経済産業委員会

衆議院 2026-05-13 質疑

概要

衆議院経済産業産業・労働委員会において、赤澤経済産業大臣らが出席し、産業競争力強化法改正案や日米戦略的投資イニシアチブを中心に審議が行われました。日米投資については、経済安全保障上のメリットやドル調達リスク、ラピダス等の国内産業との整合性が議論され、大臣は日米の対等な協議と国益確保を強調しました。また、産業競争力強化法改正に伴う地域課題の解決、エッセンシャルサービスの維持、大胆な投資促進税制の運用、および自動運転の社会実装や造船業の基盤整備といった幅広い産業政策について答弁がなされました。さらに、中小企業の価格転嫁の実効性確保や、地方公務員の兼業促進、サプライチェーンの目詰まり解消に向けた周知策についても言及されました。

発言タイムライン

中道改革国民チームみらい参政政府委員長・議長
0分1:002:003:004:005:006:007:00吉田宣河野義山岡達落合貴丹野み丹野み河合道牧野俊鈴木義

発言者(12名)

質疑応答(83件)

日米戦略的投資イニシアチブにおける地域住民とのコミュニケーション
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)
  • 日米戦略的投資イニシアチブのプロジェクト選定において、地域住民とのコミュニケーションが重要であるとの指摘に対する大臣の受け止めはどうか
  • 協議委員会にどのようにコミットしていくつもりか
答弁
赤澤経済産業大臣
  • 地域住民との適切なコミュニケーションは非常に重要な要素であると認識している
  • 第一陣のプロジェクトにおいても、事業者による現地住民への説明が適切に行われていることを確認済みである
  • 引き続き協議委員会を通じて、日本政府として確認すべき点を精査し、案件組成に取り組む
全文
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それでは早速質疑に入らせていただきますが、先日のこの経産委員会における参考人質疑で、私は沢田参考人に、日米戦略的イニシアチブのプロジェクトにおいて、ケアすべきことをお聞きをいたしました。

この中で私からは、プロジェクトが行われる地域住民とのコミュニケーションの重要性というものを指摘させていただいたところでございますけれども、沢田参考人からは、協議委員会の中、あるいはそれ以前ということになるとのことでした。

そしてスクリーニングをしっかりやらないと、その後の変更リスクをバンカーや投資家が負うような悪循環になってはいけない。

入口の協議会で地元との連携などの外部条件もここで詰める。

これがプロジェクトスキームの肝とおっしゃっておられました。

そこで赤澤大臣にお聞きをいたします。

この指摘、繰り返しですけれども、私、非常に重要だというふうに思っております。

そこで大臣の受け止めと、それから経産省として、この協議委員会にどのようにコミットしていくおつもりなのかについて答弁をお願いします。

委員御指摘のとおり、大変重要な御指摘だと思います。

先ほどの大変重要な委員のご指摘のとおりで、米国の地域住民との適切なコミュニケーション、これ非常に重要な要素の一つだと考えています。

そのために、例えば、3件発表しました第一陣のプロジェクトについても、実施に際して、事業を運営する事業者によって、米国の現地住民への説明が適切に行われていることを確認をしております。

引き続き協議委員会を通じて、日本政府の立場から確認すべき点をしっかりと確認をすることで、日米の総合利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進につながる案件の組成に取り組んでまいりたいと考えております。

経済安全保障における「不可欠性」の定義
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 戦略的投資イニシアチブにおいて重要とされる「不可欠性を確保する」とは、具体的にどのような認識か

答弁
新井通商政策局長
  • 国際的な産業構造の中で、我が国の技術や製品などが不可欠な分野を拡大することを意味する
  • SMR(小型モジュール炉)等の次世代革新炉開発において、日本企業のみが供給可能な不可欠な機器・部材を提供し、国内産業基盤の強化と輸出拡大に貢献することを目指す
全文
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次にですね、大橋参考人のご意見の中で、米国との戦略的投資イニシアチブは、我が国経済への波及効果のみならず、不可欠性を確保する上でもリスクではなく、国内投資拡大の後押しをする機会にもつながるとおっしゃっておられました。

また、峰村参考人は、小型モジュール炉に関するプロジェクトについて、制度が整っている。

そして、市場があるアメリカでの先行投資をすることで、実績を積み、技術と人材を守る。

アメリカでの建設の実績を積み上げることによって、これを新たな産業につなげることができる可能性があるとお述べになられました。

両参考人とも、この日米戦略的投資イニシアチブについて積極的に評価をされていたものだというふうに私は承知をしております。

そこで私、質問に移らせていただきますが、私はこの大橋参考人が述べられた不可欠性を確保することが、このプロジェクトにおいても重要であると考えております。

特にこの不可欠性を確保する上でもリスクではなく、というところのご意見、非常に私重要だというふうに思っているんですね。

そこで、この認識、不可欠性を確保するということは、そもそも何なのか、経済産業省のご見解をお聞きしたいと思います。

委員御指摘の経済安全保障の強化に向けた不可欠性。

国際的な産業構造の中で、我が国の技術や製品などが不可欠である、そうした分野を拡大することを意味すると、そのように認識をしてございます。

例えば、戦略的投資イニシアチブの第二次ラウンド、この中には小型原子炉、いわゆるSMR、この案件が含まれてございます。

SMRをはじめとしました、次世代革新炉の開発設置。

これは我が国のエネルギー政策上大変重要なものでございまして、さらに制御棒の駆動装置など、SMRのプロジェクトにとって不可欠な機器、部材、これを日本企業のみが供給できると、そうしたことが期待をされてございます。

そうした取り組みを通じまして、本イニシアチブにより、日本企業の輸出機会の拡大や、我が国国内の原子力産業の基盤強化を実現する。

そしてこの分野において、日本が不可欠性を確保する、そうしたことに貢献するものであると考えてございます。

産業競争力強化法改正による地域課題(労働力不足・人口減)の解決
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 本法改正の運用において、地域が直面する労働力不足や人口減少という課題の同時解決をどのように図るのか、大臣の所見を伺いたい

答弁
赤澤経済産業大臣
  • 国内投資の拡大を地方に引き寄せ、魅力的な仕事の創出と人の流れを生み出す必要があると認識している
  • 産業用地の確保とエッセンシャルサービスの維持を両輪で進める制度的枠組みを本法改正で設けた
  • 自治体と連携し、中長期的な課題として取り組む
全文
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次の質問に移らせていただきますが、さらに大橋参考人は、こうした国内投資の拡大の機会を地域の活性化の機会にもするものとすることで、地域が苦しむ労働力不足や人口減に対する課題の同時解決を目指す視点が重要と指摘をされておられます。

これは別に日米戦略的投資イニシアチブということではないというふうには思っておりますけれども、そこでこの本産業競争力強化法案の改正、その成立後の運用で、地域が苦しむ労働力不足や人口減に対する課題の同時解決、これは私は意外と時間がかかるんじゃないかというふうには承知はしておるところでございますが、しかしそのような視点で今後私自身も考えていかなければいけないというふうに感じております。

非常に重要な視点でご意見だと感じますけれども、赤澤大臣のご所見をお聞かせいただければと思います。

まさにご指摘のとおり、中長期的な課題としても捉えていかなきゃいけないと思っています。

この動きを地方に引き寄せ、魅力的な仕事の創出と、新たな人の流れを生み出し、地域経済の活性化につなげていく必要があります。

実際に新たな投資による工場や事業所が地域に立地するためには、まずその受け皿となる産業用地の確保に加えて、労働力の確保が課題となっております。

こうした中長期的な課題に向き合うため、本法改正を通じ、設備投資促進策と合わせて、産業用地の確保とエッセンシャルサービスの維持を両輪で進めるための制度的枠組みを設けることといたしました。

経済産業省として、こういった中長期的な困難な課題から目を背けずに、自治体ともよく連携しながら、じっくりと腰を据えて取り組んでまいりたいと思います。

産業用地整備における国と自治体の連携体制
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 産業基盤の整備を自治体とともに国が立案・調整する仕組みが望ましいという意見に対し、本改正案ではどのように対応しているか

答弁
宮本政策統括調整官
  • 自治体が主体的に取り組むことが重要だが、共通して対応が必要な事項については考え方や情報を整理し、基本方針との適合を求める
  • 自治体担当者向けの「産業地整備ガイドブック」を公表し、活用を促進することで国としても後押しする
全文
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次にまた大橋参考人のご意見からでございますが、国内投資拡大の機会の前で、工場立地のニーズは2008年リーマンショック以来低迷して久しく、工場用地の確保にノウハウを持つ人材育成も含めた、新たな手入れが必要になっています。

2008年と比べて、工場用地は水以外にも電力などが必要となり、またデータセンター立地といった新たな需要に対しても、工場用地に求められるスペックは上がってきていると言えます、とお述べになられておられます。

この点、本改正案では、地域経済牽引事業のように供されるデータセンターに対する工業用水の供給が義務付けられるなど、大橋参考人の指摘が満たされていると評価をしております。

大橋参考人のこの後の発言も非常に重要で、本来こうした工業用地の造成・提供は、基礎自治体や都道府県が役割を担うものと考えられます。

しかし、進出をお述べになられております。

大橋参考人が述べられた、この共通した一定の標準化や企画化が望ましい部分もあり、産業基盤の整備を自治体とともに国が立案、調整する仕組みが望まれるという意見に対して、本改正案はどのように答えているのか、経済産業省からお答えいただければと思います。

産業地の整備に当たりましては、地域特性やインフラ整備状況を踏まえながら、どのような企業を誘致したいかを見定めることが重要であり、地域経済に密着している自治体が主体的に取り組むことが重要と考えています。

他方、産業地整備を行う上で、自治体で共通して対応が必要となる事項について考え方や情報を整理し、自治体の産業地整備計画には基本方針との適合を求めてまいりたいというふうに考えております。

このほか、経済産業省としましては、産業地整備にあたり一般的に必要となる取組や先進的な事例をまとめた自治体担当者のための産業地整備ガイドブックを公表しておりまして、活用促進を図っているところであります。

こうした取り組みも含めまして、産業地整備にあたり、自治体において必要となる対応が着実に行われるよう、国としても後押ししてまいりたいと考えております。

エッセンシャルサービス維持における国と地方の責任分解点
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 本改正案において、国と地方の責任分解点や行政内の所掌・分掌の在り方をどのように整理し、実態に合った取組を促すのか

答弁
佐々木圭介
  • 地域の実情に精通した市町村長が認定を行うことを基本としつつ、事業計画の広範さに応じて都道府県知事や経済産業大臣も認定を行う枠組みとした
  • 小売業や公共交通など多岐にわたるため、各省の政策連携を強化し、実効性を高める
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次にですね、大橋参考人は、今回エッセンシャルサービスとして、経済産業大臣が認定支援する制度は、産業政策の地域版と言えるもので、工場立地に並んでこれまでにない取り組みと言えます。

自治体においても、商工、労働、交通、医療、介護など、さまざまな課が横串で考えていく必要があり、今回の法改正における地域産業政策は、国と地方との責任分解点の在り方、行政内における所掌、分掌の在り方に対して、より実態に合った取組を促すための一石を投じるものと思いますと、積極的に評価をされておられます。

そこでお尋ね申し上げますけれども、本改正案では、どのようにこの国と地方との責任分解点の在り方、行政内における所掌、分掌の在り方に対して、より実態に合った取組を促すことができるのか、ご説明をいただきたいと思います。

一方、エッセンシャルサービスの受給状況をはじめとした各地域の状況は、地域の事情に精通した自治体においてより詳細に把握されているというふうに認識をしてございます。

地域の実情を踏まえて需要供給両面に近い市町村長が認定を行うことを基本としたいというふうに考えてございます。

その上で事業計画の広範さに応じて区分を設けまして、都道府県知事及び経済産業大臣も認定を行う行政庁という枠組みにしてございます。

エッセンシャルサービスは小売業や公共交通など多岐にわたることでございますので、今後さらに各省の政策の連携を一層強化いたしまして、エッセンシャルサービスの供給の持続性確保のための政策の実効性を高めてまいりたいというふうに考えてございます。

政策評価におけるEBPMの導入と検証
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 本改正案の執行後、定量的なエビデンスに基づいた政策評価を行い、今後の政策立案に生かす考えはあるか

答弁
赤澤経済産業大臣
  • エビデンスに基づいた振り返りは極めて重要であると認識している
  • 新設する調査規定に基づく検証や目標達成状況のフォローアップを通じてPDCAを回す
  • 大胆な投資促進税制についても、投資金額や収益性の実績を事後的に検証し、国内投資への寄与度を把握する
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次に、さらに大橋参考人でございますが、この政策評価に関してでございます。

経済安全保障に紐づく産業政策や地域産業政策は、どれも過去の知見が十分でなく、文献調査を踏まえても、特定の事例の効果を予測しきれるものではありません。

その点で、あらゆる政策がそうであるように、未知の事象に対応する実験的な要素があります。

とはいえ、実験から学べることも多くあるはずであり、評価のための評価というよりは、次に立案に生かすための評価として、政策実施の振り返りはしっかりと定量的なエビデンスをとって行っていただきたいと思っておりますとお述べになりました。

そして、国会においても、このEBPMの取組を包括的に監視・フォローすることも有益である。

ご指摘をいただきました。

そこで赤澤大臣に答弁をお願いしたく存じますが、本改正案が成立をし、執行された後には、定量的なエビデンスをとって、政策評価とともに、今後の政策立案に生かすべきと考えますが、お受け止めを聞かせていただければと思います。

今後の政策立案に生かすためにも、エビデンスをもって政策実施の振り返りを行うことは極めて重要であると承知をしております。

今般の法改正でも、交通措置の政策効果を高めていくため、新設する調査規定に基づく実施状況の検証、それから既存新規の計画における目標の設定や、その達成状況のフォローアップを通じて、政策のPDCAを適切に回してまいりたいと思います。

例えば、大胆な投資促進税制については、設備投資の状況に関する調査の規定に基づき、経済産業省として、投資金額や投資収益性の実績について、事後的に検証を行うことを予定しております。

本税制が企業の国内投資の増加にどの程度寄与するかについて、しっかりと把握・検証してまいりたいと思います。

競争政策の所管と経済産業省の権限
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 中央省庁等改革基本法で競争政策は経産省の所管外とされているが、独占禁止政策を中心としない競争政策(競争活性化策など)は経産省の所管となり得るか

答弁
塚田事務総局官房総括審議官
  • (公取委)独占禁止法等の運用に関する判断を拘束することは認められないが、所管産業での新規参入促進など、競争活性化のための政策を講じることは妨げられない
  • (経産省)設置法に基づき、不正競争防止法や企業買収の行動指針など、公正な競争に関するルール作りを所掌事務として行っている
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吉田宣弘議員、平成10年の中央省庁等改革基本法において、競争政策は経済産業省の所管としないこととされており、こうした制度の仕切りが時代に追いついていないことが根本的にあるものと思いますと指摘をされました。

そこで、私もこの中央省庁等改革基本法の条文を確認させていただきましたが、同法の21条10号には、独占禁止政策を中心とした競争政策については、引き続き公正取引委員会が担うものとし、経済産業省の所管としないことと書いてありました。

なるほど、この条文を指して大橋参考人はご指摘されたのかなとも思いましたが、そこで確認の意味でご質問させていただきますけれども。

条文上は独占禁止政策を中心とした競争政策とありますので、その反対解釈としては、独占禁止政策を中心としない競争政策は、経産省の所管とすることができるという理解でよろしいのかどうかについて、これを念のために公正取引委員会と、それから経済産業省、両方から答弁をいただければと思います。

委員ご指摘の中央省庁等改革基本法第21条第10号の規定の趣旨でございますが、経済産業省を含む事業所管省庁が、独立行政委員会である公正取引委員会の所管する独占禁止法等の運用に関して、公正取引委員会の判断を拘束したり、あるいは独占禁止法等の適用範囲について変更を加えたりするような政策決定を行うことは認められないというものであると承知しております。

ご指摘の中央省庁等改革基本法第21条第10号の規定につきましては、事業所管省庁がそのような競争活性化のための政策を講じることを妨げるものではないと承知しております。

一般的な用語としての競争政策ということになりますと、幅が広く外縁が必ずしも明確でないところもございますので、端的にお答えすることが難しい部分があるということはご理解いただけたらと思いますけれども、その上で申し上げますと、今、公正取引委員会さんの方からもご説明ございましたけれども、例えば経済産業省の設置法というところで見ますと、市場における経済取引に係る準則の整備に関することという規定がございます。

この規定に基づきまして、例えば不正競争防止法ですとか、企業買収における行動指針といった事業者間の公正な競争に関するルールを、これは経産省の所掌事務として作っているということでございます。

また、必要に応じて、公正取引委員会とも連携しながら、いわゆる産業所管省庁として、事業者の競争環境を踏まえて、その産業政策ですとか、その競争政策というのを行っているところでございます。

産業政策と競争政策のバランスとエッセンシャルサービスの維持
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 産業政策と競争政策を府省で切り分けた結果、エッセンシャルサービスの維持に支障が出る懸念がある。この点について大臣の受け止めはどうか

答弁
赤澤経済産業大臣
  • 人口減少下で合併や業務提携を通じてサービスを維持する場合、将来的に産業政策と競争政策のバランスが課題となる可能性があると認識している
  • 公正取引委員会とよく連携し、地域のニーズに応じた対応を検討する
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その上で、大橋参考人は、産業政策と競争政策を異なる府省の所管と切り分ける結果、エッセンシャルサービスの維持に支障の出ることがないよう、ぜひ機会を見つけてご検討いただければと思っていますとお述べになられました。

非常に重要なご指摘であるというふうに感じておりますけれども、本改正案とあえて離れて結構でございますから、赤澤大臣からですね、この大橋参考人のご意見に対するお受け止めをお聞かせいただければと思います。

人口減少下における地域のエッセンシャルサービス業については、合併や業務提携を通じてサービス提供を維持する場合があります。

そういった中で、将来的に産業政策と競争政策とのバランスの取り方が課題となることはあり得るということで、認識をしております。

地域が直面する実態に寄り添いつつ、そうしたニーズを把握した場合には、公正取引委員会とよく連携をしながら、対応を検討してまいりたいと思います。

貿易保険法改正と民間金融機関の外貨調達リスク
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 民間金融機関がドル調達を行う際の為替変動リスクへの対応として、米国銀行が参画できる仕組みづくりが重要ではないか

答弁
新井通商政策局長
  • 資金拠出は段階的に行うため、一度に多額の外貨調達が発生し為替の影響を強く受けるものではないと認識している
  • 米国の銀行も本イニシアチブへの資金提供に参加可能であり、外貨調達の観点からも歓迎しており、日々コミュニケーションを取っている
全文
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次に、今度は沢田参考人のご意見からでございますが、冒頭も沢田参考人のご意見を質問させていただきましたけれども、沢田参考人は、我が国企業のサプライチェーンの強靭化に資するこの貿易保険法の改正、これを時宜を得たものであると考えておりまして、大いに賛同いたしますと述べになられました。

また、バンカブルなプロジェクトの組成、実施を通じて、我が国企業にとって、さまざまなビジネスチャンスが創出されることを歓迎いたしますと、本改正を高く評価をされておられました。

その上で、他方、民間金融機関はドル調達を行わなければなりません。

つまり、為替変動、円安へのリスクという点が実は内在しておりまして、ぜひとも、例えばではございますが、米国の銀行も参画できるような、そのような仕組みづくりが重要な鍵を握るのではないかと考えておりますと、貴重なご意見を賜りました。

重要な鍵を握るということでございます。

そこで、この沢田参考人のご意見に対する経済産業省のご所見をお聞かせいただければと思います。

本イニシアチブに関するプロジェクトへの資金拠出につきましては、その進捗に応じて段階的に行うことになる、そういうものであると考えてございます。

従いまして、一度に為替に大きな影響を与えるような外貨調達が発生するものではないというふうに認識をしてございます。

その上で、沢田参考人及び委員からご指摘いただきました点につきましては、米国の銀行も本イニシアチブにおける資金提供に参加可能でございます。

むしろ外貨調達の観点から歓迎すべきことと考えておりまして、実際にコミュニケーションを日々とっているところでございます。

米国投資環境の整備における経産省の役割
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- 米国州法への研究や地域住民とのコミュニケーションなど、安定的かつ予見可能な投資環境を整備するために経産省が果たすべき役割についてどう考えるか

答弁
新井通商政策局長
  • 州法情報の収集や住民とのコミュニケーションは重要であり、了解覚書に基づき米国側に必要な取り組みを主体的に求めていく
  • JETROのネットワーク(全米知事会等との連携)を活用し、連邦・州・地方政府と日本企業の円滑な連携を促進する
全文
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次に、沢田参考人は、特に州政府が実質的には規制あるいは対応していくことから、知事とも対話を重視しておりまして、米国に経済団連ミッションで伺う際は、議員の先生方のみならず、特に全米知事会への出席等を行っておりますとお述べになられました。

経済団連として、また民間として、このように本当に様々なご努力をなされていることを垣間見た気がしております。

米国に投資をするにあたって、安定的かつ予見可能な投資環境の整備へのご努力だというふうに思います。

深く評価するものであります。

そこで、このようなご努力を全て民間に任せるということではなくて、米国州法への研究や、一番最初に質問で触れさせていただきました地域住民とのコミュニケーションなど、経済産業省としても何がしかの役割を果たすことによって、今申し上げた安定的かつ予見可能な投資環境整備に資することになるのではないかと、というふうに私は考えておりますけれども、経済産業省からお受け止めをお聞かせいただければと思います。

委員ご指摘のとおり、アメリカの州法に関する情報収集、それから米国住民とのコミュニケーション、これは大変重要なことだと考えてございます。

これを民間に委ねるそういうわけではなくて、アメリカ側に州政府とのコミュニケーションを含めて必要な取り組みを求めていく、そうしたことに主体的に取り組んでいきたいと思っております。

さらに申し上げますと、経産省が所管するJETROでございますが、ジェトロはアメリカ国内に6つの事務所を持ちまして、州政府や地方政府とも日々緊密に連携をしております。

委員からご指摘がありますと、全米知事会などとも連携をしているところでございます。

必要に応じて、こうしたジェトロの持つネットワークも活用しながら、アメリカの連邦政府、州政府、それからその下の地方政府、それと日本企業との円滑な連携を促進をして、安定的かつ予見可能な環境整備につなげていきたいと思ってございます。

UAEのオペック脱退が日本のエネルギー政策に与える影響
質問
吉田宣弘 (中道改革連合・無所属)

- UAEのオペック脱退という報道について、日本のエネルギー政策にどのような影響があると認識しているか

答弁
枠田資源燃料部長

- 他国の決定についてコメントすることは差し控えるが、国際的なエネルギー市場の動向や物価高を含む日本経済への影響を緊張感を持って注視する

全文
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赤澤大臣は5月4日にサウジアラビアのファイサル外務大臣と会談をされ、5月5日にはUAEのジャーベル産業先端技術大臣と会談をされておられます。

経済産業省のホームページから概要も確認することができました。

タイミング的に非常に重要な出来事として、UAEのオペック脱退というニュースが飛び込んできた直後ということもありまして、赤澤大臣におかれましては非常に神経を使われたことであろうと推察をするところでございます。

後ほど質問させていただきますが、非常に重要なエネルギー外交交渉で成果を得られたというふうに、私は大臣の仕事を高く評価しております。

その上で、あえて質問いたしますが、エネルギーを所管する経済産業省として、このUAEのオペック脱退、これは日本のエネルギー政策にどのような影響があると認識しておられるのかについて、これはお答えできる範囲で結構でございますから、ご答弁をお願いしたく存じます。

UAEのオペック脱退についての報道は承知してございますけれども、他国の決定についてコメントすることは差し控えたいと存じます。

政府といたしましては、引き続き国際的なエネルギー市場の動向、それから物価高を含む我が国経済に及ぼす影響について、緊張感を持って注視してまいりたいと考えてございます。

日米共同投資スキームにおける意思決定プロセス
質問
河野義博 (中道改革連合・無所属)

- 案件採択から撤退までの各段階において、具体的にどのような形で日米共同の意思決定が行われるのか

答弁
新井
  • 案件採択・投資決定時は、協議委員会で日米間で協議を行う
  • 建設から運用、撤退を含む重要事項の決定についても、MOUに基づき日米が対等な立場で協議して決定し、米国側が一方的に決定することはない
全文
質問・答弁の全文を表示

ちょっと細かい点の確認を役所の方にしたいと思いますが、具体的に案件採択、そして投入士の決定時、また建設開始から完工まで、事業開始後、オペレーションメンテナンスということになりますが、また撤退。

これ各段階において日米共同で意思決定を行う合意になっていると聞いていますが、具体的にどういうふうな形で日米共同になっているのか確認させていただきたいと思います。

ちょっと今分かりづらかったので、すみません。

GP、LPになっているんだけど、対等なんだということでございました。

プロジェクト期間、開始から完工までもプロジェクト自体で連携してフォローアップだ。

だけどGP、LP立て付けだとそうはならないんじゃないかと思うんですけど。

まず、案件の採択時、投資決定時でございます。

この段階では、了解覚書に基づきまして、協議委員会で、どの案件を採択するか、それから収支、償還確実性、日本企業への利益メリットについて、日米間で協議を行うこととなってございます。

次に、投資決定以降、委員のおっしゃる建設、完工、それから事業創業、オペレーション、メンテナンス、そうした段階でございますけれども、この段階につきましても、プロジェクトが円滑に実施されるように、日米で連携して着実にフォローアップすることとしてございます。

そうした中で、例えば、MOUの中でも、日米の間で意見の相違、紛争等がありましたら、協議委員会の枠組みを通じて解決するということになってございますし、その他、例えば、計画の修正とか、プロジェクト事業の拡大変更、終了、万が一の場合にも撤退の判断を含めまして、プロジェクトにおける重要な事項、これはSPVの意思決定を含めまして、そうした重要事項の決定につきましては、日米が対等な立場で協議を行って決定していくということに日米の間ではなってございます。

GP、LPのお話ありましたけれども、対等な立場でということになっておりまして、アメリカ側が一方的に意思決定を行うことにはなっていないというふうに申し上げさせていただきます。

MOU上は、GPという言葉がございます。

ただLPという規定はございません。

他方、MOU上も、何かあった時には日米でしっかり協議をして、協議委員会の枠組みを通じて解決を図るということになってございます。

さらにその上で、個々のプロジェクトにつきましても、これは日米が対等な立場で、このSPVの重要な意思決定事項については対等な立場で、これはGP、LPという規定は一切ございませんけれども、対等な立場で協議を行って決めるということで、日米の間ではそういうことになってございます。

米国におけるSMR建設への日本企業の関与
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 米国でのSMR(小型モジュール炉)建設において、日本企業が関与することについて政府はどう考えるか

答弁
赤澤亮正
  • 戦略的投資イニシアティブの第二次プロジェクトに含まれている
  • 大企業から中小企業まで幅広い日本企業の輸出機会拡大が期待される
  • 先端技術への参画による知見蓄積を通じて、国内の原子力産業基盤の強化につながる
全文
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詰めていかなきゃいけないことがたくさんあるんだと思いますが、第7次エネルギー基本計画で我が国も事業者内の原子力発電所のリプレイスを可能にするSMRの建設を頭に入れて、こういう方針転換を行って原子力発電所を建てられるようにはしたものの、じゃあ日本ですぐSMRを建てられるところがあるかというと、そういったところはない中で、やはりアメリカに日本製の原子力発電所関連機器、並びに送配電網が使われるということは、私は非常に意義深いことなんだろうと思いますが、アメリカにおけるSMR建設において日本企業が関与することについて、どのようにお考えでしょうか。

赤澤大臣。

委員お尋ねのSMRプロジェクトについては、戦略的投資イニシアティブの第二次プロジェクトとして発表したものの中に含まれております。

このプロジェクトについては、日立、IHI、日本製鋼所といった大企業のみならず、例えば玉川製機とか、TLVといった中小企業による関連機器の供給も期待されるところであり、そしてそのプロジェクトを通じて、日米の原子力協力の推進といった定性的な言い方もできますが、今まさに挙げたような大企業のみならず、中小企業を含む我が国企業の輸出機会の拡大、そして先端技術を用いたプロジェクトへの参画によって知見が蓄積されて、我が国における、日本国内における原子力産業基盤の強化といった意義があるというふうに考えております。

対米融資における民間金融機関のドル調達懸念
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- メガバンクが巨額のドル調達に懸念を抱いているとの報道があるが、政府に伝わっているか

答弁
新井通商政策局長

- 民間金融機関と緊密に意見交換を行っており、ドル調達を含む様々な意見を伺っている

全文
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東洋経済というところに、4月15日の記事で、なかなかこの戦略的投資イニシアティブのことについての不穏な記事が出ていますので、このことについて確認させていただきたいと思います。

まず、経産省の新井局長にも確認したいと思いますが、この記事にありますとおり、このメガバンクはそうした懸念というのを政府に伝えているという状況なのか、状況をご説明いただければと思います。

日本政府といたしましては、頻繁に民間金融機関とは、かつ緊密に意見交換を行っております。

そうした意見交換の中で、委員ご指摘のようなドル調達、外貨調達の話を含めて、さまざまなご意見を伺っているところでございます。

対米融資の資金調達スキームと円安への影響
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)
  • 民間金融機関のドル調達への支援は必要ではないか
  • 政府系金融機関と民間機関の融資割合(1対2)を、プロジェクトごとに柔軟に変更して参画しやすくしてほしい
答弁
赤澤亮正
  • 長期プロジェクトであるため、一気に巨額のドル調達が必要な事態にはならず、シミュレーションの結果、円安を招くことはない
  • 外貨準備の活用や債務保証による米銀からの調達など、多様な手段がある
  • 融資割合は厳格に決まっているわけではなく、プロジェクトごとに柔軟に検討する
全文
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大臣に質問させていただきたいのは、やはり民間金融機関のドル調達そのものに対して、やはり一つは日本として支援すべきじゃないかということ。

そのことはですね、大臣のご答弁で確認させていただきたいんですが、いただけますでしょうか。

1対2については、アメリカでの事業実績と勘案して決めているものでありますが、いくつかご指摘をしておきたいのは、まずですね、これ、例えば原発事業とかいろんなものありますけど、プロジェクトは長期にわたるものでありますので、よくあるちょっとホラーストーリーは、5500億ドルが一気に出ていって、1.4兆ドルあるもののうちですね、もうその3、4割に当たるものがいきなり出てくるようなことを考えているのかとかですね、あるいはそれをいきなりマーケットからドル調達して円を大量に市場に供給することで一気に円安が進んでとか、ちょっとかなり恐ろしいことを言っては大騒ぎになっちゃってるとかあるんですが、まず申し上げておきたいのは、もう長期のプロジェクトなんで、ほとんどがそんなに急に5500億ドルに達するところまでわーっとドル調達が必要な事態にはおよそなりませんので、それよりははるかに少ない、それの数パーセントぐらいのものがまず出てくるという世界なので、ということはまずちょっと押さえておいていただきたく、5500億ドルをいきなりマーケットから調達なんてことはおよそそういうことにはなりません。

それ以外にも、JBICが債務保証をつけて、例えば米銀からお金を借りることができれば、それも単に持っておられるドルを使うだけで、メガバンクの持っているドルが足りなくなってみたいな話とは無縁でありますし、そういう意味で、とにかく申し上げておきたいのは、我々5,500億ドルまで行けるという判断をしたときに、かなり細かくですね、プロジェクトごとにどれぐらいのお金を調達しなきゃいけないか、みたいなことが考えた上で、我が国の外貨準備とかああいうものも全部含めて、これはマーケットから我々がどう調達することで円安を招いたり、ましてやそれで輸入物価が上がるような事態を招いたりなんてことは起きずにやれるということは、よくシミュレーションをして考えた上で出した結論だということになります。

いきなり5500億ドルキャッシュでボーンなんてことになりませんよみたいなことを言っていたのは、過去の実績に基づくところですが、まさに委員ご指摘のとおりで、プロジェクトごとにこれ全て考えていきますので、その時々に最適と思うやり方でやっていくということで、これについてはもうきっちりと何か1対2でとか、そういうものは厳格に決まっているものではなく、プロジェクトごとに柔軟に考えるべきものだということはその通りでございます。

戦略的投資イニシアチブと国内国策(ラピダス)の整合性
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)
  • 米国の投資案件が、日本の国策であるラピダスプロジェクトと競合することはないか
  • むしろラピダスの販路拡大につながるような案件を積極的に作り出せないか
答弁
赤澤亮正
  • ラピダス等を念頭に置き、日本全体として成功するよう検討する
  • 協議委員会を通じて日本政府の立場から確認し、日米の総合利益や経済安全保障、経済成長につながる案件形成に取り組む
全文
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日米共同、日本の国策といわれる、その整合性についても確認をしたいんですけれども、この了解覚書、いわゆるMOUには、それぞれ国の関連する、それぞれの国の戦略的及び法的な考慮事項は、この米国大統領の最終的な投資推薦に関わる協議体、いわゆる投資委員会にインプットしていくんだということが書かれています。

先日大臣は北海道にも足を運んでいただいて、このラピダスの件に、また新たな解析センターの開設で、ご発信もいただいて、お越しもいただいて、必ず成功させると、力強いご発言もいただきましたけれども、例えばですけれども、この米国の投資案件が、いわゆる日本の国策の象徴的案件でありますラピダスプロジェクトと競合するようなことはあってはならないと思いますし、質問をまとめて伺いたいんですけれども、あるいはむしろラピダスの販路拡大につながるような、そうしたことを積極的に作り出していくような案件に。

その上でですね、戦略的な考慮事項でありますが、これについては確たる定義、これについてはもういくらあっても足りないぐらいの需要がおそらくあるということを見込んで、ラピダスもそうでありますし、例えば米国で半導体工場を作ったところで、むしろそのオフテイク全部日本が貸してくれというような交渉になるかもしれませんし、そういうことも含めてですね、とにかくまさにおっしゃったラピダスプロジェクトなどを念頭に置きながら、我が国全体として確実に全体がうまくいくということを考えてやっていきたいと思っています。

協議委員会を通じて、日本政府の立場から確認すべき点、しっかり確認することで、日米の総合利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進につながる案件の形成に取り組んでいきたいと思います。

ラピダスの進捗状況と市場動向
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)
  • ラピダスの現在の進捗状況はどうか
  • AI市場の急速な拡大を踏まえ、現状の報告事項や想定に変化はあるか
答弁
野原商務情報政策局長
  • パイロットラインでの動作確認やパッケージ製造技術の発表など、量産に向けた取組は順調である
  • 民間から想定を上回る出資があり、追加予算も承認した
  • 半導体市場の成長が加速しており、2026年には150兆円規模になるとの見通しである
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ラピダスのことなので、関連して伺いたいんですけれども、国会にも進捗を報告するようにということが法改正のときに規定されているところであります。

そのところを含めて、状況のご説明をいただけますでしょうか。

まずラピダスの進捗でございますが、千歳のパイロットラインで試作した2ナノ世代の半導体の動作確認、それから世界初の600ミリ角の大きさの先端パッケージ製造技術の発表など、量産に向けた取組が順調に進捗していると認識しております。

本年2月には、情報処理推進機構IPAを通じまして、1000億円の出資をするとともに、民間企業等から当初想定を上回る1676億円の出資が実行されました。

加えまして、先月、外部有識者の技術開発に関する審査結果を踏まえまして、約6315億円の追加予算を承認したところでございます。

2020年の世界半導体市場、約50兆円になったわけですけれども、それが2030年には1兆ドル、150兆円になると言われていたんですが、直近の国際的な団体の予測によりますと、今年、2026年には、世界の半導体市場は約150兆円規模になるという見通しになっております。

ラピダスの研究開発・量産投資の加速
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 半導体業界の競争が激化し市場が急拡大している中、ラピダスの規模拡張や研究加速を進めてほしい

答弁
赤澤亮正
  • 2ナノ以降(1.4ナノ、1.0ナノ等)の研究開発や量産投資を加速させる必要がある
  • 追加支援の決定や政府による新たな出資を通じて、研究開発と量産投資を後押しする
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動きの早い、この半導体の業界でありますが、大臣に伺うんですけれども、今、想定よりもさらに拡大の動きになっているということであります。

大臣の御見解をいただきたいと思います。

そうした中、ラピダスも、委員御指摘のとおり、2ナノのみならず、1.4ナノ、あるいは1.0といったように、どんどん加速していくと思いますけど、それ以降、1.4ナノ以降の研究開発や、量産投資を加速化させていく必要があります。

先月、私自身、ラピダスの北海道製造拠点を訪問をして、経営陣や現場エンジニアと意見交換し、次世代半導体の量産に向けた取組が進捗していることを確認するとともに、6,315億円の研究開発の追加支援も決定したところでございます。

今後、情報処理促進法に基づき、政府から1,500億円を新たに出資する方針でもあります。

これらを通じて、ラピダスの研究開発や量産投資を、さらに後押しをしてまいりたいと思います。

ラピダスを中心とした産業集積の範囲
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- ラピダスを中心とした産業集積は、千歳市などの単一市に収まる規模か、あるいは周辺自治体と連携した面的な広がりを持つ考えか

答弁
赤澤亮正
  • 地域未来戦略における産業クラスター形成の軸と考えており、既に千歳市以外(苫小牧市、江庭市、札幌市)にも関連企業が進出している
  • 国内に最先端半導体のエコシステムを構築すべく取り組む
全文
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その上で大臣にもう一つ確認をしておきたいのは、このラピダスを軸にした地域の産業クラスターの規模、これをどの程度の範囲だということで国は定めているのかということも明確に改めてしていただきたいと思っております。

この周囲との連携ということが多く望まれるんだということを私は思うわけでありますが、大臣のお考えをお示しいただければと思います。

赤澤亮正(経済産業大臣)ラピダスを契機とした半導体投資は、北海道における半導体産業の集積をはじめ、地域経済に大きく波及をし、地域未来戦略における産業クラスター形成の軸になるものと考えております。

実際、その面的な範囲ということですけれども、ラピダスが進出して以降、50社を超える半導体関連企業が、千歳市にとどまらず、苫小牧市、江庭市、札幌市に新たに拠点を設立しております。

経済産業省としても、最先端半導体のエコシステムを北海道を含めて、国内に構築をするべく取り組んでまいりたいと考えております。

新千歳空港の鉄道アクセス整備
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- ラピダス等の国家プロジェクト推進のため、新千歳空港のJR整備について、小規模な改良ではなく周辺自治体を直接つなぐ「スルー化」を軸に検討してほしい

答弁
田島大臣官房審議官
  • 空港アクセスの混雑緩和と産業集積に伴う人流増への対応は重要である
  • 令和8年度予算に効果的なアクセス改善策を検討する調査費を計上しており、需要を含めて検討する
全文
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やはり今、経産省の大臣からいただいた、経産省が想定している産業集積の規模感に対して、いわゆる公共交通機関、特に今回テーマとして取り上げたいのは鉄道JRということでありますけれども、このJRがどのような役割を果たしていけるかというのは非常に大きなポイントなんだろうということを思っております。

これぜひ、国家プロジェクト推進に当たって国交省としてもコミットメントしていただいているという中で、新千歳空港のJRの整備、小規模なものじゃなくて周辺の自治体を直接つなぐスルー化を軸に検討していただきたいということを、これは強く求めるところなんですけれども、国交省ご見解いただけますか。

加えて、北海道からは、新千歳空港の混雑緩和とラピダス等の産業集積に伴う人流増への対応のため、空港アクセス鉄道の輸送力増強や利便性向上に資する抜本的改良などに関する要望をいただきました。

国土交通省としても、輸送力のさらなる増強に向けて、令和8年度予算において、新千歳空港の最も効果的なアクセス改善策等の検討を行う調査費を計上しているところです。

調査に際しては、様々な観点からの検討が必要となりますが、さらなるインバウンドの増加や、ラピダス社の工場新設による人流の増加等も含めて、しっかりとした需要が見込まれることが重要であると考えております。

新千歳空港アクセス調査の進め方
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 調査にあたり、地元自治体や進出企業など、多くの関係者を巻き込んでヒアリングを行い、国家プロジェクトとしての視点を持って進めてほしい

答弁
田島大臣官房審議官

- 北海道等の地元自治体やJR北海道等としっかりと連携して調査検討を進める

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基本的に関係者の意見を聞くということでありますけれども、繰り返しになりますが、国家プロジェクトとして、国として、経産省が先頭に立っていますけれども、成功させていかなきゃいけない。

北海道との検討ということでありますけれども、これ、関係者を多く巻き込んでやると、そのことは、ぜひご答弁いただけませんか。

お答えいたします。

繰り返し恐縮でございますけれども、北海道等の地元自治体、JR北海道等ともしっかりと連携をして、調査検討を進めてまいります。

既存の空き産業用地の活用
質問
山岡達丸 (中道改革連合・無所属)

- 新たな用地確保だけでなく、既存の空き産業用地の活用にも力を入れてほしい

答弁
赤澤亮正
  • 空き産業用地は迅速な集積形成が可能であり、需要が増していると認識している
  • 事業者と用地のマッチング事業を開始しているほか、データセンターの立地誘導措置を講じるなど、最大限の活用に取り組む
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本改正で緑地規制を今20%は必要だというのが緩和しますと、そうした既存の工業団地の緑地部分が造成されていくということになるんだと思いますが、これはこれで大事なことなんですけれども、現行法の改正前のもとでも産業用地として活用できる空いている既存の工業団地もまだまだあるわけでございます。

よろしくお願いいたします。

特に既存の空き産業用地は、新たな産業用地と異なり、土地の取得や造成が不要であり、迅速な集積の形成が可能となります。

こうした認識も踏まえ、経済産業省として、空き産業用地を最大限に活用すべく、自治体の了解を得つつ立地場所を探す事業者と、空き産業用地との間のマッチングを行う事業を、昨年6月から開始をしているほか、今般の改正法案では、工業用水供給によるデータセンターの立地誘導の措置を講ずることとしております。

企業が投資タイミングを逃さず、成長投資を行えるよう、空き産業用地の最大限の活用、産業集積の形成に取り組んでまいります。

建築基準法における仮設宿泊施設の運用緩和
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)
  • 建設ラッシュによる工事従事者の宿泊場所不足が懸念されている
  • 建築基準法では仮設宿泊施設は現場内に留め、終了後に撤去することが前提となっている
  • 国家プロジェクト推進への影響を防ぐため、仮設宿泊室の運用緩和を前向きに検討してほしい
答弁
井崎
  • 建築基準法では、現場の事務所等の仮設建築物に対し、一部基準の適用除外や手続き不要とする緩和措置を講じている
  • 地元自治体から相談があれば、この緩和措置の適用について丁寧に対応したい
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あわせて、トマトマ・アツマン発電所という、もともとあるカーリコ発電所の定期メンテナンスなど、ラピタスのEEM2以降の建設等も見込まれる中で、あるいはデータセンターの企業進出もある中で、いろいろ建設ラッシュのピークが同時に来ることも言われているところでございます。

懸念として一つ言われているのは、集中機関の働き手の宿泊場所の不足が、大きな課題にもなっていくんじゃないかと言われています。

建築基準法では、この工事に付帯する仮設建設物による、いわゆる宿泊施設、期間限定の宿泊施設の場合は、その建設範囲の現場内にとどめるということとか、あるいは一つの工事が終わったら、全て撤去しなければならないということが前提であるというような趣旨が、法の読み取れる範囲でなっているというところでございまして、地元自治体もピーク時にきちんとした宿泊場所を確保できるのかということを懸念しています。

国家プロジェクトの推進にも影響しかねませんし、この事例は全国でも起こり得ることだと思っておりますけれども、ぜひ建築基準法における仮設の宿泊室の運用の緩和、このことも前向きに検討いただきたいのですが、御答弁いただけますでしょうか。

今、委員からご指摘いただきましたように、建築基準法では、工事を施行するために、現場に設ける事務所などの仮設建築物につきまして、一部の基準の適用を除外するほか、建築確認・検査の手続きを不要とする緩和措置を講じております。

国土交通省といたしましては、この緩和措置の適用につきまして、地元の自治体よりご相談がございましたら、丁寧に対応してまいりたいと考えております。

コーポレートガバナンス改革の方向性(短期から中長期へ)
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)
  • 日本企業が設備投資や賃上げを抑制して利益を上げてきたことが産業競争力低下の原因である
  • 過去のコーポレートガバナンス改革が行き過ぎて短期的な利益追求に偏った
  • 短期的経営を是正するために具体的に何を検討しているか
答弁
内閣府副大臣
  • 人的投資や設備投資等の成長投資に適切に振り向けることは重要な課題である
  • コーポレートガバナンスコードの改定案において、取締役会による成長道筋の策定や独立社外取締役の質確保を明記することを検討している
  • 資源配分戦略を成長志向型に変容させていく
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まず前回できなかった質問からですが、産業競争力を高めるためには、まずしっかりと将来への設備投資を、国内で増やしていくこと。

しかし、今回も前回と同様にお配りをさせていただいております資料をご覧になっていただきましたらわかりますように、この四半世紀、日本の特に上場企業、大きい企業は、経常利益は4倍以上に上がりました。

さらに加えて、そのあまり伸びていない売上の伸びよりも、従業員の給与や設備投資がさらに下回っているわけでございます。

しかし、これ中長期的な観点から人を育てたり投資をしてこなかったことで、残念ながら産業競争力が下がってきてしまったと、国際的に比べてですね。

私、これコーポレートガバナンス改革の間違った方向性というか、行き過ぎた方向性の結果であるというふうに、この数年、10年近く前から国会で取り上げてきてまいりました。

しかし90年代ぐらいから、特にグローバルな証券市場からもっと短期に利益を出すような経営をするべきだというような声が上がりまして、政府の施策として四半期決算も導入されて、コーポレートガバナンス改革が短期的な方向に残念ながら行ってしまった。

したがって、これは一定のところで見直していくべきであるということで、今年の予算委員会でも、私はこの短期利益の追及のしすぎである、今のコーポレートガバナンス改革の在り方、これが成長を阻害しているということで、経営指針これ短期から中長期へ変えるべきだということを取り上げまして、これ片山大臣はその通りだというふうに答弁をされています。

この時はですね、時間がなくてそれだけで終わってしまいましたので、これ短期的経営を是正するために具体的に今何を検討されているのか、お答えをいただければというふうに思います。

企業が中長期的な企業価値の向上の観点から、自社の成長段階を考慮した上で、成長により得た利益を株主への還元とともに、人的投資や設備投資、研究開発投資などの成長投資に適切に振り向けていくことは重要な課題でございます。

そのため、現在検討しておりますコーポレートガバナンスコードの改定案におきましても、取締役会の責務として会社の成長の道筋を、取締役会において重要な責務を果たす独立社外取締役の質の確保が重要である旨も明記することを検討しております。

政府としても、このコーポレートガバナンスコードの改定を通じて、企業の長期的な成長にする人的投資や新事業投資がより積極的に行われるよう、株主への還元も含めた企業の資源配分戦略を成長志向型に変容してまいります。

経済産業省による成長志向型ガバナンスの実現策
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)

- 経済産業省として、コーポレートガバナンス改革についてどのように考えているか

答弁
赤澤大臣
  • 欧米に比べ低い水準にある成長投資(設備・研究開発・人的投資)の拡大が重要である
  • 金融庁のコード改定と連動し、成長志向型のガバナンス実現に向けた実務指針を検討している
  • 成長投資と株主還元の適切なバランスを整理した「成長投資ガイダンス」の策定に向けた議論を進める
全文
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いろいろなところから、特に強い、お金をいっぱい持っているいろいろな強いところからの要求というのはかなりありますし、野党である私のところにさえいろいろと意見がそういったところから来ることは多々ありますので、ぜひ国益を考えてルールを決めていただければというふうに思います。

で、経産省もいろいろなというか審議会の中でですね、同じような議論がされているというふうに思います。

経済産業省もこのコーポレートガバナンス改革、どのように考えているか、大臣にお聞かせいただければと思います。

我が国の企業の業績や株価改善改行にある一方で、設備投資、研究開発、人的投資といった成長投資は、欧米と比べてなお低い水準にあります。

経済産業省としては、現在、金融庁等において改定が進められているコーポレートガバナンスコードの議論と連動しながら、成長志向型のコーポレートガバナンスの実現に向けた実務指針の検討を進めているところでございます。

具体的には、企業の業績や成長ステージに応じた成長投資と、株主還元の適切なバランスや、成長投資の拡大に向けて、企業と投資家が共有すべき内容を整理をした、成長投資ガイダンス策定に向けた議論を進めてまいりたいと考えております。

株主還元と成長投資のバランス
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)

- 株式市場の活性化や自社株買いに重点を置いていく考えでよいか

答弁
赤澤大臣
  • バランスが重要である
  • 配当や外国株式取得に資金が回った一方で、人的投資や設備投資の重要性を再考すべきという問題意識を持っている
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もちろん、株式市場の活性化という観点は非常に重要であると。

自社株買いも市場最高額をずっと、そこに今まで以上に重点を置いていくというように考えているということでよろしいですね。

まさに委員がご指摘のとおり、バランスが大事だということだと思います。

そういう意味で、やはり人的投資、あるいは設備投資、そういったものの重要性というのをですね、やはりちょっと考え直さなきゃいけないぐらい、配当は伸びましたし、あるいは外国の株式の取得とかにはお金が使われたんだけど、というところがやっぱり問題意識としてはもうあるということだと思います。

戦略的投資イニシアチブ(対米投資)の妥当性
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)

- 米国への80兆円以上の投資約束が、日本の産業を強くすることにつながるのか分かりやすく説明してほしい

答弁
赤澤大臣
  • 米国からの関税(自動車等)を大幅に削減できたことで、基幹産業の利益消失という事態を回避できた
  • 特定国への依存度を下げる工業用人工ダイヤ製造や、エネルギー需給安定に資する原油インフラ等の経済安全保障上のメリットがある
  • AI分野のサプライチェーン強靭化に資する発電所プロジェクト等を通じて、日本企業の成長機会を得られるウィンウィンの取り組みである
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では、いろいろと重なりますけれども、戦略的投資イニシアチブにつきまして、やはり日本の経済政策のある意味成功部分なんですが、ちょっと意見を聞きすぎてマイナス部分が出てきているのが、海外からの要求に応えすぎてしまって、国益を毀損しているんじゃないかというふうに国民が思うような部分も今までもありました。

今回も80兆円以上、アメリカに投資する約束を大臣がしてきた。

今までいろいろな方からいろいろな質問がありましたが、やはり私もビジネスマンの方々と話をしていると、「これはトランプ大統領にあれだけ強く言われたら仕方ないけれども、これ大丈夫なのかね」と。

今回産業競争力を強化するという上での法改正の中にこれも入っているわけですが、今回の80兆円以上のアメリカへの投資の約束が日本の産業を強くすることにつながるんだということを分かりやすくご説明を改めていただければと思いますが、いかがでしょうか。

これを結論において日米間の合意により2兆円削減をし、我が国の基幹産業である自動車産業についてみれば、この関税を大幅に削減できたことで、複数の大きな自動車メーカーが年間利益が飛ぶというような事態を回避できたということがあります。

私自身は、かなり米国から日本の経済成長を牽制されるプラザ合意以降の流れを変えた、ある意味で歴史の流れを変える合意ができたと思ってまして、一言で言えば、一方的にアメリカがウィンでこちらがルーズになる5兆円超関税課されるものを2兆円減らしてもらって、やった戦略的投資イニシアチブはウィンウィンだということだと思っています。

関税負担が我が国経済を圧迫する影響を緩和するとともに、EUをはじめとする他国に負けない好意の条件や予見可能性を確保できたと考えています。

ご指摘の日本側のメリットについて、ちょっと具体的な話をすれば、6件、今のところ案件発表してますが、第一のプロジェクトは、工業用人工ダイヤの製造プロジェクトで、これ、今までは日米共に特定国に100%依存しているものを、このプロジェクトをやることで依存度を大幅に下げることができるとか、経済安全保障上のメリットがあります。

あるいは原油の輸出インフラプロジェクトであれば、世界全体のエネルギー需給の安定に資するほか、緊急時に日本がオフテイクを得られる。

ガス火力発電プロジェクトについては、米国内で生成AIの利活用拡大やデータセンターの急増により電力需要が高まる中で、発電所に対して日本企業が機器、設備、プラントといったものを供給することで、AI分野のサプライチェーン強靭化に資する。

そういったことで日本企業は技術を磨いて、さらに成長の機会を得ていくということになります。

戦略的投資イニシアチブの枠組みと不平等条約の懸念
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)

- 米国側が推薦した案件から投資先を決定し、日本が資金提供しない場合に米国が関税を課せる仕組みは、不平等条約と言えるのではないか

答弁
赤澤大臣
  • 不平等条約とは全く考えていない
  • 協議委員会を通じて正当性や日本企業への利益を精査し、日米が合意したものが進む仕組みが保障されている
  • 互いの国内向け説明(譲歩しすぎたという批判への対策)として、約束を破れば関税に戻すという担保を設けている
全文
質問・答弁の全文を表示

約束した大枠の部分なんですが、これは80兆円超の投資先というのは、米国大統領が米国商務長官を議長とする投資委員会をまず設立して、その委員会から推薦された案件の中から、投資先を決定すると。

日本は独自の裁量により、投資に対して必要な資金を提供しないということの選択もできますが、そのような決定を行う前に、米国との協議を行うということとなっています。

それに加えて、それでも日本が資金提供を行わないことを選択した場合は、米国はまた関税を課すことができるという約束になっているわけで、交渉大変だったと思いますが、大枠で仕組みを見ると、残念ながら不平等条約だなというふうに外から見ると思うわけですが、これは残念ながら不平等条約だと言ってよろしいんでしょうか。

結論から申し上げれば、そのようには全く考えておりません。

戦略的投資イニシアチブは、今ご指摘の協議委員会を通じて、収支相応、正当性、あるいは日本企業への刺激についてしっかりと精査確認を行っており、その協議委員会で日米が合意したものが、党進会にかかって大統領のテーブルの上に並ぶということでありますので、その点、しっかりきちっと確保していくことが、制度上、MOU上、保障されているということがあります。

そういう意味で、彼らからすれば、日本が約束を守らなければ関税元に戻すんだということは担保しているとか、そういうことも言わないと立ってられないわけで、そういうところもちょっと含めてですね、お互い、そういう理解のもとでお互いが立っていられるような説明の仕方を考えながらMOUを作ってやっているということについてはですね、ぜひご理解をいただきたいというふうに思います。

戦略的投資イニシアチブにおける日米の対等性と信頼関係
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)

- 協議委員会において、上下関係ではなく対等に協議し合意できる仕組みになっているか

答弁
赤澤大臣
  • 特定国の経済的威圧に対抗するため、日米が特別なパートナーとして連携している
  • 日米企業が赤字にならないよう、黒字が出る案件をやるという信頼関係に基づき運用している
全文
質問・答弁の全文を表示

落合貴之大臣がおっしゃるように、この協議委員会で合意をするという部分はかなり重要だと思います。

この協議委員会もしっかりこの、なんていうんですか、上下関係ではなくてですね、対等にしっかり協議して合意ができるんだというような仕組みになっているということでよろしいですね。

これはですね、やはり先ほど委員がおっしゃったプラザ合意とかいろいろあったときに、過去日本はやっぱりGDPが米国の半分に近づいたあたりでものすごくライバル視されて、その経済成長を牽制されるような流れが来たわけですけど、今やっぱり特定国は経済的威圧をやり、それに対して日米特別のパートナーと認め合ってしっかり対抗していこうと。

それをある意味封じ込めて無効化しておこうというようなことで、ある意味組んでやってますんで、そういう意味では、この投資イニシアチブの結果ですね、日米企業が赤字に落ちるようなこと、赤を出すようなことは絶対しないようにしようとか、そういうことは少なくとも私とラトニック商務長官の間ではもう常に合言葉でですね、もう黒字が必ず出るものやろうなっていうことを言いながらやっているところがあって、少なくとも今の日米両政府の間では、そういう信頼関係。

特別のパートナーとして経済的威圧をやっているような特定国にしっかり対抗していくと。

対米投資に伴うドル調達と国内投資への影響
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)
  • 巨額の対米投資により、メガバンクの融資枠が圧迫され、国内案件や他国への有望案件への投資が減少する懸念がある
  • 国内投資を海外に回させるようなことがない仕組みを作るのか
答弁
赤澤大臣
  • JBICと民間金融機関がそれぞれドル建てで調達し、段階的に拠出するため、一度に多額の円安を招く規模の調達が必要になるとは認識していない
  • JBICは政府保証付きドル建て債券の発行や、外貨準備の活用により直接ドルを調達することが可能である
  • 民間金融機関が不安なく参加できるよう、希望や不安を聴取しながら実現したい
全文
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私はこの論文を知らないで質問通告をしたんですが、やはり80何兆円のお金を日本が投資をするということは、例えばここにもあるようにメガバンクが調達できるのかと。

それから、メガバンクも規模の限度がありますので、あまりにも絶対この融資をアメリカに対してしてくれとなると、この余信全体の枠というのがありますので、国内案件、それから海外で、ここにも例がありましたが、インドへの案件で儲かるものがあるものをやめてアメリカにドルを使わなきゃいけないかもしれないと。

これはしっかり国がですね、責任を持つというか面倒を見るんだと。

国内の投資を海外にまで回させるようなことはしない仕組みをしっかり作っていくんだということでよろしいですね。

まずですね、日米政府の戦略的投資イニシアチブでは、JBICと民間金融機関がそれぞれドル建てで出融資を行い、資金調達することとしています。

民間金融機関の資金調達法の詳細は把握はしておりませんが、プロジェクトへの資金拠出は案件の進捗に応じて段階的に行うためで、一度に多額の円安を招くような規模の資金調達が必要になるというような事態を必ずしも認識しているわけではありません。

JBICの資金調達について言えば、政府保証付きのドル建て債券の発行により、円を市場で売らず直接ドルを調達するようなことも可能ですし、外貨準備が1.4兆ドルの外貨準備があるというようなお話を繰り返しさせていただいていますけれども、そのドルを貸し付けてもらうというようなことも考えるところであります。

一般論として、民間金融機関が負担を感じずに、安心してプロジェクトに参加できる環境を整えませんと、プロジェクトがうまく進みませんので、民間側の皆様からの希望とか不安もよく聴取しながらですね、しっかり実現をしてまいりたいというふうに思う次第でございます。

エッセンシャルサービスの持続性確保に向けた支援策
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)

- 地方でのエッセンシャルサービス(小売、交通、ガソリンスタンド等)の維持に向けた支援策を法改正に盛り込んだ意義と、従来の政策との違いは何か

答弁
佐々木
  • 少子高齢化による人手不足でエッセンシャルサービスの維持が困難な状況にあり、産業の生活基盤として不可欠であると認識している
  • 従来の「成長産業支援」だけでなく、構造的課題である地域の生活底支えという観点から政策対応を講じる点に違いがある
  • 事業運営の効率化に対する金融支援など、産業政策の手法を用いて持続性を確保する
全文
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この法案の中に産業の担い手の確保に資する生活基盤の維持ということで、主に地方が対象になると思いますが、都市部よりも、こういったものが法改正案の中に入っています。

エッセンシャルサービスというのは、国民が生活するのに必要なものやサービスを提供する仕事でありまして、公的なものというよりも民間企業が担っているのは、食品小売、バス・タクシーなどの交通、運輸、ガソリンスタンド等、これらの維持のために、経産省の施策として、今回ですね、これを集約化の支援をしたりですとか、するという仕組みをこの法改正の中に入れています。

これ今まで経産省の政策にはなかったことでして、意義があると私は思うんですが、改めて経産省からこういった支援策を入れた意義、それから今までの経産省の政策とは違う、その違いについても教えていただければと思います。

特にエッセンシャルサービスの維持が困難になる恐れがあるというふうに認識をしてございます。

ご指摘のとおりエッセンシャルサービスは産業の担い手の生活基盤として不可欠であることから、その維持は我が国の産業の持続的発展にとって重要だというふうに認識をしてございます。

このため、経済産業省として従来とは異なって、成長産業を支援するだけではなくて、少子高齢化という長期的構造的な課題を直視いたしまして、地域の生活を底支えする生活基盤としてのエッセンシャルサービスの持続性確保に向けた政策対応を講じることとしたものでございます。

また、エッセンシャルサービス事業の持続性確保の観点から、事業者の事業運営の効率化に対する金融支援をはじめとした産業政策の手法を用いた政策対応を講じることとしたものでございます。

地域金融機関の集約化による弊害
質問
落合貴之 (中道改革連合・無所属)
  • 地域金融機関の合併・集約により、融資枠の減少や設備投資の機会喪失が起きている
  • 同じ地域内での集約は経済にとってマイナスではないか
答弁
赤澤大臣
  • 地域金融機関の伴走支援は重要であり、問題意識を共有して必要に応じて検証したい
  • 信用保証協会や地域経済基盤整備機構による債務保証などの補完策を講じている
  • 法案で用意した資金繰り支援等を通じて適切な対応に万全を期す
全文
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それは自分の地方のある地区で金融機関が2つあったのが1つになったと。

そうすると融資枠はそのまんまじゃなくて少なくなっちゃうんだと。

新たに設備投資しようとしてもその地区に金融機関がありません。

これどんどん縮小していっちゃうじゃないかという意見を聞くわけです。

これ確かにそうで、しかもかなり複数から聞きますので、大臣のように地方の選挙区の議員の方々はもっと聞いている話だと思いますが、この20年ぐらいやってきた地域金融機関の集約化、これ例えば隣の県の金融機関と合併するんだったらまだわかりますけど、その地域、同じ地域で合併させるというのは、私は経済にとってはマイナスがあるというふうに思いますが、大臣、その点はいかがでしょうか。

委員からの問題提起でありますので、しっかり今後検証すべきところは検証したいと思いますが、成長型経済に向けて中小企業、小規模事業者による設備投資を促して、稼ぐ力を高めるためには、御指摘のとおり地域金融機関の担う役割、伴走支援は非常に大きいと思います。

こうした地域金融機関の役割を補完すべく、信用保証協会が民間金融機関からの借入に連帯して債務保証を行う信用保証制度、地域経済基盤整備機構による債務保証についても措置することとしているところです。

ということで、委員の御指摘の問題意識についてはしっかり共有させていただいて、必要に応じて検証してまいりたいと思いますが、引き続き本法案で用意したような、そういう資金繰り支援などを通じて、適切な対応に万全を期してまいりたいと考えております。

地域金融機関の合併と信用供与への影響
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 地域金融機関の集約(合併)による影響を改めるべきではないか
  • 日本経済の成長の観点から、現状のあり方について問う
答弁
経済産業省大臣官房審議官
  • 合併は経営改革のための選択肢の一つであり、必ずしも個別企業への与信枠が減少するわけではない
  • 経営基盤の強化により、リスク提供力が拡大する側面がある
  • 資金交付制度を通じて、中小企業への信用供与の円滑化など地域経済活性化への貢献を求め、モニタリングを継続する
全文
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集約が一変等というのは、改めるべきではないかと、これは日本経済の成長のためにですね、そう思うんですが、いかがですか。

金融庁といたしましては、地域の金融機関が、地域における幅広い金融仲介機能を継続して発揮していくためにも、経営改革に着実に取り組んでいただくことが重要であると考えておりまして、合併はあくまでそのための選択肢の一つであるとこのように考えているところです。

その上で、この合併を契機に金融機関の与信管理方針の見直しが図られることはあり得ますけれども、金融機関の合併によって、必ずしも個別企業への与信枠が減少するものではなく、金融機関が合併することで、自己資本額が相対として増強される。

そして、大口信用供与等の上限が引き上がるなど、経営基盤の強化を通じて、幅広い金融仲介機能を発揮するに当たってのリスク提供力も拡大する、こういった面もあるものだと認識をしております。

また、この合併や経営統合をする地域金融機関に対して、必要経費の一部を国が交付する制度として、資金交付制度がございます。

この中で、地域金融機関による地域経済の貢献を確保する観点から、申請時に提出していただくその実施計画の中で、中小企業等に対する信用供与の円滑化など、地域経済の活性化に資するための方策を策定することを求めるとともに、実施計画の認定後は、半期ごとに計画の履行状況について報告をすること、こういったことも求めておるところでございます。

同制度におきましては、先般、4月24日でございますが、成立をいたしました金融機能強化法等改正法におきまして、期間延長と拡充が図られたところでもありまして、金融庁としては、引き続き、同制度の運用等を通じて、地域金融機関が地域経済の活性化に貢献しているかも含めて、合併や統合後の状況について、しっかりとモニタリングをしてまいります。

シンナーの供給状況
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- ゴールデンウィーク明けのシンナー供給の最新状況について伺いたい

答弁
経済産業省大臣官房審議官
  • 原油やナフサなどの原料は確保されており、供給を継続できる見込みである
  • 一部の流通過程で供給の偏りや目詰まりが発生していると認識している
  • ホームセンターへのまとめ買い抑制の要請など、目詰まり解消に取り組んでいる
全文
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そこでですね、伺いたいと思いますが、ゴールデンウィーク明けました。

このシンナーの供給状況について、最新の状況を教えてください。

原油や石油製品については、日本全体として必要となる量を確保できており、年を超えて石油の供給を確保する見通しが続いております。

また、シンナーの原料となるナフサについては、備蓄原油を用いて国内での精製を継続していることに加えまして、中東以外からの輸入拡大によりポリエチレンなどの中間段階の化学製品の在庫も併せますと、これまでの半年以上からさらに伸び、年を超えて継続できる見込みでございます。

実際にシンナーにつきましても、前年の同程度の供給を継続しておりますが、川中から川下への流通過程で供給の偏りや流通の目詰まりが一部で発生していると認識しております。

例えば、4月28日には、全国各地のホームセンターに対して、顧客向けの掲示をするよう要請し、張り紙で通常量での購入の協力、情報提供、まとめ買いの抑制を周知したところでございます。

引き続き、川上の製造事業者の供給情報を確認しつつ、川中から川下の状況も丁寧に把握し、迅速に目詰まり解消に取り組んでまいります。

流通の見える化と正常化の方針
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 有事の際に供給状況を事業者が把握できる「見える化」などの体制構築は検討できないか
  • 流通正常化に向けた今後の対応方針を伺いたい
答弁
赤澤亮正
  • 全体量として確保できていることを周知し、買い溜めなどの不安による需要増を抑制している
  • 窓口を通じて目詰まり箇所を特定し、個別に解消する知見を蓄積している
  • 業界横断的に知見を展開し、特に医療関係など命に関わる部分は迅速に解消する
全文
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こういう有事の際に、供給が今どういう状況にあるかというのを、やっぱり皆さんが自分たちで分かって対策を取れるというか、現状の今どういう状況かというのが分かる体制というのは、やはり必要ではないかと思うんですね。

ただ、こうした有事の際は、やはりいろんな産業ごとに状況も違っておりますので、こうした流通にまつわる情報共有の在り方といいますか、見える化みたいなものを少し取り組んで構築してはいかがかなと思うんですね。

こういった流通の正常化に向けた今後の対応方針をぜひ、赤澤大臣お願いします。

まず、周知という意味では我々が一番心がけているのは、原油や石油関連製品については、日本全体として必要となる量は確保ができていると。

その上でサプライチェーンの幅広い事業者の不安を解消できるよう、こうした全体の供給状況や一部で生じている供給の偏りや流通の目詰まりの解消事例ですね。

その上で、関係省庁に設置された情報提供窓口を通じて、接着剤などのサプライチェーンの情報を集約し、供給の方より目詰まり箇所を特定し、一つ一つ確実に解消してきたところ、その方法について一定の知見が得られてきています。

こうした知見を業界横断で展開することにより、流通のお困りごとを一つ一つ着実に解消していきたいと思います。

ただ、その中で一つだけ申し上げておくと、全体量足りている中で目詰まりなんですが、やっぱりそういう中でも本当に急ぐのは、やっぱり医療関係とか、命に関わる部分は、これはもう連絡いただいたら直ちにサプライチェーンを全部一個一個遡って、必ず目詰まりを特定して、もう迅速に数日以内に解消するようにしておりますので、そういう意味では、国民の皆様の命をまず守り抜く。

自動車産業のサプライチェーンの脆弱性
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 自動車産業は品質・安全管理上の制約から代替品が使えず、在庫を最小限にするため有事に弱い特性がある
  • この課題について経済産業省はどう認識しているか
答弁
経済産業省大臣官房審議官
  • 在庫を少なくする生産方式が、災害時の供給途絶による生産停止リスクを招くことを認識している
  • 調達ルートの複線化などの安定性を重視したアプローチが重要である
  • 重要鉱物の供給源多様化支援などを通じ、サプライチェーンの強靭化を推進してほしいと考えている
全文
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自動車に関連して働いていらっしゃる皆さんも多いものですから、ここから自動車産業の話を絡めてちょっと伺っていきたいんですけれども、今流通の話ありましたけれども、特に自動車を作る際にお声として、品質管理をすると安全管理をするために、その観点から、例えばこのボディのこの部位にはこの塗料でこの何番と、全部細かく、もうすごく決まっているそうです。

で、それが入らなくなったからといって、代替品でこれでいくというのはできなくて、やっぱりもう安全管理、品質管理上、もうここはこれと決まっているもんですから、それを変えようとすると、もうすごい手間を入れることになっちゃって、なかなかそれができないんだと。

それが平常時は産業競争力の強さであり、それがビジネス上の強さであるんですけれども、ひとたびこういう有事になってしまうと、それが裏目に出てしまうという、そういう状況にもなっております。

なので、非常に平常時と有事というところで難しいんですけれども、こうした自動車産業に特化した特性があるこのサプライチェーンにおいては、この課題について経済産業省がどのように認識をされているのか教えてください。

委員ご指摘のとおり、自動車メーカーは高品質で、安くタイムリーに自動車を生産するため、自動車生産の仕様を細かく定めるとともに、できるだけ在庫を少なくして、その時々に必要な物素材を調達する生産方式を採用してきました。

一方で、そうした生産方式のもとでは、例えば災害時などの物素材の供給が途絶した際、生産を停止せざるを得ない事態に発展する可能性もございます。

このため、必ずしも安価でなくとも、物資供給の信頼性や安定性を重視して、調達の複線化の対策を講じるといったアプローチも重要でございます。

政府としては、例えば重要鉱物について、鉱山開発製錬事業への出資や助成金支援による供給源多様化に向けた取組を行うとともに、サプライチェーンの中下流に位置する事業者による調達ルートの切り替え支援を行うこととしております。

自動車メーカーにおいては、こうした支援措置も活用しつつ、サプライチェーンの強靭化に向けた取組を一層進めていただきたいと考えております。

自動車産業の中長期的な発展戦略
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 自動車産業が政府の戦略17分野に単独で入っていない理由と、今後の中長期的な発展に向けた考えを伺いたい

答弁
赤澤亮正
  • 戦略17分野は「先端技術」に着目して特定したものであり、自動車の重要性が低下したわけではない
  • AI、半導体、GXなどの成果を組み合わせることで、基幹産業としての競争力強化につなげる考えである
  • マルチパスウェイ戦略の推進やデジタル投資を通じて、国際競争力の維持・強化を後押しする
全文
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でもいろいろ課題が山積している中で、こういう自動車産業があるわけですね。

高市総理の17の分野には、自動車産業としては単独では入っておりませんが、日本経済をこれまで牽引してきたこの産業が、どうして入っていないのかなと僕に思いますし、今後、これをどう捉えて成長していくというふうに捉えているのか、この自動車産業における中長期的な発展に向けて、経産省の考えを教えてください。

」ただそれに対する答えは、今私も納得しているんですけど、高市内閣の掲げる戦略17分野は、我が国として重点的に投資を進めるべき先端技術に着目して分野を特定したものと。

自動車産業について言えば、様々な技術を総合して自動車を生産し、我が国の雇用の約1割、輸出の約2割を支える基幹産業として、戦略17分野に掲げられたAIとか、半導体、あるいはGXなどへの投資による成果を全部組み合わせて、自動車産業全体の競争力強化や成長につなげていくことが期待されるという考え方です。

経済産業省としては、我が国の自動車産業がGX、DXという大きな変革の中で、未来を見据えながら国際的な競争力を維持・強化することを全力で後押ししてまいります。

具体的には、EV、FCV、ハイブリッドなど、多様な選択肢を追求するマルチパスウェイ戦略を進めるとともに、官民で連携して、半導体、ソフトウェア、自動運転等のデジタル投資を進めてまいります。

大胆な投資促進税制の想定事例
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 大胆な投資促進税制の要件が厳しく、中小企業がイメージしにくいため、製造業と非製造業の想定事例を伺いたい

答弁
畑山経済産業政策局長
  • 製造業の例:成長途上の食品製造業者が、生産能力拡大のため工場新設や機械装置に一体的に投資する事例
  • 非製造業の例:地域密着型スーパーが店舗拡充のため、新規出店計画を進める事例
全文
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前回も申しましたけれども、やっぱり個人的な印象も入るんですが、今回の大胆な投資促進税制なんですが、要件がちょっと厳しいかなと思うんですね。

具体的にどういった事例を想定しているのか、特に中小企業がなかなかイメージがつかないかなと思います。

これは想定事例でも結構ですので、製造業と非製造業の事例というのを教えてください。

大胆な投資促進税制につきましては、全業種を対象といたしまして、大規模かつ高付加価値な国内投資を促進することを目的としてございます。

御指摘の中小企業の想定事例といたしましては、例えば製造業につきましては、成長途上の食品製造業者が工場が手狭になってきている状況で、国内の生産能力拡大のためこの税制を活用し、工場の新設や機械装置などを一体的に投資を行い、製造能力を高める事例ですとか、それから御指摘の非製造業につきましては、例えばですけれども、小売業の事例として、地域密着型のスーパーマーケットが店舗拡充のため、本税制を活用して、新規出店計画を進めていく事例など、さまざまな活用事例があり得ると考えているところでございます。

大胆な投資促進税制の中小企業への有効性
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 投資額5億円以上などの要件は中小企業にとってハードルが高く、投資促進にプラスにならないのではないか

答弁
畑山経済産業政策局長
  • 要件を満たせば中小企業も利用可能であり、工場新設などの一体的投資に活用できる
  • 規模要件のない「中小企業経営強化税制」という既存制度もあり、選択的に活用可能である
  • 周知・広報や申請手続きの円滑化に取り組み、活用を促進したい
全文
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今ですね、事例を紹介してもらったんですけれども、スーパーですとか、そういう余力があるところはですね、5億円以上とか、利益が10倍以上とかですね、そういう要件もクリアできるのかなと思う反面、やはりですね、対象となる中小企業の投資案件がですね、あまりないんじゃないかなという印象をまだ持ってしまいます。

この中小企業の投資促進を手繰り寄せるんだという文脈においては、本税制はあまりプラスにならないんじゃないかなと思っているんですけれども、すいません。

何度も中小企業について、ここはプラスになるんでしょうか。

大胆な投資促進税制、先ほど申し上げましたとおり、全業種を対象として大規模で高付加価値な国内投資を促進することを目的としておりまして、投資計画が5億円以上ということであれば、投資利益率などの要件を満たす場合に、中小企業が利用可能となってございます。

先ほど例でもお示ししましたけれども、例えば中小企業が工場の新設や増設に際して、建物と機械装置などを一体的に投資するような案件にご活用していただけると考えております。

また、この税制とは別に、投資利益率が7%以上で、基本的に投資規模などの要件がない、中小企業経営強化税制という既存の制度がございます。

したがって中小企業のニーズに応じて活用することが可能だというふうに考えております。

その上で地域の中小企業の投資促進を図ることは、これ我々としても非常に重要だと思っておりまして、お示ししたようなこうした投資促進税制をより活用していただくためには、中小企業による制度に対する理解ですとか、あるいは申請手続の円滑化が極めて重要だと考えておりまして、今後、両税制の周知、広報にもしっかりと取り組んでいきたいとこのように考えてございます。

取引適正化法の周知方法
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 平日の昼間にセミナーが開かれるなど、本当に必要な小規模事業者に周知が届いていない懸念がある
  • どのような周知を図り、どのように届けているのか伺いたい
答弁
山本次長
  • 説明会やセミナーを多角的に開催し、累計10万人以上に参加いただいている
  • アーカイブ動画の配信、ウェブ広告、リーフレット配布などで時間的制約のある事業者にアプローチしている
  • 地域の金融機関や税理士などの身近な専門家と連携した周知にも取り組んでいる
全文
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で、周知に勤しんでいる最中なんですけれども、私もそのセミナーに参加をしまして、この法改正でこうなりましたみたいなことに行ったんですけれども、そのセミナーがですね、平日のお昼間に開かれました。

全くこれと同じ構図だなと思っておりまして、取引法も一番必要な方に、伝わっていないんじゃないか、という危惧があります。

この周知において、経産省の方は、どのような周知を実際に図っているのか、そして一番肝心な、本当に必要な人に対して、どのように届けているのか、教えてください。

取引適正化法の実効性を確保するためには、委員御指摘のとおり、その内容を事業者の皆様にしっかりと知っていただくことが重要でありまして、周知広報につきまして、公正取引委員会と連携し進めているところでございます。

具体的には、全国47都道府県での説明会、事業所管省庁と連携した業界向けの説明会、中小企業団体を通じた説明会、価格転嫁講習会やセミナーの開催などなど、様々な機会を捉えて大規模な周知広報を進めておりまして、これまで累計になりますけれども、10万人を超える方にご参加をいただいております。

このような方々に向けては、ご都合の良い時間に視聴いただけるアーカイブ動画の配信でありますとか、ウェブ広告、ポスター、リーフレットの配布なども行っておりますほか、中小企業、小規模事業者の皆さんが日頃からやり取りをしておられる方々からのインプット、具体的には地域の金融機関や税理士といった方々と連携した周知にも取り組んできているところでございます。

価格転嫁の実効性確保
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 交渉のテーブルにはついても実態として価格転嫁されない事例があり、浸透していないと感じる
  • 交渉結果が中小企業の実益となるための取り組みと今後の対応方針を伺いたい
答弁
向井事務総局官房審議官
  • 改正下請法により、協議に応じない一方的な代金決定を禁止した
  • 独占禁止法のガイドラインを改正し、法適用外の取引も含めサプライチェーン全体で実効的な価格協議が行われるよう具体例を明示した
  • ガイドラインの周知と法執行を通じて、適切な価格転嫁を図る
全文
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この実効性をどう担保するかというのが、本当にもう尽きないなと思っておりまして、今回の法改正で、交渉のテーブルにはつくんだけれども、つきなさいと、それは言っている。

で、本当にその切実なお話を伺うにつけですね、すごくやっぱりこの下請法、価格転嫁をしなさいという環境は整ってはきているんだけれども、そういう実態例がある以上ですね、やっぱりそこに浸透してないんだなというのをすごく感じるんです。

で、その交渉結果がですね、中小企業にとって、しっかりと実益を伴うようにするためにですね、どういった取り組みを進めているのか、そして今後の対応方針もお示しください。

価格転嫁及び取引の適正化を目的といたしまして、本年1月1日に施行されました改正下請法、いわゆる取引適正化法では、新たに協議に応じない一方的な代金決定というものが導入をされたということでございまして、これによりまして、協議をすることによりまして、価格転嫁を進めていこうというものでございます。

一方で、公正取引委員会といたしましては、取引適正化法の対象外の取引も含めまして、サプライチェーン全体でですね、適切な価格転嫁が進むことが重要だと考えておるところでございます。

この議論を踏まえまして、独占禁止法上の優越的地位の濫用に関するガイドラインの改正案を公表いたしまして、3月12日から4月13日までパブリックコメントに付しておるところでございます。

このガイドラインの改正案では、取引適正化法が適用されない取引も含めて、サプライチェーン全体で実効的な価格協議が行われるようにするため、想定例といたしまして、実効的な価格協議が行われずに対価が定められ、独禁法上の問題となる具体的な事例というものを追加をして、考え方を明らかにしておるところでございます。

公正取引委員会としましては、まずパブリックコメントで提出された意見も踏まえまして、最終版の公表に向けた作業を進めるとともに、最終版の公表後におきましては、改正されたガイドラインの周知広報、そして法執行での活用を通じまして、サプライチェーン全体での適切な価格転嫁が図られるように取り組んでまいりたいと考えてございます。

中小企業の賃上げ定着と勝ち筋
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 中小企業の賃上げをどう定着させていくのか、また日本経済を支える中小企業の「勝ち筋」は何だと考えるか

答弁
赤澤亮正
  • 稼ぐ力の強化が必要であり、特にDXや省力化・デジタル化が重要である
  • AIトランスフォーメーション(AX)による経営改革が新しい時代の勝ち筋であり、デジタル人材が不要な自然言語指示のAI活用でリープフロッグが期待できる
  • 価格転嫁の徹底と生産性向上支援、事業再編を組み合わせ、強い中小企業への変容を促す
全文
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政府はですね、こうした中小企業の賃上げの動き、これをぜひとも定着化させてですね、さらに上向きにしていくことが必要と思ってるんですけれども、この中小企業の賃上げをどう定着させていくのか、そしていずれにせよ、私はこの日本を支える中小企業の再生なくして日本経済の底堅い再生はないと本当に思っておりまして、この9割9分を占める中小企業こそですね、本当に力強く賃上げできる環境になることこそですね、日本の経済が本当に強くなると思っております。

そういう意味においては、大臣よくですね、勝ち筋というお言葉をよく言われますけれども、この中小企業の勝ち筋というのは一体何なのか、どうやって強くなっているのか、お聞かせください。

その上で、中小企業賃上げの定着を得るためには、稼ぐ力の強化が必要で、中でもDX、省力化・デジタル化が重要だと思います。

ちょっと新しい時代の勝ち筋ということで言うと、私自身はAIトランスフォーメーションによる経営改革が中小企業の勝ち筋かなと思ってまして、今のAIもいわゆるデジタルと違ってですね、デジタル人材もいらず、自然言語で指示が出せて、結果的にものすごく、なんて言いますか、的確な情報が得られたり、分析結果が得られたり、ポイントは本当に自然言語で指示が出せて、何かデジタルって言うと、中小企業はデジタル人材入れて、プログラムが書ける人を雇わなきゃいけないのかとかですね、そういう話になりがちだったのは全くないので、なおかつ、ホワイトカラーがむしろいないことが強みになる。

これからAIが入ってくると、大企業はホワイトカラーの方たちが端的に言うと余ると言われる時代になっていく中で、むしろそういうものが財政力とかから雇えなかった中小企業がAIトランスフォーメーションをやることで、ちょっと一気にリープフロッグというか、ということが期待できるんじゃないかというのが一つ新しい時代の勝ち筋だとは思っています。

そういうことも含めて、経産省としては価格転嫁、取引適正化の徹底、それから成長投資や省力化、デジタル化、あるいはAI化といったような生産性向上支援、事業承継M&Aによる事業再編といった戦略を着実に実行していきたいと思っています。

さっきのお話で、やっぱり価格転嫁はルール作ったんで、一方的に原材料が上がったからといっても、価格転嫁に応じないと、それは違法になるんですが、一度そういうアクションを取ったら、取引先を変えられちゃうというような恐怖がやっぱり中小企業にあるということで、そういうのをやっぱり乗り越えていこうと思うと、強い中小企業に変容していっていただくということも一つ大変大事なことなのかなというふうに思います。

建設業の人材確保と就労環境改善
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 建設業の人材不足に対応するための新たな確保策や、就労環境向上のための足元の取り組みと今後の施策を伺いたい

答弁
平島大臣官房審議官
  • 建設業法に基づき、労務費の確保、資材高騰分の転嫁円滑化、工期の適正化などを講じている
  • 特定技能制度などの上乗せ措置により、外国人材の適正かつ円滑な受入れに取り組んでいる
  • 処遇改善や働き方改革を早急に進め、持続可能な建設業を実現する
全文
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建設のスケジュールがどうしても遅くなったし、日本じゃなくて海外で建設しようかなという恐れもあるわけですね。

なので、この人材不足に対応するための施策、今ちょっとお答えいただきましたけれども、外国人材をどうするのかとか、人材育成すぐにはできない、時間がかかるよとかですね、いろいろあると思うんですけれども、この建設業における新たな人材確保の方策、それから今の働き手をつなぎ止めるため、いろんな就労環境の向上ですとか、いろいろあると思うんですけれども、そういった足元の取り組みと、それから今後の施策も教えてください。

このため、昨年12月に全面施行した建設業法等に基づき、労務費の確保と行き渡りによる処遇の改善、資材高騰分の転嫁の円滑化による労務費への転嫁寄せ防止、工期の適正化による働き方改革やICTを活用した生産性向上などの措置を講じているところです。

また、これらの取組を行ってもなお生じる人手不足に関し、外国人材を受け入れることに努めており、特定技能制度等において建設分野独自の上乗せ措置を講じ、適正かつ円滑な受入れに取り組んでいるところです。

今後も国土交通省が所管する各種施策を総動員し、業界団体と関係者や関係省庁とも緊密に連携しながら、持続可能な建設業の実現に引き続き、しっかり取り組んでまいります。

日本の立地競争力の強化
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 日本の立地競争力をどのように高めていくのか伺いたい

答弁
赤澤亮正
  • 製造業の現場データなどの強みを活かし、AX(AIトランスフォーメーション)を推進する
  • 先端半導体やデータ基盤の確保、GX戦略地域制度による産業集積の推進に取り組む
  • 産業用地の整備やインフラ支援を行い、企業の投資を引きつける競争力を強化する
全文
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今お話しいただきました人材不足、この対策以外もですね、為替があったりとか、資材価格があったりとか、各種規制があったりと、本当に立地環境をめぐる要素は課題様々もあるかと思うんですけれども、ちょっと大きな質問になってしまいますが、大臣、日本の立地競争力をどのように高めていくのか教えてください。

我が国は優れた技術力を備えており、技術力を支える中堅中小企業を含めたフルラインナップのサプライチェーンが存在し、特にAIトランスフォーメーション、いわゆるAXがあらゆる分野の産業競争力強化の鍵となる中で、フィジカルAIの基盤となる、超高齢社会ですので、高齢者のビッグデータが得られやすいということがあります。

こうした強みを生かしつつ、成長戦略の肝となる危機管理投資、成長投資の推進に向けて、AX実現に向け重要な先端半導体やデータ基盤といったデジタル産業基盤の確保、あるいは脱炭素電源を獲得し、データセンターの大規模な投資の呼び込みをはじめ、新たな産業集積、クラスターを目指すGX戦略地域制度の推進、それから今般の補正予算で措置する投資の受け皿となる産業用地の整備や関係省庁と連携した産業クラスター形成のためのインフラ支援などに取り組むことで、企業の投資を引きつける立地競争力を強化してまいりたいと考えています。

投資促進税制の国際競争力
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 本税制は、他国の税制インセンティブと比較して遜色ないレベルになっているか

答弁
経済産業省大臣官房審議官
  • 各国で前提が異なるため単純比較は難しいが、非常に強力な支援措置である
  • 建物を含む設備投資の即時償却が可能であり、高い税額控除率(最高7%)を措置している
  • 長期的な設備投資への対応や、最大3年間の繰り越し税額控除を認めている点でも優位性がある
全文
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丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)今回の大胆な投資税制。

企業の新たな投資を生み出すというのはもちろんあると思うんですけれども、すでに何らかの投資案件があって、設備投資を検討している企業において、その投資先を日本にするか海外にするか迷っている場合に、日本にお願いしますということを引っ張り込むためという趣旨であると理解をしておりますけれども、その場合ですね、他国の税制等のインセンティブと比較して本税制というのは遜色ないレベルになっているんでしょうか。

教えてください。

投資促進税制の投資インセンティブの水準でございますけれども、各国におきまして、法人税率ですとか、税制の対象となる資産、それから措置期間などの前提がさまざまに異なるものですから、単純な横並びでの比較は難しいと考えてございますけれども、米国でございます。

ドイツにおきましては、償却率の引上げですとか、法人税率の段階的な引下げといった、さまざまな欧米各国で国内の投資促進策が強化されてございますけれども、本税制は国内投資に対して、強いインセンティブを付与する措置としているところでございまして、具体的には本税制におきましては、過去の大企業も活用可能な設備投資税制と比較しましても、まず建物を含む設備投資に対し即時償却が可能であることに加えまして、ごく一部の措置を除けば最高水準となる7%、それから建物等は4%といった高い税額控除率を措置しております。

また、3年の間に投資計画の確認を受ければ、そこから5年を経過する日までの間に、事業に供されれば、税制優遇措置を受けられるため、より長期にわたる設備投資も対象となります。

さらに、認定を受けた事業者に対しましては、最大3年間の繰り越し税額控除を認めておるところでございます。

このような点で、本税制は非常に強力な支援措置となっているというふうに考えてございます。

日米戦略的投資イニシアティブにおける日本の国益確保
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- 日米戦略的投資イニシアティブにおいて、日本にとってプラスになるという具体的なコンセンサスがどう得られているか

答弁
新井通商政策局長
  • 協議委員会において日本の戦略的な考慮事項(競争力や産業政策との整合性)を協議することを規定
  • 了解覚書において、日米両国の関係法令(JBIC法や貿易保険法等)と矛盾しないことを規定
  • 可能かつ利用可能な場合は日本のベンダーやサプライヤーを選択することを規定
全文
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丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)次にですね、日米戦略的投資イニシアティブについて伺いたいと思います。

日本はですね、お金を出すだけではなくて、国益を最大化するんであると、もう両国ともウィンウィンになるんだというのを常々おっしゃっておりますけれども、日本にとってプラスになるというのはですね、日米間で具体的にどういったコンセンサスが得られているのか教えてください。

日米戦略的投資イニシアティブが日本にとってプラスになるという点につきまして、了解覚書、MOU上の記載内容をご紹介させていただく形でご説明させていただきます。

1点目は、日米両国で構成される協議委員会において、日本の戦略的な考慮事項について協議を行うことというふうに、了解覚書の中で規定されてございます。

これ、午前中、山岡委員にも答弁させていただきましたけれども、戦略的な考慮事項の確たる定義はございませんが、プロジェクトが日本企業の競争力につながるか、我が国の産業政策全体での整合性が確保されるかといった観点が当然含まれていると解釈をしてございます。

了解覚書の中に、この覚書のいかなる内容も日米両国のそれぞれの関係法令と矛盾してはならないと規定されております。

この関係法令というのは、JBIC、国際協力銀行法、それからNEXI、貿易保険法の中に、それぞれ産業の国際競争力の維持、それからNEXIは告示ですけれども、日本企業への便益といったことが規定されてございます。

それから3点目でございますが、了解文書の中に可能かつ利用できる場合には、日本のベンダー、サプライヤーを選択することと規定されてございます。

これらの規定を踏まえまして、協議委員会での協議では、しっかりと日本の経済安全保障の確保、経済成長の促進といったことにつながるような案件を選定してまいる所存でございます。

日米戦略的投資イニシアティブによる国内半導体産業への影響
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)

- ラピダス等で国内半導体産業を強化する一方で、本プロジェクトで米国半導体が選ばれた場合に、互いの力を削ぎ合うことにならないか

答弁
赤澤亮正
  • 先端半導体は需要が極めて高く、米国でライバルが出てもラピダスの需要が蒸発することはない
  • 米国に工場を建設すれば、東京エレクトロン等の日本製製造装置が導入され、知見の獲得や技術革新が進む
  • 製造装置の産業基盤が強化されるため、全体として日本にとってマイナスにならないと判断している
全文
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丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)ありがとうございます。

ちょっと時間もありますので、質問を2つ飛ばしたいんですけれども、この戦略的投資イニシアティブに関して、先ほど山岡委員からも同じようなご質問がありましたけれども、私が思っているのはですね、ラピダスをはじめとして、日本は半導体で頑張るんだと言っている傍らで、もしこの半導体がですね、アメリカでも選ばれた場合に、これはお互い本当に力を吸うことになるのか、それとも高め合うことになるのか、こういったところが非常に不安でございまして、仮にアメリカの半導体がこのプロジェクトに選ばれた場合に、この点はどうなのか教えてください。

大変重要なご指摘で、私どもも日米戦略的投資イニシアチブの合意になる前に提案するにあたって、いろんな議論の中でやった中で、かなり中核的な議論だった話であります。

戦略的投資イニシアチブのプロジェクトは、ミクロで見ると、了解覚書の中にきちっと、先ほどから事務方に説明してもらった日米両政府の協議委員会において、法令をきちっと守る、その中身は収支、総称、召喚確実性、赤字が出ないようにということ、それから日本へのメリットがあることという精査確認を行うこととしていることは、その通りであります。

ただ、委員のご質問は、もっと大きなマクロで見たときに、ラピダスのライバルをアメリカで育ててどうするのかということだと思うんですね。

そのときに、ざくっとした我々の結論から言うと、例えば半導体について言えば、これからもうAIの時代に、まさに先端半導体、例えばGPUとか、ああいうものの個数でAIの性能が決まる。

国内で最大限ラピダスとかやってきますけど、米国においてライバルが出てきても、何かそれでラピダスの需要が蒸発してみたいなことは起こり得ないと、その半導体について言えばということが一つと、あともう一つは、アメリカでこの半導体の工場を例えば作るんであれば、そこの製造装置はどこから入っていくかというと、東京エレクトロンであったり、そういうところから入っていきます。

そうすれば、実際作った半導体のオフテイクはアメリカの企業に行くとしても、製造装置を納入することでさらに知見が得られて製造装置の技術革新が進む。

我が国の世界中の半導体工場に製造装置を入れていく産業基盤が強化されていくそういうような面もあるので、全体として私どもはこれはやるべきだと、決して日本にとってマイナスにならないという判断のもとに動いたということでございます。

地方公務員の兼業許可基準
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • 地方公務員の兼業許可基準の現状認識について
  • 基準未設定の自治体へのアプローチや、営利企業への参加が制限されないための方針について
答弁
尾田大臣官房地域力創造審議官
  • 令和7年6月に、地域の実情を踏まえた独自の許可基準設定が望ましい旨の助言通知を発出した
  • 地方公務員が営利企業の従業員として兼業することも可能と整理している
  • 好事例の情報提供などを通じ、兼業しやすい環境整備を促進する
全文
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地方公務員の兼業許可基準の整備について、現状をどう認識されていらっしゃるでしょうか。

また、許可基準を未設定の自治体へのアプローチや、営利企業への参加が制限的に運用されないようにするための方針があれば、ご教示ください。

総務省におきましては、近年の兼業を取り巻く環境の変化、地方公共団体等からの意見なども踏まえまして、有識者による検討を経て、令和7年6月に議員ご指摘のように、各地方公共団体へ助言通知を発出したところでございます。

具体的には、社会情勢や職員のニーズの変化も踏まえまして、国家公務員の兼業制度と異なる点に留意しつつ、各地方公共団体が許可基準を設定することが望ましい旨を助言したところでございます。

この助言通知におきましては、地方公務員法制定時の考え方に立ち返った上で、各地方公共団体の許可基準等に即して、地方公務員が営利企業の従業員との兼業を行うことも可能と整理しているところでございます。

総務省といたしましては、地域の実情を反映した適切な許可基準の設定が進みますよう、兼業を促進する地方公共団体の好事例などの情報提供も図っているところでございます。

今後とも地方公務員が兼業をしやすい環境整備を促進してまいります。

地方公務員の事業計画参画における事前協議
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • 任命権者との事前協議プロセスを制度に組み込んだことで期待される効果について
  • 地方公務員の参画が認められるよう、任命権者へどのように働きかけるか
答弁
佐々木大臣官房総括審議官
  • 地方公務員の知見や経験を活かし、事業の中核的役割を担ってもらうことを想定している
  • 円滑な調整を図るため事前協議規定を創設した
  • 総務省と連携し、任命権者の理解が進むよう周知を行う
全文
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本法改正におきまして、任命権者との事前協議というプロセスを制度に組み込んだことで、何を期待されているのでしょうか。

また、地方公務員の事業計画への参加が認められるように、任命権者への働きかけをどのように進めていくお考えかお伺いいたします。

ご指摘のとおり、地方公務員は地域の事情にも熟知されておりまして、各種事業の企画立案、運営の経験を持つということでございまして、経営や事業運営の見地から、本事業の中核的役割を担っていただく方として、計画に参画することが想定されているものでございます。

地方公務員から本計画への参画の意が示された場合に円滑な調整を図るために、計画の認定において、当該地方公務員の任命権者への事前協議の規定を創設するものでございます。

こうした本制度の趣旨について、任命権者の理解が進むよう、総務省と連携してしっかり周知を行ってまいりたいと考えております。

ふるさと住民登録制度とエッセンシャルサービスの連携
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • ふるさと住民登録制度のプレミアム登録で想定される担い手活動の内容について
  • 産協法におけるエッセンシャルサービスの担い手としての活動が期待できるか
答弁
尾田大臣官房地域力創造審議官
  • 農業ボランティア、地域活性化企業人としての副業、公共的役職での活動などを想定している
  • エッセンシャルサービスへの副業従事も親和性があると考えている
  • 具体的な対応については、経済産業省と連携し、自治体の意見を聞きながら検討する
全文
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ふるさと住民登録制度のプレミアム登録に必要な自治体が指定する担い手活動としては、どのような活動を想定されているでしょうか。

特に今回の産協法におけるエッセンシャルサービスの担い手としての活動が制度趣旨として期待できるのか、お伺いいたします。

現時点で想定する担い手活動の例といたしましては、例えば農業ボランティアや清掃活動等、自治体が指定するプロジェクトへの参加、自治体との協定に基づきまして、都市部の企業の社員が、副業として地域に貢献する地域活性化企業人と、公共性や地域への貢献が制度によって担保される副業への従事。

自治体の会議体の委員や観光大使等の公共的役職での活動、こういったものを考えているところでございます。

ご指摘のエッセンシャルサービスにつきましても、生きがいの方が副業等で従事されるような場合、ふるさと住民登録制度における担い手活動とも親和性があるものと考えているところでございますが、制度としての公共性の担保も含め、具体的にどのような対応ができるかという点につきましては、経済産業省ともよく連携し、自治体の御意見も聞きながら検討してまいりたいと考えております。

生きがい人材の活用と担い手確保
質問
河合道雄 (チームみらい)

- ふるさと住民登録制度等の生きがい人材活用仕組みについて、エッセンシャルサービスの担い手確保の観点からどのような期待を持っているか

答弁
佐々木大臣官房総括審議官
  • 移住者が地元住民と共に移動スーパーやガソリンスタンドの運営に従事している事例がある
  • 重要性を認識しており、関係省庁と連携して取組を進める
全文
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ふるさと住民登録制度をはじめとする、生きがい人材活用の仕組みについて、エッセンシャルサービスの担い手確保の観点から、どのような期待を持っているか、政府参考人にお伺いをいたします。

エッセンシャルサービスにおける生きがい人材の活用につきましては、この法案を検討いたしました地域生活維持政策省委員会でお示しした事例においても、例えば移動スーパーでありますとか、ガソリンスタンドを運営する一般法人において、移住者の方が地元住民とともに従事しているものも存在してございました。

重要だということで認識をしておりまして、ふるさと住民登録制度をはじめとする、生きがい人材活用制度を所管する関係省庁ともしっかり連携して取組を進めてまいりたいと考えております。

事業者・自治体への制度活用支援
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 事業者や自治体が多様な制度から適切なものを選択できるよう、どのような情報提供や支援を行うか

答弁
佐々木大臣官房総括審議官
  • セミナーの開催やYouTubeでの説明動画配信により、制度の理解を広める
  • 商工団体や地域金融機関を認定支援機関とし、地域の実情に基づいた情報提供や助言を行う
全文
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エッセンシャルサービスの事業者や自治体が多様なこの制度の中から適切なものを見つけられるように、どのような情報提供や支援を行うか、もしお考え、所感があればお伺いをいたします。

具体的には、全国各地でのセミナーや、広くアクセスが可能でわかりやすいYouTubeでの説明動画の配信をぜひ実施をしていきたいなということで予定をしているところでございます。

また、計画の作成に当たりましては、商工団体、地域金融機関といった地域の機関を支援機関として認定をいたしまして、当該認定支援機関が地域の実情や知見に基づいて、情報提供や助言を行ってまいりたいということでございます。

労働者協同組合のエッセンシャルサービス担い手としての位置づけ
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 労働者協同組合を本法案においてエッセンシャルサービスの担い手の一つとして位置づけた理由は何か

答弁
佐々木大臣官房総括審議官
  • 兼業副業の場、地域活動の事業化、高齢者の就労、事業承継の受け皿など多様な可能性があるため
  • 地域の多様なニーズに柔軟に対応し、組合員が主体的にサービス提供を担う法人形態として期待している
全文
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労働者共同組合を本法案においてエッセンシャルサービスの担い手の一つとして位置づけた理由は何かお伺いいたします。

御指摘の労働者共同組合には様々な可能性があるということで認識をしてございます。

例えば一つは、兼業副業で働く場となっていく。

地域活動を事業化できる。

フリーランスのプラットフォームになる。

高齢者の生きがい、就労の場になる。

事業を継承する受け皿となる。

例えば、労働者共同組合が草刈りや除雪、家の片付けといった生活支援や移動支援などの地域に不可欠なサービスを一体的に担う事例がございます。

このように労働者共同組合は地域の多様なニーズに応じて柔軟に事業を行い、組合員自らが主体的にサービス提供を担うため、地域のエッセンシャルサービスの供給を担う法人形態の一つとして期待をしているところでございます。

労働者協同組合への支援と今後の展望
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • 現在、労働者協同組合の設立・運営に対してどのような支援を行っているか
  • エッセンシャルサービスの担い手となることへの今後の展望について
答弁
大熊大臣官房審議官
  • 好事例動画の発信、オンラインセミナー開催、手引書の作成などの普及啓発を行っている
  • 5県でモデル事業を実施し、食品スーパーや公共ライドシェアなど多様な事業を創出している
  • 今後も幅広い分野で活用促進に取り組む
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現在、労働者共同組合の設立・運営に対して、どのような支援を行っているか、改めてお聞かせください。

また、エッセンシャルサービスの担い手の一つとなっていくことを踏まえ、今後の展望をお伺いいたします。

厚生労働省では、労働者共同組合の設立運営を支援するため、好事例動画の発信、最新事例を紹介するオンラインセミナーの開催とともに、設立から運営までを体系的に整理した手引書の作成に取り組むなど、その普及啓発を図っているところでございます。

さらに、神奈川、福井、長野、三重、徳島の5県におきまして、令和6年度から3カ年のモデル事業を実施しておりまして、食品スーパー、弁当総菜の製造・販売、食品日用品の配送、公共ライドシェアなど、地域の実情に応じた多様な事業が生まれているところでございます。

労働者共同組合は、多様な働き方や人材の活躍を実現しながら、地域の課題解決や価値創造になる、有力な選択肢の一つであると考えておりまして、今後ともエッセンシャルサービスを含む幅広い分野で、その活用促進に取り組んでまいりたいと考えております。

新規参入事業者への申請手続き支援
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 新規参入する労働者協同組合等の中小・零細事業者が多いことを踏まえ、申請手続き等にどのような支援を想定しているか

答弁
佐々木大臣官房総括審議官
  • 事業者が作成する計画を簡素にするなど、最大限配慮した設計にする
  • コールセンターを設置し、問い合わせにきめ細やかに対応する
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エッセンシャルサービスの担い手として、新規参入する労働者共同組合をはじめとする事業者に対して、申請手続等にどのような支援を想定しているかお伺いいたします。

今後の制度運用の検討に当たりましては、対象となる事業者が、ご指摘の労働者共同組合をはじめとする中小・零細事業者が多くなるということを踏まえまして、そうした事業者の方々が作成する計画は簡素にするなど、最大限配慮した設計にしてまいりたいというふうに考えております。

その上で、例えば事業者からのお問い合わせにきめ細やかに対応するため、コールセンターを設置

自動運転の事業性と社会実装の現状分析
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • モビリティロードマップ2025において、自動運転が事業性に結びついていない現状をどう分析しているか
  • 現時点での進捗と今後の課題は何か
答弁
岡田
  • 実証の多くが限定的なエリアや運賃徴収なしの試験的なものに留まっている
  • レベル4の許可取得は12件に留まり、運行コストによる採算性、技術的課題、社会的受容性の不足が影響している
全文
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モビリティロードマップの策定主体として、自動運転が事業性にまだ結びついていない現状をどのように分析、整理されているかお聞かせください。

また、現時点での進捗と今後に向けた課題をお伺いいたします。

多くの地域におきまして、自動運転の実証が進められているところでございますけれども、その多くは運行期間、あるいはエリアが限定されていたり、運賃も徴収しないというような試験的なものにとどまっているという現状にございます。

また、運転手が乗車をいたしまして、周辺状況を監視して、必要に応じて介入するレベル2の自動運転での運行がほとんどでございまして、特定条件下で、自動運転手を必要としない無人走行が可能となるレベル4自動運転サービスの許可を取得しているのは現時点で12件にとどまっている状況でございます。

その理由といたしまして、初期投資を含めた運行コストの大きさ等に起因する事業採算性のほかに、特にレベル4自動運転を実現するための技術面での課題がまだ残っているということ、それから利用者や周辺住民等が抱く安全面への懸念など、社会的受容性の確立がまだ不十分であると、こういったことがさまざま影響していると考えております。

地域交通における自動運転の社会実装に向けた取組
質問
丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ)
  • 地域交通を支える自動運転技術の社会実装に向け、今後どのような取組を進めるか
  • 現時点での進捗と課題は何か
答弁
井の又
  • 地方自治体への車両購入等の初期投資支援を行い、昨年度は全国67カ所を支援した
  • 令和9年度中のレベル4実装計画や、既存バス路線への導入などを採択要件とする見直しを行い、効果の高い取組へ支援を重点化する
全文
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交通分野の中でも、特に地域交通を支える自動運転技術の社会実装に向けて、どのような取組を今後進めていくおつもりでしょうか。

現時点での進捗と課題をお伺いいたします。

国交省としましては、令和4年度より自動運転の導入を目指す地方自治体に対しまして、車両購入等の初期投資の支援を行ってきており、昨年度は、全国67カ所の取組を支援してまいりました。

これらの指摘を踏まえまして、国土交通省としましては、今年度の事業においては、採択に当たって、これまでの実証事業の実績を踏まえ、令和9年度中のレベル4自動運転の実装が具体的に計画されていること、既存バス路線への自動運転車両の導入等、地域公共交通の確保維持・改善に関するルートであること、などを要件としたところです。

国交省としましては、こうした見直しを通じ、より効果の高い取組への支援を重点化し、好事例を横展開することにより、自動運転の社会実装を着実に進めてまいります。

遠隔監視運行管理の知見要件と1対Nモデルの実現
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • 遠隔監視運行管理の知見要件の整理状況はどうか
  • 1人のオペレーターが複数台を監視する「1対N」の遠隔監視実現に向けた今後の見通しはどうか
答弁
田中
  • 令和6年補正予算事業の自動運転タクシー実証を通じて知見を整理し、今後公表して自治体等へ普及させる
  • 令和8年度当初予算事業において、自動運転バスにおける1対Nの遠隔監視を実現するための実証を行う予定である
全文
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今触れました遠隔監視運行管理の知見要件の整理について状況をお聞かせください。

また、1対Nの遠隔監視の実現に向けての今後の取組の見通しも併せてお聞かせください。

経済産業省では、令和6年補正予算事業において、自動運転タクシーサービスの実証を行い、遠隔監視・運行管理に関する関係事業者間で連携が必要なデータ項目やサービス導入の検討に資する知見を整理いたしました。

今後、こうした知見を取りまとめて公表することとしておりまして、自動運転移動サービスの導入を検討する自治体などへの普及を進めてまいります。

また、令和8年度当初予算事業においては、自動運転バスにおける1対Nの遠隔監視を実現するための実証を行う予定でございます。

モジュール型AIとE2E AIの開発支援と棲み分け
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • モジュール型AIとE2E AIの開発支援をそれぞれどのような形で進めるか
  • 両者の棲み分けについての考え方はどうか
答弁
田中
  • モジュール型は高精度地図を要し特定エリア(都市部タクシー・バス等)に有力であり、グリーンイノベーション基金で基盤ソフト開発を支援する
  • E2E AIは地図不要でエリア限定せず走行可能であり、GENIACを通じて計算資源の調達を支援する
全文
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こういったモジュール型とE2Eの開発支援について、それぞれどのような形で進めていくか、特にこれらの棲み分け、今も段階的に書かれていたと思いますが、棲み分けについてぜひ考え方をお伺いさせてください。

この各モジュールごとに機械学習を活用することで、複雑な交通シナリオにも対応可能ですが、高精度三次元地図が必要になるため、限られたエリアを走行する大都市部のタクシーや、バス、トラックの幹線輸送などで自動運転を実現するのに有力と考えられます。

こうした中で、モジュール型については、グリーンイノベーション基金を活用して、自動運転のオープン型基盤ソフトウェアの開発を支援しております。

E2E AI、エンドトゥエンドAIにつきましては、AI開発支援プログラム、いわゆるGENIAC。

この中で、計算資源の調達を支援しておりまして、引き続きこうした役割を担った取組を通じて、社会実装を進めてまいります。

研究開発認定制度への自動運転の位置づけ
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 産業技術力強化法に基づく研究開発認定制度において、自動運転をどのように位置づけるか、検討状況を伺いたい

答弁
田中
  • AI、先端ロボット等の重点産業技術を指定する法案を提出しており、自動運転はこれらの技術領域と多くの面で関連していると考えている
  • 法案成立後、告示例にて対象技術の詳細を定めていく方針である
全文
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研究開発認定制度への自動運転の位置づけについて、議論の検討状況についてお伺いをさせてください。

同法案では、AI、先端ロボット、量子、半導体、通信などを重点産業技術として指定し、当該技術に関する研究開発計画を認定することとしております。

ご指摘の自動運転につきましては、これらの技術領域と多くの面で関連していると考えております。

法案が成立した場合には、本制度の趣旨等を踏まえ、対象技術の詳細を告示例で定めてまいりたいと考えております。

自動運転産業でビジネスとして勝つための戦略
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 将来的に自動運転産業でビジネスとして世界的に勝っていくために、どのように取り組むべきか

答弁
赤澤
  • スピード感を持って社会実装を進め、AI学習に必要なデータセットの収集を加速させることが不可欠である
  • スタートアップへの継続的な資金提供など、官民連携して勝つための環境整備に取り組む
全文
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ぜひ大臣にお伺いさせていただきますが、将来的に自動運転産業でビジネスとして勝っていくために、どのように取り組んでいくべきとお考えか、大臣のお考えをお聞かせください。

その上でビジネスで勝っていくためには、エンドツーエンドAIの技術が成熟してから市場に投入するというより、スピード感を持って社会実装を進め、早くデータセットを集め始めると、AIの学習に必要なデータ収集を加速させることが不可欠だと思います。

加えて、やはりスタートアップであれば、資金を継続的にしっかりアーリー、ミドル、レイトにわたって提供できるようにするなど、いろいろな勝つために必要な検討というのは、経産省においてやっているところでありますので、そういう検討結果も踏まえながら、官民で連携して取組を進めてまいりたいと考えております。

SDV化に伴うデジタル赤字への対応
質問
河合道雄 (チームみらい)

- 自動運転を含むSDV(ソフトウェア定義車両)化に伴い、ソフトウェア層の外資依存によるデジタル赤字が拡大することについて、どのような問題意識を持ち、どう取り組むか

答弁
赤澤
  • SDV化で付加価値を外資に奪われれば、基幹産業である自動車産業の維持が困難になり、デジタル赤字も拡大するとの強い危機感を持っている
  • 自動運転向けAIの国産化を全力で進め、ソフトウェアの競争力を強化することでデジタル関連収支の改善と基幹産業の維持に取り組む
全文
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自動運転を含むSDV化に伴うデジタル赤字の拡大について、どのような問題意識のもと、今後どのように取り組んでいくおつもりかお聞かせください。

なおかつSDV化していくとその付加価値のかなりの部分が半分以上はそっちに持っていかれちゃうということになると、これはおっしゃったようにデジタル赤字の問題も大きいんですけど、自動車産業自体がもう本当に我が国の基幹産業であり続けられるかという一番大きなところだと思っています。

おっしゃる通り、通信によるソフトウェアのアップデートで自動運転機能といった自動車性能を継続的に向上させるSDV化がグローバルで進展をしていて、自動車のソフトウェア市場が拡大をし、特に自動運転関連市場の拡大が見込まれると、自動運転技術の国産化を進めなければ、もう日本の基幹産業と言えなくなってきてしまうと、付加価値のほとんどを外国に持っていかれるということだと思います。

で、経産省としては、先ほど申し上げた国内における自動運転向けのAIの開発支援を全力で進めていくということがあります。

また、我が国の自動車産業がSDV化の中でもグローバル市場をリードして、ソフトウェアにおける競争力強化がデジタル関連収支の改善にも貢献できるよう、官民連携して取り組んでいくことで、おっしゃるデジタル赤字も問題であります。

情報収集窓口の周知状況
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 政府が設置したサプライチェーンの目詰まりに関する情報収集窓口について、小規模事業者まで周知が行き届いていないのではないか
  • 現状、窓口の存在と連絡先をどのような形で広報・告知しているのか
答弁
田中
  • 経産省および地方経済産業局のホームページにポータルを設置し、SNSでも発信している
  • 地方経済産業局が現場で直接伝えるほか、業界団体を通じて周知依頼を行っている
  • 全国約1,000カ所の特別相談窓口においても、相談者に情報窓口を紹介している
全文
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まず冒頭ですね、このナフサなどの代替調達ルートを確保するということで、川上、川中の在庫の量は足元ではとりあえず足りているというふうには、ご答弁何度もいただいているところではあるんですけれども、末端の小さな事業者などにおいて、やはりその塗料とか接着剤とかフィルムとか、こういったものの入荷のめどが立たないとか、あるいは結果的に様々なサプライチェーンのそこから影響が出てくるといったことが続いてまして、実際に地域のいろんな小さいお店とか、個人商店とか、そういったレベルのところへ行ってお話を聞きますと、政府としては情報収集窓口を設置して、そこからいろんな物品の目詰まりの情報を把握した上で、サプライチェーンを遡って目詰まりの解消の取り組みをされているということですけれども、そうした非常に小さな事業者の方々に、情報収集窓口を政府が作っているということを知っていますかと聞いたら、ある程度中規模以上の方々は知っていますよというお話なんですけれども、本当に小さな事業者の方は全然知らないという方も結構まだそれなりにいらっしゃったなというふうな印象があってですね。

実際、自分自身もそんなに新聞やテレビを普段見るというふうではないですけれども、ふとしたときにそのテレビ広告とか、あるいはそういったところを眺めたりとか新聞を目にしたときにですね、そうしたメディアの中に、政府がそういった情報収集を受け付けているというふうなことがパッと目に飛び込んできたようなことは、自分の経験としてほとんどなかったですし、インターネットとかでYouTubeとか、あるいはInstagramとか、そうしたところで政府がそうした部分の各種流通における情報収集をやっている場所があるんだというふうなことを目にする機会も、ほぼほぼ日常生活の中ではないと。

というところからすると、政府としてそういった情報を集める窓口があるんですよということ自体が、まだ十分に広報を周知されていない、行き届いていないんじゃないかなというふうな意識を持っております。

現状、政府としては、情報収集窓口の存在と連絡先、これをどのような形で広報とか告知をしていらっしゃるんでしょうか。

この窓口の存在の周知につきましては、経済産業省および地方経済産業局のホームページにおいて、中東情勢関連対策ポータルを設置しまして、SNSも活用しながら情報を発信しております。

また、加えまして、全国の地方経済産業局が企業の現場の声を聞く中で、情報窓口の存在をお伝えしてきているほか、業界団体などを通じた供給側、需要側双方に対する周知依頼も行っております。

さらに、今般の中東情勢の影響を受ける中小企業、小規模事業者への支援として、全国約1,000カ所の特別相談窓口の設置も行っております。

そうした際に、相談窓口においても、事業者からのご相談内容において、先ほどの情報窓口をご紹介しているところでございます。

旧来メディアを活用した広報の強化
質問
牧野俊一 (参政党)

- ネットを利用しない高齢者や中小零細事業者のため、テレビCMや新聞などの旧来メディアを用いて大量に告知を行う方策は取れないか

答弁
田中

- 国民の不安を払拭するため、供給過程の乱れや解消事例についてきめ細かく情報を発信していくことは重要と考えている

全文
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今おっしゃった様々なチャンネルにおいて周知はされているということではありますけれども、今回、今般、中東情勢はある意味、日本に対してものすごく直接的ではないにせよ、明らかに間接的にもはや有事に近いような、そういう状況を生んでいると思いますので、実際に2011年の東日本大震災の直後にはですね、テレビCMが全部このACジャパンの広告で埋め尽くされたみたいなことがあったりとか、そうした中の政府広報だったか、あるいはACジャパンを経由してだったか忘れましたけれども、政府からの節電の呼びかけとか、そういったこともテレビとか新聞メディアを通じて、もうほっといても嫌でも目につくぐらいなことで、量感を持ってものすごい発信されていたと思うんですね。

そんなにものすごい長い期間やる必要はないかもしれませんけれども、一時期そうやって本当にしっかりとですね、このACジャパンであるとか、あるいは政府広報といったものを活用して、この新聞とかテレビメディア、ラジオとかですね、そうした部分を通じてですね、特にこの末端で本当にこの中小零細で頑張ってらっしゃるような方々、ご高齢の皆さんも多くてですね、そうした方々は特にそのネットでの情報収集ということを普段あまりなさらないというところからすると、やはりテレビや新聞、そうした旧来のメディアを通じて、たくさんの量で告知を行っていくと。

といったことがまだまだ必要なんじゃないかなと思いますが、そうした方策は取れないのかと思いますが、こちらについていかがでしょうか。

日本全体として必要となる量については確保されておりますが、国民の皆様の不安を払拭できるよう、一部で生じている供給の過程の乱れや、流通の目詰まりへの対応状況、解消事例などについて、きめ細かく情報を発信していくことは重要だと考えております。

特定生産性向上設備等の認定基準におけるROIの計算式
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 特定生産性向上設備等の認定基準である「平均ROI 15%以上」の算出において、どの利益(粗利、営業利益、経常利益など)を用いているのか
  • 具体的な計算式を明確にしてほしい
答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 分子には「営業利益」と「減価償却費」の増減分を用いている
  • 分母には、固定資産の増減分から推計した設備投資額を用いている
全文
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続きまして、今回の法改正における特定生産性向上設備等についての基準等についてお伺いしたいんですけれども、今回の法改正における設備の基準として、投資した設備の償却期間における平均ROIが15%以上を認定基準とした理由というのは、全業種の事業者の上位3分の1がこの計算で15%を超えていたから、そういうふうな基準になったということですけれども、これは当該設備を用いて行った事業におけるどの利益計算のことなのか。

粗利なのか、営業利益なのか、経常利益なのか、そこの具体的な計算式について、改めて明確にしていただけますでしょうか。

本投資促進税制の投資利益率の推計でございますけれども、これは企業全体になるんですけれども、各年度の投資利益率を計算して、それらの平均値を算出してございます。

具体的には、今お話しございましたけれども、分子に、これは営業利益でございます。

営業利益と減価償却費、これ全体になりますけれども、企業のこれの増減分。

分母の方には、固定資産の増減分から、これは推計になりますけれども、推計した設備投資額を用いて、ある種機械的に推計算出したという、そういったものでございます。

投資利益率の計算基準の確認
質問
牧野俊一 (参政党)

- 設備投資額に対する償却費と営業利益の合計で15%の基準を判定する計算方法で正しいか

答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 具体的な数字の算出方法は現在調整検討中である
  • 指摘された計算方法も案の一つとして検討している
全文
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ちょっと見てくださった方がわかりやすくなるように、簡単にこういうイメージでいいのかということを確認したいんですけれども、例えば100億円をかけて新たな設備投資を行って、その100億円を投じた設備の償却期間が10年間でしたという場合、1年あたりの償却が10億円ずつということになりますので、15%をクリアするには、年間10億円の償却費プラス5億円なので、営業利益としては、投資額に対して5%を満たせば、償却期間が10年の場合はこの15%の基準を満たすというふうな、そういう理解でよろしいんでしょうか。

具体的な投資利益率の計算の、先ほどの推計、3分の1の推計のところの考え方をお答えしましたけれども、この税の認定というか、この考え方の具体的な数字の作り方については、調整検討しているところでございます。

ですので、今ご指摘いただいたような計算なんかも一つの方向として案として検討しているというふうに御理解いただいて構いません。

投資促進税制の基準と中小企業の現状および検証
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 鰹節産業などの現状では営業利益率が低く、15%の基準では活用が困難な状況にある
  • このような状況を踏まえた大臣の見解を伺いたい
答弁
赤澤正広
  • 基準は幅広い業種での活用実績や、投資利益の高い上位約3割の水準を踏まえたものである
  • 中小企業には投資規模要件のない「中小企業経営強化税制(7%以上)」があり、本税制と選択利用が可能である
  • 事後的な把握検証規定を設け、5年をめどに情勢変化を勘案して必要な措置を講じる
全文
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企業の規模によって、そういった選択できる税制があるというのはいいことだと思いますが、実際、このゴールデンウィークにですね、鹿児島の方でいろいろ企業さんとかあって、お話を聞いてきたんですけれども、特にこの鹿児島は、鰹節の生産においてシェア、全国で70%ございまして、特にその中でも、この指宿というところと、枕崎、地図でいうこの左下の薩摩半島の南端の方の2つの港ですね。

そこが主な生産地で、プラス、この3カ所でほぼほぼ日本全国のシェア100%というふうに伺っています。

特に指宿の港というのは、鰹節の中でもいわゆるこんがれ節という乾いた硬い鰹節ですね。

あれを作る分については、日本一の生産量を誇っているそうなんですけれども、昨今、原油の価格の上昇に伴って、鰹節を原料の鰹を取ってきた船が、港に入る条件として、その原油を安くそこで補給させてくれるんだったら港に寄りますみたいな、そういう条件を付けられてしまって、なぜかこのやっぱり流通経路の問題なのか、鹿児島で重油を給油するよりも、焼津に行って給油した方が安いというふうな状況が起きたせいで、なかなかこの船が鹿児島をパスして向こうに行ってしまって、そもそも入ってくる量が減るとか、あるいはこの沿岸漁業の船ですと、沿岸に行って、船のカツオを貯めるタンクを満タンにして帰ってくるというのが今までの常であったんですけれども、このためには当然行った先でやっぱり燃料の補給が必要になると。

現地での燃料の補給をすると、国内でやるのと比べて補給の燃料代が倍ぐらいかかってしまうということで、燃料が高騰している中では、現地での補給をしたくないから、このタンクを満タンにする前に港に帰ってきてしまう。

そうすると、やっぱりどうしても入ってくる量が減るので、必然的にその生ガツオの価格がですね、上がってしまって、元々の1.5倍ぐらいになったというふうに伺っております。

そこから計算して、最終的な製品の荒節というふうな、出汁に使うような部分を作っていくとですね、キロあたり、従来1キロ1500円ぐらいで製品として販売すればOKだったというところが、現状だとキロ2000円ぐらいで販売しないと元が取れないというふうになっている。

この状況の中で、この2000円で、もともとたくさん在庫を抱えていた人たちがまだ1500円で売っている中からすると、今在庫の小さい中小業者にしてみると、今から高い値段でカツオを仕入れて作ると、2000円で売りたいのに1500円が市場に出てくるから、そことの競合をさせられるともう逆ざやになってしまうので、操業を止めざるを得ないというふうな状況に今陥っているというふうな話なんですね。

なので、本当にこの鰹節というのは日本食のインフラみたいなものですから、そうしたところをきちんと支えていけるようにしなきゃいけないんですが、ここで実際営業利益どれぐらい取れますかというふうに伺うと、どんなに頑張っても7%ぐらいが限界ですと。

それで大体今の状況だと5%ぐらい。

さらに水産卸の市場の経営者の方にお話を聞くと、営業利益は平均0.3から0.5%という状況で頑張っていらっしゃるということなんですね。

大臣、お考えをお聞かせください。

製造業、サービス業を含め幅広い業種で活用されたこと、企業の設備投資で投資利益の高い上位約3割に相当する水準であることを踏まえたものであります。

強い中小企業になってもらいたいということで説得しておりますが、中小企業についてはさっきどんなに頑張っても7%ということをおっしゃいましたが、その7%以上、投資利益率7%以上で基本的に投資規模の要件がない中小企業経営強化税制がすでに別途措置されており、大胆な投資促進税制との選択も可能であります。

その上でさらに申し上げれば、これも委員がおっしゃったことですが、本法案でですね、投資金額や投資利益率の実績を事後的に把握検証する規定を新たに設けたこと、それから法律施行後5年をめどに経済社会情勢の変化を勘案しつつ、施行状況について検討を加え、必要な措置を講じることとしておりますので、こうした規定も踏まえて、必要な検証措置を行っていきたいと思います。

船舶修繕の国内基盤整備と経済安全保障
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 造船業の再興において、外航船のメンテナンスを海外に依存している現状がある
  • 特に環境対応船などの新技術を海外で整備するとリバースエンジニアリングによる技術流出の懸念があるため、国内基盤を構築すべきではないか
答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 船舶修繕は安全維持に必須であり、極めて重要な役割を担っている
  • 外航船の多くが海外で修繕されているが、技術優位性の確保や経済安全保障の観点から、技術流出を防ぎ船舶修繕を含めた造船業基盤を構築する必要があると考えている
全文
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ちょっと話が変わりますが、造船業というのをですね、これから日本国を挙げてまた復活させていくんだということを政府の方針として掲げてらっしゃるかと思いますが、もともとこの世界で1位の日本の造船シェアというものが高度成長期にはあった。

これが現状足元では日本の世界シェアが約10%で、韓国が2、3割で、中国が6、7割を取っているという状況になっています。

我が国は海洋国家でありますので、海洋国家として海上物流を支える、船を作るという能力をしっかりと支えることは非常に安全保障の根幹に関わる重要な問題だというふうに認識していますが、現時点では、船舶を更新したいという需要があっても、そもそも日本の造船の供給能力が追いついていないというような状況もある。

海外にオーダーが流れ出してしまっているというところもありますので、政府は造船の再興というものを掲げていますので、しっかりとそちら進めていただきたいと思うんですが、この船というのは決して作って終わりではなくてですね、このメンテナンス、作った後のメンテナンスを国内で十分に行うことができなければですね、そのメンテナンスの部分を海外のドックとかに依存することになると。

現状その内航船、国内で航行する船に関してはほぼ100%、日本国内でこのメンテナンスができているというふうに承知しておりますけれども、外航船ですね、その海外と行き来する船にこれに関しては、やはりオーバーホールの一部で海外に依存しているところがあると思います。

旧来型の普通の船だったら別にそれで大した問題じゃないと思うんですが、これから出てくる国が力を入れている環境対応船とか、新しい技術を使って作った船に関して、その整備を海外に依存するということになると、そのエンジンとかをオーバーホールして整備する過程で、向こうからすると本当にリバースエンジニアリングをされてしまって、技術流出につながってしまう。

船舶修繕は海上輸送で使用されている船舶の安全性の維持のために必須の役務であり、船舶の建造と同様、国民生活や経済活動を支える極めて重要な役割を担っています。

我が国修繕所の多くは、自衛隊の艦船や海上保安庁の巡視船等の官庁船及び内航船の修繕を行っており、我が国外航船の多くが海外で修繕されておりますが、我が国造船業の技術優位性の確保や経済安全保障の観点から、委員御指摘のとおり、特に環境対応船などの技術の流出などが生じないように、船舶修繕を含めた我が国造船業の基盤をしっかりと構築していく必要があると考えております。

船舶メンテナンス部門の育成計画
質問
牧野俊一 (参政党)

- 2035年までの建造量倍増ロードマップにおいて、メンテナンス部門を同時に育成する計画があるか

答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 造船を成長戦略分野に位置づけ、次世代船舶と船舶修繕を選定し官民投資の方向性を取りまとめた
  • 特定国への依存解消に向けた国内修繕能力の向上や同志国の修繕所活用に取り組む
  • 今後策定される官民投資ロードマップに基づき、船舶修繕を含む大胆な成長投資を促進する
全文
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政府の方は2035年までに建造量を倍増するというふうなロードマップを示されていると思いますけれども、現状ロードマップ上でしっかりメンテナンス部門を同時に育てるという計画としては、それは計画が存在するのでしょうか。

高市内閣では、造船を日本成長戦略会議の戦略分野の一つに位置づけ、その主要な製品、技術等として、次世代船舶と船舶修繕を選定し、造船ワーキンググループにおいて、これらの官民投資の方向性を取りまとめました。

船舶修繕については、我が国外航船修繕の特定国への依存の解消に向けて、国内の修繕能力の向上に取り組むとともに、同志国の修繕所の活用整備などにも取り組むこととしています。

今後、造船ワーキンググループで得られた結論をもとに策定される官民投資ロードマップに基づき、船舶修繕も含め、大胆な成長投資を促進してまいります。

造船分野の人材育成・教育体制
質問
河合道雄 (チームみらい)
  • 工業高校への造船コース新設や、大学における造船学科の復活などの計画があるか
  • 教育面における文科省の見解を問う
答弁
今井大臣官房審議官
  • 日本成長戦略に基づき、造船を含む戦略分野の人材育成を重要視している
  • 福山大学や愛媛大学でのコース新設、今治工業高校での学科再編・定員拡充を把握している
  • 高校教育改革促進基金や成長分野転換基金を活用し、専門高校や大学の設置・増員を財政的に支援する方針である
全文
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河合っていうのは、人手がなかなか足りなくて、ここもやっぱり外国人材をどうしても入れないといけないという分野になってますので、この現場の人手不足というものは、やっぱり十分に補っていかれないと思います。

なので、工業高校に造船構想を新たに設けるであるとか、かつては日本の大きな旧帝国大学系にも造船学科というものがありましたけれども、日本の造船業の衰退に合わせて造船学科というものが消えていったという歴史がございますので、造船学科を今後復活させるというふうな計画はあるのか、教育面に関して文科省の方に伺いたいと思います。

現在、政府全体で検討が進められている日本成長戦略において、分野横断的課題への対応の一つとして、造船を含む17の戦略分野の成長を牽引する人材を戦略的に育成していくことが重要であると考えております。

直近の状況で申し上げますと、例えば、令和7年度には福山大学、令和8年度には愛媛大学が造船に関連したコースを新設していると承知をしております。

また、高校につきましても、愛媛県立今治工業高等学校におきまして、令和9年度から学科を再編し、既存の造船コースを造船会改編し、定員を拡充する方向で現在検討が進められていると承知をしております。

具体的には、高校につきましては、令和7年度補正予算で高校教育改革促進基金を創設し、造船等を学べる工業高校をはじめとした専門高校等を対象に、各都道府県において、先導的な学びの在り方を構築する安定財源を確保した上で交付金等の新たな財政支援の仕組みの構築に向けて検討することとしております。

また、大学につきましては、成長分野転換基金を活用し、造船などの経済成長の実現に資する重点分野に関係します研究科、専攻、コース等の設置増員に取り組む大学を支援することとしております。

エッセンシャルサービス維持に向けた多省庁連携
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 離島等のエッセンシャルサービス維持には国交省、文科省、法務省等の連携が重要である
  • 多省庁連携における現状の問題点と、今後の課題解決に向けた考えを問う
答弁
赤澤正広
  • 関係各省と密接に連携して法案立案を進めてきた
  • 今後さらに連携を強化し、サービスの供給持続性と政策の実効性を高めるよう努める
全文
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ここから大事にお伺いしたいんですけれども、先日の委員会でも、エッセンシャルサービス維持の観点から、北海道や四国における鉄道の再国有化の提案などをさせていただきましたが、海上交通というのも離島において非常に重要なエッセンシャルサービスの基盤になるものです。

本改正では、エッセンシャルサービス維持のために、計画認定制度とか支援機関の認定制度が創設されるものにはなりますけれども、やはり本気でこのエッセンシャルサービスの維持に取り組むということのためには、特に交通面では国土交通省、そして人材面では文科省とか、あるいは外国人材関連で法務省とか、こういったところとの連携が非常に重要になってくると思います。

赤澤大臣は国交省のご出身ということでもございますので、このエッセンシャルサービスのその維持に向けたですね、多省庁との連携のあり方について、現時点で大臣が認識されている何か、この連携におけるその問題点、どういうものがあるか、それから今後そこをどう課題をクリアしていくかということについて、お考えをあればお聞かせください。

委員御指摘のとおりですね、エッセンシャルサービスは小売業や公共交通を含め多岐にわたり、本法案の立案は、関係各省と密接に連携しつつ進めてきたところであります。

今後さらに各省の政策の連携を一層強化し、エッセンシャルサービスの供給の持続性確保のための政策の実効性を高めるように努めてまいりたいと考えております。

産業政策と競争政策のバランス
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 産業政策(企業間協調・再編)と競争政策(独禁法)が衝突し、企業の投資意欲が萎縮する懸念がある
  • 経済安保上の情報交換の必要性と独禁法のバランスをどう取るか、大臣の考えを問う
答弁
赤澤正広
  • 企業の予見可能性確保のため、脱炭素分野の「グリーンガイドライン」や経済安保に関する事例集を公表した
  • ガイドライン策定後、企業からの相談が増加し、連携の動きが出ている
  • 公正取引委員会と連携し、産業政策と競争政策のバランスを取りながら企業間連携を後押しする
全文
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続きまして、先日の参考人質疑において、大橋参考人が指摘されていましたように、経済産業省の所掌する産業政策において、企業間の協調とか再編、そして投資促進を進めたいという場面と、公正取引委員会の管轄であるところの競争政策において、カルテルとか情報交換、市場支配を止めたいという場面がよくぶつかるケースがあると。

特に大規模な投資を行うに際して、独禁法に抵触しないかということで、企業の本部分が萎縮してしまう。

ということであるとか、あるいは経済安保の観点から戦略物資の供給途絶を防ぐために、サプライチェーン全体の情報交換や重要技術、製品を持つ企業間での情報交換が必要になる場合もあります。

例えば、日本企業が世界的に何らかの分野で優位性を持っていて、そこに技術の獲得を意図した他国の企業が接近してくるというふうなケースで、ある会社Aに対して業務提供をすることで、独占禁止法に抵触しかねないというところがありますし、一方で、先ほどの骨格が2系統あるからこそ価格が適正に抑えられているのに、1個になってしまったらめちゃくちゃ高くなるみたいな、そういうケースもありますから、経産省の所掌である産業政策と、公正取引委員会の所掌である競争政策のバランスを今後どうとっていくか、ここについて大臣のお考えをお聞かせください。

企業間連携が必要な場面で、独占禁止法上の懸念から、企業が過度に萎縮しないため、予見可能性の確保が必要だと思います。

そのため、脱炭素分野の共同投資について、2023年に公表した公正取引委員会のグリーンガイドラインで、独占法上の考え方を示していただいたところであります。

加えて、経済産業省、公正取引委員会、国土交通省で昨年、経済安全保障と独占禁止法に関する事例集を公表いたしました。

重要技術を守るための情報交換や、重要原材料の共同調達といった経済安全保障分野の独占禁止法上の考え方を示し、企業の予見可能性確保に努めているところでございます。

実際、こうしたガイドラインや事例集を策定して以降、企業からの相談が増加していることを見ると、萎縮して最初から諦めるというのではなくて、企業間連携を行うという動きが出てきているものと考えております。

引き続き産業界の実態に寄り添いながら、公正取引委員会と連携の上、産業政策と競争政策のバランスを取りながら、企業間連携を後押ししてまいりたいと考えております。

金属製錬分野におけるGX取り組みの妥当性
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 水素還元製鉄等のGX設備は商用規模への拡張に非現実的なコスト・設備が必要であり、製品性能が変わらず価格のみ上昇する懸念がある
  • 過度なカーボンニュートラル推進が経済のブレーキとなり、GDPや生産性を下げるリスクがあるため、取り組みを再考すべきではないか
答弁
赤澤正広
  • 鉄鋼産業は排出削減が困難な分野(ハードトゥアベイト)である
  • 欧州の市場参入規制など、需要側の志向が低炭素鋼材へ変わりつつある
  • 水素還元製鉄の技術開発支援や、グリーン鉄のプレミアムを評価する市場づくりを推進していく
全文
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GXスチールというところで、JFEスチールさんの視察に行かせていただきましたけれども、GXスチールを作るための試験炉を作っていらっしゃって、水素還元を行うために、水素を使って酸化鉄を還元すると、吸熱反応で温度が下がるので、水素を入れるんじゃなくて、炉で出てきた二酸化炭素をもう一度そこに水素を加えて、メタンに変えて、メタンをもう一度炉に送り込んで、カーボンをその中でぐるぐる回して、低炭素で鉄を作っていくというふうな、そういう設備を試験的に作られていて、大体150トン級というふうに伺いました。

この150トン級の試験炉を回すために、メタネーションというメタンを作るための中型コンテナぐらいの箱を7つ置いてらっしゃるということで、もしこれを商用規模の5000トンレベルに拡張しようとすると、メタネーションの箱は300個必要になるということで、なかなか非現実的でありますし、ここに多額の資金を投じてグリーンスチールを作ったところで、できてくる鉄そのものの部材としての性能というのは従来の生産方式と何も変わらないということになってしまいますので、下流のサプライチェーンの生産性の向上につながるものではない。

なので現状はこのGXスチールを使ってますよということが、下流の企業がそういうことを企業アピールに使うという、その広告の意味でGXスチールを購入するというニーズがごく一部に存在する程度にとどまっていまして。

ただですね、この製鉄業というのは国のCO2排出の14%という非常にこのCO2排出のウェイトを占める大きな分野にはなりますので、一定削減する努力というのはやってもいいと思うんですが、国としてですね、金属製錬の分野において、GXに関する取り組みに多額の予算を投じてやったところで、結果製品が高くなって、性能は変わらないのに物だけが高いという状況になってしまうと、高い車を買うとか、あるいは建築資材を使って家を建てるとかというときに、ただでさえ物価が高騰している中で、一般消費者としては非常にさらに苦しめられるという状況になって、結果的にこれがGDPを、国の生産性を上げるという方向になるんじゃなくて、過剰にGXということを推し進めて、カーボンニュートラルということをやりすぎようと、逆に経済にブレーキを非常に踏んでしまうということを懸念しております。

特に金属製錬分野におけるGXに関する取り組みというものを国全体で今後どうしていくのかということを、もう一度ちょっと立ち止まって考えるべきなんじゃないかなというふうにも考えますが、大臣のお考えいかがでしょうか。

鉄鋼産業は産業分野の中でも多量の温室効果ガスを排出し、排出削減が困難な産業であります。

ハードトゥアベイトという言い方をいたします。

一方、欧州を中心に製造時のCO2排出量が多い製品の市場参入規制を導入する動きが見られる中で、高機能かつ低炭素な鋼材を求めるように、需要側の志向が変わりつつあるということもございます。

そうした中で政府としては、水素還元製鉄の技術開発や、高炉から革新的な電炉への転換といった先行投資の支援、あるいは鉄鋼事業者の取組が収益面に反映されるよう、グリーン鉄のプレミアムを見える化する評価手法の確立といった市場づくりの取組などを進めておりまして、引き続きこうした取組を推進してまいりたいと考えています。

工業用水の契約制度の柔軟化
質問
牧野俊一 (参政党)
  • 工業用水の契約量や使用量について、企業のニーズに合わせ柔軟に対応できる制度設計を求める
  • 現行の設備投資の制約を超えて、使いやすい制度にする考えがあるか
答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 先行投資リスク軽減のため責任水量を設定している事業者が多い実態がある
  • 契約水量と実使用量の乖離による課題を認識しており、産業構造審議会でも議論された
  • 今後、契約のあり方の見直しについて検討していく
全文
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この容量を増やすということは簡単にできても、減量をするとか一時中断をするということがなかなかやりづらいと。

これは相当大量に使う企業が契約をすると、その契約量に合わせて、日量何万トンとか何千トンとかというのに合わせて、上流の設備自体を自治体の方でかなり高額な設備投資をしなきゃいけないというケースに関してはそうかもしれませんが、もうちょっと柔軟に。

普段は地下水だけど、ちょっとはみ出たら工業用水で使いたいとか、そういうニーズにフレキシブルに対応できるように、もうちょっと工業用水を使いやすいような制度設計にならないかなというふうに考えます。

ここについて、経済産業省のお考えをお聞かせ願いますか。

工業水道事業は、企業が実際に立地するに先駆けて整備をする必要があることから、工業水道事業者による先行投資的な性格を有しておりまして、したがって先行投資のリスクを減らし、工業水道の料金価格を維持していく観点から、責任水量を設定している工業水道事業者が多いと、こういう実態がございます。

ただ一方で、工業水道施設の施設時から長期間経過する中で、当初の契約水量と、それから実際に使っている実使用量、この間に乖離が大きくなってきていて、そのことで困っていると、こういう声もいろいろ聞いておりまして、実際に昨年度の産業構造審議会工業水道政策小委員会でも同様の議論が実際に出てきたところでございました。

従いまして、そういったことも踏まえまして、受水する企業全体で要件のあり方をどう見直すかとか、そういったことも今後必要と考えておりまして、またそういったことで検討してまいりたいと思います。

原材料・化学製品の供給不足と在庫確保策
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 原材料不足による価格高騰や仕事への支障を解消するため、国が在庫保持の費用を保証するなどの増産・備蓄制度を構築すべきではないか
  • 化学製品の在庫が1.8ヶ月分と少ない現状に対し、6ヶ月分まで確保させるなどの具体的・量的な目標を政府が発表し、不安を払拭すべきではないか
答弁
赤澤誠
  • 原油や石油製品、ナフサ等の供給は年を超えて確保できる目処が立っている
  • 元売りからの直販ルート活用により流通の目詰まりを解消し、正確な情報をポータルサイトやSNSで発信している
  • 一人親方などの小規模事業者へも情報が届くよう、ホームセンターへの掲示や業界団体を通じて周知に努めている
全文
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そこの差やの部分を国が保証するからっていうぐらいな制度をつくって増産してくれってやらないと、ただ働きかけました、そうですかって言って終わってしまうような気がする。

だから、どこまでの種類とどこまでの分野をどのぐらい備蓄じゃないけどストックすればいいかというのは、少し弾かなくちゃいけないと思うんですけども、そこを政府が備蓄として抱えるんじゃなくて、メーカーに抱えてもらって、その2ヶ月分なのか3ヶ月分なのか、2割か3割かわかりません。

そこの部分をきちっとお金で手当てするからっていうような制度をしないと、物を作って出しましょうっていうふうにならないと思うんです。

これ1.8を6月末までには6ヶ月ちゃんと作ってもらうようにしますから、例えば記述的なもの、量的なもの、そういったものをやっぱり政府、まあ経産省の分野で結構だと思うんですけど、それをやっぱり外に出して発表していかないと、やはり不安の払拭ができないと、いつまでたっても同じ状況で、ずるずる、蛇の生殺しみたいな形で仕事ができないという状況が続くんじゃないかと思うんですけれども、その辺についてお考えをお示しいただきたいと思います。

ただ基本的な考え方をまずちょっとお話しさせていただくと、これは我々繰り返し発信することが大事だと思っているので、原油や石油製品については日本全体として必要となる量が確保できており、年を超えて石油の供給を確保する目処がついているということを申し上げています。

備蓄原油を用いて国内の生成を続けていることに加えてですね、3倍とご紹介いただいた中東以外からの輸入が3倍に拡大、それからポリエチレンなど中間段階の化学製品の在庫は1.8ヶ月と、半年以上からさらに伸び、年を超えて継続できるということは申し上げているところです。

ただ問題は、だから原油についてはもう何か目詰まりしているような、元売りの方からも直接必要とするところに出しちゃうよということをやってかなり動かしたところですね。

それをやらなかったら、今もっとはるかに大変な状況になっていたなということは思うので、そういう努力しているということについては、理解いただきたいと思いますし、現状を広く正確にお伝えすべく、経産省のホームページに設置した中東情勢関連対策ポータルの情報提供や、SNSを通じた発信、広報担当官による日々のブリーフィングにより、きめ細かく情報発信をしているところであります。

今、原油についてはそういうことをお話をいたしましたが、確かに石油製品という方になってくると、いよいよですね、これ、工務店とかなると一人親方だったり、もうなかなかですね、業界団体を通じて周知しようにも届かないというのに対しては、今ホームセンターに張り紙を出してですね、いつもと同じだけ買うことにしてくださいみたいなことをお願いしたり、とにかく今一生懸命動いて、その成果を見ている状況ということであります。

なので、委員のご指摘について言えば、これは、正当に値するという理解でありますが、当面ですね、私どもは、その直販の仕組みをうまく使うことと、さらに手を伸ばしてですね、一人親方とかにも手が届くように、今実際手を打っているところなので、状況を見ながら、引き続き国民の皆様の命と暮らし、経済活動に支障が生じないように取り組んでまいりたいというふうに思っているということでございます。

産業競争力強化法における投資促進税制の対象範囲
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 法律改正による投資促進において、具体的にどの業種のどのような設備が対象となるのか
  • ハード面だけでなく、ソフトウェアなどのソフト面も想定しているのか
答弁
畑山経済産業政策局長
  • 大胆な投資促進税制は原則全業種が対象である
  • 対象設備は建物、機械装置、器具、備品、ソフトウェアなど幅広く、製造業のみならずサービス業でも利用可能である
全文
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今回の法律を改正することによって、できれば少しイメージを沸かせるために、どの業種の何の設備をすれば該当するのかというのを教えてもらいたいんです。

併せて、ハードだけなのか、ソフトの部分、ソフトというと大体プログラムか何かなんでしょうね、それだけしかないのか、それ以外のものは想定しているのかしていないのか。

今回の法律の中で措置しております大胆な投資促進税制につきましては、原則、全業種を対象とし、ご指摘の対象設備につきましては、建物、機械装置、器具、備品、それからソフトウェアなど幅広い資産を対象とすることとしておりまして、まさにご指摘のソフトウェア、プログラムも導入対象として認められることとしております。

このため、製造業のみならず、サービス業など幅広い業種で利用できるものと考えております。

産業競争力強化法による既存事業への影響と需要創出
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)

- 大規模な投資による効率化が進むことで、既存の小規模な倉庫業などが駆逐される懸念があるが、そうした地域経済への影響を考慮して法改正を行っているのか

答弁
畑山経済産業政策局長
  • 単なる投資ではなく、需要と供給のバランスを考慮し、成長が見込まれる価値筋の分野への投資を促したい
  • 企業の予見可能性を高めるための「需要づくり」をセットで進めることで、経済成長や地域活性化につなげたい
全文
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それと同じようなことが、今回の競争力強化法をどんどん押し進めていったときに、後ほどエッセンシャルの話はお尋ねしますが、それと同じような現象が起きるのではないかと思うんです。

それと同じようなことが起きるのではないかというのが一番危惧するところなんですけれども。

そうすると経済的にプラスになるかマイナスになるかというのは、やってみなくちゃわからないと言われればそれで終わっちゃうんですけど、そこら辺のことも考えて法律の改正をしているのかというお尋ねなんですよ。

今回の産業競争力強化法で国内の投資促進をしっかりやっていこうということで考えておりますけれども、併せてまさに先生も冒頭ご指摘もありました、需要の方もしっかり合わせて作っていかなければいけないというふうに考えておりまして、その意味では需要と供給が一定のところに単に投資をしても、まさにおっしゃるようなことが起きるものですから、その意味ではこれから伸びゆくそういう価値筋が描けるそういう分野、そこが特に我々としても成長投資を促していきたい分野だと考えておりますけれども、そういったところについては企業の予見可能性が立つように、需要づくりということ、そういうこともセットで進めることで、投資した効果がちゃんと経済成長につながる、あるいは地域の経済の活性化につながるような、そういう取組にしていきたいというふうに考えてございます。

GX・カーボンニュートラル認定制度の指標と周知
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 事業者が自社のCO2排出量を具体的に計算し、削減目標を把握するための標準的な指標が整備されているのか
  • 事業適用認定制度の内容について、より事前に具体的に事業者に発表すべきではないか
答弁
河野義博 (中道改革連合・無所属)
  • 認定要件は公表・周知しており、「DXに取り組む情報技術」と「カーボンニュートラルを実現するエネルギー利用環境負荷低減」の2タイプがある
  • 具体例として、クラウドやセンサーを活用し、炭素生産性の数値が基準年度より20%以上上回ることなどを要件としている
全文
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じゃあこのDXやカーボンニュートラルの標準的な指標はできているのかということです。

これは2年前のGXの法律のときに私質問申し上げたんですけど、私の今ライフスタイルがどのぐらいのCO2を出しているのか、私の今の事業所がどのぐらいのCO2を出しているのか、それが自分で計算できるような大まかな数字、そこに変数入れるとかなんとかってのは後から考えればいいんですけど、何がどのぐらい出てるのかわからなくて「半分減らせ」とか「3分の1減らせ」と言ったってわからないよ。

だからそのカーボンニュートラルっていうふうに一口でおっしゃられるんですけど、それが事業適用の認定制度の中に組み入れられているということになれば、事前にもう少し国民に、事業者に発表した方がいいんじゃないかと思うんですね。

既存の事業適用制度でございますけれども、この認定要件については公表周知は知っておるところでございます。

2つございまして、今委員の方からもご指摘ございましたが、デジタル技術を活用したビジネスモデルの変革であるいわゆるDXに取り組む情報技術の事業適用。

もう1つは、いわゆるカーボンニュートラルを実現するために取り組むエネルギー利用環境負荷低減の事業適用、この2つのタイプがございます。

さまざまいろいろと複層的にあるんですけれども、具体的な例で申し上げますと、まず情報技術の方でございますが、例えばクラウドシステムまたはデータベースを活用して行うものであって、既存の内部データとセンサーなどを利用して、炭素生産性の数値が、基準年度における炭素生産性の数値よりも20%以上上回るといったものを要件としているところでございます。

産業用地整備における農地転用等の手続き円滑化
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 工業団地造成時の都市計画変更や農地転用手続きに多大な時間がかかる現状がある
  • 特に農林水産大臣との協議が足枷となる場合、経済産業省としてどのようなアプローチで支援・調整を行うのか
答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 自治体のノウハウ不足等の実情を認識している
  • 改正法案に国・地方公共団体の努力義務規定を設け、関係省庁と調整を行っている
  • 都市計画法に基づく市街化区域設定の調整円滑化や、民間事業者・中小機構による伴走支援を講じる
全文
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それともう一点、ちょっと4番のところ、もう一飛ばさせてもらいたいんですけど、5番目のところで、実際に市町村だとか県が、この法律の改正に基づいて、工業団地を造成したいという計画を立てようとしたときに、市町村では大体10年にわたる長期計画というのを立てます。

基本的にもし都市計画を変えようとすれば、地元の市町村の都市計画審議会と合わせて、農地転用をする農業委員会でいいですよというのを同時変更でやって県に挙げて、県で最終的にどうする。

じゃあこういったところを企業誘致しようじゃないかって言ってやったとしてもですね、最後に出てくるのは農林水産大臣との協議なんです。

それに経済産業省としてどういうアプローチをするのかということなんです。

だからその辺を本当にやろうとするんだったら、どこまで経産省が汗をかいてもらえるのか、それがこの法律の改正がどんどん進んでいく、一つのやっぱり一番の肝になるんじゃないかなと。

その辺をぜひ答弁できれば答弁してもらいたいと思います。

まさに今ご指摘いただきましたようにですね、産業地の開発にあたってはですね、自治体において各種法令に基づく計画等の調整が必要でございまして、そういったことを実際に行うノウハウを持つ自治体の職員もどんどん不足して、こういった調整も支障をきたしていると、こういう実情が生じてきていると思います。

今回の改正法案では、大胆な投資の受け皿となる大規模な産業地整備が円滑に行われるよう、国及び地方公共団体に対し、必要な措置を講ずるよう努力義務の規定も設けているところであります。

具体的には、この規定に基づいて、まさに事例で提示いただいた都市計画法との関係とかそういうことを念頭に置きながら、大規模な産業用地の整備を行う際の都道府県による都市計画法に基づく市街化区域の設定に当たっての調整の円滑に向けた対応について、関係省庁と今調整を行っているところでございます。

加えまして、ノウハウの部分についてもですけれども、自治体の産業地開発についてノウハウを有する民間事業者との連携促進や、中小機構による伴走支援を行うことで、関係法律に基づく計画等の調整に必要な対応を含め、ノウハウを補う措置を講ずることとしています。

各種措置を通じまして、環境法律に基づく計画等の調整が、より円滑に進むように取り組んでまいりたいと考えております。

産業用地整備における関係省庁との協議合理化
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 自治体が農水省に働きかけても協議が進まず、優先順位付けなどで時間がかかる
  • 産業競争力強化のため、経産省が主導して農水省を説得するなど強くプッシュしてほしい
答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 個別の事案への対応だけでなく、市街化区域の規模設定方法の明確化や、地方農政局との協議チェックポイントの明確化を検討している
  • 協議プロセスそのものを合理化し、整備時間を短縮できるよう関係省庁と調整している
全文
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じゃあ小さい面積でやればいいじゃないかっていう話になるんですけど、これが先ほど申し上げたように農地に関わるものだと、10ヘクタールを小さいやつは結局農地転用をあんまり認めないんだよ。

だからその辺も、やはり連携する協議をすると言うんだけど、どうしても市町村や都道府県からここに誘致をしたいんだと。

そういうことも踏まえて、じゃあインターに近いとか港湾に近いとか飛行場に近いんだからっていう条件を強くやっぱり経産省が言って、農水省を説得させるようにしなければですね。

都道府県や市町村が農水省に行っても相手にしてくれないよ。

だからその辺をやっぱり経産省が本当にプッシュして、産業競争力をもっと強化して、世界に打って出る企業をどんどん育てていくんだということであれば、ぜひその意気込みを、これ大臣にお願いした方がいいですかね。

意気込みです。

それで、実際に具体的な方策について、関係省庁と調整を行っていますと、ちょっと申し上げましたけれども、具体的に、例えばですね、1個1個の事案について具体的にどうやって進めるのか、自治体に「頑張ってください」ということではなくて、我々経産省と関係省庁との間で、例えば都市計画法に基づく市街化区域設定をする際に、市街化区域の規模の設定方法をあらかじめ明確化しておくとか、あるいは農林漁業と適切に調和が図られているか、都道府県と地方農政局が協議する際のチェックポイントを明確化しておくとか、協議プロセスそのものを合理化する。

どういうふうにしてこれができるのか、そうすればもう少し早く、いつもやり方がよくわからないがために時間がかかってしまうということをできるだけ減らすために、この辺りを明確化すべく今、関係省庁とも調整をしているところでございまして、そういった形でもう少し時間が短く産業地整備できるように我々としても頑張ってまいりたいと考えております。

緑地規制緩和とカーボンニュートラルの整合性
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • カーボンニュートラルを掲げながら緑地規制を緩和し緑を潰すことは逆行しているのではないか
  • 壁面緑化や屋上緑化、代替地の整備など、環境保全と競争力強化を両立させる知恵を出すべきではないか
答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 特例適用を受ける工場に対し、地域経済牽引事業計画において生活環境の保持に必要な措置を求めている
  • 敷地外での緑地整備や環境保全設備の導入などの代替措置について、産業構造審議会で検討している
全文
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あと、いただいた資料の中で、カーボンニュートラルと言いながらですね、緑地規制の緩和。

だからなぜ地球温暖化、CO2を削減するのか。

カーボンニュートラルにするんだって言いながら、競争力は強化していかなくちゃいけないんだけど、それで緑を潰したり、水はただじゃないにもかかわらずどんどん使っちゃうんだけど、それが本当にカーボンニュートラルになっていくのかっていうことが一番の疑念なんですね。

だからその辺を逆行しているんじゃないかって言われないように、知恵を出すべきだと思うんですが、その辺もしあれば。

まさに緑地のことでご質問いただきましたけれども、緑地面積規制の特例緩和に当たっては、工場の周辺地域との生活環境の保持が必要だと考えておりますので、特例の適用を受ける工場に対して、周辺の地域の生活環境の保持を適切に図れるべく、地域経済牽引事業計画において生活環境の保持のために必要な措置を取ることを求めているんですけれども、その取り組みの候補といたします。

今いくつかご提案いただいたと思いますけれども、実際に審議会においてですね、今も工業敷地外での緑地等の整備。

各方であったり、あるいは環境の保全に資する設備の導入、こういった代替措置、どんなことがあり得るかといったようなことを、今まさに検討しているところでございまして、産業構造審議会、工場立地法検討小委員会において、まさに議論を進めているところでございます。

データセンター誘致における省エネ・環境対策
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)

- 技術革新による撤退リスクがある中で、単に誘致するだけでなく、省エネ努力や水利用の制限などの条件を付加して選定すべきではないか

答弁
野原商務情報政策局長
  • 省エネ法の規制を導入し、データセンター業に高い電力使用効率の達成を求めている
  • 冷却技術や光電融合技術などの効率向上のための研究開発投資を支援している
全文
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もう一点、進出してもらいたいというふうに思っておられると思うんですけど、データセンターについてなんですが、このデータセンターを誘致していきたいと。

だからそういう業態の土地利用も出てきている中で、全部が買ってくれるか。

ずっとそのままデータセンターで行くっていうことはないから、詳細をこれから詰めていかれるんだと思うんですけど、一つはやっぱり省エネに頑張ってもらうような努力を、申し訳ないけど、付加してもらうとかですね、水は極力使わないようにするとか、電気は省力化みたいなものを、ただ作るからいいでしょっていうんじゃなくて、そういう考え方で選定をしてもらうような形を取らないと、やっぱり先ほども答弁いただいたように人との調和とか環境との調和とか農林水産業との調和っていうふうに答弁するっていうことはそういうことじゃないかって私は思うんですけど、その辺のお考えをお示しいただきたいと思います。

データセンターの省エネ化の重視は、委員ご指摘のとおりでございます。

それでやっていることは2つありまして、1つはデータセンター業に対して、高い電力使用効率の達成を求める省エネ法の規制を、今年の4月1日から導入をしております。

もう1つは研究開発でございまして、データセンターの冷却技術、それから光電融合技術などのデータセンターの効率を上げるための研究開発投資を支援しているところでございます。

工業用水の安定供給と渇水リスクへの対応
質問
鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 渇水時の取水制限や地下水利用の許可など、水確保のリスクがある
  • 受水槽の大型化や排水のリサイクル義務付けなど、未来に向けたリスク措置を講じるべきではないか
答弁
宮本地方創生担当政策統括調整官
  • 新規立地に伴う水需要については、工業用水道事業者が給水能力等を勘案して可否を判断する
  • 渇水時には渇水対策協議会の方針に従い、事業者一律で出水制限等の対策を行う必要がある
全文
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最後にもう一つだけ、工業用水のことでお尋ねしたいんですけど、いつも潤沢に水を供給できるかというのは、今年もこれから暑くなります。

それでも、やっぱり雨が降らないで水が足らないといえば、そこから通常水利権から落としていくんですけど、そうなったときに供給がきちっとできるかって。

そこのところをやっぱりリスクとして、出てきてもらうときには何らかの措置、例えば受水槽は通常の大きさじゃなくて、もう少し大きいものじゃなくては認めませんよとかですね。

排水で出たものは循環して5割6割使ってくださいねとか、そういったものを義務付けたところに出てきてもらう。

そこは細かいところだし、経産省が考えることなのか、国交と話をした方がいいのか、そこのところはお任せしますけれども、そういった形で未来に向けていくような産業競争力が強いような業態になっていってもらえればなと思うんですけれども、最後にお尋ねして終わりにしたいと思います。

今回の法改正の措置では、データセンターの新規立地に伴う水需要が生じた際は、工業用水道事業者が工業用水の安定的な供給を行う観点から、新規水需要に対する給水能力や既存給水量等を勘案した上で、水供給の可否について判断をするということになっております。

データセンターに限らず、工業用水の供給は工業用水道事業者における受水する企業との契約水量の範囲内で、行われることとなります。

なお、雨の不足等による渇水時には、渇水対策協議会で方針を判断した上で、受水する企業一律で、出水制限等の対策を行われるため、データセンター事業者にも、それには従っていただく必要があると考えています。

発言全文

工藤彰三 (経済産業委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 工藤彰三

工藤彰三(経済産業委員長):おはようございます。

これより会議を開きます。

この際、連合審査会開会申し入れに関する件についてお諮りいたします。

内閣委員会において審査中の内閣提出、経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律、及び株式会社国際協力銀行法の一部を改正する法律案について、内閣委員会に対し、連合審査会の開会を申し入れたいと存じますが、ご異議ありませんか。

はい。

ご異議なしと認めます。

よって、そのように決しました。

なお、連合審査会の開会日時等につきましては、内閣委員長と協議の上、決定いたしますので、ご了承願います。

吉田宣弘 (中道改革連合・無所属) 25発言 ▶ 動画
委員長 工藤彰三

次に、内閣提出、経済・社会情勢の変化を踏まえた企業の事業活動の持続的な発展を図るための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案を協議といたします。

本案の審査に資するため、去る11日に15名の委員が参加し、JFEスチール株式会社及び産業団地の視察を行いましたので、参加委員を代表いたしまして、その概要をご報告申し上げます。

まず、JFEスチール株式会社では、会社概要やGX戦略等について説明を聴取した後、カーボンリサイクル試験航路等の視察を行い、同試験航路で得られる知見の活用方針やグリーンスチールの市場形成に向けた取組の必要性について、質疑応答を行いました。

次に産業団地であるNEXTコア千葉本田においては、視察の後、官民連携での産業用地開発を行う関係者と、企業が産業用地を選定する際に直面した課題や、行政が産業用地の整備候補地を選定する際に重要視する要件等について質疑応答を行いました。

また、ネクスココア千葉・尾湯における産業用地の造成現場の視察も行いました。

以上が今回の視察の概要であります。

なお、最後に視察に当たりましてご協力をいただきました関係者の皆様に深く感謝の意を表しましてご報告といたします。

この際、お諮りいたします。

本案審査のため、本日、政府参考人として、お手元に配布いたしておりますとおり、経済産業省大臣官房総括審議官、佐々木圭介君、ほか28名の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。

はい。

ご異議なしと認めます。

よって、そのように決しました。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

おはようございます。

中道改革連合の吉田宣弘でございます。

本日も質疑の機会を賜りまして、心から感謝を申し上げたいと思います。

本日、私の質疑ですけれども、この産業競争力強化法改正案をはじめ、先日、参考人の皆様に貴重なお時間をいただいて、まさに貴重なご意見を賜ったところでございますので、そのご意見に基づいて、今回この改正案についてお聞きをしたいと思っております。

また時間が少しありますれば、その後の赤澤大臣の外交について少しお聞かせいただければと思っております。

それでは早速質疑に入らせていただきますが、先日のこの経産委員会における参考人質疑で、私は沢田参考人に、日米戦略的イニシアチブのプロジェクトにおいて、ケアすべきことをお聞きをいたしました。

この中で私からは、プロジェクトが行われる地域住民とのコミュニケーションの重要性というものを指摘させていただいたところでございますけれども、沢田参考人からは、協議委員会の中、あるいはそれ以前ということになるとのことでした。

そしてスクリーニングをしっかりやらないと、その後の変更リスクをバンカーや投資家が負うような悪循環になってはいけない。

入口の協議会で地元との連携などの外部条件もここで詰める。

これがプロジェクトスキームの肝とおっしゃっておられました。

私は非常に重要なご意見だと思ってお聞きをしておりました。

そこで赤澤大臣にお聞きをいたします。

この指摘、繰り返しですけれども、私、非常に重要だというふうに思っております。

そこで大臣の受け止めと、それから経産省として、この協議委員会にどのようにコミットしていくおつもりなのかについて答弁をお願いします。

赤澤経済産業大臣。

答弁者 赤澤経済産業大臣

おはようございます。

委員御指摘のとおり、大変重要な御指摘だと思います。

戦略的投資イニシアチブにおけるプロジェクトの選定に当たっては、委員がまさにおっしゃったように、協議委員会を通じて、収支整合性、確実性、それから日本への便益・メリットが見込まれることをしっかりと精査確認を行うこととなっている。

これはご案内のとおりです。

先ほどの大変重要な委員のご指摘のとおりで、米国の地域住民との適切なコミュニケーション、これ非常に重要な要素の一つだと考えています。

そのために、例えば、3件発表しました第一陣のプロジェクトについても、実施に際して、事業を運営する事業者によって、米国の現地住民への説明が適切に行われていることを確認をしております。

引き続き協議委員会を通じて、日本政府の立場から確認すべき点をしっかりと確認をすることで、日米の総合利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進につながる案件の組成に取り組んでまいりたいと考えております。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

大臣、ありがとうございます。

特に地域住民の米国事業者がしっかりコミットしているのかどうかについて確認をしているということは、非常に安心するお話だというふうにお聞きをいたしました。

次にですね、大橋参考人のご意見の中で、米国との戦略的投資イニシアチブは、我が国経済への波及効果のみならず、不可欠性を確保する上でもリスクではなく、国内投資拡大の後押しをする機会にもつながるとおっしゃっておられました。

また、峰村参考人は、小型モジュール炉に関するプロジェクトについて、制度が整っている。

そして、市場があるアメリカでの先行投資をすることで、実績を積み、技術と人材を守る。

アメリカでの建設の実績を積み上げることによって、これを新たな産業につなげることができる可能性があるとお述べになられました。

両参考人とも、この日米戦略的投資イニシアチブについて積極的に評価をされていたものだというふうに私は承知をしております。

そこで私、質問に移らせていただきますが、私はこの大橋参考人が述べられた不可欠性を確保することが、このプロジェクトにおいても重要であると考えております。

特にこの不可欠性を確保する上でもリスクではなく、というところのご意見、非常に私重要だというふうに思っているんですね。

そこで、この認識、不可欠性を確保するということは、そもそも何なのか、経済産業省のご見解をお聞きしたいと思います。

新井通商政策局長。

政府参考人 新井通商政策局長

お答えさせていただきます。

委員御指摘の経済安全保障の強化に向けた不可欠性。

国際的な産業構造の中で、我が国の技術や製品などが不可欠である、そうした分野を拡大することを意味すると、そのように認識をしてございます。

例えば、戦略的投資イニシアチブの第二次ラウンド、この中には小型原子炉、いわゆるSMR、この案件が含まれてございます。

SMRをはじめとしました、次世代革新炉の開発設置。

これは我が国のエネルギー政策上大変重要なものでございまして、さらに制御棒の駆動装置など、SMRのプロジェクトにとって不可欠な機器、部材、これを日本企業のみが供給できると、そうしたことが期待をされてございます。

そうした取り組みを通じまして、本イニシアチブにより、日本企業の輸出機会の拡大や、我が国国内の原子力産業の基盤強化を実現する。

そしてこの分野において、日本が不可欠性を確保する、そうしたことに貢献するものであると考えてございます。

委員御指摘のとおり、こうした不可欠性、そうした観点を十分に考慮しながら、今後案件の形成に努めてまいりたいと考えてございます。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

重要な御認識をいただいたというふうに思っております。

この不可欠性、これが仮にないとすると、これはリスクにつながるんだろうという御意見だと思いますので、また今後ともしっかりよろしくお願いしたいと思います。

次の質問に移らせていただきますが、さらに大橋参考人は、こうした国内投資の拡大の機会を地域の活性化の機会にもするものとすることで、地域が苦しむ労働力不足や人口減に対する課題の同時解決を目指す視点が重要と指摘をされておられます。

これは別に日米戦略的投資イニシアチブということではないというふうには思っておりますけれども、そこでこの本産業競争力強化法案の改正、その成立後の運用で、地域が苦しむ労働力不足や人口減に対する課題の同時解決、これは私は意外と時間がかかるんじゃないかというふうには承知はしておるところでございますが、しかしそのような視点で今後私自身も考えていかなければいけないというふうに感じております。

非常に重要な視点でご意見だと感じますけれども、赤澤大臣のご所見をお聞かせいただければと思います。

はい、赤澤大臣。

答弁者 赤澤経済産業大臣

まさにご指摘のとおり、中長期的な課題としても捉えていかなきゃいけないと思っています。

これまでの積極的な産業政策の取り組みも相まって、国内投資が現在拡大している中であります。

この動きを地方に引き寄せ、魅力的な仕事の創出と、新たな人の流れを生み出し、地域経済の活性化につなげていく必要があります。

実際に新たな投資による工場や事業所が地域に立地するためには、まずその受け皿となる産業用地の確保に加えて、労働力の確保が課題となっております。

こうした産業の担い手の確保に資する生活基盤の維持が必要となります。

こうした中長期的な課題に向き合うため、本法改正を通じ、設備投資促進策と合わせて、産業用地の確保とエッセンシャルサービスの維持を両輪で進めるための制度的枠組みを設けることといたしました。

経済産業省として、こういった中長期的な困難な課題から目を背けずに、自治体ともよく連携しながら、じっくりと腰を据えて取り組んでまいりたいと思います。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

非常に重要な答弁をいただいたと思っております。

制度的な枠組みとして捉えていくというふうなことでございますから、これは構造的におそらくこの労働力不足と人口減に対する課題の同時解決というものがしっかりと目指されていくんだというふうに私は確信をいたしました。

どうかよろしくお願いしたいと思います。

次にまた大橋参考人のご意見からでございますが、国内投資拡大の機会の前で、工場立地のニーズは2008年リーマンショック以来低迷して久しく、工場用地の確保にノウハウを持つ人材育成も含めた、新たな手入れが必要になっています。

2008年と比べて、工場用地は水以外にも電力などが必要となり、またデータセンター立地といった新たな需要に対しても、工場用地に求められるスペックは上がってきていると言えます、とお述べになられておられます。

この点、本改正案では、地域経済牽引事業のように供されるデータセンターに対する工業用水の供給が義務付けられるなど、大橋参考人の指摘が満たされていると評価をしております。

大橋参考人のこの後の発言も非常に重要で、本来こうした工業用地の造成・提供は、基礎自治体や都道府県が役割を担うものと考えられます。

しかし、進出をお述べになられております。

大橋参考人が述べられた、この共通した一定の標準化や企画化が望ましい部分もあり、産業基盤の整備を自治体とともに国が立案、調整する仕組みが望まれるという意見に対して、本改正案はどのように答えているのか、経済産業省からお答えいただければと思います。

宮本政策統括調整官。

政府参考人 宮本政策統括調整官

お答え申し上げます。

産業地の整備に当たりましては、地域特性やインフラ整備状況を踏まえながら、どのような企業を誘致したいかを見定めることが重要であり、地域経済に密着している自治体が主体的に取り組むことが重要と考えています。

他方、産業地整備を行う上で、自治体で共通して対応が必要となる事項について考え方や情報を整理し、自治体の産業地整備計画には基本方針との適合を求めてまいりたいというふうに考えております。

このほか、経済産業省としましては、産業地整備にあたり一般的に必要となる取組や先進的な事例をまとめた自治体担当者のための産業地整備ガイドブックを公表しておりまして、活用促進を図っているところであります。

こうした取り組みも含めまして、産業地整備にあたり、自治体において必要となる対応が着実に行われるよう、国としても後押ししてまいりたいと考えております。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

ありがとうございます。

このリーマンショックなのか、デフレ化でですね、各自治体が工場用地、産業用地を造成するためのノウハウというのを全部失っていったというふうな歴史的な経緯があるのかと思いますので、そういったことも含めてですね、しっかり国と自治体が連携を取ってですね、この自治体ごとにバラバラということではなくて、一定程度標準と。

というふうなことも含めてですね、基本方針も策定をされてお示しになられるということもありましたので、ぜひスムーズにですね、この展開ができますようによろしくお願いしたいと思います。

次にですね、大橋参考人は、今回エッセンシャルサービスとして、経済産業大臣が認定支援する制度は、産業政策の地域版と言えるもので、工場立地に並んでこれまでにない取り組みと言えます。

自治体においても、商工、労働、交通、医療、介護など、さまざまな課が横串で考えていく必要があり、今回の法改正における地域産業政策は、国と地方との責任分解点の在り方、行政内における所掌、分掌の在り方に対して、より実態に合った取組を促すための一石を投じるものと思いますと、積極的に評価をされておられます。

そこでお尋ね申し上げますけれども、本改正案では、どのようにこの国と地方との責任分解点の在り方、行政内における所掌、分掌の在り方に対して、より実態に合った取組を促すことができるのか、ご説明をいただきたいと思います。

佐々木大臣官房総括審議官。

政府参考人 佐々木圭介

お答え申し上げます。

エッセンシャルサービスは産業の担い手の生活基盤として不可欠であります。

その維持は我が国の産業の持続的発展にとって非常に重要だというふうに考えております。

このため、経済産業省といたしまして、少子高齢化という長期的構造的な課題を直視し、業種横断的な政策対応を講ずることにしたものでございます。

一方、エッセンシャルサービスの受給状況をはじめとした各地域の状況は、地域の事情に精通した自治体においてより詳細に把握されているというふうに認識をしてございます。

地域の実情を踏まえて需要供給両面に近い市町村長が認定を行うことを基本としたいというふうに考えてございます。

その上で事業計画の広範さに応じて区分を設けまして、都道府県知事及び経済産業大臣も認定を行う行政庁という枠組みにしてございます。

エッセンシャルサービスは小売業や公共交通など多岐にわたることでございますので、今後さらに各省の政策の連携を一層強化いたしまして、エッセンシャルサービスの供給の持続性確保のための政策の実効性を高めてまいりたいというふうに考えてございます。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

丁寧なご説明を感謝申し上げたいと思います。

次に、さらに大橋参考人でございますが、この政策評価に関してでございます。

経済安全保障に紐づく産業政策や地域産業政策は、どれも過去の知見が十分でなく、文献調査を踏まえても、特定の事例の効果を予測しきれるものではありません。

その点で、あらゆる政策がそうであるように、未知の事象に対応する実験的な要素があります。

とはいえ、実験から学べることも多くあるはずであり、評価のための評価というよりは、次に立案に生かすための評価として、政策実施の振り返りはしっかりと定量的なエビデンスをとって行っていただきたいと思っておりますとお述べになりました。

そして、国会においても、このEBPMの取組を包括的に監視・フォローすることも有益である。

ご指摘をいただきました。

私自身、宿題をいただいたものだというふうに承知をしております。

国会における取組というものは、私ども国会議員の側に問われるべき課題でありますが、この大橋参考人は、政府と国会の双方にご指導をいただいたものであるというふうに推察いたします。

そこで赤澤大臣に答弁をお願いしたく存じますが、本改正案が成立をし、執行された後には、定量的なエビデンスをとって、政策評価とともに、今後の政策立案に生かすべきと考えますが、お受け止めを聞かせていただければと思います。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤経済産業大臣

ご指摘のとおりであります。

今後の政策立案に生かすためにも、エビデンスをもって政策実施の振り返りを行うことは極めて重要であると承知をしております。

今般の法改正でも、交通措置の政策効果を高めていくため、新設する調査規定に基づく実施状況の検証、それから既存新規の計画における目標の設定や、その達成状況のフォローアップを通じて、政策のPDCAを適切に回してまいりたいと思います。

例えば、大胆な投資促進税制については、設備投資の状況に関する調査の規定に基づき、経済産業省として、投資金額や投資収益性の実績について、事後的に検証を行うことを予定しております。

本税制が企業の国内投資の増加にどの程度寄与するかについて、しっかりと把握・検証してまいりたいと思います。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

大臣、ありがとうございます。

特に税は本当にその通りだというふうに思っております。

私も経済産業省で仕事をさせていただいた経験から申し上げますと、経済産業省は非常にアクティブな省で、非常に時流に乗ったというか、時流を追っかけて、すごく積極的に前向きにどんどん仕事をするという印象を持っておりますが、一方でどんどん追っかけるだけで、あと振り返らないというふうなイメージを、正直歴代の先輩方、それから私自身も仕事をして感じるところでもありますので、ぜひともこのEBPMを回す振り返り、そして今後の政策立案と。

吉田宣弘議員、平成10年の中央省庁等改革基本法において、競争政策は経済産業省の所管としないこととされており、こうした制度の仕切りが時代に追いついていないことが根本的にあるものと思いますと指摘をされました。

そこで、私もこの中央省庁等改革基本法の条文を確認させていただきましたが、同法の21条10号には、独占禁止政策を中心とした競争政策については、引き続き公正取引委員会が担うものとし、経済産業省の所管としないことと書いてありました。

なるほど、この条文を指して大橋参考人はご指摘されたのかなとも思いましたが、そこで確認の意味でご質問させていただきますけれども。

条文上は独占禁止政策を中心とした競争政策とありますので、その反対解釈としては、独占禁止政策を中心としない競争政策は、経産省の所管とすることができるという理解でよろしいのかどうかについて、これを念のために公正取引委員会と、それから経済産業省、両方から答弁をいただければと思います。

まず、公正取引委員会塚田事務総局官房総括審議官。

政府参考人 塚田事務総局官房総括審議官

お答え申し上げます。

委員ご指摘の中央省庁等改革基本法第21条第10号の規定の趣旨でございますが、経済産業省を含む事業所管省庁が、独立行政委員会である公正取引委員会の所管する独占禁止法等の運用に関して、公正取引委員会の判断を拘束したり、あるいは独占禁止法等の適用範囲について変更を加えたりするような政策決定を行うことは認められないというものであると承知しております。

他方で、事業所管省庁においても、それぞれの設置法や所管する業法等に基づいて、例えばその所管する産業において新規参入を促進する取組など、事業者間の競争を促進するための取組を行うことがございます。

ご指摘の中央省庁等改革基本法第21条第10号の規定につきましては、事業所管省庁がそのような競争活性化のための政策を講じることを妨げるものではないと承知しております。

河野大臣官房審議官。

質疑者 河野義博

お答え申し上げます。

一般的な用語としての競争政策ということになりますと、幅が広く外縁が必ずしも明確でないところもございますので、端的にお答えすることが難しい部分があるということはご理解いただけたらと思いますけれども、その上で申し上げますと、今、公正取引委員会さんの方からもご説明ございましたけれども、例えば経済産業省の設置法というところで見ますと、市場における経済取引に係る準則の整備に関することという規定がございます。

この規定に基づきまして、例えば不正競争防止法ですとか、企業買収における行動指針といった事業者間の公正な競争に関するルールを、これは経産省の所掌事務として作っているということでございます。

また、必要に応じて、公正取引委員会とも連携しながら、いわゆる産業所管省庁として、事業者の競争環境を踏まえて、その産業政策ですとか、その競争政策というのを行っているところでございます。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

はい、確認の意味で答弁いただきましたけれども、私自身、これは法に基づく非常に構造的なお話であろうというふうに思っておりますので、何か感想を答弁することではなくて、議事録をしっかり読ませていただいて、その上で今後の私の仕事に生かさせていただければと思います。

私自身、先日来、この経済産業委員会で、国際標準化とか、オープン・ドアのクローズ戦略などを、経産省の政策の中で、国際競争に勝ち抜くための、自分の理解では競争政策について取り組んできたというふうな思いもありましたものですから、念のため確認をさせていただいたところでございます。

その上で、大橋参考人は、産業政策と競争政策を異なる府省の所管と切り分ける結果、エッセンシャルサービスの維持に支障の出ることがないよう、ぜひ機会を見つけてご検討いただければと思っていますとお述べになられました。

非常に重要なご指摘であるというふうに感じておりますけれども、本改正案とあえて離れて結構でございますから、赤澤大臣からですね、この大橋参考人のご意見に対するお受け止めをお聞かせいただければと思います。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤経済産業大臣

人口減少下における地域のエッセンシャルサービス業については、合併や業務提携を通じてサービス提供を維持する場合があります。

そういった中で、将来的に産業政策と競争政策とのバランスの取り方が課題となることはあり得るということで、認識をしております。

地域が直面する実態に寄り添いつつ、そうしたニーズを把握した場合には、公正取引委員会とよく連携をしながら、対応を検討してまいりたいと思います。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

単純になのか、それとも法に抵触をするというようなことがあり得るのかなというイメージです。

そこをしっかり整理・整頓をしていただいて、目的を達成していただけるように、ぜひともお願いしたく存じます。

次に、今度は沢田参考人のご意見からでございますが、冒頭も沢田参考人のご意見を質問させていただきましたけれども、沢田参考人は、我が国企業のサプライチェーンの強靭化に資するこの貿易保険法の改正、これを時宜を得たものであると考えておりまして、大いに賛同いたしますと述べになられました。

また、バンカブルなプロジェクトの組成、実施を通じて、我が国企業にとって、さまざまなビジネスチャンスが創出されることを歓迎いたしますと、本改正を高く評価をされておられました。

その上で、他方、民間金融機関はドル調達を行わなければなりません。

つまり、為替変動、円安へのリスクという点が実は内在しておりまして、ぜひとも、例えばではございますが、米国の銀行も参画できるような、そのような仕組みづくりが重要な鍵を握るのではないかと考えておりますと、貴重なご意見を賜りました。

重要な鍵を握るということでございます。

そこで、この沢田参考人のご意見に対する経済産業省のご所見をお聞かせいただければと思います。

新井通商政策局長。

政府参考人 新井通商政策局長

お答えさせていただきます。

本イニシアチブに関するプロジェクトへの資金拠出につきましては、その進捗に応じて段階的に行うことになる、そういうものであると考えてございます。

従いまして、一度に為替に大きな影響を与えるような外貨調達が発生するものではないというふうに認識をしてございます。

もちろん各民間金融機関における具体的な外貨調達手法につきまして、経産省として詳細を把握しているわけではございませんけれども、一般論として申し上げますと、政府としても民間金融機関が負担を感じずに、安心してプロジェクトに参画できる、そうした環境を整えることが、戦略的投資イニシアチブを成功に導く上で大変重要だと考えてございます。

その上で、沢田参考人及び委員からご指摘いただきました点につきましては、米国の銀行も本イニシアチブにおける資金提供に参加可能でございます。

むしろ外貨調達の観点から歓迎すべきことと考えておりまして、実際にコミュニケーションを日々とっているところでございます。

民間金融機関の要望についてもよく話を聞きながら取り組んでまいりたいと考えてございます。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

ご答弁ありがとうございます。

ネクストでしっかりこのような貿易保険という形で、裏支えというものは行われるわけでございますが、投資をされる主体は民間なんですね。

ですので、しっかりこの民間の投資案件を成功に導くような、そういった動き、経産省としても頑張っていただきたいと思いますし、繰り返し私、指摘しているんですけれども、これ失敗すると国民負担に跳ね返ってくるということが一番私は恐れることでありまして、そういった意味からすれば絶対に失敗させてはいけないというふうに思っておりますので、失敗させないという意味合いにおいては、私も積極的に協力をしたいというふうに思っておりますので、ぜひどうか、その点だけよろしくお願いしたいというふうに思っております。

次に、沢田参考人は、特に州政府が実質的には規制あるいは対応していくことから、知事とも対話を重視しておりまして、米国に経済団連ミッションで伺う際は、議員の先生方のみならず、特に全米知事会への出席等を行っておりますとお述べになられました。

経済団連として、また民間として、このように本当に様々なご努力をなされていることを垣間見た気がしております。

米国に投資をするにあたって、安定的かつ予見可能な投資環境の整備へのご努力だというふうに思います。

深く評価するものであります。

そこで、このようなご努力を全て民間に任せるということではなくて、米国州法への研究や、一番最初に質問で触れさせていただきました地域住民とのコミュニケーションなど、経済産業省としても何がしかの役割を果たすことによって、今申し上げた安定的かつ予見可能な投資環境整備に資することになるのではないかと、というふうに私は考えておりますけれども、経済産業省からお受け止めをお聞かせいただければと思います。

新井通商政策局長。

政府参考人 新井通商政策局長

お答えさせていただきます。

委員ご指摘のとおり、アメリカの州法に関する情報収集、それから米国住民とのコミュニケーション、これは大変重要なことだと考えてございます。

こうした取組は基本的にはアメリカ側で行われることが期待されておりまして、了解覚書に基づきまして、アメリカ側が土地や水、エネルギーの提供、引き取り。

これを民間に委ねるそういうわけではなくて、アメリカ側に州政府とのコミュニケーションを含めて必要な取り組みを求めていく、そうしたことに主体的に取り組んでいきたいと思っております。

さらに申し上げますと、経産省が所管するJETROでございますが、ジェトロはアメリカ国内に6つの事務所を持ちまして、州政府や地方政府とも日々緊密に連携をしております。

委員からご指摘がありますと、全米知事会などとも連携をしているところでございます。

必要に応じて、こうしたジェトロの持つネットワークも活用しながら、アメリカの連邦政府、州政府、それからその下の地方政府、それと日本企業との円滑な連携を促進をして、安定的かつ予見可能な環境整備につなげていきたいと思ってございます。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

ありがとうございます。

アメリカの州の状況というのは、私がつぶさに存じ上げているわけじゃないんですけれども、例えば日本で考え合わせたときに、さまざまな地域住民のご意向というものが、いろんな政策に対して影響がするのはもうご承知のとおりだと思います。

知事がなかなかご理解を示してくださらないがゆえに進まないプロジェクトも、あえて申し上げませんけれどもあるわけでございまして、そういったところについても、しっかりケアを経産省として行っていただくことによって、この戦略的イニシアチブプロジェクトが成功に向かっていくんじゃないかなと思いますので、重ね重ねよろしくお願いしたいと思っております。

それから残りの時間がもうわずかになってまいりましたが、このわずかな時間を使って、赤澤大臣の外交活動について質問をさせていただきたいと思います。

赤澤大臣は5月4日にサウジアラビアのファイサル外務大臣と会談をされ、5月5日にはUAEのジャーベル産業先端技術大臣と会談をされておられます。

経済産業省のホームページから概要も確認することができました。

タイミング的に非常に重要な出来事として、UAEのオペック脱退というニュースが飛び込んできた直後ということもありまして、赤澤大臣におかれましては非常に神経を使われたことであろうと推察をするところでございます。

後ほど質問させていただきますが、非常に重要なエネルギー外交交渉で成果を得られたというふうに、私は大臣の仕事を高く評価しております。

その上で、あえて質問いたしますが、エネルギーを所管する経済産業省として、このUAEのオペック脱退、これは日本のエネルギー政策にどのような影響があると認識しておられるのかについて、これはお答えできる範囲で結構でございますから、ご答弁をお願いしたく存じます。

資源エネルギー庁、枠田資源燃料部長。

政府参考人 枠田資源燃料部長

お答え申し上げます。

UAEのオペック脱退についての報道は承知してございますけれども、他国の決定についてコメントすることは差し控えたいと存じます。

政府といたしましては、引き続き国際的なエネルギー市場の動向、それから物価高を含む我が国経済に及ぼす影響について、緊張感を持って注視してまいりたいと考えてございます。

質疑者 吉田宣弘

吉田宣弘君。

はい、ありがとうございます。

次に、経産省のホームページを拝見させていただいて、優先事項について、ちょっとお聞きをしたいんですけれども、5項目、赤澤大臣から、例えば1つは原油等の安定的な供給拡大というものが入っているわけですが、5項目について赤澤大臣から、提案をされて、すべての提案について前向きに具体化に向けた議論を進め、エネルギー強靭化に向けた協力をさらに進展させる基本的な方向性について一致をしたと報告がされてありました。

大変大きな成果であったのではないかと感じております。

感謝申し上げたいと存じます。

もちろんUAEの最大の原油輸出先は日本であることもあるかもしれませんし、ジャーベル大臣は、産業先端技術大臣であると同時に、アブダビ国営石油会社、アドノックのCEOであり、日本担当特使でもあり、大変な親日家であるということもあるかもしれません。

これらの条件に加えて、UAEとは、本年3月に日UAE包括的経済連携協定、CEPAという名前で呼んでおりますが、これが交渉妥結に至っております。

これからの日本のエネルギーの安定供給を確保するためにも、これら日UAEの良好な関係性は、今のイラン情勢の緊迫化に関わらず、これからも継続をされていくべきというふうに私は考えております。

そこで、今般の赤澤大臣のUAE訪問の具体的成果と、今後のエネルギー供給に対する決意について、あえてある意味、大臣にお答弁いただきたいと思います。

別の思いもありまして、政府参考人に答弁をいただきたいと思います。

河野義博 (中道改革連合・無所属) 27発言 ▶ 動画
答弁者 赤澤亮正

河野義博議員、お答え申し上げます。

連休中、高市総理の信書を携えまして、赤澤経済産業大臣はUAEに出張したところでございます。

UAEでは、ジャーベル大臣に高市総理からの指示に基づきまして、原油等の安定的な供給拡大、三位国共同備蓄の迅速な補充、日本国内における原油備蓄の増加、パワーアジアに基づくアジア各国での原油備蓄の拡大、それから原油生産輸送能力の回復拡大や代替ルートの建設に関する連携について提案を行いまして、前向きに具体化に向けた議論を進めまして、エネルギー強靭化に向けた協力を進展させる基本的な方向性について一致できたところでございます。

引き続き、我が国の安定供給の確保とともに、生産国と消費国との協力のもとでの新たなサプライチェーンの構築をリードしてまいりたいと考えてございます。

委員長 工藤彰三

吉田宣弘君。

質疑者 吉田宣弘

ありがとうございます。

実は私、ジャーベル大臣とは、政務官時代に3回、実は1年間の間にお会いしておりまして、さまざまな意見交換もさせていただいたところでございます。

非常にクレバーな方でございまして、UAEが原産国と。

小泉議員長。

まだまだこのエネルギーということではなくて、GXということの取り組みについても、このジャーベル大臣とは日本は連携ができるんじゃないかなというふうに思っておりますので、ぜひそういったことも含めて、私がかつて仕事をした経験に基づいて申し上げましたけれども、経産省として、また赤澤大臣としてもご努力いただければというふうに思います。

時間が参りますので、これで質問を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 工藤彰三

次に河野義博君。

質疑者 河野義博

中道改革連合、河野義博です。

赤澤大臣、ゴールデンウィーク期間ご出張、大変お疲れさまでございました。

大臣が外遊するという論調で新聞に書かれることがありまして、私は大変な違和感を持って見ています。

やはり国のリーダーが海外に出て行かれるということは非常に大切なことであって、高市政権も各大臣が分担をしていろんなところに行かれた、まさに国益に資する取組であろうと私は思っています。

昔、商社に勤めていました。

まだハラスメント気質が色濃く残る時代でございまして、出張申請出しますと報告書書いてから行けと言われました。

どういうことですかって聞くと、お前成果を約束してから出て行けと。

お前出張出すのにいくらかかっているのと思うんだという、そういうエキセントリックな上司が少なからずといいますかたくさんいた時代でございました。

駐在してからも一番大変なのは会社の偉い人が現地に来ることであります。

彼らも手ぶらで返すわけにはいけませんので、来ると決まったら何らか合意をさせてお土産を持って帰らせないといけないということで、やはり偉い人が現地に来るということは非常に物事を動かす上で非常に大切なテーマでありますので、こうして大臣が現地に行っていただくということは非常に大切なことだろうと私は思っています。

その上で改めてではありますが、今回中東、ヨーロッパご出張いただきましたが、その成果を端的にご報告いただければと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤経済産業大臣。

中東ではサウジアラビアのファイサル外務大臣、それからアブドラ・アジーズエネルギー大臣、UAEのジャーベル産業先端技術大臣兼アドノックCEO兼日本特使と会談をいたしました。

私から両国に高市総理の信書を踏まえ提案をし、我が国への原油安定供給の拡大、それから日本やアジアでの備蓄協力の拡充、そして、代替ルート協力という新たな連携について、前向きに具体化に向けた議論を進め、エネルギー強靭化に向けた協力を進展させる基本的な方向性について一致できたところです。

特にサウジアラビアとは、協力・具体化に向けたタスクフォースの立ち上げをその場で合意をし、帰国後でありますが、一昨日11日の月曜日に早速、第1回会合を事務レベルで開き、テーマやタイムラインを議論したところです。

中東訪問では特定国がやっているものでありますが、これに対する深刻な懸念の表明を盛り込んだ閣僚声明を発出いたしました。

日EUハイレベル経済対話では、経済安全保障等の幅広い分野で協力の進捗を確認したところです。

またEUの鉄鋼製品の関税引上げや産業加速法案への懸念を強く申し入れ、今後議論を継続することで一致し、共同プレスリリースを発表しました。

また、G7重要鉱物閣僚会合、これはオンラインで行いましたが、サプライチェーンの多角化は喫緊の課題であり、代替供給源、形成支援の加速が必要である旨、確認をいたしました。

今回の出張で築いた各国の閣僚との関係性や、得られた情報知見を生かして、我が国のエネルギー安定供給、競争力の強化という国益の実現につなげてまいりたいと考えております。

質疑者 河野義博

河野義博君。

ヨーロッパの話は次の質問でもお伺いしようと思いますが、特に中東、サウジにとってもUAEにとっても日本に原油が出せないということは、彼らにとっても大変大きな影響があるんだろうと思います。

UAEとしてはフジャイラ経由で出す。

サウジからは紅海、公海側から出すパイプラインを使って出すんだと。

経産省からはこれまで報告で、このパイプラインを使って出していくパイプラインの確保に努めていくということを、累次にわたって説明を受けています。

フジャイラはフジャイラで危険な地域であります。

紅海は紅海で、日系船舶が通れないほど危ないような状況ということでありますが、この代替ルートに関して、特にサウジ側ですが、タスクフォースは立ち上げられたという成果はありますけれども、これ具体的な議論といいますか、どのぐらいのタイミングで、どのぐらいの量を出すということというのは、そういう議論というのはなされておられるんでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

はい、これ必ずしもご通告があったかどうかというところなんですが、一つぜひ委員にご理解いただきたいのは、どこの港湾から積み出すとか、どれぐらいの量を今後、例えば増やすとか、そういう議論はちょっと具体的にあんまり表に出さないでくれということを、産油国から言われております。

恐らくだから攻撃している国を刺激することを恐れているのかなというふうに思いますが、そういう意味で、この国会の質疑ということになると、大やけ中の大やけで、オープンの中のオープンという感じでありますので、ちょっと具体的な議論をどこまでしたのかというのは、ちょっとお話がしづらいところはありますが。

ただ先ほど冒頭強調したとおりで、攻撃している国が、例えば海峡を封鎖して、中近東諸国の輸出に迷惑をかける、アジアでの原油の供給に大変な支障を生じるサプライチェーンを毀損する、そういうことはもう、極めてけしからんことであって、産油国、消費国が力を合わせてですね、総力で無効化しようということはもう、機運が盛り上がってきているということを申し上げたとおりでありまして、ちょっと本当に具体的なことが申し上げられないのは恐縮なんですが、かなり具体的にこういうことをやって、攻撃国の試みを今後無効化していこうということについて突っ込んだ話し合いをしているということは申し上げられると思います。

質疑者 河野義博

河野義博君。

ありがとうございます。

具体的なお取り組み、協議がなされたということで伺いました。

確認することができました。

次の質問に移りますが、貿易に関して一問を伺いたいと思っています。

戦後、私たちの国際秩序を支えてきたのが自由貿易だったと私は考えています。

現代文明の礎でもあったんだと私は考えていますが、総理大臣。

ただ従来の理念を繰り返すだけで、我が国の国益が守れるとは私は思えません。

むしろ今こそ日本が主体的にルールを形成して、そして自由で開かれた経済秩序を次の世代につないでいく、こういう責任があると考えますが、今後の通商政策、どのように担って舵取りをされるおつもりでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

一言で言うと、ハイブリッドな通商戦略ということをG7の会合とかでも申し上げて、他の国からもそれは我が国のやろうとしていることも同じだというようなご発言もいただいたところであります。

委員のご指摘は本当に問題意識を私共有するものでありまして、今回の中東欧視察を通じて、ルールベースの国際秩序の維持・強化や、国際連携の重要性について、改めて認識をしたところであります。

ご指摘の超大国の動き、特定の国の経済的威圧もあります。

そういったことへはしっかり対応せざるを得ないんですけど、ただ、やはり有志国と連携して、我が国のあるいは、委員おっしゃったとおり、世界経済の寄って立つ自由貿易と法の支配、これもしっかり進めていくということで、ハイブリッドな通商戦略と、超大国の動きに対しては、あるいは特定国の経済的威圧に対してはきちっと対応しながら、しかしながら自由貿易と法の支配を最大限、有志国と連携して実現していくハイブリッドな通商戦略、この展開が重要だと思います。

具体的には、米国との関税交渉のように、好意条件やビジネスの予見性の観点で、我が国が他国地域に劣後しないような、一言で言えば最恵国待遇が得られるような、そういう取り組みをして担保をしていく。

あるいは、特定国による経済的威圧については、重要鉱物のサプライチェーン強靭化など、有志国による連携強化する。

そういった現実的な対応はいたします。

一方で、ルールベースの国際秩序の維持強化のためには、経済連携の強化が不可欠で、特に委員も念頭に置いておられると思いますが、日本が主導して成立させたCPTPPの戦略的活用などが重要だと思っています。

締約国の戦略的拡大に取り組むとともに、サプライチェーン強靭化といった分野での協定のアップグレードも主導していきたいというふうに思っています。

質疑者 河野義博

河野義博君。

商社に勤めていましたので、外交をわかった気になっていましたが、議員になってすぐTPPの話がありました。

そのときに改めて、外交というのは極めて難しいなと思いました。

商売をやれば、契約をして、お金払って、物が来れば、それで終わるし。

契約書の中には存続裁判所が定められていて、ニューヨークなのかロンドンなのか東京なのか、裁判ができるという主体になっていますが、外交というのは取り決めがあってないようなものであります。

アメリカと日本で主導してきたTPPが、まさかアメリカが出てくるなんて思ってもみませんでした。

商売でそんなことをすれば、莫大な損害賠償を負わされて、そんなことはありえないわけでありますが、外交の世界というのは、こういうことが考えられないようなことが日々起こっていく。

外交の要諦というのは、私は日本自身の国力を高めていくことなんだろうというふうに考えておりまして、ちょっと前置きが長くなりましたが、法案の中身に入らせていただきたいと思います。

前回、産業競争力強化法の質問をさせていただきました。

今日は地域未来投資促進法と貿易保険法に関して質問をさせていただきます。

地域未来投資促進法ですが、データセンターに関しまして、データセンターに対する支援策が盛り込まれています。

そのこと自体は非常に重要な取り組みでありますし、余っている工業団地にどう使うのか、データセンターを誘致するようにしますというコンセプト自体、否定するものではありませんが、ちょっと一回立ち止まって考えた方がいいんじゃないかなと思ってまして、グランドデザインが大切だろうと思います。

特に国益に資するようなデータセンター誘致に取り組んでいくべきだと私は考えます。

まず前提条件を確認したいと思いますが、データセンター市場の現状、そして今後の課題について、どのようにお考えでしょうか。

政府参考人 野原

野原商務情報政策局長。

総務省が出されている情報通信白書によりますと、日本のデータセンターサービスの市場規模は、2023年時点では2兆7361億円、2028年には5兆812億円に達すると見込まれております。

質疑者 河野義博

河野義博君。

5兆円産業といえば、我が国の規模で言いますと、鉄鋼業界でありますとか、半導体産業ですとか。

そういった非常に重要な産業の一つのアイテムと、2028年にはなるんだろうと思います。

一方でデジタル赤字が大幅に拡大をしております。

2025年では8兆円に迫る勢いでデジタル赤字が拡大をしている。

2030年には10兆円を超えるデジタル赤字が増えていく。

これはデータセンターだけではありません。

さまざまなクラウドサービスを統合したものでありますが、日本が公金を使って開発した工業団地に、内外無差別でデータセンターを誘致する。

結果的に日本に利益すればいいんですけれども、おそらく現状のまま進めると、そうはならないんだろうと私は考えています。

データセンターの用地取得はかなり過熱をしております。

関東近辺、もともと開発が止まっていたような広大な未開発地が、海外のいわゆる大きなクラウドをやっている会社に買われていたり、これは地方にも進んでいまして、私が地元の九州でも土地と、そして電力のつなぎ込みはあれば高い値段で売買するというようなこういう加熱状況、用地取得の加熱状況、この件に関してはどのように分析されておられますでしょうか。

政府参考人 野原

野原商務情報政策局長。

データセンターの用地取得につきましては、生成AIの普及やクラウド利用の拡大を背景にいたしまして、委員ご指摘のとおり、日本の国内におきまして、内外の事業者による立地検討、投資が活発化しているというふうに認識をしております。

社会のデジタル化を推進する上では、外資企業が提供するデータセンターやクラウド基盤も上手に活用しつつ、特に機密性の高いデータを安心して処理したいときには、国産のクラウド基盤やデータセンターを活用できるなど、扱いたいデータやその用途に応じて使い分けができる環境を我が国として確保することが重要であると考えております。

そのため経済安保推進法に基づきまして、日本国内の事業者によるAIの開発基盤となる高度なコンピューターの整備支援、これは日本データセンターに整備されるわけですけれども、それを行っているところでございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

厳格な審査が行われますが、経済安保の文脈と、機を一にしてデータセンター推進というのはやっていくべきだろうと思います。

今、日の丸半導体、日の丸データセンターという武器が少ない中で、次々とハイパースケーラーに買われて、じゃあもうあとどうしようもありませんっていう風にならないようにしなきゃいけないと思っています。

エネルギー自給率は20%に満たない我が国。

食料自給率も40%ありません。

デジタル自給率もほとんどないといった状況にならないように、今まで半導体はしっかり応援してきたつもりでありますし、足場が整いましたので、日の丸半導体、そして日の丸半導体をつくった日の丸データセンターというのを増やしていかなければならないんじゃないかなと私は思います。

日経ビジネスの、ちょっとこれ古い記事ですが、去年の記事です。

海外のハイパースケーラーが牽引する現在の市場は、日本のデジタルインフラを歪な形に変えているのも事実だ。

外資による国内のデータセンター市場への積極投資は、クラウドサービスやAR関連サービス利用者により便利に使ってもらうための動きだ。

結果として、この収益は海外へと流れていく。

スノーリゾートとして有名な北海道ニセコ町も、ホテルなどの不動産は海外資本が多く、富の多くが海外に流れている。

データセンター市場も同じ構造という指摘だ。

国内のデータや資金が海外に流れれば、経済安全保障の懸念も募る。

私はこの通りだと思っています。

グランドデザインを今しっかりやっておくべきだと思いますので、大臣のリーダーシップに期待したいわけであります。

本法律案では支援対象が、もちろん内外無差別、明示はされていませんけれども、当然内外無差別で支援をするということになろうと思いますが、経済安全保障との整合性をどのようにとっていかれるおつもりでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

地域未来投資促進法に基づく地域経済牽引事業については、地域資源の活用や高い付加価値の創出に加え、地域の事業者に対する相当の経済的効果を及ぼすものとして、都道府県知事の承認を受ける必要がございます。

その上で、こうした要件を満たす企業であれば、今おっしゃったように、内外無差別で、外資であっても支援の対象になり得るという考え方であります。

一方で、AIをはじめとしたデジタルサービスが社会活動の基盤としての役割を増す中、DXやAIトランスフォーメーションの基盤であるクラウドデータセンターの国内基盤の強化は、我が国の経済成長や経済安全保障の観点から極めて重要であると思っています。

このため、これまでも、クラウドサービスを提供する国内事業者による技術開発や、高度なコンピューターの導入に対して、1366億円の予算を措置し、支援をしてきたところでありまして、引き続き、国産クラウドの育成普及を全力で進めていきたいと考えています。

質疑者 河野義博

河野義博君。

国産を全力でというお言葉をいただき、感謝を申し上げます。

水に関連して伺います。

工業用水道事業法に今回位置づけるのではなくて、地域未来投資促進法に特例として位置づけて、この工業用水、工業用ダムから水を使えるようにいたします。

多目的ダムにおいては、工業用水用、洗浄用のダムというのはおそらく少なくてですね、ダムの多くは多目的ダムでありまして、水利権というのは併存しています。

工業用、農業用、飲料用、さまざまな目的でダムというのは使われておって、その量が取り決めによって分配をされているという状況。

工業用の中に直接位置づけるのではなくて、地域未来法の特例措置として工業用の中に位置づけましたという仕立てになっておりました。

それ自体は、そういうことにせざるを得なかったんだろうと思うので、その件に関しては、それはそれでいいと思うんですが、一方で、今後、データセンター向けの工業用水利用が拡大していった場合、既存の水利権者が、私たちの水はいざというときに使えないんじゃないかという不安があるわけであります。

枯渇時には、渇水調整協議会というのが各ダムに応じて開かれまして、調整を行うことになりますが、データセンターは今回、法改正を経て、どのような位置づけになるのでしょうか。

政府参考人 宮本

宮本政策統括調整官。

お答え申し上げます。

まず、今回の法改正では、民間企業における今後の国内投資立地拡大に必要な産業用地の確保を図る観点から、地域における既存産業用地の最大限の活用を支援すると、これも改正目的の一つとしておりまして、工業の発展に大きく寄与するデータセンターの立地についても支援をするということとしております。

従いまして、このため、データセンターにおいて必要となる水を確保する観点から、地域未来投資促進法における特例として措置することといたしました。

水利権の話につきましてですけれども、工業水等の用途別に、ご指摘のとおり、許可されておりますけれども、工業用水道事業者は、工業用水として許可された水利権の枠内で、工業用水の供給を行っているという状況です。

そのため、今回の法改正の措置によって、水利権が既損されるということはないというふうに認識しております。

また、一方で、雨不足等による渇水時には、渇水対策協議会で方針を判断した上で、取水する企業一律で取水制限等の対策を行えるため、データセンター事業者についても、そこの方針には従っていただくということになるかと考えております。

質疑者 河野義博

河野義博君。

枯渇時にも他の農業用水、飲料用水には影響はないということを確認することができました。

水、土地、加えて重要なのが脱炭素電源であります。

私が言っているだけだと思うんですけれども、再エネ電源の主力電源化というのは、エネルギー基本計画にもしっかりと書き込まれております。

再エネ電源の促進というのは、私はもう菅政権、岸田政権、石破政権を通じて、私はもうこれは国是になったものだと思っておるわけであります。

再エネの、今こそ再エネだと。

アメリカですら、再エネを今、増やしています。

今こそ再エネでありますし、また脱炭素電源のもう一つ重要なテーマは、原子力発電であります。

原子力発電の再稼働を急務だという声も多く上がっておるわけであります。

この脱炭素電源の確保に向けて、経済産業省としてどのように対応されておられますでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

委員御指摘のとおり、データセンター需要による電力需要増加が見込まれる中、脱炭素電源の確保は急務でございます。

また、低いエネルギー自給率や火力発電への高い依存といった課題を克服する観点でも、再エネや原子力といった脱炭素電源を最大限活用していくことが重要であり、そういう方針をとっております。

再エネについては、関係省庁や地方公共団体が連携して施策を強化することで、地域との共生や国民負担の抑制を図りながら導入拡大を進めてまいります。

原子力は安全性の確保と地域の理解を大前提に最大限活用していくこととしております。

国も前面に立って、立地自治体等関係者の理解と協力を得るよう、丁寧に説明を行うとともに、地域の実情を踏まえつつ、原子力防災の技術強化の必要な対応もしっかりと行ってまいります。

引き続き、安全性、安定供給、経済効率性、環境適合の、いわゆるS+3Eのバランスを取りつつ、責任あるエネルギー政策を進めてまいりたいと考えてございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

ありがとうございます。

再エネか原子力かという議論はもう過去の議論であって、再エネも原子力も両方やらなきゃいけないという時代だと私は思っていますし、大臣が頷いていただきましてありがとうございます。

次に、貿易保険法関連で伺います。

NEXIは馴染みがあまりないと思うんですが、私はNEXI愛が強くございまして、2011年、洋上風力発電所に投資をしました。

出資参画をしました。

その時はまだリーマンショック後でヨーロッパの金融機関というのは傷ついていまして、なかなか巨額の投資に対して融資をつけてくれない。

だからファイナンスは厳しい時代だった。

その時にNEXIが保証をつけてくれまして、世界で初めてノンリコースのプロジェクトファイナンスを洋上風力発電にファイナンス組成をすることができました。

これもNEXIあったればこそでありまして、その歴史愛というのは、その後も強く持ち続けている中で、NEXIを活用してアメリカに投資をするということでありますので、この内容について質問をさせていただきたいと思います。

まず、これまでの国会の議事録も拝見させていただきました。

落選中でありましたので、その期間の議事録も読ませていただきましたが、大きく今回の日米共同投資スキームの論点というのは、二つに集約されるんだと思います。

一つは、ガバナンスの問題です。

アメリカが何でもかんでも決めちゃうんじゃないの?という懸念を払拭しておく必要があるということ。

もう一つは、融資回収後の配当が1対9になることへの懸念であります。

これは交渉法度というのは相手があることでありますので、日本だけがいいスキームというのはおよそあり得ない。

中で、やはりアメリカからこういう要望があった中で、やはり議論を尽くしてこういう形になった結果でありますので、じゃあどうやってその実効性を高めていくかということが大事なんだろうと思います。

MOUを拝見しました。

覚書を拝見しましたところ、アメリカ側がGP出資、日本側がLP出資ということが書かれています。

LP出資とは何かといえば、お金を出すだけです。

GPが全部決めます。

GPはコントロールライトを持って、GPがジェネラルパートナーシップを取った方が、GP側が全てをコントロールする。

LPはお金だけ出して黙っておきなさいというのが、いわゆるLP出資であって、私これ読んだときに大変不安になりました。

LP出資とGP出資というのは、よく使う手法でありますけれども、日本は何もできなくてお金を出すだけになっちゃっているんだというふうに思っていましたが、この点、その後の交渉の中でどういうふうな着地点を見出しつつ、もしくは見出しつつあるのでしょうか。

また、融資回収後の1対9の配当に変わる。

これもままあるスキームだと思います。

一定程度投資回収が終わったら、キャピタル・フリップというのはある手法で、これ見たときに私、これ弁護士が儲かるスキームだなと思いました。

たくさん弁護士が入ってこのスキームを作られたんだなと思いましたけれども、私はJBICが融資をして投資法人を作ってSPCに出資する。

SPCが日本の製造メーカーの品物を買って建設を進めるということであって、今もやってますけども、途上国向けのバイアーズクレジットをアメリカ向けにやるんだなと。

日本としてはメーカーさんにとっては売って終わりだし、その後もちゃんと資金、オペレーションやっている段階もちゃんとお金も取りっぱぐれもないし、JBICからすれば、民間銀行からしても、民間銀行からしたらNEXIの保証をつけてくれて、お金を出すだけですから、JBICも融資しますが、投資回収は、投資に優先して、日本側の出資が回収されると思いますので、リスク的には集約されておりますので、有志期間が50、50の配当。

有志が終わったら1、9というのは相手がある話ですので、苦渋の選択といいますか、ギリギリの交渉の中でこういうスキームになったんだろうな。

そのご苦労おもんばかると、本当に大変な交渉をやっていただいたなという感謝の思いが湧いてまいりますが、2つの懸念、ガバナンスの件と収益の件、大臣の交渉、前大臣時代ですが、思い、そういうものも含めて、どのようなものに仕上がっているのか、国民の懸念を払拭したいというふうに思いますので、よろしくお願いします。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

赤澤亮正大臣:丸紅におられた経験で、本当にいろんな経験を積んでおられるなと思うご質問で、バランスの取れたといいますか、いろんな問題点のご指摘をいただいてありがとうございます。

一つ、まず委員のご指摘でありがたいと思ったのは、交渉ごとだから日本だけにいいということはないよねと、全くおっしゃるとおりで、これ、実はこの戦略的投資認識も含めてですね、何が起きたかというと、結局米国は毎年5兆円超の関税を我が国に課すと言って、大統領がタリフとおっしゃったわけですけど、2兆円超、それをもう軽減をして、2兆円超関税収入が減ることは、これとも含めて我慢していると言いますか、というところはあるわけです。

なので、5兆円超の関税を課され続ければ、これ我が国の主要な自動車メーカー、複数社の年間利益が飛んでしまうぐらいの関税になりますので、これは本当に基幹産業にとってありえないようなことだったわけです。

そういうことも含めて回避をする。

なおかつ我が国は一切関税は下げないとか、いろいろ他国と比べて取れているところも多いので、ここがやっぱりおっしゃるように日本だけにいいことは起きないと全くその通りだと思うんですね。

米国の側はそれだけのことを逆に、米国の立場からすればですよ、我慢した結果、俺たち何が取れたんだと思ってこれを見るわけなので、そういう意味でまさにおっしゃる通りで、日本だけにそれでいいものになってたら、米国の政府の側が国内で立ってられないということになると思います。

そういう意味で、2点全くまっとうなご質問だと思うんですが、ガバナンスの問題とこの収益配分の問題ですが、ガバナンスの問題についてはですね、ちょっとこれ前倒しでやることになってますが、協議委員会、これ日米両政府から、私も入りますし、役人も入ります。

そして、JVICやNEXYの専門家も入ります。

関係者がすべて入った形の中で、収支総称召喚確実性、大赤字が出るようなことには絶対ならないよね。

ちゃんと赤字を出さずにやれるよね、ということをチェックしたり、あるいは日本企業への利益、ちゃんと日本にメリットがあるよね、といったようなことをきちっとチェックしつくす。

しかも法令に従ってということもチェックし尽くすということで、プロジェクトが円滑に実施されて、日米でしっかりやっていけることは確認し、加えてですね、それ以後も何か問題が起きたらお互い誠実に協議しようねということで、いきなり米側が何か起きたら米側の判断でボーンとタリフを元に戻したりというようなことができる仕組みにはなっておりません。

それから収益配分については、領海保護局に基づき、これも委員御指摘いただいたことですけど、JVICがNEXYからすれば、元本、金利、融資保証料はきちっと優先的に回収ができるということなので、JVICがNEXYからすれば通常やっている業務を規模を拡大してやるだけで、むしろ事業を発展したと評価できるようなものになります。

また、プロジェクトに対して、日本企業がいろんなある意味業者として納入をする。

普通の商売をして、例えば原発のプラントでも何でもいいですし、あるいはAI関係のインフラでもいいです。

そういうものを納入して利益を上げると。

そういうものが全部終わった後でこのSVVに残っているお金があれば、それは1級でアメリカ持っていったらどうですかと。

その心は、我々お金出しますけど、米国の側はですね、土地、水、電力、エネルギー、こういったものは提供しますと、端的に言うと連邦の土地を無償で出しますからとかですね。

それからオフテイク、例えば半導体であればもう全部買い取ることを約束しますとか、あちら側で現物質の形でリスクを負っているわけでありまして、そういう面も含めて全体としてはバランスが取れているというふうに考えているところでございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

河野義博:ありがとうございました。

ちょっと細かい点の確認を役所の方にしたいと思いますが、具体的に案件採択、そして投入士の決定時、また建設開始から完工まで、事業開始後、オペレーションメンテナンスということになりますが、また撤退。

これ各段階において日米共同で意思決定を行う合意になっていると聞いていますが、具体的にどういうふうな形で日米共同になっているのか確認させていただきたいと思います。

政府参考人 新井

新井通商政策局長。

プロジェクトのフローに沿って、ご説明をさせていただきたいと思います。

まず、案件の採択時、投資決定時でございます。

この段階では、了解覚書に基づきまして、協議委員会で、どの案件を採択するか、それから収支、償還確実性、日本企業への利益メリットについて、日米間で協議を行うこととなってございます。

第一陣の案件、第二陣の案件、そのようなプロセスを経て、今、そうした案件が選定されているところでございます。

次に、投資決定以降、委員のおっしゃる建設、完工、それから事業創業、オペレーション、メンテナンス、そうした段階でございますけれども、この段階につきましても、プロジェクトが円滑に実施されるように、日米で連携して着実にフォローアップすることとしてございます。

そうした中で、例えば、MOUの中でも、日米の間で意見の相違、紛争等がありましたら、協議委員会の枠組みを通じて解決するということになってございますし、その他、例えば、計画の修正とか、プロジェクト事業の拡大変更、終了、万が一の場合にも撤退の判断を含めまして、プロジェクトにおける重要な事項、これはSPVの意思決定を含めまして、そうした重要事項の決定につきましては、日米が対等な立場で協議を行って決定していくということに日米の間ではなってございます。

GP、LPのお話ありましたけれども、対等な立場でということになっておりまして、アメリカ側が一方的に意思決定を行うことにはなっていないというふうに申し上げさせていただきます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

ちょっと今分かりづらかったので、すみません。

GP、LPになっているんだけど、対等なんだということでございました。

プロジェクト期間、開始から完工までもプロジェクト自体で連携してフォローアップだ。

だけどGP、LP立て付けだとそうはならないんじゃないかと思うんですけど。

その点、もう少し教えてください。

政府参考人 新井

新井通商政策局長。

お答えさせていただきます。

MOU上は、GPという言葉がございます。

ただLPという規定はございません。

他方、MOU上も、何かあった時には日米でしっかり協議をして、協議委員会の枠組みを通じて解決を図るということになってございます。

さらにその上で、個々のプロジェクトにつきましても、これは日米が対等な立場で、このSPVの重要な意思決定事項については対等な立場で、これはGP、LPという規定は一切ございませんけれども、対等な立場で協議を行って決めるということで、日米の間ではそういうことになってございます。

質疑者 河野義博

河野義博君。

あくまでMOUはMOUで大きな方向性が示されているということで、個別のプロジェクトでしっかり日本側のガバナンスをとっていくということが大事だと思いますので、ぜひともよろしくお願いします。

ちょっと時間の関係で2問飛ばして、最後大臣に伺いたいと思います。

今回合意を得ましたSMR小型の原子力発電所をアメリカに建設する件であります。

これは本当に時期を得た合意であって、そして見せるタイミング的にも私は良かったと思います。

山岡達丸 (中道改革連合・無所属) 29発言 ▶ 動画
質疑者 山岡達丸

詰めていかなきゃいけないことがたくさんあるんだと思いますが、第7次エネルギー基本計画で我が国も事業者内の原子力発電所のリプレイスを可能にするSMRの建設を頭に入れて、こういう方針転換を行って原子力発電所を建てられるようにはしたものの、じゃあ日本ですぐSMRを建てられるところがあるかというと、そういったところはない中で、やはりアメリカに日本製の原子力発電所関連機器、並びに送配電網が使われるということは、私は非常に意義深いことなんだろうと思いますが、アメリカにおけるSMR建設において日本企業が関与することについて、どのようにお考えでしょうか。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤亮正

このSMRは私、しばらく前誤解してて、なんか家庭の玄関ぐらいつくのかと思ったら、これSMRといってもサイズはフットボール場以上ぐらいの最初なんですよね。

ということで、立地を考えた時にも、委員ご指摘の通りで、なかなか我が国からどんどんプロジェクトを作って実装していくというか、なかなか難しいのかなという中で、大変大事なご指摘だと思います。

委員お尋ねのSMRプロジェクトについては、戦略的投資イニシアティブの第二次プロジェクトとして発表したものの中に含まれております。

このプロジェクトについては、日立、IHI、日本製鋼所といった大企業のみならず、例えば玉川製機とか、TLVといった中小企業による関連機器の供給も期待されるところであり、そしてそのプロジェクトを通じて、日米の原子力協力の推進といった定性的な言い方もできますが、今まさに挙げたような大企業のみならず、中小企業を含む我が国企業の輸出機会の拡大、そして先端技術を用いたプロジェクトへの参画によって知見が蓄積されて、我が国における、日本国内における原子力産業基盤の強化といった意義があるというふうに考えております。

委員長 工藤彰三

河野義博君。

ありがとうございました。

時間が参りましたので、通告した質問は次回以降に譲らせていただきたいと思います。

ありがとうございました。

次に山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸です。

質疑の機会をいただきましてありがとうございます。

今回、法案審議、前回に引き続きでございますが、前回は、いわゆるトランプ大統領との間の約束であります米国への5500億ドルの金融の支援ということで、いわゆる日本政府の日米両方の戦略的投資イニシアティブに関する法改正ということで、その質疑で40分間、質疑をさせていただきましたが、今回の質疑でも、少し冒頭、その続きをさせていただきたいということでございます。

この間、大型連休もありました。

米国トランプ大統領が、5月1日のSNS発信で、EUは米国との貿易合意を守っていないという、我々にしては突如そうした発信があって、その上で自動車とトラックの関税を25%引き上げるんだということが発信をされたわけであります。

その後、欧州委員会の委員長との電話会談もあったということもトランプ大統領の発信にありましたけれども、5月7日にEUは関税をゼロにすると約束したのだと。

7月4日の独立記念日まで猶予を与える。

それが守られなければ残念ながらEUの関税は直ちにはるかに高い水準に跳ね上がるという予告のようなSNSの発信もされているということでありません。

EUは米国に対していわゆる農産物の関税を下げるということも含めたさまざま約束をしているわけでありません。

EU議会あるいはEU加盟国の理事会などの手続きも必要となる中で、やはりなかなか相当時間を要しているということでございます。

特にEU議会におけるトランプ大統領への反発といいますか、そうした状況は今も続いている様子だということも、今伝えられているところでもございます。

日本の結果としては、何らかの関税を下げるということにはなっていないわけであります。

米国への投資プロジェクトに対して金融支援をするということは、もちろん5500億ドル、これは決まっていますけれども、仮に日本も農林水産物、これを引き下げるというような約束が含まれたとしたら、やはり国内の議会も今大変だったんだろうということを思うわけでありますし、この金融支援の枠組みはうまく活用することができれば、前回の議論でもさせていただきましたけれども、日本企業がサプライチェーンの市場等を含めてそこに参画していくような形を作っていくという形にもなっていくということで考えたときに、逆に滞れば、今回のトランプ大統領のキャラクターといいますか、そういうことを踏まえれば、やはりEUのような案件、EUも必ずしも関税が上がるとまだ決まったわけではありませんが、そうしたことになっていくんだろうということを思いますと、うまく活用しなければいけませんし、滞りなくプロジェクトをきちんと形成していくということが大事なんだろうと思っております。

今日は委員の皆様にも資料をお配りさせていただきました。

東洋経済というところに、4月15日の記事で、なかなかこの戦略的投資イニシアティブのことについての不穏な記事が出ていますので、このことについて確認させていただきたいと思います。

この東洋経済の記事では、国内の3つのメガバンク、5,500億ドルの対米融資に二の足を踏んでいるという見出しになっています。

多額のドルの調達が深刻な問題だと、既存ビジネスの貸出の余力まで奪われかねない事態にという記事が報じられているということでございます。

とりわけ国内金融機関のドル調達について、この記事の内容では、ドル調達について政府支援の枠組みでもない限り、第2弾以降、第1弾も発表されていますけれども、第2弾これから作るということで、この間日米首脳会談でも発表されたわけでありますけれども、この第2弾以降の対米融資をメガバンクとしては、検討の俎上に挙げることすら難しいという表現で、なかなか激しい書き方ではありますけれども、そのことは政府に既に伝えているのだということが報じられています。

まず、経産省の新井局長にも確認したいと思いますが、この記事にありますとおり、このメガバンクはそうした懸念というのを政府に伝えているという状況なのか、状況をご説明いただければと思います。

政府参考人 新井通商政策局長

新井通商政策局長。

日本政府といたしましては、頻繁に民間金融機関とは、かつ緊密に意見交換を行っております。

そうした意見交換の中で、委員ご指摘のようなドル調達、外貨調達の話を含めて、さまざまなご意見を伺っているところでございます。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

今のお話、私が示した話も含めて、確認しているというお話がございました。

メガバンクが危惧を覚えますのは、5,500億ドル。

これ為替によって少し数字が変わりますが、155円換算なら85兆円ですし、160円換算なら88兆円ということで、こうした巨額資金ということが、民間部分が一定程度背負うということと、全てドル建てで手当てをしなければいけないということ。

長期のプロジェクトファイナンスですから、長期にわたって大規模なドルを確保すると。

もちろんメガバンクも一定程度のドルの保有はすでにあるということは、もちろんあるんだと思いますが、もちろんそれは限りがあるわけであります。

ドルの需要が高まり続けるのであれば、やはりこのプロジェクトによる資金調達が、いわゆる円安、ドル高の圧力にもつながっていくとの指摘もされていることであります。

記事にもありますが、この5,500億ドルの内訳は、JBIC、いわゆる政府系金融機関が1に対して、民間金融機関が2だと。

もちろんNEXIがそれに保険をつけるわけでありますけれども、民間金融機関が2だと。

今回の法改正でNEXIに3兆円の交付国債が財政基盤の強化として強化することが、おおむねこれが20倍であります。

60兆円程度の保険分をカバーできるんだというリスクの計算でですね。

そうした説明を計算者はされているわけでありますから。

88兆円に対して60兆円のカバーということになれば、この記事にもありますけれども、JBICが1、民間金融機関が担う部分が2という、この1対2の関係が、おおむね交付国債の金額からも想定されているものと一致しているんだということも言えるんだと思っています。

メガバンク3つだとして、3で割っても20兆円ずつ、これまでにない規模だということで、銀行の巨額資金を対米融資に振り向けるということは、既存の貸出計画にも影響を与えるんじゃないかという指摘もされるわけではありません。

大臣にここで伺いたいんですけれども、これまで大臣は会見などで、この5,500億ドルの金融支援に関して、日本は1兆2,000億ドルの外貨準備がある。

5,500億ドルの資金出資も可能だという趣旨のご発言もされているわけでありますけれども、これはマクロで見たときに、1兆2,000億の外貨準備もあって、その5,500億ドルということでおっしゃっておられるんだろうということは思うわけでありますが、今回5,500億ドルのおよそ6割以上が民間部分ということであります。

外貨準備は当然政府側の管理でありますから。

民間部分が独自に調達するというのをNEXIが保険付けるにしても、資金調達自体、やはり相当無理が生じるんじゃないかというのも、最もな話じゃないかと思いますし、その負担がボトルネックになって、もちろん金融に参画するかしないか、それぞれの個社の判断になりますから、これが米国との案件生成そのものの阻害要因になるような、このことは、さっきのEUの事例等を見ても、やはりその資金調達がボトルネックになって停滞するようなことというのは避けなければならないんじゃないかと思うわけであります。

合わせて申し上げますと、メガバンクは日本の金融機関だとして、このプロジェクトに外国の金融機関でもいいのだと、外銀でもいいのだと、だから別に無理して参加しなくてもよいのだというような指摘もあるようでありますが、しかしですね、やはり日本がリスクの保険をつける中で、日本のメガバンクが大きく関わっていかない案件というのも、これもいかがなものなのかということも言えるんだろうと思っております。

大臣に質問させていただきたいのは、やはり民間金融機関のドル調達そのものに対して、やはり一つは日本として支援すべきじゃないかということ。

そしてもう一つは、JBIC政府系金融機関との民間機関との融資で割合、1対2だということが、この交付国債の金額からも想定され得るんだと思いますけれども、これはですね、1対2とかそういうことではなくて、プロジェクトごとに柔軟に変えて、きちんとですね、調達もしやすく、参画もしやすい状況を作っていくんだと。

そのことはですね、大臣のご答弁で確認させていただきたいんですが、いただけますでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

はい。

今の委員のご質問で一つ私がなるほどと思ったことは、ちょっと話が合意して以降ずっと「80兆円は赤澤が自腹で払え」っていうSNSの投稿が多い中で、最近「87兆円自腹で払え」っていうのは来るようになったんで、円安が計算されてるってことが、先ほどおっしゃってた150円、160円って話で、なるほどとピンときたところなんですが、それはともかくですね。

ごめんなさい。

1対2については、アメリカでの事業実績と勘案して決めているものでありますが、いくつかご指摘をしておきたいのは、まずですね、これ、例えば原発事業とかいろんなものありますけど、プロジェクトは長期にわたるものでありますので、よくあるちょっとホラーストーリーは、5500億ドルが一気に出ていって、1.4兆ドルあるもののうちですね、もうその3、4割に当たるものがいきなり出てくるようなことを考えているのかとかですね、あるいはそれをいきなりマーケットからドル調達して円を大量に市場に供給することで一気に円安が進んでとか、ちょっとかなり恐ろしいことを言っては大騒ぎになっちゃってるとかあるんですが、まず申し上げておきたいのは、もう長期のプロジェクトなんで、ほとんどがそんなに急に5500億ドルに達するところまでわーっとドル調達が必要な事態にはおよそなりませんので、それよりははるかに少ない、それの数パーセントぐらいのものがまず出てくるという世界なので、ということはまずちょっと押さえておいていただきたく、5500億ドルをいきなりマーケットから調達なんてことはおよそそういうことにはなりません。

それが一点であります。

それから当然その今おっしゃったように、外貨準備から融資を受けるということであれば、それはもう持っているドルがそのまま使われるので、マーケットから調達することにはなりません。

それ以外にも、JBICが債務保証をつけて、例えば米銀からお金を借りることができれば、それも単に持っておられるドルを使うだけで、メガバンクの持っているドルが足りなくなってみたいな話とは無縁でありますし、そういう意味で、とにかく申し上げておきたいのは、我々5,500億ドルまで行けるという判断をしたときに、かなり細かくですね、プロジェクトごとにどれぐらいのお金を調達しなきゃいけないか、みたいなことが考えた上で、我が国の外貨準備とかああいうものも全部含めて、これはマーケットから我々がどう調達することで円安を招いたり、ましてやそれで輸入物価が上がるような事態を招いたりなんてことは起きずにやれるということは、よくシミュレーションをして考えた上で出した結論だということになります。

そういう意味で、あともう一つだけ強調しておきたいのは、これ、米選挙長官に言わせれば、日本がやった投資イニシアチブを参考に、以後、米EU、米韓の合意ができたということで、みんな投資イニシアチブを持っているんですが、それがうまく仕組まれていないと、韓国もそうでしたし、EUもそうなんですけど、また大統領からタリフを元に戻すぞという騒ぎになるということで、ご案内のとおり現時点までに日本はそういう事態には立ち至らずですね、しっかりとキャッシュコールを受けて、大臣のお金ももうすでに何百億という規模だったと思いますが、振り込んでいる中で順調に進んでいると。

それは我々からすれば事前によく周到に考えて、スキームを作り、実行可能なものにしているので、日本については考え抜かれたものに基づいて、問題なく今進行しているという認識を持っているところでございます。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

資金調達の政府系金融機関と民間の割合の柔軟な運用、ここの部分についてご発言いただけなかったので、ちょっといただけますでしょうか。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

はい。

きちっとどれぐらいまで投資イニシアチブで資金供給するということを米側に約束していいかを考えなきゃいけませんので、過去の実績に基づいて1対2とか、あるいは私が何とか申し上げたことがあるのは、出資の部分は多分数パーセントですよと。

いきなり5500億ドルキャッシュでボーンなんてことになりませんよみたいなことを言っていたのは、過去の実績に基づくところですが、まさに委員ご指摘のとおりで、プロジェクトごとにこれ全て考えていきますので、その時々に最適と思うやり方でやっていくということで、これについてはもうきっちりと何か1対2でとか、そういうものは厳格に決まっているものではなく、プロジェクトごとに柔軟に考えるべきものだということはその通りでございます。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

はい、ご答弁ありがとうございます。

そのドル調達に関する懸念について大臣のご所見でございましたけれども、いずれにしてもやはり金融機関が関わる上で懸念があるのであれば、このことは払拭していくことがプロジェクトの速やかな生成につながっていくと思っておりますので、ぜひそうした懸念、誤解であるということであれば、そのこともきちんと説明しながら、より良い形で民間金融機関との関係をつくっていただきたいということを思うわけであります。

日米共同、日本の国策といわれる、その整合性についても確認をしたいんですけれども、この了解覚書、いわゆるMOUには、それぞれ国の関連する、それぞれの国の戦略的及び法的な考慮事項は、この米国大統領の最終的な投資推薦に関わる協議体、いわゆる投資委員会にインプットしていくんだということが書かれています。

法的な部分はわかりやすくて、いわゆるJVICとかNEXIが日本の企業の国内の企業に利益が帰属するんだということが保証される案件じゃないとなかなか難しいよというのが法的事項だと思うんですけれども、戦略的考慮事項というのがそんなに明確になっていないので、確認をしたいんですけれども。

先日大臣は北海道にも足を運んでいただいて、このラピダスの件に、また新たな解析センターの開設で、ご発信もいただいて、お越しもいただいて、必ず成功させると、力強いご発言もいただきましたけれども、例えばですけれども、この米国の投資案件が、いわゆる日本の国策の象徴的案件でありますラピダスプロジェクトと競合するようなことはあってはならないと思いますし、質問をまとめて伺いたいんですけれども、あるいはむしろラピダスの販路拡大につながるような、そうしたことを積極的に作り出していくような案件に。

答弁者 赤澤亮正

はい、まず先ほどちょっとしたたたわずだったかもしれないので、一般論として申し上げれば、民間金融機関が負担を感じずにですね、安心してプロジェクトに参画できる環境を整えることは、戦略的投資認識を着実に実施する上で重要でありますので、委員のお指摘もいただきながら、民間金融機関の要望についてもよく聞いて適切に対応してまいりたいと思います。

そのことは補足で申し上げさせていただきます。

その上でですね、戦略的な考慮事項でありますが、これについては確たる定義、これについてはもういくらあっても足りないぐらいの需要がおそらくあるということを見込んで、ラピダスもそうでありますし、例えば米国で半導体工場を作ったところで、むしろそのオフテイク全部日本が貸してくれというような交渉になるかもしれませんし、そういうことも含めてですね、とにかくまさにおっしゃったラピダスプロジェクトなどを念頭に置きながら、我が国全体として確実に全体がうまくいくということを考えてやっていきたいと思っています。

協議委員会を通じて、日本政府の立場から確認すべき点、しっかり確認することで、日米の総合利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進につながる案件の形成に取り組んでいきたいと思います。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

強くご答弁いただいてありがとうございます。

野原商務情報政策局長にもお越しいただいています。

ラピダスのことなので、関連して伺いたいんですけれども、国会にも進捗を報告するようにということが法改正のときに規定されているところであります。

やはりラピダスの進捗が意外な状況になっているかということ。

併せてその項目の中にAI市場の、いわゆるラピダスの市場のデジタル市場等の発展の度合いというのが報告事項に入っていたと思いますが、やはり昨年の段階で想定していた状況よりも、民間のいろいろな個社の世界的な企業の動きを見ていますと、さらにスピードを早く拡大しているんじゃないかということも感じるわけでございます。

そのところを含めて、状況のご説明をいただけますでしょうか。

政府参考人 野原商務情報政策局長

野原商務情報政策局長。

まずラピダスの進捗でございますが、千歳のパイロットラインで試作した2ナノ世代の半導体の動作確認、それから世界初の600ミリ角の大きさの先端パッケージ製造技術の発表など、量産に向けた取組が順調に進捗していると認識しております。

本年2月には、情報処理推進機構IPAを通じまして、1000億円の出資をするとともに、民間企業等から当初想定を上回る1676億円の出資が実行されました。

これもラピダスに対する期待の現れというふうに認識をしております。

加えまして、先月、外部有識者の技術開発に関する審査結果を踏まえまして、約6315億円の追加予算を承認したところでございます。

AI関連の半導体市場の動向でございますが、非常に成長を今加速しているという状況にございます。

2020年の世界半導体市場、約50兆円になったわけですけれども、それが2030年には1兆ドル、150兆円になると言われていたんですが、直近の国際的な団体の予測によりますと、今年、2026年には、世界の半導体市場は約150兆円規模になるという見通しになっております。

非常に成長が加速しているということでございますので、こうした半導体につきまして、我が国が自ら生産して国富を生み、世界に貢献することは大きな意義があるというふうに認識をしております。

引き続き、経済産業省といたしまして、外部有識者の意見も踏まえつつ、プロジェクトの成功に向けて全力で取り組んでまいります。

以上です。

委員長 工藤彰三

工藤彰三委員長山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸(中道改革連合・無所属)ラピダスのこのプロジェクトを進めるにあたって、市場がきちんとあるのかということは議論されていたわけでありますけれども、今、局長からご説明がありましたけれども、2030年想定がもう2026年にはその規模に達しているというような調査も出ているというお話ございました。

研究が順調に進んで、進捗が進んでいくのは良いことなんですけれども、他社の動き、TSMCは2029年には1.4とか1.3ナノとかいろいろ言われますが、次世代のものを生産するのだと言ってみたり、インテルはイーロン・マスク氏とコラボを組んで、テラハブ構想に参画すると、2ナノのさらに先を作るんだということも表明されています。

動きの早い、この半導体の業界でありますが、大臣に伺うんですけれども、今、想定よりもさらに拡大の動きになっているということであります。

もちろん技術的に壁は乗り越えていきながらということもあるんですけれども、一つ目の今工場であるEEM1で進んでいるプロジェクト、最終的にはEEM2、3、4と巨大な集積地を目指していくということをやっているわけでありますけれども、このスピードが今2027年の秋の予算開始でありますけれども、簡単な話ではありませんが、市場の動向を踏まえれば、この規模の拡張、あるいは研究の加速を、ぜひ進めていってほしいという思いを持つわけであります。

大臣の御見解をいただきたいと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

赤澤亮正(経済産業大臣)現在、最先端半導体の需要はAIの発展に伴って急速な増加を続けており、競合他社も量産に向けた取組を加速させていると承知をしております。

そうした中、ラピダスも、委員御指摘のとおり、2ナノのみならず、1.4ナノ、あるいは1.0といったように、どんどん加速していくと思いますけど、それ以降、1.4ナノ以降の研究開発や、量産投資を加速化させていく必要があります。

先月、私自身、ラピダスの北海道製造拠点を訪問をして、経営陣や現場エンジニアと意見交換し、次世代半導体の量産に向けた取組が進捗していることを確認するとともに、6,315億円の研究開発の追加支援も決定したところでございます。

今後、情報処理促進法に基づき、政府から1,500億円を新たに出資する方針でもあります。

これらを通じて、ラピダスの研究開発や量産投資を、さらに後押しをしてまいりたいと思います。

委員長 工藤彰三

工藤彰三委員長山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸(中道改革連合・無所属)ありがとうございます。

市場の拡大に、やっぱり的確にキャッチアップしていってほしいという思いもございます。

その上で大臣にもう一つ確認をしておきたいのは、このラピダスを軸にした地域の産業クラスターの規模、これをどの程度の範囲だということで国は定めているのかということも明確に改めてしていただきたいと思っております。

このラピダスを軸にした産業集積は、地元自治体とか民間企業関係機関などが一体となって支えていこうということで北海道バレービジョン協議会というのも立ち上がっておりまして、昨日は2026年度の総会開催されまして、経産省からは西川審議官がまた御出席をいただいて国の半導体政策の経過なども御講演いただいたというところでありますけれども、地元関係者も、集積に向けた課題の解決に、さまざまな知恵を出していきたいという思いは持っていますが、現実の議論のスケールは、例えば必要なインフラの整備の規模感はどうしても立地している千歳市にスポットが当たるということで、千歳市が主役になるのはもちろんなんですけれども、ただ、周辺にある江庭とか苫小牧などの熱量の差も指摘もされているところでもあります。

大臣に伺いたいのは、やはりプロジェクトの旗を振っているのは経産省でございます。

地元の協議体も大事なんですけれども、国としての考え方として、ラピダスを中心とした産業集積は、面的な意味で一つの市に収まるような程度になるのかどうかと。

この周囲との連携ということが多く望まれるんだということを私は思うわけでありますが、大臣のお考えをお示しいただければと思います。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

赤澤亮正(経済産業大臣)ラピダスを契機とした半導体投資は、北海道における半導体産業の集積をはじめ、地域経済に大きく波及をし、地域未来戦略における産業クラスター形成の軸になるものと考えております。

実際、その面的な範囲ということですけれども、ラピダスが進出して以降、50社を超える半導体関連企業が、千歳市にとどまらず、苫小牧市、江庭市、札幌市に新たに拠点を設立しております。

経済産業省としても、千歳市への次世代EUV露光装置を活用した半導体の前工程に関する研究開発拠点の整備や、千歳科学技術大学への光電融合を含む半導体後工程に関する契約研究開発拠点の構築を進めております。

こうした集積は、ラピダスの量産に向けた取り組みが進むことで、さらに拡大していくと考えられます。

経済産業省としても、最先端半導体のエコシステムを北海道を含めて、国内に構築をするべく取り組んでまいりたいと考えております。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

ありがとうございます。

国家プロジェクトとしての規模感ということでいえば、さらに拡大していくだろうし、現時点においても周辺の自治体にも広がりがあるということも大臣からお示しをいただきました。

さまざまなインフラ整備の議論もございますが、今日国交省さんにもお越しいただいております。

やはり今、経産省の大臣からいただいた、経産省が想定している産業集積の規模感に対して、いわゆる公共交通機関、特に今回テーマとして取り上げたいのは鉄道JRということでありますけれども、このJRがどのような役割を果たしていけるかというのは非常に大きなポイントなんだろうということを思っております。

この経済産業委員会、過去にも私はラピダスとJRの関係を質疑をしていまして、令和5年の11月8日でございますけれども、ここで国交省さんに、このラピダスに関係してJR北海道の役割は非常に大きいんじゃないかということも問いましたところ、国交省としても次世代半導体、まずラピダスのプロジェクトについてデジタル化や脱炭素化の実現に不可欠であって、経済安全保障の観点からも重要な戦略物資であるのが半導体で、次世代半導体への投資を進めていくことは大変重要だということの答弁とともに、ラピダスの新工場の建設のような北海道内の事業環境の変化に的確に対応し、どのように地域に貢献できるかという視点を持つことが重要だということも当時答弁をいただいております。

あれからさらに2年半が過ぎまして、ラピダスプロジェクトは順調に進んでいることが局長からもお話ございましたけれども、半導体の位置づけもAIとともに、現政権で17分野の重点投資の1つにも位置づけられて、国内産業クラスターの形成の軸にしていくんだということも掲げられています。

やはり公共交通機関として鉄道は、その背骨の役割を私はこのラピダスにおいても果たしていくんだということを思うわけであります。

こうした中で現在、新千歳空港とJRの関係で言いますと、空港の地下にある鉄道、これが単線である上に行き止まりの終点で、列車はついたら逆方向に折り返すという運転をする関係で、空港に入る列車の数も時間当たり最大で6本だと。

到着と出発が同じ線路を使うことで、混雑緩和も限界を迎えているという中で、この新千歳空港のアクセスをどうするのかということが議題になっているわけであります。

取り沙汰されるのは、大規模に新千歳空港の下をスルーして、苫小牧方面まで抜けていくのか、あるいは小規模なループにしていくというような議論でございますけれども、これ地元の意見とか北海道の意見とかいろいろあると思うんですけれども、繰り返しになりますが、ラピダスプロジェクトは国家の威信をかけて進めていくものでありまして、どの程度の規模の整備が必要なのかというのは、北海道とか地元自治体の視点では語りきれないものが私はあると思っています。

国としての見識が求められるんだということを思っております。

これぜひ、国家プロジェクト推進に当たって国交省としてもコミットメントしていただいているという中で、新千歳空港のJRの整備、小規模なものじゃなくて周辺の自治体を直接つなぐスルー化を軸に検討していただきたいということを、これは強く求めるところなんですけれども、国交省ご見解いただけますか。

政府参考人 田島大臣官房審議官

国土交通省田島大臣官房審議官、お答えいたします。

JR北海道の鉄道ネットワークは、北海道の経済や生活の発展のために重要な役割を果たしております。

その中でも、北海道の玄関口である新千歳空港と道内を結ぶ新千歳空港への鉄道アクセスは重要な役割を果たしていると認識をしております。

新千歳空港については、インバウンドの増加に伴い、航空旅客がコロナ前の過去最高水準まで回復する中、鉄道の利用者数はコロナ前を上回る水準で推移をしており、ピーク時間帯等における駅や車両の混雑が指摘されております。

加えて、北海道からは、新千歳空港の混雑緩和とラピダス等の産業集積に伴う人流増への対応のため、空港アクセス鉄道の輸送力増強や利便性向上に資する抜本的改良などに関する要望をいただきました。

国土交通省としても、輸送力のさらなる増強に向けて、令和8年度予算において、新千歳空港の最も効果的なアクセス改善策等の検討を行う調査費を計上しているところです。

調査に際しては、様々な観点からの検討が必要となりますが、さらなるインバウンドの増加や、ラピダス社の工場新設による人流の増加等も含めて、しっかりとした需要が見込まれることが重要であると考えております。

委員長 工藤彰三

工藤委員長。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

はい、ご答弁ありがとうございます。

さらに問いますけれども、JR北海道は確かに経営が厳しいんです。

いろいろな議題が上がっていますけれども、ただ後ろ向きなことで縮小ばかりを進めていると、こういう国家プロジェクトにキャッチアップできなくなってしまうわけであります。

基本的に関係者の意見を聞くということでありますけれども、繰り返しになりますが、国家プロジェクトとして、国として、経産省が先頭に立っていますけれども、成功させていかなきゃいけない。

この視点をぜひ、調査の中でも含めていただきたいと思いますし、併せて関係者のさまざまなヒアリングがあるのであれば、まさに地元の地と接点のみならず、この苫小牧もそうです、江別も札幌もお話ありましたけれども、やはりラピダス等の進出企業を含めて、関係する自治体を含めて、きちんと話を聞いて進めていただきたいと思いますが、この調査の進め方についても御答弁いただけますか。

政府参考人 田島大臣官房審議官

国土交通省田島大臣官房審議官。

お答えいたします。

現在、北海道からいただいている要望を踏まえますと、新千歳空港の輸送需要の拡大というのが、現に顕在化し、解決が必要な課題であるというふうに考えておりますが、いずれにいたしましても、北海道等の地元自治体、JR北海道等とも連携をして、しっかりと調査検討を進めてまいりたいと思っております。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

北海道との検討ということでありますけれども、これ、関係者を多く巻き込んでやると、そのことは、ぜひご答弁いただけませんか。

政府参考人 田島大臣官房審議官

国土交通省田島大臣官房審議官。

繰り返し恐縮でございますけれども、北海道等の地元自治体、JR北海道等ともしっかりと連携をして、調査検討を進めてまいります。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

ありがとうございます。

北海道等と地元自治体というご表現いただきましたので、そうした趣旨でご発言いただいたものと思うところであります。

本案に関係して引き続き質疑をしますが、工藤委員長の御采配の下、月曜日には経済産業委員会として、いわゆる今回の法案に関わる、工業地の緑地規制の緩和の一番熱のある現場ということで、千葉県に伺わせていただいて、そうした委員長の委員会の取組をしていただいたことに、心から感謝を申し上げます。

千葉では都市部の近さと自治体の大規模な財政支援ということも相まって、工業団地をつくればつくるほど事業者が集まると。

足りてないと。

成田空港の開発もさらに県が先頭に立って進んでいるということで、非常に活気あるというところでございます。

本改正で緑地規制を今20%は必要だというのが緩和しますと、そうした既存の工業団地の緑地部分が造成されていくということになるんだと思いますが、これはこれで大事なことなんですけれども、現行法の改正前のもとでも産業用地として活用できる空いている既存の工業団地もまだまだあるわけでございます。

1万ヘクタール全国でそうした用地がある中で、その5,000ヘクタールが北海道であるということでございますことと、何ならその4,200ヘクタールが苫小牧であるということもございました。

さらに今のラピダスの話にも相もありますけれども、大臣に御答弁いただきたいのは、新たな工業用地の確保もいいんですが、既存のやはり工業地の活用、このことにも経産省として力を入れていただくと、このことをぜひご答弁いただければと思います。

よろしくお願いいたします。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

一般的に産業集積の形成は、サプライチェーン企業間の連携やインフラ活用の効率化が期待をできます。

特に既存の空き産業用地は、新たな産業用地と異なり、土地の取得や造成が不要であり、迅速な集積の形成が可能となります。

近年、GXやAXの進展で産業構造が変化する中で、企業の立地ニーズが変化し、空き産業用地の産業集積の需要は一層増していると認識をしています。

例えば、ラピダスや活発なGX・AX投資で、委員のご地元のですね、苫小牧地域では産業集積の形成が進みつつあり、さらにですね、空き産業用地の活用が進む可能性は十分にあると考えております。

こうした認識も踏まえ、経済産業省として、空き産業用地を最大限に活用すべく、自治体の了解を得つつ立地場所を探す事業者と、空き産業用地との間のマッチングを行う事業を、昨年6月から開始をしているほか、今般の改正法案では、工業用水供給によるデータセンターの立地誘導の措置を講ずることとしております。

企業が投資タイミングを逃さず、成長投資を行えるよう、空き産業用地の最大限の活用、産業集積の形成に取り組んでまいります。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸君。

大臣の御答弁に大変心強く思います。

最後に国交省さんにもう一つ伺いたいと思います。

今お話にもございましたけれども、この地域はGXの関係もあって、もちろんラピダスの関係もそうなんですけれども、いわゆるCCUSであったりとか、グリーン水素やアンモニアとか。

合成燃料の関連施設の建設も、これからラッシュで進むだろうという状況が作られてきています。

落合貴之 (中道改革連合・無所属) 33発言 ▶ 動画
質疑者 落合貴之

あわせて、トマトマ・アツマン発電所という、もともとあるカーリコ発電所の定期メンテナンスなど、ラピタスのEEM2以降の建設等も見込まれる中で、あるいはデータセンターの企業進出もある中で、いろいろ建設ラッシュのピークが同時に来ることも言われているところでございます。

懸念として一つ言われているのは、集中機関の働き手の宿泊場所の不足が、大きな課題にもなっていくんじゃないかと言われています。

建築基準法では、この工事に付帯する仮設建設物による、いわゆる宿泊施設、期間限定の宿泊施設の場合は、その建設範囲の現場内にとどめるということとか、あるいは一つの工事が終わったら、全て撤去しなければならないということが前提であるというような趣旨が、法の読み取れる範囲でなっているというところでございまして、地元自治体もピーク時にきちんとした宿泊場所を確保できるのかということを懸念しています。

国家プロジェクトの推進にも影響しかねませんし、この事例は全国でも起こり得ることだと思っておりますけれども、ぜひ建築基準法における仮設の宿泊室の運用の緩和、このことも前向きに検討いただきたいのですが、御答弁いただけますでしょうか。

国土交通省井崎大臣官房審議官。

政府参考人 井崎

お答えいたします。

今、委員からご指摘いただきましたように、建築基準法では、工事を施行するために、現場に設ける事務所などの仮設建築物につきまして、一部の基準の適用を除外するほか、建築確認・検査の手続きを不要とする緩和措置を講じております。

国土交通省といたしましては、この緩和措置の適用につきまして、地元の自治体よりご相談がございましたら、丁寧に対応してまいりたいと考えております。

質疑者 落合貴之

ありがとうございます。

相談に御丁寧に対応いただくというところでございます。

ぜひ今回の法改正全体は国内投資、国内への産業力競争強化ということ、そして米国への投資も日本の中小企業への裨益も含めて、さまざまプラスにしていくという中身だと思っておりますので、前向きに進めていただきたいと思いますし、引き続きまた質疑にも取り上げさせていただければと思います。

質問を終わらせていただきます。

ありがとうございます。

委員長 工藤彰三

次に落合貴之君。

質疑者 落合貴之

落合貴之(中道改革連合・無所属):でございます。

本日も前回に引き続きまして、産業競争力強化法等の改正案につきまして、質疑をさせていただきます。

まず前回できなかった質問からですが、産業競争力を高めるためには、まずしっかりと将来への設備投資を、国内で増やしていくこと。

それから、賃上げをしっかりして、中長期的な観点から人を育てていく。

これが重要であるというふうに思います。

しかし、今回も前回と同様にお配りをさせていただいております資料をご覧になっていただきましたらわかりますように、この四半世紀、日本の特に上場企業、大きい企業は、経常利益は4倍以上に上がりました。

しかし、売上の伸びはそんなに伸びていない。

さらに加えて、そのあまり伸びていない売上の伸びよりも、従業員の給与や設備投資がさらに下回っているわけでございます。

売上げがあまり伸びないので、お給料や、それから設備投資を節約して利益を上げていったということも言えるというふうに思います。

最近はやっとですね、特にコロナ以降ぐらいからデジタル投資が盛んになってきましたので、投資の額はほんのわずかですが、増えてはきています。

しかし、これ中長期的な観点から人を育てたり投資をしてこなかったことで、残念ながら産業競争力が下がってきてしまったと、国際的に比べてですね。

これがやはり大きな原因だと、大きな問題だというふうに思います。

私、これコーポレートガバナンス改革の間違った方向性というか、行き過ぎた方向性の結果であるというふうに、この数年、10年近く前から国会で取り上げてきてまいりました。

まず、コーポレートガバナンス改革についてなんですが、コーポレートガバナンスというのが非常に難しい言葉ですけれども、上場企業等の利益の配分の仕方、経営の仕方の指針であると思います。

これは制度として金融庁や経産省がルールを定めてきました。

このルールの決め方によって世の中の流れが変わってくるわけでございます。

バブルの前ぐらいまでは終身雇用ですとか中長期的な観点に立った投資が評価をされてきました。

しかし90年代ぐらいから、特にグローバルな証券市場からもっと短期に利益を出すような経営をするべきだというような声が上がりまして、政府の施策として四半期決算も導入されて、コーポレートガバナンス改革が短期的な方向に残念ながら行ってしまった。

重要な観点ではあるんですが、それが行き過ぎてしまったというふうに思います。

したがって、これは一定のところで見直していくべきであるということで、今年の予算委員会でも、私はこの短期利益の追及のしすぎである、今のコーポレートガバナンス改革の在り方、これが成長を阻害しているということで、経営指針これ短期から中長期へ変えるべきだということを取り上げまして、これ片山大臣はその通りだというふうに答弁をされています。

この時はですね、時間がなくてそれだけで終わってしまいましたので、これ短期的経営を是正するために具体的に今何を検討されているのか、お答えをいただければというふうに思います。

答弁者 内閣府副大臣

内閣府副大臣、お答えをいたします。

企業が中長期的な企業価値の向上の観点から、自社の成長段階を考慮した上で、成長により得た利益を株主への還元とともに、人的投資や設備投資、研究開発投資などの成長投資に適切に振り向けていくことは重要な課題でございます。

そのため、現在検討しておりますコーポレートガバナンスコードの改定案におきましても、取締役会の責務として会社の成長の道筋を、取締役会において重要な責務を果たす独立社外取締役の質の確保が重要である旨も明記することを検討しております。

政府としても、このコーポレートガバナンスコードの改定を通じて、企業の長期的な成長にする人的投資や新事業投資がより積極的に行われるよう、株主への還元も含めた企業の資源配分戦略を成長志向型に変容してまいります。

委員長 工藤彰三

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

今、いろんな施策が混じっていて、必ずしも中長期的な成長につながるのかなという部分もあると思うんですが、片山大臣が一言でおっしゃったように、短期的な利益を追求するコーポレートガバナンス改革から、中長期的な利益をしっかり考えていく改革に変えていくということでよろしいですね。

答弁者 内閣府副大臣

内閣府副大臣、申し上げましたように、企業の中長期的な企業価値の向上の観点、こういった点から、コーポレートガバナンスコードの改定について議論を進めているということでございます。

委員長 工藤彰三

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

いろいろなところから、特に強い、お金をいっぱい持っているいろいろな強いところからの要求というのはかなりありますし、野党である私のところにさえいろいろと意見がそういったところから来ることは多々ありますので、ぜひ国益を考えてルールを決めていただければというふうに思います。

で、経産省もいろいろなというか審議会の中でですね、同じような議論がされているというふうに思います。

経済産業省もこのコーポレートガバナンス改革、どのように考えているか、大臣にお聞かせいただければと思います。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

我が国の企業の業績や株価改善改行にある一方で、設備投資、研究開発、人的投資といった成長投資は、欧米と比べてなお低い水準にあります。

また、株主還元はこの10年間で大きく増加をしているところです。

成長投資を通じて企業価値の向上につなげていくためには、資本効率の改善に加え、事業ポートフォリオの不断の見直しや成長事業への戦略的な投資の拡大を進めていくことが重要となります。

経済産業省としては、現在、金融庁等において改定が進められているコーポレートガバナンスコードの議論と連動しながら、成長志向型のコーポレートガバナンスの実現に向けた実務指針の検討を進めているところでございます。

具体的には、企業の業績や成長ステージに応じた成長投資と、株主還元の適切なバランスや、成長投資の拡大に向けて、企業と投資家が共有すべき内容を整理をした、成長投資ガイダンス策定に向けた議論を進めてまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

もちろん、株式市場の活性化という観点は非常に重要であると。

自社株買いも市場最高額をずっと、そこに今まで以上に重点を置いていくというように考えているということでよろしいですね。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

まさに委員がご指摘のとおり、バランスが大事だということだと思います。

そういう意味で、やはり人的投資、あるいは設備投資、そういったものの重要性というのをですね、やはりちょっと考え直さなきゃいけないぐらい、配当は伸びましたし、あるいは外国の株式の取得とかにはお金が使われたんだけど、というところがやっぱり問題意識としてはもうあるということだと思います。

質疑者 落合貴之

落合貴之。

そこが重要であると思います。

今回の目玉も戦略的投資イニシアシブも、今言及があった海外への投資なわけです。

こういった政策は今までもやってきたわけなので、やはり足りないところを意識して、そちらにもしっかりと重点を置いていくべきであると思います。

やはり国内の実体経済を成長させて、国内の企業を成長させないと、日本経済自体は足腰の強いものになりませんので、そこに今は注力をするべき時であるというふうに思います。

今回コーポレートガバナンスについていろいろ調べていて、象徴的だなと思うのが、企業名を挙げるとあれですけれども、炭素繊維を開発した会社、これは世界にはないわけで、アメリカの飛行機メーカーなどもかなりの1兆円ですとかの大型の契約を日本の企業と結んでいます。

炭素繊維は鉄の4分の1の重さで、強度は鉄よりか10倍以上だそうです。

これをですね、この会社が開発するのには、大きい企業ですけれども、40年以上かかっています。

したがって、この巨額の投資が行われている間は、ずっと赤字40年間な

答弁者 赤澤大臣

大臣。

質疑者 落合貴之

日本の企業、200年以上続く企業のうち、世界の6割は日本の企業ということでございます。

やはりこれが我が国の産業政策の特徴であり、競争力の源泉であると思いますので、重要な観点だということを指摘させていただければと思います。

では、いろいろと重なりますけれども、戦略的投資イニシアチブにつきまして、やはり日本の経済政策のある意味成功部分なんですが、ちょっと意見を聞きすぎてマイナス部分が出てきているのが、海外からの要求に応えすぎてしまって、国益を毀損しているんじゃないかというふうに国民が思うような部分も今までもありました。

今回も80兆円以上、アメリカに投資する約束を大臣がしてきた。

これはトランプさんとの関税の交渉が元ですので、交渉するのは本当に大変だった。

大臣がトランプ大統領と約束をされていたことが元になって、今回の法改正案にも、貿易保険法の改正等関連する法改正が入っているわけでございます。

今までいろいろな方からいろいろな質問がありましたが、やはり私もビジネスマンの方々と話をしていると、「これはトランプ大統領にあれだけ強く言われたら仕方ないけれども、これ大丈夫なのかね」と。

やっぱり強いものに言われると、日本の国は従わなきゃいけないのかねというような話がビジネスマンの雑談の中でも出てきます。

今回産業競争力を強化するという上での法改正の中にこれも入っているわけですが、今回の80兆円以上のアメリカへの投資の約束が日本の産業を強くすることにつながるんだということを分かりやすくご説明を改めていただければと思いますが、いかがでしょうか。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

はい。

委員はご案内の上でですね、いろいろと深みのあるご質問をいただいていると思いますが、これ基本的に毎年5兆円超、米国から関税を課されるということになりました。

25%の自動車関税、総関税等々ですね。

これを結論において日米間の合意により2兆円削減をし、我が国の基幹産業である自動車産業についてみれば、この関税を大幅に削減できたことで、複数の大きな自動車メーカーが年間利益が飛ぶというような事態を回避できたということがあります。

あるいは、半導体や薬品については再警告対応を確保できた。

私自身は、かなり米国から日本の経済成長を牽制されるプラザ合意以降の流れを変えた、ある意味で歴史の流れを変える合意ができたと思ってまして、一言で言えば、一方的にアメリカがウィンでこちらがルーズになる5兆円超関税課されるものを2兆円減らしてもらって、やった戦略的投資イニシアチブはウィンウィンだということだと思っています。

関税負担が我が国経済を圧迫する影響を緩和するとともに、EUをはじめとする他国に負けない好意の条件や予見可能性を確保できたと考えています。

戦略的投資イニシアチブは、我が国企業の売上の増加やビジネス拡大にも貢献するものであり、特別なパートナーと日米がお互いに認め合って、共に利益を得られる取り組みです。

ご指摘の日本側のメリットについて、ちょっと具体的な話をすれば、6件、今のところ案件発表してますが、第一のプロジェクトは、工業用人工ダイヤの製造プロジェクトで、これ、今までは日米共に特定国に100%依存しているものを、このプロジェクトをやることで依存度を大幅に下げることができるとか、経済安全保障上のメリットがあります。

あるいは原油の輸出インフラプロジェクトであれば、世界全体のエネルギー需給の安定に資するほか、緊急時に日本がオフテイクを得られる。

そういったようなことが今の中東情勢考えれば重要であります。

ガス火力発電プロジェクトについては、米国内で生成AIの利活用拡大やデータセンターの急増により電力需要が高まる中で、発電所に対して日本企業が機器、設備、プラントといったものを供給することで、AI分野のサプライチェーン強靭化に資する。

そういったことで日本企業は技術を磨いて、さらに成長の機会を得ていくということになります。

引き続き、日米の総合利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進につながるようなプロジェクトの実施に向けて、日米間で緊密に連携していきたいと思っています。

委員長 工藤彰三

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

今、大枠は合意をして国際間で、国と国で合意をしていますので、大枠はなかなか変えられませんが、細かいところはですね、まだ工夫の余地はあると。

大臣が今おっしゃった、80年代のプラザ合意、それから90年代の半導体交渉、それから金融改革も90年代後半以降のそうかもしれませんが、本当に我が国のためになったのかなというような、国際交渉とそれから国の制度変更が歴史が10年ごとぐらいに繰り返していますので、今回も10年後に振り返った時にですね、「なんであんな約束しちゃったんだろう」ということにならないようにしなければならないと思います。

約束した大枠の部分なんですが、これは80兆円超の投資先というのは、米国大統領が米国商務長官を議長とする投資委員会をまず設立して、その委員会から推薦された案件の中から、投資先を決定すると。

日本は独自の裁量により、投資に対して必要な資金を提供しないということの選択もできますが、そのような決定を行う前に、米国との協議を行うということとなっています。

それに加えて、それでも日本が資金提供を行わないことを選択した場合は、米国はまた関税を課すことができるという約束になっているわけで、交渉大変だったと思いますが、大枠で仕組みを見ると、残念ながら不平等条約だなというふうに外から見ると思うわけですが、これは残念ながら不平等条約だと言ってよろしいんでしょうか。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

結論から申し上げれば、そのようには全く考えておりません。

戦略的投資イニシアチブは、今ご指摘の協議委員会を通じて、収支相応、正当性、あるいは日本企業への刺激についてしっかりと精査確認を行っており、その協議委員会で日米が合意したものが、党進会にかかって大統領のテーブルの上に並ぶということでありますので、その点、しっかりきちっと確保していくことが、制度上、MOU上、保障されているということがあります。

その上で、さらにペナルティのお話でありましたけど、了解覚書では、協議委員会での日米間の協議を経て、日米で実施。

この辺は理解していただく上で参考になるかと思いますが、結局両国とも合意した後で自国に戻ると、マスコミや議会においてですね、何か譲りすぎたんじゃないか、交渉負けたんじゃないか、お前は国を売ってきたんじゃないかって、日米両方ともやられているわけです、政府はですね。

で、米国の側で言えば、日本は大統領令を勝ち得て関税を下げさせたと。

その見合いの80兆円、日本がちゃんと約束守る根拠はどこにあるんだと。

トランプ大統領も、ラトニック商務長官、ベッセント長官もいろんなところでやられているわけです。

そういう意味で、彼らからすれば、日本が約束を守らなければ関税元に戻すんだということは担保しているとか、そういうことも言わないと立ってられないわけで、そういうところもちょっと含めてですね、お互い、そういう理解のもとでお互いが立っていられるような説明の仕方を考えながらMOUを作ってやっているということについてはですね、ぜひご理解をいただきたいというふうに思います。

質疑者 落合貴之

落合貴之大臣がおっしゃるように、この協議委員会で合意をするという部分はかなり重要だと思います。

この協議委員会もしっかりこの、なんていうんですか、上下関係ではなくてですね、対等にしっかり協議して合意ができるんだというような仕組みになっているということでよろしいですね。

答弁者 赤澤大臣

赤澤大臣。

これはですね、やはり先ほど委員がおっしゃったプラザ合意とかいろいろあったときに、過去日本はやっぱりGDPが米国の半分に近づいたあたりでものすごくライバル視されて、その経済成長を牽制されるような流れが来たわけですけど、今やっぱり特定国は経済的威圧をやり、それに対して日米特別のパートナーと認め合ってしっかり対抗していこうと。

それをある意味封じ込めて無効化しておこうというようなことで、ある意味組んでやってますんで、そういう意味では、この投資イニシアチブの結果ですね、日米企業が赤字に落ちるようなこと、赤を出すようなことは絶対しないようにしようとか、そういうことは少なくとも私とラトニック商務長官の間ではもう常に合言葉でですね、もう黒字が必ず出るものやろうなっていうことを言いながらやっているところがあって、少なくとも今の日米両政府の間では、そういう信頼関係。

特別のパートナーとして経済的威圧をやっているような特定国にしっかり対抗していくと。

我々仲間だからと、力を合わせて必ず目的達成しようなと、こういう感じでやっているわけでありまして、そこはもう信頼関係はあると私自身は思っております。

質疑者 落合貴之

落合貴之この交渉はですね、一国民ができる話ではなくて、政府がいかに1ミリでも、小さいところでもですね、国益を考えて最後まで交渉していくということが続くことが重要であると思いますので、私もこれからも注視をさせていただきたいというふうに思います。

それからその次の質問は、山岡委員が資料を似ているものというか、もっと専門的なものを配っていました。

私はこの論文を知らないで質問通告をしたんですが、やはり80何兆円のお金を日本が投資をするということは、例えばここにもあるようにメガバンクが調達できるのかと。

というような問題もあると、ドルの調達の問題ですね。

それから、メガバンクも規模の限度がありますので、あまりにも絶対この融資をアメリカに対してしてくれとなると、この余信全体の枠というのがありますので、国内案件、それから海外で、ここにも例がありましたが、インドへの案件で儲かるものがあるものをやめてアメリカにドルを使わなきゃいけないかもしれないと。

そういったものが出てくるのではないかという指摘が、私も元銀行員ですが、金融関係者の中ではかなりあります。

これはしっかり国がですね、責任を持つというか面倒を見るんだと。

国内の投資を海外にまで回させるようなことはしない仕組みをしっかり作っていくんだということでよろしいですね。

答弁者 赤澤大臣

はい、赤澤大臣。

まずですね、日米政府の戦略的投資イニシアチブでは、JBICと民間金融機関がそれぞれドル建てで出融資を行い、資金調達することとしています。

民間金融機関の資金調達法の詳細は把握はしておりませんが、プロジェクトへの資金拠出は案件の進捗に応じて段階的に行うためで、一度に多額の円安を招くような規模の資金調達が必要になるというような事態を必ずしも認識しているわけではありません。

JBICの資金調達について言えば、政府保証付きのドル建て債券の発行により、円を市場で売らず直接ドルを調達するようなことも可能ですし、外貨準備が1.4兆ドルの外貨準備があるというようなお話を繰り返しさせていただいていますけれども、そのドルを貸し付けてもらうというようなことも考えるところであります。

一般論として、民間金融機関が負担を感じずに、安心してプロジェクトに参加できる環境を整えませんと、プロジェクトがうまく進みませんので、民間側の皆様からの希望とか不安もよく聴取しながらですね、しっかり実現をしてまいりたいというふうに思う次第でございます。

委員長 工藤彰三

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

もともと日本の円の価値が上がらないというか、もう十数年前と比べるとドルに対して半分ぐらいに円の価値がなっているわけです。

金利差が最近は縮まってきているにもかかわらず円安が止まらないと。

この原因はですね、投資家、個人投資家もそうですし、あと企業もですね、海外に投資してばっかりだということがこれまでも指摘がされてきました。

国民生活に必要不可欠なデジタルですとか食料ですとかエネルギーの自給率が低すぎる。

なので国民が普通に生活したり経済活動するだけで円安が進んでしまうということも指摘がされてきました。

だからこそ国内の産業を強くして自給率を高めて、それから海外にばっかり投資しないで国内に投資してくださいと日本人は。

そのためにこの法改正が行われていくんだというふうに思いますが、この全体の中にこういった、また海外にどんどんお金が流出していくようなものが入っているわけです。

ここは産業政策が成功するかしないか、日本経済のお金の循環がうまく回っていくかどうか、ここはかなり重要なポイントだと思いますので、変な方向に行かないように注視をしていただければというふうに思います。

それでは国内の方、エッセンシャルサービスの件につきまして取り上げさせていただきます。

これは私、こういった政策がですね今回行われるのは非常にいいことだというふうに思います。

この法案の中に産業の担い手の確保に資する生活基盤の維持ということで、主に地方が対象になると思いますが、都市部よりも、こういったものが法改正案の中に入っています。

特に地方では少子高齢化が進みすぎてしまって、生活に必要な事業さえもなくなってきてしまっている。

それがさらに、人の移動を生んでしまう。

都会の方が便利だから引っ越そうということになってしまうということで、エッセンシャルサービスの担い手がいなくなることで、加速化というか一極集中が進んでしまうので、これを経産省の施策で何とか止めていこうというようなことを打ち出しているわけでございます。

エッセンシャルサービスというのは、国民が生活するのに必要なものやサービスを提供する仕事でありまして、公的なものというよりも民間企業が担っているのは、食品小売、バス・タクシーなどの交通、運輸、ガソリンスタンド等、これらの維持のために、経産省の施策として、今回ですね、これを集約化の支援をしたりですとか、するという仕組みをこの法改正の中に入れています。

これ今まで経産省の政策にはなかったことでして、意義があると私は思うんですが、改めて経産省からこういった支援策を入れた意義、それから今までの経産省の政策とは違う、その違いについても教えていただければと思います。

政府参考人 佐々木

佐々木大臣官房統括審議官。

お答え申し上げます。

少子高齢化による人手不足につきましては、労働集約的なサービス業において非常に深刻でございます。

特にエッセンシャルサービスの維持が困難になる恐れがあるというふうに認識をしてございます。

ご指摘のとおりエッセンシャルサービスは産業の担い手の生活基盤として不可欠であることから、その維持は我が国の産業の持続的発展にとって重要だというふうに認識をしてございます。

ご指摘のとおり、中でも小売でありますとか、ガソリンスタンド、交通などは、地域の人々の生活維持にとって重要性が非常に高い。

一方で、民間事業者がその供給主体となっておりますので、市場経済の下で採算性が確保できなければ、撤退を余儀なくされてしまいます。

このため、経済産業省として従来とは異なって、成長産業を支援するだけではなくて、少子高齢化という長期的構造的な課題を直視いたしまして、地域の生活を底支えする生活基盤としてのエッセンシャルサービスの持続性確保に向けた政策対応を講じることとしたものでございます。

また、エッセンシャルサービス事業の持続性確保の観点から、事業者の事業運営の効率化に対する金融支援をはじめとした産業政策の手法を用いた政策対応を講じることとしたものでございます。

委員長 工藤彰三

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

こういった産業は利益率は低いと思いますが、特に地方では雇用先になっているのと、事業規模は地方経済の中ではそれなりにありますので、GDPに対する影響はものすごくあるというふうに思います。

これ、どこかで試算を見たんですが、エッセンシャルサービスが地方でどんどんなくなっていくと、GDPの下押し圧力、下がる圧力になるというようなことです。

これは日本経済全体にとっても重要な施策であると思いますので、儲けるための支援だけでなくて、こういった事業の維持と、地域金融機関は地元の企業の声を聞いているだけでなくて、事業をする時のお金もその金融機関が提供するわけで、伴走者としては非常に重要だと思います。

そこでですね、我々選挙をやっていると、いろいろな事業者とお話をする機会があるわけですが、私、東京の選挙区ですが、最近、地方の企業からですね、意見が来ることがあります。

それは自分の地方のある地区で金融機関が2つあったのが1つになったと。

そうすると融資枠はそのまんまじゃなくて少なくなっちゃうんだと。

新たに設備投資しようとしてもその地区に金融機関がありません。

だから新しい事業ができない。

もしくは事業拡大ができない。

これどんどん縮小していっちゃうじゃないかという意見を聞くわけです。

これ確かにそうで、しかもかなり複数から聞きますので、大臣のように地方の選挙区の議員の方々はもっと聞いている話だと思いますが、この20年ぐらいやってきた地域金融機関の集約化、これ例えば隣の県の金融機関と合併するんだったらまだわかりますけど、その地域、同じ地域で合併させるというのは、私は経済にとってはマイナスがあるというふうに思いますが、大臣、その点はいかがでしょうか。

答弁者 赤澤大臣

はい、赤澤大臣。

委員からの問題提起でありますので、しっかり今後検証すべきところは検証したいと思いますが、成長型経済に向けて中小企業、小規模事業者による設備投資を促して、稼ぐ力を高めるためには、御指摘のとおり地域金融機関の担う役割、伴走支援は非常に大きいと思います。

こうした地域金融機関の役割を補完すべく、信用保証協会が民間金融機関からの借入に連帯して債務保証を行う信用保証制度、地域経済基盤整備機構による債務保証についても措置することとしているところです。

ということで、委員の御指摘の問題意識についてはしっかり共有させていただいて、必要に応じて検証してまいりたいと思いますが、引き続き本法案で用意したような、そういう資金繰り支援などを通じて、適切な対応に万全を期してまいりたいと考えております。

質疑者 落合貴之

金融機関集約しすぎて難しいんじゃないですかということなんですが、大臣との議論はまた次回に行わせていただくとしまして、これは金融庁の施策として、金融機関の財務体質の強化というのは重要だというふうに思います。

特に2000年前後ぐらいはそれが原因で新たな資金供給ができなくなった。

不良債権問題で。

ですから重要だと思うんですが、集約がこれも行き過ぎて、地域によっては金融機関が選べない。

そういう事態がもう起きてしまっていると思います。

これ金融庁の方針もですね、都会はまだ今の方針でいいと思うんですが、地方は変えていくべきであると。

丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ) 76発言 ▶ 動画
質疑者 丹野みどり

集約が一変等というのは、改めるべきではないかと、これは日本経済の成長のためにですね、そう思うんですが、いかがですか。

政府参考人 経済産業省大臣官房審議官

お答えいたします。

金融庁といたしましては、地域の金融機関が、地域における幅広い金融仲介機能を継続して発揮していくためにも、経営改革に着実に取り組んでいただくことが重要であると考えておりまして、合併はあくまでそのための選択肢の一つであるとこのように考えているところです。

その上で、この合併を契機に金融機関の与信管理方針の見直しが図られることはあり得ますけれども、金融機関の合併によって、必ずしも個別企業への与信枠が減少するものではなく、金融機関が合併することで、自己資本額が相対として増強される。

そして、大口信用供与等の上限が引き上がるなど、経営基盤の強化を通じて、幅広い金融仲介機能を発揮するに当たってのリスク提供力も拡大する、こういった面もあるものだと認識をしております。

また、この合併や経営統合をする地域金融機関に対して、必要経費の一部を国が交付する制度として、資金交付制度がございます。

この中で、地域金融機関による地域経済の貢献を確保する観点から、申請時に提出していただくその実施計画の中で、中小企業等に対する信用供与の円滑化など、地域経済の活性化に資するための方策を策定することを求めるとともに、実施計画の認定後は、半期ごとに計画の履行状況について報告をすること、こういったことも求めておるところでございます。

同制度におきましては、先般、4月24日でございますが、成立をいたしました金融機能強化法等改正法におきまして、期間延長と拡充が図られたところでもありまして、金融庁としては、引き続き、同制度の運用等を通じて、地域金融機関が地域経済の活性化に貢献しているかも含めて、合併や統合後の状況について、しっかりとモニタリングをしてまいります。

委員長 工藤彰三

落合貴之君。

質疑者 落合貴之

ここら辺は大きな修正の余地があると思いますので、また改めて取り上げさせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 工藤彰三

次に丹野みどり君。

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

よろしくお願いします。

国民民主党、丹野みどりでございます。

今日もですね、公安の質疑に入る前に、今回もまずはシンナー調整剤とシンナーの供給不足についてから伺いたいと思います。

前回ですね、7月22日の公安審議において、地元の塗料会社の方から、本当に切実なお声を伺ってまいりました。

シンナーがとにかく入ってきていないんだと。

そのお声のお答えとして、大臣からですね、本当に川上では足りているんだと。

流通の上積もりがあるんで、それを経産省を挙げて、全力で取り組むので、ちょっと時間かかるかもしれないけど、頑張ってほしいということをご回答いただきました。

次の応答をですね、インターネット審議中継で地元の方が全部ご覧になっていてですね、大臣の答弁を聞いて、今本当に信頼が揺らいでいて非常に厳しいけれども、いいご答弁いただいたので、とても嬉しかったと。

厳しいけれども頑張る、というようなことをおっしゃっていただいて、本当によかったなと思ったんですが。

が、ゴールデンウィーク中もですね、いろんなお声を伺っておりまして、やはりですね、やはりまだ厳しいというお声があったんです。

なので、ちょっと一部をご紹介したいんですけれども、「前回はありがとうございました。

しかし、依然として厳しい状況にあります。

前年に比べて3割あればいいくらいかなという状況です。

シンナーと一口に言っても、いろんな溶剤が重なって一つの製品を作るので、もうこれこれがあればできるみたいな状況じゃなくてですね、もう一つでもないとやっぱり製品として出すことができないという、そういう状況にある」と。

なので、いろいろ書いてもらっているんですが、とにかく足りているという実感がないというのが現状のようです。

そこでですね、伺いたいと思いますが、ゴールデンウィーク明けました。

このシンナーの供給状況について、最新の状況を教えてください。

経済産業省、大臣官房審議官。

政府参考人 経済産業省大臣官房審議官

お答え申し上げます。

原油や石油製品については、日本全体として必要となる量を確保できており、年を超えて石油の供給を確保する見通しが続いております。

また、シンナーの原料となるナフサについては、備蓄原油を用いて国内での精製を継続していることに加えまして、中東以外からの輸入拡大によりポリエチレンなどの中間段階の化学製品の在庫も併せますと、これまでの半年以上からさらに伸び、年を超えて継続できる見込みでございます。

実際にシンナーにつきましても、前年の同程度の供給を継続しておりますが、川中から川下への流通過程で供給の偏りや流通の目詰まりが一部で発生していると認識しております。

したがって、事業者の方々に対しまして、前年同月同量を基本とした調達を呼びかけております。

例えば、4月28日には、全国各地のホームセンターに対して、顧客向けの掲示をするよう要請し、張り紙で通常量での購入の協力、情報提供、まとめ買いの抑制を周知したところでございます。

引き続き、川上の製造事業者の供給情報を確認しつつ、川中から川下の状況も丁寧に把握し、迅速に目詰まり解消に取り組んでまいります。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)はい。

ありがとうございます。

やはり川上では絶対量はあるんだと。

なので、本当にいろんなところで目覚まりを起こしているので、本当に今のお答えのようにですね、本当に前の月と変わらないように必ず流通してほしいというコメントはありがたいなと思いますが、やはり地元でお聞きしておりますと、こうしたシンナーだけではなくて、もう本当に業界のいろんな業種でお声を伺うんですね。

もうあれが足りない、これが足りないという状況でして、例えば美容室に行くとタオルが足りないとかですね、建築業に行くと品が足りないとかですね、塗料でもできないとかですね、もうあらゆる産業が影響を被っているというのを本当に実感します。

で、こうしたお声を伺っているとですね、一方で、もうこれ、きりがないなという、正直いつの気持ちも思ってしまうんです。

こういう有事の際に、供給が今どういう状況にあるかというのを、やっぱり皆さんが自分たちで分かって対策を取れるというか、現状の今どういう状況かというのが分かる体制というのは、やはり必要ではないかと思うんですね。

ただ、これ難しいのは、普段は商売がたきなわけですね。

なので、なかなか全部手の内を明かすことはできないし、いろんな細かい流通のことまで言えないというのは認識しております。

ただ、こうした有事の際は、やはりいろんな産業ごとに状況も違っておりますので、こうした流通にまつわる情報共有の在り方といいますか、見える化みたいなものを少し取り組んで構築してはいかがかなと思うんですね。

こういった流通の正常化に向けた今後の対応方針をぜひ、赤澤大臣お願いします。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正(経済産業大臣)大変重要なご指摘だと思います。

まず、周知という意味では我々が一番心がけているのは、原油や石油関連製品については、日本全体として必要となる量は確保ができていると。

ここをきちっと周知しないとですね、全体として足りないとなると誰かが我慢しなきゃならない。

それは私になるのは嫌だから普段の10倍注文出すとかですね、そういう世界に入っていっちゃうので、そこは一番大事な周知の部分は一生懸命やっているということだと思います。

その上でサプライチェーンの幅広い事業者の不安を解消できるよう、こうした全体の供給状況や一部で生じている供給の偏りや流通の目詰まりの解消事例ですね。

一番元は児童用家庭店のメッキ用の重油とかいうのに始まって、ずっと目詰まりを解消した事例についても発信をしてきております。

その上で、関係省庁に設置された情報提供窓口を通じて、接着剤などのサプライチェーンの情報を集約し、供給の方より目詰まり箇所を特定し、一つ一つ確実に解消してきたところ、その方法について一定の知見が得られてきています。

例えば接着剤については、3月の生産量は実は前年同期比0.9%プラスであったんでありますが、当面の生産に大きな支障ないにも関わらず、一部の流通、需要側が実績を超える量を発注して供給に偏りが生じていると。

こういったことに対して、原料である溶剤メーカーに溶剤の安定供給を要請した上で、サプライチェーン間での供給見通しの共有を促す。

その上で、需要側にも業界全体通じて通常量の購入を維持するように要請すると。

端的に言うと、ホームセンターとかにポスターを貼ってですね、「前年同月と同量買ってください」「買い溜めはやめてください」みたいなことを呼びかけたりということで目詰まりを順次解消してきております。

まさに委員がおっしゃってくださったように、ちょっとキリがないというようなところもないわけではなく、特に建設関係は、工務店はもう大体一人親方だったりするので、業界団体通じてもなかなか声が届かなかったりしても、しかもホームセンターで買われるんでそこにポスター貼るしかないなとか、ちょっといろいろ苦労しながら、工夫しつつやっているところではあります。

こうした知見を業界横断で展開することにより、流通のお困りごとを一つ一つ着実に解消していきたいと思います。

ただ、その中で一つだけ申し上げておくと、全体量足りている中で目詰まりなんですが、やっぱりそういう中でも本当に急ぐのは、やっぱり医療関係とか、命に関わる部分は、これはもう連絡いただいたら直ちにサプライチェーンを全部一個一個遡って、必ず目詰まりを特定して、もう迅速に数日以内に解消するようにしておりますので、そういう意味では、国民の皆様の命をまず守り抜く。

それに加えて、経済とか生活を守るということをしっかりやっていきたいと思います。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)細かくご答弁いただきましてありがとうございます。

私の地元が愛知県の豊田三好なんですね。

自動車産業が非常に集積地ということで中心地であります。

自動車に関連して働いていらっしゃる皆さんも多いものですから、ここから自動車産業の話を絡めてちょっと伺っていきたいんですけれども、今流通の話ありましたけれども、特に自動車を作る際にお声として、品質管理をすると安全管理をするために、その観点から、例えばこのボディのこの部位にはこの塗料でこの何番と、全部細かく、もうすごく決まっているそうです。

で、それが入らなくなったからといって、代替品でこれでいくというのはできなくて、やっぱりもう安全管理、品質管理上、もうここはこれと決まっているもんですから、それを変えようとすると、もうすごい手間を入れることになっちゃって、なかなかそれができないんだと。

で、薬で、ジェネリックみたいなのもあるわけですけれども、こういった業界では、それがなかなか代替がすぐとはいかないと。

もう一つ、当然在庫を持たないようにしていますよね。

在庫を持たないようにしている。

それが平常時は産業競争力の強さであり、それがビジネス上の強さであるんですけれども、ひとたびこういう有事になってしまうと、それが裏目に出てしまうという、そういう状況にもなっております。

なので、非常に平常時と有事というところで難しいんですけれども、こうした自動車産業に特化した特性があるこのサプライチェーンにおいては、この課題について経済産業省がどのように認識をされているのか教えてください。

政府参考人 経済産業省大臣官房審議官

大臣官房審議官、お答え申し上げます。

委員ご指摘のとおり、自動車メーカーは高品質で、安くタイムリーに自動車を生産するため、自動車生産の仕様を細かく定めるとともに、できるだけ在庫を少なくして、その時々に必要な物素材を調達する生産方式を採用してきました。

一方で、そうした生産方式のもとでは、例えば災害時などの物素材の供給が途絶した際、生産を停止せざるを得ない事態に発展する可能性もございます。

このため、必ずしも安価でなくとも、物資供給の信頼性や安定性を重視して、調達の複線化の対策を講じるといったアプローチも重要でございます。

政府としては、例えば重要鉱物について、鉱山開発製錬事業への出資や助成金支援による供給源多様化に向けた取組を行うとともに、サプライチェーンの中下流に位置する事業者による調達ルートの切り替え支援を行うこととしております。

自動車メーカーにおいては、こうした支援措置も活用しつつ、サプライチェーンの強靭化に向けた取組を一層進めていただきたいと考えております。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

自動車のサプライチェーンについてお答えいただきましたけれども、ちょっと広く捉えたいんですけれども、今お話ししたように、自動車ならではの属性もありまして、サプライチェーンも非常に複雑であると。

国際情勢も直結していて、一瞬先は闇であると。

無策の対応も本当に容易じゃないと。

でもいろいろ課題が山積している中で、こういう自動車産業があるわけですね。

高市総理の17の分野には、自動車産業としては単独では入っておりませんが、日本経済をこれまで牽引してきたこの産業が、どうして入っていないのかなと僕に思いますし、今後、これをどう捉えて成長していくというふうに捉えているのか、この自動車産業における中長期的な発展に向けて、経産省の考えを教えてください。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

はい、実は最初説明を聞いたときに、私も委員と全く同じ疑問を持ったんです。

「なんで自動車入ってないの?」ただそれに対する答えは、今私も納得しているんですけど、高市内閣の掲げる戦略17分野は、我が国として重点的に投資を進めるべき先端技術に着目して分野を特定したものと。

だからこれを作った側としては、「自動車技術」というものはないのかと。

ちょっとそうなるとあまりに幅広すぎて、自動車技術と言った時に何のことを言っているのかわからんから、技術に着目して、例えばフュージョンの技術とか、いろいろありますけど、ということで。

何か自動車が重要性がなくなったから、今後基幹産業でなくなるからとかいうようなことで、そうしたわけでは全くないということです。

自動車産業について言えば、様々な技術を総合して自動車を生産し、我が国の雇用の約1割、輸出の約2割を支える基幹産業として、戦略17分野に掲げられたAIとか、半導体、あるいはGXなどへの投資による成果を全部組み合わせて、自動車産業全体の競争力強化や成長につなげていくことが期待されるという考え方です。

経済産業省としては、我が国の自動車産業がGX、DXという大きな変革の中で、未来を見据えながら国際的な競争力を維持・強化することを全力で後押ししてまいります。

具体的には、EV、FCV、ハイブリッドなど、多様な選択肢を追求するマルチパスウェイ戦略を進めるとともに、官民で連携して、半導体、ソフトウェア、自動運転等のデジタル投資を進めてまいります。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

確かに、先端分野では、何というか、自動車全体で捉えるというのは一部納得はするんですけれども、その中でも、全固体電池とか、E-Fuelとか、いろいろ最新技術も自動車の中にはありますので、ここもしっかり、力強く後押ししてほしいなと思っております。

では、今回の法案について伺ってまいります。

前回も申しましたけれども、やっぱり個人的な印象も入るんですが、今回の大胆な投資促進税制なんですが、要件がちょっと厳しいかなと思うんですね。

非常にハードルが高い印象を受けます。

具体的にどういった事例を想定しているのか、特に中小企業がなかなかイメージがつかないかなと思います。

これは想定事例でも結構ですので、製造業と非製造業の事例というのを教えてください。

政府参考人 畑山経済産業政策局長

畑山経済産業政策局長。

お答え申し上げます。

大胆な投資促進税制につきましては、全業種を対象といたしまして、大規模かつ高付加価値な国内投資を促進することを目的としてございます。

御指摘の中小企業の想定事例といたしましては、例えば製造業につきましては、成長途上の食品製造業者が工場が手狭になってきている状況で、国内の生産能力拡大のためこの税制を活用し、工場の新設や機械装置などを一体的に投資を行い、製造能力を高める事例ですとか、それから御指摘の非製造業につきましては、例えばですけれども、小売業の事例として、地域密着型のスーパーマーケットが店舗拡充のため、本税制を活用して、新規出店計画を進めていく事例など、さまざまな活用事例があり得ると考えているところでございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

今ですね、事例を紹介してもらったんですけれども、スーパーですとか、そういう余力があるところはですね、5億円以上とか、利益が10倍以上とかですね、そういう要件もクリアできるのかなと思う反面、やはりですね、対象となる中小企業の投資案件がですね、あまりないんじゃないかなという印象をまだ持ってしまいます。

この中小企業の投資促進を手繰り寄せるんだという文脈においては、本税制はあまりプラスにならないんじゃないかなと思っているんですけれども、すいません。

何度も中小企業について、ここはプラスになるんでしょうか。

お願いします。

政府参考人 畑山経済産業政策局長

畑山経済産業政策局長。

お答え申し上げます。

大胆な投資促進税制、先ほど申し上げましたとおり、全業種を対象として大規模で高付加価値な国内投資を促進することを目的としておりまして、投資計画が5億円以上ということであれば、投資利益率などの要件を満たす場合に、中小企業が利用可能となってございます。

先ほど例でもお示ししましたけれども、例えば中小企業が工場の新設や増設に際して、建物と機械装置などを一体的に投資するような案件にご活用していただけると考えております。

また、この税制とは別に、投資利益率が7%以上で、基本的に投資規模などの要件がない、中小企業経営強化税制という既存の制度がございます。

こうした税制については、大胆な投資促進税制との選択も可能となってございます。

したがって中小企業のニーズに応じて活用することが可能だというふうに考えております。

その上で地域の中小企業の投資促進を図ることは、これ我々としても非常に重要だと思っておりまして、お示ししたようなこうした投資促進税制をより活用していただくためには、中小企業による制度に対する理解ですとか、あるいは申請手続の円滑化が極めて重要だと考えておりまして、今後、両税制の周知、広報にもしっかりと取り組んでいきたいとこのように考えてございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

中小企業のお話をしておりますので、ちょっと続けていきたいんですけれども、取引の適正化ですとか、賃上げについて伺いたいなと思っております。

ちょっと時間も来ましたので、またお昼を挟まして、午後から中小企業について質問を続けたいと思います。

どうもありがとうございました。

委員長 工藤彰三

午後1時から委員会を再開することとし、この際休憩いたします。

休憩前に引き続き会議を開きます。

質疑を続行いたします。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり君。

引き続きよろしくお願いします。

昨年の委員会で取引適正化法の改正を審議しまして、今年の1月に施行されています。

で、地元の商工会議所でもですね、この法改正がどういう風に変わったかとかっていうセミナーを行いました。

で、周知に勤しんでいる最中なんですけれども、私もそのセミナーに参加をしまして、この法改正でこうなりましたみたいなことに行ったんですけれども、そのセミナーがですね、平日のお昼間に開かれました。

で、参加したのはですね、2、3人いらっしゃったんですけれども、平日のこの時間にいらっしゃる方っていうのは、社長自らが働いていらっしゃると難しいですし、なかなかやっぱりこのセミナーに参加できないよなということも正直感じました。

そういった社長さんはですね、当然、電車にも乗りませんから、社内広告で周知と言ってもそういうのは難しいとか、いろいろ難しいんですよね。

その周知方法を考えたときに、前回の質疑でもお話ししたんですけれども、中小企業の補助金というのがいっぱいあるんだけれども、その申請の仕方がとても難しくて複雑なので、補助金は欲しいんだけれども、申請書類が複雑で多すぎて諦めていると、本当に必要な人に届いていないということを指摘させてもらいました。

全くこれと同じ構図だなと思っておりまして、取引法も一番必要な方に、伝わっていないんじゃないか、という危惧があります。

この周知において、経産省の方は、どのような周知を実際に図っているのか、そして一番肝心な、本当に必要な人に対して、どのように届けているのか、教えてください。

政府参考人 山本次長

中小企業庁山本次長。

お答えいたします。

取引適正化法の実効性を確保するためには、委員御指摘のとおり、その内容を事業者の皆様にしっかりと知っていただくことが重要でありまして、周知広報につきまして、公正取引委員会と連携し進めているところでございます。

具体的には、全国47都道府県での説明会、事業所管省庁と連携した業界向けの説明会、中小企業団体を通じた説明会、価格転嫁講習会やセミナーの開催などなど、様々な機会を捉えて大規模な周知広報を進めておりまして、これまで累計になりますけれども、10万人を超える方にご参加をいただいております。

また、委員御指摘のとおり、説明会にご参加いただけない事業者もいらっしゃいます。

このような方々に向けては、ご都合の良い時間に視聴いただけるアーカイブ動画の配信でありますとか、ウェブ広告、ポスター、リーフレットの配布なども行っておりますほか、中小企業、小規模事業者の皆さんが日頃からやり取りをしておられる方々からのインプット、具体的には地域の金融機関や税理士といった方々と連携した周知にも取り組んできているところでございます。

こうした取引適正化法の周知広報を通じまして、まだまだ十分ではないところがあると存じます。

小規模な事業者を含めて価格転嫁、取引適正化をしっかり推進してまいる所存でございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

いろんな周知方法があるんだなというのを分かりました。

もう少し、この取引適正化法について伺っていきたいと思います。

この実効性をどう担保するかというのが、本当にもう尽きないなと思っておりまして、今回の法改正で、交渉のテーブルにはつくんだけれども、つきなさいと、それは言っている。

なんだけど、実態として話は聞くよと聞いたんだけど、でも価格の転嫁はしないという、これが実情かなと思うんですね。

地元でこれもお話伺ってきたんですけれども、50代の奥様です。

ご主人と2人で自動車の下請けの、もう下請けの下請けのもう孫、孫もずっと先ですとおっしゃっていましたが、そういう状況の工場をやっていたと。

で、その会社の取引先が作れないものをオーダーしてくれそうです。

なので、今回はこれを作ってとか、今回はこれを、みたいな感じで、その言われるたびに、その設備投資をして、注文に応じて納めているんだけれども、当然、回収ができなくって、どんどん赤字が膨らんでいって、もう本当に朝から晩まで一生懸命働いているんだけれども、もうどんどん借金が膨らんでいって、辛くなってしまって、先日、工場を閉めたと言うんですね。

で、そのご主人は仕事を変えて、借金だけ残っているので、他の企業でちゃんと働いていて、借金を返そうと思っている。

で、その奥様も、私も働いて、借金を返していこうと思ってます、みたいなお話がありました。

で、本当にその切実なお話を伺うにつけですね、すごくやっぱりこの下請法、価格転嫁をしなさいという環境は整ってはきているんだけれども、そういう実態例がある以上ですね、やっぱりそこに浸透してないんだなというのをすごく感じるんです。

実際ですね、フォローアップ調査が行われていますけれども、実態としてこの法の施行後もですね、そんなに変わってないんじゃないかなという状況も感じるわけです。

で、その交渉結果がですね、中小企業にとって、しっかりと実益を伴うようにするためにですね、どういった取り組みを進めているのか、そして今後の対応方針もお示しください。

はい。

政府参考人 向井事務総局官房審議官

公正取引委員会向井事務総局官房審議官。

お答えいたします。

価格転嫁及び取引の適正化を目的といたしまして、本年1月1日に施行されました改正下請法、いわゆる取引適正化法では、新たに協議に応じない一方的な代金決定というものが導入をされたということでございまして、これによりまして、協議をすることによりまして、価格転嫁を進めていこうというものでございます。

一方で、公正取引委員会といたしましては、取引適正化法の対象外の取引も含めまして、サプライチェーン全体でですね、適切な価格転嫁が進むことが重要だと考えておるところでございます。

価格転嫁、それを推進するためにどういう取組が必要かという観点から、令和7年7月からでございますが、公正取引委員会と中小企業庁が協賛いたしました有識者会議、企業取引研究会というものでございますが、この中で議論を進めてきたところでございます。

この議論を踏まえまして、独占禁止法上の優越的地位の濫用に関するガイドラインの改正案を公表いたしまして、3月12日から4月13日までパブリックコメントに付しておるところでございます。

このガイドラインの改正案では、取引適正化法が適用されない取引も含めて、サプライチェーン全体で実効的な価格協議が行われるようにするため、想定例といたしまして、実効的な価格協議が行われずに対価が定められ、独禁法上の問題となる具体的な事例というものを追加をして、考え方を明らかにしておるところでございます。

公正取引委員会としましては、まずパブリックコメントで提出された意見も踏まえまして、最終版の公表に向けた作業を進めるとともに、最終版の公表後におきましては、改正されたガイドラインの周知広報、そして法執行での活用を通じまして、サプライチェーン全体での適切な価格転嫁が図られるように取り組んでまいりたいと考えてございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

取り組みを教えてもらってありがとうございます。

先ほど申し上げました事例なんですけれども、取引法の括りで言うと対象外かなと思うんですね。

小さすぎて、というか、取引同志で小さすぎてその枠外かなと思うんですが、取引法の枠外だと、今度独禁法の対象になるのかなと思っていて、いずれにしろ何らかの法ではカバーされているんだけれども、なかなか現場ではそういう知識もないと。

小さすぎる取引同志とか、逆に大きすぎる取引同志というのは対象外なんだけれども、独禁法はあるんだけれども、なかなか難しいと。

で、今回もですね、額電化をしてほしいと再三言ったんだけれども、今回はできないけど、次回ね、保証金みたいなものを付けてあげるみたいに言われたんだけど、結局実行されなかったと。

で、いずれにしてもですね、もうとにかく理不尽なことを言われまくっても、もうそこしか取引をしていないので、もう何もそれ以上言えないと。

で、公正取引委員会がいくら厳しくね、公表するよとか、いろんな枠組みがあってもですね、結局なかなか言うに言えないというところがあります。

で、こういう実態もあるなというところで、本当にこれが前進してほしいなと思うばかりなんですけれども、この実態がですね、成果がかんばしくないとですね、賃上げの原資もなかなか生まれてこないと思っておりまして、物価対策として、税制優遇等は短期的に理解はできるんですけれども、本質的に必要なのはやっぱり賃上げだと思っております。

先日発表されました2026年春闘における第5回集計回答によりますと、16,749円で5.32%でした。

愛知県においても、従業員の規模が300人以上で5.52%、300人未満ですと5.57%ということで、中小企業の賃上げ率というのが、大企業を上回ったわけですね。

こういった価格差、是正をした傾向というのは、2013年以降初めてのことだったということで、いい傾向に変わりはないわけですね。

政府はですね、こうした中小企業の賃上げの動き、これをぜひとも定着化させてですね、さらに上向きにしていくことが必要と思ってるんですけれども、この中小企業の賃上げをどう定着させていくのか、そしていずれにせよ、私はこの日本を支える中小企業の再生なくして日本経済の底堅い再生はないと本当に思っておりまして、この9割9分を占める中小企業こそですね、本当に力強く賃上げできる環境になることこそですね、日本の経済が本当に強くなると思っております。

そういう意味においては、大臣よくですね、勝ち筋というお言葉をよく言われますけれども、この中小企業の勝ち筋というのは一体何なのか、どうやって強くなっているのか、お聞かせください。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

なかなか簡単にできるような皆さんがやっていると思うんであれなんですが、そういうことも含めてちょっとお話をさせていただくと、今年の春季労使交渉の第4回回答集計は、全体中小組合ともに約5%と引き続き高い水準が維持できています。

4月の月例経済報告でも、従業員5名から29名の小規模の事業者でも、3.5%以上の賃上げが実現され、小規模事業者の賃金上昇が顕著という月例経済報告の分析になっています。

地域別業種別の詳細な分析が必要ですが、昨年の最低賃金引上げに政府が本気で取り組んだことの結果と考えています。

また賃上げは優秀な人材を引き付け、生産性向上に向けた投資を促し、企業の行動変容を促進する供給力強化に向けた取組そのものであって、成長戦略の起点だと思います。

なかなか分配政策と思われがちなんですが、賃上げそのものが成長戦略の実は起点だと、供給力強化政策になると思っています。

その上で、中小企業賃上げの定着を得るためには、稼ぐ力の強化が必要で、中でもDX、省力化・デジタル化が重要だと思います。

単なる技術導入ではなく、限られた人材での投資判断や価格戦略、人材配置の高度化など、より高い付加価値を生み出すため、経営能力を強化する観点において必要不可欠だと思います。

ちょっと新しい時代の勝ち筋ということで言うと、私自身はAIトランスフォーメーションによる経営改革が中小企業の勝ち筋かなと思ってまして、今のAIもいわゆるデジタルと違ってですね、デジタル人材もいらず、自然言語で指示が出せて、結果的にものすごく、なんて言いますか、的確な情報が得られたり、分析結果が得られたり、ポイントは本当に自然言語で指示が出せて、何かデジタルって言うと、中小企業はデジタル人材入れて、プログラムが書ける人を雇わなきゃいけないのかとかですね、そういう話になりがちだったのは全くないので、なおかつ、ホワイトカラーがむしろいないことが強みになる。

これからAIが入ってくると、大企業はホワイトカラーの方たちが端的に言うと余ると言われる時代になっていく中で、むしろそういうものが財政力とかから雇えなかった中小企業がAIトランスフォーメーションをやることで、ちょっと一気にリープフロッグというか、ということが期待できるんじゃないかというのが一つ新しい時代の勝ち筋だとは思っています。

そういうことも含めて、経産省としては価格転嫁、取引適正化の徹底、それから成長投資や省力化、デジタル化、あるいはAI化といったような生産性向上支援、事業承継M&Aによる事業再編といった戦略を着実に実行していきたいと思っています。

今まさに訪れている労働供給制約社会では、人も中小企業も数より質が重視されざるを得ないところがあって、経済の供給力強化に向けて、強い中小企業への行動変容を促していきたいと思います。

さっきのお話で、やっぱり価格転嫁はルール作ったんで、一方的に原材料が上がったからといっても、価格転嫁に応じないと、それは違法になるんですが、一度そういうアクションを取ったら、取引先を変えられちゃうというような恐怖がやっぱり中小企業にあるということで、そういうのをやっぱり乗り越えていこうと思うと、強い中小企業に変容していっていただくということも一つ大変大事なことなのかなというふうに思います。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

ちょっと本税制に話を戻したいと思うんですけれども、仮に今回の税制を活用して、よし、じゃあ投資をしようと拡充して、

政府参考人 平島大臣官房審議官

国土交通省平島大臣官房審議官。

お答えいたします。

建設業の従事者数は、平成9年のピーク時と比較し約3割減少しており、高齢化についても55歳以上が約4割を占めるなど、他産業を上回るペースで進んでいる状況となっています。

また、建設業は他産業に比べ賃金が低く、就労時間も長いことから、将来的な建設人材の不足も懸念されている状況でございます。

国土交通省としては、持続的な建設業の実現に向け、担い手の確保に必要となる処遇改善や働き方改革等を早急に進めていく必要があると考えております。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

建設のスケジュールがどうしても遅くなったし、日本じゃなくて海外で建設しようかなという恐れもあるわけですね。

なので、この人材不足に対応するための施策、今ちょっとお答えいただきましたけれども、外国人材をどうするのかとか、人材育成すぐにはできない、時間がかかるよとかですね、いろいろあると思うんですけれども、この建設業における新たな人材確保の方策、それから今の働き手をつなぎ止めるため、いろんな就労環境の向上ですとか、いろいろあると思うんですけれども、そういった足元の取り組みと、それから今後の施策も教えてください。

政府参考人 平島大臣官房審議官

国土交通省平島大臣官房審議官。

お答えいたします。

建設業は社会資本の整備や維持管理を担うとともに、災害時には地域の守り手として、国民の生命・財産・暮らしを守り、経済活動を支える重要な役割を担っております。

その役割を将来にわたって果たし続けていくためには、賃上げなどの処遇改善や働き方改革等に取り組み、担い手を確保していくことが必要です。

このため、昨年12月に全面施行した建設業法等に基づき、労務費の確保と行き渡りによる処遇の改善、資材高騰分の転嫁の円滑化による労務費への転嫁寄せ防止、工期の適正化による働き方改革やICTを活用した生産性向上などの措置を講じているところです。

また、これらの取組を行ってもなお生じる人手不足に関し、外国人材を受け入れることに努めており、特定技能制度等において建設分野独自の上乗せ措置を講じ、適正かつ円滑な受入れに取り組んでいるところです。

今後も国土交通省が所管する各種施策を総動員し、業界団体と関係者や関係省庁とも緊密に連携しながら、持続可能な建設業の実現に引き続き、しっかり取り組んでまいります。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

今お話しいただきました人材不足、この対策以外もですね、為替があったりとか、資材価格があったりとか、各種規制があったりと、本当に立地環境をめぐる要素は課題様々もあるかと思うんですけれども、ちょっと大きな質問になってしまいますが、大臣、日本の立地競争力をどのように高めていくのか教えてください。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

我が国は優れた技術力を備えており、技術力を支える中堅中小企業を含めたフルラインナップのサプライチェーンが存在し、特にAIトランスフォーメーション、いわゆるAXがあらゆる分野の産業競争力強化の鍵となる中で、フィジカルAIの基盤となる、超高齢社会ですので、高齢者のビッグデータが得られやすいということがあります。

ヘルスケアであるとか、あるいは災害がやっぱり多い災害対策ということで、これもビッグデータが災害で得られやすい災害対応とか、あるいは世界でここしかない廃炉の現場の技術であるとか、それから世界で一番だと思います製造業の現場ですね。

こういったところで蓄積されるデータに強みがあると思います。

こうした強みを生かしつつ、成長戦略の肝となる危機管理投資、成長投資の推進に向けて、AX実現に向け重要な先端半導体やデータ基盤といったデジタル産業基盤の確保、あるいは脱炭素電源を獲得し、データセンターの大規模な投資の呼び込みをはじめ、新たな産業集積、クラスターを目指すGX戦略地域制度の推進、それから今般の補正予算で措置する投資の受け皿となる産業用地の整備や関係省庁と連携した産業クラスター形成のためのインフラ支援などに取り組むことで、企業の投資を引きつける立地競争力を強化してまいりたいと考えています。

委員長 工藤彰三

工藤彰三委員長丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)今回の大胆な投資税制。

企業の新たな投資を生み出すというのはもちろんあると思うんですけれども、すでに何らかの投資案件があって、設備投資を検討している企業において、その投資先を日本にするか海外にするか迷っている場合に、日本にお願いしますということを引っ張り込むためという趣旨であると理解をしておりますけれども、その場合ですね、他国の税制等のインセンティブと比較して本税制というのは遜色ないレベルになっているんでしょうか。

教えてください。

質疑者 河野義博

河野義博(中道改革連合・無所属)

政府参考人 経済産業省大臣官房審議官

経済産業省大臣官房審議官、お答え申し上げます。

投資促進税制の投資インセンティブの水準でございますけれども、各国におきまして、法人税率ですとか、税制の対象となる資産、それから措置期間などの前提がさまざまに異なるものですから、単純な横並びでの比較は難しいと考えてございますけれども、米国でございます。

米国の場合、建物も含めた即時償却の措置の導入、こういったものがございます。

ドイツにおきましては、償却率の引上げですとか、法人税率の段階的な引下げといった、さまざまな欧米各国で国内の投資促進策が強化されてございますけれども、本税制は国内投資に対して、強いインセンティブを付与する措置としているところでございまして、具体的には本税制におきましては、過去の大企業も活用可能な設備投資税制と比較しましても、まず建物を含む設備投資に対し即時償却が可能であることに加えまして、ごく一部の措置を除けば最高水準となる7%、それから建物等は4%といった高い税額控除率を措置しております。

また、3年の間に投資計画の確認を受ければ、そこから5年を経過する日までの間に、事業に供されれば、税制優遇措置を受けられるため、より長期にわたる設備投資も対象となります。

さらに、認定を受けた事業者に対しましては、最大3年間の繰り越し税額控除を認めておるところでございます。

このような点で、本税制は非常に強力な支援措置となっているというふうに考えてございます。

委員長 工藤彰三

工藤彰三委員長丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)次にですね、日米戦略的投資イニシアティブについて伺いたいと思います。

日本はですね、お金を出すだけではなくて、国益を最大化するんであると、もう両国ともウィンウィンになるんだというのを常々おっしゃっておりますけれども、日本にとってプラスになるというのはですね、日米間で具体的にどういったコンセンサスが得られているのか教えてください。

政府参考人 新井通商政策局長

新井通商政策局長お答えさせていただきます。

日米戦略的投資イニシアティブが日本にとってプラスになるという点につきまして、了解覚書、MOU上の記載内容をご紹介させていただく形でご説明させていただきます。

具体的には3点ございます。

1点目は、日米両国で構成される協議委員会において、日本の戦略的な考慮事項について協議を行うことというふうに、了解覚書の中で規定されてございます。

これ、午前中、山岡委員にも答弁させていただきましたけれども、戦略的な考慮事項の確たる定義はございませんが、プロジェクトが日本企業の競争力につながるか、我が国の産業政策全体での整合性が確保されるかといった観点が当然含まれていると解釈をしてございます。

2点目でございます。

了解覚書の中に、この覚書のいかなる内容も日米両国のそれぞれの関係法令と矛盾してはならないと規定されております。

この関係法令というのは、JBIC、国際協力銀行法、それからNEXI、貿易保険法の中に、それぞれ産業の国際競争力の維持、それからNEXIは告示ですけれども、日本企業への便益といったことが規定されてございます。

それから3点目でございますが、了解文書の中に可能かつ利用できる場合には、日本のベンダー、サプライヤーを選択することと規定されてございます。

これらの規定を踏まえまして、協議委員会での協議では、しっかりと日本の経済安全保障の確保、経済成長の促進といったことにつながるような案件を選定してまいる所存でございます。

委員長 工藤彰三

工藤彰三委員長丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり(国民民主党・無所属クラブ)ありがとうございます。

ちょっと時間もありますので、質問を2つ飛ばしたいんですけれども、この戦略的投資イニシアティブに関して、先ほど山岡委員からも同じようなご質問がありましたけれども、私が思っているのはですね、ラピダスをはじめとして、日本は半導体で頑張るんだと言っている傍らで、もしこの半導体がですね、アメリカでも選ばれた場合に、これはお互い本当に力を吸うことになるのか、それとも高め合うことになるのか、こういったところが非常に不安でございまして、仮にアメリカの半導体がこのプロジェクトに選ばれた場合に、この点はどうなのか教えてください。

答弁者 赤澤亮正

赤澤大臣。

大変重要なご指摘で、私どもも日米戦略的投資イニシアチブの合意になる前に提案するにあたって、いろんな議論の中でやった中で、かなり中核的な議論だった話であります。

戦略的投資イニシアチブのプロジェクトは、ミクロで見ると、了解覚書の中にきちっと、先ほどから事務方に説明してもらった日米両政府の協議委員会において、法令をきちっと守る、その中身は収支、総称、召喚確実性、赤字が出ないようにということ、それから日本へのメリットがあることという精査確認を行うこととしていることは、その通りであります。

ただ、委員のご質問は、もっと大きなマクロで見たときに、ラピダスのライバルをアメリカで育ててどうするのかということだと思うんですね。

そのときに、ざくっとした我々の結論から言うと、例えば半導体について言えば、これからもうAIの時代に、まさに先端半導体、例えばGPUとか、ああいうものの個数でAIの性能が決まる。

それはもう製造されただけ全部欲しいぐらいの需要が各国にあるわけでして、なおかつ我が国においては、2030年度135兆円、2040年度200兆円の国内投資を目指すという目標については、私、前職の時にむしろ引き上げたぐらいで。

国内で最大限ラピダスとかやってきますけど、米国においてライバルが出てきても、何かそれでラピダスの需要が蒸発してみたいなことは起こり得ないと、その半導体について言えばということが一つと、あともう一つは、アメリカでこの半導体の工場を例えば作るんであれば、そこの製造装置はどこから入っていくかというと、東京エレクトロンであったり、そういうところから入っていきます。

そうすれば、実際作った半導体のオフテイクはアメリカの企業に行くとしても、製造装置を納入することでさらに知見が得られて製造装置の技術革新が進む。

我が国の世界中の半導体工場に製造装置を入れていく産業基盤が強化されていくそういうような面もあるので、全体として私どもはこれはやるべきだと、決して日本にとってマイナスにならないという判断のもとに動いたということでございます。

委員長 工藤彰三

丹野みどり君。

質疑者 丹野みどり

ありがとうございます。

ちょっととても不安でして、ラピダスに本当に半導体頑張ってほしいと思っているんですね。

なので昨年もその考案を通して、本当に日本がもう一度半導体で世界を取るんだという思いがあったもんですから、アメリカで選ばれた場合にどうなっちゃうのかな、でもこれも手になるといけないなと思っておりました。

とにかく日本にとっても国益を最大化するように、先ほどの覚書を始め、いろいろお互いになるようにと終始設定はしているんだけれども、実際に半導体が選ばれた場合にどうなっちゃうんだろうというのは本当に不安で思っておりましたが、今の大臣のご回答、お答えを聞いて少し安心しましたので、また応援していきたいと思います。

ちょっと質問がたくさん残ってしまいましたけれども、また後日改めてご質問させていただきます。

どうもありがとうございました。

委員長 工藤彰三

次に河合道雄君。

質疑者 河合道雄

ありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

チームみらいの河合道雄です。

本日は産業競争力強化法等の一部を改正する法律案について質問いたします。

大きくテーマといたしましては、1つ目はエッセンシャルサービスの担い手としての地方公務員の参画について、2つ目は同じく労働者協同組合の支援、3つ目は地方のエッセンシャルサービスの観点から見たときの自動運転、こちらの社会実装と産業政策について、4つ目は、今般の法改正を踏まえました中小企業基盤整備機構の役割についてお伺いいたします。

まずは、エッセンシャルサービスの担い手としての地方公務員についてのご質問をさせていただきます。

本法案では、産業の担い手の確保に資する生活基盤の維持のための計画認定制度が創設されました。

その中の支援措置の一つとして、地方公務員が事業に従事しようとする場合、行政庁はその認定に当たり任命権者と協議し、同意を得なければならないとされています。

これは地方公務員がエッセンシャルサービスの担い手として期待されていることの表れと評価しております。

一方、地方公務員の兼業の実態を見てまいりますと、令和6年の調査の中では、許可基準を設定している地方公共団体は64%程度にとどまり、設定されている団体の中でも85%が国家公務員の基準に準拠しているというような結果もございました。

これをそのまま読むと、国家公務員の兼業の基準では、営利企業との兼業は原則として許可されないという扱いになっておりまして、今般の法改正を経て、事業協同組合等への参加が制限されるリスクもあり得るという状況かと理解しております。

この現状に対して、総務省さんの方で、令和7年の6月ですかね、助言通知を発出されて、地域の実情を踏まえた独自の基準の設定が可能であるという旨を明示されたというふうに認識をしております。

まず、政府参考人にお伺いいたします。

地方公務員の兼業許可基準の整備について、現状をどう認識されていらっしゃるでしょうか。

また、許可基準を未設定の自治体へのアプローチや、営利企業への参加が制限的に運用されないようにするための方針があれば、ご教示ください。

お願いいたします。

政府参考人 尾田大臣官房地域力創造審議官

総務省尾田大臣官房地域力創造審議官。

お答えいたします。

総務省におきましては、近年の兼業を取り巻く環境の変化、地方公共団体等からの意見なども踏まえまして、有識者による検討を経て、令和7年6月に議員ご指摘のように、各地方公共団体へ助言通知を発出したところでございます。

具体的には、社会情勢や職員のニーズの変化も踏まえまして、国家公務員の兼業制度と異なる点に留意しつつ、各地方公共団体が許可基準を設定することが望ましい旨を助言したところでございます。

この助言通知におきましては、地方公務員法制定時の考え方に立ち返った上で、各地方公共団体の許可基準等に即して、地方公務員が営利企業の従業員との兼業を行うことも可能と整理しているところでございます。

総務省といたしましては、地域の実情を反映した適切な許可基準の設定が進みますよう、兼業を促進する地方公共団体の好事例などの情報提供も図っているところでございます。

今後とも地方公務員が兼業をしやすい環境整備を促進してまいります。

委員長 工藤彰三

河合道雄君。

質疑者 河合道雄

ご回答ありがとうございました。

地域の実情に即してというお話もありましたけれども、それに踏まえたそれぞれの運用が適切になされることを期待しております。

また、先に触れましたように、地方公務員が参画する認定計画において、行政庁は任命権者との事前協議を行うように求められております。

この規定では、計画の行政庁と任命権者が異なる場合を想定していると考えられます。

協議の上、しっかりと公務員の皆様が適切な検討を経て、兼業が認められるように支援することも重要と考えております。

ここで、経産省の政府参考人にお伺いいたします。

本法改正におきまして、任命権者との事前協議というプロセスを制度に組み込んだことで、何を期待されているのでしょうか。

また、地方公務員の事業計画への参加が認められるように、任命権者への働きかけをどのように進めていくお考えかお伺いいたします。

政府参考人 佐々木大臣官房総括審議官

佐々木大臣官房総括審議官。

お答え申し上げます。

ご指摘のとおり、地方公務員は地域の事情にも熟知されておりまして、各種事業の企画立案、運営の経験を持つということでございまして、経営や事業運営の見地から、本事業の中核的役割を担っていただく方として、計画に参画することが想定されているものでございます。

地方公務員から本計画への参画の意が示された場合に円滑な調整を図るために、計画の認定において、当該地方公務員の任命権者への事前協議の規定を創設するものでございます。

こうした本制度の趣旨について、任命権者の理解が進むよう、総務省と連携してしっかり周知を行ってまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

河合道雄君。

質疑者 河合道雄

はい。

今回の改正においては、所管官庁の違いもございますし、自治体間の違いもございますので、それに対して総務省さんと連携しながら働きかけていくということでしたけれども、迅速な展開周知を期待しております。

加えまして、エッセンシャルサービスの担い手確保の観点から見ますと、地域外にお住まいの関心のある方に開かれることも有効と考えております。

第4回地域生活維持政策省委員会において、エッセンシャルサービスの担い手確保策として、ふるさと住民登録制度のプレミアム登録との整理・連携を求める意見がございました。

本制度は現在、モデル事業を実施している段階であり、方向性や意図を改めて確認させていただきます。

総務省の政府参考人にお伺いをいたします。

ふるさと住民登録制度のプレミアム登録に必要な自治体が指定する担い手活動としては、どのような活動を想定されているでしょうか。

特に今回の産協法におけるエッセンシャルサービスの担い手としての活動が制度趣旨として期待できるのか、お伺いいたします。

政府参考人 尾田大臣官房地域力創造審議官

総務省尾田大臣官房地域力創造審議官。

お答えいたします。

ふるさと住民登録制度でございますが、スマホのアプリでの登録を通じまして、住所地以外の地域と継続的に関わりを持つ関係人口を可視化して、地域の担い手確保や活性化につなげることを目指す仕組みでございます。

具体的には、登録はベーシック登録とプレミアム登録の2段階を設けまして、ベーシック登録では関心のある自治体を誰でも登録できるものとしてございます。

他方、プレミアム登録につきましては、人口減少等を背景とした担い手不足に対応する観点から、地域の担い手として一定の公共的活動をされた方を登録することとしておるところでございます。

現時点で想定する担い手活動の例といたしましては、例えば農業ボランティアや清掃活動等、自治体が指定するプロジェクトへの参加、自治体との協定に基づきまして、都市部の企業の社員が、副業として地域に貢献する地域活性化企業人と、公共性や地域への貢献が制度によって担保される副業への従事。

自治体の会議体の委員や観光大使等の公共的役職での活動、こういったものを考えているところでございます。

ご指摘のエッセンシャルサービスにつきましても、生きがいの方が副業等で従事されるような場合、ふるさと住民登録制度における担い手活動とも親和性があるものと考えているところでございますが、制度としての公共性の担保も含め、具体的にどのような対応ができるかという点につきましては、経済産業省ともよく連携し、自治体の御意見も聞きながら検討してまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

河合道雄君。

質疑者 河合道雄

御答弁いただきありがとうございます。

念頭にあられる事業の例についてご説明いただきましたけれども、自治体が指定する事業が多いかなというふうに認識をいたしました。

おっしゃっていただいた通り、制度の公益性を鑑みると、そういったところも非常に重要な観点かと存じますけれども、今回のエッセンシャルサービスの担い手という趣旨自体もまた、非常に地域に対しての公益性の高さも認められると思いますので、お話しいただいたように、密な連携のもと、適用の方向性を検討を深めていただければと。

続きまして経済産業省にお伺いをさせていただく質問でございます。

今お話しあったような、ふるさと住民登録のような関係人口を増やしていく制度のほかにも、副業兼業のマッチングですとか、移住支援を意図した様々な制度が活用し得ると考えております。

他方、多様な制度が存在するからこそ、事業者であるとか、それを支援する自治体が、これらを適切に活用できるように導くための支援、これもまた重要ではないかと考えております。

まずお伺いをいたします。

ふるさと住民登録制度をはじめとする、生きがい人材活用の仕組みについて、エッセンシャルサービスの担い手確保の観点から、どのような期待を持っているか、政府参考人にお伺いをいたします。

政府参考人 佐々木大臣官房総括審議官

佐々木大臣官房総括審議官。

お答え申し上げます。

エッセンシャルサービスにおける生きがい人材の活用につきましては、この法案を検討いたしました地域生活維持政策省委員会でお示しした事例においても、例えば移動スーパーでありますとか、ガソリンスタンドを運営する一般法人において、移住者の方が地元住民とともに従事しているものも存在してございました。

重要だということで認識をしておりまして、ふるさと住民登録制度をはじめとする、生きがい人材活用制度を所管する関係省庁ともしっかり連携して取組を進めてまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

河合道雄君。

質疑者 河合道雄

ご答弁いただきましてありがとうございます。

非常にその活用を期待したいところでございます。

その上で私自身も何地域か非常に関わり深く街づくりですとか、そういったところに参画している地域がございますけれども、そういった地域をやはり見ていますと、やはりどのような制度をどういった人材で活用していくかですとか、お招きするかとか、そういった制度設計がやはり巧みだなというような印象を持っております。

その観点からお伺いをいたします。

エッセンシャルサービスの事業者や自治体が多様なこの制度の中から適切なものを見つけられるように、どのような情報提供や支援を行うか、もしお考え、所感があればお伺いをいたします。

政府参考人 佐々木大臣官房総括審議官

佐々木大臣官房総括審議官。

お答え申し上げます。

エッセンシャルサービス提供供給事業者は、中小零細企業が多いということでございまして、本制度の執行に先立ちまして、支援措置を含めた制度の理解を広めるための周知が非常に重要だということで認識をしてございます。

具体的には、全国各地でのセミナーや、広くアクセスが可能でわかりやすいYouTubeでの説明動画の配信をぜひ実施をしていきたいなということで予定をしているところでございます。

また、計画の作成に当たりましては、商工団体、地域金融機関といった地域の機関を支援機関として認定をいたしまして、当該認定支援機関が地域の実情や知見に基づいて、情報提供や助言を行ってまいりたいということでございます。

委員長 工藤彰三

河合道雄君。

質疑者 河合道雄

ご答弁いただきましてありがとうございます。

今お話ありましたように、多様な手段やいろいろなプレイヤーの方から支援していく形が非常に望ましいというふうに感じております。

加えますと、今回計画認定の制度というところで事業主体を把握していくことができるようになりますので、いわゆるプッシュ型を含めました、的確なタイミング、適時なタイミングでのメニューのご案内等も今後検討いただければというふうに期待しております。

加えまして、今回のエッセンシャルサービスの担い手として、労働者協同組合等も言及がされております。

地域生活維持政策省委員会では、協同組合等の中間団体の参画を促進することの重要性が指摘され、本法案のエッセンシャルサービス関連規定の中でも、事業協同組合の設立要件緩和や事業承継手続の簡素化など、労働者協同組合がエッセンシャルサービスを引き受ける。

担い手となることを想定した措置が盛り込まれております。

改めて政府参考人にお伺いいたします。

労働者共同組合を本法案においてエッセンシャルサービスの担い手の一つとして位置づけた理由は何かお伺いいたします。

政府参考人 佐々木大臣官房総括審議官

佐々木大臣官房総括審議官。

お答え申し上げます。

御指摘の労働者共同組合には様々な可能性があるということで認識をしてございます。

例えば一つは、兼業副業で働く場となっていく。

地域活動を事業化できる。

フリーランスのプラットフォームになる。

高齢者の生きがい、就労の場になる。

事業を継承する受け皿となる。

こういった様々な可能性があるというふうに認識をしてございます。

例えば、労働者共同組合が草刈りや除雪、家の片付けといった生活支援や移動支援などの地域に不可欠なサービスを一体的に担う事例がございます。

このように労働者共同組合は地域の多様なニーズに応じて柔軟に事業を行い、組合員自らが主体的にサービス提供を担うため、地域のエッセンシャルサービスの供給を担う法人形態の一つとして期待をしているところでございます。

委員長 工藤彰三

河合道雄君。

質疑者 河合道雄

ご答弁いただきましてありがとうございます。

今参考にもお話いただきましたけれども、いろんな事例を見ていきますと、地域の皆さんが自分たちが必要とするサービスを一つずつ事業を作っていらっしゃる様子が非常に見受けられて、私もとても素晴らしい可能性を感じているところでございました。

この労働者共同組合は、厚生労働省のウェブサイトに一覧としてまとめられておりますけれども、令和8年の5月時点に180法人ほどあると分かります。

その活動の内容を見てまいりますと、福祉・介護・公共住宅など、今回の改正法が想定するエッセンシャルサービスでの実績も見受けられますけれども、その多くは一方で、特定の流通ネットワークに紐づいたものでもあるかなというふうに認識しておりまして、地域の一般的なエッセンシャルサービスへの参入は、まだこれからという側面もあるかなというふうに考えております。

地域の方々がそのニーズに合わせてやっているという事業の特性上、何か一方的に促進するものではないということも承知しておりますけれども、今回の法案への措置の盛り込みを踏まえまして、今後のエッセンシャルサービス分野への広がりを期待しております。

ここで厚生労働省の政府参考人にお伺いいたします。

現在、労働者共同組合の設立・運営に対して、どのような支援を行っているか、改めてお聞かせください。

また、エッセンシャルサービスの担い手の一つとなっていくことを踏まえ、今後の展望をお伺いいたします。

政府参考人 大熊大臣官房審議官

厚生労働省大熊大臣官房審議官。

お答えいたします。

労働者共同組合は、令和8年5月1日時点で全国に186法人存在しておりますけれども、エッセンシャルサービス分野の法人数は、直近1年で約3割増加しておりまして、全体の約7割を占めているところでございます。

厚生労働省では、労働者共同組合の設立運営を支援するため、好事例動画の発信、最新事例を紹介するオンラインセミナーの開催とともに、設立から運営までを体系的に整理した手引書の作成に取り組むなど、その普及啓発を図っているところでございます。

さらに、神奈川、福井、長野、三重、徳島の5県におきまして、令和6年度から3カ年のモデル事業を実施しておりまして、食品スーパー、弁当総菜の製造・販売、食品日用品の配送、公共ライドシェアなど、地域の実情に応じた多様な事業が生まれているところでございます。

労働者共同組合は、多様な働き方や人材の活躍を実現しながら、地域の課題解決や価値創造になる、有力な選択肢の一つであると考えておりまして、今後ともエッセンシャルサービスを含む幅広い分野で、その活用促進に取り組んでまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

河合道雄君。

質疑者 河合道雄

ご答弁いただきましてありがとうございます。

エッセンシャルサービスにあえて3割増いのペースで増えているということもありますけれども、今後の一層の展開を期待しておりまして、厚生労働省さんの方のモデル事業の進捗も引き続き見ていきたいと思っております。

実際に私が事例集なども拝見させていただく中で、一つ目に留まったのが岐阜県の東白川村での事例でございました。

そちらでは労働者共同組合の方々が地域の実情の課題を踏まえまして、今、公共ライドシェアの言及もございましたけれども、自家用の有償旅客運送に参入を目指されたというような事例がご紹介がありました。

それを読んでみると、やはりいざ参入するにあたって、手続き上の困難があったというところが記載にもあったところでございます。

この制度自体に関しては、国土交通省さんの方で手続き簡便化に向かっているというお話もお伺いしておりまして、これ自体を取り上げたいというよりは、こういった労働者共同組合を支援する際には、やはり種々の行政手続きの簡便化や支援といったところも重要な観点になるのではないかと思います。

と言うことを考えております。

ここまで挙げました労働者共同組合を含めまして、エッセンシャルサービスの担い手となっていく事業者に関しては、先ほど零細傾向もあるというようなお話もありましたけれども、事務能力を強く有していないケースも想定されるかと存じます。

そうなった場合、旅客輸送への参入に限らず、申請手続きですとか、場合によっては計画策定段階からの伴走支援が求められると考えられます。

政府参考人にお伺いをいたします。

エッセンシャルサービスの担い手として、新規参入する労働者共同組合をはじめとする事業者に対して、申請手続等にどのような支援を想定しているかお伺いいたします。

政府参考人 佐々木大臣官房総括審議官

佐々木大臣官房総括審議官。

お答え申し上げます。

今後の制度運用の検討に当たりましては、対象となる事業者が、ご指摘の労働者共同組合をはじめとする中小・零細事業者が多くなるということを踏まえまして、そうした事業者の方々が作成する計画は簡素にするなど、最大限配慮した設計にしてまいりたいというふうに考えております。

その上で、例えば事業者からのお問い合わせにきめ細やかに対応するため、コールセンターを設置

工藤彰三 (経済産業委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 工藤彰三

することを検討しているところでございます。

それから計画の作成。

丹野みどり (国民民主党・無所属クラブ) 20発言 ▶ 動画
質疑者 丹野みどり

大臣、ご答弁いただきましてありがとうございます。

手続き自体は簡素にしていく方針をお持ちであるということをお伺いいたしました。

そういったことも含めまして、より制度が実効的に進むような手当を、ぜひ引き続き状況をモニタリングしながら取っていただければというふうに考えております。

では続きまして、話題が変わりまして、エッセンシャルサービスなどの交通、特に自動運転の社会実装についてお伺いいたします。

人口減少が進む地域の中では、ドライバー不足による交通空白が深刻化しております。

エッセンシャルサービスを維持する観点から見ますと、こういったところを旅客運送の観点から、自動運転というものを通して地域交通を支えていくというのは、一つの有力な手段と考えられます。

ここでは、いかに自動運転を社会実装していくかという観点からご質問いたします。

他方、この自動運転をいかに社会実装していくかという観点で見ますと、この委員会の経産省さんのほかにも、国土交通省さんや総務省さん、そしてデジタル庁さんや警察庁さんなど、多様な省庁の連携が不可欠でもございます。

その中でデジタル庁さんに設置されたモビリティワーキンググループが、2025年に発表されたモビリティロードマップ2025では、財政的な支援抜きで事業が成立できる状態にはまだなっていないという指摘もあったと認識しております。

まだ実証フェーズでございまして、事業化して地域にしっかりと展開するまでは距離があると感じております。

まずデジタル庁にお伺いをいたします。

モビリティロードマップの策定主体として、自動運転が事業性にまだ結びついていない現状をどのように分析、整理されているかお聞かせください。

また、現時点での進捗と今後に向けた課題をお伺いいたします。

よろしくお願いいたします。

デジタル庁岡田審議官。

政府参考人 岡田

お答えいたします。

我が国における自動運転の現状についてお尋ねございました。

多くの地域におきまして、自動運転の実証が進められているところでございますけれども、その多くは運行期間、あるいはエリアが限定されていたり、運賃も徴収しないというような試験的なものにとどまっているという現状にございます。

また、運転手が乗車をいたしまして、周辺状況を監視して、必要に応じて介入するレベル2の自動運転での運行がほとんどでございまして、特定条件下で、自動運転手を必要としない無人走行が可能となるレベル4自動運転サービスの許可を取得しているのは現時点で12件にとどまっている状況でございます。

その理由といたしまして、初期投資を含めた運行コストの大きさ等に起因する事業採算性のほかに、特にレベル4自動運転を実現するための技術面での課題がまだ残っているということ、それから利用者や周辺住民等が抱く安全面への懸念など、社会的受容性の確立がまだ不十分であると、こういったことがさまざま影響していると考えております。

質疑者 丹野みどり

丹野みどり君。

ご答弁いただきましてありがとうございます。

初期投資を含めた事業採算性、そして技術面の進展、そして社会受容性という3つの大きな観点をいただきました。

これらをどういうふうに進めていくかということが、極めて重要だというふうに考えられます。

特に地域での交通事情に向けた解決の観点からの自動運転の社会実装という点では、国土交通省さんの役割も非常に大きいと認識しております。

国交省においては、第3次交通政策基本計画の中でも、自動化、遠隔化等を通じたサービスの構造変革による生産性向上等の実現を目標に掲げられており、遠隔化技術の導入推進を新たな施策として設定をされており、一層力を入れて進めていかれる認識を有しております。

また、こういった自動運転の社会実装推進事業も展開されており、その中でも地方自治体を支援されているものと認識をしております。

ここで国土交通省の政府参考人にお伺いをいたします。

交通分野の中でも、特に地域交通を支える自動運転技術の社会実装に向けて、どのような取組を今後進めていくおつもりでしょうか。

現時点での進捗と課題をお伺いいたします。

国土交通省井の又物流自動車局次長。

政府参考人 井の又

お答え申し上げます。

自動運転は、我が国が抱える少子高齢化による深刻な担い手不足の解決や、安全な自動車社会を実現する上で必要不可欠なものであると考えておりまして、関係省庁と連携して社会実装を推進しているところです。

国交省としましては、令和4年度より自動運転の導入を目指す地方自治体に対しまして、車両購入等の初期投資の支援を行ってきており、昨年度は、全国67カ所の取組を支援してまいりました。

一方で、先ほどデジタル庁から説明がありましたとおり、レベル4自動運転サービスの道路交通法上の許可を取得しているのは、現時点で12件にとどまっており、この自動運転社会実装推進事業については、令和7年6月に公表された財務省の予算執行調査の結果におきまして、今後の課題・改善点としまして、社会実装に向けて低調な取組や、取組に進化が見られないような事業への対応としては、これまでの実証実績を評価する仕組みを導入すること、また、既存の路線を置き換えたものと、社会実装に向けたルートになっていることを採択時の要件とすること、などを行うべきであるとの指摘を受けております。

これらの指摘を踏まえまして、国土交通省としましては、今年度の事業においては、採択に当たって、これまでの実証事業の実績を踏まえ、令和9年度中のレベル4自動運転の実装が具体的に計画されていること、既存バス路線への自動運転車両の導入等、地域公共交通の確保維持・改善に関するルートであること、などを要件としたところです。

国交省としましては、こうした見直しを通じ、より効果の高い取組への支援を重点化し、好事例を横展開することにより、自動運転の社会実装を着実に進めてまいります。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁いただきありがとうございます。

中で進化していただくことを期待しております。

この事業性と、かつ技術開発が交差したテーマの一つとして、いかに遠隔監視をしていく技術を育てるかということがございます。

言い換えますと、社会実装を進めていくためには、自動運転のコストが、手動運転、実際に運転するよりも下がっていくということが必要なんですけれども、それを見るには、複数のオペレーターが車を見ていけるような、1対Nでの遠隔監視モデルをいかに構築していくかという課題が挙げられます。

1人のオペレーターが複数台の自動運転車両を同時に遠隔で監視管理する仕組みを実現することができれば、経産省の試算によれば、1対10が実現する2035年に初めて手動運転のコストを下回るとされております。

もちろん、複数台を同時に把握していくという、オペレーターの認知的な負担ですとか、通信の安定性など、いろいろな課題はあるわけではございますけれども、この比率をどうやって改善していくかということが、社会実装の一つの革新であると捉えております。

ここで、経産省さんの方では、2025年度中に遠隔監視ですとか、運行管理の知見要件をまとめることとされていたと承知しております。

ここで政府参考人にお伺いいたします。

今触れました遠隔監視運行管理の知見要件の整理について状況をお聞かせください。

また、1対Nの遠隔監視の実現に向けての今後の取組の見通しも併せてお聞かせください。

経済産業省田中大臣官房審議官。

政府参考人 田中

お答え申し上げます。

ドライバー不足といった社会課題を解決するために、この自動運転移動サービスを実装していく上では、事業採算性の確保が重要な課題であると認識しております。

こうした観点からは、委員御指摘のとおり、1人の監視者が複数台の車両を遠隔監視する、いわゆる1対Nの遠隔監視モデル、この実現に向けた取組が、ランニングコストを抑える意味でも大変重要だと考えております。

経済産業省では、令和6年補正予算事業において、自動運転タクシーサービスの実証を行い、遠隔監視・運行管理に関する関係事業者間で連携が必要なデータ項目やサービス導入の検討に資する知見を整理いたしました。

今後、こうした知見を取りまとめて公表することとしておりまして、自動運転移動サービスの導入を検討する自治体などへの普及を進めてまいります。

また、令和8年度当初予算事業においては、自動運転バスにおける1対Nの遠隔監視を実現するための実証を行う予定でございます。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁ありがとうございます。

令和6年度の方では、タクシー、そして今年度の当初予算では、バスを想定した1対Nの監視モデルについて、実証並びに、今回データの公表等も進めていかれることというふうに承知いたしました。

特にバスの方の1対Nというところが進んでいくと、先ほどの国交省の参考人のお話も踏まえますと、地域交通の社会実装というところには寄与する度合いも大きいと考えられますので、引き続き注視してみていきたいと考えております。

さらにですね、自動運転技術の技術開発の支援についてさらにお伺いをいたします。

自動運転には複数のAI設計方式がございます。

いわゆるモジュール型AIといわれる認識ですとか判断ですとか制御といった車の運転にあたるいろいろな機能を個別に設計して組み合わせる方式。

これはモジュール型でございますけれども、こういったものは透明性があったりですとか安全性についてどこどこの部分がうまくいかなかったから悪いですとか、そういった説明がしやすいという一方で、複雑な状況に対しての対応に限界があると認識しております。

一方、E2Eにおいては、センサーから操作指令までの一つのAIがまとめて学習する方式ということで、複雑な状況への対応力が高まりますけれども、大規模な走行データの蓄積が前提となったり、やや技術的にも高度であるという認識がございます。

官民投資ロードマップの素案におかれましては、同国のモジュール型AIを活用した、先ほどレベル4の話ありましたが、レベル4の社会実装と、同国のE2Eのモデルを交際した国内のレベル2車両による走行データの蓄積、これらを並行して進めた上で、さらに国産のE2Eモデルの開発育成につなげるという方針が示されております。

政府参考人にお伺いいたします。

こういったモジュール型とE2Eの開発支援について、それぞれどのような形で進めていくか、特にこれらの棲み分け、今も段階的に書かれていたと思いますが、棲み分けについてぜひ考え方をお伺いさせてください。

経済産業省大臣官房審議官。

政府参考人 田中

お答え申し上げます。

委員御指摘のとおり、自動運転技術のうちモジュール型は認識、予測、経路判断、こういった各領域が個別のモジュールに分かれているアプローチです。

この各モジュールごとに機械学習を活用することで、複雑な交通シナリオにも対応可能ですが、高精度三次元地図が必要になるため、限られたエリアを走行する大都市部のタクシーや、バス、トラックの幹線輸送などで自動運転を実現するのに有力と考えられます。

一方、E2E、エンドトゥエンドAIは、認識、予測、経路判断などを統合して、一つのAIで行う新たなアプローチであり、高精度三次元地図が不要で、エリアを限定せずに走行可能です。

こうした中で、モジュール型については、グリーンイノベーション基金を活用して、自動運転のオープン型基盤ソフトウェアの開発を支援しております。

E2E AI、エンドトゥエンドAIにつきましては、AI開発支援プログラム、いわゆるGENIAC。

この中で、計算資源の調達を支援しておりまして、引き続きこうした役割を担った取組を通じて、社会実装を進めてまいります。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁いただきありがとうございます。

目的は使用場面によって最適な技術が違うという中で、それぞれに目配せしながらしっかりと産業を育てていくということが重要だと認識いたしました。

これ一層進展を期待しております。

その上ではしっかりと投資を確保することも重要でございます。

昨年のAI基本計画の中では、自動運転は日本の勝ち筋の一つとして一層注力するAI技術の対象と言及されておりました。

高市総理は、施政方針演説の中で、AI、先端ロボットやバイオなど、成長が見込まれ、かつ難易度が高い技術領域の研究開発について、税制や規制改革を一体的に講ずる認定制度を創設すると述べられております。

同件の対象について、2026年3月になりますけれども、チームみらい、我々の須田委員の方より、こちらの対象として自動運転の位置づけがどうなるかというところについてお伺いさせていただき、今後の検討というような回答をいただいておりました。

改めて、やはりこの自動運転のところに関しても、非常に集中的な投資が期待されているという背景におきまして、質問をさせていただきます。

政府参考人にお伺いいたします。

研究開発認定制度への自動運転の位置づけについて、議論の検討状況についてお伺いをさせてください。

経済産業省大臣官房審議官。

政府参考人 田中

お答え申し上げます。

経済産業省では、産業技術力強化法の一部を改正する法律案を今国会に提出しておりまして、今後御審議いただきたいと考えております。

同法案では、AI、先端ロボット、量子、半導体、通信などを重点産業技術として指定し、当該技術に関する研究開発計画を認定することとしております。

ご指摘の自動運転につきましては、これらの技術領域と多くの面で関連していると考えております。

法案が成立した場合には、本制度の趣旨等を踏まえ、対象技術の詳細を告示例で定めてまいりたいと考えております。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁いただきましてありがとうございます。

後続する産業技術力強化法の審議の際にもぜひこのテーマについてお伺いしたいと存じますけれども、今関連は深いと考えられるというところはいただきましたので、前向きに捉えていきたいと思っております。

では続いて大臣にお伺いをさせていただきます。

何度も繰り返し申し上げているように、自動運転の技術をしっかりと育てていき、ビジネスとしても勝っていくですとか、世界で展開していくためには、非常に日本国としてもリーダーシップを持って取り組んでいくことが重要だと考えております。

ぜひ大臣にお伺いさせていただきますが、将来的に自動運転産業でビジネスとして勝っていくために、どのように取り組んでいくべきとお考えか、大臣のお考えをお聞かせください。

赤澤大臣。

答弁者 赤澤

長らく日本の経済、技術で勝ってビジネスで負けると言われてきておりますので、大変大事な御指摘だと思います。

米国や中国では、莫大な開発投資を背景に、無人自動運転の社会実装が進み、複雑な交通シナリオの対応可能なエンドトゥエンドAIの開発も先行されているということです。

一方、我が国では自動運転向けAI開発が遅れているため、経済産業省ではエンドトゥエンドAIの開発を加速させるべく、AI開発支援プログラムGENIACの計算資源の調達を支援しております。

その上でビジネスで勝っていくためには、エンドツーエンドAIの技術が成熟してから市場に投入するというより、スピード感を持って社会実装を進め、早くデータセットを集め始めると、AIの学習に必要なデータ収集を加速させることが不可欠だと思います。

加えて、やはりスタートアップであれば、資金を継続的にしっかりアーリー、ミドル、レイトにわたって提供できるようにするなど、いろいろな勝つために必要な検討というのは、経産省においてやっているところでありますので、そういう検討結果も踏まえながら、官民で連携して取組を進めてまいりたいと考えております。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁いただきありがとうございます。

技術面の支援に限らず、調達環境も含めた一体としてのエコシステムを育てていくことの重要性について、今大臣に言及いただいたと認識しております。

同じ考えでございまして、しっかりとこの分野で、もともとやはり自動車産業というところは日本としても強みとしていたところでございますので、一層の進展を期待しております。

関連してですが、今ここまでは非常に自動運転の社会実装の話でお話しさせていただきましたが、こういった技術の進展の中では、並行してソフトウェアリファインドビークル、いわゆるSDV化ですね、こちらが進んでいくと考えられます。

これは、自動車をソフトウェアで定義していくような形で、単に運転をするというだけではなくて、いろいろなソフトウェアがその自動車の中に乗っていくというものです。

デジタル経済レポートでは、デジタル由来の赤字が2035年には最大45兆円に達する可能性もあるという試算もございました。

こういったSDV化に伴いソフトウェア層全体の外資依存が高まれば、このデジタル赤字がさらに押し上がる可能性もありまして、自動運転の社会実装が進むにあたってこの問題の重要性も増すと考えられております。

大臣にお伺いいたします。

自動運転を含むSDV化に伴うデジタル赤字の拡大について、どのような問題意識のもと、今後どのように取り組んでいくおつもりかお聞かせください。

答弁者 赤澤

赤澤大臣。

SDV化に基づくデジタル赤字という視点は、正直言ってご指摘により気づいたところなんですが、もっと大きな話として、やはり基幹産業ですよね。

アジアを旅行すれば、もう日本製の車がほとんどでびっくりするというぐらいで、やはり我々そこに行けば誇りで胸がいっぱいになるということがあるんですけど、ただ、このSDV化していくと、結局内燃機関で我々の技術は世界一でダントツだからそこの付加価値が取れるという部分が、気づくとカーナビとかああいうものはもうティアワンとか、完全にグーグルとかああいうところに抑えられてしまうと。

なおかつSDV化していくとその付加価値のかなりの部分が半分以上はそっちに持っていかれちゃうということになると、これはおっしゃったようにデジタル赤字の問題も大きいんですけど、自動車産業自体がもう本当に我が国の基幹産業であり続けられるかという一番大きなところだと思っています。

おっしゃる通り、通信によるソフトウェアのアップデートで自動運転機能といった自動車性能を継続的に向上させるSDV化がグローバルで進展をしていて、自動車のソフトウェア市場が拡大をし、特に自動運転関連市場の拡大が見込まれると、自動運転技術の国産化を進めなければ、もう日本の基幹産業と言えなくなってきてしまうと、付加価値のほとんどを外国に持っていかれるということだと思います。

で、経産省としては、先ほど申し上げた国内における自動運転向けのAIの開発支援を全力で進めていくということがあります。

また、我が国の自動車産業がSDV化の中でもグローバル市場をリードして、ソフトウェアにおける競争力強化がデジタル関連収支の改善にも貢献できるよう、官民連携して取り組んでいくことで、おっしゃるデジタル赤字も問題であります。

加えて、やはり我が国が自動車産業、基幹産業として世界のトップを走り続けるためには、どうしても解決をしていかなきゃいけない問題だと思っています。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

ご答弁いただきありがとうございます。

しっかりとやはり基幹産業を支える上でも、しっかりとアップデートしていくというところに向けたご決意をお聞きすることができたかなと思います。

それでは時間となりましたので、質問も少し残っておりますけれども、以上とさせていただきます。

どうもありがとうございました。

委員長 工藤彰三

次に牧野俊一君。

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

参政党の牧野俊一でございます。

本日も質問の機会をいただきましてありがとうございます。

今朝方、鹿児島市長会の教職会があって、いろいろと県の様々な市長の方が国に対するご要望ということをいろんな分野でいただきまして、参加してきたんですけれども、その中でもやはり特に、中東情勢に伴う混乱の中で、ナフサ由来の物品であるとか、あるいは燃料油の高騰、こうした部分に対して、本当に地域の中小企業、小規模事業者が非常に厳しい状況に直面しているので、どうにか支えてほしいといった声とか、他にも様々ございましたので、そういった声も含めてですね、今日の質疑の中にも含めさせていただきたいと考えております。

まず冒頭ですね、このナフサなどの代替調達ルートを確保するということで、川上、川中の在庫の量は足元ではとりあえず足りているというふうには、ご答弁何度もいただいているところではあるんですけれども、末端の小さな事業者などにおいて、やはりその塗料とか接着剤とかフィルムとか、こういったものの入荷のめどが立たないとか、あるいは結果的に様々なサプライチェーンのそこから影響が出てくるといったことが続いてまして、実際に地域のいろんな小さいお店とか、個人商店とか、そういったレベルのところへ行ってお話を聞きますと、政府としては情報収集窓口を設置して、そこからいろんな物品の目詰まりの情報を把握した上で、サプライチェーンを遡って目詰まりの解消の取り組みをされているということですけれども、そうした非常に小さな事業者の方々に、情報収集窓口を政府が作っているということを知っていますかと聞いたら、ある程度中規模以上の方々は知っていますよというお話なんですけれども、本当に小さな事業者の方は全然知らないという方も結構まだそれなりにいらっしゃったなというふうな印象があってですね。

実際、自分自身もそんなに新聞やテレビを普段見るというふうではないですけれども、ふとしたときにそのテレビ広告とか、あるいはそういったところを眺めたりとか新聞を目にしたときにですね、そうしたメディアの中に、政府がそういった情報収集を受け付けているというふうなことがパッと目に飛び込んできたようなことは、自分の経験としてほとんどなかったですし、インターネットとかでYouTubeとか、あるいはInstagramとか、そうしたところで政府がそうした部分の各種流通における情報収集をやっている場所があるんだというふうなことを目にする機会も、ほぼほぼ日常生活の中ではないと。

というところからすると、政府としてそういった情報を集める窓口があるんですよということ自体が、まだ十分に広報を周知されていない、行き届いていないんじゃないかなというふうな意識を持っております。

現状、政府としては、情報収集窓口の存在と連絡先、これをどのような形で広報とか告知をしていらっしゃるんでしょうか。

政府参考人 田中

経済産業省大臣官房審議官、お答え申し上げます。

まず前提になりますけれども、備蓄の放出や代替調達により、日本全体として必要となる量について確保されております。

他方で一部では供給の偏りや流通の目詰まりが生じてくるのも認識しておりまして、経済産業省にこの情報提供窓口を設けまして、サプライチェーンの情報を分野横断で集約して、他の流通経路からの融通支援をきめ細かく実施しております。

この窓口の存在の周知につきましては、経済産業省および地方経済産業局のホームページにおいて、中東情勢関連対策ポータルを設置しまして、SNSも活用しながら情報を発信しております。

また、加えまして、全国の地方経済産業局が企業の現場の声を聞く中で、情報窓口の存在をお伝えしてきているほか、業界団体などを通じた供給側、需要側双方に対する周知依頼も行っております。

さらに、今般の中東情勢の影響を受ける中小企業、小規模事業者への支援として、全国約1,000カ所の特別相談窓口の設置も行っております。

そうした際に、相談窓口においても、事業者からのご相談内容において、先ほどの情報窓口をご紹介しているところでございます。

質疑者 牧野俊一

牧野俊一君。

はい、ありがとうございます。

今おっしゃった様々なチャンネルにおいて周知はされているということではありますけれども、今回、今般、中東情勢はある意味、日本に対してものすごく直接的ではないにせよ、明らかに間接的にもはや有事に近いような、そういう状況を生んでいると思いますので、実際に2011年の東日本大震災の直後にはですね、テレビCMが全部このACジャパンの広告で埋め尽くされたみたいなことがあったりとか、そうした中の政府広報だったか、あるいはACジャパンを経由してだったか忘れましたけれども、政府からの節電の呼びかけとか、そういったこともテレビとか新聞メディアを通じて、もうほっといても嫌でも目につくぐらいなことで、量感を持ってものすごい発信されていたと思うんですね。

そんなにものすごい長い期間やる必要はないかもしれませんけれども、一時期そうやって本当にしっかりとですね、このACジャパンであるとか、あるいは政府広報といったものを活用して、この新聞とかテレビメディア、ラジオとかですね、そうした部分を通じてですね、特にこの末端で本当にこの中小零細で頑張ってらっしゃるような方々、ご高齢の皆さんも多くてですね、そうした方々は特にそのネットでの情報収集ということを普段あまりなさらないというところからすると、やはりテレビや新聞、そうした旧来のメディアを通じて、たくさんの量で告知を行っていくと。

といったことがまだまだ必要なんじゃないかなと思いますが、そうした方策は取れないのかと思いますが、こちらについていかがでしょうか。

経済産業省田中大臣官房審議官。

政府参考人 田中

お答え申し上げます。

日本全体として必要となる量については確保されておりますが、国民の皆様の不安を払拭できるよう、一部で生じている供給の過程の乱れや、流通の目詰まりへの対応状況、解消事例などについて、きめ細かく情報を発信していくことは重要だと考えております。

このため具体的には、経済産業省をはじめとする関係省庁のホームページや

河合道雄 (チームみらい) 41発言 ▶ 動画
政府参考人 木原稔

10年生の情報発信、先ほど申しましたようにやっております。

それに加えまして、経産省の広報担当官が、毎日定刻にブリーフィングを実施しております。

これらの情報は、新聞やテレビなどのメディアにも報道していただいているところでございますが、引き続き、国民の皆様に幅広く情報を発信するための取組を着実に進めていきたいと考えております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

引き続き、さまざまなメディアを通じて、先ほど収集窓口と言いましたが、情報提供窓口ですね、正しくは。

情報提供窓口があるんだよということをですね、国民の皆さんにしっかりと伝わるように工夫をしていっていただきたいというふうに思います。

併せまして、この原油に関連してたんですけれども、原油の代替調達先として、日本は今かなりのウェイトで、中東にこれまでずっと依存をしてきたというところではあったわけですけれども、アメリカであるとか南米ですね、そうしたところが一つの候補として上がっていると思います。

ここでですね、この中東産の原油というものと、北米、南米産の原油の性質がだいぶ違うといったことが問題になっていると認識していまして、中東産の原油というのは非常に重質成分とか硫黄分が多くて、現在の日本の製油所の設備というのは、主にそういう中東産の重質成分が多くかつ硫黄分が多いのをいかにより分けていくかというところに特化して、設備構成が主に作られていると認識しています。

しかし、アメリカ産に関して言えば、もっと軽質成分、ガソリンとかそういった軽い成分の割合が多いし、ギアナ産も軽質、それからブラジルはちょうど中間の性質というふうに伺っています。

この性質が違うものをですね、効率的にその精製をできるという状況を作っていかないとですね、なかなかこの代替調達先を確保したところで、この精製設備の内容がこの代替調達の足枷になってしまうといったことがやはり問題だと思います。

現状、この日本の石油製品の実際の需要においては、やはりこのガソリンとかそういう軽い方の軽質の成分、この需要の方が重質成分よりも多いので、どちらかというと中東産をメインで買ってきてそれを精製すると、重油とかタールとか、そういった重質成分が余って、年間約トータルで650万キロリットル程度、重質成分を輸出すると、主に重油ですけれども、そういった状況が続いていると認識しています。

相対的にこの軽質の成分の需要が多いという状況からすると、今後ですね、この余って輸出をするよりは、やはりその精製したものを国内で使い切るということができた方が当然効率はいいわけですので、そうした方向にできるだけ近づけていけるようにする過程で、この調達先を多様化していければ、さらにリスクヘッジもできるということになります。

今後、国際情勢の変化で輸入する原油の比重の構成が、そうした中でもいろいろと変化していくという可能性も十分に考えられますから、この精製設備を代替調達のネックにしないために、現在は重いものと軽いものを一部混ぜて精製設備に投入するみたいなこともやってはいるはずですけれども、ここにですね、この軽質油など、今主に扱っている中東産で性質が違う原油を精製する設備に、民間の事業者が安心して投資をできるという環境を国を挙げて整えていくことが非常に重要であるというふうに考えています。

ただ、こうすると逆に中東産が多いという現状にあっては、軽質成分に特化した設備を作ると、それはある部分は普段は使わないけど、何か国際情勢の変化が起きて調達先が変わるとそういう設備もいつか使うかもしれないという、遊ぶ設備ができてしまうという点からすると、逆に民間の事業者からすると収益性の悪化を生むという懸念点も一方であります。

なので、非常時にのみ稼働しますよというふうな、そういったタイプの精製の設備に対する投資とか維持管理に対して、平時から政府の一定の補助をかけて、様々な性質の成分を効率的に精製できる状況というものをこれから作っていくということが必要なんじゃないかなと思いますが、こちらについて政府の考えをお聞かせください。

政府参考人 木原稔

資源エネルギー庁、木原官房長官、資源エネルギー政策統括調整官。

お答え申し上げます。

ご指摘のとおり、原油は産地ごとに性質が異なるために、民間事業者は効率的に精製処理を行う観点から、原油の性質や価格、輸送日数などを勘案して最適な調達を行っているところでございます。

原油の代替調達が進展している現在においても、元売り各社は、さまざまな性質の原油を混合することで、既存の精製設備で効率的な精製を継続しているところでございます。

精製設備の新設や改修が直ちに必要になる状況とは認識してございません。

また、非常時のみに稼働する精製設備の投資・維持については、石油製品の需要が減少している状況に鑑みても経済合理性が低いことに加えて、稼働が停止したままでは設備が腐食・劣化する、さらに大きな温度変化が生じる稼働と停止。

河合道雄議員、設備の制約が安定供給に支障を与えないことは非常に重要でございまして、原油調達の多角化を進めるために必要な措置については、今後、精製設備の対応を含め、あらゆる選択肢を排除せずに検討してまいります。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

今おっしゃってくださったように、この精製設備の状況というのが、調達のネックにならないようにしていく必要が必ずあると思います。

今後も安定して同じところから原油を買い続けることができるだろうというその想定のもとに立って、この国のエネルギーとか物資の根幹になるところの原油に関する政策というのを進めていくというのは、非常にリスクが高くて脆弱であるというふうに思います。

ですので、ここの部分はしっかり将来どういうふうな調達先がこれから増えていくのかという状況を見ながら、きちんと業界としっかり対話を進めながら作っていっていただきたいというふうに思います。

続きまして、今回の法改正における特定生産性向上設備等についての基準等についてお伺いしたいんですけれども、今回の法改正における設備の基準として、投資した設備の償却期間における平均ROIが15%以上を認定基準とした理由というのは、全業種の事業者の上位3分の1がこの計算で15%を超えていたから、そういうふうな基準になったということですけれども、これは当該設備を用いて行った事業におけるどの利益計算のことなのか。

粗利なのか、営業利益なのか、経常利益なのか、そこの具体的な計算式について、改めて明確にしていただけますでしょうか。

質疑者 河野義博

河野大臣官房審議官、お答え申し上げます。

本投資促進税制の投資利益率の推計でございますけれども、これは企業全体になるんですけれども、各年度の投資利益率を計算して、それらの平均値を算出してございます。

具体的には、今お話しございましたけれども、分子に、これは営業利益でございます。

営業利益と減価償却費、これ全体になりますけれども、企業のこれの増減分。

分母の方には、固定資産の増減分から、これは推計になりますけれども、推計した設備投資額を用いて、ある種機械的に推計算出したという、そういったものでございます。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

ちょっと見てくださった方がわかりやすくなるように、簡単にこういうイメージでいいのかということを確認したいんですけれども、例えば100億円をかけて新たな設備投資を行って、その100億円を投じた設備の償却期間が10年間でしたという場合、1年あたりの償却が10億円ずつということになりますので、15%をクリアするには、年間10億円の償却費プラス5億円なので、営業利益としては、投資額に対して5%を満たせば、償却期間が10年の場合はこの15%の基準を満たすというふうな、そういう理解でよろしいんでしょうか。

質疑者 河野義博

河合道雄大臣官房審議官。

具体的な投資利益率の計算の、先ほどの推計、3分の1の推計のところの考え方をお答えしましたけれども、この税の認定というか、この考え方の具体的な数字の作り方については、調整検討しているところでございます。

ですので、今ご指摘いただいたような計算なんかも一つの方向として案として検討しているというふうに御理解いただいて構いません。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

詳細についてはこれからということではあると思いますが、事業者の方が分かりやすく使いやすいということがとても大事だと思いますので、明確な分かりやすい基準というものを作ってお示しいただきたいと思います。

とはいえ、推定される考えられる利益率というものは業界によって、この利益率を高く確保しやすい業界というものと、なかなか頑張っても減価償却費がどうしても高くて、利益率が高くなりづらい業界ってどうしてもやっぱりあると思うんですね。

この15%の基準を作るにあたって、今回基本的に全業種が対象ということはやはり絶対そうすべきだと思うんですが、業種を問わず全部一律の基準になっていますので、この基準を作るにあたって、政府は業界ごとに期待できる利益率というのが結構異なっているというふうな現状を認識して、この基準というのを定められたのでしょうか。

その過程についてお伺いします。

政府参考人 畑山経済産業政策局長

畑山経済産業政策局長。

お答え申し上げます。

ご指摘のように、業種ごとに捉えた場合、投資利益率の実際の水準に一定の差が存在することは認識をしてございます。

一方で、本税制は大規模かつ高付加価値な国内投資を促進するものであること。

それから平成26年度から3年間実施された大企業向けに同じ基準を採用した生産性向上設備投資促進税制で幅広い業種で活用された実績があること。

そして事業者の予見可能性の確保や税制利用時の負担軽減の観点からできる限り簡素な仕組みとする必要性があることなどから、本税制では投資利益率15%以上としているものでございます。

中小企業につきましては、投資利益率7%以上で活用できる中小企業経営強化税制という既存の税制がございます。

この既存の税制と、今回の大胆な投資促進税制とは選択的に利用できるということも含めまして、多様な企業で税制を活用して国内投資を進めていただけるよう、制度の周知広報を進めていきたいと考えてございます。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

企業の規模によって、そういった選択できる税制があるというのはいいことだと思いますが、実際、このゴールデンウィークにですね、鹿児島の方でいろいろ企業さんとかあって、お話を聞いてきたんですけれども、特にこの鹿児島は、鰹節の生産においてシェア、全国で70%ございまして、特にその中でも、この指宿というところと、枕崎、地図でいうこの左下の薩摩半島の南端の方の2つの港ですね。

そこが主な生産地で、プラス、この3カ所でほぼほぼ日本全国のシェア100%というふうに伺っています。

特に指宿の港というのは、鰹節の中でもいわゆるこんがれ節という乾いた硬い鰹節ですね。

あれを作る分については、日本一の生産量を誇っているそうなんですけれども、昨今、原油の価格の上昇に伴って、鰹節を原料の鰹を取ってきた船が、港に入る条件として、その原油を安くそこで補給させてくれるんだったら港に寄りますみたいな、そういう条件を付けられてしまって、なぜかこのやっぱり流通経路の問題なのか、鹿児島で重油を給油するよりも、焼津に行って給油した方が安いというふうな状況が起きたせいで、なかなかこの船が鹿児島をパスして向こうに行ってしまって、そもそも入ってくる量が減るとか、あるいはこの沿岸漁業の船ですと、沿岸に行って、船のカツオを貯めるタンクを満タンにして帰ってくるというのが今までの常であったんですけれども、このためには当然行った先でやっぱり燃料の補給が必要になると。

現地での燃料の補給をすると、国内でやるのと比べて補給の燃料代が倍ぐらいかかってしまうということで、燃料が高騰している中では、現地での補給をしたくないから、このタンクを満タンにする前に港に帰ってきてしまう。

そうすると、やっぱりどうしても入ってくる量が減るので、必然的にその生ガツオの価格がですね、上がってしまって、元々の1.5倍ぐらいになったというふうに伺っております。

そこから計算して、最終的な製品の荒節というふうな、出汁に使うような部分を作っていくとですね、キロあたり、従来1キロ1500円ぐらいで製品として販売すればOKだったというところが、現状だとキロ2000円ぐらいで販売しないと元が取れないというふうになっている。

この状況の中で、この2000円で、もともとたくさん在庫を抱えていた人たちがまだ1500円で売っている中からすると、今在庫の小さい中小業者にしてみると、今から高い値段でカツオを仕入れて作ると、2000円で売りたいのに1500円が市場に出てくるから、そことの競合をさせられるともう逆ざやになってしまうので、操業を止めざるを得ないというふうな状況に今陥っているというふうな話なんですね。

なので、本当にこの鰹節というのは日本食のインフラみたいなものですから、そうしたところをきちんと支えていけるようにしなきゃいけないんですが、ここで実際営業利益どれぐらい取れますかというふうに伺うと、どんなに頑張っても7%ぐらいが限界ですと。

それで大体今の状況だと5%ぐらい。

さらに水産卸の市場の経営者の方にお話を聞くと、営業利益は平均0.3から0.5%という状況で頑張っていらっしゃるということなんですね。

大臣、お考えをお聞かせください。

答弁者 赤澤正広

製造業、サービス業を含め幅広い業種で活用されたこと、企業の設備投資で投資利益の高い上位約3割に相当する水準であることを踏まえたものであります。

強い中小企業になってもらいたいということで説得しておりますが、中小企業についてはさっきどんなに頑張っても7%ということをおっしゃいましたが、その7%以上、投資利益率7%以上で基本的に投資規模の要件がない中小企業経営強化税制がすでに別途措置されており、大胆な投資促進税制との選択も可能であります。

その上でさらに申し上げれば、これも委員がおっしゃったことですが、本法案でですね、投資金額や投資利益率の実績を事後的に把握検証する規定を新たに設けたこと、それから法律施行後5年をめどに経済社会情勢の変化を勘案しつつ、施行状況について検討を加え、必要な措置を講じることとしておりますので、こうした規定も踏まえて、必要な検証措置を行っていきたいと思います。

委員長 工藤彰三

牧野さん。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

5年後に向けて、しっかりと利用状況を見ながら、今後どういうふうに運用していくかということを考えていただきたいんですけれども、実際、中小企業にとっての設備投資という観点で言いますと、実際、ある鰹節工場の中では、かなり10億単位の投資をしっかりやって、現場に煮込むとか、あるいは指宿とかという工程、重いものを持ち上げるとか、ロボット化されたところもあったんですね。

実際、もともと救急の医療機関におりましたので、鰹節工場で熱を使っていぶすという工程が入るものですから、夏場、鰹節工場で熱中症で倒れましたというのが結構運ばれてくるということがあって、そこの社長さんはそうやって、しんどいとか、あるいは危険というところを機械化することによって、いわゆる脱脂の文化というものがわかる日本人の労働者に来てほしいという思いで、それだけ大胆な投資をされたそうなんですが、実際それでもやっぱり従業員の5割の方は外国人労働者の方を使わないとどうしても現場を回らないという状況で、かつ結果的にそれで全然売上が増えたわけではないから、社員は喜んでいるけど、会社としてはマイナスになってしまったというふうなこともおっしゃっていましたので、実際の利益ベースに乗っかってこなくても、従業員にとっての福利厚生が改善するとか、安全性が改善するとか、そういった部分の投資もしっかり支えられるような仕組みというものを考えていただきたいなというふうに思っています。

ちょっと話が変わりますが、造船業というのをですね、これから日本国を挙げてまた復活させていくんだということを政府の方針として掲げてらっしゃるかと思いますが、もともとこの世界で1位の日本の造船シェアというものが高度成長期にはあった。

これが現状足元では日本の世界シェアが約10%で、韓国が2、3割で、中国が6、7割を取っているという状況になっています。

我が国は海洋国家でありますので、海洋国家として海上物流を支える、船を作るという能力をしっかりと支えることは非常に安全保障の根幹に関わる重要な問題だというふうに認識していますが、現時点では、船舶を更新したいという需要があっても、そもそも日本の造船の供給能力が追いついていないというような状況もある。

海外にオーダーが流れ出してしまっているというところもありますので、政府は造船の再興というものを掲げていますので、しっかりとそちら進めていただきたいと思うんですが、この船というのは決して作って終わりではなくてですね、このメンテナンス、作った後のメンテナンスを国内で十分に行うことができなければですね、そのメンテナンスの部分を海外のドックとかに依存することになると。

現状その内航船、国内で航行する船に関してはほぼ100%、日本国内でこのメンテナンスができているというふうに承知しておりますけれども、外航船ですね、その海外と行き来する船にこれに関しては、やはりオーバーホールの一部で海外に依存しているところがあると思います。

旧来型の普通の船だったら別にそれで大した問題じゃないと思うんですが、これから出てくる国が力を入れている環境対応船とか、新しい技術を使って作った船に関して、その整備を海外に依存するということになると、そのエンジンとかをオーバーホールして整備する過程で、向こうからすると本当にリバースエンジニアリングをされてしまって、技術流出につながってしまう。

質疑者 河野義博

国土交通省河野海事局次長。

お答え申し上げます。

船舶修繕は海上輸送で使用されている船舶の安全性の維持のために必須の役務であり、船舶の建造と同様、国民生活や経済活動を支える極めて重要な役割を担っています。

我が国修繕所の多くは、自衛隊の艦船や海上保安庁の巡視船等の官庁船及び内航船の修繕を行っており、我が国外航船の多くが海外で修繕されておりますが、我が国造船業の技術優位性の確保や経済安全保障の観点から、委員御指摘のとおり、特に環境対応船などの技術の流出などが生じないように、船舶修繕を含めた我が国造船業の基盤をしっかりと構築していく必要があると考えております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

ありがとうございます。

政府の方は2035年までに建造量を倍増するというふうなロードマップを示されていると思いますけれども、現状ロードマップ上でしっかりメンテナンス部門を同時に育てるという計画としては、それは計画が存在するのでしょうか。

質疑者 河野義博

国土交通省河野海事局次長。

お答え申し上げます。

高市内閣では、造船を日本成長戦略会議の戦略分野の一つに位置づけ、その主要な製品、技術等として、次世代船舶と船舶修繕を選定し、造船ワーキンググループにおいて、これらの官民投資の方向性を取りまとめました。

船舶修繕については、我が国外航船修繕の特定国への依存の解消に向けて、国内の修繕能力の向上に取り組むとともに、同志国の修繕所の活用整備などにも取り組むこととしています。

今後、造船ワーキンググループで得られた結論をもとに策定される官民投資ロードマップに基づき、船舶修繕も含め、大胆な成長投資を促進してまいります。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

メンテナンスもしっかり部門の中に入れていただいているということで、しっかりと新しい技術を使った船というものを、しっかり国内でメンテナンスをして技術が流出しないという状況を担保していただきたいというふうに考えています。

ただ、実際、鹿児島は離島が非常に多いという特徴がありますので、先般、この屋久島と鹿児島市を結ぶフェリー屋久島Ⅱと。

先例32年の結構古い船があるんですけれども、この船が動いている途中で、この発電機が2機とも壊れてしまって、動かなくなって漂流してしまって、約10日間、船が止まってしまったという事態がございました。

全く同じ船が、一昨年だったと思いますが、エンジン関連のパーツが壊れて、それを輸入するのに半年かかって、半年間動かないといった事態もあって、船会社の方にお話を聞いて、実際に直った後、船に乗って屋久島にも行って、島の方々にもお話を伺ったんですが、これが動かなくなるとですね、非常に生活物資の半分以上がそこから来てますので、入ってこなくなって非常に困るということで、屋久島町の方として積み上げている貯金ですね。

庁の貯金を切り崩す形で、その代替船を別の業者からチャーターするということをやらざるを得ない。

もともとこの2社で競合する形で物を運んでいたから、リーズナブルな価格にある程度納得感のある価格だったものが、1隻だけ片方止まっても、どうしてもここに頼らなきゃいけないと言うと、もう言い値でやってもらうしかなくなってしまってですね、1回チャーターするあたり600万円もかかるというので、どうしてもその島としてもやっぱりチャーターできる回数に限りがあって。

毎日呼ぶわけにもいかないしと言って、やっぱり島の方に聞いても、生鮮食品とか牛乳とか、そういう島で作ってないものが、全然届かなくなって困ったというお話は非常にされていました。

船に関して言いますと、鹿児島県旅客協会の会員が保有するフェリーが22隻あるそうなんですけれども、そのうち更新の基準となる減価償却期間、11年か15年とされているそうですが、そこが過ぎているものは約10隻。

フェリー屋久島ツーはもう32年経っていますし、さらにジェットフォイル、高速船ですね。

これに関しては、ものによっては40年オーバーというものを使い続けているというところもございまして、いつ壊れても不思議じゃないというところがありますので、ここをとにかくですね、できればメンテナンスをどうにかこうにかやってつないではいますけれども、本当はやっぱり新しい船に更新したいというニーズが現場には絶対あるんですね。

にもかかわらず、やっぱりその新造船を作るとなると、フェリー屋久島ツーって大体3400トンぐらいの船ですけれども、今の価格だとやっぱり50億円程度かかるし、ジェットフォイルの方が実はちっちゃいけど高くて、1隻あたり、昔は50億円、今の価格だとやっぱり70億円ぐらいするというところで、運航会社の単独で新しい新造船を発注するような余力は全然なくて、それでこの運航会社からは県とか国、そして屋久島町に対して公設民営という形で、公の方で船を作って民間が運営するという形ができないかというふうな提案をされているというふうに伺っています。

ただそこに関してはまだ明確な回答がないというふうに船会社の方からは聞いていますが、そうやって新造船を行政の予算で作るということもやっぱり島の生活を守るという上で非常に重要だというふうに考えます。

エッセンシャルサービスということが今回の法案のテーマにもなってますけれども、特に島に関しては船が止まるとエッセンシャルも何もあったもんじゃないので全部がそこに依存してますから。

離島航路整備法という法律において、1個の単独の事業者が赤字航路を抱えて、唯一かつ赤字という場合においてのみ、船舶の更新も含めた補助が使えるような、そういう仕組みが整えられているというのは承知していますけれども、この屋久島のように、複数の事業者が運行する路線というのは補助対象になっていないはずなんですね。

同様のことが、やはり全国各地の離島の航路で、やはり必ず同様のニーズってたくさんあると思います。

これから国を挙げて造船業を復活させていこうという段階にあって、そうやって現場のニーズはあるんだから、しっかりそこに予算的な手当を国から入れてあげることができれば、そこがやはり発注元となって造船業界を支えてくれるというふうになるわけですので、もっと更新をしやすくして内需を喚起するという方向をやっていくべきではないかと思いますけれども、こちらについてはいかがでしょうか。

委員長 工藤彰三

河野君。

質疑者 河野義博

河野義博(海事局次長):お答え申し上げます。

離島航路は、島民の日常生活や産業、観光などの地域経済を支える交通インフラとして、極めて重要な役割を担っております。

このため、ナショナルミニマムを確保する観点から、委員御指摘のとおり、唯一かつ赤字の離島航路を対象に、船舶の代替建造等について、船舶の一部を補助する制度を設けております。

また、船舶更新に対する直接の補助ではありませんけれども、補助航路以外の離島航路も対象として、鉄道建設・運輸施設整備支援機構による建造資金の支援も行っております。

さらに補正予算も活用して、例えばキャッシュレス決済の導入や、省エネ性能に優れたエンジンへの換装といった、交通DX、GXを活用した離島航路事業者の経営改善に資する取組についても支援を行っております。

国土交通省としては、離島航路を取り巻く状況を踏まえつつ、今後とも離島住民の足の確保維持に取り組んでまいります。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

今おっしゃっていただいたような、唯一かつ赤字じゃないところに関しても一定支援制度はあると。

質疑者 河合道雄

河合道雄君。

河合っていうのは、人手がなかなか足りなくて、ここもやっぱり外国人材をどうしても入れないといけないという分野になってますので、この現場の人手不足というものは、やっぱり十分に補っていかれないと思います。

なので、工業高校に造船構想を新たに設けるであるとか、かつては日本の大きな旧帝国大学系にも造船学科というものがありましたけれども、日本の造船業の衰退に合わせて造船学科というものが消えていったという歴史がございますので、造船学科を今後復活させるというふうな計画はあるのか、教育面に関して文科省の方に伺いたいと思います。

政府参考人 今井大臣官房審議官

文部科学省今井大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

現在、政府全体で検討が進められている日本成長戦略において、分野横断的課題への対応の一つとして、造船を含む17の戦略分野の成長を牽引する人材を戦略的に育成していくことが重要であると考えております。

直近の状況で申し上げますと、例えば、令和7年度には福山大学、令和8年度には愛媛大学が造船に関連したコースを新設していると承知をしております。

また、高校につきましても、愛媛県立今治工業高等学校におきまして、令和9年度から学科を再編し、既存の造船コースを造船会改編し、定員を拡充する方向で現在検討が進められていると承知をしております。

文部科学省といたしましては、こうした動きを踏まえ、造船をはじめとする我が国の産業基盤を支えるものづくり産業や地域経済を維持発展させる観点も含め、高校から大学、大学院等を通じた人材育成システム改革を進めることとしています。

具体的には、高校につきましては、令和7年度補正予算で高校教育改革促進基金を創設し、造船等を学べる工業高校をはじめとした専門高校等を対象に、各都道府県において、先導的な学びの在り方を構築する安定財源を確保した上で交付金等の新たな財政支援の仕組みの構築に向けて検討することとしております。

また、大学につきましては、成長分野転換基金を活用し、造船などの経済成長の実現に資する重点分野に関係します研究科、専攻、コース等の設置増員に取り組む大学を支援することとしております。

文科省としては、引き続き、経済産業省や国土交通省など関係省庁とも緊密に連携しながら、造船分野における人材育成に取り組んでまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

お答えありがとうございます。

引き続き、造船の分野を含めて、しっかりと人材育成という観点から、教育の改革というものに取り組んでいただきたいと思います。

ここから大事にお伺いしたいんですけれども、先日の委員会でも、エッセンシャルサービス維持の観点から、北海道や四国における鉄道の再国有化の提案などをさせていただきましたが、海上交通というのも離島において非常に重要なエッセンシャルサービスの基盤になるものです。

本改正では、エッセンシャルサービス維持のために、計画認定制度とか支援機関の認定制度が創設されるものにはなりますけれども、やはり本気でこのエッセンシャルサービスの維持に取り組むということのためには、特に交通面では国土交通省、そして人材面では文科省とか、あるいは外国人材関連で法務省とか、こういったところとの連携が非常に重要になってくると思います。

赤澤大臣は国交省のご出身ということでもございますので、このエッセンシャルサービスのその維持に向けたですね、多省庁との連携のあり方について、現時点で大臣が認識されている何か、この連携におけるその問題点、どういうものがあるか、それから今後そこをどう課題をクリアしていくかということについて、お考えをあればお聞かせください。

答弁者 赤澤正広

赤澤大臣。

委員御指摘のとおりですね、エッセンシャルサービスは小売業や公共交通を含め多岐にわたり、本法案の立案は、関係各省と密接に連携しつつ進めてきたところであります。

今後さらに各省の政策の連携を一層強化し、エッセンシャルサービスの供給の持続性確保のための政策の実効性を高めるように努めてまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

大臣ありがとうございます。

今後、そういった多省庁との連携をやって、地域あるいは離島といったところに安心して人が住み続けることができる、この環境をぜひ国を挙げて守っていっていただきたいというふうに考えております。

続きまして、先日の参考人質疑において、大橋参考人が指摘されていましたように、経済産業省の所掌する産業政策において、企業間の協調とか再編、そして投資促進を進めたいという場面と、公正取引委員会の管轄であるところの競争政策において、カルテルとか情報交換、市場支配を止めたいという場面がよくぶつかるケースがあると。

特に大規模な投資を行うに際して、独禁法に抵触しないかということで、企業の本部分が萎縮してしまう。

ということであるとか、あるいは経済安保の観点から戦略物資の供給途絶を防ぐために、サプライチェーン全体の情報交換や重要技術、製品を持つ企業間での情報交換が必要になる場合もあります。

例えば、日本企業が世界的に何らかの分野で優位性を持っていて、そこに技術の獲得を意図した他国の企業が接近してくるというふうなケースで、ある会社Aに対して業務提供をすることで、独占禁止法に抵触しかねないというところがありますし、一方で、先ほどの骨格が2系統あるからこそ価格が適正に抑えられているのに、1個になってしまったらめちゃくちゃ高くなるみたいな、そういうケースもありますから、経産省の所掌である産業政策と、公正取引委員会の所掌である競争政策のバランスを今後どうとっていくか、ここについて大臣のお考えをお聞かせください。

答弁者 赤澤正広

赤澤大臣。

企業間連携が必要な場面で、独占禁止法上の懸念から、企業が過度に萎縮しないため、予見可能性の確保が必要だと思います。

そのため、脱炭素分野の共同投資について、2023年に公表した公正取引委員会のグリーンガイドラインで、独占法上の考え方を示していただいたところであります。

加えて、経済産業省、公正取引委員会、国土交通省で昨年、経済安全保障と独占禁止法に関する事例集を公表いたしました。

重要技術を守るための情報交換や、重要原材料の共同調達といった経済安全保障分野の独占禁止法上の考え方を示し、企業の予見可能性確保に努めているところでございます。

実際、こうしたガイドラインや事例集を策定して以降、企業からの相談が増加していることを見ると、萎縮して最初から諦めるというのではなくて、企業間連携を行うという動きが出てきているものと考えております。

引き続き産業界の実態に寄り添いながら、公正取引委員会と連携の上、産業政策と競争政策のバランスを取りながら、企業間連携を後押ししてまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

はい、ありがとうございます。

この部分は経済安全保障にも非常に深く関わる重要な部分になると思いますので、しっかりそこのバランスを取りながらですね、この経済安保をしっかり確保しつつ、この競争力もしっかりと国際社会で高めていける、そういった状況を作っていっていただきたいというふうに思います。

ここからちょっとですね、先日の視察に行って見えましたように、視察に関連した質問をしたいと思います。

GXスチールというところで、JFEスチールさんの視察に行かせていただきましたけれども、GXスチールを作るための試験炉を作っていらっしゃって、水素還元を行うために、水素を使って酸化鉄を還元すると、吸熱反応で温度が下がるので、水素を入れるんじゃなくて、炉で出てきた二酸化炭素をもう一度そこに水素を加えて、メタンに変えて、メタンをもう一度炉に送り込んで、カーボンをその中でぐるぐる回して、低炭素で鉄を作っていくというふうな、そういう設備を試験的に作られていて、大体150トン級というふうに伺いました。

この150トン級の試験炉を回すために、メタネーションというメタンを作るための中型コンテナぐらいの箱を7つ置いてらっしゃるということで、もしこれを商用規模の5000トンレベルに拡張しようとすると、メタネーションの箱は300個必要になるということで、なかなか非現実的でありますし、ここに多額の資金を投じてグリーンスチールを作ったところで、できてくる鉄そのものの部材としての性能というのは従来の生産方式と何も変わらないということになってしまいますので、下流のサプライチェーンの生産性の向上につながるものではない。

なので現状はこのGXスチールを使ってますよということが、下流の企業がそういうことを企業アピールに使うという、その広告の意味でGXスチールを購入するというニーズがごく一部に存在する程度にとどまっていまして。

ただですね、この製鉄業というのは国のCO2排出の14%という非常にこのCO2排出のウェイトを占める大きな分野にはなりますので、一定削減する努力というのはやってもいいと思うんですが、国としてですね、金属製錬の分野において、GXに関する取り組みに多額の予算を投じてやったところで、結果製品が高くなって、性能は変わらないのに物だけが高いという状況になってしまうと、高い車を買うとか、あるいは建築資材を使って家を建てるとかというときに、ただでさえ物価が高騰している中で、一般消費者としては非常にさらに苦しめられるという状況になって、結果的にこれがGDPを、国の生産性を上げるという方向になるんじゃなくて、過剰にGXということを推し進めて、カーボンニュートラルということをやりすぎようと、逆に経済にブレーキを非常に踏んでしまうということを懸念しております。

特に金属製錬分野におけるGXに関する取り組みというものを国全体で今後どうしていくのかということを、もう一度ちょっと立ち止まって考えるべきなんじゃないかなというふうにも考えますが、大臣のお考えいかがでしょうか。

答弁者 赤澤正広

赤澤大臣。

鉄鋼産業は産業分野の中でも多量の温室効果ガスを排出し、排出削減が困難な産業であります。

ハードトゥアベイトという言い方をいたします。

一方、欧州を中心に製造時のCO2排出量が多い製品の市場参入規制を導入する動きが見られる中で、高機能かつ低炭素な鋼材を求めるように、需要側の志向が変わりつつあるということもございます。

そうした中で政府としては、水素還元製鉄の技術開発や、高炉から革新的な電炉への転換といった先行投資の支援、あるいは鉄鋼事業者の取組が収益面に反映されるよう、グリーン鉄のプレミアムを見える化する評価手法の確立といった市場づくりの取組などを進めておりまして、引き続きこうした取組を推進してまいりたいと考えています。

委員長 工藤彰三

工藤彰三君

質疑者 牧野俊一

牧野俊一君。

はい、ありがとうございます。

政府機関としてですね、このグリーン鉄みたいなものを公共事業に使うとか、そういったところはやっていっていいのかなと思いますが、本当に全部をそっちの方向に持っていくんだとか、あんまりやりすぎは絶対に良くないと思いますし、なかなかやっぱり設備的にも非現実的なところも出てくるのかなと思いますので、そのバランス感は見ながら進めていただきたいなと思っております。

あわせまして、この間の視察では、産業用地の分譲を新しく造成しているところも見学させていただきましたけれども、まさに千葉県とかは非常に湾岸も近くて、いろんな産業が集積して、産業用地としてニーズが非常に高いけど土地がないというところで、今、新たに作っているところではあるんですが、この土地において、ちょっと一部質問を飛ばしますが、工業用水をしっかり供給できるか、あるいは地下水がどれぐらい使えるか、そして使った水を排出する量がちゃんと確保できるか、ここが結構その用地造成の上で重要になってくると思います。

ただこの日本の工業用水の制度というものが、この制度、契約締結後に、

牧野俊一 (参政党) 37発言 ▶ 動画
質疑者 牧野俊一

この容量を増やすということは簡単にできても、減量をするとか一時中断をするということがなかなかやりづらいと。

これは相当大量に使う企業が契約をすると、その契約量に合わせて、日量何万トンとか何千トンとかというのに合わせて、上流の設備自体を自治体の方でかなり高額な設備投資をしなきゃいけないというケースに関してはそうかもしれませんが、もうちょっと柔軟に。

普段は地下水だけど、ちょっとはみ出たら工業用水で使いたいとか、そういうニーズにフレキシブルに対応できるように、もうちょっと工業用水を使いやすいような制度設計にならないかなというふうに考えます。

ここについて、経済産業省のお考えをお聞かせ願いますか。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

経済産業省宮本地方創生担当政策統括調整官。

お答え申し上げます。

工業水道事業は、企業が実際に立地するに先駆けて整備をする必要があることから、工業水道事業者による先行投資的な性格を有しておりまして、したがって先行投資のリスクを減らし、工業水道の料金価格を維持していく観点から、責任水量を設定している工業水道事業者が多いと、こういう実態がございます。

ただ一方で、工業水道施設の施設時から長期間経過する中で、当初の契約水量と、それから実際に使っている実使用量、この間に乖離が大きくなってきていて、そのことで困っていると、こういう声もいろいろ聞いておりまして、実際に昨年度の産業構造審議会工業水道政策小委員会でも同様の議論が実際に出てきたところでございました。

従いまして、そういったことも踏まえまして、受水する企業全体で要件のあり方をどう見直すかとか、そういったことも今後必要と考えておりまして、またそういったことで検討してまいりたいと思います。

委員長 工藤彰三

牧野俊一君。

質疑者 牧野俊一

しっかりとですね、そこの水の使い勝手を良くしていただいて、その企業がより新しい工場を作ったりするのをやりやすいという状況を作っていただきたいというふうに思います。

以上で時間になりましたので質問を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 工藤彰三

次に鈴木義弘君。

質疑者 鈴木義弘

国民民主党の鈴木義弘です。

今日は長丁場でお疲れだと思いますが、最後のバッターになりますので、お付き合いをいただきたいと思います。

先週、地元を回りましたら、水道の仕事をやっている会社の社長から、ペーパーを1枚もらったんです。

これはお出しするところまではいかないと思うんですけど、建材を作っている大手さんです。

これがですね、今年の4月でお得意様各位ということで、実施日は6月1日から出荷分より、主な対象製品で、塩化ビニル管、5月7日から12%、6月1日からは12%、合計25%以上値上げだ。

ものによってはですね、5月の7日、6月の1日を入れると32%。

どこもかしこも、エンジンオイルもないから整備ができないとか、塗装業をやっていて、大手のハウスメーカーの下色の塗装業をやっている人で、原材料が大手さんのハウスメーカーからの支給なんですけど、それもないんだそうです。

仕事ができない。

これは先週の委員会でもご指摘させていただいたんですけど、じゃあ自分なりにどうすればそれ解消できるかなと大臣にお尋ねすれば、今年いっぱいとか来年の正月までは事足りてますよと。

振り返ってみてですね、私の記憶が間違っていなければ10年ぐらい前、10年までいかないかな、9年か10年ぐらい前に高力ボルトというのはないって業界で始まったんです。

鉄骨を組み立てるのにボルトが必要なの。

そのときにですね、あるやっぱり鉄骨の事業をされているところに行ったら、いや、鈴木さん、高力ボルトがないんだ。

なんとか私の知り合いのところから、じゃあどのぐらいだったらいいか直接やってくれって言うんで、なんとかそれはしのげたんですけど、1年間に作る量がだいたい決まっているんですよね。

こういけばいいんですけど、だいたい作る量。

プラスチック製品でも医療系でもなんでもそうです。

そんなに足らないからってどんどんどんどん作っていくかって言ったら、メーカーさんもある程度需要を見込みながら供給を作っていく。

そんなに5割も10割も余らすようなことをしないと思うんです。

だからちょっと先行き不安だから、1缶でいいのを2缶3缶買うところが1件2件ならいいけど、1万件、10万件出てくれば、足らないってなる。

それが今の状況なんだと思うんですね。

5年か6年ぐらい前には、アドブルーが足らない。

トラックの尿素を入れる。

自分のところもトラックを動かしてますから、足らない。

どうにかしろって言われたんですけど、経産省に働きかけてもですね、ないものはないんだって、こういう話なんです。

ほとんど中国からの輸入だ。

去年は米。

今ポロポロ報道で聞く限りはですね、なんか余っちゃってきてるんだって。

今年の8月には新米が出てきますから、聞くところによればですね、200万トンぐらい余りそうだ。

それでもお米屋さんとこ行くと5キロ4200円とか3900円の値札がついてるんです。

私の地元で去年農協さんが、米を仕入れるのにですね、最初に提示した金額は2万6千円。

誰も持ってこないんですって。

2万8千円に上げたんです。

1俵玄米でですね。

誰も持ってこないんですって。

最後ね、3万2千円にしたら出してくれたんだって。

なんてことない。

農協が買い上げる概算金の金額よりも高く他で買いに来るから、誰でも売る方は高い方に行っちゃうんですよね。

だから今回、こういう大手のメーカーさんでもお願いと称してですね、ものによっては3割超えるような価格を上げる。

じゃあどうすればこれ解消できるかなって言ったら、やっぱり需要と供給のバランスなんだと思うんです。

で、政府挙げて大臣もあちこち駆けずり回ってですね、原料をなるべく入れてくれ、ナフサも売ってくれ、いろいろやられていると思うんです。

最終的には、紙で物を作っている原材料のところと、それを加工しているところまで働きかけをして、問屋さんがどうだというのは次の話題になってくるんですけど、少し今まで通年よりは2割、3割、余計に物を作ってくれと。

これの今の社会的な状況が収束していくと、どうしても物が余ってしまうと、それが市場に出ると価格が暴落するから、あんまり生産量を上げないんだと思うんです。

そこの差やの部分を国が保証するからっていうぐらいな制度をつくって増産してくれってやらないと、ただ働きかけました、そうですかって言って終わってしまうような気がする。

それで平時に戻ってきたら、政府が持っている在庫、例えばお米だったら去年備蓄米を放出するということで市場の価格を抑えたんですよね。

またそうは言いながらも、新米が出てきたときは、今私が申し上げたように3万2千円。

うちの方は都市部に近いところのお米の地域ですから、そんなにたくさん取れているわけではないんですけど、うちの地元の農協に出てくるのは大体年間3万2千俵ぐらいのお米が出てきます。

もっと大きい農協さんなんかいくらでもあると思うんですね。

だから、どこまでの種類とどこまでの分野をどのぐらい備蓄じゃないけどストックすればいいかというのは、少し弾かなくちゃいけないと思うんですけども、そこを政府が備蓄として抱えるんじゃなくて、メーカーに抱えてもらって、その2ヶ月分なのか3ヶ月分なのか、2割か3割かわかりません。

そこの部分をきちっとお金で手当てするからっていうような制度をしないと、物を作って出しましょうっていうふうにならないと思うんです。

物が出てくれば価格は抑えられると思うんです。

物がないから価格が上がっていく。

当たり前の話ですよね。

だから今の状況で、やっぱりインフレって何か2通りあるんですってね。

調べたらですね、デマンドプルインフレっていうのとコストプッシュインフレって、これがどっちが今の日本の状況か。

両方あるよっていう人もいらっしゃるんでしょうけど、圧倒的にコストプッシュインフレ。

物がないから価格が上がる。

じゃあ物を作ってもらうしかないと思う。

そこのところをやはり国がただ出してください、作ってくださいだけでは、はい、わかりましたというふうにならないと思うんです。

これも1週間、2週間で考えてパッとできるものじゃないと思うんですが、この5月、6月ぐらいが1つのターニングポイントになって、現場で仕事をしている人の話を聞くと、今は物が何とか高くなっても物は入ってきているところもあるし、これが今年の秋から冬にかけて本当に物が出てこなければ、もう仕事できない。

そこのところ、ただ今年いっぱい足りています、来年の正月も何とかなりますという数量は確保できていると言っても、現場ではやっぱり物が入ってこないんですよね。

そこのところはやっぱり今までとはちょっと違ったような仕組みを作って、物を作って出してもらうような形を取らないと、物不足に対応するような、いろんな業種に影響が出てきていますので。

この間、レクに来てもらって、ナフサ由来の化学製品の需給の見通しというので、5月には3倍ぐらいになりますよとかですね。

化学製品の足元の在庫は1.8ヶ月分。

1.8ヶ月分しかない。

だからみんな将来不安になるから、大臣、お願いってなるんだと思います。

これ1.8を6月末までには6ヶ月ちゃんと作ってもらうようにしますから、例えば記述的なもの、量的なもの、そういったものをやっぱり政府、まあ経産省の分野で結構だと思うんですけど、それをやっぱり外に出して発表していかないと、やはり不安の払拭ができないと、いつまでたっても同じ状況で、ずるずる、蛇の生殺しみたいな形で仕事ができないという状況が続くんじゃないかと思うんですけれども、その辺についてお考えをお示しいただきたいと思います。

答弁者 赤澤誠

赤澤大臣、自分だったらどうするかということを今委員が言ってくださって、いつもながら本当に軽鐘に値するお話だと思うんです。

ただ基本的な考え方をまずちょっとお話しさせていただくと、これは我々繰り返し発信することが大事だと思っているので、原油や石油製品については日本全体として必要となる量が確保できており、年を超えて石油の供給を確保する目処がついているということを申し上げています。

またナフサについても、今まさにご紹介いただきました。

備蓄原油を用いて国内の生成を続けていることに加えてですね、3倍とご紹介いただいた中東以外からの輸入が3倍に拡大、それからポリエチレンなど中間段階の化学製品の在庫は1.8ヶ月と、半年以上からさらに伸び、年を超えて継続できるということは申し上げているところです。

その上で、一つですね、価格も含めて非常に我々やってみてよかったと思うことがあって、原油なんですけど、元売りから直販すると。

卸を通しているとですね、やっぱりそこで何が起きるかというと、卸さんはもう先の見通しがちょっと立たないなと思えば、もう供給量を今から抑えちゃう。

今月は普通通り出すよと言われても、とにかく抑えちゃうということがありますし、今度、供給がそういうこと起きるわけですし、需要が需要側で、私の地元で工務店の大将がですね、普段の10倍発注したから大丈夫だとかおっしゃってて、それダメですよということなんですけど、そういうこともあるんですが。

ただ問題は、だから原油についてはもう何か目詰まりしているような、元売りの方からも直接必要とするところに出しちゃうよということをやってかなり動かしたところですね。

やっぱり卸の方たちも自分たちがしばらく持っていればもしかしたら値段上がるかもといろいろ考えられるんでしょうけど、もう直販のルートでもう商売やられてしまうということになると、やっぱりそこはちょっと考えてですね、価格を上げようともなかなかならないし、そこはまあ目詰まっていてもしょうがないというか、いつも通り出すで、国がやっぱり言っている通り本当に玉はあるんだなとなってくると、理解を得て事態はだいぶいい方に行く。

それをやらなかったら、今もっとはるかに大変な状況になっていたなということは思うので、そういう努力しているということについては、理解いただきたいと思いますし、現状を広く正確にお伝えすべく、経産省のホームページに設置した中東情勢関連対策ポータルの情報提供や、SNSを通じた発信、広報担当官による日々のブリーフィングにより、きめ細かく情報発信をしているところであります。

今、原油についてはそういうことをお話をいたしましたが、確かに石油製品という方になってくると、いよいよですね、これ、工務店とかなると一人親方だったり、もうなかなかですね、業界団体を通じて周知しようにも届かないというのに対しては、今ホームセンターに張り紙を出してですね、いつもと同じだけ買うことにしてくださいみたいなことをお願いしたり、とにかく今一生懸命動いて、その成果を見ている状況ということであります。

実際ゴールデンウィーク明けの11日にまさに全県総連とか、工務店協会といったところから、そういった工務店に向けてですね、一人親方とかがかなり多い業界で、そういう努力をしているところであります。

なので、委員のご指摘について言えば、これは、正当に値するという理解でありますが、当面ですね、私どもは、その直販の仕組みをうまく使うことと、さらに手を伸ばしてですね、一人親方とかにも手が届くように、今実際手を打っているところなので、状況を見ながら、引き続き国民の皆様の命と暮らし、経済活動に支障が生じないように取り組んでまいりたいというふうに思っているということでございます。

委員長 工藤彰三

鈴木義弘君

質疑者 鈴木義弘

スタンドの話になると、メーカーの傘に入っているのが大体8割、2割が独立系なんですね。

そこは業販店といって、結局、商社系だとか、いろんなメーカーが卸したものを買うんじゃなくて、いろんな販売ルートがありますから、そこで買っているところが、物が入ってこないんです。

それはそうですね。

自分の系列店の、自分の看板が上がっているところのスタンドに燃料を入れるわけだから。

そうじゃない、自分のところの看板が上がっていないところには物がいかないんです。

だから私がお世話になったところは、3月で600万赤字出して、5月の連休明けぐらいで店を閉める。

そういうところも出てきています。

そこは独立系です。

そこのところは1回、流しているんだと言いながらも、実態を1回調査してもらった方がいいと思うんですね。

先ほど、プラスチックの製品だとか、エチレンだとか、プロピレンだとか、ブタジエンだとか、それから今度、下流の製品で、合成ゴムだとか、ポリプロピレン。

この間、農家の人に聞いたら、野菜物を梱包するビニールの袋が1人2枚、千枚一パックになっているのを2枚までしか売ってくれない。

しょうがないから次の日また買いに行くんだそうです。

なければないで、規制をかければ、今ホームセンターに張り紙しました、1人2個までとか1個までと言えば、1日1個だったら毎日買いに行きますよ。

自己防衛するから、みんな。

だからそこのところは、そういう対策を取ったから大丈夫だということも必要なんでしょうけども。

もともと安心して買ってくださいよという体制を、これは今回だけじゃないと思うんですね。

だから振り返ってみると東日本大震災の時に、スタンドにみんな行列できるんです。

燃料が入ってこないから。

そういった過去の震災のときも踏まえて、どういうルートで、どうして目詰まりが起きるのか。

私は、パイプの中に石ころが入っていたりゴミが入っちゃって水が流れないというのであれば「目詰まり」という言い方をしますが、周りでみんな泥だとか紙の方で塞がっているのは、目詰まりとは言わないのではないかと思うんですよね。

じゃあ、目詰まりを取ればスッと流れるのではないか。

では、そのスッと流れるために目詰まりしているものは何なのか。

そこのところをやっぱり明確に言わないとなかなか納得してくれないのではないかと思いますので、また6月か7月に予算委員会で質問に立ちますので、その後の対応を楽しみにしているというふうにお願いできればと思っております。

それで、競争力強化法の続きの質問になってくるんですけれども、生産量を上げたからすぐに売れて利益が出るのか。

私も小さい会社をいくつかやっておりますので、新しい商品ができたからパッと売れるかと言ったら、なかなかそう簡単にはいきません。

得意な分野、誰も真似ができないような分野で、自分が事業規模を大きくしようとしたら、すぐ売れると思うんですね。

それは需要家がいっぱいいるからです。

だから供給サイドを大きくすれば、需要家がいっぱいいればそこに売れるんです。

ただ業界によっては、需要と供給がもうバランスが取れてしまっていて、そうなると価格競争になってしまうんです。

需要がどんどん増えていけばいいですよ。

例えば、100人しかいない村のところで、1軒の床屋さんがあって、2軒目を出せるかと言ったら、100人で何とかご飯が食べられているのに、2軒目を出して50人で1軒で計算したら、採算が合わないから出てこないですよ。

だから競争力強化で、法律の改正で3本あるんですけれども、競争して勝てるところは、大きな資本を持ってそれを投下できる。

例えば、倉庫をお持ちの方が一生懸命営業をかけて、大手さんが他のところで借りている倉庫から移り始めちゃった。

だから倉庫が空いちゃうんですよ。

まあ、大きさが小さい、そんなに大きいわけではないんです。

どこだってそうですよね。

効率化を図るんだったら大きなところ、1,000平米、1,000平米、1,000平米の倉庫を3つ持つよりは、5,000平米の倉庫を1個借りた方が効率がいいですよ。

そこでさばけばいいんだから。

そうすると、ここの1,000平米の倉庫は空いていくんです。

それと同じようなことが、今回の競争力強化法をどんどん押し進めていったときに、後ほどエッセンシャルの話はお尋ねしますが、それと同じような現象が起きるのではないかと思うんです。

今でもエッセンシャルサービスで商売をされている方が、いろんな業種の方がいらっしゃって、そこに例えば違う業種の人、資本を持っている人がドーンと来ました。

「いろんな業態をそこでやれるんです」となったときに、ここの既存は立ち行かなくなっちゃう。

それが一番いい例が、田んぼの真ん中にスーパーがドーンとできて、旧の商店街がみんな駆逐されちゃった。

それと同じようなことが起きるのではないかというのが一番危惧するところなんですけれども。

今申し上げたように、半導体や競争相手が少ない業態が出てきてもらえれば、それはラッキーなんだと思うんですけど、今、労働生産人口の約7割がサービス業です。

金融だとか不動産だとか旅客、小売店、物販、それに従事している人が約7割なんですね。

今回の法律を改正することによって、できれば少しイメージを沸かせるために、どの業種の何の設備をすれば該当するのかというのを教えてもらいたいんです。

併せて、ハードだけなのか、ソフトの部分、ソフトというと大体プログラムか何かなんでしょうね、それだけしかないのか、それ以外のものは想定しているのかしていないのか。

そこのところをちょっと教えていただきたいと思います。

政府参考人 畑山経済産業政策局長

畑山経済産業政策局長、お答え申し上げます。

今回の法律の中で措置しております大胆な投資促進税制につきましては、原則、全業種を対象とし、ご指摘の対象設備につきましては、建物、機械装置、器具、備品、それからソフトウェアなど幅広い資産を対象とすることとしておりまして、まさにご指摘のソフトウェア、プログラムも導入対象として認められることとしております。

このため、製造業のみならず、サービス業など幅広い業種で利用できるものと考えております。

まさにご指摘のサービス業ということで言いますと、物流サービス事業者がハード投資と合わせてソフトウェア、プログラムなどを導入。

委員長 工藤彰三

鈴木義弘君。

質疑者 鈴木義弘

私は埼玉の出身なんですけど、埼玉の中であってもですね、結局企業が進出してくるだろうというところは、田舎に行けば行くほど出てくるだろうと思ったら大間違いで、人が集められなければ出ていかないんです。

全部オートメーション化すれば別ですよ。

今私が例示を挙げたように、地元で起きているのは、物流倉庫のでかいのができたら既存の倉庫を使っているところがどんどん開き始めちゃう。

そういう現象が東京に隣接している私の市でも起きているってことは、それがもう少し離れた地域になっていくと、結局同じことが起きる。

既存で賃貸なのか、倉庫業をやっているかは別にして、その人たちが大きいのでできればそっちに行ってしまうだろう。

そうすると経済的にプラスになるかマイナスになるかというのは、やってみなくちゃわからないと言われればそれで終わっちゃうんですけど、そこら辺のことも考えて法律の改正をしているのかというお尋ねなんですよ。

もう一回もしお考えがあれば。

委員長 工藤彰三

畑山経済産業政策局長。

政府参考人 畑山経済産業政策局長

お答え申し上げます。

今回の産業競争力強化法で国内の投資促進をしっかりやっていこうということで考えておりますけれども、併せてまさに先生も冒頭ご指摘もありました、需要の方もしっかり合わせて作っていかなければいけないというふうに考えておりまして、その意味では需要と供給が一定のところに単に投資をしても、まさにおっしゃるようなことが起きるものですから、その意味ではこれから伸びゆくそういう価値筋が描けるそういう分野、そこが特に我々としても成長投資を促していきたい分野だと考えておりますけれども、そういったところについては企業の予見可能性が立つように、需要づくりということ、そういうこともセットで進めることで、投資した効果がちゃんと経済成長につながる、あるいは地域の経済の活性化につながるような、そういう取組にしていきたいというふうに考えてございます。

委員長 工藤彰三

鈴木義弘君。

質疑者 鈴木義弘

じゃあもう一点お尋ねします。

事業適用の認定制度が設けられているんですけど、GXとカーボンニュートラルの実現を目指すというふうにしているんですね。

じゃあこのDXやカーボンニュートラルの標準的な指標はできているのかということです。

これは2年前のGXの法律のときに私質問申し上げたんですけど、私の今ライフスタイルがどのぐらいのCO2を出しているのか、私の今の事業所がどのぐらいのCO2を出しているのか、それが自分で計算できるような大まかな数字、そこに変数入れるとかなんとかってのは後から考えればいいんですけど、何がどのぐらい出てるのかわからなくて「半分減らせ」とか「3分の1減らせ」と言ったってわからないよ。

電気は東電から買って、ガスは東京ガスから入れて、燃料は計算書のお墨付きを入れてる軽油を買ったりガソリンを買って仕事をやってるわけじゃないですか。

じゃあそれを代替しろとか何しろって、じゃあ今その軽油を使っているのがどのぐらいCO2出しているのか、今使っている電気がどのぐらいCO2出しているのかわからなければやりようがないと思うんですよね。

だからそのカーボンニュートラルっていうふうに一口でおっしゃられるんですけど、それが事業適用の認定制度の中に組み入れられているということになれば、事前にもう少し国民に、事業者に発表した方がいいんじゃないかと思うんですね。

その辺のところをどう考えているかお尋ねしたいと思います。

質疑者 河野義博

河野大臣官房審議官。

お答え申し上げます。

既存の事業適用制度でございますけれども、この認定要件については公表周知は知っておるところでございます。

2つございまして、今委員の方からもご指摘ございましたが、デジタル技術を活用したビジネスモデルの変革であるいわゆるDXに取り組む情報技術の事業適用。

もう1つは、いわゆるカーボンニュートラルを実現するために取り組むエネルギー利用環境負荷低減の事業適用、この2つのタイプがございます。

この認定の要件でございます。

さまざまいろいろと複層的にあるんですけれども、具体的な例で申し上げますと、まず情報技術の方でございますが、例えばクラウドシステムまたはデータベースを活用して行うものであって、既存の内部データとセンサーなどを利用して、炭素生産性の数値が、基準年度における炭素生産性の数値よりも20%以上上回るといったものを要件としているところでございます。

委員長 工藤彰三

鈴木義弘君。

質疑者 鈴木義弘

そんな専門用語を並べたって一般の人はわからないよ。

だから何のもの、例えば10キロのモーターを使ってました。

インバータという装置をつければCO2が10キロ減りました。

簡単に言えばですね。

そういうものをわかりやすく説明できなければ、なかなか自分のところで、じゃあどう改良していいのかがわかっていかないだろうってこと。

で、今回前提になっているのは、全部の業種が対象ですよって一番最初に答弁されているわけだ。

って言っても、今例示を上げてくれって言ったら、ある限られた分野。

それぐらいの分野はあるのかって尋ねられたときに、しつこく、時間がないから聞きませんけど、そういったものもやっぱり必要なんじゃないか。

全業種を対象にしてるんですよっていうぐらいだったら、いろんなジャンル別で結構ですから、例示を挙げて、こういうものが対象になってきますっていうのを、ぜひ国民に周知、徹底してもらえたらなというふうに思います。

それともう一点、ちょっと4番のところ、もう一飛ばさせてもらいたいんですけど、5番目のところで、実際に市町村だとか県が、この法律の改正に基づいて、工業団地を造成したいという計画を立てようとしたときに、市町村では大体10年にわたる長期計画というのを立てます。

それに基づいて、都市計画マスタープランがあって、緑化計画、緑の計画っていうのを作ったりですね。

それもじゃあ10年の間にゾーン指定をしていくわけです。

なんとかゾーン、なんとかゾーン。

そこのゾーン指定がしてないところを開発しようと思っても時間がかかる。

その変更をしなくちゃいけないから。

基本的にもし都市計画を変えようとすれば、地元の市町村の都市計画審議会と合わせて、農地転用をする農業委員会でいいですよというのを同時変更でやって県に挙げて、県で最終的にどうする。

こういう手続きが一般的なんですね。

だからこれをやるだけで半年、1年じゃできない。

一番厄介なのは地域によって差があります。

森林が多いところ、雑木林が多いところ。

埼玉のように埼玉の東南部の地域は国葬地帯ですから、ほとんど農地、畑とか田んぼです。

じゃあこういったところを企業誘致しようじゃないかって言ってやったとしてもですね、最後に出てくるのは農林水産大臣との協議なんです。

農地転用を認めるか認めないか。

そこが一番の足枷じゃないけれども、協議が整わない。

それに経済産業省としてどういうアプローチをするのかということなんです。

経済産業大臣が認定を受けたんだから農地転用は黙ってしろよって言うんだったら、それはどんどん進んでいくでしょう。

森林だとか雑木林は農地じゃないから対象にはならない。

沼地みたいなところは別ですよ。

だからその辺を本当にやろうとするんだったら、どこまで経産省が汗をかいてもらえるのか、それがこの法律の改正がどんどん進んでいく、一つのやっぱり一番の肝になるんじゃないかなと。

農地の場合ですよね。

その辺をぜひ答弁できれば答弁してもらいたいと思います。

委員長 工藤彰三

宮本地方創生担当政策統括調整官。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

お答え申し上げます。

まさに今ご指摘いただきましたようにですね、産業地の開発にあたってはですね、自治体において各種法令に基づく計画等の調整が必要でございまして、そういったことを実際に行うノウハウを持つ自治体の職員もどんどん不足して、こういった調整も支障をきたしていると、こういう実情が生じてきていると思います。

今回の改正法案では、大胆な投資の受け皿となる大規模な産業地整備が円滑に行われるよう、国及び地方公共団体に対し、必要な措置を講ずるよう努力義務の規定も設けているところであります。

具体的には、この規定に基づいて、まさに事例で提示いただいた都市計画法との関係とかそういうことを念頭に置きながら、大規模な産業用地の整備を行う際の都道府県による都市計画法に基づく市街化区域の設定に当たっての調整の円滑に向けた対応について、関係省庁と今調整を行っているところでございます。

加えまして、ノウハウの部分についてもですけれども、自治体の産業地開発についてノウハウを有する民間事業者との連携促進や、中小機構による伴走支援を行うことで、関係法律に基づく計画等の調整に必要な対応を含め、ノウハウを補う措置を講ずることとしています。

各種措置を通じまして、環境法律に基づく計画等の調整が、より円滑に進むように取り組んでまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

鈴木義弘君。

質疑者 鈴木義弘

私は埼玉県の出身で平成11年に県会議員にお世話になったんですけど、工業団地が売れない、売れ残っていた。

バブルがはじけた後、経済がこうなっちゃって、企業進出、工場進出してくる企業がほとんどいない。

県の職員は大阪の方に一生懸命営業にかけて、来てくれ来てくれ来てくれと言っても、なかなか10年ぐらい売れなかったんですね。

例えば、面積、土地の値段もあるんですけど、100ヘクタールぐらいの工業団地を作ろうとすると、黙って100億円ぐらいの金を寝かすようになりますよ。

それを埼玉県あたりの規模であっても、100億の金を寝かすというのは容易じゃない。

企業会計でそっちからちょろちょろ出したっていいし、国の金を財政とかなんかから引っ張ってきて、それで宅地造成して作っていくんですけど、それを市町村にやれって言ったら、財政力があるような政令市みたいなところはいいですよ。

この間の11日の日にも視察行ったのは、政令市ですよ。

千葉市ってのは。

じゃあ小さい財政力のないような、5万とか3万とか1万人も満たないような市とか町とか村のところに、じゃあ大きな工業団地を誘致しましょうって言って、県や都道府県がお金を出す余裕がなければ市町村で出してくれって言って、その資金自体が出せないよ。

じゃあ小さい面積でやればいいじゃないかっていう話になるんですけど、これが先ほど申し上げたように農地に関わるものだと、10ヘクタールを小さいやつは結局農地転用をあんまり認めないんだよ。

市街地に隣接しているようなとこだったら。

10ヘクタールよりも小さいやつでも認めなくはない。

ただ、農地が広大にあるところでポツンと開発をするかといったら、20ヘクタール以上じゃないと認めないんですよ。

そういう条件をつけているんですね。

だからその辺も、やはり連携する協議をすると言うんだけど、どうしても市町村や都道府県からここに誘致をしたいんだと。

そういうことも踏まえて、じゃあインターに近いとか港湾に近いとか飛行場に近いんだからっていう条件を強くやっぱり経産省が言って、農水省を説得させるようにしなければですね。

都道府県や市町村が農水省に行っても相手にしてくれないよ。

私も過去に何回かやりましたから、全然話にならない。

「協議します、協議します」それで終わり。

だいたいみんな県を通して今働きかけるんですけど、県もいろんな自治体から工業団地の誘致だとかですね、開発の申請が来るから、どうしても1年でできるのは何か所か、優先順位をつけざるを得ない。

じゃあまた次の年になれば、また違う優先順位になってくる。

計画はしました、実際にできる。

それも2年3年じゃきかないぐらい、もっと長い時間。

そうすると景気が良くなったり、あるいは悪くなったりすると、せっかく宅地造成して「さあ買ってください」と言っても買ってくれない。

そうすると、そういったところに出てこれる業種だとか業態がだいたい限られたものになってきてしまうというのが、私のここ10年13年ぐらいの感覚なんですね。

だからその辺をやっぱり経産省が本当にプッシュして、産業競争力をもっと強化して、世界に打って出る企業をどんどん育てていくんだということであれば、ぜひその意気込みを、これ大臣にお願いした方がいいですかね。

大丈夫ですか。

意気込みです。

大丈夫ですか。

はい、はい。

では審議官。

委員長 工藤彰三

宮本地方創生担当政策統括調整官。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

はい。

先ほど、大規模な産業地整備が円滑に行われるように、国及び地方公共団体に対し、必要な措置、構造料、努力義務を設けています。

それで、実際に具体的な方策について、関係省庁と調整を行っていますと、ちょっと申し上げましたけれども、具体的に、例えばですね、1個1個の事案について具体的にどうやって進めるのか、自治体に「頑張ってください」ということではなくて、我々経産省と関係省庁との間で、例えば都市計画法に基づく市街化区域設定をする際に、市街化区域の規模の設定方法をあらかじめ明確化しておくとか、あるいは農林漁業と適切に調和が図られているか、都道府県と地方農政局が協議する際のチェックポイントを明確化しておくとか、協議プロセスそのものを合理化する。

どういうふうにしてこれができるのか、そうすればもう少し早く、いつもやり方がよくわからないがために時間がかかってしまうということをできるだけ減らすために、この辺りを明確化すべく今、関係省庁とも調整をしているところでございまして、そういった形でもう少し時間が短く産業地整備できるように我々としても頑張ってまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

鈴木義弘君。

質疑者 鈴木義弘

しつこく聞いてもそれ以上の答弁は出てこないと思うんですけどね。

あと、いただいた資料の中で、カーボンニュートラルと言いながらですね、緑地規制の緩和。

これは千葉に視察に行ったとき、「ああ、そういうやり方もあるな」と思ったのは、工場の敷地内の緑地は潰すけど、違う飛び地のところの田んぼか畑か、いいか悪いかは別にして、そこに森林を植えて新しい緑地を作るのも、市なら市、県なら県がいいと言えば、それは緩和という言い方が合っているかどうかは変わりませんけどね。

潰す面積と同等ぐらいな。

ちょっと前に流行ったんですけど、壁面緑化とか屋上緑化って言ったときがあったんですね。

あとは駐車場をコンクリートだとかアスファルトで引くんじゃなくて、そこをプラスチックの、小型車が中心になっちゃうんですけど、そこに芝生を植えるとかですね。

いくらでも工夫の仕方はあると思う。

だからなぜ地球温暖化、CO2を削減するのか。

カーボンニュートラルにするんだって言いながら、競争力は強化していかなくちゃいけないんだけど、それで緑を潰したり、水はただじゃないにもかかわらずどんどん使っちゃうんだけど、それが本当にカーボンニュートラルになっていくのかっていうことが一番の疑念なんですね。

だからその辺を逆行しているんじゃないかって言われないように、知恵を出すべきだと思うんですが、その辺もしあれば。

委員長 工藤彰三

宮本政策統括調整官。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

まさに緑地のことでご質問いただきましたけれども、緑地面積規制の特例緩和に当たっては、工場の周辺地域との生活環境の保持が必要だと考えておりますので、特例の適用を受ける工場に対して、周辺の地域の生活環境の保持を適切に図れるべく、地域経済牽引事業計画において生活環境の保持のために必要な措置を取ることを求めているんですけれども、その取り組みの候補といたします。

今いくつかご提案いただいたと思いますけれども、実際に審議会においてですね、今も工業敷地外での緑地等の整備。

各方であったり、あるいは環境の保全に資する設備の導入、こういった代替措置、どんなことがあり得るかといったようなことを、今まさに検討しているところでございまして、産業構造審議会、工場立地法検討小委員会において、まさに議論を進めているところでございます。

委員長 工藤彰三

鈴木義弘君。

質疑者 鈴木義弘

雑木林を全部ぶった切って、芝生を植えた公園を作ったから、お互いバータで行ってこいですよねっていうのは考え方としてはおかしいですよ。

芝生は枯れちゃうから。

それも緑地っていう発想は何のために今回のその開発の緩和をするとかっていうのを、やっぱりよく考えてやらないと、後で取り返しがつかなくなっちゃうかなというふうに思います。

もう一点、進出してもらいたいというふうに思っておられると思うんですけど、データセンターについてなんですが、このデータセンターを誘致していきたいと。

この間も視察のときに、なるほどそうだよなと思ったんですが、闇雲に工場を誘致してくってことはしないよね。

自分のとこで必要な条件を洗い出して、どのぐらいの規模でやったら採算が取れるかっていうのを、一応計画の中でメーカーさんというより大手さんはみんな計画しますよね。

じゃあ水の問題、排水の問題、電気の問題、こういったものをやるんですけど、これもね、私は難しいと思うのはね、1年2年でやめるってことはしないと思うんです。

5年10年のスパン、もう少し先のスパンになっていったときに、どんどん技術革新をしていったときに、例えば私がデータセンター3つ持っていました。

でも技術革新で新しい、いろんなハードだとかソフトが出てきたときに、3つで運営するよりは、1つにしちゃってもできるんじゃない?ってなったら、2つはやめちゃうよね。

未来永劫100年までデータセンターでやるかどうかは誰もわからない。

そこに市町村だとか県が大きな投資をします。

今は大きい規模の物流事業者ほど、自分でお金を出して土地を買って倉庫を建てたり物流の拠点を作ることはしません。

大きい規模になればなるほど、みんなリース。

だからこういう土地が出たんだけど買ってくれませんかって言ったらいやー鈴木さん、もう買う形態じゃないよ。

リースなんだよってこう言うんです。

実際はですね。

だからそういう業態の土地利用も出てきている中で、全部が買ってくれるか。

大きい規模になればなるほどですね、そういったことも想定していって、契約期間内に解除するってなれば手付金の放棄なのか何だか分かりませんけど、撤退することも起こり得るっていうことです。

ずっとそのままデータセンターで行くっていうことはないから、詳細をこれから詰めていかれるんだと思うんですけど、一つはやっぱり省エネに頑張ってもらうような努力を、申し訳ないけど、付加してもらうとかですね、水は極力使わないようにするとか、電気は省力化みたいなものを、ただ作るからいいでしょっていうんじゃなくて、そういう考え方で選定をしてもらうような形を取らないと、やっぱり先ほども答弁いただいたように人との調和とか環境との調和とか農林水産業との調和っていうふうに答弁するっていうことはそういうことじゃないかって私は思うんですけど、その辺のお考えをお示しいただきたいと思います。

政府参考人 野原商務情報政策局長

野原商務情報政策局長。

データセンターの省エネ化の重視は、委員ご指摘のとおりでございます。

それでやっていることは2つありまして、1つはデータセンター業に対して、高い電力使用効率の達成を求める省エネ法の規制を、今年の4月1日から導入をしております。

もう1つは研究開発でございまして、データセンターの冷却技術、それから光電融合技術などのデータセンターの効率を上げるための研究開発投資を支援しているところでございます。

委員長 工藤彰三

鈴木義弘君。

質疑者 鈴木義弘

まあ熱が出るんだったら熱を有効活用するようなものもね、それが地域に還元できるようなものになれば一次産業に従事している人もプラスになるのかなというふうに思うんですけど、ただそれが未来永劫続かないから難しいところなんですけどね。

最後にもう一つだけ、工業用水のことでお尋ねしたいんですけど、いつも潤沢に水を供給できるかというのは、今年もこれから暑くなります。

今日も暑いですよね。

雨が降らないと、渇水期でどうしても水が採取できない。

自治体によっては、暫定水利権、通常水利権でいったときに、取水制限かかれば暫定水利権を持っているところが、まず最初に取水制限かかりますよ。

それでも、やっぱり雨が降らないで水が足らないといえば、そこから通常水利権から落としていくんですけど、そうなったときに供給がきちっとできるかって。

で、必ず地下水を汲み上げますよっていうのを、これも許可制で、私の記憶が間違っていなければ、600メートルより深ければ許可が出る。

浅い井戸は地盤沈下の恐れがあるから許可をしない。

これは都道府県だとかによって若干違うかもしれません。

地理的要因によって。

でも最終的には漂流水を使って工業用水にするだけじゃなくて、地下水も汲み上げるのを了解するかどうかというのは都道府県だったり市町村だったりするわけですね。

そういうものを使わないと結局業ができないんだって言うんだったら、極力今ご答弁いただいたように、省力化っていうことをお願いしたところに出てきてもらうような、また水を循環する中で使っていく。

熊本のTSMCに視察に行ったときに説明を受けたのは、1日1万トンの水を使うんだそうです。

5,000トンは蒸発しちゃう。

5,000トンはリサイクルして使う。

毎日ですよね。

地下水として来たものを地下水から組み上げてやっているんですけど、それがずっと続けられるかどうかはやっぱりなかなかわからないところもないわけじゃない。

そこのところをやっぱりリスクとして、出てきてもらうときには何らかの措置、例えば受水槽は通常の大きさじゃなくて、もう少し大きいものじゃなくては認めませんよとかですね。

排水で出たものは循環して5割6割使ってくださいねとか、そういったものを義務付けたところに出てきてもらう。

そこは細かいところだし、経産省が考えることなのか、国交と話をした方がいいのか、そこのところはお任せしますけれども、そういった形で未来に向けていくような産業競争力が強いような業態になっていってもらえればなと思うんですけれども、最後にお尋ねして終わりにしたいと思います。

委員長 工藤彰三

宮本地方創生担当政策統括調整官。

政府参考人 宮本地方創生担当政策統括調整官

まず、渇水の時期の時のためのリスクをどういうふうにあらかじめ対応するかということを、まさに御指摘のような重要な視点があるかと思いますけれども、その前にまず、今の我々の今回の法改正どういうことをやっているかということで、自慢沈下の話とかも含めての話をします。

そのあたりでちょっと回答させていただきます。

今回の法改正の措置では、データセンターの新規立地に伴う水需要が生じた際は、工業用水道事業者が工業用水の安定的な供給を行う観点から、新規水需要に対する給水能力や既存給水量等を勘案した上で、水供給の可否について判断をするということになっております。

データセンターに限らず、工業用水の供給は工業用水道事業者における受水する企業との契約水量の範囲内で、行われることとなります。

なお、雨の不足等による渇水時には、渇水対策協議会で方針を判断した上で、受水する企業一律で、出水制限等の対策を行われるため、データセンター事業者にも、それには従っていただく必要があると考えています。

また、地下水の利用、産業利用につきましては、これは別の工業用水法。

委員長 工藤彰三

工藤彰三(経済産業委員長)これにて本案に対する質疑は終局いたしました。

これより討論に入るのでありますが、討論の申し出がありませんので、直ちに採決に入ります。

内閣提出、経済社会情勢の変化を踏まえた企業の事業活動の持続的な発展を図るための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案について採決いたします。

本案に賛成の諸君の起立を求めます。

起立総員。

よって本案は、原案のとおり、可決すべきものと決しました。

ただいま議決いたしました法律案に対し、小林文明君ほか5名から、自由民主党、無所属の会、中道改革連合、無所属、日本維新の会、国民民主党、無所属クラブ、参政党及びチームみらいの

鈴木義弘 (国民民主党・無所属クラブ) 5発言 ▶ 動画
委員長 工藤彰三

工藤彰三(経済産業委員長)六派共同提案による付帯決議をすべきとし、同議が提出されております。

提出者から趣旨の説明を求めます。

山岡達丸君。

質疑者 山岡達丸

山岡達丸(中道改革連合・無所属)ただいま議題となりました付帯決議案につきまして、提出者を代表し、その趣旨を御説明申し上げます。

趣旨の説明は、案文を朗読して代えさせていただきたいと存じます。

経済社会情勢の変化を踏まえた企業の事業活動の持続的な発展を図るための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案に対する付帯決議案。

政府は本法施行に当たり、次の事項について十分配慮すべきである。

1. 特定生産性向上設備等の基準については、事業者の予見可能性を高める観点から、投資利益率や投資減価償却額等の詳細を速やかに明示するとともに、当該設備等に係る特定生産性向上設備等投資促進税制の執行状況を踏まえ、不断の見直しを行うこと。

その他の措置を含めた総合的な措置を講じることにより、国内への円滑かつ一層の投資が進められるよう全力を尽くすこと。

同税制によって、民間事業者の大胆な投資を効果的に促すため、戦略分野に関する政府の投資のロードマップの策定を進めるなど、事業者の予見可能性を高める最大限の努力をすること。

併せて、業種や分野を超えた幅広い事業者が、制度の活用を積極的に検討できる環境の整備を進めること。

同税制の投資利益率15%以上であることの確認は、基本的に提出時の投資計画によってなされることから、その計画が確実なものであるか、丁寧に手続きを進めること。

計画の確認後においても、適時適切に事業の進捗状況を把握し、事業者が税制の趣旨に反して利益を得ることがないよう万全を期すこと。

2. 新たに創設される国際経済事情激変事業適用及び事業費上昇事業適用の計画認定制度については、足元の中東情勢の影響及びそれに起因する原材料価格やエネルギーコストの動向も注視しつつ、実施指針を可能な限り早期に策定すること。

3. 生活維持物品役務需要減等事業適用に関する指針の策定に当たっては、事業の効率化による生産性向上に資するものとなるよう考慮するとともに、同事業適用計画の実施状況を勘案し、不断の見直しを行うこと。

また、同事業適用計画の認定及び支援措置の実施に当たっては、関係省庁及び地方公共団体において連携を強化するとともに、同事業適用に取り組もうと意欲を持つ事業者の申請が円滑に進められるよう、合理的な制度設計を目指すこと。

併せて、生活維持物品役務は地域経済全体の持続的発展に不可欠であることなど、本法改正の趣旨を幅広く事業者に周知・広報し、制度の活用が広く行われるよう全力を尽くすこと。

4. 工業等の緑地面積比率等については、市町村において地域の実情を反映した準則条例が制定されるよう、その基準を速やかに策定及び公表すること。

また、地方公共団体間の財政力の差により、産業用地の整備及び企業誘致への取組において格差が拡大することないよう、適時適切な措置を検討すること。

同時に、現時点における未活用の工業団地の用地の活用がさらに図られるよう、必要な取組を進めること。

5. AI・デジタル市場の加速度的な拡大を見据え、住民との調和を前提に、国内におけるデータセンターの地域分散かつ、集約的な設置を推進するため、本邦の措置と合わせ、関連インフラの整備と投資の促進が図られるよう、政府として適切な措置を講じること。

6. 日米政府の戦略的投資イニシアティブにおいては、貿易保険法等の国内法令と矛盾せず、また、投資案件に参画する国内企業にとって利益が見込める案件が選定されるよう、日米政府で十分に協議を行うとともに、案件に対し、中小企業も含めた国内企業の参画が円滑に進むよう、国によるマッチングの推進等、必要な取組を行うこと。

また、案件の資金調達における株式会社国際協力銀行による融資額と、株式会社日本貿易保険が保障する民間金融機関の融資額の割合については、多額の米ドルを持続的に調達する必要があることに鑑み、民間金融機関の過度な負担となることがないよう、案件の規模や性質等に応じて柔軟に設定すること。

長期にわたるプロジェクトの遂行にあたり、米国の政治情勢にかかわらず、日米の協議委員会の実質的な機能が維持されるよう、適切な対応を図るとともに、不測の事態による計画の遅延や費用の増大等があった場合は、事業の生産性や継続性などを改めて査定し、その結果に応じ、支援規模の縮小を含め、厳格な対応を行うこと。

7. 株式会社日本貿易保険が行う特定引受業務に係る区分経理を適切に監督し、同社が適正な保険料の下でリスクを管理し、交付国債を超える追加的な財政負担が生じることがないよう万全を尽くすこと。

以上であります。

何卒、委員各位の御賛同をお願い申し上げます。

委員長 工藤彰三

工藤彰三(経済産業委員長)これにて趣旨の説明は終わりました。

採決いたします。

本動議に賛成の諸君の起立を求めます。

起立総員。

よって本案に対し、付帯決議をすることに決定しました。

この際、赤澤経済産業大臣から発言を求められておりますので、これを許します。

答弁者 赤澤亮正

赤澤亮正(経済産業大臣)ただいま議決のありました本法律案の二重決議につきましては、その趣旨を尊重してまいりたいと考えております。

委員長 工藤彰三

お諮りいたします。

ただいま議決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

御異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

次回は後ほどお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。

山岡達丸 (中道改革連合・無所属) 1発言 ▶ 動画
質疑者 山岡達丸

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