参政党の川裕一郎です。
よろしくお願いいたします。
私は小さな命を大切にできない政治は、決して人には優しい政治はできないと。
そんな思いで、昨年まで金沢市議会、石川県議会、18年間地方議会で活動をしてきました。
本日は小さな命を守り、人と動物が共に生きる優しい社会の実現、そして次期動物愛護管理法の見直しという観点から質問をさせていただきます。
日本における動物愛護の課題は多岐にわたりますが、特に深刻なのは、第一に、いまだに続いている犬猫の殺処分。
第二に、悪質な繁殖業者による過密な飼育。
第三に、虐待通報があっても十分に対応しきれていない行政、警察の体制。
第四に、保護施設、シェルターの不足、そして飼い主の責任意識の欠如であります。
これらは単発の対処方法では解決できない、構造的な問題だと考えております。
私は金沢市議会議員として当時、2010年の話でありますが、始まったばかりのツイッターで、仙台の男の子、高校生からメッセージがありました。
「明日、金沢市の保健所で、子猫が24匹殺処分されるので、助けてください」という連絡でありました。
それが夜だったので、次の日、保健所に確認をしました。
実際、24匹の子猫、そのうち譲渡が決まっていて、残り17匹がまだ引き受け手がないため、本日殺処分の予定ですというふうに伺い、自分自身、市議会という立場も使わせていただいて、「もう少し待ってくれ、必ず里を探すから待ってください」ということをお願いをして、数日待っていただくことになりました。
ただ、そんな17匹の子猫も引き受けてもらう人を私もなかなか探せないので、他方お願いをしながらインターネット上などで告知をしたところ、女優の杉本綾さんがそれを見つけていただいて、拡散をいただきました。
結果として、本当に2、3日で、その全ての譲渡先が見つかったんですけれども、そこまではよかったんですけれども、自分自身が当時はそんなに多くの犬や猫が殺処分されていることが、本当に恥ずかしながら知りませんでした。
当時2010年は、日本では犬猫合わせて20万匹ぐらい、そしてうち金沢市だけで千頭近くの犬猫が殺処分されている状況が続いておりました。
色々調べた結果、その2010年、もう16年も前の話ですけれども、熊本県で先進的な事例がありました。
熊本県動物愛護センター、そこがもうすでに殺処分ゼロを実現をしておりまして、すぐに視察に行きました。
当時、熊本も多くの犬猫を殺処分をしていたんですけれども、行政のトップの考え方が変わり、しっかり守っていこうという方針を示したところ、ゼロになったんですよね。
そこの行政の職員の方々とたくさん話をしました。
彼らは役所の職員ですけれども、それが仕事として、合室で犬猫の命を奪う仕事としてやっていました。
ただ、行政の方針が変わって、命を奪う仕事から生かす仕事に変わったと、ものすごい喜んでいました。
こういうことがあって、ぜひ自分の住む金沢でも殺処分ゼロにしていこう、日本全国でも広げたいという思いで、当時から活動を続けています。
時間はかかりましたが、2017年に金沢市で殺処分ゼロが達成されて、現在も続いています。
同じく石川県においても、その流れの中で、2022年から殺処分ゼロということが続いています。
16年経って20万匹ぐらいの殺処分が、現在日本全国でもう7000頭弱ぐらいまで下がりました。
ただ、それでもまだまだゼロには程遠いということで、ここでしっかりと国としてこの殺処分ゼロを掲げて対応してほしい、そんな思いで今日は質問をさせていただきます。
この経験から、殺処分のゼロというのは私自身もやれるという実感がありますし、それを含めて提案もさせていただきます。
全国に目を向けたら、神奈川県やまた奈良市でももうすでに殺処分ゼロを達成をしています。
名古屋市や福岡県、岡山市も殺処分ゼロを継続している地域も増えてきており、殺処分ゼロはもはや一部の特別な自治体の話だけではなくて、日本各地で確実に達成される、そういう局面に来ていると思います。
さらに海外に目を向けると、ドイツでは民間の動物保護施設、ティアハイムが全国各地に整備され、原則として犬猫の殺処分は行わない仕組みが社会に根付いています。
また、捨て犬、捨て猫を生まない社会を実現した国としても知られています。
つまり、殺処分しない社会は、世界各地ですでに現実のものになっています。
私は殺処分ゼロの実現、そして悪徳業者の根絶、教育と啓発の強化を柱として、小さな命を守る社会の実現を目指しています。
その観点から、動物愛護管理行政を所管する環境省の基本認識と、また今後の取組方針についてお聞きをしたいと思います。
まず、殺処分ゼロに向けてでありますけれども、金沢、石川県の経験から申し上げれば、行政の明確な目標設定とリーダーシップ、保健所や動物愛護センターの体制整備、そして民間保護団体とのパートナーシップ、譲渡会の支援や継続的な譲渡会の開催、こうした要素が揃えば、殺処分は確実に劇的に減らすことができます。
しかし、現行の動物愛護管理法は、動物の命を大切にするという理念は掲げているものの、殺処分ゼロの明確な達成目標としては書き込んでおりません。
私は次期動物愛護管理法改正について、法律の目的及び基本理念の中に、犬猫の殺処分ゼロの実現を明記し、国と地方公共団体の責務として、そのための施策を講じる義務を明文化すべきと考えております。
さらに国には殺処分ゼロに向けた基本計画の策定義務を課し、いつまでにどの水準まで殺処分数を減らすかという工程表を示す必要があると思います。
ここで森下政務官にお聞きをします。
動物愛護管理法第35条の4に、「殺処分がなくなることを目指して」と記されていますが、これではまだまだ弱く、殺処分ゼロの実現には程遠いと思います。
国として中長期の数値目標と期限を伴う殺処分ゼロに向けた国家的な工程表、これを策定する必要があると考えますが、見解を求めたいと思います。
森下環境大臣政務官。