内閣委員会

衆議院 2026-05-13 質疑

概要

衆議院(委員会名不明)において、小野田紀美大臣らが出席し、経済安全保障推進法の改正案および運用状況について審議が行われました。基幹インフラ制度への医療分野の追加や、AIによる高度なサイバー攻撃への対策、特定重要物資のサプライチェーン強靭化、およびJBICを通じた特定海外事業促進制度の導入などが主要なテーマとなりました。また、経済安全保障シンクタンクの設置や官民協議会の運営、造船業への支援策、セキュリティクリアランスの適用範囲についても議論が交わされました。

発言タイムライン

自民中道改革維新国民チームみらい参政共産無所属政府委員長・議長
0分1:002:003:004:005:006:007:00長妻昭大島敦後藤祐野村美森よう高山聡川裕一

発言者(15名)

質疑応答(131件)

基幹インフラ制度の運用成果
質問
中根一幸 (自由民主党・無所属の会)

- 2024年5月から適用開始された基幹インフラ制度の運用を通じて、どのような成果が得られたか

答弁
門松隆
  • 令和6年度に全省庁合計で972件の届出を受け審査を実施した
  • 事業者との意思疎通により、外部からの妨害行為のリスクを低減する措置が講じられた
  • これにより基幹インフラ役務の安定的な提供の確保につながっていると考えている
全文
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そこでまず政府参考人にお伺いします。

この基幹インフラ制度は2024年の5月から適用開始され、約2年が経過していますが、制度の運用を通じてどのような成果が得られたとお考えでしょうか。

基幹インフラ制度でございますけれども、令和6年5月17日から制度の運用を開始いたしまして、令和6年度には全事業所管省庁合計で972件の届出を受け審査を行ったところでございます。

審査におきましては、基幹インフラの重要な設備が我が国の外部から行われる妨害行為の手段として使用される恐れが大きいかどうかについて審査を行っているところでございます。

審査の詳細についてはお答えは差し控えるわけでございますけれども、審査におきましては、基幹インフラ事業者等との意思疎通を行い、その結果、基幹インフラ事業者において、我が国の外部から行われる妨害行為のリスクを低減するために必要な措置が講じられることで、妨害行為の手段として使用される恐れが低減し、基幹インフラ役務の安定的な提供の確保につながっているものと考えております。

基幹インフラ制度における官民連携
質問
中根一幸 (自由民主党・無所属の会)

- 基幹インフラ制度が事業者に一方的な負担を強いる仕組みにならないよう、どのように民間事業者と連携して取り組んでいるか

答弁
小野田将也
  • 内閣府および事業所管省庁に相談窓口を設置し、事業者からの相談に対応している
  • 事業者の予見可能性を高めるため、制度解説(Q&A)の随時見直しを行っている
  • 今後も省令の見直しや民間事業者との密な連携を通じて、負担軽減と実効性の向上を図る
全文
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先ほど申し上げたとおり、経済安全保障の取組を推進するに当たっては、経済活動の担い手である民間事業者と連携し、産業界とも理解をいただきながら、官民が取組を進めること、これが重要だと思っております。

基幹インフラ制度について、単に事業者に負担を押し付ける仕組みにならないよう、民間事業者の意見も聞きながら、官民で連携することが重要ですが、どのように取り組んでいるのかお伺いします。

基幹インフラ役務は民間事業者を中心に提供されているものであり、制度の目的を達成するためには、民間事業者に対し、国から一方的に負担を課すのではなく、国と民間事業者が相互に連携して取り組んでいくことが不可欠であると考えております。

このため、内閣府及び事業所管省庁において、基幹インフラ制度に関する相談窓口を設置し、事業者等からの相談に対応しております。

また、法改正事項以外にも、より事業者の予見可能性を高めるために、これまで内閣府や事業所管省庁が公表している制度の解説、いわゆるQ&Aの見直しを随時行ってまいりました。

今後もより制度を改善すべく、届出事項、そして手続等を定める省令等の見直しを行うこととしております。

引き続き、民間事業者等と密に連携を図りながら、不断に経済安全保障制度の改善に向けた見直しも行うことで、事業者の負担軽減、そして制度の実効性を図られるように取り組んでまいりたいと思います。

基幹インフラ制度の不断の見直しと改正内容
質問
中根一幸 (自由民主党・無所属の会)

- 民間事業者からの意見を踏まえた制度の不断の見直しについて、今回の改正法案ではどのような対応を行うのか

答弁
門松隆
  • 法第52条において、特定重要設備の導入に係る届出義務の適用範囲を明確化する
  • 法第53条において、事業者の新規指定に係る経過措置規定を見直す
  • これらを通じて事業者の手続負担軽減と適正な運用の明確化を図る
全文
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既存の15分野での運用や、民間事業者から寄せられた意見を踏まえて、制度そのものについて、不断に見直していくことが重要ではないかと思います。

今回の改正法案でも、制度改善を図る内容が盛り込まれておりますが、どのような対応を行うのか、政府参考人にお伺いします。

まさに委員ご指摘のとおり、運用上明らかになった課題でありますとか、事業者からのご意見等を踏まえまして、不断に制度の見直しを行いまして、改善を図っていくことは重要であると認識してございます。

こうした観点から本改正法案におきましても、事業者の手続負担の軽減でありますとか、制度指針に沿った適正な運用の明確化等を図るため、例えば法第52条について、特定重要設備の導入に係る届出義務の適用範囲を明確化する改正を、そして法第53条について、事業者の新規指定に係る経過措置規定を見直す改正をそれぞれ行うこととしてございます。

特定重要物資の支援法人の指定
質問
中根一幸 (自由民主党・無所属の会)

- 物資の製造と供給不可欠な役務で所管省庁や知見が異なる場合、1つの特定重要物資に対して複数の支援法人や支援独立行政法人を指定すべきではないか

答弁
門松隆
  • 基本的には1つの物資に1つの法人を指定するが、供給不可欠役務が独立しており、既存の指定法人が知見を持っていない場合があることを認識している
  • 効果的・効率的な支援の観点から、取組内容に応じて複数の指定法人等を指定することが適切であれば、そうすることも考えられる
全文
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この場合、必ずしも物資の製造を所管する省庁と、物資の供給に不可欠な役務を所管する省庁が一致しない場合が出てくるのではないかと思っております。

同じ物資とはいえ、その製造とその供給に不可欠な役務は所管する省庁が異なれば、さらにはその支援に必要な情報や知見なども異なるのではないでしょうか。

政府参考人にお伺いします。

このような場合には、一つの特定重要物資に対して、複数の支援法人や支援独立行政法人を指定すべきではないかと私は考えますが、いかがでしょうか。

基本的には、1つの特定重要物資に対しまして、法人が有する知見や体制等に鑑みて、1つの支援法人、または支援独立行政法人を指定することとしてはございます。

他方、まさにご指摘のとおり、特定重要物資の供給に不可欠な役務、これは必ずしも特定重要物資の生産輸入、または販売に伴うものとは限らないということでございます。

全く別の独立した役務が供給不可欠役務であるような場合には、生産輸入販売の事業について知見を有する法人が、当該供給不可欠役務に関しては必要な情報や技術的知見を持っていないということもあり得ると認識してございます。

このため特定重要物資の安定供給確保に対する効果的、効率的な支援の観点から、取組内容に応じまして、複数の指定法人等を指定することが適切な場合には、複数の支援法人、支援独立行政法人を指定することも考えられると認識してございます。

特定重要物資の主務大臣と認定手続き
質問
中根一幸 (自由民主党・無所属の会)

- 複数の主務大臣が存在する場合、主務大臣はどう決定し、取組方針の策定や供給確保計画の認定は誰が行うのか

答弁
米山陽一
  • 安定供給確保に必要な取組に係る事業を所管する大臣が主務大臣となるため、複数存在し得る
  • 取組方針はサプライチェーン全体を踏まえ、1つの物資につき1つ策定することを想定している
  • 供給確保計画の認定は、各事業に専門的知見を有する大臣(例:生産は経産大臣、敷設は総務大臣)がそれぞれ審査認定することを想定している
全文
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一方、複数の事業所管省庁にまたがる場合は、支援を受ける事業者の側からすれば、相談すべき窓口が多岐にわたるようなことがあれば、非効率的です。

事業者を効果的に支援し、サプライチェーンの強靭化に向けて必要な取組がしっかり行えるように、政府参考人にそれぞれ確認させていただきたいと思いますが、まず、主務大臣はどのように決めるのでしょうか。

複数の主務大臣が存在する場合、取組方針はそれぞれ定めるのでしょうか。

また、供給確保計画の認定は誰が行うのでしょうか。

改正後の推進法第86条1項におきまして、主務大臣は特定重要物資の生産、輸入もしくは販売、または特定重要物資に係る特定重要物資等供給不可欠業務の提供の事業を所管する大臣としております。

実際に物資の安定供給確保を図るにあたっては、安定供給確保を図る上で必要な取組に係る事業を所管する大臣が主務大臣となって取組を進めることを想定してございます。

そのため、ある物資について複数の主務大臣が存在することもあり得ると認識してございます。

そして、複数の主務大臣がまさに存在する場合の取組方針の策定のあり方でございますけれども、サプライチェーンの強靭化に向けた取組を進めるためには、原材料や部品などの調達、生産、在庫管理、配送、販売に至るまでの各段階について個別に検討するのではなくて、サプライチェーン全体を踏まえて必要な取組の方針を示すことが適切であると考えてございます。

このため、複数の主務大臣が存在する場合でありましても、1つの物資については、取組方針を策定することを想定してございます。

実際の供給確保計画の認定に当たりましては、各事業に専門的知見を有する大臣が審査をし、取組物資に沿っているかどうかを判断することが適切と考えております。

従いまして、例えば光海底ケーブルを特定重要物資として指定しまして、生産、そして敷設、それぞれに係る取組を実施する場合におきましては、生産の事業を所管する経産大臣が生産に係る計画について、そして敷設の事業を所管する総務大臣が敷設に係る計画について、それぞれ審査認定をすることが想定されるところでございます。

特定海外事業促進制度の体制整備
質問
中根一幸 (自由民主党・無所属の会)

- 新設される特定海外事業促進制度を実効的に運用するため、政府側の十分な体制整備と事業費の確保が必要ではないか

答弁
大河原誠
  • 制度実施にあたり、基本指針の策定とともに、必要十分な体制や予算を確保することが必要であると考えている
  • 現在、国際協力銀行(JBIC)や関係省庁と連携し、必要な体制や予算について検討を行っている
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続いて今回の改正法案により、経済安全保障上重要な海外事業を支援するため、新たな制度が創設されることになっております。

我が国の経済安全保障を推進するためには、優れた技術やサービスを海外に展開しようとすること、国内事業者を後押しすることは、ますます重要になっていきます。

この特定海外事業促進制度、しっかりとやっていただきたいと思っておりますが、制度が実行していくにあたっては、政府や実施部局側の十分な体制整備と十分な事業費を確保することが必要ではないかと思っております。

この点について御見解をお伺いします。

その上で、新たな制度の実施に当たりましては、制度の運用に当たっての基本的な考え方や詳細な要件等を規定する基本指針等の規定を策定するとともに、そして当該制度の実施に必要十分な体制や予算を確保することが必要であると、このように考えてございます。

このため、現在本制度において、輸出信用等の業務を行う株式会社国際協力銀行、JBICや関係省庁と連携いたしまして、基本指針などにおいて定めるべき事項とともに、必要な体制予算などについて検討しているところでございますが、今、議員からの

特許出願非公開制度の運用状況
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 特許出願非公開制度の現在の運用状況について伺いたい

答弁
米山真也
  • 令和6年度の内閣府保全審査件数は90件である
  • 保全指定(非公開)となった件数は現時点で0件である
  • 権利確保が可能となる活用の側面について、引き続き周知と理解促進を図る
全文
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最後に、現行法で規定されている特許出願非公開制度についてお聞きしたいと思います。

この制度は、保全審査を行い、出願内容を非公開とすることで、特許手続きを通じた機微な技術の公開や情報流出を防止するための制度だと承知しております。

特許出願非公開制度は、基幹インフラ制度と同じく運用開始から約2年が経過しております。

どのような運用状況になっているか、政府参考人にお伺いします。

経済安保推進法の特許出願非公開制度でございますけれども、令和6年5月1日から制度の運用開始いたしまして、制度運用開始後、令和6年度におきましては、内閣府の保全審査に付された件数は90件。

そして、保全審査の結果、特許出願を非公開とする保全指定の件数としては、この段階ではゼロ件であったということでございます。

内閣府としては、情報流出防止という本制度の趣旨にとどまらず、従来、安全保障の観点から特許出願が差し控えられてきた発明について、権利確保が可能となるという、本制度の活用の側面についても、積極的な周知を行ってきたところでございますけれども、引き続き経済界との丁寧な対話を通じまして、本制度の理解促進を図ってまいりたいと考えてございます。

医療分野の基幹インフラ制度追加の意義
質問
安藤たかお (自由民主党・無所属の会)

- 経済安全保障の観点から、今回の法改正で医療分野を基幹インフラに追加することの意義と重要性について伺いたい

答弁
小野田紀美
  • 医療は国民生活の基盤となる重要な社会インフラであり、DX推進やサイバー攻撃の現状を踏まえ対象に追加した
  • 国が事前に設備導入等の審査を行うことで妨害行為のリスクを軽減し、役務の安定的な提供を確保する
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まず小野田大臣にお願いしたいんですけれども、近年、世界の情勢は大きく変化をしてまいりました。

半導体や重要鉱物、すなわちレアアースをめぐるサプライチェーンの問題、そしてサイバー攻撃の高度化、地政学的リスクの高まりなど、経済安全保障を一体として考える時代になってまいりました。

また、新型コロナウイルスの感染症の流行時には、マスクや医薬品などの供給不足が発生し、国民生活や医療提供体制にも大きな影響を及ぼしました。

加えて、医療DXが進む中で、サイバー攻撃による病院機能停止も現実の課題となっております。

改めて、本改正の医療の追加の意義と重要性について、小野田大臣にお伺いしたいと思います。

経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ制度は、国民生活の基盤となる重要な社会インフラ役務の安定的な提供の確保を目的としております。

医療は申し上げるまでもなく、国民生活の基盤となる重要な社会インフラでございます。

近年、医療DXが一層推進されていることや、医療機関へのサイバー攻撃が生じていることなどを踏まえて、今般、基幹インフラ制度の対象に医療分野を追加することとしています。

これによって、医療分野の対象事業者が重要な設備の導入や維持管理等の委託を行う際に、当該設備が我が国の外部から行われる妨害行為の手段として使用される恐れが大きいかを、国が事前に審査を行うことになります。

こうした妨害行為のリスクを軽減することによって、対象事業者による役務の安定的な提供を確保していくこととしておりまして、今回の措置は国民生活にとって重要な改正内容であると考えております。

医療分野における対象施設の選定基準と費用負担
質問
安藤たかお (自由民主党・無所属の会)
  • 医療分野において、どのような考えや基準で対象施設を選定するのか
  • 指定された施設に、追加の費用負担が発生するのか
答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 事業規模や代替可能性を踏まえ、地域における最後の砦としての機能を持つ特定機能病院を念頭に選定する
  • 事務的費用等の負担が想定されるが、対象範囲の限定や準備期間の確保、相談窓口の設置により負担軽減に努める
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基幹インフラについてお伺いしたいと思っています。

今回の法改正においては、対象分野に新たに医療が追加され、対象事業者として病院を指定する方向と承知しております。

一方、日本には約8,000の病院があり、公立、公的、民間といった設置主体の違いや、規模や地域性など、多様な医療提供体制が構築されています。

地域医療を支える役割も、それぞれ大きく異なる現状があります。

今回の医療分野においては、どのような考えや基準で対象施設を選定していくのか。

また、指定された施設について、追加の費用負担、これは大きい問題ですけれども、この費用負担が発生するのか。

病院の指定対象の追加についてでございますが、基幹インフラ制度の対象となる事業者の指定基準については、同制度の基本方針におきまして、その提供する役務の安定的な提供に支障が生じた場合に、国家及び国民の安全を損なう事態を生ずる恐れが大きいものとして、事業者の事業規模、それから代替可能性を踏まえて定めることというふうにされているところでございます。

こうした観点から、これまで社会保障審議会の医療部会、それから経済安保法制に関する有識者会議での御議論をいただきまして、そこで病床数などの事業規模のほか、代替可能性の観点から高度な医療提供能力に加えて救急災害医療の拠点及びそれらのバックアップとしての役割を担っていることということを勘案して、地域における最後の砦としての医療機能を有する特定機能病院を念頭にして行うこととしているところでございます。

それから費用負担につきましては、制度対応に当たって、必要な事務的費用を含む負担が生じることも想定されることになりますが、今回の規制措置が事業者にとって過度な負担とならないように、規制対象を真に必要な範囲に限定するとともに、事業者に十分な準備期間を確保する。

それから、事業者が円滑に準備を進められるよう、制度周知、相談窓口を通じた個別相談を行う。

いったことによって事業者の負担軽減に適切に努めてまいりたいというふうに考えております。

医療分野のサイバーセキュリティ対策
質問
安藤たかお (自由民主党・無所属の会)

- 医療DXの進展により医療インフラが「面」で繋がる中、政府は医療分野のサイバーセキュリティをどのように位置づけ取り組んでいるか

答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 地域全体で能力を高めることが重要であり、特定機能病院を基幹インフラに位置づけることで安定提供を図る
  • 特定機能病院に限らず、全医療機関の管理者に措置を義務付け、ガイドライン策定や研修・検証支援を実施している
全文
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次に3番目の質問ですけれども、これはサイバーセキュリティに関してございます。

今回の法案の中でも、キーワードといえるこのサイバーセキュリティについてお伺いたいと思います。

近年、ランサムウェアの攻撃などにより、病院が機能停止に追い込まれる事例が増えてきております。

医療現場では、電子カルテや部門システムのネットワーク化に加えて、オンライン資格確認や電子放射線など、医療DXが急速に進んでおります。

さらに地域医療連携の観点から、施設間で医療情報を共有する取組も進められております。

このように考えますと、医療インフラというものは、点でなく面、これが重要です。

点でなく面で提供していくことが重要だと考えております。

こうした中、政府としては、医療分野におけるサイバーセキュリティをどのように位置づけて取り組んでおられるか、御見解をお願いしたいと思います。

委員御指摘のとおり、サイバーセキュリティ対策につきまして、医療の場合は、本当に地域全体で能力を高めていくということが非常に重要だというふうに考えております。

今般、医療分野が基幹インフラ制度に位置づけられるにあたり、その対象となる病院として、地域における最後の砦としての機能を有する特定機能病院を念頭にして行うことで、より安定的に医療を提供することが可能になるように検討を進めているところでございます。

一方、御指摘のとおり、地域の医療提供体制は、複数の医療機関によって重層的に構築され、地域の患者に対して必要な医療提供されているものというふうに認識しております。

本当に特定機能病院の広範囲のところだけじゃなくて、地域全体で底上げを図っていくという取組をどんどんしていかなければならないというふうに考えているところでございます。

厚労省といたしましては、これまでも特定機能病院であるか否かを問わず、広く医療機関におけるサイバーセキュリティ対策として、医療機関の管理者にサイバーセキュリティ確保のための措置を義務付けるとともに、ガイドラインを策定して、具体的な措置を示しております。

加えて、このような措置を実施するために、医療機関向けの研修の提供、病院におけるネットワークの安全性の検証等の支援を行っているところでございます。

DXを進めていく上で、医療分野のサイバーセキュリティ対策の重要性というのは、ますます高まっているものというふうに認識しておりまして、今後とも医療機関全般に対する必要な対策というのをしっかり対応してまいりたいというふうに考えております。

医療情報基盤診療報酬審査支払機構の指定効果
質問
安藤たかお (自由民主党・無所属の会)

- 診療報酬審査支払機構を基幹インフラの対象事業者として指定することで、国や医療現場にどのような効果がもたらされるか

答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- 同機構が電子処方箋管理サービス、電子カルテ情報共有サービス、オンライン資格確認サービスの3つのハブ拠点として機能し、医療情報の共有を推進する

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次に4問目でございますけれども、これは先ほど小野田大臣からもお話がありましたけれども、医療情報基盤、診療報酬審査支払基金について、ご質問をさせていただきたいと思います。

これまで診療報酬支払基金として、本年10月より従来業務に加えて、医療DX関連業務の中核的な役割を担うと承知しております。

また、今回の法改正において、機構が基幹インフラの対象事業者として指定される方向と伺っております。

そこで、この本機構を対象事業者として指定することで、国や医療現場へはどのような効果がもたらされるのか、政府の御見解をお願いしたいと思います。

社会保険診療報酬審査支払基金についてでございますが、委員御指摘のとおり、昨年成立いたしました医療法の改正によりまして、本年10月から医療DXの運営に係る母体として、医療情報基盤診療報酬審査支払機構へというふうに改装される予定でございます。

同機構がシステムの運用保守等を行うこれ3つほどございまして、電子処方箋管理サービス、それから電子カルテ情報共有サービス、それからオンライン資格確認サービス。

これらの3つのハブの拠点として機能していただくことになるわけでございますが、といったその医療DXのための取組は、医療機関の間で医療情報の共有を進めることによって、

医療関連の特定重要物資の指定拡大とサプライチェーン強靭化
質問
安藤たかお (自由民主党・無所属の会)
  • 医療関連の特定重要物資の指定を今後さらに拡大する可能性はあるか
  • 医療分野のサプライチェーン強靭化に関する政府の見解を伺いたい
答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- 令和4年のサプライチェーン調査に基づき、ベータラクタム系抗菌薬4品目などを指定している(答弁途切)

全文
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最後はサプライチェーンに関してでございます。

パンデミックの際には、マスクや防護具、手袋などの医療物資の不足が大きな問題となりました。

薬品についても供給不足が生じ、医療提供体制に大きな影響を及ぼしました。

物流や原材料不足の中では、全日本病院協会の菅野会長もおっしゃっておりますけれども、シングルユースの医療材料の再滅菌の議論にも影響しているようです。

これはいわゆる医療材料の再利用をしていこうではないかということでございます。

このように、平時には安定供給されているように見えても、有事の際には海外依存や供給網の脆弱性が一気に顕在化したことは、記憶に新しいことでもあります。

医療現場で用いられる物資には、海外に大きく依存するものも少なくありません。

現状では、医療関連の特定物資の指定は限定的だと認識しておりますが、今後対象をさらに拡大していく可能性はあるでしょうか。

医療分野のサプライチェーンの強靭化について、政府としての御見解をお伺いしたいと思います。

特定重要物資、医療関係の特定重要物資の指定についてでございますけれども、こちらについては、もともと令和4年にサプライチェーン調査を行いまして、ベータラクタム系の抗菌薬、4品目。

経済安全保障シンクタンクの設置主体と強み
質問
鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会)
  • 総合的な経済安全保障シンクタンクをなぜ経済産業研究所(RIETI)の下に置くのか
  • 調査研究や政策提言を行うにあたってのRIETIの強みは何か
答弁
(政府参考人)
  • 独立行政法人であり自律性と政府要請への対応力を備え、継続的な運営が可能であるため
  • サプライチェーンの脆弱性に関する研究蓄積があり、産業界やアカデミアとの人的ネットワークを有しているため
全文
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その上で本法案で特に重要な役割を果たすのは、経済安全保障政策を考えるシンクタンクの創設であると考えますが、この総合的な経済安全保障シンクタンクは、その趣旨目的から考えますと、全省庁横断的な役割を担うものだと思いますが、それをなぜ経済産業研究所RIETIのもとに置くのか。

そして経済安全保障に係る調査研究や政策提言を行うにあたって、RIETIの強みとは何なのか。

まずはこの2点を政府参考人からお答えをいただければと思います。

これらの課題を解決するべく、有識者会議からは、総合的な経済安全保障シンクタンク機能を担う主体としては、自律的でありつつ、政府の要請にも対応可能なガバナンスを備え、また継続的な運営が可能な独立行政法人の1つであることなどが必要であると。

ともに、経済安全保障分野に隣接する分野での調査研究の蓄積があり、また産業界との交流やアカデミアとの人的ネットワークを有することが望ましいとされまして、これらの要件を見出す独立行政法人経済産業研究所の中にシンクタンクを設置するということが適切であるとの提言をいただいたところでございます。

こうした提言等も踏まえまして、経済安全保障に関してサプライチェーンの脆弱性に係る調査研究等の蓄積と、シンポジウムの開催等も通じた産業界との交流、アカデミアとの人的ネットワークを有する経済産業研究所に、総合的なシンクタンクを設置することとしたところでございます。

シンクタンクの人材確保と予算
質問
鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会)

- シンクタンクの実効性を保つための人員体制の整備、処遇、予算確保について、政府として具体的にどのように取り組んでいるか

答弁
小野田起子
  • 外交、情報、防衛、経済、技術の高度な専門知識を結集し、省庁横断的な調査研究や政策提言を行わせる
  • 有識者会議の提言に基づき、適切な給与水準や処遇の整備、専門人材およびマネジメント人材の充実を図る
全文
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この新たに創設されるシンクタンクが期待されている役割を果たすだけの実効性を保つためには、それだけの能力を持った良い人材が必要となってきますが、そのためには十分な人員体制の整備と処遇、そしてそれを裏付ける予算の確保が必要になると思います。

人材の確保のため、政府としては具体的にどのように取り組んでいるのか、小野田大臣のお考えをお聞かせいただければと思います。

総合的な経済安全保障シンクタンクには、外交、情報、防衛、経済、技術の高度な専門知識を総合的に結集し、政府の要請に即応することも含めて、定量的な調査研究や、各府省の省庁を横断したテーマの調査研究、政策提言を行わせることとしております。

有識者会議からも、適切な給与水準、処遇、そして専門的知見を有する人材と、マネジメント人材の双方において、人材を充実させていく重要性について御提言いただくなど、シンクタンク

シンクタンクの国際連携
質問
鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会)

- 質の高い調査研究や政策提言を行うための、海外シンクタンクとの国際連携についてどのように取り組むか

答弁
(政府参考人)
  • 海外の著名シンクタンクや研究者のハブとして世界的ネットワークを構築し、調査研究能力の向上と政策提言の高度化を図る
  • 国際フォーラムの定期的な開催などを通じ、国内外のシンクタンクとのネットワーク構築・強化を推進する
全文
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次の質問ですが、質の高い調査研究や政策提言を行っていく上には、海外のシンクタンクとの連携も大変重要になってくると思いますが、政府としてどのように国際連携に取り組んでいくのか、この点を政府参考人からお聞かせをいただければと思います。

総合的な経済安全保障シンクタンクが国際的にプレゼンスを示し、海外の著名シンクタンクやその研究者のハブとして世界的ネットワークを構築することは、調査研究能力を高めるとともに優秀な人材を引きつけ、政策提言を高度化していく上で重要であると考えてございます。

有識者会議からも国際的に著名なシンクタンクと積極的にパートナーシップを結んで、共同することで、経済安全保障に関する日本の課題意識を共有するとともに、知見を学んで、我が国の調査研究能力の向上につなげるべきとの提言をいただいているところでございます。

昨年12月には、政府といたしまして、経済安全保障東京フォーラムを開催したところであり、こうした経済安全保障分野における国際フォーラムの定期的な開催等も含め、国内外のシンクタンクとネットワークの構築、強化等によりまして、経済安全保障の確保に向けた対応を強化してまいりたいと考えてございます。

官民協議会の情報共有と機密保持
質問
鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会)
  • 官民協議会でどのような情報を共有することを想定しているか
  • 民間企業の企業秘密などの開示を強要することはないか、また構成員の情報は守られるか
答弁
(政府参考人)
  • 政府からは安全保障上の脅威やリスク、民間からは具体的な状況や課題認識などの共有を想定している
  • 競争上の不利益となるなど正当な理由がある場合は求めに応じないことが可能であり、強制的な情報共有は行わない
全文
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この協議会では官民でそれぞれどのような情報を共有することを想定されているのでしょうか。

また民間企業はいわゆる企業秘密などもあると思いますが、そのような情報の開示を強要したりすることはないのでしょうか。

また、構成員の情報はしっかりと守られるのか。

この点について政府参考人にお伺いをいたします。

官民協議会では、経済安全保障上の幅広い課題について、その時々の情勢等を踏まえつつ、官民で情報共有や対策の協議を行うべきテーマを設定し、必要な産官学の関係者の参画を得て議論を行うこととしてございます。

現段階で、官民協議会によっていかなる情報を共有するのか、一概に申し上げることは困難でございますけれども、例えば、政府からは、安全保障上の脅威、リスク、またその背景にある各国の動向、また、民間企業等から、このような脅威、リスクを踏まえて、自社や業界の置かれている具体的な状況や、課題認識、対応方針など、経済安全保障の課題への対策を講じていく上で、重要、必要となる情報を共有することが想定されてございます。

一方で、競合他社に共有することで、競争上の不利益となることが見込まれるなど、正当な理由が認められる場合は、求めに応じないことも可能であり、民間企業に強制的に情報共有を求めるものではございません。

官民協議会が所要の機能を発揮するには、民間企業等の構成員から有用な情報を提供していただくことが重要であると考えておりまして、参加者間の情報共有のあり方については、今後、民間企業等の意見も伺いつつ、丁寧に検討してまいりたいと考えてございます。

官民協議会の構成員とセキュリティクリアランス
質問
鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会)
  • どのような人材が協議会の構成員となることを想定しているか
  • 構成員にセキュリティクリアランスが必要となるか
答弁
(政府参考人)
  • 関係府省、独立行政法人、研究機関、学識経験者、自治体、民間企業などの参画を想定している
  • 全員に実施するわけではないが、重要経済安保情報が提供される場合は、セキュリティクリアランス制度に基づいた適正評価等の手続きを経る
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どのような人材が協議会の構成員となることが想定されているのでしょうか。

経済安全保障を協議していく上で重要かつ機密性の高い情報を取り扱うこともあろうかと思いますが、協議会の構成員にはセキュリティクリアランスが必要となるのでしょうか。

政府参考人にお答えをいただければと思います。

この官民協議会において想定される構成員は、テーマによって異なると考えられますけれども、例えば、関係府省に加えまして、独立行政法人、また専門性を有する研究機関、学識経験者、自治体、民間企業等に参加いただくことを想定してございます。

また、この官民協議会の構成員全てにセキュリティクリアランス制度上の適正評価を実施するものではございませんけれども、官民協議会におきまして、政府より重要経済安保情報が提供される場合には、適用事業者の認定、秘密保持契約の締結、適正評価の実施など、セキュリティクリアランス制度に基づいた所定の手続きを経ることになります。

この官民協議会におきましては、経済安保情報を含め、適切な情報管理の下で取り扱えるようにすることが重要であると考えてございまして、適切に対応してまいりたいと考えてございます。

RIETIによる官民協議会の運営とシンクタンクの役割
質問
鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会)
  • RIETIに官民協議会の運営業務を行わせる理由なにか
  • 新設されるシンクタンクは官民協議会においてどのような役割を果たすことが期待されているか
答弁
(政府参考人)
  • RIETIが専門的知見を蓄積し、産業界やアカデミアとのネットワークを有しているため
  • シンクタンクの調査結果を協議会に提供し、逆に協議会で得られた民間事業者の問題意識を調査研究に生かすという相乗効果を期待している
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本法案には、リエティに官民協議会の運営の一部を行わせることができることとなっておりますが、リエティに官民協議会の運営に関する業務を行わせることとしたのはなぜなのか、その理由についてお伺いをしたいと思います。

また、新設されるシンクタンクは官民協議会において、どのような役割を果たすことが期待されているのでしょうか。

お答えをいただければと思います。

独立行政法人経済産業研究所は、経済安全保障分野の専門的な知見を蓄積しており、また産業界との交流や、アカデミアとの人的ネットワークを有していることから、総合的な経済安保シンクタンクを設置することといたしました。

またシンクタンクと官民協議会との連携につきましては、有識者会議から、シンクタンクの調査研究によって得られた知見を官民協議会の枠組みを通じて民間事業者に提供するとともに、官民協議会の議論を通じて浮かび上がってきた課題や事業者の問題意識等をシンクタンクの調査研究に生かすという相乗効果が期待されるとの提言をいただいたところでございます。

こうした提言も踏まえまして、法第3条の2第8項において、リエティに官民協議会の運営に関する事務の一部を行わせることができるとされてございますけれども、まさにこの総合的なシンクタンクは、自らの調査研究結果を官民協議会の議論に提供するとともに、官民協議会における民間事業者の問題意識を調査研究に生かすことが期待されているところでございます。

特定海外事業促進制度の趣旨目的
質問
鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会)

- 特定海外事業促進制度に関する改正の趣旨目的について伺いたい

答弁
(政府参考人)
  • 国内向け支援だけでなく、海外重要拠点でのプレゼンス確保や同志国との連携強化など、外部リスクに対する安全保障確保が重要であるため
  • 民間判断だけでは投資が困難な経済安全保障上重要な海外事業を、政府が一体的に促進する枠組みを整備する
全文
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まずは改めて、特定海外事業促進制度に関する改正の趣旨目的について、政府参考によりお答えをいただきたいと思います。

一方、海外で行われる事業には、国際情勢の変化の中でも、我が国の国民生活経済活動が維持されるよう、海外重要拠点における我が国のプレゼンス確保に資すること、または同志国等との連携の強化に資することで、外部から行われる行為に対し我が国の安全保障を確保する上で極めて重要な役割を果たすものがあると考えてございます。

しかしながら海外事業は国内事業と比べましてもともと事業リスクは高いことに加えまして、今、各国間の産業や技術の囲い込み競争の激化や国際環境の変化を受けまして、リスクがさらに高まっております。

経済安全保障上重要な事業であったとしても、民間企業の判断だけに任せていては、投資が実行されず、事業は実施されないこともございます。

このため、国が実施すべき安全保障の確保に関する経済施策として、さまざまな分野における経済安全保障上重要な海外事業につきまして、政府として一体的に促進するための枠組みを整備することとした、ということでございます。

特定海外事業の類型化の考え方
質問
鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会)

- 国際的な輸送網の強靭化、重要サービスの提供施設整備、重要技術の海外展開という3つの類型が示された考え方は何か

答弁
(政府参考人)
  • 物資供給確保に限定されない幅広い支援を行うため、有識者や関係省庁との議論を経て類型化した
  • 輸送網の強靭化による国民生活の維持、および重要技術の安定利用による経済的威圧の防止を目的としている
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本法案では特定海外事業の法律上の定義として、国際的な輸送網の強靭化、重要サービスの提供に用いられる施設等の整備運用、重要技術の海外展開という3つの類型が示されています。

経済安全保障上重要な海外事業は多岐にわたると思いますが、どのような考え方の下でこれらの類型が示されたのか、お聞かせ願えればと思います。

これを踏まえまして、物資の供給確保に限定されない安全保障上重要な海外事業を幅広く支援するため、新たな制度を創設いたしました。

その上で、ご指摘のありました支援対象事業につきましては、有識者や関係省庁とも議論を行い、3つの類型を示すことといたしました。

具体的には、まず第1でございますけれども、海外における輸送拠点等を整備運営することによりまして、我が国にとって重要な国際的な輸送網の強靭化を図ることを目的としております。

これはエネルギーや食料などの自給率が低い我が国にとりまして、国際的な輸送網は国民生活経済活動に不可欠なインフラでありまして、これを強靭化することが経済安全保障の観点から重要であると考えたものでございます。

二つ目でございますけれども、国民生活経済活動の基盤となる経済安全保障上重要なサービスにつきまして、高市内閣総理大臣、三つ目でございますけれども、国民生活経済活動の基盤となる経済安全保障上重要なサービスの提供におきまして、重要な技術を利用することにより、将来において当該技術の安定的な利用を図ることを目的としてございます。

これは、重要な技術を外部に依存すれば、当該技術を用いたサービスの提供を経済的威圧の手段として用いられることなどによりまして、国家国民の安全を損なう事態を生ずる恐れがあることから、これを未然に防止し、当該技術の安定的な利用の確保を図ることが、経済安全保障上の観点から重要であるとのように考えました。

特定海外事業支援の開始時期
質問
鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会)

- 民間事業者への支援はいつ頃から可能になるか、具体的に伺いたい

答弁
(政府参考人)
  • 法律交付から1年以内の政令で定める日を施行日とするが、基本指針の策定やパブリックコメント等の手続きが必要である
  • 支援の要請に迅速に対応するため、1年の期限にかかわらずできる限り早く施行できるよう検討する
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いつごろから民間事業者への支援が可能になるか、できるだけ具体的にお答えいただければと思います。

本制度は法律の交付から起算して1年を超えない範囲において、政令で定める日を施行日とすることとしてございます。

今後有識者の意見を聞きつつ基本指針などを定めまして、パブリックコメントに付すなどの手続き作業が必要となります。

他方で、経済安全保障上重要な海外事業の支援の要請に対しては、できる限り早く対応することが必要があるとこのように認識しておりますので、このため1年の期限にかかわらず、できる限り早く制度を施行すべく検討を進めていこうとこのように考えてございます。

JBICを通じた支援手法の選択理由
質問
鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会)

- 特定海外事業を支援する手段として、補助金ではなくJBICの新勘定(国費投入)とした理由とメリットは何か

答弁
(政府参考人)
  • 劣後出資等の手法を用いることで、民間企業の参画を呼び水として促すことができる
  • 補助金に比べ財政規律が働き、事業者が事業性を精査するインセンティブが生まれるため、モラルハザードの防止に資する
全文
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JBICの目的として、経済安全保障の推進への寄与を新たに追加した上で新勘定を設け、そこに国の一般会計予算から資本金を支出することになっていますが、国費を投入して特定海外事業を支援する手段としては、補助金という選択肢もあり得たかと思います。

補助金の形を取らなかった理由、メリットについて、政府参考人からお聞かせをいただきたいと思います。

本制度は我が国の経済安全保障上重要であるが、採算性に不確実性があるため、既存の支援ツールだけでは民間企業から十分な投資が行われない海外事業を対象として、劣後出資などの強力なリスク低減を行いまして、これを呼び水に民間企業の参画を図ることで当該事業を実施可能とするものでございます。

劣後出資等につきましては、一定の条件の下で、配当や返済の義務が事業者に生じる手法でございますことから、単なる補助金と比べまして、財政規律が働くこと、そして事業者が事業性を適切に精査するインセンティブが生まれまして、モラルハザードの防止にも資する、このようなメリットがあると、このように考えてございます。

それで本制度におきましては、こうした点を踏まえまして、劣後出資等による支援を実施することとした、ということでございます。

重要物資の供給に不可欠な役務の指定支援
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)
  • 重要物資の供給に不可欠な役務として、海底光ケーブル敷設や人工衛星打ち上げ以外にどのようなものが考えられるか
  • 指定支援の具体的な内容について伺いたい
答弁
政府参考人
  • LNG輸送のような特殊・専用設備が必要な輸送などが想定される
  • 特定重要物資の指定後、所管大臣が個別に不可欠な役務か判断し、施設・設備の整備や技術開発・改良などの支援を通じて供給網強靭化を図る
全文
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本法案において重要物資そのものが確保されていても、その供給に不可欠な役務が守られなければ物資を使用することができず、用をなさないことから、その不可欠な役務に対しての指定支援が行われるということでありますが、海底光ケーブルの敷設、人工衛星の打ち上げのほか、どのような役務が重要物資の供給に不可欠な役務として考えられるのでしょうか。

そしてその指定支援は具体的にどのように考えているのか、政府参考人によりお聞かせをいただきたいと思います。

お尋ねの件でございますが、物資等の供給に不可欠な役務であり、もっぱら当該物資等の供給のために用いられるものとして、今、ご指摘がありましたような海底ケーブルの敷設役務や人工衛星の打ち上げ役務等が想定されるところでございますが、またそれ以外にも輸送であってもLNGの輸送のように一般的な物資の輸送ではなく、特殊な設備や専用の設備が必要な輸送については該当するものと考えているところでございます。

また想定される役務の指定に係るプロセス、支援対象についてのお答えでございますが、まず特定重要物資について政令により指定をした上で、当該特定重要物資に係る役務の提供の事業を所管大臣の下で個別に特定重要物資の供給に不可欠な役務か否か、また当該物資の安定供給を図る上で当該役務に関する措置を講ず必要があるか否かを判断することになりますけれども、具体的な役務に関する取組といたしましては、例えば役務の提供基盤となる施設や設備の整備、役務の提供に係る技術の開発や改良により、供給不可欠役務の提供能力を維持・強化し、供給網強靭化を図ることが考えられるところでございます。

AIによるサイバー攻撃への基幹インフラ対策
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)
  • AIエージェント型万能ハッカーのような高度な脅威に対し、基幹インフラをどう具体的に守るのか
  • 大臣としての所感と具体的な動きを伺いたい
答弁
小野田紀美
  • NISCと連携し、基幹インフラを守るためのサイバー攻撃対策をしっかり行う
  • 新しい脆弱性に対しても適切に対応できる体制を確認していく
全文
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経済安全保障にとって、AIの脅威というのが、また新たなステージに上がって、格段に脅威が高まってきたというふうに考えております。

非常に重要な局面に差し掛かっていて、昨日、首相から閣僚懇談会ですかね、その場で、この脅威に対応するように各閣僚を頑張ってほしいというような指示があったと思うんですが、小野田大臣の所感では、大臣自身どういうふうに動いていきますか。

全部、ここではAI担当大臣としてお答えができないというふうにも聞いているんですけれども、経済安全保障担当大臣としては、基幹インフラを守るためにやはりサイバー攻撃というのは来るでしょうから、そこに対する基幹インフラを守るために、NISCとも連携をしながらやるべきところをしっかり見ていく。

脆弱性に対して今までの脆弱性に対する対応だけではなく、新しいものにもきちんと対応できるようなものをちゃんと確認していくということは必要なんだろうなと思っています。

経済安全保障推進法に基づく基幹インフラの具体的防衛策
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- AIエージェント型万能ハッカーに対し、具体的にどのようなアクションを基幹インフラ事業者に促すのか

答弁
小野田紀美
  • 特定重要設備の導入時に国が事前審査を行い、妨害行為の恐れを低減させる
  • 導入後であっても、情勢変化等で妨害行為の恐れが大きいと認めた場合は、検査や点検の実施を勧告できる
  • 脆弱性情報が明らかになり判断に影響する場合などは、事後勧告の対象となる可能性がある
全文
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長妻昭これ脆弱性、ミトスによる脆弱性はもう明らかになっているんですね。

このことを聞いているんです。

先ほど私がちょっと言ったこととも重なるんですけれども、基幹インフラ事業者が特定重要設備を導入する際などに、国が事前に審査を行うこと等を通じて、サイバー攻撃等も含め、特定妨害行為の恐れの低減を図っていくというところです。

加えて、特定重要設備の導入後であっても、国際情勢の変化、その他の事情の変更により、特定重要設備が特定妨害行為の手段として使用され、または使用される恐れが大きいと認めるに至ったときには、特定重要設備の検査または点検の実施等の必要な措置をとるべきことを勧告することを可能としております。

どのような場合にそのほかの事情の変更に該当して事後勧告を行うことになるかについては、個別具体の判断についてお答えは差し控えますが、今後ご指摘のミトス等により特定重要設備に係る脆弱性の情報等がより明らかになり、特定妨害行為の恐れの判断に影響を及ぼすような場合には、その他の事情の変更に該当する可能性もあるので、包括的にしっかり見ていくというところです。

AI脅威に対する政府全体の対応と基幹インフラ制度の役割
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 15(改正後16)の基幹インフラ分野に対し、現行法に基づき具体的にどのような警鐘やアクションを起こすのか

答弁
小泉進次郎
  • 各業法やガイドラインに基づき、所管省庁が事業者へサイバーセキュリティ対策を定めている
  • サイバー対処能力強化法に基づき、本年10月からインシデント報告を義務化し、さらなる強化を図る
  • 経済安保推進法では、制度運用を通じて特定妨害行為の恐れの低減を図る
全文
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長妻昭いや具体的にというか、15分野が今基幹インフラ役務決まっているわけですよね。

この経済安保法なので、せっかくこれ15分野を決めているわけですから、具体的にどういうアクションを起こすのかということなんです。

長妻昭だから私が聞いているのは、ここでは今経済安保の法律審議しているわけですよね。

だからつまり今のこの法律で総理の指示に応えるためには、具体的にどういうようなことをその業界に促していくのか、この法律に基づいてどういうことが具体的にできるのかということを聞いているので、それができないんだったらこの法律根本から変えなきゃいけないんですよ。

そこに新しい医療が対象となってくるというところなんですけれども、高度化するAIによるサイバー攻撃に対応するためには、この経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ制度のみならず、政府全体でさまざまな施策を包括的重層的に連携して対応を進めることが重要でございまして、具体的には基幹インフラ所管省庁において各業法そしてガイドライン等に基づいて事業者に対してサイバーセキュリティ対策を行うように定めております。

基幹インフラ事業者にはサイバー対処能力強化法こちらに基づいて本年10月1日からサイバーセキュリティインシデントが発生した場合等の報告が義務づけられることになっておりまして、この報告も踏まえたさらなるサイバーセキュリティ強化のための取組が進められていくというふうに承知をしております。

その上で経済安保推進法における取組としては、基幹インフラ制度の運用を通じてサイバー攻撃等も含め特定妨害行為の恐れの低減を図っていくというところです。

AI脅威への具体的対応策(勧告等)
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 特定妨害行為の低減に向け、具体的にどのような通知や検査(AIによる脆弱性検査等)を行うのか

答弁
小泉進次郎

- 設備の導入後であっても、新しい特定妨害行為の手段として使用される恐れが大きいと認めた場合には、検査または点検実施等の必要な措置を取るべきことを勧告することが可能である

全文
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長妻昭だから特定妨害行為の低減を図るのは、具体的にどういうことをされるんですかと15分野に対して。

システム更新のときを狙ってよっこいしょと警鐘を鳴らしていくと、この法律に基づいて具体的にどういうふうにするのかということを聞いているんですが、これはあちこちが開かないのでこれは。

だから端的に具体的にどういうふうにするのか集めて、あるいはこういうふうに対応、具体的な対応をですね、お願いします。

小泉進次郎大臣導入後、その設備の導入後とか更新のとき、導入とか更新のときでなくても、導入後であっても、この新しい特定防衛外行為の手段として使用される恐れが大きいと認めると至った場合には、検査または点検実施等の必要な措置を取るべきことを勧告することは可能となっております。

AI脅威への対応司令塔と連携
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 脅威が明らかになっている中で、具体的にどう動くのか

答弁
小野田紀美

- 松本デジタル大臣(司令塔)と担当の連携を協議しており、それを踏まえてやるべき対策を勧告していく

全文
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長妻昭だから今、認める事態になっているわけでしょう。

それではどういうふうに動くんですか。

小野田紀美大臣まさに今、松本大臣とは担当の司令塔となってどのようにするかというのを話し合っておりますので、そのことも踏まえてやるべき対策を勧告していくということです。

金融分野のAIサイバーセキュリティ対策
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 金融庁が主導する官民連携会議(作業部会)の目的と参加組織について確認したい

答弁
政府参考人
  • AI脅威を踏まえ、脆弱性把握からパッチ適用迅速化、インシデント備えを議論する実務者レベルの作業部会を5月14日に開催予定
  • 参加組織(金融機関6、ITベンダー12、業界団体13、政府機関4)の内容は正しい
全文
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明日には金融庁主導で片山大臣が言うところの日本版グラスウィングが立ち上がるということなんですが、金融庁、どういう会議ですか。

確認したいんですが、作業部会に参加組織としては、金融機関が6つ、ITベンダーが12、その中にはですね、アンソロピック・ジャパンも入っている、オープンAIジャパンも入っている、グーグルも入っていると聞いております。

今の私のことで正しいですか。

政府代表金融業界、IT事業者及び政府等が共通の理解を持ち、先を見据えた対応を検討していくため、実務者レベルでの議論を深めることを目的としたAI教員に対する金融分野のサイバーセキュリティ対策強化に関する官民連携会議の作業部会を明日5月14日に開催する予定でございます。

本作業部会におきましては、AIの進展が金融分野にもたらす脅威を踏まえ、脆弱性情報の把握からパッチ適用までの迅速化や、インシデント発生時の備えについて議論を行う予定でございます。

金子恭之大臣政務官はい、正しいものと承知をしております。

AI脆弱性検査ツール(Claude Mutos)の導入状況
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 日本政府はClaude Mutosの使用権を入手し、使える状態にあるか

答弁
政府参考人

- 国家のサイバー安全保障に関わる事柄であるため、アクセス可否や働きかけの有無、予定については回答を差し控える

全文
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そこが重要なんですけれども、今、日本政府はクロード・ミュートスの使用権、これは入手しているんですか。

使える状態になっているんですか。

長妻昭いや、私が聞いているのは働きかけとかでなくて、実際に使用できる状態になっているのか、なっていないのかということなんですか。

日本におけるこのクロード・ミュートスのアクセスできるかどうかという点につきましてはお答えしたいところは山々なのではございますが、これは我が国のサイバー安全保障に関わる事柄でございますので、働きかけをしているかですとか、その予定とかというのは、お答えすることは差し控えさせていただきます。

金子恭之大臣政務官クロード・ミュートスにアクセスできるかどうかという点につきましても、これもやはり国家のサイバー安全保障に関することからなりますので、申し訳ございませんが、お答えは差し控えさせてください。

他国(英米)のAI活用状況と日本の対応
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)
  • イギリスのGCHQや米国のNSAがMutosを導入して脆弱性チェックを行っているのは事実か
  • 日本も同様に使えるよう働きかけを行ってほしい
答弁
金子恭之
  • イギリスGCHQがアクセス可能であるとの指摘はその通りである
  • 働きかけの有無や詳細については、回答を差し控える
全文
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じゃあイギリスのGCHQというのはもうアクセス可能、つまり使える状態になっていると聞いていますけれども、それは事実ですか。

このスピードが重要なので、中国、ほかの国も含めて、あるいはほかの組織も含めて開発というのは時間の問題になってくるので、似たような機能を持ったAIがですね、その中で小野田大臣も同席されたと思うんですが、昨年の10月にアンソロピック社のCEO、ダリオ・アモディCEOが官邸に来られて、小野田大臣も同席されたと思いますけれども、これ、なんとか働きかけをして、日本もイギリス並みに使えるような状況に持っていきたいと思うんですけれども、どう思いますか。

どう思いますかというか、小野田大臣、そういうご努力いただけませんか。

金子恭之大臣政務官長妻委員の御指摘のとおりです。

これは先ほど政務官から答弁があったとおり、働きかけの有無、予定を含め、その詳細をお答えすることは差し控えるというのが答弁になっております。

中国・北朝鮮・ロシアによるAIサイバー攻撃の現状
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 中国系グループが自律的AIを用いて日本のテック企業の弱点を調べているという事実はあるか

答弁
金子恭之
  • 当該国がサイバー攻撃を国家的に利用していることは承知している
  • フロンティアAIモデルを用いた攻撃は喫緊の課題と認識しているが、実際の攻撃の詳細については回答できない
全文
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その中で、昨日一昨日ですか、Googleがゼロデイ攻撃のレポートを出しました。

こういう記述があるんですが、こういう事実は今あるんですか。

この記事にありますように、ご指摘の中国や北朝鮮、ロシアといった国についてはサイバー攻撃の国家的な利用を行っているということについては承知をしております。

ただ実際に先ほど委員からご指定いただいておりますクロード・ミトスをはじめとするフロンティアAIモデル、こうしたものを使ったサイバー攻撃については、喫緊の課題であることは我々も認識をしておりますが、実際の攻撃があった等についての詳細についてはお答えすることができませんので、ご容赦賜りたいと思います。

官民協議会でのAI脅威の議論
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 改正案の官民協議会において、Claude Mutos等のAIの脅威について議論されるのか

答弁
小野田紀美

- 分野によってできることはあるが、具体的にどこでどう話されるかは現状回答できない

全文
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これも大臣にお伺いしますが、この法律改正案の第3条の2にある官民協議会、ここでもAIの脅威というのは、特に今回のクロード・ミトスをはじめとするAIの脅威、これは議論されるということになるわけですか。

官民協議会、いろいろできると、それぞれの分野によってできると思うんですけれども、具体的にどこでどう話されるかというのを現状でお答えはちょっとできない状態です。

サプライチェーンのセキュリティ認証制度
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- イギリスの「サイバーエッセンシャルズ」のような認証制度を日本でも導入するのか、どのような内容か

答弁
金子恭之

- サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度(SCS評価制度)の構築を検討しており、年度内の実現に向けて進めている

全文
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せっかくこういう協議会をつくるということでありますので、そしてイギリスの例というのが一つ参考になるかなと思うんですけれども、配付資料の3ページでありますけれども、これが認証制度をイギリスはやっているんですね。

つまり、あまりにもいろんなところで外部アクセスのポートを作りすぎると、それはハッキング、侵入されるというようなこともありますし、いろいろな体制を整備している企業などに認証を与えて、その認証がないと国の事業を受注できないと、ケースによっては、こういう非常に厳しいこともされているようなんですけれども、これは日本でも年度内にこういうことをやるというようなことも聞いているんですが、これはどんなことなんですか。

一方、我が国におきましては、サプライチェーンの強化を目的として、発注側や受注側に求める必要なセキュリティ対策を定め、それを満たしているかについて可視化するサプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度、これSCS評価制度と申しますけれども、これの構築に向けて現在検討を進めておりまして、年度内にできるように今、進めております。

早期警戒通知サービスの実績
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 狙われている企業に事前に通知する「アーリーウォーニング」のような制度で、これまで何件の通知を行ったか

答弁
金子恭之

- 国家サイバー統括室において、重要インフラ事業者等に対し、2025年(※発言ママ)において107件の連絡を行っている

全文
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そしてイギリスでは、もう一つアーリーウォーニングという制度、早期警戒通知サービス、4ページにありますけれども、そういうものもやっていると。

危ない企業、狙われている企業を事前に国が察知をして、そういうところにご連絡を申し上げるというようなサービスというか、当たり前のことだと思うんですけれども、これ日本でもやっていると聞いておりますが、今まで何件ウォーニングを出してきましたか。

何件あったかという部分でございますけれども、2025年においては107件、連絡をさせていただいております。

AIの制御不能なリスクへの認識
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- AIが禁止行為を隠蔽したり、自律的にエクスプロイトを公開したりするリスクについてどう認識しているか

答弁
金子恭之
  • レポートの内容は承知しており、新たなテクノロジーには認知を超える部分があると考えている
  • 海外政府やビッグテックと連携し、一体となって対応を考える必要がある
全文
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アンソロピック社のレポートを見ていますと、クロードミトスの初期版の社内テストで、非常に不可思議な動きがあったということが2つエピソード書いてあります。

バレるのを恐れて隠そうとする行動も見られたということが社内のテストで明らかになっているということなので、これちょっと一筋縄ではいかないというか、人類がコントロールできない化け物、モンスターが出てしまっているんじゃないかなと思うんですけれども、そういう情報というのはどういうふうに聞いておられますか。

今、委員からお話しいただいた点については、まさにアンソロピックのレポートで出ている内容でございますので、承知はしておりますが、委員がまさに御指摘いただいているとおり、まさにこうした新たなテクノロジー、認知を超える部分が正直あるというふうに理解をしております。

だからこそ政府、海外政府とも連携をしながら、そしてビッグテックとも連携をしながら、具体的にどうした対応をとればいいのかというのを一体となって考えていく必要があるというふうに考えております。

医療分野の基幹インフラ指定に伴う財政支援
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 医療機関は資金力が脆弱であるため、システム更新等のサイバーセキュリティ対策への補助を行えないか

答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 特定機能病院の指定に際し、相談サポート等で負担軽減を図る
  • 補正予算による対策や、令和8年度の診療報酬改定で安全管理責任者の配置への対応を盛り込むなど、組み合わせて対応する
全文
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その中で、基幹インフラに医療分野を追加すると、これはランサムウェア攻撃などで被害が既に出ていますので、これは重要な御判断をしていただいたというふうに思います。

例えばシステムを更新するときに、こういうふうにしなさいと言われたときに、相当割高な事業者に頼まなきゃいけないとか、人の手当も相当専門家をしないといけないとか、お金の手当や支援というのが十分行き届かないと実効性を伴わないと思うんですが、厚生労働省も来ていただいていると思うんですが、こういうことについて補助というのをきちっとしていただけませんかね。

今回特定機能病院について指定させていただくという形でやらせていただきますけれども、その際には一定の時間をかけて、それから必要な相談等をサポートしながら丁寧にやっていくことによって、ある程度医療機関側の負担を軽減していきたいというふうに考えているところでございます。

で、併せて現在サイバーセキュリティ対策、外部との接続ポイント等を軽減したり減らしていったりするような対策については補正予算等を使って対応しているところでございます。

それからあと診療報酬上も安全管理責任者を配置した場合については対応していくようなところも、今回の令和8年度の改定でも加えたところでございまして、こうしたものを上手に合わせながら対応していければというふうに考えているところでございます。

JBIC特定海外事業促進制度における損失公表
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 損失が出た場合、企業名と損失額を公表するのか

答弁
小泉進次郎

- 個別情報への配慮と国民への説明責任のバランスを考慮し、どのような公表のやり方が適切か今後検討する

全文
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もう1つのテーマとしては、今回JBICの改正の法案も出てきているわけでありますけれども、これも気になりますのは、損失が出た場合ですね。

損失が出た場合は、企業名と損失額、これは間違いなく公表するわけですよね。

ということは、ちょっともう1回これ重要なんで聞きますけれども、まあ出るわけですけれども、損が出た場合、企業名と損失額、これを公表するということも含めて検討しているということですか。

委員御指摘のように損失が出た場合において、実際には様々なケースがあると考えられるため、現時点で一概に申し上げられませんが、いずれにせよ、企業への個別情報等への配慮の必要性や、国民への説明責任のあり方とのバランスを考慮しながら、どのような公表のやり方が適切であるかというのを、今後検討してまいりたいと考えます。

繰り返しになりますので短くしますが、どのような公表のやり方が適切であるかは今後含めて検討してまいりたいとのことですので、ぜひお願いします。

JBIC新制度の採算性に関する性質
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)

- 採算性に不確実性のある事業への出資・融資を政府系金融機関が認めるのは、日本で初めての試みか

答弁
渡辺

- 財務省主管の政府系金融機関において、過去にそのような事例はないと承知している

全文
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というのは、損失を前提として融資すると。

初めてということ。

繰り返しになりますが、財務省主管の政府系金融機関につきましては、過去にそのような事例はないと承知しております。

JBIC新制度における政治的介入の防止と透明性
質問
小泉進次郎 (中道改革連合・無所属)

- 政治家からの働きかけがあった場合、国家公務員制度改革基本法に基づき接触記録を保存し、公表するのか

答弁
小野田紀美

- 法令(国家公務員法等)に則り、国会議員との接触記録の作成・保存および適切な公開に向けた措置を講じ、適切に対応する

全文
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そして、報道によると、どういう企業がこのJVICのスキームの対象になるのかということについて、ある経済官庁の幹部が「最後は官邸の政治判断で決まるケースも出るだろう」と発言したとあるんですね。

そういう意味では、国家公務員制度改革基本法第5条に、政官透明のために政治家と官僚との接触記録を残すというものがあるわけで、今回JVICに新しいスキームで選ばれた企業において、政治家から働きかけがあった場合は、これ記録を残して公表するというようなことを御答弁いただければ。

接触の記録を残して公表すると、それが法令に書いてあるわけなんで、それを言ってください、中身を。

今回の件でその対応をして公開をしていただくと、こういうことでよろしいわけですね。

他の行政制度と同様に法令に則った適切な対応をしてまいりたいと考えます。

はい、今挙げていただいた法令の文言に則って、適切な対応をしてまいります。

国家公務員法の職員が、読み上げて大丈夫ですか。

法令に則ってしっかりやってまいります。

医療分野における特定重要物資の追加指定
質問
長妻昭 (中道改革連合・無所属)
  • ECMOや透析機器などの医療機材を特定重要物資に認定すべきではないか
  • 現在実施している調査結果はいつ出るのか
  • これらの物資を特定重要物資に認定することを視野に入れているか
答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 医療関係物資が国民の生命生活に重要であると認識している
  • リスク調査の結果を踏まえ、特定重要物資への追加指定を含め適切に対応したい
  • 調査の完了時期を現時点で明言することは難しいが、速やかに対応したい
全文
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小泉氏について、医療関係では抗生物質と人工呼吸器があるんですけれども、これでは非常に足りないんじゃないかということで、私は人工心肺装置、人工透析の機器機材、麻酔設備機材、手術に必要な機材、これを入れてほしいというふうに強く申し上げたところ、5ページ目にありますけれども、調査をしていただいているということでございます。

これはちゃんとECMOですね。

ECMOと透析の機器について、どういうような状態になっているのかということで、これを特定重要物資に入れるか入れないかの前提の調査だと思うんですが、小野田大臣、この調査結果はいつごろ出るのか、そして今私が申し上げたものを特定重要物資に認定するということも、今視野に入れているのかどうか、御答弁いただければ。

医療分野における特定重要物資の指定についてでございますが、委員御指摘のとおり、これまで抗菌薬4つ、それから人工呼吸器を対象にしてきたところでございます。

医療関係物資については、国民の生命生活にとって大変重要なものであるというふうに認識しておりまして、引き続き関係省庁とも連携してリスク調査を実施して、その結果も踏まえて特定重要物資への追加的な指定も含めて必要かつ適切に講じていきたいと。

これは本当にサプライチェーンを丁寧に見ていきますので、どの時点でというのを今の時点で申し上げることは難しいんですけれども、できるだけ速やかに対応していきたいというふうに考えております。

経済安全保障重要技術育成プログラム(Kプログラム)の研究成果公開
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)
  • Kプログラムにおける研究成果の公開に関する政府の見解を問う
  • アカデミアの公開原則と民間・国の研究所のプロジェクトマネジメント上の制約の違いを踏まえた対応を求める
答弁
米山正義
  • 成果の公開を基本としており、機密義務対象情報を除き論文や学会発表等の公表を制限していない
  • ただし、受託企業等が自らの判断で一部を非公表とすることは妨げない
全文
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私、今回の法案を見ながら、アカデミアと民間企業や国の研究所との交流を深めることは大切だという立場。

最先端の研究領域では、学術と安全保障との区別が難しくなっている。

例えば、天文学でより遠く、より鮮明に見える研究は、一面では安全保障領域であり、国際的なプロジェクト組成では、どの国と組むべきかは対象となろうと思っていて、例えば、高解像度の天体望遠鏡でも、ミラーの部分のガラス素材は、日本の中堅企業しか作れないんです。

こういう領域があったり、アカデミアの研究者の最先端の知見を民間企業や国の研究所で生かすこともイノベーションを促進することになると考えています。

アカデミアの研究者が民間や国の研究所で研究開発することを進めたいと思っていて、その単位には身分は維持しながらも給与については、その期間は民間企業や国の研究所から受け取ることになれば、その情報公開のレベルは違ってくるなと思っていて、アカデミアは研究の自由と公開の原則があるのに対して、民間企業や国の研究所は、研究開発には到達目標が設定されている場合があり、プロジェクトマネジメントが求められる。

ですから公開原則についてはアカデミアとは異なる対応があると考えていて、今回の質問の9として、アカデミアには研究の自由と公開の原則があるのに対し、民間企業や国の研究所は、研究開発には到達目標が設定されている場合があります。

やはりプロジェクトマネジメントが求められます。

国や民間企業は。

公開原則についても、アカデミアとは異なる状況があると考えておりまして、経済安全保障重要技術育成プログラムの研究成果の公開についてのまずお考えを伺わせてください。

経済安全保障重要技術育成プログラム、いわゆるKプログラムでございますけれども、こちらにつきまして、成果の公開を基本としております。

機密義務の対象となる情報を除きまして、研究受託者が論文や学会発表等によって成果を公表することを制限することはしていないということでございます。

他方で、受託企業等が自らの判断によりまして、Kプログラムの成果の一部を非公表とすること、これは妨げられないということでございます。

Kプログラムの研究成果公開と参画者の身分
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)
  • 研究成果が基本的に公開され、基礎研究領域として研究の自由と公開原則が保たれているとの理解でよいか確認する
  • 参画研究者の身分(国・大学の研究所からの移籍か、職員か等)について問う
答弁
米山正義
  • 研究の自由と公開の原則のもとに研究開発を実施していることが基本である
  • 参画者は学術機関の研究者や民間企業の一員など様々である
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確認をしたいんですが、基本的には研究成果については公開すると。

役所の方の説明を聞くと、Kプログラム、経済安全保障重要技術育成プログラムは10年後ぐらいには実装できるところの初期5年間ぐらいなので、そこは基礎研究領域と同じなので研究の自由と公開原則が保たれていると私は理解したんですけど、そういう理解でよろしいかどうかというところと、これは研究者についてのその立場、身分は、国とか大学の研究所から移ってきているのか、その研究所の職員であるのかについても存じ上げていたら教えてください。

まず先生ご指摘の1点目ですけれども、このKプロにおきましては、まさに研究の自由と公開の原則、そういったもののもとに研究開発を実施しているというのが基本でございます。

そして、このKプロに参画する研究者がどういう立場なのかというご質問だったと思いますけれども、これは様々でございます。

まさに学術機関として参画していただく研究者もおりますし、それから民間企業の一員として参画していただく研究者、そういった方もいらっしゃるということでございます。

経済安全保障シンクタンクと重要技術戦略研究所の役割分担
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)

- 経済産業研究所内の経済安全保障シンクタンクと重要技術戦略研究所で、技術動向分析や領域選定などの機能が重複している可能性を指摘し、具体的な役割分担を明確にするよう求める

答弁
小野田紀美
  • 総合的な経済安全保障シンクタンクは法的に位置づけられた唯一の政府系シンクタンクであり、外交・情報・防衛・経済・技術の専門性を有する調査研究や政策提言を行う
  • 2つのシンクタンクは想定される役割および組織体制が異なっている
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これは衆議院の調査室の資料にも指摘されております。

独立行政法人経済産業研究所内の経済安全保障シンクタンクと重要技術戦略研究所との関係を、政府は性格が異なると説明しておりますが、機能が重なります。

したがって、実務上は重複が生じる可能性が高い。

特に先端技術の動向分析、米中等の技術動向の分析、重要技術領域の選定、研究開発支援の優先順位付けなど、経済産業研究所における総合的シンクタンクと重要技術戦略研究所で機能役割について重複することが多いと思われる。

それぞれの具体的な役割分担を明確に示すべきではないかと思うんですけれども、御答弁をお願いします。

総合的な経済安全保障シンクタンクは、今回の法改正で法的に位置づけられ、公的機関である独立行政法人内に設置されるものであり、政府の要請に即応することも含めて、外交、情報、防衛、経済、技術の専門性を有する調査研究、政策提言を行う唯一の政府系シンクタンクとなります。

産官学連携による科学技術戦略の推進等に加え、大学と連携した人材育成を行うことが期待されているところであり、これら2つのシンクタンクは想定されている役割及び組織体制が異なっていると考えております。

官民協議会の役職員等の適正評価
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)

- 新設・拡充される官民協議会の役職員や学識経験者のうち、どのような者が適正評価の対象となるのか、その範囲を明確にするよう求める

答弁
小野田紀美

- 重要経済安保情報保護活用法に基づき、行政機関の長が情報を指定し、当該情報を取り扱う見込みがある者に限って適正評価を行う

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今回の改正で新設拡充される官民協議会。

先ほどのこれはDATによる経済安全保障シンクタンク、Kプログラムの指定基金協議会。

医療分野の基幹インフラ制度において、どのようなものが適正評価の対象となるのか。

役職員、学識経験者のそれぞれについて、現対象範囲を明確に説明してほしいと思います。

委員より具体的にいろいろ挙げていただいたんですけれども、適正評価については、重要経済安保情報保護活用法に基づいて、行政機関の長が重要経済安保情報を指定した場合に、当該情報を取り扱うことが見込まれるなどとされたものに限って、これを受けることになります。

今後、例えば、総合的な経済安全保障シンクタンクの役職員、ご指摘の様々な立場からの官民協議会に参画するものに対して、必要に応じて重要経済安保情報を取り扱わせる。

セキュリティクリアランスにおける「適格性」と「適正」の表記差異
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)

- 重要経済安保情報の「適格性」と特定秘密保護法の「適正(正しさ)」という漢字表記の使い分けに意味があるのか、テクニカルな点について問う

答弁
総田和也
  • セキュリティクリアランス制度における適正評価は「適格性の適格」と考えている
  • また、適正な情報を提供できるかという点については「正しい」という字で認識している(後に訂正し、クリアランス法と同様に「適格性の適格」であると回答)
全文
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重要経済安全保障でのセキュリティクリアランスと特定秘密保護法に基づくセキュリティクリアランスを受けた者が開示される情報の差異について具体的に説明してほしい。

同じセキュリティクリアランスを使っていても、重要経済安全保障情報でのセキュリティクリアランスの適正の正当性は男性女性のせいですかね、適正評価。

特定秘密保護法は、適正のせいは正しいのせいになっているので、その際も知っていたら教えてください。

漢字で書くと違うんだよね。

適正評価の適正が。

重要経済安保情報の適性は先言っていた適格性の適格、適格性だし、特定秘密だと正しいに変わっているので、使い分けて意味があるかどうかという極めてテクニカルなんですけれども、簡単に答弁願います。

おっしゃるとおり、セキュリティクリアランス制度において、その者が適正な能力を有しているかどうか、重要な国家の情報を開示してもよいかということについての適正評価については、まず適格性の適格ということで考えてございます。

及びその適格において、適正な情報を提供できるか、ここについては正しいという字で変えていくんだというふうに認識をしてございます。

まず先ほど申し上げた特定秘密保護法における適正評価のせいという感じでございますけど、すみません、私認識を間違ってございました。

せいはクリアランス法と同じですね、適格性の適格でございます。

重要経済安保情報の国会報告
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)

- 特定秘密保護法に基づく情報と重要経済安保情報が、それぞれどのように議論され、国会に報告されるのかを問う

答弁
総田和也
  • 特定秘密保護法については所管外であるため国会情報局に問うべきである
  • 重要経済安保法のクリアランス情報については、別途国会に報告する予定である
全文
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そうすると、特定秘密保護法におけるクリアランスの適正については多分公務員が対象だと思うので限定がされると。

もう1つ先ほど述べた重要経済安保情報については民間も入るので結構幅が広い適正ということになると、各行政府の長がこれだよと決めてそれについて議論する場合にはセキュリティクリアランスなどが必要だと。

両方とも特定秘密保護法で設けられた情報を国会の中の審議会かな、協議会かな、そこで議論されるという、そういった訳をつけていいんだよね。

教えてください。

2つの情報がどういうように議論、国会に報告されるかについて、一言お願いします。

まず先ほど申し上げた特定秘密保護法における適正評価のせいという感じでございますけど、すみません、私認識を間違ってございました。

せいはクリアランス法と同じですね、適格性の適格でございます。

それから今おっしゃられました国会の報告ということで申し上げますと、特定秘密保護法については私の所管外でございますので、それについては国会情報局の方にお聞きいただきたいふうに考えてございますけれども、この重要経済安保法のクリアランスの情報については、国会に報告を別途させていただくということで、予定をしているところでございます。

衛星画像データの官民協議会での活用
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)

- 中東有事等の際、政府が保有する情報収集衛星の画像データや分析結果を、経済安全保障シンクタンクや官民協議会のリスク評価に活用することは法律上どこまで可能か問う

答弁
総田和也

- 必要性が認識されれば、官民協議会の中で必要な情報保全措置を取った上で共有されることは当然あり得る

全文
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問7の今度は前段の部分で、中東有事において、例えばイランによる湾岸地域の米軍関連施設等への攻撃が発生し、また、その恐れが高まり、日本のエネルギー供給、海上輸送、サプライチェーン、基幹インフラ等に影響を及ぼす可能性がある場合、政府が保有する情報収集衛星の画像データまたはその分析を独立行政法人経済産業研究所に設置される総合的な経済安全保障シンクタンクの調査研究、または官民協議会におけるリスク評価に活用させることは、法律上の業務範囲を照らしてどこまで可能なのかについて御答弁をお願いします。

今おっしゃられました、まさにこういった衛星収集情報の画像データ等についても、この経済安全保障の重要な課題を検討していくという観点から、まさにその必要性について、必要性があるということが認識をされれば、この官民協議会の中で必要な情報保全措置を取った上で、共有されることは当然あり得るというふうに考えてございます。

セキュリティクリアランス適用後の機微情報共有
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)

- セキュリティクリアランスを適用すれば、衛星情報などの機微情報を官民協議会で検討・共有できるという理解でよいか確認する

答弁
総田和也

- 適格者として判断された後、かつ衛星情報を含めた共有の必要性が認識された場合には可能である

全文
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そうすると、セキュリティクリアランスをかければ今の衛星情報あるいは機微情報については官民協議会の中でも議論がしっかりと検討、それに基づいて検討することができるという理解でよろしいかともう1回答えてくれますか。

繰り返しになりますけれどもセキュリティクリアランス制度のしっかり適用、適格者として、その者が適格な適性を有するということが判断された後に、またこの官民協議会においてそうした情報、衛星情報を含めて共有することが適正であるということを必要性が認識をされた場合にはできるというふうに考えてございます。

防衛装備品における重要鉱物の供給リスク管理
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)
  • 防衛装備品の部品ごとに重要鉱物の供給リスクを評価しているか問う
  • 供給網の弱点を把握しないまま生産拡大や移転を進める考えか、政府の見解を求める
答弁
小杉英夫
  • サプライチェーンの強靭化は喫緊の課題である
  • 防衛生産基盤強化法に基づく調査、企業とのやり取り、工場訪問などを通じてリスク状況を把握している
全文
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あるものの兵器については2030年ぐらいまでかかるなんていうことが書いてあったりもして、日本の今回の鉱物について、どのように考えていらっしゃるのか、そのことについてのリスクについて、まずは伺わせてください。

これは問いの1なんですけれども、防衛装備は完成品だけを見ても安全保障上のリスクはわからないいろいろとありますけれども、レアアース、永久磁石、ガリウム、ゲルマニウム、タングステン、アンチモン、チタン、タンタル、半導体の素材、多くの重要鉱物の素材が必要だと。

政府はこれらの、要は防衛装備品について、装備ごと、使用部品ごとに重要な重要鉱物の部材の、部素材の供給リスクを強化しているのか。

評価しているのであれば、供給網の弱点を把握しないまま防衛装備の移転とか生産拡大を進めるという考えられると考えているのか、政府の見解を示していただきたいと思います。

地政学的要因等によりまして、国際的なサプライチェーンリスク、これ今、委員がおっしゃられたことだと思いますけれども、顕在化する中、安定的な装備品の供給を確保するとともに、防衛装備移転を推進していくためには、サプライチェーンの強靭化、これを進めることが喫緊の課題と認識してございます。

防衛省におきましては、装備品等の安定的な製造等を脅かすリスク状況を把握する観点から、防衛生産基盤強化法に基づくサプライチェーン調査を行っているほか、企業との密接なやり取り等を通じた情報収集、これに加えまして職員が工場等を直接訪問して製造工程も含めたリスク状況についての確認等を実施。

特定国依存からの脱却とリスク管理の具体策
質問
大島敦 (中道改革連合・無所属)

- 米国の国防調達規則のように、部品の中身まで精査して特定国依存を排除する期間を区切ったリスク管理を日本でも行っているか問う

答弁
小杉英夫

- 個別の影響への回答は差し控えるが、特定国への依存度低減、調達先の多様化、代替素材の開発、備蓄、同盟国との協力強化などを関係省庁と連携して進めている

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1点確認をしたいんですけれども、レアメタルあるいはレアアースについては、鉱物資源は中国あるいは特定国に偏在しているわけではなくて、その分離精製、金属化、合金化、永久磁石化の製造あるいは、承認済みの部品等の証明書が付けられているかどうかということが重要になってきていて、すぐに生産能力を拡大できるとは思っていないです。

ですから、この法律をつくったとき、この法律があるので、今回審議している法律があるので、それについては政府としても前広に準備をされているのかなと思います。

それで防衛省に1点だけ伺いたいのは、米国だと、米国の国防調達規則ですと、素材として様々な列挙をした上で、そのものを作るにあたっては部品を取り寄せて作っていくので、その部品の中身までしっかり見て、それが特定国依存ではないかどうかも彼らは考えていて、今年末までにはとか来年の1月1日からはとか、そういう期間を区切って対応を取られているという話を伺うことがあるんですけど、その点について日本も同じようなリスク管理をされているかどうかについての御答弁をお願いします。

委員御指摘はおそらく中国の輸出規制とかそういったものを絡めての御質問だと思いますけれども、御指摘の措置の装備品製造への影響、これを明らかにするのは規制側を慮ることと企業との関係もあることからお答えは差し控えますけれども、いずれにしてましても重要鉱物や物素材、これの確保につきましては、特定国への依存度の低減とか、あと内製化を含む調達先の多様化、それから代替素材、技術の開発、備蓄、同盟国等との協力強化といった取組を進めて自立性を高めていくことが重要であると考えておりまして、まさにこれは今関係省庁とも連携して取り組んでいるところでございます。

ナフサ由来物資と特定重要物資の関係
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • ナフサ不足が続いた場合、人工呼吸器や半導体など、特定重要物資の安定供給に影響が出るのではないか
  • 供給が懸念される特定重要物資を網羅的に挙げてほしい
答弁
内閣府審議官
  • ナフサはプラスチックや合成ゴムなど幅広い製品に使われており、抗菌薬の包装剤や半導体封止剤など多くの特定重要物資に使用されている
  • ほぼ全ての完成品に何らかの形で使われているため、網羅的に挙げることは困難である
全文
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まず、これ内閣官房の政府参考人に伺いますが、このナフサ不足、あるいはナフサ由来の物資不足が続いた場合には、配布資料1枚目に特定重要物資16個上がっていますが、この特定重要物資の、例えば人工呼吸器というのはプラスチックをいっぱい使うわけですよね。

あるいは航空機の部品、あるいは半導体の製造工程でも、おそらく使うと思うんですけれども、こういった特定重要物資もナフサ由来の原材料や部品がなければ、安定供給できないんじゃないんでしょうか。

このナフサ由来の物資が原材料、部品、生産工程などで使用されることによって、供給が懸念される特定重要物資を網羅的に挙げてください。

ナフサにつきましては、備蓄原油を用いて国内での精製を継続していくことに加えまして、中東以外からの輸入拡大にポリエチレンなどの中間段階の化学製品の在庫を回せると、これまで半年以上からさらに延び、年を超えて継続できる見込みであり、我が国全体に必要な量は確保できておりますが、その上で、ご指摘のナフサにつきましては、エチレン、プロピレン、キシレン等の基礎化学品に分解された後、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂、高級アルコールなどの誘導品を経由して、プラスチック、合成繊維、合成ゴム、塗料原料や溶剤など幅広い製品に使われているところでございます。

これまで指定した16の特定重要物資との関係で申し上げれば、ナフサ由来の原材料は、例えば抗菌薬や肥料の包装剤や半導体の封止剤、産業用ロボットの外殻や塗料などで使われており、特定重要物資として指定されている天然ガスなどの純粋な素材を除けば、網羅的に挙げることは難しいもの、半導体の製造装置や、露光機のような先端電子部品も含めて、ほとんど全ての完成品が指定されている特定重要物資などにおいて、何らかの形で使われていると考えております。

ナフサの特定重要物資への指定
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • ナフサは日本の経済安全保障のチョークポイントになっているのではないか
  • なぜナフサを特定重要物資に指定しないのか
答弁
赤澤亮正
  • ナフサが重要であり、中東依存によるリスクが顕在化したことは事実である
  • これまで民間在庫があることや供給源多様化の余地があるため指定してこなかったが、今後の情勢を見極めつつ指定の是非を含め検討したい
全文
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後藤祐一(中道改革連合・無所属)ほとんど全ての特定重要物資にとって、このナフサがなければできないわけですよね。

つまりナフサこそ、日本の経済安全保障にとって、チョークポイントになっているんじゃないですか。

何でナフサは特定重要物資に指定しないんでしょうか。

まずチョークポイントかどうかという点ですけれども、チョークポイントとおっしゃった言葉の趣旨を踏まえて申し上げますと、ナフサはまず1つにはプラスチック原料をはじめ様々な用途に用いられる、利用される非常に重要な物資であるということが1つ。

また、そして現時点では多くを中東に依存していると。

かつ、それが今般の中東情勢によってサプライチェーンリスクが顕在化したと。

こうした中で、ナフサについては、これまで民間による中間段階の化学製品の在庫備蓄があるということに加えまして、供給源を多様化をする可能性、余地があるということから、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資には指定をしてこなかったところでございます。

政府としては現在、供給源の多様化などによって足元の安定供給確保に努めているところでございますけれども、今回の対応も踏まえ、今後の情勢も見極めつつ、特定重要物資指定の是非も含めて、一層の安定供給確保のための方策については検討をしてまいりたいと、このように考えております。

外部依存物資(使い捨て手袋等)への対応
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- 国内生産が少なく外国産に依存しているナフサ由来の医療用資材(使い捨て手袋等)に対し、本法案で多様な支援策はあるか

答弁
小野田紀美
  • 経済安全保障推進法だけでなく、他法律の制度等と組み合わせて対応する
  • 具体的に使い捨て手袋については国備蓄の放出を行い、必要に応じて経済安保法に基づく特定重要物資への指定も含めた対策を講じる
全文
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さらに申し上げますと、5番ですが、仮に日本でナフサが十分供給されていたとしても、例えば医療の現場では、使い捨て手袋は日本ではほとんど作っていなくて、マレーシアとかから買っているというように、ほとんど日本国内で製造されておらず、外国産に依存しているようなものについては、そのナフサ以来のものですね。

この法律、あるいは今度の法案では、何らか多様な仕様があるんでしょうか。

医療用資材、使い捨て手袋を含む国内で生産量が少なく、外部に依存している物資の安定供給確保については、経済安全保障推進法のみならず、ほかの法律に基づく制度等、さまざまな施策を組み合わせて対応するものと認識しております。

例えば、ご指摘の使い捨て手袋に関しては、国が備蓄する医療用手袋5000万枚を放出し、目詰まりで確保が困難となっている医療機関に必要な量が行き渡るよう、措置を講じているところであります。

また、アジアにおける原油、石油製品等の調達やサプライチェーン維持のための枠組みであるパワーアジア等を活用して、重要物資の安定的な調達に向けた国際的な連携の強化に取り組んでおりますが、その上で経済安保法に基づく支援の必要性が認められれば、特定重要物資への指定も含め、安定供給確保に向けた必要な対策を適切かつ迅速に講じてまいりたいと考えています。

クラウドサーバー・データセンターの特定重要物資指定
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- クラウドプログラムだけでなく、物理的なサーバーやデータセンター、あるいはそれらを通じた役務を特定重要物資や特定社会基盤役務に指定すべきではないか

答弁
小野田紀美
  • クラウドプログラムの取組方針の中でサーバー整備の支援についても定めている
  • 資料にある「高度な電子計算機」に含まれると考えている
  • 必要性が出れば関係省庁と協議し、法律の要件に該当するか判断して指定を検討する
全文
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ついで大臣に伺いたいと思いますが、そのIP資料にあるように、クラウドプログラムは既に特定重要物資です。

クラウドサービスというのは物理的には通常サーバーを経由して提供されると思うんですけれども、このサーバー、あるいはクラウドサーバー、あるいはクラウドサーバーを通じた役務、あるいはデータセンター、いろいろな規定の仕方があると思いますが、こういった役務なり物資を特定重要物資、あるいは特定社会基盤役務、どちらかに指定すべきじゃないでしょうか。

むしろ、ハードたるデータセンターとかサーバーとかは対象にならないんですか。

対象にすべきじゃないですか。

あるいはクラウドプログラムの関連でデータセンターは指定できるんですか。

クラウドサービスにおいて提供される機能を決定する要素として、クラウドプログラムは重要であることから、物資の中の内容とされているプログラムそのものを特定重要物資として指定し、その安定供給の確保策を講ずることにより、国内事業者が基盤クラウドサービスを持続的に提供できると考えておるところです。

はい、クラウドプログラムの1つとして方針でこのサーバー整備の支援についても定めているというところであります。

先生にお示しいただいたこの資料の高度な電子計算機というところに入っているというふうに考えております。

藤木審議官がただいまのお尋ねでございますけれども、先ほど大臣から申し上げましたとおり、取組方針の中で柔軟に対応するというところをやっているところでございまして、必要性が出てくれば関係省庁と協議をしながら指定していくということになっていくと思います。

またデータセンターの方が必要だということになったときには、法律の要件がありますので、それに該当するかどうかということも判断しながらやらなければいけないと思いますけれども、そこは関係省庁とも話をしながらということになると思います。

法案第7条の文言修正(外部から行われる行為)
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • 「外部から行われる行為により」という表現は、特定国による攻撃を想定しすぎて狭すぎるのではないか
  • 「外部の行為により」という広い表現に修正すべきではないか
答弁
小野田紀美

- 外部主体から直接的または間接的に行為が行われ、安全を損なう事態が生じる場合は、現行の条文で対応可能であると捉えている

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その上で次に行きたいと思いますが、資料の5ページ、この辺は今回の法案の部分ですけれども、7条に特定重要物資の指定が少し広がるわけですけれども、ここの書き方というのが「外部から行われる行為により国家及び国民の安全を損なう事態を未然に防止するため」であるんですけれども。

でも例えばね、今回のナフサ不足が深刻になった場合にナフサを指定するとした場合に、一体外部から行われる行為って何なんですか。

つまりホルムズが閉じてタンカーが来なくなって、日本でナフサが足りなくなったから、ナフサがないといろんなものができなくなるから困るのであって、特定国が日本を何らかの意図を持って攻撃しようと、こういうことを念頭においてこの法律ができていると思うんですが、それが狭すぎるんじゃないんですか、という問題意識なんです。

この7条の書き方として、「この外部の行為により」とか「損なう事態を防止する」、だから「外部から行われる行為により」というよりは、例えば「外部の行為により損なう事態を防止するため」というような形に修正すべきではないでしょうか。

ただ今回のホルムズで起きたこととかナフサが不足しているということは、最初の行為、きっかけとか理由というのはどこか外部なのかもしれませんから、今まさにあったように「外部の何らかの行為により」、つまり「外部の行為により」という広い書き方の方が自然なんじゃないですか。

だからそれは「外部の行為により」でいいんじゃないですか。

この点に関して、外部主体から直接的、または間接的に何らかの行為が行われ、国家及び国民の安全を損なう事態が生じる場合には、現行条文で対応が可能であるというふうに捉えております。

法案第7条の文言修正(未然に防止)
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • ナフサ不足のように既に事態が発生している場合、「未然に防止」という言葉では対応できないのではないか
  • 「未然に」という言葉を削除し、現に起きている事態にも対応できるようにすべきではないか
答弁
小泉進次郎

- 現に事態が生じている場合でも、近い将来に再度起こりうる事態を未然に防止するという観点から、現在において安定供給の取組を講ずることが可能であると捉えている

全文
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あともう1つは「未然」という言葉なんですね。

国家及び国民の安全を損なう事態を未然に防止するためってあるんですが、もう未然じゃないですよ、ナフサ不足は。

だから半導体の洗浄だってできるんですか、本当にという話で、もはや起きてきている行為も含めるようにしとけばいいんじゃないですか。

未然に、という言葉は余計じゃないですか。

今起きていることにも対応できるように、単にすればいいじゃないですか。

未然という言葉、余計なだけじゃないですか。

未然という言葉を取った方が素直に読めるじゃないですか。

国家及び国民の安全を損なう事態が現に生じていれば、重要な物資の供給等ですが、生じる蓋然性が高まっていると捉えて、近い将来起こりうる国家及び国民の安全を損なう事態を未然に防止するという観点から、特定重要物資に指定し、安定供給に向けた取組を現在において講ずることも可能であるというふうに条文上捉えておりまして、先ほどのところもそうなんですけれども、将来再度累次または深刻な状況が生じるための取組をというふうに書いてあることでも、現在の対応を読み込めるというふうに、我々としては考えているというところです。

官民協議会の対象範囲と「害する行為」の定義
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • ナフサ不足のような事態は、3条の2の官民協議会の議論対象になり得るか
  • 条文にある「特定の国による害する行為」とは具体的に何を指すのか
答弁
相田審議官
  • 情勢を踏まえ、ナフサ由来物資も含め適時適切に判断して扱う
  • 今回のケースでは、ホルムズ海峡が封鎖された結果としてナフサが届かなくなったことを「行為」と捉えている
全文
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ではナフサなりナフサ由来の物資については、この3条の2の官民協議会の議論の対象になり得るんでしょうか。

となると、まさにさっきと同じなんですが、この3条の2の条文を見ていただきたいんですけれども、これ、特定の国による害する行為って存在するんですか。

誰に対する害する行為があったという答弁ですか。

日本の国家及び国民の安全に対して誰がどういう害する行為があったという答弁ですか。

その行為って具体的にどの行為のことですか。

官民協議会で扱う個別のテーマにつきましては、ご指摘のナフサ、ナフサ由来の物資も含めて、法改正施行後の時々の情勢等を踏まえまして、適時適切に判断してまいりたいと考えてございます。

まず一般論になりますけれども、今般の中東情勢の緊迫化によって、ナフサへの自給の影響については、外部主体から直接的、または間接的に何らかの経済安全保障推進法上の国民及び国民の安全を害する行為が行われた結果とというふうに考えてございます。

これは我が国に向けて直接行われた行為ではございませんけれども、まさにこのホルムズが封鎖されたということの結果として、実際ナフサが届かなくなったとということをもって行為というふうに申し上げてございます。

ホルムズを封鎖する行為でもって、それを生じた根詰まり等の事態を全部含みます。

官民協議会の構成員の限定
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- 官民協議会の構成員を「内閣総理大臣が必要と認める事業者」とするだけでは範囲が広すぎるため、特定重要物資や特定社会基盤役務に不可欠な事業者に限定すべきではないか

答弁
小野田紀美

- 幅広い課題に対応するため総理が必要と認める事業者で構成するが、構成員となることについてあらかじめ同意を得た者に限っているため、過度な負担は強いられない

全文
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ぜひこの部分まさに条文修正をお願いしていますので、柔軟に読めるようにして何が困るのかと思うので、ぜひ御検討いただきたいと思いますが、柔軟にするのはいいんですが、一方でちょっと柔軟すぎるなという部分もあって、この3条の2の第2項の3号というところで、要はこの官民協議会に呼べる人として、内閣総理大臣が必要と認める事業者と。

なので、必要な場合、呼んでいいと思うんですけれども、これに関連する人とか、少し限定しなきゃいけないと思うんです。

これ大臣に通告してありますけれども、せめて特定重要物資等の安定的な供給の確保、または特定社会基盤役務の安定的な提供の確保に不可欠な事業者であって、総理が必要と認めるものといった、少し限定をした上で、必要な人というふうにすべきじゃないですか。

ですから、せめて関連するもの、あるいは今おっしゃった何らかの指針で定めるのであれば、内閣総理大臣が必要と認めるものというのは、こういうものであるという中で、せめて特定重要物資と特定社会基盤役務に関係するところにしましょうよ。

官民協議会では経済安全保障上の幅広い課題について時々の情勢等を踏まえつつ、官民で情報共有や対策の協議を行うべく、内閣総理大臣が必要と認める事業者等をもって構成することとしております。

ただし官民協議会の構成員には必要に応じて資料の提供等の協力や情報の適正管理等を求めることから、構成員となることについてあらかじめ同意を得たものに限るというふうにしております。

このため官民協議会の構成員となる事業者が望まない形で過度な負担を強いられることはないと。

官民協議会の施行期日
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- 官民協議会の施行期日が「6月を超えない範囲内」となっているが、遅すぎるのではないか。交付の日から速やかに施行すべきではないか

答弁
小野田紀美

- 速やかな施行は重要だが、罰則付き守秘義務の周知期間や基本方針の改定(パブコメ等)の手続きが必要なため、直ちに行うことは難しい。可能な限り速やかに施行したい

全文
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それと、この3条の2の施行期日なんですけれども、施行期日については8ページ目に条文がありますけれども、附則の1条で、この8ページ目の右のアンダーライン、3条の字に3条を加える、これが3条の2も入るわけで、そうすると6月を超えない範囲内において、政令を定める日になるわけですが、指定するかもしれない、それについて協議しましょうというときに、6月を超えない、遅すぎじゃないですか。

これは交付の日から施行、交付の日からがちょっと難しいのであればね、もうちょっと後でもいいけれども、6月はちょっと遅すぎるんじゃないんですか。

ここ条文修正すべきだと思いますけど大臣。

ここはやっぱりちょっと切り離して、今まさに大臣は速やかにと言ったんだから、速やかにでいいじゃないですか。

交付の日以降、速やかに施行するって、ぜひご検討いただきたいと思います。

官民協議会について法案成立後、速やかに施行することは非常に重要であると考えております。

一方、官民協議会の事務に従事する者たちにはですね、罰則付きの守秘義務を負うなど、一定の負担を負わせるものであることから、一定の周知期間を設ける必要があり、また、改正後の規定に基づく基本方針の改定について、パブリックコメント等の手続きが必要なことから、直ちに施行するというのが難しいという状況です。

しかし、官民協議会に係る規定については、交付の日から起算して6月を超えない範囲内において、政令で定める日の施行としているところでありまして、早急に準備を整え、可能な限り速やかに施行してまいりたいと思います。

金融分野のAI対策会議の法的根拠と守秘義務
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)
  • 4月24日および5月14日に開催されるAI脅威に関する官民連携会議の法的根拠は何法か
  • 参加者に守秘義務は課せられているか
答弁
大木三一
  • 金融庁設置法第3条(金融機能の安定確保等の任務)に基づき開催している
  • 国家公務員と同様の守秘義務はかかっていないが、機微な情報のやり取りは行われていない
全文
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この既にやった4月24日、あるいは明日5月14日の法的根拠は何法でしょうか。

銀行法とか金融商品取引法とか業法でしょうか。

あるいは各府省の設置法でしょうか。

衆議義務かけられるんですか。

こちらの会議についてでございますけれども、金融庁設置法第3条におきまして、金融庁の任務は、我が国の金融機能の安定を確保し、預金者等の保護を図るとともに、金融の円滑を図ることとされておるところでございます。

この官民連携会議等は、金融庁としてかかる任務をたす観点から、AIの進展が今後もたらし得る変化や金融分野における対応等について、関係者の認識共有等を図る目的で開催したものと、私ども認識しております。

官民連携会議の参加者につきましては、国家公務員と同様の守秘義務がかかるものではございませんけれども、ただ先ほどの官民連携会議につきましては、参加者の間で、例えば個別の企業のITシステムに関する情報など、機微な情報のやり取りは行われておりません。

検討規定(第7条)の期間と運用
質問
後藤祐一 (中道改革連合・無所属)

- 施行後3年を目途とする検討規定があるが、ナフサやAIなどの喫緊の課題があるため、検討規定を2つに分け、足元の課題については早めに検討するよう法律に明記すべきではないか

答弁
小泉進次郎

- 規定にかかわらず、状況に応じて不断に見直しを行うことは当然必要と考えており、国際情勢や技術進展に合わせて不断に見直しを行いたい

全文
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ところが、今起きていることだから、今回変わったところについてはこれでいいと思うんですけど、タイミングとして今起きていることはナフサであり、ニュートロスなんですよ。

あるいはAIとの関係というのは、もうちょっと複雑な対応が必要かもしれない。

それはもう今すぐ検討すべきで、だから検討規定を2つに分けて、今回の施行部分を施行後の状況を見て3年後を目途に検討するのと、それと別にもう足元でいろいろ起きているわけだから、そこは早めに検討するということにしてはどうでしょうか。

だからそこも検討規定をちょっと分けて、実際に検討すると言っているんですから、その根拠をちゃんと法律で書いていただきたいと思います。

第7条の規定は、施行後3年をめどに施行状況を見直すことを政府に求めるものでありますが、この規定にかかわらず、状況に応じて不断に見直しを行うことは、委員のご提案の「早急に」というところで、不断の見直しは当然必要と考えております。

現下の中東情勢を含む国際情勢や、AIの高度化をはじめとする技術開発の進展など、我が国の経済安全保障をめぐる状況が刻々と変化していることは、本当に委員のご指摘のとおりでありまして、経済安全保障推進法についても、補足第7条の規定にかかわらず、不断に見直しを行ってまいりたいと考えております。

海底ケーブル敷設能力の国内完結性と自律性
質問
西田薫 (日本維新の会)
  • 海底ケーブルの敷設船、修理船、補修要員、海底調査能力をどの程度国内のみで完結できる体制か
  • 有事や経済的威圧で外国事業者が撤退した場合でも自律的に維持可能か
答弁
柴山官房審議官
  • 生産から敷設、保守は現状日本企業で対応可能と認識している
  • 敷設船の保有数は限定的で海外船舶も利用しており、国内に十分な能力を確保することが重要と考えている
  • 官民投資ロードマップの検討や、改正法を踏まえた保有体制の強化により自律的な供給体制の確保に努める
全文
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そこでお伺いをさせていただきたいんですけれども、現在日本として海底ケーブルの敷設船であったり、修理船、そしてまた修復船、そして補修要員であったりとか、海底調査能力、これをどの程度国内のみで完結できる体制となっているのか。

そしてまた併せて、この有事や経済的威圧下において、外国事業者が撤退した場合でも、自律的に維持可能なのかどうか。

海底ケーブルの生産から敷設、保守につきましては、現状日本企業により対応できるものと認識してございます。

このうち海底ケーブルを敷設する船につきましては、日本企業が保有する数が限定的でございまして、海外企業が保有する船舶も利用されているものと承知してございます。

近年、生成AIの普及などを背景に海底ケーブルの需要が増大し、また既存の船舶の老朽化も進む中でございまして、引き続きワークの実効的な供給体制を確保していくためには、海底ケーブルの敷設保守能力を国内に十分確保することが重要であると考えてございます。

総務省では、情報通信成長戦略官民協議会を開催いたしまして、官民投資を重点的支援することが必要と考える製品として海底ケーブルを位置づけまして、今後の具体的な官民投資ロードマップについて検討を進めてございます。

引き続き、これらの官民協議会での御議論や御審議をいただきまして、経済安全保障推進法の改正案などを踏まえつつ、例えば海底ケーブルの敷設船の保有体制を強化することも含めまして、自律的な供給体制の確保に努めてまいりたいと考えてございます。

不可欠な役務の認定基準と透明性の担保
質問
西田薫 (日本維新の会)
  • どのような基準で「不可欠な役務」を判断するのか
  • 政府の裁量が広い制度となる中で、特定物資の指定基準の透明性をどのように担保するのか
答弁
内閣府担当者
  • 物資を適切な形で使用するために不可欠であり、もっぱら当該物資の供給に用いられる役務を対象とする
  • 外部依存性、供給途絶の蓋然性、安定供給確保のための措置を講ずる必要性の要件を満たす必要がある
  • 透明性を確保しながら進める
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先ほどから申し上げているとおり、今回、役務を支援対象に加えられたということで、ただ、どこまでを不可欠な役務と認定するというのは極めて重要な部分ではないかと思っているのです。

そこで、どういった基準でその役務を判断していくのか。

そしてまた併せて、この政府の裁量というのが、極めて広い制度となっていくと思うんですよね。

そういった中で、この特定物資の指定基準、この透明性をどのように担保するのか、政府参考人の方より御答弁願います。

ただいまお尋ねがありました、今回、役務支援にするにあたっての指定基準のですね、透明性の話でございますけれども、今回の改正で措置する物資等の供給に不可欠な役務というのは、当該役務が提供されなければ物資等を適切な形で使用することができなくなるものを言っております。

あともう条文上の文言にございますが、「もっぱら当該物資等の供給のために用いられるもの」というものがございまして、これは限られた物資にしか用いられない役務を表しているというところでございます。

物資等の供給に不可欠な勤務であり、もっぱら当該物資等の供給のために用いられるものに当たるものとして、先ほどから例にも挙がっております海底ケーブルの敷設勤務でございますとか、あるいは人工衛星の打ち上げ勤務等が想定されるところでございます。

先ほどご指摘のございました、公安二役でございますとか、データセンター保守、クラウド運用、AI学習基盤などにつきましても、今申し上げました点から、役務自体が外部に過度に依存している、または依存する恐れがあるという外部依存性、それから外部から行われる行為による供給途絶等の蓋然性の要件を満たすということが必要でございまして、さらに安定供給確保のための措置を講ずる必要性。

しっかりと透明性を確保しながら進めていただければなというふうに思っております。

重要企業の株主構成・ファンド動向の把握と対応
質問
西田薫 (日本維新の会)
  • 海外ファンドによる事業売却や縮小圧力がある中、経済安全保障上の重要企業の株主構成やファンド動向を把握しているか
  • 把握した情報をどのように活用して取り組むのか
答弁
茂木審議官
  • 安定供給に支障が生じる恐れがある場合、改正法に基づき主務大臣が関係者から情報収集を行うことを想定している
  • 株主構成やファンドの動向が必要な情報であれば把握対象に含まれ得る
  • 把握した情報に基づき、買収意図の説明を求めるなどの対応を主務大臣が個別に判断する
全文
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投資ファンドの問題について、まず1点お伺いをさせていただきたいんですが、近年ですね、短期利益を重視するこの海外ファンドによる、事業売却だったり、縮小圧力というのも増加しているかというふうに思うんですね。

そういった中で、この経済安全保障上、重要な企業については、政府は、これ、株主の構成であったりとか、ファンドの動向、こういったものも把握されているのかどうか。

そして、その把握した情報を、どのように取り組んでいくのか。

今御指摘いただいた話を改正法との関係も含めてということだというふうに理解をしているところでございますが、委員御指摘のように例えば外部の影響を受けた投資家などが特定重要物資を生産している事業者の買収を企てている場合であって、その行為により物資の安定供給確保に支障が創出されるような場合には、今回の改正で設ける法第9条の第1項の規定によりまして、主務大臣が関係者からの情報収集などを行うということは想定される。

先ほどもお話がございました、事業者の株式構成、株主構成やファンドの動向が当該行為に関わる必要な情報である場合には、把握される情報として含まれることも想定し得るところでございますが、いずれにいたしましても、どのような行為をきっかけとして、どのような関係者に対して、主務大臣が協力の求めを行うのかについては、主務大臣が個別に判断することとなることは、申し上げるまでございません。

そして、把握した情報を用いまして、例えば、買収を試みている投資家に対して、主務大臣が買収意図についての説明を求める。

需要サイドへのインセンティブと協力要請の実効性
質問
西田薫 (日本維新の会)
  • 供給サイドだけでなく、需要サイドに対しても租税特別措置などのインセンティブを設けるべきではないか
  • 努力義務や協力要請という規定で、実効性をどのように担保するのか
答弁
小野田大臣
  • 需要側を含めた関係者の連携・協力を努力義務とし、国として必要な措置を講ずるよう努める旨を規定した
  • 調達先の多角化への支援や、制度適用の要件とするなどのインセンティブを検討する
  • 努力義務規定により、短期的な経済合理性を超えた行動を促し、政府の協力要請に一定の重みを持たせることで実効性を高める
全文
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こういうのは前原議員も言ってたんですが、オブリゲーションなりインセンティブというのを需要サイドにもしっかりと。

インセンティブというのは租税特別措置であったりとか、こういったのをやっていくべきじゃないかというような質問をされていたんです。

これは我が党で提言書をまとめるときも、これが弱いんじゃないかと実効性が本当担保できるのかという議論がずいぶん湧きました。

ぜひ大臣、ここはやはりしっかりとした強い御答弁をいただければなというふうに思っております。

本改正法案においても、需要側を含めた幅広い関係者に対して、特定重要物資等の安定供給確保のための相互の連携及び協力を努力義務として規定するとともに、この努力義務規定に基づいて、需要側も含めた民間事業者が、特定重要物資等の安定供給確保に資する行動が取りやすくなるように、国として必要な措置を講ずるよう努める旨を規定させていただいております。

こうした国として講ずるべき必要な措置としては、例えば調達先の多角化への支援であるとか、調達先を多角化することを各種制度の適用の要件とする、つまりインセンティブの要件とするなど様々なものが考えられますが、詳細については各業界の実態等を踏まえて関係省庁と連携しつつ、検討して対応してまいりたいと考えております。

委員御指摘の新たな規定の実効性については、関係者間の相互連携協力の努力義務の規定により、事業者や金融機関が短期的な経済合理性を超えて、長期的な企業価値向上にも資するような経済安全保障の観点に基づいた行動を取りやすくするということが期待されるほか、政府が行う協力要請の実効性を高めることにもつながると考えております。

これまではこうした規定がなく、関係者に対して各省庁が行政指導の範囲で協力を求めてきたところでありますので、本規定に基づく要請には一定の重みがあるものと考えております。

経済安全保障シンクタンクの情報管理と利益相反対策
質問
西田薫 (日本維新の会)

- 民間有識者や企業関係者が参画する際、利益相反管理、外国資本との関係、退職後の守秘義務についてどのような制度設計を行うのか

答弁
赤澤大臣
  • 在職中のみならず退職後も国家公務員と同等の守秘義務を課す
  • 機密性の高い情報を扱う場合は、セキュリティクリアランス制度を活用し適正評価を実施することを想定している
  • 利益相反や海外シンクタンクとの共同による情報漏洩の懸念に対応する
全文
質問・答弁の全文を表示

政府は構成員に国家公務員並みの守秘義務を課すと、というふうに今回されております。

そこで、この民間の方への利益相反管理であったり、外国資本との関係であったり、そしてまた退職後について、こういったものをどこまで制度設計を行うのか、これは政府参考人でしたかね。

また今、委員から御指摘いただきましたとおり、まさに民間から出向いただく方も含めて、在職時のみならず、退職後も国家公務員と同等の守秘義務を課すというふうにしているほか、さらに機密性の高い情報を共有する場合には必要に応じまして、セキュリティクリアランス制度も活用し、当該情報を取り扱うことが見込める者に必要な適正評価を実施することを想定してございます。

また、委員から御指摘いただきました民間の方から出向いただく際に、競合他社の情報に接してしまうことによる利益相反であったり、海外のシンクタンク等と共同する際の情報漏洩の懸念に対応する観点から、こうした機微な

総合安全保障の視点と経済安全保障推進法
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 中東情勢緊迫化による経済影響への懸念
  • エネルギー・経済・安全保障を一体的に捉えた総合安全保障の必要性
  • 今回の法改正がそのような視点に基づいているか
答弁
小野田紀美
  • 関係閣僚が緊密に連携し、一体的な対応を行うことが重要であると認識
  • 重要物資のサプライチェーン状況を踏まえ、必要に応じて特定重要物資に指定し対応する
全文
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エネルギー、経済、安全保障を一体で捉える総合安全保障の必要性について大臣に質問いたします。

このまま中東の緊迫した情勢が続いた場合、日本の経済にどのような影響が出るとお考えでしょうか。

問題をバラバラではなく一体的に捉えて、国民の生活を守る対策を急いで実行する必要があるのではないでしょうか。

経済の悪化につながらないように早めに対策を打つべきだと思いますが、いかがでしょうか。

政府はこのように全部まとめて考える総合安全保障の視点の重要性について、どのようにお考えでしょうか。

今回の法律改正はそのような考え方の下で作られているのか、大臣のお考えをお聞かせください。

小野田紀美(経済安全保障担当)経済安全保障政策の推進については、絶えず変化する国際情勢や社会経済状況等を踏まえて、具体的な取組について、不断に検討、見直しを行うことが重要でありまして、その際に関係閣僚が緊密に連携して、一体的な対応を行うことが重要であると認識しています。

この点、今般のイラン情勢の影響を受けた石油製品等の緊急的な対応についても、中東情勢に伴う重要物資安定確保担当大臣である赤澤大臣を中心に、政府一丸となって対応を進めております。

その上で、赤澤大臣や関係閣僚の下で把握された重要物資のサプライチェーンの状況も踏まえて、ある程度先を見越した対応が必要となる物資については、関係省庁と連携してスピード感を持ってリスク点検を実施して、経済安全保障推進法上の対応として必要に応じて特定重要物資に指定していくこととしております。

経済安全保障推進法と既存法制度の連携
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 特定重要物資の安定供給における、本法と石油備蓄法等の既存制度との住み分けや連携方法
  • 平時の供給基盤強化と緊急時対応がどのように総合補完し合うのか
答弁
小野田紀美

- 本法は、分野横断的に取り組む必要がある喫緊の課題に対応するため、現行の4制度を整備したものである

全文
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次に、経済安全保障推進法と、他の法制度との使い分けと連携について質問いたします。

重要な物資の安定供給確保において、この法律と石油備蓄法等の既存の法制度とは、どのような住み分けや連携がなされているのでしょうか。

特に、現在の中東情勢のような緊急事態において、経済安全保障推進法による平時からの供給基盤強化と、石油備蓄法等による緊急時対応が、どのように有機的に機能し、総合補完するのでしょうか。

経済安全保障推進法は多岐にわたる経済安全保障の課題のうち、特に法制上の手当が必要な喫緊の課題であって、分野横断的に取り組む必要がある課題に対応するため、現行の4制度について整備を行ったという経緯がございます。

特定重要物資の依存状況と改善策
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • どのような特定重要物資をどの国にどの程度依存しているか
  • 特に依存度が高く危険な物資と、最優先で改善すべき点
答弁
戸瀬
  • ベータラクタム系抗菌薬の原材料・原薬をほぼ100%中国に依存しており、2030年までの安定供給体制整備を目標に支援
  • リン酸アンモニウム等の肥料原料が中国やモロッコ等に偏在しており、2027年度までの国内生産継続体制構築を目標に支援
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何をどのくらい特定国に依存しているため、どのように改善するべきなのかをお尋ねします。

日本はどのような特定重要物資をどの国にどれくらい依存しているのでしょうか。

特に1つの国に頼りすぎて危険な物資は何でしょうか。

何をどの程度特定の国に依存をしているため、最優先でどのように改善すべきなのか、具体的に教えてください。

特定重要物資ごとに外部依存の度合いや安定供給確保のために実施すべき取組は異なるものの、若干例を挙げさせていただきますと、特に重要な薬品であるベータラクタム系抗菌薬につきましては、その原材料及び原薬のほぼ100%を中国に依存している状況でございます。

特定重要物資の枠組みにより、2030年までに供給途絶時においても、医療現場において必要な量を切れ目なく安定供給できる体制を整備することを目標として支援を行っているところでございます。

肥料のうち、リン酸アンモニウムにつきましては、主な原料であるリン鉱石がモロッコ、中国、エジプト等に偏在しており、肥料の用途のリン酸アンモニウムの大半を中国から調達しているところでございます。

また、塩化カリウムにつきましても、主な原料であるカリ鉱石がカナダ、ベラルーシ等に偏在しており、少数の国が世界全体の輸出量の大半を占めている状況でございます。

このため、2027年度までに原料の受給の逼迫が生じた場合であっても、国内生産を継続し得る体制を構築することを目標として支援を行っている、このような取組でございます。

民間事業者への支援内容と対象
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 生産力強化や備蓄増強に向けた具体的な支援内容
  • 支援対象となる民間企業の想定数
  • 労働力確保や人材育成への対応
答弁
戸瀬
  • 抗菌薬の製造設備・備蓄体制、肥料の備蓄、重要鉱物への対応を支援している
  • 支援対象は物資によって様々である
全文
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次に、民間事業者への支援の具体的な内容と対象についてお尋ねをします。

生産力を強化したり、備蓄を増やしたりする取組を支援とありますが、どのような支援をしていくのでしょうか。

対象となる民間企業はどのくらいと想定しているのでしょうか。

また、生産力の強化には、それに伴う労働力の確保が必要です。

野村君すいません。

対象となる民間企業はどのくらいと想定しているのでしょうかというふうにお尋ねをしたんですけれども、その件や、労働力や人材確保についての御答弁がなかったように思いますが、いかがでしょうか。

先ほど例示をさせていただきました特定重要物資について申し上げれば、抗菌薬につきましてはベータラクタム系抗菌薬4成分につきまして、原材料原薬の製造設備の整備及び備蓄体制の整備を支援しているところでございます。

肥料に関して申し上げれば、リン酸アンモニウム及び塩化カリウムを対象として備蓄に対する支援を行っております。

重要鉱物についても、対応の支援を行っているというところになっているところでございます。

ただいまお尋ねの件につきましては、支援している対象については、物資によって様々でございまして、いろいろな。

供給不可欠な役務の定義と支援
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 「物資の供給に不可欠な役務」の具体的な定義
  • ハイレベルな技術や労働者が含まれるか
  • 供給側と受取側の協力関係を円滑にするための措置
答弁
藤木
  • 当該役務がなければ物資を適正に使用できなくなるもので、海底ケーブル敷設や人工衛星打ち上げなどが想定される
  • 施設・設備の整備や技術開発により提供能力を維持・強化し、人材支援も含め個別の物資ごとに検討する
全文
質問・答弁の全文を表示

重要な物資の供給に不可欠な役務とは何かお伺いいたします。

この役務とは具体的に何を指すものでしょうか。

これらは不可欠な役務に含まれるのでしょうか。

また、物資を供給する会社、それから物資を受け取る会社がお互いに協力し合うことが大切だとされていますが、こうした協力関係を円滑にするためにどのような措置を講じるのかお尋ねします。

お尋ねの件でございますが、今般の法改正により追加する物資等の供給に不可欠な役務についてでございますけれども、先ほど申し上げたことの少し繰り返しになって恐縮なんでございますが、当該役務が提供されなければ物資等を適正な形で使用することができなくなるものを言いまして、もっぱら当該物資等の供給のために用いられるものとは、当該物資を含む限られた物資にしか用いられない役務というものを表しているところでございます。

そして、物資等の供給に不可欠な大臣の役務であり、もっぱら当該物資等の供給のために用いられるものとして、例としては、例えばというところで、海底ケーブルの敷設的役務と人工衛星の打ち上げ役務が想定されているところは、申し上げたとおりでございます。

供給不可欠役務に関する取組につきましては、例えばというところでございますけれども、役務の提供基盤となる施設や設備の整備、役務の提供に係る技術の開発や改良により、供給不可欠役務の提供能力を維持・強化し、供給網の強靭化を図ることが挙げられますけれども、委員御指摘の人材に係る支援も含めて具体的にどのような支援を行うかについては、供給不可欠役務の提供の事業を所管する大臣の下で、個別の物資ごとに安定化。

ナフサの特定重要物資指定と影響
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • ナフサを特定重要物資に指定することを検討しているか
  • 安定供給確保に向けた具体的な目標と支援策
答弁
藤木
  • 備蓄原油による国内生成や中東以外からの輸入拡大により、ナフサ由来化学製品の供給は年を超えて継続できる見込み
  • 一部の供給偏りや流通目詰まりについては、政府一丸となって対応している
全文
質問・答弁の全文を表示

ナフサが足りないと、医療や介護の現場で使う手袋や薬の容器と、建築資材や工場にも影響をしています。

ナフサを特定重要物資に指定することは検討しているのでしょうか。

また、安定供給確保に向けた具体的な目標と支援策についてお尋ねします。

ご指摘のように、医療関係物資も含めまして、さまざまな石油化学製品の原料となるナフサにつきましては、備蓄原油を用いた国内でのナフサの生成を継続していることに加えまして、中東以外からのナフサの輸入が中東情勢緊迫化の前の水準に比べると、5月には3倍になっているというところでございます。

加えて、ポリエチレンなどの中間段階の化学製品の在庫が1.8ヶ月もあり、これらを合わせるとナフサ由来の化学製品の供給はこれまでの半年以上からさらに延び、年を超えて継続できる見込みになっていると承知してございます。

他方で、足元では医療関係物資も含めた一部での供給の偏りや流通の目詰まれが生じており、中東情勢に伴う重要物資安定確保担当大臣である赤澤大臣や関係閣僚の下で政府一丸となって対応を進めているところでございます。

特定重要物資の追加指定基準と手続き
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 特定重要物資の指定基準
  • 国際情勢変化に伴う追加指定の手続きとタイムスケジュール
答弁
藤木
  • サプライチェーンリスク点検を行い、外部依存性や供給途絶時の影響等を検討し、有識者会議やパブコメを経て政令で改正する
  • 固定のスケジュールはないが、迅速に対応していく
全文
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特定重要物資は現在どのような基準で指定されているのでしょうか。

そのとき、どのような手続きで、どのようなタイムスケジュールで追加指定ができるのかお尋ねします。

特定重要物資の指定に際しましては、内閣府と物資所管官庁が連携してサプライチェーンリスクの点検を行い、その結果を踏まえまして、外部依存性でありますとか、あるいは施策の必要性でありますとか、あるいは供給途絶時の改善性などの要件を満たすかといった点を含めて検討していくことになります。

その上で、経済安全保障法制に関する有識者会議において、御意見を伺う機会とか、パブリックコメントの手続きを設けて、最終的には政令で改正をして、特定重要物資の追加指定を行っているところでございます。

物資所管官庁と連携しながら検討を進めている段階になり、現時点で追加指定を検討している具体的な物資についてお答えすることは困難でございますけれども、重要な物資の安定供給確保のため、引き続き迅速に対応してまいりたい。

基幹インフラ制度の実効性と評価
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 制度運用開始後の実効性に関する政府の認識
  • 特定社会基盤事業者からの評価や顕在化した課題、改善策
答弁
藤木

- 令和6年度に全省庁合計で972件の届出を受け審査を行った

全文
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規制の事前評価書においては、規制の効果を定量的に把握することは困難であるとされていますが、制度の実効性について、政府はどのように認識をしているのでしょうか。

また、既に指定されている電力、ガス、金融等の特定社会基盤事業者からは、どのような評価を得ているのでしょうか。

制度運用開始後に、事業者から寄せられた要望や顕在化した課題及びその改善に向けた取組についてお尋ねします。

基幹インフラ制度につきましては一昨年の5月17日からの制度の運用を開始したところでございまして、令和6年度には全事業所管省庁合計で972件の届出を受けて審査を行ったところでございます。

審査においては、基幹インフラの重要な設備が我が国の外部から行われる妨害

医療分野追加に伴う負担軽減策
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 医療分野の追加による病院側の負担を軽減しつつ実効性を確保する工夫
  • 医療現場が複雑なリスク管理措置に対応可能と考えているか
答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 規制対象を必要な範囲に限定し、十分な準備期間の確保や相談窓口の設置により負担軽減に努める
  • 特定機能病院を念頭に、地方ブロックから段階的に指定し、運用ノウハウを支援する
全文
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医療分野追加における事業者の負担軽減と実効性の両立についてお尋ねをします。

その負担を減らしながら、きちんと効果が出るようにするために、どのような工夫をされるおつもりでしょうか。

リスク管理措置という複雑な手続きを、医療現場が実際に対応できると考えて想定されているのでしょうか。

森審議官医療分野の追加についてでございますが、基幹インフラ制度における医療分野の追加については、事業者において制度対応にあたって必要な事務的負担、費用を含む負担が生じることも想定されているところでございますが、今回の規制措置が過度な負担にならないように、きちんと丁寧に規制対象を必要な範囲に限定する、それから十分な準備期間を確保していく、それから事業者が円滑に準備を進めることができるよう制度周知、相談窓口を通じた個別相談を行っていくことによって、その負担軽減に努めていきたいというふうに考えております。

また、対象病院の指定に当たっても、特定機能病院を念頭に改正法案の施行時点で各地方ブロックに少なくとも1病院、その後施行から3年程度の期間に各都道府県につき少なくとも1病院を指定していくことを想定しているところでございます。

このように段階的な指定を行うことで、先行して指定された病院の運用ノウハウというのを丁寧に支援していく。

医療サイバー攻撃対策の財政支援と評価
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • サイバーセキュリティ投資への補助金の対象と予算規模
  • 診療報酬におけるセキュリティ対策費用の評価方法
答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 診療報酬改定において「電子的診療情報連携体制整備加算」を新設し、安全管理責任者の配置等を評価している
  • 外部接続ポイントの適正化等について、7年度補正予算で15億円程度を用意している
全文
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サイバー攻撃から守るための投資に補助金を出すという話が報道されていますが、どのような対策が対象となり、どの程度の支援を検討されているのでしょうか。

予算規模をお尋ねします。

という国が決める医療の値段の中で、セキュリティ対策の費用をどう認めてもらうようにするのか、具体的に教えてください。

どの程度の支援が検討されているのかというところで、予算規模については、全体としてどれぐらいなのかということが、今お答えしていただかなければならなかったように思いますが、いかがでしょうか。

併せて、8年度の診療報酬改定において、サイバーセキュリティ対策等の整備に係る評価として、専任の医療情報システム安全管理責任者の配置等を要件とした電子的診療情報連携体制整備加算という新しい加算を新設しております。

これは1つの医療機関について、入院の初日について160点加算されるという形になっております。

先ほどの外部との接続ポイントの適正化等については7年度の補正予算で15億円ほど用意しております。

医療分野のIT人材確保と育成
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 人材不足の医療機関への人的支援策
  • 研修プログラムの提供や専門資格取得支援などの具体的施策
答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 情報システム担当者・医療従事者向けにセキュリティ対策研修を実施
  • ガイドライン改定案において、情報処理安全確保支援士等の資格取得が望ましい旨の記載を検討
  • 診療報酬加算を通じて安全管理責任者の配置を促進している
全文
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ITサイバーセキュリティ人材を独自に確保することが困難な医療機関に対して、国はどのような人的支援を検討されているのでしょうか。

また、医療機関の職員に対するサイバーセキュリティに関する研修プログラムの提供や、医療情報技師等の専門資格取得支援など、人材育成支援の具体的な施策をお尋ねします。

サイバーセキュリティ人材に関して厚労省においては現在、医療機関の情報システム担当者、それから医療従事者向けに情報セキュリティ対策研修というのを実施して人材の育成に取り組んでいるところでございます。

加えて現在実施しているガイドラインの改定案において、情報システムの安全管理やセキュリティ対策業務に従事する人材に対して、情報処理安全確保支援士や情報セキュリティマネジメント試験等の資格を取得することが望ましい旨の記載を検討しているところでございます。

また先ほど申し上げたとおり、診療報酬の加算を通じて必要な安全管理責任者の配置等を促しているところでございます。

医療DXとサイバーセキュリティの一体的推進
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 電子カルテ共有サービス等の医療DX関連システムの扱いについての方針
  • 医療DX推進とセキュリティ対策をどのように一体的に推進するか
答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- 社会保険診療報酬支払基金が電子カルテ情報共有サービスのハブとなり、セキュリティ対応も担うことで対策強化に資すると考えている

全文
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前回の法改正検討時には見送られた電子カルテ共有サービス等の医療DX関連システムについて、今回はどのようにお考えなのでしょうか。

医療DXの推進とサイバーセキュリティ対策をどのように一体的に推進していくのか、具体的な方針をお尋ねします。

御指摘のとおり、今回の改正の中で社会保険診療報酬支払基金が電子カルテ情報共有サービス等のハブとなっているということを、一部セキュリティ対応も担ってもらいながら、対策の強化に資することができるのではないかというふうに考えているところでございます。

地域医療計画と基幹インフラ制度の調整
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)

- 都道府県の地域医療計画・構想と、基幹インフラ制度への医療分野追加による影響と調整方法

答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- 社会保障審議会医療部会に都道府県代表が参加し審議しており、地域で砦となる特定機能病院を対象とする方向で整合性を図っている

全文
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都道府県が策定している地域医療計画や地域医療構想と基幹インフラ制度へ医療分野の追加をすることによって、どのような影響があるのでしょうか。

また、どのような調整があるのか。

基幹インフラ制度の基本方針において、その事業者の事業規模や代替可能性を踏まえて定めることというふうにされておりまして、医療分野を追加するにあたっては、医療計画の策定主体である都道府県の代表も参加していただいている社会保障審議会医療部会において審議が行われているところでございます。

その場において、その地域において、一つの砦となるような特定機能病院を対象にしていくのではないか。

国と地方公共団体の役割分担
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 地域実情を踏まえた運用の仕組みの必要性
  • 基幹インフラ制度における大臣と都道府県知事の権限・責任分担
答弁
藤木

- 事業者の選定基準(事業規模や代替可能性)は基本方針に規定されており、それに基づき運用される

全文
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地域の実情を踏まえた運用をする仕組みが必要だと考えます。

それを踏まえ、基幹インフラ制度における、大臣と都道府県知事の権限、責任分担は、どのようになるのか、お尋ねします。

お尋ねの件でございますが、基幹インフラ制度は、基幹インフラ事業者が特定事業設備の導入や維持管理等の委託を行う際に、事前に国に届け出を行い審査を受ける制度でございます。

制度の対象となる基幹インフラ事業者を選定する指定基準というものは、先ほど厚労省さんからもお話がございましたけれども、基本方針に規定されておりまして、基幹インフラ事業者の事業規模や代替可能性も踏まえて定めることとされているところでございます。

医療機関の段階的指定における地域性の考慮
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 過疎地・離島で不可欠な役割を果たす医療機関の評価・指定基準
  • 代替機関がない地域での優先的な指定方法
答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 事業規模に加え、救急・災害医療の拠点としての役割や代替可能性を勘案し、僻地・離島も含め「最後の砦」となる特定機能病院を念頭に指定する
  • 地方ブロックから段階的に指定し、人口・面積・地域性を考慮して必要に応じ複数病院を指定することも想定している
全文
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地域において不可欠な役割を果たしている医療機関を、どのような基準で評価し指定していくのでしょうか。

また、代替医療機関が存在しない地域における医療機関の指定を、どのように優先的に進めていくのか、具体的にお示しください。

それぞれの地域における指定でございますが、先ほども少し説明させていただきましたが、社会保障審議会、医療部会、それから経済安全保障法制に関する有識者会議等でご議論いただきまして、病床数などの事業規模のほか、代替可能性の観点から高度な医療提供能力に加えて、救急医療、災害医療の拠点である、それからそれらのバックアップとしての役割を担っているという観点からを勘案しまして、僻地、離島も含めて地域における最後の砦としての医療機能を有する特定機能病院というのを念頭に今回指定を行うことというふうにさせていただいております。

具体的なその指定に当たっては地域性も考慮して、まずは北海道から九州、沖縄まで各地方ブロックにつき少なくとも1病院を指定していく。

その後3年間の期間をかけて各都道府県につき1病院を指定していくことというふうにしておりますが、その際には人口面積、地域性などいろいろなことを考慮しながら、必要に応じて複数病院を指定することも想定しながら、必要な対応を関係者の意見を丁寧にお聞きしながら進めてまいりたいというふうに考えております。

地方公共団体のセキュリティ人材育成
質問
野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ)

- 地方公共団体によるセキュリティ専門家の育成や医療機関への派遣体制構築の必要性

答弁
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 都道府県が市町村を支援するデジタル専門人材プールの財政措置を拡充
  • 専門アドバイザー派遣制度の活用、実践的サイバー防御演習の受講促進、自治大学校での研修開講などを実施している
全文
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地方公共団体でサイバーセキュリティ対策支援センターを設置したり、セキュリティ専門家を医療機関に派遣する体制を構築するなど、専門家を育成し、全体のレベルアップを図る必要があると思いますが、いかがでしょうか。

このため都道府県が市町村を支援するためのデジタル専門人材をプールする取組を財政措置も拡充しまして支援することとしております。

また専門アドバイザーの派遣制度も設けておりまして、これも地方公共団体に活用していただくこととしております。

また、地方自治体の職員に対しまして、国立研究開発法人が実施します実践的サイバー防御演習の受講を促しておりまして、毎年3,000名から4,000名の方々が受講されていると伺っております。

また今年度より新たに自治大学校においてセキュリティ人材育成に係る研修を開講することといたしました。

イラン情勢を受けた経済安全保障政策と物資供給体制
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 物資の供給量自体は足りていても、川下のユーザーまで届かない流通の目詰まりという課題があるのではないか
  • 現行の経済安保政策や法律の枠組みで、川下まで届く体制を構築できるのか
答弁
小野田紀美
  • 石油製品等の緊急対応は赤澤大臣を中心に政府一丸となって対応中である
  • 流通の目詰まりに対し、関係省庁が情報提供窓口を設置して対応している
  • 経済安保担当大臣として、関係省庁と連携し必要な取組を不断に見直していく
全文
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イラン情勢を踏まえた経済安保政策についてお伺いをしてまいります。

今回、いろいろと供給不足が生じているわけですけれども、いまだ解決しておらず、なかなか先行きも見えていないところなんです。

今回のイラン情勢を受けて、改めて日本の経済安全保障の課題、そして不十分さが顕在化した事象なんだろうなというふうに捉えております。

政府においては日本全体で供給量は足りているというふうな御説明をされているものの、実際に現場の声を聞いてみると、物資が届いていないという事業者の方がいらっしゃったり、個人事業主の方が多く存在をしていますので、供給の偏り、流通の目詰まりというふうに表現をされておりますが、やはりこの物資の確保、物資供給においては課題感があるんだろうなというふうに捉えているわけです。

仮にこの供給量が足りていても、サプライチェーンの川下の隅々まで行き届かなければ、もちろん影響は大きいわけなので、この経済安全保障政策を考えていく上でも、しっかりと物資の供給、特に川下の最後の最後まで、ユーザーの手元まで届くような、そうした体制、そして法律の枠組み、政策の枠組みを構築していくことが重要なんだろうなというふうに考えております。

現時点においては、赤澤大臣を中心に関係省庁が情報提供窓口ということを設けて、各種協力要請を行って対応をしているわけですけれども、小野田大臣。

イラン情勢の影響を受けた石油製品等の緊急的な対応については、中東情勢に伴う重要物資安定確保担当大臣である赤澤大臣を中心に、今、政府一丸となって対応を進めております。

今般、石油製品等について、代替の供給ルートを確保するとともに、一部で供給の偏りや流通の目詰まりが生じていることを受け、関係省庁が情報提供窓口を設置するなどの対応を行っていることは、委員御指摘のとおりでございます。

経済安全保障の観点からは、こうした様々な政府の政策が一体的に機能することが重要でありまして、経済安全保障担当大臣として今回のことも踏まえ、引き続き関係省庁と緊密に連携しながら、今後の必要な取組を不断に見直して進めてまいりたいと考えています。

リスク点検の具体的内容とスケジュール
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • リスク点検をスピード感を持って行うとしているが、具体的なスケジュール感はどうなっているか
  • リスク点検の具体的な内容について、国民に分かりやすく説明してほしい
答弁
小野田紀美
  • リスク点検は、重要物資および原材料を含むサプライチェーン全体の外部依存状況や供給途絶の恐れを把握・評価するものである
  • 具体的なスケジュールは明言できないが、関係省庁と随時情報連携し、リスク低減に取り組んでいる
全文
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今まさに御答弁いただきましたけれども、関係省庁と連携をしてスピード感を持ってリスク点検を行っていく、とその上で経済安全保障推進法上の対応として必要な施策をやっていくというような御説明を、先日の本会議においても、今もしていただきました。

このイラン情勢を踏まえて絶えず変化している情勢ですから、そうしたことに対応できるように不断の見直しを行っていくという重要性というところは共有していただいていると思うんですが、具体的にどのような今後検討を行っていく考えなのかということを、もう少し深掘って教えていただきたいと思います。

リスク点検ということを表現していただきましたが、このスピード感を持ってやっていくというようなことなんですけれども、具体的にどのようなスケジュール感でリスク点検を行っていくのか。

加えて、リスク点検といってもいろいろやることあると思うんですが、もう少し具体的に御説明いただいた方が国民の皆さんわかりやすいと思いますので、その点をお願いいたします。

小野田大臣。

重要な物資の安定供給確保を図る上では、その調達及び供給の現状並びにサプライチェーンの抱える課題を把握することが重要でありまして、委員御指摘のリスク点検は、重要な物資のそれ自体のみならず、その原材料なども含む一連のサプライチェーンを対象として、外部依存の状況、そして供給途絶の恐れを含めた安定供給に影響を与える課題を把握、評価するものであると。

と考えております。

イラン情勢の影響を受けて、赤澤大臣や関係閣僚の下で把握された重要物資のサプライチェーンの状況、そして国際情勢の変化を踏まえつつ、関係省庁と連携し、スピード感を持って具体的なスケジュールを、なかなか具体的なスケジュールは申し上げられないんですけれども、随時そういった情報連携をしながら、今後何をすべきかというのを随時見直して、リスク低減に取り組んでいるところであります。

経済安保推進法の枠組み見直しと川下サプライチェーンへの対応
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 現行法は原材料確保などの川上・中流に重点があり、川下まで届ける担保が不十分ではないか
  • 物品の追加などの部分的な見直しではなく、法体系・政策枠組み全体の早急な見直しを検討すべきではないか
答弁
小野田紀美
  • 特定重要物資には原材料から最終製品まで様々な段階の物資が指定されており、その都度判断している
  • 流通の目詰まりについては、所管大臣が個別の対応を行い解消を図りつつ、個別の対応で不十分なものについて情報連携し検討したい
全文
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今の御答弁を聞いていて、本当に適切な検証を行っていただけるのかというのはちょっと懸念があってですね。

というのも、今のいくつか御答弁いただきましたが、外部依存性がどれだけあるのか、そして供給途絶の可能性がどれだけ高いのかというような御説明だと思うんですが、今般の情勢を見るとですね、なんというか物はあるけれども先々下々も隅々まで行っていないというようなところが課題感としてあると思うので、いわゆるこの経済安保推進法の枠組みだと、サプライチェーンでいうとどちらかというと製造する前の段階の原材料の確保であったりとか、物を作るところまでというのは割と供給計画でしっかりと見ている印象があるんですが、作った後にちゃんとサプライチェーンの川下の方ですね、下の方まで隅々行くようなところまでしっかりと担保できる枠組みなのかと言われると、必ずしもそうではないのではないかという問題意識を持っております。

ご説明の中でも、経済安保政策はこの法律だけではなくて一体的に講じていきますというようなご説明もしていただいているので、そうしたところは、それこそ今回やられていた情報提供窓口のような法律に基づかない施策によって対応していくということなのかもしれないんですが、いわゆる全体像がちょっと見えないのと、この法律の見直しの方向性というか、物品を指定するということもご説明されていますけれども、仮に指定をしたとして今回の事象が解決できるのかと言われると、今般のイラン情勢を踏まえて、いわゆる物品の追加とか、そうしたミニマムな見直しではなくて、法体系の枠組み全体、そして経済安保政策の枠組み全体をしっかりと見直していかないと、今後また同じような事象が出てきたときに、なかなか対応しきれなくて、また同じことが起きてしまうような印象を持っています。

そうした観点から、やはりこれ、しっかりと枠組み全体から経済安保担当だと思いますので、ぜひご検討いただきたい、早急な見直しを進めていただきたいというふうに、大臣のお考えいかがでしょうか。

小泉大臣、経済安全保障推進法における特定重要物資には、重要鉱物のような川上の原材料から人工呼吸器のような最終製品まで、様々な段階における物資が指定されています。

その指定に当たっては、国民生活、経済活動の維持にとって基幹的なものであるか、物資の普及利用の割合が大きいか、用途が多様であるか等を総合的に考慮しつつ、当該物資のサプライチェーン上の課題を踏まえ、安定供給確保のために必要十分な範囲となるよう、その都度判断をしておるところです。

いずれにしても、国際経済、中東情勢の影響も出ているところなんですけれども。

やはり目詰まりというのがまさに相談窓口に来て、私がどこまで答えていいのかは難しいところなんですが、これに対してもそれぞれの所管の大臣から今の状況ですとか、こういう状況があって目詰まりを解消しましたというお話を聞いていると、やはりあるけど届かないというところに関しては、その目詰まりを解消していくということをしていただきながら、そしてさまざまな検証をしていただいた上で、それでもそういう個別の対応ではもうどうにもならないというものを、じゃあ今後どうしていくのかというところをしっかり情報連携をしながら考えていきたいと思っています。

AIの高度化に伴うサイバーセキュリティ対策の体制
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 政府全体として、AIに対するサイバーセキュリティ対策をどの組織が担っているのか
  • ミトス等のAI高度化を踏まえ、どのような議論や横断的な検討が行われているのか
答弁
門松審議官
  • 国家サイバー統括室において、AIを活用したサイバー能力・対処能力の強化について有識者会議で議論している
  • 小野田大臣を中心に、重要インフラ事業者への対応と脆弱性の発見・修正の双方から政府全体で対応を具体化している
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この経済安保をめぐる状況変化として、イラン情勢もそうなんですが、このミトスを踏まえたAIの高度化というのが極めて大きな状況変化だというふうに捉えております。

まず先行して金融システムのところで金融庁主体となって各金融機関を交えた議論が行われているところではあるんですが、金融システムに限らず、基幹インフラに関してはすべからくAIに対するサイバーセキュリティ対策を速やかに行っていくべきであります。

ここでまず前提としてお伺いしますが、今現状その金融庁が主体となって金融分野で話は進んでおりますが、政府全体においてAIに対するサイバーセキュリティ対策をどこの組織が担うことになっているのか。

加えてどのような議論が現時点で行われていて、ミトスを踏まえた対応検討というのをしっかり横串を通して行っているのか。

その点についてお願いいたします。

AI技術が急速に進展、普及しておりまして、サイバー攻撃にAIが悪用されることで、攻撃のスピード、規模が劇的に増加するなど、サイバーセキュリティにおける新たな脅威に直面している現状だというふうに認識をしております。

こうした中で、まず昨年12月には閣議決定したサイバーセキュリティ戦略において、AIにより一層脅威が高まると予想されるサイバー攻撃の被害防止に向けた取組を推進するというふうに位置づけられています。

これは現在、私ども国家サイバー統括室において、AIを活用したサイバー能力、対処能力の強化等について、有識者会議で議論を進めているという状況にございます。

加えまして、委員ご指摘のクロード、ミトス等のフロンティアAIモデルの性能が急速に高度化する中で、昨日、高市総理から小野田経済安全保障担当大臣を中心に、重要インフラ事業者等への対応と、脆弱性の発見、修正等の対応、この双方の観点から、政府全体で対応を早急に具体化し、実施するよう指示がございました。

先生ご指摘のどのような議論というのは、まさに今申し上げた2点ということでございます。

これを受けまして、現在、小野田大臣の下で、私ども国家サイバー統括室において、政府全体の取組の具現化を早急に進めているというところでございます。

AI対策における政府の主導的役割と脆弱性チェックの実施
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- 各省庁に任せるのではなく、内閣府・内閣官房が横串となり、主体的に脆弱性チェックやストレステストを行い対策を練るべきではないか

答弁
門松審議官
  • 指摘の方向性であり、国家サイバー統括室が状況把握や注意喚起を行い、関係府省・事業者と連携して施策を進めている
  • 高度なAI攻撃を想定した脆弱性チェック等のあり方を含め、検討を加速させ具現化を早急に進める
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まさにこうした高度化するAIを踏まえた対応というのを今検討していただいているんですが、検討を進めて対応策をやられているというふうに認識したんですが、今この議論している経済安保法との関わり関係をしっかりと明確にしていくことが重要だと思っております。

経済安保法では15の基幹インフラ分野を対象にして、サイバーセキュリティ対策も含めて法律の枠組みで一定程度は見ていると思うんですが、なかなか今の潮流に追いついていない仕組みになっているというふうに捉えております。

例えば、他国においてはAI開発企業と連携をしながら、そして民間事業者を巻き込みながら、国が主導となって、この脆弱性の発見であったり、そしてパッチであったりとか、サイバー対処能力を強化することを進めているわけでございます。

そうしたご答弁もありましたけれども、あと今各省庁の下で各業法やガイドラインに基づいた対応策というものも行っているものの、なかなか専門性が高い領域なので、各分野ごと、各省庁ごとに任せるのもなかなかしんどいんだろうなというふうに捉えております。

ですから内閣府、内閣官房が横串になって、こうしたAIを用いた攻撃を想定した脆弱性チェックをしたり、ストレステストみたいなことを実際に行って何が課題なのかということを主体的に自分たちが川からそうしたところを発見して、それに対応策を練っていくということが必要だというふうに考えておりますが、まさにこうした方向性で今後議論を進めていただきたいと思うんですが、政府としてこれについていかがでしょうか。

お答えいたします。

先生ご指摘のとおりの方向でございまして、私ども国家サイバー統括室においては、我が国全体のサイバーセキュリティ強化を図るために、サイバー空間の状況把握に努めて、また脅威動向に応じた対策についての注意喚起を行っておりますが、また日頃から、特に昨年成立しましたサイバー対処能力強化法、これの施行等を踏まえまして、関係府省とともに事業者の皆様としっかり連携を行いながら、施策を進めているところでありますし、必要な対応を進めてきているということでございます。

また、AIを活用したサイバー対処能力強化といった観点は重要であると認識しておりまして、先生ご指摘の高度なAIによる攻撃を想定した脆弱性チェック等のあり方も含めて、先ほど申しました小野田大臣の下での私ども国家サイバー統括室においての検討を加速化しまして、政府全体の取組の具現化を早急に進めてまいりたいというふうに考えております。

経済安保推進法の基幹インフラ制度とAI高度化への対応
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 現行の届出・審査制度だけで高度化するAI攻撃に対応できるのか、不十分ではないか
  • 法律の仕組み自体のあり方を含めて検討すべきではないか
答弁
小野田紀美
  • 基幹インフラ制度のみならず、政府全体で包括的・重層的に連携して対応することが重要である
  • 各業法やガイドラインによる対策に加え、基幹インフラ制度における勧告・命令などの仕組みを、サイバー統括室等と連携して活用しアップデートしていく
全文
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小野田大臣の下でご検討いただいていると。

今のこの法律の枠組みは小野田大臣がご担当ということで、いろんな仕組みとか法律があって、なかなかどういうふうにやっていくんだろうというところを疑問に思っております。

具体的に申し上げますと、経済安保推進法案ではこの基幹インフラ分野というのを指定をして、設備導入であったり維持管理を行う委託をする際に届出と審査を行いますというような仕組みになっているわけなんですが、果たしてその届出と所管省庁の審査だけで、この高度化するAIに対応できるのかというと、甚だ疑問なところを持っております。

仮に制度上、この制度の下で審査を経た設備システムであっても、やはりこれだけ高度化するAIですから、正直攻撃されようと思えばかなり危ないと思うんです。

別途小野田大臣の下で検討はしていただいていると思うんですが、この法律の審議においてはそれが全く考慮されていないわけじゃないですか。

時間的に仕方ないことだと思うんですが、こうしたAIの高度化が出てきたタイミングと、この法律を作ったタイミングというのは少しずれているので、なかなかそこまで盛り込めた法案にはなっていないんだと思います。

加えて今後、このアメリカ以外の国においても、こうした高性能のAIが作られて展開していくことが想定される中で、このサイバー空間における経済安全保障の脅威というのは、一層厳しく複雑化していくことが見込まれるわけなんです。

ですから、この経済安保推進法の中でだけAIのサイバーセキュリティ対策を行うものではないというふうな理解はしているんですが、もう少しこの経済安保法の中で、しっかりとこうしたAIの高度化というような事象が出てきたことを踏まえて、この審査、届出の制度がありますけれども、もうちょっと仕組みのあり方から含めて、ぜひ検討議論をしていただきたいと思っているんです。

そうした観点から、小野田大臣にお伺いするんですが、この現行の法体系のもとで基幹インフラの安定提供を維持できるとは必ずしも私は思っておりません。

不十分だと思っているんですが、そうした点についてお考えはいかがなんでしょうか。

委員御指摘のとおり、高度化するAIによるサイバー攻撃に対応するためには、経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ制度のみならず、政府全体でさまざまな施策を包括的かつ重層的に連携して対応を進めることが重要と考えています。

具体的には、委員おっしゃっていただきましたけど、基幹インフラ所管省庁において、各業法やガイドライン等に基づき、事業者に対してサイバーセキュリティ対策を行うように定めております。

早急に具体化し実施するように指示があったところと承知しております。

基幹インフラ制度に係るこれらの取組を実施する関係府省庁との連携を強化しつつ、引き続き基幹インフラ役務の安定的な提供の確保に努めることも含め、政府全体として高度化するAIにしっかりと対応してまいりたいというのがお答えなんですけれども。

結局サイバーセキュリティに関するものというのは、AIだろうがそうじゃない攻撃者だろうが日々進化、というか悪化して迫ってくるわけでして、これに対してしっかりチェックするということを基幹インフラ制度の中でやっていくと、それは後から納入したり更新した後から分かってもちゃんと対処しなさいよというふうに勧告命令ができるというふうになっておりますので、そのときには例えば松本大臣のもとでのサイバー統括室などとも連携をしながら、こういう状況に対してチェックした方がいいよとか、ここはチェックできているのというような情報連携はもちろんしていくことだと思いますので、ミトスに限らずいろいろなこれから問題が起きてくるそのアップデートをしっかり政府の中で共有して対応していくということが重要なんだと思っております。

経済安保推進法の見直し規定の期間
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- 附則にある「施行後3年の見直し規定」は、変化の激しい現状に対して遅すぎるのではないか

答弁
小野田紀美
  • 国際情勢や技術開発は刻々と変化しており、制度の見直しは適時適切に行うべきである
  • 附則の規定にかかわらず、不断に見直しを行いたい
全文
質問・答弁の全文を表示

多分それだと足りないんだと思うんです。

政府もおそらく同じような問題意識を持っていただいているからか、そう今検討、検証を今されているというふうに考えております。

なのでまさにこの経済安保の分野は、さっき話したイランの話も含めて、AIの話も含めて、日々変化していって、それに不断の見直しを行っていかないといけないわけですから、やはり今回の改正案の附則で書かれている施行後3年の見直し規定は、やはりあまりにも遅い。

そんなに待っていて大丈夫なんでしたっけというような懸念があります。

まずはやはりこのイラン情勢については先ほども話しましたが、物資の供給の解決がまだ。

こうしたふうに見直しをやる、しっかり検証をやっていく、速やかにやりますというような姿勢を示していただいているのであれば、この施行後3年の見直しの規定というのは、あまりにゆっくりしすぎていて、現状にそぐわない規定になっているような印象を強く持っているんですが、その点、大臣の御見解いかがでしょうか。

委員からいろいろ挙げていただいた現下の中東情勢を含む国際情勢、そしてAIの高度化をはじめとする技術開発の進展など、本当に我が国を取り巻く経済安全保障をめぐる状況は刻々と変化しておりまして、まずは足元の取組を着実に進めつつ、制度の見直しも適時適切に行うべきものであると考えております。

経済安全保障政策の推進に当たっては、こうした足元の取組や国際情勢とか社会構造の変化を踏まえて、総合的かつ効果的に取り組んでいくべきものであります。

この経済安全保障推進法についても、本法案の附則第7条の検討規定にかかわらず、不断に見直しを行ってまいりたいというのが答弁でございます。

JBICによる海外事業支援の判断基準と損失リスク
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 特定海外事業計画の認定や出資・融資の際、具体的にどのような判断基準を設けているか
  • 国が許容する損失リスクの範囲はどうなっているか
答弁
泉政策統括官
  • 事業の立ち上げや継続が見込めないもの、構造的に赤字が見込まれるものは支援対象外とする
  • 損失額が資本金等の範囲内になるように定めることとなっており、経済安保上の重要性と総合的に勘案する
全文
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質問の順番を入れ替えまして、JVICによる海外事業支援の項目から質問していきたいと思います。

今回、経済安全保障重要な海外事業を支援する新たな制度を創設するわけですが、これまでのJBICの原則である、償還確実性、収支相関という原則を適用せずに、劣後出資というものを可能にするような法改正となっております。

もちろん、経済安保上、効果が見込める海外事業を支援する方向性については、理解をさせていただくものの、国が損失リスクを引き受ける以上、この特定海外事業計画の認定、そしてJBICの出資、融資の際の判断の審査、そしてプロジェクトの最中の適時適切なモニタリングと検証を行うことが欠かせないというふうに考えております。

計画の認定、そしてJBICによる出資決定に当たっては、国が損失リスクを負ってでも進めるほど経済安全保障上の大きな効果がある事業なのかどうか、そしてどの程度の損失リスクまでは許容できるのかという基準を具体的に事前に設けておくべきだというふうに考えております。

そこでお伺いしますが、計画の認定、そして出資、融資の判断基準は具体的にどのような基準を設けているのか、そしてどの程度までの損失リスクを許容されるのか、その点についてお伺いいたします。

本制度は我が国の経済安全保障上重要でありますが、採算性に不確実性があるため、既存の支援ツールだけでは民間企業から十分な投資が行われない海外事業について、国の支援及び水準に民間企業の参画を得ることで当該事業を実施可能とするものでございます。

このため、そもそも国が支援したとしても、事業の立ち上げや事業の継続自体が見込めないような事業は支援の対象外であるとこのように考えてございます。

加えまして、構造的に赤字が見込まれるような事業性のない事業であって、赤字補填のために追加出資や融資が延々と求められる可能性があるもの、これを支援対象とすることも想定しておりません。

個別事業において、どの程度の損失リスクが許容されるかは、これはケースバイケースでございますが、国際協力銀行法第13条第3項におきまして、今回の認定特定海外事業に対する貸付金や出資金の額、その他の条件につきまして、勘定における損失額が資本金等の範囲内になるように定めると、このようにしてございます。

JBICから提供される情報等も踏まえまして、当該事業の経済安全保障上の重要性等とともに、総合的に勘案していく所でございます。

海外事業支援における経済安保上のベネフィットの具体化
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 採算性が低くても投資する根拠となる「経済安保上のベネフィット」を具体化し、意思決定基準を明確にすべきではないか
  • 担当者のさじ加減による判断にならないよう、具体的な基準を示してほしい
答弁
泉政策統括官
  • 新勘定は収支相償・償還確実性の原則を適用しない枠組みとして作成している
  • 今後、政府として基本指針を明文化し、有識者会議を経て閣議決定することで具体化を進める
全文
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もうちょっと深掘ってお伺いしてもいいですか。

この認定に当たっては、判断するに当たってリターンとコストをしっかりと天秤にかけて、リターンの方が大きいから投資をする、認定をするというような判断をするんだというふうに捉えております。

その判断基準の中に単なる収益性だけではなくて、経済安全保障上のベネフィットがあるのかどうか、そこをプラスで足した上で、コストとベネフィットを天秤にかけて、ベネフィットの方が大きければ認定をするし、投資をしていく、融資をしていくというのがあるべき姿だと思っていてですね。

なので、定量的に示すのはなかなか難しいんですが、金銭以外のベネフィットを考慮に入れる必要があるので、何かしらの経済安保上重要で効果が見込めるというのはすごい定性的ですごいさじ加減によると思うので、もう少し経済安保上のベネフィットがあるというところをしっかりと具体化していって、このベネフィットが大きいからこそ採算性が取れないリスクがあるかもしれないけれども踏み込む意味があるんですというような意思決定の基準を作らないと、何でもかんでもありになってしまうような問題意識を持っています。

採算性に不確実性があるというふうなご答弁だったんですが、これはおそらくJBICのこれまでのプロジェクトも同じだと思うんです。

民間の単独だとなかなかファイナンスができない、お金が入らないものについて公的資金を入れて、それを呼び水として民間投資を促していくというのは、JBICはこれまでやってきたことだと思っていてですね。

なので、いまいちこれまでやってきたことと、今後やろうとしている事業の違いということが、いまいちわからないですね。

というのは、おそらく採算性の不確実性は両方あるんですが、より不確実性が高いところについて今回対象にしていくんだと思うんですが、これもいまいちよくわかんないんですよね、判断の基準として。

で、構造的に赤字が見込まれる事業性のない事業は支援対象にしないというようなことではあるんですが、じゃあどれくらいのリスクだったらセーフなのか、どれだけのリスクがあったら構造的に赤字になりそうだから踏み込んじゃいけないよねみたいなですね。

ここもなんかすごい曖昧で、その担当者のもう力量というかですね、さじ加減によりまくりな意思決定になるような気がしているんです。

なので、これも例えば50%成功するからいけるよねとか、これも多分定量的に示すのは難しいと思うんですが、極めてさじ加減による判断基準になっていると思ってですね、もう少し具体的にぜひ示していただきたいなと思うんですが、その点いかがでしょうか。

答弁させていただきます。

まず、現行のJBICの一般勘定、特別勘定と、新しくつくる新勘定を、なぜ新しく新勘定をつくるのかということでございますけれども、これは御承知のとおり、今回の法案で、一般勘定、特別勘定は、いわゆる収支相償の原則、そして償還確実性の原則というものが、それぞれかかると。

一般勘定には両方、特別勘定には収支相償の原則というものがかかっておりますので、逆に申し上げますと、これら収支相償の原則、償還確実性の原則がかかるものを除くという形で、新勘定は作っておるわけでございます。

従いまして、ここにつきましては、償還が確実であるというふうには言えないと。

そこは損失が生じるんだということを申し上げているわけではなくて、採算性に不確実性があるということを申し上げてございます。

その上で、じゃあこれをどういうふうに実際の実施に当たって具体化していくのかということにつきましては、今後この実施に当たってのですね、まず基本指針というものを政府として明文化をすると。

その上でさらにですね、詳細の方針ですとか、基本方針ですとか指針をさらにつくっていくということを法律上も記してございまして、これは今回のJBICの話だけではなくて、先ほどずっと話のあったサプライチェーンの強靭化のための現行法の仕組みも、こういうことが要件として支援をするしないというのを明文化しております。

これは有識者会議にお諮りをした上で閣議決定をしていくというものでございますけれども、こういった具体化を進めていきたいとこのように考えてございます。

海外事業支援の撤退・認定取消基準の策定
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- リスクがあるプロジェクトだからこそ、事前に「損切り」するための撤退・認定取消基準を具体的に設けるべきではないか

答弁
小野田紀美

- 認定を取り消して撤退を図ることは可能であり、JBICや関係省庁と連携して適切に対処する

全文
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御答弁ありがとうございます。

丁寧に御説明いただいたんですが、それでもなかなか難しいなと思うのが、償還が確実ではないけれども赤字を垂れ流す事業ではない。

このラインの引き方がすごい難しいと思っていてですね。

なのでそのあたりはなかなか事前に、これはリスクが大きなプロジェクトで、損失リスクを国が優先して負うことになるわけですから、計画通り進まないときは速やかに損切りをするというような意思決定が大事だと思うんですが、これはやっぱり政府が後押しするプロジェクトなので、なかなか損切りするのって政治的判断として極めて難しいと思うんです。

これは成長投資の話のときにも私はよく言っているんですが、こういうふうに政府が後押しをするプロジェクトでリスクがあるからこそ、ちゃんとこうなったら手を引きましょうねということを事前に明確に決めておかないとなかなか引き切れないんだと思います。

やるからこそ今回新しいこうした枠組みをつくるのはいいんですが、しっかりと事前において撤退、そして認定の取消しの基準を具体的にぜひ設けていただいて、それに基づいてモニタリングをしっかり行っていくと、こうしたことをぜひお願いしたいんですが、その点大臣いかがでしょうか。

認定を取り消して撤退を図ることも可能でありまして、JBICや関係省庁と連携しながら、後遺症することなく適切な対処をしてまいりたいと考えます。

海外事業計画における収支計画の策定とモニタリング
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 認定時に「いつ黒字化するか」という具体的な収支計画を盛り込まなければ、適切なモニタリングや認定取消の判断ができないのではないか
  • 計画に収支の項目を入れることを明言してほしい
答弁
小野田紀美
  • 損失額が資本金等の範囲内であるというデッドラインは引かれている。懸念を晴らす視点について今後検討したい(小野田大臣)
  • 認定にあたってはJBICから収支見通し等の情報提供を受けるため、数字が全くないということはあり得ない。他社出資の確保も条件となっており、専門性に基づき実施される(城内参考人)
全文
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もうちょっとお伺いしたいですが、認定の取消しを行って、その要件としていろいろあるんですが、いわゆる計画に適切に沿っていない場合ですというような考えだと思うんですが、そこに具体的に何が入っているのかというところをもう少しお伺いしたいんですが、いわゆる事業の目標であったり、事業期間だったりとか、そうしたことはおそらく入ってきているんだと思うんですが、収支についてはこの計画にどれだけ入っているのかということをお伺いしたいんです。

参考人の方でもいいんですが、一般的な銀行に融資を受けるときって事業計画みたいなのをつくってですね、収支の計画表みたいなのをつくって、3年くらいまでは赤字だけれども3年を過ぎると黒字に転換して利益が出ますみたいなのって銀行に出すじゃないですか、普通に。

今回のJBICの出資の判断もそうなんですが、認定のタイミングにおいて、何年くらいのタイミングまではこれくらいコストがかかって売上が全く立たないけれども、何年くらい経った後は黒字化しますよとかですね、そうしたところをちゃんと計画の段階から入れ込んでおくことで、このモニタリングをしたときに、計画通りの黒字化ができていないよねとか、コストがすごい増えているよねとか、そうした評価に基づいて認定の取消しとか、そうした金銭的なところで見て、ちゃんと認定取消しができるような仕組みをつくっておくことが必要だと思うんですが、そうしたことは含まれているんでしょうか。

森ようすけ(国民民主党・無所属クラブ)条文には具体的に入っていなくて、これから有識者の意見を交えながら検討していくということなんですが、これはぜひ明言していただきたくて。

事業計画を作る上で、収支の計画が入っていない計画って一般的に何ぞやっていう感触なんです、正直なところを言うと。

経済安全保障上の効果は難しいというのはその通りだと思うんです。

なので、そこまで別に入れろとは言っていなくて、少なくともどれくらいのコストがこの断面においてはかかって、何年くらいからちゃんと売上がたって、何年くらいから黒字化しますよみたいなことがないと。

まさに向上的に赤字な事業には投資をしないということをいただいていますけれども、そこの判断ができないんじゃないですか。

計画にそういったことが入っていないと。

いつ黒字化するんですかという計画が入っていない上で、向上的に赤字になるのか赤字にならないのか判断しようがとてもないと思って、計画にちゃんとお金のところを入れないと間違いなくずさんな管理になると思うんです。

例えばなんですけど、この海外事業で想定されるものとして、水素アンモニアの燃料供給拠点を整備しますみたいな、港湾の整備ですよね。

こうしたことが入ってるんですが、これって要するに売り上げっていうのが、水素アンモニア船がちゃんとできないと売り上げが全く立たないわけじゃないですか。

なので、例えば15年先にこういうのができるだろうから、こういう計画でやりますってなったときに、15年先が近づいてきたときに全く水素アンモニア船ができませんよとか、状況がなるかもしれないじゃないですか。

そうしたら売り上げは全く立たないってわかるわけなので、ちゃんとその収支の計画を作って、何年先になったら黒字化して、そういった新しい事業が立ち上がって儲かりますよっていうことがちゃんと事前に計画をしていて、途中の段階で「あ、たどり着かないよね、じゃあやめましょう」っていう判断をするためには、そういった基準が絶対にないといけないと思うんです。

加えてコストのところも一緒で、例えば政府主導のプロジェクトって大抵計画のときよりも費用が倍になりましたってあるじゃないですか。

資材費がすごく高くなってコストが倍くらいかかりましたってよくあることじゃないですか。

こうしたことが起きたときに、事前にちゃんと収支の計画を立てていないと何の判断もできないわけだと思うんです。

なので、適時適切なモニタリングをやっていただけるということは嬉しいんですが、ちゃんとそれをする上では、事前の計画のタイミングで収支のところをちゃんと入れないと意味がないと思います。

大臣、ぜひここでその収支のところもちゃんと入れますよというふうに御答弁いただきたいんですが、いかがでしょうか。

森ようすけ(国民民主党・無所属クラブ)残念なんですが、やはり銀行から融資を受けるときとか、投資家から出資を受けるときって、普通は収支計画書をつくりますよね、たぶん。

今のJVICのほかの、つくりますよね。

なので、経済安保のこの事業に関してのみ計画に入れないというのはちょっと不安なんですが、どうですか。

小野田紀美(経済安全保障担当)現時点で確実に申し上げられるのは、先ほど参考人からも答弁があった、勘定における損失額が資本金等の範囲内になるように定められることとしているというので、そこをもう下回ってしまうようなときにはだめだよというデッドラインみたいなものは最初に引かれているところでありますが、どういった、JVICがさまざま最初に見るとは思いますが、どういった視点で見ることが先生の御懸念を晴らすことができるのかというのは、今後しっかり考えていきたいと思います。

城内実(経済財政政策担当)先ほどの大臣の御説明にちょっと補足させていただきますと、これは個々の政府がこの事業計画を認定するにあたって、当然のことながら金融機関であるJVICから情報提供を受けます。

その際に、これはどういう事業なのか。

どういう収支見通しがあるか。

おっしゃるとおり、最初の段階で支援をすることによって立ち上がる。

何年間かというようなことはですね、どういう事業、将来性があるのか、事業性があるのかということを、もちろん政府と緊密に話をします。

その過程でですね、期間とか数字とかが全くないとか、そんなことはちょっと、先ほど私が申し上げることができませんでしたけれども、言葉足らずでしたけれども、全くないなんてありえないということでございます。

だからこそ、金融機関であるJBICにお願いをしているわけでございます。

さらに申し上げますと、今回融資をするにあたって、これを呼び水として、他の会社も出資に出てくるということも条件としておりますので、全く見込みのないものに、他の事業会社が何も出資もしないなんてことは考えられませんので、ここはJBICからの専門性に基づいた情報をいただくとともに、他も一緒に入ってくるということも確保した上で事業が実施されるというものでございます。

特定重要物資への具体的支援実績
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)

- これまで指定した16の特定重要物資に対し、具体的にどのような支援策を行ってきたのか

答弁
戸時審議官
  • 生産基盤整備、供給源多様化、備蓄、研究開発等の支援を行い、148件の計画を認定した
  • 具体例として、重要鉱物の鉱山開発(7件)や肥料の備蓄強化(12件)などを認定している
全文
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次の質問に移ります。

今回、この法律の中では、特定重要物資の指定を行って、事業者からの供給確保計画を認定して支援するというような枠組みになっております。

これまで、予算措置として、2兆6千億円程度の予算を総額で組まれております。

基本的なところをお伺いするんですが、この16の特定重要物資を指定して、具体的にどのような支援策を政府として、これまで行ってきたのか、その点をお願いいたします。

お尋ねの件でございますが、特定重要物資の安定供給確保については、当該物資に係る生産基盤の整備、供給源の多様化、備蓄、研究開発等の供給網強靭化を目的とした取組の支援を行っているところでございます。

これまで蓄電池、半導体、クラウドプログラム、重要鉱物等の16の特定重要物資を指定しており、民間事業者による供給確保計画の認定件数は148件に上っているところでございます。

具体的にということでございますので、これら148件の取組のうちの一部をご紹介させていただければ、例えば、部素材や製造装置の製造事業者も対応。

重要鉱物について鉱山開発や精錬事業等を通じた供給源の確保等を7件。

肥料について保管施設の整備も含め、主要な肥料原料であるリン安、塩化カリの備蓄の強化等を12件等々、認定してきているところでございます。

このような様々な支援を行ってきているところでございますが、引き続き関係省庁とも連携しながらサプライチェーン強靭化に向けた取組を支援して、特定重要物資の安定供給確保に努めてまいりたい。

このように考えているところでございます。

物資別の予算配分と傾斜の妥当性
質問
森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ)
  • 物資によって予算額に大きな差がある点について
  • 制度開始時に予算がついた後、以降は予算がついていない物資がある点について
  • このような物資間の差に問題はないと考えているか
答弁
戸時審議官
  • 物資所管官庁が事業者とニーズを議論し、案件を積み上げて金額を決定している
  • 追加予算が不要な場合は、現状で供給計画を達成できているなどの判断によるものである
  • 各事務省庁が緻密なシミュレーションに基づき検討している
全文
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この予算総額2.6兆円を見ると、かなり物資ごとに差があるんだと思います。

件数も言っていただきましたが、蓄電池で1兆円ですね、累計で。

半導体で8000億円。

クラウドプログラムを挙げていただきましたが、1366億円。

肥料を挙げていただきましたが、肥料は160億円なんですよね。

なので物資によってかなり金額の差が出ております。

加えて、令和4年の補正予算から始まっておりますが、肥料を挙げていただきましたが、R4の補正で組まれた後、160億円入れた後、これまではずっと入っていないわけじゃないですか。

こういったふうにかなり物資によってかなり傾斜があるのと、制度が始まったR4で一発ちょっと入っただけで、それ以降は何も入っていない物資が多くあると思うんですが、こうした物資による差が起きていることというのは特段問題ないというふうに捉えているのか、その点、さらっとですが、お願いいたします。

実施の時期についてのお尋ねだというふうに認識をしてございますが、これは金額もそうでございますが、これにつきましては、物資所管官庁が事業者とニーズを議論をしながら、どのような額が必要か、案件を積み上げながらですね、考えているというところがございますので、その結果がそういうふうになっているというところでございます。

追加で進む必要がなかったところについては、事務庁長の判断があると思いますけれども、今、とりあえず今差し出しているものについて様子を見ようというところもあるかと思いますし、あるいはその金額でも今やろうとしている供給計画を達成しているというようなものもあるというふうに、それぞれだというふうに思ってございますが、いずれにせよ、事務省庁が緻密にシミュレーションをしながら考えているというところでございます。

AIによるサイバー攻撃への基幹インフラ制度の対応
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • AIの進化によりサイバー攻撃が高度化する中、現行の基幹インフラ制度における事前審査が十分機能するか
  • 審査を経た設備であっても脆弱性がつき得る事態を政府はどう捉えているか
答弁
泉政策統括官
  • 基幹インフラ制度のみならず、政府全体で包括的・重層的に連携して対応することが重要である
  • 各業法やガイドラインによる対策、サイバー攻撃対応能力強化法に基づく報告義務化などを進めている
  • 審査後であっても脆弱性がつき得る点については、政府全体での対応を早急に具体化し実施するよう指示が出ている
全文
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アンソロピック社のAIモデル、クロード・ミュトスは、これまで発見されていなかったシステム上の脆弱性を短時間で大量に発見できるということが示すように、最近のAIの進化は、サイバー攻撃の質と量の双方を抜本的に、飛躍的に変化させつつあります。

そういった中で、現行の基幹インフラ制度における事前審査が、AIによるサイバー攻撃の高度化に対して、十分機能し得るというふうに考えているのか、あるいは、制度上の審査を経た設備やシステムであっても、脆弱性がつき得るという事態を、政府はどのように捉えているのか、政府としての認識をまず伺います。

高度化するAIによるサイバー攻撃に対応しまして、レジリエンス等を確保するためには、経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ制度のみならず、政府全体でさまざまな施策を包括的かつ重層的に連携して対応を進めることが重要であると考えております。

具体的には、現在でも基幹インフラ所管省庁においては、各業法やガイドライン等に基づき、事業者に対してサイバーセキュリティ対策を行うように定めてございます。

また基幹インフラ事業者にはサイバー攻撃対応能力強化法に基づきまして、本年10月1日からサイバーセキュリティインシデントが発生した場合等の報告が義務付けられることになってございまして、この報告も踏まえたさらなるサイバーセキュリティ強化のための取組が進められていくとこのように承知してございます。

その上で経済安全保障推進法における取組としては、基幹インフラ制度の運用を通じて御指摘のサイバー攻撃なども含めまして特定妨害行為の恐れの低減を図る仕組みでございます。

加えまして制度上の審査を経た設備やシステムであっても脆弱性をつき得るという点にかかるお尋ねにつきましては、導入などの審査を行った後であっても、昨日高市総理から松本大臣を中心にAIが高度化する中におけるサイバーセキュリティの確保に向けまして、政府全体での対応を早急に具体化し実施するよう指示があったところと承知しておりまして、こうした動向も踏まえながら引き続き基幹インフラ制度を通じて基幹インフラサービスの安定的な提供の方に努めておりたいと考えてございます。

AI想定の脆弱性チェック・ストレステストの体制構築
質問
高山聡史 (チームみらい)

- 各省庁が所管する基幹インフラ事業に対し、AIを活用したサイバー攻撃を想定した脆弱性チェックやストレステストを継続的に実施する体制構築の必要性についての認識を問う

答弁
戸之審議官
  • AIを活用したサイバー攻撃への対応でレジリエンスを確保することは、役務の安定提供の観点から重要であると認識している
  • 国家サイバー統括室の有識者会議にて、AIを活用したサイバー対処能力の強化について議論し、チェックやストレステストのあり方も含めて検討している
全文
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今、ご答弁にありました事後的であっても点検などをやっていくというところが非常に重要なポイントだと思っておりまして、今のサイバーセキュリティであるとか、あるいはAIに対する備えというものは、事前に完璧を目指すということが正直現実的ではない状況であるというふうに思います。

実際に今、脆弱性が見つかったとされるようなシステムOSというのも、何十年もこれは安全だとされていたものが、実はこういう脆弱性があったということが見つかっていると。

我々が今やっていくべきことは、そういった脆弱性が発見をされたときに、しっかりとその修正が図られる、対処が図られるという仕組みを制度としてもしっかり担保するということであるというふうに思います。

各省庁が所管する基幹インフラ事業、これに対して、AIを活用したサイバー攻撃を想定した脆弱性のチェックであるとか、ストレステスト、これを継続的に実施していく体制構築の必要性について、政府としての認識を伺います。

AIを活用したサイバー攻撃を想定して、脆弱性への対応を図ることで、レジリエンス等を確保することは、基幹インフラ役務の安定的な提供を確保する観点で重要であると認識してございます。

先ほどご説明がありましたとおり、高度化するAIによるサイバー攻撃に対応するため、政府全体で様々な施策を進めることが重要であるところ、国家サイバー統括室におきまして、現在AIを活用したサイバー対処能力の強化等について、有識者会議で議論を進めているところと。

チェックやストレステストのあり方も含めて検討し、政府全体の取組の具体化を先に進めているところと承知してございます。

こうした動きも踏まえながら、引き続き基幹インフラ制度を通じて、基幹インフラ役務の安定的な提供の確保に進めてまいりたいと考えております。

フロンティアAI開発企業との戦略的交渉
質問
高山聡史 (チームみらい)

- フロンティアAI開発企業との戦略的な交渉・対話の重要性が高まっている中、経済安全保障の観点から大臣級がしっかり交渉に当たるなどの政府一体となった取り組みが必要ではないか

答弁
小野田紀美
  • AIが悪用されることでサイバー攻撃のスピードや規模が増加することは、経済安全保障上のリスクであると認識している
  • 国内外の関係者と連携し、高度なAIの技術動向や国際情勢の情報収集を実施するよう指示している
  • 松本大臣を中心に政府一体となった対応に取り組んでいく
全文
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今、アンソロピック社に対してクロード3のアクセスを得に行かないみたいな話であったりとか、あるいはこれはアンソロピック社だけではなくて、オープンAI社であったりとか、Google社であったりとか、そういったフロンティアAIの開発企業との戦略的な交渉であるとか、対話、この重要性はますます高まっているというふうに思います。

本日午前中も長妻委員の質疑の中で、イギリスはクロード3へのアクセスを既に有していると、そういった認識も政府としてもされているというのを、川崎大臣政務官からお答えがあったと思いますが、このアメリカであるとかイギリスの政府であっても、そういったフロンティアAI開発企業との交渉というのは、必ずしも一筋ではいかないと。

日本でもAIがイギリスと同様にフロンティアモデルへのアクセスを得るということの重要性はこれまでも議論させていただいたところかなと思いますが、こういった難しい交渉を国家としてしっかりやっていく必要があるのではないかと思います。

こういったフロンティアAI開発企業との戦略的な交渉、対話を経済安全保障においても非常に重要な課題として位置付け、その交渉、例えばサイバー安全保障担当大臣であるとか、AI担当大臣ということであれば大臣であるということなんですが、そういった大臣がしっかり交渉に当たるといった取り組みが必要ではないかなというふうに思います。

経済安全保障の観点から、こういった連携して政府全体で取り組む必要性について大臣の御見解を伺います。

御指摘のとおり、急速に進展普及するAI技術には様々なリスクが存在しておりまして、特にサイバー攻撃にAIが悪用されることで、攻撃のスピード、規模が劇的に増加するなど、サイバーセキュリティにおける新たな脅威となり得るものであり、経済安全保障の観点からもリスクであると認識しております。

こうしたAIの急速な進展がもたらすリスクに対応するため、政府としては、おっしゃっていただいたAI社や民間企業を含む国内外の関係者と連携しながら、高度なAIの技術動向や国際情勢等について情報収集を実施するよう指示があったところでございます。

経済安全保障担当大臣の私としては、松本大臣を中心に政府一体となった対応が取られるようしっかり取り組んでまいりたいと思います。

中東情勢に伴う重要物資の供給実態とボトルネック
質問
高山聡史 (チームみらい)
  • 燃料や医療物資等が現場に届いていないという声がある中、政府は供給実態をどう把握し、ボトルネックをどう捉えているか
  • 供給量全体は不足していないにもかかわらず、現場で不足が生じている構造的要因についての見解を問う
答弁
大臣官房審議官
  • 原油・石油製品は代替調達や備蓄放出により日本全体で必要な量を確保しており、年を超えて供給できる見込みである
  • 一部で流通の目詰まりが生じているのは、将来への不安から供給を絞る企業や、多重発注を行う企業が出ているためと理解している
  • 情報提供窓口を通じてサプライチェーンの情報を集約し、個別の目詰まり・偏りを解消するよう努めている
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続いて、イラン情勢を踏まえた重要物資の供給について伺います。

政府としては供給量全体としては不足していない、供給の偏り、目詰まりであるという説明をされていますが、燃料、医療物資、建築資材など多岐にわたって現場に届いていないという声であったりとか、供給の継続性に対する不安が多く寄せられている状況であると思います。

国民には、ナフサ関連製品やサプライチェーンの維持に石油関連製品を必要とするような物資が実際に足りないという実感がある中で、政府は供給実態をどう把握していて、このボトルネックは何であると捉えているのか。

そして供給量全体としては不足をしていないのだとしても、現場では足りないという状況について構造的な要因をどう把握しているか、政府の見解を伺います。

まず、原油や石油製品については、代替調達や備蓄石油の放出によりまして、日本全体として必要な量を確保しているわけでございまして、年を超えて石油の供給を確保する目処がついております。

これが石油化学製品の原料ですけれども、これにつきましては、まず備蓄原油を用いて国内での生成、これを継続しているということと、それから中東以外からの輸入の拡大。

またポリエチレンなどの中間段階の化学製品の在庫、こういうものも併せますと、これまで半年以上と申し上げていましたが、さらにこれが伸びまして、年を超えて継続できるというふうなのが今の見込みとなっておりまして、これを政府としても発信を続けているところでございます。

他方で、ご指摘のとおり足元では一部で供給の方より、また流通の目詰まりが生じていることは認識をしておりまして、これはやはりどうしても将来への不安から、先ほど申し上げたとおり全体としては足りていると申し上げても、やはり不安から供給を絞ってしまう方、あるいは企業が出てきたりですとか、あるいは同様に将来の不安からですね、逆に今度多めに発注したりとか、複数のところに多重に発注したりとかですね、そういうことが起きて、結果として目詰まりとか、偏りということになっているというふうに理解をしております。

従いまして、関係省庁にそれぞれ情報提供窓口を設けまして、そこでいただいた情報をもとに、需要家の調達状況も含めてサプライチェーンの情報を集約しまして、またこのサプライチェーンの上から下からずっとたどって状況を把握をし、供給の目詰まり、偏りの事例を一つ一つ確実に解消してきている。

こういうことに努めているところでございます。

供給目詰まりの解消に要する期間
質問
高山聡史 (チームみらい)

- 供給課題の把握から解消まで、具体的にどれくらいの期間(数日、数週間など)を要するのか

答弁
大臣官房審議官
  • 早ければその日のうちに分かることもあるが、長ければ数日以上、週の単位になることもある
  • 基本的には数週間という単位で事態が理解できることが多い
全文
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複雑度によっても大きく異なるところかなと思いますが、即日、数日で分かるものから、長いものだとどれぐらいかかるものなのか、追加で伺うことできますでしょうか。

実際、週の単位になるということもあり得るというふうに思いますが、1ヶ月超えるケースもあったりしますでしょうか。

情報提供を受けて、これは上から下からと申し上げましたけれども、多分どこから買っているんですかと、あるいはどこに供給しているんですかということをたどりながらやりますので、早ければその場でその日のうちに分かることもありまして、長ければもう少し数日以上、週の単位になることもございます。

この場で全くないと申し上げることも今できないんですけれども、基本的にはそこまでかかることはあまりなく、多くのものは数週間という単位で事態が理解できるということが多いというふうに理解をしております。

特定重要物資の指定アプローチの妥当性
質問
高山聡史 (チームみらい)

- 供給途絶がクリティカルな物資は多岐にわたる中、個別に物資を順次追加していくアプローチに、機動性や包括性の観点から課題はないか

答弁
内閣官房審議官
  • 特定重要物資の指定にあたっては、当該物資だけでなく川上の原材料等も含めて広くリスクを点検し、支援範囲を定めている
  • 安定供給確保のために必要であれば、川上の原材料等に関わる取組についても支援している
全文
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次に特定重要物資制度のあり方について伺います。

現在、特定重要物資として16物資、これは重要な物資の中でも一定の要件を満たすものが指定されておりますが、今回のイラン情勢の影響を踏まえても、供給が途絶するとクリティカルであるというような物資は、実際には極めて多岐にわたるというふうに思います。

個別に物資を順次追加していくアプローチについて、制度の機動性であるとか包括性の観点で課題はないのか、政府としての認識を伺います。

サプライチェーン強靭化制度のお尋ねでございますけれども、特定重要物資として指定された物資につきましては、当該物資のみならず、川上の物資である当該物資の生産に必要な原材料等も含めて、広くサプライチェーンのリスクを点検した上で、支援の必要がある物資や取組の範囲を、物資所管省庁が取組方針の中で定めておるところでございまして、安定供給確保のために必要であれば、川上の原材料等に関わる取組についても、他責任支援をしているところでございます。

特定重要物資の指定運用とサプライチェーン課題への対応
質問
高山聡史 (チームみらい)

- 特定重要物資の指定を順次行う構造に問題はなく、必要十分な指定がされていれば、それ以外のサプライチェーン課題は別途対応するという考え方でよいか

答弁
内閣官房審議官

- 基本的にその認識でよい

全文
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少し幅広な観点でご答弁をいただいたので、再度物資の指定に関するところを追加で伺いたいなというふうに思うのですが、さまざまな物資がこういった供給不安であるとか供給課題が起きたときに、同時に不安であるとか課題が起きるという構造の中で、この特定重要物資の指定を順次していくという構造に関しては、これに関しては特段問題はなく、必要十分な指定がされていればよくて、それ以外のサプライチェーン課題というのはそれはそれで対応していくのだ、そういった考え方でよろしいでしょうか。

内閣官房審議官基本的にはその認識でよろしいかというふうに思っているところでございます。

特定重要物資制度の今後のあり方と包括的議論の必要性
質問
高山聡史 (チームみらい)

- 中東情勢の影響から、想定を超える多品目の物資が同時に供給課題を起こし得ることが分かった。個別指定を積み上げるアプローチだけでなく、リスクベースやシナリオベースでの備えなど、現行法の枠組みを超えた議論が必要ではないか

答弁
小野田紀美
  • 供給制約が顕在化した重要物資については、政府一体となって安定供給確保に向けた対応を行っている
  • 関係各省と連携してリスク点検を実施し、要件を満たすものを必要に応じて特定重要物資に指定していく
  • 法改正により、供給に不可欠な役務に関する規定や関係者の協力に関する規定を整備し、サプライチェーンの強靭化を図る
全文
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ここで今般の供給課題、燃料であるとか医療物資、建築資材等にわたる供給課題を踏まえて、特定重要物資制度の今後あるべき姿について、今のご質問への答弁も踏まえて、小野田大臣の見解を伺いたいというふうに思います。

今の質問でも少しさせていただきましたが、中東情勢の影響で我々が学んだことというのは、事前の想定の範囲を超える種類、品目の物資が同時に詰まりであるとか供給課題を起こし得るということではないかと思います。

この個別指定を積みましていくアプローチ、これはきちんと指定の要件を満たしたものを追加していくということだと思いますが、制度の機動性であるとか包括性といった課題もあり得るのではないかというふうには思います。

今この法案でカバーされている取組に限らず、例えば各物資のサプライチェーンをリスクベースで評価をするであるとか、シナリオベースでさまざまな備えをしていくであるとか、現行の経済安全保障推進法の枠組みを超えた議論も必要なんではないかなというふうに考えますが、大臣の御見解を伺います。

小野田紀美大臣御指摘の燃料、医療物資、建築資材等といった、現下の中東情勢に伴い供給制約を受ける可能性が急速に顕在化した重要物資については、政府一体として安定供給確保に向けた対応を行っているところです。

その上である程度先を見越した物資の安定供給を確保していく観点から、関係各省と連携してサプライチェーン上のリスク点検を実施し、既存制度による措置を踏まえた必要性など、法律上満たすことが必要とされる要件の該当性の審査を行い、必要に応じて。

特定重要物資に指定していくこととしております。

また、物資のサプライチェーンのさらなる強靭化のための取組を進めるべく、今般の法改正による特定重要物資等の供給に不可欠な役務に関する規定の整備及び特定重要物資等の安定供給確保のための関係者の協力等に関する規定を整備するところです。

JBICの劣後出資によるリスク負担と国民への説明
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 劣後出資はJBICが最も深いリスクを負う従来とは異なるスキームであるとの認識か
  • この点について今後どのように国民に説明するのか
答弁
渡辺
  • 経済安保上重要だが採算性に不確実性がある事業を支援するため、償還確実性等の原則対象外となる新勘定を設け、強力なリスクテイクを可能にする
  • 新勘定を既存勘定と区別し、財務状況を毎年度公表することで、国民の理解を得られるよう丁寧に説明する
全文
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ここでお聞きをします。

劣後出資はJVICが最も深いリスクを負う、従来とは全く質の違うスキームです。

この点をどのように認識をし、今後どのように国民に説明をしていくのか、所見をお聞きします。

海外事業というのはもともとリスクが高く、近年は国際環境の変化、産業競争の激化により、そのリスクは一層高まっていると認識しております。

このため、経済安全保障上重要な事業であっても、民間の判断のみでは投資が進まないケースが生じています。

今般創設いたします新制度は、我が国の経済安全保障上重要であるが採算性に不確実性があるため、既存の支援ツールだけでは民間企業から十分な投資が行われない海外事業を支援するものというものでございます。

そのため、委員ご指摘のように、償還確実性や収支相償の原則の対象外となる新たな勘定を設けまして、一層強力なリスクテイクを可能とすることとしております。

こうした性質の違いを踏まえまして、新勘定につきましては、既存の勘定とは区別することをいたします。

それとともに、同勘定の財務状況につきましては、毎年度の公表を予定してございます。

政府といたしましては、新制度の趣旨等について、適時の情報公開も含めまして、国民の理解を得られるように、丁寧に説明してまいりたいと考えております。

JBICの債権状況を踏まえた劣後出資の妥当性とリスク管理
質問
川裕一郎 (参政党)
  • ロシア案件の損失や5000億円超の潜在的焦げ付き債権がある中で、劣後出資を可能にすることの妥当性をどう整理しているか
  • 債権残高が一定水準を超えた場合に新規出資に歯止めをかける等の量的なリスク管理を設ける考えはあるか
答弁
渡辺

- 新勘定に係るリスク管理として、業務から生じる損失額が資本金の範囲内となるよう運用し、債務超過が生じないようにする

全文
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ここでお聞きをします。

ロシア案件での損失引当の経験と、危険再建、要管理再建合算で5000億円を超える潜在的予備軍としての残高を踏まえたとき、償還確実性、収支、そして劣後出資を可能とすることの妥当性を政府としてどのように整理をしているのか。

また、危険再建、要管理再建の残高が一定水準を超えた場合に、新規の劣後出資に自動的な歯止めをかけるなど、量的なリスク管理の仕組みをJBICに設ける考えがあるのか、具体的な方針をお示しください。

委員ご指摘のとおり、今回の新たな支援ツールというのは、償還確実性ですとか収支相償の原則を外して、JBICがより多くのリスクを取れるようにするものでございます。

そういったことも踏まえまして、この新慣行に係るリスク管理の仕組みにつきましては、この業務から生じる損失額が資本金の範囲内となるように運用することで、債務超過が生じないように。

認定特定海外事業の選定プロセスとガバナンス
質問
川裕一郎 (参政党)

- 特定企業や政治案件に偏らないよう、審査選定にどのようなガバナンス、透明性、第三者チェック、利益相反排除の仕組みを設けるのか

答弁
小野田紀美
  • 主務大臣がJBICから事業の実現可能性や収益性評価に関する情報を得て選定を行う
  • 法に認定基準を明記し、有識者の意見やパブリックコメントを踏まえた基本指針を策定することで透明性を担保し、ガバナンスを構築する
全文
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ここでお聞きをします。

認定特定海外事業の選定が特定企業、業界、政治案件に偏らないよう、審査選定にどのようなガバナンスと透明性、第三者チェック、利益相反排除の仕組みを設けるのか、小野田大臣の所見をお聞きします。

本制度は事業者からの計画の申請を受けて、主務大臣が支援対象事業の認定を行うこととしているものでございます。

その際に事業者から提供される情報のみで判断を行うのではなく、主務大臣はJBICに対して情報提供を求めることができるとしており、JBICから提供された事業の実現可能性や収益性の評価に関する情報も活用しつつ、支援対象事業の選定を行うこととしています。

加えて、主務大臣が支援対象事業の選定を行う際の基準については、経済安保法第85条の3第4項に対象事業の認定基準を明記しているほか、同法第85条の2において基本指針を策定して認定に関する基本的な事項を定めることとしています。

当該指針の策定においては有識者のご意見やパブリックコメントも付した上で策定することを想定しております。

このように政府としては透明性を担保しつつ、利益相反等による選定事業の偏りが起きないガバナンスの仕組みをしっかりと構築した上で、明確な選定基準に基づく基づき、個々の事業計画をしっかりと審査して認定していくこととしております。

対米80兆円投資と新制度の関連性および国益への影響
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 対米80兆円投資の前提(関税引下げ)が崩れている中で履行を続けるべきか
  • 今回の劣後出資の枠組みが、実質的に対米投資のためにJBICにリスクを負わせる制度として使われるのではないか
  • 日本の国益より米国側のディールが優先されているとの批判をどう受け止めるか
答弁
渡辺
  • 新制度は採算性に不確実性がある事業が対象であり、採算性確保を前提とする日米戦略的投資イニシアチブでの活用は想定していない
  • 日米戦略的投資は相互利益の促進や経済安保確保など日本の国益にかなうものであり、今後も米側と連携して案件を創出したい
全文
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併せて、違法と判断された総合関税の引下げを控えに約束させられた、対米80兆円投資について、その前提が崩されているにもかかわらず、履行を続けるべきなのか。

今回の認定特定海外事業、劣後出資の枠組みが、実質的に対米80兆円の投資のために、JBICが最も深いリスクを引き受ける制度として使われることではないのか。

日本の国益よりトランプ関税をテコとした米国側のディールが優先されているとの批判をどのように受け止めているのか、こちらは参考人の見解を伺いたいと思います。

今般の制度は海外事業のうち、我が国の経済安全保障に重要であるものの、採算性に不確実があるため、本法案に盛り込みました。

劣後融資といった追加的な政策手段がなければ、民間の資金動員が図れないような事業を対象とするものでございます。

これに対しまして、日米戦略的投資イニシアチブは、了解覚書上も、元利返済相当額の分配と、その後の追加的な利益配分を前提としておりまして、採算性が確保可能なプロジェクトを念頭に置いたものでございます。

したがいまして、日米戦略的投資イニシアチブの下で実施されるプロジェクトに対し、今般の制度を活用することは想定しておりません。

それから日米戦略的投資につきましては、日米の相互利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進につながる日本の国益にかなうものと考えておりまして、今後とも日米の相互利益に資する案件の創出に向け、米側と緊密に連携してまいりたいと考えております。

対米投資の利益配分に関する事実確認
質問
川裕一郎 (参政党)
  • 利益の9割を米国が取るという報道があるが、実際の配分はどうなっているか
  • 50%ずつの配分について、了解覚書に記載があるか
答弁
渡辺
  • 最初に5割ずつ分配し、残った分について9対1で分配される。米側の土地等の貢献に応じたものであり、日本にとって著しく不利な方法ではないと考えている
  • 9月に公表した日米の戦略的投資に関する了解覚書に記載されている
全文
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政府の参考にちょっと再質問したいんですけれども、これ報道ベースでありますけれども、トランプ大統領からこの台北の日本側が行った80兆円の投資について、利益の9割はアメリカが取るというふうに、これインターネットでご本人が書き込まれて、そしてそれがまた国内、日本国内でのニュースでも回っていました。

それは本当かどうかはわかりませんが、本日本当にそれが現実であれば、なかなか日本国にとっては非常に厳しい条件であったと思いますし、完全交渉との引き換えに大きな板挟みを。

この件でもう一度確認ですけれども、50%、50%というお話ですけれども、これは契約書の方にそういうふうに謳ってあるものなんでしょうか。

利益配分につきましては、9割取るという報道がございますが、まず最初に5割ずつ取ると。

余った分については9対1であるということでございますが、それは米側も土地ですとか、そういった貢献がありますので、それに応じて分配されるということでございますので、我々の認識といたしましては、これが日本にとって著しく不利な分配の方法であるとは考えてございません。

9月に公表いたしました、了解覚書、日米の戦略的投資に関する了解覚書に書いてございます。

国内生産基盤への支援とエネルギー安全保障の優先順位
質問
高市早苗 (参政党)
  • 海外支援規模と比較し、食料・エネルギー等の国内生産基盤への公的支援をどう位置づけ、どのような優先順位で対応するのか
  • 中東依存の高いエネルギー分野をどのように支援していくのか
答弁
佐々木
  • 資源外交の強化により化石燃料の調達先を多角化し、原油の安定供給を確保する
  • 脱炭素効果の高い電源の導入によりエネルギー自給率を高め、省エネや燃料転換への支援も含め総合的に推進する
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ここでお聞きをします。

JVICの海外向け支援の規模と比較をしたとき、食料、エネルギー、生活中心の国内生産基盤への公的支援を経済安全保障政策全体の中で、どの程度の位置づけとし、中東依存が高いエネルギー分野については、ホルムズ海峡リスクや湾岸インフラ攻撃という現実の事態を踏まえて、どのような優先順位で対応するのかお聞きをします。

エネルギー分野をどのように支援をしていくのか、見解を求めます。

まず経済安全保障分野におけるエネルギー分野に関しての考え方でございますけれども、今般の中東情勢の緊迫化によって我が国は改めてエネルギーの海外依存度が高く、とりわけ原油については中東地域への依存度が高い構造にあることが再認識をされているところでございます。

今回のような事案の発生も踏まえ、資源外交の強化を含む様々な取組を進めることで、化石燃料の調達先の多角化を一層推し進めることで、国内への原油の安定供給をしっかり確保、原油及びその石油製品の安定供給をしっかり確保していくということをまずはしっかり目指したいと考えているところでございます。

また、加えてエネルギー安全保障全体の観点で言えば、高市内閣総理大臣に資するような脱炭素効果の高い電源を最大限活用する、最大限導入していく、そういったことを進めることによって、エネルギー自給率、国内へのエネルギーの供給の自給率を高める、そういった取組も、しっかり進めていく方針でございます。

併せて、需要サイドにおける徹底した省エネですとか、燃料転換なども含め、こういった取組に対する支援なども含め、さまざまな施策を総合的に進めていく。

安全性、安定供給、経済効率性、環境適合のいわゆるSプラス3と私どもが呼んでおりますようなバランスをとりながら、しっかりエネルギー危機にも対応し、国内も含むエネルギー需給構成の転換を推進してまいりたいというふうに考えているところでございます。

生成AIを用いたサイバー攻撃への防御策と訓練の義務化
質問
川裕一郎 (参政党)
  • クロードミトスのような強力な攻撃AIを前提に、ゼロトラストの導入やAI防御の活用、復旧訓練の義務化などの見直しを行う考えはあるか
  • AI時代のサイバー防御訓練を制度的に義務付ける必要性についてどう考えるか
答弁
小野田紀美
  • 基幹インフラ制度のみならず政府全体で包括的に対応し、各省庁のガイドラインに基づき演習を実施している
  • サイバー対処能力強化法に基づき、本年10月からインシデント報告を義務付け、さらなる強化を図る
  • 基幹インフラ制度の運用を通じて特定妨害行為の恐れの低減を図っている
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ここでお聞きをしたいと思います。

クロードミトスのような強力な攻撃支援AIを前提に、ゼロトラストの考え方、AIによる防御の活用、復旧訓練の義務化などの方向で見直す考えはあるのか。

あわせて、AIによるサイバー攻撃は必ず起こる、従来の防御前提では覆されたという認識のもと、インフラに対するAI時代のサイバー防御訓練を制度的に義務づけていく必要性について、小野田大臣の見解を伺いたいと思います。

ご指摘のような高度化するAIによるサイバー攻撃に対応するためには、経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ制度のみならず、政府全体で様々な施策を包括的かつ重層的に連携して対応を進めることが重要と考えています。

具体的には、基幹インフラ所管省庁においては、各業法やガイドライン等に基づき、事業者に対してサイバーセキュリティ対策を行うよう定めており、復旧対応なども含めたサイバーセキュリティについての演習も実施されていると承知しております。

また、基幹インフラ事業者にはサイバー対処能力強化法に基づいて、本年10月1日からサイバーセキュリティインシデントが発生した場合等の報告が義務付けられることとなっており、この報告も踏まえたさらなるサイバーセキュリティ強化のための取組が進められていくと承知しています。

加えて、経済安全保障推進法における取組としては、基幹インフラ制度の運用を通じて、サイバー攻撃等も含め、特定妨害行為の恐れの低減を図っております。

JBICの劣後出資における損失責任
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 法改正後の劣後出資枠組みでJBICが損失を出した場合の責任所在について

答弁
渡辺
  • まずは出資金で対応する
  • 出資金で不足する場合は政府が責任を持って対応する
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もう一点ちょっとお伺いをしたいんですけれども、今回の法改正で劣後出資という枠組みで、JBICが損失を出してしまった場合、その責任は誰が取るような形になるんですかね。

ちょっとお聞きをします。

新分野の業務について、仮に損失が出た場合につきましては、まずは出資金で対応するということでございますが、それでも足りないということであれば、政府が責任を持って対応するということになると考えてございます。

造船業再生基金の概要
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 造船業再生基金の事業内容および事業規模を明らかにすること

答弁
今井
  • 令和7年度補正予算で1200億円を計上し基金を造成
  • 国土交通大臣が認定した事業者の設備投資や研究開発費用の一部を助成する
全文
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今年2月、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資としての船舶の部品に船体が追加をされました。

国交省は造船業再生基金を造成しましたが、これがどのようなものか、事業内容、事業規模を明らかにしていただきたい。

こうした造船に関する経済安全保障の確立に向けまして、経済安全保障推進法に基づき、船舶の部品である船体を特定重要物資として指定しまして、令和7年度補正予算で1200億円を計上し、造船業再生基金を造成いたしました。

本基金事業では、国土交通大臣が供給確保計画を認定した事業者に対しまして、船体の生産能力拡大のための設備投資及び研究開発に必要な費用の一部を充てることとしております。

造船業再生基金の支援法人
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 助成金の交付を行う支援法人はどこか

答弁
今井
  • 一般財団法人日本船舶技術研究協会を指定
  • 理事メンバーは学識経験者や海事業界の様々な関係者で構成されている
全文
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塩川鉄也造船業再生基金は、国費1200億円を第1弾として、10年間で国が合計3500億円を出すと、それの見合いで民間投資が同じぐらいあって、その他の事業も含めて1兆円規模で造船業にかかる経済安保にかかわる支援を行っていくというものであります。

この助成金の交付を行う支援法人というのはどこでしょうか。

造船業再生基金の助成金の交付を行う安定供給確保支援法人は、一般財団法人日本船舶技術研究協会を指定しております。

本協会の理事メンバーは、学識経験者に加え、内航海運事業者、外航海運事業者、船舶検査機関、造船事業者、船舶用機器の企業等、海事業界に携わる様々な関係者から構成しております。

支援法人の適正性と天下り懸念
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 理事の多くが業界役員であり、専務・常務理事が国交省出身であるため、助成金配分が「お手盛り」になるのではないか

答弁
今井
  • 利害関係を有する理事を意思決定から除外する規定がある
  • 内閣府および国交省が適切な業務体制を審査・確認しており、適切に執行される
全文
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塩川鉄也今説明がありましたこの日本船舶技術研究協会、理事メンバーのお話もありましたけれども、これ一覧表で理事名簿を見ると、理事長や理事のほとんどが、この造船業界の役員となっております。

で、専務理事、それから常務理事2人は国交省の出身となっておりますので、こういった日本船舶技術研究協会が助成金の配分を行うということになりますと、この助成金の支援対象となる企業のメンバーと所属省庁の出身者が自分たちで助成金の配分を決めると、お手盛りと言われても仕方がないんじゃないでしょうか。

利害関係を有する特定企業に有利となるような意思決定がなさることのないよう、支援法人であります一般財団法人日本船舶技術研究協会の規定におきまして、利害関係を有する理事をその意思決定から除外することとしております。

ほか、情報管理も含め適切な業務体制が構築されていることを支援法人の選定審査に際しまして、内閣府及び国土交通省におきまして確認いたしております。

支援法人におきまして、助成金交付等の支援業務の執行を適切に行うことを確保しているところでございますが、国土交通省といたしましては、引き続き支援法人における業務の適切かつ確実な実施を徹底してまいる所存でございます。

経済安保支援と政官業の癒着
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 自民党の提案に基づき基金が創設されたが、支援法人の会員企業から自民党へ多額の献金がある。政官業の癒着を招く懸念はないか

答弁
小野田紀美
  • 助成金は主務大臣が認定した計画に基づき交付され、不適切な交付は行われない
  • 法人の指定に際し客観的な審査を行っており、癒着の指摘は当たらない
  • 寄附については法令に則り適切に行われていると認識している
全文
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大臣にお尋ねしますけれども、いや、こういった官と業の関係もあるんですけれども、政治の関係もあると。

もともとこの造船業界の再生のための緊急提案というのを自民党として、昨年5月に出し、6月に出しておられます。

これをもとに特定重要物資に船体を指定をし、1兆円規模の基金創設にもつながったわけで、その自民党政治資金団体に対して、日本船舶技術研究協会の会員企業から、企業献金が2024年分を集計すると、3億円を超えるという金額に上ります。

このような特定業界への支援を打ち出す経済安全保障というのが、政官業の癒着をつくり出す懸念が生ずるのではないのか。

この点について大臣のお考えをお聞かせください。

こうした助成金の交付は、主務大臣が認定した供給確保計画に基づいて行われるものであり、主務大臣の認定に基づかない資金交付が行われることはございません。

他の業務を行うことによって安定供給確保支援業務の適正かつ確実な実施に支障を及ぼす恐れがないものであることと客観的に審査しているものです。

さらに安定供給確保支援法人に対しては、毎年度ごとに事業計画書及び収支予算書を確認した上で認可をするとともに、事業報告書及び収支決算書の提出を求めるなど確認の仕組みを取り入れており、癒着などのご指摘は当たらないものと思っております。

多額の助成金を扱う制度を所管する大臣として、引き続き制度の適切な運用に努めてまいる所存でございますが、党に関する寄附等に関しては私は知らないところではございますが、ちゃんと法令に則って適切に行われていると思いますが、経済安全保障というのは、とにかく日本国、国民にとって大切なものであって、どこからお金をもらったからここを有利にしようとか、そういうものではないというふうに私は認識をしています。

防衛生産基盤強化法に基づく造船業支援
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 防衛生産基盤強化法に基づく造船業への支援策の内容と、造船業再生基金との連携について説明すること

答弁
滝沢
  • サプライチェーン強靭化や製造工程効率化(溶接ロボット導入等)に約200億円規模の予算措置を実施
  • 再生基金との連携は国交省と相談しつつ検討する
全文
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国交省の資料によりますと、造船業の役割として地域経済を支える、経済安保を支える、海上警備、防衛を支えるとあります。

造船業再生ロードマップを見ると、造船業再生基金に基づく生産設備整備支援等、防衛生産基盤強化法に基づく生産設備整備の連携が取り上げられております。

防衛生産基盤強化法に基づく造船業への支援策はどのようなものか、そしてどのような連携を行うということなのかについてご説明ください。

防衛省として、令和5年10月に施行されました防衛生産基盤強化法に基づきまして、装備品の安定的な製造等の確保を目的として、サプライチェーン強靭化、製造工程効率化等の取組への財政上の措置を行っております。

修繕や部品も含む艦船分野におきましては、これまでに約60件の企業の取組を認定し、約200億円規模の予算措置を実施してまいりました。

認定した取組の大半は、最新の製造設備の導入など、製造等の工程の効率化に資するものであり、例えば、艦艇建造工程を無人化、精緻化するため、船体に用いる鉄板の溶接を自動で行う移動式ロボット装置の導入などを実施しております。

造船業再生基金との連携につきましては、国土交通省と相談しつつ、企業の具体的なニーズを踏まえながら検討してまいります。

DICASと造船業の定義
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 造船業は防衛産業に含まれるのか

答弁
慶子谷

- 造船業者のうち一部が自衛隊艦艇の建造・修繕を行っていると承知している

全文
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重ねて伺いますが、DICAS、日米防衛産業協力取得維持整備定期協議とあるんですけれども、造船業というのは防衛産業ということなんでしょうか。

造船業を行っている業者の中の一部が、自衛隊の艦艇の建造修繕を行っているものと承知しております。

DICAS艦船整備作業部会の活動内容
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- DICASの艦船整備作業部会においてどのような活動を行っているか

答弁
慶子谷
  • 日本における米海軍艦船の維持整備上の課題や改善策について米側と議論している
  • 防衛生産技術基盤の強化や日米同盟の抑止力向上を目指している
全文
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そのDICASの艦船整備作業部会の第1回の会合で、前方展開される米海軍艦船の共同維持整備を確認していると承知をしております。

このDICASの艦船整備作業部会において、どのようなことを行っているんでしょうか。

このDICASのもとには、4つの作業部会が設置され、そのうちの1つである米海軍艦船の維持整備のための作業部会においては、我が国における米海軍艦船の維持整備を行う上での課題や改善策について、米側と議論を行っております。

これによりまして、我が国の防衛生産技術基盤の強化や日米同盟の抑止力、対処力に資する防衛産業協力の実現を目指して、日米間で議論を進めているものでございます。

米海軍艦艇の日本国内での整備
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 米国内法により制限されていた米本土母港艦艇の日本国内での整備について、現状はどうなっているか

答弁
慶子谷

- 2025会計年度国防権限法の一部改正により、修理日数が21日以内のものに限り米国外での修理が認められると承知している

全文
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朝日新聞の報道で、米本土やグアムなどに所属する米海軍艦艇は現状米国内法により米国外で整備や補修ができず、日本周辺に展開しても本土に戻る必要がある。

今後米国で法改正され、日本で民間企業による整備や補修を受けられるようになる見通しということがありました。

この件はどのようになったんでしょうか。

これにつきましては、2025米会計年度国防権限法の中に含める形で、一部改正されているものと承知しております。

具体的には、修理の日数が21日以内のものに限りまして、米国外での修理を認めるような内容になっていると承知しております。

米軍艦船整備の目的
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- DICAS等の取り組みは、米軍艦船の前方展開を支援する活動になるのではないか

答弁
慶子谷

- 米艦船の収容化短縮や効率化を通じて、米海軍の即応性および日米同盟の抑止力・対処力の向上に資すると考えている

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21日以内であれば、アメリカ本土を母港とする米軍艦船についても、日本で整備や保守ができるということであります。

こういった取組において、このDICASなどでも議論してきている中身というのは、米軍艦船の前方展開を支援する活動になるということでよろしいでしょうか。

防衛省といたしましては、米海軍艦船の維持整備を行うことによって、我が国の防衛生産技術基盤の強靭化に加え、米艦船の収容化の短縮や効率化を通じて、米海軍の即応性、ひいては日米同盟の抑止力、対処力の向上に資すると考えております。

米軍艦船の修理事業者
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 昨年12月に舞鶴で修理された米イージス艦フィッツジェラルドの修理事業者はどこか

答弁
慶子谷

- ジャパン マリンユナイテッド株式会社(JMU)が受注して行った

全文
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そこで昨年12月に米本土を母港とする米軍艦船の日本企業による修理としては初めてとなる米アーレイ・バーク級イージス艦フィッツジェラルドの修理が舞鶴で行われたと聞いています。

この修繕、整備を行った事業者はどこでしょうか。

ご指摘の昨年12月に舞鶴において実施された米本土を母港とする米海軍アーレイ・バーク級イージス艦フィッツジェラルドの修理につきましては、米海軍艦船修理所が発注いたしまして、ジャパン マリンユナイテッド株式会社(JMU)が受注して行ったものと承知しております。

日本配備米軍艦船の整備事業者
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 日本に配備されている米海軍艦船の整備を主に行っている事業者はどこか

答弁
慶子谷

- 全ての整備実績を網羅的に把握していないが、自衛隊艦船を修理している三菱重工、JMU、SSK、佐世保ドック、函館ドックなどの一部事業者が受け入れていると承知している

全文
質問・答弁の全文を表示

それと、これは米本土を母港とする米軍艦船の整備なんですけれども、日本に配備されている米海軍艦船の整備は、日本のどの事業者が主になっているんでしょうか。

塩川鉄也(日本共産党)主な事業者を紹介してほしいんですけれども。

他方で、米海軍艦船の整備実績につきましては、米軍と兵組からのやり取りで共有される情報のほか、主に防衛省と取引のある民間造船所から必要に応じて自発的に共有されるものでございまして、防衛省として全ての整備実績を網羅的に把握してはおりません。

我が国の自衛隊の艦船を修理している事業者といたしましては、三菱重工、JMU、SSK、佐世保ドック、それから函館ドックといった事業者がございます。

慶谷プロジェクト管理部長繰り返しになりますが、防衛省としては全てを網羅的に把握しておりませんが、そのうちの一部の事業者が、米軍の艦船についても修理を受け入れたものというふうに承知しております。

特定米軍艦船の整備実績
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- ミリアス、ジョン・フィン等の特定艦船について、日本事業者が整備した実績はあるか

答弁
慶子谷

- 網羅的には把握していないが、ミリアスを平成31年4月に三菱重工横浜製作所で整備した実績があるのは承知している

全文
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塩川鉄也(日本共産党)米海軍艦船のトリポリ、ニューオリンズ、ラファエル・ペラルタ、ミリアス、ジョン・フィン、ヒッギンスについて、日本の事業者が整備を行った実績というのはあるんでしょうか。

繰り返しになりますけれども、契約自体は、米軍と日本の事業者との間の契約になりますので、我々が網羅的に承知していないというものでございます。

他方で、我々がいろいろな情報から得られたものといたしましては、ミリアスが平成31年4月に三菱重工横浜製作所で整備した実績があるというふうに承知しております。

米軍艦船の運用把握
質問
塩川鉄也 (日本共産党)

- 日本の事業者が整備した米軍艦船がイランに派遣されたとされる件について、防衛省は承知しているか

答弁
慶子谷

- 当該の米軍艦船の運用について承知しているものではない

全文
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今紹介した米海軍の艦船というのは、日本の米軍基地からイランに派遣されたとされる艦船であります。

防衛省は承知しておられますか。

防衛省といたしましては、当該の米軍艦船の運用について承知しているものではございません。

協力要請規定による民間企業の軍事組み込みへの懸念
質問
中村はやと (無所属)

- 協力要請規定によって民間企業がより一層軍事に組み込まれるのではないか

答弁
小野田起子
  • 協力要請規定は安定供給確保のための情報収集や協力要請の根拠を整備するものである
  • 要請された事業者に応答義務は課していない
  • 自由かつ公正な経済活動を前提とし、事業活動を過度に制約しないよう配慮するため、軍事に組み込まれることはないと考えている
全文
質問・答弁の全文を表示

この協力要請規定というのは、民間企業をより一層軍事に組み込むものとなりはしないか。

この点お尋ねします。

小野田大臣、今般の改正案では、特定重要物資等の安定供給確保に支障が生ずる恐れがある場合に、主務大臣が積極的に情報収集するとともに、広く関係者に必要な協力要請を行う根拠規定を整備することとしております。

具体的には、例えば、特定重要物資を生産する事業の廃止に際し、当該廃止が安定供給確保に与える影響を的確に把握し、必要な対策を講じやすくするために、当該生産事業者のみならず、部品供給者や物資の供給を受ける事業者等の関係者に対し、主務大臣が推進法に基づき、状況説明や情報提供を求めるほか、特定重要物資の生産者に対して、原材料を供給している事業者が廃業することにより、認定計画に基づく取組が困難となる場合には、取組の適切かつ継続的な実施を支えるため、主務大臣が推進法に基づいて、他の原材料供給事業者等の関係者に対し協力を求めるなどの働きかけが考えられます。

これらの規定は経済安全保障推進法に基づく主務大臣からの要請であることから、一定の重みがあるものでありますが、他方で、計画の認定を受けていない事業者など、本法の支援枠組みの対象ではない事業者も広く対象としていることを踏まえて、要請された事業者側にはその応答義務を課していないこと。

本法の基本方針でも明記されているとおり、経済安全保障の確保に関する施策の実施に当たっては自由かつ公正な経済活動を前提に各主体の事業活動等を過度に制約しないよう配慮することとしていることからも、ご指摘のような当該協力要請規定によって民間企業がより一層軍事に組み込まれるというようなことは起こらないと考えております。

経済安全保障推進法の運用と企業活動の自由のバランス
質問
中村はやと (無所属)
  • 経済安全保障推進法において、政府の裁量が大きくなることで恣意的な運用が行われるリスクがあるのではないか
  • 企業活動の自由とのバランスをどのように確保するのか
答弁
小野田起子
  • 有識者の意見聴取やパブリックコメントの実施により、透明性を確保し詳細を決定している
  • 法第5条に基づき、経済活動への影響を考慮し合理的に必要な限度で規制を行うよう留意している
  • 事業者の負担を解消するための制度運用改善を行い、自由とのバランスに留意して適切に運用する
全文
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この制度にはいくつか懸念があると考えております。

まず、権限が集中しすぎたり、恣意的に運用されるリスクです。

重要インフラや先端技術、輸出規制の対象が幅広くなると、政府の裁量が非常に大きくなり、過度な介入や恣意的運用につながる可能性があります。

企業活動の自由とのバランスをどのように確保するおつもりなのか、政府のお考えをお聞かせください。

経済安全保障推進法の運用に当たっては、有識者の御意見を聞くとともに、例えばサプライチェーンの強靭化について、基本指針や個々の分野の取組方針を策定する際に、あらかじめパブリックコメントを実施する等、広く国民の意見を聞きながら、各施策の詳細を決定しております。

このような事前の手続に加えて、毎年施策の実施状況のフォローアップを行い、その結果をホームページ上で公表するなど、透明性の確保にも努めているところです。

加えて、規制措置については、法第5条に「この法律の規定による規制措置は経済活動に与える影響を考慮し安全保障を確保するため合理的に必要と認められる限度において行わなければならない」と定められていることも踏まえ、施策が適切に運用されるよう留意しております。

また、今回の改正に当たっての有識者会議の御提言においても、経済安全保障政策の推進に当たっては推進法の趣旨に照らして合理的な範囲で取組を行うことが重要であること、施策の執行に当たっては事業者の負担、この点、例えば今回の改正により、基幹インフラ制度における民間事業者の手続上の負担等を解消すべく制度運用の改善を行うこととしております。

引き続き企業活動との自由のバランスに留意しながら、各制度を適切に運用してまいりたいと思います。

経済安全保障推進法における定義の明確化
質問
中村はやと (無所属)
  • 経済安全保障の概念が広く、安全保障上の脅威とする定義が曖昧なため、企業の判断に不安が生じるのではないか
  • 企業に対して明確な指針や基準を示す考えはあるか
答弁
小野田起子
  • 基本方針や基本指針を策定し、有識者や国民の意見を聞きながら詳細を決定している
  • 改正法成立後もパブリックコメントを実施し、プッシュ型の周知を含め、指針や基準を明確に示して予見可能性を高める
全文
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続きまして、法の定義が曖昧であるという点です。

経済安全保障という概念は非常に広く、何をもって安全保障上の脅威とするのかが不明確なままだと、企業は国際取引や投資活動の判断に不安を抱くことになりかねません。

政府としては、法案の運用において、企業に対して明確な指針や基準を示すお考えはあるのか、お答えください。

2点目、法の定義についてもお尋ねいただきました。

これまでも現行法に基づく各施策の運用に当たっては、基本方針、そして基本指針等を策定した上で、有識者や国民の意見を聞きながら、その詳細を決定しております。

今般の改正に当たっても、法案が成立した暁には、パブリックコメント等を実施した上で、本年1月の有識者会議の御提言において、改正法案の策定に当たってはプッシュ型の周知を含めて分かりやすく説明するよう努めることが重要とされていることも踏まえ、引き続き各施策の指針や基準等を民間事業者に明確に示しながら予見可能性を高めつつ各施策の運用を行い、官民一体で経済安全保障を推進してまいりたいと考えます。

ミドルパワー諸国との経済安全保障連携
質問
中村はやと (無所属)

- カナダのカーニー首相が米国依存からの脱却を示唆したことを受け、日本もミドルパワーとしてどのように連携し、具体的にどのような方策を検討しているか

答弁
三宅正夫
  • FOIP(自由で開かれたインド太平洋)を時代の変化に合わせて進化させ、各国の自立性と強靭性を強化する必要がある
  • エネルギー、重要物資のサプライチェーン、AIデータ時代の経済エコシステム構築、ルールの共有などを重点課題として連携を進める
全文
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次に国際的な連携についてお伺いいたします。

2026年、今年です、1月、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムで、カナダのカーニー首相の演説が国際的に注目されました。

報道によれば、カーニー首相は従来の大国中心の秩序に依拠してきた戦略方針の見直しを示唆するとともに、トランプ政権下の米国外交への牽制の意図も含まれていたとされております。

特に注目すべきは、米国依存からの脱却を掲げつつも、米国との関係を完全には避けられない現実に言及した点です。

経済や安全保障面で米国に大きく依存するカナダの立場は、我が国日本と共通する点が多いと考えております。

このような状況の中で、カナダからの呼びかけに対し、私は我が国もミドルパワーの一つに該当する国だと認識しております。

経済安全保障の観点から、日本政府としてどのように連携していくおつもりなのか、また具体的にどのような方策を検討しているのかをお聞かせください。

政府といたしましては、自由で開かれたインド太平洋、いわゆるFOIP、この提唱から10年が経つ中で、日本を取り巻く国際情勢、それから安全保障環境は一段と厳しさを増してきております。

委員御指摘のとおり、経済安全保障、それから先端技術をめぐる国際競争等、新たな課題も生じてきているというふうに認識をしております。

こうした中で、高市総理は先日訪問しましたベトナムでスピーチを行いまして、我が国の外交の柱であるFOIPを時代の変化、それから新しい課題に対応して進化させていくということを表明したところでございます。

また同様の考え方は、茂木外務大臣が先日アフリカ訪問の際のケニアでの外交政策スピーチの中でも発信したところでございます。

自由、開放性、多様性、包摂性、法の支配といったFOIPを支える中核的な理念は変わらないところでございますけれども、国際情勢がより一層厳しくなる中にあって、自由で開かれた国際秩序を維持強化していくためには、各国の自立性、それから強靭性を強化していく必要があるというふうに考えております。

日本はそのために自らの取組を進めつつ、経済、社会、安全保障等のあらゆる分野で各国、各地域と手を携え、共に強くなる、豊かになるべく必要な協力を行っていく所存です。

その上で、具体的には経済、それから経済安全保障の分野について申し上げれば、エネルギー、それから重要物資のサプライチェーン、それから海底ケーブル、データセンターといったAIデータ時代の新たな経済エコシステムの構築、官民一体での経済フロンティアの競争、ルールの共有、こういった取組を重点課題として進めていく所存でございます。

APEC首脳会議に向けた日中関係と経済安全保障
質問
中村はやと (無所属)
  • 11月のAPEC首脳会議に向けた日中首脳会談の見通しはどうか
  • 経済安全保障の観点からどのような準備を進めるつもりか
答弁
大塚正夫
  • 首脳会談の実施は現時点で未定だが、課題があるからこそ対話にオープンである姿勢を維持する
  • 日本のみをターゲットとした中国の輸出規制は許容できず、強く抗議し撤回を求めている
  • G7等と連携し、国益の観点から毅然かつ冷静に対応する
全文
質問・答弁の全文を表示

最後に、日中関係についてです。

2026年11月には、中国江蘇省でAPEC首脳会議が予定されております。

しかし日中関係は依然としてかつてない緊張感に包まれております。

現時点では日中首脳会談を行える雰囲気にはなく、外交的接触は非常に限定的だと考えられております。

一方で11月のAPEC開催までの時間的猶予は少なく、緊張緩和や経済分野での協力の準備をどう進めるかが重要な課題です。

そこで内閣として11月のAPEC首脳会議に向けて、日中首脳会談の見通しと経済安全保障の観点からどのように準備をお進めるつもりなのか、政府の見解をお聞かせください。

11月のAPEC首脳会議の際に日中首脳会談を実施するかということにつきましては、現時点では何ら決まっていないということではございますけれども、委員ご指摘の経済安全保障の面を含めまして、中国との間では課題、そして懸案があるからこそ意思疎通が重要でありまして、日本としてさまざまな対話にオープンであるということは繰り返し申し上げているところでございます。

その上で経済安全保障の観点というご指摘がございましたけれども、特に我が国のみをターゲットにした中国による日本向けの輸出規制につきましては、国際的な慣行と大きく異なり許容できるものではございませんので、中国側には強く抗議をするとともに措置の撤回を求めてきているというところでございます。

米国あるいはG7各国をはじめとする関係国とも連携の上で、今後も国益の観点から、毅然かつ冷静に必要な対応を行っていく、そういう考え方でおります。

米中首脳会談が日本に与える影響
質問
中村はやと (無所属)

- 米中首脳会談(台湾問題や武器供与を含む)が行われることで、日本にどのような影響があると考えられるか、政府の見解を伺いたい

答弁
大塚正夫
  • 米中関係が国際社会の安定に資することが重要であり、米国とは緊密な意思疎通を、中国とは戦略的互恵関係の推進という一貫した方針を持つ
  • 現時点で結果を予断することは適当ではないが、国益に基づき冷静に対応し、米国との信頼関係の下で中国に責任ある行動を働きかける
全文
質問・答弁の全文を表示

今晩、トランプ米大統領は北京入りし、明日あさってと中国の習近平国家主席との会談に臨む予定であります。

トランプ大統領はイラン情勢、エネルギー問題に加えて台湾問題についても触れる予定だと記者団に説明されておられます。

台湾への武器供与についても議論する予定だと話されております。

すると、さまざまな背景も含めて、日米中それぞれの立場やパワーバランスにも影響を及ぼす可能性も考えられると思っております。

そこで、今回の米中首脳会談によって、我が国にとってどのような影響があると考えられるか、もちろん仮定の質問にはなりますけど、現時点での政府の見解について答えられる範囲で結構です。

明日以降、まさに米中首脳会談が予定されておりますけれども、委員からまさにお話しあったとおり、これから起きることでございますので、なかなか難しいところではございますけれども、現時点での私どもの基本的な考え方として申し上げれば、米中関係が日本を含む国際社会の安定に資するものとなることが極めて重要であるというふうに考えております。

こうした観点から、米国との間では、委員からもいくつかご指摘ございましたけれども、中国をめぐる諸課題、そして中東情勢をはじめとする国際情勢を含めまして、平素から幅広い分野において、さまざまなレベルで緊密な意思疎通を行っているところでございます。

我が国としては中国との間で戦略的互恵関係を包括的に推進し、建設的かつ安定的な関係を構築していくこの方針は一貫しておりまして、先ほども申し上げましたけれども、中国とのさまざまな対話についてオープンであるということでございます。

冒頭申し上げたとおりで、米中首脳会談の結果について現時点で予断することは適当ではないと思いますけれども、ただいま私から申し上げた基本的な姿勢の下で、今後も国益の観点から冷静かつ適切に対応していきたいと考えておりますし、併せて同盟国たる米国との強固な信頼関係の下で、中国に対してその立場に相応しい責任を果たしていくように働きかけていくことが重要と考えているところでございます。

発言全文

山下貴司 (内閣委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 山下貴司

山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司�山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司(内閣総理大臣、山下貴司

中根一幸 (自由民主党・無所属の会) 20発言 ▶ 動画
委員長 山下貴司

これより会議を開きます。

内閣提出、経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律、及び株式会社、国際協力銀行法の一部を改正する法律案を議題といたします。

この際、お諮りいたします。

本案審査のため、本日、政府参考人として、お手元に配布いたしておりますとおり、内閣官房内閣審議官、門松隆君ほか21名の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

ご異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

これより質疑に入ります。

質疑の申し出がありますので順次これを許します。

中根一幸君。

中根君。

質疑者 中根一幸

おはようございます。

自由民主党の中根一幸です。

本日は、経済安全保障推進法等の一部を改正する法律案について質問させていただきます。

よろしくお願いします。

自由民主党は我が国における経済安全保障施策の議論を当初から主導してまいりました。

2022年、経済安全保障推進法が成立してから、経済安全保障という言葉は、より身近なものになってきているのではないでしょうか。

その理由の1つとして、足元の中東情勢なども含めて、国際情勢が大きく変化する中で、我が国の経済安全保障をめぐる課題が複雑さを増していることが挙げられます。

各国における先端技術の開発競争も激化していることを踏まえれば、法案を速やかに成立させ、必要な対応を速やかに行うことが重要です。

他方で、もう1つの理由は、経済安全保障推進法を契機として、民間事業者における取組が進展していることが考えられます。

外交や防衛といったいわゆる伝統的な安全保障の分野とは異なり、経済安全保障はまさに経済活動の主たる担い手である民間事業者が果たす役割が非常に重要であり、官民双方に緊密な連携が不可欠でございます。

厳しい状況の中で、経済安全保障に日々取り組んでおられる民間事業者の方々に敬意を表した上で、官民連携の観点に重点を置いて、本法案に関して質問いたします。

現行の経済安全保障推進法は大きく4つの異なる制度が存在します。

その中で、基幹インフラ制度は、我が国の経済社会を支える重要なインフラが安定的に提供されることを確保するために、重要な役割を果たしていると思います。

そこでまず政府参考人にお伺いします。

この基幹インフラ制度は2024年の5月から適用開始され、約2年が経過していますが、制度の運用を通じてどのような成果が得られたとお考えでしょうか。

内閣府大臣官房審議官。

政府参考人 門松隆

お答え申し上げます。

基幹インフラ制度でございますけれども、令和6年5月17日から制度の運用を開始いたしまして、令和6年度には全事業所管省庁合計で972件の届出を受け審査を行ったところでございます。

審査におきましては、基幹インフラの重要な設備が我が国の外部から行われる妨害行為の手段として使用される恐れが大きいかどうかについて審査を行っているところでございます。

審査の詳細についてはお答えは差し控えるわけでございますけれども、審査におきましては、基幹インフラ事業者等との意思疎通を行い、その結果、基幹インフラ事業者において、我が国の外部から行われる妨害行為のリスクを低減するために必要な措置が講じられることで、妨害行為の手段として使用される恐れが低減し、基幹インフラ役務の安定的な提供の確保につながっているものと考えております。

引き続き基幹インフラ制度の着実な運用を通じまして、基幹インフラ役務の安定的な提供を確保してまいりたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

中根君。

質疑者 中根一幸

ありがとうございます。

基幹インフラ制度につきましては、先ほどお話ありましたように、令和6年度だけで、全省庁合計で972件の届出を受け、審査を通じて事業者との意思疎通が進み、外部からの妨害リスクを低減する効果が出ているものと受け止めます。

国民生活と経済活動を支える土台であります。

引き続き事業者の負担を考慮しながら、制度の着実な運用を通じて、役務の安定的な提供の確保に努めていただきたいと思います。

よろしくお願いします。

次に小野田大臣に伺います。

先ほど申し上げたとおり、経済安全保障の取組を推進するに当たっては、経済活動の担い手である民間事業者と連携し、産業界とも理解をいただきながら、官民が取組を進めること、これが重要だと思っております。

基幹インフラ制度について、単に事業者に負担を押し付ける仕組みにならないよう、民間事業者の意見も聞きながら、官民で連携することが重要ですが、どのように取り組んでいるのかお伺いします。

小野田大臣。

答弁者 小野田将也

基幹インフラ役務は民間事業者を中心に提供されているものであり、制度の目的を達成するためには、民間事業者に対し、国から一方的に負担を課すのではなく、国と民間事業者が相互に連携して取り組んでいくことが不可欠であると考えております。

このため、内閣府及び事業所管省庁において、基幹インフラ制度に関する相談窓口を設置し、事業者等からの相談に対応しております。

また、事業所管省庁は、重要設備導入時における国の事前審査に

委員長 山下貴司

山下委員長。

答弁者 小野田将也

また、法改正事項以外にも、より事業者の予見可能性を高めるために、これまで内閣府や事業所管省庁が公表している制度の解説、いわゆるQ&Aの見直しを随時行ってまいりました。

今後もより制度を改善すべく、届出事項、そして手続等を定める省令等の見直しを行うこととしております。

引き続き、民間事業者等と密に連携を図りながら、不断に経済安全保障制度の改善に向けた見直しも行うことで、事業者の負担軽減、そして制度の実効性を図られるように取り組んでまいりたいと思います。

委員長 山下貴司

中根君。

質疑者 中根一幸

小野田大臣、詳細に答弁ありがとうございます。

現場の声をしっかりと聞きながら制度改善に取り組んでいるとの答弁、心強く受け止めました。

経済安全保障は官民の信頼があって初めて成り立つと思っておりますので、引き続きわかりやすく、また使いやすい制度運用をお願いいたします。

既存の15分野での運用や、民間事業者から寄せられた意見を踏まえて、制度そのものについて、不断に見直していくことが重要ではないかと思います。

今回の改正法案でも、制度改善を図る内容が盛り込まれておりますが、どのような対応を行うのか、政府参考人にお伺いします。

大臣官房審議官。

政府参考人 門松隆

お答え申し上げます。

まさに委員ご指摘のとおり、運用上明らかになった課題でありますとか、事業者からのご意見等を踏まえまして、不断に制度の見直しを行いまして、改善を図っていくことは重要であると認識してございます。

こうした観点から本改正法案におきましても、事業者の手続負担の軽減でありますとか、制度指針に沿った適正な運用の明確化等を図るため、例えば法第52条について、特定重要設備の導入に係る届出義務の適用範囲を明確化する改正を、そして法第53条について、事業者の新規指定に係る経過措置規定を見直す改正をそれぞれ行うこととしてございます。

本改正法案以外の制度改善事項も含め、引き続き事業所管省庁や関係事業者と密に連携を図りながら、不断に制度の見直しを検討してまいりたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

中根君。

質疑者 中根一幸

ありがとうございます。

今回の改正で法第52条、届出の範囲の明確化や、53条、経過措置の見直しなど、事業者の負担軽減と制度の実効性を高める上で大変重要なことだと思っています。

経済安全保障は規制を強めるだけではなくて、現場の声、丁寧に聞きながら、不断の見直しを進めていただきたいと思います。

次に重要な物資の安定的な供給の確保についてお伺いいたします。

現在は16の特定重要物資が指定され、こうした物資を供給する事業者の取組に対して支援措置が講じられているものと承知しております。

我が国の経済安全保障にとって重要な物資のサプライチェーンを強靭化すべく、事業者に対する支援は引き続きお願いできればと思います。

今回の改正法案において、重要な物資の供給に不可欠な役務に外部依存性等がある場合も、特定重要物資として指定支援できるようにする規定が盛り込まれております。

また、主務省庁として特定重要物資の供給に不可欠な役務の提供の事業を所管する省庁も追加されました。

この場合、必ずしも物資の製造を所管する省庁と、物資の供給に不可欠な役務を所管する省庁が一致しない場合が出てくるのではないかと思っております。

同じ物資とはいえ、その製造とその供給に不可欠な役務は所管する省庁が異なれば、さらにはその支援に必要な情報や知見なども異なるのではないでしょうか。

政府参考人にお伺いします。

このような場合には、一つの特定重要物資に対して、複数の支援法人や支援独立行政法人を指定すべきではないかと私は考えますが、いかがでしょうか。

大臣官房審議官。

政府参考人 門松隆

お答え申し上げます。

基本的には、1つの特定重要物資に対しまして、法人が有する知見や体制等に鑑みて、1つの支援法人、または支援独立行政法人を指定することとしてはございます。

他方、まさにご指摘のとおり、特定重要物資の供給に不可欠な役務、これは必ずしも特定重要物資の生産輸入、または販売に伴うものとは限らないということでございます。

全く別の独立した役務が供給不可欠役務であるような場合には、生産輸入販売の事業について知見を有する法人が、当該供給不可欠役務に関しては必要な情報や技術的知見を持っていないということもあり得ると認識してございます。

このため特定重要物資の安定供給確保に対する効果的、効率的な支援の観点から、取組内容に応じまして、複数の指定法人等を指定することが適切な場合には、複数の支援法人、支援独立行政法人を指定することも考えられると認識してございます。

委員長 山下貴司

中根君。

質疑者 中根一幸

ありがとうございます。

基本的には1つの特定重要物資に対して1つの法人を指定すると。

特定重要物資の供給に不可欠な役務は、取組の内容に応じて複数の指定法人、また支援独法を指定した方が適切であることも考えられるというようなお話をいただいたと思います。

重要物資であっても、1つの重要物資であっても、製造、施設、保守修理など、必要な専門性が異なりますので、状況に応じて複数の支援法人や支援独法を指定していただき、制度の実効性を高めていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

一方、複数の事業所管省庁にまたがる場合は、支援を受ける事業者の側からすれば、相談すべき窓口が多岐にわたるようなことがあれば、非効率的です。

事業者を効果的に支援し、サプライチェーンの強靭化に向けて必要な取組がしっかり行えるように、政府参考人にそれぞれ確認させていただきたいと思いますが、まず、主務大臣はどのように決めるのでしょうか。

複数の主務大臣が存在する場合、取組方針はそれぞれ定めるのでしょうか。

また、供給確保計画の認定は誰が行うのでしょうか。

米山大臣官房審議官。

政府参考人 米山陽一

お答え申し上げます。

まず、主務大臣の決定についてでございます。

改正後の推進法第86条1項におきまして、主務大臣は特定重要物資の生産、輸入もしくは販売、または特定重要物資に係る特定重要物資等供給不可欠業務の提供の事業を所管する大臣としております。

実際に物資の安定供給確保を図るにあたっては、安定供給確保を図る上で必要な取組に係る事業を所管する大臣が主務大臣となって取組を進めることを想定してございます。

そのため、ある物資について複数の主務大臣が存在することもあり得ると認識してございます。

そして、複数の主務大臣がまさに存在する場合の取組方針の策定のあり方でございますけれども、サプライチェーンの強靭化に向けた取組を進めるためには、原材料や部品などの調達、生産、在庫管理、配送、販売に至るまでの各段階について個別に検討するのではなくて、サプライチェーン全体を踏まえて必要な取組の方針を示すことが適切であると考えてございます。

このため、複数の主務大臣が存在する場合でありましても、1つの物資については、取組方針を策定することを想定してございます。

そして認定する主体についてでございます。

実際の供給確保計画の認定に当たりましては、各事業に専門的知見を有する大臣が審査をし、取組物資に沿っているかどうかを判断することが適切と考えております。

従いまして、例えば光海底ケーブルを特定重要物資として指定しまして、生産、そして敷設、それぞれに係る取組を実施する場合におきましては、生産の事業を所管する経産大臣が生産に係る計画について、そして敷設の事業を所管する総務大臣が敷設に係る計画について、それぞれ審査認定をすることが想定されるところでございます。

詳細については今後の政令の整備の中で、個別の物資ごとの事情も踏まえて検討してまいります。

委員長 山下貴司

中根君。

質疑者 中根一幸

ありがとうございます。

主務大臣は、特に取組が必要とされる事業を所管する大臣、または複数の大臣という御説明。

また、取組方針については、サプライチェーン全体のことを踏まえて、主務大臣が複数いたとしても、1つの物資については、1つの取組方針を策定するということ。

また、供給確保計画の認定は、当該計画に係る事業を所管する主務大臣が、他の主務大臣にも協議した上で認定するというような答弁、だったと思います。

今後、省令等の整備の中で民間事業者の取組をしっかり後押しできる仕組みもぜひ検討していただきたいと思います。

続いて今回の改正法案により、経済安全保障上重要な海外事業を支援するため、新たな制度が創設されることになっております。

我が国の経済安全保障を推進するためには、優れた技術やサービスを海外に展開しようとすること、国内事業者を後押しすることは、ますます重要になっていきます。

この特定海外事業促進制度、しっかりとやっていただきたいと思っておりますが、制度が実行していくにあたっては、政府や実施部局側の十分な体制整備と十分な事業費を確保することが必要ではないかと思っております。

この点について御見解をお伺いします。

大河原経済安全保障政策統括官。

政府参考人 大河原誠

ただいま御指摘のありました特定海外事業促進制度でございますが、本制度は昨今の国際情勢の激変を受けまして、同盟国、同志国、そしてグローバルサウス諸国などと協調し、官民一体となって、経済安全保障上重要な海外事業を実施する必要があること。

さらには、グローバルサウス諸国等の旺盛な需要の取り込みを通じて、我が国企業の国際競争力を維持するとともに、地政学上の重要な地域における我が国のプレゼンスを高めつつ、我が国企業が関わる経済安全保障上重要なグローバルサプライチェーンを強化する必要があること、これを踏まえて創設するものでございます。

その上で、新たな制度の実施に当たりましては、制度の運用に当たっての基本的な考え方や詳細な要件等を規定する基本指針等の規定を策定するとともに、そして当該制度の実施に必要十分な体制や予算を確保することが必要であると、このように考えてございます。

このため、現在本制度において、輸出信用等の業務を行う株式会社国際協力銀行、JBICや関係省庁と連携いたしまして、基本指針などにおいて定めるべき事項とともに、必要な体制予算などについて検討しているところでございますが、今、議員からの

安藤たかお (自由民主党・無所属の会) 21発言 ▶ 動画
答弁者 小野田紀美

ご指摘を踏まえまして、制度を迅速に立ち上げて円滑に運用するとともに、本制度の目的である経済安全保障上重要な事業の実施や、それを通じた経済安全保障上重要なグローバルサプライチェーンの強化が確保できますように、必要な体制、予算について、しっかり確保してまいりたい。

このように考えてございます。

委員長 山下貴司

長妻君。

質疑者 長妻昭

よろしくお願いします。

最後に、現行法で規定されている特許出願非公開制度についてお聞きしたいと思います。

この制度は、保全審査を行い、出願内容を非公開とすることで、特許手続きを通じた機微な技術の公開や情報流出を防止するための制度だと承知しております。

特許出願非公開制度は、基幹インフラ制度と同じく運用開始から約2年が経過しております。

どのような運用状況になっているか、政府参考人にお伺いします。

政府参考人 米山真也

米山大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

経済安保推進法の特許出願非公開制度でございますけれども、令和6年5月1日から制度の運用開始いたしまして、制度運用開始後、令和6年度におきましては、内閣府の保全審査に付された件数は90件。

そして、保全審査の結果、特許出願を非公開とする保全指定の件数としては、この段階ではゼロ件であったということでございます。

内閣府としては、情報流出防止という本制度の趣旨にとどまらず、従来、安全保障の観点から特許出願が差し控えられてきた発明について、権利確保が可能となるという、本制度の活用の側面についても、積極的な周知を行ってきたところでございますけれども、引き続き経済界との丁寧な対話を通じまして、本制度の理解促進を図ってまいりたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

中根君。

質疑者 中根一幸

ありがとうございます。

時間になりましたので、この終わりに、経済安全保障を推進するには、今回何度も言ったように、多岐にわたる取組、官民が緊密に連携して行うことが一番重要だと思っておりますので、本法案の成立後は、不断な見直し、体制整備を含めて、引き続き必要な検討を行っていただきたいと思います。

質問を終わります。

委員長 山下貴司

次に安藤たかお君。

安藤君。

質疑者 安藤たかお

はい。

自民党の安藤たかおでございます。

本日は質問の機会をいただきありがとうございます。

私も一応医師もやっておりましたので、経済安全保障の中で、特に医療のことに関して5つ質問をさせていただきたいと思います。

まず小野田大臣にお願いしたいんですけれども、近年、世界の情勢は大きく変化をしてまいりました。

半導体や重要鉱物、すなわちレアアースをめぐるサプライチェーンの問題、そしてサイバー攻撃の高度化、地政学的リスクの高まりなど、経済安全保障を一体として考える時代になってまいりました。

また、新型コロナウイルスの感染症の流行時には、マスクや医薬品などの供給不足が発生し、国民生活や医療提供体制にも大きな影響を及ぼしました。

加えて、医療DXが進む中で、サイバー攻撃による病院機能停止も現実の課題となっております。

改めて、本改正の医療の追加の意義と重要性について、小野田大臣にお伺いしたいと思います。

よろしくお願い申し上げます。

答弁者 小野田紀美

小野田大臣。

経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ制度は、国民生活の基盤となる重要な社会インフラ役務の安定的な提供の確保を目的としております。

医療は申し上げるまでもなく、国民生活の基盤となる重要な社会インフラでございます。

近年、医療DXが一層推進されていることや、医療機関へのサイバー攻撃が生じていることなどを踏まえて、今般、基幹インフラ制度の対象に医療分野を追加することとしています。

これによって、医療分野の対象事業者が重要な設備の導入や維持管理等の委託を行う際に、当該設備が我が国の外部から行われる妨害行為の手段として使用される恐れが大きいかを、国が事前に審査を行うことになります。

こうした妨害行為のリスクを軽減することによって、対象事業者による役務の安定的な提供を確保していくこととしておりまして、今回の措置は国民生活にとって重要な改正内容であると考えております。

委員長 山下貴司

安藤君。

質疑者 安藤たかお

どうも大臣、ありがとうございました。

今後の制度の実効性を高めながら、ぜひ丁寧に運用を進めていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

次に2問目でございますけれども、これは政府参考人の方にお願いしたいと思います。

基幹インフラについてお伺いしたいと思っています。

今回の法改正においては、対象分野に新たに医療が追加され、対象事業者として病院を指定する方向と承知しております。

一方、日本には約8,000の病院があり、公立、公的、民間といった設置主体の違いや、規模や地域性など、多様な医療提供体制が構築されています。

地域医療を支える役割も、それぞれ大きく異なる現状があります。

そこで質問いたします。

今回の医療分野においては、どのような考えや基準で対象施設を選定していくのか。

また、指定された施設について、追加の費用負担、これは大きい問題ですけれども、この費用負担が発生するのか。

政府に御見解をお尋ねしたいと思います。

政府参考人 森英介

厚生労働省森審議官。

病院の指定対象の追加についてでございますが、基幹インフラ制度の対象となる事業者の指定基準については、同制度の基本方針におきまして、その提供する役務の安定的な提供に支障が生じた場合に、国家及び国民の安全を損なう事態を生ずる恐れが大きいものとして、事業者の事業規模、それから代替可能性を踏まえて定めることというふうにされているところでございます。

こうした観点から、これまで社会保障審議会の医療部会、それから経済安保法制に関する有識者会議での御議論をいただきまして、そこで病床数などの事業規模のほか、代替可能性の観点から高度な医療提供能力に加えて救急災害医療の拠点及びそれらのバックアップとしての役割を担っていることということを勘案して、地域における最後の砦としての医療機能を有する特定機能病院を念頭にして行うこととしているところでございます。

それから費用負担につきましては、制度対応に当たって、必要な事務的費用を含む負担が生じることも想定されることになりますが、今回の規制措置が事業者にとって過度な負担とならないように、規制対象を真に必要な範囲に限定するとともに、事業者に十分な準備期間を確保する。

それから、事業者が円滑に準備を進められるよう、制度周知、相談窓口を通じた個別相談を行う。

いったことによって事業者の負担軽減に適切に努めてまいりたいというふうに考えております。

委員長 山下貴司

安藤君。

質疑者 安藤たかお

どうも御丁寧な御説明をありがとうございました。

ぜひ今おっしゃったように、実効性と現場の負担の両面を考えてよろしくお願いしたいとそう思っております。

次に3番目の質問ですけれども、これはサイバーセキュリティに関してございます。

これも政府参考人の方にお願いしたいと思っております。

今回の法案の中でも、キーワードといえるこのサイバーセキュリティについてお伺いたいと思います。

近年、ランサムウェアの攻撃などにより、病院が機能停止に追い込まれる事例が増えてきております。

医療現場では、電子カルテや部門システムのネットワーク化に加えて、オンライン資格確認や電子放射線など、医療DXが急速に進んでおります。

さらに地域医療連携の観点から、施設間で医療情報を共有する取組も進められております。

このように考えますと、医療インフラというものは、点でなく面、これが重要です。

点でなく面で提供していくことが重要だと考えております。

こうした中、政府としては、医療分野におけるサイバーセキュリティをどのように位置づけて取り組んでおられるか、御見解をお願いしたいと思います。

政府参考人 森英介

厚労省森審議官。

委員御指摘のとおり、サイバーセキュリティ対策につきまして、医療の場合は、本当に地域全体で能力を高めていくということが非常に重要だというふうに考えております。

今般、医療分野が基幹インフラ制度に位置づけられるにあたり、その対象となる病院として、地域における最後の砦としての機能を有する特定機能病院を念頭にして行うことで、より安定的に医療を提供することが可能になるように検討を進めているところでございます。

一方、御指摘のとおり、地域の医療提供体制は、複数の医療機関によって重層的に構築され、地域の患者に対して必要な医療提供されているものというふうに認識しております。

本当に特定機能病院の広範囲のところだけじゃなくて、地域全体で底上げを図っていくという取組をどんどんしていかなければならないというふうに考えているところでございます。

厚労省といたしましては、これまでも特定機能病院であるか否かを問わず、広く医療機関におけるサイバーセキュリティ対策として、医療機関の管理者にサイバーセキュリティ確保のための措置を義務付けるとともに、ガイドラインを策定して、具体的な措置を示しております。

加えて、このような措置を実施するために、医療機関向けの研修の提供、病院におけるネットワークの安全性の検証等の支援を行っているところでございます。

DXを進めていく上で、医療分野のサイバーセキュリティ対策の重要性というのは、ますます高まっているものというふうに認識しておりまして、今後とも医療機関全般に対する必要な対策というのをしっかり対応してまいりたいというふうに考えております。

委員長 山下貴司

安藤君。

質疑者 安藤たかお

どうもおっしゃられるように、医療提供体制全体を含めたサイバー対策をお願いしたいと思っております。

次に4問目でございますけれども、これは先ほど小野田大臣からもお話がありましたけれども、医療情報基盤、診療報酬審査支払基金について、ご質問をさせていただきたいと思います。

これも政府参考人の方にお願いしたいと思っています。

これまで診療報酬支払基金として、本年10月より従来業務に加えて、医療DX関連業務の中核的な役割を担うと承知しております。

また、今回の法改正において、機構が基幹インフラの対象事業者として指定される方向と伺っております。

そこで、この本機構を対象事業者として指定することで、国や医療現場へはどのような効果がもたらされるのか、政府の御見解をお願いしたいと思います。

政府参考人 森英介

厚労省、森審議官。

社会保険診療報酬審査支払基金についてでございますが、委員御指摘のとおり、昨年成立いたしました医療法の改正によりまして、本年10月から医療DXの運営に係る母体として、医療情報基盤診療報酬審査支払機構へというふうに改装される予定でございます。

同機構がシステムの運用保守等を行うこれ3つほどございまして、電子処方箋管理サービス、それから電子カルテ情報共有サービス、それからオンライン資格確認サービス。

これらの3つのハブの拠点として機能していただくことになるわけでございますが、といったその医療DXのための取組は、医療機関の間で医療情報の共有を進めることによって、

委員長 山下貴司

安藤君。

質疑者 安藤たかお

どうも御答弁ありがとうございました。

医療DXにおいては、また検診データの利活用など、攻めの予防医療にも関連し、高市総理にも重要視する部分かとそう思っております。

その意味でも、機構の今後の役割を期待しております。

一方で、レセプトデータという意味では、国保連合会も重要な役割を担い、機関インフラの議論においても検討する必要があると感じております。

先日、国保連合会の浜勝則委員長ともお会いをしまして、ぜひ協力をしていきたいという強い言葉をいただいたので、とてもありがたく思っております。

引き続き、良い制度設計に向けてお願いできればとそう思っております。

では最後の5問目の質問に移らせていただきたいと思います。

最後はサプライチェーンに関してでございます。

これも政府参考人の方にお願いできればと思っております。

パンデミックの際には、マスクや防護具、手袋などの医療物資の不足が大きな問題となりました。

薬品についても供給不足が生じ、医療提供体制に大きな影響を及ぼしました。

物流や原材料不足の中では、全日本病院協会の菅野会長もおっしゃっておりますけれども、シングルユースの医療材料の再滅菌の議論にも影響しているようです。

これはいわゆる医療材料の再利用をしていこうではないかということでございます。

このように、平時には安定供給されているように見えても、有事の際には海外依存や供給網の脆弱性が一気に顕在化したことは、記憶に新しいことでもあります。

医療現場で用いられる物資には、海外に大きく依存するものも少なくありません。

そこでお伺いいたします。

現状では、医療関連の特定物資の指定は限定的だと認識しておりますが、今後対象をさらに拡大していく可能性はあるでしょうか。

医療分野のサプライチェーンの強靭化について、政府としての御見解をお伺いしたいと思います。

よろしくお願いします。

政府参考人 森英介

厚生労働省、森審議官。

特定重要物資、医療関係の特定重要物資の指定についてでございますけれども、こちらについては、もともと令和4年にサプライチェーン調査を行いまして、ベータラクタム系の抗菌薬、4品目。

鳩山二郎 (自由民主党・無所属の会) 35発言 ▶ 動画
答弁者 (答弁者)

内閣総理大臣の製剤と、それから人工呼吸器に対して、必要な国内の生産基盤の強化、備蓄の支援等を行ってきているところでございます。

併せて御指摘のように、今はいろいろな状況が変化していく中で、どう考えるかということで、医療関係物資については、国民の生命、生活にとって大変重要であるというふうに私ども考えておりまして、引き続き関係省庁とも連携して、サプライチェーンリスク調査をしっかりやっていきたいというふうに考えております。

今の時点でもう1回きちんと評価していくと。

その上でその結果も踏まえて特定重要物資への追加的な指定も含めて安定供給確保に向けた必要な対策を適切かつ迅速に講じていきたいというふうに考えているところでございます。

委員長 山下貴司

高山君。

質疑者 高山聡史

どうもありがとうございました。

最近では、地政学的リスクの影響によって、原材料費や輸送費が高騰して、一部の医療材料においては、これは富山さんですけれども、6月から手袋とかアイプロンとか、ガーゼとか、価格が約1.5倍から2倍にしてほしいというケースも伺っております。

こうなると、やはり、基準改定の検討も必要になってくるのではないかと、そう思っております。

今後も安定供給の体制の強化を着実に進めていただければと思っております。

これにて私の質問を終わらせていただきます。

どうもありがとうございました。

委員長 山下貴司

次に鳩山二郎君。

質疑者 鳩山二郎

はい、委員長。

鳩山君。

自由民主党の鳩山二郎でございます。

本日は内閣委員会で久しぶりの質問ということで、質問の機会をいただきましてありがとうございます。

時間も限られていますので早速質疑に入らせていただきたいと思います。

本法案は3年目の見直しということで今回大きく5つのテーマが盛り込まれていますが、直近では中東情勢の緊迫化によって引き起こされた重要であるものの特定物資には指定されていない物資の供給不安の問題や、悪用されれば大変な脅威となりかねないクリティカルテクノロジーの問題などを考えますと、やはり我が国の経済安全保障のためには、常に洗練された最新の情報を基に政策を打ち出していく必要があります。

その上で本法案で特に重要な役割を果たすのは、経済安全保障政策を考えるシンクタンクの創設であると考えますが、この総合的な経済安全保障シンクタンクは、その趣旨目的から考えますと、全省庁横断的な役割を担うものだと思いますが、それをなぜ経済産業研究所RIETIのもとに置くのか。

そして経済安全保障に係る調査研究や政策提言を行うにあたって、RIETIの強みとは何なのか。

まずはこの2点を政府参考人からお答えをいただければと思います。

政府参考人 (政府参考人)

内閣総理大臣官房審議官。

お答えいたします。

経済安全保障をめぐる課題が複雑化する中で、外交、情報、防衛、経済、技術の専門知識を総合的に結集して対応することが重要になってございます。

その中で、政府内部では、経済安全保障に係る調査研究を行う専門人材の十分な確保が困難であるという一方で、外部委託等による調査研究では、単年度ごとの契約が基本となりまして、政策立案現場と中長期的な視点に基づく継続的な議論が難しいといった課題がございます。

これらの課題を解決するべく、有識者会議からは、総合的な経済安全保障シンクタンク機能を担う主体としては、自律的でありつつ、政府の要請にも対応可能なガバナンスを備え、また継続的な運営が可能な独立行政法人の1つであることなどが必要であると。

ともに、経済安全保障分野に隣接する分野での調査研究の蓄積があり、また産業界との交流やアカデミアとの人的ネットワークを有することが望ましいとされまして、これらの要件を見出す独立行政法人経済産業研究所の中にシンクタンクを設置するということが適切であるとの提言をいただいたところでございます。

こうした提言等も踏まえまして、経済安全保障に関してサプライチェーンの脆弱性に係る調査研究等の蓄積と、シンポジウムの開催等も通じた産業界との交流、アカデミアとの人的ネットワークを有する経済産業研究所に、総合的なシンクタンクを設置することとしたところでございます。

委員長 山下貴司

鳩山君。

質疑者 鳩山二郎

御答弁ありがとうございます。

政府の考え方をしっかりと理解をさせていただきました。

次の質問ですが、小野田大臣にお聞きをさせていただければと思います。

この新たに創設されるシンクタンクが期待されている役割を果たすだけの実効性を保つためには、それだけの能力を持った良い人材が必要となってきますが、そのためには十分な人員体制の整備と処遇、そしてそれを裏付ける予算の確保が必要になると思います。

人材の確保のため、政府としては具体的にどのように取り組んでいるのか、小野田大臣のお考えをお聞かせいただければと思います。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田起子

総合的な経済安全保障シンクタンクには、外交、情報、防衛、経済、技術の高度な専門知識を総合的に結集し、政府の要請に即応することも含めて、定量的な調査研究や、各府省の省庁を横断したテーマの調査研究、政策提言を行わせることとしております。

有識者会議からも、適切な給与水準、処遇、そして専門的知見を有する人材と、マネジメント人材の双方において、人材を充実させていく重要性について御提言いただくなど、シンクタンク

委員長 山下貴司

鳩山二郎君。

質疑者 鳩山二郎

小泉大臣、御答弁ありがとうございました。

非常に前向きな力強い御答弁だったと思います。

ぜひこれからもしっかりと取組を前に進めていただければと思います。

次の質問ですが、質の高い調査研究や政策提言を行っていく上には、海外のシンクタンクとの連携も大変重要になってくると思いますが、政府としてどのように国際連携に取り組んでいくのか、この点を政府参考人からお聞かせをいただければと思います。

政府参考人 (政府参考人)

相田大臣官房審議官。

お答えいたします。

総合的な経済安全保障シンクタンクが国際的にプレゼンスを示し、海外の著名シンクタンクやその研究者のハブとして世界的ネットワークを構築することは、調査研究能力を高めるとともに優秀な人材を引きつけ、政策提言を高度化していく上で重要であると考えてございます。

有識者会議からも国際的に著名なシンクタンクと積極的にパートナーシップを結んで、共同することで、経済安全保障に関する日本の課題意識を共有するとともに、知見を学んで、我が国の調査研究能力の向上につなげるべきとの提言をいただいているところでございます。

昨年12月には、政府といたしまして、経済安全保障東京フォーラムを開催したところであり、こうした経済安全保障分野における国際フォーラムの定期的な開催等も含め、国内外のシンクタンクとネットワークの構築、強化等によりまして、経済安全保障の確保に向けた対応を強化してまいりたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

鳩山君。

質疑者 鳩山二郎

御答弁ありがとうございます。

国際連携大変重要でありますから、今後もしっかりと取組をしていただければと思っております。

次の質問ですが、経済安全保障において官民の協力は必要不可欠なものでありますが、今回新たに創設しようとしている官民協議会についてお伺いをいたします。

この協議会では官民でそれぞれどのような情報を共有することを想定されているのでしょうか。

また民間企業はいわゆる企業秘密などもあると思いますが、そのような情報の開示を強要したりすることはないのでしょうか。

また、構成員の情報はしっかりと守られるのか。

この点について政府参考人にお伺いをいたします。

政府参考人 (政府参考人)

相田審議官。

お答えいたします。

官民協議会では、経済安全保障上の幅広い課題について、その時々の情勢等を踏まえつつ、官民で情報共有や対策の協議を行うべきテーマを設定し、必要な産官学の関係者の参画を得て議論を行うこととしてございます。

現段階で、官民協議会によっていかなる情報を共有するのか、一概に申し上げることは困難でございますけれども、例えば、政府からは、安全保障上の脅威、リスク、またその背景にある各国の動向、また、民間企業等から、このような脅威、リスクを踏まえて、自社や業界の置かれている具体的な状況や、課題認識、対応方針など、経済安全保障の課題への対策を講じていく上で、重要、必要となる情報を共有することが想定されてございます。

一方で、競合他社に共有することで、競争上の不利益となることが見込まれるなど、正当な理由が認められる場合は、求めに応じないことも可能であり、民間企業に強制的に情報共有を求めるものではございません。

官民協議会が所要の機能を発揮するには、民間企業等の構成員から有用な情報を提供していただくことが重要であると考えておりまして、参加者間の情報共有のあり方については、今後、民間企業等の意見も伺いつつ、丁寧に検討してまいりたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

鳩山君。

質疑者 鳩山二郎

御答弁ありがとうございます。

時間がないので次の質問に移らせていただきます。

民間からこの協議会に参加していただく方についてお伺いをいたします。

どのような人材が協議会の構成員となることが想定されているのでしょうか。

経済安全保障を協議していく上で重要かつ機密性の高い情報を取り扱うこともあろうかと思いますが、協議会の構成員にはセキュリティクリアランスが必要となるのでしょうか。

政府参考人にお答えをいただければと思います。

政府参考人 (政府参考人)

相田審議官。

お答えいたします。

官民協議会では、経済安全保障の幅広い課題について、その時々の情勢等を踏まえつつ、官民で情報共有や対策の協議を行うべきテーマを設定し、必要な産官学の関係者の参画を得て議論を行うこととなります。

この官民協議会において想定される構成員は、テーマによって異なると考えられますけれども、例えば、関係府省に加えまして、独立行政法人、また専門性を有する研究機関、学識経験者、自治体、民間企業等に参加いただくことを想定してございます。

また、この官民協議会の構成員全てにセキュリティクリアランス制度上の適正評価を実施するものではございませんけれども、官民協議会におきまして、政府より重要経済安保情報が提供される場合には、適用事業者の認定、秘密保持契約の締結、適正評価の実施など、セキュリティクリアランス制度に基づいた所定の手続きを経ることになります。

この官民協議会におきましては、経済安保情報を含め、適切な情報管理の下で取り扱えるようにすることが重要であると考えてございまして、適切に対応してまいりたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

鳩山君。

質疑者 鳩山二郎

御答弁ありがとうございます。

本法案には、リエティに官民協議会の運営の一部を行わせることができることとなっておりますが、リエティに官民協議会の運営に関する業務を行わせることとしたのはなぜなのか、その理由についてお伺いをしたいと思います。

また、新設されるシンクタンクは官民協議会において、どのような役割を果たすことが期待されているのでしょうか。

お答えをいただければと思います。

政府参考人 (政府参考人)

相談審議官。

お答えいたします。

独立行政法人経済産業研究所は、経済安全保障分野の専門的な知見を蓄積しており、また産業界との交流や、アカデミアとの人的ネットワークを有していることから、総合的な経済安保シンクタンクを設置することといたしました。

またシンクタンクと官民協議会との連携につきましては、有識者会議から、シンクタンクの調査研究によって得られた知見を官民協議会の枠組みを通じて民間事業者に提供するとともに、官民協議会の議論を通じて浮かび上がってきた課題や事業者の問題意識等をシンクタンクの調査研究に生かすという相乗効果が期待されるとの提言をいただいたところでございます。

こうした提言も踏まえまして、法第3条の2第8項において、リエティに官民協議会の運営に関する事務の一部を行わせることができるとされてございますけれども、まさにこの総合的なシンクタンクは、自らの調査研究結果を官民協議会の議論に提供するとともに、官民協議会における民間事業者の問題意識を調査研究に生かすことが期待されているところでございます。

委員長 山下貴司

鳩山君。

質疑者 鳩山二郎

御答弁ありがとうございます。

次に重要な海外事業の転換支援についてお伺いをいたします。

昨今、「経済の武器化」という表現が使われるようになりましたが、経済安全保障上、日本の技術を海外で広げていくことも非常に重要であります。

まずは改めて、特定海外事業促進制度に関する改正の趣旨目的について、政府参考によりお答えをいただきたいと思います。

政府参考人 (政府参考人)

泉政策統括官。

令和4年の推進法の施行以降、経済安全保障の確保に当たりましては、サプライチェーンの強靭化措置として、重要な物資の生産基盤の強化や備蓄などの取組を支援し、外部依存の低減を図る措置を講じてまいりました。

この結果、これまでの支援実績のほとんどが国内向けの措置となってございます。

一方、海外で行われる事業には、国際情勢の変化の中でも、我が国の国民生活経済活動が維持されるよう、海外重要拠点における我が国のプレゼンス確保に資すること、または同志国等との連携の強化に資することで、外部から行われる行為に対し我が国の安全保障を確保する上で極めて重要な役割を果たすものがあると考えてございます。

しかしながら海外事業は国内事業と比べましてもともと事業リスクは高いことに加えまして、今、各国間の産業や技術の囲い込み競争の激化や国際環境の変化を受けまして、リスクがさらに高まっております。

経済安全保障上重要な事業であったとしても、民間企業の判断だけに任せていては、投資が実行されず、事業は実施されないこともございます。

このため、国が実施すべき安全保障の確保に関する経済施策として、さまざまな分野における経済安全保障上重要な海外事業につきまして、政府として一体的に促進するための枠組みを整備することとした、ということでございます。

質疑者 鳩山二郎

お答えありがとうございます。

本法案では特定海外事業の法律上の定義として、国際的な輸送網の強靭化、重要サービスの提供に用いられる施設等の整備運用、重要技術の海外展開という3つの類型が示されています。

経済安全保障上重要な海外事業は多岐にわたると思いますが、どのような考え方の下でこれらの類型が示されたのか、お聞かせ願えればと思います。

政府参考人 (政府参考人)

泉政策統括官。

お答え申し上げます。

政府の有識者会議におきまして、同盟国、同志国やグローバルサウス諸国等と共同し、官民一体で、経済安全保障上重要な海外事業を実施する必要性が高まっている。

これを踏まえ政府もまた主体性をもってこうした事業を支援することが必要であると、こういう御提言をいただきました。

これを踏まえまして、物資の供給確保に限定されない安全保障上重要な海外事業を幅広く支援するため、新たな制度を創設いたしました。

その上で、ご指摘のありました支援対象事業につきましては、有識者や関係省庁とも議論を行い、3つの類型を示すことといたしました。

具体的には、まず第1でございますけれども、海外における輸送拠点等を整備運営することによりまして、我が国にとって重要な国際的な輸送網の強靭化を図ることを目的としております。

これはエネルギーや食料などの自給率が低い我が国にとりまして、国際的な輸送網は国民生活経済活動に不可欠なインフラでありまして、これを強靭化することが経済安全保障の観点から重要であると考えたものでございます。

二つ目でございますけれども、国民生活経済活動の基盤となる経済安全保障上重要なサービスにつきまして、高市内閣総理大臣、三つ目でございますけれども、国民生活経済活動の基盤となる経済安全保障上重要なサービスの提供におきまして、重要な技術を利用することにより、将来において当該技術の安定的な利用を図ることを目的としてございます。

これは、重要な技術を外部に依存すれば、当該技術を用いたサービスの提供を経済的威圧の手段として用いられることなどによりまして、国家国民の安全を損なう事態を生ずる恐れがあることから、これを未然に防止し、当該技術の安定的な利用の確保を図ることが、経済安全保障上の観点から重要であるとのように考えました。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長。

鳩山君。

質疑者 鳩山二郎

御答弁ありがとうございます。

対象となる海外事業を明確にするなど制度の具体的な事項については、本法案成立後に基本指針で定めるということですが、新しい制度でもありますし、慎重かつ丁寧に進めることは大切でありますが、一方で早くこの制度を実行に移していただきたいというふうに私自身も思っております。

いつごろから民間事業者への支援が可能になるか、できるだけ具体的にお答えいただければと思います。

政府参考人 (政府参考人)

泉政策統括官。

本制度は法律の交付から起算して1年を超えない範囲において、政令で定める日を施行日とすることとしてございます。

今後有識者の意見を聞きつつ基本指針などを定めまして、パブリックコメントに付すなどの手続き作業が必要となります。

他方で、経済安全保障上重要な海外事業の支援の要請に対しては、できる限り早く対応することが必要があるとこのように認識しておりますので、このため1年の期限にかかわらず、できる限り早く制度を施行すべく検討を進めていこうとこのように考えてございます。

委員長 山下貴司

鳩山君。

質疑者 鳩山二郎

御答弁ありがとうございます。

国際協力銀行法改正に係る部分についてお伺いいたします。

JBICの目的として、経済安全保障の推進への寄与を新たに追加した上で新勘定を設け、そこに国の一般会計予算から資本金を支出することになっていますが、国費を投入して特定海外事業を支援する手段としては、補助金という選択肢もあり得たかと思います。

補助金の形を取らなかった理由、メリットについて、政府参考人からお聞かせをいただきたいと思います。

政府参考人 (政府参考人)

泉政策統括官。

お答え申し上げます。

本制度は我が国の経済安全保障上重要であるが、採算性に不確実性があるため、既存の支援ツールだけでは民間企業から十分な投資が行われない海外事業を対象として、劣後出資などの強力なリスク低減を行いまして、これを呼び水に民間企業の参画を図ることで当該事業を実施可能とするものでございます。

劣後出資等につきましては、一定の条件の下で、配当や返済の義務が事業者に生じる手法でございますことから、単なる補助金と比べまして、財政規律が働くこと、そして事業者が事業性を適切に精査するインセンティブが生まれまして、モラルハザードの防止にも資する、このようなメリットがあると、このように考えてございます。

それで本制度におきましては、こうした点を踏まえまして、劣後出資等による支援を実施することとした、ということでございます。

委員長 山下貴司

鳩山君。

質疑者 鳩山二郎

御答弁ありがとうございます。

長妻昭 (中道改革連合・無所属) 92発言 ▶ 動画
質疑者 長妻昭

時間がないので少し質問を飛ばさせていただいて、次に重要物資のサプライチェーン強靭化に向けた更なる措置についてお伺いいたします。

本法案において重要物資そのものが確保されていても、その供給に不可欠な役務が守られなければ物資を使用することができず、用をなさないことから、その不可欠な役務に対しての指定支援が行われるということでありますが、海底光ケーブルの敷設、人工衛星の打ち上げのほか、どのような役務が重要物資の供給に不可欠な役務として考えられるのでしょうか。

そしてその指定支援は具体的にどのように考えているのか、政府参考人によりお聞かせをいただきたいと思います。

委員長 山下貴司

都道記大臣官房審議官。

政府参考人 政府参考人

お尋ねの件でございますが、物資等の供給に不可欠な役務であり、もっぱら当該物資等の供給のために用いられるものとして、今、ご指摘がありましたような海底ケーブルの敷設役務や人工衛星の打ち上げ役務等が想定されるところでございますが、またそれ以外にも輸送であってもLNGの輸送のように一般的な物資の輸送ではなく、特殊な設備や専用の設備が必要な輸送については該当するものと考えているところでございます。

また想定される役務の指定に係るプロセス、支援対象についてのお答えでございますが、まず特定重要物資について政令により指定をした上で、当該特定重要物資に係る役務の提供の事業を所管大臣の下で個別に特定重要物資の供給に不可欠な役務か否か、また当該物資の安定供給を図る上で当該役務に関する措置を講ず必要があるか否かを判断することになりますけれども、具体的な役務に関する取組といたしましては、例えば役務の提供基盤となる施設や設備の整備、役務の提供に係る技術の開発や改良により、供給不可欠役務の提供能力を維持・強化し、供給網強靭化を図ることが考えられるところでございます。

委員長 山下貴司

鳩山君。

質疑者 長妻昭

時間が来ましたので、私の質問を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)長妻昭君。

質疑者 長妻昭

長妻昭長妻昭です。

よろしくお願いいたします。

経済安全保障にとって、AIの脅威というのが、また新たなステージに上がって、格段に脅威が高まってきたというふうに考えております。

釈迦に説法でありますけれども、AIの開発というのも新たなステージに入ってきたと。

AIの知能を向上するということで、みんな頑張ってきたと。

ただそれが、このAIが人類に対する脅威になってきて、それをいかに防ぐかと、こういう局面に大きく転換をしてきているのではないかというふうに思います。

アンソロピック社のクロード3に代表されるように、オープンAIのチャットGPTの最新バージョンもそれを上回るんじゃないかと言われておりますし、今月発表予定のGoogleのAIもそれに匹敵するんじゃないかというふうに言われております。

次々に脅威が高まっていると。

ある意味では万能金庫破り、どんな金庫でも開けてしまう。

核兵器並みの脅威とも言われておりますし、私はAIエージェント型万能ハッカーというような表現がいいんじゃないか、脅威を示す一つの表現になるんじゃないかと思うんですけれども、明日から米中首脳会談もあって、このAIの脅威についても話題になるというふうに聞いております。

非常に重要な局面に差し掛かっていて、昨日、首相から閣僚懇談会ですかね、その場で、この脅威に対応するように各閣僚を頑張ってほしいというような指示があったと思うんですが、小野田大臣の所感では、大臣自身どういうふうに動いていきますか。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

経済安全保障の今の立場の所感ということですか。

AI担当大臣としての答弁じゃん。

全部、ここではAI担当大臣としてお答えができないというふうにも聞いているんですけれども、経済安全保障担当大臣としては、基幹インフラを守るためにやはりサイバー攻撃というのは来るでしょうから、そこに対する基幹インフラを守るために、NISCとも連携をしながらやるべきところをしっかり見ていく。

脆弱性に対して今までの脆弱性に対する対応だけではなく、新しいものにもきちんと対応できるようなものをちゃんと確認していくということは必要なんだろうなと思っています。

質疑者 長妻昭

長妻昭具体的にどういうふうにやるんですか。

よろしいですか。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

でもそんなの答えられるでしょう。

小野田大臣

答弁者 小野田紀美

はい。

先ほど私がちょっと言ったこととも重なるんですけれども、基幹インフラ事業者が特定重要設備を導入する際などに、国が事前に審査を行うこと等を通じて、サイバー攻撃等も含め、特定妨害行為の恐れの低減を図っていくというところです。

加えて、特定重要設備の導入後であっても、国際情勢の変化、その他の事情の変更により、特定重要設備が特定妨害行為の手段として使用され、または使用される恐れが大きいと認めるに至ったときには、特定重要設備の検査または点検の実施等の必要な措置をとるべきことを勧告することを可能としております。

どのような場合にそのほかの事情の変更に該当して事後勧告を行うことになるかについては、個別具体の判断についてお答えは差し控えますが、今後ご指摘のミトス等により特定重要設備に係る脆弱性の情報等がより明らかになり、特定妨害行為の恐れの判断に影響を及ぼすような場合には、その他の事情の変更に該当する可能性もあるので、包括的にしっかり見ていくというところです。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭これ脆弱性、ミトスによる脆弱性はもう明らかになっているんですね。

昨日そういう指示が総理からあったんで。

ですからその答弁というのは、私が代表質問というか本会議で聞いたときに同じ答弁があったんで、そうじゃなくて、具体的に私が言うところのAIエージェント型万能ハッカーに対する対応として、一体基幹インフラにどういう具体的に対応を促していくのかと。

このことを聞いているんです。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美先生からもご指摘あったとおり、昨日松本デジタル大臣を中心にサイバーセキュリティの確保に向けて政府全体での対応を先に具体化し実施するように指示があったところでございますけれども、基幹インフラ制度に係るこのような取組を実施する関係府省庁との連携を強化しながら、基幹インフラ役務の安定的な提供の確保に努めてまいりたいと思います。

具体的にどうするのかというところは、私からというよりはNISCからなのかなというふうに思います。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭いや具体的にというか、15分野が今基幹インフラ役務決まっているわけですよね。

今回の改正案で医療が1個追加になって16分野になると。

じゃあ従来の今ある法律で、この15分野に対してどういう呼びかけや警鐘を鳴らしていくのかと。

これ大臣の所感ですよね。

この経済安保法なので、せっかくこれ15分野を決めているわけですから、具体的にどういうアクションを起こすのかということなんです。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美サイバーセキュリティに関する、ちょっと待ってください。

法律のところが各業法でも今やってくださっておりますけれども、それぞれの所管のところでサイバー攻撃に対する対応をしっかりやっていくということは、この基幹インフラのものとは別にもまたやっておりますので、そちらでも対応していると思います。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭だから私が聞いているのは、ここでは今経済安保の法律審議しているわけですよね。

改正案の前の本案というか、そこでは15分野が基幹インフラ役務で決まっているわけですよね。

だからそれが機能しなきゃ意味ないじゃないですか。

つまりサイバーについては機能しませんよという法律じゃないはずですよね、これ。

だからつまり今のこの法律で総理の指示に応えるためには、具体的にどういうようなことをその業界に促していくのか、この法律に基づいてどういうことが具体的にできるのかということを聞いているので、それができないんだったらこの法律根本から変えなきゃいけないんですよ。

本当に。

委員長 山下貴司

小泉大臣。

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎もともと基幹インフラに対するサイバー攻撃に対する脆弱性をちゃんと確認しましょうよというものでやっていく。

今までの攻撃とはまた新しい攻撃も入ってくるかもしれないから、それに対してもきちんと対応できるようにしていきましょうというところは変わらない。

今までの法律の中でも変わらない。

そこに新しい医療が対象となってくるというところなんですけれども、高度化するAIによるサイバー攻撃に対応するためには、この経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ制度のみならず、政府全体でさまざまな施策を包括的重層的に連携して対応を進めることが重要でございまして、具体的には基幹インフラ所管省庁において各業法そしてガイドライン等に基づいて事業者に対してサイバーセキュリティ対策を行うように定めております。

基幹インフラ事業者にはサイバー対処能力強化法こちらに基づいて本年10月1日からサイバーセキュリティインシデントが発生した場合等の報告が義務づけられることになっておりまして、この報告も踏まえたさらなるサイバーセキュリティ強化のための取組が進められていくというふうに承知をしております。

その上で経済安保推進法における取組としては、基幹インフラ制度の運用を通じてサイバー攻撃等も含め特定妨害行為の恐れの低減を図っていくというところです。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭だから特定妨害行為の低減を図るのは、具体的にどういうことをされるんですかと15分野に対して。

通知とかまた出すんですか。

あれ今回の件で集めて何らかのことをやったり、あるいは更新するときにこういう注意事項を新たに喚起したり、あるいは一番いいのはクロードミトスを使わせてもらって脆弱性の検査をすることに汗をかくとか。

それ、今の話だとあまり意味がないんですよね、そのサイバーに対して。

つまりサイバーは別のところでやるというような趣旨の話になっちゃうわけで、ちょっと今回この法律では臨機応変に動けないということですか。

システム更新のときを狙ってよっこいしょと警鐘を鳴らしていくと、この法律に基づいて具体的にどういうふうにするのかということを聞いているんですが、これはあちこちが開かないのでこれは。

いや、端的にちょっと委員長注意してください。

ずっとこれ時間とっているじゃないですか。

いっぱい質問あるのに。

だから端的に具体的にどういうふうにするのか集めて、あるいはこういうふうに対応、具体的な対応をですね、お願いします。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)小泉大臣。

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎大臣導入後、その設備の導入後とか更新のとき、導入とか更新のときでなくても、導入後であっても、この新しい特定防衛外行為の手段として使用される恐れが大きいと認めると至った場合には、検査または点検実施等の必要な措置を取るべきことを勧告することは可能となっております。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭だから今、認める事態になっているわけでしょう。

それではどういうふうに動くんですか。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美大臣まさに今、松本大臣とは担当の司令塔となってどのようにするかというのを話し合っておりますので、そのことも踏まえてやるべき対策を勧告していくということです。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭ちょっと何というか、一番重要なこれ15の基幹インフラ役務というのが指定されているわけですよね、この法律で。

だから法律の根拠があって動けるわけですよ。

それで松本大臣が何か対策を取ったらそれを見てやろうかなというのでは遅いわけで、もう既にそういう脅威が明らかになっているわけですよね。

それで指示があると米中首脳会談でもそれが議論されると、こういう大変なことになっているわけですよ。

明日には金融庁主導で片山大臣が言うところの日本版グラスウィングが立ち上がるということなんですが、金融庁、どういう会議ですか。

政府参考人 政府参考人

政府代表金融業界、IT事業者及び政府等が共通の理解を持ち、先を見据えた対応を検討していくため、実務者レベルでの議論を深めることを目的としたAI教員に対する金融分野のサイバーセキュリティ対策強化に関する官民連携会議の作業部会を明日5月14日に開催する予定でございます。

本作業部会におきましては、AIの進展が金融分野にもたらす脅威を踏まえ、脆弱性情報の把握からパッチ適用までの迅速化や、インシデント発生時の備えについて議論を行う予定でございます。

政府全体の取組とも連携しつつ対応してまいります。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭これちょっと金融庁が先行しているんですよ。

これいいことなんですけれども、大臣のところで、この15の重要な基幹インフラ、これについて対応を早急にやはりしないといけないと思うんですね。

金融庁の取組として、明日会合予定、期待をしております。

立ち上げということですね。

確認したいんですが、作業部会に参加組織としては、金融機関が6つ、ITベンダーが12、その中にはですね、アンソロピック・ジャパンも入っている、オープンAIジャパンも入っている、グーグルも入っていると聞いております。

業界団体が13、そして政府機関が4つ。

今の私のことで正しいですか。

答弁者 金子恭之

金子恭之大臣政務官はい、正しいものと承知をしております。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭やはりポイントは、これ言うまでもないことですけれども、まずはクロード・ミュートスを日本が使うことができるような状態に持っていって、そして重要基幹インフラをそのAIによってチェックして、穴を事前にパッチを当てていくと。

というようなことが必要だというふうに思います。

私もかつてNECでそういうような営業をしていた経験もありますので、覚醒の感がありますけれども、技術の進歩はですね。

そこが重要なんですけれども、今、日本政府はクロード・ミュートスの使用権、これは入手しているんですか。

使える状態になっているんですか。

政府参考人 政府参考人

政府代表お答え申し上げます。

日本におけるこのクロード・ミュートスのアクセスできるかどうかという点につきましてはお答えしたいところは山々なのではございますが、これは我が国のサイバー安全保障に関わる事柄でございますので、働きかけをしているかですとか、その予定とかというのは、お答えすることは差し控えさせていただきます。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭いや、私が聞いているのは働きかけとかでなくて、実際に使用できる状態になっているのか、なっていないのかということなんですか。

答弁者 金子恭之

金子恭之大臣政務官クロード・ミュートスにアクセスできるかどうかという点につきましても、これもやはり国家のサイバー安全保障に関することからなりますので、申し訳ございませんが、お答えは差し控えさせてください。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭ほかの国は、例えばイギリスなんかはアクセスできるとGCHQがですね、そういうことも発表していますので、日本だけ発表しないと、つまりアクセスしているかもしれないし、していないかもしれないというような状況であると。

ということなのかなと思いますけれども、発表しないというのも非常に不思議なことだと思います。

じゃあイギリスのGCHQというのはもうアクセス可能、つまり使える状態になっていると聞いていますけれども、それは事実ですか。

答弁者 金子恭之

金子恭之大臣政務官長妻委員の御指摘のとおりです。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭これイギリスのGCHQは公表しているわけですね。

脆弱性をもうすでにイギリスはいろんな機関がチェックをしてパッチを当てる作業をしているわけですよ。

日本、遅れとっているんじゃないですか。

アメリカでも国防総省のNSA国家安全保障局もミュートスを導入をして脆弱性をチェックしていると。

アンソロピックだと揉めていましたけれども、そんなことはもう背に腹は変えられないということなんでしょう。

そしてアメリカの行政機関もチェックをしつつあるということなんですけれども、日本もやはり一番重要なのは早く使えるようにして事前にチェックすることです。

このスピードが重要なので、中国、ほかの国も含めて、あるいはほかの組織も含めて開発というのは時間の問題になってくるので、似たような機能を持ったAIがですね、その中で小野田大臣も同席されたと思うんですが、昨年の10月にアンソロピック社のCEO、ダリオ・アモディCEOが官邸に来られて、小野田大臣も同席されたと思いますけれども、これ、なんとか働きかけをして、日本もイギリス並みに使えるような状況に持っていきたいと思うんですけれども、どう思いますか。

どう思いますかというか、小野田大臣、そういうご努力いただけませんか。

委員長 山下貴司

小野田国務大臣。

答弁者 小野田紀美

これは先ほど政務官から答弁があったとおり、働きかけの有無、予定を含め、その詳細をお答えすることは差し控えるというのが答弁になっております。

質疑者 長妻昭

長妻君。

働きかけしているに決まっているじゃないですか。

もう一刻も早くもらいたいということで、政府が動いているわけで。

高市首相もトランプ大統領とは一定の関係があるので、もうすでにトランプ大統領へのホットラインでそういう要請をしていると私は思うんですけれども、公表されないということはそれはそれで一つの考え方かもしれませんけれども、ぜひ私はまだアクセスできていないと日本が聞いておりますので、早急にそういう対応もとっていただきたいというふうに思います。

その中で、昨日一昨日ですか、Googleがゼロデイ攻撃のレポートを出しました。

私も拝読しましたけれども、非常に気になることが書いてあるんですね。

中国系グループが自律的に動くAIで、日本のテック企業の弱点を必要に調べていると。

こういう記述があるんですが、こういう事実は今あるんですか。

委員長 山下貴司

川崎政務官。

答弁者 金子恭之

お答えいたします。

この記事にありますように、ご指摘の中国や北朝鮮、ロシアといった国についてはサイバー攻撃の国家的な利用を行っているということについては承知をしております。

ただ実際に先ほど委員からご指定いただいておりますクロード・ミトスをはじめとするフロンティアAIモデル、こうしたものを使ったサイバー攻撃については、喫緊の課題であることは我々も認識をしておりますが、実際の攻撃があった等についての詳細についてはお答えすることができませんので、ご容赦賜りたいと思います。

質疑者 長妻昭

長妻君。

そしてグーグルのレポートには北朝鮮系攻撃グループがAIを駆使して大規模な攻撃ツールを構築しているとか、ロシア系グループも同様というようなレポートもあるわけであります。

これも大臣にお伺いしますが、この法律改正案の第3条の2にある官民協議会、ここでもAIの脅威というのは、特に今回のクロード・ミトスをはじめとするAIの脅威、これは議論されるということになるわけですか。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

官民協議会、いろいろできると、それぞれの分野によってできると思うんですけれども、具体的にどこでどう話されるかというのを現状でお答えはちょっとできない状態です。

質疑者 長妻昭

長妻君。

ちょっと物足りない答弁ですよね。

せっかくこういう協議会をつくるということでありますので、そしてイギリスの例というのが一つ参考になるかなと思うんですけれども、配付資料の3ページでありますけれども、これが認証制度をイギリスはやっているんですね。

サイバーエッセンシャルズということで、サイバー攻撃に一定の体制がある、そういうシステムを構築している。

つまり、あまりにもいろんなところで外部アクセスのポートを作りすぎると、それはハッキング、侵入されるというようなこともありますし、いろいろな体制を整備している企業などに認証を与えて、その認証がないと国の事業を受注できないと、ケースによっては、こういう非常に厳しいこともされているようなんですけれども、これは日本でも年度内にこういうことをやるというようなことも聞いているんですが、これはどんなことなんですか。

委員長 山下貴司

川崎政務官。

答弁者 金子恭之

お答えいたします。

まず委員が今ご説明いただきましたイギリスのサイバーエッセンシャルズ、まさにこれはイギリスのセキュリティ機関であるNCSCが実施する認証制度で、一般的なサイバー攻撃からの防御を念頭に置いた最低限の対策事項を定め、遵守が認められる企業を認証する枠組みでございます。

一方、我が国におきましては、サプライチェーンの強化を目的として、発注側や受注側に求める必要なセキュリティ対策を定め、それを満たしているかについて可視化するサプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度、これSCS評価制度と申しますけれども、これの構築に向けて現在検討を進めておりまして、年度内にできるように今、進めております。

質疑者 長妻昭

長妻君。

このSCS制度ということなんですけれども、今回の経済安保の今は15分野ですけれども、基幹インフラ役務ですが、これはSCSの制度というのは、まさにこの経済安保の法律の枠組みでも使えるものだと思うんですけれども、これを使ってきちっと認証。

内閣総理大臣。

今来ていただいているのは、このサイバーセキュリティの部署ですよね。

統括官の統括室ですよね。

ですから、そこがもうちょっと連携をしてもらって、どういう役割になっているのかということが非常にはっきりしないので、そこら辺をぜひ整理をしていただきたいと思います。

そしてイギリスでは、もう一つアーリーウォーニングという制度、早期警戒通知サービス、4ページにありますけれども、そういうものもやっていると。

危ない企業、狙われている企業を事前に国が察知をして、そういうところにご連絡を申し上げるというようなサービスというか、当たり前のことだと思うんですけれども、これ日本でもやっていると聞いておりますが、今まで何件ウォーニングを出してきましたか。

委員長 山下貴司

川崎政務官。

答弁者 金子恭之

御回答申し上げます。

国家サイバー統括室においては、平素から民間企業に対して情報提供を行っております。

とりわけ特に重要インフラ事業者等に対しては、重要インフラのサイバーセキュリティに関わる行動計画に基づいて、官民の情報共有体制を構築し、情報提供を行っております。

何件あったかという部分でございますけれども、2025年においては107件、連絡をさせていただいております。

その情報提供内容については、重要インフラ事業者等の全分野に関わる脅威や脆弱性情報のほか、特定の分野及び個別事業者に対する脅威等の情報をお伝えをしております。

質疑者 長妻昭

長妻君。

こういう取組もぜひ強化をしていただきたいというふうに思います。

アンソロピック社のレポートを見ていますと、クロードミトスの初期版の社内テストで、非常に不可思議な動きがあったということが2つエピソード書いてあります。

非常に気になることなんですが、1つは外部にアクセスが基本的にできない状況にクロードミトスを置いて、初期版を置いて社内テストをしたと。

外部に基本的にはアクセスできない環境下に置いたわけですが、「研究者にメールを送ってください」とどこかから穴を開けて、そうしたらば研究者にメールは送ってきたということで、結局穴をつくプログラム、エクスプロイト、これを作ってメール送信に成功したわけですね。

そこまではいいんですよ。

それで終わればいいんですが、ところがクロードミトスが成功を誇示しようとして、勝手にその開発した穴をつくプログラムの詳細を複数のウェブサイトに投稿したと。

こういうのをやったよと。

それは誰でも見れるウェブサイトなんですよ。

それはもうアンソロピックの社員というか会社の人も驚いて、功名心みたいな話なのかというようなことが記述があるんですね。

これは私も非常に今までもAIでそういうことがありましたけれども、ちょっと今回は質が違うAIですので。

もう一つは社内テスト中にですね、初期版ですけれども、クロードミトスの初期版で、そのクロードミトスも分かっている、認識している、禁止されているという行為、やっちゃいけないというふうに指示があった行為をしてしまって、それを隠そうとする。

バレるのを恐れて隠そうとする行動も見られたということが社内のテストで明らかになっているということなので、これちょっと一筋縄ではいかないというか、人類がコントロールできない化け物、モンスターが出てしまっているんじゃないかなと思うんですけれども、そういう情報というのはどういうふうに聞いておられますか。

委員長 山下貴司

川崎政務官。

答弁者 金子恭之

ご回答申し上げます。

今、委員からお話しいただいた点については、まさにアンソロピックのレポートで出ている内容でございますので、承知はしておりますが、委員がまさに御指摘いただいているとおり、まさにこうした新たなテクノロジー、認知を超える部分が正直あるというふうに理解をしております。

だからこそ政府、海外政府とも連携をしながら、そしてビッグテックとも連携をしながら、具体的にどうした対応をとればいいのかというのを一体となって考えていく必要があるというふうに考えております。

質疑者 長妻昭

長妻君。

この認知を超えるという御答弁ありましたけれども、これは本当に大変な、もう想定をはるかに超える、私は、これから被害が人類にもたらされる可能性が高いんじゃないかと思います。

その時に我が国がいち早くそれを最小限に被害をとどめるような、そういう対応をとる必要があると。

金融機関で1人でも預金が盗まれたら、これパニックになると思うんですね。

大変なことになると。

というふうに思いますので、これは十分お分かりになっておられると思いますけれども、そのときにこの経済安全保障の法案の役割というのがいまいちピンとこないというか、大臣の話を聞いても、これぜひもっと重層的に取り組んでいただきたいというふうに思います。

その中で、基幹インフラに医療分野を追加すると、これはランサムウェア攻撃などで被害が既に出ていますので、これは重要な御判断をしていただいたというふうに思います。

ただ医療機関は他の基幹インフラに比べて資金力が非常に脆弱でして、診療報酬の中でしか収入が入ってこないということもあって。

例えばシステムを更新するときに、こういうふうにしなさいと言われたときに、相当割高な事業者に頼まなきゃいけないとか、人の手当も相当専門家をしないといけないとか、お金の手当や支援というのが十分行き届かないと実効性を伴わないと思うんですが、厚生労働省も来ていただいていると思うんですが、こういうことについて補助というのをきちっとしていただけませんかね。

委員長 山下貴司

厚労省森審議官。

政府参考人 森英介

医療の分野の追加についてのお尋ねでございます。

今回特定機能病院について指定させていただくという形でやらせていただきますけれども、その際には一定の時間をかけて、それから必要な相談等をサポートしながら丁寧にやっていくことによって、ある程度医療機関側の負担を軽減していきたいというふうに考えているところでございます。

で、併せて現在サイバーセキュリティ対策、外部との接続ポイント等を軽減したり減らしていったりするような対策については補正予算等を使って対応しているところでございます。

それからあと診療報酬上も安全管理責任者を配置した場合については対応していくようなところも、今回の令和8年度の改定でも加えたところでございまして、こうしたものを上手に合わせながら対応していければというふうに考えているところでございます。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭ぜひお願いします。

病院というのが非常に今脆弱性が高いというふうに思います。

不用意に多くの外部接続をしているとか、いろいろな保守業者それぞれに外部接続させているとか、あるいはパスワードを使い回しているとか、相当初歩的なこともあります。

これ企業にもあるでしょう。

そういうことも含めて経済安保担当大臣として厳しく、そういう初歩的なこれもまだまだ不十分だと思いますので、きちっとチェックしていただきたいと思います。

もう1つのテーマとしては、今回JBICの改正の法案も出てきているわけでありますけれども、これも気になりますのは、損失が出た場合ですね。

損失が出た場合は、企業名と損失額、これは間違いなく公表するわけですよね。

委員長 山下貴司

小泉大臣。

答弁者 小泉進次郎

小泉進次郎まず、特定海外事業促進制度においては、支援対象事業の認定に際して、JBICからの情報提供も受けつつ、事業内容や収益性等をしっかり評価することとしております。

また、認定後の実施状況については、経済安全保障推進法上、損失出た場合というところを。

その前段の説明があるんですけれども、お時間の関係あるので前段切りますね。

委員御指摘のように損失が出た場合において、実際には様々なケースがあると考えられるため、現時点で一概に申し上げられませんが、いずれにせよ、企業への個別情報等への配慮の必要性や、国民への説明責任のあり方とのバランスを考慮しながら、どのような公表のやり方が適切であるかというのを、今後検討してまいりたいと考えます。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長長妻君。

質疑者 長妻昭

長妻昭これ、企業名をちゃんと公表していただかないと、最終的に国民の税金になる可能性がある金ですからね。

これ、JBICというか、私は日本の政府系金融機関で、初めての試みが今回の法案に書かれていると思うんですね。

というのは、損失を前提として融資すると。

こんな銀行聞いたことないですよね、普通。

でも損失を前提として融資するというのが今回の法案で、もっと正確に言うとですね、採算性に不確実性のある事業に対する出資や融資、これが私の理解では日本で初めて政府系金融機関といえども認められた案件だと思うんですが、その理解で間違いないですか。

初めてということ。

委員長 山下貴司

財務省渡辺大臣官房参事官

政府参考人 渡辺

お答えいたします。

JBICを含みます財務省主管の政府系金融機関について申し上げますと、各機関が出資融資案件の事業性や償還確実性などについて、金融機関としての立場から適正に審査を行った上で出資融資を行っております。

今般創設いたします特定海外事業促進制度につきましては、我が国の経済安全保障上重要であるが採算性に不確実性の財務省渡辺参事官。

お答えいたします。

繰り返しになりますが、財務省主管の政府系金融機関につきましては、過去にそのような事例はないと承知しております。

質疑者 長妻昭

長妻昭ですから、ゼロゼロ融資どこじゃなくて、過去ゼロゼロ融資もありましたし、コロナのときの、あるいはベンチャー企業、スタートアップに対する融資、リスクは高いけれども、きちっと審査しているんですね、融資審査。

ところが今回はそれを特例として基本的に別枠にして、損が出てもいいよというような前提で初めて政府系金融機関としてこういう対応をとるということで、さっき質問、自民党からもいい質問あったと思うんですが、補助金と変わらないじゃないかという質問があったんですね。

補助金と変わらないというか、これならまだ補助金の方がいい。

なぜかというと、補助金は企業名と金額がきちっと公開されるんですね。

ところが今回は損が出ても企業名やあるいは損失額が公開するかどうかまだわからないと。

ということは、ちょっともう1回これ重要なんで聞きますけれども、まあ出るわけですけれども、損が出た場合、企業名と損失額、これを公表するということも含めて検討しているということですか。

委員長 山下貴司

小泉大臣。

答弁者 小泉進次郎

繰り返しになりますので短くしますが、どのような公表のやり方が適切であるかは今後含めて検討してまいりたいとのことですので、ぜひお願いします。

そして、報道によると、どういう企業がこのJVICのスキームの対象になるのかということについて、ある経済官庁の幹部が「最後は官邸の政治判断で決まるケースも出るだろう」と発言したとあるんですね。

私は相当口利きが横行するリスクがあるんじゃないかと思うんですね。

そういう意味では、国家公務員制度改革基本法第5条に、政官透明のために政治家と官僚との接触記録を残すというものがあるわけで、今回JVICに新しいスキームで選ばれた企業において、政治家から働きかけがあった場合は、これ記録を残して公表するというようなことを御答弁いただければ。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

他の行政制度と同様に法令に則った適切な対応をしてまいりたいと考えます。

質疑者 長妻昭

長妻君。

そうじゃなくて、公表すると。

接触の記録を残して公表すると、それが法令に書いてあるわけなんで、それを言ってください、中身を。

委員長 山下貴司

委員長。

答弁者 小野田紀美

はい、小野田大臣。

はい、今挙げていただいた法令の文言に則って、適切な対応をしてまいります。

質疑者 長妻昭

長妻君。

どういうことですか。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

国家公務員法の職員が、読み上げて大丈夫ですか。

職員が国会議員と接触した場合における当該接触に関する記録の作成保存その他管理、及びその情報を適切に公開するために必要な措置を講ずるものとすること。

質疑者 長妻昭

長妻君。

今回の件でその対応をして公開をしていただくと、こういうことでよろしいわけですね。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

法令に則ってしっかりやってまいります。

質疑者 長妻昭

長妻君。

そしてもう1つのテーマといたしましては、今、特定重要物資、

大島敦 (中道改革連合・無所属) 40発言 ▶ 動画
質疑者 長妻昭

小泉氏について、医療関係では抗生物質と人工呼吸器があるんですけれども、これでは非常に足りないんじゃないかということで、私は人工心肺装置、人工透析の機器機材、麻酔設備機材、手術に必要な機材、これを入れてほしいというふうに強く申し上げたところ、5ページ目にありますけれども、調査をしていただいているということでございます。

これはちゃんとECMOですね。

ECMOと透析の機器について、どういうような状態になっているのかということで、これを特定重要物資に入れるか入れないかの前提の調査だと思うんですが、小野田大臣、この調査結果はいつごろ出るのか、そして今私が申し上げたものを特定重要物資に認定するということも、今視野に入れているのかどうか、御答弁いただければ。

政府参考人 森英介

これはまず調査対象である厚労省森審議官から。

医療分野における特定重要物資の指定についてでございますが、委員御指摘のとおり、これまで抗菌薬4つ、それから人工呼吸器を対象にしてきたところでございます。

医療関係物資については、国民の生命生活にとって大変重要なものであるというふうに認識しておりまして、引き続き関係省庁とも連携してリスク調査を実施して、その結果も踏まえて特定重要物資への追加的な指定も含めて必要かつ適切に講じていきたいと。

これは本当にサプライチェーンを丁寧に見ていきますので、どの時点でというのを今の時点で申し上げることは難しいんですけれども、できるだけ速やかに対応していきたいというふうに考えております。

委員長 山下貴司

長妻君。

質疑者 長妻昭

時間が来ましたので質問を終わりますけれども、ぜひ大臣、早めに今私が申し上げたような物資も指定をしていただきたいというふうに思います。

以上です。

委員長 山下貴司

ありがとうございました。

次に大島敦君。

大島君。

質疑者 大島敦

質問をさせていただきます。

先ほど長妻委員がおっしゃっていた期間は、私はそのとおりだと思う。

前回の国家情報会議設置法案の中でも、アントロピック社のダリオ・アモディ氏のことに触れて、ミトスにも触れさせていただいて、去年の9月3日の抗日戦争80周年記念で、習近平氏とプーチン氏が、人の寿命は150歳まで延びるというエッセイがあるという報道があったことを知って、その原本はおととしの1月の今回のアントロピック社のCEOのダリオ・アモディ氏のエッセイで、私も読みました。

これまで同僚の委員の方からも指摘があったとおり、今、非連続だと思う。

今の延長上に世界は待っていないと思っていて、非連続の中での安全保障をどうするかということを長妻委員はおっしゃっていたと思います。

先日もダリオ・アモディ氏が、ミトス級のAIが見つけられる脆弱性を、攻撃者側AIが同じように見つけられるようになるまでの猶予は、半年から1年と言っているので、おそらく半年から1年ぐらい、もっと早いかもしれないなとも思います。

ですからおそらく政府でもその危機感を持ってやっていらっしゃるとは思うんですけれども、今回は首相を中心にそういう協議会を設けてしっかり対応をとる時期に来ているのかなと思います。

そうではないとなかなか厳しい感じがする。

今同時並行的に特別委員会で審議されている情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律及び情報処理の促進に関する法律の一部を改正する法律案等、個人情報の保護に関する法律等の一部を改正する法律案が同時並行的に審議をされていて、部会で聞いたときに施行はもう少し伸ばした方がいいんじゃないのかなということを発言させていただきました。

今何が起きているのか。

どういう脆弱性が日本のサイバー、高市内閣総理大臣、平気で今議論をされて来週にも通りそうだって聞くと、大丈夫なのかって感じがするもんですから、ぜひ与党の皆さんにもぜひご検討していただければなと思います。

それでは、今日の順番の方は、まず9番の方から言いたいと思いますので、よろしくお願いします。

私、今回の法案を見ながら、アカデミアと民間企業や国の研究所との交流を深めることは大切だという立場。

最先端の研究領域では、学術と安全保障との区別が難しくなっている。

例えば、天文学でより遠く、より鮮明に見える研究は、一面では安全保障領域であり、国際的なプロジェクト組成では、どの国と組むべきかは対象となろうと思っていて、例えば、高解像度の天体望遠鏡でも、ミラーの部分のガラス素材は、日本の中堅企業しか作れないんです。

熱膨張をゼロなので。

こういう領域があったり、アカデミアの研究者の最先端の知見を民間企業や国の研究所で生かすこともイノベーションを促進することになると考えています。

アカデミアの研究者が民間や国の研究所で研究開発することを進めたいと思っていて、その単位には身分は維持しながらも給与については、その期間は民間企業や国の研究所から受け取ることになれば、その情報公開のレベルは違ってくるなと思っていて、アカデミアは研究の自由と公開の原則があるのに対して、民間企業や国の研究所は、研究開発には到達目標が設定されている場合があり、プロジェクトマネジメントが求められる。

ですから公開原則についてはアカデミアとは異なる対応があると考えていて、今回の質問の9として、アカデミアには研究の自由と公開の原則があるのに対し、民間企業や国の研究所は、研究開発には到達目標が設定されている場合があります。

やはりプロジェクトマネジメントが求められます。

国や民間企業は。

公開原則についても、アカデミアとは異なる状況があると考えておりまして、経済安全保障重要技術育成プログラムの研究成果の公開についてのまずお考えを伺わせてください。

政府参考人 米山正義

米山内閣府大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

経済安全保障重要技術育成プログラム、いわゆるKプログラムでございますけれども、こちらにつきまして、成果の公開を基本としております。

機密義務の対象となる情報を除きまして、研究受託者が論文や学会発表等によって成果を公表することを制限することはしていないということでございます。

他方で、受託企業等が自らの判断によりまして、Kプログラムの成果の一部を非公表とすること、これは妨げられないということでございます。

委員長 山下貴司

大島君。

質疑者 大島敦

確認をしたいんですが、基本的には研究成果については公開すると。

役所の方の説明を聞くと、Kプログラム、経済安全保障重要技術育成プログラムは10年後ぐらいには実装できるところの初期5年間ぐらいなので、そこは基礎研究領域と同じなので研究の自由と公開原則が保たれていると私は理解したんですけど、そういう理解でよろしいかどうかというところと、これは研究者についてのその立場、身分は、国とか大学の研究所から移ってきているのか、その研究所の職員であるのかについても存じ上げていたら教えてください。

政府参考人 米山正義

米山審議官。

失礼しました。

まず先生ご指摘の1点目ですけれども、このKプロにおきましては、まさに研究の自由と公開の原則、そういったもののもとに研究開発を実施しているというのが基本でございます。

そして、このKプロに参画する研究者がどういう立場なのかというご質問だったと思いますけれども、これは様々でございます。

まさに学術機関として参画していただく研究者もおりますし、それから民間企業の一員として参画していただく研究者、そういった方もいらっしゃるということでございます。

委員長 山下貴司

大島君。

質疑者 大島敦

続きまして、今回、質問の8に移ります。

これは衆議院の調査室の資料にも指摘されております。

独立行政法人経済産業研究所内の経済安全保障シンクタンクと重要技術戦略研究所との関係を、政府は性格が異なると説明しておりますが、機能が重なります。

したがって、実務上は重複が生じる可能性が高い。

特に先端技術の動向分析、米中等の技術動向の分析、重要技術領域の選定、研究開発支援の優先順位付けなど、経済産業研究所における総合的シンクタンクと重要技術戦略研究所で機能役割について重複することが多いと思われる。

それぞれの具体的な役割分担を明確に示すべきではないかと思うんですけれども、御答弁をお願いします。

答弁者 小野田紀美

小野田大臣お願いします。

総合的な経済安全保障シンクタンクは、今回の法改正で法的に位置づけられ、公的機関である独立行政法人内に設置されるものであり、政府の要請に即応することも含めて、外交、情報、防衛、経済、技術の専門性を有する調査研究、政策提言を行う唯一の政府系シンクタンクとなります。

産官学連携による科学技術戦略の推進等に加え、大学と連携した人材育成を行うことが期待されているところであり、これら2つのシンクタンクは想定されている役割及び組織体制が異なっていると考えております。

委員長 山下貴司

大島君。

質疑者 大島敦

ありがとうございます。

続きまして、質問の10に移りたいと思います。

今回の改正で新設拡充される官民協議会。

先ほどのこれはDATによる経済安全保障シンクタンク、Kプログラムの指定基金協議会。

医療分野の基幹インフラ制度において、どのようなものが適正評価の対象となるのか。

役職員、学識経験者のそれぞれについて、現対象範囲を明確に説明してほしいと思います。

答弁者 小野田紀美

はい、小野田大臣。

委員より具体的にいろいろ挙げていただいたんですけれども、適正評価については、重要経済安保情報保護活用法に基づいて、行政機関の長が重要経済安保情報を指定した場合に、当該情報を取り扱うことが見込まれるなどとされたものに限って、これを受けることになります。

今後、例えば、総合的な経済安全保障シンクタンクの役職員、ご指摘の様々な立場からの官民協議会に参画するものに対して、必要に応じて重要経済安保情報を取り扱わせる。

質疑者 大島敦

今度は問7に移りまして、これは政府参考人の答弁を求めたいと思います。

重要経済安全保障でのセキュリティクリアランスと特定秘密保護法に基づくセキュリティクリアランスを受けた者が開示される情報の差異について具体的に説明してほしい。

同じセキュリティクリアランスを使っていても、重要経済安全保障情報でのセキュリティクリアランスの適正の正当性は男性女性のせいですかね、適正評価。

特定秘密保護法は、適正のせいは正しいのせいになっているので、その際も知っていたら教えてください。

政府参考人 総田和也

総田審議官。

お答えいたします。

質疑者 大島敦

ありがとうございます。

現在シンクタンクの役職員、それから官民協議会参加者に対しては、国家公務員と同様の適格性義務を課すということにいたしておりまして、政府からの機密な情報を含め、民間企業に情報提供することを可能とするとともに、民間企業等からの情報提供も要因するということをして考えてございます。

またこれらの情報提供、政府からの情報提供の中には、機密性の高い情報も含まれておりと。

というふうに考えてございます。

その場合には必要に応じてセキュリティクリアランス制度も活用し、当該情報を取り扱うことが見込める者に必要な適正評価を行うということを考えてございます。

大島君。

先ほどの日本語、英語だと同じだけど日本語とあと漢字が違うというところは知ってました、知ってます。

政府参考人 総田和也

今も審議。

はい、総務省審議官。

いいですか。

じゃあ大島が補足をしておきます。

どうします。

知っていたら答えてください。

すみません。

私、理解しておりませんでした。

委員長 山下貴司

では大島君。

質疑者 大島敦

漢字で書くと違うんだよね。

適正評価の適正が。

重要経済安保情報の適性は先言っていた適格性の適格、適格性だし、特定秘密だと正しいに変わっているので、使い分けて意味があるかどうかという極めてテクニカルなんですけれども、簡単に答弁願います。

政府参考人 総田和也

はい、総田審議官。

おっしゃるとおり、セキュリティクリアランス制度において、その者が適正な能力を有しているかどうか、重要な国家の情報を開示してもよいかということについての適正評価については、まず適格性の適格ということで考えてございます。

及びその適格において、適正な情報を提供できるか、ここについては正しいという字で変えていくんだというふうに認識をしてございます。

委員長 山下貴司

大島君。

質疑者 大島敦

そうすると、特定秘密保護法におけるクリアランスの適正については多分公務員が対象だと思うので限定がされると。

もう1つ先ほど述べた重要経済安保情報については民間も入るので結構幅が広い適正ということになると、各行政府の長がこれだよと決めてそれについて議論する場合にはセキュリティクリアランスなどが必要だと。

両方とも特定秘密保護法で設けられた情報を国会の中の審議会かな、協議会かな、そこで議論されるという、そういった訳をつけていいんだよね。

教えてください。

2つの情報がどういうように議論、国会に報告されるかについて、一言お願いします。

政府参考人 総田和也

はい、総田審議官。

お答えいたします。

まず先ほど申し上げた特定秘密保護法における適正評価のせいという感じでございますけど、すみません、私認識を間違ってございました。

せいはクリアランス法と同じですね、適格性の適格でございます。

失礼いたしました。

それから今おっしゃられました国会の報告ということで申し上げますと、特定秘密保護法については私の所管外でございますので、それについては国会情報局の方にお聞きいただきたいふうに考えてございますけれども、この重要経済安保法のクリアランスの情報については、国会に報告を別途させていただくということで、予定をしているところでございます。

委員長 山下貴司

大島君。

質疑者 大島敦

問7の今度は前段の部分で、中東有事において、例えばイランによる湾岸地域の米軍関連施設等への攻撃が発生し、また、その恐れが高まり、日本のエネルギー供給、海上輸送、サプライチェーン、基幹インフラ等に影響を及ぼす可能性がある場合、政府が保有する情報収集衛星の画像データまたはその分析を独立行政法人経済産業研究所に設置される総合的な経済安全保障シンクタンクの調査研究、または官民協議会におけるリスク評価に活用させることは、法律上の業務範囲を照らしてどこまで可能なのかについて御答弁をお願いします。

政府参考人 総田和也

総田大臣官房審議官。

お答えいたします。

今おっしゃられました、まさにこういった衛星収集情報の画像データ等についても、この経済安全保障の重要な課題を検討していくという観点から、まさにその必要性について、必要性があるということが認識をされれば、この官民協議会の中で必要な情報保全措置を取った上で、共有されることは当然あり得るというふうに考えてございます。

委員長 山下貴司

大島君。

質疑者 大島敦

ありがとうございます。

そうすると、セキュリティクリアランスをかければ今の衛星情報あるいは機微情報については官民協議会の中でも議論がしっかりと検討、それに基づいて検討することができるという理解でよろしいかともう1回答えてくれますか。

政府参考人 総田和也

総田大臣官房審議官。

お答えいたします。

繰り返しになりますけれどもセキュリティクリアランス制度のしっかり適用、適格者として、その者が適格な適性を有するということが判断された後に、またこの官民協議会においてそうした情報、衛星情報を含めて共有することが適正であるということを必要性が認識をされた場合にはできるというふうに考えてございます。

委員長 山下貴司

大島君。

質疑者 大島敦

続きまして今度は一番の方から議論を深めていきたいと思うんですけれども、今回の米国、イスラエルのイランへの攻撃、紛争を受けまして、海外の、例えば米国の研究機関は、どのくらい米軍のミサイルを消化してしまったかというのも出してたりするんですよ。

トマホークだと3割ぐらいは消耗したとか、あるいはサードだと50から80%ぐらいかなとか、4月だと結構こういう論文が出ていて、的確に情報をつかみながら対応をとってくるのかなと。

あるものの兵器については2030年ぐらいまでかかるなんていうことが書いてあったりもして、日本の今回の鉱物について、どのように考えていらっしゃるのか、そのことについてのリスクについて、まずは伺わせてください。

これは問いの1なんですけれども、防衛装備は完成品だけを見ても安全保障上のリスクはわからないいろいろとありますけれども、レアアース、永久磁石、ガリウム、ゲルマニウム、タングステン、アンチモン、チタン、タンタル、半導体の素材、多くの重要鉱物の素材が必要だと。

政府はこれらの、要は防衛装備品について、装備ごと、使用部品ごとに重要な重要鉱物の部材の、部素材の供給リスクを強化しているのか。

評価しているのであれば、供給網の弱点を把握しないまま防衛装備の移転とか生産拡大を進めるという考えられると考えているのか、政府の見解を示していただきたいと思います。

政府参考人 小杉英夫

小杉装備政策部長、お答えいたします。

地政学的要因等によりまして、国際的なサプライチェーンリスク、これ今、委員がおっしゃられたことだと思いますけれども、顕在化する中、安定的な装備品の供給を確保するとともに、防衛装備移転を推進していくためには、サプライチェーンの強靭化、これを進めることが喫緊の課題と認識してございます。

防衛省におきましては、装備品等の安定的な製造等を脅かすリスク状況を把握する観点から、防衛生産基盤強化法に基づくサプライチェーン調査を行っているほか、企業との密接なやり取り等を通じた情報収集、これに加えまして職員が工場等を直接訪問して製造工程も含めたリスク状況についての確認等を実施。

委員長 山下貴司

大島君。

質疑者 大島敦

1点確認をしたいんですけれども、レアメタルあるいはレアアースについては、鉱物資源は中国あるいは特定国に偏在しているわけではなくて、その分離精製、金属化、合金化、永久磁石化の製造あるいは、承認済みの部品等の証明書が付けられているかどうかということが重要になってきていて、すぐに生産能力を拡大できるとは思っていないです。

ですから、この法律をつくったとき、この法律があるので、今回審議している法律があるので、それについては政府としても前広に準備をされているのかなと思います。

それで防衛省に1点だけ伺いたいのは、米国だと、米国の国防調達規則ですと、素材として様々な列挙をした上で、そのものを作るにあたっては部品を取り寄せて作っていくので、その部品の中身までしっかり見て、それが特定国依存ではないかどうかも彼らは考えていて、今年末までにはとか来年の1月1日からはとか、そういう期間を区切って対応を取られているという話を伺うことがあるんですけど、その点について日本も同じようなリスク管理をされているかどうかについての御答弁をお願いします。

政府参考人 小杉英夫

防衛省小杉装備政策部長、お答えいたします。

委員御指摘はおそらく中国の輸出規制とかそういったものを絡めての御質問だと思いますけれども、御指摘の措置の装備品製造への影響、これを明らかにするのは規制側を慮ることと企業との関係もあることからお答えは差し控えますけれども、いずれにしてましても重要鉱物や物素材、これの確保につきましては、特定国への依存度の低減とか、あと内製化を含む調達先の多様化、それから代替素材、技術の開発、備蓄、同盟国等との協力強化といった取組を進めて自立性を高めていくことが重要であると考えておりまして、まさにこれは今関係省庁とも連携して取り組んでいるところでございます。

委員長 山下貴司

大島君。

質疑者 大島敦

ぜひ取り組んでほしいと思います。

4月に出た米国のレポートは、CSIS米国戦略国際問題研究所のレポートでして、その中の記載だと、日本はイラン戦争の影響により、400発のトマホーク納入が遅れる可能性があると伝えられていたと報じられているので、ぜひよろしくお願いします。

続きまして、この重要鉱物について、大臣に伺いたいと思います。

このレアメタル、レアアースは、日本の産業と安全保障を支える重要な資源と考えております。

経済安全保障推進法の法の運用により、これまで何が進み、何がまだ課題として残っているのかわかりやすく説明してください。

後藤祐一 (中道改革連合・無所属) 110発言 ▶ 動画
答弁者 小泉進次郎

小泉大臣。

先ほど、大島先生への答弁で、一般財団法人と呼ぶところを、一般社団法人と呼んでしまいました。

申し訳ございませんでした。

お時間もあると思いますが、端的にとは思うんですけれども、特定重要物資のうち重要鉱物について、これまで7件の供給確保計画を認定して、取組を支援しております。

具体的には、蓄電池に用いる金属の鉱山や製錬事業、そして、廃棄される蓄電池からの金属の回収、精錬に向けた実証試験などの取組を支援しております。

また永久磁石についても6件の計画を認定し、廃棄される磁石からレアアース原料をリサイクルとする事業ですとか、レアアース磁石の開発といった取組を支援しております。

課題としては、世界的な電気自動車需要の落ち込みに加えて、人手不足、物価高に伴い、供給確保計画における設備増強のスケジュールを後ろ倒しにする例がいくつか生じてしまっております。

ただ、鉱物資源の獲得においては、供給源の多角化に向けた同志国との連携が重要であると認識しております。

大臣。

同志国ともお会いして、重要鉱物に関して、日印両国間でより強靭かつ持続的なサプライチェーンの形成を確認したところでありますが、今後も同盟国、同志国との連携の下で、経済安保推進法による鉱山開発や精錬設備への出資、助成金の支援により、代替供給源の確保を加速してまいりたいと考えております。

委員長 山下貴司

大島君。

終わります。

ありがとうございました。

山下貴司(内閣委員長)次に、後藤祐一君。

質疑者 後藤祐一

後藤祐一(中道改革連合・無所属)後藤祐一でございます。

早速質疑に入ります。

今回の中東情勢を踏まえてナフサ不足が発生しています。

あるいはこれに由来するさまざまなものが、ポテトチップスも印刷できないということになっているわけでございます。

また黒糖の話は先ほど出ておりますが、これら2月の28日以降起きている話でありまして、必ずしもこの法案が全てカバーできていない部分があると思うんです。

それはしょうがないと思うんですね。

なので、むしろこの法案に現下の情勢を踏まえて、もう少し柔軟に対応できるようにしたらいいのではないかという観点から質疑をさせていただきたいと思います。

まず、これ内閣官房の政府参考人に伺いますが、このナフサ不足、あるいはナフサ由来の物資不足が続いた場合には、配布資料1枚目に特定重要物資16個上がっていますが、この特定重要物資の、例えば人工呼吸器というのはプラスチックをいっぱい使うわけですよね。

あるいは航空機の部品、あるいは半導体の製造工程でも、おそらく使うと思うんですけれども、こういった特定重要物資もナフサ由来の原材料や部品がなければ、安定供給できないんじゃないんでしょうか。

このナフサ由来の物資が原材料、部品、生産工程などで使用されることによって、供給が懸念される特定重要物資を網羅的に挙げてください。

政府参考人 内閣府審議官

内閣府の審議官。

ナフサにつきましては、備蓄原油を用いて国内での精製を継続していくことに加えまして、中東以外からの輸入拡大にポリエチレンなどの中間段階の化学製品の在庫を回せると、これまで半年以上からさらに延び、年を超えて継続できる見込みであり、我が国全体に必要な量は確保できておりますが、その上で、ご指摘のナフサにつきましては、エチレン、プロピレン、キシレン等の基礎化学品に分解された後、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂、高級アルコールなどの誘導品を経由して、プラスチック、合成繊維、合成ゴム、塗料原料や溶剤など幅広い製品に使われているところでございます。

これまで指定した16の特定重要物資との関係で申し上げれば、ナフサ由来の原材料は、例えば抗菌薬や肥料の包装剤や半導体の封止剤、産業用ロボットの外殻や塗料などで使われており、特定重要物資として指定されている天然ガスなどの純粋な素材を除けば、網羅的に挙げることは難しいもの、半導体の製造装置や、露光機のような先端電子部品も含めて、ほとんど全ての完成品が指定されている特定重要物資などにおいて、何らかの形で使われていると考えております。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

後藤祐一(中道改革連合・無所属)ほとんど全ての特定重要物資にとって、このナフサがなければできないわけですよね。

つまりナフサこそ、日本の経済安全保障にとって、チョークポイントになっているんじゃないですか。

ということの認識と、併せて、これも通告してありますが、併せて聞きますね。

備蓄原油はありますが、この原油を精製してもナフサは、需要量の半分ぐらいしかできないわけで、ナフサそのものを輸入するのは今難しい状況ですから、LNGはそこに書いてあるように特定重要物資そのものなんですね。

指定されているわけです。

何でナフサは特定重要物資に指定しないんでしょうか。

併せてお願いします。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正(経済産業大臣)お答え申し上げます。

まずチョークポイントかどうかという点ですけれども、チョークポイントとおっしゃった言葉の趣旨を踏まえて申し上げますと、ナフサはまず1つにはプラスチック原料をはじめ様々な用途に用いられる、利用される非常に重要な物資であるということが1つ。

また、そして現時点では多くを中東に依存していると。

かつ、それが今般の中東情勢によってサプライチェーンリスクが顕在化したと。

こういうことは事実に後藤祐一。

後半のご指摘ございました、指定物資にすべきではないかということについてお答えを申し上げます。

経済安全保障推進法においては、不可欠性ですとか外部依存性、また極度での改善性、それから政策の必要性などの要求を満たす場合に、特定重要物資として指定をして必要な措置を講じる。

こういうことによって重要物資の安定供給の確保に取り組む、そういうものであると理解しております。

こうした中で、ナフサについては、これまで民間による中間段階の化学製品の在庫備蓄があるということに加えまして、供給源を多様化をする可能性、余地があるということから、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資には指定をしてこなかったところでございます。

政府としては現在、供給源の多様化などによって足元の安定供給確保に努めているところでございますけれども、今回の対応も踏まえ、今後の情勢も見極めつつ、特定重要物資指定の是非も含めて、一層の安定供給確保のための方策については検討をしてまいりたいと、このように考えております。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

指定の是非も含めてということですので、可能性はあり得るという答弁だと思いますが、天然ガスの方がまだ多様化が進んでいるわけですよね。

湾岸経由は1割以下と聞いています。

ナフサの方がまさに多くの、だってここの特定重要物資のほとんどのものはできないわけですからね。

そこを踏まえて検討いただければと思います。

さらに申し上げますと、5番ですが、仮に日本でナフサが十分供給されていたとしても、例えば医療の現場では、使い捨て手袋は日本ではほとんど作っていなくて、マレーシアとかから買っているというように、ほとんど日本国内で製造されておらず、外国産に依存しているようなものについては、そのナフサ以来のものですね。

この法律、あるいは今度の法案では、何らか多様な仕様があるんでしょうか。

これは経済安全保障担当大臣から。

答弁者 小野田紀美

はい、小野田大臣。

医療用資材、使い捨て手袋を含む国内で生産量が少なく、外部に依存している物資の安定供給確保については、経済安全保障推進法のみならず、ほかの法律に基づく制度等、さまざまな施策を組み合わせて対応するものと認識しております。

例えば、ご指摘の使い捨て手袋に関しては、国が備蓄する医療用手袋5000万枚を放出し、目詰まりで確保が困難となっている医療機関に必要な量が行き渡るよう、措置を講じているところであります。

また、アジアにおける原油、石油製品等の調達やサプライチェーン維持のための枠組みであるパワーアジア等を活用して、重要物資の安定的な調達に向けた国際的な連携の強化に取り組んでおりますが、その上で経済安保法に基づく支援の必要性が認められれば、特定重要物資への指定も含め、安定供給確保に向けた必要な対策を適切かつ迅速に講じてまいりたいと考えています。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

そこは柔軟にぜひ考えていただきたいと思います。

パワーアジアはいいと思いますが、信頼できる国、いざというときでも調達できるものと、そうでないものをよく分析していただきたいと思います。

ついで大臣に伺いたいと思いますが、そのIP資料にあるように、クラウドプログラムは既に特定重要物資です。

その供給確保計画というものを見ましたが、クラウドプログラムの供給確保計画の中に、量子コンピューターを利用したクラウドサービスの提供とか、AIに関わる計算資源としてのGPUクラウドサービスの提供、といった内容が指定されています。

クラウドサービスというのは物理的には通常サーバーを経由して提供されると思うんですけれども、このサーバー、あるいはクラウドサーバー、あるいはクラウドサーバーを通じた役務、あるいはデータセンター、いろいろな規定の仕方があると思いますが、こういった役務なり物資を特定重要物資、あるいは特定社会基盤役務、どちらかに指定すべきじゃないでしょうか。

答弁者 小野田紀美

小野田大臣。

クラウドサービスにおいて提供される機能を決定する要素として、クラウドプログラムは重要であることから、物資の中の内容とされているプログラムそのものを特定重要物資として指定し、その安定供給の確保策を講ずることにより、国内事業者が基盤クラウドサービスを持続的に提供できると考えておるところです。

こうした考えに基づいて、基盤クラウドプログラムの技術開発及び、基盤クラウドプログラムの開発に必要な生産基盤整備としての。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

この法律は、この特定重要物資、16物資見ればわかるように、ハードをイメージしながら、それに付随するソフト、役務というものもカバーしてきますよという法律だし、今回の法改正で役務が追加されるわけですよね。

そう見ると、このクラウドプログラムってすごく違和感あるわけですよ。

むしろ、ハードたるデータセンターとかサーバーとかは対象にならないんですか。

対象にすべきじゃないですか。

あるいはクラウドプログラムの関連でデータセンターは指定できるんですか。

答弁者 小野田紀美

はい、小野田大臣。

はい、クラウドプログラムの1つとして方針でこのサーバー整備の支援についても定めているというところであります。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

ハードたるデータセンターとかサーバーそのものもこのクラウドプログラムの中の書き方によって指定認定できるということですか。

はい。

答弁者 小野田紀美

小野田大臣。

先生にお示しいただいたこの資料の高度な電子計算機というところに入っているというふうに考えております。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長。

質疑者 後藤祐一

後藤君。

データセンターって高度な電子計算機というよりは、データの格納庫だと思うんですけど、別のものじゃないですか。

含まれているかどうかに関して、ちょっとお時間もったいないですが、はい、じゃあ1回止めていいですか。

政府参考人 藤木審議官

藤木審議官がただいまのお尋ねでございますけれども、先ほど大臣から申し上げましたとおり、取組方針の中で柔軟に対応するというところをやっているところでございまして、必要性が出てくれば関係省庁と協議をしながら指定していくということになっていくと思います。

またデータセンターの方が必要だということになったときには、法律の要件がありますので、それに該当するかどうかということも判断しながらやらなければいけないと思いますけれども、そこは関係省庁とも話をしながらということになると思います。

以上でございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

今の可能性あり得るという答弁だと思うんですが、ちょっとクラウドプログラムとデータセンターとかサーバーって別のものですよね。

ものというか概念ですよね。

それをここで全部読んでいっちゃうというのは、やや違和感がありますね。

クラウドプログラムおよびハードをイメージするようなサーバーなりクラウドサーバーなりデータセンターなりというのは、何かここの表記を広く書き直して指定し直した方が、今の答弁からすると自然ではないかなと思いますので、そこは柔軟に考えていただきたいと思います。

その上で次に行きたいと思いますが、資料の5ページ、この辺は今回の法案の部分ですけれども、7条に特定重要物資の指定が少し広がるわけですけれども、ここの書き方というのが「外部から行われる行為により国家及び国民の安全を損なう事態を未然に防止するため」であるんですけれども。

例えば先ほどナフサがないといろいろな特定重要物資ができないということで、場合によってはナフサの指定についても先ほど可能性がある答弁でした。

でも例えばね、今回のナフサ不足が深刻になった場合にナフサを指定するとした場合に、一体外部から行われる行為って何なんですか。

つまりホルムズが閉じてタンカーが来なくなって、日本でナフサが足りなくなったから、ナフサがないといろんなものができなくなるから困るのであって、特定国が日本を何らかの意図を持って攻撃しようと、こういうことを念頭においてこの法律ができていると思うんですが、それが狭すぎるんじゃないんですか、という問題意識なんです。

この7条の書き方として、「この外部の行為により」とか「損なう事態を防止する」、だから「外部から行われる行為により」というよりは、例えば「外部の行為により損なう事態を防止するため」というような形に修正すべきではないでしょうか。

委員長 山下貴司

大臣。

答弁者 小野田紀美

はい、小野田大臣。

はい。

委員御指摘のとおり、外部からの行為が他国を通じて我が国に影響が及ぶ場合や、既に国家及び国民の安全を損なう事態が生じている場合に、特定重要物資の安定供給確保の取組を図ることが重要でございます。

この点に関して、外部主体から直接的、または間接的に何らかの行為が行われ、国家及び国民の安全を損なう事態が生じる場合には、現行条文で対応が可能であるというふうに捉えております。

なお、御指摘の7条のほか経済安全保障推進法第4条において、安全保障の確保に関する経済施策の総合的効果的な推進についてこの国がその責務を有すること、国の行政機関が相互に協力しなければならないこと、必要な資金の確保、その他の措置を講じるよう努めていることを規定しておりまして、これらの規定も踏まえて、今般の中東情勢への対応についても、関係行政機関が緊密に連携して、足元で生じている供給の乱れや流通の目詰まり解消など、一丸となって取り組んでいるところです。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

今も答弁の中でね、「外部による何らかの行為」という言葉があったでしょう。

この7条の条文で「外部から行われる行為」って、外部から日本に対して行われる行為っていうイメージですよね。

「から」って言葉にはfrom toがあるわけですよ。

ただ今回のホルムズで起きたこととかナフサが不足しているということは、最初の行為、きっかけとか理由というのはどこか外部なのかもしれませんから、今まさにあったように「外部の何らかの行為により」、つまり「外部の行為により」という広い書き方の方が自然なんじゃないですか。

今の答弁がまさに証明しているじゃないですか。

「外部から」が余計じゃないですか。

これは特定国が日本を攻撃する意図を念頭に置いた言葉であって、ホルムズ海峡が封じられてしまったというのは日本の外側の何らかの行為ですよ。

だからそれは「外部の行為により」でいいんじゃないですか。

ここはあまり意地張らないで広く柔軟に対応できるようにしようじゃないかという建設的な提案なんですから。

今の大臣の答弁をまさに踏まえた提案ですから。

ご検討いただきたいんです。

あともう1つは「未然」という言葉なんですね。

国家及び国民の安全を損なう事態を未然に防止するためってあるんですが、もう未然じゃないですよ、ナフサ不足は。

白黒はっきりしちゃったじゃないですか。

全然未然じゃないんですよ。

だから半導体の洗浄だってできるんですか、本当にという話で、もはや起きてきている行為も含めるようにしとけばいいんじゃないですか。

未然に、という言葉は余計じゃないですか。

広めに読めるようにしましょうよ。

どうですか大臣。

委員長 山下貴司

小泉大臣。

答弁者 小泉進次郎

国家及び国民の安全を損なう事態が現に生じていれば、重要な物資の供給等ですが、生じる蓋然性が高まっていると捉えて、近い将来起こりうる国家及び国民の安全を損なう事態を未然に防止するという観点から、特定重要物資に指定し、安定供給に向けた取組を現在において講ずることも可能であるというふうに条文上捉えておりまして、先ほどのところもそうなんですけれども、将来再度累次または深刻な状況が生じるための取組をというふうに書いてあることでも、現在の対応を読み込めるというふうに、我々としては考えているというところです。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

苦しいですね。

今現に起きちゃっていることを、将来それが続くと困るから、将来のことを未然に防ぐために、今も起きているんだけど、今起きていることにも対応できるって、それは奇弁ですよ。

今起きていることにも対応できるように、単にすればいいじゃないですか。

未然という言葉、余計なだけじゃないですか。

未然という言葉を取った方が素直に読めるじゃないですか。

ナフサが起きちゃっているんだから。

ホルムズが起きちゃっているんだから。

現に起きていることに対応できるようにしましょうよ。

ぜひご検討を与党の皆様にお願いいたしたいと思います。

ちょっと飛ばしまして官民協議会に行きたいと思いますが。

これ条文は3ページ目、3条の2ですけれども、これも同じです。

ナフサが起きました。

ナフサ由来のものが足りないかもしれません。

ではナフサなりナフサ由来の物資については、この3条の2の官民協議会の議論の対象になり得るんでしょうか。

これは政府参考にお願いします。

政府参考に。

政府参考人 相田審議官

相田審議官。

お答えいたします。

官民協議会で扱う個別のテーマにつきましては、ご指摘のナフサ、ナフサ由来の物資も含めて、法改正施行後の時々の情勢等を踏まえまして、適時適切に判断してまいりたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

官民協議会で対象にしていると。

となると、まさにさっきと同じなんですが、この3条の2の条文を見ていただきたいんですけれども、これ、特定の国による害する行為って存在するんですか。

政府参考人 相田審議官

相田審議官。

まず一般論になりますけれども、今般の中東情勢の緊迫化によって、ナフサへの自給の影響については、外部主体から直接的、または間接的に何らかの経済安全保障推進法上の国民及び国民の安全を害する行為が行われた結果とというふうに考えてございます。

こうした点も踏まえまして、官民協議会で扱うテーマについては先ほど申し上げましたとおり、適時適切に判断してまいりたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

誰に対する害する行為があったという答弁ですか。

日本の国家及び国民の安全に対して誰がどういう害する行為があったという答弁ですか。

もう1回説明してください。

政府参考人 相田審議官

相田審議官。

まさに我が国の国民、もしくは産業界に対して、こうした国民国家安全を害する行為があった、そういう結果だというふうに考えてございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

その行為って具体的にどの行為のことですか。

政府参考人 相田審議官

相田審議官。

これは我が国に向けて直接行われた行為ではございませんけれども、まさにこのホルムズが封鎖されたということの結果として、実際ナフサが届かなくなったとということをもって行為というふうに申し上げてございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

それはイランかアメリカかは別として、ホルムズを閉鎖するという行為が日本の国家及び国民の安全を害する行為であると。

かなりこれ厳しいんじゃないですか。

その害する行為というところに限定する必要があるんですかということなんです。

その結果としてナフサが足りなくなって、そのナフサが不足しているということが、日本の国家及び国民の安全を害するというよりは、困るということなんじゃないんですか。

ですから大臣、これ通行してありますけど、ここはもうちょっと素直にね、経済活動に関し、国家及び国民の安全を損なう事態を防止するためとかね、どっかの国が日本の国家国民の安全を害する行為があるかないかとかって関係なくないですか。

結果としてナフサがなくなったことによっていろんなものが足りなくなって、それで官民協議会がやるという、さっき答弁があった。

それはホルムズが通れなくなってナフサが不足したからやるんであって、それがアメリカかイランかともかく、ホルムズを封鎖する行為が日本の安全を害しているのであるって。

奇弁ですよ、これも。

で、その法改正がなくてね、もともとある法案で、もう緊急対応しなきゃいけないときにね、奇弁で乗り越えたいのはわかる。

だけど、今回、法改正しているそのもののところだから、修正すればいいじゃないですか。

こう、実際、苦しいのはわかるんです。

だって、ホルムズが起きたのは、2月28日以降だから、その前にこの条文、事実上、たぶんできてたと思うから、そうなんです。

だから、そこはね、皆さん、かわいそうなんです。

だからこの法案審議の中で現実に合わせて読むようにしましょうよということをちょっと検討しませんか。

ここもさっきのと合わせて。

委員長 山下貴司

小泉大臣。

答弁者 小泉進次郎

御指摘のように事態ではなく行為に着目しているのは、原因たる行為を未然に防止するべく官民で情報共有や対策の協議を行うことで、ひいてはその行為によって惹起する結果としての事態も含めて対処が可能となるためでございまして、かかる規定によって全く行為を介在しない自然災害自体を除いて、経済安全保障上の幅広い課題に対応することが現在でも可能であると考えております。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

今回のナフサ不足はこの行為というのは、アメリカかイランかともかく、そのホルムズが封鎖される行為だと言いました。

何でこの法律で、そのアメリカかイランかともかくホルムズを封鎖する行為を未然に防止できるんですか。

どうやって防止するんですか。

言ってください。

答弁者 小野田紀美

小野田大臣。

行為によって惹起し得る結果としての事態も含め、効果的な対処を可能とするというところなので、行為によって起きた事態、ナフサが足りないとか、そういう事態に対して、この条文で対応が可能だというふうに考えております。

委員長 山下貴司

はい、後藤議員。

質疑者 後藤祐一

その1つ前の答弁で、行為を未然に防止する。

実際そこが書いてあるんだもん。

3条2項1項に。

行為を未然に防止するって、行為ってさっき言われた、ホルムズを封鎖する行為ですよ。

ホルムズを封鎖する行為を、この法律で、未然に防止できるわけないじゃないですか。

アメリカとイランの紛争。

そんなことこの法律で狙っていないでしょ。

だからその結果として起きたことにどう対応するかなんだから、行為よりも起きている事態、ナフサが足りなくなっているという事態に、やはり着目をすべきなんじゃないんですか。

大臣を詰めるのは目的じゃないから、これは本当に柔軟に対応できるようにするためだから、真面目に答えてください。

政府参考人 泉政策統括官

じゃあ、泉政策統括官。

ありがとうございます。

現行法、先ほど大臣から答弁がございました通り、後藤先生も話されたのは1条の文章だと思います。

1条、3条の2、3条の3。

それで、7条に着目いたしますと、7条、3条の2の議論。

この経済安全保障推進法は、先ほど大臣から答弁がありました通り、純粋な自然災害ではなくて、それだけによるものではなくて、何らかの、そういう人の手が介在する、意思が介在するということは対象としている。

それで7条においては、どういうふうに書いてあるかと申し上げますと、この外部から行われる行為によって、国家国民の安全を損なう事態を未然に防止する。

こういう規定になっている。

こういうことでございます。

3条の2について聞いたの。

3条の2。

時間稼ぐのやめて。

いや、違う。

これね、細かく全部通告してるから。

3条の2の官民の協議会におきましては、これは行為、当該行為の防止、行為を未然に防止するということは、何のために官民協議会をやるかというと、この国家国民の安全を害する行為を未然に防止するための様々な情報共有対策というのを感じる、議論することによって、事態も含めて議論ができる、こういうことでございます。

委員長 山下貴司

はい、後藤君。

質疑者 後藤祐一

もう1回確認しますが、今般のナフサ不足に至ったこの行為というのは、ああ、先ほどホルムズ海峡が封鎖された行為だって答弁がありましたよ。

このホルムズ海峡を封鎖した行為を未然に防止するためなんですか、官民協議会。

違うんじゃないんですか。

政府参考人 泉政策統括官

はい、じゃあまとめて、泉政策統括官。

お答え申し上げます。

ホルムズ海峡防止という発言が先ほどありましたけれども、行為というのは、ホルムズ海峡を封鎖することだけではございませんでして、さまざま輸出ができないとか、輸出を止めるとか、さまざまな行為がございます。

そういった行為をどういうふうに捉えて、どういうふうに対処を打つかということを協議する、こういうことでございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

もう1回厳密に答えてください。

さっきの答弁修正ということね。

この3条の2第1項に言う、国家及び国民の安全を害する行為とは、このナフサ不足に至った、このホルムズ海峡を封鎖からナフサ不足に至った事態においては、どれのことですか。

先ほどは、ホルムズ海峡を封鎖した行為だというのがありましたが、今、泉統括官からは、輸出を止める行為とかってあるけど、輸出を止める行為ってあったんでしたっけ。

はい、そうだ。

ホルムズを止める行為はあったと思うけど、日本に対する、まだ質問。

ごめんなさい、ごめんなさい。

途中ですけど。

日本に対する輸出をしてはならないって行為があったんでしたっけ。

政府参考人 相田審議官

はい、相田審議官。

お答えいたします。

今申し上げた安全を害する行為でございますけれども、まさに今その行為によってナフサが不足をしている、こういう事態が生じている行為とは何かを聞いているんですか。

しているわけでございますけれども、ここで未然に防止すると申し上げているのは、今回のこの行為は何かを聞いているんですか。

はい。

この事態を今後また似たような同じなことが起こることをどう防ぐのかと。

違う、今後じゃなくて今起きていることの行為は何かを聞いているんですか。

さっき聞いたことですよ。

相田審議官、3条の2は外部からというのがなくて、7条は外部からというのがあって、条文が違うんで、そのことを前提に、3条の2の官民協議会では、例えばナフサ不足に関して、どういうふうな行為の防止ということが対象になるのかというのを整理して、答えてください。

はい。

3条の2の官民協議会の行為につきましては、今まさに起こっている事態を踏まえまして、将来こういった事態が起こることをまたどう防ぐのかと。

違う。

今起きていることについてどの行為なんですかって聞いてる。

委員長 山下貴司

ちょっと一回止めていただけますか。

質疑者 後藤祐一

はい。

じゃあちょっと時計止めてください。

速記を起こしてください。

政府参考人 相田審議官

相田審議官。

はい。

今般のですね、ホルムズ海峡を起因して起こったナフサ等の根詰まり等の状況を踏まえ、そうした行為がですね、また将来起こり得るということを、しっかりこの官民協議会でですね、防止するという観点から、この議論の対象にしていきたいというふうに思ってございますので、必ずしもですね、全然答弁していない。

ちょっと時間勘弁してくれよ、これ。

行為とは何か、ということについて、端的に答えてください。

だってあなたさっき、ホルムズを封鎖する行為って答弁してるんだよ。

ホルムズを封鎖する行為でもって、それを生じた根詰まり等の事態を全部含みます。

委員長 山下貴司

委員長。

いいですよ。

質疑者 後藤祐一

じゃあ、後藤君。

その行為によって、生じた事態を含みますって。

こう言って言葉で生じた事態を読むのは無理がありますよ、それは。

だってしかも害するってなってるんですよ。

で、そこは、しかもそれをちゃんと読んで適用するんじゃない、こんなのを読むのは無理だろうって言うんであればね、徹底抗戦図もわかるの。

だけど、これ読めた方がいいんじゃないですかって議論してるんですから。

しかも今、今回の法改正する部分なんですから。

柔軟にやりましょうよ。

もうこれ以上してもちょっとあれなんで、また金曜日は私やりますから、きちっとここの行為とは何か具体的に、今回のホルムズ海峡封鎖からナフサ不足に至ることに関して、この行為が具体的に何かを文書で提出してください。

委員長 山下貴司

委員長お願いします。

理事会について取扱いについて働きたいと思います。

質疑者 後藤祐一

はい、後藤君。

ぜひこの部分まさに条文修正をお願いしていますので、柔軟に読めるようにして何が困るのかと思うので、ぜひ御検討いただきたいと思いますが、柔軟にするのはいいんですが、一方でちょっと柔軟すぎるなという部分もあって、この3条の2の第2項の3号というところで、要はこの官民協議会に呼べる人として、内閣総理大臣が必要と認める事業者と。

何の限定も何かストーンと書いてあるんですね。

この官民協議会って、守秘義務がかかる。

それを違反すると罰則がかかる。

いろいろな文書だとかを提出しなきゃいけない。

そういうのは義務がかかるんですね。

なので、必要な場合、呼んでいいと思うんですけれども、これに関連する人とか、少し限定しなきゃいけないと思うんです。

これ大臣に通告してありますけれども、せめて特定重要物資等の安定的な供給の確保、または特定社会基盤役務の安定的な提供の確保に不可欠な事業者であって、総理が必要と認めるものといった、少し限定をした上で、必要な人というふうにすべきじゃないですか。

委員長 山下貴司

大臣。

答弁者 小野田紀美

はい、小野田大臣。

官民協議会では経済安全保障上の幅広い課題について時々の情勢等を踏まえつつ、官民で情報共有や対策の協議を行うべく、内閣総理大臣が必要と認める事業者等をもって構成することとしております。

ただし官民協議会の構成員には必要に応じて資料の提供等の協力や情報の適正管理等を求めることから、構成員となることについてあらかじめ同意を得たものに限るというふうにしております。

このため官民協議会の構成員となる事業者が望まない形で過度な負担を強いられることはないと。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

できないんですよ、そういうことを。

だから事実上嫌だけど強制されちゃうわけですよ。

だから同意とっているからいいというもんじゃないんです。

ですから、せめて関連するもの、あるいは今おっしゃった何らかの指針で定めるのであれば、内閣総理大臣が必要と認めるものというのは、こういうものであるという中で、せめて特定重要物資と特定社会基盤役務に関係するところにしましょうよ。

当たり前だと思うんですよ。

それ以外の関係ない人は基本的に呼んじゃいけないと思うんですよね。

そこはちょっとぜひ本来は修正すべきですけれども、少なくとも運用するときにね、今のルールみたいな中にちゃんと書き込んでいただきたいと思います。

それと、この3条の2の施行期日なんですけれども、施行期日については8ページ目に条文がありますけれども、附則の1条で、この8ページ目の右のアンダーライン、3条の字に3条を加える、これが3条の2も入るわけで、そうすると6月を超えない範囲内において、政令を定める日になるわけですが、指定するかもしれない、それについて協議しましょうというときに、6月を超えない、遅すぎじゃないですか。

これは交付の日から施行、交付の日からがちょっと難しいのであればね、もうちょっと後でもいいけれども、6月はちょっと遅すぎるんじゃないんですか。

ここ条文修正すべきだと思いますけど大臣。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

はい。

官民協議会について法案成立後、速やかに施行することは非常に重要であると考えております。

一方、官民協議会の事務に従事する者たちにはですね、罰則付きの守秘義務を負うなど、一定の負担を負わせるものであることから、一定の周知期間を設ける必要があり、また、改正後の規定に基づく基本方針の改定について、パブリックコメント等の手続きが必要なことから、直ちに施行するというのが難しいという状況です。

しかし、官民協議会に係る規定については、交付の日から起算して6月を超えない範囲内において、政令で定める日の施行としているところでありまして、早急に準備を整え、可能な限り速やかに施行してまいりたいと思います。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

いや、ほかのところはね、いろんなもの準備するのに半年弱かかるとわかりますよ。

ですが、この官民協議会の規定って政令とか省令とかそんなものいなくて、官民協議会運営要領がなんかパパパパッとつくっちゃえばできると思うんですよ。

その特定重要安保情報とか経済安保情報とかね、そういったものをやろうとするときはそれはそれでまた別途かかるけれども。

ここはやっぱりちょっと切り離して、今まさに大臣は速やかにと言ったんだから、速やかにでいいじゃないですか。

交付の日以降、速やかに施行するって、ぜひご検討いただきたいと思います。

答弁でもそうおっしゃいました。

次AIに行きたいと思いますが、クロドミトスについて、4月24日に金融について、金融庁からお越しになられていますが、既に官民連携会議が開かれましたし、先ほど答弁で明日ですか、専門家会議が開かれる、とてもいいことだと思いますし、日本版グラスウィングなんだと思います。

この既にやった4月24日、あるいは明日5月14日の法的根拠は何法でしょうか。

銀行法とか金融商品取引法とか業法でしょうか。

あるいは各府省の設置法でしょうか。

政府参考人 大木三一

金融庁大木三一官。

お答え申し上げます。

AI技術が急速に進展する中、サイバー攻撃にAIが活用されることで、攻撃のスピード、規模が劇的に加速拡大するなど、サイバーセキュリティを巡る脅威が高まっていると。

こうした認識のもと、4月24日に金融担当大臣の主催により、AI脅威に対する金融分野のサイバーセキュリティ対策強化に関する官民連携会議を開催したところでございます。

また委員ご指摘のとおり、同会議での議論も踏まえまして、金融業界、IT事業者及び政府等が、IT技術の進展による脅威について、共通の理解を持ち、対応を検討していくため、実務者レベルの議論を深めることを目的とした作業部会を、今週、あすでございますけれども、14日木曜日に開催予定でございます。

こちらの会議についてでございますけれども、金融庁設置法第3条におきまして、金融庁の任務は、我が国の金融機能の安定を確保し、預金者等の保護を図るとともに、金融の円滑を図ることとされておるところでございます。

この官民連携会議等は、金融庁としてかかる任務をたす観点から、AIの進展が今後もたらし得る変化や金融分野における対応等について、関係者の認識共有等を図る目的で開催したものと、私ども認識しております。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

答弁で言ってください。

設置法をね。

衆議義務かけられるんですか。

短く。

短く。

答弁に答えてください。

政府参考人 大木三一

大木さん。

お答えを申し上げます。

官民連携会議の参加者につきましては、国家公務員と同様の守秘義務がかかるものではございませんけれども、ただ先ほどの官民連携会議につきましては、参加者の間で、例えば個別の企業のITシステムに関する情報など、機微な情報のやり取りは行われておりません。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

だからそれ以上の話はできないんですよ。

クロドミトスでこのミドルウェアがやばいとか、話できないんですよ。

いや、だからね、大臣。

官民協議会、早く施行しないと。

官民協議会、施行して、守秘義務がかかる形で、グラスウィングを乗っけりゃいいんですよ。

だから急ぐんですよ。

まさに大臣が言った、速やかに施行しないと。

設置法じゃできないんですよ。

守秘義務が。

という意味でも、よくお考えいただきたいと思います。

それで、さらに直すところがあって。

資料8ページ、施行のタイミングの話ですけれども、7条に検討規定があるんですね。

この7条の検討規定というのは、通常よくある法改正で色々なところが変わりました。

それによってその施行の状況を勘案して、施行後3年を目途として検討必要な措置と、よくあるやつです。

ところが、今起きていることだから、今回変わったところについてはこれでいいと思うんですけど、タイミングとして今起きていることはナフサであり、ニュートロスなんですよ。

これに対してこの法案、今回の法改正で対応できているかどうかは、先ほど言ったように危ういわけです。

もっと川上まで念頭に置かなきゃいけないんじゃないかとか、さっき言ったような外部からの攻撃への対応はできるんです。

それは今すぐ常務主導すればできると思いますけどね。

あるいはAIとの関係というのは、もうちょっと複雑な対応が必要かもしれない。

それはもう今すぐ検討すべきで、だから検討規定を2つに分けて、今回の施行部分を施行後の状況を見て3年後を目途に検討するのと、それと別にもう足元でいろいろ起きているわけだから、そこは早めに検討するということにしてはどうでしょうか。

委員長 山下貴司

大臣。

答弁者 小泉進次郎

小泉大臣、補足。

第7条の規定は、施行後3年をめどに施行状況を見直すことを政府に求めるものでありますが、この規定にかかわらず、状況に応じて不断に見直しを行うことは、委員のご提案の「早急に」というところで、不断の見直しは当然必要と考えております。

現下の中東情勢を含む国際情勢や、AIの高度化をはじめとする技術開発の進展など、我が国の経済安全保障をめぐる状況が刻々と変化していることは、本当に委員のご指摘のとおりでありまして、経済安全保障推進法についても、補足第7条の規定にかかわらず、不断に見直しを行ってまいりたいと考えております。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

7条がなければそれでいいんですよ。

でも検討規定があって、その検討規定を無視して検討しますって、何のための検討規定なんですかということになっちゃうんですよ。

しかも、この条文で読めるんでしょ。

「法律の施行の状況を勘案し」、この「勘案」でニュートロスだったりナフサだったりが読めちゃうわけですよ。

だからここが適用されちゃうんですよ。

そうするとこの7条の規定は本則に戻って、この7条の施行期日は1年後ですから。

正確に言うと1年以内、7ページ目にありますね。

1条の柱書き、1年を超えない範囲内において政令で定める日ですから。

検討規定が施行されないんですよ、すぐ。

7条の施行は1年弱後なんですよ。

やはり無理があるんですよ。

だからそこも検討規定をちょっと分けて、実際に検討すると言っているんですから、その根拠をちゃんと法律で書いていただきたいと思います。

ちょっとJBICとか時間がなくなってきちゃったので、JBICに行きますが、JBICについて先ほどもありました。

特に資料の6ページに改正部分ありますけれども、このJBIC法の32条で、劣後的な政府貸付を行う場合に、債権の全部または一部を免除できると。

これほとんど補助金に近いとさっき話もありましたが、これ100歩譲って今回の経済安全保障に関連する部分はまだわかりますよ。

認定特定海外事業促進業務に関する貸付であればまだわかるんですけれども、この32条の2項というのは、それ以外の一般勘定だとか特別勘定、およそJBICの全ての業務に、この債権の全部一部免除、そして劣後的貸し付けができるようになってしまうんですよね。

それはやり過ぎじゃないですか。

委員長 山下貴司

財務省。

はい。

政府参考人 渡辺官房参事官

財務省渡辺大臣官房参事官。

お答えいたします。

JBICの資本強化する際には従来出資を活用してまいりましたが、今回の法改正をきっかけといたしまして、経済安全保障上重要な事業への支援のための資金需要が増大することが考えられますので、これに対応するために財政的な制約がある中で、資本増強の手段として劣後的政府貸付も活用することを可能とする規定を盛り込みました。

その上で、経済安全保障上重要な事業は、その事業の性質等に鑑みて、既存の一般業務勘定ですとか、特別業務勘定で実施することになるものがあるということが想定されるということを踏まえまして、そうした事業への支援を適切に遂行するために、劣後的政府貸付につきましては、新たな勘定に限らず、既存の勘定も対象とさせていただきたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

そうすると、今回の認定特定海外事業促進業務に関連したものに限定されるということでよろしいですか。

はい。

政府参考人 渡辺官房参事官

渡辺官房参事官。

今回新たな認定、失礼いたしました。

認定海外促進事業に限るべきではないかというご質問でございますが。

関連したものにせめて限るべきではないか。

今回の本改正におきまして、経済安全保障上重要な事業への需要が高まってくるということでございまして、その中には必ずしも認定海外促進事業に限るべきではない、促進事業に認定されなくても推進すべきものがあるというふうに考えてございますので、繰り返しになりますけれども、経済安全保障上重要な事業を念頭に活用したいということでございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

「重要な」ってどういう意味ですか。

そんな曖昧な貸付基準なんですか。

財務省がなんて答弁してるんですか。

ズル抜けじゃないですか、これ。

これはせめて今回の法改正なり経済安全保障に関連するところだったら、100歩譲って、100歩の次1000歩ぐらい譲ってだと思うんだけど、ぜひちょっとここも条文修正お願いしていますから、よくどこまで認めるのかは、本当にちょっと政府としてもはじめに考えてください。

また金曜日続きやろうと思います。

指定基金。

資料12ページ、Kプログラムですが、積んだんですよね。

JSTとNEDOですか。

これは令和7年度末で累積執行額いくらですか。

JST、NEDOそれぞれ。

まとめて答えてくれるとありがたいですけど。

はい。

どっちですか。

JST。

じゃあJSTだと先に文科省。

政府参考人 福井官房審議官

文科省福井官房審議官。

お答え申し上げます。

JSTが実施するKプログラムに係る基金の執行状況についてですが、委員御指摘のとおり、JSTにおいて、Kプログラムの執行のため、2500億円の基金が組成されておりまして、令和7年9月に整理した基金シートを基に算定すると、JSTにおける令和7年度末の累積執行見込み額が約386億円でございます。

委員長 山下貴司

はい、じゃあ、経産省。

政府参考人 西脇大臣官房審議官

はい、経産省、西脇大臣官房審議官。

お答えします。

御指摘のとおり、NEDOには、Kプログラム執行のため、2500億円の基金が組成されています。

その上で、この基金シートをもとに算定しますと、令和7年度末時点の累積執行見込み額は、1087億円でございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

令和3年ないし4年度の補正予算ですからね。

3年ないし4年かかって、JSTは2500億のうち386億円しか使わないんですよ。

予算委員会でもやりましたけれども、金利どう考えてるんですかって話なんですよ。

文科省に聞きますが、令和4年度以降、毎年の運用益いくらですか。

運用先は銀行預金ですか。

政府参考人 福井官房審議官

文科省福井審議官。

お答え申し上げます。

JSTにおけるKプログラム基金の令和4年度以降の毎年の運用収入は、令和7年9月に整理した基金シートに基づきましては、令和4年度においては約48万円。

令和5年度においては約2649万円。

令和6年度においては約1億7256万円。

令和7年度においては見込みでございますが、約2億3889万円となっております。

運用先は銀行預金ということでございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

元本2500億円ですからね。

今の全部足したって10億円いかないじゃないですか。

どんな運用なんですかって話なんですよ。

だからキャッシュ積んじゃ駄目なんですよ。

必要になったところで国債発行して、お金払えばいいんですよ。

公共事業のように。

よく考えてください。

国民の税金です。

それと、13ページ目、4領域51の支援対象技術が、43の研究開発構造として行われていますが、自立性を考えればあれもこれもフルパッケージでやりたい気持ちはわかりますが、やはり不可欠性、日本はこれはもう握っていると。

日本のこれがないと世界が困るというところを徹底的に育て上げるべきだと思うんですよね。

この43あるうち、他国のチョークポイントになるような不可欠性の高い技術、5つ挙げてください。

政府参考人 米山審議官

内閣府米山審議官。

お答え申し上げます。

我が国の不可欠性の確保につながり得る重要技術という観点から定量的に順位付けすることはなかなか難しいという前提ではございますけれども、あえて5つ研究開発を例示させていただきます。

1つ目は航空機エンジン向け先端材料、これセラミック複合材、CMCというものですけれども、その技術の開発。

2つ目が高出力、高効率なパワー半導体、そして高周波半導体向けの材料技術の開発。

そして3つ目が高精度な地球観測を可能とする高感度小型多波長赤外線センサー技術これの開発。

4つ目が衛星の寿命延長に資する燃料補給技術の開発。

5つ目が例えば輸送機等の革新的な構造を実現するような用途で使われるんですけれども複合材料の接着技術、くっつけるという意味の接着ですけれども、こういったものが挙げられると考えてございます。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

よく5つ挙げていただきました。

持っているんですよ、日本は。

そういうところにドカーンと突っ込むべきなんじゃないんですか。

ちょっとこの額、額を出していただいたことにも敬意を表しますが、ちょっと相場外じゃないですか、この資金の配分というのは。

よく考えていただきたいなと思います。

それで今回法人が加わるわけですよね。

今は5法人可能で、そのうちこの2つJSTとNEDOしか実際には聞き置いてやってないわけですが、条文としては資料の5ページ目と資料の14ページ目、その次にありますけれども、これで35法人に広がるわけです。

その中で基金を持っているのは16ページ目7つ既に基金があるわけですけれども、今回の法案ではこの35プラスアルファという規定の仕方でさらにこれ以外にもオッケーとなっているんですね。

なんでこんなたくさんのところでやらなきゃいけないんですか。

今まで2つでNEDOとJSTだけでできていたわけですよね。

せめてこの既に基金を持ってこの7つに絞るとか。

JSTとNEDOだとカバーできない分野のところを1つ2つ加えるとか、そういう限定列挙であるべきじゃないですか。

これは大臣に伺っています。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

本案の指定基金に関する改正、研究開発の特性に応じた各法人に設置された基金のもと、多様な研究開発実施主体が指定基金協議会を活用し、研究開発等に取り組むことを可能とするため、当該協議会の設置を可能とする範囲を広げ、もって、特定重要技術の研究開発のさらなる促進を図るものでございます。

このため、我が国が持つ技術的知見を幅広く最大限活用していくという観点から、JST、NEDOはもちろん、そのほかも支援対象とする特定重要技術の分野に応じて、当該分野に強みを持つ多様な法人の関与を可能とする改正が必要であると考えました。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

そんな役人が書いたものをそのまま読んじゃった。

これね、天下りが後ろに張り付いていたりとか、いろんなことが起きるわけですよ。

だから、こういうのをやたら広げちゃだめなんですよ。

そのために大臣がいるんですから。

こんなおいしい法改正ないですよ。

ここはぜひ絞っていただきたいと思いますが、あともう1つちょっと条文で問題なのが、5ページ、この指定基金を定めている63条ですけれども、現行ではその63条の新旧対照表の下のところで、「特定重要技術の研究開発の促進、およびその成果の適切な活用を目的とするもの」を基金として指定できると。

これはわかります。

ところが今回の改正で、「特定重要技術の研究開発等が含まれるもの」を基金として指定できるとなっていて、「含まれるもの」といったらその他のものがすごく多いような基金だってできちゃうわけですよね。

今回だから作れる法人をがばっと増やして、しかもその基金の作り方も、この特定重要技術の研究開発とかに関係ないものも含めた特定重要技術の研究開発等が含まれちゃえばいいんですから、全くそれと関係ないものにお金を使うような基金の作り方もできちゃうんですけど。

これは大臣ですよね、小野田大臣。

やりすぎじゃないですか。

こんなのもうおいしくておいしくて。

もうちょっと種金みたいに特定重要技術を入れておけば、もうそれに関連するのは関連しないものも含めて入れられちゃうじゃないですか。

この「含まれるもの」をやめた方がいいと思います。

大臣どうですか。

委員長 山下貴司

小泉大臣。

答弁者 小泉進次郎

例えば、国立研究開発法人、いわゆるNICTなどの既に基金を設置している法人が、当該基金を活用した従来の研究開発に加えて、さらに当該基金を活用した特定重要技術の研究開発等に係る業務を新たに行う際に、指定基金協議会における伴走支援を可能とするため、当該基金を指定基金と指定することなどが考えられるものであって、基金があるからといって、このK-PROに入ってお金がガンガン入ってくるというわけではありません。

特定重要技術の研究開発に資する、それがここにK-PROに値するというところをしっかり今までどおり精査するということだと思います。

委員長 山下貴司

後藤君。

質疑者 後藤祐一

しっかり今までどおり特定重要技術に資するものとして審査してください。

「含まれる」とするよりはるかに広いですよ。

今の答弁で事実上、資さないものは含まれないという答弁だと思いますので、一定の意味はあると思います。

終わります。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)午後1時から委員会を再開することをし、この際、休憩いたします。

山下貴司 (内閣委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 山下貴司

ご視聴ありがとうございました。

西田薫 (日本維新の会) 11発言 ▶ 動画
委員長 山下貴司

休憩前に引き続き会議を開きます。

質疑を続行いたします。

山下貴司(内閣委員長)西田君。

西田薫(日本維新の会)

質疑者 西田薫

日本維新の会の西田薫でございます。

本日もよろしくお願いいたします。

私は先々週、本会議におきまして、党を代表しまして質疑をさせていただきました。

そのときも申し上げさせていただいたんですが、この3月に私たち自身の会で提言書をまとめさせていただいて、そしてまた大臣に提出させていただいたと思います。

今回この改正案におきましても、その多くを盛り込んでいただきましたこと、本会議の場でも申し上げましたが、感謝を申し上げたいと思っております。

これは私たちがやったということを主張したいがために言うわけではなく、もちろん自民党の皆さんも提言書を出されておられました。

そして何よりも、しっかり大臣をはじめ、政府が真剣にこの問題意識というのを深く共有していただいて、そして今回の改正になったんじゃないかなというふうに思っております。

その点につきましても改めて感謝を申し上げます。

本当にありがとうございます。

そこで私は本会議で質問させていただきましたので、そこで質問したことを深掘りする形で、今日は委員会ということでありますので、深掘りして質問していきたいと思っております。

まず、前回の本案、そして昨年の12月に出された資料に、いろいろ検討課題が多く書かれておりました。

そして今回提出された、本年の4月に出された今回の概要案において、どういった部分が改正されているかということを、私の方から簡単に説明させていただきたいと思っております。

まず、この特定重要物資の追加です。

これが12だったのが16になった。

今日午前中の質疑の中で長妻先生もそれに触れられておりまして、人工呼吸器の話が触れられておったのですが、それ以外にも無人航空機であったり、人工衛星、そしてまたロケットの部品、こういった物資が追加されたということであります。

また認定件数も135件から146件に増加されたというふうに認識しております。

そして、物資の供給に不可欠な役務への支援制度。

これも12月の資料においては検討課題の中に入っていたのですが、これが今回制度化として明記をされた。

要は物資そのものだけではなく、供給に不可欠な役務、これも支援対象とするということが今回の改正です。

具体例を挙げますと、光ファイバーケーブルの敷設、そしてまた人工衛星の打ち上げというのが具体例として挙げられております。

この件につきましては後ほど質問させていただきたいと思っております。

そして次に、安定供給に支障が生じる恐れがある場合の措置ということで、これも検討課題に入っておりました。

それが今回、関係者の努力義務、そして政府、主務大臣に協力要請と、後ほどこの件も質問させていただきますが、この資料の8条の2と9条の2、11条の2に明記されているかと思うんですね。

この件につきましては、後ほどまた質問させていただきたいと思っております。

そして次に、基幹インフラ制度への医療分野の追加ということで、これも12月の段階では方向性のみであったのが具体化に示されたと。

ただ、この点につきましては、私、先々週の本会議でも質問させていただいたかと思うんですね。

特定機能病院を対象とし、各都道府県に最低1病院を指定することになっているんですが、そのとき私、本会議で、特定機能病院というのは全国で80箇所に留まっている。

そこに新たな届出であったりとか審査対応を課すことによって、病院の経営であったりとか、人員体制に影響が及ぶんじゃないかということを本会議で質問させていただいておりました。

本会議で質問して、その後大臣から御答弁いただいておりますので、この質問に関しては今日は割愛をさせていただきたいと思っております。

そしてまた次に、重要な海外事業の展開支援制度。

これ新設ということで、ここ結構かなり大きな新規の追加になったんじゃないかなと思っております。

先ほど午前中の審議の中でも、いろいろこの議論が違う観点からの質疑があったんですが、JP広報の改正等々がこれになったんじゃないかなと思っております。

そしてまた、指定基金の対象範囲の拡大と。

これも今回検討課題で入っていたのが制度の改正につながったと。

これ、JSTであったりNEDO以外も対象とすると。

これも今日午前中の質疑でいろんなご意見があったんじゃないかなというふうに認識しております。

そしてまた、総合的経済安全保障シンクタンクの創設ということで、これも12月の段階では構想段階であったのが、今回具体化になったということであります。

これにつきましても、後ほど、これに関連するんですが、官民協議会の設置、ここには支払義務というのを付与するということで、このシンクタンクの情報管理という部分において、質問はさせていただきたいと思っております。

以上がこれ。

簡単ですが、改正のポイント、大まかなポイントではないかなというふうに思っております。

それに沿って質問をしていきたいというふうに思っております。

まずはサプライチェーンの強靭化についてお伺いをさせていただきたいというふうに思っております。

先ほども言いましたとおり、今回は物資だけじゃなく、物資の供給に不可欠な役務、これも支援対象としたと。

ということで、先ほども具体例を述べさせていただきましたが、光海底ケーブルであったりとか人工衛星の打ち上げ等々がまさしくそうだと思うんですけどね。

でもこれ言い換えれば、裏を返せば日本というのは物だけじゃなく、運ぶ能力であったり維持する能力、これも海外に依存していたんじゃないかなというふうには感じております。

そこで政府の資料を見ますと、国際通信の99%は光海底ケーブルを経由していることから、海底ケーブル敷設船による敷設、いわゆる役務が必要であるということで、これ12月の段階でも資料として作成されておられます。

さらにこの資料を読むと、敷設役務を過度に外部依存する状況において、これが途絶すれば海底ケーブルの通信機能の発揮が損なわれると。

要はこの敷設役務が外部依存となること自体をリスクとして位置づけされているということだと思うんですよね。

そこでお伺いをさせていただきたいんですけれども、現在日本として海底ケーブルの敷設船であったり、修理船、そしてまた修復船、そして補修要員であったりとか、海底調査能力、これをどの程度国内のみで完結できる体制となっているのか。

そしてまた併せて、この有事や経済的威圧下において、外国事業者が撤退した場合でも、自律的に維持可能なのかどうか。

そのあたり、まず政府参考人の方、御答弁いただきたいと思います。

総務省、柴山官房審議官。

政府参考人 柴山官房審議官

お答え申し上げます。

海底ケーブルの生産から敷設、保守につきましては、現状日本企業により対応できるものと認識してございます。

このうち海底ケーブルを敷設する船につきましては、日本企業が保有する数が限定的でございまして、海外企業が保有する船舶も利用されているものと承知してございます。

近年、生成AIの普及などを背景に海底ケーブルの需要が増大し、また既存の船舶の老朽化も進む中でございまして、引き続きワークの実効的な供給体制を確保していくためには、海底ケーブルの敷設保守能力を国内に十分確保することが重要であると考えてございます。

総務省では、情報通信成長戦略官民協議会を開催いたしまして、官民投資を重点的支援することが必要と考える製品として海底ケーブルを位置づけまして、今後の具体的な官民投資ロードマップについて検討を進めてございます。

引き続き、これらの官民協議会での御議論や御審議をいただきまして、経済安全保障推進法の改正案などを踏まえつつ、例えば海底ケーブルの敷設船の保有体制を強化することも含めまして、自律的な供給体制の確保に努めてまいりたいと考えてございます。

山下貴司委員長西田君。

西田薫(日本維新の会)

質疑者 西田薫

はい、委員長。

はい、ぜひ。

今現在は日本ではできると。

ただ敷設船等々がやっぱり海外に依存しているということなんですよね。

私、本会議でもこれ述べさせていただいたんですけどね。

東日本大震災の際にはですね、この牡鹿半島にこの海底ケーブル、陸揚げ拠点が集中していると。

一斉に同時に被災したということで、我が国の脆弱性というのが明らかになったということで、本会議に述べさせていただいたんです。

そういったものも、これでは関係ないんですが、今後しっかりやっていただきたいなというふうに思っております。

次に、この役務の範囲についてお伺いをさせていただきたいというふうに思っております。

先ほどから申し上げているとおり、今回、役務を支援対象に加えられたということで、ただ、どこまでを不可欠な役務と認定するというのは極めて重要な部分ではないかと思っているのです。

例えば、コアルートであったり、データセンター保守、クラウド運用、AI学習基盤、これらも私は役務であると思っているのです。

そこで、どういった基準でその役務を判断していくのか。

そしてまた併せて、この政府の裁量というのが、極めて広い制度となっていくと思うんですよね。

そういった中で、この特定物資の指定基準、この透明性をどのように担保するのか、政府参考人の方より御答弁願います。

内閣府、担当大臣、あるいは担当委員会。

政府参考人 内閣府担当者

ただいまお尋ねがありました、今回、役務支援にするにあたっての指定基準のですね、透明性の話でございますけれども、今回の改正で措置する物資等の供給に不可欠な役務というのは、当該役務が提供されなければ物資等を適切な形で使用することができなくなるものを言っております。

あともう条文上の文言にございますが、「もっぱら当該物資等の供給のために用いられるもの」というものがございまして、これは限られた物資にしか用いられない役務を表しているというところでございます。

物資等の供給に不可欠な勤務であり、もっぱら当該物資等の供給のために用いられるものに当たるものとして、先ほどから例にも挙がっております海底ケーブルの敷設勤務でございますとか、あるいは人工衛星の打ち上げ勤務等が想定されるところでございます。

先ほどご指摘のございました、公安二役でございますとか、データセンター保守、クラウド運用、AI学習基盤などにつきましても、今申し上げました点から、役務自体が外部に過度に依存している、または依存する恐れがあるという外部依存性、それから外部から行われる行為による供給途絶等の蓋然性の要件を満たすということが必要でございまして、さらに安定供給確保のための措置を講ずる必要性。

しっかりと透明性を確保しながら進めていただければなというふうに思っております。

質疑者 西田薫

もっぱらですね。

もっぱらもありますね。

次にですね、調達の多角化についてお伺いをさせていただきたいというふうに思っております。

投資ファンドの問題について、まず1点お伺いをさせていただきたいんですが、近年ですね、短期利益を重視するこの海外ファンドによる、事業売却だったり、縮小圧力というのも増加しているかというふうに思うんですね。

そういった中で、この経済安全保障上、重要な企業については、政府は、これ、株主の構成であったりとか、ファンドの動向、こういったものも把握されているのかどうか。

そして、その把握した情報を、どのように取り組んでいくのか。

この辺りを御答弁いただければと思います。

茂木審議官。

政府参考人 茂木審議官

今御指摘いただいた話を改正法との関係も含めてということだというふうに理解をしているところでございますが、委員御指摘のように例えば外部の影響を受けた投資家などが特定重要物資を生産している事業者の買収を企てている場合であって、その行為により物資の安定供給確保に支障が創出されるような場合には、今回の改正で設ける法第9条の第1項の規定によりまして、主務大臣が関係者からの情報収集などを行うということは想定される。

先ほどもお話がございました、事業者の株式構成、株主構成やファンドの動向が当該行為に関わる必要な情報である場合には、把握される情報として含まれることも想定し得るところでございますが、いずれにいたしましても、どのような行為をきっかけとして、どのような関係者に対して、主務大臣が協力の求めを行うのかについては、主務大臣が個別に判断することとなることは、申し上げるまでございません。

そして、把握した情報を用いまして、例えば、買収を試みている投資家に対して、主務大臣が買収意図についての説明を求める。

質疑者 西田薫

についてなんですね。

これから質問していきたいというふうに思っておりますが、今11条の2というのは御答弁の中でありました。

そしてその前に、実は昨日、安全保障委員会が開催されました。

実は私、安全保障委員会の委員でもあり、内閣委員の委員でもあるんですね。

昨日の安全保障委員会におきまして、我が党の前原誠二議員が、これまで要は供給サイドに対するサポートはあった。

しかし需要サイドに対するサポートというのが少なかったんじゃないかというようなことも指摘をされて、昨日の発言をちょっと文字起こしをして、これ間違って言ってはいけないなと思うのでちょっと同じように言いますと、例えば石油でも。

オイルショックの時には中東依存ではいけないということで67、8%まで下がったと。

しかし今ふと気づくと95%までホルムズ海峡を通る原因になっていっていると。

こういうのは前原議員も言ってたんですが、オブリゲーションなりインセンティブというのを需要サイドにもしっかりと。

インセンティブというのは租税特別措置であったりとか、こういったのをやっていくべきじゃないかというような質問をされていたんです。

それに対して茂木大臣は御答弁されました。

その御答弁を聞いた後に前原議員は、これ本来は小野田大臣の所管になるところですがということを最後言われたんですね。

そこで私は両方の委員会に入っておりますもので、そしてまた昨日もちょうど安全保障委員会でその質疑を目の前で聞いておりましたもので、それにも少し大臣に触れていただきたいなというふうに思っているんですね。

先ほどの御答弁でもありましたとおり、この11条の2であったり、9条の2、8条の2というのが、これやはり、協力要請なんですね。

これは我が党で提言書をまとめるときも、これが弱いんじゃないかと実効性が本当担保できるのかという議論がずいぶん湧きました。

そういった中で、ぜひ大臣から強い御答弁をいただきたいと。

先ほどの昨日の安全保障委員会の話なんですが、別に私、前原議員から翌日の内閣委員会でそれに関して質問してくれという要望を受けたわけでもないですし、要請されたわけでもないです。

要は私、努力義務とか協力要請がない中で、勝手に前原議員の昨日の話を、不勉強に質問させていただいているんですけどね。

ぜひ大臣、ここはやはりしっかりとした強い御答弁をいただければなというふうに思っております。

小野田大臣。

答弁者 小野田大臣

需要者側に対しても経済安全保障の観点をしっかり取り入れてもらうべきという御意見は、米国のような先進国のみならず、先日訪問したインドに代表されるグローバルサウスの国々でもいただいておりまして、まさに国際的な論調になりつつあるというふうに感じております。

本改正法案においても、需要側を含めた幅広い関係者に対して、特定重要物資等の安定供給確保のための相互の連携及び協力を努力義務として規定するとともに、この努力義務規定に基づいて、需要側も含めた民間事業者が、特定重要物資等の安定供給確保に資する行動が取りやすくなるように、国として必要な措置を講ずるよう努める旨を規定させていただいております。

こうした国として講ずるべき必要な措置としては、例えば調達先の多角化への支援であるとか、調達先を多角化することを各種制度の適用の要件とする、つまりインセンティブの要件とするなど様々なものが考えられますが、詳細については各業界の実態等を踏まえて関係省庁と連携しつつ、検討して対応してまいりたいと考えております。

また本改正法案において、特定重要物資等の安定供給確保に支障が生じる恐れがある場合に、主務大臣が積極的に情報収集を行うとともに、広く関係者に対し協力要請を行うための根拠規定を設けております。

委員御指摘の新たな規定の実効性については、関係者間の相互連携協力の努力義務の規定により、事業者や金融機関が短期的な経済合理性を超えて、長期的な企業価値向上にも資するような経済安全保障の観点に基づいた行動を取りやすくするということが期待されるほか、政府が行う協力要請の実効性を高めることにもつながると考えております。

これまではこうした規定がなく、関係者に対して各省庁が行政指導の範囲で協力を求めてきたところでありますので、本規定に基づく要請には一定の重みがあるものと考えております。

西田君。

質疑者 西田薫

はい、力強い御答弁ありがとうございます。

そうですね、本当にここは、しっかり主務大臣が責任を持って、協力要請であったりとか、事業者の皆さんも努力義務というふうに書かれているんですが、応じていただけるんじゃないかなというふうに思っておりますし、そこはしっかりと政府としても指導といいますか、また対応していただければなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

それでは次の質問に移りたいと思います。

次は先ほども言いましたシンクタンクの情報管理についてお伺いをさせていただきたいというふうに思っております。

政府は構成員に国家公務員並みの守秘義務を課すと、というふうに今回されております。

そういった中で、この民間の有識者であったり、企業関係者の皆さんも参画をされていくわけなんですよね。

そこで、この民間の方への利益相反管理であったり、外国資本との関係であったり、そしてまた退職後について、こういったものをどこまで制度設計を行うのか、これは政府参考人でしたかね。

お答えいただければと思います。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤大臣

お答えいたします。

総合的な経済安全保障措置をシンクタンクで行う調査研究について、政策に直結する、さらに実りのあるものにするという観点から、委員おっしゃるとおり、シンクタンクにおける情報管理は非常に重要であるというふうに考えてございます。

また今、委員から御指摘いただきましたとおり、まさに民間から出向いただく方も含めて、在職時のみならず、退職後も国家公務員と同等の守秘義務を課すというふうにしているほか、さらに機密性の高い情報を共有する場合には必要に応じまして、セキュリティクリアランス制度も活用し、当該情報を取り扱うことが見込める者に必要な適正評価を実施することを想定してございます。

また、委員から御指摘いただきました民間の方から出向いただく際に、競合他社の情報に接してしまうことによる利益相反であったり、海外のシンクタンク等と共同する際の情報漏洩の懸念に対応する観点から、こうした機微な

野村美穂 (国民民主党・無所属クラブ) 42発言 ▶ 動画
委員長 山下貴司

委員長。

本当にこの情報管理というのは大切なことですから、そこはしっかりと取り組んでいただきたいと思っております。

そして、本来昨日までの通告の段階では、大学研究についての情報管理ということも当初通告で盛り込んでいたところだったんですが、いろいろお話を聞くと、今回の法律に関しては大学研究と直接関係がないということなので、通告というのは取り下げさせていただきたいと思います。

大臣ですが、あまり時間がないので、もちろん答弁は結構です。

通告もしませんので。

ただ、最後に自分の思いだけ言わせていただきたいと思っているのですが、大学の研究というのも、安全保障において非常に重要なものであると思っているのです。

特にAIであったり、量子であったり、バイオといった専門分野というのは、軍民両用技術ということで、その性格というのは非常に強いのではないかと思っているのです。

そういった中で、日本の大学というのは、研究室単位の管理であったりとか、教員個人の裁量に依存する傾向というのが非常に強いんじゃないかなと思っているんです。

そこで、これは大学ですから、例えば外国人研究者であったり、特に留学生ですね。

こういったものは外国勢力というのはやっぱり情報収集の対象とするんじゃないかなと思っているのでね。

アメリカにおいては、研究セキュリティ専門部署の設置であったりとか、外国資金開示義務。

申し合わせのお時間が経過しておりますので、簡潔に願います。

進んでおりますので、ぜひ今後は大学の研究においてもしっかりと対応いただきたいということをお願い申し上げて、質問を終了させていただきます。

ありがとうございました。

山下貴司(内閣委員長)次に野村美穂君。

野村美穂(国民民主党・無所属クラブ)野村君。

質疑者 野村美穂

国民民主党の野村美穂です。

経済安全保障推進法改正案について質問いたします。

中東情勢の緊迫化により、原油輸入の約9割を中東に依存する我が国は、経済安全保障が国民生活に直結する喫緊の課題であることを改めて認識させられています。

経済安全保障の現場は地方にあります。

国民の生活を守り、地域を守るという観点から質問いたします。

大きなテーマで6項目18点の質問になります。

まずは中東の問題と日本の安全保障についてです。

エネルギー、経済、安全保障を一体で捉える総合安全保障の必要性について大臣に質問いたします。

このまま中東の緊迫した情勢が続いた場合、日本の経済にどのような影響が出るとお考えでしょうか。

これはエネルギー、経済、安全保障を個別で対応するのではなく、一体的に捉えた対策が必要であることを示しています。

私が地元に帰ると、ガソリン代が高くてトラックの運行に支障が出ている。

でも値段は上げられない。

このままでは経営が苦しいという事業者の声。

燃油代高騰が食料品にも影響が出て、生活が苦しく将来が不安だという国民の皆様からの心配の声が届いています。

中東情勢が不安定になるたびにガソリン代や電気代が高くなっては国民が困ります。

エネルギーの問題と経済の問題と国の安全の問題。

問題をバラバラではなく一体的に捉えて、国民の生活を守る対策を急いで実行する必要があるのではないでしょうか。

ガソリン補助金も6月には財源がなくなるかもしれないと言われています。

経済の悪化につながらないように早めに対策を打つべきだと思いますが、いかがでしょうか。

政府はこのように全部まとめて考える総合安全保障の視点の重要性について、どのようにお考えでしょうか。

今回の法律改正はそのような考え方の下で作られているのか、大臣のお考えをお聞かせください。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美(経済安全保障担当)経済安全保障政策の推進については、絶えず変化する国際情勢や社会経済状況等を踏まえて、具体的な取組について、不断に検討、見直しを行うことが重要でありまして、その際に関係閣僚が緊密に連携して、一体的な対応を行うことが重要であると認識しています。

例えばエネルギーの担当、経済の担当とか、いろいろ。

この点、今般のイラン情勢の影響を受けた石油製品等の緊急的な対応についても、中東情勢に伴う重要物資安定確保担当大臣である赤澤大臣を中心に、政府一丸となって対応を進めております。

その上で、赤澤大臣や関係閣僚の下で把握された重要物資のサプライチェーンの状況も踏まえて、ある程度先を見越した対応が必要となる物資については、関係省庁と連携してスピード感を持ってリスク点検を実施して、経済安全保障推進法上の対応として必要に応じて特定重要物資に指定していくこととしております。

国際社会において経済力、技術力が安全保障。

野村君。

質疑者 野村美穂

野村美穂(国民民主党・無所属クラブ)はい、ありがとうございました。

次に、経済安全保障推進法と、他の法制度との使い分けと連携について質問いたします。

重要な物資の安定供給確保において、この法律と石油備蓄法等の既存の法制度とは、どのような住み分けや連携がなされているのでしょうか。

また、個別法の積み上げでなく、積み上げだけでなく、総合的な運用が必要ではないかと考えます。

物資の指定基準や法律の目的等を踏まえながら、わかりやすく説明をお願いいたします。

特に、現在の中東情勢のような緊急事態において、経済安全保障推進法による平時からの供給基盤強化と、石油備蓄法等による緊急時対応が、どのように有機的に機能し、総合補完するのでしょうか。

はい、小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

経済安全保障推進法は多岐にわたる経済安全保障の課題のうち、特に法制上の手当が必要な喫緊の課題であって、分野横断的に取り組む必要がある課題に対応するため、現行の4制度について整備を行ったという経緯がございます。

質疑者 野村美穂

野村美穂はい、ありがとうございました。

次に2番目のテーマ、特定重要物資の安定供給確保について5点質問いたします。

まずはじめ1点目の質問です。

何をどのくらい特定国に依存しているため、どのように改善するべきなのかをお尋ねします。

日本はどのような特定重要物資をどの国にどれくらい依存しているのでしょうか。

特に1つの国に頼りすぎて危険な物資は何でしょうか。

中東情勢の悪化で原油だけではなく、ナフサを原料とする化学品や建築資材など、さまざまなものが足りなくなっています。

何をどの程度特定の国に依存をしているため、最優先でどのように改善すべきなのか、具体的に教えてください。

はい。

政府参考人 戸瀬

戸瀬審議官。

特に重要な物資についての特定の国への依存度についてのお尋ねだと思います。

特定重要物資ごとに外部依存の度合いや安定供給確保のために実施すべき取組は異なるものの、若干例を挙げさせていただきますと、特に重要な薬品であるベータラクタム系抗菌薬につきましては、その原材料及び原薬のほぼ100%を中国に依存している状況でございます。

特定重要物資の枠組みにより、2030年までに供給途絶時においても、医療現場において必要な量を切れ目なく安定供給できる体制を整備することを目標として支援を行っているところでございます。

肥料のうち、リン酸アンモニウムにつきましては、主な原料であるリン鉱石がモロッコ、中国、エジプト等に偏在しており、肥料の用途のリン酸アンモニウムの大半を中国から調達しているところでございます。

また、塩化カリウムにつきましても、主な原料であるカリ鉱石がカナダ、ベラルーシ等に偏在しており、少数の国が世界全体の輸出量の大半を占めている状況でございます。

このため、2027年度までに原料の受給の逼迫が生じた場合であっても、国内生産を継続し得る体制を構築することを目標として支援を行っている、このような取組でございます。

質疑者 野村美穂

野村君はい、ありがとうございました。

次に、民間事業者への支援の具体的な内容と対象についてお尋ねをします。

特定重要物資を備蓄するためには、民間企業との協力が不可欠です。

生産力を強化したり、備蓄を増やしたりする取組を支援とありますが、どのような支援をしていくのでしょうか。

対象となる民間企業はどのくらいと想定しているのでしょうか。

また、生産力の強化には、それに伴う労働力の確保が必要です。

また、人材育成も。

政府参考人 戸瀬

支援対象あるいは支援内容についてのお尋ねだというふうに理解をしております。

先ほど例示をさせていただきました特定重要物資について申し上げれば、抗菌薬につきましてはベータラクタム系抗菌薬4成分につきまして、原材料原薬の製造設備の整備及び備蓄体制の整備を支援しているところでございます。

肥料に関して申し上げれば、リン酸アンモニウム及び塩化カリウムを対象として備蓄に対する支援を行っております。

重要鉱物についても、対応の支援を行っているというところになっているところでございます。

以上でございます。

よろしいですか。

質疑者 野村美穂

野村君すいません。

対象となる民間企業はどのくらいと想定しているのでしょうかというふうにお尋ねをしたんですけれども、その件や、労働力や人材確保についての御答弁がなかったように思いますが、いかがでしょうか。

政府参考人 戸瀬

戸瀬審議官。

ただいまお尋ねの件につきましては、支援している対象については、物資によって様々でございまして、いろいろな。

質疑者 野村美穂

はい、ありがとうございました。

人材確保とても重要なことだと思っていますので、対象となる民間企業を把握をしていただいた上で、そこで働いていらっしゃる方々を今後どうしていくのかというところも、より明確にしていただく必要があると思いますので、よろしくお願いいたします。

3点目の質問です。

重要な物資の供給に不可欠な役務とは何かお伺いいたします。

今回の法律改正で、重要な物資の供給に不可欠な役務への支援が追加されました。

この役務とは具体的に何を指すものでしょうか。

物資の供給にはハイレベルな技術やそこで働く労働者も重要です。

これらは不可欠な役務に含まれるのでしょうか。

また、物資を供給する会社、それから物資を受け取る会社がお互いに協力し合うことが大切だとされていますが、こうした協力関係を円滑にするためにどのような措置を講じるのかお尋ねします。

政府参考人 藤木

藤木審議官。

お尋ねの件でございますが、今般の法改正により追加する物資等の供給に不可欠な役務についてでございますけれども、先ほど申し上げたことの少し繰り返しになって恐縮なんでございますが、当該役務が提供されなければ物資等を適正な形で使用することができなくなるものを言いまして、もっぱら当該物資等の供給のために用いられるものとは、当該物資を含む限られた物資にしか用いられない役務というものを表しているところでございます。

そして、物資等の供給に不可欠な大臣の役務であり、もっぱら当該物資等の供給のために用いられるものとして、例としては、例えばというところで、海底ケーブルの敷設的役務と人工衛星の打ち上げ役務が想定されているところは、申し上げたとおりでございます。

供給不可欠役務に関する取組につきましては、例えばというところでございますけれども、役務の提供基盤となる施設や設備の整備、役務の提供に係る技術の開発や改良により、供給不可欠役務の提供能力を維持・強化し、供給網の強靭化を図ることが挙げられますけれども、委員御指摘の人材に係る支援も含めて具体的にどのような支援を行うかについては、供給不可欠役務の提供の事業を所管する大臣の下で、個別の物資ごとに安定化。

質疑者 野村美穂

野村君。

はい、ありがとうございました。

4点目の質問に入ります。

汎用化学品の特定重要物資への指定と、医療産業への影響についてです。

中東の問題を受けてナフサという油を原料とする化学品を、2026年度中に特定重要物資に指定する方針が報道されています。

中東情勢の緊迫化に伴うナフサの供給不安は、今や燃料の問題を遥かに超えて、私たちの暮らしに影響しています。

食品そのものの原料だけでなく、プラスチック製のトレイ、食品ラップ、ボトルのフタ、ラベルといった包装資材のコストが跳ね上がっています。

原材料の転嫁や中身を減らすステルス値上げが相変わらず続いています。

私たち消費者にできる最大の対策は、デマや不安に踊らされて、食品ラップやゴミ袋などの日用品を過剰に買い溜めしないことです。

本当に足りないのか、市場の目詰まりなのか。

国民のこのような不安を払拭するためにも、丁寧な答弁をお願いいたします。

そこで質問です。

ナフサが足りないと、医療や介護の現場で使う手袋や薬の容器と、建築資材や工場にも影響をしています。

ナフサを特定重要物資に指定することは検討しているのでしょうか。

また、安定供給確保に向けた具体的な目標と支援策についてお尋ねします。

政府参考人 藤木

ナフサについてのお尋ねでございます。

ご指摘のように、医療関係物資も含めまして、さまざまな石油化学製品の原料となるナフサにつきましては、備蓄原油を用いた国内でのナフサの生成を継続していることに加えまして、中東以外からのナフサの輸入が中東情勢緊迫化の前の水準に比べると、5月には3倍になっているというところでございます。

これらの輸入ナフサは5月から日本に届いているというふうに承知をしているところでございます。

加えて、ポリエチレンなどの中間段階の化学製品の在庫が1.8ヶ月もあり、これらを合わせるとナフサ由来の化学製品の供給はこれまでの半年以上からさらに延び、年を超えて継続できる見込みになっていると承知してございます。

他方で、足元では医療関係物資も含めた一部での供給の偏りや流通の目詰まれが生じており、中東情勢に伴う重要物資安定確保担当大臣である赤澤大臣や関係閣僚の下で政府一丸となって対応を進めているところでございます。

ナフサを含めまして重要な物資の安定供給確保は。

質疑者 野村美穂

野村美穂。

はい、ありがとうございました。

2番目のテーマの最後の質問になります。

特定重要物資に追加指定が必要となるケースについてです。

特定重要物資は現在どのような基準で指定されているのでしょうか。

また、今後中東情勢の変化や新たな国際情勢によって追加で指定が必要になる物資が出てくることも想定されます。

そのとき、どのような手続きで、どのようなタイムスケジュールで追加指定ができるのかお尋ねします。

政府参考人 藤木

藤木審議官。

特定重要物資の指定に際しましては、内閣府と物資所管官庁が連携してサプライチェーンリスクの点検を行い、その結果を踏まえまして、外部依存性でありますとか、あるいは施策の必要性でありますとか、あるいは供給途絶時の改善性などの要件を満たすかといった点を含めて検討していくことになります。

その上で、経済安全保障法制に関する有識者会議において、御意見を伺う機会とか、パブリックコメントの手続きを設けて、最終的には政令で改正をして、特定重要物資の追加指定を行っているところでございます。

物資の指定について決まったスケジュールがあるというわけではございませんが、これまでの経緯を申し上げますと、令和4年12月に初めて11物資を指定して以降、令和6年には1月に。

物資。

昨年の12月には4物資を特定重要物資として追加指定をしてきたところでございます。

物資所管官庁と連携しながら検討を進めている段階になり、現時点で追加指定を検討している具体的な物資についてお答えすることは困難でございますけれども、重要な物資の安定供給確保のため、引き続き迅速に対応してまいりたい。

このように考えている次第でございます。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)野村君。

質疑者 野村美穂

野村美穂(国民民主党・無所属クラブ)はい、ありがとうございました。

次に3つ目のテーマ、基幹インフラの実効性と医療分野追加について6点質問いたします。

まず1点目、これまでの基幹インフラ規制の効果と事業者からの評価についてです。

基幹インフラ制度については、令和6年5月17日より、制度運用が開始されました。

規制の事前評価書においては、規制の効果を定量的に把握することは困難であるとされていますが、制度の実効性について、政府はどのように認識をしているのでしょうか。

また、既に指定されている電力、ガス、金融等の特定社会基盤事業者からは、どのような評価を得ているのでしょうか。

制度運用開始後に、事業者から寄せられた要望や顕在化した課題及びその改善に向けた取組についてお尋ねします。

政府参考人 藤木

藤木審議官。

藤木審議官基幹インフラ制度についての評価などについての御質問だというふうに承知してございます。

基幹インフラ制度につきましては一昨年の5月17日からの制度の運用を開始したところでございまして、令和6年度には全事業所管省庁合計で972件の届出を受けて審査を行ったところでございます。

審査においては、基幹インフラの重要な設備が我が国の外部から行われる妨害

質疑者 野村美穂

野村美穂(国民民主党・無所属クラブ)ありがとうございました。

2点目の質問です。

医療分野追加における事業者の負担軽減と実効性の両立についてお尋ねをします。

特定社会基盤事業に医療分野を追加することによって、病院側には負担がかかることが想定されます。

その負担を減らしながら、きちんと効果が出るようにするために、どのような工夫をされるおつもりでしょうか。

リスク管理措置という複雑な手続きを、医療現場が実際に対応できると考えて想定されているのでしょうか。

具体的に教えてください。

政府参考人

厚労省森審議官。

森審議官医療分野の追加についてでございますが、基幹インフラ制度における医療分野の追加については、事業者において制度対応にあたって必要な事務的負担、費用を含む負担が生じることも想定されているところでございますが、今回の規制措置が過度な負担にならないように、きちんと丁寧に規制対象を必要な範囲に限定する、それから十分な準備期間を確保していく、それから事業者が円滑に準備を進めることができるよう制度周知、相談窓口を通じた個別相談を行っていくことによって、その負担軽減に努めていきたいというふうに考えております。

また、対象病院の指定に当たっても、特定機能病院を念頭に改正法案の施行時点で各地方ブロックに少なくとも1病院、その後施行から3年程度の期間に各都道府県につき少なくとも1病院を指定していくことを想定しているところでございます。

このように段階的な指定を行うことで、先行して指定された病院の運用ノウハウというのを丁寧に支援していく。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)野村美穂君。

質疑者 野村美穂

野村美穂(国民民主党・無所属クラブ)はい、ありがとうございました。

次に3点目です。

サイバー攻撃対策への財政支援と診療報酬での評価についてです。

サイバー攻撃から守るための投資に補助金を出すという話が報道されていますが、どのような対策が対象となり、どの程度の支援を検討されているのでしょうか。

予算規模をお尋ねします。

また、サイバー攻撃から守るには初期投資だけでなく、継続した維持管理費用がかかります。

という国が決める医療の値段の中で、セキュリティ対策の費用をどう認めてもらうようにするのか、具体的に教えてください。

政府参考人

森審議官はい、森審議官。

病院におけるサイバーセキュリティ対策についてで、厚生労働省は医療機関におけるサイバーセキュリティ対策として、医療機関の管理者にサイバーセキュリティ確保のための措置を義務づけているところでございます。

これに加えてガイドラインをお示しして、具体的な措置としてお示ししているところです。

また、措置を実施するために、促すために、医療機関向けの研修の提供、病院におけるネットワークの安全今年度、補正等を使って行っているところでございます。

併せて、8年度の診療報酬改定において、サイバーセキュリティ対策等の整備に係る評価として、専任の医療情報システム安全管理責任者の配置等を要件とした電子的診療情報連携体制整備加算という新しい加算を新設しております。

これは1つの医療機関について、入院の初日について160点加算されるという形になっております。

こうした方策を組み合わせて適切な対策というのを講じていきたいというふうに考えております。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)野村君。

質疑者 野村美穂

野村美穂(国民民主党・無所属クラブ)はい、ありがとうございました。

どの程度の支援が検討されているのかというところで、予算規模については、全体としてどれぐらいなのかということが、今お答えしていただかなければならなかったように思いますが、いかがでしょうか。

政府参考人

厚労省森審議官失礼いたしました。

先ほどの外部との接続ポイントの適正化等については7年度の補正予算で15億円ほど用意しております。

質疑者 野村美穂

野村君。

ありがとうございます。

それでは4点目です。

人材の確保と人材育成支援についてお尋ねをします。

地方においては、ITサイバーセキュリティ人材が深刻に不足しています。

ITサイバーセキュリティ人材を独自に確保することが困難な医療機関に対して、国はどのような人的支援を検討されているのでしょうか。

また、医療機関の職員に対するサイバーセキュリティに関する研修プログラムの提供や、医療情報技師等の専門資格取得支援など、人材育成支援の具体的な施策をお尋ねします。

政府参考人

厚労省森審議官。

医療機関におけるサイバーセキュリティ対策の人材確保、これはなかなか非常に難しい課題だというふうに認識しております。

サイバーセキュリティ人材に関して厚労省においては現在、医療機関の情報システム担当者、それから医療従事者向けに情報セキュリティ対策研修というのを実施して人材の育成に取り組んでいるところでございます。

加えて現在実施しているガイドラインの改定案において、情報システムの安全管理やセキュリティ対策業務に従事する人材に対して、情報処理安全確保支援士や情報セキュリティマネジメント試験等の資格を取得することが望ましい旨の記載を検討しているところでございます。

また先ほど申し上げたとおり、診療報酬の加算を通じて必要な安全管理責任者の配置等を促しているところでございます。

いろいろな施策がありますけれども、こうしたのを一つ一つ丁寧に組み合わせて対策を講じてまいりたいというふうに考えております。

質疑者 野村美穂

野村君。

ありがとうございました。

ITサイバーセキュリティ人材が深刻に不足しているのは、医療機関に限った話ではないというふうに思いますので、引き続きしっかり確保ができるように、そして育成ができるようにお願いしたいと思います。

3番目のテーマの5点目の質問に入ります。

医療DXとサイバーセキュリティの一体的な推進についてお尋ねします。

医療DXの推進により全国的なネットワーク化が進展する中で、電子カルテ共有サービス等の医療DX関連システムや社会保険診療報酬支払基金のシステムが停止した場合、医療機関や薬局における円滑な診療、薬局指導等の安定的な医療提供に支障が生じ、その影響は甚大であると予想されます。

前回の法改正検討時には見送られた電子カルテ共有サービス等の医療DX関連システムについて、今回はどのようにお考えなのでしょうか。

医療DXの推進とサイバーセキュリティ対策をどのように一体的に推進していくのか、具体的な方針をお尋ねします。

政府参考人

厚労省森審議官。

医療DXの推進とサイバーセキュリティ対策の一体的な推進についてでございます。

御指摘のとおり、今回の改正の中で社会保険診療報酬支払基金が電子カルテ情報共有サービス等のハブとなっているということを、一部セキュリティ対応も担ってもらいながら、対策の強化に資することができるのではないかというふうに考えているところでございます。

質疑者 野村美穂

野村君。

ありがとうございました。

3番目のテーマの最後の質問です。

地域医療計画との調整についてお尋ねをします。

医療分野においては都道府県が地域医療計画や地域医療構想を策定するなど、極めて重要な役割を担っています。

都道府県が策定している地域医療計画や地域医療構想と基幹インフラ制度へ医療分野の追加をすることによって、どのような影響があるのでしょうか。

また、どのような調整があるのか。

政府参考人

厚労省森審議官。

御指摘のように医療は本当に地域で支えられている面がございますので、どういうふうに基幹インフラ制度と整合性を図っていくかというのは、一つ今回の大きな課題であったというふうに考えております。

基幹インフラ制度の基本方針において、その事業者の事業規模や代替可能性を踏まえて定めることというふうにされておりまして、医療分野を追加するにあたっては、医療計画の策定主体である都道府県の代表も参加していただいている社会保障審議会医療部会において審議が行われているところでございます。

その場において、その地域において、一つの砦となるような特定機能病院を対象にしていくのではないか。

質疑者 野村美穂

野村君。

ありがとうございました。

今、地域医療計画が都道府県が担っているということで大きな課題だというふうにおっしゃっていただきました。

実際やはり地域の中で都道府県が担う役割というのは非常に大きいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

それで4番目のテーマになりますけれども、地方公共団体の役割強化と地域人材基盤について質問をします。

まず1点目、今の関連しますけれども、国と地方公共団体の役割分担についてお尋ねをします。

基幹インフラを支えているのは地方公共団体でもあります。

経済安全保障の実際の現場は地方に存在します。

特定重要物資を製造する工場、人材、インフラも地域にあります。

都市部、中山間地域、海に近い地域など、地域事情は様々です。

地域の実情を踏まえた運用をする仕組みが必要だと考えます。

それを踏まえ、基幹インフラ制度における、大臣と都道府県知事の権限、責任分担は、どのようになるのか、お尋ねします。

政府参考人 藤木

はい、戸の木審議官。

お尋ねの件でございますが、基幹インフラ制度は、基幹インフラ事業者が特定事業設備の導入や維持管理等の委託を行う際に、事前に国に届け出を行い審査を受ける制度でございます。

制度の対象となる基幹インフラ事業者を選定する指定基準というものは、先ほど厚労省さんからもお話がございましたけれども、基本方針に規定されておりまして、基幹インフラ事業者の事業規模や代替可能性も踏まえて定めることとされているところでございます。

そしてこの代替可能性については、業務の特殊性のみならず、先ほどもお話がございました。

質疑者 野村美穂

野村君。

ありがとうございました。

続きまして、段階的指定における地域性の考慮についてお尋ねをします。

有識者会議の提言では、特定機能病院を念頭に指定し、その後地域性を考慮しつつ、段階的に指定範囲を拡大するとされています。

しかしながら、過疎地域や離島においては、地域医療支援病院や救命救急センターが、地域における最後の砦として不可欠な役割を果たしております。

地域において不可欠な役割を果たしている医療機関を、どのような基準で評価し指定していくのでしょうか。

また、代替医療機関が存在しない地域における医療機関の指定を、どのように優先的に進めていくのか、具体的にお示しください。

政府参考人

森審議官。

それぞれの地域における指定でございますが、先ほども少し説明させていただきましたが、社会保障審議会、医療部会、それから経済安全保障法制に関する有識者会議等でご議論いただきまして、病床数などの事業規模のほか、代替可能性の観点から高度な医療提供能力に加えて、救急医療、災害医療の拠点である、それからそれらのバックアップとしての役割を担っているという観点からを勘案しまして、僻地、離島も含めて地域における最後の砦としての医療機能を有する特定機能病院というのを念頭に今回指定を行うことというふうにさせていただいております。

具体的なその指定に当たっては地域性も考慮して、まずは北海道から九州、沖縄まで各地方ブロックにつき少なくとも1病院を指定していく。

その後3年間の期間をかけて各都道府県につき1病院を指定していくことというふうにしておりますが、その際には人口面積、地域性などいろいろなことを考慮しながら、必要に応じて複数病院を指定することも想定しながら、必要な対応を関係者の意見を丁寧にお聞きしながら進めてまいりたいというふうに考えております。

質疑者 野村美穂

野村君。

はい、ありがとうございました。

4つ目のテーマの最後の質問です。

地方公共団体のサイバーセキュリティ対策の人材育成と支援体制について伺います。

地方公共団体でサイバーセキュリティ対策支援センターを設置したり、セキュリティ専門家を医療機関に派遣する体制を構築するなど、専門家を育成し、全体のレベルアップを図る必要があると思いますが、いかがでしょうか。

政府参考人

地方公共団体への人材育成お答えいたします。

委員ご指摘のとおり地方公共団体は住民生活に欠かせないさまざまなサービスを提供しておりますので、そのサイバーセキュリティ対策の確保は大変重要だと考えておりまして、その際それを支えるセキュリティ人材の確保が重要な課題となってくると思っております。

このため都道府県が市町村を支援するためのデジタル専門人材をプールする取組を財政措置も拡充しまして支援することとしております。

また専門アドバイザーの派遣制度も設けておりまして、これも地方公共団体に活用していただくこととしております。

また、地方自治体の職員に対しまして、国立研究開発法人が実施します実践的サイバー防御演習の受講を促しておりまして、毎年3,000名から4,000名の方々が受講されていると伺っております。

また今年度より新たに自治大学校においてセキュリティ人材育成に係る研修を開講することといたしました。

人材育成の強化を今後とも図ってまいり、自治体のセキュリティ対策の強化に努めてまいりたいと考えております。

質疑者 野村美穂

野村君。

ありがとうございました。

様々なメニューが用意されているようなんですけれども、実際、国が準備したメニューを都道府県が使いやすいような形で、またその声をしっかりと受け止めて、さらに効果的な研修や支援ができるように、改めてお願いをしたいと思います。

5番目のテーマです。

新組織の必要性について大臣にお尋ねします。

総合的な経済安全保障シンクタンクと官民協議会の設置の必要性についてお尋ねします。

経済安全保障を総合的に調査研究する機関と、国と民間が話し合う協議会を新しくつくることが盛り込まれています。

なぜ新しくつくる必要があるのでしょうか。

経済産業研究所など、既にある組織での対応に、どのような課題があったのでしょうか。

また、この新しい調査研究機関は、これから新設される国家情報会議や、既にある情報機関とどのように連携をするのでしょうか。

答弁者 小泉

小泉大臣。

経済安全保障をめぐるさまざまな課題に対して、幅広い分野の専門知識を結集し

森ようすけ (国民民主党・無所属クラブ) 54発言 ▶ 動画
答弁者 小野田紀美

法案の成立後、基本指針において基本的な事項を定めることになりますけれども、国家安全保障局が司令塔となること、そして関係府省が連携する枠組みを通じて、調査研究テーマの設定、そしてその正解のフィードバックを行うこと、産学官から優秀な人材の参画を得ること、などを検討しており、引き続き専門家の意見等も伺いつつ、丁寧に検討してまいりたいと思います。

また、経済安全保障においては、政府のみならず、民間企業等も主要な担い手となること。

その時々の情勢等を踏まえつつ、官民で情報共有や対策の協議を行うべきテーマを設定して、当該テーマに応じて関係府省に加えて、例えば民間企業、独立行政法人、専門性を有する研究機関など、必要な産学官の関係者の参画を得て議論することを想定しております。

開催の規模ですとか、頻度も含め、官民協議会の詳細な運用については、今後関係省庁や民間企業等の御意見を伺いつつ、丁寧に検討してまいりたいと思います。

委員長 山下貴司

野村君。

質疑者 野村美穂

ありがとうございました。

最後6番目のテーマなんですけれども、時間が迫っておりますので、申し訳ありません。

ご準備していただいたんですけれども、これで私の質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 山下貴司

次に森ようすけ君。

森君。

質疑者 森ようすけ

国民民主党の森ようすけでございます。

本日はよろしくお願いいたします。

イラン情勢を踏まえた経済安保政策についてお伺いをしてまいります。

今回、いろいろと供給不足が生じているわけですけれども、いまだ解決しておらず、なかなか先行きも見えていないところなんです。

今回のイラン情勢を受けて、改めて日本の経済安全保障の課題、そして不十分さが顕在化した事象なんだろうなというふうに捉えております。

政府においては日本全体で供給量は足りているというふうな御説明をされているものの、実際に現場の声を聞いてみると、物資が届いていないという事業者の方がいらっしゃったり、個人事業主の方が多く存在をしていますので、供給の偏り、流通の目詰まりというふうに表現をされておりますが、やはりこの物資の確保、物資供給においては課題感があるんだろうなというふうに捉えているわけです。

仮にこの供給量が足りていても、サプライチェーンの川下の隅々まで行き届かなければ、もちろん影響は大きいわけなので、この経済安全保障政策を考えていく上でも、しっかりと物資の供給、特に川下の最後の最後まで、ユーザーの手元まで届くような、そうした体制、そして法律の枠組み、政策の枠組みを構築していくことが重要なんだろうなというふうに考えております。

現時点においては、赤澤大臣を中心に関係省庁が情報提供窓口ということを設けて、各種協力要請を行って対応をしているわけですけれども、小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

イラン情勢の影響を受けた石油製品等の緊急的な対応については、中東情勢に伴う重要物資安定確保担当大臣である赤澤大臣を中心に、今、政府一丸となって対応を進めております。

今般、石油製品等について、代替の供給ルートを確保するとともに、一部で供給の偏りや流通の目詰まりが生じていることを受け、関係省庁が情報提供窓口を設置するなどの対応を行っていることは、委員御指摘のとおりでございます。

経済安全保障の観点からは、こうした様々な政府の政策が一体的に機能することが重要でありまして、経済安全保障担当大臣として今回のことも踏まえ、引き続き関係省庁と緊密に連携しながら、今後の必要な取組を不断に見直して進めてまいりたいと考えています。

委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

今まさに御答弁いただきましたけれども、関係省庁と連携をしてスピード感を持ってリスク点検を行っていく、とその上で経済安全保障推進法上の対応として必要な施策をやっていくというような御説明を、先日の本会議においても、今もしていただきました。

このイラン情勢を踏まえて絶えず変化している情勢ですから、そうしたことに対応できるように不断の見直しを行っていくという重要性というところは共有していただいていると思うんですが、具体的にどのような今後検討を行っていく考えなのかということを、もう少し深掘って教えていただきたいと思います。

リスク点検ということを表現していただきましたが、このスピード感を持ってやっていくというようなことなんですけれども、具体的にどのようなスケジュール感でリスク点検を行っていくのか。

加えて、リスク点検といってもいろいろやることあると思うんですが、もう少し具体的に御説明いただいた方が国民の皆さんわかりやすいと思いますので、その点をお願いいたします。

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

重要な物資の安定供給確保を図る上では、その調達及び供給の現状並びにサプライチェーンの抱える課題を把握することが重要でありまして、委員御指摘のリスク点検は、重要な物資のそれ自体のみならず、その原材料なども含む一連のサプライチェーンを対象として、外部依存の状況、そして供給途絶の恐れを含めた安定供給に影響を与える課題を把握、評価するものであると。

と考えております。

イラン情勢の影響を受けて、赤澤大臣や関係閣僚の下で把握された重要物資のサプライチェーンの状況、そして国際情勢の変化を踏まえつつ、関係省庁と連携し、スピード感を持って具体的なスケジュールを、なかなか具体的なスケジュールは申し上げられないんですけれども、随時そういった情報連携をしながら、今後何をすべきかというのを随時見直して、リスク低減に取り組んでいるところであります。

委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

今の御答弁を聞いていて、本当に適切な検証を行っていただけるのかというのはちょっと懸念があってですね。

というのも、今のいくつか御答弁いただきましたが、外部依存性がどれだけあるのか、そして供給途絶の可能性がどれだけ高いのかというような御説明だと思うんですが、今般の情勢を見るとですね、なんというか物はあるけれども先々下々も隅々まで行っていないというようなところが課題感としてあると思うので、いわゆるこの経済安保推進法の枠組みだと、サプライチェーンでいうとどちらかというと製造する前の段階の原材料の確保であったりとか、物を作るところまでというのは割と供給計画でしっかりと見ている印象があるんですが、作った後にちゃんとサプライチェーンの川下の方ですね、下の方まで隅々行くようなところまでしっかりと担保できる枠組みなのかと言われると、必ずしもそうではないのではないかという問題意識を持っております。

ご説明の中でも、経済安保政策はこの法律だけではなくて一体的に講じていきますというようなご説明もしていただいているので、そうしたところは、それこそ今回やられていた情報提供窓口のような法律に基づかない施策によって対応していくということなのかもしれないんですが、いわゆる全体像がちょっと見えないのと、この法律の見直しの方向性というか、物品を指定するということもご説明されていますけれども、仮に指定をしたとして今回の事象が解決できるのかと言われると、今般のイラン情勢を踏まえて、いわゆる物品の追加とか、そうしたミニマムな見直しではなくて、法体系の枠組み全体、そして経済安保政策の枠組み全体をしっかりと見直していかないと、今後また同じような事象が出てきたときに、なかなか対応しきれなくて、また同じことが起きてしまうような印象を持っています。

そうした観点から、やはりこれ、しっかりと枠組み全体から経済安保担当だと思いますので、ぜひご検討いただきたい、早急な見直しを進めていただきたいというふうに、大臣のお考えいかがでしょうか。

答弁者 小野田紀美

小泉大臣、経済安全保障推進法における特定重要物資には、重要鉱物のような川上の原材料から人工呼吸器のような最終製品まで、様々な段階における物資が指定されています。

その指定に当たっては、国民生活、経済活動の維持にとって基幹的なものであるか、物資の普及利用の割合が大きいか、用途が多様であるか等を総合的に考慮しつつ、当該物資のサプライチェーン上の課題を踏まえ、安定供給確保のために必要十分な範囲となるよう、その都度判断をしておるところです。

いずれにしても、国際経済、中東情勢の影響も出ているところなんですけれども。

やはり目詰まりというのがまさに相談窓口に来て、私がどこまで答えていいのかは難しいところなんですが、これに対してもそれぞれの所管の大臣から今の状況ですとか、こういう状況があって目詰まりを解消しましたというお話を聞いていると、やはりあるけど届かないというところに関しては、その目詰まりを解消していくということをしていただきながら、そしてさまざまな検証をしていただいた上で、それでもそういう個別の対応ではもうどうにもならないというものを、じゃあ今後どうしていくのかというところをしっかり情報連携をしながら考えていきたいと思っています。

委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

ありがとうございます。

まさに情報提供窓口をつくって対応していただいている今政府の取組自体は別に反対をしているわけでは全くなくてですね。

ただ、多分対症療法的な対応なんだと思います。

しっかりとこういうふうに声があって要望が届いたから、それにピンポイントで一つ一つ対応していくというような対応なので、今後についても同じようなことが起きたときに、また窓口をつくって、また問題が起きたらそれを解消してというよりかは、もっと根本のところからそういったことがそもそも起きないような政策体系、法体系をつくっていくというのが、続いてこちらも現行の法枠組ではなかなか対応できていない課題だと考えているAIの話をちょっとお伺いしていきたいと思います。

この経済安保をめぐる状況変化として、イラン情勢もそうなんですが、このミトスを踏まえたAIの高度化というのが極めて大きな状況変化だというふうに捉えております。

まず先行して金融システムのところで金融庁主体となって各金融機関を交えた議論が行われているところではあるんですが、金融システムに限らず、基幹インフラに関してはすべからくAIに対するサイバーセキュリティ対策を速やかに行っていくべきであります。

ここでまず前提としてお伺いしますが、今現状その金融庁が主体となって金融分野で話は進んでおりますが、政府全体においてAIに対するサイバーセキュリティ対策をどこの組織が担うことになっているのか。

加えてどのような議論が現時点で行われていて、ミトスを踏まえた対応検討というのをしっかり横串を通して行っているのか。

その点についてお願いいたします。

委員長 山下貴司

内閣官房門松審議官。

政府参考人 門松審議官

お答えいたします。

AI技術が急速に進展、普及しておりまして、サイバー攻撃にAIが悪用されることで、攻撃のスピード、規模が劇的に増加するなど、サイバーセキュリティにおける新たな脅威に直面している現状だというふうに認識をしております。

こうした中で、まず昨年12月には閣議決定したサイバーセキュリティ戦略において、AIにより一層脅威が高まると予想されるサイバー攻撃の被害防止に向けた取組を推進するというふうに位置づけられています。

これは現在、私ども国家サイバー統括室において、AIを活用したサイバー能力、対処能力の強化等について、有識者会議で議論を進めているという状況にございます。

加えまして、委員ご指摘のクロード、ミトス等のフロンティアAIモデルの性能が急速に高度化する中で、昨日、高市総理から小野田経済安全保障担当大臣を中心に、重要インフラ事業者等への対応と、脆弱性の発見、修正等の対応、この双方の観点から、政府全体で対応を早急に具体化し、実施するよう指示がございました。

先生ご指摘のどのような議論というのは、まさに今申し上げた2点ということでございます。

これを受けまして、現在、小野田大臣の下で、私ども国家サイバー統括室において、政府全体の取組の具現化を早急に進めているというところでございます。

委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

ありがとうございます。

まさにこうした高度化するAIを踏まえた対応というのを今検討していただいているんですが、検討を進めて対応策をやられているというふうに認識したんですが、今この議論している経済安保法との関わり関係をしっかりと明確にしていくことが重要だと思っております。

経済安保法では15の基幹インフラ分野を対象にして、サイバーセキュリティ対策も含めて法律の枠組みで一定程度は見ていると思うんですが、なかなか今の潮流に追いついていない仕組みになっているというふうに捉えております。

例えば、他国においてはAI開発企業と連携をしながら、そして民間事業者を巻き込みながら、国が主導となって、この脆弱性の発見であったり、そしてパッチであったりとか、サイバー対処能力を強化することを進めているわけでございます。

そうしたご答弁もありましたけれども、あと今各省庁の下で各業法やガイドラインに基づいた対応策というものも行っているものの、なかなか専門性が高い領域なので、各分野ごと、各省庁ごとに任せるのもなかなかしんどいんだろうなというふうに捉えております。

ですから内閣府、内閣官房が横串になって、こうしたAIを用いた攻撃を想定した脆弱性チェックをしたり、ストレステストみたいなことを実際に行って何が課題なのかということを主体的に自分たちが川からそうしたところを発見して、それに対応策を練っていくということが必要だというふうに考えておりますが、まさにこうした方向性で今後議論を進めていただきたいと思うんですが、政府としてこれについていかがでしょうか。

はい。

委員長 山下貴司

門松審議官。

政府参考人 門松審議官

お答えいたします。

先生ご指摘のとおりの方向でございまして、私ども国家サイバー統括室においては、我が国全体のサイバーセキュリティ強化を図るために、サイバー空間の状況把握に努めて、また脅威動向に応じた対策についての注意喚起を行っておりますが、また日頃から、特に昨年成立しましたサイバー対処能力強化法、これの施行等を踏まえまして、関係府省とともに事業者の皆様としっかり連携を行いながら、施策を進めているところでありますし、必要な対応を進めてきているということでございます。

また、AIを活用したサイバー対処能力強化といった観点は重要であると認識しておりまして、先生ご指摘の高度なAIによる攻撃を想定した脆弱性チェック等のあり方も含めて、先ほど申しました小野田大臣の下での私ども国家サイバー統括室においての検討を加速化しまして、政府全体の取組の具現化を早急に進めてまいりたいというふうに考えております。

委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

小野田大臣の下でご検討いただいていると。

今のこの法律の枠組みは小野田大臣がご担当ということで、いろんな仕組みとか法律があって、なかなかどういうふうにやっていくんだろうというところを疑問に思っております。

具体的に申し上げますと、経済安保推進法案ではこの基幹インフラ分野というのを指定をして、設備導入であったり維持管理を行う委託をする際に届出と審査を行いますというような仕組みになっているわけなんですが、果たしてその届出と所管省庁の審査だけで、この高度化するAIに対応できるのかというと、甚だ疑問なところを持っております。

仮に制度上、この制度の下で審査を経た設備システムであっても、やはりこれだけ高度化するAIですから、正直攻撃されようと思えばかなり危ないと思うんです。

別途小野田大臣の下で検討はしていただいていると思うんですが、この法律の審議においてはそれが全く考慮されていないわけじゃないですか。

時間的に仕方ないことだと思うんですが、こうしたAIの高度化が出てきたタイミングと、この法律を作ったタイミングというのは少しずれているので、なかなかそこまで盛り込めた法案にはなっていないんだと思います。

加えて今後、このアメリカ以外の国においても、こうした高性能のAIが作られて展開していくことが想定される中で、このサイバー空間における経済安全保障の脅威というのは、一層厳しく複雑化していくことが見込まれるわけなんです。

ですから、この経済安保推進法の中でだけAIのサイバーセキュリティ対策を行うものではないというふうな理解はしているんですが、もう少しこの経済安保法の中で、しっかりとこうしたAIの高度化というような事象が出てきたことを踏まえて、この審査、届出の制度がありますけれども、もうちょっと仕組みのあり方から含めて、ぜひ検討議論をしていただきたいと思っているんです。

そうした観点から、小野田大臣にお伺いするんですが、この現行の法体系のもとで基幹インフラの安定提供を維持できるとは必ずしも私は思っておりません。

不十分だと思っているんですが、そうした点についてお考えはいかがなんでしょうか。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

委員御指摘のとおり、高度化するAIによるサイバー攻撃に対応するためには、経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ制度のみならず、政府全体でさまざまな施策を包括的かつ重層的に連携して対応を進めることが重要と考えています。

具体的には、委員おっしゃっていただきましたけど、基幹インフラ所管省庁において、各業法やガイドライン等に基づき、事業者に対してサイバーセキュリティ対策を行うように定めております。

早急に具体化し実施するように指示があったところと承知しております。

基幹インフラ制度に係るこれらの取組を実施する関係府省庁との連携を強化しつつ、引き続き基幹インフラ役務の安定的な提供の確保に努めることも含め、政府全体として高度化するAIにしっかりと対応してまいりたいというのがお答えなんですけれども。

結局サイバーセキュリティに関するものというのは、AIだろうがそうじゃない攻撃者だろうが日々進化、というか悪化して迫ってくるわけでして、これに対してしっかりチェックするということを基幹インフラ制度の中でやっていくと、それは後から納入したり更新した後から分かってもちゃんと対処しなさいよというふうに勧告命令ができるというふうになっておりますので、そのときには例えば松本大臣のもとでのサイバー統括室などとも連携をしながら、こういう状況に対してチェックした方がいいよとか、ここはチェックできているのというような情報連携はもちろんしていくことだと思いますので、ミトスに限らずいろいろなこれから問題が起きてくるそのアップデートをしっかり政府の中で共有して対応していくということが重要なんだと思っております。

委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

ご答弁ありがとうございます。

今の既存の枠組みもご説明いただきました。

業法に基づく対応であったり、インシデントが起きたときにしっかりと報告するような別の法律の枠組みがあります。

多分それだと足りないんだと思うんです。

政府もおそらく同じような問題意識を持っていただいているからか、そう今検討、検証を今されているというふうに考えております。

なのでまさにこの経済安保の分野は、さっき話したイランの話も含めて、AIの話も含めて、日々変化していって、それに不断の見直しを行っていかないといけないわけですから、やはり今回の改正案の附則で書かれている施行後3年の見直し規定は、やはりあまりにも遅い。

そんなに待っていて大丈夫なんでしたっけというような懸念があります。

まずはやはりこのイラン情勢については先ほども話しましたが、物資の供給の解決がまだ。

こうしたふうに見直しをやる、しっかり検証をやっていく、速やかにやりますというような姿勢を示していただいているのであれば、この施行後3年の見直しの規定というのは、あまりにゆっくりしすぎていて、現状にそぐわない規定になっているような印象を強く持っているんですが、その点、大臣の御見解いかがでしょうか。

委員長 山下貴司

小野田大臣。

答弁者 小野田紀美

委員からいろいろ挙げていただいた現下の中東情勢を含む国際情勢、そしてAIの高度化をはじめとする技術開発の進展など、本当に我が国を取り巻く経済安全保障をめぐる状況は刻々と変化しておりまして、まずは足元の取組を着実に進めつつ、制度の見直しも適時適切に行うべきものであると考えております。

経済安全保障政策の推進に当たっては、こうした足元の取組や国際情勢とか社会構造の変化を踏まえて、総合的かつ効果的に取り組んでいくべきものであります。

この経済安全保障推進法についても、本法案の附則第7条の検討規定にかかわらず、不断に見直しを行ってまいりたいというのが答弁でございます。

委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

ありがとうございます。

規定にかかわらず、不断の見直しということで、何で規定があるのかよくわかりませんが、前向きに、ぜひ規定にかかわらず迅速な検討を行っていただきたいということを心からお願いさせていただきます。

質問の順番を入れ替えまして、JVICによる海外事業支援の項目から質問していきたいと思います。

今回、経済安全保障重要な海外事業を支援する新たな制度を創設するわけですが、これまでのJBICの原則である、償還確実性、収支相関という原則を適用せずに、劣後出資というものを可能にするような法改正となっております。

もちろん、経済安保上、効果が見込める海外事業を支援する方向性については、理解をさせていただくものの、国が損失リスクを引き受ける以上、この特定海外事業計画の認定、そしてJBICの出資、融資の際の判断の審査、そしてプロジェクトの最中の適時適切なモニタリングと検証を行うことが欠かせないというふうに考えております。

計画の認定、そしてJBICによる出資決定に当たっては、国が損失リスクを負ってでも進めるほど経済安全保障上の大きな効果がある事業なのかどうか、そしてどの程度の損失リスクまでは許容できるのかという基準を具体的に事前に設けておくべきだというふうに考えております。

そこでお伺いしますが、計画の認定、そして出資、融資の判断基準は具体的にどのような基準を設けているのか、そしてどの程度までの損失リスクを許容されるのか、その点についてお伺いいたします。

はい。

委員長 山下貴司

泉政策統括官。

政府参考人 泉政策統括官

本制度は我が国の経済安全保障上重要でありますが、採算性に不確実性があるため、既存の支援ツールだけでは民間企業から十分な投資が行われない海外事業について、国の支援及び水準に民間企業の参画を得ることで当該事業を実施可能とするものでございます。

このため、そもそも国が支援したとしても、事業の立ち上げや事業の継続自体が見込めないような事業は支援の対象外であるとこのように考えてございます。

加えまして、構造的に赤字が見込まれるような事業性のない事業であって、赤字補填のために追加出資や融資が延々と求められる可能性があるもの、これを支援対象とすることも想定しておりません。

個別事業において、どの程度の損失リスクが許容されるかは、これはケースバイケースでございますが、国際協力銀行法第13条第3項におきまして、今回の認定特定海外事業に対する貸付金や出資金の額、その他の条件につきまして、勘定における損失額が資本金等の範囲内になるように定めると、このようにしてございます。

JBICから提供される情報等も踏まえまして、当該事業の経済安全保障上の重要性等とともに、総合的に勘案していく所でございます。

委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

ありがとうございます。

もうちょっと深掘ってお伺いしてもいいですか。

この認定に当たっては、判断するに当たってリターンとコストをしっかりと天秤にかけて、リターンの方が大きいから投資をする、認定をするというような判断をするんだというふうに捉えております。

その判断基準の中に単なる収益性だけではなくて、経済安全保障上のベネフィットがあるのかどうか、そこをプラスで足した上で、コストとベネフィットを天秤にかけて、ベネフィットの方が大きければ認定をするし、投資をしていく、融資をしていくというのがあるべき姿だと思っていてですね。

なので、定量的に示すのはなかなか難しいんですが、金銭以外のベネフィットを考慮に入れる必要があるので、何かしらの経済安保上重要で効果が見込めるというのはすごい定性的ですごいさじ加減によると思うので、もう少し経済安保上のベネフィットがあるというところをしっかりと具体化していって、このベネフィットが大きいからこそ採算性が取れないリスクがあるかもしれないけれども踏み込む意味があるんですというような意思決定の基準を作らないと、何でもかんでもありになってしまうような問題意識を持っています。

採算性に不確実性があるというふうなご答弁だったんですが、これはおそらくJBICのこれまでのプロジェクトも同じだと思うんです。

民間の単独だとなかなかファイナンスができない、お金が入らないものについて公的資金を入れて、それを呼び水として民間投資を促していくというのは、JBICはこれまでやってきたことだと思っていてですね。

なので、いまいちこれまでやってきたことと、今後やろうとしている事業の違いということが、いまいちわからないですね。

というのは、おそらく採算性の不確実性は両方あるんですが、より不確実性が高いところについて今回対象にしていくんだと思うんですが、これもいまいちよくわかんないんですよね、判断の基準として。

で、構造的に赤字が見込まれる事業性のない事業は支援対象にしないというようなことではあるんですが、じゃあどれくらいのリスクだったらセーフなのか、どれだけのリスクがあったら構造的に赤字になりそうだから踏み込んじゃいけないよねみたいなですね。

ここもなんかすごい曖昧で、その担当者のもう力量というかですね、さじ加減によりまくりな意思決定になるような気がしているんです。

なので、これも例えば50%成功するからいけるよねとか、これも多分定量的に示すのは難しいと思うんですが、極めてさじ加減による判断基準になっていると思ってですね、もう少し具体的にぜひ示していただきたいなと思うんですが、その点いかがでしょうか。

委員長 山下貴司

はい、泉政策統括官。

政府参考人 泉政策統括官

答弁させていただきます。

まず、現行のJBICの一般勘定、特別勘定と、新しくつくる新勘定を、なぜ新しく新勘定をつくるのかということでございますけれども、これは御承知のとおり、今回の法案で、一般勘定、特別勘定は、いわゆる収支相償の原則、そして償還確実性の原則というものが、それぞれかかると。

一般勘定には両方、特別勘定には収支相償の原則というものがかかっておりますので、逆に申し上げますと、これら収支相償の原則、償還確実性の原則がかかるものを除くという形で、新勘定は作っておるわけでございます。

従いまして、ここにつきましては、償還が確実であるというふうには言えないと。

そこは損失が生じるんだということを申し上げているわけではなくて、採算性に不確実性があるということを申し上げてございます。

その上で、じゃあこれをどういうふうに実際の実施に当たって具体化していくのかということにつきましては、今後この実施に当たってのですね、まず基本指針というものを政府として明文化をすると。

その上でさらにですね、詳細の方針ですとか、基本方針ですとか指針をさらにつくっていくということを法律上も記してございまして、これは今回のJBICの話だけではなくて、先ほどずっと話のあったサプライチェーンの強靭化のための現行法の仕組みも、こういうことが要件として支援をするしないというのを明文化しております。

これは有識者会議にお諮りをした上で閣議決定をしていくというものでございますけれども、こういった具体化を進めていきたいとこのように考えてございます。

委員長 山下貴司

森君

質疑者 森ようすけ

御答弁ありがとうございます。

丁寧に御説明いただいたんですが、それでもなかなか難しいなと思うのが、償還が確実ではないけれども赤字を垂れ流す事業ではない。

このラインの引き方がすごい難しいと思っていてですね。

なのでそのあたりはなかなか事前に、これはリスクが大きなプロジェクトで、損失リスクを国が優先して負うことになるわけですから、計画通り進まないときは速やかに損切りをするというような意思決定が大事だと思うんですが、これはやっぱり政府が後押しするプロジェクトなので、なかなか損切りするのって政治的判断として極めて難しいと思うんです。

これは成長投資の話のときにも私はよく言っているんですが、こういうふうに政府が後押しをするプロジェクトでリスクがあるからこそ、ちゃんとこうなったら手を引きましょうねということを事前に明確に決めておかないとなかなか引き切れないんだと思います。

やるからこそ今回新しいこうした枠組みをつくるのはいいんですが、しっかりと事前において撤退、そして認定の取消しの基準を具体的にぜひ設けていただいて、それに基づいてモニタリングをしっかり行っていくと、こうしたことをぜひお願いしたいんですが、その点大臣いかがでしょうか。

委員長 山下貴司

大臣

答弁者 小野田紀美

認定を取り消して撤退を図ることも可能でありまして、JBICや関係省庁と連携しながら、後遺症することなく適切な対処をしてまいりたいと考えます。

委員長 山下貴司

森君

質疑者 森ようすけ

もうちょっとお伺いしたいですが、認定の取消しを行って、その要件としていろいろあるんですが、いわゆる計画に適切に沿っていない場合ですというような考えだと思うんですが、そこに具体的に何が入っているのかというところをもう少しお伺いしたいんですが、いわゆる事業の目標であったり、事業期間だったりとか、そうしたことはおそらく入ってきているんだと思うんですが、収支についてはこの計画にどれだけ入っているのかということをお伺いしたいんです。

参考人の方でもいいんですが、一般的な銀行に融資を受けるときって事業計画みたいなのをつくってですね、収支の計画表みたいなのをつくって、3年くらいまでは赤字だけれども3年を過ぎると黒字に転換して利益が出ますみたいなのって銀行に出すじゃないですか、普通に。

今回のJBICの出資の判断もそうなんですが、認定のタイミングにおいて、何年くらいのタイミングまではこれくらいコストがかかって売上が全く立たないけれども、何年くらい経った後は黒字化しますよとかですね、そうしたところをちゃんと計画の段階から入れ込んでおくことで、このモニタリングをしたときに、計画通りの黒字化ができていないよねとか、コストがすごい増えているよねとか、そうした評価に基づいて認定の取消しとか、そうした金銭的なところで見て、ちゃんと認定取消しができるような仕組みをつくっておくことが必要だと思うんですが、そうしたことは含まれているんでしょうか。

委員長 山下貴司

飯住政策総括官

政府参考人 泉政策統括官

ありがとうございます。

今回の法案で先ほどちょっと私から申し上げましたけれども、認定特定海外事業促進業務の指針というものを作っていくことになります。

そこで実はその指針に何を記すのかという、何を定めるのかということも条文上書いてございまして、そこで貸付け、または趣旨に関する話を普通と書いてあるわけですけれども、例えば、事業の実施状況について評価および監視を行うための体制をまず作る、あと実施状況の報告を作る、こういった枠組みを作った上で、今、先生ご指摘のあった具体的な定量的な基準はこういうふうにするということ自体は、そこまではまだ明確にはしない。

この法文には書いてございませんけれども、どういう形でそういったものに近接し得るのかということは、今後よく有識者の先生方ともお話をしながら考えていきたいというふうに思っております。

ただ、いずれにしても先ほど申し上げましたけれども、経済安全保障上の効果というものを定量的に数値化するということは難しいところがございます。

ただ、先ほどもこれ申し上げましたけれども、今回の事業に関しましては、勘定における損失額が資本金等の範囲内になるようにするということが絶対条件になりますので、これがまさに一つの数量基準と申しますか、数値的な範囲になるということでございます。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)森君。

質疑者 森ようすけ

森ようすけ(国民民主党・無所属クラブ)条文には具体的に入っていなくて、これから有識者の意見を交えながら検討していくということなんですが、これはぜひ明言していただきたくて。

事業計画を作る上で、収支の計画が入っていない計画って一般的に何ぞやっていう感触なんです、正直なところを言うと。

経済安全保障上の効果は難しいというのはその通りだと思うんです。

なので、そこまで別に入れろとは言っていなくて、少なくともどれくらいのコストがこの断面においてはかかって、何年くらいからちゃんと売上がたって、何年くらいから黒字化しますよみたいなことがないと。

まさに向上的に赤字な事業には投資をしないということをいただいていますけれども、そこの判断ができないんじゃないですか。

計画にそういったことが入っていないと。

いつ黒字化するんですかという計画が入っていない上で、向上的に赤字になるのか赤字にならないのか判断しようがとてもないと思って、計画にちゃんとお金のところを入れないと間違いなくずさんな管理になると思うんです。

例えばなんですけど、この海外事業で想定されるものとして、水素アンモニアの燃料供給拠点を整備しますみたいな、港湾の整備ですよね。

こうしたことが入ってるんですが、これって要するに売り上げっていうのが、水素アンモニア船がちゃんとできないと売り上げが全く立たないわけじゃないですか。

なので、例えば15年先にこういうのができるだろうから、こういう計画でやりますってなったときに、15年先が近づいてきたときに全く水素アンモニア船ができませんよとか、状況がなるかもしれないじゃないですか。

そうしたら売り上げは全く立たないってわかるわけなので、ちゃんとその収支の計画を作って、何年先になったら黒字化して、そういった新しい事業が立ち上がって儲かりますよっていうことがちゃんと事前に計画をしていて、途中の段階で「あ、たどり着かないよね、じゃあやめましょう」っていう判断をするためには、そういった基準が絶対にないといけないと思うんです。

加えてコストのところも一緒で、例えば政府主導のプロジェクトって大抵計画のときよりも費用が倍になりましたってあるじゃないですか。

資材費がすごく高くなってコストが倍くらいかかりましたってよくあることじゃないですか。

こうしたことが起きたときに、事前にちゃんと収支の計画を立てていないと何の判断もできないわけだと思うんです。

なので、適時適切なモニタリングをやっていただけるということは嬉しいんですが、ちゃんとそれをする上では、事前の計画のタイミングで収支のところをちゃんと入れないと意味がないと思います。

大臣、ぜひここでその収支のところもちゃんと入れますよというふうに御答弁いただきたいんですが、いかがでしょうか。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美(経済安全保障担当)現時点で確実に申し上げられるのは、先ほど参考人からも答弁があった、勘定における損失額が資本金等の範囲内になるように定められることとしているというので、そこをもう下回ってしまうようなときにはだめだよというデッドラインみたいなものは最初に引かれているところでありますが、どういった、JVICがさまざま最初に見るとは思いますが、どういった視点で見ることが先生の御懸念を晴らすことができるのかというのは、今後しっかり考えていきたいと思います。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)森君。

質疑者 森ようすけ

森ようすけ(国民民主党・無所属クラブ)残念なんですが、やはり銀行から融資を受けるときとか、投資家から出資を受けるときって、普通は収支計画書をつくりますよね、たぶん。

今のJVICのほかの、つくりますよね。

なので、経済安保のこの事業に関してのみ計画に入れないというのはちょっと不安なんですが、どうですか。

政府参考人 城内実

城内実(経済財政政策担当)先ほどの大臣の御説明にちょっと補足させていただきますと、これは個々の政府がこの事業計画を認定するにあたって、当然のことながら金融機関であるJVICから情報提供を受けます。

その際に、これはどういう事業なのか。

どういう収支見通しがあるか。

おっしゃるとおり、最初の段階で支援をすることによって立ち上がる。

何年間かというようなことはですね、どういう事業、将来性があるのか、事業性があるのかということを、もちろん政府と緊密に話をします。

その過程でですね、期間とか数字とかが全くないとか、そんなことはちょっと、先ほど私が申し上げることができませんでしたけれども、言葉足らずでしたけれども、全くないなんてありえないということでございます。

だからこそ、金融機関であるJBICにお願いをしているわけでございます。

さらに申し上げますと、今回融資をするにあたって、これを呼び水として、他の会社も出資に出てくるということも条件としておりますので、全く見込みのないものに、他の事業会社が何も出資もしないなんてことは考えられませんので、ここはJBICからの専門性に基づいた情報をいただくとともに、他も一緒に入ってくるということも確保した上で事業が実施されるというものでございます。

委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

ありがとうございます。

入れていただけるということなので、より具体的にぜひ入れていただきたいと思います。

銀行に融資を出すとき、プランの申請をするときは、毎年度の費用と収益で上げるじゃないですか。

それと同じように、どこまで精緻にできるかわからないですが、せめて想定される費用が毎年度にかかって、売上がどれくらい上がって、いつになったら利益が出るのか、みたいなですね。

そうしたことを出さないと審査しようもできないし、途中でモニタリングして、経過の観察もできないわけなので、そこはぜひやっていただきたい。

加えてモニタリングをするときに、その事業計画に沿った進捗になっていなかったら、一定程度是正措置を図るなりするけれども、それでも駄目だったら認定の取消しをしっかり行っていくと、こういうことをぜひお願いしたいなと思います。

次の質問に移ります。

今回、この法律の中では、特定重要物資の指定を行って、事業者からの供給確保計画を認定して支援するというような枠組みになっております。

これまで、予算措置として、2兆6千億円程度の予算を総額で組まれております。

基本的なところをお伺いするんですが、この16の特定重要物資を指定して、具体的にどのような支援策を政府として、これまで行ってきたのか、その点をお願いいたします。

委員長 山下貴司

はい、戸時審議官。

政府参考人 戸時審議官

お尋ねの件でございますが、特定重要物資の安定供給確保については、当該物資に係る生産基盤の整備、供給源の多様化、備蓄、研究開発等の供給網強靭化を目的とした取組の支援を行っているところでございます。

これまで蓄電池、半導体、クラウドプログラム、重要鉱物等の16の特定重要物資を指定しており、民間事業者による供給確保計画の認定件数は148件に上っているところでございます。

具体的にということでございますので、これら148件の取組のうちの一部をご紹介させていただければ、例えば、部素材や製造装置の製造事業者も対応。

重要鉱物について鉱山開発や精錬事業等を通じた供給源の確保等を7件。

肥料について保管施設の整備も含め、主要な肥料原料であるリン安、塩化カリの備蓄の強化等を12件等々、認定してきているところでございます。

このような様々な支援を行ってきているところでございますが、引き続き関係省庁とも連携しながらサプライチェーン強靭化に向けた取組を支援して、特定重要物資の安定供給確保に努めてまいりたい。

このように考えているところでございます。

高山聡史 (チームみらい) 35発言 ▶ 動画
委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

ありがとうございます。

今、いくつかご説明をいただきましたが、追加でお伺いしますね。

この予算総額2.6兆円を見ると、かなり物資ごとに差があるんだと思います。

件数も言っていただきましたが、蓄電池で1兆円ですね、累計で。

半導体で8000億円。

クラウドプログラムを挙げていただきましたが、1366億円。

肥料を挙げていただきましたが、肥料は160億円なんですよね。

なので物資によってかなり金額の差が出ております。

加えて、令和4年の補正予算から始まっておりますが、肥料を挙げていただきましたが、R4の補正で組まれた後、160億円入れた後、これまではずっと入っていないわけじゃないですか。

こういったふうにかなり物資によってかなり傾斜があるのと、制度が始まったR4で一発ちょっと入っただけで、それ以降は何も入っていない物資が多くあると思うんですが、こうした物資による差が起きていることというのは特段問題ないというふうに捉えているのか、その点、さらっとですが、お願いいたします。

政府参考人 戸時審議官

はい、戸時審議官。

実施の時期についてのお尋ねだというふうに認識をしてございますが、これは金額もそうでございますが、これにつきましては、物資所管官庁が事業者とニーズを議論をしながら、どのような額が必要か、案件を積み上げながらですね、考えているというところがございますので、その結果がそういうふうになっているというところでございます。

追加で進む必要がなかったところについては、事務庁長の判断があると思いますけれども、今、とりあえず今差し出しているものについて様子を見ようというところもあるかと思いますし、あるいはその金額でも今やろうとしている供給計画を達成しているというようなものもあるというふうに、それぞれだというふうに思ってございますが、いずれにせよ、事務省庁が緻密にシミュレーションをしながら考えているというところでございます。

委員長 山下貴司

森君。

質疑者 森ようすけ

ありがとうございます。

残った質問はまた明日お願いできればと思います。

以上です。

ありがとうございます。

委員長 山下貴司

次に高山聡史君。

高山君。

質疑者 高山聡史

チームみらいの高山聡史です。

本日は経済安全保障推進法について、1つは中東情勢の急激な不透明化、2つはクロード・ミュトスをはじめとするAIの飛躍的進化。

いずれも今日これ前の質疑でも再三取り上げられてきた定番ですが、大きくこの2つの観点でご質問をいたします。

中東情勢とAI、この2つの環境変化は現行制度の前提そのものを揺さぶるほど大きな変化であるというふうに考えます。

本日はこの2つの軸に絞ってご質問をしてまいります。

ちょっと順番を変えてですね、本日まずAIの方から伺っていきたいというふうに思います。

アンソロピック社のAIモデル、クロード・ミュトスは、これまで発見されていなかったシステム上の脆弱性を短時間で大量に発見できるということが示すように、最近のAIの進化は、サイバー攻撃の質と量の双方を抜本的に、飛躍的に変化させつつあります。

そういった中で、現行の基幹インフラ制度における事前審査が、AIによるサイバー攻撃の高度化に対して、十分機能し得るというふうに考えているのか、あるいは、制度上の審査を経た設備やシステムであっても、脆弱性がつき得るという事態を、政府はどのように捉えているのか、政府としての認識をまず伺います。

政府参考人 泉政策統括官

泉政策統括官。

高度化するAIによるサイバー攻撃に対応しまして、レジリエンス等を確保するためには、経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ制度のみならず、政府全体でさまざまな施策を包括的かつ重層的に連携して対応を進めることが重要であると考えております。

具体的には、現在でも基幹インフラ所管省庁においては、各業法やガイドライン等に基づき、事業者に対してサイバーセキュリティ対策を行うように定めてございます。

また基幹インフラ事業者にはサイバー攻撃対応能力強化法に基づきまして、本年10月1日からサイバーセキュリティインシデントが発生した場合等の報告が義務付けられることになってございまして、この報告も踏まえたさらなるサイバーセキュリティ強化のための取組が進められていくとこのように承知してございます。

その上で経済安全保障推進法における取組としては、基幹インフラ制度の運用を通じて御指摘のサイバー攻撃なども含めまして特定妨害行為の恐れの低減を図る仕組みでございます。

加えまして制度上の審査を経た設備やシステムであっても脆弱性をつき得るという点にかかるお尋ねにつきましては、導入などの審査を行った後であっても、昨日高市総理から松本大臣を中心にAIが高度化する中におけるサイバーセキュリティの確保に向けまして、政府全体での対応を早急に具体化し実施するよう指示があったところと承知しておりまして、こうした動向も踏まえながら引き続き基幹インフラ制度を通じて基幹インフラサービスの安定的な提供の方に努めておりたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

高山君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

今、ご答弁にありました事後的であっても点検などをやっていくというところが非常に重要なポイントだと思っておりまして、今のサイバーセキュリティであるとか、あるいはAIに対する備えというものは、事前に完璧を目指すということが正直現実的ではない状況であるというふうに思います。

実際に今、脆弱性が見つかったとされるようなシステムOSというのも、何十年もこれは安全だとされていたものが、実はこういう脆弱性があったということが見つかっていると。

我々が今やっていくべきことは、そういった脆弱性が発見をされたときに、しっかりとその修正が図られる、対処が図られるという仕組みを制度としてもしっかり担保するということであるというふうに思います。

引き続いてもう1問、基幹インフラ制度に関連して伺います。

各省庁が所管する基幹インフラ事業、これに対して、AIを活用したサイバー攻撃を想定した脆弱性のチェックであるとか、ストレステスト、これを継続的に実施していく体制構築の必要性について、政府としての認識を伺います。

政府参考人 戸之審議官

はい、戸之審議官。

AIを活用したサイバー攻撃を想定して、脆弱性への対応を図ることで、レジリエンス等を確保することは、基幹インフラ役務の安定的な提供を確保する観点で重要であると認識してございます。

先ほどご説明がありましたとおり、高度化するAIによるサイバー攻撃に対応するため、政府全体で様々な施策を進めることが重要であるところ、国家サイバー統括室におきまして、現在AIを活用したサイバー対処能力の強化等について、有識者会議で議論を進めているところと。

答弁者 松本大臣

松本大臣。

チェックやストレステストのあり方も含めて検討し、政府全体の取組の具体化を先に進めているところと承知してございます。

こうした動きも踏まえながら、引き続き基幹インフラ制度を通じて、基幹インフラ役務の安定的な提供の確保に進めてまいりたいと考えております。

委員長 山下貴司

高山君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

この基幹インフラ、さまざまな分野があるわけですが、その中でも、今、新しいAIに対する備えというところで言うと、報道あるいは世界の動きなどを見ても、金融分野が先行的にさまざまな対処をされているように思いますが、実際に国民の生活であるとか、安全に関わる領域というところでいきますと、他の分野も含めて多岐にわたるということでございますので、しっかり各省庁を所管するところですね、それぞれにおいて、体制をしっかり構築していただきたいというふうに思います。

その上で小野田大臣に伺います。

今、アンソロピック社に対してクロード3のアクセスを得に行かないみたいな話であったりとか、あるいはこれはアンソロピック社だけではなくて、オープンAI社であったりとか、Google社であったりとか、そういったフロンティアAIの開発企業との戦略的な交渉であるとか、対話、この重要性はますます高まっているというふうに思います。

本日午前中も長妻委員の質疑の中で、イギリスはクロード3へのアクセスを既に有していると、そういった認識も政府としてもされているというのを、川崎大臣政務官からお答えがあったと思いますが、このアメリカであるとかイギリスの政府であっても、そういったフロンティアAI開発企業との交渉というのは、必ずしも一筋ではいかないと。

日本でもAIがイギリスと同様にフロンティアモデルへのアクセスを得るということの重要性はこれまでも議論させていただいたところかなと思いますが、こういった難しい交渉を国家としてしっかりやっていく必要があるのではないかと思います。

もちろん個別の交渉の状況についてお答えいただくことが難しいことは承知しておりますが、経済安全保障担当大臣としての小野田大臣に伺いたいと思います。

こういったフロンティアAI開発企業との戦略的な交渉、対話を経済安全保障においても非常に重要な課題として位置付け、その交渉、例えばサイバー安全保障担当大臣であるとか、AI担当大臣ということであれば大臣であるということなんですが、そういった大臣がしっかり交渉に当たるといった取り組みが必要ではないかなというふうに思います。

経済安全保障の観点から、こういった連携して政府全体で取り組む必要性について大臣の御見解を伺います。

答弁者 小野田紀美

小野田大臣。

御指摘のとおり、急速に進展普及するAI技術には様々なリスクが存在しておりまして、特にサイバー攻撃にAIが悪用されることで、攻撃のスピード、規模が劇的に増加するなど、サイバーセキュリティにおける新たな脅威となり得るものであり、経済安全保障の観点からもリスクであると認識しております。

こうしたAIの急速な進展がもたらすリスクに対応するため、政府としては、おっしゃっていただいたAI社や民間企業を含む国内外の関係者と連携しながら、高度なAIの技術動向や国際情勢等について情報収集を実施するよう指示があったところでございます。

経済安全保障担当大臣の私としては、松本大臣を中心に政府一体となった対応が取られるようしっかり取り組んでまいりたいと思います。

委員長 山下貴司

高山君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

今も実際各レベルでいろいろな対話していただいているんだと思いますがその状況はもちろん、こういった場でお答えいただくことは難しいと思いますが、例えばこの後お話しさせていただく物資の話であれば、物資の供給に関して、例えば海外の国と外務大臣だけでなく各レベルでいろんなお話をされる、これと同じような構造で、AI開発企業に対してもトップレベルの対話と。

続いて、イラン情勢を踏まえた重要物資の供給について伺います。

政府としては供給量全体としては不足していない、供給の偏り、目詰まりであるという説明をされていますが、燃料、医療物資、建築資材など多岐にわたって現場に届いていないという声であったりとか、供給の継続性に対する不安が多く寄せられている状況であると思います。

国民には、ナフサ関連製品やサプライチェーンの維持に石油関連製品を必要とするような物資が実際に足りないという実感がある中で、政府は供給実態をどう把握していて、このボトルネックは何であると捉えているのか。

そして供給量全体としては不足をしていないのだとしても、現場では足りないという状況について構造的な要因をどう把握しているか、政府の見解を伺います。

政府参考人 大臣官房審議官

大臣官房審議官、お答え申し上げます。

まず、原油や石油製品については、代替調達や備蓄石油の放出によりまして、日本全体として必要な量を確保しているわけでございまして、年を超えて石油の供給を確保する目処がついております。

その上で、ナフサ。

これが石油化学製品の原料ですけれども、これにつきましては、まず備蓄原油を用いて国内での生成、これを継続しているということと、それから中東以外からの輸入の拡大。

またポリエチレンなどの中間段階の化学製品の在庫、こういうものも併せますと、これまで半年以上と申し上げていましたが、さらにこれが伸びまして、年を超えて継続できるというふうなのが今の見込みとなっておりまして、これを政府としても発信を続けているところでございます。

他方で、ご指摘のとおり足元では一部で供給の方より、また流通の目詰まりが生じていることは認識をしておりまして、これはやはりどうしても将来への不安から、先ほど申し上げたとおり全体としては足りていると申し上げても、やはり不安から供給を絞ってしまう方、あるいは企業が出てきたりですとか、あるいは同様に将来の不安からですね、逆に今度多めに発注したりとか、複数のところに多重に発注したりとかですね、そういうことが起きて、結果として目詰まりとか、偏りということになっているというふうに理解をしております。

従いまして、関係省庁にそれぞれ情報提供窓口を設けまして、そこでいただいた情報をもとに、需要家の調達状況も含めてサプライチェーンの情報を集約しまして、またこのサプライチェーンの上から下からずっとたどって状況を把握をし、供給の目詰まり、偏りの事例を一つ一つ確実に解消してきている。

こういうことに努めているところでございます。

引き続き、国民の皆様の命、そして暮らしを守るべく安定供給に向けて、全力で取り組んでまいりたいと考えております。

委員長 山下貴司

高山君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

複雑度によっても大きく異なるところかなと思いますが、即日、数日で分かるものから、長いものだとどれぐらいかかるものなのか、追加で伺うことできますでしょうか。

政府参考人 大臣官房審議官

大臣官房審議官、お答え申し上げます。

情報提供を受けて、これは上から下からと申し上げましたけれども、多分どこから買っているんですかと、あるいはどこに供給しているんですかということをたどりながらやりますので、早ければその場でその日のうちに分かることもありまして、長ければもう少し数日以上、週の単位になることもございます。

委員長 山下貴司

高山君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

実際、週の単位になるということもあり得るというふうに思いますが、1ヶ月超えるケースもあったりしますでしょうか。

追加でもし分かればお聞きしたいです。

政府参考人 大臣官房審議官

お答え申し上げます。

この場で全くないと申し上げることも今できないんですけれども、基本的にはそこまでかかることはあまりなく、多くのものは数週間という単位で事態が理解できるということが多いというふうに理解をしております。

委員長 山下貴司

高山君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

もちろん早いことに越したことはないんですが、逆に少なくお答えいただくこともないかなと思っておりまして、この供給課題の問題が立ち上がってからもう1か月以上が経っているわけで、もし2週間3週間といったところで課題が解決するのであれば、逆に言うと解決していないとおかしいということになってしまうのかなというふうに思います。

ただ、今のご答弁で期待が持てるのは、基本的には何週間かの単位で解消されていくべきものなので、国民、そしてこのサプライチェーンの中にいる事業者の方々においては、過度に不安にならずに冷静に対処いただきたいというのが、今のご答弁から得られるメッセージなのかなというふうに思います。

仮に数週間であると、長期にわたるものがあるのであれば、そこに関してはしっかりと課題を解決して、逆にそういった期間がかかるものもあるということを発信いただくことが、そもそも物がなくてではなくて、解明に時間がかかったのであるということであれば、その発信自体もしていただくことが国民に正しい情報が伝わるということかなというふうに思います。

次に特定重要物資制度のあり方について伺います。

現在、特定重要物資として16物資、これは重要な物資の中でも一定の要件を満たすものが指定されておりますが、今回のイラン情勢の影響を踏まえても、供給が途絶するとクリティカルであるというような物資は、実際には極めて多岐にわたるというふうに思います。

例えば今日もこれまでの質疑の中で、NASAは今後特定重要物資に指定されることがあるのかというような議論があると思います。

個別に物資を順次追加していくアプローチについて、制度の機動性であるとか包括性の観点で課題はないのか、政府としての認識を伺います。

政府参考人 内閣官房審議官

サプライチェーン強靭化制度のお尋ねでございますけれども、特定重要物資として指定された物資につきましては、当該物資のみならず、川上の物資である当該物資の生産に必要な原材料等も含めて、広くサプライチェーンのリスクを点検した上で、支援の必要がある物資や取組の範囲を、物資所管省庁が取組方針の中で定めておるところでございまして、安定供給確保のために必要であれば、川上の原材料等に関わる取組についても、他責任支援をしているところでございます。

具体的に例を申し上げます。

支援内容を機動的に見直しをしてきたところでございます。

その一方で、今回の話もございますけれども、法施行3年を経て、重要な物資そのものが確保されていたとしても、その供給に不可欠な役務を外部に依存する場合には、安定供給確保は全うされないという話でありますとか、あるいは各計画の中には取引先の事業の廃止の影響により、安定供給の確保のための取組の実施が困難となったケースも存在するなど、特定重要物資の安定供給。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長高山君。

高山聡史(チームみらい)

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

実際、法案ができてから3年、これまでの振り返りがあって、今回の改正案があるというところは、経緯としても理解をしておりますし、また、役務の扱いについて追加をするということも大変重要なことであるというふうに思います。

少し幅広な観点でご答弁をいただいたので、再度物資の指定に関するところを追加で伺いたいなというふうに思うのですが、さまざまな物資がこういった供給不安であるとか供給課題が起きたときに、同時に不安であるとか課題が起きるという構造の中で、この特定重要物資の指定を順次していくという構造に関しては、これに関しては特段問題はなく、必要十分な指定がされていればよくて、それ以外のサプライチェーン課題というのはそれはそれで対応していくのだ、そういった考え方でよろしいでしょうか。

政府参考人 内閣官房審議官

内閣官房審議官基本的にはその認識でよろしいかというふうに思っているところでございます。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長高山君。

高山聡史(チームみらい)

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

これ、まず法案がどのスコープまで対応しようとしているのかということを冷静に議論を積み重ねるところに大変意義があるというふうに思っておりますので、今いただいたご答弁からすると、物資をどんどん追加するというよりは、これまでも物資の中でも要件を満たすものを指定する。

ここで今般の供給課題、燃料であるとか医療物資、建築資材等にわたる供給課題を踏まえて、特定重要物資制度の今後あるべき姿について、今のご質問への答弁も踏まえて、小野田大臣の見解を伺いたいというふうに思います。

今の質問でも少しさせていただきましたが、中東情勢の影響で我々が学んだことというのは、事前の想定の範囲を超える種類、品目の物資が同時に詰まりであるとか供給課題を起こし得るということではないかと思います。

この個別指定を積みましていくアプローチ、これはきちんと指定の要件を満たしたものを追加していくということだと思いますが、制度の機動性であるとか包括性といった課題もあり得るのではないかというふうには思います。

今この法案でカバーされている取組に限らず、例えば各物資のサプライチェーンをリスクベースで評価をするであるとか、シナリオベースでさまざまな備えをしていくであるとか、現行の経済安全保障推進法の枠組みを超えた議論も必要なんではないかなというふうに考えますが、大臣の御見解を伺います。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美大臣御指摘の燃料、医療物資、建築資材等といった、現下の中東情勢に伴い供給制約を受ける可能性が急速に顕在化した重要物資については、政府一体として安定供給確保に向けた対応を行っているところです。

その上である程度先を見越した物資の安定供給を確保していく観点から、関係各省と連携してサプライチェーン上のリスク点検を実施し、既存制度による措置を踏まえた必要性など、法律上満たすことが必要とされる要件の該当性の審査を行い、必要に応じて。

特定重要物資に指定していくこととしております。

また、物資のサプライチェーンのさらなる強靭化のための取組を進めるべく、今般の法改正による特定重要物資等の供給に不可欠な役務に関する規定の整備及び特定重要物資等の安定供給確保のための関係者の協力等に関する規定を整備するところです。

さらに本法改正において新たに追加した推進法第6条の第6項及び第7項では、国は安定供給確保基本指針に基づく施策の実施。

委員長 山下貴司

高山君。

質疑者 高山聡史

この後、ぜひ今後も進んでいく中で、伺っていきたいのは、普段の見直しの部分でございまして、今回の法案の改正が、これまでの法案の運用の中で見つかった課題感であるとか、今必要とされている役務を含めるということであったり、そういったこの各種の改正が行われるということに対しては前向きに捉えております。

一方で、中東情勢であるとか、あるいはAIの進化ということを考えたときに、この3年という見直しの頻度が適切であるのか、あるいは政府として、今回論点としては認識をしているが、今回の改正には含まれていないような。

川裕一郎 (参政党) 35発言 ▶ 動画
政府参考人 渡辺

ご指摘の予定につきまして、今回、改正法案を提出するにあたりまして、政府の有志者会議で、いくつかご指摘をいただいている部分もございます。

小から大までいろいろあるわけですけれども、これを一つ一つ経済安全保障の強化に向けて対応していかなければいけないとこのように考えてございます。

委員長 山下貴司

高山君。

質疑者 高山聡史

ありがとうございます。

おそらくですね、挙げられていた論点、具体で例示をいただいてもいいんですが、ここ2、3ヶ月で新しく出てきた論点をこれにどう議論として載せていくかというところが一番大きなところではないかなというふうに思っておりまして、例えばAIがこれほどですね、この法案の議論のこのボリューム、質疑の中で先進AIの備えということがこれほどまでに議論になるというところはこの法案の前提にはなかった変化ではないかなというふうに思いますし、例えば中東情勢に関しても中東情勢の影響ということが、この短期のことではなくて、数ヶ月あるいは中期にわたってサプライチェーンに対して影響があり得るものであるというような検討も、この本法案の改正の検討の中には含まれていなかった部分があるかなというふうに思いますので、そのあたり、ぜひ今後とも議論をさせていただきたいというふうに思います。

今日の質問はここで終わります。

委員長 山下貴司

次に川裕一郎君。

川君。

質疑者 川裕一郎

参政党の川裕一郎です。

よろしくお願いいたします。

本日は経済安保推進法、そして株式会社国際協力銀行法の一部を改正する法律案について質問をさせていただきます。

本法案は、経済安保推進法の改正により、特定重要物資の範囲の拡大、医療分野への追加、経済安保シンクタンクの創設などを行うものであります。

また、株式会社国際協力銀行法、いわゆるJBIC法の改正により、認定特定海外事業に対して、JBICが新たに出資などを行えるようにするものと承知をしております。

今回の改正の核心は、認定特定海外事業に対するJBICの出資について、従来の償還確実性、収支相償の原則を外し、劣後出資などを通じて、民間資金を呼び込みながら、大胆なリスクテイクを可能にする特別な枠組みを設ける点にあります。

国民生活と産業を守るために、サプライチェーンの脆弱性に対し、半導体、レアアース、エネルギーなど重要物資の確保に取り組む必要があること自体には異論はありません。

ロシアのウクライナ侵略、そして中東情勢の不安定化、米中対立の激化など、世界の緊張が高まり、物資の流れが政治に左右される時代になっていることは、誰の目にも明らかであると思います。

ホルムズ海峡の緊張や湾岸地域の施設への攻撃リスクは、日本が原油の大半を中東に依存する構造的脆弱性を改めて浮き彫りにしております。

経済安全保障を正面から政策課題として取り扱うこと自体は、時宜を得たものだと受け止めています。

しかし同時に、私たちが最も警戒すべきは、経済安全保障という言葉が、何でも正当化する魔法の言葉として使われることです。

経済安保の名の下に、公的機関がどれだけのリスクを取り、どれだけの資金を投じ、どれだけの情報を政府に集中させるのか、その結果が本当に日本の自立した経済安全保障につながるのか、それともアメリカを中心とするグローバル金融システムや同盟国の戦略を支えるために、日本の資源、国力、公的機関のリスクを差し出す仕組みになっているのではないか。

参政党は結党以来、自分たちの国は自分たちで守るという理念を掲げ、外圧や大国の論理に流されない、真の国民主権、経済自立を主張してきました。

経済安保の名を借りた大義名分が、実質的にはグローバリズムの拡張や、他国戦略への奉仕に転化していく事態こそ、最も危惧すべきことです。

名称がいかに立派であっても、その実態が日本国民の利益に直結しているかどうかを、私たちは常に厳しく問い続かなければなりません。

とりわけ、JBICがその入り口として使われているのではないか。

さらに、クロードなどの強力なAIを悪用したサイバー攻撃のリスクが顕在化する中で、経済安保の議論は金融、インフラのサイバー防御と切り離せなくなっております。

本日はJBICの劣後出資とこれまでの有志の焦げ付きの教訓、そしてトランプ関税と対米80兆円投資の問題、そしてAI自体に新たなリスクを踏まえ、本案の是非等方向性を伺っていきたいと思います。

まず、JBICの本来の役割と、今回導入される劣後出資の性格の違いについて確認をいたします。

国際協力銀行は旧輸出入銀行以降、日本企業の海外展開を金融面から支えてきました。

その中核には民間金融では引き受けにくい長期大型高リスク案件を公的金融として補完するという思想がありました。

これまでのJBICは民間と肩を並べてリスクをとる存在でありました。

民間が一定程度のリスクをとった上で足りない部分をJBICが埋める。

公的な色は強くとも、民間もリスクに見合う判断として参加している、そういう構図でありました。

この原則には重要な意味があります。

民間金融機関が採算性、返済可能性を独自に判断して参加するという事実が、案件の合理性を担保するフィルターとして機能していたからです。

民間が足を踏み控える案件に公的機関が単独で突き進む構図は、政策金融の節度として本来避けるべきものであり、旧来の枠組みはその節度を制度的に保障するものでありました。

これに対して今回の法案は、認定特定海外事業への出資に劣後出資を可能にします。

劣後出資とは、利益の分配は後回しにされ、損失は真っ先に負担する出資形態です。

事業が悪化した局面では他の出資者が先に保護される一方、JVICが最後に残った損失を引き受けることになります。

つまり劣後出資とは、単に一緒にリスクを取るのではなく、いざとなれば最も不利なポジションで損失をかぶることで、他の投資家を安心させ、呼び込む役割を担うということです。

民間が入りたがらないリスクの深いところに、最も深いところに、日本の公的機関が先に潜り込む構図になり得ます。

国民の税金や公的信用を裏付けとするJVICが、最も損失をかぶりやすいポジションに立つということは、最終的なリスクの負担者が日本国民になり得ることを意味します。

こうした構造変化は公的金融の補完性という原則から大きな逸脱であり、国民への十分な説明と厳格な制度設計なしに踏み出すべきではないと私は考えます。

ここでお聞きをします。

劣後出資はJVICが最も深いリスクを負う、従来とは全く質の違うスキームです。

この点をどのように認識をし、今後どのように国民に説明をしていくのか、所見をお聞きします。

委員長 山下貴司

財務省渡辺官房長官。

政府参考人 渡辺

お答えいたします。

海外事業というのはもともとリスクが高く、近年は国際環境の変化、産業競争の激化により、そのリスクは一層高まっていると認識しております。

このため、経済安全保障上重要な事業であっても、民間の判断のみでは投資が進まないケースが生じています。

今般創設いたします新制度は、我が国の経済安全保障上重要であるが採算性に不確実性があるため、既存の支援ツールだけでは民間企業から十分な投資が行われない海外事業を支援するものというものでございます。

そのため、委員ご指摘のように、償還確実性や収支相償の原則の対象外となる新たな勘定を設けまして、一層強力なリスクテイクを可能とすることとしております。

こうした性質の違いを踏まえまして、新勘定につきましては、既存の勘定とは区別することをいたします。

それとともに、同勘定の財務状況につきましては、毎年度の公表を予定してございます。

政府といたしましては、新制度の趣旨等について、適時の情報公開も含めまして、国民の理解を得られるように、丁寧に説明してまいりたいと考えております。

委員長 山下貴司

川君。

質疑者 川裕一郎

安全保障の観点から、JVICがリスクをとっていく。

これまでもそうだったと思うんですが、さらに深い傷を負う可能性が多いのではないかというふうに危惧をしております。

次に、認定特定海外事業と原則以外の問題、そしてJVICが既に体験をしている有志の焦げ付きの現状についてお伺いをします。

本法案は、認定特定海外事業に対する出資などについて、従来のJVICに課されていた償還確実性、収支相償の原則を適用しない特例を設け、大きなリスクを取れるようにするものです。

ここに今回の法案の最大のポイントがあります。

一方でJVICは、ロシア関連案件で大きな損失引当を余儀なくされた経験を持っています。

ロシアのウクライナ侵攻と制裁の影響により、ロシア向け投融資の価値が大きく毀損し、決算にも大きな影響が生じました。

昨日まで償還確実と思われていた案件が一夜にして焦げ付きリスクに変わり得る、地政学リスクの激しい時代を象徴する教訓であると思います。

しかもこの教訓はロシアに限ったものではありません。

今回の同盟国、安全な投資先が明日の制裁対象、紛争当事国となる可能性は、現代の国際情勢においてゼロではありません。

経済安保の名の下に行われる海外投資ほど、政情の急変により一夜にして毀損するリスクを内包しているのです。

政策的に重要だからという理由だけで財務的規律を緩めることは、かえってJVICの経営基盤を空洞化させ、日本の対外金融力そのものを弱体化させる危険があります。

さらに直近の数字を見ると、これはJVICの数字です。

2025年4月から9月の中間決算では、危険債権が3341億8900万円、要管理債権が1913億1600万円計上されています。

これらはいずれも焦げ付き予備軍という債権であり、JVICはすでに数千億円規模で回収に不安のある債権を抱えています。

その状況で、認定特定海外事業について、償還確実性、そしてさらには劣後出資といった最も深いリスクをとって、ロシア案件の教訓と現在の債務残高を考えれば、最も深いところで損失を受けるポジションに日本の公的機関をどこまで置くのか、慎重な議論が不可欠であると思います。

ここでお聞きをします。

ロシア案件での損失引当の経験と、危険再建、要管理再建合算で5000億円を超える潜在的予備軍としての残高を踏まえたとき、償還確実性、収支、そして劣後出資を可能とすることの妥当性を政府としてどのように整理をしているのか。

また、危険再建、要管理再建の残高が一定水準を超えた場合に、新規の劣後出資に自動的な歯止めをかけるなど、量的なリスク管理の仕組みをJBICに設ける考えがあるのか、具体的な方針をお示しください。

委員長 山下貴司

財務省渡辺参事官。

政府参考人 渡辺

お答えいたします。

委員ご指摘のとおり、今回の新たな支援ツールというのは、償還確実性ですとか収支相償の原則を外して、JBICがより多くのリスクを取れるようにするものでございます。

そういったことも踏まえまして、この新慣行に係るリスク管理の仕組みにつきましては、この業務から生じる損失額が資本金の範囲内となるように運用することで、債務超過が生じないように。

質疑者 川裕一郎

川裕一郎君。

な状況の中でこれからさらにリスクをとっていくというのは、非常に国民に対してまだまだ説明が足りないと思っております。

次に劣後出資案件の選定プロセスと政官業の癒着、いわゆるワシントン発の案件への巻き込みのリスクについて伺いたいと思います。

劣後出資は特定の大企業や業界、あるいは政治案件の受け皿として使われやすい性質を持っていると思います。

経済安全保障上重要というラベルが一度貼られれば反対しにくくなり、採算性やリスクに疑問が残る案件でも、政治的圧力によって通ってしまう危険があると思っています。

また、米国や国際機関からの要請が加われば、同盟国として協力すべき、G7としての責任があるという大義名分の下で、JBICが最も深いリスクを引き受ける役割を押し付けられる可能性も否定できません。

私がとりわけ懸念するのは、こうした政治的、外圧的な案件選定が、透明性のないまま進んでいく構図です。

重要という認定プロセスそのものが、官僚、業界、政治の3者による密室的な協議で決まるなら、国民の監視が届かないまま、巨額の公的なリスクが積み上がっていくことになります。

劣後出資という損失を最初に被る特殊なポジションであるならば、なおさら第三者による厳格な審査と情報公開が不可欠であると思います。

ここで、対米80兆円投資と今回の法改正との関係も確認しておきたいと思います。

2025年7月の日米関税交渉で、日本は高関税の引き下げと引き換えに、総額5500億ドル、約80兆円規模の対米投資を約束したと報じられています。

この枠組みでは、JBICや日本貿易保険、民間金融機関が資金の担い手として位置づけられています。

ところがその後、アメリカの連邦最高裁判所は、この総関税を含むトランプ政権の関税措置について、国際緊急経済権限法の使い方が違法であるとして、無効の判断を下しました。

高関税措置自体が米国内で違法とされているにもかかわらず、日本側だけが投資約束の履行を続けていこうとする構図です。

その中で、JBICは、対米投資の第一弾案件において、メガバンクと協調して、数千億円規模の融資を決定し、不利な役になっています。

約束の前提が崩れた以上、その約束を日本が一方的に履行し続ける義務は本来存在しないはずです。

もしそれでも履行し続けるのであれば、それは外交的主体性の欠如であり、日本国民の資産と公的機関の信用を他国の利益のために差し出すほかありません。

私はこの点をしっかりと問いたいと思います。

ここでお聞きをします。

認定特定海外事業の選定が特定企業、業界、政治案件に偏らないよう、審査選定にどのようなガバナンスと透明性、第三者チェック、利益相反排除の仕組みを設けるのか、小野田大臣の所見をお聞きします。

併せて、違法と判断された総合関税の引下げを控えに約束させられた、対米80兆円投資について、その前提が崩されているにもかかわらず、履行を続けるべきなのか。

今回の認定特定海外事業、劣後出資の枠組みが、実質的に対米80兆円の投資のために、JBICが最も深いリスクを引き受ける制度として使われることではないのか。

日本の国益よりトランプ関税をテコとした米国側のディールが優先されているとの批判をどのように受け止めているのか、こちらは参考人の見解を伺いたいと思います。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長。

よろしいですか。

はい。

答弁者 小野田紀美

小野田大臣。

本制度は事業者からの計画の申請を受けて、主務大臣が支援対象事業の認定を行うこととしているものでございます。

その際に事業者から提供される情報のみで判断を行うのではなく、主務大臣はJBICに対して情報提供を求めることができるとしており、JBICから提供された事業の実現可能性や収益性の評価に関する情報も活用しつつ、支援対象事業の選定を行うこととしています。

加えて、主務大臣が支援対象事業の選定を行う際の基準については、経済安保法第85条の3第4項に対象事業の認定基準を明記しているほか、同法第85条の2において基本指針を策定して認定に関する基本的な事項を定めることとしています。

当該指針の策定においては有識者のご意見やパブリックコメントも付した上で策定することを想定しております。

このように政府としては透明性を担保しつつ、利益相反等による選定事業の偏りが起きないガバナンスの仕組みをしっかりと構築した上で、明確な選定基準に基づく基づき、個々の事業計画をしっかりと審査して認定していくこととしております。

委員長 山下貴司

次いで、財務省渡辺三次官。

政府参考人 渡辺

今般の制度は海外事業のうち、我が国の経済安全保障に重要であるものの、採算性に不確実があるため、本法案に盛り込みました。

劣後融資といった追加的な政策手段がなければ、民間の資金動員が図れないような事業を対象とするものでございます。

これに対しまして、日米戦略的投資イニシアチブは、了解覚書上も、元利返済相当額の分配と、その後の追加的な利益配分を前提としておりまして、採算性が確保可能なプロジェクトを念頭に置いたものでございます。

したがいまして、日米戦略的投資イニシアチブの下で実施されるプロジェクトに対し、今般の制度を活用することは想定しておりません。

それから日米戦略的投資につきましては、日米の相互利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進につながる日本の国益にかなうものと考えておりまして、今後とも日米の相互利益に資する案件の創出に向け、米側と緊密に連携してまいりたいと考えております。

委員長 山下貴司

川君。

質疑者 川裕一郎

政府の参考にちょっと再質問したいんですけれども、これ報道ベースでありますけれども、トランプ大統領からこの台北の日本側が行った80兆円の投資について、利益の9割はアメリカが取るというふうに、これインターネットでご本人が書き込まれて、そしてそれがまた国内、日本国内でのニュースでも回っていました。

それは本当かどうかはわかりませんが、本日本当にそれが現実であれば、なかなか日本国にとっては非常に厳しい条件であったと思いますし、完全交渉との引き換えに大きな板挟みを。

委員長 山下貴司

財務省渡辺三次官。

政府参考人 渡辺

利益配分につきましては、9割取るという報道がございますが、まず最初に5割ずつ取ると。

余った分については9対1であるということでございますが、それは米側も土地ですとか、そういった貢献がありますので、それに応じて分配されるということでございますので、我々の認識といたしましては、これが日本にとって著しく不利な分配の方法であるとは考えてございません。

委員長 山下貴司

川君。

質疑者 川裕一郎

この件でもう一度確認ですけれども、50%、50%というお話ですけれども、これは契約書の方にそういうふうに謳ってあるものなんでしょうか。

委員長 山下貴司

財務省渡辺三次官。

政府参考人 渡辺

9月に公表いたしました、了解覚書、日米の戦略的投資に関する了解覚書に書いてございます。

委員長 山下貴司

川君。

質疑者 川裕一郎

ありがとうございました。

5割5割取って余った分の、なぜかそこの分の9割はアメリカが取っていくと、ちょっとよくわからないですけれども、そういう状況であるかと思います。

次に、JVICによる海外投資支援と、日本国内の基盤強化のバランスについてお伺いをしたいと思います。

JVICは海外案件を扱う機関ですが、日本全体の経済安全保障を考えれば、国内の中小企業、地方インフラ、一次産業、エネルギーとのバランスが極めて重要であります。

私はグローバルなサプライチェーンの穴を埋める投資と同時に、日本国内の足元をしっかり固める投資、いわゆる食料、

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣。

脆弱性が改めて明らかになりました。

政府は備蓄放出や代替調達で当面の需要は確保できると説明をしておりますが、ホルムズ依存のエネルギー構造そのものをどう見直すのか。

国内側の議論はまだまだ十分ではありません。

協調融資を行っており、湾岸インフラの安定稼働が日本のエネルギー供給とJVICの投資枠の両面で重要になっているのも事実であります。

ここでお聞きをします。

JVICの海外向け支援の規模と比較をしたとき、食料、エネルギー、生活中心の国内生産基盤への公的支援を経済安全保障政策全体の中で、どの程度の位置づけとし、中東依存が高いエネルギー分野については、ホルムズ海峡リスクや湾岸インフラ攻撃という現実の事態を踏まえて、どのような優先順位で対応するのかお聞きをします。

エネルギー分野をどのように支援をしていくのか、見解を求めます。

委員長 山下貴司

佐々木経済産業省統括調整官。

政府参考人 佐々木

答えを申し上げます。

まず経済安全保障分野におけるエネルギー分野に関しての考え方でございますけれども、今般の中東情勢の緊迫化によって我が国は改めてエネルギーの海外依存度が高く、とりわけ原油については中東地域への依存度が高い構造にあることが再認識をされているところでございます。

今回のような事案の発生も踏まえ、資源外交の強化を含む様々な取組を進めることで、化石燃料の調達先の多角化を一層推し進めることで、国内への原油の安定供給をしっかり確保、原油及びその石油製品の安定供給をしっかり確保していくということをまずはしっかり目指したいと考えているところでございます。

また、加えてエネルギー安全保障全体の観点で言えば、高市内閣総理大臣に資するような脱炭素効果の高い電源を最大限活用する、最大限導入していく、そういったことを進めることによって、エネルギー自給率、国内へのエネルギーの供給の自給率を高める、そういった取組も、しっかり進めていく方針でございます。

併せて、需要サイドにおける徹底した省エネですとか、燃料転換なども含め、こういった取組に対する支援なども含め、さまざまな施策を総合的に進めていく。

ということにしてございます。

安全性、安定供給、経済効率性、環境適合のいわゆるSプラス3と私どもが呼んでおりますようなバランスをとりながら、しっかりエネルギー危機にも対応し、国内も含むエネルギー需給構成の転換を推進してまいりたいというふうに考えているところでございます。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)川君。

質疑者 川裕一郎

川裕一郎(参政党)様々な分野の中でJVICとしてもエネルギー分野をしっかりと支えていただきたいというふうに思いますし、ただ脱炭素という話がありました。

今回ちょっとこの案件に関しては質問をしませんが、また金曜日の方でさせていただきたいと思いますけれども、ここにはちょっといろいろな問題は私自身があるなというふうに思っていますので、改めてあさって質問もさせていただきます。

次に先ほどからお話しずっと出ています、クロードミトスの件についてお話をしていきたいと思います。

ここで経済安保のもう一つの重大なリスクとして、クロードミトスのような生成AIを用いたサイバー攻撃の問題について、複数の方が取り上げられましたが、私も聞いていきたいと思います。

クロードミトスというAIモデルがサイバー攻撃の設計自動化に悪用されるとして大きな議論を呼んでいます。

高度な専門知識がなくても、AIに指示を出すだけで複雑な攻撃シナリオや、ゼロデイ攻撃の施行が半自動で行える、サイバー攻撃の民主化が進んでいるという指摘があります。

日本でも金融庁、日銀、メガバンクのトップが官民会議を開き、金融システム全体の新たな脅威として認識を始めています。

昨日も、総理が全庁を挙げてしっかりと対応するようにというお話があったと思います。

このリスクが特に深刻なのは、攻撃者の参入障壁が劇的に下がっているという点であります。

かつては国家レベルのサイバー部隊や高度な技術者集団でなければ実現できなかった攻撃が、今や一般のハッカーや犯罪集団、さらには敵対的な国家に動員されたアマチュアでも可能になっています。

日本のインフラ、金融、物流がこうした攻撃にさらされるリスクは、今や想定外ではなく、日常的脅威として捉えなければなりません。

経済安全保障推進法改正法では、基幹インフラに医療分野を追加するなど、サイバーリスクを意識した制度が盛り込まれていると思います。

しかし実際には、クロードミトス級のAI攻撃を前提とした防御設計になっているとは言いがたく、侵入を前提としたゼロトラスト設計や、AIを活用した常時監視への移行も十分ではありません。

港湾、電力、通信、物流、海外企業などのインフラは、こうしたAIの攻撃の格好のターゲットになり得ます。

日本企業が関与する海外インフラがサイバー攻撃で麻痺をすれば、日本のサプライチェーンや金融市場に直接影響が及ぶのではないでしょうか。

ここでお聞きをしたいと思います。

クロードミトスのような強力な攻撃支援AIを前提に、ゼロトラストの考え方、AIによる防御の活用、復旧訓練の義務化などの方向で見直す考えはあるのか。

あわせて、AIによるサイバー攻撃は必ず起こる、従来の防御前提では覆されたという認識のもと、インフラに対するAI時代のサイバー防御訓練を制度的に義務づけていく必要性について、小野田大臣の見解を伺いたいと思います。

委員長 山下貴司

小野田紀美(経済安全保障担当)

答弁者 小野田紀美

ご指摘のような高度化するAIによるサイバー攻撃に対応するためには、経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ制度のみならず、政府全体で様々な施策を包括的かつ重層的に連携して対応を進めることが重要と考えています。

具体的には、基幹インフラ所管省庁においては、各業法やガイドライン等に基づき、事業者に対してサイバーセキュリティ対策を行うよう定めており、復旧対応なども含めたサイバーセキュリティについての演習も実施されていると承知しております。

また、基幹インフラ事業者にはサイバー対処能力強化法に基づいて、本年10月1日からサイバーセキュリティインシデントが発生した場合等の報告が義務付けられることとなっており、この報告も踏まえたさらなるサイバーセキュリティ強化のための取組が進められていくと承知しています。

加えて、経済安全保障推進法における取組としては、基幹インフラ制度の運用を通じて、サイバー攻撃等も含め、特定妨害行為の恐れの低減を図っております。

また、昨日、高市総理から松本サイバー安全保障担当大臣を

質疑者 川裕一郎

川裕一郎(参政党)この問題については急にこういう危機が訪れたというふうにも言われていますけど、やはり技術というのは日進月歩でどんどん進んでいくと思いますし、対応したからといって終わるわけではなくて、常に政府としては最新の情報を持って全力で対応していかないとならないと思いますので、ぜひご努力をいただきたいと思います。

次に最後の質問となりますけれども、総括をして質問をしていきたいと思います。

参政党は、自分たちの国は自分たちで守るという、自立を目指した安全保障と、そしてグローバル金融や大国の戦略に振り回されない政治を目指しております。

今回の経済安全保障推進法改正には、とりわけ認定特定海外事業に対するJVICの劣後出資制度は、日本の自律的な経済安全保障のために、JVICが主体的にリスクを取りに行く仕組みなのか、それともアメリカを中心とするグローバルなサプライチェーンや金融システムを守るために、そして違法と判断されたトランプ関税をてことした対米80兆円投資を履行するために、最後の受け皿としてリスクを押し付けられる仕組みになっているのではないかという疑問が最後まで拭えておりません。

経済安保とは本来、国民の暮らしと産業を守るための政策でなければなりません。

グローバルな枠組みや他国の戦略に乗る形で制度設計されるのではなく、日本の地政学的な位置、資源制約、産業構造、人口動態を冷静に見据えた上で、何を国内で自給をし、何を海外に依存し、そのリスクをどう管理するのか、国民が納得できる形で議論されるべきものです。

今回の法案がその理念に沿ったものであるかどうか、政府には明確な責任があると思っております。

トランプ関税を含む国際情勢の中で、政府が考えるJVICの存在意義をお示しください。

委員長 山下貴司

財務省渡辺参事官。

塩川鉄也 (日本共産党) 43発言 ▶ 動画
政府参考人 渡辺

お答えいたします。

JBICは我が国の政策金融機関といたしまして、日本企業の海外展開の支援、重要な資源の海外における開発取得の支援などを通じまして、これまでも我が国の経済の発展に重要な役割を果たしてきたと考えてございます。

今回の法案におきましては、こうした従来の役割に加えまして、我が国の経済安全保障上重要な事業を支援するための新たな仕組みを導入することとしております。

近年、企業間の国際的な競争が激しさを増すとともに、エネルギーや重要鉱物等の安定供給の重要性が高まってございます。

さらに、我が国を取り巻く国際情勢は厳しさを増しておりまして、経済安全保障の確保は喫緊の課題と考えてございます。

こうした国際環境におきまして、JBICの存在意義は極めて高いものがあると考えておりまして、政府といたしましては、今後ともJBICの機能を活用しつつ、我が国の経済の発展に資する取組や経済安全保障の確保を図っていきたいと考えてございます。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長塩川君。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也はい、ご説明ありがとうございました。

もう一点ちょっとお伺いをしたいんですけれども、今回の法改正で劣後出資という枠組みで、JBICが損失を出してしまった場合、その責任は誰が取るような形になるんですかね。

ちょっとお聞きをします。

政府参考人 渡辺

財務省渡辺官房参事官お答えいたします。

新分野の業務について、仮に損失が出た場合につきましては、まずは出資金で対応するということでございますが、それでも足りないということであれば、政府が責任を持って対応するということになると考えてございます。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長川君。

質疑者 川裕一郎

川裕一郎政府が責任を持って対応ということでありましたけれども、実質は国民の負担になっていくと思いますので、この出資に関しては、本当に慎重にやっていただきたいというふうに心から願いまして、少し早いですけれども、質問を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長次に塩川鉄也君。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也日本共産党の塩川鉄也です。

経済安保推進法案について質問いたします。

まず国交省にお尋ねします。

今年2月、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資としての船舶の部品に船体が追加をされました。

国交省は造船業再生基金を造成しましたが、これがどのようなものか、事業内容、事業規模を明らかにしていただきたい。

政府参考人 今井

国土交通省今井大臣官房技術審議官お答え申し上げます。

造船業は海上輸送に不可欠な船舶を安定的に供給し、国民生活、経済活動のみならず、安全保障も支える極めて重要な産業でございます。

こうした造船に関する経済安全保障の確立に向けまして、経済安全保障推進法に基づき、船舶の部品である船体を特定重要物資として指定しまして、令和7年度補正予算で1200億円を計上し、造船業再生基金を造成いたしました。

本基金事業では、国土交通大臣が供給確保計画を認定した事業者に対しまして、船体の生産能力拡大のための設備投資及び研究開発に必要な費用の一部を充てることとしております。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也造船業再生基金は、国費1200億円を第1弾として、10年間で国が合計3500億円を出すと、それの見合いで民間投資が同じぐらいあって、その他の事業も含めて1兆円規模で造船業にかかる経済安保にかかわる支援を行っていくというものであります。

この助成金の交付を行う支援法人というのはどこでしょうか。

政府参考人 今井

今井国土交通省審議官お答えいたします。

造船業再生基金の助成金の交付を行う安定供給確保支援法人は、一般財団法人日本船舶技術研究協会を指定しております。

本協会の理事メンバーは、学識経験者に加え、内航海運事業者、外航海運事業者、船舶検査機関、造船事業者、船舶用機器の企業等、海事業界に携わる様々な関係者から構成しております。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也今説明がありましたこの日本船舶技術研究協会、理事メンバーのお話もありましたけれども、これ一覧表で理事名簿を見ると、理事長や理事のほとんどが、この造船業界の役員となっております。

で、専務理事、それから常務理事2人は国交省の出身となっておりますので、こういった日本船舶技術研究協会が助成金の配分を行うということになりますと、この助成金の支援対象となる企業のメンバーと所属省庁の出身者が自分たちで助成金の配分を決めると、お手盛りと言われても仕方がないんじゃないでしょうか。

政府参考人 今井

国土交通省今井審議官お答えいたします。

造船業再生基金事業におきましては、まず国土交通大臣が事業者が作成する船体の供給に関する供給確保計画を認定した上で、その供給確保計画に記載のある設備投資等につきまして、安定供給確保支援法人が助成等に関する執行業務を行うこととしております。

利害関係を有する特定企業に有利となるような意思決定がなさることのないよう、支援法人であります一般財団法人日本船舶技術研究協会の規定におきまして、利害関係を有する理事をその意思決定から除外することとしております。

ほか、情報管理も含め適切な業務体制が構築されていることを支援法人の選定審査に際しまして、内閣府及び国土交通省におきまして確認いたしております。

支援法人におきまして、助成金交付等の支援業務の執行を適切に行うことを確保しているところでございますが、国土交通省といたしましては、引き続き支援法人における業務の適切かつ確実な実施を徹底してまいる所存でございます。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長塩川君。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也(日本共産党)国にもチェックするような話もありますけれども、でも、政務理事、常務理事が国交省の天下りといった点でこれでいいのか。

大臣にお尋ねしますけれども、いや、こういった官と業の関係もあるんですけれども、政治の関係もあると。

もともとこの造船業界の再生のための緊急提案というのを自民党として、昨年5月に出し、6月に出しておられます。

これをもとに特定重要物資に船体を指定をし、1兆円規模の基金創設にもつながったわけで、その自民党政治資金団体に対して、日本船舶技術研究協会の会員企業から、企業献金が2024年分を集計すると、3億円を超えるという金額に上ります。

このような特定業界への支援を打ち出す経済安全保障というのが、政官業の癒着をつくり出す懸念が生ずるのではないのか。

この点について大臣のお考えをお聞かせください。

答弁者 小野田紀美

小野田紀美(経済安全保障担当)はい。

経済安全保障推進法では、特定重要物資の安定供給確保に向けた取組を、物資の特性を踏まえて効果的に支援するため、特定重要物資ごとに独立行政法人、または一般社団法人等のいずれかを安定供給確保支援業務を行う法人として指定しております。

指定を受けた法人は、特定重要物資の安定供給確保に向けた取組のための助成金を交付する等の支援業務を行う。

こうした助成金の交付は、主務大臣が認定した供給確保計画に基づいて行われるものであり、主務大臣の認定に基づかない資金交付が行われることはございません。

また、一般社団法人等を安定供給確保支援法人として指定するに当たっては、支援業務を適正かつ確実に実施できる経理的基礎及び技術的能力を有していること。

支援業務の実施体制が安定供給確保基本指針に照らし適切であること。

他の業務を行うことによって安定供給確保支援業務の適正かつ確実な実施に支障を及ぼす恐れがないものであることと客観的に審査しているものです。

さらに安定供給確保支援法人に対しては、毎年度ごとに事業計画書及び収支予算書を確認した上で認可をするとともに、事業報告書及び収支決算書の提出を求めるなど確認の仕組みを取り入れており、癒着などのご指摘は当たらないものと思っております。

多額の助成金を扱う制度を所管する大臣として、引き続き制度の適切な運用に努めてまいる所存でございますが、党に関する寄附等に関しては私は知らないところではございますが、ちゃんと法令に則って適切に行われていると思いますが、経済安全保障というのは、とにかく日本国、国民にとって大切なものであって、どこからお金をもらったからここを有利にしようとか、そういうものではないというふうに私は認識をしています。

委員長 山下貴司

山下貴司委員長塩川君。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也(日本共産党)過去造船議獄というのもありました。

戦後の復興期に計画造船、それに対しての利子への支援などを行うようなことをめぐった政官業の癒着事件というのもあったわけであります。

経済安保の名のもとに、国が特定の業界、企業に対する巨額の支援を進める制度を拡大するのが今回の法案でもあり、政官業の癒着の懸念を拭えないということを申し上げておきます。

次に防衛省にお尋ねをいたします。

国交省の資料によりますと、造船業の役割として地域経済を支える、経済安保を支える、海上警備、防衛を支えるとあります。

造船業再生ロードマップを見ると、造船業再生基金に基づく生産設備整備支援等、防衛生産基盤強化法に基づく生産設備整備の連携が取り上げられております。

防衛生産基盤強化法に基づく造船業への支援策はどのようなものか、そしてどのような連携を行うということなのかについてご説明ください。

政府参考人 滝沢

防衛装備庁、滝沢官房審議官。

答え申し上げます。

防衛省として、令和5年10月に施行されました防衛生産基盤強化法に基づきまして、装備品の安定的な製造等の確保を目的として、サプライチェーン強靭化、製造工程効率化等の取組への財政上の措置を行っております。

修繕や部品も含む艦船分野におきましては、これまでに約60件の企業の取組を認定し、約200億円規模の予算措置を実施してまいりました。

認定した取組の大半は、最新の製造設備の導入など、製造等の工程の効率化に資するものであり、例えば、艦艇建造工程を無人化、精緻化するため、船体に用いる鉄板の溶接を自動で行う移動式ロボット装置の導入などを実施しております。

造船業再生基金との連携につきましては、国土交通省と相談しつつ、企業の具体的なニーズを踏まえながら検討してまいります。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也(日本共産党)国交省の支援とそれから防衛省の支援とそういうのが相まって、造船業におけるやはり防衛軍事との連携というのが強調されているところであります。

ロードマップには米国艦艇修繕促進というのがありますがこれは日米防衛産業協力、取得、維持、整備、定期協議、いわゆるDICASに基づく取組ということでよろしいんでしょうか。

はい。

政府参考人 慶子谷

防衛装備庁、慶子谷プロジェクト管理部長、お答えいたします。

造船業再生ロードマップに記載されております米国艦艇修繕につきましては、ご認識のとおり、DICASに基づく取組でございます。

質疑者 塩川鉄也

塩川君。

重ねて伺いますが、DICAS、日米防衛産業協力取得維持整備定期協議とあるんですけれども、造船業というのは防衛産業ということなんでしょうか。

はい。

政府参考人 慶子谷

防衛装備庁慶子谷プロジェクト管理部長、はい。

お答えいたします。

造船業を行っている業者の中の一部が、自衛隊の艦艇の建造修繕を行っているものと承知しております。

質疑者 塩川鉄也

塩川君。

自衛隊の艦艇、米国の艦船もそうでしょうけれども、それを扱う造船事業者については、防衛産業として告げる。

造船業を防衛産業として位置づけて、米海軍との連携強化が一層図れるようとしております。

そのDICASの艦船整備作業部会の第1回の会合で、前方展開される米海軍艦船の共同維持整備を確認していると承知をしております。

このDICASの艦船整備作業部会において、どのようなことを行っているんでしょうか。

政府参考人 慶子谷

慶子谷プロジェクト管理部長、お答えいたします。

日米防衛産業協力、取得、維持、整備、定期協議。

このDICASにおきましては、日米の防衛産業が連携する優先分野を特定し、防衛産業協力を進めていくために、防衛装備庁長官と米国防省の次官、取得維持整備担当を共同議長といたしまして、2024年6月から設立されているものでございます。

このDICASのもとには、4つの作業部会が設置され、そのうちの1つである米海軍艦船の維持整備のための作業部会においては、我が国における米海軍艦船の維持整備を行う上での課題や改善策について、米側と議論を行っております。

これによりまして、我が国の防衛生産技術基盤の強化や日米同盟の抑止力、対処力に資する防衛産業協力の実現を目指して、日米間で議論を進めているものでございます。

質疑者 塩川鉄也

塩川君。

日米同盟の強化に資する防衛産業の連携強化ということです。

朝日新聞の報道で、米本土やグアムなどに所属する米海軍艦艇は現状米国内法により米国外で整備や補修ができず、日本周辺に展開しても本土に戻る必要がある。

今後米国で法改正され、日本で民間企業による整備や補修を受けられるようになる見通しということがありました。

この件はどのようになったんでしょうか。

政府参考人 慶子谷

慶子谷プロジェクト管理部長、お答えいたします。

この米国の法制でございますが、米本土を母港とする米海軍艦艇が国外で維持整備を行う場合に、米国内の法的制約、タイトル10というものでございますけれども、これに服することになっております。

これにつきましては、2025米会計年度国防権限法の中に含める形で、一部改正されているものと承知しております。

具体的には、修理の日数が21日以内のものに限りまして、米国外での修理を認めるような内容になっていると承知しております。

質疑者 塩川鉄也

塩川君。

21日以内であれば、アメリカ本土を母港とする米軍艦船についても、日本で整備や保守ができるということであります。

こういった取組において、このDICASなどでも議論してきている中身というのは、米軍艦船の前方展開を支援する活動になるということでよろしいでしょうか。

政府参考人 慶子谷

慶子谷プロジェクト管理部長、お答えいたします。

防衛省といたしましては、米海軍艦船の維持整備を行うことによって、我が国の防衛生産技術基盤の強靭化に加え、米艦船の収容化の短縮や効率化を通じて、米海軍の即応性、ひいては日米同盟の抑止力、対処力の向上に資すると考えております。

質疑者 塩川鉄也

塩川君。

米海軍の即応性を高めるということです。

エマニュエル駐日米国大使が、紛争が起きたとき、米国まで船を送り返す余裕はない。

日本で修理できる体制を整えることが非常に重要だと述べていたということであります。

インド太平洋方面での米軍艦船の前方展開を支援する活動になっているということです。

そこで昨年12月に米本土を母港とする米軍艦船の日本企業による修理としては初めてとなる米アーレイ・バーク級イージス艦フィッツジェラルドの修理が舞鶴で行われたと聞いています。

この修繕、整備を行った事業者はどこでしょうか。

政府参考人 慶子谷

慶子谷プロジェクト管理部長、お答えいたします。

ご指摘の昨年12月に舞鶴において実施された米本土を母港とする米海軍アーレイ・バーク級イージス艦フィッツジェラルドの修理につきましては、米海軍艦船修理所が発注いたしまして、ジャパン マリンユナイテッド株式会社(JMU)が受注して行ったものと承知しております。

質疑者 塩川鉄也

塩川君。

JMUが受注したということです。

それと、これは米本土を母港とする米軍艦船の整備なんですけれども、日本に配備されている米海軍艦船の整備は、日本のどの事業者が主になっているんでしょうか。

政府参考人 慶子谷

慶子谷プロジェクト管理部長、お答えいたします。

日本に配備されている米海軍艦船の整備につきましては、米海軍の施設内で、米海軍艦船修理省により実施される修理のほか、米海軍艦船修理省の行う入札等に応じました日本企業等との間で締結される契約に基づいて実施されるものがございます。

その際、海上自衛隊の護衛艦等の修理実績を有する日本企業が応札している場合があるとは承知しております。

他方で、米海軍艦船の整備実績につきましては、米軍と兵組からのやり取りで共有される情報のほか、主に防衛省と取引のある民間造船所から必要に応じて自発的に共有されるものでございまして、防衛省として全ての整備実績を網羅的に把握してはおりません。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)塩川君。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也(日本共産党)主な事業者を紹介してほしいんですけれども。

政府参考人 慶子谷

慶谷プロジェクト管理部長お答えいたします。

我が国の自衛隊の艦船を修理している事業者といたしましては、三菱重工、JMU、SSK、佐世保ドック、それから函館ドックといった事業者がございます。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也(日本共産党)それは米軍艦船についても行っている事業者ということでよろしいでしょうか。

政府参考人 慶子谷

慶谷プロジェクト管理部長繰り返しになりますが、防衛省としては全てを網羅的に把握しておりませんが、そのうちの一部の事業者が、米軍の艦船についても修理を受け入れたものというふうに承知しております。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也(日本共産党)米海軍艦船のトリポリ、ニューオリンズ、ラファエル・ペラルタ、ミリアス、ジョン・フィン、ヒッギンスについて、日本の事業者が整備を行った実績というのはあるんでしょうか。

政府参考人 慶子谷

慶谷プロジェクト管理部長お答えいたします。

繰り返しになりますけれども、契約自体は、米軍と日本の事業者との間の契約になりますので、我々が網羅的に承知していないというものでございます。

他方で、我々がいろいろな情報から得られたものといたしましては、ミリアスが平成31年4月に三菱重工横浜製作所で整備した実績があるというふうに承知しております。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也(日本共産党)ミリアスの話がありましたけれども、ほかにもラファエル・ペラルタですとかジョン・フィンとかヒッギンスといわれるイージス艦ですよね。

横須賀を母港とする。

こういったところが横須賀における民間の事業者が整備に当たっていたと。

そういった点で公募されていますので、その資料でわかるわけですけれども、そういった事業者、日本の事業者が整備を行った実績があるというところです。

今紹介した米海軍の艦船というのは、日本の米軍基地からイランに派遣されたとされる艦船であります。

防衛省は承知しておられますか。

政府参考人 慶子谷

慶谷プロジェクト管理部長お答えいたします。

防衛省といたしましては、当該の米軍艦船の運用について承知しているものではございません。

質疑者 塩川鉄也

塩川鉄也(日本共産党)米国によるイランへの武力攻撃で、2月の28日、イラン南部の女子小学校が攻撃をされて、175人以上が亡くなったということが報道されております。

ニューヨークタイムスによると、米軍は暫定的な内部調査で、同軍の巡航ミサイルトマホークの標的設定ミスによる誤爆だと判断している。

米海軍横須賀基地のイージス艦にはトマホークが配備されており、横須賀基地からイラン攻撃に派遣されたミリアスとジョン・フィンもトマホークを発射できるイージス艦であります。

このような米軍艦船の整備を行っているのが、日本の造船業、事業者ということであります。

間接的であれ、国際法違反の無法な戦争に、日本の民間企業が関わるような事態となっております。

これ自身も極めて重大な問題であります。

大臣にお尋ねします。

重要物資確保のための協力要請、今回言ったところです。

重要物資の確保に支障が生じる恐れがあるときには、政府が関係者に対して協力を要請できる規定も盛り込まれています。

重要物資には現時点でも船体や無人航空機、半導体など、軍事面での関わりが深いものも含まれております。

中村はやと (無所属) 17発言 ▶ 動画
質疑者 中村はやと

この協力要請規定というのは、民間企業をより一層軍事に組み込むものとなりはしないか。

この点お尋ねします。

答弁者 小野田起子

小野田大臣、今般の改正案では、特定重要物資等の安定供給確保に支障が生ずる恐れがある場合に、主務大臣が積極的に情報収集するとともに、広く関係者に必要な協力要請を行う根拠規定を整備することとしております。

具体的には、例えば、特定重要物資を生産する事業の廃止に際し、当該廃止が安定供給確保に与える影響を的確に把握し、必要な対策を講じやすくするために、当該生産事業者のみならず、部品供給者や物資の供給を受ける事業者等の関係者に対し、主務大臣が推進法に基づき、状況説明や情報提供を求めるほか、特定重要物資の生産者に対して、原材料を供給している事業者が廃業することにより、認定計画に基づく取組が困難となる場合には、取組の適切かつ継続的な実施を支えるため、主務大臣が推進法に基づいて、他の原材料供給事業者等の関係者に対し協力を求めるなどの働きかけが考えられます。

これらの規定は経済安全保障推進法に基づく主務大臣からの要請であることから、一定の重みがあるものでありますが、他方で、計画の認定を受けていない事業者など、本法の支援枠組みの対象ではない事業者も広く対象としていることを踏まえて、要請された事業者側にはその応答義務を課していないこと。

本法の基本方針でも明記されているとおり、経済安全保障の確保に関する施策の実施に当たっては自由かつ公正な経済活動を前提に各主体の事業活動等を過度に制約しないよう配慮することとしていることからも、ご指摘のような当該協力要請規定によって民間企業がより一層軍事に組み込まれるというようなことは起こらないと考えております。

質疑者 塩川鉄也

塩川君造船業再生基金、経済安保法に基づく基金で造成したこのインフラが米軍艦船整備など、軍事に使われているわけであります。

使われることになるわけであります。

民間企業をより一層、経済安保体制、軍事に組み込むものとなる。

この点を指摘をして質問を終わります。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)中村君。

質疑者 中村はやと

中村はやと(無所属)皆様お疲れ様でございます。

本日最後の質問者の無所属の中村はやとです。

大臣、はじめまして。

私の選挙区は茨城県の西の端、湖の茨城7区というところで、昨年大臣がいらっしゃった常総市というところがあるんですけれども、非常に人口のかなりの割合の方がブラジル人の方が住まれていたりとか、あるいは十数年前に全国ニュースになるほどの大規模水害があったりとか、あるいは昨年はまた全国ニュースになるほどのヤード火災があったりとか、さまざまな課題が山積しているところだったので、大臣に来ていただいて非常によかったなというふうに思っています。

もちろん私の応援なんかじゃなくて相手候補の方ですけれども、これは選挙が終わればもうノーサイドということで、今日は明確なご答弁をご期待しながら質問に入らせていただきます。

近年、国際情勢は急速に変化しており、特に米中対立の激化や地政学的リスクの高まりによって、経済は単なる小取引や市場競争の手段にとどまらず、国家の安全保障に直結する重要な要素となっております。

世界の主要国では、戦略物資や先端技術を安全保障の観点から管理し、輸出規制や制裁措置を積極的に活用する例が増えており、経済の安全保障上の重要性はこれまでになく高まっているといえます。

4月25日付の朝日新聞の記事、「経済の武器化、日本の対応策は」では、これは明日参考人でいらっしゃる鈴木勝人教授の取材記事なんですけれども、半導体やレアアースなど戦略物資に対する輸出規制や国家間での供給網の囲い込み、さらには経済制裁の活用など、経済的手段が外交や安全保障の道具として用いられる、いわゆる経済の武器化の現状が具体的に説明されております。

記事ではこうした動きが日本にとっても大きなリスクであると指摘され、国内の産業基盤や技術力の確保、サプライチェーンの強靭化、法制度の整備など、政府の戦略的対応の必要性が強調されております。

こうした状況を踏まえますと、日本としては、半導体や希少金属を含む重要物資の安全確保、国内サプライチェーンの強靭化、そして経済安全保障関連の法整備をより迅速に進めていくことが急務であるといえます。

そこでお伺いいたします。

この制度にはいくつか懸念があると考えております。

まず、権限が集中しすぎたり、恣意的に運用されるリスクです。

重要インフラや先端技術、輸出規制の対象が幅広くなると、政府の裁量が非常に大きくなり、過度な介入や恣意的運用につながる可能性があります。

企業活動の自由とのバランスをどのように確保するおつもりなのか、政府のお考えをお聞かせください。

続きまして、法の定義が曖昧であるという点です。

経済安全保障という概念は非常に広く、何をもって安全保障上の脅威とするのかが不明確なままだと、企業は国際取引や投資活動の判断に不安を抱くことになりかねません。

政府としては、法案の運用において、企業に対して明確な指針や基準を示すお考えはあるのか、お答えください。

答弁者 小野田起子

はい、小野田大臣。

経済安全保障推進法の運用に当たっては、有識者の御意見を聞くとともに、例えばサプライチェーンの強靭化について、基本指針や個々の分野の取組方針を策定する際に、あらかじめパブリックコメントを実施する等、広く国民の意見を聞きながら、各施策の詳細を決定しております。

このような事前の手続に加えて、毎年施策の実施状況のフォローアップを行い、その結果をホームページ上で公表するなど、透明性の確保にも努めているところです。

加えて、規制措置については、法第5条に「この法律の規定による規制措置は経済活動に与える影響を考慮し安全保障を確保するため合理的に必要と認められる限度において行わなければならない」と定められていることも踏まえ、施策が適切に運用されるよう留意しております。

また、今回の改正に当たっての有識者会議の御提言においても、経済安全保障政策の推進に当たっては推進法の趣旨に照らして合理的な範囲で取組を行うことが重要であること、施策の執行に当たっては事業者の負担、この点、例えば今回の改正により、基幹インフラ制度における民間事業者の手続上の負担等を解消すべく制度運用の改善を行うこととしております。

引き続き企業活動との自由のバランスに留意しながら、各制度を適切に運用してまいりたいと思います。

2点目、法の定義についてもお尋ねいただきました。

これまでも現行法に基づく各施策の運用に当たっては、基本方針、そして基本指針等を策定した上で、有識者や国民の意見を聞きながら、その詳細を決定しております。

今般の改正に当たっても、法案が成立した暁には、パブリックコメント等を実施した上で、本年1月の有識者会議の御提言において、改正法案の策定に当たってはプッシュ型の周知を含めて分かりやすく説明するよう努めることが重要とされていることも踏まえ、引き続き各施策の指針や基準等を民間事業者に明確に示しながら予見可能性を高めつつ各施策の運用を行い、官民一体で経済安全保障を推進してまいりたいと考えます。

質疑者 中村はやと

中村君。

さまざまな懸念に対しまして、非常に丁寧にきちんとやっているということで安心いたしました。

引き続き経済安全保障、もちろん大臣が一番力を入れていらっしゃるところだと思いますので、こういった姿勢を大切にしながらお進めていただければというふうに思っております。

次の質問に入ります。

次に国際的な連携についてお伺いいたします。

2026年、今年です、1月、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムで、カナダのカーニー首相の演説が国際的に注目されました。

報道によれば、カーニー首相は従来の大国中心の秩序に依拠してきた戦略方針の見直しを示唆するとともに、トランプ政権下の米国外交への牽制の意図も含まれていたとされております。

特に注目すべきは、米国依存からの脱却を掲げつつも、米国との関係を完全には避けられない現実に言及した点です。

経済や安全保障面で米国に大きく依存するカナダの立場は、我が国日本と共通する点が多いと考えております。

このような状況の中で、カナダからの呼びかけに対し、私は我が国もミドルパワーの一つに該当する国だと認識しております。

経済安全保障の観点から、日本政府としてどのように連携していくおつもりなのか、また具体的にどのような方策を検討しているのかをお聞かせください。

政府参考人 三宅正夫

外務省三宅官房審議官。

お答え申し上げます。

カーニー首相がダボス会議で行った演説と併せて、ミドルパワーを含む各国との連携の在り方、特に経済安全保障の観点からご質問いただきました。

政府といたしましては、自由で開かれたインド太平洋、いわゆるFOIP、この提唱から10年が経つ中で、日本を取り巻く国際情勢、それから安全保障環境は一段と厳しさを増してきております。

委員御指摘のとおり、経済安全保障、それから先端技術をめぐる国際競争等、新たな課題も生じてきているというふうに認識をしております。

こうした中で、高市総理は先日訪問しましたベトナムでスピーチを行いまして、我が国の外交の柱であるFOIPを時代の変化、それから新しい課題に対応して進化させていくということを表明したところでございます。

また同様の考え方は、茂木外務大臣が先日アフリカ訪問の際のケニアでの外交政策スピーチの中でも発信したところでございます。

自由、開放性、多様性、包摂性、法の支配といったFOIPを支える中核的な理念は変わらないところでございますけれども、国際情勢がより一層厳しくなる中にあって、自由で開かれた国際秩序を維持強化していくためには、各国の自立性、それから強靭性を強化していく必要があるというふうに考えております。

日本はそのために自らの取組を進めつつ、経済、社会、安全保障等のあらゆる分野で各国、各地域と手を携え、共に強くなる、豊かになるべく必要な協力を行っていく所存です。

その上で、具体的には経済、それから経済安全保障の分野について申し上げれば、エネルギー、それから重要物資のサプライチェーン、それから海底ケーブル、データセンターといったAIデータ時代の新たな経済エコシステムの構築、官民一体での経済フロンティアの競争、ルールの共有、こういった取組を重点課題として進めていく所存でございます。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)中村君。

質疑者 中村はやと

中村はやと(無所属)ありがとうございます。

まさしく明日、鈴木教授がお話しされるとは思うんですけど、この経済安全保障の観点の中でも、攻めの経済安全保障という考え方の中で、こういった河西首相の呼びかけというのは、私は非常にインパクトのあるものだったし、我が国にとっては、もう全然これ、他人事じゃないなというふうに感じた次第であります。

最後に、日中関係についてです。

2026年11月には、中国江蘇省でAPEC首脳会議が予定されております。

しかし日中関係は依然としてかつてない緊張感に包まれております。

現時点では日中首脳会談を行える雰囲気にはなく、外交的接触は非常に限定的だと考えられております。

一方で11月のAPEC開催までの時間的猶予は少なく、緊張緩和や経済分野での協力の準備をどう進めるかが重要な課題です。

そこで内閣として11月のAPEC首脳会議に向けて、日中首脳会談の見通しと経済安全保障の観点からどのように準備をお進めるつもりなのか、政府の見解をお聞かせください。

政府参考人 大塚正夫

外務省大塚大臣官房参事官。

お答え申し上げます。

11月のAPEC首脳会議の際に日中首脳会談を実施するかということにつきましては、現時点では何ら決まっていないということではございますけれども、委員ご指摘の経済安全保障の面を含めまして、中国との間では課題、そして懸案があるからこそ意思疎通が重要でありまして、日本としてさまざまな対話にオープンであるということは繰り返し申し上げているところでございます。

その上で経済安全保障の観点というご指摘がございましたけれども、特に我が国のみをターゲットにした中国による日本向けの輸出規制につきましては、国際的な慣行と大きく異なり許容できるものではございませんので、中国側には強く抗議をするとともに措置の撤回を求めてきているというところでございます。

米国あるいはG7各国をはじめとする関係国とも連携の上で、今後も国益の観点から、毅然かつ冷静に必要な対応を行っていく、そういう考え方でおります。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)中村君。

質疑者 中村はやと

中村はやと(無所属)ありがとうございます。

今晩、トランプ米大統領は北京入りし、明日あさってと中国の習近平国家主席との会談に臨む予定であります。

トランプ大統領はイラン情勢、エネルギー問題に加えて台湾問題についても触れる予定だと記者団に説明されておられます。

台湾への武器供与についても議論する予定だと話されております。

すると、さまざまな背景も含めて、日米中それぞれの立場やパワーバランスにも影響を及ぼす可能性も考えられると思っております。

そこで、今回の米中首脳会談によって、我が国にとってどのような影響があると考えられるか、もちろん仮定の質問にはなりますけど、現時点での政府の見解について答えられる範囲で結構です。

お願いいたします。

政府参考人 大塚正夫

外務省大塚官房参事官。

お答え申し上げます。

明日以降、まさに米中首脳会談が予定されておりますけれども、委員からまさにお話しあったとおり、これから起きることでございますので、なかなか難しいところではございますけれども、現時点での私どもの基本的な考え方として申し上げれば、米中関係が日本を含む国際社会の安定に資するものとなることが極めて重要であるというふうに考えております。

こうした観点から、米国との間では、委員からもいくつかご指摘ございましたけれども、中国をめぐる諸課題、そして中東情勢をはじめとする国際情勢を含めまして、平素から幅広い分野において、さまざまなレベルで緊密な意思疎通を行っているところでございます。

我が国としては中国との間で戦略的互恵関係を包括的に推進し、建設的かつ安定的な関係を構築していくこの方針は一貫しておりまして、先ほども申し上げましたけれども、中国とのさまざまな対話についてオープンであるということでございます。

冒頭申し上げたとおりで、米中首脳会談の結果について現時点で予断することは適当ではないと思いますけれども、ただいま私から申し上げた基本的な姿勢の下で、今後も国益の観点から冷静かつ適切に対応していきたいと考えておりますし、併せて同盟国たる米国との強固な信頼関係の下で、中国に対してその立場に相応しい責任を果たしていくように働きかけていくことが重要と考えているところでございます。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)中村君。

質疑者 中村はやと

中村はやと(無所属)ありがとうございます。

混乱する中東情勢もそうですし、今回の経済安全保障の議論もそうなんですけど、何か起きてからその時に場当たり的に対応するのでは遅いと。

今まで我が国のこういった経済安全保障の考え方や、あるいは外交の考え方も若干ちょっと受け身であった印象が拭えないかなというふうに思っております。

かなり複雑化する国際情勢の中で、政府に対してですね、より積極的な対応を求めさせていただいて、私の質問を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 山下貴司

山下貴司(内閣委員長)この際、連合審査会開会に関する件についてお諮りいたします。

ただいま審査中の本案に対し、経済産業委員会から連合審査会開会の申し入れがありましたので、これを受諾するに御異議ありませんか。

御異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

また、連合審査会において政府参考人及び会計検査院当局並びに参考人から説明又は意見を聴取する必要が生じました場合には、出席を求め説明等を聴取することとし、その取扱いにつきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

御異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

なお、連合審査会は明14日木曜日午後2時から開会いたしますので、ご了承願います。

次回は明14日木曜日午前8時50分理事会、午前9時委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。