って私は政治に戻ってまいりました。

声を上げている方じゃない、あるいは声の上げ方もわからない、声を上げていいんだということすらわからない方が、この日本国内にたくさんいらっしゃいます。

そういう方にどうやって光を当てていくことができるのか、人生には希望があるんだということをお示しすることができるのかが、私は政治行政の重要な役割であると思っています。

よろしくお願いいたします。

子どもを持つというお話を皆さんと一緒にしてきたわけでありますが、子どもを持たない人生についてちょっとお話をしたいと思っておりまして、今、日本では不妊の検査、治療の経験があるご夫婦というのは、22.7%、約4.4組に1人いらっしゃいます。

私の周りにもたくさんご相談を受けますし、私自身も結婚してからしばらく子どもができない時期がありまして、周囲からの「子どもはまだなのか」というお年賀状とか、お子さんのやつだとつらいなという時期がございまして、結果的にもらえたじゃないかというところで申し訳ないところもあるんですが、実際不妊治療であれば希望がかなった方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃるという状況の中で、これは言葉が非常に難しいですけれども、そうした方々がですね、おそらくその周囲の無理解とか、物質的な言動ですとか、あるいはこういういろんな法制度とかの論議を通じた国家とか社会のあり方において、きっと静かに傷ついてらっしゃるということがたくさんあるんじゃないかなというふうに思うんですね。

そうしたことに国も社会も思いを致すということが絶対に必要だと思っておりまして、子どもをもともと持たないという選択をされている方、結果的に持たないということになった方に、全ての方が、そうであっても充実した幸福な生き方がしっかりとそこにあるのだということを実感していただけるような社会環境であるべきだと思っておりますので、これは問いではなくて、私がこれは必ず言わなきゃなと思って参ったことでございます。

次の問いに行きます。

今後の医療社会保障制度のあり方に向けてということでございますが、私は予算委員会でも長々と御説明をしたので繰り返しませんけれども、世界的に国際的に見れば、日本の特に医療保険制度は非常にいわゆる気前が良い、保険給付の範囲が広い。

そしてフリーアクセスでございますので、例えばOECD加盟国中、平均在院日数は断トツで1位でございますし、外来の受診回数も2位でございます。

負担はどうかということを考えると、もちろん個々の事情は違ってくるんですけれども、負担感の強い方もたくさんいらっしゃるんですが、総合的に見ると、サービスの提供量は多いけれども、負担が平均よりも低いというような構造になっております。

これは薄利多売で成り立ってまして、ということは、医療、介護、福祉、こういった現場の方々に過重な負荷をかけている。

そして、お給料は本当の全産業に比べると安いという、現場の方々の涙の出るような苦労で社会保障制度に成り立っているという状況でございます。

もちろん、命と健康を守るという最適な医療や介護の水準があるとした場合に、ここよりも医療は多いんじゃないかなというところがあると思っておりまして、本当の意味で過剰な受診や投薬や検査ですとか、あるいはもうちょっと各国と比べてみた場合のいろいろな治療の

古川あおい (チームみらい) 23発言 ▶ 動画
質疑者 古川あおい

薬のあり方みたいなことが、たくさんつまんでいけばいっぱい出てくると思っていて、やはりこれを持続可能なものとして、今現在そして将来にわたって、いろいろな意味で持続可能なものとしていくために、いろいろな負担のあり方も含めた見直しがしていると思いますが、これについての見通し、また報道についてお伺いをいたします。

答弁者 上野厚生労働大臣

上野厚生労働大臣、人口減少少子高齢化が進む中で、社会保障制度を次の世代にしっかり引き継いでいくためには、不断の改革努力が必要であります。

こうした中で必要な保険給付等を適切に行い、世代間や世代内での公平性の確保を図る、また限られた財源、医療資源を効率的に活用する、そうしたことを目的といたしまして、今回この法律案を提出としたものであります。

そのほかにも、今、連立政権合意書等によりまして、新たな地域力構想に向けた病床削減であったり、医療費窓口負担に関する年齢によらない真に公平な負担の実現に向けた検討、そうしたことも進めているところでございます。

また、委員から御指摘のありました過剰なOTC類似薬等の適正化といった観点につきましても、一定の評価をしていると、そういった対応も進めてきたところでありますので、こうした取組をこれからもしっかり進めることによりまして、制度の持続可能性、これを高めていく、そうした観点が非常に大事でありますので、しっかり取り組んでいきたいと思いますし、将来にわたって国民の皆さんが安心して医療を受けられる。

これは非常に重要でありますので、そうした観点からの改革をこれからもしっかり進めていきたいと考えています。

委員長 大串正樹

豊田真由子君。

質疑者 豊田真由子

今般の憲法改正、さまざまな論点、議論がございました。

ただ、ここにいらっしゃる全ての方にきっと共通するのは、国民が健康で幸せであってほしい。

いざというときには国家がきちんとサポートをしますということだと思いますので、大きな大きな目標を何とか達成できるように、また引き続き頑張っていきたいと思います。

まだちょっと時間があるんですが、最後に一言、最初の話ですけれども、時間を守れということの大前提は、時間が正確に計測されているということですから、なるべくないと思いますので、この国会あるあるを変えていきましょう。

ありがとうございました。

委員長 大串正樹

次に古川あおい君。

質疑者 古川あおい

チームみらいの古川あおいでございます。

本日は今回の法改正に関わる事務負担ですとか、業務の効率化の観点についてお伺いしたいと思います。

まず、出産費用の無償化に関しまして、産科施設の事務負担についてお伺いをいたします。

既に多くの委員からも指摘がございましたが、日本において産科というのはもともと医師不足ですとか、施設の減少というのが深刻な医療科であります。

実際に施設の分娩を取り扱う病院の数も減少しており、経営状態も非常に苦しいという調査もございます。

その中で、今回の制度改正に対して慎重な対応を求める声が現場から上がっているのも事実です。

出産費用の負担をなくしても、出産できる施設そのものが減ってしまうという事態は避けなければならないと考えております。

こうした中で、新制度の移行に伴い、産科施設に新たな事務負担が生じることへの懸念がございます。

今ある出産育児一時金の制度を新たな制度に変えるということで、新たな制度に伴い、新たな事務負担というものも生じることになります。

既存の病院や診療所につきましては、もともと健康保険の請求業務の経験があるため、一定の対応も可能かと考えられますが、助産所については事情が異なるかと思います。

助産所については規模が小さく、これまで健康保険への請求業務を行ってきた経験がない施設もあるかもしれません。

そんな中で、新たに厚生労働大臣の指定を受けるための届出の手続きですとか、分娩費の請求事務、システムの対応、そういったものが求められることにより、助産所、特に産科施設全般、特に助産所に対して、新たな事務負担が増えてしまうのではないかということを懸念をしております。

ここで副大臣にお伺いします。

今回の新制度の創設に伴い、産科施設、特に助産所には、どのような事務負担が新たに生じるのでしょうか。

また、そうした新たな事務負担への軽減策として、厚労省としてはどのような対策を講じるお考えでしょうか。

答弁者 三木厚生労働副大臣

三木厚生労働副大臣、古川委員にお答えします。

今御指摘のあった給付体系と、新たな給付体系となることで、どのような事務が発生するかという現場の方々が、ご不安に感じるという事情は理解しております。

その上で、今のこれから導入する制度におきましては、現在の出産育児一時金の運用と同様でございまして、いずれ施設が代理受領という形で保険者から総額を受け取った上で、現金給付分については、個室代等を相殺した上で、差額を妊婦にお返しいただくという運用を基本に考えておりまして、その意味では、現在の支払窓口での運用が大きく変わるものではないと考えております。

具体的に、助産所に関しましては、新たに厚生労働大臣の指定を受けていただく必要がございますが、その助産所は、比較的小規模の施設が多いことから、指定を受けるための事務負担が課題なものとならないよう、関係団体や現場本番の方々の御意見を丁寧にお伺いしながら、施設施行に向けて必要な対応を検討してまいります。

いずれにしましても、運用の在り方の細部につきましては今後検討をしていく予定としておりまして、その際には古川委員からよく御指摘がありますDXの活用ということも、そういう視点を留意しながら、事務負担の軽減という点も十分に念頭において行いたいと思っております。

なお、新体系への移行に関しましては、可能な施設から順次進めることとしておりますので、当分の間、施設の希望に応じ、従来の出産育児一時金の仕組みを選択できるようにしております。

その場合には厚生労働大臣への届出が必要となるが、簡便な方法で届けができるようにしたいと考えております。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

ありがとうございます。

問題意識が共有されているというところで、もちろんDXも大事なんですけれども、特に小規模な施設などの場合、オンラインでできますよと言われても、そもそもあまりパソコンも詳しくありませんみたいな方もいらっしゃるかもしれないので、必ずしも、もちろんオンライン化とか電子化とかできる部分は進めていくのが大事だと思いますけれども、特に小さな事業所みたいなところへの対応の中では、例えば都道府県であったりとか、そういった自治体が窓口となって対応するみたいなことも可能なのかなというふうに思っております。

ありがとうございます。

続いて医療介護総合確保基金に関連してお伺いいたします。

今回の法改正においては、地域医療介護総合確保基金に業務効率化、勤務環境改善に関する事業という新たな区分が設けられると承知しております。

併せて医療法の改正等により、業務効率化、勤務環境改善に取り組む病院を厚生労働大臣が認定する仕組みが創設されるというふうに承知しております。

まず厚生労働省にお伺いいたしますが、今回の改正の全体像と医療機関にとってどのようなメリットがあるのかという点についてご説明をお願いいたします。

委員長 大串正樹

森光医政局長。

政府参考人 森光医政局長

お答え申し上げます。

医療機関の業務効率化、勤務環境改善につきましては、この法改正に先行いたしまして、令和7年度補正予算において国費200億円を計上いたしまして、医療機関が業務効率化、そして勤務環境改善を支援するそういう事業を実施することとしております。

その上で、今回の法改正では、地域医療介護総合確保基金に新たな事業を創設し、国、都道府県が医療機関の業務効率化の取組を継続的に支援するということとしております。

こうした支援も活用していただきながら、例えばICT機器や生成AIを活用した業務支援サービスの導入など、業務効率化を図ることにより、医療機関にとっては、医療従事者の負担軽減や働きやすい環境が実現するとともに、医療の質や医療安全の向上にもつながるというメリットがあるというふうに考えておるところでございます。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

ありがとうございます。

お話を伺っていると、もともと令和7年度の補正予算の中で似たようなというか、医療分野における生産性向上に対する支援という事業が行われておりましたが、それはあくまでも補正予算での対応ということなので、今回の法改正でしっかり既存の基金という枠組みの中に位置づけるという改正だと理解をいたしました。

そこで次の質問なんですけれども、今までの取組の効果についてお伺いをいたします。

今のお話にもありましたけれども、今回の法改正で新たに追加しようとしている事業については、令和7年度の補正予算において200億円を積んで取組が進んでいるということでしたけれども、こちらの令和7年度の取組について、実際に効果が出ているのかというところについてお伺いしたいと思います。

委員長 大串正樹

森光医政局長。

政府参考人 森光医政局長

お答え申し上げます。

まず、令和7年度の補正予算で実施する事業につきましては、現在の申請を受け付けているという状況でございますので、それにつきましてはまだ効果という意味では私も把握はしておりません。

ただ、医療機関の業務効率化の推進に当たりましては、すでにいくつかの先行的な取り組みがございまして、ICT機器の活用によりまして、例えば文書作成やデータ入力に要する時間の減少ですとか、職員の超過勤務時間の減少と、また患者のケアにより多く時間を充てることができるようになったという一体の効果が出てきているというふうに承知をしているところでございます。

委員長 大串正樹

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

ありがとうございます。

医療機関のDXを進めていく必要があるということは、私ももちろん承知をしておりますし、その方向性には全面的に賛成でございます。

ただ1点気になるのが、今お話の中で、結局この令和7年度補正予算の事業については、今募集をしてという段階なので、まだ効果とか実際の例というのは出てきていないというところなんですけれども、そうすると、ある種先行した取組である令和7年度補正を始めつつ、それを本体に組み込んでしまうみたいなことをこの法改正でやろうとしているのかなと思いまして。

本来であれば、こういった令和7年度補正のようなものをある種パイロット事業的にまずお試しでやってみて、その結果「これは良い取り組みだね」と、「これは補正でやる1回こっきりの取り組みではなくて、恒久的にやった方がいいね」という結論が出て、それを法改正で取り込みますということであれば、すごく説明として納得ができるのかなと思うんですけれども、今回3年の補正の結果が出ていないのにもかかわらず、基金として法改正をして位置づけようというところの理由については、厚労省はどのようにお考えでしょうか。

政府参考人 森道一斉局長

森道一斉局長、お答え申し上げます。

先ほど少しお話をさせていただきましたとおり、医療機関の業務効率化の推進というのは、これまでも私どもの課題でございまして、看護に関するICTの活用に関する補助事業ですとか、そのほかの補助事業等々で、この検証というのは少しやってきた。

改善というのは喫緊の課題であるという認識を持っております。

そのため、速やかに推進する必要があるため、この令和7年度補正予算事業を実施するとともに、今回の法案により、今後は地域医療介護総合確保基金から支援をしていくということにしたものでございます。

医療機関の補助に当たりましては、医療機関に対しまして、具体的な取組内容や定量的な目標を盛り込んだ計画を策定すること。

そして取組前後で職員の作業時間や超過勤務時間、インシデント件数がどう変化したかといったようなデータを国に提出することなどを求めておりまして、取組の効果をしっかり確認しながら事業を実施していきたいというふうに考えておるところでございます。

委員長 大串正樹

古川あおい君

質疑者 古川あおい

はい、ありがとうございます。

取組の効果をしっかり検証しながらというところでしたので、今回、引き続き補正予算も含め、今回の基金も含め、効果の検証というところを続けていただければと思います。

続いて、医療機関の事務負担についてお伺いいたします。

先ほどの話をちょっと掘り下げるところがあるんですけれども、今回の基金に新たに設けられる制度におきましては、認定を受けるために業務効率化や勤務環境改善計画を策定するとか、評価委員会の設置、毎年の実施状況の公表といった手続きが必要になるものと認識しております。

それこそ効果検証のために一定の計画を出させるとか継続をするということは非常に重要だとは思うんですけれども、ただ業務効率化のためのお金をもらうための作業で、その作業が事務作業で大変だということになってしまっては本末転倒かなというふうに思いますが、厚生労働省として今回の新制度に係る事務負担の軽減について、厚労省として支援策などは講じる予定でしょうか。

答弁者 二木厚生労働副大臣

二木厚生労働副大臣、お答えします。

先ほど御発言がありましたように、業務の軽減に向けて取り組んでいるところでございますが、具体的に繰り返しとなりますが、地域医療介護総合確保基金におきまして、補助要件の詳細は今後検討していることになっておりますが、具体的な取組内容や定量的な目標などを盛り込んだ業務効率化計画の作成、そして職員の超過勤務時間やインシデント件数等のデータの提出等を行っていくこととなっております。

その上で、医療機関の業務効率化、業務環境改善のためには、御指摘のとおり、医療機関のみならず、関係する制度の運用の効率化は重要であり、こうした行政側のDXを進める必要があると考えております。

現在、厚生労働省を中心に医療DXに取り組んでおりまして、例えば、医療保険制度における診療報酬請求につきましては、既に医療機関の事務や、保険者への請求は電子化やオンライン請求が一定程度進んでおります。

加えて診療報酬改定のたびに生じる各医療機関のシステム改修の負担を軽減する共通算定モジュールの開発など、診療報酬改定DXの取組を進めているところでございます。

引き続きこうした医療DXの取組を着実に進めてまいりたいと考えております。

委員長 大串正樹

古川あおい君

質疑者 古川あおい

前向きな御答弁ありがとうございます。

最後に今回の法案審議を振り返りまして、厚生労働大臣にお伺いいたします。

今回の法案審議を通じて、様々な課題が委員から指摘があったと思います。

これはお手元にお配りしている資料は、

辰巳孝太郎 (日本共産党) 10発言 ▶ 動画
質疑者 古川あおい

さっきの総理のときはあまり説明できなかったんですけれども、今回の厚生労働委員会における私、古川の質問を、文字起こしをAIでまとめてもらったものでございます。

私の分だけでもこれだけの指摘というか、さまざまなやりとりがございました。

厚生労働省として今後検討します、今後検討しますという話も大変多くあったと思いますけれども、私からの質問としましては、大臣として、厚生労働省として、今回の法案審議を通じてどのような指摘課題があったと認識しているか、またそういったものにどのように対応していくかというところについてお伺いできればと思います。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

今般の法案審議に際しましては、各委員の皆様から大変熱心かつ丁寧なご議論を頂戴いたしました。

出産に係る給付体系の見直しに関しましては、妊娠産婦の経済的負担の軽減と地域の就産給料提供体制の確保の両立を図るための給付水準の確保、あるいは一部保険外療養の創設に関しましては、別途の負担を求めない方の具体的な範囲といった配慮の在り方。

後期高齢者医療における金融所得の勘案に関しては、窓口負担割合等への早期反映に向けた取組、また、高額療養費制度の見直しに関しては、今回の見直しによる受診行動への影響分析や、新たに創設をする年間上限の現物給付化をはじめとした制度運用の改善など、さまざまな点につきまして、ご指摘をいただいたものと考えております。

こうしたご指摘につきましては、施行に向けて検討していくべき課題も多いわけであります。

委員長 大串正樹

大串委員長。

ともすると言いっぱなしになってしまいがちなこともあるかと思いますけれども、これは全議員分を作ることも可能ですので、どんな指摘があったか、厚労省がどのようなお約束をしたのかというところをしっかりとこれからも追いかけていきたいと思いますので、どうぞこれからも誠実な対応をよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

次に辰巳孝太郎君。

質疑者 辰巳孝太郎

日本共産党の辰巳孝太郎でございます。

4月の15日に引き続いて、OTC類似薬の一部保険適用除外についてお伺いをいたします。

今、改正案の一部保険外適用の療養は、法文上は薬剤費に限定されていない。

大臣も薬剤以外にも含まれ得るという私の指摘に対して、「法律上は条文上限定していないのではないか」というご指摘かと思いますが、「規定ぶりとしてはそのように読めるかもしれません」と率直におっしゃいました。

一方で大臣は見直しの検討に当たっても、技術料とかその他のものではなく、医薬品について行うものと考えておりますと答弁をされております。

そこで確認をするんですけれども、であるならば対象となる療養を薬剤という用語を用いて、この一部保険適用外療養の対象ですね、これを薬剤に限定しなかったのはなぜなのか、これを伺いたいと思います。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

一部保険外療養につきましては、代替性が特に高い薬剤を用いた療養、そしてその他の療養として厚生労働大臣が定めるものという規定ぶりとしております。

代替性が特に高い薬剤を用いた療養等につきましては、今回見直しの対象と考えております。

OTC薬品と成分、投与、経用が同一で、最大容量が異ならない77成分が該当します。

また、与党の政調会長合意、また大臣折衝事項において、施行状況等について政府が把握分析をした上で、令和9年度以降にその対象範囲を拡大をしていくことなどとされておりますので、今後対象となるOTC薬品の範囲に見直しが必要となった場合は、条文上その他の療養として追加をするといったことを想定した規定ぶりとしているところであります。

いずれにいたしましても、先般来申し上げておりますとおり、現時点において一部保険外療養としてOTC類似薬以外を追加をすることは想定をしておりません。

辰巳孝太郎君。

質疑者 辰巳孝太郎

やはり法文上は、OTC類似薬以外にも可能なものであると。

念頭にあるのはOTC類似薬、あるいはそれの拡大なんだというだけの政治的な話であって、法文上はそうしてしまっているわけですね。

やはり薬剤に限定するというのであれば、そしてそれ以外を対象にしないんだというのであれば、これ法律できちっと限定ができたはずなんですよ。

法律で規定されている用語ですからね、薬剤というのは。

それを用いて限定をしなかったというのは、今後法律を変えずに厚生労働省の中だけで薬剤以外にも広げるという、改めてとんでもない法案やなということを確認できたんじゃないかなというふうに思います。

同時に大臣は本法案の附則におきまして、今回一部保険外療養として行うOTC類似薬の保険給付の見直しに関する検討規定を設けております。

この当該検討規定におきましては、勘案することとされている事項についてはOTC類似薬に関する各種状況とされておりますので、「今後のOTC類似薬の保険給付の見直しの検討に当たっても技術料とかその他のものではなくて医薬品について行うものと考えております」と答弁をして、附則の規定を申し出してOTC類似薬以外は考えていないという話をされたと思うんですね。

そこまでOTC類似薬だけなんだというのであれば、結局なおさらですよ。

法文上なぜ限定しなかったのか。

ということが疑問になってくるわけなんですよね。

ですからね、結局この問題は大元の法文が薬剤以外への拡大を可能となっている以上ですね、大臣の答弁もあるいは不足も何の担保にはならないということをはっきり申し上げたいというふうに思います。

そしてね、これが拡大をされていくということになりますと、あるいはOTC類似薬もそうですけれどもね、いわゆる混合診療、これの話にもなってくるわけなんですね。

この混合診療について確認をしたいと思います。

2006年の厚生労働大臣、規制改革大臣間の合意は、保険診療と保険外診療の併用は、保険導入を前提とした評価療養、患者の選択による選択療養に限って、必要かつ適切な医療は基本的に保険診療により確保するという国民皆保険制度の理念、これを明確にしたものなんですね。

この合意には続いてこうあるんです。

「保険診療と保険外診療との併用に関する具体的要望については、今後、新たに生じるものについても、おおむね全てに対応することができる」。

こうあるんですよ。

しかし、今回の一部保険外療養はですよ、評価療養と選択療養の枠組みとは別に、有用性、安全性が証明され、医師が必要だと判断した医療を、一部保険除外とするものなんですよね。

大臣ね、これ大臣合意でも確認された、将来にわたって必要かつ適切な医療は基本的に保険診療により確保するという国民皆保険制度の理念を、これ堅持するものになるんでしょうか。

医療の必要性を医師が判断して処方された、保険適用された薬剤は、これ一部保険外療養にしてはならないと思うんですけれども、いかがですか。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

国民に必要な医療を保障するという公的医療保険制度の役割を踏まえますと、今後も必要かつ適切な医療は基本的に保険診療により確保する。

そうすることが原則であると考えております。

今般の見直しにおきましては、一部保険外療養の定義においても、適正な医療の提供を確保する旨を明記をしております。

その上で具体的には、本制度で求める別途の負担は、薬剤は引き続き保険給付としつつ、必要な受診を確保した上で、結果的に対象となるOTC類似薬が支給される場合に求めるものであります。

このため、必要かつ適切な医療は基本的に保険診療により確保するという国民皆保険制度の理念とは矛盾しないと考えております。

辰巳孝太郎君。

質疑者 辰巳孝太郎

これ、せやけど、2006年の大臣合意を破壊するものだと思いますよ。

適切な医療、大臣、ちょっとさらといさせてもらいますけれどもね。

今回の法文上、これからOTC類似薬が拡大されていく。

あるいは、この一部保険外適用についても、今回は4分の1なんですけれどもね。

これだって2分の1、あるいは全額保険外適用だってあり得るわけですよね。

それ考えてはるわけでしょ。

これ、今の大臣の答弁、適切な医療がという話であれば、これは少なくとも、すべての、医師が必要だと判断して処方される薬剤については、これすべて保険外適用、全部ですね、10分の10、これは絶対あり得ないということになると思いますけれども、いかがでしょうか。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

全額給付対象外は可能なのかという御質問かと思いますが、法制上は療養に要する費用のうち一部を保険給付の対象としないとされているため、療養の一部を構成する薬剤費について、その全額を別途の負担として設定することも可能かと言われれば可能ではありますが、この別途の負担の設定に当たっては、患者の状況や負担能力に配慮する必要がありますので、現時点で別途の負担を薬剤の全額とするということは考えていません。

辰巳孝太郎君。

質疑者 辰巳孝太郎

つまり可能だけれども、現時点では考えておられないということですよね。

これ、えらいことですよ。

えらいことですよ。

方向的には、OTC類似薬が保険適用除外が対象ね、今回は77成分1100品目だけれども、これはどんどん拡大されていくだろう。

そして今回は4分の1だけの保険適用除外で負担は増えるけれども、これから2分の1あるいは全額、今は考えていないと言うけれども、これは可能だという、そういう答弁だったと思うんですね。

とするならば、これ2006年の厚生労働大臣、規制改革大臣間の合意というのは、もう完全に破壊されると言わなければならないと思うんですね。

もうそれこそ本当の混合診療の解禁ではないかと。

これをね、本当に認めていいのかと。

これ全ては今回の63条ですね、ここに帰結するんですよ。

OTC類似薬の一部保険適用除外というね、メディアも含めていろいろ議論されてますけれども、もちろんそれはされる。

対象も拡大される。

あるいは一部負担。

古川あおい (チームみらい) 2発言 ▶ 動画
質疑者 古川あおい

これ全額の負担になり得るような話です。

同時に、この六十三条の規定ぶりでは、政策的には今はやらないけれども、政策的にやろうとすれば、法文を変えずに、OTC類似薬以外の、つまり診断、入院、措置含めて保険適用除外に、厚生労働省の中だけで国会の議論を経ずに、しうるという条文になっているわけで、これは到底やっぱり容認できないですよね。

OTC類似薬で大臣は、アトピー性皮膚炎は除外するとおっしゃいましたけれどもね。

先ほど季節性の花粉症は対象にしていくという、そういうやりとりを記者会見でされていたと思うんですけれどもね。

これだって今も国民的な疾患ですよ。

花粉症というのは、私もそうです。

多くの方がそうかもしれませんけれども、私の身近な方でも、季節性と言うけれどもね、1年間のうちに8ヶ月、花粉症で苦しんでいる方がいてますよ。

そういう人が今回、負担増になる。

1.5倍ぐらいになるというわけですよね。

しかもそれが全部の保険適用除外になってしまったら、これさらに薬剤の負担は増えてしまうということになってしまいます。

これ、絶対にこういう法案は許せないということを改めて言っておきたいというふうに思います。

将来、保険料軽減を理由として、この診療や薬剤など、広範な療養の保険適用除外を可能とする、そういう法改正であり、認められないということを言っておきたいというふうに思います。

以上をもちまして私の質問といたします。

大串正樹君

委員長 大串正樹

以上でただいま議題となっております内閣提出健康保険法等の一部を改正する法律案に対する質疑は終局いたしました。

これより討論に入ります。

辰巳孝太郎 (日本共産党) 3発言 ▶ 動画
委員長 大串正樹

討論の申し出がありますので順次これをよりします。

古川あおい君。

質疑者 古川あおい

チームみらいの古川あおいです。

会派を代表して健康保険法等の一部を改正する法律案に賛成の立場から討論をいたします。

本法案はOTC類似薬等の一部保険外療養の創設、出産に係る給付体系の見直し、高額療養費の考慮事項の明確化、後期高齢者医療制度における金融所得の勘案、医療機関の業務効率化、勤務環境改善の支援など、持続可能な医療保険制度の実現に向けた複数の重要な改正を含むものです。

出産に係る給付体系の見直しについては、現物給付と現金給付を組み合わせた新たな体系が創設されます。

標準的な出産に妊婦の自己負担が生じない仕組みを法律上構築するという方向性は評価いたします。

ただし、新たな制度により出産できる施設へのアクセスが悪化することのないよう、現場の持続可能性と制度設計等を一体として支える設計を求めます。

OTC類似薬等の一部保険外療養の創設については、一定の合理性のあるものだと理解しております。

ただし、子ども、がん患者、難病患者、低所得者など、配慮が必要な方への適切な例外措置が確実に講じられること。

制度導入後の患者の受診行動や健康アウトカムへの影響を丁寧に検証し、必要に応じて見直すことが重要でございます。

高額療養費制度については、負担上限額の見直しはこの法案の範囲には含まれず、今回の法改正では長期療養者の家計への影響が政令上の支給要件等を定める際に適切に考慮されるよう、法律で明確化されるものでございます。

この点についても評価をいたします。

しかし、審議でも明らかになったように、国民の医療の予見可能性を高めるためには、具体的な数値基準に基づく議論と、丁寧な情報発信が不可欠でございます。

また、患者の利便性の向上のため、新設される年間上限について、現物給付化に向けた早急な検討を求めます。

今後の検討においては、前回見直し案への反発を受けて専門委員会が設置された経緯も踏まえ、当事者の声とデータに基づく議論を行うことを強く求めます。

このように本法案は、成立すればそれで終わりではなく、施行後にも継続して丁寧な検討・対応が求められるものです。

本法案が、持続可能な医療保険制度の実現に向けた重要な改正である点を評価し、法案には賛成をいたしますが、引き続き課題の解決を強く求めて討論を終わります。

以上です。

次に辰巳孝太郎君。

質疑者 辰巳孝太郎

私は日本共産党を代表して、ただいま議題となりました健康保険法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。

反対の第一は、療養の一部を保険から外すための一部保険外療養を創設するからです。

来年3月から薬剤費のOTC類似薬77成分1100品目が4分の1が保険給付から外され、3割負担では現在の1.5倍の負担となります。

大臣は記者会見で、医学的に必要であっても花粉症など季節性の疾患は対象にならないことも示唆をいたしました。

大臣は受診行動の変化による医療費が減少することも認めましたが、低所得者を中心に費用負担を原因に受診間隔を必要以上に空ける、薬を節約するなど、必要な医療の妨げ、国民の健康を犠牲にするものと言わざるを得ません。

来年度中に保険からの除外割合や対象成分の拡大の検討が規定路線となっていることも重大であります。

さらに問題なのは、一部保険外療養がOTC類似薬の保険外しにとどまらない無限定な規定になっていることです。

対象とすることのできる療養には、薬剤以外の診察、処置、入院、手術などが

早稲田ゆき (中道改革連合・無所属) 6発言 ▶ 動画
質疑者 早稲田ゆき

今後診療について、保険導入を前提とした評価療養、患者の選択による選定療養に限って、必要かつ適切な医療は基本的に保険診療により確保するという国民皆保険制度での理念を基本として進めてきた政府の医療政策の根幹を揺るがしかねないものであります。

しかもこれらの拡大は国会に諮ることなく厚労省内で決定することができます。

国民に大きな犠牲を強いるのに、国民の代表機関である国会を通さない、国会軽視もはなはだしいと言わざるを得ません。

反対の第二は、協会けんぽの準備金増加を理由として、2015年度から実施されている国庫補助の特例減額の時限的措置を設け、3年間に限って毎年500億円を削ることになっているからです。

準備金が積み上がっているのであれば、財政再建のために保険料率を引き上げた経過に照らしても、この準備金を活用して保険料率の引き下げにこそ使うべきです。

以上、国民皆保険制度を破壊する政府案は廃案を求めて、私の討論を終わります。

委員長 大串正樹

大串正樹委員長以上で、討論は終局いたしました。

これより採決に入ります。

内閣提出健康保険法等の一部を改正する法律案について採決いたします。

本案に賛成の諸君の起立を求めます。

起立多数。

よって本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。

この際、本案に対し、橋本岳君ほか5名から、自由民主党、無所属の会、中道改革連合・無所属、日本維新の会、国民民主党・無所属クラブ、参政党及びチームみらいの6派共同提案による、附帯決議をすべしとの動議が提出されております。

提出者より、趣旨の説明を聴取いたします。

早稲田ゆき君。

早稲田ゆき

質疑者 早稲田ゆき

ただいま議題となりました附帯決議案につきまして、提出者を代表してその趣旨を御説明申し上げます。

案文の朗読により趣旨の説明に代えさせていただきます。

健康保険法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議案。

政府は本法の施行に当たり、次の事項について適切な措置を講ずるべきである。

1、周産期医療提供体制の確保に最大限努めること。

また、当分の間、出産育児一時金の適用を受けることを可能とする経過措置については、妊産婦の選択に不利益・不公平が生じたり、保険者に過度な事務負担が生じたりすることがないようにしつつ、厳しい労働経営環境に置かれた分娩施設の状況と移行を十分に踏まえること。

さらに、新たな給付体系へ速やかに移行できるよう、国から分娩施設への丁寧な説明など所要の措置を講ずること。

2、分娩施設の体制維持・確保、産科医の確保や地域偏在の解消など、周産期医療提供体制の整備は、国のインフラ整備に関わる問題であり、公費による支援を含む必要な対応策を検討すること。

3、分娩費、出産育児一時金等の金額の設定に当たっては、医療保険財政及び保険料負担への影響を十分に考慮するとともに、分娩施設をはじめとする関係者の意見を十分に踏まえること。

とりわけ、地域における分娩施設の経営実態を踏まえた標準的費用の設定、加算措置、その他必要な措置を講ずること。

また、物価動向や人件費、その他の経済状況の変化に適切に対応する観点から、関係者の意見も踏まえつつ、不断に見直すこと。

4、妊婦の希望に応じて、安全・安心な出産のできる環境整備に向け、麻酔を実施する医師の確保や、安全管理体制の標準化など、安全で質の高い無痛分娩や痛みの緩和を目的とした処置の提供体制確保のため、方策を講ずること。

5、多胎妊婦に対する妊婦健康診査について、単胎妊娠を前提とする現行制度との間に生じている経済的負担及び支援の地域間格差の実態を踏まえ、多胎妊娠の医学的特性に応じた標準的な検診内容のあり方の検討を行うとともに、多胎妊婦健康診査支援事業の全国的な実施率向上に向けた具体的な方策や国の関与のあり方を含め検討すること。

また、民間団体等の連携による周知支援体制の強化及び申請手続による当事者の負担の軽減に必要な措置を検討すること。

6、医療機関における業務効率化・勤務環境改善への責務明確化に当たっては、医療機関における業務効率化・勤務環境改善の取組推進に向けて、適切に支援していくとともに、現場の実態を幅広く把握・検証し、医療の安全性や質の確保、患者のプライバシー・個人情報の保護への留意とともに、現場労働者の負担軽減に資する取組となるよう留意すること。

7、一部保険外療養の施行に当たっては、薬剤の支給において、療養同意医薬品または一般用医薬品との代替性の高いものであっても、配慮が必要なものへの措置は、将来にわたって維持すること。

また、国民の受診機会の確保、重症化の防止及び医療費への影響等を総合的に勘案し、患者に過度な負担を生じさせることのないよう、十分配慮すること。

さらに、制度導入後の影響について実態を把握・検証し、適時、ホームページ等で広く公表しつつ、可逆的な見直しを含む必要に応じた見直しを行うこと。

8、一部保険外療養の対象範囲については、薬剤以外の診療行為を含めるべきではないという指摘もあったこと等を踏まえ、十分に検討すること。

一部保険外療養に係る対象薬剤や要配慮者の範囲、患者、負担割合の検討に当たっては、患者、国民及び関係者に対して丁寧な説明を行い、その意見を十分に踏まえること。

また、検討過程の透明性を確保する観点から、検討のための資料及びデータ、前提条件等についてできる限り詳細に関係審議会等に提出し、議論の内容を明らかにすること。

医療保険制度において、高額療養費等の制度が国民の生命及び生活を守る上で欠くことのできない中核的な役割を果たしていることに鑑み、将来の見直しに際しても、高額療養費等の支給を受ける者が、療養等に必要な費用の負担により生活に困窮することがないよう、高額療養費等の支給要件、支給額、その他の高額療養費等の支給に関する事項は、高額療養費等の支給を受ける者の療養等に必要な費用の負担が家計に与える影響、及び必要かつ適切な受診に与える影響を考慮して定めること。

また、その際には、高額療養費等の支給を受ける者の給与等の収入の状況、及び当該収入の変動状況、高額療養費等の支給を受ける者の多様性に留意すること。

さらに、高額療養費等の支給を受ける者の収入の状況等に応じ、きめ細かくかつできる限り利便性に配慮した支給要件とすること。

加えて、高額療養費等の支給要件、支給額、その他、高額療養費等の支給に関する事項を定めるにあたっては、引き続きその手続きにあたり、高額療養費等の支給額の算定に関する資料、その他の必要な資料を提示して、高額療養費等の支給を受ける者、高額療養費等の支給を受ける者に対する医療に従事する者、高額療養費等に関して学識経験を有する者、保険者や、保険料納付者である労使等を社会保障審議会に参画させ、その意見を聞くための措置を講ずること。

十一、高額療養費制度の支給要件等の見直しに当たっては、多数回該当や年間上限に該当しない患者であっても、必要な医療へのアクセスが阻害されないように留意すること。

また、制度の見直しによって、費用負担の格差是正に向けて検討を進めること。

十二、高額療養費制度において、現役世代の負担軽減に向け、保険者変更に関わる多数回該当の初期化、合算可能レセプトに係る金額要件や歴月単位判定、償還払いによる一時的負担など、制度運用の改善に向けて、継続的に検討を進めること。

十三、後期高齢者医療制度における金融所得の勘案に当たっては、公平な負担及び支払い能力に応じた負担の実現という観点から、持続可能な医療保険制度の在り方を検討すること。

制度導入後の後期高齢者の受診などへの影響について、実態を把握・検証し、必要な見直しを行うこと。

また、同制度においては、現在、現役並所得の被保険者の給付費が公費負担の対象とならないことも踏まえ、高齢者の窓口負担割合の検討の中で、現役世代の保険料負担への配慮も含めた制度の在り方を検討し、所要の措置を講ずること。

十四、金融所得の公平な課税を目指す後期高齢者医療制度や、国民健康保険の事務の実施について、デジタル技術の活用や都道府県、国民健康保険団体連合会との連携を推進するなど、自治体の事務負担の軽減に努めること。

その際、自治体支援を進めるため、同連合会の全国組織である公益社団法人国民健康保険中央会の強化について、その在り方も含めて検討し、必要な措置を講ずること。

協会への国庫補助のあり方については、国庫補助が財政基盤の安定につながってきたことや、保険者機能の十分な発揮の観点、その財政運営の実態等も勘案しつつ検討するとともに、今回の改正による次元措置終了後における保険財政運営のあり方については、中長期的な視点で検討すること。

その際、きめ細かく有効な疾病予防・健康づくりの推進を可能とする体制を確立するよう努めること。

16、子育て世代の保険料負担のさらなる軽減について、軽減措置のさらなる拡充を含めた検討を行うこと。

17、国民健康保険制度の財政安定化基金の運用見直しについて、保険料抑制に向けて、制度導入後の影響について、実態を把握・検証し、必要な見直しを行うこと。

以上であります。

何卒、委員各位の御賛同をお願い申し上げます。

以上で趣旨の説明は終わりました。

委員長 大串正樹

採決いたします。

本動議に賛成の諸君の起立を求めます。

起立多数。

よって本案に対し、附帯決議を付すことに決しました。

この際、上野厚生労働大臣から発言を求められておりますので、これを許します。

上野厚生労働大臣。

答弁者 上野厚生労働大臣

ただいま御決議になられました附帯決議につきましては、その趣旨を十分尊重いたしまして、努力してまいります。

委員長 大串正樹

お諮りいたします。

ただいま議決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一人願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

ご異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

次回は来る5月13日水曜日午後0時50分理事会、午後1時委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。