災害対策特別委員会

衆議院 2026-05-12 質疑

概要

衆議院(委員会名不明)において、赤澤亮正大臣らが出席し、新設される防災庁の役割と体制を中心に質疑が行われました。防災庁が司令塔として各省庁のBCP改定やインフラの急所対策を主導すること、また防災大学校の設置や被災地派遣職員の環境整備、避難所の質向上(スフィア基準の適用)に取り組む方針が示されました。あわせて、子どもやペットへの支援、医療・福祉分野の連携強化、復興庁の今後の在り方、さらにはハンタウイルスへの対応や国道1号の通行止め事案など、多岐にわたる災害対策と事前防災の推進について議論されました。

発言タイムライン

自民中道改革維新国民参政チームみらい政府委員長・議長
0分55分1:502:453:404:355:306:25古賀篤赤羽一泉健太中川宏柏倉祐田中健佐々木工藤聖

発言者(11名)

質疑応答(60件)

大規模災害における政府対策本部の設置場所と運用
質問
古賀篤 (自由民主党・無所属の会)
  • 能登半島地震の経験から、現地本部よりも東京(合同庁舎8号館等)にしっかりとした対策本部を置き、現地とはオンラインで連携する体制を構築すべきではないか
  • 官邸地下の危機管理センターはセキュリティ上の制約(携帯電話使用不可等)があり、迅速な連携に不便であるため、8号館の活用を提案する
答弁
津島
  • 防災庁設置後は、防災庁が中心となり、官邸危機管理センターと共に合同庁舎8号館に関係府省庁が参集し、司令塔として緊密に連携して対応する
  • 被災地のニーズを汲み取るための現地対策本部も設置し、伴走型支援を行う
  • 8号館での緊急災害対策本部運営訓練を実施しており、迅速な意思決定を確保する観点から関係府省の参集は有効な方策であると考えている
全文
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大規模災害における政府の対策本部について伺いたいと思います。

現地の対策本部というのはミニ霞が関と呼ばれまして、審議官級の方が入って迅速に意思決定をするということにおいて精一杯努力をしたわけでありますが、振り返ると今申し上げたようにですね、ちょっとやっぱり被災地に近いというメリットがあるものの、その集まると政府の関係者が集まるという観点においては、私は東京にしっかり対策本部を置いた方がいいというふうに思ったところであります。

先ほど申し上げたように、この霞が関に置かれる本部というのは、今のところ官邸になっているわけですね。

ご存じのとおり、官邸の地下に危機管理センターというところがあって、それが非常にセキュリティの関係があって、携帯も預けなきゃいけないと。

なので、今、内閣防災がある。

8号館と伺っておりますが、この8号館に政府の各府省の職員が集い、そして迅速に判断をすると。

こういったことをしてはどうかと。

現地本部は必要なんですけれども、そこはよりコンパクトにしていただいて、そこをオンラインでつなぐと。

佐藤大臣、内閣府のお考えをお聞きしたいと思います。

今、防災庁設置法案の審議の中で、防災庁が設置されたらという、そういう前提も置きながらお答え申し上げたいと思うんですが、大規模災害の発生時には、防災庁が中心となって政府の災害対策本部を設置し、官邸危機管理センターとともに合同庁舎8号館へ関係府省庁が参集の下、防災庁が司令塔となって緊密連携し、必要に応じて本部長の指示権等も活用しながら災害対応を行うこととなっております。

また、被災都道府県の災害対策本部と密接な連携を図るため、被害状況に応じて現地対策本部を設置し、被災地のニーズを丁寧に組み取りながら、伴走型の被災地支援を行うこととしているところです。

内閣府においては、大規模災害の発生を想定し、関係省庁や地方公共団体の参加の下、合同庁舎8号館において、緊急災害対策本部運営訓練を実施しております。

委員御指摘のとおり、関係府省庁の参集、常駐については、迅速な意思決定を確保する観点から、これは有効な方策だと思っております。

政府としては、委員の問題意識も踏まえ、防災庁が被災自治体のワンストップ窓口として、実効性のある運用を確保できるよう、官邸危機管理センターと合同庁舎8号館の役割分担も踏まえつつ、実践的な訓練の実施やその充実を図り、被災自治体や関係府省庁との緊密な連携による災害対応に万全を期してまいります。

被災地派遣職員の生活・職務環境の整備
質問
古賀篤 (自由民主党・無所属の会)
  • 能登半島地震では、応援職員が庁舎の床で就寝するなど過酷な環境にあり、心身の疲弊が激しかった
  • 防災庁職員が次の震災時に1週間程度は任務を遂行できるよう、寝袋やエアーテントなどの最低限の装備品を整備し、体制を整えてほしい
答弁
横山正成
  • 現地派遣職員が災害応急対策に集中できる生活・職務環境を整えることは重要である
  • 非常災害対策要員の増員と共に、移動手段、宿泊場所、寝袋等の装備、非常食の確保などの対応について検討を進める
  • 備品の事前準備や各都道府県の受援体制の整備など、円滑な災害対応が可能な体制を整えたい
全文
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能登半島地震の際には、石川県庁の現地対策本部のメンバーというのは、県庁が金沢市にございましたので、そこが大きく被災していない中、市内のホテルで寝泊まりしていたわけでありますが、リエゾンであったり、応援の職員の方というのは、特に初期の頃は、庁舎損壊していますので、市町の職員の方と同様に、そこの床とか、庁舎の机とかに伏せて、休息を軽く取ったということでありました。

石川県庁の本部から被災地に行ったり、直接市町に入られたりした職員いましたけれども、数日経つともうヘロヘロになって帰ってくるわけですよ。

一方で被災者の方が大変な目に遭っているときに、果たしてじゃあゆったりと温かい布団に寝てということも、はばかれるということもあるわけでありますが、私はここは応援に入られるわけですので、万全の体制を維持しながらしっかりと被災された方に対応していく、元気に対応していくということを長期間続けていただく必要があると思いました。

ですから防災庁の職員も、次の震災時には最低限の装備をして、寝袋なのかエアーテントなのかわかりませんけれども、1週間ぐらいは平気で任務を遂行していただくと、こういう体制を装備品も含めてですね、ぜひお願いさせていただきたいと思いますが、どういう取組対応予定なのかをお伺いしたいと思います。

災害発生時に被災地における迅速かつ的確な支援を行うためには、現地に派遣される政府職員等が災害応急対策に集中できる生活・職務環境を整えることが重要であるというふうにしてございます。

防災庁においては、非常災害対策要員を増員し、災害対応力の強化に必要な事業を確保することとしているところ、現地における移動手段や宿泊場所の確保、寝袋等の装備や非常食の確保等をどのように対応していくかということを検討を進めたいと考えてございます。

まずは総括担当職員の増強も図ってまいりたいと考えてございますし、そのような支える対応性も整えながら、現地で円滑な災害対応が可能となるよう、備品の事前準備とか、各都道府県の受援の体制の整備であるとか、そのような必要な体制の整備を行ってまいりたいというふうに考えてございます。

各府省の業務継続計画(BCP)の実効性と改定
質問
古賀篤 (自由民主党・無所属の会)
  • 各省のBCPがバラバラであったり、「検討します」という記述で終わっていたり、改定が数年前で止まっているものがある
  • 防災庁が司令塔として、勧告権等を用いて各省のBCPを常時チェックし、適時適切に改定させるべきではないか
答弁
神原
  • すべての対象府省でBCPを作成済みであり、有識者会議による助言を通じて改善を促している
  • 昨年末の首都直下地震対策に関する報告書を踏まえ、今後各省のBCP見直しが必要であると認識している
  • 防災庁においてもこの役割を継承し、防災大臣の勧告権を背景に、司令塔としてBCPのチェックと改定を適切に進める
全文
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続きまして、各省が行われて取り組んでいます業務継続計画、いわゆるBCPということについて一点お伺いしたいと思います。

結構各省、若干バラバラと言いますかですね、前提が少し異なっていたり、あるいは対応が「検討します」で終わっていると。

改定がもう2、3年前になっていて、これどうなっているんだろうと、非常に気になるところなんですが、速やかに検討はですね、結論を出していただいて、改定していただきたいと思います。

そして防災庁は司令塔なわけですから、チェックしているというふうに伺っていますが、しっかりですね、常時確認していただきながら、司令塔として、場合によってはまさに勧告権でも使っていただく中で、各省の対応を挙げていただきたいと思いますが、どういったことになっているか、ご説明いただきたいと思います。

各府省は平成26年に閣議決定をされました政府業務継続計画に基づきまして業務継続計画、いわゆるBCPを作成することとなっておりまして、対象府省すべて現在BCPを作成済みであります。

これを受け、内閣府におきましては、平成26年に政府業務継続に関する評価等有識者会議を設置いたしまして、毎年度、各府省のBCPに関し、有識者による助言を行うことにより、改善を促しているところでございます。

このようなプロセスを通じまして、各省庁のBCPの実効性の確保に努めているところではありますが、例えば昨年12月に中央防災会議の有識者ワーキングから、新しい首都直下地震対策について報告書も提出をされたところでございまして、今後各省庁のBCPの見直しも必要になってくるものと認識をしてございます。

今後、内閣防災担当を発展的に改装することとしている防災庁におきましても、この役割を継承しまして、防災大臣の勧告権も背景に、防災における政府の司令塔として、各省のBCPのチェックと改定が適時、適切に行われるよう、しっかりと取組を進めてまいりたいと考えております。

防災人材の養成と民間資格(防災士)の活用
質問
古賀篤 (自由民主党・無所属の会)

- 防災大学校(仮称)の設置検討にあたり、36万人以上の資格者がいる「防災士」などの民間資格のレベルや研修内容を適切に把握・評価し、体系的な養成計画に組み込むべきではないか

答弁
横山正成
  • 防災大学校では、国・自治体職員に加え、防災士を含む民間人材も対象に、専門的知識を体系的に学ぶ研修を行う方向で考えている
  • 現時点で民間資格を公的に定義することは考えていないが、防災士などの資格者が基礎的知識の普及に寄与している面を認識している
  • 資格保有者との平時からの連携を推進し、地域における災害対策の強化を図りたい
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続きまして、防災人材の養成について。

一方、昨年末に閣議決定されました防災立国の推進に向けた基本方針におきましては、体系的な防災人材育成を推進するため、防災庁職員に加えまして、地方自治体の職員であったり、民間人材も対象とした研修等を行う機関として、防災大学校の設置を検討ということが書かれているわけであります。

ですから防災庁も、これ端的に言うと「知りません」とまではおっしゃってないですけれども、やはりどういうことを研修でやっていて、どの程度のレベルなのかという把握は必要なんだと思います。

民間資格というのは当然防災士以外にも防災管理官とか他にもあるということですが、こうした資格をきちんと分析といいますか、把握、認識、評価をいたしまして、そして防災庁が行う防災大学でどうやるかはこれからでしょうけど、防災士も含めた資格もきちんと把握した上で、どのように養成をしていくのか、こういった体系立てた研修だったり取組が必要じゃないかと思いますが、政府の考えを政府参考人の方にお聞きしたいと思います。

仮称ではありますけれども、委員からもご指摘ございました防災大学校、これを今後設置検討を進めることにしてございますけれども、国や地方自治体の職員に加えて、委員ご指摘の防災士を含む民間人材も対象に、防災業務の全般の知識や技能を体系的に学ぶ研修を行うことにより、防災に関する専門的知識を備えた人材を育成するという方向で考えてございます。

また防災士のような資格は、広く一般の方の防災意識の向上や、基礎的知識の普及につながっている面がございます。

そういう柔軟性がございますので、あえて今の時点で防災に関する民間資格を公的に定義することは考えてはいないんですけれども、そのような方々との関係をしっかり構築して、顔の見える関係をもって、連携を平時から推進し、地域における災害対策の充実と強化を図ってまいりたいと考えてございます。

災害時の保健医療福祉分野の連携強化
質問
古賀篤 (自由民主党・無所属の会)

- 能登半島地震の経験を踏まえ、保健医療救護調整本部の立ち上げや連携に課題があった。今後の対応にどう生かすのか

答弁
栗原
  • 「災害時の保健医療福祉分野の連携強化検討会」の報告書に基づき、4月1日に「厚生労働省保健医療福祉調整本部支援チーム」を立ち上げた
  • DMAT派遣の時期目安や配分に関する都道府県の意思決定支援を行うとともに、平時からの訓練・研修の実施を通知している
  • 体制整備と自治体の能力強化を両輪として、迅速な被災者支援に取り組む
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まず厚労省なんですけれども、能登半島のときに、大きく先ほど申し上げました、金沢の県庁に災害対策本部ができましたが、そこの大きな枠の中に、ただちょっと別の組織として、保健医療救護調整本部と。

いろんな都道府県、これから能登の地震も踏まえて、体制強化だったり、体制づくりに当たられるんだと思いますが、いろんな立ち上げの問題だったり、迅速性の問題だったり、あるいは連携だったり、この辺に課題があったというふうに受け止めております。

どのように当時の震災対応の課題を把握し、そして今後の対応に生かそうとしているかをお聞かせいただきたいと思いますが、栗原政務官にお願いします。

古賀先生、ご指摘のとおりでありますが、災害時の保健医療福祉分野の連携強化検討会におきまして、本年3月19日に報告書を取りまとめていただきました。

本報告書におきましては、令和6年能登半島地震の教訓を踏まえ、被災都道府県を広報支援する厚生労働省の体制の整備と、自治体の対応力向上のための施策について、課題と今後の方向性を御提言いただいたものであります。

このうち厚生労働省の体制整備につきましては、災害時にDMAT等を派遣する際の時期の目安や、派遣先の配分に関する都道府県の意思決定を支援するといった取組を行うための、厚生労働省保健医療福祉調整本部支援チームを、先月4月1日に既にも立ち上げておるところであります。

運営のあり方を示すほかに、都道府県に対し、平時からDMATと連携した訓練、そして研修の実施や災害支援システムにおける円滑な情報収集、整理分析等を実施できる体制の整備を促すといった通知を本年3月31日に発出するなどの対応を行っております。

引き続き、厚生労働省における体制の整備と、自治体の災害対応能力の強化を両輪といたしまして、保健・医療・福祉分野が一体となって迅速な被災者支援を行うことによって、国民の生命と健康を守る取組を平時から進めてまいりたいと、そのように考えております。

被災地における子どもの学びの支援(学校支援チーム)
質問
古賀篤 (自由民主党・無所属の会)

- 能登半島地震では学校再開や受験・卒業・入学への対応に苦労した。今後の被災地での学びを支援する体制(DS等)をどう強化するのか

答弁
福田
  • 被災地での学びを支援するための人的支援枠組み(DS)の構築に取り組み、令和6年度補正予算で学校支援チームの設置・機能強化を支援した
  • 現在13道府県で設置されており、令和7年度補正予算を活用してさらに設置を広げる自治体がある
  • 活動事例の周知やプラットフォームの充実を通じ、各自治体の取組を支援していく
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続きまして、子どもの観点から2点大きく伺います。

1月に発災した能登半島地震においても、まず学校を再開する、学びの場を確保する、そして受験を控えている中学生、高校生、3月には卒業式、4月には入学式がある。

非常に取組を丁寧に多面的に行っていく必要があると思いますが、今回の能登半島地震を踏まえて、DSという組織と取組を強化していただけるというふうに伺っており、昨年末にまとめを行ったと聞いておりますが、文科省はこれからどうやっていくのか、ぜひ考えをお聞かせいただきたいと思います。

こうした教訓を踏まえて、文部科学省では、今後の大規模災害に備え、被災地での学びを支援するための人的支援の枠組み、DSの構築に取り組んでまいりました。

その一環である被災地の学校へ支援に入る教職員で構成された学校支援チームについては、令和6年度補正予算において新規設置、機能強化を支援するために必要な経費を計上し支援を行ってまいったところです。

現時点において13道府県にて設置されていると承知しております。

さらに、令和7年度補正予算も活用し、7県1市の自治体が今、設置に向けて取り組んでいただいていると承知しております。

文部科学省としては、引き続き災害時の学校支援の体制充実が図られるよう、学校支援チームの活動事例や研修教材の周知、そして学校支援チーム同士が相互に情報交換ができるプラットフォームの充実なども含めて、各自治体の取組を支援していきたいと思っております。

災害時の子どもの居場所づくりと支援体制
質問
古賀篤 (自由民主党・無所属の会)

- 能登半島地震では、食材確保ができず非常食で昼食を済ませる保育園があるなど、子どもの居場所確保に課題があった。子ども家庭庁として今後どう対応するのか

答弁
津島
  • 令和7年5月に「災害時の子どもの居場所づくりの手引き」を策定し、自治体や支援団体に備え方を具体的に提示している
  • 支援者養成のための資料や動画を作成し、周知を行っている
  • 能登半島地震での派遣実績を検証し、より実効性のある職員派遣のあり方について検討していく
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もう一点でありますが、子どもの居場所という意味においては、保育園だったり、あるいは避難所においても子どもの居場所を作っていく。

大変大事だと思いますが、野党の時に私がある保育園に伺いますと、1か月ほど発災から経っていたんですが、お昼の昼食を非常食にお湯を入れて用意されようとしていた園があったと。

子ども家庭庁も、子どもの居場所づくりという手引きを作っていただいておりますが、やはり先ほどの文科省とまではいかなくても、いろいろな取組を、ぜひ被災地入りも含めて、子ども家庭庁一丸となって対応していただきたいと思いますが、今後どういう対応予定なのかお伺いしたいと思います。

子ども家庭庁では、令和7年5月に災害時の子どもの居場所づくりの手引きを策定し、自治体や支援団体などに対し、必要な対応のポイントやチェックリストなど、災害への備え方を具体的に提示をしております。

また、支援者を養成する観点から、現場の研修などで活用いただける資料や動画を作成し、周知を行っております。

また、子ども家庭庁における被災地の職員派遣につきましては、令和6年の能登半島地震での派遣実績を検証しつつ、多省庁の取組も参考にしながら、より実効性のある職員派遣のあり方について検討していきたいと考えております。

引き続き、自治体における平時からの備えを促し、また自治体と民間団体の連携を進めていくとともに、今後災害が発生した場合の支援のあり方について検討を行ってまいります。

ペットの災害対策とガイドラインの改定
質問
古賀篤 (自由民主党・無所属の会)

- ペット同伴避難者が避難所に入れず車中泊を余儀なくされる現状がある。ペット災害対策ガイドラインの改定内容と、防災庁の訓練への組み込みについて環境省の考えを伺いたい

答弁
森下
  • 能登半島地震の経験を踏まえ、今年度早期に「人とペットの災害対策ガイドライン」の改定作業を進めており、準備中である
  • 改定検討会に内閣府が参画し、避難所運営の観点から助言を受けている
  • 内閣府と連携し、ペット同行避難訓練の開催や情報収集の円滑化を進め、自治体や関係省庁と連携して対策にあたる
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続きまして、災害時の動物救護について、環境省と農水省にお伺いしたいと思います。

動物を飼うということの災害対策として、自助だという原則でいろんな環境省も取りまとめていただいていると聞いておりますけれども、やっぱり、動物のペットの餌一つとっても、プッシュ型の品目に入っていないわけですし、なかなか難しいと思うんですね、ペットの飼われている方の対応というのは。

こうした観点がございますが、ペットの災害対策ガイドライン、この能登半島を機に改定されるというふうに伺っていますが、環境省の取組を伺いたいと思いますし、その際にぜひ、動物、ペット対策としていろいろな訓練をされていると思いますが、防災庁がする訓練の中の一環として、ぜひ入っていただくことが、非常に私は連携を図る意味で有効だと思いますので、そういった観点も含めてやっていただきたいと思いますが、環境省にはその取組を伺います。

先ほど議員も言っていただきましたけれども、能登半島地震での経験等を踏まえまして、今年度早期に新しく改定作業を進めておりまして、発表できるように今準備をしているところでございます。

また、改定に関わる検討会には内閣府にも参画していただきまして、避難所運営の観点からさまざまな御助言をいただいているところであります。

また内閣府とは、自治体向けに開催しているペット同行避難訓練や説明会といった機会も含めて相互の連携を強化しており、災害発生時における避難所でのペット同行避難者に関する情報収集の円滑化を進めているところであります。

引き続き、さらに自治体や関係省庁としっかり連携しながら、ペットの災害対策に当たってまいりたいと考えております。

2030年以降の復興庁の在り方と福島の復興支援
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)
  • 2030年の復興庁設置期限以降の在り方について、いつ頃に方針を示す予定か
  • 復興庁が持つ予算調整権などの機能を維持し、国が責任を持って福島の復興をやり遂げる方針に変わりはないか
答弁
赤澤亮正
  • 法律上の組織体制について現段階で言及することは難しい
  • 福島の現状に課題が多い中で、単に事業を終了させることはあってはならないと考えている
  • 廃炉や除去土壌の最終処分など、国が前面に立って取り組む方針に変わりはない
全文
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そうした中で他方では今の復興庁が一応閉鎖されるのは2030年ということが予定されているということでございまして、この2030年の時点で、この福島の復興が完了しないというのは、これも客観的な、残念ながら事実でありますし、その後のことがどうなるのかというのは、被災地の皆さん、また関係者の皆さん、大変心配をしているところでございます。

2030年と言いまして、もうあと4年でございますので、2030年以降の復興庁の在り方について、国の方針はまだ決まっていないというふうに承知をしておりますが、決まっていないからといって放置をするというと、もう4年後のことですから、もう少し予見可能性を持って、被災地に対するメッセージを出すべきだと思います。

いつごろまでに示されるおつもりなのかということが第一点。

こうした福島復興の特殊性に鑑みて、私は具体的な組織の編成はどうであれ、復興庁が持ってきた機能、今持っている機能、具体的に言うと、復興庁の予算の調整権ですとか、復興特改の継続ですとか、こうしたことは、やはり中長期的に連続性のある形での組織づくりが、大臣にご質問したいことは、この国の一丁目一番地であり、国が責任を持って福島の復興をやり遂げると、この政府の方針は変わらないということを言明していただくとともに、この復興庁の機能は維持していかなければいけないというふうに私は思っておりますが、そのことについて率直な大臣の御見解と御決意をいただきたいと思います。

ですので、まずはおっしゃったとおり、東京電力福島第一原発の廃炉、そしてこれまで除去してきた除去土壌の県外最終処分、まだ帰還の御希望がある方たちが大勢いらっしゃる中で、まだそれが叶えていないということで、避難指示解除に向けた取組、そうしたことをとにかく国が全面的に、とにかく取り組んでいく、前面に立って取り組んでいくという政府の方針というのは何ら変わりはないと思います。

その2030年度の復興庁の設置期限がそこで一応終了ということになっておりますけれども、法律的にはその組織体制、その後の組織体制については今の段階で言及することは非常に難しい。

今の時点で本当に申し上げることはできないわけでありますけれども、しかしながら、福島の今の現状が、とにかくいろいろな課題が解決しない中で、単にいろいろな事業を終了するということは、私はあってはいけないというふうに思っております。

防災庁の基本理念と役割
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)
  • 新設される防災庁が持つべき基本理念と役割は何か
  • 自然災害と原子力災害が複合的に発生した場合の取り扱いについて、大臣の見解と決意を伺いたい
答弁
赤澤亮正
  • 避難環境の抜本的な改善を意義の一つとし、被災者が良好な避難生活を送れることを基本理念として明確化した
  • 徹底した事前防災から復旧復興までの一貫した指令・機能を担い、きめ細やかな支援体制を実現する
  • 防災庁は災害全般を所掌する
全文
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ですから、今、まず大臣にお聞きしたいのは、この新たにつくる防災庁の基本理念、哲学というか基本理念はやっぱり大事だと思いますし、役割ですね。

国の防災庁と関係省庁ともありますけど、国の防災庁と都道府県と被災市町村、この役割、被災市町村しかできない日頃からの事前防災の準備もあると思いますが、いざというときには私は都道府県が出るべきだと思うし、そしてやっぱり国がハートを持ってですね、基本理念を持って、災害対策基本法の改正にも謳われておりますが、そうしたことが文言だけではなくて、新しい防災庁の職員が、そうした魂、スピリットを持ってですね、全国の都道府県に指示を出すというか、共に作るような防災庁をしていただきたいなと思います。

具体的にはもう大臣の御答弁の後、政府委員に質問したいと思いますが、まず大事なことですから、新しい防災庁が持つべき基本理念と、そしてその役割、また自然災害と原子力災害、この東日本は一緒になって複合災害になりました。

こうしたことについての取り扱いも含めて、ちょっと細かいこともなりますけど、大臣からの御所見と御決意を伺いたいと思います。

その上でお答えをさせていただきますけれども、やはり防災庁設置の意義の一つというのは、避難環境の抜本的な改善だと思います。

ですので、防災庁の設置に合わせて、今回災害対策基本法を改正して、どこで災害が起きたとしても、地理的条件や自治体の財政状況にかかわらず、被災者が良好な避難生活を送ることができるようにすることを、災害対策の基本理念として明確化することにいたしました。

防災庁は何回も申し上げているとおり、徹底した事前防災と発災時の対応から復旧復興までの一貫した災害対応の指令と機能を担うことにしております。

防災庁としては、今までの内閣府の防災部門からさらに発展、そして改装する中で人員を増やし予算も増やして、どこで大規模災害が発生しても抜け落ちや漏れのない、被災者に寄り添ったきめ細やかな支援体制を実現していくように取り組んでまいります。

そして原子力災害のこともお尋ねになりましたけれども、対象とする災害につきましては、防災庁は防災庁設置法と災害対策基本法に基づいて、災害全般を所掌し、原子力災害の

避難所の環境改善と有期的な運用
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)

- 避難所を例えば1週間などの有期とし、その後はユニット避難所やホテル等へ移行させるという考え方についてどう考えるか

答弁
横山次郎
  • 命と健康を守るため、段階的にホテルや公営住宅など多様な避難先へ早期に移行させる方向で取り組んでいる
  • スフィア基準を踏まえた取組指針やガイドラインを改定し、自治体に周知している
全文
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1週間をもって、それ以後は、参考人の方でも言いましたが、長期避難の対応型のユニット避難所を作るとか、それがなければ旅館、ホテルを協定で使えるようにするとか。

避難所の環境を良くするということは大前提としつつも、避難所の考え方、この前の参考人の方も指摘されていましたが、私もかねてから避難所は例えば1週間、1週間が妥当かどうかは別にして、有期にして、そして次のステップに移るという。

そういうことをやるということは大事なんじゃないかということが私は思いますが、このことについて内閣の防災担当の答弁をお願いいたします。

ご提案があったような一律の基準を直ちに当てはめるというのはなかなか難しい面あるかなと思うんですけれども、例えば能登半島地震の現場においても、まずは被災者の命と健康を守り、災害関連死を防止するために、暖房設備の設置など寒さ対策を図った上で避難所を運営し、その後、段階的にホテル、旅館や公営住宅、賃貸物件の入居といった、多様な避難先への避難をなるべく早く推進するというような取組を進めて、避難者の方々の生活環境の改善に向けた取組が行われたという方向性にはなってきてございます。

このときの教訓も踏まえて、今、スフィア基準を踏まえた取組を進めてございますので、内閣府の防災担当においては、すでに令和6年12月にこのような考え方に沿った取組指針やガイドラインを改定して、自治体に周知を図っているところでございます。

防災庁では、委員ご指摘の避難所における対策を含めまして、避難された方々の避難先における健康や尊厳を守るため、どういうことができるのかということをしっかり考えて、自治体の事前防災の取組への支援を進めてまいりたいと考えてございます。

被災者データベースの構築と災害ケースマネジメント
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)

- 災害ケースマネジメントを実現するため、在宅避難者や広域避難者を含む被災者データベースの構築を検討してほしい

答弁
横山次郎
  • 個々の被災者の所在やニーズ把握のため、情報を集約するデータベースの必要性を認識している
  • 情報項目の標準化を検討しており、自治体間での情報連携のあり方について検討を進める
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もう一つ、被災者の尊厳を守るという点では、やはり被災者のデータベースというか、個人情報保護の問題で非常に難しいんですけど、どこに災害弱者の方がいらっしゃってどうなのかということは、日頃からやはりそういったシステムがないとですね。

広域避難された方、在宅避難の方、多分相当今回能登でも漏れがあったと思います。

そうしたことをいろんな諸機関、政府部内でも調整が必要かと思いますが、ぜひ災害ケースマネジメントを実現するという大前提として、インフラとして被災者データベース、名称が正しいかどうかわかりませんが、そのこともぜひ検討していただきたいと思います。

在宅避難者や広域避難者も含めて、被災者一人ひとりの状況に応じた災害ケースマネジメントを実現するためには、個々の被災者の所在、ニーズ把握が重要となってまいります。

委員ご指摘のとおり、自治体等が平時に収集済みの情報や、在宅避難者も含め、発災後にアプリ等も活用しつつ収集する情報をデータベースとして集約することが、その前提として求められているというふうに認識してございます。

内閣府においては、まずは被災者支援に必要な情報項目の標準化等について検討を進めております。

その上で、各自治体のシステムの間で情報やりとりできるようにして、広域避難者への支援も見据えて、自治体間での情報連携のあり方について検討してまいりたいと考えてございます。

官民共同の災害対応体制の構築
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)

- DWAT(災害派遣福祉チーム)の登録制度活用や、物流企業との具体的な供給プログラムの策定、士業(司法書士・行政書士等)の専門性の活用など、官民共同の仕組みを整備してほしい

答弁
横山次郎
  • DWATの人材登録仕組みを含む法改正を提出しており、厚労省と共に進める
  • 民間物流事業者のノウハウ活用のため、自治体と事業者との協定締結を促している
全文
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ですからぜひですね、登録制度とかはやっぱりこの介護の世界を使って、いざ激甚災害の時には現地に行けるというようなことをぜひ使ってもらいたいというのが一つです。

これはもう一つは物資の供給というのをプッシュ型で今一生懸命やってもらっていますが、私は大手の企業、コンビニとか物流企業というのは災害協定を結構最近結ばれているんですけど、災害協定を結びながら具体的なプログラムというのはないんですよね。

もう一つ、すみません、まとめてになっちゃうんだけど、士業の皆さんというのはやっぱりね、スペシャリティを持っているんで、能登半島とか東日本でも、弁護士の方って数も少ないし、偏在もしているんで、司法書士の皆さんや行政書士の皆さんが、現地で無償に行って、窓口として、被災者の窓口として、いろんなことをさばいてもらった。

やっぱり大臣が言われたように、350名の防災省の職員でできるなんて限りがありますから、そこの仕組みとしては、専門家の士業をうまく活用して、日頃から、これ事前防災にもかかるんですけど、日頃からその整備、準備を整えていく。

その思想が大事だし、ぜひ具体的な取組を進めていただきたいと思います。

DWATに関しましては、高齢者等を支援するために、その活動をするための環境整備をすることが重要でございますので、政府としては、昨年の災害救助法の改正により、もうご指摘いただいてございますけれども、福祉サービスの提供を救助項目に位置づける。

その流れの中でDWATとして活動する人材を登録する仕組みを含む社会福祉法等の一部を改正する法律案を別途今会に提出しているというところでございます。

あらかじめ民間物流事業者が有する人材や資機材、ノウハウを活用し、迅速かつ確実な物資支援が可能となるよう、自治体と事業者との協定締結を促す、この取組を今進めているところでございます。

防災大学校のあり方と予算投入
質問
泉健太 (中道改革連合・無所属)

- 防災大学校の設置にあたり、新たな建物建設に予算を投じるのではなく、有明の研修施設や人と防災未来センターなどの既存枠組みを有効活用すべきではないか

答弁
赤澤亮正
  • 具体的な形態(新築か借用か等)は今後検討するため現時点での回答は困難である
  • 既存施設の特性を最大限に活かしつつ、産官学民のコーディネート人材育成という目的に沿ったあり方を検討する
全文
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まず防災大学校につきましては、いくつかこれまでも議論があったかと思います。

そういう中でこの防災大学校がどこにどういう立場ではめ込まれていくのかということを期待もしていますけれども、懸念もしているというところでございまして。

特にですね、例えばいわゆる建物をどこかに新たに建てるのかどうか。

これはもう何だってそうですが、防災に関しても予算が限られる中で、そこに予算を投じるのかどうかということを懸念もしております。

できれば今有明もある。

そしてこの人と防災未来センターもある。

研修っていうのは今最近で言うとオンライン、e-learningもできるという中で言うとですね、あまり建物にお金をかけるということに執着はしてほしくないなというふうに思うわけですが、大臣いかがでしょうか。

防災大学校については、これから建物を建てるのか、どこかを借りるのか、どこにするのか、どういう内容にするのかというのは、これから検討していきますので、今の段階ではっきりこういう形にするということは、お答えするのは困難でございます。

しかしながら、防災大学校の目的というのは、要は、防災業務全般の知識や技能を体系的に学ぶ研修を行うことによって、防災に関する専門的な知見を備えて、さらに産官学民の多様な関係者の間で、高度なコーディネートを行える人材を育成することを考えておりまして、既存の施設の研修の特性ももちろん、最大限生かしながら、具体的なあり方について、今後検討していくということでございます。

防災大学校の運営方式(コンソーシアム方式)
質問
泉健太 (中道改革連合・無所属)

- 1カ所に建物と人材を拘束せず、各地に設置予定の防災局を拠点とするコンソーシアム方式やサテライト方式を採用すべきではないか

答弁
赤澤亮正
  • コンソーシアム方式も一つの考え方である
  • 防災局の数や場所を含め、研修手法や関係機関との連携について今後検討を進める
全文
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今後例えば防災局が各地にできますよね。

ですからリアルな一つの建物の防災大学校なるものに全国から集まってくださいとやる必要はやはりなくて、一つあり得るのはコンソーシアム方式であるいはサテライト方式と言われるものでいいかもしれない。

いろいろな各地いくつかの拠点に防災局があるのであれば、そこが例えば7つぐらいの、もし防災局があるとしたら、それが全体として防災大学校のカリキュラムをやっている拠点になるという考え方でも十分いいのではないかというふうに思っておりまして、その意味でこの1カ所に建物と人材を拘束せずコンソーシアム式にすべきではというふうに私は思いますが、大臣いかがでしょうか。

委員御指摘のコンソーシアム方式というのも一つの考えだというふうには思います。

これから防災局も何か所、そしてどこにということを考えていきますので、今の段階で防災局を使ったそうしたサテライトのような方式ということを、今現在ではちょっとそういうふうにできますとかいうことは言えませんけれども、そういうことも含めてこれから先の防災大学校につきましては、研修の手法、またいろいろな関係機関と連携した取組を含めて検討を進めてまいります。

防災スペシャリスト・ディザスターマネージャー等の称号継続
質問
泉健太 (中道改革連合・無所属)

- 有明の「防災スペシャリスト」や人と防災未来センターの「ディザスターマネージャー」といった研修修了者の称号・枠組みを継続させる考えか

答弁
横山次長
  • 防災スペシャリスト養成研修については、評価を得ているため発展的な継承という方向で考えるが、現時点で具体的に決定していることはない
  • ディザスターマネージャー等の取組は承知しており、防災庁になっても政府とセンターの関係が変わるものではないと考えている
全文
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ちなみにですが、有明では防災スペシャリスト、そして防災未来センターではディザスターマネージャーという形で名称をつけて、その研修を終えた方にはこういった立場ですよという形をやっておりますが、これは継続をしていくという考えでよろしいですか。

具体的な内容についてもしっかり今後検討してまいりたいと考えてございまして、防災スペシャリスト養成研修というものについて、今具体的に何か決まっているわけではないですけれども、評価をいただいていますので発展的な継承という方向で考えることはあっても、全く継続しないというような考えを今持っているわけではございません。

防災庁としては、センターそのものの取組を申し上げる立場にはないんですけれども、防災庁になることが直接的に政府とセンターとの関係が変わるものとは考えてございません。

いずれにしても、その地域における災害対応力を強化するため、ディザスターマネージャーなどの防災に知見を要する地方公共団体の職員をはじめ、産官学民のあらゆる関係者同士で顔の見える関係の構築や連携を推進することは引き続き重要であるという認識に基づいて取り組んでまいりたいと考えてございます。

スフィア基準(居住スペース)の必達義務化について
質問
泉健太 (中道改革連合・無所属)

- 避難所の居住スペース1人当たり最低3.5平方メートルというスフィア基準は、必達義務なのか

答弁
赤澤亮正
  • スフィア基準は人道支援の基準であり、我が国では避難所の質向上のための「参考」として自治体に示している
  • 必達義務ではなく、あくまで目標とする一つの目安である
全文
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続いてですけれども、スフィア基準についてであります。

基本的には理想としてスフィア基準の実現を早期に目指していくというスタンスであろうかと思うんですが、今、例えば委員の皆さんもご自身の選挙区の避難所の定員数みたいなのを見ていただくと、体育館にこんなに人数入る前提になっているのかというぐらい、かなり定員は多めに今設定されています。

確かに、このスフィア基準で避難所の定員を見直すべきなのかどうかという課題があろうと思います。

改めて、基礎的な質問で恐縮ですが、大臣、この居住スペース1人当たり最低3.5平方メートルというのは、必達義務なのかということについてお答えください。

いわゆるスフィア基準というのは、災害や紛争の影響を受けた人々への人道支援の基準を表しているものとされております。

これは今の内閣防災担当のことでございますけれども、スフィア基準を我が国の避難所の質の向上を考える際に、参考とすべきものとして、自治体に示しているというふうに承知しております。

委員がおっしゃった、この必達義務化ということでございますが、これは言うならば、一つの目安であると思います。

ですので、これは目標として求めているというのが3.5平米の居住スペースの確保というふうに考えております。

スフィア基準に基づく避難所定員見直しの周知
質問
泉健太 (中道改革連合・無所属)

- 自治体によって定員算定基準にバラつきがあるため、スフィア基準を踏まえた適正人数の考え方について改めて自治体に通知すべきではないか

答弁
横山次長
  • 取組指針により3.5平米を前提とした最大受入人数の把握を求めており、自治体は実情を踏まえ避難所の増設やホテル確保などで対応している
  • 現場の取組に濃淡があるため、防災庁として事前準備を充実できるよう支援していく
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そう考えると、今私、例えば自治体の避難所定員について少しお話ししましたけれども、私の地元の京都市なんかも、ずらっと避難所の一覧があって、そこに避難者数の定員数があって、トータルで何十万人とかっていうふうになっているんですけれども、一つの体育館、例えば小学校だと千平米ぐらいとかですね、中学校だと千二百とか千四百とかそれぐらいになるわけですけれども、そこに千人ぐらい入る計算になっていて、スフィア基準のようにこの3.5ではなくですね、2平米ぐらいで一人頭計算してその数字を出しているというのがあるんですね。

おそらくこれ全国各地そういう自治体たくさんあると思いますが、改めてこの自治体にこのスフィア基準を踏まえて、いわゆる避難所定員の見直しだとか、いわゆる適正人数みたいなものの周知、考え方というものを各自治体に通知を出した方がいいと思うんですが、いかがでしょうか。

先ほど大臣からも言及ございましたけれども、避難所の確保運営に関しましては、取組指針などにより、自治体に対し、スフィア基準の趣旨などを踏まえた、避難所を運営するための考え方をお示ししているところでございまして、事前にレイアウトを作成するなどして、3.5平米という目安を前提とした避難所の最大受入人数を把握するよう求めているところでございます。

この趣旨に沿って、各自治体においては、地域における実情などを踏まえつつ、指定避難所の箇所数を増やすとともに、協定避難所やホテル、旅館等の確保も併せて検討するなどして、避難所ごとの現実的な受入れ人数を判断し、できる限りの対応を進めてきているものと認識はしてございます。

ただ、御指摘があったように、現場ではさまざままだ取組濃淡ございますので、防災庁ではこのような事態の事前防災の取組をしっかり支援をして、さらに事前の準備を充実できるように支えてまいりたいと考えてございます。

災害初期フェーズにおけるスフィア基準の適用
質問
泉健太 (中道改革連合・無所属)

- 発災後72時間の緊急避難フェーズでは、最初から3.5平米を確保しようとすると溢れてしまうため、段階的に環境を改善する考え方を明確にすべきではないか

答弁
横山次長
  • 段階的に改善するという基本的な考え方は政府も同様である
  • 現在は基準の普及に注力しているフェーズだが、現場での訓練などを通じてきめ細かな対応を地道に進めていく必要がある
全文
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ちょっと似てるなと思ったのは、災害も最初から体育館で3.5を取りに行くのと、当初の72時間、とにかくみんなまず安全な場所に集まって、まずこれからどうするか考えながらやっていこうという中でのフェーズとは随分違うんじゃないのかなと思うんですね。

まずは緊急避難場所があって、そこでもう身のまま、しかし雨風しのげて、何とか物資も整えて生活していこうという、特にこの最初の72時間においては、むしろスフィア基準をあまり問わない方がいいんじゃないかと。

そこから徐々に生活環境を改善していくという中での基準ですよということは、私はむしろ明確にした方がいいんじゃないのかなと思うんですね。

最初から72時間時点でもスフィア基準ですよというのは、むしろミスリードになってしまいかねないというふうに思います。

そこを修正していただけませんか。

御指摘の考え方自体は、72時間という定量的な考え方を示しているわけではないんですけれども、基本的な考え方は我々も、そのようには実は考えてございます。

ただ、通知や、我々が今まで、私の先ほどの答弁も含めて、そのあたりしっかり伝えられているかとか、そのこと自体も前提とする事象とか、各自治体が今、確保できている床の面積であるとか、そういうことによって、基本、ある程度幅のある話になってまいりますので、考え方の基本はまず、スフィア基準を普及させることにちょっと注力をして、強調している部分があるフェーズなんですけれども、きめ細かいことをしっかりやっていかなきゃいけないということは、我々も認識してございます。

そこの部分は、通知をするだけではなかなか伝わらない部分でございますので、まさに現場に行って一緒に訓練をするとか、そういうことを分かる人を育てていくとか、そういう取組を地道に進めていく必要があるんじゃないかという考えでございまして、そういう取組を進めてまいりたいと考えてございます。

避難所としての学校教室の利用促進
質問
泉健太 (中道改革連合・無所属)

- スフィア基準の導入で必要面積が増えるため、体育館だけでなく教室の利用についても積極的に検討するよう文科省から学校へ通知してほしい

答弁
福田政務官
  • 教室が一律に利用できないわけではなく、利用計画をあらかじめ作成しておくことが重要であると考えている
  • 事例集の作成・周知などを通じて、各学校設置者の取組を促している
全文
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学校の避難所といえば、避難先といえば基本的に体育館が一時的に考えられる。

ただこのスフィア基準に伴ってで言えば、能登でも東日本でも使わざるを得ないときは教室も使ってということがあるんですが、やっぱりどうしてもそこは学校管理者において段差があると思います。

そして私としてはぜひ教室の利用についてもですね、幅広いというか、関与というか、これこそまさにまた全国の学校に通知も出していただいて、教室の利用も積極的に、スフィア基準ということが導入されることに伴い、必要面積が増えていくことになるので、教室の利用についても積極的に考えていただきたいという通知を出していただきたいと思います。

委員から教室のご言及いただきましたが、教室であるから一律に利用できないというわけではなく、重要な点については、災害時に避難所として利用する部分と、それ以外の部分との区分などを定めた学校施設の利用計画をあらかじめ、関係者の中でよく話し合っていただいた上で作成しておくということであると考えております。

そうした好事例を紹介する事例集の作成周知などにより、各学校設置者の取組を促しているところでございます。

副首都構想と首都中枢機能の代替拠点
質問
泉健太 (中道改革連合・無所属)

- 防災庁・地方防災局の設置構想と、副首都に三権を移すという構想に矛盾や齟齬はないか

答弁
赤澤亮正
  • 矛盾や齟齬への回答は困難だが、大規模災害時の首都中枢機能の継続性を確保するためのバックアップ体制整備は必要である
  • 副首都構想については与党での協議状況を注視し、必要対応を行う
全文
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改めてですが、大臣に最初ざくっと伺いますが、今回のこの防災庁設置、そして今後地方防災局を設置していく。

しかしというか、やはり大臣にお伺いをしたいのは、まずはこうした今回の防災庁の設置や地方防災局の設置の構想と、大阪だけ前提にしているわけじゃないんですけれども、福祉都に三権を移すということも含めて、矛盾や齟齬というのは大臣は感じられませんか。

私に矛盾や齟齬ということを聞かれても、それはどういうふうにお答えしていいか、ちょっとわかりかねますが、東京といいますか、首都圏で大規模な災害が発生した場合、そうした場合の首都の中枢機能の継続性を確保するためには、やはりバックアップ体制の整備は必要だというふうに思います。

今後、どのようにさらに調整が進められるかというのは、まだ我々は分かっておりませんので、政府として引き続き動向を注視するとともに、必要対応を行ってまいりますというお答えになるかと思います。

首都中枢機能の代替拠点の現実性
質問
赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属)

- 首都直下地震等の際、数万人規模の三権関係者が遠方の代替拠点へ移動して執務を行うことはオペレーション的に困難であり、現実的ではないのではないか

答弁
赤澤亮正

- 近場に代替機能を置くのが最善だが、富士山噴火などの複合災害が起きた場合、最悪のケースを想定して遠方を含む代替地域を検討する必要がある

全文
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もし副首都になるところがあったら、一度国会議員たちもみんなそっちに行き、中央省庁の役人たちもみんなそっちに行って意思決定を行って、もともとの首都だったというか、一時的に首都機能が失われた東京の回復を目指すということそのものが、実は相当手間になっちゃうんじゃないかということだと思うんですね。

やっぱりそれぐらいに東京の役割は大きいし、東京そのものの機能をいかに維持させるかということを考えなければならないので、その時で言うとちょっとやっぱり首都圏からさらに離れたところに副首都が整備をされるというのは、実際のオペレーション的には、私は相当きついのではないのかなというふうに感じるところであります。

それはちょっとね、あまりにも被害想定が尋常じゃなさすぎるという話なんですが、そういうことで言うと私はその首都中枢機能を代替するまでの地域っていうのは、やっぱりちょっとありえないんじゃないかと。

その整備をするべきかというふうに考えると、私は首都機能を代替する場所というのはやはり難しいんじゃないかなと思いますが、大臣いかがでしょうか。

お答えになっているかどうかわかりませんけれども、各次長、委員がお配りになったこの資料にも書いてありますけれども、各次長の中で東京、首都圏で考えますと、一つ考えられるのは、複合的な災害で、首都直下型地震とともに富士山が噴火をするとか、そういったことも想定をしないわけにはいかないと思います。

そういう中で、複合災害が起きたとき最悪の場合、それに準ずる場合というように考えられるケースというのはいくつもあるかと思います。

ですので、まずこの霞ヶ関の中枢機能が失われた場合にどこに持っていくかというより、もちろん近場に持っていくのがまずは最善の策だと思いますけれども、それで済まない場合もあるかもしれないということで、いくつも要するにケースを想定をしていく中で、首都の中枢機能の代替ということを、地域を含めて考えていかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思います。

首都直下地震における中央省庁の建物倒壊の想定
質問
中川宏昌 (中道改革連合・無所属)

- 首都直下地震において、中央省庁の建物が倒壊するという前提に立っているか

答弁
菅原室長
  • 政府機関の建物に大きな損傷が生じる恐れは小さいと指摘されている
  • 一方で、想定を超える地震動による庁舎損傷やライフライン復旧の遅れが生じる可能性も指摘されている
  • これらを踏まえ、業務継続計画の見直しや実効性の確保が必要と提言されている
全文
質問・答弁の全文を表示

ということは、国会のBCPの資料を見て知っていますけれども、中央省庁は、この首都直下地震で建物が倒壊するという前提にありますか。

昨年12月に取りまとめをされました中央防災会議の首都直下地震対策検討ワーキンググループの報告書では、東京都の区部で、例えば震度7の揺れが想定される都心南部の直下地震を想定をしておりますけれども、この場合の政府中枢機能への影響につきましては、政府機関の建物に大きな損傷が生じる恐れは小さいこと、また政府機関が立地するエリアでは電力、通信、上下水道といったライフラインが、地震で被災する可能性は低いことなどが指摘をされております。

ただ一方で、ワーキンググループの報告書では、想定を超える地震動による庁舎の損傷の発生や、ライフラインの復旧の遅れ、資機材の不足が生じる可能性があることや、さらには複合災害などにより、想定を超える被害が生じる可能性があることなども、ご指摘をされております。

これらを踏まえまして、業務継続計画の見直しや、実効性の確保といった取組が必要と提言をされているものと承知をしております。

複合災害時における防災庁と原子力防災担当の役割分担
質問
中川宏昌 (中道改革連合・無所属)
  • 原子力発電所事故と自然災害の複合災害時、防災庁と内閣府原子力防災担当の間で指揮命令系統が錯綜する恐れがある
  • 発災から復旧復興までの各段階における役割分担を明確化し、緊密な連携体制を構築すべきとの見解を問う
答弁
大臣
  • 原子力災害対策は高度な専門性が必要なため、従来通り内閣府の原子力防災担当が所掌する
  • 発災時は、防災庁の災害対策本部と内閣府の原子力災害対策本部を合同で開催し、内閣総理大臣の下で一体性を確保する
  • 復旧復興においても関係府省庁が緊密に連携し、政府一体となって支援を行う
全文
質問・答弁の全文を表示

関連してですね、福島県が経験した自然災害と原子力発電所事故の発生が重なる複合災害時においては、特に政府の初動対応で混乱が生じやすくなります。

これは決してあってはならないことでありますけれども、万が一この原子力発電所事故との複合災害が発生した場合に、例えば発災時の避難指示区域外での避難誘導や避難所の運営、また救援物資の供給などで、防災庁と内閣府の原子力防災担当部局との間で指揮命令系統が錯綜する恐れがあるのではないかというふうに思っております。

複合災害に備える観点からは、特に防災庁と内閣府原子力防災担当部局との間で、発災から復旧復興までの各段階における役割分担を明確化して、緊密な連携体制を構築することで、防災庁が真の司令塔として機能することが重要と考えます。

先ほどの赤羽委員の質問に対する答弁と一部重複すると思いますけれども、防災庁は防災庁設置法と災害対策基本法に基づいて災害全般を所掌しますけれども、原子力災害のみに関する対策そのものには高度な専門性を必要とすることから、従来どおり内閣府の原子力防災担当が所掌することになっております。

また、大規模な複合災害の発災時、これは現実的なことを考えますと、防災庁が設置し運営する災害対策本部と、内閣府の原子力防災担当が設置し運営する原子力災害対策本部を合同で開催いたしまして、それぞれの対策本部長となるのが内閣総理大臣でありますので、内閣総理大臣の下で、原子力災害と自然災害の対策の一体性が確保されるようにするなど、関係省庁が緊密に連携し、災害対応に臨むことになります。

そのために、防災庁と内閣府の原子力防災担当をはじめ、関係府省庁の緊密な連携のもと、政府一体となって被災地支援を行ってまいります。

ふるさと防災職員による地方自治体支援の具体策
質問
中川宏昌 (中道改革連合・無所属)

- ふるさと防災職員が有事の際、具体的にどのような権限と立場で省庁間調整を行い、自治体の負担を実効的に軽減するのか見解を問う

答弁
横山次長
  • 平時は都道府県の窓口担当と連携し、リスク評価や避難環境改善などの伴走支援を行う
  • 災害発生時は地域防災リエゾンとして現地に赴き、被災状況の把握や国の各機関との情報共有、自治体への助言を行う
全文
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続きまして、ふるさと防災職員と防災庁、地方自治体の現場直結型の連携体制についてお伺いをさせていただきたいと思います。

これまでの大規模災害では、被災自治体の職員は自らも被災者となりまして、行政機能が著しく低下する中で、膨大な住民対応や物資の差配に追われてきました。

特に全国からの応援職員や物資を適切に受け入れまして、現場ニーズをつなげる受援体制の構築は、これは大きな負担でありまして、各機関の連携不足による目詰まりが課題となってきました。

単なる情報伝達役にとどまらず、平時から個別避難計画や受援計画の策定、NPOとの連携構築などに精通し、有事には現場の状況を即座に判断して、国の支援を機動的に起動させるための起動させる役割を果たす必要があります。

地域や専門組織とどのような信頼関係を構築していき、有事においてその皆さんが被災現場に入った際ですね、具体的にいかなる権限と立場で省庁間の調整を行って物資や人員といった支援投入の判断などどこまで関与をして、自治体の負担を実効的に軽減をしていくのか、この点につきまして、見解をお伺いさせていただきたいと思います。

そのカウンターパートとなる都道府県側の窓口担当職員とも連携しながら、事前防災の徹底や災害発生時の連絡調整を行う取組を今始めているところでございます。

具体的な取組としては、平時には定期ヒアリングの実施や、ブロック会議の開催等を通じて、都道府県との顔の見える関係を築きながら、自治体とともに、地域単位での丁寧なシミュレーションに基づく災害リスク評価を進めるとともに、災害リスク評価により明らかとなった地域における課題を踏まえ、避難生活環境の改善や物資の備蓄、要配慮者支援等の事前防災の取組について、伴走支援する体制を、ふるさと防災職員中心になって構築していくという役割を担わせているところでございます。

また、災害発生時には、ふるさと防災職員が地域防災リーズンとして、速やかに現地に赴き、平時の伴走支援によって築いた顔の見える関係を生かして、被災状況、ニーズ、相談ごとの把握や、国の各機関等との情報共有、被災自治体の判断や助言などの支援を行う取組も始めているところでございます。

防災庁の体制拡充と専門人材の育成
質問
中川宏昌 (中道改革連合・無所属)
  • 現行の各県1名体制では不十分であり、地域特性に応じた体制の重層化・複線化が必要ではないか
  • 防災大学校を、実務に精通した専門人材を育成する実践的な教育訓練拠点として位置づけるべきとの考えと、今後の展望を問う
答弁
横山次長
  • ふるさと防災職員の体制を拡充しており、すでに主担当に加え副担当を配置するなど複数名体制としている
  • 防災大学校では、産官学民の多様な関係者の間で高度なコーディネートを行える専門人材を育成することを検討している
全文
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まず体制面ですが、近年の広域的な同時多発災害や国難級の災害を考えれば、各県1名、計47名という現行の構想だけでは、将来の備えとして十分なのかというふうに思います。

今後は、半島や離島、また豪雪地帯など地理的に孤立しやすい地域、また、大規模広域災害が想定される大都市圏に対しまして、専門分野を分担とするチーム単位での配置など、災害特性に応じた体制の重層化、複線化が不可欠であるというふうに考えます。

この防災大学校を単なる座学の場にとどめるのではなくて、ふるさと防災職員が地域特性や高度な実務に精通するため、また防災庁職員、自治体職員、さらにNPO等の支援実務者まで含めた包括的な研修・育成体系を防災庁主導で推進する実践的な教育訓練拠点として位置づけるべきだというふうに思います。

数年で交代するこれまでの人事慣行を超えまして、防災庁が中心となって専門的知見を長期的に蓄積をして、明確なキャリアパスのもと地域を支え続ける専門人材を育成していくべきと考えます。

今後、体制の拡充や複線化をどう図っていくのかということ、また防災大学校設置に向けての議論の中で、どのようにふるさと防災職員をはじめとした関係者の専門性向上に結びつけ、日本の厳しい災害環境から国民を守り抜くための盤石な体制を築かれていくのか、今後の展望についてお伺いをさせていただきたいと思います。

ふるさと防災職員でございますけれども、昨年度より配置は始めているところでございますけれども、今年度も引き続きその体制を拡充しておりまして、すでに都道府県ごとの主担当が各都道府県ごとにいるのに加えまして、副担当も配置しまして、複数名配置をしているという形で拡充も行っているところでございます。

そのふるさと防災職員はもとより、国や地方自治体の職員や民間人材も対象に、御指摘のあった箇所ではございますけれども、今後設置の検討を進める防災大学校では、防災業務全般の知識や技能を体系的に学ぶ研修訓練を行うことにより、防災に関する専門的知識を備え、さらにはこれらの知見に基づき、俯瞰的な観点から防災全体を捉えて、産官学民の多様な関係者の間で高度なコーディネートを行える人材を育成することを考えてございまして、この具体的なやり方については今後検討してまいろうと思ってございます。

被災自治体へのプッシュ型実務支援体制
質問
中川宏昌 (中道改革連合・無所属)
  • 国難級の災害では市町村の行政機能が著しく低下するため、要請を待たずに国や都道府県が実務を代行・伴走支援する重層的なサポート体制を構築すべきではないか
  • 実効性のある役割分担の見直しについて問う
答弁
木原稔
  • ふるさと防災職員の充実により、首長の意思決定を含む災害対応への伴走型支援を充実させる
  • 総務省の応援対策職員派遣制度(総括支援チーム)によるマネジメント支援や、民間ノウハウの活用、地域防災リーダーの育成を推進する
全文
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先日の参考人質疑におきまして、有識者の皆様から共通して指摘されたのは、日本の災害対策基本法がいかなる巨大災害であっても、基礎自治体である市町村に一時的な対応責任を負わせてしまうという構造的な課題でありました。

もちろん、平時からの住民サービスを担う市町村が災害対応の基礎となるのは日本の地方自治の重要な原則でありまして、地域の実情を最も知る市町村長のリーダーシップは不可欠であるところでありますが、国難級の大規模災害におきまして、市町村の職員自身が被災をして、行政機能が著しく低下する中で、平時と同じ負担を生じることは、結果として被災者支援の遅れや、また災害関連死を生む要因となっており、これまでの大規模災害におきましても、被災自治体に膨大な業務が集中をし、その限界が露呈しております。

新設される防災庁は、現行の市町村が対応の主体であるという原則は維持しつつも、災害の規模や被害のインパクトに応じまして、市町村の要請を待つことなく、都道府県や国がプッシュ型で実務をバックアップして、必要に応じて避難所運営や、また、罹災証明の調査などの重い事務を代行・伴走支援できる、この重層的なサポート体制を平時から制度として構築しておくことが、私は非常に大事だというふうに思っております。

被災自治体の首長の意思決定、これを支えつつ、現場がパンクしないよう、より手厚い支援ができるように、日本の実態に即した実効性のある役割分担の見直しについて、お伺いをさせていただきたいと思います。

まず内閣府防災としては、今後防災庁設置も見据えて、ふるさと防災職員の充実を図ってございますけれども、被災自治体に対して伴走型の支援を行うことで、首長の意思決定を含む災害対応への支援を充実させていきたいというふうに考えているところでございます。

併せて、被災自治体の首長が行う災害マネジメントの支援については、総務省が所管する応援対策職員派遣制度により、他の自治体から災害対応についての高度なマネジメントに関する知識経験を有する職員などから構成される総括支援チームが派遣され、被災自治体の首長への助言や幹部職員との調整等の支援が行われる仕組みになってございます。

なお、被災自治体の職員の負担軽減を図るため、関係府省が所管する応援職員の派遣制度の活用に加えまして、民間のノウハウ、マンパワーを活用することや、地域の防災リーダーを育成することも重要と考えておりますので、こういう取組を進めてまいりたいと考えてございます。

防災庁による省庁間の隙間を埋める調整機能
質問
中川宏昌 (中道改革連合・無所属)
  • 各省庁の専門性は高いが、省庁の隙間に落ちるニーズへの対応が遅れる弱点がある
  • クラスターアプローチの視点を取り入れ、防災庁の総合調整権限や勧告権によって対応の抜け落ちを埋める体制をどう構築するか決意を問う
答弁
横山次長
  • 防災基本計画に基づき、各府省庁が責任関係を明確にして取り組む枠組みがある
  • 防災庁は一段高い立場の司令塔として、計画のフォローアップを行い、防災大臣の勧告権を背景に対策の実施を働きかけることで、抜け落ちのない防災対策を推進する
全文
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日本の災害対応の強みは、国土交通省のテックフォースによる迅速な道路警戒ですとか、また厚労省のDMATによる災害医療など、この各省庁が持つ高い専門性と実動力にあるというふうに私は思っております。

一方で、各省庁がそれぞれの所管において防災業務計画を定めているため、現場の避難所におきまして、物資の細やかな配分といった省庁の隙間に落ちるニーズへの対応が遅れがちになるという弱点も抱えているところであります。

現在もこの日本におきましては、クラスターアプローチの体制にはなっているというふうには思いますけれども、私はこの海外の手法をさらに進化させた形で、その視点を日本の体制に取り入れるべきだというふうに思っております。

防災庁が真の司令塔となるためには、各府省庁がクラスターアプローチの視点を明確に持って、医療、福祉、物資、生活インフラといった各分野で使ってきた高い専門性を最大限に生かすことが重要であるというふうに思っております。

その上でなお生じるこの制度の隙間や、この対応の抜け落ちを防災庁の総合調整権限や勧告権によって、迅速かつ早期に埋めていく体制、すなわち隙間を埋める調整機能としての役割、これを防災庁として今後どのように構築していくのか、決意をお聞かせいただきたいと思います。

そのため、まず枠組みとしては、中央防災会議が作成する防災基本計画がございますけれども、こちらは災害予防、災害応急対策、災害復旧復興のフェーズごとに、医療、福祉・物資等の分野横断的な各テーマについて、各府省庁が取り組むべき具体的な施策や責任関係を明確に定めて、これに基づいて各府省庁が、また組織単位の防災業務計画を作成するという枠組みをとってございます。

その上で、今後防災庁を設置するわけですけれども、設置後は一段高い立場の司令塔となります。

このような具体的な計画のフォローアップを短い周期で行いながら、各府省庁が取り組むべき施策について、地域レベルでのリスク評価なども踏まえて抜け落ちや漏れがないかしっかりと把握するとともに、防災大臣が有する勧告権を背景として対策の実施を働きかけていくことで、各府省庁の役割に基づく防災対策をしっかり推進してまいりたいと考えてございます。

ハンタウイルスのパンデミック可能性について
質問
柏倉祐司 (日本維新の会)
  • クルーズ船での集団発症を受け、国民に不安が広がっている
  • 海外からの帰国者による日本国内でのパンデミック発生の可能性について、厚労省の現在の判断を問う
答弁
(政府参考人)
  • アンデスウイルスは濃厚接触によるヒト感染事例があるが、適切な管理で防止可能である
  • WHOも公衆衛生上のリスクが低いと評価しており、現時点で我が国に直ちに大きな影響を及ぼすことはないと考えている
全文
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まず最初に、感染症も災害の一環という観点から、ハンタウイルスについて手短に確認、質問させていただきたいというふうに思います。

このハンタウイルスですね、クルーズ船で集団発症したというところ、コロナウイルスとも重なりかねないような始まり方で、国民の多くは懸念を持って注視をしているところだというふうに思います。

今日で全ての乗客が下船を完了したというところでございますが、3人の方がお亡くなりになられて、まだ疑いのある方が6人前後いらっしゃるという情報でございます。

「このコロナのようにはなりません」というところで、厚労省さんも、国立健康危機管理研究機構さんも言っております。

私もおそらくそうなんだろうなというふうには思いますけど、国民の多くは、コロナにならないということを願いつつも大丈夫かなという不信感、不安感も持っているはずです。

ゴールデンウィークでは57万人の方が海外に行って、そして帰ってこられる。

これ潜伏期が1週間から6週間ということで比較的長い。

これから、ちょっと南米に行ってきたんだけど、ヨーロッパに行ってきたんだけど、ちょっと熱が出てというような方が多分出てくるんだと思います。

そういう方がパニックにならないように、国はやはり正確な情報をぜひこういう場も借りて伝えていただきたいというふうに思います。

客室乗務員が、オランダの航空会社の客室乗務員が、その感染、ハンタウイルスにかかった方としゃべって、症状が出たというような報道が何日か前にありました。

これはちょっとまずいんじゃないかなと、私も医者の端くれですから思いましたが、この客室乗務員の方は結果的に陰性だったというところで、ほっとしているところでございます。

このハンタウイルスは人人間感染、当然このアンデスウイルスですか、ハンタウイルス科の、がこれを起こす可能性があると。

これ見つかっているウイルスもアンデスウイルスだということで、ひょっとしたら軽微な接触でも起こるんじゃないかなというような不安があったわけですが、この客室乗務員の方が陰性だったということで、ほっと一息しているところでございます。

相当な濃厚接触がないと人人間感染は成立しないというふうにWHOでも言っている。

こういったところ、今後海外から帰ってこられて症状が出たような方にも、スッと入ってくるような、日本でパンデミックになるようなこと、世界でパンデミックになるようなことはありませんというような、厚労省の現在の判断についてお伺いできればというふうに思います。

今、先生がご指摘されましたとおり、今回クルーズ船で発生したハンタウイルス感染症の拡大事態におきましては、ハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスという種類が確認されております。

当該ウイルスにつきましては、過去に限定的ではあるものの、感染者との濃厚な接触による飛沫直接接触を介したヒト感染事例が報告されておりますが、感染者と接触者の適切な管理により感染拡大を防止できるとされております。

適切な感染拡大防止の対応がとられておりまして、WHOからも公衆衛生上のリスクが低いと評価されていることから、現時点においては我が国に対して直ちに大きな影響を及ぼすことはないと考えております。

ハンタウイルスのワクチンと病態について
質問
柏倉祐司 (日本維新の会)
  • 中国や韓国でワクチンが使用されているとの報道があるが、実態はどうなっているか
  • ウイルスの分類や、分類による病態の違いについて説明を求める
答弁
(政府参考人)
  • 腎症候性出血熱タイプとハンタウイルス肺症候群タイプがあり、前者のワクチンは中韓の一部で使用されている
  • 今回の肺症候群タイプに有効なワクチンは、海外製を含め現時点で承認されたものは存在しない
全文
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一つちょっと参考までにもう一つ教えてほしいんですが、このワクチンはもう特効薬もないという報道の中で、中国、韓国ではワクチンを使っているよというような報道もありました。

ただその詳細もわかりませんし、このハンタウイルスそのものがどういった分類がされていて、どういった病態がその分類によって違ってくるのかということもわかりませんので、その辺も少しわかりやすく説明していただきたいと思います。

ハンタウイルスにつきましては、ユーラシア大陸に分布する腎症候性出血熱を引き起こすタイプと、南北アメリカ大陸に分布するハンタウイルス肺症候群、今回のケースでございますが、を引き起こすものがございます。

先生がご指摘のとおり、腎症候性出血熱のワクチンにつきましては、中国や韓国の一部地域で使用されている一方、このワクチンにつきましては、ハンタウイルス肺症候群への有効性は確認されておりませんでして、海外製も含めて、現段階ではまだ承認されたワクチンは存在しません。

訪問診療における災害時BCP策定の支援について
質問
柏倉祐司 (日本維新の会)
  • 診療報酬改定でBCP策定が要件となったが、ひな形だけでは実効性のある計画策定が困難である
  • サンプルの提示に留まらず、よりきめ細やかなBCP策定への支援を行う考えはあるか
答弁
(政府参考人)
  • 在宅医療提供機関におけるBCP策定は非常に重要と考えている
  • 策定の手引きの提示に加え、対象別の策定支援研修などを実施している
全文
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それでは次なんですが、この訪問診療の災害時の業務継続計画BCPの策定についてお伺いしたいと思います。

私も訪問診療をやらせていただいているわけなんですけれども、新年度の診療報酬改定で、新たな拠点在宅医療の診療所を開設する場合は、このBCPも要件として定められていると。

策定をするようにということで通達がありました。

私のところにも当然通達が来ております。

そういう中で、私どもは何個かの訪問診療のクリニック間で連携を組んでおります。

それは病床のある病院も含めて連携を組ませていただいているんですけれども、そういう中で、いろいろこのBCPに関しても議論をさせていただいているところなんですけれども、このBCP、業務継続ということに関して、訪問診療も当然関与させていただくというのは、逆にありがたいことではある。

その一方で、どういうふうに身のあるBCP、実現可能なBCPをつくっていくかということに関しては、なかなか結論が出ないというか、この厚労省さんが出してくれたようなひな形を参照しても、どうやったらいいものがつくれるのか、BCPとして、もちろん実効性というところが担保されているBCPがつくれるのかというところを、なかなか答えが出てこないというのが本当のところなんですね。

こういうふうにしなさい、ああいうふうにしなさい。

勤めている人の安全確保を最優先にしなさいとか、そういうところ、当然そのとおりなんですけれども、実際にそういったところをやるに先立って事前準備をしっかりしなきゃいけないという、これご指導も頂戴しておりまして、その中でこの資料を印刷してきているんですけれども、近隣診療所等との相互支援体制の構築、相互支援体制ですね、の構築。

関わり合いのある連携先ではあります。

ただ、災害が起こったときにどうするかというところを決めていくというのは非常に専門性の高い領域ですし、素人同士が話し合ってしっかりと実現できるようなものが生まれてくるのかというと、その辺も我々としては、BCPを作るのはできるけれども、本当にできることを我々ここで議論して結論をつけていけるのだろうかというところが、はっきり言って不安な要因、不安な場所ではあります。

こういう我々末端の診療機関。

が持っている不安、これは私どもだけが持っているわけじゃないと思います。

多くの訪問診療の医療機関というのは、同じような問題意識を持っていると思います。

今回こういうふうに事前に、このサンプルとして出していただいているので助かるんですが、もう一歩踏み込んだ、きめ細かいBCP策定というものに関して、前向きに取り組んでいただきたいと思うんですが、そこでお伺いしたいんですが、この実現可能なBCP策定、その訪問診療のですね、このきめ細かく、もうちょっとですね、サンプルをボンと丸投げするのではなくて、きめ細かくですね、これBCP策定に関わってほしいというふうな。

訪問診療の機関も多いわけですが、そこについてですね、厚労省の考え、すみません、お伺いしたいと思います。

訪問診療等を行う在宅医療提供機関において、災害時の医療提供体制を充実強化させるために、BCPを策定することは非常に重要であると考えております。

このため、厚労省では御指摘いただきましたように、在宅医療を提供する医療機関におけるBCP策定の手引き等を示しているところでございます。

こうしたものに加えまして、例えば病院、診療所、訪問看護事業所、それぞれを対象としたBCP策定支援研修ですとか、あるいは災害拠点病院の指定要件として、

訪問診療機関と基幹病院の災害時連携支援について
質問
柏倉祐司 (日本維新の会)
  • 訪問診療単独での対応は限界があり、基幹病院との連携が不可欠である
  • 現場レベルでの連携構築を促すため、厚労省として基幹病院への働きかけなどの支援体制をどう考えているか
答弁
(政府参考人)
  • 地域の実情に応じ、医師会等を通じて災害対応機関(医療機関)が参画する支援体制の構築が望ましいと考えている
  • 災害拠点病院向けの記載例の周知や研修を行い、地域での連携が図れるよう対応していく
全文
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基幹病院にある程度フォローしてもらいたい。

自分たちではおそらく全部フォローするのは厳しい。

当然DMATさん、JMATさんを含めて現場に来ていただいて助けていただく。

そういったところをぜひお願いしたいんですが、やはりその基幹病院さんとの連携というのを、この災害時というところも含めて常に取らせていただきたい。

それはまだそういった話になることはほとんどないので、それを基幹病院さんと連携が取れるような形で、厚労省さんの方も後押ししてほしいなと思うんですよ。

どちらかが極端に歩み寄ってというようなところはなかなか難しい。

日頃から特に基幹病院さんは多忙極めていますから。

ただやはり厚労省さんの方から声がかかればですね、やはり我々の方に少し時間も割いていただいて人も割いていただけるんじゃないかなと思います。

我々先ほども申し上げました、何個かの訪問診療でグループをつくっています。

私のような本当に職員も少ないそういう訪問診療のところもありますし、やはり何百人も患者さんを抱えているそういう訪問診療の大きなところも含めてグループをつくっているわけですね。

基幹病院さんとやはり連携するのであれば、我々はまずそういうもう既にある連携グループのそういう庁のところとですね、この連携先の基幹病院がまずそういう話をしっかりさせてもらって、そこでその先の役割分担等を今ある連携の中に落とし込んでいくというようなところが、我々として一番しっくりくる。

実現も可能性として非常に高いんじゃないかなと思うんです。

JMATさんにはそのときにお願いをさせていただくんですが、この基幹病院さんとの関係づくり、そういったところにぜひ、厚労省さんの方からも背中を押していただきたいと思うんですが、この災害時の訪問診療機関と基幹病院との連携、これに関しての厚労省さんの今後の支援体制、それはどういったものを考えているのか、考えていないのかも含めて、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。

災害時であっても在宅患者が従来受けていた医療と同様の医療を受けられることや、災害を契機に生じる何らかの異変について早期に医療機関への受診につなげられることは極めて重要だと考えております。

このため、地域の実情に応じて、地方行政機関や医師会等において在宅医療の支援体制を構築する中で、災害対応の機関となる医療機関も参画することが望ましいと考えております。

こうした観点を踏まえまして、厚労省では災害拠点病院が在宅患者等への対応について定める場合の記載例を示し、ホームページ等で周知を行っておりますし、また、医療機関に対する研修も先ほど申し上げましたように行っているところでございます。

引き続き、それぞれの地域において、こうした連携をしっかり図れるように対応してまいりたいと考えております。

災害時の医療情報共有プラットフォームの全国展開について
質問
柏倉祐司 (日本維新の会)
  • 高知県の「1地域1患者1カルテ」のような仕組みが災害時に有効である
  • 地域差をなくし、このような医療情報共有を全国的に進めるべきだと考えるが、国の見解はどうか
答弁
(政府参考人)
  • 地域の実情に応じた医療情報共有の取組は承知しており、災害時の活用が期待される
  • 国としても、レセプトや特定検診、薬剤情報などを共有するためのプラットフォームを全国的に構築している
全文
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もう時間的に最後になりますけれども、情報共有について、災害時の医療情報の共有化についてちょっとお伺いしたいと思います。

能登半島地震のときはですね、このDXの災害モードというものが非常に役立ったというふうに聞いております。

ほか地域を見ましても、その地域、地域で非常に工夫がされていて、中には高知県の幡多郡、西の地域、幡多郡では、1地域、1患者、1カルテというような形で、災害時にも非常に役立つような、そういうシステムがもう出来上がっているところもあるということなんですね。

ただ、これは地域によってかなり濃淡がある。

この野党の時のように、災害モードというのが、しっかり役立つような、吸い上げることができるような状況だったらいいんですが、必ずしもそうではないこともあり得ると思います。

そういう意味で、この1地域、1患者、1カルテというところを、非常にしっかりと、全国的に進めていくべきだと思うんですが、そこに関して、国の見解をお伺いしたいと思います。

ご指摘の高知県における「はたまるネット」のように、各地域においてその実情に応じて医療情報の共有を行う取組が進められていることは承知しております。

そのような仕組みや災害時における医療提供の際にも、必要な医療情報の共有の観点から活用が期待されます。

一方、国においても全国の地域を対象として、医療情報共有を行うためのプラットフォームを構築し、医療保険のレセプトの診療情報や特定検診の情報、あるいは直近の処方、調剤を含む薬剤情報など。

国道1号富士由比バイパスの通行止め事案の認識
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 国道1号富士由比バイパスで発生した通行止めの原因、交通および地域社会への影響について説明を求める

答弁
(政府参考人)
  • 法面の吹き付けコンクリート剥落により約1日間の通行止めが発生した
  • 並行する高速道路や国道52号で交通量が増大し、周辺道路で混雑が発生するなど東西交通や物流に影響が出た
全文
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今回の国道1号富士由比バイパスの通行止めについて、国交省としてはどのような事案であったと認識をしているのか。

通行止めの原因や、また交通への影響や地域社会の影響といろいろとあったと思いますが、この説明を求めたいと思います。

ご指摘の国道1号富士由比バイパスにつきましては、4月28日の深夜、佐多峠周辺にある法面の吹き付けコンクリートの一部が道路上に散乱していることを確認したため、通行止めを行ったところです。

その後、法面の調査を行った上で、浮いている吹き付けコンクリートのたたき落としや防護ネットの設置など応急対策を実施し、通行止め開始から約1日経過した4月29日深夜に通行止めを解除いたしました。

当該区間は、通常1日当たり約5万4千台の車が通行しておりますが、通行止めに伴い、並行する東名高速、新東名高速、また国道52号でも、直近の休日である4月26日と比較して、交通量が増大いたしました。

これによって、国道1号と国道52号が交差する沖津中町交差点周辺や、東名高速の富士川スマートインターチェンジ周辺の県道などにおいて、通常時と比較し、混雑が発生するなど、東西交通や物流等に影響があったものと考えております。

国道1号富士由比バイパスの交通上の重要性
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 当該道路を単なる地域道路ではなく、国家的な交通の急所であると認識しているか

答弁
(政府参考人)
  • 海岸と山に挟まれた狭い地形に主要インフラが集中しており、交通の急所であると認識している
  • 過去の地震による津波警報時の通行止めなど、東西交通や物流への影響が大きい箇所である
全文
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この国道1号ですけれども、認識としましては、単なる交通道路、また一般の1号線というよりも、その地域の道路というよりも国家的な交通の急所といった認識があるのかどうか、国交省の認識を伺います。

薩埵峠周辺は冒頭の委員の方から資料でご説明いただいたとおり、海岸とそれから薩埵山に挟まれた非常に狭い地形のなっている中、東西交通や物流を担う大動脈であります国道1号、あるいは東名高速、またJR東海道本線、あるいは東海道新幹線が集中して通っており、委員ご指摘のとおり、交通の急所であると認識しております。

特に、薩埵峠周辺の国道1号では、今回のコンクリート片の落下や落石はもとより、大雨や高潮の影響などによる通行止めのほか、昨年7月30日の鎌倉半島付近を震源とする地震で津波警報が出された際には、浸水区域内にある国道1号の通行止めとなり、周辺道路の混雑が発生するなど、東西交通や物流に与える影響が大きい箇所となっていると認識しております。

法面点検とリスク管理の妥当性
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 報道では経年劣化や破損リスクが指摘されていたが、想定外ではなく補修が間に合わなかったのではないか
  • いつどのような点検を行い、老朽化リスクをどう評価していたのか
答弁
(政府参考人)
  • 5年に1度の点検を実施し、4段階の健全性判定を行っている
  • 当該箇所は令和6年度に「早期措置段階(判定3)」と判定し、次回点検までに補修することが望ましいとして金網設置の設計を進めていた
全文
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報道の中では、今回現場の法面50年前、完成したということでありまして、定期点検もされておりまして、経年劣化と見られる影響もあったと。

破損のリスクも指摘をされていたという報道もありました。

そうであるならば、今回の事案、突然起きたこれは想定外ではなく、リスクが把握されていたにもかかわらず、補修が間に合わなかったといった事案ではないかとも受け止めていますが、今回の現場について、いつどのような点検を行って、どのようなリスクを把握をしていたのか、この老朽化等のリスク評価をどのように行っているのかを伺いたいと思います。

直轄国道においては、降雨や地震などの自然災害の影響を大きく受ける大規模な法面につきましては、安全性の向上及び効率的な維持修繕を図るため、5年に1度の頻度で点検を実施した上で、1から4の4段階で健全性の判定を行っております。

今回、コンクリート片が路面に落下した法面につきましては、令和6年度に点検を実施しておりました。

そして健全性の診断は、判定区分の4段階の中で、3番目の早期措置段階で、次回5年後の点検までに補修などの措置を講じることが望ましい状態と判定したところです。

このため、落石などが道路上まで届かないようにするための落石防護の金網の設置などについて設計を進めてきたところです。

抜本的な法面対策の推進
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 通行止め時の社会的影響や代替路の有無を加味したリスク管理を求める
  • コンクリート片の飛散を防ぐ抜本的な法面対策を推進する必要性について伺う
答弁
(政府参考人)
  • 当該区間が交通の急所であり、健全性判定が早期措置段階であったことから、抜本的な法面対策が必要と考えている
  • 国土強靭化予算を活用して対策を講じる
全文
質問・答弁の全文を表示

今の答弁ですと、リスクを把握していたということでありますので、今回大きな被害もなく、けががあった方や、また事故をした方もなかったので、それは大変に良かったわけではございますが、しかし、法面の劣化としても、やはり生活道路の劣化と違い、本当に東西交通の大動脈でありますから、ぜひ、今、点検補修については5年に一度と言っていただきましたけれども、やはり劣化度だけでなく、通行止めが起きたときの社会的影響や、この後話します、代替路の有無や、そういった物流避難の影響というものを加味したリスク管理というのをこれからぜひしてほしいと思っています。

その上で、この応急的な法面の補修は、私も見てきましたが、網を貼っていただいて、また全部点検もしていただいたんですけれども、やはり今後もコンクリート片が道路に飛散するようなことがないような抜本的な法面対策というのをしていただける。

大臣、地元からも大きな要望が出ておりますが、これについて推進する必要性について伺います。

国土交通省としましても、当該区間が交通の急所であること、直近の点検の結果、健全性判定が早期措置段階であったことを鑑み、落石などが道路上まで届かないようにするための落石防護の金網の設置など、抜本的な法面対策が必要であると考えております。

今回の事案の内容も踏まえつつ、国土強靭化予算も活用しながら、しっかりと対策を講じてまいります。

代替路の整備と確保
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 災害時に東西交通が寸断されるリスクがあるため、佐多峠周辺の代替路、避難路、緊急輸送道路の整備をどう考えるか

答弁
(政府参考人)
  • 旧東海道(市道山中線)は幅員が狭く代替路とするのは困難である
  • 東名・新東名高速や国道52号を代替路とし、関係機関と連携して円滑な誘導に努める
全文
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その中で、今回深刻だったのは、やっぱり代替路が極めて脆弱なことでありました。

先ほどご説明いただきましたが、52号線、また富士川インターを降りた近辺の大渋滞ということで、交通機能、広域機能と言ってもいいんですが、広域交通が完全に機能不全に陥りました。

やはりこの災害時、また津波、また地震、土砂災害が重なれば、東西交通そのものが寸断されかねないというリスクがあります。

この佐田峠周辺の代替路や避難路や緊急輸送道路という整備をどのようにお考えか、伺います。

佐田峠周辺の国道1号に並行する旧東海道の静岡市道、市道山中線と申しますが、すれ違いが困難な幅員の狭い山道を 通る道路であるため、交通量が多く、大型車の割合も高い国道1号の代替路とすることは難しい状況であります。

このため、並行する東名高速や新東名高速のほか、国道52号などが代替路になると考えております。

引き続き、関係機関と連携し、代替路の設定や周知、円滑な誘導を行い、東西の人流・物流の確保に努めてまいります。

高速道路の無料措置の運用
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 災害時の代替路として高速道路を利用する場合、無料通行措置を講ずべきではないか

答弁
(政府参考人)

- 周辺交通への影響が大きい場合など、既存ネットワークを最大限活用し、並行する高速道路の無料措置を含め道路交通の確保に努める

全文
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国交省からも今52号線でありましたし、高速道路というのも代替路になるということであろうと思っていますが、これ大事なのは高速道路が物理的に存在しているということと、代替の道として実際に機能することは違うということであります。

今回高速道路が24時間近く通行止めになったんですが、この期間の交通量をとられましたけれども、ぜひ交通路を代替路として使うなら、無料通行できる措置を講ずるべきではないかと思っておりますが、これについて、高速道路との代替路の関係について伺えればと思います。

災害などによる通行止め発生時において、道路交通を確保することは重要だと考えております。

今後、佐田峠周辺の国道1号におきましては、法面の防災対策を進めつつ、災害などによる通行止めが発生した際には、東西の人流物流への影響を最小限とするため、高速会社や周辺自治体などの他の道路管理者等と連携した回路設定や周知、円滑な誘導などの実施に加えて、周辺交通への影響が大きい場合などにおいては、迂回車両を対象とした、並行する高速道路の無料措置など、既存の道路ネットワークの活用を最大限に図りながら、道路交通の確保に努めてまいります。

今回の通行止めで無料措置が実施されなかった理由
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 今回の24時間の通行止めにおいて、東名高速の対象区間で無料措置が行われなかった理由は何か

答弁
(政府参考人)
  • 無料措置は混雑状況や期間などを総合的に勘案して管理者が判断し要請するものである
  • 当初は短時間で復旧できると考えていたことや、迂回路設定で対応していたため、今回は実施しなかった
全文
質問・答弁の全文を表示

最大限に活用を確保してくれるのはありがたいんですが、今回は24時間通行止めになったにもかかわらず、東名高速道路、対象区間、無料措置にはなりませんでしたけれども、これについては何か理由があったんでしょうか。

高速道路の無料措置の実施につきましては、災害等の発生により道路の通行が困難となり、その代わりとして高速道路の通行を余儀なくされる場合におきまして、周辺道路の混雑などの影響の大きさ、社会経済活動への影響の大きさ、またさらに通行止めとなる期間の長さなどを総合的に勘案し、通行止めとなる道路の管理者が判断した上で、高速道路会社に要請をすることとなります。

今回、法面のコンクリートを剥離したということで、当初、1日24時間かかずに短い時間でできるのではないかというふうに思っていたんですが、その後ちょっと浮きを落としたりやっているのに時間がかかったものですから、その間に通行止めのある期間の長さ、その期間の判断を少し迂回路の設定ということで対応していたことから、今回は高速道路の無料措置はしておりませんでした。

高速道路無料措置の基準策定
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 判断の不透明さをなくし、地元住民の理解を得るため、無料措置に関する基準やルールを設けることは可能か

答弁
(政府参考人)

- ルール化による迅速な判断のメリットはあるが、状況に応じた柔軟な個別判断も重要であると考えている

全文
質問・答弁の全文を表示

また、ぜひ前向きに検討してもらいたいのは、今様々な総合的な判断を言いましたけれども、何か事前にルール化をすべきではないかなとも思っています。

あらかじめこうなったときにするという前提を決めておいて、もちろんそれに全て当てはまるかどうかはその場の判断もありますけれども、そうしないと地元の人から「なんで今回はならなかったのか」「東京ではなったのに」「九州ではなったのに」というふうに言われたときに、それは国の判断だというだけではなかなか理解を得られませんので、そのようなルール化とまでは言いませんけれども、基準というのは設けられないかなと思いますが、いかがでしょうか。

先ほどもお答弁させていただきましたが、現在、高速道路の通行を余儀なくされるような災害が起きた場合、周辺の混雑である、あるいは社会経済活動の影響、通行止めの時間などをいろいろ総合的に勘案してというふうになってございます。

委員のご指摘のようにルール化するということで早く判断するというメリットもありますが、柔軟に対応するということもまた一つ、これ大事なことかとも思っておりまして、いろいろな場合、その時々の状況に応じて今個別に判断するような形をとってございます。

防災庁による交通急所の把握と対策
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 防災庁が司令塔として、全国の交通・インフラの急所を洗い出してリスト化し、省庁横断で対策を進める役割を担うか

答弁
赤澤亮正

- インフラ整備は引き続き国交省等の専門性を生かして取り組むが、防災庁が一段高い司令塔となり、政府一丸となって事前防災を推進する

全文
質問・答弁の全文を表示

しかし司令塔というならですね、発災後に情報を集めるだけでなく、先ほども言いました事前防災とですね、これに力を入れていただきたいと思います。

今回のような、例えば交通急所であれば、平時からですね、これを把握をし、また、国交省が今担当しておりますが、国交省任せだけでなく、防災上の観点からもですね、例えば優先順位をつけるだとか、また国土強靭化の中にも位置づけられていますが、この対策が本当に進んでいるのかの点検をするだとか、必要であれば関係省庁にも後押しをし、改善も求めていくと。

今回の事例を踏まえ、防災庁は全国のこのような交通急所、恐らく全国に各地あるかと思います。

またインフラの急所を洗い出して、ここが止まればですね、救助や避難、物流、医療、いろんなものに関わりますけれども、重大な影響が出るという箇所を把握をして、リスト化をしてですね、省庁横断で対策を進める役割というのを担っていただければと思うんですが、役割を担う、そういうのを書くことはありますでしょうか。

まず、この富士由比バイパスの件は後で申し上げたいと思いますけれども、こうした道路のインフラ整備については、引き続き国土交通省など関係省庁において、防災も含めた様々な観点からそれぞれが有する専門性を生かしつつ取り組んでいくことを想定しております。

その上で、防災庁が一段高い司令塔となって関係省庁と連携し、防災の観点から事前防災の取組を政府一丸となって推進していかなければならないと思っております。

防災庁による勧告権の活用
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 交通急所の対策を前倒しで取り組むべき場合、防災庁が勧告権を行使して各省に改善を求めることは可能か

答弁
赤澤亮正

- 地域レベルの災害リスク評価を推進し、国の直轄事業についてもリスク評価を行い、弱い部分があれば勧告権を背景に関係省庁へ優先的な実施を働きかける

全文
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防災庁としての取組としては、やはりこれ勧告権ということを何度も議論されてきました。

私も前回の質疑でも質問をしましたが、やはりこの勧告権を持たせるということは、単なる情報共有ないしはお願いではなくて、必要な場合には各省に強く改善を求めていけると、意見が言えるということであります。

ですから今回のような、この交通急所であり、通行止めの深刻な渋滞が長く続いているこのような場所、札田峠周辺は、国土強靱化計画上も、道路ネットワークの法面対策、また資料を付けさせていただきましたが、道路ネットワークの機能強化対策と、いろいろな位置づけの中で対策が取られてきたんですけれども、こういうものを、例えば防災庁が前倒しをして取り組むべきだと、大臣も今、個人的には早く取り組みを進めるべきだと言ったんですけれども、そういったことが、この勧告権の使い頃ができるのかということをお聞きをしたいと思います。

繰り返しになるかもしれませんけれども、防災庁が主導して自治体と連携して、インフラの状況などを踏まえた地域レベルでの災害リスク評価を推進するということが、これからの地域防災の中でのまずスタートラインだと思います。

その上で申し上げると、地域レベルの災害リスク評価もすごく大事でありますけれども、先ほど委員がご指摘されてきた、ああいう国の直轄事業というのは、地域レベルの災害リスク評価というよりも、むしろ国の各種事業の中のリスク評価ではないかと思います。

そうしたことも併せて評価をしていかなきゃいけないと思いますし、そうして弱い部分があるということが分かれば、それを必要に応じて勧告権も背景にして、各関係省庁に優先すべき対策として実施を働きかけていかなきゃいけないというふうに思っております。

国土強靱化事業の進捗管理
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 国交省が掲げる法面対策などのKPIや進捗状況を管理し、後押しすることも防災庁の役割に含まれるか

答弁
赤澤亮正

- KPIの管理は内閣官房の国土強靱化推進室が行っているが、防災と国土強靱化は表裏一体であり、情報の共有を含めさらに連携を深めていく

全文
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地域のレベルの災害リスク評価ということが、まず防災庁の役目でありますが、この国の直轄事業については、そのまたさらに上の段階でやってきていただけるということですが、さらに具体的にお伺いしますと、この国土強靱化の中で、例えばこの今回取り上げました法面ですが、皆さんにお配りした資料の中に43、国土交通省の土砂災害防止対策として掲げられています。

目標年次がありまして、これについては、緊急優先道路11万区の法面、盛り土に届けて3万4千箇所、もう洗い出しをしまして、これに対して現在が67%の対策、そして令和5年の67%が、令和12年度には76%と、最終的には令和36年度100%にするという、この目標が示されています。

これらの進捗状況を管理し、また後押ししていくのも防災庁の役割かというのを聞きたいんですけれども。

つまりこれらは国交省の事業として掲げられていますが、それを防災庁は横から見ているだけではないと思いますが、それとも防災庁の優先順位、今言っていただきましたけれども、この進捗状況までの管理も含めて提言をし、また後押しをしていくのかということも大臣の認識を伺えればと思っています。

今田中委員がおっしゃったその進捗率等については、国土強靱化の中でKPIを見ているのは、内閣官房の国土強靱化推進室の方だと思います。

ただ、私が先ほど申し上げたのは、防災と国土強靱化というのは表裏一体だと思いますので、これまでもうやってきたとは思いますけれども、もうさらに進めて、情報の共有、そういう進捗率も含めて、これをやることによって防災にとってみると、非常に今のところ大変重要なところだと思っています。

防災庁のあり方と事前防災への決意
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)

- 防災庁は発災後の対応だけでなく、止まる前に先手を打つ「事前防災」の司令塔になるという理解でよいか。大臣の決意を伺いたい

答弁
赤澤亮正

- 全てを担える人員・予算があるわけではないが、各省庁や自治体をつなぎ、事前防災の観点でできることはすべてやっていく覚悟である

全文
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もう最後の時間となりましたので、ぜひ最後ですが、この防災庁というのは、発災後の司令塔だけでなく、道が止まってから、今回のような事件が起きてから考える防災ではなく、止まる前に先手で手を打つ防災と、それを進める司令塔になる。

こういうことの理解でよろしいかということと、最後に、大臣の決意を伺って終わりたいと思います。

当然、防災庁ができても、先ほどの午前中の質問でもお答えをしましたけれども、全て何から何までできるだけの人員と予算があるわけではありませんので、どこまでと言われても今の段階で何とも申し上げようがないとは思います。

けれども防災庁としては一番の基本である各省庁、そして都道府県、市町村そうしたところをつなぐ中で最大限の努力をしていく。

そしてその中で事前防災の観点でできることはすべてやっていく。

そういう覚悟の上で防災庁というのは機能を発揮していかなきゃいけないというふうに思っております。

山林火災における避難指示解除の基準と支援
質問
佐々木真琴 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 山林火災における避難指示解除の現状の基準や考え方について
  • 自治体の判断に対し、国としてどのような助言や支援を行っているか
答弁
(政府参考人)
  • 災害対策基本法に基づき、避難の必要がなくなった際は直ちに解除すべきと規定されている
  • 延焼阻止線の構築や消防力の優勢など、住民の安全確保が図られた場合に解除判断が可能
  • 大津市の事例では、リエゾン派遣職員を通じて緊密な意思疎通を行い、適宜助言を実施した
全文
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風向きや飛び火によって状況が急変するリスクもある中で、難しい判断であったと思いますけれども、山林火災における避難指示の解除について、現状をどのような基準や考え方で整理をされているのか、自治体の判断を国としてどのように支えているのかについて伺ってまいります。

自治体側が地域住民の安全確保のバランスをとりながら判断できるように、どのような助言であるとか支援を行っているのか、お聞かせください。

避難指示を含む避難情報の解除については、災害対策基本法60条第5項において、市町村長は、避難の必要がなくなったときは、直ちにその旨を講じなければならないと規定されております。

山林火災については、避難の長期化が住民生活に与える影響も踏まえつつ、急激な延焼拡大の危険があること等を考慮した、慎重な判断が求められるところです。

例えば、消防機関が山林と市街地の間に、延焼阻止線を構築し、十分な水利を確保の上、消火活動を行うこと等により、火勢に対し消防力が優勢な状況を維持し、民家への延焼の恐れがない状況に至り、住民の安全確保が図られた場合には避難指示解除の判断が可能と考えられるところです。

今般の大津市町林野火災の場合には、大津市町長が延焼拡大の危険がなくなる鎮圧の判断を待つことなく、民家への延焼の恐れがなくなったこと、道路の通行の危険がなくなったことをもって、避難指示解除の判断を行ったところであります。

消防庁におきましては、現地にリエゾンとして派遣した職員を通じて、大津市町、地元消防機関、及び緊急消防援助隊等と、火勢や消火活動の状況について、緊密な意思疎通を行い、適宜助言等を実施したところでございます。

林野火災注意報・警報の運用と周知・指導
質問
佐々木真琴 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 林野火災注意報・警報の運用状況について、国はどう認識・把握しているか
  • 乾燥強風時の野焼き等に対し、国としてどのような注意喚起や指導強化を行う考えか
答弁
(政府参考人)
  • 全国の消防本部から報告を受け、発令状況を把握している
  • SNS、動画広告、合同記者会見、広報チラシなどを活用し、自治体と連携して積極的な広報周知に努めている
  • 発令時には自治体に防災行政無線による広報や警戒パトロールによる防火指導の強化を求めている
全文
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そこで伺いますけれども、この林野火災注意報・警報の運用状況については、今、国としてどのように認識をして、把握していらっしゃるのかということ。

また、乾燥強風時における野焼きや野外での火の使用について、実態任せにせず、国としてどのような注意喚起であるとか指導強化を進めていくお考えなのかお聞かせください。

林野火災警報・注意報の発令については、全国の消防本部等から直接、総務省消防庁宛てに発令状況を報告いただき、国として把握をしているところです。

また、林野火災警報等の制度も含めた屋外での火の使用に関する注意喚起につきましては、総務省消防庁において、SNS、動画広告など、インターネット媒体を中心とした政府広報の活用、記録的な乾燥における林野火災への注意喚起のための、気象庁、林野庁との合同記者会見の実施、消防庁Xを用いた乾燥時などの注意喚起、住民等への周知のための広報チラシの作成を行うなど、自治体等と連携しながら、国としても積極的な広報周知に努めているところです。

なお、林野火災警報等が実際に発令された際には、地域に根差した自治体が防災行政無線等による広報を行うとともに、警戒パトロール等による防火指導の強化を行うことを求めております。

山林火災時の学校再開判断と教育継続体制
質問
佐々木真琴 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 山林火災時における学校再開の判断について、安全確保と教育継続の両立をどう考えるか
  • 代替施設の事前整理など、災害時の教育継続体制の構築についてどう考えるか
答弁
(政府参考人)
  • 教育委員会等が児童生徒の安全や通学路の状況を総合的に判断して再開時期を決定する
  • 専門家派遣などの支援を通じて、自治体や学校と連携して取り組む
  • 代替施設の活用は有効な手段と考えており、危機管理マニュアルで他校の利用検討などを記載している
全文
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今、国としては、山林火災時における学校再開の判断について、安全確保と教育の継続の両立の観点から、どのようにお考えなのかという点。

併せて、学校の継続という観点で、ほかの場所で学校を開けられないのかというような、代替施設の事前整理など、災害時における教育継続体制の構築について、どのようにお考えなのか、お聞かせください。

大規模な自然災害等が発生した際に、在校する児童生徒等の安全を確保することは、学校の重要な責務であるとともに、児童生徒等の安全が一旦確保された後は、その後の対応や対策についての方針、具体的業務内容を決め、教育活動の継続について決定していく。

「生きる力を育む学校での安全教育」という資料がございまして、この中で学校における安全管理の考え方についても示してございますが、その中で教育活動再開の時期の決定に当たりましては、教育委員会等が、児童生徒等及び通学路施設等の状況を総合的に判断するとしてございまして、山林火災の場合にも同様に対応いただくこととなり、状況でございます。

このような判断が、山林火災も含め、災害時に適切に行われるように、文部科学省といたしましては、日頃から学校等からのニーズに応じて、研修のための専門家派遣などの支援も行ってございまして、こうした取組も活用しながら、自治体や学校と連携して取り組んでまいりたいと存じます。

このため、文部科学省から一律に各学校の設置者に対して、あらかじめ活用可能な施設を整理しておくことまでは求めているわけではございませんが、災害の影響が長期化する場合、代替施設を活用して、学校教育活動を再開することは、極めて有効な手段だと考えてございます。

文部科学省におきましても、学校の危機管理マニュアル作成の手引きにおきまして、校舎を使えない場合は、他校を使用することも検討する、などの記載を設けているところでございます。

災害時における子どもの居場所確保
質問
柏倉祐司 (日本維新の会)

- 子どもたちが体を動かせる空間や学習環境を含め、日常に近い環境をどのように確保していくか

答弁
(政府参考人)
  • 避難所ガイドラインでキッズスペースや学習スペースの設置を自治体に求めている
  • 「災害時の子どもの居場所づくり手引き」に基づき、相談窓口の設置やニーズ把握を推進する
  • 防災庁においても本手引きを周知し、子ども家庭庁と連携して現場への浸透に取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

災害時における子どもの居場所の確保について、子どもたちが体を動かせる空間や学習環境を含め、より日常に近い環境をどのように確保していくかという視点について、どのように今考えていらっしゃるのか、整理しているのか、お聞かせいただければと思います。

災害時の子どもへの配慮でございますけれども、例えば避難所に関するガイドラインにおいて、キッズスペースや学習のためのスペースの設置を発災直後から自治体に求めているというような取り組みをしてございます。

加えて子どもを含め、配慮が必要な人の状況を把握するため、本人や家族からの聞き取りを求めており、子ども家庭庁が作成した災害時の子どもの居場所づくり手引きにおいても、子どもや保護者がすぐに相談できる窓口や意見箱を設置すること、あるいは子どもや保護者のニーズを把握した上で、災害時の子どもの居場所をどこにどのように設置するのがよいかを検討することなどとされてございます。

防災庁においても、本手引きを周知するとともに、それが実際の現場に浸透するようにしっかり取り組んでまいりたいと思ってございます。

その際、子ども家庭庁等とも連携しながら取り組みを進めてまいりたいと考えてございます。

消防・自衛隊員の活動環境確保と費用負担
質問
(政府参考人) (日本維新の会)
  • 災害派遣に入った消防・自衛隊員の入浴や宿泊、休息環境を現状どのように確保しているか
  • 民間施設を利用した際の費用負担はどのように整理されているか
答弁
(政府参考人)
  • 消防庁:広報支援車や高機能エアテント等の資機材を整備し、屋内施設活用やローテーションによる休憩を配慮。民間施設利用費は国費で措置される
  • 防衛省:適時適切な部隊交代を実施し、駐屯地や公共施設、民間施設を活用。費用は災害対策基本法に基づき自治体等と協議して決定(大津町事例では県との協定により自治体側が提供)
全文
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ここで消防庁と防衛省にそれぞれ伺いますけれども、さまざまな地域の緊急消防援助隊であるとか自衛隊が災害派遣に入った際に入浴であるとか宿泊、給与の環境の確保について、現状どのように対応されているのかお聞かせいただきたいと思います。

また、地域の民間の、例えば入浴施設のようなところを利用した際は、そのような費用などはどのように整理をされているのかについても、それぞれお聞かせいただければと思います。

このため、消防庁では、トイレやシャワー、キッチンなどが備え付けられている広報支援車、簡易トイレや組立式のシャワーなどを積載した拠点機能形成車、冷暖房装置を有する高機能エアテントなど、長期の消防活動の広報支援を行う車両や資機材の整備を順次進めてきているところです。

今回の岩手県大津地町の林野火災においても、トイレやシャワーが備え付けられた車両等を活用しております。

また、今回の林野火災では、市街地への延焼を防ぐため、24時間体制で消火活動を実施いたしましたが、緊急消防援助隊の宿営地は、トイレ等のある屋内施設を活用するとともに、隊員が交代で休憩をとれるよう、ローテーションを組むなどの配慮を行ったところです。

なお、御指摘ございました緊急消防援助隊が、その活動のために民間施設を利用した場合における経費でございますけれども、国費等で措置されることとなっております。

防衛省自衛隊におきましても、災害派遣に従事する自衛隊員が任務を的確かつ継続的に遂行できますよう、委員御指摘のとおり、現地における生活環境の確保及び健康管理に十分留意して対応してきたところでございます。

こうした活動に従事する隊員につきまして、食事、休養の確保はもとより、過度な疲労を防止する観点から、適時適切な部隊交代を実施するなど、配慮をしておるところでございます。

その際、災害派遣部隊は設備環境が整った最寄りの駐屯地があれば、そういった駐屯地において宿泊、あるいは自ら宿営地を設定するなどして活動拠点を設置して活動する場合もございます。

そして、委員が御指摘のありましたような、自治体から提供される公共施設等を利用する場合もございます。

入浴施設につきましても、民間施設を利用させていただくことがありまして、その際の費用負担につきましては、一般的には災害対策基本法第91条の規定を踏まえまして、自衛隊側と関係自治体、災害派遣の要請を出された県庁等と十分に協議して決めることとなってございまして、今般の大津町の林野火災におきましても、自治体側から体育館等の提供を受けて宿泊させていただいたり、また入浴施設として町内の民間浴場の提供を受けたと承知しております。

その際の負担につきましては、今回岩手県側と締結した協定によりまして、自治体側から提供をいただいたというふうに承知しております。

トイレカーの普及状況と配備方針
質問
柏倉祐司 (日本維新の会)
  • トイレカーの普及状況をどのように把握しているか
  • 災害時のトイレ環境改善に向け、どの程度の配備を目指すのか、どのような方針か
答弁
(政府参考人)
  • 令和7年1月時点で全国81台。補正予算事業によりさらに数百台の調達を後押ししている
  • トイレカーだけでなく、携帯・簡易・マンホールトイレを地域実情に合わせて組み合わせることが重要と認識
  • 自治体備蓄ガイドラインを策定し、備蓄品目の考え方を整理して後方支援を行う
全文
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そこで伺いますけれども、国としてはトイレカーの普及状況をどのように把握をしているのか、また災害時のトイレ環境の改善に向けて、自治体に向けてであるとか、どの程度トイレカーを配備していきたいというふうに考えていらっしゃるのか、どのような方針なのかについてお聞かせいただければと思います。

全国の自治体におけるトイレカーの普及状況については、内閣府としても令和6年度と令和7年度の補正予算事業で整備を後押ししてきているところでございます。

具体的には、内閣府が令和7年1月に調査して公表した段階では、トイレカー、トイレトレーラー、トイレコンテナの合計は全国で81台。

それに加えて、先ほど申し上げた補正予算事業で各地域でこれから調達するということで申請いただいて採択をした台数が、令和6年度補正の関係で379台、令和7年度補正の関係で111台というふうな段階に来ているところでございます。

一方で、どの程度のトイレカーを配備するのかという点に関しましては、現在トイレに関して全体として、清潔なトイレを速やかに提供する観点から、地域の実情も踏まえ、時間軸も考慮して、トイレカーだけではなく、携帯トイレや簡易トイレ、マンホールトイレなど、さまざまな種類のトイレをどのように組み合わせて準備するかが重要と認識しているところでございます。

防災庁設置も見据えて、今年度の内閣府においては、まず自治体備蓄に関するガイドラインを策定することとしてございます。

備蓄すべき品目やその必要数量等の考え方をお示しする中で、トイレ全般についても、まずは主に携帯トイレや簡易トイレなど、発災直後から相当数を確保しておいていただかないといけないというものを、備蓄の考え方をまず整理して、自治体のトイレ確保の取り組みを後方支援してまいるという段階でございます。

広域支援による近隣自治体の施設損傷への費用負担
質問
柏倉祐司 (日本維新の会)

- 被災地ではない近隣自治体が支援拠点となり、施設や道路に損傷が生じた場合の修繕費用はどうなるか

答弁
(政府参考人)
  • 緊急消防援助隊の活動のために要した経費として、国費等で派遣元の自治体等に措置される
  • 自治体が管理する施設を損傷させた場合の修繕費用についても、同様に措置される
全文
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では続いて、広域での支援を受け入れる、被災自治体ではなくて、近隣の自治体が支援、バックアップするための支援について伺っていきたいんですけれども、昨年の大船渡の山林火災の際は、大船渡に隣接している陸前高田市が、広域支援の大きな拠点という形になりまして、災害救助に入る大きな車両とかヘリも、陸前高田の施設で受け入れをしていたんですけれども、すごく重い車両がたくさんありますので舗装が傷んでしまって、それについてどうやって直したらいいんだというような課題があったというふうに聞いてまいりました。

その中で最終的には国の方で予算を見てもらえて修繕することができたということでありましたけれども、当初はもしかすると被災した大船渡ではなくて、近隣の陸前高田市という別のところになりますので、費用を見てもらえないかもしれないという話が当初あったというふうにも聞いておりまして、こういった近隣自治体で受け入れをして被害が出てしまった道路の損傷であるとか施設の損傷が生まれてしまったとなったときに、「もし自分の自治体で、自分のところの自治体の費用で直してください」というようなことであるとか、自治体の負担になってしまうということになるとなかなか助けたいという気持ちはもちろん皆さん持っていますし、費用負担があるから助けませんということにはもちろんならないんですけれども、ちょっと頭の片隅で「自分たちのところで費用負担となったらどうしようかな」と思いながら対応に当たらないといけないのはちょっと心苦しいんだという声を地方から聞いております。

緊急消防援助隊の活動のために要した経費等については、国費等で派遣元の自治体等に措置されることとされております。

委員ご指摘の緊急消防援助隊が被災地等において活動する中で、自治体等が管理する施設を損傷させた場合の修繕費用につきましても、緊急消防援助隊の活動のために要した経費として措置されることとなります。

防災庁設置法における自治体支援の明記
質問
工藤聖子 (参政党)

- 復興庁設置法との整合性や、政府の基本方針を踏まえ、防災庁設置法の所掌事務に「自治体支援」を明記する考えはないか

答弁
赤澤亮正
  • 防災庁は災害対策基本法に則って事務を行うため、自治体支援は当然に所掌事務に含まれる
  • 特定の組織固有の事務ではなく、あらゆる国の機関に適用されるべきものであるため、基本法に位置づけることが適切である
全文
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不整合について政府としてどのように御説明されるか、立法技術の観点から大臣に御見解を伺いたいと思います。

同じ復興を扱う復興調整法との整合性を踏まえて、防災庁設置法案の所掌事務に自治体支援を明記するお考えはないでしょうか。

国の災害対策というのは、防災庁だけではなくて、関わるすべての省庁が災害対策基本法に基づいて行うものでございまして、その法律の中で、国は地方公共団体が処理する防災に関する事務の実施の推進を行うことを国の責務、これは各省庁を合わせて国の責務として定めております。

何度も繰り返して大変恐縮でございますけれども、国の災害対策というのは、災害対策基本法に基づいて行うものでありまして、防災庁は災害対策基本法に則って所掌事務を行うため、委員のご指摘の内容であります国による自治体支援でございますが、これは防災庁の所掌事務に含まれることになると思っております。

また、防災庁固有の所掌事務として規定されるべきものというよりも、防災庁を含むあらゆる国の機関が行う防災の事務に適用されるべきものであると思っております。

これは国による自治体支援ということでありますけれども、そういうことでありまして、防災庁設置法ではなくて現行の規定のとおり災害対策基本法に位置づけることが適切だというふうに考えております。

被災者生活再建支援金の効果検証と人口流出抑制
質問
柏倉祐司 (日本維新の会)

- 支援制度の効果について、人口流出の抑制や地域機能の回復という観点から検証を進める考えはあるか

答弁
(政府参考人)
  • 支援金は見舞い的な性格であり、単一の制度で人口流出抑制の効果を検証するのは困難である
  • 人口減少・高齢化の加速は認識しており、防災庁設立後は関係機関と連携し、複数の政策を総合的に支援して復興を実現したい
全文
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現時点で検証が十分でないのであれば、防災庁の設置を機に関係省庁と連携しながら、支援制度の効果について、人口流出の抑制や地域機能の回復といった観点から、検証を進めていくお考えはありますでしょうか。

内閣官房 岡山次長ご指摘の被災者生活再建支援金でございますけれども、繰り返しになりますけれども、これは住宅再建を支援するということではなくて、あくまで見舞い的な性格でございます。

この個別施策としての効果を検証するということと、人口流出抑制や定住維持のようなことにつながっているかというのは、少し距離があるかなというふうに認識でございます。

その一方で、ご指摘の人口流出や定住維持等の状況については、さまざまな要因の複合的な結果として生じるものであると考えられるために、ある一つの支援金制度について、これがそういうことに対して効果があるかということを検証するというのはかなり難しいかなというのが我々の認識でございます。

こうした状況の下で、被災地の復興に向けては、ご指摘の人口流出の抑制や定住移住などの観点を踏まえて、より良い復興を実現する地域の主体的取組を支援することが重要と考えてございまして、防災庁が設立された際には関係機関と連携して複数の政策をしっかり総合的に支援していくという取組を進められればというふうに考えてございます。

防災局の機能と体制
質問
山田瑛理 (チームみらい)

- 防災局の平時の業務、発災時の指揮命令系統、および人材構成に関する政府の考えを問う

答弁
(政府参考人)
  • 平時は自治体と連携し、地域に寄り添った災害リスク評価や対策支援を行う
  • 発災時は政府の災害対策本部の方針に基づき、関係省庁等と連携して後方支援を行う
  • 人員構成については、土地勘や必要な知識・経験を備えた人材を確保できるよう詳細を検討する
全文
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まず防災局についてです。

法案第16条で防災局の設置が規定されておりますが、現時点で政府からお示しいただいているのは、日本海溝、千島海溝周辺、海溝型地震、そして南海トラフ地震という2つの大規模災害に備えるという方針に留まっており、その機能を指揮命令、人員構成の具体的なところは、これから検討されると承知をしております。

という段階で、私の問題意識としましては、まず第一に、平時の業務についてです。

地方機関の意義は、地域の災害リスクを地に足のついた形で把握し、自治体や民間企業や地域住民と顔の見える関係を平時から築くことにあると考えます。

地方が画一的に動くのではなく、地域ごとにその実情も異なる事前防災を伴走支援することにこそ、地方機関を置く意味があると考えております。

第2にですが、発災時の指揮命令系統です。

能登半島地震では、現地対策本部と東京の政府本部、そして各種リエーゾンが情報集約し動いた経緯があると承知しております。

地方機関を置いた場合、現地の即応性と本庁による一元的な指揮命令とのバランスをどう設計するのか。

私は混乱を避けるためには、やはり本庁一元の原則を維持しつつ、現地機能はあくまでその手足として、迅速な情報集約と業務継続のバックアップに徹する形が望ましいと考えております。

そして第三に、人材への構成です。

中央からの出向だけでは地域の土地勘が不足し、地元採用だけでは中央との相互力が弱まります。

この両者を組み合わせ、さらに民間の知見を持つ職員なども加えまして、官民の知見を地方機関に取り込む工夫が必要だと考えております。

以上を踏まえまして、防災局のまず、平時の業務、そして発生時の指揮命令系統、また人材構成について、政府の現時点のお考えを伺います。

防災庁の地方派機関である防災局につきましては、御指摘もございましたけれども、千島海溝、日本海溝地震、あるいは南海トラフ地震に対する地域における事前防災への取り組み、そして迅速な被災地支援体制の構築などの観点を踏まえて、具体的な検討を行うこととしてございます。

防災局の具体的なあり方については、今後検討していくことになりますけれども、まず平時でございますが、本庁とも密接に連携しながら、地域における災害リスク評価、これを自治体とともに進めるわけですが、その結果を踏まえた対策の検討と実行に向けた支援策など、地域に寄り添った防災対策の充実を支援する役割を期待しているところでございます。

また、発災時には政府におかれる災害対策本部が中心となって対応方針を策定し、関係省庁に指示をしていくことになりますけれども、示された対応方針に基づき、防災局においても関係省庁や地方支分部局等と緊密に連携して、復旧復興に至るまで、伴走型の被災地、自治体の支援等の後方支援になることを想定しているところでございます。

防災局の人員構成についても、詳細な部分はこれから検討ということになりますけれども、対象地域の土地勘というような御指摘もいただきましたが、必要な知識や経験を備えた人材が確保できるように、しっかり詳細を検討してまいりたいと考えてございます。

災害時の医療・保健・福祉の連携
質問
山田瑛理 (チームみらい)

- 防災庁設置後、医療・保健・福祉の三分野連携において、司令塔としてどのような役割を果たし、省庁横断的な調整や勧告権をどう活用するかを問う

答弁
(政府参考人)
  • 防災庁が司令塔として、保健・医療・福祉分野を含むワンストップ窓口となり自治体を支援する
  • 厚生労働省の調整本部支援チーム等の仕組みを、防災庁が運営する政府の災害対策本部等と一体的に運用し、共通情報に基づいた効率的な支援を行う
全文
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次に災害時の医療保険福祉の連携について伺ってまいります。

午前の小川委員からの災害時の保健医療福祉分野の連携強化に関する質疑に対して、厚生労働省による体制整備やDMAT派遣等の連携や支援について御答弁がございました。

そこでも言及されていましたとおり、災害時にはDMATをはじめとする多数の医療保険チームが活動し、その所管は厚生労働省、日本医師会など多岐にわたります。

専門性や法体系の整合性も踏まえれば、医療分野については引き続き厚生労働省が主導することが適切であると私も考えております。

他方で、能登半島地震では、高齢化が進む地域において、医療と保健、そして福祉の連携に多少のミスマッチが生じ、福祉が十分に介入しづらかった場面をDMATが補完的に対応したと伺ってもおります。

厚生労働省において本年3月立ち上げられた災害時の保健医療福祉分野の連携強化検討会においても、そちらの議論がなされているということを承知をいたしております。

そこでお伺いをいたします。

防災庁が設置された後、こうした医療・保健・福祉の三分野の連携については、引き続き厚生労働省が一次的な責任を持って取り組まれることになると思いますが、現地対策本部、政府本部における情報収集やプッシュ型支援、ワンストップでの被災者対応という観点から、防災庁は司令塔としてはこのような役割を果たし、また必要に応じては勧告権などをどのように活用していくのか、省庁横断の調整に関する取組をお伺いいたします。

防災庁には発災時の対応から復旧復興まで一貫した司令塔機能を持たせることとしてございます。

変化する被災地の状況や課題を把握しながら、ワンストップ窓口として伴走型で自治体を支援するということで、その中に保健・医療・福祉分野も含まれているというふうに考えてございます。

委員ご指摘の大規模災害時には、被災地では、DMAT等の多数の医療保健チームの活動が想定されるところでございます。

防災基本計画において、都道府県が保健医療福祉調整本部を設置して、こうした支援活動の総合調整を行うという仕組みになってございます。

能登半島地震への対応の際に、初期対応時において通信基盤や道路等の被害が大きく、国、自治体、被災現場等の情報の伝達の遅れ等が懸念されたことがございました。

このような経験を踏まえて、その改善を図るため、厚生労働省に厚生労働省保健医療福祉調整本部支援チームが設置され、都道府県の調整本部を支援することとしたものと認識してございます。

同チームは災害時において、被災都道府県や他省庁からの情報の一元的な受付集約、活動チーム等の派遣に関する時期の目安や配分の提案などを行うことにより、被災都道府県の意思決定を迅速化することを目指しており、厚生労働省所管の保健医療福祉分野が一体となって、現場と密接に連携して、効果的な支援を行うこととされています。

今後の災害においても、この仕組みが、防災庁が設置された暁には、防災庁が中心となって運営される法定の政府の災害対策本部、現地対策本部、あるいは復旧復興本部、あるいは都道府県の災害対策本部と一体で運用されることが肝要であろうと考えてございます。

その際、防災庁を中心に収集集約します共通の情報に基づいて関係機関が連携した効率的効果的な災害対応、被災者支援につながることが必要になってまいります。

このような取組をしながら厚生労働省とも連携して、政府一体となった災害対応体制の充実に取り組んでまいりたいと考えてございます。

避難所となる学校施設の空調整備
質問
山田瑛理 (チームみらい)

- 体育館の空調整備率が低い現状を踏まえ、防災庁設置後、文部科学省と連携して施設整備を具体的にどう促進するかを問う

答弁
(政府参考人)
  • 文部科学省による財政支援や、内閣府による取組指針・ガイドラインの提示を継続する
  • 防災庁が政府全体の司令塔として、文部科学省等と連携し、望ましい水準の施設整備を確保するよう取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

次に、避難所となる学校施設の整備について伺います。

公立小中学校等の体育館空調整備率、そちら前回調査時点では18.9%であったものが、現時点では約23.5%と少しずつ上昇している状況とのことで、普通教室についてはほぼ100%整備が完了しているとのことが確認できております。

しかし、公立小中学校等の体育館の9割以上が避難所に指定されている現状を踏まえれば、空調整備率が未だ2割強にとどまっているという事実は、避難所機能の観点からも看過できません。

国土強靭化中期計画では、令和17年度に体育館空調100%とする目標が掲げられておりますが、自治体側では、学校施設老朽化改修との優先順位や財源、人手、物価高による工期費用の増加など、複合的な課題が指摘をされているところです。

文部科学省との2年に一度、避難所機能に関する共同調査も継続されていると伺っておりますが、防災庁設置後、こうした調査の結果を踏まえて、文部科学省と連携をし、施設整備の促進に関し、具体的にはどのように取り組んでいかれるのか、お考えを伺います。

ご指摘の学校の避難所としての役割が非常に重要でございます。

文部科学省において、ご指摘の公立小中学校等の施設整備について、地方公共団体が計画的に整備できるよう、財政支援等を行っております。

特に避難所に指定される公立小中学校等の体育館の空調整備については、補助単価や補助上限の引上げを行っているものと認識してございます。

他方、内閣府の防災担当におきましても、避難所として求められる機能や設備について、取組指針や各種ガイドラインを示すことにより、地方公共団体に対して必要な整備を促しているところでございます。

防災庁が設置されますので、各避難所の施設整備について、望ましい水準が確保されるよう、政府全体の司令塔という役割になってございますので、文部科学省等とも連携して、引き続き取組を進めてまいりたいと考えてございます。

防災関連予算の適正執行
質問
山田瑛理 (チームみらい)

- 補助金の不正受給等を防ぐため、防災庁が所管する交付金が目的に沿って適正に執行されるよう、自治体とどう連携し取り組むかを問う

答弁
(政府参考人)
  • 補助金等適正化法などの法令遵守に加え、外部検査や行政事業レビューによる客観的な評価を通じて適正執行に取り組む
  • 予算執行を担う各省庁と連携し、適正な執行環境を確保する
全文
質問・答弁の全文を表示

次に防災関連予算の適正執行について伺います。

これまで、震災後の復興予算の流用、補助金の不正受給など、制度を悪用して公金を食い物にする事例が、本当に残念ながら後を絶ちません。

本来、被災者と被災地の復旧復興のために使われるべき予算が、こうした不正によって損なわれることは、納税者の信頼を著しく損ない、防災庁、行政全体への信任を揺るがすものだと思います。

防災庁が今後所管することになる事前防災関連の交付金についても、自治体への配付後、その目的に沿って適正に執行されることが制度の前提です。

事業の推進と予算の適正執行の双方を、自治体と密に連携しながら見ていく責任が、防災庁には生じてくるものと考えます。

そこでお伺いをいたしますが、防災庁は、所管する防災関連の交付金が、地域における事前防災の推進という目的に沿って、適正に執行されるように、自治体との連携を含め、具体的にはどのように取り組んでいくのか、伺わせてください。

御指摘ございますと言ったけれども、過去の災害に関連して補助金の不正受給や不適正な事務処理といった事案が生じてきたことは遺憾でございます。

御指摘の地域防災力強化総合交付金を含めて、防災庁においては補助金等適正化法をはじめとする関係法令の規定を踏まえるとともに関係機関による検査や行政事業レビューといった客観的な外部評価を受けることにより、各事業における予算の執行の適正にしっかり取り組んでまいりたいと思ってございます。

予算執行は各省庁にございますので、各省庁とも連携して適正な執行環境を確保できるように努力したいと思ってございます。

受援力の整備と訓練モデル
質問
山田瑛理 (チームみらい)

- 受援計画の実効性を担保するため、具体的にどのような訓練の標準モデルを策定し、どのように普及させていくのかを問う

答弁
(政府参考人)
  • 計画策定だけでなく、訓練を通じて体制を整備し、その手法をモデルに組み込んで普及させる
  • 防災庁による地方自治体への伴走支援を強化し、受援計画に基づく訓練が継続的に実施されるよう取り組む
全文
質問・答弁の全文を表示

次に、受援力の整備について伺わせてください。

能登半島地震では、全国の自治体や民間から多くの支援が集まった一方で、受入れ側の調整が追いつかず、混乱が生じた場面もあったと聞いております。

被災している中で有事の対応に追われながら、なお受援体制を整えなければならないという被災自治体の負担というのも極めて大きいものになります。

この点、内閣府の市町村のための受援計画作成の手引きによりまして、避難所運営、支援物資配布、災害廃棄物処理など8つの業務ごとに受援シート、ひな形が用意されておりまして、都道府県は47団体すべて、市町村でも約8割の1433団体が、受援計画を策定済みであると事前にそちら、確認をさせていただいております。

しかしながら、能登半島地震におきまして、計画が紙の上のものにとどまり、実際の運用では十分に機能しなかったとの反省があるともお聞きしております。

手引きの改定と並行し、本年度中に訓練の標準モデルを策定する方向で検討が進んでいるということですが、防災庁設置後、各自治体が受援計画を策定できるよう支援の継続はしていただきますとともに、やはり計画の実効性を担保するための訓練の標準モデルの策定や普及、そしてまだまだ残る約300団体ございますから、そちらの策定支援について今後はどのように取り組んでいくのかは伺いたいと思いますが、この点につきまして、この委員会において先月の4月23日、工藤委員の質疑に対する政府参考人の方からの答弁におきまして、受援計画の実効性を確保するためには、計画に基づく訓練の実施が重要であり、防災庁において、訓練の標準モデルを作成し、その普及を通じて訓練を継続して実施できるように取り組んでいくというお話がありました。

では具体的にどのようなモデル化を考えておられるのか、またどのように標準モデルの普及の部分を展開していかれるのか、具体的に教えていただければと思います。

委員御指摘のとおり、災害時におきましては、被災地町村のみでの災害対応のすべてを実施することは困難でありますことから、外部からの応援を迅速に受け入れ、情報共有や各市町村調整を行うための全体体制を整備することは不可欠であると考えております。

ご指摘もございましたけれども、能登半島地震の際には、受援計画を策定はしていたものの、受援自治体の体制が不十分であったですとか、あるいは受援体制に対する職員の認識不足などで、結果として十分な連携が図られなかったというようなことが、検証の中で指摘をされているところでございます。

これにおきまして、計画をつくるだけではなくて、やはり訓練などを通じて、整理をされていない自治体も多いものですから、そういったことを計画のモデルの中に、訓練のモデルの中に入れ込むことによって、それを普及をしていきたいと思ってございます。

さらに、内閣防災担当を発展的に改組する防災庁におきましては、地方自治体への伴走支援、これを強化することとしておりますので、この標準モデルの普及を通じて、地方自治体において、受援計画に基づく訓練が継続して実施できるよう取り組んでまいりたいと考えております。

災害時の偽情報・デマへの対応
質問
山田瑛理 (チームみらい)

- 災害時の偽情報や虚偽のSOSによる混乱を防ぐため、防災庁が司令塔として関係省庁やプラットフォーム事業者と連携し、主導的に取り組むべきではないかとの見解を問う

答弁
赤澤亮正

- SNS上の偽情報・誤情報の拡散が住民の適切な判断を妨げ、社会的混乱を招くことは大変重要であると認識している

全文
質問・答弁の全文を表示

最後に災害時のフェイクニュース、風評被害についての対応についてを大臣に伺わせていただきます。

熊本地震の際の動物園からライオンが逃げたというデマですとか、令和6年8月の南海トラフ地震臨時情報の際に、何日後にまた地震が来るといった真偽不明の投稿が拡散した事例など、災害時のSNS空間ではセンセーショナルな偽情報が驚くべき速さで広がっております。

生成AIへの急速な普及により、画像や動画の真偽判定もますます困難になっており、この問題は今後一層深刻化することが避けられません。

特に私が懸念しているのは、被災地からの、例えば瓦礫に挟まれているので助けてほしいといった、個人からのSOS発信の真偽判定です。

能登半島地震の際にも、本当に残念なことに、偽のSOS情報が出回りました。

それにより本物のSOSが埋もれてしまうこと。

また、虚偽のSOSに、消防、警察、自治体の限られた人的資源が割かれ、本当に救うべき命に手が回らなくなることは絶対に避けなければなりません。

平時からの国民のリテラシー向上、公的情報へのアクセシビリティの確保、立ち止まって広めないという行動喚起、そしてプラットフォーム事業者との対話、これらは表現の自由とのバランスに配慮しながらも、平時から積み重ねていく必要があります。

発災時には政府からの一元的で信頼できる情報発信がデマを抑える最大の対抗手段となると思います。

そこでお伺いいたしますが、防災庁は平時から総務省やその他関係省庁、プラットフォーム事業者などとの連携を強化し、災害時の偽情報対応と政府の情報発信について、司令塔として主導的に取り組んでいく必要があると考えております。

大臣に見解を伺います。

今御指摘のとおり、災害時におけるSNSの上での偽情報だったり、誤情報だったり、そうしたものの発信とか拡散というのは被災地の住民の皆様の適切な判断と行動を妨げるものでありまして、こうした社会的混乱を防止することは大変重要であるというふうに認識をしております。

発言全文

関芳弘 (災害対策特別委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 関芳弘

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

災害対策特別委員会。

古賀篤 (自由民主党・無所属の会) 17発言 ▶ 動画
委員長 関芳弘

関芳弘(災害対策特別委員長)はい。

これより会議を開きます。

内閣提出防災庁設置法案及び防災庁設置法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案の両案を一括指定議題といたします。

この際、お諮りいたします。

両案審査のため、本日政府参考人としてお手元に配付のとおり、内閣官房防災庁設置準備室次長横山正成君ほか18名の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

御異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

古賀篤君。

質疑者 古賀篤

古賀篤(自由民主党・無所属の会)はい。

おはようございます。

自由民主党の古賀篤でございます。

本日は40分の質疑時間をいただきまして、関係者の皆様方のご調整に深く感謝を申し上げさせていただきます。

そして本日は多くの担当者の方にご出席いただいております。

どうぞよろしくお願いいたします。

現在私は自民党の災害対策特別委員長をお務めしておりまして、党の先生方にもご指導いただきながら、災害政策、防災政策の責任者として、今、お仕事をさせていただいている状況であります。

そして、令和6年、2024年の元日に起こりました能登半島地震の際は、当時の副大臣の立場、内閣府の防災担当の副大臣として、元日より現地の対応に当たってまいりました。

防災大臣には300名ほどの職員の方が石川県の県庁に詰めていただきまして、震災対応にあたり、私自身も1月から5月末まで、現地に断続的に入り、当時の平沼昌次郎政務官と交代しながら、対応にあたってまいったところでございます。

今回の防災庁の設置法案、そして関連法案、私は大賛成でありますが、非常に災害対応というのは難しいということは、能登半島地震の対応をさせていただいたときにも、強く感じたところであります。

我が国は、2024年の能登半島地震以前も、10年前の2016年では、平成28年の熊本地震、また阪神淡路大震災や東日本大震災など、5年から10年にかけて必ず大きな地震が起こっている。

加えて毎年のように、これから雨季に入ってまいります、出水期に入ってまいりますので、政府にも対応いただきたいと思いますが、いざというときの大水害ですね、豪雨、これも毎年のように起こっておりますし、先日の岩手の大土町の山林火災、これも毎年のように各地で発生しているという状況であります。

非常に災害が多いこの国におきまして、だからこそ世界一の防災立国をつくる。

その契機となるのが、今回の防災庁の設置だというふうに受け止めておりまして、ただ役所を作るだけではなくて、同時に取組を抜本的に強化していただきたいと考えているところであります。

今申し上げましたような、過去の災害対応の教訓を生かす、これは大事な観点だと思います。

昨日、自民党で災害対策特別委員会、この委員会と同じ名称なんですけれども、その委員会を開催させていただきまして、熊本地震で現地で対応に当たった、当時政府として現地の対応に当たっていただきました平谷氏、そして桜橋氏にも、今回の防災庁に向けて、貴重なご意見を賜ったところであります。

令和6年の能登半島地震の対応で浮き彫りになった報告書もまとめていただいておりますが、この課題を全部潰していただきまして、次の災害の対応につなげていただきたいと考えているところであります。

その上で質問に入りたいと思いますが、まず1点目。

大規模災害における政府の対策本部について伺いたいと思います。

能登半島地震の際には、政府の本部というのは大きく2カ所に設置されました。

1カ所は官邸、そしてもう1カ所は先ほど申し上げました石川県庁。

ですから大規模な災害が起こると、被災した都道府県の県庁に置かれるということになります。

そして当時のことを振り返りますと、この石川県庁は御存じのように金沢市にございまして、そして東京とこの金沢をですね、私も新幹線、場合によって飛行機を使って往復したわけですが、2時間半、石川の先生方もおられますので御存じのように、2時間半かかるわけです。

これを頻繁に移動するこの時間、いろんな負担。

そして入られる職員の方も通常業務がある中、指名されて派遣されるわけですけれども、やはり1週間から2週間仕事をしていただいた後には交代されると。

中にはまた来てくださる職員の方もおられるんですけれども、こういった運営がされていたということであります。

熊本地震の際も期間とかですね、詳細はそれぞれの震災対応があったにせよ、大体同じ形で行われたんじゃないかなというふうに思うところであります。

現地の対策本部というのはミニ霞が関と呼ばれまして、審議官級の方が入って迅速に意思決定をするということにおいて精一杯努力をしたわけでありますが、振り返ると今申し上げたようにですね、ちょっとやっぱり被災地に近いというメリットがあるものの、その集まると政府の関係者が集まるという観点においては、私は東京にしっかり対策本部を置いた方がいいというふうに思ったところであります。

先ほど申し上げたように、この霞が関に置かれる本部というのは、今のところ官邸になっているわけですね。

ご存じのとおり、官邸の地下に危機管理センターというところがあって、それが非常にセキュリティの関係があって、携帯も預けなきゃいけないと。

だから通常携帯使えないわけですよ。

こういったところに、さまざまな役所の人が入ってきて、頻繁にやり取りをするというのは、なかなか難しいんじゃないかと思います。

なので、今、内閣防災がある。

そして防災庁も同じところに置かれるんですね。

8号館と伺っておりますが、この8号館に政府の各府省の職員が集い、そして迅速に判断をすると。

こういったことをしてはどうかと。

ただし、現地本部も必要なんですよ。

現地本部は必要なんですけれども、そこはよりコンパクトにしていただいて、そこをオンラインでつなぐと。

当時もオンラインでつないで大臣とやりとりをさせていただきましたが、なかなかそこまでITが使用されていない実態がございます。

私は偶然その年の後にたまたまテレビで皆さんもご覧になったかわかりませんが、ドラマがありまして、「ブルーモーメント」というドラマがありまして。

これSDMという架空の組織なんですけれども、特別災害対策本部というチームがあって、そこが東京の本部と現地と絶えずオンラインでやっていると。

見ていて、こういうイメージだなというふうに思ったところです。

なんかあまり反応ないので、あまりご覧になっていらっしゃらないような気もしますが。

視聴率悪かったかもしれませんけど、あまり言うと問題ないですけど。

はい、ということで、能登半島地震のときもそうですし、熊本地震の対応に当たられた方もですね、やっぱり同じことをおっしゃるんです。

やっぱりこちらにあったほうがいいと。

佐藤大臣、内閣府のお考えをお聞きしたいと思います。

答弁者 津島

津島内閣府副大臣。

小川敦史委員にお答えを申し上げます。

委員が現地災害対策本部で指揮をとられて非常にご苦労され、その経験をもとに今回この御質問をなされた、その御提案の趣旨というものは、まずしっかりと私、受け止めたい。

大変重いものだと思っております。

今、防災庁設置法案の審議の中で、防災庁が設置されたらという、そういう前提も置きながらお答え申し上げたいと思うんですが、大規模災害の発生時には、防災庁が中心となって政府の災害対策本部を設置し、官邸危機管理センターとともに合同庁舎8号館へ関係府省庁が参集の下、防災庁が司令塔となって緊密連携し、必要に応じて本部長の指示権等も活用しながら災害対応を行うこととなっております。

また、被災都道府県の災害対策本部と密接な連携を図るため、被害状況に応じて現地対策本部を設置し、被災地のニーズを丁寧に組み取りながら、伴走型の被災地支援を行うこととしているところです。

内閣府においては、大規模災害の発生を想定し、関係省庁や地方公共団体の参加の下、合同庁舎8号館において、緊急災害対策本部運営訓練を実施しております。

なお、その際、現地災害対策本部運営訓練も同時に開催し、連携訓練を行っております。

また、能登半島地震での教訓を踏まえて、各省幹部級職員一同に会した研修の実施や、防災庁職員とそのカウンターパートとなる各都道府県の窓口担当職員の連携を通じた災害対応力の強化など、現地のニーズを踏まえて、迅速かつ的確な災害応急対策を行うことができるように取組を進めております。

その上で、防災庁においては、災害事態対応を専任する統括官を新たに配置するとともに、非常災害対策要員を増員し、災害発生時における指令等機能を強化することとされています。

委員御指摘のとおり、関係府省庁の参集、常駐については、迅速な意思決定を確保する観点から、これは有効な方策だと思っております。

政府としては、委員の問題意識も踏まえ、防災庁が被災自治体のワンストップ窓口として、実効性のある運用を確保できるよう、官邸危機管理センターと合同庁舎8号館の役割分担も踏まえつつ、実践的な訓練の実施やその充実を図り、被災自治体や関係府省庁との緊密な連携による災害対応に万全を期してまいります。

質疑者 古賀篤

小川君。

はい、津島副大臣ありがとうございます。

ぜひ役割分担をしていただきながら、8号館に然るべき場所をつくっていただき、迅速に対応に当たっていただきたいということを重ねてお願いさせていただきたいと思います。

続きまして、もう一点、被災時における政府の取組についてお伺いしたいと思います。

能登半島地震の際には、石川県庁の現地対策本部のメンバーというのは、県庁が金沢市にございましたので、そこが大きく被災していない中、市内のホテルで寝泊まりしていたわけでありますが、リエゾンであったり、応援の職員の方というのは、特に初期の頃は、庁舎損壊していますので、市町の職員の方と同様に、そこの床とか、庁舎の机とかに伏せて、休息を軽く取ったということでありました。

石川県庁の本部から被災地に行ったり、直接市町に入られたりした職員いましたけれども、数日経つともうヘロヘロになって帰ってくるわけですよ。

それは当然そうですよね。

睡眠もとれていないですし、大変な状況であると。

一方で被災者の方が大変な目に遭っているときに、果たしてじゃあゆったりと温かい布団に寝てということも、はばかれるということもあるわけでありますが、私はここは応援に入られるわけですので、万全の体制を維持しながらしっかりと被災された方に対応していく、元気に対応していくということを長期間続けていただく必要があると思いました。

ただ、いろんな意見もあってですね、当時は苦労したわけですが、ぜひ今回お願いさせていただきたいのは、一方で自衛隊全員がそうじゃなくて、自衛隊とか消防とか、こういう方も野営の訓練までされてますので、非常にそこは良い周到に入っていかれたんだと思います。

ですから防災庁の職員も、次の震災時には最低限の装備をして、寝袋なのかエアーテントなのかわかりませんけれども、1週間ぐらいは平気で任務を遂行していただくと、こういう体制を装備品も含めてですね、ぜひお願いさせていただきたいと思いますが、どういう取組対応予定なのかをお伺いしたいと思います。

政府参考人 横山正成

内閣官房横山次長。

お答えいたします。

災害発生時に被災地における迅速かつ的確な支援を行うためには、現地に派遣される政府職員等が災害応急対策に集中できる生活・職務環境を整えることが重要であるというふうにしてございます。

防災庁においては、非常災害対策要員を増員し、災害対応力の強化に必要な事業を確保することとしているところ、現地における移動手段や宿泊場所の確保、寝袋等の装備や非常食の確保等をどのように対応していくかということを検討を進めたいと考えてございます。

まずは総括担当職員の増強も図ってまいりたいと考えてございますし、そのような支える対応性も整えながら、現地で円滑な災害対応が可能となるよう、備品の事前準備とか、各都道府県の受援の体制の整備であるとか、そのような必要な体制の整備を行ってまいりたいというふうに考えてございます。

質疑者 古賀篤

古賀君。

引き続きの取組をお願いしたいと思いますし、いつ本当に災害が起こるかわかりませんので、速やかにどんどん対応力を上げていただきたいなというふうに思うところであります。

続きまして、各省が行われて取り組んでいます業務継続計画、いわゆるBCPということについて一点お伺いしたいと思います。

このBCPという業務の継続計画、首都直下を前提にして各省で作っていただいておりますし、この各省の計画はネット上も公開されているので、どなたでも確認可能ですが、ぜひご覧いただきたいと思いますし、専務官もご覧になっているものだと思いますけれども。

結構各省、若干バラバラと言いますかですね、前提が少し異なっていたり、あるいは対応が「検討します」で終わっていると。

改定がもう2、3年前になっていて、これどうなっているんだろうと、非常に気になるところなんですが、速やかに検討はですね、結論を出していただいて、改定していただきたいと思います。

そして防災庁は司令塔なわけですから、チェックしているというふうに伺っていますが、しっかりですね、常時確認していただきながら、司令塔として、場合によってはまさに勧告権でも使っていただく中で、各省の対応を挙げていただきたいと思いますが、どういったことになっているか、ご説明いただきたいと思います。

政府参考人 神原

内閣府、神原室長。

お答え申し上げます。

各府省は平成26年に閣議決定をされました政府業務継続計画に基づきまして業務継続計画、いわゆるBCPを作成することとなっておりまして、対象府省すべて現在BCPを作成済みであります。

政府業務継続計画においては、各府省のBCPについて、各府省がその実効性について評価を行い、適宜これを見直すとされております。

ほか、内閣府において、各府省のBCPの実効性について有識者による評価を行い、その結果を勘案して必要に応じ調整を行うというものとされてございます。

これを受け、内閣府におきましては、平成26年に政府業務継続に関する評価等有識者会議を設置いたしまして、毎年度、各府省のBCPに関し、有識者による助言を行うことにより、改善を促しているところでございます。

このようなプロセスを通じまして、各省庁のBCPの実効性の確保に努めているところではありますが、例えば昨年12月に中央防災会議の有識者ワーキングから、新しい首都直下地震対策について報告書も提出をされたところでございまして、今後各省庁のBCPの見直しも必要になってくるものと認識をしてございます。

今後、内閣防災担当を発展的に改装することとしている防災庁におきましても、この役割を継承しまして、防災大臣の勧告権も背景に、防災における政府の司令塔として、各省のBCPのチェックと改定が適時、適切に行われるよう、しっかりと取組を進めてまいりたいと考えております。

質疑者 古賀篤

古賀君。

よろしくお願いしたいと思います。

また引き続きネットで確認したいと思いますので、気を抜かないでくださいね。

続きまして、防災人材の養成について。

お伺いしたいと思います。

今回の法案の第15条でしょうかね。

条文において、文教研究施設を置くことができるという規定がございます。

そして、この防災大学校、仮称なんでしょうけれども、今後の検討とされているところであります。

一方、昨年末に閣議決定されました防災立国の推進に向けた基本方針におきましては、体系的な防災人材育成を推進するため、防災庁職員に加えまして、地方自治体の職員であったり、民間人材も対象とした研修等を行う機関として、防災大学校の設置を検討ということが書かれているわけであります。

一方で、防災の知識を表す、評価する資格として、防災士という資格がございます。

ここにおられる委員の方、あるいは政務の方にも取られている方おられると思いますが、この防災士って実は民間資格でありまして、これ内閣防災に伺うと、あまり若干関与していないようなですね、答弁されるわけですよ。

「民間資格ですから」と。

でも「これ民間資格ですから」とおっしゃるんですが、36万人も資格を持っているんですよ。

私も能登の対応を取りましたけれども、皆さんお持ちなんですよ、地域で防災に関心ある方は。

ですから防災庁も、これ端的に言うと「知りません」とまではおっしゃってないですけれども、やはりどういうことを研修でやっていて、どの程度のレベルなのかという把握は必要なんだと思います。

民間資格というのは当然防災士以外にも防災管理官とか他にもあるということですが、こうした資格をきちんと分析といいますか、把握、認識、評価をいたしまして、そして防災庁が行う防災大学でどうやるかはこれからでしょうけど、防災士も含めた資格もきちんと把握した上で、どのように養成をしていくのか、こういった体系立てた研修だったり取組が必要じゃないかと思いますが、政府の考えを政府参考人の方にお聞きしたいと思います。

政府参考人 横山正成

内閣官房横山次長。

お答えいたします。

地域における災害対応力を強化するためには、防災人材の育成確保が重要でございます。

仮称ではありますけれども、委員からもご指摘ございました防災大学校、これを今後設置検討を進めることにしてございますけれども、国や地方自治体の職員に加えて、委員ご指摘の防災士を含む民間人材も対象に、防災業務の全般の知識や技能を体系的に学ぶ研修を行うことにより、防災に関する専門的知識を備えた人材を育成するという方向で考えてございます。

さらに、産官学民の多様な関係者の間で高度なコーディネートを行える人材を育成することを考えてございまして、具体的な在り方について今後検討していくことにしてございます。

また防災士のような資格は、広く一般の方の防災意識の向上や、基礎的知識の普及につながっている面がございます。

そういう柔軟性がございますので、あえて今の時点で防災に関する民間資格を公的に定義することは考えてはいないんですけれども、そのような方々との関係をしっかり構築して、顔の見える関係をもって、連携を平時から推進し、地域における災害対策の充実と強化を図ってまいりたいと考えてございます。

質疑者 古賀篤

古賀君。

ちょっと1点だけ、これ質問ではありませんが、ぜひ大臣も聞きいただきたいと思うんですけれども、実際私も防災士の講座を受けたんですけれども、土日朝から晩まで講座があるわけですよ。

すごいいくつも講座があって。

私が受けたところ、70、80名ですかね、受講生おられましたけれども、中に小学生とか中学生がいるんですね。

大人でももうヘトヘトになりながら、午後なんかちょっと本当にへたばるとつい眠りに襲われるような状況の中で、子どもがこの長時間の講座はかなりしんどいだろうなと思いますが、後ろから見ても頑張って受けているわけですね。

ですから何を申し上げたいかというと、それだけやっぱり防災に関する問題意識というか、自分もそういう取組をしたいという気持ちのあらわれなんじゃないかというふうに受け止めたところです。

ですから、皆さんすぐ防災イコール防災士となってしまっているんだと思うんですが、防災庁においてもですよ、こういった例えばキッズ防災士とか、防災士と言っちゃいけないのか、キッズ防災リーダーとかですね、あるいはジュニア防災リーダーとかですね。

小さい子の防災教育もしていただいているんだと思いますが、やっぱり何か証明するものが欲しいとか、しっかり自分も自分の能力を形で表して、それに取り組みたいという気持ちを何か受け止めての取り組みをぜひお願いしたいと思いますので、これは質問じゃありませんので、大臣もぜひその観点でお願いさせていただきたいと思います。

続きまして、内閣防災以外の各省に、すみません、政務官お待たせいたしましたが、ちょっとお聞きしたいと思います。

まず厚労省なんですけれども、能登半島のときに、大きく先ほど申し上げました、金沢の県庁に災害対策本部ができましたが、そこの大きな枠の中に、ただちょっと別の組織として、保健医療救護調整本部と。

という本部が作られました。

いろんな都道府県、これから能登の地震も踏まえて、体制強化だったり、体制づくりに当たられるんだと思いますが、いろんな立ち上げの問題だったり、迅速性の問題だったり、あるいは連携だったり、この辺に課題があったというふうに受け止めております。

そこで、当然、厚労省もそれを踏まえて、災害時の保健医療福祉分野の連携強化検討会というのを立ち上げていただきまして、今日佐々木審議官にもお越しいただいておりますし、石川県に厚労省が出向していた方が戻ってきて、この取組をやっていただいていますし、私もいろいろなお願いをさせていただいておりますが、きちんと能登の地震の経験を踏まえて、連携を図るという問題意識で作っていただき、先日取りまとめをしていただいたと思っております。

どのように当時の震災対応の課題を把握し、そして今後の対応に生かそうとしているかをお聞かせいただきたいと思いますが、栗原政務官にお願いします。

答弁者 栗原

栗原厚生労働大臣政務官、お答えいたします。

古賀先生、ご指摘のとおりでありますが、災害時の保健医療福祉分野の連携強化検討会におきまして、本年3月19日に報告書を取りまとめていただきました。

厚生労働省として公表をしたところであります。

本報告書におきましては、令和6年能登半島地震の教訓を踏まえ、被災都道府県を広報支援する厚生労働省の体制の整備と、自治体の対応力向上のための施策について、課題と今後の方向性を御提言いただいたものであります。

このうち厚生労働省の体制整備につきましては、災害時にDMAT等を派遣する際の時期の目安や、派遣先の配分に関する都道府県の意思決定を支援するといった取組を行うための、厚生労働省保健医療福祉調整本部支援チームを、先月4月1日に既にも立ち上げておるところであります。

運営のあり方を示すほかに、都道府県に対し、平時からDMATと連携した訓練、そして研修の実施や災害支援システムにおける円滑な情報収集、整理分析等を実施できる体制の整備を促すといった通知を本年3月31日に発出するなどの対応を行っております。

引き続き、厚生労働省における体制の整備と、自治体の災害対応能力の強化を両輪といたしまして、保健・医療・福祉分野が一体となって迅速な被災者支援を行うことによって、国民の生命と健康を守る取組を平時から進めてまいりたいと、そのように考えております。

質疑者 古賀篤

古賀君はい、引き続きの取組をお願いしたいと思いますが、DMATはじめ、JMATだったり、J-RATSだったりですね、J-SATSだったり、たくさん役所があるシーンもありますので、この縦割りにならないような横串を刺した取組を、厚労省が東京に、先ほど政府も言いましたが、東京と現地に立ち上がる調整本部、連携を図っていただきたいと思いますので、ぜひお願いさせていただきます。

続きまして、子どもの観点から2点大きく伺います。

まず文部科学省に伺いたいと思いますが、能登半島地震のときにも子どもを守るという観点を非常に大きく受け止めて取り組んできたところですが、どうしても子どもは声を上げにくい、そういった中で我慢を求められがちなんですね。

1月に発災した能登半島地震においても、まず学校を再開する、学びの場を確保する、そして受験を控えている中学生、高校生、3月には卒業式、4月には入学式がある。

これをどう確実に行っていくのか、非常に教育委員会の方、現場の先生方とも様々な調整をお話をさせていただいたところです。

ただ、学校再開と簡単に言っても、どうしても避難所が学校の校舎だったり、体育館になる。

そしてグラウンドにも駐屯地が置かれ、そしてその後には仮設住宅ができるというところをたくさん見てまいりました。

非常に取組を丁寧に多面的に行っていく必要があると思いますが、今回の能登半島地震を踏まえて、DSという組織と取組を強化していただけるというふうに伺っており、昨年末にまとめを行ったと聞いておりますが、文科省はこれからどうやっていくのか、ぜひ考えをお聞かせいただきたいと思います。

答弁者 福田

福田文部科学大臣政務官、お答え申し上げます。

令和6年の能登半島地震の際は、委員ご指摘のとおり、各自治体の教職員などからなる学校支援チームの派遣が行われ、学校再開にも大きく貢献いただいたと承知しております。

こうした教訓を踏まえて、文部科学省では、今後の大規模災害に備え、被災地での学びを支援するための人的支援の枠組み、DSの構築に取り組んでまいりました。

その一環である被災地の学校へ支援に入る教職員で構成された学校支援チームについては、令和6年度補正予算において新規設置、機能強化を支援するために必要な経費を計上し支援を行ってまいったところです。

現時点において13道府県にて設置されていると承知しております。

さらに、令和7年度補正予算も活用し、7県1市の自治体が今、設置に向けて取り組んでいただいていると承知しております。

文部科学省としては、引き続き災害時の学校支援の体制充実が図られるよう、学校支援チームの活動事例や研修教材の周知、そして学校支援チーム同士が相互に情報交換ができるプラットフォームの充実なども含めて、各自治体の取組を支援していきたいと思っております。

質疑者 古賀篤

福田大臣政務官から今御答弁いただきましたように、学校支援チームをこれから増やしていくと。

しっかり全国各地に、全都道府県に作っていただければと思いますが、野党のときには兵庫、熊本、宮城、三重、岡山と、5チームに入っていただいたと、大変ありがたく思っております。

やはり発災の経験を生かされたところ、あるいはこれからの南海トラフに備えての県、あるいは豪雨のときの経験を生かして、こういうふうな取り組みでこのチームにつながっているというふうに聞いておりますので、ぜひ、自分事として各都道府県に作っていただくように後押しをお願いしたいと思います。

もう一点でありますが、子どもの居場所という意味においては、保育園だったり、あるいは避難所においても子どもの居場所を作っていく。

大変大事だと思いますが、野党の時に私がある保育園に伺いますと、1か月ほど発災から経っていたんですが、お昼の昼食を非常食にお湯を入れて用意されようとしていた園があったと。

伺うと、食材を入れている仕入れ業者が被災されて、食材が確保できないということの対応でしたが、やはりそれではまずいということで、いろいろな対応、調整をさせていただきました。

子ども家庭庁も、子どもの居場所づくりという手引きを作っていただいておりますが、やはり先ほどの文科省とまではいかなくても、いろいろな取組を、ぜひ被災地入りも含めて、子ども家庭庁一丸となって対応していただきたいと思いますが、今後どういう対応予定なのかお伺いしたいと思います。

答弁者 津島

津島内閣府副大臣。

お答え申し上げます。

委員御指摘のとおり、発災後、特に復興に移る過程で、やはり子どもの居場所づくりをしっかり行っていくということが非常に重要なことで、そのときに子どもの居場所がきっちりしっかりと機能するための、両親も含めて、しっかり体制を考えておかなければいけない。

体制を考えるには、それは平時から行っておかなければいけないことを受け止めまして、非常に重要な御指摘をいただいたと思っております。

子ども家庭庁では、令和7年5月に災害時の子どもの居場所づくりの手引きを策定し、自治体や支援団体などに対し、必要な対応のポイントやチェックリストなど、災害への備え方を具体的に提示をしております。

また、支援者を養成する観点から、現場の研修などで活用いただける資料や動画を作成し、周知を行っております。

また、子ども家庭庁における被災地の職員派遣につきましては、令和6年の能登半島地震での派遣実績を検証しつつ、多省庁の取組も参考にしながら、より実効性のある職員派遣のあり方について検討していきたいと考えております。

引き続き、自治体における平時からの備えを促し、また自治体と民間団体の連携を進めていくとともに、今後災害が発生した場合の支援のあり方について検討を行ってまいります。

質疑者 古賀篤

古賀君。

発災時はやはり子どもはもちろんですけれども、保育園だったり職員の方も被災者でありますので、大きな災害の時にはぜひ積極的な関わりを重ねてお願いさせていただきたいと思います。

続きまして、災害時の動物救護について、環境省と農水省にお伺いしたいと思います。

野党の時にもペット同伴で避難された方が避難所に入れずに車中泊だったり、あるいは在宅、ビニールハウスだとかですね、そういったところに避難されたというような状況もございました。

動物を飼うということの災害対策として、自助だという原則でいろんな環境省も取りまとめていただいていると聞いておりますけれども、やっぱり、動物のペットの餌一つとっても、プッシュ型の品目に入っていないわけですし、なかなか難しいと思うんですね、ペットの飼われている方の対応というのは。

こうした観点がございますが、ペットの災害対策ガイドライン、この能登半島を機に改定されるというふうに伺っていますが、環境省の取組を伺いたいと思いますし、その際にぜひ、動物、ペット対策としていろいろな訓練をされていると思いますが、防災庁がする訓練の中の一環として、ぜひ入っていただくことが、非常に私は連携を図る意味で有効だと思いますので、そういった観点も含めてやっていただきたいと思いますが、環境省にはその取組を伺います。

あわせて、農水省。

VMATという災害時の獣医療のチームがございます。

DMATの動物版みたいな呼ばれ方もしている一方で、まだまだ体制づくりこれからだと思いますが、VMATの取り組みをどう後押しするのか。

広瀬政務官の御地元、佐賀の鹿島も昨年、課題あって、そこの地域の猫、佐賀の鹿島の鹿島猫という形で、やはり皆さん可愛がっている中で、どうこれから猫をしていくのかってあるんだと思いますが、そのVMATの取組については、広瀬政務官にお伺いしたいと思います。

答弁者 森下

森下環境大臣政務官。

お答えいたします。

委員御指摘のとおり、近年では動物を家族の一員として迎えられる方も大変多くなっている中、大変重要な課題であると感じております。

環境省では、自治体が地域の状況に応じたペットの災害対策を検討する際の指針となるよう、平成30年に「人とペットの災害対策ガイドライン」を策定し、周知を進めてまいりました。

先ほど議員も言っていただきましたけれども、能登半島地震での経験等を踏まえまして、今年度早期に新しく改定作業を進めておりまして、発表できるように今準備をしているところでございます。

また、改定に関わる検討会には内閣府にも参画していただきまして、避難所運営の観点からさまざまな御助言をいただいているところであります。

また内閣府とは、自治体向けに開催しているペット同行避難訓練や説明会といった機会も含めて相互の連携を強化しており、災害発生時における避難所でのペット同行避難者に関する情報収集の円滑化を進めているところであります。

引き続き、さらに自治体や関係省庁としっかり連携しながら、ペットの災害対策に当たってまいりたいと考えております。

赤羽一嘉 (中道改革連合・無所属) 15発言 ▶ 動画
答弁者 赤澤亮正

農林水産大臣政務官。

委員からVMATへの支援の強化、これについてお問い合わせいただきましてお答えいたします。

それから大分県、佐賀の関の大会にも触れていただきましてありがとうございます。

災害時の獣医療提供体制については、委員御地元の福岡県が全国に先駆けた先進地域であり、東日本大震災を契機に自治体と獣医師会が連携した体制を構築し、これまで熊本地震をはじめ精力的に活動されてきたことはよく知られているところであります。

このような先進的な取組が全国に広がるよう、日本獣医師会が災害時の組織づくりや動物救護の地域活動に関するガイドラインを作成しており、これらを参考に各地方獣医師会が中心となって、災害時の獣医療提供体制が整備されているものと承知しているところであります。

農林水産省においては、各地域における獣医療提供体制の整備に向けて、例えば過去の災害を教訓とした研修であったり、海外の先進事例に学ぶ研修を支援できるメニューを用意しているところであります。

今後も現場の声をよく聞きながら、委員を含めた関係者の皆様と連携を深め、災害時も含めた獣医療提供体制の整備に取り組んでいきたいと思っております。

委員長 関芳弘

小川君。

質疑者 小川淳也

はい、ぜひしっかりとした取組をお願いします。

時間が来ましたので終わりますが、しっかり防災庁を司令塔として、今日来られました各府省をはじめ、一丸となって次なる災害に備えていただきたいと、これからお願い申し上げまして、期待を申し上げまして、質問を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 関芳弘

次に赤羽一嘉君。

質疑者 赤羽一嘉

中道改革連合副代表を務めております赤羽でございます。

まず防災庁の設置につきましては、私どもがいた公明党時代からですね、長年の公約でございました。

なかなか本当にこれ防災庁ができるという、なかなか信じがたい状況でありながら公約に掲げてきましたが、この国会でですね、いよいよこの設置法案が成立の運びとなる見通しであるというのは、大変喜ばしいことであり、高く評価をしたいと思います。

また、大臣におかれましては、これまでも災害対応委員長をはじめ、災害関連のお仕事に御尽力され、その経験を生かされて、ぜひ屋上屋を重ねるという悲願に当たらない、本当の意味での司令塔としての機能を発揮していただきたい。

また地域防災力向上で、国民の皆様の命と暮らしを守るのは、政治の最大の責任と使命だと思っておりますので、それにふさわしい防災庁をぜひ作られていただきたい、それを御訓練いただきたいと考えております。

今回の防災庁の法案の審議を固唾を飲んで見守っている方々がいらっしゃいますが、その中でも私は今日まず申し上げたいのは、東京電力福島第一原発の被災地の方々が、この法案の審査を大変心配し、というか、注視をされております。

私、2012年の12月27日に、第2次安倍政権のときに、経済産業副大臣兼の原子力災害現地対策本部長を就任いたしまして、1年9ヶ月、福島の浜通り地域を中心に足を運んで、奮闘をいたしました。

安倍内閣総理大臣、東京電力福島第一原発と、双葉町の帰還困難区域の視察と、その後、双葉町の町長、副町長、また議会の議長、副議長からの要望を受けてきたところでございます。

大臣もよくご担当でもありますし、よくご承知のように、双葉町はですね、その避難指示解除が、わずか3年半前の2022年8月に、ようやくこの特定復興再生拠点区域の避難指示が解除されたと。

まだ3年半だと、そういうこともあって、かつですね、現在、全地域の85%がですね、いまだに帰還困難区域であると。

人口も、震災前の時点では、約7,140名の人口もですね、残念ながら今は、当時の3%に過ぎない243名の方々が、町内の居住者の数でございます。

この双葉町だけではなくて、大熊町や浪江町、富岡町など、いまだにですね、帰還困難区域が大半を占める地域の復興というのは、これはもう大変な、これからも困難がつきまとうということを、それはもう大臣よくよくご承知のことだというふうに思っております。

また、福島第一原発の廃炉もですね、これも改めて申し上げるまでもなく、事故炉の廃炉というのは、人類史上初めてのチャレンジでもありますし、中長期のロードマップでも、2051年をめどに廃炉を完了すると。

これは率直に言ってそんな簡単な工程じゃない中での2051年でございます。

加えて中間貯蔵にされている除去土壌の最終処分、これも中長期のロードマップは2045年ということでございます。

そうした中で他方では今の復興庁が一応閉鎖されるのは2030年ということが予定されているということでございまして、この2030年の時点で、この福島の復興が完了しないというのは、これも客観的な、残念ながら事実でありますし、その後のことがどうなるのかというのは、被災地の皆さん、また関係者の皆さん、大変心配をしているところでございます。

2030年と言いまして、もうあと4年でございますので、2030年以降の復興庁の在り方について、国の方針はまだ決まっていないというふうに承知をしておりますが、決まっていないからといって放置をするというと、もう4年後のことですから、もう少し予見可能性を持って、被災地に対するメッセージを出すべきだと思います。

いつごろまでに示されるおつもりなのかということが第一点。

そして、今回原発事故と津波の複合災害であったと、この特殊性によって、これも申し上げるまでもなく、放射性物質による避難指示の長期化ですとか、それに伴う避難生活の困難さや、帰還に向けた生活環境整備の長期化、また先ほど申し上げた、冒頭申し上げたように、事故炉の廃炉ですとか、除去土壌の最終処分などなどですね、通常の自然災害に比べると、復興の困難さは極めて大きくてですね、復興に長い時間を要するというのは、これも明らかでございます。

こうした福島復興の特殊性に鑑みて、私は具体的な組織の編成はどうであれ、復興庁が持ってきた機能、今持っている機能、具体的に言うと、復興庁の予算の調整権ですとか、復興特改の継続ですとか、こうしたことは、やはり中長期的に連続性のある形での組織づくりが、大臣にご質問したいことは、この国の一丁目一番地であり、国が責任を持って福島の復興をやり遂げると、この政府の方針は変わらないということを言明していただくとともに、この復興庁の機能は維持していかなければいけないというふうに私は思っておりますが、そのことについて率直な大臣の御見解と御決意をいただきたいと思います。

よろしくお願いします。

答弁者 赤澤亮正

赤羽先生の御質問にお答えをしたいと思います。

私、復興大臣と、そして防災庁設置準備担当大臣と、あと国土強靭化担当大臣、3つを受け持っております。

その中で、復興大臣として、まず申し上げるわけでございますけれども、今、赤羽先生がおっしゃったように、福島県の災害というのは東日本大震災と、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故ということで、複合災害でございます。

ですので、まずはおっしゃったとおり、東京電力福島第一原発の廃炉、そしてこれまで除去してきた除去土壌の県外最終処分、まだ帰還の御希望がある方たちが大勢いらっしゃる中で、まだそれが叶えていないということで、避難指示解除に向けた取組、そうしたことをとにかく国が全面的に、とにかく取り組んでいく、前面に立って取り組んでいくという政府の方針というのは何ら変わりはないと思います。

その上で、私も今まで浜通りを中心に十数回以上、十数回伺っておりますけれども、先ほどおっしゃったように地元の皆さんがこの先5年後、その先はどうなんだろうというご心配をされているのを十分受け止めております。

その2030年度の復興庁の設置期限がそこで一応終了ということになっておりますけれども、法律的にはその組織体制、その後の組織体制については今の段階で言及することは非常に難しい。

今の時点で本当に申し上げることはできないわけでありますけれども、しかしながら、福島の今の現状が、とにかくいろいろな課題が解決しない中で、単にいろいろな事業を終了するということは、私はあってはいけないというふうに思っております。

質疑者 赤羽一嘉

赤羽君今の大臣の立場で、ギリギリの御答弁いただいたというふうに、私は評価したいと思います。

私はやはり災害対応、これまで議員生活30年、ほぼ災害対応を中心にしてまいりましたが、一番大事なことは、私の思いとしては、やはり被災地の皆さんとの信頼関係があるかどうかだということだと思います。

安倍総理は大変お忙しい総理の任務期間でも、月に1回、福島に足を運ばれていたと、大変なご苦労があったと思いますし、ご努力があったと思っております。

そうしたことがあったればこそ、発災当時というのは正直言うと、被災地と政府というのは、被害者と加害者の関係で、私は現地対策本部長ですから、被災者のためにという思いで、1月2日からすぐ現地に入りましたけど、ものすごく殺伐としていて。

大変な状況、ゼロからの出発ではなくてマイナスからの出発だったというふうに思います。

そこを乗り越えないと、何も政策が生きてこない、実効性を持たないという思いの中で、できるだけ現場に足を運んで、本気度を伝える、やっぱりその寄り添うということが大事ですし、その思いがあればですね、2030年以降も政府は微動だにしないんだと、いろんな組織の編成は具体的にあるかもしれないけれども、大丈夫なんだということを。

その信頼関係があるかどうかが大事だと思っているんです。

先週土曜日もですね、「2030年以降どうなるんですか」って町長から聞くんですね。

そんなの継続するに決まっているんだろうと。

2045年の除去土壌、51年以降の廃炉なんて、そんな簡単に言われないと。

それを信じてもらえるかどうかっていうのは、やっぱり政府の、特に担当されている大臣の皆さんとの、その信頼関係。

作ると思います。

残念ながら今政府にいませんので、私が大丈夫だと言っても、本当にそうかと思うわけでありますので、ぜひ福島とは寄り添っていただきたいと。

そして今の御答弁の通りですね、福島の復興、それどころじゃなく大変な困難だらけですので、様々な知恵を出していただいてお願いしたいということを強く申し上げておきたいと思います。

それでは今回の本論に入りたいと思いますが、防災庁の設置、冒頭申し上げました公明党としても、私自身も長年の公約でございました。

私自身は初当選した直後に阪神淡路大震災に遭遇をして、私自身も住んでいた家を失ったという体験をしました。

当時は災害対策基本法ですが、政令市の市長ですが、自衛隊への出動要請ができない、そんなところから始めたりとか、仮設住宅も長屋の小さなところで、家具も一切入っていないというようなこととか、今でも振り返るとですね、3ヶ月ぐらいすると街中にいろいろお店が開店し始めた時に、毎日避難所が食中毒を出しちゃいけないものですから、お弁当が揚げ物ばっかりで、高齢の方は食べられないと。

そんな状況から30年間でさまざま改善はされてきたと思いますが、私はちょっと冒頭申し上げたいんですけどね、我々がなぜ防災庁が必要なのかということを具体的に言いますと、そうした今申し上げた、やっぱり日本の支援策というのは被災者の皆さんの尊厳が守られるという意識が薄い。

やっぱり被災されたっていうのは、だから被災者に対して最低限のものを供給するのは義務があると。

しかしそれ以上のことは、言葉悪いんですけど贅沢は言わないでほしいと、大変なんだこっちも、みたいなことがあって、体育館に雑魚寝をしてもやむを得ないって済ませてしまう。

しかし被災者にとってみれば、真面目に働き税金を納め、家族を養ってた人が、たった30秒間の震災で、親戚の方に言った広域避難者も率直に言って十分把握されているとはとても思えない。

本当に避難所に来られている方に対してなってしまっているということは根本的に変えていかなければいけないと思いますし、在宅避難者とか広域避難者も含めて避難所にいる方もやはり様々な問題を抱えているので、理想的に言うと災害ケースマネジメントを実施できるようにして、お一人お一人の状況に合わせたきめの細やかな対応ができる、やはりパッケージとして持っていくべきだ、これをできるのは国が必要だというのが一つでございます。

もう一つは、やはり一番の難しい復興・復旧が速やかにいかない。

原則は、復興の主体は被災市町村なんですね。

被災市町村って、今回も能登半島ですと、和島市とか、珠洲市とか、能登町とか、はっきり言ってそんなに大きくない基礎自治体で、避難所の設営運営、また被害認定、それに基づく被災証明書の発行、さまざまなことを地元の被災自治体の職員、この職員については大半の方々も被災者だと。

家族が大変な状況の中で、それを精通をあまりしていないマニュアルを持ちながらですね、いろんなことを対応しているというのは、もう本当に並大抵のことじゃないし、その結果ですね、実は時間もものすごくかかりますし、罹災証明についても、クレームが出て二次判定、三次判定、ものすごく時間がかかったとか、結果、被災者に対する不満も大きく募る。

こうしたことが、実はずっと同じ激甚災害の被災地と繰り返してきた。

ですから、もう少しなんとかならないのか。

残念ながら、和島市の職員の皆さん、私が聞いたのは528人いらっしゃったんですけど、この2年間で116名の方が退職をすると。

そのうち20代から30代、これから支えていかなければいけない人たちが7割を占めている。

こういうことを繰り返すということは何とかしなきゃいけない。

私はやっぱり市町村に全て任せっきりということではなくて、私はやっぱり防災庁ができた以上は専門家集団をつくって、それがやっぱり各都道府県にはその機能を持たせて、県がもっと責任を持って関わらなければ、これはずっと繰り返してしまうんじゃないかというのが、防災庁は必要だと思った理由の一つです。

やっぱり県は、これもざっくばらんに言うと、予算を出すけど現場には顔を出さないみたいなところが結構多いので、その点を何とかしなければいけないと私たちは思いました。

そしてまた、そうしたことも諸々、防災庁が必要だと。

で、やっぱり防災庁、屋上屋だっていう批判があるんですね。

これアメリカのFEMA、私FEMAを見に行きましたけど、アメリカにおいてのFEMAに対してもですね、日常は何もやってないじゃないか、なんでこんなことにお金をかけなきゃいけないんだと。

まさに私は防災庁もですね、本当に機能できるかどうかは、この無駄に対する批判をどう跳ね返すのかと。

余剰の人員と余剰の予算を持たないと、いざっていうときに。

昨日は発揮できないと、私はそう思っておりますが、その余剰を持つことが無駄なんじゃないかということで、結局はなかなか私立分にしてしまう。

そうしたことを跳ね返す防災庁にしなければいけないと思います。

ですから、今、まず大臣にお聞きしたいのは、この新たにつくる防災庁の基本理念、哲学というか基本理念はやっぱり大事だと思いますし、役割ですね。

国の防災庁と関係省庁ともありますけど、国の防災庁と都道府県と被災市町村、この役割、被災市町村しかできない日頃からの事前防災の準備もあると思いますが、いざというときには私は都道府県が出るべきだと思うし、そしてやっぱり国がハートを持ってですね、基本理念を持って、災害対策基本法の改正にも謳われておりますが、そうしたことが文言だけではなくて、新しい防災庁の職員が、そうした魂、スピリットを持ってですね、全国の都道府県に指示を出すというか、共に作るような防災庁をしていただきたいなと思います。

具体的にはもう大臣の御答弁の後、政府委員に質問したいと思いますが、まず大事なことですから、新しい防災庁が持つべき基本理念と、そしてその役割、また自然災害と原子力災害、この東日本は一緒になって複合災害になりました。

こうしたことについての取り扱いも含めて、ちょっと細かいこともなりますけど、大臣からの御所見と御決意を伺いたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正大臣、お答えさせていただきます。

今、赤羽先生がお話しをしていただいたことというのは、私も感じていることでございまして、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、防災庁ができて、いろんなご期待を集めているのは間違いないんですけれども、それにしても、防災庁ができたにしろ、人員、定員からすると、実際に発足したときの人数でいくと350人余りでございますので、その人数で初動から復旧復興からいろんな幅広くやるということは、今の段階で言ってはいけないのかもしれませんけれども、ある程度の限界というか、何か何かでできるというだけの人員は、都道府県と一緒になってカバーしていくという、そのことを考えなければ、やはり機能は発揮できないというふうに思います。

その上でお答えをさせていただきますけれども、やはり防災庁設置の意義の一つというのは、避難環境の抜本的な改善だと思います。

ですので、防災庁の設置に合わせて、今回災害対策基本法を改正して、どこで災害が起きたとしても、地理的条件や自治体の財政状況にかかわらず、被災者が良好な避難生活を送ることができるようにすることを、災害対策の基本理念として明確化することにいたしました。

防災庁は何回も申し上げているとおり、徹底した事前防災と発災時の対応から復旧復興までの一貫した災害対応の指令と機能を担うことにしております。

防災庁としては、今までの内閣府の防災部門からさらに発展、そして改装する中で人員を増やし予算も増やして、どこで大規模災害が発生しても抜け落ちや漏れのない、被災者に寄り添ったきめ細やかな支援体制を実現していくように取り組んでまいります。

そして原子力災害のこともお尋ねになりましたけれども、対象とする災害につきましては、防災庁は防災庁設置法と災害対策基本法に基づいて、災害全般を所掌し、原子力災害の

質疑者 赤羽一嘉

赤羽一嘉君最後のところ、原子力災害についてというのは、令和7年12月26日の閣議決定で、原子力防災に関する対応については、専門性、総合制度の観点から、防災庁設置後も所管する各府庁において実施することを基本としつつと、こうあるのは承知しているのですが、なかなか文言はそう書いても、どこで線を引くのかとか、原子力災害が起こらないような専門性の安全性とかというのは当然、経済産業省、エネルギー省がやらなければいけないと思いますが、起こった後はまさに復興そのものですし、その避難なんだというのは、これ結構微妙なんですね、と思います。

ですから、どうしても役所というのは、率直に言って、自分たちの所管外は口出しちゃいけないみたいな、変なモラルがあって、そうするとやっぱりその隙間に、私はいろんな落とし穴というのがあると思いますので、お互いがカバーし合って、こっちのテリトリーだなんていうことはじゃなくてですね、やっぱり二つあったって無駄ではないんだし、やっぱりそこの連続性ってすごくこれから問われると思いますので、まずはこの東京電力福島第一原発というのは実際起こったことですから、そうやっぱりきっちり総括をしていただいて、どうあるべきなのかということを、この閣議決定は閣議決定としてですね、あるべき姿をぜひ赤澤大臣のリーダーシップで、より良いものを作っていただきたいというのをまずお願いしたいと思います。

まず、具体的な質問を何点かしたいんですが、被災者の尊厳を守ると、今、大臣の御答弁がありました。

いろいろな側面があるんですが、やはり避難所のことをどうするか。

これは旧公明党時代から、TKBですとか、トイレのこととか、スフィア基準の義務化とか、先日参考人の赤羽一嘉(中道改革連合・無所属):緊急のところとして設置すると。

1週間をもって、それ以後は、参考人の方でも言いましたが、長期避難の対応型のユニット避難所を作るとか、それがなければ旅館、ホテルを協定で使えるようにするとか。

今回の能登半島も随分、加賀温泉とか使われましたけど、そうした、また公営住宅の空き家とか、実際生活ができるようなところに早く移ってもらうということが非常に大事だと思います。

避難所の環境を良くするということは大前提としつつも、避難所の考え方、この前の参考人の方も指摘されていましたが、私もかねてから避難所は例えば1週間、1週間が妥当かどうかは別にして、有期にして、そして次のステップに移るという。

そういうことをやるということは大事なんじゃないかということが私は思いますが、このことについて内閣の防災担当の答弁をお願いいたします。

政府参考人 横山次郎

内閣官房横山次長:お答えいたします。

大臣からも答弁させていただきます。

被災者の健康と尊厳を守る観点から避難環境を整えていく方向性は、もう私どもとしても防災庁の設置の意義ということで取り組んでまいりたいと考えてございます。

一方で、いろいろ地域の事情とか確保できている避難所の状況もございます。

ご提案があったような一律の基準を直ちに当てはめるというのはなかなか難しい面あるかなと思うんですけれども、例えば能登半島地震の現場においても、まずは被災者の命と健康を守り、災害関連死を防止するために、暖房設備の設置など寒さ対策を図った上で避難所を運営し、その後、段階的にホテル、旅館や公営住宅、賃貸物件の入居といった、多様な避難先への避難をなるべく早く推進するというような取組を進めて、避難者の方々の生活環境の改善に向けた取組が行われたという方向性にはなってきてございます。

このときの教訓も踏まえて、今、スフィア基準を踏まえた取組を進めてございますので、内閣府の防災担当においては、すでに令和6年12月にこのような考え方に沿った取組指針やガイドラインを改定して、自治体に周知を図っているところでございます。

防災庁では、委員ご指摘の避難所における対策を含めまして、避難された方々の避難先における健康や尊厳を守るため、どういうことができるのかということをしっかり考えて、自治体の事前防災の取組への支援を進めてまいりたいと考えてございます。

委員長 関芳弘

関芳弘(災害対策特別委員長):赤羽君。

質疑者 赤羽一嘉

赤羽一嘉(中道改革連合・無所属):今の御答弁でいいんですけれども、私はやはり新しい役所をつくるときがチャンスなんで、避難所は1週間ということを宣言するとか。

そうすると不思議なことで「1週間しかいられないんだから」ということで新しい知恵が湧いてくると思うので、ぜひそういうことも検討していただきたいと思います。

もう一つ、被災者の尊厳を守るという点では、やはり被災者のデータベースというか、個人情報保護の問題で非常に難しいんですけど、どこに災害弱者の方がいらっしゃってどうなのかということは、日頃からやはりそういったシステムがないとですね。

広域避難された方、在宅避難の方、多分相当今回能登でも漏れがあったと思います。

そうしたことをいろんな諸機関、政府部内でも調整が必要かと思いますが、ぜひ災害ケースマネジメントを実現するという大前提として、インフラとして被災者データベース、名称が正しいかどうかわかりませんが、そのこともぜひ検討していただきたいと思います。

ご答弁いただきたい。

政府参考人 横山次郎

内閣官房横山次長:お答えいたします。

在宅避難者や広域避難者も含めて、被災者一人ひとりの状況に応じた災害ケースマネジメントを実現するためには、個々の被災者の所在、ニーズ把握が重要となってまいります。

そのためには、ある支援者が得た情報を共有できるよう、支援を担う自治体等において必要な情報を集約することが重要でございます。

委員ご指摘のとおり、自治体等が平時に収集済みの情報や、在宅避難者も含め、発災後にアプリ等も活用しつつ収集する情報をデータベースとして集約することが、その前提として求められているというふうに認識してございます。

このとき、スムーズな情報集約のためには、各種のデジタルツールにより収集されるデータの標準化をしておくことが重要になるというふうに考えてございます。

内閣府においては、まずは被災者支援に必要な情報項目の標準化等について検討を進めております。

その上で、各自治体のシステムの間で情報やりとりできるようにして、広域避難者への支援も見据えて、自治体間での情報連携のあり方について検討してまいりたいと考えてございます。

このような取組により、各種のデジタルツールを被災者一人ひとりのニーズの把握に有効活用できるようにするとともに、自治体間での情報連携の円滑化を通じて、自治体をまたぐ広域支援を行う避難者への適切な支援の提供にもつながるよう努めてまいりたいと考えてございます。

質疑者 赤羽一嘉

赤羽一嘉(中道改革連合・無所属):ぜひこのこと大事だと思います。

ただ当然のことが予想されるのは個人情報との問題だということですが、私はやっぱりそれを乗り越えることが、やっぱり防災・減災を主流にする社会の実現の最大のキーだと思いますので、我々も最大応援しますので、ぜひ負けないで検討を進めていただきたいと思います。

次にですね、速やかな復旧・復興が大事だと。

当たり前なんですけど、このことについて、私は二つの柱で質問したいと思いまして、一つは事前防災。

もう一つは、やはり官民共同、持ち合い持ち合って、菅野先生が言われていました。

そのことについてです。

事前防災についてはですね、やはり、これはちょっと先ほどご質問させていただいて、大臣からも答弁いただきましたので、やはり被災市町村が何から何まで担うというのはもう無理なんですね。

やはりその事前防災として都道府県の役割、今の現状をいろいろ、ヒアリングやレクを受けたりしますとですね、地域防災計画も作ってもらいたい。

国から発信しているけれど、じゃあどれくらい作っているのかと言うと、いや、ほとんどできていないんです。

できていないんです。

で、ストップしているんですよね。

できていないんじゃないだろうと。

でも、義務付けはできません。

できないのは、市町村の実態だとか、県の指導性もないとか、なんかね、歯がゆいんですよ。

私がこの中央防災会議で、激甚災害、首都直下とか、東南海とか、千島海峡とか、相当差し詰まったことを発信しながら、その危機感というのが全く現場にない。

特に被災を経験していない自治体は、全く防災は防災、緊急、なんていうか、一つの局を作って、防災はそこの局の仕事だ、みたいなことを言っている。

そこじゃ駄目だと。

やっぱり防災庁ができる以上は、防災局も設置されるんでしょうから、都道府県にもっと主体性を持ってということは、ぜひお願いしたいし、そのことについては、先ほど大臣からいただいたとおりですので、一つ目の事前防災については、今日は質問しませんが、二つ目の官民共同ですね。

やっぱり災害が起こると、ふるさと出身のとか、経験のある役所がそれぞれ集まって、現地対策本部というのをやっていますけど、それよりは、結局、能登半島なんかでも高齢者が多い介護施設がやられた。

金沢で、じゃあ介護の施設に余裕があるかというと、余裕がない。

県スポのところを借りて1.5次介護場所を設定したけれど、全国に呼びかけてもなかなか実際フル稼働できない。

やっぱりDMATというドクターの世界はそれができているけれども、DWATというのはやっぱり余剰の人員がないとなかなか駆けつけられない。

ですからぜひですね、登録制度とかはやっぱりこの介護の世界を使って、いざ激甚災害の時には現地に行けるというようなことをぜひ使ってもらいたいというのが一つです。

これはもう一つは物資の供給というのをプッシュ型で今一生懸命やってもらっていますが、私は大手の企業、コンビニとか物流企業というのは災害協定を結構最近結ばれているんですけど、災害協定を結びながら具体的なプログラムというのはないんですよね。

いざこうなったらどうするかということを、やっぱり県を中心に県の中の責任でいろいろやるべきなんじゃないかということは一つ。

もう一つ、すみません、まとめてになっちゃうんだけど、士業の皆さんというのはやっぱりね、スペシャリティを持っているんで、能登半島とか東日本でも、弁護士の方って数も少ないし、偏在もしているんで、司法書士の皆さんや行政書士の皆さんが、現地で無償に行って、窓口として、被災者の窓口として、いろんなことをさばいてもらった。

これやっぱり、司法書士の方も行政書士の方も、まあ、町の法律家、立派な法律家なんで、やっぱりそこの位置づけっていうのをですね、これは協定を結ぶと同時に、やっぱりそのプログラムを使ってですね、これは持ち合い持ち合いということ、そういうことなんじゃないかと。

やっぱり大臣が言われたように、350名の防災省の職員でできるなんて限りがありますから、そこの仕組みとしては、専門家の士業をうまく活用して、日頃から、これ事前防災にもかかるんですけど、日頃からその整備、準備を整えていく。

その思想が大事だし、ぜひ具体的な取組を進めていただきたいと思います。

ちょっともう時間が短いので、簡潔にお答えいただければと思います。

内閣官房横山次長。

政府参考人 横山次郎

内閣官房横山次長主に3点ご指摘いただきました。

しっかり都道府県と連携しながら、市町村の現場を民間の方にもお伝えいただきながら、災害対応できるような体制を事前に構築していくという方向性で考えていきたいと思ってございます。

DWATに関しましては、高齢者等を支援するために、その活動をするための環境整備をすることが重要でございますので、政府としては、昨年の災害救助法の改正により、もうご指摘いただいてございますけれども、福祉サービスの提供を救助項目に位置づける。

その流れの中でDWATとして活動する人材を登録する仕組みを含む社会福祉法等の一部を改正する法律案を別途今会に提出しているというところでございます。

このような取組を厚生労働省とともに進めてまいりたいと考えてございます。

物流の関係でございますけれども、大規模災害時には自治体職員だけでは物資の供給に係る迅速な対応が困難であることは、もう経験でわかってございます。

あらかじめ民間物流事業者が有する人材や資機材、ノウハウを活用し、迅速かつ確実な物資支援が可能となるよう、自治体と事業者との協定締結を促す、この取組を今進めているところでございます。

このような取組について都道府県とも連携しながら、引き続き取り組んでまいりたいと思ってございます。

民間の方々のお話でございますけれども、委員のご指摘もあったように、内閣府では日本行政書士会

泉健太 (中道改革連合・無所属) 22発言 ▶ 動画
答弁者 赤澤亮正

との関係では、既に連合会との間で、被災自治体の支援に係る連携協定を締結するなど、民間団体と平時からの協力関係の構築を進めているところでございます。

被災者が支援を受けるためには、どうしても現場で行政手続きが必要になってまいります。

既に行政書士の先生方には、御活躍いただいていますけれども、専門性に基づく個別の相談支援が非常に効果を上げているというふうに認識してございます。

司法書士の先生方の能力も、そういう意味では大変期待されるところでございます。

司法書士会との災害協定についても、現在司法書士制度を所掌している法務省ともよく相談しながら、災害時に被災者の事務を効果的に支援することができるよう、協定締結も視野に連携のあり方について検討しているところでございます。

委員長 関芳弘

関芳弘君。

質疑者 古賀篤

ありがとうございます。

特に司法書士会全国の会長をはじめ、先日来られて、その点ぜひ積極的にやりたいということを言われておりますので、受け止めていただきたいと思います。

もう時間がなくて、本当は大臣最後に聞きたかった気持ちがわかっていますので、私はやっぱり肝心なのはね、全ての行政とか会社の在り方とか、また地域づくりも含めて、やっぱり防災の視点を貫くということが必須だと思います。

そういう意味で防災庁の役割というのは、精神的にもとか啓蒙とか、教育も含めて非常に重要な役割であるし、スタートのときに防災庁ができると防災大国、日本は新しい第一歩を踏み出すんだということ、絶好の機会ですから、私は全ての行政、特に都道府県、しっかり気合を入れて、よくあるんですけど、危機管理局なんか作ると、他の局は災害危機管理局のことに任せればいいと平気で言うのが多いんですけど、それは駄目なんだと。

政府の関係省庁の中でもそうですけど、全て防災・減災の感覚がないところは駄目なんだということをぜひ言っていただけることを強く期待して、すみません最後、答弁の時間がなくなりましたので、これで終わりにしたいと思います。

よろしくお願いいたします。

以上です。

質疑者 泉健太

中道改革連合の泉健太でございます。

改めて、この防災庁の設置ということでの議論を、今、与党・野党の先生方で取り組んでおられることに心から敬意を表します。

また、与党筆頭の谷先生も、ともに災害ボランティア議連でも活動させていただいておりまして、私も実は国会議員になる前は、災害ボランティア出身というと言い過ぎかもしれませんけれども、災害ボランティアの世界で経験をして国会議員になったという経緯もありますし、また一度災害防災の政務官もさせていただいたことがございますので、そういった観点からいくつか質問させていただきたいというふうに思います。

まず防災大学校につきましては、いくつかこれまでも議論があったかと思います。

そして全国の災害ボランティアに携わっている方々ですとか、行政職員の皆さんとやりとりをしてきた中でいうと、非常に有明の研修、これは成果が出ていると、また非常に良い取組だというふうな評価があると伺っております。

また、私も言ったことがありますが、兵庫県の人と防災未来センター、こちらについても、自治体職員向けの研修をしているということで、非常にいい研修がこれまで行われてきた。

また、有明の研修につきましては、令和8年度はかなり大規模に研修の受入れ人数を増やして3200人規模で訓練をできるように、研修をできるようにしていくということ。

これはやはり政府そのものが有明の研修を非常に重視しているということの表れであろうかなというふうに思います。

そういう中でこの防災大学校がどこにどういう立場ではめ込まれていくのかということを期待もしていますけれども、懸念もしているというところでございまして。

特にですね、例えばいわゆる建物をどこかに新たに建てるのかどうか。

これはもう何だってそうですが、防災に関しても予算が限られる中で、そこに予算を投じるのかどうかということを懸念もしております。

できれば今有明もある。

そしてこの人と防災未来センターもある。

研修っていうのは今最近で言うとオンライン、e-learningもできるという中で言うとですね、あまり建物にお金をかけるということに執着はしてほしくないなというふうに思うわけですが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正大臣。

泉先生にお答えをさせていただきます。

防災大学校については、これから建物を建てるのか、どこかを借りるのか、どこにするのか、どういう内容にするのかというのは、これから検討していきますので、今の段階ではっきりこういう形にするということは、お答えするのは困難でございます。

しかしながら、防災大学校の目的というのは、要は、防災業務全般の知識や技能を体系的に学ぶ研修を行うことによって、防災に関する専門的な知見を備えて、さらに産官学民の多様な関係者の間で、高度なコーディネートを行える人材を育成することを考えておりまして、既存の施設の研修の特性ももちろん、最大限生かしながら、具体的なあり方について、今後検討していくということでございます。

質疑者 泉健太

泉君。

これですね、心配なのは、例えば有明の研修があります。

そして人と防災未来センターの研修があります。

これまで、他の団体ですとかも含めて、いい講師陣がいてですね。

そこでやってきた歴史がある。

それがもしかすると新たにできる防災大学校の方に人材や力が取られてしまうのではないかということになると、せっかく継続してきたものも途切れてしまいかねないというふうに思っていて、私はぜひ今からこの防災大学校を考えるということであれば、いわゆる建物にお金をかけるということじゃなしに、既存の枠組みをぜひ有効活用していただきたいというふうに思います。

その意味では、有明ではずっと防災スペシャリストという名前で、というか、研修を行ってきたわけです。

基礎コースがあり、そして専門コースがあり、そして先ほどその大臣からもお話がありましたが、やはり有明の研修のいいところというのは、e-learningで全国各地からも研修を受けることができるということ。

わざわざ東京に来なくていいということですね。

そしてもう一つは地域研修といって、令和8年だと16箇所、各都道府県で研修をやってくれる。

こういう分散型というかですね。

地方の行政職員にもあまり負担にならないような、今正直ある程度旅費が出ると言っても、これまでの規定の旅費では東京には泊まれないという自治体職員が大勢おりますので、それを強いるような形はやめていただきたいと。

静岡だともしかするとあまり泊まる必要ないかもしれませんけれども、研修そのものはやはり泊まなきゃいけないというものが結構ありますから、ぜひそういった意味でも、この有明の研修を最大限尊重していただきたいと思います。

ちなみにですが、有明では防災スペシャリスト、そして防災未来センターではディザスターマネージャーという形で名称をつけて、その研修を終えた方にはこういった立場ですよという形をやっておりますが、これは継続をしていくという考えでよろしいですか。

事務方でも構いません。

政府参考人 横山次長

内閣官房横山次長、お答え申し上げます。

御指摘いただいております防災スペシャリスト養成研修は、内閣防災担当において、国や地方自治体等の職員を対象に実施しているものでございます。

具体的な内容についてもしっかり今後検討してまいりたいと考えてございまして、防災スペシャリスト養成研修というものについて、今具体的に何か決まっているわけではないですけれども、評価をいただいていますので発展的な継承という方向で考えることはあっても、全く継続しないというような考えを今持っているわけではございません。

それと、人と防災未来センターでございますけれども、こちらはもちろん連携はしておりますけれども、別の組織ということになります。

兵庫県が設置されているところでございますけれども、御指摘あったディザスターマネージャーの称号を与える取組をされているということは承知してございます。

防災庁としては、センターそのものの取組を申し上げる立場にはないんですけれども、防災庁になることが直接的に政府とセンターとの関係が変わるものとは考えてございません。

いずれにしても、その地域における災害対応力を強化するため、ディザスターマネージャーなどの防災に知見を要する地方公共団体の職員をはじめ、産官学民のあらゆる関係者同士で顔の見える関係の構築や連携を推進することは引き続き重要であるという認識に基づいて取り組んでまいりたいと考えてございます。

質疑者 泉健太

ありがとうございます。

今後例えば防災局が各地にできますよね。

ですからリアルな一つの建物の防災大学校なるものに全国から集まってくださいとやる必要はやはりなくて、一つあり得るのはコンソーシアム方式であるいはサテライト方式と言われるものでいいかもしれない。

いろいろな各地いくつかの拠点に防災局があるのであれば、そこが例えば7つぐらいの、もし防災局があるとしたら、それが全体として防災大学校のカリキュラムをやっている拠点になるという考え方でも十分いいのではないかというふうに思っておりまして、その意味でこの1カ所に建物と人材を拘束せずコンソーシアム式にすべきではというふうに私は思いますが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤経済産業大臣、お答えをさせていただきます。

委員御指摘のコンソーシアム方式というのも一つの考えだというふうには思います。

これから防災局も何か所、そしてどこにということを考えていきますので、今の段階で防災局を使ったそうしたサテライトのような方式ということを、今現在ではちょっとそういうふうにできますとかいうことは言えませんけれども、そういうことも含めてこれから先の防災大学校につきましては、研修の手法、またいろいろな関係機関と連携した取組を含めて検討を進めてまいります。

質疑者 泉健太

泉君。

ぜひ検討をお願いしたいと思います。

私も先日、改めて、それは基礎講座ではありましたけれども、日本財団さんがやっているオンラインの講座を受けた。

それは全然違う、離れた場所で受けたわけですけれども、そういうこともできる時代になってきていますので、ぜひ人材やこの防災にかかるさまざまな力みたいなものをですね、ぜひ各地で活動しやすいようにしていただきたいと思います。

もう一つ、研修と言いますけれども、これ研修だけではなくて、先ほど産官学民という話がありましたが、実は研修を通じて交流があった人たちが、また全国の皆さんが交流するということもとても大事でありますので、ぜひこういう交流の機会づくりというものも確保していただきたいと思います。

これはもう答弁結構でございます。

続いてですけれども、スフィア基準についてであります。

おそらくスフィア基準についても、これまでの委員会の質疑で様々に議論があったと思います。

基本的には理想としてスフィア基準の実現を早期に目指していくというスタンスであろうかと思うんですが、今、例えば委員の皆さんもご自身の選挙区の避難所の定員数みたいなのを見ていただくと、体育館にこんなに人数入る前提になっているのかというぐらい、かなり定員は多めに今設定されています。

それはスフィア基準で算定されていないから。

確かに、このスフィア基準で避難所の定員を見直すべきなのかどうかという課題があろうと思います。

改めて、基礎的な質問で恐縮ですが、大臣、この居住スペース1人当たり最低3.5平方メートルというのは、必達義務なのかということについてお答えください。

答弁者 赤澤亮正

大臣。

お答えさせていただきます。

いわゆるスフィア基準というのは、災害や紛争の影響を受けた人々への人道支援の基準を表しているものとされております。

これは今の内閣防災担当のことでございますけれども、スフィア基準を我が国の避難所の質の向上を考える際に、参考とすべきものとして、自治体に示しているというふうに承知しております。

令和6年12月に、避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針を改定をして、スフィア基準に沿った定量的な基準等についても盛り込んだというふうに承知しております。

委員がおっしゃった、この必達義務化ということでございますが、これは言うならば、一つの目安であると思います。

ですので、これは目標として求めているというのが3.5平米の居住スペースの確保というふうに考えております。

質疑者 泉健太

泉君その意味でおそらく各自治体は少し今戸惑っているんじゃないのかなと思います。

スフィア基準というのが非常に理想として世の中に出てきていて、一方でそれはどの時点でこのスフィア基準を達成する、これ難しいことをあくまで現場を最優先にしなければなりませんが、どの時点でどういうふうに考えればよいのかということについて、まだ国からはあまり情報が届いていない状況ではないのかなと。

スフィア基準という言葉だけがですね、ある意味どんどん防災の界隈に広がっているということは言えるんじゃないのかな。

ともすると、それを満たしていないということを、住民から、避難された方々から指摘を受けるケースは今後増えるんだろうなというふうに思うんです。

そう考えると、今私、例えば自治体の避難所定員について少しお話ししましたけれども、私の地元の京都市なんかも、ずらっと避難所の一覧があって、そこに避難者数の定員数があって、トータルで何十万人とかっていうふうになっているんですけれども、一つの体育館、例えば小学校だと千平米ぐらいとかですね、中学校だと千二百とか千四百とかそれぐらいになるわけですけれども、そこに千人ぐらい入る計算になっていて、スフィア基準のようにこの3.5ではなくですね、2平米ぐらいで一人頭計算してその数字を出しているというのがあるんですね。

おそらくこれ全国各地そういう自治体たくさんあると思いますが、改めてこの自治体にこのスフィア基準を踏まえて、いわゆる避難所定員の見直しだとか、いわゆる適正人数みたいなものの周知、考え方というものを各自治体に通知を出した方がいいと思うんですが、いかがでしょうか。

内閣官房次長。

政府参考人 横山次長

お答えいたします。

先ほど大臣からも言及ございましたけれども、避難所の確保運営に関しましては、取組指針などにより、自治体に対し、スフィア基準の趣旨などを踏まえた、避難所を運営するための考え方をお示ししているところでございまして、事前にレイアウトを作成するなどして、3.5平米という目安を前提とした避難所の最大受入人数を把握するよう求めているところでございます。

この趣旨に沿って、各自治体においては、地域における実情などを踏まえつつ、指定避難所の箇所数を増やすとともに、協定避難所やホテル、旅館等の確保も併せて検討するなどして、避難所ごとの現実的な受入れ人数を判断し、できる限りの対応を進めてきているものと認識はしてございます。

ただ、御指摘があったように、現場ではさまざままだ取組濃淡ございますので、防災庁ではこのような事態の事前防災の取組をしっかり支援をして、さらに事前の準備を充実できるように支えてまいりたいと考えてございます。

質疑者 泉健太

今の横山さんのお話は、半分納得できるけれども、半分ちょっと危ないなというところがあって、どういうことかというと、昨日、超党派のフィンランド議連がありました。

フィンランドは防災のためだけじゃない、安全保障上のシェルターですね。

これを整備しているわけですが、シェルターの一人当たりの面積というのは0.75だったかな、確か。

まずは居場所としてというか、緊急避難場所としてシェルターが存在するという立て付けになっているわけですね。

ちょっと似てるなと思ったのは、災害も最初から体育館で3.5を取りに行くのと、当初の72時間、とにかくみんなまず安全な場所に集まって、まずこれからどうするか考えながらやっていこうという中でのフェーズとは随分違うんじゃないのかなと思うんですね。

最初から3.5人当たり取りましょうとなったら、それは当然溢れてしまうわけですよ。

まずは緊急避難場所があって、そこでもう身のまま、しかし雨風しのげて、何とか物資も整えて生活していこうという、特にこの最初の72時間においては、むしろスフィア基準をあまり問わない方がいいんじゃないかと。

そこから徐々に生活環境を改善していくという中での基準ですよということは、私はむしろ明確にした方がいいんじゃないのかなと思うんですね。

時にある集落で数世帯だけが避難する場合は、何も言わなくたってスフィア基準を満たすわけですよ。

公民館に5人とかね。

そういうのを満たすので、そこは別に心配しなくていいと。

ただ、どっと人が押し寄せるのは、これは止められないわけですから。

最初から72時間時点でもスフィア基準ですよというのは、むしろミスリードになってしまいかねないというふうに思います。

そういったことも含めて、私は今の通知だとスフィア基準を前提にした定員のあるいは新しい避難所の確保という話になってしまうと、かなりやはり自治体は苦しむんじゃないかというふうに思います。

そこを修正していただけませんか。

政府参考人 横山次長

内閣官房横山次長。

御指摘の考え方自体は、72時間という定量的な考え方を示しているわけではないんですけれども、基本的な考え方は我々も、そのようには実は考えてございます。

ただ、通知や、我々が今まで、私の先ほどの答弁も含めて、そのあたりしっかり伝えられているかとか、そのこと自体も前提とする事象とか、各自治体が今、確保できている床の面積であるとか、そういうことによって、基本、ある程度幅のある話になってまいりますので、考え方の基本はまず、スフィア基準を普及させることにちょっと注力をして、強調している部分があるフェーズなんですけれども、きめ細かいことをしっかりやっていかなきゃいけないということは、我々も認識してございます。

そこの部分は、通知をするだけではなかなか伝わらない部分でございますので、まさに現場に行って一緒に訓練をするとか、そういうことを分かる人を育てていくとか、そういう取組を地道に進めていく必要があるんじゃないかという考えでございまして、そういう取組を進めてまいりたいと考えてございます。

質疑者 泉健太

泉君。

先ほどの防災科学技術研究所もそうですけれども、地域住民、例えば自主防災会だとか消防団だとか地域の自治会だとかが避難所の住民側になるわけですが、やはりこの災害のフェーズによって避難所の形態も進化していくというか、変わっていくものであるということをよく踏まえていただきたい。

その意味でですね、今避難所を例えば旅館だとかを増やすだとか、あるいは地域の宗教施設も含めて、そこも拠点にしてもらえないかという協力の要請をしているというのが今の現状だと思うんですが、今日は福田政務官、文科省に来ていただいております。

学校の避難所といえば、避難先といえば基本的に体育館が一時的に考えられる。

なぜなら地域開放もされているし、子どもたちの私物が置いていないということで、まずは体育館ということで、例えばクーラーの設置だとかということもやってきた経緯はあります。

ただこのスフィア基準に伴ってで言えば、能登でも東日本でも使わざるを得ないときは教室も使ってということがあるんですが、やっぱりどうしてもそこは学校管理者において段差があると思います。

まずは体育館でしょうと、教室はまだだめよと、というケースが非常に多くて、コロナ以降は少し感染症だとか体調悪い方はこの教室いいですよ、というぐらいにちょっとずつ門戸が開かれているものの、まだやっぱり相当学校全体を使っていいですよということにはなっていないような私は気がしております。

その点について文科省としてどのように考えておられるか。

そして私としてはぜひ教室の利用についてもですね、幅広いというか、関与というか、これこそまさにまた全国の学校に通知も出していただいて、教室の利用も積極的に、スフィア基準ということが導入されることに伴い、必要面積が増えていくことになるので、教室の利用についても積極的に考えていただきたいという通知を出していただきたいと思います。

いかがでしょうか。

福田文部科学大臣、政務官。

答弁者 福田政務官

お答え申し上げます。

先ほど、牧野大臣からも答弁ございましたが、避難生活における良好な生活環境確保に向けた取組指針では、スフィア基準に沿って十分な避難者の生活スペースの確保などが求められていると承知しております。

このことを踏まえ、学校を指定避難所として指定することなどについて、各教育委員会などに対し、防災担当部局から相談があった場合には、適切に対応するよう依頼しているところです。

その際、同指針では、指定避難所として利用する学校施設について、学校が教育の活動の場であることに配慮いただき、避難所としての機能は応急的なものであることを認識いただいた上で、事前に教育委員会などと調整を図ることを防災部局に求めていると承知しております。

文部科学省としても、学校が地域の防災拠点として機能を果たすことと、そして学校教育活動を継続することの両立を図っていくことが必要だと認識しています。

委員から教室のご言及いただきましたが、教室であるから一律に利用できないというわけではなく、重要な点については、災害時に避難所として利用する部分と、それ以外の部分との区分などを定めた学校施設の利用計画をあらかじめ、関係者の中でよく話し合っていただいた上で作成しておくということであると考えております。

そうした好事例を紹介する事例集の作成周知などにより、各学校設置者の取組を促しているところでございます。

質疑者 泉健太

泉君ここはぜひ学校の中の計画というのも、これまた地域とその計画が地域に開かれている必要があろうと思いますので、ぜひそういったことも文科省としては配慮をいただきたいと思います。

福田政務官はこれで大丈夫です。

ありがとうございます。

続いて、日本維新の会の委員の皆さんも何名かおられますので、課題提起として質問したいと思います。

今日資料をお配りしておりまして、この資料は、いわゆる内閣府、中央省庁の防災の業務継続計画の関連資料ですね。

今日私が質問したいのはですね、大臣なり、今のこの防災庁の設置に伴って、危機管理、あるいはレジリエンス、あるいはバックアップというものをどう考えるべきなのかということを、ちょっとやっぱり整理をしたいなと思うんですね。

私、福祉都ということが課題というか新たなビジョンとして出てきているというのは、日本の活性化という意味のみの観点であれば、それはあり得るんだろうなと。

一方で防災だとか災害対策バックアップという意味合いで言うところで言うと、少し今の政府の進めているものと、ちょっと齟齬というか矛盾があるのではないかと感じるところではあるんですね。

改めてですが、大臣に最初ざくっと伺いますが、今回のこの防災庁設置、そして今後地方防災局を設置していく。

そして現在の政府のこの業務継続計画、これご覧いただくとですね、上の例えば方では、まず今の現状の政府のバックアップがどうなっているかというと、総理大臣官邸が使用できない場合は、まず内閣府の8号館、そして防衛省1号館ですね。

そしてさらに離れたところに置かなきゃいけない場合は立川ということになっているわけですね。

ですから首都を放棄するという考え方は基本的にはないわけですよ。

例えば中央省庁のBCPの資料を読んでみても、実は首都直下地震においては、例えば都内の交通の5割がストップするとか、いろいろな水道が止まるとか、いろいろなそういうマクロで見ればそういうことはあるんですが、中央省庁、そして例えば国会議事堂、最高裁判所、これは首都直下でも壊れないという強度になっていますというのが、今のBCPなわけです。

もちろん、そこにたどり着ける公共機関が動いているかどうか、これは別です。

ただ、建物の機能としては、首都直下でも倒れないという前提で、今、耐震工事も済んでいる、あるいは耐震設計で建築をされているのが、中央省庁であり、三権の機能なわけですよね。

それでもやはりもしものことがあればということで、立川までは考えられているし、この上の、この紙の上の方の3番ですね。

今後の検討課題というところで、さらなる過酷事象を踏まえた、東京都県外における官邸及び中央省庁の代替拠点のあり方について、既存の施設活用等を念頭に置き、検討と書いてある。

これもこれでですね、平成25年ぐらいに、一応例えば札幌で国会を開催できる場所があるかと、一応そういう検討はされてはいます。

それは大阪ももちろん検討の対象には入っているということでありました。

しかしというか、やはり大臣にお伺いをしたいのは、まずはこうした今回の防災庁の設置や地方防災局の設置の構想と、大阪だけ前提にしているわけじゃないんですけれども、福祉都に三権を移すということも含めて、矛盾や齟齬というのは大臣は感じられませんか。

答弁者 赤澤亮正

牧野国務大臣お答えをさせていただきます。

私に矛盾や齟齬ということを聞かれても、それはどういうふうにお答えしていいか、ちょっとわかりかねますが、東京といいますか、首都圏で大規模な災害が発生した場合、そうした場合の首都の中枢機能の継続性を確保するためには、やはりバックアップ体制の整備は必要だというふうに思います。

先ほどおっしゃった副首都構想ということについては、現在、与党の中で、さまざまな論点について協議が重ねられて、三月末に法案骨子が合意に至ったというふうに承知しております。

今後、どのようにさらに調整が進められるかというのは、まだ我々は分かっておりませんので、政府として引き続き動向を注視するとともに、必要対応を行ってまいりますというお答えになるかと思います。

以上。

質疑者 赤羽一嘉

赤羽君。

まさに今、与党の実務者協議において副首都法案骨子について合意したというのが3月31日ですけれども、例えば副首都の定義で「大規模災害時に一定期間首都中枢機能の全部または大部分を代替する機能を担うとともに」というふうに書いてある。

これは考え方として、一方では首都機能の回復に全力を尽くさなきゃいけないということも当然ありますよね。

ですからある意味、じゃあ副首都っていうのは一時期でも一定期間でも首都を、ある種首都機能を切り替えるということになれば、関係者はみんなそっちに行かなきゃいけなくなるわけですよね。

果たしてだからそれが現実的なのかどうなのかという話になるわけですよ。

それは別に札幌であろうが福岡であろうがです。

もし副首都になるところがあったら、一度国会議員たちもみんなそっちに行き、中央省庁の役人たちもみんなそっちに行って意思決定を行って、もともとの首都だったというか、一時的に首都機能が失われた東京の回復を目指すということそのものが、実は相当手間になっちゃうんじゃないかということだと思うんですね。

今日お配りした資料の、例えば代替庁舎に求められる条件というのが書いてあります。

これは中央省庁業務継続ガイドライン第3版。

令和4年ですから、最近ですよね。

その一番下の方を見ていただくと、「移動時間も考慮して、少なくとも平常時の庁舎から数時間以内で移動できる代替庁舎も別途確保する必要がある」。

だから今の霞ヶ関から数時間以内で移動できる代替庁舎も別途確保する必要がある。

これが新幹線で数時間という話になっちゃうと、全国どこでもいいという話になっちゃうんですけど、そういうことを言っているわけでもないでしょうというふうに思うわけですよね。

だから立川だとか、埼玉新都心だとかが、事実上のそういうバックアップ的な立場にある。

埼玉なんかで言えば、いわゆる関東の支分局のまとめたものの機能が大体そこにあるということだし、大阪なんかで言えば近畿の支分局が集積をしている。

そういう意味では、一定ですね、例えばデータのバックアップだとか、人材が首都機能を回復させるために、まさに応援で、いわゆる首都直下があった場合には、被災地の方に向けて支援をしていくということはあると思うんですが、逆に本当に東京を、一時的にでもですよ、一時的にでも東京を、三県の関係者が離れて、他の場所で執務をする、意思決定をするということが、果たして本当にあり得るのかなというふうには私は思うわけですね。

やっぱりそれぐらいに東京の役割は大きいし、東京そのものの機能をいかに維持させるかということを考えなければならないので、その時で言うとちょっとやっぱり首都圏からさらに離れたところに副首都が整備をされるというのは、実際のオペレーション的には、私は相当きついのではないのかなというふうに感じるところであります。

その意味で改めてですが、大臣には今回の副首都法案との相互云々ということは、お答えにくいということでありましたが、首都中枢機能がもしダウンした場合です。

首都中枢機能がダウンした場合に、他の遠方の大都市部を中心に、余力のあるところから首都の回復のために応援に入るのはよくわかるわけです。

例えばこの首都圏だって、あるいは霞ヶ関長田町の周辺だって、一応国土交通省的には警戒という意味では、8方向から首都圏の警戒に入っていくということになるし、この周辺、国会周辺も緊急道路にも指定をされていますから、1か月も2か月もそれができないっていう、日本の回復力のわけがないというふうにも思う。

それは全部小説のように水に沈んでしまうとかであれば別ですよ。

それはちょっとね、あまりにも被害想定が尋常じゃなさすぎるという話なんですが、そういうことで言うと私はその首都中枢機能を代替するまでの地域っていうのは、やっぱりちょっとありえないんじゃないかと。

首都機能を回復させるためのサポートをする各地の支分局はあるんだろうなと思いますけども、本当に首都中枢機能をどっか移す、代替すると。

それも1ヶ月も2ヶ月もということが本当に想定されるのか。

じゃあ、まさか1週間だけわざわざすごい力を入れて、ものすごい労力をかけて、役所の皆さんも、国会議員たちも、別な都市に今日を移すというか、機能を移して、実は平成25年ぐらいの今後の検討課題で、さらなる過酷事象の時にも、例えば札幌の宿泊料金がいくらかとか、どれぐらいのお客さんの受け入れ場所があるかとか、宿泊客のですね、そういうことまで一応調査はしてるんですよ。

でもそれはやっぱり霞ヶ関の職員から、国会から、みんな、もし代替地域に移るとなったら、それはかなりの人数ですよね。

数万人かもしれませんよね。

その整備をするべきかというふうに考えると、私は首都機能を代替する場所というのはやはり難しいんじゃないかなと思いますが、大臣いかがでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣、お答えをさせていただきます。

お答えになっているかどうかわかりませんけれども、各次長、委員がお配りになったこの資料にも書いてありますけれども、各次長の中で東京、首都圏で考えますと、一つ考えられるのは、複合的な災害で、首都直下型地震とともに富士山が噴火をするとか、そういったことも想定をしないわけにはいかないと思います。

そういう中で、複合災害が起きたとき最悪の場合、それに準ずる場合というように考えられるケースというのはいくつもあるかと思います。

ですので、まずこの霞ヶ関の中枢機能が失われた場合にどこに持っていくかというより、もちろん近場に持っていくのがまずは最善の策だと思いますけれども、それで済まない場合もあるかもしれないということで、いくつも要するにケースを想定をしていく中で、首都の中枢機能の代替ということを、地域を含めて考えていかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思います。

質疑者 泉健太

泉君。

これね、実際想像すると、建物で代替だとか言うのはあれなんだけど、じゃあ本当に首都直下だとか富士山だとか起きたときに、権力を持っている人たちがね、じゃあさっさと他の町に行って、こちらで政務を執りますなんて言えますか、本当にと。

最前線は、まさに首都でね、災害が起きていたら、そこに現場があるときに、「すいません、私たちちょっと大事な人たちなんで、他の町でちょっと意思決定します」なんて、本当にやれますかね、という話だと思いますよ。

だからそこはぜひ、私は冷静に考えていただきたい。

ちなみに、先ほどちらっと言いましたけれども、これは事務方でも構いませんが、いわゆる首都直下において、中央省庁、あるいは国会は、私は、崩壊の恐れなしと。

中川宏昌 (中道改革連合・無所属) 24発言 ▶ 動画
質疑者 中川宏昌

ということは、国会のBCPの資料を見て知っていますけれども、中央省庁は、この首都直下地震で建物が倒壊するという前提にありますか。

内閣府、菅原室長。

政府参考人 菅原室長

お答え申し上げます。

昨年12月に取りまとめをされました中央防災会議の首都直下地震対策検討ワーキンググループの報告書では、東京都の区部で、例えば震度7の揺れが想定される都心南部の直下地震を想定をしておりますけれども、この場合の政府中枢機能への影響につきましては、政府機関の建物に大きな損傷が生じる恐れは小さいこと、また政府機関が立地するエリアでは電力、通信、上下水道といったライフラインが、地震で被災する可能性は低いことなどが指摘をされております。

このような直下地震が発生した場合においても、政府の非常時優先業務が継続できるよう、各省庁は業務継続計画を策定し、対策を講じているものと承知しております。

ただ一方で、ワーキンググループの報告書では、想定を超える地震動による庁舎の損傷の発生や、ライフラインの復旧の遅れ、資機材の不足が生じる可能性があることや、さらには複合災害などにより、想定を超える被害が生じる可能性があることなども、ご指摘をされております。

これらを踏まえまして、業務継続計画の見直しや、実効性の確保といった取組が必要と提言をされているものと承知をしております。

委員長 関芳弘

赤羽君。

質疑者 赤羽一嘉

まさにそういうときに、地方の支分局がネットワーク的に、首都機能を補完をしたり、あるいはサポートに回る、そして首都機能を回復させていくということが私はあるべき姿なのかなと思いますので、あまりいつ使うかわからないけど、ものすごい膨大なインフラ整備に、一地域にその機能を、もしもの場合に集中させるということは、むしろ非効率になるんじゃないかということをお伝え申し上げて、私の質問を終わります。

委員長 関芳弘

ありがとうございます。

次に中川宏昌君。

中川君。

質疑者 中川宏昌

中道改革連合の中川宏昌でございます。

前回に引き続きよろしくお願いを申し上げます。

先日の質疑では、能登半島地震の教訓を踏まえた防災庁の在り方について、質疑をさせていただいたところでございますが、防災復興の議論におきまして避けて通れないのが、先ほど赤羽委員からもお話がありましたとおり、東日本大震災であり、特に自然災害と福島第一原子力発電所事故のこの複合災害に被災した福島県は、15年たって今もですね、復興の途上にあるということを決して忘れてはならないと思っております。

まず防災庁と福島復興の関係についてお伺いをさせていただきたいと思います。

政府としましては、福島の復興をなくして東北の復興なし、東北の復興をなくして日本の再生なしという明確な方針の下で、これまで取組を積み重ねてこられたものと認識をしております。

複合災害に被災した福島県では、防災庁の設置によりまして、復興庁の機能が縮小していくのではないかという心配する声があると聞いているところであります。

今回、防災庁が設置されることにより、これまでの福島復興の取組を決して縮小することはあってはならないと考えているところであります。

これまで復興庁が福島復興の取組を通じて得てきたノウハウについては、防災庁にしっかりと共有されることで事前防災への備えとすることは、これは極めて重要なことであるというふうに思っております。

他方で、ノウハウの共有と、今復興庁が担っている福島復興における司令塔機能ですとかそれぞれの取組は本来別の話でありまして、福島復興には先ほどもお話ありましたけれども、再生ですとか廃炉ですとか、中間貯蔵、残る帰宅困難区域の扱い、不便解消への取り組みをはじめとする福島イノベーション構想の実現など、復興庁設置期限の2030年度以降も中長的な課題があります。

復興庁の設置期限は少なくともあと5年ある中で、今後復興庁の後継組織を検討する際は、必要な機能を維持することを第一に考えるべきだと思っております。

今年3月の福島県の地元視察のインタビューにおきまして、高市総理も、設置期限後の復興庁の在り方について、福島の復興に向けた取組や、復興庁が果たしている役割自体は、いささかも損なわれることがないように、しっかりと対応すると、このように述べられているところであります。

単に防災庁へと統合ということではなくて、長い時間がかかってでも福島復興を成し遂げるための特化した機能が私は必要であると思っておりまして、そのために最適な組織形態は何かという観点からゼロベースで真摯な検討を行うことが福島県に対する国としての責務と考えますが、大臣のご見解をお伺いさせていただきたいと思います。

はい、大臣。

答弁者 大臣

中川委員のご質問にお答えさせていただきます。

先ほど、赤羽委員のご質問でもお答えをさせていただきましたけれども、まず復興大臣としてお答えさせていただきたいと思います。

福島の復興再生につきましては、先ほどもお答えさせていただきましたように、中長期的な対応が必要でありまして、引き続き国が前面に立って取り組むと。

政府の方針は何も変わりはありません。

また、今質問の中でおっしゃられたように、高市総理がインタビューにお答えされたように、5年の今の第3期の復興創生期間が終了した後も、福島復興に対する国の責任は何らかあることはないということはそのとおりでございます。

令和12年度、2030年度でございますけれども、復興庁設置期限終了後の組織体制の在り方については、先ほどもお答えさせていただきましたけれども、今の段階でお答えさせていただくことは非常に難しいと思います。

その上で申し上げれば、復興庁は東日本大震災、そして東京電力福島第一原発の事故からの復興のために作られた組織でございます。

一方で防災庁は、これから起きる可能性がある南海トラフ地震などの、これからの発生が懸念される大規模自然災害に対して、平時の備え、また発災時の対応を強化するための新しく作られる組織でございます。

このように2つの組織はその任務が明確に分かれておりまして、現時点での統合の検討は行っておりません。

防災庁は復興庁と連携して、復興庁の有する知見をしっかり共有しながら、具体的な制度設計をこれから進めてまいります。

委員長 関芳弘

中川君。

質疑者 中川宏昌

はい、御答弁ありがとうございます。

関連してですね、福島県が経験した自然災害と原子力発電所事故の発生が重なる複合災害時においては、特に政府の初動対応で混乱が生じやすくなります。

これは決してあってはならないことでありますけれども、万が一この原子力発電所事故との複合災害が発生した場合に、例えば発災時の避難指示区域外での避難誘導や避難所の運営、また救援物資の供給などで、防災庁と内閣府の原子力防災担当部局との間で指揮命令系統が錯綜する恐れがあるのではないかというふうに思っております。

さきの本会議におきまして、私、登壇させていただいたときに、防災庁と各省庁との実動部隊との役割分担を明確にして、防災庁が屋上屋とならない制度設計となっているかということについて、総理にお尋ねをさせていただいたところであります。

複合災害に備える観点からは、特に防災庁と内閣府原子力防災担当部局との間で、発災から復旧復興までの各段階における役割分担を明確化して、緊密な連携体制を構築することで、防災庁が真の司令塔として機能することが重要と考えます。

大臣の見解をお伺いさせていただきます。

答弁者 大臣

お答えさせていただきます。

先ほどの赤羽委員の質問に対する答弁と一部重複すると思いますけれども、防災庁は防災庁設置法と災害対策基本法に基づいて災害全般を所掌しますけれども、原子力災害のみに関する対策そのものには高度な専門性を必要とすることから、従来どおり内閣府の原子力防災担当が所掌することになっております。

その上で防災庁は、平時には自然災害と原子力災害などの複合災害に備えて、被災者が避難先で安全な生活環境を享受できるように、資機材の備蓄の推進だったり、複合災害を想定した関係機関連携による訓練の実施など、事前防災対策に万全を期してまいります。

また、大規模な複合災害の発災時、これは現実的なことを考えますと、防災庁が設置し運営する災害対策本部と、内閣府の原子力防災担当が設置し運営する原子力災害対策本部を合同で開催いたしまして、それぞれの対策本部長となるのが内閣総理大臣でありますので、内閣総理大臣の下で、原子力災害と自然災害の対策の一体性が確保されるようにするなど、関係省庁が緊密に連携し、災害対応に臨むことになります。

さらに、こうした複合災害からの復旧復興におきましては、通常の災害における復旧復興の観点と原子力災害からの復旧・復興の観点が共に必要となってまいります。

そのために、防災庁と内閣府の原子力防災担当をはじめ、関係府省庁の緊密な連携のもと、政府一体となって被災地支援を行ってまいります。

質疑者 中川宏昌

ありがとうございます。

確認をさせていただきました。

続きまして、ふるさと防災職員と防災庁、地方自治体の現場直結型の連携体制についてお伺いをさせていただきたいと思います。

47都道府県を担当し、地域防災力を強化するふるさと防災職員を東京に配置して、災害時には即座に現地に派遣して、受援体制を支援するとされております。

私はこの制度こそ、防災庁が常に現場に寄り添い続けるための重要な架け橋でありまして、国が地方自治体をどれだけ実効的に支えられるのか、その真価が問われる仕組みだと考えております。

これまでの大規模災害では、被災自治体の職員は自らも被災者となりまして、行政機能が著しく低下する中で、膨大な住民対応や物資の差配に追われてきました。

特に全国からの応援職員や物資を適切に受け入れまして、現場ニーズをつなげる受援体制の構築は、これは大きな負担でありまして、各機関の連携不足による目詰まりが課題となってきました。

発災後に先行して現地に入りまして、被災地ニーズを把握して、本庁と現地をつなぐ最初のリエーゾンとして機能しなければなりません。

単なる情報伝達役にとどまらず、平時から個別避難計画や受援計画の策定、NPOとの連携構築などに精通し、有事には現場の状況を即座に判断して、国の支援を機動的に起動させるための起動させる役割を果たす必要があります。

この初動により、防災庁職員や関係省庁からの出向者も、迅速に現地に投入をされまして、現地対策本部機能を速やかに形成・運用できるようになります。

これにより、地方自治体の災害時の業務負担を軽減することが重要であります。

地域や専門組織とどのような信頼関係を構築していき、有事においてその皆さんが被災現場に入った際ですね、具体的にいかなる権限と立場で省庁間の調整を行って物資や人員といった支援投入の判断などどこまで関与をして、自治体の負担を実効的に軽減をしていくのか、この点につきまして、見解をお伺いさせていただきたいと思います。

内閣官房横山次長。

政府参考人 横山次長

御指摘のふるさと防災職員は、昨年度より内閣府に配置している各都道府県を担当する職員でございます。

そのカウンターパートとなる都道府県側の窓口担当職員とも連携しながら、事前防災の徹底や災害発生時の連絡調整を行う取組を今始めているところでございます。

具体的な取組としては、平時には定期ヒアリングの実施や、ブロック会議の開催等を通じて、都道府県との顔の見える関係を築きながら、自治体とともに、地域単位での丁寧なシミュレーションに基づく災害リスク評価を進めるとともに、災害リスク評価により明らかとなった地域における課題を踏まえ、避難生活環境の改善や物資の備蓄、要配慮者支援等の事前防災の取組について、伴走支援する体制を、ふるさと防災職員中心になって構築していくという役割を担わせているところでございます。

また、災害発生時には、ふるさと防災職員が地域防災リーズンとして、速やかに現地に赴き、平時の伴走支援によって築いた顔の見える関係を生かして、被災状況、ニーズ、相談ごとの把握や、国の各機関等との情報共有、被災自治体の判断や助言などの支援を行う取組も始めているところでございます。

防災庁においてもこうした取組をさらに発展させまして、自治体に伴走しながら各地域での防災力強化の取組を進めてまいりたいと考えてございます。

委員長 関芳弘

中川宏昌君。

質疑者 中川宏昌

はい。

体制の強化と人作りについて、さらにお伺いをさせていただきたいと思います。

まず体制面ですが、近年の広域的な同時多発災害や国難級の災害を考えれば、各県1名、計47名という現行の構想だけでは、将来の備えとして十分なのかというふうに思います。

今後は、半島や離島、また豪雪地帯など地理的に孤立しやすい地域、また、大規模広域災害が想定される大都市圏に対しまして、専門分野を分担とするチーム単位での配置など、災害特性に応じた体制の重層化、複線化が不可欠であるというふうに考えます。

そして、その実効性を支える鍵こそが人作りであります。

今後防災庁の設置と合わせまして、人材育成の核となる防災大学校の検討が進められます。

この防災大学校を単なる座学の場にとどめるのではなくて、ふるさと防災職員が地域特性や高度な実務に精通するため、また防災庁職員、自治体職員、さらにNPO等の支援実務者まで含めた包括的な研修・育成体系を防災庁主導で推進する実践的な教育訓練拠点として位置づけるべきだというふうに思います。

数年で交代するこれまでの人事慣行を超えまして、防災庁が中心となって専門的知見を長期的に蓄積をして、明確なキャリアパスのもと地域を支え続ける専門人材を育成していくべきと考えます。

今後、体制の拡充や複線化をどう図っていくのかということ、また防災大学校設置に向けての議論の中で、どのようにふるさと防災職員をはじめとした関係者の専門性向上に結びつけ、日本の厳しい災害環境から国民を守り抜くための盤石な体制を築かれていくのか、今後の展望についてお伺いをさせていただきたいと思います。

政府参考人 横山次長

内閣官房横山次長。

ふるさと防災職員でございますけれども、昨年度より配置は始めているところでございますけれども、今年度も引き続きその体制を拡充しておりまして、すでに都道府県ごとの主担当が各都道府県ごとにいるのに加えまして、副担当も配置しまして、複数名配置をしているという形で拡充も行っているところでございます。

そのふるさと防災職員はもとより、国や地方自治体の職員や民間人材も対象に、御指摘のあった箇所ではございますけれども、今後設置の検討を進める防災大学校では、防災業務全般の知識や技能を体系的に学ぶ研修訓練を行うことにより、防災に関する専門的知識を備え、さらにはこれらの知見に基づき、俯瞰的な観点から防災全体を捉えて、産官学民の多様な関係者の間で高度なコーディネートを行える人材を育成することを考えてございまして、この具体的なやり方については今後検討してまいろうと思ってございます。

このような能力を持った職員を育てながら、防災庁としては、そのものをふるさと防災職員として配置することを念頭に、彼らによる地域におけるニーズの丁寧な組み取りや、きめ細やかな助言を行うことなどを通じて、地方自治体への盤石なサポート体制。

委員長 関芳弘

中川宏昌君。

質疑者 中川宏昌

ありがとうございます。

このふるさと防災職員の制度ですけれども、災害の最前線での現場主義の具現化であるというふうに私は思っていまして、これは生命線だと思っております。

単なる連絡役ではなくて、自治体と苦楽をともにして、最強の伴走者として地域を支えていただくことを私は期待したいというふうに思っております。

そうした中で、この体制の重層化、複線化につきましても、将来の災害リスクを見据えて柔軟に拡充していくことを今後も検討していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。

先日の参考人質疑におきまして、有識者の皆様から共通して指摘されたのは、日本の災害対策基本法がいかなる巨大災害であっても、基礎自治体である市町村に一時的な対応責任を負わせてしまうという構造的な課題でありました。

もちろん、平時からの住民サービスを担う市町村が災害対応の基礎となるのは日本の地方自治の重要な原則でありまして、地域の実情を最も知る市町村長のリーダーシップは不可欠であるところでありますが、国難級の大規模災害におきまして、市町村の職員自身が被災をして、行政機能が著しく低下する中で、平時と同じ負担を生じることは、結果として被災者支援の遅れや、また災害関連死を生む要因となっており、これまでの大規模災害におきましても、被災自治体に膨大な業務が集中をし、その限界が露呈しております。

新設される防災庁は、現行の市町村が対応の主体であるという原則は維持しつつも、災害の規模や被害のインパクトに応じまして、市町村の要請を待つことなく、都道府県や国がプッシュ型で実務をバックアップして、必要に応じて避難所運営や、また、罹災証明の調査などの重い事務を代行・伴走支援できる、この重層的なサポート体制を平時から制度として構築しておくことが、私は非常に大事だというふうに思っております。

被災自治体の首長の意思決定、これを支えつつ、現場がパンクしないよう、より手厚い支援ができるように、日本の実態に即した実効性のある役割分担の見直しについて、お伺いをさせていただきたいと思います。

木原官房長官。

答弁者 木原稔

お答え申し上げます。

まず内閣府防災としては、今後防災庁設置も見据えて、ふるさと防災職員の充実を図ってございますけれども、被災自治体に対して伴走型の支援を行うことで、首長の意思決定を含む災害対応への支援を充実させていきたいというふうに考えているところでございます。

併せて、被災自治体の首長が行う災害マネジメントの支援については、総務省が所管する応援対策職員派遣制度により、他の自治体から災害対応についての高度なマネジメントに関する知識経験を有する職員などから構成される総括支援チームが派遣され、被災自治体の首長への助言や幹部職員との調整等の支援が行われる仕組みになってございます。

なお、被災自治体の職員の負担軽減を図るため、関係府省が所管する応援職員の派遣制度の活用に加えまして、民間のノウハウ、マンパワーを活用することや、地域の防災リーダーを育成することも重要と考えておりますので、こういう取組を進めてまいりたいと考えてございます。

防災庁においては、被災自治体への迅速な応援体制をさらに強化するとともに、民間や地域の力も活用した取組が進められるよう、環境整備に努めてまいりたいと考えております。

委員長 関芳弘

中川君。

質疑者 中川宏昌

ありがとうございます。

国の選定の支援こそ、現場が最も必要としているものだというふうに思っております。

現場の首長の皆様でありますけれども、これまでの災害を見てみましても、現場の首長さんは責任感が強いからこそ、極限状態になっても、自分たちで何とかしなければというふうに、国にどうしても遠慮してしまう。

こういった傾向がございました。

国に対して支援のタイミングを逸してしまうという、こういった現実もあるかというふうに思っております。

自治体職員も被災者でありますので、支援を受ける権利があるという、こういった思想に立ちまして、自治体の遠慮を防災庁のプッシュ型の実務で解消していくという、この重層的なサポート体制の強化、これも今後しっかり検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。

日本の災害対応の強みは、国土交通省のテックフォースによる迅速な道路警戒ですとか、また厚労省のDMATによる災害医療など、この各省庁が持つ高い専門性と実動力にあるというふうに私は思っております。

一方で、各省庁がそれぞれの所管において防災業務計画を定めているため、現場の避難所におきまして、物資の細やかな配分といった省庁の隙間に落ちるニーズへの対応が遅れがちになるという弱点も抱えているところであります。

この点につきまして、先日の参考人質疑では、国連などの人道支援で用いられているクラスターアプローチの考え方を導入すべきとの御提言がありました。

これは保健ですとか水、衛生、物流などの分野ごとに全体を統括する主導機関を指定して、支援の漏れや漏れをなくしていく手法であります。

現在もこの日本におきましては、クラスターアプローチの体制にはなっているというふうには思いますけれども、私はこの海外の手法をさらに進化させた形で、その視点を日本の体制に取り入れるべきだというふうに思っております。

防災庁が真の司令塔となるためには、各府省庁がクラスターアプローチの視点を明確に持って、医療、福祉、物資、生活インフラといった各分野で使ってきた高い専門性を最大限に生かすことが重要であるというふうに思っております。

その上でなお生じるこの制度の隙間や、この対応の抜け落ちを防災庁の総合調整権限や勧告権によって、迅速かつ早期に埋めていく体制、すなわち隙間を埋める調整機能としての役割、これを防災庁として今後どのように構築していくのか、決意をお聞かせいただきたいと思います。

政府参考人 横山次長

内閣官房横山次長。

御指摘のようなお話も含めまして、災害対応は事前準備も含めて、各府省庁がそれぞれの専門性や即応性を最大限に発揮するとともに、政府全体が一体となって対応していくことが重要でないかと考えてございます。

そのため、まず枠組みとしては、中央防災会議が作成する防災基本計画がございますけれども、こちらは災害予防、災害応急対策、災害復旧復興のフェーズごとに、医療、福祉・物資等の分野横断的な各テーマについて、各府省庁が取り組むべき具体的な施策や責任関係を明確に定めて、これに基づいて各府省庁が、また組織単位の防災業務計画を作成するという枠組みをとってございます。

その上で、今後防災庁を設置するわけですけれども、設置後は一段高い立場の司令塔となります。

このような具体的な計画のフォローアップを短い周期で行いながら、各府省庁が取り組むべき施策について、地域レベルでのリスク評価なども踏まえて抜け落ちや漏れがないかしっかりと把握するとともに、防災大臣が有する勧告権を背景として対策の実施を働きかけていくことで、各府省庁の役割に基づく防災対策をしっかり推進してまいりたいと考えてございます。

委員長 関芳弘

中川君。

質疑者 中川宏昌

ぜひ、国際基準を日本流に進化をさせて、各省庁の専門性の横の糸をつなぐ、この防災庁の調整機能、これに私は大きな期待を寄せたいというふうに思っております。

それで、最後の質問になるかと思いますけれども、首都直下地震や南海トラフ巨大地震が発生した場合、都市部の避難所はすぐに満杯になるというふうに思います。

そして多くの住民が在宅避難や車中泊、広域避難を余儀なくされます。

現状では避難所外の避難者を把握する仕組みが十分ではなくて、必要な支援が届かない恐れがあります。

先般の参考にしても、今後の被災者支援は、場所の支援から人の支援へ転換すべきであって、在宅避難者や広域避難所にも、物資や健康の支援をプッシュ型で届ける災害ケースマネジメントを機能させることが重要だと指摘があったところであります。

そのためには、防災DXを進めて、地域や自治体の壁を越えて被災者の状況を把握できる全国的なデータベースやデータ連携基盤、これを整備することは、私は欠かせないことだというふうに思っております。

また、行政のマンパワーが限られている中では、NPO、またボランティア、医療、福祉関係者など、民間団体との情報共有も不可欠でありますけれども、現状では個人情報保護の過弁が、この連携の妨げとなっております。

そこでお尋ねをさせていただきますが、防災庁はデジタル庁や総務省と連携をして、マイナンバーカード等も活用しながら、在宅避難者や広域避難者を正確に把握できる全国的な被災者データベースやデータ連携基盤をどのように構築していくのか。

法的根拠をどのように整理をしていくのか、防災庁の考えをお伺いさせていただきたいと思います。

政府参考人 横山次長

内閣官房横山次長。

柏倉祐司 (日本維新の会) 91発言 ▶ 動画
答弁者 (答弁者)

委員御指摘のとおり、地域や行政の壁を越えて、在宅避難者や広域避難者を含む被災者の状況を正確に把握するとともに、支援機関の間で情報共有が可能となるよう、被災者情報データベースとして集約することが、被災者支援において重要であろうと考えてございます。

その際、御指摘のあった個人情報の問題でございますけれども、御協力いただく民間団体等との情報共有のあり方については、社会福祉協議会等が市町村からアウトリーチの委託を受けた場合において、その委託の範囲内で個人情報を取り扱うことが個人情報保護法上可能と整理されることとか、個別訪問等により取得する被災者に関する情報については、原則あらかじめ本人の同意を得ておくことで、支援機関間で情報共有を行うことが個人情報保護法上可能と整理されることなど、関係機関と調整の上、改めて自治体に通知をしているところでございます。

被災者支援に必要な情報は、平時においては自治体内のさまざまなシステムで保有していることもございますので、発災後にこれらの情報がデータベースとしてフェーズフリーに集約される仕組みを構築するとともに、被災者を能動的に訪問し、収集した情報を被災者情報データベースに集約することも想定されます。

このようなさまざまな情報を、各自治体ごとに構築されたシステムの間で共有、集約するために、データの標準化が重要となると考えてございますので、そういう取組も関係省庁と連携して取り組んでまいりたいと考えてございます。

マイナンバーの活用なんかも含めて、しっかり検討を進めてまいりたいと考えてございます。

委員長 関芳弘

中川君。

時間が参りましたので、終わりにしたいと思いますが、こういったテクノロジーを使って、最後の1人まで支援をしっかりと届けていくという、この人道的な挑戦を、ぜひ防災庁設置になった際には、防災庁のリーダーシップで、ぜひとも進めていただきたいとお願いを申し上げまして、終わりにします。

ありがとうございました。

次に柏倉祐司君。

柏倉君。

質疑者 柏倉祐司

日本維新の会の柏倉でございます。

今回2回目、質問をさせていただく機会を頂戴しまして誠にありがとうございます。

本日は少し趣向を変えて、角度を変えて質問させていただきたいと思います。

まず最初に、感染症も災害の一環という観点から、ハンタウイルスについて手短に確認、質問させていただきたいというふうに思います。

このハンタウイルスですね、クルーズ船で集団発症したというところ、コロナウイルスとも重なりかねないような始まり方で、国民の多くは懸念を持って注視をしているところだというふうに思います。

今日で全ての乗客が下船を完了したというところでございますが、3人の方がお亡くなりになられて、まだ疑いのある方が6人前後いらっしゃるという情報でございます。

「このコロナのようにはなりません」というところで、厚労省さんも、国立健康危機管理研究機構さんも言っております。

私もおそらくそうなんだろうなというふうには思いますけど、国民の多くは、コロナにならないということを願いつつも大丈夫かなという不信感、不安感も持っているはずです。

ゴールデンウィークでは57万人の方が海外に行って、そして帰ってこられる。

これ潜伏期が1週間から6週間ということで比較的長い。

これから、ちょっと南米に行ってきたんだけど、ヨーロッパに行ってきたんだけど、ちょっと熱が出てというような方が多分出てくるんだと思います。

そういう方がパニックにならないように、国はやはり正確な情報をぜひこういう場も借りて伝えていただきたいというふうに思います。

客室乗務員が、オランダの航空会社の客室乗務員が、その感染、ハンタウイルスにかかった方としゃべって、症状が出たというような報道が何日か前にありました。

これはちょっとまずいんじゃないかなと、私も医者の端くれですから思いましたが、この客室乗務員の方は結果的に陰性だったというところで、ほっとしているところでございます。

このハンタウイルスは人人間感染、当然このアンデスウイルスですか、ハンタウイルス科の、がこれを起こす可能性があると。

これ見つかっているウイルスもアンデスウイルスだということで、ひょっとしたら軽微な接触でも起こるんじゃないかなというような不安があったわけですが、この客室乗務員の方が陰性だったということで、ほっと一息しているところでございます。

相当な濃厚接触がないと人人間感染は成立しないというふうにWHOでも言っている。

こういったところ、今後海外から帰ってこられて症状が出たような方にも、スッと入ってくるような、日本でパンデミックになるようなこと、世界でパンデミックになるようなことはありませんというような、厚労省の現在の判断についてお伺いできればというふうに思います。

政府参考人 (政府参考人)

厚生労働省健康生活衛生局感染症対策部長。

お答え申し上げます。

今、先生がご指摘されましたとおり、今回クルーズ船で発生したハンタウイルス感染症の拡大事態におきましては、ハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスという種類が確認されております。

当該ウイルスにつきましては、過去に限定的ではあるものの、感染者との濃厚な接触による飛沫直接接触を介したヒト感染事例が報告されておりますが、感染者と接触者の適切な管理により感染拡大を防止できるとされております。

適切な感染拡大防止の対応がとられておりまして、WHOからも公衆衛生上のリスクが低いと評価されていることから、現時点においては我が国に対して直ちに大きな影響を及ぼすことはないと考えております。

質疑者 柏倉祐司

柏倉君。

ありがとうございます。

かなりの濃厚接触じゃないとうつらないし、そもそもはこれを媒介する動物の種類は日本にはいないというところですよね。

そういうことであれば、ほぼいわゆる広域な感染というのは成立しないというふうに考えていいんだと思います。

一つちょっと参考までにもう一つ教えてほしいんですが、このワクチンはもう特効薬もないという報道の中で、中国、韓国ではワクチンを使っているよというような報道もありました。

ただその詳細もわかりませんし、このハンタウイルスそのものがどういった分類がされていて、どういった病態がその分類によって違ってくるのかということもわかりませんので、その辺も少しわかりやすく説明していただきたいと思います。

政府参考人 (政府参考人)

厚生労働省部長、お答えいたします。

ハンタウイルスにつきましては、ユーラシア大陸に分布する腎症候性出血熱を引き起こすタイプと、南北アメリカ大陸に分布するハンタウイルス肺症候群、今回のケースでございますが、を引き起こすものがございます。

先生がご指摘のとおり、腎症候性出血熱のワクチンにつきましては、中国や韓国の一部地域で使用されている一方、このワクチンにつきましては、ハンタウイルス肺症候群への有効性は確認されておりませんでして、海外製も含めて、現段階ではまだ承認されたワクチンは存在しません。

いずれにいたしましても厚労省としましては、引き続き事態を注視しながら、感染対策に努めてまいります。

質疑者 柏倉祐司

柏倉君。

ありがとうございます。

このハンタウイルスについては、パニックに陥らないように、ただやはり注視をして、大事にならないように、我々も含めて冷静に対応していかなければいけないということだと思います。

どうもありがとうございました。

それでは次なんですが、この訪問診療の災害時の業務継続計画BCPの策定についてお伺いしたいと思います。

私も訪問診療をやらせていただいているわけなんですけれども、新年度の診療報酬改定で、新たな拠点在宅医療の診療所を開設する場合は、このBCPも要件として定められていると。

策定をするようにということで通達がありました。

私のところにも当然通達が来ております。

そういう中で、私どもは何個かの訪問診療のクリニック間で連携を組んでおります。

それは病床のある病院も含めて連携を組ませていただいているんですけれども、そういう中で、いろいろこのBCPに関しても議論をさせていただいているところなんですけれども、このBCP、業務継続ということに関して、訪問診療も当然関与させていただくというのは、逆にありがたいことではある。

その一方で、どういうふうに身のあるBCP、実現可能なBCPをつくっていくかということに関しては、なかなか結論が出ないというか、この厚労省さんが出してくれたようなひな形を参照しても、どうやったらいいものがつくれるのか、BCPとして、もちろん実効性というところが担保されているBCPがつくれるのかというところを、なかなか答えが出てこないというのが本当のところなんですね。

こういうふうにしなさい、ああいうふうにしなさい。

勤めている人の安全確保を最優先にしなさいとか、そういうところ、当然そのとおりなんですけれども、実際にそういったところをやるに先立って事前準備をしっかりしなきゃいけないという、これご指導も頂戴しておりまして、その中でこの資料を印刷してきているんですけれども、近隣診療所等との相互支援体制の構築、相互支援体制ですね、の構築。

関わり合いのある連携先ではあります。

ただ、災害が起こったときにどうするかというところを決めていくというのは非常に専門性の高い領域ですし、素人同士が話し合ってしっかりと実現できるようなものが生まれてくるのかというと、その辺も我々としては、BCPを作るのはできるけれども、本当にできることを我々ここで議論して結論をつけていけるのだろうかというところが、はっきり言って不安な要因、不安な場所ではあります。

こういう我々末端の診療機関。

が持っている不安、これは私どもだけが持っているわけじゃないと思います。

多くの訪問診療の医療機関というのは、同じような問題意識を持っていると思います。

今回こういうふうに事前に、このサンプルとして出していただいているので助かるんですが、もう一歩踏み込んだ、きめ細かいBCP策定というものに関して、前向きに取り組んでいただきたいと思うんですが、そこでお伺いしたいんですが、この実現可能なBCP策定、その訪問診療のですね、このきめ細かく、もうちょっとですね、サンプルをボンと丸投げするのではなくて、きめ細かくですね、これBCP策定に関わってほしいというふうな。

訪問診療の機関も多いわけですが、そこについてですね、厚労省の考え、すみません、お伺いしたいと思います。

政府参考人 (政府参考人)

厚生労働省、坂木原大臣官房審議官。

答え申し上げます。

訪問診療等を行う在宅医療提供機関において、災害時の医療提供体制を充実強化させるために、BCPを策定することは非常に重要であると考えております。

このため、厚労省では御指摘いただきましたように、在宅医療を提供する医療機関におけるBCP策定の手引き等を示しているところでございます。

こうしたものに加えまして、例えば病院、診療所、訪問看護事業所、それぞれを対象としたBCP策定支援研修ですとか、あるいは災害拠点病院の指定要件として、

質疑者 柏倉祐司

柏倉祐司君。

基幹病院にある程度フォローしてもらいたい。

自分たちではおそらく全部フォローするのは厳しい。

当然DMATさん、JMATさんを含めて現場に来ていただいて助けていただく。

そういったところをぜひお願いしたいんですが、やはりその基幹病院さんとの連携というのを、この災害時というところも含めて常に取らせていただきたい。

それはまだそういった話になることはほとんどないので、それを基幹病院さんと連携が取れるような形で、厚労省さんの方も後押ししてほしいなと思うんですよ。

どちらかが極端に歩み寄ってというようなところはなかなか難しい。

日頃から特に基幹病院さんは多忙極めていますから。

ただやはり厚労省さんの方から声がかかればですね、やはり我々の方に少し時間も割いていただいて人も割いていただけるんじゃないかなと思います。

我々先ほども申し上げました、何個かの訪問診療でグループをつくっています。

私のような本当に職員も少ないそういう訪問診療のところもありますし、やはり何百人も患者さんを抱えているそういう訪問診療の大きなところも含めてグループをつくっているわけですね。

基幹病院さんとやはり連携するのであれば、我々はまずそういうもう既にある連携グループのそういう庁のところとですね、この連携先の基幹病院がまずそういう話をしっかりさせてもらって、そこでその先の役割分担等を今ある連携の中に落とし込んでいくというようなところが、我々として一番しっくりくる。

実現も可能性として非常に高いんじゃないかなと思うんです。

JMATさんにはそのときにお願いをさせていただくんですが、この基幹病院さんとの関係づくり、そういったところにぜひ、厚労省さんの方からも背中を押していただきたいと思うんですが、この災害時の訪問診療機関と基幹病院との連携、これに関しての厚労省さんの今後の支援体制、それはどういったものを考えているのか、考えていないのかも含めて、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。

政府参考人 (政府参考人)

厚生労働省、坂木原審議官。

お答え申し上げます。

災害時であっても在宅患者が従来受けていた医療と同様の医療を受けられることや、災害を契機に生じる何らかの異変について早期に医療機関への受診につなげられることは極めて重要だと考えております。

このため、地域の実情に応じて、地方行政機関や医師会等において在宅医療の支援体制を構築する中で、災害対応の機関となる医療機関も参画することが望ましいと考えております。

こうした観点を踏まえまして、厚労省では災害拠点病院が在宅患者等への対応について定める場合の記載例を示し、ホームページ等で周知を行っておりますし、また、医療機関に対する研修も先ほど申し上げましたように行っているところでございます。

引き続き、それぞれの地域において、こうした連携をしっかり図れるように対応してまいりたいと考えております。

質疑者 柏倉祐司

柏倉君。

もう既に取り組まれているということではありますが、さらにもう一歩進んだ形で、我々とその基幹病院、この災害時対応において、距離が縮まるようなですね、アシストをぜひお願いさせていただきたいというふうに思います。

もう時間的に最後になりますけれども、情報共有について、災害時の医療情報の共有化についてちょっとお伺いしたいと思います。

能登半島地震のときはですね、このDXの災害モードというものが非常に役立ったというふうに聞いております。

ほか地域を見ましても、その地域、地域で非常に工夫がされていて、中には高知県の幡多郡、西の地域、幡多郡では、1地域、1患者、1カルテというような形で、災害時にも非常に役立つような、そういうシステムがもう出来上がっているところもあるということなんですね。

ただ、これは地域によってかなり濃淡がある。

この野党の時のように、災害モードというのが、しっかり役立つような、吸い上げることができるような状況だったらいいんですが、必ずしもそうではないこともあり得ると思います。

そういう意味で、この1地域、1患者、1カルテというところを、非常にしっかりと、全国的に進めていくべきだと思うんですが、そこに関して、国の見解をお伺いしたいと思います。

政府参考人 (政府参考人)

厚生労働省審議官。

失礼しました。

審議官。

お答え申し上げます。

ご指摘の高知県における「はたまるネット」のように、各地域においてその実情に応じて医療情報の共有を行う取組が進められていることは承知しております。

そのような仕組みや災害時における医療提供の際にも、必要な医療情報の共有の観点から活用が期待されます。

一方、国においても全国の地域を対象として、医療情報共有を行うためのプラットフォームを構築し、医療保険のレセプトの診療情報や特定検診の情報、あるいは直近の処方、調剤を含む薬剤情報など。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長。

時間が参りましたので、これで終わりにいたします。

どうもありがとうございました。

休憩前に引き続き会議を開きます。

質疑を続行いたします。

田中健君。

質疑者 田中健

はい、国民民主党の田中健です。

午後一番、よろしくお願いいたします。

本日は、防災庁設置法案の議論に関連しまして、私の地元でもありますが、大臣の地元でもございます静岡で起きました、国道1号の富士由比バイパスの通行止めを取り上げたいと思っています。

今回ですね、通行止めがありましたが、これは単なる道路のトラブルではなく、日本の東西交通の大動脈が、どれほど脆弱な構造に置かれているのか、改めて可視化された事案だと思い、取り上げさせていただきました。

国道1号富士由比バイパス、静岡からない方は分からないかと思いますが、資料をお配りさせていただいております。

写真の図でありますが、これは静岡市が随時流しておりますライブカメラの図でございます。

ご案内のとおりですね、この国道1号富士由比バイパスというのは、静岡市の清水区の佐多峠というのがこの左側の山にありますが、この付近を通る重要な道路です。

この周辺には手前が東名高速道路でございまして、真ん中が国道1号線、そして左に見えますのがJR東海道線と。

日本の東西の交通を支える重要なインフラがここに一点に集中をしているというところでございます。

一方で、海と山に囲まれた地形でありまして、災害時には極めて脆弱な箇所であります。

今回も通行止めになりましたのは、左の山側の法面の吹き付けが剥落をして、コンクリート片が道路に散乱したことで、約24時間にわたり通行止めとなりました。

私自身も当日ですね、西側から東、手前側から奥に由比方面に向かうため、道を通ろうと思いましたが、通行止めでありましたので、高速に乗り換えて清水のインターチェンジから富士川のインターチェンジで降りて、迂回をいたしました。

しかしながら、この佐多峠から何キロも離れた富士川のインターチェンジを降りた富士川の落差周辺、また富士川橋の西交差点は大渋滞となっておりまして、通るのに数十分以上かかるという状況でありました。

これは単に1つの道路が止まったという事例ではありません。

1点が止まりますと、地域の生活道路も、またちょうどゴールデンウィークの入り口でありました物流や観光、また緊急輸送も、また災害時の避難も一気に詰まるというところだと思っています。

防災庁をつくるのであればですね、発災時に対応するだけでは不十分だということで、今日の質疑の中でも午前中、大臣から徹底した事前防災という発言がございました。

平時からこうした交通急所を把握をし、代替路や避難路をどう確保するのかと。

国土強靭化の計画に盛り込まれた道路ネットワークの機能強化や乗り面対策を誰が司令塔としてこれから進めていくのかと。

この観点から今日は国土交通省に来ていただいております。

また防災庁設置担当大臣にもお伺いをしたいと思います。

まず国交省に伺います。

今回の国道1号富士由比バイパスの通行止めについて、国交省としてはどのような事案であったと認識をしているのか。

通行止めの原因や、また交通への影響や地域社会の影響といろいろとあったと思いますが、この説明を求めたいと思います。

政府参考人 (政府参考人)

国土交通省道路局長。

お答え申し上げます。

ご指摘の国道1号富士由比バイパスにつきましては、4月28日の深夜、佐多峠周辺にある法面の吹き付けコンクリートの一部が道路上に散乱していることを確認したため、通行止めを行ったところです。

その後、法面の調査を行った上で、浮いている吹き付けコンクリートのたたき落としや防護ネットの設置など応急対策を実施し、通行止め開始から約1日経過した4月29日深夜に通行止めを解除いたしました。

当該区間は、通常1日当たり約5万4千台の車が通行しておりますが、通行止めに伴い、並行する東名高速、新東名高速、また国道52号でも、直近の休日である4月26日と比較して、交通量が増大いたしました。

これによって、国道1号と国道52号が交差する沖津中町交差点周辺や、東名高速の富士川スマートインターチェンジ周辺の県道などにおいて、通常時と比較し、混雑が発生するなど、東西交通や物流等に影響があったものと考えております。

質疑者 田中健

田中君。

はい、ありがとうございます。

この国道1号ですけれども、認識としましては、単なる交通道路、また一般の1号線というよりも、その地域の道路というよりも国家的な交通の急所といった認識があるのかどうか、国交省の認識を伺います。

政府参考人 (政府参考人)

国土交通省靴掛道路局長、お答えいたします。

薩埵峠周辺は冒頭の委員の方から資料でご説明いただいたとおり、海岸とそれから薩埵山に挟まれた非常に狭い地形のなっている中、東西交通や物流を担う大動脈であります国道1号、あるいは東名高速、またJR東海道本線、あるいは東海道新幹線が集中して通っており、委員ご指摘のとおり、交通の急所であると認識しております。

特に、薩埵峠周辺の国道1号では、今回のコンクリート片の落下や落石はもとより、大雨や高潮の影響などによる通行止めのほか、昨年7月30日の鎌倉半島付近を震源とする地震で津波警報が出された際には、浸水区域内にある国道1号の通行止めとなり、周辺道路の混雑が発生するなど、東西交通や物流に与える影響が大きい箇所となっていると認識しております。

質疑者 田中健

田中君。

交通の急所であるという認識は確認できましたが、まさに今おっしゃっていただいたように、昨年7月も津波の警報で、鎌倉の警報で止まりました。

被害はあのときはありませんでしたけれども、あのときは24時間、もっと長い時間で通行止めとなりまして、大きな影響がありました。

つまり今回の事件、偶発的な渋滞ではなく、繰り返し起きているということが、構造的な脆弱性があると思っていますので、ぜひ、この薩埵峠周辺というのは、東西交通の要でありますので、重点監視を今でもしていただいておりますけれども、さらに重点監視や対策区間として位置づけて、特別なリスク管理も行うべきだと考えています。

その上で、今回の法面崩落ということであります。

報道の中では、今回現場の法面50年前、完成したということでありまして、定期点検もされておりまして、経年劣化と見られる影響もあったと。

破損のリスクも指摘をされていたという報道もありました。

そうであるならば、今回の事案、突然起きたこれは想定外ではなく、リスクが把握されていたにもかかわらず、補修が間に合わなかったといった事案ではないかとも受け止めていますが、今回の現場について、いつどのような点検を行って、どのようなリスクを把握をしていたのか、この老朽化等のリスク評価をどのように行っているのかを伺いたいと思います。

政府参考人 (政府参考人)

国土交通省靴掛道路局長、お答え申し上げます。

直轄国道においては、降雨や地震などの自然災害の影響を大きく受ける大規模な法面につきましては、安全性の向上及び効率的な維持修繕を図るため、5年に1度の頻度で点検を実施した上で、1から4の4段階で健全性の判定を行っております。

今回、コンクリート片が路面に落下した法面につきましては、令和6年度に点検を実施しておりました。

そして健全性の診断は、判定区分の4段階の中で、3番目の早期措置段階で、次回5年後の点検までに補修などの措置を講じることが望ましい状態と判定したところです。

このため、落石などが道路上まで届かないようにするための落石防護の金網の設置などについて設計を進めてきたところです。

質疑者 田中健

田中君。

今の答弁ですと、リスクを把握していたということでありますので、今回大きな被害もなく、けががあった方や、また事故をした方もなかったので、それは大変に良かったわけではございますが、しかし、法面の劣化としても、やはり生活道路の劣化と違い、本当に東西交通の大動脈でありますから、ぜひ、今、点検補修については5年に一度と言っていただきましたけれども、やはり劣化度だけでなく、通行止めが起きたときの社会的影響や、この後話します、代替路の有無や、そういった物流避難の影響というものを加味したリスク管理というのをこれからぜひしてほしいと思っています。

その上で、この応急的な法面の補修は、私も見てきましたが、網を貼っていただいて、また全部点検もしていただいたんですけれども、やはり今後もコンクリート片が道路に飛散するようなことがないような抜本的な法面対策というのをしていただける。

大臣、地元からも大きな要望が出ておりますが、これについて推進する必要性について伺います。

政府参考人 (政府参考人)

国土交通省靴掛道路局長、お答え申し上げます。

今回の事案発生後の対応としましては、浮いているコンクリートのたたき落としや、防護ネットの設置などの応急対策を実施したところです。

国土交通省としましても、当該区間が交通の急所であること、直近の点検の結果、健全性判定が早期措置段階であったことを鑑み、落石などが道路上まで届かないようにするための落石防護の金網の設置など、抜本的な法面対策が必要であると考えております。

今回の事案の内容も踏まえつつ、国土強靭化予算も活用しながら、しっかりと対策を講じてまいります。

質疑者 田中健

田中君。

国土強靭化予算については、ぜひまた大臣にも後ほどお聞きをしたいと思いますが、この佐田峠周辺は、今回は劣化による落石ですけれども、やはり南海トラフ地震の想定地域でもあります。

津波浸水地域でもあります。

津波や土砂災害や大規模事故の影響を受ける場所というのでありますから、やはりぜひ、このさまざまな法面のほかにも対策をつけさせていただきまして、国土強靭化の中でも、この法面の災害対策防止ということで大きく掲げられておりますが、このいち早いリスクの洗い出しというのをしていただきたいと思っています。

その中で、今回深刻だったのは、やっぱり代替路が極めて脆弱なことでありました。

先ほどご説明いただきましたが、52号線、また富士川インターを降りた近辺の大渋滞ということで、交通機能、広域機能と言ってもいいんですが、広域交通が完全に機能不全に陥りました。

やはりこの災害時、また津波、また地震、土砂災害が重なれば、東西交通そのものが寸断されかねないというリスクがあります。

この佐田峠周辺の代替路や避難路や緊急輸送道路という整備をどのようにお考えか、伺います。

政府参考人 (政府参考人)

国土交通省、道路局長。

お答え申し上げます。

佐田峠周辺の国道1号に並行する旧東海道の静岡市道、市道山中線と申しますが、すれ違いが困難な幅員の狭い山道を 通る道路であるため、交通量が多く、大型車の割合も高い国道1号の代替路とすることは難しい状況であります。

このため、並行する東名高速や新東名高速のほか、国道52号などが代替路になると考えております。

引き続き、関係機関と連携し、代替路の設定や周知、円滑な誘導を行い、東西の人流・物流の確保に努めてまいります。

質疑者 田中健

田中君。

今言いました山中の道を私も通ったことがありますが、確かに往復、行き帰り、すれ違いません。

幅員が狭い、また高いところにありますので、危険ではありますけれども、しかしながら、どのようにこの道を活用できるかと、また整備が可能かということも、長年の地域の皆さんの声でもありますので、ぜひ検討を進めていただければと思っています。

さらに、今回、代替路として、私は高速道路を使わせていただきました。

国交省からも今52号線でありましたし、高速道路というのも代替路になるということであろうと思っていますが、これ大事なのは高速道路が物理的に存在しているということと、代替の道として実際に機能することは違うということであります。

今回高速道路が24時間近く通行止めになったんですが、この期間の交通量をとられましたけれども、ぜひ交通路を代替路として使うなら、無料通行できる措置を講ずるべきではないかと思っておりますが、これについて、高速道路との代替路の関係について伺えればと思います。

政府参考人 (政府参考人)

国土交通省、道路局長。

お答え申し上げます。

災害などによる通行止め発生時において、道路交通を確保することは重要だと考えております。

今後、佐田峠周辺の国道1号におきましては、法面の防災対策を進めつつ、災害などによる通行止めが発生した際には、東西の人流物流への影響を最小限とするため、高速会社や周辺自治体などの他の道路管理者等と連携した回路設定や周知、円滑な誘導などの実施に加えて、周辺交通への影響が大きい場合などにおいては、迂回車両を対象とした、並行する高速道路の無料措置など、既存の道路ネットワークの活用を最大限に図りながら、道路交通の確保に努めてまいります。

質疑者 田中健

田中君。

最大限に活用を確保してくれるのはありがたいんですが、今回は24時間通行止めになったにもかかわらず、東名高速道路、対象区間、無料措置にはなりませんでしたけれども、これについては何か理由があったんでしょうか。

政府参考人 (政府参考人)

国土交通省、道路局長。

お答え申し上げます。

高速道路の無料措置の実施につきましては、災害等の発生により道路の通行が困難となり、その代わりとして高速道路の通行を余儀なくされる場合におきまして、周辺道路の混雑などの影響の大きさ、社会経済活動への影響の大きさ、またさらに通行止めとなる期間の長さなどを総合的に勘案し、通行止めとなる道路の管理者が判断した上で、高速道路会社に要請をすることとなります。

今回、法面のコンクリートを剥離したということで、当初、1日24時間かかずに短い時間でできるのではないかというふうに思っていたんですが、その後ちょっと浮きを落としたりやっているのに時間がかかったものですから、その間に通行止めのある期間の長さ、その期間の判断を少し迂回路の設定ということで対応していたことから、今回は高速道路の無料措置はしておりませんでした。

いろいろな事例を見ながら、東西の交通の重要な区間が途絶えることがなく、しっかり対応できるようにしてまいりたいと思っております。

質疑者 田中健

田中君。

いろいろな条件がありまして、総合的には判断しているということでありましたけれども、これは過去の例を見てみますと、無料通行の措置にした例というのは、国道246号の、これも同じような路肩崩壊に伴って、新東名・東名の一部区間の大体無料措置が実施されたこともありますし、また国道10号という道路におきましても通行止めに伴い、これ九州ですけれども、東九州自動車道、対象区間の無料措置が実施された例もあります。

今回のように、やはり国道1号線という日本の大動脈要所だという認識もいただきましたけれども、これが長時間止まって、しかも周辺の一般道路、私も体験したように深刻な渋滞を起こしていましたから、ぜひ今回は本来清水インターチェンジから富士川、ないしは富士のインターチェンジまで、この区間の無料を検討すべきだったというふうに思っておりますので、そこは申し伝えておきたいと思います。

また、ぜひ前向きに検討してもらいたいのは、今様々な総合的な判断を言いましたけれども、何か事前にルール化をすべきではないかなとも思っています。

あらかじめこうなったときにするという前提を決めておいて、もちろんそれに全て当てはまるかどうかはその場の判断もありますけれども、そうしないと地元の人から「なんで今回はならなかったのか」「東京ではなったのに」「九州ではなったのに」というふうに言われたときに、それは国の判断だというだけではなかなか理解を得られませんので、そのようなルール化とまでは言いませんけれども、基準というのは設けられないかなと思いますが、いかがでしょうか。

政府参考人 (政府参考人)

国土交通省道路局長、お答え申し上げます。

先ほどもお答弁させていただきましたが、現在、高速道路の通行を余儀なくされるような災害が起きた場合、周辺の混雑である、あるいは社会経済活動の影響、通行止めの時間などをいろいろ総合的に勘案してというふうになってございます。

委員のご指摘のようにルール化するということで早く判断するというメリットもありますが、柔軟に対応するということもまた一つ、これ大事なことかとも思っておりまして、いろいろな場合、その時々の状況に応じて今個別に判断するような形をとってございます。

いずれにしましても、周辺交通の影響が大きい場合などにおきまして、迂回車両を対象として並行する高速道路の無料。

質疑者 田中健

長谷川君。

ありがとうございます。

ぜひ前向きに検討していただいて、スムーズに対応ができるような環境を整えていただきたいと思います。

それではここから牧野大臣に伺いたいと思います。

防災庁設置法案の議論では、防災庁が司令塔になると説明されています。

しかし司令塔というならですね、発災後に情報を集めるだけでなく、先ほども言いました事前防災とですね、これに力を入れていただきたいと思います。

今回のような、例えば交通急所であれば、平時からですね、これを把握をし、また、国交省が今担当しておりますが、国交省任せだけでなく、防災上の観点からもですね、例えば優先順位をつけるだとか、また国土強靭化の中にも位置づけられていますが、この対策が本当に進んでいるのかの点検をするだとか、必要であれば関係省庁にも後押しをし、改善も求めていくと。

これまでやって、私は初めて司令塔と言えるんじゃないかと思っております。

今回の事例を踏まえ、防災庁は全国のこのような交通急所、恐らく全国に各地あるかと思います。

またインフラの急所を洗い出して、ここが止まればですね、救助や避難、物流、医療、いろんなものに関わりますけれども、重大な影響が出るという箇所を把握をして、リスト化をしてですね、省庁横断で対策を進める役割というのを担っていただければと思うんですが、役割を担う、そういうのを書くことはありますでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

牧野国務大臣、田中委員の御質問にお答えをしたいと思います。

まず、この富士由比バイパスの件は後で申し上げたいと思いますけれども、こうした道路のインフラ整備については、引き続き国土交通省など関係省庁において、防災も含めた様々な観点からそれぞれが有する専門性を生かしつつ取り組んでいくことを想定しております。

その上で、防災庁が一段高い司令塔となって関係省庁と連携し、防災の観点から事前防災の取組を政府一丸となって推進していかなければならないと思っております。

その上で、これまで田中委員が御質問された箇所について申し上げると、私も常々で、佐田峠の周辺について言えば、本当に1号線も東名も走っておりまして、これは言うならば、日本の首都圏から名古屋圏、中京圏までの間の大動脈だというのは間違いないと思います。

その上で、私が言うのもどうかと思いますが、台風のたびに高波が来たりして、通行止めになっているということが、もう何十年も続いていますので、ここは本当に局地的にちょっと何とかしなきゃいけないところではないかというのは、個人的には思っております。

それと今、私は国土交通大臣も務めておりまして、この防災庁設置準備担当大臣と両方兼ねているんですが、それぞれの会議をやっていると、これはお互い表裏一体だなと思っておりまして、情報が国土強靱化推進というところは国交省だけじゃなくて文科省だったり各省庁にまたがって、それぞれが国土強靱化の中で特に推進が必要な施策というのを出してきてもらって、それをまとめて国土強靱化推進室が財政当局と交渉するんですけれども。

ですので、そういう過程の中で、やっぱり防災庁、これから防災庁。

委員長 関芳弘

柏倉祐司君。

頭の中に入れながら準備を進めていきたいと思っております。

質疑者 田中健

田中君。

はい、ありがとうございます。

まさに地元ですので何度も通られていらっしゃって、その重要性とまた危険性というのをわかっていただいておりますので、心強く思いますけれども、何十年もこれ続いておるところですので、ぜひ力を合わせてこの対策ですね、日本のまさに言っていただいたような大動脈としての対策を進めていただければと思っています。

さらに国土強靱化の担当大臣でもあられるということで、まさにこの、どのような防災庁との関わりの中でこれを進めていくのかということを伺いたいと思います。

防災庁としての取組としては、やはりこれ勧告権ということを何度も議論されてきました。

私も前回の質疑でも質問をしましたが、やはりこの勧告権を持たせるということは、単なる情報共有ないしはお願いではなくて、必要な場合には各省に強く改善を求めていけると、意見が言えるということであります。

ですから今回のような、この交通急所であり、通行止めの深刻な渋滞が長く続いているこのような場所、札田峠周辺は、国土強靱化計画上も、道路ネットワークの法面対策、また資料を付けさせていただきましたが、道路ネットワークの機能強化対策と、いろいろな位置づけの中で対策が取られてきたんですけれども、こういうものを、例えば防災庁が前倒しをして取り組むべきだと、大臣も今、個人的には早く取り組みを進めるべきだと言ったんですけれども、そういったことが、この勧告権の使い頃ができるのかということをお聞きをしたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正大臣、お答えをいたします。

繰り返しになるかもしれませんけれども、防災庁が主導して自治体と連携して、インフラの状況などを踏まえた地域レベルでの災害リスク評価を推進するということが、これからの地域防災の中でのまずスタートラインだと思います。

その上で申し上げると、地域レベルの災害リスク評価もすごく大事でありますけれども、先ほど委員がご指摘されてきた、ああいう国の直轄事業というのは、地域レベルの災害リスク評価というよりも、むしろ国の各種事業の中のリスク評価ではないかと思います。

そうしたことも併せて評価をしていかなきゃいけないと思いますし、そうして弱い部分があるということが分かれば、それを必要に応じて勧告権も背景にして、各関係省庁に優先すべき対策として実施を働きかけていかなきゃいけないというふうに思っております。

質疑者 田中健

田中君。

ありがとうございます。

地域のレベルの災害リスク評価ということが、まず防災庁の役目でありますが、この国の直轄事業については、そのまたさらに上の段階でやってきていただけるということですが、さらに具体的にお伺いしますと、この国土強靱化の中で、例えばこの今回取り上げました法面ですが、皆さんにお配りした資料の中に43、国土交通省の土砂災害防止対策として掲げられています。

しっかりKPIがあって指標があります。

目標年次がありまして、これについては、緊急優先道路11万区の法面、盛り土に届けて3万4千箇所、もう洗い出しをしまして、これに対して現在が67%の対策、そして令和5年の67%が、令和12年度には76%と、最終的には令和36年度100%にするという、この目標が示されています。

これらの進捗状況を管理し、また後押ししていくのも防災庁の役割かというのを聞きたいんですけれども。

つまりこれらは国交省の事業として掲げられていますが、それを防災庁は横から見ているだけではないと思いますが、それとも防災庁の優先順位、今言っていただきましたけれども、この進捗状況までの管理も含めて提言をし、また後押しをしていくのかということも大臣の認識を伺えればと思っています。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正大臣、お答えをいたします。

今田中委員がおっしゃったその進捗率等については、国土強靱化の中でKPIを見ているのは、内閣官房の国土強靱化推進室の方だと思います。

ただ、私が先ほど申し上げたのは、防災と国土強靱化というのは表裏一体だと思いますので、これまでもうやってきたとは思いますけれども、もうさらに進めて、情報の共有、そういう進捗率も含めて、これをやることによって防災にとってみると、非常に今のところ大変重要なところだと思っています。

質疑者 田中健

表裏一体ということを言っていただきましたが、両方がしっかり協力してやるために防災庁がしっかり司令塔になるということでありますから、国民が今回の防災庁で知りたいのは、防災庁ができたら現場もどのように変わるのかということでありますので、今までですとこれは国交省が判断します。

また先ほどの無料化についてはネクスコと調整します。

また自治体とも連携します。

そういうふうな縦割りで進んできましたけど、それで終わるのであれば、これまでと変わらずですね、やはり司令塔とは言えないと思います。

もう最後の時間となりましたので、ぜひ最後ですが、この防災庁というのは、発災後の司令塔だけでなく、道が止まってから、今回のような事件が起きてから考える防災ではなく、止まる前に先手で手を打つ防災と、それを進める司令塔になる。

こういうことの理解でよろしいかということと、最後に、大臣の決意を伺って終わりたいと思います。

お願いします。

答弁者 赤澤亮正

大臣、お答えをさせていただきます。

当然、防災庁ができても、先ほどの午前中の質問でもお答えをしましたけれども、全て何から何までできるだけの人員と予算があるわけではありませんので、どこまでと言われても今の段階で何とも申し上げようがないとは思います。

けれども防災庁としては一番の基本である各省庁、そして都道府県、市町村そうしたところをつなぐ中で最大限の努力をしていく。

そしてその中で事前防災の観点でできることはすべてやっていく。

そういう覚悟の上で防災庁というのは機能を発揮していかなきゃいけないというふうに思っております。

質疑者 田中健

田中君。

はい、ありがとうございます。

先日の参考人質疑の中でも、やはり事故で起きて大きな被害が来るよりも、事前にどれだけ対策ができるかが、この防災庁で大きく問われているという発言がありましたので、ぜひ事前防災、皆で力を合わせて取り組んでいきたいと思います。

以上で終わります。

ありがとうございました。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長。

次に佐々木真琴君。

はい、佐々木君。

質疑者 佐々木真琴

本日も質問の機会いただきました、国民民主党・無所属クラブの佐々木真琴です。

よろしくお願いをいたします。

まず冒頭ですけれども、私の地元でもあります岩手県大津市におきまして、山林火災が発生いたしておりまして、皆様もニュースで日頃から見ていただいていると思います。

それのご対応に当たられているすべての皆様に心から敬意を表したいと思いますし、私も日曜日にも現地おりましたけれども、今も残火処理、残った火の処理をされておりまして、関委員長、また皆様にぜひ知っておいてほしいことが、大津は漁師町でもありますので、漁師の皆さん、消防団の方、とっても多いです。

ワカメの一番盛り上がっている時期に消防活動に当たっておられましたし、本来であれば、ウニの口開けといって、ウニの漁が4月27日から始まる予定だったんですけれども、消防団員として皆様、地域の活動をされておりますので、それも2度延期をして、5月8日からウニの漁も解禁されたといったところで、何とか日常と仕事を抱えながらも、地域の一員として地域を守るために日々対応されている皆様がたくさんいるんだというところを皆様にも、ぜひとも心寄せていただきたいなと思いまして、共有をさせていただきました。

また何度も大津市に入りまして、現地で踏ん張っている皆様からお話を伺ってまいりまして、そこで改めて感じたことが、山林火災というものの災害が、やはり我々が今まで経験してきた地震であるとか津波であるとか、そういった災害とすごく別の災害なんだということを学んでまいりました。

それが大きな要因というか、大きな一つの特徴としては、町全体の機能が止まるというよりかは、動いている日常と非日常が同時に並行して起きているというものが山林火災の特徴であると思います。

すなわち仕事もありますので、皆さん仕事も行かれておりますし、スーパーも開いてますし、わりと日常は続いているんですよね。

一方で避難指示ありますので、避難所は開設されていて、避難所にいらっしゃる皆様もいる。

でも学校は止まっているということで、親御さんは仕事に行くんだけれども、子どもは本当に学校ないので居場所ないみたいな感じの状態が発生しておりました。

まさに町は動いているが、子どもたちだけ時間が止まっているというような現実がありました。

近年、災害を取り巻く状況そのものも大きく変わってきていると思います。

避難所だけに集まるということだけではなくて、在宅避難であるとか、分散避難であるとか、ちょっと遠くに広域で避難をされていくなど、さまざまな避難のあり方が広がってきております。

また全国で山林火災が相次いでおりますので、それと同時に先日の三陸沖では、高発地震注意情報という新たな制度も動きながら、災害対応そのものが新たな局面に入ってきているなと思います。

ですので、それらも含めて、この防災庁設置法案の議論というものが組織改変の話ではなくて、これからの時代の災害に国としてどう向き合っていくのかを問う非常に重要な議論だというふうに思います。

だからこそ今こうやって皆様と共に議論させていただいておりますし、必要な支援を機動的につないでいく実効力を持った司令塔であるべきだと考えておりますので、それらについて具体的な事例も用いながら、防災庁の議論に資する議論を今回もさせていただければと思います。

まず1点目ですけれども、今回の大津市では、火災の鎮圧の前でありましたけれども、一部地域の避難指示の解除を行いました。

山林火災は延焼範囲もすごく広くて、鎮圧、鎮火まで長時間を要するということもございます。

そのため、完全に鎮火をするまで解除しないという整理だけではなくて、住民生活への影響とのバランスも見ながら、解除をするというタイミングを見てもらったんだと思います。

風向きや飛び火によって状況が急変するリスクもある中で、難しい判断であったと思いますけれども、山林火災における避難指示の解除について、現状をどのような基準や考え方で整理をされているのか、自治体の判断を国としてどのように支えているのかについて伺ってまいります。

自治体側が地域住民の安全確保のバランスをとりながら判断できるように、どのような助言であるとか支援を行っているのか、お聞かせください。

政府参考人 (政府参考人)

消防庁、門前国民防災部長。

お答えいたします。

避難指示を含む避難情報の解除については、災害対策基本法60条第5項において、市町村長は、避難の必要がなくなったときは、直ちにその旨を講じなければならないと規定されております。

山林火災については、避難の長期化が住民生活に与える影響も踏まえつつ、急激な延焼拡大の危険があること等を考慮した、慎重な判断が求められるところです。

例えば、消防機関が山林と市街地の間に、延焼阻止線を構築し、十分な水利を確保の上、消火活動を行うこと等により、火勢に対し消防力が優勢な状況を維持し、民家への延焼の恐れがない状況に至り、住民の安全確保が図られた場合には避難指示解除の判断が可能と考えられるところです。

今般の大津市町林野火災の場合には、大津市町長が延焼拡大の危険がなくなる鎮圧の判断を待つことなく、民家への延焼の恐れがなくなったこと、道路の通行の危険がなくなったことをもって、避難指示解除の判断を行ったところであります。

消防庁におきましては、現地にリエゾンとして派遣した職員を通じて、大津市町、地元消防機関、及び緊急消防援助隊等と、火勢や消火活動の状況について、緊密な意思疎通を行い、適宜助言等を実施したところでございます。

今後とも、大規模災害の発生には、地元自治体等に対し、適切な支援を行ってまいります。

質疑者 佐々木真琴

佐々木君はい、ありがとうございます。

では次に、火の取扱いについて伺ってまいります。

今年の1月1日からですね、林野火災の予防を目的とした林野火災注意報・警報の運用が始まっております。

今年の1月にですね、一番最初にこの運用が始まって、最初に発令されたのも、私の地元、宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村に初めて出されたというふうに記憶いたしております。

一方で現場ではですね、今回の大津の山林火災の際、私、現場の付近をたくさん通っていたんですけれども、普通に当たり前に野焼きをしている状況がまだまだたくさんございます。

そのときには警報がしっかり出ている状況なんですけれども、やっぱりそもそもこの新しい制度が始まったというところを周知しきれているのかなというところであるとか、農業用地の皆様は確かに農業の観点で必要だというところも理解するんですけれども、この乾燥や強風が重なる状況で、一つの火が大規模火災にこのようにつながりかねませんので、この抑止力という観点でどうなんだろうなというところも現場で感じていたところです。

そこで伺いますけれども、この林野火災注意報・警報の運用状況については、今、国としてどのように認識をして、把握していらっしゃるのかということ。

また、乾燥強風時における野焼きや野外での火の使用について、実態任せにせず、国としてどのような注意喚起であるとか指導強化を進めていくお考えなのかお聞かせください。

政府参考人 (政府参考人)

消防庁、門前部長。

お答えいたします。

林野火災警報・注意報の発令については、全国の消防本部等から直接、総務省消防庁宛てに発令状況を報告いただき、国として把握をしているところです。

また、林野火災警報等の制度も含めた屋外での火の使用に関する注意喚起につきましては、総務省消防庁において、SNS、動画広告など、インターネット媒体を中心とした政府広報の活用、記録的な乾燥における林野火災への注意喚起のための、気象庁、林野庁との合同記者会見の実施、消防庁Xを用いた乾燥時などの注意喚起、住民等への周知のための広報チラシの作成を行うなど、自治体等と連携しながら、国としても積極的な広報周知に努めているところです。

なお、林野火災警報等が実際に発令された際には、地域に根差した自治体が防災行政無線等による広報を行うとともに、警戒パトロール等による防火指導の強化を行うことを求めております。

今後とも自治体等と緊密に連携し、林野火災警報・注意報の効果的な運用や、広報啓発活動の強化等を通じて、林野火災予防の実効性を高めてまいります。

質疑者 佐々木真琴

佐々木君ありがとうございます。

地域の皆様は、やはり今回大津で大規模な山林火災が発生していたので、私たちの地域で絶対に火事を出すまいと、皆さん気をつけながら生活している一方で、でもそういう方もまだいっぱいいるという状況で、なかなかもどかしい状況でしたので、私たちも周知に努めるとともに、より良い体制を構築していくことができるといいなと、私自身も思っているところです。

では続いて、学校の再開と教育の継続についての質問に移りたいと思います。

今回の土屋の山林火災では、先ほど申し上げましたとおり、スーパーも開いておりますし、町も通常営業しているという状態で、学校だけ動いておりません。

その中で、どういった子が特に困っているかというと、まさに自治体職員さんのお子さんであるとか、介護福祉施設でご両親が働かれていて、そういった施設の皆さんが招集かかりますので、そういった子たちも居場所がなくなっている。

また、消防団に入っていらっしゃる方のお子さん、消防団員として働いている方のお子さんみたいな方が、まさにとても居場所がなくて困っているという状況を伺ってまいりました。

その中で子どもたち自身も居場所のない中で友達にも会えず、外は煙がいっぱいで非常に不安な生活を過ごされていたなというふうに思います。

現地でお話を伺う中では、学校の再開が難しかった理由としては、煙の影響により子どもたちを屋外活動させにくいであるとか、避難指示区域があったということが大きな要因であったと聞いております。

一方で逆に言えば、この状況をクリアできれば学校は再開できる。

教育長が判断していくということになりますけれども、より良い形で再開を決断できる体制を整えていく必要があるかなというふうに思っております。

今、国としては、山林火災時における学校再開の判断について、安全確保と教育の継続の両立の観点から、どのようにお考えなのかという点。

併せて、学校の継続という観点で、ほかの場所で学校を開けられないのかというような、代替施設の事前整理など、災害時における教育継続体制の構築について、どのようにお考えなのか、お聞かせください。

政府参考人 (政府参考人)

文部科学省、橋爪大臣官房審議官。

まず、学校再開の観点からお答え申し上げます。

大規模な自然災害等が発生した際に、在校する児童生徒等の安全を確保することは、学校の重要な責務であるとともに、児童生徒等の安全が一旦確保された後は、その後の対応や対策についての方針、具体的業務内容を決め、教育活動の継続について決定していく。

これが重要だと考えてございます。

「生きる力を育む学校での安全教育」という資料がございまして、この中で学校における安全管理の考え方についても示してございますが、その中で教育活動再開の時期の決定に当たりましては、教育委員会等が、児童生徒等及び通学路施設等の状況を総合的に判断するとしてございまして、山林火災の場合にも同様に対応いただくこととなり、状況でございます。

このような判断が、山林火災も含め、災害時に適切に行われるように、文部科学省といたしましては、日頃から学校等からのニーズに応じて、研修のための専門家派遣などの支援も行ってございまして、こうした取組も活用しながら、自治体や学校と連携して取り組んでまいりたいと存じます。

以上でございます。

政府参考人 (政府参考人)

文部科学省、金光大臣官房次官。

代替施設についてお答えを申し上げます。

実際に自然災害が発生した場合において、どのような施設をどのように活用できるかなどにつきましては、災害の種類や地域の実情、被害の状況などに応じて判断する必要がございます。

このため、文部科学省から一律に各学校の設置者に対して、あらかじめ活用可能な施設を整理しておくことまでは求めているわけではございませんが、災害の影響が長期化する場合、代替施設を活用して、学校教育活動を再開することは、極めて有効な手段だと考えてございます。

文部科学省におきましても、学校の危機管理マニュアル作成の手引きにおきまして、校舎を使えない場合は、他校を使用することも検討する、などの記載を設けているところでございます。

質疑者 柏倉祐司

柏倉祐司(日本維新の会)はい、ありがとうございます。

今御答弁いただきましたこの代替施設を活用した教育継続というところも、実際に大津市の現場では検討されたようなんですけれども、じゃあどこにあるかなと思って現地見てみると、広い公民館とか体育館とか、そういった公的な施設はやっぱり消防の皆さんの拠点になってしまっていたので場所がなかった。

大津市長と、こういうときはこういう施設が使えるかもしれないねというところを話し合っていくというようなところにも進めていけるとよいのかなと思ったところでした。

では続いて、学校ではない避難所等における子どもの居場所について質問をしたいと思います。

私自身も14歳のときに東日本大震災でしたので、まさに当時子どもとして避難所におったわけですけれども、そこで感じたこともですね、やっぱり本当に居場所がなかったなということですけれども、大人の皆さん大変頑張ってくれたなとも同時に思っています。

今回も大津市の子どもたちの居場所を見に行かせていただいたんですけれども、ちょうど私が現地に入ったタイミングで、教室のような狭い場所でボードゲームとかカードゲームしてたようなところから、武道場、講堂のような場所に場所が移動したタイミングでして、子どもたちが元気いっぱいに走り回ってたりとか、椅子取りゲームしたりとか、っていう状況のタイミングだったんですけれども、これに対しても、やっぱり今回、山林火災で外の空気が非常に悪くって、外では遊べない。

小学校、低学年、中学年の子が多かったですけれども、そういった子たちに対しても、最初から何とかこういう環境を整えてあげることができたら、なお良かったなとは、現地の皆様も私自身も考えさせられたところでした。

あるかどうかというだけではなくて、もう一歩をさらに踏み込んでいただいて、どのような環境で過ごせるのか。

子どもたちが日常に近い、なるべく近い状態で、遊びたい子は走り回って遊べるように、勉強したい子は勉強できるようにというようなところまで、やはり私たちは丁寧に考えていかないといけないんじゃないかと思っております。

災害時における子どもの居場所の確保について、子どもたちが体を動かせる空間や学習環境を含め、より日常に近い環境をどのように確保していくかという視点について、どのように今考えていらっしゃるのか、整理しているのか、お聞かせいただければと思います。

政府参考人 (政府参考人)

内閣官房横山次長。

災害時の子どもへの配慮でございますけれども、例えば避難所に関するガイドラインにおいて、キッズスペースや学習のためのスペースの設置を発災直後から自治体に求めているというような取り組みをしてございます。

加えて子どもを含め、配慮が必要な人の状況を把握するため、本人や家族からの聞き取りを求めており、子ども家庭庁が作成した災害時の子どもの居場所づくり手引きにおいても、子どもや保護者がすぐに相談できる窓口や意見箱を設置すること、あるいは子どもや保護者のニーズを把握した上で、災害時の子どもの居場所をどこにどのように設置するのがよいかを検討することなどとされてございます。

防災庁においても、本手引きを周知するとともに、それが実際の現場に浸透するようにしっかり取り組んでまいりたいと思ってございます。

その際、子ども家庭庁等とも連携しながら取り組みを進めてまいりたいと考えてございます。

今回の山火事のような事例が、この手引きにおいて、典型的に想定されている災害とちょっと違うんじゃないかというような御指摘もいただきました。

まだこの現場、鎮下に至っていない状態なので、今日も御指摘もいただきましたので、どういう状況だったのかも含めて関係省庁とも連携しながら、実情を学んでまいりたいと考えてございます。

質疑者 柏倉祐司

柏倉君。

ありがとうございます。

併せて質問ではないんですけれども、皆さんと共有したいことが、今回、避難所における子どもの居場所というところだけだと、足りなかったなという学びというか、反省も併せてございました。

というのも、今回、日常はわりかし動いていますので、避難所に来ている子どもにしか子どもの居場所を提供するというアプローチができなかったんだよねというところがあの実際に教育現場のNPOの皆さんであるとか教育長が、もう少しこう家で一人でこう静かにしている子だったりとか在宅避難している子たちの居場所みたいなところに対しても僕たちはもっと手をかけたかったんだけれどもなかなか難しかったというようなところも聞いております。

ですので、冒頭申し上げましたけれど様々災害の状況変わっておりますので、避難所に来るという形、避難所にいる子たちの対応だけじゃないところも私たちはこれから見ていかないといけないんじゃないかなというところも今回学びになりましたので、ぜひそちらについても併せて確認しながら次につなげていきたいと思います。

では続いての質問に移りたいと思います。

次に消防や自衛隊の皆様の環境支援について伺いたいと思います。

本日の質問のトップバッターの古賀先生からも、国の派遣職員の疲労環境についての御質問がありましたけれども、ちょっとそこに似たような観点で、現場で活動されている消防隊員の皆様であるとか、自衛隊の皆様についての入浴であるとか休息環境の確保に苦慮しているという実態を現地の方で聞いてまいりました。

私が現場でちょうど温浴施設に視察とか話を聞きに行っているときに、ちょうど広域で支援に入ってくださった消防の皆様と意見交換させていただいたんですけれども、「水で体や髪を洗っていたので、温浴施設を開放してくれて、とても助かりました」というような声を聞かせていただきましたし、その施設を開放している民間の支配人ともかねてからの仲なんですけれども、「お風呂に入って上がってくる消防の皆さんの顔がいいからね、もうやってよかった」というような声を聞いていたんですけれども、やっぱり現場に入っていらっしゃる消防や自衛隊の皆様は、大変大きい使命感を持ちながら、真摯に対応いただいていることも、全くそのとおりだと思っております。

併せて、国民の生命財産を守るために、最前線で活動されて、その使命感だけに委ねていいわけではないなとも思います。

住民の皆様からも、何とかもっといい環境で活動してもらえないのかなというような、すごく心配の声もいただいてたんですけれども、いい休息は、いい活動につながるわけですので、少しでも良い環境で活動していただくというところも、もう少し見ていけるといいんじゃないかなというところが、今回の学びでありました。

今回の山林火災については、町の機能が一定程度維持をされておりますので、地域のホテルであるとか、温浴施設なども活用しながら、環境整備を中盤からすることができました。

政府参考人 (政府参考人)

ここで消防庁と防衛省にそれぞれ伺いますけれども、さまざまな地域の緊急消防援助隊であるとか自衛隊が災害派遣に入った際に入浴であるとか宿泊、給与の環境の確保について、現状どのように対応されているのかお聞かせいただきたいと思います。

また、地域の民間の、例えば入浴施設のようなところを利用した際は、そのような費用などはどのように整理をされているのかについても、それぞれお聞かせいただければと思います。

消防庁国民保護・防災部長、お答えいたします。

委員御指摘のとおり、災害対応に当たる緊急消防援助隊等の隊員の活動環境を整備することは、消防力を最大限発揮するためにも非常に重要なことと考えております。

このため、消防庁では、トイレやシャワー、キッチンなどが備え付けられている広報支援車、簡易トイレや組立式のシャワーなどを積載した拠点機能形成車、冷暖房装置を有する高機能エアテントなど、長期の消防活動の広報支援を行う車両や資機材の整備を順次進めてきているところです。

今回の岩手県大津地町の林野火災においても、トイレやシャワーが備え付けられた車両等を活用しております。

また、今回の林野火災では、市街地への延焼を防ぐため、24時間体制で消火活動を実施いたしましたが、緊急消防援助隊の宿営地は、トイレ等のある屋内施設を活用するとともに、隊員が交代で休憩をとれるよう、ローテーションを組むなどの配慮を行ったところです。

なお、御指摘ございました緊急消防援助隊が、その活動のために民間施設を利用した場合における経費でございますけれども、国費等で措置されることとなっております。

政府参考人 (政府参考人)

防衛省上田統合幕僚監部総括官、お答え申し上げます。

防衛省自衛隊におきましても、災害派遣に従事する自衛隊員が任務を的確かつ継続的に遂行できますよう、委員御指摘のとおり、現地における生活環境の確保及び健康管理に十分留意して対応してきたところでございます。

特に東日本大震災のような大規模な災害の場合には、自衛隊の災害派遣活動も長期間にわたり実施することになります。

こうした活動に従事する隊員につきまして、食事、休養の確保はもとより、過度な疲労を防止する観点から、適時適切な部隊交代を実施するなど、配慮をしておるところでございます。

その際、災害派遣部隊は設備環境が整った最寄りの駐屯地があれば、そういった駐屯地において宿泊、あるいは自ら宿営地を設定するなどして活動拠点を設置して活動する場合もございます。

そして、委員が御指摘のありましたような、自治体から提供される公共施設等を利用する場合もございます。

入浴施設につきましても、民間施設を利用させていただくことがありまして、その際の費用負担につきましては、一般的には災害対策基本法第91条の規定を踏まえまして、自衛隊側と関係自治体、災害派遣の要請を出された県庁等と十分に協議して決めることとなってございまして、今般の大津町の林野火災におきましても、自治体側から体育館等の提供を受けて宿泊させていただいたり、また入浴施設として町内の民間浴場の提供を受けたと承知しております。

その際の負担につきましては、今回岩手県側と締結した協定によりまして、自治体側から提供をいただいたというふうに承知しております。

質疑者 柏倉祐司

柏倉祐司(日本維新の会)ご丁寧に答弁いただきましてありがとうございます。

皆様が思っている通りですね、やっぱりより良い環境で最大のパフォーマンスをしていただくために、環境整備をこれからも注視していくことが大切かなと思ったところです。

ありがとうございます。

では続いて、トイレカーの普及状況について伺ってまいりたいと思います。

時間がなくなってきたので、ちょっと端折りながら行くんですけれども、今回の災害の際にも、だいぶ老朽化した施設が、城山体育館というメインの体育館が避難所になってきたので、一時的に避難所として開放されたところがあったんですが、そこは築50年を超えている体育館でございまして、トイレもそのとき水が止まっていて、なかなか使えないというところに、私の地元でもあります岩手県宮古市が保有していたトイレカーを大津地町に出すという形で、避難所にトイレカーを設置して対応したというふうに聞いておりますし、私も現地に行って確認をしてまいりました。

こういった形でトイレカーがあるということによって、避難環境をより適正に、より良い環境で整えていくことが可能になりますので、普及状況を把握していくことであるとか、全国にどのように普及させていくのかというところ、非常に大切だと思っております。

そこで伺いますけれども、国としてはトイレカーの普及状況をどのように把握をしているのか、また災害時のトイレ環境の改善に向けて、自治体に向けてであるとか、どの程度トイレカーを配備していきたいというふうに考えていらっしゃるのか、どのような方針なのかについてお聞かせいただければと思います。

政府参考人 (政府参考人)

内閣官房横山次長、お答えいたします。

全国の自治体におけるトイレカーの普及状況については、内閣府としても令和6年度と令和7年度の補正予算事業で整備を後押ししてきているところでございます。

具体的には、内閣府が令和7年1月に調査して公表した段階では、トイレカー、トイレトレーラー、トイレコンテナの合計は全国で81台。

それに加えて、先ほど申し上げた補正予算事業で各地域でこれから調達するということで申請いただいて採択をした台数が、令和6年度補正の関係で379台、令和7年度補正の関係で111台というふうな段階に来ているところでございます。

普及はある程度進んできているかなというふうに考えてございます。

一方で、どの程度のトイレカーを配備するのかという点に関しましては、現在トイレに関して全体として、清潔なトイレを速やかに提供する観点から、地域の実情も踏まえ、時間軸も考慮して、トイレカーだけではなく、携帯トイレや簡易トイレ、マンホールトイレなど、さまざまな種類のトイレをどのように組み合わせて準備するかが重要と認識しているところでございます。

防災庁設置も見据えて、今年度の内閣府においては、まず自治体備蓄に関するガイドラインを策定することとしてございます。

備蓄すべき品目やその必要数量等の考え方をお示しする中で、トイレ全般についても、まずは主に携帯トイレや簡易トイレなど、発災直後から相当数を確保しておいていただかないといけないというものを、備蓄の考え方をまず整理して、自治体のトイレ確保の取り組みを後方支援してまいるという段階でございます。

他のトイレ備蓄とトイレカーの確保をどのように組み合わせているかの考え方についても、事例を積み上げてノウハウの共有を図っていければと考えているところでございます。

質疑者 柏倉祐司

柏倉君。

はい、ありがとうございます。

では続いて、広域での支援を受け入れる、被災自治体ではなくて、近隣の自治体が支援、バックアップするための支援について伺っていきたいんですけれども、昨年の大船渡の山林火災の際は、大船渡に隣接している陸前高田市が、広域支援の大きな拠点という形になりまして、災害救助に入る大きな車両とかヘリも、陸前高田の施設で受け入れをしていたんですけれども、すごく重い車両がたくさんありますので舗装が傷んでしまって、それについてどうやって直したらいいんだというような課題があったというふうに聞いてまいりました。

その中で最終的には国の方で予算を見てもらえて修繕することができたということでありましたけれども、当初はもしかすると被災した大船渡ではなくて、近隣の陸前高田市という別のところになりますので、費用を見てもらえないかもしれないという話が当初あったというふうにも聞いておりまして、こういった近隣自治体で受け入れをして被害が出てしまった道路の損傷であるとか施設の損傷が生まれてしまったとなったときに、「もし自分の自治体で、自分のところの自治体の費用で直してください」というようなことであるとか、自治体の負担になってしまうということになるとなかなか助けたいという気持ちはもちろん皆さん持っていますし、費用負担があるから助けませんということにはもちろんならないんですけれども、ちょっと頭の片隅で「自分たちのところで費用負担となったらどうしようかな」と思いながら対応に当たらないといけないのはちょっと心苦しいんだという声を地方から聞いております。

政府参考人 (政府参考人)

ですので質問としては、消防庁、文前部長。

お答えいたします。

緊急消防援助隊の活動のために要した経費等については、国費等で派遣元の自治体等に措置されることとされております。

委員ご指摘の緊急消防援助隊が被災地等において活動する中で、自治体等が管理する施設を損傷させた場合の修繕費用につきましても、緊急消防援助隊の活動のために要した経費として措置されることとなります。

引き続き緊急消防援助隊の的確かつ迅速な活動及び活動が確保されるよう適切に対応してまいります。

質疑者 柏倉祐司

柏倉君。

はい、ありがとうございます。

本日はですね、時間来たので終わりますけれども、他に通告していて答弁いただけなかった皆様、大変申し訳ございません。

今回具体的な例を持ちながら議論させていただきました。

やっぱりですね、今回防災庁ができるということによって期待している一番の部分は、その隙間で落とされてしまっていたところを、やっぱり今回防災庁ができて横軸でやっていくことができることになってカバーすることができると。

漏れていたところが漏れなくなっていくことを、各自治体の皆様であるとか、地域住民はとても大きく期待をしておりますので、そこについて、さらにこれからも議論を深めていきたいと思います。

本日はありがとうございました。

委員長 関芳弘

次に、工藤聖子君。

はい。

工藤君。

ありがとうございます。

質疑者 工藤聖子

参政党の工藤聖子でございます。

本日も質問のお時間をいただきまして誠にありがとうございます。

防災調整地方についての質問になりますが、今回は地方の深刻な問題であります被災地における人口流出を防ぐ観点から、法による地方支援、住宅再建の財政的支援、なりわいへの財政的支援、そして郷土愛を育む教育における地方の支援、法と、家と、仕事と心ということをどう支援していくかという観点から伺ってまいりたいと思います。

前回の委員会で伺った点も、視点を改めてお尋ねすることもありますが、防災庁の設置という大きな節目を迎える中で、もう一段深く議論していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

まずはじめに、国による地方自治体への支援について伺います。

ここは法による地方の支援にあたりますが、政府の防災立国の推進に向けた基本方針では、防災庁の重要な役割として、地方自治体の防災力強化への支援が明確に位置づけられております。

これに関して、前回の委員会において、私は、政府自らが基本方針で自治体支援を明確に掲げているのであれば、防災庁設置法案においても、その所掌事務に国による支援を明記すべきではないかと、という質問をいたしました。

これに対して大臣からは、国の災害対策は災害対策基本法に基づいて行われるものであり、同法の基本理念に則って市町村の防災体制の整備を推進することは、防災庁の所掌事務に含まれる。

したがって防災庁設置法案の条文にあえて支援という文言を明記する必要はないと、おおむねそういう説明があったと認識しております。

その上で改めて確認いたしますが、本日資料をお配りしております。

災害対策基本法と防災庁設置法案、さらに類似する法体系である東日本大震災復興基本法と、復興庁設置法を対比したものでございます。

まず表面、基本法の比較と災害対策基本法と東日本大震災復興基本法と書いたものが表になりますが、そちらをご覧ください。

基本法の比較、すなわち災害対策基本法と東日本大震災復興基本法は、基本理念や国と地方公共団体の役割分担、国の責務などの規定の仕方において共通の構造を持っております。

他方で裏面をご覧ください。

それぞれの組織設置法における第4条の所掌事務を比較すると、左側のピンクのところ所掌事務に星マークをつけておりますが、まず右側の復興庁設置法には、国の支援は明記されておりません。

左側ですね。

左側の防災庁設置法案には国の支援は明記されておりません。

防災庁設置法案における防災の定義は復興も含まれておりますので、同じ復興を扱う2つの法律、つまり復興庁は東日本大震災からの復興に特化し、防災庁はそれ以外の災害からの復興になることになりますが、双方で国の支援に関する法的根拠の有無に差異が生じることとなります。

東日本大震災からの復興については、法律上の明確な根拠に基づいて国の支援が行われる一方で、能登半島地震をはじめとするほかの災害では、その根拠が明確ではなく、解釈に委ねられるという差が生じることになるかと思います。

不整合について政府としてどのように御説明されるか、立法技術の観点から大臣に御見解を伺いたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正大臣、柏倉委員のご質問にお答えをしたいと思います。

私、何回も申し上げておりますが、防災庁設置準備担当大臣とともに復興大臣でありますので、今両方の法律設置法の比較をされて御説明をされたということで、お答えをしたいと思います。

まず、復興庁の話をすると、復興庁というのは、東日本大震災、並びに福島に関して言えば、東京電力の福島第一原発の事故、両方の復興でございますが、復興のために特化した組織でございます。

それに対して防災庁というのは、復興はもちろん入っておりますけれども、災害予防、そして災害応急対策、災害復旧という防災に関しまして、幅広い事務を所掌するという組織でございます。

お互いそれぞれの設置法でも、規定分について差異が生じてくるということだと思います。

また、現在の内閣府の防災担当、これが発展、改組されて防災庁になるわけでありますけれども、現在の内閣府防災担当におきましては、令和6年の能登半島地震など、東日本大震災以外の災害の復興について所掌しております。

委員ご指摘の関係地方公共団体が行う復興事業への国の支援の規定については、内閣府設置法にはその規定はございません。

その上で防災庁設置法の所掌事務の規定は、現行の内閣府設置法にあわせて規定をしております。

国の災害対策というのは、防災庁だけではなくて、関わるすべての省庁が災害対策基本法に基づいて行うものでございまして、その法律の中で、国は地方公共団体が処理する防災に関する事務の実施の推進を行うことを国の責務、これは各省庁を合わせて国の責務として定めております。

ですので防災庁はこうした災害対策基本法の規定を踏まえて、被災自治体の復興に関係省庁とともに連携をして、政府一体となって取り組んでまいります。

質疑者 柏倉祐司

柏倉君。

はい、ありがとうございます。

防災庁だけでなく関係する省庁と合わせて、みんなで連携してやっていくというご回答だったかと思いますが、自治体の皆さんからすれば、これを防災庁に期待することはすごく多いと思いまして、自治体の皆さんが法律を言うときに、自分たちの地域の場合は、国はどこまで支援してくれるのかという、極めて素朴で切実な疑問が生じても不思議ではないと思いますので、法制度としての整合性もしっかりと図られ、また、地域の方にも分かるように、自治体の皆さんにも分かるような法整備というのは必要なのかなというふうに思っております。

その上で伺ってまいりますが、前回の委員会では、防災庁の司令塔機能という言葉について、政府からは、これは国の省庁感を束ねる機能であり、国と自治体との関係を変えるものではない。

また災害対応の一時的な主体は引き続き市町村であり、大規模災害時には都道府県や国が支援するとのご回答がありました。

これは災害対策基本法の枠組みから、枠組みが変わらず維持されるという趣旨のものと理解しております。

ただ、そうであるならば、なおさら従来の国と自治体の役割分担を前提とした上で、政府の基本方針にも明記されている自治体支援について、これを防災庁の所掌事務として明記することに法的な矛盾や不都合はないかと思います。

何より防災庁設置法の目的は、先ほどの資料の裏面にもありましたとおり、第1条、防災庁の任務を達成するために必要となる明確な範囲の所掌事務を定めることとされております。

所掌事務を明確に定めることが目的の法律で、防災庁の重要な機能である自治体支援を所掌事務に明記しないということが、法律の目的と整合性を問われるのかと思っております。

近年の立法では、実施する意思はあるけれども、条文にはない。

このような声を上げていらっしゃる方もいらっしゃいます。

政府の基本方針では明確に自治体支援を掲げながら、法案の条文には支援の文言が見当たらないと。

これでは現場で日々奮闘しておられる自治体の皆さん、また国の本気度や覚悟が十分に伝わらないのかと思います。

自治体は国の支援を必要としております。

だからこそ国が自治体をしっかり支えるという意思や覚悟を、解釈ではなく、法律の条文として明確にすべきではないかと私は考えておりますが、改めて大臣に伺います。

同じ復興を扱う復興調整法との整合性を踏まえて、防災庁設置法案の所掌事務に自治体支援を明記するお考えはないでしょうか。

何度もしつこくて申し訳ないんですが、立法府である国会の議論の場として、この議論は必要かと思いますので、改めて伺わせてください。

よろしくお願いします。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣、お答えをさせていただきます。

何度も繰り返して大変恐縮でございますけれども、国の災害対策というのは、災害対策基本法に基づいて行うものでありまして、防災庁は災害対策基本法に則って所掌事務を行うため、委員のご指摘の内容であります国による自治体支援でございますが、これは防災庁の所掌事務に含まれることになると思っております。

また、防災庁固有の所掌事務として規定されるべきものというよりも、防災庁を含むあらゆる国の機関が行う防災の事務に適用されるべきものであると思っております。

これは国による自治体支援ということでありますけれども、そういうことでありまして、防災庁設置法ではなくて現行の規定のとおり災害対策基本法に位置づけることが適切だというふうに考えております。

防災庁はこうした災害対策基本法や防災庁設置法の規定を根拠として、地域の防災力の強化のため、必要な施策を市町村のニーズを踏まえながら、関係省庁とともに講じてまいります。

質疑者 工藤聖子

工藤君大臣ありがとうございます。

法的解釈についてはよく理解しましたが、防災庁設置に対する皆さんの期待も大きいものであると思います。

被災地で懸命に対応に当たっている自治体の皆様、そしてふるさとでの再建を目指している被災者の皆様に対して、国は逃げないんだと、最後までしっかり支えるんだと、そういう覚悟を条文という形で明確に示していただきたいと思っておりますので、前向きなご検討をよろしくお願いします。

お願いいたします。

それでは次に、こちらも前回の委員会に引き続きということにはなりますが、被災者生活再建支援金について伺います。

住宅再建の財政的支援、つまり家をサポートする、支援するということになります。

この支援金は主に被災した住宅の再建を支える制度でございますが、現行では支給額が最大300万円にとどまっております。

一方で、能登半島地震の被災地である石川県輪島市が、去年10月に示した試算では、住宅建設費は約2900万円とされております。

現在は資材の高騰などで、さらに費用が上がっているケースもあるかと思いますが、いずれにしても支援金300万円との間に大きな隔たりがあると言わざるを得ないですね。

前回の委員会で大臣から、この支援金は財産的損失を補填する

質疑者 柏倉祐司

柏倉祐司能登半島地震では、発災からわずか2年余りで、珠洲市の人口は約2割減少しました。

このスピードでの人口減少は極めて深刻であります。

地域の方も、このまま珠洲市はなくなってしまうんじゃないかという声も聞いております。

その一方で、今年4月に石川県が公表した調査では、約8割の世帯が地元で住まいを再建したいと。

しっかり検証する必要があると考えております。

そこで伺います。

現時点で検証が十分でないのであれば、防災庁の設置を機に関係省庁と連携しながら、支援制度の効果について、人口流出の抑制や地域機能の回復といった観点から、検証を進めていくお考えはありますでしょうか。

お聞かせください。

政府参考人 (政府参考人)

内閣官房 岡山次長ご指摘の被災者生活再建支援金でございますけれども、繰り返しになりますけれども、これは住宅再建を支援するということではなくて、あくまで見舞い的な性格でございます。

この個別施策としての効果を検証するということと、人口流出抑制や定住維持のようなことにつながっているかというのは、少し距離があるかなというふうに認識でございます。

災害に対する各種支援策については、生活やなりわいの再建などの個別の政策目的に応じて制度設計されているものが複数あるわけでございます。

その一方で、ご指摘の人口流出や定住維持等の状況については、さまざまな要因の複合的な結果として生じるものであると考えられるために、ある一つの支援金制度について、これがそういうことに対して効果があるかということを検証するというのはかなり難しいかなというのが我々の認識でございます。

その上でございますけれども、能登半島地震の被災地については、以前から人口減少と高齢化が進んでいる地域であり、こうした状況で大きな災害を受けて、人口減少や高齢化がさらに加速する恐れが指摘されているところは十分認識してございます。

こうした状況の下で、被災地の復興に向けては、ご指摘の人口流出の抑制や定住移住などの観点を踏まえて、より良い復興を実現する地域の主体的取組を支援することが重要と考えてございまして、防災庁が設立された際には関係機関と連携して複数の政策をしっかり総合的に支援していくという取組を進められればというふうに考えてございます。

質疑者 工藤聖子

工藤君工藤聖子ありがとうございます。

人口流出に対して政府の方でもきちんと危機感を持っているということはよく理解いたしました。

その上で改めて大臣に伺いますが、被災者生活再建支援制度は、これまで被災された個人の生活再建を支える仕組みとして設計されてきましたが、大規模災害後の現実はもはや、個人の問題にとどまってはいないのではないでしょうか。

支援が十分でなければ、地域の空洞化、コミュニティの維持の困難、さらには国土保全の問題にまで波及しかねません。

実際に人口流出が進めば、復興計画そのものの実現も困難になる恐れがあります。

ここで他国の例にも触れたいと思います。

我が国と同じく地震が多いイタリアでは、2009年のラクイラ地震、2019年のイタリア中部地震において、住居用住宅の修復費用を減速して国が全額保障する措置が講じられました。

これは住宅再建支援を個人への見舞いとしてではなく、国家の責務と位置づけられているからこそ可能になったものだと考えます。

我が国において国土の多くが中山間地域であり、かつ災害が頻発しております。

一度地域から人が離れてしまえば、その地域の維持そのものが難しくなり、やがて国土の管理に影響を及ぼしかねません。

私ども参政党としましても、地域コミュニティの再興と人口減少下での地域社会の一体的な再設計を訴えてきております。

その立場からも極めて重要な課題であると認識しております。

そこで大臣に改めて伺いますが、被災者生活再建支援制度について、これまでの財産補填化、見舞金化という枠組みにとどまらず、地域の維持、さらには国土保全という観点から資金額の引上げ、国の負担割合の見直しといった抜本的な制度改革に踏み込むお考えはありますでしょうか。

お聞かせください。

答弁者 赤澤亮正

牧野国務大臣お答えをさせていただきます。

何回も繰り返して大変恐縮でございますが、今現在政府としては、この被災者生活再建支援金につきましては、先ほど岡山次長がお答えをしたとおりで、同じでございますけれども、いわゆる見舞金的な性格のものであると。

そしてまた、この生活再建支援金については、都道府県の財政負担もあると。

人口の流出が続いて空洞化していくというのは正直私も復興大臣として岩手、宮城、福島をそれぞれ伺って復興の状況を見てきたときに、なかなか元に戻るのは大変だなというのを見てまいりました。

いろいろな事情がございますけれども、その中で今復興の中でやらせていただいているのは、元に戻すということではなくて、さらにその元以上にというか、新たな創造的な復興とそういう捉え方をして、今復興に努めているところでございます。

この人口減少を食い止めるには、元の住民の皆さんに帰還していただくだけではなくて、地域の魅力を新たに生み出して外から移住していただく。

そういう努力も今しているところでございます。

そうした各自治体がやっているわけでありますけれども、そうした自治体の努力に対して最大限の後押しをしていくことが重要だというふうに思っております。

質疑者 工藤聖子

はい、大臣ありがとうございました。

同じように人口流出のことをよく考えてくださっているということは改めてわかりましたが、お金のこともそうですが、そこに残りたいと思う気持ちをすごく育むというのが大事かなと思っておりまして、次の質問に参りたいと思います。

教育による郷土愛をいかに育んでいくかという、そういう地方の支援はできないかということで、どうしたら地域に残ってもらえるかということを考えて、防災教育について伺ってまいりたいと思います。

現在の学校における防災教育は、主として災害から命を守るという災害安全に重点が置かれております。

これももちろんとても大事なことなんですが、しかし復興に向けて自らが暮らす地域への愛着や地域を担う一員としての意識を育てるといった、いわゆる郷土教育との結びつきはまだ十分とは言えないのではないでしょうか。

この点は地域の自主防災組織や消防団の担い手不足といった現状とも決して無関係ではありません。

教育基本法の改正では、伝統と文化を尊重し、我が国と郷土を愛することが教育の目標として明確に位置づけられました。

また防災立国の推進に向けた政府の基本方針においても、幼児期からの実践的な防災教育や、学校や地域の連携によるコミュニティ防災教育の推進が掲げられております。

実際に防災教育と郷土教育を一体的に進めている先進的な自治体もあると承知しております。

しかし、こうした取り組みは現状各自治体の自主性に委ねられており、全国的な広がりには至っていないのが実情かと思っております。

本来こうした教育は、子どもの頃から繰り返し積み重ねることで地域への責任感とか主体性が根付いていくものだと考えております。

そこで提案なんですが、防災庁の設置を契機として、災害安全教育にとどまらず、防災教育と郷土教育を一体化させた「地域を守る教育」を重点政策として位置づけて浸透を図っていただけないでしょうか。

これは人口減少社会において復興力や地域防災力の基盤を支える極めて重要な教育戦略になり得るものでございます。

防災庁が関係省庁と連携し、こうした教育の実践と定着を長期的かつ戦略的に推進していくお考えはあるか、政府参考人の御意見を伺います。

政府参考人 (政府参考人)

内閣府大臣官房横山次長。

お答えいたします。

学校を含む地域における防災力を高めていくためには、大事な人とともに助かる力を育むとともに、自分が住んでいる地域における災害リスクや過去の被災、復興の歴史などを子どもたちに伝えていくことが重要でございます。

委員御指摘のような防災の取り組みに地域への愛着や郷土教育といった視点を取り入れることは有効ではないかというふうに考えてございます。

内閣府ではコミュニティ単位での防災力の強化を目的とした、次世代の防災復興の担い手を育成する取組を講じ、事例として広く周知をしているところでございます。

防災庁設置に当たりましては、このような取組を引き続き実施するとともに、文部科学省とも連携を図りながら、地域の実情や次世代育成の観点等を踏まえた取組を進めてまいりたいと考えてございます。

質疑者 柏倉祐司

柏倉君。

はい、ありがとうございました。

事前の説明でもですね、文部科学省と連携してこのような教育を進めているということを伺っております。

ありがとうございます。

そういう私もですね、実は北海道出身でございまして、結婚して関東に出てきたものですから、どの口が言っているんだということになりますが、私も生まれ育った北海道に対する愛というのは人一倍あるというふうに自負しております。

子どもの自尊心と郷土愛を育む教育、これは私、日本維新の会が一貫して掲げてきた政策の一つでもあります。

地域を守る人を地域の内側から育てる、短期的な成果が見えにくい分野ですけれども、防災庁と文部科学省と連携して、長期戦略として腰を据えて取り組まれることを強く要望いたします。

質疑者 工藤聖子

次に、なりわい再建支援についてお尋ねをいたします。

ここが仕事、人口流出を防ぐときに必要な仕事があるということになります。

このなりわい再建支援というのは、中小企業等が行う施設復旧等に要する経費の一部を国と県が15億円を上限に補助する制度と認識しております。

インフラなどハード面の復旧復興が進んだとしても、地域で生計が立てられなければ、結果として人口流出が進んでしまう恐れがあります。

その意味で、真の復興はなりわいの再建なしには成り立たないと考えております。

しかし、能登半島自身の被災地からは、なりわい再建支援補助金の運用について深刻な声が上がっております。

この補助金は原則として後払いであり、分割申請や概算払いの仕組みはあるものの、資金繰りに余裕のない事業者にとっては、実際には利用しにくいという指摘もございます。

また、膨大な書類提出などの手続負担も大きく、専門家の支援がなければ、申請が困難であるという状況にあります。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長。

質疑者 柏倉祐司

柏倉祐司君。

能登半島地震の被災地における、なりわい再建支援補助金の利用状況について、被災事業者の数や被害規模との関係を踏まえて、現時点でどのように評価しているでしょうか。

また、制度運用上の課題についても、どのような認識をお持ちかお聞かせください。

政府参考人 (政府参考人)

中小企業庁長官、山崎経営支援部長、お答えを申し上げます。

今、委員ご指摘のように、令和6年の能登半島地震、さらには、令和6年の奥能登豪雨で被災された事業者の施設等の復旧に係る支援ということで、なりわい再建支援補助金を通じまして、実施主体であります被災県に国も補助をするということで、被災企業のなりわいの復旧に取り組んでいるところでございます。

今、委員ご質問の被災事業者総数全体における同補助金の利用進捗、そういったようなことでございますけれども、まず実は何をもって被災事業者と定義をするのかということ自体が、支援の出口それぞれの目的に応じて把握をし、それに応じて規定をするというものとなっていることから、いわゆる被災事業者はいくらかという総数について、正確な把握は行われていないところであります。

ただ、例えば一例を申し上げますと、最も被害の大きかった石川県の能登半島の六市町には、令和3年度の経済センサス活動調査によりますと、約6300の事業者様がいらっしゃいます。

その中で今申し上げたように、被災事業者がどの程度かという数は把握できないところではありますけれども、この能登六市町において、このなりわい再建支援補助金の交付決定者は現時点において649事業者でございます。

従いまして6300のうちどの程度の方が被災をされた事業者なのかという総数はわからないまでも、いずれにしても同補助金を未活用の事業者がいらっしゃるということは認識をしております。

こうした、なぜ未活用なのかということにはいくつかのケースがあると考えてございまして、まず自力でもちろん補助金を活用せずに復旧をされたケース、さらには持続化補助金といった他の補助金を活用されたケース。

能登六市町に限りましても約1400件の方がそれを活用してございます。

さらにはこういった声もお聞きしますが、道路などのインフラ、ハード面の復旧がまだ進んでいないので、これからなりわいを復旧されるという、これからであるという、こういったケースがさまざまございまして、そのギャップがあるというふうに考えてございます。

いずれにしましても、経済産業省、中小企業庁としましては、この被災県と連携をしながら、このなりわい補助金のご活用を検討される事業者の方には、最大限お使いいただけるように、さまざま運用を改善しつつ、やってきたところでございます。

今後とも被災事業者の個別の事業に寄り添いながら、同補助金をしっかりと運用して、被災地域の復旧に向けて着実に取り組んでいきたいと考えてございます。

質疑者 柏倉祐司

ありがとうございます。

実数も出していただいて、よくわかったんですが、補正予算で毎年毎年出しているものがあったと思うんですけれども、他の支援金だったかもしれませんが、引き続きまだ未着手の事業者さんがいらっしゃるということですので、引き続き最大限の支援をお願いしてまいりたいと思います。

なりわい再建支援補助金が原則としても精算後払いになっているという点についてなんですが、補助金等の適正化法の趣旨、すなわち不正申請、不正受給の防止等を図るためで、事態が困難であるという現実を制度設計の出発点とし、契約金額の相当部分を前払いする仕組みが取られていると承知しております。

このように人道的観点に立ち、まず被災者への信頼を前提に資金を届け、仮に不正があれば事後的に厳しく対処すると、そうした発想への転換も検討に値するのではないでしょうか。

もちろん大きな制度変更には慎重な検討が必要であることは承知しております。

それでも例えば災害時の特例として、一定の上限を設けた上での前払いと自己検査の強化を組み合わせるとか、あるいは概算払いの回数や運用の柔軟な対応を検討できないでしょうか。

政府参考人 (政府参考人)

中小企業庁長官、山崎部長、お答え申し上げます。

今、委員ご指摘のように、なりわい再建支援補助金を、補助金適正化法等の趣旨を踏まえながら、最大限柔軟に運用していくことが極めて重要だと考えてございます。

委員からもご指摘がございましたが、今もう既に、概算払いの原則の中で、施設設備単位で工事が完了し、支払い実績が確認できたものなど、いわゆる分割申請、先ほども委員からご指摘ありましたが、分割申請を認めるということで、事業者の方々の資金繰りの負担を可能な限り軽減をするといった措置を現時点においても講じているところでございます。

さらに資金繰りに関しましては、県において、石川県でございますけれども、被災事業者支援のために設置した能登事業者支援センター、さらには各商工会議所、こういったところで、この補助金の申請サポートに加えまして、政策金融広報、さらには石川県が実施する融資制度、こういったものもありまして、まさにその事業者の方の資金繰りの相談支援を積極的に行っているところでございます。

こうしたところを活用しながらですね、今後とも被災事業者に寄り添ったきめ細かな支援を行ってまいりたいと考えてございます。

委員長 関芳弘

関芳弘(災害対策特別委員長)工藤君。

質疑者 工藤聖子

工藤聖子(参政党)ありがとうございました。

中小企業の方は割とその地域に住んでいらっしゃると思いますので、家も再建しなくてはならない、また仕事も復興していかなくてはならないといって、本当に負担も大きいと思いますので、きめ細やかな支援をお願いしたいと思っております。

本日はどうもありがとうございました。

委員長 関芳弘

関芳弘(災害対策特別委員長)次に山田瑛理君。

質疑者 山田瑛理

山田瑛理(チームみらい)チームみらいの山田瑛理です。

今までの質疑、参考人への質疑なども経まして、防災庁設置法案について、過去の災害からの教訓や、これからの大規模災害の備えという観点からも、また防災庁が真に司令塔として機能するために必要な論点、本日も様々伺ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

まず防災局についてです。

法案第16条で防災局の設置が規定されておりますが、現時点で政府からお示しいただいているのは、日本海溝、千島海溝周辺、海溝型地震、そして南海トラフ地震という2つの大規模災害に備えるという方針に留まっており、その機能を指揮命令、人員構成の具体的なところは、これから検討されると承知をしております。

という段階で、私の問題意識としましては、まず第一に、平時の業務についてです。

地方機関の意義は、地域の災害リスクを地に足のついた形で把握し、自治体や民間企業や地域住民と顔の見える関係を平時から築くことにあると考えます。

地方が画一的に動くのではなく、地域ごとにその実情も異なる事前防災を伴走支援することにこそ、地方機関を置く意味があると考えております。

第2にですが、発災時の指揮命令系統です。

能登半島地震では、現地対策本部と東京の政府本部、そして各種リエーゾンが情報集約し動いた経緯があると承知しております。

地方機関を置いた場合、現地の即応性と本庁による一元的な指揮命令とのバランスをどう設計するのか。

私は混乱を避けるためには、やはり本庁一元の原則を維持しつつ、現地機能はあくまでその手足として、迅速な情報集約と業務継続のバックアップに徹する形が望ましいと考えております。

そして第三に、人材への構成です。

中央からの出向だけでは地域の土地勘が不足し、地元採用だけでは中央との相互力が弱まります。

この両者を組み合わせ、さらに民間の知見を持つ職員なども加えまして、官民の知見を地方機関に取り込む工夫が必要だと考えております。

以上を踏まえまして、防災局のまず、平時の業務、そして発生時の指揮命令系統、また人材構成について、政府の現時点のお考えを伺います。

政府参考人 (政府参考人)

内閣官房横山次長。

内閣官房横山次長お答えいたします。

防災庁の地方派機関である防災局につきましては、御指摘もございましたけれども、千島海溝、日本海溝地震、あるいは南海トラフ地震に対する地域における事前防災への取り組み、そして迅速な被災地支援体制の構築などの観点を踏まえて、具体的な検討を行うこととしてございます。

防災局の具体的なあり方については、今後検討していくことになりますけれども、まず平時でございますが、本庁とも密接に連携しながら、地域における災害リスク評価、これを自治体とともに進めるわけですが、その結果を踏まえた対策の検討と実行に向けた支援策など、地域に寄り添った防災対策の充実を支援する役割を期待しているところでございます。

また、発災時には政府におかれる災害対策本部が中心となって対応方針を策定し、関係省庁に指示をしていくことになりますけれども、示された対応方針に基づき、防災局においても関係省庁や地方支分部局等と緊密に連携して、復旧復興に至るまで、伴走型の被災地、自治体の支援等の後方支援になることを想定しているところでございます。

防災局の人員構成についても、詳細な部分はこれから検討ということになりますけれども、対象地域の土地勘というような御指摘もいただきましたが、必要な知識や経験を備えた人材が確保できるように、しっかり詳細を検討してまいりたいと考えてございます。

質疑者 山田瑛理

山田瑛理(チームみらい)ありがとうございました。

これから具体化されていくということで、今回確認をさせていただきました問題意識についてなど、ぜひともご検討いただきまして、地域の事情に通じた本当に役に立つ防災局となるように、丁寧な制度設計をお願いできればと思っております。

次に災害時の医療保険福祉の連携について伺ってまいります。

午前の小川委員からの災害時の保健医療福祉分野の連携強化に関する質疑に対して、厚生労働省による体制整備やDMAT派遣等の連携や支援について御答弁がございました。

そこでも言及されていましたとおり、災害時にはDMATをはじめとする多数の医療保険チームが活動し、その所管は厚生労働省、日本医師会など多岐にわたります。

専門性や法体系の整合性も踏まえれば、医療分野については引き続き厚生労働省が主導することが適切であると私も考えております。

他方で、能登半島地震では、高齢化が進む地域において、医療と保健、そして福祉の連携に多少のミスマッチが生じ、福祉が十分に介入しづらかった場面をDMATが補完的に対応したと伺ってもおります。

厚生労働省において本年3月立ち上げられた災害時の保健医療福祉分野の連携強化検討会においても、そちらの議論がなされているということを承知をいたしております。

そこでお伺いをいたします。

防災庁が設置された後、こうした医療・保健・福祉の三分野の連携については、引き続き厚生労働省が一次的な責任を持って取り組まれることになると思いますが、現地対策本部、政府本部における情報収集やプッシュ型支援、ワンストップでの被災者対応という観点から、防災庁は司令塔としてはこのような役割を果たし、また必要に応じては勧告権などをどのように活用していくのか、省庁横断の調整に関する取組をお伺いいたします。

政府参考人 (政府参考人)

内閣官房横山次長。

防災庁には発災時の対応から復旧復興まで一貫した司令塔機能を持たせることとしてございます。

変化する被災地の状況や課題を把握しながら、ワンストップ窓口として伴走型で自治体を支援するということで、その中に保健・医療・福祉分野も含まれているというふうに考えてございます。

委員ご指摘の大規模災害時には、被災地では、DMAT等の多数の医療保健チームの活動が想定されるところでございます。

防災基本計画において、都道府県が保健医療福祉調整本部を設置して、こうした支援活動の総合調整を行うという仕組みになってございます。

能登半島地震への対応の際に、初期対応時において通信基盤や道路等の被害が大きく、国、自治体、被災現場等の情報の伝達の遅れ等が懸念されたことがございました。

このような経験を踏まえて、その改善を図るため、厚生労働省に厚生労働省保健医療福祉調整本部支援チームが設置され、都道府県の調整本部を支援することとしたものと認識してございます。

同チームは災害時において、被災都道府県や他省庁からの情報の一元的な受付集約、活動チーム等の派遣に関する時期の目安や配分の提案などを行うことにより、被災都道府県の意思決定を迅速化することを目指しており、厚生労働省所管の保健医療福祉分野が一体となって、現場と密接に連携して、効果的な支援を行うこととされています。

今後の災害においても、この仕組みが、防災庁が設置された暁には、防災庁が中心となって運営される法定の政府の災害対策本部、現地対策本部、あるいは復旧復興本部、あるいは都道府県の災害対策本部と一体で運用されることが肝要であろうと考えてございます。

その際、防災庁を中心に収集集約します共通の情報に基づいて関係機関が連携した効率的効果的な災害対応、被災者支援につながることが必要になってまいります。

このような取組をしながら厚生労働省とも連携して、政府一体となった災害対応体制の充実に取り組んでまいりたいと考えてございます。

質疑者 山田瑛理

山田君。

はい、確認をさせていただきましてありがとうございます。

ここで厚生労働省の検討会の議論も踏まえまして、横断的に防災庁が、そして司令塔となって、医療・保健・福祉、三分野横断的につなぐ役割を果たしていただきたいと思いますので、要望とさせていただきます。

次に、避難所となる学校施設の整備について伺います。

公立小中学校等の体育館空調整備率、そちら前回調査時点では18.9%であったものが、現時点では約23.5%と少しずつ上昇している状況とのことで、普通教室についてはほぼ100%整備が完了しているとのことが確認できております。

しかし、公立小中学校等の体育館の9割以上が避難所に指定されている現状を踏まえれば、空調整備率が未だ2割強にとどまっているという事実は、避難所機能の観点からも看過できません。

国土強靭化中期計画では、令和17年度に体育館空調100%とする目標が掲げられておりますが、自治体側では、学校施設老朽化改修との優先順位や財源、人手、物価高による工期費用の増加など、複合的な課題が指摘をされているところです。

文部科学省との2年に一度、避難所機能に関する共同調査も継続されていると伺っておりますが、防災庁設置後、こうした調査の結果を踏まえて、文部科学省と連携をし、施設整備の促進に関し、具体的にはどのように取り組んでいかれるのか、お考えを伺います。

政府参考人 (政府参考人)

内閣官房横山次長。

ご指摘の学校の避難所としての役割が非常に重要でございます。

文部科学省において、ご指摘の公立小中学校等の施設整備について、地方公共団体が計画的に整備できるよう、財政支援等を行っております。

特に避難所に指定される公立小中学校等の体育館の空調整備については、補助単価や補助上限の引上げを行っているものと認識してございます。

他方、内閣府の防災担当におきましても、避難所として求められる機能や設備について、取組指針や各種ガイドラインを示すことにより、地方公共団体に対して必要な整備を促しているところでございます。

防災庁が設置されますので、各避難所の施設整備について、望ましい水準が確保されるよう、政府全体の司令塔という役割になってございますので、文部科学省等とも連携して、引き続き取組を進めてまいりたいと考えてございます。

質疑者 山田瑛理

山田君。

はい、どうもありがとうございました。

2年ごとの共同調査の継続は重要ですが、とにかく全国的に整備を早急に進めていかねばならないところです。

実際の財源、人手の制約に今もいろいろ補助金等はされていますけれども、もう少し踏み込んで、より実効的に連携をしていただき、引き続き文部科学省と様々な取組を行っていただきますようにお願いをいたします。

次に防災関連予算の適正執行について伺います。

これまで、震災後の復興予算の流用、補助金の不正受給など、制度を悪用して公金を食い物にする事例が、本当に残念ながら後を絶ちません。

本来、被災者と被災地の復旧復興のために使われるべき予算が、こうした不正によって損なわれることは、納税者の信頼を著しく損ない、防災庁、行政全体への信任を揺るがすものだと思います。

防災庁が今後所管することになる事前防災関連の交付金についても、自治体への配付後、その目的に沿って適正に執行されることが制度の前提です。

事業の推進と予算の適正執行の双方を、自治体と密に連携しながら見ていく責任が、防災庁には生じてくるものと考えます。

そこでお伺いをいたしますが、防災庁は、所管する防災関連の交付金が、地域における事前防災の推進という目的に沿って、適正に執行されるように、自治体との連携を含め、具体的にはどのように取り組んでいくのか、伺わせてください。

政府参考人 (政府参考人)

内閣官房、横山次長。

御指摘ございますと言ったけれども、過去の災害に関連して補助金の不正受給や不適正な事務処理といった事案が生じてきたことは遺憾でございます。

御指摘の地域防災力強化総合交付金を含めて、防災庁においては補助金等適正化法をはじめとする関係法令の規定を踏まえるとともに関係機関による検査や行政事業レビューといった客観的な外部評価を受けることにより、各事業における予算の執行の適正にしっかり取り組んでまいりたいと思ってございます。

予算執行は各省庁にございますので、各省庁とも連携して適正な執行環境を確保できるように努力したいと思ってございます。

質疑者 山田瑛理

山田君。

はい、どうもありがとうございます。

本当にこういった災害時を利用し不正受給をするというところは、本当に大変に許せない行為だと思っております。

おっしゃってくださったように、例えば関係省庁の方が、いろいろ補助金の執行とかもなされると思います。

そういった復旧復興段階の補助金の不正受給についても、その所管が各省庁にまたがる以上、やはり防災庁単独で取り締まるのが難しいということは、これは承知をいたしておりますけれども、司令塔としての防災庁ということでございますから、各関係省庁に対しても適正執行を徹底するようにと働きかける役割、ぜひ果たしていただきたいと、私からも要望をさせていただきます。

次に、受援力の整備について伺わせてください。

能登半島地震では、全国の自治体や民間から多くの支援が集まった一方で、受入れ側の調整が追いつかず、混乱が生じた場面もあったと聞いております。

被災している中で有事の対応に追われながら、なお受援体制を整えなければならないという被災自治体の負担というのも極めて大きいものになります。

この点、内閣府の市町村のための受援計画作成の手引きによりまして、避難所運営、支援物資配布、災害廃棄物処理など8つの業務ごとに受援シート、ひな形が用意されておりまして、都道府県は47団体すべて、市町村でも約8割の1433団体が、受援計画を策定済みであると事前にそちら、確認をさせていただいております。

しかしながら、能登半島地震におきまして、計画が紙の上のものにとどまり、実際の運用では十分に機能しなかったとの反省があるともお聞きしております。

手引きの改定と並行し、本年度中に訓練の標準モデルを策定する方向で検討が進んでいるということですが、防災庁設置後、各自治体が受援計画を策定できるよう支援の継続はしていただきますとともに、やはり計画の実効性を担保するための訓練の標準モデルの策定や普及、そしてまだまだ残る約300団体ございますから、そちらの策定支援について今後はどのように取り組んでいくのかは伺いたいと思いますが、この点につきまして、この委員会において先月の4月23日、工藤委員の質疑に対する政府参考人の方からの答弁におきまして、受援計画の実効性を確保するためには、計画に基づく訓練の実施が重要であり、防災庁において、訓練の標準モデルを作成し、その普及を通じて訓練を継続して実施できるように取り組んでいくというお話がありました。

では具体的にどのようなモデル化を考えておられるのか、またどのように標準モデルの普及の部分を展開していかれるのか、具体的に教えていただければと思います。

政府参考人 (政府参考人)

内閣府、神原室長。

お答え申し上げます。

委員御指摘のとおり、災害時におきましては、被災地町村のみでの災害対応のすべてを実施することは困難でありますことから、外部からの応援を迅速に受け入れ、情報共有や各市町村調整を行うための全体体制を整備することは不可欠であると考えております。

ご指摘もございましたけれども、能登半島地震の際には、受援計画を策定はしていたものの、受援自治体の体制が不十分であったですとか、あるいは受援体制に対する職員の認識不足などで、結果として十分な連携が図られなかったというようなことが、検証の中で指摘をされているところでございます。

これにおきまして、計画をつくるだけではなくて、やはり訓練などを通じて、整理をされていない自治体も多いものですから、そういったことを計画のモデルの中に、訓練のモデルの中に入れ込むことによって、それを普及をしていきたいと思ってございます。

さらに、内閣防災担当を発展的に改組する防災庁におきましては、地方自治体への伴走支援、これを強化することとしておりますので、この標準モデルの普及を通じて、地方自治体において、受援計画に基づく訓練が継続して実施できるよう取り組んでまいりたいと考えております。

質疑者 山田瑛理

山田君はい、どうもありがとうございました。

本当に発災時、職員の皆さんは、例えば市民の皆さんの対応もしなければいけない、さまざまな災害対応をしなければいけない、その中で受援の対策はどうなっていたっけ、計画があっても、例えば必ずしも計画を立てた人がそれに対応できるとも限らない中で、じゃあどのペーパーだっけ、紙の中だけではなかなか理解もできないし、みたいな状況が本当に現場では実際に行われていることなんだと思います。

やはり訓練をして、ぜひ染み込ませていただいて、誰が見てもすぐにわかりやすく対応できるようにと、そのような備えを今後していくことも大変に重要なことだと思っております。

受援の標準モデルの策定というところ、本当に紙の上の計画を実効性ある体制に変える要となると思いますので、年度内の取りまとめ、そしてパイロット自治体などを設定いただきまして、実証実験などを着実に進めていただくことを期待をいたしております。

最後に災害時のフェイクニュース、風評被害についての対応についてを大臣に伺わせていただきます。

熊本地震の際の動物園からライオンが逃げたというデマですとか、令和6年8月の南海トラフ地震臨時情報の際に、何日後にまた地震が来るといった真偽不明の投稿が拡散した事例など、災害時のSNS空間ではセンセーショナルな偽情報が驚くべき速さで広がっております。

生成AIへの急速な普及により、画像や動画の真偽判定もますます困難になっており、この問題は今後一層深刻化することが避けられません。

特に私が懸念しているのは、被災地からの、例えば瓦礫に挟まれているので助けてほしいといった、個人からのSOS発信の真偽判定です。

能登半島地震の際にも、本当に残念なことに、偽のSOS情報が出回りました。

それにより本物のSOSが埋もれてしまうこと。

また、虚偽のSOSに、消防、警察、自治体の限られた人的資源が割かれ、本当に救うべき命に手が回らなくなることは絶対に避けなければなりません。

平時からの国民のリテラシー向上、公的情報へのアクセシビリティの確保、立ち止まって広めないという行動喚起、そしてプラットフォーム事業者との対話、これらは表現の自由とのバランスに配慮しながらも、平時から積み重ねていく必要があります。

発災時には政府からの一元的で信頼できる情報発信がデマを抑える最大の対抗手段となると思います。

そこでお伺いいたしますが、防災庁は平時から総務省やその他関係省庁、プラットフォーム事業者などとの連携を強化し、災害時の偽情報対応と政府の情報発信について、司令塔として主導的に取り組んでいく必要があると考えております。

大臣に見解を伺います。

答弁者 赤澤亮正

大臣山田委員にお答えをさせていただきます。

今御指摘のとおり、災害時におけるSNSの上での偽情報だったり、誤情報だったり、そうしたものの発信とか拡散というのは被災地の住民の皆様の適切な判断と行動を妨げるものでありまして、こうした社会的混乱を防止することは大変重要であるというふうに認識をしております。

内閣府では平時からSNSやホームページを通じて国民の皆様に向けて

関芳弘 (災害対策特別委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 関芳弘

行政が発信する情報に基づき行動をいただくことや、事実に

田中健 (国民民主党・無所属クラブ) 5発言 ▶ 動画
委員長 関芳弘

田中健君。

質疑者 田中健

大臣を強化することにしております。

委員長 関芳弘

山田君。

質疑者 山田瑛理

はい、課題のご共有いただいていること、ありがとうございました。

また、今後、防災庁が設置の際には、体制強化などもされていくとのことで、ありがとうございます。

災害時の一元的な情報発信と、平時からのプラットフォーム事業者などとの連携は、命を守る重要インフラそのものだと思います。

ぜひとも、防災庁発足とともに、実効ある体制の構築をしていただければと思っております。

本日の質疑を通しまして、改めて感じましたのは、防災行政の課題はもはや方針ではなく実装にあるということです。

今までの災害に対する取り組みもありまして、例えば受援計画は8割以上の自治体が策定済みですが、訓練がまだ伴わず実際に機能する備えは構築できていなければ、それはペーパーのままになります。

体育館の空調は目標が明確でも、財源と人手の壁があります。

偽情報対策は理念は共有されていても、技術と運用が追いついておりません。

数値目標の達成を積み上げていただきつつ、現状の実情も加味しまして、本当に機能する防災対応により、日本の防災力を一段階前に進めるように、これからも取り組んでいただければと思います。

委員長 関芳弘

質疑終わります。

14日木曜日午前8時50分理事会、午前9時委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。

佐々木真琴 (国民民主党・無所属クラブ) 1発言 ▶ 動画
質疑者 佐々木真琴

ご視聴ありがとうございました。

工藤聖子 (参政党) 1発言 ▶ 動画
質疑者 工藤聖子

ご視聴ありがとうございました。

山田瑛理 (チームみらい) 1発言 ▶ 動画
質疑者 山田瑛理

ご視聴ありがとうございました。