災害対策特別委員会

衆議院 2026-05-14 質疑

概要

衆議院(委員会名不明)において、防災庁の設置と運用を巡る質疑が行われました。高市早苗大臣ら答弁者は、防災庁が事前防災から復興までを一貫して担う司令塔となり、防災大臣への勧告権付与や防災大学校による人材育成、デジタル技術を活用した避難者管理システムの構築を推進することを説明しました。また、広域避難の体制整備、物資供給の効率化、災害関連死の削減、さらには国際的な防災技術連携や被災者情報の安全管理など、多岐にわたる防災体制の強化策について議論されました。

発言タイムライン

自民中道改革維新国民チームみらい参政政府委員長・議長
0分30分1:001:302:002:303:00田中昌西園勝青柳仁佐々木近藤和田中健平沼正工藤聖

発言者(15名)

質疑応答(37件)

防災専門人材の育成と配置
質問
西園勝秀 (中道改革連合・無所属)
  • 自治体横断型の防災体制構築や防災専門人材の配置促進への取り組みについて
  • 防災大学校を活用した人材育成の強化や、発災時の迅速な派遣仕組みの整備について
答弁
牧野国務大臣
  • 防災大学校の設置検討を含め、国・地方・民間の専門人材育成を強化する
  • 地域防災マネージャーの採用・配置経費を支援し、自治体への配置を促進する
  • 防災庁がワンストップ窓口となり、関係機関と連携して伴走型の被災地支援を行う
全文
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西園勝秀、そこで質問しますが、政府として、この広域災害を前提とした自治体横断型の防災体制の構築、全自治体における防災専門人材の配置の促進、防災大学校で活用した防災人材育成の強化、発災時に国の統括の下で防災人材を迅速派遣できる仕組みの整備について、どのように取り組んでいかれるのか、見解を伺いたいと思います。

御指摘のように、地方自治体は今、人材不足でございますので、災害時に必要な要員を確保するということは、大変重要だと考えております。

防災庁は、平時には災害時の要員確保を含む事前防災について、関係府省庁とともに、専門人材の育成のため、今後、国や地方自治体の職員、さらには民間人材を対象に、仮称ではありますけれども、防災大学校の設置の検討を含めて、防災人材の育成のさらなる強化を図ってまいります。

加えて、防災に関する専門的な知識や経験を有するそうした人材を地域防災マネージャーとして自治体が採用、また配置するための経費を支援し、地方自治体への防災専門人材の配置を支援してまいります。

このような事前の準備を行いながら、いざ発災時には防災庁が被災自治体へのワンストップ窓口として被災地のニーズを丁寧に汲み取り、ニーズに応じた人員が被災地に確保されるよう、関係府省庁、自治体、そして民間も含めた関係機関等と緊密に連携しながら、政府一丸となった伴走型の被災地支援を行ってまいります。

山林火災におけるゲル状消火剤の導入
質問
西園勝秀 (中道改革連合・無所属)
  • 航空消火の霧散や野生動物による地上活動の困難さという課題を克服するため、ゲル状消火剤の導入が必要ではないか
  • 国主導でゲル状消火剤の本格的な導入・配備を進めるべきかという見解を問う
答弁
鳥井審議官
  • 検討会報告書に基づき、環境影響を考慮した消火薬剤の効果的な活用方法を具体化する必要がある
  • ゲル剤、延焼抑制剤、泡消火薬剤などの効果や環境影響の評価方法を関係省と連携して検討中である
  • 特性を踏まえた有効活用に向けた取り組みを進め、被害の防止軽減を図る
全文
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先日、岩手県大津市町で大規模な山林火災が発生し、甚大な被害と多数の避難者を出しました。

現在、山林火災では、ヘリコプター等による航空消火が行われていますが、上空から散水しても空中で霧散し、消火が必要な火元に十分な水が届きにくいという課題がございます。

報道によれば、ヘリコプターやドローン搭載の赤外線カメラで熱源を探査した際、熱源付近にクマなどの野生動物が確認され、二次被害の危険から消防隊員が山林内部に立ち入って行う消火活動が極めて困難となる事例も生じております。

こうした人が容易に近づけない、上空からの散水だけでは十分な消火性能を発揮しにくいという二重の課題を克服する技術として、近年注目されているのがゲル状消火剤でございます。

しかしながら、国内での活用は、足利市の山林火災における残火処理や、一部地域での実証的な利用にとどまっており、国レベルでの本格的な導入が進んでいないのが現状です。

クマなどの野生動物の出没リスクを含め、消防隊員の安全確保という観点からも、ゲル状消火剤の本格的な導入・配備を国主導で進めるべきと考えますが、政府の御見解を伺います。

林野火災の消火薬剤でございますが、消防庁と林野庁で開催いたしました「大船と林野火災を踏まえた防災対策のあり方に関する検討会」におきまして、昨年8月に報告書が取りまとめられましたが、その中で環境影響も考慮しつつ、消火薬剤の効果的な活用方法を具体化する必要があることなどが提言されております。

この林野火災、火災用消火薬剤でございますが、委員御指摘のゲル剤のほか、延焼抑制剤、泡消火薬剤などの種別がございますが、消防庁といたしましては、報告書を踏まえまして、現在、これらの消火薬剤の効果や環境への影響に関する評価方法等について、関係省と連携して検討を進めているところでございます。

また、併せて、消火薬剤の種別の特性を踏まえました効果的な活用方法についても検討を進めております。

消防庁といたしましては、今後ともこれらを通じまして、林野火災における消火薬剤の有効活用に向けた取組を進めまして、林野火災による被害の防止軽減を図ってまいります。

危険地域からの移転に伴う公営住宅入居要件の緩和
質問
西園勝秀 (中道改革連合・無所属)
  • 土砂災害警戒区域などの危険地域に住む高齢者等が、経済的理由で移転できない現状がある
  • 持ち家がある場合に入居できない現行の公営住宅法(入居要件)を、特例的に緩和すべきではないか
答弁
豊島審議官
  • 公営住宅は原則として住宅に困窮する低額所得者が対象であり、住宅所有者は除外されている
  • ただし、地方公共団体の判断により、本来の目的に支障のない範囲で「目的外使用」として空き室を他目的に活用することが可能である
  • 危険地域からの移転目的での活用や、住宅所有者の入居も考えられるため、柔軟な運用について地方公共団体に周知していく
全文
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次に公営住宅の入居要件の緩和について伺います。

現在、全国で土砂災害警戒区域等の指定が進められていますが、こうした地域には高齢者や障害をお持ちの方、さらには緊急車両での救助が困難な場所に居住されている方など、防災上本来であればより安全な場所への移住が好ましい、望ましい方々が暮らしておられます。

しかし、ここで大きな課題となるのが、現行の公営住宅法における「住宅に困窮していること」、すなわち、持ち家を所有していないことを前提とした入居要件です。

このため、たとえ危険地域内に老朽化した住宅を所有している高齢者であっても、自らの命を守るために空き家のある公営住宅への転居を希望した場合、制度上入居が認められないケースが生じています。

危険地域からの移転を促進し、住民の命を守る観点から、こうした場合には特例的に公営住宅の入居要件を緩和する必要があると考えますが、政府の御見解をお伺いいたします。

公営住宅は、住宅セーフティネットの根幹として、住宅に困窮する低額所得者の居住の安定を図るために供給されるものであります。

このため、入居者は現に住宅に困窮している者としており、原則として居住可能な住宅を所有していないことなどを要件としております。

このような場合には、地域における様々なニーズに対応するため、公営住宅本来の目的に支障のない範囲で、地方公共団体の判断により、公営住宅の空き室を他の様々な目的に使用することが可能です。

例えば、委員御指摘のような危険な地域に居住されている方々の移転を目的とするような取組も可能であります。

取組の内容に応じまして、例えば住宅を所有している方が入居することも考えられると考えております。

国土交通省としては目的外使用等により、公営住宅の活用に関し柔軟な運用が可能であることなどについて、引き続き地方公共団体に周知を行ってまいりたいと考えております。

大都市圏からの広域的避難とホストシティ制度
質問
西園勝秀 (中道改革連合・無所属)
  • 首都直下地震等の大規模災害時、人口過密によるボトルネックを解消するため、地方への計画的な広域的避難が不可欠である
  • 防災庁主導で、地方自治体との事前マッチングやホストシティ制度のような仕組みづくりを強力に進めるべきか
答弁
牧野国務大臣
  • 中央防災会議の報告書においても、命を守るために積極的に広域的避難を進めることが必要とされている
  • 地方公共団体間での協定締結による避難先の確保や、具体的な実施体制の構築が必要である
  • 防災庁において、東京圏と他の地方公共団体との協定締結促進など、広域的避難の体制構築に取り組む
全文
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次に、大都市圏の大規模災害における高齢者・児童・生徒の広域的避難について伺います。

この極限状態を乗り切るためには、被災地外への計画的な広域的避難の仕組みが不可欠です。

菅原市長は、高齢者世帯を地方で受け入れたり、少子化で空き教室がある地方の学校に児童・生徒を学校単位で受け入れたりするホストシティ制度の御提案をされました。

新設される防災庁には、単なる省庁間の調整にとどまらず、大都市と地方の自治体を結びつけ、日本全体の余力をフル活用する広域調整の司令塔としての役割が求められます。

命を守るための大都市からの広域的避難の仕組みづくり、そしてホストシティ制度のような事前マッチングを防災庁として国主導で強力に進めていくべきと考えますが、大臣の御見解をお伺いいたします。

議員の御指摘の広域的避難につきましては、昨年の12月に取りまとめられた中央防災会議の首都直下地震対策検討ワーキンググループの報告書におきましても、首都直下地震が発生した場合、避難所に入れない被災者の命を守るために、積極的に広域的避難を進めることが必要であるとされております。

この報告書の中で、首都圏の地方公共団体におきましては、あらかじめ他の地方公共団体との間で、協定の締結などによって避難先を確保すること。

また、広域的避難の実施のための計画を作成し、首都直下地震発生時の広域的避難の実施に向けた具体的な体制の構築を進めることが必要とされております。

この報告書を踏まえ、今後防災庁におきましては、徹底した事前防災に向けた重要な施策の一つとして、東京圏と他の地方公共団体との間で、協定締結の促進をはじめとした、広域的避難の体制構築に取り組んでまいりたいと考えております。

津波避難時の車避難ルールの明確化
質問
西園勝秀 (中道改革連合・無所属)
  • 津波避難は徒歩原則だが、地域特性や要配慮者の状況に応じた明確な基準が必要である
  • 身体障害者マークを表示した車両に限定して車避難を認めるなど、実効性のあるルールを地区防災計画に明記してはどうか
答弁
内閣府
  • 防災基本計画では道路損傷や渋滞の懸念から徒歩避難を原則としている
  • その上で、要配慮者の存在や到達時間などの実情を踏まえ、市町村が安全な車避難方策を検討するよう求めている
  • 自治体により、要支援者の限定や渋滞対策(左折避難の要請など)を盛り込んだ計画がある
全文
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次に、津波来襲時における車避難の要件について伺います。

現在政府のガイドラインでは津波避難は徒歩避難が原則であり、車避難は例外とされています。

本日はさらに一歩踏み込み、津波避難時に使用できる車両をあらかじめ特定してはどうかという提案をさせていただきます。

具体的には、身体障害者マークを表示した車両に限定するという考え方です。

そのため、地区防災計画において津波避難時に使用できる車両は、身体障害者マークを表示した車両に限定すると明記すれば、実効性のある避難ルールとして機能させることが可能になると考えます。

委員からも御指摘ございましたけれども、現在、政府の防災基本計画におきましては、津波からの避難を行うに当たりましては、地震による道路の損傷や、液状化による交通障害ですとか、渋滞発生による避難支援活動への支障などが考えられることから、徒歩避難を原則としているところであります。

その上で、高齢者、障害者といった要配慮者の存在や、津波到達時間など地域の実情を踏まえてやむを得ず車で避難せざるを得ない場合には、市町村において車で安全かつ確実に避難できる方策をあらかじめ検討するよう求めております。

例えば車避難の対象者として高齢者や障害者など自力避難が困難な要支援者とその支援者を掲げているもの、あるいは避難場所までの距離が遠く、徒歩避難が困難な地区の住民などを示しているものですとか、あるいは渋滞対策を講じている事例としまして、渋滞の原因となる右折を控えて、避難時には左折して避難場所へ向かうことを要請しているものなどがございます。

物資供給体制とBプロの運用
質問
青柳仁士 (日本維新の会)
  • 避難所での物資供給が迅速に行われなかった理由を問う
  • Bプロの運用検証と全自治体対象の実践的訓練の実施を求める
答弁
高市早苗
  • 民間物流事業者の人材・資機材を活用する体制整備が必要であり、自治体に協定締結を促す通知を発出済みである
  • Bプロは運用途中で環境整備に課題があるため、防災庁設置後に官民連携の実効性ある訓練に努める
全文
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住民の方々が床に雑魚寝状態で避難生活を送っていたと伺っております。

なぜ段ボールベッドや畳といった最低限の生活環境を支える物資が迅速に供給されなかったのか。

Bプロの運用体制について、自治災害を踏まえた検証を徹底するとともに、災害時に確実に機能するよう、全自治体を対象とした実践的な訓練を行うべきと考えますが、大臣の御見解をお伺いいたします。

まず大規模の災害時には、委員御指摘のとおり、自治体職員だけでは迅速な物資支援が困難になることが想定されることから、あらかじめ民間の物流事業者などが有する人材、また資機材、ノウハウを活用可能とする体制整備が必要と考えております。

そのため、内閣府におきましては、今年の1月に国交省と連携で雛形を示しつつ、民間物流事業者などとの協定締結を促す通知を、全国の自治体に発出しているというふうに承知しております。

新物資システムのBプロ、三輪火災で活用されなかったということでございますが、まだ運用途中でございまして、なかなか全ての自治体のニーズに応えられるところまで環境が整っては来ていないなというのを、今御指摘をいただいて感じたところです。

これから防災庁設置後には、このシステムを用いた訓練だったり物資の搬出の訓練に自治体の職員を加えて、また協定締結先の民間物流事業者にも参加していただくことで、実効性のある官民連携体制の構築に努めてまいりたいと思っております。

とにかくそういったいろいろな災害がございますが、森林火災そのものの鎮火活動、そういったものは消防庁並びに各自治体、各都道府県が行うものと承知しておりますけれども、避難ということに関してはこれから防災庁が深く関わっていかなきゃいけないところでございますので、御指摘を十分受け取りまして、さらに充実したシステムができるように取り組んでいきたいと思います。

自助・共助・公助の連携体制
質問
青柳仁士 (日本維新の会)

- 自助・共助と公助が連携せず非効率になる懸念がある中で、国としてどのような体制を構築していくのかを問う

答弁
高市早苗
  • 自助への啓発・防災教育、共助としての地区防災計画策定促進などを進めている
  • 防災庁が司令塔となり、関係省庁・自治体と連携して公助を強化しつつ、自助・共助を支える取組により防災力を向上させる
全文
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まず、災害における自助、共助、公助の考え方についてお伺いしたいと思います。

先日の質疑の中で、実際にかつての災害対応に政府として当たられた委員の方から、現場では政府が加害者、被災者が被害者というような雰囲気もあって、非常に殺伐としていたというようなお話もございました。

本来そういったことはあってはならないものでありまして、我々が戦うべきは災害、あるいは災害復興に対する迅速な対応ということでありまして、政府と一般の方々が対立するような構図であってはならないと思っております。

そういった観点からも、通常は災害というのは、まずは自助。

自分自身を守る。

そして共助、自分の家族、あるいは地域、そういったところで助け合う。

さらにその上で、公助というものがある。

今回の防災庁もその中に位置づけられるものだと考えております。

しかしながら、自助と共助がちぐはぐであったり、あるいは自助と共助でやっていることと、公助のやっていることが全く連携が取れていなければ、それは実際の災害対応としては非常に非効率なことになってくるんだろうと思っております。

そういった観点で考えますと、今回司令塔機能ということで、まずは防災庁、国がこうするんだといえば、当然自助、共助の方もそっちの方向を向くわけですけれども、そういったことを考えるときには、単に政府の中で指令すればいいというよりも、被災地あるいは国全体、防災も含めた中で、自助、共助も含めてどういう体制をつくっていくのかという指令を、高市内閣総理大臣。

自助への働きかけとして、国民一人ひとりが災害を我がこととして捉え、平時から災害に対する備えを心がけるとともに、自分の命は自分自ら守るという意識を持っていただいて、行動変容につなげていただくための啓発、防災教育を進めております。

働きかけとしてましては、地域コミュニティ単位で住民による自発的な防災活動を定める地区防災計画の策定の促進や、ボランティア活動がしやすい環境整備等の取組を進めております。

防災庁では、このような業務を引き継いだ上で、平時からそして発災時、復旧復興までの一貫した司令塔として、関係省庁、自治体等とともに連携を図りながら、公助を強化するのはもちろんですけれども、自助、共助を促して支える取組も進めていき、国全体として防災力の向上に努めてまいります。

防災人材の個人登録制度
質問
青柳仁士 (日本維新の会)

- 防災士などの専門知見を持つ個人を登録し、有事に迅速に動員できる体制を構築すべきではないかとの見解を求める

答弁
高市早苗
  • 知見を持つ人材の確保と活躍できる環境整備は重要であると認識している
  • 現在は団体単位での登録制度や、避難生活支援リーダー等の研修修了者のデータベース整備を行っており、引き続き民間人材の活用を進める
全文
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その観点でですね、前回私が質疑に立たせていただいたときに、一つご提案させていただいていたのがですね、防災人材の登録制度をつくってはどうかということがございました。

これは今現在にですね、全国に35万人以上のですね、防災士という方が、民間資格でありますが、おられます。

加えて防災のコンサルタント、大臣、企業のBCP担当、危機管理部門の方、工場の安全管理責任者、大規模施設の防災責任者など、防災を自らの職業とされている方は、かなりたくさんおられるわけです。

ですから、こういった方々は、日頃から防災意識が高いわけですし、そういった方々を登録することによって、有事の際に、有事というか災害の際に、迅速にまた大量の人材を動員するという体制をつくるべきではないかということを先日ご提案させていただきました。

これは主眼としては、やはり平時に必要な人員の数と、災害時に必要な人員の数が、おそらく何千とか何万ぐらいの違いになってくるものですから、それを平時から抱えておくことは、コスト的にも不可能ではないかと思うんですね。

専門性をそのまま持つといっても、それもなかなか雇う人材だけでそれをカバーするのも多種多様で難しいのではないかということをご指摘させていただいたんですが、それに加えて今の自助・共助という観点からも、実は私、かつて国連職員をしておったときに、SURGEというプログラムに登録をしていたことがございます。

これは大災害、紛争、感染症の流行、難民の急増というのが世界で起きた場合に、普段は別の仕事をしていながら、明日から現地に飛んでくれということで、国連職員の何人かが集められて一気に行くというプログラムでした。

それに登録するために研修を受けなきゃいけなくて、一定の演習も含めた研修を行い、そして資格を取って、普段から防災訓練だとか、あるいは災害関係のことがあると、ほとんどそういう会議なんかにも出席をして、日頃から非常に意識を高く持っておりました。

また、オフィスの中で防災関係のことがあると、やはり皆さん私に聞きに来たりとか、あるいは、そのサージに登録している者同士で、やはりつながりが非常にどんどん大きくなっていくということは、同様に、それ以前にJICAの職員として、国際緊急援助隊の登録制度にも登録していたことでございます。

何を申し上げたいかと言いますと、そういった人材は、おそらく実際に災害が起きたときに政府から何かをやってくださいと言われなくても、勝手に災害の現場で一生懸命人助けをすると思います。

また、専門的な知見と意識、かつ周りの方々とのつながりを持っていますから、全く無償でというと言い方あれですけれども、自らの意思で防災に役立ってくれる人材になってくれるというのが実体験としてもございます。

そういった観点からも、今防災庁の方では先ほども物流に関するシステムをいろんな企業と一緒にやっていく、地域をベースにやっていくという話がございましたけれども、そういった組織とか団体だけではなくて、やはりこういった個人の方々を登録していくことによって、実際にその方々が有事の際に活用されるということも重要ですが、それ以上に活用されない方々が各地域で普段からの防災の意識を高めていただく、地域のつながりをつくっていただく。

そして災害が起きたときには、自発的にその機構と連動した動きをしていただくということが非常に重要なのではないかと思いますが、この点についてもご所見お伺いできればと思います。

青柳委員ご指摘のとおり、災害対応に関する知見や技能を持った人材の確保は重要なことだと認識しておりまして、そういった人材が活躍できる環境整備が必要だと思っております。

現在、内閣府の防災担当では、個人ではなくて団体でございますけれども、被災者支援の実績や技能を有する人材が所属する民間団体、このボランティアの団体が主になりますが、被災者援護協力団体として登録をして、その活動実績等のデータベースを地方自治体等に共有する取組を令和7年度から開始しているものと承知しております。

また各地で避難所運営を担う被災地域のボランティア人材を育成をする避難生活支援リーダー、サポーター研修というのを実施しておりまして、これまで研修修了者およそ1800人の方たちのデータベースを整備しているというふうに伺っております。

引き続き、防災に関する民間人材が災害時に円滑に活用できるような取組を進めていきたいと考えております。

個人登録制度における課題
質問
青柳仁士 (日本維新の会)

- 組織を通じた登録ではなく、個人を直接登録する場合の課題を問う

答弁
横山次長

- 団体登録は実績把握が容易だが、個人登録の場合は申請や証明の方法、あるいは資格試験のような仕組みを設けない形での運用が難しい点が課題である

全文
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今ご説明あったように、各団体、組織という形で民間の専門性を取り込んでいく、あるいはその組織を通じて個人の方々を集めていく、こういう取り組みももちろん重要だと思うんですけれども、ご提言させていただいているのは、個人の方というのは、例えば今、予備自衛官という制度がございますけれども、私の周りにも入っていらっしゃる方がたくさんいるんですが、予備自衛官になると、やはりこの国を守るんだという意識が生まれてきます。

またその誇りのようなものを感じて皆さんやられている。

例えば予備防災官。

名前は何でも構いません。

あるいはこの国の防災は自分が担っているんだと、そういう気持ちになっていただけるんじゃないかと思います。

私も国連職員やJICA職員の時に、国際緊急援助隊サージの隊員として登録をしていた時には、世界の紛争有事が起きた時には、私はそこに役に立つ人材なんだと、人間なんだと、こういう誇りと意識を持って仕事をさせていただいておりました。

すみません、その前にもう1点ですね。

今の点について、今組織を通して登録するという話だったと思うんですが、個人を登録するときの課題というのはどういうふうに考えておられるか教えていただけませんでしょうか。

内閣官房横山次長、課題自体、少し研究しなきゃいけないところもあるんですけれども、現時点で団体を登録しているのは、団体の活動実績を通じて、所属の個人の方自身の実績を把握しやすいという部分がございます。

一方、個人の方ですと、その個人の方一人一人に、そういうことをご申請いただいたり、証明していただくということになりますけれども、例えばそういうやり方とかについて、資格制度みたいに今研修を受けていただく、決まった研修を受けていただく、試験を受けていただくみたいな仕組みを通じずにやる方法というのが、少し今我々が考えているやり方としては難しい点があるかなというようなことは課題かなと考えてございます。

新災害発生時の防災庁と復興庁の役割分担
質問
青柳仁士 (日本維新の会)

- 東日本大震災の被災地を含む新たな大災害が発生した場合、防災庁と復興庁のどちらが対応するのかを問う

答弁
高市早苗
  • 発災時の初動対応は防災庁が自治体や関係府省庁と協力して行う
  • その後の復興面に関しては、両組織が協力して対応することになる
全文
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防災庁と復興庁の統合についてお伺いしたいんですが、これも前回の質疑のときに、これは将来的には統合していくべきじゃないかということを申し上げたんですが、大臣、両方兼ねておられるということで率直なご意見をお伺いしたいんですが、まずその前に、例えばこれは全く考えたくもないことではあるんですけれども、復興庁というのは基本的には福島の、福島といいますか東日本大震災の復興にあたると、こういう専門的な特別な職務を持っているわけですけれども、防災庁はその後生じている大災害に対応するということですが、仮にこの後、東日本大震災の被災地域を含む新しい大災害が起きた場合には、どちらが対応することになるのか。

まずはこれについて教えていただけますでしょうか。

防災庁は、まずいろいろな大規模災害にまず迅速に発生時から対応していく組織でございまして、そうした災害が起きたときには初動というか発災時には、防災庁がまずそこの自治体や都道府県と協力して、関係府省庁と協力して対応に当たると思います。

その上でまた復興という面に関しては両方の組織が関わりますので、それは協力しながらおそらく対応していくことになるんじゃないかと思います。

防災庁と復興庁の統合の是非
質問
青柳仁士 (日本維新の会)

- 東日本大震災の教訓を防災庁に蓄積させるべきであり、両庁を別々に維持する合理性があるのか、統合についてどう考えるかを問う

答弁
高市早苗
  • 防災庁は今後の大規模災害の初動から復興までを一貫して担う司令塔であり、復興庁は東日本大震災等の復旧・復興に特化した組織である
  • 現時点ではそれぞれ別の任務を持っているため、統合は考えていない
全文
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今の御答弁ですと、初動に関しては防災庁。

復興に関しては、防災庁と復興庁。

つまり、新しい災害としての防災庁の役割と、それから、東日本大震災の不可的な要素と考えた上での復興庁が対応する。

こういう整理に、おそらくそうなるんだろうと私も思います。

ただ、そうした場合に、非常に対応がちぐはぐにならないかとまず思います。

それから、そもそもなんですが、東日本大震災の教訓というのは、我が国にとっても災害対応、世界全体から見ても極めて重要な知見で、かつ経験でありまして、それだけを復興庁が担いつつ、それ以外の知見を防災庁に貯めていくという、これもまた合理性で考えると非常に疑問があるんですけれども、これ、通告していた質問で、今現在別々なわけですけれども、別々であった方が良いという理由は、現状どのように政府として考えているんでしょうか。

何回も繰り返して恐縮なんですが、防災庁は今申し上げたみたいに、これから起きる、もちろん今も内閣府防災部門が担当しておりますが、これから起きるであろうそういう大きな災害に対して、初動から発災時の対応から、復旧、復興まで一貫した国の司令塔としての機能を持つ組織、役所だと思っております。

復興庁は、東日本大震災及び福島の東京電力の第一原発の事故から、1年は経っていませんけれども、翌年にできた組織で、復旧、復興に特化した組織というか役所だというふうに思っております。

ですので今の段階ではそれぞれが別の任務を持っておりますので、それを統合ということを考えてはおりませんというふうに、そういうお答えをさせていただいております。

広域避難者等の管理システムの構築
質問
佐々木真琴 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 避難形態の多様化や県境を越えた広域避難への対応が必要である
  • 自治体ごとに異なる避難者管理システムを統合する全国的な情報基盤をどう構築するか
  • 防災庁が主導していつまでにどのような形で実現させるのか
答弁
横山次長
  • 避難場所にかかわらず一人ひとりに寄り添った支援を行うため、情報の集約と共有が重要である
  • デジタル技術を活用し、平時・発災後の情報をデータベース化して自治体間で共有する仕組みを検討する
  • システムの互換性確保など、防災庁が責任を持って環境整備を進める
全文
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避難の形が変わっていると先ほど申し上げましたけれども、従来は避難所に集まる、避難所で寝泊まりするという前提で災害対応が組まれてまいりましたけれども、最近では在宅避難もありますし、車中泊の避難もございますし、親族・親類宅に避難をするということ、また本当に広域で県境を越えて避難をするといった形、またペット同行同伴で避難するというところも見えてまいりましたし、避難そのものが非常に多様化、多様性を持ち始めていると認識をいたしております。

一方で今現場で何が懸念点として挙がっているかと申しますと、今の避難所管理、避難者の管理システムが自治体であるとか都道府県ごとに異なっておりまして、県境を越えていくとどこからどこにその方が避難したのかであるとかがなかなか把握であるとか支援が難しいという話を首長の皆様たちからも御意見として伺っておるところです。

そこで伺いますけれども、徹底した事前全国的な情報基盤をどのように構築をしていくお考えなのか、伺いたいと思います。

さらには単なる検討という形ではなくて、まさにこの県境を超えた避難者の管理システムというものは、長年自治体からもご要望が出ている観点だと思いますので、防災庁が主導して、いつごろまでにどういった形で実現をしていくお考えなのかも、具体的に方向性を伺いたいと思います。

システムがバラバラなままでは、なかなか安心して国民の命を守ることはつながりませんので、ぜひとも防災庁の責任において進めていくお気持ちがあるのか、見解を伺いたいと思います。

大規模災害発生時には、自治体をまたぐ広域避難者や在宅避難や車中泊等の避難所外に避難する被災者が発生します。

その前提として被災者一人一人の所在ニーズを把握することが重要になってまいりますので、的確な被災者支援を行うために、まずある支援者が得た情報を共有できるよう支援を行う自治体等において必要な情報を集約することが重要かなと考えてございます。

デジタル技術も活用して、自治体等が平時に収集済みの情報や、広域避難者、あるいは避難所の外におられる避難者も含めて、発災後に収集する情報をデータベースとして集約いたしまして、さらに広域災害において自治体間でも情報共有する仕組みが求められている。

情報連携の際に必要となる被災者データベースに求められる要件を整理した上で、広域避難者への支援も見据えて、自治体間での情報連携のあり方について検討してまいりたいと考えてございます。

このような取組を通じまして、各種のデジタルツールやシステムの互換性のあるものとすることなど、被災者一人一人のニーズ把握に有効活用できる環境整備を防災庁として責任を持って進めることで、支援を行う自治体での情報連携の円滑化を実現し、様々な状況に置かれる避難者への適切な支援の提供につなげるよう努めてまいりたいと考えてございます。

人口減少社会における地域防災体制の構築
質問
佐々木真琴 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 人口減少や高齢化により、消防団などの地域防災の担い手が不足している
  • 担い手不足への危機感と、DX活用や民間連携を含めた防災体制の構築案を問う
  • 消防団員の処遇改善や負担軽減に向け、総務省・消防庁等とどう連携し具体策につなげるか
答弁
横山次長
  • 地域コミュニティの弱体化や担い手の減少による災害対応力の低下を懸念している
  • デジタル技術による情報共有で災害対応を効率化し、都道府県の事前防災取組を支援する
  • 大規模災害時には防災庁が司令塔となり、政府一体となって市町村や地域を支える体制を強化する
全文
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次に災害対応を支える人が減っているという観点での質問になります。

地方では特に人口減少、高齢化が進みまして、地域防災を支えるそのものが力が減っていっているというところでございます。

特に消防団も非常に深刻な状況です。

そういった中で、自主防災組織であるとか、避難所の運営、要配慮者の支援なども、地域コミュニティの力によって今まで支えられてきた部分、大変多くありましたけれども、今後、支える人は減っていく一方で、災害の激甚化であるとか多発化というところの構造の課題に私たちは向き合っていかないといけないんだと思います。

そこで伺いますけれども、防災庁としては、この人口減少社会における地域防災の担い手不足をどのような危機感で認識をしているのか、また消防団の確保、広報支援の受援体制、専門人材の育成、民間との連携、デジタルの活用などをしまして、省力化などを含め、人口減少時代に対応した防災体制をどのように構築していくお考えなのかを伺いたいと思います。

加えて、今回のように長期化する災害対応において、消防団員の処遇改善であるとか、企業との連携支援、長期出動時の負担軽減、防災DXを活用した省力化など、総務省、消防庁などの関係省庁ともどのように連携をして具体的な支援策につなげていくお考えなのかも併せて伺います。

地域で少子高齢化、人口減少が進む中で、地域コミュニティの弱体化、市町村職員、消防団をはじめとする災害対応の担い手の減少など、社会全体での災害対応力の低下が懸念されている中で、大規模な災害から国民を守るためには、もちろん担い手のニーズ確保、あるいは能力向上などに努めることが求められてございますし、発災時にいかに効率的に災害対応できる準備をしておくか。

災害対応の効率化については、デジタル技術を活用して、さまざまな災害情報を関係機関の間で速やかに共有し活用することなどを通じて、その実現に努めてまいりたいと考えてございます。

防災庁では、ふるさと防災職員や新たな交付金も活用して、市町村を支える都道府県の事前防災の取組を、それを通じた災害対応力の向上を支援してまいりたいと考えてございます。

さらに大規模な災害の場合は、防災庁が司令塔となり、政府一体となって、国が都道府県とともに市町村や地域を支えることが重要になってまいりますので、このための体制強化として。

災害派遣デジタル支援チーム(D-SART)の運用方針と制度整備
質問
山田瑛理 (チームみらい)
  • D-SARTにおける民間メンバーのプール拡大や研修の継続、派遣手順・連絡フローの整備、データ連携基盤の事前準備などの運用方針について伺いたい
  • 震災時に活用できるよう、平時から標準化・定例化などの制度整備を行うべきではないかという見解を求める
答弁
岡田
  • 防災DX官民共創協議会と協働し、民間のデジタル人材による災害支援を効果的に実施するためD-SARTを創設した
  • 平時は会員である民間デジタル人材へ毎月研修を実施し、徐々に人数を増やす体制としている
  • 災害発生時には、被災都道府県のニーズに応じた派遣調整や支援内容の取りまとめ、デジタル支援を実施する方針である
全文
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まず民間との連携、そして標準化について伺います。

能登半島地震では、防災DX官民共創協議会、いわゆるBDXのメンバーが石川県庁に拠点を置き、自治体、DMAT、自衛隊などが個別に収集し、バラバラに管理されていた避難所情報の集約を支援しました。

例えば、SAPジャパンによる避難所情報集約アプリの開発、JR東日本によるSuicaを活用した避難者情報の把握、SOMPOホールディングスの協力のもと、パランティア・テクノロジーズ・ジャパンが担った被災者データベースの構築、多様な民間企業が現地で、リモートで参加をいたしまして、能登を支えた事例として広く知られております。

これは、能登における極めて貴重な成功事例です。

一方で、こうした産官民の発災時チーム編成が、毎回手探りで構築することには、やはり限界がありますので、例えば首都直下ですとか、南海トラフといった、次の大規模災害では確実に間に合わないのではないでしょうか。

この点、デジタル庁では、昨年8月、災害派遣デジタル支援チーム、いわゆるD-SARTを創設しまして、デジタル庁の職員とBDX会員企業など、民間人材が連携し、被災自治体へ専門人材を派遣する枠組みを整備されていると伺っております。

現在、候補者として登録研修を終了したメンバーは30名弱とのことで、まだ派遣実績はこれからという段階だと承知をしております。

そこで伺います。

D-SARTの今後の運用方針、特に平時からの民間メンバーのプール拡大、研修の継続、被災自治体のニーズに応じた派遣手順や連絡フローの整備、そして通信手段やデータ連携基盤の事前準備について。

デジタル庁は平時から標準化、定例化するなどして、震災時に活用できる制度を整備すべきと考えますが、見解を伺います。

委員御指摘のとおり、令和6年1月に発生いたしました、令和6年の能登半島地震におきましては、発災直後から民間のデジタル人材がボランティアとして被災地に入りまして、被災自治体のニーズに応じて被災者の状況を把握するためのシステム等をその場で構築するなど、県の災害対応をデジタルの面から支援し貢献をしてまいりました。

こうした経験を踏まえまして、デジタル庁では、防災DX官民共創協議会と協働いたしまして、民間のデジタル人材による災害支援を効果的に実施できるよう、御指摘ございました災害派遣デジタル支援チーム、いわゆるDサートを、昨年8月に創設をいたしました。

Dサートにおきましては、平時では、防災DX官民共創協議会の会員である民間デジタル人材への研修訓練を実施しております。

これは毎月研修をやっておりますので、徐々に人数を増やしていくという体制でやっております。

それから平時から関係府県との関係構築を行っているという状況でございます。

災害が発生した場合には、被災都道府県のニーズに応じた民間デジタル人材の派遣調整、支援内容の取りまとめ、被災都道府県でのデジタル支援を実施していくとこのように考えております。

引き続き各都道府県へのDサートへの周知を図る。

実効的な防災訓練の全国展開
質問
谷公一 (自由民主党・無所属の会)
  • まちづくり、福祉との掛け算およびフェーズフリーの考え方を訓練の標準的な姿として全国展開する必要性についての見解
  • ガイドラインへの反映や好事例の横展開など、実効的な防災訓練を全国展開するための具体的な働きかけについての見解
答弁
牧野国務大臣

- まちづくりや福祉と連携した防災訓練は非常に重要であるとの認識

全文
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続きまして、防災訓練の実効性について大臣に伺います。

4月28日の参考人質疑におきまして、極めて示唆に富むご指摘をいただきました。

防災をまちづくり、福祉と掛け算する。

そしてフェーズフリー、すなわち平時の暮らしと災害時の備えを切り離さず、日常の活動そのものが防災に接続している状態を目指すという考え方です。

訓練は回数を重ねることや形式を整えることに意味があるのではなく、地域の住民が自分事として参加し、福祉やまちづくりの現場と接続され、有事に本当に動ける形になっていることが大切です。

実際、津波避難タワーを平常時はレストランとして活用し、家族が食事に出かけるだけで、自然と避難行動の予行練習になっているという事例も伺っております。

こうした発想こそが、防災庁が全国に広げるべき訓練の姿だと考えております。

そこでお伺いいたします。

防災庁設置を機会に、まちづくり、福祉との掛け算、そしてフェーズフリーの考え方を、訓練の標準的な姿として全国に展開していく必要性について、ご見解と、また、相互防災訓練ガイドラインや手引きへの反映、好事例の横展開、自治体への具体的な働きかけ、災害対策についてなど、より実効的な防災訓練の全国展開について、御見解を大臣に伺います。

委員ご指摘のとおり、まちづくりや福祉と連携した防災訓練というのは、本当に重要だと思っております。

防災庁におきましては、防災とまちづくり、防災と福祉など、

防災庁の役割と組織体制
質問
谷公一 (自由民主党・無所属の会)
  • 防災庁が事前防災から復興までの一貫した司令塔機能を果たすこと
  • 防災大臣に尊重義務付きの勧告権を付与すること
  • NPO等の民間活用や、災害関連死をなくすための処遇改善を図ること
  • フェーズフリーの考え方に基づき防災の日常化を図ること
答弁
高市早苗
  • 防災庁が事前防災から復興までの一貫した司令塔機能を担う
  • 防災大臣に尊重義務付きの勧告権を付与し、関係府省庁の施策を推進する
  • 産学官民の総力を結集し、地域レベルでのリスク評価や避難所環境整備などを進める
全文
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まず防災庁の役割としては、徹底的な事前防災から発災、復旧、復興まで一貫して課題を見定め、目標と工程表を明らかにし、分散している防災機能を統合する司令塔としての機能を果たす。

組織としては、トップは総理大臣で、専任の大臣を置き、大臣は関係行政官の長に対する勧告権を持ち、勧告を受けた長は、勧告の尊重義務を負う。

官と民の役割分担については、被災市町村職員に過度の負担も強いることなく、持ちは持ち屋の発想で、NPO等を最大限に活用する。

発災時の対応、現在のあまりにひどい、30年前の神戸の頃と変わらない、私も経験いたしましたけれども、そういう被災者の処遇改善のため、sphera基準の達成を図り、災害関連死をなくすことを目指す。

また平時は、フェーズフリーという考え方。

いつもの暮らし、日常の延長で、もしもに備える発想で取り組む。

いわば今までの発想を転換して、防災の日常化を図る。

こういう考え方を柱として取り組むべきだと思います。

総理の所見をお伺いいたします。

まず防災庁は徹底した事前防災と発災時の対応から復旧、復興までの一貫した災害対応の司令塔機能を担うこととしております。

また防災大臣には尊重義務付きの勧告権が付与され、この勧告権を背景に関係府省庁の施策を進めてまいります。

そして平時から関係省庁、自治体、NPOといった民間組織などと顔の見える関係を構築し、産学官民の総力を結集した防災行政を進めてまいります。

また平時から都道府県や市町村と連携し、地域レベルでの災害リスク評価を行い、その結果に基づいて、防災大臣の勧告権も背景にしながら、事前防災の取組として、例えば災害関連死を防ぐために必要な避難所環境の整備などを進めます。

防災大学校の重要性と機能強化
質問
近藤和也 (中道改革連合・無所属)

- 国民を救うため、防災庁において防災大学校を核とする思想を持つべきではないか

答弁
高市早苗
  • 産官学民の防災人材を計画的に育成するため、防災大学校のような施設は重要である
  • 高度なコーディネート人材の教育、自治体・民間向け研修、先端技術を活用した実践的訓練機能の確保に取り組む
全文
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防災大学校についてですが、今までもさまざま、例えば防災士の方であったり、自衛隊の予備役の方であったり、いろいろな地域で防災大学校の学習も含めて、NPOの方も含めて経験し、そして私も例えば消防の方々との連携も訓練も含めて、さまざまな形というのはやってほしいなというふうに思いますが、今までの質疑では全て「検討していきます」だけなんです。

大事なことは、総理がですね、防災庁に当たって、そして日本の災害から国民を救っていくに当たって、防災大学校とは核あるべしという、私はその思想が必要だと思いますが、いかがでしょうか。

様々なニーズに対応できる産官学民における防災人材を計画的に育成していくためには、まだ過小ではございますが、防災大学校のような施設は重要だと考えております。

その具体的な検討はこれからなんですが、大局的な観点から防災全体を捉えて、多様な関係者の間で高度なコーディネートを行える人材の教育、それから地方自治体職員、民間人材も対象とした研修の実施、そして何といっても先端技術の活用も含めた実践的な訓練の場の確保といった観点を備えた、充実した教育・訓練機能が確保されるように取組を進めたいと考えております。

防災大臣への勧告権の付与と活用
質問
青柳仁士 (日本維新の会)
  • 各省庁にまたがる問題に対し、防災大臣が所管外として答えられない現状がある
  • 日常的な問題解決のために、防災大臣に実効性のある勧告権を持たせるべきではないか
答弁
高市早苗
  • 防災庁は平時から復興までの一貫した司令塔となり、防災大臣に尊重義務付きの勧告権が付与される
  • 各省庁の専門性は維持しつつ、防災庁が一段高い立場で勧告権を用いて調整を行う
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例えば、税に関することであれば、関係の省庁と国税庁。

そして、例えば、家を解体するということであれば、環境省であったり、法務省ですね。

それぞれに答えていただきながらも、実際には、その時は防災大臣が来られますが、防災大臣は所管外ということで、答えられないんですよ。

要は、概括的な答弁はいただくように努力はしていますが、最終的には各省庁でやらざるを得ないと。

勧告権というのは、こういう日常に、日常というか、事前であったり、事後的な問題を解決していく、このような時にこそ、大々的に構えての勧告権ではなくて、通常に、普通に行っていくべき、私はものではないかなと。

それが、今後の日本の災害対策に資するものだというふうに思いますが、この点についていかがお考えでしょうか。

高市早苗内閣総理大臣:防災庁というのは、平時から発災時、復旧復興までの一貫した災害対策の司令塔としての役割を担うことになります。

防災大臣に尊重義務付きの勧告権が与えられるということでございます。

防災庁設置によって、それぞれの専門性を有する各省庁の役割が変わるものではありませんが、防災庁が一段高い立場の司令塔となって、大臣の勧告権を使い、調整するものでございます。

まさにそうした仕組みを適切に活用しながら、激甚化、頻発化する災害に負けない防災立国を実現するということでございます。

防災人材の個人登録制度の創設
質問
青柳仁士 (日本維新の会)
  • 防災対応能力向上のため、組織単位ではなく個人を登録する制度を創設すべきではないか
  • 国際緊急援助隊の登録制度のような仕組みについて総理の考えを問う
答弁
高市早苗
  • 災害対応の知見・技能を持つ人材確保は地域の対応力強化に重要である
  • 人材が活躍できる環境整備が必要と考えている
  • 被災者援護協力団体の登録制度の運用などを通じ、民間人材の能力見える化と円滑な活躍の仕組みを検討している
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先ほど大臣との議論を踏まえまして、防災人材の登録制度の創設についてお伺いさせていただきます。

防災庁が司令塔となって日本の防災対応能力を高めていくためには、行政内部の人材だけではなく民間に広く存在する知見を実務能力としていかに取り込んでいくか、これが重要であると考えております。

その際、今、政府の方では、組織、団体を基準に登録をしていくようなことを考えていると思うんですが、これについて個人の方々を登録していくような制度を作るべきではないか、この委員会で何度か取り上げさせていただきました。

その趣旨は、災害対応にあたっては、やはり自助、共助、公助という考え方の中で、この自助と共助ですね、この部分を担っていただくのは、実際には現場、混乱している現場にいらっしゃる、本当に意識と能力の高い防災人材になってくるんだろうと思います。

ですから防災庁として、政府として、そうした人材の知見を取り込むという観点も重要なんですが、実際には協力をしながら、連動して動くという人材として、そういった方々が必要ではないかと思います。

私自身も国際緊急援助隊の登録制度について、これからの課題ということではありますが、創設について、総理としてどうお考えになるか。

高市早苗内閣総理大臣:災害対応に対する知見や技能を持っておられる人材の確保というのは地域の災害対応力の強化に重要でございます。

こうした人材が活躍できる環境の整備が必要だと考えております。

前もって民間人材の経験や能力を見える化して災害時に円滑に活躍していただく仕組みとして、対応としては災害NPOなどを対象とする被災者援護協力団体の登録制度の運用を進めるということとともに、各地で避難所運営を

災害対策基本法における実施主体の見直し
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 大規模災害時に市町村が被災し機能喪失するリスクがある
  • 災害対策基本法の実施主体が被災市町村に限定されており、国や都道府県の補完規定が不十分である
  • 防災庁設置を機に、国・都道府県・市町村の責務を抜本的に見直すべきではないか
答弁
高市早苗
  • 防災基本計画に基づき、大規模地震発生時の具体的なタイムラインを策定している
  • 防災庁設置後も不断の見直しを行い、いつ誰が何をすべきかの一層の明確化と最適化に努める
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私は防災庁設置に当たり、災害対策基本法に欠けている二つの視点について、もう一つずつですね、ちょっとお聞きをしたいと思います。

一つは災害規模の概念です。

現行の制度では、避難所運営、被災者支援、物資調達など、多くの実務が市町村に集中をしています。

もちろん、市町村は住民に最も近い要請主体でありますが、南海トラフ巨大地震や首都圏の直下地震、また富士山の噴火などですね、大規模災害を考えた場合、自治体そのものが被災をし、また庁舎も職員も機能を失う可能性があります。

その時に、これまでどおりに、まずは市町村が被災ですという制度設計で、本当に国民の命を守れるのかということです。

つまり、災害対策基本法の実施主体は被災市町村となっており、過度に限定的で、都道府県や国による補完の規定が不十分ということであります。

防災庁設置を機に、国や都道府県、市町村の責務というのを抜本的に見直す必要があると考えますが、まずこれについて伺います。

高市早苗:対応を確保するために重要だと考えております。

災害対策基本法に基づいて策定される防災基本計画では、発災後の災害応急対策の基本について示しております。

これに基づいて特に大規模地震発生時の業務については具体的なタイムライン、すなわち時系列に沿って何をすべきかの目安も策定されているんですけれども、防災庁が設置された後も、不断の見直しを行いまして、その最適化に努めてまいります。

だから大規模地震のみならず、さまざまな大規模災害についても、いつ、誰が、何をすべきか、一層の明確化を図ってまいります。

初動対応の迅速化と避難所支援の標準化
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 自治体から国への要請フローでは初動が遅れるため、国が責任を持って実施すべき業務を法律や計画で明確化すべきではないか
  • 避難所支援において、国が標準化されたユニット(トイレ、シャワー、電源等)をパッケージ化し、発災48時間以内に最大能力を投入する仕組みが必要ではないか
答弁
高市早苗
  • 被災者の健康と尊厳を守るため、迅速な対応が必要であると認識している
  • 自治体の備蓄不足時に国がプッシュ型で物資を送り込めるよう、分散備蓄などの体制を強化する
全文
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その中で今、総理からもありましたが、時間の概念が2つ目です。

災害対応では発災直後の48時間、72時間ということが言われます。

しかし現実には、自治体が被災者の被害状況を把握し、都道府県が取りまとめ、国に要請をして、そこから調整が始まると。

この流れではどうしても初動が遅れます。

防災庁設置に当たっては、この国が責任を持って実施すべき業務というのを、あらかじめ法律や計画で明確化すべきでないかと考えています。

特に今回の議論でもテーマとなっております避難所ですが、負担が強いられています。

避難所ごとにこの自治体職員や地域住民が一から準備するのではなくてですね、やはり国がこの標準化されたトイレやシャワー、キッチン。

またベッドや電源や通信とパッケージした避難所支援ユニットを持って、発災後の48時間以内、イタリアでは行われておりますが、能力の最大値をまず投入するというような仕組みが必要ではないかと考えますが、総理の考えを伺います。

高市早苗内閣総理大臣、今、避難所支援を例に挙げていただきましたけれども、国の役割につきましては、被災者の方々の健康と尊厳を守る観点から迅速な対応が求められると認識しています。

特に大規模災害時、自治体の備蓄物資が不足していながら、支援を要請するいとまもない場合に、国がプッシュ型で物資を送り込めるように、分散備蓄を進めるなどの体制は強化してまいります。

国際緊急援助隊(JDR)等のリソースの国内活用
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 海外災害で活用しているJICA国際緊急援助隊の人材・装備・ノウハウを、国内災害でも十分に活用できていない
  • JDR法などの制度を見直し、国内外で共通して活用できる体制を検討すべきではないか
答弁
高市早苗
  • 国際緊急援助隊は常設ではなく、その都度チームを編成して派遣するものである
  • 登録されている医療従事者は、国内の災害発生時の医療活動においても重要な役割を担っている
全文
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引き続きまして、国内外の災害対応力をフルに活用するための防災庁の役割を伺いたいと思います。

日本は海外の大規模災害に対しては医療や救助、専門家チームというのを派遣してきました。

これ国際貢献としては大変重要な取り組みだと思っています。

しかし一方で国内で大規模災害が起きたときには、その同じ人材や装備やまたそのノウハウというのは十分に活用できていません。

これ活用すべきだと思います。

海外の災害で活動できるJICAの国際緊急援助隊、先ほど青柳議員がおっしゃっていましたが、この人材や装備や訓練体系というのを国内災害でも活用できるようなJDR法に定められておりますが、こういった制度の見直しを検討すべきと思いますが、まず総理、これについてはいかがでしょうか。

高市早苗内閣総理大臣、国際緊急援助隊は海外における大規模災害が発生した際に、その都度チームを編成して派遣されるものでありまして、常設のものでないことは御承知のとおりかと存じます。

なお国際緊急援助隊の医療チームに登録されている国内の医師、看護師などの医療従事者の方々は、国内における災害発生時の医療活動においても重要な役割を担ってくださっていると。

分野横断的な災害対応人材の連携と訓練
質問
田中健 (国民民主党・無所属クラブ)
  • 法律上の制約(海外地域限定など)による縦割りを排除し、国内外で共通活用できる人材登録や訓練・派遣制度を検討すべきではないか
  • 防災庁が横串を指す役割となり、外務省、厚労省、消防庁、自衛隊などが連携する仕組みを構築すべきではないか
答弁
高市早苗
  • 専門分野の人材については各機関が把握し、訓練や派遣仕組みを構築しているが、発災時に連携して機能させることは極めて重要である
  • 災害対策本部の運営訓練等を通じて、分野横断的な「顔の見える関係」の構築と連携確保に努めてきた
  • 防災庁には各都道府県のカウンターパートとなる「ふるさと防災職員」を配置する
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田中健、これはそれまでの答弁と同じというか、外務省の方はそう思っているんですが、総理はぜひ考えていただきたいのは、やはりこのすべてJICAの国際緊急援助隊の人がチームに入っているわけではないんですね。

それが全部わかっているわけでもないんです。

今の法律ですと「海外の地域において」と規定があるから使えないという、その法律上の制度の整理というのはわかるんですけれども、しかし国民から見たら、それこそ縦割りに見えてしまいますので、やはり海外で使える高度な災害対応力というのを国内で使えないというのは、あまりにももったいないと思います。

実際これ、言ってらっしゃいます国際緊急援助隊の皆さんの声でもありますので、こちらも検討をしていただければと思っています。

そういった中で防災庁をつくるなら、こういった縦割りを排除するのが大きな役目だと思います。

先ほどもデータベースの話がありましたけれども、JICAであれば外務省、またもちろん防災庁、またDMAT、例えば厚生労働省、消防庁や自衛隊もありますが、こういった横断した横串を指すためにも、国内外で共通で活用できる災害対応人材の登録のみならず、やはりこれ訓練、派遣制度と、DMATなどは独自に自分たちで海外のチームと訓練をしているというお話も聞きました。

こういったことを検討すべきであると考えますが、総理の考え、伺います。

高市早苗内閣総理大臣、医療や消防をはじめとする専門性の高い分野の人材については、それぞれの関係機関においてつかさつかさであらかじめ災害時に活躍できる人材を把握して、専門的な訓練などを通じた人材育成ですとか、被災地への派遣の仕組みの構築を行っておりますけれども、発災時にそうした人材が連携して機能できるようにするということは極めて重要だと認識しております。

政府でこれまでしてきたことというのは、いざというときに備えて、関係省庁や地方公共団体、関係機関の参加のもと、災害対策本部の運営訓練などを通じて分野を横断した、顔の見える関係の構築と連携の確保に努めてきたということです。

防災庁におきましては、各都道府県のカウンターパートとなるふるさと防災職員を配置します。

国外対応の連携検討
質問
田中昌史 (自由民主党・無所属の会)

- 国際緊急援助隊のような国外での対応も含めた連携を検討すべきではないか

答弁
高市早苗
  • 法の見直しについては現時点では考えていない
  • 貴重な経験や知識を持つ方々のデータベース拡充については前向きに検討する
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こちら大変に前向きな答弁だったんですけれども、極めて連携が重要だということ、訓練も重要だと言っていただきました。

であるならば、一問戻りますけれども、先ほどの国際緊急援助隊のような国外での対応、WTOでも同じように対応を持っておりますけれども、こういったものも含めて、ぜひ検討していただければと思っております。

高市早苗内閣総理大臣、先ほど答弁をさせていただきましたけれども、法の見直しということについては、現時点では考えておりません。

ただ、個人で素晴らしい経験を積んでこられた、貴重な体験をしてこられた、知識を持っておられる、こういった方々のデータベースの拡充については、前向きにしっかりと検討させていただきます。

受援体制の整備と訓練
質問
田中昌史 (自由民主党・無所属の会)
  • 海外からの支援を受け入れるための受援体制を国全体で整備すべきではないか
  • 平時から受援体制に関する訓練を行う必要性について考えを伺いたい
答弁
高市早苗
  • 平成29年に海外支援受入れの対処方針を策定済みである
  • 関係省庁による訓練や外国政府の防災訓練への参加を定期的に実施している
  • 防災庁設置後も取組を充実させ、平時からの準備に努める
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併せて最後ですね、日本は海外に支援を出すとして経験を積んできましたが、今度逆に受け入れる可能性もあります。

その時に、どの国や機関が、どの空港、港湾で受け入れて、どの省庁が調整をして、どの被災地に送るのかと。

この受援体制というのを、国全体、海外も含めて整備をすべきであろうかと思っております。

同時に、この訓練も平時から行っていく必要性があるかと思いますが、これについても総理の考えを伺います。

高市早苗内閣総理大臣、おそらく委員の問題意識は、東日本大震災のときに海外からの支援の受入れに関して混乱が生じた事例があったことなどだと思いますが、受入れの手続きが明確でなかったことによって、受入れに時間を要するなどの課題がございました。

こうした記憶を踏まえて、平成29年には海外からの支援の受入れについての基本的な考え方や具体的な手続きを定めた対処方針を策定しました。

そのほか、関係省庁が参加した訓練を定期的に実施して手続きの確認を行うということとともに、外国政府が実施する防災訓練にも参加をしております。

円滑な国際連携のための取組を進めている最中でございます。

防災庁設置後におきましても、さらにこうした取組の充実を図り、海外からの支援を円滑に受け入れられるよう、これは平時からの準備にしっかりと努めてまいります。

防災庁設置法案における自治体支援の明記
質問
工藤聖子 (参政党)
  • 政府の基本方針に掲げられている自治体支援を、防災庁設置法の条文に明記すべきではないか
  • 条文に「支援」の文言がないことで、自治体に国の本気度が伝わらない懸念がある
答弁
高市早苗
  • 国の災害対策は災害対策基本法に基づいており、地方公共団体の事務推進は既に国の責務として規定されている
  • 防災庁の事務として法律上明確に規定されていると考えている
  • ふるさと防災職員による人的支援や、防災力強化総合交付金による財政支援など、実効的な支援を行うことを約束する
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私からは、地方自治体の防災力強化に対する国の支援について伺ってまいります。

防災庁設置法案の前提となっております政府の基本方針では、地方自治体の防災力強化への支援、これが防災庁の重要な機能として明確に位置づけられています。

ところが、いざ法案を見てみますと、条文中に国の支援という文言は見当たりません。

これまでの委員会で私からは、防災庁の所掌事務にも国による支援を明記するべきではないかと繰り返し何度も問うてまいりました。

しかし、総理ですね、政府が自ら基本方針に掲げた自治体支援を、法律の条文に書き込み、盛り込むことにどのような不都合があるのでしょうか。

政府の基本方針では明確に自治体支援を掲げながら、法案を開けてみると、肝心の支援の二文字が見当たらないということでは、現場で日々奮闘されておられる自治体の皆様に国の本気度が伝わらないのかと思います。

総理、自治体は国の支援を求めています。

必要な人的支援、財政支援が円滑に進むように、国が自治体をしっかり支える、そういう意思と覚悟を法律の条文として堂々と。

高市早苗内閣総理大臣、工藤委員に対してはがっかり答弁になってしまうかもしれませんが、国の災害対策は災害対策基本法に基づいて行っております。

その法律の中で国の責務として、地方公共団体が処理する防災に関する事務の実施の推進が定められています。

そもそも防災庁は災害対策基本法に則り事務を遂行します。

ですから、委員がおっしゃっていただいた国による自治体支援は、既に防災庁の事務として法律上明確に規定されているものと考えております。

でも何より大事なのは、実際にどのような支援を行うかでございます。

防災庁においては、各都道府県のカウンターパートとなるふるさと防災職員などによる顔の見える人的支援や、自治体向けの新たな交付金として創設された防災力強化総合交付金による財政面での支援も含めて、平時においても発災時においても自治体のニーズを踏まえて伴走しながら、地域の防災力強化に向けた取組の充実を図ってまいります。

これはお約束いたします。

大規模災害時の首長判断を補佐する国職員の派遣体制
質問
福田 (チームみらい)
  • 大規模災害時に首長の判断を補佐できる国の職員を速やかに派遣する体制が構築されているか
  • 体制が不十分な場合、防災庁設置を機に新たに構築する考えがあるか
答弁
高市早苗
  • 自治体への支援体制強化は極めて重要と考えている
  • 防災庁の設置を見据え、平時から都道府県のカウンターパートとなり、発災時には被災地に駆けつけ伴走型支援を行う体制を整備する
  • リエゾン職員の派遣等を通じて、情報共有と首長の意思決定をサポートする体制を強化する
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ご尽力された気仙沼市長の菅沼茂参考人から、こんな切実なお話がございました。

震災当時、人命の救助、道路の通行確保など、様々な対応に追われる中で、首長としてはどうしてもその費用が気になったと、また破産するのではないかというお言葉もございました。

そのため、複雑な防災関連法令を読み解き、政府から発出される膨大な通知を整理し、首長の判断を助ける、最良となれる国の職員、具体的には課長補佐級の方と。

現在こうした首長の判断を補佐できる国の職員を大規模災害時に速やかに派遣する体制は構築されているでしょうか。

また仮に整っていないとすれば、防災庁設置を機に新たに構築するお考えはないでしょうか。

高市早苗内閣総理大臣、特に発災時に最前線で災害対応に当たる自治体への支援体制を強化するということは極めて重要だと考えております。

防災庁の設置を見据えて配置を進めております。

防災職員は平時から47都道府県のカウンターパートとなって、発災時には被災地に駆けつけ、被災自治体に対して伴走型の支援を行うことで、首長の意思決定を含む災害対応へ、防災庁が中心となって運営するこれらの本部を被災自治体の近くで活動させて、緊密に連携させることによって、市町村へのリエゾン職員の派遣も含めて、情報共有と首長の意思決定をサポートする体制を強化してまいります。

災害関連死ゼロへの決意
質問
山田瑛理 (チームみらい)
  • 災害関連死を一人でも減らすため、政府が強い意思を示すべきである
  • 総理の言葉で「災害関連死ゼロ」を目指すという明確な決意を示してほしい
答弁
高市早苗
  • 災害関連死を減らし被災者の健康と尊厳を守る対策は重要である
  • 避難所の環境確保や平時の関係機関連携が必要である
  • 防災庁を司令塔とし、助かった命を守り抜くために政府一丸となって取り組む
全文
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避難所の環境、医療福祉支援の継続、住まいの再建、こうした被災者の生活を支える施策を一段と充実させていく、関連死を一人でも減らしていくこと、これが政府が国民に対して示すべき強い意思であると考えております。

ですが、だからこそ、政府の目指すべき姿として、災害関連死ゼロを目指すということを、総理のお言葉で、明確に国民に示していただきたいです。

防災庁が設置されるこの節目において、助かったはずの命を避難生活の中で失わせない、災害関連死ゼロを目指していくという、総理の強い御決意をお聞かせください。

今、山田委員がおっしゃっていただきましたが、近年の大規模地震では直接死よりも災害関連死の方が多くなっており、この災害関連死を減らして被災者の健康と尊厳を守るという対策は重要です。

良好な避難生活環境を確保する、災害関連死を防止するということのためには、避難所の良好な生活環境の確保に加えて、平時から関係機関の連携を図っていく必要がございます。

防災庁は災害対応の司令塔機能を担うこととしておりますので、地震などによる直接死を免れて、助かった命を守り抜くために、できることは全てやるという考え方の下で、政府一丸となって取組を進めてまいります。

発災時の被害状況把握体制の強化
質問
平沼正二郎 (自由民主党・無所属の会)

- 防災庁が司令塔機能として、発災時の迅速な被害状況把握体制をどのように強化していくのか

答弁
横山次郎
  • 情報収集・共有の要となり、被害の全体像を俯瞰的に把握して関係機関と共有する体制を構築する
  • 地域防災リエゾンの体制整備や、従来の調査チーム派遣・現地対策本部設置の仕組みをコントロールし、政府一丸となって対応する
全文
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そういった観点に基づいて、まず1つ目の質問をさせていただきたいんですけれども、発災時における防災庁の司令塔機能に関して、この質問をさせていただきます。

発災時における迅速な被害状況把握体制の構築が、大変重要であると考えておりますけれども、今回防災庁は司令塔機能として、どのようにこの体制を強化していくのか、まずは教えていただけますでしょうか。

大規模災害発生時に、的確な災害応急対策を行うために、防災庁はまず情報をしっかり収集して共有する要になるということが、司令塔機能を果たすための大前提になろうと考えてございます。

まず被害の全体像を俯瞰的に把握した上で、関係機関とも共有して相互に連携して対応にあたる体制を構築できるような役割を果たしていきたいと考えてございます。

このために、防災職員の配置を進めることによって、即座に駆けつける地域防災リエゾンの体制も整備してきてございます。

従来から内閣防災の体制でも、調査チームの派遣でありますとか、現地対策本部の設置でありますが、そういう取組をする仕組みになってございますけれども、こういうような仕組みをしっかりコントロールしながら、被害状況を把握、共有しながら政府一丸となって、災害応急対策に取り組む体制を構築してまいりたいと考えてございます。

災害シミュレーションおよび訓練の強化
質問
平沼正二郎 (自由民主党・無所属の会)

- 防災庁の創設により、事前防災としての災害シミュレーションや訓練がどのように強化され、実施される予定か

答弁
横山次郎
  • 分野横断的なシミュレーションを行い、救出活動や機材などの不足を定量的に把握することを推進する
  • その結果に基づき、住民や地元企業も参加する救出・救急・避難・物資輸送などの総合的な防災訓練の実施を促す
全文
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またそのような、より迅速な初動対応をとるためには、やはり想定というのが非常に重要であると思っております。

そこで今回、防災庁においては、事前防災の徹底という理念というか、目標を掲げられていると思いますけれども、事前防災の一部として、災害シミュレーションや訓練の強化というのが、非常に重要でフォーカスされていると思いますけれども、災害の被害を最小限に抑えるためには、災害シミュレーション及び訓練が大変重要と、繰り返しになりますけれども、考えております。

防災庁ができることによって、今もいろんな訓練とかシミュレーションをやっていただいているとは思うんですけれども、この防災庁ができることによって、どのようにこれが強化されて、実際に訓練等を実施していく予定なのかを教えていただけますでしょうか。

地域の防災力の抜本的強化のためには、その前提として各地でシミュレーションを行い、それを踏まえ訓練を実施することが重要と考えてございます。

防災庁においては、災害発生時に生じる被害を想定した上で、例えば救出活動や救急搬送の体制が十分か、などについて、具体的かつ分野横断的なシミュレーションを行い、必要な機能や機材の不足などを定量的に把握することを、まず推進してまいりたいと思ってございます。

そして、その結果を踏まえて、防災関係機関が連携して、住民や地元企業とも参加する救出、救助、救急搬送、避難、避難所運営、支援物資輸送などの総合的な防災訓練の実施を促してまいりたいと考えてございます。

このような取組を通じて、より実効性の高い事前防災対策の推進を防災庁が担ってまいりたいと考えてございます。

政務三役および派遣職員の初動対応訓練とマニュアル整備
質問
平沼正二郎 (自由民主党・無所属の会)

- 政務三役や各省庁の派遣担当者が、現地対策本部の立ち上げから迅速に対応するためのマニュアル整備や現状の取組について伺いたい

答弁
横山次郎
  • 初動対応を円滑にするためのマニュアルを整備し、地方自治体と連携して政務三役が参加する現地災害対策本部運営訓練を毎年実施している
  • 能登半島地震の教訓を踏まえ、被災地に派遣される指名職員を集めた現場対応の確認研修を実施し始めている
全文
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加えて、実際に司令塔機能として災害対応にあたる政務三役、私も当時そうでありましたけれども、現地に派遣される各所の担当者の訓練というのも大変重要であると思う、実感をしております。

実際に私もですね、能登半島地震の時にですね、政務官としてですね、緊急参集の仕組み自体の事前連絡は元々いただいてはいたんですけれども、実際の災害が起こったときに、現地対策本部に入って、これをどうやって立ち上げて、一体そこでどういう会議体を立ち上げて、そこでどういう情報収集して、何に対応当たるかというような、やっぱり事前訓練というのは当時はなくてですね、やっぱり私も政務官ですけれども、当時の副大臣の小川先生もですね、結構手探りでいろいろ対応させていただいて、なんとか災害対応を行ってきたという経験をしております。

政務三役や災害対策本部に派遣される各省庁の担当も含めて、迅速に立ち上げから対応を行うためのマニュアルなどの整備も必要であると考えておりますけれども、現状の取組を教えていただけますでしょうか。

その上で、政務三役が現地災害対策本部に派遣される各省庁の職員が、発災直後から迅速かつ的確に災害対応を行われるよう、平時から備えを講じておくことが重要であるということを再認識してございます。

このため、政府においては、災害対策本部の設置を始めた初動対応を円滑に進めるための、しっかりしたマニュアルを整備するとともに、地方自治体と連携して、毎年政務にもご参加いただいて現地災害対策本部運営訓練を実施して、実際の運営を体験していただきながら備えていただくというようなことを進めているところでございます。

また、能登半島地震での教訓も踏まえて、発災時に被災地に派遣される職員も基本的には事前にある程度指名していますので、彼らを集めて現場で行うことの確認をするような研修を実施し始めているところでございます。

今後とも過去の災害の教訓も踏まえつつ、また訓練等を重ねながら、絶えず対応の改善を図って災害に対応する備えを強化してまいりたいと考えてございます。

上下水道インフラの耐震化と防災庁の役割
質問
平沼正二郎 (自由民主党・無所属の会)
  • 上下水道の耐震化および急所対策の現状はどうか
  • 国土強靭化計画との連動において、防災庁はどのような役割を果たすのか
答弁
横山次郎
  • 浄水施設の約47%、下水処理施設の約50%が耐震化されており、重要施設の管路両方耐震化は約9%である
  • 関係省庁が専門性を生かして取り組む中、防災庁は一段高い司令塔として、計画のフォローアップや関係省庁への対応要請を行い、事前防災を推進する
全文
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次にインフラに関してお伺いをいたします。

事前防災という観点からインフラの強化というのは大変重要であると思っております。

このインフラの強化をしていれば被害はかなり抑えられるということが明確でありますけれども、能登半島地震においてはインフラの確保で最も時間がかかったのが上下水道でありました。

水道や下水管などの耐震化の状況と急所対策というのは今どこまで進んでいるのか。

これは国土強靭化計画との連動というのも非常にあると思いますけれども、ここに関して防災庁はどのような役割を果たすのかを教えていただけますでしょうか。

水道、上下水道の関係でございますけれども、上下水道施設の令和6年度末時点の耐震化状況につきましては、例えば、上下水道システムの急所となる浄水施設の約47%、下水処理施設の約50%で耐震化がなされているということでございます。

また、接続する水道・下水道管路の両方が耐震化されている避難所など、重要施設の割合は約9%という状況だと承知してございます。

上下水道などのインフラの防災対策については、第一次国土強靭化実施中期計画と各種計画を踏まえて、防災庁設置後も引き続き、国土交通省などの関係省庁において、防災も含めた様々な観点から、それぞれが有する専門性を生かしつつ、取り組んでいくことを想定はしてございますけれども、その上で防災庁が、防災に関しては一段高い司令塔となって、関係府省庁や自治体と連携して、事前防災の取り組みを推進していくという考えでございます。

例えば、南海トラフ地震等の大規模地震に関する各種計画がございますけれども、こちらにおいて、インフラ耐震化などの個別具体の施策が位置づけられてございます。

これを防災庁が中心になって、適時フォローアップを行うとともに、さらに施策を推進する必要がある場合には、関係省庁にも背景に対応を求めていくなど、関係省庁と連携して、さまざまな事前防災対策を推進してまいります。

計画を取りまとめる内閣官房や、具体の強靱化の取組を行う関係省庁とも連携しながら、政府一体となった地域における事前防災を推進する体制を構築したいと考えてございます。

防災技術の国際連携と海外展開
質問
平沼正二郎 (自由民主党・無所属の会)

- (文脈より)日本の防災技術の海外展開や、海外の優れた技術の導入について、防災庁としてどのように取り組むか

答弁
高市早苗
  • 衛星・AI活用や浄水化技術などの日本の防災技術のPR、マッチング、導入支援を防災庁でさらに推進し、各国の防災力向上と国内産業の育成を図る
  • 海外の優れた防災技術やノウハウを積極的に学び、我が国の防災力向上につなげていく
全文
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先日ゴールデンウィーク中に、私、自民党の青年局長でございますけれども、青年局にて台湾に。

内閣総理大臣。

国際連携、まず我が国からのということで申し上げますと、近年我が国では耐震化などのハード面の技術に加えて、衛星やAIなどを活用した被害状況の把握や災害予測、さらに浄水化技術など避難生活の環境改善に資する新たな技術サービスが次々と生まれてきております。

こうした防災技術の海外展開を進めることは、各国の防災力向上への貢献につながるとともに、我が国の防災産業の育成性や成長力強化、ひいては我が国の防災力の強化の観点からも重要であると考えております。

このため、内閣府としましては、関係省庁や民間事業者などと連携をしまして、国際会議、展示会等における日本の防災技術のPRや、外国政府と日本企業とのマッチングの推進、海外における日本の防災技術の導入支援などの取組を行っておりますが、防災庁ではこれらの取組をさらに推進してまいりたいと考えております。

また、議員ご指摘のとおり、海外の優れた防災技術やノウハウについて、これを積極的に学んで、我が国の防災力向上につなげていくことも大変重要であります。

防災庁の役割と国際連携
質問
平沼正二郎 (自由民主党・無所属の会)

- 防災技術開発や国際連携を強化し、日本がイニシアチブを握ることの重要性についての見解を問う

答弁
答弁者
  • 国家戦略の立案が重要であり、最新技術や環境変化を踏まえた防災政策を立案する
  • 防災基本計画に位置づけ、防災大臣の勧告権を活用して政策を牽引する
全文
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先ほども触れていただきましたけれども、防災の技術開発というところは、現在政権が進めている戦略的な分野の一つでもありますし、国際連携を強化して、日本が防災の分野でイニシアチブをしっかりとっていくというのが、そして国際貢献をしていくということが、防災庁の役割として大変私は重要だと思っておりますので、引き続き、こちらからの提供、また向こうからのノウハウの教授というところもしっかり、大臣の意気込みを込めて見解をお聞かせいただけますでしょうか。

我が国の防災体制の抜本的な強化に向けて、防災庁が司令塔機能を発揮するためには、我が国全体の防災政策を牽引する国家戦略の立案が大変重要だと思います。

その国家戦略としては、これまでの災害に対する十分な検証や、我が国の将来にわたって起こりうる環境の変化、そして最新の技術動向などを踏まえて、あらゆる事態を想定して起こりうる被害を先読みし、防災政策を立案していくという考え方で、今後、具体的な検討を進めてまいります。

その上で、こうした我が国の防災対策の国家戦略を、国の中央防災会議が定める防災基本計画に明確に位置づけ、これに基づき、防災庁が防災大臣の勧告権を活用しながら、我が国全体の防災政策を力強く牽引してまいります。

被災者情報の収集と取り扱い
質問
工藤聖子 (参政党)

- 防災関連システムにおいて、具体的にどのような被災者情報を扱う想定か説明を求める

答弁
横山次長
  • 自治体が平時に収集した住民基本台帳情報や避難行動要支援者情報、発災後の情報を自治体単位で集約する仕組みを検討
  • 具体的な項目は「被災者台帳ヒアリングシート」に基づき、氏名、住所、要介護度、避難場所などを想定し、本人の同意を得て収集する
  • データの標準化を進め、広域避難者支援に向けた自治体間連携を検討する
全文
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次にはですね、災害情報の取扱いと被災者情報の保護について伺ってまいりたいと。

こうした情報が今後システムの中に集約されていくのでしょうか。

防災庁設置準備アドバイザー会議の報告書では、広域災害時に要配慮者や被災者に関するデータ等を収集・利活用できるシステムの構築を進めるとの記載もございました。

ただ私がこれを伺うのは、例えば被災してやっとの思いで避難所にたどり着いた方のご病気やご家族の情報が、いつの間にか巨大な政府のデータベースに記録されていく、そういう未来がどこまで現実のものになろうとしているのかと、まずは国会の場で確認しておかなければならないと考えたからです。

そこで提供した情報がご本人の知らないところでどこまでどのように使われていくのか、これは被災者の方々の尊厳にも関わる大切な論点と思っております。

今後、防災関連システムにおいて、具体的にどのような被災者情報を扱う想定なのか、御説明をお願いいたします。

内閣官房横山次長御指摘のように個人情報が取り扱われる仕組みでございますので、もちろん個人情報保護法上の配慮は十分しながらでございますけれども、一方で大規模災害発生時には在宅避難や車中泊等の避難所外に避難する被災者もおられる中で、自治体をまたぐ広域避難、災害が出る場合もございます。

そのために、具体的にはデジタル技術を活用し、自治体等が平時に収集済みの住民基本台帳システムなどに含まれる情報や、避難行動要支援者情報、発災後にアウトリーチで集めてくる情報も含めて被災者一人一人から収集する情報を、まずは自治体単位でデータベースとして集約する仕組みが有効ではないかというふうに考えてございます。

このときデータベースへの集約が想定される項目についてお尋ねがございましたけれども、被災者支援に必要となる具体的な項目については今、内閣府が自治体に参考のためにお示ししています、被災者台帳ヒアリングシートというものがございます。

お一人お一人にご事情を確認すると、情報はもちろん本人がお示しいただく、同意の上で集める情報という前提でございますけれども、その記載、例えば、もちろん氏名、住所などはもちろんでございますけれども、要介護度情報や避難場所として想定されている場所といった項目ですね。

そういうようなことを中心にしながら、自治体の被災者支援業務の実態を把握して、本当に必要な情報が何かをこれから精査した上で、こういう項目について今後検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

スムースな情報集約や自治体間での情報連携のためには、各種のデジタルツールやシステムにより収集されるデータの標準化が重要になると認識しています。

こうした観点から防災庁においては、まずは被災者支援に必要な情報公務の標準化等を進めた上で、広域避難者への支援も見据えて、自治体間での情報連携のあり方についても検討してまいりたいと考えてございます。

災害情報の外資提供による安全保障リスク
質問
工藤聖子 (参政党)

- 被災者の機微情報や災害情報が外資系企業に渡りAI開発に利用されることについて、安全保障上のリスクをどう考えるか政府見解を問う

答弁
内閣官房デジタル行財政改革会議事務局審議官
  • デジタル行政推進法改正案において、民間事業者へのデータ提供義務付けの措置は行っていない
  • データ提供を受ける仕組みにおいて、入り口で外資・内資を区別して外資を禁止してはいないが、個別の認定時に安全管理方法やセキュリティ等の重要事項を確認する
全文
質問・答弁の全文を表示

現在、国会で改正デジタル行政推進法案が審議中でございます。

これは国の保有データを認定された民間企業に提供して、AI開発などに活用してもらうと。

私が懸念するのは、その情報の提供先に外資系企業が含まれる可能性でございます。

今回のデジタル行政推進法の改正案には、こうした外資規制が設けられていないと認識しております。

しかも災害情報の中には、個人情報だけでなく、災害対応の経験値とか、避難の動線だとか、地域の脆弱性など、国家の安全保障に直結する情報もあるだろうと思います。

こうした懸念がございますので、私としては外資系企業はその情報提供先から除外すべきではないかと考えております。

ということで、少し先の話までしてしまいましたが、伺いたかったのは、被災者の機微情報、そのほかの災害情報が外国資本の企業にわたり、AI開発に使われると。

こうした事態について、政府としては、安全保障上のリスクをどのようにお考えかということでございます。

この点について、政府の見解を伺います。

まず先生からの御言及ございましたが、基本方針に書いてございまして、義務付け云々の検討事項という記載がございましたが、今般のデジタル行政推進法と改正案においては措置をしておりません。

その上でですね、外資系云々の話がございましたが、同法、同改正法案で規定してございます民間事業者からデータ提供を受ける仕組みにつきましては、入り口で外資、内資を区別して、外資を禁止するというふうにはしておりませんけれども、いずれにいたしましても、個別の認定に当たりましては、データの安全管理の方法ですとか、データセキュリティ、データの取扱に関する重要事項について、さらにもたしに照らしまして、

災害時情報の外資系への流出リスク
質問
工藤聖子 (参政党)

- 災害時に収集された情報が、将来的に外資系企業へ渡るリスクはないか

答弁
山添

- 今般の改正法案では、災害時を含め事業者が義務的に行政へデータを供出する措置は設けられていない

全文
質問・答弁の全文を表示

もう一度確認しますが、災害時に集めた情報がデジタル行政、それは今この法案に入っていないそうですが、今後外資系に危惧にわたるということはないという認識でよろしいでしょうか。

もう一度確認させてください。

繰り返しの答弁に恐縮でございますけれども、今般の改正法案においては、災害時も含めましてですけれども、事業者が義務づけで、義務によって行政にデータを供出するというような措置は設けられておりません。

発言全文

関芳弘 (災害対策特別委員長) 1発言 ▶ 動画
委員長 関芳弘

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田中昌史 (自由民主党・無所属の会) 10発言 ▶ 動画
委員長 関芳弘

関芳弘(災害対策特別委員長):これより、会議を開きます。

内閣提出防災庁設置法案及び防災庁設置法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案の両案を一括して議題といたします。

この際、お諮りいたします。

両案審査のため、本日、政府参考人としてお手元に配付のとおり、内閣官房デジタル行財政改革会議事務局審議官、山澄政君ほか10名の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

御異議なしと認めます。

よってそのように決しました。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

田中昌史君。

質疑者 田中昌史

田中昌史(自由民主党・無所属の会):はい。

おはようございます。

自由民主党の田中昌史です。

今日は質問の機会をいただきました委員長、理事の皆様方に、心から感謝を申し上げます。

災害が多発する状況におきまして、この防災庁の意義というのは非常に大きいものがあると思います。

先般の参考人質疑でも、4名の皆様方から大いに期待するというお声がいただきました。

私も、この防災庁には大いに発展、そして活躍いただきたいというふうに賛同するところであります。

都の関係、産学官民の連携含めて大事なんですが、何よりも地域に暮らす方々が、自分たちは防災に乗り切れると、安心だと、そう思って暮らしていただけるということが、極めて私は大事だろうと考えているところであります。

こういった過去の災害を視察して経験した中で、踏まえて見てきたこと、そして現場の皆さん方からいただいた声をもとに、今日は質問をさせていただきたいと。

突発病の予防ですとか、身体機能の維持、それから災害関連死の防止といった生活機能を守る防災を、どのように事前計画に組み込んでいくのか、政府としての見解を伺いたいと思います。

内閣官房横山次長。

答弁者 横山次長

内閣官房横山次長:お答えいたします。

首都直下地震では多数の避難者が発生し、自力での対応が困難な要支援者だけでも多数に上るため、こうした方々の健康を守り、災害関連死を防ぐため、高齢者等の身体機能を維持して、生活機能の低下を防止する取組が重要だと考えてございます。

このため、例えば、能登半島地震においては、避難所において段ボールベッド等の簡易ベッドを設置するとともに、リハビリ専門職の方が身体機能を維持するために体操教室を開催していたというような実績もございます。

このような環境が、災害現場において速やかに実現するよう、関係者が連携して事前の取組を進めることが重要だと考えてございます。

このような観点から、例えば例年東京都を含む九都県市では、首都直下地震を想定した九都県市合同防災訓練を実施してございますけれども、医師会と保健、医療、福祉関係者も参画していただいて、しっかりと行っているところでございます。

計画上の位置づけとしても、中央防災会議幹事会で決定してございます。

必要な保健医療福祉に関する支援活動が行われるよう、取組を進めてまいりたいと考えてございます。

質疑者 田中昌史

田中昌史(自由民主党・無所属の会):ありがとうございます。

しっかりお願いしたいと思います。

いろいろ聞いても、自治体、例えば東京都の区と協定を結んでいるんだけど、具体的に何も進んでいないという声は多数、私も聞いておりますので、具体的にそこをしっかりと進展させていただきたいなというふうに考えているところであります。

次に地方自治体の専門人材の確保についてであります。

この命、健康、暮らしを守る初動対応、これを強化していくためには、市町村に在する医療福祉、リハビリ専門職などの専門人材のマンパワーが必要になりますが、現実には人材が不足しているという自治体も非常に多い。

地方に行けば圧倒的に人材は不足していますし、加速している状況であります。

そこで、政府はこの自治体ごとの、この医療福祉、リハビリ専門職等の充足状況ですとか、災害時の動員可能人数、これどの程度把握されていらっしゃるのか、また人材不足の地域に対して、どのような人的支援、制度的補完を行うのか、教えていただきたいと思います。

厚生労働省、坂木原審議官。

政府参考人 坂木原審議官

厚生労働省坂木原審議官:お答え申し上げます。

質疑者 田中昌史

田中昌史(自由民主党・無所属の会):BCPそれぞれ策定していると思うんですが、自分のところの策定したBCPをもとにすると、人は出せませんよっていうところは結構多いんですよ。

自分のところの維持がとても大事ですから、ぜひここは本腰とも検討していただきたいなというふうに考えております。

次に参ります。

専門職と団体と自治体との連携であります。

先ほどお話しした協定は非常に初動対応の空白期間を、時間を埋めるためにとても大事であります。

ただやっぱり誰が何をどこでいつ、どこまで担うのか。

地域防災計画もなかなか実効的に進んでいない自治体が多いですから、こういった標準モデルを参考にしながら、ぜひ地域防災計画を前に進めていくということを進めていかれたらどうかと思いますが、見解を伺いたいと思います。

内閣官房横山次長。

答弁者 横山次長

内閣官房横山次長:大規模災害時におきましては、現場でリハビリを含めまして、保健医療福祉分野が連携して被災者に寄り添った支援が行われるよう、都道府県が保健医療福祉調整本部を設置することとされており、自治体に平時より保健医療福祉士活動チーム等との合同訓練、研修、会議の開催等に取り組むよう求めているところでございます。

また、例えば関係行政機関や応援協定を締結している関係団体等による合同会議を開催し、行政各団体、各事業者が実施できる内容を共有するなどの取り組みも進めてきているところでございます。

平時から地域における関係団体等において連携を含めることを目指し、既に実施している自治体の例、先進事例をモデルとして示す通知も、本年3月末に内閣府防災担当と厚生労働省の連名で発出して取り組みを促しているというところでございます。

さらに、必要な費用の問題がございますので、今年度創設した防災力強化総合交付金の対象に、こういう取組も盛り込んでおります。

防災庁設置を見据えて、各自治体での開催を促して、事前に体制を整備するなど、厚生労働省とも連携しながら、取組を進めてまいりたいと考えてございます。

田中君。

質疑者 田中昌史

はい、ありがとうございます。

組織として協定を結んでいますよ。

でもそこに所属する会員たちが、やはり自分たちがそういう役割を持っているという意識づけをきちんと平時からやっておくということは極めて大事だと思います。

その上では計画を具体的に策定して、事前訓練等をしっかりとやっておくことが非常に大事だというふうに思いますので、ぜひお願いをしたいなと思っております。

次に参ります。

この災害支援、専門団体の災害支援、制度的な部分について質問したいと思います。

この医療福祉に従事する団体専門職、結構災害時に支援したいという方が結構います。

研修なんかやると結構募集多いですよね。

非常にいいことだと思います。

しかし現場では支援に行きたいんだけど、所属機関の許可が得られないとか、派遣できないという声があると。

その原因は主に大きく二つであります。

派遣した先で被災したり、あるいは何らかの障害を負ったときの責任の所在と保障がどうなるのか、というのがこれ1点目であります。

2点目は、当然ですね、派遣した人の人件費、日当はこれは支給されますが、派遣した元の病院は、当然、例えば出来高払いとか、施設基準があったら、これ減収になるわけです。

これ経営的に非常に医療・介護・福祉施設厳しい状況の中で、派遣したのはいいけども、減収になって経営厳しくなるんだったら、やっぱりそこはなかなか派遣しづらいなと。

政府参考人 坂木原審議官

お答え申し上げます。

御指摘の点につきまして、現在の取組状況でございますが、まず、医療機関が災害を発生した際に、被災地にリハビリテーション専門職を含む職員を派遣した場合、診療報酬上の職員配置基準等を柔軟に取り扱うことができるようにするということで、被災地への職員派遣支援というのを支援しているという制度的な対応を行っております。

この取扱いにつきましては、介護事業所等においても同様でございまして、被災地に職員を派遣した場合、災害発生時における人員基準、加算のための人員配置について柔軟な取扱いをしても差し支えないというような対応をしております。

また、厚生労働省では、JRAT、日本災害リハビリテーション支援協会に対しまして、災害発生時における被災地のJRAT活動に係る連絡調整、リハビリテーション専門職等の派遣調整や、平常時における大規模災害等発生に備えたJRAT単位の専門的な研修、都道府県における地域リハビリテーション体制の構築や強化、こういったところの事業に要する費用の補助を行っているところでございます。

引き続き、こうした必要な支援を行ってまいりたいと考えております。

田中君。

質疑者 田中昌史

はい、ありがとうございます。

基準緩和については適宜行われるという御答弁だったんだろうというふうに思いますが、減収分についてはこれは補填されない、まだ明確ではないということであろうと思いますから、これについても派遣した施設が持ち出しでやらなきゃいけないっていうのはちょっと私は問題があるんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひこういったものは引き続き検討いただきたいと思っております。

最後の質問になりますけれども、広域防災について伺いたいと思います。

この委員会でもずっと広域防災については議論が行われてまいりました。

この大規模災害ですね、首都直下ですとか南海トラフ、千島・日本海溝もそうですけれども、この広域災害では当然一自治体だけで対応するというのは困難であります。

先ほど申しましたとおり、自治体の今の現状の資源だけでは対応が難しいというのはもう明らかであろうと思います。

自治体の職員も被災者であって対応が困難になるというのはずっと指摘をされているところであります。

どの自治体で災害が発生するかわからないという状況の中で、私は全自治体に配置転換されない防災担当職員を1名以上ずつ置いて防災大学校での研修とも

西園勝秀 (中道改革連合・無所属) 16発言 ▶ 動画
質疑者 西園勝秀

西園勝秀、そこで質問しますが、政府として、この広域災害を前提とした自治体横断型の防災体制の構築、全自治体における防災専門人材の配置の促進、防災大学校で活用した防災人材育成の強化、発災時に国の統括の下で防災人材を迅速派遣できる仕組みの整備について、どのように取り組んでいかれるのか、見解を伺いたいと思います。

答弁者 牧野国務大臣

はい、牧野国務大臣。

田中委員の御質問にお答えをさせていただきます。

御指摘のように、地方自治体は今、人材不足でございますので、災害時に必要な要員を確保するということは、大変重要だと考えております。

防災庁は、平時には災害時の要員確保を含む事前防災について、関係府省庁とともに、専門人材の育成のため、今後、国や地方自治体の職員、さらには民間人材を対象に、仮称ではありますけれども、防災大学校の設置の検討を含めて、防災人材の育成のさらなる強化を図ってまいります。

加えて、防災に関する専門的な知識や経験を有するそうした人材を地域防災マネージャーとして自治体が採用、また配置するための経費を支援し、地方自治体への防災専門人材の配置を支援してまいります。

このような事前の準備を行いながら、いざ発災時には防災庁が被災自治体へのワンストップ窓口として被災地のニーズを丁寧に汲み取り、ニーズに応じた人員が被災地に確保されるよう、関係府省庁、自治体、そして民間も含めた関係機関等と緊密に連携しながら、政府一丸となった伴走型の被災地支援を行ってまいります。

質疑者 西園勝秀

大臣ありがとうございました。

ぜひ大臣先頭にしっかり頑張っていただきたいなと思います。

国民の安心を守る、断固として守っていく防災庁の活躍を大いに期待したいと思っております。

以上で質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長西園君。

質疑者 西園勝秀

西園勝秀中道改革連合の西園勝秀でございます。

本日は質問の機会をいただきありがとうございます。

先日、岩手県大津市町で大規模な山林火災が発生し、甚大な被害と多数の避難者を出しました。

焼失面積は約1176ヘクタールに及び、昨年の岩手県大船渡市の山林火災に次ぎ、平成以降では国内2番目の規模となります。

気候変動に伴う乾燥化や猛暑の影響により、山林火災のリスクはかつてなく高まっております。

現在、山林火災では、ヘリコプター等による航空消火が行われていますが、上空から散水しても空中で霧散し、消火が必要な火元に十分な水が届きにくいという課題がございます。

風がほとんどない状況でも、高度30メートルから投下した水は大きく拡散してしまうのが現状事態です。

さらに近年は新たな課題も顕在化しています。

報道によれば、ヘリコプターやドローン搭載の赤外線カメラで熱源を探査した際、熱源付近にクマなどの野生動物が確認され、二次被害の危険から消防隊員が山林内部に立ち入って行う消火活動が極めて困難となる事例も生じております。

従来のように上空から散水し、その後は地上部隊が何度も山林に入り消火を行うという人海戦術には限界が見え始めています。

こうした人が容易に近づけない、上空からの散水だけでは十分な消火性能を発揮しにくいという二重の課題を克服する技術として、近年注目されているのがゲル状消火剤でございます。

資料1をご覧ください。

ゲル状消火剤は、水を短時間で大量に吸収、ゲル化させることで、高所から投下した場合でも、空中で霧散しにくく、必要なエリアへ効率的かつ的確に届けることが可能となります。

通常の散水では、水がすぐに蒸発してしまうため、冷却効果を十分に持続させることが困難です。

しかし、ゲル化によって蒸発速度が抑えられるため、長時間にわたり冷却状態を維持できる点が大きな特徴です。

この性質を活用することで、延焼防止帯の形成にも応用できるとされています。

資料2をご覧ください。

例えば、民家に火災が迫っている場合、あらかじめゲル状消火剤を帯状に散布することで、延焼防止帯を構築することが可能です。

また、火種をゲルで覆うことで酸素を遮断し、再燃の防止にも高い効果が期待されています。

これにより、火の進行方向にある住宅や重要施設などを守ることにつながります。

このゲル状消火剤は国際特許を取得している技術であり、2015年には深刻な山林火災被害に直面していたインドネシア政府から無償提供の要請が行われ、その後の消火事業においても高い評価を受けております。

現在では、アメリカやヨーロッパの環境関連展示会でも注目を集めるなど、国際的な関心が高まっています。

しかしながら、国内での活用は、足利市の山林火災における残火処理や、一部地域での実証的な利用にとどまっており、国レベルでの本格的な導入が進んでいないのが現状です。

激甚化する山林火災から、我が国の貴重な国土と国民の命を守るためには、こうした革新的技術を迅速に社会実装し、全国的な配備を進めていく必要があると考えます。

前例踏襲を乗り越え、真に有効な防災技術を現場へ届ける司令塔としての役割が期待されています。

クマなどの野生動物の出没リスクを含め、消防隊員の安全確保という観点からも、ゲル状消火剤の本格的な導入・配備を国主導で進めるべきと考えますが、政府の御見解を伺います。

政府参考人 鳥井審議官

消防庁、鳥井審議官。

お答えいたします。

林野火災の消火薬剤でございますが、消防庁と林野庁で開催いたしました「大船と林野火災を踏まえた防災対策のあり方に関する検討会」におきまして、昨年8月に報告書が取りまとめられましたが、その中で環境影響も考慮しつつ、消火薬剤の効果的な活用方法を具体化する必要があることなどが提言されております。

この林野火災、火災用消火薬剤でございますが、委員御指摘のゲル剤のほか、延焼抑制剤、泡消火薬剤などの種別がございますが、消防庁といたしましては、報告書を踏まえまして、現在、これらの消火薬剤の効果や環境への影響に関する評価方法等について、関係省と連携して検討を進めているところでございます。

また、併せて、消火薬剤の種別の特性を踏まえました効果的な活用方法についても検討を進めております。

消防庁といたしましては、今後ともこれらを通じまして、林野火災における消火薬剤の有効活用に向けた取組を進めまして、林野火災による被害の防止軽減を図ってまいります。

委員長 関芳弘

西園君。

質疑者 西園勝秀

ありがとうございます。

この山林火災につきましては、その多くが人為的要因にあるものであると、こういう報告もございます。

本来、野焼きというのは、法律により原則禁止されておりますが、農業、林業、漁業等において、やむを得ない場合に限り、例外的に認められているものでございます。

しかし近年、乾燥化や強風の頻発により、ひとたび火災が発生すると大規模化するリスクが高まっていることを踏まえれば、今後は野焼きの運用について、より慎重かつ厳格な対応が必要ではないかと考えます。

例えば、野焼きを実施できる条件として、翌日の降水確率が一定以上に見込まれる場合など、万が一出火した場合でも、降雨による自然消火が期待できる条件下で野焼きを実施するという制度化もあっていいんじゃないかと思います。

これはちょっと質問ではございませんが、意見表明とさせていただきます。

次に公営住宅の入居要件の緩和について伺います。

先日の参考人質疑において、東日本大震災を経験された菅原気仙沼市長から、事前防災の推進に向けた極めて重要な御指摘がございました。

現在、全国で土砂災害警戒区域等の指定が進められていますが、こうした地域には高齢者や障害をお持ちの方、さらには緊急車両での救助が困難な場所に居住されている方など、防災上本来であればより安全な場所への移住が好ましい、望ましい方々が暮らしておられます。

しかしながら、自宅の耐震化や安全な地域への移転には、多額の費用を要するため、経済的な事情から危険な場所に住み続けざるを得ず、災害時の逃げ遅れリスクを抱えたままの状態となっているのが現状でございます。

一方、人口減少社会を迎える中で被災地に整備された災害公営住宅や全国の公営住宅では今後、空き室の増加が見込まれております。

菅原市長は、こうした安全性の高い公営住宅を、危険地域からの移転先として積極的に活用すべきではないかと、御提案をされました。

しかし、ここで大きな課題となるのが、現行の公営住宅法における「住宅に困窮していること」、すなわち、持ち家を所有していないことを前提とした入居要件です。

このため、たとえ危険地域内に老朽化した住宅を所有している高齢者であっても、自らの命を守るために空き家のある公営住宅への転居を希望した場合、制度上入居が認められないケースが生じています。

危険地域からの移転を促進し、住民の命を守る観点から、こうした場合には特例的に公営住宅の入居要件を緩和する必要があると考えますが、政府の御見解をお伺いいたします。

政府参考人 豊島審議官

国土交通省、豊島審議官。

お答え申し上げます。

公営住宅は、住宅セーフティネットの根幹として、住宅に困窮する低額所得者の居住の安定を図るために供給されるものであります。

このため、入居者は現に住宅に困窮している者としており、原則として居住可能な住宅を所有していないことなどを要件としております。

一方で、議員御指摘のとおり、東日本大震災などの被災地を含め、人口減少や高齢化に伴い、一部の地域では災害公営住宅、または一般的な公営住宅に、空き室が生じていることも承知でございます。

このような場合には、地域における様々なニーズに対応するため、公営住宅本来の目的に支障のない範囲で、地方公共団体の判断により、公営住宅の空き室を他の様々な目的に使用することが可能です。

例えば、委員御指摘のような危険な地域に居住されている方々の移転を目的とするような取組も可能であります。

取組の内容に応じまして、例えば住宅を所有している方が入居することも考えられると考えております。

国土交通省としては目的外使用等により、公営住宅の活用に関し柔軟な運用が可能であることなどについて、引き続き地方公共団体に周知を行ってまいりたいと考えております。

委員長 関芳弘

西園君。

質疑者 西園勝秀

はい、御答弁ありがとうございます。

今のお話だと、これ、いわゆる目的外使用として、この入居は今可能だということでございますね。

これは自治体の判断でということでございます。

そうなるとですね、なぜ菅原気仙沼市長がですね、これができないとおっしゃられたのかというと、多分私の想像するに、この要件がですね、十分に多分各自治体に伝わってないというふうに私は思います。

その意味では、これが制度ができるのであれば、私は事前防災という観点からも公営住宅の入居、空き室の活用というのは非常に有効だと思いますので、ぜひ周知をよろしくお願いしたいと存じます。

次に、大都市圏の大規模災害における高齢者・児童・生徒の広域的避難について伺います。

先日の参考人質疑において、同じく菅原気仙沼市長から、首都直下地震などの大都市圏における大規模災害について、重要な問題提起がございました。

大都市の災害における発災直後の最大のボトルネックは、圧倒的な人口の多さです。

水や食事、排泄といった生命維持の基盤が瞬時に限界に達します。

膨大な避難者を被災地だけで抱え込み、支援を届けるには物理的な限界があり、これまでの延長線上での対策では命を守りきることができません。

この極限状態を乗り切るためには、被災地外への計画的な広域的避難の仕組みが不可欠です。

菅原市長は、高齢者世帯を地方で受け入れたり、少子化で空き教室がある地方の学校に児童・生徒を学校単位で受け入れたりするホストシティ制度の御提案をされました。

東日本大震災で全国から支援を受けた東北などの地方の自治体は、今度は恩返しとして都市部の被災地の役に立ちたいという強い思いを持たれております。

しかし、発災して大混乱に陥ってから、受入先を探すような泥縄式の対応では、到底間に合いません。

いざという時に、この広域的避難を機能させるためには、平時からの自治体間マッチングや事前交流が不可欠であり、これはまさに最強の事前防災です。

新設される防災庁には、単なる省庁間の調整にとどまらず、大都市と地方の自治体を結びつけ、日本全体の余力をフル活用する広域調整の司令塔としての役割が求められます。

命を守るための大都市からの広域的避難の仕組みづくり、そしてホストシティ制度のような事前マッチングを防災庁として国主導で強力に進めていくべきと考えますが、大臣の御見解をお伺いいたします。

答弁者 牧野国務大臣

大臣、西園委員の御質問にお答えをさせていただきたいと思います。

私も参考人への質疑の議事を読ませていただきました。

議員の御指摘の広域的避難につきましては、昨年の12月に取りまとめられた中央防災会議の首都直下地震対策検討ワーキンググループの報告書におきましても、首都直下地震が発生した場合、避難所に入れない被災者の命を守るために、積極的に広域的避難を進めることが必要であるとされております。

この報告書の中で、首都圏の地方公共団体におきましては、あらかじめ他の地方公共団体との間で、協定の締結などによって避難先を確保すること。

また、広域的避難の実施のための計画を作成し、首都直下地震発生時の広域的避難の実施に向けた具体的な体制の構築を進めることが必要とされております。

この報告書を踏まえ、今後防災庁におきましては、徹底した事前防災に向けた重要な施策の一つとして、東京圏と他の地方公共団体との間で、協定締結の促進をはじめとした、広域的避難の体制構築に取り組んでまいりたいと考えております。

委員長 関芳弘

西園君

質疑者 西園勝秀

大臣、力強い御答弁ありがとうございます。

大臣も私も地元静岡ということもございまして、ぜひ、これは私、地方創生の大きな一つの切り札にもなってくるのではないかというふうに思いますので、ぜひ、東京と地方との交流を進めていただければと存じます。

次に、津波来襲時における車避難の要件について伺います。

先日の参考人質疑において、菅原気仙沼市長から、防災において最も重要なのは、避難所に無事に到達することであり、津波避難においてはそれがほぼ全てであるとの強い御指摘がございました。

その一方で、確実に避難を完了するための調査研究が未だ十分とは言えないのではないかとの深刻な懸念も示されました。

現在政府のガイドラインでは津波避難は徒歩避難が原則であり、車避難は例外とされています。

しかし菅原市長は、全ての地域で一律にその考え方を当てはめてよいのか、遠地津波のように時間的猶予がある場合も同様なのかと問題提起され、地域特性に応じた明確な基準が存在していないことを指摘されました。

この点については、4月16日の本委員会において、私からも地区防災計画に津波避難時の車使用のルールを明記してはどうかと提案をさせていただきました。

その際、政府からは、津波からの避難が円滑に行われるよう、地区防災計画への避難ルールの位置づけを進めるため、地域への伴走支援を強化していくとの趣旨の御答弁をいただいております。

本日はさらに一歩踏み込み、津波避難時に使用できる車両をあらかじめ特定してはどうかという提案をさせていただきます。

具体的には、身体障害者マークを表示した車両に限定するという考え方です。

道路交通法では、すでに身体障害者用の車の通行を妨げた場合、罰せられることが明記されています。

そのため、地区防災計画において津波避難時に使用できる車両は、身体障害者マークを表示した車両に限定すると明記すれば、実効性のある避難ルールとして機能させることが可能になると考えます。

政府参考人 内閣府

また、このようなルールが整備されれば、内閣府。

お答え申し上げます。

委員からも御指摘ございましたけれども、現在、政府の防災基本計画におきましては、津波からの避難を行うに当たりましては、地震による道路の損傷や、液状化による交通障害ですとか、渋滞発生による避難支援活動への支障などが考えられることから、徒歩避難を原則としているところであります。

その上で、高齢者、障害者といった要配慮者の存在や、津波到達時間など地域の実情を踏まえてやむを得ず車で避難せざるを得ない場合には、市町村において車で安全かつ確実に避難できる方策をあらかじめ検討するよう求めております。

自治体の避難計画の中には様々ございます。

例えば車避難の対象者として高齢者や障害者など自力避難が困難な要支援者とその支援者を掲げているもの、あるいは避難場所までの距離が遠く、徒歩避難が困難な地区の住民などを示しているものですとか、あるいは渋滞対策を講じている事例としまして、渋滞の原因となる右折を控えて、避難時には左折して避難場所へ向かうことを要請しているものなどがございます。

それから先ほどの議員から御指摘がございました、車両を限定をするということにつきましても、道路がそもそも交差点のところで渋滞がどうなるかなど、いろいろ地域の特性があろうかと思っています。

質疑者 西園勝秀

西園勝秀はい、ありがとうございます。

個別避難計画の策定率、今これ現在全国平均で14%でございますよね。

その意味ではですね、やはり今私がちょっと提案させて一つの一案でございますけど、やっぱり最終的にこの地区防災計画にどうやってこの避難のあり方を位置づけていくかということが非常に大事でございますので、ぜひ御検討をお願いいたします。

ちょっと時間が迫ってますので、ちょっと最後の質問を先にやらせていただきます。

国による支援物資の管理と効率的な投入について質問をさせていただきます。

過去の大規模災害では、全国から多くの支援物資が被災地に届けられたにもかかわらず、避難所や被災者一人一人の手元まで十分に行き渡らない、いわゆるラストワンマイル問題が深刻な課題となってきました。

熊本地震や能登半島地震においても、物資集積拠点には大量の支援物資が集まる一方で、自治体側に配送手段や在庫管理のノウハウが不足し、職員が荷卸や荷分け作業に追われ、疲弊の末に機能不全に陥る事態が繰り返されました。

発災直後は市町村職員自身も被災者であり、限られた人員で膨大な物資を配送管理することには限界がございます。

先日の参考人質疑において、菅野参考人から、持ちは持ちやとの御指摘がございましたが、まさに平時から物流を担っている民間物流事業者や流通小売業界の専門的ノウハウを有事に十分活用できる仕組みが整っていないことが大きな課題と考えます。

また、国によるプッシュ型支援についても、避難所ごとにリアルタイムなニーズ把握が十分でないため、必要な物資が不足する一方で、別の物資が過剰に届くなど、現場の混乱を招くケースが指摘されています。

例えば、避難所となる体育館の床が硬く、十分な睡眠を確保できないことから、1人1畳分の畳が欲しいという切実な声が上がっていても、そのニーズが迅速かつ的確に支援側に共有されない場合もございます。

だからこそ、新設される防災庁には、このラストワンマイル問題を根本から解消するための強力な司令塔機能が求められます。

具体的には国が主導して大手物流事業者や流通・小売企業等と包括的な事前協定を締結し、発災時には行政の細やかな指示を待つことなく、民間の専門能力を最大限活用して、物資の調達・集積拠点の運営、避難所への配送までを一体的に担う官民連携体制を構築する必要があります。

政府は令和2年度から運用している物資調達輸送調整等支援システムについて、能登半島地震での活用時に寄せられた改善要望等を踏まえ、操作性などを考慮した新たな物資支援システム、通称Bプロを整備し、昨年から運用開始したと承知しております。

一方で先月発生した岩手県大津町の山林火災では避難所に集まった

青柳仁士 (日本維新の会) 20発言 ▶ 動画
質疑者 青柳仁士

住民の方々が床に雑魚寝状態で避難生活を送っていたと伺っております。

なぜ段ボールベッドや畳といった最低限の生活環境を支える物資が迅速に供給されなかったのか。

Bプロの運用体制について、自治災害を踏まえた検証を徹底するとともに、災害時に確実に機能するよう、全自治体を対象とした実践的な訓練を行うべきと考えますが、大臣の御見解をお伺いいたします。

答弁者 高市早苗

大臣、お答えをさせていただきたいと思います。

まず大規模の災害時には、委員御指摘のとおり、自治体職員だけでは迅速な物資支援が困難になることが想定されることから、あらかじめ民間の物流事業者などが有する人材、また資機材、ノウハウを活用可能とする体制整備が必要と考えております。

そのため、内閣府におきましては、今年の1月に国交省と連携で雛形を示しつつ、民間物流事業者などとの協定締結を促す通知を、全国の自治体に発出しているというふうに承知しております。

委員が今、御指摘がありました。

新物資システムのBプロ、三輪火災で活用されなかったということでございますが、まだ運用途中でございまして、なかなか全ての自治体のニーズに応えられるところまで環境が整っては来ていないなというのを、今御指摘をいただいて感じたところです。

これから防災庁設置後には、このシステムを用いた訓練だったり物資の搬出の訓練に自治体の職員を加えて、また協定締結先の民間物流事業者にも参加していただくことで、実効性のある官民連携体制の構築に努めてまいりたいと思っております。

努めてまいります。

とにかくそういったいろいろな災害がございますが、森林火災そのものの鎮火活動、そういったものは消防庁並びに各自治体、各都道府県が行うものと承知しておりますけれども、避難ということに関してはこれから防災庁が深く関わっていかなきゃいけないところでございますので、御指摘を十分受け取りまして、さらに充実したシステムができるように取り組んでいきたいと思います。

委員長 関芳弘

青柳君。

質疑者 青柳仁士

ありがとうございます。

ぜひ、防災庁の司令塔としてのお役立ちを期待しております。

質問を終わらせていただきます。

ありがとうございました。

委員長 関芳弘

次に、青柳仁士君。

青柳君。

質疑者 青柳仁士

日本維新の会の青柳仁士です。

まず、災害における自助、共助、公助の考え方についてお伺いしたいと思います。

先日の質疑の中で、実際にかつての災害対応に政府として当たられた委員の方から、現場では政府が加害者、被災者が被害者というような雰囲気もあって、非常に殺伐としていたというようなお話もございました。

本来そういったことはあってはならないものでありまして、我々が戦うべきは災害、あるいは災害復興に対する迅速な対応ということでありまして、政府と一般の方々が対立するような構図であってはならないと思っております。

そういった観点からも、通常は災害というのは、まずは自助。

自分自身を守る。

そして共助、自分の家族、あるいは地域、そういったところで助け合う。

さらにその上で、公助というものがある。

今回の防災庁もその中に位置づけられるものだと考えております。

しかしながら、自助と共助がちぐはぐであったり、あるいは自助と共助でやっていることと、公助のやっていることが全く連携が取れていなければ、それは実際の災害対応としては非常に非効率なことになってくるんだろうと思っております。

そういった観点で考えますと、今回司令塔機能ということで、まずは防災庁、国がこうするんだといえば、当然自助、共助の方もそっちの方向を向くわけですけれども、そういったことを考えるときには、単に政府の中で指令すればいいというよりも、被災地あるいは国全体、防災も含めた中で、自助、共助も含めてどういう体制をつくっていくのかという指令を、高市内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

自助への働きかけとして、国民一人ひとりが災害を我がこととして捉え、平時から災害に対する備えを心がけるとともに、自分の命は自分自ら守るという意識を持っていただいて、行動変容につなげていただくための啓発、防災教育を進めております。

働きかけとしてましては、地域コミュニティ単位で住民による自発的な防災活動を定める地区防災計画の策定の促進や、ボランティア活動がしやすい環境整備等の取組を進めております。

防災庁では、このような業務を引き継いだ上で、平時からそして発災時、復旧復興までの一貫した司令塔として、関係省庁、自治体等とともに連携を図りながら、公助を強化するのはもちろんですけれども、自助、共助を促して支える取組も進めていき、国全体として防災力の向上に努めてまいります。

委員長 関芳弘

青柳君。

質疑者 青柳仁士

はい。

まさに今最後におっしゃられたですね、自助、共助の取組も含めた防災力の強化、これを旗振りをしていくということ、こういうことが非常に重要だと思います。

その観点でですね、前回私が質疑に立たせていただいたときに、一つご提案させていただいていたのがですね、防災人材の登録制度をつくってはどうかということがございました。

これは今現在にですね、全国に35万人以上のですね、防災士という方が、民間資格でありますが、おられます。

加えて防災のコンサルタント、大臣、企業のBCP担当、危機管理部門の方、工場の安全管理責任者、大規模施設の防災責任者など、防災を自らの職業とされている方は、かなりたくさんおられるわけです。

ですから、こういった方々は、日頃から防災意識が高いわけですし、そういった方々を登録することによって、有事の際に、有事というか災害の際に、迅速にまた大量の人材を動員するという体制をつくるべきではないかということを先日ご提案させていただきました。

これは主眼としては、やはり平時に必要な人員の数と、災害時に必要な人員の数が、おそらく何千とか何万ぐらいの違いになってくるものですから、それを平時から抱えておくことは、コスト的にも不可能ではないかと思うんですね。

専門性をそのまま持つといっても、それもなかなか雇う人材だけでそれをカバーするのも多種多様で難しいのではないかということをご指摘させていただいたんですが、それに加えて今の自助・共助という観点からも、実は私、かつて国連職員をしておったときに、SURGEというプログラムに登録をしていたことがございます。

これは大災害、紛争、感染症の流行、難民の急増というのが世界で起きた場合に、普段は別の仕事をしていながら、明日から現地に飛んでくれということで、国連職員の何人かが集められて一気に行くというプログラムでした。

それに登録するために研修を受けなきゃいけなくて、一定の演習も含めた研修を行い、そして資格を取って、普段から防災訓練だとか、あるいは災害関係のことがあると、ほとんどそういう会議なんかにも出席をして、日頃から非常に意識を高く持っておりました。

また、オフィスの中で防災関係のことがあると、やはり皆さん私に聞きに来たりとか、あるいは、そのサージに登録している者同士で、やはりつながりが非常にどんどん大きくなっていくということは、同様に、それ以前にJICAの職員として、国際緊急援助隊の登録制度にも登録していたことでございます。

何を申し上げたいかと言いますと、そういった人材は、おそらく実際に災害が起きたときに政府から何かをやってくださいと言われなくても、勝手に災害の現場で一生懸命人助けをすると思います。

また、専門的な知見と意識、かつ周りの方々とのつながりを持っていますから、全く無償でというと言い方あれですけれども、自らの意思で防災に役立ってくれる人材になってくれるというのが実体験としてもございます。

そういった観点からも、今防災庁の方では先ほども物流に関するシステムをいろんな企業と一緒にやっていく、地域をベースにやっていくという話がございましたけれども、そういった組織とか団体だけではなくて、やはりこういった個人の方々を登録していくことによって、実際にその方々が有事の際に活用されるということも重要ですが、それ以上に活用されない方々が各地域で普段からの防災の意識を高めていただく、地域のつながりをつくっていただく。

そして災害が起きたときには、自発的にその機構と連動した動きをしていただくということが非常に重要なのではないかと思いますが、この点についてもご所見お伺いできればと思います。

答弁者 高市早苗

大臣、お答えをさせていただきます。

青柳委員ご指摘のとおり、災害対応に関する知見や技能を持った人材の確保は重要なことだと認識しておりまして、そういった人材が活躍できる環境整備が必要だと思っております。

現在、内閣府の防災担当では、個人ではなくて団体でございますけれども、被災者支援の実績や技能を有する人材が所属する民間団体、このボランティアの団体が主になりますが、被災者援護協力団体として登録をして、その活動実績等のデータベースを地方自治体等に共有する取組を令和7年度から開始しているものと承知しております。

また各地で避難所運営を担う被災地域のボランティア人材を育成をする避難生活支援リーダー、サポーター研修というのを実施しておりまして、これまで研修修了者およそ1800人の方たちのデータベースを整備しているというふうに伺っております。

引き続き、防災に関する民間人材が災害時に円滑に活用できるような取組を進めていきたいと考えております。

質疑者 青柳仁士

今ご説明あったように、各団体、組織という形で民間の専門性を取り込んでいく、あるいはその組織を通じて個人の方々を集めていく、こういう取り組みももちろん重要だと思うんですけれども、ご提言させていただいているのは、個人の方というのは、例えば今、予備自衛官という制度がございますけれども、私の周りにも入っていらっしゃる方がたくさんいるんですが、予備自衛官になると、やはりこの国を守るんだという意識が生まれてきます。

またその誇りのようなものを感じて皆さんやられている。

例えば予備防災官。

名前は何でも構いません。

あるいはこの国の防災は自分が担っているんだと、そういう気持ちになっていただけるんじゃないかと思います。

私も国連職員やJICA職員の時に、国際緊急援助隊サージの隊員として登録をしていた時には、世界の紛争有事が起きた時には、私はそこに役に立つ人材なんだと、人間なんだと、こういう誇りと意識を持って仕事をさせていただいておりました。

そういった意識こそが、有事の際には非常に重要で次に防災庁と復興庁の統合について、課題についてお伺いしたいと思います。

すみません、その前にもう1点ですね。

今の点について、今組織を通して登録するという話だったと思うんですが、個人を登録するときの課題というのはどういうふうに考えておられるか教えていただけませんでしょうか。

政府参考人 横山次長

内閣官房横山次長、課題自体、少し研究しなきゃいけないところもあるんですけれども、現時点で団体を登録しているのは、団体の活動実績を通じて、所属の個人の方自身の実績を把握しやすいという部分がございます。

一方、個人の方ですと、その個人の方一人一人に、そういうことをご申請いただいたり、証明していただくということになりますけれども、例えばそういうやり方とかについて、資格制度みたいに今研修を受けていただく、決まった研修を受けていただく、試験を受けていただくみたいな仕組みを通じずにやる方法というのが、少し今我々が考えているやり方としては難しい点があるかなというようなことは課題かなと考えてございます。

委員長 関芳弘

青柳君

質疑者 青柳仁士

今団体についてのことを進めているので、個人についての課題整理ができているわけではないということだと思いますので、それも含めてぜひとも前向きに回答いただければと思います。

防災庁と復興庁の統合についてお伺いしたいんですが、これも前回の質疑のときに、これは将来的には統合していくべきじゃないかということを申し上げたんですが、大臣、両方兼ねておられるということで率直なご意見をお伺いしたいんですが、まずその前に、例えばこれは全く考えたくもないことではあるんですけれども、復興庁というのは基本的には福島の、福島といいますか東日本大震災の復興にあたると、こういう専門的な特別な職務を持っているわけですけれども、防災庁はその後生じている大災害に対応するということですが、仮にこの後、東日本大震災の被災地域を含む新しい大災害が起きた場合には、どちらが対応することになるのか。

まずはこれについて教えていただけますでしょうか。

答弁者 高市早苗

牧野国務大臣、お答えをさせていただきます。

想定をしておりませんでしたので、今、私が考えていることを述べさせていただきたいと思います。

防災庁は、まずいろいろな大規模災害にまず迅速に発生時から対応していく組織でございまして、そうした災害が起きたときには初動というか発災時には、防災庁がまずそこの自治体や都道府県と協力して、関係府省庁と協力して対応に当たると思います。

その上でまた復興という面に関しては両方の組織が関わりますので、それは協力しながらおそらく対応していくことになるんじゃないかと思います。

委員長 関芳弘

青柳君

質疑者 青柳仁士

今の御答弁ですと、初動に関しては防災庁。

復興に関しては、防災庁と復興庁。

つまり、新しい災害としての防災庁の役割と、それから、東日本大震災の不可的な要素と考えた上での復興庁が対応する。

こういう整理に、おそらくそうなるんだろうと私も思います。

ただ、そうした場合に、非常に対応がちぐはぐにならないかとまず思います。

それから、そもそもなんですが、東日本大震災の教訓というのは、我が国にとっても災害対応、世界全体から見ても極めて重要な知見で、かつ経験でありまして、それだけを復興庁が担いつつ、それ以外の知見を防災庁に貯めていくという、これもまた合理性で考えると非常に疑問があるんですけれども、これ、通告していた質問で、今現在別々なわけですけれども、別々であった方が良いという理由は、現状どのように政府として考えているんでしょうか。

答弁者 高市早苗

はい、牧野国務大臣、お答えをさせていただきます。

何回も繰り返して恐縮なんですが、防災庁は今申し上げたみたいに、これから起きる、もちろん今も内閣府防災部門が担当しておりますが、これから起きるであろうそういう大きな災害に対して、初動から発災時の対応から、復旧、復興まで一貫した国の司令塔としての機能を持つ組織、役所だと思っております。

復興庁は、東日本大震災及び福島の東京電力の第一原発の事故から、1年は経っていませんけれども、翌年にできた組織で、復旧、復興に特化した組織というか役所だというふうに思っております。

ですので今の段階ではそれぞれが別の任務を持っておりますので、それを統合ということを考えてはおりませんというふうに、そういうお答えをさせていただいております。

委員長 関芳弘

青柳君

質疑者 青柳仁士

はい、現時点で今すぐここで統合しますと大臣がおっしゃったらニュースになってしまいますので、それはもちろんそういった答えになると思うんですが、ただ、令和12年度末に法律によりますと復興庁というのは収束というか

佐々木真琴 (国民民主党・無所属クラブ) 15発言 ▶ 動画
質疑者 田中昌史

一旦そこで区切りがついていくわけです。

立憲民主党の観点から、やはり令和12年度末に、これまでの方針通り、復興庁というものの役割を終えるというときには、特段の理由がなければ、これは予定通り閉じられていくものだというふうに、防災庁側といいますか、政府としても考えていると、現時点では、ということでよろしいでしょうか。

牧野国務大臣、大変繰り返しなくて恐縮ですが、今の時点での統合というのは考えておりません。

12年度の段階、その直前になったときに、今やっている復興庁の復興事業が、我々は当然のことながら、今の8年度から始まる第3期の復興創生期間で、何としてもいろいろな課題を全部片付けていきたいと思っていますが、その状況を見た上でのいろいろな判断になるかと思います。

委員長 関芳弘

尾江議員。

質疑者 田中昌史

なかなか言いづらいかもしれませんけれども、基本的には、やはり時限措置として法律が制定されている以上は、いろいろな法律の中で自動的に延長していくような、慣例みたいなものをあちこち見られるわけですけれども、そういうことではなくて、これは特に福島の復興、東日本大震災の復興が重要だということ、これはもう全員の認識だと思うんですね。

ですが、それを組織としてその機能を引き継いでいけないということもないでしょうし、またその知見と経験が重要であるからこそ、これからの日本全体の未来の防災を担っていく防災庁が、そういったところをしっかりと取り組んで、有機的に本当に強い体制をつくっていくことが重要だと思いますので、ぜひとも法律の施行どおり、復興庁、そして防災庁については、期限も含めた対応を考えていただければと思っております。

以上で質疑を終わります。

ありがとうございました。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長次に佐々木真琴君。

佐々木真琴佐々木君。

質疑者 佐々木真琴

はい。

国民民主党・無所属クラブの佐々木真琴です。

本日も質疑の機会をいただきありがとうございます。

早速ですが質問に入らせていただきます。

これまで私、防災庁について、単なる調整機関ではなく、現場の変化に対応できる実効性のある組織として、組織であり、旗振り役であるべきだというような観点から、さまざま質問をしてまいりました。

本日は、総まとめといたしまして、災害の激甚化だけではなく、人口減少、また避難行動の変化、そして地域経済構造の変化、地域コミュニティの変化など、災害自体を取り巻く環境そのものが変化をしているという視点から、徹底した事前防災を掲げる防災庁がこれからの日本にどのように対応していくかという観点で伺ってまいりたいと思います。

まず1点目でございます。

避難の形が変わっていると先ほど申し上げましたけれども、従来は避難所に集まる、避難所で寝泊まりするという前提で災害対応が組まれてまいりましたけれども、最近では在宅避難もありますし、車中泊の避難もございますし、親族・親類宅に避難をするということ、また本当に広域で県境を越えて避難をするといった形、またペット同行同伴で避難するというところも見えてまいりましたし、避難そのものが非常に多様化、多様性を持ち始めていると認識をいたしております。

先日起きました岩手県大臣町の三輪火災におきましても、避難所の登録は避難所でしているんだけれども、昼は仕事に出ているのでお昼に全然いなくて、でも登録はされているのでご飯は用意しますと。

そうしたけれども、昼は仕事で出ているので避難所に全然人がいなくて、ご飯も大量に余ってしまうというようなことも発生をいたしておりました。

つまりこれ何が言いたいかというと、避難所の人数把握みたいなものも生活のスタイルと合う中で非常に難しいなというところも現場の皆様は感じております。

食料や支援物資が余るといったことであるとか、あとはまさに子どもたちが在宅で避難しているというときに、本当は支援が必要かもしれないけれどもそこに届いていないというような実態も起きてまいりました。

そして避難所にいる子どもには支援が届く一方で、子どもたちの居場所をつくるときにも在宅避難をしている子どもが多かったので、なかなか見守りや支援が届きにくいという課題もございます。

また広域避難もふえておりますし、能登半島地震でも県外への避難があったというふうに聞いております。

今回の大土の三輪火災におきましても、私の知人もちょうど妊婦だったので、盛岡であるとか、近隣の実家に避難するとか、親族のお家に避難するとかっていう対応をされている方も多数いらっしゃいました。

さまざま状況が変わっていく。

まさに状況の変化の過渡期に今我々いるんじゃないかというふうに思います。

また今後起きると言われている南海トラフ巨大地震であるとか首都直下地震を考えると、自治体や県域を超えた避難ということ自体がそもそも前提になってくるとも考えられます。

一方で今現場で何が懸念点として挙がっているかと申しますと、今の避難所管理、避難者の管理システムが自治体であるとか都道府県ごとに異なっておりまして、県境を越えていくとどこからどこにその方が避難したのかであるとかがなかなか把握であるとか支援が難しいという話を首長の皆様たちからも御意見として伺っておるところです。

そこで伺いますけれども、徹底した事前全国的な情報基盤をどのように構築をしていくお考えなのか、伺いたいと思います。

さらには単なる検討という形ではなくて、まさにこの県境を超えた避難者の管理システムというものは、長年自治体からもご要望が出ている観点だと思いますので、防災庁が主導して、いつごろまでにどういった形で実現をしていくお考えなのかも、具体的に方向性を伺いたいと思います。

システムがバラバラなままでは、なかなか安心して国民の命を守ることはつながりませんので、ぜひとも防災庁の責任において進めていくお気持ちがあるのか、見解を伺いたいと思います。

委員長 関芳弘

内閣官房横山次長。

政府参考人 横山次長

お答え申し上げます。

大規模災害発生時には、自治体をまたぐ広域避難者や在宅避難や車中泊等の避難所外に避難する被災者が発生します。

変化というご指摘がございましたけれども、個々の災害地域の状況によって、さまざまな避難が起こっていて、その時その時、対応を迫られているという状況かなというふうな認識でございます。

いずれにいたしましても、避難者が避難する場所にかかわらず、被災者一人ひとりに寄り添った支援をどういうふうに行っていくかということが大きな課題なんだろうと思ってございます。

その前提として被災者一人一人の所在ニーズを把握することが重要になってまいりますので、的確な被災者支援を行うために、まずある支援者が得た情報を共有できるよう支援を行う自治体等において必要な情報を集約することが重要かなと考えてございます。

デジタル技術も活用して、自治体等が平時に収集済みの情報や、広域避難者、あるいは避難所の外におられる避難者も含めて、発災後に収集する情報をデータベースとして集約いたしまして、さらに広域災害において自治体間でも情報共有する仕組みが求められている。

情報連携の際に必要となる被災者データベースに求められる要件を整理した上で、広域避難者への支援も見据えて、自治体間での情報連携のあり方について検討してまいりたいと考えてございます。

このような取組を通じまして、各種のデジタルツールやシステムの互換性のあるものとすることなど、被災者一人一人のニーズ把握に有効活用できる環境整備を防災庁として責任を持って進めることで、支援を行う自治体での情報連携の円滑化を実現し、様々な状況に置かれる避難者への適切な支援の提供につなげるよう努めてまいりたいと考えてございます。

委員長 関芳弘

佐々木君

質疑者 佐々木真琴

はい、ありがとうございます。

今年度もしっかりと要件整理を進められていくというところですので、ぜひとも今後に期待をしていきたいと思います。

次に災害対応を支える人が減っているという観点での質問になります。

地方では特に人口減少、高齢化が進みまして、地域防災を支えるそのものが力が減っていっているというところでございます。

特に消防団も非常に深刻な状況です。

私もともと自治体議員でございましたので、消防団の議論、市議会等では様々議論を交わされているところでございます。

今回の岩手県大津市町の三輪火災におきましても、先日も申し上げましたけれども、漁業者の皆さん、漁師の皆様が時間を縫って、自分たちの仕事をほっぽってとは言わないですけれども、置いて、まずは地域のためにと対応を立っておられました。

そういった中で、自主防災組織であるとか、避難所の運営、要配慮者の支援なども、地域コミュニティの力によって今まで支えられてきた部分、大変多くありましたけれども、今後、支える人は減っていく一方で、災害の激甚化であるとか多発化というところの構造の課題に私たちは向き合っていかないといけないんだと思います。

そこで伺いますけれども、防災庁としては、この人口減少社会における地域防災の担い手不足をどのような危機感で認識をしているのか、また消防団の確保、広報支援の受援体制、専門人材の育成、民間との連携、デジタルの活用などをしまして、省力化などを含め、人口減少時代に対応した防災体制をどのように構築していくお考えなのかを伺いたいと思います。

加えて、今回のように長期化する災害対応において、消防団員の処遇改善であるとか、企業との連携支援、長期出動時の負担軽減、防災DXを活用した省力化など、総務省、消防庁などの関係省庁ともどのように連携をして具体的な支援策につなげていくお考えなのかも併せて伺います。

よろしくお願いいたします。

委員長 関芳弘

内閣官房横山次長。

政府参考人 横山次長

地域で少子高齢化、人口減少が進む中で、地域コミュニティの弱体化、市町村職員、消防団をはじめとする災害対応の担い手の減少など、社会全体での災害対応力の低下が懸念されている中で、大規模な災害から国民を守るためには、もちろん担い手のニーズ確保、あるいは能力向上などに努めることが求められてございますし、発災時にいかに効率的に災害対応できる準備をしておくか。

いかに迅速に外から応援に入るかということが重要になってまいろうかなというふうに考えてございます。

災害対応の効率化については、デジタル技術を活用して、さまざまな災害情報を関係機関の間で速やかに共有し活用することなどを通じて、その実現に努めてまいりたいと考えてございます。

そして公益的な応援体制については、まずは都道府県の役割が大きいと認識してございます。

防災庁では、ふるさと防災職員や新たな交付金も活用して、市町村を支える都道府県の事前防災の取組を、それを通じた災害対応力の向上を支援してまいりたいと考えてございます。

さらに大規模な災害の場合は、防災庁が司令塔となり、政府一体となって、国が都道府県とともに市町村や地域を支えることが重要になってまいりますので、このための体制強化として。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長佐々木君。

佐々木真琴

質疑者 佐々木真琴

はい、ありがとうございます。

では続いて地域経済の観点に話を移してまいりたいと思います。

これは先日本当は質問したかったんですけれども、時間がなくて今回に回したんですが、先日の大津地域の山林火災におきましても、高発地震情報の発表がありまして、その状況と重なるタイミングで山林火災が発生をいたしております。

だからこそその受け止めが非常に難しかったというふうに現地からは聞いております。

それが観光の面で特に大きい。

大臣の観光施設に関しては、地震があって津波警報が出て、高発が出て、山林火災があって、ホテルのキャンセル1000件ほどに1つの施設で上っておりました。

そういった状況になると、三陸の観光には本当に大きなダメージでございまして、ゴールデンウィークでしっかり稼ぐという構造ですので、本当に大変で、特に高発の取扱いが、私たち三陸の人間でもまだまだ難しいなと思っているところです。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長それではお伺いしたいと思います。

観光庁長崎部長

政府参考人 長崎部長

まずは7月20日の発生の三陸北京震源地震、4月22日の発生の岩手県大津市町の林野火災により被災されたすべての皆様に心からお見舞い申し上げたいと思います。

委員から御質問のございました、これらの災害が観光産業に与えた影響でございますけれども、一部の宿泊施設のキャンセルであるとか、予定していた。

山田瑛理 (チームみらい) 9発言 ▶ 動画
質疑者 谷公一

今回の北海道三陸沖高発地震注意情報、岩手県大津町のリニア火災への対応につきましても、このような対応に基づき、観光庁ウェブサイトにおいて、各地の観光情報を掲載、発信しております。

また、今後の復興でございますけれども、昨日13日から19日までの間、東京都庁、新宿でございますけれども、大津町の観光交流協会が観光イベントを実施しておられます。

そういったところに我々、観光庁も出てきまして、意見交換をしまして、地元の情報や要望を直接お聞かせいただいて、その上で、より効果の高い支援を行ってまいりたいというふうに考えております。

なお、委員の御指摘のありました注意情報により、直接影響を受けました観光事業者への支援につきましては、観光庁といたしましては、注意情報は、まずは客観的なデータに基づき気象庁などが、専門的な知見から発生する恐れである災害レベルに応じて発出されるものであり、個別の事業者への補償に直接結びつけることは、なかなか難しくて適切ではないのかなと考えております。

ただ、一方で先ほど申し上げましたとおり、官公庁では地域の取組に対するさまざまな支援メニュー、支援事業を実施しておりますので、対象地域における誘客策に対する取組を行われる際に、積極的に支援をしてまいりたいと考えております。

以上でございます。

委員長 関芳弘

内閣府、神原室長。

政府参考人 神原

お答え申し上げます。

御指摘のとおり、住民や観光客の安全確保と日常生活や地域経済への影響のバランスを確保することは大変重要であると認識をしております。

このため、内閣府防災では今回の注意情報への対応について、日頃からの地震の備えの再確認、揺れを感じたら直ちに避難できる体制をとっていただいた上で、日常生活や経済活動を継続していただくよう呼びかけをしてまいりました。

また、観光庁においても先ほど答弁ございましたけれど、災害関連情報や観光関連施設の運営状況などについて、正確な情報発信に努めたと承知しております。

内閣府と観光庁、今回も注意報の内容や観光への影響について適時情報交換を行ってまいりました。

連携して対応してきていると考えておりますけれども、今後も観光客や事業者などに対しまして、適時適切にわかりやすい情報発信を行えるよう、さらなる情報共有、連携強化に努めてまいりたいと考えております。

また、御指摘ございました経済的レジリエンスを高める仕組みについてですが、内閣府では今回の注意情報への対応について、今後アンケートなどを通じまして、

委員長 関芳弘

閣総理大臣。

佐々木君。

質疑者 佐々木真琴

はい、ありがとうございました。

委員長 関芳弘

大臣からも一言いただこうと思ったんですが、時間になりましたので終了したいと思います。

ありがとうございました。

次に山田瑛理君。

質疑者 山田瑛理

はい。

チームみらいの山田瑛理です。

本日も質疑の御機会を頂戴しておりまして、ありがとうございます。

よろしくお願いします。

まず民間との連携、そして標準化について伺います。

能登半島地震では、防災DX官民共創協議会、いわゆるBDXのメンバーが石川県庁に拠点を置き、自治体、DMAT、自衛隊などが個別に収集し、バラバラに管理されていた避難所情報の集約を支援しました。

例えば、SAPジャパンによる避難所情報集約アプリの開発、JR東日本によるSuicaを活用した避難者情報の把握、SOMPOホールディングスの協力のもと、パランティア・テクノロジーズ・ジャパンが担った被災者データベースの構築、多様な民間企業が現地で、リモートで参加をいたしまして、能登を支えた事例として広く知られております。

これは、能登における極めて貴重な成功事例です。

一方で、こうした産官民の発災時チーム編成が、毎回手探りで構築することには、やはり限界がありますので、例えば首都直下ですとか、南海トラフといった、次の大規模災害では確実に間に合わないのではないでしょうか。

この点、デジタル庁では、昨年8月、災害派遣デジタル支援チーム、いわゆるD-SARTを創設しまして、デジタル庁の職員とBDX会員企業など、民間人材が連携し、被災自治体へ専門人材を派遣する枠組みを整備されていると伺っております。

現在、候補者として登録研修を終了したメンバーは30名弱とのことで、まだ派遣実績はこれからという段階だと承知をしております。

そこで伺います。

D-SARTの今後の運用方針、特に平時からの民間メンバーのプール拡大、研修の継続、被災自治体のニーズに応じた派遣手順や連絡フローの整備、そして通信手段やデータ連携基盤の事前準備について。

デジタル庁は平時から標準化、定例化するなどして、震災時に活用できる制度を整備すべきと考えますが、見解を伺います。

委員長 関芳弘

デジタル庁岡田審議官。

政府参考人 岡田

お答え申し上げます。

ただいま、委員より、震災時に民間企業と協力して、被災自治体を支援する仕組みについてお尋ねございました。

委員御指摘のとおり、令和6年1月に発生いたしました、令和6年の能登半島地震におきましては、発災直後から民間のデジタル人材がボランティアとして被災地に入りまして、被災自治体のニーズに応じて被災者の状況を把握するためのシステム等をその場で構築するなど、県の災害対応をデジタルの面から支援し貢献をしてまいりました。

こうした経験を踏まえまして、デジタル庁では、防災DX官民共創協議会と協働いたしまして、民間のデジタル人材による災害支援を効果的に実施できるよう、御指摘ございました災害派遣デジタル支援チーム、いわゆるDサートを、昨年8月に創設をいたしました。

Dサートにおきましては、平時では、防災DX官民共創協議会の会員である民間デジタル人材への研修訓練を実施しております。

これは毎月研修をやっておりますので、徐々に人数を増やしていくという体制でやっております。

それから平時から関係府県との関係構築を行っているという状況でございます。

災害が発生した場合には、被災都道府県のニーズに応じた民間デジタル人材の派遣調整、支援内容の取りまとめ、被災都道府県でのデジタル支援を実施していくとこのように考えております。

引き続き各都道府県へのDサートへの周知を図る。

谷公一 (自由民主党・無所属の会) 10発言 ▶ 動画
質疑者 谷公一

作っていただきますように要望します。

続きまして、防災訓練の実効性について大臣に伺います。

4月28日の参考人質疑におきまして、極めて示唆に富むご指摘をいただきました。

防災をまちづくり、福祉と掛け算する。

そしてフェーズフリー、すなわち平時の暮らしと災害時の備えを切り離さず、日常の活動そのものが防災に接続している状態を目指すという考え方です。

訓練は回数を重ねることや形式を整えることに意味があるのではなく、地域の住民が自分事として参加し、福祉やまちづくりの現場と接続され、有事に本当に動ける形になっていることが大切です。

実際、津波避難タワーを平常時はレストランとして活用し、家族が食事に出かけるだけで、自然と避難行動の予行練習になっているという事例も伺っております。

こうした発想こそが、防災庁が全国に広げるべき訓練の姿だと考えております。

そこでお伺いいたします。

防災庁設置を機会に、まちづくり、福祉との掛け算、そしてフェーズフリーの考え方を、訓練の標準的な姿として全国に展開していく必要性について、ご見解と、また、相互防災訓練ガイドラインや手引きへの反映、好事例の横展開、自治体への具体的な働きかけ、災害対策についてなど、より実効的な防災訓練の全国展開について、御見解を大臣に伺います。

牧野国務大臣。

委員長 関芳弘

お時間です。

完結お願いします。

はい、ありがとうございました。

答弁者 牧野国務大臣

委員ご指摘のとおり、まちづくりや福祉と連携した防災訓練というのは、本当に重要だと思っております。

防災庁におきましては、防災とまちづくり、防災と福祉など、

委員長 関芳弘

山田君。

質疑者 山田瑛理

ありがとうございます。

防災は特別な日に特別な訓練として行うものではなく、日常の暮らしの中に自然と溶け込んでいる状態こそが理想です。

ローリングストックや平常時利用、こうした分かりやすい事例を自治体、住民、民間にしっかり広げ、防災を日常にしていくそのリーダーシップを防災庁には強く期待いたしまして、質疑を終わります。

委員長 関芳弘

ありがとうございます。

これより、内閣総理大臣出席の下、質疑を行います。

質疑の申出がありますので、順次これを許します。

谷公一君。

質疑者 谷公一

はい。

谷君。

総理、内外の諸課題に、連日にわたり、精力的に取り組んでおられることに、心より敬意と感謝を申し上げたいと思います。

私は、防災庁のあるべき姿を検討する、自民党の防災体制抜本的強化本部長として、昨年5月に、あるべき防災庁のあり方について、官邸に申し入れ、提言をさせていただきました。

その提言を十分踏まえた法案になっていることに感謝しつつ、何点か確認したいと思います。

まず防災庁の役割としては、徹底的な事前防災から発災、復旧、復興まで一貫して課題を見定め、目標と工程表を明らかにし、分散している防災機能を統合する司令塔としての機能を果たす。

組織としては、トップは総理大臣で、専任の大臣を置き、大臣は関係行政官の長に対する勧告権を持ち、勧告を受けた長は、勧告の尊重義務を負う。

官と民の役割分担については、被災市町村職員に過度の負担も強いることなく、持ちは持ち屋の発想で、NPO等を最大限に活用する。

発災時の対応、現在のあまりにひどい、30年前の神戸の頃と変わらない、私も経験いたしましたけれども、そういう被災者の処遇改善のため、sphera基準の達成を図り、災害関連死をなくすことを目指す。

また平時は、フェーズフリーという考え方。

いつもの暮らし、日常の延長で、もしもに備える発想で取り組む。

いわば今までの発想を転換して、防災の日常化を図る。

こういう考え方を柱として取り組むべきだと思います。

総理の所見をお伺いいたします。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣。

谷君には防災庁の役割について、これまでもご指導賜ってまいりました。

今5つの柱についてお尋ねがございました。

まず防災庁は徹底した事前防災と発災時の対応から復旧、復興までの一貫した災害対応の司令塔機能を担うこととしております。

また防災大臣には尊重義務付きの勧告権が付与され、この勧告権を背景に関係府省庁の施策を進めてまいります。

そして平時から関係省庁、自治体、NPOといった民間組織などと顔の見える関係を構築し、産学官民の総力を結集した防災行政を進めてまいります。

また平時から都道府県や市町村と連携し、地域レベルでの災害リスク評価を行い、その結果に基づいて、防災大臣の勧告権も背景にしながら、事前防災の取組として、例えば災害関連死を防ぐために必要な避難所環境の整備などを進めます。

また、各都道府県のカウンターパートとなるふるさと防災職員を配置し、地域におけるニーズの丁寧な

委員長 関芳弘

谷公一君。

質疑者 谷公一

そういう決意でぜひとも充実した防災庁を作っていただきたいと思います。

そのためには決意に加えてそれを裏付けられる予算、人事、これは十分確保する必要があると思います。

予算につきましては十分手当していただいてますが、例えば自治体への防災対策支援のは今年度。

ついている予算は35億です。

その10倍あってもおかしくはない。

まだまだ充実させる必要がありますので、こういった予算の面、それから人事、これはプロパー職員も採用するということですが、当面は各省庁の人事に頼らざるを得ません。

ずっと前に私は復興副大臣の時に、当時の官房副長官にお願いに行ったんです。

各官房長を集める人事の会議の時に、官房副長官、一言言ってくれと。

ぜひ、防災庁にはいい人材を送ってくれと。

そして、また各省に戻った時に、いいポストに、要のポストに。

内閣総理大臣、他の方に御指摘いただきましたとおり、防災庁が平時から復旧復興までの一貫した

近藤和也 (中道改革連合・無所属) 24発言 ▶ 動画
答弁者 高市早苗

司令塔としての役割を果たすことができるように、必要な予算、人員を確保することは重要でございます。

予算につきましては、防災庁に発展的に改組される内閣府防災担当におきまして、段階的に拡充を行い、令和8年度予算では、防災庁の設置運営や防災力強化、総合交付金など、災害対応力の強化を図るための必要な予算は確保したと考えております。

人員につきましても防災庁では4名の統括官のもと352名に増員することとしており、必要な人員を確保していると考えております。

プロパー職員も採用しつつ、各省庁、自治体、民間企業との人材交流を通じた人材の育成確保にも努めて、現場の知見を政策に生かしてまいります。

委員長 関芳弘

谷君。

質疑者 谷公一

今回防災庁、受け身的に防災庁を災害から守るという意味だけではなくて、これだけ災害の多い我が国でありますので、このための防災庁の設置を到達点ではなくて、あくまでも一つの通過点であり、出発点と考えて、そして防災立国を目指して、我が国の技術、知見、ノウハウ、さすが日本だと、さすが日本がこれだけ防災技術が高くなり充実していると、世界から尊敬されるような、貢献できるような国際展開をぜひしていただきたいと思います。

総理大臣の決意をお伺いしたいと思います。

委員長 関芳弘

高市早苗内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

地球温暖化の影響もありまして、自然災害の激甚化、頻発化が世界的な課題となっております。

このため災害の多い我が国が蓄積してきた優れた防災技術などに対して、国際社会からも高い期待が寄せられております。

また近年、ドローン、衛星、AIを活用した技術など、新たなサービスも次々と生まれております。

高市内閣では成長戦略の17の戦略分野を。

質疑者 谷公一

大臣。

総理の力強い決意ありがとうございました。

我々もしっかりバックアップしてまいりたいと思います。

ありがとうございます。

委員長 関芳弘

次に近藤和也君。

近藤君。

質疑者 近藤和也

中道改革連合の近藤和也でございます。

防災庁設置法案についての質疑ありがとうございます。

私は能登半島で生まれ育った人間でございます。

2年半前の能登半島地震、そして豪雨において政府関係者の皆様には本当に様々なことを手を尽くしていただきましたことを心から感謝を申し上げます。

本当によくぞここまで復旧復興が進んできたなという思いがありながらも、一方でまだまだだといった点も当然ながらございます。

そこで総理に伺いますが、現状において今までしてきていただいたことをおっしゃっていただきたいのではなくて、現状この能登半島地震そして豪雨でのこの未解決だという認識、どのような課題があるのか。

そして今回の防災庁設置に当たって、能登半島地震豪雨のみならず、熊本地震、そして東日本大震災等で、さまざまな知見が得られてきていると思います。

どのようにして生かしていこうとお考えなのか、お願いいたします。

委員長 関芳弘

高市早苗内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

我が国の災害対策は、令和6年能登半島地震、豪雨や熊本地震、東日本大震災など、過去の経験を踏まえて、災害対策基本法の改正をはじめ、不断の見直しを進めてまいりました。

しかしながら、近藤委員が指摘されたとおり、さらに取組を進めるべき課題も多く残っていると認識をしております。

大規模地震などが切迫する中、拡充された予算人員と、新たな勧告権といった仕組みも活用しながら、関係省庁、自治体などと連携して、政府一体となった災害対策を進めていく考えでございます。

委員長 関芳弘

近藤君。

質疑者 近藤和也

はい、本当は具体的にどのような課題が今まだあるのかといったこともおっしゃっていただきたかったんですが、総理も石川県の都に来ていただきました。

ちなみにこのゴールデンウィーク間中ですね、私もずっと地元回っていたんですが、首痛めたんです、肩も。

なぜかと言いますと、道路は結構きれいになったんですよね、ある程度のところは。

それこそ隆起したところに道路まで作っていただいて、本当に日本の技術というのは素晴らしいなとそう感じながらも、やはり軽の自動車でずっと回っていたんですが、普通自動車だったら道のガタガタ感じないんですよ。

それくらいきれいにかなりましたが、軽自動車でもあるとやはりガタガタが響くんですね。

これは作業されているトラックの運転手さんも同じようなことをおっしゃっていただいています。

目に見えることだけではなくて、体に感じるこういった課題もまだまだあるんだということは、ぜひともこれからも意識をしていただきたいと思います。

そして今回の防災庁設置に当たっては、元々内閣府防災から発展的ということだと思いますが、そもそもが人材の知識と経験、そして人脈の蓄積が図りにくいということも含めて、防災庁設置の一つの大きな要因になったと思います。

大体2年で出向されるということですね。

ちなみになんですが、内閣府防災だけではなくて、災害に関してのさまざまな省庁の方も、やはり定期的に変わるわけですよね。

私も先日ある省庁の方がお世話になりましたということで挨拶しに来ていただきました。

私の方こそお世話になったんで、本当にもう涙の出るくらいの思いだったんですが、やはり災害と関係のない部署に行かれております。

今回このプロパーの職員を増やしていこうということで防災庁の考えがあると思いますが、当然ながらこの110人、220人、350数人ということで、ここでとどまることではないと思いますし、全部が全部プロパー職員というわけではなくて、むしろ各省庁から来ていただく人事交流も含めてより重要になっていくのではないかなということ。

そして防災庁で経験していただいた方が各省庁にお戻りになられたときも、いざというときにはしっかりとこの災害時には応援していただく体制。

これを今先日ちょっと内部で聞きますと、防災予備役という考え方もあるようですが、本当にどこまで実効性があるのかといったことはあると思います。

そうなので、各省庁に戻っていただいた方も、このユニフォームは各省庁、例えば国交省であったり文科省であったとしても、シャツは防災庁のシャツを着ているというくらいの、私はこのいざというときの体制づくりということは大変重要なのかなと。

この防災庁をつくるだけではなくて、各省庁にも防災の内部的な、いつでも動けるような体制をとっておくべきだというふうに考えます。

そしてさらに申し上げれば、防災庁が例えば1万人規模になっても、防災庁で全部救えるわけじゃないですよね。

警察や消防、自衛隊の方々の応援、当然必要です。

テックホースなんですか、DMATの方ですとか、さまざまな応援が必要なんですが、今回の能登地震でですね、例えば輪島市であれば、おそらく1月3日か4日ぐらいだったと思いますが、輪島市だけでも大きいんですね。

非常に大きい地域です。

3つのエリアに分けて、自衛隊、消防、警察で人命救助などに当たっていただいています。

実際そうせざるを得なかったのかなというふうに思いますが、例えば警察の方であれば、やはり装備がなかなかしっかりしたものを持ってこれなくて、助けられる命が助けられなかった、こういう悲しい告白というものもあるんですね。

一方で、ある自治体を私が2月で回っているときに、自衛隊のトラックが雪でスリップして動けなくなっていました。

それを助けていたのは警察なんですね。

そういったことも含めて、ありとあらゆる横での連携も含めて、例えば南海トラフで起きたときに、自衛隊、消防、警察、そして各自治体の方がどういうふうに組み合わせて動いていくかといったところまで想定しないと、命は救えないんじゃないかなというふうに思います。

この防災庁をつくるにあたって、本当に命を救うという観点から人材配置、そして組織のあり方、連携、そして平時、有事のあり方について総理のお考えを伺います。

委員長 関芳弘

高市早苗内閣総理大臣、先ほど具体例をということで失礼をいたしました。

答弁者 高市早苗

私自身が入って感じたのは、まだ住まい、それから道路、なりわい、こういったものについての復旧支援、復興支援、非常に重要だということ。

それから大手の宿泊施設などへの金融支援、これはすぐに指示をいたしました。

まもなく解決するかと思いますけれども、引き続き取り組んでまいります。

防災庁がやはりしっかりとした司令塔としての役割を果たすということを考えますと、防災の専門人材の確保と育成、これはもう絶対的に必要。

委員長 関芳弘

近藤君。

質疑者 近藤和也

今回の防災庁設置にあたっては、この司令塔機能というのは大変重要なんだなと思いますが、例えば奥能登に行っていただきましたよね。

こちらに私も最初に行こうとしたときに、相当困ったんです。

もう山道だし、崩れているし、しかも雪が降っていて、どの道から通ればいいんだろうということで、何回も行ったり来たりして、もしかしたら雪ではまって動けなくなるかもしれないと恐れの中でも何とか到達したんですが、例えばこれは警察の方、消防の方、自衛隊の方も含めて、例えば自衛隊の方であれば地元じゃない方はなかなかわからないですよね。

どの道が危なそうだとか、迂回路があるとか、こういったことも含めて、地元の方々が場合によっては司令塔になっていくんだと、一緒にですね。

といったことも考えとして非常に重要なんではないかなというふうに思います。

次の質問に参りますが、防災庁の所管、所掌がどういったところまで及ぶのかということを伺いたいと思いますが、例えばアメリカのFEMAであれば、疫病であったり、またテロなども想定をしております。

私、昨年ですが、衆議院の災害特委の委員派遣で欧州に来ましたが、欧州でも自然災害だけではないと、ウクライナにロシアの行動も含めて、こういった軍事行動も含めて、避難の在り方等を想定をしております。

防災庁の範囲というのは、基本的には自然災害だとは思いますが、避難される方にとってみれば一緒なわけですよね。

これは欧州の方が言われていたんですが、地震であろうが火事であろうが軍事行動であろうが、その場所で住めなくなるということは一緒だから私たちは両方を入れているんですということでございました。

日本においては、例えば感染症であれば、感染症危機管理統括省であったり、また別の危機的な事態であれば、国家危機管理室や国家安全保障局等が最初は動くかとは思うんですが、いざというときの被害に遭ってしまわれる方々の立場にとってみれば、この防災庁がむしろ一番のプロフェッショナルだと思うんです。

このようなことに対してのお考えを伺いたいと思います。

委員長 関芳弘

高市早苗内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

新たに設置される防災庁は、防災庁設置法と災害対策基本法に基づく災害への対応の指令等と位置づけられます。

一方、感染症やテロといった有事への対応については、それぞれの事態についての専門性を備えた内閣感染症危機管理統括庁や国家危機管理室などが中心となって、委員がおっしゃったとおりなんですが、関係機関と連携をして対応することとなります。

委員長 関芳弘

近藤和也議員。

質疑者 近藤和也

私も避難所をずっと回っていたときに、あるところではコーヒーはないと言われたんですよね。

お茶はあるけど。

なぜかと言ったら、コーヒーは嗜好品だからということで。

要は、そういう楽しむというか、息抜きをしたらダメなのかということですよね。

被災者は我慢しろということか。

防災大学校についてですが、今までもさまざま、例えば防災士の方であったり、自衛隊の予備役の方であったり、いろいろな地域で防災大学校の学習も含めて、NPOの方も含めて経験し、そして私も例えば消防の方々との連携も訓練も含めて、さまざまな形というのはやってほしいなというふうに思いますが、今までの質疑では全て「検討していきます」だけなんです。

大事なことは、総理がですね、防災庁に当たって、そして日本の災害から国民を救っていくに当たって、防災大学校とは核あるべしという、私はその思想が必要だと思いますが、いかがでしょうか。

委員長 関芳弘

高市早苗内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

様々なニーズに対応できる産官学民における防災人材を計画的に育成していくためには、まだ過小ではございますが、防災大学校のような施設は重要だと考えております。

その具体的な検討はこれからなんですが、大局的な観点から防災全体を捉えて、多様な関係者の間で高度なコーディネートを行える人材の教育、それから地方自治体職員、民間人材も対象とした研修の実施、そして何といっても先端技術の活用も含めた実践的な訓練の場の確保といった観点を備えた、充実した教育・訓練機能が確保されるように取組を進めたいと考えております。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長。

近藤君。

質疑者 近藤和也

ありがとうございます。

最後の質問になりますが、勧告権のあり方について伺います。

今回、勧告権を付与して、そしていざというときには公私ということですが、参考人質疑の中でも、この勧告権というのはいつ使えるんでしょうかということで、非常に興味深い答えがございました。

ある先生は事前だと、そしてある先生は事後だと言われたんですね。

ある意味同じことなんですよね。

緊急時のこの勧告権ということではなくて、やはり事前であったり事後であったり、核あるべし、ここがおかしかったから変えていかなきゃいけないということで、この勧告権については、やはり相当重要なことだと思います。

今までこの勧告権を付与された省庁で使ったことがないということもありますが、むしろここをちゃんとクリアしていくことが大事だと思います。

例えば、私もこの災害対策特別委員会で、例えばなりわい補助金であれば、経産省であったり、中小企業庁なんですよね。

青柳仁士 (日本維新の会) 6発言 ▶ 動画
質疑者 青柳仁士

例えば、税に関することであれば、関係の省庁と国税庁。

そして、例えば、家を解体するということであれば、環境省であったり、法務省ですね。

それぞれに答えていただきながらも、実際には、その時は防災大臣が来られますが、防災大臣は所管外ということで、答えられないんですよ。

要は、概括的な答弁はいただくように努力はしていますが、最終的には各省庁でやらざるを得ないと。

勧告権というのは、こういう日常に、日常というか、事前であったり、事後的な問題を解決していく、このような時にこそ、大々的に構えての勧告権ではなくて、通常に、普通に行っていくべき、私はものではないかなと。

それが、今後の日本の災害対策に資するものだというふうに思いますが、この点についていかがお考えでしょうか。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣:防災庁というのは、平時から発災時、復旧復興までの一貫した災害対策の司令塔としての役割を担うことになります。

防災大臣に尊重義務付きの勧告権が与えられるということでございます。

防災庁設置によって、それぞれの専門性を有する各省庁の役割が変わるものではありませんが、防災庁が一段高い立場の司令塔となって、大臣の勧告権を使い、調整するものでございます。

まさにそうした仕組みを適切に活用しながら、激甚化、頻発化する災害に負けない防災立国を実現するということでございます。

委員長 関芳弘

近藤和也君。

質疑者 近藤和也

同じ思いを共有していただいているということでありがとうございます。

この行使するということではなくて、通常に行っていくものだという意識が必要なんだろうなと思います。

もちろん専門性は尊重すると、逆に防災大臣が尊重するということはあったとしても、あくまでも被災された方々、そして今後、どのように災害は必ず起きますし、抑えることはできませんが、この被害を最小限にとどめておく事前に、そのためには準備しておかなくてはいけないことが諸々あるんだろうと。

質疑者 青柳仁士

青柳仁士(日本維新の会):です。

先ほど大臣との議論を踏まえまして、防災人材の登録制度の創設についてお伺いさせていただきます。

防災庁が司令塔となって日本の防災対応能力を高めていくためには、行政内部の人材だけではなく民間に広く存在する知見を実務能力としていかに取り込んでいくか、これが重要であると考えております。

その際、今、政府の方では、組織、団体を基準に登録をしていくようなことを考えていると思うんですが、これについて個人の方々を登録していくような制度を作るべきではないか、この委員会で何度か取り上げさせていただきました。

その趣旨は、災害対応にあたっては、やはり自助、共助、公助という考え方の中で、この自助と共助ですね、この部分を担っていただくのは、実際には現場、混乱している現場にいらっしゃる、本当に意識と能力の高い防災人材になってくるんだろうと思います。

ですから防災庁として、政府として、そうした人材の知見を取り込むという観点も重要なんですが、実際には協力をしながら、連動して動くという人材として、そういった方々が必要ではないかと思います。

私自身も国際緊急援助隊の登録制度について、これからの課題ということではありますが、創設について、総理としてどうお考えになるか。

それから、既に防災に対して強い情熱と活動をされている方々がたくさんおられます。

そういった方々に向けて、その存在、活動の重要性、そして今後の活躍の期待も込めてメッセージをいただければと思います。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣:災害対応に対する知見や技能を持っておられる人材の確保というのは地域の災害対応力の強化に重要でございます。

こうした人材が活躍できる環境の整備が必要だと考えております。

前もって民間人材の経験や能力を見える化して災害時に円滑に活躍していただく仕組みとして、対応としては災害NPOなどを対象とする被災者援護協力団体の登録制度の運用を進めるということとともに、各地で避難所運営を

田中健 (国民民主党・無所属クラブ) 14発言 ▶ 動画
答弁者 高市早苗

田中健:委員長、研修修了者のデータベースを整備するといった取組を行ってきました。

防災庁の設置後におきましては、こうした既存の取組に加えまして、今、委員が指摘してくださいましたように、防災人材のデータベースをさらに拡充する必要性についても検討を進めます。

志と能力のある民間人材に力を発揮していただいて、官民がより一層連携して災害に対応できる、そういった体制の充実を図ってまいります。

委員長、すみません。

ありがとうございます。

個人のデータベースの拡充、非常にそういった分野に関心を持っておられる全国のたくさんの方々にとっても嬉しいニュースではないかなと思います。

ぜひ、そういった政府だけでやるのではなくて、政府以外も本当に国民全部を一体となって日本の有事、災害に立ち向かっていく、こういう司令塔であっていただきたいと思っております。

あと1分だけなんですが、短く申し上げますが、先ほど防災庁と復興庁の統合についてお伺いします。

もし仮に今、東日本で大震災と同等の規模の災害が現状起こった場合、おそらく現時点の想定では、すでに答弁があったということですが、復興庁は東日本大震災からの復興のために作られた組織です。

福島の復興に関しては引き続き国が前面に立って取り組むという、政府の方針にこれは変わりありません。

ですからまずは第3期、復興創生期間の5年間で、さまざまな課題を何としても解決していくという強い決意で総力を挙げて取り組みます。

その上でですが、復興庁の法律上の設置期限である、令和12年度の後の組織体制について、現時点では東日本大震災の被災地から引き続き復興庁を存続させてほしいというお声もあります。

ですからその在り方について言及するということは控えたいと思いますが、防災庁はこれからも復興庁と連携をして、復興庁の有する知見、これをしっかり共有しながら防災対策を進めてまいりたいと思っております。

委員長 関芳弘

青柳君。

質疑者 青柳仁士

ぜひとも政府、日本全体として最適な形をお考えいただければと思います。

以上で終わります。

ありがとうございました。

委員長 関芳弘

関芳弘:次に田中健君。

質疑者 田中健

田中健:はい、国民民主党の田中健です。

よろしくお願いします。

私は防災庁設置に当たり、災害対策基本法に欠けている二つの視点について、もう一つずつですね、ちょっとお聞きをしたいと思います。

一つは災害規模の概念です。

現行の制度では、避難所運営、被災者支援、物資調達など、多くの実務が市町村に集中をしています。

もちろん、市町村は住民に最も近い要請主体でありますが、南海トラフ巨大地震や首都圏の直下地震、また富士山の噴火などですね、大規模災害を考えた場合、自治体そのものが被災をし、また庁舎も職員も機能を失う可能性があります。

その時に、これまでどおりに、まずは市町村が被災ですという制度設計で、本当に国民の命を守れるのかということです。

つまり、災害対策基本法の実施主体は被災市町村となっており、過度に限定的で、都道府県や国による補完の規定が不十分ということであります。

防災庁設置を機に、国や都道府県、市町村の責務というのを抜本的に見直す必要があると考えますが、まずこれについて伺います。

高市内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

高市早苗:対応を確保するために重要だと考えております。

災害対策基本法に基づいて策定される防災基本計画では、発災後の災害応急対策の基本について示しております。

これに基づいて特に大規模地震発生時の業務については具体的なタイムライン、すなわち時系列に沿って何をすべきかの目安も策定されているんですけれども、防災庁が設置された後も、不断の見直しを行いまして、その最適化に努めてまいります。

だから大規模地震のみならず、さまざまな大規模災害についても、いつ、誰が、何をすべきか、一層の明確化を図ってまいります。

質疑者 田中健

田中健:ありがとうございます。

まさに今もやっていただいていると思うんですけれども、基本的にこの災害対策基本法には責務というのがしっかり決められていまして、それを変えていくことがまず基本じゃないかということで質問をさせてもらいました。

参考人質疑の中でも、例えばDMATなどは詳細にこの規模によってその派遣の度合いや対応が決まっておりまして、迅速な対応ができています。

ぜひ参考にしていただきたいと思います。

その中で今、総理からもありましたが、時間の概念が2つ目です。

災害対応では発災直後の48時間、72時間ということが言われます。

しかし現実には、自治体が被災者の被害状況を把握し、都道府県が取りまとめ、国に要請をして、そこから調整が始まると。

この流れではどうしても初動が遅れます。

防災庁設置に当たっては、この国が責任を持って実施すべき業務というのを、あらかじめ法律や計画で明確化すべきでないかと考えています。

特に今回の議論でもテーマとなっております避難所ですが、負担が強いられています。

避難所ごとにこの自治体職員や地域住民が一から準備するのではなくてですね、やはり国がこの標準化されたトイレやシャワー、キッチン。

またベッドや電源や通信とパッケージした避難所支援ユニットを持って、発災後の48時間以内、イタリアでは行われておりますが、能力の最大値をまず投入するというような仕組みが必要ではないかと考えますが、総理の考えを伺います。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、今、避難所支援を例に挙げていただきましたけれども、国の役割につきましては、被災者の方々の健康と尊厳を守る観点から迅速な対応が求められると認識しています。

特に大規模災害時、自治体の備蓄物資が不足していながら、支援を要請するいとまもない場合に、国がプッシュ型で物資を送り込めるように、分散備蓄を進めるなどの体制は強化してまいります。

質疑者 田中健

田中健、委員長。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長、田中君。

質疑者 田中健

田中健、ありがとうございます。

ぜひ検討していただければと思っています。

国がいわゆる後方支援ではなくて、実施主体となって、大規模災害時にはやはり責任を持っていくというのが、これから大切だと思いますし、それが防災庁の役目の大きなことだと思っています。

引き続きまして、国内外の災害対応力をフルに活用するための防災庁の役割を伺いたいと思います。

日本は海外の大規模災害に対しては医療や救助、専門家チームというのを派遣してきました。

これ国際貢献としては大変重要な取り組みだと思っています。

しかし一方で国内で大規模災害が起きたときには、その同じ人材や装備やまたそのノウハウというのは十分に活用できていません。

これ活用すべきだと思います。

海外の災害で活動できるJICAの国際緊急援助隊、先ほど青柳議員がおっしゃっていましたが、この人材や装備や訓練体系というのを国内災害でも活用できるようなJDR法に定められておりますが、こういった制度の見直しを検討すべきと思いますが、まず総理、これについてはいかがでしょうか。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、国際緊急援助隊は海外における大規模災害が発生した際に、その都度チームを編成して派遣されるものでありまして、常設のものでないことは御承知のとおりかと存じます。

なお国際緊急援助隊の医療チームに登録されている国内の医師、看護師などの医療従事者の方々は、国内における災害発生時の医療活動においても重要な役割を担ってくださっていると。

質疑者 田中健

田中健、これはそれまでの答弁と同じというか、外務省の方はそう思っているんですが、総理はぜひ考えていただきたいのは、やはりこのすべてJICAの国際緊急援助隊の人がチームに入っているわけではないんですね。

それが全部わかっているわけでもないんです。

今の法律ですと「海外の地域において」と規定があるから使えないという、その法律上の制度の整理というのはわかるんですけれども、しかし国民から見たら、それこそ縦割りに見えてしまいますので、やはり海外で使える高度な災害対応力というのを国内で使えないというのは、あまりにももったいないと思います。

実際これ、言ってらっしゃいます国際緊急援助隊の皆さんの声でもありますので、こちらも検討をしていただければと思っています。

そういった中で防災庁をつくるなら、こういった縦割りを排除するのが大きな役目だと思います。

先ほどもデータベースの話がありましたけれども、JICAであれば外務省、またもちろん防災庁、またDMAT、例えば厚生労働省、消防庁や自衛隊もありますが、こういった横断した横串を指すためにも、国内外で共通で活用できる災害対応人材の登録のみならず、やはりこれ訓練、派遣制度と、DMATなどは独自に自分たちで海外のチームと訓練をしているというお話も聞きました。

こういったことを検討すべきであると考えますが、総理の考え、伺います。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、医療や消防をはじめとする専門性の高い分野の人材については、それぞれの関係機関においてつかさつかさであらかじめ災害時に活躍できる人材を把握して、専門的な訓練などを通じた人材育成ですとか、被災地への派遣の仕組みの構築を行っておりますけれども、発災時にそうした人材が連携して機能できるようにするということは極めて重要だと認識しております。

政府でこれまでしてきたことというのは、いざというときに備えて、関係省庁や地方公共団体、関係機関の参加のもと、災害対策本部の運営訓練などを通じて分野を横断した、顔の見える関係の構築と連携の確保に努めてきたということです。

防災庁におきましては、各都道府県のカウンターパートとなるふるさと防災職員を配置します。

地域のさまざまな専門性を有する人材組織。

工藤聖子 (参政党) 12発言 ▶ 動画
答弁者 高市早苗

それを踏まえた訓練を実施するといった取組も進めて、災害対応に万全を期してまいります。

質疑者 田中昌史

はい、ありがとうございます。

こちら大変に前向きな答弁だったんですけれども、極めて連携が重要だということ、訓練も重要だと言っていただきました。

であるならば、一問戻りますけれども、先ほどの国際緊急援助隊のような国外での対応、WTOでも同じように対応を持っておりますけれども、こういったものも含めて、ぜひ検討していただければと思っております。

これはまさに縦割りを廃止しますので、総理しか言えないかもしれません。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、先ほど答弁をさせていただきましたけれども、法の見直しということについては、現時点では考えておりません。

ただ、個人で素晴らしい経験を積んでこられた、貴重な体験をしてこられた、知識を持っておられる、こういった方々のデータベースの拡充については、前向きにしっかりと検討させていただきます。

ありがとうございます。

質疑者 田中昌史

併せて最後ですね、日本は海外に支援を出すとして経験を積んできましたが、今度逆に受け入れる可能性もあります。

その時に、どの国や機関が、どの空港、港湾で受け入れて、どの省庁が調整をして、どの被災地に送るのかと。

この受援体制というのを、国全体、海外も含めて整備をすべきであろうかと思っております。

同時に、この訓練も平時から行っていく必要性があるかと思いますが、これについても総理の考えを伺います。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、おそらく委員の問題意識は、東日本大震災のときに海外からの支援の受入れに関して混乱が生じた事例があったことなどだと思いますが、受入れの手続きが明確でなかったことによって、受入れに時間を要するなどの課題がございました。

こうした記憶を踏まえて、平成29年には海外からの支援の受入れについての基本的な考え方や具体的な手続きを定めた対処方針を策定しました。

そのほか、関係省庁が参加した訓練を定期的に実施して手続きの確認を行うということとともに、外国政府が実施する防災訓練にも参加をしております。

円滑な国際連携のための取組を進めている最中でございます。

防災庁設置後におきましても、さらにこうした取組の充実を図り、海外からの支援を円滑に受け入れられるよう、これは平時からの準備にしっかりと努めてまいります。

委員長 関芳弘

田中君。

質疑者 田中昌史

ありがとうございます。

大災害の対応というのが防災庁の大きな一つの役目でもございますので、よろしくお願いします。

以上です。

委員長 関芳弘

次に工藤聖子君。

はい、工藤君。

質疑者 工藤聖子

はい。

参政党の工藤聖子と申します。

本日、高市総理に初めて質問させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

私からは、地方自治体の防災力強化に対する国の支援について伺ってまいります。

防災庁設置法案の前提となっております政府の基本方針では、地方自治体の防災力強化への支援、これが防災庁の重要な機能として明確に位置づけられています。

ところが、いざ法案を見てみますと、条文中に国の支援という文言は見当たりません。

これまでの委員会で私からは、防災庁の所掌事務にも国による支援を明記するべきではないかと繰り返し何度も問うてまいりました。

これに対し政府からは、災害対策基本法の基本理念に則り、市町村の防災体制の整備を推進することは防災庁の所掌事務に含まれると。

また、内閣府設置法との整合からも、あえて支援と明記する必要はないといった、首相のご説明をいただきました。

しかし、総理ですね、政府が自ら基本方針に掲げた自治体支援を、法律の条文に書き込み、盛り込むことにどのような不都合があるのでしょうか。

自治体の方々とお話ししておりますと、防災庁は何をどこまでやってくれるのかとか、これを気にしておられる方が多くいらっしゃいます。

また、期待の声も多く聞いております。

政府の基本方針では明確に自治体支援を掲げながら、法案を開けてみると、肝心の支援の二文字が見当たらないということでは、現場で日々奮闘されておられる自治体の皆様に国の本気度が伝わらないのかと思います。

総理、自治体は国の支援を求めています。

必要な人的支援、財政支援が円滑に進むように、国が自治体をしっかり支える、そういう意思と覚悟を法律の条文として堂々と。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、工藤委員に対してはがっかり答弁になってしまうかもしれませんが、国の災害対策は災害対策基本法に基づいて行っております。

その法律の中で国の責務として、地方公共団体が処理する防災に関する事務の実施の推進が定められています。

そもそも防災庁は災害対策基本法に則り事務を遂行します。

ですから、委員がおっしゃっていただいた国による自治体支援は、既に防災庁の事務として法律上明確に規定されているものと考えております。

でも何より大事なのは、実際にどのような支援を行うかでございます。

防災庁においては、各都道府県のカウンターパートとなるふるさと防災職員などによる顔の見える人的支援や、自治体向けの新たな交付金として創設された防災力強化総合交付金による財政面での支援も含めて、平時においても発災時においても自治体のニーズを踏まえて伴走しながら、地域の防災力強化に向けた取組の充実を図ってまいります。

これはお約束いたします。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長工藤君。

工藤聖子(参政党)

質疑者 工藤聖子

ありがとうございます。

防災庁設置法案にも地方の支援は明確に規定されていると。

東日本大震災の当時も首長として、

山田瑛理 (チームみらい) 7発言 ▶ 動画
質疑者 福田

ご尽力された気仙沼市長の菅沼茂参考人から、こんな切実なお話がございました。

震災当時、人命の救助、道路の通行確保など、様々な対応に追われる中で、首長としてはどうしてもその費用が気になったと、また破産するのではないかというお言葉もございました。

そのため、複雑な防災関連法令を読み解き、政府から発出される膨大な通知を整理し、首長の判断を助ける、最良となれる国の職員、具体的には課長補佐級の方と。

そこで総理に伺います。

現在こうした首長の判断を補佐できる国の職員を大規模災害時に速やかに派遣する体制は構築されているでしょうか。

また仮に整っていないとすれば、防災庁設置を機に新たに構築するお考えはないでしょうか。

それを聞かせてください。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、特に発災時に最前線で災害対応に当たる自治体への支援体制を強化するということは極めて重要だと考えております。

防災庁の設置を見据えて配置を進めております。

防災職員は平時から47都道府県のカウンターパートとなって、発災時には被災地に駆けつけ、被災自治体に対して伴走型の支援を行うことで、首長の意思決定を含む災害対応へ、防災庁が中心となって運営するこれらの本部を被災自治体の近くで活動させて、緊密に連携させることによって、市町村へのリエゾン職員の派遣も含めて、情報共有と首長の意思決定をサポートする体制を強化してまいります。

委員長 関芳弘

福田君。

質疑者 福田

はい。

総理ありがとうございます。

日本は地方がどんどん人口減少しておりまして、その中で災害が起きたときの不安な気持ちというのがありますので、また防災庁にかける地方の方の期待もありますので、ぜひこれに応える防災庁設置をお願いしたいと思います。

今日はどうもありがとうございました。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長、次に山田瑛理君。

質疑者 山田瑛理

山田瑛理、ありがとうございます。

チームみらいの山田瑛理です。

本日は防災に関する政府の根本的な姿勢についてにもお伺いをさせていただきます。

まず「防災を日常に」という考え方について総理に伺います。

防災庁設置の意義は単なる組織編成ではなく、本当に問われているのは、政府全体に防災・減災を全施策に組み込むという、いわゆるフェーズフリーの考え方を浸透させることができるかどうか、という点にあると考えております。

国土交通省の都市計画にも、文部科学省の学校施設整備にも、厚生労働省の福祉施設にも、その他どんな政策にも、平時の暮らしと災害への備えがどう接続しているのかという視点が自然と組み込まれている状態。

防災が特別ではない状態。

これこそが防災立国の本質であると考えております。

例えば津波避難タワーを先ほども申し上げたんですけれども、平常時はレストランとして活用して、家族が食事に出かけるだけで自然と避難行動の予行演習になっている事例があるように、日常の延長線上に備えがある、こうした日常に溶け込んだ防災こそが目指すべき姿だと考えております。

そのためには総理御自身が各省庁に対して、防災減災の視点をすべての施策に組み込むというメッセージを明確に発信していただくことが不可欠です。

そこでお伺いいたします。

防災庁設置を機会に、政府全体で「防災を日常に」というフェーズフリーの機運、姿勢を醸成していく、そのリーダーシップを総理御自身に発揮していただきたく、御決意をお聞かせください。

答弁者 高市早苗

高市早苗内閣総理大臣、いつ発生してもおかしくない大規模地震や火山噴火、風水害などの事前の備えについては、常日頃から取り組むことが重要です。

そのため災害に対する備えを特別なこととして捉えるのではなく、例えば山田委員が御提案くださった展望施設や公園やレストランなどを併設した津波避難総合施設のように、様々な施設や施設。

平沼正二郎 (自由民主党・無所属の会) 13発言 ▶ 動画
質疑者 山田瑛理

本当に残念なことだなと思います。

避難所の環境、医療福祉支援の継続、住まいの再建、こうした被災者の生活を支える施策を一段と充実させていく、関連死を一人でも減らしていくこと、これが政府が国民に対して示すべき強い意思であると考えております。

もちろん災害関連死の認定は、お一人お一人の個別の状況に応じて、自治体が丁寧に判断をされているものであり、定量的にゼロを約束することの難しさ、私も承知をしております。

ですが、だからこそ、政府の目指すべき姿として、災害関連死ゼロを目指すということを、総理のお言葉で、明確に国民に示していただきたいです。

防災庁が設置されるこの節目において、助かったはずの命を避難生活の中で失わせない、災害関連死ゼロを目指していくという、総理の強い御決意をお聞かせください。

高市早苗内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

今、山田委員がおっしゃっていただきましたが、近年の大規模地震では直接死よりも災害関連死の方が多くなっており、この災害関連死を減らして被災者の健康と尊厳を守るという対策は重要です。

良好な避難生活環境を確保する、災害関連死を防止するということのためには、避難所の良好な生活環境の確保に加えて、平時から関係機関の連携を図っていく必要がございます。

防災庁は災害対応の司令塔機能を担うこととしておりますので、地震などによる直接死を免れて、助かった命を守り抜くために、できることは全てやるという考え方の下で、政府一丸となって取組を進めてまいります。

しっかりと役割を果たしてまいります。

委員長 関芳弘

山田君。

ありがとうございました。

2つの大きな方向性、ぜひこれからも国民に示し続けていただきますことをお願いして、質疑を終わります。

ありがとうございます。

これにて、内閣総理大臣に対する質疑は終了いたしました。

内閣総理大臣は、ご退席いただいて結構です。

質疑を続行いたします。

平沼正二郎君。

質疑者 平沼正二郎

はい。

平沼君。

自由民主党の平沼正二郎でございます。

本日は質問の機会をいただきましたことを、委員各位に心より御礼を申し上げるとともに、私は今、自民党の災害対策特別委員会及び防災体制抜本的強化本部の2つの災害防災に関する事務局長を務めさせていただいておりまして、また今週の火曜日に質問をしました、我が党の小川先生、当時の副大臣でございますけれども、共に能登半島地震において、防災担当の政務官として、現地対策本部長として、災害対応を現場で指揮をさせていただきました。

その経験をもとに、本防災庁設置法案及びその関連法案に関して、質問をさせていただきたいと思っております。

我が国は長い歴史の中で、地震、台風、豪雨、豪雪、噴火など数々の自然災害に見舞われ、その都度災害対応をしてまいりました。

私の地元の岡山県も、晴れの国岡山といって、あまり災害がないと言われる県でありましたけれども、ご承知のとおり、西日本豪雨災害にも見舞われ、大変大きな被害が出ました。

直近では、岩手県の大津町で大規模な山林火災、こういったことが今、非常に頻発、また激甚化しているということであります。

そういった中において、我が国は、こういった様々な災害対応の経験を経て、制度やそういったものも都度アップデートをしてまいりました。

そういった中において、今回この防災庁という防災専門の政府機関を創設するというのは、我が国の災害対応における大きな転換点であると考えておりますし、私個人としてはすごく期待をしております。

能登半島地震の災害対応を私自身が経験させていただいて、強く思ったことは、災害対応において、同じ失敗を繰り返しはならないということだと思っております。

これは体験してすごく感じました。

そういった観点に基づいて、まず1つ目の質問をさせていただきたいんですけれども、発災時における防災庁の司令塔機能に関して、この質問をさせていただきます。

発災時における迅速な被害状況把握体制の構築が、大変重要であると考えておりますけれども、今回防災庁は司令塔機能として、どのようにこの体制を強化していくのか、まずは教えていただけますでしょうか。

内閣官房横山次長。

政府参考人 横山次郎

お答えいたします。

大規模災害発生時に、的確な災害応急対策を行うために、防災庁はまず情報をしっかり収集して共有する要になるということが、司令塔機能を果たすための大前提になろうと考えてございます。

まず被害の全体像を俯瞰的に把握した上で、関係機関とも共有して相互に連携して対応にあたる体制を構築できるような役割を果たしていきたいと考えてございます。

このために、防災職員の配置を進めることによって、即座に駆けつける地域防災リエゾンの体制も整備してきてございます。

従来から内閣防災の体制でも、調査チームの派遣でありますとか、現地対策本部の設置でありますが、そういう取組をする仕組みになってございますけれども、こういうような仕組みをしっかりコントロールしながら、被害状況を把握、共有しながら政府一丸となって、災害応急対策に取り組む体制を構築してまいりたいと考えてございます。

平沼君。

質疑者 平沼正二郎

ありがとうございます。

大規模な災害発生時というのは、かなり現場も混乱をいたします。

特に初動の72時間というのは、命の確保の時間でありまして、より迅速な対応が求められます。

先ほど答弁もいただきましたけれども、現地対策本部等の速やかな立ち上げをしていくというのも大変重要でありますし、そのための人員を日頃から育てておく。

そしてそれが迅速に対応できるということによって、非常に人命救助というふうにもつながると思っております。

またそのような、より迅速な初動対応をとるためには、やはり想定というのが非常に重要であると思っております。

そこで今回、防災庁においては、事前防災の徹底という理念というか、目標を掲げられていると思いますけれども、事前防災の一部として、災害シミュレーションや訓練の強化というのが、非常に重要でフォーカスされていると思いますけれども、災害の被害を最小限に抑えるためには、災害シミュレーション及び訓練が大変重要と、繰り返しになりますけれども、考えております。

防災庁ができることによって、今もいろんな訓練とかシミュレーションをやっていただいているとは思うんですけれども、この防災庁ができることによって、どのようにこれが強化されて、実際に訓練等を実施していく予定なのかを教えていただけますでしょうか。

内閣官房横山次長。

政府参考人 横山次郎

地域の防災力の抜本的強化のためには、その前提として各地でシミュレーションを行い、それを踏まえ訓練を実施することが重要と考えてございます。

防災庁においては、災害発生時に生じる被害を想定した上で、例えば救出活動や救急搬送の体制が十分か、などについて、具体的かつ分野横断的なシミュレーションを行い、必要な機能や機材の不足などを定量的に把握することを、まず推進してまいりたいと思ってございます。

そして、その結果を踏まえて、防災関係機関が連携して、住民や地元企業とも参加する救出、救助、救急搬送、避難、避難所運営、支援物資輸送などの総合的な防災訓練の実施を促してまいりたいと考えてございます。

このような取組を通じて、より実効性の高い事前防災対策の推進を防災庁が担ってまいりたいと考えてございます。

平沼君。

質疑者 平沼正二郎

ありがとうございます。

いろいろ今やっているものもしっかり司令塔として、いろいろコントロールをしていただくということだと思うんですけれども、今、皆さんの地元でもそうだと思いますけれども、いろいろ訓練とかいろいろやられていると思います。

なかなかそれぞれでやられているけれども、実際にこれが今、政府主導というか、今後防災庁ということでできれば、いろいろな知見なんかもそこからいただいて、より現実に即したものをやっていただくとか、そういったことが非常に重要になってくると思いますので、しっかりと対策をとっていただいてシミュレーションするということが、やはり事前防災としてもかなり私は有効に活用、これが実際災害が起きたとき、やはり非常に有効であると思いますので、しっかり取り組んでいただければと思います。

加えて、実際に司令塔機能として災害対応にあたる政務三役、私も当時そうでありましたけれども、現地に派遣される各所の担当者の訓練というのも大変重要であると思う、実感をしております。

実際に私もですね、能登半島地震の時にですね、政務官としてですね、緊急参集の仕組み自体の事前連絡は元々いただいてはいたんですけれども、実際の災害が起こったときに、現地対策本部に入って、これをどうやって立ち上げて、一体そこでどういう会議体を立ち上げて、そこでどういう情報収集して、何に対応当たるかというような、やっぱり事前訓練というのは当時はなくてですね、やっぱり私も政務官ですけれども、当時の副大臣の小川先生もですね、結構手探りでいろいろ対応させていただいて、なんとか災害対応を行ってきたという経験をしております。

記憶もしておりますけれども。

その経験もあったら、当時、能登半島対応が少し収束した後に、しっかりこういった政務三役含めて、各省の担当の、そういったところの対応の課題の解決というのも、ぜひ認識をしていただきたいということもお願いをしておりました。

政務三役や災害対策本部に派遣される各省庁の担当も含めて、迅速に立ち上げから対応を行うためのマニュアルなどの整備も必要であると考えておりますけれども、現状の取組を教えていただけますでしょうか。

内閣官房横山次長。

政府参考人 横山次郎

お答えいたしました。

能登半島地震の際に、現地対策本部の運営をしっかりお支え、十分にできなかったということは、大変反省材料として、今、組織としても受け止めているところでございます。

その上で、政務三役が現地災害対策本部に派遣される各省庁の職員が、発災直後から迅速かつ的確に災害対応を行われるよう、平時から備えを講じておくことが重要であるということを再認識してございます。

このため、政府においては、災害対策本部の設置を始めた初動対応を円滑に進めるための、しっかりしたマニュアルを整備するとともに、地方自治体と連携して、毎年政務にもご参加いただいて現地災害対策本部運営訓練を実施して、実際の運営を体験していただきながら備えていただくというようなことを進めているところでございます。

また、能登半島地震での教訓も踏まえて、発災時に被災地に派遣される職員も基本的には事前にある程度指名していますので、彼らを集めて現場で行うことの確認をするような研修を実施し始めているところでございます。

今後とも過去の災害の教訓も踏まえつつ、また訓練等を重ねながら、絶えず対応の改善を図って災害に対応する備えを強化してまいりたいと考えてございます。

平沼君。

質疑者 平沼正二郎

ありがとうございます。

かなりアップデートされているということを伺ったと思っております。

やはり実際のこの訓練を行っているか行っていないかで、かなり初動の対応が違いますので、そういった意味では、先ほど申し上げたような72時間の中でどうやって対応していくのか、これが迅速に行われるのかというのが非常に結びついてくると思いますので、引き続き取り組んでいただければと思います。

次にインフラに関してお伺いをいたします。

事前防災という観点からインフラの強化というのは大変重要であると思っております。

このインフラの強化をしていれば被害はかなり抑えられるということが明確でありますけれども、能登半島地震においてはインフラの確保で最も時間がかかったのが上下水道でありました。

水道や下水管などの耐震化の状況と急所対策というのは今どこまで進んでいるのか。

これは国土強靭化計画との連動というのも非常にあると思いますけれども、ここに関して防災庁はどのような役割を果たすのかを教えていただけますでしょうか。

内閣官房横山次長。

政府参考人 横山次郎

水道、上下水道の関係でございますけれども、上下水道施設の令和6年度末時点の耐震化状況につきましては、例えば、上下水道システムの急所となる浄水施設の約47%、下水処理施設の約50%で耐震化がなされているということでございます。

また、接続する水道・下水道管路の両方が耐震化されている避難所など、重要施設の割合は約9%という状況だと承知してございます。

上下水道などのインフラの防災対策については、第一次国土強靭化実施中期計画と各種計画を踏まえて、防災庁設置後も引き続き、国土交通省などの関係省庁において、防災も含めた様々な観点から、それぞれが有する専門性を生かしつつ、取り組んでいくことを想定はしてございますけれども、その上で防災庁が、防災に関しては一段高い司令塔となって、関係府省庁や自治体と連携して、事前防災の取り組みを推進していくという考えでございます。

例えば、南海トラフ地震等の大規模地震に関する各種計画がございますけれども、こちらにおいて、インフラ耐震化などの個別具体の施策が位置づけられてございます。

これを防災庁が中心になって、適時フォローアップを行うとともに、さらに施策を推進する必要がある場合には、関係省庁にも背景に対応を求めていくなど、関係省庁と連携して、さまざまな事前防災対策を推進してまいります。

それらの取組を通じて、優先すべき課題や対応していくことが、地域の事前防災の取組を前進させ、結果的には、国土強靱化の目標を達成することにつながると考えてございます。

計画を取りまとめる内閣官房や、具体の強靱化の取組を行う関係省庁とも連携しながら、政府一体となった地域における事前防災を推進する体制を構築したいと考えてございます。

谷公一君。

質疑者 平沼正二郎

ありがとうございます。

まだまだ道半ばというところもあるかとは思いますけれども、ぜひ防災庁ができた暁には、いろいろなプライオリティみたいな部分もあると思うんですよね。

やはりここの南海トラフの、さっきお話もしていただきましたけれども、やはりそこはしっかりやっていくということで、ぜひ国土強靭化ともしっかり連携をしていただきたいと思いますし、国土強靭化において対策を施したさまざまなインフラというのは、実際被害があった際にも、被害を低減できたという実績も多数上がっております。

また復旧に関しての費用も非常に抑えられたというような実績もありますので、上下水道に関わらず、道路、橋梁、河川など様々なインフラにおいても、防災庁が今後司令塔機能として対応していくのが、急所対策を含めて重要なミッションかと思いますので、よろしくお願いいたします。

次の質問に移ります。

先日ゴールデンウィーク中に、私、自民党の青年局長でございますけれども、青年局にて台湾に。

内閣総理大臣。

答弁者 高市早苗

お答え申し上げます。

先ほど総理が述べられておりましたとおり、地球温暖化の影響もありまして、災害の激甚化、頻発化が世界的な課題となっております。

このような中で、災害大国である我が国が蓄積してきた防災技術やノウハウに対して国際社会から高い期待が寄せられているものと認識をしております。

国際連携、まず我が国からのということで申し上げますと、近年我が国では耐震化などのハード面の技術に加えて、衛星やAIなどを活用した被害状況の把握や災害予測、さらに浄水化技術など避難生活の環境改善に資する新たな技術サービスが次々と生まれてきております。

こうした防災技術の海外展開を進めることは、各国の防災力向上への貢献につながるとともに、我が国の防災産業の育成性や成長力強化、ひいては我が国の防災力の強化の観点からも重要であると考えております。

このため、内閣府としましては、関係省庁や民間事業者などと連携をしまして、国際会議、展示会等における日本の防災技術のPRや、外国政府と日本企業とのマッチングの推進、海外における日本の防災技術の導入支援などの取組を行っておりますが、防災庁ではこれらの取組をさらに推進してまいりたいと考えております。

また、議員ご指摘のとおり、海外の優れた防災技術やノウハウについて、これを積極的に学んで、我が国の防災力向上につなげていくことも大変重要であります。

例えば、昨年の災害対策基本法の改正では、イタリアやまさに台湾のご協力ありがとうございました。

工藤聖子 (参政党) 9発言 ▶ 動画
質疑者 平沼正二郎

と考えております。

ありがとうございます。

先ほども触れていただきましたけれども、防災の技術開発というところは、現在政権が進めている戦略的な分野の一つでもありますし、国際連携を強化して、日本が防災の分野でイニシアチブをしっかりとっていくというのが、そして国際貢献をしていくということが、防災庁の役割として大変私は重要だと思っておりますので、引き続き、こちらからの提供、また向こうからのノウハウの教授というところもしっかり、大臣の意気込みを込めて見解をお聞かせいただけますでしょうか。

答弁者 答弁者

平沼委員の御質問にお答えさせていただきます。

我が国の防災体制の抜本的な強化に向けて、防災庁が司令塔機能を発揮するためには、我が国全体の防災政策を牽引する国家戦略の立案が大変重要だと思います。

その国家戦略としては、これまでの災害に対する十分な検証や、我が国の将来にわたって起こりうる環境の変化、そして最新の技術動向などを踏まえて、あらゆる事態を想定して起こりうる被害を先読みし、防災政策を立案していくという考え方で、今後、具体的な検討を進めてまいります。

その上で、こうした我が国の防災対策の国家戦略を、国の中央防災会議が定める防災基本計画に明確に位置づけ、これに基づき、防災庁が防災大臣の勧告権を活用しながら、我が国全体の防災政策を力強く牽引してまいります。

質疑者 平沼正二郎

大臣、ありがとうございました。

意気込みが伝わってまいりました。

ぜひですね、今までの経験やノウハウをしっかり元にですね、日本には防災庁があって安心だとか、海外から日本は防災庁があってすごいと言われるような体制を作っていただいて、お願いと期待を込めまして、私の質問を終わります。

ありがとうございました。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長次に工藤聖子君。

工藤聖子(参政党)

質疑者 工藤聖子

はい。

再び参政党の工藤聖子でございます。

次にはですね、災害情報の取扱いと被災者情報の保護について伺ってまいりたいと。

こうした情報が今後システムの中に集約されていくのでしょうか。

防災庁設置準備アドバイザー会議の報告書では、広域災害時に要配慮者や被災者に関するデータ等を収集・利活用できるシステムの構築を進めるとの記載もございました。

もちろん大変な思いをされている被災者の皆様に必要な物資を決め細やかに届けるために情報を集めるということはとても重要なことだと私も思っておりますし、この場でもたくさん議論されてまいったところでございます。

ただ私がこれを伺うのは、例えば被災してやっとの思いで避難所にたどり着いた方のご病気やご家族の情報が、いつの間にか巨大な政府のデータベースに記録されていく、そういう未来がどこまで現実のものになろうとしているのかと、まずは国会の場で確認しておかなければならないと考えたからです。

被災された方々にとって避難所は拠り所であります。

そこで提供した情報がご本人の知らないところでどこまでどのように使われていくのか、これは被災者の方々の尊厳にも関わる大切な論点と思っております。

そこで伺います。

今後、防災関連システムにおいて、具体的にどのような被災者情報を扱う想定なのか、御説明をお願いいたします。

政府参考人 横山次長

内閣官房横山次長御指摘のように個人情報が取り扱われる仕組みでございますので、もちろん個人情報保護法上の配慮は十分しながらでございますけれども、一方で大規模災害発生時には在宅避難や車中泊等の避難所外に避難する被災者もおられる中で、自治体をまたぐ広域避難、災害が出る場合もございます。

こういう事象も含めて、被災者一人一人に寄り添った支援を行うためには、被災者に関する情報がある程度集約されて、共有されるような状態になっていなければ、なかなか対応が難しいという現実もございます。

そのために、具体的にはデジタル技術を活用し、自治体等が平時に収集済みの住民基本台帳システムなどに含まれる情報や、避難行動要支援者情報、発災後にアウトリーチで集めてくる情報も含めて被災者一人一人から収集する情報を、まずは自治体単位でデータベースとして集約する仕組みが有効ではないかというふうに考えてございます。

このときデータベースへの集約が想定される項目についてお尋ねがございましたけれども、被災者支援に必要となる具体的な項目については今、内閣府が自治体に参考のためにお示ししています、被災者台帳ヒアリングシートというものがございます。

お一人お一人にご事情を確認すると、情報はもちろん本人がお示しいただく、同意の上で集める情報という前提でございますけれども、その記載、例えば、もちろん氏名、住所などはもちろんでございますけれども、要介護度情報や避難場所として想定されている場所といった項目ですね。

そういうようなことを中心にしながら、自治体の被災者支援業務の実態を把握して、本当に必要な情報が何かをこれから精査した上で、こういう項目について今後検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

スムースな情報集約や自治体間での情報連携のためには、各種のデジタルツールやシステムにより収集されるデータの標準化が重要になると認識しています。

こうした観点から防災庁においては、まずは被災者支援に必要な情報公務の標準化等を進めた上で、広域避難者への支援も見据えて、自治体間での情報連携のあり方についても検討してまいりたいと考えてございます。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長工藤君。

工藤聖子(参政党)

質疑者 工藤聖子

はい、ありがとうございます。

被災者の方にきめ細かく物資なども届けるために必要な情報を集めていくということはとても重要なことだと思うんですが、反面リスクもあると考えております。

現在、国会で改正デジタル行政推進法案が審議中でございます。

これは国の保有データを認定された民間企業に提供して、AI開発などに活用してもらうと。

私が懸念するのは、その情報の提供先に外資系企業が含まれる可能性でございます。

今回のデジタル行政推進法の改正案には、こうした外資規制が設けられていないと認識しております。

少し皆様にも想像していただきたいのですが、災害で家を失い、避難所でお名前やご持病など書いた情報が、知らない間に海外企業にわたり、海外のサーバーに保管され、AI開発に使われると。

これは被災者の方々にしたら、想像もできない世界ではないかと思います。

しかも災害情報の中には、個人情報だけでなく、災害対応の経験値とか、避難の動線だとか、地域の脆弱性など、国家の安全保障に直結する情報もあるだろうと思います。

こうした懸念がございますので、私としては外資系企業はその情報提供先から除外すべきではないかと考えております。

また、これ質問ではありませんが、改正デジタル行政推進法案のもととなっている政府のデータ利活用の推進に関する方針には、一定の緊急事態において民間事業者に対するデータ提供を義務づける仕組みを整備するという記述もございます。

これは見方によっては、現在議論されています。

これを前提にすれば、大規模災害時に国が民間事業者から強制取得した膨大なデータが行政のものとなり、平時にはまたそれらが民間事業者へ流通すると。

そういった災害を入り口とした官民双方向の膨大なデータ循環が生じ、より一層の安全保障上のリスクが高まる懸念があると思っております。

現時点でこうした国がデータ強制取得できるそういう仕組みは明文化に至っていないと認識しておりますが、将来構想については非常に危惧されるところで。

ということで、少し先の話までしてしまいましたが、伺いたかったのは、被災者の機微情報、そのほかの災害情報が外国資本の企業にわたり、AI開発に使われると。

こうした事態について、政府としては、安全保障上のリスクをどのようにお考えかということでございます。

この点について、政府の見解を伺います。

政府参考人 内閣官房デジタル行財政改革会議事務局審議官

内閣官房デジタル行財政改革会議事務局審議官お答え申し上げます。

まず先生からの御言及ございましたが、基本方針に書いてございまして、義務付け云々の検討事項という記載がございましたが、今般のデジタル行政推進法と改正案においては措置をしておりません。

その上でですね、外資系云々の話がございましたが、同法、同改正法案で規定してございます民間事業者からデータ提供を受ける仕組みにつきましては、入り口で外資、内資を区別して、外資を禁止するというふうにはしておりませんけれども、いずれにいたしましても、個別の認定に当たりましては、データの安全管理の方法ですとか、データセキュリティ、データの取扱に関する重要事項について、さらにもたしに照らしまして、

西園勝秀 (中道改革連合・無所属) 10発言 ▶ 動画
政府参考人 山添

安全管理の内容ですとか、要すれば当該事業者の資本構成、事業活動という点につきましても、きちんとチェックをしてまいりますので、このような措置を通じまして、御指摘のようなリスクへの対応を含め、適切な制度の運用が図れると考えてございます。

委員長 関芳弘

工藤君。

質疑者 工藤聖子

ご答弁ありがとうございます。

もう一度確認しますが、災害時に集めた情報がデジタル行政、それは今この法案に入っていないそうですが、今後外資系に危惧にわたるということはないという認識でよろしいでしょうか。

もう一度確認させてください。

政府参考人 山添

山添審議官。

繰り返しの答弁に恐縮でございますけれども、今般の改正法案においては、災害時も含めましてですけれども、事業者が義務づけで、義務によって行政にデータを供出するというような措置は設けられておりません。

質疑者 工藤聖子

法案のことではなく、将来的にということをお伺いしたかったのですが、また時間が来ましたので、また次回、何かの機会がありましたら、ご質問させていただきたいと思います。

長い時間、皆様と防災庁設置法について、一緒に議論させていただいたことを、大変光栄に思っております。

どうもありがとうございました。

委員長 関芳弘

これにて、両案に対する質疑は終局いたしました。

これより、両案を一括して討論に入るのでありますが、討論の申出がありませんので、直ちに採決に入ります。

まず、内閣提出防災庁設置法案について採決いたします。

法案に賛成の諸君の起立を求めます。

可決すべきものと決しました。

次に、内閣提出防災庁設置法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案について採決いたします。

法案に賛成の諸君の起立を求めます。

起立総員。

よって本案は原案のとおり、可決すべきものと決しました。

この際、ただいま議決いたしました両案に対し、小里康博君ほか6名から、自由民主党、無所属の会、中道改革連合・無所属、日本維新の会、国民民主党無所属クラブ、参政党及びチームみらいの六派共同提案による付帯決議をすべしとの動議が提出されております。

提出者から趣旨の説明を求めます。

西園勝秀君。

はい、西園君。

質疑者 西園勝秀

ただいま議題となりました付帯決議案につきまして、提出者を代表してその趣旨を御説明申し上げます。

案文の朗読により趣旨の説明に代えさせていただきます。

防災庁設置法案及び防災庁設置法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案に対する付帯決議案。

政府は本法の施行に当たっては、次の事項に留意し、その運用について遺漏なきを期すべきである。

1、防災庁がその任務を遂行するに当たっては、縦割りを排除し、関係府省庁、地方公共団体等との連携を十分に担保するため、司令塔としての調整力のみならず、強い指導力を発揮できる環境を整備すること。

2、地方公共団体における防災力強化の取り組みが円滑に進むよう、人材育成、専門人材の派遣、その他の必要な人的支援や財政支援を講じるよう努めること。

災害からの復旧・復興に関する事業について、被災自治体及び被災者のニーズに対し、ワンストップで伴走型支援を実施する被災地支援体制を速やかに構築するため、防災庁は調整やコーディネートの実施に加え、政府における防災施策全体の司令塔として、事業の統括・管理を積極的に実施するよう努めること。

3、大規模災害時における被災自治体の過重負担を軽減する制度を構築すること。

特に、市町村職員が被災者でありながら、支援者として避難所運営、物資や住宅の確保、被災者対応等を担う実態を踏まえ、国及び都道府県による人的・物的な支援を強化し、被災自治体及び現場職員に業務が集中しない運用体制を整備すること。

4、防災庁がその機能を十分に発揮するために必要となる人材の確保については、防災・減災に関わる専門人材やプロパー職員の計画的な採用・育成の制度設計を行うこと。

国及び地方公共団体において、防災担当職員の兼務や頻繁な異動により、知見が蓄積されにくい実情を考慮し、平時から専任性・専門性を確保できる人員配置及び研修支援のあり方を検討すること。

5、防災大学校・研修所の設置については、防災庁における専門性の蓄積及び官民の実務者による強固なネットワーク構築を図るため、国・地方の職員のほか、ボランティア団体やNPO等の民間人材等も対象とし、官民共同の学びの場として位置づけ、平時から顔の見える関係性を構築するための具体的措置を講じること。

6、東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故から得られた知見については、防災庁へと引き継がれることが重要である。

復興庁が担っている東日本大震災からの復興に関わる司令塔機能を含む取組は、今後とも中長期的な対応が必要となることを踏まえ、着実に進めること。

7、防災分野におけるDXを推進するにあたっては、市町村の区域を超えた広域災害に対しても、被災者に係る情報を集約、共有できるようにしていくため、被災者支援システムの広域連携のための仕組みの構築に努めること。

また、個人情報の活用については、セキュリティの確実な保護を行うとともに、災害対応及び被災者支援に必要な範囲で、関係者間で適切に情報を共有し、活用するための技術開発・制度運用について検討すること。

8、防災DXの推進により、発災時における政府による迅速な情報の収集、発信やプッシュ型支援等を実施できる体制を構築するとともに、いずれの被災地においても、一定水準以上の防災対応が担保されるよう、既存のマニュアルや指針等を体系的に整理し、地方公共団体の規模や財政基盤に応じた支援を行うことにより、防災・減災に関わる自治体間格差を解消し、全国的な水準を底上げするよう努めること。

9、防災庁の設置場所及び管轄区域については、各地方公共団体等の要望や意見が多数寄せられていることから、災害発生リスク等を踏まえて慎重に検討するとともに、その選定プロセスや基準の明確化及び透明化に留意すること。

10、災害対策基本法第2条の2に定める基本理念に、全ての被災者がその被災地に関わらず、できる限り良好な生活環境をあまねく享受できるようにすることが明記された趣旨に鑑み、被災者の人権を尊重した取組に万全を期するとともに、特に女性や子ども、障害者に配慮した環境整備をより一層推進するため、地方公共団体に対し、適切な助言及び支援を行うこと。

11、被災者支援及び避難生活環境の抜本的改善に関し、災害支援システム構築の必要性に鑑み、有識者が参画する場を設け、その意見を聴取すること。

なお、意見聴取の場においては、保健・医療・福祉の専門家、人権に配慮した避難生活環境等に関して、知見を有する者など、多様な主体の参画を図ること。

12、各地域における科学的な災害リスク評価に基づく事前防災の推進に当たっては、人的・財政的基盤の弱い地方公共団体に対する国の支援を適切に行う方策を検討すること。

また、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震及び南海トラフ地震対策に万全を期するため、地方防災会議等が災害リスク評価の結果等を踏まえて、地震防災対策推進計画の見直しを行うにあたり、国として必要かつ十分な情報提供及び助言を行うことにより、その見直しの円滑化を図ること。

13、富士山の噴火をはじめとする火山防災対策については、関係府省庁及び地方公共団体による総合的な対策が重要となることから、防災庁は司令塔として、関係機関との緊密な連携及び円滑な調整に努めるとともに、平時のリスク評価に基づく事前防災から、噴火時の応急対応に至るまで、実効性のある対策の立案と実施を図ること。

14、官民共同防災の実効性を高めることが不可欠であることに鑑み、平時からの人材確保や教育・訓練・備蓄や防災DX等の推進状況、また発災時における国・地方公共団体・民間事業者等の役割分担について検証する場を設けること。

なお検証の場においては、自治体職員等の労働者や現場関係者をはじめ、産・官・学・民の多様な防災関係者が参画するものとすること。

15、複合災害への対応を一層強化するため、関係府省庁及び地方公共団体等と連携し、被害を防止、軽減する施策の実施を加速化するとともに、複合災害発生時における避難所運営や救援物資の供給等の在り方の見直しを行うこと。

特に自然災害と原子力発電所事故の発生が重なる複合災害については、防災庁と内閣府原子力防災担当部局との間で、発災から復旧・復興までの各段階における役割分担を明確化し、緊密な連携体制を構築することにより、被災者への対応に万全を期すこと。

16、文化的背景を有する外国人に対応した避難所環境の整備や防災教育、訓練の実施、地域防災力の向上に資する外国人防災リーダー育成の取組に対し、必要な助言と支援を行うこと。

以上であります。

何卒、各委員の御賛同をお願い申し上げます。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長これにて、趣旨の説明は終わりました。

採決いたします。

本動議に賛成の諸君の起立を求めます。

起立総員。

よって両案に対し、附帯決議をすることに決定しました。

この際、本附帯決議に対し、政府から発言を求められておりますので、お許しいたします。

防災庁設置準備担当大臣。

(大臣)

答弁者 防災庁設置準備担当大臣

ただいま御決議がありました附帯決議につきましては、その趣旨を十分に尊重して、適切な措置の実施に努めてまいります。

委員長 関芳弘

関芳弘委員長お諮りいたします。

ただいま議決いたしました両法律案に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

(委員)異議なし。

関芳弘委員長異議なしと認めます。

よってそのように決定しました。

次回は後ほどお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。