国土交通委員会

衆議院 2026-05-13 質疑

概要

衆議院委員会において、金子恭之国土交通大臣らが出席し、地域公共交通の持続可能性を確保するための法案および施策について審議が行われました。主要テーマとして、交通空白を解消するための「自動車地域旅客運送サービス再構築事業」の創設や、スクールバス等の輸送資源のフル活用、地方公共団体のノウハウ不足を補う「連携促進団体」の導入、および財政支援策について議論されました。また、自動運転の社会実装に向けた目標や、公共ライドシェアの安全性確保、モビリティデータの活用、さらには磐越道でのマイクロバス事故を受けた再発防止策やJR北海道の線区維持といった個別課題についても答弁がなされました。

発言タイムライン

自民中道改革維新国民参政チームみらい共産政府委員長・議長
0分40分1:202:002:403:204:004:40佐藤英福重隆西岡秀臼木秀吉川里

発言者(12名)

質疑応答(57件)

地域公共交通の現状と法案の効果
質問
白坂亜紀 (自由民主党・無所属の会)
  • 地域公共交通の現状に対する認識を問う
  • 本法案により期待される効果について問う
答弁
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)
  • 人口減少や担い手不足によりバス路線の急廃止が相次ぎ、約2500の交通空白が生じている
  • 地方公共団体の人材・ノウハウ不足も課題である
  • 本法案では輸送資源のフル活用による新事業創設、民間団体の活動促進、データ活用等の措置を講じ、予算支援と併せて持続可能な交通を実現する
全文
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地域の公共交通は、高齢者の通院や子どもの通学、仕事の通勤など、私たちの日々の暮らしを支える大切な社会インフラです。

ところが、人口減少や少子高齢化はもちろん、最近ではドライバー不足によって、全国でバス路線の減便や運休、撤退などが相次いでおります。

こうした状況は、私の地元、大分県武田市のような中山間、過疎地域に限らず、地方の中核市にも及び、人口40万人規模の大分市においても、路線バスの減便が進んでいます。

運行ダイヤを間引いたり、夜の最終バスを繰り上げたりということが行われており、車を持たない方をはじめ、明らかに市民生活への影響が目に見えていることから、移動にまつわる問題の深刻さを実感しているところです。

そこで、まずは地域公共交通の現状に対する認識と、本法案により期待される効果についてお伺いいたします。

地域公共交通は、買い物、医療、教育などの日常生活に不可欠な移動になっている中で、人口減少、そして少子高齢化や運転者等の担い手不足によって、バス路線等の急廃止が相次ぐなど、必要なサービスの供給が厳しくなっているところでございました。

一方で、免許の返納、学校、病院の統廃合、部活動の地域展開等によって、移動の社会的ニーズが拡大する方向にあり、こうした供給と需要のギャップ等によって、全国で約2500の交通空白が生じています。

さらに、これら交通空白に対処するなどの司令塔としての役割が期待される地方公共団体においても、人材、ノウハウが不足している状況にもあります。

こうした状況を踏まえて、本法案では、地域の輸送資源をフル活用し、交通空白を解消するための新たな事業の創設、地域における関係者の調整役として、地域交通の課題解決に取り組む民間の企業や団体の活動促進、モビリティデータの利用活用等の措置を講ずることとしております。

本法案による制度面での措置に加えて、予算面での支援を車の両輪として交通空白解消の取組を推進し、持続可能な地域公共交通を実現してまいりたいと考えております。

自動車地域旅客運送サービス再構築事業の創設趣旨
質問
白坂亜紀 (自由民主党・無所属の会)

- 輸送資源のフル活用で交通空白を解消する「自動車地域旅客運送サービス再構築事業」を創設する趣旨を問う

答弁
池光隆
  • 交通空白解消には、事業者間での資源融通や、学校・病院等の送迎車両の活用、実情に応じた最適化が効果的である
  • 利害調整や持続性確保など民間主導では困難なため、地方公共団体が主導して最適な運送を確保する制度を創設した
  • 岐阜県白川町のスクールバス活用事例などを全国に広げたい
全文
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大分県内でも民間の路線バスやタクシーの存続が難しい地域が増えております。

市町村の職員の皆さんは、コミュニティバスやデマンド交通、公共ライドシェアなどを組み合わせながらも、何とか対応しているわけですが、年々増加する運行コストの問題や、深刻なドライバー不足の課題が大きく、いわゆる交通空白を十分にはカバーできていない状況です。

むしろ民間の路線バスの減便撤退が今後さらに進み、交通空白がどんどん拡大していくのではないかとの不安も覚えるところです。

そこで、本法案では、地域の輸送資源のフル活用によって、こうした交通空白などを解消する自動車地域旅客運送サービス再構築事業を創設することとされていますが、この事業を創設する趣旨をお伺いいたします。

既存のバスやタクシーと言います、公共交通によるサービスの維持が難しくなる中で、全国で2500に及ぶ交通空白という課題に対応していくためには、運転者や車両などを複数の事業者間で融通をすること、交通事業者のみならず、学校、病院、福祉施設などの送迎のための運転者や車両を有する企業、団体など、幅広く地域の関係者からの協力を得ること、地域の実情に応じたサービス形態へ最適化することなどが効果的であると考えられます。

しかしながら、こうした取組は、関係者の利害調整、協力関係構築、事業の持続可能性の確保が必要でありまして、民間主導のみでは実現されにくいものでございます。

このため、地方公共団体が主導して、交通事業者や地域の関係者が協力をすることで、バス、タクシー、公共ライドシェアによる地域の実情に応じた最適な運送を確保する自動車地域旅客運送サービス再構築事業を今般創設することといたしました。

例えば岐阜県の白川町におきましては、白川町が主導することによりましてスクールバスを活用した公共ライドシェアが導入されておりますけれども、こうした形で地域の輸送資源をフル活用しながら地域の足を確保していく取組が全国で広がるよう後押しをしてまいりたいというふうに考えてございます。

本制度や予算面での支援も通じまして、輸送資源のフル活用等を推進し、交通空白の解消を図ってまいります。

地域交通再構築への財政支援
質問
白坂亜紀 (自由民主党・無所属の会)

- 複数市町村の連携を含め、地域の実情に適した形へ再構築する取組への財政支援が重要であるとの見解を問う

答弁
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)
  • 地方公共団体主導で地域公共交通をリデザインし、持続性を確保することが重要である
  • 令和7年度補正および令和8年度当初予算で、輸送資源のフル活用や共同化・協業化、DXによる生産性向上に対し約600億円規模の支援を行う
  • 交通空白解消等の一次公募で340件を採択し、5月18日から二次公募を開始する予定である
全文
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大分県内でも、今回の再構築事業に似た事例があります。

例えば、日田市や由布市、文豪大野市などでは、通学用のスクールバスの空き時間を活用して、一般向けのコミュニティバスを運行する事例があります。

ただ、異なる主体が同じ車両を使うので、両社の運行調整などの課題があり、関係機関の連携強化が求められています。

また、温泉観光地として有名な別府市では、昨年4月から「ゆけむりライドシェアグローバル」と名乗る公共ライドシェアが運行され、UberやGOといったアプリを活用し、24時間365日、出発地か目的地のいずれかが別府市内であれば、ドアトゥドアでどこでもインバウンドや観光客等の移動ニーズに対応しており、利用者からは大変好評を博しております。

今後さらに観光地の広域周遊を促進するため、別府市、由布市、日出町の3市町が連携し、広域的な公共ライドシェアの実証運行にも取り組む意欲を見せています。

こうした広域で連携したり、みんなで協力することを他の地域でも進めていくべきだと思いますが、費用面が大きなハードルの1つではないかと考えております。

そこで地域交通の持続可能性を確保していくためには、こうした複数市町村の連携も含め、地域の実情に適した形へと再構築する取組への財政支援が重要であると考えますが、見解をお伺いいたします。

白坂委員御指摘のとおりでございまして、地方公共団体が主導をして、デマンド化など地域の実用に適した形に地域公共交通をリデザインすることによって、地域交通の持続性を確保していくことが重要でございます。

このため、国土交通省では、令和7年度の補正及び令和8年度当初予算におきまして、従来の路線バスやコミュニティバス等への運行費に対する補助に加えて、複数分野の地域の輸送資源のフル活用、委員がご指摘ございましたけれども、複数の地方公共団体、交通事業者等の共同化、協業化の取組に対する支援をしてまいります。

そして、地域交通DX等によりますシステム標準化などの生産性等の向上に対する支援も行い、そうしたものなどを含めて、約600億円規模の確保をしておるところでございます。

特に、交通空白の解消、複数の主体による共同化、協業化を通じたサービス提供などを支援する事業につきましては、多数の応募をいただき、一次公募、先ほどちょっと申し上げましたけれども、交通空白においてのいわゆる導入調査や車両システムの確保、実証実験、そして地方公共団体や交通事業者の共同化だとか協業化、こうしたことを踏まえて一次公募で合計340件を採択をいたしました。

さらにこの場で初めて公表いたすことになりますけれども、5月の18日から二次公募を開始する予定でございます。

本案による制度面での措置に加えて、予算面での支援を車の両輪として交通空白解消の取組を推進し、持続可能な地域公共交通を実現してまいります。

連携促進団体の想定と期待される効果
質問
白坂亜紀 (自由民主党・無所属の会)
  • 地方公共団体の体制不足を補う「連携促進団体」として、具体的にどのような団体を想定し、どのような効果を期待しているか
  • 地方部での実施例を問う
答弁
奥下剛光 (日本維新の会)
  • 中小規模市町村での専任担当者不在などの人材・ノウハウ不足を課題と認識している
  • 民間企業や団体の知見・リソースを活用するため「連携促進団体」として位置づけ支援し、司令塔機能を補完する
  • 事例として、鳥取市での自動車メーカーによる運行管理一元化や、能登地域での民間企業による4市町共通交通導入協力がある
全文
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財政面もさることながら、人口規模が小さな自治体では、職員1人が何役も兼ねており、交通だけを担当する職員がなかなか配置できないといった体制面も悩みを抱えております。

地域の交通空白の実態把握や、地域内の活用可能な輸送資源の把握、関係者との調整、住民への周知にまで、なかなか手が回らない状況にあると思います。

そこで、本法案の連携促進団体は、こうした地域公共交通の実務をサポートしてくれる存在になり得るのではないかと期待する声もあります。

具体的にどのような団体を想定し、どのような効果を期待しておられるのでしょうか。

また、地方部で行われている例などもご紹介いただきたいと思います。

委員御指摘のとおり、地域公共交通の司令塔を果たす地方公共団体におきましては、例えば人口5万人未満の地方公共団体の84%におきまして、地域公共交通専任担当者が不在であるなど、特に中小規模の市町村で人材ノウハウの不足が課題となっておりまして、その機能役割が適切に発揮されていくよう支えていく必要があるものと認識をしております。

そのためには地域交通に関する課題解決に積極的に取り組む民間企業や団体の活動を促進し、蓄積された知見やリソースを活用していくことが効果的です。

例えば鳥取県鳥取市では6つの主体によって運行されている公共ライドシェア。

これにつきまして、ある自動車メーカーが運行管理を一元的に実施するとか、あるいは石川県の能登地域におきましては、全国でAIオンデマンド交通を提供している民間企業が、能登町、穴水町、輪島市、珠洲市の4市町において、共通の交通の導入について協力を実施しておるというような事例がございます。

本法案においては、こうした企業団体の活動の促進を図りまして、地方公共団体の司令塔機能が十分発揮されますよう、こうした団体を連携促進団体という形の位置づけをつくりまして、支援をしてまいりたいというふうに考えております。

これによりまして、地域の関係者の連携共同による移動手段確保の取組がより一層推進されることを期待をしておるところでございます。

法案に対する大臣の決意
質問
白坂亜紀 (自由民主党・無所属の会)
  • 地域公共交通の持続可能な仕組み作りを目指す本法案の意義についての認識
  • 本法案にかける大臣の決意についての問いかけ
答弁
金子恭之
  • 地域公共交通を地域の繁栄の基軸と捉えている点
  • 人口減少や担い手不足によるサービス供給の厳しさと、交通空白解消が喫緊の課題であるとの認識
全文
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移動手段の不足は高齢者の健康、子どもの教育機会、就労、通院、買い物など生活のあらゆる面に影響し、地域から人が離れる大きな要因にもなります。

だからこそ、地域のあらゆる輸送資源を束ねて再構築し、持続可能な仕組みを作ろうとする今回の法案には、大きな意義があると考えております。

そこで最後に、本法案にかける大臣の決意をお伺いいたします。

まさに地域公共交通は、地域の繁栄の基軸であると考えております。

一方で、人口減少、少子高齢化や運転者等の担い手不足により、バス路線等の急廃止が相次ぐなど、必要なサービスの供給が厳しくなっております。

委員のご地元の大分県においても、バス路線の廃止や減便が進んでおり、全国各地の交通空白を解消し、地域の足を確保していくことは、喫緊の課題であります。

磐越道マイクロバス事故の事実関係と再発防止策
質問
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)
  • 磐越道で発生したマイクロバス事故に関し、現在国交省が把握している事実を確認したい
  • 二度と悲惨な事故を起こさないため、車両手配のあり方を含めた原因分析と具体的な再発防止策を講じるべきではないか
答弁
金子恭之
  • バス会社へのヒアリングや監査、学校への聞き取りを行い、運行形態や契約関係などの事実関係を精査中である
  • 事実関係を踏まえ適切に対処し、文部科学省と共に学校教育活動における移動時の安全確保を検討する
全文
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このたびの事故については、去る5月7日、国土交通省東北運輸局がバス会社側に立ち入り調査、学校側に聞き取り調査を行ったとのことでありますが、報道では運転手や車両の手配の経緯について、バス会社側と学校側で主張が食い違う状況となっております。

そこでまず、現在国土交通省が把握している事実をお伺いいたします。

二度とこうした悲惨な事故が発生しないようにするため、車両の手配のあり方も含め、本事故の原因を十分に分析し、具体的な再発防止策を講じていくことが必要不可欠と考えますが、見解を伺います。

国土交通省におきましては、事故の発生を受け、バス会社等に対するヒアリングや監査、北越高校に対する聞き取り調査を行ってきており、現在レンタカーや運転手がどのように手配されたのかという点を含め、運行形態や契約関係など事実関係を精査しているところでございます。

国土交通省といたしましては、事実関係を踏まえ適切に対処するとともに、将来ある生徒がこのような悲惨な事故でお亡くなりになるということが二度と起こることがないよう、学校教育活動における移動時の安全確保について文部科学省とともに検討してまいりたいと考えております。

JR北海道の黄色線区の維持に向けた国の関与
質問
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)

- JR北海道の黄色線区の維持に向け、国が主体的に関与し、積極的な支援を行うべきではないか

答弁
金子恭之
  • JR北海道に対し、今年度末までに線区ごとの抜本的な改善方策を取りまとめるよう監督命令を出している
  • 利用特性や地域の支援状況を踏まえ、引き続き必要な支援のあり方を検討する
全文
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まずJR北海道の黄色線区の方針に関わる国の考え方と対応について伺います。

国の積極的な関与と支援が不可欠だと考えます。

国全体としてこのネットワークをどう維持していくかという観点でも、国が主体的に関与していく必要があるのではないかと考えますが、見解を伺います。

このうち、ご指摘のいわゆる黄色線区については、令和6年3月に国土交通省がJR北海道に対して発出した監督命令において、JR北海道と地域の関係者が一体となって今年度末までに線区ごとに抜本的な改善方策を確実に取りまとめるよう求めているところでございます。

改善方策の取りまとめに当たっては、線区ごとの利用特性や各地域の継続的支援を行っているところであり、引き続き必要な支援のあり方について検討してまいりたいと考えております。

交通空白解消に向けた共同化・協業化の進捗状況
質問
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)

- 交通空白集中期間において100件の認定を目指すKPIについて、現在の進捗状況を伺いたい

答弁
白坂亜紀 (自由民主党・無所属の会)
  • 「交通空白解消に向けた取組方針2025」を決定し、北海道の岩内町や能登半島などで共同化・協業化の取組が進んでいる
  • 自動車地域旅客運送サービス再構築事業の活用や財政支援により、取組をさらに加速させる
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次に地域の輸送資源のフル活用について伺いますが、施策の実効性を確保する観点から、令和9年度までを目標年次として、施策の推進に関わるKPIが設定され、その進捗状況について定期的に検証を行うこととされております。

市町村または事業者による共同化、協業化の目標に係る指標として、交通空白集中期間において100件を目指すとされておりますが、これらの進捗状況についてまず伺います。

このため、国といたしましては、こうした取組を加速させる観点から、集中対策期間において100件の認定を目指すとの目標を盛り込んだ「交通空白解消に向けた取組方針2025」を昨年の5月に決定をいたしました。

例えば、委員のご地元の北海道でございますけれども、岩内町、共和町、泊村、共和町などで行っておりまして、震災を受けた能登半島や南信州などの地域においても、複数の自治体が共同で移動手段を確保する取組の実施・検討が進められております。

こうした動きを一層加速させるべく、本案に盛り込んだ自動車地域旅客運送サービス再構築事業の活用とともに、共同化・協業化の取組に対するより手厚い財政を改正支援を行ってまいります。

バス路線廃止の届出期間の延長
質問
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)

- 自治体が十分な準備期間を確保できるよう、バス路線廃止の6ヶ月前届出期間を延長する法改正等の見直しを行うべきではないか

答弁
金子恭之
  • 期間延長の必要性は理解しており、地域交通法の基本方針において、6ヶ月よりも前に情報提供に努める旨を明確化する
  • これにより代替交通の円滑な確保と地域の移動手段の維持を図る
全文
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そこで伺いたいのでありますけれども、バス路線廃止に伴う6ヶ月前届出の期間延長について伺います。

しかし、自治体が十分な準備期間を確保できるよう、法改正を含めた見直しを行うべきと考えますが、見解を伺います。

佐藤英道議員がおっしゃるとおり、やはり配慮期間6ヶ月を延長するべきだということは、非常に理解をいたします。

佐藤英道議員、6ヶ月よりも前に法定協議会に情報提供するように努める等の旨を、地域交通法の基本方針において明確化すべきとされました。

今後、この内容を基本方針に盛り込みまして、バス路線の廃止について、6ヶ月よりも前に地域の関係者に適切に情報提供が行われ、代替交通が円滑に確保されるよう努め、地域の移動の足の確保を図ってまいりたいと思っております。

施設利用者運送サービス提供者の定義と協力義務
質問
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)
  • 学校や病院等の送迎サービス提供者を「施設利用者運送サービス提供者」と新たに定義し、協力努力義務を課した理由は何か
  • 関係者への周知をどのように行うのか
答弁
白坂亜紀 (自由民主党・無所属の会)
  • 医療・福祉・教育等の分野と連携し、地域の輸送資源をフル活用して交通空白を解消するため、法律上の位置づけと努力義務を設けた
  • 関係省庁と連携し、ガイドラインの発出や地方支分局レベルでの連携協定締結などを通じて強力に働きかける
全文
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今回の法改正において、このような公共交通事業者以外の地域の関係者で送迎サービスを行っているものを、施設利用者運送サービス提供者として新たに定義することとした理由は何なんでしょうか。

また、創設される自動車地域旅客運送サービス再構築事業において、施設利用者運送サービス提供者に協力する努力義務を課すこととした理由は何か。

努力義務を課すことから、改めて学校や病院などの関係者に、地域公共交通の確保に向けた協力を周知する必要があると考えますが、どのように取り組むのか伺います。

全国で約2500に及ぶ交通空白の解消を図るため、交通分野のみならず、医療・福祉・教育・商業等の関係分野が連携をして、地域の輸送資源をフル活用することによって、地域全体としての移動手段の確保を図る取組が重要であるということを認識しております。

そのため、本法案において、学校・病院等の送迎を実施する方々を、施設利用者運送サービス提供者として法律に位置づけ、自動車地域旅客運送サービス再構築事業への協力の努力義務を措置することで、さらなる連携の促進を図ることといたしました。

また、国土交通省におきましては、文科省や厚労省等の関係省庁と連携をいたしまして、取組内容の紹介や課題の共有、ガイドラインや通知の発出、地方支分局同士の連携協定の締結等による現場レベルでの連携の働きかけを強力に進めてまいります。

スクールバスの一般混載における交付税措置の扱い
質問
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)

- スクールバスを一般住民の移動に活用(一般混載)した場合、教育費としての普通交付税措置の対象から外れたり、減額されたりすることはないか

答弁
橋本大臣官房審議官
  • 児童生徒の登下校に支障がない限り、一般住民を混載させたり通学以外の目的で運行したりしても、普通交付税措置の対象となる
  • 住民から運賃を徴収したり交通部局の予算を充てたりしても、交付税措置が減額されることはない
全文
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佐藤英道議員、自治体にとってこの交付税措置は運行維持するための生命線であります。

しかし、令和6年10月の通知に基づき、空席に一般住民を乗せる一般混載や、スクールバス運行時以外で活用する際、教育目的以外に使用することで、この交付税措置の対象から外れてしまうことはないのでしょうか。

スクールバスを本来の通学路線の維持と前提としつつも、地域公共交通として、一般住民の移動等に活用する際の既存の普通交付税、いわゆる教育費としての算定措置との関係性を伺います。

また、一般住民から運賃を徴収したり、交通部局の予算を繰り入れたりして供用する場合、教育費としての算定額が二重計上を理由に減額されるようなことはないのでしょうか。

委員からご指摘ございました、スクールバスの運行に当たり、例えば運行時に一般の住民を混載させる、ないしは空き時間に、児童生徒の通学以外の目的で運行するといった活用をしている場合であっても、児童生徒の登校及び下校に支障がない限り、普通交付税措置の対象となるところでございます。

また、この場合に、住民から運賃を徴収している、ないしは交通部局の予算が当てられていることをもって、普通交付税措置が減額されるということはございません。

小規模自治体への専門人材不足対策と伴走支援
質問
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)
  • 交通政策の専門職員が不足している小規模自治体に対し、優先的な財政支援や地方運輸局による強力な伴走支援を行うべきではないか
  • 人員が限られる中で、多分野の関係者へのあっせん等の負担をどう軽減するのか
答弁
金子恭之
  • 地方運輸局による伴走支援や官民連携プラットフォームを通じた知見提供、共同取組への手厚い財政支援を行っている
  • 協議会の活用や自治体内部での連携を促すとともに、関係省庁(文科省・厚労省等)と連携して体制構築を後押しする
全文
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中小自治体、特に過疎地域を抱える自治体では、交通政策を立案できる専門職員が圧倒的に不足しているわけであります。

例えば、支援を必要としている自治体に対して、優先的な財政支援や、地方運輸局による強力な伴走支援など、実効性を持たせるための取組が必要ではないでしょうか。

多分野の関係者の法定協議会の参画は、おおむね半分以下にとどまるとされる中、市町村が実際にあっせんを行うことは可能なのでしょうか。

市町村の人員が限られている状況下において、大きな負担にならないかどうかも含めて、お答えをいただきたいと思います。

小規模な自治体の人材やノウハウ不足の課題に対して、国といたしまして、地方運輸局等による伴走支援、必要な情報知見の提供、全国の半数を超える市区町村も参加する官民連携プラットフォームを通じた連携の促進などの取組を進めています。

加えて、財政支援といたしましても、複数の小規模な自治体が共同で取り組む場合や、都道府県のサポートを受けて取組を実施する場合には、手厚い支援を行うことにより、特に小規模の地方公共団体の取組を後押ししております。

自動車地域旅客運送サービス再構築事業における地方公共団体のあっせんにおいては地方運輸局等による伴走支援も行いつつ、例えば協議会を活用して協力を要請するほか、自治体内の関係部局間で連携して対応することなどが考えられます。

地方公共団体においてこうした連携が行いやすくなるよう、国土交通省においても、文部科学省や厚生労働省といった関係省庁と緊密に連携しながら、公立小学校や中学校の適正規模や適正配置、部活動の地域展開、地域医療構想の検討等の各政策分野において、公共交通との相互連携や関係部局、自治体間の連携体制の構築等の重要性を位置づけ、取組を進めているところでございます。

フィーダー補助金の拡充と再構築支援
質問
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)

- 持続可能なスキーム構築のため、実装初期のフィーダー補助金単価のかさ上げや、車両購入・システム維持費の柔軟な算入など、支援を抜本的に拡充すべきではないか

答弁
池光政策審議官
  • 単なる赤字補填ではなく交通体系の再構築が重要であり、モード転換等の取組には車両購入費やシステム導入費の3分の2等を補助している
  • 令和8年度からは地方財政措置も含め、さらに手厚い支援を行う
全文
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次に、地域公共交通の実装化に向けたフィーダー補助金の拡充について伺います。

特に実装初期段階におけるフィーダー補助金の補助単価のかさ上げや、車両購入、システム維持への柔軟な経費算入など、支援の抜本的な拡充も必要ではないかと思いますが、見解を伺います。

他方で持続可能な公共交通を実現するためには、単なる赤字補填にとどまらず、地域の実情や利用者ニーズを踏まえ、交通体系そのものを再構築していくことが本質的に重要であります。

こうした既存の交通モードの見直しや、新たな交通モードの導入により、公共交通の再構築に取り組む際には、こうした取組に対する重点的な支援として、車両購入費、システム導入費などを含めまして、必要な経費の3分の2等を補助するとともに、令和8年度からはさらに地方財政措置も含めて手厚く支援をしているところであります。

交通事業者の人材確保策への支援
質問
佐藤英道 (中道改革連合・無所属)

- 深刻な運転手不足に対し、二種免許取得費用の助成拡充、採用・研修コストへの直接支援、IT導入補助の強化など、強力なバックアップを行うべきではないか

答弁
石原物流自動車局長
  • 運転士不足により路線維持が困難な地域が増加していることを認識しており、人材確保に向けた取組を推進している
  • 制度や予算などあらゆる政策ツールを総動員し、必要な施策を講じていく
全文
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次に、交通人材の確保策への支援について伺います。

例えば、二種免許取得費用の助成拡充や、交通事業者に対する採用・研修コストへの直接的な支援、さらには運行管理の効率化を支援するIT導入補助の強化など、事業者が安心して地域貢献に協力できる環境を整えるべきと考えますが、見解を伺います。

バスは地域の足を支える大切な公共機関ですが、近年、委員御指摘のとおり、運転士不足等により、バス路線の維持が困難となっている地域が増加しているものと認識しております。

人材確保に向けたさまざまな取組を推進しております。

今後とも制度、予算等のあらゆる政策ツールを総動員し、運転手不足への対応を含め、持続可能な地域公共交通の実現に向けて、必要な施策を講じてまいります。

交通空白の定義
質問
福重隆浩 (中道改革連合・無所属)

- 交通空白のリストアップ調査における「地域の足に関わる交通空白」の定義について伺いたい

答弁
池光
  • 誰もがアクセスできる移動手段がない、または利用しづらい地域を指す
  • バス停からの距離だけでなく、運行頻度の低さや高低差などの地域実情や利用者目線を踏まえ、地方公共団体が判断する
  • 地方公共団体や地域住民が対応の必要性を認識している地区を市区町村が回答している
全文
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国土交通省が令和7年2月から3月にかけて行った交通空白のリストアップ調査では、何らかの対応が必要とされる地域の足に関わる交通空白が、全国で2057地区、717市町村で生じているとされております。

まず、リストアップ調査における地域の足に関わる交通空白とは、どのような定義で交通空白と見なされているのでしょうか。

御答弁をお願いいたします。

委員御指摘の、日常生活などの移動にお困りごとを抱える交通空白につきましては、誰もがアクセスできる移動手段がない、または利用しづらいなど、いわゆる交通空白であるかどうか。

具体的に申し上げますと、バス停や駅などからの距離が遠いだけではなくて、近いけれども運行の頻度が少なく使いづらい。

また近くて一定の頻度はありますけれども、高低差が大きく高齢者の方などが利用しづらいなど、地域の実情や利用者目線を踏まえ、地方公共団体で判断をしていただくこととしております。

もう一点といたしましては、地方公共団体や地域の方々がそういったお困りごとがあることに対しまして、何らかの対応が必要であると認識しておられるか。

こういった基準に合致する地区を、市区町村から交通空白として、御回答をいただいているところでございます。

交通空白解消の目安と持続可能性
質問
福重隆浩 (中道改革連合・無所属)
  • 交通空白の解消にめどがついたとされる具体的な状況や目安は何か
  • 単に低頻度のワゴン車を走らせるなどの表面的な数字合わせにならないか
答弁
金子
  • 新たな交通手段の導入取組が実施中、または準備中である状態を指す
  • 単なる導入にとどまらず、持続可能な形で定着し、住民の生活の質向上につながることが肝要であると認識している
  • 地方運輸局による伴走支援や、公共ライドシェア導入時の適切性評価を通じて持続可能性を確保する
全文
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政府は令和7年度から9年度までの3年間を集中対策期間と位置づけ、交通空白の解消にめどをつけることとしておられます。

この解消の目安ですが、どの程度の状況になれば解消のめどが立ったとされるのでしょうか。

例えば、新たな交通手段の適用により、週に1、2回、数人乗りのワゴン車を走らせれば、それだけで交通空白は回避されたとみなされるのでしょうか。

もし例えてあげれば、解消したとみなすのであれば、それは住民の利便性の向上ではなく、表面上の数字合わせに過ぎないのではないかと思います。

特に、ノウハウや人的資源が不足する中小規模の市町村において、精緻なニーズ調査をすることは困難であり、国から示された目標数値を埋めること自体が目的化してしまう。

交通空白の解消にめどをつけるとは、市町村等による新たな交通手段の導入の取組が行われ、実施中である、または導入に向けた取組が準備中である状態になることを指しております。

この際、委員御指摘のとおり、単に移動手段を導入するにとどまらず、取組が一過性でなく、持続可能なものとして定着し、住民の外出機会の確保や生活の質の向上につながっていくことが肝要であると認識をいたしております。

このため、交通空白解消にめどがついている地区であっても、その事情に応じて、継続的に地方運営局による伴走支援を行うことといたしております。

また、交通空白解消に当たって、公共ライドシェア等の導入を支援する際にも、課題が解決に適切に分析されているか、関係者の連携協同が図られているか、地域交通計画が適切にアップデートされているかなどを評価し、持続可能な形で移動手段の確保が図られるよう促進を促してまいります。

国土交通省といたしましては、こうした取組を通じて導入される移動手段が一家制のものとならないよう、持続可能な地域公共交通の実現につなげてまいります。

連携促進団体の認定基準と透明性
質問
福重隆浩 (中道改革連合・無所属)
  • 連携促進団体の認定において、中立性を担保するための客観的基準をどう設定するか
  • 選定プロセスの透明性を確保し、住民に説明できる仕組みをどう構築するか
  • 特定の利益誘導や計画の形骸化を防ぐための事後チェック機能や認定取消規定を設けるべきではないか
答弁
池光
  • 課題解決に積極的に取り組む企業団体を連携促進団体として位置づけ、知見やリソースを活用する制度を盛り込んでいる
  • 企画立案や連絡調整、公共ライドシェアの運行管理支援などを行う団体が選定されることが望ましいと考えている
  • 知見の横展開や費用軽減のため、多様な地域への普及を促進し、地方運輸局の伴走支援も含め万全を期す
全文
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本法案では民間企業等に計画の提案権が付与されますが、そのときに大切なのはその地域住民からの理解と納得を得られることだと考えております。

例えば、ある企業の連携促進団体に認定され自社サービスの導入を前提とした提案を行う場合に、いわゆるベンダーロックインや地域の事情を無視した技術の押し付けになってしまうのではないかという懸念がございます。

そこで以下の3点について政府の見解をお願いいたします。

第一に連携促進団体の認定における客観的基準について、単なる実績だけではなく中立性を担保するための具体的な要件をどう設定するのか。

第二に選定プロセスの透明性です。

密室での決定を防ぎ、なぜその企業が選ばれたのかを住民に説明できる仕組みが必要であると思います。

第三に、事後チェックの機能です。

特定の利益誘導が疑われる場合や、計画が形骸化した場合に、第三者が評価し、認定を迅速に取り消す規定を設けるべきだと考えます。

良い団体の取組事例が、さまざまな地域でも選ばれることで、民間の力が地域の力になっていくのではないかと考えますが、御見解をお伺いいたします。

そのため、本法案では、地域交通に関する課題解決に積極的に取り組む企業団体を連携促進団体として位置づけをした上で、その活動を促進し、蓄積された知見やリソースの活用を図ることとしておりまして、地方公共団体の人材・ノウハウ面での課題の解消に資する制度を盛り込んでおります。

具体的には地域旅客運送サービスの企画立案や関係者との連絡調整を実施するもの、地域旅客運送サービスの企画立案や関係者と連携調整に加えまして、公共ライドシェアの運行管理などの支援など地域旅客運送サービス自体を実施するものといった考え方に該当する企業団体が連携促進団体として地方公共団体により選定されることが望ましいと考えております。

その際、委員御指摘のとおり、さまざまな地域に広げていくことが、当該団体が持つ知見やリソースの横展開や、費用の軽減を図る観点から重要であり、国土交通省としても促進をしてまいりたいと考えております。

いずれにせよ、全国における交通空白解消のため、民間の有意な知見やリソースを十分に活用するとともに、地方運輸局による伴走支援も含めまして、地方公共団体がその機能役割を十分に発揮し得る制度となりますよう、万全を期してまいるところであります。

地域交通課題解決へのインセンティブ
質問
福重隆浩 (中道改革連合・無所属)

- 財源不足で取組を諦める自治体が多い中、首長がリーダーシップを発揮して課題解決に取り組むための強力なインセンティブが必要ではないか

答弁
池光
  • 地方運輸局による伴走支援や官民連携プラットフォームを通じた連携促進を行っている
  • 検討段階の定額補助や、実証費用への補助(補助率2/3)、地方財政措置、人材育成への定額支援などを総合的に提供している
  • 連携促進団体の制度活用も含め、あらゆる政策ツールを総動員して後押しする
全文
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また、地域公共交通の新しい取組を進める際に、一番問題になるのが財源であり、財源不足を理由に取組を諦める自治体も多いと感じております。

今後を見据えて各地域における地域の交通課題を早期に把握し、解決に向けて取り組んでいくために、首長の強いリーダーシップで、その課題解決により積極的に取り組んでもらえるよう、何らかの強力なインセンティブが必要ではないかと考えますが、見解をお伺いいたします。

これらの課題に対しましては、地方運営局等による伴走支援、必要な情報、知見の提供、全市町村長の半数以上が参加する官民連携プラットフォームを通じて連携の促進。

交通空白解消に向けた取組等に対して、検討段階の定額補助に加え、実証に要する費用を補助率3分の2、かつ地方財政措置も含めて支援。

人材を育成する取組への定額での支援など、国としても、交通空白に正面から取り組む地方公共団体の取り組みを総合的に支援しているところでございます。

さらに、本法案では、地域交通に関する課題解決に積極的に取り組む企業・団体を連携促進団体として位置づけた上で、その活動を促進し、蓄積された知見やリソースの活用を図ることとしており、地方公共団体の人材・ノウハウ面での課題の解決に資する制度も盛り込んでおります。

引き続き、予算、制度等、あらゆる政策ツールを総動員し、交通空白に取り組む地方公共団体の取り組みを積極的に後押ししてまいります。

自動運転の普及と政府の取り組み
質問
福重隆浩 (中道改革連合・無所属)

- 自動運転の普及に向けた国土交通大臣の意気込みと方針を伺いたい

答弁
金子
  • 地域公共交通は地域の繁栄の要であり、交通空白は全国的な課題であると認識している
  • 「自動運転社会実現本部」を立ち上げ、2030年度にバス・タクシー・トラックの自動運転サービス車両1万台の目標実現を目指す
  • AI技術の開発普及、国産車両の量産化に向けた国際基準策定、インフラ整備など、安全確保を前提に全力で取り組む
全文
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私は人口減少だからこそ地域交通や広域連携が非常に重要で、生活の足、暮らしの足を確保し人流を止めないことで新しく生まれる付加価値があると考えております。

地域の規模にもよりますが、予算がないからとか赤字だから取り組まないのではなく、逆に人の流れをつくることによって魅力的な観光集客や地域の回遊を図っていける可能性があると改めて実感いたしました。

その可能性や新しい取組にチャレンジしようとする現場への後押しを引き続き国交省にはお願いしたいと思いますが、法改正と自動運転への普及に向けた大臣の意気込みをお伺いいたします。

私も政治家として、地域の繁栄なくして国の繁栄なしというのを本懐に、これまでも活動しておりまして、まさに地域公共交通は地域の繁栄の要だと考えております。

こうした状況を踏まえ、今まさに危機に瀕している地域において、それぞれの御事情に応じた形で適切な移動手段の確保を図るべく、今般必要な措置を盛り込んだ本法案を提出した次第でございます。

さらに御指摘をいただいた自動運転につきましても、地域公共交通における深刻な担い手不足といった問題の解決や、安全な自動車社会を実現する上で、今後の我が国にとって必要不可欠なものでございます。

このため、国土交通省において、本年1月、私を本部長とする自動運転社会実現本部を立ち上げたところでございまして、同月に閣議決定されました第3次交通政策基本計画における2030年度にバス、タクシー、トラックの自動運転サービス、車両1万台の目標実現に向けて、全国各地で行われている自動運転の取組を引き続き支援をする。

AI技術を活用した高度な自動運転車の開発普及の後押し、国産自動運転車両の量産化につながる国際基準の策定、自動運転車両の走行を支援するインフラ側の取組など、安全性の確保を大前提に、一日も早い本格的な自動運転社会の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

交通空白の解消、自動運転社会の実現、いずれも大変重要であり、私自身が先頭に立って取組を推進し、持続可能な地域公共交通を実現していく決意でございます。

公共交通の利用促進と行動変容
質問
福重隆浩 (中道改革連合・無所属)

- 公共交通を育てるためには住民の行動変容が必要であり、利用を促すためのインセンティブが必要ではないか

答弁
池光
  • 利用促進に向けた情報発信を支援しており、利便性向上と合わせて取り組んでいる
  • 新たなデマンド交通導入時の無料乗車体験や利用促進イベントの開催などを想定している
  • 導入に必要となる経費について、補正予算や当初予算を活用して支援する
全文
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もう時間がございませんので、1点だけお話しさせていただきますと、私は8番目の質問で、公共交通を育てていくには、やはり住民の皆さんの、私は行動変容が必要だというふうに思っております。

そういった意味で、ともすると地方の人たちは50メートル先のコンビニまでこの車で行こうとするんですけれども、それではやはり公共交通の利便性が高まらない、利用性が高まらない。

そういった中にあって、やはり公共交通を育てていくという感覚が私は必要だと思います。

そのためにもインセンティブが必要だと思いますが、御見解をお伺いします。

委員御指摘のとおり、持続可能性の高い交通ネットワークの構築には、ネットワークの整備とともに公共交通の利用促進を図るための取組が重要であると認識をいたしております。

このため、国土交通省においては、住民に選んでもらえる、使い勝手の良い公共交通を実現する観点から、地域公共交通の利便性向上と合わせて、公共交通の利用促進に向けた情報発信なども支援しているところでございます。

例えば、公共交通空白の解消にあたり、新たなデマンド交通を導入し、地域住民の方々に実際に使ってみていただくための無料乗車体験の実施や利用促進イベントの開催なども想定しております。

こうした場合も含めて、交通空白解消のために、移動手段の導入に必要となる経費については、令和7年度補正予算、令和8年度当初予算も活用して、ご支援することといたしております。

国土交通省としては、より利用しやすい持続可能な公共交通の実現を進めるとともに、さらなる公共交通の利用促進を図ってまいります。

施設利用者用リソース活用の安全基準
質問
福重隆浩 (中道改革連合・無所属)

- スクールバス等の施設利用者用リソースを一般開放する場合、プロの運送事業者と同等の安全管理水準(二種免許、運行管理、点呼等)を確保する具体策はあるか

答弁
池光
  • 本事業による安全規制の緩和は行わず、道路運送法が求める既存の安全規制を引き続き適用する
  • 施設利用者用サービスの提供者から協力を得た場合でも、運送主体は通常のバス・タクシー等と同様の安全基準を確保することとしている
全文
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本法案では、スクールバスや福祉車両といった施設利用者用リソースを一般住民も利用できるようにする、いわゆる地域の足として活用する方針が示されています。

人口減少に悩む自治体にとって、これは一見効率的に見えますが、そこに決して看過できない安全性の格差が存在しています。

その上で、現行制度においてプロのバスの事業者は二種免許の保有はもちろん、運行管理者や整備管理者の専任、さらには厳格な点呼が義務付けられています。

対して、今回活用が想定される施設送迎者は、現状一種免許で足りるケースが多く、運行管理の法的義務も極めて限定的です。

同じ公道を走り、同じ国民の命を預かる輸送サービスでありながら、プロとプロではない主体の間で安全管理の法的責任に格差があってはならないはずです。

本法案による事業実施に際し、これらの主体の安全管理水準をプロの運送事業者と同等までに引き上げる具体策はあるのでしょうか。

国が責任を持って厳格な安全基準と監督責任を明確にすべきだと思いますが、見解をお聞かせください。

この際、本事業の創設により、現行の安全面に関する規制を緩和するものではなく、バス、タクシー、公共ライドシェア、それぞれの運送形態に応じ、運転者の要件、運行管理の体制整備など、道路運送法が求める既存の安全規制を引き続き適用することとしております。

そのため、施設利用者用運送サービス提供者から、運転者や車両などの協力をいただいた場合においても、あくまで運送主体は、通常のバスやタクシー、公共ライドシェアと同様の安全基準を確保することとしております。

都市部における交通空白解消への活用
質問
奥下剛光 (日本維新の会)

- 都市部に近い地域(大阪府摂津市など)において、本法案がどのように活用できるか

答弁
加藤
  • 交通空白は都市部を含む全国的な課題であると認識している
  • 新設する「自動車地域旅客運送サービス再構築事業」により、都市部でも輸送資源のフル活用や共同化・協業化を促進する
全文
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私の地元、大阪府摂津市なんですが、道路を挟んで反対側が大阪市ではありますが、交通空白状態、7割、8割という高い率となっております。

今回の法案は、過疎地のみならず、地元の摂津市のような都市部に近い地域においても、どのような活用ができるのか、教えていただきたいと思います。

担い手不足の深刻化等により、東京23区等の都市部においてもバスの減便や廃止が見られるなど、交通空白は必ずしも中山間地域や過疎に限られない、全国的な課題と認識をいたしております。

こうした交通空白を解消していくため、本法案では地域の輸送資源のフル活用や共同化協業化を促進する新たな事業を創設するとともに、地域交通の課題解決に取り組む民間の企業や団体の活動促進、モビリティデータの利活用の促進を図るための措置を講じることといたしております。

とりわけ新たに創設する自動車地域旅客運送サービス再構築事業は、都市部においては特に重要と考えております。

地方部の区別なく、地域がそれぞれの課題に対応して必要な地域公共交通を持続可能な形で維持・確保していけるよう、国としても引き続き、しっかり取り組んでまいります。

自治体保有車両の活用可能性
質問
奥下剛光 (日本維新の会)

- 自治体が保有する有給車両を、自動車地域旅客運送サービス再構築事業において活用することは可能か

答弁
池光
  • 市町村が運送主体として公共ライドシェアを実施する場合、有給車両を活用することが可能である
  • 学校や病院などの地域関係者からの車両・ドライバー等の協力も想定している
全文
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では、日ごろ使用していない市の有給車両を保有している場合、そうした自治体の保有する輸送資源もフル活用しながら地域の足を確保できないかと考えておりますが、今回の自動車地域旅客運送サービス再構築事業では、こうした自治体が保有する有給車両も活用することは考えられるのでしょうか。

今回新たに創設する自動車地域旅客運送サービス再構築事業は、地方公共団体が主導し、交通事業者や地域の関係者と協力をして、運転手や車両等を融通することなどを通じて、地域の実情に応じた最適な運送を確保する事業であります。

この事業におきましては、例えば、市町村などが運送主体として、公共ライドシェアを実施する場合に使用する車両として、市町村の有給車両をご活用いただくことも可能となっております。

このほか、学校や病院などの地域の関係者から、車両やドライバー、運行管理など、さまざまな形態の協力を得ることが考えられ、本事業により、こうした地域の輸送資源をフル活用する取組を促進したいというふうに考えております。

輸送資源融通における安全確保
質問
奥下剛光 (日本維新の会)

- 地域関係者から車両や運転手を融通してもらう際、安全上の問題にどう対処するか

答弁
加藤
  • 輸送形態は道路運送法に基づく許可登録を受けた主体によるものに限定し、当該主体が一義的な責任を負う
  • 既存の安全規制(運転者要件や運行管理等)を引き続き適用し、安全確保を前提に運用する
全文
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タイミング的に近かったもので触れさせていただきますが、本法案の自動車地域旅客運送サービス再構築事業では地域の関係者の協力を得て車両や運転手を融通してもらうことが想定されますが、この安全上の問題というふうにはどういうふうにお考えなんでしょうか。

この際、本事業は地域の関係者から運転者や車両の協力を得た場合であっても、認められる輸送形態そのものは、道路運送法に基づく許可登録を受けた運送主体によるバス、タクシー、公共ライドシェアに限定され、当該主体が一義的な責任を負うこととなります。

本事業の創設に伴い、現行の安全面に関する規制を緩和するものではなく、バス、タクシー、公共ライドシェア、それぞれの運送形態に応じ、運転者の要件、運行管理者、運行管理等の既存の安全規制を引き続き適用することといたしております。

さらに、実際に運送サービスが提供される際には、これまで同様、それぞれの運送形態に応じて、必要な監督を行い、安全の確保を前提とした上で、地域の足の確保を図られるよう取り組んでまいります。

自動運転の社会実装に向けた取り組み
質問
奥下剛光 (日本維新の会)

- 担い手不足の根本的解消に向け、自動運転の社会実装にどう取り組むか

答弁
金子恭之
  • 2030年度にバス・タクシー・トラックの自動運転サービス車両1万台の目標を掲げ、「自動運転社会実現本部」を設置した
  • AI技術による開発普及、国際基準策定、インフラ整備など、安全確保を前提に全力で取り組む
全文
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今後、さらに担い手不足が深刻化していく中、この問題を根本的に解消していくためには、自動運転の普及を進めていくことが有効であると認識しております。

今後、自動運転の社会実装に向けて、国土交通省としてどのように取り組んでいくのかお聞かせください。

自動運転は我が国に抱える交通空白の解消や担い手不足の解決、さらには安全な自動車社会の実現に効果的なものであり、今後のワークにとって必要不可欠なものであると考えております。

このため、国土交通省としては、自動運転の普及促進に向けて積極的に取り組んできており、本年1月に閣議決定された第三次交通政策基本計画における、2030年度にバス、タクシー、トラックの自動運転サービス車両1万台の目標実現に向けて、省内に国土交通大臣を本部長とする自動運転社会実現本部を立ち上げたところでございます。

国土交通省としては、この実現本部の下、全国各地で行われる自動運転の取組を引き続き支援し、AI技術を活用した高度な自動運転車の開発普及の後押し、国産自動運転車両の量産化につなげる国際基準の策定、自動運転車両の走行を支援するインフラ側の取り組みなど、安全性の確保を大前提に、1日も早い本格的な自動運転社会の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

交通空白解消に向けた政府の決意
質問
奥下剛光 (日本維新の会)

- 本法案を受けて、交通空白の問題にどのように取り組むか、大臣の決意を伺いたい

答弁
金子恭之
  • 交通空白は全国的な課題であり、取組を加速させる必要がある
  • 新制度の創設と予算措置を「車の両輪」として、都市部・地方部を問わず解消を強力に推進する
全文
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今回の法案を受けて交通空白の問題にどのように取り組んでいかれるのか、大臣の御決意をお聞かせください。

金子恭之(国土交通大臣)ここまでの議論でもありましたが、東京23区や奥下委員のご地元の大阪周辺の都市部においても交通空白は発生しており、これは地方だけの問題ではなく全国的な課題でございます。

私自身、3月に輸送資源のフル活用の取組を行う神奈川県相模原市を視察をし、西区においても路線バスが多数配置される地区があるなど、まさに交通空白は全国的な課題であると再認識をし、取組を一層加速する必要があると改めて思いを強くしたところでございます。

本法案では、こうした地域の取組を促進する新たな制度を創設することとしており、こうした制度と予算措置を車の両輪として、都市部、地方部に限らず、全国における交通空白解消を強力に推進してまいります。

自治体のマンパワー・ノウハウ不足への支援
質問
西岡秀子 (国民民主党・無所属クラブ)

- 中小規模自治体が事業を実施する際、マンパワーやノウハウの不足がハードルになると考えられるが、どう対応するか

答弁
池光
  • 国・都道府県によるサポートや地方公共団体間の共同取り組みを有効とし、地方運輸局による伴走支援や情報提供を行う
  • 官民連携プラットフォームを通じた連携促進や財政支援を総合的に実施する
  • 連携促進団体として企業団体を位置づけ、知見やリソースを活用する制度を盛り込んでいる
全文
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地域に活用し得る輸送資源がある中、中小規模の自治体が今回の事業を実施したいと思っても、そもそも自治体のマンパワーやノウハウの面でハードルが高いというふうに考えますが、そのあたりはいかがでしょうか。

池光交通政策審議官。

自治体の人材やノウハウ不足の課題に対しましては、国による支援をもとより、都道府県によるサポートや、複数の地方公共団体が共同して取り組むことも有効であると考えております。

こうした地方公共団体の取り組みに対しまして、地方運輸局等による伴走支援、必要な情報知見の提供、全市区町村の半数以上が参画する官民連携プラットフォームを通じた連携の促進、地域の移動手段の維持確保の取り組みに対するさまざまな財政支援などによりまして、総合的に支援をしております。

これらに加えまして、本法案では、地域交通に関する課題解決に取り組む企業団体を連携促進団体として位置づけまして、蓄積された知見やリソースの活用を図る、こういった制度も盛り込んでおるところでございます。

引き続き予算制度などあらゆる政策ツールを総動員をし、交通空白に取り組む自治体の取り組みを積極的に後押しをしてまいりたいと考えております。

交通空白区解消が進まなかった要因と法改正の実効性
質問
西岡秀子 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 交通事業者のみでは交通空白区の解消が進まなかった要因をどう分析しているか
  • 本法改正によってどのような成果や実効性が期待されるか
答弁
白坂亜紀 (自由民主党・無所属の会)
  • 民間主導のみでは関係者の利害調整や協力関係の構築、持続可能性の確保が困難であったと分析している
  • 地方公共団体が主導して運送主体の選定や協力要請を行う事業を創設し、制度的に協力を求めやすい環境を整えることで、輸送資源のフル活用を全国で促進することを期待している
全文
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そのような中で、全国でもなかなか交通事業者だけの、そのなかなか進まなかった状況の一番の要因は何であるというふうに分析をされておられるのか、またそれを踏まえた本改正によって、交通空白区の解消へ向けて、この法改正によって、その進まなかった状況にどのような成果、実効性が期待されるのかということにつきまして、国土交通省にお尋ねをさせていただきます。

交通空白の解消に向けては、交通事業者のみならず、地域の幅広い関係者と一体となって、地域輸送資源のフル活用等の取組を各地で実装していることが重要でございます。

まず実際に輸送資源をフル活用した取組が、一部の地域では少しずつ見られておりますけれども、こうした取組は関係者の利害調整、あるいは協力関係の構築、事業の持続可能性の確保が必要でありまして、民間主導のみでは実現されにくいというものだというふうに思っております。

このため、本法案においては、地方公共団体が主導をして、地域の実情に応じた最適な運送を確保する自動車地域旅客運送サービス再構築事業を創設することとしております。

具体的には同事業の実施において、地方公共団体の責任によって、運送主体の選定や関係者からの協力の発展を行うことを制度として明確をし、教育、医療、福祉施設等の送迎サービスを提供するものを法律に位置づけて、そして事業に協力する努力義務を措置。

大臣認定を受けた計画については、地方公共団体による実施の要請や、大臣による実施勧告、命令を措置することによって、効率的、効果的な事業の実施を確保しています。

これによりまして、地方公共団体主導の下で、地域の関係者に一定の協力を求めやすい環境が整えられるとともに、事業実施が制度面での担保されることとなり、輸送資源のフル活用等の取組が全国で促進されることを期待しております。

再構築事業における安全性の確保と責任所在の明確化
質問
西岡秀子 (国民民主党・無所属クラブ)

- 多様な主体が協業する再構築事業において、安全性の確保、責任所在の明確化、適切な運行・労務・資金管理をどう確保する方針か

答弁
白坂亜紀 (自由民主党・無所属の会)
  • 本事業は現行の安全規制を緩和するものではなく、道路運送法に基づく既存の安全規制を引き続き適用する
  • 実施計画における資金額等の記載内容を大臣認定時に確認し、手引きでの周知や地方運輸局による監査を通じて安全で持続的な運営を図る
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今の副大臣の御答弁を踏まえまして、多様な運用主体が共同、協業する今回の再構築事業を進めていく上で、大前提は、先ほども議論がありましたけれども、安全性の確保であるというふうに考えております。

その意味でも、この協業、共同化を進めていく中で、責任の所在の明確化、これが大変不可欠だというふうに思いますし、また、適切な運行管理、労務管理、資金管理等によって、適切なドライバーの労働時間の下で、安全で持続的な事業経営が確保される体制の構築が極めて重要だというふうに考えますけれども、今後の方針についてお伺いをいたします。

今般、創設する自動車地域旅客運送サービス再構築事業は、現行の安全規制を緩和するものではございません。

バス、タクシー、公共ライドシェア、それぞれについて、道路運送法で規定される既存の安全規制が、引き続き適用することとしています。

加えて、地方公共団体が作成する実施計画においては、必要な資金の額等を記載することとしておりまして、大臣認定に際し、記載内容が事業を確実に遂行するために適切であるか確認をすることともしております。

本案の執行に当たっては、こうした旨を手引き等で改めて周知するとともに、引き続き地方運輸局を通じて必要な監査も行い、安全で持続的な事業運営が図られるよう取り組んでまいります。

海上運送利便確保事業における協力事業者の確保
質問
西岡秀子 (国民民主党・無所属クラブ)

- 予備船舶を持たない一事業者体制が多い中、船の貸し渡しが可能な協力事業者を確保することが現実的に可能か、どう取り組むか

答弁
荒垣
  • 市町村だけでなく都道府県も実施主体になれるため、広範囲な地域から協力事業者を確保できる
  • 定期航路の船だけでなく、海上タクシーや遊漁船の活用も可能としており、地方運輸局を通じて確保を後押しする
全文
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この創設は離島航路をはじめとして予備船舶を保有していない一事業者体制が多数存在することを踏まえた法改正であり、船の貸し渡しなどが可能な事業者を確保することが現実的問題として可能であるのかどうか、大変難しい状況があるのではないかという懸念を持っております。

このことに今後どのように取り組んでいく方針であるかということについてお伺いをさせていただきます。

まず、今般創設する海上運送利便確保事業は、航路が所在する市町村のみならず、都道府県も実施主体になることが可能となっております。

このため、市町村の区域内では、他に旅客船事業者がいない場合であっても、都道府県が事業の実施主体となることにより、この都道府県域を超えて、広範囲の地域から協力事業者を確保できるものというふうに考えております。

また、本事業では、一般的な定期航路に就航する旅客船のみならず、海上タクシーだとか、遊漁船などを活用することも可能としております。

異なる対応からも、協力事業者を確保することができると考えております。

国土交通省としましても、地方運輸局等を通じて、地方公共団体による、このような協力事業者の確保を後押ししてまいりたいと思います。

海上タクシーの存続に向けた財政支援
質問
西岡秀子 (国民民主党・無所属クラブ)

- 安全設備導入コストや燃料費高騰で海上タクシーの維持が厳しい状況にあるが、存続のための財政支援について見解を伺いたい

答弁
金子
  • 海上タクシーが離島における地域交通として重要な役割を担っていることは認識している
  • 本事業による船体の回収・更新への直接的な財政支援はないが、関係部署と連携しどのような対応ができるか検討する
全文
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離島間ですとか、離島と本土の間の緊急搬送、また島民の生活のみならず緊急搬送になっているという中で、島民の皆さんの健康と命を守る役割を、民間の海上タクシー事業者が担っている現実がございます。

一方で、知床遊覧船事故を受けまして、2023年、海上運送法の改正によりまして、海上旅客運送の安全体制が強化をされ、当然のことでございますけれども、義務化された安全設備の導入のための設備投資や、さまざまな運行経費の増加。

加えて、現下の燃料費の高騰によりまして、海上タクシーの維持・存続が大変厳しいものとなっております。

船体の老朽化、また担い手の高齢化、後継者不足も深刻です。

昨年、地元長崎県五島市の成島の唯一の海上タクシーが惜しまれつつ、廃業をしまして、島民の健康、生命に関わる喫緊の課題となっております。

緊急搬送の担い手としても、島の暮らしを支えるためにも、まさに本改正の海上運輸利便確保事業の重要な協業主体としても、その存続のための財政支援は大変重要だというふうに考えますけれども、金子大臣の御見解をお伺いいたします。

ここには離島があって、私も定期便では時間が合わないときとか、海上タクシーを使わせていただく、あるいは先ほどおっしゃったように、緊急搬送のときも海上タクシーを使うとか、そういう意味では本当に海上タクシーというのは、特に離島における地域の細やかな事業に応える地域交通であり、委員御指摘のとおり、海上運送利便確保事業の担い手ともなる重要なものであると認識をしております。

このため、国土交通省といたしましては、海上タクシーを含む旅客船への法定検査による定期航路の一時的な運休、減便の回避を目的としているものであり、これによる海上タクシーの回収、更新に対する財政支援はございませんが、離島における重要な役割を引き続き果たしてもらいたいと考えておりまして、国土交通省としても関係する部署とも連携をし、どのような対応ができるか検討してまいります。

高速船ジェットホイルの更新支援
質問
西岡秀子 (国民民主党・無所属クラブ)

- 建造費の高騰によりジェットホイルの更新が困難な状況にあるが、補助率の拡大を含めた支援の強化を行う考えはあるか

答弁
金子
  • 船齢30年超の船が多く、後継船建造の必要性が高まっていることを認識している
  • 整備支援機構による資金支援の活用や、DX/GX推進による経営改善、観光利用増加への支援を行っており、引き続き足の確保維持に取り組む
全文
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関連いたしまして、高速船ジェットホイルの老朽化に対する更新のことにつきまして、お尋ねをさせていただきます。

全国で離島航路に欠かせない高速船ジェットホイルの老朽化が進んで、建造から30年を超え、更新の時期を迎えておりますけれども、まったなしの状況ではありますけれども、現状では建造費が当初の3倍など大幅に高騰しており、厳しい経営環境にある航路事業者にとっては、更新が極めて困難な状況にございます。

そのような中で、昨年11月、博多から長崎の一期津島間のジェットホイルの新建造の契約が締結をされました。

建造費は80億円を超えるというふうにお伺いをいたしておりまして、国内では8年ぶりの新建造ということになるということでございます。

今、建造へ向けましてさまざまな交渉が進んでいると承知をいたしておりますけれども、国内の各地域で就航しているジェットホイルの更新は、まさに島民の生活には欠かせないものであると同時に、やはり交流人口をしっかりと増やしていくことになっておりますので、国のさらなる補助率の拡大含めた支援の強化というものが必要だというふうに思いますけれども、金子大臣の御見解をお伺いをいたしたいと思います。

金子国土交通大臣ジェットホイルは高速性、あるいは乗り心地、就航効率に優れて、住民の生活や地域経済の活性化に大変重要な役割を果たしている一方で、現在国内で就航するジェットホイルの平均船齢は30年を超えておりまして、後継船建造の必要性が高まっているものと認識をしております。

国土交通省といたしましては、鉄道建設・運輸施設整備支援機構による建造資金の支援も活用しつつ、ジェットホイルの円滑な更新に向け、旅客船事業者をはじめとする関係者と緊密に連携しながら取り組んでおります。

このほか、国土交通省では、ジェットホイルを含む全国の離島航路に対して、燃料消費量を抑制する機器や、キャッシュレス決済の導入といったDXやGXの推進による経営改善に資する取組や、観光利用の増加に資する取組に支援をしております。

いずれにいたしましても、国土交通省としては、離島航路を取り巻く状況を踏まえつつ、今後とも離島住民の足の確保維持にしっかりと取り組んでまいります。

再構築事業における既存事業者との調整と交通弱者への配慮
質問
西岡秀子 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 既存事業者との役割分担や地域住民の理解をどう進める方針か
  • 障害者、子ども、高齢者などの交通弱者に配慮した体制をどう構築するか
答弁
池光

- 法定協議会等での協議を通じて適切に事業が進むよう、手引きなどで指針を示す

全文
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続きまして、この再構築事業につきましてまた話を戻させていただきますけれども、この再構築事業は事業として採算が取れなくなり、既存事業者が撤退せざるを得なくなった交通空白区で行う事業でありまして、この事業を進めるに当たっては財政支援、そして既存事業者との役割分担、また地域住民の理解協力が不可欠だというふうに考えております。

どのようにこのことを進めていく方針であるか。

また、先ほど安全性の確保ということについて質問させていただきましたけれども、同時に交通弱者といわれる障害者の方や子ども、高齢者に十分配慮した体制を構築すべきだというふうに考えますけれども、このことに対する御見解をお伺いをさせていただきます。

今般の自動車地域旅客運送サービス再構築事業でございますが、この事業を進めるに当たりましては、御指摘のありました既存の事業者との役割分担や地域住民の理解や協力をいただくことは大変重要であると考えておりまして、法定協議会などでの協議などもいただきながら、適切に事業が進められていくよう手引きなどでお示しをしてまいりたいと考えております。

二種免許取得支援とドライバー不足対策
質問
西岡秀子 (国民民主党・無所属クラブ)
  • ドライバー不足解消のため、二種免許の取得推進が重要である
  • 国としてさらなる支援強化が必要ではないか
答弁
石原物流自動車局長
  • 令和7年度補正予算で約56億円を確保し、二種免許取得費用を最大2分の1支援している
  • キャッシュレス化による効率化や女性の職場環境整備など、多様な人材確保策を推進している
  • 今後も予算等のあらゆる政策ツールを総動員し、必要な施策を講じる
全文
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最後の質問になりますけれども、そもそも交通空白の増加の要因はドライバー不足にございます。

根本的にこのドライバー不足を解消していくということは大変重要だというふうに思っております。

その中で二種免許の取得を推進していくこと、その一つとして大変重要だと思います。

取得年齢の引き下げ等の施策も導入されておりますけれども、国としてさらなる支援強化が必要であると考えますけれども、このことについてお答えをお願いいたします。

バスは地域の足を支える大切な公共交通機関ということでありますけれども、近年、運転士不足等によりバス路線の維持が困難となっている地域が増加していると認識しております。

国土交通省としましては、このバス・タクシー事業における人材確保支援事業としまして、令和7年度補正予算で約56億円を確保し、今、委員から御指摘のございました運転士の二種免許取得に係る費用などについて、最大2分の1を支援しております。

そのほか、運転士不足対策として、キャッシュレス化など業務の効率化省力化の取組に対する支援ですとか、女性ドライバーにとって働きやすい職場環境の整備に対する支援、こういった様々な人材確保に向けた取組を推進しているところでありまして、今後とも制度、予算等のあらゆる政策ツールを総動員し、バスの運転手不足への対応を含め、持続可能な地域公共交通の実現に向けて必要な施策を講じてまいります。

地域公共交通に対する政府の考え方
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 公共交通は採算性がなくても住民生活に不可欠な公共サービスであるべきではないか
  • 収益性が上がると補助金が削られる悪循環がある中で、根本的な考え方を明確にすべきではないか
答弁
池光交通政策審議官
  • 地方部では人口減少や担い手不足で民間だけでは維持が厳しい状況にある
  • 自治体が主体となり、縦割りではなく地域全体のマスタープランを作成し、輸送資源をフル活用して地域の足を確保することが目的である
全文
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ちょっと1問目から通告をしていないことをお聞きをしたいと思うんですが、今回の法案、地域公共交通活性化法案ということなんですが、今までの質問や御答弁をお聞きをしていて少し気になっているのが、この公共交通というものに対して政府、また国交省がどのように考えているのかというのが、ちょっとまだ私としても分かりづらいなと思います。

こういった地域の経済や住民生活に必要なサービスは、公共サービスと呼ばれるわけですけれども、この公共サービスというものは、本来的には費用対効果とか、また収益性等は、やはり少し距離がある考え方であり、採算性がなくても住民生活に必要なものは、やはり皆さんから税金を預かりをして、そしてそれを再分配をして維持をしていくというのが、基本的な考え方であることは間違いないと思います。

ただ、公共交通ということについて言うと、かつては経済成長や人口増加の効果で、地方でも公共サービスとしてであっても収益を上げられていたとは思いますが、人口減少、偏在や高齢化の進行によって、本来の公共交通が本質的に持っている部分が顕在化してきてしまっているのではないかと思います。

ただ、この本法案が成立した当初、2007年だと思いますが、このときに地域公共交通というのが初めて規定され、さらには収益性が上がってくれば補助金が削られるということで、ちょっと悪循環がずっと続いてくる。

根本的な公共交通というものに対する考え方を明確にしておく必要があるのではないかという疑問が、先ほどの大臣の答弁で少し気になりましたので、ここは参考人の方でも結構ですので、ぜひ御答弁をいただいてよろしいでしょうか。

公共交通と申しましても、委員御指摘のとおり、かつて民間事業者の方がまさに経営として維持、あるいは事業をされておったんだと思います。

大都市部とか需要が多いところでは、まさにまだそういう形でしっかり維持をしていただいているわけですけれども、御指摘ありましたように、やはり地方部に行きますと人口減少、少子高齢化ということで利用者の方も減る方や、最近では担い手不足ということで供給も厳しくなっていく。

こういうことになりますと、民間事業だけではなかなか厳しい状況があるということであります。

2007年に地域公共交通活性化法というのを私ども作りまして、むしろ地方公共団体が事業者任せにするのではなくて、むしろ主体になって地域の計画を作っていただく。

それも縦割りじゃなくて、鉄道は鉄道、バスはバス、タクシーじゃなくて、地域全体の交通計画を作るというマスタープランを作ってくださいということで法律を作ったわけであります。

今回はバス、タクシー、公共乗車に加えて、地域のいろいろな送迎の手段を持っている方にも参加していただいて、輸送資源をすべてフル活用して、それで地域の足を確保しましょうということで。

やはり民間がやる、あるいは地域が主体になっている、これは手段でありますけれども、やはり目的は地域の方々が、それでしっかり生活できると。

それで地域が持続可能になるということだと思いますので、それに応じて地域公共交通政策を最善の形にしてきているというのは、私どもの考え方でございます。

自動車地域旅客運送サービス再構築事業の実効性と都道府県の役割
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 自治体の人材・ノウハウ不足がある中で、新事業の実効性をどう担保するのか
  • 広域的な視点から、都道府県が果たすべき役割についてどう考えているか
答弁
池光交通政策審議官
  • 連携促進団体の活用や地方運輸局による伴走支援、官民連携プラットフォームによる知見提供などで支援する
  • 複数の自治体が共同で取り組む場合に都道府県がサポートし、手厚い財政支援を行うことで積極的な関与を促す
全文
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今おっしゃっていただいたように、地域の皆さんの生活であったり、便益を確保するという観点から、事業者の皆さんと連携をして、地域で維持を考えていただくという中で、これも先ほど来質問がありますし、この法律の背景、必要性のところでもありますが、やはり地域においては、ノウハウ、マンパワーが不足していると。

5万人未満の自治体の84%が、専任担当者ゼロということで、ということもここは国交省さん自らがこの背景必要性でご説明をされております。

ちょっと質問の順番としては変わりますが、今回新たに自動車地域旅客運送サービス再構築事業ということで、そのような状況の中で地方公共団体に事業実施計画を作成、また関係者の調整、さらにこういった協力を行っていただく方々に対しての圧戦を行うということをしていますが、この実効性が本当に担保できるのかというのがやはり、私も疑問。

ここはやはり地域の皆さんや事業者の皆さんの声を伺っていても、ちょっとここ大丈夫なのかなというところが懸念としてあります。

特にバス事業や鉄道事業については都道府県や市町村に許認可権はないですし、運賃決定もまだまだ柔軟な対応が困難であると。

さらに責任権限がないということもあるので、この都道府県や地方自治体では人事異動のサイクルが短いということもありますので、ノウハウが蓄積されにくいということで、こういったさまざまな課題がある中で、どうやって地方公共団体が主体的にといいますか、中心になってこういった計画を練っていくのかということについての考え方、またポイントとして、やはり広域にわたることも多いので、より都道府県が積極的に関わっていくということも含めて、必要になってくるのかと思いますが、ちょっとこの法案の中では、都道府県の関与について、この前段ではあるので、今回の制度、新たに再構築事業の中で、都道府県が果たす役割についての考え方も、御説明をいただいてよろしいでしょうか。

市町村の人材やノウハウ不足への課題に対し、本法案では地域公共交通に関する課題解決に積極的に取り組む企業団体を連携促進団体として位置づけた上で、その活動を促進し、蓄積された知見やリソースの活用を図ることとしており、課題の解消にする制度を盛り込んでいます。

こうした制度面での措置に加え、市町村の人材やノウハウ不足の課題に対しましては、地方運輸局等による伴走支援、必要な情報知見の提供、全市区町村の半数以上が参加をしております官民連携プラットフォームを通じた連携の促進、地域の移動手段の維持・確保の取組等に対する財政支援、人材を育成する取組への財政支援などによりまして、地方公共団体の取組を総合的に支援をしております。

こうした国の支援に加えまして、都道府県のサポートによりまして、複数の地方公共団体が共同して取り組むことが有効であると考えております。

こうした場合におきましては、さらに手厚い財政支援を行い、都道府県の積極的な関与を促しているところでございます。

既存事業の実績と新事業(再構築事業)との差異
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 地域旅客運送サービス継続事業やエリア一括協定運行事業などの実績と課題は何か
  • 今回創設される再構築事業との差異はどこにあるのか
答弁
池光交通政策審議官
  • 継続事業は14件、一括協定運行事業は長野県や北海道で開始されるなど一定の成果が出ている
  • 既存事業は交通事業者が存在する地域が前提だが、再構築事業は事業者が撤退した、あるいはその恐れがある「交通空白」の解消を目的とする点に差異がある
全文
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また今回ちょっと話が変わりますが、今回再構築事業が新たに創設をされますが、この間近時の改正でさまざまな事業もが創設もされています。

例えば令和2年の改正で追加された地域旅客運送サービス継続事業。

これは安全安定的な移動手段の維持や運行ノウハウの活用、また委託費の確保による地域公共交通の活性化が期待をされて導入された制度です。

また令和5年の改正で導入されたエリア一括協定運行事業、これは国の手厚い支援や支援措置や補助金を入れることによって、複数路線をまとめた効率的かつ持続可能な運行体制の再編というものが期待されて導入されています。

近似の改正なので、まだまだ実績というものがなかなか出てきていないということは承知はしていますが、正直たくさんメニューを用意しても、先ほどの人材不足も相まって、また自治体の皆さんの理解や説明、その活用方法なども含めての理解もあるのかもしれませんが、なかなかメニューが使われないということ。

これまでの事業のところ、他の法案の質問のところでもさせていただいているんですが、いいメニューを使っても使われなきゃ意味がありませんので、これら導入された事業の実績の現状や課題をどう考えているのか、また今回創設される再構築事業との差異はどのような点にあって、これの活用に向けての取組はどのように行っていくのか、こういった点についての御説明をよろしくお願いいたします。

委員御指摘の令和2年に創設をいたしました地域旅客運送サービス継続事業につきましては、現在委員御地元の北海道での5件を含めまして、計14件の実施計画を認定しております。

路線バス等の廃止が見込まれた地域において、地方公共団体の主導により地域住民の移動手段を確保する取組が進んでおります。

また、令和5年に創設したエリア一括協定運行事業の実績といたしましては、制度創設後、令和5年10月より、長野県松本市において全国第1号の取組が始まっており、また本年4月からは、北海道の北見市、美幌町、津別町において、全国で2例目となる取組が開始されるなど、一定の成果が出ているものと承知をしております。

一方でもう一つのお尋ねの今回の再構築事業の関係でありますけれども、ただいま申し上げたサービス継続事業とかエリア一括運行事業、こういったものについては、交通事業者が現に存在する地域での取組が前提となってございます。

今般担い手不足等を背景として、交通事業者が撤退した、あるいはもうほとんど撤退する恐れというふうな形の交通空白の解消には、なかなか適用が難しいものと考えております。

このため本法案では、バス路線等が休止廃止、またはその恐れのある地域におきまして、輸送資源をフル活用し、交通空白を解消するための新たな事業として、自動車地域旅客運送サービス再構築事業を創設をしたものでございます。

再構築事業の適用基準(休止・廃止の恐れ)
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)

- 「バス路線等が休止・廃止される恐れがある」という判断基準をどのように考えているか

答弁
池光交通政策審議官
  • 運転者不足や車両老朽化で事業者が路線維持の相談に来た場合や、減便で利便性に相当な支障が出ている場合などを想定し、地方公共団体が判断する
  • 詳細については今後ガイドラインで示す
全文
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また今回新たに創設される再構築事業について、今ほどありましたこの再構築事業というものは法律の2条12号の方で規定されていますけれども、バス路線等でその全部もしくは一部が休止廃止、またその恐れがあるもの。

するかしないかという、ここに関わってくると思いますので、この点、どのように今考えておられるのかということを御説明いただいてよろしいでしょうか。

自動車地域旅客運送サービス再構築事業の活用が想定される、ただいま御指摘いただきましたバス路線等の全部または一部が休止廃止される恐れがある場合に該当するかどうか、これにつきましては、例えば、運転者不足や車両の老朽化などを理由に、地方公共団体に地域の交通事業者が路線維持の相談を行ってきたような場合や、減便等により輸送サービスの使い勝手に支障が相当程度生じているような場合、こういう場合を踏まえて、地方公共団体が御判断いただくことを想定をしております。

詳細な内容につきましては、今後ガイドライン等により示してまいりたいと考えておりますが、交通空白の課題を抱える地方公共団体にしっかり御活用いただけるよう、制度設計や周知に努めてまいります。

公共ライドシェアの安全性確保
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)

- 運転者に二種免許を要しない点について、利用者の安全確保に問題はないか

答弁
金子恭之
  • 国土交通大臣が定める講習の受講、運行管理・車両整備管理の実施、任意保険加入を義務付けている
  • 2年ごとの登録更新時に事故や法令違反を確認し、悪質な場合は更新を取り消す措置を講じている
全文
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それから先ほどちょっと西岡委員からの質問がありましたが、今回公共ライドシェア、何か規制緩和というよりは実質的に拡大がされるということになるわけですけれども、やはり利用者の皆様から安全性に対する懸念、特にやはり運転者に普通免許を要しないということについて、やはりまだ事業者の皆さんからもそうなんですが、ここについての懸念点があります。

この間、公共交通の経費を抑えるため、人件費が縮減されて、いろいろ給与や労働条件が厳しい状況になると、さらには免許の要件も厳しいということで、いろいろ要件が実態に合わせて少し緩んできた面もあるのかなとは思いますが、やはり人命を預かる高い技量を必要とするものについては、きちんとしたこういった職務職責に十分配慮できる制度をきちんと担保していくということも必要だと思います。

この利用者の安全確保の面について、今回導入される制度には問題がないということを改めてお答弁に残したいんですが、お答弁お願いしてよろしいでしょうか。

この公共ライドシェアにおいては、地域住民等が協力してドライバーとなる場合も多いことから、運転者の要件を二種免許のみに限定しておりませんが、輸送の安全を確保する上で必要な安全上の措置を講じているところでございます。

具体的には、運転者に対して国土交通大臣の定める講習の受講、運送主体による自動車運送事業に準じた運行管理や車両整備管理の実施、運送主体による任意保険への加入を義務付けているほか、2年ごとの運送主体の登録更新時に、運転者の事故や法令違反の状況を確認し、悪質な場合には更新を取り消す等の措置を講じているところでございます。

国土交通省としては、今後もこのような措置を確実に実施し、地域交通の安全の確保に万全を期してまいります。

無塩融雪剤の導入支援
質問
臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ)

- 車両の老朽化対策として、高価な無塩融雪剤の導入に向けた研究や支援に取り組んでほしい

答弁
金子恭之
  • 塩化ナトリウムによる金属腐食の課題は認識している
  • 価格差があることを踏まえ、車両への影響の実態把握や効果的な散布方法、選定の考え方について今後検討する
全文
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今回ですね、地域公共交通の維持を図っていく上でも、車両の老朽化対策というものも必要になってくると思います。

特にですね、私は北海道選出なので、この融雪剤が車両に与える影響が非常に大きくてですね。

今、無塩融雪剤というものも導入をされてはいるんですが、これかなり高いということも聞いています。

この無塩融雪剤の導入に向けて研究や導入支援など、国交省としてぜひ取り組んでいただきたいと思いますが、この点だけ質問させていただき、質問を終わらせていただきたいと思います。

一方で今お話がありましたように、塩化ナトリウムについては金属腐食の課題があるということでありますが、それに代わる無塩の融雪剤の普及ということに対しては、御存じのとおり非常に大きな価格の差がございます。

そのこともございますが、国土交通省としましては、塩化ナトリウムの車両への影響の実態も把握しつつ、各地での取組状況も踏まえながら、無塩の融雪剤の効果的効率的な散布方法や、融雪剤の選定の考え方など、しっかりと今後検討してまいります。

白バス行為の認識と対策
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 白バス行為(自家用車等による有償運送)の実態を国交省がどの程度認識していたか
  • 過去に同様の事案を把握し、処分した実績があるか
答弁
石原物流自動車局長

- 白バスは道路運送法違反であり、令和元年の事故をきっかけに事業者や利用者への周知徹底を図ってきた

全文
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今回の事案では、貸切バス事業者に運送を依頼していたにもかかわらず、実際にはレンタカー車両と当該事業者に所属していない運転者による運送が行われていた疑いが指摘されており、国土交通省として、こうした実態として白バス行為が現実に起こり得ることをこれまでどの程度認識していたのか。

また、過去に同様の事案の把握、処分等を行った実績があるのか、具体的にお示しください。

白バスについてのお尋ねでございますけれども、今、委員からご説明ありましたように、一般的にいわゆる白バスとは、自家用車やレンタカーを用いて、他人の需要に応じて有償で運送するサービスを提供する行為であります。

例えば、レンタカー事業者が白ナンバーのレンタカーと運転手をまとめて手配するような行為は、白バス行為として道路運送法違反となりますが、令和元年のレンタカー事業者による白バスの事故をきっかけとして、レンタカー事業者による白バス行為の防止の徹底について、国土交通省としてこれまでレンタカー事業者、地方公共団体、利用者への周知を図ってきたところでございます。

白バス抑制策の実効性と今後の対応
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 令和元年の事故後の周知徹底だけでは、今回の事故のように白バス行為を抑制できていないのではないか
  • 罰則強化など、法の抜け穴を塞ぐ抜本的な対応が必要ではないか
答弁
金子恭之

- 適正ルールが十分浸透していなかったことが要因と考えており、関係省庁と連携して利用者への周知を改めて徹底する

全文
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この通達が行われたということなんですけれども、この令和元年のバス事故というのは、運転手と車がセットであったということで、その類型を念頭に周知を行ったと伺いましたが、万越道マイクロバス事故は、車両と運転手がセットというわけではございませんが、しかしですよ、一般の皆さん、国民の皆さんからしますと、実態としては白ナンバーのバスで死亡事故が起きたということになります。

こうなりますと、国交省が国民に示してきたその通達、周知徹底だけでは現実的にこれらを抑制できていないのではないかと考えますが、大臣のご見解を伺います。

私としては、やはりこういった法の抜け穴をどう対応していくのかというところで、例えば罰則を強化していくなり、何らかの適切な対応が必要ではないかというふうに考えます。

国交省として、政府として、どなたが大臣であっても、どの政党が政権を持っていても、二度とこんなことが起きないように、目先の対応策ではなくて、国民の命と安全を第一に守るための、然るべき対応を要望いたします。

今回の事故では、レンタカーを借り受けた際に届け出ていなかったものが実際には運転したことが判明しているなど、マイクロバスに係る適正ルールが十分浸透していなかったのではないかと思います。

このため、国土交通省としましては、関係省庁と連携して、貸切バス事業者だけではなく、学校教育関係者などの利用者への周知を改めて徹底するなど、必要な対応を今後も行ってまいりたいと考えております。

白バス行為(有償運送)の判断基準
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 白ナンバーバスによる有償運送(白バス行為)の判断はどのように行われるか
  • どのような場合に「謝礼」が有償運送と判断されるのか
答弁
千原自動車局長
  • 運行形態や契約関係などの事実関係を総合的に判断する
  • 謝礼が自主的に社会通念上の常識的な範囲内で支払われた場合は有償運送に該当しないとするガイドラインがある
全文
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一般論として白ナンバーバスを使って有償で運送する白バス行為かどうかの判断というのはどのようになされるのか。

謝礼についてどのような場合に有償での運送と判断されることになるのか教えてください。

先ほども申し上げましたとおり、いわゆる白バスとは、自家用車やレンタカーを用いて、他人の需要に応じ、有償で運送するサービスのことを言い、白バス行為かどうかの判断につきましては、運行形態や契約関係などの事実関係を確認した上で、総合的に判断されることとなります。

お尋ねの謝礼が、有償での運送と判断されるか否かにつきましては、令和6年3月に策定した道路運送法における許可または登録を要しない運送に関するガイドラインにおいて、謝礼があくまで自主的に社会通念上、常識的な範囲内で支払われた場合は、有償での運送には該当しないと、このようにされておりますけれども、最終的には当事者間の関係性や運行の対応など、総合的に判断することになります。

謝礼の上限額
質問
吉川里奈 (参政党)

- 社会通念上の常識的な謝礼について、具体的な上限額はあるか

答弁
千原自動車局長

- 具体的な上限額は定めておらず、あくまで社会通念上の常識的な範囲内として判断している

全文
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常識的な社会通念上の謝礼ということになりますが、これというのは上限というものはあるんでしょうか。

具体的に、いくらという上限の額、こうしたものは定めておりません。

あくまでも社会通念上、常識的な範囲内、こういうことでございます。

公共ライドシェアの運転者登録要件
質問
吉川里奈 (参政党)

- 公共ライドシェアの登録要件において、過去2年間に免許停止処分を受けていなければ、直前に事故を起こしていても登録可能か

答弁
池光交通政策審議官

- 第1種免許保有者の場合、選任日から遡って2年以内に免許が停止されていなければ登録可能である

全文
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公共ライドシェアでは、運転者登録要件として、過去2年間に免許停止処分を受けていないことということが基準とされていますが、事故歴そのものが直ちに排除要件とされているわけではありません。

この場合、例えば直前に事故を起こしていても、免許停止処分に至っていなければ、制度上、そこは運転者として登録可能という理解でいいのか教えてください。

私が今お尋ねしたのは、直前にもしも事故が起きていた場合であっても、過去2年間に運転免許証が停止になっていなければ、登録は可能なんでしょうかというふうにお尋ねしたんですが、いかがでしょうか。

第一種運転免許保有者が公共ライドシェアの運転手となる場合は、運転免許の効力が公共ライドシェアの運転者として選任される日から遡って2年以内において停止されたものではないこと。

第1種運転免許について申し上げると、先ほど申し上げたとおりでありますが、運転者として公共ライドシェアの運転者に選任される日から遡って、2年以内に免許が停止されていないことというのが要件になっておりますので、そういうことからすると、先生おっしゃるとおり、2年以内に停止されていない場合はなれるということになろうかと思います。

公共ライドシェアの適正試験の有無
質問
吉川里奈 (参政党)

- 公共ライドシェアの登録にあたり、第2種免許等で課される深視力検査などの適正試験は別途行われるのか

答弁
池光交通政策審議官

- 通告がなかったため手元に材料がなく、答弁できない

全文
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第2種免許では、旅客を運送する運転者として、通常の視力だけでなく、奥行きや距離感を図る深視力検査が課されています。

これは第2種のみならず、大型第1種等でも適正試験として行われるわけですけれども、この公共ライドシェアの登録に当たって、このような適正試験というのは別途行われるのでしょうか。

大変申し訳ありませんが、通告を受けておりませんでしたので、手元にちょっとその材料を持ち合わせておりませんので、答弁繰り返しになりますけれども、第2種運転免許保有者においても、一応公共有料者の運転手となれるということでありますが、先ほど私が申し上げた第1種運転免許の方と違って、第2種の方は、それを2年以内という制限はないと。

先生がお尋ねになった点につきましては、すみません、ちょっと通告を受けておりませんので、私のところに手元に材料がないので申し訳ありませんが。

公共ライドシェアのドラレコ設置義務
質問
吉川里奈 (参政党)

- バスやタクシーと同様に、公共ライドシェアにおいてもドライブレコーダーの設置義務が課されているか

答弁
石原物流自動車局長

- 通告がなかったため、責任ある答弁ができない

全文
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先ほど申しましたように、貸切バスはドラレコの設置義務、記録の保存というものがありますが、バス、タクシー、公共ライドシェアについて、同様の義務というのは課されているのか、教えていただけますでしょうか。

お尋ねの件でありますけれども、ご通告頂戴しておりませんので、今責任を持ったご答弁できないことをお許しいただければと思います。

地域交通維持における国の責任
質問
吉川里奈 (参政党)
  • 待遇改善などの構造的課題を放置したままライドシェアを推進することは、責任を地域住民に転嫁することにならないか
  • 自治体や民間任せにせず、国が積極財政で安全性と持続可能性を確保すべきではないか
答弁
金子恭之
  • 交通空白解消本部を立ち上げ、自治体への伴走支援や財政支援など、国が指導する形で総合的な支援を行っている
  • 引き続き国が責務を担い、安全で持続可能な地域公共交通の実現に万全を期す
全文
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働き方改革も相まって、こういった待遇改善に十分取り組まないまま、働き手不足だからライドシェアへと進めることは、国の責任の所在を地域住民の方へ移してしまうことになりかねないのではないかと考えます。

やはりそういった運転者の確認や責任の所在というところというのは、やはり今回の事故を鑑みましても地域交通を守る上で誰が責任を担うのかといったところをしっかり国は責任を持つべきであるというふうに私は考えます。

国として他力本願ではなく自治体任せ、民間任せにするのではなく、我が党としては国として積極財政として地方交通を支え、安全性や本来の意味での持続可能性を確保していくべきだと思いますが、大臣の御見解を伺います。

全国で約2500人及ぶ交通空白を今後3年間の集中対策期間で解決に導くため、国土交通省交通空白解消本部を立ち上げまして、本部長たる私が先頭に立って現在全国で強力に取組を進めているところでございます。

地域の移動手段の維持、確保の取組等に対する十分な財政支援など、国が指導する形で総合的な支援を行っているところでございます。

引き続き国が積極的に地域公共交通政策の責務を担い、安全で持続可能な地域公共交通の実現に万全を期してまいります。

自動運転社会の実現に向けた取り組み
質問
須田英太郎 (チームみらい)

- 自動運転の社会実装を前提とした設計を促してほしいとの要望

答弁
金子恭之
  • 自動運転社会実現本部を立ち上げ、2030年度の1万台目標に向けて支援を継続する
  • AI技術の開発普及、国際基準の策定、インフラ整備に全力で取り組む
全文
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本法案に基づく集中対策機関、こちら令和9年度までとされておりますけれども、その先には2030年の自動運転1万台という目標が控えております。

自動運転の社会実装を前提とした設計も促していただきますようお願い申し上げます。

金子大臣、実際、自動運転を走らせ、経験をされている中で、私の説得力の話ができるかどうかわかりませんけれども、自動運転につきましては、国土交通省において本年1月、私が本部長になって、ぜひこの自動運転社会実現本部を立ち上げたいということで立ち上げ、同月に閣議決定されました。

交通政策基本計画における2030年度にバス、タクシー、トラックの自動運転サービス車両1万台の目標実現に向けて、全国各地で行われている自動運転の取組を引き続き支援をする。

AI技術を活用した高度な自動運転車の開発普及の後押しをする。

国産自動運転車両の量産化につながる国際基準の策定をする。

自動運転車両の走行を支援するインフラ側の取組など、安全性の確保を大前提に一日も早く、本格的な自動運転社会の実現に向けて、今、全力で取り組んでいるところでございます。

交通空白の解消、自動運転社会の実現、いずれも大変重要であり、私自身が先頭に立って取組を推進し、持続可能な地域公共交通を実現していく決意でございます。

モビリティデータ提供義務の「正当な理由」
質問
須田英太郎 (チームみらい)
  • データ提供義務の例外となる「正当な理由」として具体的にどのようなケースを想定しているか
  • 事業者と自治体で見解が分かれた際の調整方法を問う
答弁
池光交通政策審議官

- 機微な情報である場合、コスト負担の調整がつかない場合、自治体側の安全管理体制が不十分な場合などを想定している

全文
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次に、本法案で新たに設けられるモビリティデータの提供義務についてお伺いいたします。

本法案は、地域公共交通計画の策定等に必要なモビリティデータについて、地方公共団体からの求めに対して、交通事業者に提供の義務を課しております。

一方で、本法案では、提供義務の例外として正当な理由がある場合というものが認められております。

この正当な理由の範囲が曖昧なままでは、制度の実効性が損なわれかねません。

私自身、現場で事業者の方々とお話しする中で、データの共有をめぐる難しさ、これを大変実感してまいりました。

例えば、交通系ICカードによる乗降の履歴は、地元のバス事業者さんではなくて、JR側が保有しているケースが多いです。

自治体さんが求めても、求められた事業者の手元にそもそもデータがない、こういうこともございます。

また現場の担当者の方は協力したいと思っていても、社内の合意形成が整わずに提供に至らないケースですとか、個人情報のマスキングにデータの加工が必要だけれども、その作業に充てる人も時間もないよ、こういった声もお聞きしてまいりました。

こういった現場の実情を踏まえれば、正当な理由の範囲が曖昧なままでは、制度の実効性が損なわれかねません。

提供義務の例外となる正当な理由として、具体的にどのようなケースを想定しておられますでしょうか。

また、事業者と自治体の間で正当な理由の該当性をめぐって見解が分かれた際に、どのような調整方法を想定しておられるのでしょうか。

まさにこの正当な理由がある場合でございますけれども、提供を求められたデータが交通事業者等の事業経営や競争上の地位に影響を及ぼし得る機微な情報である、あるいはデータ確保に必要なコスト負担に関し両者で調整がつかない、または地方公共団体側の情報取扱いのための安全管理体制が不十分であるなどの場合を想定をしております。

データ提供の判断基準の明確化(ガイドライン)
質問
須田英太郎 (チームみらい)

- 「正当な理由」の判断基準を明確にするため、ガイドラインを策定すべきではないか

答弁
金子恭之

- 交通事業者等が参画し、モビリティデータの活用推進に向けたガイドラインを作成し、そこに正当な理由の取り扱いを盛り込む

全文
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続いて金子大臣にもお伺いいたします。

この正当な理由の判断基準を明確にしていくこと、これ事業者にとっても自治体にとっても安心して制度を運用する上で不可欠でございます。

今ご答弁はいただきましたけれども、こちらをガイドラインに策定していくような形で判断基準を明確化していくべきと考えておりますが、こちらぜひ実施していただけないでしょうか。

交通事業者等から地方公共団体へモビリティデータの提供を進める上では、本法案に基づく措置とともに、交通事業者等がより安心してデータ提供ができる実務的な環境整備が重要であります。

こうした課題に対処するため、交通事業者等も参画した形で、モビリティデータの活用推進に向けたガイドラインを作成することとしており、委員御指摘の正当な理由の取扱いについても、このガイドラインに盛り込むこととしております。

データ形式の標準化とコモンズの連携
質問
須田英太郎 (チームみらい)

- データ形式がバラバラでは自治体での利活用が困難であるため、地域交通DX推進プロジェクトコモンズの標準仕様の活用を促すべきではないか

答弁
池光交通政策審議官
  • コモンズを通じてデータ仕様の標準化を図り、HPや勉強会で情報発信を行っている
  • 令和7年度補正予算の補助事業において、導入システムの指標をコモンズの標準指標に準拠することを要件とする
全文
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最後に、データ形式の標準化についてお伺いいたします。

本法案では、交通事業者に対するモビリティデータの提供が新たに設けられますけれども、提供されるデータの形式に関する規定は法案上置かれておりません。

データは、形式が標準化されることで、受け取った自治体が円滑に活用できるものになります。

形式がバラバラのままでは、自治体側でデータの整理や変換に手間を要します。

とりわけ、専門人材の限られた自治体では利活用が進みません。

また地域ごとの比較や広域的な交通計画への活用も困難になります。

この点、国土交通省さん、地域交通DX推進プロジェクトコモンズを進めておられます。

このバス業務の標準化や交通データの標準化、データ分析ツールの開発といったような取り組みが、令和7年度から始まっていると承知しております。

法案のデータ提供義務と、このコモンズの標準仕様を実効的に結びつけるために、コモンズに準拠するデータ形式の活用を自治体や、このデータを提供する事業者に対して促していくべきと考えますけれども、御見解をお伺いいたします。

ただいまお触れいただきましたコモンズでございますけれども、これはまさに先生おっしゃるとおり、データ仕様の標準化をしまして、それによってさらにデータの利活用を進めるという形の取り組みになっております。

これは本法案が目指します輸送資源のフル活用、それから共同化・協業化の推進、モビリティデータの利活用など、まさにデジタルの力で活用して実現するという形のものかと考えております。

コモンズの取組の普及・浸透を図るため、コモンズ専用のホームページを私ども立ち上げておりまして、そういったものを活用して積極的な情報発信をするとともに、自治体職員や業界団体向けの勉強会なども開催をしてきたところであります。

また、令和7年度補正予算を活用した交通区画解消に向けた補助事業におきまして、導入するシステムの指標をコモンズで開発した標準指標に準拠することを要件とする。

地域公共交通計画の策定状況と課題
質問
畑野君枝 (日本共産党)
  • 地域公共交通計画の策定数、未策定の自治体数、および交通空白が存在する自治体数の現状について
  • 計画が策定されていない理由について
答弁
池光交通政策審議官
  • 令和8年3月末時点で策定件数は1244件だが、約2割が未策定であり、交通空白がある市町村は147ある
  • 未策定の要因として、専任担当者の不在などの人材・ノウハウ不足や、調査資金などの資金面での課題がある
全文
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今回の法案で創設される自動車地域旅客運送サービス再構築事業は、地域公共交通計画が作成されていることが前提です。

計画作成の状況は現在、どうなっているでしょうか。

今年3月末時点での計画作成数と、未作成の地方自治体数、計画が未作成で、交通空白が存在する自治体数、計画策定が残されている理由について伺います。

地域公共交通計画の策定件数でございますが、本年、令和8年3月末時点で1244に及びます。

全国的に策定がまさに進められているところでありますが、約2割が未だ計画が未策定となっておりまして、かつ交通空白が存在する市町村の数で申し上げますと、147ございます。

その要因としては、例えば、専任の交通担当者が不在であるなど、人材面やノウハウ面での課題がある、あるいは計画策定に向けた調査などに要する資金面の課題、こういったものがあるものと承知をしております。

地域公共交通の専任担当者の配置
質問
畑野君枝 (日本共産党)

- 交通空白を解消し計画未作成をなくすため、全ての市区町村に専任担当者を配置することが不可欠ではないか

答弁
金子恭之
  • 中小規模市町村の人材・ノウハウ不足を認識しており、地方運輸局長による伴走支援や官民連携プラットフォームでのマッチング、人材育成への財政支援などを総合的に実施している
  • 法案により、課題解決に取り組む企業・団体を「連携促進団体」として位置づけ、知見やリソースの活用を図ることで市町村をサポートする
全文
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計画が未作成で交通空白を抱えている自治体は、自動車地域旅客運送サービス再構築事業を使って交通空白を解消しようとすれば、急いで計画を作成する必要があります。

資料1をお示しいたしましたけれども、国土交通省の作成されたもので、市区町村の地域交通専任担当者数を人口規模別に表したものです。

グラフの下に私の方で数値を入れましたが、専任担当者が1人もいない市区町村は、人口70万人以上で3、5万人以上70万未満で124、5万人未満で619、合計746あります。

金子恭之国土交通大臣に伺いますが、計画の未作成をなくすとともに、今後、交通空白を解消する上で、全ての市区町村に専任担当者を配置することは不可欠ではないかと思いますが、いかがでしょうか。

地方公共団体は地域公共交通の司令塔としての役割が期待されている一方で、特に中小規模の市町村では人材やノウハウの不足が課題となっているものと認識をしております。

これらの人材やノウハウ不足の課題に対して国としても、昨年5月の交通空白解消本部以降、地方運輸局長等が全国で約400人及ぶ自治体の首長等へ直接訪問し、課題の共有や制度の周知、助言等の伴走支援を実施しておりますし、また全国の半数を超える市区町村も参加する官民連携プラットフォームの場を活用しまして、課題を抱える自治体と技術やノウハウを有する民間企業とのマッチングを全国で展開するなど、必要な情報を提供しているほか、公共交通を担う人材を育成する取組への財政支援などによりまして、総合的に支援しているところでございます。

これらに加えて、本法案では、地方公共団体の機能、役割を補完、強化し、課題解決に積極的に取り組む企業、団体を連携促進団体として位置づけた上で、その活動を促進し、蓄積された知見やリソースの活用を図ることとしております。

国土交通省といたしましては、本法案による制度面と予算面の措置を車の両輪として、地域公共交通を担う市町村を強力にサポートしてまいる所存でございます。

地域公共交通計画策定への住民参画
質問
畑野君枝 (日本共産党)

- 地域公共交通計画を作成する際、利用者や住民が交通会議等のメンバーとして参画することの意義についてどう認識しているか

答弁
金子恭之
  • 利用者や住民の参画確保は極めて重要であり、法的に住民等の意見反映措置が求められている
  • 基本方針に基づき、協議会への参画のほか、パブリックコメントやワークショップ等を通じて多様な意見を計画に反映させており、好事例の情報発信を継続する
全文
質問・答弁の全文を表示

もう一点、地域公共交通計画を作成する上で重要なことを申し上げたいと思います。

市川三里町が計画を作成する際に組織された地域公共交通会議ですけれども、25人のメンバーのうち5人の方、20%の方が利用者、住民代表となっております。

ところが多くの地方自治体では、住民はなかなか交通会議や協議会に参加させてもらえないという実態も伺っております。

金子大臣は、地域公共交通計画を作成する上で、利用者・住民が交通会議や協議会のメンバーとして入ることの意義について、どう認識されていますか。

畑野委員、ご指摘のとおり、協議会等において利用者や住民の参画を確保することは極めて重要であると認識をしておりまして、地域公共交通活性化再生法第5条第7項においても、計画の策定に当たりましては住民や利用者等の意見を反映させるための措置を講ずることが求められているところでございます。

これを踏まえまして、同法に基づく基本方針において住民のニーズの把握や住民による検討への参画の重要性が示されているほか、住民代表の協議会への参画に加え、パブリックコメントや説明会、アンケート、ワークショップ等を通じて、多様な意見を把握し、計画に反映させる仕様を記載しているところでございます。

実際に例えば、北海道白老町においては、住民の意見を把握するための町長個別相談会を行っているほか、沖縄市では一般参加者の意見収集イベントを開催し、地域の実情や公共交通の利用者の声を広く把握をし、施策に反映させているものと承知をしております。

引き続き、こうした全国の好事例につきまして、地方運輸局等とも連携をしながら情報発信を行いまして、各地域において多様な住民や利用者の意見が十分に反映されるよう取り組んでまいります。

地方における個人タクシー活用と運行管理制度
質問
畑野君枝 (日本共産党)

- 地方へUターン・Iターンした個人タクシー事業者の活用実績について

答弁
石原物流自動車局長

- 75歳以上の運転士について、法人タクシーによる運行管理体制を整備することを条件に定年を特例的に引き上げる制度を導入しており、これまで3件の活用事例がある

全文
質問・答弁の全文を表示

次に、交通空白を解消するための個人タクシーの活用について伺いたいと思います。

この地方部にUターン、Iターンした個人タクシー事業の経験者の活用について、まずその実績はいかがか伺います。

ただいま委員の方からもご紹介ございましたけれども、個人タクシーは人口30万人以上の都市部において定年を75歳とする制度として認められておりますが、地域の足の確保の観点から、令和5年12月より1年以上の個人タクシーの運転経験を有した運転士については、一定の条件の下、75歳という定年を特例的に引き上げた上で、人口30万人未満の地域において運行できることとしたところです。

具体的には定年を特例的に引き上げることに鑑み、安全確保に万全を期す観点から、75歳以上の運転士については、当該地域の法人タクシー事業による運行管理を受ける体制の整備を必要としており、これまで3件の活用事例がございます。

個人タクシーの運行管理体制の柔軟化
質問
畑野君枝 (日本共産党)

- 法人タクシーによる運行管理への抵抗感があるため、保健所による健康チェックなど、地方自治体が関与する柔軟な運行管理制度を検討できないか

答弁
金子恭之
  • 運行管理は輸送の安全の根幹に関わるため、原則としてタクシー事業者が行うことが適切であると考える
  • ただし、事業者が存在しない交通空白地域におけるあり方については、安全確保を前提に個人タクシー業界のニーズを聴取する
全文
質問・答弁の全文を表示

なかなか活用されていない状況だと思うんです。

問題は、法人タクシーに運行管理を受けるという条件に、個人タクシー事業者は抵抗感があるということです。

そこで提案ですが、安全を確保するために現在は先ほど言ったような制度の下で、法人タクシーの運行管理を受けるようになっているんですが、それを法人タクシーでなく、地方自治体、例えば保健所が健康チェックを行うなど、Uターン、Iターンされたい方の、地域の受賞に応じた、柔軟な制度を検討してはいかがかと思いますが、金子大臣いかがでしょうか。

委員が御指摘の点につきましては、利用者の安心・安全の確保の観点から、タクシーの運行管理は業務前後の点呼、事故や異常発生等における運転者への指示、気象条件や道路状況等に応じた運行指示などの輸送の安全の根幹に関わる業務を行っていることから、タクシー事業者が行うことが適切であると考えております。

一方で、タクシー事業者が存在していない交通空白地域における運行管理のあり方については、委員からのアイデアを頂戴いたしましたので、安全安心の確保を大前提とした上で、個人タクシー業界に対してどのようなニーズがあるのか聞いてまいります。

発言全文

冨樫博之 (国土交通委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 冨樫博之

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委員長。

国土交通委

白坂亜紀 (自由民主党・無所属の会) 15発言 ▶ 動画
委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)おはようございます。

これより会議を開きます。

内閣提出、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。

この際、お諮りいたします。

本案審査のため、本日政府参考人として、お手元に配付のとおり、国土交通省大臣官房公共交通政策審議官、池光隆君ほか7名の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、ご異議ありませんか。

ご異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

これより質疑に入ります。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

白坂亜紀君。

質疑者 白坂亜紀

白坂亜紀(自由民主党・無所属の会)自由民主党の白坂亜紀でございます。

本日はこのような質問の機会をいただきましてありがとうございます。

衆議院での初めての質問となりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

早速質問に入らせていただきます。

地域の公共交通は、高齢者の通院や子どもの通学、仕事の通勤など、私たちの日々の暮らしを支える大切な社会インフラです。

ところが、人口減少や少子高齢化はもちろん、最近ではドライバー不足によって、全国でバス路線の減便や運休、撤退などが相次いでおります。

こうした状況は、私の地元、大分県武田市のような中山間、過疎地域に限らず、地方の中核市にも及び、人口40万人規模の大分市においても、路線バスの減便が進んでいます。

運行ダイヤを間引いたり、夜の最終バスを繰り上げたりということが行われており、車を持たない方をはじめ、明らかに市民生活への影響が目に見えていることから、移動にまつわる問題の深刻さを実感しているところです。

そこで、まずは地域公共交通の現状に対する認識と、本法案により期待される効果についてお伺いいたします。

委員長。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)佐藤国土交通副大臣。

質疑者 佐藤英道

佐藤英道(中道改革連合・無所属)はい。

おはようございます。

お答えを申し上げます。

地域公共交通は、買い物、医療、教育などの日常生活に不可欠な移動になっている中で、人口減少、そして少子高齢化や運転者等の担い手不足によって、バス路線等の急廃止が相次ぐなど、必要なサービスの供給が厳しくなっているところでございました。

一方で、免許の返納、学校、病院の統廃合、部活動の地域展開等によって、移動の社会的ニーズが拡大する方向にあり、こうした供給と需要のギャップ等によって、全国で約2500の交通空白が生じています。

さらに、これら交通空白に対処するなどの司令塔としての役割が期待される地方公共団体においても、人材、ノウハウが不足している状況にもあります。

こうした状況を踏まえて、本法案では、地域の輸送資源をフル活用し、交通空白を解消するための新たな事業の創設、地域における関係者の調整役として、地域交通の課題解決に取り組む民間の企業や団体の活動促進、モビリティデータの利用活用等の措置を講ずることとしております。

本法案による制度面での措置に加えて、予算面での支援を車の両輪として交通空白解消の取組を推進し、持続可能な地域公共交通を実現してまいりたいと考えております。

質疑者 白坂亜紀

白坂亜紀(自由民主党・無所属の会)ありがとうございました。

大分県内でも民間の路線バスやタクシーの存続が難しい地域が増えております。

市町村の職員の皆さんは、コミュニティバスやデマンド交通、公共ライドシェアなどを組み合わせながらも、何とか対応しているわけですが、年々増加する運行コストの問題や、深刻なドライバー不足の課題が大きく、いわゆる交通空白を十分にはカバーできていない状況です。

むしろ民間の路線バスの減便撤退が今後さらに進み、交通空白がどんどん拡大していくのではないかとの不安も覚えるところです。

そこで、本法案では、地域の輸送資源のフル活用によって、こうした交通空白などを解消する自動車地域旅客運送サービス再構築事業を創設することとされていますが、この事業を創設する趣旨をお伺いいたします。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)国土交通省池光大臣官房公共交通政策審議官。

政府参考人 池光隆

池光隆(政府参考人)お答えいたします。

既存のバスやタクシーと言います、公共交通によるサービスの維持が難しくなる中で、全国で2500に及ぶ交通空白という課題に対応していくためには、運転者や車両などを複数の事業者間で融通をすること、交通事業者のみならず、学校、病院、福祉施設などの送迎のための運転者や車両を有する企業、団体など、幅広く地域の関係者からの協力を得ること、地域の実情に応じたサービス形態へ最適化することなどが効果的であると考えられます。

しかしながら、こうした取組は、関係者の利害調整、協力関係構築、事業の持続可能性の確保が必要でありまして、民間主導のみでは実現されにくいものでございます。

このため、地方公共団体が主導して、交通事業者や地域の関係者が協力をすることで、バス、タクシー、公共ライドシェアによる地域の実情に応じた最適な運送を確保する自動車地域旅客運送サービス再構築事業を今般創設することといたしました。

例えば岐阜県の白川町におきましては、白川町が主導することによりましてスクールバスを活用した公共ライドシェアが導入されておりますけれども、こうした形で地域の輸送資源をフル活用しながら地域の足を確保していく取組が全国で広がるよう後押しをしてまいりたいというふうに考えてございます。

本制度や予算面での支援も通じまして、輸送資源のフル活用等を推進し、交通空白の解消を図ってまいります。

委員長 冨樫博之

冨樫博之委員長白坂君。

質疑者 白坂亜紀

白坂亜紀ありがとうございました。

大分県内でも、今回の再構築事業に似た事例があります。

例えば、日田市や由布市、文豪大野市などでは、通学用のスクールバスの空き時間を活用して、一般向けのコミュニティバスを運行する事例があります。

ただ、異なる主体が同じ車両を使うので、両社の運行調整などの課題があり、関係機関の連携強化が求められています。

また、温泉観光地として有名な別府市では、昨年4月から「ゆけむりライドシェアグローバル」と名乗る公共ライドシェアが運行され、UberやGOといったアプリを活用し、24時間365日、出発地か目的地のいずれかが別府市内であれば、ドアトゥドアでどこでもインバウンドや観光客等の移動ニーズに対応しており、利用者からは大変好評を博しております。

今後さらに観光地の広域周遊を促進するため、別府市、由布市、日出町の3市町が連携し、広域的な公共ライドシェアの実証運行にも取り組む意欲を見せています。

こうした広域で連携したり、みんなで協力することを他の地域でも進めていくべきだと思いますが、費用面が大きなハードルの1つではないかと考えております。

そこで地域交通の持続可能性を確保していくためには、こうした複数市町村の連携も含め、地域の実情に適した形へと再構築する取組への財政支援が重要であると考えますが、見解をお伺いいたします。

以上。

質疑者 佐藤英道

佐藤英道国土交通副大臣はい。

お答えを申し上げます。

白坂委員御指摘のとおりでございまして、地方公共団体が主導をして、デマンド化など地域の実用に適した形に地域公共交通をリデザインすることによって、地域交通の持続性を確保していくことが重要でございます。

このため、国土交通省では、令和7年度の補正及び令和8年度当初予算におきまして、従来の路線バスやコミュニティバス等への運行費に対する補助に加えて、複数分野の地域の輸送資源のフル活用、委員がご指摘ございましたけれども、複数の地方公共団体、交通事業者等の共同化、協業化の取組に対する支援をしてまいります。

そして、地域交通DX等によりますシステム標準化などの生産性等の向上に対する支援も行い、そうしたものなどを含めて、約600億円規模の確保をしておるところでございます。

特に、交通空白の解消、複数の主体による共同化、協業化を通じたサービス提供などを支援する事業につきましては、多数の応募をいただき、一次公募、先ほどちょっと申し上げましたけれども、交通空白においてのいわゆる導入調査や車両システムの確保、実証実験、そして地方公共団体や交通事業者の共同化だとか協業化、こうしたことを踏まえて一次公募で合計340件を採択をいたしました。

さらにこの場で初めて公表いたすことになりますけれども、5月の18日から二次公募を開始する予定でございます。

本案による制度面での措置に加えて、予算面での支援を車の両輪として交通空白解消の取組を推進し、持続可能な地域公共交通を実現してまいります。

質疑者 白坂亜紀

白坂亜紀ありがとうございました。

引き続き財政支援をよろしくお願いいたします。

財政面もさることながら、人口規模が小さな自治体では、職員1人が何役も兼ねており、交通だけを担当する職員がなかなか配置できないといった体制面も悩みを抱えております。

地域の交通空白の実態把握や、地域内の活用可能な輸送資源の把握、関係者との調整、住民への周知にまで、なかなか手が回らない状況にあると思います。

そこで、本法案の連携促進団体は、こうした地域公共交通の実務をサポートしてくれる存在になり得るのではないかと期待する声もあります。

具体的にどのような団体を想定し、どのような効果を期待しておられるのでしょうか。

また、地方部で行われている例などもご紹介いただきたいと思います。

質疑者 奥下剛光

奥下剛光政策審議官お答えいたします。

委員御指摘のとおり、地域公共交通の司令塔を果たす地方公共団体におきましては、例えば人口5万人未満の地方公共団体の84%におきまして、地域公共交通専任担当者が不在であるなど、特に中小規模の市町村で人材ノウハウの不足が課題となっておりまして、その機能役割が適切に発揮されていくよう支えていく必要があるものと認識をしております。

そのためには地域交通に関する課題解決に積極的に取り組む民間企業や団体の活動を促進し、蓄積された知見やリソースを活用していくことが効果的です。

例えば鳥取県鳥取市では6つの主体によって運行されている公共ライドシェア。

これにつきまして、ある自動車メーカーが運行管理を一元的に実施するとか、あるいは石川県の能登地域におきましては、全国でAIオンデマンド交通を提供している民間企業が、能登町、穴水町、輪島市、珠洲市の4市町において、共通の交通の導入について協力を実施しておるというような事例がございます。

本法案においては、こうした企業団体の活動の促進を図りまして、地方公共団体の司令塔機能が十分発揮されますよう、こうした団体を連携促進団体という形の位置づけをつくりまして、支援をしてまいりたいというふうに考えております。

これによりまして、地域の関係者の連携共同による移動手段確保の取組がより一層推進されることを期待をしておるところでございます。

委員長 冨樫博之

冨樫博之委員長白坂君。

質疑者 白坂亜紀

白坂亜紀ありがとうございました。

移動手段の不足は高齢者の健康、子どもの教育機会、就労、通院、買い物など生活のあらゆる面に影響し、地域から人が離れる大きな要因にもなります。

だからこそ、地域のあらゆる輸送資源を束ねて再構築し、持続可能な仕組みを作ろうとする今回の法案には、大きな意義があると考えております。

そこで最後に、本法案にかける大臣の決意をお伺いいたします。

答弁者 金子恭之

金子恭之国土交通大臣おはようございます。

白坂委員は大分県。

私の地元熊本は、隣県でございます。

同じような地域に生まれ育って、いろんなことが共有できると思っております。

まさに地域公共交通は、地域の繁栄の基軸であると考えております。

一方で、人口減少、少子高齢化や運転者等の担い手不足により、バス路線等の急廃止が相次ぐなど、必要なサービスの供給が厳しくなっております。

委員のご地元の大分県においても、バス路線の廃止や減便が進んでおり、全国各地の交通空白を解消し、地域の足を確保していくことは、喫緊の課題であります。

佐藤英道 (中道改革連合・無所属) 25発言 ▶ 動画
答弁者 金子恭之

私自身、3月に輸送資源のフル活用の取組を行う神奈川県相模原市を視察をし、政令市でも路線バスが多数廃止される地区があるなど、まさに交通空白は全国的な課題であると再認識をし、取組を一層加速する必要があると改めて思いを強くしたところでございます。

こうした状況を踏まえ、今まさに危機に瀕している地域において、それぞれの御事情に応じた形で、適切な移動手段の確保を図るべく、今般必要な措置を盛り込んだ本法案を提出した次第でございます。

また本法案による制度面での措置に加え、委員からも御紹介がありましたとおり、地域のさまざまな取組に対する予算面での支援も行っております。

法改正と予算措置を車の両輪として、先頭に立って持続可能な地域公共交通を実現していく決意でございます。

よろしくお願い申し上げます。

委員長 冨樫博之

冨樫博之委員長白坂亜紀君。

質疑者 白坂亜紀

白坂亜紀ありがとうございました。

最後に御要望です。

先日、武井委員からもありましたが、九州の交通インフラにおいて、著しい東西格差があります。

大分・宮崎は陸の孤島と揶揄されることもあるほどです。

50年以上前に基本計画路線となった東九州新幹線は未着工のままです。

東九州自動車道も未整備区間があり、25%しか4車線化されておりません。

日本本線は特急電車が走るにもかかわらず、大部分が単線のままです。

熊本には国内最大の半導体生産拠点がありますので、東九州の縦軸だけでなく横軸となる中九州横断道路の早期完成、強くお願いいたします。

中津下道路の整備も急がれます。

また第二国土軸構想の推進において期待される関門海峡ルートの早期実現も強く要望いたします。

九州のさらなる発展のために九州への熱い思いのある大臣にご尽力いただけますよう強く強くお願いいたしまして質問を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 冨樫博之

冨樫博之委員長次に佐藤英道君。

質疑者 佐藤英道

佐藤英道おはようございます。

中道改革連合の佐藤英道です。

地域交通法改正案の質疑に先立ちまして、磐越道のマイクロバスに関し、まず質問を行っています。

冒頭、お亡くなりになられた生徒さんとそのご遺族の方々に対しまして、深く哀悼の意を表しますとともに、負傷された方々の一日も早く回復をお祈り申し上げます。

このたびの事故については、去る5月7日、国土交通省東北運輸局がバス会社側に立ち入り調査、学校側に聞き取り調査を行ったとのことでありますが、報道では運転手や車両の手配の経緯について、バス会社側と学校側で主張が食い違う状況となっております。

そこでまず、現在国土交通省が把握している事実をお伺いいたします。

また今回の事故は、部活動の遠征中に起きた事故であり、子どもの命を預かる学校として、決してあってはならないことであります。

学校行事や部活動を含めた児童・生徒の移動の安全確保に向けて、事故防止や安全確保を徹底することが不可欠であります。

二度とこうした悲惨な事故が発生しないようにするため、車両の手配のあり方も含め、本事故の原因を十分に分析し、具体的な再発防止策を講じていくことが必要不可欠と考えますが、見解を伺います。

金子国土交通大臣。

答弁者 金子恭之

金子恭之佐藤君にお答え申し上げます。

5月6日、福島県郡山市の磐越自動車道において、レンタカーのマイクロバスがガードレールに衝突をし、高校生1名がお亡くなりになり、多数の負傷者が生じた事故が発生をいたしました。

この事故によって亡くなられた高校生に心から哀悼の意を表するとともに、負傷された方々の一刻も早い回復をお祈りいたします。

国土交通省におきましては、事故の発生を受け、バス会社等に対するヒアリングや監査、北越高校に対する聞き取り調査を行ってきており、現在レンタカーや運転手がどのように手配されたのかという点を含め、運行形態や契約関係など事実関係を精査しているところでございます。

国土交通省といたしましては、事実関係を踏まえ適切に対処するとともに、将来ある生徒がこのような悲惨な事故でお亡くなりになるということが二度と起こることがないよう、学校教育活動における移動時の安全確保について文部科学省とともに検討してまいりたいと考えております。

政府参考人 大杉スポーツ総括官

大杉スポーツ総括官お答え申し上げます。

まずもって本件に関し心より哀悼の意を表しますとともに、負傷された方々の回復をお祈り申し上げます。

文部科学省では、これまでもガイドライン等におきまして、部活動での事案発生時の迅速な対応と再発防止の徹底、学校組織全体で対応に当たること、校外活動等の際の交通事故への対処も含め、学校の危機管理マニュアルを作成することや、旅行代理店等関係者との事前調整を行うことなどを示し、安全確保について求めてきております。

本件につきましては、引き続き、国土交通省や福島県等とも連携しながら、事案の究明を進めつつ、学校外における活動の安全確保に向けた配慮について、周知に努めてまいりたいと考えております。

質疑者 佐藤英道

佐藤英道どうか金子大臣先頭に立って、二度とこのような悲惨な事故が起きないように、対策をしっかりととっていただきたいと思います。

さて、地域交通法の改正案は、平成10年の法制定から令和5年の改正まで、計5回にわたって改正されてきました。

これまでの改正は、いわば地域公共交通の公的側面をいかに強化するかという流れであったのではないでしょうか。

ただ5回にわたる改正にもかかわらず、今回再度の大規模な改正が必要となった最大の要因は、現場の担い手不足が想定を上回るスピードで進行しているからであると考えます。

私は昨年11月、地元北海道の千歳市で、路線バスの運転手不足を自動運転バスで補おうとする実証実験を視察しました。

また先週、民間路線バスの廃止に伴い、試行錯誤をしながら地域公共交通体系を構築してきた石狩市のデマンド交通事業を視察してきました。

その際にお聞きした点なども踏まえて質問をしてまいりたいと思います。

まずJR北海道の黄色線区の方針に関わる国の考え方と対応について伺います。

このたびの本法案には、鉄道事業再構築事業に関し、民間の鉄道事業者が実施する鉄道施設の改良等に対し、地方公共団体が支援する場合でも、地方債の発行ができる特例の追加などが盛り込まれました。

これに関連して、本年4月15日、JR北海道は、自社単独では維持することが困難な赤字の8路線、いわゆる黄色線区について、持続的に維持する仕組みの構築に向けて、上下分離方式を含めて、地域の関係者と協議を開始したいとの考えを公表いたしました。

輸送密度200人未満の赤色線区等については、今年4月1日の留萌線、深川・石狩沼田間の廃止をもって、対象の5線区すべてが廃止されたところであります。

国土交通省は、令和6年3月にJR北海道に対して、黄色線区について、今年度末までに、線区ごとに事業の抜本的な改善方策を確実に取りまとめるよう命じており、夏ごろに一旦取りまとめが行われる予定であります。

北海道の鉄道網は、道内の中核都市を結ぶ幹線ネットワークであり、我が国の骨格としての位置づけや、道民をはじめ、国内外から訪れる多くの人々の移動手段として、北海道外にも安定供給できる輸送手段としても重要な役割になっており、日本の食料安全保障にも大きく貢献しております。

道内ネットワークの維持は、旅客・物流の両側面からも過度な自動車利用の抑制につながっている一面もあり、カーボンニュートラルを推進する面でも、鉄道がネットワークで維持・確保されることの有用性も期待されます。

黄色線区はJR北海道の在来線の半分近くを占め約930kmにも及び、協議の結果によっては国民生活にも大きな影響が出る可能性もあります。

国の積極的な関与と支援が不可欠だと考えます。

国全体としてこのネットワークをどう維持していくかという観点でも、国が主体的に関与していく必要があるのではないかと考えますが、見解を伺います。

金子国土交通大臣。

答弁者 金子恭之

金子大臣:JR北海道の路線の中には、旅客運送のみならず、貨物輸送においてもネットワークの一部を構成しているものもあり、多様な役割を発揮しているものと承知をしております。

このうち、ご指摘のいわゆる黄色線区については、令和6年3月に国土交通省がJR北海道に対して発出した監督命令において、JR北海道と地域の関係者が一体となって今年度末までに線区ごとに抜本的な改善方策を確実に取りまとめるよう求めているところでございます。

改善方策の取りまとめに当たっては、線区ごとの利用特性や各地域の継続的支援を行っているところであり、引き続き必要な支援のあり方について検討してまいりたいと考えております。

質疑者 佐藤英道

佐藤君。

佐藤英道:どうか大臣におかれましては、国の積極的な関与と支援が必要だと私自身考えておりますので、ぜひ国が主体的に関与していっていただければと思います。

次に地域の輸送資源のフル活用について伺いますが、施策の実効性を確保する観点から、令和9年度までを目標年次として、施策の推進に関わるKPIが設定され、その進捗状況について定期的に検証を行うこととされております。

市町村または事業者による共同化、協業化の目標に係る指標として、交通空白集中期間において100件を目指すとされておりますが、これらの進捗状況についてまず伺います。

白坂国土交通副大臣。

質疑者 白坂亜紀

白坂副大臣:お答えを申し上げます。

人口減少や少子高齢化に加えて運転手等の担い手不足が深刻化する中で、バス路線の減便・廃止が相次いでおります。

これまで以上に自治体、事業者間の連携による共同化、協業化や地域の輸送資源のフル活用の推進が有効でございます。

このため、国といたしましては、こうした取組を加速させる観点から、集中対策期間において100件の認定を目指すとの目標を盛り込んだ「交通空白解消に向けた取組方針2025」を昨年の5月に決定をいたしました。

すでに全国各地において取組の兆しが見られております。

例えば、委員のご地元の北海道でございますけれども、岩内町、共和町、泊村、共和町などで行っておりまして、震災を受けた能登半島や南信州などの地域においても、複数の自治体が共同で移動手段を確保する取組の実施・検討が進められております。

こうした動きを一層加速させるべく、本案に盛り込んだ自動車地域旅客運送サービス再構築事業の活用とともに、共同化・協業化の取組に対するより手厚い財政を改正支援を行ってまいります。

質疑者 佐藤英道

佐藤君。

そこで伺いたいのでありますけれども、バス路線廃止に伴う6ヶ月前届出の期間延長について伺います。

道路運送法第55条の2第1項では、バス路線の廃止に当たり、6ヶ月前までの届出が義務付けられています。

しかし、自治体が十分な準備期間を確保できるよう、法改正を含めた見直しを行うべきと考えますが、見解を伺います。

金子国土交通大臣。

答弁者 金子恭之

佐藤英道議員がおっしゃるとおり、やはり配慮期間6ヶ月を延長するべきだということは、非常に理解をいたします。

バスは子どもからお年寄りまで地域の大切な足を支える公共交通機関であることから、突然バス路線が廃止されることによりまして、地域の利便性が一時的に損なわれることを防ぐ必要があります。

このため、利用者への周知や代替の輸送サービスについての関係者間の協議のための期間を確保しております。

佐藤英道議員、6ヶ月よりも前に法定協議会に情報提供するように努める等の旨を、地域交通法の基本方針において明確化すべきとされました。

今後、この内容を基本方針に盛り込みまして、バス路線の廃止について、6ヶ月よりも前に地域の関係者に適切に情報提供が行われ、代替交通が円滑に確保されるよう努め、地域の移動の足の確保を図ってまいりたいと思っております。

質疑者 佐藤英道

佐藤君。

明快な答弁をいただいたと思います。

どこか現場の皆様方にしっかりと届くようにお願いをしたいと思います。

次に、学校や病院などは従来から地域交通法において、地域の関係者として位置づけられ、これら関係者との連携・協働が進められてきました。

今回の法改正において、このような公共交通事業者以外の地域の関係者で送迎サービスを行っているものを、施設利用者運送サービス提供者として新たに定義することとした理由は何なんでしょうか。

また、創設される自動車地域旅客運送サービス再構築事業において、施設利用者運送サービス提供者に協力する努力義務を課すこととした理由は何か。

努力義務を課すことから、改めて学校や病院などの関係者に、地域公共交通の確保に向けた協力を周知する必要があると考えますが、どのように取り組むのか伺います。

委員長。

白坂国土交通副大臣。

質疑者 白坂亜紀

はい、お答え申し上げます。

全国で約2500に及ぶ交通空白の解消を図るため、交通分野のみならず、医療・福祉・教育・商業等の関係分野が連携をして、地域の輸送資源をフル活用することによって、地域全体としての移動手段の確保を図る取組が重要であるということを認識しております。

そのため、本法案において、学校・病院等の送迎を実施する方々を、施設利用者運送サービス提供者として法律に位置づけ、自動車地域旅客運送サービス再構築事業への協力の努力義務を措置することで、さらなる連携の促進を図ることといたしました。

また、国土交通省におきましては、文科省や厚労省等の関係省庁と連携をいたしまして、取組内容の紹介や課題の共有、ガイドラインや通知の発出、地方支分局同士の連携協定の締結等による現場レベルでの連携の働きかけを強力に進めてまいります。

今回の法案の内容についても関係省庁と連携をして、周知の働きかけをしていくなど、本省部局から地方の現場に。

質疑者 佐藤英道

佐藤英道議員、自治体にとってこの交付税措置は運行維持するための生命線であります。

しかし、令和6年10月の通知に基づき、空席に一般住民を乗せる一般混載や、スクールバス運行時以外で活用する際、教育目的以外に使用することで、この交付税措置の対象から外れてしまうことはないのでしょうか。

スクールバスを本来の通学路線の維持と前提としつつも、地域公共交通として、一般住民の移動等に活用する際の既存の普通交付税、いわゆる教育費としての算定措置との関係性を伺います。

また、一般住民から運賃を徴収したり、交通部局の予算を繰り入れたりして供用する場合、教育費としての算定額が二重計上を理由に減額されるようなことはないのでしょうか。

この点も含めて政府の見解を明らかに示していただきたいと思います。

総務省橋本大臣官房審議官。

政府参考人 橋本大臣官房審議官

お答え申し上げます。

小学校及び中学校の児童生徒に対し、年間を通じて登校及び下校に供される定員10人以上のスクールバスの運行に要する経費につきましては、バスの台数に応じて普通交付税措置を講じているところでございます。

委員からご指摘ございました、スクールバスの運行に当たり、例えば運行時に一般の住民を混載させる、ないしは空き時間に、児童生徒の通学以外の目的で運行するといった活用をしている場合であっても、児童生徒の登校及び下校に支障がない限り、普通交付税措置の対象となるところでございます。

また、この場合に、住民から運賃を徴収している、ないしは交通部局の予算が当てられていることをもって、普通交付税措置が減額されるということはございません。

政府参考人 神山大臣官房文部科学戦略官

文部科学省、神山大臣官房文部科学戦略官。

文部科学省の取組についてお答えを申し上げます。

自治体の交通分野と教育分野の関係者が連携・協働いたしまして、児童生徒等の通学の手段の確保を含めて、持続可能な地域交通の実現を図ることは重要だというふうに考えてございます。

文部科学省におきましては、これまでも、国土交通省と連名で、地域の公共交通機関と一体的にスクールバスを活用する際の留意事項等をまとめた通知を発出しておりまして、交通分野と教育分野等の関係者の連携のもと、主体的かつ積極的な対応が行われるよう依頼をしてございます。

文部科学省としては、今回の法案の改正内容を踏まえつつ、関係者の連携共同が円滑に進むよう、引き続き国土交通省と連携を進めてまいりたいと考えてございます。

質疑者 佐藤英道

佐藤君。

どこか不安を抱いている自治体の方々が安心して取組が進めるように徹底していただければと思います。

次に、小規模自治体に対する支援について伺います。

中小自治体、特に過疎地域を抱える自治体では、交通政策を立案できる専門職員が圧倒的に不足しているわけであります。

5万人未満の自治体の約8割で、地域交通専任担当者がゼロという絶望的な状況を打破するために、どのような対策を行っていくのか。

例えば、支援を必要としている自治体に対して、優先的な財政支援や、地方運輸局による強力な伴走支援など、実効性を持たせるための取組が必要ではないでしょうか。

また、本改正案では、自動車地域旅客運送サービス再構築事業として、バス路線の廃止・縮小により、交通空白が生じている地域などにおいて、地方公共団体が主導して、学校や病院、福祉施設などの地域の関係者の協力を得ながら、その地域の実利用に応じた運送サービスを再びまたは継続して実施し、交通空白の解消を図る事業を創設することとしております。

この事業は、市町村による運送主体のあっせんがうまくいくかどうかが大きな鍵となっております。

多分野の関係者の法定協議会の参画は、おおむね半分以下にとどまるとされる中、市町村が実際にあっせんを行うことは可能なのでしょうか。

市町村の人員が限られている状況下において、大きな負担にならないかどうかも含めて、お答えをいただきたいと思います。

金子国土交通大臣。

答弁者 金子恭之

お答えいたします。

小規模な自治体の人材やノウハウ不足の課題に対して、国といたしまして、地方運輸局等による伴走支援、必要な情報知見の提供、全国の半数を超える市区町村も参加する官民連携プラットフォームを通じた連携の促進などの取組を進めています。

加えて、財政支援といたしましても、複数の小規模な自治体が共同で取り組む場合や、都道府県のサポートを受けて取組を実施する場合には、手厚い支援を行うことにより、特に小規模の地方公共団体の取組を後押ししております。

自動車地域旅客運送サービス再構築事業における地方公共団体のあっせんにおいては地方運輸局等による伴走支援も行いつつ、例えば協議会を活用して協力を要請するほか、自治体内の関係部局間で連携して対応することなどが考えられます。

地方公共団体においてこうした連携が行いやすくなるよう、国土交通省においても、文部科学省や厚生労働省といった関係省庁と緊密に連携しながら、公立小学校や中学校の適正規模や適正配置、部活動の地域展開、地域医療構想の検討等の各政策分野において、公共交通との相互連携や関係部局、自治体間の連携体制の構築等の重要性を位置づけ、取組を進めているところでございます。

引き続き、制度、予算等、あらゆる政策ツールを総動員し、地方公共団体の主導のもと、地域の輸送資源のフル活用による移動手段確保の取組はそのよう後押ししてまいります。

質疑者 佐藤英道

佐藤君。

ありとあらゆるものを総動員してというお話がありました。

どうか大きな鍵になることでありますので、よろしくお願いしたいと思います。

次に、地域公共交通の実装化に向けたフィーダー補助金の拡充について伺います。

地域の足を維持し、持続可能な事業スキームを構築するためには、単なる路線の維持・補填にとどまらない支援が必要ではないでしょうか。

特に実装初期段階におけるフィーダー補助金の補助単価のかさ上げや、車両購入、システム維持への柔軟な経費算入など、支援の抜本的な拡充も必要ではないかと思いますが、見解を伺います。

池光政策審議官。

政府参考人 池光政策審議官

お答え申し上げます。

委員ご指摘のフィーダー補助金につきましては、地域で必要とされているバス路線の維持を図る観点から、国が赤字の一部を補填するものでありまして、利便性の向上に資する取組に応じまして、補助額を引き上げる仕組みも設けているところであります。

他方で持続可能な公共交通を実現するためには、単なる赤字補填にとどまらず、地域の実情や利用者ニーズを踏まえ、交通体系そのものを再構築していくことが本質的に重要であります。

例えば、静岡県藤枝市では、民間路線バスをデマンド型乗り合いタクシーに転換をすることによりまして、藤枝市の負担額を6割程度削減できる見込みとなっており、再構築による具体の効果が表れているものと認識をしております。

こうした既存の交通モードの見直しや、新たな交通モードの導入により、公共交通の再構築に取り組む際には、こうした取組に対する重点的な支援として、車両購入費、システム導入費などを含めまして、必要な経費の3分の2等を補助するとともに、令和8年度からはさらに地方財政措置も含めて手厚く支援をしているところであります。

国としても、これらの支援を通じて、地域における新たな移動手段の円滑かつ着実な導入に加え、その後の持続可能な地域公共交通の実現につなげていく取組を、強力に後押しをしてまいる所存であります。

質疑者 佐藤英道

佐藤君。

さらなる検討をお願いしたいと思います。

次に、交通人材の確保策への支援について伺います。

現在、多くの自治体が地域交通事業者の協力を得て、デマンド型交通などを実施しておりますが、現場の最大の懸念は、深刻な運転手不足であります。

いずれの交通事業者も、交通的な人手不足に危うんでおり、今後、さらに需要が増大すれば、事業の継続自体が困難になる自治体が続出しかねません。

地域の交通ネットワークを維持するためには、国として交通事業者の人材確保に向けた強力なバックアップが必要であります。

例えば、二種免許取得費用の助成拡充や、交通事業者に対する採用・研修コストへの直接的な支援、さらには運行管理の効率化を支援するIT導入補助の強化など、事業者が安心して地域貢献に協力できる環境を整えるべきと考えますが、見解を伺います。

石原物流自動車局長。

政府参考人 石原物流自動車局長

お答え申し上げます。

バスは地域の足を支える大切な公共機関ですが、近年、委員御指摘のとおり、運転士不足等により、バス路線の維持が困難となっている地域が増加しているものと認識しております。

人材確保に向けたさまざまな取組を推進しております。

今後とも制度、予算等のあらゆる政策ツールを総動員し、運転手不足への対応を含め、持続可能な地域公共交通の実現に向けて、必要な施策を講じてまいります。

質疑者 佐藤英道

佐藤君。

この度、国土交通省さんからいただいた資料に、青森県八戸市の事例のように、データを活用した。

福重隆浩 (中道改革連合・無所属) 18発言 ▶ 動画
質疑者 佐藤英道

5万人未満の自治体の84%が専任担当者を配置しておらず、70万人以上の自治体においても、2割が未配置との結果となっています。

本法案施行に伴い、地方公共団体が中心的な役割を担うことになると思いますが、交通担当専任者がいない中での運用は、かなりの負担になることが予想されます。

国として、標準的なデータ分析やツールの提供、データサイエンスの人材派遣など、技術的なバックアップをどう具体化していくのか、伺います。

政府参考人 池光

交通政策審議官。

お答え申し上げます。

地域交通に関する実態把握や現状分析に当たりまして、モビリティデータを有効に活用することは極めて重要であると認識をしております。

このため、本法案におきましても、地方公共団体が主導して、事業実施計画の作成を行う場合に必要となるデータの提供等について、交通事業者などに協力を求めることができることといたしました。

一方で、委員御指摘のとおり、特に中小規模の市町村では、人材確保の不足が課題になっているものと認識をしております。

このような課題に対しまして、国土交通省におきましてはモビリティデータの標準仕様を作成するとともに、非専門家でもこれらのデータを容易に活用できるようにするため、地方公共団体の担当者などが自ら扱える汎用的なデータ分析環境を構築しており、これらの知見の公開・普及に取り組んでおります。

加えて、モビリティデータを活用しつつ効率的な地域公共交通の企画立案や地域の関係者との合意形成を担うことができる人材・組織の確保に向け、必要な経費の財政支援も行っております。

国土交通省としては、引き続き、こうした環境整備と人材支援を一体的に推進することにより、地方公共団体が自律的にモビリティデータを活用できる環境整備に万全を期してまいる所存でございます。

質疑者 佐藤英道

佐藤君。

最後になりますけれども、どうかモビリティデータを活用する地方公共団体へのさらなる人的支援について、積極に取り組んでいただくようお願いして、質問を終わりたいと思います。

ありがとうございました。

委員長 冨樫博之

冨樫博之委員長。

次に福重隆浩君。

質疑者 福重隆浩

福重隆浩。

はい、委員長。

中道改革連合の福重隆浩でございます。

時間も限られておりますので、早速質問に入らせていただきます。

国土交通省が令和7年2月から3月にかけて行った交通空白のリストアップ調査では、何らかの対応が必要とされる地域の足に関わる交通空白が、全国で2057地区、717市町村で生じているとされております。

まず、リストアップ調査における地域の足に関わる交通空白とは、どのような定義で交通空白と見なされているのでしょうか。

御答弁をお願いいたします。

政府参考人 池光

交通政策審議官。

お答え申し上げます。

委員御指摘の、日常生活などの移動にお困りごとを抱える交通空白につきましては、誰もがアクセスできる移動手段がない、または利用しづらいなど、いわゆる交通空白であるかどうか。

具体的に申し上げますと、バス停や駅などからの距離が遠いだけではなくて、近いけれども運行の頻度が少なく使いづらい。

また近くて一定の頻度はありますけれども、高低差が大きく高齢者の方などが利用しづらいなど、地域の実情や利用者目線を踏まえ、地方公共団体で判断をしていただくこととしております。

もう一点といたしましては、地方公共団体や地域の方々がそういったお困りごとがあることに対しまして、何らかの対応が必要であると認識しておられるか。

こういった基準に合致する地区を、市区町村から交通空白として、御回答をいただいているところでございます。

質疑者 福重隆浩

福重隆浩。

はい、委員長。

御答弁ありがとうございました。

ただいまの御答弁をいただきましたけれども、交通空白の定義が少し主観的な指標に印象を受けました。

政府は令和7年度から9年度までの3年間を集中対策期間と位置づけ、交通空白の解消にめどをつけることとしておられます。

この解消の目安ですが、どの程度の状況になれば解消のめどが立ったとされるのでしょうか。

例えば、新たな交通手段の適用により、週に1、2回、数人乗りのワゴン車を走らせれば、それだけで交通空白は回避されたとみなされるのでしょうか。

もし例えてあげれば、解消したとみなすのであれば、それは住民の利便性の向上ではなく、表面上の数字合わせに過ぎないのではないかと思います。

特に、ノウハウや人的資源が不足する中小規模の市町村において、精緻なニーズ調査をすることは困難であり、国から示された目標数値を埋めること自体が目的化してしまう。

答弁者 金子

国土交通大臣政務官。

お答えいたします。

交通空白の解消にめどをつけるとは、市町村等による新たな交通手段の導入の取組が行われ、実施中である、または導入に向けた取組が準備中である状態になることを指しております。

この際、委員御指摘のとおり、単に移動手段を導入するにとどまらず、取組が一過性でなく、持続可能なものとして定着し、住民の外出機会の確保や生活の質の向上につながっていくことが肝要であると認識をいたしております。

このため、交通空白解消にめどがついている地区であっても、その事情に応じて、継続的に地方運営局による伴走支援を行うことといたしております。

また、交通空白解消に当たって、公共ライドシェア等の導入を支援する際にも、課題が解決に適切に分析されているか、関係者の連携協同が図られているか、地域交通計画が適切にアップデートされているかなどを評価し、持続可能な形で移動手段の確保が図られるよう促進を促してまいります。

国土交通省といたしましては、こうした取組を通じて導入される移動手段が一家制のものとならないよう、持続可能な地域公共交通の実現につなげてまいります。

質疑者 福重隆浩

福重君。

御答弁ありがとうございました。

今、伴走支援ですとか、連携の共同というようなことがございました。

この後、そういった問題で掘り下げていきたいなというふうに思っておりますけれども、そこが一つのキーになってくるのではないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。

次の質問に入ります。

地方自治体の人員専門知識が圧倒的に不足する中、民間知見を導入する方向性自体には、私も賛同いたします。

事実、人口5万人未満の自治体の約8割において地域交通の専任担当者がゼロという実態がございます。

本法案では民間企業等に計画の提案権が付与されますが、そのときに大切なのはその地域住民からの理解と納得を得られることだと考えております。

例えば、ある企業の連携促進団体に認定され自社サービスの導入を前提とした提案を行う場合に、いわゆるベンダーロックインや地域の事情を無視した技術の押し付けになってしまうのではないかという懸念がございます。

そこで以下の3点について政府の見解をお願いいたします。

第一に連携促進団体の認定における客観的基準について、単なる実績だけではなく中立性を担保するための具体的な要件をどう設定するのか。

第二に選定プロセスの透明性です。

密室での決定を防ぎ、なぜその企業が選ばれたのかを住民に説明できる仕組みが必要であると思います。

第三に、事後チェックの機能です。

特定の利益誘導が疑われる場合や、計画が形骸化した場合に、第三者が評価し、認定を迅速に取り消す規定を設けるべきだと考えます。

一方で、その地域にしっかりと入り込み、単なるコンサルタントではなく、一緒になって計画を策定したり、良い取組を行う連携促進団体であれば、小さな自治体等にとって大変に有益であり、広域的な連携の仕組みが整っていくことで、費用対効果も見込まれると思います。

良い団体の取組事例が、さまざまな地域でも選ばれることで、民間の力が地域の力になっていくのではないかと考えますが、御見解をお伺いいたします。

政府参考人 池光

交通政策審議官。

お答え申し上げます。

地方公共団体は、地域公共交通の司令塔としての役割が期待されている一方で、特に中小規模の市町村では、人材やノウハウの不足が課題となっているものと認識をしております。

そのため、本法案では、地域交通に関する課題解決に積極的に取り組む企業団体を連携促進団体として位置づけをした上で、その活動を促進し、蓄積された知見やリソースの活用を図ることとしておりまして、地方公共団体の人材・ノウハウ面での課題の解消に資する制度を盛り込んでおります。

具体的には地域旅客運送サービスの企画立案や関係者との連絡調整を実施するもの、地域旅客運送サービスの企画立案や関係者と連携調整に加えまして、公共ライドシェアの運行管理などの支援など地域旅客運送サービス自体を実施するものといった考え方に該当する企業団体が連携促進団体として地方公共団体により選定されることが望ましいと考えております。

その際、委員御指摘のとおり、さまざまな地域に広げていくことが、当該団体が持つ知見やリソースの横展開や、費用の軽減を図る観点から重要であり、国土交通省としても促進をしてまいりたいと考えております。

いずれにせよ、全国における交通空白解消のため、民間の有意な知見やリソースを十分に活用するとともに、地方運輸局による伴走支援も含めまして、地方公共団体がその機能役割を十分に発揮し得る制度となりますよう、万全を期してまいるところであります。

質疑者 福重隆浩

福重君。

手引きを作って丁寧に行っていただくということでございますので、本当に地方には人材が不足しておりますので、そういった部分でしっかりと地方を支えていける、そういった仕組みづくりということにしっかりと取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

次の質問に入ります。

地域交通サービスの縮小撤退は、地域住民が日常生活を送る上での必要な移動の足を確保できないため、いわゆる地域全体の利便性の低下を招き、結果として地域の魅力や活力の低下につながっていくと考えられます。

本来であれば、このような状況になる前に必要な対策を講じられ、利便性、持続可能性の高い交通ネットワークが確保される必要がありました。

これまでもさまざまな地域の自治体が一生懸命取り組んできたと思います。

私は地域交通が地方創生の基盤であることを強く認識した首長や議会、そして地域住民、事業者との合意形成が大切であり、そこにはやはり強い首長のリーダーシップや積極的な取組が必要と考えております。

また、地域公共交通の新しい取組を進める際に、一番問題になるのが財源であり、財源不足を理由に取組を諦める自治体も多いと感じております。

今後を見据えて各地域における地域の交通課題を早期に把握し、解決に向けて取り組んでいくために、首長の強いリーダーシップで、その課題解決により積極的に取り組んでもらえるよう、何らかの強力なインセンティブが必要ではないかと考えますが、見解をお伺いいたします。

政府参考人 池光

お答えいたします。

地方公共団体は地域公共交通の司令塔としての役割が期待されている一方、特に中小規模の市町村では人材やノウハウの不足が課題となっており、また財政環境も厳しい状況にあるものと認識をいたしております。

これらの課題に対しましては、地方運営局等による伴走支援、必要な情報、知見の提供、全市町村長の半数以上が参加する官民連携プラットフォームを通じて連携の促進。

交通空白解消に向けた取組等に対して、検討段階の定額補助に加え、実証に要する費用を補助率3分の2、かつ地方財政措置も含めて支援。

人材を育成する取組への定額での支援など、国としても、交通空白に正面から取り組む地方公共団体の取り組みを総合的に支援しているところでございます。

さらに、本法案では、地域交通に関する課題解決に積極的に取り組む企業・団体を連携促進団体として位置づけた上で、その活動を促進し、蓄積された知見やリソースの活用を図ることとしており、地方公共団体の人材・ノウハウ面での課題の解決に資する制度も盛り込んでおります。

引き続き、予算、制度等、あらゆる政策ツールを総動員し、交通空白に取り組む地方公共団体の取り組みを積極的に後押ししてまいります。

質疑者 福重隆浩

福重君。

次の質問に入ります。

先日、日本初の自動運転バスを令和2年11月から導入している茨城県の境町さんの取り組みについて視察をさせていただきました。

人口約2万4千人の町で、無料で乗ることができる自動運転バス3台を活用しながら、住み続けられる街、稼げる街づくりに挑戦しているトップランナーの一つではございます。

境町さんでは、鉄道駅がない街であるがゆえに、逆にそれを生かした町づくりへのチャレンジに驚くばかりでございました。

東京都の直通バスも片道90分、1日8便運行しており、町の関係者にお聞きしたところ、東京の都心までだと、それほどの渋滞もないため、通勤通学にも利用されているとのこと。

導入に当たっての肝は、やはり首長さんのリーダーシップであるということを強く感じました。

というのも境町の橋本町長さんは、自動運転バスの記事を読んで、1か月後に運営会社の社長さんと会い、町議会で導入に向けた予算の承認を得るまでが2週間、そして10か月後には公道走行というスピードには驚かされました。

財源は補助金とふるさと納税で賄っているということですが、自動運転バスの導入の取組自体が広告宣伝効果や企業誘致、街の活性化につながっているとのことで、これからどんなふうに発展していくのが本当に楽しみでございました。

また、ハンドルのない自動運転バスを初めて見てきたのですが、コントローラーはゲーム感覚で運転することができ、若い女性のオペレーターさんも乗員をされておられました。

私は人口減少だからこそ地域交通や広域連携が非常に重要で、生活の足、暮らしの足を確保し人流を止めないことで新しく生まれる付加価値があると考えております。

地域の規模にもよりますが、予算がないからとか赤字だから取り組まないのではなく、逆に人の流れをつくることによって魅力的な観光集客や地域の回遊を図っていける可能性があると改めて実感いたしました。

その可能性や新しい取組にチャレンジしようとする現場への後押しを引き続き国交省にはお願いしたいと思いますが、法改正と自動運転への普及に向けた大臣の意気込みをお伺いいたします。

答弁者 金子

金子国土交通大臣。

福重先生は本当に群馬を中心にして、地方の現場をよく回っておられます。

本当に敬意を表したいと思います。

私も政治家として、地域の繁栄なくして国の繁栄なしというのを本懐に、これまでも活動しておりまして、まさに地域公共交通は地域の繁栄の要だと考えております。

一方で、人口減少、少子高齢化や、運転者等の担い手不足によりまして、バス路線等の休廃止が相次ぐなど、必要なサービスの供給が厳しくなっております。

私自身、3月に輸送資源のフル活用の取組を行う神奈川県相模原市を視察をしまして、政令市においても路線バスが多数廃止される地区があるなど、まさに交通空白は全国的な課題であると再認識をし、取組を一層加速する必要があると改めて思いを強くしたところでございます。

こうした状況を踏まえ、今まさに危機に瀕している地域において、それぞれの御事情に応じた形で適切な移動手段の確保を図るべく、今般必要な措置を盛り込んだ本法案を提出した次第でございます。

さらに御指摘をいただいた自動運転につきましても、地域公共交通における深刻な担い手不足といった問題の解決や、安全な自動車社会を実現する上で、今後の我が国にとって必要不可欠なものでございます。

このため、国土交通省において、本年1月、私を本部長とする自動運転社会実現本部を立ち上げたところでございまして、同月に閣議決定されました第3次交通政策基本計画における2030年度にバス、タクシー、トラックの自動運転サービス、車両1万台の目標実現に向けて、全国各地で行われている自動運転の取組を引き続き支援をする。

AI技術を活用した高度な自動運転車の開発普及の後押し、国産自動運転車両の量産化につながる国際基準の策定、自動運転車両の走行を支援するインフラ側の取組など、安全性の確保を大前提に、一日も早い本格的な自動運転社会の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

交通空白の解消、自動運転社会の実現、いずれも大変重要であり、私自身が先頭に立って取組を推進し、持続可能な地域公共交通を実現していく決意でございます。

質疑者 福重隆浩

福重君。

大臣、力強い御答弁ありがとうございました。

まさに大臣は現場を歩かれ、そしてまた地方選出の国会議員として、そういった地方の実情を熟知されておられます。

そういったところで、今、自動運転の本部を立ち上げて、そして今、なみなみならぬ決意で、それに取り組んでくださっておられようとしている。

本当に心強い限りでございます。

ぜひ本当に地方の皆さんのQOL、生活の質の向上、それを目指して自動運転をしっかりと定着できるように後押しをしていただければというふうに思います。

もう時間がございませんので、1点だけお話しさせていただきますと、私は8番目の質問で、公共交通を育てていくには、やはり住民の皆さんの、私は行動変容が必要だというふうに思っております。

私、以前大先輩でございます太田元国交大臣に教えられた言葉があるんですけれども、自分は生活の中にBMWを取り入れて健康だというふうにおっしゃられたんですね。

BMW、Bはバス、Mはメトロ、地下鉄、Wはウォーキング。

この公共交通を使って歩くことによって、自分は健康を維持しているんだと。

そういった意味で、ともすると地方の人たちは50メートル先のコンビニまでこの車で行こうとするんですけれども、それではやはり公共交通の利便性が高まらない、利用性が高まらない。

そういった中にあって、やはり公共交通を育てていくという感覚が私は必要だと思います。

そのためにもインセンティブが必要だと思いますが、御見解をお伺いします。

政府参考人 池光

お答え申し上げます。

委員御指摘のとおり、持続可能性の高い交通ネットワークの構築には、ネットワークの整備とともに公共交通の利用促進を図るための取組が重要であると認識をいたしております。

このため、国土交通省においては、住民に選んでもらえる、使い勝手の良い公共交通を実現する観点から、地域公共交通の利便性向上と合わせて、公共交通の利用促進に向けた情報発信なども支援しているところでございます。

例えば、公共交通空白の解消にあたり、新たなデマンド交通を導入し、地域住民の方々に実際に使ってみていただくための無料乗車体験の実施や利用促進イベントの開催なども想定しております。

こうした場合も含めて、交通空白解消のために、移動手段の導入に必要となる経費については、令和7年度補正予算、令和8年度当初予算も活用して、ご支援することといたしております。

国土交通省としては、より利用しやすい持続可能な公共交通の実現を進めるとともに、さらなる公共交通の利用促進を図ってまいります。

質疑者 福重隆浩

福重君。

ご答弁ありがとうございました。

私は地方の公共交通に関しては地域住民が積極的に利用して公共交通を育てていくという意識がやはり必要不可欠ではないかなというふうに常々思っておりました。

そういった意味でたまたま昨日地元市の新聞が、若者流出防止へ県内自治体のさまざまな公共交通への取り組みというのが一面のトップに載っておりまして、ある意味では遠方電車通学を支援を拡大する。

これは例えば本当に市の町が東京にそのまま新幹線で通学する場合の通学費の補助、そういったものを行うだとか、あとまた我々東武と言っているんですけれども、東武沿線上の方では東武線を使うことによって通学定期だとかそういったものの補助を行うだとか、そういった取り組みをすることによって、非常に公共交通の利用性が高まっている。

こういうようなことを一つ一つやはり具体的にやっていかなければ、やはり声をかけただけではこのインセンティブ、そういったものが深まっていかないのではないかなと思います。

またある市においてはデマンドタクシー、このAIを活用して運行を始めたところ、これまでと違って15%乗車率がアップしたというようなことが昨日の一面の記事に載っておりました。

そしてまた私の地元、群馬県におきましては、健康増進のためにアプリをつくって、そのアプリというのが自由ウォークというんですね。

これはスマホに自由ウォークをダウンロード、無料でしてもらって、そして歩く歩数によって、もうランキングが出てきたりだとか、それをポイント化して、たまったらそれにインセンティブを、インセンティブとして何かのプレゼントをやるだとか、あと企業間で競うだとか、そういうようなアプリをつくり、そしてそれを公共交通とつなげることによって、バス停までどれだけ歩数を稼いで、そして移動に公共交通を使ってというような形の中での、そういうような取り組みを始めている。

ある意味で本当に掛け声だけ、計画だけではなく、具体的に本当に国民の皆さんがそういったものを利用したいと思えるようなシステムづくりというのが重要です。

本法案では、スクールバスや福祉車両といった施設利用者用リソースを一般住民も利用できるようにする、いわゆる地域の足として活用する方針が示されています。

人口減少に悩む自治体にとって、これは一見効率的に見えますが、そこに決して看過できない安全性の格差が存在しています。

先ほども質疑がございましたけれども、今回の万越自動車道における白ナンバー車両事故に関しましては、まず犠牲となられました生徒さんに対し心より哀悼の誠を捧げるとともに、お怪我をされた皆様に心からのお見舞いを申し上げます。

二度とこのような痛ましい事故が起こることがないよう、事故原因の徹底した調査研究を行っていただきたいと強く要望をさせていただきます。

その上で、現行制度においてプロのバスの事業者は二種免許の保有はもちろん、運行管理者や整備管理者の専任、さらには厳格な点呼が義務付けられています。

対して、今回活用が想定される施設送迎者は、現状一種免許で足りるケースが多く、運行管理の法的義務も極めて限定的です。

同じ公道を走り、同じ国民の命を預かる輸送サービスでありながら、プロとプロではない主体の間で安全管理の法的責任に格差があってはならないはずです。

地域の関係者に協力の努力を課す以上、事故が起きた際の責任の所在を曖昧にしてはなりません。

本法案による事業実施に際し、これらの主体の安全管理水準をプロの運送事業者と同等までに引き上げる具体策はあるのでしょうか。

安全を地域の善意や努力に丸投げするようなことがあっては、真の地域交通再生とは呼べません。

国が責任を持って厳格な安全基準と監督責任を明確にすべきだと思いますが、見解をお聞かせください。

政府参考人 池光

池光交通政策審議官。

お答え申し上げます。

今般創設をいたします自動車地域旅客運送サービス再構築事業は、地方公共団体が主導いたしまして、交通事業者や地域の関係者が車両や運転者などを協力いたしながら、バス、タクシーまたは公共ライドシェアによる地域の実情に応じた最適な運送を確保するものとなっております。

この際、本事業の創設により、現行の安全面に関する規制を緩和するものではなく、バス、タクシー、公共ライドシェア、それぞれの運送形態に応じ、運転者の要件、運行管理の体制整備など、道路運送法が求める既存の安全規制を引き続き適用することとしております。

そのため、施設利用者用運送サービス提供者から、運転者や車両などの協力をいただいた場合においても、あくまで運送主体は、通常のバスやタクシー、公共ライドシェアと同様の安全基準を確保することとしております。

本事業におきましては、委員ご指摘の施設利用者用運送サービス提供者も含め、複数の関係者が関与することとなりますが、事故が発生した際には、運送サービスの利用者との関係におきましては、

奥下剛光 (日本維新の会) 18発言 ▶ 動画
質疑者 白坂亜紀

高市内閣総理大臣、ありがとうございました。

時間の関係上、最後の質問に移ります。

再構築事業の場合は、運送の種別を問わないとしていますので、乗り合いバス、タクシー、公共ライドシェアが混在する可能性があります。

公共ライドシェアの運賃目安は近隣のタクシー運賃の約8割とされていますけれども、スクールバスや福祉車両を公共ライドシェアとして活用する場合、このタクシー運賃の8割という基準は、移動支援を必要とする住民にとっては負担が大きすぎるのではないかというのが懸念の一つです。

端末、GPSの後付費用は誰が負担するのでしょうか。

小規模な施設運営者にこの負担を強いることは、事業への協力が進まないのではないかと思いますが、見解をお伺いいたします。

池光交通政策審議官。

時間になっていますので、まとめてください。

政府参考人 池光

ただいまの御質問のまず1点目でございますけれども、公共ライドシェアの運賃につきましては、あくまで上限の目安としてタクシーの8割としておりますので、この範囲内で地域において柔軟にお決めいただくことは可能となってございます。

それから公共ライドシェアの導入でありまして、地方公共団体がさまざま設備投資において負担が生じるわけでありますけれども、これにつきましては、令和7年度補正予算、8年度補正予算におきまして、先ほど申し上げたような形で様々な経費につきましてご支援することは可能となっております。

以上でございます。

質疑者 白坂亜紀

以上で質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)次に奥下剛光君。

奥下剛光(日本維新の会)

質疑者 奥下剛光

日本維新の会の奥下でございます。

4番手となりますので、質問をかぶるところも出てくるかと思いますが、ご容赦願い、早速質問に入りたいと思います。

私の地元、大阪府摂津市なんですが、道路を挟んで反対側が大阪市ではありますが、交通空白状態、7割、8割という高い率となっております。

今回の法案は、過疎地のみならず、地元の摂津市のような都市部に近い地域においても、どのような活用ができるのか、教えていただきたいと思います。

答弁者 加藤

加藤大臣政務官、お答えいたします。

担い手不足の深刻化等により、東京23区等の都市部においてもバスの減便や廃止が見られるなど、交通空白は必ずしも中山間地域や過疎に限られない、全国的な課題と認識をいたしております。

こうした交通空白を解消していくため、本法案では地域の輸送資源のフル活用や共同化協業化を促進する新たな事業を創設するとともに、地域交通の課題解決に取り組む民間の企業や団体の活動促進、モビリティデータの利活用の促進を図るための措置を講じることといたしております。

とりわけ新たに創設する自動車地域旅客運送サービス再構築事業は、都市部においては特に重要と考えております。

地方部の区別なく、地域がそれぞれの課題に対応して必要な地域公共交通を持続可能な形で維持・確保していけるよう、国としても引き続き、しっかり取り組んでまいります。

質疑者 奥下剛光

奥下剛光(日本維新の会)ありがとうございます。

では、日ごろ使用していない市の有給車両を保有している場合、そうした自治体の保有する輸送資源もフル活用しながら地域の足を確保できないかと考えておりますが、今回の自動車地域旅客運送サービス再構築事業では、こうした自治体が保有する有給車両も活用することは考えられるのでしょうか。

池光交通政策審議官。

政府参考人 池光

お答え申し上げます。

今回新たに創設する自動車地域旅客運送サービス再構築事業は、地方公共団体が主導し、交通事業者や地域の関係者と協力をして、運転手や車両等を融通することなどを通じて、地域の実情に応じた最適な運送を確保する事業であります。

この事業におきましては、例えば、市町村などが運送主体として、公共ライドシェアを実施する場合に使用する車両として、市町村の有給車両をご活用いただくことも可能となっております。

このほか、学校や病院などの地域の関係者から、車両やドライバー、運行管理など、さまざまな形態の協力を得ることが考えられ、本事業により、こうした地域の輸送資源をフル活用する取組を促進したいというふうに考えております。

質疑者 奥下剛光

奥下剛光(日本維新の会)ありがとうございます。

周りの市とかでも、余らしている有給車両があるというふうに聞いておりますので、これを有効活用していきたいなというふうに思っております。

次の質問に移ります。

今般、新潟県の高校の部活の遠征に当たって痛ましい事故がありました。

まずはご遺族の方にお悔やみ申し上げ、今なお治療されている方々に快復を祈念いたします。

今回の法案とは切り離しで考えるべきだというふうには考えております。

タイミング的に近かったもので触れさせていただきますが、本法案の自動車地域旅客運送サービス再構築事業では地域の関係者の協力を得て車両や運転手を融通してもらうことが想定されますが、この安全上の問題というふうにはどういうふうにお考えなんでしょうか。

加藤大臣政務官です。

答弁者 加藤

お答えいたします。

まずは御指摘の事故におきましては、お亡くになられた高校生の方に哀悼の意を表すとともに、負傷された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

今般創設する自動車地域旅客運送サービス再構築事業は、地域公共団体が主導して、必要に応じて交通事業者や地域の関係者から車両や運転者等の協力を得ながら、地域の実情に応じた最適な運送を確保するものとなっております。

この際、本事業は地域の関係者から運転者や車両の協力を得た場合であっても、認められる輸送形態そのものは、道路運送法に基づく許可登録を受けた運送主体によるバス、タクシー、公共ライドシェアに限定され、当該主体が一義的な責任を負うこととなります。

本事業の創設に伴い、現行の安全面に関する規制を緩和するものではなく、バス、タクシー、公共ライドシェア、それぞれの運送形態に応じ、運転者の要件、運行管理者、運行管理等の既存の安全規制を引き続き適用することといたしております。

さらに、実際に運送サービスが提供される際には、これまで同様、それぞれの運送形態に応じて、必要な監督を行い、安全の確保を前提とした上で、地域の足の確保を図られるよう取り組んでまいります。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)奥下君。

奥下剛光(日本維新の会)

質疑者 奥下剛光

ありがとうございます。

今回の法案は、交通空白の問題に対処するための一歩であると認識しております。

今後、さらに担い手不足が深刻化していく中、この問題を根本的に解消していくためには、自動運転の普及を進めていくことが有効であると認識しております。

今後、自動運転の社会実装に向けて、国土交通省としてどのように取り組んでいくのかお聞かせください。

金子恭之(国土交通大臣)

答弁者 金子恭之

お答え申し上げます。

自動運転は我が国に抱える交通空白の解消や担い手不足の解決、さらには安全な自動車社会の実現に効果的なものであり、今後のワークにとって必要不可欠なものであると考えております。

このため、国土交通省としては、自動運転の普及促進に向けて積極的に取り組んできており、本年1月に閣議決定された第三次交通政策基本計画における、2030年度にバス、タクシー、トラックの自動運転サービス車両1万台の目標実現に向けて、省内に国土交通大臣を本部長とする自動運転社会実現本部を立ち上げたところでございます。

国土交通省としては、この実現本部の下、全国各地で行われる自動運転の取組を引き続き支援し、AI技術を活用した高度な自動運転車の開発普及の後押し、国産自動運転車両の量産化につなげる国際基準の策定、自動運転車両の走行を支援するインフラ側の取り組みなど、安全性の確保を大前提に、1日も早い本格的な自動運転社会の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)奥下君。

質疑者 奥下剛光

奥下剛光(日本維新の会)将来自動運転になるんだとは僕も思っておりますが、そうしていく中で何度も何度も実装実験をして、データを取り込み、落とし込んでやっていく。

そうした中で事業者が本当に利益を生んでいけるのか、またそれができなければ税金を投入していく必要があるんじゃないかなというふうに考えています。

その状況を国民が良しとするのか、こういったことも含めて、ともに早期解決に向けて全国的に広がるよう、ともに努力していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

今回の法案を受けて交通空白の問題にどのように取り組んでいかれるのか、大臣の御決意をお聞かせください。

答弁者 金子恭之

金子恭之(国土交通大臣)ここまでの議論でもありましたが、東京23区や奥下委員のご地元の大阪周辺の都市部においても交通空白は発生しており、これは地方だけの問題ではなく全国的な課題でございます。

私自身、3月に輸送資源のフル活用の取組を行う神奈川県相模原市を視察をし、西区においても路線バスが多数配置される地区があるなど、まさに交通空白は全国的な課題であると再認識をし、取組を一層加速する必要があると改めて思いを強くしたところでございます。

この相模原市では、山間部で運転手不足による複数のバス路線の廃止が予定されており、乗り合いタクシーの拡充やスクールバスも活用した公共ライドシェアの導入を図り、まさしく地域の輸送資源をフル活用する取組を実施する予定であり、国としても財政支援してまいることとしております。

本法案では、こうした地域の取組を促進する新たな制度を創設することとしており、こうした制度と予算措置を車の両輪として、都市部、地方部に限らず、全国における交通空白解消を強力に推進してまいります。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)奥下君。

質疑者 奥下剛光

奥下剛光(日本維新の会)ありがとうございます。

本当にこれ、各自治体頼りのところが大きいと思います。

できるところ、できないところ、多くあると思います。

もともと公共交通は事業者の管轄で国交省の支局が面倒を見ていたというか、そういったのが現状で、なかなか立ち入れない領域だったと思いますが、今まで一定の財政措置をしてきたのも、何とかこの20年ぐらい前からですかね、こういった問題意識を持ちながらもやってこれたのは、やはり中山間地の人口が少ないところで起こってきて、そこで数千万の予算で済んだというところで、何とかごまかしやってこれたのかなというふうに思っておりますが、今後は、中核市レベルでも起こり得る問題なのかなというふうに思っております。

そうしたときに、バスが着く駅とかを降りる魅力がない、その町の都市の計画にも大きく関わってくることだと思いますので、ともに知恵を出して、ともに頑張っていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

今回の事業は、地方公共団体が協力の圧選を行うなど、地方公共団体が中心となった事業となっております。

地域に活用して

西岡秀子 (国民民主党・無所属クラブ) 16発言 ▶ 動画
質疑者 西岡秀子

地域に活用し得る輸送資源がある中、中小規模の自治体が今回の事業を実施したいと思っても、そもそも自治体のマンパワーやノウハウの面でハードルが高いというふうに考えますが、そのあたりはいかがでしょうか。

池光交通政策審議官。

政府参考人 池光

お答えいたします。

自治体の人材やノウハウ不足の課題に対しましては、国による支援をもとより、都道府県によるサポートや、複数の地方公共団体が共同して取り組むことも有効であると考えております。

こうした地方公共団体の取り組みに対しまして、地方運輸局等による伴走支援、必要な情報知見の提供、全市区町村の半数以上が参画する官民連携プラットフォームを通じた連携の促進、地域の移動手段の維持確保の取り組みに対するさまざまな財政支援などによりまして、総合的に支援をしております。

これらに加えまして、本法案では、地域交通に関する課題解決に取り組む企業団体を連携促進団体として位置づけまして、蓄積された知見やリソースの活用を図る、こういった制度も盛り込んでおるところでございます。

例えば、広島県広島市では、市と地元バス会社8社が一般社団法人を立ち上げて、サービス向上や輸送資源の共同化を図るなど、都市部においてもさまざまこういった課題解決の取り組みが見られておるところであります。

引き続き予算制度などあらゆる政策ツールを総動員をし、交通空白に取り組む自治体の取り組みを積極的に後押しをしてまいりたいと考えております。

質疑者 西岡秀子

いろいろな手法、各自治体も努力されているというふうに思います。

先ほどからも出ているように、ライドシェア、これを入れていくと、やはり民間競争が激しくなり、運営管理とかがやはり安全面で心配されるようなことも出てくると思います。

そうした中で、今回、部活中で起きた事故とか含めて、事故が起こると本当にそれでいいのかなどなど、いろいろ心配される日本人の性格というか、そういったところもあると思います。

いろいろな課題をともに乗り越えて、頑張って交通空白をなくしていくよう、私も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

以上、質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 冨樫博之

冨樫博之委員長西岡秀子君。

質疑者 西岡秀子

西岡秀子(国民民主党・無所属クラブ)国民民主党・無所属クラブ西岡秀子でございます。

早速質問に入らせていただきます。

全国で地域公共交通が大変厳しい状況になっておりまして、交通空白区が拡大する状況でございます。

地元長崎におきましても、特に市民の移動の足の中心を担うバス路線、大変厳しい状況が続いておりまして、いち早く2020年に独禁法の特例法が施行されたことによりまして、県営バスと民間の長崎バスが特定地域におきまして、共同運行、共同経営をスタートいたしておりますけれども、まさに2024年問題も相まってドライバー不足がさらに深刻なものとなってバスの減便や廃止に歯止めがかからない状況がございます。

そのような中で、全国でもなかなか交通事業者だけの、そのなかなか進まなかった状況の一番の要因は何であるというふうに分析をされておられるのか、またそれを踏まえた本改正によって、交通空白区の解消へ向けて、この法改正によって、その進まなかった状況にどのような成果、実効性が期待されるのかということにつきまして、国土交通省にお尋ねをさせていただきます。

委員長。

質疑者 白坂亜紀

白坂亜紀(自由民主党・無所属の会)はい。

お答えをさせていただきます。

交通空白の解消に向けては、交通事業者のみならず、地域の幅広い関係者と一体となって、地域輸送資源のフル活用等の取組を各地で実装していることが重要でございます。

まず実際に輸送資源をフル活用した取組が、一部の地域では少しずつ見られておりますけれども、こうした取組は関係者の利害調整、あるいは協力関係の構築、事業の持続可能性の確保が必要でありまして、民間主導のみでは実現されにくいというものだというふうに思っております。

このため、本法案においては、地方公共団体が主導をして、地域の実情に応じた最適な運送を確保する自動車地域旅客運送サービス再構築事業を創設することとしております。

具体的には同事業の実施において、地方公共団体の責任によって、運送主体の選定や関係者からの協力の発展を行うことを制度として明確をし、教育、医療、福祉施設等の送迎サービスを提供するものを法律に位置づけて、そして事業に協力する努力義務を措置。

大臣認定を受けた計画については、地方公共団体による実施の要請や、大臣による実施勧告、命令を措置することによって、効率的、効果的な事業の実施を確保しています。

これによりまして、地方公共団体主導の下で、地域の関係者に一定の協力を求めやすい環境が整えられるとともに、事業実施が制度面での担保されることとなり、輸送資源のフル活用等の取組が全国で促進されることを期待しております。

質疑者 西岡秀子

西岡秀子(国民民主党・無所属クラブ)白坂副大臣、ありがとうございます。

地方公共団体がしっかりそこで、司令塔として役割を果たすということによって、これまでなかなか進まなかった理由は、調整等が進んでいくという趣旨で、本改正、内容的に大変必要な法律改正だというふうに思っておりますけれども、続いての質問、2番目の質問につきましては先ほど質問がございましたので、それは飛ばさせていただきまして、3問目の質問に入りたいというふうに思います。

今の副大臣の御答弁を踏まえまして、多様な運用主体が共同、協業する今回の再構築事業を進めていく上で、大前提は、先ほども議論がありましたけれども、安全性の確保であるというふうに考えております。

その意味でも、この協業、共同化を進めていく中で、責任の所在の明確化、これが大変不可欠だというふうに思いますし、また、適切な運行管理、労務管理、資金管理等によって、適切なドライバーの労働時間の下で、安全で持続的な事業経営が確保される体制の構築が極めて重要だというふうに考えますけれども、今後の方針についてお伺いをいたします。

国土交通副大臣。

質疑者 白坂亜紀

お答えを申し上げます。

委員からは、安全性の確保というのが主要に明確化、不可欠であるというお話をお伺いしました。

今般、創設する自動車地域旅客運送サービス再構築事業は、現行の安全規制を緩和するものではございません。

バス、タクシー、公共ライドシェア、それぞれについて、道路運送法で規定される既存の安全規制が、引き続き適用することとしています。

加えて、地方公共団体が作成する実施計画においては、必要な資金の額等を記載することとしておりまして、大臣認定に際し、記載内容が事業を確実に遂行するために適切であるか確認をすることともしております。

本案の執行に当たっては、こうした旨を手引き等で改めて周知するとともに、引き続き地方運輸局を通じて必要な監査も行い、安全で持続的な事業運営が図られるよう取り組んでまいります。

質疑者 西岡秀子

西岡君。

今、副大臣から安全性の確保はしっかり取り組んでいくという御発言がありましたけれども、私からも先のここの事故を到底許されるものではなくて、二度とあのようなやはり悲しい、本当に痛ましい事故を起こしてはならない、このことを本当に、きょうここに主席の議員全ての議員の先生が共通する思いだというふうに思っております。

亡くなられた生徒の方の本当に御霊の安らかなることをお祈り申し上げますとともに、御遺族に心からお悔やみを申し上げたいと思います。

事故を受けまして、昨日の記者会見では金子大臣からは、部活動と学校教育活動における異動な安全性をどのように確保していくか、文科省としっかりと検討していくという会見で御発言。

高市内閣総理大臣。

前提とした取組を進めていただくことを強く御要請をさせていただきたいと思います。

続きまして本改正案の中に海上運送利便確保事業の創設について書き込まれております。

このことについて質問させていただきます。

この創設は離島航路をはじめとして予備船舶を保有していない一事業者体制が多数存在することを踏まえた法改正であり、船の貸し渡しなどが可能な事業者を確保することが現実的問題として可能であるのかどうか、大変難しい状況があるのではないかという懸念を持っております。

このことに今後どのように取り組んでいく方針であるかということについてお伺いをさせていただきます。

荒垣海事局長。

政府参考人 荒垣

お答えいたします。

まず、今般創設する海上運送利便確保事業は、航路が所在する市町村のみならず、都道府県も実施主体になることが可能となっております。

このため、市町村の区域内では、他に旅客船事業者がいない場合であっても、都道府県が事業の実施主体となることにより、この都道府県域を超えて、広範囲の地域から協力事業者を確保できるものというふうに考えております。

また、本事業では、一般的な定期航路に就航する旅客船のみならず、海上タクシーだとか、遊漁船などを活用することも可能としております。

異なる対応からも、協力事業者を確保することができると考えております。

国土交通省としましても、地方運輸局等を通じて、地方公共団体による、このような協力事業者の確保を後押ししてまいりたいと思います。

質疑者 西岡秀子

西岡君。

はい、ありがとうございます。

県域を超えて、またいろいろな主体を超えてというお話がございました。

その中で海上タクシーにつきましてご言及がありました。

海上タクシーについて続きまして質問をさせていただきたいと思います。

離島間ですとか、離島と本土の間の緊急搬送、また島民の生活のみならず緊急搬送になっているという中で、島民の皆さんの健康と命を守る役割を、民間の海上タクシー事業者が担っている現実がございます。

一方で、知床遊覧船事故を受けまして、2023年、海上運送法の改正によりまして、海上旅客運送の安全体制が強化をされ、当然のことでございますけれども、義務化された安全設備の導入のための設備投資や、さまざまな運行経費の増加。

加えて、現下の燃料費の高騰によりまして、海上タクシーの維持・存続が大変厳しいものとなっております。

船体の老朽化、また担い手の高齢化、後継者不足も深刻です。

昨年、地元長崎県五島市の成島の唯一の海上タクシーが惜しまれつつ、廃業をしまして、島民の健康、生命に関わる喫緊の課題となっております。

緊急搬送の担い手としても、島の暮らしを支えるためにも、まさに本改正の海上運輸利便確保事業の重要な協業主体としても、その存続のための財政支援は大変重要だというふうに考えますけれども、金子大臣の御見解をお伺いいたします。

答弁者 金子

金子国土交通大臣西岡委員の、海の対岸。

私の選挙区に天草がございます。

ここには離島があって、私も定期便では時間が合わないときとか、海上タクシーを使わせていただく、あるいは先ほどおっしゃったように、緊急搬送のときも海上タクシーを使うとか、そういう意味では本当に海上タクシーというのは、特に離島における地域の細やかな事業に応える地域交通であり、委員御指摘のとおり、海上運送利便確保事業の担い手ともなる重要なものであると認識をしております。

このため、国土交通省といたしましては、海上タクシーを含む旅客船への法定検査による定期航路の一時的な運休、減便の回避を目的としているものであり、これによる海上タクシーの回収、更新に対する財政支援はございませんが、離島における重要な役割を引き続き果たしてもらいたいと考えておりまして、国土交通省としても関係する部署とも連携をし、どのような対応ができるか検討してまいります。

質疑者 西岡秀子

西岡君大臣から大変細やかな役割を担っているというお言葉がありましたけれども、大変この海上タクシーの果たす役割が極めて重要だというふうに思いますので、今大臣からいろいろなことをこれから考えていくという御答弁をいただきましたので、引き続きこの海上タクシーの存続に向けまして御尽力いただきますようお願い申し上げたいと思います。

関連いたしまして、高速船ジェットホイルの老朽化に対する更新のことにつきまして、お尋ねをさせていただきます。

全国で離島航路に欠かせない高速船ジェットホイルの老朽化が進んで、建造から30年を超え、更新の時期を迎えておりますけれども、まったなしの状況ではありますけれども、現状では建造費が当初の3倍など大幅に高騰しており、厳しい経営環境にある航路事業者にとっては、更新が極めて困難な状況にございます。

そのような中で、昨年11月、博多から長崎の一期津島間のジェットホイルの新建造の契約が締結をされました。

建造費は80億円を超えるというふうにお伺いをいたしておりまして、国内では8年ぶりの新建造ということになるということでございます。

今、建造へ向けましてさまざまな交渉が進んでいると承知をいたしておりますけれども、国内の各地域で就航しているジェットホイルの更新は、まさに島民の生活には欠かせないものであると同時に、やはり交流人口をしっかりと増やしていくことになっておりますので、国のさらなる補助率の拡大含めた支援の強化というものが必要だというふうに思いますけれども、金子大臣の御見解をお伺いをいたしたいと思います。

答弁者 金子

金子国土交通大臣ジェットホイルは高速性、あるいは乗り心地、就航効率に優れて、住民の生活や地域経済の活性化に大変重要な役割を果たしている一方で、現在国内で就航するジェットホイルの平均船齢は30年を超えておりまして、後継船建造の必要性が高まっているものと認識をしております。

国土交通省といたしましては、鉄道建設・運輸施設整備支援機構による建造資金の支援も活用しつつ、ジェットホイルの円滑な更新に向け、旅客船事業者をはじめとする関係者と緊密に連携しながら取り組んでおります。

このほか、国土交通省では、ジェットホイルを含む全国の離島航路に対して、燃料消費量を抑制する機器や、キャッシュレス決済の導入といったDXやGXの推進による経営改善に資する取組や、観光利用の増加に資する取組に支援をしております。

いずれにいたしましても、国土交通省としては、離島航路を取り巻く状況を踏まえつつ、今後とも離島住民の足の確保維持にしっかりと取り組んでまいります。

質疑者 西岡秀子

西岡君ありがとうございます。

引き続き国のジェットホイル更新に対する支援の強化、改めて大臣にお願いをさせていただきたいと思います。

続きまして、この再構築事業につきましてまた話を戻させていただきますけれども、この再構築事業は事業として採算が取れなくなり、既存事業者が撤退せざるを得なくなった交通空白区で行う事業でありまして、この事業を進めるに当たっては財政支援、そして既存事業者との役割分担、また地域住民の理解協力が不可欠だというふうに考えております。

どのようにこのことを進めていく方針であるか。

また、先ほど安全性の確保ということについて質問させていただきましたけれども、同時に交通弱者といわれる障害者の方や子ども、高齢者に十分配慮した体制を構築すべきだというふうに考えますけれども、このことに対する御見解をお伺いをさせていただきます。

池光交通政策審議官

政府参考人 池光

お答え申し上げます。

今般の自動車地域旅客運送サービス再構築事業でございますが、この事業を進めるに当たりましては、御指摘のありました既存の事業者との役割分担や地域住民の理解や協力をいただくことは大変重要であると考えておりまして、法定協議会などでの協議などもいただきながら、適切に事業が進められていくよう手引きなどでお示しをしてまいりたいと考えております。

また、障害者や子ども、高齢者等を含めまして、さまざまな方に御利用をいただく。

臼木秀剛 (国民民主党・無所属クラブ) 66発言 ▶ 動画
委員長 冨樫博之

国土交通委員会。

ありがとうございます。

質疑者 西岡秀子

最後の質問になりますけれども、そもそも交通空白の増加の要因はドライバー不足にございます。

根本的にこのドライバー不足を解消していくということは大変重要だというふうに思っております。

その中で二種免許の取得を推進していくこと、その一つとして大変重要だと思います。

取得年齢の引き下げ等の施策も導入されておりますけれども、国としてさらなる支援強化が必要であると考えますけれども、このことについてお答えをお願いいたします。

政府参考人 石原物流自動車局長

石原物流自動車局長、お答え申し上げます。

バスは地域の足を支える大切な公共交通機関ということでありますけれども、近年、運転士不足等によりバス路線の維持が困難となっている地域が増加していると認識しております。

国土交通省としましては、このバス・タクシー事業における人材確保支援事業としまして、令和7年度補正予算で約56億円を確保し、今、委員から御指摘のございました運転士の二種免許取得に係る費用などについて、最大2分の1を支援しております。

そのほか、運転士不足対策として、キャッシュレス化など業務の効率化省力化の取組に対する支援ですとか、女性ドライバーにとって働きやすい職場環境の整備に対する支援、こういった様々な人材確保に向けた取組を推進しているところでありまして、今後とも制度、予算等のあらゆる政策ツールを総動員し、バスの運転手不足への対応を含め、持続可能な地域公共交通の実現に向けて必要な施策を講じてまいります。

委員長 冨樫博之

冨樫委員長。

西岡君、時間となりましたのでこれで終わります。

ありがとうございました。

次に、臼木秀剛君。

質疑者 臼木秀剛

ありがとうございます。

国民民主党・無所属クラブの臼木秀剛です。

今日もどうぞよろしくお願いいたします。

ちょっと1問目から通告をしていないことをお聞きをしたいと思うんですが、今回の法案、地域公共交通活性化法案ということなんですが、今までの質問や御答弁をお聞きをしていて少し気になっているのが、この公共交通というものに対して政府、また国交省がどのように考えているのかというのが、ちょっとまだ私としても分かりづらいなと思います。

というのも、先ほど大臣からも御答弁あるとおり、交通空白が全国的な課題である、また、地方公共交通は地域社会の維持に不可欠であると御答弁もありました。

私も全く同感です。

こういった地域の経済や住民生活に必要なサービスは、公共サービスと呼ばれるわけですけれども、この公共サービスというものは、本来的には費用対効果とか、また収益性等は、やはり少し距離がある考え方であり、採算性がなくても住民生活に必要なものは、やはり皆さんから税金を預かりをして、そしてそれを再分配をして維持をしていくというのが、基本的な考え方であることは間違いないと思います。

ただ、公共交通ということについて言うと、かつては経済成長や人口増加の効果で、地方でも公共サービスとしてであっても収益を上げられていたとは思いますが、人口減少、偏在や高齢化の進行によって、本来の公共交通が本質的に持っている部分が顕在化してきてしまっているのではないかと思います。

ただ、この本法案が成立した当初、2007年だと思いますが、このときに地域公共交通というのが初めて規定され、さらには収益性が上がってくれば補助金が削られるということで、ちょっと悪循環がずっと続いてくる。

根本的な公共交通というものに対する考え方を明確にしておく必要があるのではないかという疑問が、先ほどの大臣の答弁で少し気になりましたので、ここは参考人の方でも結構ですので、ぜひ御答弁をいただいてよろしいでしょうか。

政府参考人 池光交通政策審議官

池光交通政策審議官、お答え申し上げます。

公共交通と申しましても、委員御指摘のとおり、かつて民間事業者の方がまさに経営として維持、あるいは事業をされておったんだと思います。

大都市部とか需要が多いところでは、まさにまだそういう形でしっかり維持をしていただいているわけですけれども、御指摘ありましたように、やはり地方部に行きますと人口減少、少子高齢化ということで利用者の方も減る方や、最近では担い手不足ということで供給も厳しくなっていく。

こういうことになりますと、民間事業だけではなかなか厳しい状況があるということであります。

2007年に地域公共交通活性化法というのを私ども作りまして、むしろ地方公共団体が事業者任せにするのではなくて、むしろ主体になって地域の計画を作っていただく。

それも縦割りじゃなくて、鉄道は鉄道、バスはバス、タクシーじゃなくて、地域全体の交通計画を作るというマスタープランを作ってくださいということで法律を作ったわけであります。

ただ、やはり人口減少のスピードはすごい速いものですから、累次の改正を重ねてきておって、その中にもともと計画というのも全然義務がかかっていなかったんですけれども、任意でつくるということだったんですが、今、努力義務で全ての自治体にお作りくださいというのに努めていただくということになっています。

今回はバス、タクシー、公共乗車に加えて、地域のいろいろな送迎の手段を持っている方にも参加していただいて、輸送資源をすべてフル活用して、それで地域の足を確保しましょうということで。

地域の実態、社会の実態に合わせて、やはり適切な制度にしていっているということだと思います。

だから地域公共交通というのをどういう形で維持するかと。

やはり民間がやる、あるいは地域が主体になっている、これは手段でありますけれども、やはり目的は地域の方々が、それでしっかり生活できると。

それで地域が持続可能になるということだと思いますので、それに応じて地域公共交通政策を最善の形にしてきているというのは、私どもの考え方でございます。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛(国民民主党・無所属クラブ)はい、丁寧なご答弁ありがとうございます。

すいません、ちょっと通告がなかったので失礼いたしました。

今おっしゃっていただいたように、地域の皆さんの生活であったり、便益を確保するという観点から、事業者の皆さんと連携をして、地域で維持を考えていただくという中で、これも先ほど来質問がありますし、この法律の背景、必要性のところでもありますが、やはり地域においては、ノウハウ、マンパワーが不足していると。

5万人未満の自治体の84%が、専任担当者ゼロということで、ということもここは国交省さん自らがこの背景必要性でご説明をされております。

ちょっと質問の順番としては変わりますが、今回新たに自動車地域旅客運送サービス再構築事業ということで、そのような状況の中で地方公共団体に事業実施計画を作成、また関係者の調整、さらにこういった協力を行っていただく方々に対しての圧戦を行うということをしていますが、この実効性が本当に担保できるのかというのがやはり、私も疑問。

ここはやはり地域の皆さんや事業者の皆さんの声を伺っていても、ちょっとここ大丈夫なのかなというところが懸念としてあります。

特にバス事業や鉄道事業については都道府県や市町村に許認可権はないですし、運賃決定もまだまだ柔軟な対応が困難であると。

さらに責任権限がないということもあるので、この都道府県や地方自治体では人事異動のサイクルが短いということもありますので、ノウハウが蓄積されにくいということで、こういったさまざまな課題がある中で、どうやって地方公共団体が主体的にといいますか、中心になってこういった計画を練っていくのかということについての考え方、またポイントとして、やはり広域にわたることも多いので、より都道府県が積極的に関わっていくということも含めて、必要になってくるのかと思いますが、ちょっとこの法案の中では、都道府県の関与について、この前段ではあるので、今回の制度、新たに再構築事業の中で、都道府県が果たす役割についての考え方も、御説明をいただいてよろしいでしょうか。

政府参考人 池光交通政策審議官

(政府側答弁)ご指摘をいただきましてありがとうございます。

市町村の人材やノウハウ不足への課題に対し、本法案では地域公共交通に関する課題解決に積極的に取り組む企業団体を連携促進団体として位置づけた上で、その活動を促進し、蓄積された知見やリソースの活用を図ることとしており、課題の解消にする制度を盛り込んでいます。

こうした制度面での措置に加え、市町村の人材やノウハウ不足の課題に対しましては、地方運輸局等による伴走支援、必要な情報知見の提供、全市区町村の半数以上が参加をしております官民連携プラットフォームを通じた連携の促進、地域の移動手段の維持・確保の取組等に対する財政支援、人材を育成する取組への財政支援などによりまして、地方公共団体の取組を総合的に支援をしております。

こうした国の支援に加えまして、都道府県のサポートによりまして、複数の地方公共団体が共同して取り組むことが有効であると考えております。

こうした場合におきましては、さらに手厚い財政支援を行い、都道府県の積極的な関与を促しているところでございます。

引き続き、予算、制度とあらゆる政策ツールを総動員し、今般創設する自動車地域旅客運送サービス再構築事業が実効性のある制度となるよう、地方公共団体を支援してまいります。

質疑者 臼木秀剛

臼木秀剛(国民民主党・無所属クラブ)ありがとうございます。

この公共交通は単に維持が目的ではなくて、これから持続可能なまちづくりということですので、住民生活のニーズや、これから今後の地域をどういうふうにしていくのかという、いわゆるバックキャスティングというんですかね、視点としては、地域交通経営の視点というのが欠かせないと思いますので、やはり一朝一夕にその人材が育つということはないですし、やはりそういった視点を持つ人材の発掘であったり育成ということがこれから必要になってくると思いますので、ここは地方局も含めて活用できる支援を総動員してやっていくべきことだと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

また今回ちょっと話が変わりますが、今回再構築事業が新たに創設をされますが、この間近時の改正でさまざまな事業もが創設もされています。

例えば令和2年の改正で追加された地域旅客運送サービス継続事業。

これは安全安定的な移動手段の維持や運行ノウハウの活用、また委託費の確保による地域公共交通の活性化が期待をされて導入された制度です。

また令和5年の改正で導入されたエリア一括協定運行事業、これは国の手厚い支援や支援措置や補助金を入れることによって、複数路線をまとめた効率的かつ持続可能な運行体制の再編というものが期待されて導入されています。

近似の改正なので、まだまだ実績というものがなかなか出てきていないということは承知はしていますが、正直たくさんメニューを用意しても、先ほどの人材不足も相まって、また自治体の皆さんの理解や説明、その活用方法なども含めての理解もあるのかもしれませんが、なかなかメニューが使われないということ。

これまでの事業のところ、他の法案の質問のところでもさせていただいているんですが、いいメニューを使っても使われなきゃ意味がありませんので、これら導入された事業の実績の現状や課題をどう考えているのか、また今回創設される再構築事業との差異はどのような点にあって、これの活用に向けての取組はどのように行っていくのか、こういった点についての御説明をよろしくお願いいたします。

政府参考人 池光交通政策審議官

池光政策審議官、お答え申し上げます。

委員御指摘の令和2年に創設をいたしました地域旅客運送サービス継続事業につきましては、現在委員御地元の北海道での5件を含めまして、計14件の実施計画を認定しております。

路線バス等の廃止が見込まれた地域において、地方公共団体の主導により地域住民の移動手段を確保する取組が進んでおります。

また、令和5年に創設したエリア一括協定運行事業の実績といたしましては、制度創設後、令和5年10月より、長野県松本市において全国第1号の取組が始まっており、また本年4月からは、北海道の北見市、美幌町、津別町において、全国で2例目となる取組が開始されるなど、一定の成果が出ているものと承知をしております。

このほか、同事業の活用に向けた調査を行う予定の市町村も見られるところです。

こうした創設した事業がしっかりと全国各地の必要なサービスが提供を求めている地域で使われていくように、しっかり周知を徹底していきたい、活用を促していきたいというふうに考えております。

一方でもう一つのお尋ねの今回の再構築事業の関係でありますけれども、ただいま申し上げたサービス継続事業とかエリア一括運行事業、こういったものについては、交通事業者が現に存在する地域での取組が前提となってございます。

今般担い手不足等を背景として、交通事業者が撤退した、あるいはもうほとんど撤退する恐れというふうな形の交通空白の解消には、なかなか適用が難しいものと考えております。

このため本法案では、バス路線等が休止廃止、またはその恐れのある地域におきまして、輸送資源をフル活用し、交通空白を解消するための新たな事業として、自動車地域旅客運送サービス再構築事業を創設をしたものでございます。

質疑者 臼木秀剛

臼木君ありがとうございます。

メニューをたくさん設けるのも必要ですし、それを地域に合った形で利活用いただくという取組も、ぜひ現場に出て現場で御説明をいただいているということも事前の例句でお伺いをしていますので、活用に向けて取組を行っていただきたいと思います。

また今回新たに創設される再構築事業について、今ほどありましたこの再構築事業というものは法律の2条12号の方で規定されていますけれども、バス路線等でその全部もしくは一部が休止廃止、またその恐れがあるもの。

するかしないかという、ここに関わってくると思いますので、この点、どのように今考えておられるのかということを御説明いただいてよろしいでしょうか。

政府参考人 池光交通政策審議官

池光政策審議官、お答えいたします。

自動車地域旅客運送サービス再構築事業の活用が想定される、ただいま御指摘いただきましたバス路線等の全部または一部が休止廃止される恐れがある場合に該当するかどうか、これにつきましては、例えば、運転者不足や車両の老朽化などを理由に、地方公共団体に地域の交通事業者が路線維持の相談を行ってきたような場合や、減便等により輸送サービスの使い勝手に支障が相当程度生じているような場合、こういう場合を踏まえて、地方公共団体が御判断いただくことを想定をしております。

詳細な内容につきましては、今後ガイドライン等により示してまいりたいと考えておりますが、交通空白の課題を抱える地方公共団体にしっかり御活用いただけるよう、制度設計や周知に努めてまいります。

質疑者 臼木秀剛

はい、ありがとうございます。

これも実態様々あるということになるんでしょうから、先ほどおっしゃっていただいたとおり、なるべく地域の住民の皆さんの利便性や予見可能性というものを確保するためにも、なるべく早い段階でもこの事業を活用できるようにきちんとガイドラインで定め、またそれを市町村、公共交通の皆さんにも周知をいただきたいと思います。

それから先ほどちょっと西岡委員からの質問がありましたが、今回公共ライドシェア、何か規制緩和というよりは実質的に拡大がされるということになるわけですけれども、やはり利用者の皆様から安全性に対する懸念、特にやはり運転者に普通免許を要しないということについて、やはりまだ事業者の皆さんからもそうなんですが、ここについての懸念点があります。

この間、公共交通の経費を抑えるため、人件費が縮減されて、いろいろ給与や労働条件が厳しい状況になると、さらには免許の要件も厳しいということで、いろいろ要件が実態に合わせて少し緩んできた面もあるのかなとは思いますが、やはり人命を預かる高い技量を必要とするものについては、きちんとしたこういった職務職責に十分配慮できる制度をきちんと担保していくということも必要だと思います。

この利用者の安全確保の面について、今回導入される制度には問題がないということを改めてお答弁に残したいんですが、お答弁お願いしてよろしいでしょうか。

答弁者 金子恭之

金子大臣、政務官。

お答え申し上げます。

公共ライドシェアは、バス事業やタクシー事業によって移動手段を確保することが困難な地域において、住民等の旅客輸送を確保する必要性に鑑み、市町村やNPO法人等が営利を目的とせず、自家用車を活用して旅客運送サービスを提供する制度でございます。

この公共ライドシェアにおいては、地域住民等が協力してドライバーとなる場合も多いことから、運転者の要件を二種免許のみに限定しておりませんが、輸送の安全を確保する上で必要な安全上の措置を講じているところでございます。

具体的には、運転者に対して国土交通大臣の定める講習の受講、運送主体による自動車運送事業に準じた運行管理や車両整備管理の実施、運送主体による任意保険への加入を義務付けているほか、2年ごとの運送主体の登録更新時に、運転者の事故や法令違反の状況を確認し、悪質な場合には更新を取り消す等の措置を講じているところでございます。

国土交通省としては、今後もこのような措置を確実に実施し、地域交通の安全の確保に万全を期してまいります。

質疑者 臼木秀剛

はい、ありがとうございます。

最後ですね、一問質問させていただきます。

今回ですね、地域公共交通の維持を図っていく上でも、車両の老朽化対策というものも必要になってくると思います。

特にですね、私は北海道選出なので、この融雪剤が車両に与える影響が非常に大きくてですね。

今、無塩融雪剤というものも導入をされてはいるんですが、これかなり高いということも聞いています。

この無塩融雪剤の導入に向けて研究や導入支援など、国交省としてぜひ取り組んでいただきたいと思いますが、この点だけ質問させていただき、質問を終わらせていただきたいと思います。

答弁者 金子恭之

金子国土交通大臣。

私も九州の人間ですから、融雪剤じゃないことはよく存じなかったんですけれども、もちろん除雪費用とか技術的な指導はこれまでも全力でやってきたつもりであります。

一方で今お話がありましたように、塩化ナトリウムについては金属腐食の課題があるということでありますが、それに代わる無塩の融雪剤の普及ということに対しては、御存じのとおり非常に大きな価格の差がございます。

そのこともございますが、国土交通省としましては、塩化ナトリウムの車両への影響の実態も把握しつつ、各地での取組状況も踏まえながら、無塩の融雪剤の効果的効率的な散布方法や、融雪剤の選定の考え方など、しっかりと今後検討してまいります。

委員長 冨樫博之

ありがとうございました。

午後1時から委員会を再開することとし、この際、休憩いたします。

休憩前に引き続き会議を開きます。

質疑を続行いたします。

吉川里奈君。

質疑者 吉川里奈

参政党の吉川里奈です。

本日もどうぞよろしくお願いいたします。

本法案の質疑に際し、まずは福島県万越道で発生した白ナンバーのマイクロバスによる痛ましい事故により、未来ある尊い命を失われた生徒の方に、深く哀悼の意を表します。

併せて、ご遺族の皆様、そして負傷された方々をはじめ、被害に遭われた全ての皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

私は子を持つ母親として、また国民の皆様から負託を受けた立法府の一員として、このような事態を二度と繰り返してはならない。

その強い思いを胸に、国土交通省がこれまで国民に示してこられたルール、そして今回明らかになった事態との整合性、そして制度全体に横たわる課題について確認をさせていただきたいというふうに思います。

報道によると、今回の事案では学校側は貸切マイクロバスを依頼したと説明している一方で、実際にはレンタカーとして手配された白ナンバーのマイクロバスに、バス事業者に所属しない第三者が運転者として乗務していたとされています。

もちろん現時点では事実関係の確認中であることは十分承知しておりますが、もしもこれが事実なのであれば、契約上の認識と実際の運行実態が食い違ったままで、多数の生徒を乗せた運行が成立していたことになります。

これは旅客の安全を守る道路運送法の第78条では、自家用自動車を有償の運送に供することを原則として禁じており、例外として認めているのは、災害のため緊急を要する場合、自家用有償旅客運送として登録を受けて行う場合、または公共の福祉を確保するためやむを得ない場合に、国土交通大臣の許可を受けた場合などに限られます。

今回の事案では、貸切バス事業者に運送を依頼していたにもかかわらず、実際にはレンタカー車両と当該事業者に所属していない運転者による運送が行われていた疑いが指摘されており、国土交通省として、こうした実態として白バス行為が現実に起こり得ることをこれまでどの程度認識していたのか。

また、過去に同様の事案の把握、処分等を行った実績があるのか、具体的にお示しください。

政府参考人 石原物流自動車局長

石原自動車局長。

お答え申し上げます。

その前に、初めに、今回の事故によって亡くなられた方に心からの哀悼の意を表するとともに、負傷された方々の一刻も早い回復をお祈りいたします。

白バスについてのお尋ねでございますけれども、今、委員からご説明ありましたように、一般的にいわゆる白バスとは、自家用車やレンタカーを用いて、他人の需要に応じて有償で運送するサービスを提供する行為であります。

例えば、レンタカー事業者が白ナンバーのレンタカーと運転手をまとめて手配するような行為は、白バス行為として道路運送法違反となりますが、令和元年のレンタカー事業者による白バスの事故をきっかけとして、レンタカー事業者による白バス行為の防止の徹底について、国土交通省としてこれまでレンタカー事業者、地方公共団体、利用者への周知を図ってきたところでございます。

質疑者 吉川里奈

はい、ありがとうございます。

令和5年からは8件あったということなんですが、このいわゆる白タクで、また白バスといったものですね。

これも「もぐり営業」というふうにかつて呼ばれた行為であって、決して新しい問題ではありません。

昭和31年の国会においても、政府はもぐり営業自体が道路運送法違反であり、交通秩序を確保するために取り締まる責任があると答弁されており、昭和34年、35年等でも、運輸省と警察が連携して取り締まる問題であるというふうに確認をされてきました。

つまり、白ナンバー車両による無許可・無登録の運送は、戦後の道路運送行政において一貫して問題にされてきたにもかかわらず、今日なお形を変えて現れているというふうに思います。

今回調査をしていますと、先ほど令和元年の事故を受けてというふうなお話の答弁がありましたが、「マイクロバス車両をレンタルされる方へ」という通達が国交省から出されています。

これは群馬県で令和元年に停車中の白ナンバーマイクロバスが転落し、12名の登山客が死傷した事故であった。

捜査していくと、旅行社が自身が経営するレンタカー会社の管理する自家用バスを使用して、無許可で有料運行をしていた白バス行為だったということが発覚しました。

これは違法性をわかってやっていたということであって、安全管理や責任体制が不十分なまま旅客運送が行われた結果、多くの国民の命と安全が脅かされた事案であって、そのような事故を二度と起こさないようにというふうに国交省は全国に通達を出したというふうに私は説明を受けました。

内容は、「運転手付きのマイクロバスの手配は国土交通大臣の許可を受けたバス会社を利用しましょう」「レンタカーのマイクロバスに運転手はついていません」「違法な白バスを利用して事故に遭った場合、保険の適用がないことがあります」というふうに、大きく3つの柱が明記されていると。

この通達が行われたということなんですけれども、この令和元年のバス事故というのは、運転手と車がセットであったということで、その類型を念頭に周知を行ったと伺いましたが、万越道マイクロバス事故は、車両と運転手がセットというわけではございませんが、しかしですよ、一般の皆さん、国民の皆さんからしますと、実態としては白ナンバーのバスで死亡事故が起きたということになります。

こうなりますと、国交省が国民に示してきたその通達、周知徹底だけでは現実的にこれらを抑制できていないのではないかと考えますが、大臣のご見解を伺います。

答弁者 金子恭之

金子国土交通大臣。

改めまして、今回の事故で亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、負傷された方々の一刻も早い回復をお祈りいたします。

先ほど政府参考人が答弁したとおり、国土交通省においては、吉川委員からも言及されましたが、令和元年のレンタカー事業者による白バスの事故をきっかけとして、必要な周知を行ってまいりましたが、今回このような事故が起きてしまいました。

本当に残念でありますし、申し訳なく思っているところでございます。

今回の事故では、レンタカーを借り受けた際に届け出ていなかったものが実際には運転したことが判明しているなど、マイクロバスに係る適正ルールが十分浸透していなかったのではないかと思います。

このため、国土交通省としましては、関係省庁と連携して、貸切バス事業者だけではなく、学校教育関係者などの利用者への周知を改めて徹底するなど、必要な対応を今後も行ってまいりたいと考えております。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈君。

はい。

やはり、周知徹底を行っていくというご回答になるんですよね。

私としては、やはりこういった法の抜け穴をどう対応していくのかというところで、例えば罰則を強化していくなり、何らかの適切な対応が必要ではないかというふうに考えます。

平成24年の軽井沢のスキーバス事故では、貸切バスという安全性が本来担保されるべき車両の転落で、乗客26名の方が亡くなり、また、重軽傷という重大な事故が起こりました。

そのあとは国交省はこの体制をいろいろと調査し検討された上で、貸切バス事業許可の更新制度が導入され、罰則の強化、初任運転者の適正診断、実技訓練、ドラレコの設置の義務化、さらには記録改ざん防止や運行のデジタル化というものが行われました。

これらが行われたからといって、全ての事故を防ぐことはできませんが、少なくとも二度と事故が起きないようにというふうに御答弁を皆さまされるんですけれども。

国交省として、政府として、どなたが大臣であっても、どの政党が政権を持っていても、二度とこんなことが起きないように、目先の対応策ではなくて、国民の命と安全を第一に守るための、然るべき対応を要望いたします。

次に白バス行為の判断について伺いたいと思います。

一般論として白ナンバーバスを使って有償で運送する白バス行為かどうかの判断というのはどのようになされるのか。

謝礼についてどのような場合に有償での運送と判断されることになるのか教えてください。

政府参考人 千原自動車局長

千原自動車局長、お答え申し上げます。

先ほども申し上げましたとおり、いわゆる白バスとは、自家用車やレンタカーを用いて、他人の需要に応じ、有償で運送するサービスのことを言い、白バス行為かどうかの判断につきましては、運行形態や契約関係などの事実関係を確認した上で、総合的に判断されることとなります。

お尋ねの謝礼が、有償での運送と判断されるか否かにつきましては、令和6年3月に策定した道路運送法における許可または登録を要しない運送に関するガイドラインにおいて、謝礼があくまで自主的に社会通念上、常識的な範囲内で支払われた場合は、有償での運送には該当しないと、このようにされておりますけれども、最終的には当事者間の関係性や運行の対応など、総合的に判断することになります。

質疑者 吉川里奈

吉川君。

はい。

常識的な社会通念上の謝礼ということになりますが、これというのは上限というものはあるんでしょうか。

政府参考人 千原自動車局長

千原自動車局長。

具体的に、いくらという上限の額、こうしたものは定めておりません。

あくまでも社会通念上、常識的な範囲内、こういうことでございます。

質疑者 吉川里奈

よろしくお願いします。

社会通念上、常識的なというところは、これは人によって判断が変わってくるのではないかと思います。

この整理に従うと、事前の取決めさえなければ、形式上、任意の謝礼として処理され、上限なく金銭が受受されても、有償運送には当たらないということになるのではないかと考えます。

やはりこういったことを行ってしまいますと、実態としては明らかに対価性があるというふうになっても、取決めの有無という形式さえ整えれば、白バス行為は摘発しにくい構造になっているのではないかというふうに思います。

こういったことは現場では限りなくグレーな運行が広がっていくのではないかというふうに考えますので、しっかりと適切な対応をしていただきたいというふうに思います。

次に4番飛ばしまして、運転者登録要件と継続的な安全管理の実効性について伺ってまいります。

公共ライドシェアでは、運転者登録要件として、過去2年間に免許停止処分を受けていないことということが基準とされていますが、事故歴そのものが直ちに排除要件とされているわけではありません。

この場合、例えば直前に事故を起こしていても、免許停止処分に至っていなければ、制度上、そこは運転者として登録可能という理解でいいのか教えてください。

政府参考人 池光交通政策審議官

池光公共交通政策審議官、お答えいたします。

第一種運転免許保有者が公共ライドシェアの運転手となる場合は、運転免許の効力が公共ライドシェアの運転者として選任される日から遡って2年以内において停止されたものではないこと。

国土交通大臣が認定する講習を終了していることなどが要件となっているところであります。

こうした運転者の要件に加えまして、公共ライドシェアに関しては、運行管理、車両整備管理や保険加入義務など、道路運送法に基づき、運行の安全の確保に必要な措置を講じております。

国土交通省としては、引き続き、公共ライドシェア制度の的確な運用を図り、安全の確保に万全を期してまいります。

質疑者 吉川里奈

吉川君。

すみません。

私が今お尋ねしたのは、直前にもしも事故が起きていた場合であっても、過去2年間に運転免許証が停止になっていなければ、登録は可能なんでしょうかというふうにお尋ねしたんですが、いかがでしょうか。

政府参考人 池光交通政策審議官

池光公共交通政策審議官。

お答えいたします。

公共ライドシェアの運転者というのは、第1種運転免許の方もなれますし、第2種運転免許の方もなれます。

第1種運転免許について申し上げると、先ほど申し上げたとおりでありますが、運転者として公共ライドシェアの運転者に選任される日から遡って、2年以内に免許が停止されていないことというのが要件になっておりますので、そういうことからすると、先生おっしゃるとおり、2年以内に停止されていない場合はなれるということになろうかと思います。

質疑者 吉川里奈

吉川君。

事故を起こした方であっても、免停がなければ、第一種運転免許証を所持されている方は、公共ライドシェア運転者として登録ができるということになります。

公共ライドシェア講習というのは、講義座学が70分、実技は1時間しかございません。

これをもって国土交通大臣が責任を持って認可するというふうになっているんですけれども、私はこれで果たして本当に安全性が担保できるのか、午前中も皆さん安全性についてご質問されていましたが、具体的なところが私はすごく懸念があります。

ちょっとこれ通告していないんですけれども、お尋ねします。

第2種免許では、旅客を運送する運転者として、通常の視力だけでなく、奥行きや距離感を図る深視力検査が課されています。

これは第2種のみならず、大型第1種等でも適正試験として行われるわけですけれども、この公共ライドシェアの登録に当たって、このような適正試験というのは別途行われるのでしょうか。

政府参考人 池光交通政策審議官

池光公共交通政策審議官。

お答えいたします。

大変申し訳ありませんが、通告を受けておりませんでしたので、手元にちょっとその材料を持ち合わせておりませんので、答弁繰り返しになりますけれども、第2種運転免許保有者においても、一応公共有料者の運転手となれるということでありますが、先ほど私が申し上げた第1種運転免許の方と違って、第2種の方は、それを2年以内という制限はないと。

2年以内の制限案は第一種の方ということであります。

先生がお尋ねになった点につきましては、すみません、ちょっと通告を受けておりませんので、私のところに手元に材料がないので申し訳ありませんが。

質疑者 吉川里奈

吉川君。

私が調べた限り、そういった適正試験というふうには課されていないというふうに感じました。

先ほど申しましたように、貸切バスはドラレコの設置義務、記録の保存というものがありますが、バス、タクシー、公共ライドシェアについて、同様の義務というのは課されているのか、教えていただけますでしょうか。

政府参考人 石原物流自動車局長

石原物流自動車局長。

お尋ねの件でありますけれども、ご通告頂戴しておりませんので、今責任を持ったご答弁できないことをお許しいただければと思います。

質疑者 吉川里奈

吉川君。

少なくともバス、タクシーについては設置義務がございません。

ですが、これは9割が設置をしているということは、調べた上では出てまいりましたデータが。

この公共ライドシェアに関しては、こういった義務というのは、私の認識ではないのではないかというふうに感じます。

こういったところ、本当に安全性の担保ということを考えるのであれば、今回のマイクロバス、白バスの事故、これにも戻られなかったんですね。

こういったところもですね、しっかり念頭に置いた上で、今後の対策をお願いしたいというふうに思います。

最後に地域交通の維持と国の責任について伺います。

政府は公共ライドシェアについて交通空白の解消を理由に推進をされていらっしゃいますが、実際この現場ってどうなるんだろうと考えたときに、人口減少少子高齢化という時代で、高齢者が高齢者の方を支えていくような状況というのも想定されるのかなというふうに感じました。

ですので先ほども事故の有無の確認等は必要ないのかということもお尋ねさせていただきました。

地域交通というのは単なる移動手段ではありません。

地域住民の暮らしを支える生活インフラそのものだというふうに思います。

一方でバス運転者については、そもそもこれまでずっと長い間、全産業平均と比べて賃金、水準が全産業平均よりも約66万円低く、そして労働時間は324時間長いという待遇改善、構造的な課題というのは長年指摘されてきました。

働き方改革も相まって、こういった待遇改善に十分取り組まないまま、働き手不足だからライドシェアへと進めることは、国の責任の所在を地域住民の方へ移してしまうことになりかねないのではないかと考えます。

先ほどの御答弁を聞いていますと、地方に丸投げするんじゃないのかというような質問に対して、「いえいえそれは運送主体者が事故に対して責任を負うものです」という御答弁、何度か聞きましたが、それはすなわち地域住民の方が一種の免許証を持って公共ライドシェア登録された方が事故を起こしたら、その方の責任ですというふうな意図というふうに私は認識をしました。

やはりそういった運転者の確認や責任の所在というところというのは、やはり今回の事故を鑑みましても地域交通を守る上で誰が責任を担うのかといったところをしっかり国は責任を持つべきであるというふうに私は考えます。

国として他力本願ではなく自治体任せ、民間任せにするのではなく、我が党としては国として積極財政として地方交通を支え、安全性や本来の意味での持続可能性を確保していくべきだと思いますが、大臣の御見解を伺います。

答弁者 金子恭之

金子国土交通大臣。

まず通告がなかったということで、しっかりとした答弁ができなかったことをお詫び申し上げたいと思います。

全国で約2500人及ぶ交通空白を今後3年間の集中対策期間で解決に導くため、国土交通省交通空白解消本部を立ち上げまして、本部長たる私が先頭に立って現在全国で強力に取組を進めているところでございます。

具体的には地方運輸局長等による全国で約400人及ぶ自治体の首長等への直接訪問をはじめとする伴走支援や必要な情報、知見の提供。

全市区町村の半数以上が参加する官民連携プラットフォームを通じた連携の促進。

地域の移動手段の維持、確保の取組等に対する十分な財政支援など、国が指導する形で総合的な支援を行っているところでございます。

地域交通法の改正案を提出した次第でございます。

これらの取組の結果として、しっかりとバス事業者等に含めまして、対応をやってまいります。

引き続き国が積極的に地域公共交通政策の責務を担い、安全で持続可能な地域公共交通の実現に万全を期してまいります。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)時間となりました。

吉川君。

質疑者 吉川里奈

吉川里奈(参政党)私としては財政措置として空白地を埋めるという手立ては理解するんですが、やはり国は都道府県や地方公共団体としっかりタッグを組んで人員の増加、人材確保を行って地域に根付く、できれば若い力で10年後、20年後先のことも考えて公共ライドシェアとしてのドライバーや都市計画の担い手として、主体的に現場を地域を守るために官が責任を持って仕事として、地域のボランティアに依拠するのではなくて安全性を担保した上で対応すべきなのではないかなというふうに考えますので、ぜひこの点も念頭に置いていただければというふうに思います。

ありがとうございました。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)次に須田英太郎君。

質疑者 須田英太郎

須田英太郎(チームみらい)チームみらいの須田英太郎です。

本日は地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部を改正する法律案について3点お伺いいたします。

本法案は人口減少や運転手不足が進む中、既存の輸送資源を総動員して、交通空白の解消に取り組む仕組みであり、その方向性を高く評価しております。

その上で、これまで現場で自治体や交通事業者の皆様とともに汗をかいてきた身として、本法案がより実効性のあるものとなり、また中長期的に持続可能な地域公共交通の姿につながっていくよう、3点お伺いいたします。

地域公共交通の活性化と再生に向けた自動運転の推進についてお伺いいたします。

本法案は、現に動いているバスやタクシー、福祉輸送やスクールバスなど、地域の輸送資源を総動員する仕組みであり、足元の交通空白の解消に資するものと認識をしております。

一方で、運転手不足は今後、さらに深刻化することが見込まれます。

私も現場で地元の事業者の皆様とお話しする中で、「走らせたくても人がいないんだ」と、賃金を上げても土日の稼働があったり、拘束時間が長いから若者が応募してこないんだと、そのような声を何度もお聞きしてまいりました。

地域の移動手段を中長期的に持続可能なものにしていくためには、既存資源の活用と並行して、自動運転の社会実装を本格的に進めていくことが不可欠です。

実際、世界的に自動運転及びAI技術の開発は加速しており、この流れを踏まえれば、自動運転が地域交通の担い手不足を補う現実的な手段となる可能性は高いと考えております。

自治体が交通空白の解消に取り組むにあたっては、自動運転の実用化とそれに伴うコストの低下をあらかじめ見込んだ計画としていくことが必要です。

政府は2030年度までに自動運転サービス車両1万台の稼働を目標として掲げております。

本法案が創設する再構築事業をはじめとする施策と、この自動運転の普及が別々の動きとして進むのではなく、整合的に進んでいくことが重要です。

具体的には、例えば、本法案の施行の際に示される基本方針に自動運転との接続を明確に位置づけることや、また自治体が策定する地域公共交通計画、これにおいて将来の自動運転導入を見据えた計画策定を促していくことなどが考えられます。

そこで国土交通省にお伺いいたします。

本法案による交通空白の解消のための施策と、2030年度1万台を目指す自動運転の社会実装をどのように整合的に進めていくお考えでしょうか。

基本方針の位置づけや地域公共交通計画における取扱いも含めて、政府の見解をお聞かせください。

政府参考人 池光交通政策審議官

池光公共交通政策審議官お答えいたします。

自動運転につきましては、地域特性やコストなども考慮する必要があり、自動運転により全国各地の交通空白が実際に解消されるまでには一定の期間を要するものと考えております。

今回の改正法案では、今まさに危機に瀕している各地の交通空白の解消を図るための措置を盛り込んでおります。

一方で委員御指摘のとおり、自動運転の推進は大変重要であると考えておりまして、既に先ほど触れられた地域交通の基本方針におきましても、自動運転につきまして地域公共交通への活用を念頭に持続可能性を意識したビジネスモデルの構築なども目的にしつつ、技術開発や実証実験などを推進するとともに、事業法制や安全規制の在り方も含め円滑な社会実装のための環境整備を推進することとしているところであります。

また、地域公共交通計画の作成の手引きにおきましても、自動車分野におけるDXの中でも、長期にかけて取り組んでいくべき事項といたしまして、自動運転を挙げております。

さらに、1月に閣議決定された第3次交通政策基本計画におきましても、自動運転サービスが地域の足、観光客の確保に有効である旨が盛り込まれております。

いずれにせよ、本法案と併せて交通空白解消をひいては持続可能な地域公共交通の実現のために、自動運転についても引き続き推進をしてまいります。

質疑者 須田英太郎

須田君。

大臣お願いいたします。

答弁者 金子恭之

金子大臣、実際、自動運転を走らせ、経験をされている中で、私の説得力の話ができるかどうかわかりませんけれども、自動運転につきましては、国土交通省において本年1月、私が本部長になって、ぜひこの自動運転社会実現本部を立ち上げたいということで立ち上げ、同月に閣議決定されました。

交通政策基本計画における2030年度にバス、タクシー、トラックの自動運転サービス車両1万台の目標実現に向けて、全国各地で行われている自動運転の取組を引き続き支援をする。

AI技術を活用した高度な自動運転車の開発普及の後押しをする。

国産自動運転車両の量産化につながる国際基準の策定をする。

自動運転車両の走行を支援するインフラ側の取組など、安全性の確保を大前提に一日も早く、本格的な自動運転社会の実現に向けて、今、全力で取り組んでいるところでございます。

交通空白の解消、自動運転社会の実現、いずれも大変重要であり、私自身が先頭に立って取組を推進し、持続可能な地域公共交通を実現していく決意でございます。

質疑者 須田英太郎

ありがとうございます。

大臣からも強い御決意を御共有いただきました。

ありがとうございます。

本法案に基づく集中対策機関、こちら令和9年度までとされておりますけれども、その先には2030年の自動運転1万台という目標が控えております。

自動運転の社会実装を前提とした設計も促していただきますようお願い申し上げます。

次に、本法案で新たに設けられるモビリティデータの提供義務についてお伺いいたします。

本法案は、地域公共交通計画の策定等に必要なモビリティデータについて、地方公共団体からの求めに対して、交通事業者に提供の義務を課しております。

自治体が地域の交通実態を把握し、エビデンスに基づいて計画を立てていく上で、極めて重要な一歩であると評価しております。

一方で、本法案では、提供義務の例外として正当な理由がある場合というものが認められております。

この正当な理由の範囲が曖昧なままでは、制度の実効性が損なわれかねません。

私自身、現場で事業者の方々とお話しする中で、データの共有をめぐる難しさ、これを大変実感してまいりました。

例えば、交通系ICカードによる乗降の履歴は、地元のバス事業者さんではなくて、JR側が保有しているケースが多いです。

自治体さんが求めても、求められた事業者の手元にそもそもデータがない、こういうこともございます。

また現場の担当者の方は協力したいと思っていても、社内の合意形成が整わずに提供に至らないケースですとか、個人情報のマスキングにデータの加工が必要だけれども、その作業に充てる人も時間もないよ、こういった声もお聞きしてまいりました。

こういった現場の実情を踏まえれば、正当な理由の範囲が曖昧なままでは、制度の実効性が損なわれかねません。

そこで国土交通省にお伺いいたします。

提供義務の例外となる正当な理由として、具体的にどのようなケースを想定しておられますでしょうか。

また、事業者と自治体の間で正当な理由の該当性をめぐって見解が分かれた際に、どのような調整方法を想定しておられるのでしょうか。

ご回答をお願いいたします。

政府参考人 池光交通政策審議官

池光公共交通政策審議官、お答えいたします。

委員御指摘いただきましたように、本法案におきましては、地方公共団体が主導して事業実施計画の作成を行う場合に、その作成に必要なデータ、いわゆる情報提供等の協力を求めることができる旨を規定をしたところであります。

その際、交通事業者等は正当な理由がある場合を除き、その協力要請に応じなければならないという義務を課すこととしております。

まさにこの正当な理由がある場合でございますけれども、提供を求められたデータが交通事業者等の事業経営や競争上の地位に影響を及ぼし得る機微な情報である、あるいはデータ確保に必要なコスト負担に関し両者で調整がつかない、または地方公共団体側の情報取扱いのための安全管理体制が不十分であるなどの場合を想定をしております。

こうした事項につきましては、交通政策審議会、地域公共交通部会や関連の検討会の場において関係の交通事業者などともこれまで十分な協議調整を進めてきて、こういった結論に今至っているところであります。

今後も法律の施行に向けまして、データ保有者がより安心してデータ提供ができ、円滑な利活用が図られるよう必要な環境整備を進めていく所存であります。

質疑者 須田英太郎

はい、須田君。

ありがとうございます。

正当な理由、こちらを主に3点ですね、明確に示していただきましてありがとうございます。

続いて金子大臣にもお伺いいたします。

この正当な理由の判断基準を明確にしていくこと、これ事業者にとっても自治体にとっても安心して制度を運用する上で不可欠でございます。

今ご答弁はいただきましたけれども、こちらをガイドラインに策定していくような形で判断基準を明確化していくべきと考えておりますが、こちらぜひ実施していただけないでしょうか。

答弁者 金子恭之

金河国土交通大臣。

交通事業者等から地方公共団体へモビリティデータの提供を進める上では、本法案に基づく措置とともに、交通事業者等がより安心してデータ提供ができる実務的な環境整備が重要であります。

しかしながら、モビリティデータの活用においては、現状、地域公共交通政策に必要なデータの範囲やデータ提供を行う際の情報管理の体制、データ提供の手続などが標準化されていないことから、これまで多様なデータの活用が十分に進んでいる状況とはなっておりません。

こうした課題に対処するため、交通事業者等も参画した形で、モビリティデータの活用推進に向けたガイドラインを作成することとしており、委員御指摘の正当な理由の取扱いについても、このガイドラインに盛り込むこととしております。

これによりまして、データ保有者が安心してデータ提供できる環境が整い、地方公共団体等がより円滑に必要なデータを取得可能となることで、モビリティデータの活用による地域の実情に応じた実効性のある地域公共交通計画を策定推進することが期待されます。

引き続き、関係者の連携、協調を後押しし、持続可能な地域公共交通の実現にしっかり取り組んでまいります。

質疑者 須田英太郎

臼木君。

大臣、ありがとうございます。

ガイドラインで、この正当な理由を明確化するというお約束をいただきました。

ありがとうございます。

こちらのデータ提供の義務は、自治体のデータ利活用を進める重要な制度でございます。

現場の混乱が招かれないように、できるだけ早期にお示しいただきますよう、よろしくお願いいたします。

最後に、データ形式の標準化についてお伺いいたします。

本法案では、交通事業者に対するモビリティデータの提供が新たに設けられますけれども、提供されるデータの形式に関する規定は法案上置かれておりません。

データは、形式が標準化されることで、受け取った自治体が円滑に活用できるものになります。

形式がバラバラのままでは、自治体側でデータの整理や変換に手間を要します。

とりわけ、専門人材の限られた自治体では利活用が進みません。

また地域ごとの比較や広域的な交通計画への活用も困難になります。

この点、国土交通省さん、地域交通DX推進プロジェクトコモンズを進めておられます。

このバス業務の標準化や交通データの標準化、データ分析ツールの開発といったような取り組みが、令和7年度から始まっていると承知しております。

そこでお聞きいたします。

法案のデータ提供義務と、このコモンズの標準仕様を実効的に結びつけるために、コモンズに準拠するデータ形式の活用を自治体や、このデータを提供する事業者に対して促していくべきと考えますけれども、御見解をお伺いいたします。

政府参考人 池光交通政策審議官

池光公共交通政策審議官。

お答えいたします。

ただいまお触れいただきましたコモンズでございますけれども、これはまさに先生おっしゃるとおり、データ仕様の標準化をしまして、それによってさらにデータの利活用を進めるという形の取り組みになっております。

これは本法案が目指します輸送資源のフル活用、それから共同化・協業化の推進、モビリティデータの利活用など、まさにデジタルの力で活用して実現するという形のものかと考えております。

コモンズの取組の普及・浸透を図るため、コモンズ専用のホームページを私ども立ち上げておりまして、そういったものを活用して積極的な情報発信をするとともに、自治体職員や業界団体向けの勉強会なども開催をしてきたところであります。

また、令和7年度補正予算を活用した交通区画解消に向けた補助事業におきまして、導入するシステムの指標をコモンズで開発した標準指標に準拠することを要件とする。

質疑者 須田英太郎

臼木君。

ありがとうございます。

集まったデータが日本全国で利活用されるためにも非常に重要な取り組みだと考えております。

以上で私の質疑を終わります。

ありがとうございました。

委員長 冨樫博之

冨樫委員長。

次に畑野君枝君。

質疑者 畑野君枝

日本共産党の畑野君枝です。

地域公共交通活性化再生法の一部改正案について伺います。

今回の法案で創設される自動車地域旅客運送サービス再構築事業は、地域公共交通計画が作成されていることが前提です。

計画作成の状況は現在、どうなっているでしょうか。

今年3月末時点での計画作成数と、未作成の地方自治体数、計画が未作成で、交通空白が存在する自治体数、計画策定が残されている理由について伺います。

政府参考人 池光交通政策審議官

池光公共交通政策審議官。

お答え申し上げます。

地域公共交通計画は、地域にとって望ましい地域旅客運送サービスの姿を明らかにするマスタープランとしての役割を果たすものでありまして、令和2年に計画の策定の努力義務化を図ったところであります。

地域公共交通計画の策定件数でございますが、本年、令和8年3月末時点で1244に及びます。

全国的に策定がまさに進められているところでありますが、約2割が未だ計画が未策定となっておりまして、かつ交通空白が存在する市町村の数で申し上げますと、147ございます。

その要因としては、例えば、専任の交通担当者が不在であるなど、人材面やノウハウ面での課題がある、あるいは計画策定に向けた調査などに要する資金面の課題、こういったものがあるものと承知をしております。

質疑者 畑野君枝

畑野君。

計画が未作成で交通空白を抱えている自治体は、自動車地域旅客運送サービス再構築事業を使って交通空白を解消しようとすれば、急いで計画を作成する必要があります。

私は先日、今年3月に計画を作成した山梨県の市川三里町に、地元の町議会議員、また県議会議員と一緒に伺ってまいりました。

本当に努力されていらっしゃいました。

地域公共交通活性化再生法が成立して19年経つわけですけど、何が契機となって今回作られたのかと伺いましたら、町の担当者の方がおっしゃるには、交通対策係をつくって2人の専任担当者を配置したことによって、地域の公共交通について考えられるようになったからだということでした。

資料1をお示しいたしましたけれども、国土交通省の作成されたもので、市区町村の地域交通専任担当者数を人口規模別に表したものです。

グラフの下に私の方で数値を入れましたが、専任担当者が1人もいない市区町村は、人口70万人以上で3、5万人以上70万未満で124、5万人未満で619、合計746あります。

有効回答率が1133なので、もっとあることも予想されます。

もちろん専任担当者がいなくても、地域公共交通計画を作成している地方自治体もありますけど、計画は作ったらそれでおしまいではなくて、その後の実践がしっかりされることが重要です。

金子恭之国土交通大臣に伺いますが、計画の未作成をなくすとともに、今後、交通空白を解消する上で、全ての市区町村に専任担当者を配置することは不可欠ではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁者 金子恭之

金子国土交通大臣、お答えいたします。

地方公共団体は地域公共交通の司令塔としての役割が期待されている一方で、特に中小規模の市町村では人材やノウハウの不足が課題となっているものと認識をしております。

これらの人材やノウハウ不足の課題に対して国としても、昨年5月の交通空白解消本部以降、地方運輸局長等が全国で約400人及ぶ自治体の首長等へ直接訪問し、課題の共有や制度の周知、助言等の伴走支援を実施しておりますし、また全国の半数を超える市区町村も参加する官民連携プラットフォームの場を活用しまして、課題を抱える自治体と技術やノウハウを有する民間企業とのマッチングを全国で展開するなど、必要な情報を提供しているほか、公共交通を担う人材を育成する取組への財政支援などによりまして、総合的に支援しているところでございます。

これらに加えて、本法案では、地方公共団体の機能、役割を補完、強化し、課題解決に積極的に取り組む企業、団体を連携促進団体として位置づけた上で、その活動を促進し、蓄積された知見やリソースの活用を図ることとしております。

国土交通省といたしましては、本法案による制度面と予算面の措置を車の両輪として、地域公共交通を担う市町村を強力にサポートしてまいる所存でございます。

質疑者 畑野君枝

臼木君。

もう一点、地域公共交通計画を作成する上で重要なことを申し上げたいと思います。

市川三里町が計画を作成する際に組織された地域公共交通会議ですけれども、25人のメンバーのうち5人の方、20%の方が利用者、住民代表となっております。

5人の方は市町村合併前の各地区から、また町の中の交通空白のある地区から、必ず1人選んでいらっしゃる。

町の担当者の方は、利用者、住民が地域の交通について一番よく知っているため、会議でも積極的に発言されていたとのことでした。

ところが多くの地方自治体では、住民はなかなか交通会議や協議会に参加させてもらえないという実態も伺っております。

金子大臣は、地域公共交通計画を作成する上で、利用者・住民が交通会議や協議会のメンバーとして入ることの意義について、どう認識されていますか。

答弁者 金子恭之

金子大臣。

畑野委員、ご指摘のとおり、協議会等において利用者や住民の参画を確保することは極めて重要であると認識をしておりまして、地域公共交通活性化再生法第5条第7項においても、計画の策定に当たりましては住民や利用者等の意見を反映させるための措置を講ずることが求められているところでございます。

これを踏まえまして、同法に基づく基本方針において住民のニーズの把握や住民による検討への参画の重要性が示されているほか、住民代表の協議会への参画に加え、パブリックコメントや説明会、アンケート、ワークショップ等を通じて、多様な意見を把握し、計画に反映させる仕様を記載しているところでございます。

実際に例えば、北海道白老町においては、住民の意見を把握するための町長個別相談会を行っているほか、沖縄市では一般参加者の意見収集イベントを開催し、地域の実情や公共交通の利用者の声を広く把握をし、施策に反映させているものと承知をしております。

引き続き、こうした全国の好事例につきまして、地方運輸局等とも連携をしながら情報発信を行いまして、各地域において多様な住民や利用者の意見が十分に反映されるよう取り組んでまいります。

質疑者 畑野君枝

畑野君。

ぜひ大臣先頭に発信していただきたいと思います。

併せて市川三里町に伺いましたら、JR三信線が走っておりましてね、本当に大事な鉄道なんです。

地元の県立高校の生徒さんなども大変よく利用されていて、梶川口から富士方面の列車が夕方、便が少なくて、部活動から帰るときにもっと便が増えたらなという声も寄せられていたということも大臣にご紹介しておきたいと思います。

次に、交通空白を解消するための個人タクシーの活用について伺いたいと思います。

個人タクシーを営業するには、二種免許の取得はもちろん、法人タクシーで働いて十年以上、無事故、無違反であることに加えて、人口が三十万人以上の都市であることが要件とされています。

2023年12月から人口30万人未満でもUターン、Iターンで地方に戻る個人タクシー事業者に対して地方運輸局長が判断すれば営業が認められるようになりました。

ただ、事業申請時の年齢が75歳以上の場合は法人タクシーによる運行管理を受ける体制の整備が条件となっております。

資料の2で締めさせていただきました。

この地方部にUターン、Iターンした個人タクシー事業の経験者の活用について、まずその実績はいかがか伺います。

政府参考人 石原物流自動車局長

石原物流自動車局長。

お答え申し上げます。

ただいま委員の方からもご紹介ございましたけれども、個人タクシーは人口30万人以上の都市部において定年を75歳とする制度として認められておりますが、地域の足の確保の観点から、令和5年12月より1年以上の個人タクシーの運転経験を有した運転士については、一定の条件の下、75歳という定年を特例的に引き上げた上で、人口30万人未満の地域において運行できることとしたところです。

具体的には定年を特例的に引き上げることに鑑み、安全確保に万全を期す観点から、75歳以上の運転士については、当該地域の法人タクシー事業による運行管理を受ける体制の整備を必要としており、これまで3件の活用事例がございます。

質疑者 畑野君枝

畑野君。

実績は3件ということでした。

なかなか活用されていない状況だと思うんです。

個人タクシー事業者の方からお話を伺いました。

定年後は、ふるさとに帰って、個人タクシーを営業したいという方は、結構いらっしゃいます。

問題は、法人タクシーに運行管理を受けるという条件に、個人タクシー事業者は抵抗感があるということです。

全国自動車交通労働組合総連合会、自公総連が、交通空白解消の即戦力として、個人タクシーの活用を提案しております。

資料3で、そのことを示させていただきます。

そこでは個人タクシーの優位性ということで、4点。

経験豊富なプロドライバー、地域に精通した運行、きめ細かなサービス、地域経済にも貢献。

そして、個人タクシーが安全で信頼できる公共交通であることが強調されております。

そこで提案ですが、安全を確保するために現在は先ほど言ったような制度の下で、法人タクシーの運行管理を受けるようになっているんですが、それを法人タクシーでなく、地方自治体、例えば保健所が健康チェックを行うなど、Uターン、Iターンされたい方の、地域の受賞に応じた、柔軟な制度を検討してはいかがかと思いますが、金子大臣いかがでしょうか。

答弁者 金子恭之

金子国土交通大臣。

委員が御指摘の点につきましては、利用者の安心・安全の確保の観点から、タクシーの運行管理は業務前後の点呼、事故や異常発生等における運転者への指示、気象条件や道路状況等に応じた運行指示などの輸送の安全の根幹に関わる業務を行っていることから、タクシー事業者が行うことが適切であると考えております。

一方で、タクシー事業者が存在していない交通空白地域における運行管理のあり方については、委員からのアイデアを頂戴いたしましたので、安全安心の確保を大前提とした上で、個人タクシー業界に対してどのようなニーズがあるのか聞いてまいります。

質疑者 畑野君枝

畑野君。

最後に本当に大臣前向きにありがとうございます。

本当にタクシーの営業所がないというところが本当にあるものですから、ぜひ御検討を進めていただいて、地域の公共交通を維持するために取り組んでいただきたいということを申し上げて、私の質問を終わります。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)これにて法案に対する質疑は終局いたしました。

これより討論に入るのでありますが、討論の申出がありませんので、直ちに採決に入ります。

内閣提出、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部を改正する法律案について採決いたします。

本案に賛成の諸君の起立を求めます。

起立多数。

よって法案は原案のとおり可決すべきものと決しました。

ただいま議決いたしました法律案に対し、加藤愛子君ほか4名から、自由民主党、無所属の会、中道改革連合、無所属、日本維新の会、国民民主党・無所属クラブ、およびチームみらいのご会派共同提案による不帯決議を付すべしとの動議が提出されております。

提出者より、趣旨の説明を求めます。

質疑者 福重隆浩

福重隆浩君。

はい、委員長。

ただいま議題となりました不帯決議案につきまして、提出者を代表いたしまして、その趣旨をご説明申し上げます。

趣旨の説明は、案文を朗読して代えさせていただきたいと存じます。

地域公共交通活性化及び再生に関する法律の一部を改正する法律案に対する不帯決議案。

政府は本法の施行に当たっては、次の事項に留意し、その運用について遺漏なきを期すべきである。

1、地方公共団体の圧選による運転者の人員派遣等について、当該運転者の労働時間等の労務管理が適正に行われるようにすること。

2、自動車地域旅客運送サービス再構築事業について、人員派遣等に関わる適正な賃金等の支払いを含む必要な資金が確保される事業を認定するとともに、事業開始後も適切に事業が行われるよう、事業の実施状況について適時適切に確認し、必要な措置を講じること。

3、地域公共交通の司令塔役である地方公共団体が、地域の状況や課題に適した地域旅客運送サービスを持続的に確保できるよう継続的な財政運営を行うこと。

4、地域旅客運送サービスの実施に当たっては運行管理、運転者の労務管理及び安全教育並びに車両管理の徹底が図られるとともに、運転者不足が深刻化する中においても利用者の安全が確保されるよう万全を期すこと。

事故が発生した場合の賠償を万全にするべく、関係者の責任区分を明確にするとともに、早急な対応をとれるよう万全を期すこと。

以上であります。

何卒委員各位のご賛同をお願い申し上げます。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)これにて趣旨の説明は終わりました。

採決いたします。

本動議に賛成の諸君の起立を求めます。

起立総員。

よって、本動議のとおり、不帯決議をすることに決定しました。

この際、国土交通大臣から発言を求められておりますので、これを許します。

答弁者 金子恭之

金子恭之君。

金子恭之地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部を改正する法律案につきましては、本委員会におかれまして熱心なご討議をいただき、ただいま可決されましたことに深く感謝申し上げます。

今後、本法の施行に当たりましては、審議における委員各位のご意見や、ただいまの不帯決議において提起されました事項の趣旨を十分に尊重してまいる所存でございます。

ここに委員長をはじめ、理事の皆様方、また、委員の皆様方のご指導、ご協力に対し深く感謝の意を表します。

誠にありがとうございました。

委員長 冨樫博之

冨樫博之(国土交通委員長)お諮りいたします。

ただいま、可決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に一任願いたいと存じますが、ご異議ありませんか。

ご異議なしと認めます。

よってそのように決定しました。

次回は来る15日金曜日午前8時50分理事会、午前9時委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。

冨樫博之 (国土交通委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 冨樫博之

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吉川里奈 (参政党) 1発言 ▶ 動画
質疑者 吉川里奈

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須田英太郎 (チームみらい) 1発言 ▶ 動画
質疑者 須田英太郎

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畑野君枝 (日本共産党) 1発言 ▶ 動画
質疑者 畑野君枝

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福重隆浩 (中道改革連合・無所属) 1発言 ▶ 動画
質疑者 福重隆浩

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